ウチの子に褒めるところなんて…出典 : 「子どもは褒めて育てましょう」なんて頭ではわかっちゃいるけど、うちの子、ちっとも褒めるところが見つからないんです。褒めようと思っていても、いつまでたってもできなくって、ぜーんぜん褒めるチャンスがやって来ないんです。それにね、最近は、珍しくできたことを「スゴイね!」って褒めてみても「ウザイ!」とか言うんですよ。正直、もう何て言って褒めていいやら、サッパリわかりません。…なーんて、お悩みのお母さん。大丈夫ですよ。そんなときに使える、「子どもの自信を伸ばす声かけテクニック」を、かつてはうちの子の褒めるところが1つも見つけられなかった楽々かあさんこと、大場美鈴がお伝えします。親の理想は子どもの現実に沿ったものなのか?まずは見直してみてUpload By 楽々かあさんどんな子にも、子どもの個性には、得意なことと苦手なことがあります。「運動はできるけど勉強は苦手」とか「算数は得意だけど国語は苦手」とか…。でも実は、得意と苦手の差が大きく開けば開く程、子どものストライクゾーンが狭くなり、学校などの集団行動や、一斉一律の学習スタイルでは、クリーンヒットが少なく、なかなか結果が出せないのです。特に、スタンドプレーが得意な子や学業にあんまり関係ない分野に特化した子は、頑張っても三振続きで学校では褒められ経験が少なくなりがちです。そして平均…つまり、「これがフツー」「◯年生なら、これくらいできて当たり前」から外れることが多くなると、できる部分よりできない部分のほうが、集団行動や成績評価の上では目立ってしまうかもしれません。そしてできるところはいいけれど、できないところはものすごく頑張らないと皆についていけない。できないところが足を引っ張って、できるところまで実力を発揮できない、わかってもらえない。ホントはもっとできるハズなのに、思い通りにできない自分に腹が立つ!こんな現実の壁にぶつかって、人知れず自信をなくしているかもしれません。そこで、親の「褒めライン」を断腸の思いでグーッと、グーッと下げて子どもの「できないところ」に合わせてみましょう。比較はその子自身。結果ではなく、意欲・がんばり・部分・発想に注目して出典 : 子どもの個性の育ち方には個人差があるため、例えば得意な部分は実年齢+2才くらいのペースでグングン育ち、苦手な部分は実年齢−2才くらいでゆっくりゆっくり、その子なりのペースで育っている…などの場合もあります。むしろ、何でも平均的にまんべんなく育っているお子さんのほうが、貴重な存在かもしれませんね。そこで、比較はその子自身とします。今を生きる子どもは自分の小さな進歩や成長に気づいてないこともあるので、そこを気づかせて伝えてあげます。1年前、2年前のお子さんと比べ、少しでもできることが増えていたら、●「2年生の時は九九があやふやだったけど、最近バッチリだね。頑張っているね」と、同級生がどうであれその子なりの進歩をみます。うちの長男は、5年生でやっと九九が覚えられましたが、これは本人にとっては決して「できて当たり前」のことではないので、苦手なことができるようになると自信になります。「できたこと」を当たり前にしない。日頃の頑張りにも着目したい出典 : それでもなかなか結果がついてこない場合には、目を皿のようにして、部分的にでも「できているところ」「頑張っているところ」を探すようにします。一見周りの子達が当たり前にできることでも、その子なりのやってみた意欲、苦手分野や日々の何気ない頑張り、「ここだけは/ここまでは」できている部分などに注目します。例えば…・字を書くのが苦手な子が、宿題の漢字書き取りを雑だけどとにかく終わらせた・運動が大嫌いな子が、運動会の練習が続く時期になんとか毎日登校している・勝負事で負けると泣いちゃう子が、ゲーム大会ではずっと隅っこに居たけど、とりあえず参加だけはしたこれらは、本人にとってとてもハードルの高いことを、メチャメチャ頑張りながらやっている一例です。出典 : そこで、この頑張りに気づいてあげます。「それくらいできて当たり前でしょ」という、自分の中での常識は、一旦どこかに置いておき…●「宿題、始めたね/終われたね」●「おかえり。今日は暑かったけど、よくがんばったね」●「ゲーム大会参加したんだってね。お疲れさん」こんな声かけで、頑張りを「わかってもらえた」ことで、その子の次の挑戦へのエネルギー源になります。それから、ひいき目に見ても「素敵!」「素晴らしい!」とは絶賛しにくい、奇妙キテレツな芸術作品や、奇行・珍行動に対しては…●「う〜ん、ソレ新しいね!」「こんなこと思いつくのは、◯太郎君だけだよ」…と、発想力や斬新さ、オリジナリティを認めてあげると、ドヤ顔になるかもしれません。「すごいね」「えらいね」が使えなくなった「お年頃」の子には、こんな声かけを出典 : 一方で、得意分野の「できるところ」に関しては、本人は「こんなのできて当たり前」と、シレッと思っているものです。ですから、算数が得意な子のテストの90点を褒めても、本人は残りのできなかった10点のほうが気になってしまい、素直に喜べないこともあります。完璧さを追求したいタイプは尚更、自分が納得できなければ採点甘めの賞賛は「ウザイ」なんて、受け取ってくれないかもしれません。加えて、周りとの違いに気づき始めるお年頃だと「すごいね!」「えらいね!」と結果を褒めても「もっとすごい人、もっとえらい人は沢山いる」などと、子どもには現実が見え始めています。すると、親の身内びいきの評価だけでは満足しなくなったり、かえってプレッシャーに感じたりと、なんだかちょっと取り扱いがメンドクサイ感じがします。うちの長男も、最近は「こんなことで、大げさにスゴいとか言われても、なんかヤだ」なんて言います。ぐぬぬ、生意気な…!でも、これは子どもの興味・関心が広がり、周りのことも見え始めてきたという、成長の証でもあるんですね。ついこの間まで赤ちゃんだった、可愛い私の井の中の蛙ちゃんが、自分だけの世界では狭くなって、お外の様子を気にしだしたのです。出典 : じゃあ、そろそろお年頃になってきた子には、どうしたら自信をつけてあげられるのでしょう?それは「あなたのことに関心があり、いつも見守っているよ」というメッセージを、さらりと、そしてしつこく送り続けることだと私は思います。例えば…(子どもが「今日、◯◯の練習があって大変だった」とグチを言ってきたら…)●「そうかあ。◯◯の練習大変だったんだね」と、言ったことをそのままオウム返し(冬の寒い日に学校から帰って来たら…)●「今日は寒かったよね。温かい肉マンあるよ」と、感覚や気持ちに寄り添い&胃袋作戦(なんだかんだと不平不満をもらしてきたら…)●「そっかあ」「そうなんだー」「そうだよね~」と、共感しながら相づちプロのカウンセラーさんのイメージで、子どもの気持ちに寄り添い共感し、さり気なく日々の頑張りを認めてあげると、「理想通りには上手くいかない現実」への不満を和らげ、「見守られ感」が自信になります。また、育ち盛りの男子は特に親の褒め言葉は受け取らなくても、美味しいものならなんでも受け取ります(笑)。「美味しいものをくれる人=いい人、大事な人」と素直に入力されます。胃袋作戦、侮れませんよ。親が理想を修正しても、子どもの理想が高いときはどうする?出典 : デリケートな完璧主義タイプも、結果をあれこれ言われるより、●「最近、頑張り過ぎて疲れてない?」なんて、身体を気遣う声かけや、そっとお茶でも置いておくほうがいいかもしれませんね。それから…●「◯◯先生が、『◯太郎君は最近、係活動をよく頑張ってますね。助かります』って面談で言ってたよ」…なんて、間接アタックもいいと思います。親以外の他の人に認められる・感謝される経験も、大事な栄養になります。ちょっとだけ盛り気味でもいいので、小さなポジティブ情報も、逃さず本人に具体的にフィードバックします。それでも、なかなか多感な時期の子に響く声かけが見つからない時は、直接本人に訊いてみるといいかもしれません。私も、長男に「じゃあ、『スゴイ』じゃなくて、なんて言って欲しいの?」って訊くと…「『OK』とか『GJ (=Good job!)』とか、親指で「いいね!」マークとか、ハイタッチとか…」…と、シンプルで短い言葉やボディランゲージなどが良いのだそうです。本人の意思を聴き、それを尊重してあげるのも「一人前」として扱われ、自信につながると思います。まとめ出典 : どうでしたか?子どもはいつの間にか、親の知らない世界を広げていきます。そして、そこでちょっと苦い経験やもどかしい想いをしたり、自分の実力を突きつけられ、現実の壁にぶつかりながら、一所懸命井の中から飛び出そうと、ブツブツ言いながらも頑張っているのかもしれませんね。でも、ここまでお子さんが成長できたのは、お母さんの頑張りの証です。お年頃の子は、1人で大きくなったみたいな顔してますが(笑)、お母さんがついこの間までオムツを替え、熱が出れば看病し、毎日ごはんを作り続けてきたおかげなんです。そして、まだまだ新しい世界への不安も多いので、自分の長所も短所も、5年前10年前からの成長も、そして今現在のできる時もできない時も、誰よりも知っているお母さんが、変わらず側で見守ってくれることが、お子さんの何よりの自信になると思いますよ。参考書籍:著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」Upload By 楽々かあさん
2017年01月09日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。子どものころの思い出でよく出てきそうな話題として挙げられるのが、「怒らないから本当のことを言いなさい!」と言われて、本当のことを言ったら目いっぱい怒られた!という思い出。お笑いのネタでも出ていますね。実はこれが『ダブルバインド 』。今回は心理カウンセラーでもある筆者が、子どもを混乱させるダブルバインドの特徴と対処法を心理学から紐解いていきたいと思います。●やっていないようで、やりがちなダブルバインド冒頭に挙げた「怒らないから本当のことを言いなさい!」と言いつつも、子どもが正直に本当のことを言うと「なんでそんなことをしたの!?」と激怒する。最もわかりやすい例ですが、他にも親のいうことを聞かない子どもに「もう好きにしなさい!」と言っておきながら、子どもがいつまでもゲームをしたりテレビを見たりしていると、「いつまでそんなことしているの!?」と叱る。家事の邪魔をされたくなくて、「テレビでも見てなさい!」と言ったのに、家事が終わると「いつまでテレビを見ているの!?」と叱る。これは片方の親ばかりではなく、両親の言うことが違う場合でもあります。たとえば母親が、「さっさと宿題片付けて!終わったらご飯にするよ!」と言っているのに、父親が「宿題なんてあとでいいから、早くこっちに来なさい」。そんな場合もあります。いずれにしても、子どもはどうしたらいいのかわからなくなって混乱 してしまいます。●言葉だけじゃない!? 子どもは親の視線も敏感に感じています言葉でのダブルバインドの繰り返しも子どもにとってはいい影響を与えませんが、「ゆっくりでいいから自分でしてみなさい」と言いつつも、子どもが親の思うペースで行動できない場合にイライラした視線で見ているのもダブルバインドとなります。「子どもだからわからない」は大人の勝手な思い込みでしかありません。子どもは大人が思っている以上に大人の気持ちの変化や視線をしっかり見て感じています。●ダブルバインドをしないために親ができることダブルバインドが行われると、子どもは親に対して、どのような反応をしていいのか混乱してしまうのは間違いありません。そこで、親ができることは子どもに対して一呼吸置いて、少し感情を抑えてから声をかける “習慣”をつけること。そして忙しい今の時代の子育てでは、慣れるまで大変かと思いますが、“子どもを信頼して見守る”ことを意識してみてはいかがでしょうか。子どもは見守られている安心感があれば、自分で考え工夫して行動する力をもっています。「好きにしなさい!」と言ったなら子どもが納得するまで、そして自分の気持ちが落ち着くまで好きにさせて、子どもの様子を時折見る程度にして、自分の時間を過ごしてみるのもいいでしょう。“育児”は“育自”とも言われます。親だから!と頑張りすぎないで少し肩の力を抜いて、子どもを信頼する ことで親子ともに笑顔が増えるのではないでしょうか。【参考リンク】・ダブルバインドの可能性:コミュニケーションにおける共生と葛藤 | CiNii 論文()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年01月05日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。私は以前、学習塾で講師をしていました。そのときに感じたことは、子どもの語彙力が低下しているということでした。音読をしても読むことはできます。しかし、言葉の意味を知らない子どもが多かったのです。自分で調べることをする子がとても少なかった、ということも同時に感じていました。算数・理科・社会など、国語以外の教科は、「計算できれば解ける」「実験の経験や知識があればできる」と考えてしまいがちです。しかし、問題文は日本語で書かれています。ですから、語彙力・国語力がないと、学年が上がるにつれて勉強が難しくなってくるということを考えていただきたいと思っています。そのための対策として家庭でもできるものが、書写 です。●書写とは?“書写”とは、文字の通り書き写すことです。小学1年生になると授業で習います。習字の授業の一環のように感じる人もいるでしょう。しかし、義務教育である小中学校では、国語に位置づけられています。多くの場合、鉛筆を使って書いてあることをそのままノートなどに書き写すのですが、どうしても句読点やかぎかっこなどを見逃してしまうことが往々にしてあります。これは、文字をしっかりと読んで理解していないために起こることが多いです。私が当時教えていた子どもたちも、かなりの見逃しをしてしまうことがありました。●語彙力・国語力をつけたいのなら、音読+書写!国語力は、ただ読むだけ、ただ書くだけでは身につきません。大事なポイントは、“書いてある内容を読んで理解する”ことです。そのためには、書写をする前にしっかりと音読 することが大切になります(音読とは、声に出して読むことです。声を出さないで読む黙読では意味がありません)。書いてある内容がわかれば、書写することは難しくありませんし、しっかりと頭に入ります。当時小学3年生だった男子が生徒として学習塾に入ってきたとき、教科書をスラスラ読むことが難しく、「勉強つまんない、やりたくない!」が口癖でした。書写をさせたときも、間違いが多く字も乱雑でした。明らかに国語力が低いことがわかりましたので、教室に来るたびに音読と書写をするように時間を取っていきました。1か月後、3年生の教科書はスラスラ読むことができるようになり、内容も理解し、わからない言葉が出てきたときは自分で調べるまでになったのです。書写のノートは直しがなくなり、花まるが続くようになりました。気になっていた口癖も言わなくなったのです。読んで理解することができれば、ここまで変わるのだということを実感した最初の生徒でした。始めは短めな文からスタートさせましょう。徐々に文字数を増やしていきます。正しく読み、文章の内容がわかること、文字が丁寧に書けて、しっかり写せるようになることができたら、終了する目安です。●書写に向いているノートはマス目の小さいノート書写をさせるには、小さなマス目のノート が向いています。しかし、学校では低学年に大きなマス目のノートを使わせます。大きいマス目の方が文字を書きやすいからです。自宅で書写をさせるときは、10ミリ方眼などのノートをおすすめします。マスの中に合わせて字を書き込むことができるようになりますし、ノートを見返すときに、見渡しやすいからでもあります。見渡しやすいことで、間違った点をいち早く発見することができます。脳科学の面から見ると、小さな文字を書くことで言語能力が上がる ことがわかっています。そして、小さい文字を書くことで集中力がアップし、視野が広がることで捉える文字数が増えることもわかっているのです。ですから、早い段階で小さなマス目のノートを使うことをおすすめします。●おわりに国語力は小さいうちからつけておくことがとても重要です。読んでみてわからないと、授業についていくことが難しいと感じ、勉強が嫌になってしまうことにつながります。そうなっては困りますよね。そうなる前に、“音読+書写 ”を毎日少しでもいいのでスラスラできるまでやってみましょう。学校から宿題として出ている場合もありますが、出ていない日も宿題の前に行ってみてほしいと思います。その方が集中力が継続できるからです。ぜひ、試してみてほしいと思います。【参考文献】・『伸びる子には秘密がある 小学生の勉強法』石井郁男、小学生の勉強法を考える会(編集)●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年12月07日学校でのストレスが思わぬ方向で現れた息子。どうしよう…出典 : 小学校入学直後から「学校いかれへん!」となったショックで、まるで赤ちゃん返りしたかのように母親から離れられなくなった息子は、気に入らないことがあると、暴れるようになりました。「学校に行ってみようよ」「あかんで!」「お風呂に入ろう」「いらん!」「もう寝る時間だよ」「起きてる!」…何を言っても反抗、途方に暮れる日々が夏休みまで続きました。学校には付き添い通学で少しずつ慣れることにしましたが、ゼロ歳の妹の世話や家事もあり、日々を過ごすだけで精一杯です。少し気力があれば学習のフォロー、また2年生からの特別支援学級入級への手続きをしなければ…と、くたくたで笑顔も出ない状態でした。そんなとき、9月に家族と訪れた病院の待合室でふと目についたのが、花風社の『自閉っ子、こういう風にできてます!』という本でした。この本を見て、「もしかして、息子もこんなふうに世界を見てるのかも?」と思ったのを覚えています。児童精神科の医師に聞いてもはっきりと答えてもらえなかった、「自閉症スペクトラム」の世界観に触れ、その謎が初めて少し解けたように感じたのでした。私はそれから少しずつ、自閉症について気になることを、本で調べるようになりました。1冊の本が、息子とのコミュニケーションを変えてくれた出典 : 夢中になって読んだ本の1つが、『伸ばそう!コミュニケーション力―不器用でも、体力なくても、友だちいなくても、今日からできるワクワクトレーニング』(花風社)です。このを読んだとき、息子を観察してうっすら感じていた「言葉のやりとりも学習も、全て『身体が動くかどうか』がキモかもしれない」という思いを強くしました。中でも「ボールの投げ合いっこ」という遊びにピンときました。私はさっそく息子と試すことに。「投げるでー、取ってや!」と声をかけて、投げてみました。すると、反抗的だった息子がこちらを向いて取ってくれたのです。今度は「お母さんに向かって投げ返して。」と言うと投げ返してくれました。息子と向き合えている、考えるより先に体が動いてる、いいかも!と直感で思いました。だんだん慣れてきたら「今から100回、投げ合いっこしよう」と伝え、始まりと終わりをくっきりさせました。狙いはコミュニケーション力で、ボール投げの上達ではありません。「お母さんがつかみやすいように投げ返してね。」こちらも子どもの真正面に、とりやすい球を投げるようにしました。このように、「やりとりする経験」がただただ楽しくて、夢中で積み重ねられる。遊び×スポーツにこんな力があったのかと、目からうろこでした。まずは「楽しさ」を大事に!ってことであんなモノもこんなモノも投げてみる出典 : ボール投げで使うのは、ボールだけではありません。投げるものはその時々で決めます。百円ショップのボール、ビーチボール、タオル、赤ちゃん用のやわらかい布のボール、ムササビのぬいぐるみ、紙飛行機というときもあります。いろいろ面白がって投げてるうちに、「次はこれ」と、息子自身が自分でボールを決められるようになってきました。テレビを見るのをやめてほしいな、宿題をやってほしいなというときも、とりあえず投げてみる。まずは楽しく、注意をこちらに向ける。それから話をすると、少しこちらの話を聞いてくれるようです。小3の現在、ペットボトルをバットに見立てて打ち返すことを思いつき、やってみるようになりました。うまくできなくてもパニックにならずに「次投げて!」と言えるようになった息子。クラスメートとのチームプレーにはまだまだほど遠いですが、コミュニケーション力は伸びてきていると感じています。コミュニケーション力がついてきたら、いろいろな力が伸びてきて…出典 : 九九の暗唱の宿題も、キャッチボールを組み合わせ、交互に言いながら投げ合いっこをする、というスタイルにアレンジ。これは大人も脳トレになります。他のアプローチもいろいろ試したので、これだけのおかげとは言えませんが、だんだん本も読めるようになりました。おそらく眼球コントロールに慣れたのだと思います。以前は読み飛ばしが多く、意味が理解できずイライラしていたのですが、正直ここまで成長するとは、想像できませんでした。また、1度だけ怒りながら投げ合いっこしたこともあります。その日はどうしても私の気持ちが収まらないことがありました。一緒に遊んで切り替えようと思ったものの、やはり言いたいことを言わずにはいられなかったのです。私:「どんなに嫌なことがあっても、暴れれば『やらなくて済む』って思ったら、間違いだからね!」と思いっきり強いボールをなげます。息子:「アタマではわかってるけど無理やねん」ボールが返ってきました。私:「それでも自分で自分を止められるようにならなきゃ」とまたバシッ。半泣きになりながら全力で投げ返す息子。ずいぶん強い球を受けられるようになったな、叱ってるのに褒めたくなった、不思議な時間でした。身体を使ったコミュニケーションは、親子だけのものじゃない出典 : キャッチボールを通じて、息子と少しずつコミュニケーションが図れるようになってきた私は、進級時に新しく担任になった先生にもこのことを伝えました。「時間のあるときに、息子とボール遊びしてもらえませんか?言葉じゃなく身体で感じるほうが、ぐっと関係を結びやすいタイプです」と。その後、ゴム縄くぐり、片足立ち、押し相撲など他の遊びも、思い立ったらすぐ、いろいろやるようになりました。遊ぶときは親も本気で競います。お互い運動音痴なので、笑えます。できないこと、困ることはまだまだたくさんありますが、1つひとつ積み上げていけばなんとかなるかも。難しいボールが取れた時の息子の「どや顔」を見ていたら、そんな気がしてきます。
2016年11月08日小学生になると出される宿題。一体何のためにやるもの?出典 : みなさんは「宿題」と聞くとどんなイメージを抱きますか?嬉しいもの?イヤなもの?イヤだけどやらなくちゃいけない?我が家は長男の宿題に本当に悩まされました。嫌がる子どもに、無理に取り組ませる宿題。そのたびに子どもも親もヘトヘトになると、「一体何のためにここまでしなくてはいけないのだろう…」と思うことも。今回は1冊の本をご紹介しながら、子どもに合った家庭学習のありかたについて、考えてみたいと思います。現在小5の長男は、読み・書き・計算に困難さを持った「学習障害」と診断を受けています。それでも就学相談の時点では、IQが平均以上ということ、言語性が高くおしゃべりが達者だったことなどから、普通級への就学を勧められ入学しました。学校では、音読や漢字の書き取り練習、計算の宿題が毎日出されます。読み書きと計算が苦手な長男は宿題を前にするたび大泣きし、自分の頭を自分で叩きながら取り組んでいました。このように、私たち親子が学校生活の中で1番苦しんだのが、宿題だったのです。親の思い込みが、子どもを追い詰めていた出典 : このままではいけない…と思った私はその後、就学相談や担任の先生と相談をしたり、通級学級に入級したり、宿題の量を減らしてもらったりなどの対策を取りましたが、状況は一向に変わりませんでした。当時の私は、「宿題はみんなしなくてはいけないものなのだ。」と考えていました。担任の先生からも「量は減らしていいので、みんなと同じものをやってください。」と言われたこともあり、「みんなはもっとやってるんだよ、減らしてもらったのだからわがまま言わずにがんばりなさい!」と、大泣きする長男叱り、やらせていたのです。しかし、心の中ではずっと思っていました。音読や漢字の書き取り・計算は本当に彼にとって、毎日しなくてはならないものなのだろうか?もっと、彼に合ったやり方、彼に合った課題や目標でもいいんじゃないだろうか…?と。そんなとき出会った運命の本。私たち親子を救ったその内容とは…出典 : そんなとき、出会ったのが『宿題なんかこわくない』という本でした。『この世から宿題がなくなったら、親も子もどんなに楽しい時間を過ごせるだろう。宿題が引き起こす親子バトルの相談を受けるたびに思います。勉強が子どものストレスでなく、楽しいものにするために、我が子に合った方法をこの本から手に入れてください。』(NPO法人福祉広場理事長池添素さん)図書館で手に取った1冊の本。その裏表紙にあったこの一文に、理解者をやっと見つけたような救われた気持ちになりました。本に教わったのは「子どものための」学習のありかた出典 : 私はすがる思いでこの本を読み込みました。内容を一部ご紹介します。『宿題ができないからといって、その子が怠けているとは限りません。宿題ができないのには、理由があります。そして宿題ができなくても、勉強がまったくできないわけではありません。宿題のことを、そんなに重大に考えないでください。』『苦労して宿題をさせても、それに見合うほどの学習効果があるわけではないし、苦しいイメージばかりが増えて、子どもをますます勉強から遠ざけてしまうことさえあります。』では、なぜ先生は宿題を出すのでしょうか。『お母様方は先生に当然の要求のように「学力をつけてください」とお願いします。(中略)先生もまた「学校としての成績を上げよ」と教育委員会や校長から命令されて、さらに宿題を課していきます。その結果、親も先生も「宿題をやらなければならない」と子どもを追い込んでしまうのです。』本来なら、子どものために、子どもに合わせて用意されるべき家庭学習が、大人の都合で「宿題」として出されているのかもしれませんね。出典 : もしそうなら、子どもに合わせた形で用意してあげてもいいのではないでしょうか?この本では、学校でよく出されている漢字/計算/音読の宿題について、子どもたちが苦手意識を持つのはなぜか?を、丁寧に解説しています。そして、学習のやり方次第で、子どもたちが「できた!」という満足感を持ち、学習効果をあげることができる、ということも教えています。さらに、「学習障害的な傾向の子どもたち」「ADHD的な傾向の子どもたち」「自閉症スペクトラム障害の子どもたち」それぞれの特性に合わせた課題の設定の仕方、支援の方法も説明されています。『勉強をその子ができる形にしてやることで、子どもは自然に力を伸ばすことができます。また、時期がくれば自然と力を伸ばすこともあります。だから、子どもを勉強に合わせるのではなく、勉強を子どもに合わせてやればよいのです。小学校に入学し、気を張って1日を過ごして帰ってきた子どもに追い打ちをかけるのではなく、家に帰ったらほっこりさせてやりたい。だから、まずは「宿題なんかできなくても大丈夫」と考えてあげてほしいのです。』宿題への考え方を変え、長男に合った方法を試すことに。すると大きな変化が出典 : この本に勇気付けられた私は、宿題に対する考え方を変えました。そして、教育相談や検査機関の医師と相談を重ねた結果、長男に合う学習方法や環境を見つけることができたのです。その様子については、以下の記事をご参照下さい。その後、特別支援学級へ転学した長男は、彼のペースに合わせた学習を用意してもらい、自信をもって毎日取り組んでいるようです。宿題についても、担任の先生と相談をして「タブレット学習」「漢字の読みカード」「ビジョントレーニング」をさせてもらっています。始めるときも以前のように大泣きせず、「おやつの前にさっさとやっちゃうね~!」と、自分から取りかかるようになりました。当時は長男に無理をさせてしまいましたが、努力ではカバーしきれないことを無理にさせるのは、足が不自由な人に「みんなは100メートル走なのに、あなたは50メートルにしてもらったのだから、がんばってみんなと同じように走りなさい!」と言っているのと同じことなのだと、今は反省しています。「子どもを勉強に合わせるのではなく、勉強を子どもに合わせてやればよい」それがこれほどの効果をあげるとは、正直驚くほどです。もちろんそのためには「学校に全部おまかせ」ではなく、「先生とよく相談をする」「家庭で用意できることは用意する」といった、家庭での努力も必要です。学校では、大勢のそれぞれ個性の違った子どもたちをまとめながら、先生方は日々努力して下さっています。そのことに感謝をしながら、自分の子どもに合った学習方法や支援について相談・お願いをしていく姿勢が大切だと思います。親として大切にしたいのは、子どもの頑張りを理解すること出典 : 先日、私のブログでこの本の紹介をしたところ、あるお母さんからこんな嬉しいコメントを頂きました。「宿題なんかこわくない。今読んでます!息子の事をわかりたいと思っていても、やはりどこかで自分基準でしかわかってあげられてないなぁ~と、つくづく感じます。今日もなんやかんやありましたが、なんだかとても息子が愛おしい!息子はこんな風に生活してるんだ!と抱きしめてあげたい気持ちになりました。素敵な本を、紹介していただき、ありがとうございます!」子どもなりに頑張っていることに気が付くことで、愛おしさが募ってくることってありますよね。たくさんの親子が、毎日をストレスなく楽しく過ごせるように。この本が、その助けとなることを祈ります。
2016年11月07日初めまして、この記事に目を留めて下さりありがとうございます。これを読まれている皆様は発達障害との縁が多少なりともある方だと思います。お子様への接し方が分からない。学校などの集団生活になじめない。他人と考え方・感じ方が異なるため誤解されやすい。抱えていらっしゃる悩みごとは様々だと思います。そこで発達障害当事者である私が、自分の障害とどのようにして付き合い、受け入れ、いまの仕事をしているかについて書かせていただきました。今回は、私の幼少期の学校生活についてです。「障害」を周りの大人たちが認識したのは小学生のとき出典 : 小学生のころ、私は自分自身に障害があることを認識しておりませんでした。私の異常を最初に気づいたのは周囲の大人達で、小学1年生のときでした。この時期になっても未だに私だけ読み書きができなかったためです。私は文字の形を認識することができず、平仮名が書けませんでした。ようやく書けるようになっても、文章を書くことはとても難しかったです。作文の宿題が出ると、机に向かって書こうとするのですが、2~3時間頑張ってやっと2~3行書けたぐらいでした。読解については、文字を1文字ずつしか読めず、意味も理解できませんでした。例えば「がっこう へ あるいて いく」なら「が、つ、こ、う、へ、あ、る、い、て、い、く」か「が、つこう、へある、いていく」としか読めず、単語の認識ができなかったようです。さらに算数も、数字の意味や計算の仕組みを理解する事ができませんでした。1+1すらできなかったそうです。自分の努力と適切な支援のおかげで、勉強ができるようになった出典 : 私の様子を担任の先生から指摘され、手を尽くして原因を調べた母は、「発達障害」の存在を知りました。当時はまだあまり知られていない障害でしたが、運よく発達障害を研究している機関を見つける事ができました。そこで私に下された診断は学習障害(LD)。でもこのとき私はまだ、自分に障害があるということをきちんと認識できていませんでした。研究機関に通って母と医師が何やら話しているものの、私は内容が自分に関することだとは思いもせず、退屈だったので同じ部屋内で遊んでいました。しかしこの診断があったことで、母は「根気よく繰り返し、できなくてもイライラせずに、できた事があれば必ず褒める」という教育方針のもとで私を勉強させてくれました。最初なかなか進歩は見られませんでしたが、学校の授業で漢字が出てきてから変化が見られました。例えば「つき」という平仮名だけだとその意味がわからなかったのですが、漢字の「月」は三日月の絵が崩れて漢字になったという成り立ちを見ながら教えてもらうことで、漢字の形と意味を理解できました。漢字を覚えたことがきっかけで、「文字を組み合わせて単語をつくる」ということもだんだんと理解できるようになり、これをきっかけに文章も徐々に読めるようになりました。作文はやはりかなり苦手で、宿題はいつも母が隣で手助けをする必要がありました。しかし、私が強く「書きたい」と思ったことについては、周囲が驚くほど筆が進んだそうです。算数については、数を数字以外のもので視覚化する事で分かるようになりました。例えば先ほどの1+1は、りんごを用意して実際に数える事で理解できました。ただし、文章問題は問題を読み解く必要があるため、できるようになるまでかなり時間がかかりました。このように私は、苦手なことを他の子どもたちとは違う方法で勉強することで、学習の遅れを補うことができました。いじめもあった。でも得意なことをがんばることで、周りに認めてもらえた出典 : 同級生達を始めとした人間関係ですが、小・中・高のどこでも入学してから数ヶ月の間よくいじめられていました。幸い私の周りには助けてくれる大人たちがたくさんおり、大事には至りませんでした。ただ、担任の先生は私の扱いに困っていたようで、よく怒られていたのを覚えています。でも私自身は何が問題で怒られているのかさっぱりわかりませんでした。何が原因だったのか、はっきりとした事は不明ですが、私は授業中に逃げ出して行方不明事件になる一歩手前まで大騒ぎになった事がありました。このように、後先考えず衝動的に行動するところが、恐らく周りから見て異質に見えたのではと思います。このように書くと「発達障害のある子どもは学校になじめないんだ」と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。そして、私自身の得意分野が周りに認められたことも、同級生たちとの関係が良くなった一因でした。小学校3~4年生のころ、クラスメイトの誕生日カードを作る宿題がありました。私はこの宿題に夢中になり、夜中の12時頃まで絵を描き続けて、本来は作る必要のない表紙の絵まで描いたそうです。そのとき母は「学校の成績ではあまり重要ではないことに時間を割いて…」と思ったそうですが、夢中になって完成させたカードはクラスメイトの間で好評になり、同級生たちと仲良くなるきっかけになりました(ちなみに誕生カードを贈ったクラスメイトとは、特に親しい間柄ではありませんでした)。何かを作りだすと夢中になり、図工や美術の科目で良い評価を受けることは、その後もたくさんありました。こういった経緯で、周りから見た私は「変わり者だが、すごいやつ」という認識になっていき、次第に同級生たちから認められるようになっていきました。周囲には「障害は完治した」と思われた。でも自分の心の中には違和感があった出典 : 多くの支援と私自身の努力により、学校の成績や友達関係などの問題は解決していきました。これにより、先生も母も「学習障害は完治した」と思ったそうです。特に母は、障害に対する忌避感も重なって、私に「障害がある」とハッキリと伝えることはしませんでした。これでめでたしめでたし…のように見えて、実はそうではありませんでした。確かに目に見えて明らかな問題は解決しましたが、私は他人と打ち解けることが苦手で、周りとは何とも言えない壁を感じ続けていました。例えるなら私と他人の間には常にガラスの壁があり、わかり合えず、私の声は向こう側に届いていないようでした。この壁に、長い間私は1人で悩まされていました。「障害は完治した」という周囲の認識は、成人してからの私の生活にも大きな影響を与えることになります。障害を受け入れた今、保護者や学校に思うこと出典 : 障害があっても、今後も社会で生きていく以上、学校など何かしらの社会的な集団に所属しておく必要はあると思います。でも自我が確立していない幼少期に、所属している集団で自分の存在を認めてくれる人がいないと、本人が自分を認められず、社会で生きていくことは困難になってしまうかもしれません。ありのまま生きる姿を、「障害」としてではなく「個性」として接してくれる人がいれば、その子にしかない才能を発揮して力強く生きてくれるでしょう。私はいじめも経験しましたが、個性の一部として周囲の人に受け入れられていたため、自分を異常だなどと追い込んだり、できないことや失敗したことを障害のせいにすることはありませんでした。そこで、発達障害のお子さんを持つ親御さんへ、発達障害の当事者としてお願いがあります。どうか皆さんには、お子さんの最大の理解者になって欲しいと思います。良くいわれている事だとは思いますが、発達障害=悪いことではありません。だから、悔やむことも、恥じ入ることも、責められることも何一つありません。悪い方向に傾くのか良い方向に傾くのか、それはこれからの行動次第です。いじめや学習障害を乗り越えた私ですが、自分自身に障害があるとは認識しておらず、障害と向き合うことをしていませんでした。このことが将来に影響を及ぼすこととなります。次回は私が大人になってから仕事をするにあたり、ぶつかった困難についてお話します。
2016年11月02日みなさんの周りにも、こんな人いませんか?出典 : 「うっかりさん」それは…いつも探し物に追われ、忘れ物をしてはあたふたとして、貴重な人生の時間を「あれがない、これがない」と言って浪費してしまう。なんだか大変そうにしていたかと思えば、ぽわ〜んと考え事をして、上の空で壁や電柱に頭をぶつけたり、電車で駅を乗り過ごし、いつの間にか知らない土地に降り立っている…そんな不思議人間です。もしかしたら、「うっかりさん」は、いつもうっかりミスや失敗ばかりで、親や先生・上司からの注意や叱責が続いたり、自分でも「なんでこんな簡単なことができないんだろう」なんて落ち込んで、自信を無くしがちかもしれません。でもね、本当はそんな「うっかりさん」は人間味溢れる、豊かな世界観を持った魅力的な人物でもある可能性が高いのです。そんな愛すべき「うっかりさん」の、長所やいいところに気づき、ミスや失敗を減らすために、親や周りの人達ができる接し方のコツと、うっかりを予防する、自分でも簡単にできる自己管理の工夫はあるんです今回は、「うっかりさん」の魅力を引き出すポイントを、自分自身のうっかりとつき合いながら、「うっかりさん」な子ども達を子育て中の、楽々かあさんこと大場美鈴がお伝えします。うっかりさんの短所を長所に「凸凹変換」すると…?Upload By 楽々かあさんそもそも、「うっかりさん」って、なんでうっかりしてしまうのでしょう?それは、こうした理由があるからかもしれません…。・頭の中がいろんな雑多で膨大な情報でいっぱいで、処理が追いつかない(いわば、「脳のメモリ不足」状態)・目や耳から入って来る情報を、そのまま無選別に受け取り過ぎてしまう・今するべきことの優先順位がつかない・あれも、これも、それも、同じように気になってしまうから、ついつい手元がおろそかにでもこれは、見方を変えれば「好奇心旺盛」とも言えるんです。「うっかりさん」の長所をみてみましょう。●要る情報と要らない情報の区別は苦手だけど、一見無関係な情報同士が結びついて、アイデアやひらめきを得やすい●発想力や想像力が豊かで「クリエイティブ」そして、ミスや失敗ばかりの「うっかりさん」の最大の魅力は、その「親しみやすさ」です。思い出してみて下さい。「うっかりさん」の代名詞、マンガ「ドラえもん」の主人公、のび太君を…!彼は、できないことが多くて、失敗ばかりだからこそ、世代も国境も超えて幅広く愛され、親しまれる人気者になれたのではないでしょうか。「うっかりさん」は、そんな不思議と憎めない、人間味溢れる魅力が満載なのです。出典:Facebook記事「凸凹変換表」(初出:2015.12.25)「凸凹変換表」の無料ダウンロードは、楽々かあさん公式HPより。上の空のうっかりさんを「今、現在」に戻す、接し方のコツと声かけUpload By 楽々かあさんでは、そんな「うっかりさん」の子育てをしたり、学校や職場で上手にフォローしながらつき合っていくには、どうしたらよいでしょう?いつもお空にぽわ〜んと浮かんでいる「うっかりさん」が、地に足をつけて現実の世界でやっていくためには、「今、現在」に気づかせ、何を優先して行動すれば良いのか、具体的に思い出せるようにするのがポイントです。【気づかせる声かけの例】●「今、何してたんだっけ?」「今◯時だけど、大丈夫?」●「どうすればいいんだっけ?」「こういう時、いつもはどうしてるの?」●「今やることはAと、Bと、Cだけど、どれから始める?」こんな声かけで、うっかりさんはハッと我に返ったり、大事なことを思い出したり、優先順位をつけて具体的な行動に移ることができます。そして、ミスや失敗の多い「うっかりさん」なので、親や周りの人は、つい小言を言いたくなってしまいますが、周囲からの注意や叱責が続いてしまうと、余計にうっかりが増えてしまいます。出典 : 「うっかりさん」は、同時にあれもこれもとテキパキ処理するのが苦手かもしれませんが、ひとつひとつ順番に確実にやってゆくことは得意だったり、全体像を把握してから具体的な部分に入ることで、頭の整理整頓ができて動きやすくなります。●1つのことが終わってから、次の指示を出す●やることを順番に、箇条書きやリスト、チェック表にして、伝言メモ、ホワイトボードなどに書いてあげる…などで伝える情報を絞って整理し、伝え方を工夫すると、落ち着いて行動することができます。また、最初に完成図やお手本を見せてあげると、イメージしやすいタイプもいます。うっかりミスや失敗続きで、成功体験が少ないと、本人は「なんでこんな簡単なこともできないんだろう」と、落ち込んでしまって、自信がなさそうにしているかもしれません。ほめるハードルを少しだけ下げ、「ここまではできているね」と、できている部分に気づかせたり、「忘れ物がなかった」「遅刻しなかった」と、頑張れた部分を褒めたりすると、自信につながります。「うっかりさん」は、一見他の人ができて当たり前のようなことも、本人にとっては、ものすごく努力が必要なことがあるからです。例えギリギリセーフでも、なんとか時間どおり目的地に着けた時などには「間に合って助かったよ」など、さり気なく感謝を伝えてあげると「次も頑張ってみよう」という意欲が出てきます。もう忘れない!記憶力を道具で補い、うっかりを予防Upload By 楽々かあさんそして、「うっかりさん」が自分自身でもできる、「うっかり忘れを予防する簡単な工夫」があります。つい忘れてしまうのは、先述の通り感性豊かな「うっかりさん」が受け取る、圧倒的な情報量に対して、脳のメモリが不足気味だからです。道具を工夫して、外部メディアにデータを移し、「覚えなくては」「気をつけなくては」という負担を減らせば、情報処理が追いつき、スッキリ動きやすくなります。【やることを把握する工夫】●カレンダーやスケジュール帳に、やることを書き出したふせんを貼る●スマホアプリのTODOリストなどで、優先順位をつける【記録する工夫】●買い物メモなど、メモ魔になる●書くことが負担の場合には、スマホやデジカメで写真を撮って記録する習慣をつける【思い出す工夫】●スマホや家電製品のアラームやキッチンタイマー、リマインダーをセットして活用する出典 : 【ミス・失敗の対処への工夫】●もし失敗しても「こうすればOK」という対処法を書いたカードや、手順表・工程表を作って貼っておく【なくしもの、探し物を減らす工夫】●よくなくすものにはヒモをつける●大事なものだけを入れる専用のBOXを作る●「習い事セット」や「打ち合わせセット」など、用途別に専用バッグをそれぞれ用意し、必要なものは入れっぱなしにしておくうちの子ども達には、登校時刻や宿題開始のアラーム、「OKカード」や手順表、ヒモ付きのハサミや連絡帳のタグなどを使って、学校や日常生活の工夫をしてきました。自分の「うっかり」と上手につき合うことで、「せっかくいいこと思いついたのに、紙と鉛筆が見つからなくて忘れちゃった」なんて勿体ないこともなく、クリエイティブな長所も活かすことができます。参考情報:「WatchMinder」海外にはADHD等の子・方のための、メッセージ付きバイブレーション機能のある腕時計型リマインダーなどもあるそう。出典:Facebook記事「OKカード」(初出:2013.11.9)うっかりは最大の魅力!?人間味あふれる愛すべき「うっかりさん」出典 : こうして、自分でも工夫しながら、周りの人の理解や協力を得られると、うっかりミスを少しでも減らし、ひとつひとつ宿題や仕事をこなして、小さな「できた!」の成功体験を積み重ねることができます。そして、親や周りの人たちが、「うっかりさん」の当たり前の頑張りや、できていることに気づいて認めてあげることで、失っていた自信を回復することができます。すると…自信がついた「うっかりさん」は、最大の魅力を発揮することができるんです。それは、うっかりしていて、ミスや失敗が多いという、自分の欠点を長所として受け容れられるということ。「うっかりさん」のうっかりは、実は、欠点であるにも関わらず、一番素敵なところでもあるのです。どんな人でも長所と短所はセットで持っているものですが、一見完璧そうで、誰にも隙を見せない人の前では、大抵の人は緊張してしまって、心を開くことができません。そこへゆくと、人間味溢れる愛すべき「うっかりさん」は、周りの人の気持ちを和ませ、安心させ、話しかけやすい親しみを感じさせます。できないことも多い「うっかりさん」が、自分なりに一生懸命がんばっている姿は、人に勇気や希望を与えることができます。でも、自分に自信がないと、せっかくの素敵なうっかりを隠し通して、完璧を演じようと頑張り過ぎてしまうかもしれません。「うっかりさん」は、そのままでも充分素敵なんです。「うっかりさん」のうっかりを、周りの人も、そして、「うっかりさん」自身も、家宝のように大事にしてあげて下さいね。次回の楽々かあさんコラムは「あわてんぼさん」編の予定です。お楽しみに!参考書籍:著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」記事で使用のイラストは、「楽々かあさん公式HP」より無料ダウンロードできます
2016年10月31日文字の練習が苦手だった娘。小学校へ入学してから、漢字でつまづいたらどうしよう!?Upload By SONO小4の娘は幼稚園の頃から、平仮名などを手本の通りに書いたりなぞったり、消しゴムできれいに消す、ということが苦手でした。おはなしを作るのが好きなので、文章やお手紙などはすらすらと書いていました。でも、小学生になって漢字の学習が始まったら、苦手意識から抵抗してしまうかもしれません。そこで私は、小学1年生の漢字練習が始まる前に、漢字アプリで練習して漢字検定を取るなど、苦手さをできるだけ感じなくても済むような工夫を、あれこれ考えました。小学校へ上がっても楽しく漢字を覚えられるよう、リズムで覚える漢字の本や、読み書きが苦手な子のためのワーク、カードゲームなども用意し、気が向いたときに好きなものに取り組めるようにしていました。覚える量が一気に増える3年生。そこで練習方法に取り入れた工夫は…出典 : ところが3年生になると、覚える漢字が一気に年間200字に増えます。毎週10個ずつ、漢字を覚えなければならないペースです。毎日のように宿題に出る漢字練習。漢字ばかり繰り返し書くのが苦手だ、ということを担任の先生に伝えたところ、「病院びょういん病院」のように、間に読みを入れて練習して良いことになりました。漢字を書く量が少し減って、何とか宿題をこなすことができ、3年生を乗り切ることができました。練習方法につまづき、漢字を覚えることが後回しになった4年生出典 : そして4年生の1学期のことです。「週明けに50問テストがある…」と不安そうに打ち明けてきた娘。私は「どれくらい覚えているかチェックしてみようか?」と、テスト範囲の漢字を出題してみたところ、書けたのは全体のなんと2割。その原因を洗い出してみたところ、●手本の通りに書かなければならない●同じ漢字を繰り返し書かなければならない●間違えたら消しゴムで消さなければならない●消し残しや凸凹のあるところに、よりきれいに書かなければならないこのようにたくさんのことに気をつけながら書くための作業に集中するあまり、娘には漢字そのものの意味が全く入っていないことがわかりました。「りょうに出る」の「漁」は書けるのに、「ギョギョウ」を「魚業」と書いていたのです。他にも、同じ音の漢字を間違えたり、へんとつくりを勝手に組み合わせて作ったオリジナルの漢字を書いたり…。ちらっと見せると思い出して書けるので、「漢字の形」と「音」と「意味」が結びついていないのだな、と感じました。何につまづいているのか?先生に伝えると、宿題に変化がUpload By SONO担任の先生には、何度も繰り返すだけでは覚えられないと、改めて伝えたところ、練習の仕方が変更になりました。それまでは、同じ熟語を繰り返し書くものでしたが、違う熟語や訓読み、送り仮名を書き、ふりがなを付けるものになっていました。娘はそこへ、さらに部首のチェックや似た漢字との比較を入れて練習していました。その後の50問テストでは、9割越えの一発合格でした。適切だと思われた取り組みでも、いつもできるとは限らない出典 : そこからやる気と自信を少し取り戻した娘でしたが、夏休み明けにまた、やる気をなくしていきました。ドリルに書き込む宿題はいいけれど、ノートに練習するのはどうしても嫌だ、と言うのです。休み明けから学校行事も色々あったため、疲れもあったのだと思います。さてどうしたものか…?と考えていたところ、「墨を擦り、毛筆で字を練習するのはとても楽しい」と話していたことを思い出しました。私はとっさに「ノートに書く練習は嫌でも、毛筆は好きだよね?」と聞くと、頷く娘。「漢字は覚えられればいいんだから、半紙に練習してみる?」と提案してみました。道具は、鉛筆とノートじゃなくても良かった!Upload By SONO半紙に筆で書く。ただそれだけなのに、娘はにこにこして取り組んでいました。失敗したら墨で大きなバッテンを付けてくしゃくしゃにしていますが、それでも正しく、しかもきれいに書こうとします。半紙に大きく書くことで、1画足りないことに自ら気が付くこともありました。習った漢字を使って、何とも意味深なことを書くこともありますが(笑)。それはそれで、発散になってるのかもしれません。子どもに合った方法は、子どもが教えてくれることもある出典 : 近頃では「漢字は覚えればいいんだから」と自分で言いながら、ただ眺めていたり筆で書いたりしています。コンクールの練習として始まった硬筆練習も、楽しそうに取り組んでいます。ある人にそんな娘の様子を話したところ、「ノートへの漢字練習はただの作業だけど、毛筆や硬筆はアートなのではないか。アートなら楽しく取り組めるのではないか。」というようなことを言われました。なるほど、単純作業は嫌いだけれど、もの作りが好きな娘は、アートなことが好きなのかもしれません。これまで学習支援の方法については、様々な情報を本で読んだり見聞きしたりしてきましたが、子どもに合った学び方は既存の方法に収まらない、多様なものなのですね。先日、NPOでお招きした阿部利彦先生のお話にもありましたが、「子どもを師とする」を胸に、子どもたちと関わっていきたいと、改めて思いました。阿部利彦 先生(@zubattored)
2016年10月15日学習障害の長男。努力ではカバーしきれない困難さを抱えた結果…出典 : 小5の長男は、ADHD、アスペルガー症候群、そして学習障害という診断を受けています。その中で、今彼を最も困らせているのが、「学習障害」です。上下斜視で2度の外科手術をしている長男ですが、視力は順調に育ちながらも、視機能や視覚認知面での遅れがありました。このため、●本の字を追って読むのが苦手●漢字や図形の形を把握して覚えるのが苦手●黒板の字を視写するのが苦手●先生の口頭の指示を覚えられない●繰り上がりなど複雑な計算が苦手こうした影響が、学習に現れています。医師の診断によると、「今は、彼が本来持っている理解力や思考力を十分に発揮できず、努力をしても定着が進まない状態です。そんな中で失敗経験が積み重なり、勉強自体に『苦手意識』『拒否感』が強まってしまったのでしょう。そのため学習場面で、パニックを起こしたりチック症状が出たりといった、二次障害が出ています。」ということでした。本来、好奇心が旺盛で好きなことなら熱心に知識を取り込み、あっという間に覚えるほど、学ぶことに対して前向きな長男。それが、読み書きという「方法が合わない」ことが原因で、学ぶこと自体が嫌になっているのです。この状況を前にし、親としては可哀想で仕方ありませんでした。タブレット学習が長男を変えた!出典 : そんなとき、通っている療育先や教育相談の先生から、「タブレットを使ってみてはどうか」と勧められました。長男に「こんなのあるけど、やってみない?」と聞いたところ、興味を示して「やってみたい!」とノリノリに。こうして、小3から通信教育のタブレット講座を始め、今ではその他のアプリも取り入れて続けています。なぜ、勉強嫌いの長男がそんなに続いているのか?お勧めの教材4つを紹介しながらお話したいと思います。出典 : こちらは、進研ゼミのタブレット教材です。国語・算数・理科・社会の4教科を、動画や音声で学習できるので、「読む」のが苦手だったり、説明を読んでイメージするのが苦手だったりする子もわかりやすいです。長男にとっては、とにかく「書かなくてもいい」のが良かったようです! 問題の答えの記入は、タッチペンを使った選択制なのです。また、間違えたら再チャレンジする仕組みになっていたり、わからないところがあったら説明や動画をもう一度見ることができたりするので、長男にとっては記憶力の強化にもなります。このシステムの面白いところは、学習をすすめるごとにご褒美(ポイントやゲーム)があるので、やる気につながるようです。「チャレンジタッチ」タブレットの仕様出典 : 長男が視覚認知・視機能の検査を受けた病院で、ビジョントレーニングとして勧められたのがこちらです。これはパソコンにダウンロードして使用するアプリケーションです。視覚認知機能5領域(注意・記憶・形状識別・空間認知・運動統合)のトレーニングができる、16種類のとてもわかりやすく楽しいゲームです。練習ステージをしてから本番に入る形だったり、前回までの記録に合わせて難易度を自動設定してくれたりと、子どものやる気を上手に引き出してくれます。また、保護者メニューでは5領域の力のバランスや、これまでの成績の変化をグラフやチャートで見ることができるので、子どもの成長状態がよくわかります。この記録をもとに、力を付けた方が良い領域のゲームを「今日のおすすめ」として自動表示してくれるので、子どもだけでもまんべんなく、力をつけていくことができると思います。視覚認知バランサー出典 : 苦手な「書く」を補うため、パソコン入力ができるようにと考え、ローマ字を負担なく覚えることができるアプリを探しました。こちらは、タブレット向けのアプリケーション。表示されたひらがな又はカタカナと同じローマ字を4択の中からタッチして選ぶ、学習アプリです。「道場」というだけに、剣道の試合のようにどんどん文字をヒットさせるのが、面白いみたいです。学校の「書いて覚える」学習では泣いて嫌がり、全くローマ字が覚えられなかった長男でしたが、このアプリはタッチするだけで覚えられるので、繰り返すうちに、少しずつですがローマ字が読めるようになってきています。剣道でおぼえるローマ字道場出典 : 漢字を書けなくてもいいから、読めるようになって欲しい。そんな気持ちで、楽しく「漢字の読み」が学習できるアプリを探しました。これもタブレット向け無料アプリです。子どもが大好きなRPGゲームの感覚で、海賊になって問題を解きながら、ステージをクリアしていく楽しみがあります。漢字の正しい読みを選択する問題、漢字の正しい形を選択する問題に回答することで、視覚的に漢字を覚えることができます。ステージを1つクリアする毎にカードやコインをもらえるのもやる気に繋がります。国語海賊〜2年生の漢字編〜その子に合った学習方法さえ見つかれば、子どもは伸びる出典 : 最近読んだ本に、こんなことが書いてありました。「勉強をその子ができる形にしてやることで、子どもは自然に力を伸ばすことができます。また、時期がくれば自然と力を伸ばすこともあります。だから、子どもを勉強に合わせるのではなく、勉強を子どもに合わせてやればよいのです。小学校に入学し、気を張って1日を過ごしてきた子どもに追い打ちをかけるのではなく、家に帰ったらほっこりさせてやりたい。だから、まずは『宿題なんかできなくても大丈夫』と考えてほしいのです。」「宿題をするのは当たり前のこと」と親子で考えていた頃は、確かに毎日が苦痛でした。私はカッとして声を上げ、長男は泣きながら宿題をしていました。でも今は、このタブレット学習を「この子の宿題」として学校に認めてもらい、やったことを記録して報告しています。自分から学習に取り組む今の姿は、以前の彼からは想像できないものでした。その子に合った学習方法を用意すれば、子どもは伸びることができる。そのことを、強く実感しています。(「宿題なんかこわくない発達障害児の学習支援」塚本章人・著かもがわ出版)
2016年10月03日我が家の2人の息子は、タイプが正反対!我が家には、ADHDで小1の長男、お調子者で年中の次男と2人の息子たちがいます。ADHDの長男の魅力は、何時間走っても大丈夫な有り余る体力!ズッコケエピソードには欠かせない記憶力の悪さ!好きなものにだけずば抜けて高くなる集中力!色んな部分が枠におさまりきらず、とにかくパワフルです。一方で次男は、適度に疲れつつもオールマイティになんでもこなします。兄が幼稚園で手こずっていた運動会や工作をスムーズに切り抜ける姿に、いちいち私は感動しています。そんな2人の息子たちの魅力が際立つ、ある出来事がありました。どこか呑気なADHDの兄。ある日、宿題をするよう声をかけると…Upload By ラム*カナ長男に宿題を促したときのことです。「はーい」というものの、テレビを見ながら返事をしたので、どうも信用できません(笑)ADHDの特性からか、ひとつのことに集中すると、他のことには目も耳も向かなくなるんです。その後、テレビは消したものの…やはり「あれ?今なんて言われたんだっけ?」「ぼく次に何すればいいんだっけ?」という状態に。お兄ちゃんが困っている…すかさず助けてくれたのは弟Upload By ラム*カナなんと次男は、何気ない母の声を聞き取り宿題を用意してくれたのです!しかも普段の様子から宿題事情を把握しているのか、毎日の宿題にある「音読」で使う国語の教科書を手渡してくれました。これには私もびっくり!ケンカもするけど、とにかくお互いが大好きな仲良し兄弟出典 : 普段から、よく遊びよくケンカする2人。感情的になりやすい長男に振り回されることも多々あり、次男は理不尽に泣かされたりもします(汗)でも、やっぱりお互いが大好きなんですよね。次男は、自分にはないパワフルさを持つお兄ちゃんのことをいつも尊敬のまなざしで見ていて、なんでもマネをして、マネしきれずケガをして…(笑)そして長男が落ち込んでいるときは一番オロオロしています。一方長男は、国語のノートに「おとうととあそぶことがいちばんたのしい」と書いてくるくらい弟が好きで、弟が叱られているときは、一生懸命フォローしています。まだまだ小さい子どもなのに、自然に助け合っていることが私はとても嬉しく、そして私の力にもなります。これからも、お互いの良いところは高め合い、苦手なところは補い合い…そういう兄弟になってくれたらいいな。そんなことを強く願う私なのでした。
2016年10月01日【ママからのご相談】子育て評論家の方々が「子どもはほめて伸ばしましょう」と言っていますが、うちの子どもは、ほめると調子に乗ってしまうところがあります。親族に小さい子どもがいないため、周りから甘やかされており、みんなからほめられて育ったせいなのか、ほめられないと拗ねてやる気をなくしてしまうことも……。子どもをやる気にさせて自信をつけるためにほめているわけですが、なんだか逆効果に思います。ほめる以外に、いい方法はありませんか?目次1 ほめるよりも勇気付けが大事2 人をほめるのも叱るのもいけない理由2つ3 ほめるのではなく、感謝する●A. ほめるよりも勇気付けが大事ご質問ありがとうございます。学習アドバイザーの佐々木です。ほめることは確かに効果がある方法ですが、それだけではいけないと感じたのですね。ベストセラー本『嫌われる勇気』でその名を知らしめたアドラー心理学では、人をほめるのも叱るのもいけない と言われています。その理由は大きく2つあります。●人をほめるのも叱るのもいけない理由2つ●(1)上下関係ができてしまうたとえば、こんな場面を想像してみてください。部下が、あなたにこう言います。「よく頑張りましたね」と。ほめ言葉を部下から言われたら、どうでしょう?正直、ちょっとイヤではないですか?あるいは、尊敬できない上司からほめられて、何ともいや~な気持ちになったことがありませんか?ほめるという行為の裏には、上下関係があります。ほめた時点で相手との上下関係を無意識のうちに作り上げてしまうことになるのです。すべての人間は対等であるという考えのもと、上下関係をつくる“ほめ”ではなく、対等であることを前提とした“勇気づけ ”をすべきだとアドラーは主張しています。●(2)承認欲求を刺激してしまう人間には、人から認められたい欲求『承認欲求』があります。たとえば、子どもが勉強しているときにほめてしまうと、子どもの承認欲求が満たされます。これを続けていくと、子どもは“ほめられるために勉強する”ようになってしまうのです。承認を与えることによって、相手は承認なしでは動けなくなってしまう危険性がある とアドラーは警鐘を鳴らしているのです。質問者さんのお子さんは、この状態かもしれませんね。●ほめるのではなく、感謝する相手をほめる目的は何でしょうか?きっと、相手にやる気になってもらうためですよね。それでは、相手をやる気にするために、何を言うべきなのでしょうか。上下関係を作らず、承認欲求を過度に刺激しない言い方。私を主語にする、『Iメッセージ(アイ・メッセージ) 』が有効です。たとえば、「えらい!」というほめ言葉。「えらい」の主語は「あなた」です。「あなたはえらいね」と伝えると、評価する言い方になります。主語を「わたし」に変える言い方だと、「私は、うれしい」ですね。「宿題やったんだ、えらい!」ではなく、「宿題やったんだ、うれしい! 」と言ってみましょう。こうすることで、お子さんの貢献感を育てることができます。ほめられるために動くのではなく、相手を喜ばせるために何かをすることを教えるのです。お子さんも、感謝されることを喜ぶでしょう。ほめて評価したり承認したりするのではなく、感謝して貢献感を育てる 。これがお子さんに自信を与える言葉がけです。ぜひやってみてくださいね。【参考文献】・『嫌われる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健(著)・『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉広(著)●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年09月17日【ママからのご相談】夏休みが終盤に差し掛かり、小3の息子の宿題を確認して愕然!国語や算数のドリルは半分、工作は中途半端、自由研究はやりっぱなしでまとめていない、読書感想文は本を借りていないという状態……。昨年までは学校が作成したプリント数枚と作文くらいだったので、油断していました。おかげで夏休み後半の予定をいくつか断念して息子の宿題を手伝う羽目に。皆さん、親が放っておいてもお子さんは宿題をちゃんと終わらせているのでしょうか?●A. 一切手伝わない保護者は約3割!ご相談ありがとうございます!ママライターのパピルスです。そろそろ夏休みが終わり、始業式を迎えているご家庭、また宿題の追い込みにてんやわんやのご家庭もあるでしょうか?ご相談者様のご家庭では、このままでは宿題が終わらないかもしれない!ということで、お母さんが宿題を手伝うことになったようですが、多くのご家庭の実態はどうなのでしょうか?パピマミが行ったアンケート『小学生の夏休みの宿題、親が手伝いますか?』を参考に見てみたいと思います。●夏休みの宿題、手伝う? 手伝わない?『小学生の夏休みの宿題、親が手伝いますか?』・1位:子どもの進み具合によっては、手伝うかもしれない……41%(43人)・2位:一切手伝うつもりはない……32%(34人)・3位:自由研究を手伝う予定……17%(18人)・4位:工作や手芸、家庭科の課題を手伝う予定……6%(6人)・同率5位:手伝う時間がない……2%(2人)・同率5位:計算ドリルや漢字ドリルを手伝う予定……2%(2人)・7位:読書感想文を手伝う予定……1%(1人)※有効回答者数:106人/集計期間:2016年8月1日〜2016年8月3日(パピマミ調べ)----------こちらのアンケート結果によると、第1位は「子どもの進み具合によっては、手伝うかもしれない……41%(43人)」でした。できれば子ども自身でやり遂げてほしいと思っていらっしゃるのだと思いますが、間に合わないのであれば手伝うこともアリというお考えの方が4割ほどいらっしゃるようですね。ついで2位は、「一切手伝うつもりはない……32%(34人)」でした。こちらの約3割の方は、自分の宿題なのだから自分で全て仕上げるのが当然!というお考えでしょうか。3位以下は、手伝おうと思っている宿題があらかじめ念頭にある方々となりました。中でも多いのは、「自由研究を手伝う予定」という方です。自由研究は準備から実施、まとめまでさまざまな工程があるだけに、夏休みの宿題の中でも難関といえますね。夏休みといっても忙しい保護者の方が多いと思いますが、「手伝う時間がない」という回答が2%しかいらっしゃらなかったのは意外でした。●夏休みの宿題をスムーズに仕上げるには?夏休みの宿題がスムーズに終わるように工夫されていることはあるのでしょうか?周囲のママたちにお話を伺ってみました。『夏休み初日、親子で夏休みの宿題をすべて書き出します 。うっかり忘れて慌てることがないように終わったらチェックを入れていきます』(小4女子のママ)『息子と一緒に夏休みのカレンダーを作ります 。帰省や旅行、習い事のイベントなど宿題ができない日もあるので、それらの日には印をつけて、宿題の量と照らし合わせてみます。その上で、「自由研究はこの辺でやろう」「ドリルは1日○ページずつ進めよう」と計画を立てています』(小5男子のママ)『小1のころから娘に全て任せています。たまに進み具合を聞くくらい。低学年のころはペースが分からず、最後の1週間に慌ててやったこともありましたが、それもいい経験。次の年には、去年は大変だったという記憶があるので、少し改善されました。小学生のうちに自分で宿題の管理ができるようになってほしいので、なるべく関わらない ようにしています』(小3女子のママ)『兄弟で対照的です。兄はドリル系を早く終わらせてしまいたいタイプ。弟は自由研究や読書感想文を早く終わらせてしまいたいタイプ。自由研究の材料が集まらなかったり、思うような結果が出ずにやり直したり、読書感想文の課題図書が品切れになってしまったりするので、毎年苦戦しているのは兄の方です。それが分かってからは、二人とも自由研究や読書感想文から終わらせる ようになりました』(小6と小4男子のママ)『夏休みの前半にドリルを終えてしまうと、始業式が始まってから勉強のペースを思い出すのに苦労すると担任の先生に言われました。そこで、なるべく前半、後半に偏らずにドリルをする ように計画をさせています』(小5女子のママ)『帰省、習い事の合宿、塾の夏期講習などとにかく忙しい!このスケジュールの中で放っておいて子どもだけで宿題を終わらせるのは正直難しいです。宿題自体を手伝うことはありませんが、スケジュール管理の面で手伝う という感じです』(小6女子のママ)いろいろお話を伺ってみると、高学年になればなるほど「夏休みのスケジュールがびっしり!」という声を耳にしました。忙しいスケジュールの合間を縫って宿題をするには、家庭の予定を親子で共有することが欠かせませんね。計画の段階で親子で協力して取り組んでおられるご家族が多いように感じました。ご相談者様も夏休み途中で息子さんの宿題の進み具合に危機感を覚えたようですが、まずは夏休みの始めに親子で計画を立てられるとよいですね。特に宿題ができないような予定が入っている日は早めに明らかにしておくと、子どもも覚悟して宿題に取り掛かりますし、「こんなはずじゃなかった」ということを防げます。----------中学生までには、一人でも宿題を期日までに終わらせる力をつけてほしいものです。何から何まで親が管理するのではなく、徐々に計画の段階から子ども一人でもできるようにしていくのが理想的ですね。今年の反省を活かして、来年の夏休みにつなげていきましょう!【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】小学生の夏休みの宿題、親が手伝いますか? | パピマミ()●ライター/パピルス(フリーライター)
2016年08月30日とっても気分屋の息子。宿題をしようとすると…出典 : 我が家の次男は、とても気分屋です。例えば学校の宿題は、やりたくないときは全く取り掛かろうとせず、一緒にやろうとしてもイライラして机に向かいません。でも時々スイッチが入る時があります。他のことには目もくれず、一生懸命に宿題をします。今度は頑張りすぎるぐらいです。気分のムラは0か100か、黒か白かといった感じです。息子は学習障害もあったので、学校の勉強では自信喪失気味でした。そのため私は、学習以外で多くの経験をさせて、少しでも自信をつけてもらいたいと思っていました。遊びの中でも「身体を使うこと」を「自分の好きなようにやってみる」ことを大切にして、息子にできるだけたくさんの経験を積ませようとしています。昨日は「やりたい!」って言っていたのに!出典 : しかし、勉強以外のところでもやっぱり、息子は気分屋です。息子が珍しく、「お母さん!○○やりたい!」と言ったそのときに、私の都合が悪く「明日にしようよ。」と言って次の日まで待たせると、もうそのやる気は失せています。私は「昨日やりたいと言ってたからお母さん準備したよ!」「やりたいと言ったじゃない?」と言っても「オレはもうやりたくないもん。」と言われてしまいます。いったんそうなれば今度はもう絶対にやろうとはしません。息子の「やりたい気持ち」は持続しないのです。そんなとき、私はこの子が何か経験する機会をひとつ逃してしまったなと反省するのです。息子の興味はくるくる変わる。だからその前に出典 : 気分屋ということは、興味が次から次へと移り変わるということです。だから、待たせている間に息子の興味は変わってしまいます。そして何より、息子は待つことが大の苦手でした。私は、息子の「やりたい気持ち」にできるだけ早く対応してみることにしました。少し面倒でもすぐに材料を準備したり、やり方を教えたり、見せたりして一緒に関わったのです。例えば、クッキー焼いてみたい!理科の実験してみたい!木工道具でロボット作りたい!この容器に穴を開けたい!などなど…。子どもは意外なところに興味を持ちます。その興味を生かしてどんなことも経験させれば、子どもは充実した満足感を得て、いろんなことに対する想像力も育つのではないでしょうか。親子でできるだけたくさんの経験をしよう出典 : 息子はやりたかったことが叶うと、生き生きとチャレンジしていきます。楽しそうに、身体を揺らしながらいろんな経験をしていきます。できたことを褒められ、なにか達成した気持ちを私と共有すると、息子はとても良い表情をします。そんな様子を見ていると、私も楽しくなってきます。もちろん、常に子どもの要望は答えられるわけではありません。でも、子どもの「やりたい!」という気持ちを大事につかみ取って、これからも一緒にたくさんの経験を楽しめたらと思っています。
2016年08月30日初めての夏休みの宿題!息子を待ちうけていたのは…出典 : 小学1年生の長男。今年は初めて“宿題のある夏休み”を経験しています。去年の夏休みまでは遊びほうける日々で、それは私にとっても気楽な毎日だったのですが、今年からは遊んでばかりはいられません!家には宿題のない年中の次男もいるため、駄々をこねることもあるかもしれないと構えていたのですが、息子は苦手な内容の宿題でも自ら放棄することは決してしませんでした。発達障害の「妥協を許さない」という特性が、『宿題は必ずするもの』というルールを破らない努力につながったのだと思います。そんな息子でも、夏休みの宿題にはやはり大苦戦していました。普段の学校生活で出される苦手な宿題は、ずばり「国語」です。文字を書くことがどうしても苦手で、一文字書くごとにどんどん息子の気力が失われていくのです(笑)。夏休みの宿題になると、その国語がさらにレベルアップして息子の前に立ちはだかりました。それは、絵日記や読書感想文。ただ文字を書くだけではなく、自分で文章を考え、さらにそれを文字にするという、息子にとっては超難題。苦手要素が何倍も詰まってしまいました…。いざ、絵日記にチャレンジ!Upload By ラム*カナ弟と公園で遊んだことを書くだけとはいえ、マスに収まるように、かつ何行も書く行為に悪戦苦闘だった息子。私も付きっきりで応援していたのですが…Upload By ラム*カナお気づきでしょうか。Upload By ラム*カナ集中力がきれて意識が飛んでしまったのか、無意識に「し」と「た」を混ぜて書いてしまいました(笑)つい笑ってしまったのですが、逆に言えばそれだけ苦手な分野を頑張って取り組んでいるということ。その点を認めてあげることは忘れずにいたいものです。もうすぐ夏休みが終わります。長男の頑張りももちろんですが、宿題タイムの間、静かに待ってくれていた次男と付きっきりで一緒に寄り添った私のことも褒めてあげたい夏休みなのでした(笑)
2016年08月27日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。生活の場は海外であっても、子育てでぶつかる壁は同じです。それを痛感したのは、幼稚園から小学校に上がる年頃の子どもたちの口癖に気づいたときでした。「Not fair! 」。これは、英語圏の子どもたちが繰り返し使う言葉で、「フェアーじゃない! 」という意味。「もう寝なさい」と言えば、「Not fair!パパもママもまだ寝ないのに!」と言い返します。「これは食べられないのよ」と言っても、「Not fair!友だちはみんな食べていいんだよ」。一事が万事「Not fair!」なんです。これが、日本に一時帰国していた1か月間で、日本語の「ズルい! 」に変わりました。なるほど。でも、大人と子どもは常にFair(フェアー)ではいられません。年齢という数字の分だけ、心も体も違って当たり前です。しかし、それを子どもにわからせるのは一苦労です。そこで、子育てを終えたパパママに、こんなときはどう対応したか質問してみました。金言ともいうべきセリフの登場に目からウロコがポロリです。●子どもに「Not fair!」と言われたときの対処法●(1)「世の中はFairにできていない」子どもには重たい言葉では?と思いつつ、その通りとも思ってしまいました。これを教えてくれたのは、50代のパパTさん。自営業のTさんは週末でもご夫婦で仕事や接待に出かけることが多く、3人の年子の娘さんはお手伝いさんと留守番です。そのたびに、「Not fair」「Unfair」と言われ続けたため、「世の中はフェアーにはできてないんだぞ! 」と言い返したそうです。当時4~6歳だった娘たちは、この言葉に興味を持ち、「どうして?」と聞き返してきたそう。そこで、社会の中ではパパもNot Fairと感じることが多いことなど、リタイヤしているおじいちゃんおばあちゃんであっても同じであることなど、世の中の「Unfair」な事例を年代別にいろいろと話して聞かせたところ、それ以来グっと「Not fair!」が減ったとのこと。Not fairな気持ちになるのが子どもだけ(自分だけ)ではないと知って、納得できたのでしょう。●(2)「お酒もたばこも一人で生活費を稼げるようになってから」海外のインターナショナル校では5歳から20歳までの子どもが同じ校舎で学んでいることもあります。上級生の中には喫煙を許される年齢になっている子も混じっています。低年齢の子どもたちは上級生たちの影響を良くも悪くも多大に受けます。当時10歳だった少年が、学校帰りに公園でたばこを吸っていたとして親ともども学校に呼び出されました。そこで少年は、「先生も吸っているし先輩たちも吸っている。同じ学校にいて、少し年下なだけの僕だけがなぜ怒られるの?」と憤懣をぶつけました。20代後半の女性教師はそれに対して、「たばこは大人のたしなむもの。大人っていうのは、自分の生活費を自分で稼げる人のこと を言います。あなたはどうかしら?」。学校では、アルコールやたばこ、そしてドラッグなどが青少年の体と心に与える害について繰り返しセミナーを開いています。そこで子どもたちは、「たばこは子どもの体に悪いこと」と「たばこは大人になってから」と繰り返し聞かされてはいます。でも、大人と子どもの違いは単に年齢だけだとしか認識できていないことが多いのです。●(3)「誰にでも平等にやるべきことはある」「どうして勉強なんかしなくちゃいけないの?」「家に帰ってまで勉強なんてしたくない」。勉強嫌いな子どもはどこの世にも存在しています。赤ちゃんは飲んで寝るのが仕事、幼い子どもは遊ぶのが仕事、学齢期の子どもは学ぶのが仕事、大人は社会や家庭の中で働くのが仕事。大人ならわかっていることも、子どもには理解しにくいのでしょう。勉強嫌いで学校では授業を聞かずに上の空、宿題は放置、そんな状態が2年あまりも続いていた14歳の女生徒のママ、Aさんは言いました。「勉強がいやなら、明日から家の掃除と食事作りはあなたがやりなさい。朝は6時に起きて弟のお弁当と家族の朝ごはんを用意するのよ」。でも娘は言い返します。「どうして?それはママの仕事でしょ」。「人にはみんな平等に自分の能力に見合ったやるべきことがある の。ママは家事をすることも外で働くこともできるけど、あなたには何ができるの?」。このセリフ、「能力に見合った」を強調して発言したというAさん。娘さんは、何も言い返せずにしぶしぶ宿題に取り掛かったそうです。●まとめとして子どもには子どもの言い分があるでしょう。世の中は不公平なことばかりだとは考えたくも、教えたくもありませんが、残念ながら必ずしもfairなことばかりではないという現実を知ることも、子どもにとっては一つの学習です。年齢、学年、男女などの違いによって、さまざまな区別があるのが社会であり、これは差別とは別物であることも親子で話し合うと、子どもはすんなりと今の自分の年齢で「できること」や「するべきこと」を受け入れられるでしょう。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年08月26日興味の高低差があるとはいえ…ADHDの子どもにとって、苦手なことに取組むというのは、こんなにも体力を消耗させるものなのでしょうか?先日、息子の宿題に付き合ったときの話です。息子は、宿題の取り組み方が極端!好きな算数は私が見ていなくても、サササ~ッと終わらせるのですが、国語の日はそうもいきません。文字を書くことがとにかく苦手なので、国語のプリントをやるときは、テンションがダダ下がりなのです。さらにいうと、この小学校、国語の授業では「1年生のうちからハネ・はらい・バランスをきっちり書く!」という方針なので、どんなに頑張って書いた文字でも、基準に満たない字は容赦なくバツになるのです。個人的には下手でもなんでも、頑張って書いた時点で合格なのですが、息子のプリントに少しでも丸が増えるように!と、私は学校の基準に合わせて宿題を見ることにしました。Upload By ラム*カナUpload By ラム*カナUpload By ラム*カナUpload By ラム*カナUpload By ラム*カナこんな感じで、2人ともすっかりプリントに気力を奪われ、宿題が終わると魂が抜けたようにグッタリします。「ようやく終わった~」と時計を見ると…Upload By ラム*カナすでに6時!あまりのしんどさに、時間感覚も麻痺するほどでした(笑)それでも、苦手な国語に頑張って取り組んだ息子!素晴らしい~!!!さて、夕飯どうしよう…
2016年08月06日学校の宿題と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?計算ドリルや漢字の書き取り、夏休みの自由研究などを、なかなか終わらせられなくて苦しんだ記憶とともに思い出すという方も多いでしょう。さて、そんな宿題、最近ちょっと変わった内容のものがあると話題になっています。なんと“親に抱っこしてもらう”というもの。発端になったのは、2016年6月にネットに上げられたこんな書き込みです。『次女の今日の宿題が、算数ドリルでも漢字練習でもなく「1分間抱っこ」というものだった』ひと昔前では考えられなかったこんな宿題、街の声は賛否両論です。内容についてどう思うか、小学生・中学生の親にインタビューしてみました。●賛成派の声『この宿題が家族関係を見直すいいきっかけになった』『賛成です。抱っこが自然な家庭だけではありませんよね。親が忙しかったり、きょうだいに手がかかったりするような場合はなかなか抱っこしてもらえないということもありますから、こういう宿題はいいきっかけになるのでは? 』(30代女性/公務員)『小学校中学年の娘がいますが、思い返せばずいぶん抱っこなんてしていないですね。求めてこないし、こちらも気恥ずかしくてなかなかできません。でも本当はもうちょっとスキンシップしながら会話したいんですよね。宿題として出してくれるとちょっとうれしいです』(40代男性/運送業)親子のスキンシップは重要だとわかっているけれどきっかけがつかめない、という家庭からは肯定的な意見が多く出ました。宿題だからという理由があれば、ふだん恥ずかしくてできない抱っこもできる ということですね。また、実際にこの宿題に取り組んだことがあるという方からはこんな声も。『息子の小学校で春休みの宿題に出ましたよ。1分間抱っこして、その感想を親子ともども作文に書くという内容でした。「お母さんはあったかくて気持ちよかったです 。とてもうれしかったので、宿題じゃないときもたまには抱っこしてほしいです。お母さんが大好きです」と息子は書いていました。それを読んで思わず泣いてしまいましたね。日々の接し方を考えなおすことができました』(30代女性/事務職)この方はその後、夜の寝かしつけの前にお子さんをギュッとハグするようにしてみたそうです。するとお子さんが泣いて癇癪を起こすことが減り、すんなり眠ってくれるようになったとのこと。これは抱っこの効果なのかもしれませんね。●反対派の声『抱っこをうれしいと感じられる家庭ばかりではないのでは』一方で、否定的な意見もみられました。『お母さんがいる家庭、お父さんがいる家庭ばかりだけではありませんよね。抱っこしてくれる人がいなかったら、その子はどうしたらいいのでしょうか?よりいっそう孤独を感じるのでは? 』(40代女性/販売業)否定的な意見の中で最も代表的なのがこちらでした。確かに現代、家族のあり方は多様化してきています。抱っこの相手をお母さんやお父さんに指定してしまうと、時代に逆行したものになってしまうといえます。『宿題じゃなかったら抱っこしないっていうのがそもそもおかしいと思う。強制されるスキンシップになんの意味があるのかわからない 。その一回で何かが変わるとも思えないし』(20代男性/営業職)もしもその抱っこに親子ともども心地よさを感じなかったのだとしたら、それは強制になってしまいますね。実際に経験したという方の中にも、『自分が子どものころからありました。小学校のときに出されて、正直すごくイヤだったのを覚えています。抱っこして、って正直に言える環境の子どもたちばかりじゃないんです。私は最後まで言い出せなくて、結局ウソの感想を書いて先生に提出しました。ツラい思い出です』(20代女性/主婦)というような声がありました。親子関係は家庭によってさまざまです。抱っこすること、してもらうことが嬉しいこととは限らないのだということは、認識しておいたほうがいいかもしれません。●スキンシップは親子関係をつくり上げるためにとても大切なものこのように“抱っこの宿題”は物議をかもしていますが、親子の関係を作っていく際にスキンシップが大変重要であることは既に研究でも明らかになっています。ハーロウというアメリカの発達心理学者は、生まれたばかりのアカゲザルの赤ちゃんを2種類の代理母が置いてある部屋に入れて育てる実験をしました。ひとつは哺乳瓶がついている針金製の母親ザル人形、もうひとつは哺乳瓶のついていない柔らかい布製の母親ザル人形です。赤ちゃんザルたちは、お腹が空いている時には哺乳瓶のついている代理母のもとにいきますが、成長するにしたがって布製の代理母にくっついている時間が長くなりました。しかも、何かに驚いたときには布製の代理母にとびつき隠れる という行動まで見られたのです。ミルクの出る固い母親よりも、ミルクのでないふわふわの母親に親しみを持つ。このことから親子の愛着には優しいスキンシップが非常に重要であることが分かったのです。これなら、宿題として出されることにも納得がいきますね。----------どうしても恥ずかしかったら、手をつなぐ、頭をなでてあげるということでも大丈夫。また、抱っこしてあげるのは、母親でも父親でも構いません。両親にそのきっかけがなければ、おじいちゃん・おばあちゃんや親戚、親しい仲間でもよいのです。大切なのは“抱っこすること”そのものではなく、“ふれあいながら愛情を確かめること”。もしお子さんの学校で抱っこの宿題が出たら、恥ずかしがらずにできるぶんだけの愛情表現をしてあげてくださいね。●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)●文/パピマミ編集部
2016年07月11日小学生の宿題の定番、音読。お母さんに読み聞かせて、ハンコやサインをもらうことになっているケースが多いですが、子どもにとっては面倒ですし、親にとっても忙しいなか、ゆっくり聞いてあげる時間がなかなか取れず、多くの家庭がぞんざいにしているかもしれません。しかし。この音読の宿題、意外とバカにできないようです。今回は音読の宿題をする上で、親が注意しておきたいポイントをまとめました。読解力が身につくので、毎日やる「読む」力は国語力の基本。国語力がないと、どんな教科でも問題を読み解くことができず、子どものその後の学力を大きく左右してしまうとも言われています。音読をすると必然的に文章を読む力が身につきます。音読の宿題は必ずしも毎日出るとは限りませんが、できるだけ毎日やるのがよいでしょう。同じ物語でも何度も何度も読むことで理解が深まります。また、毎日一緒に宿題に取り組むことで、子どもとコミュニケーションを取ることができます。子どもは忘れていたり、サボりたくなったりするので、親のほうから「今日は音読の宿題ないの?」と声をかけてあげましょう。それに、毎日やることで「毎日、勉強をする」習慣がつくようになり、自分から進んで勉強をするようにもなっていくでしょう。子どもが音読している間、親は手を止めるついつい食事の支度をしながらなど、「ながら聞き」をしてしまいがちですが、ぜひ手を止めて、注意して聞いてあげましょう。そして、句点、読点など最初のうちはきちんと読めないこともありますが、そんなときはきちんと指摘してあげましょう。「ながら聞き」だと読めていないところに気がつきにくく、直してあげることができません。学校の授業の中、音読を当てられたときにすらすら読めるよう、注意して聞くことが大切です。読んだ後、内容について一緒に考えると、なお良し音読の題材には『ごんぎつね』など、親世代もよく知っている物語も多いものです。そんなときは登場人物がどんな気持ちだったのか、これは一体どんな状況なのかなど、子どもと一緒に話してみるのもよいでしょう。ただ「読む」だけではなく、一緒に「考えてみる」ことで、より理解が深まり、国語力アップにもつながります。特に人物の気持ちはテストにも出るので、対策にもなります。内容を考えながら読むことで、子ども自身がより楽しみながら宿題に向かうことができるようになりますし、親にとっては子ども時代に気がつけなかった新たな発見があるかもしれません。最初にも言いましたが、国語力は国語の成績だけでなく、すべての勉強の成績の基礎となります。一度遅れてしまうと追いつくのはとても大変。国語ができないとほかの科目も遅れがちになってしまいます。ついつい面倒くさくなりますが、小学生のときこそぜひ親がサポートし、勉強の基礎をつくっていけるとよいですね。(Monokoguma01<フォークラス>)
2016年03月18日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
こんにちは、モンズースーです。今回は去年、知った便利な発見のお話。■ビオトープの水を減らす便利な方法大雨が降ってビオトープの水があふれると、水面の近くで泳いでいるメダカが流されてしまいます。そのため、水を減らさなければならないのですが、ただ水を捨てるわけではなく、泳いでいるメダカや稚魚をすくわないようにしなければいけないので、そこそこ時間のかかる作業…。私は目視で魚がいないことを確認し、網を通してから捨てていました。台風などのときはビオトープの上にカバーをしますが、これも簡単ではなく、ズボラな私はもっと楽な方法がないか考えていました。そんな私の話を聞いた長男が、水があふれない方法を調べてくれたので、やってみることにしました。用意したのは堅めのスポンジとそれを止める洗濯ばさみのみ。スポンジは掃除用具やメダカの巣材として100均に売ってるものもありますが、私は観賞魚のフィルターとして売られているものを買って切って使ってみました。1セット数十円で用意できると思います。仕組みもシンプルでスポンジで吸い上げた水を反対側に流すというものでした。思い返すとどこかで習ったようなやり方ですが、自分では考えられませんでした。 ■大雨が降っても心配なし!あまり期待はしていなかったのですが、一晩でかなり水位が下がりました。魚が入らないよう気をつけながら、手でくみ出していたら数十分かかる量です。ホースや目の粗いフィルターだと、稚魚が不要な水と一緒に排出されてしまうことがあるのですが、スポンジのおかげでそんな心配もなく安心でした。大雨が降ったときも問題ありませんでした!水をくみ出したり、カバーをしたりする必要がないのは、とてもラク!なんとなくサイフォンさんが見つけた原理だと思ってましたが、まったく違いました。サイフォンは人の名前ではなく液体を引き出すためのホースやパイプなどの道具という意味だそうです。スポンジ以外にも水を吸い上げられる素材なら、布や綿などでもできるようです。見た目は正直よくないので、ビオトープを美しく作りたい方は使えない方法かもしれませんが、私はすごく助かりました。これから雨の多い季節になりますね。お庭で金魚やメダカを飼われてる方、これラクですよ~!
2024年05月06日引っ越した先で出会った隣に住むママ。お互い妊娠中ということもあり、意気投合。1人目を妊娠していた私は、2人目妊娠中の隣のママのアドバイスを頼りにしていたのですが、出産後、関係が変化していったのです……。 子育ての先輩は頼もしい半面、少し上から目線で… 妊娠を機に引っ越しを決意した私たち夫婦。引っ越し先で出会ったお隣家族も、私たちの入居数日前に引っ越してきたようでした。年齢も近く、お互い妊娠中ということもあり、すぐに意気投合。お隣のママは2人目の育児だったため、おすすめの子育てグッズを教えてくれるように。初めての妊娠に不安を感じていた私にとっては、ありがたい存在です。お隣のママは、すでに小学2年生の子どももいたため、私は育児の先輩として頼りにしていました。 その後、お互いに無事子どもを出産。ところが何回か会ううちに、子育てについて少しずつマウントをとってくるようになったのです。これまでお隣のママの言葉を頼りにしていた私は、次第に彼女の意見が正しく、子どものためになるだろうと思いこむようになっていました。あるとき私が、離乳食初期から市販のベビーフードを活用していたことを話すと「子どもがかわいそう! 私はイチからすべて作ってる」と言われたのです。私は、月齢に見合ったものを食べさせて安心していましたが、彼女に言われると自分が間違っていた気持ちに。 一瞬で私は息子に対して罪悪感を持ち、そのことを帰宅した夫に話しました。しかし夫は「息子は元気に育ってるから大丈夫。いつも頑張ってくれてありがとう」と言ってくれたのです。夫の一言で「人は人、自分は自分」と前向きに考えられるようになりました。変わらずお隣のママとは交流を続けていますが、自分の考えや気持ちを大切に、楽しく育児を頑張っています。 作画/Pappayappa 著者:山吹雅
2024年05月06日1人目を授かったとき、妊活期間はわずか6カ月でした。きっとまたすぐに授かれるだろう……そんなつもりで2人目を計画しましたが、なかなか飛んできてくれないコウノトリ。年の差が5歳のわが家の2人目妊活エピソードをお伝えします。ある日突然コウノトリにお手紙を書いた娘2人目の妊活に踏み切ったきっかけは、娘が3歳のときの出来事でした。初めての育児、ほぼワンオペ育児だったこともあり、毎日必死だった私にはまだとても2人目を考える気持ちの余裕はありませんでした。夫は娘を溺愛してはいるものの、仕事が忙しいため、子どもはひとりでもいいかなと思っていたようです。 でも娘は幼稚園で下の子がいるお友だちをうらやましく思ったようで、ある日突然、コウノトリさんに「いもうとかおとうとをください。こんなこ」と絵も添えて、つたない文字で一生懸命手紙を書いたのでした。それを見た夫と私は、2人目の妊活をスタートすることに決めました。 不妊治療専門クリニックを受診2人目の妊活も、1人目同様すぐに妊娠できるだろうと思っていたのですが、1年経っても授かりませんでした。娘のためにも2人目を早く産んであげたかったので、アドバイスをもらうつもりで不妊治療専門のクリニックを訪ねました。 まずさまざまな検査をしていただきましたが特に問題は見つからず、そのままタイミング法を続けながら、妊娠の確率を上げるための薬を飲み始めました。 タイミング法から人工授精へ半年くらいタイミング法を続けたころ、先生から人工授精のお話がありました。年齢も30代半ばを過ぎていたため、結果につながりやすいだろうとのことでした。夫に話すと、そこまでしなくても……という反応でしたが、気乗りしないながらも協力してくれてありがたかったです。人工授精を開始したらすぐ授かれるかと思っていましたが、なかなか結果に結びつきません。 娘のお世話をしながらの通院や薬の服用などに疲れてきたので、スポーツジムを契約し、気分転換を図りました。そして5回目の人工授精。検査時の数値もあまり良くなく、今回もダメだろうな……と思った矢先、まさかの双子の妊娠が判明!! 妊活スタートしてから1年と9カ月目のことでした。 バニシングツインを乗り越え、無事出産まさかの双子妊娠で、わが家は喜ぶと同時に大騒ぎになりました。弟か妹のどちらかが欲しいと思っていた娘も困惑していたようです。しかし残念ながら、1人は初期にバニシングツイン(双子のうちの1人が亡くなり、子宮内で消えてしまうこと)で、いなくなってしまいました。 悲しみの中、もう1人の妊娠継続に影響がないか心配しましたが問題なく成長し、健診には毎回娘が一緒に行ってくれて心強かったです。そして出産予定日前に自宅で破水。家には私と娘しかいませんでしたが、娘は5歳になっていたので、私の指示通り動いてくれました。そして夜中の出産だったにもかかわらず、娘の強い希望で出産にも立ち会うことができました! 現在娘は10歳、息子は5歳になりました。2人ともお互いのことが大好きで、本当に仲良しです。また、娘は母性に溢れており、私よりも母らしいことがあります。なかなか2人目を授かれず、歳の差が大きくなっていくことに焦りを感じていましたが、今ではワンオペ育児の中、戦力となってくれている娘に感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月06日イヤイヤ期真っ最中の娘を育てながら、正社員として働くりささんは、現在第2子を妊娠中。平日はワンオペ育児でヘトヘトでした。さらに、妊娠4カ月を迎えて会社の上司に報告をしたところ、参加していたプロジェクトのメンバーからも外されることに……。しかも、休日は義実家で家事を押し付けられ、まったく休む暇がありません。自由気ままに過ごす夫が羨やましく思えて、りささんは夫に「入れ替わりたい」と非現実的なことを言ってしまいました。すると、なんと本当に入れ替わってしまい、夫はりささんとして過ごすことに。覚悟を決めたものの、ひどいつわりに耐えながらの家事や育児は想像以上に大変。そんななか、初めて参加したママ友会。あるママ友の発言が許せず、つい言い返してしまった夫でしたが、それを「スッキリした」と言ってくれるママ友もいました。したが、それを「スッキリした」と言ってくれるママ友もいました。ママ友会でやらかしたことを「スッキリとした」と言ってくれたママ友は、なんとなく気が合いそうだと思った夫。話してみると、りささんもいろいろと相談しているようでした。 そこで、普段のりささんはママ友からどう見えているのか聞いてみると「仕事も子育ても全力で頑張っていてすごい!」と褒めてくれましたが、同時に「頼れるところがあるのか心配」と言われます。母親をすでに亡くしているりささんの状態でのワンオペは、たしかに頼れるところがないと夫も今さらながら気付いたのでした。ママ友の存在がありがたい 今の状況を知ったママ友は「なんですぐ言わないの?」と、とても心配してくれました。その姿を見て、りささんのことをこんなに心配してくれる人が近くにいてよかったと安心した夫。そのママ友に平日のごはんの用意が大変だと相談すると、すぐに簡単な作り置き料理のレシピを教えてくれて、なんとも頼もしい存在でした。 そして夫は、娘とともにまだ目を覚まさないりささんのお見舞いに。そこで、おなかの中の子が女の子だと言われたことや、娘の近況などを報告しました。 いつりささんが目を覚ましても大丈夫なくらい、ママとしての生活にも慣れてきた夫でしたが、話しているとどんどん寂しさがこみ上げてきます。やっぱりりささんには側にいてほしい……。そう強く思っていました。 ママ友との関係に悩むこともあると思いますが、同じ年ごろの子どもを育てる者同士、とても頼れる存在でもありますよね。みなさんは、ママ友に助けられた経験はありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター しろいぬしろ 著者:原作者 中澤夕美恵
2024年05月05日2020年2月生まれの男の子・たろうくんのママ・てんてこまいさんが備忘録としてゆる〜く描く、親バカ全開!?な育児絵日記。イヤイヤ期真っただ中、3歳のたろうくん。「これを着ないとかんしゃくを起こすぞ」という、とっておきの『かんしゃくコーデ』を大公開!3歳児『かんしゃくコーデ』7選イヤイヤ期真っただ中、たろうくんのかんしゃくコーデをご紹介。 3歳児の服装には深いワケがあるのです……。 1.季節フル無視コーデ 真冬なのにお気に入りの半そでTシャツを着用。着たい服に季節なんて関係ありません! 2.天候フル無視コーデ 晴天なのに傘をうれしそうに差して歩いている子や、長靴を履いている子、たまに見かけますよね。イチゴ柄の傘がかわいい♡ 3.全身しましまコーデ トータルコーディネートなんて関係なく、お気に入りの柄を上下で着たくなることもあります。ギター演奏に支障が出るからといって、腕まくりを催促してくるのがたまりません。 4.漆黒ギターコーデ 「お散歩ギター」がワードセンスありまくりです! 気分は憧れのミュージシャン♪ 5.でかリュックコーデ 大きなリュックに、お気に入りのおもちゃが1つだけ入っているのも、子どもあるある!? 皆さんのお子さんのリュックの中には、何が入っていますか? 6.ごちゃまぜコーデ 近くのスーパーなのに、こんなにいろいろと考えてコーディネートをするたろうくん。意識の高さに感心しちゃいますね! 7.どうぞ好きなように着てくださいコーデ 自分の気に入らないことがあるとイヤイヤが始まってしまうお年頃。「かんしゃくを起さないのであれば、好きなように……」と思う保護者の気持ちに共感です。 イヤイヤ期の対応は、経験値によっても変わってきますよね。「靴が違うくらい、何でもいいや」と思うてんてこまいさんと、息子の靴を脱がして履き直させようとする夫。夫に悪気はないものの、やはりたろうくんのイヤイヤが始まってしまいました。 「子どもって、なんでこんなにこだわりが強いんやろうね……!? 恥ずかしいとかはもうどうでもいい。機嫌良く出かけられればそれでいいんや……」と、てんてこまいさんは話します。 SNSのコメント欄には、 「登園時にゴーグルをつけて行くのにハマって1年。最近、毎日登園時にシュノーケル登園をしています。この前はスーパーもシュノーケルデビューをして、さぞ満足そうでした」 「うちは病院へ行くのに水中メガネをしていこうとしたので、玄関でしばらくごねました。結果、水中メガネはズボンに入れて持っていくことで、なんとか折れていただきました」 「うちは逆に着替えない!ってなってパジャマで外出したことあります」 など、各家庭のいろいろな『かんしゃくコーデ』が紹介されていましたよ。 子どもの自我が芽生えてきて、自分のしたいこと・したくないことが明確になってくるイヤイヤ期ですが、いつかは少しずつ落ち着くはず……! 安全性さえ保たれていれば、少々のことには目をつぶって子どもたちがしたいようにさせてあげることが、イヤイヤへの対処の近道なのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター てんてこまい
2024年05月05日結婚10年を迎える夫婦に訪れた離婚危機。離婚すべきか、我慢すべきか、そもそも離婚して生活できるのか―。さまざまな思いが交差するお話です。夫を責めつつも、離婚には大反対の義父と義母。それでも娘よりも不倫相手を選ぼうとしている夫に、妻・景子さんは嫌気がさしました。土下座をして謝るように促す義父でしたが、義姉は「それは酷。景子さんは早く離婚をした方がいい」と言い、続けて「最善策を思いついた」「離婚したら、結菜ちゃんは私たちが引き取って養子にする」と、まさかの提案をしてきたのです。 養子縁組を提案してきた義兄夫婦。その意図は… 離婚はやむなし、でもシングルマザーで子どもを育てるのは大変だからと、養子縁組を提案してきた義兄夫婦。かと思ったら、義両親まで自分たちと養子縁組をしてもいいのではないかと言いだし、さらに夫はどちらが引き取っても、自分は好きなときに娘に会いに来れると調子のいいことを言い始める始末。景子さんの意志を無視して盛り上がる義家族に、「ふざけんなぁ!」とキレた景子さん。「結菜は絶対に手放しません! とりあえず離婚は保留! 以上!」と宣言したのでした。 確かにシングルマザーで子どもを育てるのはとても大変なことですが、妻の意志を無視したまま話が進んでいくのはおかしな話ですね。義家族が娘さんのことをとても大切に思い、かわいがってくれているのはわかりますが…。もしあなたが義家族からこんな提案をされたら、あなたは一体どう答えますか? 紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2024年05月05日36歳で初めて子どもを授かった長谷川みはるさんは、妊娠6カ月目の妊婦健診で上の血圧が180を超えたことから、NICU(新生児集中治療管理室)のある大学病院へ緊急搬送となりました。その後、緊急帝王切開で501gの赤ちゃんを出産したみはるさん。今後赤ちゃんにさまざまな症状が現れる可能性もありますが、保育器の中で懸命に生きる姿に、みはるさん夫婦は一緒に乗り越えることを心に誓います。子どもの可能性ある未来が長く続くようにと願いながら、2人は赤ちゃんに「すず」と名付けました。翌日、出生届けを出すために病室を訪れた夫は……? みんなが応援しているよ!※NICU…「Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療管理室」早産児や低出生体重児などハイリスクな赤ちゃんの治療やケアをする集中治療室 はじめは車椅子移動だったみはるさんも、体力が回復してきてNICUまで歩いて行けるように。また、母乳が出るように、看護師さんとマッサージを頑張ります。お見舞いに2人で訪れた義母と母も、小さい娘のことをかわいく思ってくれているようで、みはるさんは娘にみんなの声が届いている気がしてうれしく感じたのでした。 ◇ ◇ ◇ 小さいながらも懸命に生きるすずちゃん。 どんな形で生まれても、ママやパパにとってはもちろん、祖母にあたる母や義母にとっても、頑張って生まれてきてくれた赤ちゃんはかわいくて仕方ないものなのでしょうね。前途多難な道ではありますが、家族みんなからたっぷりの愛情をかけてもらえているようでよかったです。温かい家族の声に、すずちゃんもきっと元気をもらえたのではないでしょうか。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2024年05月05日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?水が大嫌いなこっちゃんが、楽しくお風呂に入る様子を見て感動するママ。お風呂に浮かんだり、顔をつけたりと人が変わったかのようにお風呂を楽しむのでした。 そして、かんしゃくも驚くほど激減!朝からご機嫌で、感情のコントロールができるようになり機嫌の良い時間が増えていったのでした。そして、心の変化だけでなく見た目もスッキリしお姉さんらしくなりママは憑き物でも落ちたのかと思うほどの激変を感じるのでした一生分泣いたのかな? こっちゃんの変化はまだあり、動画と幼児向けテレビ番組が大好なこっちゃん。泣き止まず困ったときは頼りっぱなしだったのですが、視聴時間が激減し生活がリズムが整います。 他にも、長時間公園遊びができるようになり、歯磨きも就寝も泣かなくなりスムーズに1日を過ごせるようになります。遊びはというと、繊細で手が汚れることを嫌っていたこっちゃんですが、砂遊びも粘土もできるように。 食事も買い物もこれまでとは一変、出来ることが一気に増えるのでした。こっちゃんの成長に驚くあまり「あの3年間で一生分泣いたのかな?」とママが思うほどの激変を見せるのでした。 ◇◇◇ これまでの激しいイヤイヤやかんしゃくが嘘のように激減し生活ががらりと変わったこっちゃんとママ。今イヤイヤ期やかんしゃくに悩むママの希望になるのではないでしょうか? 成長とともに落ち着きを見せたこっちゃんのように、時間が解決してくれるのかもしれません。泣きじゃくるわが子をなだめるのは本当に大変なことですが、これも成長過程だと思い成長を見届けたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2024年05月05日この記事では、2024年4月に妊娠・出産を発表した芸能人や有名人をご紹介! 妊娠・出産時期が自分と近い芸能人や有名人には、なんとなく親近感がわくものですよね。有村智恵さん、鈴木サチなど、多方面でご活躍中の方々からおめでたいニュースが届きました。俳優・タレントなど、7名の出産のニュースをお届けします。 出産発表小玉百夏(30歳)俳優 ※夫は野津山幸宏(27歳)声優出産発表:2024年4月2日(1人目・男児)ブログ・SNS:X(@wonderfulbaseba)有村智恵(36歳)プロゴルファー 妊娠発表:2023年11月22日出産発表:2024年4月11日(双子・男児)ブログ・SNS:Instagram(@chiearimura)栗原ジャスティーン(35歳)ライフスタイルモデル ※夫は栗原 嵩(36歳)アメリカンフットボール選手出産日:2024年4月21日(2人目)ブログ・SNS:Instagram(@justinekurihara)鈴木サチ(44歳)モデル妊娠発表:2023年11月28日(5人目)出産日:2024年4月24日(男児・3,684g)ブログ・SNS:Instagram(@sachi_suzuki)てんちむ(30歳)タレント・モデル・YouTuber出産発表:2024年4月26日(1人目)ブログ・SNS:X(@tenchim_1119)パパになった芸能人・有名人亀田和毅(32歳)ボクシング元世界2階級王者 出産日:2024年4月2日(2人目・男児・3,150g)ブログ・SNS:Instagram(@tomokikameda)村上健志(43歳)お笑いコンビ・フルーツポンチ出産発表:2024年4月6日(1人目)気になる芸能人や有名人はリストの中にいましたか? 同じくらいの妊娠週数だったり、わが子と近い月齢の赤ちゃんが登場したりする芸能人のブログには、マタニティライフや子育てのヒントがあるかもしれません。家事や子育ての息抜きにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2024年05月05日私の夫は弁護士で、義母の自慢の1つ。しかし、私たち夫婦は義母の言動に悩まされていました。義母には仕送りをしているのですが、それだけでなく、義母の請求書も送り付けられるのです……。収入のすべてを義母に吸い取られていました。私も仕事をしているので何とか生活していますが、これ以上義母に散財されるのは困っていました。けれども義母はまったく理解を示さず、夫が体調不良で寝込んでいるときでさえお金をせびりにくるのです。 自分が夫を産んだおかげで今いい生活ができているのだから、黙って言うことを聞きなさい。そう義母に言われましたが……。夫にはある秘密がありました……。お金は親子のコミュニケーション手段?夫が幼いころ、彼の両親は離婚。父親に引き取られた夫は、成人するまで母親に会ったことはなかったと言います。 義母いわく、やっとお互い自由に連絡が取れるようになったのだと。そして、私が金銭的なことに口を出すと、親子のコミュニケーションを邪魔するなと怒鳴ってきました。 また、夫の厚意で資金援助してもらっていると主張する義母ですが、正直それは事実ではありませんでした。タワマンを買っちゃった!?ある日義母から、写真が送られてきました。どうやらとあるタワマンの室内を写したものらしいのですが、なぜこんなものが私に送られてきたのか意味不明で……。義母曰く、来月からそこに住むようです。 気になって義母に連絡してみると、思いもしない返事が返ってきました。「息子が私にタワマン買ってくれるって」「息子は稼いでいるから貯金の桁も違うわ」「貯金? 0円ですけど」義母からの連絡に顔面蒼白の私。そもそもタワマンを勝手に購入して、その支払いを子どもに支払わせるつもりだなんて……。手付金は義母があちこちから借金して支払ったとのことでした。 夫との再会をいいように利用して、たかる義母にあきれ、「もう夫は義母の言うことなんて聞かない」と伝えました。夫の秘密義母は私の話を聞き、猛烈に怒り始め、家や会社に押しかけてでも払わせると義母は意気込みました。しかし数日後、慌てたように連絡してきて……。 じつは夫は職場を辞め、私たちは引っ越しをしていたのです。しかしこれは、すこし前からあらかじめ決まっていたことでした。というのも、母親が立場を利用してしつこく金銭を要求し、精神的にも追い詰めてきたことで、夫は心身のバランスを崩して退職せざるを得なかったのです。 しかし、今回思い切って義母ときっぱり縁を切ったことで、夫は回復の兆しを見せています。本当に良かったです。 あれから義母はタワマンに住めなくなったどころか、手付金さえ返金してもらえず、借金だけを背負うことになったようです。連絡はもう取り合っていませんから、今どこで何をしているかはわかりません。 過去に離ればなれになった母からお金を要求された夫の気持ちを考えるとやるせない気持ちになりますよね。そんな夫を支えてくれる妻がいてくれてよかったですね。これからは2人で支え合って幸せに過ごしてほしいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月05日娘が生まれてから、虫歯対策に気をつかっていた夫と私。ところがある日、外食で義祖母が自分の箸を娘に使おうとしたのです! 私はとっさに「やめてください」と言ったのですが、その後、まさかの展開に……。 親族で食事に行った先で…ある日、義祖母と義母、夫、1歳の娘と一緒に外食をすることに。私たち夫婦は虫歯対策として、娘には先に料理を取りわけ、自分たちの食べかけを娘が口にしないよう気をつけていました。ところが食事中、義祖母が自分が使っていた箸で娘に料理を取りわけたのです。私はとっさに「やめてください」と注意します。夫や義母は「大人の唾液がついた箸で子どもの口に入るものに触れると、虫歯リスクが上がるらしいんだよ」とフォローしてくれたのですが、義祖母は「娘ちゃんのためを思って取り分けてあげたのに……」としょんぼり。私は後日、説明もなく急に「やめてほしい」と言ってしまたことを謝ろうとしましたが、「会いたくないわ」と聞き入れてもらえませんでした。そんな状況のまま1年が経ち、法事で会う機会があったのですが、水に流してくれたのか義祖母はいつも通り気さくに話しかけてくれたのです。また、娘の食事は私たち夫婦に任せるよう気をつかってくれました。 小さな子の虫歯対策について詳しく知らなかった義祖母に突然「やめて」と言ったら、義母が傷つくのも無理はありません。とっさのこととは言え、あのとき義祖母の気持ちを考えず冷たく言ってしまったことを私はとても反省。日ごろから娘をかわいがってお世話をしてくれているので、何かお願いをする前にまずは感謝の気持ちを伝えることが大切だと学びました。また、食事会の前に虫歯対策について話しておくなど、事前に配慮することも大切ですよね。 ◇ ◇ ◇ 「大人との食器の共有で虫歯菌がうつるため、別々の食器を使ったほうがいい」ということはよく聞きますが、実は2023年に日本口腔衛生学会から「食器を共有し始める前の生後4カ月ごろから、母親の虫歯菌がすでにうつっていたという研究結果がある」「日頃のスキンシップでもうつる可能性があり、食器の共有を徹底的に避ける必要はない」「虫歯の要因を調べた日本の研究では、3歳児において親との食器共有と虫歯との関連性は認められなかった」という報告がありました。とはいえ、もし大人が虫歯になっている自覚がある場合は、子どもとの食器の共有は避けたほうがいいでしょう。 作画/ひのっしー著者:星野みさこ監修者:医師 川田 悟司 先生
2024年05月05日亮太さんは妻の麻耶さん、4歳の息子・和馬君の3人家族。亮太さんは、麻耶さんに対して不満があり、会社で寝泊まりして1週間になります。亮太さんが家を出ることになった理由とは……?何を伝えてもいつも屁理屈ばかりの麻耶さんに、亮太さんはいつしか「話し合うだけ無駄」と考えるように。しかも、麻耶さんは隠れて浮気をしているようです。そんなある日のこと。麻耶さんが浮気相手との電話に夢中になってしまったことで、和馬君が行方不明になる事件が発生。結局、和馬君はお隣さんが保護してくれていたためことなきを得ましたが、このことが原因で麻耶さんと激しく衝突したため亮太さんは本格的に離婚を考えるように。そんな矢先、亮太さんは社長からメンタルクリニックへの受診を促されます。どうも社長は、少し前から亮太さんの様子がおかしいことに気づいていた様子。胸の痛みや気分の落ち込みが、ストレス性のものではないかと言うのです。 社長の話を聞いて、たしかに原因不明の体調不良が続いていることに気づいた亮太さんは、メンタルクリニックに行くことを社長と約束します。 その夜、仕事帰りの亮太さんはごはんを買って帰ろうとコンビニに寄りますが……? そこにいたのは、和馬君と同じ幼稚園に通う凛ちゃんのママ 偶然、仕事帰りに凛ちゃんのママ・保奈美さんとコンビニで遭遇した亮太さんは、軽い世間話の中で保奈美さんが離婚していたことを知りました。 ついこの間、家族ぐるみで一緒にバーベキューをした矢先の出来事にとても驚く亮太さんですが、保奈美さんは大変ながらもどこかスッキリとした表情です。 そんな彼女の柔らかい雰囲気に、亮太さんも思い切って、自分が離婚を考えていることを話し始めるのでした。 誰かに話を聞いてもらえるだけでラクになることってありますよね。特にセンシティブな問題になるほど「誰にも相談できない」とひとりで抱え込んでしまうことは珍しいことではありませんが、自分の力だけで解決できそうにないときは、ほかの人に頼ってみるのも大切なこと。 自分の気持ちを話すことで、心のモヤモヤが晴れたり考えを整理できたりするきっかけになるかもしれません。 離婚した保奈美さんなら、亮太さんの気持ちを汲んだアドバイスをくれる可能性もあります。彼女の話から、何か解決への糸口が見つかるといいですね! 著者:マンガ家・イラストレーター くろねこ
2024年05月05日