蜷川実花による写真展「IN MY ROOM」が、6月18日から7月4日まで渋谷パルコパート1・3階のパルコミュージアムで開催される。同展は、8月7日に一時休業をするパルコミュージアムの締めくくりに、渋谷パルコと縁の深いアーティストたちによる3つの展覧会を行う企画「SHIBUYA PARCO MUSEUM FINAL EXHIBITIONS」の第1弾となるもの。会場では、6月30日に発刊される蜷川の写真集『IN MY ROOM』から収録作品を展示する。『IN MY ROOM』は雑誌『EYESCREAM』の人気連載「蜷川実花のプライベートモード」が書籍化したもので、今最も旬な“オトコたち”を、プライベートモードに捉えた写真作品が綴られている。選ばれた“オトコたち”は、窪塚洋介、永瀬正敏、綾野剛、斎藤工、村上淳、渋谷慶一郎、妻夫木聡、金子ノブアキ、松山ケンイチ、早乙女太一、大森南朋、玉木宏、猪子寿之、堂珍嘉邦、伊勢谷友介、浅野忠信、坂口健太郎、東出昌大など。蜷川実花は、2001年「第26回木村伊兵衛写真賞」受賞発表の後に新作写真展「まろやかな毒景色」をパルコギャラリーで開催。以降、2003年「Liquid Dreams」、2008年「蜷川妄想劇場」、2012年「へルタースケルター」と継続的にパルコで個展を発表してきた。2007年には初監督作品となる映画『さくらん』の展覧会「さくらん極彩色絢爛展」をパルコミュージアムで開催、監督2作目となる映画『へルタースケルター』ではパルコの広告に起用されるなどした、パルコゆかりのアーティストである。【イベント情報】「IN MY ROOM」会場:パルコミュージアム(渋谷パルコパート1、3階)住所:渋谷区宇田川町15-1会期:6月18日~7月4日時間:10:00~21:00(7月4日は18:00まで、入場は閉場の30分前まで)入場料:一般500円、学生400円、小学生以下無料
2016年06月04日蜷川有紀の絵画展「薔薇のおもちゃ箱」が、東京・渋谷のBunkamura Box Galleryで、2016年6月15日(水)から6月21日(火)まで開催される。日本古来の岩絵の具を使用して、深紅のバラや女性の内に秘められた愛を表現し、その独創的な作品にファンが多い蜷川有紀の展覧会。過去に数回、Bunkamura Galleryで個展を開催してきたが、今回はより小さなスペースに、作品が凝縮されて展示される。展示されるのは、2015年に制作されたシリーズ「薔薇のアンドロギュノス」の作品や、シンガポールを外遊してきた「薔薇迷宮」の作品群など。映画作家としての経験から確立された、豪華絢爛でいて混沌とした世界観を楽しむことができる。また、会場内では、蜷川本人が愛用した私物が売られる「薔薇の蚤の市」も開催される。作家が在廊していれば、本人から直接購入することもできる。【概要】蜷川有紀 絵画展「薔薇のおもちゃ箱」会期:2016年6月15日(水)~6月21日(火)会場:Bunkamura Box Gallery住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1開館時間:10:00〜19:00(最終日は17時まで)※作家在廊時間:連日12:00~18:00(16日のみ 12:00~15:00)
2016年06月03日蜷川実花が6月30日、いま最も旬な“オトコたち”36人のポートレートを収録した新作写真集『IN MY ROOM』を発売する。同写真集は、雑誌『EYESCREAM』の人気連載「蜷川実花のプライベートモード」を完全書籍化もの。同連載に登場したいま最も旬な“オトコたち”36人のポートレート約250カットを収録し、巻末には各被写体とのインタビューも掲載される。今回登場するのは、新井浩文、窪塚洋介、永瀬正敏、綾野剛、斎藤工、村上淳、MIYAVI、渋谷慶一郎、菅田将暉、妻夫木聡、金子ノブアキ、松山ケンイチ、早乙女太一、大森南朋、竜星涼、玉木宏、登坂広臣、猪子寿之、村上虹郎、大東駿介、小林直己、堂珍嘉邦、NAOTO、鈴木亮平、柄本佑、伊勢谷友介、三浦貴大、中村達也、瀬戸康史、浅野忠信、坂口健太郎、間宮祥太朗、成田凌、吉村界人、東出昌大、窪田正孝ら36人。なお、関連イベントとして、東京・渋谷のパルコ-ミュージアムで6月18日から7月4日まで写真展「IN MY ROOM」を開催する。【書籍情報】『IN MY ROOM』著者:蜷川実花出版社:スペースシャワーネットワーク並製/192ページ/B5判発刊:2016年6月30日価格:3,000円【イベント情報】「IN MY ROOM」会場:パルコミュージアム(渋谷パルコパート1、3階)住所:渋谷区宇田川町15-1会期:6月18日~7月4日時間:10:00~21:00(7月4日は18:00まで、入場は閉場の30分前まで)入場料:一般500円、学生400円、小学生以下無料
2016年06月02日元AKB48で女優の前田敦子(24)が16日、自身のツイッターを更新し、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんへの思いをつづった。2014年に蜷川さん演出の舞台『太陽2068』で舞台に初挑戦した前田は、「2年前に私を新しい世界に優しく手招きして導いてくださった蜷川さんには、一言で言えないくらい本当に感謝しています」と追悼。そして、「教えて頂いた言葉がずっと巡っています。文章には書き表せられない心のなかにだけ止めて置きたい感情も沢山あります」とつづり、「教えて頂いた全てをずっと大切にしていきます」と誓った。
2016年05月17日演出家・宮本亜門が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。宮本は「日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません」と蜷川さんの功績に触れた。更に、蜷川さんから「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれをできるんだ」と言われたエピソードを明かしながら、蜷川さんこそが「日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に魅せつけたクリエーター」だったと語る。そして、同じ演出家として「蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います」と決意を表明した。■宮本亜門コメント日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません。「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれができるんだ」とおっしゃっていましたが、これほど見事に日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に見せつけたクリエーターはいません。心からご冥福を祈ると共に、蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います。
2016年05月13日俳優・藤原竜也が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。藤原は「最期に会えて良かったです」と、蜷川さんが亡くなる前日、病院にお見舞いに行ったことを明かした。1997年、蜷川さんの舞台『身毒丸』主役オーディションで抜擢されてデビューした藤原は、「僕を産んでくれたのは蜷川さんです。沢山の演劇人生をありがとうございました」と感謝の言葉を捧げ、「真面目に突き進んでいきます」と思いを表した。藤原の代表作となった舞台『身毒丸』は1998年、2002年、2008年と再演。藤原は更に『ハムレット』(2003年、2015年)、『ロミオとジュリエット』(2004年~2005年)などのシェイクスピア作品や、『唐版 滝の白糸』(2000年)、『下谷万年町物語』(2012年)といった唐十郎作品など、多くの蜷川演出作品に携わっていた。■藤原竜也コメント最期に会えて良かったです。僕を産んでくれたのは蜷川さんです。沢山の演劇人生をありがとうございました。真面目に突き進んでいきます。
2016年05月13日俳優の吉田鋼太郎が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。吉田は「偉大な演出家であり、最大の恩師であった蜷川さんの訃報に言葉が見つかりません。今はまだこの現実を受け止められておりません」と悲しみを綴った。吉田はシェイクスピア劇、ギリシア悲劇など広く舞台俳優として活動しており、近年はNHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)、テレビ東京系ドラマ『東京センチメンタル』(2016年)など、映像での活躍も注目されている。蜷川作品においても常連であり、『タイタス・アンドロニカス』(2004年、2006年)、『オセロー』(2007年)、『アントニーとクレオパトラ』(2011年)、『ヘンリー四世』(2013年)などの作品で主演を務めていた。
2016年05月13日俳優の市村正親が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。現在67歳の市村は「50歳でリチャード三世で初めて演出して頂きました」と、蜷川さんとの初タッグ作品を挙げる。その後、53歳で演じたハムレットについて「イチ(市村)でハムレットをやりたいと言われ、こんなに光栄な事はありませんでした」と綴った。更に市村は「蜷川さんの代表作NINAGAWA・マクベスをやらせて頂きました」と2015年に出演した蜷川作品に触れ、「最後の演出でしたが、ニーナと出会う事が出来て本当に役者としてシェークスピア俳優にさせて頂きました。感謝してもしきれません」と故人への謝意を表しながらも、「悔しいです! 淋しいです!」と思いをにじませた。■市村正親コメント50歳でリチャード三世で初めて演出して頂きました。その後ハムレットを53歳。イチでハムレットをやりたいと言われ、こんなに光栄な事はありませんでした。そして蜷川さんの代表作NINAGAWA・マクベスをやらせて頂きました。渾身の魂からの演出に心から感謝です。最後の演出でしたが、ニーナと出会う事が出来て本当に役者としてシェークスピア俳優にさせて頂きました。感謝してもしきれません。運命を呪います。しかし現実を受け止め、これからは天国からの演出に心を傾けたいと思っています。悔しいです! 淋しいです!
2016年05月13日TOKIOの国分太一(41)が13日、TBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:54)で、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんとの思い出を語った。国分は、2005年にMCを務めていたトーク番組『R30』に蜷川さんがゲスト出演した時のことを振り返り、「すごい厳しいイメージがあったので、ちゃんとできるかものすごく緊張したんですけど、演出家というより一人のゲストとして語ってくれた。笑顔でいろいろ教えてもらいました」と話した。また、「蜷川さんの舞台に自分も立ちたいなと思ったこともあるんですけど残念ながら蜷川さんの目に留まらなかったんだなと。それは悔しい部分もある」と思いを告白。「蜷川さんのパワフルな演出を受け止められる役者さんもすごいなと思う。それを受け止められないと完璧な舞台はできないので」と加えた。NEWSの加藤シゲアキも、「蜷川さんに演出してもらうのは僕としても一つの夢でした」と明かし、「一つの夢が叶わずに終わってしまった。すごくさみしい気分ですね」と残念がった。
2016年05月13日写真家で映画監督の蜷川実花氏(43)が12日、自身のインスタグラムを通じ、父で演出家の蜷川幸雄さんが同日に亡くなったことを明かした。80歳だった。実花氏は、格子越しに桜が映し出された写真を投稿。「今日、父が逝ってしまいました」と報告し、「最期まで闘い続けたかっこいい父でした。父の娘でいられたことを誇りに思います」とつづった。ファンからは700件を超える追悼コメントが続々と寄せられている。蜷川さんは昨年12月に軽度の肺炎で入院。今年2月から舞台を上演予定だったが、十分に回復しなかったことから延期が発表されていた。
2016年05月12日蜷川幸雄さんや野田秀樹さんからその才能を高く評価され、“演劇”の枠を超えた人気を獲得しているマームとジプシー。いま最もホットな劇団が、新たに誕生するホール「LUMINE 0」のオープニングを飾る。主宰であり作・演出の藤田貴大さんが上演作に選んだのは、「海外に持っていくことを念頭に」作った『てんとてん…』と『カタチノチガウ』、そして「思い入れがある」という『あっこのはなし』の3作。「演劇って、どこか高尚で敷居が高いイメージがありますよね。それをもっとカジュアルにできないかというのが今回のテーマなんです。セレクトショップみたいに、服や化粧品を買ったり、CDを選ぶのと同じ線上に演劇を並べることができないかと思うんです。そういう軽やかさが新しい時代に行く演劇なのかなと」(藤田さん・以下同)近年、東京芸術劇場や彩の国さいたま芸術劇場と組んだ作品づくりなどもおこなっている藤田さん。しかしその一方で、「小さな空間で、かぶりつきで観る演劇ならではの質感とか尊さも大切にしたい」と話す。「正直、3作品を同時に稽古しているわけで、それはすごく大変なことではあるけれど、それと同時に面白さもあるんですよね。ツアー公演の時に、僕らが持っていくのって、せいぜいスーツケースひとつぶん。役者さんが床に線を引いて荷物を広げたら、すぐに芝居が始められるんですよ。今回も、同じ舞台に物が少し置かれただけで作品が変わるわけです。展示替えのように、3日おきに新作が入荷しました、みたいに見えたらいいですよね」◇4月28日(木)~5月8日(日)ルミネ ゼロ4月にオープンしたJR新宿駅直結の複合施設、NEWoMan内。東京都渋谷区千駄ヶ谷5‐24‐551作品4000円マームとジプシーTEL:070・5454・7311mum_gypsy@yahoo.co.jp◇ふじた・たかひろ1985年、北海道生まれ。'07年にマームとジプシーを立ち上げ、全作の作・演出を担当。'11年に岸田戯曲賞受賞。'14 年に野田秀樹作『小指の思い出』を上演し話題に。※『anan』2016年5月4日‐11日合併号より。写真・小笠原真紀インタビュー・文・望月リサ
2016年05月02日写真家の蜷川実花による初のファッションフォト写真展「ファッション・エクスクルーシヴ(FASHION EXCLUSIVE)」が、4月23日から5月8日まで表参道ヒルズ本館地下3階のスペース オーにて開催される。同展は、これまで様々なテーマや人物を取り上げてきた蜷川実花による、ファッションに特化した初の写真展。「ファッション・エクスクルーシヴ」というタイトルには、ファッションというジャンルを特別に選び、蜷川ならではの感性でファッションの捉え方を示すという意味が込められている。会場では、蜷川実花の写真集『ファッション・エクスクルーシヴ』に収録された写真約85点を展示。女優の柴咲コウや大島優子、前田敦子、俳優の浅野忠信や斎藤工、アーティストからは安室奈美恵、椎名林檎、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)など突き抜けた個性を持つ俳優やアーティスト、モデルといった“STAR”とファッションを融合させることで蜷川ワールドを艶やかに彩った。また、限定のクリアファイルやポストカードブック、オリジナルステッカー、DECOチョコなどを販売。蜷川実花とゲストによるトークイベントも開催される。【イベント情報】「ファッション・エクスクルーシヴ」会場:表参道ヒルズ本館地下3階 スペース オー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10会期:4月23日~5月8日時間:11:00~21:00(4月24日、5月1日は20:00まで、5月8日は18:00まで)入場無料
2016年04月22日愛媛・松山の温泉街、道後を舞台にしたアートフェスティバル「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」山口晃 道後アート2016が、2016年4月29日(金)から2017年8月31日(木)まで開催される。日本最古の温泉という地域資源にアートを取り入れ、日本や世界に道後温泉の魅力を発信する「道後アート」。メインアーティストに画家の山口晃を迎え、フェスティバルを盛り上げている。2016年は、文豪・夏目漱石の没後100年、小説『坊っちゃん』発表110年。よそからやって来た夏目漱石が松山を舞台にアイロニーとユーモアを込めて小説『坊っちゃん』を書いたように、山口も“よそもの”視点で道後を描き出す。絵画のみならず立体、建築的手法を取り入れた作品、インスタレーションなど自由な発想で、見慣れた街の風景がそれぞれの記憶と混ざり、不思議な姿として浮上するような、作品たちが街に出現する。7月30日(土)から始まった第2期オープンからは、さらにアート作品が増える。道後商店街の入口には「鈴生り門」、振鷺亭前には高さ約10mの「要電柱」が設置されている。また2015年から引き続き展開されるものも。「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」からの継続作品は、椿のグラフィックを大胆に施した浴衣や、茶玻瑠3階のレストラン「La Cuisine Japonaise 玻璃」に展示される「flowers」などがラインナップ。他にも「道後オンセナート 2014」からの継続作品として、ホテルの1室を各アーティストが宿泊できる作品として空間演出を施す「ホテル ホリゾンタル」が登場。「最も深い夢 The deepest dream」をインスタレーションのテーマに、様々なアイディアを部屋に落とし込んでいく。【開催概要】「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」山口晃 道後アート2016会期:2016年4月29日(金)〜2017年8月31日(木)・第一弾オープン 2016年4月29日(金)・第二弾オープン 2016年7月30日(土)・第三弾オープン 2016年9月予定※会期中に展開作品が徐々に増えていく予定※作品は、2017年8月末まで公開予定会場:道後温泉およびその周辺エリア公式サイト:【問い合わせ先】道後アート実行委員会事務局TEL:089-921-6464
2016年04月21日新幹線で移動しながら現代アートが鑑賞できる“世界最速美術館”「現美新幹線(GENBI SHINKANSEN)」が4月29日に運行をスタートする。最高速度210kmで走る新幹線の中で現代アートを鑑賞することができる「現美新幹線」。TRANSIT GENERAL OFFICEが総合プロデュースを担当し、乗ること自体が旅行の目的となるような、これまでの列車の空間デザインの枠を越えた旅の時間を体験できる列車をつくり上げた。上越新幹線の越後湯沢から新潟の間で土・日・祝日を中心に、1日3往復計6本のダイヤで年間120年程度の運行を予定している。外装デザインを手掛けたのは写真家の蜷川実花。列車全体をキャンバスに見立て、夏の夜空を彩る長岡の花火を描きあげた。6両編成の車両の内部には、注目のアーティスト7組が今回のために特別に製作した現代アートが展示される。唯一の指定席となる11号車は、松本尚が担当。触れられるアートとして、五穀豊穣、祝祭、光をテーマに車両シート、車両カーペット、カーテンに特別なデザインが施された。12号車から16号車までは片側の窓をつぶし、完全にアートスペースに。12号車は鏡面ステンレスを用いた作品を小牟田悠介が制作。14号車には写真家・石川直樹が新潟で撮影した「潟と里山」の写真作品が展示され、15号車には荒神明香による造花を用いて全長11mのインスタレーション「reflectwo」が設置された。16号車ではブライアン・アルフレッドによる新潟をモチーフにした15分間のアニメーションを楽しむことができる。また、13号車は、現代アートに直接触れることができるキッズスペースに。デザインは林泰彦と中野裕介によるアートユニット・paramodelが担当した。子供たちが自由に楽しめるプラレールが置かれ、青と白を基調とした壁面にはプラレールをモチーフにしたインスタレーションが設置されている。また、本格的なカフェも併設。古武家賢太郎による上越の風景が描かれた色鉛筆画とともに、いがらしろみが監修した魚沼産米粉のパンケーキ、佐渡バターフィナンシェ、佐渡クリームチーズのレモンケーキなど地元の素材にこだわったスイーツや、新潟・燕三条で人気のツバメコーヒー監修のコーヒーを提供する。「現美新幹線」は4月29日から5月8日まで毎日運行され、その後6月までは土曜、日曜のみの運行が決定している。時間は越後湯沢発・新潟着が8時24分から9時14分、12時44分から13時38分、15時20分から16時14分の3回、新潟発・越後湯沢着が11時26分から12時20分、14時2分から14時56分、18時18分から19時8分までの3回となっている。発売場所は11号車の指定席が全国のJRの主な駅、JRの旅行センター及び主な旅行会社、12号車から16号車までがJR東日本のびゅうプラザ、主な旅行会社。なお、JR東日本のびゅうプラザで購入するとセットとして現美新幹線ロゴ入りの「スプーン・フォークセット」をもらうことができる。
2016年04月19日演出家・蜷川幸雄がシェイクスピア戯曲37作品の上演を目指す“彩の国シェイクスピア・シリーズ”。その第32弾『尺には尺を』で、藤木直人が初のシェイクスピア舞台に挑むこととなった。昨年、蜷川の演出舞台『海辺のカフカ』に出演し、ロンドンやニューヨークほかを巡るワールドツアーを経験。長いツアーが終わる直前に、本作への出演が決まったという。「尺には尺を」チケット情報「ようやく『海辺~』が終わる……と思っていた時だったので、ツアー最終のソウル公演の千秋楽は「でも、まだ終わらないんだな…。半年後にはもうシェイクスピアの舞台に立っているの!?」という気持ちでした(笑)。お客様の前で演じるのは当然エネルギーがいるし、緊張感もありますけど、何よりも蜷川さんの前で演じるほうが緊張するんですよ(笑)。だから、またあの稽古場の緊張感を味わうのか…って思いましたね」喜劇であると同時に、衝撃的な展開から問題劇とも呼ばれる本作。藤木が演じるのは、侯爵(辻萬長)の代理でウィーンの統治を任された青年アンジェロだ。とくに性道徳について厳しく市井を取り締まるなか、アンジェロは不貞の罪を犯した貴族クローディオに死刑を宣告する。しかしクローディオの妹イザベラ(多部未華子)に恋をしてしまい……。「内容が気になってしまって」という藤木は、上演台本を渡される前に、戯曲を購入して読んでみたそうだ。「400年前の本であって、文化も大きく違い、独特な言い回し…。やっぱり難解というイメージがありました。しかも、その後に上がってきた上演台本が、内容は同じでも表現がことごとく違っていたんですよ(笑)。そこが翻訳劇の難しいところだなと。英語の台詞という正解があるのに、異文化である日本語に置き換えて上演するということ。でも、その挑戦を蜷川さんはずっと続けてきて、いろんな意見を言われながら闘ってきて、世界に認められた。『海辺~』のワールドツアーでは行く先々で熱狂的に迎え入れてもらったんですが、それは蜷川さんのやってきたことの証なんだなと感じましたね」前作と違い、今回は主演として稽古場の中心に立ち、蜷川の指揮を真っ向から受けとめる。「蜷川さんがどのような切り口で演出されるのか、その楽しみはあります。まあ、自分が出ない立場だったらその楽しみだけで済んだんですが(笑)。打たれ弱いんですよね」と苦笑いしつつ、覚悟は決めている。「蜷川さんが『この役を藤木がやってもいい』と言ってくださったのだから、応えるしかない。ハードルは限りなく高いし、逃げ出したくなるようなことが待っているでしょうけど、通過すべき時間なのかなと思います。あまり台詞を“独特で難解”と意識し過ぎず、自分の言葉として発せられるように頑張っていきたいと思います」公演は、5月25日(水)から6月11日(土)埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、6月17日(金)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホール、6月24日(金)から27日(月)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは発売中。取材・文:上野紀子
2016年04月11日表参道ヒルズ開業10周年を記念した特別展として4月23日(土)から5月8日(日)までの期間、本館B3F「スペースオー」にて、蜷川実花による初のファッションフォト展「FASHION EXCLUSIVE(ファッション・エクスクルーシヴ)」が開催される。美しく鮮やかな色彩で創り上げられた世界観と、トレンドを先取りする嗅覚で、いまや時代の顔となった蜷川実花。これまで様々なテーマや人物を取り上げてきた彼女だが、「ファッション」に特化した写真展を開催するのは今回が初めてのこと。「FASHION EXCLUSIVE(ファッション・エクスクルーシヴ)」というタイトルには、ファッションというジャンルを特別に選び、蜷川実花ならではの感性で「FASHION(ファッション)」の捉え方を示す、という意味が込められている。本展示では、いまを輝く俳優・モデルなどのスターたちによるファッションとの対話・約85点をダイナミックに展示し、艶やかな蜷川ワールドが披露される。尚、会場では限定オリジナルグッズの販売や、会期中には蜷川実花と豪華ゲストによるトークショーも開催。本展示で、蜷川実花の新たなるチャレンジと、生命力に満ちた世界観を堪能してみて。<蜷川実花「FASHION EXCLUSIVE(ファッション・エクスクルーシヴ)」開催情報>期間:4月23日(土)~5月8日(日)場所;表参道ヒルズ本館B3F「スペースオー」時間:11:00~21:00※4月24日(日)・5月1日(日)は~20:00、最終日5月8日(月)は~18:00入場:無料(text:cinemacafe.net)
2016年04月02日東京都・汐留のパナソニック 汐留ミュージアムは、日本の伝統工芸、文化や技術の価値や可能性を再発見する展覧会「REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸」を開催する。会期は4月9日~6月5日(水曜休館)。開館時間は10:00~18:00。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。同展は、元サッカー日本代表である中田英寿氏が現役引退後続けている活動のひとつである「REVALUE NIPPON PROJECT」で生まれた作品を展示するもの。「REVALUE NIPPON PROJECT」は、日本が連綿と受け継いできた伝統的な工芸、文化や技術の価値や可能性を再発見し、その魅力をより多くの人に知ってもらう「きっかけ」を創出することで、日本文化の継承・発展を促すことを目的としている。同プロジェクトでは、毎年「陶磁器」、「和紙」、「竹」、「型紙」、「漆」といったひとつの素材をテーマに選び、批評家などの専門家を中心としたアドバイザリーボードが、工芸家およびアーティストなどのコラボレーターを選定し、各チームが自由な発想で作品を制作する。参加アーティストは、北川一成、隈研吾、小山薫堂、佐藤オオキ、佐藤可士和、佐藤卓、柴田文江、奈良美智、蜷川実花、深澤直人、他。さらに、この制作を通じて工芸の魅力を広く伝えるために中田氏自らも広報活動を行っており、この作品や人との出会いは将来の日本のラグジュアリーとなるべきものだと語られている。また、関連プログラムとして、シンポジウム「REVALUE NIPPON PROJECTと日本工芸の未来」が開催される。パネリストは見附正康(絵付師)、新里明士(陶磁器作家)、中田英寿。開催日時は4月23日14:00~16:00。参加費は無料だが、同展の観覧券が必要となる。そのほか、「竹ワークショップ竹玉ペンダント作り」(4月16日)、「和紙ワークショップ張子ってなんだろう!~カワイイ豆だるまとネコの張り子に絵付けしよう~」(5月7日)、「型紙ワークショップ伊勢型紙の技法で『しおり』作り」(5月14日)、「漆ワークショップ 色漆と金粉で飾るオリジナルの箸を作ろう」(5月28日)が開催される。参加費・申込方法など詳細は同展Webページにて。なお、同展はホームページ割引を行っており、引換券を提示すると入場料が100円割引となる。
2016年03月03日2月17日よりスタートする、三越伊勢丹の春のプロモーション「2016 花々祭」。伊勢丹新宿店では写真家・映画監督の蜷川実花とタッグを組み、メインビジュアル、ウィンドー、本館1階ザ・ステージをダイナミックに演出する。花々祭のテーマは“フューチャー・イズ・ワンダフル”。テクノロジーが広げる可能性を探り、デジタルとファッションの融合でこれまでに見たことのないスタイルを表現する。メインビジュアルでは、自然界を美しく彩る“花”を、デジタル機器により半永久的に新しい生き様として表現。ストロボなどの光を反射することで色や柄が現れる、リフレクト効果を応用し開発された特殊なアイテムを使用した真っ白なドレスに、蜷川ならではの生々しく鮮やかな花の映像を投影し撮影した。17日から23日までの期間は、“DIGITAL FLOWER GARDEN”と題し、本館1階ザ・ステージでスペシャルディスプレイを展示。蜷川が花々祭のために撮り下ろしたエクスクルーシブなビジュアルを、テクノロジーを用いて表現し、キャンペーンのテーマを体感できる空間を作り上げる。ビジュアルはモノクロームの花の写真にカラーの花の写真を重ねるという着想を出発点に、プロジェクションや透過性素材などの各種テクノロジーを用いて生み出した。日本では実例のない最先端テクノロジー「LEDマッピング」を使用したインスタレーションは、蜷川のエモーショナルな作品と最新テクノロジーが融合して生まれた空間を、ドラマティックに演出する。またスペシャルディスプレイの展示時期に合わせ、本館2階センターパークでは、蜷川がディレクションするアパレルブランド、エム / ミカ ニナガワ(M / mika ninagawa)の16SSコレクションを集めたポップアップストアをオープン。花火をデザインしたテキスタイルが初登場し、花をモチーフにした柄を中心に10ものテキスタイルがラインアップされる。アイテムはドレスを中心に、スカートやパンツ、オールインワン、ストール等の雑貨類など、豊富にそろう。ポップアップストアは、銀座三越、日本橋三越本店、名古屋栄三越、ルクアイーレ大阪と、全国の三越伊勢丹グループで開催される。
2016年02月18日資生堂は、写真家・映画監督の蜷川実花氏とのコラボレーションによるコラボさんの世界を体感できる銭湯「TSUBAKI湯(つばきゆ)」を、期間限定でオープンしたことを発表した。会場は東京都・押上の「押上温泉 天然温泉 大黒湯」。期間は3月31日まで。営業時間は平日 15:00~24:00/土 14:00~24:00/日・祝 13:00~24:00(2月の定休日は2月22日) 。料金は大人460円/中人160円/幼児80円。このたび3月31日までの期間限定でオープンした銭湯は、資生堂のヘアケアブランド「TSUBAKI」の誕生10周年を記念して、写真家で映画監督の蜷川実花氏とのコラボレーション施策の一つとして開催されるもの。蜷川氏の全面プロデュースにより、東京都・押上にある銭湯「押上温泉 天然温泉 大黒湯」が、女性の身も心髪も艶やかに美しく開花させる入浴体験ができる空間としてデコレーションが施されている。また、銭湯の外観では華やかな花柄の暖簾が出迎え、ロビーには「TSUBAKI」の10周年メッセージと限定商品が紹介される。脱衣所の壁やロッカーには、蜷川氏が撮り下ろした椿の花々が展示されるほか、浴室の壁などにも沢山の椿が描かれるとともに、天井からは椿が降りそそぐ。また、銭湯絵の定番である"富士山"にも椿が加わり、コラボレーションしているということだ。なお、洗い場では「TSUBAKI」を実際に試すことが可能となっている。なお、TSUBAKI湯の2月の定休日は2月22日。3月の定休日は大黒湯公式サイトで確認のこと。
2016年02月15日2016年春の就航を目指していたエアアジア・ジャパンは、就航を2016年夏以降に遅らせることを検討している。同社は日本に再進出した2014年7月時点では2015年6月の就航を目指していたが、A320初号機を受領した2015年10月には就航時期を2016年春に定め、このほどさらに夏以降へと延期する見通しとなっている。同社の広報によると、延期の理由に関しては時期も含めて現在調整している就航案内会にて説明するとしている。また、2月に受領を予定していた2号機のA320についても受領時期を延期し、蜷川実花デザインとなる3号機についても受領時期を延期する見通しとなっている。同社は2015年10月の段階では、A320を2機そろえ、中部国際空港(セントレア)をハブとして新千歳・仙台・台北の3路線同時開設で就航し、国内・国際に路線をはりながら年間5機ずつ増やしていくことを計画していた。その後、同年の12月1日に代表取締役社長兼CEOの小田切義憲氏に代わり、代表取締役会長に井手隆司氏(前スカイマーク代表取締役会長)、取締役CEO(最高経営責任者)に秦修氏(前エアアジア・ジャパン株式会社執行役員兼CFO)、CFO(最高財務責任者)に有森正和氏(前スカイマーク代表取締役社長)が就任。2月15日に名古屋で開催される中部空港第2滑走路に関する総会にて、井手氏が同社の代表取締役会長として初めて講演(演題: 就航エアラインが地域に望むこと)を行う予定となっている。
2016年02月11日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ(NADiff)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・清澄白河の支店、ナディッフ コンテンポラリィ(東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内)です。■『“TOKYO”-見えない都市を見せる-』「TOKYO」と聞くと日本人または世界中の人々は何を想い描くだろう。現在、東京都現代美術館で開催中の展覧会「“TOKYO”-見えない都市を見せる-」(会期は2月14日まで)公式図録となる本書。本展は、YMO+宮沢章夫、蜷川実花、ホンマタカシほか6名の作家が個々にキュレーションした「東京」と、現代芸術活動チーム・目【め】を始めとする国内外4組の作家が「東京」をテーマに作成した新作の2部構成からなる。ユニークな文化都市として世界から認識され始めた80年代バブル期の東京、カルチャーシーンでは一体何が起きていたのか。宮沢章夫によって語られるテクノポップという音楽ジャンルを確立したYMOにおける非身体性、表層性。竹の子族やマハラジャを実際に目にした蜷川実花による文章も読み応えがある。90年代以降の日常に付した物語性に着目したホンマタカシによるキュレーションでは、自身の作品である「東京の子供」、「TOKYO SUBURBIA」や、路上のネズミを捕獲しアイコンとしたチン↑ポム(Chim↑Pom)の作品、さらに「サバイバル」をテーマに、マメ(mame)、ファイナルホーム(FINAL HOME)の2ブランドからも出品されている。また、デジタルネイティブからポストインターネット世代の作家が創りだす多種多様なイメージ要素を含む架空都市東京も紹介。「東京を再発見、再考察するためのコンセプチュアルマップ」をキーワードとする本書を手掛かりに、東京の未来を想像してほしい。【書籍情報】『“TOKYO”-見えない都市を見せる-』発行:青幻舎155ページ/B5変型言語: 日本語、英語発刊:2015年11月20日価格:2,500円【展覧会情報】「東京アートミーティングVI"TOKYO"-見えない都市を見せる」会場:東京都現代美術館 企画展示室1F、3F住所:東京都江東区三好4-1-1会期:11月7日~16年2月14日時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜日料金:一般1,200円、大学生・65歳以上900円、中高生700円、小学生以下無料
2016年02月04日秋元松代の脚本と蜷川幸雄の演出により、36年前の初演から多くの観客に愛され、上演が重ねられてきた名作舞台『元禄港歌―千年の恋の森―』が、市川猿之助、宮沢りえ、高橋一生、鈴木杏、段田安則ら新たな出演者をえて、1月7日より東京・シアターコクーンにて開幕。前日の6日には報道陣に向けて公開舞台稽古が行われた。【チケット情報はこちら】物語は、活気あふれる元禄時代、播州の大店・筑前屋を舞台に、結ばれない男女や、哀しい秘密を背負った親子の姿が描かれる。筑前屋の次男・万次郎(高橋)の起こした揉みあいを、5年ぶりに江戸の出店から戻った長男・信助(段田)が居合わせ、それをいさめる。母親である筑前屋の女将・お浜(新橋耐子)は信助を出迎えるが、その態度はどこかよそよそしい。そこに現れたのが、手引きの歌春(鈴木)を先頭に、座元の糸栄(猿之助)、そして初音(宮沢)ら、年に一度この港町を訪れる瞽女の一行だ。公開舞台稽古で披露されたのは、その晩、筑前屋にて瞽女たちが三味線で「葛の葉子別れ」を弾き語る場面。千年の昔から森の奥に棲む女が白狐となって恋人に逢いに来るが、人里の男に恋をした罰として、生まれたばかりの我が子を残して森に帰らなければならないという悲しい歌だ。涙ながらに弾き語る糸栄の姿に胸に迫るものを感じ、自身の出生に疑いを持っていた信助は初音に、糸栄は子を産んだことがあるのではないかと問いただす…。今回の上演にあたり、蜷川は「秋元松代さんの作品に登場する女たちは、いつも激しく、ストイック。それはどこかで破滅や不幸とつながってゆき、近代が何を犠牲にし、何を捨ててきたのかを証明している。(今回)猿之助さんが、美空ひばりさんの歌で『元禄港歌』をやりたいと言ってくれた。猿之助さんの糸栄なら見てみたい。久々にあらたな気持ちでこの作品をやってみたいと思った」とコメント。また、猿之助は開幕にあたり「蜷川さんは客席との一体感を大切にされる演出ですから、初日が開いてみないとわからない。稽古場で7割、あとの3割はお客様と共に創る感覚。でもその7割はキッチリ100%と自信があります!糸栄という役は、白い狐が化けたような、どこか非現実的な、幻想的な存在。だから女形なのだと、女形という特異性が役の特異性に呼応しているように感じています。初春、お芝居を楽しんで頂ければ」と意気込む。宮沢も自身の役について「ひとりの女の運命だったり、思いだったり、未来だったりが、とても刺激的です。生まれながらの罪をしっかり受けとめて、それでも愛することを止まない女。自分の存在を蔑み、原罪を受け止め、でも溢れ出る想いに揺れる。その姿にものすごく色気を感じますね。今回は“惜しまない表現”を目指します!」と語った。公演は1月7日より東京・シアターコクーンにて。2日6日(土)から14日(日)まで大阪・シアターBRAVA!でも上演。ほぼ完売状態の東京公演は、チケットぴあにて立見券を発売中。
2016年01月07日フォトグラファーのMARCOによる写真展「Innocent Blue」が、1月22日から2月3日まで東京・代官山のギャラリー スピーク フォー(GALLERY SPEAK FOR)にて開催される。MARCOは、蜷川実花のアシスタントを経て、08年よりフリーランスとして活動を開始している写真家。女性ファッションやアーティストのポートレート、旅の写真などを手掛けている。作品の特徴はヴィヴィッドな色彩バランスとユニークな画面構成力。ミュージシャンやファッションモデル、ブランドなどとのコラボレーションも多数行っており、14年に刊行された、10代のモデルたちとセッションした初写真集『Spring Pedals by lovely hickey』でも大きな反響を得た。MARCOにとって3年ぶりの写真展となる同展では、同展のために制作された大小のプリント約40点を展示・販売。旅の写真群をメインに、合わせて新作の水中写真シリーズも初公開する。また、既刊写真集の他、レターセットやカレンダー、アクリル文鎮などのオリジナルグッズも多数販売する予定だ。【イベント情報】「Innocent Blue」会場:ギャラリー スピーク フォー住所:東京 都渋谷区猿楽町28-2 スピーク フォー2階会期:1月22日~2月3日時間:11:00~19:00(最終日は18:00まで)休館日:木曜日
2016年01月06日アシックスは1月8日、「オニツカタイガー」ブランドから、写真家・映画監督として活躍する蜷川実花氏のディレクションブランド「M / mika ninagawa」とコラボレーションしたシューズ2品番3タイプを国内の直営店「オニツカタイガー」の表参道、渋谷、神戸、名古屋で発売する。「オニツカタイガー大阪心斎橋」では12月23日から先行発売している。同商品は、スリッポンタイプの「TIGER SLIP-ON DELUXE(タイガースリップオンデラックス)」がベース。蜷川氏ならではの色彩や魅惑的な世界観が表現された写真の中から、日本らしさを表現した「和柄」と2種類の「花火」の計3タイプを選び、アッパー(甲被)や中敷きに大きくプリントした。「和柄」タイプは、蜷川氏独特の鮮やかなレッドを基調に、障子や和傘、提灯、桜を写している。「花火」タイプは、右足にレッド、左足にグリーンとブルーと、夜空に浮かぶ大きな花火を写したものと、花火が持つ幻想的な輝きをホワイトで引き立たせたものがある。サイズは25.0cm~28.0cm(0.5cm刻み)、29.0cm、22.5cm~24.5cm(0.5cm刻み)。価格は各1万6,000円(税別)。
2016年01月05日初演から36年が経った伝説の名作『元禄港歌―千年の恋の森―』に、宮沢りえが挑む。『近松心中物語』で知られる秋元松代の戯曲を初演と同じく蜷川幸雄が演出するこの舞台。許されない恋を抱えた瞽女を演じる宮沢は、情感あふれるこの物語にどう命を吹き込むのか。舞台『元禄港歌 -千年の恋の森-』チケット情報物語の舞台となるのは、江戸は元禄の時代の播州の港町。秘密を背負った母子、結ばれない男女など、瞽女の一行と大店の人々をめぐる幾重にも重なった宿命が、哀しく切なく描かれる。「野田秀樹さんや唐十郎さんといった、自分がこれまでやってきた舞台とはまったく異なる世界観の作品。女の情念みたいなものをそのままさらけ出すような、演じたことのない役でもあるので。蜷川さんがまた私にハードルを与えてくださったなと受け止めています」。演じる瞽女の初音は、これまでに太地喜和子や富司純子が演じてきた役。盲目の女芸人として生きる純粋な覚悟や女性としての激しさ、さまざまな情感を体現することを求められる。「目が見えない人間には何が見えるのか。目に映らないものが心にどう映るのか。そういう探求がこれから待っているかと思うとすごく楽しみなんです。深く考えれば考えるほど見えてくるものがあると思うから、その思索を大事にしたいですね」。瞽女一行をまとめる母のような存在を市川猿之助が演じるが、女方の共演はかつて坂東玉三郎と経験している。「女方の表現とどう交われるのかっていうのは、今度も緊張しますけど、だからこそ楽しみです。学ばせていただくこともきっといっぱいあるだろうなと思いますし、私も私なりにお返しできるような表現ができたらいいなと思いますし。ただ、お芝居というのは肉体ではなく魂の問題だと思うから。男性の猿之助さんも女性の私も同じところにいるんじゃないかなと思っています」。まさしくその魂が自由な人なのだろう。「お芝居のなかでは、誰を愛しても殺してもいい(笑)。不思議な仕事だなと思うけど、そういう意味では、お芝居をしているときがいちばん、身も心も自由になれて、深く呼吸ができる気がします」。今の時代にはない人間の関係や感情が描かれるこの舞台でもきっと、自在にあふれるものを見せてくれるはずだ。「今この作品をやる意味、私が参加させてもらう意味というのがあると思うので、それをちゃんと自覚しながら、この時代の人たちの思いを伝えることに試行錯誤したいです」。伝説の舞台は、心震わせるものをもたらしそうだ。公演は2016年1月7日(木)より東京・シアターコクーン、2月6日(土)より大阪・シアターBRAVA!にて上演。現在、ほぼ完売状態の東京公演は、チケットぴあにて立見券を発売中。取材・文:大内弓子
2015年12月11日東京都・清澄白河の東京都現代美術館は、複数の視点を通して「東京」を浮かび上がらせる展覧会「東京アートミーティングVI "TOKYO"ー見えない都市を見せる」を開催している。会期は2016年2月14日まで(月曜・11月24日・12月28日~1月1日・1月12日休館、ただし11月23日・1月11日は開館)。観覧料は一般1,200円、大学生・専門学校生・65歳以上900円、中高生700円、小学生以下無料。同展は、「東京」を浮かび上がらせるための2つの構成によって成り立つ展覧会。ひとつは各界で活躍する東京のクリエイターがそれぞれの視点でキュレーションした「東京」、もうひとつは国内外作家が「東京」をテーマにつくる新作となっている。ひとつの概念で東京をまとめる(キュレーションする)ことはできないという考えのもと、複数の視点を通して東京という都市を浮かび上がらせるということだ。「東京」という都市における、テクノポップや成熟と幼さが奇妙に同居するネオテニー的特徴、誰でもが有名になりうる舞台で育まれる過剰な自己演出の美学は"ポップ"の文脈でとらえられるという。また、不安定で先の見えない社会的状況を個々人の強いライフスタイルの表明、あるいは積極的なつながりの中で乗り切ろうとする動きは多様な表現の形式に拡張している。一方、ポスト・インターネット世代の中で育まれるイメージ・オブジェとしての新しいマテリアル感覚、新旧が日常的に共存する都市風景をパラレルワールドとして再構築する若い世代の感性も生まれている。これらの感性や表現の鉱脈は、実は80年代から発展的に継承されている東京の創造力から掘り起こせるものであると同展では考えられており、同展では、1980年代文化の命脈を引き継ぎながら、現れようとしている現在の東京の創造力の可能性を、国内外のアーティストの多様な視点によって多角的に探るということだ。出品作家は、YMO+宮沢章夫、蜷川実花、ホンマタカシ、岡田利規、EBM(T)、松江哲明がキュレーターとして参加。また、スーパーフレックス、サーダン・アフィフ、林科、目【め】が新作出品作家として参加。ほか、計9ヶ国51組が参加している。そのほか、同展のコンセプトである、80年代のアートの表現と現代のつながりと変化を概観することを目的として、前床である70年代に描かれた作品から最近作までの絵画をセレクション。東京在住の作家による、あるいは東京の画廊や美術館で多く展示されていたこれらの絵画作品が70-80年代、90-2000年前半、2010年以降という大きな流れにそって展示構成される。菅木志雄、奈良美智、名和晃平などの作品が展示され、もの派、超少女、ニューペインテイング、ネオポップ、マイクロポップと呼ばれるドローイング絵画など作家たちの意識の変遷が形式の変容としてみてとれる構成となっている。また、関連プログラムとして、「松江哲明 スクリーニング&トーク」(11月29日・12月20日)、MOT美術館講座レクチャー「YMOが切り開いた80年代文化」(12月23日)、「サーダン・アフィフ アーティスト・トーク&Her Ghost Friend クロージング・ライヴ」(2月14日)、「Her Ghost Friend ライヴ・パフォーマンス」(2016年2月10日・11日)などが開催される。なお、各プログラムの詳細やその他のイベントについては決まり次第同館HPにて告知される。
2015年11月16日2014年10月パリ ブローニュの森にオープンした“現代アートのための新たなスペース”である文化・芸術総合施設「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。完成から1年を迎えた今、建築界の巨匠フランク・ゲーリーが手がけた同館の建築プロジェクトを紹介するエキシビジョンが、表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されている。本展は、フォンダシオンがパリを飛び出し世界中でアーティスティックな活動を展開する『Beyond-the-Walls (壁を超えて)』プロジェクトの一環として開催されているもので、2014年10月から2015年2月にかけてパリ、2015年夏には北京を巡回し、大成功を収めてきた。ゲーリーが「フランスの深い文化的使命感を象徴する壮大な船」と称するフォンダシオン ルイ・ヴィトンが、どのように構想され、完成したのか。本展では、初期のスケッチから実際に作成され、利用された模型がすべて展示され、そのコンセプト形成までの全プロセスを振り返ることができる。LVMHグループは1991年からフランス国内において芸術的遺産及び若者と人道支援プロジェクトのための積極的な活動を行い企業メセナの先駆けとなっている。社長兼CEOのベルナール・アルノーは建築に情熱を持ち、そしてその取り組みはアートにコミットしてきたと言えるだろう。フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、12枚の半透明の帆は、3,600枚ものガラスパネルで作られ、そのガラスに同じものは一つもないという。3面をガラスで囲まれた光溢れるエスパス ルイ・ヴィトンでの展示は、光に包まれたフォンダシオン ルイ・ヴィトンと通じるところがあるかもしれない。会場では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンで行われた小沢征爾指揮によるコンサートの映像などを見ることもできる。展覧会のオープニングには、小澤征爾、小澤征悦、高梨臨、中田英寿、福島リラ、蜷川実花、LVMH モエヘネシー・ルイヴィトン社長兼CEO/ フォンダシオンルイ・ヴィトンプレジデントのベルナール・アルノーが駆けつけた。フランク・ゲーリーの世界に飛び込むことができる本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンを訪れたことがある人も、これから訪れるだろう人、建築を志す人、ものづくりに携わる人、すべてに感銘を与える。【展覧会情報】FONDATION LOUIS VUITTON BUILDING IN PARIS BY FRANK GEHRY会期:10月17日~2016年1月31日時間:12:00~20:00 (エキシビション会期中のみ)※臨時休業、開館時間の変更は会場ホームページでお知らせ会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F料金:無料
2015年10月26日エアアジア・ジャパンは10月16日、中部国際空港(セントレア)に到着したばかりの初号機エアバスA320をメディアに公開した。同機は2016年2月に受領を予定している2号機のA320とともに、国内・国際3路線で2016年4月より運航を開始する予定となっている。初号機のA320は180人乗り・全席エコノミークラス。燃費効率を上げる大型ウイングチップのシャークレットを装備し、CFMインターナショナル社製CFM56エンジンを搭載している。同社は設立時に10億円であった資本金を20億円(10月現在)まで増資し、さらに70億円を目指している。また、就航時にはA320を2機そろえ、今後は年間5機ずつ増やしていくことを計画している。○まだLCC拠点がない中部を狙った理由同社はまだほかのLCCが拠点としていない中部をハブとして、まずは新千歳・仙台・台北に就航する。就航地では同じグループであるエアアジアX(羽田、関空、新千歳)などにも乗り入れるなどシナジー効果を狙う。中部空港をハブにするメリットとしてエアアジア・ジャパンの小田切義憲代表取締役社長は、一番の魅力を「24時間運用」としている。「中部空港は24時間運用であることが大きな魅力。深夜・早朝便も含めて少しでも稼働率をあげていきたい。A320機の運航距離は4時間~4時間30分なので、国内線は全てカバーし、国際線では韓国や中国、台湾、グアム、サイパンなどに就航できる。まだ4路線目以降を発表できる段階ではないが、積極的な路線拡大を視野に入れており、5年先までを計画した中期計画ではやや国際線の方が多い就航計画を考えています。また、中部は東京・大阪とともに三大都市圏であり、特に愛知は産業エリアゆえに若い人が多く、都道府県別に見ても人口が増えています。今までは東京や大阪から飛び立つ人も多かったようですが、今後は中部の人々に機会をたくさん提供し、様々な目的に活用してもらいたい。加えて、中部には第二滑走路が必要だと思っています。そのために需要を起こす必要があり、我々もどんどん路線をはっていき、その結果、国としてまた会社として建設に動いていけばと考えています」(小田切氏)。○楽天などの出資社とのコラボも国内LCCは現状、関空を拠点としているピーチだけが黒字化を達成している。国内LCCが苦戦を強いられている中で、エアアジア・ジャパンは稼働率をあげることで利益を高め、就航3年目にあたる2018年に黒字化を目指している。具体的な運賃については未定だが、大手の同一路線に比べて半分から3分の1程度に設定する見通しという。また、足下に余裕がある最前列席などの7列は、ほかの国内LCC同様、アップグレードした席として販売する。2016年2月に受領を予定している2号機は、写真家で映画監督でもある蜷川実花さんがデザインした機材となる。また、筆頭株主であるエアアジア・インベストメントとともに同社に出資している楽天やノエビアホールディングス、アルペンなどとのコラボレーションも予定しており、具体的な内容については11月下旬に予定している航空券発売のタイミングで発表となる。
2015年10月16日新潟エリア(越後湯沢~新潟間)を中心とした上越新幹線区間で16年春より運行される新幹線「現美新幹線(GENBI SHINKANSEN)」のデザインイメージが発表された。外観のデザインを手掛けたのは写真家・蜷川実花。新幹線の車体全体をキャンバスに、夏の夜空を彩る長岡の花火を描き出す。車両は6両編成となっており、車内には車両ごとに、注目のアーティストが「現美新幹線」のために描きおろした現代アート作品が設置される。11号車は松本尚、12号車は小牟田悠介、13号車は古武家賢太郎、14号車は石川直樹、15号車は荒神明香、16号車はブライアン・アルフレッドが担当する。また、中程の1両に「カフェ」を併設。魚沼産コシヒカリの米粉や佐渡バターを用いたスイーツや、こだわりのコーヒーなどが提供される。スイーツ監修は菓子研究科のいがらしろみが、コーヒー監修はツバメコーヒーの田中辰幸が担当した。なお、10月6日に、「現美新幹線」の世界観を感じることが出来る専用ホームページが開設。今後は16年春の運転開始に向けて、様々な情報を掲載していく。
2015年10月07日JR東日本は、2016年春頃に上越新幹線(越後湯沢~新潟間)で運転される「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」のメインコンテンツである「アート」が決定したことを発表した。エクステリアデザインには夏の夜空を彩る長岡の花火が描かれ、列車内には車両ごとに異なるアーティストが制作した現代アートが展示される。「GENBI SHINKANSEN」は、JR東日本の新潟エリア(越後湯沢~新潟間)を中心とした上越新幹線区間で運行される新たなコンセプトの車両で、E3系(新幹線用車両)に改造を施し、6両編成/105名(予定)といった規模にて展開される"世界最速の芸術鑑賞"列車。新幹線で移動しながら注目のアーティストが制作した現代アートを鑑賞できるほか、地元の素材にこだわったスイーツやコーヒーを提供するカフェなどが用意されるという。このたび、メインコンテンツである「アート」に関して、各車両をプロデュースするアーティストとエクステリアデザインが発表された。新幹線の外装は、著名な写真家/映画監督の蜷川実花氏が撮影した夏の夜空を彩る「長岡の花火」の写真で覆われる。一方、インテリアは11号車を松本尚氏(絵画)、12号車を小牟田悠介氏(平面)、13号車を古武家賢太郎氏(絵画)とアートユニットのparamodel(絵画・彫刻)、14号車を石川直樹氏(写真)、15号車を荒神明香氏(立体)、16号車をブライアン・アルフレッド氏(映像)という、6車両すべてを異なるアーティストによる現代アートを中心とした作品が展示されるという。なお、シンボルマークデザインは、アートディレクター/グラフィックデザイナー・鈴木直之氏(ダイアグラム)が手がけており、「現美」の漢字をモチーフとし、新幹線が水平に移動する速さを表現しているとのことだ。
2015年10月07日モラハラ夫図鑑
託児所扱い
占いにすがる私は間違っていますか?