「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、自分で離乳食を食べたがる赤ちゃんに関するご相談です。 Q.スプーンを使って食べたがりますもうすぐ1歳になる女の子がいます。少し前までは手づかみ食べでご機嫌に離乳食を食べていたのですが、最近はスプーンを使って食べたがります。柔らかいスプーンを持たせてから食べさせようとしても、持ったスプーンに離乳食を乗せて食べさせようとしてもまだうまく食べられません。補助も嫌がります。まだ母乳を飲んでいるので、今までは多少はいいかぐらいに思っていましたが、そろそろ1歳になるので栄養面で心配です。野菜などはスティックでつかみ食べをしています。それだけでも今は大丈夫なのでしょうか。 久野多恵管理栄養士からの回答手づかみ食べも進んでおり、自分で食べたいという意欲があることはとても素晴らしいですね。食具が使えるのがうれしくて、今はスプーンを使って食べたがっている様子もあり、自発性が養われていてとても良い状況かと思います。自分で食べたい様子が見られていたら、少し見守ってあげても良いように思いますが、食べ進まないことでの栄養面での心配も出てきますよね。 まずは、スプーンを与えずに、見せずに、今まで通り手づかみ食べで食べ進めることは難しそうですか? スプーンを見せてしまうとどうしても自分で食べたがって食事が進まないということが考えられますので、スプーンで食べたいスイッチを押す前に、栄養価が高く手づかみで食べられるものを食べてもらえるようにできると良いですね。 野菜スティックは掴み食べするご様子ですので、野菜やたんぱく質を入れ込んだおやきやホットケーキ、くるくるサンドイッチ、おにぎり、卵焼き、キッシュなどのメニューはいかがですか? 今はまだスプーンはじょうずに使えなくても持たせて慣れる程度でも大丈夫です。スプーンがあることで食事が進まないのであれば、手づかみ食べである程度食べたあとに持たせてあげるか、スプーンで自分で食べたがるときは持たせてあげて、少し見守ってあげつつ、時間を見てスプーンを見えないところに片づけて手づかみ食べで進めるという方法も良いと思います。 どうしても食具がなくては進まないようでしたら、スプーンより先にフォークで練習させてあげても良いと思います。スプーンにのせた食材をこぼさず口まで運ぶのはなかなか難しいですが、フォークであれば食材をさして口まで運べますので、スプーンよりも習得はしやすいかなと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより うまく食べられない子へのアプローチ法食べる意欲を尊重するまずは、赤ちゃんが「自分で食べる!」という意欲を尊重してあげましょう。じょうずに食べられないからといって、ママがすぐに取り上げて食べさせるのはあまりよくありません。 とにかく赤ちゃんをほめる「自分で食べられてすごいね!」「おいしいね!」と、自分で食べたいと頑張っている赤ちゃんを応援してあげましょう。少々テーブル周りや赤ちゃんの服が離乳食で汚れてしまってもそこは辛抱です。最初からじょうずに食べることができる子はいません。グチャグチャにしながら食べて、少しずつ食べ方を覚えていくのです。そこで、ママができることを考えていきましょう。 さりげない補助がポイント「食べてほしい」という思いから、食べさせることにママが集中してしまうと、自分で食べたい赤ちゃんは嫌がってしまうこともあります。赤ちゃんが自分で食べている横からそっと手を支えたり、自分では食べにくいメニューだけはお口に運んであげたり。さりげない補助をしてあげてください。 ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。※参考: ニュース(食・レシピ)「自分で食べたがるけどうまく食べられない子にイライラ…どうしたらいい?」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年07月06日こんにちは、保育士の中田 馨です。雨の日に赤ちゃんと過ごす1日。いつもならお外に出て遊ぶこともあると思いますが、雨の日はお外に行けないので時間が進むのが何となく遅いのではないでしょうか? 保育所でも同じです。雨の日は「何をしようか?」と先生も考えます。そこで、0歳の赤ちゃんとお家でできる遊びを紹介します。 絵本雨の日は、ゆったりと絵本を読む時間が取れる日でもあります。いろいろな絵本を読んでもいいですし、ママと赤ちゃんが好きな絵本を繰り返し読むのもOK。 文章が長くて「まだ赤ちゃんには早いかな?」という絵本も、文章を読まなくても絵を楽しみながらページをめくっていってもOKですよ。 ふれあい遊び赤ちゃんが大好きな遊びはママとのふれあい遊び。マッサージやコチョコチョをして、いっぱい肌を触れ合って遊ぶといいですね。歌に合わせたふれあい遊びはたくさんありますが、私は自分で作った歌や替え歌でもよく遊んでいます。子どもの名前も入れ込んで歌うと、赤ちゃんも大喜びです。 また、「いないいないばあ!」遊びも定番のふれあい遊び。手で顔を隠して「ばあ!」と出すだけの単純な遊びですが、ママの顔が隠れているときのドキドキ感と「ばあ!」と出てきたときのワクワク感。何度もすることで、赤ちゃんは身震いするくらい喜んでくれます! 手遊び歌に合わせてする手遊びは、赤ちゃんが好きな遊び。たくさんの手遊びを知っていなくても大丈夫。ママが知っている手遊びを何度も何度も繰り返して遊んでみましょう。 繰り返しすることで、赤ちゃんも簡単な振り付けをできるようになってきます。赤ちゃんと向い合わせになってするのもいいですし、膝に抱っこして、赤ちゃんの手を持って一緒にするのもいいですね。 風船遊び風船も赤ちゃんの好きな遊びの1つです。カラフルな風船を何個も膨らませて、ポーンと投げて遊んでみましょう! 段ボールでトンネル遊びハイハイができるようになったら、段ボールでトンネルを作って遊んでみましょう。ママも一緒にハイハイしてトンネルをくぐってみましょうね。 雨の日だからこそ、赤ちゃんと一緒に楽しめるお部屋遊びはたくさんあります。このような遊びは、赤ちゃんの五感を刺激して感情や身体能力の発達も促してくれます。遊びに「こうしなければいけない」というルールはありません。ママも赤ちゃん目線で楽しんでみましょうね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年07月05日こんにちは、保育士の中田馨です。実際に保育士がしているイヤイヤ期のテーマ別の対応方法についてですが、今回は「外出先でのイヤイヤ星人」をお届けします。 外出先でのイヤイヤ星人への基本的な対応方法外出先でイヤイヤ星人になられると、気になってしまうのが周りの目。「ああ、あんなに泣かして」と思われているのではないか?「しつけができていない!」と思われているのではないか?などと思ってしまいますよね。私自身も子どもが外でイヤイヤを言い出したときは、一気に冷や汗が溢れ出て「どうにか今すぐ泣き止んでほしい!」と焦ったものです。 外出先でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は、以下の4つです。【1】本人が楽しそうにしているのならOK。気長に待つ。【2】とことん付き合ってみる【3】ママの思いは通すべし【4】一旦気持ちを受け止めて、大げさにお手伝いを提案する では、具体例を挙げながら説明します。 晴れているのに長靴を履くイヤイヤ星人イヤイヤ期の子どもは長靴が大好きです。一度長靴のカッコよさを知ってしまうと「今日も長靴、明日も長靴!」と毎日長靴を履くことでしょう。ママとしては「雨が降ってないのにどうして長靴なの?」と思うでしょう。でも、子どもは「雨の日に長靴を履く」ということを知らないかもしれませんし、とても気に入っているので、天気に関係なくとにかく履きたいのかもしれません。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいか?まずは、「晴れていても履いてOK」と思うことです。誰に迷惑をかけているわけでもなし。本人が楽しそうにしているのなら、それでよしとしましょう。ただ、「雨の日に履くと長靴がとっても喜ぶよ」と一言伝えるのがポイントです。そして、荷物になりますが、運動靴も持って出かけましょう。何度か長靴でお出かけして、歩きにくさや遊びにくさを実感したら、「靴がいい」という日がやって来ます。気長に待ってみましょう。 マンホールの穴をいちいち確かめるイヤイヤ星人外出してマンホールを見つけると、しゃがんでマンホールの穴をのぞき込み、その辺にある小石や葉っぱを入れたりする子がいます。マンホールごとにしゃがむので、マンホールがない道を選びたいところですが、そんな都合のいい道はなかなかないもの。用事があるのに目的地になかなかたどり着かないこともあるでしょう。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいか?このタイプも本人が楽しそうならば、とことん付き合ってみましょう。マンホールの穴の魅力はママには分からないかもしれませんが、きっと子どもにとってはものすごい宇宙が広がっているのかもしれません。「何が見える?」など言葉をかけながら、マンホールの世界をママも一緒に楽しみましょう。ただ、時間がないときはとことん付き合うことは無理です。そんなときは、ベビーカー・自転車・車などマンホールが気にならない移動手段を選びます。 おやつコーナーで「買って!」とひっくり返るイヤイヤ星人スーパーにお買い物に行くと困るのが「おやつコーナー」。事前に「今日はおやつを買わないよ」っと言っても、あの魅惑的なコーナーを見たら素通りはできません。「今日は買わないって言ったでしょ!」というと、床に大の字で寝転んで大泣き!子どももどうすればママが困るかをよく知っています。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいでしょう?ママが「買わない」と最初に言っているのですから、「買わない」ことを通すべきです。もちろん、1つでも買えばすぐに泣きやむのは分かっていますが、泣けば買ってもらえると思うことは、将来のことを考えてもよくありません。もし、買い物を終了できるのであれば、即帰宅するのも一つの方法です。 抱き上げると暴れる子もいるでしょう。そんな場合は、安全な場所で子どもが泣き止むのを見守ります。このとき何度も「今日は買わないって言ったでしょ!」と感情任せの言葉を発してはいけません。言葉は少なくていいのです。子どもが抱っこしても暴れないくらいになったら、しっかりと抱きしめて「お菓子ほしくなっちゃったね。でも今日はお野菜を買いに来たんだよ」と伝えます。そして、「〇〇ちゃんの好きなトマト探しに行こう。甘いの見つけてね!」と誘ってみましょう。意外にもすんなりと「うん!」っと動き始めることも多いはずです。 家に入りたがらないイヤイヤ星人自宅の前についたら「家に入らない!」と言って、まだ外で遊びたがる子がいます。公園でもう十分に遊んでいるのでママはヘトヘト。お昼ご飯やお昼寝のことを考えると、そろそろ家事などをしたいものです。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいか?少しだけ子どもの気持ちを受け入れて、家の周りでアリやダンゴムシを見つけてみたり身近な遊びをしてみます。そして「そうだ!今日のごはんににんじんを使うんだけど、洗ったりお手伝いしてほしいなー」と少し大げさに提案してみましょう。子どもはお手伝い(お仕事)が大好きです。ママにとって自分が役立つことは「やってあげる!」といって喜んでしてくれることでしょう。ポイントは、一旦気持ちを受け止めて、大げさに提案することです。 外で大泣きしているイヤイヤ星人を見かけると「今、ものすごく自立しようとしているんだな」とほほえましく思う反面、ママの焦る気持ちもよく分かります。その焦る気持ちを少しだけなくしてみてください。そして、少しできた余裕で子どもに「何がしたかったの?」と尋ねてみてください。そうするとあっという間に解決することもありますよ。 ※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、自分だけではなく周りの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年07月04日こんにちは、保育士の中田馨です。4回にわたりお届けする「実際に保育士がしている、イヤイヤ期のテーマ別の対応方法」ですが、今回は「食事でイヤイヤ星人」をお届けします。 食事でイヤイヤする子への対応方法1日3回やってくる食事。子どものことを考えていろいろな食材を使ったり工夫しながら料理を作るのに、ひと口も食べずに「イヤ!」と言ってプイっと横を向いてしまうなんて経験をしたことがあるのではないでしょうか? ひと口でも多く食べてほしいのが親心ですが、頑なに口を開いてくれないとどうすることもできません。無理やり口に入れるわけにもいきませんので、悩むママも多いことでしょう。 食事でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は以下の4つです。1.食べない食材があっても良しとしよう!2.食事には決まりがあると伝える3.十分に甘えさせる4.ある程度子どもの思いを尊重するでは、実際に保育所であった具体例を挙げながら見ていきましょう。 苦手な食べ物をひと口も食べないイヤイヤ星人苦手な食べ物をひと口も食べてくれないイヤイヤ星人はとっても多いものです。私の保育所のイヤイヤ期の子どもたちは全員がそうと言ってもいいくらい。例えば、きのこが苦手な子の場合、きのこ単体ではもちろん食べません。えのきと一緒に数種類の野菜を汁物にしたら、じょうずにえのきだけをよけて食べます。ハンバーグにしいたけを練り込めば、その香りに感づいて食べてくれません。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか? まずは「食べない食材があっても良しとしよう!」と思うことです。苦手な食材の1つや2つ大人もあると思います。なので、苦手な食材が多少あっても問題ありません。まずは、えのきが入っているのに汁物を食べようという意欲がある子どもを認めます。「今は、きのこを食べなくてもいいや」と思いましょう。 とはいえ、将来的に食べてほしいと思うなら、子どもが苦手な食材も定期的に食卓に出して、その存在を見せ続けます。親が「おいしい!」と食べているところを見せることが大切です。 椅子に座らないイヤイヤ星人食事中にすぐに椅子から逃げ出したり立ち歩いたりする子がいます。つい追いかけてしまいたくなるところですが、それはNG。食事のマナーとして、立ち歩いて食べるのはよくありませんが、それよりも立って歩いて食べているときに、食べ物を喉に引っ掛けてしまうことのほうが怖いのです。このようなイヤイヤ星人には「食事には決まりがあるんだよ」ということを伝えます。例えば、食事は座って食べるということもその1つ。座らないと食べさせないという家ルールをつくってしまうのです。 追いかけて食べさせると「歩いて食べてもOKなんだ」という認識になりますので要注意です。また、椅子から逃げ出した子どもに対して「待て待てー!」など大きなリアクションで対応すると、子どもはママに反応してもらって楽しいと思ってしまいますので、座らせるときは「椅子に座るよ」っと淡々と対応しましょう。 自分で食べられるのに食べさせてほしいイヤイヤ星人手づかみ食べもスプーンやフォークなどを使って食べることもできるのに、急に「ママ、食べさせて!」と自分で食べなくなる子がいます。ママとしては、「もう、自分で食べられるでしょ?」と思うことでしょう。このようなイヤイヤ星人には、十分に甘えさせましょう。ママに「食べさせて!」と言ってくるのは今だけの話です。子どもが成長するなかでは、心の充電がたくさん必要な時期があります。充電の方法はその子によって違います。この子の場合は、食事の時間に出てきたのかもしれません。ママが食べさせてあげたとしても、「じゃあ、自分でもひとさじ食べてみよう」と誘うのはもちろんOKです。 スプーンもまだなのにお箸で食べたがるイヤイヤ星人まだ、手づかみ食べがメインでスプーンすらうまく使えないのに、パパやママの様子を見て「お箸が使いたい!」と言ってお箸を持ちたがる子がいます。持たせなかったら大泣きするので、持たせていいものか悩むところです。 このようなイヤイヤ星人には、ある程度子どもの思いを尊重しましょう。ある程度というのは、子ども用の短いお箸を用意して持たせるのはOKです。食具に興味を持つことは頼もしいものです。ただ、お箸は子ども用のものを必ず大人がそばで見守りながら食べてください。 イヤイヤ期全般に言えることですが、子どもがイヤイヤ言い出したらすぐに解決することはできません。いつもの3〜4倍は時間がかかるかなと大らかな気持ちで対応しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月27日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると、1日の離乳食の回数が3回になるので、今までよりも離乳食を食べる量が増えていきます。しかし、9~11カ月ごろ(離乳食後期)になっても離乳食を食べたがらず心配というママもいます。 今回は、9~11カ月ごろ(離乳食後期)になっても離乳食をほとんど食べてくれない子へのアプローチ方法をお話しします。 離乳食を食べない赤ちゃんを持つママの悩み離乳食を食べない赤ちゃんを持つママから多い、2つのお悩みにお答えします。 Q1 母乳・育児用ミルクばかりでも大丈夫?9~11カ月ごろ(離乳食後期)は離乳食と母乳・育児用ミルクの栄養の対比が6:4~7:3と言われています。そのため、あまりにも離乳食を食べてくれなかったら心配になりますが、母乳・育児用ミルクにも栄養があります。離乳食後は、育児用ミルクの場合は適量を、母乳の場合は赤ちゃんが満足するまで飲ませてあげましょう。 Q2 卒乳したほうがいい?「離乳食を食べなければ、そのあとは母乳(育児用ミルク)が待っている」と赤ちゃんはわかっているから、食べない場合があるのではないか? 卒乳したら嫌でもおなかがすくから離乳食を食べてくれるのではないか? と相談されるママもいます。でも、9~11カ月ごろ(離乳食後期)の赤ちゃんにはまだ乳汁栄養が必要。卒乳はしないようにしましょう。 ママができる5つの対処法あまり離乳食を食べてくれない赤ちゃんに対してママができることがあります。「今すぐ効果がある」ものではありませんが、毎日続けていくことが大切ですので、ぜひ試してみてください。 1:ママが必死になりすぎないまずは、ママが必死になりすぎていないか、自分自身に問いかけてみましょう。 私の息子もあまり食べてくれない子でした。その当時の私は「とにかくひとさじでも多く食べさせないと!」ということに集中してしまい、「楽しく食べる」ことは考えていませんでした。もし、今必死になっているなら、少し肩の力を抜いて離乳食に取り組みましょう。「私も赤ちゃんと一緒に離乳食を食べてみようかな」と一緒に食べてみてもいいですね。 2:赤ちゃんが離乳食の何が嫌なのかを観察する赤ちゃんは離乳食の何が嫌なのかをよく観察してみましょう。 きっと「これは(少し)食べてくれる」という食材やメニューがあるはず。そのメニューの何が好きなのか? 食べないメニューと何が違うのかを考えてみましょう。「水分が多くベタッとしたものよりも、水分が少ないメニューのほうが好き」「月齢の目安の大きさよりも小さいほうが食べてくれる」ということなら、水分を少なくしたり、小さく刻んだりして与えてもOKです。 3:スープから試してみる保育所であまり食べてくれない赤ちゃんには、だしで数種類の野菜を煮たスープ(みそ汁)から試してみます。スープの味が「おいしい」とわかれば、ゴクゴクと飲んでくれます。 1日目はあまり欲張らず、他のメニューを食べる様子がなければ、ここでおしまいにします。スープがおいしいとわかった赤ちゃんは、その経験があるので次の食事もスープを飲む確率が高くなります。まずはスープからチャレンジし、そのあとに具も食べるようになります。そうしているうちに徐々に他のメニューにも興味を持ち始めます。 4:一段階前に戻ってみる今、9~11カ月ごろ(離乳食後期)でも、7〜8カ月ごろ(離乳食中期)のやわらかさや大きさに戻っても、もちろんOKです。思い切って5〜6カ月ごろ(離乳食初期)に戻ってもOK。これで食べてくれたらうれしいですよね。 食べることはおいしい、楽しいという経験を積んで、徐々に9~11カ月ごろ(離乳食後期)の形状に戻していきましょう。 5: 自分で食べるメニューを取り入れてみる9~11カ月ごろ(離乳食後期)ですので、そろそろ手づかみをして、自分で食べる時期になります。自分で食べることは食べる意欲を増やしてくれるので、手づかみメニューも徐々に取り入れてみましょう。 赤ちゃんが食べてくれないと成長や発達が気になります。でも、赤ちゃんが離乳食に興味を持ち「食べてみようかな」と思うまでには、時間がかかる場合もあります。今、ママができることは、離乳食づくりの工夫をしながら、赤ちゃんの様子をゆっくり見守ることなのかもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月22日こんにちは。保育士の中田馨です。1歳ごろから徐々に表れ、2歳ごろにピークを迎え、3歳ごろに卒業へと向かっていく「イヤイヤ期」。私の保育所は0~2歳が対象ですので、1年を通して毎日「イヤイヤ期」の子どもと生活しています。 今回から4回にわたり、実際に保育士である私がしている、イヤイヤ期の対応方法を話します。今回のテーマは「お着替えでイヤイヤ」です。 お着替えでイヤイヤする子への対応方法朝起きてパジャマから洋服へお着替え、汗をかいたり外遊びで汚れたらまたお着替え、お風呂後にパジャマにお着替え……と1日数回訪れる衣服の着脱の場面。イヤイヤ言いながら、着替えを全身でイヤがるので、うまく着替えることができないこともあります。 衣服の着脱のイヤイヤ星人への基本的な対応方法は下記の3つ。1. 子どもの思いを尊重し、さりげなくサポート2. 着替えが終わらなければ、次の行動ができないことを伝える3. ママ的に多少違和感があっても服を着たならOK では、実際に保育所であった具体例を挙げながら見ていきましょう。 少しでもサポートしたら怒るイヤイヤ星人何でも「自分でしたい」お年ごろのイヤイヤ星人。まだひとりでうまくズボンを履けないのに自分で履こうとします。片方に両足を入れて、違うと脱いで、また両足を入れて……を繰りかえすのを見ていると、つい「こっちに足入れて」と手を添えてしまいたくなります。でも、少しでもサポートすると「触らないで!!」と怒るのがこのタイプ。このような姿が見られたら「子どもの思いを尊重し、さりげなくサポート」をするようにしましょう。ズボンを自分で履きたいと思うその意欲、失敗しても何度も繰り返すその集中力を応援するのです。 もし、できそうなら「ママがここ持っとくね」とさりげなくサポートします。先回りして手伝ってはいけません。何日かじっくり付き合って、脱ぎ着を繰り返しているうちに、一人でできるようになります。着るより脱ぐほうが簡単なので、「自分で着たい脱ぎたい」と言うときは、とことん自分でさせてみるのもいいでしょう。 このタイプは、ある日突然「自分で着たい!」という思いが落ち着いて「ママが手伝って〜」と甘えモードになることもあります。そのときは、ママが手伝ってあげましょう。 「服を着たくない」とすっぽんぽんでいるイヤイヤ星人「服を着たくない!!」と言ってイヤがるタイプもいます。夏ならまだしも、冬の寒い日でも「服を着るのはイヤだ!」と言うので、ママとしては「風邪ひくから、服を着てほしい」と思うのですが、すっぽんぽんのまま遊びだすことも。このような姿が見られたら、「着替えが終わらなければ、次の行動ができないことを伝える」ようにしましょう。ただ、言葉で言ったところでまだ伝わりませんので、ママが体も使って伝えます。 「服を着てから遊ぼうね」と言って、子どもをひざに抱っこします。もしかすると、のけ反って嫌がることもあると思いますが、ママが伝えるのは「服を着てから遊ぼうね」ということだけ。生活には順番があるんだよ、ということを伝えるのです。いろいろ言わなくて大丈夫。子どもはじっとママのひざに座りながら考えています。 そして、子どもが落ち着いたら「さぁ、服を着よう」と声をかけてみてください。「うん」と言って、納得して着てくれることが増えると思います。「服を着なさい!」と注意したり、追いかけて服を着せるよりも効果的です。 「上下ピンクコーデがいい!」と譲らないイヤイヤ星人「自分で服を決める!」と言って、ママが決めた服をボイコットするイヤイヤ星人もいます。普段なら「まあ、良いか」と思えても、お出かけするときに、全身シマシマや上下ピンクのコーディネートをしたいと言い出したら、ママも「今日だけは、それはやめて!」と思ってしまいます。とはいえママの選んだ服は着てくれない。こんなときはどうしたらいいでしょうか。このような姿が見られたら「多少違和感があっても服を着たならOK!」にしましょう。子どもにしてみれば「僕、一番かっこいい!」「私、最高にかわいい!」と思って着ているのです。子どもの自分で選ぶ意欲を尊重します。そして、今しかしないこの姿を写真やビデオに収めてママも楽しみましょう。 「この靴下が好き!」穴が開いても履き続けるイヤイヤ星人「この靴下が好き! 毎日履きたい!」と穴が開いている靴下を履き続けるイヤイヤ星人もいます。他の靴下を出しても「NO!」と言ってボイコット。洗濯物の中から、お気に入りのくつ下を探し出してきてそればっかり履きます。ママとしては、できれば捨てたいけれど、捨てたことがばれたときが怖いので、どうすればいいか悩んでしまいます。このような姿が見られたら「履きたいだけ履かせる」と思ってください。きっとその靴下を履いていると安心するんです。破れている場合は、縫うこともできますし、満足いくまで履いたところで、「そろそろ新しい靴下履こうか?」と誘ってみます。新しい靴下を一緒にお店に選びに行くのも1つです。 その子によって現れ方が違うイヤイヤ期。全身で「イヤイヤ」いう子どもの姿に疲れてしまうこともあると思いますが、そんなときほど、心と心の間にワンクッション置いてみましょう。そうすると「こんなに必死に嫌がって……うちの子、かわいいな」と思えます。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月18日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食を食べるのに時間がかかるお子さんに関するご相談です。 Q.離乳食を食べ終わるまでとても時間がかかります。生後11カ月の男の子のことで相談です。離乳食を食べ終わるまでとても時間がかかります。大体1時間程度です。離乳食中は教育テレビをつけていれば座って食べてくれますが、テレビを消すと椅子に座ることを嫌がり食べてくれなくなります。このような状況を続けても大丈夫でしょうか? テレビをやめたり、食事時間を短くすべきでしょうか? 久野多恵管理栄養士からの回答離乳食は楽しい雰囲気で進め、心も豊かに育てるというところも大切です。楽しい雰囲気というのはテレビによって得られるものではなく、お母さんと対面して、お話ししながら、和やかな雰囲気にしながら進めるというのが良いと思います。 また、食事時間が40分を超えると、離乳食で得られるエネルギーよりも食事に費やすエネルギーのほうが優ってしまうと言われます。完食できたとしても、時間がかかればかかるだけ消費してしまうということになりますので、食べた物が身につかなくなるということも考えられます。離乳食は、20~30分を目安に切り上げ、テレビを消して、食事に集中して食べられるようにしていけると良いですね。完食を目指さなくても良いです。テレビを消して食事だけに集中すればペースも早くなると思いますし、無理なくお子様のペースで進めてあげましょう。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 赤ちゃんの様子を確認してみるまずは、赤ちゃんに離乳食を与えるときに赤ちゃんの様子を見てみましょう。 ・機嫌はどう?赤ちゃんの離乳食を食べるときの機嫌を見てみましょう。機嫌の良い時間に食事しましょう。 ・離乳食の形状はどう?赤ちゃんの発達に合わせた形になっているか確認してみましょう。もしかするとまだ大きく硬く食べにくいのかもしれませよ。 ・おなかのすく前に与えていない?赤ちゃんはまだおなかが空いていないのかもしれません。少し時間をおいて、再度食べさせるのもOKですよ。 ・みんなと食べたがっていない?ひとりで食べるのではなく家族と一緒に食べたいのかもしれません。みんなで食べると、賑やかで楽しいですし、パパママ、きょうだいの食べる様子を見ることで、赤ちゃんも食べる意欲も出てきます。 切り上げるタイミング・遊びだしたら終わり遊び食べをされてあまりに大変なときは、見切りをつけて終わってもOKです。 ・嫌がったら終わり食べることを嫌がり始めたら終了でOKです。 ・興味がなくなったら終わり食べることに興味がなくなったら終了でOKです。 ・20〜30分を目安の時間に 赤ちゃんが食事に集中できる時間は赤ちゃんによって違いますが、20分~30分を目安にしてみましょう。 生活リズムを整えながら、楽しく食事をする雰囲気づくりをおこなうことで改善されることもあります。長い目で赤ちゃんをサポートしてあげましょうね。 ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。※参考: ニュース(食・レシピ)「赤ちゃんがなかなか食べてくれない! 食事の時間がかかるときどうする?】」著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長
2020年06月18日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は夜中のおむつ交換に関するご相談です。 Q.夜中寝ていてもおむつ交換をしてあげたほうがいい?生後4カ月の女の子を育てています。5月の頭くらいから夜たくさん寝られるようになり、19:00~8:00ごろまで起きずに寝ています。夜中は授乳もせず朝起きたらおむつ交換と授乳という形をとっていますが、ここ2~3日で朝起きたときにおむつが吸収しきれていないということが起きています。おむつを替えると起きてしまいかわいそうなので寝ている夜中にはおむつ交換をしていないのですが、一度くらいは替えてあげたほうがいいのでしょうか? もしおむつを替えるとすると、なるべく起きないようにしてあげたいのですが、何かいい方法があれば教えていただきたいです。 高塚あきこ助産師からの回答お子さんのおむつ漏れがあるのですね。生後4カ月のお子さんですと、できれば夜間授乳を1回くらいしていただくのが理想です。ですので、その際におむつ交換も一緒になさっていただくといいかと思います。また、頻回におむつの漏れが気になるようになったということであれば、サイズアップのタイミングということも考えられます。もし、頻回に漏れたりするようであれば、一つ大きいサイズになさるといいかもしれませんね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 紙おむつを替えるタイミング紙おむつに数回分吸収できる機能があるとしても、おしっこをしていることに気付いているのに替えないのはまた別の話。おむつ替えの原則は「おしっこ(うんち)に気付いたら替える」です。 紙おむつを替えるタイミングは、・おしっこ(うんち)をしていることに気付いたとき・赤ちゃんが「おしっこした~」と訴えて泣いたとき 紙おむつの場合、おしっこが出ると青いラインが出ることでも確認できます。そして、月齢が上がるごとに、おむつを替える時間を決めていきます。 例えば保育園では、朝の授乳の前、午前睡から起きたとき、昼の授乳(離乳食)の前、午後睡から起きたとき、帰る前などと毎日決まったタイミングでおむつ替えをします。もちろん、赤ちゃんが泣いたりうんちをしているときなどはその時々で替えます。このタイミングが将来、トイレトレーニングをスタートするときのリズムに役立ちます。 寝ているときのおむつ替えは必要?夜寝ているときに紙おむつを触ってみると、おしっこが出ているときがあります。寝ている赤ちゃんを触ると起きてしまう可能性もあるので、替えたほうがいいのか、替えなくてもいいのか悩むところです。 例えば、寝ているときにうんちをしたり、おしっこが紙おむついっぱいに出たりしているときはおむつを替えましょう。少量しか出ておらず、赤ちゃんがスヤスヤ寝ているのであれば、そのまま寝かせてあげましょう。途中で泣いたり授乳をしたりするのなら、そのついでにおむつ替えをすればOKです。 おしっこの量がとても多く、1枚の紙おむつでは朝になるまでに漏れてしまう子の場合は、夜中に一度おむつ交換が必要です。冬になると、冷えるのでおしっこの量が増える子もいます。夏は汗をかくのでおしっこの量が減る子もいます。その子によっても、時期によっても、寝ているときのおむつ交換のタイミングは違います。 おむつ替えに、神経質になる必要はありませんが、ママが気付いたら替える、赤ちゃんが不快感を訴えたら替えるが基本です。おむつを替える分だけ、赤ちゃんはママとのスキンシップがあって幸せな時間でもあります。「おしっこたくさん出てスッキリしたねえ~」なんてお話ししながら、おむつ替えタイムを楽しんでくださいね。 ※参考:ニュース(暮らし)「赤ちゃんが寝ているときは替えなくていいの?おむつを替える目安はコレ!」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年06月15日こんにちは、保育士の中田馨です。6月も中旬になり、全国的に梅雨入りの季節になりました。雨の日が続くと外にお出かけができず「子どもと何して遊ぼう」と悩んでしまうと思います。今日は、保育所で雨の日にしている定番の遊びを紹介します。 1.新聞を使った遊び まずは身近な廃材である「新聞」を使った遊びをいくつか紹介します。 新聞チョップ「新聞チョップ」は、まずママが新聞を広げて、新聞がピンと張るくらいに両端を持ちます。そして、子どもが新聞を上からチョップします。子どものチョップの力が弱くてなかなか破けない場合は、少し切れ目を入れておくと破けやすくなります。 新聞ビリビリ「新聞ビリビリ」は、新聞チョップで破けた新聞を子どもと一緒に細かくビリビリする遊び。細かくなった新聞を束ねて持って、子どもの頭の上から落としてみましょう。洗濯カゴなどに全部入れて豪快に落としても楽しいです。 新聞ボール「新聞ボール」は、新聞ビリビリの新聞をビニール袋に詰めてボールにして遊びます。小さい袋でも大きい袋でもOK。新聞をビニール袋に詰める際も、袋を口に見立てて「新聞食べたいよおお。入れてほしいな!」と言いながら、細かく散らばった新聞を入れてもらうと、お片付けついでに楽しく遊べるのでママとしては一石二鳥です! 新聞ままごと「新聞ままごと」は、最近私の保育所で流行っている遊びです。例えば、新聞を丸めて赤い折り紙を巻き付けてセロテープで止め、緑の葉っぱをくっつければ、りんごのできあがり! こんな感じで食べ物を新聞と折り紙で作ります。子どもには年齢に応じて、できる範囲で一緒に作ります。 目の前でいろいろな食べ物ができることに、子どもたちは目をまん丸にして大喜びしてくれました。手作りの食べ物は、想像が膨らむようで、最近は一日中おままごとを楽しんでいる子もいます。 2.段ボールを使った遊び 段ボールも雨の日の遊びにかなり活躍する廃材の1つです。 段ボールカー「段ボールカー」は、小ぶりな段ボールで作ります。フタの部分を内側に織り込んだら完成です。段ボールの中に子どもが入り、前へ後ろへと動かしてみましょう。時間があれば、段ボールにお絵描きしても楽しいです。 段ボールトンネル「段ボールトンネル」は、小ぶりな段ボールを重ね合わせて作ります。フタと底の部分を広げ、段ボール同士をガムテープでつなぎ合わせます。ひとつでももちろん楽しいですが、3~4個あると長くなるのでいいですよ。途中、小窓を作ってみたり、入り口やゴールにスズランテープですだれを作ったりするだけでも、子どものテンションはグーンと上がります。 段ボールハウス「段ボールハウス」は、大きめの段ボールが届いたらぜひチャレンジです。段ボールにドアや窓を作ります。天井が開くようにしてもいいですね。以前、段ボールトンネルと合体させたら大喜びしてくれました。子どもにとって秘密基地になるので長く遊んでくれます。 3.風船を使った遊び 風船は、ポーンと手ではねて遊ぶのも楽しいですが、工夫次第で別の楽しさも味わえます。 風船タッチ風船の口にひもをくくり付け、天井からぶら下げます。子どもはその風船にジャンプしてタッチします。 風船玉入れ風船を何個も用意します。大きめの段ボール(かご)を用意し、部屋中に散らばった風船を段ボールに入れます。軽快な音楽をかけ運動会のような雰囲気にすると、子どものテンションも上がります。 風船クッション最近ネットやTVで紹介されているので知っているママも多いと思います。風船を衣類など大きめの圧縮袋に平らに入れて掃除機を使って圧縮します。すると、大人がのっても風船が割れないクッションになります。上に乗って寝転んでもOK。2歳児がジャンプで上にのっても割れにくいです。 4.パズル遊び 体を使った遊びをしたあとは、じっくりと椅子に座って遊んでみましょう。パズルは年齢によって用意するものが変わります。その子の年齢、発達に合わせたものを準備しましょう。 また、お家で手軽に作れるパズルもあります。A4用紙に絵をプリントし、段ボールに貼り付けます。それをカッターナイフで好きな形に切り込みを入れます。切り口で手を切らないようにテープなどで補強すればOK! そうすると、わが家だけのオリジナルパズルのできあがりです。最初は1ピースを大きめに切ります。その大きさを子どもが簡単にできるようになったらさらに小さく切ってもいいですね。用意する絵は、子どもが好きなキャラクターや乗り物、食べ物でもいいですし、私は絵本の表紙を使ったりもします。 雨で外に出られないと、子どももママもなかなか発散できない日が続きますが、ほんの少しの工夫で、親子で楽しく遊ぶことができます。ぜひ取り入れてみてください! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。手作りおもちゃで遊ぶ際は誤飲等にご注意ください。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月12日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。保育所で保育していると、9~11カ月ごろ(離乳食後期)以降の赤ちゃんが急に離乳食を食べなくなることがよくあります。今までパクパク食べていた赤ちゃんが、急に食べなくなったらビックリしますね。離乳食は赤ちゃんが元気に活動するための大切な食事。こんなとき、ママは赤ちゃんにどう対応すればいいでしょうか? どうして食べてくれないの?赤ちゃんはどうして急に食べてくれなくなったのでしょうか? 答えはきっとその子その子によって違います。代表的な理由としては、以下などがあげられます。 ・食べ物が大きくて食べにくい・食べ物の固さが苦手・食べるよりもほかのことに興味関心が向いている・おなかが空いていない・歯が生えてきてむず痒い・選り好みできるようになった ご自分の赤ちゃんが、なぜ食べないのかを観察してみるのもいいですね。 赤ちゃんもママも無理しなくていい赤ちゃんが食べなくなったことを、親主体ではなく赤ちゃん主体で考えてみるといいかもしれませんね。親はやっぱり食べてほしいですから、時間をかけてでも食べさせようとします。私もそうでした。でも、まずは赤ちゃんに立場に立ってみましょう。 食べたくなければ今は食べなくてもOK食べてくれればラッキーと思おう! まずは「今、食べたらラッキー。食べなかったらあとでいいや」くらいの気持ちで臨んでみましょう。 自分で食べるのを見守ってみる食べこぼしもどんとこい! 自分で食べるのを見守ってみるのも一つです。私の保育所でも、なかなか食べてくれない子の口の前にスプーンを持って行ってもやっぱり食べてくれません。なので、簡単につまめるメニューを目の前に置いて、赤ちゃんが興味を示すまで隣でゆっくり待ってみます。すると、自分から食べ始めることもあります。 赤ちゃんもママも無理しない大人も食べたくないことがあります。 大人も食べたくないときに「食べろ食べろ」と言われても食べられませんよね。赤ちゃんも一緒です。食べたくないときはいったん時間をおいて、おなかが空いたころにもう一度チャレンジしてみましょう。 食事を急に食べなくなる時期というのは、子どもが成長する過程で多かれ少なかれ起こることです。ママができることは、食べなくても食事を用意し、楽しい雰囲気づくりをすること。100点満点を目指さず、50点を目標に取り組んでみてくださいね。 イラスト:imasaku著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月12日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! こんにちは、保育士の中田 馨です。赤ちゃんを寝かしつけのために抱っこし、やっと寝たと思って布団におろすとすぐに起きて泣き、また抱っこをする。そんな経験があるママも多いはず。赤ちゃんの背中は、「スイッチがあるんじゃない?」と思うくらい敏感です。私の息子も生まれてから1カ月はセンサーが強く、私の腕枕がないと寝てくれない子でした。 どうして赤ちゃんには背中スイッチがあるの?どうして背中スイッチが発動するのか? その理由をそのときに知っていれば、私の子育ては少しラクだったのになと思います。そこで、赤ちゃんに背中スイッチがあるいくつか原因をお伝えします。 モロー反射の影響生まれて数カ月の赤ちゃんには、モロー反射という生まれ持った反射があります。モロー反射は大きな音がしたときや上体が不意に傾いたときに手がパッと開く反射です。この反射は大昔に人間が木の上で生活してきたとき、母親や木から落ちそうになった際にしがみつこうとした名残だと言われています。抱っこから降ろそうとするそのちょっとした振動でこのモロー反射が起きてしまうことがあるのです。 姿勢の変化新生児の赤ちゃんの手足を見ると、足はM型、腕はW型になっています。そして、背中はCの形をしています。この形の姿勢がこのときの赤ちゃんの安心できる姿勢。布団に寝たことで、安心できる姿勢ではなくなり起きてしまうことがあります。 ママの抱っこが安心ママの抱っこが安心という子がいます。ママの体温やにおい、声を聞くことで安心して寝ているのです。ママが離れることに気づいて起きてしまうこというがあります。 敏感な背中スイッチをOFFにする方法では、具体的にどうすれば背中スイッチのセンサーをOFFにすることができるでしょうか? ■頭から降ろす背中が急に伸びないように頭から順にゆっくりと床におろします。 ■ママの体ごと布団に寝かせる赤ちゃんを布団に寝かせるときに、ママの体と赤ちゃんをくっつけたまま布団に寝かせて布団におろしたら、そーっと手を引き抜き、ママの体も離していきます。 ■おくるみに包むおくるみに包んであげると赤ちゃんんは安心して寝てくれます。手足をおくるみやバスタオルで包んであげましょう。寝かしつけの抱っこのときからおくるみで抱っこし、寝たらおくるみのまま布団に寝かします。赤ちゃんが寝たらそのまま布団に寝かせます。布団に寝かせたらおくるみを少し緩めてもOKです。おくるみはきつく包みすぎないようにしましょう。 ■赤ちゃんの安心する体制で寝かせる前にも書きましたが新生児の赤ちゃんの脚はM、腕はW、背中はCの形。この姿勢を崩さず寝かせてあげると不安にならずに寝ます。ですので、敷布団の形を工夫してみましょう。以下の方法などがあります。 ・敷布団の頭と脚の高さをあげて背中をCになるように寝かせる・バスタオルを棒状にして円を作り、その中に赤ちゃんを寝かせる 背中スイッチはいつまでも続くものではありません。その子その子によって背中スイッチをOFFにするコツも違います。赤ちゃんの特徴にあったコツを見つけて、ストレス少なく乗り越えられるといいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月09日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食メニューに悩むママからのご相談です。 Q.3回食で献立がうまくたてられません現在、離乳食を1日に3回あげていまが、献立がなかなかうまくたてられません。今はかぶらないよう毎回違う食材をあげているのですが、例えばじゃがいもを毎回使ったりしても大丈夫なのでしょうか? 久野多恵管理栄養士からの回答毎回同じ食材を使うこと自体は問題ありませんが、そのメニューが1週間続くというようなマンネリしたものではなく、なるべくいろいろな食材を組み合わせてあげられると良いと思います。いろいろある食材のなかで、1種類だけがたまたま続いてしまったということであれば問題ありません。与える食材や量や回数も増えてきた時期ですから、3食ともにまったく違う食材になり、かぶらないようにするのはとても大変だと思います。いろいろな食材を与えつつ進めるということを基本にしていただければ、かぶるものがあっても大丈夫です。時にはベビーフードも活用しつつ、頑張りすぎずに進めてくださいね。大人の食事からの取り分けを進めると、マンネリを防いだり、時短にも繋がります。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 3回食になったら…食材一覧を見てみるいつも同じ食材ばかり使っているかもと感じたら、今のお子さんの月齢で食べられる食材の一覧表などを離乳食の本などで見てみましょう。意外や意外! かなりたくさんあるんですよ。 「新しい食材は1日1種類」と考えて進めていくとしても、9~11カ月ごろ(離乳食後期)あたりまでは、2~3日に1回は新しい食材を取り入れることができます。1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になったら、今までチャレンジしてきた食材をいろいろと取り入れていけばOK。 大人の料理から取り分ける「離乳食だけのメニュー」を考えていませんか? 大人の料理から取り分けることで離乳食を考える負担が少なくなります。大人が「かぼちゃの煮物」なら、だしで煮てかぼちゃがやわらかくなったところで取り分け、緑色の皮を取り除き、各月齢に合わせた大きさにします。大人の味つけは赤ちゃんの取り分けが終わってからします。 普段の汁物にプラスアルファーする取り分け料理で重宝するのが「汁物」です。野菜や具材を変えるだけでマンネリしにくいお味噌汁ですが、さらにプラスアルファーすることで料理が変化します。 おかゆを入れておじやにするおかゆやご飯を入れておじやにします。朝、少し食が進まないときなど、食べやすくて重宝します。 うどんを入れるお味噌汁にうどんを入れたら味噌うどん。うどん好きな娘によくしていたお手軽うどんです。野菜がたっぷり食べられるし、しらすや卵、鶏ささみをプラスすれば、この一品で栄養バランスが取れた離乳食のできあがりです。 とろみをつけてあんかけにする片栗粉、オクラ、納豆など、とろみがつく食材でとろみをつけてあんかけにします。それをご飯、うどん、蒸した魚、肉、野菜などなどにかけるだけで汁物が変身しますね。 ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。 ※参考: ニュース(食・レシピ)「離乳食づくりで悩みがち…マンネリを解消するにはどうしたらいい?」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年06月04日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)から、離乳食を食べている赤ちゃんの様子を見ていて感じることの一つに「丸のみ」があります。赤ちゃんの口の中にごはんが入ったと思ったら、入った瞬間に「ゴックン」してしまうという質問を受けることがあります。 今回は、赤ちゃんが離乳食を噛まずに丸のみしているかもしれないと思ったときのチェックポイントと、ママができるじょうずな食べさせ方をお話しします。 3つのチェックポイントと食べさせ方現代は昔に比べて噛まない子どもが増えていると言います。丸のみしたり、噛まないことは、窒息の恐れや歯並びへの影響、肥満の可能性などが将来的に起こるかもしれません。そこで、「丸のみしているかもしれない!」と感じたときに、食事の様子を見直す3つのチェックポイントをお伝えします。 水分で流し込んでいない?水分で食べ物を流し込んでいませんか? もしそうなら、赤ちゃんから手の届かない場所に水分をおいて、まずは噛んで食べることに意識を向けましょう。 次々食べさせていない?赤ちゃんが口の中の食べ物をゴックンする前に、次のひとさじを口の前に持っていっていませんか? 次のひとさじが来ると赤ちゃんは、早く食べようという意識が働いて、噛めていないのにゴックンすることがあります。赤ちゃんの口の中に食べ物がなくなってから次のひとさじを与えましょう。また、自分で次々食べたい子もいますね。次のひとさじが待てずに慌てて食べる子に対しては、話しかけながら次のひと口を遅らせるようにしてみましょう。 食べ物の形や硬さは月齢に合っている?いつまでもペースト状のものを食べさせていると「噛む」練習ができません。9~11カ月ごろ(離乳食後期)は、噛む練習を始める時期。噛むためにはある程度の大きさが必要です。しかし、大きすぎたり硬すぎたりすると丸のみしてしまう場合もあります。9~11カ月ごろ(離乳食後期)なら、バナナくらいの硬さで5~7mmの大きさが目安です。 丸のみしている子のメニューの見直し食べ方と形状などを見直したら、メニューの見直しもしてみましょう。 やわらかいものばかりになっていない?赤ちゃんが噛まないから、食べやすいようにやわらかいメニューばかりになっていませんか? もちろん、食べやすいメニューを与えることも大切です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)は、食べ物を噛む練習を始める時期です。やわらかいメニューにプラスして、意識的に噛むメニューも取り入れてみましょう。 硬いものばかりになっていないか?先ほどとは反対で、硬いメニューばかりになると赤ちゃんが噛むのに疲れて丸のみしてしまうケースもあります。赤ちゃんが疲れないように簡単に食べられる、やわらかいメニューも取り入れてみましょう。 「丸のみ」と一言で言っても、なぜ丸のみしているのかはその子それぞれで理由は違います。「うちの子の原因は何かな?」と、食べている赤ちゃんの様子を見つつ、できることからチャレンジしてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月31日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は生後5カ月になるお子さんの遊びに関するご相談です。 Q.生後5カ月の娘に合った遊びを教えてください生後5カ月の娘がいます。新型コロナウイルスの影響で外出自粛をしていますが、室内遊びやこの月齢に合った遊びを教えてください。 高塚あきこ助産師からの回答月齢が進み、さまざまな発達が見られると、お子さんとの関わりのバリエーションも広がりますね。特に今の時期は、自由に外出できず、お子さんとの遊び方に悩まれる方は多いかもしれませんね。首がしっかりしてきたころと思いますので、うつ伏せ遊びも積極的に取り入れてくださって構いませんよ。うつ伏せになったお子さんの視線の先におもちゃやぬいぐるみなどを置いていただくと、最初は首を少し持ち上げる程度かもしれませんが、慣れてくると、そのおもちゃやぬいぐるみなどを掴もうと手を伸ばしたり、前へ進もうとする仕草が見られるようになるかもしれません。 また、手で掴んだり、握ったりできるようになるお子さんも増えてきますので、ガラガラなどのおもちゃを渡してあげると、徐々にご自分で遊んでくれるようになりますよ。小さなタオルやガーゼを掴むようになれば、ママさんと綱引きのように引っ張りっこして遊ぶのもいいかと思いますよ。 定番の遊びですが、いないいないばあはお子さんの時期的におすすめの遊びです。手でいないいないばあをやるだけでなく、絵本を使っておこなったり、カーテンやタオルなどに隠れて、さまざまなバリエーションでおこなってみてはいかがでしょうか。また、お子さんの手をしっかり握って、ママさんの膝の上に座らせ、膝をやさしく上下に動かして、馬に乗っているような動きをしてみる遊びもありますよ。 その他には、鏡を使った遊びもあります。鏡にうつる自分を見ることで、お子さんが自分を認識することができ、自分と自分以外の人を区別することにつながります。まだ自分を認識するまでには至らない時期と思いますが、繰り返し鏡を見ているうちに、鏡にうつっているのが自分だと気づき始めると思います。 また、手遊び歌をしたり、おなかや脇をこちょこちょくすぐることでも、お子さんの五感を刺激しますよ。たとえ毎日同じ遊びだったとしても、お子さんは日々成長していますので、反応や動作が徐々に変化してくることがありますよ。お子さんの成長を見守りつつ、様々な遊びをお試しになってみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 4~5カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイント4~5カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイントは3つです。いろいろなことに興味が出てくる分、ママやパパが見守るということも大切になります。【1】赤ちゃんの興味を引きだし、五感を刺激する周りへの興味関心が増すこの時期ですので、赤ちゃんの五感を刺激する遊びを取り入れてみましょう。 【2】少し豪快な遊びも取り入れ始めるパパやママと一緒に全身を使った少々豪快な遊びも取り入れてみましょう。 【3】ひとり遊びができるならそーっとしておくひとり遊びが少しずつできるようになってきます。ひとりで熱中して遊んでいるときは、そっとそばで見守りましょう。この時間がママのリラックスタイムにもなります。 遊ぶついでに発達を確かめてみよう遊ぶついでに赤ちゃんの発達も見てみましょう。・首のすわりをチェック赤ちゃんを抱き上げるとき、うつ伏せにするときに首のすわりのチェックをします。 ・腹ばいの様子をチェック首がすわったので、腹ばいで遊べる遊びを取り入れます。その際に腹ばいでどれくらい胸を上げられるか、何分くらい遊べるかなどをチェックします。・どんな反応をするかチェック赤ちゃんによって遊びへの反応はさまざま。キャッキャと声を出して笑う子もいれば、にやりと笑う子もいます。「うちの子はこのタイプだな。うれしそうにしているのはこの遊びだな」ということがわかると、遊びが広がります。 反応がポンッと返ってくると、ママとしてはうれしいことです。この時期だからこそ楽しめる赤ちゃんとのふれあい遊びを楽しんでくださいね! ※参考:ニュース(グッズ)「【生後4~5カ月】首がすわった赤ちゃんとできる心を育む遊び方」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年05月28日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! こんにちは。保育士の中田 馨です。赤ちゃんの寝かしつけは、昼夜合わせて1日数回訪れます。部屋をうす暗くして、静かにして寝る環境は整っているのに、布団のなかの赤ちゃんのおめめはパッチリ。赤ちゃんがなかなか寝てくれなくて、苦労した経験のあるママも多いのではないでしょうか。 今日は、赤ちゃんの寝かしつけがもっとラクになる方法をお話しします。 赤ちゃんが寝ないのはなぜ?新生児期の赤ちゃんを例を挙げると、昼に寝て夜に起きることがよくあります。この昼夜逆転はなぜ起きるのでしょうか? 実は人間の体内時計は25時間と言われています。大人は1日24時間に合わせて生活していますが、新生児の赤ちゃんが24時間に合わせるのは難しく、「夜に寝る」というリズムができていないので、昼夜逆転が起きてしまうのです。この昼夜逆転は生後4、5カ月ごろには落ち着いてきます。 生活を見直してみる私自身、保育所ではすぐに寝かしつけられるのに、わが子の寝かしつけには手こずりました。何に違いがあったのかを考えると、わが子の場合は、家事を残して寝かしつけをしていたので「早く寝かせるぞ!」オーラが子どもに伝わっていたのだろうと思います。 赤ちゃんが寝たあとにしなければならないことも気になりますが、一旦忘れることが大切。ママがゆったりとした気持ちで寝かしつけができるといいですね。その上で一日の生活を見直してみましょう。 ●朝になったら部屋を明るくする赤ちゃんが寝ていても、朝になったらカーテンを開けて部屋の中を明るくすることで、一日をリズムよくスタートするきっかけを作りましょう。 ●日中は刺激を与える話しかけたり、抱っこして触れ合ったり、洗濯や掃除などの生活音を聞かせて刺激を与えてみましょう。●夜に興奮させないたとえば、遅めにお風呂に入れたり、寝る前に赤ちゃんが興奮したりするような遊びをするのは避けましょう。●夜は部屋を暗くして静かにするいつまでもTVがついていたり、寝室が明るかったりすると赤ちゃんは眠りにくくなってしまいます。部屋を薄暗くして静かな環境で寝かしつけをスタートさせてみましょう。 赤ちゃんの寝かしつけがラクになる方法では、具体的に赤ちゃんの寝かしつけがラクになる方法を教えます。 ●寝るときの合図を決める寝る前に、赤ちゃんに「もう寝る時間だよ」という合図を決めて、毎日取り入れるといいですね。たとえば、パジャマに着替える、絵本を読む、子守歌を歌う、抱っこやおんぶをするなどです。入眠儀式と言われることもあります。ママ毎日できる簡単なことを取り入れてみましょう。私の娘は10分おんぶをすると寝てくれたので、昼寝の寝かしつけは毎回家事をしながらのおんぶでした。 ●赤ちゃんが触って落ち着くものを渡すぬいぐるみ、ガーゼ、シーツなど赤ちゃんが触って落ち着くものを渡すのもいいですね。息子は私の小指を握りながら寝るのが好きで、小指さえあれば安心して寝てくれていました。 ●おくるみにくるむおくるみにふんわりとくるんであげることで、体と気持ちが安定します。赤ちゃんが寝たらおくるみを外して布団をかけてあげましょう。 ●夜はママも赤ちゃんと一緒の時間に寝てしまう気になる家事があっても、「赤ちゃんと一緒に寝てしまって、明日の朝にしよう!」くらいの気持ちで寝かしつけをします。私自身「一緒の時間に寝てしまおう」と思い実践したら、気持ちに余裕ができて、子どもの寝入りも早くなりました。 寝かしつけの方法はいろいろありますが、「これが正解」というものはありません。ママがラクに、そして赤ちゃんが安心できる方法を選ぶのが一番です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月27日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! こんにちは、保育士の中田馨です。子どもがトイレに座ることができたら「そろそろパンツをはいてもいいのかな?」と考え始めると思います。最近では、子どものトイレトレーニング用のパンツにはいろいろな種類があるので、「どれをどの時期に履かせればいいのかしら」と思う方もいるでしょう。 今日は、子どものパンツデビューについて話します。 子どものパンツデビューの目安おむつからパンツになると、おむつ代もグンと減りますし、ママにとってはありがたいことがいっぱいです。 【子どものパンツデビューの目安】・トイレでおしっこを成功することが多くなった・トイレに行く時間帯が大まかに決まってきた こんな姿が見られてきたらはじめどきです。 練習用のパンツはおしっこをしても漏れないように、防水性のある素材が3~6層になっているものもあります。心配な場合は練習用のパンツから初めてもOK。ですが、練習用パンツは、価格が高く乾きにくいため何枚も必要になってしまいます。また、ずっと使っていると防水をあまりしてくれなくなり、洋服を汚してしまうことも……。 私の経験から言うと、子どものパンツデビューは焦らないで、しっかり目安が見えてきてからでも遅くありません。練習用パンツは抜かして、普通のパンツからスタートする子もいます。 50%成功すればOK!失敗しても絶対叱らないいざ、パンツデビューしたものの、やはりパンツの中でおしっこをしてしまうことがあります。おしっこの量とパンツの種類によっては、床までおしっこが垂れ流しになることもあります。「どうしてパンツでするの!」とつい叱ってしまいそうなところですが、「おしっこが出てスッキリしたね。お風呂で洗おうね」と、お風呂場に連れて行ってあげましょう。 このときに「おしっこはトイレでしないとダメよ!」なんて声かけはしないでください。子どもなりに「あ、しちゃった」と不快感を感じていますので、できるだけプレッシャーにならないような言葉を選ぶことが大切です。 おもらしが頻繁にあって、ママが「しんどいな」と思うなら、しばらくの間は紙おむつに戻っても問題ありません。頃合いを見て、またパンツにしてみましょう。 外出先ではどうすればいい?パンツデビューをしたときに不安なのは外出するときです。家ならいつでもトイレに行けるけれど、外は行きたいときにトイレがあるわけではありません。外でおもらしをしてしまった場合、その後の処理も大変です。なので、外出時は家以上に意識的にトイレのことを考えるようにしましょう。 家を出る前に必ずトイレに行き、外出先でトイレを見つけたら少し早い段階でもトイレに行くと良いでしょう。着替えは、パンツやズボンを普段よりも多めに入れておくと、もしものときに助かります。保育所では、お散歩に行くときに、子どものおむつはずれの段階によって対処方法を変えています。トイレの間隔が短い子や不安が大きい子はおむつに履き替え、外遊びの時間におしっこが出ないことが多い子は、子どものおしっこ専用のパッドを入れるだけなど、その子の成長や性格に合わせてあげてくださいね。 パンツをはきたがらなくなったら?保育所でもよくある話なのですが。昨日まで喜んではいていたパンツを、突然「イヤ!」と言ってはきたがらなくなることがあります。トイレでのおしっこも順調だし、パンツにおもらしすることもほとんどない場合、ママもどうすればいいかと悩むところです。 パンツをはいていたのに紙おむつに戻ってしまうことに不安になるかもしれませんが、後戻りしてOKです!私は潔く、紙おむつに戻ることをおすすめします。ここで「パンツをはきなさい」と子どもとすったもんだのやり取りをするよりも、「分かった。今日は紙おむつの気分なのね」と受け入れるほうが親子共にラクチンです。そして、「パンツも待ってるから、明日ははこうね!」と気軽に誘っておきましょう。きっと、パンツをイヤがる時期はしばらく続くでしょう。しばらくは、パンツをはいたり紙おむつをはいたりしながら進めていきましょう。 また、パンツに変えたころからママがルールを決めてもいいですね。「紙おむつは、夜にはくもの」と言って日中はパンツをはくと、子どもも納得するのでスムーズに進みます。わが家はこの方法でパンツに移行しました。 おむつはずれ全般に言えることですが、ママの思う通りには進みません。子どもの様子を見ながら子どもに合わせて無理せず進めていきましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月26日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんのファーストシューズに関するご相談です。 Q.ファーストシューズはまだ早いのでしょうか?生後10カ月になったばかりの息子がいます。歩くことが好きで、毎日部屋の中で伝い歩きをしたり両親の手を握って歩き回っています。最近外でも歩きたがるようになり、怪我なども心配でしたが靴下で歩かせてしまいました。そろそろ靴が必要なのかなと思っています。「ファーストシューズはひとりで何歩か歩けるようになってから」とネットで見たのですが、まだ早いでしょうか? プレシューズというものから始めるべきですか? いろいろな靴があるようなので、どのようなものを選ぶのが良いか悩んでいます。 高塚あきこ助産師からの回答お子さんが歩くことに興味を持ち始めているのであれば、靴を準備なさっていいかと思いますよ。もし、まだしっかり歩くのでなければプレシューズでも構いませんが、お子さんによっては使う時期が短く、すぐに外歩き靴になってしまうお子さんも多いです。ご家族のご意向にもよりますが、いずれにしても、そろそろ靴を選んであげるといいかもしれませんね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ファーストシューズってどんな靴?歩き始めのころの赤ちゃんの足の骨は、ほとんど軟骨で変形しやすいといわれています。赤ちゃんの足の裏を見てみましょう。そして、大人の足と比べてみましょう。気付いたことはありませんか? そう、赤ちゃんの足の裏には土踏まずがありませんね。そして、かかとの割合が少ないのです。 このころの赤ちゃんは足の外側で着地をして、かかとを浮かせ気味にして歩いています。つまり、全身をしっかり支えることがまだ難しく不安定です。ですので、未熟な赤ちゃんの足をサポートするためにファーストシューズが必要なのです。 いつごろ用意したらいい?赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら靴を買ってしまいそうですが、それは少し待ってください。まだ赤ちゃんがいつ歩き始めるかはわかりません。赤ちゃんの足はすぐに大きくなってしまいます。早めに買ってしまうと、いざ履くときに「小さくて履けない!」なんてこともあるかもしれません。 ファーストシューズを買うのは10歩以上歩くようになってからいいかもしれません。まだ、頻繁に使うわけではありませんので、1足あれば十分です。また、ファーストシューズを選ぶときは、デザインももちろん大切ですが、一番は赤ちゃんにとって履き心地がいい靴を選ぶということです。 ファーストシューズの選び方のポイント・履き口が大きく広がって履かせやすい・つま先に厚みがあり、少し反り返っている・甲の高さなどに合わせて調節できる・底に適度な弾力がある 赤ちゃんに履かせる前に、靴を触って上記をチェックしてみましょう。布製のやわらかすぎる靴や底面がぺったんこの靴は、赤ちゃんが歩くときに不安定になり、外靴としては不向きな場合が多いです。やわらかいながら、ある程度かっちり感があるほうが、安定して歩くことができます。 ※参考:ニュース(グッズ)「保育士が教える!後悔しないファーストシューズの選び方」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年05月18日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳過ぎて暖かい季節が近付くと「そろそろトイレトレーニングをスタートしたほうがいいかな」と思う人もいるのではないでしょうか。よく「夏におむつをはずすとラクよ!」なんて先輩ママから言われることもありますよね。夏にトイレトレーニングをすると、冬よりも洗濯物がよく乾いてラクというメリットがあります。 さて、本題に入る前に最初にお話ししておきたい大切なことがあります。それは、トイレトレーニングは「○歳になったらスタート!」というものではないということ。体の成長と共に膀胱も大きくなってきて、ある程度のおしっこをためておけるようになってからのスタートが理想です。このことを念頭に置きつつ、今回は、1歳代にできるトイレトレーニングのコツをお話しします。 おむつはずれをスタートする3つの目安これまでおむつの中におしっこやうんちをしていた子どもが、トイレに座っておしっこやうんちができるようになるための準備段階の期間をトイレトレーニングと言います。トレー二ングというと「やらなければいけない!」という思いが強くなってしまうので、ここから「おむつはずれ」と言うことにしますね。おむつがはずれる時期には、個人差があります。月齢よりもその子の成長を見てスタートしましょう。 【スタートするための3つの目安】・ひとりで立って歩ける・大人の言うことを理解している・おしっこの間隔が2~3時間空くようになってきた おおよそ1歳半ごろになると、膀胱におしっこがたまる感覚やおしっこが出た感覚がわかるようになってくるので、遊んでいるときにもじもじしたり、おしっこが出たときにおむつを触るしぐさをすることもあります。また、家族がトイレに行く様子に興味を持ち始めることもあります。そんな子どもの様子を見ながら「そろそろスタートさせようかな?」と思ってもいいでしょう。 次から、具体的な1歳代のおむつはずれのコツについてお話しします。 1. まずはトイレのイメージづくりから「よし、3つの目安もクリア! 今日からスタートするぞ!」と、突然トイレやおまるに座らせると、子どもはビックリしてしまいます。何をすればいいかわかりませんし、トイレに座るのを嫌がることもあるでしょう。そもそも、まだ子どもは「おしっこ」や「トイレ」のことを知りません。 1歳代のおむつはずれのポイントは「トイレでおしっこをするイメージづくり」をすることです。まずは、おしっこやうんちがおむつで出たときに「おしっこが出てスッキリしたね! おむつを替えて気持ちがいいね!」と子どもの気持ちに共感することです。そして、おしっこなどを題材にした絵本などを遊びに取り入れます。 ここで注意することは、絵本を教科書にしないこと。あくまで遊びのなかで自然に興味を持ってもらえるよう強制はしません。 2. ママがトイレに行くときに誘ってみようトイレに座るタイミングは、子どもにトイレのイメージづくりができてからでOK。ママがトイレに行くときに誘ってみてもいいですね。子どもはママのマネが大好き! トイレの一連の流れを見せつつ「〇〇ちゃんも座ってみる?」と言って誘ってみましょう。 誘ってみて「うん」と言ったら座らせてみるのですが、私の保育所での経験上、半分くらいの子は、いざ座る!というときに「いや!」と嫌がります。嫌がったらそこで終了。「じゃあ、また今度にしよう」と潔く諦めることも大切です。 子どもが嫌がっては先に進みませんので「座れるときに座ればいい」くらいのラクな気持ちで取り組みます。「トイレに行くと、楽しいことが待っている!」と思ってもらうためにも、トイレに好きなキャラクターの絵を貼っておくなどして、楽しい雰囲気づくりもしてみましょう! 3. お昼寝のあとにおしっこが出ていなければチャンストイレに行っても、すぐにおしっこが出るようにはなりません。結論から言うと、1歳代はおしっこが出れば「ラッキー」くらいに思って座らせましょう。「この夏で何が何でもおむつをはずすんだ!」という思いは少し横に置いてください。ただ、一度おしっこが出れば、その感覚を覚えてくれることが多いもの。保育所では、お昼寝から起きたときにおしっこが出ていなければチャンスと思ってトイレに誘います。このときに座ることができれば、かなりの確率でおしっこが出ます。なかには、これまでご機嫌でトイレに座っていたのに、おしっこにビックリして、その後しばらくトイレに座るのを嫌がる子もいます。ママとしては「ああ、もったいない!」と思うところですが、ここで「こないだまで座れてたじゃない!」と無理させるのはNG。それよりも「今は休憩期間」と思って、スッパリとトイレのことを忘れることが、近道になります。その後は、子どもの様子を見つつ、またトイレに誘っていきましょう。 おむつはずれは、どの子も行きつ戻りつしながら進んでいきます。ママは慌てずドーンとかまえて、遊びの一環として取り組んでみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月17日こんにちは、保育士の中田馨です。保育園で子どもたちと過ごしていて、自然に口ずさむのが「歌」。今回は、私の保育園で子どもたちに人気の歌をいくつかご紹介します! 歌を選ぶときに大切にしていること保育園で子どもたちと歌を歌うときに大切にしているのは「一緒に楽しむ」ということ。身振り手振りで全身を使って歌うこともありますし、静かに口ずさむときもあります。どのようなシチュエーションでも大人が楽しみながら歌います。子どもが歌わなくてもOK。大人が楽しく歌っているうちに、いつの間にやら子どもも歌えるようになってきます。 今回ご紹介する歌は童謡が中心ですが、必ず童謡じゃないといけないわけではありません。子育てには、ぜひいろいろな歌や音楽を取り入れてみましょう。クラシック音楽や邦楽、洋楽なんでもOKです。以前、保育園でロック音楽をかけたら、1歳になりたての子どもが足踏みをしてノリノリになったこともあります! 1. 昔から歌いつがれている歌昔から歌いつがれている歌は、やはり子どもたちに大人気です。 「ぞうさん」 歌詞とメロディーが心をほんわかとさせてくれます。ぞうさんの鼻が長いこと。ぞうさんのお母さんの鼻も長いこと。お母さんと一緒ということをぞうさんが喜んでいるこの歌に、私はいつも子どもとそのお母さんを重ねながら歌っています。 「おかあさん」お母さんに抱っこされたときの優しく甘いにおいを思い出させてくれる歌です。ふわっと、お母さんの温かさに包まれることをイメージしながら歌っています。 「ぞうさん」も「おかあさん」も、私たちが幼少期から慣れ親しんできた歌です。きっと、急に「歌って」と言われても悩むことなく歌えるパパ、ママも多いはず。この2つの歌は遊びの中でも歌いますが、私は寝かしつけのときにもよく歌っています。 2. 年中行事の歌日本の年中行事では、さまざまな歌が歌いつがれています。その中から2つをご紹介します。 「うれしいひなまつり」全部で4番まである「うれしいひなまつり」。歌に出てくる言葉や人物は、ぼんぼり、五人ばやしなど、子どもたちにとっては耳慣れないものも多いです。それでも歌っているうちに子どもたちが覚えてしまうから不思議。私が子どものころは、7段飾りのひな人形のあるおうちも多かったので「たのしいひなまつり」を歌いながら、「コレが赤いお顔の右大臣!」なんて実体験できたのが懐かしい思い出です。 「こいのぼり」都会ではなかなか屋根より高いこいのぼりが泳いでいる風景に出合うことも少なくなりました。もし、歌を歌っていて子どもたちがイメージしにくい場合は、写真や絵本を見ながら歌を楽しむ方法もあります。 昔と今では、年中行事の風景や在り方も少しずつ変わっていますが、この2つの歌は今でも子どもたちに人気の曲です。年中行事の意味や歌を大切にして、子どもたちに伝えることも私たちの役目だと私は思っています。 3. 手遊びの歌手遊びをしながら歌う歌は、子どもたちが全身を使って楽しんでくれます。 「げんこつやまのたぬきさん」手遊び歌でおなじみの「げんこつやまのたぬきさん」は、手をグーにしてトントンと叩きながら歌います。おっぱいを飲むしぐさやねんねするしぐさなど、子どももまねをしやすい振り付けの歌です。 「さかながはねて」魚がはねて体のいろいろなところにくっついて、さらに変身もするという歌詞なので子どもは大喜び! 特にぴょーんと跳ねる表現が楽しいです。この手遊び歌はアレンジもできます。耳にくっつくと「イヤリング」、手首にくっつくと「とけい」、おしりにくっつくと「パンツ」や「しっぽ」にして楽しむことも。 生活の中で、歌を歌うシチュエーションはいろいろあります。私は子どもの機嫌が良いときにはもちろん歌いますが、泣いているときも抱き上げて歌って、気持ちを落ち着かせます。特に子どもにとって、普段聞き慣れた歌は心地良いもの。ぜひ、親子で歌って楽しんでくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月14日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は生後2カ月の赤ちゃんの遊びに関するご相談です。 Q.生後2カ月の赤ちゃんとの楽しいふれあい方は?生後2カ月の女の子を育てています。普段は、赤ちゃんを抱っこしたりベランダに出て景色を見たり外の音を聞いたり、ほっぺつんつんや手足をさわったり、話しかけたり歌を歌ってみたり、メリーで遊んだりしています。お散歩したり公園に行ってみたいですが、今の時期、外出をできるだけ控えており、毎日同じような遊び方をしています。ほかにも赤ちゃんとの楽しいふれあい方があれば、アドバイスいただけたらありがたいです。 宮川めぐみ助産師からの回答お散歩をされたりお歌を歌ってあげたりと、とてもいい関わりをされているなと思います。赤ちゃんの手足に触れてあげることもとても大切なことになります。足の指も一本ずつ「親指だよ〜」などと声をかけながらお話をしてあげてくださいね。たくさん触れてもらうことで子どもはその部位に意識を向けられるようになり、動かしていこうとしていきますよ。今はとにかくたくさん触れてあげること、そして目の前にいる間だけでもいいのでうつ伏せ遊びをされるといいと思いますよ。体育座りで座っていただき、お膝の上にもたれかけさせてあげて、向かい合わせになりながら、両足の裏を合わせて、おなか、お胸、お口と足の位置を高くしてあげるようにするといいと思います。腰のストレッチにもなりますので気持ちもいいと思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 生後2~3カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイントでは、生後2~3カ月ごろの赤ちゃんと遊ぶときのポイントです。 首がすわっても無理しないそろそろ首がすわってきたかなという赤ちゃんもいますが、抱き上げたり、抱き下ろしたりするときはこれまでと変わらず、丁寧に頭と首のあたりを支えます。大胆に遊びたいところですが、赤ちゃんの体に負担のない範囲の動きにしましょう。 赤ちゃんが心地よい遊びをする「これをしたら発達するんだ!」と思いすぎず、赤ちゃんが心地よく感じる遊びを取り入れます。赤ちゃんの表情を見て、心地よさそうな顔をしていたらそのまま続けてOK。困った顔をしていたら、その遊びが苦手なのかもしれないので無理強いしないようにしましょう。 反応をお互いに楽しむママの表情を見て赤ちゃんが笑い、それを見てママも笑う。赤ちゃんが笑うとママもうれしいですよね。それは赤ちゃんも同じこと。お互いの反応を楽しみ合うことは、コミュニケーションの始まりです。 生後2~3カ月の赤ちゃんとの遊び方この時期に楽しめる、具体的な遊びの方法です。 あんよ体操赤ちゃんの足を優しく持ち、前後にゆっくり動かします。足の裏を合わせたり、クロスさせてみたりして、「むすんでひらいて」「幸せなら手をたたこう」など、リズムのある童謡などに合わせて足を動かしてみましょう。 おてて体操あんよ体操と同じように、赤ちゃんの手をやさしく持ち、ゆっくり動かします。手のひらを合わせてみたりして、こちらも童謡に合わせながら動かしてみましょう。 いないいないばあいないいないばあは、この時期だけではなくこの先長く赤ちゃんと遊べる遊びです。大人はなにげなくやっていますが、赤ちゃんとの心の絆を深めるとても素敵な遊びです。「ばあ!」とママが顔を出して赤ちゃんが笑う、これを何度も繰り返しているうちに、手でママが隠れているけれど、必ず現れることがわかり、信頼関係につながると言われています。ポイントは「ばあ!」と顔を出したときに、赤ちゃんと目を合わせることですよ。 この時期はまだ本来の遊び方をするにはちょっと早いので、ママは大げさにわかりやすくやってみて、赤ちゃんが反応を見せたらそれに応えてあげましょう。 ママと一緒に腹ばい赤ちゃんと向かい合いながら、ママも赤ちゃんと一緒に腹ばいの体勢になります。どこに肘を置いたらラクに腹ばいができるかなど、ママも赤ちゃんの気持ちになり、赤ちゃんから見える景色を一緒に楽しみましょう。 遊ぶついでに発達を確かめてみよう遊んでいるときに発見がたくさんあると思います。じっと見つめてくる、ママの声がする方向に目を動かす、よく笑うようになった、腹ばいで頭を持ち上げられるようになってきた、腹ばいを30秒できるようになったなど、毎日触れ合うことで変化が見えてきます。 赤ちゃんが手をなめて何を感じているのか、何を確かめているのか。「今日はこぶしじゃなく指を中心になめているな」「あ、指を発見したんだ!」など観察しながら遊んでみるとまた、一段と赤ちゃんとのふれあいが楽しくなりますよ。※参考:ニュース(ママネタ)「【生後2~3カ月】首すわり前の赤ちゃんと一緒にできる心を育む遊び方」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年05月14日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。「こしょく」という言葉を聞いたことがありますか?「こしょく」と言って私がパッと思いつくのが「孤食」。でも、それ以外にも「こしょく」があります。今日は大人も気を付けたい「7つのこしょく」についてお話ししますね。 赤ちゃんが気を付ける「7つのこしょく」人が生きるうえで欠かせない「食べる」という行為。赤ちゃんや子どもにとって「食べる」ことは楽しいことであってほしいという思いから、気を付けてほしいのはこの「7つのこしょく」です。 1.小食食事を少ししか食べないことです。たとえば、痩せたいから食事を減らすなど。赤ちゃんや子どもにとって食事は成長するために欠かせないものです。たとえば少しぽっちゃりしていたとして、食事の量を大人の自己判断で減らすことはおすすめできません。気になる場合は必ず医師に相談しましょう。 2.個食家族でバラバラなものを食べていることを言います。家庭環境にもよりますが、好きなものばかりを食べるようになり、栄養が偏る可能性も。同じ食事を食べることで「これ、おいしいね」という共感の会話が自然と出てくると思いますが、「個食」の場合はそういったコミュニケーションも取りづらくなります。 3.粉食パン・麺類などの粉ものばかり食べることです。ご飯だと汁ものやおかずと一緒に食べることが多いと思いますが、粉ものはおかずがなくても食べられるので野菜が少なくなりがちです。 4.孤食家族と一緒に食事をとらず、ひとりで食べていることです。ひとりで食べるので会話がなく、コミュニケーションを取ることができません。また、何を食べても注意されることがないので、栄養が偏ることもあります。 5.濃食味が濃いものばかり食べていることです。たとえば、お総菜やお弁当、外食など、外でできたものを食べていることです。濃い味は、糖分・塩分・油分が多く含まれていますので、生活習慣病の原因になる恐れがあります。 6.固食いつも同じものばかり食べていることです。自分の好きなものを好んでそればかり食べると栄養が偏ります。 7.コ食コンビニ食を頻繁に食べることです。「濃食」と理由は同じです。糖分・塩分・油分が多く含まれていますので生活習慣病の原因になる恐れがあります。また、味覚形成をするこの時期に、このような食事を続けることはおすすめできません。 こしょくにならないために離乳食期にできる2つのこと「7つのこしょく」にならないためにも、次の2つを心がけてみてください。 和食を心がける手作りだしだと、煮るだけで調味料がなくても野菜がおいしく仕上がります。素材の味を生かした和食を赤ちゃんも大人も心がけてみてくださいね。 家族でそろって食事をする1日1食からでもいいのでチャレンジしてみてください。家族と食べるといつもの食事がさらにおいしく感じます。 家族の食事を楽しくするためにも、この7つのこしょくにならないよう、心がけてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月12日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。赤ちゃんの食育にも良いとされている手づかみ食べ。今日は、手づかみ食べを嫌がる赤ちゃんにママができることについてお話しします。 手づかみ食べの2つの利点よく離乳食の本にも、9~11カ月ごろ(離乳食後期)は「手づかみ食べをしてください」と書かれていますが、手づかみ食べにはどんな利点があるのでしょうか? 五感の働きを促す食べ物は、それぞれ固さや感触が違います。手づかみすることでその感触の違いを知ることができます。また、つかんだ食べ物を口に持っていくことは、距離感を学ぶことにつながります。握った食べ物を口に入れてどのタイミングで手放すかなども簡単にはできません。赤ちゃんは五感を働かせながら何度もチャレンジしてできるようになってくるのです。 食べる意欲を増進させる自分で食べるという経験を積むことで、赤ちゃんは食べる喜び、自分で食べる満足感を味わうことができます。 どうして手づかみ食べを嫌がるの?さて、手づかみで食べることを嫌がる子の理由とは何なのでしょうか? 手触り、べとべと感でしょうか? きっとそれぞれの赤ちゃんによって理由は違うと思います。 苦手でもすぐにできるようになる赤ちゃんもいるでしょう。ハイハイができる時期に個人差があるのと一緒で、手づかみ食べにも個人差があります。赤ちゃんがそれを嫌だと思えていることは、発達しているということです。少しずつでいいので、大人が働きかけてあげましょう。 手づかみ食べを嫌がるときにママができることは?手づかみ食べが嫌いな赤ちゃんにもっと手づかみ食べをしてほしいときにママができることをお伝えします。 手づかみメニューを出す手づかみ食べを嫌がるからと言って、ママがスプーンで与えるばかりではなく、手づかみメニューも用意してみましょう。ベタベタするのが嫌なら、ベタつかない食材でチャレンジする、好きな食べ物を使ってみるなど、メニューを工夫してみましょう。 ママが手本を見せるママが手づかみで食べるお手本を見せてみましょう。「おいしい! 自分で食べるって楽しい!」という気持ちを伝えてみてもいいですね。 無理強いしない大切なことは無理強いしないことです。嫌なことをするように言われると、食べることも嫌になって疲れてしまうかもしれません。赤ちゃんの機嫌のいいとき、少しの時間でいいのでチャレンジしてみてください。 まずはいろいろな味や形、感触のものを持たせて、どんなものなら手づかみ食べするのか観察してみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月10日こんにちは。離乳食インストラクター中田馨です。離乳食の本を見るとよく、「ひとつの食材を1種類ずつ食べさせましょう」と書かれています。大人の料理は、食材を組み合わせて作ることも多いですが、離乳食は食材を混ぜないほうがいいのでしょうか? 今日は、1種類ずつ食べたほうがいい理由と、食材を混ぜるのはNGなのかなど、ママの疑問に答えます。 ひとつの食材を1種類ずつ食べるメリット離乳食期にひとつの食材を1種類ずつ食べると、食材そのものの味がわかるというメリットがあります。かぼちゃの味、にんじんの味、しらすの味など、食材にはそれぞれが持っている「味」があります。 5〜6カ月ごろ(離乳食初期)は、その食材そのものの味を経験して味わってほしいと思います。なぜなら、この経験をすることで、味覚の幅も広がると考えているからです。 いくつかの種類の食材を混ぜるのはNGなの?結論から言うと、数種類の食材を混ぜてももちろんOKです。食材と食材を組み合わせたおいしさを経験することも大切です。 例えば、かぼちゃ1つを例にとってみても、水でかぼちゃをゆがくのと、水でかぼちゃと鶏ささみをゆがくのと、だしでかぼちゃと鶏のささみをゆがくのでは味は変わってきます。食材そのものと、食材を組み合わせたもの、だしで煮たもの、それぞれ感じる「味」は違いますよね。1種類で食べるときもあれば、数種類の食材を組み合わせて食べるときもある。 そんな感じで、必ず1種類ずつ食べさせなくてはいけないということではなく、いろいろな調理方法を考えて離乳食作りをしてみましょう。 食材を混ぜるときの注意点ママからよく言われるのが「何も混ぜないおかゆを食べてくれないんです」という相談。急におかゆを食べなくなった赤ちゃんに、他の食材を混ぜたら食べてくれるようになった。でも、食べさせているうちに「このまま何も混ぜない白いおかゆを食べてくれなくなってしまうのではないか?」と不安に感じたそうです。 これはおかゆに限らず他の食材でもよくある話なのですが、大切にしてほしいポイントは、2つあります。 ●混ぜたものばかりを食卓に出さない●1種類で食べるチャレンジをする まずは白いおかゆを食卓に出し、ひとさじでもチャレンジしたらひとまずOK。赤ちゃんが嫌がったら、別の食材と混ぜてもいいです。無理強いして食べさるのではなく、徐々に白いおかゆを食べる回数や量を増やしてみましょう。食べてくれないときの方法として、大人が同じものを同じ食器でおいしそうに食べていると、赤ちゃんも興味を持ってくれますよ。 離乳食期は、味覚の土台をつくる時期です。赤ちゃんの月齢に合わせて、さまざまな食材を取り入れ、さまざまな組み合わせや調理方法で、赤ちゃんの食体験を広げてあげてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月09日この記事では、保育士の中田 馨さんが指しゃぶりについてお話しします。いつになったら指しゃぶりをやめたほうがいいのか? 指しゃぶりをやめるコツなどをまとめました。こんにちは。保育士の中田 馨です。「気づくと指しゃぶりしている」「寝るときは必ず指しゃぶりしている」といった子どもの指しゃぶりが気になるママも多いのではないでしょうか。実は私も指しゃぶりがやめられない子でした。親が心配することは「このままずっとやめられないのではないか?」「歯ならびは大丈夫か?」ということではないでしょうか。 今回は、赤ちゃんの指しゃぶりについて話します。 なぜ指しゃぶりをするの?指しゃぶりは、生後2~3カ月ごろから始まります。赤ちゃんが指しゃぶりをする理由はさまざまありますが「指しゃぶりは自然なこと」ととらえましょう。 それは、赤ちゃんの生まれ持った反射のなかに、口の近くに来たものを口に入れる「探索反射」と、口に入ったものを吸う「吸啜(きゅうてつ)反射」があるから。たまたま口の前にあるこぶしや指を吸うという行動は自然のことなのです。 そこから月齢が大きくなり、自分の意思で指しゃぶりをするようになります。幼児になると、不安や緊張を和らげるために指しゃぶりをするようになってきます。 いつ指しゃぶりをやめさせればいいの?では、指しゃぶりはいつごろやめさせたほうがいいのでしょうか? まず、0歳児の間は、先ほどもお話ししたように自然な行動ですので気にしなくてもOK。2歳ごろから少しずつ指しゃぶりから離れていき、幼児期後半になると卒業する子が多いと言われています。 指しゃぶりの卒業を意識し始めるのは、2~3歳ごろ。指しゃぶりで心が安定する子もいますので、無理強いしてやめさせる必要はありません。 指しゃぶりのやめさせ方のコツは?私自身、親に「やめなさい」と言われ続けていたので意地になり、隠れて吸っていました。だからなかなかやめられませんでした。できれば、自然な形で子どものペースに合わせて指しゃぶりを卒業できるといいですね。 ●指しゃぶりをやめたほうがいい理由を話す2~3歳ごろになると、会話ができるようになってきます。どうして指しゃぶりをやめたほうがいいかを一緒にお話ししてみましょう。 「歯並びが悪くなるんだよ」「手のばい菌がおなかを痛くすることもあるんだよ」など、子どもがわかりやすい言葉で話します。「もうお兄ちゃんなんだからやめよう」「恥ずかしいからやめよう」といった理由ではないほうがいいですね。 ●指しゃぶりをするタイミングにコミュニケーションをとる子どもはふと時間が空いた瞬間や、不安を感じた瞬間に指しゃぶりをします。楽しく心が安定しているときは指しゃぶりをしません。ですので、子どもが指しゃぶりをするタイミングに、遊びを取り入れたり、親子でスキンシップの時間を取ってみたりしましょう。 ●好きなキャラクターの絆創膏を貼ってみる指しゃぶりをする指に、子どもの好きなキャラクターの絆創膏を貼ってみましょう。「〇〇も応援しているよ!」と励ましてみましょう。 ●手をつないで寝る寝るときに指しゃぶりをする子も多いですね。そんな場合は、子どもが寝入るまで手を握ってみましょう。ママやパパの手を握っていたら安心する。他にも安心して寝る方法があることに気づいてもらえたらいいですね。 ●親以外の大人に助言してもらう私の場合、これで指しゃぶりがなくなりました。親以外の近い大人に助言してもらうことで「あ、そうなんだ!」とハッと気づかされたことを今でも覚えています。 今回お話ししたコツは、やればすぐに指しゃぶりをしなくなるというものではありません。指を吸わなくなったと思っていたらまた吸い始めたなど、行きつ戻りつする指しゃぶりですが、子どものペースに合わせながら焦らず進めていきましょう。 作画/はたこ著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月06日こんにちは。保育士の中田 馨です。1歳過ぎた赤ちゃんが、いたずらばかりするということはよくあるお話。たんすの引き出しに入ってみたり、洗濯かごをひっくり返したり、本棚の本を全部落としてみたり、ベランダに出ていたらカギを閉められたり……なんて話も! 予想もつかない赤ちゃんの行動に毎日振り回されて、しかってもやめてくれないし、同じことを繰り返しするので、ママにとっては大変な時期でもあります。赤ちゃんがいたずらばかりして困るときに、ちょっとラクになるコツをお話しします。 赤ちゃんにとっては遊びで悪気はないさて、ここで考えたいのが大人が“いたずら”だと思っていることは、果たして本当に“いたずら”なのかということです。大人にとって「してほしくないこと」は、赤ちゃんには「すごく楽しい遊び」ということもあります。 そのため、ここで「ダメ!」としかるのは少し違うこともあります。また、「ダメ!」と大人が反応することで、赤ちゃんは「注目してくれた!」と勘違いしてしまうこともあり、すぐにまた同じことをしようとすることもあります。 しかるのではなく意識を変える保育所でも、赤ちゃんは先生のしてほしくないことを楽しそうにします。そんなとき私たちが何をしているかというと「これは置いといて、こっちでこの遊びをしようか」と、別のことに意識を向けることです。 もちろん、別のことに意識を向けるように誘導しても、その遊びが終わったら、またさっきの「してほしくない」ことをするかもしれません。そのため、そのたびに繰り返し繰り返し伝えていくことが大切です。 触られて困るものは手の届かないところに大人の持ち物には、触られて困るものがたくさんあります。または、赤ちゃんにとっては危険なものもあります。そういったものはあらかじめ赤ちゃんの手が届かない場所に置くことをおすすめします。何がどのように見えていて、触りたくなるのかという赤ちゃん目線も大切ですね。 いたずら防止グッズを利用するいたずら防止グッズを使えば、赤ちゃんのいたずらを未然に防ぐことができます。 例えば、・引き出しや扉を開けないようにするためのグッズ・コンセントやスイッチに触れないようにするグッズ・机や家具の角でのケガ防止グッズ、など 特に「ここを開けられたら赤ちゃんが危険」「ぶつかったらケガをする」という場所にはこのようなグッズは必須です。 赤ちゃんは好奇心が旺盛! 興味を持ったものには突進していき、一生懸命に舐めたり触れたりして研究します。その好奇心を育てつつ、ママもしからないで過ごせて、赤ちゃんにとって安心して楽しめる部屋環境をつくってみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月04日こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。赤ちゃんのおやつを毎日手作りするのは少し負担に感じるママも多いでしょう。そんなときに便利なのが、手軽に手に入る市販のおやつ。今日は赤ちゃんのために市販のおやつを選ぶときのポイントをお話しします。 大人のおやつと子どものおやつの違い大人にとっておやつはどんなイメージですか? 楽しみや癒しの時間、ストレス解消などなど、気持ちがホッとする楽しい時間だという方が多いのではないかと思います。 では、赤ちゃんにとっておやつとはどんなものなのでしょうか。もちろん楽しみの時間でもありますが、大人と少し違うのは、「4回目、5回目の食事」というところです。一度に多くの量の食べ物を食べられない赤ちゃんは、食事と食事の間で補食としておやつが必要なのです。 市販のおやつを選ぶときのポイントそんな赤ちゃんにとっておやつは食事の一部。選ぶときの最大のポイントは、原材料がシンプルなものを選ぶということです。 裏面表示を見たときに、知らない食品名が書かれているものは買わないように心がけることが大切だと私は思っています。また、味つけが濃いものもあります。できれば原料そのものの味を生かしたものだといいですね。 おすすめの市販おやつとそのポイントでは、具体的にどんなおやつが良いのでしょうか? その一例を紹介します。 ・米菓子、麩菓子味つけがシンプルなものを選びます。赤ちゃん用であっても、塩や砂糖の味付けが強くないかということを大人が味見してから与えましょう。 ・ヨーグルト砂糖で味付けられているものではなく、プレーンを選びましょう。 ・そのほか干しいも、干したレーズン・プルーンなど。硬いので湯でもどして柔らかくし、小さくきざんで少しずつ与えましょう。 そのほかの市販のおやつに関しても、赤ちゃん用であっても裏面表示を確認して、大人が味見をして与えるかどうかを判断してみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月03日こんにちは、保育士の中田馨です。私は毎日保育所で、1~2歳の子どもと過ごしています。元気いっぱいの子どもたちと一緒にいかに楽しく遊べるかを、毎日試行錯誤しながら過ごしています。 今回は、数多くある遊びのなかで、私の保育所で室内でできる人気の遊びを紹介します。特別な道具を用意しなくてもできる遊びばかりですので、ぜひ試してみてください!子どもと遊ぶときに大切にしていること1~2歳の子どもと遊ぶときに私が一番大切にしていることは「大人も一緒になって楽しむこと」です。体を使った遊びをするときは全身で楽しみますし、手先を使った遊びをするときは声かけをしながら一緒に楽しみます。 その上で、やはり大切なことは「安全であること」です。今回いくつか遊びを紹介します。例えば台の上からジャンプするなら、台は頑丈か、子どもがのってもバランスは崩れないか、ジャンプする先の周りの環境は整っているか、ぶつかったり、踏んで困るものはないかなど配慮します。何人かで遊ぶなら順番を守って遊ばせるのか、どこまでしてもOKにするのかなど、遊びのルールも必要になってきます。 子どもは大人の思う以上の思いがけない行動をとります。「ヒヤリ」としたらその都度遊び方を改善して、ケガのリスクをできる限り排除することが必要です。 1. 手を使って楽しめるリズム遊び親子でできる手を使うリズム遊びです。 「手をたたきましょう」「手をたたきましょう」の歌に合わせて手拍子などして楽しみましょう。大げさに手をたたいて、「わらいましょわはは」も大げさに笑って。大いに楽しみます。子どもが振付に慣れてきたら「じゃあ、今度は早く歌ってみよう!」とスピードを早めたり、逆にゆ~っくり歌ったりすると子どもは大喜び! また、鈴など音の出るものをひもにくくり、手首、足首に巻き付けて「手をたたきましょう」をすると、シャンシャン鳴って、さらに楽しいです。 「おすわりやす いすどっせ」次は「おすわりやす いすどっせ」という歌遊び。大人は脚をのばして座り、太ももの上に子どもが座ります。そして「おすわりやす いすどっせ あんまりすわるとおちまっせどすん」と歌いながら「どすん」と同時に大人は脚を広げます。脚を広げたら当然子どもは落とし穴にはまるかのように床にドスンと落ちます。落ちること期待して「やっぱり落ちた!」と大笑い! 何度も何度も繰り返し遊べます。 2. お部屋を広く使う運動遊びお部屋を少し広げて、運動遊びをしてみましょう。工夫次第でサーキット遊びのようにもなります。 「台からジャンプ」台からジャンプする場合、保育所だったら跳び箱などからジャンプができますが、家には跳び箱はありませんので、低めのソファーや椅子でもOK。ママと手を繋いで遊ぶとより安心です。ただし、「普段はジャンプはダメ。ママと遊ぶときだけ」という約束は必要です。 「トンネルくぐり」トンネルくぐりも楽しいですね。市販で販売されているトンネルでももちろんいいですし、段ボールで代用もできます。ママの脚もトンネルになりますよ。 台からジャンプの次はトンネルくぐり。さらに、布団のお山など3〜4つの運動遊びを組み合わせてサーキットにしてみます。元気な音楽をかけてみたり、ママが声かけすることでやる気アップになります! 3. 廃材を使った遊び新聞や段ボールなどの廃材は工夫次第で子どもと楽しく遊べます。 「新聞ビリビリ」まずは「新聞ビリビリ」。新聞を広げて豪快に破きます。両手を使ってビリビリするのも気持ちいいですが、私のおすすめは「チョップ破り」。ママは新聞の両端をピン!と張って持ちます。子どもはその新聞の上からチョップをして新聞を破きます。1歳代の子どもはまだ力が弱いのでそれだけでは破きにくいので、新聞の真ん中に少し切り込みを入れておきましょう。「お! 強い! カッコいい! さすが!」というママの声かけで子どもは、ヒーローになりきります。 「段ボールのおうち」次に「段ボールのおうち」。大きめの段ボールが手に入ったときにおすすめです。1つの段ボールで作るのももちろん楽しいですが、いくつか段ボールが集まってから大きな家を作るのも楽しいです。 先日、保育所で作った段ボールのおうち。大きめの2つの段ボールを重ねて1つの部屋を作り、小さな段ボール2つで作ったトンネルと重ねてみました。部屋には玄関と窓があり、天井にはフタがあって上から顔を出すこともできるようにしました。入り口にポンポンなどを作るときに使うスズランテープでのれんも作りました。子どもたちは大喜び! 作ったその日は楽しすぎて、一日中遊んでいました。おうちの中で絵本を読んでくつろぐ子、玄関から入ってトンネルくぐって外に出るを繰り返す子、お人形と中に入っておままごと遊びをする子など、遊び方はさまざまです。 家の中でも、工夫をすれば子どもと体をいっぱい使って元気に遊ぶことができます。ぜひ、取り入れてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月01日こんにちは、保育士の中田馨です。前回は、保育所で1~2歳に人気の絵本を紹介しました。遊びには、手遊びやリズム遊び・運動遊び・外遊びなどいろいろありますが、今回はお家で楽しめる「おもちゃ」に注目。私の保育所の1~2歳児に人気のおもちゃを紹介します。おもちゃを選ぶときに大切にしていること1~2歳は自我が芽生える時期。「好き嫌い」や「イヤイヤ」が出てくる時期でもあります。自分が遊びたいものへの集中はすごいけれど、興味のないものは見向きもしないこともあります。そんな1~2歳児のおもちゃを選ぶときに、私が気を付けていることは以下の4つです。 1. 子どもの発達に合わせる背伸びしすぎて難しすぎるおもちゃだと飽きてしまうこともあります。逆に簡単すぎてすぐにできてしまっても飽きることにつながります。大人が「かわいい!」と思って選ぶことももちろん大切ですが、子どもが興味を持っていることが最重要。おもちゃ売り場や児童館など、実際におもちゃを触れることで何に興味を持っているか見てみるのもいいですね。 2. 安全性を考える例えば、なんでも物をなめる時期ならなめても大丈夫か、飲み込んでしまわないか、とがった部分はないかなどを確認します。また、物を投げる時期には、投げて危ないおもちゃはNGです。使っているうちにひび割れしたりした場合は処分しましょう。 3. 遊びが広がるおもちゃを選ぶワンパターンにしか使えないおもちゃではなく、発達に応じて遊び方を変化できるおもちゃだと長く使えるのでいいですね。特に2歳になると見立て遊びもできるようになってくるので、子どもの想像力を膨らますことができるおもちゃを準備します。 4. シンプルなおもちゃを選ぶキャラクターのおもちゃなど、さまざまな機能がついているものももちろん楽しいのですが、保育所では想像力でいろいろとイメージが膨らむおもちゃを選ぶようにしています。 積み木ならコレ!まずは、おもちゃの定番「積み木」。1歳のときは、なめたり触ったり積み木を両手に持ってカチカチと音を鳴らしてみたりして、その感覚を楽しみます。その後、並べたり積み上げて崩してみたりしているうちに、お城を作ったり、坂道に車を走らせてみたりと遊びが広がります。今回紹介する積み木は2つです。 「シンプルな積み木」 木の温かみを感じることができるシンプルな積み木です。箱に積み木がパズルのように入っているので、箱から出して箱に入れるまで一連の流れで遊べます。 「カラフルな積み木」 原色を中心としたカラフルな積み木。ところどころ模様があって積み重ねるとお家や電車などになって想像力をかき立てます。 ブロックならコレ!こちらも定番のおもちゃ。保育所にはいろいろなタイプのブロックがありますが、今回紹介する2つのブロックがうちの保育所では根強い人気です。 「レゴブロック」 緑のコンテナのサイズのレゴです。最初は、大人が重ねたブロックを取ることが楽しみます。そのうち自分で積み重ねることができるようになり、想像しながらお家や車、ロボットなどを作り始めます。動物や人が入っているとさらに想像が膨らみごっこ遊びにつながります。保育所では、赤・青・緑など色分けしてそれぞれの箱に片付けをしています。そうすることで片付けまでが遊びになります。※写真のレゴは現在15歳の息子の時代のレゴなので、今とはデザインが多少違います。 「学研 ニューブロック」 このブロックは工夫次第でさまざまなものを作れ、想像力をかき立てます。はめ込むのがなかなか難しいので、自分ではめ込むことができるのは2歳ごろからです。1歳の間は大人が作ったものを使って遊びます。保育所でよく作っているのが、救急車、消防車、ブルドーザー、ロボットなど。平面につなげれば線路になって、電車を走らせることもでき、遊びがグ~ンと広がります。 指先を使うおもちゃならコレ!1歳になると、物をつまんで遊ぶこともできるようになってきます。はじめは大きいものからスタート。2歳に近付くと、徐々に指先でつまめるくらいの小さいものがつまめるようになります。指先を使って遊ぶことは、集中力が必要でかなり疲れるものです。指先を使った遊びを十分にしたあとは、給食の食べっぷりも良いものです。 「はじめてのつみき RING 10」 輪を棒に入れていく単純な遊びですが、入れたり出したりしながら遊びます。色の種類がわかるようになると、色分けして入れる楽しさも味わえます。また、2歳ごろになると、付属のひもに通して遊ぶことができます。ひもに通すためには、指の入れ替えをしなければいけないため、子どもにとってはなかなか難しいチャレンジになります。最初は親が一緒に指の使い方を教え、徐々に補助なしでチャレンジしてみましょう。できた喜びを一緒に分かち会えるのも楽しいです。 「型はめ 動物パズル」 子どもが最初に出合うパズルの1つです。つまんで同じ形の動物にはめ込みます。このパズルには動物の絵が描いているので、親子で動物の名前を言いながら、ごっこ遊びをしながら遊べます。完成したらもう一度崩して再チャレンジ! 「モンテッソーリ 円柱さし」 穴の大きさ、長さ、円柱の色がそれぞれ違います。穴の大きさにあった円柱を指先でつまんで穴に入れて遊びます。一度入れて「あれ? ここじゃない」とわかったら、横の穴にもチャレンジ。試行錯誤しながら穴の中に円柱を差し込みます。完成したら全部出してもう一度チャレンジです。最初から4種類すべて出すと子どもが混乱して「できない!」と思ってしまう原因になります。1種類からスタートし、慣れてきたら2〜3種類出してあげるとスムーズに遊べます。 遊びで大切なことは「1つ終わったら1つ片づける」です。出しっぱなしにしているとおもちゃがごちゃ混ぜになって、本来の遊びではなくなることがあります。ひとつの遊びを楽しんで飽きたら、片付けてから次の遊びに移る習慣にしましょう。最初の片づけはブロック1個箱に入れるだけでもOK。あとはママが片付けます。おもちゃ売り場に行くと、たくさんのおもちゃが販売されています。どのおもちゃが良いのか悩むところですが、子ども目線に立って選んであげてくださいね。 ※おもちゃで遊ぶ際は誤飲等にご注意ください。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通る大きさ)のものは、誤飲の恐れがあります。赤ちゃんに渡したり、そばに置いたりしないように注意しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年04月26日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもとの触れ合い遊びの1つが「絵本」です。私は保育士という職業柄、毎日子どもたちと一緒に絵本に触れ合っています。今回は、数ある絵本のなかで、子どもたちに人気があり、私もおすすめする絵本を6つご紹介します。 絵本を選ぶときに大切にしていること私が1〜2歳児の子どもたちに絵本を選ぶときに大切にしていることは、・年齢にあった話の長さであること・読んだときに子どもの喜ぶ顔が想像できるものこの2つです。そして、子どもと絵本を読むときは絵本を読むことに集中しましょう。子どもに「絵本読んで」とお願いされたら、家事やスマホはいったん横に置きます。保育所では、子どもをひざに座らせてお互いの体温を感じながら、やさしく心を込めて読みます。そして「もう1回」と言われたらもう1回読みます。ふれあいの時間が楽しければ楽しいほど子どものリクエストも増えますが、できる範囲で答えてあげましょう。また、絵本はお勉強をしているわけではありませんので、文字を覚えさせたり、感想を聞く必要はありません。読んだらそれで終了。感想を聞かなくても、子どもは心の中に温かい感情をたっぷりため込んでいます。 では、次から具体的におすすめする絵本を紹介します。 1. リズムで楽しめる絵本まずは、リズムを楽しめる絵本を紹介します。 『だるまさんが』(ブロンズ新社)1ページ目は、赤い愛嬌のあるお顔のだるまさんが「だるまさんが」と揺れながらリズムよくスタート。そんなだるまさんがころぶのは大人なら誰もが予想できますが、その後もだるまさんは予想外なさまざまなことをします。大人も思わず「クスッ」と笑ってしまう楽しい絵本です。親子で体を揺らしながら、だるまさんのまねっこして読んでも楽しいです。 『きんぎょが にげた』(福音館書店)きんぎょが水槽から逃げて、おうちのさまざまなところにかくれんぼするお話。「にげた」と「こんどはどこ」が繰り返される言葉のリズムの楽しさもありますが、毎ページ毎ページきんぎょを探す楽しさもあります。最初にこの絵本を読んだ子は、一生懸命きんぎょを探します。何回も読んでいるうちに、きんぎょの行方はわかるんだけど「パッ!」と見つけることを楽しむ子、周りの絵を見始める子と1回目とは違う楽しみ方を始めます。 2. 親子で食べたくなる絵本続いて、読んでいて思わずおなかが「グー」っとなってしまうような絵本を紹介します。 『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)こぐまちゃんシリーズのなかの1冊。今回は、しろくまちゃんがママと一緒にホットケーキを作ります。材料を混ぜて焼いていくのですが、フライパンで焼くときの描写が何とも言えずおいしそう。できあがったホットケーキはふっくらとして甘い香りがただよってきそう。最後はお皿を洗っておしまい。読むと大人でもホットケーキが食べたくなります。 『ごはん』(福音館書店)ページをめくると、ずらーっと「ごはん」が並んでいます。こんなにもたくさん「ごはん」があるんだと読むたびにビックリします。一つひとつのごはんを指さしながら「たけのこごはん」「さつまいもごはん」「おせきはん」と、子どもはつまんで食べるまねをします。まさにおなかがグーっとなるおいしい絵本です。 3. 不思議な世界がおもしろい絵本最後は、不思議な世界に入ってしまう絵本です。 『もこ もこもこ』(文研出版)「もこ」と出てきてどんどん大きくなって「ぱちん!」とはじけて。きっと読む子によって感じ方が違うんだろうなと思う絵本です。目をまん丸にしながら真剣に読んでいる子どもの表情を見るのも楽しい絵本です。 『ねないこだれだ』(福音館書店)せなけいこさんの不思議な世界。「こんなじかんにおきているのはだれだ?」から始まり、出てくるのは表紙にもなっているおばけ。何度も読んでいるうちに、おばけが出てくると「きゃあああ!!」と言って大喜びする子どもたち。子どもによっては本当に怖がって嫌がる子もいますので、そんなときはそっと隠している絵本でもあります。 心にポッと温かいものを与えてくれる絵本。親に読んでもらったり、自分でも何度も読み返したりした絵本は、大人になっても心の宝物になりますよね。子どもにとって「絵本」の時間は、絵本の内容が楽しいこともありますが、ママやパパとのスキンシップの時間でもあります。義務に感じる必要はありませんが、余裕があるときには絵本の時間を取り入れてみてください。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、商品によっては現在と異なる場合があります。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年04月23日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんのスプーンに関するご相談です。 Q.スプーンを持たせたまま離乳食を進めてもいいものでしょうか?生後9カ月になったばかりの子どもの離乳食について相談させてください。最近、自分で食べたい気持ちが湧いてきたのかウーウー唸り機嫌が悪くなるため、離乳食を食べさせるスプーン以外に別のスプーンを持たせて離乳食をあげています。別のスプーンを持たせてあげても、口に突っ込んだりして遊んでいるようにしか見えないのですが、スプーンを持たせてあげてからは、唸って食べることは減ったように思います。「おいしいねー」などの声かけはしていますが、ニコニコ笑顔で食べたことが今までありません。食事のマナーは気にせず、このままスプーンを持たせてあげて離乳食を進めてもいいものでしょうか? 今後注意していくことがあれば教えてください。 小林亜希管理栄養士からの回答お子さん用のスプーンを持たせてあげているのですね。やりたい気持ち大切にしてあげてください。とてもじょうずに進められていると思いますよ。お子さんとしては、スプーンを口に入れて遊んでいるわけではないと思いますよ。どうやって使うのかな?と食具の使い方を勉強中だと思います。口に入る感触を確かめたり、目と手と口の協調運動で、今後自分でお子さんが食べるようになったときに今練習されている効果が出てくると思います。食事の時間以外でも、ぬいぐるみにおままごとのスプーンでごはんを食べさせてあげるところをみせてあげたり、スプーンの使い方を教えてあげられるとよいかと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより スプーンを使うのは難しい?大人は簡単にできていることですが、今まで経験したことのない赤ちゃんにとってスプーンを使うことはとっても難しいことなんです。赤ちゃんは練習して、少しずつじょうずになります。最初はできなくて当たり前だと思って見守りましょう。 グーで握っているけれど、持ち替えさせたほうがいい?まず赤ちゃんはスプーンを上から「グー」で握って使うと思います。最初はそれで大丈夫です。手の動かし方が未発達なので、大人のように持つことはできません。2~3歳になり、お箸を使い始めたら徐々に持ち方を変えていきましょう。 スプーンを持ちたがるけれど、どうしたらいい?ママの持っているスプーンを持ちたがるなど、食がなかなか進まないことがあります。そんなときは赤ちゃんにもスプーンを持たせてあげましょう。「まだ、スプーンを使って食べることができないから」ではなく、「スプーンを持つことで離乳食を意欲的に食べようとしている」ということに重点を置くといいですね。 ママが赤ちゃんにしてあげたい4つのこと1.少々手間でも、スプーンを持たせる2.最初はママが手を添えて、食べ物をすくって口の中に入れる3.赤ちゃんが使いやすい食器とスプーンを用意してあげる4.赤ちゃんが離乳食を食べる器と、ママが与える器を分ける ※参考: ニュース(食・レシピ)「赤ちゃんがスプーンを使い始めるころのママの疑問に保育士が答えます!」【著者:保育士 中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年04月16日ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし