【持続可能な恋ですか? 第3話 感想】『本当の愛情』とは何かを考えさせられる『じぞ恋』
しかし、嫌いなものを嫌いと言える環境がちゃんとあるということが、幸せを表す一つの指標にもなる。
相手との信頼関係がある環境では、自分の時間を相手に奪われることになっても、同時に別の大切な何かを相手からもらっている実感が湧いてくるものだ。
時間を奪うことは、信用も目に見えない優しさも奪う行為だ。
しかし、晴太も確かに心がふわっとする瞬間を感じていた。
晴太と虹朗は親子との幸せな時間をしっかり過ごせているのである。
林太郎と明里の恋の行方は…
一方の林太郎は、明里(井川遥)から今から会えないかと言われ、林太郎はそのぎっくり腰のまま急いで明里のもとへ向かう。「会いたい」という言葉は即効薬だ。
明里は、お見合いで年内結婚を視野に真剣交際に進もうと言われた男性から、家で飼っている猫を手放さない限り、結婚できないと告げられていた。
初めは、林太郎は「そうですか…」しか言わなかった。
お見合いで大事な聞き上手になるための相槌『さしすせそ』。しかし、林太郎は、自分の言葉で、明里に向き合おうとしていく。
日本語学者として、様々な言葉の変化、時代の変化にも敏感に触れてきた。
林太郎なりに、明里の大切な家族と明里の一番の幸せを考えていたのだ。