【持続可能な恋ですか? 第10話 感想】最終話、私たちの心の中にもある『持続可能』
杏花はプロポーズを受け入れる。そんな二人の様子を見ていた林太郎は驚きつつ、心からの祝福を贈る。
この人前式は林太郎だけではなく、林太郎が誰よりも幸せになってほしいと願う杏花の二人が、それぞれが大切に想う人との持続可能な未来へ歩み出すための式だった。
34年間お互いお世話になりましたの気持ち、そしておめでとうの気持ち。
親子は顔を見合わせ、お互いを讃えあう。二人が34年間、築き上げてきた愛情は本物だ。
最終話のテーマはきっと『持続可能』
それから一年後。
林太郎と明里は事実婚。
そして杏花は晴太が始めた大好きなカレー屋を営む側でヨガ教室を開く。
颯はマレーシアに渡り学校を作るという夢を叶えるため邁進していた。
そして林太郎は一人、辞書編纂の仕事で『結婚』の語釈を考える。
愛し合う男女が、正式に一緒に生活するようになること。
林太郎は陽子と杏花との宝物のような思い出、そして今自分の心の中に住む明里を思って、また言葉を綴り直す。
『結婚』とは、愛し合う他人同士が、わかり合いたいと願い、共に歳を重ね、互いの変化を慈しみ、それでもなお分かり合えないことを知る営み。古来人類が繰り返してきた、とわに続く愛情へのむちゃな挑戦。