1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第22回は、今年に入りコロナの影響で、結婚にまつわる行事を中止にせざるをえない人たちや結婚式場が苦境に喘いでいるエピソードを3つご紹介します。1.「結婚式ができない」と嘆く新婚さん【ママライフばんざい!】vol. 222020年に入ってからというもの、新型コロナウイルスのことを意識しない日はありませんよね。全世界で猛威を振るうコロナがはやく収束することを祈るばかりです。そんなコロナの影響を受ける今日この頃ですが、まずは結婚式が延期になったエピソードからご紹介しましょう。都内のIT関連会社に勤務する20代後半のAさんは、かねてからお付き合いしている恋人と今夏結婚式を挙げる予定にしていました。結婚式場を決めるときは、まず式場もそうですが、日取りを気にすることも多いもの。式を挙げるのは「大安」など縁起の良い日に希望が殺到するため、人気のある式場だとさらに予約待ちとなり、1年前から申し込んでおくことも珍しくありません。Aさんの場合、昨年から式場を予約して着々と準備を進めていたのですが、今年に入りこのコロナ禍となって「結婚式ができない」と判断し、やむなく結婚式を延期することに決めました。Aさんカップルはふたりとも地方の出身で、現在東京に住んでいるため、結婚式には高齢のご両親や親戚に上京してもらう必要がありましたが、さすがに多くの人たちを呼び寄せる状況ではなくなったのです。コロナ禍のいまは、リアルに招待客を呼ばずに、割り切ってリモートで参加してもらう“オンライン結婚式”のサービスもできているようですが、Aさんのようにやはり目の前で結婚を誓いたいというカップルは、コロナ禍が明けるのを待つ選択となるようです。2.「新婚旅行がお預けになった」と残念がる夫婦OLで30代前半のBさんは、長く付き合う恋人とそろそろけじめをつけようということで、今年結婚式と新婚旅行を計画していました。しかし、コロナ禍となり、結婚式と新婚旅行の予定を再考せざるを得ない状態に。Bさんはそれほど結婚式にはこだわりがなかったため、式は小規模にしてささやかなお披露目会に変更するか、式自体を延期しようとすぐに決めたそうです。ただ、Bさんがずっと楽しみにしていたのは、新婚旅行。お互いに忙しくて、旅行自体ほとんど行っていなかったようで、晴れて結婚式のあとの旅行ということを心待ちにしていたのだとか。当初海外旅行の予定を立てていましたが、コロナ禍となり、せめて国内旅行にとも考えたようですが、どこに行ってもそれほどのびのびとできないかもしれないと旅行も断念。「新婚旅行がお預けになった」と切ない気持ちになっていました。ただ、世界的に影響を受けているコロナ禍の状況を過ぎてから、正々堂々とのびのび海外旅行を満喫するという、新たな目標ができたと考えると、楽しみがまだ先にあっていいのかもしれません。3. コロナ禍で大打撃を受けるブライダル業界コロナの影響が大きいのは、イベント事業や飲食業など、多岐にわたっている状況ですが、ブライダル業界もそうなんです。これまでご紹介してきたように、人が集まる結婚式などは、3密状態となってしまうため、結婚式の中止や延期を余儀なくされるカップルが増加中。自営業でアラフォーのCさんは、すでに入籍もして結婚式も挙げていました。新婚当時のラブラブな気持ちを忘れないようにと、「毎年結婚記念日にはここで食事をしよう!」と決め、結婚式場にあるレストランで毎年、アニバーサリーディナーをとることを楽しみにしていたんです。それが今年に入り、久しぶりに式場のレストランに予約を取ろうとすると、なんと「閉館のお知らせ」が。もともとその式場は閉館を計画していたという噂もありながらも、やはり今年になってから式のキャンセルが相次いだうえ、延期されるなどで影響を受けたようで、Cさんはとても残念がっていました。ブライダル業界にかかわらず、実際に仕事もリモートワークに切り替わっている方が多いなか、withコロナやアフターコロナの時代は、いろいろなことが変化していくものなのかもしれません。影響を受けることは多々ありますが、またきっとうれしい時間が戻ってくるはずだと信じて、前向きに過ごしていきたいものですね。文・かわむらあみり©Denkou Images/Gettyimages©urbazon/Gettyimages©TaPhotograph/Gettyimages
2020年12月02日フィンランドのドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』を基に、価値観の異なる男たちの大勝負を描いた『100日間のシンプルライフ』。インターネットの普及によって情報やモノがすぐに手に入るようになった現代。新型コロナウイルスの影響により働き方の変化や自宅にいる時間が増えたことで、改めて今後の人生やライフスタイルについて見つめ直す人が増えている。そんな中、本作に登場する“究極のシンプルライフ”を覗き見できる本編映像がシネマカフェに到着した。今回解禁となった映像は、トンデモバトル真最中のパウルとトニーの日常を切り取ったワンシーン。心地良い日差しが差し込むおしゃれな部屋で、優雅なひと時を過ごしているパウル。大量のモノに囲まれ、夜な夜なスマホを見つめる暮らしから一変。以前までの生活からは想像できない、Tシャツを丁寧に手洗いで洗濯する姿から、限られた調理器具を駆使してホッと心が休まるティータイムを送る姿まで、飾らず、気取らず、ありのままの自然体で“究極のシンプルライフ”を満喫しているように見える。そんなパウルの表情からは何か新しい感情が芽生え始めているように見える。一方、トニーは、彼らが開発した人工知能搭載アプリ「NANA」売却の商談を目前に控え「今日は運命の日だ、スーツは取ってきたか?」と、外見に人一倍気を使ってきたこれまでと変わらない姿勢でパウルに接する。同時に“究極のシンプルライフ”対決を始めた2人だが、それぞれの考えや行動の違い、別々の経験によって“モノ”に対する価値観に差が生まれつつあるのが分かる。新しい環境で本当の“自分らしさ”に気づいたり、これまでとは全く別の生活を送ることで自身の生活や人生を見つめ直していく2人。この時間を境に、2人のトンデモバトルが思わぬ結末へと向かっていく――。『100日間のシンプルライフ』は12月4日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:100日間のシンプルライフ 2020年12月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH
2020年11月26日ライフイベントは、自分の「やりたい」「できる」を見つけるチャンス!結婚した、産休育休を取った、子どもが独り立ちした……人それぞれ、さまざまなタイミングでやってくる女性ならではのライフイベント。ライフイベントの節目は、自身の今後についてあらためて考えるきっかけにもなりますよね。結婚・出産・子育てなどを経験した方にお話を伺うと、女性のライフイベントとキャリア、両者の切っても切れない関係が見えてきました。子どもが保育園に入れたので晴れて職場復帰をしましたが、仕事量・時間の制約・体力面などがかなり大変で、正直苦戦中。お迎えの時間などもあって仕事を切り上げないといけなかったり、チームの仲間のフォローが必要なシーンが増えたりと、入社から肩を並べて競ってきた同僚を横目に、ブランクがなかったときの自分のキャリアをつい想像してしまうことも。このとき、ライフイベントとキャリアって密接にかかわっているのだと実感。もしかしたら、別の職場・職種を選ぶという選択肢もあったかもと思っています……。(33歳女性/事務職)急遽去年から親の介護が必要になり、都内から地方の実家へ戻ることに。今年に入って介護ケア施設を活用し、自分の時間ができたのでまた社会とのつながりを持ちたい、違う職種にも挑戦してみたい、と最近考えるようになりました。とはいえ、親と一緒に過ごす時間を大切にしたいという思いもあり、まずは近場で、時短勤務などから無理なく社会復帰したいと考えています!(46歳女性/専業主婦)もし間近にライフイベントを控えているという方がいたら、そのタイミングは、再び自分の可能性や「やりたい」をみつけやすいとき。それを実現させる方法として、働き方を見直す方も少なくありません。意外と知らない?“派遣”という働き方のメリット「働き方を見直す」といっても、どうやって……?その一つの選択肢としておすすめなのが、派遣という働き方。自分の希望に合わせて働く時間や場所、仕事内容を選べるため、しっかり今の生活とマッチしたライフスタイルを叶えやすいのがメリットです。 ■こんな人にぴったり!・これまでのキャリアを活かしたい・新しいことに挑戦してみたい・今の生活スタイルに合った働き方がしたい自分のスキルを活かしたいときや、未経験の職種に挑戦したいときにも、うってつけの働き方なんです。不安なことは、気軽に“コンシェルジュ”に相談しよう 「派遣の仕組みって、あまり詳しくわからない」「自分に合った仕事が見つかるのか不安」派遣の働き方が合っていそう……と思ったとしても、いざ1歩踏み出すとなると、疑問や不安も出てきますよね。人材派遣会社のリクルートスタッフィングなら、「オンラインコンシェルジュ・サービス」が使えます。これからの新しいワークスタイルとして派遣を検討する方の疑問や不安を解消し、お仕事探しの一歩を踏み出すサポートをしてくれるんです。 コンシェルジュに相談してみる! 些細な疑問でも!オンラインだからこそ気軽に相談 どんな仕事があるの? 自分に何ができるのか、話しながら整理したい! 「オンラインコンシェルジュ・サービス」では、会場に足を運ぶことなくオンラインで、ちょっとした疑問や不安もコンシェルジュに1対1で気軽に相談ができます。派遣登録が初めての方でも安心です。土日祝も受付中。お仕事終わりにも◎平日はもちろん、土日祝日もOK。10:00~19:30まで相談可能なので、お仕事終わりや家事が一息ついたあとに、自分の無理のないタイミングで相談をすることができます。ビデオ通話でも、電話でも。希望に沿った相談スタイルに 担当者の顔を見て話したい場合はビデオ通話にしたり、すぐに相談したい場合は電話にしたりと、そのときの希望に沿った方法を柔軟に選ぶことができます。 自分の「やりたい」「できる」を見つけよう!まさに今ライフステージの変わり目にいる方も、そうでない方にも、派遣の働き方を考えるサポートをしてくれる「オンラインコンシェルジュ・サービス」。希望に寄り添いながらサポートをしてくれるので、まだしっかり決めていないけれど……という方も、安心して相談できるのも嬉しいですよね。このようなオンラインサービスを活用しつつ、自分の「やりたい」「できる」を再発見してみてはいかがでしょうか?■「オンラインコンシェルジュ・サービス」詳細・曜日/月~日・祝・時間/10:00~19:30・料金/無料・形式/「ビデオ通話」「音声通話(電話)」から選択※年末年始・GWなどの長期休暇時はイレギュラー対応となります (文:ソーシャルトレンドニュース編集部) コンシェルジュに相談してみる! ■提供リクルートスタッフィング
2020年11月20日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第21回は、たとえばママ友のなかで孤立してしまうママがいても、多様化する現在はむしろあえて“ぼっちママ”でいるほうが「らくちん!」という声もあり、そんなママたちの気楽エピソードを3つご紹介します。1.「おしゃべりの輪に入らないほうが建設的」だと言うママ【ママライフばんざい!】vol. 21保育園や幼稚園、小学校など、子どもが成長していっても、ついてまわるのがママ友とのお付き合いです。子ども同士が仲良くないなら疎遠なままでもいいですが、子ども同士が仲が良くても親同士も仲良しだとは限りません。ママ友同士で交流したがるタイプの人ならいいのですが、そうではないタイプのママの場合、うわべだけのお付き合いが苦痛になってしまうことも。とはいえ、保育園や学校の行事などで、親の出番は必ずありますし、とりあえずは波風立てずに過ごしていくことが安全だともいえますよね。ママ友同士で多いのは、顔を合わせたときに「ちゃんは~らしい」「さんのところは~みたいだよ」といった“噂話”。噂好きなママは、そこで話した他のママの話を別のいろいろなところでまた話したり、詮索好きだったりすることも。小学生のお子さんを持つAさんは、そういったお付き合いに疲れきってしまい、「おしゃべりの輪に入らないほうが建設的」だと言います。そんなAさんは、あるとき体調を崩してしばらくママ友たちの前に顔を見せず、その後も挨拶程度で済ましていたら、徐々に距離を置いたお付き合いへとシフトしていけたのだそう。すると、ものすごく気が楽になって、「意外と挨拶だけでも大丈夫なんだな」ということに気づいたのだとか。いつもと違う視点で行動してみると、すんなり苦手なものから離れられることもあるかもしれません。ただ、ひとりで悩みを抱えてどうしても動けないような状態でいる場合は、家族や両親、親友など信頼できる人物に相談してみてくださいね。2.「年の差もあるから無理して合わせない」と言うママ保育園に通うお子さんと小学生のお子さんをもつBさんは、「ママ同士でも年齢差があるから、無理して合わせない」と言います。お子さんが小さい頃は、仕事と家庭の両立で大変だったそうですが、だんだんと同じクラスのママたちの年齢や性格なども把握していき、次第に“あえてぼっち”スタンスを好んでしているのだとか。ママ友同士で集まりたがるママもいるものの、最初の頃はママ友グループの会に呼ばれていたけれど仕事がに忙しくて行かなくなったら、そのうち呼ばれなくなり、悩んだ時期もあったけれどいまでは「さっぱりしていていい」のだそう。とくに保育園は働くママの家庭ばかりということもあって、どのママも家事に育児に仕事にと忙しいため、「あの人忙しいのね」とそれほど執着されずに済んでいると分析するBさん。確かに、人のことにそれほどかまっているヒマはありませんし、集まることが好きな人だけ集まって、ひとりのほうが行動しやすいママはそのスタンスでいいのではと思いますよね。3.「ママ友がいないことは恥ずかしくない」と言うママママになってからも、ひとりで行動するよりも、連れ立って行動したがるタイプはいるものです。また、一見いつもグループで行動しているママ友でも、なかにはママ友のマウンティング大会に辟易しているママや“とりあえず”の気持ちで一応グループに入っているだけ、というママも。保育園に通うお子さんのいるCさんは、もともとなんでもひとりで行動できるアクティブなタイプのママ。ママ友グループの集まりなどにも早々に見切りをつけたものの、顔を合わせることがあれば挨拶だけは欠かさず、役員もやってクラスのママたちと交流するときもあるそう。そういった必要最低限のことだけやっておけば、プライベートまでベッタリ付き合うような「ママ友がいないことは恥ずかしくない」と言います。ママ友のことを考えるよりも、一番大事なことは何かといえば、それはもちろんお子さんのこと。ほどよい距離感を保ちながら、 “ぼっちママ”で自由度高くいるのはいいですよね。まわりを見回してみると、意外と他にも“ぼっちママ”がいることに気づくこともあるでしょう。無理してグループに入るより、のびのび過ごすのも手。ですが、ひとりでいることがツライと感じる度合いが大きくなりすぎるようなら、勇気を出して信頼できる人に相談することも忘れないでくださいね。©skynesher/Gettyimages©Flashpop/Gettyimages©ONOKY - Pascal Broze/Gettyimages
2020年10月30日全ての持ち物をリセットした青年の実験生活を記録したドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』をベースにした『100日間のシンプルライフ』。この度、あのFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグを彷彿とさせる“IT実業家のザッカーマン”の登場シーンが到着した。親友でありビジネスパートナーでもあるパウルとトニー。好きなモノに囲まれて自由気ままに生活するパウルは、5年前に自身で開発した人工知能搭載アプリ「NANA」に入れあげ、すっかりスマホ依存症となっていた。「NANA」は全てのスマートフォンに個別の声、感情、ユーモアを搭載することができる画期的なアプリ。アメリカの億万長者でありIT実業家でもあるザッカーマンが、世界を変えてしまう力を持つこのアプリに目を付けたことで、巨額の資金での買収が決まる。この度解禁となったのは、「NANA」を買収したザッカーマンが登場する場面。100日間お金を使わないルールを守るため、廃棄された食材をあさっていたパウル。するとそこに現れたのが、くせ毛の短髪にパーカーにジーンズというラフなファッションに身を包むが、どこか切れ者の雰囲気が漂うザッカーマン。まさに、Facebookの創業者であり、世界長者番付常連のマーク・ザッカーバーグを彷彿とさせる。映像では、ザッカーマンは開口一番「食べ物の40%は廃棄されるんだよ。まだ食えるのに」としなびたリンゴに噛みつき、パウルに語りかける。ザッカーバーグがAppleをライバル視する状況をユーモラスに演出したワンシーン。そして同時に、2人のバトルの行方の鍵を握る(!?)謎の美女ルーシーの場面写真も解禁に。全ての所持品を収納した倉庫で出会ったミステリアスな美女・ルーシーに、パウルの親友でビジネスパートナーのトニーはひと目惚れ。パウルを出し抜くように彼女に声をかけ、自宅デートに誘う。モノがない生活なりにも最大限に彼女をもてなすトニー。そんな彼の紳士な態度にルーシーも心を許し、2人の距離は次第に近づいていくが、ルーシーは誰にも言えない大きな秘密を抱えていた…。「NANA」を買収したザッカーマンや謎の美女であるルーシーはパウルとトニーの勝負をかき回し、予想のつかないクライマックスに向かっていく。モノの価値や本当の幸せを改めて考えていく2人の生活の顛末が、ますます気になるものとなっている。『100日間のシンプルライフ』は12月4日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:100日間のシンプルライフ 2020年12月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH
2020年10月30日肩の力を抜いて参加できる大会万博記念公園の競技場を走る「年の瀬ランニングハイ!in ばんぱく」は、2020年12月26日(土)に開催します。コースは、トラックと外周コースを組み合わせた1.25kmの周回なので、マラソン初心者にもおすすめです。体力や目的に合わせて種目が選べる大会は、万博記念競技場でモノレールの駅を降りるとすぐの所にありアクセス抜群の場所が会場となります。種目は、ハーフ、10㎞、5km、2.5㎞、1.25㎞とハーフリレーがあります。自分の体力に合わせてエントリーすることもでき、また、家族や仲間と一緒に楽しくリレーすることもできます。リレーとハーフのスタートが8時30分と早く、昼までに全ての競技が終了するので、午前中に走って、午後からは家族サービスも可能です。同大会で、気持ちよく走って、年末の走り納め大会にいかがでしょうか。(画像は公式サイトより)【参考】※大会公式サイト
2020年10月06日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第20回は、もしかしてモラハラかなと思うような夫の言動があったママの声から、関係悪化を防ぐためのコツを3つご紹介します。1. 夫の小言は華麗にスルー【ママライフばんざい!】vol. 20コロナ禍の現在、仕事がテレワークに切り替わった方もいるでしょう。そうなると、以前よりも夫婦で過ごす時間が長くなり、よりお互いのことを知る時間も増えているはず。そんなときに、「もしかしてモラルハラスメントかも」と思うような相手の言動があったとき、関係悪化を防ぐためのコツを3つお届けします。相手が「夫」でなく、「彼氏」におきかえても、同じように使えるコツかもしれませんよ。共働きをしていてお子さんがいる30代半ばのAさんは、仕事に家事に毎日大忙し。同年代の夫はというと、たまに少しだけ家事を手伝う程度でしたが、大変そうなAさんのことを気にかけてはいる様子だったそう。ですが、だんだんとお子さんのことに意識が向くAさんに、嫌味を言うようになります。疲れ果てて休日の朝にAさんが起きられないときに、「あれ?洗濯まだしてないの」と催促したり、「最近部屋が片付いてないんだけど」と掃除を促したり。自分でやれば、と思うAさんですが、言い返すと倍になっていろいろと言ってくる夫の性格がわかっているのでそうなるとよけい面倒なため、疲れた体に鞭を打ってなんとか家事をすることも。しかし、あるとき、あまりに疲れ果てていて、夫が話してくる内容がほとんど頭に入ってこないときがあったのだとか。そこからわかったのが、適当に相槌を打って夫の話が終わるのを待てば、“とりあえず言いたいことを話した”という満足感からか、夫はスーッとおとなしくなるのです。モラハラかと思うような言動があっても、そこでいちいちビクビクしたり、言い返したりしないで“スルースキル”を身につけると、それ以上はしつこく言ってこないことがわかり、それ以来は華麗に夫の小言をスルーするAさん。耐えているわけではなく、相手にしないスタイルでいくと、ストレスもたまらないのだとか。確かに、ふっかけてくる相手と同じ目線になるともめやすいので、うまくかわすことができればいいかもしれませんね。但し、このやり方は、言えばスッキリする自己完結型の夫にはいいですが、なかにはスルーにキレる夫もいるのでご注意を。また、Aさんが負担過多であることに変わりはありません。家事分担など、根本的な解決を求めるのであれば、お互いが冷静な時に気持ちを伝え、じっくり話し合うのがよさそうです。2. 高いプライドを満足させるアラフォーのBさんは、バリバリ働いていましたが、結婚を機に退職。エリートサラリーマンの年上の夫と二人暮らしです。結婚当初は、恋人時代と変わらずに、記念日があるたびに高価なプレゼントを贈ってくれたり、おいしいと評判のレストランに連れていってもらったりしていたのだとか。ですが、だんだんと夫は仕事のグチをBさんに言うようになります。もちろん、がんばって働いてきているのですから、グチぐらいいくらでも言っていいと思っていたBさんですが、次第に「俺がこんなにがんばっているのにお前は家でのんびりして……」などと、八つ当たりのような言動が出てきたそう。最初は申し訳ない気持ちもあったBさんですが、働くことの大変さをわかっているからこそ、あるとき、夫がなぜそんなグチを言うようになったのかを冷静に考えました。思うに、仕事がうまくいかないモヤモヤを話せる相手がいないからぶつけてしまう、甘えてしまうんだろうと分析。そこで、夫の激しい言動が出てきたときは、「こんなに努力しているのに周りは見る目ないよね!」「やっぱりその考えはスゴイわ」などと、高いプライドを満足させるような言葉をあえて言うようにしたところ、夫の態度が落ち着いてきたのです。仕事のスランプ時期を脱したのか、夫も以前のように優しくなってきたのだとか。相手が口撃してくるときは、冷静に対処をするというのは、ポイントなのかなと思いました。とはいえこのケースは、たまたま仕事が落ち着いたことも大きいです。再び仕事が大変になった場合を考えると、また暴言を吐かれるかもしれません。穏やかないまのうちに、「あの時、あなたにあんなことを言われて、私はこういう気持ちになった。あなたも同じことを言われたらどう思う?」と自分の気持ちを正直に伝えると、夫なりに気づきを得られるかもしれません。夫の心に余裕がある時に諭し、このような事態を二度と繰り返さないようにしましょう。3. 我慢も限界になったら別離も考える30代前半のCさんは、もともとおとなしい性格で、女友達といるときも、自分から何かを提案するというようなことはありません。Cさんをグイグイと引っ張ってくれる、頼もしい夫がいて、相性は良さそうに見えていました。ただ、リーダーシップを取りがちな夫は、家庭での発言権も強く、だんだんとCさんに対して傲慢になっていきます。あるとき、Cさんが女友達と集まったときに、そんな家庭の様子を話すと、まわりからはブーイングの嵐。Cさん自身も、実は「ちょっともう限界かな」と思っていたそうで、まわりの励ましもあって、別れることも考え出すようになりました。すると、いつもと違ってきているCさんの様子に気づいた夫が、「なんかいつもと違う?」などと顔色をうかがうようになります。「別に」とそっけなく対応していたCさんは、少しずつ、本音が言えるようになり、結果として夫との関係も以前より回復しだしたのだとか。それもやはり、「別れることまで考えなかったら夫に冷たくならなかったかもしれない」と、最悪のパターンを想定したからこそ、本音が話せるようになったそうです。いずれにしても、自分にとってマイナスとなる相手や原因には、できるだけうまく対処していけるといいですよね。いろいろなものを乗り越えて、みなさんもすてきな日々を過ごしてください。©GeorgeRudy/Gettyimages©GeorgeRudy/Gettyimages©g-stockstudio/Gettyimages
2020年09月23日「ムーミン」をモチーフにしたドリンクスタンド「ムーミンスタンド」から、秋限定ドリンクが登場。「むらさき芋プリンミルク」&「えびすカボチャミルク」が、2020年9月18日(金)より期間限定発売される。「ムーミンスタンド」の秋限定ドリンクは、ハロウィンを思わせる鮮やかなビジュアルが特徴の2種類。「むらさき芋プリンミルク」は、沖縄県産のむらさき芋ペーストを使用したこっくり甘いドリンクと、とろりとしたカスタードプリンの二層から成るドリンク。口にふくむとむらさき芋ドリンクとプリンが混ざり合い、“むらさき芋プリン”のような味わいを楽しむことができる。「えびすカボチャミルク」は、北海道産えびすカボチャペースト入りのミルクに、チョコレートソースを添えたドリンク。濃厚なチョコレートの味わいが、かぼちゃの素朴な風味を引きたててくれる。どちらのドリンクにも、もっちりキャラメル味の“ニョロニョロのたね”をトッピング。また「ニョロニョロ」をモチーフにしたストローも付いてくる。【詳細】「ムーミンスタンド」秋限定ドリンク提供期間:2020年9月18日(金)~販売店舗:ムーミンスタンド コピス吉祥寺店、ランドマークプラザ店、サンシャインシティ店、浅草店、名古屋mozoワンダーシティ店、イオンモール岡崎店、土岐プレミアム・アウトレット店、天王寺ミオ店、神戸ハーバーランドumie店、イオンモール広島府中店、キャナルシティ博多店・むらさき芋プリンミルク(COLD) Rサイズ 667円+税・Lサイズ 787円+税・えびすカボチャミルク(COLD) Rサイズ 556円+税・Lサイズ 676円+税※ニョロニョロストローが付属。
2020年09月14日ショートヘア襟足スッキリショート♪ショートヘアまだまだ人気のショートスタイル♪フロントと表面は長めに残し、襟足をスッキリ短くしたショートヘアスタイルです。イエロー系の明るいカラーで白髪を目立たなくしています。ショートヘアを見るショートヘア前下がりショート♪ショートヘアこちらは前下がりのショートヘアスタイルです。襟足は短くスッキリさせているので首元は涼しくしています。サイドの長さがあるので顔まわりを短くするのに抵抗がある方はおすすめです。そして小顔効果も♪ショートヘアを見る今月もまだ暑い日が続きますので、さっぱりヘアにしたくなったらぜひ、お越しください。お待ちしております♪Instagramやホームページにも他のスタイルを載せていますのでチェックしてみてください。千葉県印西市泉野1-144-6 ベイシア内
2020年09月11日■前回のあらすじ家探しをはじめる前にしっかりと「優先事項」を洗い出し、何を条件に家を選ぶかを決めました。人生で初めてFPに相談した話。家の値段もお門違いのような額を言ったつもりもないし、そんなに贅沢な生活がしたいと言ったつもりもなかったのに、まさかの将来赤字!そう言われて私たちのとった道は…次回へ続く\ライターあいの初のエッセイ本/『いけいけどんどん! ワーママ奮闘記 ~母ちゃんだって自分らしく働きたい! ~』2020年10月23日に発売予定! 詳細は こちら から 【同じテーマの連載はこちら】 子育て世帯にピッタリな住宅の選び方 この連載の全話を見る >>
2020年09月06日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第19回は、ひとつは持っておきたい“100円ショップ”の便利な洗濯グッズ5つをご紹介します。100円ショップの洗濯グッズ5選【ママライフばんざい!】vol. 19日々の暮らしに役立つアイテムが豊富な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる快適なものがたくさんあります。いまはおうち時間を過ごす方が多く、夏も到来してお天気の良い日も多々あるので、家で洗濯する機会も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ダイソー、キャンドゥ、セリアで見つけた、洗濯グッズをご紹介します。ほんのちょっとした便利グッズがあるだけで、ずいぶんとはかどりますよ。1. ダイソー「汚れ落とし 洗濯ボール」衣類の量によって使用するボールの個数を調整。全部使わずストックにするのも手。青色2個、水色2個、白色1個の合計5個の洗濯ボールが入っている、ダイソーの「汚れ落とし 洗濯ボール」。「汚れ落とし」とありますが、1番のウリは、ポンっと洗濯機に入れておくだけで、洗濯物がからみにくくなること。衣類の傷み防止にもなりますし、粉末洗剤を使用している場合は、溶け残りを防ぐ役割も。その結果、汚れがムラなく落ちやすくなるというわけ。洗濯、すすぎ、脱水までそのまま入れておけるから取り扱いがらくちんですし、一石二鳥、いや三鳥以上になるお助けアイテムです。材質は、熱可塑性ゴムでできていて、適度に弾力があって扱いやすいです。ドラム型洗濯機と乾燥機には使用できませんが、全自動洗濯機と二槽式洗濯機の両方に使用できますよ。2. ダイソーの「7連ハンガー」フックは360度まわるので、スペースに合わせて使用して。ダイソーの「7連ハンガー」は、7つのハンガーがかけられるグッドアイデアアイテム。タテにしてもヨコにしても使えます。材質はポリプロピレンでできていて、耐荷重制限は5kgまで可能です。洗濯物を干すときはヨコにして両端のフックを物干し竿にかけて使用し、取り込む時はタテにして、上フックだけを使えば、幅を取らずに収納できます。フックを外すだけで一度に複数の洋服を取り込めるので、急に雨が降ってきたときや急いでいるときにも便利です。3. キャンドゥの「鴨居用 ハンガーラック」片方だけにハンガーをかけると外れる可能性があるので、両方にかけましょう。キャンドゥの「鴨居用 ハンガーラック」は、ドア枠や鴨居などの木質部にひっかけて、洗濯物を干すことができる便利アイテム。材質は、ポリプロピレンでできています。雨の日の部屋干し用に最適。上のアーム部分は、最大幅11cm、最大厚4cmまで対応していて、有効に使用できます。耐荷重制限の3kgまでなら干せるので、真ん中のホールと、下の左右にあるホールの合計5箇所にハンガーをかけて使えますよ。4. キャンドゥ「ハンガーストッパー」ハンガーのかけはずしもカンタンにできます。キャンドゥの「ハンガーストッパー」は、青色とピンク色と黄色が各2個の合計6個が入った、ハンガーのすべり止め。たとえば強い風のときでも、洗濯物が片寄ったり、落ちたりしないようにサポートしてくれるアイテム。材質はポリプロピレンでできていて、カラフルだから見た目も鮮やかですよね。ストッパーにある溝の部分を上にして、物干し竿にはめ込み、その溝にハンガーをかけて、使います。直径25mmから30mmまでの物干し竿に対応。小さいストッパーですが、しっかりとズレを防止してくれます。5. セリア「バスタオルハンガー」幅が広いからタオルがかけやすくなっているハンガーです。セリアのこの「バスタオルハンガー」は、アームの長さを変えられる、便利なハンガーです。バスタオルを干すときに、通常サイズのハンガーだとバスタオルがかけられませんが、こちらを使うとそのストレスは解消。材質はポリプロピレンでできていますよ。これはハンガーのアームをすこし伸ばした状態です。左右のアームが伸びて、アーム収納時は幅が約40cm、伸ばしたら幅約64cmまで広がるんですよ。バスタオルを干すときはアームを伸ばし、それ以外のときは収納状態で、通常通り洗濯物を干せます。コンパクトにもなるのがポイント。便利な洗濯グッズ5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる手軽な洗濯グッズは、今後もママライフを助けてくれそうです※2020年8月購入。時期や店舗により商品の有無はかわることがあります。
2020年08月18日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第18回は、コロナ禍でママやファミリーが気をつけたい3つのことをお届けします。1. まわりが敏感になりがちな「子どもの咳」【ママライフばんざい!】vol. 18新型コロナウイルス感染拡大防止のため、いまは全世界でこれまでとは違う生活スタイルで過ごしている方が多いですよね。そんないわゆる“ニューノーマル”で暮らすなかで、ママやファミリーも日々気をつけたいことをご紹介します。日本では緊急事態宣言が解除されましたが、予防のためには、配慮する必要のあることは多々あります。とくに、咳については現状、敏感になっている方が多いのではないでしょうか。そんなときに気にしたいのは、子どもの咳。まだ免疫力が弱く、ちょっとした気温の変化でも体調に変化が出やすい子どもは、のどの風邪やアレルギーなどで、咳が出てしまうことも。いまは保育園によっては教室に入る前に手洗い、消毒をしたり、咳の症状があるだけでも念のための自宅待機となったりしますが、これがただの風邪だとしても、こんこんと咳き込んでいるとまわりの不安を煽ってしまいがち。現在は、子どもからの感染なども気にする大人の方もいますので、子どものいない方にも安心してもらえるように、親がしっかりと子どもの健康管理をすることが大切です。やむを得ず電車などの公共交通に乗る場合も、なるべく人の少ない時間に利用し、壁などもベタベタ触らないよう、また、おしゃべりをしないように子どもの興味を引く絵本などを持参して静かに車内で過ごすなど、ママがきちんと守ってあげましょう。2. あらためて密になりやすいスーパーや公園は控える言うまでもなく、“3密(密閉、密集、密接)”を避けるのはもちろんですし、そのことを意識して過ごしている方のほうが圧倒的に多いはず。ですが、公園に集まる親子や、マスクをしているとはいえママ友同士でおしゃべりに興じている方をときどき目撃することがあります。また、以前はなるべく大人がひとりで短時間で買い物を済ませることが推奨されていたスーパーなどでも、いまは緊急事態が緩和されているため、うっかり長時間滞在するようなこともあるかもしれません。そういった人との接触が避けられないような場所へ出向くときは、できるだけ子どもを連れていかないか、連れていくなら負担のかからない短時間での利用で済ませるなど、まだまだ工夫が必要。まさか身近で感染するわけがないと思って油断するよりも、自分だけでなく、ファミリーでニューノーマルに慣れて、健やかな毎日を送るようにしていきましょう。3. 子ども用マスクの準備は万端にすっかり、外出の際には「マスク着用」が定番となった今日この頃。わが家では、近所のドラッグストアなどにマスクがなくなった状況が続いた際に、信頼できそうな業者を調べてネットから購入しました。そうして一時期はマスク不足が深刻だった状況から、現在は近所でも販売されているのを見かけるなど、いまマスクの入手についてはそれほど心配ではなくなっていますよね。大人が出かけるときにはマスクの着用をすることが普通になってきていますが、うっかり忘れがちなのが、“子どものマスク”ではないでしょうか。ファミリーで出かける際、パパとママはちゃんとマスクをしているのに、子どものマスクだけ忘れてしまうような場合も。また、マスクが近所でも手に入るようになったとはいえ、実は子ども用の小さなマスクについては、まだ不足している印象です。無理に大人用のマスクを子どもにつけさせても、小さい子の顔には大きすぎるので、飛沫感染を防げるかは疑問。マスクをしないで出かけることはできませんから(※)、子どものマスクはママが手作りするのもいいかもしれません。うちも手作りしようと布とゴムなどを準備しましたが、ネットでも子ども用の小さいマスクを念のため購入しました。いざというときのために、おうちにも多めにマスクのストックを用意しておくといいですよね。自分のことだけでも、気を配ることの多いニューノーマルの生活。そこにさらに子どものことについても気をつけなくてはいけないママは大変なこともあるかもしれませんが、心身ともに健康でいられるように、コロナ禍を乗り切っていきたいですね。※但し、日本小児科医会では、2歳未満のお子さんは、窒息の危険等があることから、マスク着用は推奨していません。また、厚生労働省では、「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう」としています。©Jurgita Vaicikeviciene / EyeEm/Gettyimages©andresr/Gettyimages©FG Trade/Gettyimages
2020年08月03日京都の旬を食べつくす!「京都のご当地グルメ」京都で最も人気の観光スポット清水寺。清水寺参道から二年坂、ねねの道にはお土産屋が数多く並びます清水寺や高台寺、三年坂など風情たっぷりの東山エリアや、自然豊かな嵐山エリア。京都タワーのある京都駅周辺など、見どころ満載の京都。とても1日では回り切れないので、ロングステイする方も多い人気の観光地です。古都の街並みや史跡を、じっくりと巡ってみてはいかがでしょうか。大豆イソフラボンたっぷりの「湯葉」はヘルシーで女性から大人気夏の京都の味覚を代表する「鱧」。盛夏から秋の名残りまで楽しめます京グルメの特徴は何といっても上品な味わい。割烹や居酒屋でいただく和食や和菓子、はたまた街の洋食まで、どこか雅な雰囲気のある料理が充実しています。また、京都の中心部に位置する錦市場では、新鮮な京野菜や滋味あふれるお漬物などがずらり。食べ歩きはもちろん、お土産探しにもぴったりです。京都のご当地グルメ「おばんざい」が美味しいお店祇園四条【ゆば料理東山ゆう豆】祇園四条【日本酒とおばんざいのお店おざぶ】祇園四条【豆腐料理とおばんざい 京都 豆八】北大路【家庭料理とおばんざいたべよし】三条【おばんざい櫻川】祇園四条【ゆば料理東山ゆう豆】美山のゆばをふんだんに使った、身体に優しい料理の数々テーブル席やお座敷の他に、一人でも気がねなく過ごせるカウンター席もあり祇園東山エリアにあり、ホテルや料亭に「美山ゆば」を提供するこちら。京都産の大豆と美山の水を使った極上の「美山ゆば」をはじめ、旬の食材を使ったさまざまな料理が味わえます。平飼い卵の卵黄醤油漬けを添えた『名物ゆばめし』をはじめ、老舗料理屋で腕を磨いた料理人が、創意あふれるメニューを提供します。おばんざいや季節ごとの一品料理やお酒を楽しむことができます身体に優しいおばんざいがずらりとカウンターに並び、どれを食べようかと贅沢な悩みがつきません。美山のゆばのおからを丁寧に炊いた「おからサラダ」など、このお店らしくゆばを使ったおばんざいも満載。美味しくてヘルシーな逸品ばかりですので、女子旅の途中に立ち寄るのもおすすめですよ。ゆば料理東山ゆう豆【エリア】祇園【ジャンル】和食【ランチ平均予算】2600円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】祇園四条駅 徒歩7分祇園四条【日本酒とおばんざいのお店おざぶ】日替わりのおばんざいと、厳選した日本酒を満喫できる一軒おひとりさまのゲストも多く、1人でも気兼ねなく訪れることができます食べ放題と飲み放題を楽しめる【日本酒とおばんざいのお店おざぶ】では、京野菜を豊富に使った日替わりのおばんざいが自慢。一品一品、丁寧に手づくりされた料理の数々は、口にするだけで気持ちが落ち着く優しい味わい。日本各地から厳選した約80種類の日本酒とともに、格別な時間をお過ごしください。おばんざいお任せ『五種盛り合わせ』1,100円(税抜)毎日カウンターに並ぶのは、旬の食材を使ったバラエティ豊かな『おばんざい』。ほっこりと優しい味わいながら、職人の技術に裏打ちされたこだわりの料理ばかり。四季折々の素材を使ったおばんざいは食べ放題のメニューもあり、そちらもおすすめです。京料理の真髄を感じる一品に、舌鼓をうってみませんか。日本酒とおばんざいのお店おざぶ【エリア】木屋町/先斗町【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】3500円【アクセス】三条駅 徒歩1分祇園四条【豆腐料理とおばんざい京都豆八】精進料理をルーツに持ち、現代的なアレンジを加えた多彩な料理1階はカウンター席、2階には掘りごたつ式の個室があり、座敷でゆったり寛げます数多くの寺社で提供される精進料理に端を発し、湧き出る名水に支えられて発展したのが京都の豆腐料理です。現代の京の豆腐料理の粋を味わい尽くすことができるのがこちらの【豆八】。ゆったりと寛げるお座敷で、おばんざいをはじめとした、滋味溢れる京都の食文化を体感できます。京都ならではの食材を使用したおばんざい。節に合わせて一品一品心を込めた手作りです「ごぼうの黒みつあえ」や「肉じゃがのビール煮込」、「万願寺唐辛子とおあげのハニーマスタードあえ」など、伝統的な京都のおばんざいをベースにしながら、ひと味違うおばんざいを味わえるのがこちらの魅力。心を込めた手作りの逸品が並びます。舌の肥えた京都人にも愛される、こだわりのおばんざいを堪能ください。豆腐料理とおばんざい京都豆八【エリア】木屋町/先斗町【ジャンル】創作和食【ランチ平均予算】2000円【ディナー平均予算】4500円【アクセス】祇園四条駅 徒歩3分北大路【家庭料理とおばんざいたべよし】市場から直送される食材を使った、優しい味わいの料理に舌鼓京都鴨川近く、落ち着いた雰囲気の町屋で食事を楽しめる一軒閑静な住宅街が多い北大路に佇む【家庭料理とおばんざいたべよし】。市場から毎日仕入れる厳選素材を使った心尽くしの和食が楽しめます。カウンターに並ぶ『おばんざい』はもちろん、その日に仕込むおでんや天ぷらなど、こだわりの逸品ばかり。ほっと落ち着くくつろぎの空間に、日々の疲れも吹き飛んでしまうはず。バラエティ豊かな料理が揃う、ほっこり優しい『おばんざい』。写真は『肉じゃが』580円(税抜)カウンターに並ぶのはバラエティ豊かな『おばんざい』の数々。しっかりと味が染み込んだ「肉じゃが」や「牛しぐれ煮」、「だしまき」などほっこり優しい味わいながらも、確かな技術に裏打ちされた逸品ばかり。四季折々の食材を使った、何気なくも驚きを感じる料理を口にすれば、きっと感動するに違いありません。家庭料理とおばんざいたべよし【エリア】上賀茂/北山【ジャンル】おでん【ランチ平均予算】800円【ディナー平均予算】3500円【アクセス】北大路駅 徒歩10分三条【おばんざい櫻川】喧噪を離れた隠れ家で味わう、手を尽くした多彩なおばんざいカウンター席とテーブル席、合わせて14席ほどのこぢんまりした隠れ家的な店鴨川から徒歩圏内にあり、旬の食材を使った京料理が楽しめる隠れ家。オーナー兼料理人の山本智史さんが、先代から引き継いだ伝統の味をカジュアルに楽しんでほしいとの思いから、今年1月にオープンしました。全14席のこじんまりとした店内は、京都らしく落ち着きのある上質な空間。家族や友人と寛ぎの時間を過ごせます。京都ならではの料理を堪能できる『おばんざい五種盛り』1,500円(税抜)多彩な京料理をたっぷりと堪能できるのが『おばんざい五種盛り』。農家から直送される、新鮮な京野菜を使い、先代から引き継いだ調理方法と真空調理や低温調理など最新の技術を織り交ぜて仕上げられた逸品。季節・仕入れ状況で内容が異なるので、京都を訪れる度にリピートしたくなるはずです。おばんざい櫻川【エリア】木屋町/先斗町【ジャンル】和食【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】三条駅 徒歩5分
2020年08月02日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第17回は、育児をしていると避けて通れない、ママ同士のコミュニケーションの場についてご紹介。漫画やドラマの話ではない、本当に体験した疲れるママの特徴を3つお届けします。1. グループを仕切りたがるボスママ【ママライフばんざい!】vol. 17それは子どもの検診先で知り合ったママのこと。育児について勉強中だった私は、あるママに「たまには息抜きしよう」と誘われ、ママ友グループのランチ会に参加することにしました。そこには、同世代から年下まで、さまざまなバックボーンを持ったママと子どもがずらり。育児について意見交換をしたり、話したりしていると、そのなかのひとりのママが突然、「じゃ、次はこの話をしよう!」と場を仕切り出しました。そのママは、もともとちょっとヤンチャ系だったということで、自分の意見をズバズバ言って切り込んでいきます。たとえその意見が間違っていたとしても、私を含めその場にいるママたちは、圧のあるその元ヤンチャ系ママに逆らえる雰囲気ではありません。そんな状況ではあるものの、他のママとの交流も持っていたほうがよいのかなとも思い、その後もママ友会があるときは行くか行かないか考えあぐねていました。そのうち、その元ヤンチャ系ママ以外のママとも親しくなり、それぞれお家を行き来する機会がありましたが、ママ会に行くと元ヤンチャ系ママから「ねえ、この前〇〇の家に遊びに行ったんだって?聞いてるよ」と言われました。他のママとの交流も、すべてその元ヤンチャ系ママに「報告」があがっていたのです。そこにいたママたちは、元ヤンチャ系ママを慕っているのか、怯えているのか、なんでも言う通り。元ヤンチャ系ママが場を仕切り、すべてを掌握できるようにされていました。自分も同じように元ヤンチャ系だとシンパシーを感じることができたかもしれませんが、もともとしがらみが苦手な私は、だんだんと息苦しくなり、徐々にフェイドアウトしていったのでした。やっぱり、ママがしんどいと、子どもにもその気持ちが隠しても伝わってしまうもの。心すこやかに育児をするべく、離れてみて、解放感でいっぱいになったのでした。2. 勝手にSNSに人の子どもの写真をアップするママそれはあるとき知り合ったママのこと。30代半ばのそのママは、働くことが大好きだと言っていて、同じワーキングママとして共感し、仲良くなりました。都内には、子どもが遊べるスペースが設けられていたり、ベビーフードを置いていたりする、親子にやさしいカフェが増えてきていて、そういった場所にお互いのママ友を連れて行くことも。子どもたちも無邪気に遊んでいて、ママたちもいろいろな話をしながら、お茶をすることが楽しかったのです。何度かお茶をした後、今度はお家でご飯を食べようということになり、予定を考えていたある日。フェイスブックに、その30代半ばのママが、知り合いかもと表示されました。あのママだなと思って見てみると、なんと私も一緒に写っている、ママや子どもたちの集合写真がアップされているではありませんか。それもママたちだけならまだしも、みんな子どもの顔もハッキリくっきりと写っている親子の写真が、どーんと目に飛び込んできました。いまでは保育園でも、「勝手に園内で写真を撮らない」「SNSでアップしない」など、個人のプライバシーへの配慮が定められていることが当たり前ですが、なんの許可もなく、勝手に写真をアップされていて大変驚きました。別の友人と「もう大人なんだし、こういうときは相手に聞くよね」という話をしていたら、あるママが「10代、20代だったら無許可で写真を掲載してもスタンプで顔を隠したり、上手に加工するかもしれないけど、30代のママだから逆に無知だったんじゃない」と言われ、納得。いや、もちろん、SNSを駆使している30代のママもたくさんいますし、きちんと写真掲載について連絡をくれるママのほうが多いはず。ですが、時々こういったタイプのママにも遭遇してしまうので、怖いなあと思ったのでした。3. 派閥を組んでボスママの顔色をうかがうママそれは子どもを遊ばせようと、近所の児童館へ行ったときのこと。その児童館には、毎日子どもを遊ばせに来ている親子や、たまに来ている親子など、いろいろなご家庭の方が来ていました。私はたまに顔を出していのですが、あるとき、「最近この街に引っ越してきたんです」というママとお子さんがいました。その次に児童館に行くと、またその引っ越したばかりと言っていた親子がいて、まだこの街に慣れていないのではと気になったので話しかけ、「困ったことがあったら言ってくださいね」「時間があったらお茶でも行きましょうね」という会話がありました。その日はそのまま帰宅し、またしばらく経ったときに児童館に行ったところ、今度はそのママから声をかけてきました。何かと思って話を聞くと、「お茶に行こうという話が出てたんですけど、〇〇さんにグループに入れていいかを確認してみたら、いまはグループの人数が増えすぎちゃって入れないみたいなんですぅ」とのこと。グループ? 〇〇さん?と、初耳だらけの話をするそのママの話をずっと聞いていたら、どうやらその児童館ではママ友グループの派閥が存在。児童館に来るようになってすぐ、そのママはあるママ友グループに入れられ、個人で行動することは控えて、自分に関することはすべてボスママのジャッジをあおいでいました。そもそもしがらみが苦手なので派閥があるだけでもゲッソリするのに、頼んでもいないし入りたくもないママ友グループに、知らないうちに入会希望ということになっていて人が多いと言われるなんて、まったくもって意味不明……。うーん、なんだか、疲れるかもしれない。そう思い、なんとなく児童館からは足が遠のいていったのでした。育児をしていると、さまざまなタイプのママに会うことがありますが、いつかママになる人もいままさに育児中の人も、自分らしくのびのびとしたママライフが過ごせるよう祈っています!©lisegagne/Gettyimages©YakobchukOlena/Gettyimages©monkeybusinessimages/Gettyimages
2020年07月24日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第16回は、ふとした瞬間に感じる「結婚してよかった」と思ったママの声を3つご紹介します。1. 世の中が不安定になったとき【ママライフばんざい!】vol. 16ひとりでいると心細いときもあるけれど、家族と一緒にいると、それだけで安心できることもたくさんありますよね。最近では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界的に活動自粛となっていました。いつもとは違う状況で、いろいろと考える時間があった人も多かったようです。夫が在宅勤務に切り替わったご家庭のママの場合、「自分のお昼ごはんだけなら適当に済ませるけど、夫もいるとなるとちゃんと作らないといけないから面倒なんだよね」という人もいましたが、周りにいるママの多くは、活動自粛期間を特別なものとして乗り切っています。専業主婦のAさんは、「ひとり増えても変わらないからね」と、夫が家で仕事をすることにより増える家事などはまったく手間ではなく、むしろ「こんな状況で家にいて帰りの遅い主人を待つより、そばにいてくれるほうが安心するから、結婚していてよかったよ」と言います。確かに、わが家でも夫はしばらくリモートワークとなり、子どもの保育園通園も自粛となっているため、活動自粛期間は毎日家族が一緒。こんな時期は家族と一緒にいると、私の場合は、よりいっそう心強さを感じます。また、独身の友人も、通勤時間がなくなって「自分の時間を有意義に使える」と言っていました。もちろん全員がリモートワークになるわけではないですし、家族がいてもいなくても、さまざまな立場においての捉え方があるはず。まずは何よりも世界中でコロナの影響が終息することを願いながらも、不安なときこそ“いつも通り”の心持ちで過ごせるといいですよね。2. 自分ができないことをしてくれる力仕事が苦手な女性は多いものです。重い荷物を持つとき、職場なら男性社員が、恋人同士なら彼氏が協力してくれるということもあるはず。家族がいるママの場合、とくにパパのありがたみを感じることもあるようです。3人のお子さんがいるBさんは、力仕事やテレビの配線などをテキパキとやってくれる夫がいます。「私ができないことをやってくれるから助かるんだよね」と言っていましたが、お子さんが多いぶん、遊び相手になってくれたり、DIYを任せることができたりするパパがいると、「結婚してよかった」と思うのだとか。もちろん女性でも力仕事やDIYが得意な方もいるでしょうし、結婚していなくても、自分にできないことができる人が身近にいると助かりますよね。ママの場合、それがパパだとさらに頼り甲斐が増して、パパ本人も張り切ってくれることもあって、何かと円満になりやすい気がします。3. 家族でご飯を食べているときいつも忙しく過ごしている共働きのCさんは、夫が仕事柄家を空ける日があったり、Cさん自身も仕事が忙しいため、近くに住むご両親に家事や育児を協力してもらうことがよくあるそうです。基本的に夫は帰ってくるのが遅いか出張などで家にいないことが多く、Cさんの帰りが遅いときは、Cさんのお母さんがお子さんの食事の用意をしているのだとか。だからこそ、お子さんたちと一緒に過ごせる時間は何より大事だと思っていて、「家族でご飯を食べるときが幸せ」だと言います。ほとんどワンオペ育児に近い状態のCさんですが、ご両親がそばにいることが、心の支えのひとつにもなっている様子。また、子どもたちも忙しいCさんの毎日に慣れているので、ママがいないときはおじいちゃんたちと遊ぶのも楽しいようです。そんなCさんは、なんといっても、あまり家にいない夫と、Cさんのご両親、お子さんたちという「家族全員がそろう食卓が一番」とのこと。お子さんも、おじいちゃんやおばあちゃんと触れ合う機会があって、自然と家族の絆を感じられる環境になっているのは、安心ですよね。「家族でごはんを食べる」という、一見、ごく当たり前のように思えることが、実はとても素晴らしいことでもあります。「結婚してよかった」とどんなときに感じるのかは人それぞれですが、いつかママになる人も、いままさに育児中の人も、すてきなママライフが過ごせますように。©franckreporter/Gettyimages©zeljkosantrac/Gettyimages©Morsa Images/Gettyimages
2020年06月03日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第15回は、仕事と家事、育児の両立に悩みがちな共働き家庭のママのエピソード3つをご紹介します。1.「何ごともホドホドにやる」ママ【ママライフばんざい!】vol. 15お子さんがいる家庭のママは、専業主婦の方もいれば、兼業主婦の方もいて、いろいろな環境のご夫婦がいらっしゃいますよね。そのなかでも、今回は「共働き家庭」のママにスポットを当て、どのようにうまく家庭をまわしているのか、実際にお聞きした声を3つお届けします。出産する前からバリバリと働いていたAさんは、産休はしっかり休んでいたものの、育休もそこそこに仕事復帰して共働きしているママです。そんなAさんは、当初、仕事と育児の両立が思いのほか大変だったそうですが、ある時期から考え方を変えたと言います。それは、「何ごともホドホドにやる」ということ。ただでさえ初めての育児で必死になりがちなところ、しばらくしていなかった仕事に復帰することも重なって、最初の頃はかなりてんてこまいになっていたそう。ですが、何でも頑張ろうとしてしまうAさんの疲弊していく姿をそばで見ていたご主人が、「無理をしないで」と心配するようになったのだとか。そのうち、「ひとりでなんでもやりきるのは無理だと悟った」と言うAさんは、たとえば毎日やっていた洗濯の回数を減らしたり、家の掃除をするのもできるときにできることをするという方向に切り替えたりしました。すると、忙しいのは相変わらずとはいえ、「ちょっと気持ちがラクになった」のだそうです。初めてのことだらけだと、知らない間に肩に力が入りがちですが、そんなときこそ“ホドホド”にできるといいですよね。2.「持ちつ持たれつ精神を忘れない」ママ小学生のお子さんと、保育園に通うお子さんのふたりのママであるBさん。上のお子さんが小さいときは、仕事と家庭の両立をすることに悩んだことも多かったそうですが、そのおかげで「鍛えられた」と言います。以前は、「子どもを保育園に預けてまで働くなんて……」と、お子さんを保育園や学童保育に預けることに罪悪感があったのだとか。そんな状況で働いているなかで、Bさんは、理解のある職場に助けられたと思うことが何度かあったそうで、「自分だけが大変だと思いがちだった」と振り返ります。子どもが怪我をした、体調不良になったなど、家庭の事情で急に休むこともあったBさん。その状況は世の中の共働きママが経験したことのあるものとはいえ、理解のある職場かそうでないかという環境によって、仕事を続けるか続けないかという決断に至るママもたくさんいます。そんななか、Bさんは周囲にフォローしてくれる人が多いことで「世の中はやっぱり持ちつ持たれつ」と実感し、その後両立に慣れてきてからは周りのサポートなどをすすんで行い、より仕事をがんばろうと思うようになったのだとか。Bさんのように、育児と家事と仕事の両立に悩むママもたくさんいるかと思いますが、周りの人たちのおかげだという気持ちを忘れずに、そのときにできる精一杯のことができるといいですよね。3.「どんどんサポートを取り入れる」ママもともとアクティブで、趣味の知り合いも多いというCさんは、結婚してからも夫婦でスポーツを楽しんだり、仲間とバーベキューに行ったりするなどして過ごしていました。お子さんができてからはあまり外出する機会は少なくなったそうですが、ママ友も多いCさんは、いろいろな情報を交換することもあるそうです。ご主人も忙しく、ほぼ育児と家事をひとりでこなさないといけないワンオペ状態だったCさんですが、ママ友などからの情報もあって、「どんどんサポートを取り入れてなんとかなっている」と言います。ご主人も多忙のため、利用できるサービスは使っていいと言っているのだとか。Cさんもご主人も忙しく、なかなか家の掃除にまで手がまわらないようなときは、ママ友から聞いた情報を活用し、家の掃除をしてくれるプロに頼むこともあったそうです。ご飯を作るのが難しいときも、食材や加工食品を配達してくれるサービスに頼むなどして、なんとか家事と育児と仕事を乗り切りました。共働きのママも、専業主婦のママも、大変なときはいろいろと工夫をしながら、乗り越えていけるといいですよね。いつかママになる人も、いままさに育児中の人も、すてきなママライフを送ってください。©LightFieldStudios/Gettyimages©SDI Productions/Gettyimages©andresr/Gettyimages
2020年05月24日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第37回目に登場するのは、新海誠監督作『天気の子』の音楽を担当していたRADWIMPSに、ボーカリストとして抜擢され話題を呼んだのも記憶に新しい、歌手で女優の三浦透子さん!「2代目なっちゃん」から『天気の子』ボーカリストへ【音楽通信】vol. 372002年の5歳のときに、清涼飲料水『なっちゃん』のCMで女優デビューした、三浦透子さん。2020年は『ロマンスドール』や『架空OL日記』などの映画に出演するなど、これまでに数々の映画やドラマで活躍しています。歌手としては、大ヒットした新海誠監督作『天気の子』(2019年)の音楽を担当していたRADWIMPSにボーカリストとして大抜擢されました。「役者の歌声というよりも世界そのものの響きのような、個人の感情を少しだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声」(新海監督)、「どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持つ」(RADWIMPS 野田洋次郎)と称されて、その歌声にも注目が集まっています。そんな三浦さんが、2020年5月27日に1stミニアルバム『ASTERISK』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー5歳のときに『なっちゃん』のCMに出演され、2代目なっちゃんに抜擢された当時のことは覚えていますか。また、もともと女優を目指していたのでしょうか。当時のことは、ひどく現場で迷惑をかけたということだけはしっかり覚えています。とにかく調子乗りで大人の言うことを聞かない子どもだったので、まわりのみなさんは本当に苦労したと思います。もともと私も家族も芸能界に興味があったわけではなく、習い事で通っていたダンススクールの友達と一緒に、ふらっとオーディションに参加しました。CMが決まった後も、母親は、「思い出作りになれば良いかな」くらいの気持ちだったと聞いています。ですから、ここまで続ける仕事になるとは、そのときはまったく思っていませんでした。ーー結果として、5歳から現在まで女優としてご活躍されていますが、目標とする俳優さんや憧れの作品、監督はいますか。目標というのとは少し違いますが、田中絹代さん、京マチ子さん、乙羽信子さんはとても好きな俳優です。相米慎二監督の『台風クラブ』(1985年)、ツァイ・ミンリャン監督の『青春神話』(1992年)は初期の映画体験だというのもありますが、私にとって特別な作品です。ーーでは、歌手活動を始めたきっかけを教えてください。タナダユキ監督と役者としてCMの撮影をご一緒したときに、ワンフレーズだけ歌うシーンがありました。その際、「声が良い」とおっしゃっていただいて以降、タナダ監督のCMや映画の音楽の仕事をさせていただくようになったのがきっかけです。ーー映画『天気の子』(2019年)のボーカリストとして、主題歌「祝祭 feat.三浦透子」と「グランドエスケープ feat.三浦透子」で大抜擢されました。ご自身の歌声が、新海誠監督とRADWIMPSの野田洋次郎さんを唸らせたことやおふたりの印象を教えてください。もともと「歌の仕事をしっかりやりたい」という気持ちが心のどこかにはあったので、新海さんと野田さんの反応は素直にうれしかったです。ボーカリストとして新しいチャレンジをすることに対して、とにかく楽しみな気持ちが一番でした。新海さんは、私がお会いしたときは特に忙しい時期だったと思いますが、いつお会いしてもとても穏やか。常にリスペクトを感じる丁寧な言葉でお話ししてくださるのが印象的です。野田さんは、妥協せず、私に対してもプロフェッショナルとして接してくださいました。おふたりとも、それぞれの分野の先頭を走っている方々ですが、どなたにも変わらない姿勢がとても素敵です。——2019年は『ミュージックステーション』や『第70回NHK紅白歌合戦』などにRADWIMPSさんと共に初出演されましたが、歌番組はいかがでしたか。歌の現場と、お芝居の現場との違いや心境の違いは。2019年は本当にいろいろな景色を見させていただきました。本当に想像していなかった出来事ばかりで、心の整理をする時間がなかったのが逆に良かったと、いまでは思います。どのステージもただただ楽しかったな、という印象が強いです。ただ、こういう流れは、いずれ落ちつくものだという認識もしっかりありました。CM『なっちゃん』のときと同じですね。『天気の子』で体験させてもらったことは、ある意味、一番華やかなところ。これから自分で歩いていくときには、歌もお芝居も一歩ずつ、丁寧にやりたいという思いが強いです。歌とお芝居の細かな違いはたくさん感じますが、一貫した“自分がやる”ということをいまは意識しています。新作は本格的に音楽と向き合うけじめの作品ーー5月27日に1stミニアルバム『ASTERISK』をリリースされます。2017年にカバーアルバムをリリースされてから、今回が初めてのオリジナルアルバムとなりますね。はい、今回のリリースは素直にとてもうれしいです。自分名義でのオリジナル作品というのは、やはりいままでとは感覚が全然違いますね。私にとっては、本格的にこれから音楽と向き合っていこうという、けじめの作品でもあります。最初の一歩なので、みなさんからどんな反応が返ってくるのか、とても楽しみです。ーー収録曲の、映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』(近日公開予定)の主題歌「uzu」は、まるで子守唄のようにも聴こえるやさしい歌ですね。歌詞のない歌ですが、心がけたことはありますか。作曲をした森山直太朗さんとは曲について話し合うことはあったのでしょうか。ムヒカさんの物語や言葉から、観る側が受け取る感情はさまざまだと思います。エンドロールは、そういう映画の余韻を邪魔しない、言葉を反芻し、自分と向き合うような時間になればいいなと思いました。歌詞のない歌になったのは、田部井一真監督や直太朗さん、みんなのそういう思いから。直太朗さんが、「寝起きみたいな感じがいいな」とおっしゃっていたので、“歌う”というよりは、声を“鳴らす”というようなイメージで歌いました。レコーディングでは、メロディ以外の決まりは何もなくて、とにかく自由。直太朗さんの人柄も相まって、のびのびとリラックスして純粋に音楽を楽しめる贅沢な時間でした。このアルバムの中で最初にレコーディングをしたのが「uzu」でしたが、これが最初でとても良かったです。ーー収録曲「ブルーハワイ」は曽我部恵一さんが作曲した曲です。曽我部さんのバンド、サニーデイ・サービスはもともとよく聴いていたそうですが、今回は三浦さんのオリジナル楽曲を歌われてみていかがでしたか。2017年にリリースしたカバーアルバムの際にも、サニーデイ・サービスの楽曲「東京」を歌わせていただきました。今回はその流れでまた、オリジナル作品でも楽曲を提供していただけるというのは、とても感慨深いです。曽我部さんはふわふわ漂っているような不思議な存在感の方で、お話ししていてすごく楽しかったです。その反面、曽我部さんの頭の中ははかり知れなくて、いったいどんな曲になるのだろうと、まったく予想ができませんでした。いただいた曲は、まるで自分が見透かされているかのようで驚きました。心にすっと落ちてくる歌詞とメロディで、一番自然に歌うことができたんです。ーー収録曲「FISHANDCHIPS」は、赤い公園の津野米咲さんが担当された曲ですが、ラップや和洋折衷のようなサウンドなど、おもしろい楽曲だと感じました。今回は、今までとは違ったアプローチで声を聴かせたいというのが、アルバムのテーマとして最初にありました。「FISHANDCHIPS」はまさにそのコンセプトにあった曲だと思います。これまで歌ってきたオーガニックな楽曲とは違って、音数もたくさん、これでもかというくらい盛り込んで、遊び尽くしてもらいました。そのなかで、私の声をどうたたせるか。私もたくさん声で遊んで、ニュアンスもいろいろ試しながら歌いました。今までは、どれだけ削ぎ落として歌えるかということをテーマに歌ってきたので、とても楽しいチャレンジでした。中毒性があって、個人的にも一番よくリピートしているかもしれません。ーーそのほか、映画『天気の子』のRADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」のカバーや、スカート・澤部渡さんが作曲した「波がたった」など、多彩な楽曲が詰まったアルバムです。今回、7組のアーティストが制作に参加されていますね。7アーティストのみなさんは、私の希望でお願いさせていただいた方がほとんどで、本当にとても光栄です。何よりも今回、一番大事にしたのは“7つのカラーで声を見せる”こと。ただ私がご一緒したいという理由だけで選ぶと偏りが出て難しかったので、そのバランスは慎重に考えました。それぞれのアーティストさんとしっかりコミュニケーションを取るところからはじめて、参加できるところはオケ録りもなるべく見学させていただきました。曲が違えば、毎レコーディング、課題も違います。曲数は少ないですが、とても濃密なレコーディング期間でした。ーー『ASTERISK』というタイトルに込めた思いと、実際に完成して聴かれた印象を教えてください。記号の「*(アスタリスク)」は、掛け算記号としても使われますが、その“掛け算”という意味合いが今回のアルバムにとてもしっくりきたので、このタイトルにしました。良いコラボレーションというのは、やはり私が受け身になりきってしまうと成立しない。もらった歌を歌う、というところから一歩先に進んで、“関わる”という意思表示でもあります。また、「アスタリスク」には、ギリシャ語で「小さな星」という意味があると、後から調べて知りました。星や光のイメージも、今回のアルバムビジュアルとも合っていて、良いタイトルになったかなと思っています。7曲すべて本当に違った曲なので、聴き応えもある反面、アルバムを通して聞いても30分かからないという、気軽さが気に入っています。変わることと、変わらないこと、そのどちらも大事ーー女優、歌手としてご活躍の三浦さんですが、普段から美容面などで気をつけていることは。私は中学の頃と高校の頃の2回、ひどい肌荒れに悩んだことがあります。こればっかりは、この方法が一番と言い切れないのが難しいところですが、私の場合は朝の洗顔をやめたことが一番効果がありました。自分の肌の特徴を理解することが大事だと思っています。ーーよく聴くアーティストや楽曲はありますか。人生で一番聴いたのは、NUMBER GIRL。私の青春のバンドです。最近はエレクトロやジャズなどインストを聴くことが多くなりました。あとは、大貫妙子さん、吉田美奈子さんなどの70〜80年代の日本の音楽も聴いています。いまはたくさん時間もあるし、音楽の活動を始めたという意味でも、いろいろと吸収する必要がある時期だと思うので、周りの信頼できる人から、さまざまな音楽を教わっています。ーーいま興味のあることはなんですか。建築に興味があります。はじめはただ建物を見るのが好きなだけでしたが、ル・コルビュジエ(モダニズム建築の礎を築いた20世紀を代表する建築家)の「住宅は住むための機械である」という言葉に惹かれて、それ以来、その建物が建てられた背景や建築家の持つ哲学にも興味を持つようになりました。昨年、ロシア・アヴァンギャルド建築のお話の舞台に出演したこともあって、その分野を勉強したのも影響しています。駒場東大前にある日本民藝館も、はじめは建物が好きで通い始めましたが、いまは民藝品や民藝の考え方にも興味を持つようになりました。ものづくりの裏側にあるものに興味があるのかもしれません。ーー現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界的に活動自粛制限がありますが、三浦さんはどんなふうにおうちで過ごされていますか。こういう時期は、特別なことはしないで、いつも通りを心がけています。つい何かやらなくてはと意識しすぎてしまいますが、変わることと、変わらないこと、そのどちらも私は大事だと思っているんです。いま時間が与えられたと思って、しっかり自分と向き合い、考える時間にしたいです。取材後記女優として活躍しながらも、歌手としても存在感を発揮されている三浦透子さん。その透明感のある心地よい歌声は、新海監督や野田さんではなくとも、魅了されてしまうに違いありません。そんな三浦さんがリリースされるミニアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。三浦透子 PROFILE1996年10月20日、北海道生まれ。女優としては、2002年、サントリー『なっちゃん』のCMでデビュー。 その後、映画、ドラマなどで本格的に女優としての活動を開始。近年は2018年、映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』でヒロインを務め、2020年、映画『ロマンスドール』や映画『架空OL日記』などにも出演。歌手としては、2017年、90年代の名曲をアコースティックカバーした企画アルバム『かくしてわたしは、透明からはじめることにした』でCDデビュー。2019年、新海誠監督最新作『天気の子』の音楽を担当していたRADWIMPSにボーカリストとして大抜擢され、その歌声にも注目が集まる。2020年5月27日、1stミニアルバム『ASTERISK』をリリース。InformationNew Release『ASTERISK』(収録曲)01.uzu02.愛にできることはまだあるかい03.蜜蜂04.おちつけ05.波がたった06.ブルーハワイ07. FISHANDCHIPS2020年5月27日発売(初回仕様)UPCH-29362¥2,000(税別)※初回仕様出荷終了次第、同価格の通常仕様(UPCH-20542)に切り替わります。
2020年05月15日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第36回目に登場するのは、モデルやラジオDJとしても活躍されている、シンガーの安田レイさん!「元気ロケッツ」から、ソロシンガーへ【音楽通信】vol. 36アメリカで生まれ、3歳で日本ヘ来た、安田レイさん。13歳のときに、音楽ユニット、元気ロケッツに参加。その後、2013年にシングル「Best of My Love」でソロシンガーとしてデビューしました。2015年には「第57回輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞し、その後もドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など話題の楽曲を次々と発表し、2020年3月には3rdアルバム『Re:I』をリリース。今回、5月27日にニューシングル「through the dark」をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー3歳でアメリカから日本へいらしたのち、シンガーを志した経緯を教えてください。アメリカのノースカロライナ州で生まれ、お父さんの仕事で3歳のときに日本に来ました。小学校はインターナショナルスクールに通いましたが、それ以外の幼稚園や中学、高校は日本の学校へ行きました。そんな学生生活のなかで出会ったいろいろなジャンルの音楽やアーティストに影響を受け、小さい頃からずっと音楽に興味があったんです。とくにシンガーになりたいと思った一番のきっかけは、宇多田ヒカルさんの曲「First Love」との出会いでした。そのとき、私はまだ小学1年生で、恋愛の歌詞の意味なんて何ひとつわかりませんでしたが、宇多田さんの歌の表情やサウンドが他の人にはない個性的なヒカリに感じて、一目惚れした記憶があります。ですから、宇多田さんは、いまでも雲の上の存在です。ーー13歳で音楽ユニット、元気ロケッツに参加され、その後ソロ活動されたきっかけは。それぞれどのような心境だったのでしょうか。元気ロケッツと出会っていなかったら、いま私はどんなふうに生きていたんだろうと、たまにふと考えてしまいます。歌以外にできることが何も浮かばないんですよね。小学校6年生のときに、元気ロケッツのオーディション会場で、緊張して顔を真っ赤にしながら歌った“チビレイ”に感謝です(笑)!それまでボイストレーニングにも行ったことがなかったですし、人前で歌うのはカラオケくらいでしたし、受かる自信はありませんでした。会場には自信に満ちてキラキラしている洗練された美しい人ばかりで……。私はランドセルを背負ってましたし、ソバカスだらけでしたし、まわりには大人しかいないし、「あぁ、どうしよう、怖い」と思いました(笑)。それなのに、こんな私を選んでくださって、感謝しかないです。元気ロケッツで学んだいろいろなことが、いまの安田レイのベースになっていると思います。右も左もわからないただの小学生に、さまざまなことを教えてくださったプロデューサーの玉井健二さん含め、チームのみんなに感謝です! We LOVE GENKI ROCKETS!ーー2013年からソロシンガーとしてご活躍され、2020年3月には、ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』のオープニング曲「Sunny」や、ドラマ『モトカレマニア』オープニングテーマ「アシンメトリー」などを含む3rdアルバム『Re:I』をリリースされましたね。さまざまな作品を通して、みなさんが安田レイの音楽に出会ってくれていると思うんです。今回のアルバムもそうなのですが、その一つひとつのタイミングは、本当に奇跡。日本には、世界には、たくさんの素晴らしい音楽が存在していて、生きているなかで全部聴くことは不可能なので、この出会いに「感謝! 乾杯! ありがとう!」という想いをどの作品にもぶつけています。ですが、一番伝えたいのは、今年の7月でデビュー7周年を迎える目前で、何かいい意味でみんなの中の「安田レイ」というイメージを壊したいというエネルギーがあって。これは昨年からすごく強くなって、ちょっといい子ちゃんな自分のイメージを壊して、「こんな私もいるんだよ、知ってほしいな」というところから制作が始まりました。もちろん、その想いを受け入れてもらえなかったらどうしよう、こんなの安田レイじゃないと思われるかもしれないという覚悟でアルバムを作りました。でも、ずっと同じ場所で前にも後ろにも動けずにいるのがイヤで、トライした結果、やってよかったです。たまには心の信号無視はしていいものですよ、みなさん。気持ちがいいです(笑)。誰かへこのエールが届いていたらうれしいです。光と闇、遠距離恋愛がテーマの新曲ーー5月11日に先行配信した、14枚目のシングル「through the dark」を5月27日にCDとしてもリリースされますね。“光と闇”をテーマに表現されたそうですが、歌詞にはどのような思いを託されましたか。光と闇が大きなテーマですが、実は遠距離恋愛というテーマでもあるんです。遠くにいる大切な人へのストレートな気持ちを歌詞にしてみました。「会えない時間が私を少し迷わせる」という歌詞があるんですが、こういうことって、実際にもありますよね。好きな人に会えないことによって、余計なことを考えてしまい、自分の正直な気持ちが見えなくなるあの恋愛の謎めいた感情を歌詞にしてみました。でも、実はすごく会いたくて、触れたくて、その人がもしいま苦しんでいたら、闇のなかであっても救い出したい、この僅かな光ででも、照らして見つけて、抱きしめたい。そんな想いを歌詞に込めています。ーー今作は、ゲーム発のテレビアニメ『白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE』(TOKYO MXほか 月曜 22:30)のエンディングテーマにもなっていますね。はい。アニメも毎週の楽しみになっています。この「through the dark」は、ヒロインのアイリス目線の楽曲なので、私は自然とアイリスを応援してしまいますね(笑)。とにかく心がピュアで美しいアイリスは目の保養にもなりますし、こんなエンジェルのような心を持ちたいと思いながら、毎回TVの向こう側にいるアイリスを応援しています。ものすごいプレッシャーと戦いながら、世界の平和を守るアイリスはカッコ良すぎます!ーー「through the dark」は生命力を感じる楽曲ですが、曲の第一印象や歌唱の面で気をつけた点はありますか。今回初めてご一緒したプロデューサーのJeff Miyaharaさんが作る、繊細さのなかにある、心のなかの叫びのようなサウンドに初めて触れたとき、ゾクゾクしました。レコーディングのときは、ディレクションが面白くて新鮮。なかでも一番印象に残っているのは、「5歳のレイちゃんならどう歌う? ヴォーカルテクニックとか全部忘れて、もっと素直になって、うまく歌わないで」と言われたこと。いままでそんなディレクションをされたことがなかったので、最初は少し戸惑いましたが、だんだんとその意図を読み解くことができた気がしました。この曲のピュアなメッセージは、この歌い方が正解だったんだと思います。ーーでは、カップリング曲の「true colors」には、どのような思いがありますか。この曲は、鳥かごのなかに閉じ込められた鳥というのがテーマなんです。本当は見たい世界があって、広げる羽があるのに、そこから抜け出せない。これは職場の人だったり、親だったり、恋人だったり、そういう近くにいる人が自由にしてくれないというフラストレーションを歌詞で表現しています。私はそんなコントロールが大っ嫌いです。実はこの歌詞は何年か前に書いていたメモから生まれたんですが、そのときの悩みが、まさかこうやって曲になるとは!ーーそうだったのですね。この「true colors」の編曲者には、元気ロケッツでも組まれていた玉井健ニさんの名前があります。玉井さんが携わっている楽曲と、そうではない楽曲ですと、心境の面で違いはありますか。小学校6年生の頃から玉井さんと一緒に制作しているので、確かに阿吽の呼吸みたいなものはあると思います。いまだに、私が27歳だという事実を玉井さんは疑いますしね(笑)。玉井さんのなかでは、出会った12歳の頃の私でストップしているみたいです。ですが、初めましての方とモノ作りをするのも刺激的で楽しいです。みんなやり方が十人十色で面白いです! 結果、音楽を通して出会ったみんなが大好きです!ーー今回のジャケット写真では、通常盤は安田さんが白い服を着て白い球とともに、初回生産限定盤では黒い服を着て黒い球とともに写っていますがコンセプトは。今回、光と闇がテーマなので、「光の私」「闇の私」をテーマにしてみました。光は闇を、闇は光を、求め、共存していく。そんなことを思いながら撮影していました。光だけの世界も、闇だけの世界もなくて、きっとどちらもお互いを求めていると思うんです。共存するからこそ、グラデーションが生まれ、お互いが存在する。大切な人の光も闇も、私は知りたいですしね。ーーところで、ラジオパーソナリティとしてもご活躍ですが、歌うことと話すことでの意識の違いはありますか。まず、歌うときと話すときの声が全然違うと言われますね。しゃべるときはかなり素でやらせていただいています(笑)。歌うときは、その楽曲の世界観、キャラクター、歌詞のメッセージなどが楽曲によって違うので、声も自然と変わってきますね。マイルールは“できることを無理せずにやる”ーー容姿端麗な安田さんですが、普段から美容で気をつけていることはありますか。“できることを無理せずにやる”がマイルールです(笑)。あとは長風呂をして汗をかいています。湯船に浸かりながら動画配信サービスを観ていると、1時間なんてあっという間。長いときは2時間近く入っているんですよ。たっぷりと水分を摂りながら、たまに足湯にチェンジしながら入るのがオススメです。無理は絶対続かないので。ーー食事やダイエットはどうされていますか。おすすめの健康法があれば教えてください。フルーツや野菜を多く摂っていますね、最近は味噌にハマっていて、毎日お味噌汁を飲んでいます。お味噌汁の具材は、冷蔵庫に残っている野菜を適当に入れるだけで、パパッとできるので大好き。健康にも美容にも発酵食品はいいので、お味噌料理を極めたいです。いつかマイ味噌も作ってみたいですね。ーー好きなアーティストはいますか。好きなアーティストはたくさんいます。最近注目しているのは、藤井風さんです。こんなに若いのに、この色気と、可愛さと、センス! 「ずるーい!」と言いながらも釘付けになっている私です(笑)。藤井さんはピアノの技術もすごくて、欠点が何も見当たらない。たぶん、あっという間にスーパースターになると思います。ーー安田さんがいま興味のあることは。最近は古着のTシャツ集めにハマっています。仕事で全国をお邪魔した際に、その地域の古着屋さんに行くのがいつも楽しみなんです。ハーレーTとか、タイダイTとか、あとは男子には全くウケないだろうちょっと変わったモチーフのTシャツとか(笑)。Tシャツは夏だけではなく、冬はレイヤードして使えるので、何枚あっても困らないんです。ーー現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界的に活動自粛制限がありますが、安田さんはどんなふうにおうちで過ごされていますか。洋服のDIYにハマっています! 「ブリーチタイダイ」といって、漂白剤でタイダイの模様を作るDIYなんですが、もう着ないと思っていた服が生まれ変わるんですよ。作り方をインスタにアップしているので、見てみてください。すごく簡単にできるので、ぜひやってみてくださいね。取材後記2020年7月で、デビュー7周年を迎える、クールビューティな安田レイさん。モデルとして、ラジオDJとして、シンガーとして、これからもさらにご活躍されるはずです。音楽への愛情にあふれる安田さんがリリースされるニューシングルをまずはチェックしてみてくださいね。安田レイ PROFILE1993年4月15日、アメリカのノースカロライナ州生まれ。3歳で日本ヘ。10歳の頃、母親が聴いていた宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーを志す。13歳で音楽ユニット、元気ロケッツに参加。2013年7月、シングル「Best of My Love」でソロシンガーとしてデビュー。その後も、ドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など、話題の楽曲を次々とリリース。2015年11月にリリースしたシングル「あしたいろ」がTBS系ドラマ『結婚式の前日に』主題歌として共感を呼び、その年の活躍が認められ、「第57回輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞。配信シーンでの活躍が顕著で、これまでにリリースした1stアルバム『Will』2ndアルバム『PRISM』はともにiTunesでJ-POP1位、総合2位を獲得。2020年3月、3rdアルバム『Re:I』をリリース。5月11日に先行配信したシングル「through the dark」を5月27日にCDとしてもリリース。JFN38局放送 TOKYO FM『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』、JFN系列『CITY GIRLS MUSIC』ではラジオDJとして、ファッション分野ではモデルとしても活動し、さらなる活躍が期待されている。InformationNew Release「through the dark」01.through the dark02.true colors03.through the dark -Instrumental-04.true colors -Instrumental-2020年5月27日発売*通常盤と初回盤の収録曲は共通(通常盤)SECL-2577(CD)¥1,200(税込)(初回生産限定盤)SECL-2575(CD+DVD)*DVDは「through the dark」Music Video。¥1,800(税込)(期間生産限定盤)*収録曲は3曲目「through the dark -アニメサイズ-」以外は共通。SECL-2578(CD+Blu-ray Disc)*アニメ絵柄描き下ろしデジパック仕様。*Blu-ray DiscにはTVアニメ『白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE』ノンクレジットエンディング映像を収録。¥1,500(税込)
2020年05月14日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第35回は「番外編」! 現在、活動自粛期間で“Stay Home”を続けるみなさんの力になりたいと、EXILEのパフォーマーであり、俳優でもあるAKIRAさんから『ananweb』をご覧のみなさんだけにお送りする動画とスペシャルメッセージが届きました。 ぜひチェックしてくださいね!!内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・jumbo(speedwheels) ヘア&メイク・MAKOTO(juice & juicy)僕ら一人ひとりが与えられた使命を全うしたい【音楽通信】vol. 35「番外編-AKIRAさんスペシャルメッセージ」新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は世界的に活動自粛制限がなされていますが、ananwebをご覧のみなさんはどんな毎日を過ごしているでしょうか。いつもは音楽記事をお届けしている「音楽通信」ですが、普段とは違う日常生活を送り“Stay Home”を続けるみなさんに、今回は特別編として、AKIRAさんから動画とスペシャルメッセージが届きました!いまAKIRAさんが思うこと、どんなおうち時間を過ごしているのか、そしてEXILEのことまで、さまざまなことをうかがいました。AKIRAさんのメッセージに込められたエールを受け取ってくださいね。ーー「LDH PERFECT YEAR」にあたる今年ですが、活動自粛のためライブは延期または中止となりましたね。ご来場されるみなさまの健康と安全を最優先に考えたうえでの判断ではありますが、「LDH PERFECT YEAR 2020」を楽しみにしていただいた多くのファンのみなさまには、大変申し訳なく残念な気持ちでいっぱいです。LDH独自に専門家の方々で構成した「LDH新型コロナウイルス感染症対策専門家チーム」による対策会議を開催し、さまざまな状況を検討した結果、想定以上に当面はライブの開催が困難であるとの判断に至りました。ですが、このまま中止、延期とするだけではなく、この新型コロナウイルス感染症が終息した際には、明るい未来へ向けてみんなが一緒に歩んでいけるようにとメンバー、スタッフと、日々熟考しています。ライブが開催できない期間においては、いましかできないことにも積極的に取り組み、自宅でも楽しんでいただけるようなLDHらしいエンタテインメントを作れないかと、連日、メンバーやスタッフでアイデアを出し合い、みなさまに楽しんでいただきたいとの想いでいろいろな準備もしています。ーー休校になったり、職場へ出社せずにリモートワークになったり、外出できない人々がたくさんいるなかで、おすすめの家での過ごし方はありますか。普段、僕は日本にいるときも海外への移動があるときも、ライブやイベントなど地方に飛んでばかりで、とにかく外出が多いんです。家で過ごす時間や自分の時間が少なく、アウトプットばかりしてきたので、むしろいまはこの期間を活用しています。インターネットやSNS、読書や映画などから、さまざまな知識や情報をインプットして、自分自身の成長につなげて生活していますね。ーー予定していたスケジュールが変更になるなど、外出できないストレスを抱えている方もいるかもしれませんが、いま一番心がけることは何だと思われますか。また、AKIRAさんが現在心がけていらっしゃることは何でしょうか。まずは、さまざまな葛藤や恐怖、プレッシャーと隣り合わせのなか、新型コロナウイルスと最前線で戦ってくださっている世界中のドクター、医療関係のみなさまに、感謝の気持ちを持って生活するように心がけています。大変な状況下ではありますが、そんなみなさまのおかげで僕らの生活が保たれて、世界中がなんとか持ち堪え、終息に向かうことができていると思いますので。世界各国で最前線で戦ってくださってるみなさまも、早く安全な私生活を取り戻していただけるよう、まずは、僕ら一人ひとりがいま与えられている使命をしっかり全うして、一刻も早い終息を願っています。もしオンライン飲みをするならファンのみなさんと乾杯したいーーEXILEのメンバーのみなさんも、いまはどのように過ごしていらっしゃるのでしょうか。EXILE TRIBEメンバーの世代を超えて、定期的に情報共有会議やビジョン会議をリモート会議や各自それぞれで話し合ったりしています。先日は、GENERATIONSの数原龍友からもいろいろなアイデアの共有や相談の連絡がきました。とにかくみんなで一丸となって、新たなエンタテインメントを考えています。ーー自宅にこもる人が多いなか、オンライン飲み会をする人もいるようです。AKIRAさんはリモートで、メンバーのみなさんやご友人と盛り上がることはありますか。飲酒はいまの時期は控えていますが、もし、オンライン飲みをするなら、たくさんのファンのみなさんと乾杯してみたいですね(笑)。さすがに、何万人という方々とは、レモンサワー乾杯をしたことがないので(笑)。ーー想像しただけで楽しそうですね(笑)。そんな明るいイメージをずっと保てるといいのですが、もしこのまま自粛期間が長引いて落ち込んでしまうときがあったら、どうやって前向きさを取り戻せばよいでしょうか。落ち込んだときは、自分より大変な思いをしている人が、この世界にどれだけいるのだろうと、イメージしてください。現代の僕らは、きっといろいろな意味で恵まれすぎなのではないかとも思います。もちろん個人差もありますし、そう思えない方々もいらっしゃることは重々承知ではありますが。世界各地では、生まれたときから家も家族もなく、ごはんもろくに食べられず、必死で生きている子どもたちがいます。学びも社会に出ることもできず、必死に生きることだけに日々を過ごしている子どもたちもいます。自分のまわりに存在するどんな小さなことにもすべてに感謝の気持ちを持って向き合えば、きっと、自然と笑顔や幸せを感じでいけるのではないかと。そして次第に、自分の悩みも少しは癒えるのではと思うんです。地球規模で考えて「自分の悩みなんてこんなに小さいではないか!」と思えば、少しは気が楽になるかもしれませんね。僕はそうやって、乗り越えてきました。あと“ピンチはチャンス”ではないですが、ネガティブな状況下だからこそ見えてくる発想やアイデアを見出すように心がけ、さらにプラス思考に持っていき、さらなるビジョンやプランを立てていきます。思い通りにいかないことは当たり前だと思って、常に芯は持ちながら柔軟に対応、変化していける自分作りが大事。“人生日替わり弁当”です、当たり前はない。だからこそ、変わりゆくその日、その日の流れに順応しながら“日替わり弁当”を楽しんでいく。そういう生き方のほうが、ネガティブ思考にならず常にワクワクしていられます。嫌いなことも許し、受け入れ、克服していくことが大事ではないでしょうか。世界を明るくする気持ちと意識で過ごしてほしいーーAKIRAさんのご自宅での過ごし方を教えてください。いまは生活リズムを改める良いチャンスかなとも思うので、朝8時に起きて、自宅でできるトレーニングをし、しっかり朝昼晩、自炊して健康的な生活を心がけています。いま、アスリートや世界のアーティストたちもたくさん、トレーニング方法をアップしてくださっているので、参考にすることも。僕は、日頃からEXILE専属トレーナーとしてお世話になっている『コアパフォーマンスジムPCP』の吉田輝幸さんのメニューをこなしているんです。女性の方にも簡単にできる内容もありますので、YouTubeなどでチェックしてみてくださいね。ーーいずれ活動自粛制限が解除されたら、AKIRAさんはまず何がしたいですか。LIVEです!ーーLIVEも楽しみですが、自宅でもEXILEのみなさんの音楽を聴いて勇気づけられる方はたくさんいると思います。今後もSNSなどから、近況報告を届けてくださるのでしょうか。自社メディアを充実させていけるよう、メンバー、スタッフと面白い企画を練っている最中です。いまはYouTubeやSNSなど含めて、みなさんと離れていても自分たちのエンタテインメントを共有できるツールがたくさんありますよね。離れていてもワクワクしていただけるような企画や、ゆくゆくは家からでも体感できるLIVEシステムや音楽配信システムが充実していくとよいなとも考えています。ーーAKIRAさんの今後の活動のご予定は。「LDH PERFECT YEAR 2020」の再開に向けて、準備をしています。先行きは不透明ではありますが、この事態が落ち着きLIVEができる環境になったら、まずは「EXILE THE SECOND PERFECT LIVE」をリスタートできることを願っています。今回の「EXILE THE SECOND」のLIVEは、集大成であり、新たな幕開けともなるべく、進化したLIVEスタイルをお届けできると確信しているんです。以前は、EXILE TRIBE全体として「LDH PERFECT YEAR 2020」の4つのシーズン「IGNITION(1月〜3月)」「IMAGINATION(4月〜6月)」「INFINITY(7月〜10月)」「BEYOND THE BORDER(11月〜12月)」を計画していました。ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止による現状の開催期間延長に伴って、ファイナルシーズンとして新たに「RISING SUN〜TO THE WORLD〜(2021年1月〜3月)」をテーマに、開催することを決定しました。「RISING SUN〜TO THE WORLD〜」は、東日本大震災の復興へ向けて「日本を元気に」という想いを込めてEXILE が作った楽曲「Rising Sun」が根本のテーマにあって。東日本大震災とはいままた状況が違いますが、私たちが経験したことがないこの状況を克服し、また新たな未来へと力強く歩んでいこうという希望と願いを表現しています。そして「Rising Sun」にはEXILEがいつも大切にしてきた想いが込められています。かつてない挑戦への絶対に負けないという不屈の精神と、困難を乗り越え次の時代を切り拓いていく力。これまで歩んできたEXILEの精神そのものでもあり、いまでは、EXILE TRIBE、LDH全体に受け継がれている精神でもあります。LDHのエンタテインメントで「日本を元気に」というテーマを掲げ、LDHアーティスト、スタッフ一丸となって、お待ちいただいているみなさまが一人でも多く笑顔になっていただけるように、LOVE、DREAM、HAPPINESSあふれるエンタテインメントをお届けしていきたいと決意を新たにしていますので、ご期待いただき、楽しみにお待ちいただけたらと思います。ーー最後に、ananwebの読者のみなさんにメッセージをお願いします。ananwebをご覧のみなさん、僕のインタビューを読んでくださり、ありがとうございました!現在は大変な状況下ですが、読者のみなさま、そしてみなさまのご家族や身内の方が安全で健康な日々でありますよう、心から願っています。新型コロナウイルスはとても怖いです。どうか、一人ひとりが正しい知識と危機管理意識を持って、日々を生活していただければと思います。手洗い、うがいを徹底して、不要不急な外出は控えて、不確かな情報をうのみにしないようにしましょう。今日、私たちができることをそれぞれの場所で徹底し、こんな時代だからこそ、一致団結し終息に向かっていけたらと思います。暗いニュースばかりの世の中なので、どうかみなさまご自身が世界を明るくしていく気持ちと意識で、日々を過ごしてくださいね。取材後記AKIRAさんの真心がまっすぐに伝わってくる動画とメッセージ。かつてない状況にいるわたしたちですが、AKIRAさんのあたたかい言葉は、「前を向こう」という勇気をくれます。励ましの言葉をくださったAKIRAさん、本当にありがとうございました!AKIRA PROFILE1981年8月23日生まれ、静岡県出身。EXILE、EXILE THE SECONDのパフォーマー、俳優。EXILEの中心核としてグループを牽引し、パフォーマーとしての活動に加え、数々の映画、ドラマ、舞台、声優などさまざまな分野で活躍。2009年、長編映画初主演作『ちゃんと伝える』では日本映画批評家大賞新人賞を受賞。2010年、中国公開のアンドリュー・ラウ監督作品『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でアジア映画デビュー。2017年、マーティン・スコセッシ監督のハリウッド作品『沈黙‐サイレンス‐』に出演。2018年、三船敏郎の生涯を描いたドキュメンタリー映画『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』日本版ではナレーターを務め、2019年、童謡100周年を記念して作られた映画『この道』では大森南朋とダブル主演を果たす。また、アーティスト、役者として活躍するなか、2017年からはアジア人初となるRalph Laurenアンバサダーに就任し、2018年と2019年の2年連続で最高峰ラインPurple Labelの広告イメージモデル契約を結ぶなど、世界に活躍の場を広げている。2020年、小泉堯史監督作品『峠 最後のサムライ』の9月25日公開が控えている。Information
2020年05月13日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第34回目に登場するのは、メンバーそれぞれが自分の趣味に特化したコアなオタクで、秋葉原を拠点に国内外で活躍している6人組アイドルグループ、でんぱ組.inc(でんぱぐみインク)!写真・黒川ひろみ秋葉原から世界のでんぱ組.incへ写真左から古川未鈴、相沢梨紗。【音楽通信】vol. 34メンバーそれぞれが、アニメ、漫画、ゲームなど自分の趣味に特化したコアなオタクで、「萌えきゅんソングを世界にお届け」をキャッチフレーズに、秋葉原を拠点に活躍している古川未鈴さん、相沢梨紗さん、成瀬瑛美さん、藤咲彩音さん、鹿目凛さん、根本凪さんからなる6人組ユニット、でんぱ組.inc。2013年にはJAPAN EXPOに日本代表として出演し、2014年度は東アジア文化都市2014横浜親善大使を務め、2015年はワールドツアーも敢行するなど国内のみならず、海外でも活躍しています。2019年1月には、約2万人を動員した日本武道館公演2daysを開催し、夢眠ねむさんが卒業して、現在の6人体制に。12月に行った幕張メッセ2days公演「幕張ジャンボリーコンサート」の模様をおさめた映像作品は、2020年3月25日に発売されました。今回、4月15日にニューアルバム『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』をリリースされるということで、でんぱ組.incから古川未鈴さん、相沢梨紗さんにお話をうかがいました。ーーまずはおひとりずつ、自己紹介からお願いします。古川未鈴「みりんちゃん」こと古川未鈴です、テーマカラーは赤です。もともとゲームが好きで、いろいろなきっかけがあって秋葉原に来て、メイド喫茶で働き始めて、ディアステージ(秋葉原のライブ&バーであり、でんぱ組.inc他が所属する芸能事務所)へ入ったんです。そこで、「どうしてもアイドルグループが作りたい」と、もふくちゃん(でんぱ組のプロデューサー)に直談判して、紆余曲折あり、いまのでんぱ組.incが結成されました。相沢梨紗「りさちー」こと、相沢梨紗です。テーマカラーは白で、でんぱ組.incのリーダーをさせていただいております。「2.5次元伝説」が私のキャッチフレーズなんですが、もともとオタク気質で、声優さんのラジオをよく聴いていました。そしてコスプレをしたり、メイド喫茶のメイドさんをしたりと秋葉原に通うようになった後、ディアステージに入って、でんぱ組として活動するようになりました。古川未鈴(ふるかわみりん)。9月19日、香川県生まれ。A型。でんぱ組.incのセンター。オタクジャンルは、ゲーム。ーーそもそも、おふたりがアイドルになろうと思ったきっかけは何だったんでしょうか。古川私はもともとSPEEDさん、モーニング娘。さんなどの女性アイドルに憧れていたんです。学生の頃にすごくいじめられていたので、アイドルのようにみんなが憧れるようなキラキラした人になれたら、いじめていた人を見返せるんじゃないかと思ったことから、アイドルを目指しました。だから、ひとりではなく、どうしてもグループでのアイドル活動がやりたかったんです。所属しているディアステージでは、その当時、アイドルグループよりもソロシンガーで活躍する人が多くて。でも、どうしても人を集めてアイドル活動がしたいと思って事務所に直談判して、(相沢)梨紗ちゃんなどにも加入してもらい、でんぱ組.incができたという感じですね。私はアイドルになりたくてなったんですが、他のメンバーはどちらかというと、アーティスト志望だったり歌手志望だったり、アイドルになりたいっていう動機の子はほとんどいなかったという、不思議なグループなんですよ。たぶん、梨紗ちゃんも、「アイドルになりたい」とは思っていなかったよね?相沢梨紗(あいざわりさ)。8月2日、大阪府生まれ。A型。でんぱ組.incのリーダー。オタクジャンルは、2.5次元。相沢私は声優さんになりたくて、声優さんをしつつ歌唱をしている人にあこがれていたので、いろいろな活動ができればいいなとは思っていました。でも、私は秋葉原に来るまで歌や踊りもしたことがなかったですし、そんな急にはできないですし。アイドルになりたいというよりも、なれないから、なりたいとも思っていなかったんです。当時、でんぱ組に入ると「ゲームの歌が歌えるよ」と聞いて、「じゃあ、やりたいです!」とオーディションを受けて入れてもらって、気づいたらアイドルになっていました(笑)。だから、アイドルになりたかったわけではなかったのに、だまされたわけではないんですが……。古川それはだましてますね(笑)。相沢ははは(笑)。だから「あれ?アイドルになりたかったんだっけ」と思いながら、でんぱ組を始めたんです(笑)。オタクからしたら、三次元で輝いているアイドルに対しては、もはや嫉妬の感情しかないんですが(笑)。私は自分から音楽を聴いてもこなかったので、音楽活動をしているいまが不思議な感じです。ーーそういった経緯がありながらも、実際にアイドルとしてご活躍されていていかがですか。相沢「人って、めちゃくちゃ変われるんだ」と思いましたね(笑)。「でんぱ組.inc」になる前の、初期の「でんぱ組」に入ったとき、私はダンスも踊ったことがないのでツーステップも踏めなかったんです。学生時代も体育の授業はできる限りサボっているようなタイプで……。でも、マネしちゃダメですよ、授業はサボっちゃいけません(笑)。ただできる限り、ドッジボールをしてもはしっこにいるとか、そんな運動が苦手な人間だったので、それがいますごくはやい曲を歌いながら踊れるようになるというのは、やり続けていると、人は変われるんだと思いました。いまはけっこう踊るのも歌うのも好きになったんです。古川私は人に興味のない人生を送ってきたんです。それこそ梨紗ちゃんからは、自分の世界だけで生きている“古川未鈴は人間じゃない”ぐらいのイメージを持たれていて(苦笑)。相沢そうだね(笑)。古川でも、でんぱ組.incを通じて、私自身の意識が変わってきました。活動していると、応援してくださるファンのみなさんは、心から応援してくれているんだなということを肌で感じるじゃないですか。そういうときに、みなさんにもっと喜んでいただけるようにという意味でも、私は「とにかくアイドルだけで生きていればいい」とより強く思いますね。相沢そう、わりと人って、優しいんだなと思いますよね。私たちは本当にオタクの集まりーー国内外でご活躍されているでんぱ組.incさんですが、2019年1月に夢眠ねむさんがでんぱ組.incから卒業されてから現在までに、心境の変化などありましたか。古川ねむさんはメンバーをまとめてくれていた方で、すごく優しいので、私にない人間味の良さを120パーセント持っている方だったんです。そういう方が卒業するとなって、グループが空中分解するんじゃないかと、ちょっと不安でしたね。でも、いまの6人でも、ちぐはぐしながらもなんとかやってこれている状態ではあります。相沢私たちは本当にオタクの集まりなので、すごく得意な分野もあれば、すごく苦手な分野もあって。ねむさんは、秋葉原に来たことがない方やアイドルを初めて知るような方に「こういうことを伝えたいんですよ」とか、未鈴ちゃんが「こんな気持ちでいるんです」、梨紗が「ボケているようですけどこう言ってるんです」という、メンバーの状況を説明する架け橋の役割をしてくれていたんですよね。それは外でもそうですし、グループのなかでもそれぞれの共通言語を見出す役割を担っていたから、いままでねむさんに頼っていたところを「どうしようか、そこ」となっちゃいましたね。古川私たちが話す内容は、まわりにあまり伝わらないことが多いんです(笑)。そういうときに、「あ、通訳のねむさんがいない」と気づいて、自分の話し方を反省することもあります。家族のようになってきたでんぱ組.incーー2020年4月15日に、6枚目のアルバム『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』を発売されますね。相沢毎回、良いアルバムなんですが、今回は本当にめちゃくちゃ良くて。でんぱ組.incとしては珍しく、じっくりと「でんぱ組らしさとは何か」ということを考えて、純粋にこのアルバムのために楽曲を作っていったというイメージの作品です。古川今回はコンセプチュアルなオリジナルアルバムで、2019年にやってきたことがすべて入っている集大成。そもそもの2019年のテーマが「愛」「ファミリー」だったので、リリースまでに1年半ぐらいの時間をかけた壮大な作品です。1曲、1曲に、このアルバムに収録をしていった意味があると思っています。ーーでは、1年半前に、すでに「愛」と「ファミリー」をテーマにして活動されていたのですか。古川アルバムの最後の「いのちのよろこび」という曲が、現体制で走り出した1枚目のシングルだったんですね。そのツアーが2019年の初頭で、そのときに「でんぱ組っていろいろな背景がある子の集まりだけど、やっと今になって大事なのは愛なんじゃないか? と気付きはじめた」ということをプロデューサーが言い始めて。私は日常会話で「愛がさあ〜」とは、なかなか言わないんですが。相沢うん、なかなか言わないよね(笑)。古川10年ぐらいでんぱ組.incをやっていて、前まではメンバーのことを「一緒に走り抜けてきた仲間」や「戦友」という気持ちがあったんです。でも、2017年12月の大阪城ホール公演で、ぺろりん(鹿目凛)、ねもちゃん(根本凪)がでんぱ組.incに入って「家族っぽくなってきたな」という雰囲気になって。そんな家族のようなメンバーと一緒にいる気持ちから「いのちのよろこび」という曲ができて、それで2019年を走り続けてきた現在しか歌えないアルバムになっていると思います。相沢ねむちゃんがいて7人でツアーをまわっていたときは、いわば宇宙でいろいろな探査をしていた時期。そのなかで、私たちが見つけてきたものが愛なんじゃないかと思っています。もちろんこのアルバムにねむちゃんの声は入ってないんですが、愛の意思も受け継ぎつつ、これまでの歴史のなかででんぱ組の歴史も感じつつ、ここに辿り着いているのかなって。ーーそんな楽曲が14曲収録されています。どの曲も大切だと思いますが、とくに思い入れのある1曲を選ぶとしたら、どの曲でしょうか。古川う〜ん、1曲。相沢1曲となると……どれも良いんですよね。なんとか2曲にしてもいいですか(笑)。このなかで、ライブをしていて一番「いいなっ」とより好きになったのは、アルバムのタイトル曲にもなっている2曲目「愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ」ですね。この曲は、2019年12月に2日間行った幕張メッセ公演で初めてお披露目した曲なんですが、そのときにすごく素直にいまの気持ちや宣言を歌える曲で、いまのでんぱ組.incらしい曲だと感じています。そしてアルバム用に作った新曲があるんですが、8曲目「桜が咲く頃に」は、(3人組バンドの)LUCKY TAPESさんのKai Takahashiさんが書いてくださった曲なんです。もともとLUCKY TAPESさんが好きでよく聴いていて、今回のアルバムタイミングで曲を作っていただきました。作っていただいてからわかったのですが、LUCKY TAPESさんの「MOOD」という曲とまったく同じ音を「桜が咲く頃に」でも使っているそうで、このアルバムがなかったらそんな嬉しいことはなかったかと思うと、感慨深いですね。ーーこの曲はラップがありつつもメロウな感じのアンニュイな曲ですよね。相沢そうですね。曲の分布図のようなものをサウンドプロデュースのYGQさんが作ってくれたんですが、「でんぱ組のなかには、おだやかでラップぽい、エモ目の曲がないよね」ということを発見してくれて、こういうタイプの曲にもアルバムで挑戦してみようということで作ってくれたのですが、難しい歌でしたね。古川気づくと口ずさんでいるのが、4曲目の「もしもし、インターネット」です。この曲は、高校1年生のシンガーソングライターの諭吉佳作/menさんが作ってくれた曲で、家族というテーマのなかで、年若い諭吉さんがこういう曲を作ったという事実自体がなんかいいなと思って。諭吉さんはでんぱ組.incのメンバーではないですが、こうやって新しく“でんぱファミリー”が増えていくというファミリー感もいいと思ったし、歌詞の最後のほうで「もうここには残るものもないのに、何ひとつとして諦めたりはしないの」と歌う部分があるんですが、それがいまの心境に合っているんです。歌詞の心境に共感して歌えたので、このパートを歌わせてもらえてよかったなと感じていて、お気に入りの1曲です。誰にとっても優しいでんぱ組.incでありたいーーアルバムのリリース後は、全国ツアー「THE FAMILY TOUR 2020」がスタートしますが、どのようなステージになりそうでしょうか。相沢アルバムの新曲はチャレンジングな曲が多く、私たちもライブでやったことがないタイプの曲がけっこう入っているので、実際にどんなステージなるのかは、やってみないとわからないところがありますね。みんなでアルバムのステージバージョンを作りつつ、これから練習をしていく感じになります。古川ツアーといえば、昨年末の幕張のツアーで私は“サプライズフライング”をしてもらって、会場の宙に飛ばされたんです(笑)。それは私が昨年の9月に、ファンのみなさまの前で結婚発表をしたお祝いフライングだったんですが、「おめでとう!」と言われたかと思いきや、ばーん!と飛ぶ、みたいな(笑)。その結婚発表をしてから初めてのツアーが、今回の「THE FAMILY TOUR 2020」なんです。幕張公演のように単発のものではなく、今回行うツアーのように全国各地をまわるライブは結婚後初めてになるので、観てくれている人もたぶんこれまでと違う目で私のことを見ますし、でんぱ組.incのことも見ると思うんですよ。だから、みなさんにどういう目で映るのかも気になるし、私自身も結婚で人生がガラッと変わったなかでのツアーは、また新しい思いでまわることになるのかなと。いまから、そこは楽しみであり、不安でもありますね。ツアーのこまかいところはまだ詰めきれていないんですが、これまでとはまたひとつ、違ったでんぱ組.incになるかと思います。ーーここでがらりと違うお話ですが、おふたりが普段から美容面で気をつけていることはありますか。古川とくにこのふたりは“美容大好き人間”なんです。やっぱりオタクって、ゲームだったりアニメだったり、何かを突き詰めるじゃないですか。私たちはそういうのも好きなんですが、美容に関して、このふたりはずば抜けて興味があるんですよ。相沢ちょうどこの間、未鈴ちゃん家におじゃまして、「新しいメイクをやってみようか」「このコンシーラーがいいんだよ」とか、情報共有しながらやっていました(笑)。古川めったにメンバー同士、仕事以外では会わないんですよ。相沢メンバーはみんなオタクなので、それぞれの趣味のオタク活動をしなきゃいけないので、趣味が合わないとあまり一緒に何かをやるということもなくて会わないんです(笑)。古川それがこのふたりは、美容という目的だけで会うんです。意見交換をすることもあるので、お互いに美容については気をつけていることがいっぱいありますね。相沢実は2018年末ぐらいから筋トレを始めて、ジムに通い始めて、まわりからは「スタイルが良くなったね」と言われるようになったんです。それで未鈴ちゃんにも「一緒にやろうよ」と言って。古川梨紗ちゃんと同じジムに通いました。同じように食事制限をして、ストイックに筋トレをやりましたね。相沢いまも続けていますが、以前よりは緩やかにやっている感じです。古川食事では「油を絶対に食べてはいけない」という制限があって、サラダチキンをいっぱい食べ、玄米を食べ、タンパク質を摂るという食事スタイルなんです。それを面倒くさがらず、ひとつずつ制限についても、夢中になれるふたりなんです。相沢さっきもずっとそんな話をしていました(笑)。ーーおやすみの日の過ごし方も教えてください。相沢趣味が料理なので、家にいると、ずーっと料理を作ってしまいますね。この間は、自家製ジンジャーエールを作ろうと思って、生姜を買ってきて、お鍋でコトコト煮込んでいました。ジムに通ったことがきっかけで、自分が何を食べているのかをわかっていなきゃいけないと思うようになって、何も考えずに何が入っているかわからないものばかり食べていてもだめだなって、料理に目覚めたんです(笑)。古川でんぱ組.incは、大人なんですよ(笑)。私の場合、お休みの日はひたすら化粧品について調べていますね。いま流行っているものや新発売のものをYouTubeで調べています。やっぱり、いま、かわいくなければ意味がないと思っているんですよ。数々のアイドルのオーディションに落ち続けてきた人間なので、なんとかしてかわいくなりたいと思っているんです。メイクにはこだわりがあって、不自然に見えないようにするとか、そういうものも鏡を見ながら日々研究しています。ーーでは最後に、でんぱ組.incさんとしての今後の目標を教えてください。相沢まずは全国ツアーを成功させたいですね。いままで来てくれている方はもちろん、ちょっと離れちゃったという方、遠くてなかなか行けなかったという方も来てほしいです。それに、こちらの体制が変わったり、曲も変わったりしているので、いろいろな方に「今日、でんぱ組.incに時間を作ってよかったな」と思ってもらえるような私たちでいたいと、そういう気持ちでツアーに臨みたいと思っています。古川私が結婚してもアイドルを続けられているというのは、けっこう奇跡的なことだと思っているんです。みんなにも何かしら恩返しできたらいいなと思っています。みんなが私にしてくれているように、誰にとっても優しいでんぱ組.incであればいいなと。ふわっとした感じではありますが、それが長期的な目標ですね。取材後記明るく、元気で、カラフルなイメージのあるでんぱ組.inc。今回登場してくださった古川未鈴さん、相沢梨紗さんは「あまりこういう写真撮らないかも」と言いつつ、撮影では大人っぽい表情も見せてくださいました。好きなことをとことん追究するすてきなオタクで、アイドルのでんぱ組.incのみなさんがリリースされるニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。でんぱ組.inc PROFILE古川未鈴、相沢梨紗、成瀬瑛美、藤咲彩音、鹿目凛、根本凪からなる6人組ユニット。メンバーそれぞれがアニメ、漫画、ゲームなど、自分の趣味に特化したコアなオタクで、「萌えきゅんソングを世界にお届け」をキャッチフレーズに、秋葉原を拠点に活躍中。また、東京コレクションほかさまざまなクリエイターとのコラボレーションを活発に展開し、国内のみならず海外からも注目を集め、台北やジャカルタでのファッションイベントにも参加。2013年にはJAPAN EXPOに日本代表として出演。2014年度は東アジア文化都市2014横浜親善大使を務めた。2014年は日本武道館で1万人動員、2015年は国立競技場代々木第一体育館2days単独公演を大成功させた。シングル「あした地球がこなごなになっても」でミュージックチャート1位を獲得。2015年はワールドツアーも敢行。MTV「ワールド・ワイド・アクト賞」の日本部門「ベスト・ジャパン・アクト」のウィナーに。2016年12月、ベストアルバム『WWDBEST 〜電波良好!〜』をリリース。2017年1月、アリーナツアー6公演を開催し、2度目となる日本武道館公演も行う。8月、最上もが脱退。12月、大阪城ホール公演で鹿目凛、根本凪が加入し、2018年4月4日に7人体制となって初のシングル「おやすみポラリスさよならパラレルワールド / ギラメタスでんぱスターズ」をリリース。2019年1月1日、7人体制初のアルバム『ワレワレハデンパグミインクダ』をリリース。1月6、7日に日本武道館公演2daysを開催し、約2万人を動員。この公演で、夢眠ねむはでんぱ組.incから卒業。12月7、8日に幕張メッセ公演2daysを開催。2020年3月25日、昨年12月の幕張メッセ公演「幕張ジャンボリーコンサート」の模様をおさめた映像作品を発売。4月15日、ニューアルバム『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』をリリース。InformationNew Release『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』01.ファミリーワールド02.愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ03.子丑寅卯辰巳04.もしもし、インターネット05.生でんぱ06.星降る引きこもりの夜07.ボン・デ・フェスタ08.桜が咲く頃に09.形而上学的、魔法10.私のことを愛してくれた沢山の人達へ11.結婚してもMAMAになっても君は永遠にぼくのIDOL12.アイノカタチ13.秋の葉の原っぱで14.いのちのよろこび2020年4月15日発売*CD収録内容は全形態共通(通常盤)TFCC-86710(CD)¥3,000(税別)(初回限定版A)TFCC-86708(CD+DVD)*特典DVDにはMusic Video9曲を収録。¥4,500(税別)(初回限定盤B)TFCC-86709(CD+CD)*特典CDにはメンバー6人のソロ曲を収録。¥4,000(税別)
2020年04月13日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第14回は、親子で遊べる“100円ショップ”の楽しいグッズ5つをご紹介します。100円ショップのお遊びグッズ5選【ママライフばんざい!】vol.14日々の暮らしに役立つアイテムが多彩な100円ショップ。一人暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる便利なものがたくさんあります。お子さんのいるご家庭では、お金をかけなくても十分楽しめる100円ショップのアイテムは、気軽に活用できてありがたいですよね。とくにいまの時期は、新型コロナウイルス感染防止にともなって休園や休校となり、ずっとお子さんが家にいるご家庭では、親子で過ごす時間が長いことも。今回は、そんなときにも活用できる『ダイソー』『キャンドゥ』『セリア』の複数の100円ショップで見つけた、お遊びグッズをご紹介します。1. セリア「たのしい 手芸セット」カンタンに手作りビーズアクセサリーができます(対象年齢6歳以上)。セリアの「たのしい 手芸セット」は、赤色、緑色、オレンジ色、水色、黄色、透明の合計6色の丸いビーズと、ピンクと透明のヒモが合わせて2本、リングが1個入っています。ビーズとヒモはポリスチレン樹脂でできていて、手芸セットがちゃんとトレイに入っているのも使いやすいポイントです。お子さんが女の子の場合、カラフルなものやカワイイものには目がないはず。小さいときからおしゃれにビンカンな子も多いので、きらきらしたビーズでブレスレットやリング、ネックレスなどのオリジナルアクセサリー作りができるのはうれしいでしょう。2. キャンドゥ「English Trump」遊びながら英単語も覚えられて便利。キャンドゥの「English Trump」は、その名の通り、英語を学べるトランプ。片付けやすいプラスチックのケースに入っていて、つるつるとしたポリ塩化ビニル素材のトランプカードは、丈夫で折れにくく、さばきやすく作られています。トランプカードには、通常の数字のほか、「英単語」と発音の仕方がわかる「カタカナ」、「日本語訳」と「それを表したイラスト」が描かれているので、ひと目で英語と日本語の意味を理解することができるスグレモノ。まだ文字が読めない年齢のお子さんでも、かわいいイラストを見せていくだけでも興味を引くはずです。3. ダイソー「3Dパズル 消防車」組み立てるとワクワクする立体パズル(対象年齢6歳以上)。ダイソーの「3Dパズル 消防車」は、消防車のパーツが描かれた発泡スチロールでできた、なんと63ピースもあるパズルです。それぞれのパーツを組み立てていくことで、知育玩具としても取り入れたくなる立体的なパズル。消防車以外にも、警察機動隊の車などの車シリーズのほか、宇宙シリーズなど種類は多そう。お子さんが男の子の場合、とくに立体的になる3Dパズルは、組み立てるとおもちゃとして遊べるのでほしくなるはず。ただ組み立てるには、お子さんひとりだとちょっと難しいかもしれないので、親子で一緒に作るのも楽しいですよね。4. ダイソー「プチブロック」いろいろなシリーズが欲しくなりそう(対象年齢12歳以上)。ダイソーの「プチブロック」には、ABS樹脂でできているプチサイズのブロックがたくさん入っています。写真のものは“犬・猫のなかまシリーズ”で、中に入っている説明書の通りにプチブロックを組み立てていくと、スコティッシュフォールドになるんです。ほかにも、車や海のなかまなど、さまざまなシリーズあり。プチブロックを組み立てている作業中は一生懸命、集中しているでしょうから、あっという間に時間が過ぎてしまいそう。手軽に購入できる100円グッズだからこそ、ひとつ完成するたびに、さらにもうひとつそろえたくなってしまうかも。手先を使うことで、楽しみながら脳にも刺激を与えられます。5. セリア「なわとび」木の持ち手で運動能力アップ(対象年齢6歳以上)。セリアの「なわとび」は、長さ約11.6cm、太さ約2.3cmの木の持ち手と、長さ約2.5mの綿のロープでできています。6歳以下でまだ握力や体力のないお子さんだと、持ち手がプラスチックでできている軽いなわとびのほうが飛びやすいと思いますが、6歳以上になると木の持ち手のなわとびでしっかり運動したいところです。家の中で遊ぶのも楽しいですが、時にはお庭や家の前などでも、手軽にできるなわとびで、遠出しなくても体を動かしたいですよね。お子さんの身長に合わせて、ロープに結ぶ目を作ると長さを調節することもできますし、親がそれぞれの持ち手を持って、大縄跳びをしたりにょろにょろさせて飛んだりして遊べます。あまり外出できないようなときは、お子さんが興味を持てるようなアイテムを揃えて、家の中で楽しく遊べるといいですよね。便利なお遊びグッズ5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる手軽なお遊びグッズは、今後もママライフを助けてくれそうです※2020年3月購入。時期や店舗により商品の有無は変わることがあります。
2020年04月03日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第33回目に登場するのは、歌手としてだけでなく、俳優やモデルなどでも幅広く活躍している5人組ボーカルダンスユニット、M!LK(ミルク)!写真・大内香織音楽以外にも多ジャンルで活躍する5人写真左から吉田仁人、山中柔太朗、佐野勇斗、曽野舜太、塩﨑太智。【音楽通信】vol. 332014年11月に結成され、2015年3月にシングル「コーヒーが飲めません」でデビューしたボーカルダンスユニット、M!LK。「何色にも染まることのできる存在に」という意味が込められたグループ名の通り、メンバーは音楽活動に留まらず、ドラマ、映画、舞台、モデルと幅広く活躍しています。2018年にリリースされた8thシングル「Over The Storm」でオリコンウィークリーランキング2位、2019年11月にリリースした結成5周年アニバーサリーシングル「ERA」はトータルセールス10万枚を超え、ゴールドディスク作品として認定されました。2020年2月から、佐野勇斗さん、塩﨑太智さん、曽野舜太さん、山中柔太朗さん、吉田仁人さんの5人編成となったM!LKが、3月11日に3rdアルバム『Juvenilizm(ジュブナイリズム)-青春主義-』をリリースされるということで、メンバー全員にお話をうかがいました。ーーまずはおひとりずつ、自己紹介からお願いします。佐野佐野勇斗、22歳です。特技は書道です。塩﨑塩﨑太智、19歳です。趣味はゲームです。曽野曽野舜太、17歳です。もうすぐ高校3年生になります。人に笑ってもらえたり、笑顔を見ることが好きです。山中山中柔太朗、18歳です。最近、ドライヤーの髪の乾かし方にハマっています(笑)。どうやったら効率良く乾かせるか、研究しています。吉田リーダーの吉田仁人、20歳です。特技はダンスと合気道です。蕎麦、アメフト観戦、盆栽が好きなんですが、最近はゴルフも好きです。5人になっていまはすごくいい現状のM!LKーーM!LKさんは2020年1月まで7人編成でしたが、おふたりが卒業されました。2月からは現在の5人編成となりましたが、心境の変化はありますか。佐野5人になってより一層、団結力を深めたいと思いますし、「後がない」という気持ちでがんばらなきゃなとは思っていますね。曽野“背水の陣”という感じですね!(静まり返るメンバー)佐野……よかった、言わなくて(笑)。山中その言葉、このために残しておいたの(笑)?佐野そう、(曽野)舜太が言うだろうと思って残しておいた(笑)。曽野ありがとう(笑)。もう僕らは、前しか向いていないんです。もし次に誰かが卒業するとなったら、解散するぐらいの気持ちでいるから。それぐらい5人で上を目指す気持ちがかたまっていますし、スタッフさんも含めての強い絆があるんです。吉田字面で“背水の陣”と見ると、危機感があるように見えるかもしれませんが、僕らはいつも笑っているというか。どんな状況になっても「いけるっしょ!」という気持ちで前を向ける5人なので、いまはすごくいい現状だと思いますね。ーー5人編成となって初のニューアルバム『Juvenilizm -青春主義-』を3月11日にリリースされましたね。吉田今回は“シネマティックアルバム”というコンセプトアルバムになっていて、1曲目から順番に聴いていくと、ストーリーが進んでいくように工夫されています。5人になって初めてのアルバムということで、「5人だとどういうものを最初に出すんだろうな?」と思っているM!LKを知っている方も、そして知らない方でも、聴きごたえのあるものになりました。「これが5人のM!LKですよ」と堂々と言える力作になっています。最新作では5人それぞれが主演のショートフィルムもーー“シネマティックアルバム”ということで、メンバーのみなさんがおひとり1曲ずつ、収録楽曲の5曲をそれぞれモチーフにしたショートフィルムも制作され、主演を務めています。佐野さんは、アルバムの14曲目に収録された「君がくれた宝物ならココにある」のショートフィルムでは、新人美容師を演じていましたね。佐野この役がけっこう難しかったんです。“佐野勇斗だけど佐野勇斗”じゃないから。普通は役で別の人物の人生を演じていますが、今回は佐野勇斗役。だけど、パラレルワールドといいますか、違う時間軸を生きている佐野勇斗なんです。この5人の関係も、メンバーではなく、幼なじみという設定になっていて。ショートフィルムの中で、僕は幼なじみのみんなにハサミをもらって、「一流の美容師になりたい」と希望を持つのですが、実際には大変な状況なんです。目指す場所にたどりつけていない自分にモヤモヤするという心情を今回演じてみて、世の中のみなさんのなかにももしかして壁に当たってしまった方がいるとしたら、悩む気持ちに共感することができました。そのあたりは繊細に演じています。ーー吉田さんは、収録曲の5曲目「晴れのち曇り時々虹」に連動したショートフィルムで主演を務めていますね。吉田この曲は、(山中)柔太朗くんとふたりで歌うユニット曲なんです。ストーリーで僕は就活生の役。実際に、就活生のみなさんが経験したことのあるかもしれない、就活があまりうまくいかないという設定です。現実的で、考えさせられる部分が多くて、いろいろな作品を読んで勉強しました。ストーリーでは、うまくいったら「みんなでビールを飲む」という夢があって、支えてくれる仲間がいるから、就活もがんばれるんだと思いました。そういう点では、支えてくれるメンバーがいる実際の自分自身と重なっている部分もあると感じましたね。自分だけど自分じゃないという役なので、「もしかすると自分はこういう人生を送ることもあったのかもしれない」と思うと、別の人生を送る“吉田仁人”を演じるのは難しかったけれど楽しかったです。ーー山中さんは、11曲目の「last moment」ですね。山中はい。「last moment」のストーリーのなかで、僕はフリーターで仕事もせず、ヒモというんですかね。年上の彼女の家にずっと住み込んでいるという男性の役で、面白いなと。でも監督さんと役について話し合うと難しい役だと思いましたが、演じていると、だんだんとこの役の気持ちがわかってきました(笑)。僕とはさすがに正反対だと思いたいんですが(笑)。世の中にいるこういうタイプの男性は、その人にはその人なりの魅力があるんじゃないかなと。年上の彼女が思わず世話したくなるような魅力があると気づいて、演じていて楽しかったです。ーー曽野さんは、6曲目の「DEAR LIFE」をご担当です。曽野はい。このストーリーをひとことで言うと、「運命のマドンナに再会……だが!?」というところです(笑)!メンバー爆笑曽野学生時代に好きだったマドンナに、デリバリーサービスの配達員をしていたら偶然再会するんですが、だが! しかし! という展開(笑)。そこにはマドンナが付き合っているダメ男もいて、しょんぼりしていたら、(塩﨑)太智くんたちと偶然出会って、運命の歯車が動き出していくというストーリーになっています。実生活では、運命のマドンナに再会という経験がなく、まるで夢の世界のストーリーなので、演じていて楽しかったですね。あと偶然この撮影現場で、小学校のときに一緒にサッカーをやっていた友達に出会ったんです。しかも僕、東京ではなく、三重県の出身なんですよ。三重県出身の男同士が、東京のスカイツリーの下で偶然出会うという経験をして、そのことに運命を感じました(笑)。ーー塩﨑さんは、9曲目「Don’t think Jump!」ですね。塩﨑僕は、友達の前で強がってしまう俳優志望という役柄でした。演じてみて、(曽野)舜ちゃんと一緒の場面も多くて、みんなが学生という設定での場面を撮ったときは、ナチュラルに普段の僕らの感覚で演技ができました。でも、大人になったときの場面を撮るときもついはしゃいでしまって、そこがちょっと難しかったところではありましたね。完成したアルバムを聴いてやっと安心ーーアルバムのレコーディングは順調でしたか。山中まあ順調でしたね。曽野いつもメンバーは別々にレコーディングするんです。吉田(佐野さんを見ながら)確か、レコーディングは主演舞台『里見八犬伝』(2019年10月~12月開催)のときだったよね?佐野そうだったね。舞台とレコーディングの日程が重なっているときがあったんですが、舞台で声を張っているから喉を壊してしまっていて。歌えなくて、初めてレコーディングの日程をずらしてもらいましたね。僕が歌う曲数は多いので、喉の調子を見ながら、メンバーのなかでは最後に歌録りをしました。吉田それぞれがレコーディングをしていて、まとめあげて完成された音源を聴いたときに、「おっ!」って思いましたね。「やっと出来上がったな」という実感がわきました。山中7人体制のときに、「5人になる」と決まってからのアルバム制作期間でした。曽野長期的な計画だったんです。吉田なんだその、ロケットを飛ばすような「長期的な計画」って(笑)。それはつまり、ちょうど今回のアルバムは、M!LKが7人から5人体制に移行するタイミングで、じっくりと時間をかけたという意味での長期的な計画です。だから、完成したアルバムを聴いて、やっと安心できましたね。個性豊かな5人のエピソードーーここで趣向を変えて、メンバーそれぞれの普段の行動を見て思う「さわやか」エピソードを本人以外のメンバーの方から、おひとりずつ教えてください。曽野今日カフェに行ったんですが、スコーンを(佐野)勇斗くんが買ってくれて、お礼を言おうとしたら「you’re welcome」って言われました(笑)。吉田ダサい(笑)!メンバー爆笑曽野さらっと「you’re welcome」なんて言葉が出てくるところが、さわやかだなと思いました!佐野文字にされると恥ずかしい(笑)。曽野なんていうか、「どういたしまして」をあえて英語で言うさわやかさが、ニュアンスだけでも伝わればいいなと思います(笑)!吉田あとのメンバーはさわやかさはない気がするんですが……(笑)。佐野僕らには、さわやかさが足りていないのかな(笑)。吉田そういえば、さっき車中でアルバムの曲をみんなで大合唱してきたんです。勇斗もめいっぱい歌っていましたし、これは“さわやか”じゃないでしょうか。曽野(吉田)仁人くんは、スタジオに入るときに「先にどうぞ」って譲ってくれましたね。山中そう、そういうところだね、さわやか!曽野あと仁人くんは、メイクをするときも順番があったんですが、先に譲ってくれました。佐野それはゆっくりしたかったのかも(笑)。吉田話を聞いていて思いました、こうやって人のいいところを見つけられる舜太は、さわやかですね。佐野太智は、アルバムの2曲目「Winding Road」のミュージックビデオで一生懸命自転車をこいでいて、その姿はさわやかです!塩﨑ぜひ見てほしいですね(笑)。曽野太ちゃん、この前ハワイに行って帰ってきてから、「ハワイの男性は常にレディファースト」だと教えてくれました。それ以来、僕も太ちゃんを見習って、レディファーストをまねしています(笑)。吉田意外とあんまり見せないけど、柔太朗は笑顔がさわやかですよ。山中そういえば、以前撮影していたときに、作り笑顔じゃなくて、自然といい感じの笑顔ができたこともありましたね。ーーさわやかエピソード、ありがとうございます。ところでみなさん、好きな女性のタイプも教えていただけますか。塩﨑これは盛り上がっちゃうな(笑)。曽野時間が足りないかもしれない(笑)。佐野好きなのは、笑顔ですね。でも、なんでも笑ってほしいわけじゃないんですよ。流す感じの「ははっ」という笑い方ではなく、ちゃんと僕の話を聞いて、自然と笑顔を見せてくれる人はうれしいですね。あとは家族や同性を大事にする人ですね。女の子同士でいるときに、まわりの女の子にも気をつかえる、優しいタイプの女性は、本当にいい子だと思います。吉田僕は、自分のままでいられる人が一番です。嬉しいときは嬉しい、悲しいときは悲しいと、素直に表現できる人が一番心が強いと思っているので、そういうありのままでいられる人が魅力的だと思います。あとは、笑ってくれる人がいいですね。山中うん、ささいなことでも笑い合える人がいいですよね。僕は、おしゃれな人が好きです。僕と価値観が合うようなセンスの人がいいですね。佐野じゃあ、外見も内面もめちゃくちゃタイプだけど、ファッションがイマイチの女性だと、どうなるの?山中それは……コーディネートを考えたりしたいですね(笑)。でも基本的には、おしゃれな人、服の価値観が合う人だと、うれしいですね。曽野僕はですね、一緒に笑ってくれる人。相手が「ありがとう」って言ったときに、歯が見えるくらいのニコッとした笑顔がいいですね。塩﨑確かに、まず笑ってくれるのは、僕も大前提ですね。そしてたとえばお金を払ったときに、ちゃんと感謝をする人。「あ、払ってくれるのね〜」と流すんじゃなくて、毎回「ありがとう」を言える人、気遣いができる人、料理ができる人がいいです。外見でいうと、清楚な雰囲気が好きですね。これからもどんどんM!LKを広げていきたいーー最後に、今後のM!LKさんとしての目標を教えてください。佐野ヒット曲を出したいですね。楽曲からもM!LKのことを知ってもらいたいので、代表曲がほしいですし、冠番組も持ちたいですね。吉田メンバーで夢を語り合うことがよくあるんですが、僕としてはずっと、「この5人で一生M!LKをやっていたい」と思っています。それぐらい大事なメンバーだし、日本中の人がM!LKを聴いてほしいですし、僕たちのことを知ってもらいたい。目標は、M!LKでドームツアーをすること、紅白歌合戦の司会をすること。日本中の人にM!LKを知ってもらえたら、目標にしていることもできるようになるのではと思っています。大きな夢を掲げて、一歩ずつ地道に進んでいきながら、まずはこのアルバムをみなさんに聴いていただきたいですね。そして2020年、2021年と、どんどんM!LKを広げていきたいと思っています。取材後記佐野さん、塩﨑さん、曽野さん、山中さん、吉田さんらメンバーそれぞれが多岐にわたってご活躍されている、M!LK。取材の合間にも楽し気に過ごす姿を見せてくださって、5人の仲の良さやチームワークの良さを強く感じました。それぞれが織り成すカラーをまとい、これからも全国の女性のハートをキュンキュンさせてくれるはず。まずはニューアルバムをチェックしてみてくださいね。M!LK PROFILE2014年11月結成。佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニット。スターダストプロモーション所属。“今この瞬間の感情”を収めた楽曲や、エモーショナルで強いメッセージ性が話題を呼び、注目を集めている。グループ名には「何色にも染まることのできる存在に」という意味が込められており、メンバーは音楽活動に留まらず、ドラマ、映画、舞台、モデルと幅広く活躍している。2015年3月「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。8枚目のシングル「Over The Storm」で自身最高のオリコンウィークリーランキング2位、2019年にリリースした結成5周年アニバーサリーシングル「ERA」はトータルセールス10万枚を超え、ゴールドディスク作品として認定された。2020年3月11日に3rdアルバム『Juvenilizm-青春主義-』をリリース。InformationNew Release『Juvenilizm-青春主義-』01. Theme of Juvenilizm-青春主義-02. Winding Road03. かすかに、君だった。04. Searchlight-僕らが僕らになる方法-05. 晴れのち曇り時々虹06. DEAR LIFE07. Ordinary-最高の退屈-08. We’re Here!!!09. Don’t think, Jump!10. Lost and found-am 0:00-11. last moment12. 嫌い13. ERA14. 君がくれた宝物ならココにある(通常盤)2020年3月11日発売ZXRC-2061(CD)¥2,750(税込)(Limited盤)ZXRC-2059(CD+Blu-ray)*Juvenilizm-青春主義-Special Short Film+40Pフォトブック+身蓋箱¥4,950(税込)(初回限定盤)ZXRC-2060(CD)*40Pフォトブック+三方背仕様¥4,070(税込)※封入特典:Limited盤、初回限定盤、通常盤(初回生産分)共通全18種類(メンバーソロ各3絵柄メンバー全員3絵柄)のトレカから1枚ランダム封入
2020年03月27日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第13回は、両親や夫、ママ友につい依存するママ友エピソード3つをご紹介します。1. 実家が近くて頼りすぎる【ママライフばんざい!】vol. 13夫婦ふたりで生活するぶんには、大人のペースでいられるものですが、子どもが生まれると途端にそのペースは変わってくるものです。ひとりっ子のAさんは、実家のそばに、両親からの援助で家を建てました。家族仲がいいことは素晴らしいことではあるのですが、Aさんの場合、歩いてすぐのところに実家があり、とにかくなんでも両親に頼りすぎてしまう傾向があるよう。もともと独身時代も実家から出たことがないAさんは、結婚後も実家のそばで暮らすことをOKしてくれる心優しい男性を夫にしていました。Aさんは出産のときから、歩いて数分の実家に、里帰り。夫は毎日Aさんの実家に通うスタイルを続けていたようです。そのままの関係性が続いているため、何か困ったことがあったら、夫に相談する前に、まず実家の両親に相談するのだとか。Aさんの両親も、そもそも「娘の家もお金を出したから口も出させてもらう」という考えがあって、けっこう家庭の問題には入ってくることがあるようです。ここまでくると、さすがに夫の立場も弱く、一度家出騒動に発展するほどの大げんかをしたことがあったとのこと。ただ、その後慣れたのか、夫もしぶしぶそのライフスタイルに慣れ、いまではケンカすることもなくなったのだとか。どんな結婚生活が待っているのか、わからないものですね。2. 夫の色に染まりすぎる大手企業で働く夫を持つBさんは、とにかく夫のことが大好きで、ママ友同士で集まっても「うちの夫が〜」とよく口にしていました。ママ友の手前、家庭のことを話すときは、本当はそうでもなくてもだいたいが“ちょっと悪く言う”ぐらいのママが多いものですが、Bさんは違います。口を開くと、「夫が〇〇ってホメてくれて」「夫がいないと生きていけないから」と話し、子どものことよりも夫の話題を好んで話すBさん。確かに、バリバリと働いて経済力があるBさんの夫は頼り甲斐のある存在だとは思いますが、Bさんの場合はすべての基準が自分ではなく、夫にあるという感じ。恋人時代はBさんも自分の考えを主張したこともあったようですが、それで破局しかけたことから、以降は夫に頼ることにしたのだとか。どこかへ出かけるときのファッションも、夫が見立ててあげたり、買ってきてくれたりするものを喜んで着るBさん。そこに抵抗感はなく、夫の色に染まることが何よりもBさん自身がうれしいことなのだそうです。いつまでも夫婦仲が良いならいいのですが、たまには自分自身の感覚も大事にしてみてはと、大きなお世話を思うのでした。3. 親友やママ友に依存しすぎるおしゃれに敏感でかわいらしい感じのCさんは、年を重ねてママになっても、どこか頼りなげな雰囲気をかもしだしています。だいたいCさんと一緒に行動することが多いのは、彼女のことをついかまってしまうというお姉さん的なポジションの女性。ほぼそんな女友達に囲まれているからか、Cさんはいつも団体行動を好んでいて、「学生時代からひとりで行動したことはあんまりない」と言います。育児で困ったことがあったら、すぐにお姉さん的ポジションのママ友に「おねがぁい、助けてほしいの〜」と、連絡するのだとか。そんな依存しがちなCさんを敬遠する人もなかにはいるものの、そういうタイプをうまく嗅ぎ分けて、いつもつるんでくれるママ友を見つけるのが得意なCさん。その様子を見ている夫は「ひとりでなんとかできるようになれよ」と、Cさんに怒ったこともあったそうですが、最終的には甘え上手なCさんを許してしまうのだとか。子どもという、守るべきものがいるママになったら、少しは独立心もあったほうがよいのでは……と感じてしまうところもありますが、世の中には、いろいろな夫婦のかたち、家族のかたちがあるのでなんとも言えない点もありますよね。どのコミュニティにいても、自分に合うタイプのママ友と、楽しいママライフが送れることが一番。いつかママになる人も、いままさに育児中の人も、すてきなママライフを送ってくださいね。©Sam Edwards/Gettyimages©Foremniakowski/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2020年03月16日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第32回目に登場するのは、“上地雄輔”として俳優やタレント活動も行うなかで、今年歌手活動12年目を迎える、遊助さん!写真・黒川ひろみ応援してくださる方が作ってくれた“遊助”【音楽通信】vol. 32俳優の上地雄輔さんが、2009年からソロ名義の「遊助」として行なっている歌手活動は、今年の3月で12年目を迎えます。時に役者としてシリアスな姿を披露し、時にバラエティ番組でチャーミングな表情を見せ、時に多くの人たちを勇気づける歌を歌う、遊助さん。そんな多彩な活動を展開している遊助さんが、2020年3月11日に9枚目のアルバム『遊言実行』をリリースします。今回は、アルバムでコラボレーションをした大人気YouTuberのフィッシャーズから、んだほさんも途中登場。遊助さんらにお話をうかがいました。ーーあらためて、「遊助」名義で歌を始めたきっかけから、教えてください。以前、『クイズ! ヘキサゴンII』という番組に出演していたときに、僕がいた羞恥心というユニットでのライブがあったんです。そのとき、ライブでひとり1曲ずつ歌うコーナーがあって、それぞれ歌を用意することになり、僕は事前に「ひまわり」という曲を作りました。当初「ひまわり」はライブ用に作った曲だったので、CDにしたいとはまったく考えていなかったんです。でも、SNSで話題になったり、番組への問い合わせもたくさんあって「CD化してほしい」という反響もあり、2009年3月にシングル「ひまわり」としてリリースして、遊助名義での歌手活動がスタートしました。ーー2009年以降から現在まで、コンスタントにCDリリースとライブ活動をされています。ご自身では、音楽活動についてどのようにお考えでしょうか。気づいたら、1年間のほとんどを音楽活動が占めているほど、大事なものになっています。昔は番組企画やユニットという傘の中に入っていましたが、いまは傘に入っていなくて、一本立ちしました。ひとりになると、制作時間や打ち合わせ、人選びやリハーサルなど、やらなくてはいけないことがいろいろとあるので、責任感がより増しましたね。2020年3月11日で、遊助の活動が12年目に入るんです。できるだけ続けようとは思っていましたが、ソロ活動を始めた当時はこんなに続くとは思っていませんでした。もともと歌を歌おうと思っていたわけではなかったですし、歌手になりたいとも思っていなかったから。でも、それはいまが楽しくないというわけではなく、歌手活動はもらった命といいますか、応援してくださる方が作ってくれた“遊助”だと思っています。与えられた場所がけっこう光り輝いているので、そのぶん自分でやらなきゃいけないこともたくさんありますし、背負わなきゃいけないものもたくさんあるからこそ、続けていって少しでもみなさんに恩返しがしたいんです。アルバムには第2ステージに行く気持ちを込めたーー3月11日に、9枚目となるアルバム『遊言実行』をリリースされますね。『遊言実行』は、遊助として10年が過ぎて、第2ステージへ行く気持ちを込めています。年齢も40歳になって、いろいろな人への恩返しはもちろん、聴いてくださるみなさんに向き合う気持ちで、さらに僕がみなさんの背中を押すことで、やりたいことを行動に移してほしい、勇気を出してほしい、そういうエールを込めて音楽を作り続けようとこのタイトルにしました。ーーアルバムでは、“遊turing”と題したコラボレーションをされています。今回、んだほさん(フィッシャーズ)、サイプレス上野さん(サイプレス上野とロベルト吉野)、MaRuRiさん(まるりとりゅうが)といった幅広い世代の3組が参加していますね。毎回、さまざまなジャンルの方とコラボレーションをやってきました。応援してくださる方は、同世代や年配の方はもちろん、10代や20代の方も多いので、そういった年齢の人たちなどともおたがいに高め合えるようなコラボをしています。歌手活動を10年もやっていると、どうしても方程式というか、「こうすればいいだろう」というものができてしまうんです。40歳になったこともそうですが、20年も芸能界にいると、「なんとなくこうやっとけばいい」という自分の言い訳がうまくなってしまうところもありますが、それはつまらないし、飽きちゃうんです(笑)。だから、いろいろな分野で活躍している人たち、さまざまな世代の人たちと組んで、刺激をもらわないといけない。やっぱりアーティストって、アウトプットしていくことが多いので、違う環境で育った人たちの感性が知りたいですし、話を聞いていかないと、視野が狭くなってしまうんです。僕のように、若くもない、ベテランでもないというポジションは、上の人たちからも下の人たちからもいろいろなものを学んでいかないと、いつかカラカラになってしまうので。視野を広く、いつも受け入れる余裕を持って、なんでも吸収できるスポンジのような状態でいることを大事にしています。コラボしたフィッシャーズ、んだほ登場写真左から遊助、フィッシャーズのメンバー、んだほ。ーーここで、今回コラボされたうちのおひとり、YouTuberのフィッシャーズのメンバー、んだほさんが取材に駆けつけてくださいました。んだほさんは、もともと遊助さんとお知り合いだったのですか。んだほもともと遊助さんのファンで、勝手ながら、応援させていただいていたんです。YouTuberとしての活動をやるなかで、遊助さんにたまたま僕のことを知っていただく機会があって、遊助さんのライブで楽屋にお邪魔させていただいたときに、そこから話がふくらんで今回のアルバム参加にまでつながりました。今回「よかったら一緒にやろうよ」と遊助さんから言っていただいて、僕からすると「いいんですか!?」という歓喜でしかないんですが、そうしてコラボが始まったんです。遊助さん、ですよね?遊助そうです! いつもひとりで取材を受けているから、ふたりだと自分が話さなくていいときがあるって、なんかうれしいなと思って話を聞いていました(笑)。ーー確かにソロインタビューとは違う感じですよね(笑)。遊助さんは、んだほさんがご自身のことをお好きだと、ご存知だったのですか。遊助最初はスタッフさんから、んだほのことを聞きました。YouTubeで活躍している人とはわかっていましたが、僕はSNSに疎かったので、んだほが応援してくれているという話を聞いてから、しっかりと動画を見させていただいたんです。んだほはがんばっている子で、僕も感化されましたし、刺激になって、インスタグラムからダイレクトメッセージを送らせていただいて。すると、んだほが、当時の彼女でいまの奥さんに「プロポーズしたんです」と、「今年もライブに行きます」と言うので、だったらお祝いが言いたいから、ライブでは楽屋に来てよと伝えたんです。んだほちょうどプロポーズしたその日に、遊助さんからメッセージをいただいたんですよ。そもそも遊助さんが、前はやっていなかったツイッターやインスタグラムを始めて近況をファンに聞かせてくれるようになったことも、すごくうれしかったんです。遊助マジ?んだほめっちゃマジです! 結果として、インスタがあったから、連絡もつながったので、さらにうれしい!ーーんだほさんは遊助さんの大ファンだそうですが、どのぐらい昔からお好きなのですか。んだほ普段アップしているYouTubeでも、遊助さんのグッズを持って紹介していたり、遊助さんのグッズのハーフパンツを履いて出たり。ツイッターに、遊助さんのライブに行った話もあげていて、それをファンのみなさんがご本人に伝えてくれたというか、つなげてくれたのかなと。僕からしたら、この展開は本当に不思議なことですね。遊助んだほの気持ちは、めちゃくちゃうれしかったです。ライブで楽屋に来てくれたときも、泣きそうな顔で来てくれて、本当にすてきな人だと思いました。そうやって僕を応援してくださる仲間、クルーのことは自分自身でも誇りに思っているので、恩返しできたらいいなと思ったんです。んだほうれしいですねえ(笑)。ーー実際にお会いできるようになって、遊助さんの印象はいかがですか。んだほ遊助さんは本当に、光っています(笑)!遊助光ってる(笑)?んだほ出会って半年経ちましたが、ずっと遊助さんは光っています! 遊助さんにお会いする日が来るまで、カレンダーを見ながら、日が近づくたびにドキドキしてしまいますし、前日の夜はさらにドキドキ。遊助実は、取材でこうして一緒に話すのは、初めてなんですよ。んだほだから今日も緊張しています。声がいつもより小さいです(笑)。コラボ曲は、遊助から、んだほへのお祝いソングーーではここであらためて、んだほさんが所属されている「フィッシャーズ」はどんなグループなのか、普段のご活動を教えてください。んだほ中学校の同級生で組んだチームで、変わらずみんなで遊んでいるところをたまたま動画に撮っていて、みんなで観れるようにYouTubeにあげていて、その延長が10年ぐらい続いています。毎回テーマは決めず、歌や運動など、いろいろなことに挑戦しながら“みんなで遊んでいる”という動画をあげているのが、フィッシャーズです。たまに休みますが、基本は1日、1本か2本は動画をあげていますね。遊助こうやって活躍しているYouTuberの人と一緒になるのは、普段ほとんどないんですよね。たまに音楽番組などで一緒になるときに、ご挨拶に来てくださったりということはあったとしても、話す機会がなくて。僕はすごくアナログ人間ですが、YouTubeなどのSNSで活躍している子たちが、どういう感性を持っていて、どういうふうに活動しているのかを知るのは刺激的です。それこそ、いまはさまざまなチャンネルが増えて、いろいろな媒体が増えるなかで、YouTubeで活躍するんだほの真っ直ぐさ、努力家だからこそのエネルギーで続けている姿勢が勉強になりましたね。んだほこの取材の音声をください(笑)!めっちゃうれしいです(照)!ーー今回、遊助さんとんだほさんは、アルバムの3曲目に収録された「HERO宴 遊turingんだほ」でコラボされました。遊助さんが、んだほさんへのお祝いの気持ちを込めて書き下ろしたメッセージソングになっているんですよね。遊助そう、奇跡が重なったから。んだほが楽屋に来たとき、んだほの彼女も一緒だったんですが、「遊助さんのライブでこの子と会ったんです」という話を聞いて、ビックリしました。人との出会いは一期一会ですし、そのときの高ぶった気持ちやうれしさ、お祝いの気持ちを「曲にして作らなきゃ」と思ったんです。そして、「こんなのないから一緒にやっちゃおうぜ」って。んだほその後、ご連絡先を交換させていただいて、「こういうテーマにしたいんだけどいいかな」と曲の相談をしてくださって、「HERO宴 遊turingんだほ」という、おめでとう! な感じの曲になりました。ーー実際に完成した曲を聴いていかがでしたか。んだほ毎日聴いてますが、「やった、できた!」という気持ちと、不思議だなという気持ちと、いろいろな気持ちがこの曲を聴くたびにあふれ出てきます。遊助さんのようにマルチに活動したいので、遊助さんを目標にして、3、4年前から僕も歌の活動をしているんですよ。遊助目標にする山が低い(笑)。でも、ありがたいですね。ーー今回、おふたりで歌っていますが、レコーディングはいかがでしたか。んだほ遊助さんはめっちゃ録るのはやいんですよ。僕が慣れてないのもあるんですけど。遊助それは「遊turering」でコラボした人みんなに言われる。「めちゃくちゃはやいね」って(笑)。んだほ遊助さんは役者もされているので、曲の世界観のイメージが固まっているといいますか、レコーディングでは集中力がすごいんです。「うわあっ!!」と感動して見ていました(笑)。遊助レコーディングはすごく楽しかったし、親戚や弟が急に現場に入ってきた感じもありましたね。んだほも緊張感を持って歌ってくれましたし、いっぱい練習してきてくれたんだろうなというものを感じました。歌には人柄が出てしまうものですが、んだほの場合、仲間や家族に愛情をたくさんもらってきているんだろうなということを感じて。親心じゃないですが、大きくなったねって、すくすく育ってよかったなって思いましたね(笑)。ライブは見えないところも含めての連携プレーーーんだほさん、貴重なお話をありがとうございました。ここでソロインタビューに戻りますが、「レコーディングがとてもはやい」というお話がありましたね。ほかの人たちがどうやって作っているのか、覗いたことがないからわからないのですが、けっこう言われますね(笑)。一気に歌詞の世界に入り込んで歌いますし、芝居もそうですが、何回も同じことをやりたくないんです。芝居だと、ドライやテストというものをやって、同じ芝居を何度も確認するんですが、僕は本番用にとっておくんです。相当、めんどくさいと思いますよ、共演者にとっては(笑)。でも、最初に「上地雄輔は本番でこういうことやるやつ」という取り扱い説明書を渡しておくというか、伝えておけばいい。さすがにまったく違うことを本番でやらないですが、“これをパッとやって、あれもパッとやって、はい次!”というリズムが体に入っています。バラエティもやらせていただくので、瞬間的に物事をとらえるといいますか、切り替えがはやいんです。ーーリリース後は、4月18日に横浜の山下埠頭でライブもありますし、7月4日からは全国ツアーが行われます。4月18日は誕生日なんですが、地元の横浜に帰って、山下埠頭で大きな野外ライブをやります。小さい子もおじいちゃんおばあちゃんも、久しぶりに来た人でも、一発で虜にさせられるような、いやなこと忘れてみんなで大騒ぎできるライブを考えています。さらに、今年のツアーはホールツアーをやらせていただきます。ちゃんと箱(ホール)があるので、そのなかでエンタテインメントとして、何十回観ても楽しいものにしようと。もしもライブがどういうものかわからない人でも、僕の曲を知らない人でも、盛り上がることができるショーにしたいと思っています。ライブは、連携プレーですよね。お客さんは、たとえば一緒に連れて来た彼氏が笑っていなかったら彼女も笑いにくいし、前に座っているおじさんが肩を揺らしていないと笑いにくいし。ステージだけがライブではないから、僕ひとりだけではなく、見えないところでスタッフさんががんばってくれていたり、警備員の人も、もぎりの人も、そういう見えないところも含めて連携プレーで、ひとつのライブだと思っているんです。そこを意識しておかないと、誰かひとりでも疲れたり楽しくなかったりすると、どんどん負の連鎖になりがち。リハーサルに入る前から、そこの意識は高めて、チームとして作り上げています。そんな“チーム遊助”として、どういうものを作り上げていくのか、スタッフやパフォーマーもどういう意識でいるかが大事なので、ツアーはそこから気合を入れていこうと思います。いつもインプットするために仲間と過ごすーーお休みのときは、どのように過ごしていますか。結局、休みの日も仕事しちゃうんですよね。「いまのうちに曲作んなきゃ」「いまのうちに台本読んどこう」って。趣味がないんですよ。ゴルフはたまにやるんですが、それは一緒に行くやつが楽しいから行くだけです。野球もやっていましたが、草野球チームを作っているわけじゃないし、波乗りもしますが地元の知り合いがいるから行くだけで。打ちっぱなしにひとりで行くわけでもないし、バッティングセンターでストレス解消することもないし、カラオケでひとりで歌うのもないんです。一緒にいるやつが楽しいから、どこかに行くだけです。友達と飲みに行くこともありますが、ひとりでは行かないので、そういう意味では、仲間に恵まれていますね。常に仕事を意識してしまうから、いつもインプットしないといけないと考えています。道で「この前、犬のうんち踏んじゃってさあ」ってバラエティで言おうとか、「この前振られたんだ」という話を聞いたら、「この役に活かせるな」と思ったり、ずっと何かの日常を描かなきゃいけないから。それを自分から出し続けてばかりだと、からっぽになってしまう。だから、どこの場所に行くにしても、誰かが行くなら行く。そこに行ったら、面白い話はありそうかなって、結局、仕事になってしまうんです。何もしないでいると、「ヤバい、家にいちゃダメだ! 外ならまだ面白いことがあるかも」って、その生活が当たり前になっています。自分のために生きている人がいいーー話は変わりますが、好きな女性のタイプを教えてください。自分のために生きている人がいいですね。冷たい言い方かもしれませんが、他人に「こうであってほしい」という期待をしていない人。それは女性に限らず、友達でもそうかもしれません。たとえばSNSが普及してから情報がいっぱい入ってくるようになって、その情報を自分のものと思いがちですよね。知らないうちに他人に期待していて、自分が思ってもいないことが書かれたり、反応されたりすると、怒ったり悲しんだりしやすい。でも人間は、そのときどきの感情があるから、自分の思い通りの答えが返ってこないときもあるし、以前とはまた考えが変わってしまうこともあると思うんです。なんでも自分の思った通りに相手が反応しないこと、期待をしすぎて違う反応をしたときに、悲しむ人は多い気がします。昔はテレビに出ている人はあこがれの対象でしたが、いまは親近感のある人がよくなってきて、さらに自分を肯定できる人、わかってくれる人ばかりを好きになるという風潮もありますよね。そういったことに流されずに、友達でも恋人でも家族でも、尊重し合うことが大事だから、自分のなかでの「こうであってほしい」という期待を押しつけない人が好きなんです(笑)。40歳になったいまがいちばん楽しいーー今後は、どのような未来を思い描いていますか。10年後も、こんな話をしていたいなって思いますね。実は30歳のときも、同じことを言っていたんです。「やっと30歳になった、何も成し得ていないけど、ここまで来たぞー!」と。なんとか生き延びたと思っていたんですが、30代は大変でしたね(笑)。もう1度自分を見つめ直すという、30代だった気がしています。とはいえ、30代ももちろん楽しいこともありましたが、40歳になったいまが、いちばん楽しいです。だから、50歳になっても同じことを言っていたいと思いますし、そうなれるように、37歳、38歳、39歳をがんばったんですよ。これは30代に限らず、10代なら17、18、19歳。20代なら27歳、28歳、29歳。30歳なら37、38、39歳。40代なら47歳、48歳、49歳といった具合に、どの年代でも後半の“7、8、9歳”の3年間をがんばればいいと思っていて。次の年代にあがったときも「絶対楽しくなる!」って勝手に言っています(笑)。だいたいこの3年間は、まわりでも自分を見つめ直すやつが多いんです。子どもの7、8、9歳だと、急に小学校のルールにとまどうようになったり、17、18、19歳も「あれ? 思ったより夢がかなわないぞ」って気づいてきたり、27、28、29歳も「結婚しなきゃいけないのかな」とか。僕も失敗をいっぱいしてきたんですが、なんだかんだで駆け抜けてこれたので、40歳になったいまも楽しいんです。だから、未来に「50歳になっても楽しい」と言っているように、まだ先ですが47、48、49歳もがんばりたいと思います(笑)。取材後記アーティストとして、全力で音楽に向き合う遊助さんは、自然体ながらも、とても熱いパッションを感じさせてくれました。きっと50歳になっても、ポジティブなオーラとさわやかな笑顔を絶やさず振りまいてくれるでしょう。フィッシャーズのんだほさんも、遊助さんへの愛いっぱいのお話をありがとうございました。ソロデビュー12年目を迎える遊助さんのニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。遊助 PROFILE遊助(上地雄輔)。1979年4月18日、神奈川県生まれ。俳優、タレント活動の他、歌手として、ソロ名義では「遊助」として活動。2009年3月11日、シングル「ひまわり」でアーティスト「遊助」としてデビュー。以降、コンスタントに作品リリースとライブ活動を展開。2020年3月11日、9枚目のアルバム『遊言実行』をリリース。4月18日に、遊助250回記念LIVE「宴」を横浜の山下埠頭の特設会場で実施。7月4日から「遊助 2019年全国ツアー」を開催する。InformationNew Release『遊言実行』(収録曲)01.JACKPOT02.千羽鶴03.HERO宴遊turingんだほ04.俺達には明日があるんだ05.Pom Pom06.Why7.砂時計8.場外HOMER 遊turing サイプレス上野9.wind10.桜遊turing MaRuRi(まるりとりゅうが)11.俺と付き合ってください。12.3分30秒のタイムカプセル13.ありがと。2020年3月11日発売(通常盤)SRCL-11437¥3,500(税別)※CDのみ。(初回限定盤A)SRCL-11433~11434¥4,500(税別)※CD+DVD。CD収録曲は通常盤の12曲目まで同じ。(DVD内容)1.HERO宴遊turingんだほ -Music Video–2.-Documentary of 遊言実行-(初回限定盤B)SRCL-11435~11436¥4,500(税別)※CD+DVD。CD収録曲は通常盤の12曲目まで同じ。(DVD内容)1.遊飯Special in 北海道2.Making of 北海道
2020年03月06日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第31回は「番外編」! 雑誌『anan』が誕生してから2020年で50周年を迎えるにあたり、「音楽通信」にご登場された森山直太朗さん、Chuning Candyさん、ゴスペラーズさん、曽我部恵一さん、家入レオさん、中島美嘉さん、中村一義さん、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんからコメントを頂戴しましたので、一気に8組をご紹介します!アーティスト8組の『anan』のイメージは?【音楽通信】vol.31 「番外編-50周年へのコメント」雑誌『anan』は、1970年3月3日に創刊してから、今年2020年で50周年を迎えます。そこで「音楽通信」にご登場いただいた一部のアーティストのみなさんに、50周年を迎えた『anan』に対しての貴重なコメントを頂戴しましたので、ここで一気に8組をご紹介します。※「音楽通信」掲載日の順番でご紹介しています。森山直太朗「若い女の子の本音が載っている雑誌」もう50年になるんですね。雑誌の『anan』といえば、“若い女の子の本音が載っている雑誌”というイメージです。雑誌創刊当時の70年代の若さと、現在の若さとは、時代とともに捉え方が違ってきていることもあると思いますが、時代ごとに独創的な発想を提案しているのが『anan』。女の子同士のいろいろな会話を雑誌というかたちで、ちょっとおしゃれに、本音で、発しているのではないでしょうか。Chuning Candy「すぐ手にとって見ちゃう雑誌」写真左から琴音、ソフィー、LILI、ゆうり、愛子。愛子『anan』の表紙がいつも楽しみです。ソフィー私たちからすると、ちょっと大人の雑誌という印象もありますね。琴音いろいろな話題が紹介されている雑誌だと思います。愛子『anan』さんを本屋やコンビニエンスストアで発見すると、ほかの雑誌とは違う雰囲気で、すぐ手に取って見ちゃいます!琴音、ソフィー、LILI、ゆうり、愛子50周年! おめでとうございます〜!ゴスペラーズ「インパクトと振り幅のある雑誌」写真左から、村上てつや、黒沢 薫。黒沢『anan』は大学時代によく読んでいて、憧れの雑誌だったんですよ。いつか『anan』に歌の記事で出ることができたら最高だと思っていました。だから、2000年だったかな。初めて出させていただいたときはうれしかったですね。村上僕たちが出させていただいたときはhydeさんが表紙の『anan』で、その号にちょこっとだけ載せてもらったんですが、うれしかったですよ(笑)。『anan』の“好きなミュージシャン特集”に出るのが夢だったから。黒沢男性にとっても憧れがある雑誌ですし、これからもそうあってほしいですね。女性にとっては、地に足のついた特集もすれば、キラキラした特集もしていて、とても振り幅の大きい雑誌だと思うので、これからもそのままで進んでいってくれると楽しいです。村上『anan』は世間にインパクトを残してきた雑誌だと思うんですよ。いまでも取ってありますが、1990年ごろに篠山紀信さんが素人女性のヌードを撮った号があって(※1)、とても衝撃的でした。※1. 1992年10月2日特大号で篠山紀信さんが撮影する企画に全国から応募が殺到し、選考の末、読者代表として19人の女性が登場。きっと宮沢りえさんの『サンタフェ』(※2)からきた流れですね。普通の本屋に並ぶ雑誌に、“24歳OLさん”などの一般人の女性のヌードが載っていて、当時20歳ぐらいの僕は衝撃を受けました。※2. 1991年に篠山紀信さんが出版したヌード写真集。その後も、めっちゃ保守的な回と、けっこう攻めている回があって面白い(笑)。人間もそうですが、どちらもあってそのコントラストがある人ほど面白いので、そのスタンスをずっと『anan』は続けていらっしゃるから、ドキドキします。黒沢振り幅があるのが魅力ですね。曽我部恵一「僕らの世代にとって特別な雑誌」50年はすごいですね。僕らの世代は、ぎりぎり男も『anan』を読むような世界観があったんですよ。「Olive」(1982年創刊、2003年8月号休刊マガジンハウス)などもそうですが、90年代のマガジンハウスの雑誌には、女性だけではなく男性も読む雰囲気がありました。その前は“もっとリベラルな新しいもの”というイメージです。以前は、マガジンハウスではなく平凡出版でしたよね(※3)。マガジンハウスの近くに、音響ハウスというスタジオがあって、僕はときどき録音をしていたので、「ここがあの平凡出版か」と思いながら眺めていました。僕らの世代にとって『anan』は特別な雑誌ですね。※3. 1945年に合資会社凡人社として設立、1954年から平凡出版株式会社、1983年に株式会社マガジンハウスと社名変更。家入レオ「いろいろなテーマを真正面から主張する雑誌」『anan』50周年、おめでとうございます。『anan』はその時代ごとに、女性にまつわる情報や話題にスポットを当てて作られていて、照れたり恥ずかしがったりするテーマでも真正面から主張している雑誌だと思います。みんなが持っている気持ちを代弁してくれている『anan』の姿勢はすてきですね。中島美嘉「常に読者を楽しませてくれる雑誌」『anan』は、昔から、きれいなお姉さんがたくさん出ている雑誌というイメージが強かったですね。私自身、『anan』の占い企画で鏡リュウジさんと対談させていただいたり、恋愛企画やファッションだったり、音楽記事以外でもいろいろな特集に出させていただいています。常に読者を楽しませてくれる雑誌だと思います。中村一義「みんなが手に取りやすいおしゃれな雑誌」50周年、すごいですね。『anan』は、みんなが手に取りやすい、すごくおしゃれな雑誌だと思います。大衆的なんですが、なんかちょっと違うという存在。僕もそういう存在を目指しています。妻も昔から『anan』を読んでいますよ。シーナ&ロケッツ 鮎川誠「等身大のスーパーファッション雑誌」『anan』50周年、おめでとうございます!僕のギターのレスポールも50年やけ、同い年やね。『anan』は、以前やっていたバンドのサンハウス時代に作った「もうがまんできない」という曲の歌詞に出てくるんです。男女が別れる曲なんやけど。その歌詞の中に出てくる知ったかぶりをする女の子がする話は“全部『anan』に載っていたことをネタにしていると俺はお見通しだ”っていうような歌です。この曲を作ったのは1972年ぐらいだから、雑誌『anan』が一番という時代。とてもバランスがよいし、品がよいし、みんなが興味を持つテーマを扱っている。女性が興味を持つものは男性も好きだからね。旅行やらグルメやらファッションも、すべて『anan』はリードしてきた、等身大のスーパーファッション雑誌。だから『anan』は見とかないかんのです。取材後記雑誌『anan』が創刊してから今年で50周年。「音楽通信」でコメントを頂戴した森山直太朗さん、Chuning Candyさん、ゴスペラーズさん、曽我部恵一さん、家入レオさん、中島美嘉さん、中村一義さん、シーナ&ロケッツの鮎川誠さん、ご協力いただきましてありがとうございました!1年限定の50周年スペシャルサイトもオープンしておりますので、ぜひご覧ください。雑誌『anan』そしてこちら『ananweb』ともに、今後ともよろしくお願いいたします!Information森山直太朗初のアニメ主題歌「ありがとうはこっちの言葉(TV version)」配信中。3月30日から始まるNHK連続テレビ小説『エール』に出演。撮影・大内香織、ヘアメイク・北島圭二、スタイリスト・上野真紀Chuning Candyニューシングル「STAND UP!!/アイのうた」発売中。4月26日、ワンマンライブ「Chuning Candy 2nd Anniversary LIVE!」を代官山UNITで開催。写真・角戸菜摘ゴスペラーズシングルコレクション『G25 -Beautiful Harmony-』発売中。4月11日から全都道府県ツアー「ゴスペラーズ坂ツアー2019〜2020 “G25”」開催。写真・大内香織曽我部恵一自主レーベルの音源のみで構成されたソロベスト盤が発売中。今春、サニーデイ・サービスのニューアルバムをリリース。4年ぶりとなる全国ツアーも5月よりスタート。写真・大内香織家入レオ月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系毎週月曜午後9時)の主題歌であるニューシングル「未完成」発売中。写真・大内香織中島美嘉ニューシングルMarie starring MIKA NAKASHIMA「イノサンRouge」発売中。写真・大嶋千尋中村一義ニューアルバム『十』発売中。3月1日から全国ツアー「中村一義 “十” acoustic Live tour 2020」、さらに5月10日からはバンド編成による「中村一義 “十” Band Live tour 2020」を開催。撮影:角戸菜摘シーナ&ロケッツアルバム『LIVE FOR TODAY ! -SHEENA LAST RECORDING & UNISSUED TRACKS-』、完全受注生産限定盤BOX『LOVE BOX -42nd Anniversary Kollection--』発売中。撮影:大内香織
2020年03月02日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第30回目に登場するのは、あふれる個性で多様性のある楽曲を生み出し、美しいファルセットボイスも聴かせるシンガーソングライターのビッケブランカさん!写真・土佐麻理子いまも小学生のときの延長線上にいる【音楽通信】vol. 30小学校の頃から作曲を始め、音楽活動を目標に大学進学のため上京後、2016年10月にメジャーデビューを果たしたビッケブランカさん。独創的なピアノスタイルで、一度聴いたらクセになるような多様性のある楽曲が注目を浴びています。2020年3月4日に、3rdアルバム『Devil』をリリースするビッケブランカさんに、お話をうかがいました。ーー影響を受けた音楽がバラエティ豊かなラインナップだそうですね。もともと両親が音楽好きで、家でも車の中でもいつも曲がかかっていたんです。幼少期にミュージックビデオを観てマイケル・ジャクソンにハマって、アイドルとして流行していたSMAPも好きになって。20歳ぐらいのときには、MIKAやエルトン・ジョンを好きになりましたね。ーーそんななかでご自身で音楽をやろうと思ったきっかけは何だったんですか。小学校の給食のときに、教室にあるテレビにSMAPが流れて、友達と当て振りをして遊んで目立つこと、まねごとをするのが好きだったんですね。クラスにいる変なやつでした(笑)。いまもその延長線上にいます。ーー以前はバンド活動をされたこともあるそうですが、バンドやソロ活動も、そのときどきの自然な選択だったのですか。そうですね。大学生のときに上京して、そのときは出演者とはいえ、まだライブハウスにお金を払ってやるライブをしていたんですよ。だからひとりよりもメンバーがいたほうがいいと思って、5人組のバンドを作りました。そこからライブをしたり、いろいろ経験したりすると、お金を払ってライブをやるのはどうかと思うようになって。バンドはメンバー全員の意見を聞かないといけないこともあって、いろいろと知っていくうちに、ソロ活動をするようになりました。ソロだと、うまくいったら自分の頑張りの結果、うまくいかなかったら自分の準備不足ですから、反省するのも自分を褒めるのも、ひとりのほうが簡単です。ーー2016年にミニアルバム『Slave of Love』でメジャーデビューされましたね。デビューはうれしいことではあったんですが、当時はデビューすることだけが目標ではなくなっていました。実は大学生のときにレコード会社にデモテープを送ったことがあって、大学3年生で1度、いまのレコード会社とは別のところと契約をして大学をやめているんです。だから、2016年の段階ではいろいろなことを知りすぎていたんですよね。子どものときは、メジャーデビューするだけですごいと思っていたんですが、それが何もすごくないことがわかりました。デビューした先にある、仲間と協力して、結果を出して、それを何年も続けていくことこそが成功だとわかってしまったのが25歳ぐらいのとき。だから、デビューしたこと自体はひとつの通過点だと冷静にとらえていたんです。ーー2019年には、サブスクリプションサービス“Spotify”のTV CM曲となった3rd シングル「Ca Va?」がヒットして反響があったと思いますが、ご自身ではやはり冷静にその状況を見ていたのでしょうか。いえ、とてもうれしかったですよ。ソロ活動を始めた頃は、例えばライブだったら、ひとりでステージをしてちゃんとやれたかどうか、失敗したとしたら自分の集中力が足りなかったとわかりやすい。でもそんな次元じゃないと考えるようになっただけなんです。ひとりで何かを成すなんて、どんな仕事でも不可能じゃないですか。「Ca Va?」の反響があったことで、自分ではよくわからない宣伝の仕事やアライアンスなど、それぞれプロの人にお願いして、もちろん自分でやることは任せてもらってという、協力体制を築けるようになっていましたね。アルバムは自分の年表としても信憑性のあるものーー3月4日に3rdアルバム『Devil』がリリースされます。1曲目「Devil」はインストで、アルバムの表題曲でもありますね。シングルをたくさん出したので、それをまとめたアルバムを出したかったのと、ツアーをやりたかったんです。毎回、1曲目はこういうアルバムタイトルのインストやショートソングを入れているんですが、「Devil」は、1番最後にできた曲なんですよ。毎回、アルバムの収録曲が全部できたあとに、アルバム名と、1曲目ができるんです。ーー今回集まった楽曲から『Devil』とアルバムタイトルを付けたのは、どのあたりがDevilなのでしょうか。なんかもう、悪いなっていうイメージから……そんなに深い意味はないんです(笑)。ただ、ひとことでバーンとくるインパクトを重視していますね。前作のアルバム『wizard』と比べたら、今作はより統一性がなくて、よりきちんとしようとしていない感じがあるんです。『wizard』は“魔法使い”という意味で、どちらかというと正義寄りだと思っているので、それに対抗するという意味でも今回は悪の『Devil』という感覚です。そういうことでいうと、さらにこの次のアルバムは、正義と悪の対決を見る人という意味で、“レフェリー”とタイトルを付けるかもしれないですね(笑)。ーー『Devil』はポップな楽曲やダンサブルなナンバーなど、いろいろな表情の見えるアルバムだと感じました。自分では「いろいろな表情を見せてやるぞー!」と意気込んで作っているわけではないのですが、そのときに好きな曲、曲調、瞬間のトレンドを大切に作っています。気づくと「昨日からこの曲しか聴いてないな」「このジャンルしか聴いてないな」という状況になって、「じゃあこんな曲を作ろう」と制作に入ります。だからこの制作期間での自分のブームがアルバムに詰まっている感じですね。面白く、意欲任せに作りきれるし、振り返ったときに「ああ、このときはこんなジャンルが好きだったんだな」と自分の年表としても信憑性のあるものにするために、一瞬の感覚で作っているんです。ーーすべてご自身で作詞、作曲、編曲をされていますが、いつもどのように曲作りをしているのですか。ポンとひらめいておりてきた曲はなくて、「作んなきゃ」という思いで、いろいろな音楽を無意識に頭の中に取り入れているんです。その状態でパソコンの前に座って、音楽制作ソフトに向き合っていますね。ポンポンと1個ずつキックを入れて、スネアを入れて、ピアノを弾いてみて、「違うな、ああでもない」と葛藤しつつ、勝手にスピードがついてもうそこから出られなくなっている間にアイデアがどんどん出てきて、曲ができあがります。インスピレーションを溜め込んで、出す場所は、パソコンの画面上にインプットという感じです。ーー今回のアルバムで、とくに思い入れのある曲は。「Ca Va?」を作ったときに音楽性に何もとらわれない状態だったので、そのときと同じような感覚で作ってみようと思ったものが、2曲目の「Shekebon!」です。そして4曲目の「Save This Love」は、日本を見ずに、世界標準を最低限たたきだす心意気で作りました。だから、歌詞も英語ですし、発音もちゃんとしています。初のホールツアーも自由度を高く柔軟に展開ーー最後に作った曲は1曲目の「Devil」ということでしたが、7曲目の「かたうた」は取材時の資料に歌詞がなかったので、こちらも最後のほうに作った曲なのですか。「かたうた」は、これからもずっと歌詞は載せないんです。歌っている内容が個人的すぎるから、わざわざそれを言葉にして伝えようなんて僕は思いませんよ、という設定なんですよ。実際に発売するときも、「恥ずかしいのでここには書いてません」とだけひとこと入れて、歌詞はありません。聴いていただくだけで十分です、という曲です。ーーそうだったのですね。他の歌詞では、「・」(なかぐろ)が多用されているのも特徴的だと思いましたが、こちらも意図して入れているのですか。以前、歌詞が改行されて明記されていることにデザイン的にうんざりしたので、歌詞を立方体に明記したくて、「・」で区切っています。むちゃくちゃ練って凝ってという感じでもないんですが、反射的に感じたことはなるべく伝えて、このように作ってもらいました。ーー4月からは全国ツアー「Tour de Devil 2020」が開催されますね。どのようなステージになりますか。初めてのホールツアーなんですよ。椅子があるところでは、自分でもどうなるかまだ想像がつかないんですが、多分楽しいだろうなと思いますね。すでに東京の中野サンプラザ公演はソールドアウトしているので、ありがたいことです。アルバムの曲は披露すると思いますが、制作のときと一緒で、当日のリハーサルの場で思いついたことをやると思います。最初にどうするのか考えるほど、臨む気持ちがこわばりそうですし、正解が狭まる気がするんですよ。だから直前ぐらいに、パッパッパッと、「楽しい! 面白い!」と瞬間的に思ったことを取り入れてやりたいですね、自由度の高い感じで。“ライブ”という言葉通り、本番中でも曲順も変えます。そのときに見て、感じたこと、思ったことをみなさんにも伝えるというスタイルで、なんとかこれまでかたちになってきているので、それをもっと柔軟にやっていけたらいいなと思っています。音楽活動もゲーム配信もさらに力を入れていくーーおやすみのときは、どのように過ごしていますか。家から一歩も出ずに、ずっとゲームをしていますね。世界で3本の指に入る「FORTNITE」という、ファンシーな戦争ゲームを外国人の友達と一緒にやっていて、もう気分転換でゲームをするという域を出て、ゲームをする様子を生中継してメディア化しているんです。Twitch(ツイッチ)というアメリカのプラットフォームがあって、アメリカだとゲーム配信ではYouTubeよりも大人気で、それが日本に来たのでTwitchでゲーム実況をしているんです。Twitchから認証マークをもらっていて、ある程度、プロとしてゲーム実況もやっています。ーーゲームのプロとはすごいですね。ところで、まったく違う話題で恐縮ですが、好きな女性のタイプはありますか。話の機微を感じてくれる、話のわかる女性がいいですね。ふたりで思い出を共有していくときに、同じ感覚でいろいろなことを話せるとうれしいから、賢い人がタイプです。ーー教えていただいてありがとうございます。では最後に、今後はどのような展開をお考えでしょうか。まず手始めに、きっと雑誌『anan』さんの連載を始めることになるはずです(笑)。そして音楽活動については自分で曲を作ったり、人に曲を提供したり、外国人のアーティストに歌ってもらってプロデューサーDJのように世界を一緒にまわったりしていきたいですね。ゲームについても、ちゃんとしたクオリティで、強さもデザイン性も高めたゲーム配信をしていければ。2020年はやることが増えるだろうなという予想をしているので、期待していてください。取材後記とても寒い冬のある日。びゅうびゅうと風が吹くなか、外のテラスでの撮影に挑んでくださったビッケブランカさん。インタビューでは、クレバーでユーモラスな顔も見せてくださいました。そんな変幻自在なサウンドと、艶やかなボーカルを聴かせるビッケブランカさんのニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。ビッケブランカ PROFILE2016年、ミニアルバム「Slave of Love」でメジャーデビュー。2018年、2ndアルバム『wizard』収録曲「まっしろ」がドラマの挿入歌に抜擢され、同アルバムツアーを全国7都市開催し、各地ソールドアウト。2019年にリリースした3rdシングル「Ca Va?」が音楽配信サービスのSpotifyのTV CMに起用され、2019年度6月度銘柄別CM好感度トップ10入り(CM総研調べ)。東名阪ライブツアーはすべてソールドアウト。夏の”Zoff”サングラスコレクションのビジュアルモデルに抜擢されるなど、音楽以外の分野でも活躍。12月、「白熊」をデジタルリリース。2020年、3月4日、3rdアルバム『Devil』をリリース。4月3日から全国ツアー「Tour de Devil 2020」を開催。InformationNew Release『Devil』(収録曲)01.Devil02.Shekebon!03.Ca Va?04.TARA - 2020 Mix05.白熊 - Main Version06.かたうた07.Black Catcher08.Save This Love09.Heal Me10.Lucky Ending11.Avalanche※収録曲は3形態すべて共通。2020年3月4日発売[CD only]AVCD-96459¥3,000(税別)[CD+DVD]AVCD-96457/B ¥4,500(税別)[CD+Blu-ray]AVCD-96458/B¥4,500(税別)
2020年02月29日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第29回目に登場するのは、聴くだけで癒やされるような“ボタニカルボイス”を持つシンガー、Wakanaさん!写真・土佐麻理子母の影響で音楽に触れる環境に育つ【音楽通信】vol.2912歳から声楽を学び、17歳より多数のイベントに出演していたWakanaさん。福岡県から上京後、2008年に「Kalafina(カラフィナ)」のメンバーとしてデビューし、本格的にシンガーとして活動をスタートされた後、2019年にシングル「時を越える夜に」でソロデビュー。その後、コンスタントに作品をリリースし、ワンマンライブでもたくさんの人たちにシルキーで心地よい歌声を届けているWakanaさんが、2020年2月26日に2ndアルバム『magic moment』をリリースされるということでお話をうかがいました。ーーWakanaさんは12歳から声楽を学ばれていたそうですが、もともと音楽に触れる環境にいらっしゃったのですか。母が小学校の音楽の教師だったんです。母のピアノの伴奏で歌うことが好きで、小学生のときに少年少女合唱団に入っていました。さらに歌の基礎を教えてもらうために、中学校の3年間はご近所の先生に歌を教えてもらっていたので、歌にはよく触れ合っていた生活でしたね。母がピアノ教室も行なっていて、高校1年生ぐらいまでは家のピアノの発表会に出ていました。発表会では、生徒さんたちみんながピアノを2曲演奏するところ、私は母のすすめもあり、歌1曲とピアノ1曲を披露していました。私だけ歌が入っていることに、多感だった当時の私は恥ずかしかったのですが、学校の先生が発表会に来て、歌を褒めてくれたことがとてもうれしかったことを覚えています。ーーその後、福岡県から上京後、「Kalafina(カラフィナ)」のメンバーとして2008年にデビューされ、2019年にはWakanaさんがソロデビューされています。2008年から約10年間、梶浦由記さんという作曲家でプロデューサーの方のもとで、歌い手として活動していました。そのぶん、ソロになって環境が変わり、自分自身がどういうものを発信していけばいいのか、自分の良さはなんなのかということをものすごく考えなければいけない場面になりました。デビューシングルでは、初めて作詞をさせてもらったのですが、恥ずかしさが先にきてしまって、悩みましたね。ただ、1年間ソロ活動をさせていただいたなかで自分の書きたい欲も出てきましたし、こういうものを書いてみようという意欲にもつながっていったんです。いままでの自分を認めてあげる気持ちになったーー今回、2月26日に2ndアルバム『magic moment』をリリースされますね。『magic moment』は、ソロデビューしてからの1年間を通して培った経験から、「すべての瞬間を音楽に変えられたらいいな」という思いを込めさせていただきました。今回のアルバムは、昨年の春に初めてのソロツアーをさせていただいた後、次に出すEPから2ndアルバムまでの活動を「同じコンセプトで統一させよう」と話し合って決めていたんです。最初は“magic hour”というコンセプトを立てて、それに沿っていこうと。昨年の11月にリリースしたEP「アキノサクラ」では、空を意識したmagic hour的なものが収録曲の中に入っていますし、例えば恋に落ちる瞬間もmagic hourなんじゃないかと思っていて。ということは、“hour”という時間だけではなく、ほんの一瞬のような瞬間も考えると、アルバムタイトルは「magic moment」にしようと思いました。12月のワンマンライブでも、「瞬き」というタイトルをつけたんですね。ライブという瞬きの時間と、CDという作品を聴く時間、それぞれ私にはとても大切な時間で、どの瞬きも一番でひとつは選べないというお話をいつかみんなにしたいと思っていたんです。ライブではライブの時間、CDに込めた思いはいつだってどこだって届く、ということをライブでも伝えていました。今回のアルバムは、いままでの自分を認めてあげようという気持ちにもなった作品です。曲が歌詞の世界に連れていってくれるーー11曲目はストリングスの厚い表題曲の『magic moment』ですね。この曲は、人生で最後の場所ぐらい自分で決めていこうという旅の歌。「magic moment」というタイトルも、他にもいろいろと案があって、実は最後の最後まで悩みました。わたしたちは普通になめらかに動けますが、瞬間で動きがつながっていて、その瞬間の大切な思い出を1つ残らず次に持っていきたいと思っています。自分が生まれるときにきっと場所を決めて生まれてきていますが、そのときの記憶は忘れているから。生きているということが、奇跡の積み重ねですが、宇宙からしたら人の人生なんて一瞬だと思っていて。でもそのなかで、その人の人生はぎゅっと詰まっているということをこの曲に込めたかったんです。「何処か遠く」という歌詞は、最後の場所と言いつつ、まだまだやりたいことがある状態。この曲を11曲目の最後に持ってきて、1曲目の「breathing」にまたつながれる世界観になっています。「breathing」には、生きていくうえで必ず誰しもが息をして、鼓動を鳴らしているという、思いが入っています。海の生き物も空の生き物も、見え方が違っても、息をして鼓動を動かしていることを私の意思では止められないのが、生き物の面白さだと思っていて。そんな自分の意思だけで止められないことが、“生かされている”という部分でもあると思うので、「breathing」も最後まで悩んでタイトルをつけました。呼吸にスポットをあてたときに、11曲目から1曲目はつなげて考えてもらっていいと思ったんです。ーー輪廻転生のようなイメージですね。Wakanaさんの歌詞は知的な印象がありますが、今回は7曲の作詞を手がけていらっしゃいます。まだ作詞を始めたばかりで、勉強中なんです。これからどんどんやり方も変えていきたいですし、もっとうまくやりたいとも思うこともあるのですが、曲から得たイメージで詞を書いています。曲のイメージが、私を歌詞の世界に連れていってくれると思っているんですよ。ライブで歌うことで曲の表現が変わってくるーーそれぞれの曲へのアプローチはどのようにされているのですか。曲へのアプローチは、曲のイメージを大事にしたいと思って向き合っています。どう表現するかということは、曲を作ってくださった方の思いが込められていると思うので、それを読み取りたいから、歌でどう表現するかをあまり悩んだことがないんです。曲以上のものはまだこれから生まれてくるものだと思っていて、それもライブで歌うことで変わってくるんですよ。レコーディングのときは、自分にとってそのとき求めていることを最大限にやっています。ライブでは、何よりも自分を変えてくれるのが、お客さんです。ーーライブではおなじみという8曲目「君だけのステージ」は、明るいアップテンポのナンバーです。作曲と編曲を担当されている音楽プロデューサーの武部聡志さんとは、ライブでもご一緒されているそうですね。ソロデビュー前のファーストライブで、武部さんが音楽監督を努めてくださって以来、ずっとライブは武部さんが音楽監督です。そのファーストライブ制作の際に武部さんが曲を何曲かあげてくださって、「歌詞を書いてみて」とすすめられて書いたうちの1曲なんです。そして「この曲もライブでやりましょう」と武部さんが言ってくださって。当時はリリース前で曲数が少なくて、武部さんの作ってくれた曲、カバー曲、Kalafinaの曲なども歌わせてもらってライブをしていました。その頃から「君だけのステージ」を歌っていることもあって、歌い込んでいるからすごく楽しかったし、アルバムのなかでも1番年季の入った曲です(笑)。ピアノはもちろん武部さんが担当で、ギターとベースの方もライブでお世話になった方で、ドラムの方は初めてだったんですが自分の歌の雰囲気もすぐ読み取ってくれて、歌の思いを汲んだドラムをたたいてくださって、みなさん歌を音としてとらえてくれるので、すごく気持ちのいいレコーディングでした。音楽監督の武部聡志さんがメンバー加入ーー3月14日には、リリース記念のワンマンライブ“Wakana Spring Live 2020 ~magic moment~”がヒューリックホール東京で開催されるそうですね。今回は、音楽監督の武部さんが、初めてミュージシャンのメンバーとして入ってくださるんです。これまでレコーディング以外で、武部さんがバンドのみなさんと弾いてくれるという経験をしていないんですよね。ライブに武部さんがゲストとして登場してくださるときはピアノ1本なので、今回はどうなるのか楽しみです。『magic moment』リリース後のライブになるので、バンドサウンドで生でお披露目できる曲たちをどういうふうにみんなのところに届けようかなと考えているところです。ーーWakanaさんの歌声は、シルキーで包み込むような高音がきれいですが、普段ののどのケアはどのようにされていますか。ケアは、秋からずっと寝るときにマスクをしています。昨年まではマスクなしで加湿器のみで夜は寝ていたんですが、加湿しすぎるのもどうかと思って、マスクに切り替えたらのどの調子が良いんです。最初はマスクが苦しくて自然と取ってしまうこともあったんですが、つけたまま眠れるようになると、朝はのどの痛みがまったくないんですよ。ーーところで、Wakanaさんはメイクのこだわりはありますか。メイクはいつもナチュラルにしたいと思っていますね。アイラインもブラウンが多いんですよ。冬はいつもマスクをするので、よれにくいファンデーションを研究することもありますし、メイクさんが使っているものを見て探すこともあります。春や秋に出る黄色や黄緑色のような発色がいいハイブランドのものも見ますが、ペンシルやマスカラなどのポイント使いでしか使用せず、アイシャドウでは色はいつもブラウンになっちゃいますね。ステージでは、ブラウンのメイクはパッと見なじんでしまうので、アイラインはブラックを使います。肌が敏感なので、オーガニックコスメのSHIROやTHREE、ジュリークは肌にやさしいとうたっているから安心して使っています。マスカラはお湯で落ちるタイプを使用していて、クレンジングもジュリークのミルククレンジングを使っていて。ダブル洗顔は乾燥するので、いつもミルククレンジングのみなんです。今後は狭いテーマでより内面が出る曲も作りたいーーおやすみの日は何をされていますか。お友達と約束して、食事に行きますね。それにもともと植物が大好きでお部屋にも緑がいっぱいあって、お休みの日は、さらに植物を探しに行きます。お店で球根を見つけて、球根の水栽培に挑戦したんですが、よく考えたらどんな花が咲くのかわからないまま買っていました(笑)。水栽培の仕方を調べると、最初は寒いところに置いて冬をイメージさせるとまず根っこが生えてくるそうで、根っこが生えたらお水の量を加減して、明るい場所に置くと「春かな」と思って咲くということで、その通りに栽培して無事にピンクの花が咲きました(笑)。春先は、お花や植物がお店に多くなるんです。お花は命が短いので、冬になると枯れた部分を切ったり枝だけになったりして、春に花が咲くのか不安になることもあってすごく育てるのが難しいですね。置く場所が重要だから、お部屋のなかの太陽が当たる場所がもう満席なんですよ。ーー最後に、Wakanaさんの今後の目標を教えてください。聴いてくれる方の気持ちをいつも大切にする音楽を作っていきたいですね。アルバム2枚を制作して、あらためて2枚を通して聴いた時に、曲間や1曲ごとにこだわりもありますし、レコーディングのときにいろいろと相談したこともいっぱい思い出していたんです。今回は「magic moment」というテーマで作ってきましたが、今後はもっと狭いテーマでスポットを狭くして、自分の内面がもっと出る曲を作ってみたいと思いました。自分の思い描く声やあこがれの声もあるし、好きな音もあるので、そういうものを表現できるよう、これからも追究していきたいなと思います。取材後記しなやかで心地よい歌声を持つWakanaさんは、お会いすると明るい笑顔を見せてくださる、エレガントな女性。東京の神宮外苑いちょう並木通りでの撮影は、Wakanaさんのナチュラルな一面が樹々と溶け込んで絶妙にマッチしていました。そんなWakanaさんのニューアルバムをチェックしてみてくださいね。Wakana PROFILE12月10日、福岡県生まれ。12歳から声楽を学び、17歳より多数のイベントに出演。上京後、FictionJunctionのプロジェクトに参加。その後、劇場版アニメ「空の境界」主題歌プロジェクトとしてスタートした「Kalafina」のメンバーとして2008年1月にデビュー。本格的にシンガーとしてのキャリアをスタート。2019年2月、シングル「時を越える夜に」でソロデビュー。3月に1stアルバム『Wakana』、11月に1stEP『アキノサクラ EP』をリリース。2020年2月26日、2ndアルバム『magic moment』をリリース。3月14日、ヒューリックホール東京で「Wakana Spring Live 2020 ~magic moment~」を開催する。InformationNew Release『magic moment』(収録曲)01.breathing02.揺れる春03.where04.44205.ひらり ひらり06.アキノサクラ(Acoustic ver.)07.myself08.君だけのステージ09.オレンジ10.Happy Hello Day11. magic moment2020年2月26日発売※収録曲は(通常盤)(初回限定盤)AとB全共通。(通常盤)VICL-65328¥3,000(税別)※CDのみ。(初回限定盤A)VIZL-1730¥4,000(税別)※LIVE CD「Wakana Winter Special Live 2019 ~瞬き~ at マイナビBLITZ赤坂」※2CD。(初回限定盤B)VIZL-1731¥4,800(税別)※LPサイズジャケット仕様。LPサイズフォトブックレット封入。ポスター(B2変型サイズ)封入。ボーナスディスク(全曲インストゥルメンタル収録)付き2枚組。高品質SHM-CD仕様※SHM-CD。ヘアメイク・丹羽寛和(maroonbrand)
2020年02月25日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第24回目は、5人組ロックバンドのBUCK-TICK(バクチク)が、代々木体育館で開催した「THE DAY IN QUESTION 2019」ファイナル公演のライヴレポートをお届けします!撮影:田中聖太郎、立脇卓、渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)2019年「THE DAY IN QUESTION」最終日は代々木体育館【音楽通信】vol. 24櫻井敦司(vo)、今井寿(g)、星野英彦(g)、樋口豊(b)、ヤガミ・トール(ds)の5人からなるBUCK-TICKは、1987年のメジャーデビュー以降、メンバーチェンジをすることなくロックシーンの第一線で活躍し続けている。気高く、不動の存在といえるBUCK-TICKは、2020年にバンド結成35年、デビュー33年。いまもなお後続するアーティストたちに多大な影響を与え、誰もがリスペクトする唯一無二のバンドへと遂げている。そんな彼らが20年間開催し続けているのは、毎年12月29日に恒例となっている日本武道館公演。2019年は、12月3日に出身地でもある群馬県の高崎芸術劇場から、ツアー「THE DAY IN QUESTION 2019」がスタート。ファイナルとなる12月29日は、改修工事により武道館が使用できないため、会場を初となる国立代々木競技場第一体育館に移して開催された。国立代々木競技場第一体育館に着くと、アリーナ席からスタンド席まで約12,000人の満席。以前からBUCK-TICKを応援している支持者から、20代前後の男女や子どもを連れた親子まで、幅広い層のオーディエンスが集結している。BUCK-TICKの音楽が色褪せることなく、循環され、進化し続けているからこそ、新しいファンを常に獲得し続けているのだろう。会場が暗くなり、ステージ上のスクリーンに映像が映し出され、荘厳でゴシックな世界観の「夢魔-The Nightmare」からライヴがスタート。黒いベールをまとった黒衣装の櫻井が、圧倒的な存在感で一気にオーディエンスを惹きつける。今井と星野のツインギターが交差し、樋口とヤガミがボトムを支えていく。続いてハードなロックナンバー「唄」へ。ボーカルの櫻井敦司。そしてこの日の初MC。櫻井が「みなさん、こんばんは。代々木体育館は初めて舞台に上がります。こんなにたくさんの方がいらしてくれて、本当に幸せです。ありがとうございます。それでは最後まで楽しんでいってください」と伝えると、大きな歓声がわいた。次にダンサブルな「獣たちの夜」、アグレッシブな「Jonathan Jet-Coaster」、メロディアスで切ない「羽虫のように」を披露。前半ですでに場内のテンションは上がり続け、館内は熱気でいっぱいに。ギターの今井寿。さらにスパニッシュサウンドの「絶界」、今井が「メリーさんの羊」のフレーズを弾きながらの「細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM」、インダストリアルな「PINOA ICCHIO-踊るアトム-」を放ち、センチメンタルな「月下麗人」を披露。櫻井が「どうもありがとう」と歓声に応え、スクリーンの雪景色を背に歌う「Snow white」では、雪が舞う演出がなんとも幻想的だ。続いて、今井がエレキギターで「きよしこの夜」を弾き、バックのスクリーンに教会が映し出されるなか、星野がアコースティックギターで「SILENT NIGHT」を鳴らす。ここまでのしっとりとした静寂を打ち破るかのように、ファンタジックでポップな「Alice in Wonder Underground」を演奏。緩急のついた構成でオーディエンスをまったく飽きさせない。そして「スピード」のイントロが流れ歓喜する場内はヒートアップ。たたみ掛けるように、続いてエレクトロなダンスナンバー「独断場Beauty-R.I.P.-」で会場を揺らす。ラストは、優しくて儚い「FLAME」で締めくくった。櫻井は何度も深いお辞儀をして、ステージをあとにし、メンバーも続いて退出。暗くなった会場では「アンコール!」の声が響き渡る。ギターの星野英彦。しばらくした後、メンバーがステージに再登場。アンコール1曲目は、2020年1月29日にリリースされるニューシングル「堕天使」。続いて、アンニュイでロマンティックな「RONDO」、ヘビーな「無題」を繰り広げ、会場をダークネスに染め上げた。メンバーがステージをあとにし、再度暗くなる場内。1度目よりもさらに力強い「アンコール!」の声が広がるなか、メンバーが現れ、明るくなる場内とオーディエンス。2度目のアンコールでは、アコースティックな「Coyote」、メランコリックな「ドレス」を披露。櫻井が「どうもありがとう。次は懐かしいエイトビートの曲をやりたいと思います」と言い終わるやいなや、ヤガミが「ワン、ツー、スリー、フォー!」とカウントし、疾走感あふれるナンバー「惡の華」へ。ベースの樋口豊。そして櫻井はスタッフ、生放送中継をしていたWOWOWの視聴者、代々木に集まった来場者に感謝の意を述べ、メンバー紹介。「まずは自己紹介。ボーカル櫻井です」と話し、「ギター!今井寿」「ギター!星野英彦」「ベース!樋口豊」「ドラムス!ヤガミ・トール」と紹介していき、ヤガミ以外のメンバーは退出。ここでヤガミはドラムソロを披露する。まずは素手でドラムをたたき、次にドラムスティックを持って、見事なドラミングをプレイ。会場から「おお〜っ!」という歓声が飛び、メンバーが再登場。ドラムのヤガミ・トール。櫻井は「良いお年をお迎えくださいませ。みなさんもどうか、お幸せに。では最後に1曲、みなさん、自分を愛しましょう」。そう言って、この日のライヴを締めくくったのは、1990年に発表されたキャッチーな「LOVE ME」。今井は童謡の「お正月」のフレーズをしのばせて、最後の曲を盛り上げる。この曲に限らず、彼らは新旧織り交ぜたナンバーを披露しているが、2020年間近のいま現在どの曲を聴いても、古く感じさせないどころか魅力的な楽曲ばかりだという事実に驚いてしまう。会場中にメンバーを呼ぶ声が響くが、女性だけではなく、野太い声の男性が「櫻井さーん !!」などと叫んでいるところも、BUCK-TICKのすごさのひとつ。女性ファンはもちろん、確実に男性のファンも新たに増加し続けていることは、彼らの魅力が多岐にわたって発揮され続けていることの証しだといえる。果たして、これほどまでに長年支持され続けているバンドはどれほどいるだろうか。彼らがステージから去ったあと、スクリーンには、2020年5月からオフィシャルファンクラブ会員とモバイル会員限定のライブハウスツアーを全国7会場8公演開催すること、夏にはニューアルバムがリリースされて秋には全国ホールツアーを、12月29日には日本武道館公演を行うことが発表された。けっして守りに入ることなく、常に進化し続けるBUCK-TICKの偉大さをあらためて実感した夜だった。取材後記筆者は、BUCK-TICKが1988年に『ミュージックステーション』に初登場し「JUST ONE MORE KISS」を披露した回を目にしたとき、その麗しくも尖ったビジュアルと楽曲に衝撃を受けたことをきっかけに、「将来は素晴らしい人たちを伝える仕事をしよう」と心に誓いました。そして現在、ライターや編集のお仕事を通して素晴らしい表現者のみなさまの作品を文字でお届けしております。こんなふうに、キャリアが長いバンドはそれだけ人々の人生の折々に触れることも。新旧の楽曲を披露されたBUCK-TICKのライヴに魅了された夜でした。セットリスト01.夢魔-The Nightmare02.唄03.獣たちの夜04.Jonathan Jet-Coaster05.羽虫のように06.絶界07.細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM08.PINOA ICCHIO-踊るアトム-09.月下麗人10.Snow white11.SILENT NIGHT12.Alice in Wonder Underground13.スピード14.独断場Beauty-R.I.P.-15.FLAME<アンコール1>1.堕天使2.RONDO3.無題<アンコール2>1.Coyote2.ドレス3.惡の華4.LOVE MEInformationNew Release「堕天使」01. 堕天使02. Luna Park2020年1月29日発売VICL-79005 (通常盤)¥1,000(税別)VIZL-1685 (完全生産限定盤A(SHM-CD+Blu-ray))¥2,380(税別)VIZL-1686 (完全生産限定盤B(SHM-CD+DVD))¥1,880+税[完全生産限定盤 (A/B共通)]・「堕天使」(「THE DAY IN QUESTION 2019」高崎公演)音源収録。・Blu-ray/DVD : 「堕天使」 MUSIC VIDEO収録。・スペシャルデジパック仕様New ReleaseBUCK-TICKトリビュートアルバム『PARADE III ~RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK~』01. ICONOCLASM / BRAHMAN02. 青の世界 / 八十八ヶ所巡礼03. 形而上 流星 / minus(-) featuring 藤川千愛04. 天使は誰だ / GRANRODEO05. JUPITER / シド06. Lullaby-Ⅲ / 黒色すみれ07. 愛の葬列 / Der Zibet08. LOVE ME / Cube Juice09. 唄 / 椎名林檎10. NATIONAL MEDIA BOYS / DIR EN GREY11. ミウ / 坂本美雨12. 惡の華 / GARI13. JUST ONE MORE KISS / 藤巻亮太2020年1月29日発売VICL-70243¥3,000(税別)
2020年01月14日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第23回目に登場するのは、ロックバンド「サニーデイ・サービス」のフロントマンでもあり、ソロとしても多彩な活動をされているシンガーソングライターの曽我部恵一さん!写真・大内香織そのときどきでやりたいことをやってきた15年【音楽通信】vol.231990年代初頭から、ロックバンド「サニーデイ・サービス」のボーカル&ギタリストとして活動をスタートし、2001年からは並行してソロとしても活動している曽我部恵一さん。2004年12月には自主レーベル「ROSE RECORDS」を設立し、インディペンデント/DIYを基軸とした活動も展開しています。メジャーでもインディーズでもシーンを選ばず、プロデュースや楽曲提供、映画音楽やCM音楽、執筆、俳優など形態にとらわれない表現を続けている曽我部さん。2019年12月25日にリリースされたベスト盤『The Best Of Keiichi Sokabe -The Rose Years 2004-2019-』について、お話をうかがいました。ーー今回、2004年に設立されたご自身のレーベル「ROSE RECORDS」の15年間を振り返るベスト盤となりますが、ソロもバンドもさまざまな活動を維持されているのはすごいことですね。15年前から、現在の状況を計画していたのでしょうか。いえ、何にも考えていないです(笑)。僕はいま成功しているとも何とも思わないのですが、こうしてやりたいことを続けてこれたことに、もし秘訣があるとしたら、適当にやっているからだと思います。ーー事業計画を立てたりすることは。全然ないです。企業と組んで何かやるようなこともないですし、とにかく失敗しそうなことは絶対しないぐらいですね。大きいことはやりたくないんです、怖いから(笑)。ーー音楽シーンにおいて曽我部さんは大御所の域に入りつつあるかと思いますが……。大御所とかになるのもいやなんです、責任が増す感じがあるじゃないですか(笑)。ブログやインスタで変なことは書けないし、変な自撮りとか上げられないし(笑)。そういうのはいやなんですよ。ーーでは、メジャーなレコード会社に所属していたときは窮屈な感じがあったのでしょうか。窮屈ではなかったんですが、結果を残せていないということですね。大会社でやってみましたが数字では結果を残せていないし、じゃあドラマのタイアップで売れるような曲を作れるのかと言われると、そこまでしてやってみようという気にはなれなかった。だから、自分で責任を持って「やりたい音楽をやりたいだけだ」ということに気づいて、独立したんです。自分がやりたいことをそのときどきでやりたいように、のらりくらりとやっていきたいなというのが心のどこかにあって、それをいまもやっているだけなんです。ベストアルバムをCDとアナログ盤と配信の3形態でリリースーー12月25日に、ベストアルバム『The Best Of Keiichi Sokabe-The Rose Years 2004-2019-』をCDとアナログ盤と配信の3形態でリリースされましたね。以前は2013年に、2001年から2013年の楽曲を収録したベスト盤をリリースされていますが、今回のベスト盤発売のきっかけは何でしょうか。2019年は弾き語りのライブでいろいろな場所に行って、演奏してきました。そういった場所で初めてライブを観た人に、僕は作品が多いのでどれを最初に聴けばいいかわかりやすく、ベスト盤を買ってほしいという思いがあるんですよ。前は2枚組だったので、もう少しコンパクトなベスト盤を作ろうと思って、1年ぐらい計画していたんです。今回は、前に発売したベスト盤に入っていなかった曲も入っていますし、ちょうど自主レーベルが15年になるので、いいタイミングだと思いました。ーーとくに録り直したりもしなかったのですか。もちろんミックスダウンし直したり、いまのテイストに仕上げたりはしました。ーー今回はどのような基準で選曲されたのでしょうか。CDは、だいたい曲が70分代後半ぐらいまで入るんですが、ぎりぎりまで入れようと思いました。「自分がCDで聴くんだったら、どういう選曲かな」という視点から、いいと感じたものを選んでいます。さらにアナログ盤の発売と配信もありましたが、それぞれ収録曲は違うものを選びました。いまスマートフォンなどで曲を聴く人も多いので、配信は配信用に、アナログはアナログ用にマスタリングもやっています。何か引っかかるポップな曲がおもしろいーー収録曲には、ラブソングから社会的なメッセージの強い曲までありますが、いつも社会的なことは意識されているのでしょうか。意識していますね。例えば、このベスト盤に収録している「街の冬」という曲は、新聞を読んで知ったニュースのことをテーマに曲を書いていますし、「汚染水」という曲も原発について思ったことを曲にしています。歌に社会的なメッセージを込めることは多々ありますね。ーー強いメッセージを込めた曲を発表されるときは、好意的な反応だけではないときもあるかとは思いますが、そういったことも覚悟して出していらっしゃるのでしょうか。僕の場合は覚悟までしていないですね。ただ、「これは曲にしておもしろいか、おもしろくないか」という基準で作っているかもしれません。何かのニュースを知ったからといって、ただそれを書けばいいというものじゃないと思っています。曲を作って、そこからみんなが共感なり反感なり、何か引っかかるポップなものじゃないとおもしろくないですから。ーーでは曽我部さんが曲を作るときは、ご自身の中のセンサーで「これはおもしろい、おもしろくない」と判断しているのですか。これは曲になるような気持ちだな、風景だなというときに曲を作ります。ラブソングも、この感情は歌にしておきたいな、聴いてほしいなというものを作っています。ーーそれはソロのときとバンドのときでは、同じなのでしょうか。やっぱりサニーデイ・サービスのほうがチームワークといいますか、バンドとしてやっているので、個人とはちょっとだけ違いますが、基本は同じですね。全国でライブを約100本も行った2019年ーー今日は曽我部さんのホームタウンといえる下北沢での取材ですが、撮影場所でお借りしたこのライブハウス『CLUB Que』に、よくライブ出演されていますね。そうですね。2019年に『CLUB Que』が25周年で、ライブハウスができたばかりの頃から出演しているので、25年前にサニーデイ・サービスのワンマンライブとして初出演してから、毎年何かしらで出演しています。ーー『CLUB Que』25周年企画では、12月に曽我部さんのソロライブ「それからlove 東京編」2daysを開催されていましたが、いかがでしたか。各地で弾き語りのワンマンライブを続けてきたので、ここが2019年の締めとなる弾き語りの2daysでした。ソロのライブでもサニーデイの曲を演奏しましたが、2019年はバンド自体をお休みしていたので、(サニーデイ・サービスのベースの)田中貴くんが「ゲスト」というかたちで入ってくれました。ーーそんな2019年は、曽我部さんにとってどんな年でしたか。撮ったのは2018年なんですが、2019年に公開された音楽と映画をテーマにした『アイムクレイジー』という映画に初出演しましたし、「ロロvol.15『はなればなれたち』」という舞台にも初出演して、お芝居に挑戦したりといい年でしたね。ライブではフィジカルな運動性が大事なんですが、お芝居に出たことで、筋トレやフィジカルなことに目覚めたこともよかったです。ーー劇団ロロの舞台は、なぜ出ようと思ったのですか。「出て」っていわれたから(笑)。もともと好きな劇団で2017年に音楽を担当したことがあったのですが、今回はオファーされたこともあり、舞台に出てしまいました。それに2019年は音楽活動でも、ライブを100本くらいやっていたから、ものすごく働いた年です。ライブが1日2本ある場合、京都と東京間で移動してライブをするようなことも平気でやっていました。ーー普通に移動するのも大変だと思いますが、さらにライブもするなんてタフですね。でも100本ライブをしてもお金が儲からないんですよね、怖い(笑)。レコーディングはお金がかかるんですよ。スタジオ代だけではなく、エンジニアやスタジオミュージシャンを呼んだりすると、どんどんお金が出ていってしまうんです。しかも録ったものがお蔵入りすることもあって、作品として世に出るわけでもなかったり。実は2019年、あまりリリースがなかったんですよ。新曲を作っていないし、新曲として出したのは後藤まりこさんとデュエットした「結婚しようよ」という曲のみだったんですが、これも吉田拓郎さんのカバーだから。実はサニーデイ・サービスの曲を1年かけてずっと作っていたというのもあるんですけどね。2020年はソロとしてもサニーデイとしても活動ーープライベートにおいて、曽我部さんはシングルファーザーで3人のお子さんがいらっしゃいますが、育児と仕事の両立は大変ではないでしょうか。子どもがちっちゃいときは大変でしたが、いまは大変じゃないですね(笑)。いま一番上の子が高校生、次が中学2年生、一番下が小学校5年生ですから。ーーこの15年で、一番変化を感じるのはどんなことでしょうか。生活は日々変わっていくので、子どもの成長に一番変化を感じますね。その一方で、音楽はそんなに変わっていないんですが、テクノロジーは15年の間に変わっていって、スタジオに入らなくても曲作りができるようになりました。あとは3年前ぐらいに車の免許を取得したことも大きな変化かもしれません。それからはどこ行くにも、車移動になって、とても便利になりました。ーーお休みのときはどうされているんですか。基本的には休まないんです。でも、この間久しぶりに1日だけ休みがありましたが、ひたすら寝ていました。いつもだいたいは制作や取材やライブなど、何かしら予定が入っています。ーー曽我部さんご自身はハードすぎてご負担はないのでしょうか。僕は大丈夫です。ただ、忙しくて家にいないと、子どもたちは寂しいかもしれませんね。でも、その寂しさや悔しさをバネに生きていってほしいと思っているんです。それで将来、子どもたちがどうなるかはわからないですが。ーーそうなんですね。お子さんのお話ありがとうございました。ではまったく違うテーマですが、曽我部さんが思う魅力的な女性像とはどんなタイプでしょうか。一般的には、魅力的だと思えるタイプには、いろいろなパターンがあると思うんです。モデルさんのように見た目がかわいい人やキレイな人というのもひとつあるだろうし、「この女性を自分のものにしたい」という征服欲や性的な欲求がわく人というのもひとつあるはず。でも、いま僕は48歳なので、ご飯を作ってくれる人がいいですね(笑)。お掃除してくれる人もいいかな。容姿よりも雰囲気。いまは子育てなども共有できる人がいいです。ーーでは、2020年はどんな年になりそうでしょうか。ソロだけではなく、サニーデイとしても動こうと思っています。アルバムをリリースしますし、ツアーで全国をまわります。ドラムもキーボードも入れてライブをしていく予定なので、楽しみにしていてください。取材後記音楽家として、経営者として、父として、さまざまな顔を持つ曽我部恵一さん。取材日の数日前に「家族にカレーを作っていたら指を切っちゃって」と話してくださった曽我部さん。音楽に生活が溶け込むなか、あふれる才能でこれからもたくさんの作品を生み出し、ソロでもサニーデイでも色褪せない音楽を聴かせてくれるはず。そんな曽我部さんのベストアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。曽我部恵一 PROFILE1971年8月26日生まれ。乙女座、AB型。香川県出身。’90年代初頭よりサニーデイ・サービスのヴォーカリスト/ギタリストとして活動を始める。1995年に1stアルバム『若者たち』を発表。’70年代の日本のフォーク/ロックを’90年代のスタイルで解釈・再構築したまったく新しいサウンドは、聴く者に強烈な印象をあたえた。2001年のクリスマス、NY同時多発テロに触発され制作されたシングル「ギター」でソロデビュー。2004年、自主レーベルROSE RECORDSを設立し、インディペンデント/DIYを基軸とした活動を開始する。以後、サニーデイ・サービス/ソロと並行し、プロデュース、楽曲提供、映画音楽、CM音楽、執筆、俳優など形態にとらわれない表現を続ける。最新作は、2019年12月にリリースされた『The Best Of Keiichi Sokabe -The Rose Years 2004-2019-』。InformationNew Release『The Best Of Keiichi Sokabe -The Rose Years 2004-2019-』(CD収録曲)1.キラキラ!2.愛ってやつを3.抱きしめられたい4.汚染水 (2019 Stereo Mix)5.街の冬6.碧落 -へきらく-7.コーヒーとアップルパイ8.満員電車は走る (Single Version)9.bluest blues10.スウィング時代 (Another Version)11.オーロラ12.春の嵐13.恋人たちのロック14.シモーヌ15.東京 2006 冬16.おとなになんかならないで (Shimokitazawa Concert Live)17.魔法のバスに乗って18.LOVE-SICK※レコード、CD、配信で収録内容は異なります。[ダウンロード・ストリーミング]2019年12月11日配信開始ROSE 242D[CD]2019年12月25日(水) 発売ROSE 242 ¥2,500(税別)[アナログ盤]2019年12月25日(水) 発売ROSE 242X ¥3,900(税別) ※2枚組/完全限定生産
2020年01月10日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第22回目に登場するのは、日本のヴォーカルグループのパイオニアとして第一線を走り続け、メジャーデビュー25周年を迎えた、ゴスペラーズ!写真・大内香織25年で多彩な切り口のあるグループに育つ写真左から、村上てつや、黒沢 薫。【音楽通信】vol. 22北山陽一さん、村上てつやさん、黒沢 薫さん、酒井雄二さん、安岡 優さんの5人からなるヴォーカルグループ「ゴスペラーズ」は、1994年にシングル「Promise」でメジャーデビュー。2000年発表のシングル「永遠(とわ)に」が43週にわたってロングヒット、翌年発表の「ひとり」はアカペラ作品としては日本音楽史上初のベスト3入りを果たしています。さらに同年発表のラブソングコレクションアルバム『Love Notes』もロングヒット、オリコン1位と初のミリオンセラーを記録し、「第16回日本ゴールドディスク大賞」ほかも受賞するなどの輝かしい実績の持ち主。以降も第一線で活躍し、他アーティストへの楽曲提供、プロデュースをはじめ、ソロ活動も展開し、アジア各国でも作品がリリースされています。シングル総数は全52枚、両A面シングルも合わせるとなんと全58曲。今回は、メジャーデビュー25周年を迎え、2019年12月18日に、25周年記念シングルコレクション『G25 -Beautiful Harmony-』をリリースされたゴスペラーズから、村上さんと黒沢さんのおふたりにお話をうかがいました。ーーもとは村上さんと黒沢さんが同じ高校で、3年生のときに初めてご一緒に歌われたのですよね。その当時は25年間もこうして第一線で続くことを想像できていましたか。黒沢当時はまったく考えていなかったですね。そもそも高校のときの学園祭で、「何か目立つことがしたい」ということで組んだアカペラグループで、そのときはまだゴスペラーズにもなっていませんでした。その後、大学に入学した際、うちのリーダー(村上さん)が早稲田大学に一浪して入っていて「アカペラのサークルがあるぞ」と教えてくれたのが、ゴスペラーズ結成のきっかけです。そのときはサークルにおもしろい人がたくさんいたんですよね。アカペラサークルなので、歌い上げることが好きな人、ハーモニーを構築してハーモニーの響きを突き詰めたい人などがいました。アマチュアなので両方いてもいいんですが、たまたま我々の代に、何人かすごく歌を歌いたい人がいて、その人たちで組んだのがゴスペラーズです。プロになるにあたって、進路のこともあって、就職するメンバーが抜けて、そこで後輩を入れたのがデビューのときのかたちなんですよ。黒沢 薫。1971年4月3日生まれ。カレー本の出版やプロデュースしたカレーを発売するほどのカレー好き。ーー当時はとくにデビューを目標にしていたわけでもなかったのですか。村上最初はもう、デビューする、しないという考え方もなかったですね。ただ、当時はアカペラグループがほとんどいなかったから、ちょっと歌うと、まわりからのリアクションがすごくよかったんです。だから、良い意味でも悪い意味でも調子にのったところがあって、バブルが弾けたか弾けていないかぐらいのときに、アルバイト感覚で営業をやらせてもらったらお金をはずんでもらえたことも。そんな、学生がつけあがるにはすごくいい条件だったんです。人から「お前らやってみるか」と言ってくれているんだったら、その話にのってみるかという感じでしたね。黒沢デビューしたとき、一番若いメンバーは20歳です。若いから、自分の年齢を超えた25年も続けることの重みなんて、わかっていなくて当たり前ですよね。でも、デビューするときにすぐ解散しようと思って始めることはないわけで、セールス的な結果が出るまでちょっと時間がかかったこともあって、もがいた時期もありました。みんな共通で興味を持つところもあるんですが、それ以外は意外とばらばらな趣向の5人なので、例えば楽曲ごとに方向性を決めるリーダーが変わったりして、その都度少しずつ意識が変わることであまり中だるみもしませんでした。常に目標や行きたいところを見ながら、みんなで走ってこれた25年だったということは大きいと思いますね。これが村上てつやの才能ひとつでやろうとなっていたら、ひとりでアイデアをひねり出し続けるのがすごく大変で難しかったかもしれませんが、いろいろなメンバーがいますから、5人でやってこれてよかったと思います。村上てつや。1971年4月24日生まれ。ゴスペラーズのリーダー。スポーツが好き。村上5人で一緒に続けてこれたというのは、チームワークの良さだとも思うので、トップダウンかボトムアップかというそんな単純なものではないと思うんですよね。瞬間、瞬間のイメージというのは、作る人間がいるほど、時には難しいこともあるかもしれないですが、最終的にはそっちのほうが面白いものになると思うんです。そういう意識が抜けてしまったら、ただのハモる人になってしまうから。アカペラをやることはたいして難しいことではないんですが、それを飽きずに聴かせ続けていくというのは、そんな簡単なものじゃないんです。ファンの人が何に魅力を感じるかだと思いますが、結果として、切り口がいろいろあるというグループに育っていったから、25年もったのかなというところはありますね。意図してこうしてきたというよりは、みんながんばっているうちにそうなったということだと思います。いまがシングルコレクションを出すベストタイミングーー2019年12月18日にシングルコレクション「G25 -Beautiful Harmony-」をリリースされました。25周年のタイミングでのリリースは、どのようなきっかけだったのですか。黒沢だいぶん楽曲がまとまってきたのと、フィジカルで出せるタイミングとしては、いまが最適かつフィジカルというものにあまり意味がなくなっていくのではないかという音楽業界の話もあったことがきっかけですね。村上実際、アメリカはほとんどCDよりも配信なわけですから。黒沢楽曲をまとめておくというのは今ぐらいがちょうどいいと、「シングルコレクションだ」と喜んでもらえるギリギリのタイミングではないかと、レコード会社の方にいわれて確かにそうだなと思ったんです。実際に作業してみて、最初の頃の音源は我々テープで録っているんですが、テープの対応年数がもうギリギリだったんですよ。一度動かなくなって、いろいろな行程をして、なんとか動くようになって録音してマスタリングしてというのは、たぶん今回が最後の作業だったので、危ないところだったんです。今回、マスター音源もデジタルになおすこともできました。最初の頃の楽曲は音量が全然違うので、ただ並べるプレイリストにしても、今回のアルバムのようにならないんですよね。でこぼこしちゃうんですよ。そういう意味でも、でこぼこしないものを今回出せたのはよかったと思っています。あとは25年経って、ダメな自分たちもやっと面白がれるようになったというか。それはそれで良さを見つけられるようになったということもありますね。10周年、15周年のときは「あれはもっとうまく歌えたのに」と後悔が勝っていたのが、25年経って、「あの頃はあの頃で頑張ってたよね」と思えるようになった。そういう意味でも、シングルコレクションを出すのならいまだと思いました。村上本当にベストタイミングです。黒沢これが30周年だったら、もう出さなくてもいいかなと思ったかもしれません。ーータイトルは、新元号「令和」の意味「Beautiful Harmony」もあるのですか。村上はい。昨年、夏フェスなど我々のことをそんなに知らない人がいる現場で歌うときは、全部この話から入ったんですよ。「今年は追い風が吹いていますよ、みなさん5月の菅さんの会見を見たでしょう」と。僕は本当に、あの会見をテレビで見ていて、膝を打つような気持ちになって(笑)。黒沢「ビューティフルハーモ二ー」なんて、僕たちの時代が来た! という感じ(笑)。ーーそうなのですね(笑)。今回、ディスクが5枚あってそれぞれに、リミックス音源がボーナストラックとして収録されています。ヒプノシスマイクなどを手がけるmaeshima soshiさん、yonkeyさん、空音さん、Momさん、長谷川白紙さんらのリミックスはいかがでしたか。黒沢25周年だから、25歳以下のアーティストがリミックスしていますね。そういう人たちが我々の楽曲をどういうふうに料理するのか、レコード会社の人から提案されて、それはおもしろいなと思いました。でもこれが20周年だったら「おもしろそうだね」って言えなかったと思うんですよ。「いやちょっと待って」と。でも、今回はそこもやってみようと言えるようになったのは、25周年だから。実際におもしろいものが上がってきたので、「我々は絶対こういうことはしないよね」というのも含めて、おもしろいです。村上ファッションなどでもそうだと思うんですが、ある程度年齢が離れると、前提としているものが違う。つまりリバイバルのときも知っていて乗る人と、新しいところから入ってくる人ということ。インプットが違う人たちのアウトプットの仕方を見てみるのは、すごくおもしろい。今回ちょっと度肝を抜かれるものもありました。黒沢こんな感じになるんだと思ったり、逆に我々が昔聴いてきた曲に近い感じにもなったり。すごく新しいけれど聴いたことがあるという感じもおもしろいですね。村上いまはアーティストというあり方も、25年前とはまた全然違って、どういうふうに楽しむのかも違っています。僕たちは無理して若い人たちに気に入られようとしていく必要はないんですが、知っていたら楽しまないと損だなとは思いますよね。黒沢若い人の音楽をいまからやってどうだではなく、我々は我々としてやっているときに、若い世代からも「おもしろいじゃん」と言ってもらえたらいいなと。ずっと長くやっている人は、そういう人が多い印象がありますね。ーーゴスペラーズさんも25年経って、遊び心や余裕を感じられるようになったということですか。黒沢やっとそういうところに来れたのかなと思います。村上制約の多い音楽ではあるので、ハーモニーって。基本的にはひとり1パートであったり、それぞれが自由にやったりすると、ハーモニーとして成立しないんです。そのなかでも遊びをちゃんと入れられてきたとは思うんですが、そこが心の余裕にもなってきたのかもしれません。25年間の出来事は前に進む力になっているーー25周年記念シングルコレクションのCMで、ゴールデンボンバーさんが、ゴスペラーズさんの代表曲「ひとり」を“エアーアカペラ”で歌う姿を拝見しましたが、爆笑しました(笑)。村上けっこう笑っちゃいますよね(笑)。黒沢ゴールデンボンバーのみんなは動きが多いですよね(笑)。以前、鈴木雅之さんのモノマネ芸人の方が、鈴木さんのモノマネをされていたときのことを思い出しました。本人よりも、モノマネするときのほうが動きが多くなるんですよね。ゴールデンボンバーの樽美酒研二さんは、「俺は口パクなのに声が枯れた」と言っています(笑)。村上それぐらい気合が入っていたんでしょうね(笑)。彼らに初めて会ったときも、「若いときはけっこう聴いてたんですよ」なんて言ってくれました。このCMも話題になってほしいですね。黒沢そうだね。CM出演も快諾してくれてうれしいね。ーー先日放送されていた阿佐ヶ谷姉妹さんの日本テレビ系の番組『阿佐ヶ谷姉妹のおばさんだってできるわよ』では、阿佐ヶ谷姉妹のおふたりにゴスペラーズさんが指導したり、コーラスをしたりする場面も拝見しました。村上阿佐ヶ谷姉妹さんはお笑い芸人という立場にいますが、ものすごく音楽を神聖なものとして自分たちのなかに持っている感じがありましたね。いろいろな企画のなかで、もちろん芸人的な笑いもとるものの、「今日ゴスペラーズと私たち歌えるんだ」という感情をすごく発してくれたのでそれはうれしかったですし、彼女たちは歌がうまかったですよ。黒沢僕たちあまり指導することもなかったです(笑)。村上そうなんですよ(笑)。テレビでは指導しているふうな映像が少し流れていましたが、あれは段取りを話していただけで、合わせたのも1回だけですし、実時間的にも全然時間がかかっていないんです。番組内のスタジオにいたゴスペラーズファンで、シングルコレクションの告知をしてくれた人もよかったですね(笑)。ーー阿佐ヶ谷姉妹さんやゴールデンボンバーさんなど、いろいろなジャンルにファンの方がいらっしゃいますね。村上最初の頃、僕らのこういうスタイルを面白がってもらってフジテレビ系のバラエティー番組『笑っていいとも!』にレギュラーで出させてもらったときもありました。そのときは大変だったんですが、当時のゴスペラーズのようにヒット曲を持っているアーティスト像が世の中に確立されていないときに、一種のネタのようなものをテレビでやるというのは、ある意味危険でもあるわけですよね。面白くない芸人だと思われる可能性もあるわけだから。でも、そうやって面白がってくれる人や場所に対して、もちろん25年間の中で拒絶したことやものもあるんですが、できるだけ5人全員がポジティブになって前に進んでいこうというスタンスできました。こうしてポジティブにチャレンジしてこれたのも、結果としていろいろな人とさまざまな絡みを25年間できたからだと思います。それはやっぱりグループとしての適応力が磨かれたのではないかなと。「僕たちはこういう音楽家だから」と殻に閉じこもっていたときに、果たしてこのスタイルがそんなに面白いものとして世の中に映っていたかというとわからない。もちろんからんでしまって失敗したこともあるんですが、トータルとしては、25年間の出来事は全部前に進める力になっています。危険なものもいっぱいあったと思いますが(笑)。黒沢危険なものもなんとかしのぎきったり、しのぎきれなかったり、いろいろあった25年だったと思います。たっぷり歌う大切な部分が見える全国ロングツアーーーお休みの日などはどのように過ごしていますか。黒沢休みがないんです。ありがたいことにこのプロモーションで忙しくさせていただいていて、休みの日は本当に休んでいます(笑)。前は映画に行ったり、ライブを観に行くこともありましたが、最近は外出することで風邪をひくといけないので、前ほどは外出していませんね。村上僕も同じですね。インタビューで言っちゃいけないけど、疲れは本当に早くなっていますからね(笑)。夜の8時でこんな辛いのか、目がしばしばするぞと。25周年を迎えて、僕も働き方改革です(笑)。ーーそうなんですか(笑)。ではまったく違う切り口のお話ですが、おふたりが魅力的だと思う女性像はどんな人でしょうか。黒沢いまは、女性像自体が変わってきている最中で、女性も変わっていく過渡期ではないかと思うんです。少し前までは「女子力」という言葉がありましたし、男性を立てる女性が男性にとってはラクではありますよね。でも、これからは主体的にバンバン行動していく女性がより活躍するでしょうし、僕としてもこちらからいくよりも、女性からグイグイ来られるほうがいいという感じになっています(笑)。村上それこそもう「男性」「女性」で語る時代でもなくなってきていますよね。少し話がそれますが、悩んでいるのは、コンサートで「男性—!」「女性ー!」という呼びかけをするのはもう封印だなと思っています。いままでなら、大多数のことを指しているんだからという話で済んだことが、済まなくなっていくから、いまの時代は「レディースアンドジェントルマン」という言葉じゃないなと。実際に、その言葉を使ってはいけないというわけではないですが、僕らのような立場の人が鈍感であるといけないじゃないですか。でもそんなことに忖度せずに言うと、黒沢と同じになりますが、女性はどんどん突っ走ればいいと思っています。だから、自分らしく進む女性がいいのではないでしょうか。ーーわかりました。ゴスペラーズさんは、7月5日まで25周年を記念した全都道府県ツアー「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”」を開催中ですが、どのようなステージですか。黒沢たっぷり歌います。シングルコレクションからの曲を中心にしているんですが、かなり楽曲的には満足していただけるんじゃないかと思っています。さすがにシングル曲の58曲すべてはできないですが、かなりボリュームのしっかりした全都道府県ツアーです。村上すべてを見せるのは難しいのですが、いろいろな曲を演奏していくなかで、自分たちのやってきたことをシンプルに届けるというのもあるし、いままでツアーや制作の中でやってきたものを少し加えるというのもあるし。僕らが積み重ねてきたものの大きな部分、大切な部分ができるだけたくさん見えるようなツアーになっています。黒沢ロングツアーだから、体調管理だけは気をつけていきたいですね。楽しみにしていてください。取材後記インタビューの際も美声でこたえてくださったゴスペラーズの村上てつやさんと黒沢 薫さん。グレーのスーツ姿で大人の魅力を見せながらも、インタビューでは場を和ませるユーモアも見せていただき、楽しい現場となりました。25年間走り続けているゴスペラーズさんは、これからもビューティフルハーモニーをわたしたちに聴かせてくれることでしょう。まずは、シングルコレクションボックスをチェックしてみてくださいね。ゴスペラーズ PROFILE1991年、早稲田大学のアカペラ・サークルで結成。メンバーチェンジを経て、1994年12月21日、シングル「Promise」でメジャーデビュー。2000年にリリースしたシングル「永遠(とわ)に」、アルバム『Soul Serenade』がロングセールスを記録しブレイク。2001年リリースのシングル「ひとり」は、アカペラ作品としては日本音楽史上初のベスト3入り、ラブソングコレクション・アルバム『Love Notes』が大ヒットし、ミリオン・セールスを記録する。以降、「星屑の街」「ミモザ」など多数のヒット曲を送り出す。2014 年にデビュー20 周年記念のベストアルバム『G20』をリリース。オリコン初登場2 位を獲得。全66公演ゴスペラーズ史上最多公演数の全都道府県ツアーは大成功。2017年、アルバム『Soul Renaissance』をリリース。2018年はシングル「ヒカリ」「In This Room」をリリース。10月、アルバム『What The World Needs Now』リリース。2019年10月30日に25周年記念シングル「VOXers」を、12月18日に25周年シングルコレクションボックス『G25 -Beautiful Harmony-』をリリース。デビュー記念日の12月21日から2020年7月5日まで、全都道府県ツアー『ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020“G25”』を開催中。InformationNew Release『G25 -Beautiful Harmony-』(DISC 1)1. Promise2. U’ll Be Mine3. Winter Cheers!~winter special4. Higher5. Two-way Street6. カレンダー7. 待ちきれない8. ウルフ9. 終わらない世界10. Vol.11. 夕焼けシャッフル12. BOO~おなかが空くほど笑ってみたい~13. あたらしい世界(DISC 2)1. 熱帯夜2. パスワード3. 永遠(とわ)に4. 告白5. ひとり6. 約束の季節7. 誓い8. Get me on9. エスコート10. 星屑の街11. Right on, Babe(DISC 3)1. 新大阪2. 街角 -on the corner-3. ミモザ4. 一筋の軌跡5. 風をつかまえて6. Platinum Kiss7. 陽のあたる坂道8. It Still Matters~愛は眠らない9. 言葉にすれば10. 青い鳥11. ローレライ(DISC 4)1. Sky High2. セプテノーヴァ3. 1, 2, 3 for 54. 宇宙(そら)へ ~Reach for the sky~5. ラヴ・ノーツ6. 愛のシューティング・スター7. 冬響8. NEVER STOP9. BRIDGE10. It’s Alright ~君といるだけで~11. STEP!(DISC 5)1. 氷の花2. ロビンソン3. 太陽の5人4. SING!!!!!5. クリスマス・クワイア6. Dream Girl7. GOSWING8. Recycle Love9. Fly me to the disco ball10. ヒカリ11. In This Room12. VOXers2019年12月18日発売KSCL-3217 ~ KSCL-3221(通常盤)6,000円(税別)KSCL-3210 ~ KSCL-3215(初回限定盤)8,000円(税別)※初回生産限定盤は5CD+1BD(特典Blu-ray)ほか豪華仕様あり。
2020年01月09日