神木隆之介が主人公の高校生プロ棋士を演じる『3月のライオン』。「闘いの前編」に続き、先週末には「愛の後編」が公開された本作で早くも話題を呼んでいるのが、スイーツをむさぼる男気たっぷりの棋士たちの姿。その場面写真が一挙に到着した。幼いころに家族を亡くし、育ててくれた師匠の家をある理由から出て行き、ひたすら将棋を指していた高校生のプロ棋士・桐山零(神木さん)は、川本家の3姉妹(倉科カナ&清原果耶&新津ちせ)と出会う。あれから1年、今年も獅子王戦トーナメントが始まったが、最高峰を目指す棋士たちにさまざまな試練が降りかかる。トップに立つ将棋の神の子と恐れられる宗谷名人(加瀬亮)でさえ、ある重大な秘密を抱えていた。その一方、零が別れを告げた師匠の家庭は崩壊へと向かっていく。さらに川本家の3姉妹を捨てた父親(伊勢谷友介)が突然現れ、耳を疑う要求を突き付ける。強くならなければ、大切な人たちは守れない。愛することを知った零の闘いの行方は――?若きプロ棋士・桐山零が、人生を背負った個性豊かなプロ棋士たちとの壮絶な闘いを繰り広げていく本作。プロ棋士たちの真剣な眼差しや男の色気が話題を呼ぶ中、すでに本作を観た観客からお気に入りとして挙げられているのが、島田開 八段(佐々木蔵之介)と後藤正宗 九段(伊藤英明)の対局の場面。まるでアクションシーンのような緊迫感が漂うなか、対局は「おやつ」タイムに突入。島田は故郷・山形の名物である干し柿とゆべし、後藤はまんじゅうをバクバクとむさぼるが、甘い物で緊迫感が溶けるかと思いきや、おやつタイムまでまさかのガン飛ばし!このシーンには思わず「笑った」という声が多数寄せられている。実際の将棋でも、対局の真っ最中での「おやつ」タイムは存在する。午前と午後に計2回用意されるタイトル戦もあるが、基本、午後3時ごろに対局室へ「おやつ」が運ばれるという。実は「おやつ」は、棋士が集中して将棋を指すためには欠かせないもの。対局は長時間に及ぶため、昼と夜に食事休憩があるものの、さらに「おやつ」を食べることで栄養補給をおこなうのだ。その「おやつ」は棋士によってさまざまなのだが、盤を挟んで闘う男たちがスイーツを食べる姿に、ギャップ萌えする“観る将”(プロ棋士の対局を観戦して楽しむ)ファンが急上昇中とか。本作の中でも、プロ棋士たちがそれぞれ用意する「おやつ」が気になるところ。真剣勝負のために英気を養う、彼らのスイーツ男子っぷりにも注目だ。『3月のライオン』は【前編】【後編】ともに全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月29日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、前編・後編が公開中だ。準備期間が長かったことがキャスティングに功を奏したが、実は意図したものではなかった。プロデューサーが「1番のスター」と語る人物とは。○「どうしても撮りたい」で数年間――先ほど、キャスティングが神だったのは「ぜいたくに時間をかけられた」とおっしゃっていましたが、何か理由があったんですか? それだけ今回の映画に賭けられていたとか。すべての要素がそろうのを待った、機を熟すのを待ったというところはありますね。まず、大友監督が1番のトップスターなんですよ(笑)。監督と初めて会ったのが、『るろうに剣心』を撮るちょっと前で、「あなたとやりたい」と言ったら、「『るろうに剣心』が終わるまで待っていてほしい」と言われて、8カ月間待つことになる(笑)。その後『るろうに剣心』が大ヒットしたら、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』を撮ることになり、そこからまた2年待ちました。彼もすごくエネルギーがみなぎっている人だから、その間に『プラチナデータ』も撮って、これがまた当たっちゃう。そうこうしていると、3年くらい経っちゃいまして……。『3月のライオン』の撮影自体はできないんだけど、大友監督とはその間にも密に会って、延々と脚本を作っていました。――では、『るろうに剣心』が終わって、よし、やるぞと。それがまた2015~16年も激動の年で、『3月のライオン』だから3月の光を撮りたい、とにかく3月にクランクインしたいというのがテーマだったんですが、大友監督は『秘密 THE TOP SECRET』を撮っていて、さらに『ミュージアム』も「どうしても撮りたい」と!(笑)。多分、グロテスクなもの、炸裂する様なものを撮りたかったんだと思うんです。「これで、どっしりと落ち着いた人間ドラマに振り切れる」と言っていましたね。――でも、その間に練ることが良い方向に働いたと。結果的に、映画としてのドラマが、時をかけてみるみる分厚くなりました。脚本も練れたし、原作も前に進んで羽海野チカ先生がゴールを思い描けるようにもなった。うまくかみ合ってきたんだと思います。とにかく、原作は現在連載中で未完! 映画としての完結をどこに持って行けばいいのかという最大の難問も、原作に並走しながら自然と消化できていったと思っています。もちろん、同時にキャスティングも練りに練り、この最高の面子に行き着けましたよ。■谷島正之1967年生まれ、東京都出身。『西の魔女が死んだ』(08)、『戦慄迷宮3D』(09)、『ラビット・ホラー3D』(11)、ヴェネチア映画祭コンペティション出品作『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『くるみ割り人形』(14)、『リアル鬼ごっこ』(15)など、清水崇、塚本晋也、園子温、増田セバスチャン、白石和彌らと話題作を製作。共同製作として蜷川実花監督の『さくらん』(07)と『ヘルタースケルター』(12)がある。著書に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル)がある。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月28日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、前編・後編が公開中だ。作中では零(神木隆之介)をほっとさせるような役割で登場した高橋一生と、逆に異彩を放っていた加瀬亮。2人について、キャスティングの裏側を聞いた。○誰よりも「人間」だった加瀬亮――現在大ブレイク中の高橋一生さんも、学校パートで零を励ます林田高志先生役として出演されていますよね。高橋さんは林田先生にぴったりでしたよね。そしたら1年後の今、色気男子っていうんですか、ブレイクしていました。もともと『MM9-MONSTER MAGNITUDE-(エム・エム・ナイン)』とか『怪奇大家族』とか、マニアックな高橋さんが大好きでした。まさか、こんなことになるとは(笑)。林田先生の役はみんなやりたがってくれて、某役者さんもわざわざ「やりたい」と言ってくれていたんです。――1番最初に決まったのが神木さんというお話でしたが、逆に最後に決まった役はありますか?宗谷冬司役については苦労しましたね。最も難しい役どころ。会議ではまあ、色々の個性が、色々な方角から出てきましたよ(笑)。役そのものの立ち位置を徹底的にシュミレーションして。どんな個性か、どんな人間か、そして将棋をどう思っているのか、とかね。延々と……。最終的には、加瀬亮さんと監督が直接会って決まりました。加瀬さんが、宗谷という役について「普通以外の何者でもありません、という役だと思うんですよね」と言っていましたね。その言葉に、大友監督がビビッドに反応しました。監督が「人間以上に人なんだね」と言ったんですよ。ちょっと禅問答の様な。神がかっていないところが、むしろまわりからより浮き上がってくる、極端に言うと、そんな恐ろしい存在なのか、と。もっとも地に足のついていないキャラクターを、どう三次元として実体化させるかという時に、加瀬さんの「より人間的、より普通、より何も纏ってないように行きたいんです」という言葉でピンときたんじゃないでしょうか。会ってすぐに「加瀬亮でいこう!」と監督は言っていました。――作中では神様みたいなイメージでもあると思うんですが、それを「人間」と捉えていたのはかなり意外でした。加瀬さんは「他の役者が、どんどん"演技"して欲しい」と言っていました。そうすることによって、自分がどんどん"普通"になるからと。目立たなくなることにより、宗谷が神のごとく浮かびあがってくる。その作戦が成功したんだと思います。その演技だけを断片的に見たら何でもない、虚飾のない、普通なところが、すごい演技者なんでしょうね。脚本を読んで、自分がどこに立てばいいのかが多分わかっているんじゃないかと思います。ぜひ後編で注目して欲しいんですけど、加瀬さんがふっと座っている時に、全然存在感がないんです。大友監督が「すごいよね、風景に同化してる。風景の1つになってるよ」と驚いていたけど、それだけ何も発していない、無の境地にいるんです。恐ろしいですよ、あのラスト……(笑)。■谷島正之1967年生まれ、東京都出身。『西の魔女が死んだ』(08)、『戦慄迷宮3D』(09)、『ラビット・ホラー3D』(11)、ヴェネチア映画祭コンペティション出品作『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『くるみ割り人形』(14)、『リアル鬼ごっこ』(15)など、清水崇、塚本晋也、園子温、増田セバスチャン、白石和彌らと話題作を製作。共同製作として蜷川実花監督の『さくらん』(07)と『ヘルタースケルター』(12)がある。著書に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル)がある。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月27日藤原竜也×伊藤英明の初共演・W主演で贈る新感覚サスペンス『22年目の告白―私が殺人犯です―』。このほど、時効が成立したことから自身が犯した殺人の告白本を出版する“クズの殺人犯”・藤原さんを追い続ける、 “執念の刑事”・伊藤さんの熱演ぶりが伝わる特別映像が解禁となった。1995年、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件などが起き、日本中が混沌とする中、5件の連続殺人事件が起きた。その事件の被害者は全員、首を絞められて殺害。さらに被害者の最も親しい人に殺人の瞬間を見せつけ、目撃者に犯行をメディアに証言させるという残忍な犯行が世間の注目を集めた。当時、この連続殺人事件を担当したのが牧村航刑事(伊藤さん)。4件目の事件が起きたとき、犯人にあと一歩のところまで迫る牧村だったが、争った末ナイフによって口を切られ、寸前で取り逃がしてしまう。犯人から目を付けられ“5人目の標的”となった牧村は命を狙われるが、牧村の代わりに尊敬する上司・滝(平田満)が殺されてしまうのだった…。大切な上司を失い、犯人への憎しみが募る牧村は「あのとき、捕まえていれば…どんなことをしてでも見つけ出す」と心に誓った。しかし警察の捜査もむなしく、事件は未解決のまま時効を迎える。「時効って…時効ってなんだよ!」と悔しさを滲ませる牧村。事件から22年後、「私が殺人犯です」と突然現れた曾根崎雅人(藤原さん)への憎しみは募るばかりだったが、その告白により新たな事件が巻き起こっていく。22年間、犯人への憎しみを抱えながら事件を追い続けてきた牧村を演じるのは、『海猿』シリーズや『悪の経典』で知られ、『3月のライオン』ではプロ棋士を演じている伊藤さん。本作の入江悠監督は、「牧村はある種の“敗北”と共に生きていて、失意のどん底の中をずっと生き続けている人なんです。そんな牧村には、男くさくて野性的な伊藤さんにぴったりだと思いました。いままで伊藤さんが演じてきたような正義のヒーローではなく、彼のいまの年齢だからこその魅力が出ていると思います」と、伊藤さんの演技力を絶賛。まっすぐな正義感だけではなく、拭えない過去の憎しみや懺悔、曾根崎を22年間も追い続ける執念を持つ牧村刑事。複雑な激情を顕わにする、伊藤さんの姿に注目だ。『22年目の告白―私が殺人犯です―』は6月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:22年目の告白―私が殺人犯です― 2017年6月10日より全国にて公開(C) 2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
2017年04月26日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、前編・後編が公開中だ。前回は神木隆之介と有村架純というキーパーソンについて語ってもらったが、今回伺ったのは全体のキャスティング。どの作品であっても「誰が役を演じるか」は大きな話題を呼ぶが、同作は発表されるやいなや"神キャスティング"と呼ばれた。実際のキャスティング現場では、一体どんな力学が働いているのだろうか。○キャスティングの複合アングル――そもそも、今回のキャスティングはどのように決まっていったのでしょうか?当然私だけが決めるわけではなく、現場を仕切るプロデューサーからはスケジュールやその現場にきっちりハマる人がいいという要求もあって、僕は単なる映画ファンなので夢のようなキャストを思い描くわけです(笑)。そこをうまくすり合わせた上で、監督の意見が軸となってくる。監督がこの物語の血流をどのように作り、どう撮るかを重点に、現実的で物理的なスケジュール、金、夢、と様々な要素が合わさって結実していくわけですから、5つくらいのアングルでキャスティングを行うわけですね。――今回のキャスティングが原作イメージに合いながらも、予想を上回っていったのは、何が良かったと思いますか?時間をものすごく贅沢に使ったことでしょうか。2012年に神木さんが決まって、撮影まで4年、公開まで5年かかってるわけですが、それまで何をしていたかというと、脚本に3年くらいかけているんです。脚本を入念に作る過程の中で、「このキャラはこの人がいいよね」というのが、ポツリポツリと出て来ました。脚本を熟考する中で、キャストイメージも練りに練る。そうなると、最初は「これだ」と思っていた方でも、3年後に印象が変わっているということも起こります(笑)。神木さんは最初から揺るがなかったんですが、他の共演する俳優さんって、ある程度脚本ができてからお願いしに行くものなんですよ。脚本を外部の人に読んでもらえるところまでくれば、キャスティングに入れる。そこまで来た段階ですぐに決まったのが、島田開八段役の佐々木蔵之介さんでしたね。ファンの中でも「島田八段は佐々木蔵之介がイメージだ」と噂されていましたが、羽海野チカ先生に聞くと、面白いんですよ。もともと、島田八段の造形は「佐々木蔵之介さんの頭蓋骨を参考にしました」とおっしゃっていて(笑)。前編のクライマックスはある意味島田が主役になるところもありますし、ぴったりだったと思います。――ちなみに、谷島さんが「このキャスティングは良かった!」と思う人はどなたでしたか。メインどころは角が立つので外すと(笑)、山崎順慶役の奥野瑛太さん。原作では結構な役ですし、彼を誰にするかはいろんな人に会ってみて考えたんですよね。奥野さんは、『SR サイタマノラッパー』(MIGHTY役)でしょう! 普通とはちょっと違う個性、やっぱり面白いですよね。これから役の幅がもっと広がると思いますよ。安井学役の甲本雅裕さんもすごかった。思いっきり零の感情をかき乱して、露骨に揺らすじゃないですか。だからと言って嫌な役じゃなくて、一人の人間が終わる瞬間の怖さ、怯えをすごく表している。技術のある方で、「バイプレイヤー」とはこういう人のことを言うんでしょうね。あとは原作ファンにはお馴染みのスミス(三角龍雪役/中村倫也)と松本(松本一砂役/尾上寛之)。原作では主役クラスのイイ役ですよね。この2人も実際に会って決めさせてもらったんですよ。2人とも本当に、なんて言うかなぁ、チャーミング!■谷島正之1967年生まれ、東京都出身。『西の魔女が死んだ』(08)、『戦慄迷宮3D』(09)、『ラビット・ホラー3D』(11)、ヴェネチア映画祭コンペティション出品作『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『くるみ割り人形』(14)、『リアル鬼ごっこ』(15)など、清水崇、塚本晋也、園子温、増田セバスチャン、白石和彌らと話題作を製作。共同製作として蜷川実花監督の『さくらん』(07)と『ヘルタースケルター』(12)がある。著書に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル)がある。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月26日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、前編・後編が公開中だ。最後に話を聞く谷島正之プロデューサーは、原作に惚れ込んで実写化の計画を立ててから、実際に公開に至るまで7年間かかっている。キャスティングは発表されるなり話題を呼んでいたが、その裏側にある長い準備期間がうまく作用していた。○”神キャスティング”と話題に――キャストが発表されたとき、原作のキャラクターにイメージがぴったりの「神キャスティング」と話題になっていましたが、プロデューサーの感想はいかがですか?うまく集結してくれたと思います。元々、神キャスティングの噂の中でも”神”である神木くんが1番最初に決まっていたんです。『3月のライオン』を映画化しようと思ったのは2010年春のことで、ちょうど4巻目が出た頃でした。もう7年も前ですねぇ。その時に絶対に外せないと思っていたのが、原作者の羽海野チカさんの賛同、そして大友啓史監督、神木隆之介。まず、原作を読んだときにすぐ「大友啓史監督だ」と浮かび、その足でお願いしにいきました。神木くんについては、他に誰かいますか? っていうくらいで、彼が駄目だと白紙になったかもしれません。原作の読者の方たちもそこはかとなく、「神木くんしかいない」と思っているところがありましたし。主役にオファーするころには、2012年くらいになっていたのかな。大友監督が映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』を撮っていたんですよ。大友監督もそこで瀬田宗次郎役の神木くんとお手合わせして、「神木くんがいいんじゃないか」と言われていて、こちらとしては当然異論はありませんでした。宗次郎の殺気、凄かったもんね。――神木さん演じる桐山零の義理の姉である、幸田香子を演じたのは、有村架純さん。”初の悪女役”という触れ込みでしたが、公開後は有村さんが良かったという声を数多く聞きました。当時、青春映画にたくさん出ていて、トップの若手女優だった有村さん。『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』などの活躍を見て、彼女に香子をやってもらうのが、一番いいというか、面白いんじゃないかと思いました。「『3月のライオン』に有村さんをキャスティングします」と言うと、だいたい皆さんに「ああ、3姉妹のお姉さん役ですね」と言われるんですが、やっぱり「予想を裏切る」というのも、キャスティングの面白さなんですよ。「この人はこの役だよね」とイメージぴったりの人で固めていくと、全員集まった時に、ぼんやりとつまらなく見えてしまう。不思議なんですよね。「そこでこうきたか」とか、「この人ってイメージ違うんじゃないの?」といった要素を入れると、キャスティングに力がみなぎってくるんです。そんなある種、玉石混合のガチャガチャした感じの魅力を全て呑み込む、そんな演出への信頼も自分の中ではすごく大きかった。■谷島正之1967年生まれ、東京都出身。『西の魔女が死んだ』(08)、『戦慄迷宮3D』(09)、『ラビット・ホラー3D』(11)、ヴェネチア映画祭コンペティション出品作『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『くるみ割り人形』(14)、『リアル鬼ごっこ』(15)など、清水崇、塚本晋也、園子温、増田セバスチャン、白石和彌らと話題作を製作。共同製作として蜷川実花監督の『さくらん』(07)と『ヘルタースケルター』(12)がある。著書に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル)がある。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月25日俳優の神木隆之介が23日、山形県天童市第62回天童桜まつりで行われた人間将棋に、映画『3月のライオン』(公開中)大友啓史監督とともに登場し、トークショーを行った。同作は、羽海野による同名コミックを実写化。中学生という若さで棋士としてデビューし、東京の下町で一人暮らしをしている桐山零(神木隆之介)を主人公とし、将棋や下町の人々との交流を通じて、心のどこかで空虚を抱えている零がさまざまな思いに直面していく様を描く。人間将棋とは、甲冑を身にまとった人間が将棋駒となりプロ棋士が対局を行うという春の風物詩。天童市は、将棋駒の生産量日本一を誇っているという。初めて天童に来たという神木は「桜も満開で……皆さん桜と似合いますね。将棋とゆかりの深い天童に来られてよかった」と笑顔で市民に話しかけた。神木は「天童では実際に将棋駒を作っているところを見たい。職人さんからお話も伺ってみたい」と、将棋駒にも興味津々の様子だった。トークショー後の人間将棋では、武将スタイルの神木と大友監督が"神木武将""大友武将"として登場した。神木は、将棋を指す先手を決める"振り駒"の大役を担い、「武将気分でここにやって来たけれど、初めての貴重な経験で緊張しています」と照れ笑い。大友監督も「神木殿と同じ気分でござる、ガラにもなく」と同意し、周囲の笑いを誘っていた。
2017年04月24日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。ドラマ&映画『ハゲタカ』、映画『るろうに剣心』シリーズなどのヒット作を手がける大友監督だが、今回の主人公は高校生。恋愛をテーマにした青春映画が多く作られる中、『3月のライオン』の立ち位置とは。○強くなるためには、それだけやっていてもダメ――監督のこれまでの映画と比べると、主人公の桐山零は高校生ということで、年齢が若いのかなと思いました。物理的に若いけれども、精神的には老けているなと思っています(笑)。将棋をやっていますからね。友達と野球やサッカーをやるような、普通の人とは違う生き方をしていて、しかも家の中でも将棋だけの世界に放り込まれて。普通であれば、家族のおかげでホッとすることもあるだろうに。また、幸田家という家族の中に一人だけ全く違う人間として入っていって、「こういうことを言ってもいいのかな」「お父さん、お母さんの機嫌はどうなのかな」とか、言いたいことがあっても飲み込んでしまうしかなかったという生き方をしている。内省的で、ある意味老成している子だと思います。――実際、社会人として自分で稼いでいますもんね。17歳で、プロとして給料を700万円ももらって、ウォーターフロントで一人暮らしをして、羨ましいぞみたいなところはありますよね(笑)。ただ彼はそうじゃない全く違う孤独を抱えていて、やっぱり普通の17~8歳の物語ではないですよね。ただ渦中にいるとわかんなかったりするんですけど、自分も一人暮らしをしていたから、その時に考えてることを思い出したりもしました。思春期だから女の子と付き合うことも大事で、頭の中は恋愛映画みたいなことにはなるんだけど、思い出してみると、それだけ考えていたわけじゃないよな、という。零は恋愛について考える隙もない生き方をしているわけじゃないですか。自分もたしかに何かこう、抱えきれない寂しい孤独や不安がある。思春期って、そうですよね。まだそういう気分も、何者でもなかった自分も、持っていたよね、と。女の子と楽しく付き合って、映画みたいに壁ドンできるのは0.5割くらい? で、ほとんどの子が零に近かったんじゃないかな。そういう意味では、年齢も関係なく、普遍的で共感できる人物になっていたと思います。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月23日俳優の伊勢谷友介が22日、都内で行われた映画『3月のライオン』(前編3月18日、後編4月22日公開)後編の初日舞台挨拶に、神木隆之介、有村架純、倉科カナ、清原果耶、前田吟、加瀬亮、伊勢谷友介、大友啓史監督とともに登場した。同作は、羽海野による同名コミックを実写化。中学生という若さで棋士としてデビューし、東京の下町で一人暮らしをしている桐山零(神木隆之介)を主人公とし、将棋や下町の人々との交流を通じて、心のどこかで空虚を抱えている零がさまざまな思いに直面していく様を描く。伊勢谷は、零が心を寄せる川本家の三姉妹をかき乱す父親を演じた。棋士役たちの熱演に「棋士さんたちの戦いからくるオーラにファンになった」と語る伊勢谷。神木についても「彼なんか大好きになった感じがしましたよ。神木くんじゃないとこの役ができないんじゃないかってくらい、すごく素敵でした」と絶賛し、「俺、ただのファンのおじさんみたい!」と自分でツッコミを入れていた。また、伊勢谷は神木に対して「試合の展開はわかってて指しているんですか?」と的確な質問をし、神木も「なぜここを指したのか教わってるんですよ、先生に」「役の中ではやっぱり指されてから考えるので、一旦それを消して、自分で思ったかのように」と回答。伊勢谷が「それがあるから、すごいリアルなんですね」と納得すると、周囲からも「(映画の)ファン!?」と笑いが起こった。伊勢谷は「この映画の素晴らしさを僕は伝えたいと思っています。宣伝にも協力したいなと思っております」と胸を張って答えていた。初日を記念した鏡開きの際にも「やっぱり衝撃シーンを撮ってもらいたい」と語り、「思いっきりやって」と神木に頼んでした伊勢谷。さらに隙を見て自身の携帯電話で全員が入った写真を自撮りし会場を沸かせるなど、舞台挨拶を陽気に盛り上げ、内面もイケメンな姿を見せた。
2017年04月22日女優の有村架純が22日、都内で行われた映画『3月のライオン』(前編3月18日、後編4月22日公開)後編の初日舞台挨拶に、神木隆之介、倉科カナ、清原果耶、前田吟、加瀬亮、伊勢谷友介、大友啓史監督とともに登場した。同作は、羽海野による同名コミックを実写化。中学生という若さで棋士としてデビューし、東京の下町で一人暮らしをしている桐山零(神木隆之介)を主人公とし、将棋や下町の人々との交流を通じて、心のどこかで空虚を抱えている零がさまざまな思いに直面していく様を描く。有村は透け感のあるトップスに、ショートパンツとレースパンツを組み合わせたボトムスで登場。清楚でありながらデコルテ&背中&肩をチラ見せし、観客を魅了した。挨拶では順調に話し始めたものの、途中で急に「この、この作品……」とつっかえてしまい、「ごめんなさい朝からちょっと調子が悪くて、頭が回らないんです」と苦笑した有村。現在NHK連続テレビ小説『ひよっこ』主演を務めるだけに、多忙な生活をうかがわせた。有村は、伊勢谷から「大丈夫、いつものペースだよそれ」とつっこまれながら、改めて「この作品が届いて欲しいと思っているので、すごく嬉しいです」と頭を下げた。また、作品内で印象的なシーンを聞かれた有村は「川本家のシーンは大好きで。ひなちゃん(清原)が途中いじめに遭ってしまって『絶対に間違ってない、後悔してない』って言ったシーンとかも」と回答した。有村は「胸がギュッと苦しくなったりとか」とシーンを振り返り、「零くんにとってもひなちゃんにとっても、川本家のあたたかさに救われてたなと、前編・後編通してすごく思いました」と真摯に語っていた。
2017年04月22日羽海野チカの大ヒットコミックを2部作で実写化した『3月のライオン』後編の初日舞台挨拶が4月22日(土)、都内で行われ、主演の神木隆之介をはじめ、有村架純、倉科カナ、清原果耶、加瀬亮、伊勢谷友介、前田吟、大友啓史監督が登壇した。この日の舞台挨拶では、本作が前後編そろって第20回上海国際映画祭に正式出品されることが発表され、サプライズで知らされた出演者たちは大喜び。上海最大の客席数を誇るメイン会場での上映、しかも前後編を2夜連続で上映するのは史上初となり、神木さんは「うれしいです。やっぱり、1人でも多くの人に観ていただきたいですし、幸せなことだなと思います。本当に感謝です。史上初って響きがいいですね」と満面の笑みを見せた。また、大友監督も「ありがたいですね。中国は公開される海外作品の本数が決まっているので、こうした映画祭での上映を本当に喜んでくれるんですよ。特に神木くんの人気って、中国でもすごいので、多くの方が期待してくれているはず。できれば現地に行って、反応をご報告したいですね」と現地入りに期待を寄せていた。同映画祭は6月17日から開催される。今年も始まった獅子王戦トーナメント。その最高峰を目指す棋士たちに、様々な試練が降りかかるなか、川本家の3姉妹を捨てた父親が突然現れ、耳を疑う要求を突き付ける。愛を知り、「強くならなければ、大切な人たちは守れない」と悟った零(神木さん)の“終局”とは?2部作の主演という大役を務めあげた神木さんは、「やっと後編が無事に公開されて、うれしいです。いまは僕らの手を離れて、映画は皆様のものになりました。ぜひ、愛情をもって見守っていたければ」と感無量の面持ち。キャスト&大友監督で、鏡開きを行い、映画のヒットを祈願していた。『3月のライオン』は【前編】【後編】ともに全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月22日俳優の神木隆之介が22日、主演映画『3月のライオン』(前編3月18日、後編4月22日公開)後編の初日舞台挨拶に、有村架純、倉科カナ、清原果耶、前田吟、加瀬亮、伊勢谷友介、大友啓史監督とともに登場した。同作は、羽海野による同名コミックを実写化。中学生という若さで棋士としてデビューし、東京の下町で一人暮らしをしている桐山零(神木隆之介)を主人公とし、将棋や下町の人々との交流を通じて、心のどこかで空虚を抱えている零がさまざまな思いに直面していく様を描く。前編・後編通して印象深いシーンを聞かれた神木は、「前編と後編の間ってちょっと時が経ってるんですよ」と説明。「歩く速度と姿勢」を変えたと明かし、後編では「ちょっと遅く、姿勢が良かったりとか、心に余裕ができ始めてることを表現したかった」「改めて見てもらいたい」とアピールした。伊勢谷が「神木くん素晴らしかった」と頷きつつ、「自分のシーンが一番好きですって」とつっこむと、神木は「言い方、言い方!!」とたじたじになっていた。その後キャスト陣が鏡開きをすると、樽の中には客席の番号が書かれたプレゼント袋が。抽選で当たった観客に、清原から劇中のストラップ、倉科からは岩手のお土産「かもめの玉子」、有村からはお寿司券、神木からはキャスト&監督全員のサイン入りポスターがそれぞれ贈呈された。神木がさらに手を入れると、中には「上海決定!」という紙が入っており、世界12大映画祭の一つに数えられる上海国際映画祭への出品が発表された。サプライズ発表に驚く出演者陣だが、通常2部作は連続上映となるものの、今回は「2夜連続のプレミア上映」となることが告げられると、大喜び。神木は「史上初っていいですね」と、言葉の響きをかみしめていた。
2017年04月22日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。前・後編2部作となったが、それぞれは独立した作品として成立している。主演・神木隆之介は、「前編は熱い、後編は暖かい」と表現した。それぞれの描き方について、監督はどのように捉えていたのだろうか。○強くなるためには、それだけやっていてもダメ――前編、後編に分かれていますが、監督はどのようにとらえて撮られていましたか?前編は、どうしたって零という主役をしっかり理解していただかなければいけなくて。零の生活の中心は将棋になるから、自然と将棋を中心にした物語になりました。将棋を中心にして、孤独だった少年の周りに人の輪ができ始めているところまでを描く。どちらかというと、棋士・桐山零の闘い編ですね。棋士・桐山零の孤独というところから、ちょっとずつ成長していって新人王を取る。次の目的を見つけて、「もしかしたら僕は、この先も棋士として生きていかなければいけないんじゃないか」というところで終わる。――では、後編は。後編は、桐山零の闘いだけでなく、実はそれぞれのキャラクターも闘っているんだということが現れてきます。零と出会った人たちも、彼と同じように苦しんだり悩んだり、それぞれの範囲で闘っている。周りの人たちも含めた「闘いと自立」の物語だということは意識しましたね。新人王をとった零に明るい風が吹き始めていて、将棋の天賦の才というか運命というか、神様から与えられた才能を捕まえる瞬間を、捉える。でも才能というのは、僕らもそうかもしれないけど、果たしてそのことだけに打ち込んできて現れるものなのか、わからないですよね。強くなるためには、色々な研究がいるかもしれない。将棋だけではなく、人の気持ちや心の動きを知ることが必要で、周りの人の思いといった違うものを背負うことで、実は強くなっているかもしれない。――前後編観た人とは、前編と後編どっち派?と話題になりました。それはスタッフ間でもありました(笑)。1本の映画として成立する2本の映画を作ろうと思っていたので、好みがわかれることはあると思います。特別な物語ではなくて、見た誰もが自分の人生を省みることができるかもしれないし、今後の人生を考えることもできるかもしれない。若い人たちにとっても、そういう映画にしたかった。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月22日現在、“闘いの前編”が公開中の映画『3月のライオン』。いよいよ4月22日(土)から“愛の後編”が公開となることに合わせ、男気×色気が「さらにスゴい」ことになっているという、伊藤英明演じる後藤正宗 九段の場面写真がシネマカフェに到着した本作は、孤独な将棋のプロ棋士・桐山零(神木隆之介)が、島田開 八段(佐々木蔵之介)、宗谷冬司 名人(加瀬亮)など、人生を背負った個性豊かなプロ棋士たちとの壮絶な闘いを繰り広げていく。なかでも、伊藤さん演じる後藤について、SNS上ではスーツや着物から垣間見える屈強な肉体に「色気が尋常じゃない」「これは香子も夢中になるの納得」との声が寄せられ、対局シーンを始めとする後藤の恐ろしい存在感には「怖えーしカッケー!」「目力よ!!!」「ガン飛ばし合いシーンとか最高か」「迫力に黙らされてしまった、後藤の信念はこれなんだなって納得した」「オラオラ感すらかっこいい」とそのハマり役ぶりを絶賛する声が続出。今回、そんな伊藤さん演じる後藤の男気×色気あふれる姿を切り取った写真が一挙到着。『海猿』シリーズをはじめ肉体派のイメージがある伊藤さんだが、本作で演じる後藤は、恐ろしい眼力と存在感で周囲を威圧し、ガチンコ対決も厭わない強面プロ棋士。その一方で、入院中の妻を足しげく見舞い、大切に思う一面も。かと思えば、零の義姉である香子(有村架純)ともつかず離れずの大人の関係を続けている複雑なキャラクターだ。大友啓史監督は「後藤というキャラクターの面白さはうそがないところ。妻への愛も香子への想いも本当で。伊藤英明という俳優の魅力は、屈強であると同時にきわめて繊細なところだと思うんですね。そんな彼が演じる後藤なら、自分の感情と真正面から向き合い、散々もがくはずだと(思いました)」と大絶賛を贈る。また、ひと足先に前後編イッキ見した観客からは、「一番衝撃的だったのは伊藤英明の後藤。圧倒的な迫力と強さ、でも人間味があって凄かった。グッときた」「後編の伊藤英明がすっごい良くて、それ観るためにも前編から観てほしいですね」と、すでに惜しみない称賛の声が上がっている。後編では、伊藤さんのキャスティングが決まった後、新たに大友監督が書き込んだドラマチックなシーンもあるとか。ついに主人公・零との直接対決も描かれるだけに、前編でノックアウトされた世の女性陣は、後編の「さらにスゴい伊藤英明」も要チェックだ。『3月のライオン』は【前編】が公開中、【後編】は4月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月21日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。“原作もの”を手がけることの多い大友啓史監督だが、人間ドラマに真正面から向き合うのは久しぶり。原作の世界を実際に表現する際にはつきものとなる”違い”について語ってもらった。○映画オリジナルのシーンを何十テイクも――『3月のライオン』実写化でここに気をつけた、という点はありますか? 今までともまた少し違った点などあったのではないかと。もちろん原作そのままにすることはできないので、登場人物の魅力をちゃんと描きたいということはありました。登場人物の面白さは原作の魅力ですし、棋士たちも川本家もみんなが愛しくて愛らしくて魅力的なので、たっぷり丁寧に描こうということは気をつけました。観客が零くんの気持ちに寄り添って観れるように、感情の流れ、気持ちの流れ、成長を丁寧に描けるように。――原作について、他にはどのような点が魅力だととらえられていましたか。ストーリー自体だけで転がしていくのではないところがいいんですよね。カラフルな色彩感や日本に代々伝わるしきたり、四季の移り変わり、折々で食卓を囲む食の豊かさや生活の豊かさみたいなものが、羽海野先生の細やかな感情で描きこまれていると思うので、尺は決まってるけど、なるべく盛り込めるようにとは意識しましたね。――風景がかなり細やかでしたよね。監督が撮られていて、印象的なシーンは。前編の最初に、零が川本家と出会って帰っていくシーンは、何十テイクやったかわからないですね。孤独な少年は、ああいう温かい3人の邪気のない親切を受け止めて、1人になった時にどういう風に感じるのかな、と。テイクを重ねることで、零はどういう心の動きをしたんだろうというのを、神木くんとさらっていきました。というのも、原作ではもう、零と川本家の出会いは過去のこととして連載が始まっているんです。映画オリジナルで作り上げていくシーンになるから、埋め合わせていく作業が必要でした。――映画と原作の違いをどう見せていくか、つきものとなる話題ですよね。最初は原作を引きずっているけど、映画は映画として自立していかなきゃいけないんです。向こうは二次元で、こっちは三次元で、メディアとして違うものですから。漫画は原作者が神様だけど、映画はいろんな人の意志が入っている総合芸術だから、常に化学変化が起きています。そこがダイナミックで面白いところで。それを無理やり「間違ってる」と言うと、現場の判断が死んでいきますからね。僕らとしては、ちゃんと映画として自立するということは一番大事なことなんです。神木くんとも「大好きな原作だからこそ、映画として自立しようね」と、おたがい意識してやっていたと思うんです。もう、何をやっても神木隆之介=桐山零になるから大丈夫だよ、となった瞬間が確かにありました。けっこう早い段階でしたね。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月21日『るろうに剣心』を撮り終える頃には、大友啓史監督の頭には、神木隆之介ともう一度、組みたいという思いが芽生えていたという。撮りたかったのは“バックボーン”を抱える役を演じる神木隆之介。『3月のライオン』は、そんな監督の思いとぴったり重なる作品だった。神木さんは、漫画原作の主人公――小学生で家族を失い、プロ棋士の家に引き取られ、ひたすら将棋の腕を磨いて生きてきて、将来の名人と期待される高校生プロ棋士・桐山零という役柄について「どんな声で話し、どんなふうに叫ぶのか?漫画から人間へと落とし込んでいくのは難しかった」と語るが、あるとき、大友監督から言われた「神木と零は似ているじゃん」という言葉をヒントに、棋士としての零を作り上げていったという。原作に対して、その絵柄を含め、ふわりと柔らかくほのぼのとした作風というイメージでとらえる人も多いだろう。その映画化を監督するのがNHKの大河ドラマ「龍馬伝」や映画『るろうに剣心』を手掛けた大友監督?違和感があった人も多かったはずだ。監督自身「最初は『なんで俺?』と思ったよ」と笑う。だが、しっかりと原作に向き合ってみると、決してただほのぼのとした、温かいだけの作品ではなかった。「将棋って盤上での斬り合いだよね。映画の冒頭、零が父親(※零を引き取った棋士・幸田/豊川悦司)を対局で負かす。そして家に帰ってつけたラジオで、息子による父殺しの事件のニュースを耳にします。原作の最初のシーンも同じなんですけど、やはり最初に大事なテーマが描かれているものだと思う。原作で、カッコウが別の鳥に卵を託すというエピソードも出てきますが、零自身が自覚しているのは『俺はライオンだ』ということ。飄々とした印象を持たれるかもしれないけど、心の奥でライオンを飼っている勝負師の厳しい話なんだと。だから『俺、この映画やりたい』って思いました」。神木さんも、原作を読んで零が「決しておとなしい子羊ではない」と感じたという。「最初に僕も静かな印象を持ったのですが、それはなぜか?おそらく彼が持つ孤独が見え隠れするからだと思います。そこに、はかなさや静けさを感じたのだと思います。しかし、桐山はプロとして盤上でプロの棋士に向き合いますし、相手を吹き飛ばす力を持ってもいる。後藤(※義姉の不倫相手の棋士/伊藤英明)にも立ち向かっていく。決して子羊ではないのだと思いました」。桐山が川本家の3姉妹や棋士たちとの交わりの中で成長していく姿を描く本作。物語はいよいよ【後編】へ――。原作の漫画は現在も連載中であり、原作に沿ったエピソードを中心に展開する部分が多かった【前編】に対し、この【後編】では、まだ原作でも描かれていない“先”の物語がオリジナルで展開することになる。大友監督はどのようにこの物語を練り上げていったのか?「原作では、それぞれの回ごとに脇の人物に焦点を当てたりもしてるし、それが出来るのが漫画というメディア。一方で映画は、2時間を通して見てもらう中で、ひとつの線路を作らないといけない。それはやはり主人公。桐山の心の流れ、少しずつ小さな一歩を踏み出していく姿を描く。小学生で家族を失い、これからどうなるのか?と心細くなったときに幸田が現れ『君は将棋好きか?』と聞く。生きていくための嘘として『はい』と答え、将棋の家の子になった。その『はい』がどこかに着地するのを、物語の縦軸にしたかった。嘘から出た実(まこと)じゃないけど、最後に桐山が将棋が『好き』だと晴れやかに言える、それを着地点に描こうと思ったんです」。神木さんは、原作という“地図”さえもなくなる【後編】で、どのように桐山として生きたのだろうか?「確かに難しかったのですが、撮影の途中から、桐山零というキャラクターは、固定されているわけではないのだと気づいたんです。キャラクターは、例えば“ひねくれ者”というキャラクターだとしたら、誰に対しても一面的にひねくれた感じになると思うのですが、この作品では桐山は、キャラクターというよりもひとりの人間として、それぞれの人物たちと関わっているんです。一定ではない、それぞれの距離感がある。友達同士、家族など人によって距離や親密度、接し方が異なることがあるかと思うのですが、自分というキャラクターが固定されているのではなく、それぞれと色々な関わり方で適度に対応している。それでいいのだと気づいて、楽になりました」。それは確かに、生きている生身の人間そのものだが、逆に言うと「これ」という固定されたものではなく、それぞれの人物と関係を構築していくというのは、それだけ豊かな表現を求められるということでもある。「色々な関係があり、それこそ、義理の父親と接するとき、どのような感じなのか僕にはわからないので、たくさん考えました。『知らない人と一緒に暮らすということがどのような感じなのか?』とか。結果的に、僕の中では適度な関係をそれぞれと持つことができて、桐山が『生きている』関係を築けたと思います!」(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月20日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞、マンガ大賞2011など様々な賞を受賞し、アニメ化も行われるなど幅広い層から愛されている。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。メガホンを取った大友啓史監督は稀代のヒットメーカーであり、プロデューサーからは「原作を読んだ瞬間に大友監督の顔が浮かんだ」と言われ、数年かけてこの作品を公開まで導いた。原作ものも数多く手がける大友監督だが、久しぶりの人間ドラマ、そして主演の神木隆之介をどう捉えているのか。○日本人がみんな「神木隆之介の母」状態に――今回のキャスティングには、主人公の桐山零と神木さんに重なる部分もあったということですが、監督の目からみてどのような印象でしたか?彼の心の中の作業だから、役とどういう風に自分を重ね合わせていくのかは、周りから見てもわからないですよ。でも、もしかしたらそれを自覚することで、役を理解しやすくなっていたのかもしれないですね。彼も意識していなかったと言うけど「バックグラウンドが似ているよね、零君と」と言ったことが、神木くんが「零を引き寄せて考えるきっかけになった」と言うので。力のあるパフォーマンスができているとしたら、もしかしたら彼の得てきた何かが力になっているかもしれないし、その可能性を信じて、キャスティングしています。――それでは、役者としての神木さんについては、どのような印象を抱かれましたか。演じることがすごく自然な役者ですよね。この若さですごいキャリアを持っている。撮影というのはどういう力学で、どういう現場なのかということを、子供の頃から知っている、英才教育を受けているわけです。だから面白い立ち位置にいるなと思っていて、本当に30歳、40歳、50歳になってどうなるのかが楽しみだし、全く違う役をどんどんやらせてみたいと、みんな思うんじゃないでしょうか。――今後、もっと意外な役もどんどん演じられたりとか。今もけっこう、とがった役もやっているとは思うんですが、僕らは子役の時から神木くんを見ているから、日本人全員が神木くんの母親みたいな気分になってますよね(笑)。彼も23歳になって、大人の男になってきているから、かわいい顔して中に違う炎がある気がします。彼自身もいろんな顔を演じたいと思っているだろうし、いろんな役をやれる。演技をするということでいうと、いっぱい悪魔もいると思うんですよね。彼の中に。そういった面を引っ張りだしていくというのは、面白い仕事なんじゃないかと思います。子役時代からの、みんながお母さんのように見守っているというところから、これからどんどん卒業していくことを問われていくと思います。そこが楽しみかなあ。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月20日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。今回は後編公開に合わせて、主演の神木隆之介、メガホンをとった大友啓史監督、アスミック・エースの谷島正之プロデューサー、3人それぞれの視点から同作を語ってもらった内容を、2週間にわたり掲載。自身も子役として幼い頃から活躍する主演・神木隆之介との共通点は。○お芝居という居場所を守りたい――『3月のライオン』を観ていると、幼い頃からプロとして活動されてる神木さんの姿が重なるようでした。神木さん自身はこれまでに葛藤や苦悩はありましたか?僕は、目の前のお仕事を着実に頑張っていければいいという考えですし、気楽な性格ということもあり、ずっと楽しかったです。とても苦しんだことは、あまりないかもしれないです。もちろん、中学生の時に舞台挨拶についてすごくダメ出しされたり、バラエティー番組で何を言おうかといったことには、苦しんでいました(笑)。それは役者なら誰でも通る道ではあると思うので、特殊なことではないと思います。お芝居が好きなので、お芝居ができることが幸せです。――ちなみに、先日は初のお渡し会もされたとお聞きしまして。俳優さんってファンの方と会ったりする機会が少ないのかなと思っていたのですが、いかがでしたか。楽しかったです。舞台挨拶でも、ファンの方と直接コミュニケーションを取れることはあまりないんです。昨年末に「HANDSOME FESTIVAL 2016」を行ったのですが、ステージと客席とでは聞けなかった一人一人の声を、お渡し会の時に聞くことが出来て、嬉しかったです。――そこで何かユニークな質問などはありましたか?「写真集おめでとうございます! おすぎさんとピーコさん、どっちが好きですか!?」と聞かれて、「ここで!?」とびっくりしました(笑)。「どちらもお会いしたことはないですが、映画でお世話になっているから、おすぎさんでしょうか……」と答えたら、「わかりました!」と答えてくださったりと、楽しかったです(笑)。――お芝居を好きだという神木さんですが、自分は何かのために働いている、闘っているということはありますか?お芝居しかしたことがなく、居場所がここにしかないと思っているので、頑張らないといけないなと思います(笑)。お芝居が好きなので、なんとかお芝居ができたらな、という想いで自分の居場所を守るために闘っている、というのはあるかもしれません。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月19日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。今回は後編公開に合わせて、主演の神木隆之介、メガホンをとった大友啓史監督、アスミック・エースの谷島正之プロデューサー、3人それぞれの視点から同作を語ってもらった内容を、2週間にわたり掲載。現在12巻まで出版されている原作を実写化するにあたって、前編・後編という2部作で公開という形がとられた。主演の神木隆之介は「2部作にプレッシャーを感じた」と語ったが、それぞれの作品をどう捉えているのか。○負けず嫌いな”ライオン”を飼っている――前編、後編が公開する2部作ということで、試写で拝見して「どっち派?」という話になったりもしたのですが、神木さんはそれぞれをどういった作品だととらえられていますか。前編は熱く後編は暖かいと思います。前編が主に将棋の対局で、男たちの闘いを中心としていたので、僕も共感できるところがたくさんありましたし、島田さんが苦しんでいる姿に胸を打たれて、「僕も、仕事を頑張っていこう」と思いました。後編では、僕は「意外と周りに見てくれている人がいるんだ」と気づけたんです。たとえば社会で闘っていると、「1人でなんとかしなければ」という焦りや窮屈さ、大変さや大海原に出ていくような気持ちがあったりすると思うのですが、実はきちんと周りの人が支えてくれるんだということを、再認識させてくれるような作品になっていると思いました。――神木さん自身も、実は心にライオンを飼っているんじゃないかというイメージがあるんですが、実際はいかがですか?あると思います。 僕はとても負けず嫌いなんです。バラエティー番組でのゲームでも、負けたくないと思うんです(笑)。幼いいとことゲームをする時も、絶対負けないです(笑)。最近はやっと、「負けても楽しめればいい」という余裕をつくらなければいけないと思い始めました。――演技においては、その負けず嫌いは発揮されるんですか?もちろんありますが、勝ちたいというより、自分が負けたくないだけなのではないかと思います。人に敵意をむき出しにすることはないです。「絶対負けたくない」ということは素直に言います。今も舞台挨拶ではとても緊張しますし、本番で緊張することもありますし、その緊張に絶対負けたくないと思います。逆に、「負けたくない」と意識しすぎて緊張してしまう時もあるのですが、自分の中ではとても良い方向に作用していると思います。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月18日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞、マンガ大賞2011など様々な賞を受賞し、アニメ化も行われるなど幅広い層から愛されている。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。今回は後編公開に合わせて、主演の神木隆之介、メガホンをとった大友啓史監督、アスミック・エースの谷島正之プロデューサー、3人それぞれの視点から同作を語ってもらった内容を、2週間にわたり掲載。まずは、桐山零役の神木隆之介が、主演としての立場から語る。○2部作のプレッシャー――まずは、桐山零役が決まったときの、率直な感想を教えてください。原作も将棋も好きだったので、話を聞いた時はとても嬉しかったです。しかし「2部作の主演」というプレッシャーは大きかったです。初めてのことですし、本当に素敵な役者の方たちがいらっしゃるので、おこがましいですが、きちんと中心に立てるかどうか……。どのようにすればきちんと「中心に立っている」という定義はないですが、主役として芝居だけでなく、立ち居振る舞いも頑張れるかな、技量は大丈夫かな、といったプレッシャーを感じていました。実際の撮影現場では皆さん優しくて、以前共演させていただいた方もいて、和気藹々と進んでいきました。――演じていく中で神木さんが改めて感じた、”桐山零”の像について教えてください。最初はおとなしい人間なのかな、と思いましたが、実際はおとなしくなくて、タイトルにもある通りライオンが心の中に住んでいる。心の中では、暴れているんだろうなという印象はありました。それでいて、孤独が端々に見えるよう、どこか静かに見えるようにしなければいけない。僕はリアルな人間を演じたかったので、桐山零という”キャラクター”は、作りませんでした。もちろんキャラクターではあるのですが、原作自体も桐山零という人間の性格や考え方を、固定するということはないんです。例えば話し方も、人間関係や親密度、立場によって全然違う。それが人間だなと思いましたし、統一してはいけないと思いました。あくまでも、壮絶な過去を経験した上で、桐山零はこの人とどう接するんだろう、この人とはどのような距離感なんだろう、どのような声を出すんだろう、というのを、考え半分・感覚半分で演じました。なので、桐山零という人間は、色々な雰囲気に見えると思います。それは意識しました。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月17日デートの定番スポットとも言える映画館。恋愛映画を観てうっとりしたり、スリリングなアクション映画にドキドキしたりと、2人で楽しい時間を共有できますよね。にも関わらず、映画デートに対してハードルが高い印象を持っている人が意外と多いのも事実です。そこで今回は、映画デートを成功させる極意について、世のカップルたちにインタビューしてみました。■デートではどんな映画を観る?初デートで映画館に行く人も少なくないでしょう。でも、作品選びを間違えてトホホな結果になってしまうケースも。・「映画の内容をよく調べずに行ったら、セクシーなシーンが多くて気まずい空気になった」(30代女性/銀行員)これは、初デートの失敗としてよくあるパターン。付き合いの長いカップルならいざ知らず、まだ会話もたどたどしい新米カップルがお色気シーン満載の映画を観てしまうと、その後気まずくなる、なんてこともあるかもしれません。・「映画を観たばかりに、その日は映画の感想を言い合う以外、ほとんど会話がなかった」(20代男性/営業職)映画デートって、付き合いたてのカップルにはぴったりなイメージがありますよね。でも、お互いのことをもっと知りたいと思う時期だと、観賞後は映画の話題に終始し、自分たちの話はろくにしなかった…という結果になることも。映画デートはもっと仲が深まってからでもいいかもしれませんね。■付き合ってない男性と観るなら知り合って間もない男性と2人で映画に行く場合はどうでしょうか?どちらか片方が観たい作品を提案できるならまだしも、お互いに「何でもいいよ」タイプだったら、何を観るかすら決められない可能性も…。そこで、悩めるあなたに、デートにおすすめの映画ジャンルをご紹介します!【デートにおすすめなのは?】◎ヒューマンドラマ心が洗われ、じんわり感動できるヒューマンドラマ。スケールの大きな作品より、市井の人々の日常を描いたようなほっこり系のものだと共感しやすいでしょう。ただ、涙を誘うストーリーだと、メイクが崩れて電気がついたら目のまわりがパンダ状態に!なんてこともあるため、予め「泣きポイントのチェック」は必要かも。◎コメディ誰をも笑顔にする無敵の力を備えたコメディ映画なら、まだよく知らない男性とのデートでも十分に楽しめそう。もしお笑いのツボが一緒だったら、二人の仲も深まるでしょう。楽しい気持ちで映画館を後にできるので、デート自体が「楽しかった」という印象になる!というのもおすすめポイントです。【避けたほうがいいジャンル】◎恋愛もの惚れた腫れたの恋愛ものは、その名の通り熱々カップルたちのための映画です。上映中の空気もラブラブムードで満たされるので、まだその段階に至っていない相手とは行かないほうがいいでしょう。気楽に観られるラブコメならばいいかもしれませんが、濃厚なラブストーリーはNGです。◎セクシー系あえて18禁のものを選ぶ人は少ないと思いますが、不倫系や略奪愛系の映画も男女のお色気シーンがつきものなので危険。恋人同士でもハードルが高いジャンルですから、まだお互いによく知り合えていない男性とは観ないほうがいいでしょう。■知っておきたい映画館でのマナー【お支払いはどうするの?】付き合いたての時期に気になることと言えば、お支払い問題ですよね。男性側に払ってもらっていいものか、それとも割り勘にするべきなのか迷うところだと思います。男性のリアルな声を集めてみました。・「映画代くらい男に払わせてほしい!」(20代男性/広告代理店営業)高価なものは渡せないけど、最初の頃の映画代は男性が払って当然!という意見もあるようです。とはいえ、「払ってもらって当たり前」的な態度はNG。支払う意思は示しましょう。・「回数を重ねると割り勘にしたい気持ちも出てくる」(30代男性/インストラクター)最初は男性が支払ってもいいと思っていても、何度もデートすると金額も大きくなりますよね。毎回彼におごってもらっているなと申し訳なくなったら、先にチケットを購入して彼に渡してあげるのもいいかもしれません。もしくは飲み物やポップコーンを買って渡すとか。■当日の服装&デートコース映画デートにおすすめのファッションは、ずばりワンピース!観ている間に激しく動き回ることはないし、何より暗闇でも女性らしいシルエットを印象づけることができます。長時間座ることになるので、体をしめつけるようなものは避けるのが無難です。観賞後は、そのまま食事やお茶を楽しむカップルがほとんど。もし午前中に映画を観たなら、ランチ後に映画のロケ地を調べたり、サウンドトラックを探しにCDショップに足を運んでみるのもいいかもしれませんね。■続編のある映画はアツい!その1本で完結するのではなく、近々続編を公開する予定のある映画だったら「次の作品も一緒に観ようね」という話をしやすいので、次のデートの約束を取り付けやすくなります。例えば、3月18日に前編が公開された『3月のライオン』の続編は4月22日スタートの予定ですよね。一度のデートで終わらせたくない!という相手と会う場合は、このように続編が続けて公開される作品も狙い目です。■気軽に映画を楽しもう前述した通り、映画デートに苦手意識を抱いている女性も少なくありません。しかし、あらすじや映画館の周りのお店をあらかじめチェックしておけば、映画デートはグンと楽しいものに。彼との共通の話題、そして思い出を作るためにも、映画館に出かけてみてはいかがでしょうか。ライタープロフィールSYKSNアラサー、1児の母。人生最大のモテキに、お食事会(コンパ)で旦那をゲット。しかし出産を機に旦那への恋心は冷め、ドラマや映画で胸をキュンキュンさせて女性ホルモンを活性化させる日々を送っております。座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」。お笑いをこよなく愛する、アラサー関西人です。これまで見聞きしてきたおもしろ恋愛エピソードなどを活かして、ちょっと笑えるコラムをお届けします。
2017年04月15日神木隆之介が主人公の17歳プロ棋士を演じるほか、有村架純、清原果耶、倉科カナ、佐々木蔵之介、加瀬亮、伊藤英明、豊川悦司ら豪華俳優陣が出演することで話題の『3月のライオン』。この度、本作を観賞した映像制作会社のディレクターたちが特別映像を制作。その中から、「恋?」編がシネマカフェに到着した。中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零(神木隆之介)は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった…。ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も親子の対立から崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない。新たな決意のもと、最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた――。現在、「闘いの前編」が公開中の本作。来週末4月22日(土)からはついに「愛の後編」も公開となるが、その公開前に行われていたマスコミ・関係者向け試写では、常に満席&絶賛の嵐。そんな中、映像制作会社のディレクターたちが映画を観て想像力を刺激され、Web用動画を制作。オリジナルな視点での特別動画を今回作りだした。このほど到着した動画「恋?」編は、家も家族も居場所も何もなかったプロ棋士の高校生・零が、ある日出会った川本家の3姉妹とのにぎやかな食卓に居場所を見出していく中、清原果耶演じる次女・ひなたに恋心(?)を抱く…。そしていきなり、「ひなたさんとの結婚を考えています」と零は川本家の前で公開プロポーズ!まさかの展開に長女・あかり(倉科カナ)も驚きを隠せず。そんな2人の恋(?)の行方にも注目だ。動画を制作したディレクターは、「零くんとひなちゃん、いまどきなラブストーリーものとは全然違う、2人の初々しいやり取りにむしろ悶絶!そして零くん先走り過ぎて笑いました!」と制作意図をコメントしている。『3月のライオン』前編は全国にて公開中、後編は4月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月14日映画『3月のライオン』に出演する神木隆之介、高橋一生、清原果耶が4月13日(木)に行われた試写会にて、入場口で観客を出迎えるというサプライズサービスを敢行! 上映前には舞台挨拶が行われ、高橋さんによる神木さん、清原さんへの“人生相談”も…!?羽海野チカの人気漫画を前後編の二部作で映画化した本作。孤独な現役高校生棋士・桐山零が、様々な出会いや対局を通じ、成長していく姿を描く。高橋さんが、本作の舞台挨拶やイベントに登壇するのは今回が初めて。ドラマ「カルテット」や雑誌「an・an」の特集などが話題を呼び、人気絶頂の高橋さんが、神木さんらと共に会場入口でお出迎えをするというスペシャルサービスに観客は歓喜!高橋さんは「お化け屋敷のお化けの気持ちがわかりました(笑)」といたずらっぽく微笑む。舞台挨拶では客席から「一生さま!」と歓声も上がっていた。高橋さんは、映画の中で桐山の高校の担任教師を演じているが、教師として、そして人生の先輩として、神木さん、清原さんからは人生相談が…。神木さんが「どうやったらそんなに素敵になれるんですか?」と質問すると「すごい抽象的!」と笑いつつ「褒め合うようですが、神木さんはそのままでいいと思います。現場でも居ずまいから桐山になってましたが、役になってそこにいられるというのは稀有なこと。そのままで神木さんの良さは十二分に膨らんでいくと思います」とアドバイス。さらに神木さんが「色気はどうやって出るんですか?」と質問すると「今度はすごい具体的!」と苦笑しつつ「意識しないことですよ」とまさに大人の色香をにじませながら答える。15歳の清原さんから「15歳でしておくべきこと」を質問されると、清原さんの女優という立場を前提に「女優であればこそ、(大事なのは)普段の生活」と回答。「今後、どんどん日常生活が送れなくなり、一般的なことが薄れていく可能性があります。日常で生きている実感をキャッチしておくといいと思います」と優しくアドバイスを送っていた。神木さんは、清原さんと同じ15歳の頃について「あまり考えずに生きてました」と苦笑し「15歳の自分にひとこと言いたいのは、『モテたいと言ってる内はモテないぞ!』ということ」と自虐気味に語る。それでも年齢を重ね、当然、思春期と比べ、精神的に大きく成長を感じる部分もあるようで「親とぶつかったり、『うるさーい!』と思うことはあったけど(笑)、この映画を観て、親とゆっくり話したいと思いました。(以前は)否定されると『えー?』と思ってたけど、時を経て、それは否定じゃなく、僕を楽にしてくれるために、心配して言ってくれていたんだとわかりました」と改めて家族や周囲の人間のありがたみを感じたと語り、会場は温かい拍手に包まれた。『3月のライオン』【前編】は公開中。【後編】は4月22日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月13日NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主演を務める有村架純が、雑誌「ar」5月号にカバーガールとして半年ぶりに登場。さらにドラマ「カルテット」での怪演が話題を呼びブレイクを果たした吉岡里帆が初登場!いま、全国から注目を集める最旬女優の2人が、その美しさと可愛さのヒミツを明かす。2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子演じる主人公の母親の若かりし頃を演じて一躍脚光を浴びた有村さん。月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」では主演を務めるなど数々のドラマに出演。またスクリーンでも『ビリギャル』をはじめ『アイアムアヒーロー』『何者』『3月のライオン』とヒット作に登場。今年は『関ヶ原』『ナラタージュ』と話題作の公開が控えている。現在は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」にてヒロインを熱演中。再び、全国のお茶の間からの注目を集める。多忙を極めるスケジュールの中でも、さらにみずみずしさが増したと評判の有村さんが、雑誌「ar」ビューティ特集5月号にカバーガールとして登場。新しいことに次々と挑戦しながら、どんどんキレイを更新し続けるその姿は全女子の憧れのマト!誌面のインタビューでは、そんな彼女のとびきりフレッシュなビューティの秘密や女優&女性としてのチャレンジについて、たっぷり特集。熱心な研究&実践から導かれた“有村架純流”美肌メソッドは、必見だ。さらに、美少女タレントの登竜門ともいわれる「ゼクシィ」CMガールに抜擢され、ドラマ「ゆとりですがなにか」「死幣-DEATH CASH-」「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」と立て続けに出演し、1月期放送ドラマ「カルテット」では“目が笑ってない笑顔”の演技が大反響!今月公開の『名探偵コナン から紅の恋歌』では声優を務めるなど、人気急上昇中の吉岡さんが、本誌初登場。白くてふわふわとした透明感にあふれていて、ありのままで愛くるしいうさぎのような吉岡さんが、いま話題の“うさぎ女子”に!気持ちも柔らか、甘えん坊な癒し系、まわりの空気までじんわり温かくする愛されオーラが魅力の“うさぎ女子”のつくり方を、メイク、ヘアスタイル、ボディのポイントをおさえて伝授する。また、“ぱるる”こと島崎遥香が、1月期ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」でも着用していた、「ジェラート ピケ」のオトナ可愛いコーディネートを披露している。この春、メイクはベビーなエロティック顔がブレイクの予感。読むだけで「カワイクなろう!」とモチベーションがモリモリ上がりそうなビューティ特集号をお見逃しなく。雑誌「ar」5月号は4月11日(火)より発売。(text:cinemacafe.net)
2017年04月11日主演の神木隆之介をはじめ豪華キャストが共演を果たす大友啓史監督作『3月のライオン』。その【前編】が公開され、熱い共感と感動を呼んでいる中、本作を観た観客からは佐々木蔵之介、加瀬亮、伊藤英明といった大人の男たちの着物姿が「反則過ぎる」と話題を呼んでいる。中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町でひとり暮らしをしている。幼いころに交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から家を出た。ある日、近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会った零は、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、さまざまな人生を背負った棋士たちが頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける、壮絶な闘いへと飛び込む零。ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も親子の対立から崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない。新たな決意のもと、将棋界の最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた――。本作は、17歳の将棋のプロ棋士・桐山零(神木さん)と、彼をめぐる人々の終わりなき冒険の物語。近隣の街に住む川本家の3姉妹と出会い、居場所を見出していく零が、島田開 八段(佐々木蔵之介)、宗谷冬司 名人(加瀬亮)、後藤正宗 九段(伊藤英明)など、人生を背負った個性豊かなプロ棋士たちとの壮絶な闘いを繰り広げ、成長する姿が描かれていく。すでに本作【前編】を見た観客から、「着物要員が反則過ぎて!!」「着物姿の色気が爆発」「着物姿が素敵すぎてもうずっと和装して欲しいレベル」…と、着物姿の男性キャスト陣に悶絶する声があがっている。将棋の世界では、基本的に棋士たちはスーツで対局することが多いが、タイトル戦では和服を着用するのが慣例となっている。本作でも、タイトル戦では、プロ棋士を演じた佐々木さん、加瀬さん、伊藤さんが和装で真剣勝負に挑んでおり、そのほかの役柄ではあまり目にすることがない、凛々しく、大人の色気があふれる着物姿を堪能することができる!劇中に登場する着物の多くは、衣装デザインの澤田石和寛によるオーダーメイド。その独特の風合いは主に洋服生地で作られているという。特に、加瀬さんが演じる“将棋の神の子”との異名を持つ宗谷名人の着物には、光を吸い込むような質感を目指した起毛の生地等が使用されており、ベーシックなデザインの中にも、それぞれのキャラクターの魅力を潜ませるというアプローチがなされている。観る者を引きつける大人の男の着物姿にも、ぜひ注目してみて。『3月のライオン』は【前編】が公開中、【後編】は4月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会3月のライオン後編 2017年4月22日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月10日吉高由里子が5年ぶりに映画主演を務め、2012年に大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネートを果たした沼田まほかるのベストセラーを映画化する『ユリゴコロ』。本作の新キャストとして、松坂桃李と松山ケンイチ、さらに佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江という豪華な顔ぶれが明らかになった。ある一家で見つかる「ユリゴコロ」と書かれた1冊のノート。そのノートに綴られていたのは、悲しき殺人者の記憶。これは事実か、創作か。誰が、何のために書いたのか。その秘密に踏み入ってしまったなら、もう後戻りはできない。壮絶な愛と宿命の物語が、いま静かに動き始める――。“出版業界の事件”ともいうべき空前の“まほかるブーム”を巻き起こし、その名前を広く知らしめた作家・沼田まほかるの同名小説を、「東京タラレバ娘」の好演も記憶に新しい吉高さんが主演、『君に届け』『近キョリ恋愛』などを手がけた熊澤尚人監督で映画化。殺人者の告白文が綴られた1冊のノートと、その登場人物・美紗子(吉高さん)を中心に過去と現在が交錯しながら、登場人物たちが愛と宿命の渦に翻弄されていく物語となる。そんな本作で、熊澤監督とは『親指さがし』(’06)以来、2度目のタッグとなる松山さんは、吉高さん演じる美紗子と運命的な出会いを果たす男・洋介役に。誰にも言えない罪、心の傷を抱えながら生きる、色気と繊細さが同居したキャラクターを、昨年の『聖の青春』で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する俳優の1人として活躍を続ける松山さんが、その圧倒的な表現力と存在感で演じる。一方、松坂さんは、物語が動き出すきっかけとなる1冊のノートを見つけ、その秘密に惹き寄せられる男・亮介役に。余命わずかな父の書斎で見つけた、殺人者の記憶が綴られたショッキングなノート。「これは事実か創作か?」「いったい誰が、何のために書いたのか?」「自らの家族とどんな関係があるのか?」数々の疑念を抱きながらも強烈にそのノートに惹き寄せられ、自らの運命を狂わせていく役どころ。菅田将暉とのW主演映画『キセキ -あの日のソビト-』が大ヒットを記録、今後も続々と新作映画の公開が控える松坂さんが、宿命に翻弄されるキャラクターで、どんな姿を見せてくれるのかは要注目。さらに、ある日、突然に亮介(松坂さん)の前から姿を消してしまう婚約者・千絵役には、『暗黒女子』をはじめ映画・ドラマはもちろん、宮藤官九郎やいのうえひでのりなど、名だたる演出家たちに見いだされ舞台へも表現の場を広げる清野さん。そして、千絵(清野さん)の元同僚で、彼女からある伝言を預かり、亮介の前へ姿を現す謎多き人物・細谷役を、『ぐるりのこと。』など数多の映画・ドラマへ出演し、あらゆる女性像をも体現する表現力と独特の存在感が魅力の木村さんが演じる。また、生まれながらに“人間の死”へ本能的な衝動を感じ、そこから逃れる術を持たなかった美紗子(吉高さん)の若き日を、『3月のライオン』などへ出演する清原さんが抜擢。そして、美紗子が特別な感情を抱く友人・みつ子役には、『ヒメアノ~ル』などへの出演でその演技力には定評がある佐津川さんが演じるなど、若手注目女優も集結する。なお、ノートに綴られた“過去”の物語に出演する吉高さん、松山さん、佐津川さん、清原さんは昨年9月初旬~10月中旬に撮影を終了。ノートの秘密に迫る“現在パート”へ出演する松坂さん、木村さん、清野さんらは本年6月下旬から撮影に入るという。過去と現在が交錯する物語をコントラスト強く表現するため、画のトーン、現場スタッフなども変更。あえて撮影時期もずらし、二部作的なスケール感の制作体制を敷いているという。そして松山さんと松坂さんからコメントが到着した。■松山ケンイチ暖かく、柔和で、暗くなりがちな役柄を演じるのは久しぶりだったので、自分の中のステレオタイプも参考にしながら演じました。由里子ちゃんとの共演も願っていたことだったので、とても嬉しく思っています。熊澤監督とは2回目で10年近く間が空いてますが、プライベートでもお付き合いがあったので、良い関係で最後まで出来ました。僕自身大好きな90年代の映画の匂いのする作品だなと思ったので完成が楽しみです。■松坂桃李非常に不思議な本でした。ミステリーでもあるけれど人間ドラマとしても深いところをえぐってくる。完成するまで「こういう作品だ」と言いきれないんじゃないかと思いました。偶然にも近いタイミングで同じ原作者の沼田さんの作品(「彼女がその名を知らない鳥たち」)に携わることになり、そこにも深い“縁”を感じました。過去の出来事を想像しながら、現在の物語を大切に演じていきたいと思います。『ユリゴコロ』は9月23(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月10日大阪・日本橋で好評を得た「3月のライオンダイニング」が、2017年4月22日(土)から5月21日(日)まで、東京・表参道のOMOTESANDO-BOXにもオープンする。店内では川本家自慢のメニューの再現や、将棋ニャーをモチーフにしたメニュー、作中に登場するお酒まで、ファン垂涎のオリジナルメニューを提供。キービジュアル、店内装飾、オリジナルグッズに使用されるイラストは不思議の国のアリスの世界観をモチーフに描かれたシャフト描き下ろしの特別なものだ。また、ここでしか買えない限定グッズも販売されるほか、カフェ来場で紙製ランチョンマット(全3種からランダムで一つ)が、ウェブサイト経由で事前予約をするとメイソンジャーがプレゼントされる。【概要】「3月のライオンダイニング」期間:2017年4月22日(土)〜5月21日(日)場所:OMOTESANDO-BOX住所:東京都渋谷区神宮前5-13-2 パインアンダーフラット B1F営業時間:11:00〜21:20アクセス:東京メトロ明治神宮前駅より徒歩7分、東京メトロ表参道駅より徒歩9分、JR原宿駅より徒歩9分事前予約:2017年4月10日(月)18:00〜※WEB事前予約は800円+税。※予約は公式ウェブサイト(より。<予約特典>事前予約でメイソンジャーを1個プレゼント。<来場特典>来店者全員に紙製ランチョンマット(全3種)を1枚プレゼント。<ドリンク注文特典>ドリンクを注文するとカフェ限定のコースターを1枚プレゼント。
2017年04月09日3月18日(土)の前編公開以来、神木隆之介演じる主人公の桐山零をはじめとする人々の葛藤と闘いが、熱い共感と感動を呼んでいる『3月のライオン』。このほど、川本3姉妹の父役に伊勢谷友介を迎え、さらなる波乱を予感させる待望の後編予告編が解禁となった。幼いころに家族を亡くし、育ててくれた師匠・幸田(豊川悦司)の家をある理由から出て行き、ひたすら将棋を指していた高校生のプロ棋士・桐山零(神木隆之介)。ある日ふとしたことから出会った川本家の3姉妹・あかり(倉科カナ)、ひなた(清原果耶)、モモ(新津ちせ)と心を通わせていく。それから1年、今年も始まった獅子王戦トーナメントでは、最高峰を目指す棋士たちに様々な試練が降りかかる。トップに立つ将棋の神の子と恐れられる宗谷名人(加瀬亮)でさえ、ある重大な秘密を抱えていた。一方、零が別れを告げた師匠の家庭は崩壊へと向かっていく。さらに川本家の3姉妹を捨てた父親(伊勢谷友介)が突然現れ、耳を疑う要求を突き付ける。強くならなければ、大切な人たちは守れない。愛することを知った零の闘いの行方は――?前編が高い評価を集め、いよいよ後編の公開に向けて期待が高まる本作。ひと足先にイッキ見試写会で後編を鑑賞した参加者からは、「前編が『汗』なら後編は『涙』無くして観れねぇ!」「前編はアツい。後編はもっとアツい。」「前編あれだけ涙を流したのに、後編でさらに涙を拐われるとは思いませんでした」など、前編を超えるほどの深く熱い感動の声が続々と届いている。今回到着した後編の予告編は、神木さん演じる零の「僕、みんなを守りたくて…でも方法が分からなくて…」という、胸が張り裂けそうなナレーションからスタート。零のかけがえのない、温かな居場所である川本家の次女・ひなたがクラスでいじめに遭うさなか、突然姿を現した3姉妹の父親・誠二郎が登場。そして、香子(有村架純)をはじめとする幸田家が崩壊へと向かっていく様子や、絶対的な存在である宗谷名人との対決など、藤原さくらが歌い上げる主題歌「春の歌」に乗せ、怒涛の展開が詰め込まれている。前編では過酷な将棋の世界での闘いに悩み、苦しむ姿を見せた零が、大切な人たちを守るため、新たな闘いに立ち上がろうとする姿を描く後編。「約束するよ。僕がついてる」とひなたを力強く励まし、「この男に勝ったら、家に戻ってよ」という自暴自棄になった香子を救おうと決意を見せるシーンでは、愛を知った零の強さとともに、前編とはまたひと味違った深く濃厚なドラマを予感させる。誰も知らない“未知のラスト”が待ち受けているという本作を、まずはこちらの映像からチェックしてみて。『3月のライオン』前編は全国にて公開中、後編は4月22日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月04日神木隆之介ほか豪華キャストたちが出演し、先日より前編が公開中の映画『3月のライオン』。この度、本作から凛々しく、美しく、凄まじい、白熱の対局に挑むプロ棋士たちの新画像が一挙公開された。中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零(神木隆之介)は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった…。ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も親子の対立から崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない。新たな決意のもと、最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた――。今月18日(土)に公開された前編の中でも特に話題を呼んでいるのが、まるでアクションシーンのような緊迫感が溢れる「将棋の対局シーン」。今回到着した写真では、佐々木蔵之介演じる故郷・山形の期待を一身に背負い、念願のタイトルに努力と鍛錬で挑むA級棋士・島田開 八段や、入院中の妻を気に掛けながら、眼力と存在感で周囲を威圧する重厚な将棋を指すA級棋士・後藤正宗 九段(伊藤英明)、“将棋の神の子”としてほかを寄せ付けない強さを誇るが、実は秘密を抱えている史上初の7タイトル制覇を成し遂げた天才棋士・宗谷冬司 名人(加瀬亮)、難病を抱えながら将棋への情熱は誰にも負けない二海堂晴信 四段(染谷将太)。そのほか、三角龍雪 六段(中村倫也)、松本一砂 五段(尾上寛之)、山崎順慶(奥野瑛太)など、手に汗を握る緊張感がいまにも伝わってきそうな、“闘う男”たちの姿が切り取られている。そんな静かなる決闘に挑むプロ棋士たちの真剣な眼差しと美しい佇まいに、映画を鑑賞した人々は「これ格闘ものじゃないよね?ってくらい手に汗握る」「ガチンコの殴り合いに汗が出るし、喉が渇く」とエキサイトする男子や、「とてつもない色香がもう…もう…」「将棋指してるだけでみんな色気溢れすぎだよ!」という女子の声も挙がっている。さらに、本作を鑑賞した『君の名は。』の新海誠監督は、「どこまでも孤独で、とても優しくて、なのに勝ち続ける力を希求してしまう桐山零。見続けずにはいられないような彼の姿が神木くんにぴったりと重なります」とコメントし、棋士の羽生善治三冠と佐藤天彦名人は、「桐山零君の将棋と人生に賭けるひたむきさが切なく伝わる作品」(羽生さん)、「リアリティのある重厚なドラマ」(佐藤さん)と絶賛。また俳優・江口洋介も「桐山零が、取り巻く人々に揉まれ関わりながら再生して行く様は、駒を進めて行く将棋そのもの。苦悩の先に、勝ち筋という春が見えてくるような映画だ」。東出昌大は「観終わったいま、春の陽光を浴びて心の芯から暖かく、清々しい気持ち」と各界の著名人も感動と驚嘆の声を寄せている。『3月のライオン』前編は全国にて公開中、後編は4月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年03月29日現在開催中の「Anime Japan 2017」にて、『劇場版マジンガーZ』(仮題)の起動記念イベントが行われ、そこで本作のキャストが発表。主演には、「MAJOR」茂野吾郎役や「弱虫ペダル」巻島裕介役の森久保祥太郎、ヒロインには「四月は君の嘘」相座凪役や「3月のライオン」川本あかり役の茅野愛衣が演じることが分かった。「マジンガーZ」は、1972年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された漫画家・永井豪の作品。搭乗型巨大ロボットの祖となる作品で、多彩な武器と圧倒的な強さを誇る「マジンガーZ」の迫力と存在感、主人公・兜甲児をはじめとする個性的なキャラクターなど、永井氏の魅力が詰まった傑作。連載当時は爆発的な人気を博し、国内のみならずアジア・ヨーロッパ各地で多数のファンを獲得し、いまもなお根強い人気を誇る。今回「Anime Japan 2017」の会場では、どこよりも早く本作の“超特報映像”が解禁。闇に浮かぶマジンガーZの各パーツを舐めるようにカメラが流れ、“ロボットアニメの原点にして頂点”“それは、神にも悪魔にもなれる――”というキャッチコピーの中、足、拳、そしてブレストファイヤーと思われるパーツが披露!さらにこの超特報にはファンにはたまらないパイルダー(操縦席)、また気になるマジンガーZの顔も瞬間的だが映し出された。そして、今回はイベント立会人として登壇した森久保さんと茅野さんだったが、本作の主役の兜甲児役に森久保さん、弓さやか役を茅野さんが演じることが発表。さらに、主要製作スタッフも併せて発表され、監督は『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』など東映アニメ作品でヒット作を手掛ける志水淳児、脚本は「東京トイボックス」の小沢高広(うめ)、メカニックデザインは「攻殻機動隊 Arise」や「ガンダム00」などの柳瀬敬之、キャラクター デザインは飯島弘也、美術は「ガンダム」シリーズ、「エウレカセブンAO」のGREENが担当する。また、今年画業50周年を迎えた原作者・永井氏からのビデオメッセージ到着し、「漫画家を初めて50年、この記念すべき年に再びマジンガーZを皆様にお届け出来ることを嬉しく思います。また、マジンガーZは世界の様々な地域で親しまれている作品です。いままでマジンガーを支えてくれた様々な国のファンの皆様への感謝と共に、今回の映画化作品は世界の皆さんにもお届けしたいと思います。それでは世界の劇場にパイルダーオン!」と“世界公開”されることも発表。公開地域は随時発表される予定だが、日本に先駆けての世界先行公開が決定している。(cinemacafe.net)
2017年03月26日