埼玉県杉戸町にある「アシカラ改善院」には、男の子から女の子、さらにはトップアスリートまで、ケガをしてしまった人から、動きの改善を目指す人まで、多くの人が訪れています。院長の染谷学先生は、「足底からこだわり全身改善」をコンセプトに、歩行動作を改善することでケガを予防したり、ケガからの復帰を導くスペシャリストです。「靴の選び方は、動作改善のベースになります」と語る染谷先生に、前回に引き続き、靴の選び方についての詳しい解説をお願いしました。お子さんのケガ予防、パフォーマンスアップのために、正しい知識を手に入れましょう!(取材・文:鈴木智之)ケガを予防しパフォーマンスを上げるためにも正しい靴の選び方が大事(写真はサッカー少年のイメージ)<<オスグッドはひざの曲げ方に問題が。ケガ、痛み予防のために知っておきたい正しい「蹴り方」とは■靴選びで「横幅」も重視しないとひざの痛みの原因に前回の記事では「足のつま先が1センチ余ること」「インソールの中に、小指がしっかり収まること」「かかとが硬いものを選ぶ」という3つのポイントを教えていただきました。「靴を選ぶ際に、いま履いているものが足に合っているかを確認するときは、まず中敷きを外しましょう。のり付けされているものであればビリっとはがして、中敷きを地面に置いて、その上に足を乗せてみてください。そうすると、中敷に対して指がどれぐらい届いているのか、届いていないのか。横幅も外に出ているか、出ていないかがわかります」サッカー少年・少女の履いている靴をチェックすると、横幅の中に足が収まっておらず、小指が靴の中で浮いてしまっている子も多いそうです。「インソール幅に対して、小指が収まっていない子は多いです。その状態だと、小指が持ち上がったまま靴の中に収まっているので、結果としてひざが内側に倒れた状態になります。その状態で激しく動くと、ひざを痛めることやひどい場合は前十字靭帯断裂につながります」さらに、こう続けます。「ひざが内側に倒れないようにしようとすると、ひざを少し曲げなければいけないので、オスグッドになりやすいんです。その状態で無理やり外側に倒そうとすると、捻挫をしやすくなります。自分の意思で足をひねっているような形なので、自分から怪我をするように動いているようなものなのです」■横幅が合わないからといってサイズを上げるのは間違い靴の選び方によって、ケガのリスクが高まるのであれば、無視することはできません。とくに成長期のお子さんの場合、大人以上に意識を向けた方が良さそうです。「靴の中で足の横幅が収まらないと、サイズを大きくしようとする人が多いのですが、1センチ以上大きな靴を履くと、横幅は合うかもしれませんが、今度は靴の中で足が前後にずれてしまいます。デザイン重視で靴を選びたい子には可哀想だと思いますが、サイズと横幅が合わないものは、現時点では履けない靴、足に合わない靴という捉え方をした方がいいと思います」足の横幅が広い人におすすめなのが「3Eや4Eと表記されている靴」だそうです。「横幅を示す『E』という表記があります。3E、4E、スーパーワイド(SW)、エキストラワイド(EW)といったものがあるのですが、ミズノ、アシックスは足幅の広いモデルが発売されていると思います。私のところに来てくれる選手たちには、『日本人の足型データから作っているアシックス、ミズノは合いやすいのではないか』という話はしています。ただし、同じメーカーでもモデルによって異なることもあるので、実際にお店で試着してみてほしいですね」■じつは「かかとの硬さ」がかなり重要前回の記事で「つま先、横幅、かかと」の3つがポイントだとお伝えしました。つま先と横幅には意識を向けやすいですが、かかとについては見落としてしまいがちです。「かかとは骨なので、硬いイメージがあるかもしれませんが、ほとんど筋肉がついていないんですね。かかとの骨を覆っている脂肪はゼリーのように柔らかいので、しっかり覆っていないと流れてしまいます。個人差はありますが、脂肪には2センチ近く厚みがあるので、かかとをしっかり覆うことができればクッションが利きます。そうすれば、かかとが痛くなったり足首を捻ることも少なくなります」自分の足に合った靴を履くことの大切さについて、染谷先生は「3~6歳、就学前のお子さんに対する靴の選び方に、もっと目を向けた方がいいと思います」と述べます。「ドイツでは3歳から就学まで、健康診断をするそうです。そのときに足の形がどうなっているか、重心がどうなっているかなどの検査項目がたくさんあると聞いたことがあります。日本で『子どものファーストシューズをどう選ぶか?』について、目を向けている人は多くはありません。子どもが将来、履きたい靴を履くためにも『足を作る』という視点から靴を選ぶことが大切だと思います」■正しい靴選びで偏平足は防げる就学前のお子さんの靴は「かかとがしっかりと収まるもの」(染谷先生)が良いそうです。「まずはかかとがずれないように、ヒールの部分が硬くなっているものを選びましょう。靴の中で、足の横幅を合わせるのは難しいので、調整がしやすいベルトタイプ(マジックテープ)もおすすめです。サイズが合っていて、かかとがしっかりしている靴を選べば、中でしっかりと指が使え、必要な足の裏のアーチも出来上がっていきます」足の指をしっかりと使えるようになることが、サッカーで良いパフォーマンスをするための第一歩です。どうしても軽くて柔らかい靴を選びたくなってしまうかもしれませんが、かかとが硬くねじれない靴であることも大事です。■ひざを痛めやすい女子選手の脚には特徴がある染谷先生の元には、ひざを痛めた女子サッカー選手もたくさん診療に来るそうです。これまでの診察経験から、彼女たちの特徴は、腿から足首まで太さがあまり変わらない脚なのだそう。これも多くの場合、身体の使い方によるもので、身体を正しく使えるようになると、必要な個所の筋肉は引き締まりメリハリのついた脚になるのだと教えてくれました。「私は女子選手に『筋肉のつき方が綺麗で、立ち方、歩き方がかっこいい選手は魅力的だよね』という話をしています。それこそがケガをしない足なのです。ヨーロッパの女子選手は、スラッとしていて立ち姿が綺麗ですよね」たしかに、国際試合などでピッチに立っている姿を見ていると、その違いは明らかです。「足の指を使うことができて、すねを倒す角度が適切になって......、と人体構造に合った動き方ができてくると、足首が締り、ひざ周りの無駄な肉がとれて、足の形が綺麗になります。結果として、ケガのリスクもなくなります。そうではない選手は、すでにジュニアの年代から、ケガのリスクがある動き方をしています」足に合った靴を選び、人体構造に適した身体の使い方をすることで、ケガのリスクが減少し、パフォーマンスもアップするのであれば、ぜひとも真剣に向き合いたいところです。「日常生活のときに履く靴はもちろんですが、サッカーのときも足に合ってかかとがしっかりしているものを選んでほしいです。そして、つま先とかかとをつかんでひねったときに、ねじれが少ないこともポイントです」<正しい靴選びのポイント全6項目>1.足長(サイズのこと:22.5cmなど)プラス、先端に1cm余裕がある2.横幅があっているインソールから小指がはみ出ない3.かかとのヒールカウンターが硬いもの4.MP関節(歩行時に屈曲する足指付け根の関節)に合わせてどれだけ屈曲するか5.ねじれが硬い6.紐靴でフィット感を調整できる※ヒールカウンターとは、靴のかかと部分に挿入された半円形の芯のこと。 かかとを安定させ、歩行をサポートしたり、靴の成型を担う足を育てるために、自分の足に合った靴を選ぶこと。これはぜひ子どもの頃から、心がけたいことです。それがきっと、お子さんの将来に良い影響を与えるはずです!染谷学(そめや・まなぶ)鹿屋体育大学卒業学生時代は柔道専攻。自身が多くの怪我を経験し、助けてくれた柔道整復師に憧れ治療家になる。柔道整復師として昨年11月末まで都内で整骨院を営む。選手サポートや外部サポート増加に伴い整骨院閉院。『足底からこだわり全身改善』『人間の足底=土壌』を掲げ、現在は埼玉県にアシカラ改善院(自費診療)を構え、一般~プロアスリート迄、老若男女問わず診ている。院の特徴は①1分以内での超短時間施術。②人体構造上正確な起立と歩行指導。【主な活動】オルカ鴨川FCメディカルサポート(2019)都立高校サッカー部メディカルサポート(2017〜現在)アスリートサポート(パーソナル)チーム向けセミナー(インソール講習会、靴の選び方等)
2021年01月25日昨今、子どもの「ヘディング禁止」が話題になっています。2020年にイングランドサッカー協会(FA)は「11歳以下は原則ヘディング禁止」を打ち出し、アメリカは以前から、年令によるヘディング禁止(制限)を掲げています。ヘディングが成長期の子どもの頭や身体に及ぼす影響はどれほどなのでしょうか?理学療法士として医療現場でリハビリテーションに携わり、「サッカーにおけるヘディングの累積曝露と慢性外傷性脳症に関する最近の知見」という論文を発表した、臼井直人さんに話を聞きました。(取材・文:鈴木智之)少年サッカーでヘディングは禁止した方が良いのかを伺いました(写真は過去のサカイクキャンプで浮き球のコントロールの練習をする子ども)■ヘディングは健康障害の原因になるのか自身も「お父さんコーチ」として、千葉県松戸市の少年団でコーチをしている臼井さん。小学4年生を担当しており、理学療法士としての知見を活かしながら、サッカーの指導にあたっています。少年期のヘディングの是非について、臼井さんは「大前提として、ヘディングと健康障害の因果関係ははっきりとはわかっていません」と前置きをした上で、次のように話します。「イングランドでガイドラインが出たのは 『The New England Journal of Medicine』という世界一影響力があると言われている臨床医学ジャーナルの中で『プロサッカー選手が高齢になったときに、認知症やパーキンソン病など、脳の神経変性疾患で死亡する頻度が3.5倍高かった』という研究結果が出たことに依ります。明確な因果関係は定かではありませんが、おそらくヘディングが影響しているのではないかと考えられています」■ヘディング後、頭痛が続いたら注意幼少期から繰り返しヘディングをすることで、脳へのダメージが蓄積されることは想像に難くありません。なかでも問題視されているのが、子どものヘディングです。「ヘディングでは、頭部の質量が小さいほど、衝撃が大きくなることが分かっています。子供や女性では、男性に比べ頭部の質量が少なく、頭部を支えるのに十分な筋力が備わっていないため、ヘディング時に頭にかかる衝撃は、大人の男子サッカー選手よりも大きくなります。アメリカの論文によると、中学生や女子サッカー選手の約半分の選手が、ヘディング後に頭痛を経験していることが明らかになりました。選手は『ヘディングをすると頭が痛くなるのは当たり前』と思っているかもしれませんが、そのまま継続してプレーしている現状は問題視する必要があると感じています」転んで頭を地面に打つ、頭同士がぶつかることなどで脳振盪が起きますが、子どもの場合、ヘディングをすることで軽度の脳振盪になることもあるそうです。「子どもの場合、ヘディングによって数日間頭痛が続いたケースや、2、3週間も健忘症が続いたケースも報告されています。そのようなことが起こり得ることは、知っておく必要があると思います。サッカーの試合の後に頭痛やめまいが続く、目がかすむ、家で落ち着きがないという子に関しては、症状が治るまで待ってプレーを再開したり、ヘディングを禁止するといった対応は、少なくとも必要なのではないかと思います」実際のところ、ジュニア年代の子どもに対して「ヘディング禁止」したほうがいいのでしょうか?「練習ではノーバウンドのボールやGKからのキック、クロスボールに対しては、ヘディングをしない方がいいと思います。イングランド(FA)のガイドラインは『18歳頃までは、徐々に回数を増やしながら行う』となっていますが、クロスボールやパントキックを繰り返しヘディングすると、短期的に記憶力が落ちます。記憶のテストをすると、ヘディングをする前と後では明らかに点数が落ちるという研究結果があるんです」実はこのような目に見えた症状が現れない脳振盪は「亜脳振盪」と呼ばれ、日本ではほとんど知られていませんが、アメリカでは10年以上も前にメディアに取り上げられ定着している概念なのだと臼井さんは教えてくれました。ロングキックやクロスボール、シュートに対するクリア時のヘディングの衝撃は大きく、誰しも頭がジーンとしたり、ズキンとした痛みを感じたことがあるのではないでしょうか。「シュートに対するクリアやクロスボールは頭への衝撃が強く、即時的な記憶や注意力、思考スピードの低下が生じます。このヘディング直後の記憶力の変化は、脳の防衛反応とも言われており、このような亜脳振盪を長年繰り返すと、脳の障害に繋がる可能性があると言われています。そのため、そのようなシチュエーションは練習で行わない方がいいと思います。ただし、スローインのボールをヘディングするなど、ワンバウンドしたボールに対するヘディングは OK です。衝撃は小さいですからね」頭部に対する衝撃に目を向けることは、子どもの身体を守ることにもつながります。「ジュニア年代でヘディングの練習をするときは、高学年になるまで待って、柔らかくて軽い3号球を使うと良いと思います。それと、正しいフォームを意識することも大切です。ヘディングは髪の生え際のところにボールを当てて、インパクトの瞬間まで目を開いて、ボールをしっかりと見ます。そのヘディングの仕方をマスターすれば、衝撃は少なくなります。ジャンプヘッドや横から来たボールは難しいのですが、無謀なヘディングにならないように、基本を知っておくことが大切です」■ヘッドギアをつけてヘディング練習をする方が衝撃が増える子どもたちが「ヘッドギア」をつけてサッカーをしている姿を見かけますが、ヘッドギアをつければ、ヘディングの衝撃を受けずに済むのでしょうか?「ヘッドギアはあくまで、硬いものと衝突する際に、頭を保護するためのものです。つまり、ヘディングの衝撃を守ってはくれるものではありません。ちなみに、ヘッドギアを付けてヘディングをする方が、頭にかかる衝撃は増えるというデータもあります。そのことからもわかる通り、ヘッドギアをつけてヘディングをするのはやめたほうがいいと思います」ヘッドギアが効果を発揮するのは、地面や頭同士など、硬いものと接触するときです。試合中にヘディングの機会がほとんどない10歳以下や、フットサルなどのミニゲームなどでの装着は理にかなっており、場面を選んで上手く使用していくと良いでしょう。「アメリカでサッカーの脳振盪に関する国際会議があり、『ヘッドギアはヘディングから頭を守るためにするものではありません』と注意喚起がされています」■大人が知っておくべきヘディングの注意点ジュニア年代はなるべくヘディングをしない。するなら柔らかいボール(3号球など)を使う。ヘッドギアはヘディングから頭部を守ってくれるものではない。脳振盪の症状を教育し、症状が現れた場合はコーチに報告をする。これらをコーチを始めとする大人が理解し、実行することで、子どもたちの身体を守ることにつながるでしょう。次回の記事では、子どもたちに増えている「シーバー病」や「腰椎分離症」にならないためのアドバイスをお伝えします。臼井直人(うすい・なおと)理学療法士・腎臓リハビリテーション指導士<所属>医療法人社団嬉泉会 嬉泉病院 リハビリテーション科 科長順天堂大学 大学院 医学研究科 腎臓内科学所属の嬉泉病院 リハビリテーション科では、腎臓病患者のフレイルや、心肺機能と自律神経障害、リハビリテーションなどの臨床研究に取り組んでいる。学会学術集会では優秀賞などを受賞、その他、論文・著書・学会発表など多数2020年9月には論文「サッカーにおけるヘディングの累積曝露と慢性外傷性脳症に関する最近の知見」を発表「サッカーにおけるヘディングの累積曝露と慢性外傷性脳症に関する最近の知見」はこちらで閲覧できます>>
2021年01月20日サッカーに熱中するあまり、ケガを抱えてしまうお子さんは少なくありません。埼玉県杉戸町にある「アシカラ改善院」は、男の子から女の子、さらにはトップアスリートまで、ケガをしてしまい、復帰を目指す人達の駆け込み寺になっています。院長の染谷学先生は、「足底からこだわり全身改善」をコンセプトに、選手のパフォーマンスアップ、ケガからの復帰を導くスペシャリストです。多くのアスリートの指導を行う染谷先生に、お子さんのケガ予防について話をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)子どもたちが悩まされるひざの痛み、オスグッドはどうして起こるのか(写真はサッカー少年のイメージ)■足に問題を抱えている子たちアシカラ改善院を訪れるサッカー少年・少女は、扁平足や成長痛、度重なるねんざ、腰痛、前十字靭帯断裂など、様々なケガや痛みを抱えています。染谷先生は「痛みを抱えている子の他に、走り方や姿勢が気になるという子もいます。うちに来てくれる患者さんの大半に共通しているのが、足に問題を抱えていることですね」と言います。「『頻繁に足首をねんざしてしまう』というお子さんがいますが、それには何らかの原因があります。また、ひざの痛み(オスグッド)の子も多く、サッカーを休むことで痛みがなくなったので、練習に復帰したらまた痛くなってしまった。それを繰り返した上で、『どうにかなりませんか』と、相談しに来ることも多いです」■オスグッドが出なくなる方法成長期のお子さんに多いひざの痛み(オスグッド)。染谷先生は、その原因を「身体の使い方に原因がある場合がほとんど」と考えています。「オスグッドになった患者さんが医療機関を受診したときに言われるのが『ふとももの前部分が硬い』です。四頭筋が硬いからオスグッドになるので、ストレッチをしなさいと言われます。でも私の考えとしては、オスグッドはひざの曲げ方に問題があります」ボールを蹴るときに、子どもに多いケースが、蹴り足を大きく振り上げ、腰が開いた状態でキックする動作です。「その蹴り方をすると、軸足のひざを前に突き出すように曲げるので、軸足のももの筋肉が引っ張られます。そして上体を後ろに反らしながら、ひざだけ前に突っ込む形になるので、ふとももの筋肉が引っ張られます。その結果、膝蓋靭帯(オスグッドの部分)が痛くなるという形です。走り方や動き方、蹴り方を改善すれば、成長痛・オスグッドは出なくなります」■スポーツをするときのベースは「歩く」こと身体のどこかに痛みが出るということは、本来あるべき形が崩れていたり、動作が行われていないことにほかなりません。もしくは偏った動きをすることで、特定部位に耐えきれないほどの負荷がかかり、結果として痛みが発症すると考えられます。「たとえば人間の基本動作であり、スポーツをするときのベースとなる『歩く』こと。私は『すねを前に倒す』という言葉を使っていますが、すねを倒して、歩いたり、走ったりすると、股関節からひざまで、ふとももの長さは変わらないので、筋肉も引っ張られません。そうなると、ふとももの前側が硬くなることはないので、痛みも出なくなります」■靴の選び方が間違っている人が多いではなぜ、多くの人が、身体に負担がかかる(痛みが出る)使い方をしてしまうのでしょうか?染谷先生はその原因が「足にある」と考えているそうです。「動きの悪さのもと、痛みの原因はいろいろあります。個人的に思うのが、靴の選び方が間違っていること。正しい靴の選び方を知らない人が多いと感じています。靴を履いて歩くことに対しての意識が低いと言いますか......」歩く、走るといった日常の動作やスポーツ動作の根幹となるのが足です。人間は両足で立った状態で歩き、走り、ボールを蹴ります。「動きの土台となる『足』が崩れている状態でスポーツをすると、足首やひざ、腰などに影響が出るのは明らかですよね。さらにサッカーのスパイクのような、独特の形状のものを崩れた足で履くので、表現はよくないかもしれませんが、悪い動きしかできないのは当然です」■正しく靴を選べていないと、身体の使い方を教えても身に付かないその考えのもと、染谷先生は選手や保護者に、靴の選び方について説明するそうです。「靴の選び方を教えた上で、身体の使い方を教えていきます。前提条件が整っていないと、歩き方や身体の使い方を教えても、身につかないからです。そして、足の構造を理解させることも重要です。子どもたちに説明するときは、手と足は似た作りになっているよね? と説明します」手も足も指は5本。身体を支えるときに使い、ものをつかむ(握る)こともできます。「手で棒を握るとき、誰しも小指から薬指、中指、人差し指、親指という順で握ります。親指から人差し指、中指と握っていく人はまずいません。小指は力を発揮するときにすごく大切な指で、それは足の小指も同じです」現代の子どもたちは「浮き指」と言って、靴の中で指が浮いてしまい、地面をつかんで立ったり、走ったりすることが十分にできない子が多いそうで、それは大人にも見られる傾向です。「立つときに、5本の指、なかでも小指でしっかりと地面をつかんで立つことができると、重心も安定しますし、サッカーの試合で相手にぶつかられても、ふんばりが効くようになります。その状態は身体のどこかに無駄な力がかかっているわけではないので、ケガをする心配もありません」■正しい靴の選び方染谷先生の「アシカラ改善院」では立ち方や歩き方など、動きの土台からアプローチして、正しい動きを身につけさせていくそうです。それと並行して、正しい靴の選び方やインソールの使用についてもアドバイスを送っています。「正しい靴の選び方としては、足の大きさプラス1センチ。これがベストです。メーカーごとに大きさが違うので、実際に履いてみて、先端に1センチ隙間があるものを選びましょう。そして横幅もポイントです。インソールから横に、小指がはみ出てしまっている靴を履いている子も多いので、インソールにしっかりと足が乗る靴を選びましょう」さらに、こう続けます。「かかとを包んでいる部分も、柔らかいものよりも硬いほうが良いです。かかとを踏んで履くのではなく、靴べらを使わないと入らないような、かかとがしっかりしている靴を選びましょう」<靴選びのポイント>1.足長(サイズのこと:22.5cmなど)プラス、先端に1cm余裕がある2.横幅があっているインソールから小指がはみ出ない3..かかとのヒールカウンターが硬いもの※ヒールカウンターとは、靴のかかと部分に挿入された半円形の芯のこと。 かかとを安定させ、歩行をサポートしたり、靴の成型を担う※後編で正しい靴選びの全項目をご紹介します。染谷先生が教えてくれた靴の選び方は奥が深く、「なるほど、そうだったのか!」と納得するポイントが多数ありました。ということで次回の記事では、さらに詳しい靴の選び方や立ち方、歩き方について、話をうかがっていきます。染谷学(そめや・まなぶ)鹿屋体育大学卒業学生時代は柔道専攻。自身が多くの怪我を経験し、助けてくれた柔道整復師に憧れ治療家になる。柔道整復師として昨年11月末まで都内で整骨院を営む。選手サポートや外部サポート増加に伴い整骨院閉院。『足底からこだわり全身改善』『人間の足底=土壌』を掲げ、現在は埼玉県にアシカラ改善院(自費診療)を構え、一般~プロアスリート迄、老若男女問わず診ている。院の特徴は①1分以内での超短時間施術。②人体構造上正確な起立と歩行指導。【主な活動】オルカ鴨川FCメディカルサポート(2019)都立高校サッカー部メディカルサポート(2017〜現在)アスリートサポート(パーソナル)チーム向けセミナー(インソール講習会、靴の選び方等)
2021年01月18日飛び級している小3の息子。一人しかいない6年生の引退試合直前にケガ。痛みを押して試合に出て、6年生にパスを出そうと頑張ったけどどうしても足を引きずってしまい力が発揮できず。試合後そのこの親が息子に直接「足を引きずるな!」と怒鳴っていて......。どうして欲しいのか聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたい。でも足を引きずるぐらいなら試合に出るなと矛盾した回答。飛び級している息子にいい感情を持っていない上級生の親もいるし、保護者のマウンティングなんかにもうんざり。もはや試合辞退したい。どうすれば?とのご相談です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<他の子が成長しないため上の学年でプレーできない。息子を伸ばしてくれないチームをやめたい問題<サッカーママからのご相談>うちのチームは6年生が一人しかいません。息子は6年生最後の試合の一週間前にケガをしてしまい、本当はケガが治るまで休ませるべきなのですが、3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました。引退試合となる6年生の為に良いラストパスを出したい、という気持ちで頑張る息子でしたが、ケガが完治しておらずどうしても時おり足を引きずってしまったりパフォーマンスが発揮できず、結局1戦目は試合には勝てませんでした。試合後、その6年生の保護者から、「コートの中で足引きずらないで」「息子はこの試合にかけてるの」と言われました。息子にも直接「足を引きずるな!」と怒鳴り、それ以外にも「疲れてくると、足引きずるよね甘ったれてる」とか「痛いふりして逃げてる」などとも言われました。その方にどうしたいのかと聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたいと。でも足を引きずるな、足を引きずるぐらいなら試合に出てほしくない、とかなり矛盾した回答をされました。私としては、痛みがあるし足を引きずらないという約束は難しいと伝えたのですが、わが子の有終の美を飾る試合で周囲が完璧におぜん立てしないと納得できないようで......。その保護者は「自分の息子が怪我したときは...」と比べてきます。確かに優秀ですが、ケガを押して試合に出続けることが良いこととは思いませんし、美談ではないと思います。また、こういった保護者のマウンティングのようなものにもうんざりです。6年生は引退しますが、4、5年生の保護者にも似たような親御さんがおり、3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいるようです。私としては試合に出場して嫌な思いをするくらいなら試合も辞退したいくらいです。出場は監督が決めることなので辞退したいと監督にいうべきか迷っています。こんなときどうしたら良いでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールありがとうございます。まだ小学3年生なのに6年生の試合に出るなんて、才能のあるお子さんなのでしょう。お母さんとしては誇らしくもあるけれど、3学年飛び級で試合に出る息子さんへのやっかみも感じているようです。私から3つアドバイスさせてください。■ケガの時は監督ではなく医療従事者の判断に従ってひとつめ。「ケガをしたときは迷わず休ませましょう」監督やコーチではなく、ドクターや整骨院の先生など、かかった医療関係者の意見に従ってください。「3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました」とありますが、このニュアンスだと抜擢されたため周囲にケガを隠して試合に出たように感じました。一方で、最後に「出場は監督が決めることなので」と書かれているので、監督さんが無理やり出場させたのかもしれません。ただ、監督さんが決めたことにすべて従わなくてはいけないわけではありません。近年、暴力や暴言を用いる指導が問題視されていますが、これらがなかなかなくならないのは保護者が「監督が選択した指導だから」と容認してしまうことも大きな要因のひとつです。■監督の判断がいつも正しい訳ではないよって、「監督さんと対等に付き合いましょう」をふたつめのアドバイスにします。監督さんのすべての言動を疑えと言っているわけではなく、監督さんに対しご自分が感じたことを伝えられる対等な関係性を築きましょう。監督さんがいつも正しい訳ではありません。スポーツの指導現場にはさまざまな課題があることを保護者自身が学び、賢く対応してください。子どもがケガや体調不良で試合に出られないときは、「ケガをしているので今日は休みます」と子ども自身が監督に話すよう促してください。そして、もし万が一、何でも言い合える対等な関係性を築けない監督さんであれば、クラブ(少年団)の代表の方に相談するなりしたほうがいいと思います。■本来の「飛び級」とは。飛び級は試合に勝つための手段ではない三つめ。ここが一番重要です。「自分の力が及ばないことにイライラするのはやめましょう」相談文のなかで、お母さんは「保護者のマウンティングのようなものにもうんざり」「3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいる」と書かれています。飛び級の本質を理解しているクラブは、選手を飛び級させるときにさまざまな配慮をしています。飛ばせた学年の選手や親に対しチームの方針を説明します。そして、配慮をするクラブは、試合に勝つために飛び級をさせるわけではありません。例えば、3年生のなかでプレーしていても物足らない子どもを上の学年とやらせることで力をつけるといった目的があります。そこを親御さんたちに理解してもらいます。ところが、息子さんが所属しているクラブは恐らくそういった配慮が足らないようです。試合に勝つために息子さんを上の学年の試合に出しているように見受けられます。だから、ケガをしていて足を引きずっていてもそのまま出場させたのでしょう。チームに問題があるのですから、保護者達が混乱するのは当然です。それに、他の親御さんがマウンティングしてくることをお母さんは止められません。■親が子どものプレーを決めて実行することなど不可能さらにいえば、6年生のお母さんとの会話を垣間見る限り、このクラブの保護者の皆さんは子どもを主体に考えていないようです。その親御さんにどうしたいのかと聞くと「あなたの子からパスをもらってシュートを決めたい」と言われたようですが、親がどうしたいかを決めて、子どもにそれを実行させるのでしょうか。どうしたいかは子どもが決めて判断することです。親御さんはただただ見守っていれば良いと思います。プレーするのは子どもですから、親がどんな声がけをしようが、どんな作戦を授けようが、そこに力は及びません。それについては、このコーナーにも質問が多く寄せられます。試合前にどんな言葉がけをしたら、100%の力が出せるか?子どもがサッカーを上手くなるには親は何をしたらいいか?みなさん必死です。ですが、何度も言いますが、親の力は及びません。私たち親の役目は、以下のことだと私は伝えています。適度な睡眠と早寝早起き朝ごはんを定着させる。学校の勉強ときちんと両立しているか目を光らせる。子どもが楽しく伸び伸びサッカーができる環境を与えているかを常に振り返る。たった三つです。ここさえ整えれば、安心安全な環境で本人がどれだけサッカーを好きになるか。小学生時代はその気持ちを育てることをまずは考えましょう。■小学生のうちから痛みを押して試合に出るのは......(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もちろん、ほかにもできることもたくさんあります。例えば、飛び級で試合に出る息子さんに、チームのためにプレーすることを話してあげる。何のためにサッカーをするかを一緒に話し合う。そんなふうに心に寄り添ってあげてください。加えて、まずはケガをしていたのに、出場を止めずに出してしまったこと、足を引きずるほどの痛みを味わわせてしまったことを息子さんに謝ってはどうでしょうか。成人すれば、痛みと付き合いながらプレーする時期もあるでしょう。ただ、それは今ではありません。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年12月23日■前回のあらすじキンは欲しがっていたゲームを握りしめて抜鉤に臨みました。このゲームを買ってあげたのは、キンへのご褒美、それだけではありませんでした。キンにゲームを買ってあげたもうひとつの理由、それは…今後子どもがケガをすることがあっても、本人の心の傷に寄り添うことを思い出そう…そう思ったのでした。ここまで読んでくださりありがとうございました!!コミックライター: いくたはな 【同じライターの連載はこちら】 夫のことを泣かせた話 この連載の全話を見る >> いいから黙ってだいてくれ! この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >>
2020年11月30日■前回のあらすじ2日経って傷口を確認するも、なんとも微妙なくっつき具合。そこで不安になった私はあの2人に連絡することに…。私も似たようなケガをしたことがある!? しかも縫ってない!? いったいどうやって治したの…!?筆者の体験談です。ケガをした場合は必ず医師の判断を仰いでください。次回へ続くコミックライター: いくたはな 【同じライターの連載はこちら】 夫のことを泣かせた話 この連載の全話を見る >> いいから黙ってだいてくれ! この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >>
2020年11月26日ブラジルに暮らすアレッサンドロ・デスコさんは犬が大好き。中でもピットブルが特に好きだという彼は、非営利で動物保護活動をしています。2020年4月、アレッサンドロさんのもとに「森の中にケガをしたピットブルがいる」という電話がありました。現場へ駆けつけると、そこにいたのは目を覆いたくなるほどひどい健康状態のメス犬。なんと犬の額に穴が開いて、腐った傷口に大量の虫が湧いていたのです。顔は腫れあがって目が開けられない状態でした。アレッサンドロさんはその犬を『アテナ』と名付けます。そしてすぐに動物病院へ運び、傷の治療が行われました。海外メディア『Bored Panda』によると、医師たちはアテナを見た時にとても心配になったのだそう。額の傷のひどさだけでなく、彼女の内臓にまで感染症が広がっている恐れがあったからです。もしそうだった場合、アテナが生き延びられる可能性はほぼなかったといいます。※画像上の矢印をクリックするとほかの画像を見ることができます。 この投稿をInstagramで見る Pits Ales(@pitsales99)がシェアした投稿 - 2020年 4月月27日午後3時26分PDTレントゲン検査や超音波検査などを行った結果、幸いなことにアテナの体内に大きなダメージは見つかりませんでした。それはつまり、彼女の回復の希望が見えたということ。しかしアテナが体に負った深い傷と同じくらい、彼女には心の傷を癒すための長い時間が必要と思われました。そんなアテナをいつもそばでサポートしたのは、もちろんアレッサンドロさんです。しばらくは予断を許さない状態が続いたアテナを、彼は毎日明るく励まし続けました。 この投稿をInstagramで見る Pits Ales(@pitsales99)がシェアした投稿 - 2020年 5月月4日午前11時28分PDT医師たちはアテナを懸命に看護し、アレッサンドロさんは彼女に愛情を注ぎ続けました。そんな周りの人たちの思いにこたえるように、彼女は少しずつ、確実に回復していきます。そして保護されてから約4か月後のアテナの姿がこちらです! この投稿をInstagramで見る Pits Ales(@pitsales99)がシェアした投稿 - 2020年 8月月14日午後8時18分PDT この投稿をInstagramで見る Pits Ales(@pitsales99)がシェアした投稿 - 2020年 9月月10日午前12時21分PDT全力でアレッサンドロさんに甘えるアテナの表情は、4か月前と同じ犬と思えないほど幸せそう。心身ともにすっかり元気になったのが分かりますね。アレッサンドロさんは今後はアテナのために里親を募集するつもりだったのだそう。ところが…その予定は変更になったようです。彼はInstagramで「アテナには6匹の兄弟姉妹犬と、2人の兄姉、そして教育熱心な父親と優しい母親ができた」と報告。実はアテナはアレッサンドロさんの家族の一員になったのです。 この投稿をInstagramで見る Luna E Athena Desco(@luna_athena99)がシェアした投稿 - 2020年 9月月24日午後1時55分PDT森の中に捨てられ、一時は生死をさまようほどの大ケガをしていたアテナ。今までつらい思いをした分、これからはアレッサンドロさんたちと幸せいっぱいの日々を過ごしていってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月28日2人の息子がいるシューフ(@shuerff)さんは『忘れられない光景』についてTwitterに投稿。反響を呼んでいます。ケガをした弟に兄が…長男が7歳、次男が4歳だった頃のこと。ある日、夕食前に次男が頭から落ちて大ケガをしたことがあったそうです。すぐに救急車を呼び、次男は搬送。長男と義母に家で待機してもらい、投稿者さんも病院に付き添いました。処置が終わり、次男とともに帰宅した投稿者さんは、食卓を見て笑顔とともに涙が出そうになったといいます。次男がいつも座る席の前に置いてあったものは…。次男に救急車呼んだ時のこと思いだした。当時4歳の次男が頭から落ち大量出血して救急搬送、長男(6)と義母が家に残った。夕飯前で、支度は済んでこれから食べようというときだった。処置でかなり時間がかかりやっと帰宅したら、食卓の次男の席には長男が作ったおにぎりが山盛りに置いてあった。— シューフ (@shuerff) September 8, 2020 長男が次男のために作ったおにぎりでした。※写真はイメージ小さな手で握られた不格好な海苔おにぎりが、いつも使っている次男のお皿に、こんもりとのっていたそうです。義母に話を聞くと、長男は自分のご飯を食べずに「次男ちゃん、きっとお腹が空いてる。おにぎりなら大好きだからいっぱい食べれるから」と話し、一生懸命おにぎりを握っていたとのこと。その時の食卓の光景を、投稿者さんは今でも忘れられないとつづっていました。弟を想う兄の優しさに、ネット上でも感動の声が多数寄せられています。・これから仕事なのに目から汗が…。お兄ちゃん優しい。・うちも2歳差兄弟です。今、1歳と3歳でわちゃわちゃしてますが、いつかそんな優しい風景を見たいです。・弟を心配して不安な気持ちや、早く元気になってほしい気持ちがいっぱい込められていたのでしょうね。感動しました。・とても素敵なお子さん達ですね。優しい話に癒されました。ちなみに、次男は頭を2針縫うほどのケガでしたが、帰宅後はケロっとしていて「お兄ちゃんのおにぎりおいしい!」とパクパク食べたそうです。心配していた長男は、弟が元気におにぎりをほおばる姿を見て、さぞかし安心したことでしょう。子供の純粋な愛情を感じるエピソードに、心が洗われますね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月11日漫画家のにいち(@niichi021)さんがTwitterに投稿した創作漫画『僕の天使がほっぺを怪我してる』をご紹介します。コンビニでアルバイトをしている男性は、引っ込み思案な性格のいわゆる『陰キャラ』。そんな彼にも、最近気になっている女性の客がいます。ある日、その女性が店にやって来たのですが、いつもと様子が違いました。ケガをした女性客に声をかけてみると…?憧れの女性の頬にケガが!頬はなかなかケガをしにくい場所のため、男性は「誰かから暴力を受けて負った傷ではないか」と考えます。女性のケガを心配して声をかけようとしますが、デリケートな話題に触れていいものかと葛藤。すると、女性がレジへやって来て…!【創作漫画】僕の天使がほっぺを怪我してる(2/2) pic.twitter.com/Wgi0Y7aTTX — にいち@現実もたまには嘘をつく書籍化! (@niichi021) September 6, 2020 男性は、ケガの原因を勘違いして声をかけたことを恥ずかしく思いましたが、女性の反応は意外なものでした。男性の気づかいに対し、女性は「そんなに心配してくださったのはあなたが初めてです」と笑顔で感謝を伝えたのです。その姿に、男性は思わずドキッ!ネット上では、2人の微笑ましいやりとりにキュンキュンする人が続出しました!・この天使は大事なものを盗んだね。そう、彼の心を!・この2人がどうか結ばれますように。・ニャンという勘違い。猫だけにね!・この笑顔、お持ち帰りしてもいいですか…?男性の勇気ある行動をきっかけに、2人の関係は少しだけ動き出したかもしれませんね。そんな男性はもう、陰キャラではなく正義感ある立派な人だといえるでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年09月08日子どものサッカーでの心配事の一つがケガ。特に今年は新型コロナウイルスの影響で休校、チーム活動停止が長引いたこともあり、活動再開をしている今もケガの心配をしている保護者は多いでしょう。海外では全体練習の前に個別のケガ予防策をとっているチームもあります。イングランドプレミアリーグ、クリスタルパレスFCのトップチームのコーチ、デイブ・レディントン氏にお話を伺いました。前編では、長期休暇明けの練習のポイントや、選手の疲労チェックなどをお送りします。(取材・文・写真:末弘健太/BAREFOOT)子どもたちには形だけ整えたトレーニングでなく飽きないような工夫をしてあげる方が良いとデイブ氏は言います(写真は少年サッカーのイメージ)■疲労を可視化してケガ予防対策を取っている――日本ではイギリスより早くサッカーが再開され始めましたが、イギリスではどうやって活動が再開されていったのか、他国の施策に興味を持っています。クリスタルパレスのトップチームはどのようにトレーニング強度を高めていったのでしょうか?まず、ロックダウン中は、選手各自にトレーニングプログラムが配られ、そのプログラムを消化していきました。GPSでトラッキングできるようになっていたので、データが毎日アップロードされ、週の終わりには大きなスプレッドシートが送られてきて、選手が何をしたか、どのような状態だったかが把握することができました。チームとして活動を再開する際は、政府のガイドラインに沿って練習を再開していく必要がありました。1ピッチに4人の選手まで入ることができ、3つのグループに分かれていたのですが、 各グループごとに練習時間帯が違うので、2ピッチ、3グループで練習時間帯を変えて練習しました。トレーニング中もソーシャルディスタンシング(2m)を保つ必要があり、最初の3つまたは4つのセッションでは、有酸素運動を多く取り入れて、心肺持久力を高めていく作業となりました。そして、おそらく6回ほどのセッションを経て、ステージ2に移行し、ボディコンタクトを伴うトレーニングが可能になりました。もちろんステージ2に移行する前に政府からその旨の発表がなされています。この時点からトレーニング強度を上げていきました。このような流れは各国同じではないでしょうか。――トレーニング強度を上げる際に、何か基準はあったのでしょうか?決まった基準というものはなく、その選手のケガ歴やロックダウン中の様子などを考慮して決めていきました。なので、チーム全員をそれぞれ見ていく必要があります。トレーニング中、例えばある選手がケガのリスクが高いと判断されます。そうしたらトレーニング中だとしてもその選手をトレーニングから外し、若い選手を入れます。毎朝、プレーヤーはスクイーズテスト(筋肉を圧迫して状態を確かめるテスト)を行い、疲労がどの部分に溜まっているか視覚的に見ることができます。スクイーズテストの結果が低いと、その選手はケガのリスクが高いということになります。その結果を毎朝のミーティングで各スタッフと話し合い、トレーニングプログラムを修正する必要がある場合は都度見直していきます。■形だけのトレーニングより子どもたちの心を刺激するような工夫を――ロックダウン解除後にケガをした選手はいますか?いませんでした。元々ケガをしていた選手がリハビリから何人か戻ってきました。ロックダウン中にケガをしてしまった選手が1名いて、リハビリ用に設定されていたプログラムをしていました。この辺りはこちら側にもコントロールできないので仕方ありません。今のところロックダウン解除後のケガ人は出ていませんが、リーグが再開されると週に3試合あるので、できるだけ多くの選手が試合に出られるような状態にしておくことが大切になります。そのため、それぞれの選手のプレー時間の管理などもしっかりとおこなう必要がありますね。――では、ローカルクラブでも徐々に強度を高めていく必要がありますか?年代によりますね。低年齢の選手の方が関節が柔らかくて可動域が広く、筋肉量も少ないので、いきなり動き始めてもケガをするリスクが低いため、低年齢であればあるほど、通常と同じようなトレーニングをしても問題ないかと思います。カテゴリーが上がるにつれてボールを使ったサーキットトレーニング(俊敏性、アジリティ、技術系トレーニングを組み合わせて短時間で行うメニュー)などを取り入れるなどして、トレーニング強度に気を付けながらフィジカルレベルを元に戻していく必要があります。私が現在指導している選手は全員プロ選手ですのでトレーニングの意図を理解できるし、自分のフィジカルレベルをどこまで引き上げなければいけないかわかっています。低年齢の子どもにサーキットトレーニングをしてもすぐに飽きてしまうと思うので、コーチが工夫をしなければいけません。しかもソーシャルディスタンシングを保つことも忘れてはいけませんからね。私が低年齢のプレーヤーを指導していた頃は、できるだけゴールを設置してシュートを打てるようなトレーニングにしていました。なので、低年齢のプレーヤーには、サーキットトレーニングなどをしてフィジカルレベルを戻すような作業は必要ないかと私は思います。サーキットトレーニング本来の意味も持たせることができないし、子どもも刺激が足りなくなってしまうからです。もちろん低年齢のプレーヤーもサーキットトレーニングをやっても全然良いとは思いますが、私だったら対人トレーニングでないクロスからのシュート練習などから始めます。ただ、ここでも気を付けなければいけないポイントがあります。彼らは長い間サッカーから離れていたので、クロスやシュートなどの筋肉への負荷が一瞬で大きくかかる動作をしていたかどうか、また、その反復回数を見ていく必要がありますよね。同じ選手がずっとクロスを上げていないか、右足でも左足でもやっているか、この辺りはよく見ていく必要があります。こんな時はペアを作らせて、交互に役割を変えていくといいですね。コーチは選手を守るためにこれらのようなことを考えていかなければいけません。日本でもJクラブのドクターが急激に高負荷をかけるとケガのリスクが高まると忠告していますが、プレミアリーグのトップクラブのコーチであるデイブ氏も同様の指摘をしています。休んでいた分を取り返そうとするよりは、飽きずにできるようやる気を刺激してあげるようにしましょう。Dave Reddington(デイブ・レディントン)イングランドプレミアリーグ一部、クリスタルパレスのトップチームコーチ。クリスタルパレス、ワトフォードのアカデミーでコーチとしてのキャリアを積みジュニア~ユース年代まで指導。クリスタルパレスU23チームの監督からトップチームのコーチに就任した。BAREFOOT(ベアーフット)はロンドンに本社があるイングランドサッカー留学会社。選手や指導者、サッカービジネス留学などの個人プログラムも充実している一方、チームでのイングランド遠征も手配可能。長くイングランドのサッカー界に携わっていることから、サッカー関連の情報やノウハウ、クラブとの強い繋がりがある。BAREFOOTのホームページはこちら>>
2020年08月04日幼稚園に通い始めて間もないときのこと。初めて幼稚園から電話がかかってきました。何かあったのでは……と緊張しながら電話に出ると、予感は的中! 幼稚園でのささいなケガから、歯科医院で思いがけないことが判明した体験をお話しします。 ほんのささいなケガだと思ったのに…「息子くんなのですが、今日お友だちとぶつかってしまって……。床に顔をぶつけてしまって、出血は止まっているのですが、お迎えに来ていただけますでしょうか?」。担任の先生からそうお電話があったとき、いろいろなことが頭の中を駆け巡りました。 どこから、どれくらい出血したのか、今も痛がっているのか、ぶつかったお友だちは大丈夫だったのか、お友だちとの間に潜在的にトラブルがあったのかどうか。私は慌てて幼稚園に向かいました。 前歯のレントゲンを撮ってもらうと…先生に付き添われていた息子は、初めての早退ということもあり緊張した表情をしていました。先生のお話によると、室内でお友だちと遊んでいてぶつかってしまい、転んでしまったとのことでした。喧嘩ではなかったことに胸をなでおろしつつも、血が出ていたという口の中を見ると、歯茎が紫色に腫れていたのでかかりつけの歯科へ。 歯科医ではまず歯が折れていないかチェックをするため、レントゲンを撮りました。幸い、折れてはいなかったのですが、歯医者さんの表情は曇ったまま……。「過剰歯がありますね」と言われて、私はすぐには何のことだかわかりませんでした。 過剰歯発見! しかも2本も!過剰歯というのは、あるべき本数よりも多く歯があることだそう。息子にはそれが2本あるのだと言われてもまだ、「そんなこともあるのだなぁ」としか思っていませんでした。しかし、過剰歯があると他の歯の成長を邪魔してしまうかもしれず、息子の場合はそれを抜くのに手術が必要だと言われて、一気に血の気が引きました。 大きな病院で診てもらうことをすすめられ、後日今度は口腔外科へ。手術は今すぐではなく、永久歯が成長してからでいいと言われました。今現在もまだ手術はしていません。 思いがけない過剰歯にかなり驚いたものの、もし幼稚園でそんなことがなければ息子の過剰歯は見つからず、歯並びが悪くなってしまったり、永久歯が生えにくくなったりということがあったのかもしれないと思うと、これもある意味ラッキーだったのだと今では思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月04日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男は1歳のときから保育園に預け、3歳で幼稚園に入りました。長男はお友だちが関わるケガを2回したことがあります。そのときの相手の親の対応や、私の気持ちを含む体験談をご紹介します。 お友だちに噛まれた!集団行動が始まってケガの心配をしていましたが、長男はもともと大人しい性格ということもあり、無茶なことをしてケガをすることはほとんどありませんでした。そんな長男でしたが、1歳で入った保育園でお友だちに手を噛まれてしまう出来事が! 先生のお話では、同い年のお友だちとおもちゃの取り合いをしたときに、相手の子が長男の手を噛んでしまったそうです。保育園の方針で、相手は教えられないとのことでした。 幸いケガ自体は大したことがなく、長男もあまり気にしていなかったので「まぁ、子ども同士だしこういうこともあるなぁ」と思いました。しかし、その数日後、再度同じお友だちに手を噛まれてしまったのです! 噛み癖のあるお友だちどうも噛み癖のあるお友だちがいるようで、正直「また!?」と思いました。「自分の子どもがお友だちにケガをさせられる」ということに慣れておらず、戸惑いも……。それから数日後、園の交流会があり、夫と参加することに。そこで「K君のご両親ですよね?」と話しかけられたのです。 その方たちは長男を噛んだお友だちのご両親でした。基本的には双方の親に伝えないそうですが、「直接謝罪したい」と園に申し入れたそうです。「申し訳ありませんでした」と謝ってくださり、園や家での対応法を説明してくださいました。まさか直接謝罪されるとは思わず驚いてしまいましたが、「ご両親がこれだけきちんとした方たちなら大丈夫だろう」と夫婦で安心。実際にそれ以降、ご両親や先生たちのフォローのおかげか、長男が噛まれることはなく園生活を過ごすことができたのです。 今度はこちらが加害者に!長男が幼稚園に入り、またケガのトラブルが……。今度は長男が鬼ごっこで走っているときに、止まっているお友だちにぶつかってケガをさせてしまったのです。相手の子は大した傷ではないということでしたが、気が気ではありません。先生には「園でのケガは園の責任なので……」ということで相手の親は教えてもらえませんでしたが、長男本人から相手を聞くことができました。 そこで、園でお会いしたときに相手のママに「この前はすみませんでした。大丈夫でしたか?」と謝罪。幸い快く謝罪を受け入れてくださったのでよかったです。 保育園、幼稚園共に「子ども同士のケガは園の責任」というのが基本方針でした。とはいえ、相手から直接、謝罪が聞けてよかったです。同時に、ケガをさせた相手にも謝ることができてよかったと思います。いろいろな状況があるので「ケガをさせたら相手に必ず謝罪すべき!」ではなく、状況に応じて対応していきたいと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて通園する幼稚園・保育園に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。 著者・イラスト制作者:イラストレーター みいの2020年6月に娘が生まれました。普段は企業の広告漫画を主に描いております!インスタでは子育てエッセイ漫画やイラストをアップします。コメントやイイねしてくださるととても嬉しいです!
2020年07月03日幼稚園に通い始めて間もないときのこと、初めて幼稚園から電話がかかってきました。何かあったのでは……と緊張しながら電話に出ると、予感は的中! 幼稚園でのささいなケガから、歯科医院で思いがけないことが判明した体験をお話しします。 ほんのささいなケガだと思ったのに…「息子くんなのですが、今日お友だちとぶつかってしまって……。床に顔をぶつけてしまって、出血は止まっているのですが、お迎えにきていただけますでしょうか?」。担任の先生からそうお電話があったとき、いろいろなことが頭の中を駆け巡りました。 どこから、どれくらい出血したのか、今も痛がっているのか、ぶつかったお友だちは大丈夫だったのか、お友だちとの間に潜在的にトラブルがあったのかどうか……。私は慌てて幼稚園に向かいました。 前歯のレントゲンを撮ってもらうと…先生に付き添われていた息子は、初めての早退ということもあり緊張した表情をしていました。先生のお話によると、室内でお友だちと遊んでいてぶつかってしまい、転んでしまったとのことでした。喧嘩ではなかったことに胸をなでおろしつつも、血が出ていたという口の中を見ると、歯茎が紫色に腫れていたのでかかりつけの歯科へ。 歯科医ではまず歯が折れていないかチェックをするため、レントゲンを撮りました。幸い、折れてはいなかったのですが、歯医者さんの表情は曇ったまま……。「過剰歯がありますね」と言われて、私はすぐには何のことだかわかりませんでした。 過剰歯発見! しかも2本も!過剰歯というのは、あるべき本数よりも多く歯があることだそう。息子にはそれが2本あるのだと言われてもまだ、「そんなこともあるのだなぁ」としか思っていませんでした。しかし、過剰歯があると他の歯の成長を邪魔してしまうかもしれず、息子の場合はそれを抜くのに手術が必要だと言われて、一気に血の気が引きました。 大きな病院で診てもらうことをすすめられ、後日今度は口腔外科へ。手術は今すぐではなく、永久歯が成長してからでいいと言われました。今現在もまだ手術はしていません。 思いがけない過剰歯にかなり驚いたものの、もし幼稚園でそんなことがなければ息子の過剰歯は見つからず、歯並びが悪くなってしまったり、永久歯が生えにくくなったりということがあったのかもしれないと思うと、これもある意味ラッキーだったのだと今では思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/みいの ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月03日前回 の続きです。左腕を痛がる息子を、救急病院に連れてきた私たち。患者さんが少なかったこともあって、比較的順番は早く回ってきました。診察室に待っていたのは、整形外科の先生。私は、息子の状況を説明しました。すると先生は…「ハイタッチしよう!」と息子に手を伸ばしました。息子は右手でハイタッチをしました。「こっちの手でも、できる?」と先生が聞きましたが、息子は「いやだ」といって左手をだらんと下げたまま、動かしませんでした。先生は、息子の身体に触れずにじーっと左腕を見つめ、と、私に息子の体をおさえるように言いました。そして息子の左腕を曲げ、右左右左と動かすと…『ポキッ』と音が!「はい! いま、音なったから大丈夫!」と言われ、待合で待機するように言われました。10分ほど待合で待っていると、先生がやってきて、もう一度「ハイタッチしよう!」と言いました。息子は、痛がることなく、左手をあげ、ハイタッチをしました。 ■息子の腕は肘内障になっていた息子の腕は、肘内障になっていたそうです。肘内障とは、肘の人体と肘の外側の骨が外れかかることによって起こるそうです。無事、腕は元通りになり、家に帰りました。帰宅後、速攻でソファーにダイブする息子。これまでも何度も流血するケガをしている息子。男の子の武勇伝は、親の制御を無視して更新されていくのか…私たちもこうやって、いつの間にか慣れていくのか…と思いました。おうちで遊ぶ時間が増えたいま、家庭内でのケガが増えないよう、できる限りは気をつけたいと思いました。
2020年06月11日新型コロナウイルスの影響で学校やスポーツ活動がストップしましたが、6月に入り、日常復帰への兆しが見え始めました。学校再開とともに、スポーツ活動も段階的に再開されるところも増えてきています。そこで今回は日本サッカー協会のスポーツ医学委員を務める大塚一寛先生(上尾総合病院センター長)に「長期の休みを経てスポーツを再開するにあたり、気をつけておきたいこと」をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)長期休暇明けはケガのリスクが高まります。休んだ分を取り戻そうと急激に負荷をかけるのは良くないのです■長期休暇中明けのケガリスク、多いのは筋肉系のケガ地域によって異なりますが、自粛によって3か月程度の活動休止を余儀なくされたクラブ、子どもたちはたくさんいます。長期休止が終わり、サッカーを再開するときに気をつけたいこと。それが「ケガ」です。大塚先生は「長期休暇明けは、ケガのリスクが非常に高まります」と注意を呼びかけます。「これは大人の例ですが、かつてMLB(野球)やNFL(アメリカンフットボール)でストライキが起きたことがあり、シーズンが中断しました。再開した後に、選手のケガが通常は10%程度だったものが、40%に跳ね上がった例もありますので、注意が必要です」よくあるケガは「肉離れ」だそうです。長い期間、筋肉に負荷をかけていない状態で、激しい運動を再開したことから起こる、筋肉系のケガです。ほかにも、筋肉が戻っていない状態で運動すると、イメージ通りに体が動かずに転倒し、骨折するなどのリスクがあります。「体力が落ちている状態で身体を動かすと、イメージとしては動けているつもりでも、身体がついていかないことがあります。それがケガにつながるので、足がもつれてねんざしたり、変な手のつき方をして骨折するといったケースに注意しましょう」活動自粛期間中に、オンラインを利用して、トレーニングをしているクラブがたくさんありました。大塚先生は「良いことだと思います」と言います。「ベーシックな体のコアに効くトレーニングや身体の連動性のトレーニングをすることで、バランスを崩す要素が改善し、体幹を含め不安定な下肢の動きを制動できるので、傷害の予防になります」■オンライントレーニングは便利だけど、故障のリスクも......オンライントレーニングで気をつけたいのが、正しい姿勢で行うこと。そして、動かす筋肉に意識を向けることについても、いつも以上に注意深く行うことです。「たとえば、仰向けに寝ている状態でお尻を上げるトレーニングがありますが、これは大殿筋とハムストリング、多裂筋が連動するトレーニングです。しかし、お尻は上がっているけど、大殿筋が収縮せずに、背筋やハムストリングだけで押し上げてしまうと、鍛えるべき筋肉が動いていないことになります。ヒップリフトやスクワットなどは、姿勢や意識する場所が変わると、意味がなくなるどころか、正しく行われないと肉離れなど筋肉系のケガが起きやすくなってしまいます。代償を覚えてしまうことで、腰痛や関節を痛め、パフォーマンス向上につながらないという悪循環が起きます」チーム活動ができない長期休暇中に家でするトレーニングとしておすすめなのがピラティスだといいます。ピラティスとは身体調整法のメソッドの一つで、理想的な姿勢と動作を学ぶことで体全体を整える効果があり、四肢の筋力強化、柔軟性の向上、筋持久力の向上が期待できるエクササイズです。また、ピラティスでは独特の呼吸法と組み合わせながら、脊柱 (背骨) や骨盤などのアライメントを整えることに重点がおかれている動きが多く、運動パフォーマンスの向上だけでなく、リハビリテーションにも用いられることがあります。大塚先生は「翌日に筋肉痛が出るような、少し高い負荷のトレーニングをすると、筋肉は有効につきます」と話し、ピラティスの有効性を次のように語ります。「サッカーに復帰するためには、有酸素能力を高めた上で、高強度のトレーニングをすることが重要です。ピラティスは呼吸を制動しながら、負荷をかけるときに息を吐きます。ドローインをして体幹(胴回り、身体の中心部分)を保持しながら、スクワットやヒップリフトをするので、身体の連動性を高めることができます。1分間のメニューを5本やるだけでも、たくさん汗をかくので、運動強度も高いです。自重トレーニングなのでケガをしにくく、筋肉に良好な負荷がかかります。ご家庭でお母さんとお子さんと一緒にするのもいいと思います」■持久力も一気に戻そうとしては傷害のもと筋肉と同じように、長期休暇で落ちてしまうのが持久力です。大塚先生は次のように述べます。「マラソンのような一定のスピードで走る持久力はそれほど落ちませんが、高強度での持久力は、長期間のオフをとると落ちます。YO-YOテスト(持久力や回復力を見るテスト)のデータを見ると明らかで、30%ほど落ちるというデータがあります。高強度での持久力が衰えているので、一気に戻そうとすると、傷害が起きる危険性があります」サッカーは急なダッシュ、ストップを繰り返すスポーツ。高強度での運動が求められるので、再開に向けて、準備をしておきたいところです。「マラソンのような一定の強度ではなく、ダッシュしてジョグ、ダッシュしてジョグのようなインターバルトレーニングはすごくいいと思います。自分が速いと思うペースで走り、ゆっくりジョギングして、また速いと思うペースで走る、というのを繰り返すと良いです。例えば、30秒だけペースを上げてみて、慣れてきたら60秒、120秒と走る距離を伸ばしていきます。心肺機能を高めるために必要な、最大酸素摂取量を増やすことができます。2、3ヶ月も休むと、酸素を運搬するために必要な毛細血管の数が減ってしまいます。それを回復させるために、非常に効果があります。インターバル走は急なストップ動作がなく、傷害の発生リスクも少ないのおすすめです」ピラティスやインターバル走でベースの体力をキープするとともに、テクニックにも目を向けましょう。■足裏のセンサーが鈍るとパフォーマンスダウンサッカーは、ボールに触っている時間が一番楽しいもの。家の中でも、ボールと遊ぶことはできます。「家の中では、リフティングや足の間にボールを挟むなど、ボールフィーリングを養うことを続けると良いと思います。人間の身体には、固有知覚深部受容器というものがありまして、ソールが硬い靴を履いて歩くと、足裏の感覚が鈍くなります。長期間ギブスをした状態をイメージすると、わかりやすいかもしれません。固有知覚深部受容器というセンサーが鈍るとパフォーマンスが落ちるので、ボールに触る時間を意識的に作りましょう」家の中で柔らかいボールを使って、ドリブルやリフティングをしたり、壁に向かって蹴ることも、立派なトレーニングです。練習再開に向けて、家庭でできる準備をして、外で思いっきりボールを蹴ることのできる日を楽しみに待ちましょう!大塚一寛(おおつか・かずひろ)医師、上尾中央総合病院整形外科・スポーツ医学センター長。1999年からJクラブのドクターとしてチームとともに帯同を続けている。そのほか、『日本サッカー協会スポーツ医学委員』や、『Jリーグチームドクター会議部部会長』を務める。多数の講演にも出演し、現場のノウハウや選手のケガ、障害予防などの啓発活動も積極的に行っている。上尾中央総合病院・スポーツ医学センター日本サッカー協会スポーツ医学医員
2020年06月08日3歳7か月の息子は、動くことが大好きで、とてもやんちゃです。しかし、最近はなかなか思うように外出できず、大好きな公園もなかなか行けません。そのうずうずした気持ちを、家の中発散するため、跳んだり跳ねたりするので、いつも一人だけ汗だくです。■突然、ソファーで泣き出した息子先日のこと。いつものように、一人で暴れまわる息子。姿が一瞬、見えなくなり、次の瞬間、ソファーで泣き出しました。私と娘は同じ空間にいたのですが、その瞬間が見えなかったので、どうしたのかわかりません。息子の説明から、“ソファーへ飛び込んだ”と推測しました。最初は「大丈夫よ~! 痛かったね~!」とあやしていたのですが、めずらしくなかなか泣き止まない息子。「どこが痛いの?」と聞くと左腕を指さしました。確認しようと触ってみると、触っただけで「痛い! 痛い!」とさらに号泣。暴れすぎて転んだりすることは、いつものことなのですが、ここまで痛がったり、泣き止まないのは初めてのことでした。 ■息子は泣き続け、救急病院に行くことにした時間は夕方の5時半。近くの病院2か所に電話をしてみましたが、受付は5時で終わっていて「診ることができない」と言われました。そうこうしているうちに旦那が帰宅。最初は「大丈夫よ」と言っていた旦那ですが、あまりに息子が泣き続けている姿を見て…救急病院に行ったほうがいいと判断。私は、あわてて支度をし、夫の運転で病院に向かいました。旦那と娘には車で待機してもらい、私は息子を抱えて病院に入りました。救急病院は着いたころには、息子の涙は止まっていましたが、左腕はだらんと下がっていて、動かすことを嫌がっていました。順番を待つ間、私の心配はどんどんふくらんでいきました。続く…。
2020年06月04日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。自粛中の運動不足解消のためトランポリンを購入したり、出している家庭も多いと思います。うちも子どもの運動不足解消の為に出しています。今日はトランポリンで思いがけないケガをしてしまった長男の話です。■掃除中、突然叫び声が…!今から3年くらい前の事だったと思います。トランポリンはリビングの隅に置いていたのですが、掃除機をかけるために壁に立てかけていました。この日は日曜日。家には子どももいました。キッチン周辺に掃除機をかけていると、長男の叫び声が聞こえました。長男を見ると…■顔面血だらけの長男が…!何事かと思って振り返ると顔面血だらけだったんです…!そしてそこには立てかけてあったはずのトランポリンが倒れていました。頭の傷口はぱっくりと開いており、物凄い血の量で焦りました。日曜日だし近くの病院はやっていないので、大きい病院の救急センターに問い合わせてすぐに向かいました。病院に着く頃には出血も落ち着いていたので少し安心。傷口は医療用のホッチキスで2ヶ所留めてもらいました。帰宅してから長男に詳しく話を聞くと、トランポリンを立てかけてあるすぐそばで寝転がって遊んでいたそうです。その時にバタバタさせていた足がトランポリンに当たって倒れ、トランポリンの内側の金具が頭に直撃したようです。でもトランポリンを見てもどこに当たったのかよくわかりませんでした。掃除機をかけ終わった時点ですぐにトランポリンを元に戻せば良かったと反省しました。そして、子どもにももう少し注意の目を向けていれば…と思いました。もっと大きなケガをしていた可能性もあるし、2針程度で済んだのは不幸中の幸いだったのかもしれません。このケガ以来、掃除をしたらすぐに戻し、トランポリンの足が緩んでいないかなどの安全点検を定期的にしたり、子どもが危ない使い方をしないよう、よく言い聞かせています。我が家みたいなケースは稀だと思いますが、思いがけないケガに繋がる事もあるのでお気を付けください…!
2020年04月23日娘が生後9カ月のとき、リビングのソファでつたい歩きをしていたら転んで顔を3針縫うケガをしてしましました。顔に傷をつくってしまい、痕が残らないかとても心配しました。事故を防ぐことはできなかったのか……。家具の配置などを工夫すればよかったのでは……と後悔した体験談を紹介します。 つたい歩きをしていたら…娘が思わぬケガをしてしまったのは、生後9カ月のときでした。夜、寝る前にリビングのソファでつたい歩きをしていたら転倒!! ソファの横にあった本棚の角に顔をぶつけて目の上を切ってしまい、流血!! 娘は大泣きしました。かなりの出血だったので、私はパニック状態。 落ち着かなければ……と自分に言い聞かせ、こわごわ娘の顔を確認すると、目の上に2cmほどのパックリ切れた傷が! 洗面所で目の中に入った血を洗い流してきれいにして、止血のためにガーゼで傷を覆って圧迫しました。しばらくすると出血はおさまり、痛みも弱くなってきたのか、娘は寝てしまいました。 夫の帰宅を待ち、急いで病院へ出血はおさまったものの、傷が深そうだし、病院に連れて行こう! と思いましたが、当時2歳の上の子もすでに寝ていたので、2人抱っこして病院に行くのは無理。車通勤の夫は仕事中のため、家には車がない状態。もうすぐ夫が帰宅する時間だったので、帰ってくるまで待つことに。待っている間に、夜間救急で診療してもらえる病院を電話で確認しておきました。 その後22時ごろに夫が帰宅し、夫に息子を預けてやっと病院へ向かうことができました。病院の先生に診ていただくと、傷が深いので縫合が必要とのこと。大泣きする娘を処置室に残して、待合室で待っている時間がとても長く感じました。結局3針縫って処置は完了。案外、その後の娘はケロッとしていました。 傷はきれいに治るのか?翌日からは紹介してもらった近所の病院で、消毒してもらうことになりました。顔の傷痕を心配する私に先生は、「多少は傷痕が残るかもしれないけど、とてもきれいに縫ってもらっていますよ」と言ってくださり、ひと安心。 数日後、抜糸をして、その後は傷を保護するテープを半年間貼り続けました。その結果、傷痕はよく見ないとわからないほど、きれいになりました。処置してくださった先生方に感謝です。 何の危険もないと思っていたわが家で、こんな事故が起こるとは想像していませんでした。テレビ台の角にはコーナークッションをつけたり、娘には後頭部を守るヘッドガードリュックを背負わせたりしていて、それで安心だと思っていました。今回のことで、赤ちゃんの動線をもっとよく考えて家具を配置すべきだったと反省。今は可能な限り危険な場所を減らすように努力しています。 著者:西 さくら3児の母。2級建築士・整理収納アドバイザーの資格を取得。自身の体験をもとに、インテリアと子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年01月08日出産前は意識していませんでしたが、子どもは急な発熱やケガなどのトラブルがつきものです。そんなもしものときに慌てずに対処できるように、私がおこなった緊急連絡先の洗い出しや小児科のリサーチなど、役立った3つのことをお伝えします。 近所の小児科をリサーチしておく私がまず出産前におこなったのは、近所の小児科のリサーチでした。Googleマップで小児科を探して、一軒ずつ口コミや行き方を調べました。診察時間や、予約の方法がネット予約なのか直接行かないといけないかなど、いろいろ調べることができます。ストリートビューの機能を使って、実際に子どもを連れて行く道順を確認したりもできるので、いざ子どもを連れて行くとき、道に迷ったり予約方法を探したりする手間が省けました。他にも休日診療の小児科を確認したり、かかりつけにする予定の病院が休みだったときのために、他の病院は何曜日休みなのかもチェックしておきました。 救急車を呼ぶときの手順を確認呼ぶ機会がないことを願いますが、救急車の呼び方も調べました。特に1歳未満は高熱や熱性けいれんなどで、状況によっては救急車を呼ぶ必要があると知りました。そこで、救急車を呼んだときに聞かれる内容や持ち物(保険証、医療証、お薬手帳、母子健康手帳、おむつなど)をリストにして冷蔵庫の目立つ場所に貼りました。さらに、いざとなったときにパニックになる自信があった私は、読み上げる用に家の住所と電話番号も一緒に書いておきました。実際、長男が2歳のときに救急車を呼ぶことになり、このリストは本当に役に立つことになったのです。 夜間救急やサイトも登録子どもが深夜に熱を出したときなどに、対処法を相談できるサイト「こどもの救急」も事前に調べブックマークしておきました。その他にも、こども医療でんわ相談(#8000)や、住んでいる場所での夜間休日救急の問い合わせ先(電話番号・住所)もスマホに登録しておきました。地域のこういった情報は、市のホームページなどから簡単に調べることができます。また、わが家には当時、自転車も車もなかったので、移動手段としてタクシー会社も調べて登録しておきました。 お伝えしたリサーチがわが家では大いに役立ちました。特に近所の小児科は病気やケガだけではなく、予防接種などで長く通うため、時間に比較的余裕のある産前にじっくりと調べることができてよかったです。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年12月01日うちの息子はかなりのやり手。あまり危ないことをしなかった娘とは一味違い、ありとあらゆる危険に自ら突っ込んでいきます。(マイブームは、車のホイールに手を突っ込むこと)そんな息子が伝い歩きをするようになり、まず問題になったのが部屋の開き戸でした。開けるのに少し力のいる引き戸と違い、ドアノブに手をかけるだけで開いてしまう開き戸。間取り的にベビーゲートを設置するのも難しく、トイレと玄関につながるその開き戸をなんとかしなければ、大惨事になることは目に見えていました。■人工芝を使う方法を思い出したが…ネットで調べてみても、接着タイプは賃貸で利用するのは難しく、ドアが少し開いた状態になるものも、寒い時期にはつらい。そこで思い出したのが、上の娘がテレビ台に近づくのを防ぐために使った人工芝でした。人工芝のチクチクする不快感で、子どもが近づかなくなる…というものなのですが、案の定、娘は1か月ほどで慣れてしまい、平気で人工芝の上に乗っていました。このことから、ちょっと痛みに繊細な息子でも、ドアへの好奇心がまされば、平気で人工芝を突破してしまうことは予想できました。ならば…より繊細な、手を攻める!ということで、考えついたのが、“人工芝をドアノブに括りつける”という作戦でした。 ■人工芝をドアノブに括りつけたところ…100均の人工芝をドアノブサイズに切り取り、結束バンドで括りつけるだけ!すると、効果はテキメン。息子はそのチクチクした感触を嫌がり、ドアノブに触れなくなりました。上の娘や私たち大人にとってはちょっとした刺激なのですが、ケガをするまでの痛みではないのに、なんとも言えない不快感…それが息子には良かったらしく、半年以上たったいまでも、この作戦は効果を発揮しています。ただし…難点は、見た目の悪さ。グリーンなのに、葉っぱなのにものすごい存在感を発揮し、来客に『なにこれ…』と思われるのは請け合いです。ですが、わが家では効果テキメンの人工芝ノブ。お困りの方は、ぜひ試してみてください。
2019年11月28日みなさま、また足をお運びいただきありがとうございます。mochiko.です。おかげさまで連載4回目でございます。いつもお読みくださって本当にありがとうございます。さて、今回は過去に息子が大ケガをしてしまった話をしようと思います。息子が顔からコンクリートがむき出しの階段へ転げ落ち、駆け寄ったときには周辺は真っ赤でした。打ったところが口周辺だったので、ちょっとオーバーな出血をし、私の頭の中は真っ白状態に。小児科へ駆け込もう! と思い立ったのですが、お世話になっている美容室のお姉さんとの雑談のなかで「口周辺や口内のケガは、小児科よりも歯医者さんへ行ったほうが良い」という話が出たのを思い出しました。そこで、片っ端から電話をかけ、すぐに診てもらえる歯医者さんを探しました。さいわい、すぐ診てもらえる歯医者さんを徒歩圏内で見つけ、泣き叫ぶ息子を抱えて駆け込みました。歯医者さんに口内の状況を確認してもらうと…口内を切って出血がひどいのと、階段へ口をしこたま打ちつけた衝撃で、前歯が1本、歯茎の中にめり込んでしまっているという大惨事でした。「歯の神経が死んでしまっている」とのことで、初歯医者さんで初麻酔をし、処置をしてもらった息子。その後、何度か歯医者さんに通い、口内の傷が落ち着いた頃に「歯がめり込んだままだと、永久歯に影響するから」と、ペンチで歯を元の位置へ戻してもらい、現在にいたります。(私の方が震え上がってました…) ■現場から引き離していれば、起こらなかったケガかも!?いまにして思えば「階段でふざけたら危ないよ」と、声をかけるのと同時に、息子を階段から下ろしたり、いっそのこと上までのぼらせて、現場から引き離していれば、起こらなかったケガかもしれません。息子の口の周りがキレイに治るまで、私は後悔の日々を過ごしました。ちなみに、息子はこの件で懲りたのか、階段やエスカレーターでふざけることはもうありません。大変だったもんね…!
2019年11月26日ハル・ベリーが監督デビュー作で総合格闘技をテーマとした『Bruised』(原題)の撮影中に、ケガを負ったという。撮影地のニュージャージー州のメディア「NJ Advance Media」が伝えた。ハルは同作で主演も務めており、製作総指揮のブライアン・ピットによると「ファイトシーンで軽いケガを負った。彼女は疲れていて、休みが必要だった」とコメントしているという。ケガの度合い、詳細は語らなかったが、「シリアスなものではない」とのこと。「少し(撮影の)スケジュール調整が必要かもしれない」と、一定期間の撮影休止を示唆した。初めての監督作品とだけあって、ハルのこの作品にかける情熱はすさまじかった。今月に入って撮影がスタートしてからは、インスタグラムにこの作品に関連した投稿が増えた。9日には引き締まって割れた腹筋を披露。「ゴールを決めて達成するほど気持ちのいいことって、ない。『Bruise』のために割れた腹筋を目標にしていたんだけど、今日ついに手に入れた。信じられない」と興奮を綴った。ハルが同作で演じているのはMMA(総合格闘技)の元選手。5年のブランクを経て復帰を果たすという内容で、以前「メッセージ性のある作品。女性に聞いてもらいたいメッセージが」と語っていた。(Hiromi Kaku)
2019年11月19日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! 8歳と4歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。やんちゃな子どもを育てていると、いつもケガと隣りあわせ。転んで擦り傷、ぶつけてアザができるなど日常茶飯事。親がどんなに気を張っていても、子どもがケガをしてしまうときってありますよね…!でも、時にそれが”大ケガ”につながることも…。うちの長男は頭を2回、次男は鼻を1回縫っています。どれも「まさか」の出来事でした。今回は、長男が3歳の頃、初めて頭を縫ったときのエピソードです。■長男が初めて頭を縫ったときのエピソードアトピーで入院していた長男の退院の日の出来事でした。ちょうど院内には、看護師研修中の学生さんがたくさんいました。どの学生さんも小さい長男にやさしくて、長男は学生さんが大好き。学生さんが来るたびにテンションが上がっていました(笑)退院の前にシャワーを浴びるため、病室で待っていると、ひとりの学生さんが長男の様子を見に来てくれました。この時、長男は病院の服を着ていたんですが、少しサイズが大きくて、ズボンの裾が床についていました。(危ないのでズボンの裾は折っていましたが、折った部分が元に戻ってしまっていたと思います)■学生さんと話しているうちに、長男のテンションが上がり…学生さんと話しているうちに、だんだんと長男のテンションが上がり…変なダンスを踊り始めた瞬間。ズボンの裾を踏み、運悪くテーブルに頭を強打!長男は大泣き!!頭を打っただけかと思いきや…よく見ると頭に「穴」が開いていたんです!どうやらテーブルの角にブツけてしまったらしく、3ミリくらいの穴のような傷が。例えていうなら、リンゴを机の角にブツけたときに、凹んだような状態でした。すぐに学生さんが医師を呼んできてくれました。医師に診せると「院内の出来事だから、このまま帰すわけにはいかない」と、すぐに院内の外科へ。外科の診断の結果「縫ったほうがいいね~」と言われ、血の気がサーッと引きました。ちょっと待って…心の準備が…!しかし「大した傷じゃないけど、縫ったほうが治りが早いから」とのことで、処置をお願いしました。 ■麻酔から長男は大泣き何をされるのかわかっていない長男は、ベッドに寝かされると「フフッ」と笑っていましたが、つぎの瞬間、麻酔をされて…ぎゃあああああと大泣き。その後も「痛いぃぃやめてぇぇぇぇ」と泣いている長男。カーテンの向こうで処置されている長男を想像すると、私もつらくなりました。縫ったのは1針でしたが、それでも痛々しい傷跡でした。退院でやっと家に帰れると思った日のまさかの出来事。このケガは、ズボンの裾をちゃんとチェックしていれば、防げたかもしれません。でも、子どもは大人が予期せぬときに、ケガをしてしまうこともあります。裾を折っても、すぐ戻ってしまうようなズボンを子どもに履かせる際は、お気をつけくださいね!
2019年10月24日男の子ママのみなさま、男の子って…本当にケガが絶えませんよね。わが家の男の子も、しょっちゅうケガをします。今回は男の子育児3年目の私が、息子のケガから学んだお話です。■男の子あるある? ケガが絶えない息子第1子が女の子(現在8歳)、第2子が男の子(現在3歳)のわが家。男の子が活発であることは知っていましたが、娘は小さいころからケガがほとんどなかったため、息子が生まれてから、その活発さに驚きました。走っていて転び、豪快にひざをすりむいたり…激しく踊ってバランスを崩し、ベッドに歯茎をぶつけたり…高いところに登って、落ちたり…歩けるようになってから、とにかく息子はケガが絶えませんでした。私は息子がケガをしないように、危ないことをやめさせたり、上がるテンションを落ち着かせたり、走り回る息子に、黒子のようについて回ったりしていました。しかし、息子は何度もケガを繰り返します。そのたびに、私はヒヤヒヤしていました。■大量の血にパニック! しかし…1歳のころ、息子は玄関の段差に顔面からつっこみ、唇を切り、流血してしまったことがありました。思った以上の血の量に、私はパニックになりました。しかし旦那は、冷静に血をふき始めました。血をぬぐうと、傷はそこまで大きくなく、涙とよだれで血が多く見えることがわかりました。そのとき、男の子のケガはある程度は仕方ない…、落ち着いて軽傷か重症かを判断しなければならない…と学びました。しかし、大ケガになるような行為は黙認できない!今日も私は、息子を追いかけています(笑)
2019年10月17日どうもこんにちは、のばらです! 前回 の続きです。おでこにケガをし、病院で処置をしてもらった息子。すっかり元気になりましたが、改めて家を見まわしてみると…。いかんですね。毎日必死に見守っているけれど、3人目という経験からくる余裕からか、1人目のときの緊張感が、3人目のときにはすっかり薄れておりました。家の中でも何があるかわからない、と今回改めて痛感…!軽いケガなら経験してどんどん強くなってほしいけど、大きな事故に繋がらないよう、しっかり見守っていきたいです…!!
2019年09月20日子どもがケガをするのは一瞬ですね。あれは幼稚園のお迎えのあと、ママ友さんに挨拶をしていたときのこと…え?泣き声?なにごと~~?と見てみると次女が階段でこけてました!そもそも帰り道で階段に上る必要はないのに~!なんで?どうした?と私も多少パニックに。階段のふちにおでこが当たったようです。頭のケガはたいしたことなくても、結構な血が出るから…たいしたことないといいけど…!と祈るような気持ちで病院へ。結局2針ぬうことになりました。小学生になった今でもその時の傷がうっすら残っています。次女本人はそのときのことを武勇伝のように語っていますが…
2019年09月14日どうもこんにちは、のばらです!前回の続きです。家の中でおでこパックリのケガをした息子。夜間診療で応急処置をしていただき、後日改めて病院へ行くことに。もうね、ドア越しにママを呼ぶ息子の絶叫ったらもう…!全て終えて出てきた息子と涙の抱擁を交わしましたよ!ちなみに、縫合の直前に看護師さんに「モモくんの着替えは持ってきてますか?」と聞かれたのですが…、なるほど。縫合を終えて出てきた息子は、全力で抵抗したのが容易に想像できるほど、大量の汗で全身ぐっしょりになっていたのでした。よく頑張った! 息子よ!!
2019年09月13日私には8歳、7歳、6歳、2歳になる子どもがいます。育児で一番気を付けていることは、「大ケガをさせない」ということです。大ケガは親子共々つらいもの。一歩間違えば大ケガをさせてしまうところだったという、私のヒヤッとした体験をご紹介したいと思います。 「車のドアに指が挟まった!?」 「つないだ手を振りほどき道路に突進!」 「あと1cmずれていたら顔に直撃」また、あるときは風が強い日も怖い思いをしたことがあります。2歳の末っ子を車のドアのそばに立たせ、荷物を置こうと思った瞬間、急な突風にドアを持って行かれ、危うくドアが子どもに当たるところでした。 あと1cmずれていたら、子どもの顔に直撃だったと思います。車のドアは重く硬いので、考えるだけでゾッとしました。 子どもたちが4歳、3歳、1歳だったころは、3人を連れてお散歩に行こうにも目が行き届かず、別々の方向に走っていく……なんてこともしょっちゅう。そのため、子ども用のハーネスをつけて安全を確保していました。命を守るグッズを使うのも1つの手かなと思っています。 イラストレーター/まっふ監修/助産師REIKO著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年07月18日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。ぎゅうにゅうです。今回は ヒヤッとしたケガや事故 についてのエピソードです。まだ下の子がまだお腹にいた頃のこと、長女と公園に行きました。何か棒を持ってきて見せてくれました。変なもの拾っちゃダメだよ!って軽く注意したんですがしばらくすると…突然手を痛がってる…!あの棒でケガをしたの?!と思って見てみると…ひぇえ…手のひらに細かいガラスの破片がびっしり!なんと娘が持っていた棒は壊れた傘の骨だったみたいで…コーティングされていたグラスファイバーが手に刺さりまくっていたのです…!急いで病院に連れていきました。ガラスが入り込んでしまうのではないか? と焦りまくってたんですが、ガムテープで軽く取って手を洗って、大丈夫だと思いますよ~とあっさり言われました。結果、何事も無く…ほんとに安心しました。まさか落ちてた棒を触ってこんなことになるなんて…子どもの行動は予想外ですよね、変なゴミを拾わないように…皆さんもお気をつけください!
2019年04月21日小さい子どもは、転倒やつまずきによるケガが多いですよね。しかし、最近ではケガを予防するためのアイテムが100均で揃えられるため、手軽に我が子の安全を守ることができます。では、実際にどのような商品が取り扱われているのでしょうか?ドアストッパー子どもの指はとても細く、ドアの下にある床とのすき間にスッと指が入ってしまいますよね。親がドアを開けるとき、子どもが手を出している様子が見られなかったときや、指が入っていないのを確認してからドアを開けるというように、細心の注意を払います。しかし子どもは、想像もできないような動きをすることもあり、油断はできません。「ドアストッパー」は、ドアを掴んで立つ子どもが、ふらついたときに指を挟む、ぶつかってしまうというときなどに、ドアが閉まらないようにするものなのです。子どもの細い指がドアに挟まったとなれば、最悪骨が折れることもあるため、付けて損はない商品ですよ。コーナーガード伝い歩きやひとり歩きを始めた赤ちゃんは、すぐにつまづいて転んでしまいますよね。転んだ拍子にテーブルやテレビ台に頭をぶつけるなんてことも、よくある話。コブが出来たぐらいであればまだ良いですが、頭が切れたり脳に損傷が残ってしまったりと、なかなか侮れませんよね。そんなときに子どもを守ってくれるのが「コーナーガード」。角を丸くしてくれるものからクッション性で衝撃を和らげてくれるものまで、あなたの子どもに合ったものを選べますよ。100均でDIYも!階段やキッチンに子どもが入ってこれないように、ガードをつける人も多いですよね。あのような商品は意外と値段が高く、キッチン用、階段用など、いくつも買うのは大変です。しかし、100均の突っ張り棒やワイヤーネットを使えば、安く簡単にキッチンガードや階段ガードを作ることができますよ!ワイヤーネット専用のジョイントもあるため、廊下や入口の幅に合わせるのは簡単!これなら、階段からの転落やケガのリスクから子どもを守ることができますね。いかがでしたか?歩くことを覚えたばかりの子だけではなく、足元に注意がいきにくい5~6歳までの子などは、親が気を付けていても思わぬ行動に出てケガをしてしまうこともありえます。ケガをしている我が子を見るのは、親としては辛いもの。できる限りの安全を確保するのも、親としての務めなのです。
2019年02月02日