映画『今夜、ロマンス劇場で』に出演する俳優・坂口健太郎が、本日1月12日(金)発売の「ar」2月号に登場!今年最初の「ar」は“肌号”ということで、見てるだけで肌ツヤも良くなりそうな理想のデートを坂口さんが叶える。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や「コウノドリ」、『君と100回目の恋』などに出演し、いまやドラマや映画に引っ張りだこな若手俳優の坂口さん。今回「ar」では、そんな坂口さんが“理想のデート”のことなどを語っている。坂口さんの理想のデートは、前日の夜からスタート。「まずは一緒に飲みに出かけて、遅くても深夜1時には2人で帰宅…」と妄想を膨らませる。また、おでかけデートで行きたいランキング上位3位は、1位:映画館、2位:書店、3位:美術館と外でもゆったりと過ごせる場所が挙げられた。本誌では4位以下のスポットが明らかになるほか、坂口さん出演の『今夜、ロマンス劇場で』についてのインタビューも掲載されている。そして、2月は1年で一番肌荒れする時期であり、この時期に肌を整えると美肌で1年を過ごせるという大事な時期。ar女子憧れ美肌No.1に君臨する森絵梨佳が出産後初表紙に登場し、真っ白なマシュマロ肌、思わず触れたくなるようなスベスベ肌の秘訣などを語っている。そのほか、指原莉乃が年始にふさわしい着物姿で登場。堀未央奈は真冬の着回し企画に初挑戦し、「欅坂46」今泉佑唯は、恋させ上手なヘアアレンジ9変化を披露している。『今夜、ロマンス劇場で』は、2月10日(土)より全国にて公開。本作は、映画監督を夢見る青年・健司(坂口さん)と、モノクロ映画のなかのお姫様・美雪(綾瀬はるか)が出会って恋をするファンタジックなラブストーリー。綾瀬さんと坂口さんが本作で初共演を果たすほか、本田翼、北村一輝、中尾明慶らが脇を固めている。「ar」2月号は発売中。(cinemacafe.net)
2018年01月12日何かと話題の多い、注目熱愛カップルたち。はたして年内の入籍はあるのか?もしくは破局の可能性は?芸能リポーターの城下さん、長谷川まさ子さん、菊池真由子さんの3人に予想してもらった。3人そろって高確率だったのは、昨年末に同棲が報じられた窪田正孝(29)と水川あさみ(34)。 「昨夏に共演したドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)の直後から交際をスタートした2人ですが、とにかく展開が早い。さらに単なる同棲ではなく、窪田さんが家賃を払って、愛車も1台を2人でシェアしているといいますから、本気度が伺えます」(菊池さん) 半面、水川が結婚を躊躇しているという声も。 「過去に交際が報じられた大東俊介さん(31)と本気で結婚を考えていたという水川さんは、彼の煮え切らない態度に嫌気がさして別れてしまったそうです。窪田さんは大の子供好きで、同じく出産願望の強い彼女としては願ってもない理想の相手。しかし、水川さんは元彼との交際がトラウマになり、なかなか結婚に踏み切れないようで、現在は窪田さんのほうが前向きだそうです」(芸能記者) 本誌が一般男性との同棲をスクープした高橋みなみ(26)も結婚が近そうだ。 「あんなに真面目な性格の彼女が男性との交際&同棲を堂々と認めているので、結婚確率は95%。結婚して主婦になったら、バラエティー番組での仕事の幅もますます広がりそうですね」(長谷川さん) 同じく本命視されるのが、松田翔太(32)と秋元梢(30)。 「翔太が兄・龍平の誕生パーティーに梢を招待し、一緒に祝ったことからも、松田家公認の仲なのは間違いない。年内に結婚する可能性は90%以上だと思います」(城下さん) この現場を本誌が報じたのだが、その際、翔太は初めて秋元との交際を堂々と宣言したのだった。 「彼女の父・九重親方の一周忌も過ぎ、結婚間近と言われています。母の松田美由紀さん(56)も2人の仲を認めているそうですよ。松田家は肉の取り合いで警察沙汰になるほどの“肉食ファミリー”なんですが、この1年で秋元さんも大の肉好きになったといいます」(舞台関係者) 高橋真麻(36)と一般男性も、家族公認の仲だそう。 「お相手の男性は、すでに父の高橋英樹さん(73)に挨拶をしているそうです。年末は2人きりで海外で過ごすと聞きました。あとはタイミングだけなので、新年早々に入籍もあるかもしれません」(高橋の知人) 本誌が熱愛を報じたすみれ(27)とハーフの一般男性も、交際は順調なのだが――。 「結婚は0%。すみれさんにはハリウッドでもっと活躍したいという大きな目標があるので、恋愛止まりでしょう」(長谷川さん) 前出のテレビ局関係者もこう証言する。 「バラエティー番組の打ち合わせでは、恋人について触れるのはNGを出されるんです。彼に本気になっていたら、わざわざNGを出す必要がありませんからね」 最後に、若手ビッグカップルの高畑充希(26)と坂口健太郎(26)の恋の行方は――。 「いままで坂口さんのマンションに通っていた高畑さんですが、数カ月前に同じマンションの違う階に引っ越してきたみたいです。マンション1階のスーパーでも高畑さんが買い物する姿をよく見かけます。きっと坂口さんのために毎日手料理を作ってあげているのでしょうね」(近所の住民) しかし、長谷川さんは2人の結婚には否定的だ。 「まだ若い2人は、ともにいままさに“売り出し中”。恋愛はしても、結婚はまだまだ先の話でしょう」 結婚か破局か――。それぞれの“人生の決断”を見届けたい。
2018年01月08日ざわちんの「2017年ものまねメイク人気ランキングベスト10」2017年12月29日、ざわちんが、毎年恒例となる、ものまねメイク人気ランキングを発表。2017年の1年間に発表したものまねメイクの中から、好評だったベスト10を明かした。第10位は菜々緒風ものまねメイク、第9位は国民的コミック「ワンピース」に登場するボア・ハンコック風なりきりメイク、第8位は榮倉奈々風ものまねメイク。第7位はザブングル加藤 & 綾野剛風ものまねメイク、第6位はGACKT風ものまねメイク、第5位は中居正広風ものまねメイク、第4位は坂口健太郎風ものまねメイクとなっており、男性芸能人のものまねメイクが人気だったことが明らかになった。ものまねメイク人気ランキングは、公開時の「いいね」とコメント数、人気投票数を、各1ポイントとして集計。獲得ポイント数が高いメイクが上位となる。気になるベスト3を発表第3位は、ドラマ「貴族探偵」に出演した武井咲風のものまねメイク。第2位は、ドラマ「コードブルー」のシーズン3に出演した山下智久風ものまねメイク。第1位は、ドラマ「東京タラレバ娘」に出演した5人(吉高由里子、大島優子、榮倉奈々、坂口健太郎、鈴井亮平)のものまねメイクコンプリートとなった。ざわちんは、2018年も、ものまねメイクで、感動や喜びを共有していきたいとしている。今後の活躍から、ますます目が離せない。(画像はざわちん オフィシャルブログより)【参考】※ざわちん オフィシャルブログ
2018年01月01日今年放送のテレビドラマでは、“裏の顔”を持つ男性キャラクターが世の女性たちの心を鷲掴みに。最初は毒づきながら近づいてくるけれど、心の中を覗くと意外にも真っ白で…ついそのギャップにやられてしまったという方も少なくないのでは?そこで今日は、具体的に2017年のドラマ作品を例に話題の“裏表男子”――その魅力について、ふり返っていきましょう。■“裏表”の代名詞とも言えるのがこの人KEY(坂口健太郎) / 「東京タラレバ娘」「もし~だったら」「あのとき~していれば」――そんな後悔と妄想を繰り返すうちに、仕事も恋愛も完全に行き止まりになってしまったアラサー主人公・倫子(吉高由里子)。現実に打ちひしがれる彼女を前に、「そんなことを言っているから、“タラレバ女”はダメなんだ」と初対面でズバリと言い放った謎の金髪イケメン・KEYを演じたのは坂口健太郎さん。「酔って転んでも、30代は自分で立ち上がれ」など、正論ながら厳しい言葉を平然と放つKEYを前に、最初は視聴者の皆さんも倫子同様「ムムッ」と思ったことでしょう。しかしながら物語が進むにつれ、彼の言動の根幹には倫子たちの未来を心から案じる真っ直ぐな想いがあることに気づき…。そう念頭に置いてふり返ると、罵声の数々が愛の言葉に聞こえてくるから、あら不思議!(笑)要は言葉の裏に“愛情”が感じられるかどうかなんですよね!知らず知らずのうちに彼の魅力にハマってしまった方、結構多いのではないでしょうか。■物語と共に“裏表”の境目が薄れていく魅力麦野初(竹内涼真) / 「過保護のカホコ」生活の全てにおいて親任せ――21歳になるまで“超過保護”に育てられてきた主人公・カホコ(高畑充希)が大学で出会った、自分とは真逆の環境下で育った青年・麦野初を演じたのは竹内涼真さん。幼い頃に親と離れ離れになり、アルバイトを掛け持ちしながら何とかして生活費や学費を稼ぐ苦学生役を見事熱演していました。「お前みたいな過保護が日本をダメにするんだ」痛烈な批判と共にカホコの前へ登場した初。最初は自分のバイトを無勤で彼女に押し付けたり、食事をご馳走させたりと、ひねくれ者の一面を見せていた初でしたが…カホコの“純真”触れる度、彼の中に少しずつ変化が表れます。不信という殻に包まれていた彼の心が解け、人に甘えてみたいという欲が出てくるのです。人とぶつかり合うことを器用に避けて生きてきた初が、初めて自身の本音とぶつかったとき――強がっていたはずの彼の目から一筋の涙がこぼれ落ちた瞬間、思わずその背中を抱きしめたくなる愛おしさが胸に押し寄せたことでしょう。“初くんロス”という言葉が、SNS上でたくさん飛び交いました。■これぞ究極の“裏表”…!?伊佐山勇樹(西島秀俊) / 「奥様は、取り扱い注意」最後はこの人!「奥様は、取り扱い注意」の主人公・菜美(綾瀬はるか)の愛しの旦那様・伊佐山勇樹を演じた西島秀俊さんです。元特殊工作員という過去を隠し、セレブ合コンで伊佐山と出会った菜美。切った野菜が全部繋がっていようが、夕食の味が個性的だろうが関係ない!何を出しても満足そうにモグモグ――仕事で疲れている時も欠かさず「今日は何をしていたの?」と笑顔で聞いてくれる伊佐山に、「イケメンでお金持ち。その上、極上に優しいってどういうこと!?」とテレビの前で悶絶した視聴者も多いはず。ご近所トラブルで避難を浴びる菜美の盾となり、彼女を守る姿は圧巻でした。しかし、世の中そんなに甘くないというのがドラマの面白いところ。この旦那様、実は公安の人間だったんですね~(驚)。菜美を見張るために近づいたということで、先述の“裏表男子”とは逆の豹変がありました。包丁や花瓶が飛び交う、身体能力の高すぎる夫婦喧嘩に加え、まるで警察の取調室のような家族会議…。“裏の顔”という表現が似合う西島さんのニヒルな微笑みを堪能できる一作となっています。以上、いかがでしたか?2018年は一体どんな男子が流行するのか!いまからとても楽しみですね。(text:Yuki Watanabe)
2017年12月27日綾瀬はるかと坂口健太郎が初共演する映画『今夜、ロマンス劇場で』。この度、本作で“大スター役”で登場する北村一輝の衝撃的な場面写真が到着した。北村さんが演じるのは、映画監督を夢見る健司(坂口さん)が勤務する京映撮影所の看板スターで、大人気映画『ハンサムガイ』シリーズの主演を務める超ナルシストなイケメン俳優・俊藤龍之介。彼はどんなトラブルにも動揺しない、超ポジティブな性格の大スターで、劇中では大物オーラをこれでもかと周囲にふりまいているのだが、その様子が覗ける場面写真が今回公開。■中世ヨーロッパの貴族を彷彿とさせる衣装も違和感なし!映画『テルマエ・ロマエ』では、次期ローマ皇帝候補・ケイオニウス役を好演し、日本人という枠を超越していた北村さん。本作でも日本人には似合わないだろうと思われる、真っ白なフリルが目を引く中世ヨーロッパの貴族を彷彿とさせる衣装、見事にイケメンに着こなしている。■大物スターらしく白いスーツで京映撮影所の大人気映画『ハンサムガイ』シリーズの主演を務める看板スターである俊藤。この場面写真は、大物スターらしく白いスーツをピシッと着こなし、自身が看板スターであることをモノクロお姫様・美雪(綾瀬さん)にアピールしているシーン。周囲の取り巻きも一緒に『ハンサムガイ』を全力でアピール!■いかなるときも美しく!続いての写真は、撮影中にケガをしたのか頭に氷袋を乗せる姿、車いすで包帯ぐるぐる巻きになりながらもTV番組に出演を果たしている姿、さらにピンクのスーツをさらりと着こなすも、なぜかペンキまみれな姿…。ケガをしようと、ペンキまみれになろうと、大スターは凛とした佇まいを見せ、美しさを損なわない!しかし、撮影中にケガとは…『ハンサムガイ』シリーズはアクションシーン満載の作品なのだろうか?■一見誰かわからない、連獅子姿でもハンサム!クランクアップなのか、花束を抱え連獅子姿の場面写真。顔を白く塗り、一瞬誰だかわからぬ風貌だが、凛とした表情にどこか美しさを感じる。俊藤が命を懸ける『ハンサムガイ』シリーズの過去タイトルは、『帰って来たハンサムガイ!』『レッツゴー! ハンサムガイ』といった、俊藤の格好良さが際立つものばかり。本作では彼の天才的なアイディアにより、前衛的かつ独創的だと語る“妖怪ミュージカル”の撮影風景が覗けるという。彼の活躍も見逃せない。『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月26日「嵐」とゲストチームが体感型ゲームで対戦する「VS嵐」の3時間SP「VS嵐 2018新春豪華3時間SP」と「嵐ツボ~まだ決まっていないランキングお正月SP~」が来年2018年1月3日(水)に放送されるのに合わせ、渋谷でデジタルサイネージを使った展開が行われることが発表された。2008年4月12日に放送が開始され来年の春、ついに10周年を迎えることになった「VS嵐」。記念すべき10周年イヤー最初の放送が1月3日(水)ということで、そこに合わせた今回の展開。内容は番組を代表して「嵐」メンバーがこれまで見てくれた、支えてくれた視聴者へ「ありがとう」と「これからもよろしくお願いします」という思いを伝えるものになるとのこと。「みてくれて、ありがとう」というストレートなキャッチコピーと「VS嵐は、2018年4月で10周年。1月3日の放送で351回目を迎えます。こんなにも長く続けることができたのは、応援してくれる人がいたから。あなたがいてくれたからです。番組を、そして嵐を、いつも支えてくれてありがとう。2018年も、あなたのそばにVS嵐がありますように。」というメッセージが添えられた、嵐のメンバーの画像が映っているサイネージを渋谷に設置。「嵐」メンバーの画像は一見すると何の変哲も無い静止画なのだが、人が近づくと反応して嵐のメンバーが動き出す“サプライズ”が。近づいた人の動き次第で「嵐」メンバーの動きも変化するといい、番組10周年を迎えることを記念して一緒に写真を撮ろうと誘うしぐさや、「ありがとう」の思いを込めて花束を出すなどその動きは多彩。しかも昼と夜で違う動きをするなど、あたかも目の前に「嵐」がいるように感じられるそう。リアルとバーチャルを連動させた“生きたポスター”は12月28日(木)~1月3日(水)までの期間、渋谷キャスト ガーデン(GF広場)で展示される。時間は28日(木)が13~20時、29日(金)~31日(日)までと2日(火)は10~19時、1日(月)は休みとなり、最終日の3日(水)は10~17時までとなる(当日の状況により予告なく実施時間に変更が出る可能性あり)。「嵐ツボ~まだ決まっていないランキングお正月SP~」は1月3日(水)16時15分~18時の放送。「2018年絶対に流行る日本ほぼ未上陸グルメ」や「マネージャーに聞いた嵐で一番○○なのは?」「我こそは日本一"四つ葉のクローバ探し"」など「まだ決まっていない」ランキングを大発表する。続けて「VS嵐 2018新春豪華3時間SP」が1月3日(水)18~21時に放送。ゲストには「広島東洋カープ」から新井貴浩、松山竜平、安部友裕、田中広輔、大瀬良大地、薮田和樹、「有吉軍団」として有吉弘行、山崎弘也、田中卓志、小峠英二、八重樫東、指原莉乃、プラスワンゲストには前田健太を迎えるほか、「BABA嵐」企画には芦田愛菜、市村正親、IKKO、井上裕介、岡田圭右、加藤一二三、川平慈英、亀梨和也、坂口健太郎、桐谷美玲、小池栄子、松岡昌宏、芳根京子が登場する(五十音順)。(笠緒)
2017年12月25日人気医療コミックを綾野剛主演でドラマ化した「コウノドリ」が12月22日の放送で最終回を迎えた。それぞれの道を歩みだしたペルソナのメンバーたちの姿で締めくくられたラストに、SNS上では「涙腺崩壊」「号泣」など“涙の声”が続々投稿されている。本作は2015年10月期にドラマ化され好評を博し、この秋から新シリーズの放送がスタート。産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じ、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らが前作から引き続き続投。今シリーズからは宮沢氷魚や松本若菜らも加わった。最終回は、出生前診断でお腹の子どもがダウン症だとわかった高山透子(初音映莉子)と夫・光弘(石田卓也)の2人が、出産に向けて産まれてくる子どもと向き合っていく姿と、吉田さん演じる小松留美子の同期で須藤理彩演じる武田の出産を巡る危機。そして星野さん演じる四宮春樹、坂口さん演じる白川領らの新たな旅立ちが描かれた。放送前から「コウノドリ、今から号泣の予感しかしないんだけど」「また号泣するのかしら…」などのツイートがタイムラインに流れ続けるなかでスタートしたオンエア。ダウン症の子を産む決意を固めた夫婦を巡るシーンでは、実際にダウン症の子を持つ奥山佳恵が母親役で出演。「奥山さんのセリフは本当の言葉」「奥山佳恵さんが話すダウン症の子どもの話は心に響く」などの反応が。またダウン症の子を持つエミリー・パール・キングスリーが書いた詩「オランダへようこそ」も朗読され、「オランダへようこそ、いい詩だね」「最高に泣ける」といったコメントも。また「よかった。サポートがあることも描いてくれた」「ダウン症のこともっと知ってもらうためにもこうやってドラマでやるのはいいこと」など、ソーシャルワーカーによるサポートなど、ダウン症を取り巻く環境について踏み込んで描いたことを評価するツイートも数多く見受けられた。武田が帝王切開で出産直後、大量出血しピンチに陥るシーンでは「ホント怖い!!!ホント出産って命懸けだからさーーー」「ドラマだってわかってても、助かって!って祈ってた」などその緊迫感に圧倒されたという声が多数。「今橋先生が保育器の扉を肘で閉じたのが、“あーちゃんと監修入ってる”と感動」など細かい描写のリアリティを評価する声も。たくさんの感動を残して最終回を迎えた本作。現在も「コウノドリすごい、泣きっぱなし」「号泣しながらコウノドリ見てる」などの“号泣”ツイートが続々投稿されている。(笠緒)
2017年12月23日俳優の坂口健太郎が20日、東京・代官山蔦屋書店で行われたトーンモバイル「 子ども向けサービス説明会」に出席した。トーンモバイル「 子ども向けサービス説明会」に出席した坂口健太郎トーンモバイルが展開するスマートフォンサービス「トーンモバイル」は、クリスマスに伴い、子ども向けのサービスを強化。その発表会にイメージキャラクターを務める坂口健太郎が登場し、トークショーを行った。トークショーにはスマートフォンを利用したい子どもたちが登場し、坂口を前にして、スマートフォンを両親にお願いするおねだりの練習を実施。「スマフォをもらったら毎日お手伝い!」、「スマフォを買ってくれたら毎日早起きをする!」という子どもたちのおねだりに、坂口は「全員合格(笑)」と子どもたちを喜ばせて「僕は子どもに弱いし、おねだりに弱いんです(笑)。ちゃんと関係性が対等というか、こっちもやるから頑張ってね、という感じがイイですよね」と子どもたちとのやり取りに笑顔を見せた。また、プライベートでも利用しているというトーハンモバイルのスマートフォンについては「すごい格安ですしタフですよ。正直どこかで何個持ちとかの2~3個目のイメージがありましたが、第一スマフォとしてすごく使えるなと実際に使っていて思いました」と絶賛した。イベント中には子どもたちからの質問に答えるコーナーも。「今年はサンタさんに何をお願いしますか?」という質問に、「今年で26歳になって精神的にも大人になってきたと思うので、"モノ"ではないと思います。健康(笑)? 焼肉屋さんで何でも食べれると思いましたが、ここ1~2年はしんどくて。モノは自分で手が届くから、健康が欲しいと思います」と26歳の坂口には意外な回答を口にし、苦笑いを浮かべながら「あと何十年したらわかるかもしれないよ(笑)」と子どもたちに教えていた。
2017年12月20日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』。現在放送中の第2シーズンは、「生まれること、そして生きること」をテーマに据えてきた。出産は奇跡だ。しかし、その後には現実が続く。生まれたばかりの赤ちゃんを抱えた妻は、夫はどう生きていくのか?そして産科医たちはどうフォローしていくのか?そのことについて、若き産科医たちの試練や岐路を交えつつ、優しく愚直に描き続けてきた。先週放送された第9話のテーマは「不育症世界一の味方は誰?」。最終回直前にして、これまで描いてきたテーマの解答を示すようなエピソードだった。■3回目の流産……自責の念に苦しむ妻妊婦の篠原沙月(野波麻帆)が夫の修一(高橋光臣)を伴って、サクラ(綾野剛)のもとを訪れる。過去2回にわたって流産している沙月は不安の色が隠せない。そして結果は……3回目の流産。「3回も流産するなんて……やっぱり私のせいですか?」「それは違います。初期の流産は、ほとんどの場合、お母さんが原因ではありません。偶然が重なって起きたんだと思います」自分を責める沙月に、サクラが優しく説明する。助産師の小松(吉田羊)も付け加える。「篠原さん、流産してしまった人の中には、働いていたからとか、重いものを持ち上げたからとか、自分のせいにするお母さんが多いんだけど、そうじゃないんだよ」沙月は不育症だった。不育症とは、妊娠はするけれど、流産、死産や新生児死亡などを繰り返し、結果的に子どもを持てない場合のことを指す。ただし、あくまでも結果から導き出される結論であり、何回流産を繰り返すと不育症と定義されるかは学会でも決まっていない。また、原因がわからない場合も少なくない。妊娠したと喜んだのに、一転して深い悲しみに突き落とされる。しかも、何度も。妊娠を夫に報告したときの沙月の部屋はピンク色の柔らかな光に包まれていたが、3回も流産を繰り返した後の彼女の部屋からは色が失われている。これは彼女の心象風景でもある。不育症は子どもを持ちたいと願っている女性にとって、ものすごく辛い。周囲の幸せそうな子連れの母親や妊婦を見るだけで、深く落ち込んでしまう。病院によっては、不育症の患者を診察する日は、それ以外の妊婦の診察を行わない婦人科もあるほどだ。沙月のように自責の念にとらわれてしまうことも少なくない。サクラと小松は、沙月に正確な知識を優しく伝えている。それはドラマから視聴者へのメッセージでもある。もし、あなたが流産で自分を責めて苦しんでいるのだとしたら、そうではないんですよ、あなたの責任ではないんですよ、と。第5話で死産を経験した瑞希(篠原ゆき子)にも、サクラはそう語りかけている。しかし、彼らの言葉が、苦しみの渦中にある女性たちの心にどれだけ届いているかはわからない。■妻の世界一の味方は……やっぱり夫ドラマの焦点は、沙月の夫、修一に移る。修一はとても優しい男だ。出しっぱなしになっていた沙月の母子手帳を見つけて、彼女が落ち込んでいることを一瞬で察することができる細やかな心も持っている。落ち込んでいる沙月に、子どもがいない夫婦という選択肢もあると語りかける修一。とても優しい言葉だと思う。だが、沙月の心は晴れない。沙月は修一が子ども好きで、心から子どもを欲しがっていたことを知っていた。修一はサクラのもとを訪れる。「どうすれば、妻を笑顔にできますか?」と悩みを打ち明ける修一に、サクラはこのように答える。「修一さんが、奥さんに寄り添って、笑顔にしてあげたい、近くでなんとかしてあげたいって、必死に頑張っている姿は、奥さんにとって、一番の治療になるんだと思います。その想いはきっと、明日につながります」修一は弾いたことのないピアノを買い込み、沙月が愛聴していたBABYの曲を練習しはじめた。その姿を見て、沙月の表情にほんの少し笑顔が戻る。そして、拙いピアノの音色を聞いて涙を流す。修一が自分のことを強く想ってくれていたことを感じて、安心したからだ。第1話と第3話に登場した、一見普通なのだが、実は妻を追い詰めているダメ夫の康孝(ナオト・インティライミ)のインパクトは大きく、ツイッターにはハッシュタグ「#うちのインティライミ」まで登場した。ただ、これもドラマ側に世の夫たちを懲らしめてやろうという意図があったわけではない。妻が赤ちゃんを産むときは産科医たちが必死でケアをするから、その前後は夫がちゃんとケアをしなければいけないんだよ、というドラマ側からのメッセージである。どんなに優秀でも、産科医は万能ではない。特に心の問題にまでは手が届かないことが多い。そんなときこそ、夫の出番だ。ついに沙月は、4度目の妊娠で赤ちゃんの心拍を確認することができた。不育症は乗り越えられない不治の病ではない。だが、ここから先が大変だ。妊娠の継続のためには、夫の役割もとても重要になる。修一ならその心配はないだろうけど、世の夫たちはどうだろう?■「今ある道を進むことで、光が見える」最初のほうにも書いたが、不育症はとても辛い。だが、『コウノドリ』はその辛さをことさらに強調しすぎることはない。倉崎(松本若菜)が若いころ、ヘビメタ女だったというギャグシーンまで挿入されていた(若い頃の綾野剛と星野源の可愛らしさにも注目)。それがこのドラマの優しさでもある。第9話では、ペルソナ総合医療センターの人々の岐路も描かれた。下屋(松岡茉優)は救命医として懸命に食らいつき、厳格だった部長の仙道(古舘寛治)に(少しだけだけど)認められるようになった。白川(坂口健太郎)は小児循環器科のある病院への転院を決意している。今橋(大森南朋)は体力的な限界を感じは始めていた。そして、四宮は地方の病院で産科を守り抜いてきた父親(塩見三省)のプライドに触れて心が揺らいでいた。「生きている限り、明日はやってくる。悲しみが繰り返されてしまうときがある。悔しさが繰り返されてしまうときもある。それでも気づいてほしい。今ある道を進むことで、光が見える」サクラのモノローグは、不育症や妊娠について悩む人々へのメッセージであるのと同時に、壁にぶつかってもがき苦しんでいる人や懸命に食らいついている人たちに対する人たちへのメッセージでもある。なお、ドラマ『コウノドリ』の公式サイトでは、サクラのモデルになった、りんくう総合医療センターの荻田和秀先生によるお悩み相談「ペルソナ総合医療センター産科外来」が行われている。荻田先生が妊娠・出産に関するさまざまな相談に回答しているので、興味のある方、悩みのある方はぜひご一読を。
2017年12月19日長澤まさみ、名女優の貫禄ファッションメディア『ELLE(エル)』は12日(火)、その年に公開された映画作品を独自の視点で選出する「エル シネマ大賞 2017 授賞式」 を都内で開催。「エル ベストアクトレス賞」を受賞した長澤まさみが、11億円相当のジュエリーをまとって登場した。「エル ベストアクトレス賞」は、日本の映画界で輝く女優に贈られる賞。長澤は今年、「散歩する侵略者」や「追憶」など計4本の映画に出演。主演を務めた「散歩する侵略者」は、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、その演技力と存在感を国内外に知らしめた。授賞式には、「フェンディ」のドレスで現れた長澤。長身を引き立てるレース素材のロングドレスを選んだ。さらに、11億円相当の「ショパール」のジュエリーを身にまとい、大人の輝きで会場を魅了した。フレッシュな魅力の中条あやみ今後の活躍が期待される女優に贈られる「エル・ガール ライジングアクトレス賞」には、公開中の主演映画『覆面系ノイズ』が好評の中条あやみが選ばれた。中条は「シャネル」のドレスを着用。白地にゴールドが映えるデザインで、落ち着きを感じさせながら愛らしさのある中条の魅力を際だてた。授賞式にはほかに、「エル ベストディレクター賞」を受賞した河瀬直美監督、「エル メン賞」を受賞した坂口健太郎が登壇した。(画像は「エルオンライン」より)【参考】※エルオンライン
2017年12月16日女優の長澤まさみ、中条あやみ、俳優の坂口健太郎、映画監督の河瀬直美が12日、都内で行われた「エル シネマ大賞2017」授賞式に出席した。「エル シネマ大賞2017」授賞式でベストアクトレス賞を受賞した長澤まさみファッション誌『ELLE(エル)』(ハースト婦人画報社)が、独自の視点でその年のナンバーワンの映画を選ぶ「エル シネマ大賞」。3回目を迎える今年は、グランプリのエル シネマ大賞に今年9月に公開されたアメリカ映画『ドリーム』が選ばれ、各部門賞にはエル ベストアクトレス賞に長澤まさみ、エル・ガール ライジングアクトレス賞に中条あやみ、エル メン賞に坂口健太郎、エル ベストディレクター賞に河瀬直美監督が受賞した。今年の日本映画界で輝かしい活躍をしたエル ベストアクトレス賞には、長澤まさみが選ばれた。黒沢清監督と初タッグを組んだ『散歩する侵略者』の話題に触れて「黒沢監督とはいつかお仕事が出来ればと思っていたんですが、まさかそんな日が来るとは思いませんでした。とても充実した撮影でしたね」と話し、同賞受賞に「本当にありがとうございます。自分が何をやっているのか分からなくなるというか、この仕事は孤独な作業だと思いますので、こうやって賞をいただけることは本当にうれしいことですし、賞をいただくことは良いことなんだなと思いました」と喜んだ。また、今年1年を「公開した作品や撮影した作品がいくつもあって、今年は映画漬けの1年だと思います」と振り返り、来る2018年は「視聴者の方が目にした時に『この人面白いな』とか『楽しい』と思ってもらえる作品を作ることができるように努力したいという思いが強いです。人の目に留まるようなことができれば自分らしいかなと思いますね」と抱負を語った。今年から新設された新人女優に贈るエル・ガール ライジングアクトレス賞には、中条あやみが受賞。今年は話題作『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』に出演したほか、『覆面系ノイズ』で主演も果たした。「今年は20歳になって、前に進んできたなと思いつつ、自分の力ではどうにも出来ないこともあり、色んな人の力をお借りして前に進ませてもらいました。沢山の方に支えられてここまで来れたので、これから恩返しができるように頑張りたいです」と感謝の言葉。来年の目標としては「暴れたいです(笑)」と力強く宣言するも、改めて「ちょっとずつ名前を覚えてもらえるような女優さんになりたいですね」と言葉を選び直す場面も。とはいえ、長澤から「どんどん今しか出来ないことを頑張って来年は暴れて欲しいですね」とエールを送られると、中条は「暴れます(笑)」と返答していた。
2017年12月13日今年で3回目を迎える「エル シネマ大賞2017 授賞式」が12月12日(水)、都内にて行われ、「エル ベストアクトレス賞」に輝いた長澤まさみが登壇した。「フェンディ(FENDI)」の最新コレクションに身を包んだ長澤さんは、「このお仕事は孤独な作業だと思うので、こうやって賞をいただけることは、このまま“頑張れ”って言ってもらえている気がして、とてもうれしい。賞をいただくことはいいことなんだな、と思いました」と、トロフィーを手にはにかんだ。「エル シネマ大賞」はファッションメディア「ELLE」による、2017年の映画界を総括する、映画を愛する女性のためのアワード。読者からの投票に加え、映画に造詣の深い文化人などで構成された審査員が選出した今年一番の映画作品を「エル シネマ大賞」として発表するほか、「エル ベストアクトレス賞」、「エル ベストディレクター賞」、「エル・ガール ライジングアクトレス賞」、「エル メン賞」などの受賞も行う。坂口健太郎、長澤まさみに褒められ大照れ「エル ベストアクトレス賞」は、日本の映画界で輝く女優に贈られる賞で、本年、主演映画『散歩する侵略者』やアニメーション声優などを含めて4本の映画に出演した長澤さんが選出された。2018年に向けて、長澤さんは「目にしたときに“この人面白いな”“なんか楽しい”と思ってもらえる作品作りができるように努力していきたい」と抱負を述べた。また、「エル メン賞」を受賞した坂口健太郎に、長澤さんが「坂口くんは、前に共演して恋人役をやらせてもらったことがあって。活躍が著しくて、すごい人だなと思う。どんどん頑張って!」とエールを送ると、坂口さんも満面の笑みに。そんな坂口さんの2017年は「映像は少しずつやらせてもらったんですけど、すごく悩んだし、苦しんだ1年でした。けど、きっと来年自分がどうやっていくかの力になるだろうなと、いまふり返ってみて思います」と、表情を引き締めていた。中条あやみ、2018年はどんな年に?そして、「エル・ガール ライジングアクトレス賞」を受賞した中条あやみは、全身「シャネル(CHANEL)」の爽やかなドレスで登場。現在公開中の映画『覆面系ノイズ』では歌を披露したり、テレビ番組ではMCに挑戦したりと、華やかな1年となった。中条さんは、来年について「暴れたい(笑)!ちょっとずつ名前を覚えてもらえるような女優になりたいです」と話すと、長澤さんから「テレビ番組をいつも見ていて、かわいらしいなと思っていました。いましかできないことを頑張ってね。来年は…暴れてほしい(笑)!」と、「暴れ」を推奨していた。なお、同授賞式には「エル ベストディレクター賞」で河瀬直美監督も出席した。(cinamacafe.net)
2017年12月12日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シーズン。先週放送された第8話のテーマは「医師の決意選ぶべき道」。小児科医の白川(坂口健太郎)が直面する試練と、サクラ(綾野剛)の同僚の産科医・四宮(星野源)と父の物語が描かれた。■自信過剰だった坂口健太郎、彼の最大のミスとは?「俺はもっと最先端の医療に携わりたいし、技術だってもっと身につけたいわけ。じゃないとワンランク上の新生児科医になれないからさ」「私は患者さんが助かればそれで十分だよ」「医者ならもっと上を見ろ、上を」白川と救命科に移った下屋(松岡茉優)の会話だ。いつもは軽口を叩き合う仲だが、白川は本気だ。学会にも参加し、成長著しい白川は、助産師長の小松(吉田羊)にも「頼りになる」と言われるようになる。白川は難産だった赤ちゃんを新生児遷延性肺高血圧症だと診断する。赤ちゃんの肺に血液が流れづらい状態が続き、血液中の酸素が足りなくなる症状だ。一酸化窒素吸入療法を選択した白川は、「この治療に関して言えば、僕はこの病院で一番経験もあります」と自信満々に告げる。しかし、その自信があだとなる。3日間続けた一酸化窒素による治療は功を奏さず、赤ちゃんの症状は良くならなかった。それもそのはず、原因は肺ではなく、重症の先天性心疾患だった。白川は自分の小さなプライドを守るため、先輩の今橋(大森南朋)にも相談していなかった。今橋に相談しなかったのが白川の最大のミスだ。■「自分の過ちから逃げるんじゃない」「それって、医療ミスですよね!」と激昂する父親(高橋努)。白川は立ちすくむだけで、まったくリカバーにも動けない。大学病院に搬送するとき、思わず同僚に頼もうとする白川を今橋は見逃さなかった。「風間さんの担当医は誰だ?」「自分です」「だったら、最後まで責任をとって見届けなさい!」「自分の過ちから逃げるんじゃない」と今橋に諭される白川。白川は夫婦と一緒に大学病院に向かう。赤ちゃんの手術は成功したが、白川の心は休まらない。白川の気持ちを優しく受け止めるのは、過去に早産だった赤ちゃんを助けることができず、バーンアウトしてしまった経験を持つ新井(山口紗弥加)であり、新井を差し向けたサクラであり、悔し涙を流す白川に優しく声をかける今橋であり、いつものように軽口を叩き合う下屋だった。うらやましくなるぐらいのチーム感だ。以前も書いたが、普通のサラリーマンもののドラマや学園ドラマなら失敗を糧にして成長する登場人物を描くことはできるが、産科医や小児科医に失敗は許されない。赤ちゃんの命は何ものにも代えがたい尊いものだ。だから、このチーム感は失敗が許されない現場だからこそ醸成されたものだと言うこともできる。やみくもに厳しく失敗を責めるのではなく、許し、人の成長を促す。すべての現場がそうではないと思うし、そんなに甘いものではないという人もいるだろう。でも、そうやって赤ちゃんの命を守るチームを作っていく。それがサクラたちペルソナのやり方ということだろう。■星野源が考えたセリフ「だったら、生きろよ!」四宮の父(塩見三省)が倒れたという知らせが入った。父は街で唯一の産科医だった。故郷に帰ってみると、父は診察を続けていたが、実はステージ4の肺がんに蝕まれていた。地域のために産科医を続けると主張する父に、四宮は「地域医療には限界がある」と説く。人口が減っている地方で病院が減るのは仕方のないことであり、集約化することでハイリスクな妊婦に対応できる高度な医療も可能になると語る四宮。だが、父はこう言う。「だったら、リスクの低い妊婦はどうなる?」。人口減による病院の減少や集約化による高度な医療の実現は、あくまで医者側の論理だ。四宮の父は、人々の暮らしに寄り添おうとしている。その姿勢は『コウノドリ』がサクラたちの行動を通して、一貫して主張してきたことだ。「俺は、この街を、子どもの産めない街にはさせない」「……だったら、生きろよ!」このやりとりが大変熱い。実は台本では「治療してくれよ」というセリフだったが、現場で四宮役の星野源が土井裕泰監督と話し合って、「だったら、生きろよ!」に変更したのだという。四宮は「町の妊婦たちを守る」という父の考えを理解しながら、同時に息子として「死なないでくれよ父さん」という気持ちも強かった。その両方が重なり、このセリフになったのだという(オフィシャルサイト星野源インタビューより)。星野源の父親役の塩見三省は4年前に脳出血で倒れ、昨年仕事に復帰したばかり。病を押して産科医の仕事を全うする父親役にリアリティを与えていた。ふたりの顔立ちもどことなく似ている。四宮の父のエピソードは、白川のエピソードと関連している。高度な医療を追い求めるばかりでは、大切なものを見落とすことがあるということだ。四宮の父は、最期のときまで力を振り絞って妊婦たちに寄り添うことを選んだ。「父さん、この街のお産を守ることが使命だと思っている。だから最後までやらせてくれ」という彼の言葉のとおりだ。父が四宮に送ってきたカードには「一日一生」と書かれていた。■母親に寄り添うことを忘れない『コウノドリ』“医師の成長物語”だけに終わらないのが『コウノドリ』である。子どもを産んだ母親に寄り添うことを忘れない。健康な赤ちゃんを産めなかったのは自分のせいだと自責の念にさいなまれる母親(芦名星)は、NICUで管につながれている我が子を直視することができていなかった。「私、赤ちゃんを見たとき、胸がキューッってなって。心の中で何度も謝ってるんです。ごめんね、ごめんね、って」涙をはらはらと流す彼女に寄り添うサクラは優しい。というか、いつも優しい。「じゃ、今度赤ちゃんに会うときは、こう声をかけてあげてください。“すごいね、頑張ってるね”って。赤ちゃんにつながれているたくさんの管は、赤ちゃんが今、一生懸命頑張っている証です。お母さんが引け目に思うことは何ひとつないし、むしろ、頑張り屋さんの赤ちゃんを誇りに思ってください」産科医にこう言われて、安心しない母親はいないんじゃないだろうか。お母さんは頑張った。赤ちゃんも頑張っている。お父さんも頑張ろう。
2017年12月08日「モーニング」で連載中の鈴ノ木ユウによるヒューマン医療漫画を、綾野剛主演でドラマ化した現在放送中の「コウノドリ」。初回から前作を上回る視聴率で好スタートを記録し、毎週感動の声が数多く寄せられ“泣けるドラマ”としても話題となっている本作が、12月8日(金)今夜第9話が放送、いよいよ終盤戦へ突入する。2015年10月期にドラマ化され、続編となる今作では前作に引き続き、産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じるほか、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らオリジナルメンバーが続投。さらに、宮沢氷魚や松本若菜、古畑星夏らフレッシュなキャストも加わり、新しい風を吹かせている。今作では、命が誕生する奇跡の物語を描いていくのはもちろん、ペルソナで働くメンバーの成長・心の揺れや葛藤などを縦軸として物語が紡がれていた。サクラの後輩である松岡さん演じる下屋は、担当した妊婦の死を乗り越え、救命が出来る産科医になるため救命科に異動。吉田さん演じる助産師の小松は、子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞を患い、子宮摘出という大きな決断を。そして、診断ミスを起こした坂口さん演じる新生児科の白川は、自分の力不足さを思い知らされ、小児循環器科で研修するべくペルソナを離れることを決意した。それぞれが悩みに直面し、新たな自分の道を進み始める彼ら。そんな中第9話以降では、星野さん扮するサクラの同期であり良きライバルの四宮のエピソードを色濃く展開していく。過去に担当していた患者を失った後悔から、現場を離れ事故を防ぐための研究に専念するという選択を視野に入れていた四宮。先週までの放送では、故郷・石川県能登へ帰郷した際に、産科医の父・晃志郎(塩見三省)が、重いガンを患っていたことが発覚した。第9話では、四宮はペルソナに戻ってきたものの、執刀中に妹・夏実(相楽樹)から晃志郎が再び倒れたとの連絡が入り、石川県能登に帰省。晃志郎が診察をしていた妊婦に早剥の疑いが出、自らが執刀するしかないと言う晃志郎を見かねた四宮が、父に代わり緊急カイザーをすることに…。一方、サクラは不育症が疑われる妊婦と向き合っており、下屋は救命の忙しない現場で患者の症状に対応できず、悔しい思いを抱いている中、36週の妊婦が緊急搬送され緊急カイザーを提案するが…。最終回に向けて動き出していくペルソナで働く仲間たち。それぞれの決断とは、そしてサクラ自身は自分の未来に対してどのような決断をしていくのか?なお、清塚信也や宮沢さんも参加した、コウノドリの世界観を表現したみんなで作る世界にひとつのアートペイントが、来週11日(月)~22日(金)の最終話放送日まで、TBSテレビ1階展示ブースにて公開される予定となっている。「コウノドリ」は毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月08日『コウノドリ』第8話が12月1日に放送された。新生児科医としての自分を過信することで診断ミスをおかしてしまった白川(坂口健太郎)。もしわが子が診断ミスをされてしまったら、主治医を許すことができるだろうか…。そんなことを考える一方で、今橋(大森南朋)の上司としてのあり方、四宮(星野源)の父への思い、同僚としてのサクラ(綾野剛)の優しさなど、さまざまな人間模様が交錯するストーリーにグイグイと引込まれてしまった。■坂口健太郎の過信が招いた失態と成長白川は、新生児科医として自信がつき、先端医療などの“上”を目指そうとしていたが、それは同時に周囲が見えなくなっている状態でもあった。そんな折、風間真帆(芦名星)の赤ちゃんが新生児仮死で誕生する。その症状から白川は「新生児遷延性肺高血圧症」と診断するが、治療を続けても症状は一向に良くならない。じつはベビーには先天性心疾患があり、早急に手術が必要な状態だったのだ。白川に対し、「それって医療ミスじゃないですか」と激高する父。一方母は冷静に子どもの病状説明に耳を傾け、他院への搬送を懇願する。搬送の準備が進む中、ドクターカーへの乗車を拒む白川に、今橋は「最後まで責任持って見届けなさい」とめずらしく声を上げた。真帆の退院日、白川は風間夫妻に「力及ばず、申し訳ありませんでした」と謝罪する。己の力不足を痛感し「悔しいです」と涙を流す白川。その背中に、今橋は「その気持ち、忘れないでね」と優しく声をかけた。そして白川は、“上”ではなく“先”を目指すことを決意し、ペルソナを辞めて小児循環器科で研修をしたいと申し出るのだった。■もしもわが子が診断ミスにあったら…白川は自分の非を認め、新たな目標へと歩み始めた。だが、もしも自分が真帆の立場だったら彼を許すことができるだろうか…。ひとりの医者の慢心によって、生まれたばかりのわが子が意味のない治療に苦しんだのかと思うと胸が痛くてたまらない。そうでなくても精神状態が不安定になる産後に、子どもの心配、自責、さまざまな感情にもだえる3日間。そのつらさは計り知れないものだ。父親は白川に対して怒りをあらわにしていたが、正直、それが普通のようにも思えてしまう。それでも今回、真帆が気持ちを強く持てたのは、サクラの「がんばり屋さんの赤ちゃんを誇りに思ってください」という助言があったから。正常に出産できないと母は自分を責めがちになる。でも「ごめんね」ではなく「すごいね」と励ます勇気を持ったことで、真帆は母として強くなったのだ。真帆だって、怒りや憎しみといった感情を押さえ込み「お世話になりました」と絞り出したのかもしれない。けれども、そんな彼女の行動があったから、白川も前に進むことができたのだろう。人間なら、だれしもミスはあって当然のこと。だが医師には、ひとつのミスが生死に直結してしまう恐ろしさがある。もちろん、今回は赤ちゃんの命が助かったからこその展開だが、ペルソナを離れて学びを深める決意をした白川の姿はまぶしく、心からエールを送りたくなった。■星野源の「だったら生きろよ」が心を打つ地元・能登に帰省した四宮は、ステージIVの肺がんを患いながらも産科医を続ける父・晃志郎(塩見三省)を治療に専念するよう説得する。なかでも「この町を子供が産めない町にはさせない」と言う父に対して発した「だったら生きろよ」というセリフは、心に刺さるフレーズだった。じつはこのセリフは、星野が監督と一緒に現場で考えたものだとドラマ公式サイト内のインタビューで明かしている。四宮を全身全霊で演じる星野から出た言葉だったからこそ、これほどまでに視聴者の心を揺さぶったのだろう。早剥の研究という自分のやりたいことへと気持ちを固めていた中、白川はペルソナを離れることとなり、父は病に倒れてしまう。「四宮が自分で選択するべきだ。自分の行くべき道を」というサクラの言葉は四宮に届くのか。その決断に注目したい。■絶妙フォローの上司とわが子に怒ってばかりの自分それにしても、白川に対する今橋のフォローは絶妙だった。頭ごなしに叱るのではなく、注意すべきところはきちんと伝え、最後に優しくフォローする。こんな上司がいたらいいなぁなんて幻想を抱きつつ、ガミガミ怒ってばかりのわが子に対して、自分が今橋のように接することができれば、お互い成長できるのかも…とちょっぴり反省。そして久々の登場となった新井(山口紗弥加)は、小児科医として活躍しているとわかり一安心。しかも左手の薬指には結婚指輪が! ペルソナ時代は忙しくてデートも中断ばかりだったので、今は少し時間ができてゆっくり結婚生活を送れているのかしら? と想像し、顔がほころんでしまった。12月8日に放送される第9話で、サクラが向き合うのは原因解明の難しい“不育症”。一方四宮は、父が病院に搬送されたことを知り、再び能登に戻ることとなる。TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』金曜よる10時から
2017年12月07日現在放送中のドラマ「奥様は、取り扱い注意」で元特殊工作員の主婦役を演じ、そのアクションが話題となっている綾瀬はるかと、人気若手俳優・坂口健太郎がW主演を務める映画『今夜、ロマンス劇場で』。この度、本作で“モノクロ姫”を演じる綾瀬さんの場面写真が到着した。今回到着した場面写真は、坂口さん演じる映画の中のヒロインに恋い焦がれる健司の前に、スクリーンの中から綾瀬さん演じるモノクロのお姫様・美雪が現れるシーン。憧れの女性が目の前に突如現れたことに驚きを隠せない健司だが、そんな健司をよそに、美雪はカラフルな劇場のロビーを見渡し初めて見る“色”に心を躍らせるのだ。またもう一方の写真は、初めて目にする色のついたドロップを興味深そうにまじまじと見つめる美雪の姿を写したもの。劇中では、モノクロ映画から現実世界へ飛び出してきた美雪は「今日からお前は私のしもべだ」「(身分が違うのだから)気安く触るな!」と言い放ち、スクリーンの中と同様、世間知らずでお転婆なお姫様ぶりを炸裂!健司を振り回しながらも、次第に惹かれあっていく2人だが…。本作が発案されたのは9年前。当時『ハッピーフライト』を担当していた本作のプロデューサーが、キャビンアテンダントを演じた綾瀬さんの唯一無二のコメディエンヌとしての才能に惚れ、「綾瀬さんの魅力を最大限引き出せるようなラブストーリーを作りたい」と綾瀬さんをヒロインとして企画を進めていたそう。またラブストーリーで重要なのは恋する2人のマッチング。『ヒロイン失格』の坂口さんを見て直感し、「『今夜、ロマンス劇場で』の健司は優しくて、繊細で、ちょっと情けなくて、純粋な心の持ち主。『ヒロイン失格』のキャラクターとはまったく違うタイプではあるものの、そんな健司を坂口健太郎さんならきっと演じてくれるはずだ」とオファーしたと明かしている。『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月06日被写体は全て国内外の男性人気俳優やアーティスト、文化人という、蜷川実花による写真展「IN MY ROOM」が、台湾・台北市にて12月17日(日)より開催されることが決定した。昨年約20万人を集客した蜷川実花展に続き、新たな展覧会となる今回の「蜷川実花展 IN MY ROOM┃TAIPEI~旬な男たちの肖像~」は、昨年夏に東京・渋谷で開催され人気を博し、今回初めての海外開催。蜷川氏がプライベートな視線で撮影した色気香る旬な「男たち」の肖像を存分に堪能することができる。今回の展示人物は、綾野剛、斎藤工、金子ノブアキ、伊勢谷友介、坂口健太郎、間宮祥太朗、窪田正孝、登坂広臣ら、渋谷で展示された「IN MY ROOM」の34名に加え、蜷川氏が雑誌「AERA」(朝日新聞出版)にて撮影した人気俳優・アーティスト、神木隆之介、山崎賢人、菅田将暉、「2PM」、星野源の5組を追加。さらに台湾での開催に向け、台湾で“少女の心をつかんで離さない理想の彼氏”といわれる畢書盡Bii、絶大な人気を誇るモデルで俳優の“台湾で最も萌えな彼氏”劉以豪、そしてグループ解散後5年後にして初ソロアルバムを発売し大人気の邱勝翊の3名の台湾タレントの撮りおろし作品を特別展示する。また、蜷川実花作品を“360度の世界”で体感できる、デジタルトンネルゾーンを初設置。台湾でしか見ることのできないスペシャルなコンテンツが用意されているという。■「IN MY ROOM┃TAIPEI ~旬な男たちの肖像~」展示人物新井浩文/窪塚洋介/永瀬正敏/綾野剛/斎藤工/MIYAVI/渋谷慶一郎/菅田将暉/妻夫木聡/金子ノブアキ/松山ケンイチ/早乙女太一/大森南朋/竜星涼/玉木宏/猪子寿之/大東駿介/堂珍嘉邦/鈴木亮平/柄本佑/伊勢谷友介/三浦貴大/中村達也/瀬戸康史/浅野忠信/坂口健太郎/間宮祥太朗/成田凌/吉村界人/東出昌大/窪田正孝/登坂広臣/小林直己/NAOTO<AERA企画>神木隆之介/山崎賢人/菅田将暉/「2PM」/星野源<台湾撮り卸し企画>畢書盡Bii/劉以豪/邱勝翊「IN MY ROOM┃TAIPEI ~旬な男たちの肖像~」は12月17日(日)~2018年2月25日(日) 華山 Laugh&Peace Factory (台湾・台北市)にて開催。(cinemacafe.net)
2017年11月28日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シーズン。先週放送の第6話のテーマは「突然の命の危機母子の救急救命」。サクラ(綾野剛)の後輩、産婦人科医の下屋加江(松岡茉優)が大きな転機を迎える話だった。■母体死亡……悲しすぎるエピソード下屋はアルバイト先のこはる産婦人科で、切迫早産で入院している神谷カエ(福田麻由子)と出会う。同じ「カエ」という名前で年齢も一緒のふたりはたちまち意気投合。カエの結婚式に出席する約束までする。ある日、下屋が働くペルソナ総合医療に急患が運ばれてくる。カエだ。すでにカエは救急車の中で心肺停止になっていた。下屋はカエの異変の兆候を感じ取っていたにもかかわらず、それを見過ごしていたことに気づく。サクラは死戦気帝王切開を行って赤ちゃんを取り上げる。死戦期帝王切開とは、『コウノドリ』第1シーズン最終回でも行われた、心肺停止した赤ちゃんを取り出した後に母親の蘇生を行うという手術のこと。赤ちゃんは無事に産まれたが、サクラや救命科の懸命の手当も虚しく、カエは亡くなってしまう。強く自分を責める下屋。サクラたちから休むように命じられるが、再び産科に戻りたいという気持ちを強くした下屋は、全身管理を学ぶため、救命科への転科を願い出る。大変辛く悲しいエピソードだったのだが、『女王の教室』や実写版『ちびまる子ちゃん』に出演していた福田麻由子が妊婦役を演じるなんて……と、時の流れの早さを痛感した視聴者も多かった模様。なお、福田の実年齢は23歳だが、カエの設定は28歳である(ホワイトボードに書かれていた)。■失敗を「乗り越える」のは自分本位カエとのことを楽しげに話す下屋に、同僚の白川(坂口健太郎)は「患者さんの事情っていうかプライベートに首突っ込みすぎじゃない?」と告げる。「あんまり入れ込むと、何かあったとき辛いし、問題起きたとき、お前ひとりじゃ背負きれないだろ」あまり患者と親しくなりすぎると、患者の身に何かあったときに冷静でいられなくなるし、自分自身もダメージを負う。今回の下屋がまさにそうだった。では、下屋はどのように辛い試練を乗り越えたのだろうか?結論から言えば、悪かった結果を乗り越えることは「できない」。それはドラマの序盤でサクラの口から語られている。「何か失敗をしたとき、自分でリカバーして乗り越えられるようになりたいんです」と下屋が言うと、サクラはこう教え諭す。「僕たち医者が大きな失敗をしたとき、それは乗り越えるものじゃない」同様の言葉は、ドラマの終盤にも語られている。失敗をリカバーして乗り越えるというのは、あくまで自分本位の行動だ。これが一般企業のサラリーマンなら、失敗を糧にして成長することは良いこととされ、周囲にも評価される。しかし、医療の世界はそうではない。医者の失敗はひとりの患者の生命に直結する。だから、失敗しないことが何よりも重要になるのだ。自分の成長は二の次。自分本位の行動ではなく、患者本位の行動が何よりも必要とされる。では、下屋はどうすればいいのだろうか?ひとつはチームを頼ること。もうひとつは次のために入念な準備だ。■医者に必要な「チーム」と「準備」ペルソナ総合医療センターの産科のチームは本当に温かい。休みを取っていた下屋が出産の現場にいきなり戻ってきたときも、誰も非難めいた顔をしなかった。サクラは一瞬「よく帰ってきたね」と言わんばかりに微笑んでみせている。サクラはいつでも良き先輩として振る舞っている。「救命科へ行きたい」という下屋の申し出を聞いたサクラは、自分の考えを伝えた後、「うん、いいんじゃないか」と笑顔で送り出す。「非難するな・認めよ・相手の欲しがるものを理解せよ」というデール・カーネギーの「人を動かす三原則」を熟知しているような話しぶりだ。四宮も冷たく見えるが、いつも下屋のことを気遣っているし、そのことは下屋にも伝わっている。第5話ではプリンをプレゼントしていたが、今回はホイップクリーム入りのジャムパンを餞別代わりに与えていた。ちなみにこのジャムパンは「Posto」というドラマオリジナルの銘柄。コンビニに行っても売ってません。白川も小松(吉田羊)も、いつも下屋のことを気にかけている。産科はひとつのチームであり、妊婦と赤ちゃんのためにいつでも一丸となれる。下屋はもっとチームを頼っても良かったのかもしれない。だが、彼女は救命科に転科を希望した。これは「準備」のためだ。四宮(星野源)は第5話で、緊急カイザーのため、障害が残ってしまった赤ちゃんにお詫びの手紙を出そうとしていた下屋にこう語りかけている。「俺なら絶対に頭を下げない。次の出産に向けて、綿密な計画を練るだけだ」いくら失敗を避けようとしても、どうしても失敗はある。医者は失敗を乗り越えるのではなく、自責の念を胸に積んだまま、次の出産のための準備に進まなければいけない。下屋にとって救命科で新たな技術と知見を学ぶことは、準備を充実させることにあたる。救命科での彼女への当たりはずいぶんキツそうだ(あんなにエラそうな救命医はめったにいないという現場からの指摘もあるが)。負けずに頑張ってほしい。■原作との大きな違い今回のエピソードは原作12巻収録の「転科」をほぼそのまま映像化している。下屋の訪問を受けた加瀬(平山祐介)が「告られると思ってドキドキしちゃった」と冗談を飛ばすシーンも同じだった。ただし、ひとつだけ原作とドラマに大きな違いがある。原作では、カエは母子ともに死亡していたということだ。この改変は、視聴者に衝撃を与えすぎないようにするためのドラマ制作陣の優しさの表れだろう。母体死亡だけでも衝撃なのに、母子ともに死亡ともなれば強いショックを受けてしまう視聴者もいるかもしれない。辛い現実を伝えるばかりがドラマの役割ではない。赤ちゃんを抱いて退院するカエの夫・久志(笠原秀幸)の後ろ姿が寂しそうだったのも気がかりだ。『コウノドリ』の今シーズンのテーマは「出産とその後」である。今後、久志親子へのケアの様子も描かれるかもしれない。
2017年11月24日綾瀬はるかと坂口健太郎が初共演となるラブストーリー『今夜、ロマンス劇場で』。彼らがラブストーリーで共演というだけで期待大!というのもこの2人、過去に『海街diary』や『高台家の人々』で同じ作品に出演しているものの共演シーンはなく、今回が初共演となる。しかも完全オリジナル。最近の恋愛映画というと漫画原作ものが目立っていたが、『今夜、ロマンス劇場で』は映画のために作られたストーリー!という点でも期待はさらに膨らむ。どんな映画なのか──。映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)とモノクロ映画のなかのお姫様・美雪(綾瀬はるか)が出会って恋をするファンタジックなラブストーリー。撮影は今年の5月に行われ、その1日、美雪と健司が出会う記念すべきシーンの撮影現場取材を敢行。訪れた場所は、栃木県足利市にある旧足利東映プラザ。そこにこの映画のメインセットのひとつ、タイトルにもなっている“ロマンス劇場”が作られていた。その日は、スクリーンの中から現実世界へ美雪が飛び出し、健司と出会う運命的なシーンを撮影。突然の落雷によって停電し真っ暗になった映画館のなか、健司の前に美雪が現れるが、その現れ方にまず驚きがあった。ロマンチックな出会い方だと思っていたら、何とホラー的!? 「うぅ、ううぅー」という声を漏らしながら床を這う綾瀬さんに、武内監督が「もう少し手の動きをホラーっぽく」という演出。面白い映画になりそうな予感が漂っていた。忘れ去られた古い映画の中からヒロインが現実世界へ出てくるという設定は、『キートンの探偵学入門』をヒントにウディ・アレンが『カイロの紫のバラ』を作ったように、過去の名作をアレンジしているそう。ほかにも、古い映画館を舞台にした『ニュー・シネマ・パラダイス』、王女と恋に落ちる物語『ローマの休日』、気の強い女性キャラクターは『猟奇的な彼女』など、さまざまな映画のエッセンスが取り入れられているのも見どころだ。綾瀬さんのお姫様感にも驚かされた。顔はすすだらけで髪はボサボサだが、それでも美しい!健司が惚れるのも無理はないと、そのワンシーンだけでも綾瀬さんの演じる美雪の魅力が伝わってくる。監督も「お姫様感も、現実の世界にやって来た驚きや歓びの感情も表現されている絶妙な演技だった」と絶賛。そして、憧れ続けた映画のなかの美雪が目の前に現れて驚く健司を演じる坂口さんの驚きもまたよく、突然、目の前に現れた美雪に「うわぁあー!」と驚きながらも「えっ、白黒?」というコミカルなリアクションを含めた繊細な演技に引き込まれる。坂口さんがコメディというのも新鮮だ。何より2人の呼吸がぴったりで、何時間でも見ていたいと思う芝居だった。この前半のコミカルなやりとりが、後半には切ないロマンスに変わっていくそう。そんなオリジナルストーリーについて綾瀬さんは「美雪と健司の真っ直ぐで一途な想いは、美しくもあり切なくもあり、夢のような世界でもある。それを感じてほしいですね」とコメント。後半のラブストーリーがどんな展開になるのか期待したい。モノクロの世界から飛び出した美雪が初めて目にする現実世界を一番カラフルにしたいということで、ロマンス劇場のロビーはとびきりカラフルな配色で作られている。そのロケセットについて坂口さんは「ロマンス劇場は健司が何度も来ている馴染みの映画館。初めてこのロケセットを見たとき、いろんな色を使っているのにまとまっていて格好いいなって思いました。ロマンス劇場という看板のツタの感じとかも素敵なんです」とお気に入りの様子。この日はロケセットの映画館での撮影だったが、物語の途中には健司が脚本を書くために美雪をシナリオハンティングという名のデートに誘うシーンがあり、そのデートシーンもカラフルな場所が選ばれているそうだ。そして、美雪が現実世界にやってきた理由、隠していたある秘密、健司との恋の行方…どんなオリジナルストーリーなのか、公開を楽しみに待ちたい。協力:ワーナー・ブラザース映画(text:Rie Shintani)
2017年11月24日女優の本田翼が、11月15日(水)今夜オンエアされる「TOKIOカケル」にゲスト出演。モデルから女優へと活躍の場を広げ若い女性から絶大な支持を受ける本田さんと「TOKIO」の心理戦の行方、そして本田さんが大嫌いな男達斬りまくる!本番組は城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也の「TOKIO」メンバー5人が毎回ゲストを迎えトークや“心理戦”を繰り広げるトークバラエティ。今回は本田さんを迎え「生まれて初めて聞かれました」と「芸能人専門 妄想マイホーム」の2つの企画を実施。「生まれて初めて聞かれました」は「TOKIO」の5人が事前に考えた本田さんがいままで聞かれたことがないであろう質問をカードに記入、本田さんはそれらのカードを1枚ずつ引き、書かれている質問に答えていくというもの。ゲームやフリートークから見えてくる新たな一面も見どころだ。今回は、頼んでないのにアドバイス男から〇〇叩く男まで…本田さんが大嫌いな男達斬りまくり!また初めてママ体験など気になるエピソードトークが繰り広げられるようだ。そしてもう1つの「芸能人専門 妄想マイホーム」はゲストの理想と夢と個人的な趣味・ライフスタイルのこだわりなどを徹底的に反映した“マイホーム”を、予算や条件などを一切気にせずにプロの建築家チームが設計。超大型模型にしてスタジオに持ってくるという企画。かなりの難問だという本田さんの妄想マイホームを建築のプロはどう実現するのか。その値段にも注目だ。様々なドラマや映画に引っ張りだこの本田さんだが、この冬2作の映画が控えている。まずは12月1日(金)より『鋼の錬金術師』が全国にて公開。世界累計7,000万部超えの国民的人気コミックを山田涼介を主演に迎え、『ピンポン』や『あしたのジョー』の曽利文彦監督がメガホンを取って映画化。本田さんをはじめディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多ら豪華キャストの共演と最新VFXは見ものだ。また2018年2月10日(土)には『今夜、ロマンス劇場で』が全国にて公開。綾瀬はるかと坂口健太郎が初共演し、本田さんのほか北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈らが脇を固める。映画監督を夢見る青年・健司は、ある日、通い慣れた映画館のロマンス劇場でずっと憧れていた映画のなかのお姫様・美雪と出会うが彼女にはある秘密が…というストーリーが展開。本田さんをゲストに迎えた「TOKIOカケル」は11月15日(水)23時~フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2017年11月15日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ。産科を舞台に、新しく生まれる命をめぐる人間模様が描かれる。先週放送された第4話は、「トーラック(帝王切開後の自然分娩)」がテーマだった。■トーラックを全否定しない『コウノドリ』第二子妊娠中の秋野蓮(安めぐみ)は、次こそ自然分娩で産みたいと強く希望していた。娘の美奈を愛せていないのではないかと不安に駆られていた蓮は、その原因が帝王切開で産んだことにあると信じ込んでいたのだ。だが、トーラックの成功率は約7割で、子宮破裂が起きる危険性もある。サクラ(綾野剛)は蓮に帝王切開を薦めるが、それでもなんとか蓮の希望をかなえたいと考えていた。一方、四宮(星野源)はサクラに強く反発する。ペルソナ総合医療センターは慢性的な人手不足に苦しんでおり、緊急事態を招きかねないトーラックは避けるべきだと主張しているのだ。たしかにトーラックにはリスクがあるが、『コウノドリ』では全否定しているわけではない。実際、サクラは蓮の希望をかなえてトーラックを試みている。また、ゲスト出演していた木下優樹菜はトーラックの経験者だ。放送日の11月3日は、偶然にも彼女がトーラックで産んだ次女の誕生日だった。こういうところが、このドラマのバランス感覚が非常に優れているところだと思う。■「医療崩壊」を招く医師の人手不足問題はふたつある。ひとつは蓮が「陣痛を経験して自然分娩しないと良い母親になれないのではないか」と思い込んでいること。これはまったくの迷信に過ぎない。第3話に登場した麗子(川栄李奈)も似たような話を信じ込んでいた。もうひとつの問題は、医療の現場の人手不足だ。四宮がトーラックに反対するのは、ひとえに人手不足のせいである。新生児科部長の今橋(大森南朋)が人手の確保のため、ほかの病院を回るシーンもあった。医師不足は現実でも大問題となっており、「医療崩壊」を招く直接の原因になっている。つい先日は、香川県の県立病院で時間外労働が年2000時間を超える勤務医がいたことが明らかになった(朝日新聞11月7日)。医療の最前線を守っている医師や看護師は、自分の健康や家庭生活を犠牲にしている。白川(坂口健太郎)の配慮で今橋は久しぶりに帰宅するが、玄関先に迎えに出てくるのは子どもだけで、妻は出てこなかった。■つい2回聞き返してしまう“屋形船旦那”の恐怖蓮の夫・壮太(前野朋哉)は、第3話に登場した康孝(ナオト・インティライミ)と同様、妊娠中の妻をまったくサポートできていない男である。蓮の陣痛が始まったときも、病院で助産師の小松(吉田羊)に「産まれるのって何時頃でしょうかね?」「もし間に合えば、この後、同僚たちと屋形船に乗る予定で」と話しかけて、小松(と視聴者)を愕然とさせた。「屋形船!?」「屋形船!?」と思わず二度繰り返した小松の気持ちはよくわかる。ツイッターでは「屋形船旦那」というフレーズが次々と拡散されていた。しかし、命がけで出産に立ち向かっている妻の姿を見て心を動かされた壮太は、吾郎に向かって「僕たち夫婦のわがままを聞いてくれて、本当にありがとうございます」と、ごく自然に深々と頭を下げるようになった。自然分娩しようと苦しむ妻に対しては、こう声をかける。「もう十分頑張ったよ。蓮は良い母親だよ」この壮太の言葉で、蓮は初めて納得して帝王切開を受け入れることができた。壮太の言葉が迷信を打ち砕いたのだ。それほど夫の言葉は重い。妻のケアは夫の役割である。命がけで子を産む妻を夫がケアせずに誰がケアするのだろう。「屋形船残念だったねぇ~」と小松が冷やかすのは、壮太の成長を近くで感じたからだ。もうひとり、成長したのは研修医の吾郎だ。将来産科医になるつもりもなく、やる気もない。四宮に罵倒されようが、仕事でミスをして下屋(松岡茉優)にビンタされようが、あまり応えているようにも見えない。だが、壮太と同じく蓮の命がけの出産を目の当たりにして、気持ちを入れかえる。自分の仕事に対して厳粛な気持ちを持つようになったのだろう。前述の医師不足の問題を解決するのは、若手一人ひとりの成長だ。吾郎が一人前として働けば、ペルソナ総合医療センターの現場も少しは改善されるはず。このあたりのお話の組み立てが非常に上手いなぁ、と感じる。■どう産むかよりも、どう想って産もうとしたか帝王切開で無事に出産することができた蓮に、サクラが声をかける。「赤ちゃんもこんなに頑張ってくれたお母さんに感謝しています。どう産んだかよりも、どう想って産もうとしたか。その想いは、きっと赤ちゃんに伝わっています。美奈ちゃんにとっても、そして赤ちゃんにとっても、秋野さんは世界一のお母さんなんです」大切なのは、どう産むかよりも、どう想って産もうとしたか。サクラたち産科医は、その想いをかなえようと、一生懸命サポートしてくれる。そして、子どもにとって母親はいつも世界一の母親であり、父親は世界一の父親だ。そのことさえ忘れなければ、きっと家族はうまくいく。
2017年11月10日綾瀬はるかと坂口健太郎が初共演し、本田翼、北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈らが脇を固める映画『今夜、ロマンス劇場で』。この度、本作の本予告映像と本ポスターが到着。あわせて主題歌が主題歌がシェネルの書き下ろし楽曲「奇跡」に決定したことが分かった。到着した予告編では、坂口さん演じる健司と、スクリーンの中から突如現れたモノクロ姿の綾瀬さん演じる美雪が出会うシーンからスタート。出会うはずのなかった2人が、現実世界を楽しみながら次第に惹かれあう中、「ずっと僕の隣にいてくれますか?」と告白するも、美雪には“ある秘密”が…。それは、“人のぬくもりに触れてしまうと消えてしまう”ということだった。さらに、映像には本田さんが演じる健司の働く映画会社の社長令嬢・塔子からの真っ直ぐな告白に、健司が戸惑う姿も。切ない三角関係の行方にも注目。そして、健司に「最後に一度だけ、抱きしめて」と願い涙する美雪の姿で映像は終了してしまう。果たして、2人の恋は結ばれるのか…?また本作のために書き下ろされた主題歌、シェネルさんの「奇跡」は、美雪と健司の「叶わない恋だけれど、一緒にいたい」という気持ちが真っ直ぐに伝わる仕上がりに。シェネルさんは「相手のことを一番に思いやる献身的な愛が一つのテーマでもあり、皆がインスパイアされる映画だと思います」と本作について語り、「可愛すぎるラブストーリーで、みんな大好きなおとぎ話!人の出逢いは奇跡であり、それは運命でもある、そんな普遍的なテーマを歌った主題歌『奇跡』を映画と共に楽しんでいただけますと嬉しいです」と呼びかけている。楽曲を聴いた綾瀬さんは、「物語と美雪や健司の思いをより感じて頂ける素敵な楽曲で感謝しています。映像にのせて聴くのがとても楽しみです。シェネルさんの美しい歌声と共に『今夜、ロマンス劇場で』を是非お楽しみ下さい」とコメントし、坂口さんも「ゆったりと優しい。そして力強い歌声で、台本を読んだ瞬間の感動と撮影をしていたときの健司の気持ちを思い出しました。この曲を聴くとすぐにこの映画を想像できる。そんな音楽だと思います」と楽曲について語っている。『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月10日(土)より全国にて公開。主題歌「奇跡」は12月6日(水)リリースの初のオールタイム・ベストアルバム「10th Anniversary ALL TIME BEST」に収録。11月22日(水)よりiTunes、レコチョクなどで先行配信スタート。(cinemacafe.net)
2017年11月10日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ。ピアニストとしての顔を持つ産婦人科医・鴻鳥(こうのどり)サクラを主人公に、産科医療の現場をリアルに描くドラマだ。第2シリーズでは“出産とその後の現実”をテーマに据えている。■「子宮頸がん」と「出産」の狭間で揺れる夫婦第2話に登場したのは、子宮頸部腺がんと診断された妊婦・佐和子(土村芳)とその夫の慎吾(福士誠治)。佐和子は妊娠19週だったが、予想よりもがんは進行していた。サクラたち産科医は判断に苦慮することになる。がんの治療を行えば、子宮は全摘出しなければならない。最初で最後のチャンスなら、どうしても赤ちゃんを産みたいと佐和子は考えていた。たとえ、自分の命と引き換えにしてでも――。自分が育った児童養護施設を訪れたサクラは、出迎えてくれた景子ママ(綾戸智絵)に悩みを打ち明ける。景子ママはサクラにこんなことを言う。「いざとなったら自分の命差し出してでも、子を守る。それが母いうもんや」サクラの母はシングルマザーだったが、子宮頸がんを患い、サクラを産んだ後、まもなくして亡くなっていた。「でもなぁ、本当は自分の手で、サクラのことを育てかったと思うよ」佐和子について、四宮(星野源)と白川(坂口健太郎)は32週まで赤ちゃんをお腹の中で育てるべきだと主張するが、サクラは28週で出産させて佐和子の治療をするべきだと主張する。28週で産まれる子どもは1500グラム未満でリスクも大きい。それでもサクラは不安がる佐和子に自分の想いを伝える。「お母さんご自身の手で、赤ちゃんを育ててほしいからです」『コウノドリ』のサクラは、不可能を可能にする天才産科医ではない。28週で産むという主張も、今橋(大森南朋)率いる新生児科への信頼があってのことであり、佐和子らにも“想い”を押し付けるようなことはしない。それは不必要にサクラのクローズアップを使わない、抑制的なカメラワークにも表れている。サクラの考えの背後には、明らかに亡き母のことがあるのだが、いちいち回想シーンを挟んだりしてドラマチックに仕立てることもない。こうした控えめなところが『コウノドリ』の良さだ。■「ふたりで育てるんだよ。俺たちで、育てるんだよ」サクラの言葉を聞いても佐和子の心は揺らいでいた。28週で産んだとして、自分が助かる保障はない。それなら32週まで胎内で育てて、赤ちゃんの安全を守りたい。「慎ちゃんがひとりでも大丈夫なように、私がお腹の中でちゃんと育てるから」。そう話す佐和子に、夫の慎吾が語りかける。「ひとりじゃないよ。この子は、佐和子と俺の子だよ。ふたりで育てるんだよ。俺たちで、育てるんだよ。俺たちの子だよ。3人の人生だよ」誠実な夫の言葉が胸を打つ。ひとりじゃなく、ふたりで子を育て、3人の人生を歩む。結局、佐和子は28週で産むことを決意し、無事出産。子宮全摘手術も成功する。検査の結果、転移はすべてゼロ。3人で人生を歩めると知った佐和子と慎吾は涙を流して喜び合う。ふたりの職業はウェディングプランナーだ。多くの夫婦に寄り添い、お腹に子を宿している夫婦の幸せも間近で見てきた。だからこそ、慎吾は新しい家族を作ることの尊さを理解していたし、佐和子の心に届く言葉を発することができたのだろう。ちなみに手術当日、佐和子も慎吾も同じ配色のボーダーのカットソーを着ていた。仲が良い夫婦なんだなぁ、ということがうかがい知れる。■子宮頸がんと子宮頸部腺がん佐和子が患ったのは「子宮頸部腺がん」だが、「子宮頸がん」の傾向として、患者の年齢の若年化と子宮頸部腺がんの増加が挙げられるという(愛知がんセンター中央病院ウェブサイトより)。子宮頚部腺がんは、一般的な子宮頸がんに比べて「検診で早期発見につながりにくい」「卵巣転移の頻度が高い、など蔓延形式が異なる」「放射線治療の効果が小さい」という3つの特徴がある。佐和子のように子宮の全摘出を迫られるケースも多い。子宮頸がんを予防するワクチンについては、さまざまな意見がある。副作用を心配する声も大きく、13歳での初回接種率は1%以下にとどまっており、厚生労働省はウェブサイトに「実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください」と記している。一方、ワクチンと副作用の因果関係は証明されておらず、WHO(世界保健機構)はワクチン接種の再開を提言している。子宮頸がんワクチンについて、ドラマの中では接種を推進すべきだという四宮と、副作用を心配する声に共感する小松(吉田羊)の両方の考えが取り上げられていた。バランスの良い処理の仕方だと思う。■しっかりしろよ、ナオト・インティライミ!自分の命を差し出してでも子を守りたい。自分の手で子を育てていきたい。しかし、そんな母の決意が壊れていくこともある。産後のストレスによるものだ。佐和子と慎吾の感動的なストーリーの背後には、もうひとつの不穏なストーリーが流れ続けていた。第1話で出産したキャリアウーマンの彩加(高橋メアリージュン)は、子育てについて四宮らに質問されても「大丈夫」と繰り返していたが、明らかに大丈夫じゃない。そして衝撃のラストシーン!サクラは彩加を救うことができるのか?ナオト・インティライミ、しっかりしろよ!というわけで、第3話は本日22時から。
2017年10月27日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』の新シリーズが10月13日からスタートした。産婦人科医でありつつ、謎の天才ピアニストの顔を持つ主人公・鴻鳥(こうのどり)サクラを主人公に、リアルな産科医療の現場を描く。原作は講談社『モーニング』連載中の鈴ノ木ユウによる人気コミック。出演は、主演の綾野のほか、クールな産科医・四宮ハルキ役に星野源、研修医から産科医になった下屋加江役に松岡茉優、同じく研修医から新生児科の専門医になった白川領役に坂口健太郎、陽気な助産師長・小松留美子役に吉田羊、若い医師たちを見守る周産期医療センターのセンター長・今林貴之に大森南朋という布陣。2015年に放送された第1シーズンと同じメンバーだが、2年が経過してそれぞれがバリューを高めた現在はオールスター感が漂う。綾野剛、星野源、坂口健太郎という塩顔男子トップ3が一堂に会するのだから、その方面がお好きな方はたまらないはず。劇中でも同じく2年が経過しており、登場人物たちはそれぞれ成長を遂げたようだ。新シリーズのテーマは、“生まれること、そして生きること”(公式サイトより)。「自然出産と帝王切開」「無痛分娩」「子宮外妊娠」「14歳の妊娠」など、前シリーズは出産そのものに焦点を当てていたが、新シリーズでは出産の後、赤ちゃんを育てていくことの大変さ、難しさの部分がクローズアップされている。つまり、「お母さんの生き辛さ」だ。■星野源に叱られるナオト・インティライミ第1話に登場したのは、佐野彩加(高橋メアリージュン)と康孝(ナオト・インティライミ)の仕事を第一に考える夫婦と、生まれつきろうあ者の早見マナ(志田未来)と健治(泉澤祐希)の夫婦。彩加は仕事への復帰時期が気がかりで、赤ちゃんとふたりきりになることにも不安を抱えている。しかし、仕事優先の夫は出産も育児も妻に任せきり。本人は悪気がないのに、どこかイラッとさせる夫役にナオト・インティライミをキャスティングしたスタッフは慧眼だ。劇中、「俺も手伝うから」と言っているナオト・インティライミを四宮が「手伝うじゃないだろ、あんたの子どもだろ」とピシッと叱るシーンは、視聴者のママさんたちも大きく頷いたはずだ。一方、マナたちは両親をはじめとする周囲から出産を反対されていた。マナはホワイトボードを使って筆談するが、いつも文字が端に寄っている。余白が多いのは筆跡心理学によると、他人に気を使い、自己主張が苦手で大人しい性格なのだという。マナは難産の末、無事に出産するが、背後からクラクションを鳴らす車に親子3人が気づかないシーンは今後の苦労を暗示している。それでも赤ちゃんが泣いているのを「(車が来るのを)教えてくれたんだね」と微笑み合う夫婦を見ると、ホッとする。「出産は奇跡だ」とサクラは言う。出産シーンって、不思議なんだけど、見ているだけで泣けてくる。筆者も第1話だけで泣きっぱなしだった。それはきっと、奇跡を目の当たりにしているからだろう。でも、奇跡にいつまでもひたっているわけにはいかない。その後には現実が待っているのだ。■赤ちゃんのため、それぞれの事情をみんなで乗り越えるお母さんたちの生き辛さを描くとき、周囲の無理解や非協力的な態度を安易に糾弾しないところが『コウノドリ』というドラマの優しさと丁寧さだ。たとえば、非協力的な夫のナオト・インティライミを懲らしめるのは簡単だが、それで何もかもすぐに解決するわけではない。原作者の鈴ノ木ユウはインタビューで「妻の出産の際、僕は父親なのに出産のことを何も知らず、何もできなかった」と答えている(産経ニュース10月17日)。原作者だってナオト・インティライミのひとりだったのだ。サクラは「みんな事情がある。赤ちゃんがいる人も、いない人も、何かしらの不自由さを抱えてる」と語っている。母親にも、父親にも、まわりの人たちにも、それぞれの事情がある。まずそれを認めた上で、赤ちゃんを育てるためにそれを乗り越えていかなきゃいけない。サクラたちはメディカルソーシャルワーカーの向井祥子(江口のりこ)と協力して家族に寄り添おうとするが、それでも産科医にできることには限界がある。そのあたりの葛藤も新シリーズの見どころだろう。「僕たちができることには限界がある。そのとき、そのとき、お母さんに寄り添うことしかできないかもしれない。だけど、それでも目を逸しちゃいけない。みんなで乗り越えないといけないことだと、僕は思うんだ。――赤ちゃんは、未来だからね」『コウノドリ』はサクラが物語のテーマを優しく、しっかりと説明してくれるので安心して見ていられる。子育ての真っ最中で忙しい人もぜひ。
2017年10月20日主演の綾野剛をはじめ、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らオリジナルメンバーが引き続き出演し、宮沢氷魚や松本若菜らフレッシュなキャストが加わった「コウノドリ」。第1話から、前作の初回を上回る視聴率で好スタートを記録し、感動の声が数多く寄せられている本作の第3話に、映画『亜人』やCM「三太郎」シリーズも話題の川栄李奈と、「ゴールデンボンバー」の喜矢武豊が夫婦役で初共演を果たすことになった。本作は、講談社「モーニング」で人気連載中の鈴ノ木ユウが描く同名のヒューマン医療漫画が原作。2015年10月期にTBSでドラマ化され、産科医療の現場をリアルに描いて好評を博した作品の新シリーズとなる。前作に引き続き、ペルソナ総合医療センターの産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが柔和に演じている。そして、今回の第3話では川栄さんは、心臓病を抱えながらも初めての出産に臨む妊婦・山崎麗子役に。常に明るく前向きだが、人の言葉に左右されるのが玉にキズ。サクラから無痛分娩を進められるが、周囲から聞いた“出産ジンクス”にふり回され、ペルソナの医療者たちを困惑させる。NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」、ドラマ「フランケンシュタインの恋」、映画『亜人』など、出演作品が後を絶たず、その演技の幅の広さが注目されている川栄さんは、ドラマで妊婦役が続いたことでも話題に。度重なる妊婦役のおかげか、本ドラマでも安定した妊婦ぶりを披露する。役で数々の出産を経験している川栄さんの今回の出産は、果たしてどうなるのか?また、喜屋武さんは、そんな心配性の妻・麗子を支える妻想いの夫・友和役に。フリーターだったが、麗子の妊娠が発覚した途端、地元の工場に就職したというほど。演じる喜矢武さんは、「ゴールデンボンバー」“通称「金爆」”のメンバーとして音楽活動のみならず、バラエティ番組でも活躍中だが、ソロでの俳優としての活動も意欲的。自身にとって、今作がTBSドラマ初出演となる。川栄さんは、本作らしいリアルな現場を想定していたというが、「今回産まれたばかりの本当の赤ちゃんを間近にして、役とはいえすごく感動しました」とコメント。「実際の悩みや不安をセリフを通して感じることができたので、見てくださる妊婦さんたちも共感できる部分が多いのではないかと思います」と期待を込める。主演の綾野さんとは、実に3度目の共演。「毎回、役に対して一緒に方向性を考えてくれたり、アドバイスをくれたりと、とても優しい方で今回もまた共演できてうれしかったです。綾野さん演じる鴻鳥先生の言葉には妊婦さんを安心させてくれる温かさがあるなと思いました」としみじみ。また、初共演の喜矢武さんについては、「いままでテレビで見ていた喜矢武さんとは違う一面」を目の当たりにしたそうで、「夫婦役でノリの良い掛け合いにも注目して見てほしい」と語ってくれた。また、喜矢武さんは「今回の出産のシーンで実際の子どもを見るとなんだか泣きそうになりました。あー子どもが欲しい!」とコメント。「尊敬する役者さん」という綾野さんについては、「まー緊張しましたね!でも逆に現場では唯一の知り合いで、いろいろ気を使ってくださったりとその人柄に助けられました!生で見る現場の綾野さんのリーダーシップ、立ち回り、優しさ、カッコよ過ぎさに惚れました!」と絶賛。そして、夫婦役の川栄さんには「こんな夫婦だったら、きっと幸せな家庭になるんだろうなという楽しい夫婦になれた気がします。相性良かったんじゃないかと勝手に思っています(笑)」と手応えもばっちり?ノリのいい、いまどきの若夫婦ではあるが、出産に対して不安を抱える夫婦の物語を、川栄さんと喜矢武さんがどう紡ぐのか?“ハンカチ必須”の展開に注目していて。「コウノドリ」第3話は10月27日(金)より、毎週金曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年10月20日金曜ドラマ『コウノドリ』(TBS系)待望の新シリーズがスタートした。舞台は前作から1年半後のペルソナ医療センター。綾野剛、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋といったおなじみのメンバーが、出産と真摯(しんし)に向き合う姿が映し出された。印象深かったのは、耳が聞こえないという困難がありながら同じ方向を向いて歩む夫婦と、仕事と育児のはざまで心がすれ違う夫婦2組の対比。出産は奇跡だが、ゴールではない。その先に、育児という“現実”が待っているのだ。■星野源の名言に拍手! ママが抱える出産後の怖さとは物語は、鴻鳥サクラ(綾野剛)がかつての恩師・荻島勝秀(佐々木蔵之介)のヘルプとして出向いた離島での出産問題から始まる。妊娠高血圧症の妊婦・ユリをドクターヘリで搬送する予定だったが、切迫早産の未受診妊婦を優先させることになる。だが、その後ユリの容体が急変。島の住人たちの献血への協力などもあり無事にお産にたどり着くも、サクラは産科医ひとりにできることは限られていると痛感しながらペルソナに戻るのだった。そんなサクラのもとに訪れたのは、夫婦ともに耳の聞こえない妊婦の早見マナ(志田未来)。スマホを忘れた出先で突然破水したが、偶然にも研修医の赤西吾郎(宮沢氷魚)が居合わせたことで、救急搬送。そこでマナは、サクラに筆談で「怖い」と伝える。産むことではない、「産んだ後が怖いのだ」と。産後の不安を抱えているのは、キャリアウーマンの佐野彩加(高橋メアリージュン)も同じだった。出産、育児という未知の世界。自分にできるのだろうか、という不安は出産前にだれしも抱く感情であり、万が一どんなに自信があっても、多くの場合、そのプライドはへし折られることになる。そのくらい、子育てにかかる時間や精神的負担はハンパじゃない。だれにも迷惑をかけず、ひとりで挑むなんて到底無理な話なのだ。だからこそ、「俺も手伝うから」と彩加の肩に手を置く康孝(ナオト・インティライミ)に対して、四宮(星野源)が放った「“手伝う”じゃないだろ。あんたの子どもだよ」というセリフは、「よくぞ言った!」と拍手もの。ワンオペ育児を行っている母親たちには、とくにガツンと響く言葉だった。■ママたちが抱える闇。なぜ自分だけが…出産後には、たった数日で退院となる。母親と言われても、育児なんて何もわからない状態のなか、ひとりで赤ちゃんと過ごすなんて考えられないという恐怖で戦っているママは多いことだろう。さらには心室中隔欠損症という疾患があると言われればなおさらである。康孝は彩加に「いままでずっとごめん。一緒に頑張ろう」と告げたが、育児休暇をとってまで寄り添うことはしなかった。夕暮れ時、電気もつけずに散らかった部屋の中で、赤ちゃんの泣き声だけが響く様子は、現代を生きる多くのママたちの闇を映し出しているようで鳥肌がたった。子どもはかわいいけれど、育児のために犠牲にしなくてはいけないことはたくさんある。それなのに夫は今まで通り仕事を優先し、家庭を顧みない。どうして自分だけがこんな思いをしなくてはいけないのだろうと、やり場のない気持ちにめいってしまう。ドラマを観て、そんな彩加に共感した女性は多いのではないだろうか。■試される夫婦の絆! 浮き彫りになる“現実”の明暗一方耳が聞こえないマナは、ペルソナチームが一丸となって無事出産。本来であれば産声が入るシーンだが、無音で描かれたことでよりマナの感情へと引込まれた。「赤ちゃんの産声、聞こえますか?」という問いにうなづくマナ。もちろん、本当に赤ちゃんの声が耳に届いているわけではない。だが退院後、後ろから車が来ていることに気付かなかった父母は、クラクションの音に泣き出した赤ちゃんに「(車が来ていると)教えてくれたんだね」とほほ笑み合う。そんな家族の未来は明るかった。育児についての困難は人それぞれ。だが、同じ立場で支え合っていく相手の有無で、その壁は高くも低くもなる。女性たちが抱えるリアルな悩みを描いた物語は、男性にこそ観てほしいという声が多く上がった。と同時に、みんな同じように悩んでいるのだと、ママたちの心に安堵(あんど)をもたらしたはずである。■サクラが気にかける手紙の送り主・三浦芽美の正体は…?繊細な物語と俳優陣の熱演で、期待どおりの感動を呼んだ新シリーズの幕開け。サクラは患者に優しく寄り添い、天才ピアニスト・BABYとしても活躍。四宮はぶっきらぼうで、小松(吉田羊)はムードメーカー。下屋(松岡茉優)や白川(坂口健太郎)は専門医になり成長していたが、おおまかにいえば“相変わらず”のペルソナチームにホッとした。四宮の「背負いすぎるな、サクラ」という言葉には、2人の信頼関係がより深まっていることに満悦&キュンとしたなぁ…。そんななか、気になるのはサクラが手にしていた手紙の送り主“三浦芽美”。前作には登場しておらず、おそらくこの2年の間に関わった患者なのだろう。手紙には「幸せです」と感謝の言葉がつづられていたのだが、その後、何らかの“厳しい現実”があったに違いない。そして、この出来事がサクラを離島に向かわせたようにも見えた。これはサクラにとって、どのような“現実”なのだろうか…? 今後の展開に注目したい。10月20日に放送される第2話のテーマは“がんと出産”。自分の命か、子どもの命か。母親にとって、究極の選択が描かれる。TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』金曜よる10時から
2017年10月19日小説やマンガを原作とする実写映画が数多く製作される中、完全オリジナルで挑む綾瀬はるか×坂口健太郎共演の映画『今夜、ロマンス劇場で』。この度、本作の新たなキャストとして、本田翼、北村一輝らの出演が明らかになった。映画監督を夢見る青年・健司(坂口さん)の前に、彼が長年憧れ続けたスクリーンの中のお姫様・美雪(綾瀬さん)が現れるところから始まる本作。今回はそんな物語をよりロマンティックに彩る新たなキャストが発表。現在放送中のドラマ「奥様は、取り扱い注意」に出演し、『鋼の錬金術師』のヒロイン役でも注目を集める本田さんが演じるのは、健司に密かに思いを寄せる映画会社の社長令嬢・成瀬塔子。美雪と健司を取り合う三角関係を繰り広げるという。また60年代が舞台の本作。可憐でレトロなファッションにも注目だ。そして、撮影所の看板作品をいくつも抱える大スター・俊藤龍之介役を、『テルマエ・ロマエ』シリーズ以来の武内英樹監督作品となる北村さんが演じる。社長令嬢という役柄、経験したことのない設定の時代背景に「自分にとっては全て新たな挑戦の作品」と語ったのは本田さん。「監督から細やかなアドバイスを頂き撮影に臨むことができました。またクラシカルで上品な衣装が多く身につけるだけで作品の世界に自然に入りこめたと思います。切ない想いを抱える控えめな女性を精一杯演じさせて頂きました。完成がいまから楽しみです」とコメント。また、台本を読んで泣いたと明かす北村さんは、「年代問わず楽しめる、王道のラブストーリーです。私は『蒲田行進曲』の銀ちゃんのような役どころで監督のアイディアでインパクトのある俊藤龍之介に仕上がっています。その辺りも楽しんで頂ければ嬉しいです」と自身の役柄についても語っている。そのほか、健司と同じく映画監督を志す良きライバルであり友人でもある山中伸太郎役を中尾明慶。牧野の通いつめる映画館“ロマンス劇場”の支配人・本多正役を柄本明。そして、物語のカギを握る役どころとして石橋杏奈、加藤剛が出演する。『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年10月16日道ならぬ恋の扱いに日本中がデリケートになっているいま、あえての、道ならぬ恋を描いた映画が、ベストセラー恋愛小説を原作にした『ナラタージュ』(行定勲監督)である。高校教師で、しかも既婚者・葉山(松本潤)と、女子高生・泉(有村架純)が、お互いの孤独を埋めるように惹かれ合っていく。一度は別れたものの、大学生になった泉と葉山が再会すると、忘れられない想いが静かに激しく燃え上がってしまう。妻との離婚が成立していない先生に心を痛めた泉は、彼女だけを想ってくれる青年・小野(坂口健太郎)とつきあってみる。だがそれは泉を救うどころか、ますます苛むことに……。有村架純が、撮影中ずっと苦しかったというようなことをインタビューで語っていたが、画面は常に皮膜が一枚かかったような薄曇りのような感じで、雨もしょっちゅう降っている(しっとりキレイではある)、ロケ地の富山は、空も海もどことなくどんよりしている(それがいい雰囲気ではある)。○葉山のろくでなし感が魅力にそれもこれも、葉山先生がはっきりしないからだ。映画を観た人はたいてい葉山先生に責任を求めたくなる。でも、彼の、ふわっと曖昧で手応えない感じこそ魅力ともいえるから、困りもの。松本潤が、葉山の憎みきれないろくでなし感をいい塩梅に演じている。松本潤が、道ならぬ恋を描いた作品に出演するのはこれがはじめてではない。実は、得意ジャンルと言ってもいいくらいだ。映画『東京タワー Tokyo Tower』(05年)では、親子ほど年齢の離れた人妻との恋を、『僕は妹に恋をする』(07年)では、双子の妹との倒錯的な恋、テレビドラマ『きみはペット』(03年)では、年上のお姉様に飼われるような関係、『失恋ショコラティエ』(14年)では、またまた人妻に恋しながら、セフレまで作るという割り切った関係を描いた作品で、どの人物も鮮やかに演じていた。おそらく、少女漫画のキャラクターのような顔立ちが、状況の生々しさを回避させ、罪悪感よりも夢気分を高めることに成功できる稀有な俳優なのだ。よく、ラブストーリーの背景は、夜景やイルミネーションなどでキラキラさせてムードを盛り上げるのだが、松本潤は自家発電でキラキラしていて、背景要らずである(あればあったで一層輝くが)。だが『ナラタージュ』では、そのキラキラを封印し、最大の武器・目ヂカラをメガネでぼかし、髪は中途半端に伸びたカツラを着用し、体重も少々増量することで、腕力も全然ない、冴えない三十代の教師に化けた。キラキラなしでも(なにしろ背景も、前述のごとくいつもどんよりしているのだ)相手に道を踏み外させてしまうという、さらなる難関に松本潤は挑んだ。とりわけ私が驚いたのは、葉山先生の後ろ姿だ。なんの変哲もない、シャツと、ズボンという言葉が似合いそうなパンツを身に着けた先生のお尻は、ダンサーとかアスリートとかスター俳優のものではなく、研究職や作家などに多そうな、あまり意識していない感じに見えた。もちろん、かっこ悪くなりすぎないギリギリの線は死守しているのだが、いかにもふつうの人のお尻に見えたのだ。ここに、私は、地方都市の高校教師(体育の先生じゃない)で、妻とは別居しているためひとり暮らしの三十代を演じる、松本潤の気合いを見たような気がした。○『浮雲』を思わせるアプローチ大事なのは、この、一見なんでもない感じの先生に、なぜ、泉がそんなに惹かれて離れられないのかというところ。劇中、映画が好きな葉山と泉が観る映画のひとつに、成瀬巳喜男監督の『浮雲』(55年)がある。これがまさに、なぜ、そんなにもこの男がいいのか? という映画だ。既婚の男が、ある女と腐れ縁のような関係になって、結局、彼女を破滅させてしまう悲恋もの。こんなふうに描くと身も蓋もないが、何度別れようとしても、離れられないふたりがもどかしいけれどロマンチックで、一度観ると忘れられない。女を演じる高峰秀子も美しいが、なんといっても、妻とはなかなか別れず、さらに別の女とも関係してしまう、女性の敵としか思えない男を演じる森雅之の力だ。知的なその外観をなんとも美しく思わせるのは、全身から堕落の芳香が滲み出ているようだから。その香りは、ゆらゆらと女を取り込んで離さない。松本潤は、キラキラとホタルのように発光するのではなく、稀代の色男・森雅之のようなアプローチで今回は迫ったのだと思う。“なぜ、惹かれてしまうのかわからない”という無言で透明な縄が、泉を、観客を捉えて離さない。松本潤はなんともおそろしい俳優なのだった。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年10月14日先週末に公開され、女性の観客から圧倒的な支持を集めている『ナラタージュ』。本作から、有村架純演じる工藤泉が、坂口健太郎演じる小野怜二から告白されるという重要なシーンの劇中映像が到着した。公開直後から、SNSでは不器用に恋をする登場人物たちの姿に心を揺さぶられたという声が続出している本作。許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山役を演じるのは、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりに恋愛映画に臨んだ松本潤。葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を有村さん、そして、泉と一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野怜二役を坂口さんが務めた。昨日10月12日の第22回釜山国際映画祭オープニングレッドカーペットには、有村さんと行定勲監督が登場、本日13日には「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」で公式上映されることでも話題を呼んでいる。そんな中、有村さん演じる泉が、坂口さん演じる小野から告白されるシーンの映像が到着。孤独だった高校時代、泉を救った教師・葉山。卒業式の日の、誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉は、大学生になり、葉山と再会したことで気持ちがまた募っていく。しかし、葉山からは離婚の成立していない妻の存在を告げられる。そこで、葉山を忘れようとした泉は、自身に想いを寄せる小野と付き合うことに…。今回到着した映像は、泉が小野と付き合うことを決めると同時に、葉山を忘れようと決意したシーン。泉は、小野の故郷の京都でともに時間を過ごし、小野からの告白を受け入れる。しかし、付き合うことになったものの、1人になった泉が遠い目をしながら、何とも言えない表情を浮かべるのが印象的。葉山を想いながらも忘れようとする、複雑な泉の心情が伝わってくるシーンになっている。『ナラタージュ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日「嵐」チームとゲストチームがプラスワンゲストを加えて体感型ゲームで対戦する「VS嵐」の10月12日(木)放送回は、松本潤が自身主演映画『ナラタージュ』キャスト陣とチームを結成。「嵐」の4人に「Sexy Zone」の佐藤勝利と松島聡がプラスワンゲストとして加わり大熱戦が繰り広げられる。今夜ゲストとして登場するのは松本さんが主演を務め、現在全国公開中の映画『ナラタージュ』から有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、堀ちえみの5名。今回は松本さんも合流し“『ナラタージュ』チーム”として「嵐」チームと対戦する。『ナラタージュ』チームは有村さん以外、全員が番組初登場!坂口さんは高校までバレーボール経験者だということで、好プレーに期待大。一方の「嵐」チームは身体能力抜群の佐藤さんと松島さんの登場に、櫻井翔は「松本潤に代わる人材だよ」と同じく期待を寄せた。番組では有村さんの激走ぶりをはじめ、坂口さんと「嵐」櫻井翔の「クリフクライム」でのプレーなど今回も見どころがたくさん。さらに松本さんに関するクイズばかりを出す特別企画「クイズ松本潤」を開催!王座のような特別な席に座らされた松本さんは「スタッフのいじりがすごい。こんなに気まずいことないよ」と苦笑。「嵐」チームは、ワクワク学校”でも共演を果たした「SexyZone」、特に松本さんをこよなく尊敬している松島さんを擁し、自信満々。一方の『ナラタージュ』チームは、映画の構成上「一度も共演しなかった」と堀さんが明かし、不利かと思われるも、さすがは映画の撮影で同じ釜の飯を食べていた共演者たち、「嵐」チームに引けを取らない奮闘を見せる。そんな中、松本さん自身も戸惑い苦笑するニッチな問題の出題、そして意外な松本さんの素顔に両チームも爆笑。アトラクション対決の合間には、相葉雅紀が「自信がついた!」と言う有村さんからの意外な告白や、映画『ナラタージュ』の超貴重裏話などトークも花盛り!松本さんが主演し、有村さん、坂口さんらが共演した『ナラタージュ』は現在大ヒット全国公開中。同作は2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた島本理生の恋愛小説が原作。『世界の中心で、愛をさけぶ』『ピンクとグレー』などの行定勲監督がメガホンをとって、高校教師と生徒として出会った2人の決して許されないけれど、一生に一度しか巡り会えない“究極の恋”を描く。大学2年生の春。工藤泉(有村さん)のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山貴司(松本さん)から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話が来る。葉山は高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。今回ゲストで登場したキャスト陣のほか、人気若手俳優の瀬戸康史や、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子らも出演している。松本さんと「嵐」「Sexy Zone」連合による“ジャニーズ対決”に注目!「VS嵐」は10月12日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年10月12日