サンドウィッチマンの伊達みきお(44)と富澤たけし(45)が麒麟の川島明(40)と10月スタートの「ウワサのお客さま」(フジテレビ系・金曜午後9時)でMCを務めると、一部スポーツ紙が報じた。隠れた名店から人気チェーン店までさまざまなお店を取材し、個性的な「お客さま」を取り上げる同番組。記事によると今年1月と4月に放送された特番では川島がMCをつとめたが、レギュラー化にあたりサンドの2人が加入。サンドにとっては同局ゴールデン枠でのレギュラーMC初挑戦となるという。「番組のレギュラー化にあたり、2015年4月から放送されていた2時間単発特番枠『金曜プレミアム』は9月末で終了。低視聴率打開を目指すフジにとって、“重点枠”と位置付けられています。そのため、『バイキング』初期の人気企画『地引き網クッキング』を担当しているサンドウィッチマンに託したようです」(芸能記者)もともと07年の「M-1グランプリ」でグランプリを獲得し、その芸が注目されたサンド。今やすっかりコンビでMCとして活躍し、現在はキー局・地方局で8本のレギュラー準レギュラーを抱えている。そんな彼らに大きな仕事が舞い込んだ陰には、昨今の人気急上昇も影響しているという。「MCとしての力量は申し分ないし、幅広い層に知名度があります。また東日本大震災で現在までに継続して支援活動をしていることから好感度が高く、番組スポンサーの反応も良好です。さらに最近では闇営業問題などで吉本興業に逆境が吹き荒れるなか、吉本所属ではないサンドウィッチマンを推す声が高まっていました。今後、ますます勢いをつけていきそうです」(広告代理店関係者)
2019年08月16日長塚圭史の作・演出により2006年に上演された『アジアの女』。本作が吉田鋼太郎の演出・出演で新たに甦る。そこで吉田とともに、出演者のひとりである山内圭哉に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ふたりの初共演作となった『悪魔の唄』(2005年)を始め、これまでも多くの長塚作品に参加してきた吉田と山内。吉田は「分かりづらい、容赦ない、観たあとの酒がまずい(笑)。でもそこが好き」と独特の切り口で長塚作品を語る。一方山内は、「今も子供のように演劇を扱っているというか、演劇を自由なものとして無邪気に遊んでいる。そこはホンマに面白いなと思います」と、長塚と親交の深い山内ならではの視点でその魅力を話す。物語の舞台は大災害が起きたアジアのどこかの国。半壊した家に住み続ける晃郎(山内)と麻希子(石原さとみ)兄妹のもと、書けない作家・一ノ瀬(吉田)が訪ねて来る。吉田が「この芝居を語る時、3.11のことを無視はできない」と話すように、舞台上の景色に東日本大震災を重ねる観客も多いだろう。書かれた当時は震災前だが、長塚はそこに何を見ていたのか。「この物語に登場するのは明らかに未来のない、死ぬしかないような人たち。つまり世界は終わっているのに、彼らの日常はそれほど変わっていない、そんな不条理さがあって」とは吉田。すると山内も「だから変にリアルに思える瞬間があるんですよね。圧倒的な虚しさが常に敷かれている中であっても、実際に生きていくってそういうことなのかな」と推察。さらに吉田は、「結果そこに希望を見出すかどうかは、演出する人間によってどちらでもいいのかもしれません」と思案の表情を浮かべた。実力派のふたりにとっても大きな難題をはらんだ作品だが、演出も担う吉田が本作を選んだ1番の理由とは?「石原さとみちゃんとやるからには、彼女がとんでもなく活躍出来るホンがいいと思ったんです。しかもザ・ヒロインではない、今まで彼女がやったことがないような役。その点『アジアの女』の麻希子はいかようにも出来る役ですし、何しろ僕は圭史のファンですから。1度圭史ワールドというものをつくってみたい、そんな希望があったんです」と笑う。そんな吉田の演出を受けることを、誰よりも望んでいたのが山内。「鋼太郎さんの劇団(AUN)に出してくれってお願いしたこともあるくらい。僕ら世代にとってはホンマにおってありがたい先輩ですし、ひとつひとつを大事に、稽古に臨んでいけたらと思います」と意気込みを見せた。公演は9月6日(金)から29日(日)まで、東京・シアターコクーンにて。取材・文:野上瑠美子
2019年08月16日モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和が出演する映画『風の電話』より、場面写真が到着した。本作は、岩手県大槌町にある“天国につながる”といわれる「風の電話」がモチーフ。「風の電話」は、2011年に岩手県大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格が死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから発案。多くの人々が訪れている。映画では、東日本大震災で家族を失った主人公のハル(モトーラさん)が、故郷の岩手県大槌町に行くため、広島から旅をする物語を描く。今回到着した場面写真は2枚。旅に出たハルが、夜のホームで電車を待つカット。そして、旅の途中で出会い、行動を共にする、西島さん演じる森尾と、大槌町に着いて話をするシーンが切り取られている。『風の電話』は2020年初春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:風の電話 2020年初春、全国にて公開予定
2019年08月16日自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。今回ご紹介するのは、「神楽坂」。落ち着いた大人のイメージが漂う神楽坂は、どこかフランスのパリを想起させるような雰囲気の街でした。goodroomのスタッフが住んで本当に良かった街を紹介する連載。第14回目は、東西線の走る街「神楽坂」です。 神楽坂駅から飯田橋駅までをつなぐ坂道。その名も「神楽坂」 東西線の神楽坂駅から7分ほど歩いた場所に、大江戸線の走る「牛込神楽坂」駅があり、10分ほど神楽坂のメインストリートを歩けば、東西線やJR総武線の走る「飯田橋」駅もあります。そのため、大手町や新宿といった、主要な街で働いている方にとってはどちらも10分以内で通うことができる、とても便利な街です。そんな神楽坂は古くから有数の花街として栄えた、歴史と文化のある街。現在も住む人、働きにきている方もどちらも多いため、居酒屋や割烹料理、バルなど、ジャンル問わず、様々な飲食店が豊富です。 路地裏の焼き鳥やさん。神楽坂ではワインと合わせるのがいいみたい。 先日、神楽坂で10年続く雑貨屋さん「jokogumo(よこぐも)」さんを取材したときに、店主の小池梨江さんに神楽坂の魅力を教えてもらいました。 小池さん:「神楽坂は、街を大切にしている人が、とっても多いんです。もともと個人経営の商店が多いということもあり、みんな“この街で消費をする”ということを大事にしています。わたしはニュータウンと呼ばれるような、“街を大切にする”という感覚が少ない地域で育ったので、はじめは驚かされましたね。東日本大震災の時も、心配して近所の方が、お店に様子を見に来てくれたこともありました。人のあたたかい街なんです」 一本路地を入れば、猫ものんびりする住宅街が広がります。 これまで神楽坂に持っていた印象は、「高級住宅街」、「大人が愉しむ街」といった、自分が「住む」というイメージとはかけ離れたものでした。でも、実際に歩いてみると、昼間から小さな商店が元気に商売を営んでいたり、道端で世間話を始めるご婦人がいたり、1本路地を入るとまだまだあるお店に小さな冒険気分を味わえたり。もしかしたら、30歳を過ぎて背伸びせずともすこしずつこの街になじめる年齢になってきたのかもしれないと思うようになりました。さあ、そんな大人の街、神楽坂。まずはわたしのお気に入りの4つのスポットをご紹介します。 神楽坂駅の賃貸を探す 神楽坂のおすすめスポット毎回入るたびに「今日はどんな本と出合えるかな?」とワクワクします。 なんといっても選書が良い、東京で一番好きな本屋さん。東西線の神楽坂駅のすぐそばで2014年にオープンしました。おすすめは、入口すぐのところにある、テーマに沿って集められた書籍コーナー。時事ネタや季節のテーマに合わせて、普段は手に取ることのない本との出合いを愉しめます。店内奥には、ギャラリースペースがあり、雑貨や絵本コーナーも。定期的に書籍の著者などが集うトークイベントなども開催されているので、近くに住んだら感性の刺激される毎日になりそうです。 かもめブックス東京都新宿区矢来町123 第一矢来ビル1階 TOKYO in la kagu新しく生まれ変わった、ラカグ。 神楽坂の新名所として賑わっていた「la kagu(ラカグ)」が2019年3月にリニューアルオープン。AKOMEYA TOKYOの旗艦店として生まれ変わりました。場所は、かもめブックスの目の前にあります。 食が進む調味料や器具がズラリ。 〝一杯の炊きたてのごはんから、つながり広がる幸せ〟をテーマに日本各地から取り寄せられたお米や器、調理器具などを販売しています。自炊が好きな方にとっては、こんなに豊富に食材や調味料のあるお店があると近くにあるとうれしいかも。ついつい買いすぎてしまうので、要注意…! AKOMEYA TOKYO in la kagu東京都新宿区矢来町67番地赤城神社路地を曲がると突如現れる、大きな鳥居。 これまで東京で見てきた中でも1.2を争うのでは?というほど、新しく、きれいな神社。平成22年に隈研吾さんによる設計監修のもと再建されたそうです。カフェも併設されているので、こちらでゆっくり過ごすのもおすすめです。 地元の方だけではなく、観光客も多い印象です。 赤城神社だけではなく、神楽坂には大小様々な神社がいまだに残っています。その謂れは諸説ありますが、坂の上で見晴らしがいいことや、実際に住んでいる人が多いため廃れることがなかったため、といわれています。街に神社があるのって、地の神様に守られているようで、なんだか落ち着きますよね。 赤城神社新宿区赤城元町1-10 CAFÉ(カナルカフェ)この建物の後ろに、川が流れています。 東西線の神楽坂駅から歩いて約10分。どちらかというと飯田橋駅に近いこのカフェは、神田川沿いに建てられており、テラス席でも食事を愉しむことができます。夏の暑い日にはビールを、春には桜を見ながら、のんびり過ごせる心地よい場所です。平日でも連日大賑わい。ボートに乗って愉しむ人を眺めながら、1日中本を読んでぼんやり過ごすのもいいですね。あまりカジュアルになりすぎない店の雰囲気とメニューがあるので、実家の両親が東京に遊びに来た時によく重宝しています。 CANAL CAFÉ東京都新宿区神楽坂1-9まるで、東京のパリ?神楽坂の意外な素顔神楽坂が、「東京の小さなパリ」と称されることがあるということはご存知ですか?あまりに街に溶け込みすぎていて気が付かなかったのですが、たしかに歩いていても、そこかしこにフランス国旗が掲げられているお店も多く、料亭や古くからの商店に、クレープ屋さんやチーズ屋さんが違和感なく混じっていますね。 かつての名残で石畳や、コンパクトにまとまった街並みも神楽坂の特徴で、フランスと似た雰囲気があるとのこと。このあと紹介する、フランス語学校が神楽坂にあったこともあって、自然とフランス人が多く住むようになったともいわれています。 いまだ残る、石畳。 街の中でも、観光客の方だけではなく、スーパーでお買い物をする外国の方も見かけました。それでは、神楽坂の中の”フランスを感じられるスポット”も、あわせて巡ってみましょう。フランスに、一番近い場所「アンスティチュ・フランセ東京」 少し坂になっているところを上っていきます。 神楽坂駅から徒歩15分。「アンスティチュ・フランセ東京」は、60年以上の歴史があり、フランス政府公式の語学学校・文化センター。中には映画館や図書館、レストランが併設されています。日本人だけではなく、フランス人の方も多く出入りされています。 東京じゃないみたい。 図書館は一般の方も自由に出入りすることができ、誰でも無料でフランス語の書籍や映画などを閲覧・視聴をすることができます。アンスティチュ・フランセ東京の建物の設計は坂倉準三氏によるもの。フランスが生んだ近代建築の巨匠、ル・コルビュジエの弟子にあたる建築家です。フランスと深い絆をもつ建築家が創り出した建物を見るために足を運ぶ建築家も多いといいます。この塔の中にある二重のらせん階段は構造的にも非常に珍しいもの。一見の価値ありです。 アンスティチュ・フランセ東京東京都新宿区市谷船河原町15本格派のガレットを味わいたいなら。「ル・ブルターニュ」 こちらも石畳を歩いていきます。 フランス北西部の、大西洋に面した半島、ブルターニュ地方。この地方の名物が、そば粉の「ガレット」です。このガレットを美味しくいただけるのが、このお店。神楽坂駅から徒歩7分の場所にあり、メインストリートから、1本路地を入ったところにあるため、とても静かで雰囲気の良い場所にあります。 店内にはお祭当日とあってか、活気ある、おだやかであたたかい空気が流れていました。 中に入ると談笑している男女でいっぱい。店員さんの接客もカジュアルで、一人で来ても寂しくない、居心地の良さがあります。フランスのブルターニュ地方では、カフェよりも「クレープリー」(クレープ料理をメインとしたレストラン)に人々が集うということもあり、このお店でも、野菜やお肉を使ったおかず風のクレープやガレット、もちろんデザート風のものも味わえます。 ミントのハーブティといっしょに、いただきます。 パリッと香ばしく、塩気もあるので甘い果物やクリームと合わせても不思議と合うのがガレットの魅力。中からはフランス人シェフと思しき方も出てきて、昔ながらの友人客との談笑をされていました。日によっては、フランスの方でいっぱいの日も多いそう。一度も行ったことはないけれど、ブルターニュ地方へ行ってみたい!……そう感じさせてくれる場所でした。 ブルターニュ地方のカクテルってどんなだろう?夜も来てみたいものです。 ル・ブルターニュ神楽坂店東京都新宿区神楽坂4-2本格派のチーズを持ち帰りたいなら。チーズ専門店「アルパージュ」 もし、自宅でもヨーロッパの雰囲気を味わいたい、と思ったのなら、ぜひチーズ専門店「アルパージュ」へ。ブルーのひさしが目印です。 小さな店内には、ケーキ屋さんのようにショーケースの中にはチーズがぎっしり。アオカビ系、白カビ系、フレッシュ系……。世界中の本格的な味を愉しめるチーズが様々取りそろえられています。「こんな料理に合わせたい」、「今日はこんな気分」、「こんなお酒と食べてみたい」。様々なオーダーに応えてくださるので、まずは店員さんに声掛けしてみるといいですよ。きっと、この街に住む多くの方が、このお店でチーズを選び、食卓に並べているのだろうな、と想像するとなんだか不思議な気分になりますね。 アルパージュ東京都新宿区神楽坂6-22古いものと、新しいもの。高級なものと、庶民的なものが、バランス良く集まる街、神楽坂。 その駅名の通り「神楽坂」のメインストリートだけではなく、そこから1本路地裏に入れば、看板も出ていないような名店も多数あり、散策がとっても楽しい街です。 神楽坂の住み心地って?実際に神楽坂住んだことのある人に、聞いてみました!・賃料は少し高めですが、飲食店も豊富で遅くまでやっている場所もあります。スーパーや薬局もあるので意外と生活しやすい街です。・休日は観光目当ての人が多くなり、すこし騒がしいですが、平日の夜は驚くほど静かです。生活している人だけが残っている感じ。・平日の朝、東西線が混むのでそれだけが苦痛ですが、あとはとても気に入っています。・全体的に住んでいる人は品の良い方が多いです。ゴミなどもほとんど落ちていないし、きれいな街です。 神楽坂の街データ利用可能な沿線:東西線家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/11.14万円、1LDK・2K・2DK/17.93万円、2LDK・3K・3DK/29.43万円物価の高さ:★★★★☆治安の良さ:★★★★★子育て環境の良さ:★★★★☆ 東西線の賃貸をgoodroomで探す新宿区の賃貸をgoodroomで探す 神楽坂駅の賃貸を探す 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年08月16日兄と妹のように育ち、ある時期には濃厚な身体の関係もあった賢治と直子。直子の結婚式が10日後に迫る時、久しぶりに故郷で再会した二人の間で、再び禁忌的な欲望が疼きだす――直木賞作家、白石一文の小説『火口のふたり』が映画化された。原作者の白石一文さんへのインタビューをお届けします。明日死ぬという時にセックスを望む。それが、人間が本来持つしぶとさ。『火口のふたり』を書いたのは東日本大震災の翌年、2012年です。年明けに富士山が噴火する夢を見たんですよ。その頃は実際に、今後最大余震がきて富士山に連動するんじゃないかと言われていました。それで、夢から目覚めた後なぜかふと、自分がそれを小説に書いたら、噴火が少し遅れるんじゃないかなと思ったんです。それで富士山の写真集をめくりながら、一気呵成に書いたんですね。その時に考えたのは、明日若くして死ぬかもしれないとしたら、何がしたいか、ということでした。やっぱり好きな人とのセックスに勝るものはないんじゃないか。むしろ、それくらいしかないんじゃないか。そう思いました。生命って、絶滅の危機に瀕した時にしぶとくなる。人為的ではない、不可抗力の自然災害があった時に、自分にはないと思っていたしたたかさが出てくる。それに、死ぬかもしれないという恐怖心と生殖行為って繋がっていると思うんです。知り合いの漢方の先生が、不妊に悩んでいる人に「子供が欲しかったら食事を減らせ」って言っていたんですよ。飢餓状態を作って生命の危機を身体に感じさせたほうが、子供ができやすくなるってことですよね。頭の中であれこれ考えることとは別に、身体にも身体の言い分がある。この小説の中に何度も「身体の言い分」という言葉が出てきます。<男の悦びには言い分と呼べるほどの「身体の言い分」などありはしない。我が身から真実の声を聞くというのは女性だけの特権なのだろう。>という文章も書きました。実際、男の人は自分の身体のことをあんまり意識していないんですよ。性衝動はあるけれど、それはスイッチが入るというだけの話。若い時は自分の意思に関係なく、そのスイッチが入りっぱなし。性欲に身体が翻弄されている感覚なんです。男の人にとって性器って、身体の一部というか、単なるアタッチメントなんですよ(笑)。女の人みたいに身体の中に根差した感覚はない。男は単純な機能しかなくて、それに女の人が合わせてくれている感覚がありますね。女の人のほうが、入った大きさに合わせてくれるというか、身体を合わせてきてくれる。ただ、僕に言わせると、だからといって女の人が男の身体を憶えていてくれるわけじゃないんですね。むしろ男のほうが女の身体を憶えている。作中、直子に「私は、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ」と言わせましたが、あれはわざと男女逆を書いたんです。男の人が女の人の身体を忘れないのは、反応があるからでしょうね。男の性欲って支配欲も込みだから、彼女の反応も憶えている。僕の個人的経験で言うと、女の人ってセックスしているときれいになるんですよ。その最中も、その期間も、全部。「えっ」と思うような表情をして、輝くように見える時期がある。男はそういうのを見ているんです。身体の相性なんて、回数を重ねていくと良くなっていく。だから、若い時は「この人と添い遂げようと思う相手じゃないと駄目だ」などと思わずに、惹かれる相手と集中的にセックスしておくのもいいと思う。もちろん、相手は誰でもいいわけじゃない。濃密な精神的な交流がないと快楽も深まらない。お互いが一緒にいる一定の理由が必要になる。賢治と直子は一度別れた後で再会しているし、従兄妹同士という血の繋がりもある。しかも一緒にいられる時間には限りがある。期間限定セックスだから、彼らは集中する。それがしぶとさだと思う。たとえばセックスレスの夫婦だって、下地はあるのだから、どこかで切り替えればまたいいセックスができるようになるんじゃないでしょうか。セックスって、男女で作り上げていくものなんですよ。挿入するだけが性行為じゃないんです。射精をどうデコレートするかが問題。動物の行為なんて超つまらないでしょう?猫なんて、痛いらしい。人間みたいにセックスを楽しむ動物って他にいないのでは。なぜかというと、人間だけがセックスをデコレートするから。若年層の性欲低下なんて話もありますけれど、それはデコレートする方法が分からないから。他にも楽しいことがたくさんあって性欲の優先順位が低くなって、身を入れていないから。セックスって、実は読書と一緒なんですよ。一定程度の本を読まないと読書の楽しさが分からないように、セックスもある程度のレクチャーが必要なんです。試写で完成品を観ました。賢治と直子の年齢設定が原作よりも若くなっていたけれど、観客にとってはそのほうが見栄えもいいから良かったなって。かつて関係のあった好きな女の人がいて、その人と血の繋がりがあって、追い詰められて田舎に帰った時にその人がいてくれたら、男はやっぱり、たまらない。映画という形になって具体的に二人が絡んでいる姿を観て、改めて、自分はいい小説を書いたなと思いました(笑)。しらいし・かずふみ作家。1958年生まれ。出版社に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行しデビュー。‘09年に『この胸に深々と刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、翌年『ほかならぬ人へ』で直木賞受賞。『火口のふたり』かつて愛し合った二人が再会。快楽を求める身体の言い分に従って、5日間だけという約束のもと身体を重ねていく。「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」。その問いに対する答えを突き付けてくるような作品。R18+。監督・脚本/荒井晴彦原作/白石一文出演/柄本佑、瀧内公美、柄本明(父の声)8月23日より新宿武蔵野館ほかにて上映。公開に合わせ、フォトストーリーブック『あの頃の「火口のふたり」』を刊行。同書には白石一文が書き下ろしたスピンオフ短編も収録。また、8月10日~9月8日、新宿・B GALLERYにて、野村佐紀子 写真展「火口のふたり」も開催。※『anan』2019年8月14-21日合併号より。写真・野村佐紀子取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年08月15日暑さもフルスロットルとなったこの8月、セクシュアルなエモーショナル・ムービーが2本公開される。直木賞作家による小説を原作とする<R18>ドラマと、米国で最も有名なセックス・セラピストの半生をひも解くドキュメンタリー。ジャンルは異なれど、それぞれのアプローチで”性”を切り口に人間の本質が描かれる。どちらも「生きる」について考えさせられる作品だ。“身体の言い分”に身を委ねる男女のエロティシズム『火口のふたり』2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞した作家・白石一文による小説を、脚本家・荒井晴彦が3作目となる監督作として映画化した『火口のふたり』(8月23日公開)。数年ぶりに再会した男女が、世界の終焉を前に、性愛に溺れる姿を追った衝撃作だ。東日本大震災から7年後の秋田。十日後に結婚を控えた直子は、昔の恋人・賢治と久しぶりに再会する。直子の婚約者が出張から戻るまでの5日間だけという約束で、ただひたすらに互いを求め合うのだが…。身体の言い分に、身を委ねる昔撮った睦まじくも淫らな2人の姿を写したモノクロームのスナップ写真を見たことで、欲望のままに体を重ねていた青春の日々の記憶を鮮やかに甦らせる賢治と直子。抗いがたい欲望に突き動かされた2人は、それぞれに葛藤を抱えながらも、“身体の言い分”と称してその衝動に身を委ねていく。壊れゆく世界の中で、閉鎖された濃密な空間に留まり続ける2人。大きな世界の事情が小さな個人の事情とぶつかりせめぎ合うという滑稽でアナーキーな状況が、強烈な余韻となって本作をより輝かせていることは間違いないだろう。「どう生きるべきか」という根源的な問いその一方で黒々と口を開けた神々しくも禍々しい火口のビジュアルや、幻想的な西馬音内盆踊りの風景など、本作にはそこはかとなく「死」の薫りが漂う。そして否が応でも浮かび上がってくる「世界が終わる時、誰と何をして過ごしますか?」という主題。本作はただひたすらに体を重ねる2人の姿を通じて、「どう生きるべきか」という根源的な問いを観る者に投げかけてくるのだ。男の女のエロティシズムをリアルに描く監督・荒井晴彦メガホンをとったのは、暴力的な性愛の継承をテーマとする菅田将暉主演作『共喰い』(2013年)や、女へと目覚めていく少女を追った池松壮亮出演作『海を感じる時』(2014年)など、男と女のエロティシズムをテーマとする脚本を多数手掛け、キネマ旬報脚本賞に5度輝いた荒井監督。本作では性をむさぼる2人を、煽情的でも芸術的でもなく、あるがままリアルにそして生々しくスクリーンに活写している。また賢治役を演じた柄本佑と、直子役の瀧内公美の愚直なほどまっすぐな“体当たり”の演技も印象的だ。原作よりもいくぶんか若くなった主人公2人によってもたらされた、青春ムービーの軽やかさもまとう“セクシュアル終末ファンタジー”をどうぞご賞味あれ。90歳、現役セックス・セラピストの人生レッスン!『おしえて!ドクター・ルース』そして多様性のこの時代に、自分らしく「生きる」とはどういうことなのか教えてくれるのが『おしえて!ドクター・ルース』(8月30日公開)。抜群の人気と博識を武器に、社会にまん延する偏見や差別と戦い続ける、米国で最も有名な90歳の現役セックス・セラピスト、ドクター・ルース・K・ウエストハイマーの半生をひも解くドキュメンタリーだ。驚くほどエネルギッシュで波乱万丈な人生ユダヤ系ドイツ人のルースは、10代半ばにホロコーストで家族を失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。1度目の結婚の際パリへと渡り、心理学を学ぶため、帰国希望の夫と離婚してソルボンヌ大学へ。2度目の結婚ではアメリカへと居を移すが、娘が産まれほどなくしてシングルマザーに。その後、最愛の夫となったフレッドと3度目の結婚後、ニューヨークの医療系非営利団体で様々な性の悩みに触れたことで一念発起。コロンビア大学、コーネル大学に通って博士号を取得した後、性心理と恋愛関係を専門に扱うセラピストとして開業する。そんな折、縁あって参加したのが、1981年に放送開始された日曜深夜のラジオ番組「セクシュアリー・スピーキング」。番組に寄せられた誰にも言えない性の悩みに、学術的視点から的確かつ具体的にアドバイスするドクター・ルースはすぐに評判となり、彼女はテレビや雑誌、講演会とひっぱりだこに。身長140cmの小柄な体にパワーを漲らせ、ドイツ訛りの英語で朗らか&赤裸々にセックスを語るルース。「“サイズ”と女性のエクスタシーとの相関関係」についてもオブラートにくるむことなくズバッと言い切る彼女は国民的人気を得るが、その一方で検閲と戦い、時にはその発言に反発する一般人から市民逮捕をされそうになることも…。なぜ彼女は“性”の問題に切り込むのか…?家族や恋愛、性の問題に関心を持つことになったきっかけの1つは、10歳で両親と離ればなれになったことで、「誰かに触れられ、愛されることの大切さ」を痛感したことだとルースは語る。そして女性が正しい性の知識や家族計画を知らずに予定外の妊娠をして、人生を犠牲にする姿に心を痛めた彼女は、住民から寄せられた早漏やオーガズムの問題に答えられなかったことを悔やみ、その道のスペシャリストになることを志したのだ。自分らしく生きるために、恋して学んで、何事にも前向きな彼女の人生哲学には「生きる」ヒントが満載だ。現在もセックスや人生の悩み相談を受けながら、その一方でHIV感染の正しい知識を広め、LGBTQに寄り添い、様々な偏見や中絶問題と戦い続けるスーパー・ポジティブなドクター・ルース。大いに笑って、考えさせられる彼女の人生サバイバル講座は間もなく開校!ギラギラと照り付ける太陽にも負けない、エネルギッシュで示唆に富んだ“生きる”を描いた夏映画2本。バイタリティあふれる主人公たちから、あなたなら何を学ぶ!?(text:足立美由紀)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年08月13日2019年10月に消費税率が10%に引きあがると家計の負担が増えることは避けられませんが、この負担を和らげるためにいくつかの対策の実施も予定されています。キャッシュレス決済の5%還元などはその一環ですが、乳幼児のいる子育て世帯向けにプレミアム付商品券の販売も実施される予定です。 今回は、このプレミアム付商品券の概要についてお伝えします。 対象者は学齢3歳未満の小さな乳幼児のいる子育て世帯の方が対象プレミアム付商品券は消費税率の引上げによる負担が相対的に大きいと考えられる、「学齢3歳未満の小さな乳幼児のいる子育て世帯」が対象です。また、「2019年度の住民税均等割が課税していない人(親族に扶養されている人・生活保護の受給者は対象外)」が対象です。「学齢3歳未満の小さな乳幼児のいる子育て世帯」とは、2016年(平成28年)4月2日から2019(令和元年)年9月30日までに生まれたお子さまがいる世帯のことで、世帯主が対象のお子さま1人につき最大2万5千円分の商品券を2万円で購入できます。2015年に全国で実施されたプレミアム商品券は誰でも購入できましたが、今回は対象者を限定しています。そのため、購入に手続きは必要となります。 購入前に市区町村から購入引換券が届きます「2019年度の住民税均等割が課税していない人」は住民票のある市区町村(東日本大震災避難者は避難先の市区町村窓口・DV避難者の場合は居住地の市区町村窓口で確認を)から申請書を入手し、必要事項を記入後に市区町村に提出します。2019年7月~11月が実施期間ですが、詳細は対象市区町村に確認しましょう。なお「学齢3歳未満の小さな乳幼児のいる子育て世帯」の場合は、申請書の提出は不要です。9月以降に、市区町村から自宅へ購入引換券が届きます。子育て世帯の購入引換券は住民票記載の住所に届きます。なお、2019年(令和元年)8月1日~9月30日までに生まれたお子様に係る引換券は、事務処理の状況から11月頃の発送が予定されています。購入引換券が届きましたら、市区町村の指定する場所で、購入代金・購入引換券・本人確認書類を持参し、プレミアム付商品券が購入できます。時期は2019年10月~2020年2月頃が予定されています。 プレミアム付商品券の注意点25%分のプレミアムがついた商品券ですが、使用にあたって主な注意点が4点あります。購入や使用にあたって確認するようにしてください。【1】プレミアム付商品券は、過去の商品券と同様に使用期限があります。最大で2019年10月1日~2020年3月31日の間で、市区町村が設定します。1冊5000円分(500円×10枚)を4000円で販売することが多いようですが、使用期限を超えると使えなくなりますので、必要な分を購入しましょう。 【2】プレミアム付商品券は、市区町村が指定した店舗以外での使用ができません。2019年7月時点では使用できる店舗は決まっていない市区町村も多いため、購入前に使用できるお店を確認しましょう。また、現住所と異なる市区町村に転居した場合は、転居後の市区町村では使用できませんので、転居を検討されている方も購入金額を検討しましょう。 【3】プレミアム付商品券は1枚の額面500円であることが多いようですが、お釣りは出ないので使用する金額は額面を超えるように調整しましょう。 【4】プレミアム付商品券は、購入引換券と合わせて購入するため、それ以外の手続きや入金などの勧誘などあった場合は詐欺を警戒してください。また、転売・譲渡・換金は禁止されていますので、販売場所以外での購入はしないようにしましょう。 詳細はこれから決まる部分もありますが、テレビCMや各市区町村のホームページなどではプレミアム付商品券の案内が始まっています。お子さんが小さいご家庭では、「〇〇市(区町村)プレミアム付商品券」で検索するなどして、内容や購入場所、使用できる店舗等を確認してみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年08月11日フリーアナウンサーの滝川クリステル(41)が8月7日、Instagramで自民党・小泉進次郎議員(38)との結婚を報告した。16万6,000人ものフォロワー数をほこる滝川。各界の著名人からも祝福の声があがった。同日にInstagramを更新した滝川は、東日本大震災で被災した保護犬・アリスの画像をアップ。「いつも応援してくださっている皆様へ」と切り出し、「この度、私、滝川クリステルは、小泉進次郎さんと結婚することになりました」と報告した。滝川は「進次郎さんとは、数年ほど前に友人として知り合うご縁があり、良き友人として過ごしていました」「しかし、昨年から徐々に友人としてではなく、人生において大事なパートナーという存在に自然と変わっていきました」と経緯を告白。職業柄、プライベートに制限のある小泉議員について「せめて一緒にいる空間、時間の中では心から解放されるように、パートナーとしてできることはないか、日々考えるようになりました」と語った。さらに「私が今までイメージしてきた『政治家の妻はこうあるべき』という形に捉われず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれることを話し合う中で感じることができたことも心強く感じました」とも述べ、「私はこれからも仕事を続けながら、滝川クリステル、小泉進次郎という個人を同志のような気持ちで高め合えるような夫婦関係を築いていきたいと思っています」とつづった。重ねて「今年42歳を迎える私ですが、幸いにも新しい命が舞い降りてきてくれました」「おかげさまで無事に安定期に入り、年明けの新しい命との対面を二人でいまかいまかと心待ちにしている毎日です」と嬉しい報告を続けた滝川。同投稿は1日ほどで7万8,000件以上の“いいね!”を記録した。さらに交友関係の広い滝川だけに、各界の著名人からも祝福の声が上がった。ローラ(29)は「滝川さんおめでとうございます」と祝福し、プロゴルファー・宮里藍(34)は「わー!!!!おめでとうございますっ!!!」と感激の様子。また歌舞伎役者・片岡千之助(19)は「大好きなお二人がご結婚されるとのこと 本当に嬉しいです!おめでとうございます!」とつづった。またミュージシャン界隈からも反応があった。布袋寅泰(57)はいくつもクラッカーの絵文字を並べ「末永くお幸せに!」と祝い、青山テルマ(31)は「わあああああああ おめでとうございます!!!最高!!!!」とリプライ。さらにCrystal Kay(33)は「おめでとうございます」を意味するフランス語を贈っている。多くの人々に祝福された滝川。「変わらず温かくみなさまに見守っていただけましたら幸いです」とつづっていたが、心配の必要はなさそうだ。
2019年08月08日フリーアナウンサーの滝川クリステル(41)と自民党の小泉進次郎議員(38)が結婚すると8月7日に発表された。さらに滝川は第一子を妊娠しているという。ネットでは祝福の声が相次いでいる。同日小泉議員は、ブログで「この度、結婚することをご報告致します。お相手は、滝川クリステルさんです」と報告した。「私たちは昨年からお付き合いを始め、お互いに結婚を意識するようになり、彼女が福島県から引き取った保護犬のアリス(ラブラドールレトリーバー)と一緒に2人+1匹の時間を過ごしてきました」とつづっている。さらに「参院選が終わってから、横須賀の実家にクリステルさんとアリスを連れて行きました」と明かし、「それまで一度も恋愛中に外で会ったり、一緒に移動したこともなかった私たちにとって、一緒に移動できるだけでも本当に嬉しく、幸せな気持ちになりました」「これからは二人で助け合い、支え合い、時には周りにも頼りながら、私たちらしい結婚生活を送っていきたいと思います」とも語っている。2人の結婚はTwitterで「滝川クリステル」「小泉進次郎」がトレンド入りするほどの反響を呼び、《滝川クリステルと小泉進次郎!!!なんとおめでたい》《めっちゃビッグカップルなんですけど!!》といった祝福の声が上がった。さらに保護犬・アリスにふれて、こんな声も上がっている。《クリステルさん、保護犬の活動にも積極的で犬好きの私が尊敬する方なのだけど、進次郎さんがブログでワンコの存在も家族として触れて下さってて何か嬉しかった》《小泉進次郎氏と滝川クリステルさんのご結婚に至るきっかけのひとつは、保護犬のアリスちゃんだと聞いていぬ好きたちはほっこり。きっとアリスちゃんの恩返しだね》《保護犬アリスちゃんも嬉しいでしょうね》滝川は12年9月、アリスとの出会いについて本誌に明かしている。11年3月に発生した東日本大震災の被災犬であるアリスは、福島第一原発からほど近い浪江町の警戒区域で保護された。以前から保健所で殺処分される犬たちの存在に心を痛めていた滝川は本当の飼い主が見つかるまでの3カ月間、”一時預かりボランティア”としてアリスを引き取ったという。しかし1人で犬を飼うのは初めてのことであり、さらにアリスは大型犬。しばしば家の中のモノを壊すこともあったという。滝川は「最初はちょっと怖かったですね。目もつり上がってピリピリしていたし、呼んでもぜんぜん来ないし」と笑顔で回想しながらも、こう明かしていた。「あるとき、福島の映像が流れているテレビを、この子、ジーッと見てたんです。そして、寂しそうに遠吠えして。つらいんだな、本当は故郷に帰りたいんだなって思ったら、私もいっしょに泣いてしまって……」アリスの表情もだんだんと柔和になってきた頃、ついに約束の3カ月が過ぎた。滝川はボランティア団体から「本当の飼い主が見つかった」という連絡を受けたが、避難生活を余儀なくされている飼い主はアリスを放棄する決意を告げたという。こうして正式にアリスを引き取ることになった。滝川は「正直、犬を”途中”から引き取るのはたいへんです」と話しながらも、こう語っていた。「私自身も変わりました。“このコが私のかけがえのない存在であるように、私もアリスにとってかけがえのない存在でありたい”と思うんですよ。放棄犬を引き取ることは、飼い主自身を成長させてくれる。最近は、すごくいろんな人に『変わったね』と言われるんです。アリスのおかげ、ですね(笑)」8月7日はRAINBOW RIBBON DAYという、保護された犬や猫を亡くなるまで飼うことの大切さを伝える日だ。8年前のアリスは、滝川の半生にこうして大きく関わることになるとは夢にも思わなかっただろう。
2019年08月07日2011年3月に発生した東日本大震災からすでに8年以上が経過しましたが、それ以降にも規模や震度の大きい地震が続いています。2019年になってからの7カ月間には震度4以上の地震は27回、震度5弱以上に限っても6回発生しています。 日本の建物は地震に強いこともあり、特に地震保険が不要と考える人もいらっしゃると思いますが、内容がよく分からずなんとなく加入していない人もいらっしゃると思います。今回は、地震保険のポイントについてお伝えします。 地震保険は噴火や津波も補償の対象地震保険は地震によって建物や家財(家具、家電製品、衣類等)に損害が発生した際に補償される保険です。地震保険の主な特徴は4点あります。 1. 火災保険に付帯する保険で、単独では加入できません火災保険の加入時に地震保険の選択をします。火災保険の30%~50%の範囲で保険金額を設定します。例えば、2000万円の建物であれば、地震保険金の設定は600万円~1000万円の範囲となります。不足する場合や火災保険と別にしたい場合は、一部の少額短期保険会社が取り扱っている地震保障保険でも地震等の災害に備えることができます。 2. 国と共同運営している保険で、どの保険会社で加入しても保険料や補償内容は変わりません火災保険に付帯する地震保険は、自賠責保険と同様に国と共同運営する保険のため、どの保険会社で加入しても内容は同一です。少額短期保険会社の地震保障保険はこの限りではありません。 3. 火災保険の有効期限を待たず、途中からでも追加加入できます火災保険の保険期間は1年間~10年間(2015年9月以前は最長35年間)ですが、地震保険は1年間または5年間の設定しかありません。なお、火災保険の有効期間内であれば、原則いつでも中途で追加することができます。 4. 地震だけでなく、噴火や津波、地震が原因による火災を補償できるのは地震保険のみ地震保険という名称の保険ですが、地震だけでなく噴火・津波・地震が原因の火災等を補償できる保険は原則地震保険のみとなります。最近では一部の保険会社で火災保険に地震が原因の火災について補償される特約を設定できるようになりました。 特に4つ目を確認いただくと、沿岸部は津波の可能性がある場合、住宅密集地は地震原因の火災の可能性がある場合には、地震保険の加入を検討いただいたほうがいいと思います。 賃貸物件は家財の地震保険の検討を持ち家の人はご自身で建物に火災保険をかけるケースが多いため、地震保険も検討する機会が多いと思います。一方で賃貸物件の場合は、入居時・更新時に不動産屋さんに進められる大家さんへの賠償を中心とした火災保険に年1万円前後の保険料を支払って終わりとするケースも少なくありません。 賃貸物件の場合は、建物は大家さんが所有物件の火災保険に地震保険を付帯しているケースが多いのですが、家財保険は入居時・更新時に加入する火災保険に含まれていることがほとんどです。賃貸物件にお住まいの人で、地震による家財への損害を補償したい場合は、入居時の火災保険に付帯することができますので、気になる人は保険会社や保険代理店等に確認するようにしましょう。地震対策は保険以外も忘れずに地震保険は地震後の損害に対する経済的補償として役立ちますが、地震に対する備えはこれとは別に対応する必要があります。特に赤ちゃんがいるご家庭では、おむつやミルク・離乳食等は3日分以上持ち出せるようにしておくといいでしょう。ママ・パパの非常食や着替えなども3日分は用意しておくと安心です。家具の固定や避難所の確認なども必要に応じておこないましょう。 大きい地震はなければいいのですが、今まで大きな地震が起こると想定されていない地域でも発生しています。できることから備えておくことをおすすめします。監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年08月03日DULL-COLORED POPによる『福島三部作 一挙上演』が8月8日(木)より東京芸術劇場 シアターイーストでスタートする。今作は、外部での劇作、演出、さらにはシルヴィウ・プルカレーテやフィリップ・ドゥクフレなど海外演出家とのコラボレーションも多数手がける主宰の谷賢一が、2016年から3年をかけて福島を取材して作り上げたもの。第一部『1961年:夜に昇る太陽』は福島県の原発誘致が決定した年を、第二部『1986年:メビウスの輪』ではチェルノブイリ事故の起きた年を、そして第三部『2011年:語られたがる言葉たち』で東日本大震災の起きた年を描くという、50年を通じて福島と原発との関係を浮かび上がらせる大作だ。谷に話を聞いた。「震災後、たくさんの映画や舞台が生まれたけれど、その中には僕がいちばん描かなきゃいけないだろうと思っていたテーマを扱う作品がなかった。この三部作を通じてやりたかったのは、単純な反原発ではない。原発がどのように政治的、経済的に染み渡って行ったのか、抜け出しづらい利権も含めた構造が作り出されたのか。三作を通じて人間と原子力発電所という巨大なシステムの関係を一望できるものが作りたかった」そもそも、谷は母の故郷である福島で生まれ、4、5歳までは頻繁に福島で過ごしていたという。父は原発の技術者だった。「いちばん古い思い出が福島の風景なんです。それに父が土産話に誇らしく原発のことを話していた。だから子供の頃の僕にとっては、原発はヒーロー戦隊に出てくる秘密基地のような、憧れの存在でした。それがチェルノブイリ事故や東海村の事故を経て、印象が変わっていった。だから2011年の事故についても、当事者感は強くありました」2016年から関係者への取材をはじめた。第二部で扱う1986年当時の福島県双葉町町長・岩本忠夫氏については、関係者をあたり、現双葉町議員である岩本氏の息子にもたっぷりと話を聞いたのだという。「みなさん、お忙しい中でたくさん話してくださった。その中から、ある強烈なエピソードをピックアップし、残りは想像力で補っていきました。第二部では岩本さんのご子息がとにかく父親が嫌いで仕方なかったと。“選挙に出ては負けているので、何回恥をかいたかわからない。高校の時には頼むから選挙はやめてくれとお願いしていた”と話してくださった。そのとき、お母さんはどうしていたのかな、と想像して肉付けしつつ、そのエピソードを取り入れました」題材が題材だけに、それを演劇に仕立てるのは難しそうだが、谷に迷いはない。「どれだけ真面目な話でも、そこに興味のわく人間関係が描けていればお客さんの集中力はついてくるはず。ただ、もともと劇団名にPOPと入っているとおり、ポップなことが好き。だから第一部には人形劇が入っていたり、第二部では急にミュージカルになるところがあったり、演劇的に飛躍する表現は意図的に入れてあります」とはいえ、3つの異なる物語を上演するのは並大抵のことではない。「出演者だけでものべ30人以上、スタッフも美術も小道具もすごい量。稽古も毎日11時間やっています。いろんな意味で博打を打っているような公演です。なぜか今から“再演はやりますか?”とよく聞かれるんですが、よほどのことがないと再演はできない。ぜひ今回を観に来てください!」取材・文:釣木文恵
2019年08月02日東京駅などJR 東日本の駅で買えるお土産スイーツ&食品を特集。「みんなが贈りたい。JR 東日本おみやげグランプリ 2019」受賞商品の中から、手土産にぴったりなスイーツ&食品を紹介する。「みんなが贈りたい。JR 東日本おみやげグランプリ 2019」とは「みんなが贈りたい。JR 東日本おみやげグランプリ 2019」とは、東日本エリアの1都16県よりエントリーした197品の中からグランプリを決定するイベント。73,944票の投票から、総合グランプリ、総合準グランプリ、食品・雑貨・地酒部門の金賞・銀賞・新人賞、特別賞など計21賞を決定した。総合グランプリ<東京>シュクレイ「フランセ 果実をたのしむミルフィユ詰合せ」「フランセ 果実をたのしむミルフィユ詰合せ」は、サクサク食感のパイに様々な果物や木の実を合わせたミルフィユを詰め合わせたもの。ボックスには、「いちご」「れもん」「ピスタチオ」「ジャンドゥーヤ」の4つの味がセットになっている。パッケージも美しく、女性へのお土産にぴったり。季節毎に限定フレーバーが発売されるのも人気の理由だ。主な販売箇所:吉祥寺駅「アトレ吉祥寺 フランセ」、 上野駅「アトレ上野 フランセ」価格:12 枚入 1,620円(税込)総合準グランプリ<東京>森永製菓「TAICHIRO MORINAGA キャラメルクリスピー駅舎バージョン」「TAICHIRO MORINAGA キャラメルクリスピー駅舎バージョン」は、森永製菓独自の技術で、キャラメルをこれまでにないサクサクのクリスピーな食感のチップに仕立てたスイーツ。TAICHIRO MORINAGAにビスケット、チョコレートを組み合わせている。初体験の食感と味わいを楽しむことができるこのキャラメルスイーツは、JR東京駅構内グランスタにある森永製菓のコンセプトショップ「タイチロウ モリナガ」の旗艦店「タイチロウ モリナガ ステーション ラボ」限定で販売。ここでしか手に入らない特別感のあるスイーツは、大切な人に贈る手土産に最適だ。主な販売箇所:東京駅「グランスタ TAICHIRO MORINAGA STATION Labo」価格:8個入 1,580円(税込)部門賞 ~食品部門~金賞:<群馬県>つつじ庵「群馬県アカシア蜂蜜のラングドシャ」「群馬県アカシア蜂蜜のラングドシャ」は、群馬県産のアカシア蜂蜜とジャージーミルクにこだわったラングドシャ。封を開けた瞬間に風味豊かな香りを放つアカシア蜂蜜と、コク深いジャージーミルクを堪能することができる。主な販売箇所:高崎駅「イーサイト高崎 群馬いろは」価格:10枚入 864円(税込)、16枚入 1,382円(税込)、24枚入 2,073円(税込)銀賞:<福島県>鳥藤本店「浜鶏(はまど~り)ラーメン」福島県浜通りの新名物として誕生した「浜鶏(はまど~り)ラーメン」は、濃厚な白湯系とさっぱり鶏がらスープをいいとこ取りした、あっさりしつつもコクのある味わいが特徴。鳥藤本店と同じプロの味を、家庭で気軽に再現することができる。賞味期限が長いので、お盆休みなど長期休暇後の手土産にもぴったり。主な販売箇所:富岡駅「さくらステーション KINONE」価格:1食入 390円(税込)銅賞:<山梨県>保延商会「シャインぷるん」山梨産シャインマスカットを使用した「シャインぷるん」は、ゼリーでも水まんじゅうでもない新食感の和菓子。みずみずしくモチモチとした食感の菓子と、風味豊かなシャインマスカット餡のマリアージュを楽しむことができる。主な販売箇所:甲府駅「NewDays 甲府店」「NewDays KIOSK 甲府駅上りホーム店」、塩山駅「NewDays KIOSK 塩山駅店」価格:大 756円(税込)、小 540円(税込)特別賞~旅先の思い出として贈りたいおみやげ賞~北東北エリア:<秋田県>川口屋「金のバターもち」「秋田県産もち米」から作った昔ながらのお餅。餅本来のコシ、お米本来の味わいを楽しめる。バターを入れているため時間がたっても固くなりにくく、もちもちふわふわ。主な販売箇所:秋田駅「NewDays 秋田中央口店」「NewDays 秋田ぽぽろーど店」価格:6個入 540円(税込)南東北エリア:<福島県>柏屋「薄皮饅頭(こしあん)」“日本三大まんじゅう”の1つとされる、柏屋の薄皮饅頭。厳選した小豆と職人の技から生まれたこしあんは、口どけの良さとさらっとした上品な甘みが特徴だ。主な販売箇所:福島駅「エスパル福島 柏屋」価格:8個入 1,080円(税込)甲信越エリア:<山梨県>桔梗屋『「中央線130周年記念」桔梗信玄餅 8個入』山梨の定番人気お土産・桔梗信玄餅が、中央線開業130周年を記念する特別パッケージで登場。中央線をイメージしたオレンジ色に、中央線のイラストを描いている。主な販売箇所:甲府駅「NewDays KIOSK 甲府駅上りホーム店」、石和温泉駅「NewDays 石和温泉店」価格:1,368円(税込)北関東エリア:<栃木県>庫や「御用邸チーズケーキ」オリジナルブレンドのクリームチーズを使用した、濃厚な味わいとなめらかな舌触りが特徴のチーズケーキ。常温で持ち歩きできるので、お土産や贈り物にぴったり。主な販売箇所:那須塩原駅「ギフトガーデン 那須塩原店」価格:1,350円(税込)南関東エリア:<東京都>グレープストーン「マイキャプテンチーズ TOKYO チーズチョコレートバーガー」「マイキャプテンチーズTOKYO」の人気NO.1スイーツ、西海岸テイストのチーズスイーツバーガー。とろりとしたチェダーチーズショコラを、バター香るバンズクッキーとホイップショコラで挟んでいる。主な販売箇所:東京駅「グランスタ マイキャプテンチーズ TOKYO」価格:3個入 550円(税込)、6個入 900円(税込)、9個入 1,350円(税込)、12個入 1,800円(税込)特別賞~地元のおすすめとして贈りたいおみやげ賞~北東北エリア:<岩手県>さいとう製菓「かもめの玉子 ばなちょ」岩手の人気菓子「かもめの玉子」の新フレーバー。バナナジャムとバナナ風味の餡をカステラ生地で包み、ミルクチョコでコーティングしている。カラースプレーをデコレーションし、華やかに仕上げた。主な販売箇所:盛岡駅「フェザン 三陸菓匠 さいとう」価格:3個入 480円(税込)南東北エリア:<福島県>太陽堂むぎせんべい本舗「太陽堂のむぎせんべい」小麦粉と落花生を使った素朴な味わいが、昭和2年創業以来、長年愛されている。パリッとした噛み応えと、甘み、香ばしさを味わうことができる。主な販売箇所:福島駅「エスパル福島 太陽堂のむぎせんべい本舗」「NewDays 福島西口店」価格:12枚入 594円(税込)、26枚入 1,188円(税込)、38枚入 1,782円(税込)、52枚入 2,376円(税込)甲信越エリア:<山梨県>桔梗屋「桔梗信玄生プリン」桔梗信玄餅が、和風プリンに。フレッシュな生クリームを使用した、きな粉が豊かに香るプリンに、濃厚な黒蜜をかけて食す。主な販売箇所:甲府駅「セレオ甲府 黒蜜庵」価格:4個入 982円(税込)、6個入 1,458円(税込)北関東エリア:<栃木県>ウィンウィン「スパークリングベリーティー」地元栃木県産のいちごと紅茶を使用。甘酸っぱいいちごの風味と上品な紅茶の香りを楽しむことができる。主な販売箇所:小山駅「しもつけ銘品館 サクラミチ」価格:200ml 540円(税込)南関東エリア:<東京都>寺子屋「TERAKOYA オリーブサンド」甘くシロップ漬けにしたスペイン・アンダルシア産の完熟した最高級オリーブと、焦がしバターやキャラメルで風味付けした特製クリームを、口どけの良いフランス風ビスキュイ生地でサンドしている。主な販売箇所:武蔵小金井駅「nonowa 武蔵小金井 La Boutique TERAKOYA」価格:2個入 540円(税込)、6個入 1,382円(税込)、12個入 2,764円(税込)
2019年07月28日三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのELLYが26日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークのアーサー・アッシュスタジアムで開催されたeスポーツ世界大会「Fortnite World Cup」に出場。獲得した賞金1万ドルは、東日本大震災の義援金として寄付するという。フォートナイトは、全世界で2億5,000万人以上がプレイするオンライン・バトルロイヤルゲーム。ELLYが出場したのは、セレブリティーゲストとプロゲームプレイヤーが2人1組のコンビを組む「Pro Am」部門で、4戦の総獲得ポイントで順位が決まる。ELLYは、日本人プロゲームプレイヤー・NECKOKUNとのペアで出場。1回戦では、アメリカの人気プロレス団体WWEで活躍するオースティン・ワトソンを倒す奮闘を見せ、全体でトップ10入り。しかし、2戦目以降は世界トップレベルのプロ選手によるハイレベルな戦いが続き、最終順位は27位に。ELLYペアは、賞金2万ドルを獲得した。激戦を繰り広げたELLYは、「レベルの高い方や、世界中の著名人も集まって凄い盛り上がりでした」と振り返り、「自分もゲームが好きなので、今回のワールドカップでの経験を生かして、日本に帰ってダンスもゲームも盛り上げられるように、引き続き頑張って行きたい」と意気込んでいる。
2019年07月28日3.11の関係者90人以上への取材をもとに綴られたノンフィクション著書「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を映画化する『Fukushima 50』。この度、本作の初映像となる特別映像が公開された。2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く本作。今回到着した本作初映像となる特別映像は、メイキングシーンと本編カット、さらにキャストコメントも収録。“原発内では本当は何が起きていたのか?”という言葉と共に映し出される映像は、全体に緊迫感、緊張感が漂っている。また、映像では本作の主演で中央制御室を指揮する1・2号機当直長・伊崎利夫を演じる佐藤浩市が「忘れなければ生きて行けないことと、絶対に忘れてはいけないこと、その二つが生きていく上で大変大事な事だと思っています」、福島第一原発所長・吉田昌郎役の渡辺謙も「いい意味での緊張感があります」と語っており、このテーマに向き合う静かな覚悟が伝わってくるようだ。『Fukushima 50』は2020年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月、全国にて公開予定© 2020『Fukushima 50』製作委員会
2019年07月17日8月10日(土)に東京・明治神宮外苑で開催される東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 「2019神宮外苑花火大会」の追加出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、実力派ダンスボーカルユニットLead、オープニングアクトとしてWIN=W1Nの2組。どちらも神宮球場で行われるライブに出演する。出演に際し、Leadの谷内伸也は「さまざまなアーティストの方が出演する夏の祭典「神宮外苑花火大会」に出演させて頂きとても光栄です。Leadを初めて知るたくさんの方を含め、約1万発の花火とともに会場のみなさんの心にLeadのステージを刻めるよう、そして心を彩れるよう、まずは率先して精一杯ライブを楽しんで弾けたいと思います」とコメントを寄せている。チケットは発売中。■東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 2019 神宮外苑花火大会(第40回大会)日程:8月10日(土) 予備日:翌11日(日)会場:東京・明治神宮外苑(神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場)【神宮球場】 開場16:00 / 開演予定17:30【秩父宮ラグビー場】 開場16:00 / 開演予定19:30【神宮第二球場】 開場16:00 / 開演予定19:30※周辺の状況により開場時刻が早まる場合あり出演:ゴールデンボンバー / 倖田來未 / MAX / Lead / ラストアイドル / WIN=W1N、ほか
2019年07月12日アイドルグループ・TOKIOの城島茂と松岡昌宏が12日、都内で行われた「ふくしまプライド。」新CM発表会に登場した。福島県では、東日本大震災以降、県産農林水産物の魅力や安全性について情報発信の取り組みを行っており、2012年よりCMキャラクターにTOKIOを起用している。新CM「もも」編、「夏野菜」編が13日から首都圏、関西、北海道、福島県内でOAされる予定だ。内堀雅雄 福島県知事は、発表会が始まる前に「はじめに、ジャニーさんへの思いをお話しさせてください」と一言。「TOKIOの皆さんは、震災前から、そして震災後も福島県の人々、そして福島の農産物に熱い思いを持ってずっと私たちを応援し続けてくれました。このTOKIOさんを育て、そしてこうした活動に理解を示して応援を続けていただいたジャニーさんが亡くなられました。ジャニーさんのご逝去に接し、改めて心からお悔やみの思いを申し上げたいと思います」と追悼の言葉を述べた。桃を持って登場した城島は「今年も福島で19年目となる田植えをやってきました。メンバー総出で、ずっとお世話になってる福島の農家の皆さんと一緒にしたんですけど、今年もいい米ができるんじゃないかなと。福島の気候と福島の風に吹かれながら楽しく過ごしています。普段は都内で、またはロケでいろんな全国各地を回っておりますが、福島に出向きますと、帰ってきたなという気持ちもありながら過ごしております」と滑らかに語る。この城島の言葉に、松岡は「よくもまあ、噛まずにすらすらと。ジャニーさんも喜んでると思います」としみじみ。城島は「がんばってるよ、ジャニーさん」と天を見上げながら伝えていた。会見終了後、ジャニー喜多川さんへの思いを聞かれた松岡は「僕らがこういう風にお仕事させていただくことが、うちのジャニーへの何よりの供養。僕らはこれからもジャニーさんに教えてもらったことを貫きたいと思っています」と瞳を潤ませる。城島も「自分たちジャニーズのタレント一同、社長に見出されたおかげでこの場所にいるものですから。恩返しというのは、単純でありきたりな言葉かもしれないですけど、笑顔で頑張っていくことが、ジャニーズの、アイドルの使命じゃないかなと。これまで応援していただいた全タレント、みんな思ってると思います」と涙をにじませながら答える。「いろんなエンタテインメントの思いとか、何を届ければいいのかとか、考えながら頑張っていきたい」と今後に思いを馳せた。タレント・ジャニーズJr.が集合する家族葬が本日執り行われるが、松岡は「明るく笑って。しんみりしたのは苦手だと思うので。笑顔で送り出したいなと思います」と心境を明かす。城島は「なかなかジャニーズの子供達、タレント一同が集まることはないですから、最後の最後にジャニーさん、粋な演出といいますか。最高の舞台をくれたんじゃないかな」と笑顔に。「楽しいと行ったら普通は不謹慎でしょうけど、社長の子供達らしく、みんなでいい時間を過ごせたらと思っています。それが何よりの供養かなと思っております」と真摯に語った。
2019年07月12日成長、発達、認知――。教育関係の記事ではあたりまえのように使われる言葉ですが、その厳密な意味となると答えられない人も多いでしょう。お話を聞いたのは、『しまじろうのわお!』(テレビ東京)などの幼児教育番組や幼児向け教材の監修を行っている、静岡大学情報学部客員教授の沢井佳子先生。それらの言葉の意味に加えて、幼児教育の世界で流行語となっている「非認知能力(非認知的スキル)」という言葉がはらむ問題についても持論を語ってくれました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)成長、発達、認知という言葉の意味とは?成長、発達、認知という言葉のうち、その意味合いからも混同されるのが成長と発達ではないでしょうか。子どもの成長、発達といった場合、一般の会話においては大きなちがいはありません。でも、アカデミックな意味でいうと両者にはちがいがあります。「成長」とは、「数値」でわかる身体の量的な変化です。つまり、子どもでいえば身長が伸びたり体重が増えたりした場合に、「成長した」というのです。そして、「発達」とは「働き」や「質」に焦点をあてた心身の変化です。たとえば、「子どもが手指で柔らかいものを上手につまめるようになる」という動作の「器用さ」の変化や、そして「頭のなかで言葉や数や論理を理解する」というような、見た目だけではわからない心理的変化も「発達」に含まれます。この発達の過程において、生涯にわたってドラマチックな変化を見せるのが「認知の発達」です。「認知」とはごく簡単にいえば「ものごとがわかる」ということです。一般に認知能力というと、文字を書く、計算する……といった「学力」と同じ意味だと、非常に狭い意味でとらえられがちです。しかし、認知は人間のあらゆる「知覚」「運動」「学習」「判断」「記憶」などに関わります。たとえば、生活習慣の獲得。子どもが服を上手に着られるようになったなら、そこには、方向や位置関係がわかる……という空間認知や、見て触った情報をもとに動作を実行するという認知の発達がみられるのです。友だちとの付き合いにおいても、表情を認知し、視点を動かして相手の気持ちを察し、出来事のつながりから因果関係を推理し、行動の社会的な結果を予測して意思決定をする……といった認知の過程がたくさん含まれているのです。生活習慣から社会生活、おしゃべりから数の理解、砂場の遊びからスポーツの試合まで、子どもの頭のなかでは認知的な営みが忙しく繰り広げられているのです。子どもの教育から少し話はそれますが、この「認知」に関する言葉で、個人的に残念に思っているのが、2004年末に日本で「痴呆症」に代わるものとして「認知症」という名称が採用されたということです。「認知症」という名前は、そのままの意味でとらえると、「わかる病気」ということになってしまいます。当時、厚労省が行ったアンケートでも、ほとんどの有識者が「認知障がいという名称が適切」と答えていました。「認知」を「歩行」に置き換えて考えてみましょう。歩行器で歩く人も、車椅子を使う人も「歩行障がい」があるわけです。が、それを「歩行症」と呼んだらおかしいですよね。「うまく認知できないこと」は、本来なら「認知障がい」と呼びたいところです。「でも、厚労省側が『少しでも字数が少ないほうがいい」と判断して『認知症』という言葉に決まったんですよ」と、その検討会の座長を務めた医師の長谷川和夫先生から、直接お聞きしたことがあります。こうして「認知症」という名称が生まれて15年がたったいま、「うちのおじいちゃん、『ニンチ』になっちゃって……」といったふうに、ずさんに略されて使われるのを耳にします。認知という言葉が真逆の意味で使われるのです。わたしは「みんなの認知症情報学会」で、認知症や発達障がいの当事者の方々のお話を聞く機会があるのですが、そのなかのひとりの女性が「わたし自身の認知の特徴について正確に説明しようとしても、ニンチという言葉は、得体の知れない深海魚か怪物のように思われ、人の誤解を解くのは大変です」とお話しくださったことが忘れられません。「認知症」のように、名前と意味の関係をあいまいにした言葉は、誤解に悩む人を増やしてしまうのです。「社会情動的能力」を「非認知能力」と呼ぶべきではない「認知」の意味への誤解を広げている名称がもうひとつあります。現在の教育界で頻繁に聞かれる「非認知能力(非認知的スキル)」がそれです。米国の経済学者のヘックマン(J.J.Heckman)の著書『子どもたちに公平なチャンスを与える(”Giving Kids a Fair Chance”)』邦訳『幼児教育の経済学』(東洋経済新報社)のなかに「非認知能力」は登場します。ヘックマンは米国の公教育が、子どもたちを到達度テストの点数で評価し、「学力優位の教育に偏っている現状」を批判しています。多くの人が社会で成功し、経済格差を解消するためにも、到達度テスト(認知テスト)では測れない、意欲や長期計画を実行する能力、他人と協働するのに必要な社会的・感情的制御という「非認知能力」を伸ばす教育が重要である。そして幼児期こそ「非認知能力」を育む最適期なので、幼児教育にかかる費用を、社会が家庭へ「事前に分配」すれば、効率的に社会的格差が解消される――。と、幼児教育への社会的投資を促しました。わたしは、この結論には賛成です。経済階層や家庭環境のちがいにかかわらず、どの子どもにも適切な幼児教育の機会が与えられるように社会システムを作ること。そして、学業のみならず、社会性や情動コントロールの能力を育む「幅広い領域の教育」の恩恵をすべての子どもが得られるように、社会が幼児期にお金と手間をかければ、子どもが年を取るまで望ましい効果が得られ、人生も社会全体も豊かになる……というヴィジョン。これは、わたしが30年以上前から、テレビ幼児教育番組のコンテンツ開発の仕事をしながら思い描いてきた理想と重なります。しかしながら問題は、社会性や情動コントロールの能力を「非・認知能力」と名づけ、学業に関わる能力だけを「認知能力」と名づけたことでした。わたしは、その意味する「事柄」ではなく、「名称」を問題視しています。ヘックマンは当初、「(研究者が)数値で量的に認知しやすい能力」と、「(研究者が)数値では認知しにくい能力」とを区別するつもりで、認知能力と非認知能力と命名したようですが、そんな名称では「子どもの頭のなかの認知能力」と区別がつきませんし、実際、混同されています。社会性や情動コントロールの能力のなかには膨大な認知過程があるにもかかわらず、それを「非認知」と呼べば、一般の人は「人付き合いや、我慢ができることなどに、認知は入っていないのだな」と誤ってとらえてしまうでしょう。そもそも、「非(Non-)」が頭について、「認知『じゃないもの』が大事だ」……という造語の仕方が誤解のもとです。大事な事柄は、否定ではなく肯定で、端的に表現すべきでした。ヘックマンは学業の能力(彼のいう認知能力)と社会情動性の能力(彼のいう非認知能力)の両立を重視したはずですが、教育者の間では「非認知能力」あるいは「非認知スキル(Non-cognitive skills)」という名称のみが流行語になり、両者のバランスは崩れていきました。さらに「非」という接頭辞が、続く「認知能力」を排除するか、または時間的に後回しにする解釈へと迷走させています。「<我慢ができて、友だちと仲良く協力し合い、自分の感情をコントロールする力>は非認知能力であり、これが育ったあとに認知能力を伸ばせばよいのです」と、幼児教育の現場で語られるのを聞きましたが、これは、ふたつの能力を同時に重視するヘックマンの論旨に反します。また、赤ちゃんのときからの「顔や声のパタンを見わける認知能力」がベースにあってこそ、特定の大人への愛着が深まり、観察と模倣の学習も進み、社会情動的能力が発達するのだという、心理学の知見ともかみ合いません。学術的な知見と「つじつま」が合わないまま、「非認知能力」という名称は、一般の人々の「認知」への理解をゆがめているのです。幼児期にこそ「認識の枠組み」を与えたい2011年の東日本大震災のとき、米国の『TIME』誌は、被災者の写真とともに「“Gaman”=ガマン」という言葉を「日本人独特の精神性」を象徴するものとして紹介していました。米国人のヘックマンが想定した「忍耐力や情動の抑制のレベル」をはるかに越えるマグニチュードの「被災者の我慢」に、米国のジャーナリストは驚いたのです。幼児教育の現場はもちろん、日常の現実やアニメでも「我慢強い子」のモデルを多く目にする日本は、「他者と協働するための社会性」への期待が重過ぎるほどです。ですから「非認知能力」と呼ばれる「社会・情動性」の教育の旗を振らなくても、日本の幼児教育の先生方はすでにそれをたっぷりと教育なさっていると思います。が、近年の「非認知能力」という流行語の副作用として「認知能力」が狭く解釈され、「文字や数を学ぶ認知能力は、小学校から伸ばす」とみなされ、幼児の幅広い認知能力が論じにくくなったのは問題です。他方、小学校はといえば、STEAM教育(科学、技術、工学、芸術、数学)を代表するプログラミング教育に加えて、英語の教科化で忙しく、6歳からの知識学習はどんどん増やされています。6歳を境に幼児教育と小学校の教育の内容には、崖のようなギャップがあります。それを不安に思う親は、非認知能力重視をうたう幼稚園に子どもを通わせつつ、さらに国語、算数、英語の「学業の先取り」を助ける塾へも通わせ、ダブルスクールの行き来で親子はヘトヘト。楽しいはずの幼児期がこのような疲労感で終わっては、「意欲」を育むどころではありません。そこで思い出すのは、わたしが2004年にハンガリーの保育園を訪ねたときの驚きです。保育士が「さあ、論理で遊びましょう!」と、3歳から6歳の子どもたちを集め、おもちゃや絵本、ボールなどを使って、仲間わけの論理遊びをはじめました。子どもたちは、異年齢同士で相談しながら、おもちゃを選び、ボールを転がして「考える遊び」を楽しんでいたのです。「考えること」は運動であり、友だちとのコミュニケーションであり、答えを探すための忍耐も遊びの内でした。ブダペストの明るい教室には、「子どもの思考」への洞察と、「考える遊び」を開発する技術があり、芸術的なバランスがあることに、わたしは心打たれました。ブダペストの小学校も見学しましたが、幼児教育から滑らかにつながり、校長は「幼児から児童への認知発達を考え、自分で論理的に考えられるように、遊びや学びを開発しているんですよ」とお話しくださいました。論理、社会性、物語、数学、運動、音楽などが、一体となった教育は、面白い幼児教育番組を見ているような印象を残しました。1973年にはじまった幼児教育番組『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)は、ガチャピンとムックが有名ですが、東 洋、永野重史、新田倫義、藤永 保という4人の発達心理学者が監修して、幼児期の認知発達を支援する目的でつくられました。わたしは1984年から1988年まで心理学スタッフとして制作に携わりました。放送がはじまった頃は、批判の電話がたくさんあったそうです。「幼児期はココロを育てる情操教育が重要なのに、『ポンキッキ』は知識の詰め込みの早期教育でけしからん」という批判です。「知性と情意性、どっちを重視するのか?」という、能力を分割する議論は、むかしもいまも変わらず繰り返されるんですね。『ポンキッキ』の監修者は、「幼児が主体的に情報を処理する能力を育て……質の良い知的構造の形成と深化を目指す」という理念を掲げ、論理概念すらも面白いアニメで見せ、社会性や情動性をテーマにした歌やダンスも開発しました。いま、わたしは『しまじろうのわお!』(テレビ東京)という幼児教育番組の監修者として、ピーマンの悲しみの理解から、転んでも立ち上がる意欲の歌、ジュースの量を比べる遊びまで、幼児の生活全体を対象に、『認識の枠組み』を与える映像を開発しようと、制作仲間と議論を重ねています。ハンガリーの「社会的な論理遊び」、そして「生活のなかで考える面白さ」を伝える『ポンキッキ』、こうした「認知と情意性の発達を丸ごと支援する教育」を、いろいろなメディアで増やしたいものです。大人のかたも、子ども時代の記憶を思い出して、「3歳のわたしが面白かったことは?大好きな人のなにを真似たのかな?」とご自分の発達を振り返ってみませんか?「認知=ものごとがわかること」について考えはじめると、高齢者になるという発達も面白くなるように思います。■ 静岡大学情報学部客員教授・沢井佳子先生 インタビュー一覧第1回:“○歳だからこれができないとダメ!”その思い込みから親を解放する「発達心理学」入門第2回:幼い子どもの言葉が格段に豊かになる、親から子への「実況中継」という方法第3回:「10まで言えるのに、5個が数えられない」?未就学児への“数”と“時間”の教え方第4回:「非認知能力」という名称の流行が生んでしまった“誤解”と“困った副作用”【プロフィール】沢井佳子(さわい・よしこSAWAI, Yoshiko)1959年生まれ、東京都出身。チャイルド・ラボ所長、静岡大学情報学部客員教授。認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。学習院大学文学部心理学科卒業。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。同大学院人間文化研究科博士課程単位取得退学。専攻は発達心理学。幼児教育番組『ひらけ! ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、文教大学人間科学部講師などを経て現職。他に、日本こども成育協会理事、人工知能学会「コモンセンス知識と情動研究会」幹事、日本子ども学会常任理事などを務める。幼児教育シリーズ『こどもちゃれんじ』(ベネッセコーポレーション)の「考える力」プログラム監修、幼児教育番組『しまじろうのわお!』(テレビ東京系列/2016年国際エミー賞子ども番組部門ノミネート、2019年アジアテレビ賞受賞)の監修など、多様なメディアを用いた幼児向け教材やテレビ番組の制作におけるコンテンツ開発に携わっている。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年07月12日「ドラマ『のだめカンタービレ』は私の代表作であり、青春であり、成長させてもらった作品。その枠に13年ぶりに帰ってきました」そう語るのは、放送中の月9ドラマ『監察医朝顔』(フジテレビ系・毎週月曜21時~)で主人公・万木朝顔を演じている上野樹里(33)。朝顔は、東日本大震災で行方不明となってしまった母親への思いを抱きながら、監察医として死因不明の遺体と向き合う。上野自身は、’16年に結婚した和田唱(43)の母・平野レミ(72)との仲よしぶりが知られているが……。「レミさんは、本当に面白い方。今年の母の日、私が風邪をひいてしまい、会いに行けなかったので、さくらんぼを送ったら『ありがとう。さくらんぼって樹里ちゃんみたい」と言ってました(笑)」2人の会話のやり取りの仕方もとってもユニーク。「お互い話好きなので、電話だとつい長くなっちゃうんです。時間のないときはLINEのボイスメッセージで『これはこうよね?』『それはこうですね』なんてトランシーバーのように交信しています(笑)」最近はSNSなどでプライベートも積極的に公開している。「結婚前は冷蔵庫の中も水のペットボトルがたくさん並んでいるだけでしたが、今はねぎやごぼうがはみ出しそうになっていたりしてちょっぴり恥ずかしい(笑)。でもそれが主婦としての充実感かな、と思って楽しんでアップしています」
2019年07月12日【ニュース】事前に親子でチェックして不安を減らそう!「成田空港でやること」の予習ができる冊子が発行Upload By 発達ナビニュースもうすぐ夏休み。どんな夏休みを過ごすか決まっていますか?飛行機に乗って家族で旅行に行くという方もいらっしゃるかもしれません。楽しい旅行、でも空港を利用するのが初めてのお子さまにとっては、空港という場所も飛行機に乗るまでの手続きも不安に繋がることも...。そんなお子さまに向けて、成田国際空港で『空港予習冊子「なりたくうこうからりょこうへいこう!」』が導入されました。この冊子では、鉄道やバスなどで空港に到着してから搭乗・降機するまでの全行程の事前学習ができるようになっています。成田空港にはターミナルが3つあり、そのターミナルごとにそれぞれ国際線用と国内線用が用意されているので、冊子の種類は全6パターン。一般社団法人日本発達障害ネットワーク監修のもと制作されました。冊子の中では各設備や搭乗手続きについて写真やイラスト付きで紹介されています。ホームページからダウンロードができるので、旅行に行く前の事前学習ができます。旅行当日も冊子を持って空港に行けるので、見通しを持って行動できますね。待ち時間が発生する場所などもマークでわかりやすく示されているので、親子で冊子を使うことで子どもにとって苦手や不安に繋がる場面を事前に把握し、対応方法を考えておくこともできます。ぜひ一緒に確認して、旅行当日をむかえてみてはいかがでしょうか。成田国際空港には他にも問い合わせシートや保安検査場コミュニケーション支援ボードなど支援ツールが複数用意されており、こちらもホームページからダウンロードできたり、内容の確認ができます。旅先だけではなく空港でも快適に過ごせるよう、準備ができるといいですね。【名称】空港予習冊子「なりたくうこうからりょこうへいこう!」【入手可能場所】成田空港内の全てのご案内カウンター、成田空港WEBサイト【イベント】映画「星に語りて~Starry Sky~」ー災害が起きたとき、障害のある人とその支援者は(全国)Upload By 発達ナビニュース2011年3月11日に起きた、東日本大震災。被害状況や被災された方の生活について、メディアを通して知ることはありましたが、その中で障害のある方の様子について目にする機会はほとんどなかったのではないでしょうか。この映画では、岩手県陸前高田市の「あおぎり作業所」、福島県南相馬市の「クロスロード・ハウス」の2つの共同作業所や全国障害者ネットワークが、個人情報保護の壁にぶつかりながらも、被災した障害のある方たちに関する情報収集と生活復旧のために動く姿が描かれます。映画はフィクションではありますが、当時を知る人々への詳細な取材をもとに、7割は実話がベースになっているそう。映画を通して、大きな災害が起きたときに障害のある方がおかれた環境を知り、支援のあり方や災害への備えについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。障害当事者がキャストとして出演している点も、この映画の大きな見どころです。上映会は、8月22日(木)に神奈川県横浜市の横浜市旭区文化センターサンハートで実施される他、全国各地でも開催されています。ホームページをチェックの上、お近くの上映会に足を運んでみてください。上映会情報【日時】2019年8月22日(木)13:00〜【場所】横浜市旭区文化センターサンハート(横浜市旭区二俣川1-3)【定員】200名【チケット】一律1,000円【問い合わせ先】きょうされん神奈川支部 メール:yume21kamihosikawa@r8.dion.ne.jpTEL:045-334-0491星に語りて~Starry Sky~| きょうされん【イベント】発達障害の子どもたちも楽しめる!「サッカー&ユニバーサルツーリズム」イベントを開催!(神奈川県)出典 : 株式会社JTB、全日本空輸株式会社(ANA)、富士通株式会社の3社と、共生社会ホストタウンである神奈川県川崎市によるユニバーサルツーリズムの取り組み、「川崎フロンターレ対大分トリニータ戦」観戦交流イベントが開催されます!発達障害の子どもを対象とした、日本初の「サッカー&ユニバーサルツーリズム」のイベントです。イベントは7月27日(土)に等々力陸上競技場にて行われる試合の観戦、28日(日)川崎フロンターレのコーチによるサッカー教室と、2日間に渡って開催されます。川崎市と大分県在住の発達障害のある子どもたちとそのご家族が対象です。JTB、ANA、富士通の3社と川崎市がそれぞれの役割で今回のイベントをサポートします!富士通が川崎市自閉症協会監修のもと制作した、発達障害のある子どもの世界を疑似体験できるVR映像コンテンツを用い、JTBがツアーに関わる関係者に「心のバリアフリー」研修を実施。またツアー中は川崎市が移動用に福祉バスを用意、大分市から観戦のため移動するご家族にはANAが空港内や機内で安心して過ごせるようサポートを行います。終了後には、富士通の「きもち日記」というソフトウェアを使い、体験した内容を絵日記のようなかたちでお子さま自身に綴ってもらうことで、思い出を振り返り、イベントを締めくくることができます。感覚過敏や外出先での行動に不安がある発達障害の方やそのご家族は、大勢の人が集まるイベントに足を運ぶことをためらうこともありますよね。今回のイベントでは、1日目の試合観戦時には等々力競技場のメインスタンドを見渡せるスカイテラスを一時的にセンサリールームとして利用、発達障害の子どもとその家族が安心して試合観戦ができる環境設定を行い、2日目のサッカー教室でも研修を受けたスタッフのもと、サッカーを楽しむことができます。今回の連携をきっかけに、JTB、ANA、富士通の3社および川崎市は今後さらにJリーグと連携を強化し、さまざまな障害のある方が外出やスポーツ観戦を楽しむことができるよう、取り組みを広めていくとのこと。今回は川崎市と大分県在住のお子さまとそのご家族が対象ですが、こうした取り組みがもっともっと広がって、家族でスポーツイベントに足を運びやすくなると良いですよね!発達障がいのある子どもたちに向けた 「川崎フロンターレ対大分トリニータ戦」の サッカー観戦交流イベントを開催 | 全日本空輸株式会社【イベント】夏休みだけの特別なプログラムで、府省庁のお仕事を知ろう!「こども霞が関見学デー」(東京都)出典 : 各府省庁が毎年夏休みに、子どもたちに向けて特別な体験ができるイベントを実施していることはご存知でしょうか。親子のふれあいを深め、子どもたちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会、「こども霞が関見学デー」が今年も開催されます!この取り組みでは、政府の施策に対する理解を深めてもらうことも目的とされています。プログラムは業務説明や省内見学、各種ワークショップなど、各府省庁がそれぞれの仕事の内容に触れることができるものを企画しています。●文部科学省・大臣と話したり記念撮影ができる「大臣室へようこそ」・ジオパークの岩石標本が作れる「世界に一つの岩石標本製作」●厚生労働省・セサミストリートの教材を使って発達要害について学べる「セサミストリートサマーキャンプ@こども霞ヶ関見学デー」・受動喫煙対策推進マスコットのアテレコ体験もできる「人気声優水田わさびさんが教える姿勢と呼吸と健康のヒミツ!」・身の回りの物を使って、薬がどうやって働くのかが化学実験できる「くすりはどうやって働くのかな?化学実験してみよう!」●農林水産省・だしを飲んでみよう、かつお節を削ってみよう、色々な日本茶の種類を体験しよう「きみも和食王になろう」・木になるリンゴの数を計測してみよう!「測って、遊ぼう!統計ランド」・レトルトカレーとレトルト米飯の加温、盛りつけ、試食体験ができる「レトルト食品の秘密と体験試食会」●総務省・VR防災体験車による災害疑似体験、消防服を着てホースと筒先を使用した放水体験「消防士の仕事を体験してみよう!」・日本で唯一の宇宙天気予報センターの活動を展示と工作で紹介「宇宙天気はかせになろう!」などなど、各府省庁が多彩なプログラムを実施するので、お子さまの興味のありそうなものや、普段はなかなか体験できないプログラムに参加してみてはいかがでしょうか。自由研究のテーマになりそうなものに参加してみるのも良いかもしれませんね。当日自由に参加できるものと、事前申し込みが必要なものがあります。日程も各府省庁で異なるため、詳細は各府省庁のホームページをご確認ください。※参加府省庁:内閣官房、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、警察庁、個人情報保護委員会、金融庁、消費者庁、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、国税庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、特許庁、国土交通省、気象庁、環境省、防衛省、会計検査院、国立国会図書館上記以外にも、多くの府省庁がプログラムを提供しています。各府省庁のホームページよりご確認ください
2019年07月11日佐藤浩市を主演に、渡辺謙を共演に迎え、2011年3月11日に発生した東日本大震災とその後に起きた福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)。第2弾キャストとして吉岡秀隆、安田成美の出演が明らかになった。関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を原作にした本作。地元・福島出身で原子炉から最も近い中央制御室(通称・中操)を指揮する1・2号機当直長・伊崎利夫を佐藤さん、福島第一原発所長の吉田昌郎を渡辺さんが演じ、監督は『沈まぬ太陽』『空母いぶき』の若松節朗がつとめる。そして吉岡秀隆が演じるのは、5・6号機当直副長の前田拓実。担当する5・6号機が安定したことから、危機的状況に陥った1・2号機へ応援に駆けつけるプラントエンジニアで、1号機を10年担当していたため、ほかの誰よりも1号機に詳しい。放射線量が上昇し続ける1号機で、3度目のベント(爆発を防ぐために強制的に原子炉格納容器内の空気を抜き圧力を下げる)をアタックするメンバーに志願する。伊崎(佐藤さん)と同じ高校を卒業した地元・福島の後輩。「福島第一原発事故は現在進行形であり、今も戦い続けている人たちの心にも響く映画になればと思っています」と吉岡さん。「この事故は戦後最大の日本の危機でしたが、そこに踏みとどまった人たちがいたという事実があります。今後それを知らない世代が生まれた時にも、『Fukushima 50』がその歴史を知るための一つの礎となり、未来に向かっていくための映画の一つになってほしいと思っています」と力強くコメントを寄せる。また、安田成美は緊急対策室総務班・浅野真理役。吉田所長(渡辺さん)が指揮を執る免震重要棟の緊急対策室で、総務班として作業員の安全確保に尽力する職員。“イチエフ”内では数少ない女性。大津波警報発令時の緊急アナウンスから建屋が水素爆発した際のけが人の確認まで何でもこなし、所長の吉田を支え続ける。安田さんは「原発事故は処理がまだまだこれからです。たくさんの人にこの映画をご覧いただき、感じてもらえることがあればと思っています」とコメント、原作に触れ「当時原発内にいた人たちが戦場のような現場で命を懸けて戦っていたというのがわかりました。その熱い思いを伝えられたら」と意気込みを明かしている。『Fukushima 50』は2020年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年、全国にて公開予定© 2020『Fukushima 50』製作委員会
2019年07月10日8月10日(土)に東京・明治神宮外苑で開催される東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 「2019神宮外苑花火大会」の出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、神宮球場に倖田來未、MAX。2組は神宮球場で行われるライブに出演する。今年で第40回を迎える神宮外苑花火大会。都内で唯一、山手線内で開催されるコンサート付きの都市型花火大会として長年親しまれ、有名アーティストのライブとともに花火を楽しめることから、会場周辺も含め毎年およそ100万人を動員。 今年は神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場に有料観覧席が設けられる。チケットは発売中。■東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 2019 神宮外苑花火大会(第40回大会)日程:8月10日(土) 予備日:翌11日(日)会場:東京・明治神宮外苑(神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場)【神宮球場】 開場16:00 / 開演予定17:30【秩父宮ラグビー場】 開場16:00 / 開演予定19:30【神宮第二球場】 開場16:00 / 開演予定19:30※周辺の状況により開場時刻が早まる場合あり出演:ゴールデンボンバー / 倖田來未 / MAX / ラストアイドル / ほか
2019年07月09日香取慎吾が『孤狼の血』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督と初タッグを組んだ『凪待ち』が6月28日(金)に公開され、「傑作の誕生」「心に沁みるヒューマンドラマ」と高評価を集めている。中でも「香取慎吾ファンだけのものにするのは本当に勿体無い」「先入観なしで観て」など、主演をつとめた香取さんの新境地、そして石巻という物語の舞台が注目を集めている。本作は、ギャンブル依存の男・木野本郁男が恋人とその娘と宮城県石巻で再出発しようとするも、自らの弱さや些細な綻びから絶望に堕ちていく姿を描いたヒューマンサスペンス。「白石監督と知りエグイ映像はきついと心配だったが心に刺さる痛みはあれど感動と静かな余韻が残る良い映画だった」「何日か経ちますが まだ映画の中から抜け出せてないような感覚」との声もあるように、“喪失と再生”をテーマにしたオリジナルストーリーが独特の余韻を残している。公開後から映画レビューサイト「coco」には感動の声が続々とアップされており、レビュアー満足度97%と7月3日現在でトップ。最も多いのは、「香取慎吾が郁男という1人の男にしか見えなかった」「今まで見たことのない香取慎吾の険しい顔、崩れた表情は新鮮」「現在の環境と心境がこの映画を撮らせたのか、ここまで振り切った演技ができる香取慎吾凄すぎる。正直驚いた。アイドルなどの先入観なしで観てほしい」などなど、トップアイドル時代とのギャップが凄まじい“俳優”香取慎吾への声だ。「眼の演技が凄い。悲しみを背中で演じてる」「香取さんの大きな背中にとても大人の男の色香を感じ又観たくなる」「香取慎吾さんの大きな背中が空っぽに見え、何も見ていないような目、取り憑かれたような目が印象的。 エンドロールで胸がえぐられるような感覚がありました」と、その背中や目での演技に絶賛が寄せられている。そんな香取さんを起用した白石監督も「まず“アイドル”という認識が大きくて。だから実際仕事して、衝撃的でした」とシネマカフェのインタビューで告白。「『すごい、すごい』と言っていたら、リリー(・フランキー)さんに『監督、何言ってるの。普通に大河ドラマで主役やった人だから。当たり前でしょう』と言われて(笑)。トップアイドルであると同時に、日本のトップの俳優だったんです」と明かしている。香取さんもまた、そんな監督との再タッグを早くも熱望しているが、と同時に「この映画とともにいま、東日本大震災の話をまた改めてする時間を持てたことがよかったと思っています」と、震災直後から支援活動を続けてきた土地への思いをインタビューでも寄せる。「私の地元で撮影されました。2018年の石巻が作品に残っています」「郁男と家族の幸せ、被災地の復興を祈らずにはいられない。今の日本人全てに観てほしい」「今凪いでいる石巻の海にも、これまでの生と死があり、背負いながら進んでいる。香取慎吾を起用した白石監督の妙が冴える!」と、主演俳優と気鋭監督、そして石巻という物語の舞台が絶妙な化学反応を生んでいるようだ。『凪待ち』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年07月03日香取慎吾と白石和彌監督が初タッグを組んだ映画『凪待ち』(公開中)の生中継舞台挨拶付き上映が、7月6日に全国78館で実施されることが3日、明らかになった。6月28日に公開を迎え、「アイドル香取慎吾の面影はもうない」 「香取くんのどうしようもなさが完璧」「男臭い香取慎吾がすんごい良かった!」など、SNSで香取の今までのイメージを完全に払拭した芝居を評価する声が続出している本作。ロケ地ともなった東日本大震災の被災地・宮城県石巻市の、いまでも復興を続ける地元の人々の姿も描かれ、本作のタイトル通り、いまでも“凪”(海面が静まった海)を待つ被災地の“現在”を映したことでも話題となっている。そしてこのたび、初週好スタートを記念し、主演・香取慎吾、共演の音尾琢真、そして、白石和彌監督による、全国78館の生中継舞台挨拶付き上映が7月6日17時から(本編上映前イベント)開催されることが決定した。中継映像でしか見ることのできないアングルでゲスト登壇の様子を演出予定。「よりたくさんの人に観て欲しい!」とキャスト・監督が初日舞台挨拶でも語ったように、公開後になっても“凪待ち”PRキャンペーンは続く。これまで公開前キャンペーンとして、塩釜・名古屋・大阪・福岡・札幌で完成披露イベントを実施、初日3日間では、ロケ地・石巻から始まり、六本木・横浜・川崎・府中・錦糸町・西新井・流山を巡る舞台挨拶を行い、その他エリアの全国の『凪待ち』ファンが舞台挨拶の様子を見たいと熱く希望したことからこの生中継舞台挨拶付き上映の実施に至ったという。本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男を香取が演じた。(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年07月03日「子育ての現場にいるお父さんやお母さんと、国会の考えが追いついていないですよね。温度差がありすぎると思います。そこを変えていきたいです」そう訴えるのは元モーニング娘。の市井紗耶香(35)。14歳長女、12歳次女、6歳長男、2歳三女の母親でもある彼女は6月26日、参院選(7月21日投開票)に立憲民主党から立候補することを表明。その2日後、紺のパンツスーツ姿で都内の会議室に現れた彼女は少し緊張気味な表情で本誌の取材に応じてくれた。政治に興味を持ったきっかけは何だったのだろう。「まず、陸上自衛隊員の継父の影響ですね。東日本大震災が起きてすぐに福島に救助に行ったんです。その姿を見て“日本国民に必要とされる人たちがいる”と感じたんです。継父を誇らしく感じ、私も見習いたいと思いました。そして今、4人の子育てをしていますが、長女を出産後、自分の命より大事な命ができたことが大変大きかったと思います」わが子のために日本の将来が気になり始め、関心のなかったニュース番組も見るようになったそう。「私の実体験として、長男を保育園に入園させる際、空きがまったくなく待機児童問題にぶち当たって大変でした。(国は)子供をもっと産んでと言っているのに保育園や先生が足らず、保育の質が落ちてしまっている。国と現場レベルの温度差に長らく苦しみました」98年5月にモー娘。2期メンバーとなった市井は00年5月に卒業。03年に芸能界を引退し、04年に結婚。20歳で長女を出産した。「周りに出産経験のあるお母さんが少なく、孤独を感じました。育児ノイローゼの経験もしました」09年に芸能界復帰するも11年に離婚。翌年、現在の夫である美容師と再婚した。今回、出馬の打診を受け、1人でも多くの悩める母の声を届けたいと思ったという。「私も母も離婚経験者ですから、シングルマザーの身体的、金銭的な苦労も実感しているんです。今、私の子供たちは保育園、小学校、中学校に通っています。現場のお母さんの声をたくさん聞くんですね。地域の見守りをすると、ここに信号があったほうがいいな、ここに不審者が出没したよ、と安全面で気づかされることが多いです。そういう声は政治の中で響いてくるはずだと思います。三女はまだ保育園ですから、今の保育園を活用しながら議員の活動もさせていただければと。夫も理解を示してくれています」議員となれば、タレント活動はかなり制限されるが……。「未練という言葉は使いたくないですが、このままタレント業を続けられるのも当然ありがたい環境ですし、好きなことでもあります。ただPTA活動をしていて、子供たちをどう教育していけばいいのか。逆に子供たちの発信に私たちがどう気づいてあげられるかは大事なこと。タレントと政治の道。どっちの道を選んだらいいのか、正直、迷いはありました」昨夏、市井はモー娘。結成20周年コンサートに登場。往年のアイドル衣装で元気な姿を披露した。「長女からは『ママ、こんなスカート短くて!ふだんそんなことないのに』と言われて。思春期だから母親が歌って踊るのを見ると、こそばゆい感じになるみたい(笑)」そのイベントで共演したモー娘。同期・矢口真里(36)は今夏出産予定で、保田圭(38)は不妊治療を経て昨年1月出産。メンバーは今や育児が会話の中心のようだ。知名度が有利に働くことが多いタレント議員だが、今井絵理子議員(35)のように、逆に世間から厳しい目にさらされることもある。「応援してくださる方もいますし、厳しいご意見をいただくこともあると思います。私もすべて受け止めて目を通しています。一つひとつの意見を大事にしながら、私にできることを発信して届けていけたらいいなと思っています」“ニッポンの未来”へ向け、4児の母の挑戦は続く――。
2019年07月03日こんなにすさんだ香取慎吾は見たことがない。2018年の映画賞を総なめにした『孤狼の血』(2018年)や『麻雀放浪記2020』(19)の白石和彌監督が、香取を主演に迎えたヒューマンサスペンス映画『凪待ち』(6月28日公開)を観たら、きっと誰もが驚くのではないか。ギャンブル依存症の木野本郁男(香取)が、恋人・亜弓(西田尚美)の故郷である石巻で再出発をしようとする。亜弓の実家で、彼女の父・勝美(吉澤健)や娘の美波(恒松祐里)と暮らすことになった郁男は、紹介された印刷会社で働くことになる。しかし、ある日、亜弓を亡くし、仕事も失ってしまった郁男は、またギャンブルから抜け出せなくなる。香取から「白石さんが僕を呼んでくれて宝物ができました」という賛辞を送られた白石監督に単独インタビュー。監督の口から出た香取の印象は「衝撃的!」、「本当にすごい!」といった感嘆符なしでは言い表せない感想ばかりだった。白石監督が激賞する俳優・香取慎吾の魅力とは?――香取慎吾さんと“喪失と再生”をテーマに映画をやってみたいと思ったそうですが、今回、被災地を舞台にした理由について教えてください。東日本大震災後、僕は映画監督としてどこかで震災と向き合わなければいけないという思いがずっとありながら、なかなかそこへは行けませんでした。震災直後、みんながドキュメンタリーを撮り始め、全部を観たわけじゃないけど、「こんなに悲しいことがありました」「悲しみを抱えて生きていく」ということだけを声高に言うのはどこか違う気がしていて。じゃあ、自分は何もしなくていいのか? とも思っていたなかで、香取慎吾さんとの仕事の話をいただきました。それで、以前から落ちぶれていく男が再生する話をやりたいと思っていたので、香取さんを仲間に入れれば、そういういろんなことができるんじゃないかなと思い、物語を作っていきました。――家族をテーマに撮った映画も白石フィルターを通すと、一筋縄ではいかないすさまじい映画になりますね。今回も主人公・郁男のクズっぷりがすごくて、どこまで堕ちていくんだろうとハラハラしました。香取さんの表情が、本当にすごかったです。僕も金を借りる人を何度か見たことがあるけど、本当にああいう顔をするんです。でも、香取さんは、あそこまで金に困って、借金をしたことなんてないはずなのに、なんでああいう顔ができるんだろうと。あのシーンを見たとき、僕はすごい映画を撮っているなと思いました。ギャンブル依存症の人って、ああいうふうに、どんなことをしてでも金を作ろうとするんです。日本のギャンブルはほとんど国営なので、あまり報道はされませんが、実際に苦しんで自殺している人がどれだけいるのかと考えてしまいます。――香取さんは、脚本をあまり読み込まず、台詞も頭に入れていかないとおっしゃられていますが、それであのクオリティーの演技ができること自体に驚きました。衝撃的でした! 最初にそう言われましたが、それが彼のやり方なら、そこをとやかく言うつもりはないと思っていました。実際に初めて現場に入ってきた時も、ファーストシーンから撮るわけにはいかないので「ここはこうなって、こうなります」と説明をします。慎吾くんは「はい。わかりました」と言ったあと、演じてくれますが、こちらの意図の組み方がハンパないんです。――俳優さんには、現場でもずっと役で居続けるタイプと、カットがかかった途端に素に戻ってリセットするタイプがいらっしゃいますが、香取さんは後者ですか?うーん。正直、香取くんのようなタイプの役者さんは初めてでした。今回は石巻でロケをしていましたが、カットとカットの間に彼が何をやっているのかなと思って見ていると、ずっと郁男のまま佇んでいたこともあって。俳優として本当にすごいです。たぶん共演したみんながそう思っているんじゃないかな。――そのすごさについて、白石監督はどう分析されましたか?僕自身も分析しきれてはないんですが、考えてみれば、以前はドラマを撮影しながら、テレビのバラエティ番組もやっていて、その間、1つの役に入り込むとか、役作りをするとかが、無理だったのではないかと。あくまでも僕の想像ですが、そこで香取くんが導き出した答えが、台本をそんなに深く読み込まず、台詞はその場で覚えたほうがいいという判断だったのではないかと。そのほうがいろいろと変更もできますから。――通常、できる役者さんは、準備万端に台詞を入れて現場に臨む、というイメージがありますが?いや、そこからが肝心なんです。普通はそのやり方で上手くいくはずがないし、「仕事をなめてるのか!」という話にもなってしまう。でも、香取くんの場合、そこで出す演技のクオリティーが、そのへんの役者のレベルとは違いすぎるんです。僕はもともと台詞をけっこう変えるし、シーンを入れ替えたり、追加したりするので、よく「それ、先に言ってくれないですか?」みたいなことを言われたりするわけで。でも、香取さんは、すべて「OKです」と言ってくれたあと、すごいことをやってくれます。また、役に入り込んでいないのかというとそうでもなくて。両さん(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)をやっていた時は、両さんのテンションだったそうですし。ただ、役作りって何だろうと、僕自身も考えてしまいます。――縁日の屋台での乱闘シーンは、かなりの長回しでした。あのシーンの撮影はいかがでしたか?お祭りのシーンを撮ったのは昨年の初夏で、ナイターなので19時半くらいからしか撮れなかったんです。子どもがいるから20時までに撮影を終えなければいけなくて、明るいうちからアクション部と一緒に香取さんの動きを作っていきました。それで、香取さんが入ってきて「1回、アクション部でやって見せますから」と、一連の動きを見てもらったんです。僕が「1回、試しに動いてみますか?」と聞いたら、香取くんが「もう1回見させてください」と言ってきて。もう1度見せて「ケガをしちゃうかもしれないから、ここに毛布を入れておいてください」といった形で安全策をとったあと、「じゃあ1回だけ軽くやってみてください」と言ってやってみたら、なんと一発OKでした!――え! あの長回しの乱闘シーンを1発でOKだったのですか?本当ですよ。スタッフも、え!? という感じでした。おそらくこれまでダンスをしたりPVを撮る際に、その場で振り付けを覚えることを訓練されてきたんでしょう。何だか不思議になるレベルでした。それでいてクオリティーも高いから、正直、他の役者が落ち込むレベルです。縁日のシーンで絡むのは『止められるか、俺たちを』でも呼んだ役者たちですが、「白石さん、僕、ワークショップも参加して、頑張ってきたつもりでしたが、香取さんを見たら、何が正しいのかわからなくなりました」とガチで落ち込んでました(苦笑)。やっぱりトップを何十年走ってきたということは、すべてにおいてそういうことなんだなと納得しました。――そういう意味では、まるで眠れぬ獅子を起こしたかのような強烈なインパクトを受けました。香取さんの今までにない汚れ役も新鮮でしたが。香取さんもきっと「なんでこの役が僕なんだろう?」と思ったのではないかと。でも、この企画がスタートしたのは、「新しい地図」で新たな一歩を踏み出そうとされていた時期でした。僕は僕で僭越ながらも、香取さんの新しい一面を見せたいと思ったわけです。映画の内容は少し違うけど、もう1回スタートをする、という話にはたぶんなっていると思います。お互いに口に出して言ったわけではないけど、香取さんはあれだけ頭のいい方なので感じているとは思います。――最後に、これからこの映画を観る方へメッセージをお願いします。誰もが何かのきっかけで、自分の意志とは無関係に、人生を転がり落ちちゃうことってあると思います。でも、だから人生が終了するのではなく、どこにでもやり直すチャンスやタイミングも同じように転がっているはず。この映画を観て、頑張って生きようかなと思ってくれたらと。ほぼほぼピエール瀧さんに向けてのメッセージにもなっているかなと思います。■プロフィール白石和彌(しらいし・かずや)1974年12月17日生まれ、北海道出身の映画監督。若松孝二監督に師事し、助監督を務めたあと、初の長編映画監督『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)で注目される。『凶悪』(13)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『孤狼の血』(18)などは、日本アカデミー賞ほか各映画賞を多数受賞する。そのほか『日本で一番悪い奴ら』(16)、『牝猫たち』(17)、『サニー/32』(18)、『止められるか、俺たちを』(18)、『麻雀放浪記2020』(19)など多数の話題作を監督。公開待機作は2019年秋公開の『ひとよ』。
2019年06月27日白石和彌監督の『凪待ち』は、ファーストショットからガツンと来る。「荒んでる」。昼日中の街を行く主人公・郁男を演じる香取慎吾を見て、まず頭に浮かんだ言葉だ。6月28日(金)より公開される『凪待ち』の中で生きる彼の淀んだ表情を目の当たりにすると、いままでずっと見ていた“慎吾ちゃん”という竜宮城が一瞬にして消え去り、ギャンブルにはまる自堕落な男のリアリティが現れる。だからといって、それが40代を迎えた香取慎吾という人の真実かといえば、目の前にいるその人は当然ながら、郁男ともまた違うのだ。“見たことない姿”は「僕がいつも見てる僕」「正確にはわからないですけど」と言いながら、香取さんは「最近思っているのが、それこそキャラものと言われるような孫悟空とか、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両さんを演じてきたうえで、40を超えて初めて、こういう人間ドラマをやれたのかなという感じがします」と語る。「この深い人間の役を通して、40に入った男の感じが初めて映っているのかなと思ってます。ただ不思議なのは…この郁男の姿って、僕がいつも見てる僕なんですよね」と続ける。「今日もそうだけど、やっぱり仕事では“きれいきれい”するじゃないですか、アイドルだから」とヘアメイクをほどこした自分を指差す。「だけど、画面に映ってないときは、(チラシを手に取り)自分としてはこれが一番“素”だから、みんなが『見たことない姿!』というのに最初は驚いて(笑)。確かに髪もセットしている姿で30年近く皆さんに見てもらってるけど、映ってないところではノーメイクだし、髪も何もしないじゃないですか。自分では一番知った顔なんですよ。映画のポスターが出たときもTwitterで反応を見てたら、みんな『見たことない』と言ってて。僕はマネージャーさんと車の中で『そうなの?なんで?』って(笑)」。劇中ではいわゆる“メイクアップ”はしていない。白石監督は「映画を撮るとき、どの作品でもそうしてもらっています」と言う。監督は1974年生まれ。1977年生まれの香取さんにとって、いままで組んできた監督と比べて圧倒的に年齢が近いが、そこに水を向けると、香取さんは「いや、それは…」と言いながら「いくつなんですか、監督は?」と尋ねる。「74年生まれです」という答えに「稲垣と同じ年かな」と返し、「草なぎさんと一緒ですね」と監督が言うと「ええ!?」と本気で驚く。「僕、年齢はあまり気にしないのかもしれません。“監督”と捉えているから。三谷(幸喜)さんとか阪本(順治)監督と同じで、“監督”としか思っていなくて、年齢が近いからということは、いままで考えたことがなかったですね」。白石監督、香取慎吾は「作り手に近い方」2人は本作が初顔あわせ。香取さんは「僕は監督のことを知らないまま、『日本で一番悪い奴ら』を観ていて。ご一緒できると聞いて『凶悪』を観て、ヤバい監督だなと(笑)。初めて会う日に映画館で『孤狼の血』を観て、もうどんなに怖い監督かと思ったら、会った瞬間に『いつの日か、香取さんと仕事をしたかった』と最初に言ってくれたので気持ちがほぐれました。こういう作品を撮ってきた監督が『僕とやりたい』と言ってくれて、この始まり方は何かいい化学反応になるんじゃないかと、その瞬間に思えました」。白石監督は香取さんについて「もちろん、スーパーアイドルという認識がまずあって。世代的にもずっと僕たちは、香取さんたちを通していろんなことを見させてもらい、経験させてもらってきた。香取さんはアーティストとしての側面あったので、エンターティナーであると同時に作り手に近い方だろうなという印象もありました」と言う。「出演作も拝見していましたが、まず“アイドル”という認識が大きくて。だから実際仕事して、衝撃的でした。映画のことというよりも、カメラと被写体である自分の関係性とかいろんなことが、いままで仕事をしたどの方よりもわかっている。すごくインスパイアを与えてくださる方だったので『すごい、すごい』と言っていたら、リリーさんに『監督、何言ってるの。普通に大河ドラマで主役やった人だから。当たり前でしょう』と言われて(笑)。トップアイドルであると同時に、日本のトップの俳優だったんです」。だからこそ「そこまでできるなら、もっとこうしてみよう」という期待が募る。「『できません』とか『なんでそうなるんですか』とか、絶対ないんですよ。『わかりました』と、僕がお願いしたことを超面白くして返してくれる」。監督からのリクエストに「そこまでするの?」と驚いたことはというと「いやあ、別にないですね」と香取さん。「根本的に“監督”ですから。監督が言ったことは全部やりますよね」と当然のことという表情だ。「『これ、できない』というのは、僕はいままでも一切ないですね」。絶対に逃げない人。そんな香取さんが演じる郁男は、正反対の“逃げる男”だ。郁男は、長年同棲していた恋人・亜弓と彼女の娘と3人で新天地を求めて亜弓の故郷である宮城県石巻市に行く。だが、些細な綻びが積み重なった挙句、取り返しのつかない事態が起きる。郁男は苦境に立ち向かおうとせず、目を背けてしまう男だ。「あまりいままでは見せることができなかったけど、僕の中にも“逃げる”部分とか苦悩、つらい部分はあります。生きていると誰にでもあると思うんです。そこが人一倍多い役でしたけど、そこで感じる部分はいっぱいつながっているなというのはありました。ただ、いままでやらせていただいた役もそうだし、僕自身も思ったことは言っておきたい。『それ、違うんじゃない?』と言う方なんです。郁男は感情的な部分で隠れる。ちょっとでも思った瞬間に人の背中に隠れるみたいなやつです。もっと早いですね、思いそうな会話になったらもう隠れる。それは、意識したかもしれない。自分で演じながらも『ひどいやつだな、駄目なやつだな』という気持ちをグッと抑える作業が大きかったかもしれない。僕としては腹立たしい部分が、シーンに映ったら駄目じゃないですか。そっちを押し殺して、本番で監督のOKが出た瞬間に『本当にひどい、こいつ!』と、やっと言える感じでした」。東日本大震災と向き合う「その覚悟を後押ししてくれた」東日本大震災の被災地でもある石巻での撮影は、支援活動をずっと続けてきた香取さんにとって感慨深いものだった。「僕は、映画って何でもありだと思っている映画好きでいるのに、やっぱり被災地、あの震災を映画で描くことを『大丈夫なのかな』と思ったりしました。プレッシャーや緊張感があったんです。新たな道を歩み始めて一歩目の映画だと思っていたのも、いま思えば『ちょっと間違えてたな』と。初めて1人でやる映画という気負いと、そこに被災地が入ってくる。『エンターテインメントにしていいものなのか』と思った部分もあるんです。でも実際に撮影で石巻にずっといたら、僕が会った街の方々は、映画としてこの街の“今”が残ることを本当に喜んでくれたんです。僕も『忘れてはいけないことだ』と言いながらも、ニュースで見る時間もどんどん減っていって。その中で、この映画とともにいま、東日本大震災の話をまた改めてする時間を持てたことがよかったと思っています」。白石監督は「東日本の震災は僕もきちんと向き合えていなかったんです。でも、あのとき香取さんたちがやっていたこと、見せてくれた風景は大きくて。それがあったので、香取さんにやっていただけるなら、このタイミングで向き合えるんじゃないかと。逆にその覚悟を後押ししてくれたと、僕は勝手に思っています」と言う。「もともと堕ちていく人を描くことが多かったんですが、ちゃんとはい上がる人の話もどこかでやりたいなと思っていました。直感的に、それが香取さんに似合うと思ったんです。『凪待ち』というタイトルは、心が波立って、そこに凪が訪れてほしい、いろんな悲劇に対して凪が訪れてほしいという思いを込めています」人間は誰しも落とし穴に落ちる確率がある一定数あって。今日、僕がなるかもしれないし、明日は誰がなるかもしれないようなことだと思うんです。同時に、そこからやり直せたり、誰かが手を差し伸べたりするチャンスも、同じ確率であるんじゃないか。この映画を描きながら、すごくそれを感じました」。(text:Yuki Tominaga/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年06月25日東日本大震災復興支援活動として2011年よりスタートし、今年で9回目を迎えるチャリティーイベント「嵐のワクワク学校」、通称「ワク学」。今年は6月22日、23日に大阪公演、6月29日、30日に東京公演が予定されています。毎年嵐の5人が“先生”に扮し、ジャニーズの後輩を“生徒”として迎え入れる同イベント。今年の生徒はHey!Say!JUMP。大阪公演に先駆け、6月21日より会場の京セラドームにてグッズのプレ販売が開始されました。気になるグッズ一覧はこちら。・先生クリアファイル(嵐 集合1種、個人5種)各600円・生徒クリアファイル(Hey! Say! JUMP集合1種)600円・先生&生徒クリアファイル(大集合1種)600 円・ボストンバッグ2500円・ミニタオル600円・トラベルポーチセット2000円・ペナントキーホルダー800円・じゆうノート(大集合)700円・復刻版 校章バッジ500円※価格は全て税込み。ツイッター上では、さっそくゲットしたファンの報告も。各グッズはひとり5個までの購入制限が設けられており、本イベントの収益の一部は被災地や全国の応援助成事業へと寄付されます。公演日の明日6月22日は10時から、明後日6月23日は7時30分よりグッズ販売が行われます。人気グッズは売り切れの可能性もあるので、気になる方はお早めに!
2019年06月21日お笑いコンビ・カラテカの入江慎也(42)の仲介により、複数の所属タレントが振り込め詐欺グループの会合での“闇営業”していた問題で揺れる吉本興業。会合に参加した芸人のうち、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)がMCをつとめるテレビ朝日系「アメトーーク!」が6月13日に放送された。もともと“闇営業”の実態を報じたのは7日発売の写真週刊誌「FRIDAY」。同誌の報道後初の放送だったが、そこでの“異変”が話題を呼んでいる。「前の週までは流れていた一部のCMが流れなかったんです。その穴を埋めるように、東日本大震災の直後に頻繁に流れて有名になったACジャパンのCMが流れていました。通常、ACのCMはスポンサーが差し替えを申し出たときに放送されるもの。一部の企業が放送を自粛したと見られています」(広告代理店関係者)番組放送中からネット上では《結構スポンサー降りてるな》《例の件でどっかスポンサー見合わせてるのか》《困ったときのACのCMですかい?》などの声が噴出していた。「スポンサーは今回の事件を楽観視していないようです。テレ朝は“闇営業”が発覚しても番組を通常通り放送すると早々と発表しましたが、考えが甘すぎたのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
2019年06月17日「特別展 天空ノ鉄道物語」が、2019年12月3日(火)から、六本木の森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリーにて開催。当初、3月22日(日)まで開催予定だったが、森美術館、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー、森アーツセンターギャラリーは臨時休館。再開予定日は未定のため、「特別展 天空ノ鉄道物語」は臨時休館中に会期終了。「特別展 天空ノ鉄道物語」地上52階で楽しむ“体感型”鉄道展覧会「特別展 天空ノ鉄道物語」は、海抜250mに位置する六本木ヒルズ森タワーの地上52階全フロアを舞台に、これまでにない展示手法を使った演出やコンテンツを展開する過去最大級の体感型展覧会。JR7社や東京メトロ、東京都交通局などの全面協力の元、普段は見ることのできないレアな展示品を軸に、東京オリンピックと共に初めて新幹線が開通した1964年から2020年のオリンピックイヤーを結ぶ形で紹介される。国鉄時代の駅再現セットなど様々なアートやインスタレーション鉄道文化の軌跡をたっぷりと体感できる展示エリアでは、国鉄時代の駅を再現したセットや、歴史を振り返るアートやインスタレーションを展開。さらに、ヘッドマークや時刻表、制服といった鉄道マニア垂涎の展示品の数々も並ぶ。また、日本独自の鉄道文化と所縁のある「食」「旅」「アニメーション」「ゲーム」などにも着目したインタラクティブな演出の他、展覧会オリジナルの鉄道関連グッズも多数販売。日本国民の足として進化を遂げてきた鉄道を、様々な角度から楽しめる展覧会となっている。鉄道写真家・中井精也の写真展が会場内で同時開催会場内では、鉄道写真家・中井精也の写真展「鉄道のある暮らしの風景 —夢と希望の三陸鉄道—」を同時開催。東日本大震災で被害を受けた三陸鉄道が復活し、沿線住民の暮らしを支えるべく奮闘する様子を捉えた作品をはじめ、何気ない日常の“鉄道”のある風景を切り取った叙情的な作品などを展示する。限定グルメも充実展覧会期間中は「特別展 天空ノ鉄道物語」オリジナルの駅弁や駅そば、スイーツ、観光列車フルコースといった限定グルメも登場。会場に隣接する「カフェ ザ サン(Cafe THE SUN)」、「レストラン ザ ムーン(Restaurant THE MOON)」、特設ショップの3か所で提供を行う。カフェ ザ サン - オリジナル駅そばや車両を模したケーキ「カフェ ザ サン」は、展覧会とコラボレーションした「天空駅カフェ」に変貌を遂げる。オリジナルメニューの「天空駅そば」として「関東 海老天蕎麦」や「関西 タヌキ蕎麦」、相鉄・JR直通線用新型車両「12000 系」をイメージしたレアチーズケーキ、列車のヘッドマークをデザインしたカフェラテなど、幅広いメニューを楽しむことが可能だ。「天空駅そば」の登場を記念して、くるりの岸田繁による楽曲「そばを食べれば」とのコラボレーションも実施。2017年にJR 東日本が開催したキャンペーンソングとして描き下ろした「そばを食べれば」のCDを999枚限定で復刻する。さらに、車両ドアをパッケージにし、北海道から鹿児島まで各地の名産を贅沢に使ったオリジナル駅弁「ドア弁」も用意。「石狩鮭親子」「みそかつ」「贅沢 鯛めし」「絶品 蟹めし」など、前期・後期合わせて12種類のメニューを味わえる。レストラン ザ ムーン - 観光列車の豪華フルコースを再現「レストラン ザ ムーン」では、後期限定で、しなの鉄道が運行する軽井沢から長野を繋ぐ観光列車「ろくもん」で提供している「アトリエ・ド・フロマージュ」のフルコースを用意。信州プレミアムビーフや信州サーモン、新鮮な野菜、チーズなど、信州の味を楽しむことができる。特設ショップ - 駅弁が充実特設ショップでは、ウニ・カニ・イクラなどを詰め込んだ「海鮮七福弁当」や、仙台発祥の牛タンを温かい状態で味わえる「網焼き牛タン弁当<こばやし>」といった全国の駅弁を販売。期間によって異なる駅弁が楽しめるのも魅力だ。また土日祝と2020年1月1日(水)から7日(火)限定で、在来線特急車両をイメージしたランチボックスが目を惹く「特急列車ヘッドマーク弁当」も登場。『ひばり』は牛タンの名店「利久」、『あさま』は「峠の釜めし」で有名な「荻野屋」が監修を務めるなど、中身のメニューにもこだわっている。日替わりで提供されるので、どの駅弁に出会えるかは行ってみてのお楽しみだ。【詳細】特別展 天空ノ鉄道物語会期:2019年12月3日(火)~2020年3月22日(日)※2020年2月29日(土)~臨時休館。臨時休館終了後の再開予定は未定。※「特別展 天空ノ鉄道物語」は、臨時休館中に会期終了。※営業再開の予定は、公式サイトおよび公式SNSにて配信。時間:10:00~20:00(ただし火曜日は17:00まで)会場:森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー住所:東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階<チケット払い戻しに関して>森アーツセンターギャラリー「特別展 天空ノ鉄道物語」のチケットは、展覧会公式サイトを確認。URL:<チケット情報>販売場所:日テレゼロチケ、森アーツセンターギャラリー(当日券のみ)、天空ノ鉄道物語オンラインチケット ローソンチケット、イープラス、セブンチケット、チケットぴあ他プレイガイド各社やコンビニエンスストア■当日券販売期間:12月3日(火)~3月22日(日)料金:一般 2,500円、高校生・大学生 1,500円、4歳~中学生 1,000円※団体料金(前売券と同料金)は15名以上で適用。添乗員は1名まで無料。※障がい者手帳をお持ちの方と介助者(1名まで)は、当日入館料が一般1,250円、高校生・大学生750円、4歳~中学生500円。※混雑状況により、チケット引換・入場までに待ち時間が生じたり、入場規制を行う場合あり。
2019年06月15日香取慎吾主演、『孤狼の血』『麻雀放浪記2020』などの白石和彌監督による最新作『凪待ち』。6月13日(木)、ロケ地となった宮城県塩竈市の「塩釜水産物仲卸市場」にて関係者向け完成報告試写会が実施され、元々は予定になかった香取さんがサプライズゲストとして登場、盛り上がった会場で冗談交じりに撮影当時の思い出を明かした。人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇を描く衝撃のヒューマンサスペンスとなる本作。昨年の6月18日に撮影が開始して1年、ロケスタート地点となった本市場に、白石監督が凱旋、マスコミ陣を含め約100名の方が来場した。白石監督は「(お酒のケースが舞台になっている事に)手作り感、素晴らしいですね(笑)『凪待ち』という作品は、ここでスタートしたので、沢山の方に、この場で試写会が出来る事が凄く嬉しいです。今日は僕だけじゃなくて、どうしても来たいという方がいたんですよ」と語ると、含み笑いで呼び込み、香取さんがサプライズ登場し、「香取さんが、まさかのお酒のケースに乗っています!(笑)」「ど~しても来たくて!」と言う香取さんに、びっくり仰天の会場から拍手喝采。「仕事のスケジュールで決まっていたのではなくて、どうしても僕が来たかったんです!」と話し、ロケのスタートがこの市場だったことを振られると「なんか、そんな感じがしないんですよね。この市場が、“木野本郁男”という僕の役を作ってくれた最初の場所なんで、皆さんのおかげで、この役が完成したのかな、と思っています。この役を演じるのに、ぴったりな雰囲気でした」とコメント。「昼間から酔っ払ったお兄さんに絡まれて、『おい、何撮ってんだこのやろ~!』と言われ、まわりのスタッフが助けてくれるかな~と思っていたら、意外とみんな目を背けて助けてくれなかった。そんな経験もありましたね(笑)」と、劇中とはまるで別人のごとく明るく話した。かと思えば、「震災から大分時間が経っていて、僕が東京で過ごしていると、年々ニュースでも見る機会が減ってきている。震災直後にも僕は何度か被災地を訪れていて、僕が始めて訪れた時の事を思い出すと、復興している部分もあるなぁと感じますね。撮影の期間もいろんな方に結構会って、町の方にお話を伺うと、写真を見せながら震災当時の事を話してくれる方もいれば、目を背けるおばあちゃんもいたり。それぞれの心の中に、そのときの事が、それぞれの形で刻まれているのだな、と感じさせられる時間でしたね」と真摯に現地での経験に言及。「自分としては、人生の新しい道を歩み始めて約1年半、そんな中で、初めての(単独)主演映画として、力んだり、プレッシャーを感じる事もあったんですが、いま、そういう思いは全く無いです。そして、素晴らしい白石監督の最新作です。一人でも多くの方に見て頂けたらと思います」と思いを噛みしめていた。また、白石監督は「僕の映画は、血なまぐさくて、バイオレンスな描写が多いんですけど、この映画は過去一番、“優しい映画”になったかな、と思います」とコメント。脚本を書く前、そして撮影中も、現地の方に震災について話を聞いていたそうで、「よく『復興の半ば』という言葉を聞きますけど、復興には終わりが無いんだなと、感じたり、いろんな事を教わりました。オリンピックとか、国を上げての企画もあるかもしれないけど、復興はまだまだ終わっていなくて、その中に生きている人達がいる、という事を(映画という形で)残して行かないとな、と思います」と復興への思いを吐露。さらに、「香取さんと初めてお仕事をするという事で、決して“暴力”だけの映画ではなく、“優しさ”の残る映画にしました。もちろん、東日本大震災もそうですし、世界中で悲しいニュースを見る事が多いと思うんですけど、すべての人に『凪』が訪れるように、という思いで作りました」と、改めて作品に込めた思いを明かした。本作の大ヒット祈願として、めでたい鯛のほか、本市場がメバチマグロの水揚げ高日本一として有名なことから、マグロなども塩釜漁港で捕られた魚の盛り合わせが市場からプレゼントされると、「うわ~!」と大喜びの香取さんと白石監督。最後は、大きな大漁旗の前で写真撮影を実施し、サービス盛りだくさんのイベントとなった。『凪待ち』は6月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年06月14日