俳優の福山雅治が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。岩井俊二監督『ラストレター』の演技が評価され、最優秀男優賞に輝いた福山。「こういった賞をいただくのはずいぶん久しぶりになりまして、本当に嬉しいです。実際手渡されるとこんあんに重いんだと思って、重みを感じながら早速今夜晩酌するのを楽しみにしています」と喜んだ。『ラストレター』では神木隆之介が福山の学生時代を演じたため、「神木くんと僕とで作り上げた役柄だと思うので、神木くんにも何か奢ります。ありがとう神木くん」と感謝。「彼は技術力が高く緻密な俳優なので、彼の方から『こういうアプローチどうですか』というプレゼンテーションを受けた」と撮影の様子を明かす。福山は「僕が目の下にほくろがありまして、『ほくろを足してもいいですか』と相談されたり。神木くんの方が緻密な役作りをしてくれて、僕はそれに乗っかって焼くづくりをさせていただきました」と振り返った。今後の活動については「お呼びいたける作品をずっと待っています。監督さん、プロデューサーさん」と呼びかける。「映画スタッフの方のファンが多いTAMA映画賞ですから、これからもどんな役でも頑張って演じていきたいと思いますので、お仕事の方、事務所に問い合わせてスケジュールの確認をしていただければ……」とその場でオファーを募る一幕も。改めて福山は「50歳になり、30周年を迎えると、もう少し楽な感じで仕事に取り組めたり余裕の気持ちでオファーを待ったりするものかなと思ってたんですが、そうはなってなくて。今後も貪欲に仕事をしていきたいと思いますので、映画関係者の皆様も頭の片隅に『これ、福山いいかな』と思ったら事務所の方にお問い合わせください。よろしくお願いいたします」と頭を下げた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日映画ファンの祭典「第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM」内にて「第12回TAMA映画賞授賞式」が11月29日(土)、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて行われ、『喜劇 愛妻物語』で共演を果たした濱田岳&水川あさみが、そろって最優秀男優賞&最優秀女優賞を受賞し、ノリよく喜びを爆発させた。「TAMA映画賞」は2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する映画賞。濱田さん&水川さんが受賞した最優秀男優賞&最優秀女優賞は、本年度最も心に残った男優・女優を表彰する賞。ふたりの受賞対象作『喜劇 愛妻物語』では、濱田さんは売れない脚本家、水川さんは彼を支える超・恐妻家を演じた。水川さんとの最初の撮影において、濱田さんは水川さんによる想像以上の迫力に度肝を抜かれたという。「そんな言う?みたいな(笑)。思ったより言うじゃん、大丈夫かなと思ったんですけど、奇跡的にあの男(※自分が演じた男)と自分の図太さがシンクロして、日に日に慣れていった感じ」と、罵声をいくら浴びせられても大丈夫だったと胸を張る。ずけずけと物を言う姿が印象的な役を見事演じた水川さんだが、「濱田岳くんの横には役のモデルとなる監督がいつもいたので、ふたりが並んだ顔を見ていると自然と怒りがこみ上げてきた(笑)。自然といらいらする状態でした」と、愛情たっぷりの毒舌を言ってみせ、場内の笑いを誘った。盛り上がるふたりのトーク中、なんとモデルとなった足立紳監督&妻の晃子さんも登場し、ふたりを花束でお祝いした。登場人物の4人が勢ぞろい(!?)で大賑わいの檀上にて、晃子さんは、「普段はもっとひどいです。濱田さんが演じた1000倍くそなので、怒っても響かないんです」と足立監督をいじる。足立監督は「なんて素敵な夫婦だな、と思いながら(濱田さん&水川さんを)見ていました。たまに水川さんの罵声がフラッシュバックして頭痛がすることがありました(笑)」と撮影を堪能していた様子。また、同賞には『ラストレター』『マチネの終わりに』で福山雅治、『MOTHER マザー』『コンフィデンスマン JP プリンセス編』で長澤まさみも受賞となった。「トロフィーの重みを感じながら、さっそく晩酌するのを楽しみにしています」と茶目っけあふれるコメントを残した福山さん。『ラストレター』では小説家の乙坂鏡史郎を演じた。そして、乙坂の高校時代を神木隆之介さんが演じたことでも話題になった本作。神木さんと役作りの話をしたかと聞かれた福山さんは、「彼はすごく技術力が高く、緻密な俳優なので、彼から“こういうアプローチどうですか”って言われた。僕は目の下にほくろがあるから、“ほくろを足してもいいですか”って相談されたり。僕は乗っかって演じました(笑)。神木君と僕とでいただけた賞だと思うので、何かおごります。ありがとう、神木くん」と、神木さんへの感謝の言葉にかえていた。(cinamacafe.net)
2020年11月29日女優の森七菜が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。岩井俊二監督『ラストレター』の演技が評価されて最優秀新進女優賞に輝いた森だが、撮影ではよくアドリブも入れていたという。「最初にちょこっとだけやってみたら意外と怒られなかったので、だったらもっと楽しいことを、自分からでも何か提案できたらいいなと思って」と大物っぷりを見せる。外出自粛期間中の過ごし方として「夜中に食べるカップ麺、至福でした」とコメントを寄せた森。コロナ太りについて聞かれると「大丈夫じゃないです」と苦笑しつつ、「お芝居したい気持ちはありましたし、いくつかできなかったお仕事もあって悔しかった部分もあるんですが、マイナスな気持ちに引っ張られてばっかりでは良くないと思ったので。普段だったらカップラーメンも気をつけて食べられないんですけど、こういうお仕事をしてないような子だったら食べてたなと思って、違う人の人生を行き来したような気分がありました」と、自粛期間すらも楽しんでいた様子だった。改めてこの1年について「今年は皆さんに驚いてもらうことが多かった1年だと思っていて、賞をいただけたこともそうですし、初めてドラマや映画の主演をやらせていただいたり、それで私を初めて知ってくださったかたもいらっしゃって」と振り返る。「『?』(ハテナ)と思った人もいたんだと思うんです。『なんだ、この小娘は』と思った方もいらっしゃったと思うんですけど、来年は『?』を『!』(びっくりマーク)に。『なるほど、だから!』と思ってもらえるような1年に努めたいと思います」と意気込んだ。授賞式には同作で最優秀男優賞を受賞した福山雅治、最優秀作品賞となった岩井監督も登場し、2人とともに再度現れた森は「プレッシャーかかるところもありました」と率直な意見で会場を笑わせる。岩井監督は森について「もう本当に小リスのような。籠から出すとピュッとどこ行くかわかんない感じ、カメラのどの辺に立つのかもわからないスリリングな演技が素敵でしたね」と称えた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日俳優の宮沢氷魚が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。初主演作『his』で最優秀新進男優賞に選ばれた宮沢は「役者を3年やっていますが、賞をいただくのは初めてなので、一生忘れないものになると思います」と喜ぶ。『his』について「初主演映画ということでプレッシャーはあったんですけど、相手役の藤原季節くんに助けられて、すごく楽しい作品にもなった」と振り返る。「LGBTQをテーマに作ったので、どういう意見が飛び交うのかなと思っていたんですけど、実際公開されて、たくさんの方に見ていただいて、たくさんの意見をいただいて、本当に幸せに思っています」と感謝の気持ちを表した。藤原については「白川で10日間共同生活を送ったんですけど、本当に変わってる子で」と笑顔に。「Tシャツ1枚と下着1枚くらいしか持ってこなくて、『ごめん氷魚、タオル貸して!』というところから始まったので、季節くんが自分を開いて受け入れてくれたことに感謝しているし、季節くんじゃなければ成立しなかったと思います」と語る。今泉力哉監督についても「このタイミングで今泉さんに出会えたことは、役者人生の中では宝物ですし、また成長して今泉さんの作品に出られるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。同賞には俳優の北村匠海も選出され、ビデオメッセージで登場。「とにかく前に進んで色んな作品を打ち出したいと思っています。"新進"という言葉がさらに似合う俳優として、2021年も頑張っていきたいと思います」とメッセージを寄せた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日映画『滑走路』(公開中)の公開初日舞台挨拶が20日に都内で行われ、水川あさみ、浅香航大、寄川歌太、大庭功睦監督が登場した。あふれる才能を遺し、突然この世を去った歌人・萩原慎一郎のデビュー作にして遺作となった「歌集 滑走路」をモチーフに、オリジナルストーリーとして紡いだ本作。水川あさみが扮する翠(みどり)、浅香航大扮する若手官僚・鷹野(たかの)、そして新人・寄川歌太が扮する中学2年生の学級委員長、それぞれ“心の叫び”を抱えて生きる3人の人生が交錯し、現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。「今までに後悔したことは?」という質問に、水川は「面白い方の話になっちゃう」と苦笑しつつ、「無意識だった話なんですけど、20代前半くらいの時にオーディションを受けていたら、私の服の背中からタグが出てたんです。タグが出ているデザインの服だったんですけど、後ろに座ってた女優さんが、『タグ出てるよ』って、優しく声をかけてくれたんですが、私は関西から出てきたばかりだったので『出してんねん!』って言ったんですよ」とエピソードを披露する。「それを違う女優さんが見てて、私の中ではツッコミみたいな感じだったんですけど、後ろの子はすごく傷ついていたと言われて、なんでそんなことをしちゃったんだろって後悔があります。いまだによく思い出す」と語り、会場も爆笑となっていた。また大庭監督は今作の撮影時に「イライラが出ちゃった」と後悔。演技について、水川と意見の相違がありなかなかうまく進まなかったが、「水川さんがイライラを感じ取ってくれて、『監督、私、監督が行ってほしいんだったら行くわ!』と言ってくれて。おかげさまですごい好きなシーン、いいシーンになった」と感謝していた。
2020年11月20日水川あさみ主演、山田真歩共演で“友情とは何か”を描いたドラマ「ナイルパーチの女子会」が、1月クールにBSテレ東土曜ドラマ9枠にて放送されることが決定した。原作は、「第28回山本周五郎賞」「第3回高校生直木賞」を受賞した柚木麻子による同名小説。ナイルパーチとはアフリカに生息し、生態系を壊すほどに食べ続ける肉食魚のこと。SNS全盛の時代を背景に、女性同士の友情を鮮烈に描き出した衝撃作だ。主人公となるのは、大手総合商社に勤め、男性と肩を並べて活躍しているキャリアウーマン・志村栄利子。美人で高学歴、実家は世田谷の一軒家…順風満帆な人生を送っているようにみえる栄利子の唯一にして最大のコンプレックスは、“女友達がいない”ことだった。そんな栄利子の密かな楽しみは、同い年の主婦インフルエンサーが綴る人気のSNS日記「おひょうのダメ奥さん日記」を読むこと。あるとき、栄利子は偶然にも近所に住んでいた日記の作者・丸尾翔子と出会う。翔子もまた“女友達がいない”タイプの人間だった。同性の友達がいないという共通点を持つ2人は、急速に親しくなっていくが、あることがきっかけで2人の関係は思わぬ方向へ進んでいく…。栄利子を演じるのは、これまで数々の映画やドラマに出演、コメディから社会派まであらゆる役を演じ分ける女優・水川あさみ。翔子役は、個性豊かな存在感と確かな演技力は唯一無二、いま大注目の女優・山田真歩。「友達になれそうと感じた夜は確かにあったのに…」。そんな2人の怒涛の友情模様を、実力派の水川さんと山田さんが演じる点に注目。「もともと原作は読んでいたので、これがもし映像化するのであれば是非参加したいと思う作品」だったと水川さん。「なんともいえない女のドロドロとした心の闇と気持ちの悪い生々しさが描かれている」と絶賛し、共演の山田さんについては「とても気になる役者さんでした。今回ご一緒出来るのをとてもうれしく楽しみにしています」と明かす。栄利子という役柄について、「他者に求めても拒絶され、なぜ?を自問し続け狂気に取り憑かれていくサマは吐き気がするほど気持ち悪いものですが、おもいきり栄利子への距離を近づけて最大限の想像力でこの作品中は生きたいな」と語っている。そして山田さんも原作は「一ページ目から引き込まれ、そのままノンストップで一日で読んでしまいました。SNSのこと、埋まらない心の空洞や不安、他者とつき合っていくということ、本当の意味で自立するということ……。なんだか、私が20代くらいの頃からずっと感じ続けてきたことが赤裸々に書かれていて、『こういうテーマを描いてくれる人がいるんだ!』と興奮しました」と語る。共演の水川さんについては「私にないものを沢山持っている、私の知らない世界を沢山見てきた方なんだ……!と思いました。その『違い』を保ちながら、どんな世界が私たち二人の間に生まれてくるのか、今からとてもワクワクしています」と期待を寄せる。原作の柚木さんは「ナイルパーチの女子会」は「熱に浮かされて書き上げたような作品」と振り返り、「今もそうですが、女性同士を競わせ、面白がるような風潮に腹を立てていました。栄利子と翔子はまさに、そうした風潮の犠牲者で、本来あったはずの友情を見失ってしまった人たちです。水川あさみさんは同性の友情に恵まれているイメージが強いですが、生真面目で律儀な栄利子にも重なる部分があり、改めて彼女の表現の奥行きに唸らされました。山田真歩さんは私が好きな和製シスターフッド映画(『SRサイタマノラッパー2』『アズミ・ハルコは行方不明』)で活躍されていて、かねてからファンだったので、配役をうかがった時はとても嬉しかったです」と、キャスティングに太鼓判を押している。土曜ドラマ9「ナイルパーチの女子会」は2021年1月、毎週土曜21時~BSテレ東にて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2020年11月19日「今回の役は萩原(慎一郎)さんの遺作を背負ってますし、撮影はこれまでになく身の引き締まる思いで挑みました」いじめ、非正規雇用などの経験をもとにした歌集を執筆後、32歳で命を絶った歌人・萩原慎一郎。その遺作をモチーフにした映画『滑走路』(11月20日公開)で、激務の中で理想を失い、無力な自分に悩む若手官僚・鷹野を、浅香航大(28)が演じた。「彼は仕事がうまくいかないストレスをため込んで、世間との関わりを絶った色みのない生活を送っているんですよ。演じるにあたって、細かい気持ちの変化や、上司や同僚との距離感は監督と緻密に話し合って役に入りましたね」(浅香・以下同)じつは取材した時点では、共演者とはほとんど会えていなかった。「鷹野が人との関わりがない生活を送っているということもあって、共演のシーンがほとんどなくて……じつは、(主演の)水川あさみさんとも、まだお会いしたことがないんですよ!これは共演っていうのかな(笑)。舞台挨拶でお会いしたら『はじめまして!』って言います(笑)」一人のシーンが多く、緊張感のあった現場では、20代前半での経験が生かされた。「俳優人生の転機になった、映画『桐島、部活やめるってよ』に出演したころは、社会で自分が置かれているポジションをより意識していたタイミングで。もともとメンタルの上下が激しくてナイーブな性格っていうのもあって、深酒することでストレス解消していました。そういった経験も思い出しながら演じられましたね」今では自分との付き合い方がわかってきて、ひとつの“ルーティン”を見つけたそう。「風呂とサウナとジムと飲み屋がそろって入っている建物があって、基本的に休みは1日そこにいます(笑)。風呂入って、好きなタイミングでトレーニングしてサウナ入って飲みに行くみたいな(笑)。撮影がある時期は(サウナの)休憩室で台本を読むと、めちゃくちゃセリフが入るんですよ!それがストレス解消になってますね」日々、さまざまな役者から刺激を受けているという浅香。最近、とくに感銘を受けた俳優が……。「ドラマ『梨泰院クラス』のパク・ソジュンってすごいなって思いましたね!作中、何年もたって年もとっているはずなのに、ビジュアルはなにも変えてないんですよ!僕も、そういうところを押し切れるだけの説得力をもった俳優になっていきたいですね」「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月16日女優の水川あさみが3日、東京・EXシアター六本木で行われた「第33回東京国際映画祭」(TIFF)特別招待作品『滑走路』(11月20日公開)の舞台挨拶に、浅香航大、寄川歌太、大庭功睦監督とともに登壇した。あふれる才能を遺し、突然この世を去った歌人・萩原慎一郎のデビュー作にして遺作となった「歌集 滑走路」をモチーフに、オリジナルストーリーとして紡いだ本作。水川あさみが扮する翠(みどり)、浅香航大扮する若手官僚・鷹野(たかの)、そして新人・寄川歌太が扮する中学2年生の学級委員長、それぞれ“心の叫び”を抱えて生きる3人の人生が交錯し、現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。コロナ禍において映画が公開される意義を聞かれ、主演の水川は「もしこのまま、この距離感を保ったまま、すべての物事……人との距離感も続いていくと思うと、心が折れそうになる瞬間がある」と不安を告白。「表現するお仕事をしている上で、ソーシャルをとることが当たり前になる世の中を受け入れてしまう怖さと、私たちも向き合いながらということを考えると、いまだにちょっと怖いなと思いながら生きています」と打ち明けた。その上で、「そんな中でこの映画にひょんなことから出会って、転がるように私のもとへ来てくれて、今やれってことなのかなと思ってこの映画をやると決めて、今ここに立たせてもらっています」と出演を決意した思いを明かし、「今日初披露して皆さんに見ていただくことで、少しでも心をそっとなでてくれるような映画になればいいなと思っています」と願った。さらに、「今のこの世の中って、人にとっての豊かさとか幸福なことが見えにくくなっていたり、わかりにくい時代だなと思うんですけど、そんな時代でも人のことを救うのは人だと。この映画を見て救われるような気持ちになってもらえたら。寄り添って肩を組んでくれるような映画だといいなと思います」と語った。
2020年11月03日異例のベストセラーを記録した歌集をモチーフにオリジナルストーリーとして映画化した『滑走路』よりロング版予告編が到着した。現在公開中の予告編よりももっと個々のキャラクターに迫った今回の映像。厚生労働省の官僚として非正規雇用の問題に向き合いながら、理想通りにはいかない現実に直面し精神的に追い詰められていく鷹野(浅香航大)。幼なじみを助けたことをきっかけに自らもいじめの標的となってしまった学級委員長(寄川歌太)。そして、切り絵作家の翠(水川あさみ)は妊娠が発覚した途端、夫から無責任な言葉を投げかけられる――。そんな3人の人生が、ひとりの人物の死をきっかけに絡み合っていく。優しさと希望が溢れる印象的なセリフの数々や、Sano ibukiの主題歌「紙飛行機」の温かな歌詞が、胸を打つ予告編が完成した。また、一足先に本作を鑑賞した原作者・萩原慎一郎の両親は「慎一郎が短歌に込めた想いを感じることが出来ました。そして、社会のさまざまな場所で頑張っている方々の横で、そっと寄り添ってくれるような映画でした」と感想を述べ、弟でギタリストの萩原健也は「全力で走る彼の姿に、十代の頃、不登校の僕を救い、勇気と希望をくれ続けた兄を想いました」とコメントを寄せた。『滑走路』は11月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:滑走路 2020年11月20日より全国にて公開ⓒ2020「滑走路」製作委員会
2020年10月15日「窪田さんは、NGを出してしまった若手キャストに『大丈夫!俺も“短いセリフ”がなかなか出てこないんだよ』と、冗談を言ってリラックスさせていました。窪田さんのそんな気遣いもあって、和やかムードのなか撮影が進んでいます」(NHK関係者)現在、放送中の朝の連続テレビ小説『エール』(NHK総合)。主人公の作曲家・古山裕一役の窪田正孝(32)は座長として、現場を引っ張っているという。そのかいあって、高視聴率を常にキープ。10月9日放送の第85話も19.3%を記録した。しかし、新型コロナウイルスの影響はいまも尾を引いている。「6月末から9月中旬まで放送を休止せざるをえませんでした。放送日程が見直された結果、10話分がカットされ全120話に。音楽家夫妻の物語ですが、感染拡大に配慮して、予定より歌唱シーンを減らしたそうです」(テレビ誌記者)紆余曲折あるなかでも、窪田とその妻・音を演じる二階堂ふみ(26)の関係は円満そのものだという。その秘密は、なんとヨガ!「休止期間が明けて撮影が再開されたとき、ドラマでは戦時中で、現場には緊迫感が漂っていました。くわえて感染防止のため、本番以外ではフェースシールドの装着が必須。現場でコミュニケーションしづらい状況でもありました。そんななか、窪田さんが二階堂さんに『最近は妻とヨガにハマっちゃって』と話をふると、『私も昔からよくやってますよ!』とノリノリに。休止期間が2カ月以上あったにもかかわらず2人はあっという間に“夫婦”の呼吸を取り戻したのです」(前出・NHK関係者)窪田は昨年9月に水川あさみ(37)と結婚した。新婚期間にステイホームせざるをえなかった2人を癒したのがヨガだったという。「窪田さん夫妻は、自粛期間中に自宅でヨガのオンライントレーニングに励んでいたそうです。1台のパソコンの前に2つのヨガマットを並べ、汗を流して楽しんだといいます」(スポーツ紙記者)窪田はヨガを通して水川との“愛”を深めたのだろう。「『エール』収録現場にはヨガ動画をYouTubeにアップして話題を呼んだ仲里依紗さん(30)もいます。空き時間にみんなで体を動かしながらヨガ談議を繰り広げていると聞きます。リフレッシュできているおかげか、演技についての議論もはずむようで、夫婦役の2人はワンシーンごとに『どうすればドラマを盛り上げられるか』を真剣に話し合っています」(ドラマ関係者)朝ドラ高視聴率のカゲには、窪田と“2人の妻”がハマるヨガブームがあったのだ。「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月14日第12回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者が8日、明らかになった。最優秀作品賞には『海辺の映画館-キネマの玉手箱』『ラストレター』が選出された。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。最優秀作品賞には、「戦争とは何かを明示しつつ、映画の未来は明るいと観客に希望を託した」として、大林宣彦監督の『海辺の映画館-キネマの玉手箱』、及び「初恋の記憶が手紙に呼び起こされ、人生を歩みつづける希望として現在に差し込んでいくさまを、瑞々しい映像で描きあげた」と、岩井俊二監督の『ラストレター』が選ばれた。『ラストレター』主演の福山雅治は最優秀男優賞、出演の森七菜は最優秀新進女優賞に。また、『喜劇 愛妻物語』の濱田岳、水川あさみがそれぞれ最優秀男優・女優賞に選ばれ、『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』の長澤まさみも最優秀女優賞に輝いた。最優秀新進男優賞には、宮沢氷魚と北村匠海、最優秀新進女優賞には森に加え松本穂香が選出された。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年10月08日安藤サクラ主演『百円の恋』の製作陣が再集結し、キャストに森山未來、北村匠海、勝地涼を迎えた最新作『アンダードッグ』。この度、本予告と主題歌、そして3人を取り巻く全キャスト陣も解禁された。タイトルのアンダードッグとは、“かませ犬”のこと。予告映像は、過去の栄光が忘れられず、“勝者”の引き立て役としてボクシングにしがみつく森山さん演じる晃、北村さんが演じる若き天才ボクサー・龍太、勝地さんが演じる芸人ボクサー・宮木という3人の負け犬たちのそれぞれの理由が描かれ、晃と龍太にとって、2人の対決が前に進むためには避けて通れない闘いであることが伝えられる。また、この予告映像で、主人公・晃が発するのは、終盤付近で「やっぱこれだよな」というひと言のみ。本編でもセリフの少ない役柄を、森山さんが身体表現によって魅せている。石崎ひゅーい「不格好な姿で咲いてる花」に登場人物重ねる映像中盤から流れる3人の男たちの心情を代弁するかのような楽曲は、人気シンガーソングライターの石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」。石崎さんが紡いだ歌詞とその歌声は、激闘の余情となって心に突き刺さり、ルーザーたちのドラマをより一層盛り上げるものに。石崎さんは、今回の楽曲「Flowers」について「自粛期間中、スーパーと家との往来の日々の中、ひび割れたコンクリートから不格好な姿で咲いてる花を見つけました。その姿が、まるでこの物語の登場人物達のようだと感じたんです」と明かし、「『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮しています」とコメント。そして、楽曲を聞いた 武正晴監督は「ボクサーという非情の世界の住人を花に例えた詩情に感銘を受けた。この映画によって名曲が生まれたことに誇りを感じる」と絶賛を贈る。石崎さんの起用について佐藤現プロデューサーは「石崎ひゅーいさんなら、地べたでもがきながら生きる者たちの心情を、俯瞰から見下ろすのではなく同じ眼線から表現してくれるのではないかと思い、書き下ろしをお願いしました。出来上がった『Flowers』は、まさに主人公たちの心の叫びであり、魂を燃やして生きようと思わせてくれる力強い歌」と評している。水川あさみ&瀧内公美&萩原みのり&冨手麻妙&柄本明ら参加晃の妻・佳子役に、足立紳脚本・監督作『喜劇 愛妻物語』などで活躍する水川あさみ、晃が送迎ドライバーとして日銭を稼ぐデリヘル店にやって来る謎めいた女・明美を『火口のふたり』で高い評価を得た瀧内公美。そして龍太を養護施設時代から支える妻・加奈を若手女優の萩原みのり、宮木が唯一心を開く恋人・愛には冨手麻妙。また、晃たちを取りまくキャラクターにもベテラン俳優が揃い、晃と腐れ縁のデリヘル店の店長・木田を映画監督でもある二ノ宮隆太郎、木田を支えるベテランデリヘル嬢・兼子を熊谷真実が演じ、宮木の父で有名俳優の幸三郎を風間杜夫、晃にチャンピオンの夢を託した父・作郎に柄本明が扮し、奥行きのある実在感で作品を支えるなど、個性豊かなキャストが集結した。本作は、10月31日(土)から開催される第33回東京国際映画祭のオープニング作品として上映も決まっている。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月01日●草なぎの演技を絶賛「素晴らしい母性とオーラを放っていた」俳優の草なぎ剛が主演を務める映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)で、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親を演じた女優の水川あさみ。フジテレビ系ドラマ『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』(2012)以来、芝居では2回目となった草なぎとの共演について話を聞いた。また、本作が女優デビューとなる娘役・服部樹咲との共演の感想を尋ねると、未経験だからこそできる演技に「役者として目指す理想形」を感じたと明かした。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織を水川が演じた。水川はまず、出演を決めた理由を「内田監督のオリジナル脚本で、監督自身が撮られるということ。そして、草なぎさんが凪沙を演じるということで、出演を決めました。すごく勇気のいる題材で、草なぎさんが凪沙をどう演じるのだろうと、そこに興味をそそられました」と説明。完成した映像を観て草なぎの演技に圧倒されたそうで、「素晴らしかったです。本当にすごかった」と絶賛した。対峙したシーンでも、草なぎの演技の凄みを感じたという。「一果を取り合うシーンで、凪沙のほうが一果に対する気持ちの純度が高く、私は本当の母親なんですけど、負けるような気がして。剛さんは何とも言えない表情をしていて、本番中に気持ちがもっていかれそうになるような、素晴らしい母性とオーラを放っていました」普段の草なぎとのギャップにも驚いたそうで、「すごかったですね。あのシーンはみんな集中していましたが、剛さんも集中してグッと入っていました」と回顧。ちなみに、草なぎとは現場で段取りの打ち合わせはするも、お互いの役については一切話さなかったという。水川と草なぎは、芝居では『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』以来、2回目の共演。水川は「お互いさまざまなドラマや映画に出演していますが、『37歳で医者になった僕』の現場はみんな仲が良く、チームワークがすごくよかったので、印象に残っています。剛さんがみんなにご飯を作ってくれたり、みんな楽屋に帰らず前室でずっと話していたり。とても思い出深い現場でした」と懐かしそうに話した。約8年ぶりの共演で、草なぎとの“縁”を感じているという水川。「『37歳で医者になった僕』のとき剛さんは37歳で、今私がその歳になって共演しているというのは、不思議だなと思いますし、すごく面白いなと。思い出深い現場から、月日が経って剛さんの当時の年齢に私がなってまた共演できるというのは、なんか縁があるねって剛さんとも話しました。そういう縁のある人っていますよね」と感慨深げに語った。●新人女優に見た“役者の理想形”「もうできないからこそ憧れる」娘・一果役を演じたのは、オーディションで独特な存在感とバレエの才能を見いだされ、本作で芝居に初挑戦した服部樹咲。水川は「彼女は現場で毎日緊張していて、『お芝居をやりたいけどお芝居の正解がわからない』と言っていましたが、彼女はそこにいるだけで一果になれるという存在。彼女自身が一果という感じでした」と語った。そして、「テクニックとかではなく、純粋な彼女のまんまが一果だから、私たちは敵わない。すごいなと思いました」と続け、「そばで見ていても素敵だなと思いましたが、出来上がった作品を観たほうが素敵でした。大きく表情が変わらなくても思いが伝わる演技で、切なかったです」と称賛した。また、「彼女は『映画でお芝居がしたい』と言っていました。バレエもかなりのテクニックがあって上手なのに、バレエではなくお芝居の魅力を感じたというのが面白いなと思いましたし、うれしいなと。才能のある人たちが集まる場所っていいなと思います」とにっこり。「次に出演する作品も観てみたい。どういう風になるのか楽しみですし、はっきりと映画の世界でお芝居していきたいという夢を持っていたので、そこに向かって突き進んでほしいです」と今後の活躍に期待した。水川が目指す女優像を尋ねると、「演じたことがない役にチャレンジしていきたいと思っていますが、最終的に目指すは一果のようなところだと感じました」と答え、「存在するだけで成立するというのは、何も知らないからこそできること。私たちはどういう風に見せないといけないかわかって芝居をしていますが、それがない中で、そこにいるだけで存在する役を演じられる強さはうらやましいと思いました」と説明。「役者として目指す理想形はそこなのかなと。もう絶対にできないからこそ憧れます」と、新人女優との共演によって目指すべき理想が見えたようだ。■水川あさみ1983年7月24日生まれ、大阪府出身。主な出演作は、映画『今度は愛妻家』(10)、『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』(11)、『バイロケーション』(14)、『太陽の坐る場所』(14)、『福福荘の福ちゃん』(14)、『後妻業の女』(16)、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)、『喜劇 愛妻物語』(20)、ドラマ『東京女子図鑑』(18/Amazonプライム)、『ダブル・ファンタジー』(18/WOWOW)、『スキャンダル専門弁護士QUEEN』(19/フジテレビ)など。公開待機作に、『滑走路』(11月20日公開)がある。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月25日●役作りを意識せず「現場で空気を感じて凪沙に」俳優の草なぎ剛が、映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)でトランスジェンダー役に初挑戦した。出演決定時に「今までで一番大挑戦の役」と語っていた草なぎ。ひと足早く鑑賞した著名人らからその演技に称賛の声が相次いでいるが、草なぎはどのようにしてこの役を演じきったのか。そして、この難役への挑戦によって開かれた新境地とは。本人を直撃した。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。一果と出会うことによって“母性”が芽生えていく凪沙を、監督が「同化」と称賛する演技力で草なぎが見事に表現した。挑戦するのに覚悟が必要な役のように感じるが、草なぎは台本も読まずに即決。「『全裸監督』などを見ていたので、その内田監督とお仕事できるのは面白そうだなと思って出演を決めました」と明かし、「役や作品は巡り合わせ。神様がくれているという勝手な思い込みがあり、お話をいただいた仕事は基本的には拒まない」と仕事に対するスタンスを説明した。出演をすぐ決めたという草なぎだが、台本を読んでさらにその思いは強まったという。「すごく感動したんです。果たしてこれはなんの感動なのか、それがわからないのがよくて。母の愛情をうまく受け止められていない一果と、トランスジェンダーとして生きてきた凪沙の心がシンクロする。そういうところに人間らしさを感じて涙が出てきて、映像でも伝えられたらなと思いました」そして、「台本を読んだときに内田監督の世界観が鮮烈に響いてきた。すごく台本に力があったので、無意識のうちに凪沙の背景も感じ取れた」と、台本から凪沙という人物をつかみとった草なぎ。役作りについては「考えてもできるような役ではないので、現場で空気を感じて凪沙になることを意識しました」と説明し、女性としての演技も「歌舞伎の女形の方の動画を見たりしましたが、本当に何も考えてない」という。監督との役についての話し合いもなし。「何にも言われず、テストもなくて。何度もテストをして作りこむといろいろ考えてしまい、きっとこのような形では演じられなかったと思うし、僕としてはすごく楽な形で演じさせてもらいました」と振り返り、「監督と役について話していませんが、日に日にお互いが目指している凪沙をつかめたと思います」と語った。この難役を「考えすぎずに演じた」というところに役者・草なぎ剛の凄みを感じるが、一果の母親・早織(水川あさみ)と対峙するシーンは、さすがに大変さを感じたそう。「一果の本当の母親なので、すごい覚悟をもって僕に向かってくる。その気持ちが痛々しく、ドキッとさせられ、一果に対して本当の母親より私のほうが愛しているという気持ちを持つのは大変でした」と打ち明け、「あそこまであさみちゃんに睨まれると怖かった」と笑いながら付け加えた。●新人・服部樹咲から刺激「僕を0に戻してくれた」凪沙に芽生えた母性がひしひしと伝わってくる草なぎの演技。オーディションで独特な存在感とバレエの才能を見いだされ、本作で芝居に初挑戦した一果役の服部によって、自然と湧き出る母性があったという。「一果を演じた樹咲ちゃんは、今まで演技をしたことがないがゆえに、僕の目の前にいるのは一果そのものだった。監督にいろいろ言われて大変そうだなというのも含めて、すごくいとおしく思えてきて。そういうのがうまく相まって、役を超えて守ってあげたいと思わせてくれた」また、「逆に僕が演技の勉強をさせてもらった」とも言い、「僕は樹咲ちゃんに比べたらいろんな作品に出演していますが、彼女を見て、そういうことではないんだなと。今までやってきたことは関係ないと気づくことができ、いい意味で僕を0に戻してくれました」と感謝した。そして、服部の演技について、「撮影の合間に話しているときは等身大の少女ですが、カメラの前に立つとすごい。一果を演じるために生まれてきたんだなと。アパートにいるときは田舎から出てきた女の子ですが、バレエを踊ると周りの空気を一変させる存在感。本当にすごいなと思いました」と称賛。続けて、「僕もそうだと思いますが、役との巡り合わせに関してスペシャルな奇跡がみんな起きている。自分が出演しているので手前味噌になってしまうかもしれませんが、奇跡が積み重なって計算では生まれないようなことが起きていて、だから僕も何にも考えないで演じることができた」と述べ、「僕も樹咲ちゃんに何か刺激を与えてあげたいと思って一生懸命やったのがよかったと思うし、お互い相乗効果で役を演じきれたのだと思います」と語った。役作りに関して何も考えなかったという草なぎだが、母性を理解しようとする中で、自身の母親のことを考える瞬間はあったという。「熱を出したときに心配してくれたり、『自分はどうなってもいいからこの子を助けたい』という母親の気持ちが初めてわかった」と明かし、「ちょうどそう感じられる歳になったから、この役を演じられたかなと。だから、このタイミングでしかできない役だったと思います」としみじみと話した。●コンプレックスも受容「足りないところも含めて自分」母親の気持ちを理解したことで心境の変化も。「親孝行しないといけないと思いましたし、家族を大切にしたり、身近にいる人に感謝しないといけないなとすごく感じました」と語る。また、「日常の中に転がっている、ごくありふれたことが大切なんだなと。今日も僕は元気でいられて、おいしいものが食べられるし、仕事ができている。それが素晴らしいことなんだと、凪沙の役を通してわかった。母の気持ちに触れたから、大事なものがそこにあるだけでいいじゃないかと、考えがシンプルになったのかもしれません」と打ち明け、「僕の場合は、朝起きて犬の散歩に行けることだったり、そういう幸せが一人ひとりにある。この作品によって、日常の中にある幸せに気づくことができた」と語った。さらに、「コロナ禍だからこそ、より公開する意味のある映画」だと言い、「人との距離感や思いやる気持ちは、今一番必要とされている。身近にいる人に感謝したり、優しい気持ちになれる映画だと思うので、この時期だからこそ見ていただきたい」と力を込める。本作にちなんで、受け入れるのに苦労した“変えられない運命”も聞いてみた。すると、「もう少し身長が高ければ。180センチくらいほしかった」と身長コンプレックスを告白。「(香取)慎吾ちゃんは背が高くて。僕より年下なのに、いつの間にか追い抜かれて」と香取と比べつつ、「40歳すぎて2センチ伸びて172センチなったんですが、180センチにはあと8センチ足りない」と話した。だが、本作によってコンプレックスも受け入れられるように。「自分の足りないところも含めて自分なんだと。そう思うことで次に進めると気づかせてくれた」と言い、「40歳になって2センチ伸びたからそれでよしとしよう! 172センチの自分を受け入れるということです!」と笑顔全開でコメント。「皆さんもそうやって受け入れられるようになってほしい」と大事なメッセージを発信した。出演が決定した際に「今までで一番大挑戦の役なので、ここでまた新しい作品の力やお芝居の力に目覚めることができたら」と語っていた草なぎ。この“大挑戦”をやり遂げ、何か目覚めるものはあったのか。本人にこの質問をぶつけると、「自信になりました。やったことのない難しい役を満足のいく形で演じきれたと実感できたので」と、得られたものは大きかったようだ。そして、「ラジオ体操第2に入ろうかな!」と突然ラジオ体操の動きを披露。そのときはただ笑ってしまったが、これはさらなる難しい挑戦もウェルカムということだったのか。最後に草なぎは、「毎回そうですが、新しい監督に出会う素晴らしさや、新しい役者さんに出会う素晴らしさを改めて感じました」と語り、「人生に似ているところがありますよね。出会いによって自分が変わっていくんだなと。これからもまた素敵な出会いをしていきたい」と今後の出会いに期待。これからも“巡り合わせ”に身を任せ、役者として進化を続けていく。■草なぎ剛1974年7月9日生まれ。91年にCDデビュー以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。17年9月には稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。主な出演映画は『黄泉がえり』(03)、『日本沈没』(06)、『あなたへ』(12)、『まく子』(19)、『台風家族』(19)など。『僕と彼女と彼女の生きる道』(04)、『任侠ヘルパー』(09)などのドラマや、『バリーターク』(18)、『道』(18)、『アルトゥロ・ウイの興隆』(20)などの舞台作品でも活躍。新しい地図のレギュラー番組『7.2新しい別の窓』(ABEMA 毎月第1日曜15:00~7.2時間生配信)も注目を集めている。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月25日現在『喜劇 愛妻物語』が公開中、11月20日には主演映画『滑走路』の公開が控え、女優としてさらなる活躍を見せている水川あさみ。草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)では、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親を演じた。難しい役どころとなった本作への挑戦について、水川にインタビュー。本作のストーリーにちなみ、受け入れるのに時間がかかった“変えられない運命”についても語ってもらった。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織を水川が演じた。水川は、演じた早織について「彼女自身は愛情を持っているけど、不器用で愛情をうまく伝えられなかったり、生きるのがすごく下手な人。本当に母性を持っているし、自分の子供であることに変わりはないけど、うまく愛情を表現できないというのが、彼女を表現する上でのテーマだと思って演じました」と説明する。また、「一果に対して殴ったり暴言を吐いたり、ほかの人に対しても怒りの沸点が低い。そういう意味ではパワーがいる役で、カロリーはかなり消費しました。全編を通して出ていないにもかかわらず大変な役でした」と回顧。広島弁もインパクトを放っているが、「母方のお父さんお母さん、私からするとおじいちゃんおばあちゃんが岡山に住んでいた時期があって、(広島に近い)岡山弁は聞き慣れていました。方言でNGになることはなかったです」と、すんなり習得できたという。早織との共通点はないものの、子供に対する母性には共感。「一果に対する母性は、女性なら誰しも共感するところかなと思います。子供だけでなく、私だったら動物を飼っているので、動物への母性がありますし、また、凪沙は凪沙の形の母性があるので、どの役にも共感できると思います」と語った。さらに、「(登場人物が)それぞれに受け入れないといけない宿命のようなものを持っている」と紹介。「凪沙は、変えられない宿命のもと、母性や、愛するということを知る。私が演じた早織は、母性や愛情を持っているけど、不器用だから表現の仕方がとても下手で、愛情があるにもかかわらず負のスパイラルにハマってしまう。凪沙とは違う悲しい宿命を持っていると思いました」と、本作で描かれる“変えられない運命”について言及した。続けて、「一果は凪沙に出会えたことで少し変わったのかもしれない。『近くの他人』という言葉があるくらいですから、関わる人物によって自分自身が変わることもあるし、変わらないこともあるし、複雑だからこそ面白い」としみじみ。「この作品によって、そういうことを考えました。普段ニュースで知るようなことがとても身近に。こういう現実があると受け入れ、知ることが大事なのかなと思います」と話した。自身がこれまで悩んできた“変えられない運命”を尋ねると、「内面的なところも含めてコンプレックスはいろいろあります」と告白。その一つが“声”だと言い、「声が低くて、昔はすごく嫌いでした」と打ち明けた。だが、「昔はコンプレックスを隠すのに必死でしたが、年齢とともに受け入れ、それをどう見せるのが自分にとっていいのかという考え方にシフトしていきました」と意識の変化があり、声についても「その特徴を面白いと思ったり、唯一無二だなと思えるようになったり、変わりました。きっかけは特にありませんが、歳を重ねるごとにそういう風に思えるようになりました」と前向きに。“唯一無二”の声を自身の持ち味とし、女優業に生かしていく。最後に、「この作品は、『愛とは?』という問いかけがテーマ。自分自身や家族、身近な人に対する愛の表現の仕方を考えるきっかけになればいいなと思います。そして、草なぎさんが素晴らしいので、エンターテインメントとしてもこういう世界があるんだなと、どっぷりと入り込んで楽しんでいただきたいです」とファンにメッセージを送った。■水川あさみ1983年7月24日生まれ、大阪府出身。主な出演作は、映画『今度は愛妻家』(10)、『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』(11)、『バイロケーション』(14)、『太陽の坐る場所』(14)、『福福荘の福ちゃん』(14)、『後妻業の女』(16)、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)、『喜劇 愛妻物語』(20)、ドラマ『東京女子図鑑』(18/Amazonプライム)、『ダブル・ファンタジー』(18/WOWOW)、『スキャンダル専門弁護士QUEEN』(19/フジテレビ)など。公開待機作に、『滑走路』(11月20日公開)がある。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月24日濱田岳、水川あさみ出演の映画『喜劇 愛妻物語』が、9月11日(金) より全国公開される。この度、激しい夫婦喧嘩勃発で、水川あさみが怒りの雄たけびをあげる本編映像が公開された。『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を自ら監督・脚本を務めて映画化した『喜劇 愛妻物語』。いつまで経っても売れる見込みがない、年収50万円の脚本家の豪太と、そんな情けない夫に絶望している酒好きの妻チカ。結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレス夫婦の痛快な愛憎劇だ。家計が苦しい中、香川県に住んでいる「高速でうどんを打つ女子高生」の企画プロットを書くために、取材旅行に旅立った家族、豪太(濱田)、チカ(水川)、アキ(新津ちせ)。この度公開された映像は、何とか現地にたどり着き、女子高生の家族にもてなしを受けるも、すでに彼女を題材にした別の企画が進行中であることが発覚……。計画が頓挫してしまい、激怒したチカが豪太に対し帰りの車内で罵詈雑言を浴びせかける場面。さらに、女子高生の家族と食事をした際に豪太がお酒を飲んだことにも詰め寄り、酒好きなのにドライバーのため飲酒が出来ないチカの「おぉぉぉ酒が飲みたかったんだよぉ!!!!!!!!」という魂の叫びが爆発。水川が振り切った演技を見せている。『喜劇 愛妻物語』9月11日(金) 新宿ピカデリー他全国ロードショー
2020年09月10日結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレス夫婦の愛憎渦巻く姿を、コミカルに描いた痛快コメディ『喜劇 愛妻物語』から、濱田岳、水川あさみの娘役を演じた新津ちせの場面写真とオフショットが届いた。安藤サクラが主演した『百円の恋』の脚本を手掛け、日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、赤裸々な自伝的小説を自ら監督・脚本を手掛けて映画化した本作。うだつの上がらない脚本家で、稼ぎがほぼゼロで家に居場所もないのに、隙あらばセックスに持ち込もうと奮闘する“超ダメ夫”の豪太を濱田さんが、そんな情けない夫に絶望しながらも、家計や子育てを支え、夫に罵詈雑言を浴びせる酒好きの“最恐妻”チカを水川さんが演じている。そんな本作で、強烈な両親を持ちながらも、いつも明るく元気いっぱいの娘アキを演じている新津さん。今回、解禁された写真には、ポニーににんじんをあげる様子や、お遍路でお馴染みの竹笠をかぶった水川さんと笑顔でピースサインをする姿、濱田さんと楽しそうにコースターに乗っている姿、弥谷寺の磨崖仏の前で濱田さん、水川さんと家族写真を撮る様子など、舞台となった香川を楽しんでいる様子が収められており、どの姿もとても愛らしい。新津さんといえば、映画『駅までの道をおしえて』『3月のライオン』、NHK朝の連続テレビ小説「エール」などに出演し、ディズニー映画『アナと雪の女王2』や『ディリリとパリの時間旅行』などでは声優も務め、さらには米津玄師プロデュースの音楽ユニット“Foorin”としても活動するなど多忙を極めているが、その無邪気な姿は10歳の女の子そのもの。劇中では常に不機嫌なチカを演じている水川さんもこの時ばかりは優しい表情を浮かべており、癒しの存在だったことが伺えるものとなっている。『喜劇 愛妻物語』は9月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:喜劇 愛妻物語 2020年9月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2019『喜劇 愛妻物語』製作委員会
2020年09月07日「飾らない女優」。水川あさみは、そんな言葉がよく似合う。『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』でデビュー以来、十代のころから映画やドラマで活躍してきたベテランながら、等身大の“生きた演技”を披露し続ける人物だ。看護師に占い師、雑誌編集者。ラブストーリーにホラー、サスペンス…。役柄もジャンルも、なんでもござれの水川さんが、新たに選んだ役どころは、なんと鬼嫁。うだつの上がらない夫に罵詈雑言を浴びせ、尻を叩き続ける妻を人間味たっぷりに演じた映画『喜劇 愛妻物語』が、9月11日に劇場公開を迎える。『百円の恋』の脚本家・足立紳が、自伝的小説を自ら映画化した本作。濱田岳が、足立監督がモデルとなった主人公・豪太を演じ、水川さんがその妻のチカに扮した。年収50万円の売れない脚本家・豪太は、結婚して10年になる妻・チカとのセックスを望むも、連日拒否されてばかり。そんななか、久方ぶりに脚本の仕事が舞い込む。豪太はチカと娘のアキ(新津ちせ)を連れ、四国への取材旅行に繰り出すのだが…。出会うべくして出会った「取り繕ったものじゃない面白い役」「『喜劇 愛妻物語』みたいな作品を、ずっとやりたかったんですよね」と語る水川さん。「チカはある意味、自分自身もあけっぴろげにならないとできない役だったなと思うし、そういう役を求めていたところもありました。30代も後半に入ってきて、『カッコイイ』とか『キレイ』とか取り繕ったものじゃない面白い役をやりたいな、と思っていたときに、出会うべくして出会わせてくれた。すぐ『やります』って伝えましたね」。確かに、常にキレ気味で眉にしわを寄せ、「あ?(怒)」と当たり散らす水川さんの姿は、非常に新鮮。そしてまた、口から飛び出すセリフも、衝撃的だ。あの手この手でセックスに持ち込もうとする豪太に、チカがぶつける暴言の数々は、聞いているだけで吹き出してしまうレベル。予告編にも登場する「うぜー」「うるさい」「消えろ」は、ほんの序の口だ。その詳細は映画を観てのお楽しみだが、よくもまあこんなワードが飛び出してくるものだと驚嘆させられる。水川さんは、「なかなか普段は使わない罵詈雑言でしたが、躊躇しないくらい、腹立たしかった」と笑う。「(濱田)岳くんを前にすると、自然に出てきましたね(笑)。隣に監督もいますし、2人の顔を見ていると、チカの気持ち的には『うん、これはそうなるわ。こんなにだらしない夫と10年も一緒にいたら、仕方ない』という感じでした。演じているときは、暴言が滝のようにあふれてくるように見えればと思っていました」。ちなみに、「映画の中のセリフは、ほとんどが台本通り」とのこと。足立監督の人生経験がにじみ出たワードの数々も面白ければ、10年連れ添った夫婦にしか見えない水川さんと濱田さんの空気感も、実に見事だ。「実は、撮影中に岳くんと『次のシーンはこうしようね』っていう話は、一切しませんでした。話さなくてもできるというか、お互いを信頼しあっていたんですよね。むしろ作ろうとしなかったからこそ、自然な空気感が生まれたんだと思います。監督が『この人たちならできる』と思ってキャスティングしてくれたとしか思えない(笑)」。演じる上で大切にしたのは「愛情」演じるうえでは、“場の力”も大きかったという。というのも本作は、足立監督の自宅を豪太とチカ、アキの家に見立てて撮影しているのだ。「美術さんが置いてくださったものもありますが、足立さんの家にあるものがそのまま映ってるんです。あの生活感はなかなか出せない。演じるうえで、助けになりましたね」。「あと、足立さんの家で岳くんと、あるノートを見つけたんです。監督が書いたプロットに、奥さんが赤ペン先生のように大量にダメだしを入れていて。その上に、監督が『クソ野郎!』って書いていたのを見て(笑)、岳くんと『このページだけで夫婦のすべてがわかるね』と話したことを覚えています」。こういったアイテムのサポートもあり、倦怠期の夫婦になりきっていったふたり。また、水川さんがチカを演じる際、大切にしたのは「愛情」だという。「長い間一緒にいると、生きることにいっぱいいっぱいになって埋もれてしまうけど、チカも豪太も、根本的にお互いへの愛情がありますよね。そこはすごく、素敵だなと感じた部分です」。愛しているから、憎まれ口も叩いてしまう。信じているがゆえに、きつく当たったりもする。夫婦というのは、実に不思議ないきものだ。『喜劇 愛妻物語』を観ていると、そのことを改めて痛感させられる。象徴的なのは、堪忍袋の緒が切れたチカが泣き出してしまうシーン。愛情や怒り、悲しみが混然一体となった水川さんの最大の見せ場は、意外にも「ぶっつけ本番だった」そうだ。「長回しで撮るって監督は最初から決めていたみたいで、大体の立ち位置を決めたらすぐ本番でした。あのシーンは、泣いてるのに笑ってて、でもものすごく腹が立ってもいて…全部の感情がぐちゃぐちゃに入り混じって、演じていてもすごく面白かったです。自分も好きなシーンですね」。「それまでのチカって、口ではきつく言ってても、豪太への愛情が歯止めをかけてたんだと思います。でも、それがぷつんと切れてしまう。それなのに豪太はピンと来ていなくて、情けないやら腹が立つやら。でもそういう“人間っぽい”瞬間って、とても魅力的であり、素敵ですよね」。自身の“夫婦観”は「目指す先が一緒」2019年に結婚した水川さん。豪太とチカの夫婦を、どう見ているのだろうか?「撮影当時は結婚前でしたが、いま観たら客観的にグッとくる部分もあって、発見でした。改めて、こんな夫婦になれたらいいな、と思いましたね。どんなにつらいことや悲しいことがあっても、泣いて笑って、次の日には一緒にご飯を食べる。夫婦ってそういうものですよね」。ちなみに、水川さんのお気に入りの“夫婦映画”は「男女で感情移入の仕方が変わる『ブルーバレンタイン』」だそう。最後に、自身の“夫婦観”を聞いてみた。「私たちは夫婦で同じ仕事をしているからこそ、目指す先が一緒。同業だからいいことも悪いこともわかる。だから、『1番褒められたい人』かもしれない」。プロとしてのプライドと、夫婦としての愛情。どちらにも通ずる、信頼――。実に奥深い答えに、うならされた。最高の伴侶を得て、女優としても女性としても、新たなスタートを切った水川さん。彼女自身がこれから紡いでいく「夫婦の物語」もまた、味わい深いものになっていくことだろう。(text:SYO/photo:You Ishii)■関連作品:喜劇 愛妻物語 2020年9月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2019『喜劇 愛妻物語』製作委員会
2020年09月07日9月11日公開の映画『喜劇 愛妻物語』の公開直前イベントが3日、都内で行われ、濱田岳、水川あさみ、新津ちせ、足立紳監督が出席した。『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を自ら監督・脚本を務めた本作。いつまで経っても売れる見込みがない脚本家の豪太を濱田岳、その情けない夫に絶望している酒好きの妻・チカを水川あさみが演じ、結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレス夫婦の痛快な愛憎劇を描く。足立監督の分身とも言える売れない脚本家を演じた濱田は「最初にお話をいただいた時は『うわぁー! こいつはやりたくない』と正直に思いました」と明かしつつ、「足立さんの脚本は映画界が認めているし、1冊の書籍のような面白さがあります。それにキーマンの鬼嫁と呼ばれる奥さんを水川さんが演じると聞いて、こんなにやりたい映画はないと思いました」と足立監督や水川の存在が出演を決めた理由だという。劇中で妻を演じる水川からは「現場で『おはようございます』と『お疲れさまでした』以外は怒鳴られている感じでした(笑)。初日に水川さんから罵声を浴び、思っていたよりも汚く来るじゃんという驚きと明日への活力になり、楽しみに変わっていきました。水川さんが奥さんで本当に良かったです」と水川を感謝し、「豪太の図太さと僕の図太さがシンクロしていて、僕も意外に図太さがあるんだなと思いました」と最初は拒絶したキャラクターも演じていくうちに共感した部分を見つけて満足そうだった。その濱田に罵詈雑言を浴びせた妻役の水川は「37年間生きてきて、『痰壺』は発したことがない言葉でした」と具体的な言葉を挙げながら脚本のセリフに驚いたようで、「豪太や監督にイライラしながら撮影していましたが、エネルギーの高い女性だったので楽しく撮影することができました」と満足げ。共演した濱田については「大信頼しているので、いくら私が当たりに行っても上手く受けてくれるのは分かっていました。芝居の前に一度も話したことはありません。そのぐらい信頼してお芝居させてもらいました」と振り返っていた。映画『喜劇 愛妻物語』は、9月11日より全国公開。
2020年09月04日女優の水川あさみ(みずかわ・あさみ)さんが、2020年8月31日にインスタグラムを更新。同じく女優の永野芽郁(ながの・めい)さんとのツーショットを公開し、ファンを喜ばせています。水川あさみ&永野芽郁のツーショットに「本物の姉妹みたい!」水川あさみさんは永野芽郁さんとともに、同月29日にオープンしたばかりの『PRADA MIYASHITA PARK店』を訪れています。 この投稿をInstagramで見る オープンしたばかりの#PradaMiyashitaPark へ芽郁ちゃんと行ってきました♀️ 水川あさみ (@mizukawa_asami)がシェアした投稿 - 2020年 8月月31日午前4時30分PDT色違いのおそろいの服に身を包み、クールな表情を決めている2人。一方、同月31日に公開された別の写真ではサングラスを身につけ、コミカルなポーズも披露しています。 この投稿をInstagramで見る 店内の内装もスポーティーなプラダらしさ満開でとても素敵です。 写真は芽郁ちゃんといつもの感じで #PradaMiyashitaPark 水川あさみ (@mizukawa_asami)がシェアした投稿 - 2020年 8月月31日午前4時41分PDT投稿を見たファンは「このコンビ、好き」「姉妹感がすごい!」と大絶賛。水川あさみさんと永野芽郁さんの仲よしぶりに癒される人が続出しています。・このコンビが好きすぎる!・本当に仲よしですね。もっと見たいです!!・2人ともかわいすぎる…。姉妹感が最高!同日には永野芽郁さんもインスタグラムを更新し、水川あさみさんとのツーショットや店内を楽しむ動画を投稿しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ・ @mizukawa_asami と 行ってきました☺︎ #PradaMiyashitaPark 永野芽郁 (@mei_nagano0924official)がシェアした投稿 - 2020年 8月月31日午前2時01分PDT この投稿をInstagramで見る ・ 久々の足だしファッション。 スースーしたけどうきうきしたよ。 お店の隅から隅までみて 全部欲しくなってしまったよ…♀️ #PradaMiyashitaPark 永野芽郁 (@mei_nagano0924official)がシェアした投稿 - 2020年 8月月31日午前2時13分PDT この投稿をInstagramで見る ・ おやすみなさーい #PradaMiyashitaPark 永野芽郁 (@mei_nagano0924official)がシェアした投稿 - 2020年 8月月31日午前6時58分PDT2017年のドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)では、生徒と教師の役柄で共演していた水川あさみさんと永野芽郁さん。今後も何らかの作品で息のあったコンビ愛を見せてほしいですね!水川あさみは窪田正孝と結婚!性格が「男前」といわれる理由は永野芽郁の写真集『No cambia』に「早く発売して!」の声が殺到中『動画』やインスタがかわいい[文・構成/grape編集部]
2020年09月03日2020年7月18日、30歳という若さでこの世を去った、俳優の三浦春馬さん。訃報から約1か月が経過した今でも、著名人やファンは、言葉にならない悲しみを抱えています。大竹しのぶ「昼に夜に何度も見ていた動画」2020年8月25日、俳優の大竹しのぶさんがInstagramを更新。三浦さんが撮影したという、舞台『地獄のオルフェウス』の芝居前に、ストレッチをする大竹さん、俳優の水川あさみさん、同じく俳優の西尾まりさんが映る動画を投稿しました。 View this post on Instagram A post shared by 大竹しのぶ (@shinobu717_official) on Aug 24, 2020 at 7:33pm PDT大竹さんは、投稿の冒頭に「この1か月、昼に夜に何度も見ていた動画です」と添え、次のようにつづっています。この一ヶ月昼に夜に何度も観ていた動画です。芝居の前のストレッチ。私達はいつも4人一緒にワイワイ言いながらアップしていました。春馬くんが撮影した私達です。辛くて悲しい結末で激しい芝居だったけど、一回一回本番で全て出し切れるように頑張るためのアップです。笑ってばかりだったけど。一回一回生き切るために役者と言う者は舞台に立ちます春馬はもう本当に生き切っちゃったんだ。そしてちょっとしばらく休憩をしているんだ。ゆっくり休んでいいよ、春馬。でも会ったらお説教だねって3人で話しました。私達はまだ頑張って芝居を続けてゆくよ。頑張るshinobu717_officialーより引用「役者は、一回一回生き切るために舞台に立つ」という大竹さん。「春馬はもう本当に生き切っちゃったんだ」と、さびしさをにじませました。きっと、舞台で役に打ち込む三浦さんの姿を間近で見ていた大竹さんだからこそ、感じ取れるものがあったのでしょう。「私たちはまだ頑張って芝居を続けていくよ」と、三浦さんへ固い決意の言葉を送っていました。動画には、さまざまなコメントが寄せられています。・動画を見ながら、しのぶさんの言葉を読んで泣きました。まだなかなか受け止めきれていませんが、少しずつ前を向こうと思います。・笑う春馬くんの声を、久しぶりに聞きました。天国でもたくさん笑ってくれているといいな。・まだ胸が締め付けられますが、大竹さんの動画を見て少し元気になれました。演者にも愛される春馬くんは本当に素敵な人だったんだなと、改めて認識…。ありがとうございます。三浦さんは、大竹さんの演じる姿を、そっと見守ってくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月25日『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を、自ら監督・脚本を務めて映画化した『喜劇 愛妻物語』。この度、濱田岳と水川あさみが夫婦役で出演する本作のテーマソングが流れる本編映像が公開された。本作は、結婚10年目、倦怠期、セックスレス…いつまで経っても売れる見込みがない脚本家の豪太と、夫に絶望している妻チカを描く、とんでもなく情けなく、とことん笑える、最笑夫婦のサイテーな悲喜劇。そんな本作のテーマソングは、向田邦子のドラマ「阿修羅のごとく」に使用、『居酒屋ゆうれい』の音楽にインスパイアを与えたトルコの軍楽「ジェッディン・デデン」をベースにしたもの。足立監督が「観終わった後に生命力がみなぎるような気分になるものを」と、音楽の海田庄吾に依頼してできた楽曲となっている。オープニングをはじめ、劇中に何度も出てくるこのテーマソング。到着した映像は、豪太が妻と娘を連れて香川へシナリオハンティングへ向かう場面。香川まで青春18きっぷで向かう家族を、このメロディが盛り上げている。『喜劇 愛妻物語』は9月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:喜劇 愛妻物語 2020年9月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2019『喜劇 愛妻物語』製作委員会
2020年08月19日梅雨明けが待ち遠しい東京で、久しぶりに晴れ間が見えた7月24日。辺りが薄暗くなってきた夕方6時35分ごろ、あるマンションの前に1台の車が止まった。黒いキャップにマスク姿の男性が、車の後部座席から勢いよく降りる。主演を務める連続テレビ小説『エール』の収録現場から帰宅した窪田正孝(31)の姿だった。車を降りた窪田は、バッグを担いでマスクを着け直しながら、自宅マンションに駆け込んでいった。その様子は少しあわてているようにも見えたが……。実はこの日は、昨年9月に結婚した妻・水川あさみの37歳の誕生日。一刻も早く妻の誕生日を祝いたかったがための“猛ダッシュ”だったのだろう。「朝ドラは、月~金曜にかけて撮影するのが通常で、最近はだいたい夜8時ごろまで収録をするスケジュールが組まれていることが多いのですが、24日の窪田さんは夕方6時までには収録が終わっていました」(NHK関係者)仕事現場からまっすぐ帰ってきたのか、収録を終えて約30分後には到着。自宅で誕生日の夜を過ごしたようだ。《僕は料理ができないので、食事を作ってもらえることにめちゃくちゃ感謝しています。ごはんを作って家で待ってくれている存在がいるだけで、1日の疲れが吹っ飛びます》(『からだにいいこと』’20年6月号)こう語っていた窪田。特別な日でなくとも料理上手な妻が待つ自宅に帰るのはうれしいことのよう。「水川さんは窪田さんの体調にも気を配っていて“免疫力アップにいい”と今は手作りの塩と醤油麹にハマっています」(芸能関係者)4月には、ファンに“ラブラブぶり”を見せつけたことも。「水川さんが仲よしの近藤春菜さん(37)のライブ配信に自宅からゲスト出演したんですが、そこに窪田さんも乱入。『嫁さんに呼ばれたから、まあそれは出ますよ』と仲がよさそうでした」(芸能ライター)一方、『エール』はコロナ禍で4月から6月に収録がストップした影響で、放送は一時中断状態。「代わりに流れている再放送の視聴率も好調です」(スポーツ紙記者)愛妻と過ごす時間で英気を養って、放送再開を期待するファンに最高の『エール』を届けてほしい!「女性自身」2020年8月18・25日合併号 掲載
2020年08月10日映画『喜劇 愛妻物語』が、2020年9月11日(金)に公開。濱田岳×水川あさみが、夫婦役として出演する。足立紳監督の(ほぼ)自伝的小説が映画化!映画『喜劇 愛妻物語』は、『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った(ほぼ)実録小説を、自ら映画化させた半自伝的な作品。結婚10周年を迎えるも、年収50万円の売れない脚本家・豪太と、そんな情けない夫に絶望している酒好きの妻・チカを主人公にした、倦怠期真っ只中、セックスレス夫婦の痛快な愛憎劇が描かれる。<ストーリー>結婚して10年。いまだにうだつの上がらない脚本家の豪太と、トキメキを失って久しい妻のチカが、幼い娘と三人で旅に出た。四国を舞台にしたシナリオを書くための五日間の取材旅行。しかし豪太にはもうひとつの重大ミッションがあった。旅の間になんとしても、「セックスレスの妻とセックスする」という悲願を達成するのだ!登場人物/キャスト倦怠期真っ只中の夫婦役に抜擢されたのは、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』といった話題作の出演が後を絶えない濱田岳と、『滑走路』『ミッドナイトスワン』の出演を控える水川あさみのふたり。超ダメ男と超恐妻という凸凹コンビが織りなす、リアルな夫婦生活を捉えた掛け合いに注目だ。豪太(濱田岳)稼ぎがほぼゼロで家に居場所もないのに、隙あればセックスに持ち込もうとする奮闘するダメ夫。チカ(水川あさみ)夫に罵声を浴びせながら、家計や子育てを支える超恐妻。夫とのセックスを拒み続けている。また豪太とチカの娘アキには、音楽ユニット「Foorin」のメンバーでもある新津ちせが抜擢。さらにチカの親友・由美役に夏帆をはじめ、光石研、ふせえり、大久保佳代子らといった人気キャストが脇を固める。旅の道中もトラブルばかり!ふたりが迎えるラストとはー?!解禁された予告編には、豪太が車の免許を持っている妻・チカの機嫌を取り、娘のアキも連れて“うどん県”こと香川へシナリオハンティングへ向かう姿が映し出されている。しかし家族旅行気分もつかの間、旅の道中でもトラブルばかり起こす豪太にチカが大激怒。さらに事態を好転させようとするチカに対して、豪太は相変わらず頭中はセックスしかないダメっぷり…。果たして旅の終わりにシナリオは完成するのか?そして2人は仲良く結ばれるのか?はたまた綱渡りの夫婦関係は終わりを迎えてしまうのかー?!笑いあり、涙ありのラストは是非シアターで鑑賞してみてほしい。詳細映画『喜劇 愛妻物語』公開日:2020年9月11日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー脚本・監督:足立紳原作:足立紳「喜劇 愛妻物語」(幻冬舎文庫)キャスト:濱田岳、水川あさみ、新津ちせ、大久保佳代子、坂田聡、宇野祥平、黒田大輔、冨手麻妙、河合優実、夏帆、ふせえり、光石研製作:『喜劇 愛妻物語』製作委員会z
2020年08月06日歌人・萩原慎一郎の遺作となった歌集を原作にした、水川あさみ、浅香航大、寄川歌太出演の映画『滑走路』。この度、本作の予告編とポスタービジュアルが到着した。萩原さんのデビュー作にして遺作となった「歌集 滑走路」は、いじめや非正規雇用を経験しながら、それでも生きる希望を託した歌が、苦悩を抱える人へのエールとして多くの共感を集め、歌集としては異例のベストセラーを記録。映画は、原作歌集をモチーフにオリジナルストーリーとして紡がれる。切り絵作家・翠(水川さん)、若手官僚・鷹野(浅香さん)、中学2年生の学級委員長(寄川さん)、それぞれ“心の叫び”を抱えて生きる3人の人生がやがて交錯していく――。今回到着した映像では、そんな彼らの人生が一人の人物の死をめぐり、交錯していく様子が映し出される。ラストには、タイトルの由来を想起させる「きみのため用意されたる滑走路 きみは翼を手にすればいい」という原作歌集におさめられた一首が登場し、Sano ibukiが本作のために書き下ろした主題歌「紙飛行機」の音源も初お披露目されている。また、青空に1機の飛行機が飛んでおり、歌と呼応してるかのようなポスタービジュアも同時に公開された。『滑走路』は11月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:滑走路 2020年11月、全国にて公開予定ⓒ2020「滑走路」製作委員会
2020年08月05日2020年7月18日に俳優の三浦春馬さんが30歳という若さでこの世を旅立ち、悲しみの声が相次ぎました。動機は明らかになっていませんが、警察によると自ら命を絶ったとみられています。同月24日には、ドラマ『わたしを離さないで』(TBS系)などで共演した俳優の水川あさみさんが追悼のコメントをInstagramに投稿。愛にあふれた言葉に反響が上がっています。水川あさみ「ハートフルな場所でゆっくりと安らかに」多くの人と同じように、まだ三浦さんの訃報を受け止めきれていない水川さん。苦しい心をなんとか整理し、次のような言葉をつづりました。いつもわたしの話を楽しそうに聞いてくれて思い出すのは笑顔ばかりで記憶は新しく鮮明で受け入れるにはまだ苦しくて寂しいな寂しいよそれでも毎日やってくる日常は待ってくれないから彼を想い、頼れる人と支え合い、心を育みまた今日から、明日も明後日もこれからを生きようと思いますmizukawa_asamiーより引用水川さんは、喪失感を抱えながらも前に進んでいくことを心に誓いました。続けて、三浦さんに向けて温かな言葉を贈っています。どうかどうかあたたかな大きな愛に包まれてハートフルな場所でゆっくりと安らかに深呼吸しながら春馬らしく心から笑っててみんなあなたを想ってる、忘れないよmizukawa_asamiーより引用また、水川さんはコメントの投稿とともに、輪廻転生の死生観が根付くタイで、三浦さんが撮影した写真を公開。写真には遠くを見つめる水川さんの姿が写っています。きっと三浦さんの目には、水川さんの姿がこのように映っていたのでしょう。 View this post on Instagram A post shared by 水川あさみ (@mizukawa_asami) on Jul 23, 2020 at 8:27am PDT水川さんの愛のある言葉に、共感する人が続出。「苦しい中の投稿、ありがとうございます」「いちファンである私でさえこんなに悲しいので、共演したことのある方々はどれだけショックだったことか…」「みなさんの愛が、三浦さんに届きますように。切なる願いです」などのコメントが寄せられています。水川さんの投稿が自分の心情と重なり、悲しみを整理できた人もいる様子。悲しみを1人で抱え込まず、共有することが癒しにつながることもあるのでしょう。三浦さんへの人々の想いが届くことを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年07月24日草なぎ剛主演、内田英治監督オリジナル脚本の映画『ミッドナイトスワン』が9月25日(金)より公開。“現代の愛の形”を描いた“ラブストーリー”から、待望の初映像となる予告編が解禁された。本作は、新宿で生きるトランスジェンダーの凪沙(草なぎさん)と、親から愛を注がれず生きながらバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を描く、美しくも切ない“ラブストーリー”。今回解禁となった予告編では、草なぎさん演じる凪沙と、中学2年生の少女・一果の小さな部屋での生活から始まる。本当の親子のように手作り料理を囲む2人、一果の髪の毛を櫛でとき、優しい笑みがこぼれる凪沙の表情が伺える。「私ね、あの子の可能性をつぶしたくない」という凪沙。凪沙の一果に対する強い意志を感じられるシーンも見られ、娘のように想う様子が映されている。また、一果を抱きしめて「うちらみたいなんは、ずっと一人で生きていかんといけんのんじゃ。強ならんといかんで」と、凪沙と一果の故郷である広島弁も披露。そのほかにも一果を支えるバレエ教室の先生役・真飛聖、若くして一果を生んだ本当の母親役の水川あさみや、凪沙が働くショーパブのママである田口トモロヲなど個性豊かな実力派俳優陣も。一果と出会い、愛すべき、守るべき人ができた凪沙だが、2人の運命の行く末は…?予告編には、音楽家・渋谷慶一郎が本作品のために書き下ろしたメインテーマが起用されている。『ミッドナイトスワン』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年07月23日濱田岳と水川あさみが結婚10年目、倦怠期のセックスレス夫婦を演じる『喜劇 愛妻物語』から本ビジュアルと予告編が解禁された。いつまで経っても売れる見込みがない、年収50万円の脚本家の豪太と、そんな情けない夫に失望…ではなくもはや絶望している酒好きの妻チカ。結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレス夫婦の痛快な愛憎劇となる本作。予告編では、豪太が車の免許を持っている妻・チカの機嫌を取り、娘のアキ(新津ちせ)も連れて“うどん県”こと香川へシナリオを書くための取材旅行へ。久々の家族旅行気分もつかの間、豪太とチカの喧嘩が勃発!すり寄る豪太にチカが「しつこいんだよ」「消えろ」と毒舌で跳ねのけたかと思えば、道中でもトラブルばかり起こす豪太に怒り心頭、「もう一緒に居たくない!顔も見たくない!」などとなじる様子が映し出されていく。家族を想い、なんとか事態を好転させようとするチカに対し、豪太は相変わらず、終始セックスのことしか頭にないようなダメっぷり...。果たして、旅の終わりにシナリオは完成するのか。豪太とチカは仲直りできるのか。はたまた綱渡りの夫婦関係は終わりを迎えてしまうのか、気になるばかり。また、本ビジュアルには濱田さんが演じる“超ダメ夫”豪太の呑気な笑顔と、水川さんが演じる“超恐妻”チカの呆れ顔を上下に、新津さんが演じる愛娘・アキの無垢な笑顔が挟まれ、にぎやかな家族の様子が凝縮されたビジュアルとなっている。『喜劇 愛妻物語』は9月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:喜劇 愛妻物語 2020年9月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2019『喜劇 愛妻物語』製作委員会
2020年07月22日草なぎ剛がトランスジェンダーの女性役に挑んだ『ミッドナイトスワン』から、映画の世界観と物語がうかがえるポスタービジュアルとさらなる場面写真が解禁された。本作は、トランスジェンダーの凪沙(草なぎさん)と、親のネグレクトが原因で親戚である凪沙のもとに預けられた中学二年生の少女・一果(服部樹咲)の間に芽生える、かけがえのない愛の物語。少女との出会い、自らの“性”との葛藤、“母性”の自覚していく軌跡を描いたストーリーとなっている。新写真では、自身が働くショーパブの薄暗い楽屋でメイクを施す凪沙の、瑞々しくも少し寂しげな表情や、バレリーナを夢見る一果の、儚げな光に包まれ、いまにも羽ばたき出しそうな希望溢れる場面が切り取られている。また、2人の日常や関係が深まっていく様子をとらえたカットも。さらに、一果の母親役の水川あさみ、凪沙が働くショーパブ「スイートピー」ママ役の田口トモロヲ、バレエ講師役の真飛聖など共演者たちを含んだ新たな場面写真にも注目だ。『ミッドナイトスワン』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミッドナイトスワン 2020年秋、公開予定©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年07月17日映画『滑走路』が、2020年11月20日(金)に全国で公開される。“非正規歌人”による魂の叫び - 滑走路原作となるのは、32歳で命を絶った“非正規歌人”萩原慎一郎の歌集「歌集 滑走路」でデビュー作にして遺作。彼は非正規の契約で働いていた自らの経験を基に短歌を発表し続けた歌人だ。「歌集 滑走路」に描かれる、生きる希望、そして苦悩は、多くの人々の胸に突き刺さり、多くの共感を集めた。映画『滑走路』では、原作となる歌集をモチーフにし、オリジナルストーリーとして繊細で濃密な人間の闇と美しさを描いていく。さまざまな人生が交差する群像を豪華キャストで描く物語は、将来への不安を抱える切り絵作家、非正規雇用問題に向き合う官僚、中学校でいじめにあう学級委員長、と3つの物語が重なり合いつつ進んでいく。翠(みどり) - 水川あさみ切り絵作家。30代後半にさしかかり将来への不安を抱える。若手官僚・鷹野 - 浅香航大非正規雇用問題に向き合う。官僚という仕事につき、膨大な仕事量、責任感などに圧倒されつつ苦悩する。学級委員長 - 寄川歌太中学二年。幼馴染をかばったことでいじめの標的にされる。大切なものを守ること、貫くことで自分が辛い状況に陥っていく。陽子 - 坂井真紀学級委員長の母。シングルマザーとして育てる。拓己 - 水橋研二翠の夫。高校の美術教師として働く。雨宮 - 吉村界人鷹野の同期。少し高飛車で表面的には強いサラリーマンだが本音をなかなか言えない繊細なところもある。明智役 - 染谷将太鷹野が死の原因を探る青年の元同僚。天野 - 木下渓学級委員長のクラスメート。包み込む様な優しい強さを持つ。裕翔 - 池田優斗学級委員長の幼馴染。親友を裏切りたくないが、かといって自分がいじめられてしまう怖さも持つ。脚本・桑村さや香×西谷弘監督『滑走路』の脚本を務めるのは、劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』の公開を控える桑村さや香。また監督は、『マチネの終わりに』『シン・ゴジラ』といった数々の話題作品で、名助監督として活躍してきた大庭功睦が担当する。大庭監督は、オリジナルストーリーの着想源について「考案した企画の端緒となったのは、webに数多く書かれていた、原作読者の方々の書評でした。萩原さんの歌を、まるで自分自身の事が歌われたかのように感受した読者の方々が、自らを投影しつつ気持ちのこもったレビューを多数書かれているのを目にし、その深い交流に感銘を受け、“この読者の方々を登場人物に据えた群像として、ストーリーを紡げないか”と考えたのです」とコメント。さらに鑑賞者の期待を裏切らない作品を残したいと思いの丈を述べている。主題歌に、Sano ibukiの新曲「紙飛行機」なお本作の主題歌を務めるのは、アニメーション映画『ぼくらの 7 日間戦争』でも主題歌を務めたいシンガー・ソングライターのSano ibuk。以前より原作歌集を愛読していたという彼が、映画の製作途中から映像を何度も見返し、作品の世界観に寄添う新曲「紙飛行機」を書き下ろした。映画とのコラボレーションに関してSanoは「表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました」とコメントを残している。『滑走路』ストーリー厚生労働省で働く若手官僚の鷹野。彼は激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から非正規雇用が原因で命を絶ったとされる人々のリストを持ち込まれ追及を受ける。そのリストの中から自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始める。■作品詳細映画『滑走路』公開日:2020年11月20日(金)原作:「歌集 滑走路」(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)監督:大庭功睦脚本:桑村さや香出演:水川あさみ、浅香航大、寄川歌太、木下渓、池田優斗、吉村界人、染谷将太、水橋研二、坂井真紀主題歌:Sano ibuki「紙飛行機」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
2020年07月16日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
私、「サレ妻予備軍」になりました。