【持続可能な恋ですか? 第9話 感想】林太郎が杏花に告げた家族の秘密
しかし、本当は何もないわけではない。変わっていないように見えて、自分の側に確かに幸せを感じる状態こそ、普通と呼ぶものなのではないだろうか。
杏花が言う通り、永遠に変わらないものは存在しない。
だが、幸せを変わらず感じるために、人は変わっていく。それが生きるということなのだ。
『普通の幸せ』は、気がつけばそこにあるもので、いつだって自分の中にあるということを彼らが教えてくれたように思う。
杏花のもとへ走り出す晴太と颯だったが…?
そして晴太も林太郎から親子の真実を伝えられていた。
「杏花を信じてほしい」そう言われ、晴太はようやく自分で勝手に区切りをつけてしまったことに気がつくのだ。
そして晴太と颯の二人は、自分の気持ちを伝えるため、満月の夜、杏花のもとへ走り出す。
先に杏花の名前を呼ぶのは、颯だった。
「俺と本当の家族になろう」
足を震わせながら、子どもの頃からずっと想ってきた杏花に、やっと本気が伝わるのだ。
「ただいま」「おかえり」その言葉が聞きたい。杏花は何も変わらず、笑ってくれてればそれでいい…。
出遅れてしまった晴太は、ただ立ち去ることしか出来なかった。