【持続可能な恋ですか? 第10話 感想】最終話、私たちの心の中にもある『持続可能』
と答える。
ここに新しい『家族』が生まれた。生きてきた環境も性格も違う誰かと共に生きていく、家族。
その中で当然理解できないことが出てくる。伝わらないことがある。
林太郎も陽子と全て分かり合えたわけではなかった。
とっくに捨てられたと思っていた離婚届に込められた、陽子の「林太郎を自由にしてあげたい」という気持ちにも気づけなかったのだ。
どんなに言葉を尽くしても、分からないことは存在する。
それでも人は『伝える』という行為を繰り返し、命を繋いできた。
「言葉っていうのは、誰かに気持ちを伝えるためだって、一生懸命に話す杏花が教えてくれた。気持ちを伝えたい相手がいることが、幸せなことだ」
人間だけが言葉を持ったのは、はじめは愛を伝えるためだとも言われる。
気持ちを伝えたい相手が今生きていることは、かけがえのない奇跡なのだ。
この林太郎の言葉が杏花の胸に刺さり、杏花は一歩踏み出すのだ。
晴太が気付いた本当の『答え』
「颯、ごめん、私結婚はできない」
その理由が晴太なのかと聞かれ、杏花は静かに頷く。
颯を誰よりも悲しませたくないのは、本当の家族のように思っているからなのだ。
現代の家族のカタチは様々だ。