念願だった保育園設立をブログで報告した元グラドルの筆者・小阪。だが、この記事が発端となり、事態は思わぬ方向へ進み始めた。グラドル時代に報じられた熱愛スキャンダルが再燃し、その影響は園にも……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 84何気なく書いたブログから状況は暗転ひとり歩きした記事はどんどん悪いほうに進み、あることないことを書かれた。元グラドルが保育園なんて無理に決まってる、どうせすぐ終わると、悪いことばかり書かれ、ここまで来るのにさまざまな苦労を乗り越えてきたのに、その背景には全く興味を示してくれなかった。まぁ、そういう予想は勝手にすればいいし、他人に何を言われようが続ければいいだけの話。一般人の私はもう関係ないからと、案外あっさりと流すことができた。しかし、記事の内容はそこだけに留まらず、過去の間違いすらも引っ張り出し、私を闇へと引きずり戻そうとした。過去、週刊誌に熱愛スクープとしてある写真を撮られたこと。その相手はまだ離婚していなかったことで、私は不倫経験があると書かれた。そんな経験は全くなく、二人で家に帰ったなどさまざまなことが書かれたが、それも全て友人に騙されたもの。昔の傷も癒えて、これから新しい人生が始まるというのに、私はここでもまた同じような思いをしなくてはならないのかと落胆した。不倫女の保育園なんかに預けたくないしかも、何年も前の偽りの記事を掘り起こしただけでなく、不倫した女の保育園に子どもを預けたくないとか、今の培ってきたものすらも壊そうとしてきた。なぜ、こんなひどいことができるのか? 慌てて保育園に連絡し、謝罪をしたが、電話は不動産会社や保育園にもきているようで、どう対処するべきかを考えているようだった。翌日、保育園に行き、職員の方々に謝罪をしにいった。私の前では、気にしないでくださいと笑顔を振る舞う社員も、裏ではここぞとばかりに私を否定し、なかには、子どものために迷惑かけないでほしいという年配保育士も。ますます職場にいづらくなり、自分が作りたいと提案し、実現させた保育園にも関わらず、自分の居場所はまたどんどん消えていく気がした。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)Marjan_Apostolovic/Gettyimages
2017年12月13日芸能界に入り、グラドルとして波乱万丈な人生を過ごしてきた筆者・小阪は引退後、紆余曲折を経て、保育園設立という夢を抱く。そこで、託児所を備えている不動産会社に、その託児所を保育園に変えることを提案、交渉の末に実現させることができた。だが、もともと託児所にいた保育士たちからは、小阪が保育に携わることを反対されてしまう。それでも、プレオープンを迎え、不安だらけのままスタートを切ったのだが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 83暗雲立ち込めた初日だったが……気まずいプレオープンだったが、子どもたちとの触れ合いを通して、決裂した仲は次第に回復へとむかっでいった。回復もなにも、最初から信頼関係はなかったのだが、そこから悪化することなく、なんとなく保育士たちが私のことを認めだすのに、そこまで時間はかからなかった。普通に出勤し普通に仕事をこなし普通に子どもたちと遊んだ。この普通を続けたことが、大きかったのかもしれない。また、保育園が設立された場所は、私の家から2時間かけた場所であった。毎回片道2時間かけて、仕事をしに来る私を見て、保育士たちも、私が本当に子どもが好きでこの場に存在していることを、理解してくれたようだった。しかし、プレオープンが終わり、本格的にオープンする瞬間、予想外の出来事が起きた。マスコミが嗅ぎつけた私は、自分が保育園を設立したことをブログで発表した。発表といっても、その頃書いていたブログに、あるがままの思いを書いたのち、これから自分が幼児教育と向き合っていきたいという宣言みたいなものを書いた時のことだ。その記事は、アップした次の日にはネットニュースとして取り上げられた。次の日、保育園の責任者から、その保育園、不動産会社へ電話が鳴ったりもしたらしく、ただでさえ忙しいオープン前にも関わらず、余計な仕事を増やしてしまうこととなった。元アイドルが保育園設立なんて、スムーズに運ぶわけはないと思ってはいたが、やはり、あたたかく見守ってもらうというわけにはいかなかった。芸能を引退したといえど、完全に一般人扱いしてもらえるわけではないのが、業界のグレーな部分である。私の保育園設立の話は、どんどんと拾われ、記事は拡大していった。まぁ、その頃に大した出来事がなかったからだろうが、ブログアクセスは1日で50万を超えてはくれた。だが、これが保育園のプラスの宣伝かといえば、正直そうは思えなかった。気にかけられることは、嫌なことではないが、どうも昔を思い出し怯えてしまう。どうか変なことは書かないでほしい。そう願っていたが、記事はどんどんひとり歩きし、悪いほうへと進んでいってしまった。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)IgorKirillov/Gettyimages
2017年12月06日グラドルとして華やかな世界にいた筆者・小阪だが、さまざまな運命に翻弄され、引退を選ぶ。その後も激太り告白やセミヌード披露など何かと世間を騒がせたが、一時期携わった保育の仕事を経て、ようやくライフワークともいえる本当にやりたいことを見つけられた。それは、保育園の設立だった。スポンサーの協力も得られ、開園に向けて準備を進めるが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 81開園までの大事なプロセス保育園設立が決まってから、立ち上げまでの期間は約半年。本当はもう少し時間がかかるはずだったのだが、保育園は、4月ギリギリにオープンさせるより、オープン前に園児や保護者の園体験を設け、慣らし保育をしたほうがスタッフ、子ども、保護者すべてにおいて良いので、短期間で準備を急いだ。これをプレオープンというのだが、これは、園児や保護者のためだけではなく、スタッフもオープン初日に慌てずスケジュールをこなすようにするためには必要な時間だった。保育園は、子どもを預かる場所であり、それは命を守るということなので、保育園室内の点検し、実際使ってみて危険な場所はないかと何度も確認しなくてはならない。安全で楽しい環境で迎え入れるために、プレオープンは大切なのである。プレオープンのことを考えると、遅くとも1月までには園を完成させなくてはならない。1日も無駄にしてはならないと、役割分担を決めみんなが一斉に動き出した。国から申請を通す動きは、専門家がコンサルに入って手続きを終えてくれた。忘れがちだが絶対に押さえなくてはならないと、園の周りに住む方々に前もって挨拶をし、クレームが起こりにくいようにした。近隣からのクレームは園児の声だけではないこれをないがしろにしてしまうと、最悪な場合、保育園設立の反対運動を起こされ、園ができるという話自体も白紙にさせられる。保育園設立は、まわりの住民の理解がないと実現しないのだ。住民が保育園にクレームしてくるのは、子どもが騒がしいという理由だけではない。なかには、子どもがうるさいのは気にならないが、保育士の叱っている時の大きな声が不快だという声が上がる時がある。まぁ、誰だって大人の怒った声なんてききたくないだろうから、それは言われても仕方ない。なので、この時間はこういう保育をしているので騒がしくなるかもしれませんなど、前もって伝えた後、私たち自身も声のボリューム、言葉遣いには十分に気をつけなくてはいけないのだ。イベント行事や園のタイムスケジュール、保育方針などは私が組み、理念をみんなで共有した。何かとバタバタしたが、あっという間に保育園が完成した。これから全体ミーティングがはじまるという時、やる気がみなぎるいっぽう、良くないことも起こる。保育園が始まる前から、派閥が生まれ、さっそく空気は暗くピリピリした状態へと変化していった。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)archideaphoto/Gettyimages
2017年11月15日自分で保育園を作る。実現に向けて動き出した筆者・小阪は、スポンサーとして、ある不動産会社に協力を申し込んだ。もちろん、ひと筋縄ではいかないことは百も承知。そこで、首を縦にふらせるためにある提案とともに交渉に挑んだ。それは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 80不動産会社との交渉保育園設立に力を貸してくれたのは、託児所付きで営んでいる不動産会社だった。保育のできるスタッフが揃っていることや、不動産会社ということで土地もあることから、ぜひこちらの協力を得て保育園を作りたいと思った私は、さっそく不動産会社の社長に猛アピールをかけた。この時期、待機児童問題が大きく取り上げられる少し前の時期だったため、そのアピールは強くできなかったが、ある仕掛けを事前に行うことを提案しながら、保育園を設立させようと話した。建物は、保育園としてだけでなく、ゆくゆくは介護施設へ切り替えられるように設計しながら建てるということ。この頃、日本は高齢化社会に変化していく、ということがニュースになっていた。いまのままでは介護施設、介護スタッフが足りず苦労するという話はよく耳にしていたので、これは提案の材料として使えるものだと考えた。保育園を設立させたのち、万が一うまくいかなかった場合、介護施設に切り替えてしまえば大丈夫という提案。これは、意外にも功を奏し、どうせ余っている土地だからと、ほぼ決定のところまで運ぶことができた。あとは、今すぐやる必要はないと流されないように、スピードを要したかったが、急がせるべき理由が見つけられなかった。利益云々より、社会貢献としての提案だったので後回しにされそうになった。実際、やみくもに日々が過ぎた。いったいいつになったらことが運ぶのかと不安に思っていたけれど、ついに不動産会社が重い腰を上げるときがきた。待機児童問題が大きく取り上げられ、世間が騒ぎはじめたのだ。ニュースでは必ずその問題で評論家が議論を交わし、ツイッターやブログでも話題にするものが増えてきた。ここを逃してはいけないと、すぐさま社長に猛アピールした私は、ようやく、保育園設立決行の承諾を得ることができた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)ideabug/Gettyimages
2017年11月09日華やかな芸能界を引退し、紆余曲折しながらもやっとやりたいことを見いだせた筆者・小阪。それは、保育園を作ることだった。目指したのは、近所の人々が気軽に遊びに来られるような地域交流型保育園。そして、これに賛同してくれたのは、保育とは何の関係もないとある企業だった。力を貸してくれたそのワケとは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 79理解あるスポンサーとの出会い地域交流型保育園に賛同し、力を貸してくれた企業。それは、不動産会社だった。そこの不動産会社は、お母さんのための家づくりをコンセプトにしていて、また、お母さんが生活しやすい街づくりを意識し、いろいろ取り組んでいる会社だった。バザーやバルーン、キャラクターショーなどのイベントを約月1で行い、地域活性化に意欲的なその企業は、ママ座談会なども定期的に開催し、お母さんたちが求めるものを常に追求していた。一番驚いたのが、その不動産会社には、家を見学する際子どもを預けられる託児所があったのだが、そこはよくある広い部屋の一室の片隅に作られたスペースなどではなく、ちゃんと託児所の部屋として一部屋用意されていて、そこがある程度の広さだったこと。そこでは、見学する際だけに預けるだけでなく、家を購入してくれた人はいつでも利用してよいとされていた。利益を無視した託児所イベントも、ボディペイントやプール、よく遊びにきてくれる子にはアルバムをプレゼントしたりと、やっていることは普通の保育園と同じこと。これを無料で提供しているものだから、私はとにかく驚いて、そこで働く人に、どうして不動産会社にある託児所なのに、ここまでするのかと聞いてみた。すると、その託児所で働く人は「元々保育士になりたかったけど、お金がなくて専門学校には行けなくて。だから、ただ預かるような託児所にはしたくなかったんです」とのこと。しかも、この託児所で働いてる人たちはみな、家を購入し働いている保育士さんたちときたもので。この取り組みを考え実行している社長さんや、求められたもの以上の物を提供したいと働くスタッフを見て、ここなら、私の考えていることが実現できるのでは?と期待で胸がワクワクした。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)brickrena/Gettyimages
2017年11月02日いじめ、激太り、セミヌードと、これまで決して平坦ではない道のりを歩んできた元グラドルの筆者・小坂。さまざまな経験を経て、本当にやりたいことは、保育園を作ることだとわかる。そこで、ほかにはない特徴をと考えたのが「地域の人々が気軽に遊びに来て園児と交流できる園」だったが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 78多くの人に園へ遊びに来てもらいたい地域型保育園といっても、知らない人がゾロゾロと入ってくる保育園では、安全性に欠けてしまう。近所の方々とコミュニケーションを深めて遊びに来てもらうのが理想だが、開園早々では、それが現実しないことくらい理解している。しかし、他者との交流を楽しめる保育園というコンセプトは、初日からアピールしたかった。なので、少なくとも自分が関わっている間は、自分のまわりにいる人たちを保育園に呼ぶことで、活気あふれる場所であることを印象づけることにした。少し話は飛ぶが、実際私が作った保育園での出来事について話そうと思う。この取り組みを行い思ったことは、ひとりひとりに声をかけ遊びに来てくれるよう呼び込むことは簡単な話ではないということ。しかし、それでもいろんな職種の方が遊びに来てくれて、子どもたちが喜び、来てくれた方々も、「素直さに癒された」と微笑みながら帰っていく姿は、毎回目頭を熱くさせるものがあったことを今でもよく覚えている。地域交流の大切さを実感したできごと保育園の場所は、千葉だったため、都内在住の方などはすぐにパッとこれる場所でもなかったが、みんな気持ちよく遊びに来てくれて、交通費を渡しても受け取る人は誰ひとりいなかった。子どもと遊べて楽しかった!と笑顔で帰っていく姿は、私たちも嬉しい気持ちになった。一番印象的だったのが、精神科医のお医者さんが遊びにきたときに、突然園児が熱性痙攣を起こし、すぐに対処してくれたことだ。私たちも対処はしたが、みな不安と隣り合わせだったに違いなく、たまたまお医者さんがいてくれたおかげで、とても心強かった。救急車が来る間、適切な処理をしてくれて、保護者からも本当に感謝された。さまざまな出来事が、保育園と地域合流は必要なものだということを教えてくれた。この気づきや経験は子どもの仕事をしている以上絶対に忘れてはいけないものになった。いろいろな方々に支えられ作られた保育園。そんな園を私と共に作ってくれたのは、保育とは全く関係のない企業だった。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)ulkas/Gettyimages
2017年10月26日いじめや激太り、フライデーでセミヌードを披露するなど、紆余曲折あった元グラドルの筆者・小阪。芸能界を引退後、さまざまな葛藤を経て心に決めたのは、保育に携わることだった。しかも、自分で保育園を作ることを決意。そして、その園には3つの心得とともに、ある特徴を掲げた。それは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 773つの心得とひとつのこだわり1対1の子どもへのケア。保護者との関わり方。保育士との向き合い方。これら3点に的を絞り、どういう保育園にするか方向は決まった。そして、この3つを心得にしたのち、私は最後の他園との違いについてのこだわりを決めた。保育園は、大きく認可外保育園と認可内保育園にわけられる。その大きな違いは、まわりの保育園と方針が一緒であるか、そうでないかの違いだ。認可内保育園の方針は、その地区ごとで決められており、その方針に沿って取り組んでいくのもの。しかし、国から補助金などがもらえるわけではない認可外保育園は、認可内保育園とは全く逆で、他園との違いをアピールし、そこにしかできない教育などを売りにする。英才教育や体育教師がいるなどが、よくある一般的な例である。私は、個性を打ち出せる認可外保育園を作りたいと思っていた。目指すは、地域交流型保育園そこで、どんな保育園にするか。私は、英才教育などには一切関心はなく、子どもたちに与えたいものは、「愛されている実感」。これが一番だった。核家族が当たり前になっているが、昔の言葉を借りると、子どもひとり育てるのには村ひとつ必要、と言われていた。拡大家族は当たり前で、そこに地域の方々の協力を得て、子どもは育てられるといわれているのに、今の世の中、他者との関わりが狭い、薄いのが普通になっている。子どもの仕事、つまり人間が生まれたらまずやるべきこと、学ぶべきことは、たくさん遊び、たくさんの人に愛されることだ。少なくとも私はそう思う。だから、保育園という場所は、いろいろな遊びができて、たくさんの人に愛される場所であってほしい。いろいろな人に遊んでもらえることで、世界はおもしろい、人って楽しいと感じてもらいたい。人生で、人との関わりをしっかりと育めるようになってほしいと思った。そう考えていた私は、地域の方々と交流できる保育園を作ろうと決めた。地域の方々が、保育園の子どもたちと遊べるような環境作り。それを絶対に積極的に取り入れようと決めていたので、私が作る園は、地域交流型保育園と括り、大人が子どもたちと楽しく遊べる場所と的を絞って、どうすれば安心して人と関われるようにしていけるかと考えた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)winyuu/Gettyimages
2017年10月19日波乱万丈な人生を送ってきた筆者・小阪。ようやく辿り着いた、自分が本当にやりたいことは、「保育園を作る」ことだった。理想的な園として彼女が掲げた3つのうちの3番目は、保育士のケアができる園。実際に小阪が試みた、女性への気持ちの寄り添い方をお話します。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 76「共感する」ことが歩み寄りに不可欠保育士はいまもなお女性が多い。そして、正直な話、もめごとも多い。女性と接するときの心構えは、常に共感できる場所を探し、そこをピンポイントに話を始めること。カウンセリングをするうえでも、必要な方法のひとつだ。自分は敵ではないと示すことで、こちらの考えを聞き入れる器を相手に用意してもらわないと、伝わるものも伝わらなくなってしまうのである。でも、これって、わかっていても難しく、仲が悪くなる前や、こちらが相手の思考を察し、寄り沿おうとしている時にはいいのだが、仲が悪くなった後だと、かなり大変なものになってしまう。そもそもお互いを受け入れる気がないものからすると、一見簡単そうにみえる共感が、途端にハードルが高いものへと変わってしまうのだ。では、女性のケアはどうするべきか? それは、仲が悪くならないよう最善をつくすことに限る。最善をつくす方法は、常に全員の機嫌をとるなどではなく、最初が肝心と考える。勝負は面接の時、またはその人がクラスに入る前だ。その人の「大事なこと、許せないこと」を理解する私が必ず面接の時にすることは、経歴や体験談ももちろん聞くが、貴方にとって保育とはどうあるべきと思っているか? である。もちろん何を書いてもOKだし、いくつ書いたって構わない。それを知ることにより、その人がなにを大事にしているのかがわかる。そして、今まで保育をしているなかで、許せなかったこと、嫌だと感じたことも書いてもらった。もちろん、これを書くことのメリットも説明したうえでだ。相手の信念や、不快だと感じることは前もって必ず知っておく必要がある。それを踏まえたうえで、相性の良さそうな人をスタッフをマッチングさせたり、それが叶わなかった場合でも、もし自分が嫌だと思った時の対処法を前もって一緒に考えることができる。要は、その人の人間性や、大事にしているものを前もって知ることで、第三者が常に見守り、ケアをしていけるということだ。その人の信念を理解しておくことは、共感する材料としてとても大きい。保育士を職業に選ぶひとは、真面目な人が多い。真面目とは、真心があり、常に本気であることだ。そんな人たちだからこそ、思いも強く衝突もしやすい。だからこそ、なにを大事にしていて、なにが許せないと感じるかは知っておく必要がある。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)vadimguzhva/Gettyimages
2017年10月10日自分で保育園を作ることにした筆者・小阪。では、具体的にどんな園が理想なのか。小阪が考えたひとつめは保育者と保護者の連携がよく取れる園、2つ目は園児個人と向き合える園、そして、3つ目は……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 75保育士のケアも重要保育園を作るにあたり意識すること、3つ目は、保育士同士の人間関係をケアすることだ。あまりいいたくないことだが、本音を漏らしてしまうと、保育士同士は仲が良くないことが多い。もちろん、どこもそうとは言わないが、やはり、女性が多い職場は、いろいろむずかしい。女の人は、男の人と違って、割りきりが苦手なんだと思う。保育士限らず、女性の話を聞いていると、いつだって、自分と同じ温度、感覚を求めてしまうようにみえる。しかし、女性のモチベーションは、頑張る時は、喝をいれる!などといった男性的思考とは違い、頑張りたい時こそ、共感を求める生き物だ。自分のしていることを認めてもらい、なおかつ “気持ちを察してもらいたい” と願ってしまうのが女性。なので、自分と同じ考えじゃない人や、自分の行動に、理解をしめそうとしてくれない人、自分と同じ温度で物ごとに取り組まない人を敵とまではいかないが、仲間と認識できない思考にあるように私はみえる。まぁ、こう言ってしまうと、女性の器が小さく悪者にみえてしまいそうなので、弁解させていただくと、この女性の思考は、大なり小なりあるべくしてある感情なのだと思う。女の人の体には、命を生み出すことができる素晴らしい機能が備わっている。要は、女性の体は、自分だけのものであっても、実はそうではない。女性は、妊娠していない時でも、いつだって生命を守る体である。弱さゆえに仲間を求める女性の思考。しかし、女性の体は弱く、腕力といった力では男性には勝てない。力で勝てないなか、自分が自分を守る方法はなにか? それは、個ではなく、団体。仲間に守ってもらうしかないのである。よく、男は力がある代わりに、女には涙という武器がある。と聞くが、私からすれば、涙でその場をうまくおさめることができるのは、信頼関係があるからこそ。どんな時にだって発揮できる腕力とは違う。腕力で命が守れることがあっても、涙で命は絶対に守れない。精神は女性のほうが強くても、それは平和な空間だからこそ生きるもの。いざとなったら、女性は男性に勝てない。でも、女性は守るべきものが常に自分の中にある。それを、自分の意識は認識してなくても、本能は理解している。だから、女性の、常に仲間を探し、敵、味方とくくってしまう思考は、私はあるべくしてあるものだと思う。まぁ、これは個人的意見だけどね。けれど、女性の、仲間を探し求め、認められ、共感を大切にする思考は、絶対に理解していなくてはならないし、忘れてはならないものだ。上に立つものは、これを踏まえたうえで、女性と接しなくてはいけないと思う。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)Rinelle/Gettyimages
2017年10月04日個人と向き合える保育園を作りたい。そう考えた筆者・小坂がまず試みたことは、子どもたちのためにカウンセラーを設置することだった。それは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 74子どものためのカウンセラーをひとりひとりと向き合う保育園といっても、やりたいことはとてもシンプルだった。それは、保育士の人数にカウントしない、子どもと会話するためだけに存在する人間を保育園にいれること。要するに、子どものためのカウンセラーだ。といっても、問題行動をおこした子に対して出てくるカウンセラーではなく(もちろんその役割もするが)、問題行動が起こらないように常に子どもを見守り、慈しむことに目を向けた存在が必要と考えた。こう言うと、保育士たちはそれをしていないのか?と不安に思うかもしれないが決してそうではない。しかし、保育士も感情を持った人間。毎日10人以上の子どもたちを一気に引き受け、命を守る意識を常に持ちまとめるのは本当に大変で、手がかかることなのだ。それに加えて、「毎日平常心で子どもと笑顔!」は、意識しているがなかなか難しい。保育士は、毎日、喜びと学びと反省の繰り返しだと私は思う。実際自分がそう感じているから言えることだ。教育には答えがなく、個性もみなそれぞれ。みんな違ってみんな良い。オンリーワンというやつだ。それに対し、喜び、学び、反省がないことなど、あり得ないと私は思っている。だからこそ、保育士と連携をとりながら、子どものケアをする人間が、特に今の世の中は必要だと思う。子どもに必要なのは愛情また、核家族化が進んでいるのにも関わらず、今の保育は、拡大家族にむけての保育をしていると私は思う。時代と共に教育は変化し、対応していかなくてはならないにも関わらず、保育のあり方は今も昔も変わらないままなのはおかしい。今の子どもたちに必要なのは、愛情である。愛情とは、常に見守ってくれている、どんな時でも味方でいてくれると思わせる安心感である。それを伝えるのは家庭の役割と思っている人が多いが、子どもと関わる以上、私たち保育者は絶対に例外ではない。これは確信をもって言えることだ。今の保育園には、子どもたちを愛し見守るという役割を担う人間が必要だと考える。子どもたちはいつだって、自分を愛し、自分を尊重し、自分を見ていてくれる人間を探しているのだから。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)damircudic/Gettyimages
2017年09月27日保育園を作りたいと決意した筆者・小阪。よりよい保育園とはどんなものなのかと思案を巡らせた結果、小阪が導き出したのは3つ。ひとつめは保育者と保護者の連携がよく取れる園、ふたつめは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 73ひとりひとりと向き合える保育園を私が保育園を作りたい理由の2つめは、ひとりひとりとちゃんと向き合える保育園を作りたい、という強い思いだった。個人と接する時間を持てる保育環境を、本当の意味で意識したいと思っていたからだ。よく、保育園のHPに記載されている言葉の代表のひとつとしてあるのが、「ひとりひとりの個性を尊重します」とのフレーズ。決まり文句のように書いてある言葉だが、正直、保育園でそれぞれの個性を尊重なんて、現実的に考えれば不可能だ。保育園は基本、生活習慣を身につけさせ、集団行動を通して社会を知る場でもある。保護者にとっては、子どもを預ける場所と認識しているだろうが、子どもにとっては保育園は初めての社会現場なのだ。その社会現場で何が行われているかというと、生活の基礎を教えると同時にみなが同じリズムで生活できるように仕込まれている。仕込まれているという言い方はあまりよく聞こえないかもしれないが、子どもの安心安全を最優先し、また子どもたちが自分の命を守れるように育てるには、みなが同じ行動をし、基礎を身につけさせることはとても大切である。結局は成長がはやいものが優秀とされているしかし、この年齢の子どもたちの成長は、1か月で成人の10年ぶんに値するといわれている。よって、個人の差は出てきて当然。身につくものが早い子もいれば、遅い子もいる。学年は同じでも、生まれた月齢の差は能力の差に大きく響く。それでも、子どもたちは同じように生活習慣を身につけるよう促されてしまう。この年齢は、これくらいはできないといけない。この年代は、ここまでしてもらわないと次にこれができないなど、個性を尊重するといいながらも、集団行動をしている以上、各個人のペースは尊重できないのが現実である。私は、保育園の「ひとりひとり」という謳い文句にずっと不快感を感じていた。保育園は、働く親にとってはありがたい場所であり、子どもたちにとっても、お友だちと会えて、いろいろな発見があって楽しい場所ではある。しかし、「ひとりひとりの個性と向き合う」に関しては、異なる場所だと強く感じ、疑問ばかり浮かんでいた。個性を尊重するといいながら、結局成長が早いものが優秀とされていることに納得いかない。本当の意味で、子どもと向き合う保育園を作ろうと考えた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)maximkabb/Gettyimages
2017年09月20日子どもたちを救うために「保育園を作りたい」と考えた筆者・小阪。では、子どもにとってよりよい園とはどんなものだろうか? アイデアはいくらでも沸き上がったが、小阪がまず決めたのは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 72どんな保育園にするべきか?保育園を作れば、多くの子どもたちとふれあうことができる。それは、大勢の子どもたちの手をとってあげられるのでは? 当時の私はそんなことを考えていた。後に、その考えは少し違ったことに気づくのだが、この頃の私は、たくさんの子どもたちとふれあい、手助けをするためには、保育園を作るのが一番だと考えた。世間では、ちょうど待機児童問題が注目されはじめていた時期だった。ニュースではほぼ毎日少子化問題が取り上げられていたので、保育園を作るなら今がチャンスだ! と思ったのも事実。なので、理由さえちゃんとしていれば、保育園を作りたいという思いは必ず実現すると考えた。私は、子どもたちを明るい未来へと導くには、どのような保育園にするべきか?と試行錯誤した。たくさんの思いが溢れるなか、結論を3つにしぼった。今回はそのうちのひとつについてお話しようと思う。保護者と密にそのひとつめとは、保育者と保護者の関わりを親密なものにすること。保護者が保育園と良い関係を築けなければ、子育ては難しい。片方が頑張ってもバランスがとれないし、どちらかに負担がかかってしまう。子育ては家族が中心になるものだけれど、現実、子どもたちにとって、保育者が平日昼間のママになる。子どもたちの心にはママとパパが一番にいるのは間違いないが、実際触れ合っている時間は私たち保育者のほうが長い。そんな私たちが、保護者との信頼関係を築けなければ、良い子育てはできないのでは?と考えた。保護者との関わりあいをとにかく積極的に行なうために、保育面談はいつでもできるように設定した。また、ママ座談会の場も提供し、子育ての不安なども解消させようと考えた。実際、母親のストレスは子どもの性格に大きく影響する。育児ストレスがたまっていたり、育児ノイローゼにかかったりしている母親の子育ては、子どもの情緒を不安定にさせる。情緒不安定な子どもは、問題行動を繰り返し、他人とうまく関われず孤独になってしまう。そんな悲しいことが起こらぬよう私たち保育者は、母親とのコミュニケーションを取るべきで、必要な場合は母親のストレスのはけ口になってあげないといけない。子どもが幸せになるために、私たち保育者は、保護者としっかり向き合い、コミュニケーションの場をとっていこうと考えた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)FatCamera/Gettyimages
2017年09月13日グラドルをやめてから本当にやりたいことは何なのかと模索していた筆者・小阪。セミヌードを見せたり、美容家を志したりもしたけれど、辿り着いたのは、芸能界引退後に一時期就いていた保育の仕事だった。だが、ただ保育の現場へ戻るのではない。小阪には「保育園を作る」という強い思いが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 71自己肯定感と自尊心自己肯定感と自尊心があるかないかだけで、人生はこんなに変わるものなのかと実感する。では、この自己肯定感と自尊心は、いつ芽生え、どんなキッカケで失われていくのだろう? と考える。それは全て、幼少期に関係があることに気づいた。小さい頃の自分は、親になにもいえない子だった。言っても馬鹿にされる。言ってもきっと聞いてもらえないだろうと、親のことを信頼していなかった。もちろん嫌いだったわけではない。むしろ好きだったのだが、小さい頃泣き虫だった私は、よく親に泣きまねをする子だと泣くたびに怒られていた。まねごとではく、勝手に涙がでてきてしまうのにそれを、「泣けばいいと思って」と、涙が出るたび言われていた。それがとにかく悲しくて、また泣きそうになってはそれを言われ続けた。いつしか自分の悲しみは、言ったところで信じてもらえないという諦めに代わり、蓋をするのがうまくなっていった。否定を怖れ、傷つきたくないから我慢した。2歳から6歳くらいまで、涙を我慢する日々が続き、私のなかで、泣くことは許されない行為へとか変わった。泣いてはいけないということは、自分を許してはいけないという行為になった。自分を卑下し続けた幼少期かわいく笑えない自分を許せない。友だちをうまく作れない自分が許せない。勉強が嫌いな自分を許せない。足が遅い自分を許せない。とにかく私はずっと自分を許せなかった。うまくいかないことがあると、自分を見下し、何もできない自分に呆れ、目を背けた。 自分を認めない行為が、自己肯定感と自尊心を下げていった。誰にも認められずに、自分の思いに気づいてもらえない幼少期は孤独だった。その孤独が、私の弱さを作りあげてしまったんだと実感した。私は、こんな思いを子どもにさせたくないと強く思った。小さい頃の経験は、人生を大きく左右する。まさに、三つ子の魂百までもだ。子どもたちを、認めてあげたい。気持ちを理解しありのままを受け入れる、そんな存在になりたいと強く願った私は、とにかく子どもたちを受け止める場所が欲しいと考えた。そう思ってからは、「保育園を作りたい」は正直建前。少子化対策だとなんだの理由を並べてみたが、そんなのは関係ない。私は子どもの幼少期を幸せなものにするために何ができるかを考えるようになった。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)Imgorthand/Gettyimages
2017年09月06日筆者・小阪の本当にやりたいことは、保育園を作ることだった。働くのではなく、自らが園を作りたい。それを実行するためにはどうすればいいのか。まず、小阪が始めたのは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 70なぜ保育園を作りたいのか保育園を作りたい。しかし、やるからには、ただ普通に作るだけでは駄目だ。どんなものにも、そのものの個性や色が求められる。保育園もそれは例外ではなく、私だからできることを見つけ出さなければ、園を作るなんて夢は実現しない。なぜなら、私にはお金がないから。だから、私のしたいことに投資してくれる人をみつけなくてはならない。私は、自分だからできる保育園はないのかと試行錯誤をし、アプローチをかけるため、自分の思いを紙にかいた。まずは、なぜ保育園を作りたいのか、理由をもっと明確にしようと、保育園で働いていた頃の自分を振り返る。それは同時に過去の辛い記憶もひきだすことになった。芸能をやめてから、いや、正確にいえば芸能にいる時からとにかく毎日が辛かった。信じられるものがなく、どこにいても、このままでは汚れていくような気がしていた。能力のない自分を呪い、どんどん自分が許せなくなっていった。他人の才能と努力が眩しい。終わりのない美への追求。ここまで自分を磨き上げていながら、なぜいつも自信がもてない? とにかく何もかも苦しくて居場所を感じられなかった。そんな時、保育園で働いた。私は子どもの純粋な姿に強烈に惹かれた。なんの疑いもなく打算もない眼差しに、初めて心からの安堵を感じた。暗闇のなか、子どもたちが光に見えた素直なだけで、なんでこんなに魅力的なんだろう。とにかく眩しくて仕方ない。だれかを信頼できるってこんなに心地いいものなのか。それがたとえ子どもであっても。信頼できると、その人のためなら力を注いであげたいと思えた。人を信頼することで、心はどんどん回復していった。だれかを愛してあげられる喜びは、私が存在する意味を教えてくれて、私は私を大切にしようと思えた。誰かのために、私は私を大切にしてあげられる。そんな自分を、少しだけ素敵に思えた時、気がついた。私は自己肯定感が全くなく自尊心がなかったんだと。自己肯定感がなければ、自分を愛することはできないし、自己肯定し、自尊心を育てない限り愛するものを守る力は生まれない。守るには、なにがあっても耐え抜く力がいる。何があっても曲げない意思が、子どもを守る力になるから、私は、自己肯定感と自尊心を得ることではじめて前に進めるのだと気がついた。この気づきは、私の人生を180度変えた。それと同時に、私のやりたいことも自然に生まれた。私は、子どもたちに自己肯定感と自尊心を身につけさせてあげたい。愛し愛しされる心を、子どもたちの中から消えないようサポートしてあげたい。私は、この気持ちを持って、ずっと子どもたちと向き合っていこうと決めた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)Ralwel/Gettyimages
2017年08月30日美容家として名を広めようと作ったHPが機能しなくなったことで、心の奥にしまい込んでいた「本当にやりたいこと」がむくむくと湧き上がってきた筆者・小阪。それは、芸能界引退後に一時携わっていた保育の世界に戻ることだった。そしてその想いは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 69一度は諦めた保育への想いセミヌードを公開して以来、保育園で雇われることを諦めた。しかし、諦めたのと同時に、自分がしたい保育は明確になっていた。保育園は、ひとりひとりを知ることはできるけど、向き合い、その子たちのペースにあわせて育てることは難しい。集団行動で生活するため、個人の意志が尊重されることは少ない。少なくとも、私が働いてきた保育園では、子どものことを考えながらも、やはり保育園のルールのもと行動しないと、裏で厄介ものとして扱われてしまっていた。保育園は社会勉強の場だから保育園のペースに子どもがのらなくてはいけない、というか、のせてあげる事で、社会とはこういうものだと教える場でもあるから仕方がない。でも、私は社会のルール、仕組みよりも先に、子どもたちの思いや、行動の裏の心理をよみとり、共に寄り添うことができる保育園があってほしいと思っていた。もちろん、きれい事だということもわかっている。保育園を作る!?保育の世界は、数少ないスタッフが、想像以上に安い給料で働いている。自分の想う保育園は、その限りあるスタッフの負担を増やすことになってしまうし、それをしてしまうと、個に寄り添う保育になり=全体を見られるスタッフが少なくなり、安全性に欠けてしまう。そんなこともわかりながら、やはり、理想は膨らむばかりだ。社会の場と認識しながらも、個の想いを尊重できる保育園。そんな保育園があれば、働いてみたいと考えていた。そして、私は決心した。雇われないなら、雇う側になるしかない。理想の保育園がないなら、作ればいい。二転三転繰り返し、だいぶ遠回りになってしまったが、私の気持ちは固まった。私は自分の描く保育園を作ろう、と。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) kot63/Gettyimages
2017年08月23日美容家として自分を売り込むために、友人の力を借りてHPを作った筆者・小阪。だが、助け舟を出してくれた友人が忙しく、小阪のHPまで手が回らずあえなく閉鎖することに。本当にやりたいことは美容家ではないかもと気持ちが揺らいでいた小阪は、正直なところ安堵するも……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 68ダイエット企業の広告塔に!?HPを作ったけれど結局何にもならず、お金と時間だけを失った結果となってしまった。しかし、気持ちは焦りつつもどこかでは、「このまま進まなくて良かった」と安堵している自分もいた。しかし、このままでいるわけにはいかないと、今できることはやはり美容ダイエットしかないのではと考えた私は、ダイエット企業に足を運び、広告塔にしてもらえないかと営業に出た。すると、ある企業から、広告塔よりも、そのダイエット知識と経験をうちで発揮してもらいたいという申し出から、社員契約の話が出た。社員になれば安定した給料がもらえるし、お金の不安は解消される。金額も聞いたが、もちろん悪くはなかった。正直、タレント活動は給料制だったため、大した額はもらえていなかったぶん、その頃よりも良い金額だった。もちろん保育園でアルバイトしていた頃に比べれば倍は超える。生活のため、今できることはダイエット関係しかないと思っていた私は、社員契約を前向きに考えるようになった。私が本当にしたい仕事は……しかし、返事をする期限が迫ってくるほど、気持ちはどんより暗くなる。本当はわかっていたが、わからないようにしていた気持ちが、どんどん色濃く浮かびあがってくるのだ。私は部屋でひとりになると、ボソっと呟く。「ダイエットの仕事、やりたくないな…」。ダイエットは得意なほう。知識も経験もあるから、特技として仕事にいかせる。でも、HPが進まず安堵してしまった理由は、ダイエットより他にやりたいことがあったからだ。しばらく離れてしまっているが、気持ちは色あせることなく、むしろ離れると思いは募るように膨れ上がっている。私は、生きるため必要なお金のことを考えながらも、いつしか、やりたいことをまたやれるようになるにはどうしたら良いかと考えるようになっていた。私がまた保育者として働くには、どうしたら良いのだろうか。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) number1411/Gettyimages
2017年08月16日18kg減のダイエットに成功し、セミヌードを披露したことで注目を浴びた筆者・小阪。それをきっかけに美容家の道に進む決意をするが、本心は揺らいでいた。看板となる自身の撮影を終えてHPはついに完成したが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 67美容家・小阪のHP、始動!HP制作が終わり、ついに動き出す時がきた。私は、HPでダイエットをしたい人を募集して、やりとりしていくものだと思っていたのだが、どうやらそれは少し違うようだった。ビジネスパートナーの話によれば、バナーをはって、バナーのアクセス数で稼ぐバナー契約やHPが盛り上がった際、そこから商品を売り出す展開を考えていたらしく、まずは私がHPにダイエット記録などを少しづつのせていくよう指示された。言われるがままにやっていたが、とくにこれといった仕事があるわけではなかった。こんな感じでいいのかな? と不安は常に頭をよぎっていたが、見事その予感は的中した。HPは、作って約3か月もたたないうちに稼働しなくなった。私のHPを制作してくれた人は、ITと翻訳をメインにしているベンチャー企業。まだ会社も立ち上げたばかりで、小さい仕事でも引き受け実績を作りたい時でもあったため、来るものはすべて受け入れていた。そのため、日々のスケジュールに追われ多忙な日々を送るその人たちにとって、私のHPは優先順位でいえは決して高いものではなく、いつしか、手につかなくなってしまっていた。安堵と不安が入り混じる私としても、こっちがお金を払って依頼しているものならもう少し強気に出られていたものの、成果報酬という形で契約しているため、何だかいろいろ言うのに気が引けて、後回しにされていることに対し何も言えなかった。今思えば、困ってる女の子をほっとけない感覚で、引き受けられてしまったんだなと思う。利益が明確であれば、ちゃんと向き合っただろうけど、後回しにされる時点で、うまみを感じられなかったということだろうから。そしてもうひとつ、私が心ここにあらずなことがバレてしまっていたのかもしれない。もっと本気でやろうとしていれば、ここはこうしたいだの、あそこはこうだなど意見があったはずなのに、私は言われたことしかせず、大した提案もしていなかった。やる気がない場所に人は寄りつかないとはよくいったもので、迷いながらはじめた結果、ことは何も進まず終止符をうった。まるで自然消滅のように終わってしまったHPだったが、私はどこかで安堵していた部分もあった。しかし、事態は結果悪化したことになる。お金にならない時間を何か月もすごしてしまい、私の貯金も限界ギリギリにきていた。このままではほんとうにまずい。憂うつな時間が続き、時間が過ぎるのを恐れながら、もうどうしたら良いのかと途方にくれていた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) bonetta/Gettyimages
2017年08月09日現役女子大生グラドルの菅井美沙が30日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『ちゅらみさ』(発売中 4,104円税込 発売元:イーネット・フロンティア)の発売記念イベントを行った。昨年グラドルとしてデビューした菅井美沙は、東京理科大学に通う現役女子大生で、知的なルックスにFカップの美乳という完璧ボディが魅力の22歳。約半年ぶりのDVDとなる本作は、今年5月に訪れたという沖縄の宮古島でロケが行われ、11年間クラシックバレエで鍛え抜いた極上のボディをフルスロットルで披露した1枚となっている。ハワイで購入したというカラフルな水着姿で報道陣の取材に応じた菅井は「学生という設定で、男性とデートをしたり水着姿がたくさん収録されています。岩場で撮影した時にピンクの水着を着たんですが、スタイリストさんが私の身体に合わせて作ってくれた手作りのもので、それが嬉しくてとても印象に残っています」と笑顔。ファンに見て欲しいシーンを「もう22歳なので現役の女子高生みたいに高校生独特の顔がパンパンした感じはないですが、久し振りに着た制服姿はぜひ見てほしいです」とあげながら、「セクシーなシーンは夜のベッドのシーン。私がお部屋に入ってベッドの上で寝転ぶんですが、赤いベッドで激しめです(笑)」と語った。現在は東京理科大学で工学部に通う現役女子大生の菅井だが、「うちの大学は男子が多く、女の子がほとんどいなくてクラスで私1人になりました。だから友だちが1人もいなくて、1人で大学に行って一言も喋らず授業を受け、家に帰るという感じです。合コンも誘われたことすらありません」と実情を告白。4年生ということで卒業後についても言及し、「大学の勉強があまり楽しいと思えなくて。グラビアの仕事はやりたいと思えたので、卒業後は芸能のお仕事で頑張ってみようと思います」と目を輝かせていた。菅井美沙(すがい みさ)1995年5月1日生まれ。広島県出身。身長153cm。スリーサイズはB80・W53・H80。2016年に雑誌誌上でグラビアデビューを飾ったグラビアアイドル。2017年に1stDVD『サイエンス・ガール』をリリースし、知的フェイスにFカップの美乳を露わにしてグラドルファンのハートを射止めた。現在は光文社主催のミスコン「ミスFLASH2018」にエントリー中。特技はクラシックバレエ。趣味は勉強、料理。
2017年08月06日美容家になると決めた筆者・小阪だが、本当に自分がしたい仕事なのかと問われたら、すぐに頷くことができない。これでいいのかと悶々としながらも、HPに載せるプロフィール写真の撮影日を迎えて……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 66迷いのなかで撮影。私、笑える?悶々とするなか、撮影が始まった。こんな気持ちでうまく笑えるだろうか? と心配にもなったが、撮影がはじまればスイッチは入るもので、迷いもその瞬間は吹き飛んでいった。自分ができることをしている時間というのは、心地いいというか、これでいいのかな? という不安がなくなるから安心できる。そういう意味では、撮影されることは私の数少ないできるものの中のひとつだ。だから、自信を持ってのぞむことができた。人って、大なり小なり差はあっても、自信が持てるものに取り組んでる時なら、向かうところ敵なしという気持ちになれる。 その精神的安定が心地よく、自分の進む道を、自信を持ってやれることを選ぶ思考がある気がする。でも、その自信のあるものがイコール好きなことか? と問われると、全員が全員そうじゃないと思う。私にはこれしかないと言い聞かせた世のため人のためお金のためと決めた道が、自分のためではないと気づく時、人はどうその気持ちと向き合うのだろう? 毎日ではないけれど、ふとしたその瞬間に現れる違和感に対し、どう折り合いをつけているのであろう? これが最善。これしかないんだ。今の自分にはこれしか道が残されていないんだ。少なくともこの時の私は、自分を正当化するよう撮影に全神経を使った。後日、できあがった写真をチェックした。うん。悪くない。むしろ何年もカメラから離れていたとは思えないくらい普通に良い感じ。プロのカメラマンはさすがだと感心しつつ、HP制作はすすんでいった。さぁ、美容家として人生を歩むぞ! 培ってきた経験、失敗も成功も全て自分の糧とし、いざ人生の再出発。力を貸してくれた人たちのためにも頑張るぞ! 気持ちを引き締め、HP制作にとりかかっていた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) Koldunov/Gettyimages
2017年08月02日生きるための仕事として、美容家を選んだ筆者・小阪。まずは、周囲に助けを借りながらHP制作に奔走するが、ある思いが頭をよぎり、進んでいた足を止めてしまう。それは……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 65私、どこに向かっているの?HP制作は成果報酬という形で友人が初期費用を負担してくれることになった。かといって、何もかもを任せては申し訳ない。撮影では、少しでも金額を抑えて良いものを作らねばと考え、知り合いに頼んでカメラマンさんや古くからの付き合いのメイクさんに連絡してみた。スタイリストは雇わず私物の衣装を用意して、とにかく自分でやれることは全部やった。美容家になるには自分の美しさが勝負だ! 自分磨きにも念入りに、着々と準備にとりかかる。あたふたしながら、思い立ったら即行動とあっちやこっちや電話をかけては交渉し、ミーティングしての繰り返し。撮影日も決まり、なんとか仕事が作れたとき、ふっと自分の頭に疑問が浮かんだ。私、どこにむかってるんだろう? 生活のためにと慌てて自分のやれることにフォーカスして動き出したが、他人を巻き込んでHPやら何やら作ろうとしているこの状況。ひとりでやっていた時は、できるときにできることを選択していたが、人を巻き込んでしまってはそうはいかない。そう実感しながら改めて自分のやりたいことを振り返る。そもそも私、何で美容の道に進んだんだっけ? ダイエットに成功したから。その経験が活かせると思ったから。良い商品にめぐりあって、これならダイエットを人に勧めることができるとか、少しだけ自分が自信を持てるものだったから。理由は並べればたくさんある。けど、私がやりたいことってこういうことだったかな?美容家ってアイドルと同じかも自分磨きをすることが嫌では決してないけれど、キレイになることを仕事にして、憧れてもらうためにあれやこれや美容と名のつくものには手を出して、自分が商品となりお金を稼ぐ。これってアイドルをしていた時とあまり変わらないんじゃないかな? 美容は好きだけど、化粧品とかには疎く、スッピンで毎日を過ごすことも平気だし、目まぐるしく増えていく美容商品や美容技術にも興味はない。正直追いかけていく気もない。ダイエット専門でやるからそれらは全く関係ない、なんてそんな甘いものではないことくらいわかっている。美容を専門にしてる人なんてあふれるほどいるわけだから、美容に敏感な人をターゲットにするなら美しくなるものは情報として知っておくのは当たり前だ。私は、これを自分の生きるための仕事にしていくのか? いままでのように、やれるものだからやる。ではなく、生きるための仕事にしてしまっては、立ち止まることは愚か、軌道修正すら難しい。やろうとしていることが形に近づくにつれ、悶々としてくる。これって私がやりたいと思っていたこと? この考えすら、贅沢な悩み? 私、自分にとっての幸せをちゃんと理解できているのだろうか? 時間が進むにつれて不安は風船のように膨れ上がって、破裂しそうになっていった。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) Britus/Gettyimages
2017年07月26日商品ロイヤリティの収入が減り、貯金が底をつきそうになったので本格的に美容家の仕事をしようとした筆者・小阪。しかし、ダイエットサポートなどの依頼をしてくる人は周囲にいなく、途方に暮れる。そこで、友人のアドバイスのもとあるコトを試みるが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 65美容家として生きるには……美容家として活動するには、「まずHP制作をするべき」と友人に言われ行動に移そうとするも、HPを作るのにいくらかかるのかを調べなくてはならない。そのぶんのお金がなきゃ話にならない。HP制作もしているIT会社の友人に相談すると、この頃のHP制作費用は20万〜50万とのこと。20万くらいなら何とかなると思いつつ、サイトのクオリティを上げたいと思うとやはり追加でいくらかはかかってしまうことも考えて、なんだかんだ30万は必要なんだなと、何かを始めるのにはお金がかかるものだということを実感する。HPを作るには自分の写真も撮らなくてはならない。昔は当たり前に自分を撮ってもらってお金を得ていたが、これはタレントだったからであって、通常は写真を撮るにもお金がかかる。しかも、私の場合、過去よりも美しくなっていなければ意味がないので、ただ撮影するだけではダメだ。そう考えると、カメラマンもちゃんとプロの方に依頼せねばならないし、衣装や撮影場所だってちゃんと何パターンも用意しなくてはいけない。そうなると、衣装費にハウススタジオ代に……と考えるほどお金がかかる。収入源が途絶えた今、むやみにお金を使うのは危険だ。しかし、何もしなければ何も生まれないままだ。お金がない! 友人にすがる不安と恐怖にかられるまま月日だけがすぎていった。これはもう覚悟を決めるべきか? 悩みながらも一歩がなかなか踏み出せない。どうにかお金をかけないやり方はないのか? 全く払わないつもりはないが、全部自分の手持ちで進める勇気は最後までもてなかった。そこで私はHP制作を相談した友人に、どうにかならないかと相談した。新しいことを始めたいのにお金がないからどうしたらいい? なんて、こんな恥ずかしい相談はない。自分ひとりの人生すらも面倒みれないなんて……つくづく自分の能力の無さにがっかりするも、とにかく今はすがるしかなかった。見かねた友人は、成果報酬という形で話をまとめてくれた。「HPを作っても、結局は運営もしていかなくてはならないから、それなら運営も含めてこっちが引き受けるよ。成果報酬という形で最初はお金だすから、それならはじめられるよね」とのこと。HPを制作する時点で悩んでたくらいだ。運営のことなんて頭になかった自分にとってはありがたいだけの話だった。何にも知らない無知な自分はこうして人に助けられながら何とか美容家の道を歩み出そうとしていた。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) lechatnoir/Gettyimages
2017年07月18日プロデュース商品のロイヤリティだけで生活していた筆者・小阪だが、競合商品の増加や消費税増税により売り上げが激減。このままだと貯金が底をつく危機が迫るなか、小阪が考えた策は……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 64収入激減! どうしたらいい?慌てて確認したのが今までの貯金。とりあえずこの貯金でいつまで持つのかを考えてみる。すぐに鬼気迫る状態ではないが、お金なんて生み出そうとしなければ減るいっぽうで無くなるなんてあっという間だ。まずは、ダイエットをしたい人を周りで探してみる。今までの金額よりも少しあげて交渉してみるが、私情で金額をあげて交渉するのが悪い気がして気が引けてしまう。より質の高いサービスと結果を出せば、理由なんてどうであれ値上げすることは全く悪いものではないと今となっては思えるのだが、この頃の私はお金に罪悪感を感じていて、お客さんにとっては突然売り込みしてきたうえに金額も上がっているだなんて……と自分のやり方が汚いものに感じて、後ろめたい気持ちにもなっていた。焦っている時ほどコトはスムーズに進まないから人生は不思議。最初は向こうから依頼されていたのに、ダイエットをしたいと話す人はいなくなっていた。私は、慌ててビジネスマンの友人に、このままじゃまずいと相談した。すると、友人は「自分の周囲にだけ声をかけてもダメだよ。もっとSNSを通して発信しないと」と話した。それもそうだ。人は慌てると冷静な判断すらできないのかと自分に呆れながら、では、まずどうするべきだろうと考え、ツイッター? ブログ? など頭を巡らせていると、友人は「それらも大事だけど、まずはHPを作らないとね」と本拠地を作らないと始まらないと言ってきた。ブログもツイッターもPRとして大切だけど、そこからどこにアクセスするか。HPがないと何にもならないよ! とのこと。なるほど。私は外部から人を集めるために、善は急げとさっそく行動にうつそうとした。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C) BrianAJackson/Gettyimages
2017年07月12日こんにちは、ママライターのましゅままです。この春から子どもを保育園に通わせてママがお仕事に復帰する、というご家庭も多いですね。小さいうちから保育園に預けることに不安を感じるママもいれば、数年間自分のもとで子どもを育てることに不安を感じているママもいます。実際に、小さいうちから子どもを保育園に通わせることによってどんな影響が現れるのでしょうか?今回は、子どもを保育園に入れるメリット・デメリット、自宅保育のメリット、デメリットをそれぞれご紹介します。●子どもを保育園に預けるメリット●トイレトレーニングがスムーズにできる『保育園でいろんなことを教えてもらえるので本当に助かっています。お着替え、コップ、手洗いうがい、などなど。保育園で身に着けてくれていて、感心しています。一番助かっているのはなんといってもトイレトレーニング! 保育園様様です』(20代/女の子ママ)●子どもとの時間を大切にするようになる『育児に関して息抜きができるし、昼間一緒にいない分子どもとの時間を大切にできます。子どものほうも晴れの日は外で思いっきり毎日遊べるし、雨の日でも退屈することのない遊びができる。さらに平日はずっと保育園に行っているおかげで、これまで生活リズムが崩れたことがほとんどありません。お給食でお昼ごはんだけでも栄養をきっちり取れるのも助かりますね』(30代/男の子ママ)●気持ちをリフレッシュできる『わたしは子どもが2歳になったころから、無認可の保育園に週1回だけ子どもを預けています。リフレッシュもできて家事も一気に進められる ので、すごく助かっています。日ごろの子育ての悩みを保育園の先生に相談できるのもありがたいです。保育のプロなので、頼りになります!』(20代/男の子ママ)●子どもを保育園に預けるデメリット●保育料がかさむ『仕方のないことなのですが、やはり保育料がかさみます。あと、まめにおむつを替えてくださるので、おむつ代も家で見ているよりはかかっているような気がします』(20代/女の子ママ)●子どもの寝る時間が遅くなる『うちの子はお昼寝はもうしなくても良いみたいなのですが、保育園で必ずお昼寝をしてくるので、夜寝る時間が遅くなってしまう ことがよくあります』(20代/女の子ママ)●病気をもらってくる『日中そばにいられない寂しさと、よく病気をもらってくる こと。この2つだけはどうしても改善できないデメリット。「ママと一緒にいたいの!」なんて言われてしまうとちょっとツライです』(30代/女の子ママ)●子どもを保育園に預けないメリット●毎日一緒にいられる『子どもと毎日一緒にいられること。これに尽きますね。いつかは親離れ、子離れするときが必ずやってくるので、一緒にいられるうちに一緒にいておきたいです』(30代/女の子、男の子ママ)●貴重な経験ができる『24時間365日、幼稚園に入れるまでの数年みっちり一緒にいて子育てしていれば、イヤでも親として、大人として自分が成長することができます 。子どもが小さいうちの大変さは、仕事では得られない経験だと思っています』(30代/男の子ママ)●お昼寝できる『子どもが夜泣きしても、昼間うまくいけば一緒にお昼寝できる こと。働いていたらお昼寝はできないもんなーと思ってしまいます』(20代/男の子ママ)●子どもを保育園に預けないデメリット●遊びに連れて行くのが大変『子どもの体力がどんどんついてくると、相手や世話、遊びに連れていくのが大変です。ごはんもお給食があればなあ、と思うくらいマンネリ化。家事や自分の時間の確保のために、テレビやスマホに頼りがちになってしまうことも……』(30代/女の子ママ)●生活リズムが崩れやすい『保育園に通っている子に比べて、生活リズムが崩れやすい と思います。ママも毎日保育園のようにきっちりとスケジュールをこなすことは難しいので……。特に下の赤ちゃんが生まれたときは、生活リズムがガタガタになってしまい大変でした』(20代/男の子2児ママ)●保育園or自宅保育、正解はママが決めるいかがでしたか?こうして挙げてみると、小さいうちから保育園に通わせることはメリットが盛りだくさん。月齢が低ければ低いほどママとの密着度が高く、保育料も高額で、病気もしやすいため保育園に預けるデメリットが目立つ傾向にありますが、2歳を過ぎれば楽しくお友達と遊ぶ様子や保育園でたくましく成長する大きなメリットを実感することができると思います。また、自宅で子どもと一緒にいる時間は何にも替え難い価値のあるものでもありますね。日中保育園に通っている子がママと過ごす時間数が短いからといって情緒に問題が出るというわけではありませんし、普段保育園に通っていない子が発達が遅くなる、というわけでもありません。大切なのは一緒にいられる時間数ではなく、その“過ごし方”なのです。保育園に預けるか自宅で育てるか、正解はママが決めること。ぜひ、ご自身の選択に自信を持ってくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2017年03月20日「保育園落ちた 日本死ね!!!」のブログが世間に知れ渡ってから1年。認可保育園の不承諾通知をもらい悲鳴を上げているママたちが多いこの時期が、またやってきてしまいました。3月7日に、SNSの「#保育園に入りたい」から派生した親たちが、イベントを開きました。約150人が衆議院委員会に集まり、わが子を抱きながらこの会に参加しているママ、中には子どもを抱えた男性の姿も見られました。ペーパー離婚に計画出産、保活のために繰り広げられる悲惨な現実待機児童数、保育士不足、さまざまな問題が解決していない中、イベント参加者の女性から「保育園に入れる=かわいそう、そう言われることが多かった…」という話が出ました。この女性は、10カ月で子どもを保育園に入れることができ、会社に復帰したが、同僚や地域の高齢者に「0才で保育園に入れるなんてかわいそう」と声をかけられたそう。年齢や育った環境によってもさまざまな意見があがるのがこのテーマです。1才まで一緒にいたい、でも0才で預けなければいけない理由があるそもそも、この保育園に入れない現状の中で、入園するためには定員が一番多い0歳児クラスに4月入園を希望する人がほとんど。その理由は簡単で、1歳から入ろうとしても、すでに1歳児クラスには0才児クラスから進級した子どもたちの定員でほとんど埋まってしまうからです。だからこそ、「子どもが1才になるまでは一緒にいて、その後保育園に入りたい」という願いはかなわないのが現実。イベントに登壇した元アエラ編集長で朝日新聞総合プロデュース室プロデューサーの浜田敬子さんも、過去の取材で保活のために、産む時期を決めて帝王切開した、という人も居たと言います。今やペーパー離婚なんて言葉は良く耳にするようになってしまった世の中。待機児童問題の解決には、まだまだ時間が掛かりそうです。0才で保育園に入れるなんてかわいそう、本当に?果たして保育園は本当に子どもを入園させるにはかわいそうな場所なのか…。この女性は「はじめは0才での入園に少し抵抗があったが、今では子どもは友達と遊べることが楽しいと感じているし、保育園に入れて良いことしかなかった」と話していました。イベントに登壇したNPOフローレンス代表の駒崎弘樹さんは、海外では幼児教育に力を入れると、30年後その子どもたちは、犯罪率が低い、所得が高い、学力が高まるという成果が出ていることを挙げ、保育園に入れることは未来の日本のためにもなると話しました。また、専業主婦率が2%※、女性が働くのが当たり前の国、スウェーデンを取材した日本総研調査部主任研究員の池本美香さんは、スウェーデンの保育園は、子どもを預けるために働きたい、と思えるほどの良環境だった、と日本の保育園のイメージとのギャップを語っていました。※専業主婦率2%…2011年、20~64歳女性のうち、家事が主務の人の割合。また、イベントに参加した大学生の女性は、自身の父親が育児に協力的ではなかったことから、母親が仕事を辞め「ずっと働きたかった」と言っていた言葉が今でも耳から離れないと話します。決して早いうちから保育園に入ることが正しいわけではありません。ただ、母親たちは何歳からでも子どもを保育園に入れられ、復職できる選択肢が欲しいのです。何をしたらいい? まずは声をあげることから始めよう待機児童問題は、子どもの有無に関係なく、すべての人に必ず形となって返ってきます。子どもが生まれなければ人口は減るし、女性が働かなければ国の税金は減る。老後を支えてくれる若者が居なければ、生きていくことさえ困難になる…。負のスパイラルはいつまでたっても続くのです。保育園に落ちたママたちが声をあげたからこそ、保育士の給与もやっとアップし、社会問題として議題に上がるようになってきました。しかし、この4月から保育園に通えない子を抱えるママたちの不安はまだ解消されていないのです。このイベントでは、子ども子育て予算にプラス1.4兆円を追加して、待機児童の解消を願う賛同者を募集しています。まずは一緒に声を上げることから始めてみませんか? みんな #保育園に入りたい! 子ども子育て予算にプラス1.4兆円追加して、待機児童を解消してください
2017年03月10日【ママからのご相談】来年度から子どもを保育園に預け、復職しようと考えています。すでにワーキングマザーをしている妹からは「保育園の見学は必須だよ!」と言われているのですが、外から見るだけではダメでしょうか。見学や説明会に行っても、どうせ施設にとってイイことが言われるだけだろうから、外からこっそり覗いている方が取り繕っていない面を見られるのではと思ってしまいます……。●A. 見学・説明会の参加は必須! ポイントを整理して臨みましょうこんにちは、佐原チハルです。「取り繕った、イイ面ばかりをアピールされるのでは」という疑念、わかります。筆者もそのようなことを考え、候補の保育園をこっそりと観察に行ったことが何度かあります。しかしそれでも、見学・説明会には行った方がいいと思います。“いいことばかり”じゃない点を探るためにも、行って、直接質問し、聞いてくることもまた大切です。●保育園の見学・説明会に行ったほうがいい理由とは見学・説明会に行って、「本当によかった!」というママさんたちに話を聞いてみたところ、ポイントは主に以下の3点でした。●(1)ネットじゃわからない『ホームページがすごく綺麗なのに、実際は雑然としている園もあれば、ホームページが古くてガタガタでも、しっかりと行き届いている園もある』(30代/2児のママ)『ネット上の口コミサイトは“いいことしか載せない”ってところもあるらしい。プラスもマイナスも両方知って判断したい のに、それじゃ参考にならない』(30代/1児のママ)●(2)知り合いからの評判ではわからない『周りのママたちからすごくいいって評判の私立園だったのですが、見学に行ったら雰囲気が思っていたのとは違って。少なくとも、うちの生活や子どもの性格には合わなそうだ というのが、見学に行ってみて初めてわかりました。評判だけで判断しちゃわないでよかった』(20代/1児のママ)●(3)認可でも公立と私立で差がある『認可ってことは同じ基準で評価されて作られてるんだから、どこでも同じでしょ、と思ってました。でも、公立はたしかに似ているけど、私立は思っていたよりも多様 でした』(30代/1児のママ)----------次年度の保育園を探しているママの中には、“すでに仕事をしている人”も少なくないと思います。見学・説明会は平日に行われることが多いので、参加は難しく面倒に思われるかもしれません。けれど、子どもの安全にもかかわる大切なことです。ママかパパのどちらかは、必ず都合をつけて行けるようにしたいです。●見学・説明会でチェックしたいポイントとは?『保育園を考える親の会』のホームページによると、確認のポイントは以下だそうです。【職員体制】・年齢ごとの配置人数・有資格者の割合・経験豊富なスタッフの存在・資格のある看護師さんが常駐かどうか【保育の様子】・子どもとの関わり方が応答的か、笑顔でいるか・子どもたちに笑顔はあるか・昼寝時の対策はどうか(うつぶせ寝はしていないか、呼吸チェックはしているか)【食事】・離乳食の進め方はどうか・栄養バランスに配慮された献立になっているか・アレルギー対応はどうなっているか・食材について気をつけていることはあるか【施設設備の様子】・赤ちゃんの部屋と幼児の部屋はしっかり分かれているか・部屋が狭すぎないか・部屋の風通しや日当たりはどうか・安全対策はしてあるか・衛生管理は行き届いているか・おもちゃ、絵本、遊び場(園庭)の管理はどうなっているか【保護者への対応】・連絡帳があり、子どもの様子を知らせてくれるか・子どもの安全性を第一にしているかどうか・親が働くことへの理解はあるか【その他】・園の雰囲気はどうか・行事はどうなっているか・緊急時の対応はどうなっているか、避難経路は確保されているかこちらのページでは、他にも複数のポイントが挙げられています。一度確認し、自分なりのリストを作成して臨む のがいいかもしれません。●“質”の妥協はできない保育園に通うというのは、毎日の生活の話ですから、「通いやすい場所にある」「預かってもらえる時間が希望にかなっている」などの条件もまた大切です。けれど、それらの条件のために“質”を犠牲にすることはできません 。子どもの命に関わる話で、取り返しややり直しができない事態に陥ってしまうリスクがあるからです。そうした“質”の状態をチェックするためにも、保育園の見学や説明会はとても重要なもの。“こっそり覗きに行く”のは、見学・説明会に行ってからでもできます。両方なさってみてはいかがでしょう?後悔のない復職のためにも、チェックリストを用意して、準備万端で臨みましょう!【参考リンク】・保育園選びのチェックポイント | 保育園を考える親の会()●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年11月05日今年の上半期、ネットでも話題になった「保育園入園」問題。いったい、保育園に落ちてしまう理由とはなんなのでしょうか。実は保育園は「点数」によって入園が決まります。点数とは、各自治体によって定められた入園のためのランクのこと。今回は横浜市の保育所入園選考基準をもとに「点数」について解説していきたいと思います。保育園は入園点数制まず下記に述べたものが入園基準が一番高いとされるAランクのものです。横浜市の入園基準が高いもの(ランクの高いAから抜粋)。・月20日以上かつ1日8時間以上、働いている。・入院または入院に相当する治療や安静を要する自宅療養で常に病臥している。・身体障害者手帳1~2級、精神障害者保健福祉手帳1~3級、 愛の手帳(療育手帳)の交付を受けていて、保育が常時困難な場合・臥床者・重度心身障害者(児)の全介護、週5日以上の常時付き添いによる病院通院・施設通所・震災、風水害、火災その他の災害により自宅や近隣の復旧に当たっている。・ひとり親世帯等において、就労、求職活動、職業訓練等を行うことにより、自立の促進が図られると福祉保健センター長が判断した場合 (求職中の入所期間は3か月です。その期間内に就職しないと退所になります)・児童福祉の観点から、福祉保健センター長が特に保育に欠ける緊急度が高いと判断したとき横浜市では上記に該当する場合、入園の可能性が高くなります。Aランク以外の場合ランクはA以外にもB〜Gに区切られたランクが存在していますが、働いている時間が長かったり、通院や介護などに時間を割いているなど子どもを保育園に入れなければならない理由を持っている人ほど、このランクが高く設定されています。また以下の世帯状況がランクアップ項目として用意されています。1. ひとり親世帯等2. 生活保護世帯3. 生計中心者の失業4. 横浜保育室・家庭保育福祉員・認可乳児保育所の卒園児5. 退所後、保育所に育休明け再入所する場合今回は横浜市の例をご紹介しましたが、自治体によって点数の区分も異なりますので、今すぐ保育園に入れたいというかたは申し込み前にご自宅の状況をご確認してみましょう!保育園に落ちる可能性をグンと減らすことができるかもしれません。参考:横浜市保育所の入所選考基準ライター:メオトーク編集部
2016年09月23日働くママたちにとっては頼みの綱である保育園。しかし最近、“ブラック保育園”と呼ばれる園が話題になっているのをご存じですか?ブラック保育園とは、“ブラック企業”や“ブラックバイト”と同様に、過酷すぎる労働条件で保育士を働かせている園のこと。中には連日朝7時に出勤し、サービス残業をして23時ごろ退勤するのが当たり前、帰宅後は持ち帰り仕事を家で片付け、寝るのは午前様……という保育士も珍しくありません。このブラック保育園、被害を被っているのは保育士だけではありません。実は、子どもを預けているママたちにとっても非常に大きな問題なのです。一般に、“ブラック保育園は、保育の質も悪い ”という傾向が指摘されています。それもそのはず、劣悪な労働環境下で疲れ果てた保育士に、子どもたちの安心・安全な暮らしが守れるはずはありませんよね。絶対に避けたいブラック保育園、見学の段階で見極めることはできるのでしょうか。今回は現役で働く保育士たちに、見分け方やチェックポイントを教えてもらいました。●チェックポイント1:保育士の年齢バランスは取れているか保育士の離職率が高く、入れ替わりが激しいところはブラック保育園であると考えてよさそうです。長く勤務できないのには必ず理由があります。長時間労働や休日返上などが当たり前に行われている可能性があるのではないでしょうか。しかし、園見学のときにいきなり職員の離職率を聞くわけにはいきませんよね。どのようにチェックしたらいいのでしょうか。『離職率が高いかどうかは、保育士の年齢バランスを見ればすぐ分かります。問題ない園なら、20代の若手、30〜40代の中堅、50代以降のベテランがまんべんなく配置されているはず 。でも、離職率が高い園だと中堅層がまったく存在しないことがよくあるんです。新卒ホヤホヤの先生が大量にいて、申し訳程度におばあちゃん先生が数名いる。そういう園は、若い先生が中堅になるまで定着できないブラック園と考えられます』(40代女性/公立保育園主任)●チェックポイント2:保育士の身だしなみや言葉遣いは適切かブラック保育園の保育士たちは、自分が抱えている仕事をこなすのに精一杯。丁寧に新人教育をする時間はまったくありません。結果として、職員全体のレベルが非常に低くなってしまうという特徴があります。『保育士のレベルを確認するには、“身だしなみ”、“言葉遣い”、“子どもとの関わり方” をチェックしましょう。・長い髪はまとめているか・爪は短く切りそろえてあるか・私物の携帯電話を業務中に持ち歩いていないか・ジャラジャラ飾りのついたボールペンを挿していないか・保育者として適切な言葉遣いをしているか・子どもには指示するだけでなく、受容・共感の態度で接しているかなどがチェックポイントです。外見についてなら、園見学の短い時間でもすぐに分かりますよね 。くまなく確認しておきましょう』(50代女性/私立保育園理事)勤務時間中にスマホをいじる、乱暴な言葉で子どもに指示を出すなど、信じられない保育士も残念ながら存在します。よく見極め、そういった園は避けるべきでしょう。●チェックポイント3:園内の環境は整っているか施設内の環境が悪いのも、ブラック保育園の大きな特徴です。“保育は環境を通して行うもの”と国の指針でも定められています。保育環境が悪いということは、保育の質も悪いということに他なりません 。『オモチャや絵本、時計などの備品を破損したまま放置してあるところはNGです。人員や予算の都合ですぐに修理できないのだとしても、その場所から早急に撤去することくらいはできるはず。それすらしないのは、保育環境をないがしろにしているということ 。保育の質もたかが知れていますね』(40代男性/公立保育園保育士)また、ピカピカの新設園に飛びついてしまうのも考えものだといいます。『園舎や道具が古いのは、一概に悪いことではありません。古くても清潔に気をつけ、大切にあつかっているならOKです。モノの新旧よりも、扱い方に重点を置いて観察しましょう 』(40代女性/私立保育園保育士)園見学の際は、こういった環境面も入念に見ておくべきなのですね。----------ブラック保育園を見極めるポイント、お分かりいただけたでしょうか?子どもを預けることは、すなわち、命を預けること。保育園選びは慎重すぎるくらいでちょうどいいはずです。かわいいわが子が安心・安全に過ごすことができるよう、入園前にはしっかりとチェックしてブラック園を避けましょうね。●文/パピマミ編集部
2016年09月04日保育園に預けることに対する世間の意見は賛否両論。たしかにマイナス面もあるかもしれませんが、いいこともあるんです!!保育園にお子さんを預けることで悩まれている乳児のママさんに、プラス面を再確認して前向きになってほしい!!ということで、「保育園はかわいそう」と言われることに悩み苦しんでいるママさんの気持ちが軽くなるエピソードをご紹介します。今回は保育園に通ったことで子どもの価値観が広がったエピソードです。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがあるママの知らないお歌も唄えるようになる子どもってうたうのが好きですよね。うちの子はことばが話せるようになる前から、保育園の帰り道に「●×△○~♪」と何かを唄っていました。はっきりしない造語だったのが、みるみるうちにことばになっていき、あるとき「いーおーまいまい、いーおーまいまいー、とんとんとんっ」と発音したときの感動は今でも忘れられません。うちの子はそれをきっかけに、どんどん他のお歌もうたうようになりました。洋楽を聴いているとしゃべれるわけじゃないのに英語を覚えていることがあります。中学校の英語の授業でビートルズやカーペンターズの歌を唄ったという人も多いと思います。音楽にのせるとことばの習得が早くなるような気がしませんか!?子どもも同じように、音楽に合わせてことばを習得しているのかもしれません。あっという間にレパートリーが増えて、それとともに発音がしっかりしていきました。保育園に行かさずにひとりで子育てをしていたら、どうしても同じようなお唄ばかりを聴かせてしまいます。保育園に行くことで、昔ながらの動揺から流行の幼児曲まで幅広く耳に触れることができるようです。ママのチョイスとはちがう絵本に触れる子どもに読み聞かせる絵本にこだわっている人は多いと思います。絵本は子どもにとってまだ知らない体験を、物語を通して学ぶ大切な機会です。「やさしい子に育てたい」「道徳を教えたい」という想いで、少しでもいい絵本を読み聞かせたいと思いますよね。それはいいことなのですが、どうしてもママの価値観にしばられがちになってしまいがち。絵柄も気づけば似たり寄ったりになりがちです。保育園には流行のものからスタンダードなものまで、絵本のレパートリーがさまざまです。「わたしなら絶対に買わないな」という絵本もあります。お金を出して買うほど自分の価値観と合っていない絵本も、子どもにとってはすべてが刺激になります。ママのチョイスとはちがう価値観に触れることで、新しい世界を与えることができるのです。家族や親しい友人のコミュニティ内で子育てをしていると、どうしても似たようなモノに囲まれて育ってしまいます。それは安心でいいことではありますが、保育園では先生の人数だけ多種多様な価値観に育てられます。ママとは違う価値観に触れることがいい刺激になり、学びにつながるのではないでしょうか。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがあるライター:金延さえ
2016年08月17日「まだ小さいのに保育園に預けるのはかわいそう」「預けて仕事をしなければならないのなら産むべきじゃない」保育園に預けることに対する世間の意見は賛否両論。たしかに1番かわいい時期にいっしょにいられないことや、甘えたい時期に心ゆくまで甘えさせてあげられないこと…マイナス面もあるかもしれません。だけどいいこともあるんです!!「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所保育園はかわいそう?そんな風に悩まないで!うちは7ヵ月のころから保育園のお世話になっていますが、否定的な意見をネットで目にしてしまったり、近しい友人から悪気はなくとも「かわいそうだ」と言われてしまうと心が揺らぎます。「かわいそうだと思うほうがかわいそうだ」と自分に言い聞かせながらも、深夜に息子を抱きながら涙が止まらなくなってしまうこともありました。思い返せば預けはじめたころは、毎日のように自責の念で泣いていた記憶があります。そんなわたしですが、息子が3歳になるころには悩まなくなりました。もしいま保育園にお子さんを預けることで悩まれている乳児のママさんがいましたら、その辛さはもうすぐ解決するかもしれません。「保育園はかわいそう」と悩み苦しんでいるママさんの気持ちが軽くなるエピソードを紹介していきます。「いっしょに帰ろうよ」息子がまだ話せなかったころは、突然訪れる原因不明のダダっこモードに振り回されていました。仕事を済ませ、ヘトヘトでお迎えに行ったらだだっ子モード発動。どうしても靴を履いてくれない息子にイライラ… そんなときに頼りになったのが、おにいさん・おねえさんクラスの子どもたちでした。「どうしたの? いっしょに帰ろうよ」「門までおくってあげるね」とだだっ子息子をなだめてくれるおにいさん・おねえさん。おとなのいうことは聞かないけれど、子ども同士だとすんなりだだっ子解除するのはどうしてなのでしょうね!?「今度はぼくがおにいさんだから」今年4歳になる息子は、すっかりおにいさん。分けも分からずダダをこねることもなくなりました。そんな息子は自分がしてもらったように、いまは歳下の子をなだめています。あかちゃんが泣いていたら優しくよしよししてあげたり、歳下の子が転ばないように気をつけてあげたり。今はまだその程度ですが、そのうちだだっ子モードの子の手を引いて門まで送るようになるのかもしれません。保育園によっては、年齢のちがう子どもたちと過ごす時間を設けています。うちの子が行っている園は基本的には年齢別クラスですが、早朝・延長保育の時間は全クラス合同になります。ひとりっ子の我が子にとっては、保育園でさまざまな年齢の子と遊べるのはステキなこと。ときどき「そんなことばどこで覚えたの!?」というオマセ発言もありますが…それも含めていい刺激になっているのではないでしょうか。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所ライター:金延さえ
2016年07月11日先日千葉県で、保育園が住民の反対で建設できなかったことが話題になりましたね。原因の一部に「子どもの声がうるさい」という人がいたのは正直驚きました。子どもの声を“騒音”だという人が複数いる時点で、この国の少子化解決なんて程遠い気がする今日この頃。しかし、実際の建設反対派には「建設予定地前の道路の狭さ」を問題視した人が多かったそうです。「うるさい」を理由に取りあげた方がインパクトがありますからね。メディアがそっちをメインに報じたくなるのもわかりますが…。■保育園建設は“安全第一”で「こんなに保育園が足りないと騒がれているのに、住民が反対ってどーゆーこと!?」という風潮がしばらく広まっていましたが、テレビで建設予定地を見た私としては一言、「納得」って感じです。大型保育園が予定されていましたので、登園時間に一気に人が集まるのは目に見えています。自転車の前や後ろに子どもを乗せた人、ベビーカーを押した人、走る子どもたち、立ち止まって友だちとおしゃべりする子もいるかもしれません。そこをまた通り抜ける人…。そんな中、目の前の道路は車一台通るのがやっと。「いや、危険すぎでしょ! というか、絶対無理じゃん!」と、思わずテレビに向かって普通に話かけてしまいましたよ。「切望されている保育園を住民が反対」だなんて、なんだか反対した住民が悪いみたいな目線のニュースが多かったように思いますが、人命には変えられないのです。愛する我が子をあえて危険なところになんて通わせたくないのが親ってもんです。当たり前ですよね。■「日本死ね」ブログのインパクトそして、保育園ネタで話題になったといえば、やはり「日本死ね」ブログですよね。こんなに話題になるなんて、きっと書いたご本人が一番驚いたんじゃないでしょうか。このブログがメディアでさんざん取りあげられ、政治を動かすきっかけになったのは、たしかによかったのかもしれません。でも正直、「え? 今更どうした!?」って思いませんでしたか? だって、保育園が足りないなんてもう何年も問題視されていた話。もっと早急に取り組むべき課題なわけです。それを、ちょっとインパクトのある記事をメディアが取りあげただけで「世間の働くママたちが怒っている! 今ってこんなに大変なんだ!」と思いだしたかのように動きだすなんて…ぜんぜんイケテナイ。もちろん保育園問題に取り組んでいた議員さんはいたと思いますが、政府として取り組む姿勢を見せるのが遅いんですよね。後手後手な印象です。世間の人を「この政府に任せたい!」と思わせるには、先手を打つくらいじゃないと。まして「匿名なんて、そんなやつ本当にいんのか!」とわけのわからないヤジを飛ばしていた方なんて論外です。■政治を動かして「使う」べき私たち世代とはいえSNSの拡散力、影響力は時として絶大で、政治をも動かす力を秘めていることは明らかになりました。すごい時代です!このブログを政治家が取り上げたことで、Twitterに 「政治利用されたくない」なんてハッシュタグが出てきたことには驚きですが、政治を動かさないと国は変わらない。制度や会社も変わらない。結果私たちも「変われない」のです! 私たち世代こそ、もっと政治を動かして「使う」べき世代なのではないかと思います。社会でも家庭でも女性が活躍しやすい環境はまだまだ十分とはいいがたいのが現状です。女子力ではなく「女性の力」で変えていくべき時代かもしれませんね。
2016年05月26日