4月7日にも東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で緊急事態宣言が発令されるという中、閉館を余儀なくされる映画館、とりわけ存続の危機に直面している小規模映画館(ミニシアター)を救うべく、# SaveTheCinema「ミニシアターを救え!」プロジェクトが始動。有志の呼びかけ人・賛同者により緊急支援を求める要望書を作成し、すでにスタート準備に入っている「ミニシアター・エイド基金」とも連携するなど、具体的な施策を断続的に実施していく。「映画館は、映画と観客を結ぶ架け橋、映画という表現の最前線。それをどうしても守りたい」という想いから、この度、俳優の井浦新や柄本明、是枝裕和監督、白石和彌監督、入江悠監督、上田慎一郎監督、藤井道人監督ら有志の呼びかけ人、および賛同者により緊急支援を求める要望書を作成、緊急支援を政府へ要請する。要望書全文新型コロナウィルスによって大きな打撃を受けている小規模映画館(ミニシアター)等への緊急支援を求めます日本政府、国会議員の皆さまへ。現在、新型コロナウィルスによる影響は、芸術文化の一翼を担う映画の企画、制作、配給、上映などに関わるすべての映画人にも甚大な被害を与えています。とりわけ、映画文化の多様性を担うインディペンデントの小規模映画館(ミニシアター)は存続の危機を迎えており、私たちは大きな危機感を抱いています。新型コロナウィルスが大きな社会問題となり、まず映画館の集客は30~50%以上減少しました。3月26日にイべントや不要不急の外出の自粛が要請されて以降は観客の減少は急激に加速し、集客80%減や観客ゼロでの上映という悲鳴のような声も聞かれるようになりました。ミニシアターの上映を支えている良質な映画の配給者も、このような状況の中で配給を延期せざるを得ず、ミニシアターの今後の状況はさらに悪化してゆくものと思われます。この状況のもと、映画館や上映事業者は、感染防止の観点から、あくまで自らの責任で運営や活動の休止を決断するよう迫られています。しかし、何の経済的補償もない中での「休館」は、そのまま「閉館」に繋がってしまうことになりかねません。今の状態が6月まで続けば、夏を待たずに閉館する映画館が続出することか予想されます。ドイツの文化相は「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は」と述べ、文化機関や文化施設を維持し芸術文化によって生計を立てる人々の存在を確保することはドイツ政府の文化的、政治的最優先事項である」と明言しました。地域やコミュニティに根ざし、日本の映画文化の中核を担うミニシアターは、単なる娯楽施設ではなく、地域に多様な文化芸術体験を提供し、コミュニティの「文化権」を確保する重要な文化芸術拠点であり、美術館、劇場、音楽堂等の公立文化施設や劇団、楽団、美術家、音楽家等と同等に民主主義社会に欠くことのできない存在です。いま、「映画」を人々に届ける文化芸術拠点が地域から消滅してしまう危機に瀕しているのです。私たちは映画文化に関わる映画人として政府に対して以下の支援が得られることを強く求めます。・緊急的な支援として新型コロナウィルス感染拡大防止のための自粛要請・外出自粛要請、また、拡大防止対策(時短営業や客席数を減らす等)によって生じた損失(観客数の大幅な減少)を補填することによる支援を求めます。・終息後の支援として集客を回復させるための広報活動の充実、ゲスト招聘、特集上映などのイベントに対する支援を求めます。クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」を準備さらに、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督、『淵に立つ』の深田晃司監督が発起人となり、ミニシアター支援のためのクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」をMOTIONGALLERYにてスタートさせることも決定している。(text:cinemacafe.net)
2020年04月07日誰もがのぞいてみたいと思うもののひとつは、女優の休日。「一体、どんなプライベートを過ごしているのだろうか?」と考えたことがある人も多いはず。そんな欲求を満たしてくれるのが、まもなく放送が開始される『有村架純の撮休』。そこで、主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(有村架純)女優の有村架純さん!【映画、ときどき私】 vol. 298本作で有村さんが挑んだのは、なんと本人役で出演する新感覚のドラマ。才能のあるクリエイターたちが「もし、有村さんが撮影期間中の休日(通称“撮休”)を突然得たらどのように過ごすのだろうか?」というテーマをもとに妄想を膨らませて描いています。そこで、あらゆるシチュエーションのなかで演じられた感想やこれからの自分について語っていただきました。―まずは、今回の企画を聞いたときのお気持ちから教えてください。有村さん実は、このお話をいただいたとき、「今後の自分はどういうことをやっていけばおもしろくなれるのか?」というのをちょうど考えていた時期だったんです。特にここ最近は、等身大の役を演じることが多かったので、それとは違う挑戦ができる機会を与えていただけるのであれば、飛び込んでみようという気持ちで参加しました。―ちなみに、本人役ということに関してはどう思われましたか?有村さんありがたいことに、8名の脚本家の方がそれぞれの私を想像して書いてくださったので、それに応える形で8通りの自分を探しながら演じさせていただきました。そのなかで、「私であって私ではない」というのを目指せたらいいなと。どれもおもしろかったですね。―なかでも注目してほしいポイントはありますか?有村さんたとえば、それぞれの作品で部屋も飾りつけも衣装も全然違うので、作品ごとに変わる雰囲気は楽しいと思います。あとは、続けて見ていただくと、共通するものがどこかに出てきたり、違う話で出てきたものが置いてあったりするので、そういう小物にも注目していただきたいですね。―ご自分が周りからどう見られているのかを知るのは、どのような心境でしたか?有村さんそれぞれの話で、「有村架純ってこういう人なのかな」と想像してもらえたらおもしろいだろうなと感じました。でも、彼氏の元カノを巡るストーリーが展開される『好きだから不安』のように彼氏の元カノを見たいとか、元カノに自分を紹介してほしいと思うことは無いほうだと思います(笑)。非現実的なことができて楽しかった―本作は5人の監督で撮影されてますが、振り返ってみて大変だったことはありましたか?有村さん今回は、1本撮影が終わったら、1~2日空いてすぐに次の撮影が始まるというスケジュールだったので、苦労したのはセリフを覚えること。特に、『好きだから不安』では、彼氏役の渡辺大知さんと部屋で10分間ほどやりとりをするシーンを今泉力哉監督がワンカットで撮りたいということだったので、そのときは舞台のようでしびれましたし、6テイクも撮りました。―では、是枝裕和監督の演出はいかがでしたか?有村さん是枝監督は役者さんの声を重視されている方で、声からにじみ出るものをキャッチしているそうなんです。なので、お芝居をしているときに、声に感情がにじんでいるかどうかの判断は鋭いと思いました。大きく演出をするというよりも、助け船を出してくださる方だと感じました。私は集中してしまうとどうしても表情だけでお芝居をしてしまうところがありますが、それに気がついた是枝監督は、手や体を動かすヒントをところどころでくださいました。改めて自分の足りないところや癖がわかったので、勉強しながら取り組めたと思います。―作品ごとに個性豊かな共演者が多かったと思いますが、印象的に残っている方といえば?有村さん『バッティングセンターで待ちわびるのは』に出演してくださった前野健太さん。普段はシンガーソングライターとして活動されていますが、お芝居が本当におもしろかったです。前野さんにしか出せないオリジナルな魅力があり、感性も豊かな方なので、すごく引っ張っていただきました。―演じていておもしろかった瞬間はありましたか?有村さん『女ともだち』では、私が世間に持たれている女の子らしいイメージに対して、「そうじゃないんだ!」みたいなことを言うところがありましたが、私の日常では他人に向かってそういう強い言葉を発することはないので、非現実的なことができて楽しかったです。新たな可能性を感じることができた―とはいえ、実際に多くの人が有村さんには女の子らしいイメージを持っていると思いますが……。有村さん確かに、私の外見の雰囲気からそういうものが求められているんだなというのは、客観的に考えることもあります。色で言うと、ピンクや白の印象を周りから持たれることが多いですから。でも、私からすると、自分は薄くてちょっとくすんだブルーだと思っています(笑)。―(笑)。ちなみに、今回の役は自分であって自分ではないという難しさもあったと思いますが、ご自身でアイディアを出したことはありましたか?有村さん今回は、みなさんが思う有村架純を受け入れ、おもしろいなと思いながら演じていたので、私が意見することは特になかったです。それに、監督をされているみなさんは、鋭い目を持っているので、ごまかしたり、嘘をついたり、隠しごとをしたりできないくらい見透かされているような気がしていました。監督たちからすると、役と私が意外と近いと感じたかもしれないですが、そこは見ている方々に委ねたいと思っています。―本作で8通りの自分を演じ切ってみて、次のステップへ向けて手ごたえを感じたことがあれば教えてください。有村さん自分でもいまの段階でどのくらいのことができたのかわかりませんが、22日間という短い期間で8本すべてをやり切り、これだけの方々と一緒に仕事できたというのは宝物のような時間になりました。どれもすごくいい出会いになったので、それが次のお仕事につながってくれれば、私にとっては何よりプラスなこと。それだけでも満足している部分はありますね。あとは、久しぶりに解放的な気持ちにもなれたので、心の空気の入れ替えができたのは、すごくよかったです。リフレッシュできたのと同時に、新たな可能性も感じられました。―ちなみに、これまでで急に撮影がなくなったりした経験は?有村さんたとえば、天気が悪くなって撮休になったことはありました。でも、突然休みになったりすると、いろいろとスケジュールを詰め込んでしまうところがあるので、そういうときでもわりと忙しくしていることが多いですね。素の自分でいられるのは現場にいるとき―もし、急に明日休みになったらしたいことは何ですか?有村さん運転できる人を探して、車で箱根に日帰り温泉とか行きたいですね。―それはいいですね。では、長期の休みだとしたら?有村さん最近はあまり映画をゆっくり観れていなかったので、まずは1日中映画館で過ごして、その次の日は美術館とかでアート巡りしたいですね。ほかには、習い事の予定を入れたり、1日は家でのんびりしたり、いろいろなことを計画して過ごしたいなと思います。あと、海外へ旅行するというのもいいですよね!実際、去年の6月はお休みのときにシンガポールへ旅行したりもしました。―今回は、いろいろなお休みの提案がありましたが、ご自身がいいなと思った休日はどれですか?有村さん『ただいまの後に』は、母と娘のやりとりが一番普段の自分に近いような気がしましたし、関西弁で話せることがすごく心地がよかったです。母親役の風吹ジュンさんも素敵な方だったので、過ごしやすい現場でした。―このお仕事はつねに一般の方からのイメージを気にしているところもありますが、素の自分に戻れるときは?有村さんそれは、現場にいるときですね。というのも、現場で一緒になるスタッフやキャストのみなさんは、撮影期間で私がどういう人間かをわかってくれているので、その人たちの前では何も着飾る必要がないからです。だから、すごくナチュラルな自分でいることができます。特に、私は嘘がつけないタイプなので、「良い子でいなきゃ」と意識しているとばれてしまうんですよね。20歳くらいのときに、そのことに気がついてからは吹っ切れて、このままの自分でいることが一番楽だと思うようになりました。―ということは、仕事でストレスをため込むこともない?有村さんそうですね。お芝居をしているときは全然ストレスを感じないです。―普段、気分転換のためにしていることはありますか?有村さん家にいるときは基本的にリフレッシュできていますが、そのなかでも楽しみは、大好きなお笑い番組を見ているとき。毎週録画している番組もたくさんあるくらいなんですよ。あとは、音楽を聴いているときとか、気心の知れた仲間と会っているときですね。目の前のことをちゃんと感じながら生きていきたい―今年で27歳を迎えたこともあり、少しずつ30代を意識することもあるのではないかと……。有村さん確かに考えることもありますが、あまり考えすぎて背伸びをする状態よりも、いま目の前にあることをひとつひとつ経験し、感じて生きていくことのほうが大切だと思っています。特に、私はいろいろな役と出会い、役を通して経験することでより心を豊かにすることができるので、足りないところは自分で考えつつ、今後もそういった経験を積み重ねていきたいですね。―最後に、有村さんが目指す理想の女性像などがあれば教えてください。有村さん一番は、見ていて気持ちがいい人になれること。ただ、まだまだ私も未熟なところがあるので、「いつになったらそうなれるのかなあ」とは考えてはいますが、お手本になるような素敵な方々が周りにたくさんいるので、今後もその方々を見て、勉強させてもらえたらと思っています。インタビューを終えてみて……。男女問わず、誰もが虜になってしまうのもうなずけるほどかわいらしい笑顔が魅力的な有村さん。女優として着実にキャリアを積み重ね、作品ごとに新たな階段を上っていく姿をこれからも追いかけていきたいと思います。こんな有村架純は見たことない!エピソードごとに繰り広げられるさまざまなストーリーから、女優・有村架純の魅力を存分に味わえる本作。これまでのイメージとは違う知られざる一面を垣間見ることができるかも!?ストーリー毎日、多忙な日々を送っている国民的女優・有村架純。そんななか、翌日の撮影が休みになったことを急遽告げられる。はたして、女優の有村架純は、どのような撮休を過ごすこととなるのだろうか……。ほのぼのする予告編はこちら!作品情報『WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休』3月20日(金・祝)WOWOWプライムにて放送スタート毎週金曜深夜0時~(全8話)第1話無料放送WOWOWメンバーズオンデマンドでは、各話終了後 見逃し配信TSUTAYAプレミアムでは、各話終了後 配信スタート©「有村架純の撮休」製作委員会スタイリスト:瀬川結美子ヘアメイク:尾曲いずみトップス¥36,000/パンツ¥32,000共に(MURRAL/ミューラルプレス)衣装問い合わせ先:ミューラルプレス(tel 03-5738-1799)
2020年03月17日柳楽優弥の30歳記念アニバーサリーブック「やぎら本」から、本日3月14日のホワイトデーを記念し、ニューヨークで撮影されたファン悶絶必至の第2弾ビジュアルが解禁された。昨年11月に発表された、自身初となるパーソナルブック「やぎら本」(6月27日発売予定)は、柳楽さんが今年2020年に人生の節目ともいえる30歳を迎えるということから、これまでの自身の俳優人生やプライベートな歴史に迫り、役者の顔だけではない等身大のありのままの素顔に密着。収録されるコンテンツは、本人ゆかりの地の数々で撮影された写真(プライベートでも度々訪れる台湾、留学先のニューヨークで撮り下ろしされた写真や生まれ故郷での撮り下ろし)や、ピュアで自然体な姿が印象的な“恋人目線”の撮り下ろしなど、役者としての表情とは異なる“誰も知らない”柳楽優弥を詰め込んだ等身大の魅力が凝縮されたもの。さらに、ここでしか語られない貴重なパーソナルインタビューや、是枝裕和監督、クエンティン・タランティーノ監督など豪華ゲストを迎えた対談インタビュー企画など、節目の年に相応しい特別コンテンツが多数収録予定となっている。その中から、この度解禁された収録イメージカットは、ニューヨーク留学中に撮影されたもの。手掛けたのは、ニューヨークを拠点とし、ヨーロッパやアメリカのファッション誌をはじめ、世界を舞台に活躍する日本人フォトグラファー・TAKAY氏。街中をぶらりと巡りながら撮影されたこれらのビジュアルは、決め込みすぎず、飾りすぎず、ナチュラルでどことなく温かみのある空気感をまとった等身大の姿が写し出されており、街並みを歩く様子や夕暮れ時にレトロなアミューズメントパークが並ぶニューヨーカー御用達の人気スポット・コニーアイランドビーチで無造作に佇む様子などが撮り収められている。クールでラフな雰囲気が今っぽい黒のセットアップにスニーカーという着こなしは、30歳を目前にした大人の色気とアンニュイな表情と相まって、現在の柳楽さんのありのままの魅力がダダ漏れ、また、サンセットビーチをバックに見せた、振り向きざまのカットも必見、吸い込まれそうな瞳で優しく微笑むナチュラルな接近カットに思わず胸キュン!してしまう“恋人目線”の至近距離の撮り下ろしも目が離せない。これらのビジュアルと合わせて、ニューヨーク市内の名所・タイムズスクエアで撮影されたオフショットスチールも公開。また、柳楽優弥公式Instagramでは、より踏み込んだ距離感で撮影された他では見ることのできない“プライベート感”たっぷりの貴重な瞬間を収めた自撮り動画も公開されている。柳楽優弥 アニバーサリーブック「やぎら本」は6月27日(土)より発売。(text:cinemacafe.net)
2020年03月14日現在、地上波やネット配信で様々なドラマが放送されているが、WOWOWのオリジナルドラマが視聴者から支持を集め、シリーズ化されたり劇場公開されるケースが続いている。今春も3作品がスタート予定で、いずれも大人の視聴者、映画ファンがじっくりと観たくなる期待作が揃っている。WOWOWはこれまでも人気を集めたドラマをシリーズ化させたり、劇場公開しており、近年も『連続ドラマW蝶の力学殺人分析班』や劇場公開もされた『連続ドラマWそして、生きる』などが高評価を集めた。あえて実現や表現のハードルの高い題材に挑んだり、大人の観客も魅了するテーマを扱うことで評価を集めている。今春もWOWOWは新作ドラマを一挙にリリースする。毎週土曜22時に放送中の『連続ドラマWパレートの誤算~ケースワーカー殺人事件』は、『孤狼の血』が映画化され注目を集める作家・柚月裕子の同名小説が原作。市役所の社会福祉課に勤める聡美(橋本愛)と同僚の小野寺(増田貴久)が殺されたケースワーカーの“隠された素顔”を追う中で、町を覆う不正や生活保護をめぐる事件に巻き込まれていく。次の日曜日15日の22時にスタートする『連続ドラマWオペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~』は、草刈正雄が自身初の総理大臣役に挑む超大作。副総理、財務・金融担当大臣から総理に就任した主人公が、秒単位で増え続け、ついに1000兆円を突破してしまった国の借金を改善するため、特命プロジェクト“オペレーションZ”を始動。国家破綻を回避するべく、エリート官僚たちと危機に立ち向かう。そして、映画ファンが気になる監督やクリエイター、キャストが集結するのが、20日(金・祝)の深夜0時から始まる『有村架純の撮休』だ。人気女優・有村架純にもし、突発的に撮影のない日=撮休が訪れたら? をテーマに、各界のクリエイターや映画監督が妄想をふくらませて描き、有村が“本人”役で出演。WOWOW初参加の是枝裕和監督が第1話と第3話のメガホンをとり、柳楽優弥、風吹ジュン、リリー・フランキーら豪華キャストが出演する。3作品とも地上波ドラマのような“定番”ではなく、新鮮さや重厚さを感じさせるテーマを扱っており、どの作品も人気を集めそうだ。連続ドラマWパレートの誤算~ケースワーカー殺人事件WOWOWプライムにて毎週土曜22時より放送中連続ドラマWオペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~3月15日(日)よりスタート(全6話)第1話無料放送毎週日曜22時よりWOWOWプライムにて放送WOWOWオリジナルドラマ有村架純の撮休3月20日(金・祝) WOWOWプライムにて放送スタート毎週金曜深夜0時から(全8話)第1話無料放送(C)「有村架純の撮休」製作委員会
2020年03月13日仲野太賀が主演する映画『泣く子はいねぇが(仮)』に、吉岡里帆、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎の出演が決定。場面写真も到着した。日本の一地方都市である秋田の寂れた港町、雪の降る男鹿半島。娘が生まれ現実を見据える、妻ことねに対してたすくはいつまでも父親の自覚を持てないでいた。そんなたすくに愛想をつかすことね。父親らしさを証明できれば、ことねはまた許してくれるはず…。大晦日の夜、「悪い子はいないか」とナマハゲが闊歩する男鹿の街。その最中、全力疾走する全裸のナマハゲが生中継のニュース番組で全国に放送されるという事件が起こる。そのナマハゲの正体はたすくだった――。本作は、是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の新人映画監督・佐藤快磨のオリジナル脚本による映画。大人になりきれない、迫りくる現実を直視することもできない若者たちの“青春の終わり”を描いている。そして今回、新たに5名のキャストが発表。仲野さん演じるナマハゲ行事で失態を犯し、秋田を離れる若者たすくの妻役に、「カルテット」「ごめん、愛してる」「きみが心に棲みついた」の吉岡さん。たすくの親友役として、「グランメゾン東京」などに出演、佐藤浩市を父に持つ寛一郎さん。また、たすくの兄役を連続テレビ小説「ごちそうさん」などに出演する名バイプレイヤーの山中さん。母役を現在放送中の「病室で念仏を唱えないでください」に出演する余さん。たすくが秋田を離れるきっかけとなったナマハゲ行事を存続する会の会長役を、「踊る大捜査線」シリーズでお馴染み、秋田出身の柳葉さんが演じる。『泣く子はいねぇが(仮)』は2020年秋公開予定。(cinemacafe.net)
2020年03月12日台湾は瑞々しい青春映画の宝庫。現在活躍している台湾のスターの中には、青春映画で見いだされ、花開いた人が目立ちます。今回は、やはり台湾の青春映画で注目され、現在日本で公開中の作品でもきらりと光る存在感を見せる石知田(シー・チーティエン)をご紹介します。フォトジェニックな魅力人情味豊かで台湾の美食もつまった『恋恋豆花』は、観ればきっと旅に出たくなる映画。恋も人間関係も上手くいかない大学生・奈央(モトーラ世理奈)が台湾を訪れ、人との関わり方を見つめ直していきます。奈央が旅の途中で出会い、楽しい時間を共にする現地の俳優役で出演しているのが石知田(シー・チーティエン)です。1990年生まれの29歳、台北市生まれ。台湾の最高学府・台湾大学で土木工学を学び、在学中に出演した短編映画をきっかけに俳優の道に進んだちょっと変わった経歴の持ち主。2015年『若葉のころ』で主人公の高校時代を演じ、鋭い眼差しが鮮烈な印象を残しました。フォトジェニックな容貌は、モデルとしても活躍するモトーラ世理奈との相性もばっちり。2人で写真撮影に興じるシーンには目を釘付けにする吸引力があります。シネマカフェのインタビューに、こんな感想を寄せてくれました。「今関あきよし監督(『アイコ十六歳』など)とはもともと友人。この映画に参加して、違う角度から台湾の文化を見つめ直し、ありふれたことだと思っていたものが新鮮に感じられました。モトーラさんは映像の中でとても観客を引きつける力を持った人。第一印象は“眠そう”だったのですが(笑)、とても真剣に取り組んでいました」繊細さとクレバーさを併せ持つ『恋恋豆花』は本人役でしたが、チーティエンの演技力がよく分かる作品『悲しみより、もっと悲しい物語』も4月3日に公開を迎えます。家族を失った孤独な少年が、自分によく似た境遇の少女と運命的に出会い、人を愛するよろこびを知っていく様子を繊細に演じています。複雑な少年の気持ちをどう自分のものにしたのか尋ねると、とても明快な答えが返ってきました。「この役の準備をする時に思い浮かんだのは、大学時代に読んだ(直木賞作家)白石一文さんの小説『一瞬の光』です。そこには、人を愛することは自分を愛することであり、自分を愛さなければ人を愛せない。だけど、人を自分以上に愛して、初めて本当に自分を愛することができると書いてあった。その文章を思い出したとき、役柄のひな形が自然とできてきました」共演してみたいのは染谷将太白石一文の小説の引用がさらりと出てくるあたり、日本の文化にも関心が高いことが分かります。日本映画もよく観るようで、機会があれば仕事をしてみたい監督を聞くと「本当に大勢いる」と前置きしたうえで、是枝裕和監督の名前を挙げてくれました。「大学時代に『誰も知らない』を観て衝撃を受け、その後、『海街diary』のメイキングや監督の著書を読み、謙虚で思いやりのある人柄に尊敬の念を覚えました。共演してみたい俳優なら、染谷将太さんですね。『ヒミズ』のお芝居が好きで、独特の魅力と深みのある俳優だと思います。年齢も近いので、交流する機会があればいいな」「将来チャンスがあれば監督もやってみたい。もちろん、俳優としてしっかり足場を固めてからですが」と言うチーティエン。話の端々から勉強家で仕事に情熱を持っていることが伝わる。普段から様々な映画を観て、時折感想をインスタグラムにアップしているが、「今一番好きな映画は『ペパーミント・キャンディー』」だそう。「改めて見直したのですが、生きることの意味を問うこの作品はやはり味わい深いですね」現在、台湾では主演映画『失路人』(原題)が公開中で、さらに今年はもう1本、レイニー・ヤン主演『靈語』(原題)の公開も待機しています。現在はテレビドラマの撮影中と着実にキャリアを重ねているシー・チーティエン。今後の活躍に注目してください。『恋恋豆花』は新宿ケイズシネマほか全国にて順次公開中。『悲しみより、もっと悲しい物語』は4月3日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:Rie Nitta)■関連作品:恋恋豆花 2020年2月22日より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開©映画「恋恋豆花」製作委員会
2020年03月04日いつの時代も、なかなか解決されることのない貧困や移民によって引き起こされる格差社会における問題。いまも世界各地で暴動やデモが繰り返されていますが、そんな悲劇の連鎖に一石投じた衝撃作が、いよいよ日本で公開を迎えます。そこで、いま観るべき映画として紹介するのは……。圧倒的な緊迫感で映し出す『レ・ミゼラブル』!【映画、ときどき私】 vol. 295パリ郊外にあるモンフェルメイユ。ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台でもあったこの街は、いまや移民や低所得者が多く住み、危険な犯罪地域と化していた。新たに犯罪防止班へと配属された警官のステファンは、仲間とパトロール中に複数のグループ間に緊張が走っていることを察知する。そんななか、イッサという少年が起こした小さな事件が、大きな騒動を引き起こしてしまう。事態を収束しようとしたステファンたちだったが、思いもよらない出来事が起き、取り返しのつかない状況へと陥るのだった……。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、センセーションを巻き起こした本作は、賞レースでも注目を集めた問題作。そこで、世界の観客たちに衝撃を与えた映画の背景について、こちらの方々にお話いただきました。ラジ・リ監督&スティーヴ・ティアンチューさん!あのスパイク・リー監督が才能を認め、フランスの新鋭として脚光を浴びているラジ・リ監督(写真・右)。監督の出身地であり、現在も暮らしているモンフェルメイユを舞台に、自身の体験を織り交ぜて描いているのが本作です。それゆえに、リアルな臨場感が絶賛されていますが、その世界観を支えている1人が、劇中に市長役で登場しているスティーヴさん(写真・左)。監督に同行して来日していたところ、急遽取材に参加してくれましたので、当事者の目線から伝えたい思いや現実で起きていることの悲惨さについておふたりから語っていただきました。―本作は、世界中に知られているヴィクトル・ユゴーの小説と同じタイトルということで、その裏にはさまざまな監督の考えがあると思いますが、このタイトルに込めた思いから教えてください。監督意図はたくさんありますが、まず『レ・ミゼラブル』にはフランス語で「悲惨な人々」という意味があるので、このタイトルには僕が描きたかったモンフェルメイユ地区の貧困や悲惨な社会的状況が体現されていると感じたからです。もちろん、フランス文学の巨匠でもあるヴィクトル・ユゴーを意識していますし、彼の小説の舞台と同じであることも理由ではあります。ただ、そのときに描かれていた問題が150年経ったいまでも変わっていないということも同時に訴えたいと思ったのです。小説の登場人物と類似性を挙げるとすれば、少年イッサはガヴローシュで、3人の警官はジャベール警部のようなところがあるかもしれません。フランス人でさえも衝撃を受けていた―なるほど。私自身は、パリには何度も訪れたことがありますし、フランスに1か月ほど滞在したこともありますが、こういう現実は目にしたことがありませんでした。華やかなパリを思い描く日本人にとっては驚きだと思いますが、フランス国内での反応はいかがでしたか?監督フランスでも、8割近くの人が衝撃を受けていたと思います。というのも、パリの郊外について語られることはほとんどないですし、取り上げられるとしても、政治家やメディアが少し偏った言い方で語るくらいしかないですから。実際、フランス人でもその地域の住民以外は足を踏み入れる人はほとんどいないほどです。でも、考えてみてください。この場所は、パリの中心から10キロくらいしか離れていないところなんですよ。にもかかわらず、こんなにも悲惨な状況が存在しているということに、フランス人でさえもこの映画を通じて初めて知り、ショックを受けたというのが事実です。つまり、こういった地域というのは隠された場所。政府としては、華やかで、ショッピングが楽しめて、高級ブランドもあって、おいしいワインやチーズがある国というフランスのイメージを植え付けたいという思惑がありますからね。―どこの国にもそういうところがあるのかもしれません。ちなみに、これまでのドキュメンタリー作品でも、暴動の様子を間近で捉えていたりしていますが、ご自身が危険な思いをしたことは?監督住民同士で危険な目にあったことはありませんが、警官との間では危険なこともありましたよ。たとえば、パンを買いに行っただけなのに、その途中で職務質問をされて、そこから事態が悪化するとか……。なので、住民からではなく、警官から挑発されることのほうが多いように感じています。秩序を乱している元凶は、実は警察だったりするものなんですよ。―劇中でもそのような様子は見て取れました。とはいえ、この作品を鑑賞したマクロン大統領もこういった貧困地域の生活条件を改善するように働きかけているそうですね。実際に何か変化はありましたか?監督いえ、まだ何も動き出してはいないと思いますよ。カンヌ国際映画祭で賞を獲ったあとに、マクロン大統領にも作品を観てもらうことができ、閣僚に指示を出したというところまでは聞きましたが、ちょっと時期尚早だったかもしれません。現段階で具体的なプランが進行しているといった話は届いていないですが、こういったことは時間がかかるものですよね。だから、ひょっとしたら2034年くらいになったら動き始めるかなとも思っています(笑)。それに、2018年から起きている政府への抗議デモ「黄色いベスト運動」など、フランスにはいろいろな問題が山積みですから。問題は自分たちが解決するしかない―確かに、すぐに改善するというのは難しいかもしれません。ちなみに、スティーヴさんはモンフェルメイユの隣にある街の出身ということですが、住民から見て一番改善すべき点はどんなところでしょうか?スティーヴさん問題を解決するためには、住民たちが自分たちの手で何とかしようと動き、自分たちを信じるしか方法はないと思っています。僕の祖父はフランスのために血を流して戦った世代であり、両親は労働力の足りない戦後に労働力を提供してインフラを作り上げてきた世代ですが、どちらの世代も国から感謝されることもなく、それらの苦労が報われるような生活を与えられてもいません。つまり、まったくリスペクトされたことがないのです。そんなふうに、自分たちの先祖たちがされてきた仕打ちを目の当たりにしていることもあり、いまのフランス政府にも期待できないので、自分たちで解決しなければいけないと思っています。アフリカのことわざに「一度噛まれた猫のことは信用してはいけない」というのがありますが、まさにその言葉通りだと感じているんですよ。―胸が痛いお話ですね。来日の際には、試写イベントで日本の観客と接する機会もあったそうですが、そこで感じたこともありましたか?監督本作のプロモーションのために、20~30か国くらい回りましたが、反応はどの国も同じですね。なぜなら、このテーマはとてもユニバーサルな価値を持っているから。つまり、社会的な貧困というのはどこの国にも存在していて、それぞれの国の人たちが、「実はうちの国でもこういうことがあって……」と比較しながら考えているからなんですよ。日本だって、テクノロジーの面でいえばほかよりも20年先を行っているような国ですが、貧困は隠されているだけ。だからこそ、表からは見えない貧困のなかで生きようとしている人たちの姿を描いた是枝裕和監督の『万引き家族』のような作品も生まれたのではないでしょうか。社会的な悲惨さというのは、不安を抱かせる要素ですが、このテーマというのは、とてもユニバーサルなものだと私は感じています。次世代の子どもたちのいいモデルになりたい―そうですね、大っぴらに語られてはいませんが、日本にも同じような側面はあると思います。スティーヴさんは初めて日本に来られたということなので、どのような印象を受けたのかをお聞かせください。スティーヴさん僕の友達のなかに、日本を訪れたことがある人は何人もいて、彼らからは「未来の社会があってすごく圧倒されるよ!」と聞いていました。でも、僕らフランス人は『シティーハンター』とか『ドラゴンボール』といった日本のアニメに夢中になって育ってきましたから。そのなかでいろいろな車や景色を見ていたので、そういう意味では昔から知っている場所に来たような感じがしているくらいですよ(笑)。―アニメの影響力はすごいですね。映画の話に戻りますが、本作はカンヌ国際映画祭にはじまり、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞など、世界中で高く評価されました。初の長編作品でここまでの反響は予想されていましたか?監督映画がよくできてるんだから、これだけの成功を得られたのは当然のことだよ(笑)!というのは冗談で、本当に誇りに思っています。長編の作品は初めてですが、僕がカメラを回しはじめたのは17歳のころで、いま40歳だから、キャリアとしてはすでに20年以上。なので、これまでの努力と経験がようやく結実したと感じています。多くの人に自分の作品を観てもらうための戦いは、自分の人生のなかでもそれなりにあったので、それが今回の作品で成功したのはうれしいことですよね。パリ郊外の黒人監督がカンヌ国際映画祭で審査員賞受賞を受賞したことも、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞といった賞にノミネートされることも初めてだったと思うので、非常に光栄なことです。―そういった経験は、今後のモチベーションにもつながっているのではないでしょうか?監督自分の目標のひとつにあるのは、「いい意味での前例やモデルになりたい」ということ。僕にでもこれだけのことができたのだから、次の世代の子どもたちにもついてきてほしいし、こういうことも可能なんだということ知ってほしいので、その目的は果たせたんじゃないかなと思っています。それもあって、いまは映画学校も作ったんですが、そのなかで良い方向への追随性が生まれ、みんなが続いてくれたらいいですね。それがいまの僕が持っている野心です。観客全員に自問自答してほしい―ラストは非常に衝撃的でしたが、最後にこのシーンに込めた思いを教えてください。監督実は、あのシーンは実際に僕の目の前で起きた出来事からインスパイアされています。なので、あのシーンというのは作りものではないんですよ。では、どうしてああいう終わり方にしたかというと、そのほうがこの映画に力強さを与えられると思ったから。つまり、映画を観終わったあとに、「よかったね」とか「悲しいね」というので終わるのではなく、そこからみんながこの問題について考えはじめ、話しはじめてほしかったからです。「もし自分がイッサだったら」「もし自分がステファンだったら」とそれぞれの立場で自問自答し、討論してほしいという願いを込めているので、みなさんにもそれを伝えられたら思っています。いまこそ悲惨な現実を断ち切るべき!一見、豊かで平和に見える国でも、その裏にはさまざまな問題や不安要素を抱えているもの。席から立ちあがれないほど打ちのめされる結末から、未来のための大きな課題を受け取ることができるはず。長年にわたって、多くの人が見ぬ振りしてきた世界が抱える問題であるだけに、日本人も目をそらさずに向き合うべき時が来ているのです。心をえぐる予告編はこちら!作品情報『レ・ミゼラブル』2月28日(金)より、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES©SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS
2020年02月27日3月6日(金)に予定されていた第43回日本アカデミー賞授賞式が、新型コロナウィルスの感染拡大を考慮し観覧を取り止め、規模を縮小して開催することを発表。テレビ、ラジオでの番組放送は予定どおり行われる。日本アカデミー賞協会は本日2月27日(金)、「新型コロナウィルス感染予防の観点から、授賞式開催について慎重に検討を重ねました結果、会場にいらっしゃる多くの方々の安心と安全を最優先に考え、すべての観覧を取り止め、チケット代を返金させていただくこととしました。観覧チケットをご購入いただいた映画ファンの皆様には心よりお詫びを申し上げます」と公式サイトで発表。グランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われる予定だった授賞式は規模を縮小して実施し、日本テレビ、ニッポン放送での授賞式番組放送は予定どおりに行うという。観覧チケットの払い戻しについては、公式サイトに詳細が記載。プレゼンターとしては、昨年第42回の最優秀賞及び話題賞受賞者の安藤サクラ(司会)や、伊藤健太郎、松坂桃李、役所広司、是枝裕和監督らが予定されている。「第43回日本アカデミー賞授賞式」は3月6日(金)21時より日本テレビ系全国29局ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年02月27日若竹千佐子による小説『おらおらでひとりいぐも』が原作の映画『おらおらでひとりいぐも』が、2020年11月6日(金)に全国公開。田中裕子×蒼井優が共演する。芥川賞&文藝賞W受賞作が映画に55歳で夫が他界した後、息子のすすめで主婦業の傍らに執筆した若竹千佐子の処女作『おらおらでひとりいぐも』。デビュー時には“63歳の新人”としてスポットを浴びながらも、史上最年長にして第54回文藝賞と158回芥川賞をW受賞。その後50万部をこえるベストセラーを記録し、一躍時の人となった。75歳の桃子さん、圧倒的に自由で賑やかなひとり暮らし!そんな物語の主人公となるのは、75歳でひとり暮らしをしている“桃子さん”。突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに…しかし、毎日本を読みあさり46億年の歴史に関するノートを作るうちに、万事に対してその意味を探求するようになる。すると、桃子さんの“心の声=寂しさたち”が音楽に乗せて、内から外へと沸き上がってきた!その日から桃子さんの生活は賑やかな毎日へと変わっていく――。キャスト主人公に田中裕子原作同様、映画は「娘の時代」「妻の時代」「祖母の時代」で構成。物語の主人公となる、“現在”(祖母の時代)の桃子さんは、『天城越え』『男はつらいよ』をはじめ、近年では『ひとよ』で圧倒的な存在感をみせた田中裕子が演じる。田中にとっては約15年ぶりの主演作となる本作。誰からも愛される“桃子さん”を、名女優がどのように演じるのか注目だ。蒼井優と2人1役また「娘の時代」「妻の時代」を演じるのは、『ロマンスドール』『宮本から君へ』など、話題作の絶えない蒼井優。今回は田中裕子と初共演にして、2人1役を担当。現在の“桃子さん”が懐しく、そして愛おしく思っている時代の“桃子さん”を、丁寧に演じる。青木崇高や濱田岳など、個性派キャスト勢ぞろいひとりで暮らす中で、心の内から外に沸き上がってきた桃子さんの”心の声”。そんな桃子さんの分身として声を充てるのは、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎の3人だ。それぞれ寂しさ1・2・3という役名で、ユーモラスかつコミカルに演じる。また、数年前に亡くなった夫・周造役は東出昌大が務めるほか、田畑智子、黒田大輔、山中 崇、岡山天音、三浦透子、六角精児、大方斐紗子、鷲尾真知子ら豪華俳優陣も登場する。沖田修一監督が脚本をも担当なお監督は、『南極料理人』を代表作に持つ沖田修一。映画化にあたっては、原作に惚れ込んだ沖田監督自らが執筆を行い、原作の世界観を宿す新たな映像作品の制作を試みた。主題歌にハナレグミ、監督が作詞を担当さらに沖田監督は初めて作詞にも挑戦。主人公桃子さんの日常を映画の主題歌「賑やかな日々」を映画同様、優しい筆致で描いている。そんな歌詞を歌い上げるのは、是枝裕和監督作『海よりもまだ深く』以来4年 振りの映画主題歌となるハナレグミ。まるで語り掛けるような、深く温かい歌声によって、映画の世界観をより一層盛り上げる。【詳細】映画『おらおらでひとりいぐも』公開日:2020年11月6日(金)出演:田中裕子、蒼井優脚本・監督:沖田修一原作:若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(河出書房新社刊)製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会配給:アスミック・エース
2020年02月07日日本映画テレビプロデューサー協会が選定する「2020年エランドール賞」の授賞式が2月6日(木)、都内で行われ、将来有望な新人俳優に贈られる「新人賞・TVガイド賞」に輝いた神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈が出席した。神木隆之介「表現者として、たくさんの役に挑戦」「いろいろな作品に出演させていただき、全力を尽くしてくださったスタッフや出演者、家族、同じ方向を向いて歩んでいるマネージャーたち、そして作品を観てくださる方々。皆様に感謝でいっぱいです。これからも表現者として、たくさんの役に挑戦して、皆様に感動をお届けできるような表現者、そして、そういう人間になりたいです。帰ったらすぐお風呂入って。風邪を引かないように、お互い気を付けましょう」授賞式には神木さんが出演した「いだてん~東京オリムピック噺~」の脚本・宮藤官九郎が駆けつけ、「架空の人物を演じてもらい、いろいろ決まってない部分もあったが、神木くんのお芝居を見て(役柄を)膨らませることができた」。そして、「神木くんが80歳になったら、一緒に『やすらぎの郷』みたいなドラマをやりましょうか!」とさらなるタッグに意欲を燃やしていた。安藤サクラ「子育てをしながら『まんぷく』とともに」「すてきな賞をありがとうございます。(『まんぷく』について)まず三十路で子持ちというリスキーな私をヒロインに選んでくださったスタッフの皆様に感謝します。1年間大阪に住んで、子育てをしながら『まんぷく』とともに生活しましたが、その1年が私と家族の人生を豊かにしてくれました。これから大阪の居酒屋で、みんな一緒にお祝いしたいです(笑)。新人という気持ちを忘れず、これからもがんばっていきたいです」授賞式には「まんぷく」の脚本を手がけた福田靖氏が来場し、「安藤サクラさんという、すてきな女優さんを『まんぷく』を通して、日本中の皆さんに知っていただけたことは間違いない!書いていて、楽しかったです。安藤さんと一緒に仕事ができたことは幸せな時間でした」と受賞を祝福した。横浜流星「誠心誠意役と向き合って、いい作品を届けていけるように」「昨年は本当にたくさんの作品や、すてきな方々と出会え、皆さんのおかげでこの賞をいただけたと思っています。まだまだ未熟者ですが、誠心誠意役と向き合って、いい作品を届けていけるよう精進します」「初めて恋をした日に読む話」で共演した深田恭子が駆けつけると、会場はあの2ショット再現に、この日一番の大歓声!さらに2人がハグを交わすと、大きなどよめきと祝福の拍手が沸き起こった。深田さんは「役にストイックにのめり込む流星くんがまぶしくて。いろんな作品で頑張る姿に、『入り込みすぎちゃって大丈夫かな?』と心配していたんですけど、そんな心配も要らないくらい立派に活躍しているので、いまは陰ながら応援しています。また一緒にお仕事できる機会があったらうれしいです」と話していた。清原果耶「どこかの誰かに届くような作品を作っていきたい」「この賞をいただくことができたのはスタッフ、キャストの皆さんが支えてくださったからだと感じています。(1月30日に)18歳になりました。これからも、どこかの誰かに届くような作品を作っていきたいと思います」授賞式には「なつぞら」で共演した岡田将生が花束を手に登場し、「受賞おめでとうございます。『なつぞら』で兄妹役を演じさせていただいたので、兄としてうれしくて、この場にいます。演出側の思惑もあり(笑)、なかなか千遥には会えなくて、その分、会いたくて会いたくて演じていました。おめでとうございます!」と“妹”の栄誉を我がことのように喜んでいた。吉沢亮「吉沢亮の“出ている作品なら、観てみたいな”と思ってもらえるような役者に」「普段から賞をもらおうと思って、仕事しているわけじゃないですが、こうして評価していただけた“証”をもらえるのは、役者としての喜びだと噛みしめております。もっともっと皆さんにワクワクを届けられるような、“吉沢亮の出ている作品なら、観てみたいな”と思ってもらえるような、そんな役者になりたいと思います」授賞式には「なつぞら」の脚本を手がけた大森寿美男が駆けつけたほか、なつ役の広瀬すずからのビデオメッセージも。吉沢さんは「すずちゃん、ありがとう!」と笑顔で応え、「広瀬さんが“なっちゃん”じゃなければ、こんな賞はいただけなかった。大森先生の脚本の力にも、たくさん支えていただけたなと思います」と感謝を示していた。橋本環奈「幼少期から支えてくれた両親に心から感謝」「名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。一緒に作品を作ってくださった皆さん、そして幼少期から支えてくれた両親に心から感謝したいです。私が初めて出演させていただいた映画が、2011年に公開された『奇跡』でした。右も左もわからない中、あのとき、女優としてやっていきたいと思いました。刺激をいただき、いまの私が形成された、ここに立つ出発点だと思っています。今後も、無我夢中で作品作りに邁進していきたいです」授賞式には『奇跡』を手がけた是枝裕和監督がお祝いに駆けつけ、「初めて会ったのは、環奈が小学生のとき。今と変わらず、心の中におっさんがいて(笑)。『絶対に成功するから、がんばりな』と言ったのを覚えていますが、自分の目は正しかったですね。環奈については、なんの心配もしていません。おめでとうございます」と全幅の信頼を寄せていた。(text:cinemacafe.net)
2020年02月06日女優・有村架純の架空の休日を、是枝裕和、今泉力哉ら気鋭監督・脚本家たちが描くオムニバスドラマ「有村架純の撮休」。毎週出演者が異なる本作から、各話に登場する豪華キャストたちを発表。物語を一足先に覗ける映像も公開された。有村架純の休日彩るキャストたち第1話「ただいまの後に」(是枝監督)では、突然の撮休で帰省する有村さんの様子を描き、母役で風吹ジュン、母と3人で食事をともにすることになる男・誠役で満島真之介が出演。親友と過ごす休日を描く第2話「女ともだち」(今泉監督)では、親友・優子役で伊藤沙莉、優子の狙う同僚・田中役で若葉竜也。撮休を利用して人間ドックに行く第3話「人間ドック」(是枝監督)では、そこで遭遇するベテラン映画監督役でリリー・フランキー、検査技師役で笠松将が登場。さらに、第4話「死ぬほど寝てやろう」 (山岸聖太監督)では、WOWOWのCMで有村さんと共演する柳楽優弥が出演。夢の中の古書店で出会うケビンに扮する。そのほか、中学生役で蒼井旬と水野哲志(第5話「ふた」)。彼氏・澤本精一役として渡辺大知、元カノ・星育子役で徳永えり(第6話「好きだから不安」)。ある日目の前に現れる見知らぬ女の子・心役で福島星蘭(第7話「母になる(仮)」)。バッティングセンターで勝手に指導してくる男役で前野健太、従業員役で田村健太郎(第8話「バッティングセンターで待ちわびるのは」)が出演する。“撮休”の理由とは―― 野間口徹&黒田大輔がオープニングで明かす今作のオープニングでは、有村さんのマネージャー役で野間口徹、ドラマのプロデューサー役で黒田大輔が毎回出演し、“有村さんがなぜ撮休を得るのか”、2人のやりとりからその理由が明らかに。そんな本作の導入部分を手掛けるのが、本編の第4話と8話を担当する山岸聖太監督。全話を通してこのオープニングを担当している。今回放送を前に、1話分のオープニング映像が到着。現場であるものが発見されたという、撮休理由が明らかになっている。またこれ以降も、共演者がインフルエンザになったり、台本に直しが入ったりと、全話異なる演出で展開する。どんな休日を過ごす?予告編オープニング映像と併せて、各話の模様がほんの少し覗ける予告編も到着した。なお、本作の劇伴はシンガーソングライターの七尾旅人が担当する。WOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」は3月20日(金・祝)より毎週金曜深夜0時~WOWOWプライムにて放送<第1話無料放送(全8話)初回15分拡大>。※WOWOWメンバーズオンデマンドでは各話終了後見逃し配信、TSUTAYAプレミアムでは各話終了後配信スタート(cinemacafe.net)
2020年01月28日たとえAIが命の選別を始めたとしても、この笑顔を消すことなどできないはず。岩田剛典が見せる柔らかい笑顔には、それほどのパワーがある。ただし、役のためなら持ち前の笑顔を封印することも。『AI崩壊』で岩田さんが演じた警察庁の天才理事官・桜庭誠は、頭脳派ゆえにクールで、シビアで、笑顔を見せはするものの、そこには計算がある。演じた役は「自分には全くない要素」「ここまで頭脳派の役をやったことがなくて。ちょっと優秀なくらいではなく、MITで博士号を取得し、警察庁の理事官にまで上り詰めた超エリートの天才。『どんな人?』と思いました(笑)。想像がつかなかったんですが、その人間性の中に冷たさみたいなものがあるんじゃないかと思って。目はギョロッとしているけど動かず、低温な感じ。と同時に社交性もあって、人たらし的な部分を持ち合わせている。すべて計算なんですけどね」。「海外生活が長く、いろんなものを見てきたからこその社交術を持っている」ともいう桜庭は、国民の生活を支える医療AIの開発者・桐生浩介(大沢たかお)に対しても社交性を発揮。しかし、医療AIの突然の暴走を受け、桐生こそがテロリストだと断定する。「監視用のAIを駆使し、逃亡した桐生を追い詰めていくんです。でも、監視モニターのスクリーンに映し出される映像は別撮りで。何も映っていないグリーンバックを前に芝居をしていました。『この位置に大沢さんが映っている予定です』なんて指示は受けるけど、実際は…無(む)。新境地でしたね(笑)。微妙なニュアンスが問われることもあれば、瞬き1つが意味を持ってしまうこともあって。眼球の位置にも気をつかいました」。桐生を迅速に追い詰める捜査術はスマートで、容赦ない。「ここまでクールになれないし、実際の僕は結構ヌケているし…。自分には全くない要素だったので、桜庭を演じるのは難しかったです」と言いながら見せる笑顔は、やはり桜庭のそれと異なる。自身と役の距離は、「遠くもなく、近くもなく、ほどほどがいい…かも?」だそうだ。「日常の延長にある役のほうが想像はしやすい…。いや、かえって難しいか…。難しい問題ですね。ただ、遠いほうが新鮮ではあるかもしれない。僕自身は人との距離感があまり近くないので、桜庭の近さは新鮮でした。はじめましての相手なのに、『ぐいっ』って。でも、新鮮であればあるほど、説得力を持たせられるかどうかは不安になります。ちゃんと、天才捜査官に見えていました?だとしたら、よかったです(笑)」。難しい役や求められることには「集中力が必要」2019年は、人気者だがヒネくれた高校生になったり、探偵助手を務める元精神科医になったり。そして2020年の始まりは、天才捜査官。そういえば昨年、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの仲間であり、短編映画で演技に初挑戦した今市隆二がこんなことを言っていた。「いろんな役をやっていて、岩ちゃんはすごい」と。「あの映画の隆二さん、素敵でしたよね」と顔を綻ばせつつ、メンバーからの称賛の言葉と向き合う。「いろいろ演じさせていただける年齢になってきたのかなとも思います。それって、僕にとってはすごく嬉しいこと。役というよりは、作品の幅かもしれないですね。『AI崩壊』なんて、まさにそう。大きなプロジェクトで、僕好みの題材で、最高に魅力的でした。だからこそ、どんな役を演じるかより、どんな作品の中にいるかが大事にもなってきていて。ここ3年くらいかな?そう考えるようになったのは」「『どんな役を演じたいですか?』とよく聞かれるんですが、あんまりないかも。『どんな監督と組みたいですか?』なら無限に出てくるんですけど。もちろん、作品の幅が広がる分だけ、役のハードルも年々上がっています。難しい役が多いし、求められることも増えてくる。そこに対してクオリティを落とさず、しっかり打ち返していく。集中力が必要だなと思っています」。「集中力」という言葉に重みがあるのは、このインタビューを行ったのが「シャーロック」のクランクアップ翌日だから。「夜中まで撮影していて。ラストシーンはワンカットの長回しで…って、別の作品の話になっちゃった(笑)。失礼しました」と軽やかに話すが、「しっかり打ち返し」、この場にいるのだろう。今後の作品で組みたい監督は?「ハードでしたけど、体力があるうちに無理はしないと。本当は、もっともっとやりたいくらいなんです。EXILEと三代目の活動がありますから、お話をいただいたのにスケジュールが合わない作品もあって。こればっかりは出会いですね。でも、隆二さんもそうだし、仲間が年々増えている感覚はあって。僕の場合、お芝居の話を共有できる相手は、パフォーマーの先輩で言うと(EXILE)AKIRAさんであることが多かったです。最近はEXILE TRIBEのみんなもお芝居の世界に触れている人がだいぶ増えたから、会話ができますよね。先輩としても、後輩としても。『みんな、もっとやって』と密かに思っています(笑)」。いろいろな作品、いろいろな役に望まれる年齢になり、「もっともっとやりたい気持ち」もある。あとは、1日が24時間以上、1年が365日以上になるのを願うだけ?最後に、先程の発言を受けての問いを投げてみた。どんな監督と組みたいですか?「是枝裕和さん。白石和彌さん。蜷川実花さんには写真を撮っていただいたことはありますけれど、映画でご一緒したことはないのでぜひにと思います。(大ファンを公言している)クリストファー・ノーランが日本で何か撮ってくれないかなあとも思うし。まだまだ続きますよ(笑)」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:AI崩壊 2020年1月31日より全国にて公開©2020「AI 崩壊」製作委員会
2020年01月27日女優・有村架純の架空の休日を描いた8つのストーリーを放送するWOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」が3月放送スタート。この度、本作の主題歌を担当するアーティストが決定した。本作は、知られざる有村さんのオフの姿を、複数のクリエイターたちが妄想を膨らませて描き、有村さん本人が演じる1話完結のオムニバスドラマ。そんなユニークな作品の主題歌に決定したのは、現役大学生シンガー・ソングライター竹内アンナの「RIDE ON WEEKEND」。2018年にアメリカで行われた大型フェス「SXSW 2018」に19歳で出演し、同年8月にメジャーデビューした竹内さん。今年3月には「RIDE ON WEEKEND」も収録される待望のファーストアルバム「MATOUSIC」のリリースが決定、リリースに合わせた全国ツアーも控えている。主題歌について竹内さんは「どうして"休日"はいつも魅力的に感じるのだろう?その答えを探るべく飛び込んだ『有村架純の撮休』の世界では、私たちが知るテレビに映るイメージとは違う有村さんと、それを心から受け入れる人たちの姿。人の目を気にしない、飾らない、『ありのままの自分』でいられるから休日って素敵なんだろうなあ。そんな優しい余韻に包まれながら大切に曲を書き上げました」と制作時のイメージを語っている。本作では、是枝裕和監督をはじめ、星野源のMVを手掛けるディレクター・山岸聖太や、今泉力哉、横浜聡子、津野愛が監督を務め、脚本はWOWOWのCMを手掛けるクリエーティブディレクター・篠原誠や、演劇ユニット「ブス会*」主宰のペヤンヌマキ、今泉監督が担当と、各メディアで活躍するクリエイターが集結。有村さんの撮休は、ある時は実家の母と過ごしたり、またある時は人間ドックへ行ったり、さらには開かない瓶のふたに悪戦苦闘したり…と、パラレルな物語として展開してく。出演に関して有村さんは「直感で面白そうと思いましたし、自分にとっても意味のある挑戦になると思っています」と語り、「自分自身を演じること、そして5人の監督、8人の脚本家の皆さんと同時にご一緒することも初めてで、初めてづくしの作品になったことも新鮮でした」とコメント。「『どれが本当の私なんだろう』と想像をしながら、見ていただきたいです」と呼びかけている。第1話ストーリー突然の撮休に有村架純は久々に帰省することに。架純は駅まで迎えに来た母・由美子と共に実家へと向かう。帰宅し母子で他愛もない会話をしていると、そこに架純には面識のない男・上島誠が訪れる。架純の父の仏前に手を合わせた誠に親しげに自転車の修理を頼む由美子。そして由美子の誘いで3人で夕食を囲むことに…。WOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」は3月、毎週金曜日深夜0時~WOWOWプライムにて放送(全8話/第1話無料放送)。※WOWOWメンバーズオンデマンドでは各話終了後、見逃し配信TSUTAYAプレミアムでは各話終了後配信スタート(cinemacafe.net)
2020年01月23日“フランス映画界の至宝”カトリーヌ・ドヌーヴの主演最新作『CLAIRE DARLING』が邦題『アンティークの祝祭』に決定し、4月下旬より公開されることが決定した。「今日が私の最期の日」…ある朝、そう確信したクレール(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、からくり人形、仕掛け時計、肖像画など長年かけて集めてきたアンティークの数々を売って処分することに。売り出されたアンティークたちは、彼女の劇的な生きざまの断片であり、切なく悲劇的な記憶を鮮明に蘇らせるものでもあった。一方、疎遠になっていた娘マリー(キアラ・マストロヤンニ)は、母のこの奇妙な行動を聞きつけ20年ぶりに帰ってくる――。是枝裕和監督の『真実』も記憶に新しいカトリーヌが、実娘で女優のキアラ・マストロヤンニと母娘役で共演を果たし話題を呼んでいる本作。監督は『やさしい嘘』(’03)、『パパの木』(’10)などのジュリー・ベルトゥチェリ。自身の終焉を察した主人公が、半生を共にしてきたアンティークを処分することで浮かび上がる“劇的な人生”と“本当に遺したい思い”を、繊細でしなやかな視点で描き出した。ティファニーやバカラなどの高級アンティークが数多く登場し、自然豊かなロケーションに、ドヌーヴの毅然とした美しさが映える1作。アンティークが見つめ続けた波瀾万丈な人生、その最期の日を描いた人間ドラマがついに日本に上陸する。『アンティークの祝祭』は4月下旬 よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月22日大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合)の第1話が1月19日に放映された。時事ドットコムニュースによると視聴率は関東地区で19.1%を記録。初回で19%を超えるのは16年の「真田丸」以来4年ぶりだという。主演・長谷川博己(42)を筆頭に、豪華俳優陣の共演が大きな話題を呼んでいる「麒麟がくる」。さらにTwitterでは色鮮やかな衣装に注目したこんな声が上がっている。《今回の大河、色彩がとてもカラフルで新鮮 渋い色合いの衣装も良いアクセントになってる気がする》《とにかく映像がめちゃめちゃキレイだな~ 衣装も今までにないパステルカラーが効いてる感じ》《衣装も華やかで出演者も豪華 一年間楽しく見させてもらいます》同ドラマの衣装を手がけたのは黒澤和子氏(65)。黒澤氏は言わずと知れた名監督・黒澤明さん(享年88)の長女だ。「和子さんは02年の映画『たそがれ清兵衛』や’06年の『武士の一分』、さらにNHKでは’16年の朝ドラ『とと姉ちゃん』や’18年の大河ドラマ『西郷どん』の衣装を手がけています。’19年には『万引き家族』の衣装デザインで芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。その仕事ぶりは、是枝裕和監督(57)が『演出の参考になる』と評するほど。信頼は業界内でも厚いです」(映画関係者)黒澤氏は「麒麟がくる」のホームページで「映画でもドラマでも『映像は監督のものだ』という環境で育ってきた」と話す。そして「監督と相談しながら全体の色彩イメージを決めて、次に登場人物のキャラクターに合わせて一人ひとりの衣装デザインに落とし込んでいます」と方法論を明かしている。その衣装は出演俳優たちにも大好評のようだ。ドラマの公式Twitterアカウントでは本木雅弘(54)の《今回は衣装にも力があって、役の複雑さを布と柄の重なりが表現してくれています》というコメントを紹介している。また高橋克典(55)は《黒澤和子さんの手がける衣装は役者を触発します。信秀という役をひも解いていける部分がふんだんにあり、非常に深みがあります》と絶賛している。“カラフルな衣装の時代劇”で思い出すのは、まさしく父・明さんの制作した’85年の映画「乱」だろう。「和子さんはスタイリストになったものの、いったんは主婦になりました。そして復帰した直後にお母さんが亡くなったのです。それは明さんが『乱』を撮影しているときのことでした。和子さんはお母さんの代わりに家事を担当し、明さんの映画人生を支えるように。そのことがキッカケで黒澤プロダクションにも誘われ、90年の映画『夢』で再び衣装を手がけることになったそうです。今回の『乱』を彷彿とさせる衣装も、ありし日のターニングポイントを思い出す感慨深いものになったのかもしれません」(ドラマスタッフ)「麒麟がくる」のホームページで「作っている私たちが楽しまなければ見てくださる方にも楽しんではもらえないはずです」「ぜひ皆さんに楽しんでいただけたらと思います」と語っている黒澤氏。演技と衣装に注目しながら、今回の大河を堪能してみては。
2020年01月20日映画『パラサイト 半地下の家族』の受賞ラッシュが止まらない。2019年カンヌ国際映画祭では、最高賞であるパルムドールを受賞。2020年1月6日に発表されたゴールデングローブ賞でも、外国語映画賞に輝いた。2月10日に行われるアカデミー賞授賞式においても、台風の目となることは間違いないだろう。(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED俳優や監督たちの熱量がほとばしるコメントからは、本作の放つ衝撃がいかに大きなものであるか伝わってくる。2018年にパルムドールを受賞した『万引き家族』の監督・是枝裕和さん(57)は『パラサイト 半地下の家族』の同賞受賞に際し、こんなコメントを寄せた。「観る前の人に、この映画の内容を説明するのは野暮だ。『見ろ!』としか言えないし、『面白い!』としか言いようがない。だから、とにかく見て欲しい」『永い言い訳』の原作および映画監督を手掛けた西川美和さん(45)も絶賛だ。「ポン・ジュノ監督の持つ天才的なグロテスクさと笑いとに、最高の洗練が加わった。これだけ社会の重い病巣を描いているのに、どうしてこんなにも面白く観られてしまうんでしょうか。どんなに斜に構えている人でも、どんなに映画を見慣れていない人でも、五分で目を離せなくなるように作られています。世界中に褒められて当然!」また『天気の子』などを代表作に持つ映画監督の新海誠さん(46)は、昨年11月28日の試写会後にTwitterで感想を残した。「凄い。マスコミ試写であれほど笑いが起きたのも、あれほどの一体感で展開を見守ったのも初めての経験でした。今も思い返して、アニメ映画にもらえるものを必死に探し続けてしまっているくらい刺激的です。できれば友人と観てからソジュを飲みたかったな…笑」俳優・映画監督の斎藤工さん(38)は、公式サイトにコメントを寄せている。「史上最強傑作!!遂にポン・ジュノは現代映画の到達点を本作でサラッと更新してしまったのではないだろうか。己の現在地は、果たして地上なのか、地下なのか、それとも半地下なのか。観終わってからずっとその疑心に寄生されている」『サマーウォーズ』などの映画監督・細田守さん(52)も、同じく公式サイトでこう語っている。「ものすごいものを観た! 家2軒しか出てこない映画かと思わせて、最後には予想もつかないようなところまで連れて行ってくれる。観た後に誰かと語り合いたくなる映画です。ネタバレ厳禁につき多くを語れないので、とにかくまずは観てください!」しかしまだ観ていない人に魅力を伝えようとすると、どうしても慎重に言葉を選ばざるを得ない。そう、本作は「ネタバレ厳禁」の映画なのだ。今回は、映画のストーリーについての言及を必要最低限に抑えながら、今作のポイントを紹介していきたい。まず、簡単なあらすじから。《全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―》(映画公式ホームページより)特筆すべきは、その一切予測不可能な怒涛の展開である。いくら予想しようとしても、豪快に、鮮やかに、そして観たこともない形で覆され続ける。果たして、今作はコメディなのかコメディなのか、サスペンスなのか、ジャンルの分類は不可能である。(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDそして『パラサイト 半地下の家族』が世界を震撼させている最大の理由、それはポン・ジュノ監督(50)が込めたメッセージである。二つの家庭の姿を通し、不平等な社会の負の側面がスクリーンに映し出される。この映画が鳴らす警鐘は、僕たちが生きる現実世界における問題意識と恐ろしいまでに共振しているのだ。「パラサイト」とは何か。「半地下」とは何か。それぞれの登場人物に、善悪の境界線を引くことはできるのだろうか。加速する負の連鎖を前にして、私たちにできることはあるのか。この映画は全ての観客に、そういった問いを突きつける。普段はあまり映画館に足を運ばないという人にこそ、この映画を観て欲しい。圧巻の132分間を体験できることを、ここに約束する。【プロフィール】松本侃士(まつもと つよし)編集者・ライター。1991年生まれ。慶應義塾大学卒業。2014年、音楽メディア企業 ロッキング・オン・グループに新卒入社、編集・ライティング等を経験。2018年より、渋谷のITベンチャー企業にてメディア戦略を担当。「note」(@tsuyopongram_)にて、音楽や映画のコラム記事を毎日投稿中。
2020年01月18日2019年も、多くの俳優や監督がそれぞれの自信作を引っさげて来日した。現在、話題沸騰中の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のキャスト陣に、エミリー・ブラントやタロン・エジャトンなどファン待望の初来日を果たしたスターも。揃っての来日は初めてとなったレオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督、アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンのコンビなど、今年の来日スターたちをブレイバック。1~3月:エミリー・ブラントら初来日&親日家のセレブも続々55年ぶりの続編『メリー・ポピンズ リターンズ』で待望の初来日となったのが、エミリー・ブラント。「いままで演じた役柄のなかでも、『自分に似ていたら、うれしいのに』って一番思えるキャラクター」とメリー・ポピンズについて語っていたのが印象的。ジャパンプレミアには日本語吹き替え版でメリー・ポピンズを演じた平原綾香、マイケル・バンクスを演じた谷原章介も参加した。『アクアマン』で、ジェイソン・モモア演じる主人公アクアマン/アーサー・カリーの最強の相棒として人気を集めたメラ役のアンバー・ハード。出演作のプロモーションとしては初来日。アクアマンと共に海底帝国アトランティスの地上征服を食い止めようと奮闘するヒロインの造形は共感を呼び、「こんな役を私はずっと望んできたの。映画の世界では珍しい役だから」と本人もインタビューで語っていた。ジェームズ・キャメロン製作で木城ゆきとの「銃夢」を実写映画化した『アリータ:バトル・エンジェル』からは、ロバート・ロドリゲス監督、主人公アリータ役で注目を集めたローサ・サラザールと、アリータの父親代わりの医師役クリストフ・ヴァルツが来日。日本語吹き替え版では上白石萌音がアリータ役の声優を務めた。『グレイテスト・ショーマン』の大ヒットも記憶に新しいヒュー・ジャックマンが、1988年の米国大統領選挙で、“ジョン・F・ケネディの再来”と言われるほど人気がありながら失脚した実在の政治家役に挑んだ『フロントランナー』。かつてない役柄もさることながら、ヒュー初となるワールドツアー「The Man. The Music. The Show」についての話題でも盛り上がった。「14歳のときに(『トゥルー・グリット』のPR)はじめて日本に来て以来、本当に大好きなの!」と語っていたのが、『バンブルビー』主演のヘイリー・スタインフェルド。歌手活動やファッションの仕事でも何度か来日しているが、「トランスフォーマーの聖地・日本に、カワイイバンブルビーと来られて本当に嬉しい!」と嬉しそう。着物姿で登壇した日本語吹き替えキャストの土屋太鳳が英語であいさつしたときにも大感激していた。ディズニーアニメーションの名作を実写化した『ダンボ』ティム・バートン監督とコリン・ファレルが揃って来日。バートン監督は2年1か月ぶり、コリンは実に14年ぶりの日本。『ファンタスティック・ビースト』シリーズへの出演などでファン層を広げたコリンは、大声援に対し「温かく歓迎してくれて、本当に感謝している」と語っていた。4~6月:日本生まれのアイコン映画化でキャスト来日!「ストレンジャー・シングス」からも「ポケモン文化への愛情とリスペクトをこめた作品を、ここ東京でお披露目できてうれしい」と語ったのは、『名探偵ピカチュウ』でピカチュウを熱演したライアン・レイノルズ。主演のジャスティス・スミスや共演のキャスリン・ニュートンと渡辺謙、日本語吹き替えキャストの竹内涼真と飯豊まりえが参加したイエローカーペットは大盛り上がりに。『デッドプール2』でライアンと共演した忽那汐里も飛び入り参加した。その約1か月後には、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のブルーカーペットが同じ新宿・歌舞伎町にお目見え。今作にも出演した渡辺さんほか、チャン・ツィイー、マイケル・ドハティ監督、さらに日本語吹き替えキャストの芦田愛菜、木村佳乃、田中圭らが参加し、劇中のゴジラさながら「ガォー」と咆哮。なお、チャン・ツィイーは10月の東京国際映画祭でコンペティション部門審査委員長を務めた。約1年半ぶりの来日となったのが、『アラジン』のジーニー役で歌って、踊って、ラップもして、改めて最高のエンターテイナーであることを示してくれたウィル・スミス。アニメ版で名優ロビン・ウィリアムズが演じたジーニー役について「敬意を示しつつ、自分らしいスタイルにもこだわった」と語り、「30年間のキャリアで培ったスキルを、すべて発揮できた」と自信満々。映画も興行収入120億円超えの記録的ヒットに。さらに、世界的人気を誇るNetflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」からは、メインキャストのウィル役ノア・シュナップ。ダスティン役ゲイテン・マタラッツォ、ルーカス役ケイレブ・マクロクリン、そしてマックス役セイディ・シンクが来日!イレブン役のミリー・ボビー・ブラウンもファンミーティングのために先んじて初来日しており、さらにロビン役のマヤ・ホークは11月にシンガーとして来日し、話題を振りまいた。そして、2018年アルゼンチンでメガヒットを記録した、実在の若き強盗殺人犯をモデルにした『永遠に僕のもの』からは、新星ロレンソ・フェロが初来日。ポケモンやマリオが大好きだという彼は日本の最旬若手俳優・神尾楓珠とも意気投合。神尾さんは「カルリートスの“若さゆえのふてぶてしさ”や、“悪意の感じない無邪気さ”が上手に表現されていて、単純にカッコいいなって思いました」とロレンソの演技を絶賛していた。7~9月:初来日タロン、レオ&タラ、キアヌ、ブラピに日本沸く夏休みにはビッグネームが次々とやってきた。まず、荘厳な映像美が話題を呼んだ超実写版『ライオン・キング』からは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で“ハッピー・ホーガン”を演じていたジョン・ファヴロー監督。「2019年のいま、世界はどんどん狭いところになっているので、みんながいかにつながっているか感じていただきたい、そんな意味も込めています」と作品に込めたメッセージに触れた。『ロケットマン』でゴールデン・グローブ賞や全米映画俳優組合賞にノミネートされているタロン・エジャトンがついに初来日、デクスター・フレッチャー監督とPRを行った。「天才の半生を描いた作品だけど、抱える悩みは僕らと一緒だし、きっと共感してもらえるはず」と思いを込めて語るタロン。吹き替えなしでエルトン・ジョンの楽曲を歌い上げた歌唱力も高い評価を受けている。同じく賞レースを席巻している『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を引っさげ、タランティーノ監督が『ジャンゴ 繋がれざる者』以来6年半ぶり、レオナルド・ディカプリオは『レヴェナント:蘇えりし者』でオスカーを獲得して以来約3年半ぶり、コンビでは今回が初めての来日に。レオは今作で相棒となったブラッド・ピットについて、「お互いに成功はしているけど、ハリウッドの“メインストリーム”からは一歩引いた存在。そういう立ち位置は、今回のキャラクターにも共通しているかもしれない」とコメントした。9月には、やはり“メインストリーム”とは一線を画すキアヌ・リーブスが、『ジョン・ウィック:パラベラム』のチャド・スタエルスキ監督と来日。ジャパンプレミアで監督は、「キアヌも僕も黒澤監督の映画やサムライ映画が大好き」と日本の影響が色濃い今作についてコメント。キアヌは「にんじゃりばんばん」が劇中に起用されたきゃりーぱみゅぱみゅと、本物のニンジャとともに大ヒット祈願の“忍術”を披露してくれた。さらには、ブラッド・ピットも12度目の来日を果たし、宇宙を舞台にした1人の男性の葛藤と自問の物語『アド・アストラ』のPRを行った。「実はいま、日本の鯉が大好きなんだ。できれば、養殖している場所を見学したい。鯉の話なら、1時間はできる!」と、意外なハマっていることも告白。『永遠の門ゴッホの見た未来』で謎多き孤高の画家フィンセント・ファン・ゴッホを演じ、アカデミー賞にノミネートされたウィレム・デフォーは、監督のジュリアン・シュナーベルと9月に来日。なんとデフォーは、2002年『スパイダーマン』のプロモーション以来、実に17年ぶりの日本となった。10~12月:アンジー&サムに「I’ll be back」のシュワちゃんら怒涛の来日ラッシュ『マレフィセント2』では製作総指揮・主演のアンジェリーナ・ジョリーと共に、“カラス”ディアヴァル役のサム・ライリーが待望の初来日を果たし、ファンを喜ばせた。アンジーは前作『マレフィセント』以来、約5年ぶり9度目。ジャパン・プレミアでは韓国の大学に進学していたアンジーの長男マドックスに、長女ザハラも合流し、終始ニコニコ。日本で「最初に行くのはキディランド(笑)」なのだそう。「夢のようなことでした。こうして完成して三人で壇上に並んでいるのが、本当に信じられないです」と語ったのは、是枝裕和監督。『真実』に出演したフランスの“大女優”カトリーヌ・ドヌーヴと、その娘を演じたジュリエット・ビノシュが来日、日本語吹き替えキャストの宮本信子、宮崎あおいと対面した。ドヌーヴはこのひと月後に脳卒中で入院したとの報道が出て日本のファンも心配していたが、現在は自宅療養中と伝えられている。なんと1年の内に2度も日本に来てくれたのがウィル・スミスだ。ウィル本人の演技をベースに、フルCGの20代のウィルが生み出され、前代未聞の“ウィル・スミスVSウィル・スミス”を描いた『ジェミニマン』。アカデミー賞監督アン・リーとハリウッドのヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーは共に6年ぶりの来日となった。第32回東京国際映画祭のオープニングレッドカーペットイベントに参加し、華やかに盛り上げてくれたのが、アカデミー賞女優アリシア・ヴィキャンデル。特別招待作品のNetflix映画『アースクエイクバード』で「EXILE/三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」小林直己と共演、濃密なラブシーンほか、日本語のセリフも披露した。「日本語を話すということは、日本の文化を知ることだと思いました。おソバを食べたり、日本の文化を体験して、たくさんの冒険をしました」と明かしていた。女性たちの活躍が支持を集めた『ターミネーター:ニュー・フェイト』からは、シュワルツェネッガーが2015年以来4年ぶり、サラ・コナー役リンダ・ハミルトンはプロモーションとしては初来日。グレース役で人気となったマッケンジー・デイヴィスや、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ティム・ミラー監督も初来日だったが、一番はしゃいでいたのはシュワ。リンダにたしなめられ、大笑いし合うひと幕もあった。カンヌ国際映画祭パルムドールに輝き、映画賞レースでもひと際注目を集める『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が、日本の最速試写会にサプライズ登壇。「ただ純粋に面白い映画を撮りたかっただけ」と語りながらも、「私たちの周りにいるリアルな存在」を描いたことで結果的に『ジョーカー』や『万引き家族』などと同様、国を超えたメッセージ性を放つ作品となったと話した。なお、ジュノ監督と主演ソン・ガンホの鉄板コンビは12月27日(金)の特別上映に合わせて改めて来日することが決まっている。11月22日(金)~24日(日)に開催された「東京コミコン」も例年以上の豪華な顔ぶれが実現。クリス・ヘムズワースにジュード・ロウ、ザッカリー・リーヴァイ、イアン・サマーホルダー、ルパート・グリント、ダニエル・ローガン、そしてオーランド・ブルーム、マーク・ラファロまで。特にクリスは、ソーの武器ムジョルニアのおもちゃを手にして“鏡割り”!当日会場に行けなかったファンもSNS上で盛り上がっていた。そして、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』からはJ.J.エイブラムス監督をはじめ、レイ役デイジー・リドリー、フィン役ジョン・ボイエガ、ポー・ダメロン役オスカー・アイザック、C-3PO役アンソニー・ダニエルズ、プロデューサーでルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディらが来日。来日記者会見では、前作『最後のジェダイ』で示されたレイの出自について「“答え”が出る」とデイジーが明言し、「スター・ウォーズ」“最後”の来日は、師走の日本を熱く盛り上げた。2020年の話題作からも、すでに続々と新情報や予告映像が解禁されている。その中からいったい、誰が来日してくれるのか、楽しみにして待ちたい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.アリータ:バトル・エンジェル 2019年2月22日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporationアリータ:バトル・エンジェルバンブルビー 2019年3月22日より全国にて公開© 2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2018 Hasbro. All Rights Reserved.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定アクアマン 2019年2月8日より全国にて公開© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reservedゴジラキング・オブ・モンスターズ 2019年5月31日より全国にて公開© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.フロントランナー 2019年2月1日より全国にて公開アラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 2019年12月20日より日米同時公開©2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.永遠の門ゴッホの見た未来 2019年11月8日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開© Walk Home Productions LLC 2018名探偵ピカチュウ 2019年5月3日より全国にて公開予定(C) 2019 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C) 2019 Pokemon.マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ターミネーター:ニュー・フェイト 2019年11月8日より全国にて公開© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.ジョン・ウィック:パラベラム 2019年10月4日より全国にて公開®, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.ジェミニマン 2019年10月25日より全国にて公開© 2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED永遠に僕のもの 2019年8月16日より渋谷シネクイント、 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2018 CAPITAL INTELECTUAL S.A / UNDERGROUND PRODUCCIONES / EL DESEO真実 2019年10月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA【Netflix映画】アースクエイクバード 2019年11月15日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月30日俳優の吉沢亮が12月27日(金)、都内で行われた韓国映画『パラサイト半地下の家族』のプレミア上映会にサプライズ登場!来日中のポン・ジュノ監督とソン・ガンホと対面を果たした。吉沢亮「こんなエンタメがあるんだ」と知ってほしいもともとポン・ジュノ監督の大ファンだと言う吉沢さんは「緊張しすぎて、うまく話せない」。そんな吉沢さんの緊張を解そうと、ポン・ジュノ監督が「自分がこれだけイケメンだって、いつ頃気づいたんですか?」と質問すると、吉沢さんは「小5ですかね(笑)」と笑顔。これに対し、ポン・ジュノ監督は「なぜ、もっと早く気づかないんですか?」とツッコミを入れ、会場を盛り上げた。また、ポン・ジュノ監督は吉沢さんの出演作『リバーズ・エッジ』を観ているといい「とてもすてきな青春を演じている」と評価すると、「うれしいですね。この場にいるのも、おこがましいですが、映画を観てもらったのは、すごく不思議な気持ちです」と喜んでいた。本作について「本当に純粋に、スゲーと思った」と吉沢さん。「ここ何年か観た中で1番です。圧倒的なエンタメ感で、笑いや涙、ホラーにサスペンスといろんな要素が完ぺきに融合している」と絶賛し、「映画好きは100%観ると思いますけど、普段映画館に行かない人にこそ『こんなエンタメがあるんだ』と知ってほしい」とアピールしていた。ポン・ジュノ監督、是枝裕和監督のエールに感激!韓国映画として初めてカンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた『パラサイト半地下の家族』。先日発表された第77回ゴールデングローブ賞で3部門にノミネートされ、第92回アカデミー賞でも作品賞を含めて“本命”の呼び声があがっている。セレブ一家の豪邸に、家庭教師として潜り込み“寄生(パラサイト)”を試みた貧しいキム一家が、そこで想像を絶する悲喜劇に巻き込まれてしまう。アカデミー賞について、ポン・ジュノ監督は「そればかりは、自分ではわからないですね」と苦笑い。それでも、「トロントで是枝裕和監督にお会いしたとき、『今年はきっと忙しくなるはず。大変だと思うけど頑張ってね』と言ってくださった。是枝監督もパルムドールに輝いた後、オスカー候補にもなりましたから」とエールに感激しきりだった。ポン・ジュノ監督と4度目のタッグとなった名優のソン・ガンホは、キム一家の父親を演じており「最初に監督から、映画の構想を聞いたとき、てっきり自分は裕福な社長を演じるのだと思っていた(笑)。ところが、私が半地下に連れていかれたんです(笑)」と明かし、「この作品は格差による分断や闘争を描いているのではなく、人間はどう生きるべきかを問いかけているんです」と話していた。『パラサイト 半地下の家族』はTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田にて先行上映中。2020年1月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2019年12月27日11月5日、主演作『De son vivant』(原題)を撮影中に軽度かつ限定的な脳卒中を発症して病院に搬送されたカトリーヌ・ドヌーヴ(76)が、3週間経ったいまも入院中だという。「Variety」誌が報じた。カトリーヌは、脳卒中の専門医がいるパリのサンペトリエール病院に入院していたが、現在はパリ北部の私立病院に転院。先週、パブリシストが「調子はいい」と現在のカトリーヌの様子を発表したが、「まだ療養を必要とする」とも述べた。こういった状況により、『De son vivant』の撮影は中断しており、カトリーヌが退院しているとみられる来年初めに再開すると伝えられている。もしくは、カトリーヌの代役を立てる可能性もあると関係者は語っている。「Le Parisien」紙によると、同作の監督エマニュエル・ベルコは、カトリーヌが出演しないシーンは全て撮り終えているという。1960年代から女優として活躍するカトリーヌは、70歳を超えても精力的に出演を続けてきた。2017年には5本、2018年には2本、今年は是枝裕和監督の『真実』を含む3本に出演。「多くのことをしすぎた疲労から脳卒中を起こした」と報じるメディアもあった。(Hiromi Kaku)
2019年11月27日是枝裕和監督との対談も話題となったケン・ローチ監督の最新作『家族を想うとき』をはじめ、これから公開される、夫婦や家族の様々な形と絆を描いた3作品をピックアップ。夫婦やカップルで一緒に映画館で鑑賞したら、感想をじっくりと語り合いたくなる珠玉作ばかりとなっている。時代に翻弄される英国の家族を描く『家族を想うとき』2016年カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』。この傑作を最後に、一度は表舞台から降りたケン・ローチ監督だが、同作のリサーチ中に社会の底辺で目の当たりにした“現実”が彼の心の中に生き続け、いつしか“別のテーマ”として立ち上がり、どうしても撮らなければならないという使命へと駆り立てた。労働者階級に寄り添ってきた名匠が引退表明を撤回して最新作で描いたのは、グローバル経済が加速しているいま、世界のあちこちで起きている働き方問題と、急激な時代の変化に翻弄される現代家族の姿。個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり、懸命に生き抜く母と子どもたち。日本でも日々取り上げられている労働問題や家族の姿とも重なり、観る者はこの家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか12月13日(金)より全国にて順次公開。時と国を超えた壮大な家族の物語『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』ゴールデン・グローブ賞を含む38の賞を受賞した大ヒットドラマ「THIS IS US/ディス・イズ・アス」。その企画・脚本・製作総指揮を手掛けるダン・フォーゲルマンが、何十年もの歳月、2つの大陸、2つの言語にまたがる壮大な家族の物語を書き上げ、自らメガホンを取り映画化した『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』。キャストは、オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、オリヴィア・クック、アネット・ベニング、アントニオ・バンデラスと実力派俳優が総出演。愛ゆえの葛藤、家族との別れ、一瞬のあやまち、運命のいたずら――。誰もが人生の旅路で出会う悲しみを真正面から描き、その悲劇に押しつぶされそうになっても、必ず喜びの瞬間を見つけることができると伝えてくれる感動のストーリーを紡ぎ出す。11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。2組の夫婦関係の“新たな意義”『冬時間のパリ』『夏時間の庭』『アクトレス 女たちの舞台』などで知られるフランスの名匠オリヴィエ・アサイヤスの最新作『冬時間のパリ』。紙からデジタルへ、テクノロジーの進化と共に変化を迫られるパリの出版業界を舞台に、編集者と女優、作家と政治家秘書という、2組の夫婦の愛の行方を軽妙なタッチで描き出す。出演は、是枝裕和監督『真実』も話題の大女優ジュリエット・ビノシュや、監督としても活躍する『セザンヌと過ごした時間』のギヨーム・カネ、ポスト・ジェラール・ドパルデューと称される『女っ気なし』『セラヴィ!』のヴァンサン・マケーニュ、人気コメディエンヌのノラ・ハムザウィ、そして『木と市長と文化会館』で主演を務めたパスカル・グレゴリーが思わずニヤリとさせられる役どころで出演。「互いの関係に新たな意義を見出し、受け入れ合う夫婦を語りたいと思った」と語るアサイヤス監督の脚本は、洗練された会話とユーモアに満ちており、迷える男女の愛のドラマとパリの出版業界を共鳴させながらも、“パリのいま”を鮮やかに活写する。まるでウディ・アレン作品を思わせるような、“フランス的、人生の愉しみ方”がたっぷりと詰まった、小粋で洒脱な大人のラブストーリー。12月20日(金)よりBukamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族を想うとき 2019年12月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©Joss Barratt, Sixteen Films 2019冬時間のパリ 2019年12月20日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / VORTEX SUTRA / PLAYTIMEライフ・イットセルフ未来に続く物語 2019年11月22日TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2018 FULL CIRCLE PRODUCTIONS, LLC, NOSTROMO PICTURES, S.L. and LIFE ITSELF AIE. ALL RIGHTS RESERVED
2019年11月22日辻村深月原作、『あん』『光』の河瀬直美監督最新作の『朝が来る』に永作博美と井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子らが出演することが決定。併せて、主要キャストコメントも解禁となった。実の子を授かることが叶わず、特別養子縁組により、男の子を家族に迎えた夫婦。中学生で妊娠し、断腸の思いで子どもを手放すことになった幼い母。両者が再び交差したとき、物語は大きなうねりを見せる――。本作は、日本ではタブー視されがちなセンセーショナルなテーマを題材にした感動ミステリー。様々な母と子のかたち、絆、それぞれの葛藤を実力派キャスト競演で描く。永作博美&井浦新が夫婦役、共演に実力派俳優が集結心から望みながらも、実の子を授かることができなかった栗原夫妻。ヒロインである妻の佐都子を演じるのは、『人のセックスを笑うな』『ソロモンの偽証』などに出演し、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞をはじめ様々な賞を受賞した永作博美。夫の清和役には、是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』で映画初主演を果たし、『止められるか、俺たちを』『嵐電』「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」と話題作への出演が続く井浦新。まだ生理も来る前に同級生に本気の恋をし、望まぬ妊娠をしてしまった少女・片倉ひかり役を、『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』などに出演し、17歳にして“是枝裕和作品の常連”と称される女優・蒔田彩珠が演じる。そして、栗原夫婦と片倉ひかりを引き合わせた人物・浅見静恵役を演じるのは、『エリカ38』「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」などに出演し、河瀬監督作としては『あん』以来の出演となるベテラン女優浅田美代子。そのほかにひかりの家族として母親を中島ひろ子、父に平原テツ、姉に駒井蓮らが出演。さらにひかりの恋人役に田中偉登、佐藤令旺がひかりの実子にして永作さん演じる佐都子の養子・朝斗として参加している。■キャストコメント永作博美(栗原佐都子役)自らの人生の中でも岐路というのは本当に究極の選択の様なものばかりでいつも「試されてるな…」と感じる。それをフィクションの中でフルに実践している河瀬監督の撮影手法に驚き、いつ撮影は始まったのか…何が本当なのか…現場で1つになった心臓の音がいつもドックンドックン響いていた。皆がその静寂にどう在るのか考えただけでまた心臓が鳴ります。井浦新(栗原清和役)12年程前に、奈良から京都への電車の中で河瀬直美監督と初めて出逢いました。柔らかくも鋭く自分の内側に語りかけ、眼差しは心の中を見つめられてるようで、電車に揺られ話した時間は今も鮮烈に記憶に残っています。今回、河瀬組への初参加の機会をいただき、あの日から積みあげられた想いを全開で挑みました。河瀬監督の現場は、どう芝居をするかではなく、どう“生きるか”が求められます。それができる環境を監督を始めスタッフの方々皆が徹底して作り上げてくれました。その中で俳優部は魂を擦り減らしながら生をぶつけ合う。このように作品への、人間への、深い愛に溢れた現場で生きることで、生命を育む地球の記憶についてまで再発見する事ができ、とても感動しました。12年前に河瀬監督から聞かれた「あなたはどんな人間ですか?」この問いに少しでも答えられるよう全身全霊の日々でした。今もその言葉は自分を突き動かす原動力となっています。蒔田彩珠(片倉ひかり役)原作を読んだ時、ひかりに起こった事は、誰に起こってもおかしくない事だと、感情移入しすぎてしまい、辛かったです。私がひかりの気持ちを背負うことで、ひかりを傷つけてしまうんじゃないかと不安にもなりましたが、撮影が進む中で、自分がひかりになったと感じた瞬間があり、とても強い心を持つことができました。この映画を通して、私と同世代の方々をはじめ多くの人に、人間の強さや弱さ、優しさ、命について深く考えるきっかけになれば、嬉しいです。浅田美代子(浅見静恵役)久しぶりに河瀬組...正直怖かった。何故なら河瀬監督には嘘(お芝居)は通用しないから。『その役に生きる!!』撮影期間中はずっと「浅見」で過ごした…そしてクランクアップ、「浅見」が私の中から出て行った時、新しい私が生まれた瞬間だった。縁というものにより河瀬監督と出会えたこと幸せだと心から思う。『朝が来る』は2020年初夏、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2019年11月22日俳優・柳楽優弥の30歳記念アニバーサリーブック「やぎら本」の発売が決定。これまでの自身の歴史、俳優人生をふり返る、初のパーソナルブックとなる。発売決定と同時に、今回収録イメージカットとメイキング映像が到着した。1990年3月26日生まれ、現在29歳の柳楽さん。是枝裕和監督作『誰も知らない』にて、14歳という史上最年少・日本人初となるカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞。その後も、蜷川幸雄演出舞台「海辺のカフカ」や、ドラマ「アオイホノオ」「ゆとりですがなにか」に出演。「おんな城主 直虎」では大河ドラマ初出演を果たし、『銀魂』シリーズや『ザ・ファブル』『泣くな赤鬼』など様々な作品に出演している。今後は、葛飾北斎の青年期を演じ、田中泯とW主演する『HOKUSAI』が、来年初夏に公開を迎える。ディープな役作りやズバ抜けた表現力、圧倒的な存在感を放ち、各界から評価される一方、その素顔はどこかミステリアス。「やぎら本」では、ナチュラルで自然体な表情や意外な素顔に迫り、様々なシチュエーションで撮り収められた写真を多数収録予定だという。複数のテーマで様々な有名フォトグラファーによる撮り下ろし企画を実施し、多彩な魅力が凝縮された充実の企画は見応え十分だ。なお、30歳を迎える来年3月の誕生日当日にも撮影が予定されている。また、30歳を迎える人生の新たなステージへと差し掛かるこの機に、濃厚な半生をふり返り、カンヌという大舞台での評価の後に苦しみもがいた過去、再びメインストリームへとカムバックした現在、今後見つめる未来と本作を通して向き合い、「柳楽優弥」という一人の等身大の人物像を掘り下げ紐解いていく。さらに、是枝監督、クエンティン・タランティーノ監督らとの対談の様子も収録予定と、盛り沢山な内容となっている。そして今回到着した収録イメージカットには、台湾や生まれ故郷・東大和市などで撮られたプライベート感溢れる自然な距離感のナチュラルな素顔が。「やぎら本」発売も発表された先日のファンイベント「いちごいちえ」では、柳楽さんが本作について「以前から、『写真集みたいなものは出ないんですか?』と、みなさんに言って頂いていたのですが、これまでそういった作品を一冊も出してきていなかったので、30歳という節目の年に、初めて作らせていただくことになりました」と制作のきっかけを話す。また内容についても触れ、「ニューヨークに今年の頭に短期留学した時に撮ったり、台南でロケ撮影をしたり、自分の生まれ故郷でも撮れたり、ベッドサイドのシチュエーションで撮らせていただけたりと色んな撮影をさせていただきました。全て違うカメラマンさんに撮影していただいて、それぞれに違った色の良さがある写真が収録される予定です」と明かしている。そして「すごく映画の撮影に参加する機会が多かった」と今年をふり返った柳楽さんは、「主人公という設定で作品に関わることが多かったので、自分の中での挑戦だったり、トライアンドエラーを毎日繰り返していた年でもあったなと思います」と言い、「カンヌ、ベネチア、ベルリンなどの三大映画祭も視野に入れて、今後は挑戦していきたいです」と今後について大きな目標を明かしている。柳楽優弥30thアニバーサリーブック「やぎら本」は2020年6月27日(土)発売。(cinemacafe.net)
2019年11月15日カトリーヌ・ドヌーヴ(76)が非常に軽度の脳卒中でパリの病院に入院したという。カトリーヌの家族がエージェントのクレア・ブロンデル氏を通して声明を発表。「幸いなことに、彼女は運動機能を失っていません。もちろん、しばらくの療養は必要です」とのこと。『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』を代表作に持つカトリーヌは、これまでに100本以上の映画に出演。76歳になったいまも現役で、つい先月もジュリエット・ビノシュと親子を演じた是枝裕和監督作『真実』のプロモーションで、来日した。さらに、最近はエマニュエル・ベルコ監督の『De son vivant』(原題)の撮影に参加。関係者は、発作は同作の撮影を病院でしていたときに起きたと語っている。ただし、入院しているのはこの病院ではなく、脳卒中を専門的に診察しているサルペトリエール病院だという。同作はここ3週間に渡って撮影を行っていたが、カトリーヌの入院を受け、現在は休止中。フランスのメディア「BFMTV」は、カトリーヌの発作は「多くのことをしすぎた疲労からきたもの」と報じている。(Hiromi Kaku)■関連作品:真実 2019年10月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
2019年11月07日慰安婦問題に迫ったミキ・デザキ監督のドキュメンタリー映画『主戦場』が、川崎市で開催中のKAWASAKIしんゆり映画祭にて上映中止となった問題で、11月2日(土)、“上映中止の撤回”が同映画祭のTwitterおよびFacebookにて発表。最終日の11月4日(日・祝)に上映されることになった。KAWASAKIしんゆり映画祭は10月27日(日)、朝日新聞などが「慰安婦問題扱った映画、川崎市共催の映画祭で上映中止」と報道したことを受け、公式HPに「『主戦場』上映見送りについて」として、「共催者の一員である川崎市からの懸念を受けました。上映時に起こりうる事態を想定し、私たちができうる対策を何度も検討した結果、今回は上映を見送らざるを得ないと判断」したとの声明を発表。「今回の見送りに際しまして、映画祭内部でも賛否両論があり、結果として表現の自由を委縮させることにつながる恐れがある判断を映画祭が決めざるをえなかったことには大変忸怩たる思いがあります」としながら、「私たちの判断に不手際があったことは認めざるを得ませんし、それにより配給会社東風さまにもご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っております」と謝罪。同映画祭は「市民ボランティアの手により」行われており、「映画館での妨害・いやがらせなど迷惑行為への対応を市民ボランティアで行う事には限界があること、市民ボランティア自体の安全の確保や、迷惑行為などへの対策費が準備されていないこと」など、安全面での懸念が理由としていた。この判断に対し、映画人や映画ファンから反発や抗議の声が殺到。是枝裕和監督は同映画祭での井浦新主演『ワンダフルライフ』の上映に際し、Twitterを更新。井浦さんと登壇した舞台挨拶では厳しい言葉で抗議した。井浦さんも「デビュー作【ワンダフルライフ】の上映で久しぶりに是枝監督と登壇したけれど感慨に耽る事態ではないのが正直悔しかった。けれどとなりに是枝監督がいてくれた事がとても心強かった」とTwitter上でコメントしていたところだった。そんな中、11月1日(金)にKAWASAKIしんゆり映画祭は「『主戦場』の上映実現にむけて前向きに協議しています。決定次第またお知らせします」と発表。そして今回、上映中止から一転、改めて上映されることが決定した。この決定を受け、井浦さん主演『止められるか、俺たちを』『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の上映取り止めを発表していた若松プロダクションでは、『止められるか、俺たちを』の復活上映を決定。『主戦場』のデザキ監督は配給会社の東風と連名で、「今回の件で声を上げ、行動してくださったすべてのみなさん──若松プロダクション、白石和彌さん、井上淳一さん、是枝裕和さん、井浦新さん、金平茂紀さん、大澤一生さん、纐纈あやさん、安岡卓治さん、中山治美さん、綿井健陽さん。オープンマイクに参加してくださったみなさん。この事態を報じ、社会に伝えてくださったジャーナリストのみなさん。遠くからあたたかい励ましの言葉をかけてくださったみなさん。そして『しんゆり映画祭』のスタッフのみなさん──すべてのみなさんに心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました」と、喜びと感謝のコメントを発表している。さらに『主戦場』は11月8日(金)よりアップリンク吉祥寺にて緊急再上映も決定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:主戦場 2019年4月20日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開(c)NO MAN PRODUCTIONS LLC
2019年11月03日福山雅治がリリー・フランキー、石田ゆり子、満島真之介と共に織りなす音楽と旅の番組「ウタフクヤマ」が、11月1日(金)今夜放送。『マチネの終わりに』で共演している石田さんをはじめ、これまで共演してきた俳優陣とのロケ、そして曲作りの様子を追っていく。『そして父になる』で日本アカデミー賞やヨコハマ映画祭など各映画賞を受賞したほか『るろうに剣心』シリーズ、『真夏の方程式』『SCOOP!』『三度目の殺人』などの作品に出演。日本を代表する俳優として知られる一方で、音楽アーティストとしての大きな業績を残してきた福山さん。『そして父になる』『SCOOP!』で福山さんと共演、『海街diary』や『万引き家族』の是枝裕和監督作をはじめ『モテキ』『聖の青春』など数々の映画に出演するほか、「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」の著書で知られるリリーさん。『北の零年』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞、2016年放送の「逃げるは恥だが役に立つ」が大ヒットしたほか、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」『コーヒーが冷めないうちに』『記憶にございません!』など多彩な作品で知られる石田さん。放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」や『キングダム』などに出演。『三度目の殺人』で福山さんと、Netflixで話題の「全裸監督」ではリリーさんと、「BG~身辺警護人~」では石田さんとそれぞれ共演している満島さん。これまでも「一夜限りの音楽が生まれる場所」として放送されてきた本番組。今回はこの4人が“東洋のモナコ”と呼ばれる静岡県熱海のロケに繰り出す。仕事の話からプライベートな話に至るまで様々な話題で盛り上がる車中トークから、旅先での珍道中。そして最後の曲作りにはパーカッショニストの三沢またろうも参加。今回も珠玉の1曲が生まれる。福山さんと石田さんが共演する『マチネの終わりに』は11月1日(金)本日より全国東宝系にて公開。「ウタフクヤマ」は11月1日(金)今夜23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月01日楽しみにしていた新作映画のポスターやチラシのビジュアルが解禁となれば、映画ファンのテンションはがぜん上がるもの。とはいえ、日本では、できるだけ幅広い層の関心を引きたいという配給側の意向もあってか、大胆なキャッチコピーで煽ったり、場面写真やイラストをふんだんに(ありったけ)使ったりするパターンが主流。ときには“ゴチャゴチャしすぎ”、“説明しすぎ”ともいわれてしまいがちだ。そんな中、SNSを中心に「センスが光る」「かっこいい」と注目を集めているのが、韓国のデザイン会社「propaganda」(プロパガンダ)が手掛けるポスター。『お嬢さん』『新感染 ファイナル・エクスプレス』をはじめとする自国映画はもちろん、ハリウッドの大作映画、アート系・独立系映画ほか、最近では是枝裕和監督『真実』の韓国版ポスターなどを担当、GAGA配給の『溺れるナイフ』では海外版ポスターの制作も手掛けている。今回、この「propaganda」のデザイナーから映画ポスターの存在意義と製作のプロセスについて、日本のポスターとの違いなどについて興味深い話を聞いた。ポスターとは“映画が永遠にもつことになるイメージ”2008年、大規模の商業映画のポスターを手掛けてきたチェ・ジウン、パク・ドンウが立ち上げ、のちにイ・ドンヒョンが参加して現在の3人体制となった「propaganda」。この社名にはそもそも「宣伝」、商品などの価値や主張について理解や共鳴を広めていく、という意味がある。「一般的に共産主義国家で“大衆を扇動する宣伝/広告”といった否定的な意味でよく使われていますが、我々が手がける映画や公演、ミュージカルなどのポスターを通じて、劇場、あるいは公演会場に“観客を誘惑する”、“肯定的な煽動”といった意味を込めて名を付けるようになりました」。そんな彼らにとって、映画ポスターとは「“観客が初めて接する映画のイメージ”、そして、その映画が永遠にもつことになるイメージ」なのだと言う。「100年前に作られた映画もウェブで検索すると、その映画のポスターが一番先に出てきますし、ポスターは最も伝統的な映画PRの手段であり、その映画に対する第一印象を提供し、伝えていく手段でもありますからね」。だからこそ、「映画を一番格好よくみせるために包装すること、そして、このポスターをみて『この映画、観たい!』と感じさせること」を「最大の目標であり、目的」にしているという。「こんな写真がほしい」とリクエストをすることもでは、韓国ではどのように映画のポスターを制作していくのだろうか?「日本の場合、映画の場面写真を活用する場合が多いようですが、韓国では広告のビジュアルのように、映画の現場で撮影した場面写真とは別途、ポスター撮影を進めることが多かった」という。とはいえ「スタジオでがっつりとセットして、広告撮影のように撮る」のが主流だったのは、2000年代初めころまで。「最近では撮影現場で撮影された場面写真を活用することが多くなり、撮影現場のスチール担当カメラマンがいる場合は、『こんな写真がほしい』とリクエストをかけたり、試案を組んで送ったりもします。企画を立ててポスター撮影を行うようなことは、最近、減った気がしますね」。「場合によっては、映画本編の一場面をキャプチャーして使う場合もあります。それでも活用する素材がなかったら、小道具を買って撮影をしたり、絵を描いて進行したり、有料イメージを購入して進行したりもしました。映画『あん』の場合は、どら焼きを買ってきて撮影し、その素材を活用して制作しました」という。さらに、映画のジャンルによっても進め方は異なる。「<恋愛>のようなジャンルは、登場人物(俳優)が多く、演出しないといい感じの写真が撮れないし、俳優たちが現場に集まっていることも多くないので、あらかじめ、ポスター撮影日を設け、事前準備を行ってからポスター撮映に挑んで制作します。また、<アクション>や<ホラー>のようなジャンルは、なるべく現場で撮影を行い、ポスター制作に活用します。これらのジャンルは、現場にしかいない“ルック(Look)”がありますし、もっと、ダイナミックにみせる場面に出会えるし、現場の雰囲気をスタジオで企画して撮影しても現場の世界観が出てこないですから」。文字は最小限に、余白を多めにしたビジュアルを意図こうした“現場感”を大切にしながらも、「propaganda」によるポスターは、シンプルかつ独特の美意識が貫かれている点が特徴的。できる限り文字情報などをそぎ落とした“余白”が生むのは、それこそ作品そのものから湧き上がるイメージだ。「もちろん、それは意図した試みです。それが、『propaganda』のスタイルです。文字は最大限に少なくし、余白を多めにしたビジュアルですね」。では、そのこだわりは、どんなところから生まれるのだろう?「すごく難しい質問ですね(笑)まずは、その映画が持っている全てのことを入れたいです。出演俳優の顔を大きく強調するような単純な目的のデザインよりも、50年後でも、一生残るデザイン、です」。そう語りつつも、「有名監督や俳優の場合、様々な諸事情があり、デザイン進行において考慮しなければならない部分が多くて大変な印象があります」と、おそらく万国共通の悩みも。「それに比べて、独立映画やアート系の映画の場合は、壁になるハードルが低いため、デザイン的な欲求を多く解消することができます(笑)」と明かし、「俳優の後頭部だけ見せるデザインや、映画のスチール写真を全く使わずにイラストのような絵だけにして表現するデザイン、または、活字を用いたタイポグラフィだけのデザインにするユニークなビジュアル、実験的なデザインを試みたりしています」。日本の独立映画やアート系映画のポスターが好みそんな「propaganda」流スタイルには、なんと日本発のポスターも大きな影響を与えているらしい。「2000年代の半ば頃に制作された日本の映画ポスターが好きで、なかでも、映画『アメリ』の日本版ポスターは、全世界で制作された『アメリ』ポスターのなかで一番良かったと思います」という。「余白が多く、人物も小さい、といったデザインに影響を受けました。最近の日本のポスターをみると、タイポグラフィといったテキストが多くなった感じがしますね。それを考えますと、日本の映画ポスターも流行があるんだなと思いました」。このほかにも、「好きなアートディレクターの大島依提亜さん(『万引き家族』『アメリカン・アニマルズ』など多数)が手がけたポスターは全部好きです。それこそ、荻上直子監督の映画ポスターや、台湾映画『愛情萬歳』の日本版ポスターもデザインがユニークで好きです。ポン・ジュノ監督の『ほえる犬は噛まない』日本版ポスターも好きです」と、次々に飛び出してくる。実は「propaganda」で初めて担当したのが、日本映画『ハチミツとクローバー』(2006)だったそう。「その後、『嫌われ松子の一生』や『黄色い涙』、『東京タワー』など、立ち上げ当初は日本の作品が多かったので印象に残っています」。「大きな商業映画の日本版ポスターで、登場人物を切り取って背景を白くし、文字をいっぱい入れ込むようなデザインになっていることをみたことありますが、韓国では受けないデザインだなと思ったことはありました。それに対し、日本の独立映画やアート系の映画のポスターは好きで、『propaganda』の感性にあうデザインも多いなと思っています」。<取材協力:KIM RANHEE>(text:cinemacafe.net)
2019年10月30日最新作『真実』が絶賛公開中の是枝裕和監督が、公開を控える『マチネの終わりに』で主演を務める福山雅治、役所広司、広瀬すずらを迎えて描いた法廷心理サスペンス『三度目の殺人』が、10月26日(土)今夜「土曜プレミアム」枠でオンエアされる。本作と同じく福山さんを主演に迎えた『そして父になる』がカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。広瀬さんらが出演し2015年に公開された『海街diary』では日本アカデミー賞の最優秀作品賞をはじめ各賞を総なめに。昨年公開の『万引き家族』ではカンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞したほか、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞はじめ国内外で世界的な評価を獲得した是枝監督。是枝監督が脚本も手掛け、かねてより挑戦したかった法廷を舞台にした心理サスペンスを描き2017年に公開された本作。日本アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、助演男優賞、助演女優賞の6部門で最優秀賞を受賞したほか、多数の映画賞に輝いた。それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所さん)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供、死刑はほぼ確実。重盛(福山さん)はその弁護を担当することになった。裁判をビジネスと割り切る彼はどうにか無期懲役に持ちこむために調査を始めるが、調査を進めるにつれ重盛の中で違和感が生まれる。会うたびに変わる三隅の供述。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。さらに被害者の娘・咲江(広瀬さん)と三隅の接点が浮かび上がる。ふたりの関係を探っていくうち重盛はある秘密に辿り着く。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。その先に待ち受ける慟哭の真実とは?主人公の弁護士・重盛には是枝監督の『そして父になる』や『SCOOP!』など数々の作品で知られ、主演最新作『マチネの終わりに』が11月1日(金)より全国東宝系にて公開される福山さん。解雇された工場の社長を殺し火をつけた容疑で起訴、死刑がほぼ確実とされる三隅に『孤狼の血』や放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」などの役所さん。三隅が殺害した被害者の娘・咲江には是枝監督作『海街diary』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『ラプラスの魔女』や連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインを演じた広瀬さん。さらに『記憶にございません!』などの斉藤由貴、『おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』も話題となった吉田鋼太郎、『キングダム』の満島真之介、「凪のお暇」も話題となった市川実日子、『アルキメデスの大戦』など数々の作品に出演する橋爪功らも出演する。土曜プレミアム『三度目の殺人』は10月26日(土)21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2019年10月26日名女優ジュリエット・ビノシュが、是枝裕和監督の最新作『真実』に出演している。本作は是枝監督がフランスに渡ってビノシュやカトリーヌ・ドヌーヴ、イーサン・ホークらをキャストに迎えた作品だが、本企画はそもそもビノシュが是枝監督と一緒に映画を撮りたいと願ったところから企画がスタートした。なぜ彼女は是枝監督と共に映画をつくりたいと思ったのだろうか?彼女は是枝作品のどこに魅力を感じているのだろうか?2011年頃、来日したビノシュは是枝監督に会い、一緒に映画を撮りたいと声をかけた。ビノシュは「それも何度も何度も繰り返してお願いしたんですよ!そこは大事なことです!」と豪快に笑う。「今から振り返って思うのは、あの時は単にディナーの席を囲むとかいうのではなく、是枝さんと一緒に京都に行ったんですよ。そうすると1日ご一緒することになりますから、歩きながらじっくりと話をすることができました。その過程で私は何度も是枝さんに一緒に映画を撮りたいと言いましたし、“言葉の問題で悩んでいるのであれば、私が日本に滞在して撮影したっていいのよ”とも言いました。すると是枝さんはすぐに『撮るのであれば、絶対にフランスに行って撮影したい!』って……その段階で彼にはフランスで映画を撮ることに対する信念がしっかりとあるのだとわかりました」ビノシュはフランスの名だたる監督の作品に出演しているが、台湾のホウ・シャオシェン、イランのアッバス・キアロスタミ、英国のアンソニー・ミンゲラなど海外の映画作家とも繰り返しタッグを組んでいる。「是枝さんは人間として非常にオープンな方で、まるで磁石のように周囲の人を引き寄せる力があります。私はそういう作家の下で共に感情を分かち合いながら映画をつくりたいと思ったのです。映画は頭ではなく心でつくるものだと思っていますから」そして時は流れ、彼女の願いは、フランスで知らないものはいない大女優とその娘を主軸にしたドラマ『真実』として結実した。母と娘の間にはそれぞれの思い出や、言えなかったこと、過去の記憶、ついてきた嘘、隠し事、本音があり、ふたりは時に激しくぶつかり合う。本作はタイトルに“真実”とつけられているが、劇中ではさまざまなドラマや感情が混ざり合うことで観客が“真実とは一体、何なのか”想いを馳せるような展開になっている。「演技とは、私たちが生きている現実の外にある世界ーそこでは時間の観念すらも異なるでしょうーのリアリティに到達することだと私は考えています。俳優が考えたことや感情を基にしながら、そこで見つけたものも取り込んで、役の感情へと自分が到達するわけです。それはとてもスピリチュアルな場所ですし……言ってしまえば、私たちが現在こうしてお話をしている場所とは違う世界なわけです。つまり、この場所に真実があるように、別の世界にも真実があります。私たちは創作を通じて、そんな場所にある真実に迫っていくわけです」だからこそ彼女はいつも「自分の心は何かに囚われていないか?」と自問していると笑顔で語る。「私だけでなく誰もが自分の内面にある感情と向き合っているかどうか確かめる必要があると私は思います。自分に考える自由、感じる自由はあるのか?誰かの虜囚になっていないか?って」ビノシュがこう語るのには理由がある。是枝作品はこれまでも、そして本作でも繰り返し人間の内面に積み重なってきた歴史や記憶、時間を描いてきたからだ。時にそれらは登場人物の行動を左右し、抑圧し、彼らは自分の中に積み重なった記憶や時間と対峙するのだ。「そうですね。私もそのことはずっと感じていました。これは私の予想ですが、是枝さんは子供時代に誰かから受け継いだ“ヘリテイジ(遺産、継承されたもの)”があるのかもしれません。彼は映画づくりを通して、自分の中に蓄積されたものを理解しようとしたり、その影響から回復しようとしているのかもしれません。彼は過去のヘリテイジを持ったまま、いかに生きていくのか?を考えながら映画をつくっているのかもしれません。それゆえ、是枝さんの映画には一種の“メランコリー(ゆううつ)”があります。それは回復されたり癒されたりするようなものではありませんから、物語の中で再びメランコリーを経験して、メランコリーを生きなおすことで、何らかの境地に到達しようとしているのではないでしょうか」本作でもビノシュ演じる脚本家の娘は母や育ててくれた女性の記憶と向き合い、自分と母の、自分自身との関係を変えていく。映画『真実』はフランスの家族や母娘の複雑な関係を描きながら、さらに深いドラマを見せてくれる。ビノシュの言葉を頭の片隅に置いて作品を観ると、思いもよらない発見ができるかもしれない。『真実』公開中
2019年10月18日《取材・文:町山智浩》パリに住むベテラン女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)のもとを、アメリカで脚本家をしている娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)が夫(イーサン・ホーク)と娘を連れて訪れる。是枝裕和監督の『真実』は、全編パリでロケ、セリフはフランス語と英語、ワイルドバンチ製作のフランス映画だ。しかし、是枝作品のファンなら、すぐに気づくだろう。これは『歩いても、歩いても』や『海よりもまだ深く』などで是枝監督が繰り返し描いてきた「中年夫婦が実家を訪れて母親の嫌味を聞かされる」ホーム・コメディの変奏曲だ。特にカトリーヌ・ドヌーヴの「食えない」母親ぶりは、是枝作品の樹木希林を思わせる(二人は共に1943年生まれ)。「そうですね。カトリーヌ・ドヌーヴさんに樹木希林さんを感じたという感想はあちこちから聞いて、なるほどと思いました。意識していたわけじゃないんですけども、できあがって観てみると自分でもなんとなく、意地悪な、辛辣なことを言って、でも、それがウェットにならない感じが共通するなと。だからドヌーヴさんが希林さんに見える瞬間があるんですよね」。ドヌーヴ扮するファビエンヌはフランス映画界に君臨していて、誰も逆らえない。若い監督の映画に出るのだが「あなた、監督さん?」と子ども扱い。それはドヌーヴも同じだ。何しろ、フランソワ・トリュフォー、ロマン・ポランスキー、ジャック・ドゥミー、ルイス・ブニュエル…と世界の映画史上の巨匠たちと仕事をしてきたのだから。「すごいですよね。そこにラース・フォン・トリアーとレオス・カラックスまで加わるんですから」ドヌーヴは自分でトリアーに手紙を書いて、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の役を得た。「あの年齢でもチャレンジ精神旺盛なんです。彼女は会うと必ず、『あなた、あの映画観た?』って新しい映画の話をするんですよ。去年から今年にかけては、イ・チャンドン監督の『バーニング』とか、『あなた、ジャ・ジャンクーの新作は観た? あれはすごかったわよ』って、必ず彼女のほうから振ってくるんですよ。ちゃんと劇場で観てるんですよ。そのくらい新しい映画作家との出逢いをいち映画ファンとしても非常に大事にしてて、決して老いないんですよ」。最初は『真実』というタイトルではなかったファビエンヌは自伝を発表するが、それを読んだ娘リュミールは「嘘ばっかりね」と指摘する。ファビエンヌが語る映画史的記憶も、どこまでが本当かわからない。この映画のファビエンヌはドヌーヴ自身と重なる部分が多く、どこまでが事実でどこからがフィクションか、虚実皮膜で面白い。「脚本を作る段階で何度かドヌーヴさんに長いインタビューをさせてもらいました。彼女が最初にお芝居をし始めた時の話とか、娘さん(マルチェロ・マストロヤンニとの間に生まれたキアラもまた女優)との関係とかをいろいろ聞いて、もちろん、そのままではないんですが、脚本に反映させていきました。たとえば『ドヌーヴさんの俳優としてのDNAを受け継いでいる俳優はいますか?』という質問をした時に、『うーん、フランスには一人もいないわ』と答えたのがカッコよくて、セリフにして使わせてもらったり」そもそも企画段階ではドヌーヴの役はファビエンヌではなくカトリーヌで、タイトルも『カトリーヌの真実』だった。「でも、ドヌーヴさんから『役名はカトリーヌじゃなくて、私のミドルネームのファビエンヌにして』と言われたんです。『そういうスタンスなのかな』と思いました」。つまりある程度は自分自身だと。「『この役は全然あたしとは違うわ』って最初から言ってましたけどね」。演技スタイルも役そのもの娘リュミールが「嘘ばかりね」と言うのは、自伝のなかではファビエンヌはいい母親ぶっているが、実際は仕事を優先して、ロクに子育てをしなかったからだ。そのため、娘との関係は今もよくない。また、真面目な娘と、勝手気ままな母親とは性格も合わない。それは娘を演じるジュリエット・ビノシュとカトリーヌ・ドヌーヴの演技スタイルとも重なる。「ジュリエット・ビノシュは、すごく役作りに時間をかけて、その役の気持ちを理解することにとても神経をつかうのが、彼女の持ち味だと思うんです。だから変更があることに慣れてない。僕が変更点のメモを渡すと『そういうのは、私は二週間前に渡されないと無理なのに』って言われましたよ」。「でも、ドヌーヴさんはもともと台本読まないで現場来るから(笑)。その日の朝に初めて台本読むから、変更したことすらわからない(笑)。だから、いくら変えても全然OKでした。それは助かりました。ドヌーヴさんはほとんどそのまま現場に来て、その場でセリフ覚えて、瞬間的に役をつかまえるんですよ。準備しないんですよ。ただ、それが非常に的確。役のつかみ方が本当に動物的だけど、ピンポイントでつかんで、一回OK出たら、『今のがベストよ』って自分で言っちゃう(笑)。『今の以上にはできないから、これで終わり』って。仕事してみて、非常に感覚的な人で、面白かった。大変だったけど(笑)」。ドヌーヴのアイデアを物語に反映『真実』の劇中劇、ファビエンヌはSF映画を撮影している。ヒロインは持病の関係により、地球外の惑星で過ごしているため、歳を取らず、ある日地球に帰ると娘は70代になっている。その娘を演じるのがファビエンヌだ。「ファビエンヌの亡くなったライバルが若くして亡くなったことで彼女のイメージのなかではいつまでも歳を取らない、それを重ねてみようかなと」。ファビエンヌのライバルだった女優サラは若くして亡くなった。娘リュミールは「サラおばさんのほうがママよりも私に優しかった」と言う。それを見ていて思い出すのは、ドヌーヴの姉フランソワーズ・ドルレアックである。ドルレアックは『リオの男』(64年)が世界的に大ヒットし、ドヌーヴとは『ロシュフォールの恋人たち』(67年)で共演したが、その直後に交通事故で亡くなった。「いや、サラとファビエンヌには血縁関係はないんです。あれはフランス語でマレーヌと言っています(代母と訳される、両親がいない時に世話をしてくれる後見人)。ドヌーヴさんが『フランスには血縁がない叔母のようなマレーヌという存在があるので、それにしたらどうか』とアイデアをくれたんです」ファビエンヌは演技ではサラに勝てなかった。70歳を過ぎた今でもサラの存在を感じている。それは微妙で絶妙の映像で表現される。「あれを思いついたのは撮影監督のエリック・ゴーティエで、僕の指示じゃないです。脚本には書いてない。いくつかのシーンで僕はエリックに『サラが見ていることを示すカットを撮りたい』と言ったんですが、それを意識的に、あのように映像にしたのはエリック。脚本はそこまで書いてない。エリックは読み込みが本当に深くて」。是枝流の“感動”は今回も健在『真実』の母と娘の葛藤は、意外な感動を迎える。それが真実だったのか、と観客が感動の涙を流そうとすると、その感動が観客に染み入る前に、さらにひっくり返される。そのへんがいかにも是枝タッチである。「現場で撮影を続けるうちに、ビノシュが『私が演じるリュミールがどこかで能動的に動いたほうがいいと思う』と言ったんです。それで彼女が脚本家であることを活かした最後の展開を思いつきました。あれで真実というものが揺らぐというか、より重層的になっていくから。いや、曖昧にしたいわけじゃないんですが。あのセリフはリュミエールが母親を感動させるために書いただけじゃなくて、リュミエール自身の本当の気持ちだったかもしれない。そういう見え方がするといいかなと」真実には嘘があり、嘘の中に真実がある。でも、観客はもっとストレートな感動を求めているのでは?「プロデューサーには『もっと感動を引き延ばせ』と言われましたが、『いや、違う。それはそうじゃないんだ』と説得したんですよ(笑)」。(text:町山智浩)■関連作品:真実 2019年10月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
2019年10月17日是枝裕和監督初の国際共同製作映画『真実』(公開中)の公開記念舞台挨拶が14日、都内で行われ、日本語吹替版で声優を務めた宮本信子、宮崎あおい、佐々木みゆ、是枝監督が登壇。宮本と宮崎は、史上初のワールドカップ決勝トーナメント進出を決めたラグビー日本代表を称えた。昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、 『万引き家族』が興行収入46億を超える大ヒットとなった是枝監督。長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』は、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが演じる母と娘の間に隠されたある「真実」を巡る物語で、全編フランスにて撮影された。舞台挨拶では、本作にちなんで最近知って驚いた真実についてトークを繰り広げた。宮本は「昨日のラグビー、日本はものすごい強いんだっていう真実を見て、手のひら真っ赤になって応援しておりました。これが真実なんだなって」と興奮気味に語り、「頑張ってもらいたいです」とエール。宮崎も「私も昨日、拍手していました! わー! やったーって」と笑顔で話した。宮本はカトリーヌ・ドヌーヴの声、宮崎はジュリエット・ビノシュの声を演じ、2人とも本作で洋画吹き替えに初挑戦。宮本は「本番のときに是枝監督がいらして演出をしてくださるんだと思っていたんです。ところが、僕じゃないんだよって」と、是枝監督とは別に吹き替え版の監督がいることを知らず驚いたそう。宮崎も「そう思っていました」と言い、是枝監督は「うまく伝わっていなかったみたいで。申し訳ありません」と謝っていた。
2019年10月14日