「食べたら、歯を磨きなさい」。毎日子どもたちにしつこく言ってきた言葉なのに、まさか自分が歯周病に!? 歯の定期健診で初めて「軽い歯周病です」との診断が下り、現在は定期的に通院しながら歯ブラシ指導や歯周ポケットの数値測定、クリーニングなどをしています。長年同じように口腔内のケアをしてきて問題なかったのに、急にどうしちゃったの? 原因を調べてみると、口腔内の変化と更年期が関係していることがわかりました。女性には3回訪れる歯周病の危機「丁寧に、抜かりなく」を心がけてきたプラークコントロール(歯垢を除去して歯に付着しないようにすること)。そのおかげか、これまで一度も指摘を受けたことはなかったのですが、先日半年ぶりの定期健診でかかりつけ医から「軽い歯周病です」との診断が下されました。そう言われてみると、このところ朝起きると口腔内のねばつきが気になることがありました。でも、どうして急に? ケア自体は長年変わっていないはずなのに。一体自分の体に何が起きているのかと気になってかかりつけ医に確認したところ、女性には歯周病の危機が3回訪れるそうです。それは「思春期」「妊娠中」「更年期」とのこと。更年期真っただ中の私は、歯周病の危機真っただ中なのだと、ドキリ。実は、これらのライフステージにおいては、女性ホルモンにゆらぎが生じやすいらしいのです。ホルモンバランスが崩れることで唾液の量が減少し、歯周病菌や虫歯菌が増殖するということでした。唾液の量と歯周病の関係とは同じ口腔ケアをしていても、女性ホルモンが変化することによって唾液の量が減少し、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあるとわかり、歯周病になってしまった原因が見えてきました。そうなると気になってくるのが、唾液の量が減少することと虫歯や歯周病にはどのような関係があるのかという点です。かかりつけ医によると、唾液には、虫歯菌が作り出す乳酸を中和する働きがあるそうです。また唾液に含まれる成分の中にはカルシウムやリン酸などの無機質があり、これらは食べ物の酸によって溶け始める歯の表面を元の状態に修復する力があるとのこと。さらに、虫歯菌の栄養素となる食べかすを洗い流す洗浄作用まであって、口腔内を健康に保つために、唾液がいかに重要なのかがわかりました。更年期に入り、唾液の量が減るだけでなく、イライラや不安を感じたり緊張や不眠に悩まされるようになったりしていました。たしかに唾液の量は減少し、気が付くと口の中はカラカラ。女性ホルモンの減少やストレスにより、更年期真っただ中の今、歯周病になってしまったのだとわかりました。更年期とダイエットの組み合わせは歯周病の大敵?そして、40代後半から基礎代謝が低下し体重が落ちにくくなり、万年ダイエット中という現状も、実は口腔内にとってはあまり良くないことを聞きました。糖質をとりたくないので、朝食はコーヒーのみだったのですが、咀嚼することで唾液が出るため、朝に出るはずの唾液量が減っていて、そのことも歯周病リスクが高まる原因の1つになっていたようなのです。更年期とダイエットという組み合わせは、口腔内にとっては非常に良くないので、これからはこまめな水分補給と適度な運動、量を加減しつつ栄養バランスの良い食事を3食とるようにしようと決めました。まとめかかりつけ医によると、歯周病が進行すると歯周病菌が歯肉や骨の組織にまで感染が広がり、口臭も発生するそうです。最悪の場合、歯を抜かなければならなくなったりすることもあると知り、軽度の今が大事なんだと改めて思いました。更年期に入り、体に無理がきかなくなってきているのに今までと同じような生活をしていたので、こうやって思いがけない症状が出たのだと思います。よくかんで食べて、咀嚼回数を増やすこと。水分をこまめにとり、口腔内をカラカラの状態にしないこと。今まで以上に歯磨きに時間をかけて、磨きにくい奥歯の頬側を意識して磨くこと。ガムをかむこと。疲れをためず、無理はしないこと……。こうしたかかりつけ医のアドバイスを実践中です。定期健診も半年に1度から3カ月に1度にしてもらいました。歯周病のリスクを専門家にチェックしてもらって、健康な唾液を保てるようにしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/サトウユカ著者/みうママ(50歳)昨年閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。
2024年03月19日「糖尿病」は日本人にとって現代の国民病ともいわれていますが、どのようなイメージがありますか?乱れた生活をしている人がかかる病気? 自己責任? 糖尿病に対するそのような誤った認識から生まれたスティグマ(差別や偏見)が、糖尿病のある人を苦しめてしまうことがあります。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、季節やトレンドに合わせて、あなたのお役に立つコラムを随時更新しています。2月28日に新着公開した「糖尿病スティグマ(差別や偏見)とは。糖尿病を正しく理解しよう」では、藤本 まどか先生監修のもと、糖尿病の要因や具体的なスティグマの事例などを解説しながら、社会に向けた取り組みについても紹介しています。◆新着情報コラム「糖尿病スティグマ(差別や偏見)とは。糖尿病を正しく理解しよう」 目次・糖尿病ってどんな病気?・糖尿病に対する誤った認識がスティグマに・糖尿病のある人自身も変わりましょう・糖尿病のある人に寄り添う社会に向けた取り組み糖尿病とはどんな病気かを知り、誤った認識を正して、糖尿病のある人が生き生きと暮らせる社会を一緒につくっていきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】越谷レイクタウン内科 理事長藤本 まどか(ふじもと・まどか)先生日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医。1997年東京医科歯科大学医学部医学科を卒業し、東京医科歯科大学第3内科に入局。地域基幹病院などで糖尿病を中心に内科入院・外来診療に従事し、2008年10月に越谷レイクタウン内科を開業。糖尿病、メタボリックシンドロームなどの適切な治療により「一病息災」、病気があってこそ元気で長生きを目指している。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や治療・予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月28日糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です。重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行しているケースも。また、妊娠出産時に女性が発症することのある妊娠糖尿病は、将来の糖尿病発症のリスクとなるほか、妊娠出産自体にも悪影響を与えることもあります。そこで今回は、女医の筆者が「糖尿病になりやすい人」の特徴や「糖尿病を防ぐための生活習慣」などを解説します。そもそも、糖尿病って?糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です(※1)。糖尿病の怖いところは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していること。糖尿病は年齢とともに有病率が上がっていくことが知られていますが(※2)、若い女性でも罹患することはあります。また、糖尿病を発症するに至らなかったとしても、糖尿病になりやすい生活習慣を持続していたら、将来糖尿病を発症するリスクが高まります。糖尿病の分類:ほとんどの方は生活習慣病です糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。このうち、2型糖尿病は体質や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられている生活習慣病です(※1)。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、糖尿病患者さんの大多数はこのタイプとされています。一方、1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、発病と生活習慣にはあまり関係がないタイプ。今回の記事では、日本で予備軍も含め2,000万人以上の患者さんがいるといわれる(※4)、2型糖尿病の予防と対策について解説していきます。日本人はもともとインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい体質だといわれていますので、注意が必要ですね。あなたはいくつあてはまる? 糖尿病のリスク要因そもそも糖尿病とはどういう状態かについて見てみましょう。まず、食事をして血糖値が上昇すると、それを低下させるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの分泌量が低下したり、あるいはインスリンの効き具合が低下したりすると、体内でインスリンの作用が不足する状態になります。これによって上昇してしまった血糖値のコントロールができなくなっている状態が糖尿病です。2型糖尿病のリスク要因として、以下のようなものが指摘されています(※3)。遺伝的要因(祖父母、父母、兄弟姉妹などが糖尿病)肥満不健康な食生活ストレス運動不足加齢ただ、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができるとされています。要注意! 糖尿病の初期症状糖尿病の初期や軽度のうちは、実は症状がかなり乏しいため、なかなか自分では気づかないことが多いとされています。何かの症状を自覚する前に、健康診断などでたまたま指摘されるというケースが多いんですね。ただ、気づかないまま放置していると、のどが渇く、水をたくさん飲む、トイレに行く回数が増える、疲れやすくなるといった症状が出てくるといわれています。女性なら知っておきたい、妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病という病気を聞いたことがありますか?それまで異常がなかった女性でも、妊娠によって身体への負担がかかることで、糖代謝に異常が現れることがあります。それが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると、巨大児のリスクが高まったり、最悪の場合は子宮内胎児死亡につながるなどの悪影響があるとされます。また、帝王切開率や妊娠高血圧症候群のリスクが上がるなど、妊娠や出産に関するトラブルにつながるともいわれています。妊娠糖尿病は、出産してしまえば改善することが多いとされますが、将来的に2型糖尿病を発症する人が多いと考えられています。それだけではなく、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化で起こる心血管病のリスクも高いことが知られています。健康に過ごすためだけでなく、大切な妊娠出産のためにも糖尿病予防が重要なんですね。糖尿病にならないための生活習慣のポイント健康的な食生活、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理と適正体重の維持は、2型糖尿病の予防につながると考えられています。特に血糖値を上げない食生活を送ることが大切です。健康的な食事野菜は一日350g以上の摂取が推奨されています(※5)。食事のはじめに野菜をしっかり摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、すい臓への負担も減少して、糖尿病予防につながります。また、糖分を多く含んだ甘いジュースやお菓子の摂取は血糖値の急上昇を起こして糖尿病のリスクになるため、なるべく控えましょう。ご飯やパン、麺類などの主食類はおいしいですが、でんぷん質を多く含む主食類の摂りすぎは血糖値を上昇させ、すい臓の疲弊や肥満を招きやすいとされるので注意が必要です。主食がないとおなかが減るという方は、食物繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。全粒粉パンや全粒粉小麦を使ったパスタなどは血糖値の上昇がゆるやかであるとされています。間食したい場合は、チーズなどの乳製品やナッツ類のように糖質の含有量が少ないものをチョイスするようにしましょう。定期的な運動週に数回、30分以上の運動を心がけるとよいでしょう。運動は、筋力を鍛えるレジスタンス運動と、有酸素運動を組み合わせて行うのがおすすめです。運動それ自体でのカロリー燃焼効果は実は少ないのですが、運動によって代謝が活性化することや、適度な疲労感で夜によく眠れること、ストレスホルモンによる身体への悪影響を緩和する効果など様々な作用が期待でき、糖尿病予防だけでなく総合的な身体への好影響があるとされています。ストレス管理上記のように、運動は効果的なストレス対策になります。また、十分な睡眠をとることも、ストレス解消とともにメンタルヘルスを保つためにもとても大切です。睡眠不足だとストレスホルモンが高まり、食べすぎや肥満につながりやすくなるので注意しましょう。自分でできる対策を2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。日々の小さな行動が、長期的な健康に大きな影響を与えることを忘れずに、健康的な生活を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 糖尿病※2 厚生労働省.図表1-2-8糖尿病患者数の状況※3 厚生労働省.糖尿病※4 厚生労働省.平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 野菜、食べていますか?筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月18日2023年11月14日、お笑いコンビ『フォーリンラブ』のバービーさんがパーソナリティを務める、『バービーとおしんり研究所』(TBSラジオ)に、お笑いタレントの、いとうあさこさんが出演。そこで語られた、いとうさんの『隠れ病』について、驚きの声が上がっています。いとうあさこ、『隠れ病』を告白同日、合間に食べたシュークリームの話や、健康の話などで盛り上がった、バービーさんといとうさん。いとうさんは放送の中で、体力維持のためのアミノ酸を摂取していることを明かしました。芸能界でも大の酒好きで知られるいとうさんは、お酒についても「たらふく飲んでいる」と話しながらも、自分の身体の状況を把握するため、年に一度、健康ドックを受けているそうです。一応、1年に1回人間ドックに行ってんの。(身体の)各所、よくないだろうと思って。だけど、お酒にまつわるところ、肝臓とか、糖とか出るじゃん。ものすごい標準値なの。Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所ーより引用酒で異常が出やすい、肝臓や糖の数値は正常だという、いとうさん。これにはバービーさんも「それすごいですね」と称賛した後、「でも肝臓が強すぎる人って、脳にくるっていうじゃないですか」と、脳の異常がないかを心配したのです。バービーさんのひと言に対し、「脳ドックもしょっちゅうやっている」と答えた、いとうさん。脳ドックを受けるのは、明確な理由があってのことでした。テレビでさ、やるじゃん、健康診断みたいな(企画)。あの(テレビ番組で健康診断を受けた)時に、結構普通にあることらしいんだけど、みなさんにね。「隠れ脳梗塞が4個ある」っていわれて。まあ、意外に(多くの人に)あると。正直、そんなに重く考えなくていいけど、できたものは一生なくならないんだって。だから、そのままキープか、おっきくなるかしかないから、確認してる。そしたら全然おっきくなってない。だからどうやら、もうちょっと、元気そう。Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所ーより引用いとうさんは、とあるテレビ番組に出演した際、隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)が4つあることを告げられたのです。無症候性脳梗塞とは、脳卒中発作の経験がない状態にも関わらず、脳ドックでMRIを撮った時に発見される、軽度の脳梗塞のこと。無症状ではあるものの、将来的な脳疾患のリスクが上がったり、大きくなったりするといわれていることから、いとうさんは無症候性脳梗塞の状況を把握するために脳ドックを受けているといいます。結果、同日現在は悪化していないとのこと。「もうちょっと元気そう」と、笑って明るく話していました。【ネットの声】・健康診断、全然行っていない。私もいかなきゃって思いました。・人間ドックや脳ドックを定期的に受けているなんて、えらい!・同世代の話なので、他人事じゃないと感じました。表面上は健康で、問題なく日常を過ごしていても、隠れている病気に気付けないことはあります。手遅れにならないよう、年に一度は健康診断を受け、自分の身体の状況を知ることは大切です。いとうさんが毎日元気に過ごせるよう、多くの人が願ったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年11月16日恋愛したいけど、結婚したいけど、特定の人が頭に浮かばないという方も少なくないでしょう。実は、素敵な人と出会っても気付かずスルーしちゃっている「恋愛できない病」が原因かもしれません。今回はその原因と克服法を紹介します。現状の暮らしに満足している仕事や趣味に没頭すると、恋愛をしたいという気持ちが自然に薄れてしまいます。充実した一人の時間が心地よく、恋がうまくいかなかったときにはすぐに諦めてしまうという習慣がついていませんか?とはいえ、心が満たされているときほど、素直に人を好きになれるもの。必要以上に「恋しなきゃ!」と焦るより、魅力的な人との出会いを待つことで解決するかもしれません。忙しさに追われている「仕事が忙しい」「もう寝る時間…」という生活をしている人は、そもそも恋愛に対する余裕がないかもしれません。恋愛をするにはエネルギーと時間が必要です。恋愛をしたいなら、仕事とプライベートのバランスをとることが重要。時間に余裕がない場合、スケジュールを埋め尽くさず、恋愛する余裕を作ることが大切です。たとえば、彼からデートの誘いを受けたとしても、1ヶ月先にしか空きがなければ恋愛を進めることは難しくなってしまうでしょう。自己愛が足りない自分を好きになれないと、他人を心から愛するのは難しいものです。また、自己評価が低いと「自分のことを好きになってもらえるはずがない」という思考に陥りがち。彼と一緒になっても、自己肯定感が低いせいでうまくいかなかったりします。長らく好きな人ができていないという人は、まず自分自身と向き合うことをオススメします。不安定な生活安定的な収入や仕事が見つからず、恋をする余裕がないという人もいるでしょう。日々の生活が不安定だと、恋愛が後回しになるのは当然。そんなときは、焦らずに生活を安定させることから始めましょう。心と生活環境を見直す好きな人ができないのは、出会いがないからだけではありません。恋ができないのは、自分自分または自分の生活に原因がある場合もあるのです。恋がしたくなったとき、まず恋を始められる環境作りから始めてみましょう。(Grapps編集部)
2023年11月11日高齢化が進むなかで、患者数が年々増加してると言われているパーキンソン病。現在、日本には20万人以上の患者がいるとされています。そんななか、パーキンソン病の当事者が主演を務める日本初の劇映画『いまダンスをするのは誰だ?』がまもなく公開。そこで、病と闘いながら活動しているこちらの方にお話をうかがってきました。樋口了一さん【映画、ときどき私】 vol. 602人気番組「水曜どうでしょう」シリーズのテーマソングである「1/6の夢旅人2002」や日本レコード大賞優秀作品賞を受賞した「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」などで知られ、数多くの有名歌手たちにも楽曲を提供してきた樋口さん。パーキンソン病を17年間も患いながらシンガーソングライターとして積極的に活動を続けていますが、本作では俳優初挑戦にして初主演という大役を務めています。今回は、役作りの苦労や病気との向き合い方、そして諦めそうになった自分を変えてくれた音楽との出会いなどについて語っていただきました。―まずは、どういった経緯で、主演のお話が来たのでしょうか。樋口さん最初は主題歌を頼まれたので、二つ返事で受けました。ところがしばらくして、「主役をお願いしたい」という手紙が突然届いたんです。そのときは本当に寝耳に水で、どうやって断ろうかということしか考えていませんでした(笑)。―そこから引き受けようと気持ちが変わったのはなぜですか?樋口さん一晩寝たあと、「辞退させていただきます」と連絡をして電話を切ったときの自分を想像してみたんです。そしたら、やったことがないという理由だけで断るのは、表現に携わる人間としてもったいないなと。それに、これから先の人生で「映画の主役をやってほしい」なんて言われることはまずないだろうと思ったんです。そう考えているうちに、だんだんやってみたいなと考えるようになりました。将来を考えて落ち込んでしまうときもある―初めての演技でわからないことも多かったと思いますが、俳優の知人に相談したことはありませんでしたか?樋口さん周りにいっぱいいるので、それも考えたんですよ。でも、下手に技術を植え付けられると、逆に余計なことをしちゃうんじゃないかなと思ってやめました。そこで、セリフを覚えたうえで、どうしたらそれを普段話しているように言えるかということにまずは重きを置くことにしました。とはいえ、自分で編み出した方法だったのでいまでも不安はありますが、一番長くやってきた音楽を生かして歌を歌うようにセリフを言えた部分もあったかなと思っています。―演じるうえで、同じ病を抱える主人公に共感する部分もあったのではないでしょうか。樋口さんそれはありましたね。ただ、病気を宣告されて怒りに任せていろんなものを壊していく彼のような反応は僕にはなくて、自分はわりと淡々と受け止めることができたので、そこは違ったかなと。でも、治療法のない難病なので、将来のことを考えて落ち込むことは僕にもあるのでわかる部分はありました。―ということは、役づくりに関しては技術的な難しさはあっても、感情的にはすんなりとは入れたと。樋口さんそうですね。劇中に何もかも失ってビルの屋上で泣くシーンがありましたが、そこも気持ちがわかるので、家族も友達も全部奪われた子どものような感じで演じました。病気に蓋をせず、個性として扱ってほしい―今回はセリフ以外にもダンスを覚えるのが大変だったと思いますが、これまでにダンスのご経験は?樋口さん小学校のときに踊ったフォークダンスの「オクラホマ・ミクサー」以来ですよ(笑)。今回は、撮影の約2か月前から先生に振りを教えてもらいながらロックダンスを練習しました。覚えるのが大変なのはもちろんですが、全然かっこよくならなくて…。でも、娘のために一生懸命なんだけど、イマイチなところがこの映画では大事だと思ったので、真剣だけどイケてない感じをそのまま出しています。―本作では、パーキンソン病の方に対してきつく当たったり、心ない言葉をかけたりする不寛容な社会の様子も描かれていますが、ご自身もそういった経験はありますか?樋口さんいまのところ、僕はそういう場面に遭遇したことはありませんね。でも、コンスタントに薬を飲んでいないと、突然動きが取れなくなってしまうので、日常生活のさまざまな場面で自分が周りに気を遣ってしまうことはよくあります。薬が効いているときは普通に動けているので、周りも病気であることを忘れていろいろ誘ってくれるのでそれはうれしいんですけど、相手に迷惑をかけるのが嫌だなと思って自分が断ってしまうことが多いですね。でも、僕は極力自然に接してほしい気持ちもあるので、もしみなさんの周りにパーキンソン病の方がいたら、病気に蓋をしてしまうのではなく、その人の個性として扱ってもらえたらいいなと思います。公表したことで、エネルギーを活動に使えるようになった―ご自身がパーキンソン病の診断を受けたのは2009年ですが、不調を感じてから病名がわかるまで3年もかかったそうですね。樋口さん当時は何だかわからなかったので、まず正体を現してほしいとつねに思っていました。僕の場合は、典型的な症状である手の震えが出なかったので、それが病気の診断が遅れる理由だったのかもしれません。そんななかで、「もしかしてパーキンソン病なんじゃないか?」と自分で思うようになり、そのことを医師に告げて調べてもらったら、パーキンソン病であることがわかりました。難病であることは知っていましたが、病名がわかったことでホッとした部分はあったと思います。―とはいえ、公表するまでには葛藤もあったのではないでしょうか。樋口さん最初は「言わないのが当然」というか、自分の弱みは伏せておくのが普通の対応だと思っていました。でも、何かを隠すというのはエネルギーを使いますからね。公表したことによって、そこに使うエネルギーを自分の活動に向けられるようになったので、以前よりも負担は軽くなりました。ただ、実際は会社や同僚にも隠しながら闘っている人は多いとは思います。会社勤めしている方は、「組織のなかで正常な役割を果たせなくなった」と自分で言うようなものですからね…。そこは、僕とは違うプレッシャーがあって大変だろうなと感じています。―ご自身は歌手をやめようと思ったことはなかったですか?樋口さん僕が熊本に移住したのは、いまから12年ほど前ですが、一番声が出なくなってしまったときでもあったので、実は「やめるしかないのかな」と考えたこともありました。ライブをしてもお客さんに対してうまく表現できなかったのが、本当に情けなかったんですよね。「何があってもバッドエンドはない」と考えている―そこからどうやってまたモチベーションを上げて、活動を続けられたのでしょうか。樋口さんその瞬間についてはいまでもはっきりと覚えていますが、中島みゆきさんが吉田拓郎さんに向けて書いた「永遠の嘘をついてくれ」という曲をお二人が歌っている音源を聴いたときのこと。自分に言われている気がして、涙が止まらなくなってしまったんです。そのあとに、諦めることを1回諦めてみようかなと。音楽は世界を変える力があるかどうかはわからないですが、人の気持ちを変えることができるんだなと自分で実感しました。そういった感覚は、ザ・ビートルズを初めて聞いたとき以来だったと思います。―病気と向き合うなかで、考え方が大きく変わったこともありましたか?樋口さん僕は「自分=パーキンソン病」ではなくて、パーキンソン病という“荷物”が1つ増えたなという感覚です。でも、「何でこんな荷物を持たなければいけないんだろう」というよりも、「この荷物を抱えた人生にはきっと何か理由があるんだろう」と思っています。その理由は死ぬまでわからないかもしれませんが、「必ず知ることができるときが来る」と信じていて、いまはそれを楽しみに待っているような感じです。―そういう気持ちは、創作活動にも影響を与えているのではないかなと。樋口さんそれはありますね。特に自分が書く詩には変化があって、「何があってもバッドエンドはない。すべての終わりはハッピーエンドなんだ」というようなものを作ることが増えました。以前からそういうところはあったのかもしれないですが、この病気になってからは、「ネガティブなことが起きても、それはハッピーエンドのための障害物であり通過点」みたいな内容が多くなってきたなと自分でも感じているところです。いまは、ギターを弾きながら歌えなくなったとか、できないこともいろいろと増えています。でも、ファンの方々も見守るように受け入れて、やれることを精一杯しているところを見てくださっているのでありがたいです。30代をすぎても、子どもように楽しんでほしい―いつでもポジティブな樋口さんの姿に、救われている方も多いと思いますが、実際に反響を感じたことはありますか?樋口さん最近、「水曜どうでしょう」のキャラバンで各地を回っていたのですが、そのときに「1/6の夢旅人」という楽曲がいかにたくさんの方の人生に関わっているのかを知ることができました。結婚式で使ってくださった方や「泣きました」という方など、あの曲のなかにはみなさんのいろんな感情が入っているんだなと。多くの人の背中を押す役割も担っているようなので、いまでは自分の手を離れて大きなものになっているんだと感じています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。樋口さん20代からすると、30代というのは年を取ってしまったなと一番感じるときかもしれません。でも、いま自分が59歳になって思うのは、30代って全然子どもだなということ。なので、みなさんには“ガキ感”みたいなものを発揮してもらって、もっと楽しんでほしいなと思います。僕でさえ、自分もまだまだガキだなと感じているので(笑)。30歳すぎたからと悲観することなく、突き抜けてもらいたいです。インタビューを終えてみて…。音楽を深く愛し、どこまでも前向きな樋口さん。病気であることを感じさせない力強い言葉には、背中を押されるような感覚がありました。「音楽をやることが自分の役割だったと言われたい」とも語っていた樋口さんの活動をこれからも楽しみにしたいと思います。次にダンスをするのはあなた!実話を基にパーキンソン病を抱えながら生きる人たちのリアルを描きながら、家族や周囲の人たちとしっかりと向き合うことの大切さも描いている本作。自分らしい生き方を見失いがちな現代に生きる人たちにとっては、「自分だけではない」と新たな一歩を踏み出す勇気をもらえるはずです。写真・園山友基(樋口了一)取材、文・志村昌美ストーリー家庭を顧みることなく、仕事一筋で生きてきた功一。妻とはすれ違いが続き、娘とも仲が悪くなってしまう。そんなある日、若年性パーキンソン病だと診断されるも、それを受け入れることができず、一人で孤独を抱えていた。職場でも仲間が離れていくなか、パーキンソン病のコミュニティに通い始める。本音を話せる友人ができたことで、人とのふれあいの大切さと痛感するのだった。そして、不仲だった娘ともダンスを通じて、お互いの関係を改善しようと試みることに…。まっすぐな思いが詰まった予告編はこちら!作品情報『いまダンスをするのは誰だ?』10月7日(土)より新宿K’scinemaほか全国順次公開配給:アークエンタテインメント(C)2022いまダンフィルムパートナーズ写真・園山友基(樋口了一)
2023年10月05日なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いという症状が起こった場合、その原因は、いわゆる「気象病」の可能性があります。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は秋に見られやすい気象病の特徴と対策について解説していきます。気象病が起こる原因気象病になる原因として「自律神経の乱れ」が挙げられるでしょう。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わる様々な機能をコントロールしています。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状につながる恐れも。実は要注意! 秋の始まりの気象病夏の暑さで体力を消耗したあとにやってくる秋。実は気象病が起こりやすい時期でもあります。夏から急激に肌寒さが増してくる時期でもあるため、自律神経のひとつである交感神経が優位な状態が続きます。特に夜から朝方にぐっと気温が下がるようなとき、寝冷えしやすくなってしまうでしょう。その結果、疲れが残ってしまったり、肩こりや頭痛、免疫力の低下といった症状がおこりがちです。また、台風がやってくることで気圧の変動も起こりやすいのですが、この気圧変動も自律神経に影響する可能性も考えられます。気象病の対策1.規則正しい生活をする毎日体内時計を整えるために、朝起きたらまず太陽の光を浴びるようにしましょう。秋は徐々に日照時間が短くなっていくため、日光浴がよりいっそう大切になってきます。特にうつ病傾向のある人は意識してみてください。秋の長雨ですっきりしない日が続くこともありますが、決まった時間に起床し、決まった時間に就寝するリズムを守ることが体調を保つのに有効です。2.気温の変化を意識する秋に差し掛かると、残暑を感じる日があったと思えば秋雨とともに冷え込んだりと、日によって寒暖の差が大きくなります。天気予報などもチェックしながら、体が冷えないように服装を変えましょう。調節しやすいように、一枚羽織れるようなものを持ち歩いておくのもいいですね。また、就寝中に冷えてしまわないように、最低気温の予報をチェックして厚手のパジャマをチョイスしたり、布団の上に毛布を一枚多く被せてみるなど準備しておくのが大切です。3.入浴後の湯冷めに気をつける暑かった夏が終わって秋になると、気温も下がって過ごしやすい季節になります。そこで意外にやりがちなのが、湯冷めです。特に、長風呂をして体がぽかぽかにあったまった後などは要注意。夏場ならなかなか体が冷えることはないですが、秋になってくると、いつの間にか体が冷えてしまっていることも。油断せずに、すぐに着替えて体の熱を逃さないようにしたいですね。4.冷たいものを食べすぎないように気をつける徐々に涼しくなってくる秋。夏と同じ気分で冷たいものを摂っていると、体の冷えを誘発してしまっているかも。また、トマトやなす、きゅうりやキャベツといった野菜やパイナップル、バナナなどの果物は体を冷やすとされており、摂りすぎには注意したいですね。5.体力をつけ、体を温める食材を摂る秋は、冬の寒さに負けない体を作るために大切な時期でもあります。冷え性の改善にも、タンパク質を多く含む魚や鶏肉をしっかり摂って、筋肉を維持し、基礎体力を保つことが大切です。さらに、しょうがやキムチ、にんにくといった体を温める食材を日々の食生活に盛り込むことで、冷え知らずの体を作っていきましょう。さいごに寒暖の差が大きくなるこの時期、気象病を避けるためには、自律神経の働きを正常に保つことが大切です。特に冷たい食べ物や飲み物など、身体を冷やしやすい食生活をしている場合は、体の不調につながりやすいです。季節の変わり目は今回ご紹介したようなポイントに注意してみましょう。©buritora/Adobe Stock©golubovy/Adobe Stock©japolia/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年09月14日ふと鏡を見て「首が太くなっている?」と思ったことはありませんか。年を取ると首まで太くなるのか……とため息をつく前にちょっと待って。もしかすると、意外な病気が潜んでいる可能性があります。しかも、それは女性がかかりやすい病気。一体どんな病気なのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:だるい・疲れやすい=更年期症状と決めつけはNG!更年期症状と勘違いしやすく女性がかかりやすい病気なぜ首が腫れる?「甲状腺」が腫れている可能性が太く見え、腫れているように見えるのは首ではなく、首の前にある臓器の可能性があるそうです。「首の前部、喉仏のあたりにある臓器を甲状腺といいます。甲状腺は甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器。甲状腺ホルモンは体のさまざまな機能を活性化させるもので、女性ホルモンと似た働きをします。甲状腺が腫れているのは、甲状腺ホルモンの分泌が何らかの原因で、急激に減ったり増えたりしているサイン。甲状腺が腫れている人は他にもさまざまな症状を感じているはずです」(駒形先生)。甲状腺異常にはどんな病気がある?代表的な病気はバセドウ病と橋本病「甲状腺異常にはさまざまな病気がありますが、代表的なものはバセドウ病と橋本病です。バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気で、橋本病はその逆で甲状腺ホルモンの分泌が少ないことで起こる病気です。ともに、男性より女性の患者が多い病気です」(駒形先生)。【バゼドウ病の主な症状】暑がり多汗動悸がする体重が減る食欲旺盛手足が震えるイライラする頻便眼球が出る息切れしやすいかゆみがあるコレステロール値が低い生理不順【橋本病の主な症状】冷え症低体温うつっぽい貧血むくみやすい体重が増えるやる気が湧かない物忘れしやすい筋力低下便秘がち体が思うように動かない眠気を感じやすい皮膚がかさつく声がかれる足がつりやすい生理不順コレステロール値が高い「どんな症状が出るかは個人差があり、程度も人それぞれです。20代から発症する人も多いので、40代、50代に多いというわけではありません。ただ、若いころから発症していたものの軽くて気が付かず、40代、50代になって加齢で症状が重くなったことで気付くケースがあります。バセドウ病、橋本病の共通する症状は倦怠感です。倦怠感だけではなかなか受診に結び付かないことも多いですが、首の前部に腫れやしこりがある場合は、受診して血液検査を受けたほうが良いでしょう」(駒形先生)。甲状腺の検査はどこで受けられる?内分泌内科で詳しく検査を甲状腺の病気が気になるときは、どこを受診すると良いのでしょうか。「人間ドックなどでおこなう一般的な血液検査では、甲状腺ホルモンは調べません。甲状腺ホルモンの詳しい数値を調べてもらえるのは、内分泌内科です。甲状腺外来でも良いでしょう。血液検査だけでなくエコーでも検査してもらえるので安心です。甲状腺の病気の原因は、まだよくわかっていません。ただ、遺伝の可能性は指摘されていますので、親族に甲状腺の病気がある方がいる場合は受診するとき医師に伝えてください」(駒形先生)。まとめアーティストの絢香さんがバセドウ病を公表して休業に入ったニュースが記憶にありますが、まだまだマイナーでよく知られていない甲状腺の病気。症状が軽く、自覚症状がほとんどない人も多いそうです。しかし、これからは加齢とともに体のいろいろな機能が衰える時期。気になる症状があれば早めに検査を受けましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年08月28日動物保護施設に預けられる動物の中には、長い間、路上で生活していたと思われる動物がいます。人の手による世話をされていない犬や猫は、不衛生な環境にいたことから健康上の問題を抱えているケースが多いそうです。皮膚病で目が開けられなかった保護猫アメリカのフロリダ州に住むアンドレア・クリスチャン(turtlecatfoster)さんは猫が大好き。アンドレアさんは地元の動物保護シェルターにいる猫たちの仮里親として、これまでに多くの保護猫の世話をしてきました。2023年4月、彼女はシェルターに連れて来られたオスの野良猫を一時的に引き取ることにします。人懐っこいその猫は去勢済みでしたが、マイクロチップは付いていませんでした。猫は体の大部分がダニによる皮膚感染症の疥癬(かいせん)を患っていて、見るからに痛々しい状態。疥癬が顔にも広がっていたため、猫は目を開けるのもつらそうでした。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 猫はミスティックと名付けられます。アンドレアさんは疥癬の治療のために、ミスティックくんの体を洗ったり、皮膚にできたかさぶたを取り除いたりと、懸命な世話を続けました。その甲斐あって、ミスティックくんの皮膚の状態は少しずつ改善していきます。そして、ミスティックくんが目を開けた時、アンドレアさんはあることに気付きました。ミスティックくんの目はとても美しいオッドアイだったのです。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 左右の目の色が異なるオッドアイは白猫に多いといわれます。右目が青色で、左目が緑色だというミスティックくんの写真には、多くの人が驚きの声を上げました。・なんてゴージャスなオッドアイ!・保護された時と同じ猫とは思えないほど美しいね。・こんなにハンサムな猫を見たことがないよ。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 ミスティックくんはアンドレアさんの家族にはとても懐いていますが、譲渡会へ行くとシャイになってしまい、毛布の中などに隠れてしまうのだそうです。そのため、同年8月13日時点では、まだ里親が決まっていないとのこと。アンドレアさんはミスティックくんの愛らしさが分かるような動画を投稿するなど、早く家族ができることを願っています。人とペットにも縁があるので、ミスティックくんはきっと最適なタイミングで最高の里親に出会えるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年08月22日更年期症状といえば、まずよく聞く症状はのぼせ、ほてり、発汗ではないでしょうか。これは女性ホルモン(エストロゲン)欠乏で起こる代表的な症状です。ただ、どの程度の症状で受診を考えるのかは悩ましいところですね。そこで産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状について、受診のタイミングや検査内容を知りたい方・更年期症状の具体的な治療法が知りたい方・更年期症状の治療をおこなう上でのリスクが知りたい方のぼせ、ほてり、発汗の主な原因は?エストロゲンの分泌低下により自律神経が乱れるため閉経前後の更年期に入ると、卵巣機能の低下、つまりエストロゲンの分泌が低下します。脳は一生懸命に刺激を出すのですが、卵巣からのエストロゲンの分泌量には波があり、うまく調整されません。いわゆる“ゆらぎ期”という、ホルモンバランスが乱れた状態になります。のぼせ、ほてり、発汗はエストロゲン減少により、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることで起こります。更年期の女性の6割程度が経験するといわれ、そのうち日常生活に支障を来すほど重症になるのは1割程度といわれています。医療機関への受診の目安は?日常生活に支障を来す場合は自分の気持ち最優先で症状としては突然2~4分間持続する熱感と発汗を自覚し、脈拍も早くなります。ほてりや発汗は顔をはじめ、頭部、首から胸に広がります。また、突然体がカッーと熱くなったり、急に顔が紅潮したり、涼しいのに汗が止まらないなどの症状なども見られます。初めは戸惑う症状ですが、許容できる範囲内なら様子を見ても構いません。ただ、それらの症状が日常生活に支障を来すようなら気軽に婦人科で相談をしましょう。不快さやつらさは本人の感覚ですし、仕事や環境によっても感じ方は変わります。我慢せずに自分の気持ちを最優先して受診を決めましょう。婦人科の受診でわかることは?検査結果次第では内科の受診を勧められることものぼせ、ほてり、発汗といえば更年期症状の代表ともいうべき症状ですが、甲状腺疾患のサインであることもあります。甲状腺機能異常は更年期世代の女性に多い疾患です。甲状腺の機能が亢進するとバセドウ病、低下すると橋本病といわれます。どちらも疲れやすい、だるいといった症状になりますが、バセドウ病は特に熱感、発汗を伴います。通常、婦人科では女性ホルモンの採血ともに甲状腺ホルモンの検査もおこないます。もし異常があれば内科の受診が勧められます。具体的な治療例2つとセルフケア1.ホルモン補充療法(HRT)2.漢方療法3.セルフケア「自立訓練法」【1】ホルモン補充療法治療法は、ホルモン補充療法(HRT)をはじめ、漢方薬や安定剤などさまざまです。医師はそれぞれの症状に合わせて治療をおこないます。ホルモン補充療法はエストロゲンを体に補充する治療法で、内服薬・貼り薬・ジェル状の塗り薬があります。更年期症状の中でも、のぼせ、ほてり、発汗といった症状には特に有効です。開始してから2週間ほどで効果が出始めます。5年以上使用する場合は乳がんのリスクが上がるといわれているため、通常2~5年くらい使用しますが、5年で必ずやめなければならないということではありません。そのリスクと治療効果を考慮しながら検討します。いきなりやめるとまた症状が出てしまうこともあるので、生活環境を整えたり、セルフケアなども取り入れながら、だんだんと減量し、ゆっくりやめる方向へ持っていきます。【2】漢方療法また、症状によっては漢方療法も有効です。代表的な漢方は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)などがあります。漢方は2週間から1カ月使用して効果を確認し、ラクになった感じがなければ処方内容を変更して、本人に合った漢方薬を見つけていきます。【3】セルフケア「自立訓練法」セルフケアの一つとして、自立訓練法があります。薬物治療ほどの効果は期待できませんが、これをおこなうことで自己コントロール力が身につき、症状緩和につながることもあります。●静かに落ち着ける場所で椅子に座るか、あお向けで横になり目を閉じます。下の7項目を唱えながら、その状態になるように気持ちを向けます。①気持ちがとても落ち着いている。②手足が重い。③手足が温かい。④心臓が静かに打っている。⑤呼吸がラクになっている。⑥おなかが温かい。⑦額が涼しい。●終了のための消去動作をおこないます。①手足が軽い。②手足の温かさが引いてくる。③おなかの温かさが引いてくる。④額の涼しさが引いてくる。⑤気持ちがとても落ち着いている。●1回5分以内で、1日2~3回おこないます。治療をおこなう上でのリスクはホルモン補充療法は定期的な乳がん検診をホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるのではと、不安に思われる方も多いと思います。しかし、ホルモン補充療法による発がんリスクは、肥満や飲酒による発がんリスクと同程度か、それより低いことが最近の研究で明らかになっています。ホルモン補充療法は、ほてりや多汗、めまいやイライラなどに対し有効な治療法であることは間違いありません。過度に恐れる必要はありませんが、治療の際には必ず乳がん検診を受けましょう。・更年期症状の主な治療法は、ホルモン補充療法(HRT)と漢方療法の2つ・ホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるといわれているので、治療の際は定期的に乳がん検診を受けるまとめのぼせ、ほてり、発汗がひどいと、ずっと不快感を抱えて生活しなくてはならず、人前に出るような仕事や機会が多い場合はかなり気になりますよね。この程度で受診してもいいの?と考えてしまうかもしれませんが、我慢せずに受診して快適な生活を手に入れるほうが精神的にもラクになれます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年08月07日夏の季節、冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来することが多い人は、「冷房病」に注意が必要です。女医の筆者が、女性が気を付けるべき「冷房病の特徴と対策」について詳しく解説します。冷房病とは医学的に病名があるわけではないのですが、冷房によって冷やされた空間に長時間いたり、暑い屋外と冷やされた屋内の気温差を頻繁に感じたりした場合に起こる不調が「冷房病」とされます。一般的に自律神経の乱れによって起こると言われています。私たちの身体は自律神経の働きによって体温調整をしています。気温が高いときには副交感神経が優位になり、汗をかいたり血管を拡張したりすることで体温を下げるように働きます。逆に気温が低いときには、交感神経が優位になって血管を収縮させることで、体温の低下を防いでいます。冷房環境によってこの自律神経が乱れると、様々な症状が現れます。冷房病の症状冷房病の症状には、次のようなものが挙げられるでしょう。・頭痛やめまい・不安やイライラ・疲れやだるさ・手足の冷え・食欲不振・下痢もしくは便秘・睡眠障害・足のむくみ糖質が大好きな人は要注意!?糖質を摂りすぎると、体を冷やしてしまう可能性が。糖質を摂取すると、まずは血糖値が上昇します。これに対して体は、インスリンという血糖値を下げるためのホルモンを分泌します(※1)。インスリンの作用により、交感神経が活性化して体温が上昇しやすい状態に。ところが、食べたものの消化が進んでくると、インスリンの分泌が減るとともに、体温が下がりやすくなります。このときに冷房の影響が合わさると、いわゆる冷房病の症状が強く出やすいと考えられています。冷房と糖質摂取のダブルパンチで体温の調整がうまくいかなくなると、体調を崩しやすくなってしまうでしょう。冷房病の対策冷房病は、自律神経の乱れにより多様な症状を引き起こします。さらに、糖質の多い食事は食後しばらくすると体温を下げてしまい、その症状を悪化させる可能性があります。このような事態を防ぐためには、冷房の適切な使用と食事の見直しが有効です。冷房の適切な使用冷房の設定温度は28度程度に設定しましょう。外部との温度差が大きすぎると、体調を崩しやすくなります。オフィスや喫茶店などで空調設定を自由にコントロールできないときのために、ひざ掛けや羽織などの体温調整ができるアイテムを常備して、冷えすぎないように気をつけましょう。自然の風を取り入れて、定期的にしっかりと換気を行いましょう。食事の見直し糖質を多く含む食品の摂取は控えましょう。お菓子やジュースなどの糖質を多く含む飲料は、血糖値の急上昇を起こしやすいので注意しましょう。仕事など、毎日冷房がしっかり効いた場所で過ごす場合は、体を温める食品を摂取するのもおすすめです(例:生姜や唐辛子など)。血糖値の急激な上下を防ぐために、サラダや小鉢などから食べ始め、ご飯などの糖質の摂取はそのあとにすると良いでしょう。早食いも避けてください。適切な対策で冷えない体づくりを!暑さを我慢して熱中症になってしまうのは避けたいものの、冷房の使いすぎによって夏バテを引き起こしてしまうこともあります。暑さ対策として適切に冷房を使うのは大切なことですが、使用方法や食生活に気をつけることも重要です。適切な対策を行って、暑い夏を健康的に過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネットインスリン©izzetugutmen/Westend61/yuruphoto/eternalcreative/Aja Koska/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年07月17日私は、若いころから非常に負けず嫌いで、仕事もプライベートも全力で取り組んできました。おかげで若くして管理職につき、仕事も任され、まさに順風満帆という感じでした。40歳を迎えるまでは……。そんな私に起きた突然の体調不良についての体験談です。★関連記事:動悸に息切れ、発汗、ほてり、声がれも…「更年期障害かと思ったら」まさかの病気だった!【体験談】いうことを聞かない体に頭が混乱…突然、体が動かない!?職場の仲間と、体力維持のために時々走り込みをしていたのですが、ある日のこと、走っている途中で胸が苦しくなり、動悸が起こりました。いつもなら、どんなに苦しくでも根性で乗り切るのですが、この日は違いました。その場にうずくまり、立ち上がることができなくなりました。いうことを聞かない自分の体に、頭が混乱し不安でいっぱいでした。しばらくたって動悸が治まり、ようやく動けるようになりましたが、今までと明らかに違う自分の体に不安を感じながら、体力の衰えと気力が足りないと言い聞かせ、それからは無理をしない程度に運動をするように心掛けました。もしかして心臓の病気?体力をつけるために日々歩いたり走ったりするも、回復するどころか、どんどん体力がなくなっていきます。少し動いただけで息が上がり、脈が早くなります。上司に報告をするために話そうとしても、上司の部屋へ移動しただけで、まるでマラソン後のように息が上がり、途中でつまりながらしか話すことができません。階段では、足が鉛のように重く感じ、手すりにつかまりながら一歩、一歩と踏みしめないと上れません。なんとかしないといけない、自分に負けてはいけないと、体力をつけるために毎日昼休みにウォーキングをしたりしました。周囲の人に聞いて、体に良いサプリや健康食品も試しました。しかし、そんな努力とは裏腹に、どんどん症状はひどくなっていきました。なんでもないようなことで、脈がものすごく速くなるようになりました。びっくりしたとかでもなく「あ、そうだ」と何か思いついただけでも、バクバクと全力疾走したような脈になるのです。毎日、胸が苦しくて苦しくて仕方ない。運動したわけでもないのに、脈拍が180近くなることもありました。「もしかして、心臓が悪いのかも?」そう思い、思い切って心臓の検査を受けてみることにしました。原因がわかっても、終わりではない循環器科を受診し、24時間心電図などひと通りの検査をした結果は「心臓に異常なし。ただ、血液検査でT3、T4(甲状腺ホルモン)に高い数値が出た」とのこと。甲状腺ホルモンが多く出ていると、24時間フルマラソンをしている状態で頻脈となり、心臓に負担がかかるとのことでした。バセドウ病が疑われるため、大学病院への紹介状を書いてもらいました。ネットで調べてみると、バセドウ病特有の症状の中で、突眼と甲状腺肥大以外のすべての症状が当てはまっており、驚きました。中でも、冷え性で寒がりの私が異常に暑がりになっていたり、手が震えるため、よく物を落としたりこぼしたりするようになっていたり、便秘なのに排便回数が増えていたり、足のむくみで正座が長時間できなくなっていたりしたため、腑に落ちたという感覚でした。翌週、大学病院での検査結果は、甲状腺ホルモン(T3)が正常値の約10倍、甲状腺ホルモン(T4)が正常値の約8倍ほどと高すぎるため、甲状腺刺激ホルモンがほとんど出ていないとのことでした。さらに精密検査により、バセドウ病との診断をもらいました。投薬治療とその後原因がわかり、対処方法が見つかり安堵はしましたが、薬を服用し始めたからといって、すぐに症状が治まるわけでもありません。朝食後に2種類5錠の服薬です。無理な運動はしないようにとのことでしたので、ウォーキング、走る、重たいものを持つなど、心拍数が上がることをするのはやめました。2週間に1回、通院でほぼ1日がつぶれます。自分の病気と向き合う毎日でした。夜中に足のすねがつってひと晩中苦しんだり、朝起きたとき、かかとが痛くて足がつけず、歩けないこともありました。夜胸が苦しくて眠れず、横になれずに座ったまま朝を迎えることもあり、胸に刺すような痛みが走ることも多かったです。それが服薬のおかげで、徐々に数値が落ち着き、症状も少しずつ改善していきました。半年ほどで通院は月に1回、薬の量も3錠となり、9カ月後には正常値まで落ち着きました。現在は3カ月に1回の通院で、2錠の投薬治療を続けています。相変わらず階段は苦手で、足が鉛のように重たく感じます。日差しに異常に弱く、日傘が欠かせなくなりました。でも、少しであれば走ったりもでき、普段通りの日常を過ごすことができるようになりました。不定期に胸が苦しくなり、夜横になれないこともありますが、おおむね元気に過ごすことができています。まとめ私の場合、バセドウ病特有の突眼や甲状腺肥大がなかったため、病気に気付くのがとても遅くなりました。体調不良を気力の問題にしたり年齢のせいにしたりして自分を責めるのではなく、もっと早くネットで症状を調べたり、病院で検査をしていればよかったと、今になって思います。バセドウ病だと気付かずに無理な運動をして、心臓に負担を与え心不全になる人も多いと医師に言われました。あのまま体力をつけるために運動し続けていたら、心臓に負担がかかり、心不全になっていたかもしれません。今は健康のありがたさをかみしめ、毎日を楽しく暮らしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。マンガ/しおみなおこ著者/AK(43歳)負けず嫌いで、若いころから仕事に明け暮れてきた。40歳を境に、突然体が思うように動かなくなり、悩み、苦しむ。 病気になって初めて、健康のありがたさを実感。
2023年07月08日このごろ疲れやすいな……。ランニングスピードがいつもより遅いなぁ……。最初の気付きはこの程度の変調でした。通勤電車で立っているのがつらいので、帰宅の電車では必ず座るために何本か電車をやり過ごしていました。そのうち、声がかれ始め、発汗やほてりも感じるように……。もしかして更年期障害の症状なのかな? そう思っていたら、まさかの病気だったのです。★関連記事:ほてり、疲労、動悸…更年期障害かと思ったら…! 予想外の診断結果に驚き!【体験談】更年期障害についてリサーチざっくりとしか理解していなかった更年期障害について、まずは調べてみることにしました。厚生労働省が管理しているe-ヘルスネットによると、更年期障害は「40歳代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群」とあります。また、女性の閉経前の症状としては、「のぼせや顔の火照り、脈が速くなる、動悸や息切れ、異常な発汗、血圧が上下する、耳鳴り、頭痛やめまい、興奮亢進、イライラや不安感、うつ、不眠など」と記載があり、私の症状とほぼ一致しています。あぁ、やっぱり更年期障害かぁ。でも、病は気から! そう思って、いつも通りランニングでストレス発散に励みました。ストレス発散には適度な飲酒も必要よ!と友人との会食に出かけたりもして普通に過ごしていましたが、「最近、肌ツヤがいいね、なんか顔がテカってるよ! あと、ハスキーボイスがセクシーだよね」と友人から言われました。友人の発したこの言葉がとても気になり、改めて自分の顔色をチェックしました。たしかに肌がテカっているし、声がかれている。なんでだろう?通勤途中で動悸、息切れ、思わず倒れ込む相変わらず声はガラガラ。でも喉が渇いているわけではなく、ただ声がかれているだけ。深酒もしていないし、カラオケに行ったわけでもないし、なんでだろうと不思議に思っていました。それでも、フルマラソンの大会には出場しました。しかし、いつもの調子が出ず、ものすごく時間がかかっての完走。まぁそんなときもあるさと思い、次の大会のため、ストレス発散のために走っていたのですが、スピードが全然出なくて、10kmはいつも余裕で走っていたのに数kmで息が切れるし、走った後の動悸が尋常ではありませんでした。「春で気温が高くなったからかな? また涼しくなったころに走ろう」と、ランニングはしばらく休むことにしました。そのころから、通勤途中の車内で立っていることができずに思わずしゃがみ込むことが多くなりました。そして相変わらずの声がれ、しかもひどくなっています。「そんなに声がかれるのはおかしいから耳鼻咽喉科で診てもらいなさい」と同居していた母に強く勧められ、近所のクリニックを受診しました。思い込みによる自己判断で命の危険が声がれの原因を探るため、内視鏡で声帯をチェックしましたが異常はありませんでした。そして先生が「念のため、血液検査をしましょう、1週間後に結果が出るので来てください」と言うので、1週間後に検査結果のため再診。すると、医師から「甲状腺の数値が振り切っていますよ。これじゃあ、動くのはつらいでしょう? 紹介状を書くのですぐに専門病院を受診してください」と言われました。紹介された専門病院に受診して検査した結果、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう:バセドウ病)と診断されました。バセドウ病について厚生労働省の働く女性の応援サイトで調べてみました。甲状腺で甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が活発になり過ぎて、体温の上昇、体重の減少、脈拍数の増加、動悸・息切れ、手の震え、落ち着かない、情緒不安定などの症状が現れると記載がありました。私の症状はすべて当てはまっていました。特に、手の震え。仕事でペンを持つときにずっと違和感がありましたが、近年パソコンを使う作業のほうが多くなっていたので、気にしていませんでした。更年期の症状と似ているとの記載もありました。絶えず運動をしているような状態になるため、心臓をはじめ、さまざまな臓器に負担が掛かり、時には不整脈から心不全を起こすこともあるとのことです。まとめ更年期障害だと思い込み、ランニングなどの激しい運動をして危うく命を落とすかもしれない状況になっていたとは思いもよりませんでした。甲状腺機能亢進症は20代から30代に多い疾患なので、更年期世代にはすぐにはピンと来ないかもしれないです。私の場合は甲状腺が腫れて、声がかれたところが更年期障害とは一致しないとのことでした。何事も更年期だからと片付けるのではなく、念のため早めにクリニックを受診しようと思いました。その後、服薬治療だけで甲状腺の数値は数年で落ち着き、またフルマラソン大会に出場するための練習に今も日々励んでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/マメ美著者/cat herba (50歳)保護猫17匹のお世話をしているアラフィフ女子。近所の農家さんから畑を借りてオーガニック野菜を栽培し、収穫した野菜を使って発酵食品づくりを楽しんでいる。
2023年07月02日病は突然襲ってきます。2児の母親である、田中です(@uma_tanaca)さんは、突然の足の脱力から始まり、日々体調不良を感じていました。立ちくらみや息切れ、手足の震え、謎の頭痛、下痢をともない、1か月で6kgも体重が減少してしまいます。そんなある日、息子さんから「お母さんの首、太くなったね」といわれたことをきっかけに検査を受けたところ、甲状腺が異常に活発になる『バセドウ病』と発覚。治療が開始してから感動した出来事を、Twitterに投稿しています。子供やママ友の温かさに涙家事もままならない投稿者さんのことを、息子さんと娘さんは心配していました。体調不良の原因が病気だったと分かり、いろいろと合点がいったことでしょう。診断から数日して、想いを込めた手紙を書いてくれていました。ママへ病気大丈夫?○○はママのお手伝いがいっぱいしたいけど、できない料理もあるからいーっぱい練習するね!早く病気治ってね!○○より。あと、血液検査の注射、頑張ったね!ママへ病気大丈夫?早く治ってね。注射頑張ったね。また、事情を知った投稿者さんのママ友の1人は、手紙を添えてたくさんの手料理を持ってきてくれました。頑張り屋さんの○○。せっかく近くに住んでいるのだから、たまには甘えておくれ。いつもありがとう。料理の容器を見ると、捨てられるものばかり。洗って返却する手間がないよう、気遣ってくれたのでしょう。別のママ友は、投稿者さんの子供たちを遊びに連れて行ってくれたとのこと。周囲の人々の温かさは、投稿を見た多くの人々の涙を誘いました。・みんなから慕われている証拠。日頃の行いが現れていますね。・人徳という言葉がぴったり!温かさに、赤の他人の私が泣きました。・この料理、半端ないですね!大変な時に手を差し伸べてくれるのが、本当の友達です。・なんて素敵なママ友でしょう!優しい世界でよかった。愛ですね。大変な時こそ支え合おうとする優しさは、時に連鎖します。人からの優しさはありがたく受け取り、いざという時に、お返ししていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年07月02日梅雨になると、なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いなどの症状を感じやすい人が増えるでしょう。その原因は、いわゆる「気象病」の可能性が。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、最近話題になることが増えているトピックです。そんな気象病の特徴と対策について、女医の筆者が解説します。気象病が起こる原因気象病になる原因は、ひと言で言うと「自律神経の乱れ」が考えられます。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わるさまざまな機能をコントロールしています。例えば、酸素を取り込むために呼吸をし、全身に血液を送るために心臓が拍動するといった変化が、意識しなくてもできるようになっているのです。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状を引き起こすことにつながります。梅雨は特に、体内の水分バランスが乱れやすい時期。東洋医学では、季節の変化など、体に悪影響を及ぼす外的要因のことを「外邪(がいじゃ)」と言います。東洋医学には「湿」という概念があり、梅雨時期には「湿」という外邪(=湿邪)が問題に。湿邪は慢性的な疲労感やだるさ、頭痛、関節の痛みなどを引き起こすとされているのです。コーヒー好きの人は要注意湿邪による気象病を改善するためには、水分や塩分を適切に摂取するのがおすすめです。基本的に湿邪は、体に湿がたまった状態とされており、体内の水分の循環を良くすることが改善のポイントになります。カフェインを含む飲料や食品は、利尿効果があるので効果的だと思いがちですが、控えた方がベター。カフェインには血管を収縮させる性質があり、気象病の症状として起こりやすい頭痛や偏頭痛を悪化させる可能性があります。そのため、コーヒー、紅茶、エナジードリンク、チョコレートなどの過剰摂取は避けた方が無難です(※1)。また塩分が高い食品も、体内の水分バランスを乱すことがあります。特に加工食品や外食は、塩分が高い傾向があるので控えるようにしましょう。食事以外の対策方法食事面以外でおすすめしたい、気象病の対策を3つご紹介します。【適度な運動】まずは、適度な運動を心がけ、余計な水分をためない体作りをしましょう。軽い運動を習慣にして、汗をかけるように体を整えるのがおすすめです。その他、しっかりストレッチをしたり、早歩きをしたりして、水分をためにくく血行が良い状態にしましょう。【十分な睡眠】疲れがたまると、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。十分な睡眠をとり、体力の回復に努めましょう。【ストレスケア】慢性的にストレスがたまると、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。自分に合ったリラクゼーション方法を見つけ、適切にストレス管理をしましょう。もし、むくみや頭痛といった不調が続く場合は、医師に相談して適切な漢方を処方してもらいましょう。まとめコーヒーなどのカフェイン好きな方は特に、梅雨の時期の気象病に気をつけましょう。適切な対策を行えば、体調不良を防ぐことができます。適度な運動とバランスの良い食事、適切な休息、ストレス管理を心掛けてください。もし、体調を崩してしまった場合は、セルフケアに取り組んでみましょう。健康維持は自己管理から始まるもの。少し意識するだけで、気象病から身を守ることはできますよ。いよいよ梅雨が到来しましたが、皆さんの健康をお祈りしています。【参考】※1 農林水産省 カフェインの過剰摂取について©︎Jamie Grill/DimaSobko/Tom Dunkley/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年06月16日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田 善二・著)を2023年6月12日に発売いたしました。『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田善二・著)詳細URL: 高齢者の5人に1人が認知症になる時代、そのうちのおよそ7割が「アルツハイマー型認知症」に苦しめられている現状にあります。これまで、一般人に向けたアルツハイマー病に関する本は、星の数ほど出版されてきました。しかし、そこには発症のメカニズムや症状について詳しく書かれていても、その予防法と進行の食い止め方に対する答えはありませんでした。「そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか」「そこで何をすれば良いのか」「日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか」「何かサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか」本書は、そんな「認知症になりたくない」という読者の切なる願いに答える唯一の本です。実は、アルツハイマー病は「糖尿病」と深くリンクしており、専門家の間では、アルツハイマー病は「3型糖尿病」という認識が広まりつつあります。つまり、アルツハイマー病を予防する上では、糖尿病に関する深い知見が必要になるということです。著者は、糖尿病専門医として、これまでに20万人以上の患者にアドバイスを行ない、実際にアルツハイマー病の進行を食い止めてきた実績があります。年齢も、置かれている状況も問わず、アルツハイマー病に不安を抱く人なら誰でも活用できる「一生アルツハイマー病とは無縁の生活」を送るための1冊です。■著者プロフィール牧田 善二(まきた・ぜんじ)1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行なう。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、「The New England Journal of Medicine」「Science」「THE LANCET」等のトップジャーナルにAGEに関する論文を筆頭著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師、2000年より久留米大学医学部教授を歴任。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。世界アンチエイジング学会に所属し、エイジングケアやダイエットの分野でも活躍、これまでに延べ20万人以上の患者を診ている。著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)、『糖質オフのやせる作りおき』(新星出版社)、『糖尿病専門医にまかせなさい』(文春文庫)、『日本人の9割が誤解している糖質制限』(ベスト新書)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎新書)、『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(フォレスト出版)ほか、多数。■主要目次はじめに がんより怖い不治の病に勝つ方法第1章 アルツハイマー病が治るという真っ赤な嘘第2章 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」第3章 脳を萎縮させる12の原因第4章 今からでも間に合うアルツハイマー病予防対策第5章 事例多数! アルツハイマー病予防治療の劇的効果おわりに 夢を持って楽しくアルツハイマー病を予防する■書籍概要書名 : 糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣著者 : 牧田 善二ページ数: 192ページ価格 : 1,760円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-231-2発売日 : 2023年6月12日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月12日急に顔がほてって汗が止まらない、少し歩いただけで疲れてしまう、心臓がドキドキする。話は聞いたことがあるけれど、これってもしかして更年期障害? という症状が出てきたのは40代に入ったころでした。他の症状も出てきたため、これは少しおかしいなと思い病院で検査をした結果、思いもしなかった診断が! そんな私の体験談を紹介します。★関連記事:「更年期の症状だと思っていたら」突然倒れて救急搬送!実は命に関わる怖い病気だった!2カ月後、他の症状も出てきて受診すると…長年の冷え性が突然改善された!?手先や足先が1年中冷えていて、冬になると暖房の効いた部屋の中でも、背中やおなか、足先と何枚もカイロを貼らなければ体が冷え切っていた私。それが40代に入った年の秋、いつもより寒さを感じていないことに気が付きました。そろそろカイロが登場するころなのにと思いながらも、今年の冬はいつもより暖かいのかな? それとも長年の悩みだった冷え性が今年は突然改善されたのかな? とポジティブに捉えていました。その年の冬、カイロの出番はほとんどありませんでした。手足はいつも温かく、寒い朝でもパソコンのキーボードを打つ指がおもしろいくらいによく動き、朝から仕事がはかどりました。いつもは寒くて室内でも手放せなかった上着も、顔がほてり始め汗がじわじわと止まらなくなり、一度脱ぐという日が続きました。冷え性で寒がりの私にとっては、この状況はまさに夢にまでみた理想の生活!今まで自己流でいろいろな冷え性対策を続けてきた効果がやっと出たのか? きっと私に合っていたんだ! とこのときは突然の体質の変化に、ただただ喜ぶだけでした。たった5段の階段を上りきれない夢のような冬でもぬくぬく暖か生活が終わり、その延長のような暖かい春を迎えていました。相変わらず手足は温かく、寒さを感じることはほとんどありませんでしたが、このころから疲れやすさや動悸を感じるようになりました。睡眠時間は6〜7時間でぐっすり眠ったはずなのに朝起きるとだるく、自室からキッチンに行くまでの数mもゆっくりしか歩けません。食後の歯磨きの数分さえも鏡の前に立っていられず椅子に座って歯磨きをする毎日。さらにたった5段の階段を3段上った時点で心臓がドキドキして、次の一歩が出ないという状態の日々が続きました。季節柄、気温も上がってきたし、日ごろの疲れがたまっているのかな? でも、この症状はもしかしたら更年期? と疑い始めました。それはネットで調べた更年期障害の症状例と自分の症状が同じだったからです。年齢的に少し早いような気もすると思いながら、しばらく無理をしないような生活を心がけました。しかし、1カ月たっても2カ月たっても症状は変わらないばかりか他の症状も出てきたのです。いくら食べてもおなかが空き、食べても食べて太らない。さらに朝起きると、手の指の関節がパンパンにむくんでいて、グーパーができないのです。まさかの診断結果!と反省年中ダイエットを意識していたその当時の私にとっては、食べても太らないことさえもうれしい状況でした。ただ、さすがにこれはおかしい。更年期ではないのかもと思い始めるように。このころは手の指の関節のむくみが一番気になっていたため、これまでの症状も含め総合病院で診察を受けました。医師は丁寧に問診をしてくれ、血液検査の結果や手のむくみもしっかり診てくれた上で、「別の科に紹介状を書きますから、早急に予約を取ってください」と。後日、診察を受けたのは内分泌科でした。検査の結果、私に告げられた病名は甲状腺の病気のバセドウ病で、その日から投薬治療が始まりました。このとき、初めてバセドウ病がどんな病気なのかを理解しました。これまでの私の体に表れたあらゆる症状がすべて当てはまります。その当時の脈拍がなんと1分間に180回! 医師からも「横断歩道の信号機が点滅したら走って渡らないで、次を待つようにしてね」と言われ、自分の心臓にもかなり負担をかけていたことを反省しました。まとめ私にとって、この病気になったことは残念なことでしたが、自分の体のちょっとした変化に気付くこと、そしておかしいと思ったら自己判断せず、早めに病院でしっかり検査をしてもらうことがとても大切だと、改めて考えさせられた出来事でした。今回のように症状が出るものばかりではありません。定期的な検査で早期発見ができるものがあるのなら、自分の体は自分で管理する! という考えをしっかり持って、これからも対応していきたいと思いました。自分の体は、自分が一番大切にして、守ってあげること!と、いつも自分に言い聞かせています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。マンガ/山口がたこ著者/バニラ(44歳)独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!
2023年05月26日40代のころから、家事に育児、役員活動とフル回転で頑張ってきました。最近疲れが取れない、動悸がすると思っても、加齢のせいだろうと特に気にもせず軽く考えていました。動悸も疲れやすさも、更年期にありがちな症状だからと、ついつい見過ごしてしまっていたのです。しかし、更年期の症状だと思っていたのに実は怖い病気の症状だったという私の体験を紹介します。★関連記事:閉経後はリスクが高まる「心臓病」。胸だけではなく、顎やおなか、歯にまで痛みが出るって本当?最近、体調が悪いけど加齢のせい?40代前半、子どもは小学校低学年で私は育児の真っただ中。しなければならないことも多くPTA活動や町内会活動、育児に家事と、自分の時間がほとんど持てないのが悩みの種でした。ほんの少しでも時間ができれば、親しい友人とランチしたり、趣味の読書や音楽鑑賞を楽しんだりしてリフレッシュ。そんな生活の中、なんとなく体調がおかしいなと感じる場面がありました。でもそれは、最近疲れやすくて寝てもなかなか疲れが取れない程度のこと。「私ももう40代。いい年だし、加齢のせいかな」なんて軽く考えて毎日をやり過ごしていました。ところがある日、明らかにおかしなことが起きました。すべきことを終えていつものように床に就いたのですが、突然、動悸で目が覚めたのです。動悸は、寝ているのにまるで走ったあとのような速さでした。 また、2年ほど前から異常に空腹感を覚え、以前の2倍以上は食べているにもかかわらず太らないどころか痩せていくという症状もありました。今思うと明らかにおかしい症状なのに、疲れているから動悸もするし、忙しいからおなかがすく、疲れやすいのは加齢が原因、年齢的にも更年期だと決めつけていたのです。突然倒れて救急搬送、意外な病気が判明一連の体調不良は加齢によるものだろうといつものように忙しく過ごしていたある日、なんと、私は突然倒れて救急病院に搬送されました。そのときの症状は激しい回転性のめまい。前の晩はいつもの動悸は感じたものの、普段と変わりなく就寝。しかし翌朝トイレに起きようとすると、自分の周囲が回っているのです。少しでも動いたり目を開けたりすると気持ちが悪い状態でした。ひとときも立っていられず、目をつぶったままその場に倒れ込んでしまいました。異変に気付いた家族が、ただごとではないと救急車を呼んでくれました。病院では、脳の病気を疑われCT検査などをしたものの異常はなし。やっぱり過労かとひと安心したのですが、担当医は私の問診内容から血液検査を受けるようにすすめてきたのです。どういうこと? 心配な病気だったらどうしようと結果が出るまでそれはそれは不安でした。そして血液検査の結果、バセドウ病の疑いがあることが判明。しかも検査値がかなり高いということで、すぐにでも治療が必要だと専門病院を紹介されました。定期的な通院、検査、服薬の日々から完治へ専門病院では詳しい血液検査がおこなわれました。検査の結果、重度のバセドウ病と診断されました。バセドウ病とは、甲状腺という臓器から出る甲状腺ホルモンがなんらかの理由で過剰に分泌される病気で、症状としては疲れやすさ、動悸、めまいなどがあります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、体は休みなく働き続けることになるのだそうです。安静時に動悸がしたのも、空腹で食べても太らず痩せていったのも同じ原因だとわかりました。放っておけば血栓ができて死ぬこともあると言われ、単なる加齢による疲れだと考えていた私は、目が覚めた思いでその日から真剣に治療をスタート。治療は主に投薬治療。メルカゾールという薬を処方され服用して3日後、全身に副作用の薬疹が。すぐに別の薬に切り替えてもらい、数年間検査をしながら服用を続けました。通院も1週間に1回と頻繁で、携わっていた役員活動はとても続けられません。役員仲間には事情を話し、お休みすることに。 迷惑をかけていることが悩みでしたが、自分のためにも家族のためにも治療に専念することを決意したのです。結果、徐々に検査値も改善。体調も良くなり、治療から5年後には完治し、10年後の現在は元気に過ごしています。まとめ40代から50代にかけての体調不良は、加齢によるものと軽視しがちでした。私は家事や育児、役員活動、大忙しな毎日。そのため、体調がおかしいと思っても、更年期の症状だろうと、ついつい自分の健康は後回しにしてしまいました。しかし今回の件で、私は命に関わる病気が潜んでいる可能性もあると思い知りました。少しでもおかしいと思ったら、ためらわずに早いうちに適切な治療を受けることで、その後は悩みなく健康な生活を送ることができるのだと実感。今後は、大事な家族を悲しませないためにも自分のためにもくれぐれも安易に考えず、どこか少しでもおかしいと思ったら病院を受診するようにしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/catholic (55歳)ネコが大好きな50代の主婦。仕事が休みのときには副業ライターとして活動。完全オフのときにはかわいいネコ動画鑑賞で癒され、読書や音楽鑑賞を楽しんでいる。
2023年04月18日NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原 直樹、以下「日本腎臓病協会」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2019年5月に締結した「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、腎臓病に対する啓発活動の一環として、慢性腎臓病(CKD)の疾患認知に関するアンケート調査を継続的に実施しています。今回は2022年11月に実施した最新の調査結果についてお知らせします。CKDは脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本では1,330万人の患者がいると言われています※。これは成人の約8人に1人という計算になり、特に高齢者では有病率が高いとされています。※:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(編集 日本腎臓学会)より今回は、20歳から70歳代の一般市民1,630名を対象に、慢性腎臓病(CKD)に関する認知度について、インターネットによる全国アンケート調査を実施しました。その結果、慢性腎臓病(CKD)を「症状も含めてよく知っている」あるいは「病名だけは知っている」と回答したのは全体の63.9%でした。年代別にみると、若年層(20及び30代)においては半数以下の認知度であるが、年齢層が上がるにつれて認知度が向上し、70代では83.7%でした。図1 慢性腎臓病の認知度慢性腎臓病(CKD)に当てはまる症状に関する設問に対して、むくみと回答した割合が63.9%と最も多く、次いでタンパク尿58.4%でしたが、両項目ともに、20~30代の若年層ではその割合は低いものでした。また、健康診断における腎機能と尿検査の項目(複数回答可)では、尿蛋白が55%と最も高く認知されており、次いで血清クレアチニン28.5%、eGFRの認知度は16.9%にとどまりました。今回の調査結果について、日本腎臓病協会理事長、川崎医科大学副学長 腎臓・高血圧内科学 主任教授の柏原 直樹先生は次のように述べています。「慢性腎臓病(CKD)は糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満症と関連が深く、20代、30代といった若年期からの生活習慣が発症に大きく影響していることから、若年層への啓発活動や健康診断における尿蛋白の意義やeGFRの認知を高めていくことが重要です。その一方で慢性腎臓病に罹患している方の重症化を防ぐためのサポート体制や早期の診断・治療の体制を全国でさらに整備していくことも望まれます。」今回のアンケート調査の詳細については、今後学会発表を予定しています。日本腎臓病協会と協和キリンは今後も「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、慢性腎臓病に関する疾患認知度調査の実施をはじめ、医療連携に関する医師向け講演会や報道関係者対象のセミナーの開催など、腎臓病の疾患啓発と対策活動に協力して取り組みを進めていきます。【eGFRとは】Estimated glomerular filtration rate(推算糸球体ろ過量)の略。腎移植ドナーなど正確な腎機能評価が必要な場合にはGFR測定のgold standardであるイヌリンクリアランス法を実施しますが、日常臨床では血清クレアチニン値の測定結果を基に算出されるeGFRが用いられます。【日本腎臓病協会について】日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業、行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を運営します。日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力します。「腎臓病の克服」が私共の願いです。詳細は をご覧ください。【協和キリンについて】協和キリンは、Life-changingな価値をもつ新しい医薬品を創出し、患者さんへ届けることに真摯に取り組んでいます。70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経などの様々な治療領域において、抗体医薬品の研究をはじめ最先端の科学・技術の応用に邁進し、患者さんと社会のニーズに応えます。4つの地域 -日本、アジア/オセアニア、北米、EMEA- にわたり、協和キリンは共通の価値観であるコミットメント・トゥ・ライフ、イノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、病気と向き合う人々に笑顔をもたらすために尽力します。協和キリンの事業について、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月02日疲れが取れない・予期しない動悸・異常な汗でお悩みのあなたへ世界保健機構の健康の定義に基づく「体も気持ちも楽になる」整体院。堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂(大阪府堺市西区、院長:市川 猛)では、2022年11月1日(火)から当院公式webサイトにおいて、バセドウ病のページを公開いたしました。◇ さかい快福整体堂:バセドウ病◇ バセドウ病は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症のことをいい、自己免疫疾患の一つです。自己免疫疾患とは、細菌やウィルスなど外敵から身を守るための免疫機能が何らかの影響で、自らの臓器や細胞を標的にしてしまう病気の総称です。当院が考えるバセドウ病を引き起こす3つの原因① 自律神経機能の低下・交感神経が過剰に優位(高ぶっている状態)自律神経の測定結果(交感神経が優位な状態)理由として、バセドウ病は4つのヨウ素を持つサイロキシン(T4)の分泌過剰による症状で、自律神経を構成する交感神経が異常に亢進(高い度合に進むこと)していることが解明されているからです。② 首こり「首こりは万病のもと」整体業界ではそういわれています。なぜ首がこると万病を引き起こすのかというと、首には人間の生命を支える重要な器官がたくさんつまっているからです。なかでも一番大切なのが神経の束である脊髄神経。脊髄神経は背骨の空洞(脊柱管)で保護されている脊髄に出入りをする末梢神経のことをいい、体の各部分にはりめぐらされた細かいネットワークを形成しています。バセドウ病に深く関わる自律神経(交感神経と副交感神経で構成)は、この末梢神経に属します。自律神経(交感神経・副交感神経)の分布図末梢神経から集められた情報は、脳と脊髄で構成されている中枢神経に集約されます。このように私たちの身体は末梢神経と中枢神経が密に連絡をとりあい、24時間365日休まずにコントロールをしてくれています。バセドウ病をサッカーで例えると、司令塔(中枢神経)を中心にまわりの選手(末梢神経に属する自律神経)たちとボールをつなぎゲームをコントロールする。ところが、まわりの選手(末梢神経に属する自律神経を構成する交感神経)が必要以上に動き回り疲れてしまう。そうなることで司令塔(中枢神経)が思い描く試合運びができず結果が供わない(バセドウ病特有の症状がでる)。そんなイメージです。③ 精神的ストレス理由として、例えば仕事に行くことが嫌だと感じる朝に胃がキリキリと痛む・頭がボーとする・吐き気をもよおす・体がだるいなどの体調不良を感じる。あるいは、苦手な人の顔や嫌な出来事を思いだすと眉間にシワをよせてしまう・無意識で腕に力が入るなど感情が体に反映される。つまり、感情が体に反映されるからです。動画でご紹介|さかい快福整体堂の自律神経整体今まで経験したことのない倦怠感に見舞われている。首まわりが腫れているようで、特に下を向くときに違和感を感じるなど気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。◇ さかい快福整体堂:バセドウ病◇ 店舗情報商号:堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂代表者: 市川猛所在地: 〒593-8322大阪府堺市西区津久野町1丁14−12 ナカノハウジングビル202設立: 2013年4月事業内容: 整体・カウンセリング資本金: 500万円URL : GoogleMapはこちら : 本サービスに関するお客様からのお問い合わせ先堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂℡072-289-5992取材のご依頼についてメディア掲載履歴 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月01日腎臓をいたわって、健康寿命を延ばそう!株式会社 桜の花出版(本社:東京都町田市)は、新刊「慢性腎臓病の楽しい食事―腎臓病を悪くしないため、人工透析にならないため、毎日がんばっているあなたへ」(著者:吉村吾志夫)を、2022年10月17日に発売いたします。 『慢性腎臓病の楽しい食事』で弱った腎臓を守る!健康診断で腎機能低下を指摘されても、かかりつけ医から「様子を見ましょう、経過を見てください」と言われるだけなので、「本当にこのままで良いのだろうか」と不安に思うことはありませんか。ネット情報や自分で本を選び、「運動が良い」「食事療法が良い」と自己流の対応をしているうちに、腎機能が悪化していく。こんなに努力しているのに…。著者の吉村吾志夫先生は、腎臓病治療の超スペシャリストです。(日本腎臓学会専門医および指導医、日本透析医学会認定医および指導医、日本病態栄養学会専門医)多くの患者さんを治療し、食事療法を指導しながら、「もっと早く対応していたら、人工透析にならなかったのに」そんな悔しい思いを長年いだいてきました。そこで、「今なら、まだ間に合う!」という皆さんに、真に有効な「慢性腎臓病の食事療法」を届けるために執筆した本が、この『慢性腎臓病の楽しい食事』です。いろんな課題がありませんか?○ 「たんぱく質制限」はどのくらいしたら良いのか?○ たんぱく質制限で筋肉量が落ちて、寝たきりになったりしないか心配○ 野菜の「茹でこぼし」「小さく千切りし水にさらす」、これって一生しないといけないの?○ 運動して体調は少し良くなったけど、これで人工透析にならずにすむのかな?スポーツでも仕事でも、最初が肝心といいます。最初に良い指導者について指導を受けること! それが上達の近道です。自己流では変な癖が付いたり、努力に結果が伴わなかったり…。ましてや医療の自己流って本当に危険です‼腎臓をいたわって健康寿命をのばしましょう!慢性腎臓病(CKD)等の腎不全、腎機能低下の疑いがある場合、腎機能検査として尿検査で、尿たんぱくや血尿の有無(尿潜血反応)、クレアチニン、GFR(糸球体濾過量)、eGFR(推算糸球体濾過量)、シスタチンC、BUN(尿素窒素)、ミネラルのナトリウム、 カリウム、クロール、カルシウム、リンなどを調べます。さらに指標として有効なのが、SCrです。慢性腎臓病の一要因となるのが、高血圧、特に糸球体高血圧ですが、本書ではそのメカニズムや、人工透析を避けるための食事療法(たんぱく質制限、ミネラル制限、減塩)を楽しく長続きさせるにはどうしたら良いか、カロリー確保、アシドーシス、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドローム、サルコペニアなども詳しく解説し、食事制限に伴う不安を解消します。腎臓をいたわって、健康寿命をのばしましょう。目次どうして「楽しい食事」なの?著者の吉村先生からのメッセージです。「食事制限ができない患者さんに、ダメだなあとは言えません。食事は食べたいものを、おいしくいただくものです。患者さんは、それを制限して食事をされています。できなくても当然なのです。普通の人ができないことを実践されているのですから、多少はずれても是正しながら、やればいいのです。人間ですから〝食べたいものは食べたい〟これは当たり前です。だから1~2週に1回はお好きなものを食べて構いません。そして翌日からまた頑張ればいいのです。慢性腎臓病の食事療法を頑張って生活されている患者さんに、またこれから開始せねばならない患者さんに、本書が少しでも手助けになれば望外の喜びです」「慢性腎臓病といっても、病気の進行度、重症度はその人その人で様々なのです。例えば慢性糸球体腎炎の代表格であるIgA腎症も、非常に軽いものから短期間で透析療法が必要になるものまで千差万別です。当然、治療内容も異なります。食事療法も同様です。画一的なものでは意味がありません。各々の病気の重症度や進行度に合わせた食事が必要となります。食事は毎日の生活の中心ともいえるものです。従って、ご自分の状態に合わせた適切な食事を行わなければなりません。「まあ、ちょっとやってみようか」などという気持ちでやって効果が上がるものでもないですし、効果も上がらず負担だけ増すような状況は避けねばなりません。全ての腎臓病の方の参考になればと思い、本書を執筆いたしました。腎臓病について、また食事療法について正しく理解していただき、特に食事療法が必要な方々が実践、継続しやすくなれば、と願っております」書籍概要書籍名:慢性腎臓病の楽しい食事―腎臓病を悪くしないため、人工透析にならないため、毎日がんばっているあなたへ著者:吉村 吾志夫定価:本体1,200円(税別)発行 桜の花出版/発売 星雲社四六判: 203ページ言語: 日本語ISBN-10:4434310399ISBN-13:9784434310393発売日:2022/10/14寸法: 10.9 x 7.8 x 1.4cm該当分野:実用書、家庭の医学 ※電子書籍も発売されます。Amazon : 楽天ブックス : 著者プロフィール吉村吾志夫(よしむらあしお)新横浜第一クリニック院長昭和大学医学部客員教授慢性腎臓病治療のメッカである昭和大学藤が丘病院腎臓内科の三代目の教授に2008年に就任。慢性腎臓病の食事療法においてパイオニアの一人であった先代の出浦照國教授が提唱されていた食事療法を継承するとともに、糸球体腎炎の発症や進展に関する実験的研究に加えて、IgA腎症に対する扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法の有効性や、妊娠高血圧症候群などの多くの臨床研究に従事してきました。退職後は、多くの慢性腎臓病の患者さんの治療に奔走する傍ら、従来の臨床研究の継続とともに、栄養士とともに医療従事者や患者さんに対する食事療法の啓蒙活動を全国で展開されています。書籍情報(ダウンロード用)『慢性腎臓病の楽しい食事』 桜の花出版.pdf : 桜の花出版 株式会社人としてどう生きるべきかーいつの時代も変わらない人類永遠のテーマです。桜の花出版は、より良い医療と健康な生き方を提案する『国民のための名医ランキング』、歴史を知るための必読書である『シリーズ日本人の誇り「日本人はとても素敵だった」』『THE NEW KOREA』、『侘び然び幽玄のこころ』『タオと宇宙原理』など長く読み継がれる書籍の刊行を通じて、皆様の人生を豊かにする一助となれるよう願っています。桜の花出版 株式会社 所在地 :〒194-0021 東京都町田市中町1-12-16設立 :1998年6月事業内容 :出版 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月14日気象病の症状別のセルフケア気象病に対する症状別のセルフケアが紹介されている新刊『気象病ハンドブック』が発売された。出版社は誠文堂新光社、定価は1,540円(税込)となっている。著者は日本内科学会総合内科専門医で、日本神経学会神経内科専門医、日本頭痛学会頭痛専門医、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司(くでけんつかさ)医学博士である。気象病・天気痛外来で5,000名以上診療原因はわからないけれど頭痛がする、耳鳴りがするといった症状を経験した人は多いかもしれない。その症状が現れるのは、梅雨の時期だったり、台風が近づいていたりする時ではないだろうか。気象病は気圧や気温、湿度など、気象変化に伴って症状が現れ、体に大きな負担となる。せたがや内科・神経内科クリニックでは、内科、神経内科、小児科などのほか、頭痛外来、気象病・天気病外来での診療も行っており、院長の久手堅司氏は、気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」の監修医師でもある。発売された『気象病ハンドブック』では、気象病・天気病外来にて、5,000名以上を診療してきた同氏が気象病について解説し、専門医によるカウンセリングを書籍の中で体験、不調の原因、不調に対するセルフケアが解説されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※気象病ハンドブック - 株式会社誠文堂新光社
2022年09月15日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、生活習慣病・血管の専門ドクターが、脳梗塞・糖尿病を85%防げる、日常の習慣術を一挙大公開した『血管が強くなる習慣』を刊行しました。『血管が強くなる習慣』人生100年時代、60歳以降の20年、30年は、もはや「余生」とは呼べないぐらい長い時間です。長い余生を健康に過ごせるかどうか。その可否を決めるのが「血管」です。60代以降に発症しやすい2大病気が「脳梗塞」と「糖尿病」です。この2大病気を引き起こす原因が血管の老化です。この血管の老化をどのように食い止め、強くしていくか。血管が健康であれば、脳梗塞も糖尿病も85%は防げるといいます。ただ、見たり、状態に気づいたりしにくいのが「血管」です。そんな血管が強くなる習慣を一挙公開したのが本書です。ノウハウといっても、難しいものではありません。時間も場所も取りません。「朝、起きたら口をゆすぐ」「お腹を半円状になでる」「お酒を飲むときは水も飲む」「寝る前に顎の下を押す」などなど、私たちが日常生活を過ごしているなかで、そのノウハウをほんのちょっと意識して生活習慣に取り入れてみるだけ。ハードルが低いものばかりです。近年、血流の重要性は一般的に広く浸透しましたが、その血液が流れる「血管」が健康でなければ意味がありません。私たちの体の隅々まで張り巡らされている重要な道路、いわばインフラである「血管」を健康に導く1冊です。【主要目次】第1章 人間は血管とともに老いる脳梗塞も認知症も脳の病気じゃない!?動脈、静脈、毛細血管、血管の構造と役割を知る「血管が老化する」って、どういうこと?できることから始める「いい習慣」は40代から始めるのがいい……and more第2章 「朝イチ」にやりたい習慣朝、起きたら口をゆすぐお腹を半円状になでる座るスクワットをするたった3秒で終わる、舌のブラッシング……and more第3章 「食事」で意識したい習慣テレビを観ながら食べる最後に生野菜おやつは、高カカオ・チョコにするフルーツは朝だけにするお酒を適量飲む「とりあえず」は、鶏唐か、枝豆毎日、卵を2個食べる……and more第4章 日中、心掛けたい習慣時々、顎を押す掌を太陽に向けるタオルをギュッと握る前を歩いている人を追い越してみるクロスワードを趣味にする半年に一度、歯医者に行く……and more第5章 風呂・歯磨き・睡眠で取り入れたい習慣ぬるめのお風呂に15分入る湯船の中で、ふくらはぎを揉む寝る前は歯間ブラシで汚れを落とす帰宅後は、スマホはオフにする寝る前に「だ液腺マッサージ」をする……and more【著者プロフィール】栗原 毅(くりはら・たけし)栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶應義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。テレビ、新聞、雑誌などのメディアでも、わかりやすい解説が人気を博す。血液サラサラの提唱者の一人として知られる。栗原 丈徳(くりはら・たけのり)栗原ヘルスケア研究所所長。歯科医師。1982年、東京都生まれ。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。「予防歯科医療」「食と健康」をテーマに活動をしている。特に「口の健康と全身疾患との関連性」に興味を示す。大学や介護施設などで講演も行なっている。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会等の会員。■書籍概要書名 : 血管が強くなる習慣著者 : 栗原 毅、栗原 丈徳ページ数: 208ページ価格 : 1,650円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-181-0発売日 : 2022年5月24日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月24日今や日本人の国民病ともいえる糖尿病。動脈硬化や腎臓病、アルツハイマー型認知症など、さまざまな疾患につながることが知られているが、その大きな原因のひとつに「体の糖化」があると昭和大学医学部の山岸昌一教授は指摘する。「『糖化』とは体内でタンパク質に糖がくっつくことにより、タンパク質が劣化する現象のこと。糖化タンパク質は体の中でもはや使いものにならなくなった燃えかすのような物質で、正式にはAGE(終末糖化産物)といいます。いわゆる“体のコゲ”です」血糖値が基準値以上に上がると、体内に断続的にAGEを発生させ続けることになり、これがまた血糖値を上げてしまうというのだ。さらに、この厄介なAGEは老化の原因にもなるという。「体内でタンパク質の働きが落ちると、臓器にも悪影響が及びます。私たちの体内ではさまざまな化学反応が起こっていろんな臓器が適切に機能しているのですが、その化学反応を媒介しているのは酵素です。酵素はタンパク質からできているため、酵素が糖化するとその働きが悪くなってしまうのです」糖化が進むと、血管や骨、心臓、脳など全身にその影響が及び、さまざまな病気の原因になる。■AGEがもたらす体への悪影響〈認知症〉:老人斑(アミロイドβタンパク質の凝集)促進、神経原線維変化促進、酸化ストレスの増大など〈見た目の老化〉:黄ぐすみ、くすみ、たるみ〈皮膚の老化〉:皮膚コラーゲンの硬化、代謝異常〈弾性線維の硬化〉:大動脈、腎臓皮質などの機能低下〈動脈硬化〉:粥状化の進展〈不妊〉:受精率の低下〈骨粗しょう症・骨関節症〉:骨質の劣化、骨の脆弱化、骨芽細胞・破骨細胞の活性異常〈糖尿病合併症〉:神経障害、網膜症、腎症※『やせる!肌も血管もキレイになるレモン若返りレシピ』よりそんなAGEだが、実は体内で発生するだけでなく、食事から取り込まれていることもわかった。「AGEを多く含む食べ物というのは、てんぷらやから揚げ、焼き肉のように、タンパク質に直接強い火を加えて調理したものです。AGEをため込むような食事を続けていると、たとえ今は健康であっても、徐々に骨がもろくなったり、血管がボロボロになってしまったりということが起こりえます」中高年以降の世代にとって、筋肉を維持するためにも大切なタンパク質が、取り方によっては体に害を及ぼすかもしれないのだ。■レモンのさまざまな働きがAGE値を抑える切り札に山岸先生によれば「AGEはコゲですから、焼いたり揚げたりといった調理法ではなく、ゆでたり蒸したりといった調理法で値を下げることができる」という。たとえば、同じギョーザでも焼きギョーザでは6個で4190AGEに対し、水ギョーザは1625AGEと、半分以下の値になるというのだ。とはいえ、焼き肉やてんぷらを一切食べないのは現実的ではない。何かいい手はないのだろうか。「AGE値を抑えるのにおすすめしたいのがレモンです。レモンには、活性酸素を除去するほか、代謝促進や抗酸化作用、降圧作用などさまざまな健康効果が期待できるのですが、実は糖化を抑える働きも抜群なのです。焼き肉やから揚げなどAGE値の高い料理の場合、下ごしらえの段階でお肉を15~30分ほどレモン汁に漬けておくと、そのまま調理したときに比べてAGE値を40~60%も抑えることができます」これは、レモンに含まれるクエン酸が糖とタンパク質の結合を抑えてくれるからだそうで、あらゆる肉料理に応用できる。たとえばとんかつなら、肉をレモン汁に20~30分漬けて下処理することで、AGE値が約60%も減少するのだという。「ほかにもブロッコリースプラウトやまいたけには、AGEを吸収しにくくしたり、作りにくくしたりする働きがありますので、積極的に食べてほしい食材です」また、レモン汁は酢の物に入れたり、食べるときにかけたりするのもよいそう。「食事にレモンやお酢が入ると、腸の動きがゆっくりになります。食べ物がゆっくりと消化、吸収されると血糖値が上がりにくくなりますから、体内でAGEが作られるのを抑えることもできます」レモンには唾液の分泌を促す働きもあるので、食欲増進にもつながるし、腸の働きを活発にする作用もあるので便秘解消も期待できそうだ。さらに、レモンのスッキリとした香りにはリラックス効果があり、食事そのものだけでなく、気持ちを切り替える作用も。■レモンに含まれる「元気」と「長寿」に役立つ成分〈ビタミンC〉:活性酸素の除去、免疫力の増強/血管の強化、美肌効果/ストレス緩和/ホルモンの分泌促進〈クエン酸〉:代謝の活性化、疲労の回復/骨粗しょう症や貧血の予防〈ポリフェノール〉:抗酸化作用〈カリウム〉:血圧の改善〈食物繊維〉:便秘解消作用更年期以降の年代の女性にとってはレモンを取ることで骨粗しょう症の予防にもなるそう。「現在、日本では約1,300万人もの人が骨粗しょう症とされており、そのうちの9割以上が女性です。骨は体の中でもコラーゲンが多い臓器なのですが、コラーゲンに糖がくっつくとコラーゲンのしなやかさが失われて、骨がもろくなり、骨粗しょう症につながります」足腰や骨の健康のためにも、AGEを抑える“抗糖化”を心掛けることが大切なのだ。そして、女性ならもっとも気になる美容の観点からも、AGEはできるだけ避けたいもの。「コラーゲンは糖化すると骨だけでなく、肌のくすみや、しみ、しわ、たるみ、さらには薄毛なども招いてしまいます。よく『アンチエイジングには抗酸化作用が大切』といわれますが、抗酸化を促している酵素もタンパク質が成分なので、体内で糖化が進むと抗酸化力も働きません。つまり、抗糖化は健康維持だけでなく、若さを保つためにも必要だということです」■レモン果汁効果的な取り方〈1〉レモン果汁30mlを、水や炭酸水などで薄めて食前に飲む(飲みにくい場合は控えめに甘味をつけてもよい)〈2〉レモン果汁を料理に使い、食事の最初のほうでそれを食べるトータルで30mlほどのレモン果汁を、食前または食事の最初のほうに取れば◎。レモン果汁は、市販の瓶入りのものでもOK。標準的な大きさのレモンから約30mlの果汁が取れる。糖尿病や骨粗しょう症の予防からアンチエンジングまで、まさに若々しく健康な老後を迎えるために欠かせないAGE対策。その切り札ともいえるレモンは、毎日の食生活に積極的に取り入れたい。【PROFILE】山岸昌一昭和大学医学部教授。循環器・糖尿病の専門医として診療に携わるかたわら、「AGEを抑え、老化を防ぐ方法」について啓蒙活動を行っている。山岸先生も登場する『やせる!肌も血管もキレイになるレモン若返りレシピ』(マキノ出版)は好評発売中
2022年05月04日ふと鏡を見て「首が太くなっている?」と思ったことはありませんか。年を取ると首まで太くなるのか……とため息をつく前にちょっと待って。もしかすると、意外な病気が潜んでいる可能性があります。しかも、それは女性がかかりやすい病気。一体どんな病気なのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。なぜ首が腫れる?「甲状腺」が腫れている可能性が太く見え、腫れているように見えるのは首ではなく、首の前にある臓器の可能性があるそうです。「首の前部、喉仏のあたりにある臓器を甲状腺といいます。甲状腺は甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器。甲状腺ホルモンは体のさまざまな機能を活性化させるもので、女性ホルモンと似た働きをします。甲状腺が腫れているのは、甲状腺ホルモンの分泌が何らかの原因で、急激に減ったり増えたりしているサイン。甲状腺が腫れている人は他にもさまざまな症状を感じているはずです」(駒形先生)。甲状腺異常にはどんな病気がある?代表的な病気はバセドウ病と橋本病「甲状腺異常にはさまざまな病気がありますが、代表的なものはバセドウ病と橋本病です。バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気で、橋本病はその逆で甲状腺ホルモンの分泌が少ないことで起こる病気です。ともに、男性より女性の患者が多い病気です」(駒形先生)。【バゼドウ病の主な症状】暑がり多汗動悸がする体重が減る食欲旺盛手足が震えるイライラする頻便眼球が出る息切れしやすいかゆみがあるコレステロール値が低い生理不順【橋本病の主な症状】冷え症低体温うつっぽい貧血むくみやすい体重が増えるやる気が湧かない物忘れしやすい筋力低下便秘がち体が思うように動かない眠気を感じやすい皮膚がかさつく声がかれる足がつりやすい生理不順コレステロール値が高い「どんな症状が出るかは個人差があり、程度も人それぞれです。20代から発症する人も多いので、40代、50代に多いというわけではありません。ただ、若いころから発症していたものの軽くて気が付かず、40代、50代になって加齢で症状が重くなったことで気付くケースがあります。バセドウ病、橋本病の共通する症状は倦怠感です。倦怠感だけではなかなか受診に結び付かないことも多いですが、首の前部に腫れやしこりがある場合は、受診して血液検査を受けたほうが良いでしょう」(駒形先生)。甲状腺の検査はどこで受けられる?内分泌内科で詳しく検査を甲状腺の病気が気になるときは、どこを受診すると良いのでしょうか。「人間ドックなどでおこなう一般的な血液検査では、甲状腺ホルモンは調べません。甲状腺ホルモンの詳しい数値を調べてもらえるのは、内分泌内科です。甲状腺外来でも良いでしょう。血液検査だけでなくエコーでも検査してもらえるので安心です。甲状腺の病気の原因は、まだよくわかっていません。ただ、遺伝の可能性は指摘されていますので、親族に甲状腺の病気がある方がいる場合は受診するとき医師に伝えてください」(駒形先生)。まとめアーティストの絢香さんがバセドウ病を公表して休業に入ったニュースが記憶にありますが、まだまだマイナーでよく知られていない甲状腺の病気。症状が軽く、自覚症状がほとんどない人も多いそうです。しかし、これからは加齢とともに体のいろいろな機能が衰える時期。気になる症状があれば早めに検査を受けましょう。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年04月12日産後は寝不足、ホルモンバランスの変化などから、多くの女性が何かしらの不調を覚えるもの…。当初、自身も産後の影響による不調だと思っていたものの、次第に違和感を覚えはじめた人気コミックライターのまつざきしおりさん。しかし「産後だからこんなものか…」という思い込みで、悪化していく病状に気づかなかった結果…大変なことに。 「産後のバセドウ病」について、読者の意見も併せてご紹介します。■やる気に満ち溢れていた出産前…理想と現実は、こうも違うものかと思い知らされた初めての育児。夜間授乳に夜泣き、さらに早朝フルハイテンションで叩き起こしてくるわが子。「世のお母さん達はみんなこれやってるのか! まじか! みんな超人なんちゃうん!?」と、それはそれは、かなりの衝撃を受けました。そして突然、ある日を境に、全然眠れない身体になってしまったのです…。■ある日眠れなくなって…これらの症状すべてを、産後のストレスや睡眠不足、身体の変化が原因なんだと思っていたことが、発見が遅れる原因となったわけで…。■あれ?これはさすがにおかしいぞ…日に日に心身ともに症状がひどくなっていく私…。夜、寝つけないだけでなく、ライブハウスのような大音量で、心臓がビートを刻むようになっていきました。脈拍を測ると、1分間に120回以上あることも!「重い病気だったらどうしよう」と不安は募るものの、「まだ子どもも小さいのに、大ごとになったらどうしよう」という不安と恐怖にも駆られ、すぐに行動に移せませんでした。そんなこんなしていると…。ついにバセドウ病であることが判明。しかし、まだまだ幼い子どもを抱えながらの闘病。まつざきさんの今後はいかに…。※当時診察してもらった先生のセリフを再現しており、全ての症状を断定するものではありません。また、一説では下記の見解もあるため、症状でお困りの方は医師の診断を仰いでください。こちらは2021年7月5日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。Twitterでも多くの反響をよんだこの漫画。読者から寄せられたコメントの一部をご紹介します。■原因はストレス? 実は産後に発症しやすい? Twitterには、まつざきしおりさんのように、産後・産前にバセドウ病を患ったという返信コメントが多数寄せられました。・私は出産後、甲状腺機能低下症になりました。出産後に内分泌系の病気を発症するパターンは多いそうですね…・私も産後に発覚。本当は妊娠中から発症してたっぽくて子供に影響あるかもって言われてNICUに急遽緊急入院したのを覚えてます。バセドウ病もお腹の血腫を見るためにCTに入ったら甲状腺腫れてるじゃん!って見つかったんだよねえ…。症状でてるのに全然気づかなかった。■「怠けてるだけ?」周りに理解されにくく、さらに発見が遅れることも… ・目に見える症状ではないから中々周囲に理解されないよね。バセドウ病を知らない義母によく嫌みを言われてるから、こういう話題で色んな人に知ってもらえる機会が増えるのはうれしいです。・甲状腺の病気は更年期と勘違いされやすいから注意が必要。甲状腺から分泌されるホルモンは生命に欠かせないエネルギーみたいなものだから、これが機能しなくなると生きているのが本当に辛い。生活面に支障がでる。だらけてるだのやる気がない人だの理解されない事もある。なった人にしかわからない。■違和感を覚えたら、すぐに病院にいくべき! ・会社の健康診断ではなかなか調べない項目です。調べるなら循環器科の病院が良いそうです。自分の場合は婦人科で女性ホルモンを調べた際、バセドウ病に詳しい病院を勧められました。「産後だから仕方ない…」と自分のことは後回しにしてしまう人が多いと思います。が、自分を労ることもどうか忘れずに…! ▼漫画「産後バセドウ病になった話」
2022年04月10日寝ても疲れが取れない、体が重いといった症状は、誰しも経験があるのではないでしょうか。さらに、40代を過ぎてその頻度が増すと「年のせい」「更年期だから」と老化や年齢が原因と考えがちです。けれど、その思い込みから意外な病気を見逃してしまうことも。更年期症状と思い込まれやすく、かつ、女性がかかりやすい病気について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。つらい症状=更年期とは限らない「40代、50代の女性は何かつらい症状があると更年期症状や加齢のせいにしがちです。しかし、そこには思わぬ病気が潜んでいることがあります。まずは病気の可能性をできる限り否定し、その上で更年期症状や加齢を疑ってほしい」と駒形先生は言います。この症状は何の病気?以下の症状は、ある病気のものです。生理不順冷え症、低体温暑がり、多汗うつっぽいイライラする動悸がする貧血むくみやすい体重が急に増える、または激減するやる気が湧かない物忘れしやすい疲れやすい、体が思うように動かない眠気を感じやすい皮膚がかさつく便秘がち頻便眠気を感じやすい皮膚がかさつく、かゆみがある声がかれる足がつりやすい「ここに挙げたのは甲状腺異常による症状の例です。どの症状が出るかは病気によって異なり、個人差があります」(駒形先生)上に挙がっている症状は、誰もがよく感じやすそうなものばかりに見えます。甲状腺とは何なのでしょうか?甲状腺とは?女性ホルモンと似た甲状腺ホルモンを分泌「甲状腺とは、甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器です。甲状腺ホルモンは主に体の代謝を調整する働きをし、女性ホルモンと似た働きをします」(駒形先生)。【甲状腺ホルモンの働き】筋肉の維持・強化心臓の働きを活性化思考や反応を活性化新陳代謝の促進、体温調整脂質代謝を上げ、コレステロールを下げる糖代謝を促進骨量を上げて骨を強化「脳において、甲状腺に指令を出す部分と卵巣に指令を出す部分は隣り合わせになっています。甲状腺が狂うと生理も狂い、生理が狂うと甲状腺も狂いやすくなる。2つのホルモンはとても関係が深いのです。生理不順や無月経、不妊の原因を調べる過程の血液検査で甲状腺ホルモンの異常が見つかることも多いです」(駒形先生)。自分でできる見分け方は?首の前をチェック血液検査で甲状腺の異常はわかるということですが、「だるい」「疲れやすい」だけで受診や検査を受けるのはハードルが高いことも。「甲状腺異常の代表的な症状は首の前の腫れやしこり。先に挙げた症状があり、首の前の喉あたりが腫れていたり、触れてみてしこりがあったりするときは更年期症状ではなく、甲状腺異常が原因の場合があります。内分泌内科や甲状腺外来など、専門外来を受診すると血液検査やエコーで詳しく調べてもらえます」(駒形先生)。まとめつらい症状があったら我慢でしないで、まずは医師に相談してみることが大切です。甲状腺異常の原因は今のところ解明されていないということですが、遺伝は一因とされています。親族に甲状腺の病気を持つ方がいる場合は、定期的に検査をしたほうが良いということです。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年04月05日40代に入り、歯科でメンテナンスをしてもらう際に確認事項が増えたことがきっかけで、歯周病を気にするようになりました。これから先、自分の歯でしっかりと食事を楽しむため、歯や歯茎についてケアしていこうと思った体験談を紹介します。歯医者でのチェック項目が変わった私は3カ月に一度、歯のメンテナンスのためにクリニックへ通っています。40歳を過ぎてからメンテナンスの項目に、歯周ポケットの深さのチェックが加わるようになりました。歯科衛生士さんからも、「40歳を過ぎてからは歯周病のチェックもしていきますね」と、はっきり伝えられました。40代から体が変わると母などの年上の人から言われていて覚悟していたのですが、歯についてもこれまで以上に気を付けなければいけないのだなとそのとき思ったのです。私の通うクリニックでは、歯周病菌の数を測る唾液の検査「サリバテスト」というものをしています。自分の唾液にどれくらいの細菌がいて、どのような影響があるかを定期的に知ることができます。5分間ガムを噛んで唾液を取ります。検査後は一人ひとりに今後の対策を教えてくれます。費用は1回5,000円程度です。口腔ケアについての話の中で、体のコンディションや食べるものに気を付けることで、唾液の中の細菌の数は変わると教えてもらいました。そして、プラークと呼ばれる歯垢に気を付けるようアドバイスを頂きました。歯科衛生士に教わったケアを実行サリバテスト後の面談で、歯科衛生士さんより具体的な指導をいただきました。歯磨きの仕方のほか、使用する歯ブラシにも気を付けることを教わりました。私は力強く磨いて、歯茎を傷めて治療したことがあり、できるだけ柔らかい歯ブラシを使用しています。柔らかめの歯ブラシは汚れが落ちにくいので、やさしくしっかりと磨かないと、歯周ポケットの汚れも落ちないので、気を付けるようにと言われました。さらに、仕上げにタフト歯ブラシという、歯周ポケットの掃除用の歯ブラシをするように教えてもらったのです。タフト歯ブラシで掃除してから、普通の歯ブラシで磨くよう言われ、今も実践しています。最後に歯が重なっているところや、磨きにくい奥歯の間はデンタルフロスを使って、1日の汚れを落としています。そして、マウスウォッシュで口の中を殺菌して終ります。初めのうちは工程が多くて慣れるまで大変でしたが、おこなっていくうちにだんだんと慣れていきました。定期的な健診で効果を実感日々の歯磨きのほかに、しっかりと定期的にクリニックに通うことで、プロによるチェックと掃除をしてもらっています。おかげで、3カ月ごとの定期健診では、磨き残し率が減ってきています。口の中の粘着き感も少なくなり、口の中がすっきりとしている感じです。3カ月おきにおこなう定期健診のほかに、年に2回のPMTCと呼ばれるプロによるクリーニングを受けています。クリーニングの時間はおよそ1時間。PMTCでは歯周ポケットの洗浄をしてもらい、口の中の細菌の数が増えないようにしてもらっています。費用は1回8,000円と高めですが、これから先も自分の歯で食事をしたいので、投資と考えて受けています。まとめ歯周病菌は体全体に影響するので、歯周病だけでなくほかの病気予防のためにもしっかりと予防したいと思います。歯科衛生士さんに教わった歯磨きの仕方はすることが多いですが、これから先の健康には変えられないのでできる範囲で続けようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)咬み合わせ認定医。1993年神奈川歯科大学を卒業し、1997年に神奈川県川崎市に川田歯科医院を開業。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2022年03月13日NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原 直樹、以下「日本腎臓病協会」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2019年5月に締結した「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、腎臓病に対する啓発活動の一環として、慢性腎臓病(CKD)の疾患認知に関するアンケート調査を継続的に実施しています。今回は2021年11月に実施した最新の調査結果についてお知らせします。CKDは脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本では1,330万人の患者がいると言われています※。これは成人の約8人に1人という計算になり、特に高齢者では有病率が高いとされています。※:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(編集 日本腎臓学会)より今回は、20歳から50歳代の一般市民1,606名を対象に、慢性腎臓病(CKD)に関する認知度について、インターネットによる全国アンケート調査を実施しました。その結果、慢性腎臓病(CKD)を「症状も含めてよく知っている」あるいは「病名だけは知っている」と回答したのは全体の55.9%で、2019年の初回調査結果より5.2ポイント上昇しました。年代別にみると、いずれの年齢層でも認知度向上が認められており、2019年時にはいずれも43.5%だった若年層(20及び30歳代)においても、40%後半まで上昇しています。(図1、図2)また、生活習慣病としては「糖尿病」「高血圧性疾患」がいずれも50%以上の高い認知度を示す一方、「慢性腎臓病」は27.4%と、生活習慣病としての認知度が低いことがわかりました。(図3)図1 慢性腎臓病の認知度図2 慢性腎臓病の認知度の経年変化図3 慢性腎臓病の生活習慣病としての認知度慢性腎臓病(CKD)を認知している回答者のうち、健康診断における腎機能検査と尿検査項目の中で、この疾患とつながりの深いものを問う設問で回答が多かったのは、「尿蛋白」で51.4%となり、2019年の調査結果より5.9%上昇しました。その一方、臨床でCKDの重症度の指標として利用されているeGFR(推算糸球体ろ過量、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示す)は15.5%となり、非常に認知度が低いことがわかりました。さらに「タンパク尿」や「血清クレアチニン高値」を放置することで起こりうるのは何かという設問では、「人工透析による継続的な治療」が最も多く、58.6%でした。今回の調査結果について、日本腎臓病協会理事長、川崎医科大学副学長 腎臓・高血圧内科学 主任教授の柏原 直樹先生は次のように述べています。「糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満症は生活習慣病として広く認知されています。慢性腎臓病(CKD)はこれらの疾患とも関連が深く、20代、30代といった若年期からの生活習慣が発症に大きく影響しています。2019年から継続している調査結果から、慢性腎臓病(CKD)自体の認知は向上していますが、生活習慣病としての認知は他疾患に比べて低い状況に変化がないことが分かりました。今後、疾患の予防に向けた対策を進めていくうえで、年代に応じた適切な情報発信を継続し、腎臓病の克服を目指してゆきたいと思います。」今回のアンケート調査の詳細については、今後学会発表を予定しています。日本腎臓病協会と協和キリンは今後も「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、慢性腎臓病に関する疾患認知度調査の実施をはじめ、医療連携に関する医師向け講演会や報道関係者対象のセミナーの開催など、腎臓病の疾患啓発と対策活動に協力して取り組みを進めていきます。■eGFRとはEstimated glomerular filtration rate(推算糸球体ろ過量)の略。腎移植ドナーなど正確な腎機能評価が必要な場合にはGFR測定のgold standardであるイヌリンクリアランス法を実施しますが、日常臨床では血清クレアチニン値の測定結果を基に算出されるeGFRが用いられます。■日本腎臓病協会について日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業、行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を運営します。日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力します。「腎臓病の克服」が私共の願いです。詳細は をご覧ください。■協和キリンについて協和キリンは、Life-changingな価値をもつ新しい医薬品を創出し、患者さんへ届けることに真摯に取り組んでいます。70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経などの様々な治療領域において、抗体医薬品の研究をはじめ最先端の科学・技術の応用に邁進し、患者さんと社会のニーズに応えます。4つの地域―日本、アジア/オセアニア、北米、EMEA―にわたり、協和キリンは共通の価値観であるコミットメント・トゥ・ライフ、イノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、病気と向き合う人々に笑顔をもたらすために尽力します。協和キリンの事業について、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月01日私は、若いころから非常に負けず嫌いで、仕事もプライベートも全力で取り組んできました。おかげで若くして管理職につき、仕事も任され、まさに順風満帆という感じでした。40歳を迎えるまでは……。そんな私に起きた突然の体調不良についての体験談です。いうことを聞かない体に頭が混乱…突然、体が動かない!?職場の仲間と、体力維持のために時々走り込みをしていたのですが、ある日のこと、走っている途中で胸が苦しくなり、動悸が起こりました。いつもなら、どんなに苦しくでも根性で乗り切るのですが、この日は違いました。その場にうずくまり、立ち上がることができなくなりました。言うことを聞かない自分の体に、頭が混乱し不安でいっぱいでした。しばらくたって動悸が治まり、ようやく動けるようになりましたが、今までと明らかに違う自分の体に不安を感じながら、体力の衰えと気力が足りないと言い聞かせ、それからは無理をしない程度に運動をするように心掛けました。もしかして心臓の病気?体力をつけるために日々歩いたり走ったりするも、回復するどころか、どんどん体力がなくなっていきます。少し動いただけで息が上がり、脈が早くなります。上司に報告をするために話そうとしても、上司の部屋へ移動しただけで、まるでマラソン後のように息が上がり、途中でつまりながらしか話すことができません。階段では、足が鉛のように重く感じ、手すりにつかまりながら一歩、一歩と踏みしめないと上れません。なんとかしないといけない、自分に負けてはいけないと、体力をつけるために毎日昼休みにウォーキングをしたりしました。周囲の人に聞いて、体に良いサプリや健康食品も試しました。しかし、そんな努力とは裏腹に、どんどん症状はひどくなっていきました。なんでもないようなことで、脈がものすごく速くなるようになりました。びっくりしたとかでもなく「あ、そうだ」と何か思いついただけでも、バクバクと全力疾走したような脈になるのです。毎日、胸が苦しくて苦しくて仕方ない。運動したわけでもないのに、脈拍が180近くなることもありました。「もしかして、心臓が悪いのかも?」そう思い、思い切って心臓の検査を受けてみることにしました。原因がわかっても、終わりではない循環器科を受診し、24時間心電図などひと通りの検査をした結果は「心臓に異常なし。ただ、血液検査でT3、T4(甲状腺ホルモン)に高い数値が出た」とのこと。甲状腺ホルモンが多く出ていると、24時間フルマラソンをしている状態で頻脈となり、心臓に負担がかかるとのことでした。バセドウ病が疑われるため、大学病院への紹介状を書いてもらいました。ネットで調べてみると、バセドウ病特有の症状の中で、突眼と甲状腺肥大以外のすべての症状が当てはまっており、驚きました。なかでも、冷え性で寒がりの私が異常に暑がりになっていたり、手が震えるため、よく物を落としたりこぼしたりするようになっていたり、便秘なのに排便回数が増えていたり、足のむくみで正座が長時間できなくなっていたりしたため、腑に落ちたという感覚でした。翌週、大学病院での検査結果は、甲状腺ホルモン(T3)が正常値の約10倍、甲状腺ホルモン(T4)が正常値の約8倍ほどと高すぎるため、甲状腺刺激ホルモンがほとんど出ていないとのことでした。さらに精密検査により、バセドウ病との診断をもらいました。投薬治療とその後原因がわかり、対処方法が見つかり安堵はしましたが、薬を服用し始めたからといって、すぐに症状が治まるわけでもありません。朝食後に2種類5錠の服薬です。無理な運動はしないようにとのことでしたので、ウォーキング、走る、重たいものを持つなど、心拍数が上がることをするのはやめました。2週間に1回、通院でほぼ1日がつぶれます。自分の病気と向き合う毎日でした。夜中に足のすねがつってひと晩中苦しんだり、朝起きたとき、かかとが痛くて足がつけず、歩けないこともありました。夜胸が苦しくて眠れず、横になれずに座ったまま朝を迎えることもあり、胸に刺すような痛みが走ることも多かったです。それが服薬のおかげで、徐々に数値が落ち着き、症状も少しずつ改善していきました。半年ほどで通院は月に1回、薬の量も3錠となり、9カ月後には正常値まで落ち着きました。現在は3カ月に1回の通院で、2錠の投薬治療を続けています。相変わらず階段は苦手で、足が鉛のように重たく感じます。日差しに異常に弱く、日傘が欠かせなくなりました。でも、少しであれば走ったりもでき、普段どおりの日常を過ごすことができるようになりました。不定期に胸が苦しくなり、夜横になれないこともありますが、おおむね元気に過ごすことができています。まとめ私の場合、バセドウ病特有の突眼や甲状腺肥大がなかったため、病気に気付くのがとても遅くなりました。体調不良を気力の問題にしたり年齢のせいにしたりして自分を責めるのではなく、もっと早くネットで症状を調べたり、病院で検査をしていればよかったと、今になって思います。バセドウ病だと気付かずに無理な運動をして、心臓に負担を与え心不全になる人も多いと医師に言われました。あのまま体力をつけるために運動し続けていたら、心臓に負担がかかり、心不全になっていたかもしれません。今は健康のありがたさをかみしめ、毎日を楽しく暮らしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)マンガ/しおみなおこ著者/AK(43歳)負けず嫌いで、若いころから仕事に明け暮れてきた。40歳を境に、突然体が思うように動かなくなり、悩み、苦しむ。 病気になって初めて、健康のありがたさを実感。
2022年02月11日