年をとればとるほど、早く寝て早く起きるという生活リズムになり、健康的なイメージが強くなります。しかし、これは眠りが全体的に浅くなり、睡眠時間が短くなっているということなのです。加齢と睡眠の関係についてご紹介します。年をとるほど睡眠時間が短くなる高齢になるに連れ、早寝早起きになるイメージがあります。しかし、データでみると、年をとるに連れ、睡眠時間が短くなっていることがわかりました。特に、深い睡眠はどんどん取りにくくなっていくのです。早寝早起きは良いことだとされていますが、高齢になると早く目が覚めてしまうのです。睡眠は成長するために必要とも言えます。高齢になるに連れ、成長よりも退化しないためにエネルギーを使うようになります。そのため、必要な睡眠時間も減少していくのです。睡眠時間と燃費の関係睡眠時間はエネルギーの消費量と関係があります。幼少期は、小さい体ながらも成長のために大きなエネルギーを使って生きているのです。そのため、長い睡眠時間が必要となります。一方、高齢になると、基礎代謝量も低下していき、日々生活に使うエネルギーは限られてきます。つまり、体が老いていくとそれに伴って必要な睡眠量も変化していくのです。若い体でいるためにも、日々運動することを続け、少しでも心地の良い睡眠を確保できるように努力していきましょう。見た目から若く見える努力を最近の調査では、見た目を磨けば長生きできる傾向にあることもわかっています。つまり、若作りしていくことが、長生きの秘訣の一つなのです。やはり、心を若くして、見た目を若くして日々生活することは大切です。ファッションやメイクなどにも手を抜かず、行動にエネルギーを分散させていくことで体は若く変化していくものです。ついつい楽な方へと逃げてしまいがちですが、自分を若く保つためにも、若い心で人生を楽しんでみてはいかがでしょうか?すると活動的になって夜もぐっすり眠れるかもしれません。Photo by andrea floris
2015年05月21日バスタイムにわずか3分!良質な睡眠へ良質な睡眠は、美容の最大の味方といっても過言ではない。マンダムが提唱する“睡眠美活”の新アイテム「マンダム 頭筋ストレッチクリーム」が、人気を呼んでいる。同商品には、頭部マッサージ方法についての動画やリーフレットもあわせて提供され、自宅にいながらにしてプロのヘッドスパ技術を真似できる。そのマッサージ効果は絶大で、バスタイムにわずか3分実践するだけで、リラックス感から心地良い眠りへと導いてくれる。エイジングケアとしても注目頭皮のケアは、エイジングケアのひとつとしても注目されている。顔と1枚皮で繋がっている頭皮をマッサージし、ほぐして引き上げることで、様々な美容効果が期待できるという。また、同商品はヘアトリートメントとしても優秀で、これ1本で頭皮と髪のケアが1度にできるのは嬉しい。眠りのちからで内側から美しく現代女性の多くが、仕事や家事、育児に追われてなかなか美容時間を捻出できないでいる。忙しいからと美容をあきらめるのではなく、頭皮マッサージを味方につけて睡眠の質をあげ、眠りのちからで内側から美しくなってみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】・マンダム プレスリリース(PR TIMES)
2015年05月21日睡眠不足でも頑張れる、睡眠不足に慣れている人の方が、強く体力があるようにみられがちです。しかし、睡眠不足である以上、パフォーマンスが落ちているのには変わりありません。しっかり睡眠を取るのがベストではないでしょうか?睡眠不足に強い方が有利な社会?毎日遅くまで働いて、朝もしっかり定刻には出社し働き続けるスーパーマンのような人を見たことはありませんか? 仕事ができるのかどうかは置いておいて、古い考えの日本企業などは特にそういった人が出世していく仕組みになっています。遅くまで働く人を良しと考え、定時退社を良く思わない人もまだまだ多いものです。その場合、睡眠不足に弱い人は完全に不利です。睡眠不足に弱い人は、夜になると作業効率が落ちていってしまい、集中力も落ちていきます。だからと言って睡眠不足に強くなれと言っているわけではありません。睡眠不足に弱くても大丈夫睡眠不足に弱い方が、実は社会では得をしているのではないかという発想です。睡眠不足に強い人々は何かを犠牲にしています。気付かないうちに身体を壊してしまったり、心を壊してしまったりと、何かしらマイナスな影響を受けています。睡眠不足に弱いということは、自分の意思とは違ったとしても、そういったリスクヘッジが事前にできているということです。ですので、身体や精神を壊すリスクが低いと考えられています。また社会の考え方も変わりつつあるので、睡眠不足に弱くても全く問題はないのです。パフォーマンスを最大化させるためには作業効率をあげるためには、やはり睡眠時間をしっかりと確保することが重要です。そのためには、始まりの時間・終わりの時間を計って、コントロールする癖をつけていくことをおすすめします。ダラダラとやるのはよくありません。何を何時までに終わらせ、何時間睡眠に当てるといった1日の計画を始めに立てるといいでしょう。生活がテキパキし、作業効率があがります。また、そういった人間が評価される社会へと変わりつつあります。ぜひ、自分のやり方を確立させ、社会で評価される人間を目指していきましょう。Photo by Max Khokhlov
2015年05月20日犬や猫を飼っている人は、この子たち本当によく寝るなぁと思うことがありますよね。同じ哺乳類でも1日の睡眠時間は全く異なるのに、類が違ったら、睡眠というのはどのぐらい異なるものなのでしょうか? 気になったので調べてみました!睡眠も進化した人間はレム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を交互に繰り返しながら眠っています。それでは、人間以外はどうなのでしょうか? 魚類も両生類も爬虫類もすべて同じなのでしょうか?面白いことに、たとえ微生物であっても昼夜に対応した活動と休息の周期がみられると言われています。そこで今回は、生物の類ごとの睡眠の実態に迫ってみたいと思います。生物の歴史を見ていくと、微生物にはじまり、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類と進化してきたと考えられています。この間に形態だけでなく、睡眠も共に進化してきたそうです。レム・ノンレム睡眠があるのは?レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返す睡眠をとるのは、恒温性の高等脊椎動物だけと言われています。つまり、哺乳類や鳥類だけで、ほかの生物は異なる睡眠のスタイルをとっています。爬虫類の睡眠は「中間睡眠」と呼ばれるもので、脳波を計測するとレム・ノンレム睡眠に近いものがあるそうなのですが、はっきりとしたものではないと言われています。魚類や両生類の睡眠は「原始睡眠」で、覚醒しているときと異なる脳波は計測できないそうです。このように見ていくと、魚類や両生類から爬虫類へと進化する過程で、睡眠も哺乳類や鳥類に近づいているということがよくわかりますね。ノンレム睡眠が文明を築いたレム睡眠とノンレム睡眠の役割は正反対で、レム睡眠は大脳を活性化させ、ノンレム睡眠は大脳を休息させるそうです。私たち人類はノンレム睡眠を得たことで、大脳が発達し、現在のような文明を築くことができたと考えられています。起きているときに脳ミソがフル回転するのは、ノンレム睡眠でしっかりと大脳が休んでいるためと考えられていて、ノンレム睡眠がなければここまで大脳は発達しなかったのだそうです。睡眠の世界は本当に奥が深いですね。みなさんも、今日は頭が疲れてボーッとしていて働かないなぁというときはしっかり睡眠をとって、ノンレム睡眠中に大脳を休ませてあげましょうね!Photo by c-reel.com
2015年05月18日毎日よく眠れない……、息苦しくて目が覚めることがある……、こんなことはありませんか?睡眠の質が悪いのにはいくつかの原因があります。大きな要因としては、鼻の不具合にあるといわれています。睡眠と鼻の健康にはどんな関係があるのでしょうか。鼻と睡眠の関係性とは?鼻がつまると睡眠が悪化するのかアレルギー性鼻炎や花粉症など鼻づまりで悩む人は多いです。実は、これは日本だけの問題ではなく世界規模で急速に増加、深刻化しているといいます。現在では先進国の20~40%の人がアレルギー性鼻炎の症状があるそうです。そんな鼻づまりに悩んでいる人の多くが睡眠にトラブルを感じていると答えています。慢性鼻炎の人の70%、花粉症の人の50%が睡眠障害を感じているのです。鼻がつまっているのであれば、口で呼吸をしていれば問題ないと思われがちですが、口呼吸にすると「免疫力が下がる」「いびきをかくようになる」などのデメリットがあります。鼻が起因する睡眠障害とはどんなものかそして鼻をすっきりさせる方法とは?鼻がつまり、口呼吸ばかりになると、どうしてもいびきが悪化し、ついには睡眠時無呼吸症候群にまで至ることもあります。また、息苦しさから悪夢を見るようになり、中途覚醒や熟眠障害に陥る人もいるようです。すなわち、睡眠の質が悪化する根底に鼻づまりがあるケースが少なくないのです。睡眠の質が悪化すると、朝なかなか起床することができない人も出てきます。仕事中も集中力や注意力の低下が見られ、イライラすることも多くなるでしょう。一言で睡眠不足といっても、ただ日中眠気を感じるという弊害だけにとどまりません。仕事にも大きな影響を及ぼしがちです。良質な睡眠を確保していくことは心身を健康に保つためにかなり重要なことだといえるでしょう。鼻づまりを改善する方法とは?そんな、睡眠を阻害する危険性の高い鼻づまり。いったいどのように対処していくと改善されるのでしょうか。まずは、原因の特定をお勧めします。自身の鼻づまりの原因は、アレルギー性鼻炎なのか?花粉症なのか?もしくは、慢性的な鼻炎なのか?これらの特定は耳鼻咽喉科で行うことができます。重度の鼻づまりの場合は、睡眠時の死亡リスクなども高めますからレーザーで手術をするようなこともあります。これは日帰りないし、1泊でできる比較的簡単な手術とされています。投薬にも手術にも抵抗感があるという方は、鼻うがいや鼻呼吸をサポートするアイテムを使用してみてはいかがでしょうか。鼻呼吸だと自律神経のバランスが保たれやすくなるといわれています。きちんとしたメンテナンスをして呼吸できるようにし、快眠を手に入れてください。Photo by Alessandro Valli
2015年05月17日シーツはどのくらいの頻度で洗っていますか?睡眠環境は清潔に保っておきたいものです。シーツを含め、寝具はどう洗濯するのがいいのでしょうか?正しい睡眠環境の整え方をご紹介します。シーツの洗濯頻度で睡眠環境が変わる!忙しくてシーツを何日も洗っていない……なんて方もいるのではないでしょうか?シーツはパリッとして新しいと、気分もよくなり、ゆったり眠りにつくことができます。睡眠環境を良くするためにも定期的にシーツを洗濯することが必要です。夏場は週に1回、冬場は2週間に1回洗うといいでしょう。やはり夏場は汗をかきやすいのでより頻度を上げて洗濯することをおすすめします。またシーツには加齢臭などの臭いがつきやすいので、気になったら洗っていくようにすると清潔を保っていくことができます。シーツの洗濯方法は?シーツを洗濯するのは意外と大変です。洗濯機に丸めて入れてしまうと、しっかりと洗濯されません。また繊維の一部を傷つけることになります。洗濯機に入れる際には縦に三つ折りにして入れましょう。そうすることにより、シーツを長持ちさせることができます。また、洗剤にもこだわりましょう。刺激の弱い中性洗剤や石鹸などをおすすめします。干す際には直射日光を避けるようにしましょう。紫外線で繊維が弱くなってしまいます。直射日光で干すことで太陽のパワーでふわふわになるようなイメージがありますが、実は逆効果です。シーツの色で睡眠環境をチェンジ!あなたのシーツの色は何色ですか?シーツの色により、睡眠環境は大きく違ってきます。一番質の高い睡眠をもたらす色は青色だと言われています。青色や緑色にはリラックス効果があり、眠るときには最適です。ぜひ青を取り入れてみてください。逆に睡眠環境に適さない色とは何色でしょうか?紫色は精神を刺激する色と言われており、睡眠環境には適していません。また、グレーや茶色もネガティブな感情を起こしやすい色と言われています。あなたの睡眠環境はいかがですか?寝心地に悩んでいる方は、ぜひ寝具の色も変えてみてください。Photo by Mazzali
2015年05月15日忙しい人や成功している人の生活を覗いてみると、いつ寝ているのだろう?と不思議に思うことがあります。彼らは移動時間を有効利用するなど、いろいろな工夫を生活に取り入れています。今回は、できる人の短時間睡眠法をご紹介します。この人はいつ寝ているの?短時間睡眠の魔法職場に一人はいませんか?一体いつ寝ているのだろうと不思議に思うくらい、毎日忙しそうにしている人。また、テレビで有名人の密着取材などを見ると、本当に睡眠時間が取れないほど忙しい生活をしている人がいます。そういった人々に共通しているのは、隙間時間を使って寝る習慣です。夜の時間に睡眠が十分に取れない分、隙間時間を利用して睡眠を取っているのです。短時間睡眠でも成功している人は確かにいて、真似できない部分も多いですが、万が一睡眠時間が取れないほど忙しい時期が訪れたときに、参考にしていただければと思います。移動中は睡眠時間に当てる!移動時間というものは、なかなか有効利用が難しいものです。本を読んだり、勉強の時間に当てたりといろいろ工夫はできますが、落ち着いた環境ではないため体力が奪われます。忙しい人々は、移動は全てタクシーに切り替え、睡眠時間に当てているようです。目的地は運転手に伝え、到着したら起こしてもらうのです。そうすれば寝過ごすこともありません。もちろんお金はかかります。しかし、お金よりも睡眠をとった結果です。忙しい人は、さらに睡眠を得るために何かを犠牲にしているのかもしれません。30分昼寝で作業効率を上げるまた忙しい人はランチの時間も30分間は有効活用します。ランチの時間が1時間確保できるとしたら、さくっと食事は済ませ、昼寝の時間に当てます。この昼寝が作業効率を上げるために非常に重要になります。昼寝は午後早い時間にするのが有効だと言われています。近くのカフェでもデスクでも、睡眠が取れる環境を自分で見つけ、ランチタイムを有効活用しましょう。作業効率が上がれば、夜の睡眠時間を確保することにもつながります。しかし、こんなにも忙しい環境下で生活することは、できることなら避けたいものですね。Photo by Svein Halvor Halvorsen
2015年05月14日社長になると時間ができるのでいっぱい眠れる……?実は、名のある社長ほど、少ない睡眠時間でバリバリ働いているケースも少なくないのだとか。自らを律する能力が高い方もいるのですが、どのような方法で睡眠時間を短縮しているのでしょうか。起業しても寝る時間は増えない!?あなたは、将来起業したいと考えていますか?会社員として働きながら構想を練っていたり、すでに副業としてスタートしていたりと、アクションを起こしている方もいるかもしれませんね。いざ独立開業すると、自由な時間が増えた代わりに、働く時間なども多くなったという声が少なくありません。できるだけ遊びも仕事も楽しみたい人は、睡眠時間を削ろうと考えるかもしれません。では実際、成功している会社の社長はどのようにしているのでしょうか。運動すれば4時間半睡眠でも大丈夫!?大企業の社長のなかには、3~4時間半の睡眠で十分だと考える人もいます。一般的な日本人の平均睡眠時間である7時間50分と比べると、半分くらいの長さです。彼らに共通する行動を見ると、運動習慣があることがわかります。運動習慣が身に付くと、睡眠の質が上がると考えられています。また、早寝早起きの傾向が身に付き、健康的な生活習慣になるそうです。適度な運動でぐっすり眠れるようになれば、短時間睡眠でも十分でしょう。なお、睡眠時間は90分前後がひとつのサイクルだと言われています。4時間半睡眠は短いと思われますが、90分の倍数で目覚めると、寝起きもスッキリするのかもしれません。起業直後は運動して睡眠時間を削ろう!将来は起業して、たくさん遊んで、好きなように働きたいという方もいると思います。しかし、最初のうちは仕事に対する不安を抱え、なかなか休むことができない方も珍しくありません。そこで、不健康に睡眠時間を削ってしまうのではなく、運動習慣を身に付けるとよいようです。ある証券会社の社長は、朝ご飯を食べたあとに、必ずトレーニングをしていると言います。腕立てや腹筋を中心に、筋トレを欠かさないのが習慣だそうです。体調が悪かったり風邪を引いたりしても行うのだとか。極端な事例かもしれませんが、自分に課したルールを守ることは、成功する社長の第一歩かもしれません!Photo by Kompania Piwowarska
2015年05月11日近年注目されている睡眠調節という考え方。これまで、眠気は身体が一日の労働に疲れた結果生じるものだと捉えられてきました。しかし、近年の睡眠研究ではもっと睡眠は主体的なものであるということがわかってきています。つまり、脳や身体の動きが疲労によって鈍くなったから眠るのではなく、睡眠に向けて睡眠を司る脳の部位が活動をするというのです。これは、睡眠に向けて脳や身体が調節を始めたということ。そうした、睡眠調節について、具体的に解説していきます。睡眠調節の仕組み 睡眠への悩みはどうして起きるの?「眠りなさい!」と、脳の睡眠を司る部分が活発化するのは、2つの機構からなるといわれています。その2つを指して、睡眠調節といいます。(1)睡眠恒常性維持機構疲労を回復させるための脳の仕組みのことをいいます。脳が感じている疲労度に応じて休息させようという働きです。(2)体内時計機構毎日太陽が沈むと眠くなり、太陽が昇ると目が覚めるという身体に刻まれたリズムのことです。人間には体内時計が搭載されていると見ることができます。この2つの機構が働き、睡眠調節が正常に機能します。しかし、現代人はこの2つの機構のバランスを取りながら、正常に機能させることがなかなかできていません。これが、不眠の原因の一つとなるのです。睡眠調節機能が正常に働かないとどうなるのか?昼間は仕事や運動などの活動をして、夜になって眠るという一般的なサイクルを守っていれば、体内時計機構が連携し、機能しているといえます。これにより、脳や身体の疲れを取る良質な睡眠を確保することができます。しかし、現代人においては、このサイクルを守れていない場合も少なくありません。夜勤の仕事で昼間眠って夜働いている、日中はお昼頃に目を覚まし夜通しあそぶなど、人間の睡眠調節から外れる生活をしている人が少なくないのです。このような人は、夜間活動しているので睡眠恒常性維持機構から脳は疲労回復のため眠りたがっているが、体内時計機構からは昼間には眠気が訪れないメカニズムとなっているため安眠できないという、睡眠に対して問題を来すことになります。こうした生活スタイルが続くと、2つの機構が連動できなくなっていき、どんどん眠りへの満足度が下がることとなるので注意が必要です。睡眠調節機能を整備するための方法不眠などの睡眠の問題を抱えている方は、睡眠調節機能を整えることが大切です。それには具体的にどんな方法があるのでしょうか?睡眠調節は、まず朝きちんと目覚めることから始まります。それには「光」は欠かせない要素。特に、太陽光は体内時計機構を整えるので、カーテンを少し開けて寝るなどして、陽の光で目が覚めるようにしておくとよいでしょう。夜、入眠をスムーズにするために、日中脳と身体を適度に動かすことも大切です。激しい運動をする必要はありませんが、夜の時間とは異なる活動的な動きをしましょう。睡眠調節機能を整備して睡眠へのトラブルを解消し、良質な睡眠を心がけましょう。Photo by Send me adrift.
2015年05月10日もしかしたら自分は不眠かな、睡眠障害を抱えているのかなと思っても、なかなか腰が重くて病院にまでは…という人も多いのではないでしょうか。もしかしたら、将来は自宅でチェックをできる日がくるかもしれません。睡眠センサー「安心ひつじ」昨年、医療機関向けに新たな睡眠センサーが開発され、販売がスタートしました。その名も「安心ひつじ」。これはマットレスや敷布団などの下に置くことで、睡眠中の体の動きや呼吸数・心拍数を測定できるというものです。高齢化社会を迎える日本では、高齢者の不眠が大きな社会問題となっています。介護の問題もあります。介護する側も1日中ずっと見守っていられるという環境は極めてまれで、働きながら、家事をしながら、というのが現実ではないでしょうか。この睡眠センサーはインターネットにつなぐことができる環境であれば、パソコンでデータを見ることが可能なので介護側の負担軽減にも役立つと考えられています。想定される4つのシーンこの睡眠センサーの活用法は具体的としては、以下4つのシーンが想定されているようです。(1)病院や介護施設普段から睡眠の状態を把握しておくことで、異常が起きた場合にスムーズに対応できる。看護師やスタッフの夜間見回りの負担を軽減。(2)在宅介護日中は仕事で離れなければいけないというような場合も、パソコン上で状態をチェックできる。(3)ホテルなど宿泊客の異常にいち早く気づくことができる。睡眠環境など、サービスの改善に役立てることができる。(4)その他一人暮らしの高齢者をはじめとして、睡眠状態を把握することで、異常を早期発見できる。睡眠障害の早期発見に呼吸数を確認することができるため、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の発見にも役立てられると言われています。科学の進歩によって、誰でも簡単に睡眠障害の有無を調べられるようになったらありがたいですよね。この睡眠センサーは日本大学工学部と総合南東北病院の協力のもとで研究・開発されました。今後も呼吸数・心拍数などのデータを集積・分析し、新たな医療製品の開発に取り組んでいくそうです。また、睡眠障害の発見や治療などに役立つものが発売されたら、ここで取り上げたいと思います!Photo by Elisa Paolini
2015年05月08日動物にとって不可欠な睡眠。生きる上で大変重要ですが、まだ明らかになっていない領域も少なくありません。しかし、睡眠に問題を抱える人が増えたことにより、睡眠の科学的な分析が目覚ましい発展を見せています。今回は睡眠研究の歴史を振り返ります。睡眠研究のはじまりに迫る現代の科学的な睡眠研究の礎となった研究は、1926年にまで遡ります。この年、睡眠と覚醒のメカニズムを脳の働きから解き明かす調査結果が発表されました。続いて、ネコやイヌの睡眠を研究することで、レム睡眠が発見されます。1990年代になると、各睡眠段階において脳のどの部分が働いているのかが明らかになっていきます。睡眠中は、脳も眠っていると思われていましたが、そうではなく、睡眠中は起床時とは違う働きを脳が行っているということが明らかになったのです。脳と睡眠のメカニズムが解明されてくると、睡眠障害の存在についても明らかにされるようになりました。このような知見の積み重ねで、現在の睡眠研究が生み出されたのです。睡眠研究の現在の状況とは?その進歩を知る現在睡眠の研究は、脳との関係性だけでなく、歯科、耳鼻咽喉科、循環器科、精神内科などのさまざまな専門家からアプローチされ研究が進められています。これは、近年睡眠が多くの病気とつながっていることがわかってきたためです。具体的に言うと、睡眠不足は病気になるリスクを高めることがわかってきています。精神疾患だけでなく、癌や婦人科系の病気との関連性も議論されているのです。また、さまざまな疾病が原因で、睡眠障害を引き起こすこともわかっています。以上のような理由から、医学のプロたちが、睡眠と健康との関係性を追究しているのです。睡眠の大切さを認める流れも主流になり、睡眠外来など睡眠の専門医も登場しています。現在睡眠障害といわれる、睡眠にまつわる疾病は下記の通り多数存在します。これらの診察で睡眠外来は混雑している状態だといいます。【睡眠障害の種類】・睡眠呼吸障害・概日リズム睡眠障害・むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害・睡眠時随伴症(睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症、レム睡眠行動障害など)睡眠研究の知見をどう生活に生かしていくかこのように積み上げられてきた睡眠研究。私たちはどう生かしていくとよいのでしょうか?健康になるために、睡眠をどう生活に位置づけていくかを考えていくとよいでしょう。どのくらいの睡眠時間を確保すると体調がよいのかは、人によって異なります。そこでまずは、睡眠研究から睡眠の重要性を知り自分の意識を高めていくことが重要なのです。また、睡眠学会などが行っているシンポジウムなどに参加すると最新の研究成果を知ることができます。例えば、・寝る子は育つと言われてきたが、無理やり寝させすぎるのは逆効果・運動量が多ければ睡眠も訪れやすいといわれてきたが、激しすぎる運動は逆効果などです。それらの研究成果を自身のライフスタイルに落とし込んでいくことで、睡眠から健康な体をつくる足がかりにしていくことができるのです。Photo by Sara V.
2015年05月03日普段バリバリ働いている人は、休みの日くらいだらだらと過ごしたいはず。普段より長く寝てしまうという人もいるかもしれません。でも、実は休みの日に普段の睡眠時間より2時間以上たくさん寝ている人は、平日の睡眠を見直す必要があるそうです。睡眠不足は休日の寝だめで解消できる?働いている人のなかには、残業が多かったり仕事が終わってからの時間がもったいなかったりして、つい夜遅くまで起きていることがあるかもしれません。そこで、休日は自分のなかでスイッチをオフにして、いわゆる寝だめをするという人もいると思います。寝だめは、普段まとまった睡眠がとれない人が身体や脳の疲れを取るためには効果アリ。でも、あくまでも普段の寝不足をカバーしているだけなので、あまりおすすめできません。特に、普段よりも2時間以上長く寝ている人は、生活リズムが崩れてしまう可能性があります。では、つい休日に寝だめしてしまう人は、どのような問題点を抱えているのでしょうか?睡眠不足は作業能率の低下や事故のもと!休日の睡眠時間普段よりも2時間以上長い人は、普段の睡眠時間が足りていないかもしれません。ある程度の睡眠不足は、休日の寝だめで補えばよいのですが、過度な疲れが仕事や勉強の能率を落としている可能性があります。寝不足は作業能率の低下を招くことが明らかになっています。また、強い眠気が日中に襲ってくる可能性もあり、さまざまな事故を招くリスクが高まると考えられているんです。これらを防ぐ方法は、日頃からぐっすり眠る習慣を身に付けること。自分では寝不足だと感じていなくても、休日に寝だめをしている人は注意するとよいでしょう。毎日の睡眠時間はプラス30分を意識して!休日に寝だめをしているという人は、プライベートで損をしているかもしれません。普段の睡眠時間を見直すと、もっとシャキッと仕事ができて、休日もたくさん遊べるようになるはずです。休日の睡眠時間が2時間以上長いという人は、普段の睡眠時間を30分程度プラスしてみましょう。たとえば、夜更かししてテレビを見る人は、録画して休日に見るようにするだけでも違います。また、インターネットが好きな人も、ちょっとだけ我慢して早寝をすると変わると思います。早速試してみてください。
2015年05月02日ゾウ、キリン、ウマ、ネコ、イヌ、そして人――私たちも動物界の「1つの種」に他なりません。そこで今回は、他の動物と比較することで、人間に必要な睡眠時間、というものを考えてみたいと思います。健康に生きるために必要な睡眠時間は?私たち人間が日々、健康的に生活するために必要な睡眠時間はどのくらいなのか。非常に気になるところですが、この問題を考えるときは少し視野を広げて「動物全体」で捉えてみると適正な睡眠時間というものが見えてくるかもしれません。たとえば、同じ哺乳類のネコとゾウ。両者を比較すると、体の小さなネコと大きなゾウですが、どちらのほうが睡眠時間を多く必要とすると思いますか?ゆっくり動くイメージのあるゾウはなんだか眠っている時間がとても多そう……と思った方、それは残念ながら不正解です。ネコとゾウではどちらが眠る?正解はネコで、ネコは1日で必要とするノンレム睡眠の時間は約10時間、ゾウは約2時間と言われています。あくまで目安ですが、ノンレム睡眠は全体の睡眠時間の7~8割を占めています。ちなみに、人間が1日で必要とするノンレム睡眠の時間は約5時間だそうです。これには一体どのような関係があるのでしょうか。とても気になりますよね。じつは、カギとなるのが「酸素消費量(エネルギー消費量)」で、一般的にはこれが多ければ多いほど、睡眠時間も多くなるのだそうです(モグラやアルマジロなど、例外もあります)。最低でも6.5時間は必要つまり、ネコ、ゾウ、人の酸素消費量を比較すると、少ないほうからゾウ<人<ネコとなり、睡眠時間も同様にゾウ、人、ネコの順番に長くなるというわけです。面白いですよね。一般的には、酸素=エネルギーを消費しやすい動物ほど、エネルギーをなるべく消費しないように睡眠をとる、ということだそうです。疲れて動けなくなる前にしっかり睡眠をとって回復する、というわけですね。さて、私たち人間が健康に生活するための睡眠時間ですが、この関係性から考えると、上記のように最低でもノンレム睡眠約5時間(全体で6.5時間程度)は必要ということでしょうか。ただ、もちろん個人差はあるので、日中に眠気が残らないようにしっかり睡眠時間を確保するようにしましょうね!Photo by splityarn
2015年04月29日「1日が24時間じゃ睡眠時間が取れない…」そう思ったことがある人は多いはず。特に仕事、子育て、家事とこなしてるお母さんや残業続きの会社員、受験生は睡眠時間はとっても少ないのではありませんか?そんな方々に朗報です!何と2時間の睡眠で8時間以上の睡眠をとったかのようなパフォーマンスが発揮できるアイマスク「Neuro:On」が米国のIntelclinic社から発売されるというのです。一体どんな製品なのか見ていきましょう。睡眠ポリグラフ診療所並みの正確さで生体信号を監視「Neuro:On」は、市販製品では世界で初めて眼球運動、脳波、心拍数、筋肉の緊張、血液循環の生体信号をプロの睡眠ポリグラフ診療所並みのレベルの正確さで監視することができるデバイスです。それらを監視することによって、単相睡眠から多相睡眠に切り替えられます。単相睡眠とは、夜から朝にかけてまとめてとる約7時間の睡眠のことです。逆に多相睡眠は、小分けにして睡眠をとることです。1日の睡眠時間が減っても、8時間以上眠ったかのような満足感が得られるというのです。「分割して睡眠をとるだけなら同じじゃないか!」と思われた方もいらっしゃると思います。「Neuro:On」の場合は、装着者が眠りの浅いレム睡眠に入ったことを察知し、一定の休息時間をとった後に少しずつ目覚めさせてくれるというもの。このパターンを30分なら4回、20分なら6回繰り返した、最後のレム睡眠の後に起こすことで、2時間睡眠で8時間眠ったかのような爽快感を得られるのです。スマホアプリとの連携で目覚めの瞬間を最適化さらに、「Neuro:On」が多相睡眠を監視し、必要な時に体内時計をスケジュールに同期することが可能です。ユーザーの睡眠から集めたすべてのデータは、アナログ値からデジタル解析に変換し、低エネルギーBluetoothを通じて、スマホのアプリに送れます。アプリは、AndroidとiOS共に対応しています。「Neuro:On」アプリは、睡眠データを記録するばかりか、目覚めの瞬間を楽しんでもらうために、睡眠を分析し、最適化することも可能です。近日中にダウンロードできます。どうやら日本に代理店はないようですが、公式サイトで事前予約ができるとのこと。気になるお値段は、$299。短い睡眠で仕事や勉強などの効率がアップするなら、「安い」と思う方は多いかもしれませんね。Photo by Lauren Steffen
2015年04月27日毎日寝付けなくてつらい、朝は起きられないので会社をやめたい……。睡眠にまつわる悩みは、人のライフスタイルに大きな影を落とします。日本では5人に1人が、睡眠についての悩みを抱えているという報告もあります。こんな睡眠の悩みを解決するツールとして今注目されているのが、カーテンです。え? 睡眠とカーテンにどんな関係があるの? と不思議に思われた方に解説していきます。快適な睡眠を得るためのカーテン活用法とは?人は光を浴びると目が覚める習性を持っています。それは人間がまだ自然のなかで暮らしていた頃のリズムが体内に刻まれているからです。この習性を理解してカーテンを選ぶことで、快適な睡眠につながっていきます。まず、あなたが住んでいるお宅の窓の外は夜でも明るいような環境でしょうか? 夜に明るい光を浴び続けると、睡眠のリズムが崩れてしまいます。そのため、遮光性の高いカーテンを選ぶ必要があるでしょう。また、あなたはすんなり目覚めることはできるでしょうか? できない場合には、カーテンを数センチ開けて眠ると、朝、太陽光が部屋に入り爽やかに目覚めることができます。カーテンを上手に使うことで、ある程度、眠りの質をコントロールできるのです。意外と知らないカーテンの選び方太陽光を上手に取り入れるカーテンの組み合わせは?一人暮らしを始める時になってカーテンの選び方がわからないことに気づく方も少なくないと思います。カーテンを選ぶ際には、まず下記のポイントをチェックしましょう。・素材多くはポリエステルの合成繊維でできていて、洗えたり防虫効果があったりと、手入れが楽で機能的に優れているという利点があります。また、やや値ははりますが、麻(リネン)などの天然繊維は太陽光を通しやすいという特徴があります。・枚数レースのカーテンを付けておくと、太陽光を柔らかく部屋に取り込むことができます。カーテンを開けて寝たいけど外から丸見えになるのは困るという方は、カーテンを2枚付けにすると良いでしょう。・サイズ・幅面倒なようでも窓の大きさを正確に計って、カーテンを発注する必要があります。カーテンの横幅について、「●倍」といった表示を目にすることもあるでしょう。これは窓幅の何倍の生地を使っているかということで、1.1倍はカーテンがほとんどピンと張るタイプ、2倍はカーテンを閉めたときにもたっぷりとひだがある優雅なタイプとなります。カーテンを活用した睡眠ライフモデルカーテンを上手に睡眠に利用する方法を夜から朝の流れで見ていきましょう。<夜>帰ったらカーテンを閉めて、外の喧噪をシャットアウトしましょう。部屋の中は暖色系の灯りで満たすと良いでしょう。寝る際には、厚手のカーテンの隙間をあけておきましょう。その際、レースの薄いカーテンを閉めておくと、覗かれる心配はなくなります。<朝>薄手のレースカーテンごしに朝日がさすので、目覚まし時計いらずで目が覚めます。起き上がったら、カーテンをすべて開けて太陽の光をたっぷりと浴びましょう。<昼>なるべく外に出て、運動や仕事などの活動をしましょう。一日部屋から出たくないという気分のときは、カーテンを開けた窓辺で太陽の光を浴びながら音楽を聴いたり読書をしたりするとよいでしょう。朝~昼間に太陽の光を浴びることで、夜はぐっすり眠れるようになります。曇りの日でも、太陽の光には強いパワーがあります。そのため、カーテンの開け閉めをこまめにして、自然の光を活用した健康的な睡眠を確保してください。Photo by Michael Yan
2015年04月24日大切とわかっていてもつい忙しくて、削ってしまいがちな睡眠時間。そんなあなたでもちょっとした工夫で睡眠の質を高めることができます。快眠セラピスト・三橋美穂先生のセミナー「不規則なハードワーカーのためのサバイバル睡眠法」が開催されます。仕事が忙しくて睡眠を十分にとれない人のために質の良い眠りの秘訣を伝授するセミナーです。「短い時間でもぐっすり眠るための基本ルール」「徹夜になってしまった時の対処法」「最適な入浴方法」「快眠呼吸法」「快眠ストレッチ(実技)」など、ハードワーカーが睡眠の質を高めるための様々なノウハウがわかる実践的な内容です。また、このセミナーには自分にベストな枕を判断する実習があるのも魅力のひとつ。2日に分けているため、睡眠法を学んだあと、それが正しく実践できているかを三橋先生と確認することもできます。忙しい毎日で睡眠をあきらめていたあなたにおすすめのセミナーです。睡眠の質を高める方法を学び、明日の仕事の効率を高めてみてはいかがでしょうか?セミナー「サバイバル睡眠法」(全2回)日時:2015年5月20日(水)・27日(水)各19:00~21:00場所:おひるねカフェcorne(コロネ)※地下鉄神保町駅から徒歩2分ウェブサイト内容:1日目/「こんなとき、どうする!?困った時の睡眠法」2日目/「多忙だからこそ見直そう!寝具・入浴・呼吸」費用:10,000円(全2回分・税込)募集人数:12名申し込み:info-s@nemulog.jp宛にメールで下記の情報をお知らせください。件名/「サバイバル睡眠法参加」本文/お名前、電話番号、参加人数(男女とも参加可)※法人の場合は会社名等も併せてお知らせください。問い合わせ:Tel. 03-3476-1045(株式会社ねむログ・塚島)イベントの詳細はこちらをご確認ください。Photo by Jakob Montrasio
2015年04月23日睡眠に悩みを抱える人であれば、「安眠効果あり」という方法があればどんなことでも試してみたいと思いますよね。今回は、ミストサウナが睡眠に与える影響に迫りたいと思います。果たして効果はあるのでしょうか?ミストサウナとドライサウナの違いとは?サウナって気持ちいいですよね。サウナと言えば、高温のドライサウナを思い浮かべる人もいるかもしれません。ドライサウナと水風呂の交代浴は交感神経が刺激され、活動的になる効果があるようです。これに対してミストサウナとは、低温かつ高湿度でゆっくりと体を温める入浴方法のこと。ドライ系のサウナよりも体への負担が少ないと言われています。ミストサウナと睡眠の関係を調べた実験があるので、見ていきたいと思います。ミストサウナと睡眠の関係実験は、10人の被験者がミストサウナのみと通常の入浴を10日間ずつ実施し、その間、脳波の計測や眠気尺度の評価、アンケート票の記入をするというもの。被験者は睡眠障害ではないが、寝つきが悪い、熟睡感を得られないなどの睡眠に悩みを抱える人たちです。この研究ではミストサウナのほうが通常の入浴よりも眠りの深さを示す値が高く出たそうです。また、実験期間中、最後の3日間は目覚めの感覚に関して、ミストサウナのほうがよい結果も見られました。ミストサウナが睡眠によい理由実験した人の感想では就寝時、身体が温かくなる感覚もあったようです。実は、人の身体は深部体温が下がることでスムーズに入眠できるしくみになっています。それには、眠る前に身体を温めて放熱すること。身体の芯から温まるミストサウナは就寝前のプロセスに加えるとよさそうですね。Photo by Loé
2015年04月22日大阪市立大学は、糖尿病の血糖コントロールが悪化することで睡眠の質の劣化を伴う睡眠障害が引き起こされること、ならびに睡眠障害が早朝高血圧を起こすことで糖尿病の心血管障害の原因となることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学の稲葉雅章 教授らによるもの。詳細は4月14日付でオープンアクセスジャーナル「PLOS ONE」に掲載された。糖尿病患者は、肥満に伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群を除いた場合でも一般人に比べ約2倍の不眠が見られると言われており、さまざまな原因が検討されてきた。また、近年の研究から、睡眠時間が短くなると糖尿病の有病率が上昇することや、睡眠障害を有する患者では2型糖尿病の発症確率が有意に高くなることから、睡眠障害による糖尿病増悪の可能性が示唆されていたものの、直接的な関与はよくわかっていなかった。今回、研究グループは、63名の2型糖尿病患者に対して脳波計を用いた精密な睡眠の質判定を実施。その結果、血糖コントロール指標であるHbA1cの増悪につれて、深睡眠の程度を示すレム睡眠潜時が短縮すること、ならびに血糖コントロール増悪により深睡眠の徐波睡眠相が減少することなどが判明したとするほか、深睡眠の障害が動脈硬化進展につながる可能性も示唆されたとする。これらの結果を受けて研究グループは、現在、睡眠障害により特異的に有効とされるオレキシン阻害薬を用いることで睡眠障害を改善させ、それによりどのような効果が得られるのかについての解析などを行っており、予備段階の研究では、睡眠障害による交感神経系の活動性低下や血糖コントロール改善が認められているとのことで、今後、患者数を増やして睡眠障害に対する治療の位置づけを確立することを目指した研究を進めていく計画だとしている。
2015年04月16日就職や進学などにより、春は生活リズムが大きく変わる時期です。特に新社会人の場合、学生の頃の不規則な起床時間とは打って変わり、朝早く、それも決まった時間に起きる必要が出てくるはずです。そこで新生活における睡眠について、詳しくご紹介していきます。新生活の睡眠で何が変わるのか?ストレスの発生と解消起床時間は無論のこと、新生活では新しい会社や新しい学校などに環境が変わると思います。そこで問題になってくるのが、ストレスの発生です。たとえ自分では意識していなくても、慣れない仕事や学校、それに伴う人間関係などによるストレスは、自然と蓄積されていきます。生活の中で慢性的にたまっていくものなので、厄介なことに、即座に解消することができません。ストレスは睡眠をさまたげながらも、睡眠の欲求を増やすという働きがあることもわかっています。つまり睡眠のリズムを整えることが、ストレス解消につながると言えるでしょう。質の良い睡眠を取る・睡眠のリズムを整えるためには?ストレスを解消させるためには、できるだけ質の良い睡眠を取ること、睡眠のリズムを整えることが求められます。そのための具体的な方法を紹介します。まずは就寝する1時間前に、入浴を済ませてしまうことです。入浴で上がった体温は、約1時間後には下がっていきます。このタイミングで寝ることが大切なのです。そしていざ寝る際には、部屋の明かりを全て消して下さい。なぜなら睡眠を促進するメラトニンは、光によって減少してしまうからです。また、どんなに眠気をもよおしても、夕方以降は昼寝をしないことも重要になってきます。いざ夜寝る時、深い眠りをさまたげるおそれがありますので、気をつけましょう。起床時間を決めることで快適な新生活を!睡眠を促すメラトニンは、朝起きてから約14時間後に分泌されることが、研究により明らかにされています。実際に眠気が強くなってくるのは、それからさらに2時間後になります。新生活は何かと忙しく、就寝時間にはどうしてもばらつきが出てきてしまうものです。だからこそ、まずは起床時間を決めましょう。毎朝、必ず同じ時間に起きるようにすることで、眠くなる時間帯が段々と定まってくるはずです。さらに、起きた時に朝の日光を浴びると、より効果的だとも言われています。実は睡眠時間が短くても、自分の生活に支障がない限り、問題はないと言われています。たとえ満足のいく睡眠状態ではなくても、心配しすぎることは禁物です。自分自身の効果的な睡眠リズムを作り、ストレスがたまりやすい新生活を乗り切りましょう。Photo by lauren rushing
2015年04月14日遊びたいさかりの若者が遊びを我慢するだけでなく、睡眠までも我慢してやらなければならないものとは何でしょうか。成長期に睡眠は欠かせないもの。大人が現状をしっかり把握し、改めて見つめ直す必要があるかもしれません。韓国の中高生が睡眠不足になる原因韓国青少年政策研究院が2013年に実施した「2013年児童・青少年人権実態調査統計」によると小中高生の一日の平均睡眠時間は7時間6分とのこと。4年前の調査と比べても減少していたそうです。一日のうち小学生は平均8時間19分、中学生は7時12分で、全体の平均睡眠時間が下がったのは高校生の5時間27分が原因のようです。高校生の睡眠時間が短い理由は大学入試のための勉強。いかに、受験戦争が苛烈なものかということを物語っていますよね。今後、さらに競争が激しくなったら、どうなってしまうのでしょうか。実際に、追い詰められている児童や生徒も少なくないようで、「ここ1年間で自殺を考えたことがある」という回答が4割弱もいたそうです。小学生は別の問題も……さすがに小学生は8時間睡眠を上回っている子が多かったそうです。その一方で、小学生の睡眠不足の原因として問題になっていることが「成人向けサイトの閲覧」なのだとか……。韓国では成人向けサイトを閲覧している小学生の割合は非常に高く、6割に及ぶそうです。昼間、学校がある児童や生徒がそのようなサイトを見るのは夜がほとんどではないでしょうか。パソコンやスマホから発せられるブルーライトを夜浴びると、睡眠ホルモン・メラトニンが正常に分泌されず、睡眠障害に陥る場合もあります。韓国のインターネット依存に対する対策とは!?誰でも、どこからでもアクセスできるのがインターネットの強みですが、これにはしっかりした対応が必要かもしれません。韓国では16歳未満の青少年の深夜におけるゲーム時間を制限する 「シャットダウン制」など国をあげての対策も進んでいるようです。ネット依存レベルを判断する「Kスケール」もそのうちの一つ。インターネットの使用で学校の成績が落ちていないか、計画していたことができなかったことがないかなど、いくつかの設問に答えて依存度を割り出すテストのようなものです。日本でも小中高生の睡眠不足が深刻化し、その主な原因がインターネットによるものとなれば、このような取り組みが積極的に行われるかもしれませんね。Photo by Sano Rin
2015年04月07日一度眠りはじめると何があっても起きない人、少しの音などですぐに起きてしまう人など、睡眠には個性があります。この個性がもしかしたら、私たちの睡眠不足と深い関連があるのかもしれません。アメリカ人も寝だめする週末に寝だめをして睡眠不足を解消しようと思うのは、日本人だけでなくアメリカ人も同じようです。ちなみに、英語で「寝だめ」はSleep Banking、「どか寝」のことは「Sleep Binge」というそうですよ。寝だめがBanking(貯める)なんて、面白いですね。さて、一般的にこの寝だめやどか寝には効果がない、むしろ健康に悪影響を及ぼす、なんていうことを聞いたりしますが、実際のところはどうなのでしょうか。アメリカの睡眠専門家によると、「寝だめは計画的に実施すれば効果はある」そうです。計画的とは一体??睡眠不足の解消に効果的?数日後に体力を使うイベントがあるとします。たとえば、マラソンなどの運動や引っ越しから出産に至るまで、体力を使うものは多いですよね。その特定の日の数日前からいつもより少し長めに寝るようにすると、体が元気な状態で臨めると言われています。普段は1日7時間であれば、数日間は9時間ぐらい眠るというわけです。ある実験でも夜更かしをする前に多く睡眠時間をとると、その後、睡眠不足になりづらいというデータが得られているそうですよ。ポイントは、睡眠不足になった後ではなく、事前に寝だめをするということのようですね。睡眠には型がある私たちは誰もが「睡眠の型」を遺伝子レベルでもっていると考えられています。朝型、夜型、中間型と、先天的にどこかに属しているのだそうです。例えば数日間は生活が乱れても結局は朝型に戻っているなら朝型と言えるでしょう。それが一番体に合っている、楽だと感じるんですね。みなさんはいかがですか? このタイプというのは結構重要で、睡眠不足解消の際には1つの目安になるようですよ。Photo by Michael
2015年03月30日寝ても寝ても眠い人、ほとんど寝なくても大丈夫な人。本当に世界は睡眠時間が十人十色の人たちで構成されています。それなのに他人と比較しすぎて自分のペースを崩してしまう、なんてことも多々ありますよね。今回は十人十色の睡眠時間についてです。アナタの理想の睡眠時間は?自分の年齢の理想の睡眠時間は何時間か――これはとても気になる問題ですが、結論から言ってしまうと「個人差があるので明確に何時間とは決められない」ということになるのだそうです。冒頭から身も蓋もない話で恐縮ですが、それもそのはずで、日中に体を動かしている量も、食事の量も、何もかも一緒という人はいないと思うので、当然、睡眠にも差が出てくるというわけですね。とはいうものの、年齢によって変化が出るという傾向は顕著にみられるようです。それは「睡眠も老化する」から。加齢と睡眠時間にどのような変化があるのかデータで見ていきましょう。10歳と70歳でこんなに違う!ある調査によると、各年齢の平均睡眠時間は10歳=約8.7時間、20歳=約7.4時間、30歳=約6.8時間、40歳=約6.4時間、50歳=約6.3時間、60歳=約6.2時間、70歳=約5.9時間となっています。わかりやすいほどの右肩下がりですよね。10歳と70歳を比べると、その差は約2.8時間で、1.5倍近くも違いがあるということになります。私たちは60年かけて睡眠時間が約3分の2で済むようになってしまうとも解釈できますね。もちろん、これには冒頭でも記したように「個人差」があるものなので、「年齢の理想の睡眠時間」ではありません。無理してこれに合わせるなどはしないでくださいね!目安だけでも教えて!そうは言っても「目安だけでも知りたい!」と思ってしまいますよね。睡眠の専門家によると「ポイントは日中に眠気や倦怠感を感じるかどうか」なのだそうです。つまり、8時間寝ていても日中に眠気があって仕事や勉強などに差し支えがでるようであれば不足、6時間でも全く問題なく活動できているのであれば十分、と言えるのだと思います。この目安を知っていれば「○時間寝なきゃ!」などと追いつめられることもなくなるので、少し気が楽になりますよね。自分なりの適正な睡眠時間を探してみましょう!Photo by The Real Estreya
2015年03月29日毎日、仕事が忙しいあなたにとって、睡眠や休息をとるのは急務。けれど、現実はそううまくはいかないものですよね。休まなきゃ、眠らなきゃと思ってはいるものの、仕事の都合でどうも実践できないという方は、一度客観的に自分を捉えなおしてみるのもいいのでは?「不眠症」になりやすい環境とは?「明日は大事なプレゼンがあるから早く寝ないといけない。けれどまだ準備が完璧でない」「週末の休みでしっかり寝たはずなのに、なぜか心身共に疲れがとれない……」。そんな毎日のプレッシャーと、休むチャンスがあってもしっかりと休めないという八方ふさがりの中で生活していませんか?そんなあなたはすでに睡眠不足に陥っているかもしれません。さらに進むと睡眠障害や不眠症になる可能性も。それらの症状は、仕事のスタイルや環境によって差が出てくるようです。例えば、早く寝床につくけれど、頭が覚醒してしまいどうしても眠れず、明け方頃にようやく眠れているというケース。しっかり睡眠時間を確保しているのにもかかわらず、熟睡感が得られない。夜中に一度目が覚めるとその後眠れない。朝早くに目覚めてしまう。日中、会議や仕事中に強烈な眠気に襲われるなど、仕事のスタイルや環境によってさまざまなタイプがあります。無限のループ!仕事が睡眠不足を引き起こし、さらなる過労を引き起こす睡眠に何かしら問題があるのは、仕事や家庭のことからくるストレスや悩みが原因となることが多いでしょう。特に「また今夜も眠れないのではないだろうか」という不安を抱えることで、睡眠がさらにプレッシャーになってしまい、睡眠不足を増進させるといわれています。この疲れがなかなか解消しないことから、イライラしたり、ミスが増えたりして、そのうち働く意欲が損なわれてきます。こうしてどんどん疲れがたまり、過労がさらに睡眠不足を引き起こすという無限のループに陥ってしまいます。多忙による睡眠不足対策は?眠れない原因は主に交感神経の緊張が考えられます。まずは興奮を抑えましょう。自律神経失調症うつ病ナビ「ココカラ」によれば、興奮を抑える対策として、以下を紹介しています。・昼間に興奮しすぎない・怒ったり、怨んだり、怖がったりしない・カフェインをとらない・寝る3時間前にテレビやパソコンの画面を見ない・部屋の電気を消す・ゆっくりとぬるめのお湯につかる・寝る前にストレッチをするこのときに、アルコールを飲んで眠ろうとすると、さらに入眠を妨げる結果に。以上のように生活習慣を変えても改善しない場合は、速やかにお医者さんに相談しましょう。Photo by lauren rushing
2015年03月27日ショートスリーパーに憧れている人はとても多いでしょう。実際、多忙につき、睡眠時間を削らなければ仕事や勉強が処理できない状況にある人もいるのでは?確かに短時間睡眠は実利性がありますが、きちんと寝たほう方が成功へはつながりやすいといわれています。そこで、寝ることが脳の活動に大きな意味がある、その理由をご紹介します。短時間睡眠にはリスクがある1日に3~4時間程度の睡眠で、問題なくパフォーマンスが発揮できる人は、7~8時間寝ないと体がだるいという人にとっては羨ましいもの。けれど、必要な睡眠時間は、人それぞれ。日経新聞の記事によれば、必要睡眠時間は、遺伝的影響を受けているともいわれています。残念ながら、7時間睡眠が必要な体質の人は、7時間寝るしか道はないようです。短時間睡眠で、睡眠不足になると、基本的に能率が下がります。睡眠には、ただ疲れをとるという休憩的な意味だけでなく、脳が活性化される意味もあるからです。寝たほうが脳にはいい!脳は、眠っている間にも活動しています。よく、寝る前に何かを暗記すると、寝ている間に情報整理がされ、脳が活性化されると聞いたことはありませんか?Diamondオンラインによれば、ノーベル医学・生理学賞をとったオーストリアの脳科学者が、夢の中で浮かんだアイデアをきっかけに実験したところ、画期的な結果が生まれたという事例が紹介されていました。寝る前にした学習を、寝ている間に脳が整理して定着させるというのは本当のようです。この脳科学者の例も、寝る前に考えていたことが、夢の中で整理されてすごいアイデアとして表れたといってもいいようです。成功を勝ち取るには寝ること!ビジネスマンは、成功を手に入れたいものです。そのためには睡眠が絶対に必要なのです。睡眠をしっかりとっていくことで健康を維持し、長生きできるだけでなく、出世にも響いてくるといわれています。いくら睡眠時間を削って一時的に業績を上げたとしても、最終的に残るのは体を壊さなかった人。結局、無理をしてきた人は、50代頃になると息切れしてダウンする傾向が!あとで後悔しないためにも、眠れるときに眠っておいたほうが「勝ち組」になれる可能性が高いでしょう。短時間睡眠への憧れは無意味!きちんと寝て、長い目で見た出世競争に勝ち残りましょう!Photo by Alex France
2015年03月26日東京は「眠らない街」と言われていますが、東京の女性もタフなイメージがあります。睡眠を犠牲にしても、仕事や遊びに全力になっている傾向があるようです。睡眠不足の女性たちがどのような生活をしているのかご紹介します。東京の女性は常に睡眠不足で疲れているって本当?東京の女性は、仕事に趣味に全力で取り組んでいるイメージがあります。実際に周りを見渡しても、睡眠不足でありながらもアグレッシブに活躍している女性が多いです。そういった女性は、美意識も高く、美しさを保ち続けているのも魅力的です。東京で働く20代~40代の総合職の女性に調査したところ、「体が疲れている」と答えた女性は95%にものぼりました。「仕事でストレスがたまっている」と感じている人も79%にのぼり、多くの東京の女性がストレスを感じていることがわかりました。一見リア充に見えていても大きな負担を抱えていることがわかります。睡眠不足に野菜不足、でも美しいその理由とは調査の中で、東京の女性は睡眠不足であること、野菜不足であることもわかりました。仕事が忙しく、食事の時間もバラバラな方は多いようです。労働時間が長い分、その反動で自分の趣味の時間を確保しようとする動きもあるようです。そんな生活を続けていたら、美のレベルはどんどん下がっていきそうな気がしますが、現状は逆です。東京の女性の美意識は非常に高く、彼女たちが一番気にしているのは肌荒れです。また、隙間時間を使って、ダイエットや筋トレなど、できる限りの努力をしていることがわかりました。睡眠時間を削ってまでしていることとは?そんな忙しい生活を送っている東京の女性が、睡眠時間を削ってまでしていることとは何でしょうか?仕事終わりの時間の使い方について調査したところ、最も多かったのが飲み会でした。美味しいものをたくさん食べることで、ストレスを発散していると考えられます。次に多かったのが、買い物です。仕事終わりに、自分へのご褒美として欲しいものを買ったり、自分への投資としてお金を使っているのです。どんなに忙しくても、睡眠時間が短くても、自分の人生の満足度を高めようとしているのが東京の女性のようです。Photo by Steve wilson
2015年03月25日3月は決算があるほか、人事異動や新入社員の入社を控えて忙しいという会社も少なくないと思います。できるだけ時間を有効に使いたいこの時期こそ、睡眠の質を見直すべき。では、どんなポイントに注意するとよいのでしょうか。忙しい3月でも睡眠時間は変えられない日本は3月決算という会社が多く、この時期は年度末で忙しいところが珍しくありません。ギリギリまで売上を増やしたい営業職や、決算書の作成に追われている経理職など、さまざまな職種の方が忙しい仕事に追われていると思います。そのため、できるだけ仕事に費やせる時間がたくさん欲しいと考える人もいるでしょう。1日は誰しも平等に24時間しか与えられていません。そのうち、一般に睡眠時間は1日の4分の1から3分の1を占めていますが、もし、この時間を無理なく減らせるとしたら嬉しいですよね。そこで、睡眠時間の重要性と、限られた時間を有効活用するコツをご紹介します。睡眠不足は作業能率を下げるまず、睡眠時間を十分に確保することの重要性について考えてみましょう。人間は寝ることで疲労回復と脳のリフレッシュをしていますが、ぐっすり眠れていないと疲労が抜けず、起きている間の作業能率や注意力の低下を招き、事故のリスクを高めることが明らかになっています。職場が忙しい状況だと睡眠時間を削って働くケースもあるでしょう。でも、厚生労働省は作業効率を下げるばかりか、事故やヒューマンエラーのもとになり、事故の原因になるとしています。さらに、睡眠不足の状態が続くと疲労回復が難しくなるうえに、寝つきや目覚めが悪くなるようです。作業能率キープのためのひと工夫とは?「睡眠不足でも働かなければならない」という人もいると思います。その場合は作業能率の低下や事故のリスクを防ぐために、睡眠に関するちょっとした工夫をするとよいでしょう。効率よく仕事をしたいと考えているのであれば、お昼休みに30分程度昼寝すると、午後の業務の作業能率をキープできます。また、徹夜が必要な場合は午後の早い時間に90分程度寝たり、深夜に15分仮眠を取ったりすると、眠気が収まってシャキッと仕事ができるでしょう。できるだけ高い作業能率を維持するために睡眠の方法を工夫して、ハードな3月を乗り切りましょう!Photo by Kompania Piwowarska
2015年03月22日「朝起きると、こめかみのあたりが痛い」「起床時は首から上がずっしりと重い」などの症状を感じたことはないでしょうか。実はこれ、睡眠時の「かみしめ」に原因があることがあります。このようなかみしめに悩んでいる人は意外と多いようです。その原因と、緩和・解決法を探ります。睡眠時のかみしめはどうして起きる?睡眠時などのかみしめは、歯ぎしりなどと違い音が出ていないことも多いのです。そのため、自分はおろか一緒に寝ているパートナーや家族が気づくことも少ないという特徴があります。かみしめは、他の治療で歯医者さんに行った際に、歯が擦り減っていることにより発覚することがよくあります。そして、かみしめの症状が出ている方は精神的に疲れていたり、睡眠中もリラックスして眠れていなかったりする場合が多いことがわかっています。他には、クセや顎の形などに要因がある場合も。さまざまな原因が絡み合って、かみしめを引き起こしているケースもあります。今日からできるかみしめ対策法かみしめを防ぐための対策にはどんなものがあるのでしょうか。今日から実践できるものを見ていきましょう。・日頃からかみしめる習慣をなくすかみしめの癖がある人は、集中して仕事をしているなど、日中もよく歯を食いしばっています。自分の習慣を見直して、ついかみしめていたらすぐに口を開けて弛緩させることで改善を図ってみましょう。・頬やこめかみをほぐして眠るかみしめる癖がある人は、頭痛が起きたり歯が割れたりするまでかみしめてしまうなど悪化していく危険性があります。保湿クリームなどで滑りを良くしつつ、指の腹を使って頬やこめかみをほぐしましょう。・顔を冷やさないようにする人は、寒さを感じると歯を食いしばります。睡眠中、身体は布団に入っていて暖かくても、顔が寒さを感じている可能性があります。睡眠中にかぶる頭巾なども販売されていますので、顔を寝ている間に冷やさない工夫をしましょう。歯科に相談すると、自身に合ったマウスピースをつくってくれます。これを毎日つけることで、歯が擦り減ったり、割れたりするような事態を防ぐことができます。かみしめの要因となるストレスをマネジメントする方法かみしめの原因となっているケースが多いストレスを、睡眠前に解消することで、かみしめを改善していく方法を探っていきましょう。・仕事からOFFモードへ切り替えるスポットをつくる職場と自宅の往復だと、仕事で嫌なことがあるとどうしてもそれを引きずって自宅に帰ってしまいます。それを防ぐために、いったんカフェなどで読書をするなどして、仕事からOFFモードに切り替わる時間と空間を設けるようにしましょう。・嫌だったことと良かったことを書き出す嫌だったことを紙に書き出してみましょう。それを破り捨てると、案外ズルズルと引きずらないものかもしれません。一方、良かったことも紙に書いてみましょう。すると、案外悪いことばかりが日々起こっているわけではないことに気づくはずです。・就寝前1時間は寝るための準備期間と位置づける就寝前1時間はアロマを用いたり、読書をしたりしながら気持ちを落ち着ける時間にしましょう。仕事から完全に離れてリラックスする時間にするのです。PCやスマートフォンが近くにあると、ついメールなどを確認したくなるため、あえて寝室には置かないなどと決めておくと良いですよ。このようにストレスをため込まない工夫を日常的にすることで、徐々に睡眠中も仕事やストレスから解放されていくはずです。Photo by mandalynn
2015年03月21日都市部の住宅は価格が高いので、職場から離れていても郊外にマイホームを購入したいと考える人もいると思います。でも、通勤時間が長くなると、眠りの質と生活のクオリティが下がってしまうのだとか。今回は、職場からマイホームが遠くなることで起こるリスクをご紹介します。通勤時間が睡眠に影響するのはなぜ?マイホームを購入するとき、少しくらい職場から遠くてもよいと考える人もいるかもしれません。しかし、通勤時間が長くなることで生活の質が下がることが、アメリカ・ブラウン大学の研究結果によって明らかにされました。同研究グループによると、通勤時間が1時間以上の人は、そうでない人に比べて睡眠時間が30.6%も短いと言います。その理由は、単純に起床時間が早くなることもありますが、通勤手段が自動車や公共交通機関になることから、運動時間が16.1%も少なくなるからだそうです。この研究はアメリカの統計ですが、日本でも運動不足に悩んでいる人は多いと言います。15歳以上の日本人は65%が運動不足を自覚していますが、これが睡眠不足を招いているんです。運動不足は不眠の要因だった!通勤時間が長くなると、運動する時間が取れなくなってしまいます。徒歩や自転車で通勤するという人もいますが、自宅と職場の距離が離れていると、どうしても自動車や公共交通機関での移動に頼らざるを得なくなってしまいます。これが運動不足ひいては睡眠不足の一因になっていると考えられます。厚生労働省は、週5日、30分以上歩いている人に比べ、それよりも運動頻度が少ない人は、寝つきが悪かったり、途中で目が覚めてしまったりするリスクが高いと発表しています。つまり、運動不足を解消するには、ときどき身体を動かすのではなく、習慣化することが大切なんです。睡眠不足は年収にも影響した!念願のマイホームをリーズナブルに購入できるなら、職場から離れていてもよいという人もいるかもしれません。しかし、通勤時間が長いと睡眠時間が短くなってしまうことから、生活の質が下がってしまう恐れがあることを覚えておきましょう。実は、「いい寝!フォーラム」によると、睡眠時間が短い人は年収が低くなりがちという調査が出ています。マイホームを安く購入したことがきっかけで生涯年収が下がる可能性があると考えると、郊外よりも都市部に物件を買ったほうがよいかもしれません。同調査では、睡眠時間の満足度を左右する時間はわずか41分。マイホーム購入に迷っている方は、少し価格が高くとも職場の近くの物件を買ったほうがよい人生を送れる可能性がありますよ!Photo by tokyoform
2015年03月20日2012年より、3月18日が「春の睡眠の日」に制定されました。この時期、全国では睡眠に関する啓もう活動が行われています。そこで、今回は「春の睡眠の日」に合わせて、ぐっすり眠るための基本的な知識をご紹介します。毎年3月18日は春の睡眠の日毎年3月18日は「春の睡眠の日」。前後1週間は「睡眠健康週間」として、各都道府県では市民公開講座や各種フォーラムが開催されています。これは、世界睡眠医学協会が定める「世界睡眠デー」に合わせて誕生したものです。日本人の睡眠時間は470分であり、世界でも1、2を争うほどの睡眠不足であることが知られています。最長のフランス(530分)と比較すると、60分も短いことが明らかになっているんです。また、国民の平均睡眠時間は、1960年から2010年までの50年間におよそ60分短くなっているといいます。もはや、睡眠不足は国民病ともいえる症状ですが、この季節は眠くなるという人も少なくないと思います。そこで、春になると眠くなる理由について考えてみましょう。春の眠気は自然の現象「春眠暁を覚えず」といわれるように、春はぐっすり眠れる時期だと考える人も少なくないはず。脳科学者の井上昌次郎氏は科学的研究はされていないが、春になると眠くなる理由について述べています。春は次第に日照時間が長くなるため、メラトニンが分泌される時間が短くなります。でも、春になったばかりの頃は身体が冬の状態に慣れており、気候の変化に適応できず、日中に眠気を覚えてしまうのだそうです。暖かい春の気候が原因で眠くなるのは自然の摂理。ただし、睡眠不足症候群やその他の病気が原因で眠いという可能性もあるので、病院を受診するのもよいかもしれません。「春の睡眠の日」で質の高い眠りを意識する現在、多くの日本人が不眠やそれに近い症状に悩まされており、わが国全体で睡眠に対する理解を深めていくべきだという機運が高まっています。「睡眠の日」や「睡眠健康週間」は、こうした流れのなかで制定されました。現代人の生活には、睡眠不足の原因がいくつも潜んでいます。でも、身体のメカニズムやぐっすり眠るためのコツがわかれば、不眠に悩まされずに過ごせるようになるはず。睡眠に対する正しい理解を広めるべく、日本睡眠学会や公益財団法人 精神・神経科学振興財団が中心となって、継続的に啓もう活動を行っています。今まで眠りについて深く考えなかったというあなた。「春の睡眠の日」をきっかけに、ぐっすり眠る方法について見直してみるとよいでしょう。Photo by Deepjoy Tang
2015年03月17日大半のことはパソコンで検索をすれば調べることができる時代ですが、やはり身近な人の知識や体験はそれとは比べることのできない情報ではないでしょうか。今回は、睡眠に関する資格について調べてみました。睡眠学って?睡眠のことを真剣に考えている方々は日本にもたくさんいます。一般社団法人日本睡眠教育機構(JSES)もその1つで、「睡眠学に関する教育を通じて、正しい睡眠知識を社会の人々に伝え、国民の健康増進に寄与することを目的として、睡眠に関する事業」を行っている団体です。睡眠学というのはどのようなものなのでしょうか? JSESでは、「睡眠検定」という検定試験をつくり、健康づくりに役立つレベルの睡眠知識(睡眠学)の客観的な評価を行っているそうです。世の中にはいろいろな検定試験がありますが、睡眠にまつわる検定試験まであるんですね!睡眠検定もある!ちなみにこの睡眠検定、入門・3級・2級・1級と4段階に分かれていて、1級が最もハイレベルなのだそうです。JSESのホームページによると、入門:睡眠に関する一般常識レベル3級:睡眠の科学的基礎レベル2級:睡眠の科学的基礎及び睡眠知識の応用と指導レベル1級:2級に加えて、主な睡眠障害とその予防、睡眠薬の効用と注意点など、医学的知識レベルを含む1級となると医学分野にまで及ぶようなので、相当取得が難しそうですね……。「私は睡眠に関する知識なら自信がある!」という方は一度、受けてみてはいかがでしょうか?身近な人をサポートJSESは睡眠検定とは別に、「睡眠健康指導士」の育成にも力を入れているそうです。睡眠健康指導士とは、身近な人たちに対して睡眠の正しい知識を提供し、健康的な生活が送れるように活動する人のこと。こちらは初級と上級があるそうです。現在、日本では睡眠に悩みを抱えている人が、5人に1人とも、3人に1人とも言われているので、このような人たちがまわりにいてくれて、アドバイスをくれたりしたらありがたいですよね。読者の方の中にも、1人で不眠に苦しんでいる方がいるかもしれません。WEBなどで情報収集することも大切ですが、無理をせず、なるべく早い段階で医師に相談するようにしましょうね!Photo by CollegeDegrees360
2015年03月17日