●20代の頃に「新人類世代」と言われて私は「キレる17歳世代」と言われて育った。同世代による少年凶悪犯が、この言葉を生み出すきっかけとなったらしい。その後も時代背景をもとにした「~世代」は数多く考案され、中でもドラマ化までされた「ゆとり世代」は広く世間に認知された世代名だったのではないか。AKB48、モーニング娘。、ジャニーズ、吉本印天然素材など300組以上の振り付けを指導してきたコリオグラファーの第一人者・夏まゆみ(55)が今年6月に著書『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』(サンマーク出版)を出版した。6万部を突破した2014年の前著『エースと呼ばれる人は何をしているのか』以後に講演依頼が増え、そこで質問されることの多くが「部下の指導」についてだったという。きっと「~世代」のことについて触れているに違いない。本を手に取った時はそう思ったが、年齢間のギャップについては触れつつも、どのページを開いても「~世代」の文字を見つけることはできなかった。テレビやネットではこの「ゆとり世代」のみならず、「最近の若者」の傾向が論じられることも度々目にする。しかし、夏まゆみは「指導者側の悩みは少し別のところにあるのでは?」という大きな問いかけと共に、リーダーとしてのあるべき姿を分かりやすく解説している。注目を集める人物に会いに行き、その人柄と言葉に触れるインタビュー連載「話題の人」の第2回。夏まゆみの「リーダー論」、そして「世代を言い訳にしない理由」とは。○「血液型」「世代」で相手を考えない――出版後の反響はいかがですか? 教え子を成長へと導く上で、「人を育てる上での言葉の使い方」「優秀なリーダーとして認められるための大原則」が分かりやすくまとめられていました。自分が言いたい言葉ではなく、「自信を与える言葉」「道を示す言葉」の"成長言葉"の重要性が説いてありました。本当にさまざまで、「タイムリーな内容ですごく助けになりました」とおっしゃる方もいれば、「とても言葉を大事にしていらっしゃるんですね」という方も。確かに言葉は大事なんですが、要は「指導者としてどうあるべきか」なんです。実は第2章がいちばん大切で、そこには「成長言葉」を生み出す大原則が書いてあります。「関係づくり」「環境づくり」と「観察力」が何よりも重要であることを、分かりやすく多くの方に伝えるために具体例を示すという意味で、教え子に対してのいろいろな言葉を挙げています。親しい友人からは「こんな良い上司はいない」という感想もありました(笑)。それから、上司に渡したくても渡せないという人も。すでに指導者になった方だけでなく、これからリーダーになり得る少し若い層の方にも読んで欲しいです。――2014年に著書『エースと呼ばれる人は何をしているのか』を出版してから講演依頼が増えたそうですね。前著はタイトル通り、「エース」についての内容です。何よりも驚いたのは、依頼された講演では「エースになる方法」ではなく、「エースを育てる方法」について求められることが多かったんです。特に企業のマネージメントを担う方や、人事部の方からのオファーがほとんどでした。驚いたと同時に、それだけ悩んでいらっしゃる方が多くいることも知りました。――それが今回の著書につながったと聞きました。それまで、周囲で育成に悩む人を感じることは?私の「厳しい指導者像」をどこかで知ってくださった方もいらっしゃって(笑)、ある飲食店に行った時にそこのシェフから「店員がすぐに辞めてしまうんですよ……」と打ち明けられたこともありました。エステサロンでは、お化粧品を販売している美容部員の方から「すぐに泣いて辞めてしまう」と相談されたことも。上司からは「怒って教えてはダメ」と言われ、上司と部下の板挟みで悩む方も多いようです。「今の若者は打たれ弱い」とかおっしゃる方は多いですが、「世代」のせいにしてはいけないのかなと思います。――ご自身でいろいろな世代の方を指導されてきたからこその結論ですね。時代や世代のせいにするのはよくないと思います。私たちが20代の頃も「新人類」と言われた記憶があります。やっぱりいつの時代でもその時代の若者を「世代」に当てはめようとするんですね。この『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』を通してそういう点も変えていけたらいいですね。――自分は「キレる世代」と言われて育ちました。この本には、「~世代」とは一度も書かれていませんね。きっと時代背景を表した言葉なのでしょうが、私は統計学のようなもので教え子を片付けたくない。基本的には一対一のやりとりなので、血液型のような考え方や世代別の傾向で相手のことを考えないようにしています。●"飲みニケーション"の盲点――一方で育成や指導に答えが見つからない時、そういう括りに逃げてしまいたくなる気持ちも理解できます。そうですね。私もそこに逃げたくなる時はあります。世の中のニュースやテレビ番組もそうですが、世代ごとにネーミングすると分かりやすく、面白くなる。ただ、それは人の成長につながったり、それぞれの在るべき姿につながるとは思えないので、世代で考えることは避けています。もちろん私自身、年齢のギャップを感じることはあります。でも、そんな彼らをどうやって成長させるかをまずは考えます。――そういう考えもですが、「指導」に関してはずっと自問自答されてきたんですか? 今回のような本を手に取ったり、誰かのアドバイスを求めたりすることはなかったのでしょうか。全くありませんでした。これまでの自分の仕事が「開拓者」のような役割が多かったからだと思います。道がないところに道を作っていくのはかなりハードです。しかも、そこに名前が残らないと、誰が作ったのか分からない道をいろいろな人が歩くことになってしまうので、きちんと名前も残していきたい。でも、開拓者であることは決して嫌いではなくて、どうやら人が作った道を楽々と歩きたくないタイプみたいです(笑)。分かりやすく言うと、自分の中に「逆境スイッチ」みたいなものがあって、つらければつらいほど大きなスイッチが入ります。これはきっと、自分の大きな「使命感」からくるものです。以前、別のインタビューで自身の職業を聞かれ、私は「立ち上げ屋」と答えたんですが、「人を育てる仕事」に携わっていたいと思っています。○飲みに行きたくない理由は「私も同じ」――社会人になる前、管理職とは「偉い人」だと漠然と思っていました。今回の著書では、部下との関係づくりがうまくいかない原因の多くがリーダー側にあって、「リーダーが部下を格下と見なしているせいで関係が深まらない」「上下関係をそのまま人間関係に持ちこもうとすると、なかなかうまくいかない」と指摘されています。ここに気づいたのは、どのようなきっかけだったんですか?OLを経験したこともあるんですが、今でも周りを見渡すとそう感じます。「格下」と見なしている人、結構いると思いませんか? そこから信頼関係は生まれませんし、何よりも信頼関係ができていない状態のやりとりは、寂しくないのかなと。互いの関係がどんどん希薄化してもったいない。組織や仕事としての上下関係はあってしかるべきだけど、「人として」は一緒、対等なんだと私は思いたい。Vリーグの監督さんたちにご講演をさせて頂いた時、互いの距離感や世間で言われているセクハラという言葉に戸惑っておられました。そこも関係性がしっかりしていたら、セクハラにはならない。たとえば上司と部下の関係において、上司が課題についてのやり直しを指示した場合、信頼関係があれば部下は「なぜダメだったのか」と前向きに考えます。それがないと、「パワハラだ!」と逃げるしかなくなってしまいます。――その話にもつながりますが、上司と部下のお酒の交流についてはどのようなお考えですか? "飲みニケーション"とも言われています。あってもいいとは思いますが、それが全てではないとも感じます。上司側は、部下のことについて社内だけでは分からないことを知ろうとしているわけですよね。これが部下側も「知ろう」とする思いがあればいいのですが、それを部下側が求めてなかったりもする。そんな中でお酒によって距離を縮めようとするのは、正しいとは思えません。本来、指導者にとって大切なことは、距離を保って観察すること。お酒で交流することは絶対ダメということではなくて、それで安易に距離を縮めようとすることに私は不安を感じます。『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』にも書きましたが、「お腹痛いの?」とか「調子どう?」とか簡単な言葉で声を掛けて反応をうかがったり、飲みに誘っても必ず観察したり、そこは絶対に怠ったらダメです。飲みに誘ったときはお互いをさらけ出して交流をはかることもよいと思いますが、飲みに行ったことで部下のことを分かったつもりになったり、信頼関係ができたと勘違いしたりすることはとても危険です。――ご自身でそのような経験があったんですか?劇団に所属している頃、先輩から飲みに誘われたら全員が参加していました。それは、飲みの場で座長が演技についてのダメ出しをしてくれるから。私たちはそこにダメ出しを求めていたんです。その後、自分が振付師になって、ある演出家から飲みに誘われた時に「行きたくないな」と思ってしまうことがありました。振付の打ち合わせをやるんだったら、お酒がなくてもできますよね。その時に私が「行きたくない」と思った気持ちは、別に今の若い世代の方々に限った話ではなくて、私も同じなんですよね。「最近の若者は飲みに行かない」と言われる原因は、そこに目的や必要性、興味を見出せないからなんじゃないかな。●高橋みなみが覚醒したワケ――今回、この本を通してすべてにおいて「謙虚」であることが起点になっているような気がしました。「謙虚さ」については、どう思われますか?人はいくつになっても謙虚であるべきだと思います。残念ながら謙虚じゃない人もたくさん見てきましたが、やっぱり人として素敵じゃないし、傾聴力を持っていない人の方が多いように思います。たとえばダンスの世界だと、自分に自信を持ったままの生徒はそれ以上、絶対に伸びません。実は、20代前半で劇団に入った時の私がそうでした……。周りの子たちと比べても、自分には「センスがある」と思い込んでいました。ある時、一人の後輩が入団してきました。その子はとても努力家で謙虚でしたが、ダンスは下手だった。だから、その後輩の存在をまったく気にしていませんでした。でも、ある時ふと見たら、ダンスがすごく上達していたんです。自分の価値観が揺さぶられるほどの衝撃でした。もちろん、センスがある人が人一倍努力すればさらに上達するわけですが、その後輩から学んだのは「努力はセンスに勝ることがある」ということ。そこから必死に練習しました。○高橋みなみの成長秘話「15分の自由時間」――第4章では、「努力は報われると思うか」のアンケートで「そう思う」が30代以下のわずか十数%だったことにも触れられていました。一方、夏さんの教え子の一人、高橋みなみさんは「努力は必ず報われる」と常々おっしゃっていましたね。そのことについては、ちょっと責任を感じています。彼女の発する言葉ですし、私がとやかく言うことではないかもしれませんが、彼女たちを指導していた時、私はそれを言い続けてきたので、彼女のその言葉を聞くたびに、もうそろそろ別の考えでもいいんだよと解放してあげたくなります。――高橋さんはこの本の実例として何度も登場します。部下の育成においてもっとも重要なのは、先ほどの大原則を踏まえた上での「成長言葉」。AKB48メンバー全員に向けてのダメ出しを真っ先に自分のことと置き換えられる思考は、「成長言葉の申し子」と言ってもいいような気もしました。彼女はなぜここまで成長することができたのでしょうか?要因はたくさんありますが、すべてを自分のこととして捉えていたことが大きかったと思います。私が全体に伝える「成長言葉」と、一人ひとりに伝える「成長言葉」を分けていても、彼女にとっては全部が自分のこと。普通、全員に向けられた言葉は、自分が当てはまらなかったら「私のことじゃないんだ。よかった」などと気にもかけませんよね。彼女は、自分以外の人が叱られている時も、そこから何かを学び取って自分の成長につなげようとする意識がある子です。そしてもうひとつ。恥をかくことを恐れない。課題を与えた際、それに取り組む姿勢において、いろいろなタイプがありますが、彼女は陰で努力しつつ、人前でも練習を怠らなかった。人前でできない自分をさらけ出し、努力し続けるその姿を目の当たりにして、他のメンバーも、納得しないはずはない。私はダンスのレッスン中、「15分の自由時間」を与えることがあります。あえて、「休憩」とは言わず。もちろん休憩もしていいんですが、自分ができないことに向き合う時間に当てることもできる。そこで高橋は、ずっと人前で練習していました。陰の努力を積み重ねてうまくなった子は、モーニング(娘。)含めてたくさんいます。でも、彼女の場合は人前でやって信頼を得ていった。だから、総監督にもなることができたんだと思います。――頭では分かっていても、なかなかできないことですよね。芸能界は特殊な業界です。「自分がどうなりたいか」と明確な目標を掲げて入ってくる人もいれば、たまたま受かって入る子もいます。残り続ける人たちには、「強い意志と覚悟」があるのではないでしょうか。○なぜ本にまとめるのか?――あとがきには、ご自身で培ってきたものをこうして言語化することについてのメリットが書かれていました。今後の活動において、どのように生きてくると考えていますか?編集の方に感謝するところなんですが、私は誰からも教わらず、無意識に独自の方法で指導にあたってきました。学生時代はリーダー的なポジションになることも多かったですが、それも無意識のこと。23歳の時に演者としてこの業界に入って、24歳で振付指導をする機会をいただきました。そして、幸か不幸か、私が教える人たちはみんなダンス未経験の人たちだったんですよね。その時に言葉が必要になってきて、自分が考えて何かを伝えないといけない状況へと追い込まれたわけです。それがずっと続いて、自分が気づかないうちに養われたものがありました。私はいつの間にか、「人を読む」ようになってしまったんです。これがお仕事上ではすごく役に立ちました。最近でも若い子を指導する機会に、「相手を読む」ことで掛ける言葉を変えています。あるテレビ番組で、「どうして教え子の気持ちが分かるんですか?」と聞かれ、私としては自然とやっていたことだったので「見ればわかるでしょ」と言ったところ、なぜ分かったのかを番組上説明したいとスタッフの方に言われました。そんなことが本当に増えました。自分が感じ取ってきたこと、自然と行ってきたことを言葉にするのは、頭をかきむしるぐらい大変なこと。人を育てる職業に就いているのにその方法論を分かりやすく伝えることができなければ、人を育てる人間として失格です。そういう番組や今回の『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』もそうですが、自分が培ってきたものを言葉にすることはとても大切なことだと思っています。■プロフィール夏まゆみダンスプロデューサー、指導者。1962年、神奈川県生まれ。1980年に渡英以降、南米、北米、欧州、アジア、ミクロネシア諸国を訪れ、オールジャンルのダンスを学ぶ。1993年には、日本人で初めてソロダンサーとして、ニューヨークのアポロシアターに出演。1998年、冬季長野オリンピック閉会式の振り付けを考案、指揮した。NHK紅白歌合戦では、20年以上にわたってステージングを歴任。コリオグラファーの第一人者として、これまで吉本印天然素材、ジャニーズ、モーニング娘。、宝塚歌劇団、AKB48、マッスルミュージカルなど、300組以上を指導。2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(サンマーク出版)は、6万部を超えるヒットを記録した。
2017年09月13日米倉涼子主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第5シリーズが、10月12日(木)より放送スタート。先日、第1シリーズに登場していた田中圭と段田安則も登場することが発表され、ますます放送開始に期待かかっている中、この度、本作に永山絢斗、陣内孝則、草刈正雄が新たに参戦することが分かった。米倉さん演じる失敗しない天才フリーランスの外科医・大門未知子が活躍する「ドクターX」。第5シリーズでは、“患者ファースト”を掲げる初の女性院長・志村まどか(大地真央)が誕生した日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」で、新たな権力争いに立ち向かっていく様子を描いていく。今回新たに出演が決定したのは、「重版出来!」『アンフェア the end』『真田十勇士』などに出演する若手個性派俳優として注目を集める永山さん、コミカルな役からシリアスな役まで変幻自在に演じる陣内さん、大河ドラマ「真田丸」で“昌幸ロス”を巻き起こした草刈さん。外科医役は今回が初挑戦となる永山さんが演じるのは、テンション低めな“ゆとり世代”の新米医師・西山直之。未知子のような摩擦の多い生き方は御免だと思いつつも、その職人技に内心憧れる部分もある男だ。本シリーズはリアルタイムでは観ていなかったと明かす永山さん。しかし、観てみるとハマってしまったそうで「スペシャルも含めて全シリーズを一気に見ました。だからこそ逆に、この世界に自分が入っていく怖さがありました。顔合わせのときは、かつてないくらいドキドキしてしまって…(苦笑)」とコメント。また始まったばかりの撮影については、「いっぱいいっぱいの状態ですけど(笑)。白衣や手術着がちゃんと馴染むよう、そして大好きな『ドクターX』をさらに面白くできるよう、全力で頑張りたいと思います」と意気込みを語った。そして、陣内さんが演じるのは「東帝大学病院」の外科副部長・猪又孝。声が大きく、態度も大きい「医者至上主義」が染み付いた男で、看護師が大好きで女医を嫌い、フリーランスで女医の未知子を目の敵にするという役柄だ。「猪又のような“悪役”は、俳優としては楽しい役回り」と心躍らせる陣内さんは、「台本通りにやるべきか、アドリブをどんどん乗せるべきか、いろいろ考えながら初シーンに臨みました。そうしたら、西田敏行さんがやりたい放題で(笑)。『ここまでやっていいんだ!』と思わず戸惑い、残尿感が残ったまま終わってしまったんです。最近ではコメディー作品への出演が少なく、すっかり“社会派の俳優”になってしまった僕ですが(笑)。今後は芸達者な皆さんと息を合わせ、残尿感の残らない演技をしたいです!」と撮影に参加した感想を述べた。さらに、草刈さんが演じるのは「ドクターX」シリーズの中でも1、2を争う怪人物・内神田景信。日本医療界のトップに君臨する「日本医師倶楽部」会長で、「東帝大学病院」の医局を昔のような権力一極集中の医局に戻したいと目論み暗躍する…。そんな“怪人物”を演じるにあたって草刈さんは、「力を抜いていきたいな、と考えています。淡々とした普通のおじさんなんだけど、たまに目が一瞬変わる…というように、変化をチラッと出していきたいな、と。大門先生と明らかに敵対しているという雰囲気にはしないよう、気を付けようと思っています」と明かしている。一方、今回の個性豊かな新キャストたちについて米倉さんは、「永山くんとは初共演なので、これからお話をするのが楽しみ」「陣内さんは相変わらずひょうきんな方!院長室でのシーンが一段と面白くなりそうで、楽しみです」「草刈さんとも久々の共演ですが、あまりご一緒したことのないダンディーな方なので、ドキドキしちゃいます(笑)。いまのところ一緒のシーンはほとんどないのですが、ゆくゆくは正面から対峙したいですね」と、それぞれ今後の撮影に期待を膨らませているようだ。「ドクターX~外科医・大門未知子~」は10月12日より毎週木曜日21時~テレビ朝日にて放送。※初回は15分拡大スペシャル(cinemacafe.net)
2017年09月13日各分野で若い才能が開花!史上最年少でプロ棋士となった14歳の藤井聡太四段に、スポーツ界では世界卓球で活躍を見せた張本智和や平野美宇、フィギュアスケートの本田真凜など。そんなNEXTジェネレーションの強さを識者の方々が解説してくれました。解説してくれたのは、教育評論家の尾木直樹さん、スポーツライターの藤島 大さん、SNSコンサルタントの石井リナさんです。グローバルな視点ネット社会がグローバル化を後押しし、世界はぐっと身近になった。なかでも特にインスタグラムやYouTubeの影響は大きいと石井さんは言う。「このふたつの登場で、コミュニケーションが、テキストからビジュアルに変わりました。言語を介さず、世界中の人と写真や動画で瞬時につながり合うことで、世界がより身近で対等に感じられる時代になったのです」“世界で戦う”意識も定着しているという。「ダルビッシュ有や岡崎慎司らが海外で活躍する姿を映像で見ているので、自分自身と世界を遮断する壁がない。その結果、とても無理だと感じる者と、これなら私もできそうだと思う者にくっきりと分かれ、後者が目覚ましい活躍をしているのです」(藤島さん)先進的なコーチング根性論やスパルタとは一線を画す、新しい指導法の普及もスポーツ界で実を結んでいる。「体育会系の指導は通用しにくい時代。日本柔道の井上康生監督が、科学的なトレーニングや栄養学、沖縄相撲などを取り入れて、リオ五輪で選手を躍進させたように、ロジカルな指導が勝利に結びつきます」(尾木さん)競技ごとに、最新の設備が整ったナショナルトレーニングセンターなど、選手を強化する環境も整いつつあるが、「情報化が進んで、熱心な親であればよきコーチングに関する知識を持てます。そして正しい理論を身近な人が知っていれば、幼くして世界を見すえられる。熱意次第で、よりよい環境を手に入れることができるようになったということです」(藤島さん)ゆとり教育これまで何かと否定的に捉えられてきた「ゆとり教育」だが、再評価の動きがある。実際、20代半ばくらいまでのゆとり世代には、錦織圭、羽生結弦や萩野公介など、世界クラスのトップアスリートが勢ぞろい。「ゆとり教育は実践がうまくいかなかっただけで、主体性を育む理念は間違っていません。参加型の授業スタイルにより、物事に主体的に取り組む姿勢が生まれ、それが各分野で輝く才能を生む成果にもつながったのです。また、ゆとり以降の世代には、他者との比較ではなく『絶対評価』の軸があり、自分のパフォーマンスの真価を、勝負以上に重視します。常に自分自身と向き合う視点があるからこそ、表現者としても一流で、さらなる高みへ成長し続けられるのです」(尾木さん)親のバックアップ親や身近な大人が、子どもの持っている個性とどのように向き合うか、そしてどう伴走するかも重要になると、尾木さんは言う。「とてもシンプルです。子どもをよく見て、好きなことや得意分野を見極めること。そして、強制も否定もせず、適度な距離感で支えてあげる。それにより、その子の可能性が広がり、自立心や感性が育ちます。若くして才能を開花させた人の親御さんとお会いすると、これを自然に実践している人が多いです」時代的な流れとして、親世代も社会の多様性を受け入れる傾向があるよう。「レールを敷くのではなく、子どもを尊重する親が増えました。アーティストなど、思い切った道に進んで成功をつかみやすくなったのはそのせいかもしれません」(石井さん)尾木直樹さん教育評論家尾木ママでおなじみ。教育現場に密着した研究に取り組む。近著に『取り残される日本の教育』(講談社+α新書)など。藤島 大さんスポーツライター雑誌で連載するコラムに定評が。ラジオNIKKEIのラグビー番組に出演中。『人類のためだ。』(鉄筆)など著書多数。石井リナさんSNSコンサルタントWeb広告のコンサルタントを経て、フリーランスとして企業のマーケティングに従事する。初期のゆとり世代でもある。※『anan』2017年9月6日号より。取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2017年08月30日めきめきと頭角を現し、今後のさらなる活躍が期待される、進化した驚異の新世代。彼らが自分の才能と出合い、実力を伸ばせた理由は何?尾木ママでおなじみ教育評論家の尾木直樹さん、スポーツライターの藤島 大さん、SNSコンサルタントの石井リナさんの3人がNEXTジェネレーションの活躍の秘密を分析してくれました。しなやかなメンタルいつも冷静で柔軟、大舞台でも物おじせず自分をプレゼンテーションできるのは、NEXTジェネレーションの強みのひとつ。「彼らは、自分のことや状況を的確に分析してコメントします。物事を客観的に見つめる視点が冷静さと度胸の源」(尾木直樹さん)「メンタルの強さは、小さい頃から努力を重ねてきたという自信だったり、世界が身近になり、欧米諸国に引け目を感じなくなったことが関係しているのでは」(藤島大さん)自由な発想や、ある種の開き直りも強み。「生き方やジェンダーが多様化し、『こうでなきゃ』という固定観念から解放された世代です。価値観が広がった分、のびのびと好きなことに全力を傾け、結果を出しているのかもしれません」(石井リナさん)圧倒的な練習量スタートが早まっている傾向も目立つ。いまは習い事を通じ、さまざまなジャンルの門戸が開かれていることもあり、3歳前後で、夢中になれる専門分野に出合える可能性が。「音楽やスポーツでは才能の要素も大きいとはいえ、結局のところ、練習量をこなさなければライバルを上回る成績を残すことは難しい。早く始めれば、それだけ反復を重ねられるので有利です。また、幼い頃から大人や強い相手と戦って、負けて悔しくて、子どもなりに感情を揺らしながら膨大な練習を重ねる。それがスキルの向上だけでなく、メンタルの成長にもつながるのです」(藤島さん)幼い頃から興味のあることに習熟し、スキル、経験値、精神力、すべての面で鍛えられてきたのがNEXTジェネレーションなのだ。デジタルネイティブネットやSNSが身近にある環境で育った世代だけに、ネット上の情報から自ら学んだり、発信したりすることが日常的に。その結果、従来のアプローチでは難しかった新しい技術やチャンスを獲得できるようにも。「昨年の国体のボウリング(少年男子個人)で優勝した畑秀明選手(15歳)はYouTubeで海外選手の両手投げの技を見て覚え、将棋の藤井君はAI 搭載のソフトで研究しているそう。まさにデジタル世代の象徴」(尾木さん)「エンタメの世界でもSNSや動画サイトで才能を見出されてプロになるケースが。彼らはネイティブだからこそ、ネットの力を肌で感じ、可能性を信じて発信を続けています。発信することで表現力やクリエイティビティがさらに磨かれるという側面も」(石井さん)尾木直樹さん教育評論家尾木ママでおなじみ。教育現場に密着した研究に取り組む。近著に『取り残される日本の教育』(講談社+α新書)など。藤島 大さんスポーツライター雑誌で連載するコラムに定評が。ラジオNIKKEIのラグビー番組に出演中。『人類のためだ。』(鉄筆)など著書多数。石井リナさんSNSコンサルタントWeb広告のコンサルタントを経て、フリーランスとして企業のマーケティングに従事する。初期のゆとり世代でもある。※『anan』2017年9月6日号より。取材、文・熊坂麻美 (C)TommL(by anan編集部)
2017年08月30日いま、さまざまな分野で異次元の強さや才能を持った次世代、“NEXTジェネレーション” が続々と登場中。史上最年少でプロ棋士となった14歳の藤井聡太四段が、デビューから無敗のまま最多連勝記録を塗り替えた、その衝撃は記憶に新しい。スポーツの分野に目を向けると、世界卓球で活躍を見せた張本智和や平野美宇、世界ジュニア選手権で優勝したフィギュアスケートの本田真凜、陸上では史上最年少で世界選手権200mの決勝に進出したサニブラウン・アブデル・ハキーム。さらには、「ぼくのりりっくのぼうよみ」をはじめ、ネット発信から実力を評価され、若くしてメジャーデビューするアーティストが増えている。スポーツ、エンターテインメント、文化、あらゆるフィールドで10代を中心とした新世代の活躍がめざましい。いつの時代にもスターはいたけれど、いまの流れは“一握りの天才”が際立つというより、ジャンルを超えて同時多発的に生まれていると言っていい。それはつまり、世代そのものに強みがあるということに他ならないのではないか。長年、教育現場に携わってきた尾木直樹さんは言う。「いま活躍する10代から20代前半は、受け身ではなく、自ら考えて行動する主体性を身につけています。自分で課題を見つけ、それを解決するべく毎日精進している。自分主導で動いているからこそ、才能が実を結びやすいのです」また、スポーツライターの藤島大さんは次のように話す。「スポーツで活躍しているのは、幼い頃から親や周囲の力を得て、まっしぐらに打ち込んできた選手たち。旧態の同調圧力に邪魔されず、かつてのような〝日本流へのかたくなな反発?からも自由。素直に世界と向き合っている」自身も“ゆとり世代”であるSNSコンサルタントの石井リナさんは、世代的な傾向として、「物心ついたときからSNSがあった世代なので、会話をするように自然に発信し、セルフブランディングにも長けています。ネットを通して価値観も広がり、多様性を受け入れるフラットな視点を持っていることも特徴です」と、彼らの感性を分析する。見る者に勇気や元気を与えてくれる、フレッシュな4人をご紹介。青羽悠初小説で新人賞を獲得。みずみずしい感性に期待。愛知県の高校3年生。初めて書いた小説『星に願いを、そして手を。』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。16歳での受賞は最年少記録。物語は“夢”がモチーフの青春群像劇。久保建英(たけふさ) 名門「バルセロナ」が認めた規格外の逸材9歳でFC バルセロナのユースに入団し4シーズンプレー。2016年からFC東京のトップチームに所属。15歳10か月でJリーグ最年少得点をあげ、U-20日本代表にも選出。池江璃花子16種目で日本記録を保持!日本選手権で5冠達成。3歳で水泳を始め、高1でリオ五輪に最多7種目で出場。バタフライなど16種目の日本記録を保持する(2017年7月現在)。水中出産や超早期教育など、母親の子育て法も話題に。ぼくのりりっくのぼうよみセンスフルな詞と楽曲で音楽界を驚愕させた新星動画サイトへの投稿を機に高3でメジャーデビュー。ポップなメロディと卓越した言語感覚が注目を集め、映画やCMに抜擢されるほか、エッセイ執筆など他分野でも活躍する。尾木直樹さん教育評論家尾木ママでおなじみ。教育現場に密着した研究に取り組む。近著に『取り残される日本の教育』(講談社+α新書)など。藤島 大さんスポーツライター雑誌で連載するコラムに定評が。ラジオNIKKEIのラグビー番組に出演中。『人類のためだ。』(鉄筆)など著書多数。石井リナさんSNSコンサルタントWeb広告のコンサルタントを経て、フリーランスとして企業のマーケティングに従事する。初期のゆとり世代でもある。※『anan』2017年9月6日号より。写真:土佐麻理子(青羽)小笠原真紀(ぼくのりりっく)(by anan編集部)
2017年08月30日読むのに真面目な理由も目的も不要。ただただ楽しいエッセイ集第2弾『風と共にゆとりぬ』について、著者・朝井リョウさんに話をうかがいました。トリュフチョコレートを彷彿させる色合いに金色の飾り文字が並ぶ表紙。どんな重厚な作品かと思ったら、朝井リョウさんのエッセイ集第2弾『風と共にゆとりぬ』である。「装丁はできるだけ名作っぽくしてください、ってお願いしました」本を開きページをめくってまた驚く。紙がやたらと、妙に、分厚い。「間違えて2枚めくっちゃった、って思いますよねー。名作らしくボリューム感を出したかったんです」小説家の随筆集は、新聞や雑誌に載ったものを収録する場合が多い。だが本作は書き下ろしがメイン。「新聞連載分以外は全部、雑誌に掲載した数本も含め、この本のために書きました。エッセイを書くこと自体が楽しくて幸せなんです」眼科医との攻防、作家仲間・柚木麻子さんと臨んだ結婚式の余興、レンタル彼氏との騙し合い…。軽妙な語り口に笑いつつも、自分の感情を客観視するバランスの良さに感服。日頃から自発的に書くそうで、「一日のうちにある程度枚数を書かないと、全然生産していなくていいのかという気分になってしまう。なので小説が進まなかった日は、発表するあてがなくてもエッセイを書くんです。エッセイ用の語彙は別腹のようで、言葉が湯水のように出てくる。小説で堅苦しい言葉を使うと気取った感じになりますが、エッセイだとそれが面白かったりする。使える言葉の範囲が広がるので、小説を書いている時より辞書をよく使います。それも楽しくて」帯には<ひたすら楽しいだけの読書体験をあなたに>とある。「小さい頃、本が好きなのに“読んで何か得なければ”と感じることもありました。そうしたプレッシャーが一切なく読めたのがさくらももこさんの『もものかんづめ』から始まるエッセイ三部作。どこから読んでも、5分だけ読んでも1時間読んでも面白くて、何も試されることなく文章を読む楽しさを味わえて、ありがたかった。その感謝の気持ちもあって、自分も作家になったらそういうものを出したいと思っていました。さくらさんに倣って三部作を目指します」噴き出すこと間違いなしなので人前で読むのは危険。また、278、282ページは人前で開くのも危険かも…。理由は見れば分かります。あさい・りょう作家。1989年生まれ。‘09年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。‘13年『何者』で直木賞、‘14年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞受賞。※『anan』2017年8月9日号より。写真・水野昭子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2017年08月07日みなさま、こんにちは。紅子です。今回は、私も含め若い世代が大人たちから頻繁に“ゆとり”と呼ばれることについて思ったことをまとめてみました。▶前回の連載記事はこちら現在の20代を中心とした若者を指してしばしば使われる言葉「ゆとり」。どちらかというとややネガティブなニュアンスを込めて使われることの多い「ゆとり」だが、そもそもゆとり世代とは具体的にどういった世代のことを指し、そうでない世代と何がどのように違うのだろうか。今回、一般的に「ゆとり世代」に対しどういった場面でゆとりだと感じるのか、また、なぜそう感じるのかを、ゆとり世代本人たちとそれ以外の世代とに分けて、前回の記事でアンケートを実施した。その結果に基づいて、この実体のあるようでない「ゆとり」とは何なのか、ゆとり世代本人たちは「ゆとり」に対し何を思うのか等々、少し掘り下げてみた。そもそも「ゆとり世代」の定義とは「打たれ弱い」「協調性がない」「野心がない」等、なんとなく甲斐性のない若者をざっくりと指して使われることの多い「ゆとり」という言葉だが、これにはきちんと該当する世代と定義がある。いわゆる「ゆとり世代」とは、1999年に改正され、2002年より実施された学習指導要領に基づく「ゆとり教育」を受けた世代のことで、これに該当するのが1987年4月2日〜2004年4月1日生まれの現在13歳〜29歳*となっている。(*2017年7月時点)ゆとり教育が実施された背景には、それまで行われていた暗記中心の詰め込み教育や過度な受験戦争、偏差値重視の教育が、いじめや不登校、非行を誘発しているという批判を受け、無理のない学習環境で自ら学び考える力を育成することを目指し実施したという流れがある。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)具体的にゆとり教育の実施によってそれまでと変わった事は以下の4つなど。・完全週5日制・絶対評価の導入・教科にとらわれない「総合的な学習の時間」の新設・各教科の学習内容を3割程度削減私自身も1990年生まれのゆとり教育直撃世代なので、小学校のある時期から、それまで隔週であったはずの土曜の半日授業がなくなり、「総合的な学習の時間」という、授業内容が毎回バラバラな(ある時は道徳の授業と似た内容を、ある時は自習の時間、ある時は体育館でドッジボールをし、運動会の前はその準備に充てられたりする)謎の時間が突如時間割に組み込まれたのは覚えている。でも何より一番よく覚えているのは、学年が上がるたびに配られる教科書がペラペラになっていたことだ。特に算数の教科書は70数ページまでしかなく、それなりに重量感のあった低学年の頃と比べ中3の頃には夏の暑い日にうちわ代わりに扇ぐ事が出来るくらいに薄くなっていた。また、私の代は円周率3.14で習ったが、次の年から円周率は3にされるのだと塾の講師が嘆いていた記憶もある(実際に翌年実施されたのかは定かでないが、周りの同世代に聞いて回ると円周率3で習った人とそうでない人がいるのは事実のようだ)。「ゆとり教育」をざっとまとめるとこんな感じだが、ではこれらが世間の持つ「ゆとり」のイメージに、一体どう結びついているのだろうか。どういう時「ゆとり」だと感じるの?前回の記事の最後に、この記事を書くにあたってのアンケートを「ゆとり世代(65人)」と「ゆとり世代以外(126人)」とに分けて、『どういう場面で「ゆとり」って言われる?』と聞いてみた。その結果がこちら。※訂正:こちらのアンケートを実施した際、「感じたことがない」という項目を入れていなかったため、ゆとりだと感じたことがない人が「その他」の項目に記載してくれたものをここでは新たに分けてグラフにしている。(ゆとり世代として、自覚もなしに「当然ゆとりだと思われているのだろう」という思い込みでもあったのだろうか…)ゆとり世代・それ以外の世代共に、少々差はあれどやはり「仕事中」に何かしらのギャップを感じる人が多いようだ。具体的な事例として挙げられた回答はこちら。 ゆとり世代の回答・新入社員時代の時に、営業で成績が出せず、周りの先輩とも馴染めず、胃腸炎や鬱っぽくなって会社にいけなくなったときに言われた。同じように後輩も、精神的に病んで会社に来れなくなったときに言われていた。 「弱い人間」「我慢できない人間」「従順に会社のルールに従えない人間」のことを指していたように思う。・強いて言えば、仕事に求めるものって何?ってバイトしている企業の店長よりも偉いエリアマネージャーの方に聞かれた時に、僕が「福利厚生や…」と答えた際、最近の子っぽいねと言われた。・私はきっちりと休み時間をとり、残業をなるべくせずに帰るようにしていますし、会社の飲み会でも自分の意見を通すように発言します。たとえ目上の人と反対の意見でも。それをゆとりと茶化されます。・私もアパレル関係の仕事をしているのですが、仕事柄労働時間が非常に長いです。先輩やベテランの方は自分の時間を全て捨てて仕事や仕事の勉強をするべきだと教えられてきました。 もちろんそれはプロ意識であり素晴らしく尊敬することだとは思うのですが、自分の時間も欲しいと思う時は「これがゆとり世代の考え方なのか」と感じます。 ゆとり世代以外の回答・仕事で、人と比べられること(営業成績等)に対して、とてもネガティブになる所・以前の勤務先に学生インターンが来た時、社長が雑用を頼んだら、そんな事をする為に来たんじゃない、とすぐ辞めてしまった。・会社を学校だと思っているフシがある。新入社員が仕事の知識を自主的に身に付けようとしなくなっており、業務上、基本中の基本の知識を尋ねると「教えてもらってないんで!」と半ばキレ気味…。会社にいる以上はお客様からしてみればプロなわけで、1から10までをすべて研修プログラムのように教わるつもりでいたらしい。ちなみに営業職です…。・私も音大出、仕事柄新しく会った若い人に「連絡下さいね!」と頼んでも返信さえしてくれない。礼儀も何もあったもんじゃないです。仕事を頼みたいのに! ゆとり世代の回答を見ると、定時上がりや福利厚生などのライフワークバランスを重視し、自分の体調や、自分の意見を大切にしたいといった、「個」を尊重する考えを「ゆとり」と結び付けられた経験が多いようだ。一方、ゆとり世代以外の回答を見ると、仕事の場面で感じることとしてやや共通しているのは「必要最低限に留まろうとするところ」だろうか。「教えてもらっていないからわからない」「目的以外のことに時間を費やさない」「必要に駆られないと連絡を返さない」等、少々受け身で消極的な姿勢や、他者と比べられる事への嫌悪感などは「野心がない」などと揶揄される所以でもあるのかもしれない。私が注目する「ゆとり教育」の欠陥。では、これらの「ゆとり」に対する見方は、その名の通り「ゆとり教育」と関係している事なのだろうか。ゆとり教育の実施に伴い変更された主な内容をもう一度見てみよう。・完全週5日制・絶対評価の導入・「総合的な学習の時間」の新設・各教科の学習内容を3割程度削減個人的な感想としては、この項目だけ見ると先程挙げられた「ゆとりたちの言動」がこれに直結しているとは少々考え難く、どちらかというとゆとり教育を受けたからではなく、単に誰もが通る若さ故の責任感や余裕が持てるまでの段階を彼らは踏んでいるに過ぎず、たまたまその「若い世代」に該当するのが今のゆとり教育を受けた世代であることから「ゆとり」と呼ばれるようになったのではないだろうか、とも思う。ただ、我々ゆとり世代の人格形成にゆとり教育が全く無関係かというとそうでもないと思っている。もしも一般的に言われる「ゆとり」像がゆとり教育と関係しているとすれば、上記4項目のうち私の考える注目すべき点は「絶対評価の導入」だ。絶対評価とは、それまで採用されていた相対評価が文字通り“学級や学年など、全体の中でどのくらいの位置にいるのかという評価基準”であったのに対し、“全体の出来に対してどうかではなく、あらかじめ設定された指導目標を基準に評価する”というものである。この絶対評価が何故ゆとり世代の人格形成に影響しているように感じたかというと、絶対評価は相対評価に比べ、教師の主観による判断の傾向が強くなり、客観性に欠けるという指摘が導入当時から数多く寄せられていたから。また、ゆとり教育導入以降、評価の観点において「関心・意欲・態度」が重要視されるようになったことで、内申点は実質テストの点数が50%、残りの50%は授業態度等で決まるようになった。つまり、苦手な教科でも授業態度を良くすることで半分はカバー出来、逆に得意な科目でも授業態度が悪ければ5段階評価をつけるにあたって減点対象となるわけである。当然、受験を控えた生徒達は内申点を上げるためにその評価基準に則って良い成績をつけてもらえるよう努めるわけだが、関心や意欲の強さというのは一概に人の目で見て判断出来るものではない。そうなると、内申点を上げたい生徒としてはより模範的な生徒として振る舞おうと意識するだろう。学校側から言われた事に従い、規則からはみ出ることをしないよう、より気を遣うようになるのではないだろうか。私が中2・中3の頃のことを思い出しても、苦手な教科ほど得点稼ぎができるよう、「全然分かんないけどとりあえず挙手!(笑)」と言いながらやる気をアピールする生徒や(無論それが悪いことではないが)、通知表の他に内申書に書いてもらえる項目を増やすべく「やりたくねー」と言いながら嫌々ボランティアや役員業務に立候補するクラスメイトは少なくなかったように思う。覚えている限りのこれらの言動から、私たちゆとり世代は、求められた人物像に近付くべく「自分の意思よりも言われた事に従う方が賢明である」という、悪く言えば見え方を優先、質は後というような価値観を、絶対評価を通した教育を経て少なからず持つことになったのではないだろうか。そしてこれが、「言われた事しかやらない」「自分の意思がない(消極的)」などと言われる要因の一つになっているとは考えられないだろうか。もしそうだとしたら、自ら学び考える力を育成することを目指し実施したというゆとり教育本来の目的とは逆を行ったことになる。そして世代の性格として自然発生的に根付いたものではなく、少なからずこれらの教育が影響しているとしたら、やはり「これだからゆとり世代は」などとゆとり世代本人たちを責めるのは少々理不尽なのではないかとも思う。ちなみにゆとり教育が始まった2002年、私は小学校6年に上がった年だった。本当は当時中学生だった兄の通知表を参考にしたかったのだが、所在が分からずじまいの為、参考程度に小学校の通知表を比較してみた。こちらは2001年、ゆとり教育導入前年(小学5年)の通知表である。ぜんぶできている。素晴らしい。各項目を見てみると、授業に関する具体的な内容について出来たか出来ていなかったかが評価されているのがわかる。続いて2002年。ここで「ゆとり教育」が導入される。学校教育目標にも「よく考え進んで実行する子」と表記されるようになる。各項目の前に「関心・意欲・態度」「技能・表現」などのカテゴリーが加わっている。小6の私は我が国の歴史がさまざまな人々の働きによってつくられていることを分かっていなかったらしい。では中学の頃はどうなっていたかというと、こちらは2005年度、中3の時の通知表である。4ばっかり!それまでオール5だった英語はオール4になり(満点近く採って4だったのでものすごく不服だったのだが、2年の終わりまでいた教師が異動になってから後任の教師にめちゃくちゃ嫌われていたのは覚えている。前期なんて全部Aなのに4だし)、体育に至ってはオール2。ひどい。運動能力の無さは今も健在である。授業態度は軒並み微妙だったらしい。小学校と違い具体的な項目はなく、全て統一された観点にABCで評価が付いていることがわかる。久しぶりに見てみた感想としては、英語の評価の不当性を思い出して今更腹が立ってきたということである。あれは完全に教師の主観だったと思う…。ご家庭に通知表の残っている人は読み返してみて欲しい。ゆとり世代だって悪い面ばかりではない!しかし、ゆとり世代も悪い面ばかりではない。アンケートの回答を見て行くと、ゆとり世代の回答は「仕事」に次いで「知識(学力)」だったが、ゆとり世代以外の回答と合わせて見てみると「言われたことがない・感じたことがない」という回答や、ゆとり世代に対しての肯定的な意見も多い。具体的な事例は以下にまとめた。 ゆとり世代の回答・どちらかといえば自虐的な冗談で言う事が多い ゆとり世代以外の回答・世間で言われるほどゆとり世代なんて感じたことはない。おっさんにだって所謂『ゆとり』的な人はいる。結局はその人次第だと思うよ・全く気にしたことがないし、「ゆとり世代」と一括りにすることは失礼だと思う・僕は経営者で若い子も雇っていますが、感じる事は無いですね。この『ゆとり』という言葉を良い意味で使う事は無いでしょうから、その解釈から言えば、いつの時代も良い奴も出来ない奴もいます。 僕が思うに上に立つ人間の人材不足なのではと思います。部下を上手く操れないから、『ゆとり』という概念で整理すると対外的にも自分的にも楽だし共感を持って貰えるからその言葉を使うのではと思っています。(一部抜粋)・塾講師をしています。 いわゆる「ゆとり世代」もそれ以外の世代も教えていますが、特に学力面、社会常識等で違いを感じたことはありません。 もちろん、教える内容の変化はありましたが。 個人的には「ゆとり世代」というのは都市伝説のような類の意味のないものだと捉えています。(一部抜粋)・私の娘がゆとり世代ですが、この世代の人達は、差こそあれ、大体において想像力豊かで、ディベートもでき、発想が柔軟です。 指摘されて以来お付き合いの途絶えてしまう大人もたくさんいるけれど、この世代の人々は概して指摘にも耐え、反論も出てきます。 知識は確かにそう詰め込まれなかったかも知れませんが、調べる自主性、考える力、組み立てる能力、つまり生きる力に富んでいると感じます。 授業も興味深いものでした。うらやましいことがよくあります。・いい意味で意見を持っていると思う。会社でも創造的な提案を聞きます。個性的だし自分らしく生きることを私たちより自然体でできているように感じます。・ゆとり世代に対する批判は、各年代共通する年寄りの若い世代に対する批判と考えています彼らは「いい子」ですが、社会情勢に翻弄されている中、それでも努力していると思っています・彼らはすばらしい!この世代は文武両道で成功している子が多い。柔らかいものの見方ができ、創造的な子も多く、伸びようとする力もある。学力や知識が足りないうえに、型にはめたがるバブル世代のほうが問題だと思う。・1960年生まれです。90年代生まれの子供がふたりいます。彼らやその友人と会話していると、発想の柔軟さ、多角的な思考、周囲への強烈な配慮に驚かされます。 仕事のシーンにおいて打たれ弱くすぐ辞めてしまうとか、自発的に食らいついていかない受け身な姿勢などが嘆かれているのは、裏を返せば一歩引いて冷静に世界を見ていることや、スマホやSNSの普及によって昔に比べ圧倒的に情報量が増え、多様な価値観を目にする機会も増えたことで選択肢がたくさんあるということを知っているため、どこか一箇所にとらわれるのではなくより自分に合ったものを見つけたいという気持ちが強いからではないだろうか。また、ゆとり世代の回答にあった「自分の体調を優先する」「休みはきっちり取る」「ワークライフバランスを重視する」ことによってゆとりと関連付けられたという事例に関しては、ゆとり世代の判断は何も間違ってはいないように思う。電通の一件で特に大きな注目を浴びたが、近年は絶えない過労自殺などによって働き方を見直されている時代でもある。もちろん欠勤はしないに越したことはないし仕事を残さないよう頑張れるだけ頑張るというのは素晴らしい事だが、自分の生活や体調を犠牲にして根性だけで乗り切ろうとすることは時に人生を大きく狂わせる。それをゆとり世代はよく知っているのではないだろうか。社会の中では歯車として働いていてる身体でも、個人の人生においてはエンジンそのものである。「世代」ではなく、「個人」で人間を見ることが大事。今回実施したアンケートで「ゆとり世代」についてわかったことを以下の4つにまとめた。①「打たれ弱い」「協調性がない」などいわゆる今の若者に上の世代が抱いているとされる「ゆとり」イメージは確かに存在する②しかしそれを「ゆとり」という名で括る根拠については曖昧、もしくは一定ではない③「ゆとり」という括り方に疑問を持つ人も同じくらい多い④「ライフワークバランスを大切にする」「柔軟なものの見方ができる」等、嘆かれる面ばかりではない教育も社会も人を造る。時代が変われば価値観も変わり、一人一人は歳を重ねることで変わっていく。価値観はたぶん確立されないし、統一させることも不可能だ。確立されないものをカテゴライズすることで見えなくなるものは多いし、危険だ。「ゆとり世代」は確かに存在するが、ゆとり世代の中の「個人」であること、バブル世代の、団塊世代の「個人」であることを忘れないように他者を見つめ、受け入れて行く社会であって欲しい。 BENIKO HASHIMOTO(橋本 紅子)神奈川県出身。音楽大学卒業後、アパレル販売をしながらシンガーソングライターとして活動を続ける。2015年5月に結成されたSEALDs(=自由と民主主義のための学生緊急行動)に参加しSNSやデモ活動を通して同世代に社会問題について問い掛けるようになる。Instagram: by Beniko HashimotoーBe inspired! 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2017年07月23日オーランド・ブルームが自身を含むイケメン親子3世代のセルフィーをインスタグラムで公開した。キャプションには「3世代と右下にマイティ」と書かれている。父コリン・ストーン、6歳の息子フリンくん、愛犬のマイティと一緒に写っているオーランドはとびきりの笑顔!オーランドの最近の投稿は、マイティとのラブラブショットが多くを占め、家族が登場することは2015年7月の開設以来ほぼなかった。先月、父の日にフリンくんとのツーショットを掲載したが、フリンくんがレスラーの覆面マスク風フードをかぶっていたため、見えるのは前歯が抜けた口元だけ。微笑ましくはあるものの、「オーランドとフリンくんの顔がわかるようなツーショットが見たい!」と思っていたファンもいたかもしれない。そこへ、オーランドのイケメンパパまで参加している予想外のゴージャスな親子3世代(と愛犬)のファミリーフォトが掲載されたものだから、ファンから歓喜の声が。「3人ともキュートでそっくりね」、「みんな幸せそう」、「かけがえのない瞬間」、「掲載してくてありがとう!」などのコメントが寄せられた。Orlando Bloomさん(@orlandobloom)がシェアした投稿 - 2017 7月 2 1:29午前 PDT(Hiromi Kaku)
2017年07月04日7月2日(日)、9日(日)の2週連続スペシャルドラマとして復活を遂げる「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」のスピンオフ「山岸ですがなにか」が「Hulu」にて配信されることになり、“主演”を務める俳優の太賀が取材に応じた。岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥らが出演した昨年4月期ドラマ「ゆとりですがなにか」に登場し、その“ゆとりモンスター”ぶりが話題を集めたのが、太賀さん演じる山岸ひろむ。今回、まさかの主人公抜擢に、太賀さん自身「そんなことあるんですか?えーーーー!って(笑)」と驚いたのだとか。ただ、宮藤官九郎さんによる台本が手元に届くと「本当にやるんだと、うれしくなりました」としみじみ喜びを実感したそうだ。「山岸ですがなにか」での山岸は、会社を辞めた先輩・正和(岡田さん)を引き継ぎ、エリアマネージャーと居酒屋「鳥の民」の店長を兼ねる多忙な日々を、相変わらずのゆとりぶりでこなしている様子。久々に山岸を演じ「あの頃の感覚やリズムを取り戻すのに時間がかかった」とふり返る。また、山岸を演じたことによる“悪影響”もあるといい「どこに行って、何を言っても『山岸、出た~』って感じで、イラつかれるようになってしまって(笑)。笑顔で挨拶するだけで、『ムカつく』って言われることも…。割とシリアスな話をしていても、信じてもらえない日々が続きました」とこぼしていた。それでも、役柄に対する思いは格別で「(山岸を)演じる前と後では、反響が全然違いますね。もし演じていなければ、いまとは違う状況でしょうし、自分を引っ張ってくれたという意味でも、転機になった」と感謝を示していた。Huluオリジナル連続ドラマ「山岸ですがなにか」は7月2日(日)の「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」放送終了後よりHuluにて独占配信開始。以降毎週日曜日に配信(全4話)。SPドラマ「ゆとりですかなにか 純米吟醸純情編」は7月2日、9日(日)22時30分~日本テレビにて2週連続放送。(text:cinemacafe.net)
2017年07月02日7月2日(日)9日(日)の2週連続スペシャルドラマとして復活を遂げる「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」。この度、本作のスピンオフ「山岸ですがなにか」が「Hulu」にて配信することが決定。連続ドラマにも出演していた太賀演じる山岸ひろむが主人公となってストーリーが展開していく。山岸は会社を辞めた先輩・正和を引き継ぎ、エリアマネージャーと居酒屋「鳥の民」の店長を兼ねる多忙な日々を、相変わらずのマイペースさでのびのびと過ごしていた。そんなある日、ドラマ「ゆとりですがなにか」脚本づくりのための取材にゆとり代表として呼ばれ、テレビ局を訪れることに。ほかの参加者の発言を聞いた山岸は、「そのエピ(エピソード)、甘くね?」と鼻で笑い、「会社相手に訴訟起こしたことあります?」などと“山岸劇場”を披露。彼の発言に興味津々なプロデューサーや脚本家、監督は、APの須藤冬美(佐津川愛美)を山岸のもとへ送り込み、密着取材を敢行。「自分の企画でドラマを作りたい!」と燃える冬美は、ネタ探しのために山岸とつきあうことに…!?岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラらが出演した「ゆとりですがなにか」は、昨年4月期ドラマ放送時に若者世代を中心に熱狂的な指示を集め、ギャラクシー賞、東京ドラマアウォード、ほか数々のドラマ賞を受賞した社会コメディドラマ。同年5月、6月のHulu月間視聴回数ランキングでは、全作品(40,000本)の中で堂々1位を獲得し、動画配信との親和性を高く評価された。SPドラマとして復活する「ゆとりですかなにか 純米吟醸純情編」では、岡田さんらお馴染みのキャストが再集結するほか、新キャストとして蒼井優が参加し、連続ドラマから1年後を描いていく。今回配信が決定した「山岸ですがなにか」は、「それって強制スか?」「道わかんないんで、駅からタクっちゃいました」「メール見ないんで次からLINEでお願いしま~す!」「会社やめま~す!」など、数々の名言で話題になった、太賀さん演じる“ゆとりモンスター”山岸ひろむが主人公。物語は、真正ゆとり世代を象徴する超マイペース・強烈なキャラクターの山岸が、ゆとり世代の一人としてドラマ「ゆとりですがなにか」の制作スタッフから取材を受けるところからスタート。地上波のメインキャラクターである坂間正和(岡田将生)や山路一豊(松坂桃李)、道上まりぶ(柳楽優弥)など豪華キャストも勢揃い。さらに、ドラマ現場の超リアルなAP(アシスタントプロデューサー)役で、取材対象の山岸と恋に落ちる(!?)ヒロインに、佐津川愛美が出演する。なお、脚本を担当するのは、本家「ゆとりですがなにか」の脚本も担当している宮藤官九郎。宮藤さんがインターネットドラマの脚本を手掛けるは今作が初めてとなり、一体どんなラブコメが描かれるのか楽しみだ。<キャストコメント>■太賀(山岸ひろむ役)こんな展開になるなんて想像もしてませんでした…。山岸、まさかの主人公です。山岸ですがなにか、まさかのロマンチックラブストーリーです。本編で見せられなかった山岸の生態、こだわり、歌唱力。どうか山岸という不器用で愛すべき男を感じて頂きたい。またこの役を演じられて、本当に幸せでした。ありがとう、山岸。■佐津川愛美(須藤冬美役)スタッフ、キャストの皆さんの絶対的な「山岸愛」を感じ、こんなに一致団結している素敵な作品に参加させて頂けて幸せでした。演じさせて頂いた冬美ちゃんも「ゆとり」でありつつ、とても個性的で豊かなキャラクターでしたので毎日撮影が楽しくて仕方がなかったです。「Hulu」だからこそ出来る山岸節満載なドラマに仕上がっています!是非ご覧頂ければ嬉しいです!■宮藤官九郎(脚本)「Hulu」で短いのを4本くらい書きませんか?と言われて、これは無責任に書けそうだぞ、いや、こういうのは無責任に書かなくちゃ面白くないだろう、ということで、久々にコント作家のような気分で、全編スタバで書きました。山岸という、演じようによっては完全な悪役にもなりうるキャラを、最終的に愛すべきバカ人間に昇華させた太賀くん、その山岸に対し、一歩も引かない、これまたバカ女AP須藤を演じてくださった佐津川愛美さん。ありがとうございます!本篇、「ゆとりですがなにかSP」と微妙にリンクしているので、併せて観ることをお薦めします。Huluオリジナル連続ドラマ「山岸ですがなにか」は7月2日(日)の「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」放送終了後よりHuluにて独占配信開始。以降毎週日曜日に配信(全4話)。SPドラマ「ゆとりですかなにか 純米吟醸純情編」は7月2日、9日(日)22時30分~日本テレビにて2週連続放送。(cinemacafe.net)
2017年06月22日ヴォーカリストになりたくて、音大に通った。卒業してからはアパレルのバイトをしながらライブをしてきた。 音楽とファッション、みんながごく当たり前に好きなことを私も好きで、政治とか社会問題とか、そういう果てしなく複雑そうなことに興味なんてなかった。“そういうこと”は、興味のある人たちの専門分野で、自分とは遠く離れたところの誰かが勝手に進めてくれる話だと思ってた。 だけどある時ぼんやりニュースを見てて、流れている映像がなんとなく気になって、なんとなく、疑問を持ちかけた。でも、ニュースのコメンテーターの話にも政治家の話にもついていけなくて、「賛成」も「反対」も言えない自分がそこにいた。 このまま30歳とか、40歳になっていいんだろうか。そもそも、こういうのって何かしら自分たちに関係があるから公共の電波でニュースになってるんだよね?たとえば自分に子供ができたとき、その子の生きる社会で何が起きているのか、何もわからない親になっていいんだろうか。漠然とそう思って、検索窓にカーソルを運んだ。きっかけは偶然目にした“ある日のあるニュース”大学を卒業して一年くらいしたある日、アパレルのアルバイトをしながらライブや制作活動をしていた私は、バイトの休憩中にたまたまテレビで流れてきたあるニュースに目が留まった。 それは「『集団的自衛権』を日本で容認するか否かの議論が国会で白熱している」という内容のニュースで、街行く人へのインタビュー映像なんかも流れていた。しかし、どの人も「賛成」とか「反対」とかはっきり意見する人は少なくて、どちらかというと「よくわからないけどなんとなく…」とか「え、全然わかんない」とか笑いながら答えている人の方が多かった。私はテレビの中の人たちをバカにできる訳ではなく、彼らと同じで、それについてどう思うかなんてよくわからなかった。 いつもの私ならそこで聞き流して終わっている。でも、気になってしまった。それはその時にテレビで流れてきた、銃を構えて戦闘訓練をしている自衛隊員たちの映像と共に「行けと言われたら行くしかないですね」「やられる前に自分がやらないと…」と話す彼らの張り詰めた言葉と表情がやけにリアルだったからだ。何かすごく不穏な空気を感じて、今この国で何が起きているのかきちんと確認した方が良い気がして、バイト帰りにスマホで調べ始めた。「一般的にミュージシャンは政治的発言とかしないほうが良いって言うよね」音大卒業後、同期や後輩ら大人数で飲みに行ったことがあった。その頃私は、集団的自衛権のニュースから派生して既に色々な社会問題に関心を持つようになっていて、SNSで頻繁にそんな投稿をするようになっていた。それを見ていた友人の一人が「最近紅子の投稿読んでると色々考えさせられるよ」と声を掛けてくれたのをきっかけに政治の話は始まった。 すると、その場にいた一人の男の子が「でも、一般的にミュージシャンは政治的発言とかしないほうが良いって言うよね(笑)。大丈夫なの?(笑)」と私に言ってきた。彼は私を心配して忠告してくれたのかもしれない。だけど私はその一言に失望し、無性に腹が立った。彼自身に腹が立ったというよりも、「公の場で意見は言わない方が身のためだ」という理論が日本で「一般的(=常識、当たり前)」と認識されていて、それが疑問視されるどころか丁寧に遵守されている現実に失望し、腹が立ったのだ。「常識」と「パンク」の狭間で想像力を働かせることが、自由を生み出すヒント。別に、みんなが世の中で起きている全ての出来事を専門家みたいに語れる必要なんてない。社会問題って、思っているほど堅い話なんかじゃなくて、身の回りの至る所に存在している。 それは何も政治や社会問題という枠に限ったことではなく、日常のちょっとした出来事や、流行や価値観に対する疑問だってそうだ。というか、政治や社会問題というのは拡大すれば、そういう事を指すのだ。 例えば私たちは気が付いたら“ゆとり世代”とか“女子力”とか、誰かが作ったステレオタイプな物差しの上に生きていて、そんな基準はどこかで歪(ひず)みを作って時に自分たちを苦しめる。 この社会は、常識は、誰のためにあるんだっけ? 少しだけ興味を持って想像してみることで、思っている以上に自分たちの生きる土壌(社会)は自分たちで耕すことができるし、それは紛れもなく自分たち自身を自由にする。「社会問題」なんて漠然と言われると想像しにくいけれど、知らない間に常識化していた身近なことを手に取って、1つ1つ紐解いていみることで、“本当にそれでいいのかな?”とか“そんなに囚われなくていいのかも”とか、自分に合った答えや選択肢を探していけるようになるかもしれない。次回予告 次回の連載は「ゆとり世代」について、世の中の人々の感じることをもとに書いていこうと思います。そのためのアンケートを作ったので、ご回答いただけると嬉しいです! ゆとり世代(1987年4月2日生まれ~2004年4月1日生まれ*)の方は1つ目の質問に、ゆとり世代以外の方は2つ目の質問にお答えください。 (*1)ゆとり世代の該当範囲には諸説ありますが、ここでは1998年に改訂され、2002年から施行された学習指導要領の教育を受けた世代を指しています。*ゆとり世代(1987年4月2日生まれ~2004年4月1日生まれ*)の方読み込んでいます…*ゆとり世代以外の方読み込んでいます…
2017年06月21日今どき5歳差、一回り違いのカップルなどは決して少なくなく、世間的に浮くことも減ってきました。しかし、年の差カップルであるがゆえに、理解してもらえない寂しさを感じることもあるものです。そこで今回は年の差カップルの上手なコミュニケーション方法を3つご紹介します。1.“寂しい”にフォーカスを当てずに違いを楽しむ好きな音楽やアーティスト、子どもの頃の流行語やゲームなど、同級生であれば自然と盛り上がれるネタも、年の差カップルだと相手にわかってもらえずに寂しいと感じることもありますよね。そのようなときには寂しいと感じるよりも、流行の音楽や言葉、ゲームなどをお互いに伝えあって、今と昔のブームの違いを楽しみましょう。時代の変化もわかり、良い社会勉強にもなります。2.違いを理解しようとする姿勢団塊の世代やバブル世代、就職氷河期やゆとり世代など、時代ごとに傾向があり、考え方や常識も違います。たとえば団塊の世代にとっては、年功序列や結婚を永久就職と捉えていたり、ゆとり世代ではダブルワークへの寛容さや夫婦分業の考えが強かったりします。自分にとっては普通のことであっても、相手にとっては非常識に映ることも少なくありません。世代ごとの考えの違いが大きいことを前提において、意見のすれ違いが起きたら早めに話し合いましょう。行動の裏側にある心理や常識を確認することで、いらぬケンカを予防したり、すれ違いの原因を追究したりすることもできます。3.効果的に質問をする生きてきた時代が異なることで、なぜパートナーがそのような行動をとるのかわからないこともあることでしょう。単なる性格ではなく時代や世代の違いからくる部分も多々あります。疑問に感じることがあったら積極的に質問をして、心地よいコミュニケーションや過ごし方を話し合いましょう。それによってタブーとなる行動や利用の接し方も見えてきます。一人一人性格が異なりますが、年の差カップルの場合には、それに加えて時代や世代間の違いも絡まってきます。自分からすると意味不明な行動に見えても、効果的に質問をして行動の意図を探ったり、違いを理解しようと歩み寄ったりすることで、寂しさを感じずによい関係性を築くことができます。ぜひ試してみてくださいね。
2017年06月13日2016年に連続ドラマとして放送され、続編が待望されていたドラマ「ゆとりですがなにか」のスペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」が、7月2日(日)、9日(日)の2週連続で放送されることが決定。また、本作の新たなキャストとして蒼井優が決定し、松坂桃李演じる山路の中学校の同級生役として登場する。1987年生まれの主人公・坂間正和(岡田将生)と、恋人の宮下茜(安藤サクラ)が紆余曲折を経て結婚式を迎え、祝福ムードの中、山路(松坂桃李)もまりぶ(柳楽優弥)もそれぞれの未来へ踏み出していったあの日から1年。お嫁さんの茜、そして兄夫婦には念願の第1子が誕生!とますます賑やかになる坂間家。脱サラした正和は兄と共に亡き父が残した酒蔵を切り盛りしていけるのか?切なくもドーテイ卒業ならなかった山路に、いよいよ春は来るのか?11浪目にして悲願の大学合格を果たした、元おっぱいパブ客引き・まりぶはいま?坂間家に嫁入りした茜が、旦那の正和に隠しているある秘密とは?ある夜、1年ぶりに再会した正和と山路とまりぶは、ひょんなことから口論を始める。「小学校の先生って、一度も社会に出てないじゃん!」正和の言葉が山路に突き刺さる。数日後、まりぶが連絡のつかない山路を心配して小学校を訪ねると、そこに姿はない。なんと山路は退職したらしい…。自分のせいだと自己嫌悪に陥る正和。その頃、山路は地元・福島郡山で同級生の久美(蒼井優)と運命的な再会をし…。「ゆとりですがなにか」は、昨年の4月に放送された、宮藤官九郎脚本のもと“ゆとり世代”の実態に迫る連続ドラマ。入社7年目の主人公・坂間正和役の岡田将生、小学校教師・山路一豊役の松坂さん、11浪中の道上まりぶ役の柳楽優弥がリアルな“ゆとり世代”を演じるほか、安藤サクラ、太賀、吉田鋼太郎ら豪華キャストたちが出演。ギャラクシー賞、東京ドラマアウォードほか2016年度ドラマ賞を多数受賞し、続編を待望されていた本作が、今回ついにスペシャルドラマとして復活する。連続ドラマから引き続き、今回も安藤さん、太賀さん、島崎遥香、高橋洋、吉岡里帆、手塚とおる、青木さやか、でんでん、中田喜子、吉田さんといった、実力派役者たちによる強烈キャラが登場。そんな中、松坂さん演じる山路の地元郡山の中学同級生・笠木久美役として、『アズミ・ハルコは行方不明』や秋公開の『ミックス。』などに出演する実力派女優の蒼井さんが新たに出演。あることがきっかけで、地元の福島県郡山に帰郷した山路は、立ち寄ったホームセンターで久美と再会。一旦はその場で別れるものの、夜に山路は久美がママとして働くスナック「ビーマイベイビー」を訪ね、2人は急接近し…という展開に。「ゆとりですがなにか」は好きでずっと観ていたと言う蒼井さんは、「参加させて頂くことが決まったとき、とても嬉しかったです」と喜び、「『ゆとりですがなにか』ファンとしても、たまらないスペシャルドラマになっていると思います!ぜひ、楽しみにしていて下さい」とコメント。さらに、岡田さん演じる脱サラして家業の酒蔵を継ぐはずだった坂間正和が、酒蔵取り壊しの計画を受けて再就職先を探すため登録した人材派遣会社の営業・富田役を『東京無国籍少女』や「はぴまり~Happy Marriage!?~」の清野菜名。ゆとり世代よりさらに若い“さとり世代”として衝撃発言を連発する。そのほか、実家に戻った山路を迎える両親に鈴木正幸と梅沢昌代、地元郡山の同級生たちを、実際に福島県出身・在住の若手役者陣が演じる。スペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」は7月2日(日)、9日(日)22時30分~2週連続放送。(cinemacafe.net)
2017年05月30日社会問題について話すのは「意識高い系」「真面目」など、少しハードルが高いと感じる人は少なくないのではないだろうか。また、どうしても「自分ごととして考えるのが難しい」と思う人もいるだろう。でも本当にそうなのだろうか?「政治について話す」「ボランティアで社会に貢献する」など明らかに社会問題に挑戦する以外のことの先にもいつも社会がある。ファッション、映画、音楽、スポーツ…好きなものを追求すると必ずルーツがあり、そのルーツは間違いなく社会に関係していて、社会問題はいつのまにか「自分ごと」となる。そんなことを話していて強く感じさせてくれるのが、kakihatamayu、現役女子大生だ。kakihatamyuのお気に入りレコードPhoto by kakihatamayukakihatamayuの情熱は常に音楽だったそうだ。中高生時代は先生の話も聞かず授業中に好きな曲のレビューやイラストをこっそり書いていたという。それをなにげなくインスタグラムにあげると、「買いたい!」とフォロワーからリクエストが来るようになった。それが彼女が作る今人気のZineの原点。学校が厳しくて変に古臭くて好きじゃなかったから家で趣味に走りたいみたいなタイプだった。それで作った物を売ってみようって感じで…。そしたら作って売るのがどんどん楽しくなってて、だんだん販売用にZineを作るようになったレコードが並ぶkakihatamayuの部屋Photo by kakihatamayuレコードに出会い、広がった世界レコード屋に出向いて、レコードを探すのが楽しい!持ってるっていうことに意味があるっていうか…。探していたものに出会えたとき、その感動こそがレコードの醍醐味。今の私たちの世代は自分の世界を大事にしたい世代らしい。それが自分にも当てはまるとしたら、その自分の世界が私にとってはレコードなのかも。基本的に服買うならレコード買いたいもんSpotifyやApple Music などネットで簡単に音楽が買える時代になぜあえて手間のかかるレコードなのかと聞くと、彼女はこう言った。「消費することに背を向ける」といわれているゆとり世代。実際、今の若者は消費自体がステータスや快楽となっていた高度成長期中やその後のバブル時代とは異なり大量消費や世間の流行に惑わされることなく、自分が価値を見出しているものだけを集中消費する傾向にあるのかもしれない。家の機材とレコードPhoto by kakihatamayu社会の問題と趣味が繋がったときとにかく音楽を愛し、レコード屋で働き、好きな音楽をイラストなどでクリエイティブに表現してきたkakihatamayu。その音楽への愛は社会問題へ興味を持つきっかけにもなったそうだ。どのジャンルの音楽も何か社会情勢が背景にあって、生まれたものが多い。音楽のルーツを知るのが好きだったから、「この曲のこの歌詞何、どういう意味?」ってなったら、そこから調べてた。例えばロックってセックスやドラッグについて歌うから社会に煙たがられていた。子供がロックを聴いているとお母さんがラジオ消す、みたいな。ビートルズですら受け入れられてなかったから!ロックが世間的には反社会的なものとして聞かれてたし、それで「なんでー」ってなって、そこから曲の背景を調べるようになったかもロックの背景を調べてみて知ったのは、人種差別や反戦運動、貧困問題などの社会問題だった。ジャンルの好みは変わっても音楽の背景を追求するとそこに社会が必ず見える。最初は「音楽がかっこいい」から調べただけだったとしても、結果的に世界で見過ごすことのできない貧困や人種差別、戦争の問題に彼女は到着していた。「好きだから、知りたい」というその純粋な動機が社会問題に興味を持つキッカケとなり、少しでも多くの人がそんなプロセスを繰り返せば、社会はもっと良いものになるのではないだろうか。なにも音楽じゃなくてもいい。自分が情熱を持てるものを追求していけば誰でも自然とそこにたどり着けるはずだ。そしてkakihatamayuは音楽を通して学んだ社会問題を同世代の若者に発信していきたいそうだ。そこで今回、Biで彼女の音楽連載が始まる。その名も【『あの名曲』に込められた社会への“愛の叫び”。kakihatamayuが紐解く、社会派ミュージック・ヒストリー】。一曲を通して見えてくる曲が作られた時代の社会背景や、現代の私たちにも響く普遍的なメッセージをkakihatamayuが解き明かしてくれる。毎回書き下ろしのイラストもあり!今後ぜひ注目していて欲しい。Illustration by kakihatamayu
2017年05月16日30年間の昏睡状態から目覚めた時代遅れの刑事・京極浩介と、イマドキの草食系若手刑事・望月亮太がバディとして難事件に立ち向かう人気ドラマ「ラストコップ」がついに映画化!名コンビを演じるのはもちろん、こちらの2人、唐沢寿明と窪田正孝だ。出会った当初こそ、時代錯誤でアナログ全開な京極(唐沢さん)に、ゆとり世代の草食系男子である亮太(窪田さん)が振り回されていたが、いまや、京極に感化された亮太のほうが思わぬ大暴走を見せるほど、2人の関係性は大きく変化した。「本当、そう思う。ドラマからふり返ると、亮太が一番変わったよね」と笑うのは唐沢さん。「実際、目の前でどんどん変化していく亮太の姿を見るのは、面白かった。逆に京極は、もうこれ以上変われないっていうくらい、変わった男だからさ」と目を細める。片や「演じた自分がこんなこと言うのも変ですけど、亮太って地味だし、自分1人じゃ何もできないんですよね」と語るのは窪田さん。「ところが京極さんとタッグを組んだことで、スポットライトが当たり、だんだん『京極さんに負けたくない』という刺激を受けるようになったんです」と胸を張る。実は、亮太の成長こそが「ラストコップ」の裏テーマであり、地上波SP放送からのHuluオリジナルドラマ配信、連続ドラマへと「ラストコップ」ワールドが広がり続けるカギとなった。「正直言うとね、最初は亮太を演じる窪田くんのことが少し心配だったんですよ。一歩間違えると、破天荒な京極の引き立て役に終わってしまうし、役者としての“自分らしさ”が出しにくい役。もちろん、台本ありきですけど、自分だけ損している気分になって、ストレスがたまっちゃわないかって。だから、ってわけじゃないけど、こちらから無茶なアドリブを振ったこともあったよね(笑)。最初は戸惑わせたかもしれないけど、自分なりに工夫することで、亮太ってキャラクターの突破口を見つけてくれた」(唐沢さん)「確かに『亮太を預けてくれている』と感じましたし、いつも以上に自分で考えることを意識しました。すると、設定を飛び越えて、亮太というキャラクターが想像もつかない成長をした。その分、無茶もしましたけど、基本的に『ラストコップ』ってハチャメチャですし(笑)、唐沢さんが現場の中心に立ち、僕らやスタッフさんと信頼関係を築いてくださったから、自由でありつつ、着地点がしっかりある。今回の経験を通して、『役って無限大なんだ』って気づくことができたんです」(窪田さん)亮太の成長を促した“ムチャ”が、「ラストコップ」という作品そのものの可能性を切り開いたことは言うまでもない。公開を控える劇場版でも、おバカなジョークに、体を張ったアクションといった“らしさ”は健在。加えて、人工知能の暴走が日本壊滅の危機を招くというハリウッド顔負けのスケール感、死を覚悟した京極が最後の決断を下す涙々のクライマックスと、ありとあらゆるエンターテインメントの要素が、これでもかと詰め込まれている。「要は本人たちがどれだけ好奇心をもって、面白がれるかに尽きるからね。自分も含めて、俳優って自分が目立つことだけ考えてしまいがちな生き物だけど(笑)、今回は運よく、作品を最優先に考えてくれるキャストが揃ったと思うし、結果的にすごくオリジナリティに富んだ作品になった。もはや(原作になっている)ドイツのドラマとは、まったくの別物になっていて、それがいいのか、悪いのかわからないけど(笑)」(唐沢さん)「僕から言わせてもらえれば、もう『ラストコップ』って間違いなく唐沢さんそのものなんです。現場での居方や周りへの気配り、それに広い視野を持つ大切さ…。そういう“土俵の作り方”を学ばせていただいた気がします。役者っていくら芝居が上手でも、演じる場がないと何の役にも立たない。そんなことに改めて気づけたのも、唐沢さんのおかげです。亮太を通して、自分自身も成長できたし、可能性を広げてもらいました」(窪田さん)(text:Ryo Uchida/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:ラストコップTHE MOVIE 2017年5月3日より全国にて公開(C) 2017映画「ラストコップ」製作委員会 Based on the German TV series “DER LETZTE BULLE”, distributed by Red Arrow International
2017年05月07日堀井新太、山田裕貴、三津谷亮が演じるイマドキの若者が、ある日突然パパになり、ドタバタの子育てライフを繰り広げるテッペン!水ドラ!!「3人のパパ」。このほど、ミュージカル「テニスの王子様」やドラマ「クズの本懐」などで知られる桜田通が第6話にゲスト出演することになった。本作は、いまを生きる“ゆとり・さとり世代”と呼ばれる男たちが、過去の無責任な行動が原因で赤ちゃんを育てることになり、困難にぶつかりながらも目の前の命と向き合い、共に成長する姿を描くハートフルコメディ。そんな本作の第6話に参戦することになったのが、ネクストブレイク候補ともいえる若手俳優・桜田さん。ミュージカル「テニスの王子様」以降も数々のドラマや映画に出演。近年では、映画『orange-オレンジ-』、ドラマ「グッドモーニング・コール」「嫌われる勇気」などに出演し「クズの本懐」では主演。浜辺美波と北村匠海(DISH//)のW主演作『君の膵臓をたべたい』にも出演しており、いま目が離せない存在の1人だ。桜田さんが今回演じるのは、母親との再会に戸惑う“さとり世代”の青年・西川亮介。幼少期に別れたきりの母親を探して、堀井さん演じる拓人たち3人の前に現れる。シェアハウスで子育てをすることになった拓人、恭平(山田裕貴)、朔(三津谷亮)にとって、亮介の登場は母親の分からない赤ちゃん・晴大と境遇が重なり、晴大の将来を改めて考えるきっかけになっていくのだが…。桜田さんは、「僕が演じる西川亮介は、僕より年齢設定が下だったので、さらにゆとり世代の男の子のイメージを膨らませました。老舗料亭育ちの失礼や嫌味のない男の子と、年相応で等身大の素直な男の子を共存させることを意識しながら精一杯演じました」と、そのキャラクターと役作りを明かす。いま注目の若手俳優3人が揃う本作には、「堀井新太くんとは3度目の共演なのですが、やっぱり芝居大好きで、熱くて真面目な、大きい赤ちゃんでした(笑)」と語るも、「でも、カメラが回るとパパでした」とフォロー?「山田裕貴くんは、振り切った芝居が見ていてとても面白かったです。優しくて大人だなぁと思ったのですが、腹の底にとんでもないバケモノがいそうな雰囲気でした」と鋭く分析し、「三津谷亮くんは、とにかく柔らかい雰囲気の方で、たくさんお話をしてくれました。三津谷くんのおかげでリラックスして撮影ができました」と、それぞれ3人の特徴を見事にとらえながらコメント。また、「濱田マリさんは、僕が演じた亮介にとって重要な関係の役柄だったのですが、今回その役を濱田マリさんが演じて下さっていて本当によかったです。亮介の表情や感情は全て、濱田マリさん演じる美奈子さんがそこにいて下さったおかげだと思っています」と、ベテランともいえる実力派に感謝を寄せた。なお、今夜放送の第3話では、拓人が置き手紙を残してシェアハウスからいなくなるところから始まる。恭平(山田さん)と朔(三津谷さん)は拓人を探しつつも、晴大の面倒をみることに。2人は順番に晴大の面倒を見るも、なかなか思うようにはいかず…。そんな中、朔は幼少期に父親から暴力を受けており、晴大と上手く接することができないと恭平に告白する。すれ違いながら、崩壊していく3人の関係。そして、ある事件が起こってしまう…。白黒つけることが怖い無責任な若者3人の“ドタバタ子育てライフ”。「3パパ」たちには、これからも目が離せない。テッペン!水ドラ!!「3人のパパ」は毎週水曜日23時56分~TBSにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2017年05月03日“ミレニアル世代”とは2000年代に入ってから成人、あるいは社会人となった人たちのことを指します。現在20〜30代の人たちに当てはまると言えるでしょう。「ゆとり世代」「団塊の世代」など、社会を象徴するような人たちを世代で括ることがありますが、 それ以外の人たちから異端の存在として見られることもあります。そしてこのミレニアル世代も特徴的な思考・行動を見せることがあり、特に消費動向 について語られる際に持ち出されることが多い様子。ここでは、ミレニアル世代の特徴について見ていきたいと思います。●(1)所有から共有へ『車を買うのが当たり前みたいな考えを持っている人は少なくなっていると思います。維持するにもお金がかかるし、使うときだけレンタルする方が煩わしくなくていい。車に限らず、わざわざ買う必要があるものって少ないと思いますよ』(20代女性/事務)ミレニアル世代は、モノを所有することが当たり前ではなく、同じものを使う人同士で共有する という意識があります。仕事に打ち込み、結婚し子どもを生んで、一軒家を建てるのが当然と思われていた消費社会は少しずつ変化してきており、使う頻度が少ないものなどは、貸し借りやレンタルで十分という意識が高くなっているようです。これは、貧困化が進み、消費に対する意識が低くなっていることの表れとも言えるでしょう。デジタルネイティブ世代でもある彼らのまわりにはサービスを受ける機会があふれており、所有がステータスとなることは少なくなっている ようです。●(2)消費よりも貯蓄『モノを買うことに喜びを感じることは少ない気がします。それよりも、手元にあるお金が減ることの不安の方が大きいですね』(30代男性/会社員)終身雇用の崩壊や非正規雇用の拡大によって、“見栄を張るための消費”というものは好まれない傾向になっています。ある調査では、ミレニアル世代の新年の抱負上位が「貯蓄」「節約」だったという結果も。これからの経済をになっていくであろう世代が消費に消極的ということは、必ずしも歓迎すべきこととは言えません。「節約は美徳」とする考えすらあり、お金を使わないライフスタイルが自慢になる ということさえあるようです。ただし、一瞬の消費ではなく、自分のためになる“経験”にお金を使おうとする人は増えている傾向にあります。●(3)出世よりもワークライフバランスを重視『出世しても、責任や拘束時間が増えるだけでメリットを感じない。それよりもほどほどの地位で、自分の自由に使える時間が確保できる方がいい』(30代女性/飲食店)ブラック企業が取り沙汰されることも多くなってきましたが、ミレニアル世代は仕事に人生を捧げるような生き方を好まず、出世競争にも興味がありません。仕事に精を出す人たちも、その目的は出世することではなく、「自分が成長できるか」「やりがいを感じられるか」 という部分を重視する傾向にあるようです。会社に対する帰属意識も低くなっており、職場での人間関係も“ゆるいつながり”を求めます。消費が減れば必要な収入も少なくて済む わけですから、出世へのモチベーションも上がりにくいのは当然かもしれません。----------いかがでしたか?消費が美徳とされていた時代とはうってかわり、「つまらないのでは?」と感じる部分もあるかもしれません。また、人とのつながりを軽視するように映る面も。しかし、ミレニアル世代はSNSなどを駆使し、上の世代には考えられないようなつながりを持つこともあります。幸せの基準はさまざまですが、柔軟な考え方ができる という点では見習う部分もあるのではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ
2017年04月26日フェンディ(FENDI)がミレニアル世代によるミレニアル世代のためのデジタルプラットフォーム「エフ イズ フォー...(F IS FOR...)」()をローンチした。同プラットフォームでは、既存のものには飽き足りない若者たちのストーリー、イメージ、サウンド、ファッションが、新しいムーブメントを作るためのアート、文化、音楽、そしてその先へと出会う場になるべく、5つのカテゴリーに分けた実験的なコンテンツを作り、公開していく。カテゴリーは、F IS FOR...の背景にあるコンセプトを読むことができるページ「フリークス(FREAKS)」、ミレニアル世代のモデルをiPhone7で撮影したフォトやムービーが見られるファッションページ「フルゴーレ(FULGORE)」、若者たちへインスピレーションを与えてくれるフリークたちについて知ることができるページ「フェイセズ(FACES)」、有名クラブや五ツ星レストランなどではない世界中にある最高な場所を紹介するページ「フリーダム(FREEDOM)」、音楽、アート、文化といったジャンルにおける新進あるいは有名アーティストがイタリア文明宮のルーフトップでライブパフォーマンスを行う様子をムービーで見ることができる「フィアレス(FEARLESS)」の5つから構成されている。さらには2月10日、ニューヨークのフルトン・マーケット・ビルディングにてF IS FOR...初のイベントが開催された。ファッションと音楽を融合させたこのイベントには、中国シンガーのボアン(Bohan)、ハウイー・リー(Howie Lee)、ミュコ(Meuko)、新進シンガーのエイブラ(Abra)、韓国人シンガーのジェニー FTS(Jenny FTS)、ラッパーのキース・エイプ(Keith Ape)、ミソ・アンド・ディーン(Miso and Dean)、プロデューサーでDJのジェイミー・ジョーンズ(Jamie Jones)、ベルリンを拠点とする韓国人アーティストのペギー・グー(Peggy Gou)などといった様々なジャンルの表現者が参加し、実験的なパフォーマンスを繰り広げた。ゲストには、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、アレクサ・チャン(Alexa Chung)、ヘイリー・ボールドウィン(Hailey Baldwin)、ケンダル・ジェンナー(Kendal Jenner)ら多くのゲストが訪れて熱狂的な一夜を過ごした。今後もこのようにオンライン上に留まらず、ショーやパーティーとは異なるF IS FOR...の新しいイベントが仕掛けられる予定だ。
2017年02月14日ゆとり教育を受けたとされる世代は、現在29〜12歳の人たちと言われています。その世代の子どもを持つ親たちは、学校で教えなくなった勉強を家庭や塾で補ったりした人も多いようです。また、いくらゆとり教育といっても逃れられないのが大学受験。多くの壁にぶつかることになったのは、子どもたちのほうかもしれません。Q.ゆとり教育、結果的に良かったと思う?1.良かったと思う 4.3%2.どちらかと言えば良かったと思う 6.6%3.どちらかと言えば良くなかったと思う 33.6%4.良くなかったと思う 41.2%5.わからない・どちらとも言えない 14.3%「良くなかった」と「どちらかと言えば良くなかったと思う」を合計すると74.8%にもなり、多くの人がゆとり教育に否定的な意見のようです。みなさんがどのような理由で、ゆとり教育に反対しているのか聞いてみましょう。■ゆとり教育のしわ寄せは子どもたちへ大人たちが決めた「ゆとり教育」ですが、その教育を受けるのは子どもたち。そして、苦労するのももちろん子どもたちということになります。教育の格差が生まれたり、その格差によって将来、就職ができないなどにつながることもあるかもしれません。「ゆとり世代の人と一緒に働くとイライラする。そんな人いませんか?」(神奈川県 40代女性)「そこそこのレベル以上の高校や大学に進学したい場合、通用しませんから、どこかでゆとりにされた部分を自分で補っていかなくてはなりません。特に大学受験での大きな苦労はまぬがれません。国の政策には疑問ばかりです」(神奈川県 40代女性)「疑問だらけのゆとり教育。いちばん苦労するのはそのゆとり教育を受けた子どもたち」(北海道 40代女性)「塾や習い事など学校以外の活動に力をそそげる家庭と、生活だけで精一杯な家庭により子どもの格差が広がったと思う。ゆとり教育の場合、貧困層の家庭では十分な学習ができない。家庭環境による子どもの格差を生んだ元凶だ思う」(神奈川県 40代女性)■ゆとりも詰め込みもどちらにもデメリットはあるゆとり教育が良くなかったとして、ではそれ以前の詰め込み教育が良かったのかというとそれもまた疑問。両方経験した今、何が子どもたちにとっていいことなのかを改めて考えるときなのかもしれません。「いいこともあればそうでないことも。考え方で変わると思うのでどちらでもありません」(三重県 30代女性)「ゆとりはいいと思うけど、なぜゆとりにするのかをもっと周知するべきじゃないのかと思った。ただの突き放しとしか感じられない」(島根県 30代女性)「『詰め込み』と『ゆとり』、どちらも良い点と悪い点があるとわかったのだから、それを生かせるような選択をしたい。偏らずに選択していくことで、個性を生かして他を認めることを学んでいってほしい」(神奈川県 50代女性)■どんな時代も生き抜けるたくましさを身につけるもちろん学校教育だけが子どもの成長に影響を与えるものではありません。時代の流れが早い現代だからこそ、どんな時代でも、柔軟にたくましく対応できる大人になってほしいというのが、今どきの親の共通した思いなのかもしれません。「長男はゆとり始まり世代。次女はゆとり終わり世代。授業内容は激変したように感じますが、学力低下やコミュニケーション能力低下は学校教育だけの責任ではないと感じています。時代の変化に対応できるたくましい子どもに育ってほしいです」(鹿児島県 40代女性)Q.ゆとり教育、結果的に良かったと思う?アンケート回答数:5148件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年12月09日普段は特に恋人の有無を気にしていなくても、12月ばかりは世間の浮かれた空気にやや心が卑屈になってしまう。そんな方もいるのではないでしょうか?イルミネーション・クリスマスデートの話題・プレゼントやプランニングの相談・・・そしてそれが終わったら年末年始の予定について決めなければなりません。特に彼氏の実家に行く予定がない。そして、自分の実家に帰れば結婚や孫の話をされるのでは?と気が重くなる・・・。なんて窮屈すぎるの!!!!そんな12月を、お一人様が気兼ねなく楽しむための方法を教えます。 クリスマスのスルーテク①「もし恋人がいた場合」の出費を計算する「デートのお金は男性が出すもの」と思っているのはアラサー以上。ゆとり世代の男性は割り勘率も高めなのだとか!・クリスマスディナーやホテルの宿泊費の半額・彼へのプレゼント・ディナーで着るお洋服i一式ざっと概算しただけでなかなか出費がかさみますよね?これらの出費が必要なくなったことを喜びに変えましょう。②「堂々と」生活をする「寂しそう」に見えるからいけないのです。そして、寂しいと思っているから気になるのです。「クリスマス?ああそんな行事あったわね」くらい堂々としていると、周りの目など一つも気になることなく、ただの月末に思えてきます。③なるべくクリスマス感のある場所へ外出をしないイルミネーションがある場所、カップルが出没する場所、そんなところへ近づくからいけないのです。スポーツジムや図書館なんていかがでしょうか?温かいし、自分磨きにもつながりますよ。④「年末」に注力した行動をとる「クリスマス」と世の中は浮かれていますが、冷静に年末まで残り一週間のカウントダウンが始まる日です。仕事・家の大掃除・大型連休に入る前にすべき病院や手続き関連・・・やらなければならないことを一つ一つクリアしているうちに12月はあっさりと過ぎます。年末年始のスルーテク①あらかじめ、親に「恋人・結婚・孫の話はしないでくれ」と伝える年頃の娘のそのあたりの事情が気になってしまうのは仕方のない親心です。しかし、言われたくないのは娘心というもの。故に、帰省前に先手必勝!!「聞くな」と言っておけば良いのです。②年末に悪い運を捨て、新たなスタートを切るのだと決める良くも悪くも年末というのは節目の時期。もし今を「幸せ」と思えていないなら、12月31日でその思いを捨て、1月1日に新しいスタートを切るきっかけと思いましょう。今月いっぱいは、思う存分落ち込んだり、やり残したことをしたりして!お一人様で何が悪いの?1人でしかできないこと、1人だからこそできることってたくさんあるんです!街の雰囲気や浮かれたカップルたちに流されることなく、あなたの一か月を満喫しましょう。
2016年12月04日「さとり世代」などと称される、10〜20代の若者たち。彼らは上の世代とは異なり、「熱い言葉」を好まない世代だと言われています。ファッションブランドはそんな彼らにアプローチしようとするとき、どんなメッセージを発信するべきなのでしょうか?「冷めてる」世代の青い炎弊社、エシカルファッションブランドのINHEELSは9月、下北沢に第一号店舗をオープンしました。オンラインショップだけではなく実店舗をかまえたいと思った主な理由が、お客様と会ってお話がしたいから。開店から2ヶ月、INHEELSのファンの方やエシカルファッションに興味のある沢山の方々、特に10-20代の方々と話して気付いたことがあります。 「夢」や「情熱」、「世界平和」、「ぬくもり」など、熱量や優しさを全面に押し出した言葉と語られる事が多いエシカルファッション。ファッションにエシカル(倫理)を求めるこの分野は、根っこのところでは現状の服作りや消費行動を変えるという情熱や強い意志があるのだからあたりまえなのだけれど、こういった熱い言葉遣いがあまり若い世代には響かなくなってきているような感覚があります。「若い世代」とかなり乱暴にくくっているけれど、いわゆる「冷めてる」といわれる1990年に生まれた若者を中心とした「さとり世代」は、言葉選びでも熱に弱いのかもしれません。 ただ、熱血ではないからといって関心や意志がないわけではもちろんありません。「青く静かに燃える炎は赤い炎よりも温度が高い。それと同じように冷めてるように見える若者も、実は熱く燃えるものを心に持っている事があるんすよ」、と20代前半の友人が教えてくれました。 だったら彼らに向けた新しいメッセージの発信の仕方やコミュニケーションはどうなるのでしょう?キーワードは「共感」より「納得」(Photo by Unsplash)「熱に弱い」世代に届けるため、これからは感情に訴えて「共感」を得るのに加え、しっかりと説明をして「納得」を得るというアプローチが必要なのかもしれません。共感より納得、精神論より理論、夢より現実。熱血系のアプローチではなく、あくまで淡々と説明をする。実はそんなアプローチのエシカルファッションが最近アメリカで人気を博しています。(引用: EVERLANE )そこで使われるのは、「ラディカルトランスパレンシー」という言葉。極端なまでに情報公開をするという意味で、ファッションの文脈では主にコスト構造を公表していくことを指します。ファッションの世界では「憧れ」をつくるために通常コスト構造はほとんど公開されませんが、ラディカルトランスパレンシーを実践するブランドではひとつひとつのアイテムに対して材料代がいくら、工賃、縫製賃がいくら、関税や輸送費がいくら、だからこの定価になりますと説明されます。購入する側は原料・生地・染めや縫製等それぞれの行程がどこで行われていて、いくらかかっているのかを知る事ができます。そこにあるのは感動的なストーリーではなく、知識を得た事からくる納得感。「ふーん、こんなかんじなんだ。だったらいいんじゃない?」という感覚。心をつかまれるような感動はないかもしれないけれど、腑におちて、逆にコストがわからないとちょっと不安になるような感覚でしょうか。(引用: EVERLANE)ラディカルトランスパレンシーを実践するのはアメリカのEVERLANEというブランド。日本でもこういったファクトや数字ベースの情報公開で「腑に落ちる」「納得感」のあるエシカルファッションが出てくれば、感動ストーリーが少し苦手な「冷めてる」世代の静かな炎を燃やせるのかもしれません。INHEELS(インヒールズ)とは?ロンドンと東京に拠点を置くエシカルファッションブランド。“who said ETHICAL is not SEXY?” をテーマに、セクシーでありながら媚びることのない、スタイリッシュなデザインを追求しています。服を着た方の毎日が彩り豊かになることを、イメージしながら。それぞれの人生に思いを馳せながら。INHEELSが考えるエシカルファッションは、フェアトレード、サステイナブル素材、アップサイクル素材、マルチユースデザイン等を積極的に活用し、ファッションによる環境や社会へのダメージをなるべく抑えること。また、服が作られた過程もその魅力のひとつとして紹介すること。ウェブサイトはこちら。 INHEELSの初店舗が下北沢にオープン! 詳しくはこちら。(引用元: INHEELS)—————Text by Yuka Okada ーBe inspired!
2016年11月29日アラサー女子が年下男性とお付き合いする時、ギリギリ「ゆとり世代」の男性という事が多いようです。28歳くらいまでの男性が丁度「ゆとり世代」。恋愛価値観も30代を過ぎている女性と、20代後半の男性では違うことが多く、すれ違いや喧嘩の原因にもなってしまうみたいです。年下男子と上手に付き合うためにもゆとり男子の恋愛観を覗いてみましょう。草食系男子発症はゆとりからゆとり世代の男性は基本的に草食系です。草食系男子と言う言葉も、ちょうどゆとり世代初期が大人になった頃に出始めた言葉です。自分がガツガツ動いて格好悪くなるくらいなら待っていようと思うのが、この世代の男性の特徴でもあります。女性に興味がない訳ではなく、「果報は寝て待て」スタイルなのです。棚からぼたもちが本気で落ちてくると信じています。そのため、好きな女性がいても「向こうから声をかけてくれるだろう」と考え行動を起さないのがゆとり世代の男性の特徴です。出会いは合コンやナンパよりもSNSゆとり世代の前、バブル世代との中間辺りに当るアラサー世代には、ナンパや合コンというのが出会いの主流でした。友達の紹介で知り合うというのもスタンダードの出会い方でしたよね。でも、ゆとり世代の男性が女性と知り合う時に使うのは、もやはネットオンリーというのが普通みたいです。FacebookやTwitterなどのSNSを使った出会いはもちろん、出会い系アプリやサイトなども充実しているからかもしれません。年下男性と付き合うとき、SNSに疎かったり、TwitterやFacebookが常にオンラインな状態じゃないとそれだけでアウトーなんて思われる事もあるみたい。ゆとりは割り勘は当たり前アラサーからアラフォーに近い30代女性は、デートで割り勘なんてされたら怒って帰ってしまう人もいるくらい「割り勘に厳しい意見」を持つ人ばかりですが、でも、ゆとり世代はデート代の割り勘は当たり前。不景気世代なので仕方がないのかもしれませんが、男性がおごるという考え方がそもそも無いのです。しかも年上女性と付き合うとなると「おごってくれないの?」スタンスで来ることも。割り勘デートがキツイ女性は、ゆとり男子とのお付き合いは難しいかもしれません。。面倒くさくなるくらいならネットゲームで良い男性は、エッチがしたいという性欲に突き動かされ女性を求めることが多いものですが、でも、ゆとり男子はセックスが嫌いな人もいます。というか、面倒くさい人間関係を築く位ならエッチなネットゲームでオナニーしたほうがマシと考えます。ゆとり男子と付き合いたいのなら、アラサー女性の「普通」や「常識」といった概念が全く通用しないので、泳がせておくしかないとも言えます。自由に自分の生活を楽しめる恋愛の出来る女性なら良いのですが、自分勝手に放置される事も良くあることなので寂しい思いをする事もあるみたいです。ゆとり世代の男性全員にこの特徴が当てはまるわけではありませんが、しかし、基本的にはこれらの特徴を持ち合わせている人が多く、理解せずに付き合うと大変な事になってしまいます。特に若くなればなる程、その傾向は強くなるようです。年下君と付き合うときは、世代の特徴を掴んで、じっくり吟味してから付き合った方が身のためかもしれませんね。
2016年10月06日結婚適齢期に突入した人も多い、ゆとり世代。一人暮らしのときは賃貸だった人も、結婚して家族を持つようになるとマイホームへの憧れが強くなるものです。「若者の車離れ」などと言われて久しいですが、ゆとり世代は全く消費に興味がないわけではありません。むしろ、来るべきときマイホーム購入に備えてコツコツと貯金をしているという人も。ゆとり世代は、将来のマイホームに対してどんな理想を描いているのでしょうか。■理想のマイホームは「都心・駅近・コンパクト」三井不動産リアルティ株式会社は、2013年に「ゆとり世代と親世代の住まいと距離に関する意識調査」を実施しました。調査対象は、1都3県(神奈川・千葉・埼玉県)に実家があり、現在も圏内に在住のゆとり世代。そして、その世代を子に持ち、住宅購入経験のある50~59歳。ゆとり世代のマイホーム購入については、「購入したい」(30.6%)と「やや購入したい」(32.6%)を合わせると、6割以上が「将来マイホームを購入したい」と考えていることが分かりました。また「理想のマイホーム像」を聞いたところ、ゆとり世代は郊外派(41.9%)に比べ都心派が58.1%とやや多い結果に。「駅から距離はあるが広々とした住まい」(44.8%)よりも「駅近でコンパクトな住まい」を希望する人は55.2%でした。自分の時間を楽しめる書斎・家事室が欲しいと答えた人は、全体の3割にのぼりました。これは親世代よりも2割ほど多い回答です。「結婚しても一人の時間を大切にしたい」というゆとり世代のホンネが読み取れますね。■マイホーム購入は「30代半ば」、親からの援助は期待しない購入のタイミングは、「結婚後2~3年して落ち着いたとき」が37.2%とトップに。続いて、「住宅ローンの頭金に十分な貯蓄ができたとき」(20.4%)、「良い物件が見つかったとき」(18.9%)というものが挙げられています。結婚希望年齢は平均28.3歳、第一子誕生の希望年齢が平均30.1歳。そして、マイホーム購入の希望年齢は平均34.1歳となっているので、第一子が小学校に入学するぐらいまでにはマイホームを購入したいと考える人が多いようですね。一方で親世代がゆとり世代に望む年齢は、結婚が26.9歳、第一子誕生が28.6歳、マイホーム購入が35.3歳。自分たちの経験からか、結婚と第一子誕生の年齢が少し若くなっています。しかし、マイホーム購入うの年齢については、ゆとり世代と大きな開きはありませんでした。「購入する際に親からの資金援助を期待するか」という問いに対しては、72.4%のゆとり世代がNOという回答に。回答者が長男・長女だった場合は77.8%が「期待しない」と回答しています。不況やリストラなんて言葉を幼いころから聞いていた影響でしょうか、「親に経済的負担はかけたくない」と考える人が多いようです。■「親の近くに住みたい」3割、「子どもの近くに住みたい」6割同調査では、結婚後のマイホームと実家間の理想の距離についても聞いています。親と近いところに住むのを望むゆとり世代は、約3割。「緊急の時に助け合いたい」「働いている間、用事があるときに、親に子供の面倒を見てほしいから」「親の老後が心配だから」という理由がトップ3とのこと。ところが男女別に着目してみると、男性は24.7%、女性は41.2%という結果になります。男性よりも女性のほうが、親と近いところに住むのを望んでいるようです。妊娠・出産という一大イベント、そしてその後の子育てを考えると、身近な経験者である親が近所にいたほうが何かと安心なのでしょう。一方で、ゆとり世代の親世代(50~59歳の男女)に同じ質問をしたところ、結果は、子ども世代の2倍となる約6割が子どもとの近居を望んでおり、男女別では、男性が54.2%、女性が62.0%と子ども世代と同様の傾向でした。この数字からは、なかなか子離れができていない両親と、そんな両親と少し距離を置いて自立したいと感じるゆとり世代の姿が目に浮かびますね。今回の意識調査では、ゆとり世代は20代後半で結婚、30代で出産を経験し、30代半ばまでにマイホームを購入したいという希望を持っていることがわかりました。さすが不景気の時代に生まれ育ったゆとり世代、大きすぎる夢は描かず堅実派ですね。マイホームは、一生に一度の大きなお買いものです。購入のタイミングがきたら、家族の意見を大切にしながらじっくりと選びましょう。
2016年09月20日ファッションのブームは、20年毎に繰り返されると言われています。先日、渋谷のハチ公前で大学時代の友人と待ち合わせをしていたとき、エロ過ぎる「ミニスカボディコンファッション」に身を包んだ女子を目撃。ファッションに疎い筆者は「いやいや、バブリー過ぎるでしょ」とツッコミを入れてしまいましたが、おしゃれ感度の高い若者の間では、ボディコン、太眉、赤リップなど、バブル期の流行が“カッコよく”映るようです。■バブルファッション=ダサさの代名詞は、もう古い?バブル期のファッションといえば、この20年間、「ダサさの代名詞」として封印されてきました。ゆとり世代の中にも、母親の昔の写真をみて、「お母さん、やばいよ!」「こんな服着て、恥ずかしくないの?」とバカにした経験のある女子も多いのではないでしょうか。しかし今、その価値観が変わりつつあります。メディア関係者のためのトレンド情報ポータル「トレンド総研」を運営している株式会社トレンダーズが実施した調査によると、「バブル期トレンドのリバイバルを感じる」という人は、若い世代の女性では61%。セカンドバッグは、クラッチバッグへ。タイトスカートは、ペンシルスカートへ。微妙に呼び名が変わり、現代風にアレンジされ、バブルブームが本格化しています。バブルの申し子、石田純一さんがカーディガンやセーターを肩から掛け、袖口を胸元でゆるく結ぶスタイルも、「プロデューサー巻き」という名前がつくことで、なんだか今っぽく、おしゃれに見えてしまうから不思議ですね。■リバイバルの要因は「圧倒的な存在感」バブル期トレンドのリバイバルが注目を集める理由について、商品ジャーナリストの北村氏は、次のように分析しています。バブル期の若者たちによる影響バブルの時代から20年が経ち、当時の若者がさまざまな企業で決定権者になっている。これにより、当時楽しんだバブル期の商品を復活させようという気運が高まっている。バブル期の商品の力強さ消費意欲が高まっているときの商品は、全体的に力強いものが多い。ちょっとした遊び心があったり、贅沢感があったり、時を隔てても商品力が優れているからこそ、現代でも再ブームが起こる。家庭回帰の流れここ数年の消費者心理として、高級な白物家電が支持を集めるなど、気持ちにゆとりを持つ流れと家庭での過ごし方にこだわる流れにスポットが当てられてきた。同時に、余裕のある消費者という裾野が広がり、大きくトレンドと取り上げられるようになった。同調査によると、「ファッションは繰り返すものなので、今後より注目を集めると思う。現に、太眉ブームがきているし、ボディコンまではいかなくても、似たようなピチピチの洋服は流行ると思う」、「景気が上向いてきているので、バブル期の派手なファッションは、今後より好まれる傾向にあると思う」といった若者の意見が集まっています。■2016年秋冬は「アムラー」が来る!?バブルからは少し新しくなりますが、私たちが生まれたくらいの90年代後半~2000年頃に流行った「アムラー」も、どうやら流行の兆しをみせています。光沢感のある素材やアニマル柄、袖だけファーのついたアウターなどが注目されているという2016年秋冬。これらはまさに「アムラー」ともとれるファッションですよね。さらに海外では、ニーハイブーツが人気を集めているということで、もしかしたら日本でも流行するかもしれません。アニマル柄にタイトめなミニスカート、ニーハイにタトゥーチョーカーをつければ現代版アムラーファッションの完成です!確かに、幼いころに流行っていたブーツカットデニムも再流行していますし、Tシャツの上にキャミを着るなんて重ね着コーデも「SPEEDみたいだね、懐かしい」なんて言われたりします。バブルファッションだけでなく、90年代~2000年代のファッションも合わせて注目していきたいところですね。時代の流れとともに少し形を変えてリバイバルが到来している、バブルファッション。この流れにのって、長い間続いた不景気の波も、ようやく一段落と言えるところまで来ているのかもしれません。
2016年09月13日近年、「なんちゃって制服」でディズニーランドを訪れる女子大学生が急増しています。ある大学サークルのホームページには、「制服ディズニー」がひとつの年中行事として書かれているほど。アイドルグループ・AKB48のメンバーや、海外でも大人気のきゃりーぱみゅぱみゅも「制服ディズニ―」を満喫している様子がブログに掲載され、話題となっていましたよね。しかし、すでに高校を卒業しているはずの彼女たちが、なぜ今このタイミングで「制服ディズニー」にハマっているのでしょうか?都内に住む女子大生の意見を集めてみました。■おそろいの制服=安心感「みんなでおそろいの格好をしてディズニーに行くと、一体感が高まる。仲良し感が出ていい」(21歳/女性)「せっかくディズニーに行くのに、バラバラの服装だと寂しい。事前にLINEのグループで話し合って、どんな制服で行くのか決めています」(21歳/女性)「おそろいの服装だとなんか安心するし、思い出にもなるから」(20歳/女性)まず目立ったのは、ゆとり世代の王道の意見「みんなと一緒がいい」ですね。ゆとり世代は、周囲との和を大事にする傾向があります。ディズニーに行くにしても、みんなでバラバラではなく同じ服装をすることで、友人との仲を深めているのでしょう。最近トレンドになった「双子コーデ」にも通じるところがあるのではないでしょうか。■SNSのネタになる「制服ディズニ―は良くも悪くもネタになるんですよ。写真をSNSに挙げると、「かわいいね」「似合ってる」と言ってくれる人もいるし、中には「年齢考えろ」というコメントも……(笑)」(22歳/女性)「おそろいの制服を着ていると、集合写真がにぎやかな感じがするんです。そのせいか、Facebookの『いいね』が増えるので嬉しいです」(21歳/女性)「インスタで写真がたくさん並んで表示されても、制服ディズニーの写真は目立つから『いいね!』が多いような気がします」(21歳/女性)「制服ディズニー」をする大学生は、本気で高校生のフリをしたいわけではないということが判明しました!FacebookやInstagramなどのSNSに写真を投稿して、盛り上げるためのネタとして考えているようです。ある人は大量「いいね」狙いで、ある人はウケ狙いで……ふだんのキャラによって投稿の内容は違うようですが、単にディズニーで楽しむだけでなく、第三者とシェアすることがその先にあるようです。■楽にかわいく写れる「制服を着ていると、なぜか写真写りがいい気がするので……着られるうちは着ておこうかなと(笑)」(20歳/女性)「私服みたいに組み合わせを考えなくていいから楽。その上ウケもいいから、真冬と真夏以外は制服で行ってます」(21歳/女性)私服のセンスに自信がない女子でも、制服ならある程度の組み合わせが決まっているので楽だという意見もありました。最近ではかわいい制服もいろいろなショップで安く売られているので、出身校の制服がダサくても問題ないようです。制服のおかげなのかは分かりませんが、いつもしない格好をすることでかわいく見せられるのかもしれませんね。■制服への名残惜しさ「非日常な空間に、非日常な恰好をしていくことで気持ちを高めています。ディズニーランド内なら、他にも多くの人がやっているので『許されるだろう』という気持ちがあります」(23歳/女性)「もう普段の生活で制服は着れないので、ディズニーランドで制服を楽しんでいます。制服だと高校生に戻ったように感じて疲れも感じません(笑)」(21歳/女性)「今なら、校則で禁止されていた茶髪やスカート丈で制服を着られる。本当にしたかった姿で歩けるのは、ディズニーの中ぐらいなので」(21歳/女性)まさに「無くなってからありがたみを知る」ということなのでしょうか。高校生のときは制服を着ることが当たり前だったのに、急に着られなくなってしまう「名残惜しさ」が制服ディズニーの人気につながっているのかもしれませんね。■「みんな一緒」だから恥ずかしくない!筆者もよくディズニーランドに行きますが、ここ最近は明らかに高校生ではない制服集団を多く目にするようになり、「恥ずかしくないのか!?」と疑問に思っていました。ですが、彼らにとって高校生に見えるかどうかは重要なことではありませんでした。制服ディズニーでは、自分たちがいかに楽しみ、SNSのネタになるかということが大切だったようです。
2016年09月11日私たちがリアルやSNSでよく使う「それな」や「あーね」といった言葉。若者言葉として定着し大学生の間では頻繁に耳にする言葉ですが、他の世代にはまったく馴染みがない様子。私たちにとっては使い勝手の良い言葉に思えますが、そこには意外と深い真意が隠されているようなんです。■「それな」の意味と使用例って?以前流行語ランキングでも第5位にランクインしていた「それな」。これは意外と知られていない事実ですが、元は「たしかに」「そうだね」などと同じ意味を持つ関西地方の方言なんです。相手の意見に同意したりする際など、相槌として多用している人も多いかもしれません。「それな 」の会話例・Aさん「時間はあまるほどあるけど、お金ないしな~」、Bさん「それな」・Aさん「バイトだる~い」、Bさん「それな」・Aさん「あの教授、話長すぎ」、Bさん「それな」会話例を見て分かるように、他愛もない会話や少し返答に困った時、思わず「それな」と口に出てしまう人が多いようです。要は、「それな」自体はあまり深い意味をもっていないということ。ですが、コミュニケーションを円滑に進めるため、相手の話のテンポを落とさないために使うような印象も受け、気遣いに満ちた言葉ともいえるかもしれません。■人によって異なる「それな」の意味実際どんな風に使用するのか、大学生の声も聞いてみました。「共感したときに使ってます。『それわかるわ~』っていうこっちのテンションが伝わる気がする」(22歳/学生)「相手の意見に納得したときに使うかな。『俺もそう思う』っていうニュアンスで」(21歳/学生)「相手の話に興味がなくて会話を終わらせたいときに使う」(20歳/学生)「実際何も考えていない。相手との会話に疲れた時に、口癖のように発しています」(22歳/学生)上記で説明したように共感や同調のニュアンスを伝えるセリフとして使われている一方、「相手の話に興味がないときに使う」「会話に疲れたときの繋ぎ」いった意見も。一生懸命話していたとしても、聞いている人は何も考えていないとは……。少し寂しいような気もしますが、これも「それな」に隠されたもう一つの意味といえそうです。■「それな」に隠された「ゆとり要素」これら大学生の意見から、「相手の話にあまり興味をもたない」「その場しのぎで会話を成立させる」といった、ゆとり世代ならではの特徴も浮かび上がってきました。また、自分の興味のない話題を「それな」で完結してしまおうとする印象も受けます。「めんどくさいことには巻き込まれたくない」「もう話を終わらせたいっていうこっちの気持ちを察して」といった、ゆとり世代ならではの守りの姿勢が、こういった流行語に表れているのかもしれません。何気ない会話の中にもこんな「ゆとり要素」があるとは驚きですね。とはいえ、会話を完結させてしまっては人とのコミュニケーションは弾みませんし、自分が知らなった情報を知れる機会も失ってしまいます。いくら自分に関係がない話題とはいえ、新鮮な情報に出会うチャンスと考え、自分のトーク力を鍛えたり、相手に気持ちよく話をさせるための「質問力」を磨いていくのも大切かもしれません。また、大学生ならではの使いやすい言葉であることは間違いありませんが、上の世代からすると「バカにされてるような気がする」「乱暴な感じがする」と、あまりいい印象を持たれないよう。友達同士で楽しく使う分には問題ないですが、TPOをわきまえて発言した方が良さそうです。
2016年08月25日就職活動を控えたゆとり世代の大学3年生は、何を基準に企業選びを行っているのでしょうか。とあるアンケート調査では、大学3年生の女子100人に聞いた「仕事選びの優先順位」が紹介されていました。調査結果は以下の通りです。■「仕事選びの優先順位」を教えてくださいQ.あなたが就職の際に、優先したいものは何ですか?1位:やりがい2位:年収3位:プライベートの充実4位:安定5位:会社の知名度■第1位は「やりがい」ベンチャー企業への関心調査の結果、最近の大学3年生は、会社の知名度よりも「やりがいのある仕事ができるかどうか」を重要視していることが分かりました。「ベンチャー企業も視野に入れている」と答えた人も、100人中42人!意外と多い結果に。▽「自分のやっていることが誰の役にたっているのかを感じられる仕事がしたい」(23歳/男性)生まれると同時にバブル崩壊、名だたる有名企業が次々と倒産していく様子をみてきたゆとり世代には、会社の知名度はさほど響かないのかもしれません。■第2位は「収入」際立つ安定志向やりがいは大事とはいえ、第2位には「年収」がランクイン。▽「リーマンショックの時、姉が就職活動でかなり苦労していました。それを目の当たりにしたので、夢を追うよりもなるべくリスクを回避した選択をしたいと思っています」(20歳/女性)将来なりたい職種ランキングの首位は「公務員」であることからも、「ゆとり世代」と呼ばれている若者たちの堅実さが見て取れます。■第3位は「プライベートの充実」もう1点興味深かったのが、3位にランクインしている「プライベートの充実」。仕事中心の生活だけではなく、家族や恋人など大切な人と向き合う時間もきちんと取りたい、というゆとり世代の価値観が感じられます。▽「キャリアと結婚を天秤にかけたとき、私は後者を1番に選ぶと思う。会社にすべてを捧げる……そんな女性もかっこいいとは思います。しかし前者を選んでも、自分の成長や幸せにつながっているようなロールモデルがまわりを見渡してもいないから」(21歳/女性)▽「大学の先輩は有名企業に就職しても、結婚や出産をきっかけに会社を退職する人が多い。そういう先輩の姿を見ていると、何年後かには辞めるかもしれない会社にすべての時間を捧げるよりも、定時で退社して習い事やスキルアップに時間を使えるような働き方を選びたい」(21歳/女性)昔のように「女性は結婚をしたら家庭に入って専業主婦になるのが当然」という価値観が崩れつつある一方で、結婚や出産後も、女性が正社員で働き続けるには十分な制度が整っていないのが現実。そんな社会ですので、「自分にとって本当に大切なものは何か?」「何を優先すべきなのか?」を模索しながら、自分の将来を決めていきたいものですね。
2016年08月22日入社1、2年で転職を考えたものの、親や上司から「石の上にも三年だよ」と諭されて迷うゆとり世代も多いはず。しかし、この「3年」という期間にこだわりすぎると、よくない結果を招くこともあるようです。今回は、これまで12回の転職を経験した、経済評論家の山崎元氏の著書『会社は2年で辞めていい』を参考に、20代の過ごし方を考えたいと思います。■「石の上にも三年」は真っ赤なウソだった?!「石の上にも三年」とは、冷たい石でも3年座り続けていれば温まってくる。つまり、我慢強く辛抱すれば、必ず成功するという意味。転職市場では、企業の求人広告に「○○経験3年以上」という表記が見られることが多く、「3年」という期間がひとつの目安となっているようです。とはいえ、「3年頑張ったところで評価されるの?」「そこまで我慢して働く意味ってあるの?」など、“石の上にも三年説”に疑問を抱くゆとり世代も多いでしょう。そんななか、山崎氏は著書の中で、「就職に失敗があるのは当たり前」とし、「あわない会社だとわかったら、貴重な時間を無駄にせず、次の機会を試した方がいい」とアドバイスしています。「若い時期は、何を自分の仕事にするか模索できるときだし、転職にかかる諸々のコストも小さいので、時間を無駄にしないように、チャンスがあれば、躊躇せずに転職したほうがいい」かくいう筆者も、新卒で入社した会社を1年半で辞めたのですが、その際、直属の上司に「まだ転職は早すぎる。少なくとも3年は同じ会社で頑張って働かないと、どこにいっても評価されないよ」と耳にタコができるほど言われました。あれから3年半。仕事とプライベートとの調和がとれるようになった分、学生の頃から興味のあったウェブライターの仕事も副業で始めることができました。個人的には、どうしてもモチベーションがあがらないまま、1社目の会社に居続けるより、あのとき思い切って「転職」という道を選んでよかったと思っています。そもそも、学生として就職活動をしているときって、「働く実感」がもてないため、いきなり適職をみつけるのは難しいですよね。だから、「入社して失敗だったかも……」と思ったら、先輩のアドバイスを鵜呑みにするのではなく、“自分を信じて行動する勇気”を持ったほうが明るい将来が開けるかもしれません。■28歳まではどんどん転職しようさらに、山崎氏によれば「28歳までは、自分の『職決め』のための試行錯誤が可能な時期」として、若手のうちに転職をすべき理由を次のように説明しています。①会社への理解が深まる「同じ5年間を過ごすなら、例えば転職して2社経験すると、1つの会社だけを経験するよりも、圧倒的に会社に対する理解は深まる」②金銭的な損失も少ない「5年、10年勤めてから辞めるよりも、1、2年で辞めるほうが、企業年金や退職金を捨てる額がずっと小さくて済む。次の会社での在職期間(つまり年金の加入期間)を長く取ることができる可能性が拡大するから、金銭的な損は早い転職の方が小さい」③時間も無駄にならない「28歳までの試行錯誤が可能な時期は、同時に吸収力が豊かな時期でもあり、1年も早く『自分の仕事』あるいはその『場』を見つけることができると、時間の使い方としても有利になる時期でもある」たしかに、不満があるからといってすぐに投げ出すのではなく「我慢してみよう」とする姿勢は大切です。しかし「とりあえず3年」という漠然とした考えでその期間を過ごしたとしても、明るい社会人ライフは見えてこないかも。加えて、日本の最大の特徴であった「終身雇用」という安定は、今の時代、死語になりつつあります。そんななか、「我慢すれば報われる」と信じて、自分の人生を会社に預けるのはあまりに頼りない存在と言えるでしょう。■3年続けて得することって?とはいえ、同じ会社を3年続けて入れば、当然自分のためになることもあるはず。では、会社を3年続けるメリットは一体どんなものなのでしょう。①やりがいのある仕事を任せられる新人時代は、業務や業界に慣れるため、雑務が多く「自分のやりたかったことと違う……」と言って転職を考える人もいるでしょう。しかし、就職をして3年も過ぎると、やりがいのある仕事を任せられるようになってくることがあります。その分自分の責任も増えてきますが、周りに必要とされているということを実感できるので、新人時代よりも仕事が楽しいと感じてくるかもしれません。②転職に有利な場合も同じ会社で3年も務めていつると、その業界の仕組みやトレンド、勝ちパターンなどが見えてくると思います。これは、もし同じ業界内での転職を考えたときにはとても有利になるもの。転職市場での求人票に「○○経験3年以上」と記載されていることが多いのは、同じ企業で3年務めたという「基本的な忍耐力があるかどうか」という判断材料にもされていますが、1番は「転職先で即戦力として使えるかどうか」ということを経験3年という肩書で判断されているのです。③経済的に安心入社して数年は、給料も安く経済的に厳しいこともあるかと思います。しかし、3年もたてばある程度稼ぐようになれますし、それなりに貯金も貯まってくるころなのではないでしょうか。転職を使用と考えたときは、辞めてその次の日からタイミングよく働き始められる、という保障はありません。それなりに貯蓄があったほうが、制限なく転職活動ができるのでしょうか。たった一回きりの人生。5年先、10年先にどうなっていたいかをイメージした上で、これからの過ごし方を考えていきたいですね。※参考:山崎元『会社は2年で辞めていい』(幻冬舎新書)転職についてもっと詳しく!!
2016年08月19日生まれ育った時代の違いから、「ゆとり世代」と「バブル世代」では、考え方に大きな違いがあると言われています。では、就職を決める際の理由に、世代の違いはあるものなのでしょうか。今回、株式会社ヴォーカーズが「『ゆとり』と『バブル』の入社理由ランキング」を発表。 「ゆとり世代」と「バブル世代」が会社を選ぶ際に、何を重視しているのか、その大きな違いが明かとなりました。■ゆとり世代の入社理由1位は「自分の成長・キャリア」ゆとり世代の入社理由で最も多かったのは「自分の成長・キャリア」。 この結果から、ゆとり世代の多くは、会社に対して自分の成長環境を求めている、ということが読み取れると思います。好景気だったバブル世代と比較すると、大企業のリストラや倒産を目の当たりにし、先行きが不透明な中で育ったゆとり世代は「若いうちからスキルを身につけ、自分の市場価値を高めたい」という意志が強いようです。また、ゆとり世代は会社選びにおいて“ネームバリュー”や“会社の規模”にとらわれなくなってきたと言われています。 「良い会社に入って、どのような人生を歩むか」という会社軸の考え方が強かったバブル世代。それに対し、ゆとり世代は「自分の人生において、この会社で何が出来るか」という自分軸の考え方に変わってきているのかもしれません。■ゆとりとバブル世代の決定的な違いこの結果を見てみると、ゆとり世代とバブル世代には決定的な違いがあるようにも思えます。それは、ゆとり世代は「ワークライフバランス」を視野入れて会社を選んでいる人が2.9%もいるということ。このワークライフバランスというのは、バブル世代には全くない考え方なのではないでしょうか。ワークライフバランスというのは、仕事とプライベートのバランスを大切にするということ。最近では、「ゆとりは上司の飲みの誘いも断る」「残業をせず、定時になったらすぐ帰る」などと言われていて、あまり良い印象を持たれていないように聞こえますが、「プライベートを大切ししたい」「仕事は仕事、プライベートはプライベート」としっかり分けている人が多いということなのです。バブル世代からしてみると「仕事を甘く見ている」などという厳しい意見が聞こえてきそうですが、これは世代性の違いなのかもしれません。また、バブル世代では7.4%を占めていた「学校推薦」も、ゆとり世代ではランキング圏外。60年代~70年代以前の大卒者は学校推薦で就職を決めるのが主流だったことからの結果かもしれませんが、学校推薦でさえ落とされてしまう現代から考えると、なんだか羨ましい気もしますね。■「人」を重視するゆとり、「会社特徴」を見るバブルゆとり世代の入社理由として、こんなコメントも見られました。 「人事担当者の方が熱心に私の話を聞いてくれて、アドバイスを送ってくれたことがきっかけです」(証券/男性) 「面接官や人事の方など、全員気さくで働きやすいと感じたから」(生命保険/女性) 「実際に働いている先輩を見て決めました」(航空/男性)インターネットの発達、SNSの普及と共に、様々なコミュニティや個々の「つながり」をもつゆとり世代。そんなゆとり世代は多くの人の意見を理解、吸収できる「共感力」が高く、物欲(モノ)よりもコミュニケーション欲(人間関係)を大事にする世代とも言われています。「面接官や人事担当の人の印象がよかった」という理由で入社を決める人も多いということから、バブル世代よりも就活における情報量が圧倒的に多いゆとり世代は、実際に会う先輩社員の生の姿に強い影響を受けるのかもしれません。これから一緒に働くであろう先輩や同僚と上手くやっていけるのか?それがゆとり世代の就職活動における大きなキーポイントとなりそうですね。
2016年08月16日フリーアナウンサーの高島彩が、きょう16日に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ番組『ニッポンのぞき見太郎』(毎週火曜21:00~21:54)で、チュートリアルの徳井義実から「オバさん!」と突っ込まれる。この日の放送は、全国1万5千人へのアンケート結果から、昭和世代がイラッとしたことがあるという、ゆとり世代の"怒れるシーン"を紹介。オープニングで、ゆとり世代の岡副麻希が「目標達成したら何があるんですか?」と言うと、和田アキ子が「今日は手が出ないように気をつけるわ(笑)」と、いきなり戦闘モードでスタートする。そんな中、「りょ」「それな」といった若者言葉の話題に。高島は、若者言葉を理解しようとするも全くの勘違いをしてしまい、徳井から「違いますよ、オバさん!」と突っ込まれてしまう。ほかにも、ゆとり世代が乾杯の際、好きなドリンクを注文するという話を受け、和田が「先輩よりワンランク下のものを頼む、先輩が箸をつけるまでは食べないのが当たり前」、徳井が「お腹いっぱいでも、空いてますって言う。次の日、朝が早いかどうかなんて関係ないからね」と諭すと、岡副は「勉強になります」と素直に答える。
2016年08月16日