anan読者200人超で作る「anan総研」の意識&行動リサーチ。今回は、anan総研メンバーが「無駄遣い」について意見を交わしました!Q. 普段、無駄遣いをしてしまうことはありますか?A. しょっちゅうある…27%、たまにある…60%、ほとんどない…13%このアンケート結果を受け、対談したのはこの3人です。・吉田早織さん(anan総研No.021・35歳・会社員)・長桶絵莉加さん(anan総研No.309・30歳・フリーライター、PR)・御堂もにかさん(anan総研No.151・26歳・フリーライター)無駄遣いの癖はなかなか直らない…?吉田:ほとんどの人が無駄遣いしちゃうって答えてる…なんだか安心しちゃった!長桶:私もほっとした(笑)。御堂:気をつけようと思っていても、無駄遣いしちゃってることってあるよね。私は、好きな服のブランド同士がコラボすると、着るかわからないのに買っちゃうな~。数量限定って言葉に弱いんだ…。吉田:洋服、わかる!気に入った服だと色違いで買ってしまったりして(笑)。長桶:私はセールに弱いかも。スキンケアとか、ヘアケアとか、3つ以上買うとお得って言われたりすると、思わず買いだめしちゃう。御堂:別に悪いことじゃないんだけど、日々の積み重ねが気づいたら大きな額の無駄遣いになっちゃうよね。吉田:そうそう!だから断捨離の本とかを読んで、服を買いすぎないようにしてる。御堂:なるほど!きちんとしてる人から学ぶのは大事だよね。私は見ると欲しくなっちゃうから、ウィンドーショッピングを控えてるな~。長桶:買い物以外だと、外食もよく無駄遣いしちゃうな。最近はステイホームで、なるべく手料理を頑張るようにしているよ。吉田:えらい!みんな無駄遣いしないよう頑張ってるんだね。御堂:要らないものを買っちゃうのはもちろんだけど、良いものなのに無駄遣いかもって思うこともあるよね。私はハイブランドのウールコートを買ったんだけど、汚れるのが怖くてなかなか着れなくて…。長桶:そういえば私も高級ブランドのバッグ、デリケートな素材だから年に2~3回しか使えてないかも!吉田:気に入って買ったなら、あんまり無駄遣いって思いたくないよね。周りの人に対してこれは無駄遣い!って思うことはある?私は旦那がLINEスタンプをたくさん買ってるのが気になっちゃう(笑)。長桶:彼氏のゲーム課金かな…。もう何十万円も使っている気がする。それに携帯やパソコンを10台ほど持ってるんだよね。御堂:10台!そこまでいくと無駄遣いなのか、本当に必要なのか周囲には判断がつかないね(笑)。私はお父さんのなんでも2つ買う癖が気になる。吉田:なんでも?御堂:そう。何かあった時に2つあると安心だから、って。食べ物も飲み物も、文房具も消耗品も2つずつ買ってくるの。長桶:それは無駄遣いかも(笑)。anan読者200人超で作る「anan総研」。アンケートや体験取材に積極的に参加して、誌面やサイト、Facebookで活躍しています。※『anan』2020年12月2日号より。写真・大嶋千尋角戸菜摘黒川ひろみモデル・御堂もにか(anan総研No.151)(by anan編集部)
2020年12月01日女優の黒川芽以(くろかわ・めい)さんが、2020年10月8日にインスタグラムを更新。ショートヘアにイメチェンした姿を披露しています。黒川芽以の人生初ショートヘアに「かわいい」の声殺到中高生の頃からショートヘアに憧れを抱いていたという黒川芽以さん。「ドキドキしたー」とつづり、イメチェン成功を喜んでいます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ずっと中高生の頃から1度やってみたかった、ショート!! ようやく、、、 ドキドキしたー #likobymaris #人生初 #イメチェン mei_kurokawa (@mei_kurokawa)がシェアした投稿 - 2020年10月月8日午前1時52分PDTこれまでのセミロングから、マッシュスタイルのショートヘアに大変身!2枚目の全身ショットでは髪が短くなったせいか、もともと抜群のスタイルがさらによくなったように見えます。投稿を見たファンは「めっちゃ似合ってる!」「かわいすぎる」と絶賛。「早く動画で見たい」「最高!」と黒川芽以さんの新たなビジュアルにメロメロにされています。・かわいくて、かっこいい!最高です。・ロングも好きだけど、ショートもいいね!お似合いです。・さらに大人っぽくなった!動いているところ、早く見たい!!ショートヘアになり、さらに魅力が増した黒川芽以さん。これからの活躍に注目ですね。黒川芽以の現在の活躍は突然、結婚を発表した相手はどんな人?[文・構成/grape編集部]
2020年10月09日DAOKOさんのニューアルバム『anima』は、エレクトロニカ、ヒップホップ、ドラムンベース、ゲームミュージック等、とても多様な音楽性に溢れている。様々な音楽に出合えるプレイリストのような感覚が、一枚にとじこめられている。10代の経験も経て、自分が本当に向いてることもわかってきた。「サブスクリプションで、勝手に好きな曲たちがまとめられてるみたいな感じかもしれないですね。自分がいろんな音楽が好きってこともあって、ひとつの音楽ジャンルに絞りきれない。私は元々ネットから出てきて、いろんなカルチャーの影響を受けてきた。ボカロやアニメはもちろん、クラブミュージックもバンドも好き。ストリートカルチャーもですし。今回は自分の好きな音楽を追求しようと思って作ったアルバムなので、自然とそういったところが総合して表現できてると思います」DAOKOさん自身も複数の曲で作曲を担っている。「元々音楽を始めたのも、『音楽で生活していくぞ!』っていう感じではなくて、感覚でやってきちゃったところがある。一回ちゃんと勉強しようって思って、DTMソフトでデモを作って、それをプロデューサーの片寄(明人)さんをはじめとする近しいアーティストの方々がとても音楽的に仕上げてくださった。自分でも0から1にする作業ができるんだっていう手応えがありましたね。そういうこともできないと、この先ミュージシャンとしてやっていけんぞと(笑)。そのタームが来た感じがしました。今回のアルバムからの3曲のMVの絵コンテも自分で描いたんです。曲を作りながら結構映像が浮かんでいるなと思って、絵コンテを描いてみたら意外と伝わるのかなって思ってやってみた。結果、血が通った映像作品になって良かったなって思っています」『anima』のジャケットは、DAOKOさん自らネットで連絡を取ったという始発ちゃんによるイラストが飾っている。これまでの歴史を象徴する街・渋谷の再開発が描かれているが、自身も新たなステップに向かっている。「10代の経験も経て、自分が本当の意味で向いてることもわかってきた。良い悪いの判断もつくようになってきました。その状態で作った『anima』は、ここからまた次の世界へ行く切符みたいな作品だなって思ってます。これからは場所を限定するのではなく、時代に合った生き方を自然と選択していくべきだと思っていて。好きなことをして不自由なく暮らせるっていうのが一番幸福度が高いと思うんです。時代に柔軟に適応することを楽しんでやっていけるほどの心の余裕を持っていたい。そのうえで、自分でできることは自分でやろうって頑張ってます」4thアルバム『anima』。先行公開された「御伽の街」「おちゃらけたよ」等を含む全12曲収録。DVDにはライブ音源を収録。【初回限定盤(CD+DVD)】¥3,800【通常盤(CD)】¥2,800(TOY’S FACTORY)ダヲコ中学3年生の時にニコニコ動画にラップを投稿し始め、高校入学と同時にインディーレーベルと契約。2015年、高校卒業と同時にメジャーデビュー。’18年、米津玄師との「打上花火」でNHK紅白歌合戦出場。※『anan』2020年8月5日号より。写真・黒川ひろみ取材、文・小松香里(by anan編集部)
2020年08月05日自身のツイッターのプロフィールには、「ラッパーでもバンドマンでもないです」とひと言。ヒップホップ、ロック、フォーク…さまざまなバックグラウンドを持ち、ジャンルという概念に縛られないサウンドをつくり出す、シンガーソングライターのMom。3rdアルバムであり、メジャーデビュー作となる今作は、混沌とした今の時代に生きる苦悩を、鋭い表現であえてあぶり出すような作風が印象的だ。生きづらい現実から目を背けず、真正面から向き合った意欲作。「誰の中にも辛い現実は見たくない、それより人生楽しく生きていたい、みたいな気持ちがどこかにあると思うんです。でも僕は、楽観主義的なことばかりではいられないとずっと前から感じていて。一回立ち止まり、少し考える。そんなきっかけになるような作品を作りたかったんです」そのための仕掛けが“過激を演じる”こと。湧き上がる感情をそのまま吐露するのではなく、さらにそこから飛躍して、架空のストーリーを乗せていく。必然的に表現が過激にはなるけれど、そのぶん聴き手の心に響く。それは1曲目の「胎内回帰」から強く表れている。「生きていく中で、繰り返し押し寄せる恐怖や不安。それを感じなくて済むような圧倒的な安心感を、胎内回帰という究極の手段で求める歌なんです。でも、それは単なる現実逃避だということも当然わかっている。そんな葛藤をこの曲に込めました」全体的にシリアスなトーンだが、Mom本人はにこやかな表情が人懐こい23歳の青年。作詞、作曲をはじめ、ジャケットやMVなどアートワークまですべて自身で手がけるという多彩さにも注目が集まっている。「クリエイティブな作業が得意だからというより、自分のやりたいことは自分が一番わかるので。人の手が入ることによる化学反応みたいなものもあると思いますが、まだそれが信じられなくて(笑)。なじまないものは入れたくない。それだけです」自身の考えを一つひとつ丁寧に言葉にする姿からは、思慮深さが窺える。そんな彼にとって、今後の制作にあたり、このコロナ禍はどう影響してくるのだろう。「僕の中では、これまでと変わらずにいたいな、という気持ちです。こういう大きな出来事があっても、基本はブレずに作り続けたい。そういう意味で、いろいろ向き合える時間が持てたのは、よかったと思います」7月8日にリリースされたアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』。先行配信シングルを含む全13曲。最後の隠しトラックまで気が抜けない。¥2,700(Victor Entertainment/Colourful Records)マムシンガーソングライター/トラックメイカー。高校の頃から音楽制作を始め、’18年よりMomの活動を本格化。同年11月、1st album『PLAYGROUND』を発売。AppleのCMにも抜擢されるなど注目の存在。※『anan』2020年7月22日号より。写真・黒川ひろみ取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2020年07月17日緊急事態宣言下で金銭を賭けて麻雀をしたことが発覚し、辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)。黒川氏を巡る処分に対して、国民からの不信感が高まっている。一連の報道によると、黒川氏は5月1日と13日に産経新聞の記者宅で同社記者と朝日新聞の社員ら計4人で麻雀をしていたとのこと。さらに、それ以前の4月13日と20日にも行っていたという。黒川氏は約3年前から同じメンバーで、月2?3回の頻度で「賭け麻雀」をしていたことも判明した。だが、黒川氏の処分は法務省の内規に基づく「訓告」となった。人事院の「懲戒処分の指針」によると、国家公務員が賭博をした場合は「減給または戒告」と規定されている。さらに黒川氏には、6,000万円を超える退職金も満額支給されるというのだ。この「寛大すぎる」ともいえる処分に、野党は撤回と厳重処分を求めた。また、森まさこ法務大臣(55)と安倍晋三首相(65)の説明に食い違いがあることも指摘されている。森法務大臣は22日、「法務省内、任命権者である内閣と様々な協議を行った」と説明。さらに「内閣で決定したものを、私が検事総長に『こういった処分が相当であるのではないか』ということを申し上げ、監督者である検事総長から訓告処分にするという知らせを受けた」と述べていた。いっぽう安倍首相は、同日の衆院厚生労働委員会で「法務省において事実確認を行なった。検事総長が事案の内容など諸般の事情を考慮し、適切に処分を行ったと承知している」と主張。「検事総長の判断」を強調し、処分を検討した経緯の説明はなかった。また森法務大臣は事態について「責任を痛感している」とし、安倍首相に進退伺いを提出したことも明かした。しかし、安倍首相からは「検察の損なわれた信頼を回復するために引き続き職務に当たってもらいたい」と指示されたという。世間から疑義が高まるなか、共同通信は25日に「法務・検察内では懲戒処分が相当と判断したのに対し、官邸が懲戒より軽い訓告処分にした」と報じた。だが同日に、森法務大臣と菅義偉官房長官(71)は「法務省と検事総長が決定した」と強調。報道を否定した形となった。そうした黒川氏に対する処分の軽さや、経緯を詳しく説明されないことに批判が噴出している。女優の小泉今日子(54)は25日に共同通信の記事を引用し、《こんなにたくさんの嘘をついたら、本人の精神だって辛いはずだ。政治家だって人間だもの》と辛辣にツイートした。Twitterでは「#国家公務員法に基づく処分を求めます」のハッシュタグが広がっている。《法務省の懲戒処分が、どういう経緯で、訓告になったのか説明してください》《正しく調査をし、基準に基づき処分する。当たり前が歪められているので、声を大にして言いたい》《法に基づいた、正しい処分を求めます》時事通信社によると、安倍内閣の支持率は“退陣の危険水域”といわれる20%台にまで下落したという。果たして、どのように信頼回復をしていくのだろうか――。
2020年05月25日《TBS「ひるおび」。田崎史郎氏が最高検と稲田検事総長に責任をおっかぶせようとしてた》《田崎史郎氏は黒川の定年延長は稲田検事総長がなかなかやめないせいである論を上げた》5月21日の「ひるおび!」(TBS系)に出演した政治評論家の田崎史郎氏(69)の発言に、ツイッター上ではこんな批判が集まっている。この日、東京高検の黒川弘務検事長(63)の賭け麻雀問題について取り扱った同番組。MCを務める恵俊彰(55)が、田崎氏にこう話をふった。「(黒川氏は)内閣が余人をもって代えがたいということで、法解釈を変更してまで検察官の定年延長に踏み切った初めての検察官なわけじゃないですか。この方が賭け麻雀をしてたということになりますと、影響は出てくると思うんですけど」内閣の任命責任は、当然浮かんでくる論点だが、相手は安倍晋三首相(65)とたびたび会食するなど、政権と近い関係として知られている田崎氏。これまでも、不祥事があるたびに、さまざまなロジックを駆使して政権を擁護してきただけに、今回はどんなロジックが飛び出すのかと思いきや……。「当然、総理大臣というか、政府の任命責任というのは大きいですよ。だから、政権にも打撃になるでしょう」と、意外にもあっさりと安倍首相の任命責任を認めたのだ。5月15日の同番組では、「黒川氏の人事は官邸ではなく、法務省が持ってきた」と主張して、元検事の若狭勝弁護士(63)に「嘘八百」と一蹴された田崎氏。ついに方針転換かと思いきや、首相に対する“追及”はこれで終わり。ここからが氏の本領発揮だった。「ただ、もうひとつ大事なことは、この無理な人事をやったのは、誰なのかということで、かつ黒川さんを指揮監督する立場にあるのは、最高検(最高検察庁)なんですよ。最高検の検事総長の稲田伸夫さんがいて、その方がわりあいずーとやってこられているわけです。その人がなかなか辞めないもので、無理な定年延長をせざるを得なくなったというのが実態だという人もいるんです」批判の矛先を突如、稲田伸夫検事総長(64)に向ける。つまり、監督責任は検事総長にあるし、稲田氏が検事総長の座に固執したから、黒川氏の“無理な定年延長”を行わざるを得なかったという論理らしい。だが、この話は、いろいろと無理が多い。そもそも検事総長の在任期間はおよそ2年間というのが慣例だ。先代の西川克行前検事総長は1年10カ月21日、その前の大野恒太郎元検事総長は2年1カ月19日、検事総長を務めている。大阪地検特捜部の証拠捏造事件で引責辞任した大林宏元検事総長の6カ月11日という例を除けば、歴代の検事総長の在任期間はやはり2年前後がほとんどだ。“わりあいずーとやってこられている”稲田検事総長が就任したのは2018年7月25日。5月21日の放送日時点でも在任1年9カ月27日に過ぎない。さらに、黒川氏の定年延長が閣議決定されたのは、黒川氏が定年を迎える2月7日直前の1月31日だった。この時点での稲田氏の在任期間は1年6カ月7日だから、“なかなか辞めないもので”と言われるような筋合いはないだろう。稲田氏が不当に検事総長の座にしがみついているかのように田崎氏は言うが、慣例に照らしてみても、特に辞める理由は見当たらない。となれば、それまでの法解釈をねじまげて“無理な定年延長をせざるを得なかった”というのは、どうしても黒川氏を検事総長の座につけたかった政権の都合となるわけだが、田崎氏はコメントをこう締めくくる。「だから、僕は今回の後始末、どうするのかって含めて、最高検の検事総長はどうするかというのがやっぱり厳しく問われなければいけないと思います」内閣の都合で行った人事の責任を、稲田検事総長に“厳しく問う”田崎氏。一方で、当の人事を行った安倍首相の責任を“厳しく問う”ことはしないようだ。新聞などの報道によると、官邸も混乱の責任を取るという名目で、稲田氏の辞職も求めているという。田崎氏の発言を受けて、こんなツイートが。《#稲田検事総長を守ろう なんか昼見たワイドショーで官邸の忠犬こと田崎史郎氏が、稲田検事総長の責任にしたがってたから、俺もこのタグ使っておこう》
2020年05月22日オリンピックイヤーでもある2020年は、国際交流やダイバーシティへの関心がますます高まるところ。そんななか、今回オススメする映画は、技能実習生として来日するも不法滞在者となってしまう中国人青年を描いた話題作『コンプリシティ/優しい共犯』です。トロント国際映画祭やベルリン国際映画祭でも高い評価を得ている本作の魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(藤竜也)日本が誇る名優・藤竜也さん!【映画、ときどき私】 vol. 285劇中で藤さんが演じたのは、他人になりすました中国人青年チェン・リャンを厳しくも温かく見守り、すべてを受け入れる孤独なそば職人の弘。そこで、圧倒的な存在感を放っている藤さんに、役作りへのこだわりや俳優としての思いなどについて、語っていただきました。―藤さんは作品を選ぶ際には、共演者やギャラなどは一切関係なく、脚本だけで判断されているそうですが、今回の脚本に惹かれた理由を教えてください。藤さんやっぱりいい脚本からは、書き手や監督の「作りたい」という思いと「これを早く映像にして」という声が伝わってくるものなんですよ。それは、チャンスがあるからとりあえず作るような作品にはないものなので、そういう強い思いがあるかどうかが大事なところだと思います。―そのことを知っていた近浦啓監督は、撮影が近づいているにもかかわらず藤さんに渡すまでに何度も脚本をリライトされたそうですが、つまりその時点でも納得できなければ、お断りされていたということでしょうか?藤さん断っていたでしょうね。僕の役は、中国人の青年が日本で切ない青春を送っている様子を見つめている日本のおじいちゃんでしたが、それがロマンティックでいいなと感じたんです。なので、以前もご一緒している近浦監督の作品だから、今回も出ようと思ったわけではなく、脚本がよくて、自分が感じるものがあれば、僕はどなたの作品でも受けますよ。―では、実際に完成した作品をご覧になったときの印象はいかがでしたか?藤さん僕が出ている日本のパートに関しては、脚本を読んだときと同じようなイメージでしたが、中国でのシーンやチェン・リャンが仲間とアパートにいるシーンから醸し出される不思議でエグさのあるエネルギーは新鮮でした。特に、中国のお母さんやおばあちゃんとのイマドキらしくないやりとりも、日本とは違うパワーがあっていいなと思ったところです。とにかく必死でそば打ちに取り組んだ―確かに、日本と中国のパートでは、空気感がまったく違う印象を受けました。役作りに関してもおうかがいしますが、まるで何十年もそば職人として生きてきた人物が放つような佇まいが素晴らしかったですが、どのくらい練習されたのでしょうか?藤さんそば打ちをしたのは20日間。先生をつけてもらい朝から夕方までずっと打ち続け、1回作ってはまたそれをこね直して打つというのを何度も繰り返しました。そば粉を70キロは使ったと思います。その期間は、「なんでもいいからそば屋の魂だけでも俺に乗り移ってくれ!」という気持ちで毎日取り組みました。これさえできれば、あとはそのまま台所に立っているだけでいいと思っていたので、とにかく必死でしたね。―そういった努力の甲斐あって、劇中のそば打ちシーンはすべてご自身によるものとのことですが、その思いが伝わってくるようで非常に印象的でした。藤さんこれまでそば打ちはしたことがありませんでしたが、僕は趣味で陶芸をしていたので、そばをこねる作業は粘土と同じで何とかなりました。ただ、生地を薄く伸ばすのとそば切りがなかなかうまくいかなくて。音だけでもどのくらいの腕前なのかがわかってしまうようなので、そこが一番難しかったですね。―ちなみに、藤さんは職人の役を演じるのがお好きとのことですが、なぜですか?藤さんそれをマスターしたら、ほかには何もしなくていいからです(笑)。その手順ができるようになると、背中がそれっぽく見える状態になるんですよ。なので、たとえば困っちゃうのは、警官の役。「俳優なんですけど、制服を着て一緒に仕事させてもらえませんか?」なんて警官に言ったらひっぱたかれますよね(笑)。そうなると、想像しながらやるしかないですが、職人の場合は実際に取り組むことができますし、練習することで自信もつきますから。マニアックな役作りをすることを楽しんでいる―今回はキャラクターの背景もご自身で考え、ワードにまとめて監督に送ったそうですが、いつもそのような役作りをされているんでしょうか?藤さんそうですね。この役については、年老いたそば職人になるまでの道のりを自分で作りました。弘はチェン・リャンの痛みをさっと受け止めることができる人物ですが、それは本人も青年時代に相当の痛みを味わい、たくさん失敗しているからこそ。痛みがわかる男になるようなバックグラウンドを自分なりに考え、子ども時代までさかのぼって、つじつまが合うようにしました。なので、「10歳くらいで父親と離別して、母親の実家に預けられ、母親が再婚してから引き取られるんだけど、そこに新しい兄弟が生まれて、その後は大田区あたりの町工場で一生懸命働くんだけど……」みたいな感じです。―かなり細かいところまで設定していらっしゃるんですね。藤さんそうなんですよ。最近はパソコンでいろいろ調べられるので、どこの小学校から中学校に通ってとか、具体的な地名や学校名まで全部決めてしまうほど。凝り始めると、実際にその場所に行くこともありますが、役作りの過程でそういうマニアックなことをするのも、自分でおもしろがっているんでしょうね。今回もそんな感じで、チェン・リャンと出会うまでのストーリーを作ってみました。―そうやって人物像を作り上げるなかで、藤さんご自身が弘に共感する部分もありましたか?藤さんそういうことは全然ないですね。あくまでも、中身はこのキャラクターに委ねているので、そこに僕自身はいない感覚です。―チェン・リャンを演じたルー・ユーライさんにとって、藤さんは“映画の教科書のような存在”であり、藤さんと共演したくてこのオーディションを受けたとうかがいました。それを聞いたときはいかがでしたか?藤さん海外の映画学校で、教材として僕の出演作が使われていたそうですが、実感はなかったので、「本当に?」という感じですよ(笑)。俳優であり続けることを支えているものとは?―では、実際に共演されてみて、どのような印象を受けましたか?藤さん本作の前日譚でもある短編の『SIGNATURE』という作品で初めて彼のことを知りましたが、憂いのある顔と目線が日本にはいないタイプだなとは思いました。実際に会ってみるとそんな感じではないんだけど、スクリーンに映ると急に色っぽくて、憂いてる雰囲気が出る俳優なんですよね。現場では、基本的にお互い無口で、時々顔を見合って、うなずくくらいでした。でも、疑似親子みたいな役柄だったので、しゃべらなくても通じるものがあったんでしょうね。―劇中同様に、言葉を超えたものがあったんですね。アドバイスを求められるようなこともなかったですか?藤さんないですね。それに、僕は自分が教えられるものは何も持っていないと思っているので、頼まれてもアドバイスしないタイプなんですよ。―そんな藤さんの背中を見て、みなさん学んでいらっしゃるんだと思います。すでに、俳優デビューから60年近くが経ちますが、ここまで続けることができた原動力を教えてください。藤さんまずは、健康であることですね。といっても、たばこは大好きだし、お酒も飲むので、何が健康かという話なんですが……(笑)。いかにも何かありそうに見えるかもしれませんが、たまたまここまで生かしてもらって、勝手に時間が過ぎてキャリアが増えただけという状態なんですよ。―確かに、健康であることが一番だとは思いますが、陰で支えてくださる奥さまの存在も大きいのではないでしょうか?藤さん本当に、それは大きいですよ!―ちなみに、奥さまと毎晩握手をされているそうですが、それが仲良しの秘訣ですか?藤さん5、6年前くらいから始めたんですが、きっかけは僕の不純な動機です(笑)。というのも、年を取ってからあんまり馴れ馴れしく触ると嫌がられたりするんですよ。だから、何とかしてこの状況を打開しようと思って、「明日何が起きるかわからないんだから、寝る前に握手くらいしない?」と提案してみたんです。そしたら、「それもそうね」となり、そこから毎晩握手するようになりました。「また明日ね」みたいな感じなんですけど、最近は握手しないと、寝つきが悪くなっちゃうくらいなんですよね(笑)。いまでも自信がなくて不安になることもある―とても素敵なお話です。では、俳優としてやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?藤さんそれは脚本を読んで、やると決めたとき。いくつになっても、小学校1年生みたいな慣れない気持ちがいいんですよ。自信がつくまで、「俺にこの役できるのかな?」といつも思いますから。―藤さんでも、自信がないときがあるものですか?藤さんどの作品も、基本的には最初は自信がないですね。でも、そのうちにだんだんやれるような気になってくるんです。―それが、先ほどのような緻密な役作りをされる理由でしょうか?藤さんそうですね。不安なんでしょうね、多分。そんなことしなくてもぱーっと行けちゃう人もいると思うんですけど、僕はそういうふうにしていかないとダメなんですよ。たとえば、長野県出身のキャラクターを演じたときは、子ども時代にどんな風景を見たのか知りたくて、長野県まで行き、その役が好きな温泉に入ってみたりもしました。そういうことをすると安心するんですよね。―そういった真摯な思いが、役へと反映されているのだと改めて感じました。それでは最後に、これから作品を見る方に向けて一言お願いします。藤さん特にメッセージというのはありませんですが、とにかく見て感じてもらえればと思います。インタビューを終えてみて……。どんなときもダンディで、優しさがあふれている藤さん。お会いできるだけで胸がいっぱいでしたが、役作りの裏側から奥さまとの秘話まで、いろいろなお話を聞かせていただき、感動しっぱなしの取材となりました。見事なそば打ちシーンはもちろん、藤さんが作り上げた人物の背景などにも注目しながら、ぜひご覧ください。心が震える決断を目撃する!現代の日本で起こりうる問題を背景にしつつ、年齢も国籍も超えて生まれた人と人の絆や見失いかけた自分自身を見つけるまでの道のりが描かれている本作。胸の奥底を締め付けるような結末と向き合ったとき、あなたの心も共鳴するのを感じるはずです。ストーリー技能実習生として日本へやってきた中国人の青年チェン・リャン。劣悪な職場環境から逃げ出したことにより、不法滞在者となってしまう。その後、他人になりすましたチェン・リャンは、そば屋で仕事を見つけ、不器用な店主の弘と出会うのだった。いつしか、親子のような関係を築いていく孤独な2人。しかし、嘘のうえに築かれた幸せが長く続くことはなく、チェン・リャンに警察の捜査が迫っていた。そして、すべてを清算する日、2人はある決断をすることになる……。儚さが漂う予告編はこちら!作品情報『コンプリシティ/優しい共犯』1月17日 (金)より新宿武蔵野館にてロードショー配給:クロックワークス©2018 CREATPS / Mystigri Pictures
2020年01月11日女性にとって、30歳前後といえば、公私ともにさまざまな転機を迎えることが多い時期。それだけに悩みが増えるときでもありますが、そんなアラサー女子たちから高い人気を誇っているのは、4コママンガ『アラサーちゃん』。女性たちの本音を赤裸々に描き、誰もが共感せずにはいられない作品ですが、今回は最終巻の発売を記念して、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(峰なゆか)人気漫画家の峰なゆかさん!峰さん自身がアラサーではなくなることに伴い、ついに終わりを迎えた『アラサーちゃん』。現在は、AV女優として活動していたころの経験をもとにした『AV 女優ちゃん』の新連載をすでにスタートさせています。そこで、これまでにアラサー世代の恋愛やセックスを見つめ続けてきた峰さんに、ananweb女子に向けてのアドバイスから恋愛テクまでを教えていただきました。―『アラサーちゃん』を書き始めて10年、連載を始めて8年で完結されましたが、まずはこれまでを振り返ってみていかがですか?峰さん最初から最後までキャラクターたちの年齢は変わっていないんですが、初期のころは25歳の私から見た30歳のアラサーちゃんで、いまは35歳の私から見た30歳のアラサーちゃんを描いているので、私が年を取った部分はかなり反映されていると感じています。―では、この10年で自分自身が一番変わったと思うのはどこですか?峰さん専業主婦願望がなくなったことですね(笑)。―そうなってしまったきっかけは?峰さん実は、昔は専業主婦というのは、家で適当に家事をしていれば養ってもらえるいわば“社会に認められた無職”だと思っていたんです(笑)。でも、実際に自分の周りで専業主婦になった子を見て、大変なことなんだと知ったのは大きかったですね。しかも、一番怖いと思ったのは、自分に経済力がなければ離婚ができないという現実。たとえ、離婚するほどの問題がなかったとしても、「離婚したら生活できない」という思いが頭にあると、どうしても夫婦のパワーバランスはおかしくなると思うんです。つまり、対等な関係でいることが相当難しいんじゃないかなと。そんなことを考えているうちに、「私に専業主婦は無理だ!」と気がついてしまって……。あとは、以前は自分でお金を稼ぐのは大変だから男の人にもらったほうが楽だと思っていたんですが、いまとなっては自分で稼いだほうが楽かもという感じになってしまったのもありますね。彼氏にお金を盗まれて人が信用できなくなった―なるほど。では、連載中に一番うれしかったこととつらかったことを教えてください。峰さんうれしかったのはドラマ化されたことで、つらかったのは文系くんのモデルにもなっていた当時の彼氏が私のお金を盗んでいたことが発覚して別れたときですかね。―えっそれは衝撃的です……。峰さんしかも、オラオラ君みたいなクズっぽい男に盗まれるならまだわかるんですけど、そんなことしなさそうなタイプの人に盗まれたので、本当にびっくりしてしまいました。それ以降は、人が信用できなくなってつらかったです。ただ、文系くんみたいな人は好きなので、そのあともほかの文系くんタイプの男の子と交際しましたが、嫌な部分ばかりが見えてしまい、「こいつも金を盗んでいくんじゃないか」と怖くなりました(笑)。―かなりのトラウマですよね。ちなみに、作品に実体験はどのくらい含まれていますか?一番ご自分を反映しているキャラクターがいれば教えてください。峰さん5割くらいは自分の話で、あとの5割は他人の話ですね。ただ、それぞれのキャラクターに少しずつ私の要素が入っているので、どれというのはないですが、強いて言えば、オラオラ君が一番共感できますね。―まさかのオラオラ君ですか!?峰さん性格と異性に対しての接し方が似てるという意味ですが、たとえば「俺は浮気するけど、お前はダメだよ」みたいな感じとかは、「わかるー!」って思いながら描いてますから(笑)。峰さんが思うイイ男の条件とは?―(笑)。では、数々の男性を観察してきた峰さんが思うイイ男とはどんな男性ですか?峰さん私がムカつかないことですね。なので、1 回デートしてみて、その時点で一度もムカつかなかったら、「かなり良し」という判断をします。ほかにいいところがあっても、だいたいの男性がどこかでイラっとする部分があるので、それでもう会いたくないと思うこともありますよ。とはいえ、2回目のデートだとちょっと気が緩んでそういうところがでてくることもありますし、一夜をともにしたら急に彼氏面される場合もムカつきますよね(笑)。だから、何回か会ってもムカつかない人はすごく貴重な存在なんです。言ってしまえば、私はムカつくかどうか以外はまったく気にしないので、顔も年収も、気が合うかどうかさえも度外視して、とにかくムカつかない人がいいと思っているくらいです!―ちなみに、最近だとどんな男性にムカつきましたか?峰さんめちゃくちゃ細かいと言われてしまうかもしれませんが、例を上げて話すときに、指を折って話す人ですね。しかも、わざわざ指を折ったのに2つくらいしか例がなくて、3つ目が出ないまま中指をピクピク動かしているのが嫌なんですよ!―おもしろすぎますが、言われてみるとちょっとわかる気がします!峰さんただ、これも私が嫌なだけで、実際その人は悪いことをしているわけではないので、「ちょっとそれムカつくんだけど!」とは言えないですよね。でも、その「言ったら怒るだろうな」みたいな言いづらい空気感がある時点で嫌なんです。―では、峰さん的に最悪な男を見わけるポイントとは?峰さんいまの話と続きますが、突っ込みにくい男の人はダメだと思います。たとえば、失敗したときとかに、間違いを指摘すると怒る人っていますが、そういう男性はやめたほうがいいですね。―ということは、峰さんは間違いを見つけたらすぐに指摘してしまうほうですか?峰さん私もしづらいときはしないですね。実はこの前も、「一線を画す(かくす)」のことを、ずっと「一線を画す(がす)」と言ってる人がいたんです(笑)。でも、そのときに「ああ、この人はいままでの人生で誰も突っ込んでくれなかったんだな」と感じました。だから、もし私が突っ込んだらヤバいことになるんじゃないかと思って言いませんでしたが、おそらくそういう空気を周りにいたみんなも共有してきたんですよね。結局、そういう雰囲気の人だと、夜の相性が合わなくても、そのことを言えなかったりするんですよ。モテるのは「広い範囲で男が好きな女性」―確かに、そういうところにもつながっていきますよね。では、逆にイイ女の条件とは何ですか?峰さん男が好きな女ですね。つまり、「広い範囲で男の人を好きでいる」という意味ですが、それって難しいことですし、実際そういう人は少ないんですよ。たとえば、私なんかはちょっとムカつくことがあったらシャットアウトしてしまいますが、男が好きな女性はムカついても聖人のように許すことができる人。実際にモテているのもそういう女性なんですよ。なぜかというと、男が好きな女というのはいろいろな人からチヤホヤされるので、その様子を見ていると、男は「何としてでもあの女をゲットしたい!」という気持ちになるんです。男の人は「自分だけを好きな女がいい」というふうに口では言いますが、そんなふうに「あなただけが好きです!」みたいな女に男が何をするかというと、モラハラだったりするわけですよ(笑)。「この女に冷たくしたらすぐにほかの男のところに行ってしまうかも」と思ったら、家事を一切手伝わないとか、そんな態度は取らないですからね。だから、私も男を許す力を手に入れていきたいです。それができなければ、少なくとも男を広く愛しているフリをすることですね(笑)。―私もその力を手に入れるか、フリだけでもしたいと思います。峰さんは、これまでにいろいろなデートを経験されていると思いますが、忘れられないデートはありますか?峰さんまず最悪だったデートは、相手の人がお店を決めていなかったので、適当に歩いて入ろうと言われたとき。全然決めないので、新宿を歩きまくることになり、最終的に客引きに誘われて学生がひっかかるぼったくり店みたいなところに入ったんです。そしたら、事前に「コース料理の前菜にはシーザーサラダが出ます」と聞いていたのに、運ばれてきたのは、千切りキャベツにマヨネーズがかかっていたサラダ。さらに、天使のエビのなんとか風も、ちっちゃいむきエビがお皿にポンと乗っていただけでした。―なかなかすごいですね(笑)。峰さんでも、私はすごくおもしろくて、ゲラゲラ笑っていたんですけど、相手の人が「本当にごめんね」とずっと言い続けて落ち込んじゃったんですよ。私からすると、「いやいや、おもしろいじゃん!」みたいな感じだったので、きっと一緒におもしろがってくれていたら、これはこれでおもしろいデートになったんだろうなと思いました。最高のデートで起きた驚きの出来事とは?―確かに、落ち込まれるとこちらも言いにくいですが、笑いに変えてくれていたら一緒に楽しめたのにということですね。峰さんそうですね。でも、やっぱりお店は予約しておくのが安心ですけどね(笑)!―それはごもっともです。では、最高のデートも教えてください。峰さんそのときはお店を予約してあったんですが、ドレスコードがあるのを知らずに、私も相手も2人ともジーンズで行って、お店に断られてしまったんです。事前に何も言われてはいなかったんですけど、そのお店は高いところだったので、「そんなこと言わなくても当たり前でしょ」みたいな感じだったんですよね。そこで、「30分後にまた来ます」と言ってタクシーに乗り、伊勢丹でいかにもみたいなドレスを買ってもらって着替えて行ったときにはキュンとしました。しかも、私が無難なワンピにしようとしたら、逆に誰も着ないような社交界用のドレスみたいなものを彼が選んだんです。でも、そのお店に対する挑戦的な彼の姿勢がすごくいいなと思いました。―ちなみに、初めてのデートから2回目につなげるためにしたほうがいいことはありますか?峰さんよくやるのは、「誕生日が近いから」とか「今日は相談に乗ってもらったから」とか、なんだかんだ理由をつけて、私がおごります。そうすると向こうは「申し訳ないからできないよ」と言うんですが、そしたら「じゃあ、次はおごってね」と返すんですよ。それを無視するようなひどい人はまずいないですから。―さすがですね……。勉強になります。そして、峰さんといえば、あふれんばかりの色気がうらやましい限りですが、どのようにすればその色っぽさを出せるのでしょうか?峰さんたとえば、童顔の人はあまり色っぽいというふうには判断されづらいので、キャピキャピした声を出さずに、低めの声でゆっくり話すと色気が出ると思います。あとは、前髪がある人は伸ばしたほうが色っぽく見えるので、そんなふうに若々しいアイテムを大人っぽいものに変えるだけでも、色気があるように見られるはずですよ。―それなら誰にでもできそうですね。では、峰さんにとって座右の銘は何ですか?峰さんそれは、「大衆は豚」です。母から教えてもらった言葉ですが、私に友達ができなかったときや描いた絵がまったく評価されなかったときに、「大衆は豚だから人間の価値がわからないの。しょうがないのよ」と言ってくれて、私も「そうか!」と納得して、世間を見下すことでなんとか精神を保ってきました(笑)。大切なのは自分を傷つけるのをやめること―お母さまも最高ですね(笑)。それでは最後に、アラサー世代の女性に向けてメッセージをお願いします!峰さん女の人は、うまくいかないことがあると、すぐに「自分が悪い」と思いがちなんです。でも、自分を傷つけるくらいなら、他人を傷つけたほうがいいと私は思っています。といっても、実際に誰かを傷つけるわけでも、悪口を言ったり、ネットで嫌なリプライ送ったりとかそういうことではないですよ!つまり、「自分がダメだから……」と思うのではなく、「周りの人間が悪いんだ!」と心のなかで思うくらいはいいですよね?「他人が悪い」と思っているだけでは誰も傷つかないですけど、「自分が悪い」と思ったら、自分はめちゃめちゃ傷つきますから。それはよくないことだと思うので、みなさんにもその意識を持ってほしいです。インタビューを終えてみて……。『アラサーちゃん』愛読者としては、大興奮の取材となった今回。峰さんの秀逸なコメントの数々に、「共感・爆笑・納得」をひたすら繰り返してしまいました。同じ女性としては、ぜひ峰さんの色気と女らしさを見習いたいと思います!さらに、『アラサーちゃん』と同時発売されたイラストエッセイ『もっとオシャレな人って思われたい!』も女子力アップに一役買ってくれること間違いなしなので、ぜひ合わせて読んでみてください。心に響く名言に救われる!女性はもちろん、世の男性たちにも読んでほしい『アラサーちゃん』。仕事に恋に、すべてと戦う悩めるアラサー女子にとっては、厳しい世の中を生き抜くうえでも手放せない“バイブル”となるはずです!作品情報『アラサーちゃん 無修正』全7巻著者:峰なゆか扶桑社より発売中購入はこちら:エッセイも大人気!『もっとオシャレな人って思われたい!』著者:峰なゆか扶桑社より発売中購入はこちら:
2019年12月13日女優・黒川智花が、天海祐希主演スペシャルドラマ企画「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」に出演することが決定。20年後、31歳になったかおりちゃんを演じる。サザエさん一家のこれまで一度も描かれたことのない“20年後”を、オリジナルストーリーで描く本作。44歳になったサザエを天海さん、中間管理職として板挟みの会社員生活を過ごすマスオを西島秀俊、商店街の洋食店でシェフをするカツオを濱田岳が演じるほか、松岡茉優、成田凌、桜田ひより、伊武雅刀、市毛良枝ら豪華メンバーがサザエさん家族に扮する。サザエさん一家以外にも、お馴染みキャラクターを演じるキャストが続々と決定している中、今回新たに、かもめ第三小学校のカツオのクラスメート、早川・花子と仲が良いかおりちゃん役に、「3年B組金八先生」(第7シリーズ)、「ブラッディ・マンデイ」の黒川さんが決定。成績優秀のお金持ちのお嬢さまで、クラスのマドンナ的存在のかおりちゃん。カツオも思いを寄せるひとり。20年が経ち、カツオとは相変わらず“同級生”として付き合いを続けており、たまにカツオの洋食店で花子たちと集まっては近況報告をしている。華やかな世界に憧れ、読者モデルをやりながらオーディションを受け続けているが、厳しい現実にぶつかる日々を送っているかおりちゃん。大学を卒業してからも夢を追いかけ続け、気がつけば30代に突入。人生の過渡期を迎えている友人たちと自分を比べては不安に駆られ…。気心許す同級生たちの前ではついワインを飲み過ぎてしまい、弱音を吐いては夢のためにチャレンジを続けている。今回の出演に関して黒川さんは「かおりちゃんといえばミニスカートに、大きなリボンを付けるのかな?!と驚きましたが、20年後のお話と聞いてより一層楽しみになりました」と心境を明かす。また演じてみて「『金八先生』でクラスメートだった濱田岳くんと再会出来て、懐かしさと嬉しさでいっぱいでした!15年ぶりなので照れくささも(笑)カツオくんとかおりちゃんのように、お互いすっかり大人になったねぇ、と2人で当時を振り返りました」とカツオ役の濱田さんと再会を喜びあったという。フジテレビ開局60周年記念アニメ「サザエさん」放送50周年記念スペシャルドラマ企画「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」は11月24日(日)20時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2019年11月01日タピオカブームに代わる、次なるトレンドドリンクとの呼び声が高いチーズティー。日本上陸店や専門店が続々登場。同じチーズティーでも、お茶の種類や抽出方法、チーズフォームの材料でこんなにも味に違いが! お気に入りの一杯を探そう。今回は“甘さ控えめ”のチーズティーのお店5店です。“神のチーズティー”と称される台湾発の人気店。machi machiラフォーレ原宿店台湾で行列が絶えないチーズティー専門店が2019年6月、日本初上陸。台湾茶の香りを存分に感じてもらうため、オーダーが入ってから1杯ずつ抽出する徹底ぶり。チーズティーは、台湾茶のおいしさを濃厚なチーズフォームで閉じ込めたベーシックなチーズティー5種と、フレッシュフルーツを合わせた2種類の全7種類。「テッカンノンチーズティー」は、さっぱりした茶葉の味わいと、フランス産の岩塩のほどよい塩気が効いた優しいコクのチーズフォームが絶妙にマッチ。¥480。タピオカを超えるモチモチ感の「タロイモボール」を+¥100でトッピングして。東京都渋谷区神宮前1-11-6ラフォーレ原宿2FGOOD MEAL MARKET内TEL:03・6896・515011:00~21:00(20:50LO)不定休軽めのチーズフォームで、お茶のおいしさが際立つ。綿茶 神田店門前仲町発のドリンク専門店が、神田に出店。タピオカドリンクやスムージーなど、30種類のドリンクメニューがあり、チーズティーは常時7種類。1番人気は「チーズミルクフォーム 四季春」。台湾産の四季春茶は、蘭の花のような甘い香りと、爽やかで透明感のある上品な味わいが特徴。ニュージーランド産のクリームチーズを贅沢に使い、北海道産牛乳、生クリームに、練乳と塩を隠し味程度に加えたチーズフォームはさらっと飲みやすく、軽くてふわふわな食感。お茶とチーズフォームの一体感が見事で、飲みだしたら止まらないおいしさ。Mサイズ¥556。東京都千代田区内神田3-15-1TEL:03・3525・424211:00~21:00不定休甘酸っぱさの後にコクの余韻。新感覚の味わいに歓喜!BowRabit TOKYO高田馬場店ウサギのマークが目印。スタイリッシュなタピオカ専門店で、最近人気に火がついているのがインスタ映え必至の「モモイチゴチーズ」。みずみずしいモモとイチゴの味わいを生かすために、合わせるお茶は、渋みの少ない中国産の鉄観音茶。そこにオーストラリア産のクリームチーズと北海道産牛乳などをミックスした、こっくりとしたチーズフォームをのせ、甘酸っぱさの後に、濃厚なチーズの余韻が広がる。Lサイズ¥720。琥珀タピオカや黒糖タピオカなど、トッピングも種類豊富。チーズフォームの上に抹茶パウダーで描かれた、ウサギのアートも愛らしい。東京都新宿区高田馬場4-12-7102TEL:03・6279・3665 8:30~22:00(金・土曜、祝前日~22:30)不定休お茶本来の味わいを生かし、甘さを抑えた大人好みの味。comma tea青山表参道店“お茶をもっと身近に”をコンセプトに、タピオカミルクティーや黒糖ラテ、チーズティーなどを提供する日本発の大人のティースタンド。甘さ強めのドリンクがトレンドだが、茶葉のおいしさをダイレクトに感じたい人やスッキリと飲みたい人のために、甘さ0%が選べるのもこの店の特徴。「自家製チーズティー commaブレンドストレート」は、台湾から仕入れるオリジナル茶葉3種をブレンドして、毎日じっくり時間をかけて抽出している。岩塩を加えて甘じょっぱく、コクがありながらも後味すっきりのチーズフォームと相性抜群。¥600。東京都渋谷区神宮前4-7-3神宮前HMビル1FTEL:03・6804・337610:00~21:30不定休貴重な国産紅茶の繊細な味わいを主役にした一杯。千十一 青山店日本の伝統的なお茶の文化を世界中に伝えるためにオープンした、和紅茶、抹茶、玄米茶などの日本茶をメインにした専門店。ここでチーズティー好きを虜にしているのが、大正12年創業の島根県の老舗茶農家が手がける和紅茶をベースにした「日本紅茶チーズクリーマティー」。一般的な紅茶と比べて苦みや渋みが少なく、優しく上品な風味が特徴。その繊細な香りと味わいを引き出すために、水出しでじっくり抽出している。オーストラリア産のクリームチーズと生クリーム、塩を効かせて作るチーズフォームは、甘さもコクも控えめ。Sサイズ¥470。東京都渋谷区渋谷2-8-12ラ・グリスィーヌ1FTEL:03・6434・126711:00~20:00日曜休※『anan』2019年10月2日号より。写真・黒川ひろみ取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2019年09月29日人気急上昇中のチーズティー。台湾茶や紅茶などの上に、クリームチーズや生クリームをミックスして作る「チーズフォーム」をのせた新感覚のデザートドリンクがブームの兆し!ここでは“甘め”のチーズティーをご紹介します。日本のチーズティーの先駆け。チーズ感と甘さがダイレクト。フォーチュナーティーボックス 原宿店中国や台湾で大ブレイクしているチーズティーを広めるために昨年8月にオープンした、日本初のチーズティー専門店。現地の人気店を巡り、研究を重ね、日本人好みの味を追求した約10種類のチーズティーを展開する。しっかりとしたチーズ感を感じつつ、甘さも比較的強めなチーズフォームは、クリームチーズをホイップ状にすることで、しっとりした口当たりとなめらかな口どけに。「チーズオリジナルミルクティー」は、産地の異なる2種類の茶葉をブレンドすることで、チーズフォームに負けない紅茶の複雑な香りと味わいが楽しめる。Mサイズ¥490。東京都渋谷区神宮前3-27-15FLAG 1-F11:00~19:00不定休スムージー×チーズティーの、絶妙なマリアージュ。悠茶 池袋店フルーツティー専門店のチーズティーは、その時期で一番おいしいフルーツを使ったスムージーに、チーズフォームをのせたカラフルな一杯。「フルーツスムージー ディープチーズ」は4種類あり、人気はマンゴー。ベースは、約100gのマンゴーの果肉と、ウーロン茶の仲間で爽やかな香りが特徴の台湾産四季春茶を合わせたスムージー。その上のチーズフォームは、「よつ葉」のクリームチーズと北海道産牛乳、生クリーム、ヒマラヤの岩塩をミックス。マンゴーのトロピカルな甘さ、四季春茶の爽快感、チーズフォームのコクが三位一体。Lサイズ¥640。東京都豊島区西池袋1-17-6TEL:03・6912・969711:00~22:00不定休ヨーグルトとハチミツ。チーズフォームが実に個性的。スブリデオレストラーレ世界の貴重なチーズを使った料理が楽しめるチーズ専門店で、季節限定で提供しているチーズティーが大ヒット。ベースのお茶は、兵庫県芦屋創業の紅茶インポーター「ウーフ」の良質なアールグレイ。水出しで時間をかけて抽出することで、香りと甘みを引き出している。ホイップしたクリームチーズに、ヨーグルトとハチミツを合わせたチーズフォームは、生クリームをごくわずかしか使っていないためクドさは一切なし。ヨーグルトの酸味をダイレクトに感じられ、後味スッキリでゴクゴク飲める。10月中旬まで提供予定。イートイン・テイクアウト可。¥550。東京都渋谷区恵比寿4-11-9クオーレエビス1FTEL:03・6721・784711:30~22:00(21:30LO)、金・土曜~23:00(22:30LO)、日曜~20:00(19:30LO)月曜、第1・第3火曜休クリーミーでコクうま!マカオの人気店がついに上陸。マカオインペリアルティー表参道店マカオで誕生し、アジア諸国やカナダ、アメリカなど、世界中に400店舗構えるティー専門店が今年8月にオープン。中国・台湾の高級茶葉の芳醇な香りを生かしたミルクティーやチーズティーを種類豊富にラインナップする。「チーズ グリーンティー」は、台湾のお茶の一大名産地「阿里山」で一枚一枚丁寧に手摘みされた最高級茶葉「青茶」が香る。注文が入ってからお茶とシロップをシェーカーでよく混ぜることで、一体感が生まれ、味わいもまろやかに。秘伝のレシピで作るチーズフォームは、とろ~りクリーミーで、ほどよく甘く、コク深い。¥600。東京都渋谷区神宮前5-51-6テラアシオス青山1FTEL:03・6712・678911:00~21:00不定休※『anan』2019年10月2日号より。写真・黒川ひろみ取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2019年09月29日2017年に愛する飼い主のために何度も生まれ変わる犬のベイリーの“犬生”を描き、大きな感動を呼んだ『僕のワンダフル・ライフ』。その健気な姿に、犬好きのみならず多くの人が涙したと話題になりましたが、続編となる『僕のワンダフル・ジャーニー』がいよいよ公開を迎えます。そこで、前作の主人公イーサンの孫娘で本作の中心人物であるCJ役の日本語吹替を担当したこちらの方にお話を聞いてきました。写真・黒川ひろみ(早見あかり)早見あかりさん&愛犬のおこめちゃん!【映画、ときどき私】 vol. 257今回はなんと特別に、早見さんとおこめちゃんの2ショット取材が実現!愛犬家の早見さんならではの目線と、いまや人気ペットとして不動の地位にあるワンちゃんとの日常生活について語っていただきました。―まずは洋画の日本語吹替は初挑戦となりましたが、オファーを受けていかがでしたか?早見さん私自身も犬と生活しているので、こんなにも犬に対して愛のある作品に関われることがまずはすごくうれしかったです。とはいえ、日本語吹替は初めてなので、同時に少し不安にもなっていました。実際、日本語と英語の息遣いがまったく違うので、そこは大変でしたね。でも、自分としては、CJ役の女優さんを完コピする気持ちで挑みました。あと、今回は歌唱シーンもありましたが、歌うこと自体が久しぶりだったので、そこも難しかったです。というのも、ももクロ(ももいろクローバー)のときから歌は苦手だったので……(笑)。でも、自分なりには頑張ったつもりです!―ちなみに、前作を最初にご覧になったときの感想はいかがでしたか?早見さんおこめも感情を持っているのはわかっていますが、何と言っているのかわからないので、あんなふうにしゃべっているのかなと思うとかわいくて、さらに愛おしく思えるようになりました。生まれ変わってもずっと飼い主を探してくれるなんてすごくステキなので、おこめにもそういうふうに思って欲しいですね。―おこめちゃんとは、2016年から一緒に暮らしているそうですが、飼うことになったきっかけや出会いについて教えてください。早見さん当時、いまの夫とお付き合いをしていましたが、「いつか犬と一緒に生活したいね」と話をしていて、「どういう名前にする?」とかいろいろと想像していました。そこで「おこめって名前がいいね!」となって、「じゃあ、いつかおこめという名前のワンちゃんと一緒に暮らすぞ!」と思っていたら、出会っちゃったんです。2人とも完全にひと目ぼれでしたね。「あ、この子がおこめだ」という感じで、この子以外にはいないと思ったので、家族になりました。私と夫で役割分担しています―「おこめ」というのは珍しい名前ですよね。名付けた理由は何ですか?早見さん「おまめ」みたいに「お」で始まる和風の名前がいいねと話していたんです。それで、いろいろと案を出していたときに、私がピンときて決めました。私はけっこうすぐにいろいろなことを忘れてしまうのですが、あのときひらめいた瞬間のことだけはいまでも忘れられず、鮮明に覚えています。―それぐらい運命的だったんですね。その後、おこめちゃんとはすぐに仲良くなれましたか?早見さん私が「悪いことはダメよ!」と厳しくするタイプで、夫が甘やかすタイプ。おこめはそれをちゃんとわかっているので、ママに怒られたらパパのところに行くみたいになっていますね。なので、おこめには「ああ、また怒ってるよ」と思われているのかも(笑)。―では、ワンちゃんとの生活を始めてよかったと思う瞬間はどんなときですか?早見さんこういうときにというよりも、日常のなかに当たり前におこめがいてくれるというのがありがたいなと思います。楽しいことも、悲しいことも、どっちも知ってくれていますから。犬は悲しいときに寄り添ってくれるといいますけど、おこめはマイペース。こちらが悲しいときでも関係なく「かまって」とじゃれて来るので、落ち込んでいるときに寄り添うタイプではないみたいです(笑)。でも、そのおかげで逆に元気になりますし、かわいくて癒されます。―ベイリーのように、生まれ変わったことに気づけるような技をおこめちゃんにも教えていますか?早見さんもちろん生まれ変わっても私たちのところに来てほしいですけど、いまのところ小技だけで、どこの犬でもできそうなことばっかりやっているんですよね……。おこめだとわかるか心配です。(笑)―ワンちゃんと暮らすようになってから、生活も大きく変わりましたか?早見さん私はもともと自分の家が好きなほうですが、おこめのおかげで家が一番安心できて落ち着く場所になりました。あとは、おこめがいることで、人を呼んでホームパーティをするようになったのは、大きく変わったところだと思います。自分の子どもは犬と一緒に育てたい―ワンちゃんから学んだこともありますか?早見さん私はいままでペットを飼ったことがなかったので、動物と一緒に過ごすのは初めてのこと。楽しいだけではなく、もちろん大変なこともありますが、責任感や命の大切さを学んでいるところです。なので、いつか自分の子どもが生まれたら、そのときは犬と一緒に育てたいなと思っています。―劇中のCJは、どこにでもベイリーを連れて行っていましたが、早見さんもおこめちゃんとよく外出されますか?早見さん私もペット可のカフェやホテルに行ったこともありますが、日本は犬と行ける場所がまだまだ少ないなということを感じながら映画を観ていました。実際、つい最近アメリカにいる友達のところに遊びに行ったときにも同じことを感じたんです。というのも、彼女も犬を飼っていますが、ショッピングセンターでもどこに行くにも一緒でした。日本だとけっこう限られているので、動物に対して閉鎖的にならずに、これからもっと変わっていったらいいなと思います。そしたら、おこめともっといろんなところに遊びに行きたいです。―ちなみに、おこめちゃんと出かけたい場所はありますか?早見さん犬と一緒に乗れるカヤックには興味があります。とはいえ、おこめは家でボール遊びをしているときが一番楽しいみたいです。ドッグランにも連れて行ったこともあるんですけど、全然走らなくて……。おこめは、自分のことを人間だと思っているみたいです。(笑)あと、おこめのテンションが一番上がる場所は、夫の実家。かわいがってくれる人がいっぱいいますから。でも、家の近くのカフェとかに行くのは好きみたいで、お出かけ用のバッグを用意するだけで喜んでいます。人前に立つことに恐怖を感じたこともあった―今回、本作でCJを演じてみて、共感したところもありましたか?早見さん好きなことをやりたいけど、怖くて一歩踏み出せないCJの気持ちは理解できました。あとは、私自身の反抗期が長かったこともあり、母親に対する感情もよくわかります。特に、打ち解けた瞬間からすごく仲良くなれる関係性には共感しました。―ご自身もCJのように、人前に立つことに恐怖を感じた経験があれば教えてください。早見さんありますね。「まったく緊張せずに何でもできちゃいます」みたいなタイプではなく、緊張していないようで、緊張していることもあるくらいなので。それこそ今回のアフレコ収録も自分の思いとは裏腹にガチガチに緊張してしまう瞬間もありました。―緊張しすぎたときに、自分なりのほぐし方はありますか?早見さんあんまり考えすぎると疲れてしまうので、わざとヘラヘラしてみることですね(笑)。というのも、ダメなことばかりを考えていると、悪い方向にひっぱられてしまうので、それよりもポジティブにいることが大事だと思っているからです。最初が心配なだけで、あとは「やればどうにかなる」みたいなところもありますね。―これまでも本番が始まる前まで、極度の緊張に襲われたこともありましたか?早見さんそれもありますよ!ちなみに、ここ最近でいうと、婚約会見をしたときに緊張のあまり声が出なかったんです。そのときに「人ってここまで緊張できるんだな」と思ってびっくりしました。―人生最大の緊張感だったんですね。早見さんあれ以上に緊張することはないですね、本当に。声を出しているつもりなのに、全然出てませんでしたから(笑)。そこまで緊張した理由としては、普段の私は早見あかりだけど、役を背負っていたり、アイドルとして表に出ていましたが、私のプライベートな事情のために集まっていただいたことに緊張したんだと思います。―確かに、それはお仕事とはまったく違う緊張感ですよね。ちなみに、息抜きやストレス発散でしていることはありますか?早見さん人と話すのがすごく好きなので、人とコミュニケーションを取ることがストレス発散になっています。あとは、洗顔をするときにもふもふの泡を作って、そこに顔をうずめるのが気持ちよくて好きです。何でもハッピーに考えれば運も回ってくる―それでは最後に、明るいオーラに包まれている早見さんからananwebの読者へ向けて、ポジティブでいられる秘訣を教えてください。早見さんいろいろなことを難しく考えてしまうとネガティブになりがちですが、ネガティブな人のところに運は寄ってこないもの。やるべきことのために悩むことは大切ですけど、悩みすぎてテンションが下がり、運まで離れてしまうのはもったいないので、楽しいほうへと向かって行って欲しいですね。とにかく何でも物事をハッピーに捉えられれば、自分に幸せが回ってくると私は思い込んでいます。でも、そういう思い込みが大切だったりするんじゃないかなと思っています。インタビューを終えてみて……。つねに笑顔とエネルギーでいっぱいの早見さんとお人形さんのようなかわいさのおこめちゃん。現場のスタッフも全員メロメロになってしまいました。取材中も、早見さんとおこめちゃんのお互い思う気持ちが伝わってきて、まるで映画のCJとベイリーを見ているような感覚に。とても癒される取材となりました。愛する人を守りたい気持ちが奇跡を起こす!大好きな飼い主のためにひたすら走り続け、全力で愛情を注いでくれるワンちゃんたちの姿に、前作同様思わず涙があふれてしまう本作。人と犬、そして人と人の絆の大切さを教えてくれるワンちゃんたちの奮闘ぶりはまさにワンダフル!長い旅路の先に、かけがえのないものがあることに誰もが気づかされるはずです。ストーリー飼い主のイーサンにもう一度会いたい一心で、何度も生まれ変わり再会を果たした犬のベイリー。月日は流れ、ベイリーはイーサンの孫娘であるCJとも楽しい日々を暮らしていた。ところが、母親のグロリアがCJを連れて、突然家を飛び出してしまう。そして、再び旅立ちのときを迎えたベイリーにイーサンは新たな使命を与えることに。それは「CJを幸せにするために、また戻って来て欲しい」というものだった。そして、その言葉通り、ベイリーはCJの元へと姿を変えて現れることとなる。涙腺を刺激する予告編はこちら!作品情報『僕のワンダフル・ジャーニー』9月13日(金)全国ロードショー配給:東宝東和© 2019 Storyteller Distribution Co., LLC, Walden Media, LLC and Alibaba Pictures Media, LLC.
2019年09月12日「はい、ひょっこりはん!」というキャッチーなネタで子どもから大人まで幅広い世代で大人気のお笑い芸人、ひょっこりはんさん。昨今では「ひょっこりはんをさがせ!」シリーズの絵本が大ヒットし累計21万部を突破するなど、活躍の場を拡大中。今回は7月に発売したばかりの第三弾の新刊のお話と、anan読者世代と同じアラサーのひょっこりはんさんだからこそ語れる「好きなことを仕事にする秘訣」など盛りだくさんにお届けします!文・武市彩花 写真・黒川ひろみーー発売された絵本が、累計で21万部を越え大ヒット中ですね!ひょっこりはん まさかこんなにたくさんの方に読んでいただけるとは全然思っていなかったです。最近ではライブに出ると、子どもたちが僕の絵本を持ちながらワー!ってうちわを振るみたいに応援してくれたりして。絵本を出してからさらに子どもたちから声をかけられることが増えました! 絵本はひょっこり芸の新たな境地と思っています。(笑)ーー3作目の今作では、構成や細かなストーリーも考案したとうかがいました。ひょっこりはん はい。とにかく見てくださる方が“ワクワク”できるものを作りたくて。ただ、ひょっこりはんを探すだけでなく、1ページの絵のなかだけでもストーリー性をもたせたり、ページを進めるごとに動物の仲間が増えていく楽しさを取り入れてみたり。意外かもしれませんがけっこう考えて作っています(笑)。迷路の要素も取り入れているので、どこで“ひょっこり”させるのかもめちゃめちゃ考えました。イラストレーターさんとのやりとりもかなりして、生意気なほどラフ戻しをさせていただいて(笑)。この曲がり角にはこの動物を入れてほしいとか、このキャラの上に雪を降らせてほしいとか細かく指示を出したり。それくらいこだわっています(笑)。今回は特に、絵を見るだけでも楽しめるように、色みやキャラのかわいさも大切にしています!ーーどんな方に読んで欲しいですか。ひょっこりはん ぜひ家族でワイワイ楽しんでほしいです。実はあえて難しい問題を1つ入れていたりもするので、子どもさんが親御さんに「これ何?」と聞いたりしてコミュニケーションの機会になったら嬉しい。また、子どもがいる芸人仲間や先輩にあげると、すごく喜んでもらえるのでギフトにもオススメ! ひょっこりはんを知らなくても楽しめる本に仕上がっています。ーー芸人業だけにとどまらず、活躍の場を広げているひょっこりはんさん。ananweb読者はひょっこりはんさんと同じアラサー世代ですが、どうしたら好きなことで活躍できますか? メッセージをお願いします!ひょっこりはん 僕、就職がうまくいかなかったんですよ(笑)。大学時代、友人に誘われてお笑いサークルをやって、就職は厳しいから、好きなことであるお笑いでいこうって。大学探しもサークルも友達が誘ってくれて今があるので、周りに恵まれているなとは思いますね。うーん何だろうな、“好きなことに対してのエネルギー”ってすごいと思っていて。好きなことにしか注げないパワーって絶対あるし強い。好きなことがあるなら、絶対にやり続けるほうがいいと思います。その先に仕事になることだってありますし。最悪今の仕事やめて好きなことをしたってなんとかなりますって! なんとかならないんですかね?(笑)僕はちょっと前までは芸人だけでは食べていけませんでした。別になんとかなるだろうとしか思ってなかったんですけど(笑)。お笑いって周りの環境自体が楽しいから毎日楽しいんですけよね。楽しいと思うことは本当、絶対にしたほうがいいですよ! しないという選択をする意味がわからないくらい。最初はうまくいかなくても結果は後からついてきます。大丈夫ですよ僕も大丈夫だったので。(笑)好きなことだと食べていけないという考えをもし持っているのなら間違いですよ。絶対結果は後からついてくると信じて、夢中になってやることが大切だと思っています。そう僕は言い聞かせています!ひょっこりはん1987年生まれ、滋賀県出身。NSC東京校18期を経て芸人の道へ。趣味はストレッチ、ヨガ、サイクリング、漫画、絵本。『はやくひょっこりはんをさがせ! めいろのもりでたからさがし』が大好評発売中!Information『はやくひょっこりはんをさがせ! めいろのもりでたからさがし』
2019年08月15日ジャズピアニスト上原ひろみの新作アルバム『Spectrum(スペクトラム)』が、2019年9月18日(水)にリリースされる。本作は、2011年リリースの『VOICE(ヴォイス)』以降、ベーシストのアンソニー・ジャクソンとドラマーのサイモン・フィリップスを迎えた“トリオ・プロジェクト”を中心に活動してきた上原にとって、『Place To Be(プレイス・トゥ・ビー)』以来、約10年ぶりとなる新作ソロアルバム。レコーディングエンジニアとしてデビューアルバムの『Another Mind(アナザー・マインド)』に参加して以降、ほとんどの作品に携わっているマイケル・ビショップ (Michael Bishop)が、本作でも上原と共に共同プロデュースで参加。ルーカスフィルムが持つカリフォルニア州の名門音響スタジオ「スカイウォーカー・サウンド・ステージ」にて録音された全9曲が収録されている。アルバムの発売に先駆けて、7月26日(金)よりタイトル曲の「スペクトラム」が各種音楽ダウンロード/ストリーミングサービスにて先行配信。既に公開中の新作トレーラー映像でも使用されている楽曲だが、この先行配信と共にその全貌が明らかとなる。また、アルバム発売直後の9月19日(木)及び21日(土)~23日(月・祝)には、昨年に続き人気漫画「BLUE GIANT」シリーズのライヴ・イベント「BLUE GIANT NIGHTS 2019」へ出演。ブルーノート東京3日間公演に加え、「BLUE GIANT」の主人公=宮本大の故郷である仙台での開催も決定した。さらに、11月17日(日)の東京・サントリーホールでの公演を皮切りに、ライブツアー「JAPAN TOUR 2019 “SPECTRUM”」もスタートする。【作品情報】上原ひろみ『Spectrum』発売日:2019年9月18日(水)価格:・初回限定盤SHM-CD 2枚組 3,564円(税込)・通常盤SHM-CD 2,808円(税込)・高音質SA-CD~SHM仕様 4,320円(税込)<収録曲>1. カレイドスコープ2. ホワイトアウト3. イエロー・ワーリッツァー・ブルース4. スペクトラム5. ブラックバード6. ミスター・C.C.7. ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン8. ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー9. セピア・エフェクト<初回限定盤ボーナスCD>1. BQE2. シシリアン・ブルー3. シュー・ア・ラ・クレーム4. パッヘルベルのカノン5. ビバ! ベガス - ショー・シティ・ショー・ガール6. ビバ! ベガス - デイタイム・イン・ラスベガス7. ビバ! ベガス - ザ・ギャンブラー8. プレイス・トゥ・ビー※2010年8月20日・21日、ブルーノート・ニューヨークでのライブ録音■ライブツアー「JAPAN TOUR 2019 “SPECTRUM”」チケット イープラス先着先行受付:7月25日(木)12:00~8月4日(日)18:00一般発売日:9月28日(土)日程:11月17日(日) 東京 サントリーホール11月19日(火) 広島国際会議場 フェニックスホール11月21日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru11月23日(土) 水戸芸術館 コンサートホールATM11月24日(日) 大阪 ザ・シンフォニーホール11月26日(火) 金沢市文化ホール11月27日(水) 長野市芸術館11月29日(金) 四日市市文化会館 第1ホール11月30日(土) 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール12月1日(日) 大阪 ザ・シンフォニーホール12月3日(火) 愛知県芸術劇場 コンサートホール12月6日(金) サンポートホール高松 大ホール12月7日(土) 岡山市民会館12月8日(日) アクトシティ浜松 大ホール12月10日(火) 新潟県民会館12月11日(水) 日立システムズホール仙台12月13日(金) 東京 サントリーホール12月14日(土) 東京 すみだトリフォニーホール12月15日(日) 横浜 みなとみらいホール12月17日(火) 福岡シンフォニーホール12月18日(水) 大分 別府ビーコンプラザ フィルハーモニアホール12月19日(木) 山口市民会館 大ホール
2019年07月28日類まれなるセンスと、積み重ねた経験と努力により培われたテクニックで、観客はおろかピッチ上の相手選手をも魅了する川崎フロンターレ・中村憲剛選手の独占インタビューです。ピッチ外では子煩悩パパとしても知られることから、今回は中村選手の家族観に注目。全女性が思わず涙ぐむ!? 名言だらけのコメントを前編、後編にわけてご紹介します!写真・黒川ひろみ 文・伊藤順子思い通りになかなかいかない。だから、サッカーはおもしろい前日の大雨が嘘のように晴れた昼下がり、Tシャツ、デニムにサンダルというラフなスタイルでふらりと現れた中村憲剛選手。時間の都合上ご挨拶もそそくさに、いきなり撮影というこちらの無茶なお願いを快諾し、テンポよく決めポーズを披露してくれました。この時のカメラマンと中村選手のやり取りが、まさにボケとツッコミで抱腹絶倒レベル! 初対面とは思えないほどの即興かけあい漫才で、一気に現場の空気が和みました。中村選手 いや、カメラマンさんの連発するボケが、いちいちツッコまずにはいられなくて(笑)。それに僕は、何ごともやるからには楽しくやりたい人間なんですよね。性格は、楽天的でカラッっとしているけれど、直情型でもあります。サッカーを知っている人は、僕のことをよく「冷静」や「落ち着いている」と表現しますけれど、とはいえ勝負に全力をかけるサッカー選手ですから、全く違う側面も持ち合わせていますよ。熱くたぎることも往々にしてあります。ひと言でいえば、「人間臭い」と自分では思っています。ーー確かに、2位で終わることの多かった川崎フロンターレが2017年に初優勝を遂げたときに、中村選手が見せた涙は熱い魂を感じさせるものがありました。同クラブひと筋で16年、サッカー歴は30年以上にもなるそうですが、中村選手をそこまで惚れさせるサッカーの魅力って何なのでしょうか?中村選手 サッカーをする側の観点でいえば、自分の思い描いたプレーでゴールが決まったり、観客のみなさんが湧いてくれることがすごく魅力的だと思います。観ている人たちからしたら、ここにボールが出たらおもしろい、すごい、と思うことを選手がやってくれることで、一種の達成感を味わえると思うし、ゴールシーンは単純に盛り上がると思いますね。ーー思い描いた通りの展開になるのが魅力、というのは中村選手のような一流の選手だからこその楽しみ方ですよね。普通の人だったら、その通りにいかないことだらけのような気がします。中村選手 いやいや、僕だって全然イメージ通りにならないですよ。なかなかうまくいかないから、成功したときに強烈なおもしろさを感じられるんです。全てのことが思い通りにいったら、人生つまらないじゃないですか。ボールは丸いし、足でコントロールしなきゃいけないから、当然ミスは起きる。それを極力減らして、どれだけ自分の思い通りにできるかを僕はずっと追求し続けているんです。いまだすべてがうまくいった試合は訪れないし、天井はないと思っているので、だから38歳になるいまでもサッカーを続けているんですよ。これからも、もちろん頑張りたいですね。妻に育児を任せるなんて、誰と誰で作った子だ、という話ですーーこの取材でもそうですが、他メディアでのインタビューなどを拝見しても、中村選手はこちらの意図を瞬時に汲み取り、的確な言葉で返してくれる印象があります。クラブを問わず多くの選手やサポーターからリスペクトされる理由は、プレーの素晴らしさに加え、そのお人柄にあるのでしょう。ピッチの外では、ご家族思いの良きパパであることも広く知られていますね。中村選手 はい、子煩悩を公言していますね(笑)。小5、小3、年少と3人の子どもがいます。上ふたりは、2学年離れていますが、実際には1歳7か月しか差がないので、双子のよう。よくセットで行動していますね。練習が終わったら、少しでも家族と一緒にいたいので、どこにも寄らずに帰宅しています。家族といることが一番好きなんですよね。ーー素敵です! ではすみません、ここから、サッカー専門媒体ではない、ananwebならではの本題に入りますが、令和時代になってもまだ、家事育児は母親任せという男性が驚くほど多い現実を、中村選手はどうご覧になっていますか?中村選手 僕は育児はふたりでするものだと思っています。それに、ありがたいことにサッカー選手って、実は時間があるんですよ。お勤めしている方々に比べて子どもと接する時間が長いと思います。会社員の方だと、子どもが起きる前に出勤して帰宅も遅かったりしますよね。となると、子どものことは、妻から聞くことになるから、直接関わることが難しいんじゃないでしょうか。僕はその場にいることが多いから、子どもがいま何が好きなのか、何を考えているのか、ダイレクトに実態がわかるんですよ。だから自らの意思もあるけれど、必然的に面倒を見る。その差は大きいと思いますね。それでも、仕事が忙しいから妻に任せきりにするというのは少し違うかな、とは思います。僕の父親も朝早く仕事に出ていましたが、土日はサッカーの練習や試合を欠かさず見に来てくれました。自分に関心をもってくれるのって嬉しいですよね。無関心が一番辛いと思うので、子どもにはそんな思いをさせないようにしています。ーー働き方改革で帰宅がはやくなっても、「ママ―、泣いてるよ~、なんとかして」と他人ごとのように育児を傍観する父親もいるんですよ。中村選手 僕もそういうことはたまにはあります(笑)。でも、じゃあ、誰と誰でその子どもを作ったの? という話になりますよね。仕事をしているからいいってワケではないと思います。つくづく思うのですが、朝昼晩の食事作りに掃除、洗濯、家族ひとりひとりのスケジューリングと、お母さんたちの仕事というのは、本来もっと評価されていいと思っています。お金に換算したら、めちゃくちゃ稼げると思っているんですよ。だって、本当にマルチタスクじゃないですか。もちろん会社で働いていることも大変だとは思いますが、それが家事、育児をしない理由にはならないですよね。働いて稼いだお金で家族に不自由ない暮らしをさせることは父親の大きな役目のひとつだと思いますが、それ以外の分野に父親が参加することで、もっと家族が豊かになれる可能性がいくらでもあると思います。ほんの少し意識を変えるだけでいいから、もう少し興味を持っていただければと思いますね。僕は、引退したらいまよりも子どもと過ごせなくなると思うんです。だから、いまある時間を一緒に大切に過ごしたい。子どもが子どもでいる時期だって限られていますから、大人になるまでの貴重な時間こそ、そばにいたいと思います。本来、父親ってそうじゃなければいけないと思うんですよね。父親力とは、子どもと過ごす時間を確保する力ーークラブのHPのプロフィールに、「父親力を高めたい」とあります。この意味は?中村選手 (しばし悩みながら)子どもにもっと関心を持つことだったり、一緒に解決する力を高めたいということですかね。これまで言ってきたことを踏まえると、「子どもと過ごす時間を確保する力」とも言えるかもしれないですね。僕は、子どもたちの人生に興味があります。彼らはそれぞれの人生のレールを歩きだしていて、彼らがつまずいたときにサポートできる、フォローできる父親になろうと思っています。ーー中村選手のような人と結婚したい! したかった! という世の女性の声が聞こえてくるようです。もう少し、育児に対するお考えをお聞かせください。中村選手 特にしつけの面では、自分が親にされて良かったと思うことをしていますね。テーブルマナーや挨拶、目を見て話すことなど。これらは、両親が口を酸っぱくして僕に言ってきたことです。最初の段階で物事の良し悪しを教えるのは親でしかなく、それで人格というのは形成されていくと思っています。よく、学校の先生にそれを求める人がいるけれど、それでは先生の負担が重すぎると思いますね。そこは親が担うべき部分なのではないでしょうか。上のふたりは小学校といういわば社会に既に出ているわけで、そこでひとさまに迷惑をかけない。言われたことだけをやるのではなく、自分から考えて動く。自己主張ができて、人の話も聞けるようになってほしい。そういったことを伝えています。これらは、子どもたちが生まれた時から考えていました。妻とも、彼らの状況を見ながらその都度話し合っていて、子どもたちの大事な芯の部分は、そうやって妻とふたりで固めていきたいなと思っています。ーー夫、父親の鑑といえるような素晴らしい価値観をお持ちですが、そのような「家族を愛する男・中村憲剛」はどのような過程を経て形成されたのでしょう。中村選手の歴史を紐解いていくと、女性がキーワードとして浮かび上がってきました。はたして、中村選手と女性はどう結びつくのか。後編では、「僕を支えてくれた女性たち」と題し、中村選手に大きな影響を与えた女性のみなさんをご紹介します。日本代表や森保監督へのコメントもお伝えしますので、ぜひお楽しみに!
2019年06月28日6月8日(土)に放送される「世にも奇妙な物語 ’19雨の特別編」で、郷ひろみがオリジナル作品「永遠のヒーロー」の主演を務めることに。デビュー47年目にして同作初主演で“戦隊ヒーロー”に扮し、上白石萌音が娘役を演じることが分かった。本作の舞台は、科学の進歩により、人体の能力を最大限まで引き出す改造人間技術が発達した世界。その技術を悪用する怪人が現れ、市民の生活と安全を脅かすようになっていた。この緊急事態に、日本政府は警察庁内に外部機関として怪人対策室を設置。最新科学技術を駆使したヒーロースーツを開発し、怪人たちに対応している。中でも怪人検挙数トップを誇り、活躍しているのが“レッドライガー”こと怪人対策室警部・大場博人(郷ひろみ)。様々な怪人たちを撃退し、世界の平和を守る日々。だが、仕事が忙しすぎて、世界で一番大事な娘・亜希(上白石萌音)となかなか会えず、テレビ電話で会話することだけが毎日の息抜きとなっていた。来年こそ、定年を期に娘とゆっくり暮らせると思っていたが、怪人・マスターカイザーから世界を揺るがすテロ予告が届き…。1972年にデビューした郷さんは、当時から爆発的人気を誇り、「お嫁サンバ」「GOLDFINGER’99」などのアップなナンバーから「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」「言えないよ」などのバラードまで幅広い数々のヒット曲を送り出し、社会現状を巻き起こしてきた日本を代表するポップスシンガー。ドラマや映画にも積極的に挑戦してきており、ドラマ出演は本作で38作目になる。フジテレビドラマ出演は1992年(「愛する時と裁く時」主演)以来、実に27年ぶり。とはいえ、「そういった感覚はありません。何年経とうが、こうして自分にお声がけをしてもらったこと自体、感謝しているし、その皆さんの思いに応えたいと思っています」と意気込み十分のコメント。また、これまでステージの上では様々なものに“変身”してきた郷さんだが、戦隊ヒーローへの変身は自身初。「変身する役なんてなかなかできる役柄じゃないので、おもしろそうだなとずっとやってみたかった」そうで、もともと戦隊ヒーローに憧れがあったという。「まさか自分がこの年代でこのような役をやるとは思っていませんでしたが、それはそれでとても楽しみです」とヒーロー役を楽しみにしている様子の郷さん。変身後の自身の姿には、「申し分ないです。僕以上のデキだと思います(笑)。大満足です!」と太鼓判をおした。また、娘・大場亜希を演じる上白石さんは、第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞してデビュー。『舞妓はレディ』で映画初主演し、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。ヒロインの声をつとめた『君の名は。』は国内歴代興行収入4位となる250億円超の大ヒットを記録したほか、歌手活動や舞台、ミュージカルなどにも積極的に挑戦している。「郷ひろみさんとご一緒させていただけるなんて本当に光栄なことで、今となっては幻のように貴重な撮影期間でした」と上白石さん。「郷さんは、国民的スターでいらっしゃるにも関わらずとてもフランクな方で、その紳士的なお心配りに感激しておりました」と撮影をふり返る。さらに作品については「今の時代ならではの、不思議でありながら妙に現実味を帯びているストーリー」とコメント。デビュー47年、“戦隊ヒーロー”に挑戦した郷さんと上白石がどのような化学反応を見せるか、期待していて。「世にも奇妙な物語 ’19雨の特別編」は6月8日(土)21時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2019年05月07日4月に入り、新たな職場で新生活をスタートさせたという人も多いのでは?そんななか、ご紹介するオススメの映画は、夜間のスーパーマーケットで働き始めたばかりの青年が主人公の話題作『希望の灯り』です。そこで、主演を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。写真・黒川ひろみ(フランツ・ロゴフスキ)俳優、ダンサーとして活躍中フランツ・ロゴフスキさん!【映画、ときどき私】 vol. 2222018年のベルリン国際映画祭では「シューティングスター賞」、そして本作で第68回ドイツアカデミー賞主演男優賞を受賞したフランツさん。いまドイツ映画界でもっとも注目されている俳優のひとりと言われており、日本でも今年は主演作が2本公開となっています。そこで今回は、撮影秘話から自身の恋愛観まで語っていただきました。―本作はドイツの歴史的な背景を描きつつ、ラブストーリーとしても人間ドラマしても楽しめる作品ですが、出演を決めた理由から教えてください。フランツさんそれは、原作者でもあるクレメンス・マイヤーとトーマス・ステューバー監督の2人による脚本に惹かれたから。というのも、これまでに野望的すぎたり、空虚的すぎたりする脚本を数多く読んできたけど、今回はとてもシンプルな言葉で人間の奥深い感情を描いていると感じたんだ。つまりそれは、父と子や愛、そしてドイツの歴史といったどのテーマもシンプルに表現しているということ。だからこそ、それぞれの細部が見えてくるんだけれど、そういうところが素晴らしいなと感じて、ぜひこの作品に出演したいと思ったんだ。―決してセリフの多い役ではないですが、フランツさんの佇まいから多くのものを感じることができました。役作りのためにどのような準備をしましたか?フランツさん普段は山登りやヨガが好きで体を動かしているのだけど、役作りのために体を鍛える必要があったから、撮影の前から、日頃はあまり行かないジムに通うようにしていたんだ。腕や首の後ろにタトゥーをしている青年という設定もあって、今回は首がすごく太い人やタトゥーが入っているような人がたくさんいるようなジムに行ったよ(笑)。あと、タバコを吸うシーンが多かったから、つねにタバコを吸うようにもしていたかな。普段はまったく吸わないんだけど、撮影中に吸っていた本数は1日40本!もちろん、いまはもう吸っていないけどね。―クリスティアンの話すときの間も独特に感じましたが、どのようなことを意識されていましたか?フランツさんまずはセリフを覚えて、そのストーリーについて多く語るようにしたよ。そのうえで、リハーサルを重ねてセリフを調整したり、監督と話し合ったりしながら撮影前までに人物像を作り上げていくようにしたんだ。フィクションだけどドキュメンタリーのようだった―物語の大半はスーパーマーケットが舞台ということで、撮影中に印象に残っていることはありますか?フランツさん今回はあまり予算がなくて、スーパーを新しく作ることができなかったから、本物のスーパーを閉店後に借りて、開店するまでの間で撮影していだんだ。夜通し寝ずに日光も浴びずに撮影していたから、実際に深夜働いている人と同じような環境。だから、作品はフィクションだけれど、どこかドキュメンタリーのようなところもあったんじゃないかな。―フォークリフトの運転も実際にご自身でされているそうですが、いかがでしたか?フランツさん撮影の前にフォークリフトの免許を取ったんだけど、車とはメカニズムが違って左に行きたいときに右に行ってしまったりするから、それに慣れないといけないのは大変だったよ。でも、スーパーの店長がすごくいい人で、「店内で好きに練習していいよ」と言ってくれたんだけど、初めて乗ったときに思いっきり棚に突っ込んでしまって……。高さ10メートル、長さ20メートルの棚が大きく揺れて、危うく倒れてきそうになったこともあったけどね。―クリスティアンが年上の女性に恋してしまう場面では、不器用だけど一生懸命女性を喜ばせようとする感じがステキだなと思いました。ご自分と似ているところもありましたか?フランツさん役を演じるときは、自分と似ているところをつねに探すようにしているよ。僕自身は、女性に積極的にアプローチするときもあれば、急にシャイになってしまうときもあるので、両方の側面を持っていると言えるかな。だから、クリスティアンの不器用でぎこちない感じというのもすごく理解できるよ。実は、僕は気に入った女性と出会ったとき、頭の中でいろいろと考えすぎて想像を膨らませてしまうと、ものすごくシャイになって動けなくなってしまうんだ。だから、好きになった人がいたら即行動に移すようにしているよ。そうしないと、結局ひとりで家にいることになってしまうからね(笑)。人の愛し方を学ぶ姿が描かれている―そういった共通点を感じながら演じていらっしゃったんですね。フランツさんただ、演じるうえで意識していたのは、彼を理解してから自分との間にスペースを設けること。そして、そこからクリスティアンという人物を成長させていくことが必要だったんだ。ちなみに、僕もクリスティアンのようにプレゼントを贈ったりするのが好きだから、劇中で彼が彼女にケーキをあげるシーンはとても印象に残っているよ。―そこは女性にとっても、思わずキュンとしてしまうシーンのひとつだと思います。フランツさんこの作品は青春を描いているとも思うんだけど、いままで愛を知らなかったクリスティアンが、初めて愛を知り、そこから彼自身が成長していくんだ。これは赤ちゃんが歩き方を学ぶようなものであって、彼も初めて人の愛し方を学んだんじゃないかな。―フランツさんもクリスティアンのように一目惚れした経験や恋愛で頭がいっぱいになって仕事がおろそかになったことはありますか?フランツさんもちろんあるよ(笑)。ただ、愛にはレシピがないから、準備しておくことができないんだよね。突然やってくるもので、それがいつかはわからないから、僕もどう備えていいかはわからないんだ。僕は自分の心のなかに“花”をたくさん咲かせていて、好きな女性と出会ったときにそれをあげたいと思うんだけど、いざというときに「花はどこにいったんだろう?」と見失ってしまう。準備をしているつもりでも、素敵な人と出会うとなかなか行動に移せないんだよね。本当に不思議だなと思うよ。日本では驚くことがたくさんある―まさにその通りだと私も思います……。では、日本についてもお伺いしたいのですが、今回初めて来日されて驚いたことはありますか?フランツさん驚くことばかりだよ!ドイツもそれなりにきれいだけど、日本はすごく美意識が高いし、整理整頓されているのがすごいよね。たとえば、ドイツなら地下鉄で5人降りて、5人乗るだけで混乱が起きるけど、日本では100人降りて100人乗っても問題なくスムーズに動けているくらいだから(笑)。あと、今回うれしかったのは、大好きな浮世絵を買うことができたこと、それからクライミングジムで友達ができたことかな。それから、ベルリンにもお寿司屋さんはたくさんあるけれど、「あれはお寿司ではない」と気がつくことができたよ!日本で食べたお寿司は、涙が出るほどのおいしさだよね。このあともステューバー監督とお寿司を食べに行くんだけど、きっと2人して泣くことになると思うよ(笑)。―それでは最後に、ananweb読者に向けてひと言お願いします!フランツさん今回日本に来ることができて本当にうれしく思っているんだ。だから、日本のみなさんにもこの映画を観て欲しいし、気に入ってくれることを願っているよ。そして、また来年戻ってくる予定なので、そのときはぜひみんなでお寿司を食べに行きましょう(笑)!インタビューを終えてみて……。映画ではミステリアスな印象が強いですが、実際は冗談が好きでとても気さくなフランツさん。ダンサーでもあるだけに、鍛え上げられたスラリとした佇まいが素敵でした。意外にも、「子連れ狼」シリーズがお気に入りというほどの日本好きでもあるようなので、また次回の来日もお待ちしたいと思います。かけがえのない喜びで世界は溢れている!小さな幸せや人との繋がりで感じられる温もりが、心の中を優しく照らしてくれる本作。人生ではときに絶望に陥ることがあっても、その先にはきっと希望の光があるのだと感じさせてくれるはずです。ストーリー旧東ドイツにあるスーパーマーケットで、在庫管理担当として働き始めた内気なクリスティアン。そこでは、父親のような存在のブルーノから仕事のいろはやフォークリフトの操縦を教えてもらっていた。そんなある日、クリスティアンはお菓子担当として働く年上のワケあり女性マリオンと出会い、謎めいた魅力に一瞬で惹かれてしまう。いつしか、2人は親密になっていくのだった……。温かさを感じる予告編はこちら!作品情報『希望の灯り』4月5日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開配給:彩プロ© 2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH
2019年04月03日直木賞作家・黒川博行の小説が原作の舞台『上代裂(じょうだいぎれ)』の東京公演が2月20日(水)より東京・赤坂RED/THEATERで開幕する。Team337の第3回公演で、阪神タイガースOBで俳優の嶋尾康史が演出を担当する。どんな舞台になるのか、出演者の柊子と田中大地に話を聞いた。【チケット情報はこちら】気ままなフリーター生活を送る玲美(柊子)が、絢也(田中大地)というイケメンホストに引っかかり、借金を背負う羽目に。困った玲美は、美術雑誌の副編集長をしている叔父・佐保(森崎正弘)に助けを求める。絢也がホストになる前は画廊に勤めていたと聞いた佐保は、玲美を騙したホストから金を取り返すべく、染織品である「上代裂」を使って一計を案じ、コンゲーム(信用詐欺)を仕掛けていく…という物語だ。すでに1月20日に大阪公演を終え、柊子は「満員御礼で千秋楽を迎えることができて、とても充実した公演期間になりました」と振り返る。原作にはいないキャラクターを追加するなど手を加えながら、全体的にコメディタッチの作品に仕上がっているといい、柊子は「黒川先生が大阪公演を観にきてくださって、面白かったよ!と仰ってくださって、その言葉を信じて、東京公演に臨みたいです」と意気込む。今回、Team337に初参加した田中大地は「キャストの皆さんも演出の嶋尾さんも素敵な方で、稽古場でも本番期間でも楽しく濃い時間を過ごさせていただきました」と感想を語る。イケメンホストという役柄については「今までに経験がない役で新鮮な気持ちで演じています」と話し、「Team337、一致団結して、東京のお客様にも喜んでいただきたいです。せっかく観ていただけるからには、感動したり、笑ったり、ちょっと突き刺さるものがあったり、何かお土産を渡せるようなお芝居にしたいと思っています」と抱負を語る。柊子は「私たちのTeamがつくるのは、お客様にほっこりして帰っていただけたり、クスッと笑えたり、幸せな気持ちになったりする作品。黒川先生のファンの方や、これまでTeam337の作品を見たことがない方にも、ぜひ劇場に足を運んでほしい」と話す。公演は2月24日(日)までの全6ステージ。チケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2019年02月01日人生とはつねに決断の連続であり、それをどう乗り越えて行くかによっても生き方が大きく変わってしまうもの。そこで、まさに “究極の選択” を迫られる夫婦の姿を描いたこの秋の話題作『人魚の眠る家』をご紹介します。今回は、本作のさらなる見どころを探るため、こちらの方にお話をうかがってきました。それは……。写真・黒川ひろみ (篠原涼子)主演を務めた篠原涼子さん!【映画、ときどき私】 vol. 199劇中で篠原さんは、不慮の事故が原因で意識不明に陥ってしまう我が子を守ろうとする母親の薫子を演じています。同じ母親として感じた思いや自身の困難との向き合い方、そしてananweb読者へのアドバイスなど、幅広く語ってもらいました。―まずは、今回のオファーが来たときのお気持ちから教えてください。篠原さん正直、最初は躊躇しました。というのも、私にも子どもがいるので、「こういう作品をやることによって、何かが起きてしまったらどうしよう」という自分自身の弱さみたいなところで止まってしまったからなんです。ただ、いろいろな方に背中を押していただいて、もう一度見直してみたときに、「こんなに素晴らしい作品だったんだ」ということがわかり、ひとりの女性としての葛藤や感情をここまで表現できる作品にはなかなか巡り合えないんじゃないかと思うようになりました。―そのあたりは女優としても、挑戦だったのではないでしょうか?篠原さんそれは女優というお仕事をさせていただくうえでは、飛び越えないといけないハードルだったので、いいチャンスでもありましたし、やりがいもあると感じました。原作が東野圭吾さんということもあって、ただ悲しい不幸な話ではなくて、ミステリーの部分もある作品。本当に盛りだくさんな映画だと思ったので、お受けすることにしました。独身のころと変わったところとは?―今回のテーマは、「母の究極の愛」。篠原さんご自身も実際に母親になったことで、人生観や考え方に変化はありましたか?篠原さん子どもがいるということだけでも勇気が出ますし、「人のために働こう」という意識が強くなったとは思います。あとは、「ひとりじゃない」という心強さや「ちゃんとしなきゃ」という気持ちが湧き出てきたという意味でも、独身のころとは全然違いますね。―この作品に参加したことで、お子さんへの気持ちに影響を与えたことはありませんでしたか?篠原さん何でも当たり前だと思って感謝の気持ちをつい忘れがちですが、この作品を経験したことによって、自分が子育てをしている環境がいかに幸せなことなのかということは、身に染みてわかりました。普段、うるさいなと思うこともあるんですけど、子どもが明るくて、わがままを言えることも幸せなことなんだといまは再認識しています。―これまで、ほかの作品でも “もがく人” というのを演じてきたと思いますが、ご自身が答えのない問いに向き合ったときはどのようにして乗り越えていますか?篠原さんここまでの難題というのは、まだ自分に起きてないので、実際にこういう状況になったら未知ですね。ただ、子育てに関しては、いまの私が大変だと思うことはたかが知れていますし、それはきちんと子どもと向き合って、コミュニケーションを取れば解決の方法が見つかるものだと思っています。念じていれば思いは叶うもの―子育て以外でもご自分の人生において、もがいていたと感じる時期はありましたか?篠原さん私はけっこうあっけらかんとしているほうで、「それも人生だよね」みたいに思う古臭いタイプなんです(笑)。だから、「むしろそういうことが糧になって、いまがある」と感じてしまうので、もがくほどのことはなかったかなと思います。うれしい悲鳴ならいっぱいありますけどね。―では、意識的に困難を乗り越えるというよりも、自然体で受け止めてらっしゃるんですね。篠原さん私は「念じていれば思いは絶対に叶う」と信じているので、そういう気持ちをいつも大切にしながら、先のことを思い描くようにしています。―篠原さんはつねに明るくて前向きなイメージがありますが、そういうスタイルになったきっかけはありますか?篠原さん多分、これは性格ですね。基本的に楽観的なので、寝ると悩みが解決されちゃうこともあるくらい(笑)。いろいろと考えるうえでは、クヨクヨすることもときには必要だと思いますが、どちらかというと、私は深く考えるのが苦手なのかもしれないですね。現場が楽しかったから苦労は感じなかった―この作品は、非常に深いテーマでしたが、ご自身で役を引きずってしまうことはありましたか?篠原さん私自身は、意外と引きずることはなかったですが、それよりも泣くシーンが多くてエネルギーをかなり消耗していたので、マラソンを走ったあとのような疲れを感じていました。普段はみんなとおしゃべりするのが好きなんですけど、それもせずにけっこうボーっとしてしまうこともありましたね。―繊細な演技を求められた難しい役どころだったと思いますが、一番苦労した点はどんなところですか?篠原さん現場に行くのは毎日楽しかったので、あまり苦労は感じなかったです。ただ、この薫子というのは、演じるたびにどんどん変わってしまう人。もし撮り直したら、そのたびに違う感情が出てくるのかなと思ったので、終わりがないという意味では、もっと演じたかったくらいでした。―とはいえ、今回は「演じる」というよりも、「薫子を生きていた」という感覚に近かったのではないでしょうか?篠原さんまさにそんな感じですね。「役を演じよう」と思って仕事をすることはしたくないと普段から心がけていますが、そういうことをしなくても済んだのはこの作品だったからこそ。いつもは前日にいろいろと考えて、「明日のシーンはこんなふうにやろうかな」とかイメージを描いてから現場に行くんですけど、今回はその場の感覚でやるほうがいいと感じました。あとは、相手役の方々とのキャッチボールも大事なこと。そこで自分がどういうボールを投げられるか、そして相手のボールをどうやってキャッチして投げ返せるか、ということを意識していました。そのことによって感動が生まれたような気がしています。笑顔でいることが輝き続ける秘訣―現在は、妻としても母としても女優としても、忙しい日々だと思いますが、それぞれをどのようにしてバランスを取っているのか教えてください。篠原さんそういうふうによく聞かれるんですが、私がバランスを取らなくても、家族がバランスを取ってくれているんです。もちろん、家族と意見が食い違うこともありますけど、それを家族が乗り越えて助けてくれているからこそ、私は仕事ができていると思っています。―では、家庭を持ってからの仕事への向き合い方も変わってきているのでしょうか?篠原さんそこはあまり変わってないかもしれないですね。というのも、自分のなかで決めていたのは、結婚しても子どもができても、仕事を犠牲にしたくないということ。ただ、家族のせいでこういう仕事ができなくなったというのも嫌なので、そこは言い訳にも犠牲にもしたくないところですね。すべて自分の責任で前向きに取り組みたいので、そういう意味でも昔から変わっていないと思います。―女性読者のなかには、篠原さんのようにステキに歳を重ねていきたいと目標にしている人も多いのですが、20代、30代はどのような意識で過ごされていましたか?篠原さん偽善的な答えになってしまうかもしれないですが、いつも周りに盛り上げてもらいながら笑って過ごしていたので、笑顔に包まれるようには意識していたと思います。明るいイメージを大切にしながら生きていくように心がけていましたね。人生は悩みごとがあったほうがいい―どれだけ仕事でストレスが溜まっていても、笑顔でいるように意識されていたのですか?篠原さんそうですね。でも、私にとって、仕事をすること自体がストレス発散。本当に仕事が好きなので、睡眠さえとれていれば、ストレスが溜まることはないですね。―とはいえ、撮影などで不規則な生活になったときは、どのように対処していますか?篠原さんスケジュールがきついと、風邪をひいたり、免疫力が低下したりと体にこたえることもありますが、まずはミネラルウォーターで水分補給をたくさんするようにはしています。あとは、生野菜を毎日ちゃんと食べるようにしていますね。撮影で揚げ物が多いと野菜不足のときがあるので、ホルモンバランスや腸内環境を整えるためにも現場に野菜を持っていくようにしています。―そういった積み重ねが大切なんですね。それでは最後に、仕事や恋愛で悩んでいるananweb読者に向けて、アドバイスをお願いします!篠原さんまずは、「悩みごとがあるほうがいいよ」と伝えたいですね。というのも、それがモチベーションや人生の糧になるものですから。あとは、考えすぎたりせずに、好きなことを思う存分やることがベストだと思います。インタビューを終えてみて……。取材中もとにかく笑顔がステキで、ポジティブなオーラをひしひしと感じさせてくれる篠原さん。いくつになっても変わらぬ魅力の秘訣を垣間見ることができたので、ぜひ見習いたいと思います。映画では、これまで見たことのないような篠原さんに圧倒されること間違いなしなので、その様子は劇場で目撃してください。衝撃のミステリーと感動に震える!「もし自分だったら……」という問いと向き合うことで、新たな思いに気付かされる本作。家族のことだけでなく、自分の置かれている環境についても、誰もが考えずにはいられないはず。想像を超えたクライマックスを目の前に、あなたならどうしますか?ストーリー娘の小学校受験が終わったら離婚すると決めていた仮面夫婦の薫子と和昌。ところがある日、娘がプールで溺れて意識不明となり、「回復の見込みがない」と告げられてしまう。深く眠り続ける娘を前に、夫婦は “ある選択” をすることを決意するのだが、それによって、それぞれの運命が徐々に狂い始めていくのだった……。涙を抑えられない予告編はこちら!作品情報『人魚の眠る家』11月16日(金)全国公開配給:松竹©2018「人魚の眠る家」 製作委員会
2018年11月16日話題のスポットに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は永遠のアイドル・郷ひろみのコンサートに行ってきました!■「Hiromi Go Concert Tour 2018-Urban Velocity-UV」(九州公演、9月9日NHKホールなどを経て9月16日愛知県フォレストホールまで開催)’80年代のディスコをイメージしたとあって、ステージ中央のミラーボールがキラキラ輝くなか、ピッカピカの白いスーツで颯爽と現れたひろみさま。「キャーッ」と大歓声があがり、すでに会場はアゲアゲムードです。3曲歌い終わると「今日はおめかししてますね」とファンに向かって話しかけるひろみさま。ファンも「やだー!」と大喜びで一気にステージと客席との距離が縮まり、会場は巨大なホストクラブのような雰囲気に。5月に発売されたディスコナンバー調の曲『恋はシュミシュミ』では、ひろみさまの指導のもと、みんなでおそろいの振付を踊ります。これが盆踊り感覚で超楽しい!『なかったコトにして』では、イントロが流れると、会場のファンたちが一斉に扇子を振り始めてびっくり。その一体感たるや、まるでジュリアナのよう。懐かしきバブリーな時代を思い出してしまいました。『言えないよ』などのバラード3部作ではしっとりウットリ酔いしれ、ノリノリ3部作(勝手に命名)『2億4千万の瞳』『お嫁サンバ』『GOLDFINGER’99』ではみんなで踊りまくり、気づいたら全身汗だく状態に。ストレスも発散できました。ありがとう、ひろみさま☆更年期もこれで吹っ飛びます〜!
2018年09月03日ママ向け自伝は究極の育児書『母脳』黒川伊保子著《 紹介者 》ライター小和野薫子さんViViをはじめ女性ファッション誌のライターとして活躍されている小和野薫子さん。5歳の男の子と3歳の女の子のママ。いいものを見つける感度の高さは、育児アイテムにも生かされています。ママが持てる読書タイムはごくわずか。有意義なものにしたいですよね。本の世界を楽しみつつ、育児にもいいインスピレーションを与えてくれる。そんな欲張りな願いを叶えてくれる本を紹介。カフェでつかの間の読書タイムもともと読書が大好きで、長男の出産前は毎日半身浴をしながら2時間くらい読書を楽しんでいたほど。妊娠で頭が育児モードになり、育児書を中心にいろいろと乱読していました。でも出産してからは読書の時間がなく、隙間時間にSNSの育児情報を見る程度に。子ども2人を幼稚園に通わせるようになったので、最近また読書を再開しました。近所のカフェで、美味しいコーヒーを片手に過ごす読書の時間は至福のひとときです。自伝から子育てのインスピレーションをハウツー本、タレント本、マンガ、「子どもを東大に」的な教育本まで、あらゆるジャンルの育児書を読んできました。最近は、ザ・育児書より自伝タイプの本から子育てのインスピレーションを得ています。「この人はどういう風に育てられたのか」。ちらっと、だけど濃厚に登場するお母さんの姿に注目しています。結婚式の両親への手紙みたいに、その人の半生から垣間見られる母親の姿ってリアルでとても刺激を受けます。おすすめはこの3冊ひとつは、人工知能研究者でエッセイストの黒川伊保子さん著の『母脳』。著者の息子への愛に満ち溢れた、とてもエモーショナルな一冊。母としての気持ちに共感し、憧れるのはもちろん、研究者としての視点が勉強にもなる。私は前書きの2ページで泣きました。2冊目は、瀧靖之さんの『「賢い子」は図鑑で育てる』。こちらも科学者の方が自分の子育てを書いた説得力のある1冊。手を離れた後も子どもが幸せな人生を歩んでいくにはどうしたらいいか、と考えさせられました。最後は、『テルマエ・ロマエ』の漫画家ヤマザキマリさんの体験的人生論、『国境のない生き方』。独自の生き方を貫いている人のご両親って、本当にスケールが大きくて育児が独創的。育児に正解はない、ということを改めて感じました。Text:Kyoko Isobe
2018年09月01日働く女子にとっては、家から一歩外に出れば、何かと戦う場面に遭遇することも多いはず。そこで、あらゆることに立ち向かう勇気を与えてくれる話題の映画をご紹介したいと思います。全世界で9000万人をくぎ付けにした “世紀の一戦” を描いた作品とは……。写真・黒川ひろみ(ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス)女と男が激突する『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』!【映画、ときどき私】 vol. 1731973年、アメリカ。男性優位主義の風潮はスポーツ界にも広がり、テニスでは女子の優勝賞金が男子の1/8しかない時代だった。そこで、男女平等を求めて立ち上がった女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、仲間とともに女子テニス協会を立ち上げることを決意する。そんななか、さまざまな困難と向き合うビリー・ジーンに挑戦状を叩きつけたのは、元男子チャンピオンのボビー・リッグス。ギャンブル癖のせいで最愛の妻からも見放されていたボビーにとっては、この試合に人生の一発逆転をかけていた。29歳の女子現テニス世界チャンピオンと55歳の男子元世界チャンピオンが繰り広げる真剣勝負。はたして、勝利するのはどちらなのか……。40年以上前に行われた実際の試合を題材に描きながらも、現代の女性たちが抱えている問題をあぶりだしている本作。そこに込められた思いなどについて、今回監督を務めたこちらの方々に話を聞いてきました。それは……。ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス!長編監督デビューをはたした『リトル・ミス・サンシャイン』で高く評価され、一躍注目を集めたおふたりは、ご夫婦でコンビを組んで活動中。そこで、夫のジョナサンと妻のヴァレリーに、映画制作の裏側や夫婦で働くことの利点などについて語ってもらいました。本作の見どころのひとつは、スポーツだけを描くのではなく、恋愛や社会、政治といったあらゆる要素が入っていること。それらのバランスが見事でしたが、苦労した部分はありましたか?ジョナサン今回はそこが一番のチャレンジだったんだ。でも、だからこそやりたかったというのもあるかな。ヴァレリー確かに、スポーツ映画というのは、最後に試合を行うという構成が決まっているところがあるわよね。でも、そこにたどり着くまでに恋愛などのいろいろなストーリーがあるからこそ、試合のシーンがより高められるというのもあると思うの。今回は性差別の問題や歴史的事実もあったので、そのあたりをうまく調整するのが一番苦労した点といえるんじゃないかしら。ビリー・ジーンの描き方で意識したことはありましたか?ジョナサン彼女はこの映画においては、ヒーロー的存在だよね。でも、皮肉なことに、有名になるほど、セクシュアリティにおいては自分の本性を隠すことになってしまうんだ。ヴァレリーそういった複雑さも持ち合わせた人物なので、一面的なキャラクターではなく、三次元的な存在として見せたいというのもあったわね。ジョナサンだって、本来人生というのはめちゃくちゃなものなんだよ!ヴァレリーそうね、私たちの人生も(笑)。今回は、男性と女性という両方の目線を持つことができる2人だからこそ、ビリー・ジーンとボビーをそれぞれ魅力的に描くことができたのもうなずけるところ。ちなみに、制作過程でおふたりがバトルすることはありませんでしたか?ジョナサン&ヴァレリー(笑)!ジョナサンそうだね、ケンカはしてないかな。ただ、劇中でビリーと美容師のマリリンが繰り広げる女性同士のラブシーンを描くときには、僕の男性目線では描きたくないなという思いはあったよ。とはいえ、僕が男性を代表して、ヴァレリーが女性を代表しているということではないんだ。だから、いままでの僕たち2人の経験を踏まえつつ、真実を描きたいという気持ちだったといえるかな。では、夫婦で一緒に映画を作ることのメリット、デメリットを教えてください。ヴァレリー私たちにとってはうまく機能していると思うし、とても楽しんでいるわ。というのも、会話を大事にしながら、一緒に探求していくことで発見もたくさんあるからなの。それぞれにアイディアもあるんだけど、それらを共有することによって、また新たなこと見つけることもできるのよ。ジョナサンメリットは2つ。まずは2人いると台本を読み合うことができるから、シーンを自分たちで演じられるんだけど、そうすると、気持ちをよく理解することができるんだ。2つ目は、たとえば夜寝ているときに急にアイディアが浮かんだとしても、「ねえねえ!いまこんなアイディアが浮かんだよ!」って言えることかな(笑)。ヴァレリーそうそう、寝ているときって一番いいアイディアが浮かんだりするものよね。あとは、仕事において何か心配ごとや悩みがあったとき、違う職業のパートナーだったら、話せないこともあるけど、一緒にいるからその場ですぐに話し合えて解決もできるというのは、私にとってはメリットといえるわ。デメリットのエピソードもなく、とにかく仲睦まじいジョナサンとヴァレリーはまさに理想のカップルですが、そんなおふたりに聞いてみたいのが、結婚することで感じている利点。最近の日本では結婚に必要性を感じない人も増えていますが、結婚して得たものはありますか?ヴァレリー私は結婚指輪もしてないし、何かしら……。しかも、私は夫の苗字も名乗っていないの。でも、これによっておかしなことが起きるのよ。たとえば、宿泊するホテルに到着したとき、部屋にはウェルカムカードが置いてあるんだけど、ほとんどが彼の名前しかなくて、私の名前は書かれていないの。ジョナサンあとはホテルに着いたときも、彼女と一緒に歩いているにも関わらず、挨拶してくれる人は僕の名前しか呼んでくれなかったりするよね。そういうこともあって、今回の作品のクレジットでは、彼女の名前を先に書いて、これまでとは逆にしたんだ。男性優位を象徴するようなエピソードですが、おふたりの間で結婚した良さを感じることは?ジョナサン結婚という制度がいいか悪いかというのは別として、やっぱりパートナーがいるというのは大事なことなんじゃないかな。というのも、生きていくうえでのいろいろな喜びや悩みをすべてシェアすることができるからね。たとえば、今回の撮影でエマ・ストーンがすごくいい演技をしたときに「わー、すごい!」って自分だけで感激するんじゃなくて、それを一緒に共有できると、全然違う次元のものになったりするからなんだ。ヴァレリーいまは、パートナーシップや人間関係というのが、SNSで繋がっているような錯覚には陥ることもあるかもしれないけれど、お互いの顔を見て、人と向き合いながら話すのはまったく違うことよね。私たちの子どもの友人たちのなかにも、カジュアルな関係ですぐに別れてしまうような子が増えているけれど、長期的な人間関係を持つというのは大切なことだと思うわ。最後に、いまなお男女差別に悩まされる女性も多いと思うので、打破するために必要なことを教えてください。ヴァレリーこの映画を観てくれればわかるけど、きっとこの作品が変えてくれるはずよ!ジョナサンこれまでに小さなことは変わってきているけれど、時間がかかることだから、辛抱強くいないといけないなとは思うよ。アメリカでも、黒人の大統領が誕生して、「次は女性の大統領だ!」という希望があったのに、結局そうはならなかった。つまり、戦いはまだまだ終わらないということなんだよね。ヴァレリーだから、これからは力のある女性や地位の高い女性がもっともっと必要だとも感じているわ。負けられない戦いがそこにはある!このところ「Me Too」や「Time’s Up」という言葉がよく使われているように、世界的に見ても女性たちの戦いに注目が集まっているいまだからこそ観ておきたいタイムリーな一本。女性として生きることの美しさだけでなく、誰もが持ち合わせている “女性の強さ” も体のなかに感じるはずです。あなたも、この夏一番の熱い戦いに挑んでみては?血が騒ぐ予告編はこちら!作品情報『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』7月6日(金)より全国順次ロードショー配給:20世紀フォックス映画ⓒ2018 Twentieth Century Fox
2018年07月03日漫画アプリ「Vコミ」で長期間ランキング1位(累計1000万PV突破)を獲得し続けているとあるアラ子の話題のコミックスを、黒川芽以主演で実写化する『美人が婚活してみたら』。この度、新キャストとして臼田あさ美、中村倫也、田中圭の出演が明らかになった。■ストーリー「死にたい…」付き合う男性とは不倫ばかりの30代美女のwebデザイナー・タカコは、ある休日、ふと、死にたい衝動に駆られる。親友のケイコに「なんかやりたいことないの?」と聞かれ、ふと思いついたのは「結婚」!両親も、ケイコも結婚してる!私にできないはずがない!勢いで婚活サイトに登録したタカコ。しかし、メッセージがくる男性は50代ばかり。「婚活舐めてた…」婚活で出会った2人の男性の間で揺れるタカコ。しかし、「結婚」しさえすれば幸せになれると結婚が目的化し、何かを見失っていたタカコに、ケイコは次第に怒りを抑えられなくなる。結婚はそんなに甘いもんじゃない。2人はついに大喧嘩。これで親友関係も破局か?そしてタカコは最後に何を選ぶのか――。■新キャスト発表!臼田あさ美、黒川芽以の親友役に黒川さん演じるタカコの親友・ケイコを演じるのは、主演映画『南瓜とマヨネーズ』で、恋人と過去の男の間で惑う女性を演じた臼田さん。ケイコは二世帯住宅で夫と姑夫婦と暮らす34歳の専業主婦という役どころだ。臼田さんは、原作者や実在する主人公のタカコと同世代ということで、「何とも身に染みるお話だなと思いました」と話し、「この作品は女性監督が撮る意味があるような気がして、その中でも大九監督はユーモアたっぷりに作ってくれるだろうなという楽しみでいっぱいになりました」と期待を語っている。中村倫也、今度は優しい男性を好演?「ホリデイラブ」での怪演が話題となり、これから放送&公開される連続テレビ小説「半分、青い。」や『孤狼の血』と注目作へも出演している中村さんが演じるのは、タカコと婚活サイトで出会い、タカコに一目惚れした園木役。商社勤務で誠実で優しいが、服装が残念…。中村さんは、「10代の頃から友人の黒川さん主演で、大好きな大九監督演出のもと、園木という変人?いやチャーミングな男を演じることができ、嬉しく思います」と出演決定への喜びを語り、「ぜひ笑いながら、チクリ刺さる胸の痛みを感じながら、映画を楽しんでいただければと思います」とコメント。田中圭、歯科医のモテ男に配信中のFODドラマ「不倫食堂」で主演を務め、4月スタートの「おっさんずラブ」でも主演する田中さんが演じるのは、タカコがシングルズバーで出会う職業・歯医者のモテ男、矢田部役。女慣れしている節がある役柄だ。「大九監督とご一緒してみたかったという思いのところお声をかけて頂き、大変嬉しく、女性監督ならではの感覚に刺激を頂きました。大九監督と黒川芽以さん2人のやりとりもガールズトークを聞いてるような不思議な、そして新鮮な気持ちで現場にいました」とふり返り、「男とは女性の気持ちが分かりようがない生き物だと思っている僕ですが(笑)この作品には女性が共感できるところがふんだんにあるだろうと、男が女性を知れる映画だと思っています。僕もこの映画で勉強しました。この作品によっていくつかの愛が始まることを願っております」と本作をアピールしている。なお、監督は『恋するマドリ』『勝手にふるえてろ』の大九明子、脚本は「シソンヌ」じろうが手掛ける。『美人が婚活してみたら』は2019年公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月15日“いま輝いている女性”“いま見たい女性”に密着する新感覚ドキュメント「セブンルール」の10月31日(火)放送回はジャズ・ピアニストの上原ひろみにスポットを当て、世界を舞台に活躍する彼女が自分のペースを守りながらライブを行うためのルールなどに迫る。本番組は俳優・青木崇高、芥川賞作家・本谷有希子、タレント・YOU、「オードリー」若林正恭と独自の世界観を持つ4人がMCを担当。普段あまりテレビには登場しないが、さまざまな分野でキャリアを輝かせている女性たちの「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」を掘り下げ、それを手がかりにその女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観そのものを映し出していくというもの。現在ニューヨークを拠点に1年の3分の2を海外で過ごし世界中で年間150本のライブを行っている上原さん。静岡県出身、6歳からピアノを始め17歳でジャズ界の巨匠チック・コリアに絶賛されると、20歳でアメリカ・ボストンのバークリー音楽大学に入学。在学中にジャズの名門レーベルと契約し24歳で世界デビュー。2011年にはグラミー賞を受賞したほか、昨年は全米ビルボードのジャズチャートで日本人女性初となるトラディショナル・ジャズ部門1位を獲得するなどその才能は突出している。上原さんの魅力は自由奔放でパワフルな即興演奏。自身でも「ほとんどアドリブなのでどうなるのか分からなくて楽しい」と語るライブ演奏は世界の音楽ファンから愛されている。番組では、東京でのイベント・番組出演の裏側からフランス・パリ、スイス・チューリヒでのツアーライブまで、上原さんのオンとオフを余すところなく追い続ける。「とても野性的な演奏」「思い出しただけで震えがくる」とパリっ子たちを魅了する“オン”の姿と共に、日本に帰ると必ず立ち寄るラーメン屋や、常備している出身地・静岡のソウルドリンクなど、彼女の“オフ”の部分も取材。言語や食事も違いマネージャーもいない世界で上原さんが活躍するための“セブンルール”を紹介する。「またライブ行きたいな~」と上原さんの演奏を絶賛する青木さん、「久しぶりに自分ゴミ感すげぇ来た…」と呆気に取られるYOUさん、そこで若林さんが抱いた「どんなジャズ・ピアニストがつまらないか?」という疑問からMC陣4人は大激論に。そこで本谷さんが発した「毒っ気たっぷりの回答」にも注目。世界を魅了するのジャズ・ピアニストに迫る「セブンルール」は10月31日(火)23時~カンテレ/フジテレビ系列全国ネットにて放送。(笠緒)
2017年10月31日ジャズミュージシャンだけでなく、シンガーやタップダンサーなどともジャンルを超えて共演し、その度に新しい音の世界を見せてくれる、ピアニストの上原ひろみさん。最新アルバム『ライヴ・イン・モントリオール』についてお話を伺いました。運命の出会いをしたふたりの情熱的なジャズセッション。最新アルバムでは、ハープ(アルパ)奏者のエドマール・カスタネーダと熱いセッションを繰り広げている。「彼の演奏を聴くまで、ハープという楽器についてあまり知らなかったのですが、そのパッションに引き込まれました。同時に、音楽上で話している言語が共通だと直感的に思い、共鳴できるものを感じました」という出会いが昨年のカナダ・モントリオールでのフェス。その後、ひと月も経たないうちにNYで共演し、今年、世界ツアーが進行中だ。「一緒にやりたいと思ったら、私、行動が早いんです(笑)。彼と実際に一緒に演奏すると想像以上にすごい化学反応が生まれましたね。今まで知らなかったのが不思議なくらい。運命的な出会いを感じています」アルパとは、主にコロンビアとベネズエラで演奏される楽器で、クラシック用の大きなハープとは別物。プレイヤーの演奏次第でギターにもベースにもパーカッションにもなる、多面的な楽器なのだとか。「このプロジェクトでツアーをするなら、曲を書きたいと思いました。ハープの特性上、コード進行に制約があるのですが、逆にその制約を可能性にして、新しいドアを開くことが作曲者としてすごく面白かったですね。ふたりで演奏している場面を想像しながら書き上げました」と話すオリジナル作品「ジ・エレメンツ」は自然を題材にした4部構成。本作のメインともいえる作品だ。「エドマールはハープ用に曲を提供されること自体はじめてだったそうで、とても喜んでくれました。こんなに多彩な色合いの曲を書いてくれてうれしい、ありがとう、って」1年前の6月30日にモントリオールで初対面し、1年後の同日に録音されたというこれまた運命的な『ライヴ・イン・モントリオール』。ピアノ&ハープのジャズセッションの、日本初お披露目も楽しみだ。上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ『ライヴ・イン・モントリオール』【初回限定盤CD+DVD】¥3,300DVDにはツアードキュメンタリー等を収録。【通常盤CD】¥2,600(ユニバーサルクラシック&ジャズ)うえはら・ひろみ世界を舞台に活躍するジャズピアニスト。9月24日に横浜赤レンガ倉庫特設ステージで開催される「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017」で、カスタネーダとの日本初公演を行う。※『anan』2017年9月20日号より。写真・小笠原真紀文・北條尚子(by anan編集部)
2017年09月19日ラジオパーソナリティーとしても活動するグラビアアイドルのかえひろみが9月9日、東京・秋葉原のソフマップ4号館で最新イメージDVD『振り返って』(発売中 4,104円税込 発売元:ギルド)の発売記念イベントを行った。かえは取材陣の前にピンクの花があしらわれたビキニでスレンダーなボディーと、豊かなFカップバストを披露した。4作目のDVDは初めて訪れたという沖縄・宮古島。「今は何を撮っているんだろう? と時間を忘れるくらい、時間がゆったりしていて楽しかったです」と沖縄タイムが流れる中、リラックスした状態で撮影に臨んだという。チャプターごとにプール、砂浜、ホテルとさまざまなシチュエーションが入っている今作で、ひと際変わったシチュエーションとして挙げたのが不動産店。「かえ不動産といって、不動産屋さんになって宮古島の部屋を内見して、家具を紹介したりしています。セリフは決まっていなくて、自分で考えたりと全部フリー。一番私を感じられると思います」。このシーンでは服を脱ぎ、赤のセクシーなビキニを披露するが「脱ぐタイミングも自分で決めました」と笑顔で振り返った。最もセクシーだった衣装に挙げたのは黒のハイレグで「こういう水着は初めて。ハイレグ感だったり、胸が寄せられていたりとかなりセクシーだと思います」という。一番恥ずかしかったのは夜のベッド。「お酒に酔って帰ってきたところから始まるシーンなので、大人っぽい。普段はお酒を飲まないし、あまり見せない表情なので自分でも新鮮でしたが、恥ずかしかったシーンです」とはにかむ。このシーンで着た紫の水着もアダルト感があり、セクシーだ。デビュー以来、芸名は「夏江紘実」だったが「『なつえさん』とか『紘美』と間違われたり、なかなか浸透しなかったので、だったらいろんな人に芸名を知ってほしい」と今年4月にひらがなの「かえひろみ」に改名した。芸名変更で変わったことについては「いつもはDVDのタイトルが平仮名だったんですが、芸名が平仮名になったことでタイトルが『振り返って』と漢字になりました」と明かした。現在26歳。女性は結婚すれば苗字が変わることが多いが「苗字が変わるチャンスは…いっさいないので申し訳ないです(笑)。今後変われるように頑張りたいです。30歳までには苗字が変わるよう頑張りたい。目標は20歳で結婚するつもりだったんですけど、全然違ってましたね」と結婚はしばらく先の様子。最後は「かえひろみ 振り返っては 平仮名に」と得意の川柳で取材をしめた。かえ ひろみ1991年8月19日生まれ。東京都出身。O型。身長162cm。スリーサイズはB88・W56・H83。高校3年の終わりにスカウトされ芸能界デビュー。2012年には「ミス成城大学コンテスト」でグランプリに輝いている。2017年4月に夏江紘実から現在の「かえひろみ」に芸名を変更している。その後はグラビア、さらにラジオのパーソナリティーとして活躍。趣味のプラモデルが高じて、タミヤの公式ガイドブック『ミニ四駆超速ガイド2017-2018』でライターとして記事を執筆している。
2017年09月10日「告白~勇気を出して伝えよう~」をテーマに贈る、今年の「24時間テレビ40」に、歌手の郷ひろみが実に38年ぶりに出演することが決定。フィギュアの羽生結弦選手と「夢のアイスショー」でコラボを果たすことになった。先日発表された「夢のアイスショー」に出演する羽生選手は、2歳のときに小児ぜんそくと診断され、それでも、世界のトップで戦い続ける思いをテレビで初告白。今回、羽生選手は同じぜんそくの少年にスケートを指導。郷さんと共に、少年をはじめ病気に負けないで頑張っている子どもたちにエールを送る夢のアイスショーを開催する。実は郷さんは、3年前にアイスショーで羽生選手と共演経験があり、それが今回の少年が初めて見た思い出のアイスショーだったという。その縁があり、羽生選手の想いに賛同した郷さんとのコラボショーが実現した。郷さんが「24時間テレビ」に出演するのは、1978年の第1回、1979年の第2回放送以来、なんと38年ぶり。「38年経とうが40年経とうが変わらない想いとか気持ちって絶対あると思うんですよね」と語り、「非常に温かい、世のため人のためになっていく行為だと思いますし、続けていくことの大切さを、僕も同じように学びました。勇気、好奇心、探究心をいくつになっても持ち続けて、歩んで行きたいって思います」とコメント。羽生選手とは3年ぶりの共演となったが、その際、「羽生選手がスケートしながら、こちらに微笑んでくれたのはすごく印象的でした。その笑顔が僕の中で忘れられないかなって。やっぱり本当にあのアイスの中では光り輝く存在じゃないですか。でっかくなるんですよね。そのときの笑顔が本当に印象的ですね」と、現在の成長ぶりにも思いを馳せながら感慨深げ。「やっぱり、羽生選手の存在は大きいんだろうなと、つくづく思います」と少年の気持ちを代弁するようにも語る。また、羽生選手も、「僕も3年間頑張って成長したところも含めて、見せることができたらと思います」と語り、郷さんとの3年ぶりの共演を楽しみにしている様子だ。今回、第40回目を数える「24時間テレビ」のテーマは、原点に帰る「告白」。ずっと伝えたかった想い…。世間を揺るがす大きな秘密、自分を変える小さな決意、これまで言えなかった密かな気持ち、それをいま「勇気を出して伝えよう」というテーマで進行する。「フィギュア羽生結弦 テレビ初告白少年と夢のアイスショー with 郷ひろみ」は「24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~」内にて放送。「24時間テレビ40告白 ~勇気を出して伝えよう~」は8月26日(土)18時30分~8月27日(日)20時54分まで日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年08月06日歌手の郷ひろみが29日、東京・渋谷のNHKホールで、『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 31日19:15~23:45)のリハーサルを行い、終了後の囲み取材に応じた。郷は1994年発表のバラード「言えないよ」を披露。また、大学で舞踊学も専攻する女優の土屋太鳳が、曲の世界観を表すダンスを踊る。土屋は郷を後ろから抱きしめる、抱擁するなど、濃厚な絡みを見せた。土屋とのダンスについて聞かれた郷は「みんなからうらやましがられてますね」と明かし、「もう、『ざまあみろ』という感じですね」と笑顔。しかし、土屋を見るタイミングなど、振り付けのポイントが細かく決まっているため「歌も集中しなきゃいけないし、なおかつ動きも集中しなきゃいけないから、あっと言う間に終わっていくんじゃないでしょうか」と予想した。また郷は、土屋の印象を「素晴らしいですよ」と絶賛。「学ぶとこがたくさんある」と語り、「人間って、キャリアじゃなく、やる気のある・ないで人生が変わっていくんだなと。彼女からひしひしと凄さを感じる」と、リハなどの様子から振り返った。今年の紅白のテーマは「夢を歌おう」で、紅組23組・白組23組の計46組が出場。紅組の司会は有村架純、白組の司会は嵐の相葉雅紀で、総合司会は武田真一アナウンサーが務める。昨年は、紅組が優勝し、通算の対戦成績は紅組30勝、白組36勝。
2016年12月29日2016年の年頭にあたり、日本ユニシスグループの代表取締役社長を務める黒川茂氏は、以下の年頭所感を発表した。「未来のあたりまえ」となる革新的なサービスを実現謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。2015年は、ICT分野において、IoTの進化やAI(人工知能)、ドローンやロボットの実用化など、社会課題を解決し人々の生活の利便性を上げるような変化が見られ、未来に向けた技術が大きく進化した年であったと実感しています。ICTの活用は企業から個人、社会へと広がり、技術の進歩はいっそう速まっていると感じます。日本ユニシスグループにとって2015年は、新たな中期経営計画「Innovative Challenge Plan」のスタートの年でした。二つのチャレンジ領域「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」と、一つの変革領域「ビジネスICTプラットフォーム」を重点戦略に掲げ、さまざまな施策を実行してきました。「デジタルイノベーション」では、国際ブランドプリペイドの「チャージポイント事業」や「進化型CLO(Card Linked Offer)サービス」など利用者視点の新たなサービスを提供し、将来において人の社会生活を支援するAIの研究開発も推進しています。「ライフイノベーション」では、医療・保育・介護などの社会課題を踏まえ、クラウド型の「保育支援サービス」や「地域医療・介護連携ネットワーク」など生活者を起点とするサービスを積極的に展開しています。また「ビジネスICTプラットフォーム」では、ビッグデータ分析のためのデータ活用基盤「データ統合・分析共通PaaS」を発表し、センサーやネットワークに関する技術を活用するための「IoTビジネスプラットフォームサービス」の開発に着手するなど、「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」のサービスをよりスピーディーに展開するための基盤を強化し、新たなビジネス創出と当社グループの成長・変革に向けた下地づくりができました。2016年は、この基盤を活用し「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」領域の新たなサービス展開をさらに加速していきます。日本ユニシスグループは、こうした二つのチャレンジ「デジタルイノベーション」「ライフイノベーション」と一つの変革「ビジネスICTプラットフォーム」により、私たちが開発・保有している技術はもちろんのこと、国内外のベンチャー企業が持っている優れたアイデアや技術も取り入れながら、さまざまな業種の企業や金融機関、自治体などと連携し、お客さまや社会に新しい価値を創造する「ビジネスエコシステム」の構築を進めていきます。日本ユニシスグループは、今年も引き続き、グループ社員が一丸となって、私たちが創り上げる「ビジネスエコシステム」の中核を担い、「未来のあたりまえ」になっていく革新的なサービスの実現に全力で邁進します。
2016年01月05日「ザッツ、日本!ザッツ、紅白!」をテーマに掲げる「第66回NHK紅白歌合戦」の気になる出演順と曲目がこのほど発表。トップバッターを白組から郷ひろみ、大トリを紅組から松田聖子が務めることが分かった。紅組司会を綾瀬はるか、白組司会を井ノ原快彦(V6)、総合司会を有働由美子アナウンサー、そして過去に5回の司会経験がある黒柳徹子が務める今年の「紅白歌合戦」。初出場組には、白組に「BUMP OF CHICKEN」、星野源、「ゲスの極み乙女。」、紅組に「レベッカ」、大原櫻子、Superfly、「乃木坂46」が出場決定し注目を集めている。さらに、「X JAPAN」が1997年の電撃解散時以来、実に18年ぶり6回目の出場、近藤真彦は19年ぶり10回目の出場と、カムバックするアーティストたちにも大きな期待が寄せられる。今回発表された曲順では、白組の郷ひろみが「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」で華々しくトップバッターを飾る!2番目には、早速初出場となる大原さんが「瞳」で登場、次いで同じく初出場の「乃木坂46」が「君の名は希望」を披露する。そのほかの初出場組は、「BUMP OF CHICKEN」(38番目)が「ray」、星野さん(14番目)が「SUN」、「ゲスの極み乙女。」(16番目)が「私以外私じゃないの」、「レベッカ」(46番目)が「フレンズ」、Superfly(35番目)が「Beautiful」をそれぞれ披露する。大トリを務めるのは、今年デビュー35周年を迎えた松田さん。「赤いスイートピー」を披露する。さらに今回の「紅白歌合戦」は見どころ満載となっており、10周年を迎えた「AKB48」は、大ヒット曲が満載のスペシャルメドレーの中で、プリンセス天功が演出するイリュージョンに初代・総監督高橋みなみを中心としたメンバーが初挑戦。今回の紅白歌合戦が「AKB48」として最後のテレビ音楽番組の出演となる高橋さんのパフォーマンスは必見だ。また、ここ数年紅白から遠ざかっていた小林幸子が、ネットとの融合を果たし“進化した巨大衣装”でNHKホールに降臨。「ラスボス」の愛称でネットの世界でカリスマ的な人気を誇る小林さんが、紅白史上初ニコニコ動画とのコラボで新たな巨大衣装伝説を作るという。今年、コンサートツアーで日本全国を駆けめぐった「関ジャニ∞」は「前向きスクリーム!」で全国各地の個性派ご当地キャラたちと豪華共演を果たす。3年連続紅白登場のふなっしーをはじめ、納豆をモチーフにしたねば~る君、さらに今年、ご当地キャラのコンテストでグランプリを獲得した“出世大名家康くん”らが大集結。紅組・白組出場歌手も参加し、両軍入り乱れてのお祭り騒ぎとなるようだ。そして、今回初出場となる、アニメ「ラブライブ」から生まれた声優陣によるユニット「μ’s」は、紅白のために新たなアニメーションを制作。オリジナルアニメ映像で紅白だけのスペシャルな曲を、NHKホールにいる「μ’s」 とアニメの「μ’s 」のシンクロした世界で魅せる。そのほか、先日発表になった「アニメ紅白」や、綾瀬さん、井ノ原さん、「V6」「Perfume」らがディズニーの楽曲を披露するスペシャルコーナー「ザッツ・SHOWTIME~星に願いを~」、「嵐」と『スター・ウォーズ』による壮大なステージなど、一瞬も目が離せない豪華な企画目白押しだ。「第66回NHK紅白歌合戦」は12月31日(木)19:15より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日