【持続可能な恋ですか? 第3話 感想】『本当の愛情』とは何かを考えさせられる『じぞ恋』
はじめは反対だった杏花も、ズボラ故に手の届かなかったキッチンや冷蔵庫の整理もしてくれるし、朝起きたら美味しい料理がある生活も悪くないと思い始める。
寝ても起きても快適な生活はむしろご褒美でしかない。
しかし杏花は颯のその気遣いが気になっていた。
焦げも食べるし、勧められたからと嫌いな梅干しも食べる。寝坊しても嫌な顔しない。総じて仏のような颯の優しさや笑顔が、杏花にはかえって辛く見えていたのだ。
颯の貴重な時間を奪いながら、自分達だけが得している、そう思ったのだろう。
「いつも笑ってなくても、好き嫌いがあっても、颯のこと嫌いになったりしないから」
そういって、気をつかう必要はないことも、いい奴だってことも真っ直ぐ伝えてくれる杏花を、颯は強く抱きしめる。
つい「惚れてまうやろ…!」と言いたくなるほど、杏花の芯の優しさが見えた場面だった。
両片想い状態なのに、先に進めない杏花と晴太
一方の晴太は、林太郎から杏花に想い人がいることを聞かされ、杏花は晴太に彼女がいると誤解したまま聞き出せずにいた。
ほぼ両片想い状態なのに、暫く恋愛から遠ざかっていた二人には聞く勇気が出ない。
その間にあるのは颯の存在だ。