【音楽通信】第124回目に登場するのは、ボカロP「バルーン」としても活躍しながら、現在は自分の声で歌うシンガーソングライターとしても活動し、とくに若い世代から絶大な人気を誇る、須田景凪(すだけいな)さん!ドラムに魅せられたのちボーカロイドの世界へ【音楽通信】vol.1242013年から「バルーン」名義でボカロPとして活躍、代表曲「シャルル」はセルフカバーと合わせて1億4000万回の再生回数を記録、3年連続で10代カラオケランキング1位になるなど若い世代の方を中心に絶大なる支持を獲得するなか、2017年からは自身の声で歌う「須田景凪」として活動を開始された須田景凪さん。バルーンとしても、須田景凪としても、注目を集めているなか、2022年10月7日に公開のアニメーション映画『僕が愛したすべての君へ』の主題歌と挿入歌となる両A面シングル「雲を恋う(くもをこう)/落花流水(らっかりゅうすい)」を配信リリース。さらに、声優としてもゲスト参加されたということで、お話をうかがいました。――そもそも須田さんの音楽との出会いから教えてください。ずっと音楽が流れている家庭で育ちました。両親ともに洋楽をよく聴いていた気がします。小学生のときに、幼馴染みから「かっこいい人たちがいる」とポルノグラフィティさんの曲「アポロ」を聴かせてもらって、その存在を知って。当時、アニメ『鋼の錬金術師』(MBS・TBS系ほか 2003〜04年)をよく観ていたんですが、ポルノグラフィティさんがオープニング曲を担当していた「メリッサ」という曲があって、そこで「音楽ってめちゃくちゃかっこいいな」と感じました。その後、中学2年生のときに同じ幼馴染みから、ポルノグラフィティさんのライブDVDを観せてもらって。サポートのドラマーの方がめちゃくちゃかっこよくて、その影響で自分でもドラムを習うようになりました。ドラムって全身を使ってダイナミックに動くじゃないですか。そこにすごく惹かれて、自分で楽器をやるようになったのは、それが入り口です。中学2年生から、高校、大学と長くドラムをやっていましたね。――ドラムをされていたら、バンドを組みたいという方向にはいかなかったのでしょうか。高校1年生から、組んだバンドがあって。そのバンドで売れたいから音大に行くというぐらい、本気でやっていましたね。大学は音大に行きましたが、そのぐらいの熱量を持って、ずっとドラムをやっていました。――では作詞作曲はいつ頃から?大学2年生ぐらいからですね。先ほどお話ししたバンドは、自分と高校の先輩とのツーピースバンドで、先輩が曲を作っていました。その当時はまだ自分自身では作曲のイロハも何もわからないときだったので、「ここをもっとこうしたらかっこいいんじゃないか?」というアイデアをわからないなりに先輩に話していたのですが、先輩と後輩という上下関係もあって、作曲する人は全員こだわりがあるのでことごとくアイデアが通らなくて。そんな状態が2年ぐらい続いて、ふと、そのアイデアだけで何曲か作れるんじゃないか?と思ったんです。その当時、自分はニコニコ動画というプラットフォームでゲーム実況の動画をよく観ていて。だから、ボーカロイドの存在も、もちろん知っていました。ボーカロイドカルチャーにはいろんな方がいらっしゃいますが、1週間前に作曲を始めました、というような人もいて。間口がとても広い環境なんです。しかも、ボーカロイドだったら、自分の音楽におけるワガママを100パーセント歌ってくれるというところから、「ボカロを用いて作曲したい」と思うようになりました。その頃はドラムしかしたことがなく、コーラスさえもしたことがなかったので、そもそも歌うという選択肢がなかったんですよね。作曲と同時にギターやピアノも始めたんですが、鼻歌で歌いながら曲作りをしていくなかで、それを続けていくと歌うことも好きになって、いまにつながるという感じです。――もともと音楽の才能をお持ちだったんですね。才能というものをあまり信じていないんですが、もともと一人っ子ということもあって。昔から、一人遊びをするのが好きなんです。淡々とした作業を黙々とやるのが好きで、自然と没入していったんだと思います。――ボカロPのバルーン名義で発表された代表曲「シャルル」は大ヒットされましたが、活動においてターニングポイントになった曲ですよね。そうですね、あの曲があったから、その後いろいろな可能性が広がっていきました。それと同時に、良い意味でボーカロイドカルチャーも変わった、と言っていただけることもあるので、「シャルル」という曲を書くことができて良かったです。――2017年10月には、ご自身で歌う「須田景凪」での活動を開始されました。「バルーン」から「須田景凪」へ活動スタイルを切り替えたきっかけは何だったんでしょうか。「シャルル」のセルフカバーは多くの方に聴いていただいていますが、ほかのバルーン名義の曲も、実は以前からときどきセルフカバーをしていました。例えば「朝を呑む」という曲とか。歌いたいから歌ってみたら、考えていたよりも何十倍もの方々に聴いていただいて、ありがたかったと同時に、考えるようにもなって。自分のなかで、バルーンというボカロPの楽曲は、誰が歌ってもカッコいいものを目指しているんです。でも「シャルル」は、8割くらい、自分が歌うために書いた曲だったので、それだと伝え方も変わってくると思いました。最初に曲を作るときに、ボーカロイド名義で歌うもの、自分で歌う名義のもの、と分けるようにして。それを決めないと、自分自身が混乱してしまう時期があったから。もうひとつの理由は、これはあくまで自分個人の考えなんですけど「ボカロPとしてのバルーンという人間を好きでいてくれる方がいたとして、ずっと追っていったら気づくともう自分の肉声でしか歌わない時期が生まれたら、それはもうボカロPじゃないよね」と自分では思ってしまって。僕は同時にいろいろなことをするのが苦手なので。それならしっかり名義を分けたほうが自分的にもリスナーの方的にも健全なのかな、と思い名義を分けました。どちらの名義でも、「良いものを書く」ことは、変わらない。ただ、須田景凪としての活動のほうがよりいっそう、自分の気持ちをのせやすいものを書いています。アニメーション映画の主題歌と挿入歌を配信リリース――2022年10月7日に両A面シングル「雲を恋う/落花流水」を配信リリースされました。「雲を恋う」は、映画『僕が愛したすべての君へ』の主題歌のオファーをいただいてから、そのときは映画を作る前の段階だったので、原作の小説を読ませていただいてから書き下ろしました。その後、主題歌を書き終わってから、絵コンテを見せていただく機会があって。挿入歌となった「落花流水」も作らせていただきました。この“僕愛”と同時に公開される、もうひとつの映画『君を愛したひとりの僕へ』では、“僕愛”で主題歌だった「雲を恋う」が挿入歌になっています。――2曲とも映画にぴったりで、とても物語の世界観を大事に、曲を描かれていますね。“僕愛”と“君愛”のどちらの作品を読んだときも、どちらも「自分」という核が強くあったうえでその後のストーリーの展開が起きていて。あえて「雲を恋う」では一人称、完全に自分目線で、青く未熟なさまを書きたいという気持ちが強くありました。このタイトルは、ことわざの「籠鳥雲を恋う(ろうちょうくもをこう)」からきています。とらわれている存在が自由な境遇に憧れているさまという意味なんですが、映画の主人公が感情を吐露できないもどかしさとリンクする部分があり、そこからつけましたね。そして仮に同じ人と何百年一緒にいたとしても、100パーセントわかりあうことは絶対にできないと思っていて。あくまで、ひとりとひとり、という部分は変わらない。でも、深い関係になるほど、ふたりだけにしか伝わらない空気感、密度だけでしか成り立たないものが増えてくるので、そういう部分にフォーカスして書きました。――では、「落花流水」はどのように曲作りされましたか。「雲を恋う」が一人称だとしたら、「落花流水」は三人称、俯瞰で見ている曲です。曲調は、挿入歌を初めて担当させていただくので、「雲を恋う」のミディアムスローな曲調よりもちょっとギャップがあったほうがいいなというところから、ストレートなJ-ROCK、J-POPを目指してできあがりました。――今回、映画にはゲスト声優としても参加されたことのみが発表されていますが、須田さんのせりふがどこなのか、観ていて最後までわかりませんでした(笑)。ということは、作品に馴染んでいたんでしょうか…。そういう意味では良かったです(笑)、初めてアフレコをさせていただいて、めちゃくちゃ難しかったです。歌も演技的要素はあるとは思うのですが、声優さんは100パーセント演技なわけじゃないですか。そこを振り切ってやるのって、当たり前ですが、すごい作業だなあと思いました。あと、担当させていただいたのは、本当につぶやくようなひとことだけのせりふなんですが、実際につぶやくだけだと映画で観たときに何を言っているか聞こえないし…。その空気感を推し量るのも難しくて、新鮮な作業でした。アニメーションと合わせてしゃべる、というのもすごく難しかったですね。――須田さんのファンの方には歌以外にも、映画のどの場面で声優としての声が聴けるのか、探すのも楽しみのひとつになりますね。では続いて、今回のシングルのジャケ写についても、お聞かせください。以前から好きな映像作家のtoubou.さんに描いていただきました。今年の3月に、toubou.さんが自主制作で出された『さざなみの少女たち』という、声や音楽以外、すべておひとりで作られて完結されている作品があって。それがめちゃくちゃ素敵で、単純にいちファンとして観ていて、今回のお話をしたら快く引き受けてくださいました。――“僕愛”と“君愛”の映画のトークショーに、主人公の暦の声優をされた宮沢氷魚さんと、“君愛”の主題歌を担当したSaucy Dogさんとともにご出演されていましたね。ライブ以外で人前に出るというのは非常に珍しいのではないですか。そうなんですよ。基本的に人前に出るときは歌うときなので、まさかトークだけで出るなんて(笑)。――宮沢さんとはもともと面識はあったのですか。宮沢さんは、「昼想夜夢」という僕のワンマンライブに来てくださったことがあって、ご挨拶させていただいて。そのときはライブが終わって5分後ぐらいだったので、記憶がだいぶ曖昧なんですが(笑)、とても親しみやすい方だなと思った印象があります。トークショーで久しぶりにお会いできて良かったです。誰が聴いても「いいよね」というポップスを追求――お話は変わりますが、最近ハマっているものはありますか。ダメージ加工のファッションが好きで、穴があいているデニムやスウェットも好きなんです。でも穴があいていなくても、「このパンツに穴があいていたらいいのにな」と思って、最近は自分で穴をあけていて(笑)。加工するときは、諸説あるんですがいろいろと調べまして、段ボールカッターで切ると、ダメージ加工ぽくなるかなあと試しています。――スタイリッシュな印象のある須田さんですが、今日もピアスがたくさんついていて、アクセサリーにもこだわりがありますか。今日は全部の穴にピアスをつけていませんが、全部で10個、耳に穴があいていますね。身につけているアクセサリーなどは、すべて私物です。ファッションは、そのときに着たいものを着て、アクセサリーもそのときにつけたいものを選んでいて。指輪はもっとつけたいですが、ギターを弾くときに邪魔になるので、必要最小限だけにしています。とくに左手はコードを押さえなくてはいけないので、多くはつけられません(笑)。でも、指輪をつけると気持ちが切り替わって、オンモードになれます。――シルバーアクセサリーがお好きなんですか?アイテムとしての色味だと、本当はピンクゴールドが一番好きなんですが、自分には似合わないので。結果的に、自分でもつけて好きなのは、くすんだシルバー系ですね。――ときどきInstagramなどで猫ちゃんの写真をアップされていますね。もう3〜4年前から飼っている、サイベリアンという種類の猫です。「ふとん」という名前です。小学1年生ぐらいから、ずっと実家で猫を飼っていました。たとえば、街に一軒、猫屋敷ってあるじゃないですか?僕の家がそうだったんです(笑)。家の外には常に5、6匹猫がいて、家の中にも5、6匹いて、だから猫がいるのが当たり前で、いないほうがソワソワしてしまいますね。でも猫は、ただ家にいて別の生活をしている存在、という認識なので、飼っているという認識もあんまりないところが楽ですし、好きですね。――いろいろなお話をありがとうございました! では最後に、今後の抱負をお聞かせください。5月にワンマンライブがあったり、夏はフェスにも初めて出演させていただいたり、そこで来てくださった方々が、「シャルル」をはじめとして曲を知っていて反応してくれたことがすごくうれしかったんです。自分のやっている音楽はポップスだと思っているんですが、ポップスって誰が聴いても「いいよね」と思える力があるものだと感じているので、そういうものを自分でももっと突き詰めていきたいです。それが結果的に、自分の活動にプラスにつながっていったらいいなと思います。取材後記ボーカロイドカルチャーが変わるほどのヒット曲を生み出すボカロP「バルーン」としても、ご自身の声で歌う「須田景凪」さんとしても、数々の多彩な楽曲を聴かせてくださる須田さん。ananwebの取材時、撮影ではミステリアスな魅力を放ちながらも、インタビューでは柔和な物腰でひとつずつ丁寧に応えてくださいました。そんな須田さんのニューシングルをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・山本嵩取材、文・かわむらあみりヘアメイク・牛玖文哉スタイリング・荒木大輔ジャケット¥68,200(税込)、スウェット¥85,800(税込、ともにstein)問合先:ENKEL tel.03-6812-9897須田景凪PROFILE2013年より「バルーン」名義でニコニコ動画にてボカロPとしての活動を開始。2016年に発表された代表曲「シャルル」はセルフカバーバージョンと合わせ、YouTube での再生数は現在までに1億4000万回の再生を記録。JOYSOUNDの2017年発売曲年間カラオケ総合ランキングは1位、年代別カラオケランキングの10代部門では3年連続1位を獲得し、現代の若者にとって時代を象徴するヒットソングとなった。2017年10月、自身の声で描いた楽曲を歌う「須田景凪」として活動を開始。2021年2月、メジャー1stフルアルバム『Billow』をリリースし、オリコンウィークリーチャート7位にランクイン。作詞作曲編曲のすべてを手掛け、ベットルームで音源制作からレコーディング、音源発表まで行い、多くの若者から支持を集めている。2022年10月7日、ニューシングル「雲を恋う/落花流水」配信リリース。InformationNew Release「雲を恋う/落花流水」(収録曲)01. 雲を恋う02. 落花流水2022年10月7日発売写真・山本嵩 取材、文・かわむらあみり ヘアメイク・牛玖文哉 スタイリング・荒木大輔
2022年10月09日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第121回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その41をお届けします。1. まるで別人のようになる男【結婚引き寄せ隊】vol. 121それは婚活パーティに参加したときのこと。フリータイムがメインのそのパーティでは、誰かに人気が集中するということもなく、どの人もみんなそこそこいい感じで、男女ともに和気あいあいとしていました。そこで知り合ったサラリーマンの男性と後日、ふたりで会うことに。約束した時間の10分前にカフェへ到着。店内を見回しても、あのサラリーマンの男性らしき姿が見当たりません。しばらく待つか……と思ったとき、後ろから呼びかけられて振り向くと、ツルッツルに光る素材に派手な刺繍の入ったスカジャンを着た男性がいます。「僕もいま着いたところなんですよ」と言われハッとして、よく顔を見ると、先日のパーティで会ったサラリーマンの男性でした。パーティのときに「仕事帰りです」と言ってその男性はビシッとスーツ姿でカッコよくキメていたのですが、カフェではちょっとヤンチャ風味の普段着だからか印象がまったく違って、一瞬とまどったのです。スカジャンにTシャツ、幅が太すぎるデニムのジーンズにはジャラジャラとたくさんつけられたチェーンが。なんていうんでしょうか、ウォレットチェーンの重ね付けファッションというものでしょうか、狭い店内を歩くたびに「ジャラジャラ……」と音が鳴って注目される始末。パーティで会ったときとは、まるで別人のような服装の男性と会話していても、あまり内容が頭に入ってきません。好みのファッションは人それぞれなのでどんな服装でもいいですし、最初から普段着だと印象も違うのでしょうが、スーツ姿とのギャップがありすぎて、自分も初対面と差がありすぎる格好は気をつけようと思ったのでした。2. やさぐれ感満載の男それは婚活サイトで出会いを探していたときのこと。婚活アプリもそうですが、相手の希望年収などを入力すると、理想に合う条件の男性が表示され、そこからやりとりを始めることができるのが便利です。そのとき理想的な条件の誠実なタイプの男性を探していたら、いい感じの男性を見つけました。顔写真が掲載されている人とない人がいたのですが、その男性は最初から掲載していて、それは写真館でちゃんと撮影したのであろう、自然な笑顔で清潔感にあふれている写真でした。何度かメッセージのやり取りをしていくうちに、実際に会うことになり、仕事帰りに食事でもという話だったので、お店の前で待ち合わせ。でも、約束の時間になってもあの写真らしき清潔感ある男性が現れず、少し時間を過ぎたところで電話をしてみるとちょっと離れたところにいたやさぐれた風貌の男性が携帯で応答しています。しかも、どうやら私と電話しているのはその人のようで……。あれっ?写真と全然違うと思いながらも、お店へ。写真と実物が違うことはまあまあ婚活ではある話とはいえ、「清潔感」の3文字がどこかへ行ったような首のあたりが伸びたロンTにシワシワのパンツという風貌に一気にテンションはダダ下がり。「デスマーチ続きで」と言いながら、徹夜も多くてと語るエンジニアのその男性。長い付き合いの間柄ならまだしも、せめて初めての食事のときぐらいは、もうちょっと服装に気を遣ってよ……と早々に帰宅したのでした。3. 距離感がおかしい男それは合コンに参加したときのこと。30代半ばから40代の男女が集まったその場では、みんないい大人ということもあって勢いで飲みすぎるような人もおらず、ちょびちょびお酒を飲みながら、落ち着いた雰囲気で過ごすことができました。でも、遅れてきた男性が来てからは一転。営業職だというその男性は、やたらと声が大きい。元気なのはいいのですが、落ち着いて飲んでいる場の空気が読めないのか、マイペースでガンガンひとり語りを始めました。さらに隣になったときには、突然肩をグッと抱き寄せてきて鳥肌ゾゾゾッ! すぐに手を払いのけて離れましたが、私に限らず、隣に座った女性に対しての距離感もおかしいのです。「なぜか彼女ができない」と言う男性ですが、そりゃそうだろうなあ……という感想しか出てこないのでした。婚活していると、いろいろなタイプの男性に出会うことがあります。思いがけないタイプの男性に出会っても、いつかはきっと素敵な男性に出会えるはずです!文・かわむらあみり©Jordi Salas/Getty Images©AHPhotoswpg/Getty Images©HD91239130/Getty Images
2022年10月05日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第44回は、「え? そんな家庭もあるんだ」と筆者がちょっと驚いたいろいろな家庭の独特ルールをご紹介します。1.夜は12時を過ぎてから就寝【ママライフばんざい!】vol. 44同じ産院で知り合ったママ、保育園や幼稚園で同じクラスのママ、近所のママ友など、子どもが生まれるとさまざまなタイミングで、ほかのママたちと触れ合うことがあります。そんななかで、「独自ルールがあるんだなあ」とママ友に聞いて筆者がちょっと驚いたものをご紹介します。まずは、子どもと寝る時間が夜中の12時ごろだという、ママのお話から。まだ1、2歳という幼少期ながら、「毎日夜中に寝る」という家庭では、仕事の都合でパパの帰宅時間がいつも夜中になるんだとか。子どもがパパに会いたがるため起きていて、だんだんと就寝時間が遅くなっていって、すっかり帰宅時間の夜中に寝るクセがついてしまったそうです。でも、幼稚園が始まると朝早いし、大人はともかく子どものカラダによくないんじゃあ…とたずねると、「まあなるようになるかなって」という返事。なんともあっけらかんとした姿勢は、育児に悩んで落ち込むよりは、ポジティブな印象も受けました。生活サイクルは家庭によるとはいえ、できれば、深くならない時間に寝たほうが子どものカラダにはいいに越したことありませんが…。2.テレビは絶対に見せないときどき遭遇することがあるのが、子どもには「絶対にテレビは見せない」というママ。確かに、赤ちゃんや幼少期など、子どもが小さければ小さいときほど、テレビを見せるのはコミュニケーションレスになるなど、よくない影響が出ることもあると言われることも。テレビウォッチャーでもある筆者でさえも、我が子が小さいときはテレビを見せていませんでした(いまは見ています)。ただ、どんどん成長していく段階でやっぱりテレビは見せないという家庭もありますし、見せるとしても「教育番組だけ」など限定的に絞っている家庭もありました。子どもが小学生ぐらいになったら、まだドラマを見るのは早いかもしれませんし時間帯も遅いから見ないとしても、アニメやバラエティや歌番組など、けっこう楽しいものもたくさんあるんですけどね…。テレビを見る時間があったら勉強する、というのも家庭によってルールがあるでしょうし、ママだけでなくパパのキャラクターや仕事にもよるでしょうからなんとも言えません。「絶対に」見せないというママは、もちろん自分自身もテレビに興味がないので、テレビ好きママとしてはちょっとしょんぼりします。3.家庭でも英語で話す以前「胎教で英語を聴かせているの」というママがいましたが、子どもが0歳のときから「とにかく物心つく前から仕込みたいから!」と英語教材を大量に購入して、我が子に英才教育をほどこすママにときどき遭遇しました。ある程度の年齢になってから塾へ行く、習い事として英会話をするというだけでは足りないと、胎教や赤ちゃんのときから教育に熱心なママのなかには、“家庭では英語で話す”ことをルールとして課している家庭も。一方、あまり教育には興味がなかったり、ある程度の時期になったらすればいいと考えていたりするママは、子どもの教育の話は右から左に聞き流すということも。どのタイプだからダメ、こっちのタイプだからOK、というカテゴライズはまったくないですが、「うちはこうだからそっちもこうして!」とたまに考えを押し付けてくるママもいます。でもきっと、みんな違って、みんないいですよね?子どもでも大人でも、さまざまなタイプの人たちがいます。時に、よその家庭のルールにビックリすることもありますが、人は人、自分は自分。それぞれの家族にとっての安らげる家庭でありますように!文・かわむらあみり©Andrii Lysenko/Getty Images©PeopleImages/Getty Images©Basilico Studio Stock/Getty Images
2022年09月28日叶 匠壽庵の新ブランド「あもや」が、2022年9月20日(火)に伊勢丹新宿店にオープンする。叶 匠壽庵の銘菓「あも」滋賀県発祥の「叶 匠壽庵」は、やわらかなおもちを小豆でくるりと巻いた「あも」を看板商品に持つ和菓子店。一釜一釜職人が粒をつぶさぬよう丹精込めて炊いた甘さ控えめの「丹波大納言小豆」のつぶ餡と、とろけるような求肥のコンビネーションで、多くのファンから支持を集めている。「あも」に特化した新ブランド誕生へ今回そんな「叶 匠壽庵」の代表銘菓あもに特化した新ブランド「あもや」が誕生。スタンダードな「あも」「あも(こしあん)」に加え、通常店舗では季節限定で販売している「あも(蓬)」「あも(栗)」、さらに販売を休止していた“幻のフレーバー”「あも(くるみ)」も復活させた全5種類をそろえる。なお「あも(くるみ)」の販売は、2022年12月下旬までを予定。大切な人への手土産としてもおすすめなので、是非店頭へ足を運んでみてはいかがだろう。【詳細】「叶 匠壽庵 あもや」オープンオープン日:2022年9月20日(火)10:00~場所:伊勢丹新宿店本館地下1階 甘の味住所:東京都新宿区新宿3-14-1アイテム:・あも/あも(こしあん) 各1,296円・あも(蓬)/(栗)/(くるみ) 各1,404円日持ち:全種類共通 製造日より26日※くるみの販売は12月下旬まで※叶 匠壽庵通常店舗で販売のあも以外の和菓子は、取扱なし。(季節限定商品を除く)【問い合わせ先】TEL:03-3352-1111(大代表)
2022年09月19日気になる話題のドラマなど映像作品をおすすめするコラム【テレビっ子の窓】第3回。日本の作品から韓国の作品まで日々チェックしている、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりがお届けします。最終回へ向けてラストスパート『六本木クラス』 主人公の「二代目みやべ」店長、宮部新(竹内涼真)。©Kwang jin/ tv asahi【テレビっ子の窓】vol.3Netflixで大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』の舞台を東京・六本木に移した、日韓共同プロジェクトの“ジャパン・オリジナル版”ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時/Netflixでも配信中)は現在、最終回へ向けてラストスパートをかけています。高校生のときの出来事により、絶望の淵に立たされた青年が復讐を誓い、金と権力を振りかざす巨大企業に屈することなく、仲間とともに立ち向かっていく姿を描く痛快なヒューマンドラマです。主人公の宮部新を演じるのは、竹内涼真さん。『anan』2022年8月17・24日合併号にご登場いただいた際、今作について「演者や舞台が変われば、自ずと違う魅力を持った作品になる」と語っている竹内さん。今回に限らず、原作からの実写化作品は始まるまで賛否両論が起こりやすいものですが、今作はオリジナルに忠実なところと、日本ならではの構成で展開される場面が絶妙に組み合わされ、実際に回を増すごとに視聴率も上昇しています(韓国版も最終的には後半へ向け視聴率アップ)。韓国のドラマはだいたいが1週間に2話ずつの放送で全16話が基本なのですが(最近は全12話までの少ない話数も増えてトレンドの様子)、日本のドラマは全10話前後が基本となるなか、今作は異例の13話までのドラマとしても、その展開が話題を呼んでいます。主人公ら登場人物の吸引力『六本木クラス』 新の初恋の人、楠木優香(新木優子)。©Kwang jin/ tv asahi最近の日本の第4次韓流ブームを牽引したドラマとしても、不動の人気を誇るパク・ソジュンさん主演作としても、注目度が高かった『梨泰院クラス』。だからこそ、ソジュンさんをはじめ韓国版と日本版のキャストを比べる声も少なくありません。主人公のパク・セロイ(パク・ソジュン)=宮部新(竹内涼真)。セロイの同級生で初恋の人のオ・スア(クォン・ナラ)=楠木優香(新木優子)。IQ162のインフルエンサーのチョ・イソ(キム・ダミ)=麻宮葵(平手友梨奈)。巨大外食企業の会長で宿敵のチャン・デヒ(ユ・ジェミョン)=長屋茂(香川照之)。その息子、チャン・グンウォン(アン・ボヒョン)=龍河(早乙女太一)など。それぞれのキャラクターの個性が際立っているのは、日本版でも同じです。主演の竹内さんは、近年の主演作『テセウスの船』(2020年)や『君と世界が終わる日に』(2021年)で見せた男気は今作でも感じられましたし、複雑で繊細な役の心情を見事に体現。これまでは、泣きの演技でもグッと心を持っていかれることが多々ありましたが、今作の新に関しては“泣かない男”なのです(!)いえ、厳密には父・信二(光石研)の前では素直に感情を吐露し、信二が龍河に殺され茂に隠蔽され、信二の葬儀や龍河に激怒する場面では泣いていました(つまり全部信二絡みのときです)。『六本木クラス』 「二代目みやべ」店員で IQ162の麻宮葵(平手友梨奈)。©Kwang jin/ tv asahiただ、それ以降は茂たちへの憎悪と復讐心、そして何よりも「自分の信念を貫け!」と信二にかけられた言葉を胸に、強靭な精神で地獄から這い上がっていく新。でも、正義感の強い新は、良くも悪くも鈍感なところも。自分を慕う葵の恋心に気づかないうえ、初恋の優香への想いも貫いているのですから……。竹内さんは、真っ直ぐで古風な新そのものとなって、魅了します。そんな新は、優香に学生時代からずっと恋心を抱き続けますが、優香役の新木さんは、韓国版のクォン・ナラさんともどことなく雰囲気が似ていますよね。新の宿敵である長屋ホールディングスが資金援助する児童養護施設で育ったため恩義を感じて働くものの、敵対する新との間で揺れ動く優香。本当は新のことが大事なのに、はっぱをかけるツンデレ感も上手です。『六本木クラス』「二代目みやべ」店員の内山亮太(中尾明慶)。©Kwang jin/ tv asahiそして物語が大きく進展してくキーキャラクターの葵を演じるのは、アイドル時代から一目置かれる存在感を放つ平手さん。韓国版のイソを演じたキム・ダミさんは、韓国のゴールデングローブ賞と言われる「百想芸術大賞」で『梨泰院クラス』の演技が評価され新人賞に輝きましたが、平手さんも原作漫画の作者でドラマ『梨泰院クラス』の脚本も担当したチョ・グァンジンさんから直々に役に推薦されただけあって、今後も葵の動向から目が離せません。宿敵の会長・茂を演じる香川さんの重厚さは言うまでもなく、龍河役の早乙女さんは感情を押し殺すような表現や口元を細かく震わせる表情の作り方など、さすがの演技力。信二役の光石さんは、主人公の大事な存在として韓国ドラマ『星から来たあなた』のリメイクとなる日本版ドラマにも出演していたので、偶然とはいえ、韓国版日本版ドラマの常連キャストになりそうな予感も。父と子の姿から見返す親子の絆『六本木クラス』 長屋茂の次男で愛人の子、長屋龍二(鈴鹿央士)。©Kwang jin/ tv asahi『六本木クラス』は、新が繰り広げる下剋上や、仲間たちとの揺るぎない友情についても見どころではありますが、忘れちゃいけないのは時折起こる“きゅんポイント”です。新から優香への長〜い片想いや、実は優香も新への想いを長〜く秘めているところもそうですが、もっともきゅんきゅんするのはきっと葵のパート。新に告白して玉砕してもめげず、お店のマネージャーとしても役に立とうと必死で、とにかく一途。頭脳明晰ゆえに最初はどこか人を小馬鹿にしていたような葵が、新によって愛を知り、人間らしくチャーミングになっていくさまにも惹きつけられることでしょう。今作は、ダイナミックに巻き起こる新の復讐劇に目が向きがちですが、根底に流れる“父と子”の絆も重要なトピック。信二と新、茂と龍河。相反する父子の形ですし、正義と悪、白と黒といったふうに、敵対するコントラストがハッキリとしているふたつの父子関係。でも、どちらも、自分にとっての正義をもとに動いているんですよね。それぞれの親子関係から、親や子の在り方を見つめ直すきっかけにもなるかもしれません。『六本木クラス』 「二代目みやべ」の料理人、綾瀬りく(さとうほなみ)。©Kwang jin/ tv asahiそんな『六本木クラス』の次回9月15日放送第11話は、料理対決番組の最終決戦。長屋グループからの妨害に屈せず、より結束を固める新の店「二代目みやべ」のメンバーたち。不動産業界の大物である田辺弘子(倍賞美津子)のおかげで店の経営が安定し、全国展開も現実となり始めた頃、葵と桐野雄大(矢本悠馬)に次なる計画を伝える新。そのとんでもない内容に葵と桐野は驚くものの、新の本気を見せられて心を決めます。いよいよクライマックスとなる残り3話、見逃せません!文・かわむらあみりInformation木曜ドラマ『六本木クラス』出演:竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、中尾明慶、鈴鹿央士、さとうほなみ、田中道子・光石研、矢本悠馬・緒形直人、稲森いずみ、香川照之原作:チョ・グァンジン『六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~』(ウェブ漫画/電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」掲載中)チョ・グァンジン/キム・ソンユン『梨泰院クラス』(テレビシリーズ/JTBC)脚本:徳尾浩司音楽:髙見優監督:田村直己、樹下直美ほかゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、西山隆一(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)制作協力:アズバーズ制作著作:テレビ朝日©Kwang jin/ tv asahi文・かわむらあみり
2022年09月15日【音楽通信】第120回目に登場するのは、高らかに愛を歌う「魔法の絨毯」でも知られる、シンガーソングライターの川崎鷹也さん!高校3年生の文化祭がきっかけで音楽の道を志す【音楽通信】vol.1202018年から、シンガーソングライターとして本格的に音楽活動をスタートさせた、川崎鷹也さん。2020年には、TikTokから楽曲「魔法の絨毯」が大ヒットして人気に火がつき、テレビ出演なども増加しました。2021年には、作詞家の松本隆さんのトリビュートアルバム『風街に連れてって!』に参加し、松本さんからは「君は最高だね、君は一生大丈夫だよ」と川崎さんの歌声を絶賛。そんな川崎さんが、2022年9月14日に、カバーEP『白』をリリースされたということで、音楽的なルーツなどを含めて、お話をうかがいました。――幼少時に音楽にふれたきっかけからお聞かせください。地元の栃木で、父親がライブバーを経営していたので、幼い頃からいつも身近に音楽がありました。ただ、親父はプレイヤーではないので、音楽をするようにすすめてくることもなく、とくに幼少期から音楽が大好きで歌手になりたかったわけではなかったですね。――では、いつ頃から音楽の道を志すようになりましたか。高校3年生の文化祭で、同級生でいまはマネージャーとなった親友と一緒に、歌を歌ったんです。そのとき大きいステージで歌を披露して、「もっとたくさんの人たちに歌を届けたい」と感じたことがきっかけで、音楽の道を目指すことになりました。それから上京して、音楽の専門学校に入学し、ギターで曲作りを始めて。上京するまでの10代の思春期の頃は、玉置浩二さん、清水翔太さん、高橋優さん、秦基博さん、ゆずさん……と、J-POPの第一線を走っている男性アーティストの方々の曲や、女性アーティストだとSuperflyさん、AIさんの曲を聴いていましたね。――2020年に「魔法の絨毯」がTikTokを起点にバイラルヒットし注目を集めました。音楽活動のターニングポイントとなった曲でもあると思うのですが、この曲のリリース前と後、そして現在と心境の変化はありましたか。やっぱり「魔法の絨毯」を聴いていただくようになる前と後では、聴いてくださる方の数も環境も変わりました。ただ、作りたい音楽やステージに向かう気持ちという面では、昔から何も変わっていないです。いつも第一に書きたいのは、何気ない日々やなんでもない毎日をいかに愛せるか、というところですね。――川崎さんは楽曲提供もされていて、韓国の5人組男性アイドルグループ「TOMORROW X TOGETHER」の8月にリリースされた日本3rdシングル「GOOD BOY GONE BAD」の収録曲「ひとりの夜(Hitori no Yoru)」を書き下ろされたそうですね。たまたまお声をかけていただいて、楽曲提供をさせていただきました。「TOMORROW X TOGETHERさんに歌っていただくなら、どんな曲がいいかな?」と向き合って書き上げた曲。愛することの切なさや深みを歌っていただければ、と作ったバラードになっています。想い出をつなぐ5曲を厳選したカバーEP――2022年9月14日に、カバーEP『白』をリリースされました。音楽プロデューサーの武部聡志さんがアルバム全曲のアレンジを担当されていますが、今回のEPのコンセプトやタイトルに込めた想いから教えてください。『白』というタイトルは、自分だけのパレットに色をつけていこう、という意味合いをこめています。これまで出会った方々から、そしてステージに立って勉強になったことや得られるものがあるなかで、「自分の色はいろいろな人との出会いで成り立っているな」ということを自負していて。このカバーEPに収録している5曲は、僕の思い出をつなぐ5曲を選ばせていただいているのですが、きっと聴いてくださる方々にもそれぞれの曲に想い出があるはず。だから、聴いた方々がそれぞれに色をつけていただいたらいいな、ということから『白』というタイトルにしました。武部さんは、これまでも番組出演やライブのステージでご一緒させていただく機会がとても多くて。今回、アレンジャーを入れて、僕はシンガーに徹して楽曲を表現したいという思いがありました。武部さんと音楽を作るということは、背筋を伸ばして襟を正しながら、真摯にあらためて音楽に向き合えることでもあります。今回のカバーEPを武部さんにアレンジしていただいたらうれしいな、とダメ元でお願いさせていただくと、快く受け入れていただきました。武部さんと一緒に制作させていただけて、すごく楽しかったです。――1曲目「愛燦燦」は、美空ひばりさんの名曲です。川崎さんのおばあさまがお好きな曲だそうですね。自分が家族を持って、子どもも生まれて、でもコロナ禍になってなかなか実家に帰ることができない日々が続きました。そんなときに、おじいちゃんやおばあちゃんと、あと何回一緒にご飯を食べられるだろうかとふと思うことがあって。それは僕だけでなく、みなさんも感じることがあるかもしれませんが、このカバーEPを作るとなったときに、「おばあちゃんに向けて作りたい」という気持ちが大前提として芽生えていました。幼少期の記憶として、おばあちゃんが美空ひばりさんの「愛燦燦」が好きだったことを覚えていたので、おばあちゃんに向けて、歌いました。――すでにおばあさまは川崎さんの「愛燦燦」を聴かれましたか?聴いたようです、僕の家族は聴いたかどうかはわかりませんが(笑)。あんまり自分の音楽のことを家族に言わないので……照れくさいのもありますが、とくに言わなくても伝わるものがあると思うので、音楽については言葉にしなくても大丈夫だと思っていますね。――2曲目「悲しみの果て」はエレファントカシマシの名曲ですし、4曲目「366日」はHYの人気曲です。両曲とも、親友であり現在のマネージャーさんとの想い出の曲だそうですね。そうです。「悲しみの果て」は、栃木から上京するときに、何もわからず不安でいたのですが、でも変な自信だけがある、という状態でした。そんな時期によくこの曲を聴いていて。いまはマネージャーとなった親友も、お笑い芸人を目指して東京へ出てくるタイミングで、おたがいに共通点がいっぱいあったんですよ。この曲は、悲しみの果てに何があるかわからないけれど突き進んでいく、というメッセージが強い楽曲なので、僕らはそこに背中を押されて。だから、親友に向けてでもあったり、原曲を歌う宮本浩次さんに向けてでもあったり、これから夢を追う若者たちに向けてでもあったり。宮本さんの力強い思いを僕がさらにみんなにつなげられたらいいなと思って、選びました。「366日」は、高校3年生の文化祭で歌った、音楽を始めるきっかけになったとお話ししていた曲です。当時カラオケでよく歌っていました。この曲を文化祭で歌っていなかったら、いまの僕はないと思いますし、数年の時を経て、カバーさせていただいてよかったです。――3曲目「元気を出して」は竹内まりやさんの名曲です。事務所の社長が好きな曲なんですが、これまで二人三脚で社長と一緒にやってきました。ライブのお客さんがゼロのときもありましたし、2人でたくさん悔しい思いをして。たくさん苦しいこともあって。苦楽をともにしてきたので、社長に恩返しをしたい気持ちで歌っています。――5曲目「メロディー」は、川崎さんが尊敬する玉置浩二さんの名曲ですね。もっとも背中を追い続けているのが、玉置浩二さんです。仮に玉置さんに、カバーした曲を聴いていただけたときに「ああ、川崎鷹也にカバーしてもらってよかったな」と思ってもらえるかどうか、見合えるように歌いました。プロ同士、同じミュージシャンとして、歌にどう向き合っていくかが重要なところだと思っています。その覚悟という点では、当初、玉置さんの曲を歌うということに対してあまり前向きではありませんでした。でも、武部さんは僕の玉置さんへの想いをご存知なので「今回歌わないのか?」と言われて、「歌わないです」とお答えして(笑)。「でも、大切な人との想い出の歌を5曲選ぶなら、自分自身へ向けた大切な曲、玉置の曲を入れないと。僕が玉置に言っておいてあげる」と武部さんに強く背中を押していただき、収録することを決意しました。僕が初めて弾き語りをした曲がこの「メロディー」です。玉置さんへの憧れも含めて、本当に思い入れの強い曲です。――実際に玉置さんにお会いしたことは?ないです。もしもプライベートでお会いしたら緊張してしゃべれないと思います(笑)。ただ、もし今後、一緒のステージに立たせていただける機会が来るとしたら、そんな光栄なことはないですね。そのときは全力で玉置さんにぶつかっていきたいと思います。――今回はカバーEPですが、オリジナル曲を歌うときと意識の違いなどはあるのでしょうか。カバーの難しいところは、すでに正解があること。カバー曲では歌のバランスだったり、自分の色をどのぐらい入れるのかだったり、調整して歌っていくことを意識しました。――聴き手にはどんなふうに聴いてほしいでしょうか。今回は弾き語りではなく、歌一本に集中して、歌の力を届けられたらと思っています。カバーさせていただいた曲は、僕がずっと聴いてきた音楽。本当にいい音楽は10年経っても20年経っても、ずっと誰かの心に残り続ける楽曲なんですよね。そういった曲を僕のファンのみなさんは若い世代の方が多いので、恐縮ながらいい楽曲との架け橋になって、「いい曲はずっと残り続けるんだよ」ということが伝わればいいなと思っているので、みなさんにも聴いてほしいですね。――カバー曲を披露するライブのご予定はありますか。10月にビルボードライブを行う予定があります。武部さんとともにステージを作らせていただくので、普段のライブではカバー曲はやらないのですが今回はEPの曲を中心に、候補としてあがっていたけれど入れられなかった曲、オリジナル曲も含めて披露する、ボリューミーなステージになると思います。全国のみなさんに恩返しや感謝を伝えたい――お話は変わりますが、おやすみの日はどんなふうに過ごしていますか。家族と過ごす日もあれば、ひとりでボーッとするときもあれば、映画を観るときもあれば、日によってさまざまですね。――おうちではどんなパパでいらっしゃいますか。最近のエピソードを教えてください。子どもを保育園に送ったり、お風呂に入れたりするのは、基本的に僕がやっています。お風呂の中では、僕と子どもの2人の時間。お風呂上がりにボタンを押して、ママを呼び出すんですが、僕と子どものルーティーンとして、迎えにきたママを笑わせるという一幕があります(笑)。――率先して育児をしてくれると、奥さまもうれしいですよね?どうなんでしょうね(笑)。でも子育ては一緒にするものだと思っているので、自然とやっています。ただ、僕は料理が作れないですし、仕事で遅いときは奥さんが寝かしつけまでひとりでやっているので、できることをやるのはごく当たり前な気がしますね。――お子さんはパパの曲を聴くことはありますか。聴くこともありますし、どこかで流れていてもパパの歌だとわかってくれていますね。もうすぐ3歳になるので、テレビに出ている僕の顔もわかりますし、僕の仲のいいミュージシャンがテレビに出ていてもわかったりしますよ。――子守唄を歌ってみようとは?子どもが生まれたての頃は、ギターを弾いてあげたりもしましたが、いまはもう3歳になるのでそろそろ「ウルサイ」と言われそうだから(笑)、やらないです。――川崎さんは素敵なラブソングを歌われていますし、実際にあたたかいご家庭を築いていらっしゃいますが、運命の人を見つける秘訣はありますか?僕は女心をわかっているわけではないんですが、相手に対する愛や思いは口に出して行動していますね。口にしないと、気持ちは3割しか相手には伝わらないといわれてもいるので、「ごめんね」や「ありがとう」もしかり、「ネイル変えた?」や「髪切った?」もしかり(笑)。男性って、心の中では思ってはいるけれど、言わないだけなんですよね。出会って7年、結婚4年ですが、奥さんにもカワイイなと思ったら「カワイイね」と言いますし(笑)。それは昔から変わらず、毎日言いますし、そういうところを大事にしています。だから、気になる人には思っていることを伝えたり、言ってくれる人を見つけたりするといいのかもしれませんね。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。僕がいろいろな方に楽曲を聴いていただけるようになったのは、コロナ禍になってからなんですね。だからあらためて、僕の曲に出会ってくださった、全国のみなさんに、聴いていただいている恩返しや感謝を直接伝えていきたい。まだライブに来られない人もいますが、今年、来年と全国に行って、さまざまな思いを届けられたらいいなと。そして、いろいろなことにチャレンジし続ける人生を歩んでいけたらと思います。取材後記当時は彼女、現在奥さまへの愛を歌った「魔法の絨毯」など、女性の心をとらえるラブソングを数多く歌う、川崎鷹也さん。シンガーソングライターとしても才能を発揮されているなか、新作ではシンガーとして、思い入れのある楽曲を聴かせてくださいます。そんな川崎さんのカバーEPで、名曲がどのように変身しているかみなさんもチェックしてみてくださいね。取材、文・かわむらあみり川崎鷹也PROFILE1995年、栃木県生まれ。2018年、アルバム『I believe in you』でシンガーソングライターとして本的に音楽活動を開始。2020年8月、TikTokで「魔法の絨毯」が人気となり、同曲を使った動画が27,000本以上アップされ、Spotifyのバイラルチャートでは1位を獲得した。2021年7月、松本隆のトリビュートアルバム『風街に連れてって!』に参加し、大瀧詠一「君は天然色」をカバー。12月、初のメジャーアルバム『カレンダー』をリリース。2022年9月14日、カバーEP『白』をリリースする。InformationNew Release『白』(収録曲)01.「愛燦燦」(美空ひばり)02.「悲しみの果て」(エレファントカシマシ)03.「元気を出して」(竹内まりや)04.「366日」(HY)05.「メロディー」(玉置浩二)2022年9月14日発売*収録曲は全形態共通。(通常盤)WPCL-13399(CD)¥2,200(税込)(初回限定盤)WPZL-31994/5(CD+Blu-ray)¥2,750(税込)※7インチサイズ特殊パッケージ仕様。【Blu-ray収録内容】『白』LIVE STYLE MOVIES取材、文・かわむらあみり
2022年09月15日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第120回は、やっと良い出会いがあったと喜ぶのも束の間、ちょっとしたことで男性のテンションを下げてしまう“本命から外れがち”な女性の特徴をお届けします。1.服はバッチリだけど靴がボロボロ【結婚引き寄せ隊】vol. 120せっかく出会いをものにして、ふたりでデートする関係になっても、ちょっとしたことで男性のテンションを下げてしまうこともあるようです。婚活中に見聞きしたなかで印象的だった、男性が女性を本命候補から外してしまいがちな特徴のひとつめは、外見のことでした。自分に合ったファッションをして、初対面の相手にも、好印象を持ってもらうのは大事なこと。ですが、ときどきアンバランスな印象を与える格好があります。それは、いかにも気合を入れてきたという服装をしているのに、足もとだけがイマイチなとき。とくに髪型やメイクもバッチリでフェミニンなワンピースなどを着てきているのに、なぜかパンプスのかかとがはげている、歩きグセにより片方のかかとがすり減ってボロボロの靴を履いているなど、靴のおしゃれにまで気がまわらない女性を見るとちょっと残念に思ってしまうようです。とはいえ、外見だけで人を判断しないでほしいものですが、靴以外は手をかけているのであれば、できれば足もとまで抜かりなくオシャレをしてほしいもの。それだけで印象がガラリと変わるのであれば、気をつけたいですよね。2.女性の部屋に行ってガッカリ「いいな」と思った女性の部屋に行ってみたい、と思う男性は多いようです。純粋に興味からそう思う面と、下心があって部屋にあがりたい気持ちの両方が芽生えるのだとか。女性側も、お店など外で会うばかりだと人の目も気になってしまうところ、自分の部屋というプライベートな空間なら過ごしやすい面もあります。でも、まだハッキリと彼氏彼女という関係性ではないにしても、良い感じになっている男性を自分の部屋に呼ぶのは緊張してしまうところ。さらに、男性側は、勝手に女性の部屋のイメージを頭に思い浮かべているところもあって、想像と違うとちょっと引いてしまうこともあるようです。洗面台やキッチンやお風呂など水回りに水垢やカビがこびりついていた、一見キレイに見える部屋だけどクローゼットの中はグチャグチャ…といった、掃除をしたつもりでも行き届かないところを見たときに、男性は女性にガッカリする様子。さらには、昔の彼と使っていたのか、自分のために先立って用意したのか、マグからお茶碗までペアになった食器を見てちょっとビックリしたという男性も。やっぱり相手を部屋に呼ぶなら、付き合ってからのほうが無難かもしれませんね。3.毎日連絡してくる気になる男女が知り合ってから、ほどなく距離が縮まった場合、これからどんな展開になっていくのかドキドキしてしまうでしょう。会えば会うほど、「もっと会いたい!」という気持ちがむくむくと湧いてきて、思わず携帯を手に取ってしまうのも無理はありません。でも、まだ付き合ってもいないのに毎日連絡してくる女性だと、当初は同じように気持ちが盛り上がっていた男性でも、だんだんとテンションが下がってしまうことがあるようです。たとえ付き合ってからでも、毎日連絡し合うことが負担になるタイプもいますから、それが付き合う前となると、なおさらのことといえるかもしれませんね。それに、連絡してくる=より相手への気持ちが大きい側とも取れるわけで、追いかけたいタイプの男性だと一気に恋心がさめてしまうきっかけになる可能性大。相手を見て行動したいものです。せっかく掴んだ縁を離したくないと思うのはみんなそうです。その縁が続きますよう、みなさんの恋がうまくいきますように!文・かわむらあみり©pidjoe/Getty Images©JGI/Jamie Grill/Getty Images©fotostorm/Getty Images
2022年09月09日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第119回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その40をお届けします。1.ほぼ出張している男【結婚引き寄せ隊】vol. 119それは婚活サイトで出会いを探していたときのこと。商社に勤めているという30代後半の男性とテンポよくメールのやり取りが進み、「今度は実際にランチでもどうですか?」ということで、初めてふたりで会うことになりました。普段は国内出張だけではなく海外出張も多く、忙しくしているため、まったく彼女を作るような暇はなくて40目前になってしまったという男性。他の業界はどんな業務内容なのかまったく知らないわたしは、その男性が忙しいなかで婚活していて、「貴重なプライベートタイムを割いてでも会いたいと思ったので」という言葉に喜んでいました。初めてランチをした際は、ほぼおたがいの仕事の話ばかりをしてしまい、次は具体的に将来の家庭像についても話しましょう、ということでその日は別れたのですが……。その後、男性からのメールの返信が滞るようになってきました。たまに返信が来ると「ちょっと海外にいてバタバタしていました!」などと、遅れてくる返信にはだいたい「の出張準備で立て込んでいて」とか、「これから1か月へ行ってきます」などと、突然いつもほぼ出張となった男性。多忙アピールが続き、次の約束どころか連絡も途絶えがちになり、ある日気づくと、その婚活サイトから男性は退会していました。唖然としつつも「ほぼ出張していた」というわりに当初マメにメール確認や返信がきていたことを考えると、忙しくて婚活できず退会したのではなく、会ってみたらタイプじゃないから疎遠にしたか、並行して会っていた別の女性のほうに決まった率が高そう……。婚活は無情な闘いであることを再確認したのでした。2.酒を飲まない男それは少人数で参加するプチお見合いパーティに参加したときのこと。30代や40代の男女が集まり、会場は落ち着いた雰囲気で、ゆったりとお見合いパーティが進行していきました。参加者全員の自己紹介タイムも終わり、何人かと会話するなかで、40代前半のサラリーマンの男性と意気投合。フリータイムでも、その男性の物腰の柔らかい雰囲気に安心感を覚え、最終的にマッチングして、パーティの後にふたりで晩ごはんを食べに行くことになりました。ただ、事前に食事の場所を決めていたわけではないため、近くにあった居酒屋に入ることに。その男性は職場の男性率が高く、出会いがないためにお見合いパーティに参加したそうで、「男が多いから飲みにいくことが多くて」と言っていたのですが……。いざ店に入り、「やっぱり最初はビールですよね?」とたずねると、「そうですよね、どうぞご自由に飲んでください」という返事。ご自由にとは?と聞き返すと、「僕、まったく飲めないんです」とのこと。会社の飲み会でも、「ずっと水を飲んでいます」と言って、一緒にいるときも水ばかり飲む男性。「ウーロン茶でも飲みますか?」と確認すると、「いえ、僕はお水で十分です」となぜかそこだけ妙に水だけしか飲まないとキッパリ断言するのです。だったら、居酒屋ではなく、カフェでお茶したほうがよかったんじゃあ……と思いつつ、さらに目の前で水だけを飲む男性にテンションが下がってしまい、その後は二度と会わず。水を飲んでもいいけど、事前にその情報を伝えるか、たまにはお茶を飲むぐらいの柔軟性はほしいよなあとぼんやり思ったのでした。3.すぐ家に誘う男それはシングルの男女が集まる飲み会に参加したときのこと。飲み会も半ばとなってきて、お酒のせいかどんどん声が大きくなってくる参加者たちのなかで、ずっとしらふのときと同じトーンで黙々とお酒を飲んでいる男性がいました。わりあい静かにお酒を飲みながら参加していたわたしは、酔っ払って大盛り上がりになる男女を横目に、黙々と飲んでいる男性に話しかけてみることに。「酒が強いから酔わないんだよね」と言う男性は、黙々と飲んではいるものの、おしゃべりは好きな様子。しばらく会話していたら、「ふたりで家飲みしよっか?」と言う男性。え?と聞き返すと、「家飲みのほうが落ち着いて話せるから出よう」と誘ってくるのです。初対面でいきなり家飲み!?と思っていたら、その空気を察したのか、だいぶん間があった後に「…なーんてね!」と笑いながら席を立ってトイレに行った男性。これで誘いに乗っていたらすぐお持ち帰りするのが常なのかもなあ、と思いながら、席を移動して最後まで他の参加者と賑やかに飲んで飲み会は終わったのでした。気づくと男性はいなくなっていましたが、果たして同じように家飲みに誘った女性と消えたのか、収穫なしでひとりで帰ったのか、謎です。婚活していると、さまざまなタイプの男性に出会うことがあります。なんとなく雰囲気に流されて変な恋愛をするよりも、「この人!」というとっておきの男性と素敵な恋ができるといいですよね。文・かわむらあみり© Johner Images/Getty Images© DjelicS/Getty Images© urbazon/Getty Images
2022年09月07日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第43回は、恋人時代はもちろんのこと、結婚してからも「この人と結婚してよかった」と思える男性の特徴をご紹介します。1.さりげない優しさのある男性【ママライフばんざい!】vol. 43お互いに、恋人時代はいいところだけ見せていればなんとかなることもありますが、結婚して生活を共にするようになるとそうもいきませんよね。それでも何かのときに、やっぱりこの人と結婚してよかった! と思える男性といえば、さりげない優しさのある男性です。やたらと優しさを前面に押し出すタイプではなく、さりげない優しさというところがポイント。それはつまり、誰かにアピールするためではなく、自然とまわりに気配りができる性格だということです。このタイプの男性は相手に見返りを求めません。結婚前に付き合っている最中でも、何かと彼女に対して協力的な姿勢が窺えますし、押し付けがましく助けてあげたというアピールをすることもありません。心根が優しいんですよね。だからこそ、仲良しカップルになり、ふたりの関係も長続きできるからこそ、結婚してからも妻は「夫が好き」という気持ちを持続していけるのでしょう。2.自分のことは自分でできる男性恋人時代は、せっせと彼氏に料理を作って食べてもらうことがうれしかった女性でも、結婚してそれが毎日となると、なかなか大変な時期もあるかもしれません。そんなときにつくづく実感するのは、自分のことは自分でできる男性が夫だと助かるということ。とくに夫婦ともに働いている家庭は妻も仕事が忙しくなると、普段は家事を担当している場合でも、なかなかきちんとした食事の用意をするのは難しいときも。それを理解して、なんでも自分のことは自分でできる夫は、手がかからずに助かるのです。結婚して子どもが生まれると、さらに育児もあるため、妻だけが掃除や洗濯といった役割を担っていると、その負担は相当なもの。そこをきちんとフォローしたり、自分のことは自分でやったりできる夫は、結婚してからも妻からの愛は変わりません。3.感謝の気持ちを忘れない男性結婚してからも「やっぱり夫が好き!」と妻が思える夫といえば、なんといっても、感謝の気持ちを忘れない男性といえるでしょう。これは何も夫に限った話ではなく、友だち同士でも、職場の同僚でも、どんな関係性においても同じかもしれませんね。感謝の気持ちがある夫は、もちろん恋人時代にも、何気ない会話からでもその姿勢が伝わるものです。最初は盛り上がっていたカップルでも、付き合いが長くなればなるほど、だんだんと馴れ合ってしまう部分もあるはず。ですが、そんなときでも彼女が何かをしたら「ありがとう」ときちんと言える彼は、結婚して夫になってからも、感謝の言葉を忘れないことが多いもの。家族になると、いつもそばにいるのが当たり前の存在になりますが、それでも感謝の気持ちを忘れない夫と一緒にいると、妻も心があたたかくなって家庭円満でいられます。結婚してから「こんなはずじゃなかった……」となるよりは、恋人時代から、良い夫になりそうな男性を見極められるといいですよね。みなさんが素敵な未来をつかめますように!文・かわむらあみり©Halfdark/Getty Images©nensuria/Getty Images©JLco - Julia Amaral/Getty Images
2022年08月21日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第118回は、婚活中に見聞きした気になる人や片想いの人の本音が垣間見える“脈ありサイン”をご紹介します!1.よく目が合うことがある【結婚引き寄せ隊】vol. 118なんとなく気になっている職場の同僚、趣味の仲間として知り合った異性の友人など、顔見知りだけれどまだ親密ではない距離感の男性って、いますよね。近すぎない間柄だからこそ、いまいち距離感がつかめないような相手でも、もしもこんな言動をしていたら脈ありかも! というサインのひとつめは、よく目が合うことがあるかどうかです。ちょっと遠い場所にいるとしても、なんとなく視線を感じて振り向くと、相手が自分のことを見ていた……ということはないでしょうか。ここで、相手の気持ちがスキかキライか、目のそらし方によって、2通りに分かれます。目が合って恥ずかしそうに思わずそらす場合、あなたに好意を持っていて、つい目で追ってしまっていた可能性大。これは脈ありサインです。一方、目が合ってからそらすまで無表情の場合は、単純に視線が合っただけ。また、目が合ってしっかりと微笑み返しをしてくるような場合は、好意があるわけではなく、ただ目が合うタイミングが同じだっただけのうえに、相手は女性の扱いに慣れているかも。そらすまでの一連の動作でサインを見極めたいところです。2.前に話したことをよく覚えているしょっちゅう話す間柄ならすぐわかるものの、ときどきしか会話しない相手だと、前にどんなことを話したのか、ひとりずつ会話の内容を覚えていることはあまりないかもしれません。でも、気になる男性と話したときに、「そういえば前にのこと言ってたよね」と以前の話をよく覚えていたら、脈ありサインです。しかも、会話したタイミングが前の話であればあるほど、ずっとあなたの話を記憶していてくれているということ。稀に、誰とどんな話をしたか細かく覚えていられるというタイプもいますが、基本的にはどうでもいい話は忘れがちです。反対に、大事な人からの言葉やふたりで会話した内容はあとになっても覚えているものです。たまにしか会話しない相手なのに、あなたと話した内容をよく覚えていたら、好意的に思ってくれていると思っていいでしょう。3.いつも助けてくれる最後の脈ありサインは、相手がいつも助けてくれるかどうかです。それはものすごく困ったことではなくても、重い荷物を持つのを「手伝ってほしいな」というようなちょっとしたことでも、脈があるかどうかはわかるでしょう。あなたがヘルプを出したときに、相手がすかさず「いいよ」と手伝ってくれたり、何も言わなくても大変そうな状況を見て「手伝おうか?」と言ってくれたり。あなたに好意を持っているならば、何かしらの力になりたいと考えているでしょうし、実際に頼ってほしいと思っているはず。なかには困っている人を見るとほうっておけないという根っから優しいタイプもいますが、だいたいにおいては、好意を持つ女性の前では良いところを見せたいのが男心というものです。いいなと思っている人がいると、相手の一挙手一投足が気になってしまいますよね。脈ありなら勇気を出してさらにもう一歩前へ、脈なしなら作戦を練り直して再挑戦するつもりで、気になる相手と仲良くなれることを応援しています!文・かわむらあみり©Bojan89/Getty Images©fotostorm/Getty Images©VioletaStoimenova/Getty Images
2022年08月19日【音楽通信】第118回目に登場するのは、15歳でラップを始め、ZeebraさんやSKY-HIさんらからも一目置かれるラッパーでシンガーソングライターのNovel Core(ノベルコア)さん!指揮者を目指したのちラッパーとなり才能が開花【音楽通信】vol.11815歳でラップを始め、ストリートパフォーマンスやMCバトルで頭角を現し、2017年には「BAZOOKA!!! 第12回高校生RAP選手権」で歴代最年少で優勝したNovel Coreさん。その後、ヒップホップ界のカリスマであるZeebraさん主宰のレーベルと契約後、本格的にアーティスト活動をスタート。現在はSKY-HIさん主宰のマネジメント/レーベル「BMSG」の第一弾アーティストとなり、2021年にリリースしたメジャー1stアルバム『A GREAT FOOL』が1位を獲得するなど、ラッパー/シンガーソングライターとして活躍されています。そんなNovel Coreさんが2022年8月3日、2ndアルバム『No Pressure』をリリースされたということで、お話をうかがいました。――まずは小さい頃に音楽に触れたきっかけから教えてください。母親が学生時代にバンドのボーカルを担当していたこともあり、小さい頃から、家ではロックを中心にオールジャンルの音楽に触れる機会がありました。なかでも、(アメリカのロックバンド)ボン・ジョヴィが好きで、東京ドームの来日公演も観に行ったことがあります。中学生のときは、合唱コンクールで指揮者に立候補したことがきっかけで、クラシックにすごくハマった時期がありました。一時期は指揮者を目指して独学で勉強していたのですが、音楽大学に行くというのが、当時は経済的にも学力面でも厳しく、諦めることに。そんな挫折したときに、ラップに出会いました。高校1年生になる前のタイミングで、「音楽がやりたいけれど自分に合うものはあるかな?」といつものように音楽の動画を観ていたら、ヒップホップのインスト動画が出てきて。インストなのでボーカルは入っていなかったのですが、その動画ではいろいろな音楽のジャンルが入っていて、「これは面白いな」と感じました。――2017年に若手ラッパーの登竜門と言われる「BAZOOKA!!! 第12回高校生RAP選手権」では、歴代最年少で優勝していますね。クラシックからラップへと移行されてから、本格的に音楽の道を目指すようになったのでしょうか。はい。ラップに出会ったタイミングから、音楽で大きくなりたいという気持ちが芽生えました。最初の頃は、路上パフォーマンスもやっていて、少しずつ注目されていって。そこから音楽の制作をし始める前に、名前を売るためにMCバトルなどに出させていただいていましたね。――10代の頃から才能を発揮されて、ZeebraさんやSKY-HIさんからスカウトされレーベルに所属するなど、一目置かれるご自身の魅力はどこだと分析されますか。Zeebraさんも日高さんも(SKY-HIさんの本名、日高光啓さん)、僕の行動力を買っている、というお話をされたことがあります。明確に未来へのヴィジョンがあって、入念に準備して行動に移すというのが、ルーティンとしてあって。それが15歳の時点で固まっていたというところで、Zeebraさんにお声がけいただけたのかなと。6月に行ったワンマンライブでは、Zeebraさんや日高さんにゲストとして来ていただいて、一緒にパフォーマンスをさせていただきました。――現在、SKY-HIさん主宰のレーベルに所属されていますが、普段から交流はあるのでしょうか。暇さえあれば、音楽の話やそれ以外のところでも、いろいろな話をします。アーティストとしてのキャリアのことなど、悩んだことがあったら、まずは日高さんに聞きますし、逆に日高さんから相談を受けることも。僕たちにしかわからないことを話し合うことがありますね。――2020年にメジャーデビューされ、2021年に発表したメジャー1stアルバムが1位を獲得するなど、注目度が高まっていますが、何か心境の変化はありましたか。MCバトルに出たときも、路上パフォーマンスを行ったときも、恋愛リアリティショー(AbemaTV『月とオオカミちゃんには騙されない』)に出演させてもらったときも、そのときどきで大きく注目されることがありました。その度に、いまの自分に対して「もっとうこうしなきゃ」と常に考えます。どんなきっかけであれ、たくさんの方に僕のことを知ってもらえて興味を持ってもらえるのであれば、精一杯いいものを作って、それをサプライし続けていきたいですね。「幸せとは何か」という普遍的なテーマのアルバム――2022年8月3日に、2ndアルバム『No Pressure』をリリースされましたね。いつ頃から制作されていましたか。昨年末から取り掛かり、実質的には今年に入ってから、半年間ぐらいで制作しました。――アルバムのタイトル曲「No Pressure(Prod.UTA)」や、軽快なリード曲「独創ファンタジスタ(Prod.KNOTT)」は、どのように生まれた曲ですか。今回、アルバムの制作中に、初めての全国ツアーをやらせていただいたり、ワンマンライブにバンドの追加メンバーが入って体制が変わるなど、アルバムの制作に集中しながらというよりは、いろいろなことをこなしながら作って。スタジオには、当日もまだ歌詞をまったく書けていない状態で行って、ブースで2時間で歌詞を書き上げて、そのまま録るということがほとんどでしたね。――すべての作詞作曲を手がけていらっしゃいますが、いつもはもっとじっくり曲作りをしていくのですか。けっこう時間をかけて、歌詞を書くこともありました。でも最近は、時間があったとしても、スタジオに入ってからそのときに出てくる素直な感情を採用したくなって。考える時間があればあるだけ、本当に伝えたいことが遠回りになりそうな気もするので、その場で作るようになりました。できるだけストレートにメッセージを伝えたいから、瞬発的に出る言葉や直感的なものを大事にしています。そういったとき以外のメロディや歌詞の内容は、シャワーを浴びている最中だったり、移動中のタクシーの中だったり、ふと浮かんでくることが多いです。窓から見える景色にインスピレーションを得て降ってくるようなこともあるので、忘れないようにフレーズをメモしておいたり、メロディはボイスメモに録っておいたり。いざ制作に入ると、プロデューサーさんにそうやって生まれた曲を渡して、一緒にああだこうだ言いながら作っていくのがすごく楽しいですね。――わずかな音だけが聴こえる8曲目「Skit」が最後の曲の前に入っていますが、どのような意図でしょうか。この曲には、カセットテープの再生を停止する音のようなものを入れさせていただきました。実は最後の9曲目は最後ではなく、7曲目がアルバムの最後というイメージ。つまり、1曲目から7曲目の再生を終えたイメージで、8曲目にこのカセットの音を入れて、9曲目につながる時間の変化を表現しています。――そんな9曲目「Untitled(Prod.Yuya Kumagai)」は雰囲気が変わり、アコースティックギターに乗せて歌うバラードですね。この曲はもともとアルバムに収録する予定ではなく、急きょ増やした1曲です。制作が佳境に入り、締め切りが迫ってきたタイミングであったワンマンライブで、僕のバンドでギターを弾いてもらっているクマガイユウヤさんにプロデュースしていただきました。クマガイさんは、僕が路上パフォーマンスをしていた同じ時期に、同じ場所で、路上ライブをされていた方。話を聞けば聞くほど「もしかしたらどこかですれ違っていたかもしれない」という方と、こうして音楽のもとで巡り合って、一緒に音楽を作っているという感動やその空気感をこのアルバムに入れたくて、ワンマンが終わってからオファーさせてもらいました。この曲は、もし明日地球が終わるとしたら自分自身は今日、何をするかがテーマ。サビにある「今を口ずさんで」というフレーズは自然に出てきたんですが、そのとき「地球がもし明日終わるとしても、誰かに向けた歌じゃなかったとしても、自分の今を切り取って歌にするんだな」と気づきました。そこから「心の底から音楽がすごく好きだ」ということを再確認して、聴いていると涙が出てしまった曲です。――クールでメッセージ性の強い曲から、そっと語るように歌う曲まで、表情豊かな9曲がそろいましたね。あらためて今作をどのように聴いてほしいでしょうか。今の時代、サブスクリプションが主流になって、1曲単位で聴いていただく機会が多いと思うのですが、1回目の視聴はできれば頭から最後まで並び順で聴いてもらえたらうれしいですね。流れを大事にしながら制作したアルバムでもあるので、頭から聴いてもらえたら、アルバムにした意味がそこにあります。――ジャケット写真は「No Pressure」のリリックビデオに登場するクマのキャラクター「ロンリーベア」のイラストですね。これはポジティブとネガティブの両方の象徴としてのキャラクターです。このアルバムが持つ幸せとは何か? という普遍的なテーマに関して、ジャケットにNovel Coreが前に出すぎるとテーマが死んでしまう気がして、何か違うキャラクターが必要だと感じて作りました。ロンリーベアは笑ったり、慌てたりもなく、表情がないのが大事。だからこそ、悲しんでいるのか、喜んでいるのか、想像する余白もできると思っています。――アルバムリリース後は、ツアーのご予定はありますか。発表は8月中旬ですね。前にやらせていただいた全国ツアーは僕の相棒のDJ KOTAくんとまわらせてもらったんですが、今度の全国ツアーは、僕のワンマンライブで組ませていただいたバンドと一緒に全国をまわらせてもらいます。バンドだからこそのセットリストの組み方になるはず。音楽で走り切るライブにしたいので、MCも極力削って、スピード感あるものにしようと考えています。デビューから3年以内に日本武道館公演をやる――お話は変わりますが、普段の様子も教えてください。ご趣味はありますか。映画を観ることやファッションに関することがすごく好きです。休日は映画館に行ったり、外食したときはそのまま原宿へ洋服を買いに行ったり。1日で7、8店舗まわることもあるので、スタイリストさんと話が盛り上がります(笑)。――すごいですね。映画は配信で観る方も多いですが、ちゃんと映画館で観る派ですか。できれば映画館で迫力のある音で観たいなと。とくにトム・ハンクスとジム・キャリーが大好きなので、あのふたりが出ている映画は全部観ていますね。それと映画館のポップコーンが大好きで、市販のポップコーンではなく、「今焼きました!」という感じのポップコーンがすごく好き(笑)。だから、たまに映画館には、映画は観ないでポップコーンだけ買いにいくこともあります。――ファッションは、ハイブランドを着用されている印象がありますが、ご自身でもお好きですか。そうですね。洋服はハイブランドだったり、逆にストリート寄りのものだったり、セレクトショップに買いに行くことが多いかな。モードとストリートの中間ぐらいをいくのが好きですね。“ラグジュアリーストリート”のようなテーマが好きです。ファッションにおいて、差し色は常に意識しています。今日のように黒と白でシンプルに構成しているときは、シルバーのアクセサリーを身に着けたり、パールを入れたり、アクセントを意識して服を組んでいます。今日はわりとそろった形のパールをつけていますが、メンズはふぞろいな形のパールもつけやすくて、いつもは四連ぐらいのパールや、大玉のパールをつけることもありますね。――おうちではどのようにリラックスされていますか。僕は保護した猫を3匹飼っているので、猫とたわむれるのが一番、リラックスできる時間ですね。前も1匹だけ飼っていたときがあったのですが、仕事に行っている間は1匹だけにしてしまうので、寂しくないかなと心配だったのですが、3匹いると僕がいないときも3匹で遊んでいてくれるので、安心しています。小さい頃から動物が大好きで、犬も飼っていました。いまも猫を飼っていても、猫カフェに行ったりします(笑)。――本当に動物がお好きなんですね。猫カフェに行くときは、変装して行きますか?いえ、そのまんまで行きます(笑)。基本的に、仕事での衣装もスタイリングはセルフですし、今日の衣装も私服なんです。ステージに立っていたときの衣装で派手なものはそのまま私服なので、わりと街では「あれ? Novel Coreじゃない?」とバレたりもするんですが(笑)、逆にそのまんますぎてあやしがられて、声をかけられないですね。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。メジャーデビューから3年以内に「日本武道館公演をやる」ということを目標にしているので、まずはそこにたどりつけるように頑張りたいです。そしてリリースを止めずに、これからも、新しい作品を世に出していきたいと思います。取材後記ZeebraさんやSKY-HIさんといった錚々たる方たちからも一目置かれる、Novel Coreさん。ananwebの取材の日、東京では雨が降っていました。撮影時、服がぬれないか心配していると、「全然平気ですよ」と爽やかな笑顔で応えてくださったNovel Coreさん。しかも衣装ではなく私服で、さらにスタイリングもご自身でされているとはスゴイですよね。そんなNovel Coreさんのニューアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内カオリ取材、文・かわむらあみりNovel CorePROFILE2001年1月18日、東京都生まれ。ラッパー、シンガーソングライター。15歳でラップを始め、ストリートパフォーマンスやMCバトルでその頭角を現す。2017年、「BAZOOKA!!! 第12回高校生RAP選手権」にて歴代最年少で優勝を勝ち取り、 Zeebra主宰のレーベル「GRAND MASTER」と契約後、本格的にアーティスト活動を開始。現在はSKY-HI主宰のマネジメント/レーベル「BMSG」に第一弾アーティストとして所属。2021年12月にリリースしたメジャー1stアルバム『A GREAT FOOL』が各チャートで日本1位を獲得するなか、トップメゾンのモデルに起用されるなど、 ファッション業界からも注目を集める新鋭アーティスト。2022年8月3日、2ndアルバム『No Pressure』をリリース。全国ツアーも予定。InformationNew Release『No Pressure』(収録曲)01.TROUBLE (Prod. Ryosuke “Dr.R“ Sakai)02.JUST NOISE (Prod. MATZ)03.BABEL (Prod. KM)04.No Stylist (Prod. Yosi)05.独創ファンタジスタ (Prod. KNOTT)06.No Pressure (Prod. UTA)07.HAPPY TEARS feat. Aile The Shota (Prod. Matt Cab)08.Skit09.Untitled (Prod. Yuya Kumagai)2022年8月3日発売*収録曲は全形態共通。*全形態スマプラ対応。(通常盤)AVCD-96998(CD)¥2,200(税込)特典:ジャケットサイズステッカーAジャケットサイズステッカーB(BMSG MUSIC SHOP限定)(初回生産限定盤)AVCD-96997/B(CD+Blu-ray)¥7,150(税込)特典:直筆サイン入りZine ver.1(全24P)【Blu-ray収録内容】(MUSIC VIDEO)・HAPPY TEARS feat. Aile The Shota ・独創ファンタジスタ(LYRICS VIDEO)・TROUBLE ・No Pressure(LIVE)”A GREAT FOOL” BIRTHDAY LIVE (2022.01.22)at CLUB CITTA’”(DOCUMENTARY MOVIE)Behind The Scenes of No Pressure(BMSG MUSIC SHOP限定盤)AVC1-96999/B(CD+Blu-ray)¥7,150(税込)*Blu-ray収録内容は初回生産限定盤と共通。*仕様:三方背ケース。*特典:直筆サイン入りZine ver.2(全24P)写真・大内カオリ 取材、文・かわむらあみり
2022年08月14日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第117回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その39をお届けします。1.グチしか言わない男【結婚引き寄せ隊】vol. 117それは30代から40代の男女が集まる婚活パーティに参加したときのこと。アラフォーの男女が多い婚活会場は落ち着いた雰囲気で、自己紹介からパーティはスタートしました。それぞれの参加者との自己紹介タイムはスムーズに進行。なかでも、「仕事ひと筋でプライベートの時間がなく出会いがない」と話していたサラリーマンの男性と意見が合い、その次のフリータイムではふたりで話すことになりました。ただ、仕事ひと筋の男性ということもあって、仕事の話がメインに。その男性はこちらの仕事にはあまり興味がないようで、とにかく“俺の話を聞いてくれ”と言わんばかりの、自分語りが続きます。次第には、「残業が多くて本当はもうやめたいんだよね…」と言い出し、職場のグチが始まりました。早くこの場を抜けて別の人と会話したい! と思いながらも、なかなか立ち去るタイミングを与えてくれません。まさか婚活パーティの場でグチを聞かされることになるとは思わず、意気揚々と出かけてきたテンションはすっかり冷めてしまいました。その後フリータイムが終了したためやっと解放されましたが、初対面の相手にグチをこぼすなんて、だから相手が見つかりにくいのかもと思ったのでした。2.暗がりに行きたがる男それはシングルの30代の男女が集まる飲み会に参加したときのこと。とくに結婚したい人を集めた飲み会ではなかったため、どちらかというと「彼がほしいな」「もしいい人がいれば」「人脈作りのため」など、みんなの参加理由はバラバラです。結婚相談所のお見合いやガチ婚活への参加が続いていた私は、たまにはちょっとカジュアルな場にも出向くことがあり、このときもそんなモードになっていたときでした。参加している男女も、肩に力が入りすぎない感じで、和やかに飲み会は進みます。飲み会の時間も半分が過ぎた頃、ちょっと酔っ払ってきた参加者の声が大きくなったり、それぞれの席から笑い声が聞こえたり、賑やかな時間が続いていました。そんなとき、たまたまずっと同じテーブルについていたひとりの男性から「本当は酒が弱いのに楽しくて飲み過ぎた。一緒に外の風にあたりに行かない?」との誘いが。実際、ちょっと足元がふらついていたので付き添おうと思いついていくと、ドアとは逆に向かうその男性。なぜか店の中で照明が届かない暗い階段の裏へ行きたがります。「どこ行くの?」と聞いてもニヤけるだけの男性にうんざりし、怖くなってすぐに飲み会の席へ戻りました。ちょっと酔いがさめたのかバツの悪そうな顔で、その後席に戻ってきた男性。ドアと間違って暗がりへ行ったのか、何か話そうとして行ったのか、結局会話していないため真相はわかりませんが、へんな絡み方をする男性はないなと思ったのでした。3.趣味にハマりすぎる男それは婚活サイトで出会った男性とふたりで会うことになったときのこと。もともとプロフィールのところに、仕事や趣味などが書かれてあったので、だいたいはどんな人なのかわかっていたつもりでした。ある昼下がりにカフェで待ち合わせ、おたがいにコーヒーを飲みながら、話していると…思っていたよりも、その男性は趣味にかける気持ちが強過ぎることが判明。山登りが趣味だというその男性は、生活費のほとんどを山登りに使っていました。毎週末、「山登りに行く」という男性は、山登り費用はもちろん、山登り用にワゴン車までローン購入。嬉々として山の話をしながら、「結婚相手は山登りに理解のある人がいい」など、毎週末山へ行くことが前提となっている話が繰り広げられ、あぜん。これはまだ落ち着くつもりはないし、結婚しても苦労しそうだなと思い、その後はパッタリと会わなくなったのでした。婚活していると、いろいろなタイプの男性に出会うことがあります。ひとりが合わなくても、次には良い出会いがあることも! みなさんの未来に幸あれ!!文・かわむらあみり©SDI Productions/Getty Images©Sergey Nazarov/Getty Images©Artem Peretiatko/Getty Images
2022年08月12日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第42回は、ママになって気づいたという“産後あるある”をご紹介します。出産すると、どんなことがよくあるのでしょうか!?1.妊娠前の洋服が着られない【ママライフばんざい!】vol. 42ママになり、初めての子育てに奮闘していると、子どものことでいっぱいになって自分のことにまであまり時間をかけられなかったり、妊娠前とは体型が変化することもあったりします。妊娠する前はスリムだった場合でも、妊娠中はもうひとりぶん(場合によってはもっと)体重が増えますし、出産後もすぐに体型がもとに戻るわけではありません。だから「妊娠前の洋服が着られなくなる」ことは、よくあること。命を守り育てるわけですから、体型変化は、頑張ったママと子どもの証です。とはいえ、すぐに産前の体型に戻るわけではないため、洋服のサイズチェンジはよくあることだといえるでしょう。2.すっぴんがデフォルトとくに子どもが小さいほど、肌に触れるものには、注意が必要になってきます。赤ちゃんのときは、なんでも口にいれたり、なめたりすることもあるため、接する機会のある大人は、身だしなみに気を配るもの。可愛い赤ちゃんのぷくぷくほっぺにママの頬をついくっつけたくなりますが、そういうときのためにも、あえてお化粧はせずに素顔のままでいるママは多いです。育児が多忙になるため、必然的に化粧をすることにまで気がまわらない場合や適当になると言う場合もあるようですが、どちらかといえば我が子のために、すっぴんがデフォルトになるんですね。3.万全の授乳スタンバイ赤ちゃんにママのおっぱいをあげる場合、粉ミルクを哺乳瓶であげる場合、両方を取り入れての混合育児の場合など、いろいろありますよね。おっぱいをあげるママの場合、数時間おきに授乳タイムとなるため、慣れてくると万全の授乳スタンバイでいるというママもいます。昼夜問わず目が離せない赤ちゃんがいると、ママも睡眠不足になってしまうことも。疲れもあっておっぱいを出したまま、ついウトウトしてしまっても、おっぱいにすぐ赤ちゃんがたどりつけるからむしろそのまま片乳を出している、というママもいました。まさに万全の授乳スタンバイといえるかもしれませんね。4.写真を撮りすぎるとにかく我が子が可愛くて、普段はあまり写真を撮らないパパでさえ、スマートフォンの画像フォルダには子どもの写真がいっぱい! ということはよくあることです。ママならなおのこと、人生でそうない出産経験や、子どものちょっとした成長も見逃したくない気持ちから、つい写真を撮りすぎてしまうママが続出。いまはママとパパ、おじいちゃんやおあばあちゃんなど、家族で共有できる写真アプリなどもいろいろとありますから、子どもの写真をたくさん撮って、その成長を家族で見守るのは産後誰もがやってしまうことといえそうですね。お子さんがいると、一気にママは忙しくなることもありますが、それを十分に補えるほどの愛する子どもとのかけがえのない時間が待っています。みなさんもすこやかなママライフを送れますように!文・かわむらあみり©GlobalStock/Getty Images©Galina Zhigalova/Getty Images©LSOphoto/Getty Images©Liderina/Getty Images
2022年07月29日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第116回は、婚活中に見聞きした、てっきり恋人だと思っていたら、実は相手には別に本命がいたという“ムダ恋”エピソードをご紹介します。1.秘密の恋のはずがムダ恋【結婚引き寄せ隊】vol. 116出会いを探していると、ときどき妙な人にひっかかることもあったり、人の紹介だから安全だと思っていたら案外そうでもなかったりすることも。今回はそんな思いがけない出会いの中から、「念願の彼女の座のはずがムダ恋」だったという女性のお話から。その女性は、仕事の関係で知り合った同年代の男性と仲良くなり、いつしか仕事の連絡だけではなくプライベートでも会う約束までするようになりました。お互いに一人暮らしをしているということもあって、次第に家を行き来し合い、気づけばすっかり恋人同士になったと思っていました。とはいえ、仕事関係の間柄ということで、彼が「いま抱えている仕事の案件が終わったらちょっとずつまわりにも知らせよう」と彼女に提案し、しばらくふたりの仲は秘密にすることに。彼女としても、仕事でお互いの会社の人に顔を合わせるときに気まずいため、ふたりの関係をしばらく伏せておくことに、なんの疑問も持たなかったそうです。あるとき、彼がいない場で彼の職場の人がなんの気なく「あいつも社内恋愛長いよなあ」と話していたのを彼女が耳にしました。「え? 誰のことですか?」とたずねると、なんと彼氏のはずのその男性は、すでに3年も付き合っている社内恋愛の本命がいると発覚。秘密の恋だと浮かれていたら、なんとも悔しいムダ恋となってしまい、結果別れることに。でも、仕事相手に二股をかける男性なんて最悪。結果的に、縁が切れてよかったはずです。2.結婚話をしていたのにムダ恋続いては、「結婚話が出ていたのにムダ恋」だったという女性のお話です。知り合いの紹介を経て、とんとん拍子に付き合うようになったふたりがいました。彼女のほうは結婚願望が強くて、付き合ってしばらくするとすぐ、「結婚したい」というのが口グセになっていたのだとか。そんな彼女が愛らしく、彼も乗り気だったそうで、結婚情報誌を買ってきてふたりで眺めていることもあったそうです。それですっかり「彼と結婚する」とテンションが上がっていた彼女でしたが、あるとき、急に彼と連絡が取れなくなりました。友達に彼のことを相談したり、どうにか連絡できないか探っていくなかで、なんと衝撃的な事実が発覚。少し前から彼は、「もうアイツとは別れた」とまわりにふたりの関係が終わったことを一方的に話し、すでに新しい彼女ができているというのです。しばらくして、やっとつかまえた彼を彼女が問い詰めると、まだ自分のことで精一杯で「結婚はしたくない」と断言。結婚話がどんどんエスカレートしていく彼女が重くなってきて、会うのがおっくうになっていったそうです。いったい、いつから恋人ではなくなっていたのか…?でもそれなら、正直に話してくれたらよかったのに、チグハグなふたりの思いは彼によって強制終了させられていました。しかも、「なんにも先のことを考えなくてキラク」という、年下の新しい彼女がいるなんて、なんて変わり身の早い最低男。勝手な男性と別れられてむしろよかったはず。もっといい人が彼女には現れるはずだと思いました。3.ただのホラ吹きでムダ恋最後に、相手の男性は「ただのホラ吹きでムダ恋」だったという女性のお話です。合コンで知り合った男性にアプローチされて、そのままスムーズに仲良くなった女性がいました。うまくいっているにもかかわらず、親密になってすぐに、彼女は彼の言動に不信感を持つようになったそうです。なぜなら、彼と話しているうちに、合コンのときに彼から聞いていた職業が聞く度に違っていたり、家族の話もどうやら嘘っぽいように感じたのだとか。同じ合コンに参加していた知り合いに彼のことをあらためて聞いてみたら、彼女が聞いた話とやっぱり違っていたり、親密な関係の女性が他にもいるようで、付き合っていると思っていたのは彼女のほうだけだったようです。彼女は「なんで嘘をつく必要があるの?」と悩み、彼がいろいろな女性と親密になる軽さにも嫌気がさし、見抜けなかった自分も悔しくて、かなり落ち込んでしまいました。もちろん二度と会わないようになったそうですが、そんな嘘つき男性なんて誠実さのカケラもなく、離れられてよかったはず。時間は有限ですから、傷つく恋は切り捨て、次の恋で幸せになってほしいです。出会いを探していると、思いがけないタイプの恋に巡りあうことがあるかもしれません。みなさんにとって最高の恋がつかめますように!文・かわむらあみり©Prostock-Studio/Getty Images©Wavebreakmedia/Getty Images©stock-eye/Getty Images文・かわむらあみり
2022年07月22日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第115回は、婚活中に見聞きした「恋のライバルはやっぱりコワイ」というお話をご紹介します。1.応援しているフリをする女性【結婚引き寄せ隊】vol.思いを寄せる男性にもしもライバルがいたら、その女性から対抗意識を燃やされて冷たく当たられたり、アプローチをしようとしても阻止されたりすることもあるかもしれません。自分が好きになるくらい魅力を感じる男性ということは、他にもその魅力に惹かれる女性がいてもおかしくないですよね。とはいえ、ライバルは少ないほうがいいものの、手強いのはまず「応援しているフリをする女性」です。この手のタイプはだいたい2通りあるようで、偶然好きな人が重なってしまいなかなか言い出せない控えめな女性と、気持ちを知って情報を得てから、裏で優位に動こうとするしたたかな女性。やっかいなのは、後者のタイプです。表面上は恋を応援してくれているため、裏でどんなふうにライバルが動いているのか、気を許している側にはわかりません。でも、いつまでもそんな状態が続くことはなく、次第にボロが出てくるのです。まさにこの手のタイプがライバルだったというある女性は、「最初はわからなかったけれどやっぱり気づくようになった」と言っていました。意中の人とライバルが一緒にいるところを見た、ふたりがいると妙に仲良さそうな雰囲気だったなど、まわりの女友達から、思いを寄せていた男性と、自分の恋を応援してくれていたはずの女友達の仲がアヤシイという噂が耳に届くように……。たとえ口に出さなくても、裏で何かしら急接近している男女の雰囲気は、まわりにも伝わってしまうものです。その手の女性は、問い詰めたとしても開き直るだけということも多いようで、事実がわかった時点で離れたほうがいいでしょう。ただでさえダメージを負う心に、それ以上負担をかけないよう、心ある友人との関係を大事にしたいものです。2.ガッツリ悪態をついてくる女性恋のライバルといえば、「ガッツリ悪態をついてくる女性」もいるようです。いわゆるモテる男性を好きになった場合、彼のまわりには「我こそは!」と、彼女になりたい女性が複数見受けられることも。まさにそんな片想いをしていたある女性は、職場の好きな男性を見かけて声をかけようとしたら、どこからともなく目の前にライバルの女性が現れて、思いっきりニラまれたあげく「ふんっっっ!」と悪態をつかれたそうです。その女性はすぐにモテる男性のところへ駆け寄り、コワイ表情は一転、甘えた声で「おはよう〜」としなだれかかっていたのだとか。その一連の行動に、怒るどころか、「あんなに強そうな女性がライバルなんて」と、自信がなくなってしまったとのこと。そうやってライバルをひるませるのが狙いだったのでしょうが、なんとも激しいラブバトル。もしモテる男性を手に入れて彼女になっても、ある程度ドンと構えていないと、いつ誰が奪い取ろうとしてくるのか、心が休まらなさそうとも思ったのでした。3.誰にでもフレンドリーすぎる女性そして「モヤモヤさせる女性」も、ライバルにしたくないタイプだといえるでしょう。例えば誰に対してもフレンドリーすぎる女性は、ときどき片想いの女性をモヤッとさせてしまうようです。ある女性は飲み友達が多く、最近よく飲み会で顔を合わせるようになった男性のことが気になっていました。でも、男女問わず仲良くなってしまうフレンドリーな女性がいて、同じ飲み友達のグループにいた女友達には気になる男性のことを話していたそうですが、そんなことはお構いなくずっとツーショットで飲み続けていたのだとか。盛り上がっているようで間に入れず、次の飲み会でも、気になる男性とその女性はイイ雰囲気に。フレンドリーな女性に、彼を好きなのかと聞いてみると、「全然! ただの飲み友達だよ〜」と、あっけらかんとしているそうです。気にしすぎといえばそうかもしれません。でもせめて片想いしていると聞いていたら、長くツーショットは避けるぐらいの配慮はしてほしいとその女性は思いながらも、それが彼女の性格なのかもと諦めつつも、モヤモヤしてしまうのだそう。実はその女性も彼のことが好きでライバルだったとしても、そんな意図はなくてただ気遣いができなくて思いがけずライバルになってしまっているとしても、どちらにしても他の女性の影があるのはスッキリしないものですよね。いいなと思える人がいると、相手の言動によってはテンションの上げ下げがあるかもしれませんが、みなさん心安らぐ素敵な恋ができますように!文・かわむらあみり©oleg66 /Getty Images©Anna Frank /Getty Images©Heide Benser /Getty Images
2022年07月15日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第114回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その38をお届けします。1.ニヤニヤする男【結婚引き寄せ隊】vol. 114それは婚活サイトで出会いを探していたときのこと。40代前半の男性とふたりで会うことになり、ある昼下がりに、約束をしていた喫茶店へ向かいました。店に入ると、ランチの時間で少し混んではいたものの、早めに着いて席を確保してくれていた相手の男性のおかげで、無事に着席。あらためて自己紹介から始めつつ、ランチをしながら、わりとスムーズに話は進んでいきました。その男性は気が利く印象なうえ、最初に目が合ったときからずっとほほえんでいることもあってか、こちらもリラックス。でも、自己紹介も終わり、仕事の話になって、男性が「最近ちょっと悔しいことがあって」と、うまくいかなかった仕事の話をしだしました。いい話だけではなく、失敗した話もオープンに教えてくれるのは、正直な人という印象。ただ、少しずつ違和感も…。だってその男性、失敗話をするときも、なぜかニヤニヤしながら話すんです。「あれは悔しかったなあ」と言いながら、ニヤニヤ。その後も、たいして笑顔になるような話でもないのに、ずっとニヤニヤ。もしかすると、初対面だからと気づかって、あえてニヤニヤしていたのかもしれません。でも、まるで営業用スマイルが顔にはりついてしまったかのような“目は笑っていないけど口もとだけニヤつく”表情がだんだん怖くなってくるのです…。思えば一度も真顔を見ていないことに気づき、笑顔を見せるのもほどほどがいいんだな、と実感した昼下がりなのでした。2.連絡しても出ない男それは20代から40代まで、さまざまな年代が集まる小さなバーで、それぞれが出会いのきっかけを探していたときのこと。「ずっと彼女がいなくて寂しい」と落ち込んでいる30代前半の男性が、そばにいた人になぐさめられていました。その様子を見て、まわりで飲んでいた私や他の人たちも「いい出会いはあるよー!」などとその男性をなぐさめに行き、あたたかい雰囲気のなか、飲んでいた人たちみんなで仲良くなりました。みんなで連絡先を交換して帰ると、落ち込んでいた男性から「今度ふたりで会おう」という連絡が入り、後日、同じバーで会うことに。少し早めに着いたものの、まだその男性は来ていません。先に到着した旨を連絡しても折り返しはなく、まあ早めの到着だしとゆったり過ごしていたら、約束の時間がどんどん過ぎていきました。10分、20分…と経つにつれて、その度に連絡しても、一向に電話に出ない男性。30分経ってもまったく連絡がつかず、連絡しても出ず、そこでやっと「あ、ドタキャンされたんだ」と我にかえりました。後日、どうやらその男性はそのバーにときどき出入りしていて、独り身を嘆く常習犯だったことがわかりました。そのときその場にいるまわりの人の気をひいて、いたわってもらいながら飲むことが常らしく、本当は彼女がいたのかも。バーなど、相手の背景がわからないところで知り合うのは、やっぱり怖いもんだなと悟ったのでした。3.酒ありきの男それは婚活飲み会に参加したときのこと。ざっくばらんに「早く結婚したいよねえ」などと男女が話せるフレンドリーな雰囲気のなか、飲み会を満喫していました。何度か席替えのタイミングがあり、たまたま向かいの席に、40代の男性が着席。その男性は、パッと見るとスーツ姿で真面目そうな印象ながら、すでに飲み過ぎてしまったのか頬が赤らんでいました。飲み会を開始して1時間とはいえ、お酒が好きなのかなとたずねると、「いや、弱いけど、僕は緊張するタイプだから、お酒の力を借りて勢いをつけてるんです」という返事。婚活飲み会では、飲むより話すこと、相手を見つけて自分を知ってもらうことがメインのはずが、お酒に弱いのか勢いをつけるよりも、お酒にのまれている印象の男性…。しばらくその男性と会話してみたものの、眠くなってきたのか、目をこすりはじめる始末。いつもお酒を飲んでから婚活しているわけじゃないですよね、とたずねると、「だいたい飲む場所に参加するので…飲んでますねえ」という返事に、苦笑しました。そこまでして婚活を頑張る姿勢はいいけれど、まず酒ありきの男性は、ちょっと厳しいなと思ったのでした。婚活していると、バラエティ豊かなタイプの男性に出会うことがあります。そのうちみなさんがきっと出会う、運命のパートナーと、幸せな未来が待っていますように!文・かわむらあみり©Portra/Getty Images©Mixmike/Getty Images©zoranm/Getty Images
2022年07月10日【音楽通信】第116回目に登場するのは、唯一無二の歌声をたくさんの人々に届けて、今年デビュー20周年を迎えたシンガー、元(はじめ)ちとせさん!生活にシマ唄と奄美の音楽が根付いていた【音楽通信】vol.1162002年にリリースされたデビュー曲「ワダツミの木」が大ヒットし、その歌声を全国区に響かせ続けデビュー20周年を迎えた、鹿児島県奄美大島出身のシンガー、元ちとせさん。数々の作品を発表するなか、戦後70年となる2015年には、坂本龍一プロデュース曲「死んだ女の子」なども収録された平和への思いを込めたカバーアルバム『平和元年』を発表し、第57回日本レコード大賞『企画賞』を受賞。2018年には自身の原点である「奄美シマ唄」の新録アルバム『元唄〜元ちとせ奄美シマ唄集〜』や、2021年には奄美大島の世界遺産登録を記念した『トコトワ〜奄美セレクションアルバム〜』をリリースするなど、現在も拠点を置く奄美大島や平和への願いを込めた歌をわたしたちに届けてくれています。そんな元さんが、2022年7月6日に、オリジナルアルバム『虹の麓』をリリースされるということで、音楽的なルーツなどを含めて、お話をうかがいました。――あらためまして、小さい頃に音楽に触れたきっかけからお聞かせください。故郷・奄美大島のわたしの育った場所は、まわりに大島紬の織物工場や畑があって、そこで働くおばあちゃんたちが自然とシマ唄を口ずさんでいる環境だったんです。そのため常に生活の中に、シマ唄や奄美の音楽がありました。――元さんが歌われているカタカナを用いる「シマ唄」と、漢字の「島唄」の違いはなんでしょうか。奄美の場合は、シマ唄はカタカナで「シマ」と書く「シマ唄」、アイランドソングという意味ではなく、なわばり=自分たちのシマ(場所)という意味なんです。わたしはずっと「シマ唄」を歌ってきました。――お母さまから三味線を勧められ、小学生のときには自らシマ唄を習い始めたそうですね。お祭りごとがあるときでも、(遠くて)気軽に誰かを呼べるような場所ではなかったので、自分たちが技術を身につけて、歌ったり踊ったりと盛り上げなくてはいけなかったんです。そんなときにシマ唄をみんなで歌って、ちょっと三味線を弾くだけでも、おじいちゃんやおばあちゃんが本当に喜んでくれるので「だったらやりたいな」と思ったのが、さらにシマ唄や三味線に興味を持ち始めたきっかけでした。三味線は、たとえばギターのように楽譜があるものではないので、三味線だけやっていてもレパートリーが増えないと言いますか。歌を覚えれば、歌に合わせて耳で音を探って弾けるので、三味線をもっと弾くためにも、歌を覚えたいと思っていましたね。――高校3年生のときには「奄美民謡大賞」の「民謡大賞」を史上最年少で受賞されています。とにかく歌うことが好きだったんです。その年齢でシマ唄をやっている人も少なかったですし、夢中だったので、たぶん人の倍は練習していたかもしれません。でも、厳しい訓練ということではなく、好きだからひたすら1日中、三味線を弾いて歌っていた結果、その年の大賞をいただけたんだと思います。――2002年2月にシングル「ワダツミの木」でメジャーデビュー、シングルチャートで1位を記録した大ヒット曲ですが、当時のお気持ちは覚えていますか。インディーズのときから歌って、ライブもさせていただいたりしていたので、あまりデビューの重みをわかっていなかったかもしれません。とにかく歌を歌うこと自体が楽しかったですし、自分のオリジナルソングを作り上げていく作業もうれしくて、デビューしたことよりもひたすら歌えることが楽しかったですね。当時は、あまり奄美大島という場所がいまほど認知されていませんでしたし、わたしの苗字の「元」という名前も珍しかったですし、そういう点や変わった歌い方でみなさんが興味を持ってくれたところもあったと思います。――デビュー20周年を迎えられましたね。すごく忙しすぎて20年が過ぎたということでもなく、すごく苦労してつらかったこともなく、とてもいいペースで歌と向き合いながら、この20年を歩いてくることができました。聴いてくださっているみなさんやまわりの方々に支えられての20年です。節目となるデビュー20周年のオリジナルアルバム――2022年7月6日に、5thアルバム『虹の麓』をリリースされます。オリジナルアルバムとしては14年ぶりとなりますね。20周年を節目として、アルバムを作りたかったんです。オリジナル作品は14年ぶりとなりましたが、それはやっぱり上田現さん(デビュー曲「ワダツミの木」ほか数々のプロデュースを担当した音楽家。2008年逝去)を失ったということが大きかったです。ただ、その間に、カバーアルバム『平和元年』やシマ唄集などリリースはしていましたし、歌と離れることなく向き合わせてもらえました。その流れからの20周年に向けて、コロナ禍でこれまで当たり前にできていたことが当たり前にできなくなったこともすごく影響しています。祈りや願いの先に、ちゃんと希望が見えてくる作品を作りたいと思い、初めてご一緒するアーティストやクリエイターの方々にも書いていただいたりしながら曲が集まってきてくれました。――とても意義深いタイミングのアルバムとなったのですね。今回、先行配信シングルも3曲収録されていますが、4月配信の坂本慎太郎さんプロデュース曲「船を待つ」は、海辺でゆったりしているような感覚もあります。最初に曲を聴いてどのような印象を持ちましたか。この曲もそうですが、今回初めてわたしに楽曲提供してくださった方々の曲は、すべてこれまでのわたしの曲にはなかったリズムやシンプルさ、自分では表現したことのなかったような楽曲でした。しかも楽曲提供してくださったシンガーソングライターの方々は、ご自身でも歌われる方々。ご本人が歌っているデモ音源が届いたときに、その人たちの味があって「それをまたわたしがどういうふうに表現できるのかな?」と考えるのは、初めて取り組む作業でしたね。――そういう意味では、新鮮だったのでしょうか。そうですね。坂本さんの「船を待つ」は、シンプルな中に不安と希望という、見えづらい大きな変化のようなことを声にして表現したのですが、すごく難しかったです。――5月配信の長澤知之さん作詞作曲「虹の麓」は、どこかトロピカルなレゲエのリズムがベースとなった曲で、アルバムのタイトル曲でもあります。長澤くんは同じ事務所に所属していて、もともと彼の才能とパワーをずっと感じていて。かわいらしいリズムの中に、力強さや、一歩ずつ歩こうというメッセージを感じたので、そんな思いを表現しながら歌いました。小さい頃、「虹の麓に宝箱がある」と信じて探しに行った自分を思い出したりもして、でもそれって現実には辿り着けないんですが、「前にきっとある」という見えない希望を探していたんですよね。そういう意味でも、希望のあるタイトルだなと思ったので、アルバムにもこのタイトルをつけました。――6月配信の折坂悠太さん作詞作曲「暁の鐘」は、ミュージックビデオに折坂さんもご出演されていますが、語りかけるような歌ですね。この曲は、坂本さんの曲とはまた違いますが、どういう歌い方をすればいいか悩んでいたら、「静かに呟いたりひとりごとを言っているイメージで」というアドバイスを受けたんです。でも、わたしはあまりひとりごとを言わないし、実践するのがすごく難しくて。これまでは遠くにいる人に届くような声を使うことが多かったのですが、この曲ではそばにいる誰かや自分に向けて、何かひとつ言葉を届けているイメージかなと。これもかなり苦戦しました。――元さんが三味線を弾いている、さかいゆうさんプロデュース「KAMA KULA」は、サビの「ラーレンハイヤー ヤーレンサイヤー」というワードも印象的でした。この曲は、ゆうくんがボーカルレコーディングのディレクションもしてくれました。「南の風が、北の大地に迷い込んだイメージなんです」と言われ、もちろん実際に目に見える風景ではないのですが、そのゆうくんの説明が腑に落ちたので、それをイメージしながら歌いました。そして三味線を入れたことで強くてパンチのあるものにもなりましたね。「ラーレンハイヤー ヤーレンサイヤー」は、意味のある言葉ではないんですが、民謡特有のお囃子などにありそうなフレーズということで、ゆうくんとふたりで作りました。――アルバムのラストに入っている「ヨイスラ節」は、奄美地方に古くから伝わるシマ唄のひとつのようですね。このシマ唄が持つメッセージ、そしてアルバムに収録された理由も教えてください。今回のアルバムを作る上では、やっぱりコロナの時代がやってきた影響が大きかったんです。もちろん平和への願いと祈りを1曲ずつに込めているんですが、反戦といったような大きく力強いメッセージを掲げるというわけではなく、コロナで世の中が断絶されて、それでも立ち上がって歩かなきゃいけないという思いと、身近なことで言えば当たり前に会えていた人たちに会えなくなっている、ただ食事に行くようなことがいまはあまりよく思われなくなっていることなど、思うところがあるなかでアルバムを作っていて。「ヨイスラ節」の歌詞の中に「今日(きゅう)ぬほこらしゃや ヨイスラ」と歌っている部分があって、それは「今日は素晴らしい日です」という意味なんです。奄美では《今日(きゅう)ぬほこらしゃや 何時ぃ(いてぃ)ゆりむ勝り何時ぃ(いてぃ)む 今日(きゅう)ぬぐとぅに あらちたぼれ》という、いろんなシマ唄で歌われたり、おじいちゃんやおばあちゃんが孫たちに「幸せになれよ」という意味を込めて、おまじないのようによく使う言葉があるんです。そんな歌詞の意味が、今回のアルバムに込めた思いにもとっても合っているので、この曲を最後に入れました。――ではアルバムがリリースされたあとは、みなさんにどんなふうに聴いてほしいでしょうか。シマ唄もそうですが、最初から歌の意味をすごく理解してやってきたかといえばそうでもなく、ただ大好きな音楽だから歌っていたという部分もあるんです。小さいときから触れていて、心の中の引き出しに入っている歌が、お守りのような存在になっている感覚があって。わたしは“いつも歌のお守りに守られてきた”という思いがあるので、みなさんにとっても、そういうアルバムになってほしいですね。ひとつでも多くのライブをやっていきたい――お話は変わりますが、現在も奄美大島にお住まいということで、2021年7月に奄美大島は世界自然遺産に登録されましたが、何か変化を感じることはありましたか。実は世界自然遺産に登録の4年前にも一度、登録の話が出てきたことがあったのですが、島の人間はみんな「登録されたらどうなるんだろう?」「誰が決めているの?」と、突然のことでよくわかっていなくて。でも、そのときは登録が見送られたんです。その間に、あらためて島のことを島の人たち自身が見つめ直す時間ができて、登録された場合どんなことがあるのか、そのなかでも忘れてはいけないことの確認など話し合いができました。島の人間としてこの4年間はとても貴重な時間でしたし、心構えができた上で「じゃあ登録されたいね」となって、念願叶って登録が決まり、島のみんなでバンザイして喜べたのでよかったです。奄美大島は、人と人との距離が近くて。子どもたちやお年寄りなど年齢問わずみんなで声をかけあって、たとえば一人暮らしのお年寄りの方のおうちに常に訪ねていくなど、まわりの人をいつも気にかけています。常にあったかいものを感じられるのが、奄美大島の魅力ですね。――普段のご様子も教えてください。いまハマっているものはありますか。ゴルフです(笑)。ひたすらウォーキングするだけだとすぐ飽きてしまうんですが、ゴルフはよく歩くスポーツですし、あまり意識しないうちに運動になりますし、年齢を重ねてもやっていけるスポーツだなと。奄美に1ヶ所だけゴルフ場があるんですが、景色もすごくきれいですし、海も見渡せます。――自然に恵まれた場所でいいですね。では、コンディションなどで気をつけていらっしゃることはありますか。喉ですね。ここ1、2年ぐらいでボイストレーニングの先生に出会って。もともと喉はとっても強くて何もしていなかったのですが、年齢を重ねるごとにケアしなければという自覚も出てきて、教わったことをやっています。まだ勉強中ですが、それもすごく楽しいです。――おうちでは何をしていますか?料理をすることが好きですね。――奄美の料理ですか?奄美の料理も作ることはありますが、年中、郷土料理を食べているわけではありませんね(笑)。子どもたちが食べたいというものを作っていて……ハンバーグとか、普通のものを作ります。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。音楽を生で届けることが簡単ではなくなったことを経験して、受け取ってくれる人たちが目の前にいて歌を歌える、ということのありがたさを実感していますね。このアルバムを持って、またこれまでわたしを支えてくれてきた曲も大切にして、ひとつでも多くライブをやりたいです。今後は、7月17日にduo MUSIC EXCHANGEで「Office Augusta 30th MUSIC BATON Vol.8元ちとせ『えにしありて』」、9月25日に横浜赤レンガパーク特設ステージで「Augusta Camp 2022 〜Office Augusta 30th Anniversary〜」に出演します。ぜひ楽しみにしていてほしいですね。取材後記一度聴いたら忘れられない歌声で、魂のこもった数々の歌を世に送りだしてきている、元ちとせさん。ananwebの取材では、デビューしてから20周年というアニバーサリーイヤーを迎えるなかで新作のことから普段のご様子まで、さまざまなお話をしてくださいました。そんな元さんのニューアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。取材、文・かわむらあみり元ちとせPROFILE1979年1月5日、鹿児島県奄美大島生まれ。2002年、シングル「ワダツミの木」でメジャーデビュー。2012年2月にデビュー10周年を迎え、初のベストアルバム『語り継ぐこと』をリリース。戦後70年となる2015年7月に“忘れない、繰り返さない”というコンセプトのもと、「今こそもう1度、平和を真剣に考える年になってほしい」という平和の思いを込めたニューアルバム『平和元年』をリリースし、 同作にて第57回日本レコード大賞『企画賞』を受賞。2018年に自身の原点である「奄美シマ唄」の新録アルバム『元唄〜元ちとせ奄美シマ唄集〜』を、2019年には同作を国内外の鬼才がリミックスした楽曲を収録したアナログレコード『元唄幽玄〜元ちとせ奄美シマ唄REMIX〜』をリリース。2021年8 月、奄美大島の世界遺産登録を記念して『トコトワ〜奄美セレクションアルバム〜』をリリース。2022年2月、デビューから満20年を迎え、2月2日に奄美大島PRムービーのテーマソングでもある新曲「えにしありて」を配信リリース。4〜6月、アルバムからの先行配信シングル3ヶ月連続リリースを経て、7月6日にオリジナルアルバムとしては実に14年ぶりとなる5枚目のオリジナルアルバム『虹の麓』をリリース。7月17日は東京・duo MUSIC EXCHANGEにて「Office Augusta 30th MUSIC BATON Vol.8元ちとせ『えにしありて』」を開催、9月25日には横浜赤レンガパーク特設ステージにて「Augusta Camp 2022 〜Office Augusta 30th Anniversary〜」に出演する。InformationNew Release『虹の麓』(収録曲)01. 暁の鐘02. 虹の麓03. KAMA KULA(元ちとせ×さかいゆう)04. 漣(さざなみ)の声05. 五坪ほどの土地でも06. 夏雲雀07. 感謝08. あなたの夢で目覚めた朝に09. えにしありて10. 船を待つ11. ヨイスラ節(冥丁REMIX)2022年7月6日発売(通常盤)UMCA-10089(CD)¥3,300(税込)取材、文・かわむらあみり
2022年07月05日【音楽通信】第113回目に登場するのは、今回1stアルバムを発売し、朝ドラのヒロインも決まって、女優、声優、歌手活動までジャンルレスに大活躍中の、福原遥さん!小さい頃は歌って踊れるアーティストに憧れた【音楽通信】vol.113小学生の頃から子役として活動し、声優としてアニメ『キラキラプリキュアアラモード』(2017〜18年)に出演するなど、ジャンルレスに活躍している福原遥さん。近年ではドラマ『ゆるキャン』(テレビ東京系)シリーズや『アンラッキーガール』(読売テレビ・日本テレビ系)で主演を務めるなど注目度が高まるなか、2022年度後期連続テレビ小説『舞いあがれ!』のヒロイン役が決定し、これからもますますの飛躍が期待されています。音楽活動としては、2019年に個人名義でソロ歌手としてデビューした福原さんが、2022年6月8日に1stアルバム『ハルカカナタヘ』をリリースされたということで、音楽的なルーツなどを含めて、お話をうかがいました。――あらためて幼少時に音楽に触れたきっかけから教えてください。福原さんは幼児向け食育番組『クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!』(NHK Eテレ 2009〜13年)の柊まいん役として、主題歌を歌う姿も披露されていましたね。そうですね、まいんのときぐらいからは歌の楽しさがわかってきましたが、実は小さい頃は歌うことはあまり得意ではなかったんです。でも音楽を聴く習慣はあって、車ではいつも音楽が流れていました。母が運転する車で習い事などへ移動していたのですが、母がよく安室奈美恵さんや倖田來未さんの曲をかけていて、わたしも聴きながら通っていました。――歌うことはあまり得意ではなかったということは、お仕事で歌うまで、きっかけがなければ歌っていなかったのでしょうか。すごい音痴ですし、自分の声もあまり好きではなかったから……(笑)。ひとりで歌うのは苦手でしたが、カラオケでみんなで賑やかに歌うのは楽しかったですね。――では自発的によく聴いた音楽やアーティストはいたのでしょうか。安室奈美恵さんやフェアリーズさんなど、見ているとダンスがやりたくなったので、歌って踊れるかっこいい方に憧れがありました。そうったこともきっかけで、『クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!』のときには歌ったり踊ったりすることがすごく楽しくなって。そこから歌うことの楽しさを感じるようになってきたと思います。――歌手活動だけではなく女優や声優としてもご活躍されていますが、福原さんの中で音楽は、どのような存在でしょうか。いまはなくてはならない存在です。歳を重ねるごとに歌う楽しさを感じていますし、歌手活動以外のお芝居のお仕事でも、音楽にとても支えられていますね。日々の生活で「この場面にはこの音楽が合いそうだな」と合う音楽を探すことも好きで、1日が始まる朝に音楽をかけて気持ちをリフレッシュさせたり、大事なシーンに向かうときに気持ちを高めるために音楽を聴いたり。気持ちを入れ替えたりするのに、音楽は大切です。もっと上へいけるよう願いを込めた1stアルバム――2022年6月8日に1stアルバム『ハルカカナタヘ』をリリースされました。まずタイトルの意味からお聞かせください。ハルカカナタへというタイトルは自分でつけました。名前が「遥」で、両親が「遥か彼方へ羽ばたけるように」という意味を込めてつけてくれたので、このアルバムも歌手活動でまた新たな一歩を踏み出すような気持ちで、遥か彼方へもっと上へのぼっていけるようにという思いを込めています。――既発のシングル曲や新曲など全14曲が収録されていますが、今年4月に配信されたばかりの「道標 feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG)」は、ラッパーのHiplinさん、Rin音さんとのコラボ曲です。プロデュースしてくださったGeGさんのおしゃれで優しくて心地良いメロディがすごく素敵で、HiplinさんやRin音さんとも、ご一緒させていただいてうれしかったですね。いままでは恋愛系の歌をあまり歌ったことがなかったので、今回はラブストーリーやバラードを歌ってみたい気持ちもあって、相談させていただいてアルバムが完成しました。――「道標」では福原さんも作詞に参加していますね。歌詞は自分で書いたことがなかったので、やってみたいなとずっと思っていて。今回作詞の機会をいただけて、全部ではなく自分が歌うパートのみの歌詞ですが、いろいろな方と相談させていただきながら、伝えたいメッセージを込めて書かせていただきました。――初めての作詞作業は大変でしたか?難しかったです。何もかもわからない状態からのスタートだったので、アーティストのみなさんが普段どんなふうに書いていらっしゃるんだろうと思いながら試行錯誤して。最終的に、いま自分が一番伝えたい思いを伝えることをテーマにして、いろいろな言葉を調べました。作詞は奥が深いと、少しやらせていただいただけでも感じたので、楽しいですがもっとたくさんの言葉を知っていけたら、いつかまたできたらいいなと思います。――昨年末にリリースされたシングル「Lucky Days feat. OKAMOTO’S」も収録されていますが、福原さん主演ドラマ『アンラッキーガール』主題歌でバンドサウンドながらOKAMOTO’Sのオカモトショウさんと福原さんのデュエットが新鮮でした。確かに、いままで歌ってきた曲と全然違うテイストの曲でもあったので、この曲も他の曲も素晴らしい方々に作っていただいているので、なじめるように頑張りながら、毎回歌っています。――収録曲の「シャボンの人」は元ガールズバンド「ねごと」の蒼山幸子さん、「スキップサイダー」はシンガーソングライターのみゆはんさんのプロデュース曲で、いろいろな方に提供された多彩な曲があります。歌とお芝居では表現の仕方にも意識の違いはありますか。歌は、お芝居で表現するのとは、全然違いますね。お芝居はキャラクターとして演じていますが、歌は自分として歌っている感覚が、ちょっと恥ずかしいような不思議な感覚(笑)。でもそんな歌で表現する楽しさを最近感じるようにもなってきて、歌い方ひとつ、息遣いや声の出し方だけで、伝わり方がまったく変わってくるんです。今回、いろいろな方とご一緒させていただいて、そのことをすごく感じました。自分の心が動いて歌っていても、歌い方次第で全然伝わらないんだなとか、ささやくような感じで歌うと曲にのって伝わりやすいんだなということがわかって。まだできていないんですが、自分なりに考えながら、曲ごとにある物語に強弱をつけながら歌うのが、すごく楽しいです。――そういったテクニカルな面でも、今回のアルバムは楽しんでやり遂げたんですね。そうですね、小さい頃から歌も得意じゃなく自信もなかったので、いままでは正解を求めて「うまく歌わなくちゃ」と思っていました。でも、この間、わたしの音楽のほうのYouTubeチャンネルにHiplinさんに来ていただいたことがあって。一緒に歌うときに、緊張してますます自信がなくてと伝えたら、「歌に正解も何もないから楽しく気持ちを込めて歌えばいいんだよ」と言っていただいたんです。それで「ああ、その通りだな」と感じて、いまはどれだけ自分の気持ちを伝えて、いい気分でその1曲を歌えるかが大事だなって、楽しみたいなって思っています。――そういう意味で一番挑戦しがいのあった曲はどの曲でしたか。やっぱり「道標」ですね、音楽の楽しさをあらためて感じた曲でした。あと「シャボンの人」は、作っていただく前に蒼山さんにお会いさせていただいて、わたしの声質や、どういうことを歌いたいかを聴いてくださって、できた曲なんです。だからなのかとても歌いやすくて、ありのままの自分というか、歌った瞬間すんなり曲に入っていく感覚がすごくあって。わたしに合わせて作ってくれた驚きと、感謝といいますか。蒼山さんの思いをこの1曲に詰め込んでいただいて、うれしかったですね。いままでで一番、自分らしく歌えたかもしれません。――そういった曲作りの前から参加されて自然に歌われた曲がある一方で、男性シンガーRakeさんの曲『100万回の「I love you」』のカバーもあります。音楽チームの方からのオススメ曲で、もともと男性が歌われている曲をいろいろな方がカバーされていて、人によって曲の印象がとても変わる感じがあったんです。女性が歌うと、可愛らしくて甘酸っぱい印象があるので、わたしも歌ってみたいなと思って収録しました。――今後のライブのご予定はあるのでしょうか。いつかしてみたいですね。アルバムの1曲目に流れるインストも作っていただいたんですが「この曲がライブの最初に流せたらいいね」という話も音楽チームのみなさんと話していたので、いつかはライブができたらいいなと思っています。元気やパワーを届けられるように頑張りたい――お話は変わりますが、普段のご様子も教えてください。オフの日はどんなふうにお過ごしですか。いまは毎日朝ドラ『舞いあがれ!』の撮影があるので、ご飯も気をつけないといけないと思って、スーパーに行っています。これまでは作品に入ったら自炊をしていなかったんですが、最近は作り置きおかずを作ったりして、忙しくてもレンジで温めればいいだけにしています。料理をするのもリフレッシュになるんですよね。――お料理は得意なのですね?一応いろいろとやっています(笑)。でも、一般的なおかずを何品かぐらいで、おしゃれなものは作らないんですよ。最近だと、豚汁とかチキンのトマト煮とか、タイ料理のカオマンガイを作りましたね。ご飯を冷凍しておいて、後から簡単におにぎりにできるようにしたりもしています。――福原さんのYouTubeチャンネルでは、大阪アメリカ村でたこ焼きを食べていらっしゃいましたが、街を散策するお時間も少しはあるのでしょうか。撮影のために大阪に滞在していて、あまり外に出られなかったりもするのですが、少しの時間に、たこ焼きを食べに行かせてもらって。しっかりと大阪を感じられました。とはいえオフの日は、現地のカフェに入って店員さんと話すこともあります。台本を読んだりしたいので、ゆったりできるおしゃれなカフェを探したり、カフェ巡りをしたりしていますね。――撮影中の『舞いあがれ!』のご様子はいかがでしょうか。町工場で生まれ育ったヒロインが飛行機に憧れ、旅客飛行機のパイロットを志すというストーリーのようですね。毎日、青春を感じています。学生たちで人力飛行機を飛ばしたり、夢や目標に向かって頑張っていたりするシーンをいっぱい撮っているので、みんなで何かひとつのものを力を合わせて作ることが、撮影しながらもすごく楽しくて、学生気分ですね。――お忙しいながらも充実されているご様子が伝わります。撮影中は不規則な生活になりそうですが、美容や食事面で気をつけていることはありますか。ロケが多いと肌が焼けるので、日焼け止めをいっぱい塗っています。帰ってからは保湿のためにパックをしていたり、フルーツを食べたりしていますね。とくにパックをすることと湯船に浸かることは大事だと思っています。むくみが改善されますし、次の日の肌のトーンやスッキリ具合が全然違うように感じますね。湯船にはしっかりと浸かって、好きな入浴剤を入れて汗をいっぱいかいて毒素を全部出すことは、大事なお仕事の前日はしています。――メイクやコスメのこだわりはありますか。すごくコスメが好きなので、いっぱい集めています。薄づきのメイクが好きなので、ハイライトや肌に艶を出すようなアイテムを探して買っていますね。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、音楽活動や、お芝居などすべての活動においての、今後の抱負をお聞かせください。音楽活動は、これからさらに上を目指して、みなさんにお届けしていけたらいいですね。アルバムは心を込めて歌わせていただいたので、たくさんの方に聴いていただいて、歌に込めたメッセージや思いを受け取っていただきたいです。みなさんに寄り添えるような、そっと背中を押せるような歌を歌っていきたいので、聴いてくださる方にとってのそういう存在やアルバムになれたらいいですね。こういうお仕事をしていて、誰かの心を動かせたり、少しでも元気やパワーを届けられたらいいなと、日々思っています。今年は朝ドラでも、観ている方に少しでも笑顔になって「今日も頑張ろう」と思ってもらえるようなエネルギーを届けられるように頑張ります。取材後記小さい頃からキュートな姿をお茶の間に見せてくれている、福原遥さん。ananwebの取材では、朝ドラ撮影中のご多忙のなか、大阪からリモートインタビューをしてくださいました。福原さんといえば、わが家では子どもが大好きなプリキュアのひまりちゃん役でも親しませていただいていて、ほんわかとした愛らしい魅力にあふれた人柄にも癒されます。音楽活動での歌手としての歌声を聴くのはもちろん、朝ドラなどさまざまな今後のご活躍も楽しみ。そんな福原さんの1stアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。取材、文・かわむらあみり福原遥PROFILE幼児向け食育番組『クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!』(NHK Eテレ)のメインキャラクターである柊少まいん役を務め、一躍お茶の間の人気者となる。2017年、女優として映画『チアダン』に出演、「もしもツアーズ」3代目ガイトを務めるほか、声優としてアニメ『キラキラプリキュアアラモード』(有栖川ひまり/キュアカスタード役)に出演するなど、ジャンルレスに活躍。2019年は映画『4月の君スピカ』主演、2020年から2021年はドラマ『ゆるキャン』シリーズ(テレビ東京系)、2021年『アンラッキーガール』(読売テレビ・日本テレビ系)主演を務めるなど注目度が高まるなか、2545人ものオーディションから勝ち抜き2022年度後期連続テレビ小説『舞いあがれ!』のヒロイン岩倉舞役が決定。音楽活動としては、『クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!』主題歌、2013年にはCVを務めた「なめこのうた」がYouTubeで話題に。2018年には声優の戸松遥と共演したドラマ『声ガール!』がきっかけとなり「福原遥×戸松遥」名義でCDをリリース。2019年8月7日、「福原 遥」名義でテレビアニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』(テレビ東京系 毎週日曜 午後5時30分)のエンディングテーマとなったシングル「未完成な光たち」をリリースし、ソロ歌手デビューを果たす。2022年6月8日に1stアルバム『ハルカカナタヘ』をリリース。InformationNew Release『ハルカカナタヘ』(収録曲)01. Introduction02. 透明クリア03. 道標 feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG)04. シャボンのひと05. Lucky Days feat. OKAMOTO’S06. In the park07. スキップサイダー08. 100万回の「I love you」09. 未完成な光たち10. 風に吹かれて11. 君が好きだって言えたら12. モノクローム13. ハンドメイドセカイ14. 箱庭のサマー2022年6月8日発売*収録曲は全形態共通。(通常盤)AICL-4245(CD)¥3,300 (税込)(初回生産限定盤)CD+ビジュアルブック(B5変形版全64P)AICL-4243~4¥5,500 (税込)取材、文・かわむらあみり
2022年06月28日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第41回は、ママになるまでは不思議に思っていた子どもの様子において、実際に自分がママになったら納得できたという“ママあるある”をご紹介。はたしてどんな謎が解き明かされたのか…!?1. 部屋が散らかっている【ママライフばんざい!】vol. 41誰だって、独身のときに想像していた家庭のイメージやママ像が、なんとなくありますよね。でも、知り合いのママや、近所で見かける子どもに接するママの行動を見ていて「なんで?」と思う場面が出てくることも。実際に自分がママになると、そういった事柄は「そりゃこうなるわ」と、納得できるようになるわけですが、そんな“ママあるある”ともいえるひとつめの謎は「片付けた端から散らかる」部屋についてです。独身のときに、小さい子どものママになった友達の家に行くと、来客のため片付けたという部屋と、見せてもらった子ども部屋との散らかりようの差にギャップを感じたという人がいました。さらには、家族だけれど日中家にいない夫は、妻が「片付けている」と言っても信じないといった出来事を経験したママも少なくありません。でも、本当にママがせっせと部屋の掃除をしても、片付けたとたんに散らかると言っても過言ではないんですよね。とくに小さい子どもは、片付けることの意味がまだわからないことが多く、片付けてもすぐ物を散らかしたりひっぱりだしてしまいます。「順序よく片付ける」「整理整頓する」ことを知らないからやれない時期や、教えてもまだうまく片付けられない時期があります。すぐ散らかる部屋の謎は、こういうことだったのかとママになってようやくわかりました。2.子どもがいつも同じ服を着ているふたつ目は、「子どもが同じ服を着たがる」現象についてです。ある独身女性は、近所の家の子どもが、どのタイミングでも同じ服を着ているように見える、と言っていたことがありました。でも、服が買えないほど困窮しているように見えないのは、ママは小綺麗な格好をしていたそうで、子どもにだけ手を抜いているように見えていたとか。他にも、子連れで女子会に合流したママになった友達も、子どもの服はちょっとくたびれたような感じがあったのに、友達は着飾っていてなんだかなと思った、という人もいました。もしかすると本当に子どものファッションにまで気がまわらない親もいるのかもしれませんが、その場合はママの服だってままならない場合が多いはず。だいたいの場合は、もちろん子どもにもいい服を着せたいママも多いものの、子ども自身が拒否していることもあるんですよね。お気に入りの服ができると、いつも同じ服を着たがる子どもは、意外と多いです。違う服を無理に着せると子どものテンションをサゲてしまうため、しぶしぶ同じ服を着ることをOKするママも。それが結果として、外からは手抜きママに見られることもあるとしたら、なんだか寂しいものですが、自分がママになると納得できる話でもあります。3. 子どもが泣いても放置している三つ目は「子どもが泣いても放置」するママについての謎です。子どもが泣いていると、「どうしたの〜?」と、ママがすぐに駆け寄って優しく包み込んであげると安心ですが、時と場合によってはそうできない場合もあります。ワンオペ育児でてんてこまいになっているママ、兄弟がいて見るべき子どもがたくさんいるママなど、家庭によって環境も異なりますよね。でも独身のときは、泣く子をほったらかすママを見ると、子どもがかわいそうだと感じてしまう人もいます。でも、最初のうちはじっくりと子どもの一挙手一投足までつきっきりで対応しようと頑張っているママでも、さすがにそれが四六時中となると、今度はママがまいってしまうので、上手に切り替えることも必要。だんだんと子どもの行動を把握するようになると、泣いている声や、その様子によっては、あえて泣いてもほうっておいて大丈夫だと判断するママもいます。それはけっして鬼ママなのではなく、かまってほしい感情表現のかわりに泣く子どもがいたり、なんでもぐずってイヤイヤ期になって泣いているだけの子どもがいたりするため。ちょっと放置して子ども自身の気が済むまで泣かせると、落ち着くこともあるのです。見えているだけではわからない行動にも、実は理由があるんですよね。とはいえ電車や商業施設の中など、公共の場で放置というのは迷惑にもなりますから、ひとけのない別の場所に移動する等の配慮はなるべく心がけたよさそうです。さまざまな家庭がありますから、その都度状況によって、臨機応変に対応しながら、みなさんがすこやかなママライフを送れますように。文・かわむらあみり©~UserGI15613517/Getty Images©Suzi Media Production/Getty Images©fizkes/Getty Images文・かわむらあみり
2022年06月22日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第112回は、頼りがいのある先輩だと思っていたら酔っ払うとスケベ心丸出しで近づいてきてゾッとした話をご紹介します。1.手をつないでくる上司【結婚引き寄せ隊】vol.112プライベートで出会いを探しながらも、もしかするとオフィシャルな場所でも、運命の人に出会う可能性がないとは言えません。たとえ恋愛感情ではないとしても、人として気が合うか合わないかといった相性のようなものはありますよね。ある女性は、職場でわからないことがあるとすぐに教えてくれて、優しくフォローもしてくれるクールな上司のことを尊敬していました。上司と部下という関係性ながら、息の合ったふたりは、職場における相性がよかったのです。あるとき部署で送別会が開かれ、その上司はけっこうお酒を飲んでいましたが、いつも通りクールな印象はそのままだったので、そんなに酔っ払っているようには見えませんでした。いざお開きになって、帰り道で女性と上司がふたりきりになったそのとき、びっくりすることが起こったのです。上司が無言でその女性の手を握ってきて、とっさに女性が手を離そうとしても、何も言わずひたすらキツく手を握り離そうとしない上司。いつもと違う上司の様子に怖くなった女性でしたが、上司はとくに甘い言葉を吐くわけでもなく、ただひたすら手を握り、チラチラと女性を見てはニヤニヤ…。しばらく手をつながれた状態だったものの、なんとか振り払って逃げるように帰宅。翌日、何事もなかったかのように仕事をする上司の態度を見て、尊敬の気持ちもサーっと引いたのだとか。果たして、酔っ払っていたのか、なんだったのか…モヤモヤしながらも「怖くて近づけない」と困惑していたのでした。2.紹介しろと言う上司顔の広いある女性は、前の職場の仲間が開いた飲み会に呼ばれ、参加しました。するとそこには、以前の同僚たちとともに、ときどき仕事を一緒にしたことのあった“ジェントルマン”だと周知されていた上司も出席。久しぶりの顔が集まり、お互いに近況報告などをし合って楽しい飲み会が続いていたそうです。みんなほどよく酔っ払い、二次会に行くことに。その道中で、びっくりすることがありました。上司から、「誰か知り合いにイイ女の子いない?」と、「誰か紹介してよ」と言われた女性。でも、突然の依頼に頭がついていきません。だって、その上司は“ジェントルマン”のはずで、女探しをしているなんて驚くとともに、何よりも既婚者だったのです。その女性は、つまりは不倫相手を紹介しろと言われたのか…? とゾッとして、偽ジェントルマンの呼びかけは聞こえなかったことにして、その場を切り抜けたそうです。それにしても、同じ職場じゃなくなったら、本性出してくるなんてと嘆いていたのでした。3.家までついてくる上司ある女性は、会社で今とは違う部署に異動したいと考えていて、希望する部署の人たちと仲良くなり、あるとき飲み会に呼ばれて参加していました。くだけた雰囲気の飲み会で、仕事のリサーチをしようと思いながらも、憧れの部署の飲み会でつい飲み過ぎて電車を逃し、タクシーで帰ることになったそうです。すると、既婚者の上司は女性に「帰りも家が同じ方向だし心配だから送っていくよ」と声をかけ、希望する部署の上司だし無下にもできないしとタクシーに同席することに。いざ女性が、家のあるマンションの前でタクシーを降りると、なぜか一緒にタクシーを降りる上司。戸惑う女性に上司は「心配だから部屋までついていくよ」と言い出し、しまいには「部屋に入れてくれるよね?」と言われギョッとして、一気に酔いがさめたそうです。「ここまででけっこうです」「いや部屋に行くよ」というやりとりを繰り返し、マンションの前までは来たものの、部屋番号までは上司に知られたくなくて、マンションの前の道で押し問答をしながら、気づくと夜明けだったのだとか…。さすがに諦めて上司は退散したそうですが、根負けせず部屋に入れなかった女性に拍手を送りたい心境になりました。いつもは頼れる存在だと思っていても、実は裏の顔がある場合もあるかもしれません。いろいろな男性に遭遇しながら見る目を養い、自分にとって一番心地よいパートナーをつかめるといいですね。文・かわむらあみり©bulatovic /Getty Images©AaronAmat /Getty Images©PeopleImages /Getty Images
2022年06月08日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第111回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その37をお届けします。1.いつも遅れる男【結婚引き寄せ隊】vol. 111それは20代から30代の男女が集まる婚活パーティに参加したときのこと。最初に受付で渡された番号札を胸につけて、番号のある席に座ってパーティの始まりを待っていました。でも、開始予定時刻が来てもまだスタートしないので「まだ?」と会場がザワザワし始める事態に。しばらくして司会の方が「まだ到着が遅れている方もおりますが、自己紹介タイムを始めます」と、やっとパーティがスタート。どうやら遅れている参加者がいて、スタートが少し遅れたようです。順番に自己紹介をしていたら、ドアのほうから「電車が遅れちゃって〜」という男性の声が聞こえます。どうやら遅れてきた参加者だと思われる30代前半ぐらいの男性がそこにいました。男性は急きょパーティへイン。そのうち順番が来て、遅刻してきたその男性と自己紹介する番になりました。話すといたって普通のサラリーマンの方で、可もなく不可もなくという印象。そこはフリータイムがメインで、気に入った人とは連絡先を交換できました。後日、なぜかその男性から連絡があり、とりあえず一度は会ってみようかということに。ふたりで会う約束をした喫茶店に、待ち合わせの少し前に到着。でも、待ち合わせ時間になっても、その男性は現れません。10分過ぎた頃に「電車が遅れたのであと20分ぐらいで着きます」という連絡が。そこでふと、思い出しました。パーティの時も確か電車が遅れたと耳にしたけど、今回も電車が?確かに電車の遅延はたまにある話だけど、他の参加者は全員来ていたのに遅れていたし、今日の遅刻の理由も電車の遅れ。とんでもなく遠い場所に住んでいるという話はしていなかったはずだし……。などと訝しんでいたら、「電車がちょっとね」と言いながら遅刻して到着した男性。遅れた電車の様子や沿線のことを突っ込んだら、しどろもどろになっていました。この男性の場合は、まず遅れたことも謝らず、遅れた理由も嘘っぽかったので、ちょっと話してさっさとその場をあとにしました。男女問わずたまに遅刻癖のあるタイプは存在しますが、遅刻が重なると、まわりからの信頼を損なうので気をつけたいなと思ったのでした。2.パンツインの男それは婚活サイトで知り合った40代の男性と、ふたりで会う約束をしたときのこと。いろいろと女性をリードするタイプらしく、「お店はこちらで予約しておきます」と言われ、当日、指定された場所へ。雰囲気のいいお店を予約してくれていて、その男性も紳士的。次は昼に会おうという約束もいいかなと思い、いざ二度目はお茶へ。性格は落ち着いていて問題なさそうな男性でしたが、ただ、ひとつだけ気になることがありました。それは、その男性が常にパンツイン(タックイン)していたこと。いやあ、ファッションにすごく詳しいわけではないものの、ポロシャツの裾をきっちりとパンツに入れたスタイルが気になって…。一度気になると、次もついファッションに目がいってしまうものです。三度目も会うことになりましたが、やっぱり、トップスの裾はしっかりとパンツに押し込まれていました。デザインにもよるのでしょうか、おしゃれに見える着こなしもあるはずなのに、黒い革のベルトできっちりとしめられた見えない裾が気になりました…。男性は自分の性格を「真面目」だと言っていましたが、服装にも真面目さが表れているような印象です。とはいえ、服装の好みなんて人それぞれ。「付き合ったら自分が変えればいい」という女性もいるはず。ただ、私の場合は、一度気になると頭からそのことが離れなくなるんですよね。結局この男性とも会わなくなりましたが、きっと服装はひとつのきっかけに過ぎず、相手の真面目すぎる性格ゆえの堅苦しい雰囲気が、このときの自分には息苦しかったのかもしれません。3.大衆居酒屋に連れて行く男それは飲み会で知り合った30代前半の男性と気が合い、ふたりで会うことになったときのこと。「よく行く店があるんだ」と言われ、連れて行かれたのは、かなりリーズナブルな価格で飲食できる大衆居酒屋でした。まだお互いに気に入っているぐらいの段階だし、付き合おうと言ったわけではないけれど、一応ふたりで会う一度目のデートともいえる食事で、酔っ払い客も多数いる賑やかすぎる居酒屋に連れて行かれたことに正直、とまどってしまいました。よくよく話すと、その男性は趣味にお金をつぎ込んでいて、普段は相当切り詰めた生活をしているとのこと。その居酒屋ではとにかく安く飲み食いできてちょくちょく来るということ。「貯金なんて全然ないし、今を楽しく過ごすのが一番!」と胸を張って言い、次第に酔っ払いはじめた男性…。居酒屋自体は楽しく飲めていいのですが、将来を考えての相手探しや初回のデートで行く場所となると、自分にとっては、これは完全にないなと即断。それきり会うことはなかったのでした。婚活していると、いろいろなタイプの男性に出会うことがありますよね。みなさんが「これだ!」と思えるパートナーに巡り会えるよう祈っています!!©Artem Peretiatko/Getty Images©mattbaker/Getty Images©skynesher/Getty Images
2022年06月01日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第40回は、結婚後も順調に幸せを育む3組の夫婦に、ラブラブの秘訣を聞いてみました。性格が違うカップルやすべてが似た者同士など、三者三様の仲良しぶりをご紹介します。そこから見えた長続きカップルの答えとは…?1.正反対の性格だからこそ合う幸せ夫婦【ママライフばんざい!】vol. 40育った環境が全然違う者同士が恋人になることもあれば、似た境遇の男女が結ばれることもあって、さらに結婚へと進んでいくカップルがいますよね。相手が自分と似ているか、まったく違う人かに限らず、きっと運命の人は必ずいます。ひとつめにご紹介するのは、正反対の性格だからこそ合う幸せ夫婦のこと。妻は大胆な性格、夫は控えめな性格と、一見まったく違う性質のように思える夫婦がいます。性格は異なるものの、ふたりにはアートが好きだという、同じ趣味がありました。まだ知り合いだった当初から、一緒に展覧会などに足を運ぶにつれてグンと急接近したふたりは、晴れて付き合うことになり、結婚へ。恋人同士だったときと違い、夫婦として同じ屋根の下で暮らすようになると、生活習慣の違いなどもあり、同居したばかりのときは意見の相違でぶつかることもあったのだとか。でも、困ったときや何かがあったときに、自分では考えつかない解決策を相手が教えてくれたり、思いがけない優しさを見せてくれたり。違う性格同士だからこその気遣いができて、新しい発見や喜びも生まれ、幸せに暮らしているそうです。2.似た環境で生きてきたからこそ合う幸せ夫婦続いては、似た環境で生きてきたからこそ合う幸せ夫婦の場合。ともに田舎から進学のため上京した経緯を持ち、同じような職種で働くふたりは、知り合ってすぐに自然と仲良くなっていったそうです。これまで似た環境にいたからか、物事の考え方も似ていて、ふたりでいるとなんの違和感もなく心地よさを覚えたということで、どちらからともなく付き合うことに。もしかすると、自分と似ている人だから惹かれたという一面もあったのでしょう。似た者同士のふたりは、恋人同士から夫婦になるまで、そんなに時間はかかりませんでした。ほどなく結婚することになり、家庭を持ってからも、ほぼケンカをするようなこともなく、穏やかな毎日を過ごしているそうです。やっぱり違和感のない相手だと、リラックスしやすく、結婚への道にも進みやすいのかもしれませんね。3.ほどほどに似たり似ていない幸せ夫婦最後に、まったく性格が違うわけでもなく、すごく似ているわけでもない、ほどほどに似ているところとそうではないところのある幸せ夫婦の場合です。もしかすると一番よくある組み合わせのパターンが、この“ほどほど夫婦”かもしれません。恋人同士になってからはもちろん、結婚して夫婦になってからも、時にまったくかみ合わないこともあれば、時に大盛り上がりするときもあるふたり。ほどよく心のツボを押すようなポイントもあれば、ちょっと外れてしまうときもあって、それでもよい関係性を続けられるのは、お互いを尊敬することと思いやりを忘れないからだそうです。だからこそ、妻と夫で仲良く協力し合い、適度な距離感を保ったまま、夫婦になってからも家庭は円満でいられるのだとか。どのタイプの夫婦でも、お互いを「大事な存在」だと心から思っているからこそ、うまくいくのかもしれませんね。いくつになっても幸せを感じられる夫婦でいたいものです。みなさんにとっても、心穏やかに過ごせる愛すべきパートナーとともに、すてきなママライフを送れますように。文・かわむらあみり©Westend61/Getty Images©Nikada/Getty Images©Achtelik/Drentwett/Getty Images文・かわむらあみり
2022年05月27日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第110回は、男性に聞いた、付き合っている彼女にあらためて「やっぱりスキ」とふと実感する瞬間3つをお届けします。1.ズボラな自分もまるごと受け入れてくれる【結婚引き寄せ隊】vol. 110告白されて付き合うことになったのか、なんとなく付き合うことになったのかはそれぞれの恋の形があるでしょうが、いざ付き合ってから「やっぱり彼女がスキ」だと彼氏が実感してしまう瞬間があるようです。日常生活の中で、ふとした瞬間に幸せを感じるというひとつめは、ズボラな彼氏でもまるごと受け入れてくれるときです。付き合う前は、誰だってなるべく自分のいいところを見せたいと思うもの。なんとか恋が進展して、晴れて恋人同士になると、それまでには見えてこなかった相手の一面を知ることもあるでしょう。そんなときに、思っていたのと違ったと後悔するのではなく、「やっぱり彼女と付き合ってよかった!」と彼氏が実感するのは、ありのままの自分を好きでいてくれるとき。彼女が家に来るとわかっていても、ちょっと掃除をサボって部屋が散らかっていたり、休みの日は髪に寝グセがついたまま1日を過ごしていたり。仕事をしているときは彼女にキリッとした姿を見せていても、実はだらしないところもある自分の姿も、すべてそのまま受け入れてくれる彼女を見ていると、幸せを感じやすいようです。へんにカッコつけてばかりいても、疲れますもんね。オンとオフ、両方の自分を知ってもなおほっこりさせてくれる彼女なら、言うことないのでしょう。2.彼氏のためにこっそり頑張る恋人同士だったら、休みの日はどこかへ出かけることもあるでしょうし、家でまったりと過ごすことだってありますよね。どんなときでも、ふたりで過ごしているときは気づかないけれど、実は彼女が自分のためにこっそり頑張ることがあったら、彼氏としては気分が上がるようです。仕事が終わって疲れている自分を元気づけようと、スッと栄養ドリンクを差し入れてくれたり、マッサージしてくれたりする具体的な行動に出る彼女も、彼氏としてはうれしい限り。でも、目に見えるわかりやすい行動を取らなくてもいいようです。例えば、彼女が自分の家に泊まった時に、最大限かわいい姿を見せたくて、自分にわからないように身だしなみを整えているとか。とくに頼んだわけではないけれど、知らない間に彼氏の靴を彼女が磨いてくれていたとか。早起きや遅く帰る自分の時間の都合に、すすんで彼女も合わせてくれているなど、押し付けがましくなく、さりげなく自分を気遣う様子が感じられた時に、「彼女と付き合って良かった」と再確認できるようです。3.ご飯をおいしそうに食べるどちらかといえば、男性の前では食が細くなる女性が多いようですが、付き合ってからもそんな様子だとあまりうれしくない男性も多いようです。付き合ってから一緒に食事をする際は、ご飯をおいしそうに食べる彼女の姿に思わず、笑顔になってしまうという彼氏も少なくありません。ちょっと食べてお腹いっぱいになってしまい、食事を残してしまうような彼女よりも、モリモリとたくさんご飯をおいしく食べる彼女だと、食事の際の会話も弾んで、楽しい時間を過ごせます。さらにご飯にしても、外食ではなく、自宅で手料理を振る舞ってくれる場合も彼氏としてはうれしいものですし、食後に手際良くお皿を片付けるなど、てきぱきと家事をする姿も彼氏の幸せ度がアップ。一緒にご飯をおいしく食べられる彼女って、いいですよね。以上3つの項目、女性の側だけでなく、付き合っている彼氏がこうだったらうれしいですよね。お互い努力し合うのがうまくいくコツのようです。好きな人と付き合ったら、そこで安心してしまうのではなく、つきあってからも相手に惚れ直されるような関係でいたいものです。みなさんも素敵な恋愛をしてくださいね。文・かわむらあみり©pixelfit/Getty Images©Dimitri Otis/Getty Images©Jelena Danilovic/Getty Images
2022年05月26日【音楽通信】第110回目に登場するのは、オリジナリティあふれる世界観で魅了する、新体制となった音楽ユニット・水曜日のカンパネラから、20歳の二代目ボーカリスト、詩羽(うたは)さん!母や軽音楽部の影響でさまざまな音楽を聴く二代目主演・歌唱担当の詩羽。2001年8月9日、東京都生まれ。【音楽通信】vol.1102013 年より始動した音楽ユニット、水曜日のカンパネラ。昔話や偉人などをテーマにしたウィットに富んだ楽曲が持つ世界観は、オリジナリティ抜群で聴き手を虜にしてしまうものばかり。2021年9月に初代主演・歌唱担当のコムアイさんが脱退し、高校卒業後フリーモデルとして活動していた大学生の詩羽さんが、二代目主演・歌唱担当として加入しました。そんな水曜日のカンパネラが、2022年5月25日に、新体制後初となるEP『ネオン』を配信リリースされるということで、詩羽さんにお話をうかがいました。――小さい頃に音楽に触れたきっかけから教えてください。母は音楽が好きで、以前CDショップで働いていたこともあって、ショップでたくさんのCDを借りてきたり、ポップスを聴いたりしていました。小さい頃は、家でYUKIさん、椎名林檎さん、東京事変などの女性ボーカルの曲や、くるり、キリンジといった男性ボーカルの曲が日常的に流れていました。昔から母は自分で歌を作って歌っていて(笑)、いまでもときどき自己流の“ママソング”を歌い続けていますが、母のおかげで自然と音楽が身近な環境に育ちましたね。――音楽好きなお母さまということで、詩羽さんは楽器に触れることはありましたか。高校生のときに3年間、軽音楽部でギターとボーカルを担当していました。当時、弾き語りの魅力に惹かれて、最初はアコースティックギターでひとりで弾き語りをしていて。次に、軽音楽部でバンドをやろうと思い、エレキギターも始めてみました。――もともと音楽で表現したい気持ちがあったのですか。それはなかったですね。その高校に入った理由のひとつは、わたしと年齢があまり変わらないぐらいの女性が弾き語りの路上ライブをしていて、ギターも上手で歌声もすごく素敵で、影響を受けたんです。だから、その先輩と同じ高校、軽音楽部に入りました。いまその先輩は「Day and Night」という2人組の音楽ユニットをしていて、テレビで開催されていたTikTok弾き語りシンガーのオーディションで優勝してドラマ主題歌を勝ち取っていたので、すごいなと思いますね。わたしは高校生の頃から、邦楽のロックをいろいろと聴くようになりました。高校を卒業してバンドをやめてからは、女性シンガーソングライターのカネコアヤノさんの曲をよく聴いています。――では、詩羽さんご自身で歌手になりたいと思ったことはなかったんですね。はい。水曜日のカンパネラとしての活動を始める前は、フリーランスモデルとして自己表現を模索していましたが、歌は自分の楽しい表現のひとつとして趣味でやろうと思っていたぐらいで、歌手になりたいとは思ったことがなかったんです。――そんななか昨年9月に、知人の方の紹介で面談を受けて、水曜日のカンパネラに加入されました。19歳のときにお話があって、正式に加入を発表するときには、20歳になっていましたね。水曜日のカンパネラのことは、中学生のときに「桃太郎」や「一休さん」などの曲が流行っていたのでもちろん知っていて。「加入しますか?」というお話があった日に、すぐ「やります!」とお返事をしました。でも、家に帰っていろいろと水曜日のカンパネラのことを調べ直したというぐらい、実は知識が薄かったんです(笑)。「やったー!」ぐらいの感覚でお返事をしたものの、もしかして自分が思っているよりも、大きな話だったのかなと。「チャンスは全部掴んでやろう!」というスタンスで、いろいろなことに挑戦している最中だったので、悩まずに直感的に即決しました。――初代ボーカリストのコムアイさんは、詩羽さんにとってどのような存在ですか。尊敬できる人ですね。初めて会ったときは世間話をしつつ、こちらから「いままでで一番楽しかった場所は?」「大変なことはありましたか?」といったことを質問していました。その度にコムアイさんは、「大丈夫、大丈夫!」と言って、フラットに接してくださって。コムアイさんに「代わるタイミングでインスタライブしたいんですよね」とお話ししたら、「一緒にやろうよ」と言ってくださって、なかなか他では見られない、いまの時代ならではのインスタライブ上での主演・歌唱の引き継ぎ配信をすることができました。――それまでリスナーとして聴いていた水曜日のカンパネラに、実際に加入してみて、まわりの方からの反響はありましたか。家族は、もともとわたしがやることを信じてくれているので、今回も「すごいね、やったじゃん!」と喜んでくれました。友達には、発表するまで言わなかったので、発表後に「どういうこと!?」とたくさん連絡が来ましたね(笑)。新体制になって初めてのEPが完成――2022年5月25日に、デジタルEP『ネオン』が配信リリースされます。まずこのタイトルに込めた意味からお聞かせください。わたしがアルバムタイトルを考えて、そのまま使ってもらいました。最近ネオンの看板に興味があっていろいろと調べているうちに、いまは使い勝手がよくて経費も抑えられるからと簡易的にできるネオンが増えていて、本格的なネオンを作る職人さんがどんどん減っているという現状を知りました。本来ネオンは繊細なもので、ガラスを熱で動かしてライティングするという技術は昔からあるものですし、なくなってしまうのは惜しいと思っていたところに、アルバムタイトルをどうするかという話があって、ふと「ネオンっていいな」と思ったんですよ。「ネオン」はラテン語なんですが、調べていくとどうやら「新しい」という意味も含まれているという解釈も。時代も新しい、わたし自身も新しく加入して、二代目になったという意味でもぴったりだなと「ネオン」とつけました。――4月27日に先行配信されたシングル「織姫」がアルバムのリード曲になっていますね。これは7月7日にしか会えない織姫と彦星が1年ぶりに再会したら、織姫が令和のギャルラッパーになっていたというストーリーの歌です。歌っているときは、最初にくる彦星目線の歌詞と、その後すぐにくる織姫目線のラップパートが、曲調としてもテンションとしてもとても落差があるので、彦星のところでは感情を込めてきれいに歌おうと心がけていて。でも、織姫の気持ちを表すラップの部分では、一気にいまどきの令和ギャルになるというマインドを大事にして、楽しんで歌っています。――2021年10月に、新体制後初の両A面シングルとして配信された「アリス」「バッキンガム」もEPに収録されていますが、詩羽さんにとって初レコーディングとなった曲ですね。初めてのレコーディングでしたが、あまり緊張しませんでした(笑)。でも、機材は全然わからないですし、どこでボリュームをあげるのか、どこでリズムをとるのか。そんな状況でしたが、楽しく歌入れできました。――今年2月の配信シングル「招き猫」「エジソン」も収録されていますし、新曲「卑弥呼」「モヤイ」など、タイトルだけでも興味深い曲が収録されていますね。「招き猫」は経営コンサルの招き猫という曲で、「エジソン」は、エジソンがバズってバンドマンになってしまったっていう曲なんです。新曲の中では、いまは「卑弥呼」の印象がわたしの中で強いですね。歴史上の人物の卑弥呼が、もしもお天気キャスターだったら……という、天気と卑弥呼が一緒になっている、面白いお天気の曲です(笑)。「卑弥呼」はリズムのテンポがはやくてポップな曲。高くなったり、低くなったり、歌っていても楽しい曲で、ライブでも2、3度披露しています。テンポ感とリズムがポイントの曲ですね。――聴き手には全曲聴いてほしいところですが、まずはこの曲からだけでも聴いてみてほしいというEPの推し曲というと?「織姫」です。「わたしの曲だな」と感じるぐらい、わかりやすさがある曲。わたしは水曜日のカンパネラの歌の部分とラップの部分、どちらも好きで「どちらもやりたい!」と欲張りな気持ちがあったんですが、「織姫」は歌もラップもきれいに入って曲が成り立っていて、自分の歌い方を調整できるので、歌っていてとても気持ちいい曲なんです。だから、一番推している曲でもありますね。――ミュージックビデオも凝っていますが、撮影はいかがでしたか。こちらも楽しんで撮影できていますね。いままでにリリースしたシングル4曲はミュージックビデオも作っていて、2曲リリースする際はひとつがいままで水曜日のカンパネラでお世話になっていた方にお願いするかたち、もうひとつは、わたしの知り合いを連れてきて新しい人に撮ってもらう、同世代のクリエイターと一緒に作っていくミュージックビデオというかたちでした。どちらにも良さがあって、どちらも楽しくて、いい経験ができました。いままでもお願いしていた方は、撮影の場数が圧倒的に違うので、衣装ややりたいことはわたしから事前にお伝えするんですが、当日はお任せしているタイムスケジュールで自然と進んでいくので「ベテランだな、すごい」と(笑)。逆に、同世代の方とミュージックビデオを作っているときは、途中で「どうしよう」と止まることもあったんですが、わたしも一緒にその場に参加して、制作側の気持ちも一緒に考えながら土台を作っていくという経験ができたので、どちらもやってみてよかったです。――もともと物作りにご興味があって、ミュージックビデオ制作にしても、作るほうにも携わっていきたいとお考えでしょうか。水曜日のカンパネラに入る前にも、学生だからこそいろいろなことをやっておこうと思って、写真を撮ったり、自分たちでチームを作ったりしていました。だから、制作側やディレクションする側の気持ちも汲んでいかないと作品は成り立たないと思っています。これからもどんどんアイデアは出していきたいですね。――6月と7月には対バンライブで全国ツアー予定、8月3日には詩羽さんになってからの初ワンマンライブが恵比寿LIQUIDROOMで行われる予定です。ステージで歌うときに、意識していることはありますか。ライブはどんなステージになるのか、まだ何も決まっていません。初ワンマンは、いまのところはとくに気負うことなく、楽しみにしていますね。ライブはいつも無意識にやっていることが多くて、ライブが終わって、メンバーのケンモチヒデフミさんとお話しすると「今日のあの部分よかったね」と褒めてもらうこともあるんですが、そのパフォーマンスも覚えていないことが多くて。ステージでは、その場で瞬時に感覚的にやっていることが多くて、逆に頭で考えてやろうとするとパンクしちゃうんですよ(笑)。だから、とくにあれこれ考えずに、ポンとステージに立ったほうが、心底ライブを楽しめちゃうタイプなんです。――レコーディングのときも、例えばうまく歌おうなどとくに考えないですか。うまく歌おうとするよりも、「まあ、なんとかなるだろう!」と思っているので(笑)。ただ、わたしは声が出るまで時間がかかるので、曲の頭から最後まで歌って、声の調子がさらによくなっていたらまた頭の部分を録り直す、ということもけっこうあるんです。だから、何かあってももう一度録り直せばいいと、そのときその場で出る声質や、気持ちを大事にして歌っていますね。「たくさんの方々に認知される存在になりたい」――以前から写真を撮るというお話もされていましたが、趣味はカメラですか。最近ハマっていることがあればお聞かせください。最近はあまり触っていませんが、以前はフィルムカメラで写真を撮ることが多かったですね。最近は、料理をすることが楽しくて、趣味としてやり始めました。あとは、粘土で立体を作ることにハマっています。オーブン粘土という陶芸用の粘土が市販されていて、おうちのオーブンで焼くと、それでコップやお皿を作ることができるんです。大量にその粘土を買っています。友達のアーティストが作った二次元のキャラクターがあって、その絵で描いている平面のものをわたしは粘土で三次元にすることが好きなんです。奥行きや頭のつくりを想像して、最近は手や爪を泥だらけにしながら、部屋で粘土の立体作りをしていますね。――詩羽さんはとてもチャーミングでオシャレですが、印象的な唇の下のピアスや刈り上げのヘアスタイルなどは、いつからしていますか。高校1年生のときからです。もともと小さい頃から内気なほうで、中学校から高校2年生ぐらいまでは学校生活がうまくいかなかったり、対人関係でトラブルが多かったり、校則に縛られていたりするのがすごく苦しかった時期がありました。いろいろなことでとても悩んでいた時期があったのですが、あるとき「自分のことを助けてあげられるのは自分自身だけだ」と、そう思えたときに「自分の好きなことをしていこう!」と勢いでピアスを開けたことが自己表現の始まりでしたね。そのとき、髪の毛も刈り上げて、前髪もオンザ眉毛にしました。――悩んで大変な時期があったのですね。そのときがあって、いまの自分があるなって思っています。当時は自己肯定感がとても低かったので、自信がなくて、自分のことは全然好きじゃなかったから、そのぶん尖っていました。いまと変わったところは、当時より圧倒的に尖りが取れてきたかな(笑)。まだ見た目は尖っているかもしれませんが、気持ちは、尖っていたものが取れました。――取れたのはなぜでしょうか。自分のことを好きになってくると、尖っている必要がなくなってきて。「あれもこれも全部素敵じゃん!」というマインドになりました。そのほうが自分も幸せだし、まわりにいる人たちも幸せになると思ってからは、そんなに尖っている必要はないなって思い始めたんです。優しい人になりたいですね。――詩羽さんはモデルもされていますが、ファッションについてのこだわりや、好きな着こなしはありますか。ファッションは自分に似合うものを探すことを大事にしていて、古着やネットでプチプラのものを買うことが多いですね。着方によって、値段は見ないとわからないですし、自分に絶対似合うものはあるから。わたしの場合は、落ち着いた色やテイストのものよりも、派手な色のほうが自分に合っていると思うので、今日はピンクを選びました。どれだけ目立っても、派手でも大丈夫だと思っているので、いつも「詩羽」という自己主張をやっています。――今日もご自身でメイクされているんですよね?基本的にメイクは自分でしています。自分の顔を一番理解していて、一番可愛くできるのも自分だと思っているので、毎日鏡を見てメイクしています。アイラインを大きく“くの字”にひいているんですが、日常的にくの字をやっている人はいないですし、わたしは仕事でもプライベートでもこのアイライン。童顔なので、メイクをしないと本当に子どもっぽく見えるんですが、アイラインをひくと少し大人っぽく見えて、コーディネイトの幅が広がります。ブランドだと、ヴィヴィアン・ウエストウッドは好きですね。漫画家の矢沢あいさんが好きで、『ご近所物語』も好きですが、一番は『NANA』。漫画にヴィヴィアンがよく出てくるので、その影響でヴィヴィアンが好きです。――スレンダーな詩羽さんですが、体型キープはどうされていますか。わたしはウエストだけは細いですが脚が太くなりやすい体型だから、ウエストも締めていれば細く見えるだけで、実はそんなに細くないんですよ(笑)。ただ、体重が増えないように気をつけていることは、いま朝食や夜ご飯にオートミールを食べる生活を3ヵ月ぐらい続けています。前日にヨーグルトに入れておいたオーバーナイトオーツを翌朝食べて、夜ご飯は白米のかわりにオートミールを食べて。あとは、毎朝家から駅まで歩くこと。歩くだけでも意外と運動になります。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。いま少しずつフェスやライブが再開し始めていて、音楽業界の中でも動き出せるようになってきたと感じています。これからはいろいろなイベントなどにも出演していって、「織姫」やデジタルEPの『ネオン』をもっと世の中にちゃんと広げていきたい。今後、水曜日のカンパネラの詩羽としても、たくさんの方々に認知される存在になりたいですね。取材後記「水曜日のカンパネラ」の二代目ボーカリストとして、ユニットのフロントに立つ、20歳の詩羽さん。ananwebの取材では、クールにさまざまなポーズで撮影し、明るくニコニコと笑顔でインタビューに応えてくださいました。ヴィヴィアン・ウエストウッド好きの筆者としては、三連パールチョーカーもファッションも髪型もピアスも似合う、パンキッシュな詩羽さんに釘付けに。そんな水曜日のカンパネラのEPをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・北尾渉取材、文・かわむらあみり水曜日のカンパネラPROFILE2013年から、主演と歌唱担当のコムアイ、作詞作曲担当のケンモチヒデフミ、それ以外を担当するDir.Fの3人により始動した音楽ユニット。ライブなどオフィシャルな活動で表に出るのは、主演と歌唱担当のみが行う。2021年9月6日、初代コムアイが脱退し、新しい主演と歌唱担当として詩羽が加入。同年10月、新体制後初めてとなる両A面シングル「アリス / バッキンガム」を配信リリース。2022年5月25日、EP『ネオン』を配信リリース。6月から7月は対バンライブで全国をまわり、新体制初のワンマンライブを8月3日恵比寿LIQUIDROOMにて開催予定。InformationNew Release『ネオン』(収録曲)01.織姫02.卑弥呼03.エジソン04.一寸法師05.バッキンガム06.アリス07.モヤイ08.招き猫2022年5月25日発売写真・北尾渉 取材、文・かわむらあみり
2022年05月19日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第109回は、勇気を出して気になる男性にアプローチして、幸せになった女性の恋話をお届けします。1.ストレートに好意を見せる【結婚引き寄せ隊】vol. 109気になる男性がいても、自分から積極的に距離を縮めていく労力を惜しんでただ指を咥えて見ているだけでは、その恋を誰かに奪われてしまうこともありますよね。「当たって砕けろ」とはよく聞く言葉ですが、女性から気になる男性にアプローチして、当たっても砕けなかった幸せな恋だって存在します。まずは、ストレートに好意を見せたことで、恋がうまくいった女性の場合。20代後半のその女性は、どちらかというと自分の気持ちを素直に表現することが苦手で、恋愛関係に限らず、あまり人と活発に交流するタイプではありませんでした。でも友達に連れられて恋活の場へ出向くようになり、出会いの場では自分の話をすることも多くなり、だんだんと異性の前でも、自分の気持ちを表せるようになっていったそうです。そんなときに知り合った同年代の男性を「いいな」と思ったものの、最初はやはり緊張して、うまく話せなかったのだとか。その女性は、言葉ではうまく表現できない時期もありましたが、気になる男性の前ではいつもニコニコと笑顔。さらに、いつしかお互いの存在に慣れてきた頃には、素直に感情表現もできるようになりました。たとえば相手の男性がその女性の荷物を持ってくれたら、「自分で持つよ」とは言わずにその好意を素直に受け取り、「ありがとう」と感謝したり、ちょっと疲れているときに相手の男性が甘えさせてくれたときは「いつも助けられていて心強いよ」とストレートに伝えられるようになっていました。常に笑顔でポジティブな態度でいたことと、言葉でも好意をストレートに表したおかげで気持ちが届き、無事につきあうことになったそうです。好意の積み重ねが実を結んだエピソードでした。2.決めるポイントでしっかり告白続いて、ここぞというポイントでしっかり告白して、恋愛成就した女性の場合。30代半ばのその女性は、彼氏ができると長く付き合うけれど、いないときはシングルライフを十分に楽しむというスタンスでした。常に彼氏がいなきゃいけないという恋愛体質ではなかったこともあり、あまりその女性から恋愛の話を聞いたことはありません。そんなとき、その女性と一番仲良くしていた友達に彼氏ができました。女同士で気楽に遊びに行く回数は減ってしまい、ちょっと寂しさを感じていたその女性。友達に感化されたところがあるのか、久しぶりに合コンへ参加したそうです。すると、さっそく好みのタイプの男性に出会ったものの、他にもその男性を狙っていたライバルになる女性も参加していました。すぐにそんな空気を察知したその女性は、好みの男性と連絡先を交換する際、「なんか好きみたい」とアピールしたのだとか。まさかの女性側からの不意をつかれた言葉に驚いた男性でしたが、初対面にもかかわらず、しっかりと言葉にして気持ちを伝えてくれたことで、すぐに意気投合。後日ふたりでデートしたら思っていた以上に気が合ったそうで、晴れて恋人同士となりました。とくにライバルがいる場合は、勝負に出たほうがいいときもあるものですね。3.空気を読んでアプローチする最後に、空気を読んでアプローチして、うまくいった女性の場合。30代前半のその女性は、恋愛に限らず、友達関係でも仕事関係でも、人とのコミュニケーションを取るのが上手なタイプ。空気が悪いな、というときは余計なことは言わない。「いまならいける!」と感じたときは、全力で前に進めるという具合です。つまりは、空気を読むことが得意。だからこそ、「この人いいかも」と思った男性がいると、お互いの距離感をうまくつかめるし、押し引きのメリハリをつけることに成功するのだとか。でも空気が読めるからこそ、気になる男性にアプローチしてもまるで振り向かなかったり、「これ以上押しても時間の無駄」だと判断するときもはやいのです。相手と連絡を取り合っていても、まったくデートに誘われない、良いタイミングでその女性から男性をお茶に誘っても乗ってこない……など、手応えのないときは撤退。そして1番に気になっていた男性はスッパリと諦めて、今度は2番目に気になっていた男性に注目してみるのだそう。もともとコミュニケーション上手なうえに、2番目に好きだった男性だとちょっとした心の余裕があることも手伝ってか、「いま押したら良い返事がもらえそう」と感じたときに声をかけるとうまくデートできるなど、ふたりの距離を縮めていって、だいたいの片想いはうまくいっているそうです。恋をしたら、なんでも100パーセントうまくいくわけではありませんから、この女性のように“うまくいかないときもあるさ”ぐらいな気持ちもどこかに持ちながら、都度気持ちを切り替えてアプローチしていくといいのかもしれませんね。自分の気持ちをまったく表に出さなければ、相手に伝わるものも伝わらないものです。ご紹介した女性たちのように、一歩踏み出す勇気が出れば、それまでの何かが変わることもあるはず。みなさんが素敵な恋ができますよう!文・かわむらあみり©Tara Moore/Getty Images©Wavebreak/Getty Images©Jacobs Stock Photography Ltd/Getty Images
2022年05月11日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第108回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その36をお届けします。1.初対面のフリをする男【結婚引き寄せ隊】vol. 108それは参加した婚活パーティでいまいち結果が出なかったときのこと。その後、お見合いをするにはちょっと堅苦しいし、飲み会に行くにはそこまでの気力もないし…。ということで、趣旨の違う婚活パーティに続けて行くことにしました。恋活イベントや婚活パーティを開催する会社によって、年齢や趣味でカテゴライズしたものなど、参加する男女のカラーが異なるため、開催する会社が違う、パーティ会場も離れた婚活パーティを選択。ひとつめのパーティでは、バリバリと働くビジネスマンやキャリアウーマンが集まっている会場で、しっかりとお互いに会話することができました。とはいえ、婚活というよりも、ちょっと面談のようなテイストが強く感じて、いいなと思える人はナシ。ふたつめのパーティでは、フリータイムがメインのカジュアルな印象で、ざっくばらんに趣味の話などで男女が盛り上がるような場所でした。ひとつめのグループの輪で話した後、次の輪に入ろうかと行ってみると、「あれ?」と気づいたのです。さっきのパーティにいた男性とまったく違うパーティの会場で遭遇してしまいました。でも、向こうからの反応もまるで初対面のようで、勘違いなのかもと思いつつも、仕事の話になって聞いているとやっぱり同じ人物だと確信。初対面のフリをされたので、こちらも初対面対応に。きっと向こうも「また会った」と内心思っていたはずですが、お互いにそのことには触れず、気まずさだけが残ったのでした。2.喫茶店で再び遭遇する男それは30代と40代の男女が集まる婚活パーティに参加したときのこと。いわゆるスタンダードなスタイルのパーティだったので、自己紹介から始まって、フリータイムとなり、最後に気になる相手の番号を紙に書いて提出し、カップリングするかどうかの番号の発表をして終了という流れになっていました。その婚活パーティで、最後の番号発表の際に偶然にも、カップリングしたのです。お互いの“気になる人同士”が合致した男女は、会場のドアの前かエレベーター前などで相手を待って、出るときに合流してお茶に行くような段取りになっていたので、カップリングした男性とともに会場近くの喫茶店へ入ることになりました。昔ながらの雰囲気の広い喫茶店の真ん中あたりの席に座り、パーティでは話しきれなかった話を続行。あるとき、男性がお手洗いに立ったので、一息ついてまわりのお客さんを見回すと、「おや?」と、見覚えのある男性が女性とお茶しているところが目に入りました。向こうは会話に夢中のようで、こちらには全然気づきません。見覚えのある男性が、知り合いだったか、誰だったかなとしばらく考えていたら、思い出しました。そういえばこの間行ったパーティで会った人。向こうはうまく彼女ができたのか、それとも違う婚活をしていて同じようにお茶をしているのか。まさか喫茶店で再遭遇するとはと、思わずびっくりしましたが、そのうちお手洗いから相手が戻ってきたので、目の前の男性に集中。気づくと見覚えのある男性たちは店を出ていましたが、どこで誰とすれ違うかわからないなあと、婚活中の再会具合に驚いたのでした。3.婚活サイトで発見した男それは婚活サイトで出会いを探していたときのこと。サイトを運営する会社によって、集まる人たちも少しずつ変わってくるため、会員数が多いメジャーなところで一度どんな感じが試した後、会員数はそれほどではないものの会員が安定しているサイトに登録していました。パーティのように実際に足を運ばなくても、自宅で出会いが探せる効率の良さもあり、婚活サイトの身近さを実感。あるとき、男性会員の一覧を見ていくと、なんと知っている顔を発見しました。それは、その頃ちょうど仕事の場で会ったことのある男性。それまでもその男性は婚活サイトに登録していたのかもしれませんが、まだ仕事で顔を合わせる前だったのでスルーしていたようで、仕事でも挨拶程度しかしなかった距離感のため、適当に閲覧していたら気づかなかったかもしれません。登録されている顔写真を見ながら「この前、会った人だ」と思いつつ、その男性のプロフィールを見てみると…!これ本当なのかな?という情報が載っていました。オフィシャルな場所で会った男性だったため、そこでは嘘はつけないはず。でも、プロフィールに書かれていた職業などが認識している内容と違っていました。名前はニックネームになっていて本名はわからないし、他人の写真を勝手に使うのは登録する際バレそうなものだけど、万が一にも勝手に顔写真だけ使われているとか、そうじゃなくても他人の空似ということもあるかと思いつつ、忙しくなってサイトから退会してしまい、結局は真意の程はわかっていません。いずれにしても、知らない人と会うときは、できる限り身元が信頼できる人じゃないと信用できないなとあらためて思ったのでした。婚活していると、さまざまなタイプの男性に出会うことがあります。みなさんが素敵なパートナーに巡り会えますように!文・かわむらあみり©Giuseppe Lombardo/Getty Images©Drazen Zigic/Getty Images©Westend61/Getty Images
2022年05月06日バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )では、大人気クリエイター「にしむらゆうじ」の「ごきげんぱんだ」「こねずみ」のぬいぐるみ型クッションとアームレストをセットにした『PCクッション ごきげんぱんだ』『PCクッション こねずみ』(各5,720円 税込/送料・手数料別途)の予約受付を2022年5月2日(月)11時に開始いたします。(発売元:株式会社バンダイ)※商品購入ページ: PCクッション ごきげんぱんだ/PCクッション こねずみ■商品特長本商品は、「ごきげんぱんだ」「こねずみ」をモチーフにしたPCクッションシリーズです。家やオフィスでの長時間のPC作業に最適な、ぬいぐるみ型クッションとアームレストがセットになっており、シーンに合わせて使い分けが可能な3WAY(アームレスト着用時クッション・アームレスト単体・クッション単体)仕様となっています。大人気クリエイター「にしむらゆうじ」が生み出した、かわいらしくユーモラスなキャラクター「ごきげんぱんだ」「こねずみ」がPCクッションになって登場。ほどよい硬さと滑らかな手触りにこだわった「ごきげんぱんだ」「こねずみ」をデスクと体の間に挟んで抱くことで、楽な姿勢でPC作業ができます。いっしょにパソコン作業したり、本を読んだり、スヤスヤしたり、デスクワークの相棒にピッタリです。さらに、アームレストの上に腕を乗せれば長時間のパソコン作業でも腕が疲れにくく、「ごきげんぱんだ」「こねずみ」といっしょに快適にパソコン作業を進めることが可能です。アームレストには、アニメーション作品「にしむらゆうじとスタジオUGのお話」をデザイン。おもて面は、「ごきげんぱんだ」「こねずみ」で別デザインを楽しめます。着脱可能で、アームレストのみでコンパクトに使用することもできます。■商品概要・商品名 :PCクッション ごきげんぱんだ/PCクッション こねずみ( )・価格 :各5,720円(税込)(送料・手数料別途)・対象年齢 :15才以上・セット内容:ぬいぐるみ 1体、アームレスト 1体・商品サイズ:ぬいぐるみ…幅約33cm×高さ約40cm、アームレスト…幅約46cm×高さ約12cm・商品素材 :ぬいぐるみ・アームレスト…ポリエステル、合成ゴム、UP・生産エリア:中国・販売ルート:バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )、他・予約期間 :2022年5月2日(月)11時~2022年5月27日(金)23時・商品お届け:2022年8月予定・発売元 :株式会社バンダイ(C)studio U.G. - NishimuraYuji※最新の情報・詳細は商品販売ページをご確認ください。※準備数に達した場合、販売を終了させていただくことがあります。※ページにアクセスした時点で販売が終了している場合があります。※商品仕様等は予告なく変更になる場合があります。※掲載している写真は開発中のため、実際の商品とは多少異なる場合があります。※一部商品をイベントや海外等で販売する可能性があります。■「PCクッション」についてパソコン作業でデスクに向かう時に抱えるクッションがわりに使用できる実用的なぬいぐるみです。キーボードを打つ際に腕が楽になるアームレストもついています。アームレストは着脱可能で、アームレスト着用時クッション・クッション単体・アームレスト単体の3WAYで楽しむことができます。2015年発売以来、多数のキャラクターを展開しています。(日本特許登録済み 第5802348号 JP.PAT5802348)■「にしむらゆうじ」についてイラストレーター・まんが家。LINEスタンプ販売をきっかけに活動を始め、SNSでもイラスト・まんがを公開し、癖になる独特の世界観に魅了される人が急増。自身が生み出した「こねずみ」「ごきげんぱんだ」など、かわいらしくユーモラスなキャラクター達が人気を集め、老若男女問わず幅広い世代に支持されている。■「ごきげんぱんだ」とはいつもごきげんで、ちょっとおばかな子が多い、蝶ネクタイが特徴のキャラクター。世界中を旅行したいと思っている。■「こねずみ」とはこねずみ界と人間界で生活しているこねずみは、それぞれ服装や口癖も異なっており、個性豊かなキャラクター。人懐っこく甘え上手な子が多いので、人間に可愛がられている。■バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」とは「プレミアムバンダイ」は今ここでしか買えないメーカー公式の限定商品、アニメ・コミックなどに登場する人気キャラクターのグッズを多数取り扱っています。ガンプラなどのプラモデルやフィギュア、ガシャポン、食玩からファッションまで豊富な品揃えです。バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月02日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第107回は、「彼氏と付き合っていて良かった」と彼女が思った、恋人のほっこりエピソードををお届けします。1.病気のときに看病してくれた【結婚引き寄せ隊】vol. 107付き合いが長いか短いかにかかわらず、恋人と一緒にいると、相手の意外な一面を知ることもありますよね。できれば、ネガティブな一面はあまり知りたくないものの、ポジティブな顔なら歓迎したいところ。筆者が婚活中に見聞きした、恋人と一緒にいて彼女が彼をさらに見直した、恋人たちのほっこりエピソードのひとつめは、病気のときに看病してくれたとき。誰だって病気で寝込んでいるときや、弱っているときに、自分のことを気にかけてケアしてくれる人がいたらとっても助かりますよね。それが大好きな彼ならなおさらのこと、衰弱している心身ともにありがたさが身に沁みてくるものです。普段は彼女の行動に無頓着な彼氏だったり、彼女が髪型やメイクを変えたことに気づかないような鈍感系の彼だったりすると、よりいっそう、いつもとのギャップで、せっせと看病してくれる彼の行動によって自分が大事にされている感がアップ。そんな彼がいたならば、大事にしてほしいものですね。2.忙しいときにご飯を作ってくれた続いては、忙しいときにご飯を作ってくれた彼。あらためてキュンときてしまったという彼女も少なくありません。最近では、男性も料理が得意だという場合もありますし、一人暮らしをしている男性だったら、自炊することに慣れている場合もあるでしょう。彼女が仕事で忙しいときに、手際よくササッと料理を作って、労ってくれるような彼は非常にありがたいものです。さらに、いつもは彼女が彼に手料理を振る舞うことが多いカップルなら、忙しいときにだけ、彼のほうからご飯を作ってくれたりすると、感激度も上がるというもの。料理を作り慣れていない彼氏だったとしても、たとえ上手にできなくっても、いいんです。「忙しいわたしのことを気遣ってご飯を作ってくれた」という、その優しさにジーンとくるのですから。彼女の様子に配慮できる彼氏って、素敵ですよね。3.落ち込んだときに真摯になぐさめてくれた毎日元気でハッピーでいられる人なんて、あまりいませんよね。生きていると良いことも悪いこともあって、落ち込むときだってあるでしょう。そんなときに、真摯になぐさめてくれる彼だったら、よりいっそう彼に身を任せたくなるものです。たとえば、普段からそれほど弱い自分を見せていない彼女だったり、あえて落ち込んでいる様子を悟られまいと強がってしまうタイプの彼女だったりしても、「あれ?いつもより元気ないね」などとすぐに察してくれる彼は貴重。彼女の様子に気づいて、「大丈夫?」と言葉でなぐさめてくれたり、あえて口では言わないけれどそっと寄り添ってくれたり、包容力のある彼はとっても落ち着きます。こうやって見てみると、どれも彼女の身に何かが起こったときに、きちんと向き合って労わってくれる彼が惚れ直されやすいようですね。付き合っていると、いい時も悪い時もあります。とくに自分が大変なときに、助けて守ってくれる彼だったら、恋人でいて良かったと思えますよね。そんな素敵な人とみなさんが末長く幸せでありますように!文・かわむらあみり©ti-ja/Getty Images©Arno Images/Getty Images©Strelciuc Dumitru/Getty Images文・かわむらあみり
2022年04月28日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第106回は、とんとん拍子でうまくいって付き合うことになった彼氏が、実は“超テキトー男”だったという気をつけたい男性の特徴をお届けします。1.恋愛乗り換え常習の男【結婚引き寄せ隊】vol.106恋活や婚活をしていて、とんとん拍子で恋が進展して、付き合うことになった彼氏とうまくいっているかと思いきや、実は「テキトー男」だったから、すんなり付き合えただけだった…という、あまりうれしくない相手も存在します。筆者が婚活中に見聞きした、そんな気をつけたい男性の特徴のひとつめは、「恋愛乗り換え常習」の男性。しばらく彼氏がいなかった30代前半のある女性は、まだ具体的に結婚を考えてはいませんでした。とはいえ、まわりの友達がみんな彼氏持ちということもあって、イベントごとなどがあるときは、ひとりで寂しい気持ちでいたそうです。そこで飲み会に参加した際に出会ったのが、同年代の男性。「もう別れたのに元カノがしつこくて」という、元カノに困っているというその男性の相談に乗っているうちに仲良くなって、すぐ付き合うことになりました。出会いがあってよかったねえと喜んでいたのも束の間、その女性から連絡がありました。「ただの乗り換え男だったー!」と憤る女性の話を聞くと、どうやら彼氏は、数か月で女性に飽きてすぐ別の女性へと渡り歩いてしまう「恋愛乗り換え常習」の男性だったのです。最初に聞いていた元カノというのも、実はちゃんと別れていなかったのに、勝手に「元」彼女にさせられて乗り換えていただけだったとのこと。きっと今頃、同じような手口で他の女性へと乗り換えていっているはず。付き合うハードルは低いものの、別れるハードルも低すぎて、おままごとの付き合いじゃないんだから……と呆れるばかり。なんとも腹立たしい男性ですが、そんなヤツとは離れられてよかったんだと思ったのでした。2.押しに弱いだけの男30代半ばのある女性は、バリバリと仕事をしているアクティブ派で、飲み友達もたくさんいたので、顔も広いタイプでした。あまり恋愛には興味のなかったその女性でしたが、仕事のプロジェクトが一段落してひとりになったときに寂しくなって、ふと「彼氏が欲しい」と思ったそうです。そこで知り合いに「誰かいない?」と聞いたところ、いい男性がいるとのことで、紹介されたのが、細身の少し年下の男性。「シャイなところがある」と紹介されたため、ちょっと控えめな感じがありつつも、「ま、いっか」ととりあえずデートすると、けっこういい感じだったそうですぐ付き合うことになりました。でも……。その後彼氏とどうなっているのかその女性に聞いてみると、「別れた」とのこと。まだ半年も経っていません。よくよく話を聞くと、元カレはただ「押しに弱いだけ」の男性だったらしく、紹介話も断りきれず受けて、デートもとくに嫌じゃないからとやってきて、付き合うのもとりあえずという状態。つまり、何ひとつ自分から望んでいたわけではなく、ただ流されるままに恋人になっただけだったため、まったく彼女に向き合っていませんでした。そんな付き合いが長続きするはずもなく、後半はほとんど会っておらず、別れもその女性が切り出すとすんなり承諾したのだとか。テキトーに付き合われても、温度感が合わないからすぐバレますし、いい大人でもそんな男性いるんだなと思ったのでした。3.恋愛体質すぎる男30代前半のある女性は、「すぐにでも結婚したい」が口グセになるほど、一生懸命婚活していました。いまは20代の女性でも婚活市場に参加しているため、「素敵な男性に早く出会いたい」とちょっと焦っているところがあったようです。そんななか女性が参加した恋活イベントで、甘いマスクの好みの男性と出会いました。向こうももちろん出会いを求めていたため、すぐ意気投合。初めてふたりでデートすることになったその日に、交際することに。彼氏はすごく「恋愛体質すぎる」男性で、毎日連絡を取りたがる、休日は必ず会う、平日でも時間があれば仕事帰りに会いに来るなど、とにかく大盛り上がり。ですが、その女性の仕事が忙しくなってくると、だんだんバランスが崩れてきたのだとか。デート中も何度も「俺のこと好きだもんね?」と聞いてくる彼氏が重くなってきたそうで、そうなる度に女性は深いため息をつくのでした。意を決して別れを切り出した女性に、なんと泣いて拒否したという彼氏でしたが、なんとか別離。さぞ元カレは落ち込んでいると思いきや、少しおとなしくしていた時期を経て、そそくさと合コンに繰り出してすぐ次の彼女をゲットしたのだとか。誰に対しても、恋愛体質って発揮できちゃうものなのですね。出会いを探していると、思いがけないタイプの男性に出会うこともありますよね。そこでテキトーに恋愛をする人よりも、できれば、自分だからこそ選んでくれる人と、素敵な恋ができますように!文・かわむらあみり©LukaTDB/Getty Images©PhotoAlto/Odilon Dimier/Getty Images©franckreporter/Getty Images/Getty Images
2022年04月19日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第105回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その35をお届けします。1.複数に甘い言葉を囁く謎の男【結婚引き寄せ隊】vol. 105それは30代から40代の男女が集まる飲み会に参加したときのこと。マスコミから病院関係まで、さまざまな職種の人たちが集まっていて、初めてその飲み会に参加した人でもすんなりなじめるような和気あいあいとした雰囲気になっていました。同じように初参加という男女も多く、出会いを探していると言っても恋人ではなく、友達を増やしたいために参加している人もいて、あちこちで趣味の話や仕事の話になっている賑やかな飲み会に。しばらく飲んでから御手洗いに行こうと席を立ち、御手洗いから出たドアの前で、飲み会に参加していた優しそうな印象の男性とぶつかりそうになりました。「ごめんね!」とぶつかりそうになったことを詫び、爽やかな笑顔を向ける優しそうなその男性は、いまから御手洗いに入ろうとしていたようです。こちらも前をよく見ていなかったから申し訳ないと思っていたら、その男性は「飲み会の反対側の席にいたんだけど、実はずっ君のことを気になっていて見てたんだよね…」と囁いて、お手洗いに入っていってしまいました。え?いまなんか気になるって言ってた?と思いながらも、御手洗いの前でずっと立っているのも変だしと、とりあえず席に戻り飲み会続行。その男性は忘れた頃に席に戻ってきていましたが、気づくとお開きのときにはいませんでした。飲み会の帰りに、女友達と「こんな人がいた」という話をしていたら、なんと友達は電話をかけに外に出て戻ろうとしたら、ぶつかりそうになったその男性に「君のこと気になっていて」と同じようなことを囁かれたと言うではありませんか。しかも、偶然ぶつかりそうになって囁くというシチュエーションがたまたまなのか作為的なのか不明ながら、「怖っ!」と思ったのでした。2.独特の間で寡黙な男それはおもに30代の男女が集まる婚活パーティに参加したときのこと。そのパーティは小規模だったこともあって、最初に自己紹介をし合う時間も、けっこうしっかりとお互いのプロフィールについて会話することができる会になっていました。そこでひとりずつ自己紹介をしながら、何番目かにまわってきたのは、うつむき加減のネルシャツの男性。最初に「はじめまして…」と、挨拶をし合ったところまでは普通でしたが、そこから話がまったく進みません。うつむき加減の男性が、こちらのプロフィールに興味を持つようなそぶりもなく、やっぱり質問してくることもナシ。そのままだとシーンと静まり返るだけなのも時間がもったいないので、こちらから「お仕事は忙しいですか?」などと質問を投げかけると、ちょっと間をあけて「…まあ、はい」とボソッと応えるという具合。自己紹介タイムの後も、たまたまその男性と会話する機会があって、「先ほどはどうも」と言うと、ちょっと間をあけて「…どうも」と返事あり。その間は一体、何!?と思いながらも、いろんな人がいるよねと気持ちを切り替えた私なのでした。3.なんで婚活しているか不明な男それは少人数に絞られたプチお見合いの場に行ったときのこと。半個室のような場所で行われるプチお見合いでは、他の人たちの目を気にすることなく、相手との会話ができることがメリットです。とはいえ、その日に集まった参加者が自分の理想と違う場合は、少人数ゆえにデメリットともいえるかもしれません。その日は、初っ端から、妙な男性に出会いました。その男性はエリートサラリーマンで、「仕事も趣味も充実している」と豪語。こちらが聞いたことには何でもスラスラと答えてくれるうえ、「女性に困ったこともないんだよね」とまで言う始末です。「じゃあなんで婚活してるんですか?」とたずねたら、「人生経験だね」と即答。要はひまつぶしってこと?と思いながら、こちとら必死で人生のパートナーを探しているというのに、この男ときたら…と正直、不愉快。それが顔に出ていたのか、ちょっとは申し訳なさそうにするその男性でしたが、わざわざお金を払って暇つぶし(もしくはあわよくば好みの女性の物色だったのかも)に来る人に心は開けないなと、ソッコーで心のシャッターを閉じました。婚活していると、普段は出会わないようなタイプの男性に出会うことがあります。みなさんがいつか運命のパートナーに巡り会えますように!文・かわむらあみり©gradyreese/Getty Images©Adene Sanchez/Getty Images©gollykim/Getty Images
2022年04月17日