「保育園落ちた日本死ね」というセンセーショナルなタイトルのブログが話題になって2年。今年もSNS上には、保育園に落ちた親達の悲痛な訴えがあふれています。そして、この記事を書いているわたしも、保育園に落ちた親のひとり。以前、プラカードを持った親達が怒っていた風景に「こんな風に怒るなんて」と、人ごとのように考えていましたが、今思えば考え足らずでした。実際に保留(不承諾)通知を見たときは途方に暮れました。そして、自分が「保育園に落ちた」待機児童問題の当事者になって初めて分かったことは、単に働けないことに怒りを覚えているわけではないということ。怒る理由の真意は、「わが子は、保育園に入れた子のように集団生活を送ることなく、母とだけ過ごしていて大丈夫だろうか」「この子を夫婦だけの力で育てていけるだろうか」「この先、子どものために充分な環境を与えてあげられるだろうか?」という不安が、怒りに変わっていくということでした。■「保育園に落ちた」親の実際の声わたしたち夫婦は、共にフリーランスのため、そもそも認可保育園に子どもを入れるのは望み薄だろうと思っていました。それでも、認可園や認証園など10ヶ所ほどの保育所を見学。子どもセンターの窓口へも相談に行きました。しかし結果は内定に至らず……。なにかもっと特別な保活をするべきだったのかと、後悔もしました。「#保育園に入りたい」には、わたしと同じような人の声がたくさん集まっています。保育園に入れた人って、何か特別な活動したのかな。保活って、一体なにするべきだったんだろ。通園できる範囲なんて限られてるから、圏内の園を見学するくらいしか、できることなくない…? 加点表は見たけど、努力して点数が増えるようなものではないし。区役所に電話したら、私の業務がポイント0だと。これが一番のショック。フリーって月によって業務にバラツキがある。だから就労報告も6ヶ月分つけた。でも見るのは直近3ヶ月のみ。会社員用の仕組みなんですね、結局。働いているから子どもを生み育てられる。良い教育環境を整えられる。子育ては20年続くんだ。最初の1、2年で収入源を失うわけにはいかない。子供の将来のために必死になっていることを「親のエゴ」の一言で片付けられたくない。(Twitterより一部引用)■20年経っても解消しない待機児童問題しかし、子どもの数は少なくなっているはずなのに、なぜ待機児童問題が解決していかないのでしょうか? 保育園や保育士不足、自治体の予算不足など、さまざまな理由があるにしても、状況はひどくなっているような気すらします。待機児童の問題が顕在化したのは、専業主婦世帯を共働き世帯が上回った1997年代始めのころ。もう20年以上にもわたって待機児童問題は存在しているのです。これまで、どれだけの親が職を失い、希望するライフスタイルを変えざるを得なかったのか。何かできることはないのでしょうか。■保育園に落ちたわたしたちができることわたし自身を含め、多くの当事者がいる待機児童問題。この問題に取り組んでいる「#保育園に入りたい」キャンペーンの発起人で、「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」の代表である天野妙さんに話を伺ってみました。――待機児童問題が長びく一番の理由は何だと思いますか?(天野さん) 当事者ではない人が、保育を社会の問題だと捉えられてないことが原因のひとつだと思います。“保育園は親が働かなくてはいけないかわいそうな子が行くところ”という考えも根強く残っている。さらに子どもの年齢が上がると、親がこの問題から“卒業”してしまうために問題意識の継続性がないこともひとつです。――わたしも保育園に落ちてやっと、自分が当事者なんだと実感しました。待機児童問題の解決のために、なにかできることはありますか?(天野さん) まずはSNSに保留(不承諾)通知をアップしてください。ハッシュタグに自治体や地域名まで入れることで、問題が可視化できます。あとは、地域の議員に会ってみること。待機児童問題は圧倒的にロビングが足りていなくて。やはり実際に困っている人の意見を聞かないと、政治家も親身になってくれません。――いきなり政治家に会いにいくのは、わたしにはハードルが高く感じてしまいます……。(天野さん) 地域の文教委員会を傍聴に行くだけでもいいんですよ。あとは、近所のおばあちゃんと話をするとか。まずは「保育園に入れなくて困っているんです」という声を出すことが大事です。子育て支援は、社会への投資になると多くの人に伝えて、保育の重要性を知ってもらいましょう。わたしは今まで、保育園に入れなかったことをSNSで発信することすら、ためらっていました。なぜなら「保育園に入れない親が怒っている」と身近な人を始め、多くの人に思われるのが嫌だったからです。だけど本当は、わたしたちは怒っているわけじゃない。知ってもらいたいだけ。「保育園に入りたい」というポジティブなワードなら、怒りに身を任せず冷静に困っていることを伝えられそうだと思い、ハッシュタグをつけてアップしてみました。すると、たくさんの人が同意を示してくれて“分かってもらえている”という安心感がありました。小さなことですが、一歩を踏み出せた感じがします。これからどんな立場の人も、働いていても働いていなくても、自由に保育園を利用できる日が早く来るように、出来ることから一歩前に進みたいですね。取材協力:天野妙さん3児の子育て中のワーキングマザー。2017年に待機児童問題を可視化するための「#保育園に入りたい」キャンペーンを開始。イベント開催や署名活動を行い、参考人として国会で意見を述べたことも。現在もロビング活動を積極的に行い、誰もが気軽に保育園を利用できる社会作りのために活動されています。
2018年02月20日夫の転勤により、栃木県から東京都に引っ越すことに。現在、栃木の保育園に通っている2歳の息子は、4月から東京の保育園に入園できることになりました。県・自治体をまたいでの保活はイレギュラーなことや制約が多くて大変。筆者の経験や周りで遠方から保活をしたママたちに話を聞き、押さえておきたいポイントをまとめたので、一例として参考にしてみてください!狙うは4月入園。そのために新住居を早めに決定東京都など、保活激戦区に引っ越す場合、年度途中の入園は難しい傾向にあります。そうなると狙うのは4月入園。自治体によって締め切りは違いますが、前年の11〜12月に入園申し込みが締め切られます。つまり、それまでに住みたい街を決めなくてはいけません。さらに、筆者が転居希望の区は「契約期日の記載がある、家の賃貸借契約書の写し」または「引き渡し日の掲載がある売買契約書の写し」の提出が必要でした。4月入園の申し込みをするためには、4月の時点でその区に住むことを証明する書類が必要なのです。そのため、引っ越しの予定より早く新居を決めました。春先に転勤が決まったけれど、4月ではないと入園ができそうにないため、先に旦那さんが引っ越して3月まで単身赴任生活。現住所と引っ越し先のダブル家賃を払ったというママもいました。保育園見学は1日6カ所!遠方な旨を伝えて遠方からだと、保育園見学もひと苦労です。土日は見学を受けつけていないところが多いので、行くのは平日。旅費や時間を考えても、そう何日も行けないので、1日に6カ所、2日間で12カ所をまわったというママもいました。保育園によっては見学の日時が決まっているところもあります。そんなときは「遠方からの見学なんです」と伝えると、融通を利かせてくれる園がほとんどでした。日程が合わず、園内を見学できない場合でも、新居からの通園路や外観を確認しておくといいと思います。ある園長先生は「公立の保育園は保育方針が同じなうえ人事異動も頻繁だから1園見学すればよし。私立はそれぞれ特徴があるから優先して見学に行ったほうがいい」とアドバイスしてくれました。申し込みは現住所の自治体経由。任せっきりにならないで保育園の申し込みや入園内定のハガキはすべて、現住所の自治体を経由します。現住所の自治体の保育園入園申し込み締め切り日と新住所の自治体の締め切り日が違うので、職員の方に新住所の締め切り日をしっかりと伝えて郵送してもらう必要があります。1カ月前に書類を提出したにも関わらず、締め切り1週間前になっても新住所の自治体に書類が到着していないことが判明したママもいました。到着確認の電話をしておくと安心です。それぞれの自治体によって申し込み方法なども異なると思うので、わからないことはしっかり確認してください!わが子がお世話になる保育園なので、遠方からでも納得のいく保活ができるといいですね。<文:フリーランス記者飯作紫乃>
2018年02月19日幼稚園といえば専業主婦家庭の子どもが通うイメージが強いですが、実際には働くお母さんもたくさんいらっしゃいますよね。かくいう私も、幼稚園に通わせている働くお母さんのひとりです(自宅でライター業)。私がなぜ幼稚園を選んだのかといいますと、長男次男の時には専業主婦だったので幼稚園一択でした。三男の時には保育園を探そうと思ったけれど 以前の経験 もあり、とてもじゃないけれどわが家の勤務形態では入園できそうもなかったので幼稚園に決めました。幼稚園を選んだのも自分。自宅で働くことを決めたのも自分。決めたのは全部自分だけれど、本音を言えば働いていても働いていなくても、誰でもいつからでも子どもを保育園に預けられるようになったらいいのにと思っています。働いていなくても保育園に預けたいと思ってはだめでしょうか?■専業主婦だけど、上の子を誰かに預かってもらいたい専業主婦の幼稚園ママさんの中には共感していただける方もいるかもしれませんが、私にとって、わが子が幼稚園に入園するまでの最後の1年は、とても長く感じました。0歳よりも1歳よりも、2~3歳。この最後の1年が長男次男ともものすごくつらかったです。この1年は、ちょうどイヤイヤ期にあたる時期ですが、私としてはイヤイヤよりも、子どものあふれんばかりの好奇心と、とどまることを知らない体力についていくことが一番大変でした。家の中でおとなしくなんてさせられないので、毎日何かしら外に出ないといけません。うなぎ登りの体力に比例して、どんどん短くなっていくお昼寝。自分の時間もどんどん短くなっていくし、自己主張も激しくなってきて何をするにも一触即発。それに合わせてちょうどこの時期に下の子が生まれるご家庭も多いですよね(わが家もそう)。そんなわけで、私は専業主婦ではあるものの上の子を誰かに預かってもらいたいと何度も思っていました。専業主婦でも保育園に入れる土壌が日本にあれば、上の子を保育園で見てもらえたかもしれない…という気持ちもありました。■「平日の協力者がいない専業主婦の母親」はストレスフルわが子は3人兄弟。次男だけでも保育園に行ってくれれば、私は三男のお世話に集中できるし、次男にとっても思いっきり遊べる環境を与えてあげられます。ちなみに、産後一時的に上の子を預けられるサービスはありますが、私の住んでいたところでは産後1ヶ月などわりと短い期間でした。「産後×赤ちゃんのお世話×イヤイヤ期の上の子」の組み合わせの育児ってどうしても密室化しやすいから、第3者の目に触れやすいという意味でも保育園に預けてガス抜きできたらいいのになと思ったんです。あまり話題になることはないけれど、私と同じようなことを考えている専業主婦のお母さんも一定数いらっしゃるんじゃないかと思います。じゃあそんなママたちがなぜ声をあげないのかというと、おそらく一種の自己肯定感の低さみたいなものがあるからではないでしょうか。専業主婦で暮らすことを選んだのは自分ですし、何より私は働きながら子どもを育てることのほうが絶対大変だと思っているので、文句なんて言っちゃいけない、もっと大変な人はたくさんいるんだから、働いていないのに保育園に預けたいって望んだら贅沢だ、そんなことばかり考えていました。しかし、最近の研究結果で、イヤイヤ期の子どもをもつ親で一番ストレスを抱えているのは「平日の協力者がいない専業主婦の母親」だという結果が出たそうです。(参照: 博報堂広報室「イヤイヤ実態調査」 )私は専業主婦でずっと子どもと一緒にいる生活も、子どもを預けて働く生活も両方経験しましたが、これまさにその通りだと思います。圧倒的に専業主婦のほうがストレスフルでした。専業主婦にも、向き不向きがあるんだなと感じたのはこのときです。子どもとずっと一緒にいる生活には母性とか宝物とか愛情とかそういう正しい理論では片付けられないしんどさがある気がします。まるでずっと同じ景色の中で終わりのないマラソンを走り続けているような感覚です。■親に職がなくても保育園に預けられる、デンマークの子育てどうやら調べたところによると、デンマークでは、母親が働いていなくても保育園に預けられるようです。0歳から保育園に入ることができて、費用も自己負担は3分の1(3分の2は自治体が負担)。国が子どもを預ける場所を保障していて、保育園や保育ママなど日中に子どもを預かってくれる場所は必ずあるんだそうです。そしてこれが少子化を防ぐひとつの力になっているとのこと。あぁ…日本もこうなればいいのに!! 心の底から叫びたい(笑)今の日本では、母親が働いていないのに0歳から子どもを預けると言ったら、「育児放棄だ」と指摘されそうな空気感がありませんか?しかしその指摘は、子どもを預けられないことで悩むママの気持ちに寄り添えているのでしょうか。0歳から日中ちょっと保育園に預かってもらって、その間に洗濯したりご飯を作ったり掃除機をかけたりして、家のことが済んだら迎えに行って…。いつか日本にも保育園全入時代がくれば、働いている・いないにかかわらず、平等にそういう生活があってもいいような気がしませんか?私、子どもを背中におぶいつつも、足元にギャーギャー泣きながらまとわりつかれている中必死に家事していましたけれど、朝起きた瞬間から眉間にシワ寄せてる母親と一緒にいるのと、優しい先生や楽しい友達に囲まれて保育園に行っているのとどっちが子どもにとって楽しかっただろうって思うのです。私たちは無意識のうちに母親神話が刷り込まれていて、なんだったら3歳児神話にもとらわれています。この「母親の愛がすべて」みたいな観念、いっそのこと脱ぎ去りたいと私は思います。正直言って重い。ただでさえ頑張ってるのに、そんなもの乗せられたらもう沈没しそうです。今、もしも働いてないのに1歳からどこかへ預けるとしたら、私に与えられている選択肢は、ベビーシッターを雇うか、もしくはプレスクール的なものを探すかだと思います。ただ、働いてないのに子どもを預けるというのはいわゆる自己都合なので、ものすごく高額なお金がかかります。いわゆる贅沢品の一種のような扱いです。デンマークでは3分の1の自己負担で預けられるというのに…。デンマークにできてなぜ日本でできないんでしょう。■「預けられない子育て」をした私の願い今は働いている家庭の子どもでさえ保育園が見つからなくて困っているような最悪な状況なので、こんな話は夢のまた夢なのは十分わかっているのですが、いつか、誰でもいつでも預けたいと思った時には子どもを預けられる仕組みになったらいいのになって心から思います。「私は子どもとずっと一緒にいたい」って思う人はそうしたらいいし、「私はちょっと子どもと離れたいわ」って思う人はそうしたらいい。どっちでも好きなようにできたなら(願)。いつか働く、働かない、預ける、預けない、人それぞれ好きなように組み合わせられるような世の中になればいいにな…と祈るばかりです。そして、今の私が、こういうことを望んでいるんだって発信することは贅沢でも、無責任でもないはず。自分で産んだのだから責任持って育てなくちゃいけないことは、十分わかっています。子どもはかわいいし、愛しています。それでも大変な時は大変だし、辛い時は辛いんです。母親が1人で抱え込まなくたって、みんなで育てたらいいじゃない。預けるところいっぱいあるよ!預けることは悪いことなんかじゃないよ!子ども預けてゆっくり休憩してもいいじゃない。子ども預けるのに理由がなくたっていいじゃない。いつか将来日本のママたちがこういう環境で子育てできるようになればいいなって、「預けられない子育て」で苦労した私は思います。
2018年02月15日皆さんのお宅では、お子さんが幼稚園や保育園で何をしていたか、「お母さんお母さん聞いて!」と詳しくお話してくれますか?うちは、長男、そういうのぜんっぜん話さないタイプです。聞いても「楽しかった」というくらいがせいぜいで、仕事を家庭に持ち込まない主義のサラリーマンのごとくオンオフの切り替えをしているっぽいんですよね。たまたまよく話す同級生のママ友が女の子ママ率が高いこともあり、おうちで話す量と質の違いに不安を感じたこともありますが、長男もよっぽど印象に残ったことがあれば話してくれるので、今は男の子だし、その中でも口の重い性格なんだろうな~、とあまり根掘り葉掘り聞かないようにしています。そんなわけで、普段保育園でどんな遊びをしているのかもよく知らなかったんですが、たまたま行事で久々にあった女の子ママから「ねえ! 娘から聞いたんだけど、長男くんの考えた遊び、面白すぎ~!!」と言われ、ポカーン。どうやら長男発案の不思議な遊びを、その娘さんは一緒に楽しんでくれたらしく、こと細かにママにお話していたんだそう。その内容はこんな感じ。題して『トウモロコシゲーム』。トウモロコシが驚くと飛び散り、落ち着くと元に戻るんだけど、時々粒が戻る場所を間違えて違う形になってしまう。その、間違ってしまった形をそれぞれ考えて演じる(?)という遊び。…意味、わかります?ていうか、コレの何が面白いんだ!?でも教えてくれたママも、近くで一緒に聞いていた他のママも、「高度な遊び!」「頭使うね~!」と持ち上げてくれて悪い気はしませんでした(笑)何にしろ、長男発案の遊びを楽しんで付き合ってくれるお友達がちゃんといるんだ~、という事実にかなりホッとしたのは事実です。自分からなかなかお友達にも声を掛けられなかったり、年長になってもいつも必ず遊ぶ特定の仲良しの子もいない様子だった長男をかなり心配していました。でも、そんな引っ込み思案な長男も、年長の後半からはぐっと心の成長もして、クラスのお友達とのやりとりも自然に楽しめているように見えます。その後長男に「◯◯ちゃんのママから聞いたよ~トウモロコシゲーム! やるじゃん~。そういうのお母さんにも教えてよ」と言うと「恥ずかしいよ~」とはにかむ長男の顔、たまらなくかわいかったです。この不思議な発想の持ち主の良さをわかってくれるお友達や先生に恵まれた小学校生活が送れますように。
2018年02月13日待機児童問題という果てしない課題。 前回の記事 では、待機児童問題が解決しない要因のひとつとして、保活に苦労した人でも「喉元を過ぎれば他人事」になってしまう点が挙げられるのではないか、ということに触れました。その解決のために私たち1人ひとりに何ができるかというと、自分の立場や状況に関係なく、「保育園全入化を実現させたい」という気持ちで同じ方向を向くことなのではないかと思ったのです。どういうことかと言うと、物事を大きく動かすためには、みんなが思いを一つにすることが大事だと思います。そのためには、それぞれの主義・主張・目的の違いなどを細かいところまでつついていたら話が進まないんです。暗いトンネルの中で、全速力で走る人もいれば、立ち止まってしまう人もいるし、ズルをして楽しようとする人もいると思います。でも1人ひとり「あなたのそれはおかしい」「あなたも全速力で走りなさいよ」と言っていては歩みが遅くなってしまいます。それぞれ違うけど、みんなまとめてガサァァァっと同じ出口を目指そうよ!! そうなれば、出口は近いような気がします。 なぜ私がそう思ったのかというと、とある出来事があったからです。■保活ママに向けられる厳しい声私が急に働きたい! と思い保育園を探し始めた時(約2年半前)、いざ探してみると「保育園がこんなにも見つからないものなんだ…」と厳しい現実にぶち当たりました。そのジレンマをブログで呟いたのですが、そうすると応援の声もある反面、一定数の批判の声もあったんです。「向こう見ずに見切り発車をするあなたが悪い」といったものや、「まだ三男も小さいんだし、今働きに出なくてももう少し大きくなるまで待ったらどうか」というもの。「みんな産休育休中から保活して、それでも入れないんだからそんな簡単に入れると思うほうがおかしい」というものもありました。 このとき初めて知ったのです。政治家が子育ての政策を整えてくれない間に、世のママたちには潜在的に「保育園に入るのは難しいこと」という意識が根づき、気軽に「保育園に入りたい」と発言することにすら、否定的な声があがるようになっているんだなと。同じ女性、子育て世代同士でもこんなに感覚の差があるし、足並みも熱量もそれぞれ。働こうとするお母さんを応援する人もいればそうじゃない人もいるし、女性だから子育て世代だからといって、みんなが同じ方向を目指すことすらできなくなっているのだから、そりゃ一筋縄では解決しないなと正直思いました。■仕事も子育ても大事にしたいと思うのは、ごく自然なことたしかに私の見通しが甘かったことも事実なのですが、育児に専念していたママが「社会復帰したい」と思い立ち、保育園に入れたいと思うのはごく自然な気持ちだと思います。1年前から保育園を探している人も、一昨日から保育園を探している人も、保育園に入れなくて困っているという状況は皆同じはず。「私はもっと前から準備してるのに」と誇示したり、「今すぐ働かなくてもいいんじゃない?」と働きたい人を否定していては話しが進みません(もちろんこういう方は少数だと思いますよ。みんながみんなそうだ と言っているのではありません)。現在も待機児童問題で苦労している友人がいるのですが、その友達が「保育園に入れない…」と呟くと、「入りやすいところに引っ越したらいいんじゃない?」とか「幼稚園に入れる年齢まで仕事をやめたら?」といったアドバイスをいただくそうです。もちろん、それで解決したケースもあるだろうし、保育園に入れない現実を受け入れて働くことを断念したママも多いのは事実です。しかし、誰だって働きたいと思ったら今すぐ働きたいし、今の仕事を続けたいと思っていいんです。今住んでいる場所に住み続けたいし、自分の仕事も子育ても両方大事にしたい、それをベースに「保育園に入りたい」と言っていいと思うんです。家族の生活をより豊かにしたい、自分の人生もより有意義なものにしたいと願うのは、人としてごく自然なことです。どうしてこれがこんなにも叶えづらいのだろう、と悔しくなります。■「保育園に入りたい」のは育休明けママだけじゃない育休産休明けで復帰するママもいれば、 私のように急に社会復帰したいと思って仕事を始めるママだっています。仕事の形態もさまざま。フルタイムの人もいれば、数時間のパートの人もいるし、私のように自宅で仕事をしている人もいます。一億総活躍社会というならば、政府にはいろんな選択肢、生活スタイルを実現できるような受け皿をつくってほしいものです。そして、その実現を少しでも早く進めるためには、当事者同士が批判し合っていてはいけません。特に、私たち女性は、細かいところまで目配りしたり、周囲を見渡し器用に動くことに長けていると思います。しかし、それは良いところでもあるのですが、細かい個々の差にとらわれて話が進みにくいという側面もあります。保育園問題においても、それぞれ事情は違うけれど「今のこの状況なんとかならないの!?」と思う気持ちはみな一緒です。「私たちの頃はもっと苦労したのよ」という人でも、「意外となんとかなった」という人でも、「私は待機児童問題解決に向かって熱心に活動しています」という人でも、「解決するかしないかだったらそりゃ解決したほうがいいよね」程度の人でも、個人のスタンスや活動は、もはや重要ではありません。この際、1人ひとりの主義・主張・目的・活動状況など細かいところまで合致させようとせず、とにかく「保育園全入化を実現させたい」という気持ちを声に出していきませんか?そして、「働くお母さん」に注目が集まる一方で、 子育てに専念するために仕事を辞める・もしくは辞めざるを得なくなった母親=専業主婦もいます。■専業主婦の苦悩専業主婦は子どもをどこへ預けるかというとだいたい、3歳か4歳になった頃に幼稚園に預けるのが一般的だと思います。幼稚園は保育園と違って母親が働いていなくても入れますし、おそらく世間のイメージだと、専業主婦の家庭の子どもが通っているイメージではないでしょうか。 (幼稚園ママというと、お受験だったり、セレブママやマウンティングといったイメージがありますが、こんなのほんの一部です。実際私の周りはこんなことありません(笑))かくいう私も子どもを幼稚園に通わせている幼稚園ママです。私だけなのかもしれませんが、幼稚園に通わせている母親からすると待機児童問題にがっつり切り込んでいきにくいというか、畑が違うような気がしてなかなか積極的に発言してはいけないと思う瞬間があります。なにか積極的に発言しようと思っても、どこか気後れしてしまうところがあるんですよね。だって、最終的に子育てに専念することを選んだのは私なのだから。しかも、専業主婦だと無自覚のうちに自分を責めがちで、どこか「生活させてもらっている」という意識が植え付けられてしまい、これ以上のことを望んではいけない、とか、何かしらどこかは我慢しないといけないみたいな意識が知らず知らずのうちに積もってしまうのです。 しかし、わが子を幼稚園に通わせている母親である私でもほんとの本音のところでは「こうだったらいいのにな」と大きな声では言えない気持ちを持っているのです。長くなりそうなので、その理由は次回(2/15UP)に続けたいと思います。【お知らせ】前回の 「「保育園落ちた」自分が終われば他人事? 待機児童・保活問題を終わりにするために」 の記事下アンケート「Q. 待機児童・保活問題について、ご意見をお聞かせください」のアンケート結果はこちら↓
2018年02月08日大人もダラダラと過ごしがちな正月休み。年末年始の慌ただしいような、ゆったりしているような空気に浸りすぎると、お休み明けの仕事がつらいですよね。その思いは子どもも同じです。それまでニコニコ通っていたのに、長い休み明けには、子どもが突然泣きじゃくって登園をしぶるようになるケースが見られます。登園しぶりは親にとってもつらいもの。そんな時にどうすればいいのか、解説しましょう。■第1関門:泣いてもごねても、何とか園までたどり着こう!保育園でも幼稚園でも、預けはじめの頃は大泣きする子も多くいます。また、4月入所・入園の子の場合、5月のゴールデンウィークにママとパパがお休みで一緒に長時間過ごしてしまうと、また一からのスタートになってしまうことも。そんな時期を過ぎ、ニコニコしながら子どもが通えるようになって、親が油断している頃に迎えるお正月明け。登園しぶり再び! です。「行きたくない」と玄関で駄々をこねて靴をはかなかったり、保育園や幼稚園の門でジタバタして入ろうとしなかったり。大泣きのわが子を見ると、かわいそうやら早く預けてしまいたいやら、親心も複雑です。正月明けの登園しぶりであっても、基本は預けはじめの頃と同じです。泣いても心を鬼にして残して行きましょう。ママやパパから離れない子は先生にはがしてもらい、「バイバイ」をします。保育園や幼稚園まで連れて行けば、先生という強い味方がいるので、そこを目指してなんとか家を出て向かってくださいね。登園しぶりが心配な時には、できればいつもより余裕をもって早めに行動しておくと、イライラせずに対応できるのでおすすめです。■第2関門:心を鬼にして、さっさと立ち去り振り返らない!泣きじゃくるわが子を置いて去るのはとてもつらいものです。でも、後ろ髪をどんなに引かれても、登園をしぶっている時には振り返らないようにしましょう。ほとんどの子が保育園や幼稚園に着いてママやパパから離れたら、もう諦めなければならないことはわかっています。「ママ〜!」と泣いていても、心は半分以上、園へ向いているものです。そんな時に、ママが振り返って顔を見せてしまうと、また「やっぱりママがいい〜」と気持ちがぶり返してしまいます。預けた途端、子どもが泣きやむこともあります。泣き声が聞こえなくなって「あれ?」と振り返ってしまいたくなる気持ちもよくわかります! でも、泣きやんでも子どもはこちらをジッと見ていることも。ママが振り返った途端、また泣き始める可能性もあるので、「泣きやんだのは、子どもが気持ちを切り替えられた証拠」と思って、振り返らずに外へ出てしまいましょう。 ■第3関門:誰も悪くない! 先生にどんとお任せしよう子どもを預ける時に泣かれると、「こんなに泣かせてまで仕事をする意味はあるんだろうか?」「ここまで泣くなら、お休みさせたほうがいいんじゃないか?」と考えてしまいますよね。何日も続けて泣かれてしまうと、預ける自分が悪いんじゃないかと責めてしまう方も多いのではないでしょうか。預けることは悪いことでもなんでもありません。保育園でも幼稚園でも、ママやパパから離れて過ごすことで、多くのことを子どもは吸収しています。また、案外子どもは、ママやパパから離れればケロッとして楽しく遊んでいることがほとんどです。先生はプロなので、そのままお任せしましょう。登園をしぶっても、心を鬼にして振り返らずに去ることは悪いことではありません。もし、登園時に少し時間があれば、離れる前にギュッと抱きしめてあげてください。「5つ数えてギュっとしたらバイバイね」と秒数を決めて抱きしめてあげると、すんなりお部屋に入ってくれることも。たとえ、それで離れなかったとしても、ママやパパがギュッとしてくれたことを子どもは覚えているので、安心感をもって保育園や幼稚園で過ごせるようになりますよ。ママやパパもつらい登園しぶり。お正月明けの登園しぶりは数日でおさまることが多いので、少しの辛抱と思ってパッと離れるように乗り切っていきましょう!
2018年01月08日保育園入園希望を出すしたからといって、簡単に入園できるのかというとまさかそんなわけではない。東京は待機児童問題が山積み。わたしの周りでも待機児童は多いし、夫婦で自営で仕事をしているわたしたちにとってこの問題は苦しいものだった。0歳から入園希望を出したわけではなく、1歳児クラスからの入園希望。自営業夫婦のハードルたるや、組織に勤めている人よりのはるかに高いのである。とにかく点数を稼ぎたい……。はて、どうしたものか。もし受からなかったら、わが家はどうなる。東京での暮らしは費用がかかる。二人で仕事に励まなければ、生活だって苦しくなりかねない。20代、結婚に憧れ、結婚をしたら出産に憧れ、こうして夢が叶った今、わたしはこどもを保育園に預け仕事をしようとしている。もしかしたら、息子はずっとわたしたちと一緒にいたいのかもしれないのに。きっと寂しがるだろうな……。わたしも寂しい。息子が泣いている姿を想像しただけで泣けてきた。心の中で葛藤が続くも、わたしは仕事をストップしないことは、きっと家族にとって一番大切なことだと考えるようにした。でも結局は結果が全て。受からなかったら、それはそれで仕方ない。そういう運命だったと思うしかないな。その時は息子とべったり、夫婦で協力して育児と仕事を両立するしかない!保育園に入れるか、入れないかで、わたしたちの未来は大きく変わってしまう。幼稚園までの辛抱といえども、コツコツ仕事を続けてきたわたしにとって仕事がストップすることは恐怖だ。この想い、どうにか伝える方法はないか。いろいろ悩んだ末、わたしたちは自分たちの活動と、想いをまとめ、資料として申込書にあわせて同封することにした。もちろんこれで合否が変わることはないかもしれない。しかし、このどうにもできない歯がゆさを伝えるには、これしか思いつかなかった。プロフィールに、これまでの仕事の紹介、これからの展望、入園希望の理由を手紙にしたためた。その枚数は全部で10枚以上になり、こんなもの読まないだろうな、と思いつつも、どうにか願いが届いてほしいと祈るような気持ちで区役所に申請しに行った。結果は2月の初旬に届くという。申請をしてから約4ヶ月後だ。数ヶ月の間、毎日のように入園結果を気にしていた。毎年、年末になると来年の目標を掲げているわが家では、結果次第でAとBという2通りの希望を書いていた。どちらに転んでも納得できるように心の準備をする。あれから数ヶ月が経ち、ある日、ポストに区役所から1通の封書が届いた。「あれ?思ったより薄い……」。中には紙1枚しか入っていないように見える。部屋に入り、胸に手をあて大きく深呼吸……。「あぁ、神様……」心の中で「受かれーー!」と叫ぶわたしがいる。「保育園、入園内定のお知らせ」わーーーーー、受かった!!!!込み上げてくるものがあり、私は封書を抱きしめながら泣いた。しかも、区立の認可保育園に内定が決まったのだった。入園先は、希望していた中でも一番最後の方に書いていた園ではあったものの、めでたく、息子は4月から1歳児クラスに入園することになった。諦めなくてよかった。落ち着きを取り戻したころ、嬉しさの反面、息子と離れることが決まった今寂しさも同時にこみ上げてくる。息子を抱きしめ、頬ずりをして、「一緒に頑張ろうね。お母さん、お仕事頑張るから」と、どうにか笑顔を保ち、声をかけた。つづく次回「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 vol.50 初めての保育園生活。頑張る! 働くお母さん」をお届けします。※認可保育園の提出書類に資料に同封することは、東京都で義務付けられているわけではありません。また、作者の意思で行ったことであり、実際の合否との関係性はありません。
2017年12月31日年末年始のおやすみに入ると、ママとパパの夜寝る時間がついつい遅くなってしまい、子どもも一緒に夜更かししてしまいがちですよね。「年末年始は特別だから…」と生活サイクルを崩したまま過ごしてしまうと、年明けに保育園や幼稚園が始まってもなかなか元に戻せず、体調を崩してしまうことも。できるだけ子どもの生活サイクルはキープしたいところです。そこで、夜更かししがちな年末年始に、子どもの生活サイクルを崩さないようにするコツをご紹介します!■朝起きる時間を同じにしておくことが大切夜更かしをしても、朝起きるのはいつもと同じ時間にしましょう。せっかく寝坊できる日に平日通りの時間に起きるのは、ママとパパにとってつらいところではあるのですが、朝起きる時間を一定にしていれば多少夜更かしをしてしまっても生活サイクルが大きく乱れることはありません。また、朝いつも通りに起きると、子どもは自然と夜寝るようになります。夜が遅くなったから、と朝遅くまで寝かせてしまうと余計に夜寝なくなってしまうので、いつもの時間より遅くとも1時間以内に起きるようにして、生活サイクルを保つようにしましょう。 ■「今日だけはOK」という日をあらかじめ決めておくなるべく夜更かしさせないように寝かせていても、年末年始はおもしろいテレビ番組もたくさんありますし、親戚が集まっていて楽しげな雰囲気のなかでは、子どもも寝るのを嫌がります。そんな日は「今日だけはOK」としてしまっても大丈夫です。1日夜更かししたからといって、子どもの成長が止まってしまうわけではありません。ただ、気をつけておきたいのが「今日だけはOK」という特別な日が何日も続いてしまうこと。ついつい年末年始の空気に押されて連日「今日も、まぁいっか」としてしまえば生活サイクルが乱れてしまい、年明けの日常が戻ってきた時に苦労します。その場その場で判断すると、毎日が特別になってしまうので事前に「大みそかだからこの日はOK」「親戚がみんな来る日だから◯日だけは夜更かししても目をつぶろう」と決めておくのがおすすめです。わが家でも大みそかと、親族が集まる元旦か2日のどちらか、この2日間だけは寝る時間をうるさく言わないようにしています。大みそかに限っては「年が明けるまで(0時まで)起きていてもいいよ」と言っていますが、昼寝までして迎えた大みそかの夜、頑張っても23時ころには子どもたちは寝てしまっています。そんな姿も可愛いものですよ。■できれば体力回復日を設けてあげよう年末年始に楽しく過ごした子どもはとても疲れています。できれば、日常が始まる前の1日を体力回復日として、生活サイクルを元に戻す日にしてあげましょう。朝はいつも通りに起きて、疲れているなら昼寝をさせてあげて夜もいつもの時間に寝る。この1日を設けると、年明けすぐから体調を崩すことも少なくなるはずです。年明けに体調を崩すのは、遊びすぎて疲れていて体力が落ちているところに、ウイルスが入ってきてしまうことが原因のひとつとされています。万全の体調で保育園・幼稚園に向かうためにも、体力回復日を取れるように予定を調整してみてくださいね。楽しいことがたくさんある年末年始。夜更かしも気になりますが、特別な日を設けてあげながら、朝はしっかり起きて生活サイクルが大きく乱れないよう注意して過ごしましょう!
2017年12月30日【ママからてぃ先生に質問】1歳の子どもがいます。同じクラスの子とわが子を比べると、成長の違いが不安になってしまいます。比べちゃいけないと思いつつ、不安に感じてしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか。【てぃ先生からの回答】クラスの子と比べる意味は全くありません。なぜなら、保育園のクラス内には年齢は同じであっても、月齢はまるで違う子がいます。例えば、同じ1歳児クラスの中には、4月時点で1歳1ヶ月の子もいれば、2歳になる子もいて、当然、発達は大きく異なります。特に乳幼児期は成長速度が早いので、目に見える違いも多々あります。「クラス」というカテゴリが不安を煽っているだけで、それ抜きで考えれば、1歳1ヶ月の子と2歳の子が同じ部屋にいる、これだけです。2歳の子と比べれば幼いと感じることもあるでしょうが、同じく約1年離れた0歳児と比べれば、とても大きく感じるでしょう。先述の通り、乳幼児期の成長速度は早いので、例え月齢が1ヶ月や2ヶ月の差でも、そこには大きな違いが出ます。生まれた誕生日の都合で、たまたま同じ部屋にいるだけ。発達を比べる意味はないです。■個々の成長がまったく同じならば、育児本は1冊だけでいいはずまた、月齢が同じくらいでも発達に違いを感じる場合がありますが、それは個々が違うだけ。身体の大きさ、髪の生え具合、歩く、お話する、その他これらが全員同じタイミングで、同じくらい成長するのであれば、育児本はこの世にたった一冊あればいい。でも、これだけ世の中に育児本が溢れかえっているのは、一人ひとりが全く違うからであり、それが当たり前だからです。乳幼児期の発達に“差”はありません。あるのは“違い”だけ。この先に控えているトイレトレーニングが良い例で、あれは子どもの膀胱が大きくならない限り、大人が焦ったところでパンツにはなれません。いくら他の子と比べても、「おトイレちゃんとしなさい!」と叱っても、膀胱は大きくならないんです。オムツがとれたことよりも大事にすべきなのは、その子に合ったフォローや言葉がけであり、それを実行する大人に気持ちの余裕があればあるほど、子育てそのものが充実した楽しいものになります。他の子との発達の違いを比べる意味はないし、不安になる必要もない。でも、そういった気持ちになるのは理解はできます。子どもを大事に想えば想うほど、周囲の子どもたちとの違いが気になるもの。なんていったって、この世で一番大切な宝物ですから。だからこそ、その宝物を他の子と比べるのはもったいないです。ぜひ、オンリーワンを楽しんでください。
2017年12月16日子育て中のお父さん、お母さん、こんにちは。来年度の保育園入園書類はもう提出しましたか?世の中にはいろんな家庭があるけれど、専業主婦の方もいれば、共働き夫婦だっているわけで、それぞれの家庭でお父さん、お母さん、どちらかは必ずや仕事を持っていることでしょう。会社勤めの人、自営業の人、アルバイトやパートさん、さまざまな仕事を頑張っているお父さん、お母さんがいるからこそ、子どもはすくすく育っている。そういうわが家は共働き。夫は銀行員だったけれど、子どもが生まれてすぐに脱サラ。今は古民家を利用したカフェ&イベントスペース「東京おかっぱちゃんハウス」の運営を仕事にしている。一方、わたしはイラストレーターの仕事を軸に、夫と一緒にイベントの企画も受け持ち、どうにかここまで夫婦で仕事をしてきた。これまでは育児をしながらの仕事だったので、授乳しながら絵を書いたり、おんぶしたり、抱っこしながらイベントを実施したりしてきたけれど、それももう限界。おかっぱちゃんもリアルに白目を向きそうなところまでやってきた。息子が歩けるようになった今、家の中で育児と仕事を同時に進めるのは難しい。締め切りがあるような仕事は息子を寝かしつけてからやるしかない。目の下のクマもなかなか取れない。時間の取り合いで私たち夫婦は、よく喧嘩をするようになった。こんなに忙しいのには理由がある。夫の仕事が軌道に乗ってきた証拠だ。喜ばしいことだけれど、働く上でバランスが難しくなってきた。彼も働きたいし、わたしも働きたい。子どもができたって、仕事を辞めようとは思わない。今辞めてしまっては、わたしが今まで続けてきた仕事のキャリアはどうなる。フリーランスこそ、仕事を休んだりするのは難しい。有給休暇もないのだから、やったらやった分しかもらえないのだ。息子の将来のためにも、少しずつでもいいから蓄えていきたいし、成長とともにきっとお金もかかるようになる。働き盛りの今、わたしたちが働けなくてどうする。仕事を続けるために、選んだ道。それは息子を保育園に預けることだった。こんなに可愛い時期を一緒に過ごすことのできない歯がゆさもありながら、私たちは決断した。「入園申し込みをしよう!」しかしながら、わたしたちが暮らす東京は待機児童問題でニュースになるほど、0歳から2歳児の保育園入園がとても難しい。わたしたちの住まいがある練馬区も待機児童問題は切実で、特に1歳児クラスは毎年定員より希望者が溢れ出てしまい、倍率も高い。子どもが保育園に入れないということになると、復職が難しい人は多い。パートだってできない。まさか、子どもをおぶって働くことを許してくれる企業はほとんどないだろう。認可保育、園認証保育園、無認可保育園…。このように、私の住んでいる区では保育園にもいくつか種類があり、運営にも違いがある。そして、かかってくる費用も大きな差がある。私は収入に応じて保育費が変動する、認可保育園を希望していた。審査はすべて点数制。両親と同居であるか、会社勤めをしているか、就労時間は何時間か、子どもは2人以上か、病気はしていないか、などなど項目ごとに加点制となっており、第1希望の保育園に入ろうと思ったら最高得点を出さなければ入園はできない。そもそも夫婦で自営業、仕事場が自宅という立場はだいぶ不利だった。フリーランスこそ、誰にも守ってもらえないのだから、多少なりとも優遇してほしいと思ってしまった。せめて会社勤めの人と同じ立場に…。どうにかして受かってみせる。一度決めたことは諦めたくないたちなので、わたしはがむしゃらに時間を見つけては保育園の見学に出かけた。できたてほやほや、ピカピカの区営新築保育園、給食はすべて無農薬野菜を使ったこだわりの民営保育園、年季の入った築50年を越す団地の一角の保育園…。どの保育園もそれぞれ良し悪しがある。施設は綺麗なのに、先生に覇気がなかったり。充実した教育内容なのに園庭が小さかったり。先生はベテランさんが多いけれど、施設もそれなりに古かったり。結局通ってみたいとわからないものだし、1度だけの見学では「100点!」と呼べるところは1園だけ。第1希望にしたからって入れるとは限らないし、どこに入れたらよいものか頭を悩ませた。友達に相談しながら、入園申し込み書に記入する。申請書にはこうあった「第1希望から第13希望までご記入ください」え!? 13園も書くの!? 夫婦揃って目を疑った。学生時代にも経験したことのない候補数。こんなに書いたところで受かるのだろうか……。やっぱり人気のあるところを一番上にしたほうがいいのか? 人気のないところを書くべきなのか? そうしたら受かるのかも。息子を人気のないところに入れていいものか…。何が正解なのかわからなくなるほどだった。結局迷って迷って、わたしは万馬券を当てるような気持ちで申込書に13園を記入した。どうなる!? わが子の保育園入園……!!つづく
2017年11月08日こんにちは、ママライターのましゅままです。子どもにとって初めての集団生活となる園。同じ園でも、保育園と幼稚園が存在していますが、教育面以外での違いがよくわからない箇所が多いですよね。筆者も保育園=遊び、幼稚園=お勉強という教育面で方針の違うイメージがありましたが、そのほかは殆ど同じと思っていました。ですが、実は教育面ではさほど差はなく他にも意外と知られていない違いがいくつかあるのです。今回は、意外と知らない幼稚園・保育園の違いについてご紹介します。●保育園と幼稚園のちがい●<保育園>厚生労働省の管轄の元運営されている福祉施設です。**********保育園(保育所)”日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設(児童福祉法第39条第1項)。(1)「公営保育所」経営主体が都道府県、市区町村及び一部事務組合(都道府県・市町村・特別区の事務の一部を共同処理するための地方公共団体の組合)の保育所。(2)「私営保育所」公営保育所以外の保育所”**********保育に欠ける、というのは母親が働いていて、子供を保育できる状態にない ことを指します。預けられる子供の年齢:0~6歳児給食(自園調理施設):義務あり自園調理施設を持つ園が9割ほどで残りは外部委託の給食保育時間:原則8時間延長保育11時間先生:保育士子供と先生の割合:3歳児は3歳児で子供20人に対し保育士1人、3歳以上で30人に対し1人、という配置お昼寝:~年少さんまではありの園が多く、年中さん以降もお昼寝の時間をとっている園も。年中さん以降はプールの季節のみお昼寝させる園もあるようです。●<幼稚園>文部科学省の管轄の幼児の通うはじめての「学校」です。母親が「保育にかけている」状態でなくとも、年齢を満たせば入園を希望することができます。**********”「学校」というと小学校からと思っていませんか。幼稚園も学校教育法に基づく「学校」です。3歳から小学校入学前までの子どもは,全国どこでも共通の教育課程(「幼稚園教育要領)に基づく教育が受けられます。”**********自由保育と認定保育の2系列に別れ、私立の幼稚園では各園によって教育方針を定めて、それに基づいたカリキュラム が組まれています。預けられる子供の年齢:3~6歳児給食:義務なし外部業者のフル給食の園もあれば、オールお弁当、月に数回お弁当の日を設けている園もあります。保育時間:4時間メインの養育は保護者が行う、というスタンスですが16~17時ごろまで「預かり保育」として延長保育してくれる園も増えています。先生:幼稚園教諭子供と先生の割合:子供35人以下に対し先生1人お昼寝:なしまれに年少さんのみお昼寝させる園もあるようです。●幼稚園と保育園、教育面は大差はない幼稚園では、小学校に上がるための準備として、独自の園風にこだわったカリキュラムが目立ちますが、保育園は自由な遊びや食育を通し、幼児期に形成される心や体づくりを促しているところがおおいようです。幼稚園は、文部科学省の定めたカリキュラムに基づき、お勉強をさせる園と、一切お勉強をしない園、遊びと勉強バランスよく取り入れる園など分かれています。工作に力を入れる園、英会話や音楽に力を入れる園、自園調理で食育を重んじる園、少人数、マンモス園など特色は様々 です。しかし最近は、保育園でも保育のみでなく独自に幼稚園と大差ないお勉強を取り入れている園もみられますので、教育に関する差や違いはほとんど無いものといえます。保育園・幼稚園、どちらを選んだとしても子供を育てる役割はあくまで親。親との過ごし方が一番大切だということは変わらなのです。監修川本あずさ(保育士)参考URL●ライター/ましゅまま
2017年10月16日3歳の息子は少し前までは僕や妻よりも早く起きてすぐに僕をたたき起こしていたのに、最近はめっきり朝が弱くなった。遅く起きてきて保育園に行く支度もせず朝ご飯も食べずにブロックに夢中になってしまう。何度か呼びかけてようやく朝食を食べ始めると、今度は途中で立ち上がってブロックの手直しを始める。一分一秒を惜しんで遊び続けるのだった。そうこうしているとあっという間に出発の時間になってドタバタと着替えて飛び出すことになるのだが、遊び足りない息子はのろのろと面倒くさそうな動きで「まだお家で遊びたい〜」と嘆くのだった。ところが、保育園に着くと息子の態度は一変する。教室に入って一緒に着替えやタオルの準備を済ませるや否や「もう遊んでいい?」と今度は保育園で遊ぶことで頭がいっぱいになっているらしい。僕が「いいよ…」と言い終わる前にダッシュで立ち去ってしまった。バイバイすら無い…。夕方、お迎えに行くと息子はなかなか教室から出てこない。お茶を飲んで一服したり、今日作ったブロックを次々に披露。そしてそのブロックを一個一個パーツごとに分解してゆっくりと片付けを始めるのだった。「外が暗くなっちゃうから早く帰ろ〜」と懇願すると息子はようやく重い腰を上げる。やれやれと下駄箱で靴を履かせて外に出ようとした瞬間、息子は「オシッコ!」と叫んで履いたばかりの靴を脱ぎ捨て、トイレに駆け込んだ。また振り出しに戻ってしまったと落ち込んでいたら、トイレからは息子の陽気な鼻歌が聞こえてきた。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年10月10日初めての妊娠・出産のときには、「バタバタと終わってしまった」という人も多い産休・育休。でも第2子以降の場合には、ママも少し余裕が持てるかもと思いがち。でも「育休になったら、上の子が保育園を退園になってしまった」「子どもが2人になったら、思っていたより世話が大変」など、2人目ならではの悩みもあるようです。「何もしないうちに職場復帰になってしまった」ということのないように、2人目の産休・育休中だからこそやっておきたいことをおさえておきましょう。■きょうだいの保育園問題。保育園を再検討する可能性も!働くママにとっては切っても切れない保育園問題。まず考えなければならないのが「上の子がこのまま保育園に通えるか」ということです。2人目育休中、上の子の在園に関するルールは、自治体によって異なります。育休が一定の期間を超えると退園となってしまうケースもあるので、しっかりと自治体や園に確認しましょう。また、通園についても注意が必要。職場近くの保育園に電車で通園しているなどの場合には、「産まれたばかりの下の子を連れて通えるか」ということも考えておかなければなりません。これら上の子の保育園問題や現在の保育園問題を洗い出してから、下の子の保育園探しをスタートします。すでに上の子が保育園に通っている場合でも、下の子は再度入園申込みが必要です。もちろんきょうだいで同じ園に入ることができればベストですが、希望どおりにはいかないことも。別々の園に通うことになった場合には、送り迎えをどうやって対応するか、年間行事の対策など、事前に家族で話し合っておく必要があります。上の子の年齢によっては、転園しやすい場合もあるので、そこまで視野に入れて考えましょう。■予防接種を受け忘れた! とならないためには子どもが小さいうちに受けた方がよい予防接種、受けなければいけない予防接種がたくさんあります。でも平日の日中に病院に行く時間を取ることは難しく、「まだ大丈夫だろう」と、つい後回しにしてしまいがち。ただ、子どもが2人になると、仕事復帰後はそれまで以上に忙しくなります。赤ちゃんだけでなく上の子も、予防接種でまだ受けていないものがあれば、できるだけ休み期間中に済ませてしまいましょう。■上の子のフォローは、いつすればよい?弟や妹の誕生は、上の子にとっても大きな環境の変化になります。大好きなママを赤ちゃんに取られたように思い、ストレスを感じてしまうことも。「2人目が産まれて、上の子が赤ちゃん返りした」という話は、とてもよく聞く話です。育休中のママは、赤ちゃんの世話で大変ですが、上の子のフォローも忘れずに。たまにはパパに下の子を預けて、上の子と2人で散歩や買い物に出掛けるのもよいですね。赤ちゃんが寝ているときに読み聞かせをしてあげるのもおすすめです。ポイントは、赤ちゃんのお世話をしながらではなく、短くてもいいので上の子と1対1で向き合う時間をつくること。仕事に復帰するとどうしても毎日バタバタしてしまうので、今のうちにしっかりコミュニケーションを取っておきたいですね。■育休中にできるスキルアップまとまった休みが取得できる育休期間。「1人目のときにもっと自分の勉強をしておけばよかった」と思っているママもいるかもしれません。仕事に復帰すると、自分の時間を取ることはさらに難しくなってしまいます。赤ちゃんの世話もコツがある程度つかめている2人目ママだからこそ、スキマ時間をスキルアップのための勉強にあててみてはいかがでしょうか。仕事に役立ちそうな資格の勉強などのほか、時短料理の腕を磨いたりするのもよいですね。子どもが2人になると、子育てと家事、仕事の両立はそれまで以上に大変になります。家事や育児の分担について、パパとしっかり話し合っておくことも大切。仕事復帰してからママがパンクしてしまわないように、育休中にあらためて分担ルールを決めておきたいですね。
2017年10月03日9月の平日に兵庫から両親が上京してきた。その日、息子は保育園を休んでじいちゃん・ばあちゃんに遊んでもらった。近所の公園で走り回った帰り道にビジターセンターで絵本を読んで一服するという息子のお気に入りコースを満喫。息子はビジターセンターで休憩中にアイスココアを買って飲んだ。飲みかけのココアのカップをテーブルに置いて、絵本を読んだりカードゲームをしたりして遊んでいた。途中、席を立った息子はテーブルの上に置いておいたココアのカップが無くなっていることに気付いた。「ココアは?」と呆然とする息子。「あっ!ごめん…。残した氷が溶けてるだけやと思って捨ててしもた…」と青ざめるばあちゃん。「もう一回買って」と半泣きでお願いする息子。2杯は飲み過ぎだろうと思って「帰ってお茶を飲もう」と提案したが受け入れられず、結局帰りに買って帰ろうということで落ち着いた。それからまたしばらく遊んで、そろそろ帰ろうかという時間になって席を立った息子にばあちゃんが「帰ったらブドウがあるから食べようか」と提案したが、息子はすかさず「ココア買ってからね!」とココアから気をそらせようとするばあちゃんの狙いを見透かしていた。ばあちゃんは何も言い返すことが出来なかった。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年10月03日こんにちは、ママライターのましゅままです。まだまだ手のかかる子どもたちを保育・教育してもらう保育園や幼稚園。預ける側の保護者も身を削る思いで送り出すことが多く、園に対して煩わしいな、不要だな……と思うルールがありますよね。しかし、長い付き合いとなる場所ですから、そんなルールもうまく乗り切って園とは円満な関係をキープしておきたいもの。今回は、保育園や幼稚園で不要だと思うルールと、それぞれの対処法についてご紹介します。●保育園や幼稚園で不要だと思うルールとその対処法●使用済みオムツの持ち帰り『わたしが子どもを通わせている保育園では、子どもの汚れたおむつはすべてお持ち帰り、というルールがあります。正直、おむつを持ち帰るというのは重いし不衛生 な気がするしで気が進みません。おむつ替えの頻度も高いのでなおさら持って帰るおむつが多くて困ってしまいます。また、着替えも多いため洗濯物も多いし、そのくせ半ズボンやキャラもの禁止、など服の指定が多いので服の準備も大変です』(30代/女の子ママ)おむつを処理する園側の経済的負担や保育士の感染防止のため、保護者が使用済みおむつを持ち帰るルールの保育園がほとんどなよう。これには、早期トイトレをして早めにオムツを外してしまうことをオススメします。また、オムツ処理専用のビニールも安価で売られているので、夏場などニオイが気になる時期に試してみましょう。お着替えは、子どもの衛生面や生活のメリハリのため頻繁にさせている園が多いようですが、服の枚数はプチプラ服や洗い替え専用で出品されているフリマなどを利用し服を用意するといいですよ。●園でのお昼寝『登園時間が遅くても早くても注意され、なんだかなあ、という感じなのですが、一番必要ないと思うのが保育園でのお昼寝。2歳ごろまでは問題なかったのですが、3歳を過ぎるとお昼寝を保育園でたっぷりしてしまうと夜の睡眠に影響がでます 』(20代/男の子、女の子2児ママ)登園時間については、子どもの園での生活リズムを整えるために、園で定められたルールに従うことをおすすめします。また、お昼寝についてはさまざまな意見がありますね。子どもたちの体力を持たせるためにお昼寝をほとんどの保育園で設けていますが、3歳以降は子どもによっては夜の睡眠に影響してしまうことがあります。子どもも大人と同じで必要睡眠時間はそれぞれ違います。お昼寝が不要と感じている場合は、「うちの子はお昼寝しなくても1日のびのび遊べますのでお昼寝時間は無理に寝かせなくてもいいです」と園側に提案してみたり、年中以降のクラスにはお昼寝をさせていない地域の保育園に子どもを入れてみたりなどの工夫が必要です。●手作り指定『娘を通わせている幼稚園では、入園に必要な手提げかばんなどがオール手作り指定。さらに、サイズに指定がありすぎて 不器用なわたしには難しすぎます』(30代/女の子ママ)幼稚園や保育園の入園準備には、多くの園が手作りの所持品を推奨してきます。母親の愛情を子どもたちに感じてもらうため、キャラクター雑貨に偏らないためだと思われますが、裁縫が苦手なママには悩ましいリクエスト。どうしても用意するのが難しいという場合は、ハンドメイドアプリで手作りの入園グッズの作家さんを探すしたり、バザーやフリマ、フリマアプリで手作り品のおさがりを購入したりする手もあります。買って与えることも愛情ですので、ママの手作りのみにこだわる必要はありませんよ。●保育園・幼稚園のルールには基本的に忠実にいかがでしたか?園は、命よりも大切な子どもを預ける場ですから、保育士さんや園とはお互いルールやマナーを守って円満な関係をキープしておきたいもの。細かなルールは忙しいママにはうんざりしてしまうこともありますが、きっと園側も保護者に対して同じような思いを抱くこともあるはず。子どもたちに園でいきいきと生活してもらうために、ルールは最低限守るようにしましょうね。●モデル/藤本順子(風悟くん)●ライター/ましゅまま
2017年10月02日「みんな#保育園に入りたい~子育て・キャリア・待機児童…このモヤモヤを解決しよう」が、10月4日(水)に衆議院第1議員会館地下1階 大会議室で開催されます。昨年2月に「保育園落ちた日本死ね」で注目された待機児童問題。9月に厚生労働省が発表した数字によると、2017年4月の待機児童数は2万6081人で、前年から2528人増加し3年連続で増え続けています。そこで、待機児童問題を本気で解決したいと考える現役子育て世代の有志グループ「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」が、10月4日(水)に保育園に入りたいと思う親たちと有識者を集めて、問題を考えるイベントを開催。政府へ待機児童対策予算アップを求めるアクションも開始します。20年以上当事者たちが苦しんで来たこの問題を、そろそろ解決したい。そう思った現役子育て世代が集まり、当事者と経験者をつなぎ、悩みを共有。有識者のパネルディスカッションで理解を深めます。また、ウーマンエキサイトが展開している「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」を応援してくれているこのイベント。当日は参加者に「WEラブ赤ちゃん-泣いてもいいよ!」ステッカーが配布されます。※数に限りがあります。■イベント概要開催日時:10月4 日(水) 11時30分受付開始、11時45分講演開始、15時00分終了予定開催場所:衆議院第1議員会館地下1階 大会議室参加費:資料代 500円★第一部:パネルディスカッション・ファシリテーター:ジャーナリスト 治部 れんげ氏・ゲスト:世田谷区長 保坂 展人氏・ゲスト:甲南大学マネジメント創造学部教授 前田 正子氏3人のゲストを招いて、みんなで子どもを育てていく社会の実現に向けて、現在の待機児童問題や子育て、働き方などについて語っていただきます。★第二部:ワークショップイベントに集まった皆さんで、グループになり、ワークショップを行います。待機児童問題や仕事と育児の両立のヒントなど、日々生きていく上での知恵を探ります。夫婦間での家事育児分担についてのトークには、厚生労働省認定「イクメンの星」も加わります。イベントFacebookページ Change.org キャンペーンページ希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会では、子ども子育て予算にプラス 1.4 兆円追加して、待機児童を解消できるよう、賛同者を募っています。
2017年10月02日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、こんにちは。tomekkoです。急に涼しくなってきましたね。寒暖差で親子ともども風邪を引いたりしていませんか?今回は、この急な寒さで鼻を垂らしている子どもたちを見ていて思い出した、子育ての洗礼について書きたいと思います。■これぞ保育園児あるある! 保育園児の洗礼長男は1歳で保育園に入園しました。当時は私は時短正社員として復帰したばかりでしたので、母子ともども慣れない環境に悪戦苦闘。毎日戦争でした。そして入園して1ヶ月…そろそろ疲れが出てくる頃の大型連休で、典型的な保育園児の洗礼を受けることになったのです。そう、まだ免疫が不十分な子どもが持ち帰る、菌、菌、菌…!!幸い長男は丈夫で、発熱なども少ない方ではありましたが、連休前に鼻水・咳を伴い発熱。私は復帰早々会社に行けないワーママあるあるを早速経験しました。長男の熱もすぐ下がり、2日程度で回復したので、連休も遊びに行けるかな、とホッとしたのですが…。大変なのはその後!! 免疫がないのは子どもだけじゃなかったんですよねー!!大人の私も、慣れない新生活の疲れに加えて顔面に噴射されるクシャミ…。うつらないわけがない!!さらには頼みの綱の夫までも看病疲れでダウン。なんと大型連休中に、夫婦揃って高熱を出してしまったのです…!!■夫婦そろって風邪でダウン… 子どもの面倒はどうする?我が家は両家の実家も離れており、当時はどちらの親もまだ仕事をしていたので、今日明日でいきなりヘルプ! というわけにもいきませんでした。結局頼れる場がどこにもないまま、夫婦交代でフラフラしながら元気な子どもの相手をして連休を乗り切る、という地獄を見たのです…。そんな経験から、保育園に入ってるかどうかに関わらず、幼子を抱えるワンオペ家庭に一言アドバイスを。いざという時の頼れる場所は事前に確保しておくべし!!保育園も、年中無休ではない園の方が多いですよね。日祝などお休みの場合は頼れません。私の場合、友人家庭なども検討しましたが連休中なので用事もあるだろうし悪いな…。また、まだ保菌者な病み上がりの子を預かってくれというのは言いづらいな…。と躊躇(ちゅうちょ)しました。そんな時にあったらよかったなーと思うのは、休日を問わず、家まで来てくれる地域のファミサポさんやベビーシッターさん。当然ですが事前登録や面談が必要で、今日いきなり必要なのでお願いします! は無理です。こういったよりどころを手間を惜しまず用意しておくと、本当に困った時に助かりますよ。もちろん、親も子も元気な時にこそ、やっておきましょう!
2017年09月26日夏も終わりに差し掛かり、そろそろ本格的な保活シーズンが幕を開けますね。冬ごろに最終希望を出し、年度末までに入園審査が終わり、4月に入園というのが基本的な保活のスケジュール。でも、気を抜いていてはいけません。年度の途中に欠員がでて、急に入園面接に呼び出されることだってあるんです。いつ呼び出されても慌てないように、面接の準備はあらかじめしておきたいもの。そこで今回は、現役のベテラン保育士たちに「入園面接でチェックしていることは何か」とインタビューを敢行。その回答から、入園面接をスムーズに成功させるコツ を考察してみました。●(1)生活リズムや食事内容は、メモにまとめて持っていこう!『私どもの園では、主にお子さんの生活について最終的な確認をしております。乳児の場合は、寝ること・食べることが最重要ですから、そのあたりをどうサポートしていったらいいかを主に伺いますね。事前に書類にも書いていただく内容ですが、書ききれないような細かい点までじっくりと聞き取るように心がけています』(50代男性/私立認可外保育園勤務)寝る時間、起きる時間、食事の時間などは大抵の場合、書類に書いて園に提出するようになっていますよね。面接では一歩踏み込んで、・家庭での入眠方法(抱っこで寝ているのか、おしゃぶりは使っているか、添い寝をしているかなど)・家庭で与えている食事の内容(どれくらいの大きさ・固さのものを食べさせているか、1食の量はどれくらいかなど)・食べさせているときの状態(座って食べられるか・テレビはつけているか・どの程度の介助が必要か)というような内容を質問されるようです。ふだんは何気なくこなしている生活ですが、改めて急に質問されると正しく答えられないもの。あらかじめ、生活リズム・食事内容を1週間分ほど書き出し 、持っていくといいですね。●(2)緊急時にどう対応するか、あらかじめ決めておこう!『急なお迎えが必要になったときにどう対応すべきかも、私たちにとっては重要な確認ポイントですね。入園直後はどうしても、急にお迎えをお願いすることが多くなります。体調の悪いお子さんをスムーズに引き渡すためにも、しっかりと確認させていただきます』(40代女性/私立認可保育園勤務)おじいちゃん・おばあちゃんなど、急なお迎え対応を依頼する可能性がある人たちの情報は、可能な限り面接で伝えてきたいですね。特に、ファミサポや民間シッターなど、家族以外に頼む予定があるなら、必ずその旨申し入れておきましょう。園によっては、家族以外に子どもを引き渡す際には事前に一定の手続きを必要としているところもあるからです。お迎えを頼む人たちの名前、住所、連絡先、優先順位 などを一覧にしていくと、混乱せずパッと伝えられますよ。●(3)園が知りたいのは、ママと子どもの“ふだんの様子”さて、保育園の面接で迷ってしまうのが服装です。やはりカチッとスーツで行ったほうがいいのでしょうか。『例年、スーツの方はほとんどいませんよ(笑)。園としても、保護者さんの普段の様子を知りたいと考えています。どうぞ気負わず、普段着でいらしてくださいね 』(40代女性/公立認可保育園勤務)気負わないラフな格好でいいとはいっても、礼儀はわきまえなければなりません。デニムやミニスカートはできるだけ避け、清潔感のある服装で向かいましょう。そしてもうひとつ、ママたちが気になること。それは子どもの同伴ですよね。入園予定の子どもは、連れて行っていいのでしょうか。それとも、面談の邪魔になるのでどこかに預けてくるべきでしょうか?『もちろんお子さんと一緒にいらしてください!どんなふうに遊ぶのか、ママとはどう関わっているのか、人見知りはどの程度なのかなど、お子さんの様子を知ることができるので、連れてきていただけるほうが助かります』(30代男性/私立認可外保育園勤務)慣れない雰囲気にギャン泣きしてしまうかもしれませんが、そこは保育所。子どもが泣いて騒ぐことにはみんな慣れっこです。面接に使われる場所には、子どもようのおもちゃが用意されていることもあります。気張りすぎずに楽しむつもりで、お子さんも連れていってあげましょうね。----------いかがでしたか?入園面接では、ふだん気にしていなかったような細かいことまで尋ねられることがあります。いろいろなことを一度に聞かれ、終わった後にグッタリ……なんてことがないように、事前の準備はできるだけ入念にしておきましょう!●文/パピマミ編集部●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年09月04日子どもがある程度成長すると、気になりだすのが“お稽古ごと”。保育園でも、3歳児クラスくらいになると少しずつ、英会話やスイミングに通い出す子どもが出てきます。そこでメキメキと活躍しているのは、おじいちゃん・おばあちゃんたちです。遅くまで仕事をしているパパ&ママにかわって、おじいちゃんたちが早めにお迎えに行き、お稽古先まで子どもを送り届けているんですよね。でも、おじいちゃん・おばあちゃんの協力が得られない家庭では、どうやってお稽古ごとをさせたらいいのでしょうか?核家族ワーママたちの前に立ちはだかる、“習い事への送迎の壁”。今回は、解決策を3つ紹介していきましょう。●(1)実はたくさんある、オンラインでできるお稽古『英語教室に通わせようと考えたのですが、やはり送迎がネックで諦め続けていたわが家。今年から、思い切ってオンライン英会話に申し込んでみました。その結果、とてもよかったと思っています。オンライン英会話は送迎がないうえ、月謝がとても安いのが魅力。近所の英会話スクールの約半額でレッスンを受けることができるんです。娘は毎週楽しみに受講しています。スクールに通っているお子さんたちと比べても、遜色ない英語力を身に着けていますよ!』(30代女性/4歳女の子のママ)インターネットとテレビ電話を使って、ネイティブの講師とリアルタイムでやりとりができる“オンライン英会話”。家にいながら楽しいレッスンが受けられるとあって、共働き家庭からの人気が高いお稽古ごとですね。実は、オンラインでできるお稽古ごとは英会話だけではないんです。インターネット上をくまなく探すと、リトミック、キッズヨガ、工作教室 など、たくさんのオンラインレッスンを見つけることができるんですよ。興味がある方は、一度お子さんといっしょに検索してみてはいかがでしょうか。●(2)短期集中レッスンでも、ちゃんと結果は出る共働き家庭がお稽古に取り組むなら、あれもこれもと欲張るのは好ましくありません。どうしても譲れないお稽古を、短期集中で行うのが成功のカギです。『小学生になったときに、プールの授業で泳げないと困るため、どうしてもスイミングスクールには通わせようと思っていました。でも、もちろん平日は送迎の関係で無理。土日も大人気で、既に定員いっぱいでした。そのため、私の夏休み・冬休みに、ギュッと濃縮して習わせることにしたんです。それだけでも、ずいぶん泳げるようになってビックリしました。3歳から始め、卒園するころには“けのび”ができるようなっていましたよ。短期集中でも、ちゃんと結果は出せる んですね』(40代女性/小学1年生女の子のママ)短期間だけのレッスンを受けさせる際は、目標の設定方法に工夫が必要。子どもにとって手が届きやすい目標を、スモールステップで設定してあげましょう。「できた」という達成感をたくさん味わうことができれば、短い期間だったとしても、そのレッスンを受けた意味は大きくなりますよ。●(3)安心・便利! 子ども専用送迎タクシー『わが家は子ども専用の送迎タクシーを使っています。園に迎えに行ってもらい、子どもはドライバーさんに引き渡し。習い事まで送り届けたあと、「無事に送りました」と連絡を入れてもらいます。ドライバーさんは元保育士の男性 。とても明るくて穏やかな方だったので、息子はすぐになつきましたよ』(40代女性/5歳男の子のママ)園からお稽古先まで、ドアtoドアで送り迎えをしてくれるのが、キッズ送迎タクシーです。ドライバーはキッズ専任だったり、保育士や小児救急講習受講者だったりと、とても心強い顔ぶれです。中にはホームページで、専任ドライバーの詳しいプロフィールを紹介しているタクシー会社も。これなら、初めて申し込むママにも安心ですね。利用料金は多少かかりますが、共働き家庭にとっては大変便利なサービスですね。----------調べてみれば、お稽古までの“送迎の壁”をこえる手段はいくつもありました。核家族の保育園ママたち、どうかお稽古ごとを諦めないで。お子さんの「好き」や「やってみたい!」を応援する手段、全力で考えてみようじゃありませんか!●文/パピマミ編集部●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年08月24日こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。2016年の2月に『保育園落ちた日本死ね!!!』と題した匿名のブログが大きな話題を呼んだことは、パピマミ読者のみなさんにとっても記憶に新しいことと思います。政府による少子化対策が始まってから四半世紀がたとうとしていますが、一向に成果が上がらないわが国の現実は、「何か根本的な部分で勘違いをしているんじゃないか?」と思ってしまうほど深刻です。助産婦さん向けの医療専門誌である『助産雑誌』では、2014年に「あなたが有効だと思う少子化対策とは?」という質問に対する回答の調査結果を誌面で発表しましたが、それによるとひと口に「少子化対策」といっても、正社員のママ・パパと非正社員のママ・パパとでは必ずしも同じ少子化対策を求めているわけではない ことが明らかになっています。筆者は、“非正規で働くママ・パパが本当に求めているもの”に目を向けない限り今後も大きな成果は期待できないであろうという理由から、今回は彼女(彼)たちの少子化対策への本音にスポットをあてて考えてみたいと思います。●本音その1……働く女性の多くが非正規なのに正社員しか産休育休の恩恵を受けられない月刊『助産雑誌』2014年3月号・4月号では、“少子化対策に対する声”のひとつとして、次のような“子どものいない既婚女性”の本音を紹介しています。**********『働く女性の多くが派遣・パートなどの非正規雇用にもかかわらず、正規雇用者のみしか産休育休の恩恵を受けられない。共働きしなければ子どもを育てるだけの十分な資金も得られないのに、妊娠したら辞めさせられてしまう』(女性/既婚、子どもなし/31~35歳/非正規雇用=派遣・契約社員)**********たしかに2017年6月27日に厚生労働省が発表した、平成28(2016)年版の『国民生活基礎調査の概況』によると、わが国の“働く女性”の57.8%は「非正規雇用」であることがわかっています。働いている女性の6割は正社員・正職員ではない のです。にもかかわらず、ほとんどの企業で産休や育休の制度は正社員ないしそれに準ずる人にしか適用されていないというのが現実です。これでは“片手落ち”どころか、政策・制度そのものが一部の働く女性しか視野に入れていないということになってしまいます。継続的に働く意思があり勤務態度にも問題ない人であれば、非正社員であっても有給休暇と同じように働く人の権利として産休や育休の制度が適用されるようにするべきです。それすらもできないというのであれば、そのような行政は「本気で子どもたちを育てようとする気や少子化を脱しようとする気がない」と言われても仕方がないのではありませんでしょうか。●本音その2……低すぎる非正社員の賃金で“子どもを大学に行かせられるのか”が不安!『助産雑誌』同号では次のような“子どもがいる非正規雇用のママ・パパ”の本音についても掲載しています。2つご紹介させていただきます。**********『子どもをもつか、もつ場合何人産むかを考えるとき、いちばんネックになるのは「大学に行かせられるか?」だと思うし、共働きする子もち夫婦の多くが「進学の費用を蓄えるため」に働いている気がする』(既婚/子どもあり/非正規雇用=パート・アルバイト)『教育費がいちばんきつい10代の子育てに金銭的支援が少ない。子育てして、自分の財布がさみしくなれば、老後が不安。今のシステムだと次世代が年金を支えるのだから、子育てしない人が得をする。不公平感がある』(女性/既婚、子どもあり/36~40歳/非正規雇用=派遣・契約社員)**********最初の方は性別非公開ですのでパパかもしれません。パパであるにせよママであるにせよ、非正規で働く人に支払われているわが国の企業・団体からの賃金が低すぎることは間違いなく、西欧諸国などで見られる“生活可能賃金”的な概念が完全に欠如している と筆者も思います。正社員のパパやママが必要と考える少子化対策と決定的に違う点は、「少なすぎる収入の問題をどうにかしてほしい」という点でしょう。フランスなどでは「非正社員は経営側の都合でいつでも解雇されるリスクを負っている」という理由から、非正社員の方が正社員よりも時給換算では高くなる賃金を受け取っています。わが国でそこまでの先進的な考え方を求めるのは難しいにしても、フルに働いても月収が10万円台半ばという非正社員に対する賃金の現実は、「非正規は子どもを持つな」と言っているのに等しいと思います。非正規雇用の人の最低時給を生活可能水準に引き上げるとか、給付型奨学金の制度や10代の子どもを持つ非・高収入世帯への現金給付の制度を拡充するといった抜本的な少子化対策を実行していかないことには、わが国の少子化傾向に歯止めをかけることはできないでしょう。●正規雇用の人たちの意見も聞いてみましょう同誌同号に掲載された数多くのママ・パパの“本音”のうち、終わりに正規雇用の人たちの意見もご紹介しておきましょう。**********『まずは待機児童をなんとかしてもらいたいです。私は都内在住で、子どもが1歳で仕事に復帰する際は、近所の保育園は公立・民間とも全滅で、5駅先の保育園まで半年かけて通っていました』(女性/既婚、子どもあり/41~45歳/正規雇用)『子どもは社会全体で育てると言う観念がない国である。「なぜ自分たちが払った税金から助成するのか納得できない」とよく言われる。社会全体がそういう空気であり、支援うんぬんではなくて、そこがいちばんネックであると感じている。義務教育の時点でそういうことを教育する必要性を感じる』(女性/既婚、子どもあり/31~35歳/正規雇用)**********いかがでしょう。何かお気づきになりませんでしょうか。少子化対策として待機児童問題の解消を切望しているのはむしろ正規雇用層の人たち であり、非正規雇用の人たちにとってはそれ以前に「絶対的に収入が少なすぎること」「子どもを持ちたくてもまっとうに育てていけるだけの賃金が得られていないこと」「今後もその希望がないこと」こそが何よりも問題なのだということが、正規雇用の人たちのお話を聞くことによって逆に浮き彫りになったのではないでしょうか。その意味では、二番目の女性のご意見も貴重です。「努力が足りないから非正規雇用から脱することができないのだ。自業自得である」的な見解がネット上などで一定の支持を得るわが国は、少なからず病んでいると筆者も思います。筆者の年齢になってくると、どんなに元気だった人にも等しく“老い”が訪れることが実感として感じられるようになってきます。そのときに世の中が極端な少子化傾向にあったのでは、自分たちが暮らす社会の将来に希望が見えません。しかるべき立場にある人が率先して「子どもは社会全体で育てるもの」という考え方を示すべきです。二番目の正規雇用の女性がおっしゃるように、それこそが根本的な少子化対策であるような気がします。【参考文献】・『助産雑誌(2014年3月号・4月号)』●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年08月15日こんにちは、佐原チハルです。子どもがお世話になっている保育園。「感謝してもしきれない!」という保護者さんも多いことかと思います。しかし子どもたちが園で日頃どのように過ごしているのかはなかなかわかりませんし、様子が気になったり不安になったりすることもありますよね。そこで重要な機会になるのが「保育参加」と「保育参観」です。今回は、保育参加と保育参観について、気をつけておきたいポイントをまとめてみました。●保育参加と保育参観の違いとは?名前が似ていますが、この2つには違いがあります。保育参加は“参加”の文字通り、保護者が保育者として園生活に参加し、保育士の補助 のようなことをします。『すごく緊張して参加しましたが、保育参加の最中は、子どもたちが「パパ先生」って呼んでくれて楽しかった。子どもたちに助けられました』(30代/4歳の子のパパ)一方で保育参観は、園で子どもたちが保育されている様子を観察する機会 のことです。小学校などでの参観日を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、保育園の場合はそれとは違って、保護者は姿を隠していることが多いです。保護者の存在を隠すことで、より“いつも通り”の様子が見られるようにという配慮のようです。●保育参加で気をつけておきたいこと『保育士らしくというか、自分の子どものことだけじゃなくて「みんな公平にしなきゃ」って思ってたんだけど、ある程度は自分の子ども優先でも大丈夫みたい』(30代/3歳の子のママ)お子さんが2歳のときに保育参加したこちらのママさんによると、やはり自分の親が“ママ先生”になると子どもたちは喜び、一緒に遊びたがったり園のことを教えて親を助けてあげたがったりするのだそう。それをないがしろにしてしまうのはあまりいいことではないようです。筆者の子が通う園の担任保育士からも、「保育参加の目的は園でのお子さんの様子を知ってもらうこと」であり、保育士の補助としての仕事を期待しているわけではない ので、緊張しないで大丈夫ですよ……というようなことを言われたことがありました。気負わずに参加しても大丈夫そうですね。なお必ず守ってほしいのは、「動きやすい服装・靴を用意すること」「アクセサリー類は全て外すこと」だそう。その点には気をつけて参加しましょうね。●保育参観で気をつけたいこと『保育参観については“譲り合いの精神で”としか言えない……。夫婦で来て自分たちばっかり2人して最前列に陣取ってるお家とかもあって、内心すごくイライラした』(30代/4歳の子のママ)保育参観では、保護者は姿を隠していることも多いです。室内活動をしている様子を観る際、たとえば部屋のガラス戸には模造紙で覆いがされるなどして、廊下で参観している保護者の姿が見えないようにされているのです。保護者たちは模造紙に開けられた小さな穴から室内を覗きます。パーテーションで隠され、ほとんど声しか聞こえない……というようなパターンもあるようです。いずれにせよ、覗ける・参観できるスペースはごく限定的で、窮屈であることも少なくない ようです。「自分の子どもの姿をもっと見たい!」という気持ちがあるのはみんな同じ。譲り合いの精神は大事にしたいですね。なお写真撮影の可否など、後のトラブルに発展する可能性のある事柄については、事前にルールを確認できておいた方がいいですね。気になることがあれば、できるだけ参観日より前に質問しておく方が安心です。----------保育参加は「無料で保育を手伝わせたいだけなのでは」「参加を強要されるような言い方をされたことがある」など、賛否が分かれることもあります。もちろん参加は任意 で、強制のような雰囲気があってはいけません。しかし園での様子が気になっている保護者にとっては、保育参観と同様、貴重な機会になることも多いです。お仕事の都合をつけるのが難しい場合も少なくないかと思いますが、参加を検討してみることをオススメします!●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年07月05日七夕が近づくと、いろいろなところで笹の葉と短冊を見かけるようになりますね。学校や幼稚園、保育園だけではなく、スーパーマーケットやショッピングモールにも短冊コーナーが作られます。ペンを片手に、思い思いの願い事を書いている子どもたちの姿はとてもかわいいものです。しかし、子どもたちの願い事はときにシュール。「えっ?なにこれ?」と笑ってしまうような願い事もあるんです。今回は、そんな不思議でおかしい子どもたちの短冊について、ママたちにお話を聞いてみました!●(1)将来の夢編子どもたちの願い事といえば、真っ先に思いつくのが「将来の夢」。でも「サッカー選手」や「アイドル」といった具体的な職業を書けるようになるのは、年中さんくらいから。もっと小さい子どもたちは、アニメのキャラクターや特撮ヒーローになりたいと書くことが多いようです。しかし、中にはこんなものになりたいお子さんも……。『保育園から短冊を持って帰ってきた2歳の娘。神様にお願いしたいことを書くんだよと説明したら、長時間考えたあと真剣に「ひよこになりたい」と言い出したんです。何回確認してもそう言うので、しかたなく「おおきくなったら、ひよこになりたい 」と書いて提出しました』(30代女性/2歳女の子のママ)なんともかわいらしい夢ですね。きっと、どこかで見たひよこの姿がとても印象的だったのでしょう。まだ2歳なのに、何回確認されても意思を曲げないメンタルの強さもステキです。続いては、小学生男子のママから聞いた呟き。『何やら一生懸命書いてたので、息子が寝た後こっそり見たら「お金持ちの家のネコになりたい」と書いてありました。どういうことなんでしょうか。ちょっと心配になりますね』(40代女性/小学3年生男の子のママ)お金持ちの家のネコ、言いたいことは分かります。きっとペルシャ猫やシャム猫のような高級猫ちゃんでしょう。セレブの膝の上で何不自由ない生活をしているんですよね。しかしこれ、小学生の夢としてはどうなんでしょうか……。ちょっとシブすぎる気もします。●(2)欲しいもの編短冊を前にして、アレコレと「欲しいもの」について頭を巡らせてしまうのは、子どもたちも同じようです。『やっと文字が書けるようになった娘が書いていたのが、「いくらのおすしがたべたい」という短冊でした。いじらしすぎる……』(30代女性/4歳女の子のママ)いくらの軍艦巻き、おいしいですよね。こんなふうにそっとお空に願われてしまうと、思わず好きなだけ食べさせてあげたくなっちゃいます。さらには、こんなド直球のお願い事も。『息子が通っている保育園の短冊をみてびっくり。かなりの子が「おかねもちになりたい 」と書いていたんです。ストレートすぎる願い事に、思わず「お、おぅ……」ってなっちゃいました(笑)』(40代女性/5歳男の子のママ)これは、私も見覚えがある光景です。かつてわが家の娘が保育園児だったころ、門の前にある笹には「おかねもちになりたい」と書かれた短冊がたくさん揺れていました。現実的で堅実な現代っ子たちの姿。笑っていいのか嘆くべきなのかと複雑な思いがしたのをよく覚えています。●(3)堅実で壮大な願い事も堅実といえば、こんな願い事を書いた子もいました。『5歳の息子は「ながいきできますように 」と書いてましたね。このまえ生まれたばっかりでしょって思わず吹き出してしまいました』(20代女性/5歳男の子のママ)おそらくどこかで、長生きはいいことだという情報を耳にしたのでしょう。大丈夫、まだ5歳です。先はかなり長いですよ。それにしても子どもの時間軸って不思議で面白いですよね。3歳くらいでも「わぁ、このオモチャなつかしい〜」なんて口走ったりしてくれます。まだ過去を懐かしむだけ生きてないでしょうが、とツッコミたくなることもしばしば。どんな時間の流れで生きているんでしょうね。最後に紹介するのはこちら。4歳の女の子の短冊です。『3歳までは、アニメキャラになりたいとか、プリンセスになりたいとかばかりだった娘。今年もそんな感じのことを書くんだろうなと横目で見ていたら、「せかいがへいわで、みんながしあわせにすごせますように」と書き始めました。たどたどしい文字なうえ、「しあわせ」も「しわわせ」になってたりして……なんというかグッと来ましたね』(30代女性/4歳女の子のママ)子どもは4歳になると、他人の気持ちを思いやれるようになってきます。友だちが増え、どんどん世界が広がるのがちょうどこのころです。お嬢さんの世界がしあわせに満ちたものになるといいですね!----------いかがでしたか?小さな子どもたちは、飾ることなく自分の願いを短冊に綴ります。大人からみたら変だったり、笑える内容だったりすることもあるでしょうが、本人たちは至って真剣なんです。今年は笹の葉の前で、お子さんの願い事にじっくり耳を傾けてみてはいかがでしょうか?●文/パピマミ編集部●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年06月26日子育てしていくために必要不可欠な保育園。しかし最近では、騒音に対して苦情を言う人が多かったり、建設に対して反対運動が起こったりすることもあり、社会問題となっています。「子どもが苦手」「静かに生活したい」という気持ちにも納得できる部分があり、難しい問題と言えそうです。そんななか、もし自分の家の隣に保育園ができるとしたら、みなさんは素直に受け入れることができるでしょうか。少し抵抗を感じてしまうという人もいるかもしれませんね。そこで、パピマミ読者のみなさまに6月22日から23日にかけて「自宅の隣に保育園ができたらどう思いますか?」 というアンケートを実施し、102名の方々から回答を得ましたので、その結果を見ていきたいと思います。●「問題ない」と感じる人は約3割『ウチも子どもを2人育てていますし、近くに保育園ができるのは歓迎したいですね。たしかに日中騒がしくなるかもしれませんが、ウチの子も他の人に迷惑をかけていることもあると思いますし、そこはお互いさまです』(40代女性/2児のママ)『保育園ができることで治安がよくなりそうだなと感じます。周囲に人の声が全くないよりは、良い環境と言えるのではないでしょうか』(30代女性/独身)自宅の隣に保育園ができることに抵抗を感じないという人は、およそ3割という結果になりました。順位としては1位となっているものの、「にぎやかで嬉しい」という声と合わせても41%にとどまり、何らかの抵抗を感じるという人の方が多い ことが伺えます。問題ないと答えた人たちは、自身も子育てをしているママたちに多く見られ、これは日常で子どもたちの声を聞き慣れているという点もあるのかもしれません。また、一人暮らしする人の中には、周囲がにぎやかになってむしろ歓迎すべきことと感じる人もいるようで、決してマイナスしかないということでもないようです。●「うるささ」が気になる人は5割に『子どもの騒ぎ声が我慢できません。今住んでいるところは周囲が静かなところを気に入って決めたので、もし隣に保育園ができたら引越しを考えると思います』(20代女性/独身)『子どもを保育園へ通わせていますが、家の隣に保育園ができると思うと少し抵抗がありますね。家の中で騒ぐわが子はまだしも、集団で毎日騒がれるかと思うと心配になります』(30代女性/1児のママ)「うるさいから嫌だ」が28%、「うるさいと思うが我慢できる」が22%となり、約半分の人が騒音を気にしているという結果となりました。我慢できるとした人たちも、できることなら隣にはできない方がいいという思いを持っているでしょう。自分たちにも小さかったころがあり、騒いでいた過去があるとはいえ、大人になった今それを享受しろというのは酷 な部分もあるかもしれません。特に、住環境に“静けさ”を求める人は嫌悪感を抱く傾向にある様子。騒音は一度気になってしまうと我慢できるというものではなくなるため、個人差によるところも大きいと言えるでしょう。●騒音以外の懸念も『保育園が立つと地価が下がるって聞いたことがあります。家を売るときに大きく値下がりするようなことになるとイヤですね』(40代男性/1児のパパ)『知ってるママ友が家の近くを毎日通るかと思うと少しイヤかも。子どもだけでなくその保護者も行き来するようになるわけですからね』(30代女性/1児のママ)保育園の建設で問題になることが多い騒音ですが、それ以外にも懸念点はあるようです。静かな環境を求める人は多く、保育園があることでその周辺の人気が下がり、地価に悪影響を及ぼすということもあるでしょう。また、子どもの往来が増えれば、道への急な飛び出し なども起こるかもしれません。道路環境の整備なども求められることになるはずです。騒音に関しても、子どもの声だけでなく、集団で立ち話をするママたちが迷惑となることもあります。いずれも、幼稚園に子どもを通わせる家族と住民双方の理解が必要と言えるでしょう。----------いかがでしたか?決して悪いことばかりではありませんが、近くに保育園ができることで生活に何らかの変化が出てしまうのは避けられません。待機児童が大きな問題となっていることもあり、可能な限り保育園の建設は進めてほしいものでもあります。自らの生活と社会の問題について、みんなで考えていく必要がありそうですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜5位)】自宅の隣に保育園ができたらどう思いますか?()●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年06月26日こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。幼稚園と保育園が合体したような機能を持つ、未就学児のための制度改革がなされてから数年、身近にも幼保一体の機能を持つ園が増え、実際にこのような園にお子さんを通わせている方、入園を検討している方も多くなってきているのではないでしょうか。私自身もわが子をいわゆる“幼稚園型 ”とよばれるところに通わせています。今回はさまざまなママにインタビューを重ね、幼保一元化の機能を持ったことで幼稚園がどう変わったと思うか、またそのような園を選ぶ際に気をつけたいことなどをご紹介します。●そもそも幼保一元化とは簡単に言ってしまえば、家庭の代わりに子どもを保育していく保育園と、教育を施す幼稚園とを一体化させていこう という改革です。幼稚園側が、保育の機能を兼ね備えたり、保育所が幼稚園的な機能を併せ持ったり、それぞれの園でさまざまな試みがなされており、待機児童の解消にも期待が高まっています。では、実際にそのような園ではどのような変化があったのでしょうか。既存の幼稚園が預かり保育などを提供する形で変化した、いわゆる“幼稚園型”という施設に焦点を絞って見ていきましょう。●働いてみる、という選択がしやすくなった今まで、幼稚園では14時の降園後延長保育を申請すると料金が高かったり、そもそも預かり保育がないといったところも多く、パートなどを含めて働くママは少数でした。しかし、保育の機能を持った幼稚園が登場し、預かり保育が充実 することでママの選択肢が広がり、まずはパートでちょっと働いてみよう、という風に社会復帰がしやすくなりました。『預かり保育を利用して昔働いていた職場でパートを始めました。夕方まで子どもを預かってもらえるだけで就ける仕事の幅が広がると思います』(埼玉県/30代女性・飲食業)●一方でPTAなどの父母会で温度差も元々専業のママが多い幼稚園で働くママが急増すると、父母会のシステムがそれに追いついていかない 場合も。いわゆる幼稚園型と言われる園の場合、行事や父母会は幼稚園仕様のままで変わらず、働くママの負担が増えたり、専業のママばかりが役員や行事をこなさねばならなかったり、不満が出てしまう場合もあります。『よく小学校のPTAに関して問題点を聞きますが、その構造の始まりを見ているようで何とも気が滅入ります。幼保一元化とするなら、いろいろとシステムを変えていかないと負担が偏っていきます ね。働くママでも少ない負担で役員や行事の係りになれるように細分化するなど、改革が必要だと思います』(千葉県/40代ママ)●保育のシステムを持った幼稚園を選ぶならこのように、幼稚園に保育のシステムがプラスされたような園を選ぶ場合には事前の下調べが必須。中には働きながら園を選ばねばならず大変なママもいるかもしれませんが、実際にその園に通わせているママに話を聞くのがベスト です。子育て支援センターなど、ママが集まる場に出向くことで、上の子を通わせている、というママに出会える場合もあるのでしっかり情報収集しましょう。『幼保一元化といっても、まだまだ新しい制度なので現場は混乱中 、という感じを受けます。幼稚園型は特に行事の多さなどがそのままだったり、予定が出るのが遅かったりして受け身ではいられず、保育園に入れているよりも圧倒的に大変 です。祖父や祖母、夫の助けが必須の場合もあります。今の仕事につきながら通わせることができるのかよくリサーチしてください。仕事量を調整せざるを得なくなる場合もあります』(神奈川県/30代女性・会社員)----------幼保一元化といっても、その現場ではスムーズに物事が進んでいかない場合も多いような印象を受けました。これからもっと良い方向に変化していってくれるといいですね。●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年06月14日こんにちは、ママライターのましゅままです。保育園に預けにくい地域もまだまだ多く、「小さな子どもを自宅で育てながらでも、お金を稼げたらな」と子育て中のママなら誰もが1度は考えてしまいますよね。ネット上で「ママ歓迎!在宅ワーク」というような求人情報も多数見かけます。子どもと一緒にいられる在宅ワークは一見理想の働き方に思えますが、果たしてその実態はどのようなものなのでしょうか。今回は、在宅ワークをするママの本音をご紹介します。●在宅ワーママの本音3つ●(1)作業量のわりに報酬が安いし効率も悪い『ハンドメイドやパソコンの仕事で収入を得ています。体調を壊しても誰にも迷惑をかけず、子どもも自分の手で育てることができることは何よりの利点です。でも、ハンドメイドは評判がいいのですが利益は少なく、パソコンは作業量のわりに報酬が安く思うように仕事が受注できない こともあります。また、日中子どもの様子を見ながら作業できると思っていましたが、子どもが歩き始めると目を離せなくなり効率が悪くなってきました。お昼寝中や就寝後に作業しようと思っていても自分も一緒に寝てしまうことも多々あり……パソコン作業のほうは正直継続を迷っています』(20代/男の子ママ)在宅の仕事は収入が安定しづらいのはとても大きなデメリット。ローリスクであるほど、収入は安定しにくいです。また、ベビー用品や幼稚園グッズなどのハンドメイド作品も人気ですが、意外と利益が少ないのが現実のよう。●(2)子どもに負担をかけることや夫の理解を得られない場合もある『育休復帰してから、子どもがよく体調を壊し迷惑をかけてばかりでしたので、会社の計らいで在宅勤務にさせてもらいました。自分のキャリアも崩すことなく子どものそばにいられることは本当にうれしかったのですが、仕事量はそれなりにあるので日中子どもを泣かせっぱなしにしてでも作業に集中しなくてはならない こともしばしば。作業が進まずイライラしてしまうこともあります。一番精神的にしんどかったのは、“子育てしながらの在宅勤務”ということへの夫の理解が乏しく、「家にいるのになぜ家事ができていない 」と文句を言われ続けたことです』(30代/女の子ママ)それまでの業務を家でこなすことができればこの上ない幸せですが、子どもを保育しながら責任のある仕事をこなすというのは至難の技。時には子どもに負担をかけてしまうことも。家族からも、「家にいる」ということで「働いている」とみなされにくいのも悩ましいですね。在宅ワーママも適度に御実家を頼れる環境にあると心強いはず。●(3)子どもが寝た後に作業するため毎日寝不足『ハンドメイドのお洋服をアプリで売って独自のブランドを立ち上げています。子どもが寝た後、22時くらいから明け方2時過ぎまで連日作業をしている ので毎日寝不足で、朝も起きられません……。少し前は昼間も作業できていたのですが、ミシンを触ると子どもが怒るようになってしまったので昼間は思いっきり遊んで早く寝かせ夜に作業することに。しっかりとしたパート代並に稼げているので保育園に入れることも考えたのですが、在宅勤務は優先順位がすごく低く預けることは不可能でした。また、確定申告を自分でしなくてはならないので、毎年確定申告の時期はてんやわんやです。子どもの成長をそばで見守れる上に大好きなハンドメイドの仕事もできて本当に充実していますが、とにかく寝不足なのが悩みで、子育てとお仕事で精いっぱいで主人のお世話までできないことが多いです』(30代/女の子ママ)在宅ワークが軌道に乗ると、今度は睡眠不足や家事、育児の人手不足が大きな悩みに。また、保育園入園の優先順位が低いことと、確定申告の壁は在宅ワーママの頭を大きく悩ませます。●在宅ワークは仕事が好きでやりがいを感じるからこそ続けられるいかがでしたか?筆者もフリーランスのライターとして、子育てをしながら在宅ワークを始めて今年が3年目。2人目の産前産後には数週間お休みをいただき、現在自宅で3歳、1歳の子どもを保育しながらお仕事させていただいています。駆け出しのころは収入がほとんどない状態だったことと、日中は作業はほぼできず睡眠時間を削って執筆作業していること、家族や世間からの理解が非常に乏しくただの「専業主婦」としか見てもらえない ことなど、特有の悩みが尽きません。けれど、子育てとお仕事、どちらも大好きだからこそ続けていられると日々感じています。子どもが未就園児のうちは思うように仕事がこなせないこともありますが、子どもが幼稚園や保育園に通いだすととたんにバランスが良くなり、お仕事しやすい環境になるはず。お子さんが小さいうちから、在宅ワークのキャリアを積んでおくのもいいかもしれませんね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/ゆみ
2017年06月05日保育園が決まったときは嬉しくて浮かれていましたが、冷静に考えてみると、ちょっと待てよ!?どうやって私、仕事と育児を両立させるんだ??…と、考えれば、考えるほど不安になる毎日。本当にやっていけるのか…。その不安を解消するべく、私が揃えた共働き家庭を助けてくれる便利アイテムをご紹介したいと思います。①あだ名をつけるほど溺愛♡ 家族の一員となった“ロボット掃除機”家に帰って来て、部屋の隅にうっすらと見えるホコリにげんなりすることはありませんか?小さい子どもがいると見ないフリをするわけにもいかず…。そこで、導入したのがロボット掃除機!!今のロボット掃除機は各部屋の掃除はもちろん、タイマーをセットしておけば決まった時間に掃除をしたり、リモコン操作をすればピンポイントで、息子が食べこぼした場所を掃除する機能があります。ロボット掃除機を使うようになってから我が家に大きな変化が! ロボット掃除機に働いてもらうためには、床に物を置いておけないので必然的に片付けの習慣が身に付いたのです。何と有難いことでしょう!!我が家に来て直ぐに、なくてはならい存在になりました。あだ名まで付けてしまうほど、溺愛しています。②ドサッとたまる洗濯物も“洗濯乾燥機”で気持ち良く保育園で持ち帰ってくる大量の洗濯物…。金曜日には布団カバーやバスタオルなどをドカッと持ち帰って来ます。こんなの見るだけで疲れが…。我が家はちょうど良いタイミング(?)で洗濯機が壊れたので、乾燥機付きの洗濯機を購入しました。乾きづらいタオルや寝具類は乾燥機に任せています。乾燥機を使うと、タオルがふかふかに仕上がるので息子の肌にも優しい♡そして、干している時間が勿体無い!なんてときは、一気に洗濯→乾燥までのコースを選択。これから梅雨の時期になると洗濯物の乾きが悪くなるので、更に活躍してくれそうです。③寝汗がすごい子どもたちに必須、“布団乾燥機”働き始めると、休みの日にしか布団を干せなくなるのがずっと気がかりでした。息子の寝汗がすごく、ジメジメした状態のまま放置していたらカビが生えるだろうし、健康にも良くないだろうなぁと…。両親が花粉症ということもあって、季節や天気、時間帯に関係なく使える布団乾燥機は我が家には持てっこいの家電でした。本体に付いているホースを布団の中に入れてボタンを押すだけで準備は完了!手軽だからこそ、気づいたときにすぐ使えてとても役立っています。④検温して保育園へ、朝の1分を短縮する“耳式体温計”保育園は毎朝、検温の決まりがあります。これまで脇タイプを使っていたのですが、息子が大きくなるに連れてじっとしてくれなくなり、きちんと測れないことがしばしば…。抑えつけると、逃れようとジタバタして大泣き!こんなにも1分って長かったっけ…と思うほど大変で 、朝から二人で汗だくになるほどでした。耳タイプに替えてからは、秒殺で終わるので抵抗する間もなく終了!あの毎朝のバトルは一体何だったのかしら?もっと早く買っておけば良かったと後悔しています。⑤保育園の洗礼…鼻水は“電動鼻水吸引器”で早々に予防を入園してからというもの、常に鼻水が出ている息子。鼻が詰まるとよだれが大量に出る上に、寝苦しそうなので、横で見ているのも辛い状況…。以前は、口で吸うタイプのものを利用していたのですが、親への感染リスクが高いので電動タイプに買い換えました。家に一台あると、気づいたときにすぐ吸引できるので、症状の悪化を防ぐことができ、中耳炎予防にもなります。病院に再々行かなくて良いので、時間の節約にもなりました!!⑥オムツへの記名って重労働…夫にも頼みやすい“名前スタンプ”保育園で使うものは全て名前を書かなければいけないのですが、これが地味に大変!スタンプがあれば、オムツ1パック(74枚)だってなんのその。TVを見ながらでもできちゃいます。また、スタンプなら誰が押しても同じ仕上がりなので、夫にも頼みやすいです。これ、結構大事なポイント!!油性インクの他、布用インクもあるので、帽子や洋服にも押すことができます。その他、こんなこと始めました♪◇食材の宅配サービス土日にまとめ買いすることも多いですが、パンや牛乳は週の途中で買い足しが必要になるのですよね。でも、仕事帰りにスーパーに寄るなんて、無理、無理!帰ってから寝かしつけまで、戦争のようなタイムスケジュールの中に組み込む余裕はありません。宅配サービスがあれば、スーパーへ行く手間が省け、重い荷物を持たなくても良いので大助かりです!◇カレンダーの共有平日の夜は特にバタバタで、相手に要点をまとめて必要事項だけを伝えたつもりでも、伝わってないことが意外に多いもの。言った言わないで些細な喧嘩をするのは良くないとということで、携帯電話のアプリを活用して、お互いのスケジュールを確認できるようにしました。残業や出張、飲み会などの予定を共有したことで、相手に合わせて仕事の調整をスムーズに行えるようになりました。保育園の年間行事を入れて、夫婦で管理するようにもしています。◇収納の見直し保育園に行き始めると、荷物が驚くほど増えます。どこに何があるか分かるようにしておかなければ、夫はもちろんのこと、祖父母にヘルプで来てもらったときに困るだろうなぁと思い、収納の見直しをしました。息子の持ち物一つ一つを整理整頓し、外から見てすぐに分かるように中身を明記したラベルシールを貼りました。ラベルシールのおかげで、探す必要がなくなり、夫も率先して保育園の準備をしてくれるように!ママが産休から復帰するからには、家のなかのことや子どものことを、パパにも手伝ってもらわないと。そこで、自分以外でも使いやすいアイテム選びや、工夫ををするといいかも。たとえば、「掃除して〜」とは言い難くても、「ロボット掃除機入れて〜」だったらパパも難なくやってくれますよね♪便利なアイテムを上手に使って家事の負担を減らすことで、息子と過ごす時間が増え、心にも余裕が持てるように。不安なことはまだまだありますが、いろいろなモノや人に頼ることで、楽しく育児との両立ができています♪
2017年06月04日息子が1~3歳までの2年間通った初めての保育園。夫婦揃って内気な僕たちは、保育園でもママさんパパさん達と話す機会を作れずにいた。そこは1歳児と2歳児だけの保育園で、総勢30名程度。のんびりした雰囲気が漂う場所で好きだった。1歳クラスの時の子ども達はまだ言葉も多くないので、息子のお友達といってもキャラクターがハッキリとはしなかった。それが2歳クラスになったある日、いつものように僕が息子を迎えに行くと同じクラスの女の子達が騒いでいた。「ヘンな顔~」「ヘンな顔~」女子の視線は完全に僕の顔面を捉えている。2歳も後半に差し掛かかり、他人をおちょくって笑うという程度には言語が発達している子ども達。標的は僕に限らず迎えに来たパパ達を片っ端から「ヘンな顔~」と牽制して笑っている。お望み通り軽く変顔を作ってから周りのパパ達に「いやあ、参りましたなあ」的な目配せをする。そんな日をきっかけにして一言二言パパさん達と話が出来るようになった。帰宅後、そのつたない会話に十分な手応えを感じて「〇くんパパとしゃべったよ!」と妻に大事件のテンションで報告した。ちょうど妻も子ども達を通じてママさん達との会話が増え始めたようで嬉しそうにしていた。2歳児よりも遥かに会話に手こずっている情けない30代。自分には無関係だろうと思っていた「パパ友」「ママ友」というワードが少し身近に感じられたのもこの時期だった。少し会話が始まると、だんだん周りのパパさん達に興味が沸いてきた。特に自分と送迎ルートやお迎え時間が近いパパさんとは急速に仲良くなった。保育園の草むしりがあった日曜日、パパさん達と汗だくになって作業を終えた後のひととき、誰からともなく子どもの話、家庭の話、そして仕事の話まで冷たい麦茶を片手に語り合った。職業の話になって、お迎えを担当しているパパさん達がライターや出版業など自分に近い業界のお仕事だったことに驚いた。帰り道、一人のパパさんと話し足りず一緒に僕の自宅前まで自転車で移動して、そのまま1時間ほど立ち話をしてしまった。まるで中学生の部活帰り。こうなるともう話題は尽きず、時にはファミレス、または居酒屋で何度もご一緒する仲となった。パパさん達とご一緒する際は息子達もご一緒で、ファミレスでハムスターのように机の下やソファーの上をはい回る子ども達を無視して「マイホームは購入か賃貸か」の議論を繰り広げたりした。Kちゃん(女児)のパパはキャンプに誘ってくれた。野外音楽フェスとキャンプが一体になったイベントだった。我が家は引っ越して息子の保育園も変わっていたが、それでも変わらず声を掛けてもらえるのは嬉しかった。Kちゃん一家は年に4~5回はキャンプに行くという。僕たち一家はそのパパさんのお陰で初のテント泊を体験することが出来た。Kちゃんのパパがフェス会場に移動するため手荷物を出来るだけ減らそうと工夫を凝らす中、Kちゃんは「メルちゃん」という名の人形をとても大事そうに抱きかかえている。Kパパが「それ、いるかあ…?」とため息を漏らすが、Kちゃんは断固として「メルちゃんを連れて行く」と言う。その後、キャンプ場近くの野外フェス会場に到着した僕たち。ライブの爆音が響き渡る中、まさかのタイミングで寝てしまった息子。ちょうどお昼時の爆睡だったので、仕方なく息子を抱えたままベンチを確保して腰掛け、妻に昼食のそばを買ってきてもらってそのままの姿勢で食べた。しばらくして息子が起きて、ようやく体が解放されたかと思うと今度はKちゃんが「メルちゃんもお昼寝したいんだって」と言って僕の膝にメルちゃんを丁寧に寝かせた。その所作はお人形遊びというよりももう一人の友達という雰囲気だったので、とても粗末には扱えず、僕の膝はまたしばらく休憩所として利用された。パパ友との付き合いが出来るとこうして息子以外の子どもの成長が見られるのもまた面白い。新しい保育園でも会話のチャンスを虎視眈々と狙っている。つづく
2017年05月30日子どもが生まれて1歳に達するまでの間、取得可能な育児休業。保育園の入園時期など、さまざまな事情によって1年未満で復職するママも少なくありません。育休明けをスムーズにスタートするために準備すべきこと、また利用すべきサービスやグッズなど、経験者ママに教えてもらいました。育休復帰後に利用した家電やサービスは?・生協などの宅配サービス小さな赤ちゃんを連れて買い物に出るのが大変なママにとって、宅配サービスは基本中の基本。パルシステム、コープデリ、らでぃっしゅぼーやなどを使い分けているのはRAさん(40歳)。おむつの値段や安心食材、野菜のおいしさなどで使い分け。3人の子どもを育てるハムさん(43歳)は、大変なときは夕食食材の宅配も利用しています。・家事負担の軽減につながる便利家電帰宅してからも時間に追われるママ、家事の時短は最大のテーマでもあります!衣類を入れてボタンを押せば乾燥までしてくれる全自動洗濯乾燥機、RAさんはこれを導入して洗濯が劇的にラクになったと言います。その他、ルンバなどのロボット掃除機とハンディ掃除機・コードレス掃除機の両使いで、ちょこちょこ掃除しておくのも時短テクニック。出産前から食洗機と全自動洗濯乾燥機を使っていたうなぎいぬさん(44歳)は、これらの便利な家電を導入することで家事のハードルが下がり、夫がすんなり家事をやってくれるように。便利な家電に任せることは家事負担が減るだけでなく、夫の参加にもつながり一石二鳥のようです!・ファミサポや一時保育子どもの習い事の送迎や急な用事のとき、また自分ひとりの時間をもちたいときは、自治体のファミリーサポートや認可保育園の一時保育、ベビーシッターが便利。自分の資格取得の勉強時間にベビーシッターを利用したRAさんは、復職後も継続して利用しています。同じく育休中から子どもの習い事の送迎をファミサポさんにお願いしているのはうなぎいぬさん。信頼できるシッターさんやファミサポさんに出会えるよう、育休中から登録したり利用しておくのがオススメです。・家事代行サービス風呂場やキッチンなど、手のかかる場所の掃除は大きな負担となります。定期的に家事代行サービスを使うとよいかもしれません。RAさんは隔週で家事代行サービスに掃除を任せています。これも育休中にお試しとしてでも、利用しておくとよいでしょう。・ママ友作り子どもが生まれる前はなかなか近所に知り合いができませんが、子どもの成長とともに育児や地域の情報などを交換できるママ友が必要となってきます。「自治体の広報誌に載っている講座やママ向けの講座に参加すると、近所の参加者と知り合うことができ、復職後も心強いです」とスーチーさん(38歳)。いざというときに近所の人と助け合える関係になっておくのも、忘れてはならないポイントですね。共働き、夫の協力はどうやって得た?生協や家電、便利なサービスを利用したとしても、復職後にママ1人で日常を回すことはかなりハード。一番身近にいる夫の協力は不可欠です。ではどのようにして夫を巻き込むことができたのでしょうか?まず“夫婦での話し合い”は必須。家事と育児の分担だけではなく、互いの仕事について話し合うことも必要なようです。うなぎいぬさんは第1子と第2子のときでは夫婦の仕事のバランスが逆転。第2子のときは夫の仕事の負担が軽くなっていたので、夫の全面的な協力を得られたのだとか。「これまで夫がほとんど家事をしたことがなかったので、連休や週末で練習をしてもらった」のはひろみんさん(40歳)。復職後はママが朝ごはんを作ってから出社、その後の子どもの世話と保育園への登園は夫に任せています。ハムさんは家での仕事をすべて箇条書きにし、夫に「できそうなものはある?」と提示してみました。家事・育児の視覚化で仕事の多さに気づいてもらうことができ、また内容が明確になることで逆に夫への分担も自然に促せたようです。復職後もトータルで70%を目標に、余力を残して!最後に育休中に“育休カフェ”という復職後のワークライフバランス講座のファシリテーターをしていたうなぎいぬさんのメッセージを紹介します。「仕事、家事、子育てそれぞれで100%を目指すのは無理。トータルで70%くらいを目標にし、あとは余力として残せるくらいの気持ちでいましょう。キャリアに関しては目先のことに流されず、10年後を見すえて長い目で考えること。一時的に低空飛行となっても、飛び続けることでいつか報われる日が来ます」と、管理職でもある彼女からの心強いアドバイス。育休中にいろいろと悩んでも、実際に復職してみると、想像と違うことも多くあるのだそう。準備できることは準備をし、それ以外はあまり悩まず育休という限られた時間を満喫する!そういう心がけも大切なのかもしれませんね。<文:フリーランス記者林未香>
2017年05月23日新しい世界に飛び込んだときに、独特のルールや常識に驚くのはよくあること。新生活が始まる春は、あちこちでそんなビックリ体験が繰り広げられています。今年お子さんを保育園に入れたご家庭もそうでしょう。そろそろ、「えっ……何ソレ!?」という思いが溜まってきているのでは?というわけで今回は、入園してみてビックリした“保育園の常識”にスポットを当てます。ママたちはどんなことに驚いてきたのでしょうか。ご覧ください。●どう考えても着替えさせすぎ『午前遊びのあと着替え、お昼ごはんのあと寝間着に着替え、起きたら着替え、濡れたら着替え、汚れたら着替え、ヨダレ出て着替え……1日で何回着替えさせるの!? 』(30代女性/出版)『着替えさせまくるから、すぐにストックがなくなる。ちょっとの汚れだったら着替えさせなくていいですよって言ってるのに、わざわざ保育園の服を貸してまで着替えさせる。夕方帰ってから、そんなに洗濯できないよ……』(20代女性/アパレル)かつて保育園児の母であった私が、まず最初に驚いたのもコレでした。家では、吐き戻しでもしなければ日中の着替えなどしませんでした。にもかかわらず、園では入園直後から、1日に3回も着替え。子どもより遥かに大きい洗濯物の山と一緒に、クタクタになりながら帰ったのを覚えています。常にたっぷりの着替えをストックしておかなければいけないため、洗濯も大変。梅雨時は乾燥機を回し続け、電気代をめぐって夫とケンカになったことまでありました。もちろん園ではそれなりの理由があって着替えさせているのでしょうが、もうちょっと少なくてもいいよ!と叫びたくなるのもしばしばでしたね。●寝かしつけでありえないほど叩く寝かしつけにはさまざまなスタイルがあります。トントンと優しく叩いてあげるというイメージしかないと、こんな驚きを感じることに。『昼寝の時間帯にお迎えに行ったときに見た光景。先生の寝かしつけがメチャクチャ乱暴だったんです。寝ずにグズグズしている子を布団でぐるぐる巻いて、上からスパーン!スパーン! って叩き続けてる。信じられなくて、保育士の友だちに確認したら「どこでもそうだよ〜」とのこと。ショックすぎて、一時は退園も考えました』(40代女性/金融)私も知人の保育士に確認しましたが、確かにこういった方法で寝かしつけをする園や先生は多いそうです。「子どもはすぐ慣れるし、こっちのほうが眠りやすいって子も多いんだよ」と言っていましたが、真偽やいかに……。●殺し文句!「今すぐ迎えに来てください」ワーママたちを最も悩ませるのが、保育園からのこの連絡ですね。『どの先生も、当たり前のように「今すぐお迎えに来てください」 って言う。こっちは仕事中なんだから、すぐに行けるわけないでしょ。社会的に非常識なことも、保育園っていう特殊な世界では常識なんですね』(30代女性/販売)『ちょっと目の上が赤いとか、ちょっと鼻水が多いとか、それだけで「今日はお休みして、病院行ってきてください」って言われます。仕事、そんなに休めないんですけど』(30代女性/企画)ママだってもちろん心配しています。今すぐ迎えに行きたい気持ちは山々なんです。でも、すぐに抜けられる仕事ばかりじゃないんですよね。上司に伝え、やりかけの作業は片付け、同僚に引き継ぎ、頭を下げまくってやっと出てこられる……なんてよくあること。そんな中、先生たちに「すぐ迎えに来るのが常識!」という態度で出られると、ワーママとしてはちょっと困惑してしまいます。●“融通の効かなさ”に驚くママ多数その他にも、こんな報告がよせられました。『朝、雨だったから長靴で登園した。午後には晴れて、みんな散歩に出たのに、うちの子だけ置いて行かれた。理由は「長靴だったから」。運動靴じゃなくちゃ危ないから外に出せないんだって。言ってることは分かるけど、モヤモヤする出来事でした』(30代女性/IT)『虫刺されパッチを貼っていったら、プールに入れてもらえなかった。「ほかの子が水遊びを楽しんでる間、ずっと泣いてました。規則上、保育士がパッチを剥がすことはできません 。貼らずに登園させてください」と連絡帳に書いてありました。融通のきかなさに唖然としました』(30代女性/製造)このように、多くは「保育園の融通の効かなさ」にビックリしたという声です。保育園は集団生活の場であるため、決まりを守ることが安全を守ることにつながります。また、ひとりの例外を許してしまうと、その後のクラス運営に問題が生じることもあるでしょう。ここが、家庭の育児と最もかけ離れている点なんですよね。----------いかがでしたか?古くから、「郷に入れば郷に従え」ともいいます。保育園ならではの常識に最初はビックリするでしょうが、あまりピリピリしてはいけません。親子揃って長くお世話になる場所だからこそ、お互いの思いをすり寄せ、いい関係を作っていくのが重要です。●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年04月27日引越し先で初めて迎える4月、息子は新たな保育園に通い始めた。初めの一週間は慣らし保育というシステムで短時間からスタートする。妻と僕は仕事を調整して対応した。初日と2日目は9時〜12時、給食を食べてから帰ってきた。行きも帰りも泣かないで踏ん張っていた。家に着くなりダッシュでブロック遊びを始め、「お父さんも来て〜!」急げ急げと張り切っている。まるで何事も無かったように過ごしていた。しかし、息子からは一言も保育園でのエピソードが出ない。僕は「慣れるまでの辛抱だ」と心の中で自分に対してなのか息子になのか曖昧なままつぶやいた。登園3日目は15時まで、給食を食べて昼寝しておやつを食べて帰ってきた。この日も昨日同様にブロック遊びにまっしぐら。「お父さんもお母さんも一緒に遊ぼうよ!!」勘ぐりすぎかもしれないけれど、保育園での緊張感を振り払っているように見えた。「今日はお仕事しないといけないんだ」と僕が言うと泣いてしまったが、妻のフォローでなんとか落ち着きを取り戻した。その後は驚異のハイテンション。リビングから仕事部屋までは2部屋挟んでいるけれど大声がこだましていた。登園4日目は16時まで、息子はここにきて忍耐力の限界を迎え始める。保育園に迎えに行くと昼寝から起きた子ども達は教室で思い思いに散らばって遊んでいる。息子はこちらに背を向けて一人でぽつんと絵本を開いていた。…寂しい。「こんにちは、田渕です」と挨拶すると息子がクルッと振り返り、友達や先生に聞かれたくないから小さめの声で「お〜と〜お〜う〜さあ〜ん」と軟体動物のように骨抜きになってトロトロと甘えてきた。この人、相当無理してる!と察知してすぐに教室から連れ出して抱っこする。息子は抱きつき返しては来ない。もう手も足もトロトロでそんな気力もないのだ。その後、園門を出ても「お〜と〜お〜う〜さあ〜ん」と甘え続けていた。門を出て息子を自転車に乗せようとするが、とろけているので危ない。「抱っこがいい〜」と言うので15Kgの息子を左手で抱っこ、右手で荷物をぶら下げた自転車を押して帰る。今はこれぐらい甘えさせてあげてもいいと思った。5分ほどそうして歩いていると息子の調子が戻ったので自転車に乗せる事ができた。僕はペダルをこぎながら「僕、もっともっと仕事頑張るから−!!」などとわけも分からない決意を脳内ループさせていた。今ふり返ると自分の情緒も変になっていたと思う。登園5日目、慣らし保育最終日は17時まで。ここまで来るとほぼフルタイムになる。朝、着替えない、遊び続ける、ご飯を食べない、靴を履かないなどあらゆる手段で登園を拒否する息子。「前の保育園がいい〜!」とお世話になった先生の名前を叫ぶ。送り担当の僕がなんとか駐輪場まで連れて行ったが「今日はお母さんと行きたい!!」とごねだし、大泣きに発展、渋々ウチに戻って仕事で急いでいる妻に交代。妻も僕も先行きに不安しか無かった。激動の5日間をなんとか乗り切った息子は週末の土曜から39度の高熱を出してしまった。その後もなかなか体温が安定しないので義父・義母のサポートを受けながら火曜まで休むことになった。登園は3週目を迎えた。ある日を境に息子が新保育園の友達の名前を教えてくれるようになった。うれしそうに名前と特徴を話してくれる。何があったのかは定かで無いが友達と話すきっかけをつかめたようだ。うれしかった。妻と半泣きで話を聞いた。いつものブロック遊びではマンションか温泉を作る息子はその日、保育園を建設していた。園児をたくさん集めて新保育園の先生の名前も飛び出した。次の朝、ブロックの保育園は息子が操る怪物が思いっきりぶっ壊していたけれど、3週目からの息子は平常に戻って楽しそうに新保育園に通っている。長い目で見守っていきたいと思った。。。つづく
2017年04月25日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~