2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定。入院手続きの際に乳がん患者の女性に出会い、抗がん剤治療について教えてもらいました。都合にいいとこだけ見て生きていけるタイプ乳がん患者の女性に、抗がん剤治療での吐き気を抑えてくれる薬があることや、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきたとりだまりさん。その女性とは仲良くなって、「がん友」になりました。乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんに、ウィッグについても教えてもらった私。もし抗がん剤をすることになっても、めっちゃいいウィッグを買うことにして、闘病の決意を固めました。そして、ウィッグへの気付き意外にも、さらにうれしい出来事が……。それは、がん告知を受けたその日に、とてもすてきながん友に出会えたことです。どうせハードな治療をするなら、せめてメンタル面くらいはラクラクのラクをしたいじゃないですか……。だって絶対、そこそこしんどいし。そんな私の怠け者マインドに、彼女の極上におおらかな感性は非常にしっくりきたのです。私も体毛が全部抜けたら、エステで全身脱毛したって思おう~。そう考えただけで、くだらな過ぎてちょっと楽しくなれたのでした。------------------------入院前からがん友だちができたことが、非常に心強かったと、とりだまりさん。がんである事実は変わらなくても、不思議と心が軽くなったそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年01月24日千葉大学発ベンチャー・柏の葉ゲノムクリニックは、「がんリキッドバイオプシー外来」を、千葉大学柏の葉キャンパスの診療所にて2024年2月より開始いたします。「がんリキッドバイオプシー」とは「がんリキッドバイオプシー」は、がんに由来するDNA/RNAや細胞を血液などの体液中から取り出して分析することにより、がんの早期発見やモニタリング、治療方針提示を行う検査の総称です。採血により体に大きな負担がなく検査を行えることから、世界的に盛んな研究が行われています。ゲノムクリニックはゲノム解析の領域で、がんのリスク判定および早期発見を目指し研究を続けてきました。今回、国内外から本領域に関わる検査を集め、「がんリキッドバイオプシー外来」として開始いたします。より多くの方々に受診していただくことで、がんの予後を改善することを目指しています。■受診方法1. ゲノムクリニックHPより予約を行っていただきます。2. 医師による問診後、最適な検査をご提案させていただきます。3. 採血を行い、検体を院内ラボまたは提携先ラボにて解析します。4. 結果レポートを対面またはオンライン診察により説明します。5. 必要に応じて、追加の検査や医療機関紹介などを行います。■受診できる対象者「がんの早期発見を希望する方」「がん治療中または再発モニタリング中の方」■クリニック概要名称: 柏の葉ゲノムクリニック所在地: 千葉県柏市若柴178-4, 148街区2KOIL608代表: 院長曽根原 弘樹設立: 2019年10月1日(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年01月17日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。入院手続きをするときに乳がん患者の女性に出会い、勇気付けられました。がん治療に挑む覚悟ができたのは…入院手続きのときに出会った、乳がんで抗がん剤治療をした女性に抗がん剤治療についていろいろ教えてもらったとりだまりさん。抗がん剤治療での吐き気を抑えてくれる薬があることや、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきましたさらに、一番気になっていたことを詳しく聞いてみると……。すでに乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんのお話を聞いて、私の中のがん治療への思い込みが次々と塗り替えられました。抗がん剤治療を受けてみないとわからないけれど、私が想像していたよりもずっと体を動かすことができるのだな、と。そしてついに、一番気になっていた髪の毛について聞いてみたら……。「それはもう見事にツルツルに。エステかよっていうくらい」と美女患者さん。抗がん剤治療でエステって一体……!?私は髪の毛が抜けることしか想像していなかったのですが、髪の毛だけでなく、全身の毛という毛が抜けるとのこと。ウィッグは慣れるととてもラクで、ナチュラルになじませるためには、それなりにお値段がかかるよう。でも、それでがん治療のつらさを乗り越えられるのであれば……。このときは「絶対に買おう」と決めたものの、後日、家族の猛反対に遭いました。「なぜ見栄のために、そんなに高いものを……」「数千円台からあるんでしょ? だったら、そういうのを何種類か買って楽しめば?」…………まぁ、そういう考え方もありますよね。でも、正直「うるせえ!」って思いました(笑)。だって治療するのは私だもん。自分で買うのだから文句はないでしょうが!とにかく、私はこの決心で、心置きなくがん治療に挑む覚悟ができたのでした。ー------------------------美女患者さんのリアルな話で、一番気がかりだった髪の毛についても前向きに考えられるようになったという、とりだまりさん。がん治療に挑む覚悟の固まり方は、人それぞれだと実感したそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月31日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、その後がんの専門病院で詳しい検査を受けるとがんが確定しました。子どもはいいらないと夫婦で決めていたものの、手術で子宮も卵巣もなくなることになり、子どもを持てなくなることの罪悪感が湧き上がってきて……。抗がん剤治療の不安が少し和らいで…入院手続きのときに、乳がんで抗がん剤治療をした美女から声をかけられたとりだまりさん。その女性に抗がん剤で髪が抜けるのかを質問してみました。すると、「見事に抜けるね! 今もヅラね」と教えてくれました。そのやさしく美しい姿にこれならがん治療もいけると感じました。さらにいろいろ話を聞いてみると……。入院手続きをしているときに、すでに乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんにお会いしました。抗がん剤といえば、「とにかく吐きまくり」という印象だったのですが……。「多分吐かない。大丈夫」と言われてびっくり!中には薬が合わなかったり、薬の量が多かったりして吐く方もいるようですが、「今めっちゃいい吐き気止めあるから」とのこと。美女患者さんの場合は、ちょっとムカムカするかな? 程度だったらしいです。さらにこの後、私にとっては意外な事実が告げられました!思えば、私の身近でがんにかかったのは、高齢の祖父母だけ。年齢のことを考慮して、抗がん剤治療はしなかったので、今のがん治療がこんなに進んでいるとは少しも思いませんでした。「もしかして、がん治療をしながら仕事ができるかも?」それは、フリーランスの私にとっては、非常に希望の持てること。だって、休業補償がないし……。長期間休んだら、これまでのキャリアがすべて終わるような気がするし(これは気のせいでしたが)。まぁ、がん治療しているのに休めないという現実もどうかと思いますが、仕事が続けられるという事実は、いろんな意味で支えになります。もちろん、体は治療でそれなりに疲れているので、これまで通りというわけにはいかないのですが。それでも、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきました。ー------------------------想像していた抗がん剤治療とは全然違っていたと知り、驚いたというとりだまりさん。症状の出方やつらさは人によってそれぞれだと思いますが、がん治療中をしながら働いている方もいるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。子宮全摘で、卵巣も切除したほうがよいと言われて……。手術はともかく抗がん剤が心配でがんの専門病院で受けた検査の結果、がんが確定したとりだまりさん。夫に電話で伝えると、冷静に聞いてくれて安心しました。子どもはいらないと何となく夫婦で決めていたものの、卵巣を切除することになったことで、産まないのと産めないのは似ているようにずいぶん違うことを感じました。とりだまりさんは、検査結果を聞いたその日に入院手続きをすることになり……。翌月に控えた手術のために、入院の手続きをすることになりました。私の場合、がんになったことは、割とあっさり受け止めることができました。けれど、ハゲるのはなかなか……(笑)。そんな私に、とってもうれしい出会いが訪れたのです!声をかけてくれた美女は、乳がんで抗がん剤を投与したとのこと。髪の毛のことについて聞くと、「見事に抜けるね! もうツルッツルに! あ、ちなみに今もヅラね」と教えてくれました。そのやさしく美しい姿に「これならイケんじゃね?! がん治療!」と感じたのです。ー------------------------不安な中、その女性に出会えたことはとてもうれしいことだったというとりだまりさん。経験者の話を聞いたり、姿を見ることは、自分が前向きに考えられるきっかけになるのかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月29日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けることに。検査結果が出るのは約1カ月後ですが、血液検査の結果はすぐに出て、子宮頸がんで使われる腫瘍マーカー(がんなどの異常があると体内で増える特有の物質)の1つ「CEA」の値が基準値上限の3倍であることがわかりました。産めないと産まないのは違う…がんの専門病院で受けた検査の結果、がんが確定しました。ステージは「ⅠB1期」。ステージ1だとしたら軽いほうではないかと思ったら、ⅠB期でも「子宮全摘」が標準治療で、さらに子宮とつながっている卵巣にも転移の可能性がなくはないため、妊娠・出産を望まないのであれば、卵巣も切除したほうがよいと言われました。検査結果を伝えるため、家族である夫に電話をかけたのですが……。検査結果はクロ。子宮頸がんのIB1期でした。まずは夫に伝えなければと、「アウトでした…とりあえず手術」と電話で報告しました。「まぁ、なったもんはしょうがないからしっかり治そう」と、落ち着いて対応してくれた夫の存在が、とてもありがたかったです。ややホッとしたこともあり、このあと、思わず不安をこぼしてしまいました……。結婚前から「子どもはいらない」と何となく決めていたわが家。ですが、いざ自分の子宮も卵巣もなくなるとなると、子どもを持てなくなることへの罪悪感がほんのりと湧き上がってきました。なるほど、「産まない」のと「産めない」のは、似ているようで、ずいぶん違うんだな……と、このときはひしひしと感じたものです。それにしても、この段階で「ハゲたくない」とか言っている私って……。でも実際、手術よりも抗がん剤そのものよりも、このときの私はハゲるのが何よりも怖かった。だって、見栄っぱりだから。それがわかっていても、本当に本当に嫌だったんですよ~。ー------------------------何よりもハゲるのが怖く、「もし抗がん剤をやらなきゃいけなくなったら……」と考えると目の前が真っ暗になってしまったそう。治療を始めてみないとわからないことは、不安になりますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月28日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けることに。検査の前、今まで見過ごしてきた不正出血などの不調が思い出され、早く病院に行っていればと後悔して……。結果をひとりで受け止めると決めて病院へがん専門病院で、細胞の組織を採取して検査する組織診を受けたとりだまりさん。検査結果が出るのは数週間から1カ月後とのこと。血液検査の結果はすぐに出て、子宮頸がんで使われる腫瘍マーカー(がんなどの異常があると体内で増える特有の物質)の1つ「CEA」の値が基準値上限の3倍であることがわかりました。1カ月、組織診の結果を聞きに病院に行くと……。がんの専門病院で、詳しい検査をして1カ月後……ひとりで結果を聞きに行きました。がんなのかどうか、ずっとモヤモヤしていてとてもキツく、まさにヘビの生殺し状態。病院では、泣いている人もいて「やっぱりひとりで受け止めるのはキツイ?」とも思ったのですが、私の場合は、まずはひとりで受け止めたかったのです。そして診察室に入ると「手術しよっか」と先生。覚悟していたこともあって、白黒ついたときは、ちょっとホッとしました。とはいえ、もちろん大ショック!手術前の先生の見立ては「ⅠB1期」。「つまり、ステージ1? だとしたら、軽いほうなんじゃ……」と初めは思っていました。簡単な手術で子宮頸部をちょこっと切るだけで済むんじゃないかな、って。ところが、日本だとI期・Ⅱ期の治療は外科手術が基本で、ⅠB期でも「子宮全摘」が標準治療だそう。さらに、子宮とつながっている卵巣にも転移の可能性がなくはないため、妊娠・出産を望まないのであれば、卵巣も切除したほうがよいとのことで……。うちはもともと子どもを持つ予定はなかったので、妊娠・出産は特に望んでいませんでした。それでも「卵巣切除? 女性ホルモンが出なくなる? 女性らしくなくなる?」と考えるのはかなり不安でした……。ただ、手術や治療が終わってみると、その点についてはさほど心配いりませんでした。今は、女性ホルモンを充填できるホルモンパッチがあるからです。ちなみに現在、手術を終えて5年以上がたちますが、同世代と比べて、肌や髪も「まぁ、経年劣化もあるので、こんなもんかな……」という程度の衰えで済んでいる気がします。ー------------------------卵巣まで切除するとは思っていなかったとりだまりさんは、「女でなくなる!?」とショックを受け、この先どう生きたらいいのか混乱したそう。予想外のことを受け止めるのは簡単ではないですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月27日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で再度検査を受けることになり……。検査の結果が出るのは数週間からひと月後大きながん専門病院に行くにあたり、今まで見過ごしてきたちょっとした不調がフラッシュバックしてきたとりだまりさん。「ちょっと変だな」という自覚があっても、お金がない時期が長かったことで、なかなか病院に行く決心がつかなかったことを後悔しました。組織の一部を取って検査をすることになったのですが、強い痛みを感じて……。がんの専門病院で、細胞の組織をもう少し採取して検査する「組織診」を受けることになりました。細胞診検査の結果「がんかもしれない」となったら、子宮頸がんの場合は、続いて以下のような、より専門的な検査をするようです。・コルポスコピー観察(専用の拡大鏡で医師が観察)・組織診(がんが疑われる部分の一部を、鉗子で切除し、病理検査へ回す)・血液検査(腫瘍マーカーチェック)・内診・超音波検査・MRI(画像診断)・CT(画像診断)・PET-CT(画像診断)など。組織診では、鉗子で細胞をちょこっと削るため、人によっては痛みがあります。私はそこそこ痛かったのですが、平気な方も多いようです。どうしても怖い場合は、お願いすると麻酔をかけてくれることもあるようですが、「痛い!」と言っている間にすぐ終わるので、麻酔をかけるほどでもないのですよね……。このあたりは悩ましいところです。そして、組織診や画像検査の結果が出るのは、数週間からひと月後。患者はその間、もんもんとして結果を待つわけです。長いんですよね~、この、待っている間っていうのが……。ちなみに「腫瘍マーカー」とは、がんなどの異常があると体内で増える特有の物質のこと。私の場合は、子宮頸がんで使われる腫瘍マーカーの1つ「CEA」の値が、基準値上限の3倍ほどでした。思わず「うわぁ……」と声が出ました。ー------------------------組織診のときに受けた血液検査で、腫瘍マーカーの1つの値が高かったとりだまりさん。しかし、組織診や画像検査の結果が出るのを待つしかなく、その間はとても長く感じたそう。検査を受けたらすぐに結果がわかるわけではないのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月26日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに食付き、婦人科を受診したとりだまりさん。がんの可能性が高いことがわかり、さらに詳しい検査を受けるために、大きな病院を紹介してもらうことになり……。何年も不正出血が続いていたのに…詳しい検査を受けるために、候補となった病院は3万円からの個室しかないセレブな病院とがん専門病院の2つ。セレブ病院は経済的に無理だったため、がん専門病院を選びました。がん専門病院では、患者さんが皆がんを患っているため、しんどいのは自分だけじゃないと思えてよかったそうです。大きな病院に行くにあたり、今まで見過ごしたきたちょっとした不調がフラッシュバックしてきて……。大きな病院で検査を受けるにあたり、夫と「これを機にちゃんと診てもらおう」と話しました。とはいえ、痛くも何ともないので、「本当にがん?」とも思うのですが、くじ運は悪いほうな私は、裏を引きそうな気もして……。そうなると、「ここ何年も不正出血が続いていたな」「結構な頻尿だったな」など、これまでは何とも思っていなかった体の不調も気になってきました。当時は「疲れてるせいかなぁ」と漠然と思い込んでいたというか、変なことになっているんじゃないかとは、考えたくなかったのだと思います。さらに、「ちょっと変だな」という自覚はあっても、お金がない時期が長かったので、なかなか病院に行く決心がつかなかったというのもあります。後にして思うと、「お金がなくても、結構何とかなったのにな」と激しく後悔に襲われました。日本には、医療費が高額になった場合に一部を払い戻してくれる「高額療養費制度」というすごい制度がありますし、入院前に「限度額適用認定証」の申請を役所にしておくと、病院で自己負担限度額以上の支払いをしなくて済む仕組みもあります。いずれの場合も、自己負担限度額は収入に応じて変わってくるので、自分が加入している保険(国民健康保険なら役所、社会保険なら会社等)の担当者に相談すると良いそうです。ー------------------------ご自身の経験を踏まえ、「ちょっとでも変かな?と思ったら、ぜひ病院に行っときましょう!」ととりだまりさん。気になる症状があるときは、自己判断をせず、早めに受診できると良いですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。【天神先生からのアドバイス】頻尿だったのは、おそらく大きくなった子宮が膀胱を圧迫していたのだと考えます。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月25日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付いて、近所の婦人科を受診したとりだまりさん。すると「がんかも……」と医師に言われ……。がん専門病院を選んでみた結果専門の施設へ行き、がんの細胞診を受けたとりだまりさん。検査の結果、Class(クラス)Ⅲb、がんの可能性が高いことがわかりました。クラスとは腫瘍が悪性(がん)かどうかを判断するものだそうです。この後、より詳しい検査をするために、大きな病院に行くように言われて……。がんの細胞診の結果、がんの可能性が高いことがわかり、さらに詳しい検査を受けるために、大きな病院を紹介してもらうことになりました。候補に上がった2つの病院のうち1つは、3万円からの個室しかないセレブな病院だったため、「経済的に無理!」となり、もう1つの病院にしました。その病院はがん専門なので、患者さんも皆さんがんを患っています。不思議なことに、しんどいのは自分だけじゃないと思うと、何となく怖さが薄れてメンタル的にとてもラクになったので、結果的によかったと思いました。そして、病院選びで気を付けないと、と思ったことが1つ。総合病院の場合、婦人系のがんの患者さんと、出産を控えた方が、近くに配される可能性があること。「隣の病室からは、赤ちゃんの元気な泣き声や親族の『おめでとう!』の声が聞こえてくるのに、がんの手術で子どもを産めなくなってしまった自分って……」これは、子どもがいない女性にとっては、なかなかしんどいと思います。とはいえ、総合病院には良い点もたくさんあります。すでに子どもがいる方なら、上記のようなことがあってもさほど気にならないかもしれませんし、がんの他に持病を抱えている方なら、がんも持病もトータルで診てもらえるというメリットもあるでしょう。できるだけストレスなく過ごせるところを選べると良いですよね。ー------------------------がん専門病院を選んだことで、とりだまりさんは自分が「普通ゾーン」にいると思えて、安心したそう。自分ができるだけストレスを感じずにいられる病院選びが大切なのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月24日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみは子宮筋腫の影響だろうと思い、婦人科を受診したとりだまりさん。しかし、「今すぐMRIを撮ってきて。がんかも……」と医師に言われて……。医師から検査結果を告げられて…おなかの膨らみが気付けば大きくなっていて、そろそろ婦人科で診てもらったほうが良いと思い、受診したとりだまりさん。医師からすぐにMRI検査を撮るように言われ、専門施設へ。検査結果について、医師から「出ちゃった」と告げられて……。細胞診の検査結果を見せられました。でも、「Class(クラス)Ⅲb」ってどういうこと!?早速詳しく検査をするために、専門施設へ行きました。私はずっとフリーランスで、社会人になってから健康診断すら受けたことがなく……恥ずかしながら、39歳にして生まれて初めてがんの細胞診を受けたのです。後日細胞診の検査結果を見せられたのですが、見方がわからず、早速「クラス」と「ステージ」が頭の中でごっちゃになりました。Class(クラス)Ⅲbってどういうこと!?もう結構がんが進んでいるってこと??だって、ドラマなんかでは「ステージ4」とか言ってるし。だから、がんと言えば「ステージ」でしょうが! と勝手に思い込んでいたのです。実際は、・「クラス」=腫瘍が悪性(がん)かどうかを判断・「ステージ」=がんが体内でどれくらい広がっているかを判断ということだそう。細胞診の検査結果によると、私はがん(悪性腫瘍)の可能性が高いとのこと。この後、別の検査でステージを診断します。普段は「無表情」「表情筋が死んでいる」と言われがちな私ですが、さすがにこのときは表情筋も引きつりました。ー------------------------先生は「クラス」と「ステージ」の違いを懸命に説明してくれましたが、動揺していたとりだまりさんの耳には、ほとんど入ってこなかったそうです。ステージの診断はどうなるのでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月23日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。ある日、ジーンズのボタンが留まらず、おなかが出ていることに気付いたとりだまりさん。子宮筋腫があったため、そのせいかと思っていたのですが……。何かがボコッと飛び出しているジーンズをはこうとしたらボタンが留まらなかったとりだまりさん。そのとき、おなかがボコッと出ていることに気付いたものの、子宮筋腫のせいだと思い、特に気にすることもなく過ごしていました。その後、おなかのボコッが大きくなっていることが気になり、受診してみたところ……。今や日本では、2人に1人にががんになる時代とか。私も39歳のときにがんが見つかりました(2015年の出来事です)。自分の異常に気付いたきっかけは、ジーンズのボタンが留まらなかったこと。下腹部に何かがボコッと飛び出している感じで、子宮筋腫がある私はそのせいだと思っていたのです。以前受診したときに、医師から「子宮筋腫そのものは悪さをしないから」と聞き、自分に都合の良いように取って、定期的に検診をすることもなく過ごしていた私。時々不正出血があるなど、ちょこちょこ不調がありましたが、勝手に「子宮筋腫のせいだな」と自己判断しておりました。でも、そろそろ婦人科で診てもらったほうが良いな、と思い受診すると……。「あの……今すぐMRIを撮ってきて」「がんかも」はいっ!?まさに青天の霹靂(へきれき)でした。ー------------------------筋腫を診てくれた先生からは「でも、それが原因で他の病気になることがあるから放置せず経過観察しよう」と言われていたのですが、とりだまりさんは、定期的に病院に通うのが面倒で、不調があってもスルーしてしまったそう。異常に気付いたらすぐに受診したほうが良いのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月22日妊活中に子宮筋腫と診断され、切除手術を受けることになったもちなべさん。そして迎えた手術当日、全身麻酔で意識を失っているうち、あっという間に手術が終了。しかし、術後2日目になっても体は鉛のように重く、患部にはズキズキとした痛みがあり、さらには微熱もあって……。本作は著者であるもちなべさんの実体験を描いた作品です。 切除した筋腫の重さは…術後2日目、患部の痛みや微熱と闘いながら、なんとか内診を受け終わったもちなべさん。その結果は……? 内診の結果は特に問題なしとのことで、とりあえずホッとするもちなべさん。 するとここで、医師の口から衝撃の事実が明かされます。筋腫は全部で5つ切除したのですが、その総重量は325gだったとのこと。もちなべさんは自分のおなかの中にそれだけの筋腫があったことに驚きながらも、同時に「それだけ取ればポッコリおなかも治るはずなのにおかしいなあ……おなかはへこんでないぞ……?」とも感じたそうです。 そして同室の患者さんの大きなイビキをBGMに、術後2日目を終えたのでした。 子宮筋腫での腹腔鏡手術後は、筋腫がなくなってぽっかりと空いたスペースに内臓が下垂し、下腹部がぽっこりするケースもよく見られるそう。他の原因も考えられますし個人差もあるのですが、もちなべさんもこういった理由でおなかが少し膨らんでいるのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 もちなべさんの作品は、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター もちなべ
2023年12月21日「10月20日、内閣府は『がん対策に関する世論調査』の結果を発表しました。2年以内にがん検診を受けた人は42.7%。2019年の前回調査では57.0%でしたから、14ポイントも下がったことになります」(全国紙記者)今回の調査では、受診していない理由として、「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから(23.9%)」「費用がかかり経済的にも負担になるから(23.2%)」「受ける時間がないから(21.2%)」などの理由が挙げられている。■早く見つけるほど治療費も安くなる「個人で自治体のがん検診に申し込まなければならない専業主婦やパート主婦は、特におろそかになりがちです。親の介護で検診の機会を逃している人もいるでしょう」こう懸念を示すのは、常磐病院(福島県)の医師・尾崎章彦さんだ。検診に行くに越したことはないが、長く行っていない人は体にあらわれる“がんのサイン”に注意を払ってほしい。「症状があるからといって、がんだと断定されるものではありませんが、がんの発見が遅れると、身体的な負担も、治療費の負担も大きくなります」(尾崎さん、以下同)たとえば乳がんでは、しこりの大きさが進行度の判断基準になる。「触知できる乳がんのしこりのサイズは一般に約2センチ程度からですが、2センチのしこりになると、すでにII期(ステージII)です。そしてこれを放置するとIII期に進行し、皮膚の変化や脇の腫れが出現するなど、治療も大がかりになります」WEBサイト「がん治療費ドットコム」によると、II期で乳房温存手術+放射線療法を組み合わせた1年目の治療費の目安は36万9900円(3割負担、以下同)。一方、III期になり、手術前薬物療法+乳房温存手術+放射線療法を組み合わせた治療費は108万8700円に跳ね上がる。大腸がんの場合も、II期で腹腔鏡手術を受けた場合、1年目の治療費は33万9300円だが、IV期で肝臓に転移していた場合の手術+薬物療法の治療費となると、143万9700円と、4倍以上になる。「経済的な負担」からがん検診を避けている人は、早期発見が経済的な負担を軽くすることを肝に銘じてほしい。それでは注意すべき症状をいくつか教えてもらおう。■わずかな費用でがんから身を守れる「ふらつきや貧血にはさまざまな原因がありますが、胃がん、大腸がん、子宮がんで出血が起きている可能性が。原因が特定できず、長引く貧血には注意が必要です」めまい、言葉が理解しにくい、片方の目が見えづらいなどは、脳腫瘍の症状でもある。2週間以上続く口内炎は、口腔がん、風邪でもないのに1カ月以上続く喉の痛みや声のかすれは喉頭がんを疑ってほしい。胃がんは、初期は症状が出にくいが、進行するとみぞおちの痛み、不快感、食欲不振などとともに、タール状の便が。進行した肺がんは胸痛、息苦しさが出ることも。「肺がんは血痰、咳などが症状。X線検査が一般的な検診ですが、早期で見つけることは困難です」自治体によっては、早期肺がんをより見つけやすいCT検査を安価(3000〜5000円)で受けられるので、チェックしよう。大腸がんは腹痛や血便、便が細くなるなどの症状を伴う。便潜血検査を毎年受けると、大腸がんの死亡率を10〜20%下げることができるというデータもあるという。女性特有のがんである子宮がんは、不正出血や月経が長引いたりすることで発覚することも。「早期の場合はほとんど自覚症状がありません。厚労省では、20歳以上の女性に対し、2年に1回、子宮の細胞検査を推奨しています」自治体の子宮がん検診の費用は500円から1000円ほどだ。“あのとき受診しておけばよかった”と後悔しないよう、不安な症状を放置しないようにしよう。
2023年12月20日2022年の冬ごろに大学病院でMRI検査を受けたところ、多発性粘膜下筋腫(複数の腫瘍があり特に出血しやすいタイプの子宮筋腫)と診断されてしまったカンノさん。子宮全摘を決意し、2023年4月にロボット支援下での腹腔鏡手術を受けたのですが……。本作は5年弱の長きに渡る、著者・舘乃夕華(かんのゆうか)さんの闘病記録を描いた作品です。※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。 1週間の入院生活手術翌日には全身から点滴やチューブが外れ、自由に動けるようになったカンノさん。今回は、カンノさんの術後の体調の様子や、1週間の入院中、どのように過ごしていたかをご紹介します。 手術後は患部の癒着を防ぐ目的で、無理のない範囲での歩行練習が推奨されています。カンノさんもまだおなかの痛みがありながらも、毎日病院内で歩行練習をしていたそうです。 そして術後に気をつけて見ておかないといけないのが「おならが出るかどうか」。腹部の手術をしたあとは癒着が起こって腸の動きが麻痺してしまうこともあり、これを『麻痺性イレウス』と言います。おならが出たかどうか(腸が正常に動いているか)は、イレウスになっていないかを判断する上で重要なサインとなります。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 退院前日、コンビニから病室に戻ってきたカンノさんは、看護師さんからの置き手紙を発見したそう。1週間という短い期間の付き合いだったにもかかわらず、わざわざ手紙を書いてくれるなんて……素敵な看護師さんと巡り会えたことも、入院生活の大切な思い出の1つになりましたね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 舘乃夕華
2023年12月15日身近な乳がん。怖がらずに向き合おう。気になる乳がんの基本的な知識や、勘違いしがちなポイントを×クイズでチェック!教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生です。【問題1】しこりが見つかったら、ほぼ100%乳がんだ。答え…×がんではない可能性も大いにあります。まずは受診を。「しこり=乳がん」というイメージをもってしまいがちだが、むしろ、ほとんどの場合はがんではないのだとか。「そもそも腫瘍ではないケースが大半ですが、腫瘍だったとしても良性のことも。あるいは水が溜まっている膿疱というものの場合もよくあります。しこりがあると、怖くなってむしろ受診を避けてしまう人もいるのですが、乳がんじゃないことを確認するためにも受診することがいちばんの近道なのです。せっかく異変を見つけたのなら、その次の行動に移しましょう」【問題2】婦人科や皮膚科で乳がんが見つかることもある。答え…×おっぱいのことは、何をおいてもまず乳腺科に相談を。「乳腺科というものに馴染みがない人もいるかもしれません。でも、しこり、変色、痛みなど胸に何かしら気になるところがあるなら、まず最初に乳腺科を探して受診してください」受診した結果、たとえば皮膚の湿疹であれば、乳腺科の先生がちゃんと皮膚科を紹介してくれる。ほかの症状についても、内科、婦人科などしかるべきところにつないでくれるので、自分で勝手に判断する前に「おっぱいのことならひとまず乳腺科へ!」と覚えておけば安心。近くの病院を調べてみよう。【問題3】検診は毎年受けないといけない。答え…年齢や遺伝リスクによって検診の頻度も変わります。どの年代でも、乳がんになる可能性はある。だからといって、20代のうちから全員が検診を受ける必要はなく、一般的には40歳以降、毎年受けることが望ましいとされている。20~30代の検診の考え方は?「若い人の乳腺は発達していて、マンモグラフィでがんが写りにくい傾向があります。なので、30代前半くらいまでは、リスクが低い人なら超音波検査を勧められることが多いでしょう」人により胸の特徴やリスクが異なる点にも注意したい。年齢と関係なく乳腺が発達している高濃度乳房の人はマンモグラフィで写りにくいから超音波を勧められることもあるし、遺伝性乳がんのリスクがある人なら20代でもリスクに応じた画像検査を定期的に受けたほうがいい。「その後、検診をどのくらいの頻度で受けるかもリスクに応じて変わるので、医師のアドバイスを聞いてください。医師が勧める方法や頻度には、ちゃんと理由があります」【乳がん検診はどこで受けるの?】クリニック・自治体のがん検診・会社の健康診断が選択肢。症状や気になることがあれば、クリニックで任意型検診を受けるが、その場合の料金は自己負担となる。受診の際はマンモグラフィ検診施設・画像認定施設で、乳腺科の医師がいるところを選ぼう。例えば島田先生の「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」では、超音波、マンモグラフィ、視触診、セルフチェック指導のコースで1万8000円。検査当日に結果を聞くことができる。エコー(超音波)のみで後日結果が郵送されてくるコースなら4000円。一方、自治体(区市町村)が行うがん検診は40歳以降、2年に1回ペースで受けられる。料金の助成がある自治体も多いので、地元の保健所に問い合わせてみて。また、職場の健康診断でも、乳がん検診をオプションで追加できるところが増えている。健保によって年齢の要件などが違うので確認を。主な検診の流れ1. 問診もしあれば症状、胸の状態、家族歴、既往歴、生活スタイルなど、検査に先立って確認すべきことを問診票に記入し、医師と面談する。ちょっとしたことでも気になっていることは全部伝えるようにしよう。2. マンモグラフィX線で乳房の中を写す。0期のごく初期のがんも発見でき、石灰化(多くは良性だが、悪性の場合も)も見つけられるので有効な検査方法。乳腺が発達している若い人や高濃度乳房の人は、初期のがんをやや見つけにくい。3. エコー(超音波)石灰化は写らないものの、0期の乳がんを見つけられる。家族歴のない20~30代前半、妊娠の可能性がある人、高濃度乳房の人、体にあまり負担をかけたくない人などはマンモグラフィではなくエコーを優先する。4. 視触診乳腺科の専門医が胸を診て、触れて診察をする。医師は触診でがんかそうでないしこりかはある程度わかるので、画像と合わせて最終的な検診結果を伝えてくれる。自治体や会社の検診では視触診はないことが多い。【問題4】発見されたら、手術が必要だ。答え…がん細胞を取り除くのが「標準治療(※)」。乳がんの治療は、手術で胸の中のがんを取り除き、その後、放射線、抗がん剤、ホルモン療法などで全身へのアプローチと再発予防を続ける。0期のがんなら薬物療法は不要で治療の選択肢も広がるのだが、その場合でも患部のがん細胞を取り除くことが標準治療なので、手術はすることになる。「とはいえ、現在の治療では入院はたいてい3日程度です。長期入院をしたり、仕事を長くお休みしなければならないようなことは、手術の段階では心配いりません」※科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療を指す。【問題5】手術ではおっぱいは取らないといけない。答え…保険診療の範囲で再建も可能。乳房の手術には、温存(乳房部分切除)と全摘(乳房切除)の2パターンがあり、がんの大きさ、転移など状態によってその選択は異なる。全摘した場合の乳房再建は、今では保険診療内でできるので、左右の形が不揃いになる温存ではなく、あえて全摘を選んで再建するほうを希望する人もいるのだとか。「再建の技術も上がってきています。おっぱいを失ってしまうという恐怖心にとらわれすぎず、治療するうえでベストの方法を医師と相談しながら選ぶようにするといいでしょう」島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日乳がんと診断された私。受けた手術や治療内容のほかに、抗がん剤治療による副作用、術後のリンパ浮腫の発症についても紹介します。乳がんと診断されたのは30代半ば私が乳がんと診断されたのは、30代半ばです。左胸の乳首付近が硬くなっていたので、念のために近所の乳腺外科を受診しました。クリニックで受けた検査は、乳房超音波検査のエコーです。女医さんが私の胸を触って、触診もおこなってくれました。すると、その女医さんから針生検(組織の一部を採取し、調べる組織診の一種)を勧められたのです。何度も出向くのは面倒だったので、その日のうちに針生検を受けました。後日、結果を聞くためにクリニックを訪れてみたところ、女医さんから別の病院を受診して治療を受けたほうが良いと言われました。そのときは、はっきりと「がんです」とは言われませんでした。ただ、がん専門病院の紹介状を受け取った時点で、自分が乳がんだということを悟りました。がん専門病院でいきなり告知紹介状を持ってがん専門病院を訪れると、担当の男性医師から「乳がんですね。切除したほうがいいでしょう。その前に抗がん剤をやりましょう」と言われました。いきなり告知をされた上に、治療のスケジュールを説明されたので、動揺している暇もありませんでした。その後は、腫瘍内科の先生と相談して、術前抗がん剤治療を半年間受けることになりました。幸いなことに抗がん剤が効いたので、腫瘍が1cmほどに縮小しました。抗がん剤治療後は、左胸の全摘手術を受けました。これですべての治療が終わったと思ったら、なんと放射線治療も受けることになったのです。さらに、抗がん剤のハーセプチンと呼ばれる分子標的薬(病気の原因となっている特定の分子にだけ作用するように設計された治療薬)を1年間打つことになったので、金銭的な負担も大きいものに。さらに、それだけでは治療が終わりませんでした。ホルモン療法も受けることになったため、LH-RHアゴニスト製剤(卵巣を刺激する脳の下垂体の働きを抑えることで、エストロゲンの分泌を減らし、乳がん細胞の増殖を止める薬)を5年間を打ち、乳がんの増殖を抑える薬であるタモキシフェンという飲み薬を10年間飲み続けなくてはなりません。乳がん治療がこんなに長くかかるとは思いもしませんでした。髪の毛が抜けて味覚もおかしくなった術前抗がん剤治療中は、髪の毛が全部抜け落ちました。そのほかに感じた副作用は、味覚障害、むくみ、だるさ、便秘、吐き気などです。手術では左胸を全摘した際にリンパ節をすべて取ったので、術後に軽度のリンパ浮腫(がんの治療部位に近い皮膚の下に、リンパ管に回収されなかったリンパ液がたまってむくんだ状態のこと)を発症。乳がんは一生付き合い続けなければならない病気だと実感しました。まとめ乳がんと診断されてから、術前抗がん剤、左胸の全摘手術、放射線治療、分子標的薬などの治療を受けました。現在は、ホルモン療法中です。なんでこんなにたくさんの治療を受けなければならないのだろうと思ったこともありましたが、受けられる治療が多いのはそれだけ治療の選択肢が多いことと思い、今ではラッキーだと感じています。しばらくは病院通いが続きそうですが、寛解を目指して頑張るつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/ 新見 正則先生(新見正則医院 院長)1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』 『しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通』文/市古みかん著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月03日婦人科系トラブルを招く原因として見逃せない“子宮冷え”。婦人科医・成川希さんが、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”を提案してくれました。夜の子宮温活冷えを改善する質の良い睡眠には、夜は心身を癒す時間と心得る。心身の疲れを癒して老廃物を排出するには、ぐっすり眠ることが何より大事。夜の時間のルーティンは、大切な睡眠に向かう儀式のように一つ一つ大切に行おう。1、お風呂に入る前のひと手間。オイルマッサージで温め度アップ。入浴前に太白ごま油を使って、下腹部、仙骨まわりやお尻、鼠蹊部をマッサージ。油は手に2~3滴つければOK。巡りが良くなっていくイメージを思い描き、優しくさすろう。お腹やお尻は時計回りに円を描くようにして行い、太ももは上から下へ。2、冬場の浴室はホカホカにして、冷えやすい部位はしっかり温める。浴室の温度と湿度を上げてから入浴。温活にはお湯に浸かる方がいいけど、シャワーで済ませるなら、熱いお湯を数分出しっぱなしにして浴室を温めてから入ろう。また、仙骨周辺や首の後ろの付け根部分、子宮辺りに熱めのシャワーを当て、しっかり温めて。3、子宮まわりの血流を妨げる、股関節の筋肉のこわばりをほぐす。座りっぱなしの時間が長い人ほど、股関節周辺の筋肉が凝り固まっているもの。仰向けになり、膝を曲げて足を上げ、膝に手を置き膝で円を描くようにゆっくり回すと、股関節周辺の凝りがほぐせる。外回り内回りを各10回。手で膝を誘導するように行うといい。4、足裏全体と足指の間に太白ごま油を塗ると足冷え解消。足が冷えて寝付けない人は、足裏全体と足の指の間に太白ごま油を塗ってみて。初めは油は1~2滴で。油が気になる人は、足首を締め付けない靴下を履いてベッドへ。この時、耳まわりもほぐしておくと緊張がほぐれ、深い眠りに誘う副交感神経が優位になる。5、反省や予定を考えるのではなく、いいことを3つ思い返して入眠。ベッドに入ってからも明日の仕事のことを考えたり、今日の反省をしてしまうと交感神経が優位になり、なかなか寝付けない。反省や予定ではなく、その日にあった楽しいこと、良かったことを3つ思い返して、深呼吸するのを眠りに入る前の習慣にしよう。お話を伺った方・成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月02日毎日できる“子宮温活”習慣で、ほかほか子宮を育んでいこう。婦人科医・成川希さんが提案、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”をご紹介します。昼の子宮温活昼間の活動時間のモットーは、よく動き、食べ、きちんと温める。運動不足で筋肉はこわばり、冷えが増すので、日中はこまめにカラダを動かすこと。ただ、アーユルヴェーダでは焦りの気持ちは冷えのもとと捉えるので、適宜休憩を挟んで。1、おしゃれも大事だけど、子宮を温める時間も忘れずに。おへそが見えるか見えないか程度のクロップド丈のトップスは、見た目も可愛く人気だけど、一日中お腹が冷えてしまうのは問題。デスクに座って仕事をしている時は、腹巻きや膝掛けなどでお腹まわりをカバーするなど、子宮を冷やしすぎないよう注意して。2、生姜は生より加熱した方がベター。胃が痛くなる人は乾燥品を使って。カラダを温めて消化力を上げてくれると定評のある生姜。生より加熱した生姜の方が、血流を高めてカラダを芯から温めてくれるショウガオールを摂れるのでおすすめ。ただ、加熱した生姜でも胃が痛くなるという人は、乾燥させた生姜やその粉末を使ってみて。3、巡りのいいカラダを維持するには、“ながら食べ”はやめて食事に集中。昼は最も消化力が上がっている時なので、三食の中でメインに捉えたい。でも冷えが気になる人は、温かくて消化しやすいものを選んで。また、“ながら食べ”は消化力を下げるので厳禁。忙しい時でも、食事の時間は食べることに集中してじっくり味わおう。4、昼休みの散歩で運動不足解消。楽しみながら歩くのがポイント。運動不足は血流を滞らせるけど、なかなか運動を習慣化できない人におすすめなのは昼休みの散歩。食後、胃がこなれてからの10分でOK。ここで大切なのが楽しむこと。周囲の景色を愛でながら有意義な時間を過ごす。楽しんで歩けば運動の質もグッと上がる。5、座りっぱなしで硬くなる、骨盤まわりの筋肉をストレッチ。座っている時間が長い人は骨盤まわりの筋肉が硬くなりやすく、血流も滞って冷えの原因になっている。1時間に1度は椅子から立って歩くようにしたり、膝を曲げ足首を持って、太もも前の筋肉をストレッチしよう。下半身の血流が改善する。成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月02日フェムケアで最近気になるキーワードが“子宮冷え”。婦人科系トラブルを招く原因として見逃せない問題です。子宮や膣は、温かく潤っている状態が理想。毎日できる“子宮温活”習慣で、ほかほか子宮を育んでいこう。冷え冷え子宮はトラブルのもと!毎日実践“ほかほか子宮”の育て方。生理痛や生理不順など、婦人科系のトラブルに大きく関わってくるのが、子宮まわりの冷え。「お腹やお尻、鼠蹊部に触れると、冷えている人が多いです。冷えは滞りをもたらすので、血液や栄養が巡りにくく、老廃物も排出できずに停滞します。子宮の機能にも影響を及ぼし、様々な不調をもたらす原因になるので、たかが冷えだと軽視しないでほしいです」(婦人科医・成川希さん)生理痛がある時にお腹をしっかり温めると、痛みが軽減したという経験がある人も多いはず。「痛みがある時だけでなく、日々冷えを溜めない習慣を身につければ、痛みが出にくくなります。また、冷えの原因は様々。自律神経の乱れや環境の変化、その人の体質、性格などが影響して、冷え=滞りをもたらしているのです」今回、成川さんが提案してくれたのが、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”。冷えを溜めないアイデアが揃っているので、続けられそうなものを取り入れて。実は子宮が冷えている人がほとんど!?1つでも当てはまるなら、生活を見直そう!汗をかきにくい運動不足睡眠の質が悪いダイエット中お風呂はシャワーで済ませがち生理の周期が乱れるPMSに悩んでいる鼠蹊部からお尻周辺が冷たい肌や髪が乾燥している心配性冷え冷え子宮を放っておくと、こんな症状が出てくるかも月経不順・月経痛・ホルモンバランスの乱れ・自律神経の乱れ・体調不良・子宮内膜症・子宮筋腫・不妊症…ほかほか子宮温活を始めよう!体質的に冷えやすい人はもちろん、冬場は気温の影響もあるので、子宮温活はすべての女性に必須。「日々の養生を大切にするアーユルヴェーダの知恵に、婦人科の見立ても取り入れています。日中はよく動く、しっかり排出する、質の良い睡眠をとる。そして、お腹まわりを効率的に温めることが基本の考えです」ほかほか子宮生活の3か条よく動く、よく眠る尿、便、汗をしっかり出すお腹まわりを温める時間を作る“冷え”を溜めずに“ほかほか”をプラスする、子宮温活の極意。【朝の子宮温活】冷えをもたらす自律神経の乱れは、朝のルーティンでリセットしよう。一日の始まりとなる朝。バタバタと過ごさず、自分のために丁寧なセルフケアを行うと温め効果大。自律神経が整い、冬場の時期でも冷えにくいカラダをキープできる。1、できるだけ早起きを習慣づけ、体内時計のズレをリセット。夜勤の人以外は心がけてほしい早起き。カーテンを開け、できれば部屋の換気も行い、寝ている間に溜まったものを吐き出すように深呼吸。朝の太陽のエネルギーを全身に取り込もう。これで体内時計がリセットされ、冷えと関わりの深い自律神経のバランスも整う。2、寝ている間に冷えていた、子宮周辺を乾布摩擦で温める。お尻まわりや鼠蹊部、そして子宮周辺を乾布摩擦のような感覚でさすってみよう。この時、素肌にも触れてみると、どこがどれだけ冷えているか実感できる。さすっているうちに冷えも解消されるし、お腹まわりを刺激することで排便も促されて一石二鳥。3、朝食前に歯磨き&舌磨きを。消化力が上がり、代謝も促進。就寝中は唾液の分泌量が減少し、寝起きの口腔内は不潔な状態。アーユルヴェーダでも、睡眠中に体内の老廃物が口腔内に出るといわれている。朝食前に歯磨きや舌のクリーニング、口をゆすぐことで消化力アップにつながり、代謝も促進してくれる。4、頭がスッキリするだけでなく、心まで整うマッサージ。カラダを温める作用があり、循環を促してくれる太白ごま油(ほとんどにおわない)を手に1滴垂らし、頭と耳を丁寧にもみほぐそう。心身の状態をチェックしながら毎朝マッサージすることで、小さな変化にも気づきやすくなり、一日の過ごし方も変わっていく。5、詰まりを流して体熱を生み出す、お湯+クミンの特製ドリンク。朝食を摂ったら、出発前に特製ドリンクを用意。水筒にお湯を注ぎ、代謝、消化力を上げてくれるクミンを小さじ1杯入れて。出先ではこれを飲み、別のものを飲む場合でも常温か温かいものを選び、できるだけ胃腸を冷やさないようにしよう。成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月01日肝臓がん末期の父の介護と2歳、5歳の子どもの育児が重なり、ダブルケア状態になってしまいました。私は専業主婦で、育児も介護もするのが当然という親戚からの目があったのです。そんな私のダブルケアの体験を紹介します。子育てで大変な中で父の病気が判明専業主婦だった私は、2歳と5歳の育児で追われていました。5歳の長女は幼稚園に通っていたものの、2歳の長男は特に手がかかり毎日育児と家事で1日が終わってしまうような毎日です。そんなときに父の体調が悪くなり、検査をしたところ肝臓がんステージ4で、大腸などの全身にがんは転移している状態でした。父は入院しましたが、大の病院嫌いで、家に帰りたいと訴えてきます。母は持病があり、介護の負担はできない状態でしたが、父と一緒にいたいと言うのです。自宅介護に切り替えるもなんとか両親の望みをかなえてあげたいと、自宅での介護に切り替えることになりました。母と私で介護が可能なのか、私は小さな子どもを抱えながらすべてのケアをできるのか不安もありましたが、もうやるしかない状況だったのです。まず私は、地元の地域包括支援センターに相談し、具体的に得られる支援を確認。子どもの預け先に関しては別窓口で連携しておらず、すぐに対応してもらえずもどかしい気持ちを覚えました。介護自体は専門知識もない私たちだったので、訪問診療と訪問介護を利用することに。介護保険の申請をおこない、ケアマネジャーさんの決定、介護用品のレンタルなど、その後はスムーズに進みました。ケアマネさんをはじめ、ヘルパーさん、訪問看護師さんなどの助けが本当にありがたかったです。介護と育児を終えて父の自宅介護を決めてからは毎日バタバタしていて、2歳の長男の育児はその間ベビーシッターさんに任せました。実家と家との往復で大変だった私に同居を提案してきたのは夫です。同居にしたため、介護を要件として子どもたちは認可保育所に無事に入ることができました。子どもたちの送迎は夫、私は父のケアや母の病院の付き添い、家事などで忙しかったですが、子どもが保育園に行っている間は、家事と介護ができるので、預けて本当によかったと思っています。介護ケアと保育園なしに、父のみとりは難しかったです。父はがん告知から約1年で亡くなりました。ダブルケアは簡単なものではなく、いろいろな人の助けがあって初めて成り立つものだったと思います。まとめ急にダブルケアの状態になってしまった私ですが、すぐに行政に相談し、受けられるサービスはすべて利用しました。子どもをどこにも預けず、介護もすべて自分でやるのは困難です。介護も育児もプロに任せて、自分ができることに注力すれば、満足できるダブルケアができると思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。文/小林友里子マンガ/山口がたこウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月30日体に異常を感じても、婦人科へ行くのは勇気がいるもの。ついつい後回しにしてしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、「婦人科を受診したきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Sさんの場合……子宮頚がんの検査をずっと受けてなかった私。妊娠がわかり、先生から「子宮頚がんの検査をしてみてもいいと思う」と言われ、何気なく検査をしました。そしたら子宮頚がんの検査に引っかかり、頭の中が真っ白になり不安ばかりの毎日でした。まさか自分がと思っていたので、病名を検索したら不安になって泣いてしまいました。どんな治療を受けましたか?詳しく検査をするため病理検査を受けました。その結果、子宮頚がんのグレーゾーンと言われました。毎月検査をして経過を診てとくに治療などはしませんでした。出産とともに変異は見られないようになったので今でも定期検査をしています。婦人科に行くことは抵抗がある方もいると思いますが、症状がまったくない人がほとんどなので定期検診に行かれた方がよいと思います。このエピソードに読者は『身体に異変がないとつい自分は婦人科は関係ない、と思ってしまいがちですがやはり定期的な検診は大事だなと思いました。』『検診を後回しにする恐ろしさを感じました。』『私もきっとまさか自分が。ついついそう考えて後回しにしちゃうと思います。』と実にさまざまな声が寄せられました。違和感があるときは早めに婦人科へ子宮頚がんの検査を受けたことにより疾患を見つけることができたSさん。皆さんも、違和感を覚えたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年11月28日Instagramで3歳上の夫との日常を、エッセイ漫画にして発信しているサクライさん。子宮頸がん検診を受けたところ、右側の卵巣が7cmくらいに腫れていることが判明し、手術を受けることになりました。無事手術が終わったあと、サクライさんは……。 手術を経験して※作中でサクライさんは「らっこ」という名前で描かれています。 子宮頸がん検診で卵巣のう腫が見つかり、手術を受けたサクライさん。「もっと早く婦人科に行っておけばよかった……」と思ったそうでーー。 サクライさんは自身の体調の変化に気づきながらも、「生理ってこんなもん」という強い思い込みで、生理痛がひどくても婦人科に行くことはなかったそう。さらに、頻尿や腰痛、排便痛などの症状もあったそうですが、まさか卵巣の異常と関係があるなんて思っていなかったと言います。 子宮頸がん検診で卵巣のう腫が見つかったときには、卵巣の大きさは7cm。手術を避けられない大きさになってしまっていたため、サクライさんは「何かおかしいと思ったらきちんと病院に行ったほうがいい」と教訓を得たそうです。 サクライさんが言うように、体に異変を感じたときはしっかり病院で診てもらうことが大切ですね。さらに、婦人科疾患を早期に発見できるよう、定期的に婦人科を受診することも大事です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 サクライさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター サクライ
2023年11月25日2017年8月ごろからめまいに悩まされるようになったカンノさん。2022年の冬ごろには貧血に悩まされ、婦人科で検査を受けたところ、子宮筋腫が4つほどできていることが判明。後日、大学病院で改めて超音波検査を受けると……。本作は5年弱の長きに渡る、著者・舘乃夕華(かんのゆうか)さんの闘病記録を描いた作品です。※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。 子宮筋腫の数は?近所の婦人科で「多発性粘膜下子宮筋腫」と診断されたカンノさんは、悩んだ結果、子宮全摘をすることを決意。紹介先の大学病院に足を運び、改めて超音波検査を受けます。すると、医師曰く「4つどころではなくたくさんの子宮筋腫がある」とのこと。子宮筋腫の正確な数は、後日に受けるMRIではっきりするらしく、次回予約を取ることになったのですが……。 ※更年期障害:ホルモンバランスの変化により、のぼせ、発汗、肩こりなどさまざまな更年期症状が出ることがある。これらの症状が日常生活に支障が出る場合を更年期障害と言う。 新しく担当医となった男性医師はどんな人なのだろうと思っていると、MRI画像を見ながら、淡々とした口調で「筋腫は大小合わせて10個以上ありますね。これならやはり手術で子宮全摘するほうがよさそうです」と説明するのみ。過去に担当してくれた医師たちの対応と比べるとどうしても差があって、カンノさんは戸惑ってしまったそうです。 そして子宮筋腫を少しでも小さくしつつ大量出血や貧血の症状を抑えるため、手術直前まで「レルミナ錠」というホルモン剤を服用することになったカンノさんは、その副作用である「ほてり」の症状が最も強く出たと語っています。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ レルミナとは子宮筋腫の治療に用いられる薬で、過多月経、下腹部痛、腰痛、貧血を改善させるほか、子宮筋腫を小さくさせる効果も期待できます。ただ、副作用としてほてりや不正出血などが報告されているため、カンノさんのように粘膜下子宮筋腫でもともと出血量が多い場合は、今以上に出血が増えないように注意して服用しなければなりません。 一旦レルミナの服用を始めてみて、気になる症状が見られたときには医師に相談しつつ、手術までの過ごし方を一緒に決めていくのがよさそうです。が、新しい担当医とはうまく付き合っていけるのでしょうか……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 舘乃夕華
2023年11月21日西島秀俊と内野聖陽がカップルを演じる「きのう何食べた? season2」の7話が11月17日に放送。史朗の50歳を祝う航(ジルベール)からのサプライズに「流石ジルベール」や「ジルベール性格悪くて最高w」など喜びの声が上がっている。よしながふみの同名漫画が原作の本作は、史朗と賢二カップルのささやかな日常を描いた物語。弁護士の史朗を西島秀俊、史朗と同棲中の美容師・賢二を内野聖陽、史朗の同僚・志乃を中村ゆりか、史朗の事務所のボス・美江を高泉淳子、史朗たちの友人カップルの航を磯村勇斗、航の恋人・小日向を山本耕史が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。仕事中の史朗(西島秀俊)の様子を見ていた小山志乃(中村ゆりか)は、ずっと贈りたいと思っていたと老眼鏡を渡すが、史朗は頑なに受け取ろうとしない。しかし「素直にお認めなさい」と上町美江(高泉淳子)に一蹴され、仕方なく掛けてみることに。そして想像以上の効果を感じた史朗は、その日の夜、賢二(内野聖陽)から誕生日プレゼントの希望を聞かれ、「老眼鏡」と即答するのだった。そんな折、史朗のもとに、大学の同級生・金森が亡くなったとの知らせが入る。誕生日当日が告別式のため、お祝いは見送ることにした史朗。式には金森の子供3人もおり、すでに全員20代でさらには孫の姿も。参列した同級生たちも自分の子供の結婚話を口にして、史朗は思わず無言になる。金森の妻・諒子(相築あきこ)の話では、金森の闘病生活は3年に及んだという。本人が誰にも知らせないで欲しいと懇願したといい、悪化した最後の2か月までは元気だったようだ。旅行に行ったりもし、心の整理は出来ていたとはいうものの、諒子の表情はやはり寂しそう。そんな話を聞いた史朗は、帰宅後、賢二にある提案をし――というのが7話の展開。以前、賢二からもう誕生日は祝わなくて良いと言われていた史朗は、ふたりの誕生日を一緒に祝う合同誕生日会をしようと提案。「お前の誕生会も一緒にやりたい。それが俺の望みだ」「己のパートナーが大きな病気や怪我もなく無事ひとつ歳をとったんだよ。めでたい以外の何がある」と言う史朗の言葉に、SNSでは「2人分の誕生日を一緒に。大きな病気や怪我せずに年重ねられるってありがたいよなと、しみじみ」や「誕生日って生まれてきたことの祝いじゃなくて、また1年生き延びたってことの祝いね。それなら納得するかも。なんで生まれてきたんだって思ってる勢からすると自分の誕生日も「よくやったな自分!」って盛大に祝えるかもな」など共感の声が。また、誕生会の最後に航たちからサプライズのプレゼントが届くが、それは「50」という史朗の年齢がわかる大きなバルーンが刺さった花束だった。実は賢二は史朗の言葉が嬉しく、航に自慢。その時に史朗の年齢も伝えてしまっていた。航の悪意のこもったサプライズに「ジルベール性格悪くて最高w」、「少ししか出てないけど、流石ジルベール、存在感凄い。シロさんの事は、胃袋つかまれちゃったし、本当は大好きだけど、ちょっかい出したいんだろうな。それがジルベールなりの愛情表現という事で、そんなジルベールとシロさんのやり取りも、見ものなのよね~」などの声が上がっている。【第8話あらすじ】娘の大学の入学式に出席したという三宅祐(マキタスポーツ)と玲子(奥貫薫)が、夫婦揃って盛装で美容院に現れる。しかも、ひと段落着いたのを機に仲良く2人でベトナム旅行に行くらしい。離婚間近と思っていた賢二たちは関係が修復したと安堵するが、田渕剛(坂東龍汰)だけは「人の気持ちは簡単に修復しない」と否定的。その頃、史朗は離婚の相談を受けていた。依頼者の北林敏子(村岡希美)は、夫・盛綱(桜井聖)から浮気相手と結婚したいと離婚を突きつけられたが、別れたくないという。状況的に慰謝料をもらって離婚したほうがいいと勧める史朗に敏子は「私もそう思う」と意外な反応。実は盛綱は国際ロマンス詐欺にあっており、送金額も半年で1000万円にのぼっていた。そして本人が被害を認めない限り警察に対応してもらえないため、「騙されていることを夫に認めさせて欲しい」という敏子。そこで史朗は盛綱と対面するが、盛綱は浮気相手を盲信しており「彼女の夢の応援をしたい」の一点張り。新たな送金依頼もあったため、史朗は強行手段に出ることにし――。「きのう何食べた? season2」は毎週金曜23時12分~テレビ東京系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年11月18日女性がかかるがんの中で、最もかかりやすいと言われている乳がん。自分の胸にいつもとは違う異変が現れたら、困惑してしまいますよね。そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Pさんの場合……肌着のちょうど胸のところに茶色いシミみたいなのがついていました。お風呂の中で何でだろうと思い、胸を見ていたら、授乳中のような痛みとともに茶色の液体が乳頭から出てきました。胸を触ってもしこりのようなものはありません。これは乳腺炎なのではないかと思いつつ、乳がんの検診をしてくれる病院に行きました。一通り検査を受けたものの、とくに心配はないとのこと。3年後、入浴中にたまたま胸をさすったときにコリっとした手ごたえを感じました。前回の検査のときに、しこりがあれば明らかにわかると言われていたので、すぐに同じ病院に行き検査。マンモグラフィやエコーなどで診てもらった結果、「がんの可能性も考えて検査をしましょう」と言われ、大学病院を紹介されました。結果、乳がんでした。どんな治療を受けましたか?運よくキャンセルの空きがあったため、1ヶ月後には手術となり、片方の乳房を全摘しました。脇のリンパにも転移があり、そちらも切除。検査の結果、ホルモン治療が有効ながんだったことが判明し、ホルモンの薬を飲み生理を止めるための注射を定期的に打つことになりました。世の女性陣へ伝えたいことは?最初に乳頭から分泌物が出たとき、それ自体も検査されて、血液でないから大丈夫だと言われました。これは病院側の落ち度ではなく、当時の医療の認識ではそういうものだったのだと思います。数年後、妹が乳がん検診に行ったとき、乳頭からの分泌物の有無を聞かれたそうです。分泌物があれば高確率でがんであると言われたようです。医療側もさまざまな症例を分析して知識を蓄積しているのがわかります。ネットや他人の話を鵜呑みにせず、おかしいと思ったらまずは検査に行ってください。読者の感想は『早めの受診とセカンドオピニオンの重要性も大事だと感じました。』『気になる症状が出たときに、検査で問題がなかったとしても、試しに他の病院も受診してみることも大事なのではないかと思いました。』『乳がんの特徴の一つとして胸から液体というのは初めて知りました。出たことはありませんが注視したいと思いました。胸を切除したのは辛かったと思いますが癌から解放されて良かったですね。』など、早期発見の大切さに対するコメントが寄せられました。違和感を覚えたときは婦人科へPさんは肌着についた茶色いシミに違和感を覚え病院へ受診すると、乳がんが原因だったということが判明しました。幸いにもキャンセルの空きがあり1ヶ月後には手術を受けることができ、現在ではホルモン治療を続けているようですね。皆さんも、少しでも気になることがあれば、早めに病院へ受診することをおすすめします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年11月16日年に1回、自治体や勤め先の保健事業で受けられる「子宮がん検診」。子宮がんとはどんなものなのか、よくわからず受けている人が多いのではないでしょうか。実は子宮がんは2種類あり、そのうち1つは50代以降に患者が急増する特徴があるそうです。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に40代~50代女性が知っておきたい子宮がんについて聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮がんにはどんな種類がある?できる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれる子宮がんは、できる場所と原因によって2種類あると言います。「子宮の奥には、妊娠すると胎児が宿る体部があります。この体部にできるのが子宮体がんです。主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、閉経後の50代が発症年代のピークです。一方、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるのが子宮頸がんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こり、現在は20~30代が発症年代のピークになっています」(駒形先生)。それでは、40代・50代女性が特に注意しないといけないのは子宮体がんということになりますか。「子宮体がんは早期発見が重要なので、どんな症状があるかは知っておいてほしいですね。女性ホルモンの影響を強く受けるので閉経している月経不順妊娠・出産の経験がない肥満ホルモン補充療法を経験しているといった方は注意が必要です。未産と肥満が高リスクの理由妊娠・出産経験がないことがなぜ高リスクになるのでしょうか。「子宮内膜は、エストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。妊娠・出産・授乳中は生理がなく、生理があるときに比べて子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が減ります。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」(駒形先生)。肥満はどのように関係しているのでしょうか。「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こし、がんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。また、40代、50代でも子宮頸がんを発症する女性はもちろんいるので安心はできません。子宮頸がんは性交渉で感染してから、およそ10~20年かけて発症することが多いので、30代や40代に感染して、40代、50代で発症することは十分あり得ます」(駒形先生)。「子宮がん検診」では「子宮体がん」は検査しない!?多くの集団検診で検査するのは「子宮頸がん」のみ子宮体がんは50代以降から急増するということですが、「年に1回の子宮がん検診では陰性だから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、なんと子宮がん検診では、子宮体がんは検査していないことがほとんどなのだそうです。「一般的に、子宮がん検診では頸部の検査しかしません。つまり、子宮体部の検査はしないのです。理由としては生理には子宮体がんの予防効果があり、閉経後はリスクが高まるが、その時期は個人差があるから子宮体部の検査は頸部よりも痛みが強く気軽にできないから子宮体がんは閉経後にかかる人が多く、初期症状である不正出血で異変に気付きやすいから子宮頸がんの発症年齢は幅広いから子宮頸がんは生理がある人も多くかかり、初期症状が不正出血でわかりにくいので検査する必要があるからなどが挙げられます。一部の自治体では不正出血のある50代以降の女性に限って子宮体がん検診をオプションで受けられるところもあるようですが、多くは、子宮がん検診といえば頸部のみの検査です」(駒形先生)。「子宮体がん」にはどんな症状がある?不正出血があったら早めに受診を「子宮体がんの初期症状は不正出血です。子宮体部からの出血は茶褐色や黒っぽいのが特徴です。また、おりものに血が混じる場合もありますが、これも不正出血です。おりものの変化は軽視されやすいのですが、出るべきでないときに出る血液は不正出血、と心得て欲しいですね。閉経後、時間がたっている場合は受診する人が多いのですが、まだ生理がある場合や月経不順の方は様子を見てしまうこともあるようです。ほかにも、性交時に下腹部が痛む、常に下腹部が張っている感じがする、といった症状にも注意です。子宮体がんは初期で発見できれば予後が良いがんとされています。早期発見がとても大切です。不正出血が1度でもあれば、婦人科を受診することをおすすめします」(駒形先生)。まとめ子宮頸がんは年に1回の検診でチェックができますが、子宮体がんは自分で気を付けておかないと早期発見ができません。いつもと違う出血やおりものが出る場合は、がんではなくてもほかの病気が潜んでいることもあります。早めに受診するようにしましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月13日「子宮頸がん」というがんを知っていますか? 子宮にできるがん、ということくらいはわかっていても、どのように発症するのか、どんな人がかかりやすいのか、といったことはまだ知られていないかもしれません。最近は20~30代女性の発症が増えているということですが、40~50代女性も発症しており、油断はできません。40~50代女性が子宮頸がんについて知っておきたいことを産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮頸がんとは?性交渉により、子宮頸部にできるがん子宮頸がんとはどんな場所にでき、なぜできてしまうのでしょうか。「子宮頸がんは、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるがんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こります。男性性器がウイルスに感染した状態で、避妊せずに交渉することで女性性器に感染するのです。ただ、HPV感染は性交渉による“風邪”のようなもので、珍しいものではありません。女性の50%以上が一度は感染するウイルスとされており、感染しても90%以上は免疫力により自然治癒します。しかし、自然治癒できなかった残りのウイルスが持続感染して細胞ががんに変化することで発症してしまうのです」(駒形先生)。およそ10~20年かけてがんに変化「HPV感染してから、がん細胞に変化するには、一般的には10~20年かかるといわれています。ですから、20代や30代のとき、避妊ナシで性交渉した経験がある女性は40代や50代で発症するリスクがあると言えます。また、40代や50代の夫婦は避妊ナシの性交渉が多いと思います。パートナーがHPV感染していないとは言い切れないので、誰でもリスクがあるのです」(駒形先生)。不正出血やおりものに変化が子宮頸がんにかかると、どんな症状を感じるようになるのでしょうか。「初期症状は見られないという表現をよく見ますが、正確には初期症状がわかりにくいと言えます。主な症状は不正出血ですが、量がとても少ない場合があります。おりものに少し血が混じるというケースも多いです。他に性交渉のときに下腹部が痛む、下腹部が張って鈍痛がするなどの症状があります。おりものに血が混じる程度なら大丈夫と思っている方も多いのですが、おりものに血が混じっている=不正出血です。血液が出るべきでないときに出た場合は、量や色に関係なく、なるべく早く婦人科を受診してください。不正出血を放置すると、がんが進行してしまう恐れもあります」(駒形先生)かかりやすいタイプはある?ストレスが多い環境の人は要注意「避妊ナシの性交渉をしたことがある人すべてがかかる可能性がありますが、中でも以下のような場合はリスクが上がります。出産回数が多いストレスフルな環境にある喫煙者性交渉の数が多くなればなるほど、かかる可能性が高くなるため、出産回数が多い人はリスクが高まります。また、ストレスフルな環境と喫煙という要素は、免疫力と関係があります。免疫力が高ければ、ウイルス感染しても自然治癒させることができます。ストレスや喫煙は免疫力を下げることで知られています。ちなみによく“セックスパートナーが多い”ということが子宮頸がんのリスク要因として上がります。たしかに性交渉の数が多くなればなるほどリスクは高くなりますが、たとえパートナーが1人であってもその人がHPV感染していればかかります。必ずしも相手の人数だけが理由ではないと思います。同様に、“初交年齢が低い”ということも挙げられますが、初交年齢が低くてもその後性交渉が多くなければリスクは低いので、これも一概には言えません。そのような風潮から受診控えをする女性もいるようですが、気にせず受診してほしいと思います」(駒形先生)。予防はできる?ワクチンがあるようだけど?40代以降は検診による早期発見が有効「自治体や企業の検診に“子宮がん検診”がありますが、これは子宮頸がんを検査するものです。40歳以降の女性に推奨されることが多いと思います。検診で早期発見されれば、子宮頸がんは予後が良いがんとされています。進行すると全身に転移する可能性もある怖いがんです。年に1回は必ず子宮がん検診を受けて欲しいですね。子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんですが、最も有効な接種時期は初交前とされています。40代、50代はすでに感染しているケースがあり有効性は低くなります。3回接種が必要で、合計4万5000円ほどというコストの課題もあります。現実的には年に1回の子宮がん検診を受け、ストレス回避をして免疫力を上げる努力をすることが子宮頸がん予防につながると思います」(駒形先生)。まとめ不正出血を放置している人はすぐに受診&ない人も年に1回は子宮がん検診を必ず受診。この2つを守れば子宮頸がんの進行は防げるようです。なお、駒形先生から「今の40代、50代女性は体力と仕事量が合っていない」という指摘がありました。家事でも手を抜けるところは抜いて、ストレスをためこまないようにしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月10日雑貨店の店長を務めるオムニウッチーさんがつづる、自身が経験した恋愛マンガ。子宮内膜症の手術を機に、10歳下の彼氏・高倉健のやさしさや愛情を再確認したオムニウッチーさん。ですが、避妊具でもあるミレーナ処置の相談をしたら、高倉がエッチのことばかり考えていることがわかり、オムニウッチーさんをあきれさせます。その後、ネットの口コミを調べまくると……。処置の痛みを覚悟していたけど…!オムニウッチーさんは、子宮内膜症の予防が期待できるミレーナを子宮に入れてはどうかと医師から提案されます。高倉にも相談しますが、ミレーナが避妊具でもあると知った高倉は「ゴムなしでエッチできるってこと!?」と発言し、オムニウッチーさんをドン引きさせます。オムニウッチーさんは処置までの1カ月、ミレーナ体験者の口コミを調べまくり……。術後の予防策としてミレーナを装着することに。処置してもらうまでの1カ月間、ミレーナを装着した人たちの口コミについて調べると「痛かった」という意見が圧倒的に多く、一気に不安になる私。……そんなに痛いの?? 怖い!!!不安の中、やってきたミレーナ装着日。あまりの怖さに先生に麻酔をお願いするも苦笑いされる始末。そうか、ミレーナ装着で麻酔する人なんていないのか……。「座薬なら……」と提案してもらい、鎮痛効果のある座薬を処方してもらうことに。ドキドキの中、いざ装着!!!痛い? 怖い! 痛い?? 怖い!!!! パニックになりそうなそのとき、「はい、終わったよ~」と先生の声。え? あれ??? 終わった?? 全然、痛くなかったーーーー!!!!私の心配は杞憂に終わったのでした。帰り道、ちょっとお股の部分がチクチクする違和感はあったけど、数日後にはなくなっていました。先生から、妊娠したいときは外せることやSEXについての許可が下りたものの……。SEXできるってわかったら高倉くんは大喜びでしてきそうだから、このことはしばらく黙っておこうと思ったのでした。-----------------初めて受ける医療処置、しかも子宮に器具を入れるとなったら不安でいっぱいになりますよね。でも、痛みもなく処置できて、装着後の違和感もすぐに治ったようで何よりです!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/オムニウッチー(42歳)アラフォー。北海道在住。普段は、キッチン雑貨店で店長をしている。Instagramでは、店で遭遇するお客さんとのエピソードや自分の体験などを漫画にしている。 Instagram:@omni_uttii821
2023年11月05日2023年11月2日、日本オリンピック委員会(JOC)は、会長である山下泰裕さんが転倒し、頸椎を損傷したことを明らかにしました。産経ニュースによると、山下会長は、プライベートでの行動中に負傷し、現在は手術を受けて入院しているとのことです。1984年に開催された『ロサンゼルスオリンピック』にて、柔道男子無差別級で金メダルを獲得した山下会長。2019年6月にJOCの会長に就任し、3期目でした。山下会長の復帰の時期は未定で、当面は三屋裕子副会長が職務を代行するとのことです。突然の発表に、ネット上では「心配…」「びっくりです」「どうか安静になさってください」などの声が上がっています。山下会長の、1日も早いご回復をお祈り申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2023年11月02日