視聴率も絶好調で、脚本家・北川悦吏子自らアクティブに投稿されているSNS効果も相まって、大いに盛り上がりを見せている朝ドラ『半分、青い。』。「恋は盲目」とはよく言ったもので、鈴愛(永野芽郁)と涼次(間宮祥太朗)は出会って速攻で恋に落ち、トントン拍子で結婚に至りました。当然のことながら、結婚してからいろんなものが見えてきて、いまや課題は山積み状態。結婚生活が障がい物競走と化しています。本作では、すいも甘いもいろんな夫婦像が描かれていて、結婚における幸せの価値観について、あらためて考えさせられます。■人生崖っぷちの結婚はリスク!?同じ日に産まれ、青春時代をともに過ごし、ある時期まで密につながっていた鈴愛と幼なじみの律(佐藤健)。彼の結婚の一報が入ったのは、鈴愛が漫画家として追い詰められているときでした。人生崖っぷち状態の鈴愛にとって律の結婚は、今世紀最大のディープインパクトだったに違いありません。そんななか鈴愛は、100円ショップの短期バイトで入ってきた涼次(間宮祥太朗)と恋に落ちます。もはや恋のブレーキが効くはずもなく、鈴愛は、涼次のバックグラウンドをなにも知らないまま見切り発車した感じでゴールインし、かなりリスキーな結婚生活が幕を開けました。甘い新婚生活を送ろうとしていた鈴愛でしたが、ふたを開けてみたら、涼次が探してきた新居が彼の叔母・藤村三姉妹の家の離れで、しかもボロ家だったり、引っ越し資金を涼次が勝手に使い込んでしまったりと、ある意味、結婚の落とし穴が多数仕掛けられていました。もともと何ごとにおいても見通しが甘い鈴愛ですが、人生において重要な選択である結婚についても「やってまった」感が否めません。よく「非常時の恋愛は長続きしない」と言われますが、はたして鈴愛はどうやってトラップを乗り越えていくのでしょうか? ■結婚にみる幸せの価値観の多様性人は何をもって幸せと見なすのか? 『半分、青い。』に登場する人々を見ていると、それぞれが求める幸せの価値観の違いが興味深いです。誰もが人生の岐路で、自分が良いと思う選択をしているはずですが、そこに見いだす価値観は十人十色です。裕福ではない、けれど幸せな家庭を築き上げた鈴愛の両親・晴(松雪泰子)と宇太郎(滝藤賢一)。もともと持病で子どもが難しいと言われていた晴ですが、2人の子どもを授かり、いまやたくましくも良き母となりました。この晴のエピソードは、北川悦吏子自身の体験がベースになっているという声もよく聞きますが、非常に共感度の高いキャラクターとなりました。また、夢に破れ、結婚に安定を求めた鈴愛の親友・裕子(清野菜名)や、結婚せずに漫画家の道を極めた秋風羽織(豊川悦司)の人生観も興味深いです。秋風はもともと人間嫌いで仕事一筋でしたが、気がつけば職場で疑似家族を作っていました。弟子である裕子を送り出すときは親代わりを務め、鈴愛の女としての幸せを考える親心も知らず知らずのうちに身につけていました。また、裕子は結婚してから主婦としての幸せを手に入れ、ずっと疎遠だった親との関係性も、子どもを産んでから改善されたようです。鈴愛のしっかり者の弟・草太(上村海成)は姉の結婚観について「姉ちゃんは安定よりも夢を選んだんやと思う」と冷静に語っていましたが、鈴愛はまさに裕子とは真逆の選択をします。でも、考えてみれば、「夢に邁進(まいしん)していく」という鈴愛の生き方がぶれてない証拠なのかなと。■鈴愛と律は将来的に結ばれるのか?鈴愛が結婚式のメッセージビデオを観た時、親しい人々からの祝福のメッセージに感動しつつ、そこに「一番おめでとうと言ってほしい人」である律が参加していないことに気づき、しばし寂しさを覚えます。これには、ずっと鈴愛と律を見守ってきた朝ドラ視聴者の胸はキュンと痛んだのではないでしょうか。鈴愛は涼次を愛しているけれど、やはり律とともに重ねた年月には勝てないのでしょうか? また、律においても、妻となったより子(石橋静河)との関係性がそこまでしっくり来てない印象を受けるので、今後の展開が気になるところです。余談ですが、鈴愛と律が産まれたのは7月7日の七夕ですが、近所のスーパーで飾られていた今年の笹に「鈴愛と律が結婚できますように」という短冊を見つけました。自分のことではなく、ドラマの登場人物の幸せを祈った短冊を目にし、『半分、青い。』のお茶の間の浸透度をあらためて実感した次第です。今後、鈴愛の結婚生活がどう転んでいくのかは、神のみぞ知る、いや北川悦吏子のみぞ知るというところですが、鈴愛には持ち前のガッツで、常にひたむきに生きていってほしいものです。また、鈴愛と律の人生は再び深く交わっていくことは間違いないので、期待したいですね!NHK連続テレビドラマ小説『半分、青い。』(月~土)午前8時~8時15分
2018年07月24日永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」から、終盤の展開で大きな鍵を握る新たなキャストが発表。連続テレビ小説初出演の「くりぃむしちゅー」有田哲平と、小関裕太に、小西真奈美、山田真歩が参加することが分かった。連続テレビ小説第98作目となる本作は、脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品。時は流れて2010年代。漫画家という夢と結婚に挫折したヒロイン・鈴愛の人生は新たなステージへ。インターネットや3Dプリンタの普及などで、誰でも少量からモノづくりができるようになった時代。大量生産が前提の大手メーカーではなかなか通せないこだわりも、1人でやるならとことん通せる。のちに「ひとりメーカー」と呼ばれる人々との出会いで、鈴愛の人生はまた新たな方向へと転がり始めていく。ヒロイン・鈴愛の新たなステージを飾る個性派キャストたちそんな本作で有田哲平が演じるのは、鈴愛の実家である岐阜・梟町のつくし食堂に、突然現れたうさんくさい男・津曲雅彦。かつては大手広告代理店に勤めていたが独立、“ヒットエンドラン”という会社を立ち上げる。商品プランニング、マーケティング、コンサルティング…様々な事業を展開しているというが、“具体的に何をしているか”は不明。しかし、後に鈴愛の人生に大きな影響を与えていくという。有田さんは「昨年、連続ドラマで主演をやらせていただきまして、これは大変な仕事だなと実感したので、しばらく俳優業はお休みしようと思っていたんですが…。“朝ドラ”しかも、“北川悦吏子さんにあて書きしていただいている”と聞いて、喜んで!というか、僕でいいんですか?という気持ちでオファーを受けました」とコメント。その津曲の妹で主婦の加藤恵子役には、同じく北川氏があて書きしたという小西真奈美。恵子は、廃校を利用したシェアオフィスにて“グリーングリーングリーン”という会社を30歳を過ぎてから1人で立ち上げた。儲けは二の次、自分の大好きな緑色と手触りの良さに特化した商品を開発。当の本人も全身緑色のものをまとい、一面緑色のオフィスでモノづくりを行っているという、"ぶっ飛んだ”役になる模様。小西さんは「(脚本を)読みながら、ぶっ飛んだ、でも真っ直ぐで素敵なこのキャラクターを“私に”と書いてくださったことがとても嬉しく、心を込めて、精一杯、演じたいと思いました」とコメント。「初回から欠かさず観ていたこの作品に、何度も勇気づけられ、涙した1人として、参加する立場になったいま、少しでも皆様に楽しい朝のひと時を過ごしていただけるよう、元気に、そして丁寧に、愛情を持ってこの役に向き合っていきたいと思っています」と意気込みを語っている。さらに、『曇天に笑う』『わたしに××しなさい!』、間宮祥太朗も出演するドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」や土屋太鳳主演『春待つ僕ら』など、今年大躍進を続ける小関裕太は、両親は日本人だが、アメリカ生まれのアメリカ育ち、つくし食堂で見習いとして働く青年・健人(ケント)役を務める。彼の夢はアメリカでカツ丼を広めること。楡野家に居候し、鈴愛の部屋を自分色に染めている。連続テレビ小説初出演となる小関さんは、「ケントはアメリカ生まれアメリカ育ちの日本人。言葉は『標準語』『関西弁』『カタコトの日本語』『英語』が混合しているというなかなかクセのある人物」と紹介。「北川悦吏子さんに素敵に描いていただいております。とんでもない登場の仕方をしますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!」と期待を煽っている。そして、「花子とアン」の女流小説家・宇田川満代役が大きな話題を呼び、清野菜名主演の「トットちゃん!」や『永い言い訳』『アズミ・ハルコは行方不明』などで知られる山田真歩は、“ブッチャー” (矢本悠馬)の姉・西園寺麗子役に!何不自由ない環境で育ったせいか、幼少の頃から性格が“ブッチャー”そのもので、自意識過剰なところがある。いつまでも結婚しないことに両親は心配するが、そんな麗子にも転機が訪れる、という…。久しぶりの朝ドラに「とてもワクワクしています」と山田さん。「『君は美しい。僕にとってのナンバーワン!』と誰かに偏愛されるって、とっても幸せなことです。やっとやっと巡り会えた運命の相手に全身で恋する女、麗子嬢を楽しんで演じたいと思います」と、展開が気になるコメントを寄せている。永野芽郁、クセが強すぎるキャラたちに「自分のセリフに集中できない」怒濤の人生を歩む鈴愛役の永野さんは、「安定の岐阜のつくし食堂にも新しいキャラクターが登場してきます。健人と麗子の2人のお芝居は本当におもしろくて、気になってしまって自分のセリフに集中できないくらいでした(笑)。そして、スズメの人生にもまた、新しい出会いが待っています」と語り、「小西さん演じられる恵子は、『半分、青い。』史上最強のビジュアルインパクトで一緒にお芝居するのに期待が膨らんでいます。有田さんには撮影の合間に、ノリ突っ込みを教えていただきました!」と、個性的な共演者たちとの撮影を楽しんでいる(!?)様子。また、脚本家の北川氏は、「終盤のキーパーソンとなる怪しい怪しい津曲を演じる」有田さんに対して「そこに、有田さんでなければならなかった、理由が、あります」と述べている。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合にて月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時のほか放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年07月20日永野芽郁がヒロインを務める連続テレビ小説「半分、青い。」。現在放送中の第16週「抱きしめたい!」では、鈴愛と涼次(間宮祥太朗)の結婚式と新生活が描かれるが、7月17日(火)放送の第92回に、豊川悦司演じる天才漫画家・秋風羽織ら鈴愛の大好きな仲間たちからのお祝いメッセージが登場することが分かった。永野さんをはじめ、佐藤健、松雪泰子、滝藤賢一、中村雅俊、豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、斎藤工、須藤理彩、麻生祐未、キムラ緑子ら豪華な俳優陣が次々に登場し、話題を呼んでいる本作。岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン・鈴愛(永野さん)が、昭和の高度経済成長期から平成の時代を駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描く物語は、脚本家・北川悦吏子によるオリジナルストーリー。主題歌「アイデア」は星野源が担当している。■間宮祥太朗演じる涼次と、ついに結婚!7月17日(火)の放送では、無事に結婚式を終え、夫婦になった鈴愛(永野さん)と森山涼次(間宮さん)は、新居に移るまではこれまでどおりの暮らしを続けることに。そんな中、涼次の師匠である映画監督の元住吉祥平(斎藤さん)が結婚式で撮ったビデオテープを渡すため、涼次とともに鈴愛が働く100円ショップ・大納言にやってくる。帰宅後、ひとりでビデオを再生する鈴愛だったが、画面に映る自分の姿が恥ずかしく見ていられない。たまらずビデオを早送りし始めた鈴愛の目に、やがて大好きな仲間たちの鈴愛に寄せるメッセージが映し出され…。このメッセージ部分については、脚本の北川氏から“これだけは言ってほしい”というポイントと「役の気持ちになってスズメに祝福の言葉、お願いします」というコメントのみが託され、いずれもセリフなしのアドリブで収録が行われたそう。鈴愛を見守り、支えてきた秋風(豊川さん)、菱本(井川さん)、ユーコ(清野さん)、ボクテ(志尊さん)、ブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)、貴美香先生(余貴美子)たちからの鈴愛へのメッセージとは…!?■永野芽郁「秋風先生が映っただけで感動してしまって…」監督から「撮影本番までは、メッセージの内容は見せない」と言われていたんですが、ユーコもボクテもブッチャーも菜生ちゃんも「こんなこと言ったよ」って教えてくれるんです(笑)。しかも、“ひしもっちゃん”にいたっては、撮影シーンを少しモニターで見てしまいました…。でも、いざ撮影本番となると、秋風先生が映っただけで感動してしまって、すごく大変な時期を共にしたからこそ、いろんな気持ちもわいてくるし、ずっと泣いていました。私をとりあげてくれた貴美香先生の言葉で鈴愛の成長も実感できましたし、皆さんが本当に愛のこもったセリフをおっしゃっていて、「こんな人たちに出会えた鈴愛はとっても幸せ者だな」って思いました。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合にて月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時のほか放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年07月16日是枝裕和監督の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭に出品され、当時14歳だった柳楽優弥が史上最年少の男優賞を受賞したのが2004年。城桧吏(じょう・かいり)はそのときまだ、生まれてもいなかった。それから14年。是枝監督の最新作『万引き家族』が同じカンヌで今度は最高賞のパルムドールを獲得した。同作で一家の長男、生活費を補うために万引きをする祥太を演じた城桧吏に対し、国内外から絶賛の声が集まると共に、『誰も知らない』の柳楽さんを彷彿とさせるという声も聞こえてくる。本人に聞いてみると「言われます(笑)。すごく嬉しいです」とニッコリ。「いつか、共演したいです。頑張ります!」と力強くうなずく。だが、この12歳の少年、既に唯一無二の存在になりうるポテンシャルを持っている。これからさらなる注目を浴びることは必至! そんな城桧吏を徹底解剖!――『万引き家族』がついに公開を迎え、2週連続で週末興行ランキング1位というヒットスタートを切りました。まわりの人の反応は?みんなに「観たよ」と言われます。1年生の子に「TVに出てる人でしょ?」って通学路で言われたり、友達からも「観たよ」とか「面白かったよ」、「感動したよ」とか言われます。仲のいい友達が2人「泣いた」って言ってくれました。――学校の先生からはなにか言われますか?「疲れてない?」って(笑)。担任の先生はすごく優しいんです。――特に自分が出演しているシーンで「ここ見て!」と言いたいところは?釣りのシーンでルアーの説明をするところかな? すごく長いけど、アドリブなんです。釣りに詳しいスタッフさんがいて、監督とも相談しながら「こんな感じでいこうか」というのだけ決めて、それを僕が自分でまとめてああやって話したんです。――完成した映画を観て、どうでしたか?自分が出てるシーンはやっぱり、スクリーンに自分が映っているのがちょっと不思議な感じで…え? 僕ってこんな顔するんだ? って(笑)。普通の顔をして、普通に話しているつもりでいたので。でも面白かったです!――自分で見ながら感動したシーンは?やっぱり、ラストのリリーさんとのシーンかな? グッときちゃいました。あのシーンは撮影でも最後の方で、演じている時も泣きそうになりました。でも、祥太としては泣いちゃいけないので、すごくこらえてました(笑)。――パルムドール受賞後、取材される機会が一気に増えたと思いますが、慣れましたか?ちょっとは慣れたのかな…? でも、しゃべるのは苦手なんです(苦笑)。――カンヌのレッドカーペットはどうでした?緊張しました! 僕、いつもすぐ転ぶんで、転ばないようにって気をつけながら…。――手足が同時に出たりは…。前に学校のリレーのとき、緊張して手足が同時に出ちゃったことがあったけど、今回はなんとかそうはならないで歩けました(笑)。――カンヌでは自分用に何かおみやげは買いましたか?映画祭限定のノートを買いました。あとはペンと金でできたトランプ。――金のトランプ? 折れ曲がったりしたらと思うと、使うのが怖いかも…。でも、すぐに使っちゃいました。――弟さんがいるんですよね?おみやげは?います。弟には必要ないですよ~(笑)。――お兄ちゃんがフランスに行って、すごいことになってることはわかってそうですか?「どこ行くの?」とは聞かれました。だから「おふらんすだよ~」って(笑)。いまは、映画のCMが流れたり、家族の誰かがTVで出ていたりすると「あっ『万引き家族』、『万引き家族』って言ってますね(笑)。――撮影は昨年の冬でしたよね? その頃と比べると身長は…?5センチ弱くらい伸びたかな?いまはだいたい147センチくらいです。上履きのサイズも23センチから24センチになりました。――147センチだとクラスでは…真ん中くらいです。でも、最近、一気に2人に抜かれちゃって。でも中学生になったら、もっとグングン伸びると思います!――映画の中の祥太と比べると、確かにいまの方がずっと大人っぽいです。でも、祥太の方が僕よりも大人びてるなと思います。リリーさんや監督も「精神年齢は祥太の方が上かな」って(笑)。――お父さんやお母さんからはなんて言われますか?「(妹役を演じた佐々木)みゆちゃんと同い年くらい」って。僕が年齢より幼くて、みゆちゃんは大人っぽいから、ちょうど同じくらいなんじゃないの?って。――改めて、この映画がパルムドールを受賞して、桧吏くんの人生は変わりましたか?うーん、そうですね。この映画でカンヌに行って、パルムドールを獲ってなかったら、海外の人に「城桧吏」という名前は知ってもらえなかったと思うし。――世界中の観客や映画監督があなたの存在を認識しています!いやぁ、どうなんでしょう…? でも普通の生活のほうが落ち着きますね。「あ、桧吏だ」って指差されるよりも、普通に学校に通って、生活してというほうが。気を遣われるのもイヤだし…。――大人です(笑)! これまでもスタメンKiDSの一員として活動してきましたが、周りはみんな知ってたんですか? 「あ、城桧吏くんだ」と言われたりすることは?あんまりなかったですね。ライブ中にたまたま、同じクラスの子が通りかかって「あ、桧吏だ!」ってなったことはありましたけど。いまはみんな、知ってますけど。――ちなみに「城桧吏という名前は本名なんですよね?はい。――結構、変わった名前ですよね?そうですか? でも、同じクラスにもう一人、「かいり」という名前の子がいます。――名前の由来は聞いたことありますか?「かいり」という音の響きがかわいいと思ったみたいです。――現在、スタメンKiDSの活動と俳優の仕事を両方やっていますが、いまの時点で将来の夢は?やっぱり俳優ですね。この映画に出て、その思いが強くなりました。これまでも「楽しいな」と思いながら演技の仕事をしてましたけど。もちろん、普段の生活で万引きすることなんてないし、ワイヤー使ってアクションして飛んだりとか、日常でなかなかできないことがいっぱいできるので。――好きな映画やドラマは?最近、放送が終わっちゃったけど、ドラマの「コンフィデンスマンJP」は好きで見てました。今度、映画になると聞いたんで、絶対見に行きたいです。あとは『GANTZ』かな?――実写版の?はい。あと3DCGアニメの『GANTZ:O』も好きです。もともと、お父さんがDVDを持ってて、僕はねぎ星人とか田中星人が怖いし、足がちぎれたり、血が飛んで怖かったんですけど、だんだん面白くなってきて。最初は「これ、本当にあった話なのかな?」とか思ってたんですけど(笑)。――画面の中ですごいことが起きてるなと(笑)?最近は、どうやって撮ってるのかな? と考えたりしながら見てます。『進撃の巨人』も好きです。アニメも実写も好きなんですけど、今回の『万引き家族』の現場に『進撃の巨人』に参加していたスタッフさんがいて、いろいろ話を聞きました!――また是枝監督の作品に出ている姿も見たいです。そういえば、是枝監督の『誰も知らない』は見ましたか?見ました!――あの作品でカンヌで男優賞を獲った柳楽優弥さんと桧吏くんがよく似ているという話を聞きますが、周りから言われることは?言われます(笑)。すごく嬉しいです。――柳楽さんは事務所の先輩ですね。直接、お会いしたことはないんですけど、いつか共演したいです。頑張ります!――好きなミュージシャンは?最近よく聞いてるのが米津玄師さん。「砂の惑星」とか「灰色と青」、「LOSER」とか好きですね。――学校の教科で好きなのは?体育かな?――短距離走が得意だとか?でも、サッカー部のみんながすごく速くて…。――趣味は?いま、ペンまわしを練習中です!――ゲームも好きだと聞きました。ゲームはどんなのをやるんですか? 携帯ゲームとか?いや、携帯ではゲームはしないです。Nintendo Switchで「スプラトゥーン」や「進撃の巨人」をやってます。――自分用のスマホは持ってるんですか?今年の5月くらいから持ってます! ずっとほしかったんです。――お父さん、お母さんに「ほしい」ってずっと言い続けて?ずっと「待ちなさい」って言われてて、やっと最近、持たせてもらえました(笑)。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年07月08日映画『パンク侍、斬られて候』(6月30日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が5日に都内映画館で行われ、綾野剛、北川景子が登場した。同作は町田康原作の同名小説を脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍のタッグで実写化。江戸時代を舞台に、綾野演じる浪人・掛十之進が自らが蒔いた種よって生まれる大惨事に七転八倒する。作品のプロモーション活動としては最後となる舞台挨拶に、北川は「綾野さんとは今日でお会いするのは多分最後になるんですけど……」とまるで今生の別のような発言に、綾野から「いやいや!」とツッコミが入る。北川は慌てた様子で「これからも何かで共演はしたいんですけど! 『パンク侍』でお会いするのは最後になる」と弁解。また膝上丈のピンクミニワンピース姿の北川に、客席からも「かわいい!」の声が飛ぶと、綾野も「本当、いつもかわいいです! 素晴らしいです!」と絶賛していた。同作について、綾野は「『ドン・キホーテ』のように時代に取り残されて、心底素晴らしい作品になるんではないかという夢見心地なところからスタートして、たくさんの現実を受け止めながらここに立たせてもらっている」と語る。「時代に取り残されたからこそ、今の時代に何ができるのかという熱量は、また違ったもの。何十年出てくることのない熱量がこの作品にはあると自負しています」と自信を見せた。会場では特別メイキング映像も流れ、北川が「私が本当にやりたかったことはこれです」とインタビューに答えていたことから、綾野は「ああもう、イカれてんなあって」と苦笑。北川も「今見るとやばい」とうろたえつつ、「どこか他の世界に行ってしまってたのかなあと。楽しかったんですよ。監督の感覚がパンクで、今まで経験したことがないような撮影の数々だったので、おおーって感じで覚醒しちゃってたんですけど、今見ると恥ずかしいです」と振り返った。「我々が死んでからも生き続ける作品だと思っています」と熱い思いを見せる綾野。北川も「またお会いしたいです。今日で最後じゃなく!」と冒頭の発言を強く否定した。
2018年07月05日笑福亭鶴瓶とゲストがステキな家族を求めて日本各地を巡る“ぶっつけ本番”旅番組「鶴瓶の家族に乾杯」。7月2日(月)今夜は、現在放送中の「半分、青い。」でヒロイン・楡野鈴愛を演じている女優の永野芽郁が登場、長崎県雲仙市を歩く。今回永野さんと鶴瓶さんは雲仙の港町の路地を散策、美容室で話を聞くとそこの店主は永野さん演じる鈴愛にとても共感することがあるという。さらに友達とケンカをしたばかりの小学生に出会った2人に鶴瓶さんは「自分が先に謝るように」と諭し、昼食に長崎名物のチャンポンを食べるといよいよ別行動をとる2人。永野さんは同世代の若者を探すのだが、なかなか人に出会えない。一方の鶴瓶さんはホテルを経営する3世代家族に出会う。2人の雲仙旅に注目!買い物中にスカウトされ映画で子役デビューした永野さん。「ニコ☆プチ」「nicola」「Seventeen」とティーン誌のモデルを続け10代を中心に圧倒的な知名度を誇る。女優としても『るろうに剣心』や大河ドラマ「八重の桜」などに出演、実績を重ねていくなかで2015年『俺物語!!』でヒロイン・大和凜子役に抜擢され一躍注目を浴びると、翌年には月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「こえ恋」などに出演、さらに「真田丸」で再び大河出演。2017年に入ると3月公開の『ひるなかの流星』で主演を飾り、その翌月には『PARKS パークス』とヒロイン・白鳥美美子を演じた『帝一の國』が公開。5月には『ピーチガール』と3か月連続で出演作が公開。さらに夏には窪田正孝、間宮祥太朗、葉山奨之らと共演した「僕たちがやりました」も大きな話題を呼ぶなか、秋には再び映画『ミックス。』の公開と勢いに乗る永野さんが、この春からヒロインを演じているのが、現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」。同作は北川悦吏子が脚本を手掛け、永野さんのほか、佐藤健、松雪泰子、滝藤賢一、中村雅俊、豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏、斎藤工ら多彩かつ豪華な俳優陣が出演。岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン・鈴愛(永野さん)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描く。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHKにて放送中。「鶴瓶の家族に乾杯」は7月2日(月)今夜19:30~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年07月02日今週6月18日(月)から放送されている連続テレビ小説「半分、青い。」第12週のサブタイトルは、「結婚したい!」。この度、突然の結婚を決断する新人漫画家・ユーコ役を務めた清野菜名のウエディングドレス姿が公開された。「半分、青い。」は、脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品で、永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛(すずめ)が高度経済成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。東京で、カリスマ漫画家である師匠・秋風羽織(豊川悦司)のもと、念願の漫画家デビューを果たし、連載をスタートした鈴愛(永野さん)とユーコ(清野さん)。しかし、第70回・6月21日(木)の放送で、連載打ち切りを告げられ荒れた生活を送るユーコとそれを心配する鈴愛は、激しい口論の中でお互いの本心があふれ出し、ユーコは漫画をやめて結婚することを決断する。■清野菜名「言葉では追いつけない感情があふれて」そして6月22日(金)の放送では、結婚を機に、秋風のオフィス・ティンカーベルを旅立つユーコのウェディングドレス姿とそれを見守る鈴愛と秋風のシーンが描かれるという。鈴愛のライバルであり、盟友となったユーコこと小宮裕子役を務める清野さんは、「ウェディングドレスを着て、オフィス・ティンカーベルからお嫁に行くシーンは、『もうここには戻って来れないんだ…』という悲しい気持ちもありましたが、尊敬する秋風先生と大好きな鈴愛のあったかい空気感に包まれて、言葉では追いつけない感情があふれて、自然と涙が出てきました」とコメント。「2人がとても素敵な表情で送り出してくれたので、ユーコにとって一生忘れられない特別な日となりました」と、本シーンを語っている。■6月22日(金)放送・第71回あらすじユーコが結婚してオフィス・ティンカーベルを去る日を迎えた。ここで思春期を過ごし、漫画に打ち込んできたユーコを、秋風や菱本(井川遥)は娘を送り出す気持ちで見送る。鈴愛はユーコが使っていた漫画道具を引き取り、秋風のもとでがんばろうと気持ちを新たにする。一方、そのころ岐阜では、晴(松雪泰子)や和子(原田知世)らが、貴美香(余貴美子)の還暦パーティーを開催しようと盛り上がる。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合で月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時の放送。BSプレミアムで月~土曜午前7時30分~7時45分と午後11時30分~11時45分の放送。土曜の午前9時30分~11時には1週間分をまとめて放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年06月21日2018年の朝を彩る連続テレビ小説「半分、青い。」。岐阜×東京を舞台に、ヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)が七転び八起きで駆け抜ける半生を描いた本作。“恋愛の神様”の異名を持つ北川悦吏子さんが脚本をつとめることからも、鈴愛の恋模様――今後の胸キュン展開に大きな注目が集まっています。そこで今日は、話題の朝ドラ「半分、青い。」をより楽しむべく、ドラマニアな筆者おすすめの北川悦吏子過去作品をまとめてご紹介!恋愛ドラマの原点とも言える、懐かしい名作が顔を揃えていますよ~。1:男女の垣根を越えた、“唯一無二”の存在「Over Time-オーバー・タイム」1999年、反町隆史さん×江角マキコさんを主演に迎え、友達以上恋人未満という男女のもどかしい関係を描いた“月9”ラブストーリー。多くの言葉を介さずともわかり合える、“唯一無二”の存在ーー互いを思いやる気持ちが大きくなればなるほど、その心地良さが危うさへと変わっていき…。2人の絶妙な距離感に、思わず悶絶してしまう視聴者も多いはず!東京篇に入り、着実に大人の階段を昇っていく「半分、青い。」の律(佐藤健)×鈴愛と重なる部分があるように思われます。相手の幸せを一番に願い、時に、自分以外の相手との恋を親身に応援する不思議な関係。角度を変えれば恋人以上にも見える“絶対愛”の行く末は…?本作には、2人の絆の象徴として東京タワーも登場するので、是非お見逃しなく。2:豊川悦司さん演じる先生の“共通点”がアツイ「Love Story」「半分、青い。」ファン必見の1作と言えば、こちらも忘れてはいけません。現在朝ドラで物語のキーマンとなる漫画家・秋風羽織を演じている豊川悦司さんが、作家役で登場している2001年のドラマ「Love Story」です。豊川さん扮する永瀬康は、本を出すと必ず売れる恋愛小説の巨匠。神経質で気難しく、何にでも一言文句を付けたがる性格から、普段は人を寄せ付けないオーラを放っているのですが…本当は誰よりも相手のことを想い、考え抜いている心根の優しい人。だからこそ、時折見せる真っ直ぐな瞳が視聴者の心を打つんですよね~!秋風先生との“共通点”、はたまた“違い”を探してみると面白い1作となっています。さらに本作には、「半分、青い。」の名エピソードとして挙げられる原稿紛失事件――その原点ともいえるお話が描かれています。原稿は作家の命!一体、どこで見つかるのか?こちらも比較見してみると、意外な発見があるかも…!?3:観た人の人生に寄り添う“名言”が胸を打つ「ロングバケーション」最後はコレ!月9の代名詞ともいえる恋愛ドラマ、1996年「ロングバケーション」。すでにご存知の方も多いと思いますが、本作は二度見・三度見必須!散りばめられた“名言”を、1冊の詩集を読むかの如く噛みしめて堪能することができます。何をやってもうまくいかない…そんな時は、神様がくれたお休みだと思って無理に走らず、時間を置く――「ロングバケーション」というタイトルに相応しい優しい言葉の数々が、きっと疲れた心を癒してくれることでしょう。中には、今回の朝ドラとリンクするこんな台詞も。タイプの異なる2人の男性を前にして悩む主人公・南(山口智子)に後輩・桃子(稲森いずみ)が「空気の澄んだ夏の夜、一緒に花火をしたいのはどっち?」と尋ねるシーンがあるんです。「半分、青い。」でも、主人公の恋路を左右する大きなポイントとして登場していた花火。「男女の友情は成立するのか?」という、恋愛における普遍的な課題にも、北川さんらしい答えを出してくださっています。必見です。以上、筆者おすすめ名作恋愛ドラマ3選でした。話題の朝ドラ「半分、青い。」と合わせて、是非チェックしてみてはいかがでしょうか。(text:Yuki Watanabe)
2018年06月09日女優の北川景子が、映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)の主演を務めることが4日、わかった。同作は志駕晃のデビュー作を実写映画化。派遣社員の稲葉麻美(北川)は、自分の彼氏がスマホを落としただけなのに、身に覚えのないメールの送信やSNSのなりすましなど、奇妙な出来事が身の周りで起き、次第に思いもよらない大事件に巻き込まれていく。『リング』シリーズで世界中を震撼させた中田秀夫監督がメガホンを取る。中田監督も「日本だけではなく世界中の現代人にとって、“最も身近な相棒=スマホ”をうっかり置き忘れただけでどれだけの目に遭うのか、という誰もが関心を持つテーマ。『ライバルはヒッチコック』を胸に撮影に挑みます」と意気込む同作。全世界でファンの多い中田監督の新作ということもあり、今年のカンヌ国際映画祭のマーケットに出品したところ、撮影前にもかかわらず既にアジア圏を中心に32社から問い合わせが殺到した。さらに韓国でのリメイク企画も早々に決定。数多くのオファーの中からリメイク権を獲得した製作プロダクション・ミジのソ・ジョンヘ代表は「あまりにも現実的かつ身近な題材と内容であり魅力的なタイトルだった」と語り、早くも世界中から注目を浴びている。○北川景子コメントこの映画のオファーをいただいたとき、まず最初にタイトルが目に飛び込んできました。自分自身ではなく、恋人がスマホを落としたことから、自分自身の過去、個人情報、SNSのアカウント情報、写真などが次々と流出し、人生が変わってしまう不運な主人公を絶対に演じたいと思いました。スマホやSNSのセキュリティ管理は、きちんとしているつもりでも、どこに落とし穴があるか分からない…。でも、本当の人と人の絆や愛は、スマホを通じてではなく、心で通じ合うものだというのが、この作品のテーマだと思っています。中田監督とは初めてご一緒しますが、脚本に対する私の質問のひとつひとつに丁寧に答えてくださり、中田さんと一緒に映画を作れるならとても安心だと思いました。普通のカップルの普通の日常が、ただスマホを落としただけで一変してしまう…。そんなスリリングな部分と、日常のシーンとのコントラストに配慮しながら丁寧に作っていきたいと思います。良い作品を作れるよう頑張ります。(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
2018年06月04日映画『万引き家族』(6月8日公開)の親子三世代試写会舞台挨拶が3日に都内で行われ、リリー・フランキー、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。是枝監督は5月20日(現地時間19日)、映画『万引き家族』(6月8日)で最高賞のパルムドールを受賞。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。11歳の城は「自分が映ってることをとても不思議に思って。良い作品に出来上がったなと思って、すごく嬉しかった。良かったです」と大御所発言。是枝監督はかしこまって「ありがとうございます」と頭を下げる。佐々木は「海で遊んだことがすごく楽しくて、オーディションに受かって良かったなと思いました」と語った。リリーから「2人とも台本をもらってないですけど、出来上がった時に、リリーさんこんなにお尻出してるとは思わなかったでしょう?」と聞かれると、城は「はい」と苦笑。城はパルムドールの反響について、「学校の人からは『おめでとう』とか、『一番すごい賞でしょ』って聞かれたり。すごいねっていう人が多かったです。生活には変化はないですね」と明かした。また、6歳の佐々木は「『佐々木みゆちゃんだよね』と言われた。こないだは学校で4年生が飛び出してきてました。『めっちゃかわいい』って言われました」とはにかんだ笑顔を見せた。パルムドール受賞後初の監督との対面となり、パルムドール像とも初対面。家では段ボールでパルムドール像を工作していたという佐々木は「ダイヤモンドでできているの? プラスチックかな?」と率直に疑問を表し、周囲を笑わせる。パルムドール像を触った城は「この手は洗いません」と宣言し、佐々木は「ここ(腕)が痛い。マイクより重たい」と訴えていた。同作について是枝監督は、「いろんな目線で見られるようには作っていて。リリーさん安藤さんから親の目線で見るとちょっと切ない。子供の目線でこのラストを見ていくと、親を超えて成長していく、彼らの目線の先にはちょっとだけ希望が感じられるような映画にしたいなと思って作った」と振り返る。「リリーさんからも、自分の出番がない時にも『今日のみゆはどうでしたか』と寂しそうなラインが来るので、2人の写真を撮って送ったり。カメラが回ってないところでもあたたかいつながりがみんなで作れた」と明かした。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年06月03日北川悦吏子脚本の朝ドラ『半分、青い。』が、視聴率的に20%前後をマーク。SNSでも盛り上がりをみせています。左耳の失聴というハンデを抱えながらも、明るく生きていくヒロイン楡野鈴愛(永野芽郁)。今週はついに漫画家になるという夢を追いかけ、上京することになりました。祖父のコネで農協への就職が決まっていたのに、それを蹴って、憧れの漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のもとで修業することを選んだ鈴愛。それに一番猛反対したのは、母・晴(松雪泰子)でした。■子どもが夢をもつことを喜ぶ? 寂しい?頑固に東京行きを主張する鈴愛を、なにがなんでも止めようとした晴ですが、娘の強い意思を確認したあと、自分を納得させ、その後は娘を応援しようと決意します。「鈴愛の夢は、お母ちゃんの夢や。娘が夢を持つことはうれしい」と涙ながらに言う晴。でも、「子どもの巣立ち=親離れ」でもあるので、寂しい気持ちを抑えることができません。晴は泣きながら言います。「お母ちゃんは寂しくてたまらん。あんたはもう18かもしれんけど、お母ちゃんの中には、3つのあんたも5つのあんたも13歳のあんたも全部いる。もう大人やと言われても…」たしかに親にとって子どもはいつまでも子どもであり、そばに置いておきたいのが母心。このエピソードに呼応するように、鈴愛はある夜「怖い夢を見た」と、少女時代のように、母親の布団に潜り込んでいきます。そして母に「ごめんね」とようやく素直に言えた鈴愛。晴は「泣いてない」と言いながらも涙・涙。母親の寂しさを誰よりもわかっている鈴愛は、母の背中が小さくなっていることを感じたようでした。■優秀な子どもをもつ親にも葛藤がある昔からいわば神童だった、佐藤健演じる律。鈴愛が困ったときは、いつも助け船を出してくれたり、さりげないフォローもしてくれた、大切な友だちです。そんな律が、よりにもよって、大切なセンター試験を、うっかりミスによって受けられなくなるという珍事が発生。原因は、律の家に来た鈴愛が、律と同じクリアファイルを間違えて持ち帰ってしまったため(じつはカメの仕業だったことがあとで判明)。そこに律の受験票が入っていたようで…。視聴者的には「そんなものがなくても再発行してくれるのでは?」とツッコミたくなるが、そこは抜け目のない北川脚本。律の父・弥一(谷原章介)をとおして「律がそのことに気づかないはずがない」と指摘させる。「プライドがチョモランマより高い」と言われる律が、そのことを承知で受験に行かなかったのではないかと、弥一は推測。彼は親として、息子が“できる子ならではのプレッシャー”を抱えていたことを理解していたよう。「律は心の奥底でどこかホッとしたのではないかと。僕は心底ホッとした」と穏やかな口調で言います。律に京大を受けさせたかった母・和子(原田知世)も今回の一件は納得済みの様子。晴が悲しいとき、つねに笑顔を見せ、妻をいたわってきた晴の夫・宇太郎(滝藤賢一)もすばらしいが、弥一もじつにいい夫でした。■舞台は東京へ! カリスマあふれるトヨエツに期待いよいよ舞台は、岐阜から東京へ。豊川悦司演じる秋風羽織先生に、鈴愛は振り回されそうな予感! トヨエツは、北川悦吏子脚本の『愛していると言ってくれ』のシリアス路線とは打って変わり、カリスマ性あふれる変人漫画家役をおちゃめに演じている。鈴愛を上京させたきっかけは、イベントのときに鈴愛が差し入れた五平餅が気に入ったから、という流れになっていたが、はたして本当にそうなのか!? 鈴愛は、漫画家になるという夢に邁進(まいしん)していけるのか? そしてその夢を応援する律や家族は、今後彼女の発するSOSにどう応えていくのか? 律と鈴愛の関係性がどう変化していくのかも気になるところです。NHK連続テレビドラマ小説『半分、青い。』(月~土)午前8時~8時15分
2018年05月12日連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合)に登場している郷土料理「五平餅」が、東濃(岐阜県南東部)周辺で爆発的な売上を記録しているということが5月10日にわかった。 スポーツニッポンによると、五平餅を常時販売している同地区のサービスエリア等に調査。同作の放送開始となる4月からゴールデンウイーク(GW)の間の売上を集計したところ、期間全体では3月の2倍を記録。さらにGW期間中には、普段の9倍超えを記録した店舗もあったという。 五平餅は神道において神に捧げる「御幣」が由来の餅。炊いたうるち米をつぶし、タレをつけて串焼きにしたもの。形も様々で、タレも多岐に渡る。岐阜県美濃加茂市出身の作者・北川悦吏子(56)が今作の脚本に盛り込み、ドラマの重要なキーアイテムとしてたびたび登場している。 その人気に一気に火が点いたのは、先月28日放送の回で豊川悦司(56)演じる秋風羽織が思わず「うんま!(うまい)」と口にしたシーン。Twitterのトレンドにもなり、さらに注目を浴びた。 中日本高速道路は「改めて朝ドラのパワーを感じております」と驚きの様子であり、ロケ地である恵那市の観光交流課も「これで全国に広がる」と朝ドラの影響力に手応えを感じている。ネットでも五平餅を絶賛する声が上がっている。 《半分、青い見たらね。今日はこれ食べるしかないよね 五平餅》《五平餅が食べたくて、朝ドラロケ地に来ました!美味しかった》《今回の連ドラ甘酸っぱくて良いです 五平餅も素朴でなお良し。》 また《故郷の味が注目され嬉しい限り》《朝ドラ効果で食べる人が増えて嬉しいです》という喜びの声のいっぽうで、《巨大なわらじ形の奴は上手に食べないと顔がタレまみれになるし、途中でボタッと落とすしで案外テクニックを要します》《髪縛るかなにかしないとタレがつくぞ!髭にもつくぞ!》とのアドバイスも。 NHK関係者は五平餅について「今後も節目節目に登場し、終盤まで続く。鈴愛の人生を動かす重要な食べ物」と明かしている。ドラマの内容はもちろん、五平餅の登場シーンにも注目したい!
2018年05月10日現在放送中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)でヒロインを務める女優の永野芽郁が6日、都内で行われた『永野芽郁 in 半分、青い。』PHOTO BOOK(4月2日発売)の発売記念イベントに登場した。失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く同ドラマで、鈴愛を熱演している永野。イベントには抽選で選ばれた300人のファンが駆けつけ、永野は「すごーい!」と大勢のファンに感激した。そして、岐阜ことばの指導を担当し、永野が通う高校の担任・山田先生役も務める尾関伸次の進行で、同フォトブックの編集部オススメカットや未公開カットを公開。その中で、プライベートでドラムにハマっているという話になり、永野は「ハマってます。一番のストレス発散がドラム。朝ドラの撮影が早く終わるなっていうときにスタジオ入ってやっている。週1はやっている」と明かした。ファンから募集した質問に答えるQ&Aコーナーでは、永野の運命を変えた出会いを聞かれ、「小学校3年生のときに今の事務所にスカウトしてくれたスカウトマンの人」と返答。「その人がいなかったらここにいないし、朝ドラもやってないし、そこから生活が変わった。そこからいろんな頼れる先輩だったり、可愛らしい後輩だったり、いろんな人との出会いがあるから、そこやね」と語った。サプライズで、鈴愛が弟子入りする漫画家・秋風羽織役の豊川悦司からの「佐藤健とトヨエツ、どちらがかっこいいと思いますか?」という質問も披露され、永野はびっくり。「トヨエツって言ったほうがいいのかな?」と笑い、「豊川さん本当にかっこよくて、秋風先生は鈴愛が成長していく過程にいなきゃいけない、一番の師匠みたいな人。今現場にいないのが寂しい。元気かな、豊川さん」とすでに共演シーンを撮り終えてしまったようで懐かしんでいた。朝ドラ史上初となる同フォトブックでは、クランクインから永野に密着し、ドラマの舞台となる岐阜県と都内ハウススタジオにてグラビア撮影も敢行。また、キュートな素顔に迫る"半分"をテーマにしたクエスチョン企画やパンケーキのデコレーションに挑戦した特別企画、さらに、脚本を手掛ける北川悦吏子氏をはじめとするスタッフにも総力取材している。
2018年05月06日日本のバラエティ番組「痛快TVスカッとジャパン」に9年ぶりに登場すると、Twitterではトレンド入り、韓国のニュース番組でも取り上げられたというキム・ジェジュン。5月2日夜にはNHKラジオ第1にて、生放送のラジオ特番「ジェジュンに恋して」に出演、6月27日(水)に日本初のソロシングル「Sign/Your Love」を発売することをサプライズ発表した。さらにHuluでは、スペシャル番組「ぜんぶ!ジェジュン」の配信も控えている。いま、快進撃を続けるジェジュンに全方位から迫った。■ジェジュン、9年ぶりの日本のバラエティ出演にネット沸く1986年1月26日生まれ。2004年に「東方神起」のメンバーとしてデビューし、2010年からは「JYJ」として活動、日本でも絶大な人気を誇るジェジュン。2016年12月には1年9か月の兵役を終えて完全復活、2017年12月に日本での公式ファンクラブ「JAEFANS」が開設されると、日本でのソロ活動がグイッと加速度を増した。3月に出演したフジテレビ系「痛快TVスカッとジャパンSP」は、同番組今年最高の視聴率をマーク。また、放送後のTwitterでは「ジェジュン」がトレンド入りし、変わらぬ人気の高さを見せつけた。ジェジュンが出演したのは、視聴者が体験した投稿をもとに“店員の神対応な接客”を再現するショートドラマ「神店員スカッと」。お客様思いの爽やかな“コンビニ店員役”と子どもにもママにも神対応を見せる“パティシエ役”の2本に挑戦、「新人のときの気持ちに戻ったよう」と緊張を明かしていたが、流暢な日本語を披露していた。そして、4月30日(月)にも今度はスタジオゲストとして同番組に再登場、軽妙な日本語でトークを繰り広げ、またも話題を呼んだ。また、その告知には渡辺直美とのツーショットをTwitterにアップしていた。隣同士でゲストを務めた“ひふみん”こと加藤一二三とは、番組内だけでなく、お互いのTwitter上でもやりとり。ジェジュンがツーショット写真とともに「ひふみさん好きになるっ!」と綴ると、「ひふみんも ジェジュンさんのこと 好きになっちゃうよ」にハートマークをつけてツイートするコラボ!なお、ジェジュンは5月14日(月)の放送回でも、再び“神店員”に扮するという。■“俳優”キム・ジェジュン、ヒットドラマに続々抜擢“俳優”ジェジュンは、朝ドラ「半分、青い。」を手がけている脚本家・北川悦吏子による『天国への郵便配達人』(2009)でスクリーンデビュー。2010年には、同じく北川氏脚本、上野樹里主演の「素直になれなくて」で日本のTVドラマデビューを果たした。2011年、ラブコメ「ボスを守れ」で韓国の連続ドラマに初出演。チソン扮する超わがままな“超不良”御曹司チャ・ジホンと、元女番長の新米秘書ウンソル(チェ・ガンヒ)を巡って三角関係となる従兄弟ムウォン役を務めた。ジホンとは正反対な性格のムウォンは何事も完璧な男子。この対照的なイケメンコンビや、やがて幼馴染ナユン(ワン・ジヘ)も加わって四角関係となっていく展開も人気となった。続いて、韓国トップ俳優ソン・スンホン主演の「Dr.JIN」(2012)では時代劇に初挑戦。原作は言わずと知れた、村上もとかによるベストセラーマンガ「JIN-仁-」で、TBSでドラマ化され高視聴率をたたき出したことで知られる。本作では現代から19世紀の朝鮮王朝時代にタイムスリップした。演じたのは、原作にはない韓国オリジナルのキャラクター、キム・ギョンタクだ。権力者を父に持ちながら庶子(婚外子)であったため、王朝時代の色鮮やかな民族衣装に身を包んだ麗しい姿とは裏腹に、怒りや悲しみを密かに抱えた人物だった。本作のために馬術と剣術を学んだというジェジュンは、過酷な境遇に耐えながら1人の女性(パク・ミニョン)への愛と、父への歪んだ愛に生きたギョンタクを熱演し、涙を誘った。■主演ドラマ「トライアングル」「スパイ」で強い印象残すかと思えば、コメディ映画『コードネーム:ジャッカル』(12)では自身と同じようなトップスターを演じ、コミカルな演技も披露していたジェジュン。その後、初主演で挑んだのは「オールイン運命の愛」「朱蒙」の名脚本家チェ・ワンギュが手がけた「トライアングル」(2014)。演じたのは、カジノリゾートとして知られる田舎町で暮らすヨンダル、カジノから出禁となるような調子のいいチンピラだ。彼には幼いころに生き別れた兄弟がおり、そうとは知らずに、実は兄である刑事ドンス(イ・ボムス)にはイヤイヤ捜査協力し、弟である財閥グループの御曹司ヤンハ(イム・シワン)とは恋のライバルになっていく。まさにトライアングルのように絡み合う3人兄弟の関係性は見どころとなった。ジェジュンは本作の演技で「コリアドラマアワード」男性最優秀賞を受賞するなど、出演作のたびにドラマ界でも着実にその存在感を示していった。ちなみに、本作のドラマファンミーティングが日本での入隊前最後のイベントとなり、昼/夜で延べ3万人がつめかけたという。そして入隊直前に選んだのは、イスラエルの傑作ドラマ「MICE」を原作にしたスパイミステリーである「スパイ~愛を守るもの~」(2015)。ジェジュンが演じたのは、家族をこよなく愛する優しい息子と、国家情報院の冷静沈着なキレ者という2つの顔をもつ天才分析官ソヌ。だが、母親(ペ・ジョンオク)は元・北朝鮮の工作員で、愛した女性ユンジン(コ・ソンヒ)もまた大きな秘密を抱えているという、胸をしめつけられるようなラブストーリーの側面があり、自身でも「新しいジェジュンの姿」と語っていた。■ついに動き出したジェジュン、今度は“歌手”としても!無事兵役を終えてからも、精力的に活動しているジェジュン。除隊後初の主演ドラマとなった「マンホール~不思議な国のピル~」は、28年間片想いしている女友達の結婚を阻止するためタイムスリップする青年の物語で、日本のCSでも放送された。もちろん“アーティスト”ジェジュンとしても、2017年には韓国、日本、香港、中国をまわるツアーを開催し、各国のファンに“ただいま”を報告。「第31回ゴールデンディスクアワード」ではアジア人気賞を獲得するなど、その人気ぶりはなおも健在だ。日本でも、4月に「東京ガールズミュージックフェス2018」のヘッドライナーを務め、自作のソロナンバー「Good Morning Night」や「ボスを守れ」の挿入歌「守ってあげる」などを披露。韓国のWEB番組でカメラにも挑戦しているが、その撮影でパリに行った様子を収めた「PHOTO PEOPLE in PARIS~Le Premier Pas~華麗なるパリの軌跡とアート展 in Japan」も開催された。また、6月26日(火)、27日(水)には横浜アリーナでの単独ライブが決定。ラジオで生発表されたように、待望の日本初ソロシングルのリリースもある。「切ないバラード曲」らしく、ジェジュンの真骨頂といえるだろう。さらには、料理上手で知られるジェジュンの“初料理本”も製作中というから、楽しみは尽きない。ついに、ついに日本で本格再始動したジェジュン。今度はその歌声を聴きたい、という待ち続けたファンの思いにも早速応えている。「新人のような気持ちで毎日がんばってます!」と語る言葉の熱さに、期待が高まらずにいられない。(text:Reiko Uehara)
2018年05月03日女優・永野芽郁がヒロインを務め、北川悦吏子が脚本を手掛ける連続テレビ小説「半分、青い。」。この度、間宮祥太朗、斎藤工ら新たに本作に出演するキャストが発表。これに関して永野さんは、「現場で個性的なキャラクターの皆さんとどんな空気感で過ごせるのか、とても楽しみです」とコメントしている。本作は、北川氏の故郷である岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン・鈴愛(永野さん)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。鈴愛の幼なじみ・萩尾律役を佐藤健が演じているほか、松雪泰子、滝藤賢一、中村雅俊、原田知世、谷原章介、矢本悠馬、奈緒らが出演中。今週は第4週目となり、鈴愛たちが大学受験や就活という大きな壁に向き合う姿や、鈴愛が律から借りた少女漫画にカルチャーショックを受け、漫画を描き始めるという展開に。そんな中今回新たに出演が決定したのは、「人生・怒涛編」に登場する、より本作を盛り上げてくれそうなこの6名。まず、『帝一の國』『お前はまだグンマを知らない』『不能犯』などに出演し、今回連続テレビ小説初出演となる間宮祥太朗が演じるのは、映画会社「クールフラット」の助監督・森山涼次。両親を交通事故で亡くし、叔母である“三オバ”こと藤村三姉妹に溺愛されて育つ。「胸が躍りました」と出演決定時の心境を明かす間宮さんは、「自分に託された森山涼次の日々を大切に過ごし、大切にお届けする事が出来れば、間違いなく愛してもらえる青年です」と役どころについてコメントしている。そして、“三オバ”こと「100円ショップ大納言」のオーナー三姉妹には、次女・藤村光江役にキムラ緑子、三女・麦役に麻生祐未、四女・めあり役に須藤理彩が決定。本作のいち視聴者だったというキムラさんは、「朝から本気で笑って泣いて見ておりました」と述べ、「北川悦吏子さんの作られるすてきな世界観の中に肩の力を抜いて自然に身を置きたいと思っています」と意気込み。北川氏の名作ドラマ「愛していると言ってくれ」に出演していた麻生さんは、今回“野鳥オタク”という役柄。「演じる麦をはじめ、藤村姉妹は強烈なキャラクターぞろいですが、おいっ子の涼次のこととなるとみんな一生懸命に動き回ります。そんなやりとりを楽しみにしていただければ嬉しいです」と見どころを説明。さらに、1998年放送の連続テレビ小説「天うらら」でヒロインを務めた須藤さんは、「ちょうど20年。連続テレビ小説に戻ってくることができ、大変光栄です。20年前のいま頃は、このスタジオで生きていたんだなぁーと、久しぶりに戻ってきた実家の様に、しみじみ空気を感じながら、楽しく撮影に励んでおります」と心境を明かし、「いままでの経験を全て捧げ、先輩方に必死に食らいついて、愛すべき三姉妹にすべく演じたいと思います」と強く語っている。ほかにも、「100円ショップ大納言」の雇われ店長で光江の小学校の同窓生・田辺一郎役に嶋田久作。涼次が尊敬する映画監督で「クールフラット」を細々と運営している元住吉祥平役に、自身も監督として作品を発表している斎藤工が演じる。嶋田さんは「ある意味人生を降りている人物ですが、その人もやはり日々生きているのですから、鈴愛とのやりとりの中で、田辺という人物に興味を持って頂けるよう演じられれば」と話し、斎藤さんは「魅力溢れる共演者方・制作チーム方の一部として襟を正し共に物語を紡げたら」とコメントを寄せている。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHKにて放送中(全156回放送予定)。(cinemacafe.net)
2018年04月28日NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の第3週・第14話に、若手注目女優の古畑星夏が初出演。凛々しい弓道着姿が「美しすぎる」と、視聴者から反響が相次いでいる。「半分、青い。」は、「ロング・バケーション」や「あすなろ白書」などで知られる脚本家・北川悦吏子によるオリジナル作品。自身の故郷である岐阜県と東京を舞台に、左耳だけ聴力を失ったヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。また、古畑さんは、人気女性ファッション誌「ViVi」の専属モデルとしても活躍中の注目女優。『東京喰種』や『銀魂』、『一週間フレンズ。』など数々の人気作へ出演を果たし、「ラブホの上野さん season2」では連ドラ初ヒロインを経験。以後も「コウノドリ」「春がきた」と出演作が続く中、本作で朝ドラ初出演を果たした。■佐藤健が運命のひとめぼれ!他校の弓道部の少女に子役からメインキャストに変わった第3週のテーマは「初恋」。高校3年生になった主人公・鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)、それぞれの初恋が描かれるという。そこで古畑さんが演じたのが、鈴愛の通う高校に弓道部の交流試合で訪れ、律と電撃的な出会いをする少女・伊藤清(さや)。律は彼女にひとめぼれをしてしまうのだ。4月18日放送の第15話を終えた時点で、「めっちゃ美少女」「凛としてかっこいい。やっぱり好き」「思わず心を射抜かれた。やばい」「弓道着姿の星夏ちゃん、凛としてて美しすぎる」「精悍な眼差しで素敵でした」「正統派美少女って感じで、いつもと雰囲気が違うのがまたいい」など、Twitter上では反響が続々。律が「運命感じた」と鈴愛たちに打ち明けていただけに、「星夏ちゃん可愛すぎた。続きが気になる」「こんな美少女と目が合ったら俺も運命感じちゃうわ」といった声も聞かれるほど。また、番組の公式Instagramには、古畑さんが弓道着姿で弓を引く動画もアップされており、こちらも話題に。「私自身、昨日からもう何回射抜かれたことか…」「ヒロインに負けてない存在感」「運命のひと!って感じに眩しかった」「透明感あるー!」「初登場からこのインパクト」と、"美しすぎる"弓道着姿に絶賛コメントが相次いでいる。古畑さんが演じる清は、律が上京後に大学のキャンパスで再会。その後、鈴愛と律の絆に大きな影を落としていくという。「東京・胸騒ぎ編」での清の再登場がますます楽しみになってきた。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合で月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時の放送。BSプレミアムでは月~土曜午前7時30分~7時45分と午後11時30分~11時45分の放送。土曜の午前9時30分~11時には1週間分をまとめてオンエア。(text:cinemacafe.net)
2018年04月19日女優の永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)の第12回が、あす14日に放送される。9日より第2週「聞きたい!」を放送中。鈴愛(矢崎由紗)の片耳失聴が宣告されて以来、日に日に落ち込み、弱っていく晴(松雪泰子)。和子(原田知世)をはじめ周りの人たちはそんな晴を気遣うが、一向に元気になる気配はなかった。鈴愛は律(高村佳偉人)と共同制作したあるものを、晴や家族に披露する。それは、聞こえなくなった左耳の中で広がる楽しい世界を表現したものだった。時はたち、1989年。鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)は高校3年生になった……。ついに永野と佐藤が登場する第12回。鈴愛(永野)が絵を描くシーンと律(佐藤)がバスケをしているシーンの写真が公開された。4月2日から9月29日まで全156回を放送する同ドラマは、人気脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。(C)NHK
2018年04月13日「男は30歳から」とは、よく聞く。現在29歳の俳優・佐藤健の出演作品を振り返れば、『るろうに剣心』シリーズ、『天皇の料理番』、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など、偏りもなく、申し分のない主演作が並び、さらに大きなフィールドに立ち向かえる30代が期待できる。強い目力を持ちながら、愁いを帯びた表情が印象に残る、稀代の俳優・佐藤さんについて、記したい。■スカウトされて翌年には若手の登竜門「仮面ライダー」に出演高校2年生のときに原宿でスカウトされた佐藤さん。翌2007年、早くも初主演作として「仮面ライダー電王」の主人公・野上良太郎(仮面ライダー電王)役に抜擢。若手の登竜門「仮面ライダー」シリーズで、多くの俳優がスターダムに駆け上っていく図式に倣うように、ほどなく人気に火がついた。放送終了後、何度か映画化されたことからも明白だが、とりわけ佐藤さんの出演した「仮面ライダー電王」は、根強く熱いファンに支えられた。その後、いくつかのドラマに登場した佐藤さんが、広く世に知られたのが2008年に出演した話題のドラマ「ROOKIES」ではないだろうか。森田まさのりによる人気野球漫画を実写化した本作では、主演の佐藤隆太を筆頭に、市原隼人、小出恵介、城田優、中尾明慶、桐谷健太と、後に大ブレイクを果たす面々が揃った伝説のドラマともなった。当時、まだ若手俳優“群”としてギラギラしていた彼らは、頭ひとつ抜け出すべく、劇中の人物同様、切磋琢磨したことだろう。粒ぞろいの演者の中で、佐藤さんはドレッドヘアーになり、与えられた岡田優也役を好演、大きなインパクトを残した。勢いに乗り、この頃から、さらに出演作や主演作が増え始める。「ブラッディ・マンデイ」、「メイちゃんの執事」、「Q10」など、キリッとした眼光の鋭さや、華やかなルックスが際立つ作品が続く。■息を飲むように美しい…佐藤健の演技に心酔してしまうのはなぜ?そして、転機となったのは和月伸宏原作、累計発行部数が5,000万部を超える超人気コミックの映画化『るろうに剣心』の主演・緋村剣心役だ。いまだにテレビで放映されれば高視聴率をマークする評判の作品だが、映画化の第一報が公表されたときには、赤い長髪で頬に大きく十字の傷が入り「人斬り抜刀斎」の異名で恐れられていた幕末最強の剣士・剣心を、「線の細そうなイケメンの佐藤健」に託すのには荷が重いのでは、と不安のよぎる声も挙がったことを覚えている。されど、蓋を開ければ、コミックから抜け出してきたような外見の細かい構築はもちろん、見事な殺陣、軽やかな身のこなしを披露し、観客にも覚醒を促した。独特の「ござる」口調まで心地よく思えてくるほど、佐藤さんがストイックに作り上げた完璧な剣心に、誰もが心酔したのだ。結果、本作の興行収入は30億円を超え、世界からも注目されて大ヒット。全部で3作も続いた人気シリーズとなった。こうして、20代前半にして、佐藤さんは確固たる代表作を得て、若手俳優“群”では収まらない、抜きん出た存在となっていく。ほかの役者にない佐藤さんの得難い魅力について言えば、息を飲むように美しく、端正なルックスでありながら、そのオーラを全消しできることだ。格好よさなんて微塵も感じさせない普通の男、何なら地味な男ができることは、もしかしたら佐藤さん本人も、演じる面白さを見出しているのかもしれない。中でも、代表作となった『天皇の料理番』では頭をまるめ、コツコツと料理に励む男を演じ、調理シーンでは料理人さえ舌を巻く器用さを見せたし、エモーショナルな世界観が話題を呼んだ『世界から猫が消えたなら』では、別れた恋人をじっと思い続ける男を、透明感のある演技で包んだ。近年、「普通の男」を演じた最たるものが、第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の中原尚志役だ。■アカデミー賞優秀男優賞初の受賞…共演の土屋太鳳から「師匠」『64-ロクヨン-』などで知られる人間ドラマの名手・瀬々敬久監督による同作は、抗NMDA受容体脳炎という難病にかかり、6年にわたる長い昏睡状態の末、意識を取り戻した恋人・麻衣(土屋太鳳)を、献身的に尽くし、支え、結婚するまでの軌跡を綴った物語。とにかく、麻衣をずっと想い続ける一途な尚志という人間は、決して派手な見せ場があるような役どころではない。アカデミー賞授賞式において、撮影中の苦楽を共にした共演の土屋さんは、「本当に私にとっては最高の役者さんであり、師匠。こんなに才能があるのに努力し続けるなんて、本当に素晴らしい方」と評し、佐藤さんが照れる場面も。演じた感想を求められると、佐藤さんはこう伝えた。「病の婚約者を8年間待ち続けるという魅力的な役。周りの皆さんに引き立てていただきました。確かに、外から見ていると婚約者を待っている状態かもしれない。けど、意識不明かもしれないけど、一緒にいたんです。好きな人と一緒にいる、昏睡状態の彼女の隣でじっと座っているシーンが、最大のラブシーンになるといいなと思っていました」。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』でも、『世界から猫が消えたなら』でも、『るろうに剣心』シリーズでも、思えば、佐藤さんの表情は、愁いを帯びている。登場人物ごとに少しずつ変化する気持ちや喜怒哀楽が、物言わぬ大きな瞳に映し出される。何を大袈裟にするでもない、瞳の動かし方ひとつで訴えかける気持ちに、ひかれる。だから、佐藤さんの演じる役の虜になってしまう。■朝ドラほか話題作が続々今年に入っても、出演作は引きも切らない。現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」では、永野芽郁がヒロインを務める鈴愛の幼なじみ・律を演じる。現時点で(2週目がスタートしたばかり)登場はまだだが、「容姿端麗、成績優秀、クールな理論派」という人物紹介からでも、久々に正統派二枚目の佐藤さんを拝めそうだ。さらには、「恋愛の神様」北川悦吏子が脚本を手掛ける朝ドラということもあり、佐藤さんの口からキュンキュンの名台詞が発せられる予感さえある。映画の出演も目白押しで、『GANTZ』シリーズの原作・奥浩哉と佐藤信介監督の再タッグによる、GW公開の大型映画『いぬやしき』では獅子神皓役を演じるし、秋には『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が手掛ける、高橋一生との共演も話題の『億男』で三億円の宝くじを当てる一男役も控え、先々の楽しみも待ち受けている。役への真摯な向き合いがあるからこそ掴んだ、代表作の数々。30代の佐藤さんの出演作は、また新たな挑戦の連続となることだろうし、手綱を緩めない歩みが頼もしい。(text:Kyoko Akayama)
2018年04月12日笑福亭鶴瓶がゲストとステキな家族を求めて日本中を巡る“ぶっつけ本番”の旅番組「鶴瓶の家族に乾杯」。その4月9日(月)放送回に、この4月から放送が開始された連続テレビ小説「半分、青い。」に出演中の俳優、佐藤健がゲスト出演する。2007年「仮面ライダー電王」で注目を集めると、インパクトのあるドレッドヘアで体当たりした「ROOKIES」や「ブラッディ・マンデイ」、榮倉奈々、向井理、鈴木亮平といったいま第一線で活躍するメンバーが集結した「メイちゃんの執事」などのドラマに立て続けに出演。2010年には「龍馬伝」で大河ドラマ出演を果たし、映画『BECK』が大ヒット。「Q10」の主演などで一気にその知名度を高めた佐藤さん。その後も『るろうに剣心』シリーズに『バクマン。』『8年越しの花嫁』など幅広い役柄に挑み、「天皇の料理番」では代役なしで料理シーンをこなすなど演技派としても評価されるように。木梨憲武と共演した『いぬやしき』の公開も控えるなかでの朝ドラ出演ということで、ここに来て改めて各方面から熱い視線が注がれている。今回は鶴瓶さんと佐藤さんが「半分、青い。」の舞台になっている岐阜県の恵那市で“ぶっつけ本番旅”。旅の開始早々、地元にとても詳しい男性と出会った2人は街に「電信柱が1本もない」と聞き、それを確かめるべく歩き始める。一人旅となった佐藤は「半分、青い。」の撮影地となった商店街を訪問。お世話になった人々と再会、熱烈な歓迎を受けることに。その頃鶴瓶さんは岩村駅近くの料理店で出会った家族と話したあと、酒蔵へ向かう…。今夜はどんな旅が繰り広げられるのか!?お楽しみに。4月から放送が開始された連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品。永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛(すずめ)が、故郷である岐阜と東京を舞台に、高度経済成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。佐藤さんは鈴愛の幼なじみ萩尾律を演じている。今週は放送2週目となり、1980年、小学3年生になった鈴愛の左耳に異変が起き始める…というストーリーが展開する。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合で月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時の放送。BSプレミアムでは月~土曜午前7時30分~7時45分と午後11時30分~11時45分の放送。土曜の午前9時30分~11時には1週間分をまとめてオンエア。「鶴瓶の家族に乾杯」は4月9日(月)19時30分~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年04月09日「また連続テレビ小説に、さらに、初めての先生役としてなんて、うれしいです」 NHKのホームページ上にこうコメントを寄せたのは、97年後期の連続テレビ小説「甘辛しゃん」(同局)のヒロインを務めた佐藤夕美子(39)だ。佐藤は4月4日に放送された「半分、青い。」(同局)の第3話に出演。朝ドラ出演は実に20年ぶりだという。 佐藤はヒロイン・鈴愛の小学校の担任・豊島先生を演じる。前述のように女優人生で初めての先生役を演じた佐藤は、放送を待望していたようだ。 「放送が待ち切れない。台本を初めて手にした時、こんなにステキなお話が、どんな映像になるんだろうと、ワクワクしました」 続けて「撮影に入ると、不思議とあの頃の空気感と緊張感を思い出すものですね」とも明かし、佐藤は久々の出演を喜んだ。 ネットでは朝ドラファンから懐かしむ声が上がっている。 《キャストに佐藤夕美子が……甘辛しゃん!》《あれ、この先生は知ってるけど誰だっけと思ってたら、佐藤夕美子さんでしたか》《そうやん!なんか見たことある、誰だっけ?誰だっけな?と思ってたら佐藤夕美子だった!懐かしい》 佐藤はこの20年の間に、結婚と出産を経験した。現在2児の母であり、夫の出身地である山梨県に居を構えている。女優業では「半分、青い。」でも脚本を務めている北川悦吏子(56)の16年に放送されたドラマ「運命に、似た恋」(同局)に出演している。 「半分、青い。」には、14日の放送分まで佐藤の出演が予定されている。
2018年04月06日NHK連続テレビ小説『わろてんか』からバトンを受けとり、永野芽郁主演による新ドラマ『半分、青い。』がいよいよ4月2日(月)スタートします。脚本を手がけるのは『ロングバケーション』や『ビューティフルライフ』などで知られる恋愛ドラマの名手・北川悦吏子。朝ドラを手がけるのは初で、オリジナル脚本となります。ヒロインは、母親のおなかのなかにいるころから描かれるという驚きのはじまり。もしかしたら子どもの誕生から成長までママのように見守る展開となるのかもしれません。そこで放送が始まる前に、『半分、青い。』の見どころをチェックしながら、タイトルに隠された意味を考えてみたいと思います。■主題歌は星野源! あらすじをチェック舞台は、永野芽郁演じるヒロイン楡野鈴愛(にれの・すずめ)の故郷となる岐阜と東京。ちょっぴりうかつだけど、失敗を恐れない鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでの物語となっています。大阪万博の翌年である1971(昭和46)年に、楡野宇太郎(滝藤賢一)と妻・晴(松雪泰子)の間に生まれたのが鈴愛。幼少期は、毎日野山を駆け回る元気な子でしたが、小学生のときに、病気で片耳を失聴してしまいます。そんなハンディキャップを抱えつつ、鈴愛は、漫画家になる夢へとまい進していきます。数々のドジや失敗をやらかしても、ハンデを背負っていても、いろんな人に支えられながら、前向きに生きていくひたむきなヒロイン、鈴愛。まさに朝からパワーをもらえそうなドラマとなりそうです。さらに、主題歌「アイデア」を担当するのは、いまやアーティストとしても俳優としても絶大な人気を誇る星野源とくれば百人力。星野がNHKドラマに楽曲提供をするのも初となりますが、1日の始まりとなる朝にぴったりなアップテンポの楽曲に仕上がっているそうです!■ヒロイン永野芽郁の最大の武器とは?『半分、青い。』の第1週完成試写会に登壇した北川悦吏子が、胎児のシーンから描くことについて、最初は反対されたと明かしていました。「一週間やるつもりだったけど、お願いだから3日にしてくれと言われて」と笑いながら言っていましたが、実際には2日間で描かれるそうです。斬新なのは、その胎児に永野が声を当てたという点。もちろん、心の声という設定ですが、永野は「監督から“赤ん坊っぽく”と言われてけっこう悩みました」とのこと。かなりチャレンジングな試みだけに、仕上がりを見るのが待ち遠しいです。永野芽郁は、人気コミックの映画化『ひるなかの流星』や『帝一の國』、窪田正孝主演のドラマ『僕たちがやりました』などでヒロインを務めてきましたが、しっくりと物語になじむ演技力と、清涼飲料水のようなさわやかな笑顔が魅力です。余談ですが、『ひるなかの流星』で演じた役柄も“すずめ”で、名は体を表すという言葉どおり、すずめのような愛嬌(あいきょう)と愛くるしさが彼女の最大の武器です。■「子どもを自立させる」ための母の向き合いかた本作の前半では、「障がいをもつ子どもをどう自立させるか?」というのがサブテーマになりそうな予感。左耳を失聴してしまう鈴愛は、雨音が片側しか聞こえないことをおもしろがるようなポジティブであかるい性格の女の子。そして、それを支えるのはやはり母親なのではないでしょうか。松雪泰子演じる母親・晴は、怒ると怖い肝っ玉母ちゃんですが、じつは涙もろくてお人よし。子育ても一生懸命やるタイプだからこそ、鈴愛に障がいを負わせてしまったことに、とてもショックを受けたことでしょう。母親としてどこか後ろめたさを感じ、娘を心配しすぎるがゆえについつい言いすぎてしまう。ハンデがあるからこそ、鈴愛にはきちんと自立した人間になってほしい。子どもを育てるときに、だれもが感じる過保護と過干渉の葛藤に、晴がどう向き合っていくのか。そしてそんな母の下で、子どもはどのように愛情を受け取り、ハンデを乗り越えていくのか、とても気になるところです。一方、滝藤賢一ふんする父・宇太郎は、“朝ドラあるある”の優柔不断で能天気なダメおやじキャラ。何かとヘマをやらかしてしまう鈴愛は、父親の血を引いている!? 晴によく怒られている宇太郎ですが、夫婦仲は安泰のよう。母と娘がぶつかったときも、宇太郎が良い感じでクッションとなるようで、意外と包容力を持ち合わせた父親のようです。子育てはまさに夫婦二人三脚。この2人のバランスこそが子どもに与える影響の大きな要となってくる予感がします。■佐藤健、豊川悦司のイケメン枠に、ブレイク候補が追加か朝ドラといえば、目の保養となるイケメン枠は不可欠な存在。明るくて朗らかだけど、壁にぶち当たってばかりの鈴愛は、王道の“ほっとけない系ヒロイン”。ということは、頼もしい助っ人は不可欠となります。今回の相手役は、マストイケメンかつ実力派俳優、佐藤健です。佐藤が演じるのは、鈴愛の幼なじみ・萩尾律役ですが、意外にも彼は朝ドラ初登板です。律は、鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみで、お互いのことをだれよりも理解しあっているという役どころ。しかも容姿端麗、成績優秀というクールな知性派ながら、繊細さを兼ね備えているというおいしすぎるキャラクター。この時点で設定勝ち、キャスティング勝ちなので、いまから心がざわつきます。さらに、ダンディなイケメン枠として、豊川悦司がスタンバイ。演じるのは、鈴愛の師となる少女漫画家・秋風羽織役。トヨエツといえば、北川脚本のドラマ『愛していると言ってくれ』で、聴覚障がい者の画家を演じ、女性陣をメロメロとさせたほどの手腕の持ち主。鈴愛は、片耳だけの聴覚障がいですが、もしかしたら永野がトヨエツに役作りでのアドバイスなんかを求めたりしたのかも!? 想像するだけでもニンマリしてしまいます。さらに秋風自身はどうやら相当偏屈な男のようで、2人がどんなふうに火花をちらしていくのかドキドキします。また、朝ドラでチェックすべきは、青田買いのイケメン兄弟枠。今回、鈴愛の1つ違いの弟・楡野草太役に投入されたのは、朝ドラ初出演のフレッシュな若手俳優・上村海成。草太は、思い立ったら即行動の姉とは対照的で、石橋をたたいて渡る慎重なタイプ。楡野家のなかではだれよりも冷静な判断が下せ、しかも勘がよくて気が利くというモテ男。彼は永野と同じ「nicola」のモデル出身で、ルックスは太鼓判が押されたブレイク候補生!■タイトルに隠された意味とは?雨上がりの青空を見て「半分、青い。」とつぶやくヒロイン鈴愛。この言葉は、片耳の障がいを抱えながらも後ろ向きにならず、明るくものごとをとらえて生きようとする、鈴愛のたくましさの表れでもあるのでしょう。また、そうあってほしいという願いもこめられているのではないかと。もしかしたら愚痴が言いたくなる日でも、雨の朝でも、「半分、青い。」と思えれば、気持ちを切り替えられそうな気がします。いまくじけている人、つらいことがある人への「今日も一日がんばろう」というエールとなるかもしれませんね。『半分、青い。』4月2日(月)放送開始NHK総合(月~土)午前8時~8時15分公式サイト:
2018年04月01日4月2日にスタートするNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)に出演する女優の永野芽郁と志尊淳が31日、横浜アリーナで開催中の「マイナビ presents 第26回 東京ガールズコレクション 2018 SPRING/SUMMER」(以下TGC)に出演した。シークレットゲストとして、ヒロイン・楡野鈴愛を演じる永野が登場。そして、鈴愛の師となる少女漫画家のアシスタント仲間で、ゲイの美青年・藤堂誠を演じる志尊淳も登場した。2人は「NHK SPECIAL STAGE」と題した、NHKの新番組『チコちゃんに叱られる』と連続テレビ小説『半分、青い。』のコラボステージに登場。『チコちゃんに叱られる』の番組キャラクターの女の子、5歳のチコちゃんと共にランウェイを笑顔で歩いた。永野は「初めてここにお邪魔して、こんなにキラキラしてるんだなと。スターになった気持ちで楽しかったです」と感想を語り、「鈴愛が岐阜から東京に出て成長していく物語ですが、家族や友達だったり、いろんなものが詰まっている作品になっています。あと2日で始まりますので、みなさんぜひ見てほしいです」と作品の魅力をアピール。志尊は、初めての朝ドラ出演について「たくさんの方々に見ていただけるのでうれしいです」と喜びを語り、「僕は東京編で出てくる。後に芽郁ちゃん演じる鈴愛と戦友という形になっていくので、少しでもサポートできたらなと思っています」と意気込みを伝えた。同ドラマは、人気脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。故郷の岐阜県と東京を舞台に、失敗を恐れないヒロイン・鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。
2018年03月31日女優の永野芽郁が3月9日(金)、NHK放送センターにて行なわれた連続テレビ小説「半分、青い。」第1週完成試写会に松雪泰子、滝藤賢一、矢崎由紗、脚本家の北川悦吏子、制作統括の勝田夏子プロデューサーと共に出席した。■胎児からの成長を描く斬新な朝ドラ!本作は、連続テレビ小説第98作。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度経済成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。第1週目は、永野さん演じる鈴愛(すずめ)の誕生から幼少期の姿が描かれるが、永野さんはお腹の中の胎児である鈴愛の心の声を務めるという不思議な経験をしたという。「監督から『赤ちゃんっぽく』とオーダーがあったのですが、良く分からなくて悩みました」と苦笑いを浮かべていたが「とにかく演じてみたら『良かったよ』という声をいただいたので『これでいいんだ』と思ってやりました」と初めての体験の感想を語った。生まれる瞬間ではなく、胎児のときから鈴愛を描くというのは、脚本家の北川さんのこだわりだったようで「難しいことを役者さんや現場のチームにはお願いしてしまったと思いますが、ちゃんとした形で描いていただけました」と製作チームを絶賛すると「私も第1週目を拝見したのですが、本当に好きで8回ぐらい観てしまいました。こういう船出ですごく良かった。この1週目を力にこれからも書き続けたい」と力強く語っていた。■「やってまった」は流行るか!?劇中、幼少期の鈴愛を演じた矢崎さんは、「しまった!」という場面で「やってまった」という印象的な言葉を使っているが、永野さんは「私は流行らせようという気持ちはないのですが、周囲にはそんな思惑もあるようで…大事に使っていきたいです」と笑顔を見せる。鈴愛の母親・晴(はる)を演じた松雪さんは「鈴愛の元気で明るさルーツとなる家族の一員として、しっかり表現するのが任務だなと思っています」と気を引き締めると、鈴愛の父親・宇太郎(うたろう)を演じる滝藤さんも「大満足、感無量の第1週目でした。タイトルバックを含めて、とっても素敵な一日のスタートが切れるような作品になると思います」と期待をあおっていた。■星野源さんの主題歌「アイデア」を永野さんも北川さんも絶賛!また、星野源さんが担当する主題歌「アイデア」について、永野さんは「最初は源さんが担当することは知らなかったのですが、もともとすごく源さんの曲が好きだったので、主題歌になればいいなと思っていたんです。だから、本当にビックリしました」と主題歌決定の話を聞いたときの感想を述べると「素敵な曲なので(タイトルバックある笑顔の撮影のとき)負けないような笑顔を撮れたらと思って臨みました。いい笑顔が撮れたのかなと思っています」と自信をのぞかせる。北川さんも「主題歌は作品の世界観を決定づけるものなので、すごく話し合いました」と語ると「源さんに素敵な曲をいただき感無量です。とてもいい曲ができてよかった」と満面の笑顔を浮かべていた。連続テレビ小説「半分、青い。」は2018年4月2日(月)~2018年9月29日(土)全156回放送予定。(text:cinemacafe.net)
2018年03月09日北川景子(31)が3月2日、「あさイチ」(NHK総合)に出演。“自暴自棄だった”という下積み時代について語った。 06年に公開された映画「間宮兄弟」で映画デビューを果たした北川。しかし同作のオーディションを受けるまで、100本近く“落選”したそうだ。北川は当時を回想する。 「また今日もダメなんだろうな……って思って。いま思えば自暴自棄になっていたのかも」 同作のオーディションにも「どうせダメだから」という投げやりな気持ちで挑戦していたことを明かした。 「自己アピールとかはほとんどしなかったですね。そこでアピールした方が受かるとか思ってやっててもずっと無駄だったから、自分らしく、私はこういう人間です!みたいな感じで」 実は北川が自暴自棄だったのは“下積み”をしていたから、という理由だけではない。08年8月、雑誌のインタビューで明かしている。当時の北川はまだ学生であり、「あと1回休んだら単位を落としてしまいそうな、大事な授業があった」そうだ。しかし事務所に勧められたので、大切な授業を休んでまで会場に向かったが――。 「(オーディションの)時間がすごく延びていて、授業を受けた後に来ても間に合う時間だった(笑)」 「授業を受けておけばよかった」という後悔で“自暴自棄”になってしまったそうだ。 オーディションが始まってからも「ブルー」だったという北川。森田芳光監督(享年61)から「『俺のこと誰だか分かる?』って聞かれても、『分かりません。私に自己紹介してください』みたいな受け答えをしてしまった」と明かしている。しかし監督は「森田です」と答えたそうだ。 「『君は何で今、不機嫌なの』って(笑)。脚本について意見を聞かれて、『この役は私じゃないと思います』って言ったら別の役(“夕美”役)をやることになったんです」 北川はそれ以来「『この子だったら合う』って、“人”としてキャスティングしてくれた」と、森田監督を尊敬するようになったそうだ。 「そうやって幅広くキャスティングしてるから、本当に映画を愛してるんだなって」 「あさイチ」でも森田監督との出会いが、仕事を続ける動機だと語った。 「親とか家族だけじゃなくて、森田監督にも成長した姿をお見せしたいと思うようになれた。出会えたことは大きかった。このために(オーディションに)落ち続けたんだと思いました」
2018年03月02日株式会社コーセーはメイクアップブランド『エスプリーク』の新商品「エスプリーク リッチクリーミー ルージュ」の発売に伴い、北川景子さんを起用した新TV-CM、コーセー「くちびる、もっと、わがままに」篇のTVCM放映に先駆け、2月16日(金)よりオフィシャルサイトにて先行配信。鮮やかな発色とリッチなうるおいが特徴の「エスプリーク リッチクリーミー ルージュ」の魅力、北川さんの「反則技の笑顔」と「艶やかな唇」を、一足先にチェックして。 コーセー エスプリーク 「くちびる、もっと、わがままに」篇2月16日(金)よりオフィシャルサイトにて先行配信2018年3月16日に『エスプリーク』より、新商品「エスプリーク リッチクリーミー ルージュ」が登場。この発売に合わせ、2018年3月21日(水)~全国で、北川景子さんが出演する新TV-CMー 「くちびる、もっと、わがままに」篇が放映開始。オフィシャルサイトでは、2月16日(金)より先行配信されます。彼女の持つ女性らしさと、鮮やかな発色とリッチなうるおいが特徴の「エスプリーク リッチクリーミー ルージュ」の魅力をいち早く見られるのはここだけ。“北川景子”の「反則技の笑顔」と「艶やかな唇」に注目CMの見所は、なんといっても北川景子さんの魅力的な唇を、より鮮やかに染めるルージュの発色。そして、普段は見れない表情を覗かせる北川さんです。「エスプリーク リッチクリーミー ルージュ」をつけた艶やかな唇が印象的な北川さんが、部屋の中でポーズを決め、鏡の前でルージュを引き直します。くるくると変わる北川さんのセクシーかつキュートな表情は必見。ウインクや、ルージュを回すしぐさ、いたずらっぽい笑顔など、素敵なシーンが盛りだくさん。TV-CMはどんどん流れて行ってしまうけれど、オフィシャルサイトであれば、気になるシーンを何度でも再生可能です。CM 概要【内 容】 「エスプリーク リッチクリーミー ルージュ」をつけた北川景子さんが、部屋や鏡の前で次々とキュートでセクシーなポーズ・表情を披露。【タ イ プ】 15 秒【出 演 者】 北川景子【掲載開始】2018 年2月16 日(金)~オフィシャルサイトにて掲載開始/2018 年3月21日(水)~全国にて放映開始「エスプリーク」オフィシャルサイト ※画像はイメージです。※スマートフォンでの閲覧も可能「エスプリーク」オフィシャルサイト「くちびる、もっと、わがままに」篇と、「エスプリーク」ブラ ンドのコンセプトや全商品ラインナップ情報の閲覧ができます。CM ソングは久保田利伸さん書き下ろし楽曲「You Go Lady」CM ソングは、シンガーソングライターの久保田利伸さんが書き下ろしたオリジナル楽曲「You Go Lady」。気分が上がり思わず体が動きだしてしまうような、女性を応援するアップテンポな楽曲です。CM内で見せる北川景子さんの美しい姿は、歌詞にもある「反則技の笑顔」そのもの。久保田利信さんプロフィール静岡県出身 `86 年デビュー。独自の音楽スタイルを世に送り出し、卓越 した歌唱力、リズム感、作品力で大きな支持を得る。15 作のアルバム、 米国を中心とする海外で 3 作を発表。代表作「Missing」「LA・LA・LA LOVESONG」「LOVE RAIN~恋の雨~」「Bring me up!」など多数。久保田さんコメント“女子たちよ、遠慮なくいっちゃってください!”という気持ちを込めて「You Go Lady」というタイトルをつけました。 北川景子さん出演の「ESPRIQUE」CM 映像に大きく触発されて Happy で Funky な曲ができました。 レコーディング中に思いました。“今年はもてちゃうな~”と。北川景子さんプロフィール【生年月日】 1986年8月22日【出 身 地】 兵庫県神戸市【身 長】160cm【血 液 型】 0型【趣 味】 読書【特 技】 水泳 『エスプリーク』新商品情報エスプリーク リッチクリーミー ルージュ発売日:2018年3月16日/参考小売価格:各2,300 円(税抜)スティックの発色と色持ち、リキッドのうるおいと軽いのび広がりを実現した、新感触ルージュです。唇をふっくらととのえ、つけたての色・うるおいがつづきます。全10色ハニーベージュ(BE370)、スキンベージュ(BE371)、ピンクベージュ(BE372)、 レッド(RD470)、ローズレッド(RD471)、ローズ(RO670)、チェリーローズ(RO671)、 ミルキーピンク(PK870)、ブライトピンク(PK871)、レディッシュピンク(PK872) ・エスプリーク グロウ アイヴェール発売日:2018年3月16日(限定色追加発売)/参考小売価格:各1,200 円(税抜)ツヤと立体発色で、大きな目もとを彩るリキッドアイカラーから、フレッシュな爽やかさを 楽しめる、春夏の限定色が登場。限定色のテーマは、幸せがはじける 「 Radiant Shower」。まばゆいばかりの美しさの中にやさしさと奥行きをプラスする、女性らしいカラーコレクションです。限定4色サニーオレンジ(OR230)、サンドベージュ(BE335)、 ミントグリーン(GR730)、ブロッサムピンク(PK831)
2018年02月16日《クレマチス》2017年、木に彩色©Suda Yoshihiro/Courtesy of Gallery Koyanagi本物と見間違えるほどに精巧な花や草木の彫刻作品をインスタレーションで発表し、国内にとどまらず海外でも高い評価を受けている気鋭の美術作家、須田悦弘の展覧会「須田悦弘 ミテクレマチス」がヴァンジ彫刻庭園美術館にて開催される。独学で木彫の技術を身につけた須田は、薄い花びらや葉、細い蔓などを朴の木から繊細に彫り起こして彩色し、さまざまな植物を制作してきた。たった一輪の花や小さな雑草の作品が置かれることで空間全体の見え方が大きく変わり、私たちに新鮮な驚きをもたらす作品は、見ることそのものの意味を静かに問いかけているようだ。本展では、これまでも須田が関心を持って制作していたクレマチスを中心に、多数の最新作を展示。園芸品種としての歴史や、造形的な美しさへの関心から、対象を深く観察し作られる須田のクレマチスは、美に対する私たちの感性を刺激してやまない。さらに、作品と美術館の空間が密接に関係づけられる須田のインスタレーションという展示方法によって、ここだけでしか体験できない展示が生み出される。季節ごとに庭園を彩るクレマチスガーデンを併設する同美術館。春から秋にかけて約半年間の会期中、庭園ではさまざまなクレマチスが咲き、美術館と庭園の両方でクレマチスの競演を楽しめるだろう。なお、4月22日の15時から16時半に作家本人によるオープニングトーク、毎月第2・第4土曜日の15時15分からは学芸員によるギャラリートークが開催される他、今夏には作品の制作風景を特別公開予定。【展覧会情報】須田悦弘 ミテクレマチス会期:4月22日〜10月30日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘 347-1時間:10:00~18:00(4~8月)、10:00~17:00(9・10月)(入館は閉館の30分前まで)休館日:水曜日(5月2日、8月15日は開館) 入館料:大人 1,200円(1,100円) 高・大学生 800円(700円) 中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金【イベント情報】須田悦弘、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)によるオープニングトーク日時:4月22日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館時間:15:00〜16:30定員:100名(全席自由・要予約)料金:当日の入館料のみ予約方法:電話にて受付(055-989-8785)※水曜休
2018年02月14日永野芽郁と佐藤健が1月18日(木)、NHK放送センターで行われた、連続テレビ小説第98作「半分、青い。」スタジオ取材会に出席した。昨年10月に岐阜県でクランクインして約2か月が過ぎたが、佐藤さんは「手応えを感じまくっています。永野さんはきっと大スターになります。期待してもらって大丈夫です」と熱弁を振るった。■永野さん「スターに『スターになれる』といわれたからなれるのかな…」「半分、青い。」は、故郷である岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン・鈴愛(すずめ)が、高度経済成長期の終わりから、現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品としても注目を集めている。鈴愛の幼なじみ萩尾律を演じる佐藤さんは「まず台本を読んで、鈴愛というキャラクターが大好きになりました」と語ると「正直、誰が演じても鈴愛という人物の魅力があるので、ブレイクするのかなと思っていたのですが、実際お芝居している永野さんは、鈴愛そのもので、シンクロ率100%。堂々としているし、怖気づかない。自分のペースでお芝居ができる人」と賞賛が続いた。そんな佐藤さんの「大スター」発言に「なに言っているんでしょうね」と照れ笑いを浮かべていた永野さんだったが「スターの佐藤さんに『スターになる』と言っていただけたので、スターになれるのかなと期待しています。佐藤さんは本当に安心感があり、いい意味でお芝居のとき、なにも考えないでいられます」と語っていた。■岐阜弁に奮闘中!「最近では友だちとの会話でも…」前半は岐阜が舞台での撮影が続き、岐阜弁での演技にも注目が集まるが、永野さんは「2か月経ってようやく岐阜弁に慣れてきました。ダメ出しもいっぱいされていますが、最近では友だちとの会話でも岐阜弁になってしまうのです」と役になりきっていることを明かすと、佐藤さんは「キャラクターによって岐阜弁の強さが違うんです。そういった細かな部分にも北川さんの脚本へのこだわりを感じています」と語っていた。そんな北川脚本に制作統括の勝田夏子氏は「筆力が圧倒的。どうしてこんなシーンが書けるのだろうと思うシーンがたくさんあります。主人公は片耳の聴力が失われていますが、シビアな局面での人間の描き方が北川さんらしいオリジナリティに溢れています」と期待を煽っていた。連続テレビ小説「半分、青い。」は4月2日(月)よりNHKにて放送開始。全156話。(text:cinemacafe.net)
2018年01月18日雑誌「ViVi」の専属モデルや女優として活動する古畑星夏が、4月より放送スタートする永野芽郁主演・連続テレビ小説「半分、青い。」に出演することが決定。古畑さんは、今作で朝ドラ初出演を果たすこととなる。■4月放送「半分、青い。」あらすじ連続テレビ小説第98作となる同作は、脚本家・北川悦吏子によるオリジナル作品。大阪万博の翌年、1971年に生まれ、小学生のときに病気で方耳を失聴したヒロイン・鈴愛(永野さん)が、持ち前のユニークな感性を生かして少女漫画家を目指し、バブル真っ只中の東京でもまれ、結婚や出産、離婚を経験する人生を描いていく。永野さんのほかにも、鈴愛の両親役で松雪泰子と滝藤賢一、鈴愛の幼なじみ・萩尾律を佐藤健が演じるほか、中村雅俊、原田知世、谷原章介、風吹ジュン、余貴美子、矢本悠馬らが参加する。■モデルだけでなく、女優としても躍進中の古畑さんが朝ドラ初挑戦今回本作に出演が決定した古畑さんは、モデルとして活動しつつ、昨年『東京喰種トーキョーグール』『銀魂』『一週間フレンズ』「コウノドリ」など女優としても映画やドラマに出演。また、「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」では、”ワケあり”妊婦役で月9初出演も果たした。役どころは、佐藤さんと電撃的な出会いをする美少女・伊藤清朝ドラ初出演となる今作での役どころは、高校時代に弓道部の交流試合で鈴愛たちの通う高校を訪れ、律(佐藤さん)と電撃的な出会いをする美少女・伊藤清(いとう・さや)。互いに運命を感じつつも一期一会に終わると思いきや、上京後大学のキャンパスで再会し、急速に接近。鈴愛と律の絆に大きな影を落とす、重要な役どころだ。古畑さんよりコメント到着古畑さんは、「初めての朝ドラ出演という、新年早々新しいご報告ができてとても嬉しく思います」と喜び、「清は少し謎めいた子で、律と運命?の出会いをします。回が重なるにつれて、鈴愛や律との関係性がどんどん面白くなっていくので、責任を持って最後までやり遂げたいです。いままでの朝ドラには出てこなかったタイプの“魔性の女”登場で、朝ドラの概念をもひっくり返せる存在になれればなと(笑)」と意気込み。また、「弓道がキーとなってくるので、弓道練習も頑張りました!」と役作りで弓道を特訓したという古畑さん。弓道美女がどう恋愛模様をかき乱すのかも注目どころのようだ。2018(平成30)年前期連続テレビ小説「半分、青い。」は4月2日(月)よりNHKにて放送(全156回予定)。(cinemacafe.net)
2018年01月10日一年の世相を表す「今年の漢字」が「北」だったことを受け、映画レビューサービス・Filmarks(フィルマークス)が3,000万件以上の映画レビューデータ(12月12日時点)をもとに、レビューに「北」という単語が最も多く使われている映画を抽出、独自のランキング結果をこのほど発表した。1位は妻夫木聡とニセ夫婦役を演じた北川景子出演の『ジャッジ!』。同じく北川が女子高生役を演じた『パラダイス・キス』も4位にランクインした。また、北野武監督・出演作の4作品がトップ10入りし、中でも最上位の『龍三と七人の子分たち』は最近の上映作品でレビュー数が多かったことや、「北野武映画というよりはビートたけし映画」といった内容のコメントが多く、その説明をするために「北」が頻出した。6位の『レッド・ファミリー』は、キム・ギドク氏の製作・脚本作。北朝鮮工作員による擬似家族と隣人の韓国人家族の交流をコミカルに描き、朝鮮半島が抱える問題を浮き彫りにした。3位の『シンプル・シモン』は一見「北」とは無縁にも思えるが、スウェーデン発の"北"欧のビジュアルセンスについて語るレビューが多数。「北欧ならではの色使い」「北欧感のあるポップさやインテリアがいい」など、洋画ナンバー1の「北」映画になった。また2作品がランクインした『マッドマックス』は、『北斗の拳』のモデルとなった作品であることが主な理由。8位の『マッドマックス2』と5位の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の件数を足すと1位を超える558件に達し、ウラ「北」映画ナンバー1に。そのほか、「南北戦争」「北海道」「堀北真希」「北斎」などのキーワードがあり、北川悦吏子監督・脚本で北乃きい主演の『ハルフウェイ』は13位に。北野監督作は、16位(『その男、凶暴につき』)と20位(『アウトレイジ ビヨンド』)にもランクインした。○■「北」映画ランキングTOP101位『ジャッジ!』(503件)2位『龍三と七人の子分たち』(470件)3位『シンプル・シモン』(451件)4位『パラダイス・キス』(338件)5位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(334件)6位『レッド・ファミリー』(253件)7位『アウトレイジ』(242件)8位『マッドマックス2』(224件)9位『ソナチネ』(203件)10位『Kids Return キッズ・リターン』(201件)11位『ヘイトフル・エイト』(188件)12位『しあわせのパン』(182件)13位『ハルフウェイ』(175件)14位『かもめ食堂』/『白夜行』(171件)16位『その男、凶暴につき』(170件)17位『麦子さんと』(158件)18位『百日紅 Miss HOKUSAI』(155件)19位『日本で一番悪い奴ら』(146件)20位『アウトレイジ ビヨンド』(145件)(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED(C)2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会(C)2014「ジャッジ!」製作委員会
2017年12月15日永野芽郁がヒロインを演じ、来年4月より放送される連続テレビ小説第98作目「半分、青い。」。この度、本作の新たな出演者が発表され、あわせてコメントも到着した。“恋愛の神様”北川悦吏子が脚本を務める注目作「半分、青い。」は、大阪万博の翌年の1971年に生まれ、小学生のときに病気で方耳を失聴したヒロイン・楡野鈴愛が、持ち前のユニークな感性を生かして少女漫画家を目指し、バブル真っ只中の東京でもまれ、結婚や出産、離婚を経験する人生を描いていく物語。今回発表されたのは、ヒロイン鈴愛(永野さん)の故郷、岐阜で彼女を取り巻く新たな出演者たち。すでに、ヒロインの同級生、西園寺龍之助役に矢本悠馬、同じく同級生の木田原菜生役に奈緒が決定していたが、今回この2人の両親役のキャストが決定。まず、矢本さん演じる鈴愛の同級生・ブッチャー(西園寺龍之介)の父・満を演じるのは、「相棒」シリーズでお馴染みの六角精児。母・富子を女優・広岡由里子が演じる。不動産会社を経営し、町の土地をたくさん所有している梟町きってのお金持ちという役どころの六角さんは、「実際に自分が生きた時代をさかのぼって味わえるというのは、とても楽しみで興味深いです。さまざまなことがイケイケのにぎやかな時代、バブリーに演じたいです」と意気込み。広岡さんは、「幼少期にしか出演しないのですが“昭和のザーマスおばさんという楽しい役”でなんとか後半まで潜り込みたい」とコメントを寄せている。そして、奈緒さん扮する鈴愛の同級生・菜生の父で、ふくろう商店街の洋品店「おしゃれ木田原」の心優しい主人・五郎を演じるのは、「名探偵コナン」(小嶋元太/高木刑事役)でお馴染み、また大河ドラマ「真田丸」にも出演し俳優としても活躍する声優・高木渉。ことあるごとに鈴愛の母・晴や、律の母・和子と集まり、うわさ話に花を咲かせる菜生の母・幸子を「ひよっこ」にも出演していた池谷のぶえに決定。今回が連続テレビ小説初出演となる高木さんは、「出演が決まっていまはうれしさと緊張感でいっぱいです。撮影しながらどんな家族になっていくのか、これからとても楽しみです」と現在の心境を明かし、「精いっぱい五郎を演じて、池谷さん、奈緒さんと一緒におもしろい木田原家を作っていきたいと思っております」とコメント。また池谷さんも「鈴愛たちの生まれ年(1971年)が自分と一緒で、とてもワクワクします。脚本の言葉たちがキラキラしていて、早く続きが知りたくなる展開で、これから作品として立体的に立ち上がるのがとても楽しみです」と話している。さらに、今回で3回目の朝ドラ出演となる矢本さんは、「1回目はお金持ちのボンボン。2回目もお金持ちのボンボン。そして今回、お金持ちのボンボン!ことわざのような展開に運命感じてます(笑)西園寺龍之介ことブッチャー!名前負けしないように頑張ります」と気合十分。奈緒さんも「みんなの恋の行方は?木田原家は梟町のファッションアイコンとなれるのか?お話を楽しみながら、にぎやかな皆さんについていけるように頑張ります!」と意気込みを語っている。平成30年度前期 連続テレビ小説「半分、青い。」は2018年4月2日(月)~9月29日(土)NHKにて放送(全156回予定)。(cinemacafe.net)
2017年11月24日