【音楽通信】第61回目に登場するのは、ミュージカルはもちろん、ドラマやラジオなど多岐にわたり大活躍中のアーティスト、山崎育三郎さん!【音楽通信】vol.61『エール』の佐藤久志役は自分自身にも重なる役2007年に『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢され、その後も数々の名作に出演している山崎育三郎さん。2015年にはドラマ『下町ロケット』(TBS系)で一躍脚光を浴び、2020年のNHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合 3〜11月放送)では、窪田正孝さん演じる主人公・古山裕一の幼なじみ、佐藤久志役として出演。ほかにもミュージカルはもちろん、ドラマや映画、吹き替え、ラジオなど、さまざまなフィールドで活躍しています。アーティストとしては、2018年7月にオリジナルアルバム『I LAND』をリリース。そんな山崎さんが、2020年12月2日に、ニューシングル「君に伝えたいこと」をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー12歳のときにミュージカルでデビューされましたが、小さい頃からミュージカルや音楽にふれる環境だったのですか。子どもの頃から、家族でよくミュージカルを観に行く機会がありました。その頃の僕は、ものすごくシャイで人前が苦手だったのですが、そのことを母が心配していたんです。お気に入りのミュージカルの主題歌を僕が歌っていると、その歌声を聴いた母が「音程もしっかりしているしきれいな声だな」と、「このまま音楽をやらせるといいんじゃないか」となって、小学校3年生のときに、近所の音楽教室に通うようになりました。小学校3年生から歌を歌い始めて、当時はミュージカルや童謡などを歌っていたんですが、歌っているときはとても開放的になれました。学校でも、先生から「育三郎くんは歌が上手らしいね。みんなの前でこれ歌ってみて」と言われて、本当はシャイなんですが、歌うときだけは自信を持ってできたんですよね。そうやって少しずつ、歌うことが特別なことになっていきました。あるとき、音楽教室の方から「オーディションがあるからチャレンジしてみない?」と言われて、オーディションを受けたら合格したのがきっかけで、ミュージカル俳優としてデビューすることにつながっていきましたね。ーー子どもの頃に、舞台のどこに魅力を感じたのでしょうか。もともと人見知りだったけれど、舞台では役を通して歌を歌ったり踊ったりして自分を表現することでより開放的になれる瞬間があって“自分らしくいられる場所”だと感じられたことが、魅力だったんだと思います。歌と同時に、小学校から野球もやっていて、舞台は野球と同じような“チーム戦”というか。ひとつの作品をチーム全体で挑んでいく感覚が、子どもながらにすごく好きだったことを覚えていますね。楽しかった思い出があります。ーー“ミュージカル界のプリンス”と名高い山崎さんですが、『エール』では、窪田正孝さん演じる主人公の幼なじみで、歌手になって歌声を披露する佐藤久志役を演じていますね。今回の役は、ご自身とも重なる部分はあるのでしょうか。佐藤久志という役は、子どもの頃にお母さんとの別れがあってすごく傷ついているときに、森山直太朗さん演じる恩師・藤堂清晴先生と出会い、「君には歌がある」という励ましの言葉をもらったことによって、また一歩踏み出せる自信が持てるようになったんです。そんな歌によって自分に自信を持てたというところは、とても自分自身にも重なりますね。久志は音大でクラシックを歌ったりピアノを弾いたりするのですが、そういった青春時代を僕自身も過ごしていたので、その面でも重なる部分があって、楽しんでやらせていただきました。ト書きに「ウインクをする」など、台本にいろいろと書いてあって、なのでキザなお芝居は僕のアドリブでやっているわけではないんです。台本を見たときに「何を求められているだろう?」と考えて、前半はとくにコミカルに楽しんで振り切ったほうがいいと思ってやってみました。久志は後半、挫折してボロボロになって家族まで巻き込んでしまって、戦争時代には戦時歌謡を歌った自分のことを思うところがあり、いろいろなことが重なった状態になっていきます。きっと、もともと彼は繊細なものを持っていて、それを隠すように明るく振る舞うところがあると思うんですよ。華やかに見える人ほど、ひとりのときはすごく悩んだり、考え込んでしまうところがあると思うんです。ひとつの役で「プリンスだ」と言われてキラキラしたり、面白いコミカルなお芝居をしてみたり、あそこまでボロボロになって髭を生やして泥臭くなって、そして最終的に復活するんですが、ここまで振り幅のある役をやらせてもらうことはなかなかありません。これまでは、たとえばプリンスだったら、キラキラしたまま、終わることが多かったから。シングルの2曲は全然違うものとして聴いてほしいーー2020年12月2日に、ニューシングル「君に伝えたいこと」をリリースされましたが、森山直太朗さんが作詞作曲されていますね。きっかけはなんだったのでしょうか。以前、直太朗さんに、僕のラジオ番組のゲストに来ていただいたことがあって。その際、ギターを持ってきてくださっていたので、直太朗さんの「さくら」を一緒に歌ったんです。初めて一緒に合わせたのに、すごくいいハーモニーが作れて、直太朗さんもそのときのことをよく覚えてくださっていました。今回『エール』で共演したときに、いろいろなお話をする機会が撮影の合間にあって、メイク室で直太朗さんに「育三郎くんはオリジナル曲は歌わないの? 機会があったら曲を書いてみたいな」と言ってくださって。僕も「直太朗さんに書いていただけるならぜひ書いていただきたいです」という話から、とんとん拍子に話が本格的になっていった感じですね。ーー山崎さんから曲についてのリクエストはなさいましたか。いえ、まずは直太朗さんが僕をイメージした曲を待ちました。それこそ今回のこの曲だけではなくて、実は一気に10曲ほど書いてきてくれたんですよ。直太朗さんは「育三郎くんのことを思っていたら、どんどん楽曲が浮かぶんだ」なんて言ってくださって。次から次へと曲を仕上げてくださって聴かせていただくなかで、この楽曲が一番自分に響いたので、リリースすることにしました。ーーしっとりと聴かせるバラードで、ピアノの音色も印象的です。以前、直太朗さんの劇場公演『森の人』(2005年)の書籍の編集を担当させていただいたのですが、その劇場公演ではピアノを紺野紗衣さんが担当されていて、今回「君に伝えたいこと」でも紺野さんがピアノで参加されています。今回組まれてみて、いかがでしたか。実は紺野さんは、僕が12歳のときに初めて主演をやらせてもらったときのミュージカルの音楽監督助手だったんですよ。20数年前から彼女と出会っていて、僕にとっては、お姉ちゃんのような存在。ピアノの技術もお人柄もすてきな方で、当時からかわいがっていただいていて。最後に稽古場でお別れするときも、子役のみんなで、寄せ書きもして、彼女に歌をプレゼントしたんですよ。印象的な出会いでした。でも今回はそことは関係なく、直太朗さんと楽曲の話をしたときに、ピアノをどの方に弾いていただくかとなった際、お互いに「紺野さんがいいね」と名前が出たんです。僕が彼女と20数年前に出会った直後くらいに、直太朗さんも出会っていて。偶然が重なって弾いていただくことになって、もちろんピアノは間違いないですし、子どもの頃からの付き合いもあるので、あうんの呼吸じゃないですけども、ふたりきりで一発録りしたレコーディングもうまくいきました。そして今回、僕がこの曲を選んだ理由はもうひとつあります。僕はミュージカルで育ってミュージカルの世界で生きてきたので、自分自身ではなく、役として、作品のなかでの表現をずっとやってきたんですね。でも、もっと「等身大な自分の楽曲を歌ってみたい」という思いもあったんです。今回はミュージカルで歌っているときとはまったく違う歌い方で、山崎育三郎としての歌声で「自分の思いを届けたい」と、チャレンジさせていただきました。ーーいまのリアルな山崎さんが詰まっている曲ともいえるのですね。そうですね。レコーディングの頃、『エール』でちょうど直太朗さん演じる藤堂先生が戦争で亡くなるエピソードがあり、歌詞の内容については藤堂先生から久志へのエピソードだととらえてグッときながら歌ったことを覚えています。僕もここまで生きるなかでいろいろな別れがあったり、学生時代に祖父母と3人で暮らしていた時期もあったりして、おじいちゃんおばあちゃんへの思いが重なったり。聴く人にとっても、自分の大切な人を思い浮かべて聴いてほしいという思いをこめて、より自分の心で歌えるような楽曲としてとらえました。あえて歌詞も、どの方の思い出にも寄り添えるように、言葉選びは意識しています。ーーカップリング曲は、佐藤久志として『エール』でも歌われていた古関裕而さん作曲の(劇中では古山裕一作曲の)「栄冠は君に輝く」です。劇中では、一升瓶をラッパ飲みしていた久志が立ち直って、伝統ある甲子園球場で同曲を歌唱するシーンはジンときました。あのシーンはどのような思いで歌っていらっしゃいましたか。あの瞬間は、『エール』の久志としてみんなへの感謝の気持ちをこめて、さらに全国の学生のみなさんやいろいろな人たちにエールを届けたいと思って、この歌を歌っていました。僕は小学校から高校まで野球をやっていて、甲子園というものが子どもの頃からの夢の舞台なんです。この曲は高校野球の歌ですから、子どもの頃から当たり前に聴いていた楽曲だったんですが、今年はコロナの影響で甲子園で開催する予定だった全国高等学校野球選手権大会が100年の歴史のなかで初めて中止になってしまいました。学生にとっては甲子園がすべてだったわけじゃないですか、全国の高校球児たちの悔しい思いもすごくわかるんです。それとは別に、古関さんの母校の福島県立福島商業高等学校の吹奏楽部のみなさんとコラボをする企画がNHKさんであって、コンサートをする予定もあったんですが、それもコロナの影響でなくなってしまいました。でも、企画がなくなっても、子どもたちが自発的に「山崎さんに送ろう」と、この曲をリモートで演奏して僕に送ってくださったんです。そのことにすごく感動して、「みんなとの演奏を形にしたい」と思ったとき、ちょうど「君に伝えたいこと」のシングルリリースを考えていたので、ここに収録しようと。そしてコーラスは、福島大学付属小学校の合唱部のみなさんなんですよ。直太朗さんもコーラスに参加しています。この曲は古関さんの母校の高校と、小学校のみんなに参加してもらってできた楽曲なんです。だからこれは、カップリングというよりも、特別な思いのある曲なんです。「君に伝えたいこと」も朝ドラをやっていたからできた楽曲ですが、「栄冠は君に輝く」は今年だからこそ生まれた楽曲で、この2曲は全然違うものとして聴いていただきたいですね。ーー『エール』のオフィシャルサイトで、主演の窪田さんとのオフショットも公開されていました。撮影の合間は、基本的には窪田くんもそうですが、みんなリラックスしていますね。本番までは、甲子園のシーンを撮る合間もふたりでキャッチボールしていました。本番になって「栄冠は君に輝く」を歌っていたシーンは、視聴者のみなさんには、久志がボロボロになってからやがて最終的に、あの歌のシーンになっていく流れだったじゃないですか。でも、実際は、あの「栄冠は君に輝く」を歌うシーンから撮影したんですよ。ドラマでは物語の順番通りに撮影しないことはよくあるんです。そこが一番のプレッシャーでしたね。台本を読み込んで「こういうことがあって、こういう感情で歌うだろうな」と自分で自分を追い込んでいったんです。そんななか、先ほどお話させていただいたような思いで歌わせていただいて、こみあげてくる思いがありました。誰もいない、無観客の球場のピッチャーマウンドにひとりで立ったときに、なんとも言えない気持ちになったんですよね。本当だったらここに、たくさんのお客さまがいて、野球も行われていたんだろうなと思ったり。僕もコロナの影響で、ミュージカル『エリザベート』が全公演中止になって、通常では考えられないことが起こった年。芝居を超える瞬間が自分のなかにあったので、いろいろな思いであのシーンに挑んでいけた。最終的には、ちゃんとお芝居がつながっていたので、良かったなと思いました。この瞬間を必死に生きると未来につながっていくーーオフの日はどのように過ごしていらっしゃいますか。実は、オフがまず、ほぼないんです。時間があったら分厚い台本や歌を覚えたり、どういうパフォーマンスをするかを考える時間になっていて、やることがいっぱい(笑)。あとは家族と過ごすだけですね。ずっとこんな感じで過ごしていて、基本的に仕事の現場に行くときは、もう全部できあがった状態にしています。ーー息抜きはされないのでしょうか。これが不思議なんですがしないんです。どこか仕事を仕事とも思っていないというか、どれも好きでやっているので、好きなことが息抜きでもあり、仕事でもあり。だから、毎日24時間ずっと仕事なんです。きっと、これを仕事と思ったらできないですね、好きでやっているから。どうやったらお客さまに喜んでいただけるかだけをずっと考えているんですが、それって、すごくワクワクするじゃないですか、学生の文化祭の前のような気持ち(笑)。それに近いんですよ。ずっとそんな感じで、なるべく楽しみながら、自由な心でいられるように意識して生活していますね。ーー11月には「山崎育三郎 THIS IS IKU 日本武道館」 が開催されましたね。これは僕のラジオ番組から生まれたコラボ企画のショーで、今年で3年目になります。僕自身がドラマ、映画、声優、バラエティ、コンサート、歌手とさまざまな仕事をしているなかでのいろいろな出会いが僕を成長させてくれています。「ジャンルを超えたい」といつも思っていて、僕はヒュー・ジャックマンさんが大好きなんですが、彼はブロードウェイの舞台に立ち、映画ではハリウッドスターでもあり、司会もやって、コンサートもやってCDも出しているんです。彼は自分がパフォーマンスできる場所ならどこへ行こうが表現できる人だからこそ、そこで求められている。それと一緒で、もうジャンルで区切る時代ではない気がしていて、ジャンルを超えたエンターテインメントを作りたいという思いがあって、毎年自分が出会った人たちとの、ここでしか見られないショーというのを作らせていただいています。これだけジャンルがバラバラな人たちと出会う機会があるのは、ミュージカル俳優をやりながら、いろいろな活動をさせてもらっている自分だからこそ、できていることだと思っています。ーー最後に、今後の抱負をお聞かせください。基本的に、明日が来ると思っていないんです。いまこの瞬間、何ができるか以外、何もできないと思っていて。たとえば今年、誰もコロナ禍になるとは思っていなかったわけじゃないですか。ですから、先を見るよりは、どれだけ与えられたこの瞬間を必死に生きるか、それが結果未来につながっていくだけだと思っています。目の前にあることに必死に挑むだけで、それが知らない間に、自分でも想像していなかった未来につながっていくから。数年前の自分にとっても、いまのように朝ドラに出て、武道館のステージに立つなんてことをやっているかといったら、そんなことは全然想像していませんでした。でもそれは、これまでの積み重ねでしかなくて、抱負と言ったら、「どれだけ目の前のことに集中して、本気でできるか」ということですね。あとはコロナの影響で、ミュージカルも公演中止になるなど、お客さまが客席にいない空間をたくさん経験しました。目の前にお客さまがいて、舞台に立てることが当たり前じゃないとすごく実感しています。僕たちの仕事は、お客さまがチケットを手にして、時間を作って、観に来てくださるということで成立しているので、あらためて応援してくださる方や劇場などに足を運んでくださる方々への感謝の気持ちはより強くなっています。また、お客さまがいる前で、パフォーマンスができる状態が戻ってくることを祈っていますね。取材後記先日放送を終えた『エール』では、全国のお茶の間へ楽しい時間を届けてくれた山崎育三郎さん。ミュージカルにドラマにラジオ、そして音楽活動と忙しいなかでも、自由な心でジャンルレスにご活躍される山崎さんからは、元気をもらえる人たちも多いのではないでしょうか。そんな山崎さんのニューシングルをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・宮﨑健太郎取材、文・かわむらあみり山崎育三郎PROFILE1986年1月18日、東京都出身。2007年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』マリウス役に抜擢され、その後も数々の名作に出演。2015年、ドラマ『下町ロケット』(TBS系)で一躍脚光を浴び、以降もドラマや映画、吹き替え、ラジオではニッポン放送『山崎育三郎のI AM 1936』(毎週土曜 午後9時30分)のパーソナリティも担当するなど、さまざまなフィールドで活躍中。アーティストとしては、2018年7月にオリジナルアルバム『I LAND』をリリース。2020年3月より放送中のNHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合 3月〜11月放送)に、佐藤久志役として出演。12月2日、ニューシングル「君に伝えたいこと」をリリース。InformationNew Release「君に伝えたいこと」(収録曲)01.君に伝えたいこと02.栄冠は君に輝く03.君に伝えたいこと [Instrumental]04.栄冠は君に輝く[Instrumental]2020年12月2日発売(通常盤)UPCH-5975(CD)¥1,200(税別)(初回盤)UPCH-7570(CD+DVD)¥1,700(税別)
2020年12月05日2020年、新型コロナウイルス(以下、コロナウイルス)が世界中を脅かし、私たちの暮らしは大きく変わりました。学校に行けなくなったり、部活の大会を見送ったり、修学旅行や遠足も中止になったり…。大人だけではなく、子供たちにとってもつらく我慢の日々が続いています。中でも特に、かつてない事態に不安を抱えているのは、受験生たちかもしれません。"見えないもの"と闘ったこの一年。でも同時に、"見えないもの"に支えられた一年でもあるはずです。2020年の生徒と先生は、例年以上に『戦友』のような関係だったのではないでしょうか。離れていても、離れているからこそ、お互いに励まし合いながら頑張る日々。その"見えない絆"の強さこそ、きっと底力の正体です。こちらの動画は、受験期の風物詩として毎年話題となる『カロリーメイト』の受験生応援CM。2020年は、「見えないものと闘った一年は、見えないものに支えられた一年だと思う」というメッセージとともに、コロナウイルスなどさまざまな影響を受け、見えないものと闘う中で心を通わせ合う受験生と先生を描いています。CM楽曲には森山直太朗さんの名曲『さくら』を合唱バージョンとして起用。森山さんが特別に再レコーディングした楽曲となっています。生徒役は昨年まで高校生だった加藤清史郎さん、先生役はお笑いトリオ・東京03の飯塚悟志さんが熱演。逆境の中もがきながらもひたむきに頑張る受験生と、不安を抱える受験生を思い、向き合い続ける先生との『絆』に涙があふれます。『見せてやれ 底力。』野球部の最後の大会に向けて必死で頑張ってきた、加藤さん演じる生徒。変わってしまった日常の中でも、自主練習や勉強などに励んでいました。でもある日、飯塚さん演じる顧問の先生からグラウンドに集められ、夏の大会の中止を告げられる部員たち。「きついっすね」「そうだな」「やれることやるしかないっすよね」「だな」生徒と先生は、お互い喪失感に襲われながらも、少しずつ現実と向き合いながら心を通わせていきます。勉強がなかなか順調に進まず、親とケンカしてしまったり、引退した自分たちの代わりとなる後輩を指導する先生を見かけてやり場のない苛立ちを素振りにぶつけたり…。何もかもがうまくいかず、もがき続ける日々。でも先生も、彼らのひたむきな思いに気付いていました。先生から生徒への「見せてやれ 底力。」というエールが、受験生や今を頑張る人々の背中をそっと後押しします。動画の中では、尾木ママこと尾木直樹さんが特別協力として、コメンテーター役で登場しているなど、コロナ禍での日常風景をリアルに表現しています。また、感動の舞台裏を収めた、メイキング映像も必見です。大きく変化する日常の中でも頑張り続けてきた受験生たちの底力を信じて、最後まで見守り続けたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月03日新作映画『アンダードッグ』に主演した森山未來さんにお話を聞きました。タイトルにもなっている“アンダードッグ”とは、対戦相手を引き立てるために用意された“かませ犬”のこと。今作で森山さんが演じるのは、かませ犬としてリングに立ち続けるボクサーの晃。生きる場所を求めてボクシングにしがみつく、負け犬たちの物語。「以前に、武(正晴)さんが監督した足立(紳)さん脚本の『百円の恋』というボクシング映画を観て素敵だなと思っていたんです。今回も同じチームだし、あの愚直な感じがやりたいなと思っていましたけど、脚本のありかたも撮りかたもやはり…愚直でしたね(笑)。段取りとか、細かな芝居の内容とかより、現場がいかにドライブしているかを重視していて、その熱を撮ろうとしている感じっていうのかな」晃は、一度は日本ランク1位まで上り詰めながらも大事な一戦で敗北を喫し、「過去から抜け出せなくて体だけが彷徨ってしまっている」人物。それを演じるのは、「なかなか我慢が必要で苦しかった」とか。「自分から何かを動かしていくキャラクターじゃないんですよね。周りにいる人たちが動いていっているのに、彼だけがいつまでも動けずにいる。もう一度立ち上がるには、あのときの敗戦と向かい合うしか方法はないんだけれど、それもできずにいる。無口を貫き、堕ちるところまで堕ち、ボクシングでしか感情を発露する場面がない。足立さんも武さんも、そういう晃の姿を、あえてなのかすごく淡々と描いているんですよね。だからこちらも無駄なサービス精神は排したほうがいいだろうと思って、ある種シブくいきました。晃の感情がどう動いていくのか、僕の頭のなかでは考えていましたが、それを演技として見せる必要はないというか。そのドラマ的な部分は、リングに上がっている瞬間にだけ見せられたらいいのかなと」役について話しながら、「こういう負け犬みたいな役をいただくことが多いけど、なんでなんやろ」と、ぼそり。しかし画面の森山さんからは、虚ろな瞳や歩きかた、さりげない仕草や表情に、ここまでの自堕落な日々が滲み出てくるようだった。「晃は感情が動かないというか、凪いじゃってるんですよね。でもボクシングの練習をしているとアドレナリンが出るのか、刹那的な、生きている実感があるんです。これがある程度順調な人生だったらまた違うのかもしれないけれど、彼の場合、ボクシング以外にそういう感覚を得られる場所がない。そういう人だからこそ、殴ったり殴られたりするのが許される場所に対してアクティブになるっていうのは、ある気がします」映画は、前・後編合わせて上映時間4時間半にも及ぶ大作に。「今の時代、スマートに生きることを良しとするような空気感があるじゃないですか。そんななかで、こういう泥くさい物語をどれだけの人が求めているのかなと思うんです。愚直に生きることのつらさとか、美しさがあるのはわかりますけど。でも、このジリジリした感じは、武さんと足立さんのふたりだからできること。上映時間の長さも含めて、挑戦的な作品だと思っています」近年、ダンサーとしても精力的に活動し、自ら振り付けや演出などもおこなっている。そんな森山さんだからこそ、いま俳優という仕事にどんな魅力を感じているのだろう。「映像に関しては、監督という存在に身を委ねるということの、ある種の気楽さはあります。あと自分じゃない人生の片鱗を見させてもらえるっていう好奇心じゃないかな」『アンダードッグ』デリヘル嬢の送迎で日銭を稼ぎながらもボクシングにしがみつく晃(森山)。荒んだ過去を持つ龍太(北村)。芸人として崖っぷちに立たされた宮木(勝地)。3人の男たちがボクシングのリングの上で対峙する。監督/武正晴原作・脚本/足立紳出演/森山未來、北村匠海、勝地涼ほか前・後編11月27日ホワイトシネクイントほかで同日公開(R15+指定)©2020「アンダードッグ」製作委員会配給:東映ビデオもりやま・みらい1984年8月20日生まれ。兵庫県出身。毎週土曜19:45~NHK Eテレで放送の『オドモTV』に出演中。12月28~30日に3夜連続放送予定のドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合ほか)の第2話に出演。トップス¥29,000パンツ¥25,000(共にLAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKU TEL:03・3470・6760)シューズ¥37,000(NEPCO FOOTWEAR/NEPENTHES TEL:03・3400・7227)※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・杉山まゆみヘア&メイク・須賀元子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年11月29日磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來という5人の人気俳優がショートフィルムの監督に挑戦する一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」が始動。2021年1月、WOWOWにて配信、放送される。WOWOW開局30周年記念となる「アクターズ・ショート・フィルム」では、各監督が制作費・制作日数、監督本人が出演など同条件で25分以内のショートフィルムを制作。視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品が、2021年開催の米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」へ出品され、グランプリへの挑戦権を得る。監督には日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が集結。多彩な役柄で出演作が後を絶たない若手実力派俳優で、学生時代に自主映画を制作していたほどの映画好きである磯村勇斗。俳優として様々な作品で唯一無二の存在感を放つ一方、学生時代から数々の自主制作映画を手掛けている柄本佑。主演を務めた配信ドラマ「グッドモーニング・コール」のスピンオフドラマで監督・脚本を務め、マルチな才能で活動の幅を広げる白石隼也。声優・俳優・ナレーターと多方面で活躍し、昨年全国公開された映画『ドキュメンターテイメント AD-LIVE』では監督・脚本を務めた津田健次郎。カテゴライズに縛られない表現者として国内外から高い評価を受け、初監督を務めた短編映画『Delivery Health』が「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」でも特別上映された森山未來。“映画通”としても知られている彼らが自らメガホンをとり、ショートフィルム制作に挑む。すでに俳優としての実績がある彼らが、監督としてどんな才能を開花させるのか、注目を集めている。あわせて、各作品の主演キャストも決定。磯村監督作『機械仕掛けの君』には泉澤祐希。柄本監督作『夜明け』に森山直太朗。 白石監督作『そそがれ』に吉村界人と神野三鈴がW主演。津田監督作『GET SET GO』に竜星涼と大東駿介がW主演。森山監督作 『in-side-out』に永山瑛太と、実力派俳優が揃った。5人の“監督”からコメント到着磯村勇斗「監督を一度やってみたいという気持ちは元々ありました」という磯村さんは、「即答でYESと言えるような簡単な仕事ではない。それに俳優業もあるのに務まるのか、と自問しましたが、それでもやはりこんな機会は滅多にないので挑戦させて頂きました」とコメント。「準備から現場まで通し改めて感じた事は、スタッフさんへの感謝です。自分のやりたい事、わがままを具現化して下さり、愛を持って向き合って下さいました。そして、お芝居では泉澤祐希君がこの作品に一本芯を通してくれ、子役含めキャスト達にも支えて頂きました」とスタッフ・キャストには感謝も。柄本佑「やはり映画監督に憧れてこの世界に入りましたから残念ながら断る事がでませんでした」と語る柄本さん。「いざ何をやろうかなと考えてみて16歳の時に書いた短編映画のホンを思い出しました。18年越しの企画を実現させていただきました」と明かす。「次は長編ですね。よろしくお願いします、、、っことで良いんですよね?」と今後にも期待を寄せる。白石隼也オファーを受け、「俳優が撮る映画ならば、俳優たちに生き生きと演じて貰える現場にしたいとまず思いました」と明かす白石さん。「自分で書いた脚本を、俳優陣が自由に軽やかに超えていく瞬間がとても印象的でした。主演の吉村界人さんと神野三鈴さんのラストシーンを撮り終えた直後、神野さんが不意に吉村さんを抱きしめるという一幕がありました。カットがかかった後も続く二人の世界をいつまでも観ていたかった」と振り返っている。津田健次郎「贅沢な環境で映画を撮れる...最高だ...」と津田さん。「脚本執筆から撮影準備そして撮影本番、全てが大変でしたがとても楽しい時間でした」と語り、「時間に追われてシーンの変更に舵を切りかけた時、妥協を押し止められたのは大東さんと竜星さんの言葉でした。お2人の言葉に救われました。情熱に溢れたキャストさん、スタッフさんと映画を作る事が出来て幸せです」と感謝を述べた。森山未來2年程前に「監督をやらないか」と誘われたという森山さんは「パイロット版を2作品作ってみたが、その企画自体がボツになり、作品は宙に浮いた」と言う。「その内の1作品は幸運にも今年のショートショート フィルムフェスティバル&アジアで取り上げていただいたが、もう一つは編集の時点で挫折していて完成もできていなかった。が、またまた幸運にも今 WOWOW さんに声をかけていただき、こうしてリベンジをさせていただく運びと相なった」と明かす。「素晴らしいスタッフの皆さんと、そして芝居のみならず、独自の身体性と音楽性に惹かれていた永山瑛太さんとタイトなスケジュールの中でセッションできたのは非常に有意義な時間でした。楽しかった!」と手応えを見せている。各監督が俳優としての才能を認めたというキャストが監督とショートフィルム制作の中でどのような化学反応を生み出していくのか。そして今回、ティザー予告編も番組オフィシャルサイトで 公開。カメラを見つめる姿からは作品にかける情熱が伝わってくる。なお、各監督のインタビューや撮影のメイキング、さらに各作品のみどころを紹介する特別番組「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」の無料放送も決定している。「アクターズ・ショート・フィルム」は2021年1月13日(水)より、WOWOWオンデマンド(※)にて5作品同時に先行配信、1月23日(土)19時よりWOWOWプライムにて 5作品を一挙放送。「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」は1月16日(土)WOWOWプライムにて無料放送。※ 1月13日(水)よりスタートするWOWOWの動画配信サービス。従来の加入者限定の動画配信サービス「WOWOW メンバーズオンデマンド」をより進化させ、これまでの B-CAS番号経由での加入だけでなく、パソコン、スマートフォン、タブレットなどのWEB経由でダイレクトに加入、視聴が可能になる。(text:cinemacafe.net)
2020年11月24日2016年に初版発行以来、世代を超えて共感の声が広まり続けている小説を森山未來主演で映画化した『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、2021年にNetflixにて配信されることになった。「ボクたちはみんな大人になれなかった」(新潮文庫刊)は作家・燃え殻によるデビュー作。ウェブメディアの連載やSNS上で大きく話題を呼び、シンガーソングライターのあいみょんを始め、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、「EXIT」兼近大樹といった様々なジャンルのクリエイターや著名人から絶賛を受けた。誰もが感じる切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、10代~20代からは時代を超えて感情に訴える“エモさ”で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90年代を代表するミニシアターや渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると様々な年代を魅了し続けている。あいみょんさんは、共感のあまり原作の文庫本にエッセイを寄せている。物語は、ある朝の満員電車の中で、昔フラれた大好きだった彼女に間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまった主人公「ボク」の混沌とした1日から始まる。多くの読者が、自分の経験や過去の想いと「ボク」のそれを重ね合わせる、過去と現在をSNSが繋ぐ異色のラブストーリー。主演に迎えるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『アンダードッグ』ほか数々のヒット作で大役を務めるだけでなく、舞台やコンテンポラリーダンスなど幅広い活躍を見せてきた森山未來。演じるのは昔の大好きだった彼女にSNSを介して再会してしまう主人公「ボク」。森山さんは、「’失われた10年’とも言われる1990年代。そんな不安定な時代に、恋に音楽に仕事に燃えたどこの馬の骨ともしれない主人公。過ぎ去った、その後には何が残っているのだろう。今になってその燃え殻をどう見つめるのだろう。視線をそむけようとも、ただ静かに見守るしかない。この物語にはエンドロールはひとつしかない、ですよね」と原作について語っている。監督を務めるのは森義仁。犬童一心、阪本順治ほか名だたる監督に助監督として師事。その後は様々な企業CMや「欅坂46」や「サカナクション」などのMVを手掛け演出家としての手腕を発揮。2015年にはカンヌ広告祭でフィルムクラフト部門でゴールドを受賞した。「恋のツキ」でドラマ初監督を務め、本作が映画監督としてのデビュー作となる。「誰しも誰かに出会うことで自分を形成し、自分がみる風景を変えていく。そういうどこにでもある人生。森山未來さんが演じる主人公の人生と観ているあなたの人生が交差するような新しい感覚を持った映画にしたいと思います」と、森監督は製作に対する意欲をコメントする。さらに、原作の燃え殻氏からは「90年代、渋谷系といわれた音楽たちがあって、『裏原宿』という言葉に酔っていた人たちの物語。ノストラダムスの大預言がまだ健在で、何かが始まりそうで、終わりそうだった時代。簡単には過去にできない、過去にならなかったボクたちを、森山未來さんを含めた最高のキャストの皆さんで観られることを、今から楽しみにしております」と期待を寄せるコメントが到着している。Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、2021年Netflixにて全世界配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年11月20日森山未來、北村匠海、勝地涼ら豪華キャストを迎えた、『百円の恋』の武正晴監督の最新作『アンダードッグ』。ボクシングにしがみつくことしかできない森山さん演じる主人公を中心に、人生から見放された3人の男たちの生き様を描いた本作から、石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」の映画版ミュージック・ビデオ(MV)が解禁された。一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、無様な“かませ犬”としてリングに立ち続けているどん底ボクサー・末永晃(森山未來)と、才能を期待されながらも過去に秘密を抱える若きボクサー・大村龍太(北村匠海)、大物俳優の二世タレントでバラエティ番組の企画のためにボクシングをすることとなった芸人ボクサー・宮木瞬(勝地涼)といった、3人の負け犬たちが人生の再起を賭け戦う人間ドラマを描いていく本作。主題歌に起用された石崎さんは、武監督の“普通だったら映画の主人公になり得ない、世間の誰にも相手にされない奴がクライマックスにリングの上で光を浴びるストーリーを作りたい”という想いを受けて楽曲「Flowers」を書き下ろした。解禁された映画版のMVは、不格好ながらも懸命に咲こうともがく3人の姿と、彼らの心の叫びを代弁するかのような歌詞、そして背中を後押しする石崎さんの力強い歌声が共鳴し合い、観るものの胸をふるわせる仕上がりとなっている。また映像には、予告映像では見ることのできなかった初公開の本編シーンも満載。顔つきを変え、ヒートアップしていく男たちの姿に注目。主役の末永晃を演じた森山さんも、「“ハードボイルド”や“滅びの美学”が成立しない、今の時代だからこその地に足の着いたリアルな物語です。負け犬、かませ犬と呼ばれながらも、いつかはこの世界から抜け出そうと思うものの、負け続ける。そんな生き方を選ばざるを得なかった人たちが、自分は負け犬であると認め、受け入れることで新たな人生を始める。ボクシングのように重心を下に置いた、心に響く映画だと思います」と、重厚なドラマが展開する本作の魅力を熱弁している。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(金・祝)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年11月10日11月7日、日本武道館にて「山崎育三郎THIS IS IKU 日本武道館」が開催され、山崎育三郎と明日海りお、千鳥、森山直太朗、山口太幹らゲスト出演者による一夜限りのコラボレーションが実現した。「THIS IS IKU」は山崎がパーソナリティーを務めるニッポン放送『山崎育三郎のI AM 1936』から生まれた“究極のエンタテインメントショー”。2018年、2019年と2年連続で開催され、3度目の開催となる今回は新型コロナウイルス対策を万全の上、日本武道館にて有観客で行われた。本公演では、山崎がこれまで出会ったエンターテイナーの中から「自分の人生」に影響を与えてくれた方の偉業に感謝を込めて、独自の目線で“賞”を授与する「IKU AWARDS 2020」が発表されるため、観客もフォーマルな服装で参加。メインとなる山崎は金のジャケットを羽織ったタキシードに身を包み、真っ白な高級リムジンで会場に登場した。大きな歓声が上がると、山崎は1曲目に『TOKYO』を披露。会場では吹き上げ花火が上がり、色とりどりの照明が飛び交うなど、豪華な仕様で幕を上げた。2曲目『Get yourself』が始まると、山崎の呼びかけで観客は振り付けを一緒に踊る。ダンサーがタップダンスを披露した3曲目『I LAND』が終わると、山崎は「この後のステージも楽しんで!」と観客にメッセージを送った。授賞式では、まず「最優秀音楽賞」の発表へ。選ばれたのは、NHK連続テレビ小説『エール』で山崎と共演を果たした森山だ。山崎とのトークではふたりの共演を振り返ったり、『山崎育三郎のI AM 1936』出演時の思い出話に花を咲かせたりと、ふたりの仲の良さが垣間見えた。そして、森山は『愛し君へ』をギター弾き語りでしっとりと披露。さらに、山崎と森山ふたりラジオで初共演時に歌唱した『さくら』や、『エール』内でもそれぞれ歌うシーンがある『故郷』を熱唱すると、観客はうっとりとした表情を浮かべる。また、山崎演じる佐藤久志の子ども時代を演じた山口太幹もサプライズで登場。山口が特技とする「ビートボックス」を披露すると、クオリティの高さに山崎と森山は驚きの声を挙げた。続いて、「最優秀お笑い賞」を受賞したお笑い芸人の千鳥が登場。豪華なコラボレーションの後だけに、ノブも大悟も「直太朗さんの次って......」と苦い顔を見せた。千鳥のお馴染み“クセがすごい”漫才には山崎が混ざり、ビブラートを活かした『もりのくまさん』を披露すると、ノブのツッコミが炸裂。後半はは山崎のアドバイスを受けながら、3人揃ってMr.Childrenの『Tomorrow never knows』を歌う場面も。ノブと大悟もかなりの上達を見せたが、最後はミュージカル調に染まっていき、「ミュージカルのクセがすごい!」というノブのツッコミで締めくくられた。「最優秀トップスター賞」は元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りおが受賞。宝塚時代に演じ、来年も主演を務めるミュージカル『ポーの一族』の楽曲『哀しみのバンパネラ』を華麗に披露したかと思えば、今年流行の『香水』を軽快なJ-POPのリズムに乗せ、山崎とコラボで歌唱した。さらに、ミュージカル『エリザベート』の楽曲『闇が広がる』を明日海と山崎で披露。明日海は宝塚でトート役を演じたが、山崎も新型コロナウイルスにより全公演が中止したミュージカルでトート役を演じる予定だった。そんな奇跡のコラボ実現後、最後の受賞者としてステージに登場したのは、なんとこの賞を設立した山崎自身。山崎に代わり、プレゼンテーターを務めた千鳥のふたりは山崎の紹介VTRを見て「自分の時だけたいそう(な演出)やなぁ!」とのツッコミを入れる。当の本人は「まさかこんな賞を受賞できるとは......!」という白々しくコメント。会場が笑いに包まれる中、山崎は『僕こそ音楽』と『最後のダンス』をムードたっぷりに披露した。本編後、会場からのアンコールに答えるように、この日の出演者全員が再びステージに登場。全員揃って、『エール』で山崎演じる久志が甲子園のマインドで歌った夏の全国高等学校野球選手権大会の歌『栄冠は君に輝く』を大合唱した。アンコール2曲目は『Wonderland』。今度は山崎一人で観客の手拍子に合わせて、ステージの端から端までを動き回りながら歌声を届ける。さらに、Wアンコールとして12月2日(水)に発売される新曲『君に伝えたいこと』を最後に初披露。この曲は『エール』のメイク室で森山と山崎が意気投合し、出来上がった楽曲で、作詞・作曲を森山が手がけている。大切なものへの決別と感謝の旋律を紡いだ森山の詩を、山崎が甘く切ない歌声で情緒たっぷりに歌い上げ、まさに“究極のエンターテインメントショー”は幕を閉じた。【リリース情報】◆山崎育三郎 New Single『君に伝えたいこと』12月2日(水)発売<形態>・初回盤(CD+DVD)・通常盤(CDのみ)【イベント情報】◆山崎育三郎 New Single『君に伝えたいこと』発売記念プレミアムイベント「君に伝えたいこと」-オンライン-日時:12月6日(日)<第1部>12:00/<第2部>14:00/<第3部>16:00※各回、限定300名様イベント内容:ミニライブ&プレミアムイベントならではのトークショーほか、『君に伝えたいこと』MVのアザーテイクを特別公開、参加者限定企画であなたが“ありがとう”と伝えたい大切な人へのメッセージを紹介するなど、目白押しの企画を開催予定▼イベントや参加方法などの詳細はオフィシャルホームページまでオフィシャルサイト: ユニバーサルミュージックサイト:
2020年11月09日2020年11月6日に放送されたバラエティ番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に、俳優の森山未來さんがゲストで出演。15年以上、携帯電話を持っていない理由を明かし、反響が上がっています。森山未來が携帯電話を持たなくなった『理由』とは同番組のMCを務めるお笑いコンビ『ダウンタウン』の浜田雅功さんは、2008年のテレビドラマ『夢の見つけ方教えたる!』(フジテレビ系)で森山さんと共演していました。浜田さんは当時の森山さんを好青年と褒めつつも、「交換したメールアドレスに連絡を入れても、返信がなかった」と吐露。それにまつわる話題として、MCの坂上忍さんが「どうやら森山さんは携帯電話を持っていないらしい」と明かしたのです。あまりの衝撃にスタジオが静まり返る中、森山さんは「だから浜田さんと連絡先を交換する時はメールアドレスのみだった」といい、携帯電話を持たない理由を次のように語りました。元からあんまり携帯(の電話)に出たがらないからもう、(携帯電話を)携帯しててもあんまり、コミュニケーションが取れない。そんな持ち方をしてたんですけど。でもなんかある日、19か20歳くらいの時に暇な時に携帯で麻雀のゲームしてて。気が付いたらもう夕暮れになってたんですよ。(だから)「もうやめよう」って思って。それでやめてから、基本的には持ってない。ダウンタウンなうーより引用「19〜20歳くらいの時、暇な時間は携帯ゲームをして過ごしていた」という森山さん。ゲームであっという間に過ぎる時間をもったいなく感じたのか、「それ以降、携帯電話を持たなくなった」と明かしました。そのため、マネージャーなど誰かに連絡する時は公衆電話、必要な電話番号は記憶し、仕事のやり取りは普段持ち歩いているパソコンで済ませているといいます。きっと森山さんは、「有限な時間を大切にしたい」と、強く思っているのでしょう。森山さんの発言に、ネット上ではさまざまな声が寄せられています。・スパッとやめられる森山さんが素敵。手放すのは難しいけど、私も1日の操作時間を減らしてみようかな。・このご時世で携帯電話を持たないってすごい。周りに流されない芯の強さを感じました。・昔もテレビ番組で「携帯電話を持ってない」って話してたけど、今もそうなのか。かっこいい。ガラパゴス携帯(通称:ガラケー)からスマートフォンに変わり、誰もが気軽にネットサーフィンを楽しめる2020年現在。さまざまな情報をすばやく入手できるだけでなく、SNSで他者と交流したり、『スマホ決済』で飲食や購入品の支払いができたりするため、肌身離さず持ち歩く人は多いでしょう。人生という時間の使い方について、改めて考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月08日世界初のティアラデザイナー紙谷太朗が展開する、ティアラ専門ブランド「TARO KAMITANI」(全国結婚式場・ドレスショップ他190店舗展開)は、ブランド初となる、ダイヤモンドリング『Stella Diamond Ring(ステラ ダイヤンドリング)』を発売する。2020年11月1日より、銀座エリア最大の商業施設『GINZA SIX』内の、国内外のファインジュエリーを取りそろえる『Maison de NADIA』で、世界先行販売される。【製品概要】TARO KAMITANI『Stella Diamond Ring』素材:ダイヤモンド総0.68カラット/プラチナ950/クラリティG-VS 価格:29万7,000円(税別)■公式ONLINEでは11月1日より予約受付開始▷store.tarokamitani.comティアラブランド『TARO KAMITANI』初のダイヤモンドリング【ステラ・ダイヤモンドリング】世界初のティアラデザイナー紙谷太朗がデザイン。ティアラデザイナーならではの美意識とこだわりが息づく、高度なクラフトマンシップが凝縮したリング。複数個のダイヤモンドを組み合わせ、多面的で複雑な光をデザイン。繊細に輝くストーンのあしらいで凛とした強さと女性らしい優しさを表現。洗練された輝きは、身につける女性の魅力を引き出します。素材は、ダイヤモンド総0.68カラット/プラチナ950/クラリティG-VS。ダイヤモンド鑑定士が小さいダイヤを、一粒一粒、光・照りの良さにこだわって選別。有名メゾンのリングやハイジュエリーも手がける職人工房の、クラフトマンシップの技が、細部に光ります。全国人気No.1のレンタルティアラ『ステラ』のデザイン&ストーリーを継承するリング「TARO KAMITANI」の数あるティアラコレクションの中でも、人気を誇るティアラ「ステラ」。星と花をモチーフとした上質で可憐なデザイン。ナチュラル、クラシカル、モード、どんなドレスやヘアスタイルとも合わせやすいフォルムを追求。『Stella Diamond Ring』は、その「ステラ」のデザイン、ディティール、ストーリーを継承した、ダイヤモンドリングです。【STORY】昔むかし、星空は神々がいる所と信じられていた頃。人々はその美しい神々の光の下に集い、祈りや誓いを立てたそうです。そんな頭上に輝く星空をイメージして生まれたのが「ティアラの起源」と言われています。輝く星ひとつひとつを紡いで「ステラ」は生まれました。ティアラデザイナー紙谷「指先のティアラで、明日への希望、絆を輝かせてほしい」自身の結婚式で、妻のためのティアラをデザインしたことがきっかけで、ティアラデザイナーとしてブランドをスタートした紙谷太朗は語ります。「先行きが不安なコロナ禍の、今だからこそ、心の中の希望や、大切な人との絆を、強く輝かせてほしい。指先にティアラを着けて、日常の中、ほんの一瞬でも、ロマンティックな気分に浸り、明るい未来へのパワーやエネルギーに変えてもらえたら。そんな願いを込めて、この指輪をデザインしました」TARO KAMITANI×Maison de NADIA 『ステラ ティアラ&リング特別試着会』が、G SIXで開催『Stella Diamond Ring』発売を記念して『TARO KAMITANI ステラ・フェア~ティアラ&リング特別試着会~』(期間:2020年11月1日~12月25日)を、G SIX 2F『メゾン・ド・ナディア』で開催。気軽にプリンセスに変身できるチャンス。【商品購入特典1】ティアラデザイナー直筆、あなただけの『ティアラポートレート』をプレゼント期間中、TARO KAMITANI『Stella Diamond Ring』をご購入いただいた方にはティアラデザイナー紙谷太朗直筆のポートレートをプレゼント。ティアラ着用の自画像を描いてプレゼントいたします。(先着5名様限定)【商品購入特典2】TARO KAMITANIステラ・ティアラセットを特別価格でレンタルTARO KAMITANI『ステラ ティアラ・ネックレス・イヤリング』を特別価格でお貸出しいたします。ティアラ16,500円・ネックレス10,000円・イヤリング4,000円(すべて税抜価格)。※『ステラ・ダイヤモンドリング』を含むメゾン・ド・ナディア内商品ご購入者様対象【世界初のティアラデザイナー紙谷太朗/TARO KAMITANI】世界初のオーダーメイド・ティアラデザイナー。自身の結婚式で妻に贈ったティアラをきっかけに、2008年からオーダーメイドのティアラ制作をスタート。これまで500名以上の花嫁のオリジナルティアラをデザイン。「女性の夢をデザインする」と言われる、その独創的なティアラとストーリーは、口コミで広がり、世界中のセレブリティ花嫁、女性達から支持を集めている。2010年にはモード誌でレディー・ガガ、ペネロペ・クルスらをイメージしたティアラを発表。優木まおみ、田村淳、南明菜等の結婚式のティアラ。セーラームーン、ウルトラマンゼロ、有名ホテル、映画、CM、有名ジュエリーブランド等のオリジナルティアラを数多く製作。2019年、日本橋三越本店でティアラ展が開催。同展は、世界的ラグジュアリー・フットウエアブランドのセルジオ・ロッシ〈sr1〉をイメージしたティアラも発表され話題を集めた。デザイン界のオスカーと呼ばれる「ニューヨークADC(hybrid部門)賞」を史上最年少で受賞。NHK WORLDでドキュメントTV番組が世界150ヶ国でアンコール放送。レンタルティアラブランド『TARO KAMITANI』が全国の結婚式場衣装室・ドレスショップ等190店舗で展開。年間4000組を越える、花嫁に選ばれるブランドへ成長している。2020年5月、コロナウィルスの影響で、結婚式が延期となってしまった花嫁の自宅まで、無料でティアラを届ける『おうちでティアラ』を実施した。■TARO KAMITANI ブランドサイト:■ティアラデザイナー紙谷太朗インスタ:tarokamitani_tiaradesigner■公式オンラインサイト:store.tarokamitani.com【Maison de NADIA(メゾン・ド・ナディア)】本物を知って愛し、自由な生き方を楽しむお客様に、豊かなジュエリーライフを提案するファインジュエリーブティックです。■東京都中央区銀座6 丁目10 番1 号 GINZA SIX 2 階 TEL : 0 3 - 6 2 6 4 - 5 5 4 1企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年11月03日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』から、ボクシングシーンのメイキング映像が解禁となった。はじめに映し出されるのは、一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、どん底に落ちながらもボクシングにしがみ付く主人公・末永晃を演じた森山さん。俳優のみならずダンサーとしても国内外での活躍の場を広げる森山さんは、持ち前の身体能力の高さに加え、クランクインの1年前からはじめたストイックなトレーニングを経て撮影に参加。本映像では、本番カメラが回っていない間も黙々と筋トレに励み、またミット打ちの練習シーンでは迫力のあるパンチを打ち込んで鈍い音を響かせたりと、晃が憑依したかのように終始真剣な表情で撮影に挑む森山さんの姿が捉えられている。続く映像は、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚める若きボクサー・大村龍太に扮した北村さんの本番直前のメイキング。ボクシングの才能にあふれる役柄にリアリティをもたせるため、徹底した体作りを行った北村さん。本作の撮影は、10月30日(金)公開の主演作『とんかつDJアゲ太郎』の撮影の後だったこともあり、本作のクランクイン前に体重を8kg落として挑んだという。『百円の恋』に続き本作でもボクシング指導を担当した松浦慎一郎とともに、瞬発力のある龍太のステップを細かく確認しながら、スピード感溢れるシャドーボクシングを披露。最初は強張った表情を浮かべていた北村さんだが、松浦さんより「いいね!OKです!」と声が上がると「ちょっとホッとしました…」と笑顔をこぼす姿も収められている。最後を飾るのは、大物俳優の二世タレントで、鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を演じた勝地さん。チャラさを表す一方で、“親の七光り”という汚名返上を誓い、自らの存在を証明するかのようにボクシングに打ち込むギャップが見せどころとなる宮木。ジムの先輩役であり、プロボクサーかつトレーナーライセンスも取得している「ロバート」の山本博との撮影では、武監督や松浦さんに動きを確認し、汗だくになりながらも、劇中さながらトレーナーとボクサー二人三脚で、宮木らしいボクシングを組み立てていく様子が切り取られている。武監督は撮影をふり返って「森山未來さんの身体能力は素晴らしく、彼がいなければ成立しなかった作品です。晃はプロボクサーという設定がありますから難しかったと思いますが、あれだけ動ける人は稀です。北村匠海君の運動神経と反射神経には驚かされました。勝地涼さんの練習したアッパーカット宮木スペシャルは練習の成果が出ていました」と、役に全てを注ぎ込んだキャストたちを大絶賛している。また、「彼らの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっています。そのため、タイトル『アンダードッグ』が『負け犬』という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、僕の使命だと考えています」と監督自身も意気込むほどで、それぞれの身体を張った演技がスクリーンにどのように生きていくのか、ますます期待が高まるばかりだ。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月27日窪田正孝主演で現在放送中の連続テレビ小説「エール」の第18週「戦場の歌」の一挙再放送が決定した。「戦場の歌」放送後、凄惨な戦争描写で戦争の悲惨さを伝え大きな反響を呼んだ本作。番組制作統括は再放送にあたり「エール全編のなかでも特にご覧頂きたい週」と言い、「裕一が戦後、平和を願う歌を作り、人々を励まし慰め、エールを送る曲を数多く作ることになる、その原点がこの週にあると思います。朝ドラとしては重たいシーンが続き、一日の始まりに見るのは辛いという方も多かったと思いますので、あらためてご覧いただければ幸いです」とコメントしている。さらに今回の再放送に合わせて、2017年放送の「戦慄の記録 インパール」の再放送も決定。また、本作に藤堂先生役、プリンス久志役で出演する森山直太朗と山崎育三郎が登場する「SONGS」が今月末放送。撮影を通じて意気投合した2人は、鉄男のおでん屋を舞台に思い出の「エール」の名シーンをふり返りながら撮影秘話を披露。そして、「エール」を彩った名曲も。久志を歌手の夢へと導いた藤堂先生との思い出の曲、久志の人生を変えた1曲をメドレーで放送。ドラマのメイク室での会話をきっかけに森山さんが山崎さんのために書き下ろした「君に伝えたいこと」をテレビ初披露するほか、森山さんの新曲「落日」、名曲「さくら」のコラボも放送される。連続テレビ小説「エール」第18週「戦場の歌」(第86~90回)再放送は10月25日(日)午前2時35分~(※24日深夜)NHK総合テレビにて放送。NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」(2017年8月15日初回放送)は10月28日(水) 2時35分~(※27日深夜)放送。「SONGS 森山直太朗・山崎育三郎」は10月31日(土)23時~、11月7日(土) 午前1時30分~(金曜深夜)NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2020年10月20日俳優として活躍している間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)さん。その端正な顔立ちと高い演技力で、多くの人から支持されています。そんな間宮祥太朗さんが結婚しているかどうかや、彼女についてなど、さまざまな情報をご紹介します!間宮祥太朗は結婚してる?彼女はモデル?画像は?間宮祥太朗さんについて「結婚してるの?」「彼女はいるの?」と、恋愛事情が気になっている人が多いようです。2020年10月現在、間宮祥太朗さんは結婚していません。2015年には、一部週刊誌で間宮祥太朗さんと女優・モデルの菜々緒さんとの交際が報じられました。 この投稿をInstagramで見る 菜々緒(@nanao_official)がシェアした投稿 - 2019年 4月月23日午後8時20分PDTしかし、同年6月に行われた舞台『銀河英雄伝説星々の軌跡』の公開稽古前の囲み取材で、間宮祥太朗さんは「事実じゃないです。共演者です」と、菜々緒さんとの交際を否定しています。その後、2019年に一部週刊誌でモデル・アーティストの大社カリン(おおこそ・かりん)さんとの交際が報じられた、間宮祥太朗さん。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 大社カリン(@in_karin)がシェアした投稿 - 2020年 3月月17日午前1時39分PDT2人の交際が本当かどうかは分かりませんが、間宮祥太朗さんが素敵な恋愛をしてくれていたら嬉しいですね。間宮祥太朗が親友・矢本悠馬の結婚をユーモアたっぷりに祝福間宮祥太朗さんの親友として知られる俳優の矢本悠馬さんが、2019年1月27日に更新したツイッターで、結婚と妻の妊娠を発表。それに対する間宮祥太朗さんのツイートが、「面白い!」と大きな反響を呼びました。間宮祥太朗さんと矢本悠馬さんは、ドラマ『水球ヤンキース』(フジテレビ系)で共演したことをきっかけに、公私ともに深い親交を続けているといいます。矢本悠馬さんはこの日、「日頃お世話になってるみなさまへ、感謝の意もこめて私事ではございますが、大事なお知らせがございます」とツイートし、結婚と妻の妊娠を直筆のメッセージで報告。日頃、お世話になってる皆様へ、感謝の意もこめて私事ではございますが、大事なお知らせがございます。詳細は下記の画像より。 pic.twitter.com/WvhBWUnW05 — 矢本 悠馬 (@yuma_yamoto) January 27, 2019 これに対し、間宮祥太朗さんは矢本悠馬さんのツイートを引用リツイートし、次のようにコメントしました。沢山の祝福の御言葉有難うございます。そういうことなんで俺はしばらく産休に入ります。 — 間宮 祥太朗 (@shotaro_mamiya) January 27, 2019 「たくさんの祝福のお言葉ありがとうございます。そういうことなんで俺はしばらく産休に入ります」と、まるで矢本悠馬さんの妻のようにコメントした間宮祥太朗さん。間宮祥太朗さんのユーモアのあるツイートに、ファンからはこんな声が寄せられました。・大親友と結婚できたんですね!おめでとうございます!・やっぱり相手は間宮くんだったか。・間宮ママ、頑張ってください!間宮祥太朗が『半分、青い。』で永野芽郁と結婚!結婚式のシーンも間宮祥太朗さんは、2018年4~9月にかけて放送された連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)で、森山涼次役を演じました。同作で、間宮祥太朗さん演じる森山涼次は、永野芽郁(ながの・めい)さん演じるヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)に出会って6日でプロポーズし、結婚。この怒涛の展開に、視聴者からは驚きの声が続出しました。劇中では、2人の結婚式のシーンも放送され「間宮祥太朗の紋付袴姿、やばい!」「鈴愛の白無垢姿、美しい」と絶賛の声が多く上がっています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2018年 7月月16日午前3時09分PDT間宮祥太朗さんのこれからの活躍も応援しています!間宮祥太朗が「圧倒的に好き」という女性はアノ人!? 告白した過去を明かす間宮祥太朗がインスタで公開した『お風呂上がり』ショットに「色気がやばい」かっこいい写真はほかにも[文・構成/grape編集部]
2020年10月15日日本を代表する名優・堤真一と、家族キャストに石田ゆり子、岡田健史、清原果耶が集結した映画『望み』。この度、森山直太朗が書き下ろした本作の主題歌「落日」のShortVer.を使用し、堤幸彦監督監修の特別映像が解禁になった。堤監督が制作を手掛け、自ら監修した映像では、あたたかい光の中で幸せそうな石川家の様子が一変、規士(岡田健史)の不穏な雰囲気を漂わせる姿と切り出しナイフの映像が映される。そのまま行方が分からなくなる規士と残された家族たち。息子は殺人犯なのか、それとも被害者なのか、世間からの誹謗中傷や飛び交う憶測に感情を揺さぶられながらも一登(堤真一)、貴代美(石田ゆり子)、雅(清原果耶)、家族それぞれの“望み”が交差する様子が主題歌と共に描かれる。森山さんの透明感ある歌声と合わせて、岡田さん演じる規士の幼少期の頃の写真や、家族旅行での記念写真など石川家のあたたかい思い出が切り取られるさまや、登場人物が葛藤を繰り広げる様子が胸を打つ本映像。さらに、この特別映像では、舞台となる石川家をドローンで撮影したカットや、予告編では見ることのなかった今回初めて登場する本編カットもふんだんに盛り込まれ、より映画の世界観も堪能できる仕上がりとなっている。「なんの変哲も無い景色や家族の心の機微を歌に閉じ込めた」と楽曲への思いを語る楽曲の歌詞の世界観と映画の世界が見事にリンク、堤監督は「一言では語れないストーリーの余韻を完璧に表現し、映像化できない映像を視ることができると思います」とコメントを寄せている。『望み』は10月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:望み 2020年10月9日より全国にて公開© 2020「望み」製作委員会
2020年10月03日俳優として活躍している間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)さん。その端正な顔立ちと高い演技力で、多くの人から支持されています。そんな間宮祥太朗さんのインスタグラムについて、さまざまな情報をご紹介します!間宮祥太朗がインスタで披露したお風呂上がりショットにファン大興奮間宮祥太朗さんが、2020年8月14日にインスタグラムを更新。ワイルドな姿を披露し、大きな反響を呼びました。この日、間宮祥太朗さんは4時間近く自宅のお風呂で過ごしたようで、次のようにつづっています。今日昼夜合わせて4時間近く風呂入ったり出たり。今日風呂しかしてない。銭湯とかサウナじゃない、自宅湯船、ユブナー。あとアツアツにしてから水ぶっかけると気持ちいいランキング一位は後頭部、二位は僅差でちん。shotaro_mamiyaーより引用そして、投稿で間宮祥太朗さんは、お風呂上がりと思われる写真を公開。 この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2020年 8月月14日午前7時04分PDT髪が濡れていて、身体にはまだ水滴が残っており、ヒゲも伸びているからか、とてもワイルドで男の色気を感じます。この投稿に対し、ファンからは絶賛のコメントが多く寄せられました。・めちゃくちゃかっこいい!・男らしくて素敵。・色気がやばい!間宮祥太朗のインスタはかっこいい写真がいっぱい!間宮祥太朗さんのインスタグラムには、ほかにも魅力的な写真が多数投稿されており、更新を楽しみにしているファンも多いようです。 この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2018年12月月29日午前6時39分PST この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2017年11月月6日午後9時02分PST この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2017年 8月月2日午後11時26分PDT この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2016年12月月16日午後11時22分PSTまた、共演者との写真もたびたび投稿しており、ファンの目を楽しませています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2018年 2月月1日午後9時30分PST この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2018年12月月24日午前2時30分PST この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2017年 8月月5日午後9時23分PDT この投稿をInstagramで見る shotaro_mamiya(@shotaro_mamiya)がシェアした投稿 - 2017年 8月月1日午前2時25分PDT間宮祥太朗はドラマのインスタでもかっこいい!間宮祥太朗さんは、出演した作品の公式インスタグラムにもたびたび登場しています。こちらは、2019年7~9月にかけて放送されたドラマ『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)の公式アカウント。同作で、間宮祥太朗さんは主人公・上妻圭右役を演じました。 この投稿をInstagramで見る 【公式】ドラマ「べしゃり暮らし」アカウント(@beshari_ex)がシェアした投稿 - 2019年 8月月20日午前5時51分PDT この投稿をInstagramで見る 【公式】ドラマ「べしゃり暮らし」アカウント(@beshari_ex)がシェアした投稿 - 2019年 5月月31日午後11時09分PDT この投稿をInstagramで見る 【公式】ドラマ「べしゃり暮らし」アカウント(@beshari_ex)がシェアした投稿 - 2019年 5月月16日午前5時26分PDT次は、同年1~3月にかけて放送されたドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)に出演した時の間宮祥太朗さんです。同作で、間宮祥太朗さんは目黒円役を演じました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 【公式】ハケン占い師アタル ありがとうございました!(@ataru_ex)がシェアした投稿 - 2018年12月月10日午前1時21分PST この投稿をInstagramで見る 【公式】ハケン占い師アタル ありがとうございました!(@ataru_ex)がシェアした投稿 - 2018年12月月14日午前3時12分PST この投稿をInstagramで見る 【公式】ハケン占い師アタル ありがとうございました!(@ataru_ex)がシェアした投稿 - 2019年 1月月15日午後8時38分PSTさまざまな作品で魅力的な演技を見せている、間宮祥太朗さん。これからの活躍も応援しています!間宮祥太朗が「圧倒的に好き」という女性はアノ人!? 告白した過去を明かす[文・構成/grape編集部]
2020年10月02日10月末より開催される「第33回東京国際映画祭」のオープニング作品が、森山未來主演の『アンダードッグ』に決定したことが分かった。『百円の恋』の製作陣が再集結した本作は、森山さんが、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で咬ませ犬として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を、北村匠海が過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を、勝地涼が芸人ボクサー・宮木を演じ、ルーザーたちの感動のドラマを描く。コロナ禍での今年の東京国際映画祭は、「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督作品の「アジアの未来」、日本の気鋭作品の「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYO プレミア 2020」として1つの部門に統合し、この部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設ける形で開催。本作は、「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映される。なお、この観客賞は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表する。オープニング作品決定を受け、監督の武正晴は「2020 年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で」とコメントした。また、森山さんの鍛え抜かれた肉体が披露されているビジュアルも公開された。『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年09月10日堤真一、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶が“家族”を演じ、「検察側の罪人」雫井脩介のベストセラー小説を堤幸彦監督が映画化した『望み』。この度、堤さんも絶賛を贈る本作の主題歌、森山直太朗の「落日」が紡ぐ本予告映像と、本ビジュアルが解禁となった。解禁された本予告映像は、主人公・石川一登(堤真一)と高校生の息子・規士(岡田健史)の家庭での不穏なやり取りから始まる。幸せだった家族は、規士の失踪とその同級生の死をきっかけに生活が一変。息子は殺人犯なのか、それとも被害者なのか――。連日自宅に押し寄せる報道陣と世間から向けられる激しい批判に憔悴していく石川家の家族たち。息子の帰りを待つ母・貴代美(石田ゆり子)に近づくのは週刊誌の記者・内藤(松田翔太)。彼は規士の周りを取材していく中で、規士を加害者と推測する。息子の潔白を信じる一登、たとえ殺人犯であっても息子が生きて帰ってくることを願う貴代美、将来の不安に怯える雅(清原果耶)。それぞれの望みが交錯していく中で、堤さん、石田さんの慟哭や切なる叫びなど、いまだかつて誰も見たことのない表情と共に、森山直太朗が本作のために書き下ろした主題歌『落日』が心に響く予告映像。また、主演の堤さんは、この主題歌について「どんなことがあろうとも続いていく家族の日常を優しく包んでくれるこの楽曲が、映画にとっての救いになったことは間違いありません。この家族が最後に見つけた『望み』を、森山さんの歌声から感じとってもらえたらと思います」とコメントを寄せた。解禁された本ビジュアルは、「愛する息子は、殺人犯か、被害者か。それとも――」というコピーと共に、石川家4人それぞれの望みを抱えた表情が映し出されたもの。併せて解禁された場面写真には、石川家4人の姿のほかに、岡田さん演じる鍵を握る息子・規士の思い悩む表情をはじめ、報道陣に囲まれる一登、記者の内藤、貴代美の手を取り優しく寄り添う貴代美の母・織田扶美子(市毛良枝)の様子も収められている。『望み』は10月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:望み 2020年10月9日より全国にて公開© 2020「望み」製作委員会
2020年08月27日『クローズド・ノート』『検察側の罪人』の雫井脩介が執筆時、最も悩み抜いたという、同名のベストセラー小説を実写映画化する『望み』が、10月9日(金)に公開される。この度、本作の予告映像と本ビジュアル、さらに場面写真が公開された。監督を務めるのは、映画のみならずドラマ・音楽・演劇様々な分野で幅広いジャンルを手がける堤幸彦。主演を務めるのは、堤真一。家族のメンバーには、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶が集結。そして、加藤雅也、市毛良枝、松田翔太、竜雷太が脇を固める。さらに本作の主題歌『落日』を手掛けるのは、シンガーソングライター森山直太朗。堤は森山の主題歌について、「どんなことがあろうとも続いていく家族の日常を優しく包んでくれるこの楽曲が、映画にとっての救いになったことは間違いありません。この家族が最後に見つけた“望み”を、森山さんの歌声から感じとってもらえたらと思います」とコメントしている。公開された本予告映像は、石川一登(堤)と高校生の息子・規士(岡田)の家庭での不穏なやり取りから始まる。幸せだった家族は、規士の失踪とその同級生の死をきっかけに生活が一変する。息子は殺人犯なのか、それとも被害者なのか。連日自宅に押し寄せる報道陣と世間から向けられる激しい批判に憔悴していく石川家の家族たち。息子の帰りを待つ母・貴代美(石田)に近づく怪しい週刊誌の記者・内藤(松田)は、規士の周りを取材していく中で、規士を加害者と推測する。息子の潔白を信じる一登、たとえ殺人犯であっても息子が生きて帰ってくることを願う貴代美、将来の不安に怯える雅(清原)。それぞれの望みが交錯していく中で、堤真一、石田ゆり子のいまだかつて誰も見たことのない表情とともに、森山が本作のために書き下ろした主題歌が優しく心に響く予告映像となっている。また、公開された本ビジュアルは、「愛する息子は、殺人犯か、被害者か。それともーー」というコピーとともに、石川家4人それぞれの望みを抱えた表情が切り取られた。さらに、あわせて公開された場面写真には、報道陣に囲まれる一登、記者の内藤、貴代美の手を取り優しく寄り添う貴代美の母・織田扶美子(市毛良枝)の様子も見られる。『望み』10月9日(金)公開
2020年08月27日森山大道×YOSHIROTTENによる空間・ビジュアルデザインや、新宿の名店とクリエーターのコラボレーションアイテムを発売します。さまざまな顔を併せ持ち、雑多な雰囲気を持つ私たちの街「新宿」1923年の関東大震災時に地盤が強くほとんど影響を受けなかったため、駅周辺に交通が集中し発展したこの街。戦後の闇市から商店街化、60年代商業の急激な発展により今の新宿のベースができあがった、高度経済成長期に西新宿側は再開発ラッシュとなり、91年の都庁移転後も街は変容を続けている。そんなヒストリーとともに、複雑な街のつぎはぎの表情は、褪せない魅力を醸し続けている。RESOLUTION - 解像度解像度をあげることによって初めて、眼前に表出するもの解像度を下げ抽象化を進めることで立ち現れるもの単純に、図像を拡大⇆縮小するという行為によって、獲得できる感覚を超えてわたしたちは、表現を読み感じることができる。いくつも複層の視座に、解像精度は存在する。商いをおこなうもの、生活を営むもの、目的や想いをもってやってくるものここを訪れる人々そのものが街の景色を構成する、複層的な人の営み新宿の有り様と、新宿へ向けられた眼差しは、表現者を刺激し、文化を刺激する。この度、伊勢丹周辺を取り巻く歴史あるお店やエリア、そしてそこにゆかりのあるアーティストとを組み合わせ、同質化してしまった街にはない魅力をひきだす試みを企画した。今回メインビジュアルと空間デザインを構成するのは、日本を代表する写真家・森山大道とアートディレクター・YOSHIROTTENが率いるYAR。森山大道によって切り取られデジタル化された新宿の断片のレゾリューション(解像度)を行き来しながら、YOSHIROTTENがその中に新しいイメージを見出したビジュアルとなっています。森山大道コラボレーション限定アイテムイベント限定MDとして森山大道の写真をデザインに落とし込んだアイテムが登場。氏が惹きつけられてやまないという新宿の街を撮りためた写真集「ニュー新宿」からの抜粋した作品を中心に、5クリエーターが限定アイテム14種類を販売します。<MIN-NANO×森山大道>Tシャツ2種 各8,250円<SECRET BASE×森山大道>1/1スケール 三沢の犬フィギュア(シリアルナンバー入り) 82万5,000円*発売日についての詳細は、ISETAN THE SPACE公式インスタグラムでお知らせいたします。画像の作品のほか、スモール 三沢の犬フィギュア3色 各16,500円もご紹介いたします。<森山大道×PORTER>バッグ 各1万9,800円<PAKE×森山大道>ジッパーバッグ3個セット2種(上段・下段) 各2,200円<森山大道×YOSHIROTTEN>特殊紙ポスター6種 8万2,500円新宿名店・名所コラボレーション限定アイテム目まぐるしいスピードで姿を変えていく街がある一方で、都市開発と昔ながらの街並みが共存する雑多な街、新宿。そんな新宿の文化を担ってきたお店やスポットとゆかりのあるクリエイターがコラボレーションした、本イベントならではの限定アイテムを21種類販売。<Ken Kagami×伊勢丹>Tシャツ 5,500円Thermo mug 各4,290円、BAGGU 2,530円<TACOMA FUJI RECORDS×新宿西口 思い出横丁×五木田智央>Tシャツ 6,930円<TACOMA FUJI RECORDS×新宿ゴールデン街×丹羽洋己>Tシャツ 6,930円<OLGA-goose candle-×新宿高野・フルーツパーラー>キャンドル:パフェ 1万8,700円、フルーツサンド 各5,500円キャンドル:メロンゼリー 7,700円、フルーツチョコ 各5,500円<PURPLE THINGS×珈琲西武>Tシャツ 6,600円カップ&ソーサ― 2,750円、灰皿 1,980円<RURU MARY’s×新宿御苑>新宿サブレ 1,320円写真家・森山大道氏による写真作品のゼラチンシルバープリントを受注販売をいたします。会場の展示作品の一部の中からご希望のサイズでオーダーが可能。額装は新宿に本店を構える文具画材の専門店・世界堂が行います。作品サイズ・254 x 305mm (10x12inch)・279 x 356mm (11x14inch)・356 x 432mm (14x17inch)・457 x 560mm (18x22inch)・508 x 610mm (20x24inch)・600 x 900mm・1000 x 1500mm※価格は店頭にてご案内いたします。サイズにより会場での額装対応が出来かねますのでご了承ください。スペシャル情報■本イベント開催にあたりショートムービー公開本イベントの開催にあたり、新宿のランドマークである新宿アルタビジョンにて、森山大道とYOSHIROTTENによるショートムービーを公開します。8月20日(木)~26日(水)10:00~24:00 毎時4回放映予定。■三越伊勢丹オンラインストア ISETAN THE SPACE特集ページでのスペシャルコンテンツ森山大道×YOSHIROTTENインタビュー、各クリエイターのコメントはISETAN THE SPACE特集ページにて掲載予定です。■企画概要「SHINJUKU_RESOLUTION」・会期:2020年8月21日(金)~9月23日(水)・会場:伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ザ・スペース※価格はすべて税込となります。関連情報■ISETAN THE SPACE公式インスタグラム@ISETAN_THE_SPACE■ISETAN THE SPACEショップページ企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年08月14日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』の公開初日が決定。併せて、特報とキャラクターポスターが解禁となった。今回解禁された特報映像は、リングでタバコをふかしながら、大の字に寝転ぶ森山さん演じる晃に、「さすがにヤバいでしょ、リングでタバコ吸ってたら」と北村さん演じる龍太が語りかけるシーンから始まり、3人の男たちを紹介するアッパーな映像が展開される。顔面アザだらけでリング上に倒れる晃、ミット打ちで素早くパンチを繰り出す龍太、試合の対戦相手に押され気味になっている瞬が映し出され、最後はスウェット姿で嗚咽をもらす晃と「まだ、くすぶってる」の文字で締めくくられる。3人の男が人生の再起を賭け、戦う姿に期待が膨らむ内容に仕上がっている。併せて、キャラクターポスターも解禁。崖っぷちボクサーの晃がサウナスーツを着て息があがる姿をとらえたポスターには、「夢みる燃えカス。」というコピーが添えられている。秘密の過去をもつ若き天才ボクサーの龍太が先を見据える姿をとらえたポスターには、「夢あふれる悪童。」の文字。「負けたら芸能界即引退!」と書かれたTシャツを着た芸人ボクサーの瞬の姿をとらえたポスターには、「夢さがす半人前。」と、それぞれのキャラクターを象徴するコピーがうたれている。また本作は、劇場版と配信版が製作され、劇場版には前編・後編があり3人の男たちのドラマを中心に描かれ、全8話からなる配信版は、3人の男たちと彼らをとりまく登場人物の群像劇になっている。どちらかにしかない映像もあり、どちらを先に見ても、両方見ても楽しめる構成になっている。劇場版『アンダードッグ』前編・後編は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて公開。配信版『アンダードッグ』は、ABEMAプレミアムにて11月より配信開始。(text:cinemacafe.net)
2020年07月28日新国立劇場がこどものためのバレエ劇場として、オリジナル作品「竜宮」を上演する。新作の世界初演まであとわずか。振付・演出を手がける森山開次がインタビューに答えた。実は、「シンプルな話なのでバレエにはしにくい、と候補から外していた」と、モチーフとなった浦島太郎の物語について語る森山。「が、昔話にはいろんな伝わり方があって面白い。『御伽草子』の浦島太郎は、彼がおじいさんになって終わるのではなく、鶴の神に変化すると書かれている!」という。バレエの副題は、「亀の姫と季(とき)の庭」──。『御伽草子』をもとにしたこのバレエでは、太郎が助けた亀は実はプリンセスで、彼が招かれた竜宮城には、春夏秋冬の美しい四季が堪能できる不思議な季(時)の部屋が登場する。「『御伽草子』に出会って、これは“時の話”だったんだ、とても深い話だったんだと思ったのです。これならばバレエにできると。竜宮は、ある種の桃源郷、異世界の一つの象徴と考えています。そこにある季の部屋というものを表現することで、日本の四季のうつろいの美しさ、素晴らしさをもう一度見つめ直してもらえたら」コンテンポラリー・ダンスの世界で、ダンサー、また振付家として活躍、子ども向けの舞台、映像にも積極的に取り組んできたが、「ちゃんとバレエを創りたい、という思いがあります。バレエのファンの方や子どもたちが観て、バレエっていいなと思ってもらえるよう、バレエの醍醐味をしっかりと伝えたい。バレエには懐の深さ、広さがあります。また、トウシューズならではの表現や、バレエダンサーの持つ身体の軸の強さに、僕は惹かれるのかもしれません」そう話す森山の手には、自作の可愛らしい亀の模型が。美術、衣裳のデザインでもその才能を発揮、おもてなし担当のお茶目なフグ、タンゴを踊るイカの三兄弟など、遊び心満載のキャラクターを生み出した。森山ワールドとも呼ぶべきそのユニークな発想の源は──?「妄想、です(笑)。語呂合わせや駄洒落で遊び、出演者の皆にも楽しんでもらいたいと思っているんです」主演は米沢唯と井澤駿、池田理沙子と奥村康祐、木村優里と渡邊峻郁という3組のカップルだ。「バレエ団のモチベーションは高まっている。新型コロナウイルスのことがあって、自粛生活があって、皆さんの中で時間の感覚に対する意識が変わった部分があるのでは。劇場は玉手箱、時を封じ込めた場所でもある。時とともに、皆の思いも閉じ込めたこの劇場に、足を運んで頂けたら嬉しく思います」公演は7月24日(金・祝)から31日(金)、東京・新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2020年07月20日6月2日(火)から再開となった東京都写真美術館では、写真家の森山大道の個展『森山大道の東京ongoing』が、9月22日(火・祝)まで開催されている。1960年代に写真家として活動をはじめた森山は、スナップショットの名手として知られ、そのハイコントラストや粗粒子画面による作風は「アレ・ブレ・ボケ」と形容され、写真界に衝撃を与えてきた。近年は、世界各国の美術館で大規模展が開かれ、2019年のハッセルブラッド国際写真賞をはじめとする数々の国際的写真賞を受賞するなど、デビューから55年を経た現在もなお世界の第一線で活躍し続けている。同展は、ハッセルブラッド国際写真賞受賞後、国内の美術館において初めてとなる大規模個展。「ongoing=進行中、進化し続ける」をテーマに、今なお疾走し続ける森山がレンズを通してとらえ続けてきた街・東京を、カラーとモノクロの最近作を中心に見ることができる。新宿ゴールデン街や池袋の路地裏など、森山作品を代表するディープなスポットから、渋谷スクランブル交差点、新宿駅東口、JR沿線など、東京で暮らす人々にとって身近な東京の風景が多数登場。また、「森山大道=モノクローム写真」というイメージを刷新するように、カラーによる最近作も数多く展示。カラーとモノクロームの鮮烈な色彩対比によって構成される展示空間で、オリジナルプリントが持つ迫力を体感してほしい。【開催情報】『森山大道の東京ongoing』9月22日(火・祝)まで東京都写真美術館にて開催【関連リンク】東京都写真美術館()『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『記録35号』より 2017年 (『記録35号』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『記録35号』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation『Pretty Woman』より 2017年 (c)Daido Moriyama Photo Foundation
2020年06月04日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第37回目に登場するのは、新海誠監督作『天気の子』の音楽を担当していたRADWIMPSに、ボーカリストとして抜擢され話題を呼んだのも記憶に新しい、歌手で女優の三浦透子さん!「2代目なっちゃん」から『天気の子』ボーカリストへ【音楽通信】vol. 372002年の5歳のときに、清涼飲料水『なっちゃん』のCMで女優デビューした、三浦透子さん。2020年は『ロマンスドール』や『架空OL日記』などの映画に出演するなど、これまでに数々の映画やドラマで活躍しています。歌手としては、大ヒットした新海誠監督作『天気の子』(2019年)の音楽を担当していたRADWIMPSにボーカリストとして大抜擢されました。「役者の歌声というよりも世界そのものの響きのような、個人の感情を少しだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声」(新海監督)、「どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持つ」(RADWIMPS 野田洋次郎)と称されて、その歌声にも注目が集まっています。そんな三浦さんが、2020年5月27日に1stミニアルバム『ASTERISK』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー5歳のときに『なっちゃん』のCMに出演され、2代目なっちゃんに抜擢された当時のことは覚えていますか。また、もともと女優を目指していたのでしょうか。当時のことは、ひどく現場で迷惑をかけたということだけはしっかり覚えています。とにかく調子乗りで大人の言うことを聞かない子どもだったので、まわりのみなさんは本当に苦労したと思います。もともと私も家族も芸能界に興味があったわけではなく、習い事で通っていたダンススクールの友達と一緒に、ふらっとオーディションに参加しました。CMが決まった後も、母親は、「思い出作りになれば良いかな」くらいの気持ちだったと聞いています。ですから、ここまで続ける仕事になるとは、そのときはまったく思っていませんでした。ーー結果として、5歳から現在まで女優としてご活躍されていますが、目標とする俳優さんや憧れの作品、監督はいますか。目標というのとは少し違いますが、田中絹代さん、京マチ子さん、乙羽信子さんはとても好きな俳優です。相米慎二監督の『台風クラブ』(1985年)、ツァイ・ミンリャン監督の『青春神話』(1992年)は初期の映画体験だというのもありますが、私にとって特別な作品です。ーーでは、歌手活動を始めたきっかけを教えてください。タナダユキ監督と役者としてCMの撮影をご一緒したときに、ワンフレーズだけ歌うシーンがありました。その際、「声が良い」とおっしゃっていただいて以降、タナダ監督のCMや映画の音楽の仕事をさせていただくようになったのがきっかけです。ーー映画『天気の子』(2019年)のボーカリストとして、主題歌「祝祭 feat.三浦透子」と「グランドエスケープ feat.三浦透子」で大抜擢されました。ご自身の歌声が、新海誠監督とRADWIMPSの野田洋次郎さんを唸らせたことやおふたりの印象を教えてください。もともと「歌の仕事をしっかりやりたい」という気持ちが心のどこかにはあったので、新海さんと野田さんの反応は素直にうれしかったです。ボーカリストとして新しいチャレンジをすることに対して、とにかく楽しみな気持ちが一番でした。新海さんは、私がお会いしたときは特に忙しい時期だったと思いますが、いつお会いしてもとても穏やか。常にリスペクトを感じる丁寧な言葉でお話ししてくださるのが印象的です。野田さんは、妥協せず、私に対してもプロフェッショナルとして接してくださいました。おふたりとも、それぞれの分野の先頭を走っている方々ですが、どなたにも変わらない姿勢がとても素敵です。——2019年は『ミュージックステーション』や『第70回NHK紅白歌合戦』などにRADWIMPSさんと共に初出演されましたが、歌番組はいかがでしたか。歌の現場と、お芝居の現場との違いや心境の違いは。2019年は本当にいろいろな景色を見させていただきました。本当に想像していなかった出来事ばかりで、心の整理をする時間がなかったのが逆に良かったと、いまでは思います。どのステージもただただ楽しかったな、という印象が強いです。ただ、こういう流れは、いずれ落ちつくものだという認識もしっかりありました。CM『なっちゃん』のときと同じですね。『天気の子』で体験させてもらったことは、ある意味、一番華やかなところ。これから自分で歩いていくときには、歌もお芝居も一歩ずつ、丁寧にやりたいという思いが強いです。歌とお芝居の細かな違いはたくさん感じますが、一貫した“自分がやる”ということをいまは意識しています。新作は本格的に音楽と向き合うけじめの作品ーー5月27日に1stミニアルバム『ASTERISK』をリリースされます。2017年にカバーアルバムをリリースされてから、今回が初めてのオリジナルアルバムとなりますね。はい、今回のリリースは素直にとてもうれしいです。自分名義でのオリジナル作品というのは、やはりいままでとは感覚が全然違いますね。私にとっては、本格的にこれから音楽と向き合っていこうという、けじめの作品でもあります。最初の一歩なので、みなさんからどんな反応が返ってくるのか、とても楽しみです。ーー収録曲の、映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』(近日公開予定)の主題歌「uzu」は、まるで子守唄のようにも聴こえるやさしい歌ですね。歌詞のない歌ですが、心がけたことはありますか。作曲をした森山直太朗さんとは曲について話し合うことはあったのでしょうか。ムヒカさんの物語や言葉から、観る側が受け取る感情はさまざまだと思います。エンドロールは、そういう映画の余韻を邪魔しない、言葉を反芻し、自分と向き合うような時間になればいいなと思いました。歌詞のない歌になったのは、田部井一真監督や直太朗さん、みんなのそういう思いから。直太朗さんが、「寝起きみたいな感じがいいな」とおっしゃっていたので、“歌う”というよりは、声を“鳴らす”というようなイメージで歌いました。レコーディングでは、メロディ以外の決まりは何もなくて、とにかく自由。直太朗さんの人柄も相まって、のびのびとリラックスして純粋に音楽を楽しめる贅沢な時間でした。このアルバムの中で最初にレコーディングをしたのが「uzu」でしたが、これが最初でとても良かったです。ーー収録曲「ブルーハワイ」は曽我部恵一さんが作曲した曲です。曽我部さんのバンド、サニーデイ・サービスはもともとよく聴いていたそうですが、今回は三浦さんのオリジナル楽曲を歌われてみていかがでしたか。2017年にリリースしたカバーアルバムの際にも、サニーデイ・サービスの楽曲「東京」を歌わせていただきました。今回はその流れでまた、オリジナル作品でも楽曲を提供していただけるというのは、とても感慨深いです。曽我部さんはふわふわ漂っているような不思議な存在感の方で、お話ししていてすごく楽しかったです。その反面、曽我部さんの頭の中ははかり知れなくて、いったいどんな曲になるのだろうと、まったく予想ができませんでした。いただいた曲は、まるで自分が見透かされているかのようで驚きました。心にすっと落ちてくる歌詞とメロディで、一番自然に歌うことができたんです。ーー収録曲「FISHANDCHIPS」は、赤い公園の津野米咲さんが担当された曲ですが、ラップや和洋折衷のようなサウンドなど、おもしろい楽曲だと感じました。今回は、今までとは違ったアプローチで声を聴かせたいというのが、アルバムのテーマとして最初にありました。「FISHANDCHIPS」はまさにそのコンセプトにあった曲だと思います。これまで歌ってきたオーガニックな楽曲とは違って、音数もたくさん、これでもかというくらい盛り込んで、遊び尽くしてもらいました。そのなかで、私の声をどうたたせるか。私もたくさん声で遊んで、ニュアンスもいろいろ試しながら歌いました。今までは、どれだけ削ぎ落として歌えるかということをテーマに歌ってきたので、とても楽しいチャレンジでした。中毒性があって、個人的にも一番よくリピートしているかもしれません。ーーそのほか、映画『天気の子』のRADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」のカバーや、スカート・澤部渡さんが作曲した「波がたった」など、多彩な楽曲が詰まったアルバムです。今回、7組のアーティストが制作に参加されていますね。7アーティストのみなさんは、私の希望でお願いさせていただいた方がほとんどで、本当にとても光栄です。何よりも今回、一番大事にしたのは“7つのカラーで声を見せる”こと。ただ私がご一緒したいという理由だけで選ぶと偏りが出て難しかったので、そのバランスは慎重に考えました。それぞれのアーティストさんとしっかりコミュニケーションを取るところからはじめて、参加できるところはオケ録りもなるべく見学させていただきました。曲が違えば、毎レコーディング、課題も違います。曲数は少ないですが、とても濃密なレコーディング期間でした。ーー『ASTERISK』というタイトルに込めた思いと、実際に完成して聴かれた印象を教えてください。記号の「*(アスタリスク)」は、掛け算記号としても使われますが、その“掛け算”という意味合いが今回のアルバムにとてもしっくりきたので、このタイトルにしました。良いコラボレーションというのは、やはり私が受け身になりきってしまうと成立しない。もらった歌を歌う、というところから一歩先に進んで、“関わる”という意思表示でもあります。また、「アスタリスク」には、ギリシャ語で「小さな星」という意味があると、後から調べて知りました。星や光のイメージも、今回のアルバムビジュアルとも合っていて、良いタイトルになったかなと思っています。7曲すべて本当に違った曲なので、聴き応えもある反面、アルバムを通して聞いても30分かからないという、気軽さが気に入っています。変わることと、変わらないこと、そのどちらも大事ーー女優、歌手としてご活躍の三浦さんですが、普段から美容面などで気をつけていることは。私は中学の頃と高校の頃の2回、ひどい肌荒れに悩んだことがあります。こればっかりは、この方法が一番と言い切れないのが難しいところですが、私の場合は朝の洗顔をやめたことが一番効果がありました。自分の肌の特徴を理解することが大事だと思っています。ーーよく聴くアーティストや楽曲はありますか。人生で一番聴いたのは、NUMBER GIRL。私の青春のバンドです。最近はエレクトロやジャズなどインストを聴くことが多くなりました。あとは、大貫妙子さん、吉田美奈子さんなどの70〜80年代の日本の音楽も聴いています。いまはたくさん時間もあるし、音楽の活動を始めたという意味でも、いろいろと吸収する必要がある時期だと思うので、周りの信頼できる人から、さまざまな音楽を教わっています。ーーいま興味のあることはなんですか。建築に興味があります。はじめはただ建物を見るのが好きなだけでしたが、ル・コルビュジエ(モダニズム建築の礎を築いた20世紀を代表する建築家)の「住宅は住むための機械である」という言葉に惹かれて、それ以来、その建物が建てられた背景や建築家の持つ哲学にも興味を持つようになりました。昨年、ロシア・アヴァンギャルド建築のお話の舞台に出演したこともあって、その分野を勉強したのも影響しています。駒場東大前にある日本民藝館も、はじめは建物が好きで通い始めましたが、いまは民藝品や民藝の考え方にも興味を持つようになりました。ものづくりの裏側にあるものに興味があるのかもしれません。ーー現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界的に活動自粛制限がありますが、三浦さんはどんなふうにおうちで過ごされていますか。こういう時期は、特別なことはしないで、いつも通りを心がけています。つい何かやらなくてはと意識しすぎてしまいますが、変わることと、変わらないこと、そのどちらも私は大事だと思っているんです。いま時間が与えられたと思って、しっかり自分と向き合い、考える時間にしたいです。取材後記女優として活躍しながらも、歌手としても存在感を発揮されている三浦透子さん。その透明感のある心地よい歌声は、新海監督や野田さんではなくとも、魅了されてしまうに違いありません。そんな三浦さんがリリースされるミニアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。三浦透子 PROFILE1996年10月20日、北海道生まれ。女優としては、2002年、サントリー『なっちゃん』のCMでデビュー。 その後、映画、ドラマなどで本格的に女優としての活動を開始。近年は2018年、映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』でヒロインを務め、2020年、映画『ロマンスドール』や映画『架空OL日記』などにも出演。歌手としては、2017年、90年代の名曲をアコースティックカバーした企画アルバム『かくしてわたしは、透明からはじめることにした』でCDデビュー。2019年、新海誠監督最新作『天気の子』の音楽を担当していたRADWIMPSにボーカリストとして大抜擢され、その歌声にも注目が集まる。2020年5月27日、1stミニアルバム『ASTERISK』をリリース。InformationNew Release『ASTERISK』(収録曲)01.uzu02.愛にできることはまだあるかい03.蜜蜂04.おちつけ05.波がたった06.ブルーハワイ07. FISHANDCHIPS2020年5月27日発売(初回仕様)UPCH-29362¥2,000(税別)※初回仕様出荷終了次第、同価格の通常仕様(UPCH-20542)に切り替わります。
2020年05月15日歌手デビューから30年、“春の定番曲”ともなっている『桜坂』から20年。福山雅治(51)は多くの偉業を達成している。そこで、本誌編集部が、数字で見る福山の“満開”伝説を徹底的に調査した。【229.9万枚】『桜坂』は記録的大ヒットに!’00年4月にリリースされた15枚目のシングル『桜坂』。229.9万枚という同曲の売上げ枚数は、10枚目のシングル『HELLO』(約187万枚)を超えて、自己最高記録を更新。曲名のモデルとなった場所は、東京都大田区に実在する桜坂。かつて福山が、桜坂の近所に住んでいたことはファンであればご存じだろう。日本に数多くある“桜ソング”のなかでも、CD売上げ枚数は『桜坂』がダントツ。同じく“春の定番曲”として知られる森山直太朗の『さくら(独唱)』に100万枚以上の差をつけている。〈主な“桜ソング”のCD売上げ枚数〉1位『桜坂』(’00年4月)福山雅治/売上げ数:229万枚2位『桜の木になろう』(’11年2月)AKB48/売上げ数:108万枚3位『さくら(独唱)』(’03年3月)森山直太朗/売上げ数:105万枚4位『さくら』(’05年2月)ケツメイシ/売上げ数:96万枚5位『SAKURAドロップス』(’02年5月)宇多田ヒカル/売上げ数:68万枚【2,800枚→2,410万枚】CDの総売上げ枚数は“歴代1位”’88年、映画『ほんの5g』に出演し、俳優として芸能界デビューを果たした福山。’90年3月に『追憶の雨の中』をリリースし、シンガーソングライターとして歌手デビュー。1枚目のシングルである同曲の初回出荷枚数は、わずか2,800枚だった。その後、自身も出演したドラマ『愛はどうだ』(’92年・TBS系)の挿入歌『Good Night』(約31万枚)を皮切りに、ヒット曲を連発。歌手デビューから30年で、シングル32枚、アルバム11枚をリリースした。総売上げ枚数は、2,410万枚超にも。この記録は、男性ソロアーティスト歴代1位だ。【1,700人→38万2,000人】ツアーの動員数は約224倍にもシンガーソングライターとしてデビュー後、’91年には福山の初のライブツアー「LIVE WHO WOW」が東京・名古屋・大阪で行われた。同ツアーの観客動員数は、およそ1,700人。福山本人も、歌手デビュー当時を「ひたすらトライ&エラーを繰り返す状態」と振り返っている(『SWITCH』’15年8月号)。“苦悩”の下積み時代が続いたが、’94年の全国42カ所で行われたライブツアー「WE’RE BROS. TOUR 1994 LIVE ON AND ON」では、全50公演で約11万人を動員。今秋開催が予定されているデビュー30周年を記念した全国ツアー「WE’RE BROS.TOUR 2020-2021」の動員人数の規模は、全44公演でおよそ38万2,000人!初ツアーの約225倍にもなる数字だ。コロナ禍が収束しさえすれば、今年も“ましゃの晴れ舞台”が見られるはずだが……。※CDの売上げ枚数についてはオリコン調べ。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月08日「ぽっちゃり体型のせいで彼氏ができない」と思っている方はいませんか?小さい頃からずっとぽっちゃりで体質だと思って諦めている方や、どうしても甘い物や油物がやめられなくて痩せられない方もいるでしょう。しかし、ぽっちゃり体型を理由に彼氏ができないというのはあり得ないのです。今回は、元心理カウンセラーのしゅうまいさんに、ぽっちゃり体型でも彼氏を作る方法を教えてもらいました。■1.ぽっちゃり好きが集まるコミュニティをSNSで探す「世には所謂『デブ専』と呼ばれる、ぽっちゃり好き、ぽっちゃりを通り越してデブじゃないと愛せないという男性もいます。ぽっちゃり好きが集まるSNSで恋人を探すと、きっとぽっちゃり体型の方に合う素敵な男性が見つかります」一昔前まではネットを通した恋愛はどことなく後ろめたい感じがありましたが、時代は変わりました。婚活のためのアプリもありますし、それを使用してめでたく結婚に至った方もいます。時代にうまくのって恋愛しましょう。■2.オシャレは忘れない「太っているから似合う服がない、と言ってオシャレを忘れてしまってはいけません。他の女子と同じようにオシャレをして楽しみましょう」最近では、ぽっちゃりさんでもオシャレを楽しめる雑誌『la farfa(ラ・ファーファ)』(ぶんか社)も話題となっています。柳原加奈子さんやアジアンの馬場園梓さんは、ぽっちゃり体型なのに洋服を可愛くオシャレに着こなしていますよね。ぽっちゃりだからこそ可愛く着こなせる服だってあるのです。■3.可愛い下着をつける「下着は見えないオシャレであり、大切な人の前でしか見せないものです。可愛い下着をつけると気分も良くなります」デブが可愛い下着をつけたらいけないという決まりはありません。下着売り場は店員さんがニコニコして近付いてきて試着を勧める場合もありますが、太っていることへの劣等感を抱いて逃げるように買い物せず、堂々としていると、店員さんもあなたに似合う可愛い下着を選んでくれるはずですよ。■4.遠慮せずにたくさん、美味しそうに食べる「たくさん食べていると『デブだから大食いなんだ』と笑われてしまうと思いがちですが、逆です。彼の前では遠慮せずにたくさん、美味しそうに食べましょう。小食ぶって少ししか食べないより、たくさん美味しそうに食べてくれた方が見ていて気持ちが良いですし、おごり甲斐もあります」某ダイエット食品のCMでは森山直太朗さんが「美味しく食べる君が好き♪」という耳に残るメロディーを歌っていますよね。男性は女性が美味しそうに食べるのを見るとほっとするようです。■5.デブをネタにする「デブをコンプレックスに思い、コソコソしているから男性は『この子には太っていることを絶対にからかっちゃいけないな』と思って寄り付かないのです。デブをネタにしてギャグでも言えば、『明るくて面白い子だな』と思ってもらえるでしょう」太っていても可愛い女芸人はこのタイプにあたりそうです。しかし、あまりネタにし過ぎると女性として見てもらえなくなることもあるので注意です。■おわりに『痩せていれば痩せている程良い』という偏った美意識が根付いているようにも思える現代。太り過ぎは健康に良くない場合もありますが、男性は柔らかいボディラインを好む傾向にあります。ぽっちゃりのコンプレックスを打ち破り、ぽっちゃりであることを楽しみながら、気になる彼を射止めてくださいね。(姫野ケイ/ハウコレ)【取材協力者】しゅうまい・・・元心理カウンセラー。現役カウンセラー時代は1日5〜10人にカウンセリングを行っていた。現在はブログ「悩みを聞くプププランド」にて無料で悩み相談を引き受けている。
2020年04月17日雫井脩介のベストセラー小説「望み」が実写化。映画『望み』が、堤真一主演で2020年10月9日(金)に全国公開される。ベストセラー小説「望み」、堤幸彦監督でスクリーンへ映画『望み』は、「クローズド・ノート」「検察側の罪人」を世に送り出した雫井脩介が、執筆時に最も悩み苦しみ抜いたという渾身のサスペンス同名小説を映画化するもの。原作は、2016年に刊行されるや読者満足度は驚異の100%(ブクログ調べ)を記録し、累計発行部数は15万部超えるベストセラーとなった。描かれるのは、高級邸宅に暮らし、誰もが羨む裕福な建築家一家の石川家を襲った事件、その出来事をきっかけに亀裂が入った家族の中で交錯する“望み”、そして衝撃のラスト――。揺れ動く家族それぞれの心理描写と、目まぐるしく変わるその真相を追うストーリーで、見るものを物語の世界へと引き込んでいく。ストーリー⼀級建築⼠の⽯川⼀登とフリー校正者の妻・貴代美は、⼀登がデザインを⼿掛けた邸宅で、⾼校⽣の息⼦・規⼠と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。規⼠は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。受験を控えた雅は、志望校合格を⽬指し、毎⽇塾通いに励んでいた。冬休みのある晩、規⼠は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌⽇、⼀登と貴代美が警察に通報すべきか⼼配していると、同級⽣が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規⼠が事件へ関与している可能性が⾼いという。⾏⽅不明者は三⼈。そのうち犯⼈だと⾒られる逃⾛中の少年は⼆⼈。息⼦は犯⼈なのか、それとももう⼀⼈の被害者なのか。4年の時をかけ、遂に脚本完成この小説を映像化するため立ち上がったのは、映画のみならずドラマ・音楽・演劇様々な分野で幅広いジャンルを手掛ける堤幸彦だ。プロデューサーから企画が持ちかけられ、原作を読んだ堤は、本作に惚れ込み映画化を熱望したという。映画『八日目の蝉』や『おおかみこどもの雨と雪』などを手掛けた奥寺佐渡子とともに、脚本づくりには、実に4年の時をかけ、今回の撮影に臨んだ。登場人物(キャスト)キャスティングには特にこだわったという堤。誰もがイメージできる幸せな家族像に合ったキャストを探し続けた結果、『決算!忠臣蔵』の堤真一、『マチネの終わりに』の石田ゆり子を両親役に、「中学聖⽇記」でデビューを果たした岡⽥健史と、『宇宙でいちばんあかるい屋根』の清原果耶をふたりの子供役として迎えた。一級建築士・一登(堤真一)物語の主人公であり、建築家として成功した父。たとえ息子が被害者だとしても無実であってほしいと願う一方で、息子が犯罪者なら社会的地位も収入もすべて失うことを思い知り、残された家族の人生を守るために、結果的に息子の死を望んでしまう。妻・貴代美(石田ゆり子)一登の妻であり、2人の子供の母親。息子が関与している可能性の高い殺人事件に対して、殺人犯でもいいから生きていてほしいと祈る。息子・規士(岡田健史)一家の長男であり、キーパーソン。怪我でサッカーの道を閉ざされたことをきっかけに、夜遊びに走る。ある日、ひとつの殺人事件への関与が疑われ、幸せだった一家の運命をも巻き込むことになる。娘・雅(清原果耶)規士の妹。学業優秀。兄のことは大好きだが、一家が巻き込まれる事件によって、自分を待ち受けていたはずの輝く未来が壊されることを恐れる。その他、メインキャラクターと深く関わることになる登場人物は以下の通り。⽯川家に巧みに⼊り込み独⾃の取材を進める記者内藤役…松⽥翔太事件を捜査する刑事・寺沼役…加藤雅也貴代美の⺟・扶美⼦役…市⽑ 良枝⼀登の取引先である建設会社の社⻑・⾼⼭役…⻯雷太森山直太朗書下ろし 「落日」が主題歌に映画『望み』の主題歌は、シンガーソングライター森山直太朗が担当。本作のために森山が書き下ろした「落日」が起用されている。なお、主題歌は、堤幸彦監督と制作陣が森山へオファーしたことがきっかけで実現。主題歌について「たとえ<家族>であっても究極のシチュエーションに陥った時に、それぞれの<望み>は同じではない。そんな展開を経てたどり着くエンディングを優しく包み込んでくれるのは、唯一無二の森山さんの歌声と楽曲の世界観以外考えられなかった」とコメントしている。【詳細】映画『望み』公開日:2020年10月9日(金)出演:堤真一、石田ゆり子、岡⽥健史、清原果耶、加藤雅也、市⽑良枝、松⽥翔太、⻯雷太監督:堤幸彦原作:雫井脩介(角川文庫刊)脚本:奥寺佐渡子配給:KADOKAWA
2020年03月02日映画『アンダー ドッグ』が、2020年11月27日(金)よりホワイトシネクイント他全国で、<前編><後編>同時公開。森山未來×北村匠海×勝地涼が共演する。“アンダードッグ”とは?映画のタイトルに選ばれた“アンダードッグ”とは、ボクシング界で“咬ませ犬”を意味する言葉。つまりは、対戦相手からも観客からも敗北を期待されているロートルボクサーを指し示している。『百円の恋』武正晴監督&スタッフ再集結!新たなボクシングストーリー本作は、そんな“アンダードッグ”の役割を担う3人のボクサーたちの物語。2019年にドラマ「全裸監督」(Netflix)で総監督を務めた武正晴がメガホンを握り、自身の監督作『百円の恋』以来、再びボクシングを題材にした作品に挑む。オリジナル脚本を手掛けるのは、同じく『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳。そのほかスタッフ勢も同作の制作チームが再集結する。森山未來×北村匠海×勝地涼が、ボクサーに!ボクサー役に選ばれたのは、日本を代表する3人の人気俳優。『怒り』の森山未來、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』など、20年話題作の出演がたえない北村匠海、『サイレント・トーキョー』の公開を控える勝地涼が、互いのプライドをかけて拳を交える。<キャラクター紹介>末永晃(森山未來)スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で〝咬ませ犬〟として踏み台にされながらも、這い上がろうともがく崖っぷちのプロボクサー。大村龍太(北村匠海)児童養護施設で育った経歴を持つ成長著しい若手ボクサー。過去にある秘密をもつ。宮木瞬(勝地涼)大物俳優の二世タレントで、テレビ番組の企画でボクシングに挑戦する鳴かず飛ばずの芸人ボクサー。“プロボクサー”並みの、本格的な役作り主演を務める森山未來は、撮影の始まる半年以上前からボクシング練習を開始。その肉体・動き共に鍛え上げた本格的な役作りから、“プロボクサーにしか見えない”と監督からは絶賛の声が寄せられている。またそんな森山とリングで戦うことになる北村、勝地も、同じく負けじと練習を重ねてきた。人間ドラマを交えながら、3人がボクサーとしてどのように成長していくのか?人気俳優3人による、大迫力の試合シーンにも高い期待が募る。物語を支えるバラエティー豊かな俳優陣物語を支えるバラエティー豊かなキャスト陣にも注目。『喜劇 愛妻物語』主演の水川あさみや『火口のふたり』で好演した瀧内公美、萩原みのり、柄本明など、若手からベテランまで実力派俳優陣が集結した。佳子(水川あさみ):晃の妻明美(瀧内公美):晃が送迎ドライバーとして日銭を稼ぐデリヘル店にやって来る謎めいた女加奈(萩原みのり):龍太を養護施設時代から支える妻愛(冨手麻妙):宮木が唯一心を開く恋人木田(二ノ宮隆太郎):晃と腐れ縁のデリヘル店の店長兼子(熊谷真実):木田を支えるベテランデリヘル嬢幸三郎(風間杜夫):宮木の父で有名俳優作郎(柄本明):晃にチャンピオンの夢を託した父またボクシング界からは、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修と、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二の2名が参加。お笑い界からは、プロボクサーでありトレーナーライセンスも取得しているロバートの山本博や武組常連の友近のほか、バッファロー吾郎 A、好井まさお、じゅんいちダビッドソン、ツムラフェスティバル、ジャッキーちゃんらの出演が決定している。石崎ひゅーい書き下ろしの主題歌本作の主題歌を務めたのは、シンガーソングライターの石崎ひゅーい。主題歌「Flowers」について石崎は「『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮している。」とコメント。3人の男たちの心情を代弁するかのような楽曲が、物語に花を添える。第33回東京国際映画祭のオープニング作品にそんな公開前から注目が集まる映画『アンダードッグ』は、第33回東京国際映画祭(10月31日(土)~11 月9日(月))における、オープニング作品として選出。また「観客賞」の対象となる「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映され、「観客賞」は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表される。〈劇場版〉と〈配信版〉なお「AbemaTV」と東映ビデオの共同制作作品のため、「AbemaTV」プレミアム会員向け<配信版>も2020年11月より実施。全8話から成る<配信版>では、3人の男たちと彼らをとりまく登場人物の群像劇を展開。また前編・後編で構成される<劇場版>では、3人の男たちのドラマを中心に描くという。どちらを先に見ても、両方見ても楽しめるストーリー構成なので、気になる人は是非両方ともチェックしてみてほしい。作品詳細映画『アンダー ドッグ』公開時期:2020年11月27日(金)より、ホワイトシネクイント他全国で <前編><後編>同時公開※配信版『アンダードッグ』は、「AbemaTV」プレミアムにて11月~配信出演:森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、風間杜夫、柄本明 ほか監督:武正晴原作・脚本:足立紳企画・プロデュース:東映ビデオ製作プロダクション:スタジオブルー配給:東映ビデオ製作:AbemaTV 東映ビデオあらすじ一度は手にしかけたチャンピオンへの道……そこからはずれた今も〝咬ませ犬〟としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・末永晃(森山)。児童養護施設で育ち、過去にある秘密をもつが、ボクシングの才能が認められ、将来を期待される才能豊かな若きボクサー・大村龍太(北村)。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬(勝地)。リングの上で、人生から見放された三匹の負け犬たちが巡り合う——。たった一度でもいい・・・人生の輝きを求めて戦う男たちの物語は、観る者の魂を揺さぶる。
2020年02月03日東映ビデオが「AbemaTV」初となる本格映画作品『アンダードッグ』を共同製作することが決定。併せて、主要キャストの森山未來、北村匠海、勝地涼と、武正晴監督のコメントが解禁となった。本作のメガホンを取るのは、2019年最も話題を呼んだNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」の総監督を務め、『百円の恋』では日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにし、米アカデミー賞では外国語映画部門の日本代表にも選出された武正晴監督。タイトルの“アンダードッグ”とは、ボクシング界では“咬ませ犬”を意味する言葉。武監督は今回、『百円の恋』以来のボクシングを題材にした作品に挑む。オリジナル脚本を手掛けるのは『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳。そのほか、プロデューサー、音楽、撮影、照明、美術など『百円の恋』の製作チームが再集結して新たなボクシング映画の金字塔を世に放つ。主演を務めるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『怒り』の森山未來。本作では、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“咬ませ犬”として踏み台にされながらも、這い上がろうともがく崖っぷちのプロボクサー・末永晃を演じる。共演には、『君の膵臓をたべたい』で主演を務めたほか、『とんかつDJアゲ太郎』『思い、思われ、ふり、ふられ』など今後も出演作の公開を控える北村匠海。本作では、児童養護施設で育った経歴を持つ成長著しい若手ボクサー・大村龍太を演じる。そして、テレビ番組の企画でボクシングに挑戦する鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を、『亡国のイージス』『阿波DANCE』「“くたばれ”坊っちゃん」など数々のテレビドラマや映画で活躍する勝地涼が演じる。ボクサー役が初となる森山さんは撮影が始まる半年以上前から本格的なボクシング練習を開始し、現在では武監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど、動き、肉体共に鍛え上げているという。また、森山さんとリングで対決する北村さん、勝地さんも負けじとボクシング練習を重ねてきた。三者三様の生き様を抱えた男たちが、互いのプライドを賭けて拳を交える熱い人間ドラマに注目が集まる。本作は、すでに2020年1月初旬より撮影を開始。2月にはボクシングの聖地・後楽園ホールなどでクライマックスの試合シーンなどの撮影が行われる予定で、大人数のエキストラ出演者も募集中だという。■キャスト・監督コメント森山未來(末永晃役)リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男。意識はあるのに動けない。満たされない心だけがふらふらとさまよう。それでもいつかは立ち上がらなければならない。負けを自覚して、そこから前に進む道もあるのだと思います。お楽しみに。北村匠海(大村龍太役)出演が決まった時は確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました。龍太は何かを背負い、抱えているけど誰かの為に強い拳を前に突き出せる男。共にぶつかり共に立ち上がり共に成長出来たらいいなと思います。武監督のもと素晴らしいキャストの皆様と同じ時間を過ごせることがとても楽しみです。勝地涼(宮木瞬役)台本を読ませて頂いた時、登場人物の男達のそれぞれの生き様に惹かれるものを感じました。決してクリーンでもなく、良い人でもない男達が描かれているのですが、その泥臭さ、人間臭い生き方が格好いいと思えました。挫折を味わいながら、人はどんな人生を選択していくのか?作品を通して、色々なメッセージを受け取ってもらえるはずです。自分が演じる宮木については、“何者かになりたい”という想いを捨てきれずにいる男という印象です。芸人として才能がないことを分かっている男が、ボクシングと出会い、芸人としてどう輝くのかという所を大事に演じていきたいです。どんな作品になるのか、楽しみにしていてください。武正晴(監督)拙作「百円の恋」から6年。観ていただいた皆様のおかげで、再びボクシング映画に挑む機会を与えていただいたことに感謝します。ボクシングになぜ魅せられてしまうのか。1ラウンド3分、1時間にも満たない試合に魅了されてしまうのは、リング上に人生の縮図を垣間見せられる刹那があるからだと考える。憎くもない相手と殴り合う因果のボクサー達にとって、リングという領域は勝敗を超えた何かを掴み取れる場所だと考える。この非情の世界には「噛ませ犬」と呼ばれるボクサー達が存在する。対戦相手からも観客からも敗北を期待されているボクサーだ。初めから負けるつもりでリングに上がるボクサーは一人としていないはずだ。人生も同じだ。そんな「噛ませ犬」と揶揄されるロートルボクサーが本作の主人公だ。5時間に渡るシナリオを、足立紳さんが1人で書き上げてくれた。必然的にこの素晴らしいシナリオに、素晴らしいスタッフ、キャスト、才能達が集結してくれた。主人公のロートルボクサー役の森山未來さんを筆頭に、ボクサー役の北村匠海さん、勝地涼さんの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっている。彼ら3人のボクサーを取り巻く人間模様を描くべく素晴らしいキャスト達が集結してくれた。タイトル「アンダードッグ」が「負け犬」という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、自分の本懐であり、使命だと考えている。『アンダードッグ』は2020年冬、劇場用映画および「AbemaTV」(プレミアム会員向け)にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年01月31日1月8日発売の初ソロアルバム「Go with the Flow」でソロ歌手デビューした歌手で俳優の木村拓哉(47)が、7日付のオリコン「デイリーアルバムランキング」で約6.4万枚を売り上げ1位となった。同アルバムには、B’zの稲葉浩志(55)、森山直太朗(43)、槇原敬之(50)、いきものがかりの水野良樹(36)ら豪華アーティスト陣が楽曲を提供。ファンの間で話題を呼んでいた。「同日には中島みゆきさん(67)、三代目 J Soul Brothersボーカル・登坂広臣さん(32)らのアルバムが発売され、木村さんの強力なライバルになると思われていました。しかし初日の売上げは、木村さんがぶっちぎり。ソロ歌手としても人気の高さをうかがわせました」(レコード会社関係者)一部メディアによると木村はアルバムの発売日、都内で行われたスペシャル映像の上映後にサプライズで会場に登場。まさかの本人登場に2,000人の観衆は騒然となり、大歓声が上がったという。年末からの勢いそのままに、好調なソロ歌手デビューを飾ったようだ。「木村さんは昨年12月29日に最終回を迎えた主演ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)、4日と5日に放送されたSPドラマ『教場』(フジテレビ系)の視聴率がいずれも好調。ドラマの番宣を積極的にこなし、アルバムの収録曲はすでにCMに起用。どこまで売り上げを伸ばすかが注目されています」(芸能記者)
2020年01月09日片渕須直監督の長編映画を製作するためのスタジオ「コントレール」が設立したことが分かった。アニメーション映画監督・片渕須直は、日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加し、『魔女の宅急便』 (’89)では演出補を務め、TVシリーズ「名犬ラッシー」(’96)で監督デビュー。その後、『アリーテ姫』(’01)で長編映画初監督を務め、『マイマイ新子と千年の魔法』(’09)では異例のロングラン上映とアンコール上映を達成。2016年には、広島・呉を舞台にした『この世界の片隅に』が大きな話題となり、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞、国内外にて高い評価を得た。また、先日からは250もの新作カットを追加したロングバージョン『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開中だ。そんな片渕監督の長編映画を製作するため、新たなアニメーションの制作会社が設立。片渕監督が名付けた社名の「コントレール」は、“ひこうき雲”のことで、天色の空に、長く永く筋を引く白雲をイメージ。「多くの人に、末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」という思いを胸に作品製作を行っていくという。(cinemacafe.net)
2019年12月23日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第20回目に登場するのは、秀逸な歌声とパフォーマンスで人々を魅了し続けている、シンガーソングライターの森山直太朗さん!写真・大内香織120万枚の大ヒットとなった「さくら(独唱)」の存在【音楽通信】vol. 202002年10月、ミニアルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』でメジャーデビューした森山直太朗さん。このデビュー作にバンドアレンジで収録されていた「さくら」はシングルカットされ、ピアノのみでの独唱版として2003年3月にリリースされた「さくら(独唱)」はミリオンセラーを達成し、一躍注目を集めました。その後もリリースやライブ活動をコンスタントに展開し、音楽と演劇を融合させた劇場公演の実施や俳優としてのドラマ出演など、唯一無二の歌声と類稀なる表現力に定評のある直太朗さん。今回、デビューから17年を経たいま、再び「さくら」が新たなアレンジで生まれ変わり、10月30日に配信シングル「さくら(二〇一九)」としてリリースされました。そして昨年から今年の6月まで行われた全国ロングツアー「人間の森」を追ったドキュメンタリー映画『森山直太朗 人間の森をぬけて』が12月13日に公開。長期間密着撮影されたこのツアーでは、直太朗さんの学生時代からの友人で、楽曲の共作者でライブ演出も手がけてきた御徒町凧さんとの関係性に変化があり、その姿も映画にはありのままに映し出されています。新曲「さくら(二〇一九)」と映画『森山直太朗 人間の森をぬけて』について、直太朗さんにお話をうかがいました。ーー今回、リアレンジされた「さくら(二〇一九)」がリリースされました。シングルとしては2003年にリリースされた「さくら(独唱)」がもとですが、この楽曲は当時初回出荷枚数が1,200枚からスタートして、最終的に120万枚の大ヒットになりましたね。あらためて当時の心境から振り返ってみるといかがでしょうか。当時は、振り返っても思い出せないくらい、めまぐるしい状況にいた記憶があります。「さくら(独唱)」が2003年3月5日にリリースされてから、桜前線とともに、僕も北上していったんですよ。宣伝費もなかったので、ギター1本を持って、全国各地のラジオ局をまわったり、レコードショップの営業の人に挨拶に行ったりという草の根活動をしていました。そのうち少しずつ、ランキングのチャートが上がっていって、5月ぐらいには「さくら(独唱)」が1位になっていましたね。そこからまた慌ただしくなったので、2段階の混乱があったのですが、かなりすり減っていた思い出があります。ですがそれと同時に、まず持ち前の体力があったので、歌っていくことができましたね(笑)。楽曲が自分の想像をはるかに超えていってしまったーー「さくら」は、高校の国語の教科書にも掲載されているそうですし、卒業式でも歌われるなど、多くの人たちの感動の節目にも携わっている曲だと思います。直太朗さんご自身では、こんなに人々の間で曲が大事にされ、育っていくと思っていましたか。まさかそんなことは思っていなかったです。ただ、多くの人たちに僕の曲が届いて、響いてくれたらいいなという願望やイメージはありました。ーー先日、日テレ系朝の情報番組『スッキリ』の歌のコーナーに直太朗さんが出演されていたところを観ましたが、「さくら(二〇一九)」を歌ったら、MCの水卜麻美アナウンサーが感動して号泣されていましたね。そうでしたね。日テレの水卜さんや、ファンクラブに入ってくださっている山本紘之アナウンサーなど支持してくださる方がいたり、教科書に載っていたりと、もう楽曲が自分の想像をはるかに超えていってしまった感じがします。僕はかつて共作者の御徒町と一緒に、曲を作りながら路上で歌っていたインディーズ時代や、部屋でしゃべりながら曲を作っていたときに「ここじゃないどこかに早く行ってみたい」と常に思っていました。でも、同時に「どこに行くのかがわからないから不安」という気持ちもあったんです。それが曲を作り、歌い続けていくことで、自分では見たこともない景色、想像もしなかった人たちとの出会いがあるという不思議を実感しています。自分の作った曲がさまざまな場所で歌われるということは、無意識のうちに心のどこかで求めていたことだから、本当にありがたいですよね。ーー今回、「さくら(二〇一九)」はドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系 毎週水曜日午後10:00)の主題歌ですが、ドラマ制作陣からのオファーだったそうですね。そうです。僕は曲が評価されてオファーされるのはいいことだと思っていたんですが、当初は驚きました。なぜなら主題歌にするにあたって、以前リリースした「さくら(独唱)」をそのまま使用するのではなく、今回は「新録でいきたい」という、お話をいただいたから。「さくら」に関わらず、どの曲も“今の曲”として感じてもらえるシチュエーションを自分たちだけで発信していくのは限りがありますよね。だから、僕個人としては、新録することはうれしかったんですが、時間がなかったので慎重に進めないといけないと考えました。安易に自分の曲をカバーするのは、いままで「さくら」に向き合ってくれていたたくさんの人たちを裏切ることにもなりかねないので、実はハードルの高いことだと思ったんです。そこで、まずはオファーをくださったドラマのプロデューサーの大平太さんの話を聞きました。僕らの仕事は人の思いに応えていく仕事でもあるから、もしそこであまりにもとってつけたような理由や感じるものが何もないようなら、この話はやめておこうと。でも、実際に大平さんから、この曲に対する熱い思いが伝わってきたんです。大平さんにはドラマの強いビジョンもあったので、「さくら」は主演の高畑充希さんにカバーしてもらうほうがいいのではないかとも考えました。だから再びこの曲を自分で出すということに勝算はあまりなかったんですが、「ここでやらなきゃウソだな」って思ったんですよね。そう思った背景には、ツアー「人間の森」を経て、足もとを見つめ直して、さらに足もとのもっと奥にあるものを見つめ直すという“自立のとき”でもあったというタイミング。そしてデビューの頃、「さくら」を多くの人たちに知ってもらい、そのあとは混乱した季節があったものの、でも自分たちで得た経験を守りながら活動してきたら「人間の森」で、ある種のアーティスト活動の限界のようなものがあったということ。そこから“もう1回やり直せ”と言われている気持ちになって、思い切ってレコーディングをしたんです。高畑充希さんが「神さまみたい」と絶賛!ーー新録された「さくら(二〇一九)」をリリースするにあたって、いろいろな思いを抱かれたのですね。今回は劇伴作家でもある世武裕子さんが編曲とピアノを担当されています。はい。世武ちゃんは、「人間の森」の音源のピアノで参加してくれて出会いました。今回の「さくら」を新録することになった当初、僕がアレンジするのも面白そうだけれど、うかつに手を出せないから、「さくら」を知らない外国人がアレンジするほうが振り切った曲になるのではないかと思ったんです。これだけいろいろな人に聴いてもらっている曲を新しくアレンジするのは、本当に思い入れが強いか、良い意味でまっさらに曲をとらえて先入観のない人かと考えて、僕は後者を選びました。そうなったときに、規格外の発想をする世武ちゃんが良いのではと思いました。彼女は「さくら」に先入観がないけれど、音楽には良い意味で反応するし、劇伴作家もやっているから、この物語に寄り添いながらもどんどん引き上げてくれるようなアレンジをしてくれるんじゃないかと思ったんです。こういう仕事は対話で作っていくようなものじゃないですか。自分の中の価値基準がはっきりしている彼女とは対話がしやすいし、そこにすごく救われましたね。ーー歌唱の面では、ご自身で意識して変えられたところはあったのでしょうか。それはほとんどないですね。最初、大平さんからは「アカペラでもいい」と言われたんですが、さすがに「さくら(アカペラ)」は違うなって(笑)。でも、そんな話をしたと世武ちゃんに言うと、「まずアカペラで曲をもらっていいですか」と言われました。アカペラで歌った「さくら」を送って、このときにはドラマ『同期のサクラ』の台本が2話ぐらいまであったのでそれも見ながら、きっと世武ちゃんは物語の景色と曲の旋律をアレンジで繋いでいったんだと思います。ーー高畑充希さんは直太朗さんの声を「神さまみたい」と絶賛されていますが、お会いしたことはあるのでしょうか。ドラマの現場に、表敬訪問しました。高畑さんからは「この曲を新しく歌ってくださってありがとうございます」と言われましたね。物語では、彼女の演じている“北野桜”という忖度できない性格の女の子が、どんどんボロボロになっていくんです。でも、遊川和彦さんの脚本だから、超ハッピーエンドではないけれどバッドエンドにはしないと思っていて、ハラハラドキドキしながらドラマを観ています。心がざわざわしたドキュメンタリー映画ーーそして2018年10月から2019年6月まで全国51公演が実施された全国ツアー「人間の森」を追ったドキュメンタリー映画『森山直太朗 人間の森をぬけて』が12月13日に公開になりました。映画を拝見すると、苦悩する姿や意見がぶつかるシビアな場面も出てきますが、そもそも映画にするご予定だったのでしょうか。違います。最初は、ツアーの事前番組として密着していました。ーーそうですよね。映画のなかでも、共作者でライブの演出家でもある御徒町さんが「バンバン(映画を撮影した番場秀一監督の愛称)まだ撮るんだって!」と、予想外に撮影が続いていることを伝えるシーンがありました。赤裸々な姿が映し出された映画が公開されるというのは、どんなお気持ちですか。すごく複雑ですよ。バンバンじゃなかったら無理だし、無茶だと思いました。僕はとにかくバンバンと竹内さんという制作の方を信じるしかなかった。僕も1回観たんですが、やっぱり心がざわざわしました。でも今後活動していくなかで、この季節がどれだけ意味があったのかを証明していかなきゃいけないと思うと、複雑でしたが背筋がピンとしましたね。別にダメな自分が映し出されていて恥ずかしいというレベルの話ではなく、もっと自分と向き合っていかなきゃ、乗り越えていかなきゃいけない意識があるんだと知れただけでも、複雑さの奥には感謝があります。ーーいろいろな思いが交差して、ご自身のドキュメントを観るのは大変だったのではないですか。途中本当にきついところもありました。ただ、それとは裏腹に、手前味噌なんですが、映画を観ていて音楽がとてもよく聴こえたんです。何事もなく、魅力的で感じも良くて、音楽もよく聴こえてなんて、そうは簡単に事は進まないわけですよ。実際には、さまざまな歪みや葛藤、楽しいだけではないことといった自分では見つめたくないものもあって、初めて本当に“音楽しだす”というか。そういう意味でいうと、理想としていることなんてたかが知れているし、最終的に自分が理想としている「作品至上主義」ということは、作品がよく聴こえてほしいということなんだと確信しました。近しい人たちは、映画を観て、「なんとも言えない気持ちになった」とみんな口をそろえて言っています。共作者で演出家の御徒町凧との新たな関係ーー映画で、直太朗さんが「最後の最後まで窮屈だった」と言っていた言葉が印象的でした。それはツアー「人間の森」にかかっているものじゃないんですよね。僕の活動全体にかかっている言葉です。僕と御徒町は、ユニットのように活動してきて、お互いがお互いに自立を求めているんだけれど、どちらかというと「人間の森」のときは御徒町色が強かった。今回、舞台上で、僕自身のアイデンティティや主体性を120パーセント求められるのであれば、僕は1度御徒町と決別しなきゃいけないという結論になったわけです。それはどこかで彼が望んでいた状況でもあったんですが、そういったこともあって、「人間の森」が終わってから、実は鬱々とした時期が続いていました。それこそ「さくら」のリリースなどの話も決まっていない空白の時期だったので、「このままだと死にはしないけれど、精神的にもおかしくなっちゃうかも」と思って御徒町に電話して、今まで一緒にやってきたこと、プロデュースや演出などを一度解消しようという話になったんです。ただ、彼との曲作りは友達としての延長線上にありますし、友達としての関係が終わるわけではありません。ーーでは今後も、曲作りについては直太朗さんと御徒町さんのおふたりで組むのですか。それはわかりません。「僕は自分なりの表現を探していくから、お前はお前で本当に好きなことをしたほうがいい」とは言いました。アーティスト活動に情で関与するのではなく、クリエイターとして、表現者として、創作者として、心底やっていけばいいということを話すと、「それはわかってる」と御徒町は言っていました。その後、彼は詩人の活動の一環として、ユーチューバーになったんですよね(笑)。ーー知っています。「オカチャンネル」を開設されましたよね。そう。そして精神的なものや、関係的なものを整理をすると、面白いもので空いたスペースに、表現者として試されるような「さくら」のお話やお芝居のお話が次から次へと入ってきました。ーーすごいタイミングですね。そうですよね。だからやっぱり、決断していくこと、どんどん手放していくことは、良い表現に向かうための基本なんだと思いました。今も活動の只中だから、これが正解だったのかどうかはわかりません。でも、これがひとつの答えだから、それに向かって突き進んでいくだけです。僕は表現を、御徒町は創作活動を、それぞれのやりたいことをやる。そしていつか彼が心の底から「森山直太朗のライブを演出したい」と思ったら、もしかしたらまた交わるときもあるかもしれない。この決断が良かったのか、悪かったのかは、いまの活動やこれから先の自分の佇まいを見てもらうしかないと思っています。結果的に、ドキュメントを作ったことは、自分の中では糧になりました。ーーそういった経緯を経て、2020年は1月18日から放送される土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』(NHK総合午後9時 毎週土曜、全4回)と、春に始まるNHK連続テレビ小説『エール』(午前8時 毎週月〜金曜)の2本に出演が決まっていますね。俳優活動を活発化される決め手は何ですか。きっかけは、背景にはちゃんと道筋があるんです。まず『心の傷を癒すということ』は、いきなりご指名ではなく、プロデューサーの方に以前からドラマの際は「絶対誘いますからね」と気にかけていただいていたという、ひとつの約束があったんです。その流れでいただいたお話だったので応えたいと思ったのと、「人間の森」を経て、表現者としてもっとヒリヒリすることをしようと思い、何かを演じることに好奇心はあるほうなので引き受けました。その後に『エール』の話をいただいたんですが、ドラマの制作に後輩がいるんです。以前、僕の劇場公演『あの城』を観に来てくれたときに、演技もできるなら何か一緒に仕事ができるんじゃないかと思ったようです。それから何年か越しに、『エール』が音楽にまつわる物語ということで、お話をいただきました。だから2本とも、急にふってわいた話じゃなかったということも、大きかったですね。ーー立て続けにドラマ出演が発表されたので、急にモードが切り替わったのかと思いましたが、以前からのご縁だったのですね。はい。ましてやこういう時期に話がきたということに、意味があると思っていて、その後に「さくら(二〇一九)」のお話へとつながってくるんです。今まであった安心のようなものと決別して手放していくのは、やっぱり大事なプロセスだったのかなと思いますし、それが良かったと思える表現活動をしていかなきゃいけないと実感しています。今後は本当にやりたいことを本気でやっていくーーご多忙のようですが、お休みの日はあるのでしょうか。ほとんどないですね。ドラマの大阪のロケだったり、福島のロケだったり、NHKだったり。いろいろなところを飛び回っています(笑)。リリースもありますし、ミュージックビデオやライブの打ち合わせもあるので、忙しく過ごしていますが、すごく楽しいですね。大変さと充実さのなかで、いま、転がる石のように活動しています。ーーじゃあ休みはいらないですね?え? いるよ(笑)! 1日でも休みがあったら、どこか静かな場所に行きます。僕が持っている山小屋に行くと、自分のことをフラットにしてくれるんです。大自然のなかにいると、情報量が少なく、人との関わり合いもなく、なんにもないから。ただ日が移ろって、また日が昇る。でもそんな1日が僕にとっては大切な時間です。僕が悩んでいることなんてちっぽけなことですが、でもそのちっぽけなことが創作の起源になっているから、否定はできないんですよね。悩みを抱えながら活動をしていく。そこは自分で認めて、外に行くときはその荷物は背負わずに行かないと自意識に負けてしまう。「人間の森」というツアーを経て、“限界”と“自信”の両方を得られたことが財産ですね。ーーわかりました。それでは最後に、直太朗さんの今後の抱負を教えてください。当たり前のことですが、本当にやりたいと思うことを自分なりの形で、本気でやるということですね。いま改めて「さくら」を聴いてもらうこともうれしいですが、「さくら」だけではない活動にも触れてもらえるようにしていきたい。今年は入り口を作る年。来年はさらにそこから広がった景色を見る年にしたいと思います。取材後記デビューのときから取材させていただいている森山直太朗さん。アーティスト活動において重要な位置付けとなる「さくら」が、ターニングポイントとなるツアー「人間の森」を終えた時期に、新録発表されるとは不思議なものです。御徒町さんとの関係の変化も含め、今後の“森山直太朗 第二章”を見守っていきたいと思います。歌にドラマにと活躍する直太朗さんの新曲と映画をチェックしてみてくださいね。森山直太朗 PROFILE1976年4月23日、東京都生まれ。少年時代より一貫してサッカーに情熱を傾ける日々を送るが、大学時代より本格的にギターを持ち、楽曲作りを開始。その後、ストリートパフォーマンス及びライブハウスでのライブ活動を展開。2001年3月、インディーズレーベルより「直太朗」名義でアルバム『直太朗』を発表。2002年10月、ミニアルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』でメジャーデビューを果たし、2003年3月、「さくら(独唱)」の大ヒットで一躍脚光を浴びる。2005年に音楽と演劇を融合させた劇場公演『森の人』を成功させ、2006年は御徒町凧の作・演出による演劇舞台『なにげないもの』に役者として出演。劇場公演としてはその後も2012年『とある物語』、2017年『あの城』を上演。2016年9月、デビュー15周年記念オールタイムベストアルバム『大傑作撰』をリリース。2018年8月22日には、オリジナルアルバム『822』をリリース。10月~2019年6月まで全51公演のロングツアー、“森山直太朗コンサートツアー2018~19「人間の森」”を全国各地で開催。10月30日「さくら(二〇一九)」を配信、12月13日ドキュメンタリー映画『森山直太朗 人間の森をぬけて』公開。2020年1月9日から始まるTVアニメ『ソマリと森の神様』(TOKYO MXほか)のオープニング主題歌に「ありがとうはこっちの言葉」が決定。また、1月からNHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』、4月からNHK連続テレビ小説『エール』に出演する。InformationNew Release「さくら(二〇一九)」01.さくら(二〇一九)10月30日配信movie映画『森山直太朗 人間の森をぬけて』12月13日公開監督:番場秀一( THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「THEE MOVIE-LAST HEAVEN 031011」、「BUMP OF CHICKEN “WILLPOLIS 2014” 劇場版」)出演:森山直太朗御徒町凧 ほか製作:WOWOW配給:WOWOW日活(C)2019 WOWOW INC.製作年:2019年尺:87分ヘアメイク・北島圭二、スタイリスト・上野真紀
2019年12月18日