「長女っぽい」とか「末っ子っぽい」など、他人を見ていてなんとなく感じたり、逆に、他人から自分自身のことを指摘されたことがある、なんて方はとても多いのではないでしょうか?また、わが子を見ていて、「長女が真面目すぎて心配」「末っ子がいつまでも甘えん坊で困る」「一人っ子のせいかマイペースすぎる」など、子どもの性格に、きょうだいの有無や生まれた順番が関係しているのでは? などと感じたことあるお母さんもいるのではないでしょうか?「生まれ順」は性格に影響する共通パターンがある――そんなところに目をつけて研究をしたのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さんです。五百田達成(いおた・たつなり)さん作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を生かした、人づきあいやコミュニケーションに関する実践的アドバイスが好評を得ている。執筆や講演の主なテーマは「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。テレビや雑誌などメディア出演多数。主な著書に、35万部を超えるベストセラー「察しない男 説明しない女」シリーズ(ディスカヴァー)、13万部突破の「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(新潮文庫)などがある。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち 「きょうだい型」性格分析&コミュニケーション』 (五百田達成・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン ¥1,404 税込)HP: 五百田達成オフィシャルサイト まずは、五百田さんが編み出した独自メソッド、生まれ順からわかる「きょうだい型」について解説しましょう。■親ときょうだいとの関係性で決まる「子どもの性格」五百田さんは、老若男女あらゆる人たちにインタビュー。その結果、性格は親ときょうだいとの関係性で決まる、との結論にいたったと言います。「子どもにとって、生まれてから独り立ちするまでの長い期間、密度の濃い関わり方をする家族は小さな社会のようなものです。『三つ子の魂、百まで』ということわざがあるように、幼い頃の環境やふるまい方は、大人になってからの性格に大きな影響を及ぼします」(五百田さん)そこで、五百田さんは独自のメソッドを導き、すべての人を次の4つの「きょうだい型」に分類しました。・「長子」:きょうだいの一番上・「末子」:きょうだいの一番下・「中間子」:3人以上のきょうだいの「長子」と「末子」以外・「一人っ子」:きょうだいがいない「この『きょうだい型』とは、性別を問わず、あくまで『生まれ順』による分析のことです。例えば、『長女だけど末っ子』という人は『末子』になり、『長女だけど上にも下にもきょうだいがいる』という人は『中間子』となります」(五百田さん)■生まれた時、すべての人は「一人っ子」か「末子」「まず、『きょうだい型』のことを理解してもらうために、下記の図を見てください。見ての通り、すべての人は必ず『一人っ子』か『末っ子』として生まれます。例えば、ある家庭で最初の子どもが生まれた場合、その時点では下にきょうだいができるとはわからないので、その子は暫定で『一人っ子』になり、その後、下にきょうだいが生まれた場合は『長子』になります。一方、すでに上の子がいる家庭で子どもが生まれた場合は、暫定で『末子』となり、その後、下にきょうだいが生まれた場合は『中間子』となるわけです。つまり、『長子』と『一人っ子』は途中まで同じグループで、『中間子』と『末子』は途中まで同じグループ、ということになり、ベースとなる性格は似たものとなります。こうして生まれた時の状況によって形作られる性格を『メイン性格』、そして、下にきょうだいができるかどうかで決まる性格を『サブ性格』と呼びます」(五百田さん) ■親の期待が大きい「長子」「一人っ子」、注目度が低い「中間子」「末子」「次は、それぞれの具体的な性格を知るために、下の図を見てください。生まれた時点で一人である『長子』『一人っ子』には、親からの期待や注目が大きく降り注ぎます。なので、このグループは、おおむね真面目な生き方をせざるを得ません。一方、『中間子』『末子』は親からの注目度が低く、さらに上にはきょうだいがいる環境に生まれます。なので、このグループは空気を読んだり周囲との調和を重んじる性格に育ちます。こうして『生まれ順』と『親からの影響』という2つの要素がかけ合わさって、4つの『きょうだい型』の性格が決定するのです」(五百田さん)これを踏まえて、五百田さんは、それぞれの「きょうだい型」の性格を、下記のように分析しました。・「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と、下のきょうだいの面倒を任せられることによって、責任感を身につける“きまじめな王様”「長子」。・生まれたときから兄姉という前例を見ながら、要領よく甘え上手に育つ “したたかなアイドル”「末っ子」。・上と下に挟まれ、自分のアイデンティティを模索し続ける “永遠の思春期”「中間子」。・親の愛を一身に受け、ひたすら天真爛漫に成長する “マイペースな天才肌”「一人っ子」。■「きょうだい型」にプラスα! 性格を形成する「4つの外部要因」もちろん、この要素だけで性格が決定するわけではありません。ほかにも、性格を微修正する外部要因があるといいます。「外部要因は、以下の4つ。・年齢差・性別・家庭環境や親の教育方針・家庭以外のコミュニティきょうだい間の影響は、3~5歳差がもっとも強く表れます。逆に、歳が離れすぎている場合は、それぞれが「一人っ子」のような状態になります。ちなみに、双子の場合はきょうだいの上下関係は希薄で、「2人で1人」のような特殊な関係を築くようです。 年子の場合も、年齢差が小さいため上下関係が薄く、双子に似た形態になります。年が近いため、何かと比べられがちな両者ですが、双子のほうがよりお互いを意識し特別な存在だと感じがちです。家庭環境や親の教育方針という点では、例えば、祖父母などと同居している場合や、親が子どもに対して独自の教育を行っていたり、男尊女卑(その逆も同様)などの特殊な価値観がある場合は状況が変わってくるでしょう。また、子どもは家庭だけで育つわけではありません。外部に濃いコミュニティを持つことで当然状況は変わってきます」(五百田さん)■夫や子どもへの理解が深まる「コミュニケーション・ガイドツール」「こうした『きょうだい型』を提案していると、時々、読者の方から『ステレオタイプ化するのは良くない』と言ったご指摘をいただくこともあります。ですが、私が『きょうだい型』の話で伝えたいのは、他人の性格を決めつけたり、ステレオタイプ化することではなく、自分自身や周囲の人へ理解を深めるためのガイドツールとして役立ててほしい、という思いです。例えば、なぜかうまくいかない夫とのコミュニケーションや、わが子の子育てにおいて、『ウチの夫、なんでこんなに気が回らないのかわからなかったけど、こういう環境で育ってきたからなんだ』とか『この子はこういう個性なんだ』などというふうに理解につながりますよね。『きょうだい型』を手がかりに、家庭での相手の立場や育ち方を想像することができ、相手の行動原理がわかります。それにより、コミュニケーションがより円滑になるのではないでしょうか?」(五百田さん)五百田さんが提唱する「きょうだい型」の原理がわかったところで、次回からは、「長子」「中間子」「末子」「一人っ子」に分けた4つの「きょうだい型」について、それぞれの特徴や上手な育て方、さらにはお母さんと子どもの相性などについてご紹介していきましょう。取材・文/まちとこ出版社N
2018年03月17日職場での人間関係の“困った”は、こう解決!職場でよくある人間関係のお悩みをピックアップ。一つ対処法を間違えばこじれてしまいそうな局面での、上手な切り抜け方を教えます。教えてくれたのは、オリエンタルランド在籍時代、ディズニー流のおもてなしの極意をキャストに根付かせてきた経験を持つ人材トレーナーの櫻井恵里子さん。また、TEAM NACSの音尾琢真さんからもアドバイスをいただきました。Q.上司から急な仕事を振られたけれど、いま手いっぱいなので、うまく断りたい。A.現状の仕事内容を説明し、引き受けた場合の納期を話す。最初から断ることを前提に話せばカドが立つもの。まずは、現在の仕事状況を正直に。そして、「◯日でよければ」や「△△のところまでなら」など引き受けた場合の可能な納期などを伝えて。音尾’s VOICE実直ささえ伝われば、断ったとしても、相手も納得するのでは。それでも無理なら、「僕より◯◯の方が仕事が早いと思います」と、別の同僚に仕事を振っては(笑)。Q.後輩が、まだ仕事を覚えきれてないみたい。なのに、質問をしてくる様子もなく、モヤモヤします。A.何気ない会話のなかで、自身の失敗談を交えながらアドバイス。現状どういう手順で進めているのかを聞き、頭ごなしに否定しないこと。自分が過去にした似たような失敗談を引き合いにしてのアドバイスが最適。間違っても命令口調でしゃべらないこと。音尾’s VOICE僕の場合、さりげなく「大丈夫そう?」って聞いたりします。ただ、監督や演出家など言うべき人に任せる場合も。それに、失敗して学ぶこともある。失敗させるのも先輩の役割かなと。おとお・たくま末っ子気質の愛されキャラ。個性の強いTEAM NACSメンバーのなかでバランサー的役割も。撮影現場でも、全方位に気を配り、良好な関係を築くコミュニケーション上手。そんなスキルを発揮し、アドバイスしてくれました。櫻井恵里子さん著書に『「一緒に働きたい」と思われる心くばりの魔法 ディズニーの元人材トレーナー50の教え』『3日で変わるディズニー流の育て方』(共にサンクチュアリ出版)。※『anan』2018年3月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken)イラスト・山中玲奈取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月04日人間は、他人と関わり合いを持たなければ生きていけない。とはいえ、人間関係は複雑で、時に面倒なもの。コミュニケーション力を上げ、人間関係を円滑に環境を快適にしていく方法をTEAM NACSの音尾琢真さんと共に探ります。一日のうち職場で過ごす時間は結構長い。だからこそ、仕事上の付き合いと割り切れないことも。「一番の近道は、“一緒に働きたい”と思われる人になること。難しいように感じますが、意識をほんの少し変えるだけなんです」とは、人材トレーナーの櫻井恵里子さん。オリエンタルランド在籍時代、ディズニー流のおもてなしの極意をキャストに根付かせてきた経験を持つ。「多くの人から愛される人に共通するのは、自分中心にならずに、周りに心配りができる人。それにはまず、立場の上下にかかわらず、周りの指摘や助言に耳を傾けられる“素直さ”を持つこと。嫌な感情を持たれにくく、自然と味方を増やします。そして、相手を信頼する“頼る力”を持っていること。他人を頼れるのは、人を信頼して認めることのできる人の証拠。誰でも頼られれば、自分が認められたと感じ、その相手が困っていれば手を差し伸べたくなります」コミュニケーション力UPのプログラムを2つご紹介!“聴き上手”になってみる。自分はコミュニケーションをとっているつもりでも、相手に伝わらなければ意味がない。「大事なのは聞く姿勢。“聴き上手”には、どんな人も心を開くし、話しかけやすいですよね」。それには、ちょっとしたコツをつかむこと。「相手の目を見て、話に細かく頷いたり、時には驚いたり、話に共感しながら適切なリアクションを返すこと。仕事の場では、メモを取る習慣をつけておくといいですよ。うっかりミスも減るし、前向きな姿勢も伝わります」音尾’s VOICE自分が思うより少し大げさに“聞いている感”を出してもいいのかも。さらに過剰にリアクションして、相手から「お前、聞いてないだろ!」とツッコまれるのを待つ、という上級なやり取りを楽しむのもアリです。同僚の仕事を積極的に手伝う。職場とは、同じ目標に向かって働く人の集合体。ただ、部署によって役割が違い、それぞれの立場の相違から優先順位も変わってくる。そのせいで、時には意見の相違や対立が起きることも。「同僚が、何を考えどんな仕事をしているか知っておくと、歩み寄れることも。忙しそうな時や困っているのを見かけたら、手伝いを申し出てみましょう。別の視点から見ることで相手の立場も理解できるし、自分が手いっぱいの時には、きっと向こうが手を貸してくれるはずです」音尾’s VOICE自分の芝居に迷った時、周りの人がセリフをどう言うかを考えることがあります。そうすると自分がどう返したらいいかが自然と見えてくる。相手の立場を知ることで、自分の役割が明確になることってありますよね。おとお・たくま末っ子気質の愛されキャラ。個性の強いTEAM NACSメンバーのなかでバランサー的役割も。撮影現場でも、全方位に気を配り、良好な関係を築くコミュニケーション上手。そんなスキルを発揮し、アドバイスしてくれました。櫻井恵里子さん著書に『「一緒に働きたい」と思われる心くばりの魔法 ディズニーの元人材トレーナー50の教え』『3日で変わるディズニー流の育て方』(共にサンクチュアリ出版)。※『anan』2018年3月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken)イラスト・山中玲奈取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月01日人に自分の意見を伝える、ということは、大変難しいことです。文章で伝える、というと、感情や状況を数多くの言葉から選んで伝える必要があります。普段使わないような表現や比喩を交えて表現できると、立体的で華やかな文章になるだろうに、と思いながらも、如何せん語彙力や応用力など国語力がなく、満足のいく文章が書けないことが多いので、これがコンプレックスになっていたりします。読書を多くする方は、自分の好きな作家の表現が好き、とか言い回しが独特で引き込まれる、ということがあると思います。自分が文章を書くときに、好みの表現方法を真似したり、引用したりできるので、面白い文章が書けるのかなぁ、読み手側も飽きずに読んでくれるのかぁ、と羨ましくなります。■構成の仕方に気を配る私が今できることとして、気をつけていることは、「構成」です。最初に概要を書き、その後自分の意見や具体例を書き、最後に結論でまとめる、というふうにシンプルに書くようにしています。ただ、自分に自信のない私は、「言い切り」の表現を選んで、遠回し・曖昧な表現になってしまうことが多いです(小心者で、このご時世、何で炎上するかわからず、叩かれるのが怖い、というのもありますけどね)。一般の方でもSNSやブログで文章を書く機会が増えているかと思いますが、人に意見を言ったり感情を表に出したりするのが苦手な日本人において、救世主となったのが、「絵文字」や「顔文字」ではないでしょうか。メールやSNSなどで、感情表現を文章の代わりに簡単に表記できるのです。さらに進化したのが、LINEで使用されているスタンプ機能ですよね。文章に絵文字などが加わることで、内容がマイルドになり、どのような気分で著者が書いている内容なのか、一目瞭然です。ただ、これらのツールは、あくまでも私的な文章のやりとりのみで、公的記述には使えません。■言葉、伝え方は変わっていく言葉は時代とともに変化し、伝え方もそのときどきでツールに合わせて、より使いやすい、理解しやすい方法へ流れていきます。日本では、流行語など、女子高校生から発信され、それが注目され、違う世代へと広がることも多々あります。最近では、「了解しました」を「り」、「本当ですか?」を「マ」と1文字で返すという究極的な表現が使われているそうです。このような現象を否定する気もなく、むしろ言葉は変化していくものだ、と思っているのですが、とうとう1文字でやりとりをするのであれば、その先は、どういう伝え方になるのか。非常に興味深いです。少し余談になりますが、先日手紙をもらいました。それはパソコンで書いてプリントアウトしたものでした。通常、こういう場合に、最後に直筆のサインなどを書くと思うのですが、サインなどはナシ。最近の若い方々は、手紙を書くことも少なくなり、昔ながらの手紙のマナーなど、私もわかっていないことが多々あるのですが、手紙というのは、たとえ字が汚くでも、直筆の方が心がこもっているように思えるし、できればサインが欲しかったなと感じました。こういうことも、文章で伝えるときに、大事なことなんだ、と改めて感じるエピソードだったんです。結論として、伝えたいことを一般的な構成やマナーを守って、シンプルに書いていくと、伝えたい最低限のことは伝わるのではないか、と考えます。いろんな手法で書いている作家の文章に触れて、もっと深い文章が書けるようになれたらいいなぁ、と思います。どうでしょう、伝わっていますか?
2018年02月08日楽しく生きるための“捨てる” のススメ。実際に「捨てて幸せになった」イラストレーターの松尾たいこさんが “30歳前後の女性に捨ててほしいもの”を提案。心理カウンセラーの小高千枝さんからもアドバイスをもらいました。適当に選ぶを捨てる。「ブータンで現地の方に“選択肢が多いほど幸福度は下がる”と言われ、ハッとさせられました。持ち物は多ければ良しではなく、厳選した少数を持つほうが、便利さも上がり、結果、快適に暮らせます」(松尾さん)「たくさんの物を持つことで、自尊心を満たしている人も多い。ただそれは本質的に満たされているのとは違います。買い物も生き方も、迷ったときにはしっかり向き合い、見極めることが大事です」(小高さん)不機嫌顔を捨てる。「八方美人の必要はないですが、周囲から応援される人生のほうが幸せ。笑顔の人は、つい応援したくなりますよね。なので私も口角を上げる練習をしています。笑顔は劣化しないので、やって損はないです」(松尾さん)「コミュニケーションにおいて、言語情報は7%しか伝わらず、残りの93%は、視覚や聴覚など言葉以外の情報の影響が大きいという法則があります。そういう意味でも、笑顔の視覚効果は大きいですね」(小高さん)謙遜を捨てる。「褒められたら、“そんなことありません”と謙遜するのではなく、素直に“ありがとうございます”と言いましょう。相手もきっと嬉しくなり、また褒めようと思い、結果“良いループ”が生まれます」(松尾さん)「謙遜は、自分を卑下して相手を持ち上げ、コミュニケーションを円滑にする一つの迎合行動。悪いことではないのですが、そこに感謝の気持ちを付け加えることで、相手にポジティブな感情が生まれます」(小高さん)努力への期待を捨てる。「努力しても全て叶うことはないです。私もそうでした。過剰な期待は、結果が出ないとき必要以上にくじけます。たまに報われることも…くらいがちょうどいい。そこで得た知識や経験は無駄にはなりません」(松尾さん)「大きな夢も素敵ですが、同時に小さなサブゴールを多数持つことが重要。それをクリアすることで自信を積み上げ自己承認を重ねることができます。また、道筋を振り返ることで、目指す道も見えてきます」(小高さん)全部自分でやるを捨てる。「周囲の人を見ていると、一人で完璧に仕上げようとする人ほど、失速する傾向が。一つの仕事の中にも苦手なパートはある。抱え込まず、そこは別の人に任せるほうが、結果的に物事は上手く回ると思います」(松尾さん)「なぜその仕事に自分は執着してしまうのか、まず考えてみて。人に任せると問題も増えますが、経験値も確実に上がり、一人ではたどり着けない結果が手に入るのも事実。思い切って執着を捨ててみては」(小高さん)まつお・たいこアーティスト、イラストレーター。約10年の自動車メーカー勤務の後、35歳でイラストレーターに。企業の広告や書籍の装丁などで、幅広く活躍中。様々なものを捨てた経験を記した著書『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』(かんき出版)が話題。2/12まで六本木ヒルズ A/Dギャラリーで、個展を開催中。おだか・ちえ心理カウンセラー。メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表。著書に『心理カウンセラーが教える 本当の自分に目覚める体癖論』(主婦と生活社)。『ナカイの窓』(日テレ系)への出演も。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・micca取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2018年01月28日子どもが大きくなるにつれて、言葉の乱れや汚い言葉遣いなどが気になることがあることも。友だちの影響を受けたり、または自分の子どもが周りの子に悪影響を与えてしまうこともある言葉遣い。親たちの悩みを聞いてみましょう。Q.お子さまの言葉遣い、気になるときがありますか?1.ある 94.0%2.ない 6.0%ほとんどの親たちが子どもの言葉遣いが気になるときがあるという結果になりました。小学生くらいから徐々に気になる親が多いようです。■怖い言葉を平気で使っている子どもに不安を感じる最も多かったのが、暴言などの汚い言葉や人を攻撃する怖い言葉に対する意見。発した本人にそのつもりがなくても、相手に深い傷を負わせてしまうこともあり、親たちは心配をしているようです。「『ヤバイ』の使い方。OKなのかNGなのか、私の年代になってくると何事も一言で済ますなとつい憤りを感じます」(神奈川県 50代女性)「怖い言葉を平気で使っている子どもが多い気がします。殺すとか消えろとか…」(神奈川県 40代男性)「小学生になり、うるせぇ! ぶっ殺す! 黙れ! などなど汚い言葉を言っている友だちがいるらしく、うちの子もいつか話すようになるのかと心配しています」(岩手県 30代女性)■親こそ言葉遣いに気をつけなければいけないやはり手本になるためには親が正しい言葉遣い、きれいな言葉遣いをしなければいけないということ。夫や周りの人に言われてやっと気づく人も。「下の娘が私の口調にそっくり。『もっと優しい言い方があるでしょ!』と注意すると、旦那さんに『自分のことは棚上げだね』と言われて、最近反省しました」(三重県 30代女性)「先日、私の友だちに子どものしゃべり方がそっくりって言われました。悪い言葉も良い言葉も、親が使っていたら子どもも真似してしまうので、子どもの前だけは言葉遣いに気をつけています」(神奈川県 40代女性)「私の話し方のクセが似ちゃってます。言葉遣いを気をつけないと…」(千葉県 40代女性)■大人になれば使い分けができる?なかには、大人になれば自然と使い分けができるようになるから、子どものうちは心配しなくてもいいのではという人もいました。そのときに正しく話せるようにするためにも、親としては正しい言葉遣いをして接するに越したことはないですね。「まあ、気にすることないと思いますよ。私たちも若いころは、言葉遣いで注意されたものです。でもある程度の歳になれば使い分けられます。大きくなっても使い分けできなければ、ただのバカですね」(神奈川県 40代女性)「ちゃんと場所や相手で使い分けできたらいいんじゃないかな。仲間内なら悪い言葉遣いで結束を強めたりすることもありかと思います」(滋賀県 30代女性)Q.お子さまの言葉遣い、気になるときがありますか?アンケート回答数:5123件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年12月20日後先考えずに言いたいことを言うって大人げないと思う反面、時に羨ましく感じることもある。特に、彼の前ではイイ子になり過ぎてつい、言いたいことを我慢してしまう女性、けっこう多いのではないでしょうか。でもいつも我慢ばっかりしていたら、いつか爆発してしまう! そこで今回は、イイ子ちゃんをやめる習慣法をご紹介します。私の“〇〇したい”を優先する【リアルな夫婦生活】vol. 60恋人のしたいことを優先する。恋人の言いぶんを受け止めて、自分が悪者になる。言いたいことを言えずにイイ子ちゃんでいる女性の多くは自分への優先度が極端に低い可能性があります。「私なんか後回しで良い」という考えがどこかに染みついてはいませんか?もし心辺りがあるならば、今日から自分を優先させる習慣をつくりましょう。相手の予定を優先させずに自分の予定を優先させる。傷ついたり、傷つけることを恐れずに、「自分の本音」を大切にするのも時には必要です。相手に悪いかな……と優しいアナタは罪悪感を感じるかもしれませんが、あえてそういう心配もムシして。自分を大切にするほど、内側から自信がみなぎっていきます。相手の意見と折り合いをつける恋人と意見割れをしてしまった場合、どう対処すれば良いのかわかりませんよね。小さなことでもめるくらいなら、言いたいことを我慢しちゃうほうがずっと楽です。しかし、その習慣が「イイ子ちゃん」を作ってしまうので、自分の意見をしまわない方向で相手と向き合う時間を作ってみてください。ここで大事なのが、相手の意見とうまく折り合いをつけること。どんなことで意見割れしたかにもよりますが、どちらの言いぶんが正しいかどうかは置いておいて、相手の気持ちを汲んだ伝え方を心がけると良いでしょう。相手の主張も、納得はできなくてもひとまず受け止める。そうすると、相手もアナタの意見を受け止めてくれたり、理解しようとしてくれます。わかり合えない場合は距離と時間を置くお互いに譲れない! と思う部分が出てくると、確かに関係はこじれやすくなっていきます。しかも、今まで彼女は自分の言いなりだったのに、急に意見をしてくるようになったらおもしろくないと感じる男性も少なからずはいるでしょう。そこで相手のほうが感情的になってしまって、その姿を見て負けてしまうといつもと同じループに。むしろ怒りで抑えつければ何でもことがうまく進んでしまうと勘違いしてしまい、キケンな方向に行く可能性も……。だからこそ、譲れる部分と譲れない部分の両方をご自身でしっかり判断していきましょう。譲れない部分で互いの意見が衝突した場合は、その場ですぐに解決はできないものと考え、一度冷静になるための時間と距離を置いて接することをオススメします。言われたら言い返すというだけの解決のないケンカを避ければ、きっと良い関係に繋がっていきます。意見を言うことはケンカではないイイ子ちゃんは、優しい性格の持ち主。しかし、それが時に彼にとっての都合のイイ子ちゃんになっている可能性も否めません。流されているな、自分の意見が言えていないな……そんなふうに思ったらそれはアナタが現状を打破したいとき。すぐに自分を変えることはできなくても良いので、少しずつ自分を出していきましょ♡
2017年12月08日11月22日はいい夫婦の日。そこで、夫婦仲を良好に保つ方法について調査してみました。離婚の危機はある日突然やってくるのではなく、日常のほころびから亀裂が起きることのほうが多いようです。改めて夫や妻との関係について考えてみましょう。Q.夫婦仲を良好に保つ方法、どうしてる?1.毎日しっかりと会話をする 46.6%2.定期的にお出かけをする 11.2%3.共通の趣味を持つ 7.2%4.二人きりの時間を作る 14.1%5.その他 20.9%毎日しっかりと会話をするが46.6%ともっとも多い結果となりました。お出かけや共通の趣味を楽しむのもいいですが、やはりちりつもでも毎日できることを続けている夫婦が多いようです。■仲のいい夫婦は意識せずに会話をしている仲がいいと言われる夫婦は、特に会話をしようとか一緒に出かけようなどと考えずに自然と一緒に過ごしていることが多いようです。とくに意識せずに毎日会話できるのは、仲がいい証拠なのかもしれませんね。「会話は毎日あるし、子どもがいないときにふたりでランチや買い物に行くこともある。でも、夫婦仲を良好に保つためではなくて、楽しいからやっているだけです」(茨城県 40代女性)「夫婦仲は周りより良いと言われます。夫婦仲のいいふたりは、良好に保とうなんて意識してないもの」(山形県 40代女性)「特別何かするわけじゃなく、子どもが寝てからふたりでテレビを見て笑ったり、手を繋いで寝たりしています」(鳥取県 30代女性)■一定の距離を保つことで良好な関係でいる夫婦も仲良くなるだけでなく、一定の距離を保つことで良好な関係を築いている夫婦もいるようです。何十年も一緒にいるわけですから、ふたりが心地よいと感じる関係でいることを選ぶようにしましょう。「見返りを求めない。うちはこれですね」(三重県 30代女性)「深く詮索しすぎない、干渉しあわない。結構重要だと思います」(鳥取県 30代女性)「あまりお互いに干渉しすぎないこと」(千葉県 40代女性)「なるべく一緒にいないようにしています。接点がなければ喧嘩もしないし、イラつくこともありませんから…」(神奈川県 40代女性)■感謝の気持ちを言葉にすることがベストもっとも効果があるというコメントが多かったのが、感謝の気持ちを言葉にすること。「ありがとう」と言われて嫌な気持ちがする人はいませんから、今日からあなたもちょっとしたときに伝えてみるといいかもしれませんね。「家事に育児に奮闘しているとき、夫が唐突に作ってくれたコーヒーがびっくりするくらいおいしかった。それを素直に伝えてありがとうというと、それから毎回食後に作ってくれるようになり、洗濯や掃除なども手伝ってくれるようになりました。何年経っても、感謝の言葉や尊敬の気持ちを伝えることが大事なんだと改めて思い知りました」(千葉県 20代女性)「小さいことでも会話は大切ですね。あと私が思うのは感謝の言葉だと思います。夫婦といっても他人ですから、お互いに感謝の気持ちを持つことが大切かなって思います」(千葉県 40代女性)Q.夫婦仲を良好に保つ方法、どうしてる?アンケート回答数:8832件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年11月24日夫にも家事に協力してほしいなら、やる気を引き出してあげることが大事です。しかし、良かれと思って言ったひと言がマイナスになってしまうこともあります。実際に、男性たちが「やる気が失せた」と感じたキーワードをご紹介しましょう。家事をお願いするときの参考になるかもしれません。■「パパにもできる」「料理番組を見ていたとき、「これならパパにもできるね」と言われました。妻に悪気がないのはわかっているのですが、見下されている気がします。独身時代はひとり暮らしをしていたし、何もできないわけではありません。言い方を考えてほしかったです」(47歳・男性)上から目線の発言に敏感な男性は少なくありません。「これならできるでしょ」も同様にNG!料理を作るように導くなら、素直にお願いするのがいいでしょう。また、「パパの作るチャーハン、子どもたちも大好きだしまた食べたいな」などと、夫を持ち上げる発言を盛り込むのも効果がありそう。■「私だけががんばっている」「帰りが遅くなった私に、妻が「私だけががんばっている」と言いました。たしかに妻の負担が大きいことは実感しているけど、働いて家族を養うことも父親としての役目。それを否定された気持ちになってしまいました。飲み会で遅くなったならまだしも、残業は避けられないので勘弁してほしい」(43歳・男性)この男性は家事はあまり協力していないけれど、休みの日には子どもを預かって妻の自由時間を作るように心がけていたそう。そのため、「何もしていないわけではない!」と、ついカッとしてしまったといいます。働きながら家事や育児をこなしていると、精神的に追い込まれてしまうことは珍しくありません。つい八つ当たりをしたくなりますが、たとえ何もしない夫に対してもこの言葉は言わないほうが得策です。がんばっていることをアピールするよりも、手伝ってほしいことを具体的に示すほうが男性には伝わりやすいかも?■「●●さんちはパパが■■をやるんだって」「友だちの家ではパパが掃除を担当するとか、あの家では何をしてくれるとか、そんな話をよくする妻。遠回しに家事を手伝うように言いたいのでしょうが、それが嫌味に感じます。よそはよそ、うちはうち。やってほしいなら素直に言えばいいのに」(35歳・男性)ほかの家庭を例に出せば、夫のやる気を引き出せそうな気もしますが、逆に意地でもやらないと思ってしまうことも。それなら、言われる前にやってよ! と言いたくなりそうですが、そこはグッと我慢。ただ例として出すだけでは嫌味と思われる可能性もあるため、その後で「うちもこうしてみようか」と提案するのはいかがでしょうか。成功例として話したうえで、我が家なりの方法を提案すれば、受け入れてもらいやすくなりそうです。何も言わなくても協力してくれれば苦労しないのですが、そうではない場合は言い方にも工夫が必要。できるだけやる気を引き出す言葉を選び、夫婦で気持ちよく家事を分担できるといいですね。
2017年08月19日こんにちは、島本薫です。完全に光を遮断した真っ暗闇を、体験したことはありますか?闇の中には、見えないからこそ感じ取れる世界の匂いやざわめき、人とのつながりがあるのです。本日は、暗闇のソーシャルエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」をご紹介します。■「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」――視覚障碍者が案内する“真っ暗闇の中のエンターテインメント”ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、視覚障碍者の案内で「純度100%の暗闇」に入り、さまざまな事柄を体験する暗闇の中のソーシャルエンターテイメントです。「ダイアログ(Dialogue)」とは「対話」の意。真っ暗闇の中で人や世界と触れ合ううちに視覚以外の感覚が研ぎ澄まされていきます。そして次第に、闇の中のあたたかさやコミュニケーションの多様性に気づけるほか、”目が見えないことはその人の属性にすぎない”ということを知るきっかけを与えてくれます。まさに、心の目を開く体験、といっていいでしょう。何といっても、ここでは「見える人」が「見えない人」に、「見えない人」が「見える人」になるのですから……!とはいえ、背筋を正して臨むようなものではなく、笑い声の絶えない楽しい“冒険”というのがぴったり。参加者は最大8名のグループになり、光のあるうちに簡単な自己紹介をした後は、まず自分の身長にあった白杖を選びます。薄暗がりの中で白杖を使い、前方をさぐってみたり、トントンと足元をたたいてみたり。扱いに慣れてきたところで、完全な暗闇の中へ。このとき先頭に立って案内してくれるのが、「アテンド」と呼ばれる暗がりのエキスパート、視覚障碍者の皆さんです。■五感のすべてを使ってみると……?誰かの声が聞こえる安心感「完全な暗闇」では、文字通り何ひとつ視界に入るものはありません。目を開けているのに、何も見えない。周りの様子どころか、隣にいる人のことすらわからない。感じるのは、足もとの床の堅さと、手の中の白杖の感触だけ。心細さが募るところへ、アテンドさんがすかさず声をかけてくれます。「皆さん、緊張してますか?暗闇では、声を出して感じたことを伝えてくださいね」はぁい、という声があちこちであがり、ああ、周りにはこんなに人がいてくれるんだと実感。声を出すって大事なんだと、改めて気づかされます。片手を前の人の肩に置き、もう片方の手で白杖を突きながらゆっくり前に進んでいくと、辺りの様子が変わっていくのが感じられます。足元がやわらかい。草の匂いがする。あれ?広いところに出た?鳥の声が聞こえる。水の流れる音も。「そうなんです。皆さん、どうぞ歩いてみて、いろんなものを感じてみてください」アテンドの言葉にうながされ、おそるおそる散策を始めると……いつの間にか、わくわく気分のほうが高まって、暗闇の中の冒険に夢中になっています。ぽろぽろした土の手ざわり。カサコソ音を立てる枯れ葉の感触。葉っぱの匂い。ちくちくする木やごつごつする木。かと思えば、「こっちにおもしろいものがあるよ!」という声や「こっちってどこ~?」という声も。誰かの声が聞こえるだけで、こんなにほっとするなんて――。それだけでも発見なのに、「どう伝えるか」についても考えさせられることが度々です。たとえば、「橋を渡って向こうに行きましょう」と言われたはいいものの……暗闇の中で橋を渡るなんて、足がすくんでしまいそう。そこへ、先に渡った人たちが「次に段がありますよ」「だいたい3歩で渡り終えますからね」と声をかけてくれるので、安心して前に進めます。もしも足を踏み出すところがわからなければ、「どこですか?」と尋ねていいのです。伝えることがいかに大切か、どうしたら具体的に伝わるか、ひいては、普段の自分はどれだけ相手の声に耳を傾けているか、考えずにはいられません。ブランコに乗ったり、お絵かきしたり、特設カフェでお茶したり(アルコールもあります!)。もちろん、お会計も暗闇の中で。90分間の冒険の間に感覚が研ぎ澄まされ、いつしか暗闇はあたたかく居心地のよい場所に変わっています。そして、不思議と人や世界とつながる力を取り戻していることに気づくのです。■こころのバリアフリーを目指して:違いをわかり合う場から、人材研修の場としても利用が進む2度目に参加したときのアテンドさんが、こんな話をしていました。「ダイアログ・イン・ザ・ダークは、障害者疑似体験のような福祉的イベントではありません。立場の違い、年齢、性別、国籍、障害の有無……。わたしたちは、知らず知らずのうちに、さまざまな違いに縛られて暮らしています。そうした違いを超えて、すべての人が対等に対話する機会を提供すること。ダイアログ・イン・ザ・ダークは、こころのバリアフリーを感じてもらえる場作りをしたいと思っているんです」共感覚があり知覚過敏の傾向を持つわたしにとって、暗闇は「感覚をひとつ休ませることのできる場」だったので、とても心がゆったりする空間でした。安心して他の感覚に頼っていいし、何より、楽しさや安全といった気配が伝わってくるので、自由に感覚をのばすことができます。同じような感覚を持つ方や、気配に敏感なお子さんをお持ちの方は、こうした場で感覚を遊ばせ、体験をシェアするといいかもしれません。さまざまな“気づき”を生むことから、ダイアログ・イン・ザ・ダークは、チームビルディングやリーダーシップ研修、五感を活かした商品開発・マーケティングなど、ビジネス・ワークショップとしての利用も進んでいます。■ダイアログ・イン・ザ・ダーク誕生の背景と、日本での開催情報1988年にフランクフルトで開催されて以来、ダイアログ・イン・ザ・ダークは世界39カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験してきました。発案者のアンドレアス・ハイネッケ博士は、ユダヤ系の母とドイツ系の父の間に生まれました。母の親族がホロコーストの犠牲者であるのに対し、父の親族はナチスの支持者だったことから、人が人を排斥する過程には何があるのか、人は何をもって優劣を決めるのか、排除を生まないためにはどうすればいいのかという疑問が頭から離れずにいたそうです。ハイネッケ博士が辿り着いた答えが、「対話」でした。元々ジャーナリストだったハイネッケ博士ですが、事故で視力を失った男性への取材がきっかけで、障碍に対する意識が変わり、視覚障碍者に対する差別を変えていこうと、社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)の道を歩み始めます。こうして、ダイアログ・イン・ザ・ダークが誕生。日本での初開催は、1999年11月。以来、約19万人が体験し、その輪を広げてきたのです。現在の東京・外苑前会場は、残念ながら今月いっぱいでクローズとなりますが、大阪の「対話のある家」は今後も来場が可能です。参加には事前予約が必要となります。チケットの購入方法や空席情報などは、ダイアログ・イン・ザ・ダークのサイトでご確認ください。新宿では、8月20日までの期間限定で、聴覚障碍者がアテンドする「ダイアログ・イン・サイレンス」も開催されています。東京での新たな常設展開催に向け、クラウドファンディングも始まっています。さらにパワーアップして帰って来られるよう、口コミや体験のシェアなどダイアログの輪を広げる活動に、あなたも参加してみませんか?参考ダイアログ・イン・ザ・ダークダイアログ・イン・サイレンス
2017年08月13日家族全員、「居心地がいい」と感じる家。そんな家庭は、夫婦の仲もよかったりしますよね。夫婦関係をいつも良好に保っておくためには、何が必要なのでしょうか。ある調査によると、夫婦円満な家庭にはある共通点があることがわかりました。■「ともに働き、家庭を支える」夫婦の増加 「男女共同参画白書 平成28年度版」 (内閣府男女共同参画局)によれば、専業主婦家庭は昭和55年ごろから減少傾向にあることがわかります。(参考)1.昭和55年から平成13年までは総務庁「労働力調査特別調査」(各2月。ただし、昭和55年から57年は各年3月),平成14年以降は総務省「労働力調査(詳細集計)」より作成。「労働力調査特別調査」と「労働力調査(詳細集計)」とでは、調査方法、調査月等が相違することから、時系列比較には注意を要する。2.「男性雇用者と無業の妻から成る世帯」とは、夫が非農林業雇用者で、妻が非就業者(非労働力人口及び完全失業者)の世帯。3.「雇用者の共働き世帯」とは、夫婦共に非農林業雇用者(非正規の職員・従業員を含む。)の世帯。4.平成22年及び23年の値(白抜き表示)は、岩手県、宮城県及び福島県を除く全国の結果。共働き世代が専業主婦家庭を上回り始めたのが平成4年ごろから。平成9年からは共働き世帯が上回り、平成27年には共働き世帯が1,114万に。現代は「共働き夫婦」があたり前な夫婦の形となっていることがわかります。■夫婦円満度の平均は?共働き家庭がスタンダードとなってきた現代の夫婦に関する、アンケート調査の結果をご紹介します。雑誌『ゼクシィ』が行った「新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート」では、パートナーとの「円満度」を自己評価した結果を発表しています。新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(n=1600 インターネット調査 2017年1月実施)(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)夫婦円満度を100点満点で自己評価すると、「76点」が前年代平均値に。でも20代では81点だった平均点も、50代には71点と少しずつ点数がさがり、一般的に年齢を重ねるにつれ円満度はさがる傾向であることがわかります。■円満な夫婦の秘訣とは?でもじつは、年代が上でも90点以上の高い円満度を保っている夫婦も! 夫婦の関係性を良好に保つ秘訣(ひけつ)は、何なのでしょうか。新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)先ほどの「夫婦円満度」で、「高円満度」(90点以上)、「中円満度」(75点以上89点以下)、「低円満度」(74点以下)に分けておこなわれたアンケート結果があります。 新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)「高円満度」「低円満度」を比較すると、「お互いを尊敬している」としているでは、「高円満度」が72%もあるのに対して、「低円満度」では18%。その差分は、なんと54%もあるという結果に。さらに「毎日コミュニケーションを取っている」では、「高円満度」と「低円満度」の差分が48%でした。このことから高円満度夫婦は日ごろから互いを尊敬し、密なコミュニケーションを意識していることが伺えます。■共働きだからこその会話術昔に比べ、互いに働き、ともに生計をたてる関係へと変化しつつある現代の夫婦関係。お互いが満足し合える関係を続けるために「尊敬」「コミュニケーション」といった要素を大切にしている人が多いようです。普段、こうした要素を意識してこなかった人もいるかもしれません。毎日が忙しすぎて、短い時間での最低限の話や子どもの話題だけになっていたというパパママも多いのではないでしょうか。でもたまには夫婦で「来週は暑くなりそうだね」「昨日、会社に行く途中でこんなレストランを発見したよ」といったささいなやりとりを、とりいれてみてはいかがでしょうか。また「靴がボロボロになってきたね」「少しやせたんじゃない?」など、相手の様子に注目した声がけは「見てくれてるんだ」とうれしくなるもの。身近にいる相手だからこそコミュニケーションをないがしろにせず、一緒の時間を楽しんでみましょう。円満な夫婦関係を保つことは、家の居心地をよくすることにもきっとつながっていくはずです。<参考サイト>・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 「新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート」 ・内閣府男女共同参画局ホーム 「共働き等世帯数の推移」
2017年04月17日LINEやメールで、家族やママ友と毎日のように連絡を取る日々。一方で、すごく仲良しだったのに今は連絡を取ることがない友人、お世話になったのにきちんとお礼を伝えていない元同僚の先輩など、心のどこかで気になっていて「連絡してみたいな」と思っている知り合いもいるはず。そんな懐かしい方々に、「手紙」を書いて送ってみませんか?書きなれていない手紙は、相手にもその緊張が伝わってしまいます。わが子に「手紙のよさ」を伝えるためにもママは “手紙の達人” でありたいもの。気軽にすらすらと手紙が書けるようになる、書き方のコツをご紹介します。■その1.「カード選び」から気軽にスタート手紙や手書き文字が見直され注目が集まっています。ですが自分の書く文字に自信がない…という人も多いかもしれませんね。白い紙に文字だけの手紙は自信がない。そういった時は気負わずに、上手に小物の力を借りましょう。相手の顔を思い浮かべながら、ハガキにしようかカードにするか、好きな色や柄は何だったかな…と、紙の色や質感、サイズや絵柄などギフトを送るようにアイテムを選びましょう。これですでに手紙を綴る大きな一歩を踏み出しています。■その2.話のきっかけは「季節や共通の話題」でOK春は卒業・入学、入社など新生活がスタートするシーズン。さらに、お花見や行楽などイベントの機会も多いので話題に事欠きません。「一緒にお花見をしたね」「卒業式シーズンになると、いつも大泣きしたあなたを思い出しちゃって」「数年前のあの春の大雪の日に、仕事で大変だった私をサポートしてくれて感謝しています」など、手紙を出す季節に共有したシーンを思い起こさせる文章からスタートすると自然な文章に。季節感も盛り込めます。■その3.一言でもよいので「手書き」を加える文章は長くなくても大丈夫。手土産に添えられたカードを受け取った時に、「ありがとう!」とか「ガンバレ!」など一言でも手書きのコメントが添えられていると、嬉しくなりますよね。思いを込めて書いた文字や文章なら短くても気持ちが伝わるもの。手紙の本文は手書きではなくプリントアウトでもいいですが、最後に手書きでなにか一言添えるようにしましょう。手書きの文字に自信がないなら手描きのイラストでも嬉しいものです。■その4.子供と一緒に楽しくカード作りオリジナルのカードを送るなら、子供がお絵かきやクラフト作業をしている時に「ママもお手紙を書こうかな」と、一緒にイラストを描いたりコラージュしたりしながら楽しく手紙を “作る” のも一案です。子供の色使いや構図が斬新で驚くことってよくありますよね。ママが参考にさせてもらうことのほうが意外と多いかもしれませんよ。■その5.投函した後の返事はのんびり待つもし余裕があれば、カードの色や季節に合った記念切手を封筒に貼って投函すればパーフェクト! アイテムを選び、心を込めて書いて出した手紙を相手は喜んでくれたかな…。手紙は送った後のことも気になってしまうもの。季節の便りが返信として届けば嬉しいし、手紙ではなくてもLINEやメールで返事が来て、それから新たなやりとりが始まるかもしれません。手紙って受け取れば嬉しいけれど、こちらの片思いのことも多いもの。送った相手は忙しいかもしれないし返事はあまり期待しないでおきましょう。久々に連絡する相手なら返事が来る前に何通も送るのは相手の負担になりかねずNGです。もしあなたが手紙を受け取った側なら、あまり時間を置かずに返事を出して、文通をスタートさせてみてはいかがでしょう。
2017年03月11日「上の子のように手がかかるんじゃないか」「1人でも大変なのに、2人なんてとても無理」「またしつけし直すのは大変」「夫の協力が得られないのでは」など…2人目不安は考え出したらきりがないほど、浮かび上がります。ところが実際2人目を産んでみるとどれも心配する必要はなく、むしろ事態は好転しました。今回は6つの不安を例にご紹介します。上の子のように手がかかる不安上と下は正反対。きょうだい同じとは限らない「1人目の子育てが大変過ぎて、2人目が怖い」という人も多いでしょう。筆者の長男も生後4ヶ月まで毎日2時間の黄昏泣き、2歳まで夜も2〜3時間ごとに起きる、離乳食を食べない(30分かけて食べても3分の1)、成長がゆっくり、アレルギーやアトピーなど、不安に思うことが多くありました。ところが次男は、長男とは体質も性格も正反対。よく食べ、よく動き、よく寝て、アレルギーもアトピーもありません(黄昏泣きだけ同じ)。逆にヤンチャ過ぎて、長男ではなかったケガの心配をする日々です。きょうだいだからといって、性格も体質も同じとは限りません。よく「上は大人しく、下はヤンチャ」と言いますし、その逆もあるでしょう。自分や周りのきょうだいを見ても分かると思います。こればかりは産まないとわかりませんが、最初から決めつけられるものでもありません。ギャン泣きや愚図りが怖く、対応も辛い不安や動揺が消え、終わりが見えているので気も手も抜ける赤ちゃんが言葉を話せない分辛いのが、ギャン泣きや愚図りへの対応。理由が分からないので不安だし、抱っこし続けるのも大変ですよね。次男のときも黄昏泣きはありましたが、2回目なので「またきた」と慣れたものでした。1人目のときは「こんなに泣いて病院に行かなくても大丈夫かという不安と動揺」「終わりが見えない不安」が辛かったですが、2人目はそれがない分、対応もラクに感じます。また2人目は愚図りの理由も見当がつきやすいですし、理由がわからなくても「大事には至らない」と判断がつくもの。「ちょっとぐらい泣かしても大丈夫」と気も手も抜けてきます。赤ちゃん特有の行動が辛い懐かしいし、見逃したくない1人なら15分で歩ける道も、赤ちゃんと散歩すると1時間かかったりしますよね。他にも延々と水で遊び続けるなど、大人には理解し難い「赤ちゃん特有の行動」に付き合うのは辛いところ。初めて育児だと「何で赤ちゃんってこうなの!?」とイライラしがちです。2人目になると「赤ちゃんはこういうものだ」と受け入れているので、親も予め予測して行動したり、いつまで待つべきか、どう声かけをすればいいかなどがわかっています。上の子はもう下の子のような行動はしないので、懐かしく思っては「今の成長をよく見ておこう」と思うほどになるでしょう。しつけの教え直しがしんどい自然と上の子の真似をするので手がかからない赤ちゃんが1人で一通りの生活ができるようになるまでは、教えるママの方も大変。「また離乳食や歯磨きやトイトレか…」と思うと、ドッと疲れますよね。ところが下の子は、上の子大好き。何でも上の子の真似をするので、大抵は教える前にやっています。もちろん危ないこともあるので介助しますが、できるのも早いし、嫌だと愚図ることも少なめ。歯磨きをする際にママが言ってダメでもお兄ちゃんがやると真似して素直にやるなど、上の子に助けられる部分は多いです。1人だって大変なのに、2人なんて無理産後1年は大変なので対策を。その後はむしろラクになる2人目産後1年間は、「子育て」には慣れても「2人育児」には慣れていません。寝たきり赤ちゃんの間は、やはり物理的に大変。筆者は黄昏泣きの時期に長男の相手ができないことと、歩きたてで目が離せない時期に人手がほしいと思いました。産後1年はTVやお惣菜、一時保育や便利家電に頼ると決めておきましょう。ただ、1歳過ぎから徐々にラクに。むしろきょうだい2人で遊ぶ間に家事ができるなど、1人目のときよりも心身ともにラクになりました。どっちか片方だけのほうが、付きっ切りで一緒に遊ぶので大変。「きょうだい多いほうがラク説」は、年齢が上がるほどその通りだと感じます。夫の協力を得られるか不安イクメンが増えたとはいえ、子ども1人だと育児はママ担当というパパも少なくありません。「産後クライシス」とも言われるように、1人目の産後、育児にあまり協力しないパパへの愛情が下がったママもいるのでは。筆者の夫も1人目のときは非協力的でしたし、そんな夫へイライラもしました。子どもが2人になると物理的に「片方の子を夫に頼まなければいけないケース」が増えるので、夫の協力は必要不可欠に。筆者は子どもが2人になってやっと「家族になった」と感じましたし、2人目産後は産後クライシスはありませんでした。そのためにも、2人目産後はしっかり夫を頼ること。ある意味、夫が育児協力をするチャンスでもあります。子ども2人だと片方を病院に連れて行くなどどうしても夫に頼ることがあるので、最初から慣れてもらうと預けるときにお互いがラクです。ライター:宮野 茉莉子
2016年12月01日会社でのポジションが上がってくると、それについてくる苦労の一つがマネジメントの大変さではないでしょうか。世代ギャップなどがあるとさらにコミュニケーションは困難に……。しかし、コミュニケーションを取って部下の不満を理解したり、モチベーションを上げるのも上司の仕事の一つです。部下との関係が良好だと、仕事も頼みやすくなり仕事がぐんとやりやすくなりますよ。部下とのコミュニケーションを円滑にするために、まずはその機会を作ることから始めてみましょう。定期的に話をする機会をタスクとするコミュニケーションを取ろうと思っても、仕事が忙しかったり、ミーティングが詰まっていたりするとなかなか部下と話をする機会がないということもあると思います。仕事はメールでのやり取りで、挨拶以外はほとんど話すこともないという方も多いのではないでしょうか。自然と話す機会はできないので、あらかじめ部下と話をする時間を確保するようにします。私が働いていた会社では月に一度の1on1ミーティングが部下を持つ者のタスクとして設定されていました。わざわざ仕事を中断してまで聞くことでもないかなというようなことをメモしておき、月に一度のミーティングでまとめて聞くようにしていました。忙しそうにしている上司に話しかけづらいと感じていたので、話ができる時間が確保されているのはとても助かりました。お土産や差し入れを話のきっかけに旅行に行ったときのお土産や差し入れなども、コミュニーションのきっかけとして使えるツールです。話題になっているお取り寄せのお菓子や行列ができるような人気のスイーツを買って、一人一人に話しかけながら配ってみましょう。仕事の合間のリフレッシュにもなりますし、旅行の話や好きなスイーツの話で自然と会話が弾みますよ。就業時間内の社内イベントを活用会社の集まりや飲み会などには消極的な人もいると思います。なかなか個人的に話す機会が作れないという場合は、社内イベントを利用して部下とのコミュニケーションの機会を作るようにしてみてはいかがでしょうか。飲み会やチームランチなどは予定を合わせたり店を予約したりと手間もかかるので、ちょっとしたイベントを設定するのがおすすめです。その月に生まれた人の誕生会や季節の行事など、就業時間中に社内の休憩スペースなどに数人で集まって、ケーキを食べるなどするだけで十分。就業時間中なら自分のプライベートを大切にする部下も参加する確率がアップします。話すのが苦手な人のためのコミュニケーション中には話をするのが苦手だという人もいるでしょう。そういう人と無理やりコミュニケーションを取ろうとすると逆効果になります。月一の面談をセッティングしても、本音を引き出すどころかストレスとなってしまうこともあるかもしれません。そのような場合は、昔ながらの日報を利用してみてください。日報とは、その日の業務の報告をするためのもので現在は取り入れている企業は多くありませんが、部下とのコミュニケーションを取るために活用できるツールでもあります。業務の進捗など確認できるのはもちろんですが、学生時代の交換日記のような感じで部下の気持ちを探ったり、質問してみるのに利用してもいいと思います。コミュニケーションの大切さは理解していても、ついつい後回しにしてしまいがちになっていませんか? 少しずつ機会を増やして部下とのコミュニケーションが充実してくると、きっと仕事にもいい変化が現れてきますよ。
2016年11月30日日陰で咲いているきれいな花やオシャレなカフェで撮ったケーキの写真。できあがりを見て「あれ?何だか色が違う…」と感じたことはありませんか?その理由はとてもシンプル、光のもつ色にあったのです。今回はその光の調節、カメラの「ホワイトバランス」について学んでみましょう!写真の撮りかた講座バックナンバー第1回:スマートフォンで子どもを撮るには・1第2回:スマートフォンで子どもを撮るには・2 記憶に語りかける第3回:“光”と“影”を使って、恋人を綺麗に撮る方法第4回:「今日はこの1台!」撮影カメラを決めるには第5回:桜を美しく写真に残すーー私だけの大切な一枚を撮る第6回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~前編~第7回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~後編~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 1~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 2~ホワイトバランスとは?全ての光には色がある私たちのまわりにはたくさんの光があふれていますが、実は全ての光に固有の色があります。太陽光、曇天、蛍光灯、白熱灯、など…シチュエーションによって光の色は変わるので、カメラの設定もそれに合わせることが大切。例えば、室内の白熱電球下ではオレンジ色、蛍光灯下ではグリーンかぶりをします。光の色を気にしないで撮影すると、写真が赤すぎたり青すぎたり、「色が違う」と感じる原因に。ホワイトバランス:白熱球灯ホワイトバランス:太陽光ホワイトバランス:蛍光灯人間の目は優れているので、どんな光源下でも白いものを白と認識できますが、カメラは違います。肉眼で見たときと同じように、白を白に写すための機能が「ホワイトバランス」。ホワイトバランスを使いこなして、思い通りの色を表現してみましょう!まずは自分が見た色をそのまま再現しようそれでは実際にホワイトバランスの設定をしてみましょう。デジタルカメラのメニュー(MENU)から「ホワイトバランス(WB)」を見つけてください。次に、撮影する場所の光源を確認して光の種類を選んでみましょう。選べる光は以下のとおり。・太陽光:晴れた日の屋外・日陰:晴れた日の屋外の日陰・曇り:曇りの日の屋外、又は日中の室内・蛍光灯:蛍光灯の室内・白熱電球:白熱電球の室内(蛍光灯には「昼光色」「電球色」など、異なる色のものがあるのでご注意ください)白熱電球蛍光灯太陽光曇り日陰。光を実際の色でイメージして覚えることで、光の色にあった設定ができるようになります。ホワイトバランス:白熱球灯+Bホワイトバランス:曇りホワイトバランスの微調整で、私だけの色を見つけてみよう!ホワイトバランスの基本設定ができるようになったら、次は「私だけの色」を見つけてみましょう。「私だけの色」とは、撮影した時に自分が感じた被写体の色です。料理でいえばスパイス。「私らしさ」のスパイスを少し加えて、写真をもっと魅力的にしてみませんか?カメラ機能にある「WB補正・微調整」を見て、メニュー(MENU)の中から「WB補正/BKT設定」の項目を探してください。機種によってはホワイトバランスの設定画面から見つかります。グリーンG、アンバーA、マゼンダM、ブルーB、の座標が出てきます。マゼンタを強くしたければ、矢印をMに近づける、グリーンを強くしたければGに矢印を近づけるといったように調節します。ホワイトバランス:晴天ホワイトバランス:晴天+AマゼンダMやアンバーAを強くすると赤みのある暖かい写真になります。紅葉など赤を強調したい対象にも最適。青みを強くすると、少し幻想的な雰囲気に。水のある風景は清涼感が、夜景はクールな印象…と設定によって写真の雰囲気もがらりと変わります。ぜひ自分の感じた色を写真で再現してみてください!写真の撮りかた講座バックナンバー第1回:スマートフォンで子どもを撮るには・1第2回:スマートフォンで子どもを撮るには・2 記憶に語りかける第3回:“光”と“影”を使って、恋人を綺麗に撮る方法第4回:「今日はこの1台!」撮影カメラを決めるには第5回:桜を美しく写真に残すーー私だけの大切な一枚を撮る第6回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~前編~第7回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~後編~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 1~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 2~ライター:Camélia
2016年11月30日「ママになったら、わが子に毎日おはなしを読んであげよう。素敵な絵本をいっぱい揃えて、心が豊かな子に育つといいな」長男がお腹にいたころ、わたしはそんなふうに思っていました。まだ見ぬわが子との「読み聞かせタイム」に夢いっぱいでした。ところが、現実は…「眠いけど何か読んであげなくちゃ…その前に本棚を片付けて…やれやれどの絵本がいいか息子が選びだしたぞ…これが始まると長いんだよなあ…ノ○タンでもアンパ○マンでもいいから早く読んで寝ようよー!!」仕事や家事で疲れ果て、力を振り絞ってお風呂に入れば大暴れ、嫌がるわんぱくっこを押さえ込んでなんとかパジャマを着せて…「読み聞かせなんてやめて、今夜はさくっと寝ちゃいたい!!」これがリアルな本音。共感してくれるママ・パパは多い…ですよね?絵本は収納が難しくて値段も高い…。絵本は大きさがまちまち。細長いものもあれば、手のひらサイズのもの、とっても大きなもの…これらを本棚に収納するのは現実的に難しい。どうしてもはみ出してしまうものも出てきますし、小さ過ぎて奥へ追いやられてしまうことも。大きな絵本だとページが折れ曲がったり破れてしまうことも…。そもそも絵本って高いんです。たしかに絵はきれいだし、ことばもステキなリズムで読み心地はいいのですが、そのぶんお値段はなかなかのものですから、偏りなくさまざまな絵本を買い集めると家計を苦しめかねません。いえいえ、決して絵本がよくないと言いたいわけではないのです。筆者は絵本が大好きです。けれども、どうしても「絵本をじっくり楽しむ余裕」を捻出できない日もあるんです。時間におわれヘトヘトにどっぷりと疲れている夜に、わが子が「これにしようかな…こっちがいいかな…どっちかな…」なんてせっかく片付けたものをどんどん出して広げている。無理です。エンプティです。「早く決められないなら今日は何も読みません!!」と怒鳴りたくなってしまうこともあります。疲れたママの救世主!!何も構えずにただただ毎日「読むだけ!!」とはいえ、寝る前のひとときは「おはなし」を聞かせてあげたいじゃないですか。そこで筆者が見つけた、疲れたママ・パパの労力が最小限に抑えられる画期的なシリーズがこちら。「1日1話 3分で読める 頭のいい子を育てるおはなし366」(主婦の友社)この本の特徴は…・366日、日付順におはなしが収録されている・おはなしのジャンルはさまざま・おはなしの難易度もさまざま・読んだらシールを貼れる(1年分の台紙ページとシールがついている)1ページに1つの「おはなし」分厚い大型本で、1ページにつき1つ「おはなし」が収録されています。おはなしは宮沢賢治やアンデルセンなどの有名な童話から、日本や世界の昔話、「まんじゅう怖い」といったスタンダードな落語、福沢諭吉やリンカーンなどの伝記、「ハロウィンってなに?」といったちょっとした知識系まで非常に幅広いラインナップです。長いお話しを1ページ内に納めているので原作そのままのことばではありませんが、極力原作の雰囲気を引き継いでいるところに好感を持てます。例えば宮沢賢治の「雪わたり」では、「かたゆきかんこ しみゆきしんこ」のくだりがほぼそのまま使われていました。「読み終えたらシール」で子どももうれしい筆者は「夜の読み聞かせはこのご本ね」というお約束にしています。おかげで、せっかく片付けた本棚を「これにしようかな、あれにしようかな」で散らかされることがなくなりました。読み終えたらシールを貼れるので子どももノリノリに。どの「おはなし」から読んでも構いませんが、日付が割り振られているので迷うこともありません。数字を読めるようになった息子は、「今日はなんがつなんにち?」と確認をしたら楽しそうに「今日のページ」を探すようになりました。一石二鳥…いや、三鳥?日によって、内容が難し過ぎるかなと感じることもありますが、本書の冒頭にある「はじめに」を読むと「分からないおはなしを聞くことも意味があるな」と思いました。(以下 本書「はじめに」より引用)まだしゃべりはじめていない赤ちゃんへの読み聞かせには、言葉のもつリズムを味わって。次第に言葉の意味を理解し、一人で読める(すべての漢字にふりがなをふってあります)くらいに年を重ねれば、物語から受けとるものも変わってくるでしょう。そのうえお値段は約2,500円!!絵本なら数冊しか買えないお値段で、366夜も過ごせて、そのうえ収納がコンパクトに!!お値打ち価格としか言いようがありません。ほかにもまだある!!1日1話系の読み聞かせ本「1日1話 3分で読める 頭のいい子を育てるおはなし366」と出会うまで知らなかったのですが、調べると同じような大型本が各社から出ているようです。ざっと調べただけでこんなにありました。・ママおはなしよんで 幼子に聞かせたいおやすみまえの365話(ナツメ社)・365日のベッドタイム・ストーリー(飛鳥新社)・一日一話・読み聞かせ おはなし366(小学館)・聞かせてあげたいおやすみまえのお話366(西東社)1冊を何年も繰り返し読むのもいいですし、毎年新しい本を読むのもいいですね。同じ題材でも各社で切り口が違ったりもするので、その違いも楽しめそうです。「大全集」系の絵本が教えてくれたこと実は筆者はこういった「大全集」系の本をあまり好んで買ったことがありません。日本文学はできるかぎり原書で読みたいですし、長いお話しをむりやり縮めてしまうことにも抵抗がありました。ですが、ふとしたきっかけで「1日1話 3分で読める 頭のいい子を育てるおはなし366」と出会い、気軽な気持ちで毎晩読んでみると考えが変わりました。たしかにひとつひとつのおはなしは淡白になってしまうかもしれませんが、散らかったり選んだりする煩わしさがなくなったぶん心に余裕をもって読み聞かせができるのです。自分が知らなかったおはなしも多く、ちょっとした教養もつきそうです。お休み前の「おはなし」は親子にとって大切な時間です。イライラせずに、ゆったりとしたきもちで無理なく続けられることが何より大切だなと思います。ライター:金延さえ
2016年11月30日パートナーとの向き合いかたをお伝えするシリーズの最終回。今回、取材を受けてくださったのは、女性のライフ・子育て支援事業を行う企業の経営者、城梨沙さんです。城さんご夫妻には2歳のお嬢様がひとり。家事は旦那様のほうがたくさんこなしているそうですが、それぞれが自分の実現したいことをきちんと大切にしています。そんなお二人は、お互いにどう向き合っているのでしょうか。城 梨沙さん<職業>株式会社エスキャリア・ライフエージェンシー代表取締役<勤務曜日と帰宅時間>平日は毎日19:00頃に帰宅<旦那様の職業>出勤にフレキシブルな仕事に従事<家族構成>夫、子供1人(女2歳)※2009年に結婚良い意味で予想がつかない相手との絆-学生時代のアルバイト先で知り合った男性と結婚されたんですよね。独身時代、旦那様のどんなところを良いなって思いましたか?城さん(※以下、敬称略):自分と全然違う分野にいるところですね。職業的にも先が見えない面白さがあって。これから仕事を通して彼がどうなっていくのか、そして、彼が関わっている世界がどうなっていくのか、横で見ていてなんか面白そうだなって思ったんです。-きっと、お互いにお金がある時期・ない時期があると思うんですけれど、それも含めての「面白さ」ってことですか?城:そうですね!実際、二人ともお金がなかった時代もあって、私の実家が1つ空いていた時に一緒にそこに住んでいたこともあります。家賃がかからないので。お互いに何者でもないときに出会って、いろんな時期を乗り越えているので絆は強いんじゃないかな。感情的になりやすいから工夫しています-ケンカはしますか?城:子供が生まれてからは、時間の取り合いのケンカがめちゃくちゃあります。「こんなに忙しいのに何で自分ばっかり○○をやらなくちゃいけないんだ」のようなケンカ。だいたい私が主人をカチンとさせている気がします。理想論かもしれませんけど、もっとお互いの立場を考えた言葉がけをしないといけないなって思います。-どうやって仲直りしていますか?城:主人はケンカ中でも理性を保って話ができるんですが、私は感情的になりやすいので、自分の感情が整理できないときには、何にもやもやしていたのか、落ちついてじっくり考えてからパソコンでメールを書いて送っています。でも、娘の前では夫婦ゲンカをしないように気をつけています。娘が寝てから話をするとか、タイミングは気にしていますね。-旦那さんは、家庭内で気をつけていることは何かありそうですか?城:どうなんでしょうね。聞いてみたいですね。ただ、私のすることや考えかたは色々衝撃的過ぎて、「いちいち気にしていると壊れるから、何も見ない、聞かないって感じで流している」とは言われたことがあります(笑)。オーストラリア人のライフスタイルを目指して-今の仕事に携わる前に、ご主人の仕事の都合でオーストラリアに住んでいたことがあるんですよね。城:はい。行く前は、「どんな生活になるんだろう~」とワクワクした気持ちでいました。でも、すぐに専業主婦は合わないことに気づいて。私は、時間がありすぎる状態が苦手みたいです。「日本に帰りたい」って夜中にベッドを叩いて泣いたこともあったくらい(笑)。「私から仕事を取っちゃだめなんだな」って思いました。-今は、夫婦それぞれに毎日どんな時間の使いかたなんでしょうか?何か工夫していることはありますか?城:お互いにチャレンジしたいことがあったら応援し合っていますが、子供がいるので飲み会の予定ひとつ入れるのでも常に対話して折り合いをつけています。予定はGoogleカレンダーで共有していますし。子供がいると、お互いに家にいても家事やら仕事やらで追われていて、夫婦でゆっくりした過ごすことは少ないですね。子供が寝てから寝る直前までPCに向かって仕事をしている日もあります。私は、打ち合わせなどがあって主人に比べると時間に融通がきかないので、子供の送り迎えは主人がやってくれることが多いです。家事分担比率は、主人7:私3。私が家で料理をするのは週1回あるかないか。主人のほうが私よりも家事力が高いし、子供への接しかたもうまいんですよ。子供の遠足のお弁当も彼がつくってくれたりして。私はご飯当番の日が苦痛なんですが、主人が予め食材を仕込んで「あとはこれをやるだけで食べられるよ」ってメールをくれたり、「今日は外食にしようか」って言ってくれたりするんです。めちゃくちゃありがたい!今の生活は、結果的にこうなっていました。彼はいわゆる「主夫」ではありません。経済的な部分を私が担っているわけではなく、二人とも仕事をしていて、自分のやりたいことやキャリアは諦めていない。だから、午後から主人に打ち合わせが入っている場合には「午前中から自分の時間にして良いよ」って言って家のことを私がやるようにしたりして、彼の時間をつくるように心がけています。それから、週1回は外部に掃除代行を依頼しているんです。区のサービスなので料金も安くて、月4回で¥8,000です。富裕層でなくても利用できる。いくらでもやりくりできる金額ですよ。子供がいると、毎日料理を作らなくちゃいけないので本当に大変。だから、自分の会社で「ES(エス)キッチン」という料理代行サービスをつくってしまいました。今後は、週1回くらいこれを利用していきたいです。人に家事をお願いすることで、子供と遊ぶ時間ができたり、仕事をする時間が確保できたりするとこんなにも夫婦がお互いに自分らしくいられるんだなーって実感しています。親である私たちの心が整った状態で子供に向き合うほうが、子供にとっても良いと思いますし。「オーストラリア人のライフスタイル良いよね」って二人で話していて、お互いの原点になっています。私たちが見てきたオーストラリアの人たちは、17:00以降はオフィスにいないんです。一度主人の会社の飲み会に参加したことがあるんですが、スタートが17:00からで19:00には解散して家族と過ごす、って感じでした。「今日は娘の誕生日なので15時に帰ります」っていうのが通用しますし、男性も家事や育児を一緒にやっていて、休日に男性がベビーカーを引く姿を目にすることも。日本人に比べるとゆるくて、家族と一緒に過ごす時間を大切にしているし、人生を楽しんでいるなって思いました。日本人もこういう生活を実現できたら、めちゃくちゃ幸福度が高い国になるんじゃないでしょうか。うまくいく夫婦の条件-どんな夫婦がうまくいくと思いますか?城:お互いが大切にしているものを「良いな」って感じられている夫婦はうまくいくと思います。例えば、私は、仕事をしたり自分のコミュニティーを持ったりして外側にエネルギーが向いているので、そういう私を良いと思ってくれる人じゃないと絶対にうまくいかない。主人は、私に家庭的な要素がないことを予めわかった状態で一緒になってくれたと思います。女性に対して「こうあってほしい」っていう固定観念を持っていない人なので、生きかたも考えかたもすごく柔軟。彼のほうがはるかにいろんな能力が高いと思うんですけど、私の良い部分は褒めてくれるし、考えかたも応援してくれる。「自分よりすごい女性にならないでほしい」っていう雰囲気もないんです。それから、主人も私も異性に対して気が多いタイプじゃないので、異性の存在によって自分の心を安定させようとしていない。よそ見をする暇があったら仕事をしていたいって思っている。そういうところも、うまくいっている要因のひとつかもしれません。-精神的な部分を含めた自立は大事ですよね。城:そう!たとえば、「自分が稼げていないからパートナーはお金持ちが良い」とか、自分にないものを埋めようとして相手を選んでしまうと、それ以外の部分で満たされない部分が出てきた時にうまくいかなくなる。相手に色々求める人は自分が満たされていないんじゃないでしょうか。恋愛や結婚がうまくいく人は、自分で自分を幸せにできる人だと思います。自分が自分の足で立っていれば、その分相手とも対等でいられますし、相手のことも思いやれる。私は、そのために全勢力を注いできました。そして、自分がもっと自由になりたかったからこそ、自分の会社で料理代行サービスをつくりました。自分たちがつくっていくサービスで、これからどれだけ人を幸せにできるかな?こういうことを考えながら歩んでいく人生の方が、面白いんじゃないかな。ライター所感:城さんの考えかた、すごく好きだなって思いました。彼女のように自分で自分を幸せにできる人は、「それぞれの人がどれだけ大切な存在なのか」を感覚的に知っているので、周囲の人を幸せにするための方法をたくさん思いつく。そして、接しかたも丁寧。色々なタイプの方に取材させていただき、仕事ではない時間にも多くのかたと対話をして、私なりに、うまくいく夫婦とはなにかを見つけることができたような気がします。大事なのは、「思いやり」と、「相手の優しさに甘えすぎないこと」。「お互いの自然体を尊重すること」。そして、「きちんと想いを伝え合うこと」。これら以外のことは、それぞれの個性によって変わるかなと感じました。結婚していてもしていなくても、人は必ず別の誰かと関わりながら生きています。自分のことだけを考えて雑に接してしまうと、関係はすぐに壊れてしまう。決して簡単にはいかないからこそ、人と関わることは面白いのかも。ライター:藤宮 ありさ
2016年11月29日子どもの体力は無尽蔵。昼間はお友だちと走り回って遊んでいるはずなのに、家でも常に見えない何かと闘っているはずなのに…夜が更けても目がパッチリ!?うちの子、寝ません。寝てくれません。寝る間際まで闘いごっこをしても、疲れ果てるのは親だけです。そんな体力無尽蔵キッズたちに困り果てているママ・パパへ、子育てサポートアプリ「おにから電話」をご紹介します。「もしもし…あかおにです。」「おにから電話」は名前のとおり、“おに”から電話がかかってきたように演出できるアプリです。電話をかけてくれるキャラクターは“おに”以外にもバリエーション豊かですが、うちの子が怖がるのはダントツで“おに”。スタンダードにあかおにが1番効きます。着信画面はこんな感じ。おにはテレビ電話でかけてきます。電話番号が「オニオニ」とは、芸が細かいです。“おに”からの電話に出ると…応答すると“おに”がしゃべり出します。最初は保護者あてに話しかけてきますので、まずはママ・パパが電話に出ましょう。「もしもし、あかおにです。」と、とっても丁寧にご挨拶してくれます。ここでいきなり「ゴラァッ、こちとらあかおにだぜ!おい、ちょっと顔かせよ!」なんて話し始められたら教育に悪いですからね。さすが「子育てアプリ」と銘打つだけあって安心して使えます。「…(間) えっ、また言うことを聞かないんですか!?」このあかおにさん、とっても親身なんです。ちゃんと保護者が話す(間)をおいて会話を進行してくれます。「今日はどうしたんですか?」とご用件まで伺ってくれますので、タイミングを合わせて「うちの●○くんが寝ないんです。」と告げ口しましょう。恐怖!!ヒートアップすると振り向くあかおに!!話し始めは穏やかに会話をしてくれているあかおにさんですが、こちらが事情を伝えると空気が変わります。「…チッ 困りましたねえ…」という舌打ちまじりの反応をきっかけに…「どうしましょうか?」「今から行きましょうか?」「えっと、おうち、どこでしたっけ?」と、たたみかけるようにじわじわ詰め寄ってきます。「来てください」とお願いする間もなく、もう来る気満々です。ここで少し振り返るあかおにさん。「うちの子を叱ってください」とお願いしてもいないのに、イロイロ把握してくれてます。あかおにさんの本領発揮!!そしてついに子どもが震え上がるひとことが…「…電話、変わってもらってもいいですか?」うちの子はここまでくるとしゃくり上げて泣きます。「やめてえええええ!!!!電話切ってえええええ!!!!うげいgづえpだおsd;あp@pd@fdj」とご乱心になります。それでも平気な顔してお布団に入らないお子さまには、電話を変わりましょう。「コラーーーーっ!食べちゃうぞーーーー!!!」ここでおにさん大爆発。食べちゃうぞ、きました!あかおにさん、めっちゃ怒ってます!歯並びが美しい!1度やると着信音だけで布団に入るように♪「最初はだまされてくれるだろうけど、何度もしていたら自動音声だってバレちゃうんじゃないの?」と心配になったアナタ。だまされたと思って1度試してみてください。うちの子は2歳頃に「おにから電話」デビューをしたのですが、あかおにからの電話を最後まで再生したのは最初の1度、たった1回きり。それ以降は着信画面を見せるだけで青ざめて怖がります。もう4歳になるのでそろそろ気づいてもいい頃ですが、未だに本物の鬼だと信じているのは、恐怖心が強過ぎて冷静な判断ができなくなっているからでしょう。シチュエーションやキャラクターもさまざま「おにから電話」はあかおにさん以外にも、シチュエーションに合わせたキャラクターが常時複数人います。「悪いことをしたとき」「言うことを聞かないとき」のほかに、「お片づけをしないとき」「嘘をついたとき」など細かな設定も!これからのシーズンには「サンタさんから」という、子ども心をつきまくった設定もありますよ。サンタクロースの電話番号はクリスマスの日付ですよ!サンタさんは頭ごなしに叱ったりせずに、「プレゼント」を餌に優しく諭してくれます。他にも「歯磨きをしないとどんな恐ろしいことになるか語ってくる”ゆうくん”」や、「何者か分からないけれどスズメ蜂を呼び寄せる”佐々木さん”」など、おとなも楽しめるキャラクターが目白押し!うちの子は着信音だけで大混乱してしまうので、キャラクターとの会話にまでたどり着けませんが、親側が「今夜はどのキャラでおびえさせよう」なんてワクワクしちゃうのもこのアプリの魅力かもしれません♪> おにから電話公式サイトライター:金延さえ
2016年11月29日次男も1歳半を過ぎ、食事など自分1人でしたがることが増えてきました。これからおおよそ3歳までに食事、トイレ、着替え、靴を履くなど一通り自分でできるようになります。同時並行で、イヤイヤ期も到来しますよね。この頃、子どもへのイライラが増えるママも多いのでは?1人でやらせると時間がかかるし、やり直しが必要だし、汚すし、できたと思ったらまたできなくて後戻り…など、かなり根気のいるもの。どうしてもイライラしてしまいがちですが、対処法はないか探してみました。親は「楽しみに待つ」しかない児童精神科医である佐々木正美先生著書の『子どもへのまなざし』(福音館書店)に、その答えがありました。佐々木先生はしつけをする上で大切なことを、「くり返しそのこと(しつけの内容)を伝えながら、本当にあなたがここで上手にできるようになるのはいつか、楽しみに待っていてあげるからという気持ちですね。そしてその時期は自分で決めなさい、自分で決めればいいのですよといってあげることです」と伝えています。とは言っても「早くできるようになってもらわないと困る」というのも親の本音。もちろん佐々木先生も親側の意見を承知の上で書いていますし、私自身「楽しみに待つなんて正直ムリ…」と思いました。でも親が子どものしつけにイライラするのは、「何十回言っても理解しない子どものせい」ではなく、「子育て環境にも問題がある」と気付いたのです。親が1人きりで忙しいからイライラするたとえば、子どもが食事中に味噌汁をこぼしたとします。ママが1人の場合、「も〜味噌汁は片付けるのが大変なのに…早くタオルを持ってきて、机を拭いて、タオルを洗って、着替えもさせなきゃ。代わりの味噌汁も持ってきて、今度はこぼさないように私が食べさせないと。寝かせる時間がまた遅くなる…」など考えるでしょう。これが夫や祖父母がいる場合、「タオルを持ってきて」「代わりの味噌汁を温め直すから、着替えさせて」「タオルを洗うから食べさせてあげて」と頼めます。ママがイラっとしても、「ありゃーまたやっちゃたね〜(笑)」という場の空気を和ませる笑いや、「でも今日は昨日よりも沢山食べてからこぼしたね」と成長に目を向けるフォローがすぐさます。イライラしたことさえ忘れ去ることができるでしょう。1人で全てをやろうとするのではなく、積極的に夫や祖父母など、身近な人に助けを求めていくのがおすすめです。親として覚悟を決めてしつけようどんなにイライラしたとしても、結局しつけを完了するためには、親は何百回と言って聞かせ、その子ができるようになるまで待つしかありません。それなら同じ時間を過ごすのに一日中イライラして子どもに怒り、子どもが萎縮したり泣いてしまう状況も、楽しみに待つ選択をとりませんか?それには「親としての覚悟」が必要。親が覚悟をきっちり決めないと、またイライラの毎日に逆戻りです。佐々木先生が言うように、「楽しみに待ってあげる」という目線や、「できる時期は自分で決めればいいよ」という心でいられているか。常に自分に問い直したいものです。そのためにあらかじめイライラしない環境作りをしたり、家事負担を減らして親側の心の余裕を保ったり、時には実母やママ友などに愚痴を言ったり、できるようになったことを紙に貼って楽しみにするなどの「環境作り」も大切。しつけが終わってしまえば、逆にしつけ中を懐かしく思うものです。二度と戻らない時間だからこそ、楽しみに待つ視点を持てるよう見直してみてください。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月28日年少当初や転園時、また夏休みや3連休明けなど「幼稚園に行きたくない!」とぐずる子は多いですよね。筆者の年長の長男も、入園と夏休み明け、また年長で転園したときには毎日のように行きたがらず、苦労しました。あまり嫌がられたり泣かれると、親も考えてしまう「幼稚園に行く意味」。年長の秋になって、やっとしっくりくる答えが見つかりました。今回は登園渋りの対処法とご一緒にご紹介します。ステップ1:まず理由を聞く子どもが「幼稚園に行きたくない!」とぐずりだすと、ママは朝の慌ただしさからつい「何言ってるの、早く行くよ!」と押し付けてしまいがち。また、「幼稚園は小学校に行く練習なんだよ」など説得を始めるママも多いかもしれません。実はどちらもNG。前者の場合子どもは余計ぐずるだけですし、毎朝が憂鬱になってしまいます。後者の場合も、説得は子どもの頭には入らず馬耳東風状態です。このとき、子どもの頭の中は、「幼稚園に行きたくない理由」でいっぱい。まずはそれを聞き出してあげましょう。自分の気持ちを言葉にすればスッキリしますし、ママに気持ちを受け止めてもらうことで安心し、気持ちも和らぎます。説得も頭に入りやすくなるでしょう。ステップ2:小さな「行く理由」を見つけてみる長男は年長の4月から転園しましたが、つい先日まで行きたくないと渋る毎日でした。前の園の思い出もある分、余計に今の園はつまらないよう。「何で引っ越したの」と泣かれたり、慣れなくて苛立ちを抱える様子に申し訳なく思う日々でした。つい先日も、「幼稚園をやめたい」と言う彼。そこで「今の幼稚園に通わなきゃできなかったこと」を2人であげました。すると「逆上がり、今好きな女の子や先生に会うこと、今夢中な『エルマーのぼうけん』という絵本を読むこと、アレルギー対応のパン給食を食べられること」などが出てきました。そこで気付いたのが、「幼稚園に行く意味や楽しみは子ども自身が見つけてくるもの」ということ。これは我が子の例ですが、皆さんのお子さんもそれぞれ好きなこと・楽しみなこと・できるようになったことがあると思います。ひとつできるようになれば特に褒め、「幼稚園に行くと色んなことができるね」と話しましょう。「幼稚園には好きなものやできること、楽しいものを見つけに行くんだよ」と伝えると、子どもの気分も変わります。ステップ3:時には休んでOK「今日はあまりにも嫌がって大泣きする…」という日は、休ませて大丈夫。初めての集団生活ですから、初めから皆勤賞なんて無理があるというもの。また大人は自分でリフレッシュする方法を知っていますが、子どもは気分転換できないので、時には甘えを受け入れてあげましょう。ただ、クセにならないよう休む理由をきちんと子どもに説明し、「今日だけね」と約束するのを忘れないで。休んだあとは子どもが「また休みたい」と言ってもしばらくは「この前休んだから行こうね」と連れて行くことで、「大泣きすれば休めるというわけでもない」とわかります。ほんのたまには休み、ママとの時間を過ごして子どもの心を満たすことも大切です。毎日となるとママも対応が大変ですが、ぐずる時間も考えて段取りを考えてみると忙しい朝も余裕が持てます。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月20日会話は親子の大切なコミュニケーション。でも、まだ言葉を話せない赤ちゃんのうちは、「何を話しかければいいか分からない」と戸惑うママもいるかもしれません。赤ちゃんは、ママやパパとの関わりの中で豊かな言葉を育んでいきます。赤ちゃんの心と言葉を育てる関わりかたを知れば、子育てももっと楽しくなるかもしれませんよ。■お世話のときは動作に言葉を添えて授乳やおむつ替え、着替え、お風呂…と、赤ちゃんとの生活ではしなければいけないことがたくさん。まずはお世話のときに、動きに言葉を添えてみましょう。「まだ言葉にあまり反応しないのでは?」と思われがちな新生児期の赤ちゃんも、ママの言葉をしっかり聞いています。無言でお世話をするのではなく、「おむつ替えるよ」「お風呂に入ろうね」など、積極的に声かけをするようにしてみてください。■赤ちゃんの気持ちを代弁赤ちゃんが「あー」「うー」といった“喃語”(なんご)を発するようになってきたら、目をしっかりと見て「うんうん」「そうだね」と相づちを打ってあげましょう。「話を聞いているよ」という反応を示すことで、赤ちゃんもママとのコミュニケーションが楽しくなってくるはずです。また、泣いていたら「お腹がすいたんだね」「眠くなってきたね」、周りをキョロキョロ見渡していたら「何か面白いものはないかな?」など、赤ちゃんの動きから気持ちを代弁してあげて。このとき、赤ちゃんの気持ちを正しく当てなくては、とこだわらなくてもOK。言葉がけをすることで、「あなたのことを気にかけているよ」という気持ちが伝わります。■赤ちゃんの言葉や動きを真似するコミュニケーションというのは一方的でなく、双方向であるべきもの。その楽しさを伝えるのにおすすめなのが、赤ちゃんの言葉や動作を真似してみることです。たとえば、赤ちゃんが笑っていたら、ママも笑顔を返してあげて。パチパチと手を叩いたらママも拍手、何かを「できた!」と言ったら、ママも「できた!」と一緒に喜びましょう。同じ言葉や動きを返してもらうことで、赤ちゃんの中には「ママに共感してもらった」という安心感が生まれます。■赤ちゃん言葉は訂正する!?「ワンワン」「ブーブー」などの、いわゆる赤ちゃん言葉。ママの中には、「きちんと『犬』『車』と教えた方がいいの?」と迷う人もいるかもしれません。でも、赤ちゃんが「ワンワン」と言ったときに、いちいち「あれは犬だよ」と訂正していては、ママも疲れてしまいます。赤ちゃんのうちはあまりこだわりすぎず、コミュニケーションを楽しむことを優先してみてはいかがでしょうか。体の発達と同じで、赤ちゃんの言葉の早い、遅いには当然個人差があるもの。「たくさん語りかければ早くおしゃべりができるようになる」というわけではありません。でも、ママやパパとのコミュニケーションは、赤ちゃんを安心させ、心を豊かに育んでくれます。積極的に話しかけて、赤ちゃんとの時間を楽しんでくださいね。
2016年11月20日「一日中家にいて、可愛い赤ちゃんのお世話で楽しいはずなのに、産後の妻はいつもイライラしている。何を話しかけてもケンカになりやすく接しかたが難しい」と悩んでいませんか?男性からすると、産後の女性がどんな状態なのか、想像するのは難しいですよね。女性も夫に話したいことは沢山あるのですが、疲れ切って話す余裕もない毎日。また、話すことを躊躇われる内容もあります。今回は2児の母である筆者が、女性の独身時代と産後の体調&生活の変化を詳しく比較。一例ではありますが赤裸々に抽出してみました。体調とホルモン産後産後1ヶ月は悪露という血が流れ続け、お風呂に入れない。いきむのが怖かったり感覚が分からず便秘に。骨盤が元通りになるのは産後2ヶ月だが、それ以降も尿漏れや腰痛などのマイナートラブルを抱えやすい。産後に体調が変わり、頭痛持ちや喘息になる人もいる。また妊娠中に急増したホルモン「エストロゲン」「プロゲステロン」が産後は激減し、代わりに「プロラクチン」が増加。ホルモンの急激な変化に情緒不安定になる。産後は「防衛本能」も働くため、攻撃的になりやすくなる。仕事内容独身時代就業時間:始業時間と就業時間、休日や長期休暇がある。仕事相手:大人の中で、基本的に大人相手に仕事をする。仕事内容:自分で選んだ仕事をする。1日の流れや自分で立てた計画がほぼ決まっており、計画通り実行できることが多い。成果や報酬:目に見える成果があり、月給やボーナスという報酬を貰う。行き詰まったとき:上司に相談したり、周りの先輩をお手本にしたり、同僚と飲みに行って愚痴を言い合う。産後就業時間:24時間365日休みなし。夜間寝ていても起こされる。仕事相手:1人で、常識もマナーも理屈も言葉も全く通じない赤ちゃんを育てる。仕事内容:赤ちゃんのお世話と家事。主に「オムツ替え、寝かしつけ、食事の介助、こぼした味噌汁やおもちゃの片付け、お風呂」など。遊びは歌や絵本、砂遊びや動物の真似など、終始「0歳児の理解」に合わせ続ける。家事は後追いで泣かれたり、ウンチの取り替えや片付けなどイレギュラーな対応に追われながら。計画通りに行く日はほぼない。成果や報酬:目に見える成果・報酬は得られにくい。行き詰まったとき:日中ほぼ一人で育児をしているため、相談相手や愚痴を言える相手はいない。社会との繋がり独身時代常に自分の属する学校や会社があり、友人や同僚など人に囲まれての生活。社会的な自分の役割と居場所を確認できる。産後属するところが何もなく、平日大人と話すことはほとんどない。産前との変化が激しく、あまりの孤独に心のついていけない人が多い。児童館に出かけても、ママ友ができるのは積極的なママばかりになりがち。たまに会う程度なので、実際にママ友になるにはかなり時間がかかる。古い友人と会う機会も、子連れだと年に数回。会っても子どもの世話でバタバタしていて、落ち着いて話ができないことが多い。食事独身時代メニュー:仕事をしてるので、休日以外ほぼ自炊しない。朝はヨーグルトにフルーツ、コーヒーといった美容とラクを考えたメニュー。お昼は楽しみにしている1000円ランチ、夜は飲みに行くかお惣菜。外食:ランチにも飲みにも、よく行く。産後メニュー:1日3食、夫婦分+離乳食を手作り。健康や子どもも食べられるメニューを考える必要があるため、メインは和食。妊娠〜授乳中はカフェインを控え、禁酒。食事中:先に子どもに食べさせる。子どもは食べるペースがゆっくりなので、自分は後で冷めたものをかきこむか、キッチンで立ち喰い。子どもがこぼす納豆や味噌汁を片付けながらのため、食事は少々憂鬱。お金:いかに食費を切り詰めるかが大切。ランチに1000円なんて贅沢、という思考に。外食:平日は行かず、休日家族とファミレスなど。断乳しても気軽に飲みには行けず、オシャレなカフェは静かなため家族では行きにくい。休憩独身時代いつでも休みたいだけ休め、寝たいときに眠れ、気分転換にカフェに立ち寄れる。産後日中の休憩&睡眠時間がゼロのため寝不足で疲労が溜まっている。温かい飲み物は火傷が危ないので立ち飲み。お菓子は子どもに奪われないよう隠れてサッと食べる。好きな雑誌を読んだり、TVやDVD、スマホを見続けることはできない。カフェでのお茶は、夢のまた夢。トイレ独身時代いつでも行ける。産後家事と育児に追われて行く回数が減る。特に生後8ヶ月〜3歳くらいまでは、トイレに行くと子どもが泣き、目を離すと危なくトイレまでついてくるのでゆっくり用を足せない。お風呂独身時代一日で1番のリラックスタイム。半身浴で音楽を聴いたり、本を読んでゆっくり過ごしたり、お気に入りのシャンプーやボディソープでリフレッシュ。お風呂の後は美容のために、髪とお肌を入念なケア。この時間も楽しい。産後一日で1番疲れる時間。自分はサッと洗い、子どもをお風呂に入れる。お風呂を出た後自分はタオルだけ巻き、先に子どもの保湿→着替え。自分のケアや鏡を見る余裕はない。ケア用品も安いものに変更。睡眠独身時代好きなときに眠れ、寝たいだけ寝れる。楽しく飲んだ翌日の寝溜め幸せ。産後新生児期は夜間も1〜2時間ごと、その後も2〜3時間ごとの夜間授乳になるため、常に寝不足。それでも子どもは昼寝をするため、何故か朝5時に起きるときもあれば夜泣きもあり、寝不足に追い打ち。好きなときに寝たいだけ眠れるのは、子どもの目が離せる小学校以降。ファッション独身時代好きな服やアクセサリーを身につけ、オシャレができる。産後動きやすさ重視。スニーカーにズボン、両手を空けておくためリュックサック限定。ピアスやイヤリングは誤飲の危険などがありできない。アクセサリーはオモチャにされてしまうので止め、ネイルも剝げて危ないのでしない。外出独身時代場所:買い物、流行りのカフェやランチ、旅行など、休みがあれば好きなところへ好きなときに行ける。産後場所:公園、児童館、スーパーがお決まり。出かける前:出かけようとするとウンチをしていたり、お茶をこぼして服を濡らしたり、イヤイヤ期で外出したくないと泣かれたり…予定時刻に出かけるのが難しい。荷物:抱っこは重いし、ベビーカーは大きくて押すのが大変。周囲の目線:子どもが泣かないか、騒がないかにいつもビクビク。何をするにも迷惑にならないか迷いがち。外出の流れ:普通に歩けば15分のところが、子どもと歩くと1時間に。買い物に行けばアレコレ売り物を触るので、買いたいものは買えない。最短ルートで帰る。いかがでしょうか。ここに比較した内容も実は一部。これ以上に多くの変化が女性にはあります。いくら赤ちゃんが可愛いとはいえ、変化はストレスを生みますから、これだけの激変下ではどうしてもイライラしてしまうのです。筆者の経験としては、慣れない分1人目が1番精神的に不安定になりやすいです。一方で産後一年の経験は、後では取り戻せないとても貴重な時間だったとも。わからないことは「察する」と期待せず正直に話し合い、夫婦で乗り越えていってくださいね。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月19日睡眠不足が日中のミスを増やしたり、気力の低下やイライラを招くのは誰しも知っていること。それなのになぜ、「ママなら大丈夫」という思い込みが一般的なのでしょうか。「体力をつけて育児頑張るね!」これが1人目を子育て中の私の口癖でした。自分の時間はもちろん、食事、トイレ、休憩、睡眠時間も十分とれないけれど、自分さえ頑張れば何とかなる。そう思い込んでましたし、半ば自分に言い聞かせているところもありました。形だけ見れば何とかなっていたのですが、実際は全くなってなかったのです。表面上だけの「何とかなる」たしかにママが頑張れば、「表面上」は何とかなります。洗濯物も干せるし、掃除機もかけられるし、子どもを公園に連れて行けるし、夕飯も作れる。「うん、私1人で家事も育児も仕事も何とかなってる。大丈夫」と私も思い込んでいました。それでも次第に、疑問を抱くように。子どもなら当たり前にするであろう遊びやイタズラを、寛容に見守れず注意してしまう。些細なことでイライラしては、声を荒げて怒る。「それはダメ!こうして!」という押し付け口調ばかりで、子どもの本心を聞き出せない。「もう疲れた…」と言わない日がなく、協力の少ない夫への不満は募り夫婦関係はギスギス。「『何とか』って何だろう?ほんとうに何とかなってるの?」よく考えたとき、自分の出した答えはNOでした。中身に注目していますか?子ども時代は一生に一度しかない、宝物の時間。子どもらしく遊ばせてあげたいし、子どもらしくいさせてあげたい。子どもが自分の好きな遊びに熱中したり、自然体で過ごすのを見守りたい。大人の事情を押し付けず、怒る前にまず子どもの本音を聞き出してあげたい。子どもの良さを観察し、存分に伸ばしてあげたい。これが私が子育て期に1番大切にしたいことでした。もうそれは、「何とか」という言葉でおさまるレベルではありません。毎日は忙しく、人手は圧倒的に足りず、親は大人だから子どもの気持ちをわからない。親側が本気で意識しないと、実行は不可能。そして実行には必ず「親の心身の余裕」が必要になってくるのです。私が「何とかなる」と思い込んでたのは表面上だけ。完璧主義で頑張り屋の性格が災いして、家族(子ども、夫、もちろん自分も)の心はガッタガタだった。そう気付いてとてもショック…でしたが、覚悟ができたのは良いことでした。人手が足りない分、文明とサービスに頼る覚悟をママが心身の余裕を持てないのは、圧倒的に人手が足りないから。かといって引っ越しや同居はできませんよね。それなら文明とサービスに頼るしかありません。まずは「食洗機、掃除ロボット、布団乾燥機」という便利家電を導入。ケチな私ももったいないと今まで渋っていましたが、食洗機を買った時に「お金で時間(子どもと遊ぶ時間、心身の疲れを和らげる時間)を買う」大切さが身にしみました。他にも「浴室乾燥機(もしくは乾燥機など)、コードレスクリーナー、フードプロセッサー」などありますよね。TVやDVDやスマホも、「使い方」次第で十分使えます。見せる番組と時間は親が決め、「どんなお話だったかママに後で教えてね」とコミュニケーションツールに使うのも手。筆者の子はDVDで見たことを、ブロックと粘土で再現していました。そして、人やサービスに頼ることも大切です。一時保育やファミサポなどの行政サービス、民間の託児所や家事代行サービスなども要チェック。大切なのは使うことで、まずは一時保育から使うのが一般的でしょう。筆者は在宅仕事もあったので、一時保育から2歳半で幼稚園の満3歳児入園を利用しました。大事なのは「ママの覚悟と勇気」環境を変えようと思えばできることは沢山ありますが、大事なのは実行する「ママの覚悟」。やはり「お金がもったいないし、他人に預けるのは不安だし、完璧なママでいたいから頑張って自分で何とかしたい」と心のブレーキがかかります。そのブレーキで影響を受けるのは誰の、どの部分か?目に見えないから軽視しがちだけど、1番大切なのは心だと私は思います。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月13日家事・育児に積極的な男性が増えてきました。でも、妻の立場から見ると、「ありがたいけど私がやってほしいことを分かってない」「言ったこと以外はやってくれない」なんて思うことありませんか?もしかすると、夫側も「こんなに頑張ってるのに妻は全然よろこんでくれない…」と不満をつのらせているかも。一度『本音』で話し合ってみるだけで、簡単に解決できるとしたら?というわけで、理想の家事や育児のシェア、将来設計について夫婦で話し合うワークショップに夫婦で参加してきました!その名も「夫婦が本音で話せる魔法のシート◯◯家作戦会議」。家事・育児についての満足度は夫婦での話し合いの頻度で決まる生活経済ジャーナリスト・和泉昭子さん、NPO法人tadaima(タダイマ)!代表・三木智有さん「◯◯家作戦会議」は、内閣府男女参画協議局が主催したワークショップ。16組の夫婦が参加していました。講師は生活経済ジャーナリスト・キャリアコンサルタントの和泉昭子さんと、NPO法人tadaima(タダイマ)!代表で家事シェア研究家の三木智有さん。夫・妻、親、社会人――いろいろな顔をもっている私たち。その中で家族としての役割シェアをきちんと話し合うことで、充実した生活を送れるのだそう。でも、お互いに満足できる役割シェアってどういうことなのでしょうか?NPO法人tadaimaのヒアリング調査によると、「5:5で家事分担ができていること」よりも、「家事に対する負担感を夫婦で共有できているか」で満足度が変わるそうです。つまり、家事についてよく話し合っている夫婦ほど満足度が高く、話し合いをしていない夫婦ほど不満度が高くなる傾向があるのです。【第1部】ワークショップ「夫婦が本音で話せる魔法のシート◯◯家作戦会議」いきなり家事分担を押し付け合っても不満がつのるだけ。まずは、ワークシートでお互いの本音を知り、モヤモヤを解消して、その夫婦の価値観に合った役割シェアを話し合いで導き出します。Part.1 素直な気持ちを伝えてみよう最初のテーマは、「自分の素直な気持ちを相手に伝えてみよう」「本当はもっと◯◯に時間を使いたい」の◯◯の部分には、2人とも「もっと自分の時間がほしい」ということを記入。お互いの本心はなんとなく分かっていたけれど、こうやって言葉にして伝えると意外とスッキリ!改めて書いてみることでお互いの理解が深まります。Part.2 2人の今を再確認!Part2は、時間グラフに「現在」と「理想」の時間の使いかたを記入。自分が理想とする時間の使いかたを実現するために、相手に「これをしてほしい!」とお願いします。共働きで、家事も育児もそれなりに分担してやっているわが家のようなケースでは、自分の要望を一方的に伝えるのはちょっと気が引ける……。ところが、このワークシートで、平日の帰宅が遅い夫が「もっと育児に関わる時間を増やしたい」と思っていることが分かりました。しかも「家事の時間が増えてもいい」とのこと!これは意外……あえて時間をとって話し合うことで夫の本音に気づくことができました。Part.3 「家のこと」のシェアの仕方を考えよう一番面白かったのがこのPart3。自分が負担に感じている家事を自由に書き込み、それぞれ自分と相手の負担度を記入して、負担を減らすためにはどうすればよいか一緒に考えます。例えば、毎日掃除をしているという家庭であれば、掃除の回数を減らすというのも1つの解決法です。奥様が主に食事の用意をしているというご夫婦、奥様にとっては毎日食事を作るのはとても負担。でも実は、旦那様が料理に興味があるということを知って奥様はビックリ!これからは休日などに食事を作ってくれることに。わが家の場合は夫がもっと子どもと過ごす時間を増やしたいと思っていることがわかったので、これからはさらに心置きなく育児を任せられそうです。第2部料理教室旦那さんに食事づくりを任せるとすごく時間がかかるし、シンクが洗い物であふれかえるのが嫌――。そう、料理はいかに短時間で効率よくできるかも重要なポイントなんです。第2部は、「男性でも帰ってからすぐ実践できる料理アイデア・レシピ体験」がテーマの料理教室。実際に旦那様におすすめレシピを作ってもらいます。奥さんはそばで見守ります。江上料理学院の松井ゆみ先生教えてもらったレシピは、これからの寒い季節にぴったりの「ポトフ」。ポイントは、冷蔵庫にある食材で、調味料も調理器具もほとんど使わず、短時間でできること。分量もおおよそでいいので、まさに男性向けのレシピ!実際のポトフのレシピ松井先生から一通り調理方法の説明を受け、いざ実践!!パパの料理をそばで見守る娘固い野菜から切ってどんどんお鍋に入れていきます。にんじんもジャガイモもよく洗えば皮付きのままでもOK。こうすれば、ボウルやピーラーを洗う手間や野菜くずを処理する手間も省けます。キャベツもざっくり2等分。レシピの材料以外にも、パプリカやきのこ類など冷蔵庫の中の余り物を適当に入れてもOK。レシピが簡単だから料理中の会話も弾みます。ポトフを煮ている間に、まな板や包丁を洗えばできあがったときにはキッチンがスッキリ。これなら、洗い物でキッチンがぐちゃぐちゃになるから旦那さんに料理してほしくない、という奥様にも喜んでもらえそうですね。ポトフ完成〜!!調理時間は約30分。野菜やお肉からいいダシがでているので、コンソメだけでもとってもおいしかったです。少食な娘もパクパク完食!ワークショップに参加する前は「本音で話し合うだけで何が変わるの?」と半信半疑でしたが、自分の負担感を相手と共有して話し合うだけで気持ちが軽くなるんだとその効果を実感しました。今後は家事・育児について夫とざっくばらんに話し合って、家族全員がハッピーになれる理想の時間を使い方を考えていきたいと思います!「夫婦が本音で話せる魔法のシート◯◯家作戦会議」藤本美貴・オリラジ中田・鈴木おさむなど豪華講師陣によるトークショーを開催「働く」と「子育て」のこれからを考えるWARCO!2016ライター:柏木 真由子
2016年11月12日「知事が、妊婦に。」というキャッチコピーで話題になったのが、「九州・山口 ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン」。これは山口県、宮崎県、佐賀県の知事の3人がマタニティジャケットを着用し、実際の7か月の妊婦の生活を体験するというものです。階段をおそるおそる降りる知事、車を乗るのに「よっこいしょ」とつぶやく知事、靴下を履けなくて苦労する知事……。妊娠するとどうなるか、まさに体当たりのキャンペーン。しかし妊娠中の大変さを知らないのは男性だけではありません。女性である私ですら、最近まで知らなかったのです。「妊婦さん」「赤ちゃん」がまわりに全くいなかった既婚、子どもなし。三人兄妹末子長女の私は、20代後半になるまで家族や親族、友人に「妊婦さん」、そして「赤ちゃん」が身近にいませんでした。アラサー前に義姉に子どもが生まれ、転職した会社にマタニティスタッフが2人いたことで、やっと「妊娠・出産・育児」が身近になったのです。とはいっても、私の仕事しているオフィスとマタニティスタッフのかたが働いている店舗は別の場所。そして週に1回、顔を合わす程度。たまにしか会わないので、そのたびに体の変化に驚きました。とくに6~7か月あたりにお腹が前に出てきたのにびっくり!いきなりこんなに大きくなるの!?産休前でもこんな大きいのに、まだ大きくなるのか……となぜか私がドキドキしていたのを覚えています。妊婦さんが働くということある日、たまたまマタニティスタッフと地下鉄で一緒に帰ることに。電車は帰宅ラッシュがちょっと落ち着いたころでしたが、座席は満員。「空きないね」と私がつぶやくと、マタニティマークに気づいた女子高生がすぐ譲ってくれました。「よかったね」と言う私に、彼女は「本当ラッキーです。まぁ、こんな時間にこんな服で乗ってる妊婦なんて、遊んできたのかと思われても仕方ないですよね」と答えたのです。その言葉に私はショックを受けました。会社は出勤後エプロンをするだけであとは私服でOK。よく動くのでラフなファッションのスタッフが多く、さらに終業時刻は19時。席を譲る譲らないは別として、たしかに「病院の診察?こんな時間に?」と訝しむかもしれませんし、わたしも同僚でなければこんなお腹の大きい妊婦さんが「働いてきた」なんて想像できなかったかもしれません。妊娠して、働く。それはただ業務をすること以外に大変なことが多すぎると、そこではっと気がついたのでした。あのときマタニティスタッフとして働いていた人たちに、できることがもっともっとあったのではないかと今でも反省することがあります。運動会って大変?先日、姪の運動会に行ってきました。まだ1歳クラスなので、お父さんと一緒にかけっこ(抱っこ、肩車もあり)したり、お母さんとダンスしたり……という内容でとても微笑ましかったです。保護者のかたのなかには妊婦さんも数人。保育園には1歳〜5歳くらいまでの子がいますから、2歳差、3歳差の兄弟の親になるということは、妊娠中に幼稚園や保育園行事にも出席することになります。当たり前のことですが、実際目にすると「大変だ!」とやっとそこで気が付きました。お母さんとのダンスでも「高いたか~い」「ぎゅーっと抱っこ」など結構体を動かすものもあり、お父さんの力が必要。さらに今回は1~2歳クラスの運動会で、数日後には上の年齢クラスの運動会があるとのこと。兄弟がいると、運動会に2回出席することに。これでさらに自分が妊婦だったら……考えるだけでどっしり疲労が……。自分だってその可能性がゼロではないのに。想像力の欠如を強く感じました。妊娠するって言葉は簡単ですが、そこから考えることが本当にたくさんあります。百聞は一見にしかず。冒頭に書いたマタニティジャケットを着た知事のように、もっとマタニティ体験できる場が一般人に男女年齢関わらず増えてもいいと思うのですが、なかなかそれは難しいことでしょうか。ライター:三谷 アイ
2016年11月12日自分の家族や子供、身近な友達がLGBTかもしれないって考えたことはありますか?LGBTというのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字で、セクシャルマイノリティの総称。そんなLGBT当事者とその家族・パートナーを対象にした「カミングアウトデー フォトセッション」が開催されました。このフォトセッションを企画したのは、さまざまな家族写真を出張撮影というスタイルで提供してきた「fotowa(フォトワ)」と、LGBT関連サービスを手がける「レティビー」。LGBTという存在が当たり前に受け入れられる社会を実現したいという両社の想いが合致してこのイベントが実現しました。当日のフォトセッションの様子を、企画側や参加者のインタビューを交えてお伝えします。撮影:中村レオさんLGBTって何?ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー…みなさんも聞いたことがあるこの言葉。具体的にどういうものかご存じですか?・ゲイ:男性同性愛者、男性に恋愛感情を抱く男性・レズビアン:女性同性愛者、女性に恋愛感情を抱く女性・バイセクシャル:両性愛者、男性、女性どちらにも恋愛感情を抱く人(本人の性自認は関係ない)・トランスジェンダー:生まれたときの性別に自分の中で違和感を覚えている人・シスジェンダー:生まれたときの性別に自分の性自認が一致している人男性が女性に恋愛感情を抱く、あるいは女性が男性に恋愛感情を抱くといった異性愛者は「ヘテロ」と呼ばれます。例えば、男性として生まれてきて「自分は男性である」と考え、女性に恋愛感情を抱く人はシスジェンダーのヘテロとなります。参加者の感想一緒にいて違和感がない、一番ラクな相手浜松幸さん(右・31歳・トランスジェンダー/ヘテロ)&小暮美樹さん(左・25歳)撮影:中村レオさん浜松さんは戸籍上は女性ですが、男性として暮らしているトランスジェンダー。恋愛対象は女性です。浜松さんと一緒に写っているのがパートナーの小暮さん。イベントの間、まるで子どものようにはしゃぐ浜松さんを笑顔でみつめる小暮さんからは、付き合って1年のカップルとは思えないぐらいの仲の良さが伝わってきました。「仲が良いってよく言われます。自分たちでも仲いいよ〜って言いますし(笑)」ーフォトセッションはどうでしたか?浜松さん:楽しかった〜!小暮さん:写真を撮られるのがあまり得意じゃないから恥ずかしかったんですけど、2人で写真を撮ることってほとんどないから楽しかったです。ー浜松さんは普段の生活で困ったことはありましたか?浜松さん:自分たちは同性愛者ではないので、日常生活でそれほど困ることはありません。自分は高校生の頃からカミングアウトしていますが、理解できない人とは無理に関わらなくて良いというスタンスです。小暮さん:私も元々偏見はありませんでした。彼と付き合うようになって当事者になりましたが、周りが普通に受け入れてくれるから周りに理解を求めることがないんです。そういった意味ではとても恵まれていますね。でも、例えば今後2人で部屋を借りようということになったら、戸籍上は女同士なので困ることがあるかも、という心配はあります。浜松さん:今はLGBTっていう言葉もできたし、昔にくらべると知識のある人も増えて、セクシャルマイノリティの状況はよくなってきてると感じます。自分のアイデンティティを認めることが幸せへの第一歩渡辺勇人さん(右・36歳・シスジェンダー/ゲイ)&ゴードン・ヘイワードさん(左・36歳・シスジェンダー/ゲイ)結婚して約3年という渡辺さんとヘイワードさんカップル。今回のフォトセッションにはどんな想いを持って参加したのかお話しを聞きました。ー今回のようなLGBTの方々向けのフォトセッションというサービスについてどう思われますか?渡辺さん:二人の思い出の写真を撮りたいって思いますけど、一般的な家族写真の撮影会だと周りに気を遣ってしまうんです。でも、私たちのようなLGBTの人たちが使っているってわかれば、みんなも思い出の写真を撮りやすくなるって思います。こんなポーズで撮影することも。ーカミングアウトすることには抵抗はなかったですか?渡辺さん:もちろん、100%支持しますという人ばかりじゃありません。それでも、自分たちはカミングアウトしたほうがいいと思っています。自分のセクシャリティは持って生まれたものだから、他の人に批判されてもどうすることもできませんから。相手に支持してもらうことを期待するのではなく、「自分はこういう風に生きていいく」と決めることが大切なんです。たとえ家族だとしても最初から理解を求めなくてもいいと思うんです。時間がかかるかもしれないし、もしかしたら永遠に理解されないかもしれないけれど、自分の本当の姿を伝えることに意味があると思います。LGBTじゃなくても、自分は人と違うって思っている人には、「自分のアイデンティティが分からないと幸せの第一歩を踏み出せない」ってことを伝えたいです。企画側の想いLGBTフレンドリーが当たり前の世の中に2016年2月に始まった出張撮影マッチングサービス「fotowa」の事業責任者・李さん。自身も当事者という立場から、fotowaをLGBTであってもマジョリティであっても、すべての人が使いたいと思えるサービスにしたいという想いがこのフォトセッションのきっかけになったそうです。ピクスタ株式会社fotowa運営チーム事業責任者・李婧さん李さん:LGBTという切り口での撮影会は初の試みでしたが、参加者がみんな口をそろえて「楽しかった」と言ってくださったのが嬉しかったです。今回だけでなく、今後もLGBTの人たちにかかわらず、マイノリティもマジョリティの全ての人たちが気兼ねなく使えるサービスにしていきたいですね。こういったサービスが当たり前の世の中になるようなきっかけになればという期待もあります。fotowaのフォトグラファーにも、今後はLGBTに対する理解度を深める研修をおこなっていく予定。「LGBTフレンドリーのフォトグラファー」という肩書きがあることで、LGBTの方々が周りに気を遣わず気軽に撮影依頼できるようなサービスにしていきたいです。マイノリティが生きやすい社会に変えていく力になりたい今回fotowaとタッグを組んだのが、LGBT向けのWebサイト「Letobee Life」を運営している株式会社レティビー。LGBTという存在が社会に受け入れられるために必要な情報を発信するなど、彼らの社会的認知度を上げるためのさまざまなサービスを展開しています。株式会社レティビー代表取締役・榎本悠里香さん榎本さん:写真館にゲイカップルの家族写真が飾ってある。普段目にするサービスにLGBTの人々が普通に存在しているような環境で生活していれば、自然と考えかたが変わっていくんじゃないかと思うんです。社会が歩み寄れば、LGBTの人たちも自分を認めやすくなる、そんな環境をつくっていきたいという私たちの想いとfotowaさんの考えかたが合致して、今回のフォトセッションが実現しました。家族写真や記念日の写真って、LGBT当事者から一番遠いところにあるサービスなんです。なぜなら、他に利用しているLGBTカップルがいないから。でも、そこに普通にLGBTカップルがいたら面白いんじゃないかなと思いました。今後は、LGBTカップルをフィーチャーした広告をつくったり、LGBTの人たちが自分たちが使いたいサービスを自由に選べるような社会の仕組みをつくっていきたいですね。愛情表現が豊かだから撮影していて楽しい参加者と一緒になって楽しんで撮影している様子が印象的なフォトグラファーの中村さん。今回、LGBTの家族・カップルを撮影してみて、普段の撮影との違いや感想をお聞きしました。フォトグラファー/中村レオさん中村さん:撮影する前も撮影中も、LGBTだから気を遣うということはありませんでした。身近にゲイカップルの知人もいますが「お互い好きならいいじゃん」って思っていますし。元々は愛用品などモノの撮影を専門としているんですが、愛情表現が豊かなLGBTカップルの撮影はとても楽しかったです。普段は恥ずかしがってポーズをとってくれない人も多いんですけど、LGBTカップルはノリがよくて、撮影を一緒に楽しもうとしてくれるので撮る側としては非常に助かりました。ライター所感どの参加者も自然体で、とても幸せそうな様子が印象的でした。私自身にとっても未知の領域だったLGBTの家族やカップルの姿を間近で見て、先入観を取り払う一番の近道は「知ること」だと実感。マイノリティの存在を「普通に」受け入れられる社会になれば、もっと自由にいろいろな価値観を認め合える、誰もが生きやすい世の中になる気がしました。カミングアウトデー(10月11日):自身の性的嗜好や性自認をカミングアウトした人々をお祝いしたり、LGBTに対する認識向上を目的とした記念日。> fotowa 公式サイトはこちら> Letibee 公式サイトはこちら> 「fotowa」について詳しくはこちら:自然な家族の姿を写真に残しませんか?出張マッチングサービス“fotowa”ライター:柏木 真由子
2016年11月01日今回インタビューを受けてくださったのは、結婚5年目の江藤さんご夫妻です。お二人の出会いは職場。現在は奥様の美帆さんが立ち上げた会社を夫の慎治さんがサポートしており、休日も一緒に出掛けることが多いのだそう。多くの時間を共に過ごすお二人は、どんなふうにお互いと向き合っているのでしょうか。江藤慎治さん・美帆さん<職業>スナップマート株式会社代表取締役CEO(美帆さん)スナップマート株式会社リードエンジニア(慎治さん)<家族構成>夫婦二人暮らし※2011年に結婚<勤務曜日と帰宅時間>平日勤務が中心で、土日に働くこともある。一緒に仕事を終えて一緒に帰る毎日。結婚について思うこと‐今は、結婚に対する価値観が二極化していて、結婚前に試行錯誤をしておいて離婚しないつもりで結婚する(したい)と考える人と、結婚をお付き合いと似た感覚で捉えていて、結婚後の試行錯誤や、合わなかったらパートナーを変えることはやむを得ないと考える人がいるように感じています。個人の自由なので正解はありませんが、お二人はどんなふうにお考えですか?美帆さん(※以下、敬称略):他人にオススメできるかはさておきとして、私は圧倒的に後者です。私はこれまでに2回、夫は1回結婚を経験しているのですが、結婚にかぎらず、1回のチャレンジでベストの結果を出すことって運の要素もあるし、なかなか難しいと思うんですよ。だから、仕事でも私生活でも、なるべく早く行動して、早く失敗して、トライアンドエラーを繰り返して成功に近づいていくほうが満足のいく結果が得られるような気がしていて。相手もいることですし、子どももいたらそんなにカジュアルに離婚はできないですが、「絶対1回で成功させないと」と意気込むこともないんじゃないかな?とは思います。‐お二人にとって、「結婚」とはなんでしょうか?美帆:結婚は、してもしなくても良いものなのかもしれませんが、ちょっと夢のない話をすると、「相互扶助」ですかね。「互助会」みたいな(笑)。失業したり、体調を崩したり、人生にピンチがおとずれたときに夫婦だと助け合えますよね。助けてもらいたいのもありますし、助けてあげたいとも思いますし。とくに「助けてあげたい」って思えるかが大事なのかも。慎治さん(以下、敬称略):僕も同じです。あとは、やっぱり一人だと寂しいですし、味気ないですよね。一人より二人で生きていくほうが良いなと思いました。そう思ったきっかけは3.11だったかもしれません。この人なら「無理しなくても良い」と思えた‐結婚の決め手になったことはなんでしたか?美帆:私はもう一生結婚はしないだろうなぁと思っていたときに彼と出会ったんです。自分がこの人と結婚したいと思ったというよりは、なんかいろんな人に騙されたりしてたんで、放っておけないなと思って(笑)。‐お付き合いしていた頃には、結婚したらどんな生活を送りたいと考えていましたか?慎治:自然体でいられて、無理をしないで過ごせたら良いなと思っていました。美帆:私も同じです。過去の経験から、本来の姿を変えてまで結婚生活を維持していくのは絶対無理だとわかっていたので。‐どんな人がパートナーだったら自然体でいられますか?美帆:相手を変えようとしない人かな?慎治:感覚的に自然体でいられると思える人ですかね。僕たちは、「そろそろ掃除をしないとまずい」と感じる我慢の限界点や、生活面で気になる部分が近いんです。お互いにあまり細かいタイプではないので、掃除も気づいたほうがやります。こういった感覚的な部分は、付き合っている段階でなんとなくわかっていたので、お付き合い後1ヶ月で結婚しました。‐ちょうど先日、知人からこんな相談を受けたんです。その子は彼と同棲しているんですが、彼女は几帳面で家の中をキレイに使うタイプなんですね。それに対して彼は大らかで、例えば、洗顔の泡立て網に泡がついたまま流さないんだそうです。当初は彼に言えば直してくれていたそうですが、最近はもう直してくれないらしくて。生活面でのそういった小さい出来事の積み重ねがストレスになっていて、これからずっと一緒にいられるのかが不安なんだそうです。私は彼女にアドバイスをするわけでもなく、ただ話を聞いていたんですが、どう思われますか?慎治:その、「直さない状態」がきっと彼の素ですよね。だから、彼は変わらないと思いますし、結婚したらもっと使いかたが大らかになる可能性があります。そんな彼を受け入れられるかどうかが鍵なんじゃないでしょうか。「結婚したら変わってくれるかも」とは間違っても思わないことです。‐なるほど。知人に伝えます(笑)。ちなみに、こういう場合はパートナーに指摘しますか?慎治・美帆:しないです。気になったら、何も言わないで掃除しますね。言って直るものなら、これまでの人生の中でとっくに直ってるでしょうし。‐「相手を変えようとしない」っていう先ほどのお話とつながるところですね。これ以外に、向き合い方やコミュニケーションについて何か大事にしていることはありますか?美帆:うーん、特にないです。夫と一緒にいると、実家の家族よりも気を遣わなくて良いので、一人で生活しているのと何も変わらないんです。新婚の時と同じ楽しい気持ちが今も続いている‐結婚前に相手に対して好きだと感じていた部分は、増えたり減ったり変わったりしましたか?慎治:変わらないですね。妻は、ズバズバホントのことを言ってしまうところが変わっていないです。美帆:同じく、変わらないですね。夫は、正直なところが変わっていないです。‐お互いの同じような部分が好きなんですね。ケンカはします?美帆:結婚して5年、気持ち悪いくらいケンカしたことがなかったんですが、一緒に仕事をするようになってからは、しょっちゅう衝突するようになりました。私はビジネスサイドの人間で、彼はエンジニアなので、仕事のやり方にお互いダメ出しすることが多いんですけども。プライベート面でのケンカは今もしないですね。‐ケンカの仲直りはどうやってしていますか?美帆:その場で言いたいことを言って終わりです。もともと、ケンカというより仕事上の意見交換なので、日をまたいで持ち越すようなことはないです。‐これまでに離婚の危機はなさそうですね。慎治・美帆:ないですね。あったら別れてます(笑)。‐日々、どんな時に相手から「ありがとう」と言われますか? 美帆:色々なときに言うんですが、寝る前に、「生きていてくれてありがとう」って言っています。自分が年とったせいかもしれませんが、ただ元気で、毎日同じようにそこにいてくれるだけでありがたいなと。バツあり同士ということもあって、お互いに多くを望んでいないんだと思います。最初の結婚のときは、「結婚とはこういうもの」という思い込みが強すぎたり、「男の人はこうあるべき」という自分なりの理想があって、勝手に期待して勝手にがっかりしてたんですけど…。あと、感謝の気持ちはちゃんと口に出して言わないと伝わらないんだなっていう反省もあって、いまはなるべく口に出して言うようにしています。‐「何かをしてくれてありがとう」ではなくて、存在に感謝できるって素敵ですね! では、「この人と結婚して良かった」と思ったエピソードを教えてください。慎治・美帆:毎日思います。何か特別なエピソードがあるわけではないんですが、今回は、新婚の時と同じような楽しい日々が今も続いているんです。美帆:若い頃はずっと「良い人と結婚したら幸せになれる」と思っていましたが、前の夫はホントに人間的にも素晴らしい人だったのにうまくいかなくて、「なんでだろう?」「自分は結婚に向いてないんだな」と思っていました。でも夫と結婚して、相手が優れた人かどうかって自分の幸せとはあんまり関係ないんだなって気づきました。こんなふうにありのままでいられて、お互いストレスがたまらない相手と出会えたのは奇跡的なことだと思うので、そのことに一番幸せを感じます。慎治:お互いに飾っていないので、結婚してから「知らなかったこと」が出てくることがないんですよね。その安心感というか、信頼感は大きいですね。これからも何も変わらずに‐これから磨きたいところは何かありますか?慎治:すみません、特にないです。美帆:私は、もっと奥さんっぽいことがしたいです(笑)。健康に気を遣った料理を作るとか。感謝しているわりには行動が伴っていないので、そこは反省しています。‐これからの夫婦生活についての希望・野望は何かありますか?慎治・美帆:このままが続いたら良いですね。何も変わらないのが幸せかな。「一緒に死ねたら良いね。一人だけ残ってもね。」って話をよくしています。ライター所感:終始、「自然体」「気を遣っていない」といったコメントが多く、穏やかな雰囲気に包まれていたお二人。「人に細かな指摘をしない」「期待しない」など、そのスタンスにとても共感する部分が多く、自分の恋愛と重ねながらお話を伺ってきました。仕事でも一緒、家でも一緒、休日も一緒、それでも、毎日「結婚してよかった」と思い、「この人と一緒に死ねたらいいな」と思う。なかなかない、素敵な出会いですよね。これからも末永く、お幸せに!…なんだか新婚さんへのコメントみたいになってしまうのは、5年が経っている今もお二人が新婚さんみたいに仲良しだからでしょうか。ライター:藤宮 ありさ
2016年11月01日今回インタビューを受けてくださったのは、結婚5年目の江藤さんご夫妻です。お二人の出会いは職場。現在は奥様の美帆さんが立ち上げた会社を夫の慎治さんがサポートしており、休日も一緒に出掛けることが多いのだそう。多くの時間を共に過ごすお二人は、どんなふうにお互いと向き合っているのでしょうか。江藤慎治さん・美帆さん<職業>スナップマート株式会社代表取締役CEO(美帆さん)スナップマート株式会社リードエンジニア(慎治さん)<家族構成>夫婦二人暮らし※2011年に結婚<勤務曜日と帰宅時間>平日勤務が中心で、土日に働くこともある。一緒に仕事を終えて一緒に帰る毎日。結婚について思うこと‐今は、結婚に対する価値観が二極化していて、結婚前に試行錯誤をしておいて離婚しないつもりで結婚する(したい)と考える人と、結婚をお付き合いと似た感覚で捉えていて、結婚後の試行錯誤や、合わなかったらパートナーを変えることはやむを得ないと考える人がいるように感じています。個人の自由なので正解はありませんが、お二人はどんなふうにお考えですか?美帆さん(※以下、敬称略):他人にオススメできるかはさておきとして、私は圧倒的に後者です。私はこれまでに2回、夫は1回結婚を経験しているのですが、結婚にかぎらず、1回のチャレンジでベストの結果を出すことって運の要素もあるし、なかなか難しいと思うんですよ。だから、仕事でも私生活でも、なるべく早く行動して、早く失敗して、トライアンドエラーを繰り返して成功に近づいていくほうが満足のいく結果が得られるような気がしていて。相手もいることですし、子どももいたらそんなにカジュアルに離婚はできないですが、「絶対1回で成功させないと」と意気込むこともないんじゃないかな?とは思います。‐お二人にとって、「結婚」とはなんでしょうか?美帆:結婚は、してもしなくても良いものなのかもしれませんが、ちょっと夢のない話をすると、「相互扶助」ですかね。「互助会」みたいな(笑)。失業したり、体調を崩したり、人生にピンチがおとずれたときに夫婦だと助け合えますよね。助けてもらいたいのもありますし、助けてあげたいとも思いますし。とくに「助けてあげたい」って思えるかが大事なのかも。慎治さん(以下、敬称略):僕も同じです。あとは、やっぱり一人だと寂しいですし、味気ないですよね。一人より二人で生きていくほうが良いなと思いました。そう思ったきっかけは3.11だったかもしれません。この人なら「無理しなくても良い」と思えた‐結婚の決め手になったことはなんでしたか?美帆:私はもう一生結婚はしないだろうなぁと思っていたときに彼と出会ったんです。自分がこの人と結婚したいと思ったというよりは、なんかいろんな人に騙されたりしてたんで、放っておけないなと思って(笑)。‐お付き合いしていた頃には、結婚したらどんな生活を送りたいと考えていましたか?慎治:自然体でいられて、無理をしないで過ごせたら良いなと思っていました。美帆:私も同じです。過去の経験から、本来の姿を変えてまで結婚生活を維持していくのは絶対無理だとわかっていたので。‐どんな人がパートナーだったら自然体でいられますか?美帆:相手を変えようとしない人かな?慎治:感覚的に自然体でいられると思える人ですかね。僕たちは、「そろそろ掃除をしないとまずい」と感じる我慢の限界点や、生活面で気になる部分が近いんです。お互いにあまり細かいタイプではないので、掃除も気づいたほうがやります。こういった感覚的な部分は、付き合っている段階でなんとなくわかっていたので、お付き合い後1ヶ月で結婚しました。‐ちょうど先日、知人からこんな相談を受けたんです。その子は彼と同棲しているんですが、彼女は几帳面で家の中をキレイに使うタイプなんですね。それに対して彼は大らかで、例えば、洗顔の泡立て網に泡がついたまま流さないんだそうです。当初は彼に言えば直してくれていたそうですが、最近はもう直してくれないらしくて。生活面でのそういった小さい出来事の積み重ねがストレスになっていて、これからずっと一緒にいられるのかが不安なんだそうです。私は彼女にアドバイスをするわけでもなく、ただ話を聞いていたんですが、どう思われますか?慎治:その、「直さない状態」がきっと彼の素ですよね。だから、彼は変わらないと思いますし、結婚したらもっと使いかたが大らかになる可能性があります。そんな彼を受け入れられるかどうかが鍵なんじゃないでしょうか。「結婚したら変わってくれるかも」とは間違っても思わないことです。‐なるほど。知人に伝えます(笑)。ちなみに、こういう場合はパートナーに指摘しますか?慎治・美帆:しないです。気になったら、何も言わないで掃除しますね。言って直るものなら、これまでの人生の中でとっくに直ってるでしょうし。‐「相手を変えようとしない」っていう先ほどのお話とつながるところですね。これ以外に、向き合い方やコミュニケーションについて何か大事にしていることはありますか?美帆:うーん、特にないです。夫と一緒にいると、実家の家族よりも気を遣わなくて良いので、一人で生活しているのと何も変わらないんです。新婚の時と同じ楽しい気持ちが今も続いている‐結婚前に相手に対して好きだと感じていた部分は、増えたり減ったり変わったりしましたか?慎治:変わらないですね。妻は、ズバズバホントのことを言ってしまうところが変わっていないです。美帆:同じく、変わらないですね。夫は、正直なところが変わっていないです。‐お互いの同じような部分が好きなんですね。ケンカはします?美帆:結婚して5年、気持ち悪いくらいケンカしたことがなかったんですが、一緒に仕事をするようになってからは、しょっちゅう衝突するようになりました。私はビジネスサイドの人間で、彼はエンジニアなので、仕事のやり方にお互いダメ出しすることが多いんですけども。プライベート面でのケンカは今もしないですね。‐ケンカの仲直りはどうやってしていますか?美帆:その場で言いたいことを言って終わりです。もともと、ケンカというより仕事上の意見交換なので、日をまたいで持ち越すようなことはないです。‐これまでに離婚の危機はなさそうですね。慎治・美帆:ないですね。あったら別れてます(笑)。‐日々、どんな時に相手から「ありがとう」と言われますか? 美帆:色々なときに言うんですが、寝る前に、「生きていてくれてありがとう」って言っています。自分が年とったせいかもしれませんが、ただ元気で、毎日同じようにそこにいてくれるだけでありがたいなと。バツあり同士ということもあって、お互いに多くを望んでいないんだと思います。最初の結婚のときは、「結婚とはこういうもの」という思い込みが強すぎたり、「男の人はこうあるべき」という自分なりの理想があって、勝手に期待して勝手にがっかりしてたんですけど…。あと、感謝の気持ちはちゃんと口に出して言わないと伝わらないんだなっていう反省もあって、いまはなるべく口に出して言うようにしています。‐「何かをしてくれてありがとう」ではなくて、存在に感謝できるって素敵ですね! では、「この人と結婚して良かった」と思ったエピソードを教えてください。慎治・美帆:毎日思います。何か特別なエピソードがあるわけではないんですが、今回は、新婚の時と同じような楽しい日々が今も続いているんです。美帆:若い頃はずっと「良い人と結婚したら幸せになれる」と思っていましたが、前の夫はホントに人間的にも素晴らしい人だったのにうまくいかなくて、「なんでだろう?」「自分は結婚に向いてないんだな」と思っていました。でも夫と結婚して、相手が優れた人かどうかって自分の幸せとはあんまり関係ないんだなって気づきました。こんなふうにありのままでいられて、お互いストレスがたまらない相手と出会えたのは奇跡的なことだと思うので、そのことに一番幸せを感じます。慎治:お互いに飾っていないので、結婚してから「知らなかったこと」が出てくることがないんですよね。その安心感というか、信頼感は大きいですね。これからも何も変わらずに‐これから磨きたいところは何かありますか?慎治:すみません、特にないです。美帆:私は、もっと奥さんっぽいことがしたいです(笑)。健康に気を遣った料理を作るとか。感謝しているわりには行動が伴っていないので、そこは反省しています。‐これからの夫婦生活についての希望・野望は何かありますか?慎治・美帆:このままが続いたら良いですね。何も変わらないのが幸せかな。「一緒に死ねたら良いね。一人だけ残ってもね。」って話をよくしています。ライター所感:終始、「自然体」「気を遣っていない」といったコメントが多く、穏やかな雰囲気に包まれていたお二人。「人に細かな指摘をしない」「期待しない」など、そのスタンスにとても共感する部分が多く、自分の恋愛と重ねながらお話を伺ってきました。仕事でも一緒、家でも一緒、休日も一緒、それでも、毎日「結婚してよかった」と思い、「この人と一緒に死ねたらいいな」と思う。なかなかない、素敵な出会いですよね。これからも末永く、お幸せに!…なんだか新婚さんへのコメントみたいになってしまうのは、5年が経っている今もお二人が新婚さんみたいに仲良しだからでしょうか。ライター:藤宮 ありさ
2016年10月31日冒頭からノロけになりますが、筆者は外を歩くときも寝るときも夫と手をつなぎます。行ってらっしゃいのハグもかかさないように気をつけています。とはいえ、ここ数年は子どもが生まれたりお互いに働き盛りだったりですれ違いがちに。これじゃいかん!限られた時間の中で最大限のスキンシップをすべく、「LOVEもみ」レッスンをうけてきました!「LOVEもみ」の基本は、前回の記事「「LOVEもみ」で嬉し恥ずかしスキンシップ!! 愛をカラダで伝えよう。」を読んでくださいね♪まずはご挨拶の「ソフト・ランディング」まずは「ソフト・ランディング」でそっと相手の身体にご挨拶。いきなり触らずに、そっと肩に手をのせます。お手本を実演してくれるカシス先生と、うっとり身を任せる筆者。実はレッスンを受けるのは今回で2度目の筆者。基本タッチのなかで、この「ソフト・ランディング」が一番好きだと今回確信しました!始まる感じがドキドキするんだよ…肩に乗せた手をそのままゆっくり肘まで降ろします。相手が息を吐くタイミングに合わせて降ろすと効果的。最後は手のぬくもりを伝えるように肘を包み込んで、そーっと離します。肘を包み込まれるとすごく心地いい!この動作を最低3回繰り返します。相手がまだ緊張しているようなら焦らずに同じ動作を繰り返して。「センシュアルタッチ」は触れるか触れないかのギリギリで場の空気があたたまってきたら「センシュアル・タッチ」に移りましょう。「センシュアル…、何やらエロティックな響きだ!」とついつい「セクシュアル・タッチ」と覚え間違いをしてしまうのは筆者だけでしょうか。「センシュアル=官能的な」「セクシュアル=性的な」と、前者のほうがより濃厚です!座ったままでタッチしてもいいのですが、もし勇気があるのなら添い寝スタイルがオススメ!身体の柔らかい部分を相手に密着させながらレッツトライ!!ピッタリくっついたカシス先生のぬくもりに癒されて…エロより眠気が…き、きもちいいいいいい〜♥お外デート中に彼との距離を縮めたいあなたには、抱き合いながらのタッチもオススメ。ちなみに、くすぐったい場所は性感帯の卵なんだとか。お尻の割れ目のすぐ上にある「仙骨」は性的エネルギーの源。エネルギーを高めるには下から上へ、沈めるには上から下へ、背中を優しくさすってみようカップルだけじゃない、先輩や義両親とのスキンシップには「L字ほぐし」恥ずかしがり屋さんや、「今さらラブラブな雰囲気は恥ずかしい」という熟年カップルさんにオススメなのが「L字ほぐし」です。2人の距離は近いのに目線を合わせずにすむのでハードル低め。面と向かって話しにくいことや、ちょっとおねだりしたいときにも効果的だそう。首から肩にかけてのL字ラインを、肘から手首をつかってマッサージします。手のひらを下にして首の根元においたら、体重をかけながら腕をかえすだけ。力がいらないのでテレビを見ながら長く続けても大丈夫。同性に触られるのが苦手だというコヤナギ氏も、「L字」ほぐしならリラックスできたようこれなら残業中の気になる先輩にもさりげなくできちゃいますね♪ 日頃の感謝をこめて義両親にするのもアリです。自宅に返ってさっそく実践してみたら!?筆者にとっては今回で2度目の「LOVEもみ」レッスン。前回受けたときから夫に「早くLOVEもみ実践してよ」と楽しみにされていたのですが…改まってお願いされるとこっぱずかしくてのらりくらりかわしておりました。ですが今回は勇気を出して実践しましたよー!!!相手に「LOVEもみだ!!」と悟られぬよう(だって恥ずかしいじゃない…)、あくまでさりげなく「L字もみ」からスタート。実はマッサージの心得がある夫…最初のうちは「圧が入ってない」と辛口でしたが…揉み解すことよりも、身体を密着させて体重を預けることに集中!! 夫がまったりしてきたところで、「ソフト・ランディング」から肘までさすりました。我ながらスムーズな流れだったと思います!!後日、夫に感想を聞いてみたところ「後ろから密着されてドキドキした」とのお言葉をいただきました!! ただし「癒されて眠くなった」らしいので、うーん…わたし、センシュアルさが足りなかったのかしら… (カシス先生曰く、眠くなったら15分ぐらい寝かしてあげると、彼のジュニアが元気になるのでいいんだとか…わお♡)夫婦生活が長くなるとラブラブムードはどんどん減ってしまいがち。それどころか、お互いの身体に触れることもなく、挙げ句はセックスレスに…。「最近ふれあいが少ないなあ」という夫婦こそ、ぜひこの「LOVEもみ」でふれあいの心地よさを思い出してくださいね。関連書籍&リンク・ラブライフアドバイザー、夫婦コミュニケーションアドバイザー、LOVEもみ考案者「OLIVIA」公式サイト・「愛され女子は知っている 世界でいちばん幸せなおうちセックス♥︎」(Amazon )ライター:金延さえ
2016年10月24日冒頭からノロけになりますが、筆者は外を歩くときも寝るときも夫と手をつなぎます。行ってらっしゃいのハグもかかさないように気をつけています。とはいえ、ここ数年は子どもが生まれたりお互いに働き盛りだったりですれ違いがちに。これじゃいかん!限られた時間の中で最大限のスキンシップをすべく、「LOVEもみ」レッスンをうけてきました!「LOVEもみ」の基本は、前回の記事「「LOVEもみ」で嬉し恥ずかしスキンシップ!! 愛をカラダで伝えよう。」を読んでくださいね♪まずはご挨拶の「ソフト・ランディング」まずは「ソフト・ランディング」でそっと相手の身体にご挨拶。いきなり触らずに、そっと肩に手をのせます。お手本を実演してくれるカシス先生と、うっとり身を任せる筆者。実はレッスンを受けるのは今回で2度目の筆者。基本タッチのなかで、この「ソフト・ランディング」が一番好きだと今回確信しました!始まる感じがドキドキするんだよ…肩に乗せた手をそのままゆっくり肘まで降ろします。相手が息を吐くタイミングに合わせて降ろすと効果的。最後は手のぬくもりを伝えるように肘を包み込んで、そーっと離します。肘を包み込まれるとすごく心地いい!この動作を最低3回繰り返します。相手がまだ緊張しているようなら焦らずに同じ動作を繰り返して。「センシュアルタッチ」は触れるか触れないかのギリギリで場の空気があたたまってきたら「センシュアル・タッチ」に移りましょう。「センシュアル…、何やらエロティックな響きだ!」とついつい「セクシュアル・タッチ」と覚え間違いをしてしまうのは筆者だけでしょうか。「センシュアル=官能的な」「セクシュアル=性的な」と、前者のほうがより濃厚です!座ったままでタッチしてもいいのですが、もし勇気があるのなら添い寝スタイルがオススメ!身体の柔らかい部分を相手に密着させながらレッツトライ!!ピッタリくっついたカシス先生のぬくもりに癒されて…エロより眠気が…き、きもちいいいいいい〜♥お外デート中に彼との距離を縮めたいあなたには、抱き合いながらのタッチもオススメ。ちなみに、くすぐったい場所は性感帯の卵なんだとか。お尻の割れ目のすぐ上にある「仙骨」は性的エネルギーの源。エネルギーを高めるには下から上へ、沈めるには上から下へ、背中を優しくさすってみようカップルだけじゃない、先輩や義両親とのスキンシップには「L字ほぐし」恥ずかしがり屋さんや、「今さらラブラブな雰囲気は恥ずかしい」という熟年カップルさんにオススメなのが「L字ほぐし」です。2人の距離は近いのに目線を合わせずにすむのでハードル低め。面と向かって話しにくいことや、ちょっとおねだりしたいときにも効果的だそう。首から肩にかけてのL字ラインを、肘から手首をつかってマッサージします。手のひらを下にして首の根元においたら、体重をかけながら腕をかえすだけ。力がいらないのでテレビを見ながら長く続けても大丈夫。同性に触られるのが苦手だというコヤナギ氏も、「L字」ほぐしならリラックスできたようこれなら残業中の気になる先輩にもさりげなくできちゃいますね♪ 日頃の感謝をこめて義両親にするのもアリです。自宅に返ってさっそく実践してみたら!?筆者にとっては今回で2度目の「LOVEもみ」レッスン。前回受けたときから夫に「早くLOVEもみ実践してよ」と楽しみにされていたのですが…改まってお願いされるとこっぱずかしくてのらりくらりかわしておりました。ですが今回は勇気を出して実践しましたよー!!!相手に「LOVEもみだ!!」と悟られぬよう(だって恥ずかしいじゃない…)、あくまでさりげなく「L字もみ」からスタート。実はマッサージの心得がある夫…最初のうちは「圧が入ってない」と辛口でしたが…揉み解すことよりも、身体を密着させて体重を預けることに集中!! 夫がまったりしてきたところで、「ソフト・ランディング」から肘までさすりました。我ながらスムーズな流れだったと思います!!後日、夫に感想を聞いてみたところ「後ろから密着されてドキドキした」とのお言葉をいただきました!! ただし「癒されて眠くなった」らしいので、うーん…わたし、センシュアルさが足りなかったのかしら… (カシス先生曰く、眠くなったら15分ぐらい寝かしてあげると、彼のジュニアが元気になるのでいいんだとか…わお♡)夫婦生活が長くなるとラブラブムードはどんどん減ってしまいがち。それどころか、お互いの身体に触れることもなく、挙げ句はセックスレスに…。「最近ふれあいが少ないなあ」という夫婦こそ、ぜひこの「LOVEもみ」でふれあいの心地よさを思い出してくださいね。関連書籍&リンク・ラブライフアドバイザー、夫婦コミュニケーションアドバイザー、LOVEもみ考案者「OLIVIA」公式サイト・「愛され女子は知っている 世界でいちばん幸せなおうちセックス♥︎」(Amazon )ライター:金延さえ
2016年10月18日