投稿者さんが働く幼稚園には、友人の娘さんが通っています。遠足でなかなかお弁当を食べられない友人の娘さんに対し、主任の先生が衝撃的なことを言い……。今回は、実際に募集した「お弁当トラブルエピソード」をご紹介します。かわいいキャラ弁を……私が働いている幼稚園のお話です。働いているのが地元ということもあり、友達の娘が通っています。私の友達の娘が実際に先生に言われたエピソードです。遠足の日に、ママがかわいいプリンセスのキャラ弁を作ってくれたそうです。お弁当を食べる時間になっても、かわいくてなかなか食べられなかったそう。元々小食なのと、もったいなくて食べるのにかなり時間がかかったそうで……。すると総括主任の先生に「キャラ弁なんて作ってもらうから」と言われたそうです。小食な娘のお弁当をすごく工夫している友人だったので、その言い方はひどすぎるなと思いました。(35歳/保育士)先生の一言に衝撃……なかなかキャラ弁を食べられなかった友人の娘さんに対して、主任の先生が衝撃的なことを言って驚いたという体験談。皆さんはこのエピソード、どう感じましたか?※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年01月12日「家庭料理は、ご飯を炊いて、具だくさんの汁ものを作れば十分」という、『一汁一菜』の食事スタイルを提唱している、料理研究家の土井善晴先生。Twitter上でたびたび公開される味噌汁の写真が話題を呼んでおり、多くの人が柔軟な料理の発想に驚かされてきました。2023年1月9日に投稿されたのは、『正月明け』を感じさせる1枚。土井先生が食べた味噌汁の中に入っていた、具材は…。ひと椀に守られた自由お味噌汁有限の無限を幸いと知る pic.twitter.com/AbebE5PUnS — 土井善晴 (@doiyoshiharu) January 9, 2023 卵焼きとあんこの餅が入った、味噌汁!意外な組み合わせですが、味噌あんもあるので、甘さとしょっぱさが絶妙なバランスで共存し、おいしいはずです!正月に、あんこと餅の汁粉を食べる人は多くいるでしょう。材料が余った時、どう消費するかと迷いがちですが、これなら手軽に食べられそうですね。投稿には「昔おばあちゃんがお餅の味噌汁を作ってくれたのを思い出した。懐かしい」「お味噌汁の世界は、深くて楽しい」「おいしそう!意外だけどこれもアリですね。真似してみます」などのコメントが多数寄せられていました。味噌汁の具材の組み合わせは、無限。土井先生の自由な試みから、和食の面白さを改めて気付かされます。[文・構成/grape編集部]
2023年01月11日寝正月で過ごしていた人にとって、休み明けは心身がキツくて当然かもしれません。そこで中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、正月ボケを軽減し、気力アップにつながる方法を教えてくれます!正月ボケでカラダがだるさを感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 194今年もそろそろ世の中が動き始めますね。長期休暇でやる気は十分チャージできたでしょうか?2023年も実りある充実した一年にしたいなと考えながら横になってしまうという、気持ちに行動が伴わないということはないでしょうか。とはいえ、年末年始の休みをゴロゴロ、ヌクヌクとリラックスしながらゆっくりしていた日々から急にテキパキと動き出すのは酷なことですよね。そこで、今週は新年を清々しく過ごし、今年の目標に向かって真っすぐ行動し始めることができるように後押ししてくれる食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、正月ボケを軽減し、気力アップにつながる食薬習慣久々にのんびりできた人も多いのではないでしょうか。両親や親せき、地元の友人などと久しぶりに会ったり、美味しいものを食べたりとリフレッシュできたことだと思います。ただ、急に日常に戻り、一年の初めだからとやる気100%で走り始めるにはちょっと無理がありますよね。お正月にだるくなるのも冬の風物詩の一つではないでしょうか。ですが、それなりにだるくなったりやる気がなくなったりする理由はあります。一日の歩数は1万歩なんてほど遠く、夜更かししてしまい、朝はゆっくり起きて、起きている時間は横になっているか食べているかという生活スタイルになってしまうことも多いのではないでしょうか。もしそうだとしたら、人間のカラダとしてだるくなってしまうのは仕方のないことかもしれません。また、年末からの食べ続けで胃腸や肝臓が疲れてしまっていることもありますよね。多くの人が、一年の始まりだから全速力で突っ走ろう!なんて次元には至ることはできないと思います。漢方では、この動かず、偏食して、夜更かしして疲れやすくなっている状態を『腎陽虚』と考えます。睡眠のリズムが乱れたり、日光に当たらない日々は『腎』の働きを低下させ、動かず偏食しているとカラダのエネルギーである『陽』が不足すると考えます。そこで、今週は気力アップのために『腎陽』を食薬で補っていきましょう。食べるとよい食薬は、【カレー風味の鱈のムニエル】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:カレー風味の鱈のムニエル】作り方は簡単です。鱈に塩、胡椒とカレーパウダーと、おからパウダーか高野豆腐を擦りおろした粉などをまぶして、両面を焼いてレモン汁を絞ったら完成です。【鱈】冬に不足しがちなビタミンDが豊富で、免疫や骨密度の低下の予防に役立つため『腎』の働きを助けてくれます。また、『陽』を補うタウリンやビタミンB群、タンパク質なども豊富なので、正月のだるさを優しくサポートしてくれます。【カレーパウダー】複数のスパイスの複合体であるカレーパウダーは、血流を促しカラダを温めたり、消化の働きを高めたり、やる気アップを手伝ったりと冬に必要とする効能を兼ねそろえている『陽』を補う食材です。保存食が多いこの時期はカレーパウダーで味変させると味覚的にも体調的にもプラスになりますね。一年の始まりは、できるだけ元気に明るく前向きな姿勢ですごしていきたいですよね。心とカラダのオンオフがしっかり切り替わらずに困っている人は、気合だけでどうにかしようとはせずにカラダの中から整える努力をしてみましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©emma/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages文・大久保愛
2023年01月07日疲労がどっと出やすくなる頃です。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、心とカラダに元気をチャージする簡単な方法を教えてくれます!最近、特に疲れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 193仕事納めも近づき今年もゴールが見えてきましたね。ただ、ほっとするのも束の間に年越し準備や帰省の準備なども忙しくなります。息をつく間もないのが師走ですね。そろそろ、今月だけではなく1年の疲れがどっと出始めている人も多いのではないでしょうか。皆さま、今年一年も本当にお疲れさまでした。自分にエールを送りたくなりますよね。今年の残り時間は、そんな頑張った心とカラダの疲れをリセットして、気持ちよく新年を迎える準備をする時間にもしていきたいですね。ということで、今週は心とカラダに元気をチャージする食薬習慣を紹介していきます。今週は、心とカラダに元気をチャージする食薬習慣朝起きると寒い、眠い、だるいの3拍子が揃い始める時期だと思います。ただ、今年もまだまだ忙しい人が多いのではないでしょうか。毎日に疲れてしまい、朝は起きられなくて朝食を抜いたり、昼はぱっと食べられるもので済ませたり、夕飯は遅い時間になってしまったりと食事の内容とリズムが崩れてしまいやすいですよね。栄養のバランスが乱れ気力が低下してしまうことが考えられます。さらに、寒さからカラダを動かす習慣が減ってしまうことで基礎代謝の低下につながってしまったり、寝る時間が遅くなってしまうことでカラダの修復が思うようにできていなかったり、ストレスが積み重なることで自律神経が乱れてしまったりと、心とカラダの疲れを感じさせる原因が地道に蓄積していきます。漢方では、心もカラダも疲れやすい状態を『気血両虚』とよびます。私たちの心とカラダを元気にするためには、食事・睡眠・運動が必須であることは皆さんご存じだと思います。ですが、すべてを正すことは難しいですよね。その中でも、食事の内容は比較的コントロールしやすいのではないでしょうか。ということで、今週は『気・血』を補い心とカラダに元気をチャージする食薬を紹介していきます。食べるとよい食薬は、【長いもの豚バラまき】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:長いもの豚バラ巻き】作り方は簡単です。皮ごと細く切った長いもに豚バラを巻いていきます。フライパンでニンニクと鷹の爪と一緒に全面焼いて、みりん・醤油を全体に絡めたら完成です。【長いも】心身ともに疲れるといくら寝てもだるい、ホルモンバランスが乱れる、やる気がでないなどの深い症状を感じることはないでしょうか。長いもには、心身ともに疲れているときに疲弊している副腎を支えるジオスゲニンという成分が含まれています。また、消化を助けるジアスターゼも含まれているので、忘年会続きで疲れている胃腸にも最適です。【豚肉】心の元気には『血』が、カラダの元気には『気』が必要です。豚肉には、『気・血』の両方を補うタンパク質、ビタミンB群、ミネラルが豊富に含まれています。アリシンを含むニンニクやネギ、ニラなどのネギ類を組み合わせるとさらに効果的です。今年の仕事も疲れも今年のうちにリセットして、2023年を軽快にスタートできるようにしておきましょうね。それでは皆さま、心とカラダが健やかなよいお年をお迎えください。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Aleksei Morozov/Gettyimages©Catherine Delahaye/Gettyimages文・大久保 愛
2022年12月28日「私たちは毎日食べたものでできあがった、いわゆる“作品”です。よい作品を作るには、まずは“よい食べ物”が必要です」こう話すのは栄養学博士の白鳥早奈英さんだ。体にとって必要な栄養素は食材からとることができるが、栄養素が足りていないと、不足のサインが体に“症状”として出るという。「特に50歳を過ぎたら、そのサインはテキメンです。風邪をひきやすくなったり、胃腸の働きが弱くなったり、肌のハリやツヤが落ちて血色が悪くなったり、シワが目立つようになったり……。若いころは無理がきいたり、お化粧でごまかせても、50歳を過ぎると、そうはいきません」(白鳥さん・以下同)若いころはできていた寝だめや食いだめも、年齢とともにできなくなっている。さらに、この年代から免疫力が低下し始めるため、風邪をひきやすくなったり、冷えやすくなったり、倦怠感が抜けにくいなど、体調を崩しやすく、若いころに比べて回復も遅い。そうした“症状”をいち早く察知し、食事で補おうというのが今回の提案だ。この時季に起こりがちな「風邪系」「消化器系」「ストレス系」「冬の美容系」「婦人科系」の5項目から、さまざまな症状を改善する「おくすり食材」を白鳥さんに教えてもらった。気になる症状がある人は、その栄養素が不足しているという体のサインだそう。積極的にその食材や栄養素を含む食材をとるようにしよう。■冬の不快な症状に効く「おくすり食材」【風邪の症状】〈鼻水・鼻づまり〉おくすり食材:ブリ青魚は良質なタンパク質を多く含む。さらに、寒ブリは脂溶性の血行をよくするビタミンEを多く含んでいる。〈のどの痛み・声がれ〉おくすり食材:みょうがみょうがに含まれる辛味成分、ミョウガジアールには抗菌作用や解毒作用があり、のどの痛みを和らげる。〈咳〉おくすり食材:ブロッコリーコラーゲン合成に欠かせないビタミンCが豊富で、白血球を活性化させて免疫力を高め、咳を和らげる。〈頭痛〉おくすり食材:ミント/ナッツ類ミント:ミントに含まれるメントールには抗菌・解毒・鎮痛作用があるほか、自律神経に作用して頭痛を和らげる。ナッツ類:ナッツに含まれているマグネシウムとビタミンB2には血行を促進する働きがあり、頭痛の緩和にも効果がある。【内臓・消化器系の症状】〈口内炎〉おくすり食材:チーズ/カツオチーズ:チーズのビタミンB2は、タンパク質や脂質の代謝にかかわり、細胞の再生やエネルギーの代謝を促す。カツオ:水溶性ビタミンのビタミンB6は、体内でタンパク質が有効に使えるよう働き、皮膚や髪、歯の成長を促す。〈食欲が出ない〉おくすり食材:わさびシニグリンという辛味成分が、血行促進、食欲増進、利尿作用などに働き、食欲を活性化する。〈胃の疲れ〉おくすり食材:大根大根に含まれている消化酵素のジアスターゼが、食べ物の消化を促して胃腸の働きを助けてくれる。〈腸の不調〉おくすり食材:りんご不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれていて、腸のぜん動運動を盛んにし、胃腸の働きを助ける。〈二日酔い〉おくすり食材:梅干しクエン酸などの有機酸が多く含まれるため、肝臓のアルコールを分解するスピードを速める効果がある。【ストレス系の症状】〈目の疲れ〉おくすり食材:レーズンアントシアニンには強い抗酸化作用、さらに血流を促進して目の毛様体筋の緊張をほぐす効果・効能がある。〈首・肩こり〉おくすり食材:レモン/かぼちゃレモン:酸味成分であるクエン酸は、ブドウ糖の代謝に欠かせず、乳酸がたまるのを防ぎ、疲労回復に働く。かぼちゃ:脂溶性ビタミンのビタミンEが豊富で、抗酸化作用で活性酸素の害から体を守り、血行をよくする。〈イライラする〉おくすり食材:ライ麦水溶性ビタミンのビタミンB1は脳内の神経伝達物質を正常化するのに働き、精神の安定を助けてくれる。〈不眠〉おくすり食材:青魚安眠効果があるホルモン、メラトニンはトリプトファンから生成される。青魚はそのトリプトファンを多く含む。〈気分が沈む〉おくすり食材:セロリ独特の強い香りや精油成分であるアピインやセネリンには、ストレスによる精神不安を緩和する働きがある。〈体がだるい、疲れやすい〉おくすり食材:にんにく/アスパラガスにんにく:アリインをアリシンに変えるビタミンB1はエネルギーを生み出して疲労回復の効果を高める。抗菌作用も強い。アスパラガス:アミノ酸の一種であるアルギン酸が新陳代謝を活発にし、疲労回復やスタミナアップに効果をもたらす。【冬美容の症状】〈肌の乾燥〉おくすり食材:生芋こんにゃく生芋こんにゃくのタンパク質は肌、筋肉、内臓などを作るもとになる栄養素で、セラミドの生成をサポートする。〈目の下のクマ〉おくすり食材:アボカドアボカドに含まれるビタミンEには肌荒れの改善や細胞の新陳代謝を促す効果がある。美白効果も期待できる。〈脂肪がつく(太る)〉おくすり食材:冷やご飯冷蔵庫で4度以下で冷やご飯にすると、でんぷんがレジスタントスターチに変わり脂肪の吸収を妨げる働きをする。〈髪の毛のパサつき〉おくすり食材:牡蠣髪の毛を作ってくれる栄養素であるタンパク質と亜鉛、ビタミンB群が豊富。これらがすべてそろっている食材。〈爪が割れる〉おくすり食材:レバー丈夫な爪を作るケラチンの形成にビタミンAが不可欠。動物性食品のレバーに含まれるビタミンAからだと吸収が速い。【婦人科系の症状】〈ホルモンバランスの乱れ〉おくすり食材:山芋若返り効果の高い性ホルモンの材料となるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)を多く含む。安眠効果もある。〈冷え・血行不良〉おくすり食材:鶏むね肉代謝の過程でエネルギーを生み出して、体を継続的に温めてくれる良質なタンパク質が豊富に含まれている。〈むくみ〉おくすり食材:キウイフルーツ体内にたまった塩分が水分をためこむ結果、むくみが生じる。水分を排出する働きのあるカリウムが多い。■50代以降に積極的にとりたいたんぱく質寒さが厳しくなるこれからの季節は寒暖差による冷えや、ストレスからくる体調不良など、不調を招きやすい。こうしたトラブルにまず必須なのがタンパク質だと白鳥さんは言う。「中年期以降になると、ぜひ、しっかりとっていただきたいのが良質なタンパク質です。肉や魚、大豆食品は、筋肉や内臓、血管や皮膚など、私たちの体を維持する器官を作ってくれます。体温を維持したり、血流に関係する器官も、タンパク質によって作られているのです」しょうがやとうがらしなどの辛味成分は血流を促進するが、それは一時的なこと。「持続的にエネルギーを燃焼させるためには、タンパク質は不可欠。でも、タンパク質をとりながらさらに辛味成分をとるのであれば、より効果が期待できます」さらに、免疫力を上げたり、体の回復・修復をするのに取り入れたいのが、ブロッコリーやナッツ類、山芋、かぼちゃなど、ビタミン豊富な食材。「ビタミンはタンパク質や脂質など、多くの栄養素の代謝や吸収を高める働きがあり、血流を促進したり、肌にハリやうるおいをもたらしてくれます」ビタミンには水溶性と脂溶性があるが、どちらも必須だ。たとえば、これからの季節は風邪の症状が出やすくなるが、血流を促進してくれる寒ブリは、脂溶性のビタミンEを多く含み、鼻水や鼻づまりの改善にも働いてくれる。「肉、魚、卵にもビタミンは含まれていますが、緑黄色野菜には、ビタミンだけでなく、抗酸化作用があるポリフェノールも多く含まれているため、積極的にとってほしいですね」■季節の旬のものは吸収がよく高栄養価おくすり食材には、冬が旬の食材が多く入っているが、旬の野菜やフルーツは栄養価が高く、効率よく栄養素を吸収できるので、特におすすめなのだそう。「牡蠣、青魚は強くおすすめしますし、かぼちゃ、大根、りんご、キウイフルーツなどもいいですね」お酒の席も増えるこの季節は、顔や手足がぱんぱんにむくみがちになる。「むくみは血流の悪化により体内に老廃物がたまった状態になって起こります。カリウムの多いキウイフルーツは水分の排出を促す働きが高いのでおすすめです」ちょっとした体の異変や体調不良に気づいた時点で、必要な栄養素をきちんととると、回復も早くなるそう。ただ、基礎代謝が落ちてくる中年期以降は、食べる量を抑えよう。満腹になるまで食べていると食べすぎになってしまう。「若いころは消費できていたカロリーも、この年代から肥満につながりやすくなります。腹六~七分目くらいが適量でしょう」これから迎える寒い季節。食事は重要な体調管理のひとつだ。
2022年12月27日年末、やるべきことが山積みでストレス過多になっていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ストレスに負けないカラダを作るための心身の整え方を教えてくれます!年末、ストレスが溜まっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 192今年の仕事ができる日も残りわずかになってきましたね。今年中に済ませておきたいことと、長期休暇中に備えておきたい仕事と、やることが山積みになってはいないでしょうか。残り時間はどんどんなくなり、優先順位をつけていくのも一苦労に感じられるかたも多いと思います。そんなときに、私たちが感じるのがストレス。あれもこれも中途半端で、明日やることもたくさんある…という状態では、何かに追われるような悪夢を見てしまったり、睡眠の質を低下させるようなこともあると思います。私たちは、忙しくなればなるほど、食事の内容や睡眠時間などをおろそかに考えてしまいがちですが、日中のパフォーマンスを上げて、仕事をすぐに処理するためにもカラダ作りが大切になります。そこで、今週は心とカラダを整えてストレスに負けないカラダを作るための食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、ストレスがたまったとき食薬習慣毎日、あわただしく寝る直前までやるべきことに追われていると頭は夜中までフル回転し、睡眠の質が落ちてしまうこともあるのではないでしょうか。寝つきが悪くなったり、朝方目が覚めてしまったり、リアルな怖い夢を見てしまったりすることもあると思います。ただ、この怖い夢は日常のストレス耐性を上げるための予行練習だともいわれています。怖い夢を見た時には、カラダがストレスに対して負けないように準備してくれているものだと考えてみましょうね。また、ストレスが多い時には、カラダの基本として亜鉛や鉄などのミネラルやビタミンB群の補充と腸内環境を整えることが大切になります。これらの栄養が不足していてストレスに弱くなっている状態を『血虚』といいます。さらに、短期的なストレスに負けている状態を『気滞』といいます。これ関しては、香りが高いものを取り入れるとよいとされています。そこで、今週は突発的なストレスに備えて『気』の巡りを改善する食薬を紹介します。食べるとよい食薬は、【セリと塩昆布の混ぜごはん】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:セリと塩昆布の混ぜごはん】作り方は簡単です。炊いたごはんに、みじん切りにしたセリ、塩昆布、ジャコ、ゴマなどを混ぜるだけです。セリは生でも食べることのできる野菜です。セリの香りを楽しむことでリラックス効果を期待していきます。【セリ】セリは、漢方で『水芹』とよばれ、冬のトラブルに役立つ野菜とされています。オイゲノールやピラジンという成分が、『気』の巡りを改善したり、解毒や鎮静、血栓予防、肝機能強化などに役立ちます。【塩昆布】旨味が強い塩昆布は、心とカラダがバテてしまっているときにおすすめな調味料です。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富であったり、腸壁を強化する食物繊維が含まれています。忙しいときには、食事に対する意識が下がってしまいがちですが、忙しくて効率を上げたいときほど栄養バランスを整えることの必要性も上がります。最近、食事を適当にしているなと感じる方は、最後の踏ん張りがきくカラダを作るためにも食薬を取り入れていきましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©wakashi1515/Gettyimages©fizkes/Gettyimages文・大久保愛
2022年12月21日気温が低下し空気の乾燥をより強く感じます。いつもに比べてシワが目立ち、肌のキメなどが粗くなっていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、肌が潤う簡単なコツを教えてくれます!風邪対策にもなりますよ。最近特にシワやキメの粗さが気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 191空気の乾燥が気になる時期になってきましたね。加湿器の準備はできていますか?最近、なんだか老けたなと感じることはないでしょうか。肌の乾燥やドライアイ、喉の乾燥など私たちのカラダからどんどん水分が飛んでいってしまうことを実感しますよね。いつもあまり気にならなかったシワが深くなったり、肌のキメが荒くなったり、スネやヒップなどがガサガサになったりすることもあると思います。念入りなお肌の保湿やお部屋の加湿などが必要になります。逆にいうと、急に老けたな感じたとしても、一時的なものなのでしっかり保湿するとすぐに改善を体感できるともいえます。この時期、一年の終わりということで、久しぶりに顔を合わせる人も増えると思いますが、いつ見ても若いよね!という印象を残すためにもカラダの外側と内側の両面から潤いケアを行っていきましょう。そこで、今回は急に老けこんだときの食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、お肌が老けこんだときの食薬習慣空気の乾燥を強く感じるようになりましたね。この時期、もともと小ジワが気になっていたい人は、その部分がより深いシワへと進行しているかもしれません。季節の特徴とはいえ、空気の乾燥は侮れませんよね。そして、ちょっと老けたなと感じた人は、同時に風邪対策も必要になります。私たちのお肌や粘膜など外界と接する部分の乾燥は、バリア機能の低下にもつながってしまうからです。冬の急な老け顔は風邪対策の強化の合図であることも同時に認識することが大切ですね。漢方では、この時期、乾燥しやすい『肺腎陰虚』という体質になりやすいといわれています。そして、潤いが不足し続ける、炎症が起こりやすい『虚熱』が生じてしまうと考えます。そこで、今週は『陰』を補い、『虚熱』を改善する食薬をとりましょう。食べるとよい食薬は、【小松菜の白和え】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:小松菜の白和え】作り方は簡単です。ポリ袋で完成します。豆腐、小松菜と千切りの人参をゆでたもの、多めのすりゴマ、醤油とみりんをポリ袋にいれて、手でよくもんでなじませたら完成です。【小松菜】βカロテンが豊富な小松菜は、喉や目などの粘膜やお肌の強化に役立ちます。さらに、同じくβカロテンたっぷりの人参も合わせると彩だけではなく、栄養成分的にも『陰』を補い潤いをアップするためにも役立ちます。【豆腐】タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含みますが、比較的に消化に負担のかかりにくい食材ですよね。年末年始の食べ疲れを感じた時の栄養補給にも役立ちます。また、漢方では『陰』を補い、『清熱』する働きがあります。季節の特徴に合わせて、室内の湿度や温度のコントロール、保湿ケア、食事によるインナーケアを駆使して、いつもきれいでいることを目指したいですね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©kashiosu/Gettyimages©bernardbodo/Gettyimages文・大久保愛
2022年12月15日食材の栄養素を汁ごと摂取できる鍋は、食べるだけでポカポカに。香辛料や薬味などの生薬が豊富なうえ、胃腸の負担にならない食材を中心にすれば、遅めの夕食でも体にやさしい。疲れを癒し、リセットを促す夕鍋レシピをご紹介します。教えてくれたのは、料理家・井澤由美子さんです。【血の巡りを良くして体を温める食材】鶏肉、羊肉、卵、えび、鮭、鯖、マグロ、ニラ、生姜、ニンニク、玉ねぎ、山芋、パクチー、シナモン、ナツメグ、クローブ、胡椒、山椒、唐辛子、豆板醤、ターメリック、辛子、黒糖、酢、みそ、ナッツ類、納豆、梅干し、酒粕、焼酎など夕鍋のチカラ1、汁ごといただくので栄養を余すところなく摂取できる。2、湯気を吸うことで乾燥しがちな冬の臓器が潤う。3、内側から温めることによって冷えた体がじんわりと温まる。疲れを癒し、リセットを促す夕鍋レシピ。【体を温める食材をひと鍋で!】温活おでん卵、大豆製品のがんもどきなどの温め食材、血を作り、腎機能を高める黒きくらげやイワシのつみれなど、温活にぴったりなおでん。辛子は味変だけでなく、体を温める効果も。材料(2人分)大根…4cm、ゆで卵…2個、がんもどき…2個、キャベツ…2枚、生黒きくらげ…4枚、スライス干し椎茸…8枚、イワシのつみれ…4個、水…3カップ、辛子…適宜、A[酒、みりん…各大さじ2、醤油、鶏ガラスープの素…各小さじ2、塩…小さじ1/4、クローブ(丁子)…2粒]作り方(1)大根は2cm厚さの輪切りにし、皮をむいて十文字に切り込みを入れ、水(分量外)から15分ほど下茹でする。キャベツは茹でて食べやすく巻いておく。がんもどきは熱湯をかけて油抜きをする。(2)鍋に水と干し椎茸を入れ温め、Aと(1)、残りの具材をすべて入れる。強火にしてひと煮立ちさせ、弱火で落としぶたをして20分ほど煮る。(一度冷ますとなお味がしみる)(3)器に盛り、好みでおでんの出汁でのばした溶き辛子をかける。【スタミナをつけたい時に】キムチとレバーの活血赤鍋カプサイシンを含む発酵食品・キムチをベースに、鉄分豊富なレバー、温活食材の生姜など、血を作る食材がたっぷり。レバーは下処理をし、キムチと煮込むことで食べやすく。材料(2人分)鶏レバー…180g、キムチ…200g、おろし生姜、酒…各小さじ2、ニラ…適量、水…2カップ、塩…小さじ2、片栗粉…適量、すりごま…適宜作り方(1)レバーはポリ袋に入れて塩(分量外)をふり、15分置く。ざっと洗って、余分な血合いや脂を切り落とし、食べやすい大きさに切る。水分をふいて軽く胡椒(分量外)、塩をふり、片栗粉を全体に薄くはたく。(2)鍋にキムチ、水、おろし生姜、酒を入れて温め、(1)を加えてフタをして4~5分煮る。火を消し、好みの長さに切ったニラを入れ、余熱で温め、すりごまをふる。【切る工程が少なくカンタン】白菜漬物と鯖缶の簡単サンラータン鍋うまみたっぷりの発酵食品・白菜漬けと巡りを良くする鯖缶を使ったサンラータン鍋は、材料を鍋に入れるだけの手軽さ。白菜漬けの酸味が鯖缶のクセを和らげ、食べやすい味に。材料(2人分)白菜の漬物…1袋(250g)、鯖缶(水煮)…1缶(190g)、水…3/4カップ、おろし生姜…大さじ1、黒酢(酢でも可)…適量、ラー油…適量作り方(1)鍋に白菜の漬け汁を入れ、食べやすく切った白菜漬けと、鯖缶を汁ごと入れる。(2)に水とおろし生姜を加えて煮立てる。好みの量の黒酢、ラー油を加え、おろし生姜(分量外)を添える。井澤由美子さん料理家。中医学や薬膳に造詣が深く、発酵食レシピの開発がライフワーク。NHK『きょうの料理』『あさイチ』をはじめメディアでも活躍する。レシピ本も多数出版。※『anan』2022年12月14日号より。写真・津留崎徹花スタイリスト・荻野玲子料理作製・井澤由美子取材、文・宮尾仁美撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2022年12月08日めっきりと寒くなりました。冷えを感じやすい人は体質改善を目指しつつ、同時に即効性も求めたいですよね。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、カラダがすぐ温まる方法を教えてくれます!カラダがすぐ温まる簡単な方法【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 190寒さが厳しくなりましたね。朝起きると布団の中から出るのに時間がかかる日々が始まりました。外出時も腹巻やレッグウォーマー、マフラーなどの防寒対策を徐々に強化している方も多いのではないでしょうか。もともと冷えやすい人は、急に寒さが厳しくなった今の時期とくにつらい思いをしていることだと思います。ただ、冷えの原因は栄養不足、偏食、運動不足、寝不足、自律神経の乱れ、血行不良などさまざまな原因がありますよね。ですが、最近の急な冷え込みに対して、根本から冷え体質を改善するには時間がかかってしまうと思います。そこで、今回は食べるカイロとなるようなポカポカになる食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、急な冷え込み対策となる食薬習慣急な冷え込みにカラダがついていくのがやっとですよね。最近、暖房を常時つけ始めたり、ダウンを着る頻度が増えたりと本格的な冬へと移り変わっていくことをひしひしと感じますよね。漢方では、腰回りがとくに冷えやすく、一度冷えると温まるまで時間のかかる『脾腎陽虚』というタイプ、栄養不足や浅い呼吸などによる代謝の低下によって冷えてしまう『気血両虚』というタイプ、運動不足やストレスなどで血流が悪くなり冷えてしまう『気滞血瘀』というタイプなどさまざまな冷えのタイプなどがあると考えます。ですが、急な冷えを感じるときには手っ取り早く冷えを解消することが必要となりますよね。ということで、今週は体質を改善する目的ではなく、まずは手っ取り早く寒さを緩和するために『温陽散寒』して急な冷え込みからカラダを救ってあげましょう。食べるとよい食薬は、【生姜と豆板醤の中華風炊き込みご飯】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:生姜と豆板醤の中華風炊き込みご飯】作り方は簡単です。ご飯を炊くときに豆板醤、多めの千切りショウガ、人参などと醤油やみりんを一緒に入れて炊くだけ。仕上げにすりゴマやネギなどをプラスしてもよいですね。【豆板醤】豆板醤は、ソラマメを発酵させ、唐辛子で辛みを加えたものです。寒いなと感じた時には、カプサイシンを含む『温性』の調味料を活用するのがおすすめ。また、豆板醤は意外と余りがちな調味料だと思うので、冷蔵庫を探すと見つかることもあるかもしれませんね。寒い日には、豆板醤の存在を思い出し、体を温めていきましょう。【生姜】生姜は、加熱してから食べたほうが、カラダを温めるショウガオールという成分が増えるため、『散寒』の力が強い食材として有名です。生姜を加熱するとジンゲロールという強い抗菌作用をもつ成分が、カラダを温めるショウガオールに変化します。最後にショウガオールを簡単に取り入れることのできる作り置き生姜の作り方を紹介します。すりおろした生姜を耐熱容器にいれ、水をヒタヒタになるまでいれ、レンジで温めるだけです。このカラダを温める性質をもったショウガを常備して、飲み物やお味噌汁、お浸し、納豆などお好きな食べ物にちょい足ししてみることもおすすめです。また、今回は体質を改善するのではなく、一時的に温める食材を紹介しました。しつこい冷えにお悩みの方は、しっかり原因を追究して対策をとっていきましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Elena Pavlova/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages文・大久保愛
2022年12月08日仕事や家事が立て込む時期となりました。いろいろなものに追われるなかで、集中してひとつずつクリアできたらいいですが、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、年末に乱れがちな食生活が集中力低下の一因になるのだそう。愛先生が、当てはまりやすい人の特徴や集中力をアップする簡単な方法を教えてくれます!年末が近づき、仕事や家事に追われていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 189すっかり冬の気候になりましたね。12月に入り今年も残すところわずかとなりました。残された時間に対して、やることが増えてしまうのが、12月の特徴ですよね。あれやこれやと仕事を処理する中で、次々とやるべきことに横やりが入ってきます。頭の中で描いている理想のように行動できず、計画がどんどん崩れてしまい、予定通りにこなすことができないときってありますよね。ということで、今ほしいものといえば、集中力ではないでしょうか。そこで、今週は、集中力アップにつながる食薬習慣を紹介していきます。今週は、集中力アップ対策となる食薬習慣師走がスタートしました。この1か月は、あっという間に過ぎてしまいそうですよね。徐々にカレンダーが埋まりつつある中、今年中にやっておきたいこともリストアップされていき、頑張って年越しをしなければと気が引き締まりますよね。ただ、そんな気持ちとは裏腹にゴロゴロしたい、ぼーっとしたい、お友達の誘いを断れないなどさまざまな誘惑がやってきます。この限られた時間の中、すべてを収めるには、集中力を取り戻し効率を上げていくしか方法がありません。ですが、漢方では、冬は根気よく物事に取り組むために働く『腎』が弱りやすい季節と考えられています。さらに、食べたものをカラダで利用できる形に分解するためには、胃腸の働きが正常でなければなりませんが、甘いもののいただきものがあったり、外食の予定が続き、朝起きると胃が重いなんてことはないでしょうか。そんな人も集中力が低下しがちです。これを漢方では『脾気虚』と呼びます。そして、消化できていなかったり、栄養バランスが悪いと脳に必要な栄養が足りずに集中力が低下することがあります。これを『血虚』と呼びます。ということで、今週は『脾腎』をサポートしながら『気血』を補うことが大切です。食べるとよい食材・メニューは、【ブリとカブのおろし煮】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ブリとカブのおろし煮】作り方は簡単です。ブリの切り身を醤油、みりん、酒、多めの生姜と一緒に煮込んで、皮ごとおろしたカブをふんわり上からのせたら完成です。おろすのは大根だけだと思っていませんか?カブをおろしても美味しいですよ。【カブの皮】消化を助けるジアスターゼがカブの皮に多く含まれます。ジアスターゼは熱に弱いのですりおろして生で食べましょう。カブは『脾』の働きを助けるために役立つ食材です。また、茎の部分には、βカロテンが多く含まれているので、カブは淡色野菜と緑黄色野菜の2つの要素を兼ねそろえている優秀食材といえます。βカロテンは、抗酸化や粘膜の強化に働くので風邪対策にもなります。【ブリ】『腎』を支えるビタミンDや集中力を養うDHAなどのオメガ3脂肪酸、『気血』を補う鉄やタンパク質、ビタミンB群などの栄養素を含んでいる冬の優秀食材です。12月は、楽しいことがたくさんあり、そして1年を振り返る大切な月。心とカラダに余裕をもつためにも、目先の出来事だけではなく、カラダの中から整えていくことも忘れずに行動していきましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Overearth/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2022年12月02日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、寒暖差が激しい今の時期は、くしゃみや鼻水、蕁麻疹などの不調が出やすいのだそう。風邪に似ているけど実は違う、その正体は寒暖差アレルギー。愛先生が誰でもできる対策を教えてくれます!最近、風邪のような症状が出ていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 188少し上を見上げると黄金色の銀杏並木、そして目線を下げても黄金色の絨毯。この時期、各地で紅葉が街並みを色鮮やかに染めていきますよね。そして、気候は12月の冬至を迎えるまでは、暖かいポカポカとした時間と耳や鼻を凍り付かせてしまうような寒い時間を繰り返していくことでしょう。これによって、増えるのが、寒暖差によるアレルギーです。アレルギーの源となる物質はありませんが、寒暖差により鼻がムズムズしたり、くしゃみがでたり、咳がでたり、蕁麻疹がでたりと、風邪と混同してしまうような症状に困惑している人も多いのではないでしょうか。そこで、今週は最近急増中の寒暖差アレルギーの対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、寒暖差アレルギーの対策となる食薬習慣くしゃみや鼻水、咳、じんましんなど、最近原因のわからない不調が増えていると感じることはないでしょうか。風邪かもしれないし、アレルギーかもしれないし、新型コロナウイルスかもしれないし、何か不調を感じた時には、原因は何なんだろうと心配になりますよね。何はともあれ、不快症状をなくすための行動は必要です。この時期、1日の中においても、日ごとを比較しても、寒暖差が非常に大きくなります。気温の変化にカラダがついていかず、自律神経が乱れてアレルギー症状を感じてしまう人が増えます。漢方では、自律神経が乱れやすい状態を『血虚』や『肝気鬱結』、アレルギー症状が現れやすい状態を『湿熱』がたまっている、『気虚』などと表現します。この改善には、ミネラルを中心に『血』を補うこと、極力炎症の原因となる糖質を控えることや腸内環境を整え『湿熱』を取り除き『肺』をケアするような食薬が役立ちます。そこで今週食べるとよい食材・メニューは、【ワカメとタコの酢の物】です。そして、きちんと毎晩入浴すること、少し早く寝ることも同時に行うことも並行して行っていきましょう。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ワカメとタコの酢の物】作り方は簡単です。一口大にカットしたゆでタコと水で戻したワカメを和えて、お酢や醤油で味を整えたら完成です。ゴマやゆずを添えてもよいですね。また、お酢やレモン汁、ゆずなどの酸味や柑橘系の香りには、『気滞』を解消し、ストレスをやわらげ自律神経を整える働きがあるとされています。そのため、自律神経の乱れによる不調を感じた時には、酢の物がおすすめです。【タコ】高タンパク、低脂質、低カロリーでヘルシーなタコは『血』を補うために役立ちます。また、元気をつけたり、肝臓の働きを助けるタウリンやミネラルを含むため、『肝』の働きを整えたり、『気血』を補うためにも役立ちます。【ワカメ】ミネラルや食物繊維を多く含む特徴があります。そのため、腸の働きを整え、アレルギーの炎症の原因となる『湿熱』や『痰湿』の除去に役立ちます。また、腸内環境が乱れていると、自律神経を整えるうえで必要なセロトニンが減少してしまうので、ダブルの力で役立ちます。体調がなんだかスッキリしないと感じる人は、まずは余分な食事を控え、腸内環境を整えることから始めてみましょう。そうすると、原因がアレルギーだとしても風邪だとしても免疫の低下を防ぎ、カラダを守る支えとなってくれます。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©aki-sugimoto/Gettyimages©Antonio Garcia Recena/Gettyimages文・大久保 愛
2022年11月25日「納豆が体に害を及ぼすとは思わないじゃない……。『痛っ』と思ってネットで見たら、痛風によくない食べ物の筆頭のほうに『納豆』って書いてあんのよ!」こう「痛風」体験を告白したのはタレントのマツコ・デラックス(50)。「痛風になっちゃったわよ」と10月28日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で明かし、「納豆食べすぎはダメよ!」と視聴者に呼びかけたのだ。「納豆って“健康食材の代表”だと思ってたのに、病気になるの?」そんな声が読者から届き、早速、管理栄養士で東京大学特任研究員の竹並恵里さんに聞いてみた。「納豆は高タンパクで、免疫代謝を高めるビタミンB群が豊富です。悪玉コレステロールを減らすレシチンや抗酸化物質の大豆サポニンも豊富で、血管にできる血栓を溶かすなど多くの効果があります。しかし、プリン体も含んでいて、取りすぎると尿酸値が上がります」実際には、「毎日納豆を食べても、即、痛風になるとは考えにくい」と竹並さん。「納豆1パック中のプリン体は、肉や魚と比較すれば少ないといえます。1日1パック程度なら痛風の心配をする必要はないでしょう」だがマツコは同番組で「1日6パックペースで食べた」とも告白。その過剰摂取が痛風に結びついた可能性も。竹並さんはむしろ納豆の「プリン体より、大豆イソフラボンの影響のほうが女性に心配」と続ける。「大豆イソフラボンは骨粗しょう症の予防になりますが半面、長期の過剰摂取で女性ホルモンのエストロゲンが低下することも。月経周期が延びるなど、生理不順を起こす場合があるんです」内閣府食品安全委員会の大豆イソフラボン摂取目安は1日70~75ミリグラムとされるなか、納豆は1パック30ミリグラム程度だ。「ほかの食品からも大豆イソフラボンを摂取するでしょうから、納豆はやはり1日1パックまでにしておいたほうがいいと思います」このように“食べすぎると体に悪影響をおよぼすこともある食材”を竹並さんに解説してもらった。■食べすぎるとNGの健康食材【納豆】食べすぎNGの原因:プリン体、大豆イソフラボンプリン体を取りすぎると尿酸値が上がり、高尿酸血症や痛風になる恐れが。また、大豆イソフラボンは長期の過剰摂取でエストロゲン(女性ホルモン)が低下、月経周期異常など生理不順になることも。【キムチ】食べすぎNGの原因:塩分塩分の取りすぎは、むくみや高血圧、動脈硬化や腎臓病などにつながることも。「発酵食品の代表格、脂肪燃焼効果や血行促進効果などがあるキムチは、食べすぎると塩分の過剰摂取になります。食塩の1日の目標摂取量は男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満ですが、キムチは100グラムで約3グラムも含有します。少量を取り分け、あとは冷蔵庫に」(竹並さん・以下同)【鶏レバー】食べすぎNGの原因:プリン体鉄分が多いレバーだが、「プリン体が多い」食品でもあるため、血中の尿酸値を上げ、高尿酸血症、痛風につながることも。「高尿酸血症の治療ガイドラインでは、プリン体は1日400ミリグラムを超えない範囲とされていますが、鶏レバーは80グラムで250ミリグラムも。加えてアルコールも尿酸値を高めるので、レバー焼き+お酒のセットは痛風予備群には要注意です」【亜麻仁油】食べすぎNGの原因:α-リノレン酸オメガ3脂肪酸が豊富といわれる亜麻仁油だが、卵子機能の低下の可能性があるという報告あり。「オメガ3には『α-リノレン酸』『DHA』『EPA』がありますが、このうち健康効果が高いのはDHAとEPAです。α-リノレン酸は過剰摂取による卵子機能の低下などが報告されています」【アガベーシロップ】食べすぎNGの原因:果糖「人気のアガベーシロップですが、やみくもに使うと果糖の取りすぎに。過剰摂取すると脂肪肝になりやすく、高中性脂肪血症にも」さらに過剰な果糖は、「糖化を引き起こしやすく、AGEsという老化物質を生成。大量に発生すると動脈硬化や、しわ、たるみの原因になります」と竹並さん。【乾燥プルーン】食べすぎNGの原因:果糖果糖は肝臓で脂肪に変換されやすく、脂肪肝や高中性脂肪血症の原因に。「人気のドライフルーツ。たとえば、鉄分豊富な乾燥プルーンですが、レバーに比べれば鉄分含有量は少なく、そして、食べすぎると血糖値が上がりやすくなります」【市販の青汁】食べすぎNGの原因:人工甘味料甘味への依存度が増し、糖類を過剰摂取するリスクが高まる。「おいしく飲むため人工甘味料を使っているものもあります。取りすぎると甘味への依存度が増して、糖類を過剰摂取するリスクが。野菜を取りたいならそのものを」【アボカド】食べすぎNGの原因:脂質栄養豊富なアボカドだが、高カロリーで肥満の原因に。「脂質が多く高カロリー。食べすぎると下痢や肌荒れを起こすことも」【切り干し大根】食べすぎNGの原因:不溶性食物繊維食物繊維の凝縮により、食べすぎるとガスがたまったり、便秘の悪化を招く。「切り干し大根は不溶性の食物繊維が凝縮した状態で、食べすぎれば便秘になることがあります」【本マグロ】食べすぎNGの原因:水銀タンパク質も、EPA、DHAも豊富という“理想的な食材”が魚だが、妊娠中に過剰に摂取すると胎児に影響があると指摘されている。「本マグロ、メカジキなどは水銀量が多いとされています。妊娠中の女性は、胎児に影響が出ると指摘されているので、気になる方は注意が必要です」今回紹介した“食べすぎNG”食品は、適量なら健康によい食品であることは間違いない。「栄養学では近年『多様性』が注目されています。さまざまな食品をバランスよく適量食べることが大事になってくるでしょう」まずは今回の10品目の“メリット・デメリット”の把握から!
2022年11月21日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、日が短くなり寒暖差が大きくなる今の時期は、落ち込んだり、なぜか悲しくなったりと、心の不調を感じる人が増えるのだそう。そこで、愛先生がセロトニンの分泌や疲労回復を促し、心身の体調を整える簡単な方法を教えてくれます!最近、心の不調を感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 187最近、涙もろくなってきた、寂しくなってきた、悲しくなってきた、気分が沈みやすくなってきたということはないでしょうか。私たちは少なからず気候や季節の変化に影響されています。ちょうど今頃の、日が短くなり寒暖差が大きくなる時期、心に穴が開いたように感じてしまう人が増えてしまいます。ですが、気候の変化によって体の基礎が揺らいでいる状態なので、栄養状態や運動、睡眠などの状態を整えて、カラダの基礎作りを淡々と行うとその症状は和らいでいくことが考えられます。喉がイガイガする、便秘になった、頭が痛いなどカラダの不調を感じた時には、生活習慣を改善する人が多いと思いますが、心に不調を感じた時にも同じように生活習慣の改善を考えてあげることが大切です。心とカラダはつながっているので、自分ではコントロールできなくなってしまっている心の状態にも注目し、体調管理をしていきましょうね。ということで、今週は悲しかったり、気分が落ち込んでしまうときの食薬習慣を紹介していきます。今週は、悲しかったり、落ち込んでしまうときの食薬習慣1年でもっとも美味しい食べ物があふれている季節ともいえるのが今の時期ではないでしょうか。秋になるとリンゴやミカン、柿などのフルーツや、根菜、キノコ、脂がのったお魚など旨味が強い食材が増えますよね。ただ旬だからと、思う存分柿やサツマイモをいくつも食べたり、季節限定濃厚スイーツ、キノコがたっぷり入ったクリームパスタなど好みに偏ってたくさん食べたりしてはいないでしょうか。旬の食材はよいとはいえ、適切な糖質の量を越えて食べることは控えたほうがベターです。なんだか気分がスッキリしないなと思ったときには、直近3回の食事の中のタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、脂質、糖質、ファイトケミカルの量を振り返ってみましょう。もしも、糖質や脂質が多めだなと感じる場合には、心が秋の気候に負けてしまいやすくなっていることが考えられます。次の食事からお肉やお魚、お豆などの量を増やしていきましょう。漢方で、心のコントロールがしづらくなっている状態を『血虚』といいます。とくに今の時期、根本的に『血虚』である人は、心の不調を強く感じる傾向があります。そこで、今週は『血』を補い鉄のハートをつくっていく食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【牛肉とトマトのさっと炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:牛肉とトマトのさっと炒め】作り方は簡単です。さいの目にカットしたトマトと、牛肉の細切れと、刻んだニンニクを一緒に炒めて塩コショウで味を整えたら完成です。マイタケやシイタケなどのきのこ類を入れるのもおすすめです。【牛肉】鉄をはじめとしたミネラル、タンパク質、ビタミンB群が豊富です。これは悲しくなったり、気分が落ち込むときに不足しがちなセロトニンなどの神経伝達物質の材料となります。『血』を補う代表的な食薬です。【トマト】ストレスによる活性酸素の発生は、疲れやすくモチベーションが上がらない体を作ってしまいます。リコピンやビタミンC、βカロテンなどの抗酸化物質、気力を養うクエン酸を含むトマトがおすすめ。加熱して油と一緒に調理するとリコピンの吸収がアップします。この時期は、日本全国共通でちょっと気分が落ち込みやすくなります。まずは、悲しい気分で頭がいっぱいなのは自分だけではないということを認識しておきましょう。ただ、個人差が生じるのは、栄養状態も関係してきます。そこで、少しでも楽しく秋を快適にすごすために自分に足りない栄養素を補充するイメージで毎日の食事の内容を考えてみてはいかがでしょうか。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©alisher9/Gettyimages©Jose Luis Pelaez Inc/Gettyimages文・大久保愛
2022年11月17日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、寒暖差の大きい今の時期が一番寒さを感じやすく冷えやすいのだそう。そこで愛先生が、代謝が上がり温まりやすいカラダになる「冷え対策」を教えてくれます!早くも寒さにヘコんでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 186夜になると急激な冷え込みを感じるようになりましたね。早くもダウンを着る準備をしたくなります。これから先、寒さがきつくなり本格的な冬になってしまったら、カラダが耐えられるか心配になってしまいます。ただ、安心してください。暖かい昼があったり、週の中でも気候が穏やかな日が続いたりする中、突然夜になると寒くなったり、気温の低い日が続いたりする今の状況が、冷えを強く感じさせていることが考えられます。温かい、寒いを繰り返す今の時期の方が、カラダに対する負担は大きく、実際毎日安定的に寒いほうがカラダは楽です。ただ、本格的に寒い冬が始まる前に基礎代謝を上げて自ら熱を作り出し、底冷えしにくく、一度冷えても温まりやすいカラダの土台作りをしていくことが大切です。ということで、今週は冷えの対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、冷えの対策となる食薬習慣今週は、皆既月食や天王星食があり、空を見上げる時間が全国的に増えたと思います。雲が少なく、遠くまで澄んだ空の日が続きます。それと連動して雲による保温性が失われ、日中の温かさとはかけ離れた夜の肌寒さを感じます。夜になると真冬のような気分になり、腹巻にレッグウォーマー、肩までかかる羽毛布団が欲しくなります。昼と夜の寒暖の差が大きいとアウターのチョイスに悩みますよね。そんなときには、自分の基礎代謝を上げて自家発電能力を高めてみるのもおすすめ。まずは、寒い時に肩甲骨を動かしたり、その場で跳ねたり、空気椅子をしてみましょう。熱が作り出されることを実感しますよね。インナーやアウターで体温調節することもよいのですが、冬はこれから始まります。インナーアウターに加え、基礎代謝を味方につけていきましょう。漢方では、とにかく『気』を補うことが、体を温めることに必要だと考えます。そこで今週は、『気』を補う食薬とともに『1.スクワット、2.もも上げ、3.空気椅子』のどれかを実践してみましょう。食べるとよい食材・メニューは、【ネギのジャコ炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ネギのジャコ炒め】作り方は簡単です。斜め切りしたネギを炒めて、ジャコを和えたら完成。味付けはジャコだけでOK。レモン汁をかけてもさっぱりいただけます。【ネギ】ネギ、ニラ、ニンニクなどのネギ類にはツーンと香る硫化アリルという成分を含みます。この成分が、代謝アップを助けて冷えや疲労の改善、デトックス作用、抗菌作用などに働きます。冷えの改善に働く『気』を補う食薬といえます。【ジャコ】丸ごと食べられる小魚の代表ジャコ。内臓や骨まで食べることができるので、ビタミンDやマグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラル、ビタミンB群、タンパク質も豊富です。寒い時の調味料として使ってみてはいかがでしょうか。ネギは火種でジャコは燃料のような役割をしています。火種の仲間としては、ニンニク、ショウガ、唐辛子などカラダを温めることで有名な食材です。ですが、継続して温かいカラダを作るためにはカラダの土台である燃料部分の構築も大事です。燃料としては、魚や肉、玉子、豆などが該当します。『寒いな』と感じるのは気候の影響もありますが、同年代・同じ体系の人と比べて自分の基礎代謝は下がっていないかと検討することも大切です。寒さを感じた時には、体組成も意識してみましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©aki-sugimoto/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages文・大久保愛
2022年11月10日気づけば年末がすぐそこに迫っています。いろいろやることが増えて俯瞰するとげんなりしてしまう人は多いでしょう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、日照時間の減少によりセロトニン分泌が減ることから、気候的な理由からもだるさを感じやすいのだそう。愛先生が対処法を教えてくれます!やるべきことが増え、結果、全てが面倒くさくなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 185今年も残り2か月を切りました。あっという間に過ぎていく1年に驚きますよね。もっと時間を大切にしなければと強く感じますが、実際の行動はあれもこれも面倒くさいという気持ちでいっぱいになってしまうことはないでしょうか。やることが1つしかなければ、すぐに行動に移せそうですが、期限のあるやるべきことが複数あると優先順位をつけることすら面倒になり、結局面倒な気分でいっぱいになり、現実逃避をしたり、ぼーっとしたりしてしまい、時間がどんどん無駄に消費されてしまうという経験はありませんか?もしも、そんな悩みを抱えているという場合には、食事のタイミングと内容を意識してみましょう。日が沈む時間が早くなり、秋風を強く感じる今の時期は、気候的な理由からも面倒くさい病を感じやすくなることが考えらます。そこで、今週は面倒くさい病を軽減するための食薬習慣を紹介していきます。今週は、便秘対策となる食薬習慣朝になると、もう少し寝ていたい、だるい、起き上がりたくない、何もやりたくないとネガティブな感情をいっぱい抱えて目を覚ます人はいないでしょうか。実際、新しい希望の朝を毎日迎えられている人はそんなに多くないかもしれませんね。日の出の時間が遅くなり、日の入りの時間が早くなり、お日さまを浴びる時間も短くなってきています。そして、私たちは年末に向けてやるべきタスクが増え続けていき、そのしわ寄せとして夜更かしと偏食をする機会が増えることでしょう。そうすると、必然的に体内時計が乱れてきます。体内時計は、光刺激と食事の刺激によってコントロールされていますが、そこに支障が生じてしまいます。日照時間の減少によりメンタルのコントロールに必要なセロトニンは減少傾向です。さらに体内時計が乱れてしまうと、気合ではどうしようもないくらいのダルさを感じてしまうケースができてしまいます。漢方ではこの状態を自律神経が乱れやすい『気血両虚』や体内時計を狂わせてしまう『腎虚』と考えます。そこで、今週は『気・血』を補い、『腎』の働きを支える食薬習慣を紹介していきます。今週食べるとよい食材・メニューは、【韓国風TKG】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:韓国風TKG】作り方は簡単です。刻んだキムチとすり胡麻とアボカドやカイワレ、ブロッコリースプラウトなど好きな野菜を混ぜてごはんにのせて、その中央に卵黄をのせ、醤油を刻んだ韓国のりをかけて完成です。そして、できれば朝のタイミングに食べることをお勧めします。【キムチ】発酵食品、食物繊維、カプサイシンは朝にとることで、時計遺伝子や腸内環境などに働きかけカラダのリズムを整えてくれます。また、起床後1時間以内の食事は、代謝の向上につながり、1日の元気を与えてくれます。ということで、朝食にとることで、『腎』の働きをよりサポートし、腸活の効率もあげてくれます。【玉子】朝はタイミングとして、タンパク質を多めにとることが体内時計を整えるために役立ちます。さらに、午前中のタンパク質は時間的に筋肉を養うために効率が良いとされています。また、朝のタンパク質は、セロトニンの生成を促し、それにともない睡眠の質の向上に必要なメラトニンの分泌にも役立ちます。玉子は、『気・血』を補う優秀食材です。今回は、レシピ×タイミングでご紹介させていただきました。これからの時期、年末年始まで生活リズムが乱れてしまう人が増えてきます。この乱れは、私たちのやる気を奪い、面倒くさい病にしてしまいます。タスクがもりもりに溜まってしまう前から食薬で整えていきましょう。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©MarinaBH/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2022年11月05日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、徐々に寒さが厳しくなる秋は便秘になりやすい季節なのだそう。そこで愛先生が、すぐできる便秘対策を教えてくれます!最近、便秘になっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 184そろそろ便秘の季節がやってきました。便秘の季節は朝の喉のイガイガや加湿器と一緒にやってきます。漢方では秋は、肺と大腸に不調が生じやすい季節と考えています。実際、乾燥した冷たい空気のなか、耳鼻科系の不調や腸の不調を感じる方は増えていますよね。新型コロナウイルスではないけれども、喉が痛かったり、熱が出たり、便秘や下痢になったりと…不調を感じるたびに「コロナじゃないよ!」と周囲に言い訳をしなければならない面倒な時代となりました。どんな季節も季節の変わり目も元気でいることが、自分の身体的な問題だけではなく、印象もよく面倒な問題もなく過ごすことができます。また、腸の不調は、免疫機能に深く関連するため、秋の便秘は要注意ですよね。ということで、今週は季節的に増える便秘の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、便秘対策となる食薬習慣最近、水分は定期的にとることはできていますか?湿度の管理はできていますか?秋のコッテリした、甘くて、クリーミーな食べ物ばかりを食べていませんか?もともと漢方では、秋には便秘が増えるとされていますが、気候や秋の味覚を楽しむために作られた加工品も便秘を加速させてしまう要因となってしまいます。また、これからどんどん空気は乾燥し、ごちそうの機会が増え、年末に向けてやることが増えて忙しくなることが予想されます。冬になると毎年、体調を崩してしまうという人も多いのではないでしょうか。そんな人は、まず腸に注目してみましょう。スルッとした便が出ていますか?コロコロとウサギのフンのような便が出ていませんか?黒くてべっとりとした便はでていませんか?単純に数日間便が出ないことだけが問題ではありません。便がすっきり出ない人は、下腹がでて見た目が悪くなることだけではなく、風邪を引きやすくなったり、乾燥肌からの肌荒れも加速しやすくなったりしてしまいます。漢方では、この状態を『肺陰虚』や『虚熱』などと表現します。そこで、今週は『肺陰』を補うことを中心に行っていきます。今週食べるとよい食材・メニューは、【なめこと大根おろしの味噌汁】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:なめこと大根おろしの味噌汁】作り方は簡単です。いつもの味噌汁の具に、なめこを採用するだけ。仕上げに、大根おろしをのせて完成です。【なめこ】なめこのネバネバ成分には、腸内環境を整え、バリア機能を高める成分が含まれます。また、タンパク質の吸収を促す働きも。『肺・大腸』に『陰』を補うために役立ちます。【大根おろし】大根は、アブラナ科の野菜なので抗酸化、抗炎症、抗糖化などに働くスルフォラファンが含まれます。また、胃腸の働きを助けるジアスターゼや食物繊維も豊富です。ただ、熱に弱いので食べる直前にのせましょうね。私たちは、自然の一部として生きています。季節により体調が変動するのは当然のこと。でも、上手に食薬をとりいれることによって変化に柔軟に適応できるようになります。自分のカラダの変化を見逃さずに食薬をつかって、それが悪化して病気につながらないように事前に対応して元気をキープできるようにしましょう。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Satome Yokote/Gettyimages©Oliver Rossi/Gettyimages文・大久保愛
2022年10月28日秋になり空気の乾燥も手伝って、唇がカサついていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、唇の乾燥を和らげる簡単な方法を教えてくれます。唇、カサカサ荒れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 183朝起きると喉がイガイガする日が増えてきました。晴れた日は、澄んだ空気に遠くの山々がくっきり見えて感激しますが、それは空気中の水分量が減り、視界がよくなっていることも理由の一つです。これからの時期、リップクリームやハンドクリーム、ボディクリームなどで保湿が欠かせなくなりますよね。唇の皮がカサカサになり、リップクリームをいくら塗っても改善できなかったり、なめてしまって悪化させたり、皮をきれいにはいでまたむけての繰り返しというかたも多いのではないでしょうか。唇は、頬などの皮膚と比べ5倍もの速さで水分が蒸発し乾燥すると言われています。内臓と外界との接点となる唇は、外気の乾燥に加え、内臓の状態というのも影響してきます。そこで、空気の乾燥が増していくこれからの時期、唇の乾燥を少しでも和らげるためにできる食薬習慣を紹介していきます。今週は、唇の皮むけの対策となる食薬習慣そろそろ唇、指先、かかと、スネなどの、秋冬特有の乾燥が出始めるころではないでしょうか。とくに、唇の乾燥は第一印象や清潔感に影響したり、口紅の発色が悪くなったり、大きな口を開けて食事をするときなどに不快感を感じますよね。そして、その場しのぎで舐めてしまったり、マスクをして隠れるからと気にするのをやめたりしてはいけません。唇は、皮膚でも粘膜でもなく、分類的にはその中間くらいの機能をもつとされています。外界から飲食物を摂取するときに口を入り口としますが、その時の異物侵入のための第一関門にもなるため、温度や質感に対して敏感になるよう感覚神経が発達しています。また、漢方では見た目で体調を判断する望診という診断方法をつかいますが、唇も判断するときの材料となっています。唇の赤みはたくさんの毛細血管が透けてみえることによって生じているため、唇の色が青いと冷えていたり血流が悪かったり、白っぽかったら貧血気味だったり、真っ赤だと炎症を起こしていたり、熱がこもりやすい状態と考えます。さらに、カサカサしているときには、胃腸にダメージが加わっているとも考えます。そこで、唇が乾燥してきたときには保湿やクレンジングも大切ですが、それに加え胃腸に対する負担も減らす、『脾』や『腸』のケアをすることを推奨します。そこで、今週食べるとよい食材・メニューは、【サツマイモとリンゴのレモン煮】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:サツマイモとリンゴのレモン煮】作り方は簡単です。サツマイモとリンゴを皮をむかずに一口大にカットします。そして、お水とみりん、お好みで蜂蜜などを加え煮込み、レモン汁をたっぷりかけたら完成です。干しブドウやシナモンなどを加えるのもおすすめです。【サツマイモ】秋といえばサツマイモが恋しくなりますよね。サツマイモといえば、食物繊維が多く腸活のお供としても有名です。その皮は、たまに白っぽい液体が出てくると思いますが、これはヤラピンという成分です。腸の動きをさらに活性化し腸を整えてくれます。皮周辺が腸活には重要です。さらに抗酸化作用の高いビタミンCやβカロテンなども含むため、お肌のトラブルで悩むときにはおすすめです。【リンゴ】リンゴ1個で医者いらずともいわれるリンゴですが、特に皮に強力な抗酸化作用、血流促進、口臭予防などに役立つ成分が多く含まれます。また、加熱すると皮に多く含まれるペクチンの抗酸化力が高まるためおすすめです。サツマイモもリンゴも今が旬ですよね。旬の食材は、基本的にその季節の不調を取り除く力を秘めています。レモンでさっぱり煮込んで、唇ケアをしていきましょう。甘味を強くすれば日持ちもしますよ。たくさん作って、ちょっとずつ食べるのもおすすめです。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©damircudic/Gettyimages文・大久保愛
2022年10月21日疲れている時や、うっかりしてしまった時、こんな事態に遭遇することはありませんか。「冷蔵庫の中に…食材が全然ない!」食材がないと、どうしても質素な食事になってしまうもの。もしくは、外食や宅配サービスを利用せざるを得ない状況に…。そんな状況に直面した、現役のシェフとして働いている麦ライス(@HG7654321)さんは、手元にある限られた食材でピラフを作ることにしました。その結果、即席だったにもかかわらず、とても食べ応えのある一品が完成!レシピと使った食材をシェアすべく、Twitterに投稿しました。【作り方】1.カットしたマイタケ1袋を、バター小さじ2杯で炒めたら、コーン缶(60g)を半分ほど入れる。2.解凍した冷凍ブロッコリー5個、ご飯約300g、白コショウ少々、コンソメ顆粒小さじ1杯ほどをちょうどいい味になるまで加え、炒めたら完成!冷蔵庫に何もなくて無性にピラフが食べたくなってパパッと作ったら美味しかったので共有❗️カットした舞茸1袋をバター小さじ2で炒めたらコーン缶1/2(60g)解凍した冷凍ブロッコリー5個(出てきた水も)ごはん300gぐらい白胡椒少々コンソメ顆粒小さじ1〜ちょうど良くなるまでを加え炒めたら完成❗️ pic.twitter.com/YTAb7oOSUk — 麦ライス@シェフ/料理家 (@HG7654321) October 18, 2022 もちろん、これは麦ライスさんの冷蔵庫事情に合わせて作られたピラフなので、ご自身の冷蔵庫に入っている食材に合わせてアレンジも可能でしょう。マイタケ以外の食材を使った場合も、上記の味付けの行程を参考にしてみてくださいね。麦ライスさんによると、白コショウを抜いてみたところ、麦ライスさんの幼い我が子はおいしそうに食べてくれたのだとか。「これなら、自分でも作れそう!」という声が上がっている、麦ライスさん流の『即席ピラフ』。比較的短時間で作ることができるため、家事や子育てで忙しい人にも、オススメできそうです![文・構成/grape編集部]
2022年10月20日SNSで「つくたべ」として親しまれる「作りたい女と食べたい女」が。4月から始まったNHKのドラマ枠、“夜ドラ”枠にてドラマ化決定。主演の比嘉愛未が「作りたい女」野本さん、初ドラマ出演となる西野恵未が「食べたい女」春日さんを演じる。毎朝放送しているNHK連続テレビ小説“朝ドラ”のように、15分という短い時間で楽しめる内容を、平日の夜に放送する夜ドラ。これまで「カナカナ」「あなたのブツが、ここに」などの話題作を放送してきたが、新たに「作りたい女と食べたい女」を放送。主演は、2007年の“朝ドラ”「どんど晴れ」でヒロインを務めた比嘉愛未。30代の等身大の女性を演じる。原作は、主要なマンガランキングで上位を飾る、ゆざきさかおみ著の同名漫画。料理を「作る」ことが好きな女性と、「食べる」ことが好きな女性。彼女たちの日常や交流を通して、2人の間で育まれる恋愛と、女性を取り巻く現実や女性同士の連帯を描く。比嘉さん演じる「作りたい女」野本さんの相手役、「食べたい女」春日さん役は、オーディションで選ばれた西野恵未が演じる。脚本は、各世代の女性の心の機微を繊細に描いてきた山田由梨が担当する。「たくさん料理を作りたい」「お腹いっぱいご飯を食べたい」。そんな2人が出会うことで訪れる変化。それぞれが向き合う仕事、結婚、家族、そして恋と自分自身…。物語の中心にある、2人が作り、そして食べる、おいしそうな料理の数々が平日の夜を彩る。あらすじ料理が大好きだが、ひとり暮らしで少食のため、もっとたくさん作りたい!と日頃から感じていた野本さん(比嘉愛未)。ある日、職場でのストレスから、とても食べきれない料理をつい作ってしまう。思い浮かんだのは、同じマンションに住んでいる女性・春日さん(西野恵未)。思い切って声をかけてみたことから始まる、2人の交流。豪快な食べっぷりの春日さんと過ごすうち、野本さんは、自分が抱いている思いに気づいていく…。キャスト&原作者らコメント到着主演・比嘉愛未 コメント(野本ユキ役)ごはんを作って食べる生きていくうえで必要な時間を誰と過ごすか。この作品に触れて、大切な人と一緒にごはんを食べることがどれだけ幸せなことなのかを改めて感じました。社会や周りの価値観と、自分自身との間に生まれる矛盾や葛藤。30代女性のリアルな日常を繊細に描かれているのもとても魅力的で、今のわたしだからこそ表現出来ることがあるのではないかと、そして、今回ご一緒した西野恵未さんとの出会いにもご縁を感じました。お芝居未経験にも関わらず、自分らしく春日さんとして存在してくれた彼女にとても救われました。生きていると、時にご褒美のような出会いに恵まれることもあるから不思議ですね。ぜひ「つくたべ」の世界観に皆さまも浸ってもらえたら幸いです。毎回出てくるおいしそうな料理たちを見て、深夜におなかがぐーぐーなっちゃうかもしれませんのでご注意を 笑西野恵未 コメント(春日十々子役)今回春日さん役を演じさせてもらいました、西野恵未と申します。はじめまして。個人的には初めての演技とドラマ出演ということで、日々新しい出来事にワクワクしながらチームの皆さんと一緒に春日さんという役を作り込み、撮影に挑みました。そして、比嘉愛未さんは私にとって初めてできた俳優の先輩です。出会えてよかった!と心から思っています。劇中ではおいしそうな料理がたくさん出てきますし、比嘉さん演じる野本さんと春日さんがその料理を一緒に食べながらストーリーが進んでいきます。それぞれが歩んできた人生や、野本さんと春日さんが出会うことで少しずつ育まれる関係性があたたかい温度感を通して伝わる作品だと思います。2人の生活を、是非のぞきに来てください。この作品がたくさんの人に届きますように。原作・ゆざきさかおみコメント「作りたい女と食べたい女」がNHK夜ドラ枠で実写ドラマ化することになりました!漫画でしかできない表現、映像でしかできない表現、それぞれがあり、野本さんと春日さんの新たな一面が見られるのかと思うとうれしくてなりません。一視聴者としてふたりに会えることをとても楽しみにしています!脚本・山田由梨コメント脚本依頼のお話をいただいたとき、自分自身が「つくたべ」の一読者であり、大好きな作品だったので、非常に驚きうれしく思いました。それと同時に、ゆざき先生が大切にされているジェンダー観や、他者への繊細な思いやり、優しさなど、この作品の世界観をしっかりと守りドラマでも丁寧につたえなければいけないと奮い立ちました。この作品を心の支えに感じている原作ファンの方々が、たくさんいらっしゃると思います。そのようなみなさんも、ドラマ化で初めて「つくたべ」を知るみなさんにも、楽しんでもらえる作品になるようにと思いながら脚本を書きました。楽しんでいただけたら幸いです。制作統括・坂部康二コメントドラマで描かれる女性像は、どんどんアップデートされています。男性主人公を支えたり、恋の相手としてだけ存在するのではなく、また女性同士がいがみあってマウンティングし合うのでもなく。ゆざきさかおみさんの「作りたい女と食べたい女」を読んで、現代女性の“物語”として、とても魅力を感じ、ぜひドラマとして描きたいと思いました。女性同士の連帯や絆とともに、これまでドラマとして取り上げられることの少なかった女性同士の恋愛を、ゆっくりゆっくり、丁寧に表現していきます。この物語を必要とする誰かに届けられるように、誠心誠意つくります。夜ドラ「作りたい女と食べたい女」は11月29日(火)~12月14日(水)、毎週月~木曜22時45分~NHK総合にて放送(全10話)※全エピソードをNHKプラスにて配信。(text:cinemacafe.net)
2022年10月18日最も過ごしやすい時期であるのに、カラダがついていけず体調を崩していませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、粘膜の免疫機能を整えたり、新陳代謝を高めたりと、風邪の引き始めに行いたい対策を教えてくれます!季節が変わり、風邪を引いていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 182地域によっては、アウターが必要な季節になってきましたね。急に季節が変わり、久しぶりに風邪を引いてしまったという声をよく耳にします。みなさんはいかがでしょうか?油断すると体調を崩してしまいそうですよね。こんなときこそ食薬です。10月は、本来1年でもっとも気候が穏やかな時期といわれています。そのため、今月は心と体のメンテナンスをしたり、夏の疲れをリセットして寒い冬に備えたり、好きなことをして快適に過ごせるご褒美のような季節です。ですが、そんなときに体調を崩してしまっていてはすごくもったいないですよね。そこで、今週は風邪を引いてしまいそうなときの食薬習慣を紹介していきます。今週は、風邪を引いてしまいそうなときの食薬習慣日中の温かさにくらべて、日が沈んだ後の冷え込みに体がなれない、自律神経を乱してだるい、寒暖差や乾燥した空気にむせてしまうなど、季節にカラダを適合させることに難しさを感じてしまう日もありますよね。ただ、真夏や真冬、じめじめした冬などと比べると随分とカラダが楽だと思います。むしろカラダが頑丈な人は、秋風のひんやりした夜の風、澄んだ空気を心地よく感じていることでしょう。この時期、風邪を引いてしまいやすい人の特徴として、口内炎ができやすく治りにくい、便がスッキリ出にくくなってきたなどということがあります。これは、粘膜の免疫機能が低下している状態です。漢方では、『肺陰虚』、『気血両虚』などと表現します。ということで、今週は、粘膜を強化するために、新陳代謝を高める亜鉛やビタミンB群、アミノ酸を豊富に含み『気血』を補う食薬と粘膜を強化する『肺陰』を補う食物繊維を多く含む食薬をとりいれることがおすすめです。食べるとよい食材・メニューは、【ゴボウの牛肉巻き】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ゴボウの牛肉巻き】作り方は簡単です。ゴボウのまわりにクルクルと牛肉を巻き付けて焼き、醤油やみりん、ニンニク、七味唐辛子などで味を整え、食べやすい大きさにカットして、刻んだネギを添えたら完成です。【ゴボウ】皮やアクに高い抗酸化力をもつゴボウ。よく洗い、皮は剥かずにアクは抜かずに食べるのがおすすめ。また、イヌリンなどの食物繊維を含み、腸の働きを高め『肺陰』を補ってくれます。【牛肉】必須アミノ酸がバランスよく含まれ、さらに鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミンB群もとりいれることができ『気血』を補うための優秀食材です。ただ、脂身の多い部分は、消化に負担がかかるので、赤みの部分を選ぶようにしましょう。風邪を引く前には、ちょっとした不調やいつもと違った負荷のかかる行動をしていることが多いです。毎年、この時期には風邪を引いてしまうという人は、自分のカラダをしっかり観察して、客観的分析をすることで、行動を変化させて風邪を未然に防ぐようにしていきたいですね。まずは、何をしていいかわからないというかたは、ゴボウの牛肉巻きをお試しください。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©SHIROKUMA DESIGN/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2022年10月14日秋を通り越して冬を感じさせるような気温の低い日が続きました。寒暖差にカラダが追いつかず、体調を崩していませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、風邪の引き始めに効果的な方法を教えてくれます!気温が急に低下!体調を崩していませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 181急に冬がやってきたようなお天気が続きました。冷え込んだ朝は布団から出るのがつらいですよね。秋晴れもつかの間に肌寒い毎日が続きます。また、こういった急に冷え込んだ日が続くとカラダが慣れず、寒暖差でくしゃみや鼻水などがとまらず、風邪ぎみの人も増えているようです。もともと冷え性の人は手先足先が冷たくなってしまい、急に冬物のコートを着始める日も増えてきたのではないでしょうか。ところで、しっかり湯船につかっていますか?良質な睡眠には睡眠時に深部体温が下がることが必要になります。そのため、もともと冷えてしまっている人は、うまく深部体温が下がらず、睡眠の質を低下させてしまいます。夜はしっかり湯船につかり、体を温め睡眠の質を上げ、成長ホルモンの分泌を高め、体に対するダメージを一日ずつリセットしておきましょうね。ということで、今週は急な冷えで風邪気味になってしまった人のための食薬習慣です。今週は、冷えて風邪気味になってしまった人のための食薬習慣急に冷え込み、空模様は不安定になり、秋の心地よさはどこへやら。急な雨や冷え込みにくしゃみ鼻水、手足の冷え、足のむくみ、睡眠の質の低下などを感じていないでしょうか。そのまま放置していると、バリア機能は低下し、これからの風邪シーズンにさまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。この時期はもともと漢方ではバリア機能が低下しやすい『肺気虚』になりやすいと言われています。そして、もともと『気血水』が不足している人が特にその影響をうけ、さまざまな不調が表面化してきてしまいます。そこで、今週は急な冷え込みに負けないように『気』と『血』を補いバリア機能を高めるために『気』と『水』を補い、自律神経を整えるために『血』を補い『気』の巡りを改善することで対策をとっていきましょう。食べるとよい食材・メニューは、【鮭と梅干しの混ぜご飯】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:鮭と梅干しの混ぜごはん】作り方は簡単です。ほぐした鮭と叩いた梅干し、大葉、おろし生姜、鰹節、海苔などを入れて、醤油で味を整えたら完成です。混ぜご飯ではなく、炊きこんでしまうのもよいですね。【鮭】『気・血』を補う代表的な食材、鮭。ヘム鉄やタンパク質、ビタミンB群などをバランスよく含んでいます。さらに、『水』を補うEPAやDHA、ビタミンDも豊富です。そして、さまざまな細胞にかかるダメージを軽減する赤い色素アスタキサンチンも含むスーパーフードです。【梅干し】『気』を補うクエン酸や、リンゴ酸、コハク酸や『水』を補うミネラルも豊富です。さらに、酸味のある食材は、『気』の巡りの改善に役立つので自律神経を整えるために役立ちます。また、加熱した梅干しは、脂肪燃焼に役立つバニリンという成分が増えるので、ダイエット中の人は炊き込みご飯の方がおすすめです。地球に生まれた以上、気候の変化に適応するすべをいくつも身につけておかなければなりません。異常気象や新種のウイルスなど、年々増えていますが、その都度翻弄されないようにカラダのベースを強くしたり、環境変化に適応する食薬を身に着けておくことは必須だと言えますね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©bebe/Gettyimages©portishead1/Gettyimages文・大久保愛
2022年10月08日今週10/3(月)~10/9(日)の運勢を大発表!ラッキーな星座は…!?【牡羊座】は、生活リズムを整える、適度な運動をするなど、健康的に過ごそう。美容にスポットライトが当たっているので、綺麗になりたい、痩せたい、健康的になりたいと思うことは良いこと。生活のリズムを整えることはラッキー、テレワークなどで座ってばかりいたら、適度な運動を日課に加えてくださいね。特に手足の不調があれば整形外科に診察してもらいたいもの。週末は金欠病気味、自宅で楽しく過ごせる工夫をしてみて。家族でクッキングは楽しくできますよ。子どもの手先も器用になるので、色々と挑戦させてあげてくださいね。 【牡牛座】は、冷え性のママは貧血に注意、血流に良い食べ物を摂取するようにしよう。4日の火曜はラッキーデーとなっているので、うれしいことがありそう。言いたいことがあったり、会いたい人がいればその日のうちに電話したり、直接会うようにしてください。また、申し込み、契約にも良い日となっているので、就活していたら履歴書投函、面接にはラッキータイムです。今週は血流が悪化しているので、冷え性のママは貧血などには注意しましょう。血流を良くするための食べ物を中心に、献立を考えてくださいね。 【双子座】は、メールでのやりとりは余計なことを書いたりしないように、発言に気をつけて。メールのやりとりでのトラブルには気をつけて。つい余計なことを書いてしまったり、自慢してしまうと周囲から意地悪されることがあるので気をつけてください。あなたが6月13日前後に生まれていたら、ケガ、突然の発熱には気をつけたいものです。赤、イエロー系のアイテム、マスクは厄払いとなりますよ。また、9日の日曜は楽しい1日、スポーツ大会などに参加することがあればよい体験ができるでしょう。 【蟹座】は、子どもやママ友へには言い過ぎたりしないように気をつけよう。気分のアップダウンが激しくなりそう。ついカッとして言いすぎてしまうこともあるので、言葉には気をつけてください。子どもやママ友には言いたい放題にならないように。また、部屋をの模様替え、リビングやキッチンの整理整頓などにはふさわしい1週間です。気にいったインテリアも出てきたら思いきって購入が吉。またベビー用品など一時的に使うものはサブスクを利用するとお得です。引越しプランは進展する予感、9日の日曜のモデルルーム巡り、引越しはハッピーです。 【獅子座】は、週末はレジャー運が上昇、東西の方角がラッキー。5日の水曜はツイている日となるので、その日の電話での交渉事、相談事、契約などすべてラッキーです。子どものことで保育士さんと話し合ったり、子どもの習い事教室、塾、志望校などを決めるにも良い日となっています。9日の日曜は楽しいレジャー運があるので、ドライブ、バツスアーなどに参加するとよい体験ができます。特に東西の方角はラッキーです。また、夫婦、親子の悩ましいことはママ友、メル友に相談するとよい答えが得られます。天秤座の知り合いは力になってくれるでしょう。 【乙女座】は、資産形成について計画をして、行動に移そう。金運に焦点が当たっています。どうしたら稼げるのか?今あるお金が無駄にならないか?どうしたらお得か?それをしっかり考えて実行するにはよい1週間となっていますよ。4日の火曜、5日の水曜はマネー講座に参加したり、専門の人に相談はラッキーです。8日の土曜は対人関係がダウンするので、批判的な言葉は避けてください。つい相手の欠点などを指摘してしまうと大変です。9日の日曜は売買にラッキーデー、アウトレットに出かけたり、不用品などをフリマアプリで売ると吉。 【天秤座】は、モテモテのラッキーウィーク、どこにいても注目を集める存在に!ワクワクするような出来事がやってきます。特に9月生まれは愛と美の星の支配下にあることもありモテモテのラッキーウィーク、どこにいてもチヤホヤされて注目を集めます。社交的になれば魅力的なママ友、先生と呼べる人との出会いもあるかもしれません。ただ子ども運はダウンしているので、子どものことはしっかり観察しましょう。お友だちのことで悩んでいることがあるかもしれないので、幼い子どもでも目を見て話を聞いてあげて。 【蠍座】は、子どもと出かけると、お気に入りの店に偶然出会うことができそう。家族のことでトラブルが浮上、家族の体調が悪化しているかもしれないので、気遣いは大切です。実家の両親の健康も気をつけたいものです。7日の金曜はラッキーデーとなっているので、子どもと出かけた先でよい出会いがあるかもしれません。気にいったベーカリー、カフェ、公園、児童館など見つかるかもしれないので、アチコチ歩いてみましょう。週末は健康診断に最適なタイミング、また健康器具、美容器具購入もラッキーです。 【射手座】は、グルメになるとラッキー、今まで使ったことのない調味料や野菜で料理してみて。グルメになるといいことがあります。初めての調味料、新鮮野菜、目新しい輸入野菜やフルーツなどを手にとってください。あなたの料理のレパートリーも広がっていくはずです。お弁当作りはラッキーで、自慢したくなるような作品が仕上がるでしょう。ママ友の間ではリーダーシップをとるようにしてみて。あなたが音頭をとってのランチ会、キャンプ、ハイキングなどはラッキーで、よい思い出となりますよ。特に天秤座ママはあなたの協力者です。 【山羊座】は、おいしいものは開運のカギ、がんばった自分へのご褒美にスイーツ購入は吉。ワーキングママは仕事中心の毎日となりそう。時間がいくらあっても足りないくらいなので、自分の中で順位をつけて行動するようにしたいものです。おいしいものはあなたの開運のカギで、自分へのご褒美に高価なスイーツはラッキーです。週末は家にツキがあるので、不動産を探していたら、モデルルーム、モデルハウスに足を運んでみてください。特に蟹座、獅子座のパパであればよいところが出てきますよ。 【水瓶座】は、教育雑誌をとる、新しい習い事を始めてみるなど、教育に力を入れよう。遠方にツキがあるので、子どもといっしょに遠くまで足をのばしてみたいものです。義理の両親との関係はとても良いので、いっしょのお出かけもハッピーですよ。何かと協力的になってくれるはず。また、子どもの教育には熱が入るので、教育雑誌などを毎月とるようにしたり、近くの〇〇教室に通うようにするなど、新しい習慣をスタートさせることはよいことです。今ならとても良い先生と出会うこともできますよ。書道、ピアノなどのクラシックな習い事は幸運を呼ぶでしょう。 【魚座】は、ストレスが溜まっていたりなど、全体に疲れが出ていそう。健康面は揺れています。夏の疲れは未だに取れなさそう。また、家族のことで気になることがあり、ストレスも溜まっているようです。家族から病気をうつされる恐れもあるので気をつけて。また、住まいにも気をつけたいもので台風被害などにあわないようチェックする、災害対策を用意することは良いことです。金運は上昇しているので、臨時収入は期待できそう。くじ、抽選にも挑戦してみてくださいね。 あわせて読みたい🌈妖艶…フェロモンたっぷりな隣の住人から質問攻め!引っ越しで何が?
2022年10月02日季節は夏から秋になり、気づけば2022年も残すところあと3か月…。やるべきことが多くなり、生活が乱れ、体調不良、そして肌荒れも目立つ、なんて悲惨な事態に陥りたくないですよね。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、即できる肌荒れ対策を教えてくれます!忙しい日々、肌荒れしてませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 180すっかり過ごしやすい日々が続くようになりました。あんなに暑くて寝苦しかった夏も、終わってしまうと名残惜しく感じてしまいますよね。そして、季節は秋に移り変わり今年も残すところ3か月となりました。おそらく年末に向けてやらなければならないことがテンコ盛りになっていく人が増えていくことでしょう。これから、2022年のラストスパートとなりますが、限られた時間の中、睡眠時間や食事の時間を削りながら、やるべきことに時間を使い、健康なカラダと健全な心の状態の維持が難しくなっていくかもしれません。そして、そんなときカラダに負荷がかかると表面化してくるのが肌トラブルです。肌荒れが気になるときには、対処療法で治してしまうことも必要になるかもしれませんが、生活習慣の見直しを後押しするカラダからの合図であることを認識して、今よりちょっとカラダにプラスになることを取り入れることをおすすめします。ということで、今週は肌荒れの対策となる食薬習慣を紹介します。今週は、肌荒れの対策となる食薬習慣私たちのカラダはおよそ37兆個の細胞からできていますが、不調や老化を感じるときには必ずどこかの細胞の状態が悪くなることからスタートしています。そして、細胞数が最も多い最大の臓器といわれている皮膚にトラブルが起こり、可視化することができます。漢方医学でも古くから、皮膚は内臓の鏡といわれていましたが、時間が足りない、食べるものが乱れる、ストレスが多い、気候の変化が大きいなどカラダに加わる負荷により、活性酸素が大量に発生したり、自律神経が乱れたり、体内時計が乱れたりすることで消化器系など内臓の不調が起き、肌トラブルを強く感じたりすることがあります。これを漢方医学では『湿熱』が生じている状態と考え、胃腸の働きを助けたり、炎症を抑えたりする手段を検討します。そこで今週は、『脾胃』を整え、『清熱』し、『湿熱』を除去することで細胞から元気にして肌トラブルの対策となる食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【カブとセロリのサラダ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:カブとセロリのサラダ】まず、カブは葉ごと、できればカブの皮つきで使いましょう。セロリも葉の部分も一緒に使いましょう。作り方は、一口大にカブとセロリをカットしてビニール袋に入れ、お酢、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーをお好みで入れて全体になじませたら完成。すりゴマや刻んだ大葉やミョウガ、おろし生姜などお好みでトッピングするのもおすすめ。【カブ】消化を助けるジアスターゼを含み『脾胃』をサポートします。とくに皮に多く含まれます。また、カブの葉には、抗酸化作用が高く、眼精疲労や粘膜を強くするために役立つβカロテンも多く含まれています。【セロリ】消化をサポートするキャベジンが『脾胃』をサポートし、『気』の巡りを改善しストレスを軽減するアピインやクマリン、フラボノイドやテルペノイドなど香り成分を含みます。抗酸化作用や鎮静作用、抗炎症作用などもあり『清熱』に働きます。私たちは、普段どうしても頑張りすぎてしまうことが多いです。ですが、これからもずっといろんな仕事や楽しいことをし続けていくためにも、カラダと相談しながら行動していくことはとても大切です。ちょっとした不調は、カラダの負荷をカラダが気がついてほしくて一生懸命発しているものでもあります。放置せずに自分のカラダに「どうしたのかな?」と相談してみてください。不調のたびに、どうして起きたことなのかを考えることが健康維持に役立ちます。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2022年09月30日サラダを飽きずに食べるには、ドレッシングを複数ストックするというこだわりを持つ筆者。コストパフォーマンスのよいドレッシングを見かけると、つい購入してしまいます。コーヒーや酒、輸入食品の販売店『カルディ コーヒーファーム』(以下、カルディ)で販売されている『サラダの旨たれ』もその1つ。株式会社もへじの『サラダの旨たれ』はシリーズ化されており、今回、初めて『サラダの旨辛たれ』を購入してみました。味わいは少し甘めの醤油ベースで、そこに、唐辛子、コチュジャン、豆板醤の上品な辛さが加わっています。ごま油、いりごま、ねりごまが入っていてコクがあるので、サラダ以外の料理にも使えそうです。特に、このドレッシングに合うのが、鶏肉。今回は、この『サラダの旨辛たれ』と鶏肉を使って、電子レンジで簡単に調理できるアレンジレシピをご紹介します。材料は、2~3人前ですので、人数に合わせて調整してください。材料:・鶏モモ肉300g・ナス3本・塩・コショウ適量(下味用)・酒適量(下味用)調味料:・『サラダの旨辛たれ』大さじ2・醤油大さじ2・酒大さじ1・酢大さじ1作り方:1.鶏モモ肉は、食べやすく一口大に切り、酒、塩・コショウを振ってもみ込み、15分程度置いてなじませる。2.ナスは乱切りにして塩を振ってしばらく置き、水気が出てきたら、塩を洗い流して軽く水気をしぼる。3.『サラダの旨辛たれ』、醤油、酒を合わせる。4.耐熱容器に1の鶏モモ肉とナスを並べ、3を上から回しかけてから容器のフタをずらして乗せ、600wの電子レンジで3分加熱する。5.4を軽く混ぜて容器のフタをずらして乗せ、さらに600wの電子レンジで4分加熱する。6.5を電子レンジから取り出し、酢を加えて全体を混ぜる。7.皿に盛れば、完成。電子レンジで加熱する際は、写真のように容器のフタをずらした状態にしておくことがポイントです。酢を加えることで、残暑が厳しい日でもサッパリと食べられます。味見なしで味が決まるので、忙しい夕飯時にピッタリ。このほか、鶏ガラスープの素と塩・コショウをベースにした鶏肉・ジャガイモ・長ネギのスープに『サラダの旨辛たれ』を加えて、韓国料理『タッカンマリ』風にしてもおいしいですよ。ぜひ、試してみてください![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年09月29日気温や気圧など環境の変化により自律神経が乱れると起きる、さまざまなカラダの不調。月経前の不調(PMS)、特に便秘もそのひとつで、季節の変わり目の今、悩んでいる人が多いよう。そこで中医学士で漢方薬剤師の大久保愛さんが、月経前になりやすい便秘を解消する簡単な方法を教えてくれます!月経前、便秘がちになりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 179今週末には、昼と夜の長さがほぼ等しくなる秋分の日が訪れます。秋分の日を過ぎると気候は本格的に秋の気候に落ち着くことがほとんどです。このときを漢方の世界では、『陽』から『陰』のシーズンへと切り替わると考えます。そのためなのか、最近は不安定な気候が続いていますよね。気圧や気温の変化が大きいと体に対して負担がかかってしまい自律神経が乱れるため、便秘になったり、寝つきが悪くなったり、むくみがひどくなったり、朝のダルさが強くなったりと不調を抱える人は増えてしまうことでしょう。そしてとくに、女性の場合には月経周期に伴う不調を強く感じることが多くなります。例えば、月経前の便秘、ほてり、胸の張り、イライラ、フェイスラインのニキビ、過食などを感じることがあるかもしれません。そこで、今週は月経前の不調のなかでも秋に増えやすい便秘を軽減する食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の便秘を軽減する食薬習慣日が沈む時間が徐々に早くなっていることを感じ始めるようになってきました。9月23日に秋分の日をむかえ、夜の時間が昼よりも長くなりはじめます。そして、ようやく気候が安定する過ごしやすい秋の気候となります。そして、この時期を漢方では『陰・陽』の変わり目としますが、その前後に不安定な気候がおとずれます。このタイミングで、とくに女性は月経周期にまつわる不調を感じてしまうことがあります。漢方では、『秋』になると『陰』が不足し便秘になりやすいと考えられています。また、『気』や『血』が不足している女性は、月経前の不調を強く感じやすいため、今の時期には月経前の便秘に悩む方が増えてしまうことがあります。そこで、今週は『気・血・水』を補う食薬をとりいれて、腸を整えつつ月経前の不調を軽減していきましょう。食べるとよい食材・メニューは、【里芋の豚汁】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:里芋の豚汁】作り方は、いつもの豚汁の根菜類を里芋に変更するだけです。仕上げにごま油ではなくオリーブオイルを器にひと回しかけるのがおすすめ。オリーブオイルは保温性が高く、腸を潤す働きがあるので、お腹から温め、腸の働きを助けてくれます。【里芋】ヌルヌル成分のガラクタンが、腸の粘膜を保護したり、腸内の働きをサポートして『水』を補ってくれます。また、イモ類は糖質が多く太りやすいイメージがありますが、里芋はイモ類の中でも糖質とカロリーが低めでダイエット中にもおすすめです。【豚肉】タンパク質、ビタミンB群、鉄をはじめとしたミネラルを多く含み、不足しがちな『気・血』を補うために役立ちます。さらに豚汁にニンニクやネギ、ニラなどを一緒にいれると、疲労回復のパワーがアップします。月経前に不調を強く感じるときは、とくに『血』が不足していることが多いです。イライラしたり、眠気が強かったりして、それを解消するためにお菓子の量が増えてしまい、その影響で食事の量が減ってしまって栄養バランスを乱しているというパターンもよく耳にします。なんとなく不調を感じている人は、間食から食事まで毎日食べているものを一度把握して、客観視してみましょう。もしかするとカロリーだけしっかりとれていて、体を作る栄養が減っているかもしれません。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©stefanamer/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages文・大久保愛
2022年09月21日秋の訪れは、乾燥する季節の到来とも言えます。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、潤う体質に導く、簡単にできる乾燥対策を教えてくれます!そろそろ、乾燥による手荒れの季節です!【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 178待ちに待った連休がスタート。遠出する人も多いのではないでしょうか。お出かけ前になると、なぜなのか家の中の片づけをしっかりとしたい気分になりますよね。念入りに洗い物や雑巾がけ、書類の整理などをしていると手先の乾燥やひび割れ、手湿疹など手荒れが悪化してしまってはいないでしょうか。水仕事が増えたり、温かいお湯を使う機会が増えたりすると手荒れは悪化してしまいます。手先が荒れていると、痛かったり、シャンプーがしみたり、見た目が気になったり、かゆくなったり、ストッキングが手に引っかかるようになったりと迷惑なことが多発します。とくにこれから気温と湿度が下がるにつれて、ハンドクリームが手放せなくなる人も増えていくことだと思います。そこで今週は、一足早く手荒れ対策になる食薬習慣を紹介していきます。今週は、手荒れ対策の食薬習慣女性にとってこれから寒いシーズン、長期的に気になってしまうことの一つとして、手先のひび割れや湿疹、乾燥などがあるのではないでしょうか。家事をしていてよく使う手先はもちろんのこと、人によっては顔や腕、スネ、かかとなど全身的に気になる部分が出てくる人も多いかもしれませんね。漢方では、秋は全身的な乾燥を招く『燥邪』の影響を受けやすいと言われています。そんな時に、ターンオーバーを整える『気』や潤いをもたらす『陰』が不足していると秋の『燥邪』の影響を強く受けてしまいます。そこで、ターンオーバーを促し『気』を補うタンパク質、ビタミンB2、ビタミンB6、亜鉛を含む食材や体を潤し『陰』を補うビタミンAや良質な脂質、抗酸化物質などを含む食材をとりいれることが大切です。そこで、今週食べるとよい食材・メニューは、【アボカドとツナの和風サラダ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:アボカドとツナの和風サラダ】作り方は、一口大にカットしたアボカドにツナとポン酢、オリーブオイルをあえて、刻んだ海苔や鰹節をのせて完成です。ポン酢ではなく、味噌で味付けしてもOK。【アボカド】アボカドには、ビタミンAや抗酸化物質、ビタミンD、ビタミンB群、亜鉛、鉄などのミネラル、良質な脂質も豊富に含まれているため『気・陰』を補うことのできる食材といえます。【ツナ】タンパク質やビタミンB群、オメガ3脂肪酸など『気』を補う栄養素が豊富に含まれています。常備しておくと、うま味が強く栄養価も高いため忙しい時の1品が簡単で美容に役立つメニューになりますよ。肌トラブルが慢性的に起きているときには、体の内側に問題があるパターンが多いです。乾燥、かゆみ、湿疹、ひび割れ、腫れなどに対して対処療法をしてもすぐにぶり返してしまう場合には、一度体の中からの対策を検討してみることが大切です。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©Dougal Waters/Gettyimages©Johner Images/Gettyimages文・大久保愛
2022年09月17日まだまだ食パンブームは続いています!毎朝でも食べたくなる食パンは、シンプルでアレンジ自在の万能食材。買った当日はシンプルにそのまま、翌日はトーストして食べるのが美味しいですね。ハムやチーズをのせたり、サンドイッチにしたり、フレンチトーストにしたりと様々なアレンジを楽しめます。シンプルだからこそ味の違いが出やすい「食パン」。色々なお店のパンを食べ比べてみたいですね。本日はお取り寄せできるおすすめ「食パン」を3品ご紹介します。まだまだ食パンブームは続いています!毎朝でも食べたくなる食パンは、シンプルでアレンジ自在の万能食材。買った当日はシンプルにそのまま、翌日はトーストして食べるのが美味しいですね。ハムやチーズをのせたり、サンドイッチにしたり、フレンチトーストにしたりと様々なアレンジを楽しめます。シンプルだからこそ味の違いが出やすい「食パン」。色々なお店のパンを食べ比べてみたいですね。本日はお取り寄せできるおすすめ「食パン」を3品ご紹介します。「食パン一筋」志を持ったパン屋食パン本舗兵庫県加古川にある「食パン本舗」総本店は、2002年に食パン専門店「職人気質」として創業しました。素材に「とことん」こだわった食パンです!北海道十勝産の生クリーム、バターをたっぷり使用し、豊富なミネラルを含んだ、まろやかでやさしい甘み。卵アレルギーのお子様にも安心して食べていただけるように、卵は使っておりません。そして、イーストフード、着色料、保存料、防腐剤、安定剤などの添加物は一切使用してません。手元に届いたら、まずはちぎってもっちり感を体感してください。【お取り寄せ可】【1日限定30個】“食パン一筋16年”素材の甘みと風味を追求した究極の食パン1.5斤2個セット1,200円(税込)┃食パン専門店食パン本舗総本店人気の最高峰食パン『ふじ森』フランス産バターを贅沢に練りこみしっとりモチモチ食感!東京目黒にお店をかまえる『ふじ森』。「おいしいものは我慢しない」そんな極上の贅沢を追求して、パンをこの上なくおいしく食べるためのコンセプトショップは誕生しました。フランス産最高級発酵バターを惜しみなく使用したことで、一口ひとくちが口の中で上品に"振舞う"最高峰の食パンに仕上がっています。パンの食文化をこの国に根付かせた職人の真髄を受け継いでいるからこそ追求できた味をご堪能ください。ご紹介するお店で一番人気『ふじ森』は通常の食パンと比べて水分量が非常に多いので、とても繊細です。焼き上がりとともに徐々にてっぺんが凹んでくることがありますが、これは粉に対して100%の水分が含まれているからこそ起きる現象で、かつてない”やわらかい”食パン”であることを意味します。スライスする際は、手に力をいれず優しくナイフを入れてください。生で食べるとしっとりまろやかな甘みを感じることができます。トーストするとバターの香りが一層増し、より濃厚な味わいに。【お取り寄せ可】究極の最高級食パン『ふじ森』|1斤半/約19cm3,000円(税込)┃ふじ森毎週土曜にしか届けられない人気料亭「下鴨茶寮」食パン型のあんぱん創業安政3年(1856年)創業の京都の老舗料亭「下鴨茶寮」。お店にお越しいただいたお客様に、「明日の朝のお愉しみに」と差し上げていたお土産が大人気となり、なんと商品化した「食パン型マーブルあんぱん」。練りこまれている粒あんは、なんと、希少な京都の丹波大納言を使用し、パン生地は酒種で仕込んでいます。鴨柄の風呂敷包みに入った、ずっしりと大きなあんぱんは、厚めにスライスしてトースターでこんがり焼き、バターをたっぷり塗って食べるのがおすすめですよ!オンラインショップでは毎週土曜日お届け限定で注文を受付けています。パン好きな方は、土曜の午前にお届けしてもらい、優雅なブランチタイムのお供にいかがですか?【お取り寄せ可】料亭のあんぱん1,998円(税込)┃下鴨茶寮おすすめの特集ぐるなびふるさと納税
2022年09月16日兵庫にはレアな食材や神戸の名店など、お取り寄せしてでも食べたい絶品グルメがたくさんあります。その中から、兵庫県の食材や人気スイーツを紹介します。ぜひお取り寄せしてみてください。兵庫にはレアな食材や神戸の名店など、お取り寄せしてでも食べたい絶品グルメがたくさんあります。その中から、兵庫県の食材や人気スイーツを紹介します。ぜひお取り寄せしてみてください。淡路島の日本蜜蜂を集めためずらしいはちみつ!季節ごとの食べ比べが楽しめる3種の生はちみつ淡路島の日本蜜蜂が350種類以上の花や木から集めた「島蜜」は、「生」「高い濃度」「深い味わいとコク」「芳醇な香り」「フルーティー」が特徴の天然生はちみつです。美しいはちみつを採取するため、巣箱は珍しい「盛り上げ方式」を採用。日本蜜蜂が採取できるはちみつは一般的な蜜蜂と比べて少なく、スプーン1杯分以下と非常に貴重です。78%という高い糖度も「生」ならでは。季節ごとの食べ比べが楽しめる、3種類のセットになっています。「春蜜」に含まれるのは、桜や梅など200種類以上の花蜜で、ハーブのようなおいしさが特徴。「夏蜜」には、春蜜に加えて夏に咲く花蜜が入っており、琥珀色で濃厚な味わい。「秋蜜」は、春蜜と夏蜜に、秋に咲く花蜜もプラス。最も濃厚な琥珀色と深く豊かな味わいが楽しめます。パッケージは、京都山科の職人が作ったこだわりの桐箱。縁起が良いとされているはちみつを、日本神話に彩られた淡路島よりお届けします。【お取り寄せ可】日本みつばちのはちみつ島蜜百花の恵み15,900円(税込)|香塾本店兵庫県赤穂市のスイーツ店「坂利太」が作る、ナポリにはないナポリ菓子兵庫県赤穂市の人気イタリアン店SAKURAGUMIが運営するスイーツ店「坂利太」が作る、ナポリにはないナポリ菓子。ナポリのスフォリアテッラというパイ生地を牡蠣の殻に乗せて焼き上げたお菓子「てーてってー」。「てーてってー」は、赤穂弁で「連れてって」という意味です。赤穂土産として市外へ「連れてって」という意味が込められています。てーてってーの生地は、タッピと呼ばれるナポリ伝統のパイ生地。ナポリの小麦粉、シチリアの天日塩、純正ラードなどからなる生地に、さらにラードを塗り、何層にも重ね巻きあげていきます。この引き伸ばす時の薄さがポイントで、薄ければ薄いほど層が増えるので、パリパリの食感も増していくわけです。しかしこの1本を巻きあげるのに、なんと30分もかかるそうで、同じ姿勢で30分間、さらにこれを1日に何本も巻くとなるとかなり手間暇がかかる重労働です。この重労働のおかげで、何層にも重なったミルフィーユ状の生地が完成。感動のサクサク食感が生まれます。【お取り寄せ可】てーてってー12枚入り2,286円(税込)|坂利太-Salita-日本で初めてオリーブの栽培に成功した神戸ならでは!オリーブを使ったバターサンド神戸は西洋の文化をいち早く取り入れてきた和魂洋才の土壌があります。1873年の創業以来、創業者が考案した「瓦せんべい」も開発コンセプトは『和の器に洋の素材』というものでした。その思いを引き継いで生まれたのが「神戸元町バターサンドTONOWA」です。神戸は日本で初めてオリーブの栽培に成功。その縁をたどり代表フレーバーとしてオリーブを採用しました。サブレの心地よい歯ざわりの中からあらわれるのは、若摘みグリーンオリーブの香りと風味、そしてホワイトチョコレート入りバタークリームのコク。ジン&ベルモットの香りがかすかに爽やかな風のように吹き抜けて、大人の味覚を楽しませます。【お取り寄せ可】“コクと爽やかさを併せもつ”神戸元町バターサンドTONOWA-オリーブ-6個入り1,620円(税込)|亀井堂総本店おすすめの特集ぐるなびふるさと納税
2022年09月13日2歳の息子さんを育てている、はっけよいおうどん(@hakkeyoi_oudn)さんは、日々の出来事を漫画にし、Twitterに投稿しています。投稿者さんがある日、息子さんを保育園に迎えに行った時、先生から「今日素敵なことがあった」と報告を受けました。この先生からは同じ血を感じる #育児漫画 #育児絵日記 pic.twitter.com/Va4IjuPYFn — はっけよいおうどん (@hakkeyoi_oudn) September 9, 2022 息子さんが風に吹かれて「気持ちいい」と自然を感じている姿を目撃した先生。その姿を見て、言葉にできないよさを感じたのでしょう。先生は投稿者さんに、当時の息子さんの様子やそのよさを伝えようとしましたが、うまく言葉に表すことができません!最終的に、とにかくよさを伝えたい熱意だけは投稿者さんに伝わったようです。この投稿にはさまざまな声が寄せられました。・こんな先生がいたら、毎日の登園が楽しみになっちゃうな。いい先生だ。・笑った!子供の行動に、言葉にできない『よさ』を感じるの、すごく分かる。・2コマ目の、お友達がちょっとさびしそうな表情になってるのがかわいい。ちなみに、投稿者さんによると、この先生は新人の保育士なのだとか。新人でありながら、子供の様子をなんとか親に伝えようとする姿は素敵ですね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月12日睡眠も休息もしっかり取ったのにカラダがだるい、眠い、ヤル気が出ない。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生よると、季節の変わり目の今は長引く疲労感に悩まされる人が多いそう。そこで、愛先生が毎日の疲労を軽減し、やる気を取り戻す簡単習慣を教えてくれます!最近、疲れが長引いていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 177みなさん、お元気ですか?この時期、いくら休んでも疲れがとれない、だるい、動きたくない、横になりたい…と感じてしまうことが多いようです。本当は今日はあれもこれも終わらせないといけないのに、ぐったりボーっとしていたら一日があっという間に終わってしまった…など、自分の計画に行動が伴わずストレスを感じていることもあるのではないでしょうか。ただ、9月の前半は季節の変わり目であるため、ある程度このようなことが起こっても仕方のない時期です。ですが、そのままにしていては時間が無駄に過ぎていくばかり、そして後回しにしたタスクは後の自分を苦しめることになるでしょう。ということで、今週はやる気を取り戻す食薬習慣を紹介していきます。今週は、疲れが取れないときの食薬習慣一生懸命仕事をしたり、運動をしたり、出かけたりした後に疲労感を感じることは誰にでもあります。ですが、何もしていない、もしくは睡眠をとりカラダを休めたはずの朝に疲れを感じていては問題ですよね。朝から、だるい、やる気がない、起き上がれないなどの状態は、生活の質をガクンと落としてしまいます。そんな毎日を過ごしている方はすぐにでも脱出したいですよね。漢方では疲れが取れない状態を『脾気虚』といいます。基本的にタンパク質、ビタミンB群、ミネラルなどの栄養素が不足していたり、ストレスが多いのにビタミンCや抗酸化物質などダメージを軽減する食材がとれていなかったりと栄養摂取がアンバランスであることもいけないことですが、疲労感がとれないことは季節的な問題も大いに影響しています。そこで、今週は季節の変わり目が原因となる、長引く疲労感を軽減する、『脾気』を補う食薬習慣を紹介していきます。食べるとよい食材・メニューは、【モロヘイヤのせ豆腐】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:モロヘイヤのせ豆腐】作り方は、モロヘイヤをさっとゆでて、細かく刻みポン酢やすりゴマと混ぜて、レンチンした豆腐にのせ、鰹節をたっぷり添えて完成。【モロヘイヤ】「王様の野菜」と呼ばれるほど栄養価の高い野菜。鉄、カルシウム、抗酸化ビタミンなどが豊富に含まれます。さらに、ねばねばの成分が胃腸の働きを支えるので『補中益気』してくれます。【豆腐】タンパク質やビタミンB群、食物繊維やサポニンなどを多く含み、『脾気』を補い体に栄養の補給をしながらも便通の改善や脂肪の蓄積を予防する働きもあるデトックスにも役立つ食材です。朝、今日は何をしようかなとワクワク元気に目覚める日と、動きたくない、何もしたくないと思い目覚める日では一日の内容が大きく変わってきてしまいますよね。時間を大切に楽しく過ごしたいと考えている人は、気候や環境の変化に目を向け、自分のカラダを柔軟に適応できるように食事や入浴、運動などで調整する習慣を身につけていきましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©matsuriri/Gettyimages©SBenitez/Gettyimages©Maryna Terletska/Gettyimages文・大久保愛
2022年09月09日