盲目だった少年・ホタルの目が7時間だけ見えるように。それと同時に、目が見えていた人々の視力が失われ、町には正体不明の敵が襲来。母親と乗り込んだ電車で、ホタルは緑色の少女・ビビと出会う。そんな奇想天外でポップでダークな絵本『ビビを見た!』が舞台になる。ダークな伝説的絵本が舞台に。「生々しく演じられたらと思います」「このお話をいただいてから本を読んだのですが、怖くてしばらく呆然としてしまいました。物語の中にいろんなメタファーが使われていて、時代を問わず、社会への警告を発している作品だなと思いました」石橋静河さんにとって、演出の松井周さんとはこれが初の顔合わせ。「何かを最初から決めつけられるのでなく、まずは感じて自由に考えていく余白をもらっている気がします。松井さんから言われているのは『生々しくいてほしい』ということ。この物語にはビビや、ワカオと呼ばれる巨人が登場します。そういう役って、現実からかけ離れた存在だからこそ“フリ”で演じてしまいがちですが、それはしないでくれという意味だと考えています。役の感覚を自分の深いところまでいったん落とし込んだところで、作品の持っているファンタジーの軽さも入れていこうとされているのかなと思うんです」松井さんは、世の中の歪みや人間の奇妙さを、様々な実験的手法を用いて舞台にする演出家だ。石橋さんはビビを演じることになるが、一筋縄ではいかない予感。それでも「演じられて、すっごく嬉しい」そう。「だって、人間じゃない緑色の、触角が生えた、羽の破れた5歳くらいの女の子、ですよ。こんな役ができるのは、なかなかない機会。ただ、ビビを生々しい気持ちでやろうとすればするほど、残酷な役だなって思うんです。彼女のその残酷さを、ちゃんと受け止めて演じられたら」飾ることも力むこともなく作品の中に佇む。そんな石橋さんの自然な演技に魅せられる人は多い。「私の場合、まだ自分の手札がそれしかないというだけです。もともと嘘が下手で、演じる時に何ができるかといったら、役の気持ちを理解して寄り添うことだけ。今回、共演にいろんなキャリアの方がいるので、稽古場で様々な演技のアプローチの仕方を盗めたらと思っています」いしばし・しずか1994年7月8日生まれ。東京都出身。ヒロインを務めた映画『いちごの唄』が7月5日公開。その後も、『楽園』『ばるぼら』『37Seconds』と出演映画の公開が相次ぐ。『ビビを見た!』 7時間だけ目が見えるようになった盲目の少年・ホタル(岡山)は、盲目になった母を連れ、正体不明の敵から逃れて乗り込んだ電車で、緑色の少女・ビビ(石橋)と出会う。7月4日(木)~15日(月)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ原作/大海赫上演台本、演出/松井周出演/岡山天音、石橋静河、樹里咲穂、久ヶ沢徹、瑛蓮、師岡広明ほか前売り5300円、当日5800円(7/4、5、8、10は前売り4800円、当日5300円)ほか*すべて税込みチケットかながわ TEL:0570・015・415(10:00~18:00)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年07月02日瑞々しい輝きを放つ、新世代の女優たち。さらなる活躍が期待される若き才能の一人、桜田ひよりさんが演じることのやりがいや難しさ、目指す役者像を教えてくれました。幼少期から圧倒的な演技力で存在感を発揮!「幼稚園の時に女優を目指してから今まで、一度も辞めたいと思ったことはありません。自分以外の誰かになれるのはこのお仕事だけ。“大人のキッザニア”じゃないですけど、役を通して消防士にも警察官にもなれる。もともと性格も飽きっぽいので、このお仕事に向いてるなって思います(笑)」幼少期からモデルとして活動を始め、12歳の時に出演したドラマ『明日、ママがいない』で演技力が大絶賛された桜田ひよりさん。最近では公開中の劇場アニメ『薄暮』で声優に初挑戦するなど、新たな才能を開花させている。「昔からアニメが大好きでしたし、一つの経験として絶対にやったほうがいいなと思ったんです。自分ではない誰かになるのは女優と同じですけど、声だけで感情を伝えるということがとても難しくて。家で猛練習しました」これまで数多くの映画やドラマに出演してきたものの、桜田さんが女優としての未来を真剣に考えるようになったのはつい最近のこと。まもなく公開になる映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』がきっかけだった。「この作品には10代の女の子の悩みが詰まっています。10代って、人にどう見られているかが気になったり、自信をなくしたり、自分自身との葛藤が生まれる時。私もその一人で、今まではただいろんな役がやりたいという一心だったんですけど、この作品をきっかけに、本当に自分がやりたいことや人とは違う自分の魅力ってなんだろうって真剣に考えるようになったんです」そうして見えてきた、桜田さんが思い描く女優としての理想像とは?「これまで、心に闇を抱えている女の子の役をいただく機会がすごく多かったんです。やっぱりそういうクセのある役をやらせたいって思っていただけることが自分の長所なのかなって。これからも物語のスパイスになるような個性的な役を演じていきたいです」Q 特技は?ずっと特技がなかったんですけど、ついに見つけました!四つ葉のクローバーを探すのがめっちゃ早いです(笑)。Q 好きな作品は?アニメ『鬼滅の刃』。人を食べる鬼の話なんですけど、妹のために頑張るお兄ちゃんが素敵で、とにかく面白い!Q 休日の過ごし方は?自分から人を誘うのが苦手なので、誘われない限りはずっと家にいます(笑)。宿題をしたり、小説を読んだり。Q 今ハマっていることは?小さい頃からの念願が叶って、最近犬を飼い始めたんです。ふわふわのトイプードル!もうかわいくて仕方ありません。さくらだ・ひより2002年12月19日生まれ、千葉県出身。ヒロインの妹・成田茜を演じる映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』は6月28日公開。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・福田亜由美(crepe)ヘア&メイク・池上 豪取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年07月01日もはや当たり前になった、親が子どもに作る“キャラ弁”。人気のキャラクターやかわいい動物などが描かれたお弁当に、子どもたちも大喜び…が一般的な印象ですが、世の中には“子どもが嫌がるお弁当”を作る母親もいる!これは、反抗期の娘への仕返し弁当を綴ったエッセイ『今日も嫌がらせ弁当』を原作とした映画。篠原涼子さんは、高校生で反抗期真っ盛りの娘(芳根京子)に、高校卒業までの毎日、娘が嫌がる“嫌がらせ弁当”を作り続けるシングルマザーのかおりを演じています。「最初にエッセイを見せてもらったんですが、表紙が“貞子”を描いたお弁当だったんです。で、“なんなんだろう、この本は”って(笑)。読んでいくと、お弁当のルックスがおもしろいのはもちろん、嫌がらせのためのお弁当だというところに衝撃を受けまして。でも出演を決めた一番大きなきっかけは、うちの長男の一言なんです。このエッセイを家に置いておいたらどうやら読んだらしく、“ママ、こういうのやってよ”って(笑)。正直、貞子にもならなきゃいけないし(編集部注:劇中で篠原さんは、貞子のコスプレをしています)、と悩んでいたのですが、それで、やろうと思いました」篠原さん演じる持丸かおりは、2人の娘を持つシングルマザー。長女は独立しており、高校1年の次女と一緒に暮らしています。しかしその娘が反抗期真っ盛り。口も利かなければ目も合わせないし、母親が目の前にいるのに「学校に車で送って」とLINEしてくる始末。そんな娘にカチンときたかおりは、クールに決めている娘に、超かわいい赤ずきんちゃんのキャラ弁を作る嫌がらせをします。娘もその挑戦を受けて立ち、「残すのは負けるみたいでイヤ」と、その後も毎日嫌がらせ弁当を完食するのですが…。「エッセイの著者である、本物のかおりさんにもお会いしました。ご本人はあまり口数が多いほうではないもの静かな方なのですが、映画は2時間という限られた時間だということと、多少シリアスな展開もある作品なので、私は“明るく頑張っているお母さん”というイメージで、かおりさんを演じました。本物のかおりさんは本当に素敵な人で、そんなに話をしなくても子どもの思っていることをちゃんと把握している、そんなお母さん。嫌がらせ弁当を作ってもらっていた娘さんにもお会いしたのですが、“自分もそういう親になりたい”とおっしゃっていて。良い親子だなって思いました」舞台は八丈島。美しい自然に囲まれた島で紡がれる物語は、世代を超えて胸に響くはず。「テーマは親子愛ですが、キャラ弁を作る様子は、日々お弁当を作る働く女子にも楽しいし、役立つのではと思います。あと、とにかく編集がおもしろい(笑)。愉快なCGが出てきたり、意外な演出があるので、ほんわか笑えると思います。息子はまだ観てないんですが、彼もきっと笑ってくれるんじゃないかな」『今日も嫌がらせ弁当』八丈島に暮らすシングルマザーのかおり(篠原)は、反抗期の娘・双葉(芳根)に「態度を改めるまで“嫌がらせ弁当”を作る」と宣言するのだが…。他に松井玲奈、佐藤寛太、佐藤隆太らが出演。6月28日より全国公開。©2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会しのはら・りょうこ女優。1973年生まれ、群馬県出身。’90年にデビューし、歌手、女優としてドラマや映画、舞台で活躍。2018年の日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀助演女優賞をW受賞した。※『anan』2019年7月3日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)スタイリスト・宮澤敬子ヘア&メイク・岡野瑞恵(by anan編集部)
2019年07月01日あのHiGH&LOWシリーズに続く、LDHの新たな総合エンタテインメント・プロジェクトがついに始動!その名も「BATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~」。そこで、Jr.EXILEを代表し、FANTASTICSの世界さん、THE RAMPAGEのRIKUさん、BALLISTIK BOYZの砂田将宏さんに、BATTLE OF TOKYOへの意気込みや今後の目標、さらには3人の普段の関係性まで聞いてきました!写真・大内香織 文・菅野綾子左から、BALLISTIK BOYZの砂田将宏さん、FANTASTICSの世界さん、THE RAMPAGEのRIKUさん。「BATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~」の中心となるのは、EXILEを夢見てアーティストを目指してきたJr.EXILE世代と呼ばれるGENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZの4グループ。第一弾となる今回は、プロジェクト名の通り、MVやライブで4グループ総当たりの激しいコラボバトルを繰り広げます!———プロジェクトの発足を初めて聞いた時の印象を教えてください。世界 シンプルに楽しみだなと思いました。ちょうどこの4グループがいい流れに乗れているタイミングでもありましたし、今回のライブ以外にもいろいろな可能性をはらんだプロジェクトだなと。GENERATIONSというしっかりした先輩がいて、THE RAMPAGEのチームワークやBALLISTIK BOYZのグローバル感、そしてFANTASTICSのスタイリッシュな雰囲気が合わさって、すごく面白いものができるじゃないかと思っています。RIKU 3年前にTHE RAMPAGEとしてデビューして、このまましばらくずっと後輩としてやっていくんだろうなと思ったら、そのあとすぐにFANTASTICSが結成されて、今年またBALLISTIK BOYZがデビューして。そしてこのプロジェクトの発足と、なんだかスピード感がすごいなという印象でした。Jr.EXILE世代の中では僕らが上から二番目にあたりますし、核になる存在にならないといけないので、「よし、やってやるぞ!」という気持ちです。砂田 最初に聞いた時はびっくりしました。その当時はまだデビューもしていなかったのに、もうそんな大きなプロジェクトに参加できるのか、と。でも、驚きやワクワクした思いと同時に、今の実力では先輩たちと同じステージに立ってもただ埋もれてしまうだけということはわかっていたので、毎公演のパフォーマンスで確実に成長していけるよう、気を引き締めて取り組んできました。EXILE/FANTASTICSの世界さん。———それぞれのグループの強みは?世界 FANTASTICSは一番スタイリッシュだと思います。2ndシングルの『Flying Fish』では真っ白な衣装で踊ってるんですけど、FANTASTICSじゃなかったら、そんなこと絶対ないと思いますし。でも、表向きはスタイリッシュなんですけど、けっこうはっちゃけるメンバーが多いので、中身は散らかってるかもしれないです。RIKU&砂田 あははは!世界 でも、BATTLE OF TOKYOのアルバムの楽曲では、各グループ3曲ずつ参加しているんですけど、その中でそれぞれのグループの新しい一面が引き出されているような気がします。RIKU THE RAMPAGEはヒップホップが軸になっているので、重いビートの楽曲が多いです。僕らは昔のEXILEさんの雰囲気をもう一回作り出せるように頑張って活動している部分があるので、そういう意味では勢いだったり、パッションだったりというのは、Jr.EXILE世代の中では突出しているのかなと思います。砂田 僕たちは全員マイクを持って歌って踊ることやアクロバットを武器にしたグループです。まだ活動期間が一番短いグループということもあって、このプロジェクトの中でどれだけ自分たちらしさを出せるかということが課題のひとつでもあったんですけど、一番年下らしく、ちょっと生意気な感じややんちゃな雰囲気が自分たちのカラーなのかなとMVの撮影をしていて気がつきました。———MVの撮影はいかがでしたか?砂田 “バトル”がコンセプトなだけあって、先輩たちと対峙するシーンがあるんです。けっこうバッチバチな感じなので、正直めちゃめちゃやりづらかったです(笑)。世界&RIKU あははは!RIKU そりゃそうだよ〜。砂田 ワンテイク目はちょっと抑えぎみでいくんですけど、監督さんや、それこそ先輩方が「もっときていいよ!」とおっしゃるので、そこから徐々に上げていくみたいな感じで。RIKU でもカットがかかった瞬間、すぐ謝るんです。「す、すみません…!」って(笑)。世界 FANTASTICSは僕もいるし、同じくEXILEを兼任している(佐藤)大樹もいるので、他の3チームとの関係値が築けていたぶん、すごくやりやすかったですね。リハーサルも撮影もスムーズでしたし、変に気を使うこともなく、バトル感もしっかり出せました。RIKU それこそ僕と大樹なんて、世界さんのダンスレッスン受けてましたからね。世界 上はGENERATIONSの数原(龍友)から、下はまっさん(砂田)まで、全員教えたことあります。(笑)RIKU そうですよね! そんな人、他にはいないですよ。砂田 本当にすごいです……!THE RAMPAGEのRIKUさん。———みなさん、普段からお付き合いがあるんですか?世界 もう付き合いはけっこう長いですね。まっさんはめっちゃ生意気でした。RIKU 生意気でしたね〜。昔、EXILEさんのツアーのバックダンサーをやらせてもらった時、まっさんと楽屋が一緒だったんですよ。まっさんはまだ小学生だったのに、「りっくん! 髪セットしてや! ゴリッゴリのイケイケにしてや!」って(笑)。なのになんか最近、すごくいい子になっちゃって。砂田 いい子になったというか、ちょっと大人になったんです!(笑)世界 誰に対しても “くん” 付けだったよね。RIKU ですね。でもその感じがすごく素敵で。全然イヤじゃなかったです。砂田 BALLISTIK BOYZのデビューが決まった時は、そのお祝いに世界さんと大樹さんから焼肉をごちそうしていただきました!RIKU 僕は…、“りくくん+バリちゃん”っていう、僕とBALLISTIK BOYZのメンバーのグループLINEがあるんですよ。そこに「デビューおめでとうね!」みたいな連絡しかしてないです……。砂田 でもRIKUさん、僕たちの武者修行見にきてくれましたから!RIKU でも今度肉屋くらい連れて行きます。他のメンバーには秘密だそ!砂田 はい。(笑)RIKU 僕と世界さんは師弟関係みたいなものです。ダンスを教えてもらってましたし。世界 なんか僕、そうやってみられがちなんですよ。もっと僕も(関口)メンディーくらいみんなにつっこんでもらいたいんですけどね。砂田 僕は小学校3年生の時に、香港で初めて世界さんにお会いしたんです。その時は僕、やんちゃな部分もあったんですけど、けっこうシャイで人前で踊るのも苦手なタイプで。中華料理も食べられなくて困ってたんですけど、世界さんが優しくしてくれて……。そんな昔からお世話になっているので、やっぱり世界さんは “世界さん” なんです!世界 本当は僕もボケたいんですけどね〜。BALLISTIK BOYZの砂田将宏さん。———それぞれの “モテポイント” はどこだと思いますか?RIKU まず、まっさんは見ての通り、かわいいでしょう〜? 輪郭もかわいいし、笑えば天使のスマイルです。そして甘えん坊。でも関西人っていうのもあって、男らしい部分もかなりあります。そのギャップに女子諸君はキュンキュンするんじゃないでしょうか? 世界さんは、やっぱり大人ですよね。でもそういうところをあんまり出さず、僕らの目線に合わせてくれる器の大きさは、女性からしたら「なんて優しいの!」ってなると思うんですよね。あと、ダンスを見たら必ず惚れます。世界 そんなことないです。砂田 RIKUさんはすごくストイックな方。そして後輩思い。すごくかわいがってくださるので、そういう優しさに女性は弱いんじゃないかと思います。何より歌が飛び抜けてお上手なので、カラオケに行ったら絶対堕ちると思います!RIKU リクエストしていただいたら、なんでも歌います!砂田 世界さんは意外と……って言ったら失礼かもしれないですけど、一見ちょっと怖いのかなとか、後輩のことをあんまりかわいがらないのかなって思う人もいると思うんですけど、先生なだけあってめちゃくちゃ面倒見がよく、僕らのことをかわいがってくださる方。だからいい意味であまり気を遣いません。あと、めちゃくちゃ知識が豊富で物知りなので、女性を退屈させないと思います!世界 RIKUは人を思う力に長けてると思いますね。デートに行ったら絶対、女性に車道側を歩かせない男だと思います。バッグも持ってくれるだろうし。きっとエスコート上手。何よりイケメンですしね。イケメンで歌うまくてエスコートで力持ちときたら、モテないわけがない。まっさんは、さっきも言いましたけど、実はけっこうやんちゃなんです。ネックレスも “MASA” ですからね。砂田 けっこう、自己主張激しめです(笑)。世界 僕とかRIKUはそれを知っているんですけど、いつそれを世間の人に見せるのか今から楽しみです。でもとにかく若いので、ananの読者さんからすると、守ってあげたくなるタイプだと思うんですけよね。でも実は、獣です。砂田 それを引き出してもらいたいですね。世界 ほら、こういうとこ。まっさんは上手なんです。だからきっと、女性を翻弄するようなタイプだと思います。あと、まっさんは英語が喋れますからね。RIKU そうだ、それだ!世界 コミュニケーション能力がグローバルなところも魅力だと思います。砂田 嬉しいです!!!———今後、「BATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~」のプロジェクトの中でやってみたいことは?世界 グループをシャッフルするのも面白いかなと思いますね。RIKU 間違いないですね! 僕も同じこと言おうと思ってました。僕らがチームを組んで、僕とまっさんが歌い、世界さんが踊ってくださるってことも無きにしもあらずですよね。世界 まだ、この「BATTLE OF TOKYO」というプロジェクトやJr.EXILE世代ってなんだろうという方がいっぱいいらっしゃると思いますが、これを皮切りに、LDHもどんどん新しいことを仕掛けていくので、楽しみにしていただきたいです。ダンスと歌だけじゃないアプローチもあるかもしれません。HiGH&LOWの時とは違う、また新しい角度から日本のカルチャーをプッシュしていけたら。プロフィール世界せかい 1991年2月21日生まれ、神奈川県出身。EXILE及びFANTASTICSのパフォーマー。小学校4年生から中学校1年生まで劇団四季「ライオンキング」のヤングシンバ役を務める。2014年に開催された「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」で新パフォーマーに選ばれ、EXILEに加入。2016年、FANTASTICSを結成。RIKUりく 1994年8月10日生まれ、埼玉県出身。THE RAMPAGEのボーカル。2014年、「VOCAL BATTLE AUDITION 4」で、THE RAMPAGEのメンバーに選出。武者修行を経て、2017年にシングル「Lightning」メジャーデビュー。砂田将宏すなだ・まさひろ 2000年5月17日生まれ、大阪府出身。BALLISTIK BOYZの最年少メンバー。2014年、世界の頂点に立つグローバルアーティストを育てるPROJECT TAROのメンバーとしてニューヨークに留学。2019年5月、メジャーデビュー。フジテレビ系ドラマ『小説王』(毎週月曜24:25〜)に出演中。Informationアルバム『BATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~』は7月3日(水)発売。さらに同名のライブツアーを7月4日(木)〜7日(日)まで幕張メッセで開催決定!
2019年07月01日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、好きな匂いの話で盛り上がれる女性、「思い出の匂いがある女」になりきり。匂いをきっかけにしていい思い出が蘇ることも。ゴールデンウィークに車で実家がある新潟に帰ったのですが、途中までは都会の匂いがしていたのが、家が近づくにつれて自然や日本海の匂いがしてくるのを感じました。着いた時には海と田舎と夜の匂いが混ざり合って、“これこそゴールデンウィークの匂い!”と思ったんです。草を刈ったり野焼きをした後だったり、田んぼに水を張った時の瑞々しい匂いなど、全部を含めて懐かしいなって。大黒摩季さんの「ら・ら・ら」の歌い出しの歌詞じゃないですが、そんなふうに自分だけの思い出の匂いがあるのっていいですよね。また、匂いで思い出すこともたくさんあると気づいたんです。「ボディファンタジー」という、学生の頃にみんなが使っていたフレグランスがあり、久しぶりに家で見つけてシュッとひと吹きした時には、懐かしすぎて涙が出そうになりました。独身時代に使っていた洗剤と同じ香りがする人がいた時には、“この人と付き合ってたっけ…!?”という気持ちになったんです。そのくらい、匂いは私たちにとって大切なものだし、ちゃんと味わいたいと思いました。誰しも、思い出の匂いは持っていると思うんです。生活のなかで思い出の匂いを感じた時に口に出してみると、より自覚できるし、一緒にいる人に話してみると楽しいのではないでしょうか。私はタマネギを炒める匂いが何より好きで、その話をココリコの田中(直樹)さんにしたら、「僕はね、ウインナーを炒める匂いだな~」って言ってくださって。“何この幸せしかない会話~!”と思ったし、たわいない話にのってくれる田中さんのことを、一瞬で好きになりました(笑)。ニオイということについて話すことはあると思いますが、たまにはいい匂いの話で盛り上がってみてください!よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。※『anan』2019年7月3日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2019年06月30日乃木坂46の“今”を牽引するエース、堀未央奈さんがまもなく公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』でヒロインとして銀幕デビュー。女優としての道を走り始めた堀さんが見つめる自分とグループの未来、そして意外な“野望”とは…?――撮影を終えて、グループ活動に戻った時、自分の中で変化はありましたか?それはありますね。一人で活動していて久しぶりにグループに戻ると「家族みたいだな」ってほっとします。環境に甘えてはいけないけど、グループへの愛が強くなることで、チームワークもより強く感じられるので。――“メンバー愛”も深まった?はい、撮影中もメールで励ましてくれたので。松村(沙友理)さんも同時期に映画の撮影に入っていたんですけど「みおたん大丈夫かなー」ってずっと言ってくれてたみたい。(齋藤)飛鳥も「映画館で観るからね」って。絶対コソコソ行くんだろうなあ…、っていうか本当に行くかな?(笑)メンバーはライバルであり家族。私も映画を経験してそのありがたみがわかった。みんなのソロ活動を応援する気持ちが強くなりました。――この作品を経験して、女優としての意欲も強まりましたか?はい、いろんな役を演じて役を輝かせる女優になりたいです。「堀未央奈」という名前より、役名だけ残るような存在に。――街を歩いていたら役名で声をかけられるような…?そう、それがいいです!私は私で存在しているので、映画の中ではしっかりと役を生きたい。――早くも女優魂ですね。まだまだです(笑)。でも様々な役を演じることで私自身もどんどん変わっていきたい。安定するより変化したい、そういう部分は役者に向いているのかもしれません。――乃木坂46の活動も変化の連続ですよね。そうなんです。変化を受け入れて、その上で挑戦していく…という姿勢は乃木坂46にいるからこそ身についたのかも。――将来やってみたい役は?ゆくゆくは色々な役に挑戦したいけど、22歳の今は、現在の私の感情を大事に演じられるものに向き合いたいですね。学生の役や家族を扱ったものとか…。あ~、でも女優以外にもやりたいことが多すぎて。死ぬまでに叶えたいことは数え切れない…。でも全部叶えようと思っています!――映画の中で「私が私自身を追いかけたいの!」と叫ぶ場面、積極的に生きる堀さんと重なりました。そんな堀さんが今追いかけたいものは?お芝居以外だと、洋服とかコスメとか「女の子にまつわるもの」ですね。今、夢中なのは美白!「白くなったね」って言われるのが快感で、コスメもビタミンもいろいろ試しています。最近はパーソナルカラー診断が受けたくて!ファッション誌を読むとパーソナルカラー別に洋服が紹介されていたりするので「知らないとやばいかも!」って焦っているんです。あと、最近は自分用にハーブティーを調合してもらったり、それと、えーと…。――トレンドも積極的に楽しむ、まさに女の子の鑑!そう言われるとうれしい!いつも気になる情報はスマホの中で「ファッション」「メイク」「ヘア」とフォルダーごとに保存して、一つずつ実践しているんですよ。その中で試してよかったことは、これからコンテンツとして発信してみたいです。あとダイエット期間は、実践項目を書き出して、家族にグループメールで送ります!「ご協力お願いします!」って。――その実行力と発信力はどこからくるんですか…?やっぱり叶えたいことは口に出さないと。自分の魅力や目標は自分で発信しないともったいない。――でも、公言するのって勇気がいることですよね。だけど見つけてもらうのを待っていたら、乗り遅れちゃう。もやもやしているより、チャンスは自分から掴みにいきたいほうです。それに、人をプロデュースすることにも興味があります。――自分だけでなく他人まで?あはは。素敵な人が何をしているのかを調べるのが好きなんです。すると、皆さんちゃんと自分の強みを生かす努力をしているものなんですよね。その発見をもとにメンバーにも洋服を選んだり、それでメンバーが喜ぶ顔を見るのもうれしいです。「かわいくなる」って、自分に自信を持つための活動だし、周りに関心を持ってもらえるきっかけでもあるんですよね。自分を大切にするために必要なことだから、みんなにも広めたい!――自分だけでなくみんなでかわいくなるってハッピーですね!もしそうできたらいいですよね。自分の人生を楽しみつつも、周りの人も巻き込んで充実した人生にしたいとは思っています。そしてゆくゆくは仕事をしつつ家庭も大事にし、自分の美も追求し続ける。そんな女優オードリー・ヘップバーンのような芯のある女性になれたらいいな。でもいつかグループを卒業した時、一番頑張りたいのはお芝居だというのは、この映画であらためて実感しました。がんばります!――卒業…。イメージすることはありますか?…ちょっとずつ。でも4期生は入ったばかりで3期生もまだ2年。アイドルとして活動するには才能や実力だけでなく経験も大事です。その「経験」は私たち1、2期が伝えていくものだし、それが乃木坂46を息の長いグループにしていくと思う。今はその使命感が大きいので、まだ安心して卒業はできないですね。それに今回メンバーにも支えられていることがよーくわかったし、やっぱりまだ一人は寂しいな(笑)。ほり・みおな1996年10月15日生まれ、岐阜県出身。乃木坂46の2期生。黒髪ボブがトレードマークの清楚なルックスと、映画鑑賞や茶道など多趣味な内的魅力の両面で人気を集める、グループの中核メンバー。ファッションなど、トレンドへのアンテナの高さもグループ屈指で、女性誌のレギュラーモデルも務める。愛称ほりちゃん、みおな。伝説の人気少女漫画を原作とした映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』。2019年の東京らしい景色の中で、堀さん演じる奥手な女子高生・初と3人の男子の切ない恋が繰り広げられる。みずみずしい恋模様と同時に、大人になることの切なさに胸が締め付けられる作品。6月28日、東映系全国ロードショー。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・菅野 悠ヘア&メイク・吉田真佐美インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2019年06月30日ひらり、ひらりとギンガムチェックのワンピースが初夏の風に踊る。まもなく公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』で、映画初出演ながらヒロインに抜擢された堀未央奈さんだ。乃木坂46きっての映画好き。その軽やかな身のこなしには、念願を叶えた彼女の高揚感があふれていた。――これまでのアンアンの取材でも「女優が目標」と語っていた堀さん、今はどんな気持ちですか。素直にうれしいです。山戸結希監督には乃木坂46のミュージックビデオでもお世話になったのですが、そこで私を見てオファーしてくださったそうなんです。日頃から目標を口に出すようにしてきたんですけど、それが実を結んだのかな。――初めての映画の現場はいかがでしたか。最初は緊張したけれど、日を追うごとに楽しくなって。やっぱりお芝居が好きだと実感しました。――劇中では、清水尋也さん演じるクールな秀才、板垣瑞生さん演じるキラキラ男子、間宮祥太朗さん演じるやさしいお兄ちゃんに同時に想われる羨ましい役で。ですよね。私もこんなシチュエーションはもちろん未体験なので、ヒロインの初(はつみ)ちゃんそのままに、どきどきしっぱなしでしたよ。――注目の若手俳優陣との共演で刺激になった部分はありますか。皆さんのプロフェッショナルな姿勢に圧倒されました。清水さんは普段はみんなを巻き込んでふざけているのに、本番になると瞬時に変わるんです。あの切り替え力は見習いたい!板垣さんは歌もお芝居もこなす同世代で、負けていられないぞと思ったり。間宮さんとは…家具やお店の情報交換とか、おもに主婦トーク仲間(笑)。――堀さん演じるヒロインの初は、自分に自信のない高校生。快活で行動的な堀さんとは…?真逆ですね(笑)。でも私も10代の頃は、お仕事がうまくいかなくて初ちゃんみたいに自信のない子でした。だから演じる上で一番参考になったのは、過去の私かも。山戸監督は乃木坂46の撮影を通して当時の私をよくご存じだったので、一緒にその時の感情を掘り起こしてくださって。だからこそリアルに演じられました。――一番思い出したのは、いつのことですか。「別れ際、もっと好きになる」という曲でアンダーのセンターをさせてもらった時のことですね。あの時は自分の“立ち位置”がわからなくて、このまま続けていいのか悩んで…。でも「続けると決めたなら、気を引き締めてやりなおす!」と覚悟を決めた時。あの経験は今回の演技にすごく生きたんじゃないかな。――そんなことが…。まさに「堀未央奈は一日にしてならず」?あはは。今の堀は、わりと最近できあがりました(笑)。――でもそういう青春の不安定さって誰しも通る道ですよね。だからこの作品は若い方だけでなく大人にも観てほしいと思っています。10代のあやふやな自分を受け入れて、初めて大人になれる。私は乃木坂46に入ったから、こんなに自分に対して悩めたし、その経験をこの作品に生かせた。それってありがたいことです。――なんと大人な…。ちなみに今回、作中に出てくる男子の中で、堀さんなら誰を選びますか?うーん、現在リアルの「堀さん」は、お兄ちゃんタイプ。私は今お仕事をすごく大事にしているし、やりたいこともたくさんある。それを制限せずにやさしく見守ってくれる包容力は必要です(笑)。ほり・みおな1996年10月15日生まれ、岐阜県出身。乃木坂46の2期生。黒髪ボブがトレードマークの清楚なルックスと、映画鑑賞や茶道など多趣味な内的魅力の両面で人気を集める、グループの中核メンバー。ファッションなど、トレンドへのアンテナの高さもグループ屈指で、女性誌のレギュラーモデルも務める。愛称ほりちゃん、みおな。伝説の人気少女漫画を原作とした映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』。2019年の東京らしい景色の中で、堀さん演じる奥手な女子高生・初と3人の男子の切ない恋が繰り広げられる。みずみずしい恋模様と同時に、大人になることの切なさに胸が締め付けられる作品。6月28日、東映系全国ロードショー。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・菅野 悠ヘア&メイク・吉田真佐美インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2019年06月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「締め切り」です。メジャーレーベルに所属するようになると、自分の楽しみだけでは音楽を作れなくなります。TVコマーシャルのようなタイアップ曲や様々な番組で使用するテーマ曲、他アーティストの楽曲制作などオファーをされて作る曲には必ず納期が発生します。発注から納品までのスケジュールはどんなものなのかというと、本当にいろいろです。2か月くらい猶予がある場合もあるし、2週間くらいで作ってほしいというなかなか無茶なお願いもあります。僕の場合は、ラジオやライブなど決まっている通常業務があるので、その隙間で制作をしないといけない。オフの日をまるまる制作にあてることもよくある話です。気づけば一年中、何かしらの納期に追われている僕ですが、基本的に締め切りを厳守する性格なので、レコード会社からの信頼も厚いほうだと思います(多分)。受験勉強や夏休みの宿題も早めにスタートしないと不安になるタイプだったので、それがそのまま今につながっている。周りの顔色を窺いながら他人と歩幅を揃えるように生きてきた人生なので、音楽家になったからといって急に破天荒にはなれないです。そもそも、僕なんてまだデビュー3年目のおもいっきり若手。締め切りを何週間や何か月もぶち破るなんてやんちゃなことをやったら、簡単に首を切られてしまいそうです。とは言いながらも、自分の作品となるとついルーズになりがちなところもあります。実際に、最新アルバムである『SAITAMA』は当初の予定では秋口にリリースするはずでした。喉の調子が悪いなど体調面の不備があったことに加え、曲へのこだわりや葛藤から発売は年明けの1月に。結局、2か月くらい延期してもらいました。「締め切りが作品を作る」とよく言われていますが、音楽は芸術作品なのでこだわろうと思えばいくらでも詰め込めるし、変えられる。サグラダファミリアと一緒で、いくらでも作っていられるんです。だから「ここまで」という締め切りはやはり設定しておかないと完成しない。それに締め切りを設定した以上、そこに向けて動いているのは自分だけではないですから。「多少、締め切り過ぎても大丈夫だよね」と、制作者があぐらをかいてしまうのは違うと思いますね。そこには、「大丈夫」にするためにしわ寄せを受けてもがんばってくれている方がいることを忘れてはいけないと思います。おかざき・たいいく総合酒類会社「眞露」とのコラボレーション企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」ミュージックビデオ公開中。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月29日10歳の時、雑誌のオーディションでグランプリを受賞し、華々しいデビューを飾った山田杏奈さん。人を惹きつけて離さない強烈な目力が武器。「オーディションに応募したのはグランプリの景品目当て(笑)。もともと引っ込み思案なので、人前に出て何かをすることも得意ではなかったんです。でも、少しずつお芝居の仕事をさせていただく中で、普段言いたくても言えないことがお芝居の中だと言える面白さに魅力を感じて。今はこのお仕事が天職だと思うくらい楽しいです!」残虐な描写が多く、トラウマ漫画として名高い漫画『ミスミソウ』の実写映画では、約1000人の中からオーディションで主役に大抜擢。その強烈な目力で復讐に狂う春花を演じきった。「もともと好きで読んでいた作品だったので、この役は絶対に私がやりたいと思いました。周りの人からも“よくこれを初主演でやったね”と言っていただくことが多くて。これだけインパクトが強いものを初主演でできたことは嬉しかったですし、普通だったら経験できない人生を生きられる楽しさを、改めて感じた作品でもありました」近日公開の映画『五億円のじんせい』では、1人2役という難役に挑戦。「撮影期間は2~3日しかなかったんですけど、とにかく2人の女性をまったく違う人間に見せたくて。自分なりにいろいろ考えた結果、主人公と違ってずっと出ているわけではないので、声のトーンとか喋り方とか、わかりやすい部分を意識して演じました」そんな山田さんが目指す女優像は?「この役はあなたにやってもらいたい、と思われるような役者になることです。私がやったからこそ、魅力的な役になったと思っていただきたいですし、オファーをいただけたら、監督が思い描くイメージをより濃いものにして返したい。それは助演でも同じ。どんな役であっても、作品の中で与えられた役割を100%果たしていきたいです」Q 特技は?裁縫。古着をよく着るんですけど、サイズ直しも自分でできます。ただ縫うことに没頭できるので、現実逃避したい時に。Q 好きな作品は?大きな影響を受けたのは行定勲監督の映画『GO』。これを観て「私もかっこよく生きたい!」と思うようになったんです。Q 休日の過ごし方は?Netflix三昧です。『ウォーキング・デッド』が好きだったんですけど、全部見終わって楽しみがなくなっちゃいました。Q 今ハマっていることは?散歩。運動として始めたんですけど、今日も一日外に出ないで終わっちゃった~という罪悪感がなくなりました(笑)。やまだ・あんな2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。7月20日公開の映画『五億円のじんせい』では、物語のキーパーソンとなる橘明日香役で出演。ワンピース ¥37,000(ミュゼドランス/ランス TEL:03・6416・9714)靴¥38,000(セレナテラ/ホール TEL:03・6419・7732)バングル¥18,000(プティローブノアー TEL:03・6662・5436)2ストーンイヤリング¥26,000(シモン TEL:03・6455・3467)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武久真理江ヘア&メイク・安海督曜取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月29日ある不条理な出来事により、24歳の青年が7歳の姪の面倒をみることに!テロのあとの傷ついたパリを、決して荒げないトーンで生きる希望へと静かに導く映画『アマンダと僕』。公開にともない、ミカエル・アース監督が来日。お話を伺いました。写真・河内 彩(監督) 文・黒瀬朋子ミカエル・アース監督にインタビュー!——『アマンダと僕』では主人公が姉を、その前に撮られた『サマーフィーリング』では、恋人を突然失います。「喪失」は、監督にとって肝となるテーマなのでしょうか?アース監督 映画のシナリオを書くときに、大切な人を失う「喪失感」が、私のひとつのインスピレーションになっています。その喪失をあくまでも、静かに消化していく。もし、私自身が同じような経験をしたら、うまく心の整理がつかないんじゃないかという疑念があるので、こういうテーマが思い浮かぶのかもしれません。——なんといってもアマンダ役のイゾール・ミュルトリエに心掴まれます。演技経験は全く初めてで、学校から出てくるところにオーディションのビラを渡すという、「ワイルドキャスティング」で見出したそうですが、イゾールが演じることで、役が膨らんだことはなにかありましたか?アース監督 俳優たちが芝居することで、物語の次元がどんどん広がっていきました。彼女は少しふっくらした女の子なので、若干食いしん坊というキャラクターが強調されたかもしれません(笑)。子どもは食べるときは、余計なことは考えませんから、食べるシーンは重要でした。——食べるアマンダは、生命力を体現していて、希望そのものに見えました。アース監督 イゾールもダヴィッド役のヴァンサン・ラコストも、ある意味、輝く明るさと軽さ、気品を持っていました。悲劇的なことが起こりますから、観ている人たちが受け入れられるように、物語を沈んだものにしないためにも、あの二人のキャスティングは重要でしたね。——ダヴィッドと恋人レナの進展が、後半、ちょっと速いようにも感じたのですが、モナムールの国フランスでは、あれは普通なんでしょうか?アース監督 あはは。普通ではないですよ(笑)。私もちょっとあれは速すぎるんじゃないかな? と思います。でも、恋愛にルールはありませんし、20回会っても親密になれない場合もありますし、出会ってすぐに関係が深まる場合もあります。不幸な事件があったことで、二人の関係は光が見えるほうに変わっていったのでしょうね。——アマンダもダヴィッドも、観ているうちに古い友達のように感じられました。日常を静かに描いていることにも起因していると思うのですが。アース監督 私は映画を通して、自分の世界や人生の捉え方を描いています。ですから、映画の登場人物を友人のように感じてくださるというのは、本当に嬉しい。私にとって映画は、自分の家や好きな歌のようなもの。居心地よく感じられるものでありたいんです。——パリの街をダヴィッドたちが自転車に乗るシーンも多く、あの速度が心地よかったです。スピーディで刺激的なものがあふれる昨今、観客が想像する余地を作っていたように感じましたが、心がけておられたのでしょうか?アース監督 私は映画は人生に近いものだと思っているんです。人生も劇的なことばかりではないですよね? ですから、映画のなかでも何も起こらない時間、なんでもない時間も描き、そこに叙情性を加えます。衝撃的、感動的なシーンばかりを続けない。スペクタクルにはしません。音楽と同じように、メリハリをつけるようにしていますね。——もともと監督は映画よりも音楽のほうがお詳しいとか。エンディングの音楽も「パルプ」のジャーヴィス・コッカーさんにオファーしていますね?アース監督 音楽はたくさん聴いてきました。映画よりも音楽にたくさんインスピレーションを受けてきたといってもいい。パルプは思春期のころから好きでしたので、仕事でお会いできて大変幸せでした。——テロにより傷ついた人々を描いていますが、パリで現実に起きたことを映画という形に昇華せねばという、使命感を持っておられたのですか?アース監督 使命のようなものはまったく持っていません。テロを物語のなかに入れたのは社会的な意味を込めたわけではなく、身内の悲劇というプリズムを通して「今日のパリ」を個人的な視点で描きたかったからです。この映画でパリの人々の傷が癒えたらなんて、そんな大それたことは考えていません。ただ、もし、この作品を観て、なにかしら希望や光を感じてくださる方がいたとしたらそれは嬉しいです。——映画を作ることは、監督にとってどういうものですか? 人生の疑問に対して答えを見つける、創作の快感を得る、自分の観たいものを具現化するなど……?アース監督 その3つすべてですね。音楽を作る人もそうだと思いますが、ある種、必要性を感じて映画を作ります。そうやって、自分の心の平穏を取り戻します。映画を作っているとき、生きている実感を得られるんです。映画はひとりでは作れませんから、撮ることができるのはとても恵まれているとも実感しています。——とても優しく繊細で日本的な映画にも思います。反響をどう感じていらっしゃいますか?アース監督 フランスでも日本映画との共通点を何人かの人に指摘されました。日本の方に共感していただけるのであれば、願ったり叶ったり。私もとても嬉しいです。——『アマンダと僕』はパリ。『サマーフィーリング』ではベルリン、パリ、ニューヨークを舞台にしています。街は登場人物のひとつというコメントも。次は東京でしょうか?アース監督 ぜひ。そういう機会があれば撮ってみたいですね!インタビューを終えて作品同様、静かなトーンで話すアース監督。『アマンダと僕』は、大切な誰かを失った経験がある人にはそっと力になってくれるはず。抒情詩のような『サマーフィーリング』も7月6日(土)より、シアター・イメージフォーラムほかにて全国公開します。アース監督の作品世界にふれてみて下さい。ストーリーさわやかな弦の音色とともに映し出される、陽光溢れる夏のパリ。便利屋業で働くダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、シングルマザーの姉に頼まれ、今日も姪のアマンダ(イゾール・ミュルトリエ)を学校に迎えに行くが、遅刻をして姉に怒られる。やがて、出会ったばかりのレナ(ステイシー・マーティン)とも恋仲になり、ささやかながら平穏な日々を送っていた。ところが、ある日、公園でテロが起こり、姉は命を奪われてしまう。ダヴィッドはまだ24歳。自分でも悲しみを受け止めきれないのに、7歳のアマンダの面倒をみなければならなくなった。途方に暮れながらも、生活は待ってくれない。二人が寄り添い、少しずつ前に進む過程を、輝く日差しのなか、丁寧に描いていく。昨年の第31回東京国際映画祭では東京グランプリと最優秀脚本賞に輝いた。
2019年06月28日思わず息を呑む圧倒的な美しさで、若手女優の登竜門ともいわれる結婚情報誌『ゼクシィ』12代目CMガールにも大抜擢された白石聖さん。意外にも、もともとは声優志望だったそう。正統派ヒロインからモンスターまで幅広く熱演!「昔からアニメをよく見ていましたし、小さい頃から母が読み聞かせをしてくれたり、音読が好きだったこともあって、声を使ったお仕事がしたいと漠然と思っていました。そんな時、今の事務所にスカウトされたんです。最初は超怪しいと思ったんですけど(笑)、知っている声優さんも所属していることを知って興味を持ちました。声優も女優も演じるという意味では同じなので、やってみようと思ったんです」その後、’18年に放送されたドラマ『PRINCE OF LEGEND』や『I”s』で正統派のヒロインを好演。一方、翌年のドラマ『絶対正義』では、山口紗弥加さん扮する主人公・高槻範子の高校生時代とその娘・律子を見事なまでに怪演し、話題を集めた。「監督は目の芝居を重点的に見る方だったんですけど、本読みをした時に“君たちの感情が全然わからない”と言われてしまって…。大人たちが出てくるまでの大事な繋ぎの部分を自分たちだけで持たせなくちゃいけないという不安もあり、本当にこの解釈で合っているのか、今まで以上に何度も何度も台本を読むようになりました」これから先も「女優というお仕事をやらせていただける限り、さまざまな役にチャレンジしていきたい」と言う。「私、特にドラマが大好きなんですけど、映画と違ってドラマは、ありえない設定でも役でも、面白おかしく見られる。だからコメディとか、自分のイメージを裏切るような作品にもチャレンジしていきたいです。そして、賞をたくさんもらえるような女優さんになりたい。それから、いつかチャンスがあれば、昔からの夢だった声優のお仕事にも挑戦できたら嬉しいです」Q 特技は?イラスト。友達のインスタアイコン用の似顔絵を描いてあげたりしています。いつかLINEスタンプを作ってみたい!Q 好きな作品は?ドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』。当時、私もバスケをやっていたので、思い出が詰まっている作品です。Q 休日の過ごし方は?友達とごはん。場所はどこでもよくて、ただ喋れればいい。近況報告をし合ったり、友達の愚痴を聞いたりしてます。Q 今ハマっていることは?kemioさんの動画。見るだけで元気が出るんです。「ないたー」や「あげみざわ」も友達とのLINEでよく使います(笑)。しらいし・せい1998年8月10日生まれ、神奈川県出身。7月27日スタートのNHK総合よるドラ『だから私は推しました』(毎週土曜23:30~)に出演。衣装協力・コーエン※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・北川沙耶香ヘア&メイク・鷲塚明寿美取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月27日日本と韓国で活躍している次世代女優・唐田えりかさんが自身が目指す役者像について話してくれました。日本×韓国。2つの国で活躍する国際派。「もともとモデルに憧れてこの世界に入ったのですが、お芝居をしたいと思ったことはありませんでした。デビューしてからずっと、演技には苦手意識を持っていたので、『20歳になったら辞めよう』と思っていたほどです」2018年、初めてヒロインを演じた映画が「第71回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に出品され、一躍注目女優の仲間入りを果たした唐田えりかさん。ブレイクする前の10代の頃を振り返ってもらうと、「常に女優としての自分に自信がなかった」と語る。そんな彼女が大きく変わるきっかけとなったのが、前述した映画『寝ても覚めても』への出演だった。「何も考えずに、自分の役の瞬間瞬間を生きられたのは、この作品が初めて。演じているうちに自分の内側から何かが湧き出る感覚があって、『お芝居をするってこういうことなんだ!』と思ったんです。そこでようやく女優としての覚悟を決めたというか。やっとスタート地点に立てた気がして、『ここからが勝負だ』と強く思いました」さらに唐田さんの転機は続く。映画の撮影が終了後に韓国の芸能事務所と専属契約し、日本と韓国の2つの国で活動することに。「昔からK-POPなど韓国文化が大好きなので、『いつか韓国でお仕事がしてみたい』と思っていました。今では、韓国でもファンの方に『エリカ!』と声を掛けていただいたり、憧れの俳優の方と一緒にお仕事させていただいたり、夢みたいな経験をたくさんさせていただいています。それに、同じドラマの現場でも、日本と韓国では雰囲気がまったく違うので、2つの国を行き来することが自分の中で刺激になっているんです。いい具合にリフレッシュもできるので、これからもこのスタイルを続けていきたいです」日本では、7月スタートのドラマ『凪(なぎ)のお暇(いとま)』に出演が決定する。今後がますます楽しみな21歳の彼女に、これからの目標を尋ねた。「具体的な目標は…。とにかくたくさんの作品に出ること。尊敬する韓国の俳優ヤン・イクチュンさんとお仕事でご一緒すること。できれば30歳までに結婚すること。写真を撮るのも好きなので、自分で作品を作ることにも挑戦してみたいですね。10年後の自分がどうなっているかはわからないですが、21歳の今の時点でもこんなにたくさんの人に出会って刺激をいただいているのに、30代の自分を想像したら、幸せすぎて倒れてしまいそう(笑)。そのくらい、自分でも楽しみにしています」からた・えりか1997年9月19日生まれ。千葉県出身。人気コミックを実写化したドラマ『凪のお暇』(TBS系)に市川円役で出演。7月スタート。ニットトップス¥28,000レース切り替えワンピース¥39,000アシンメトリーワンピース¥46,000スカート¥36,000(以上レキサミ TEL:03・3373・7493)ピアス¥25,000リング、右手¥39,000左手人さし指¥20,000左手中指¥20,000(以上モイル)※『anan』2019年7月3日号より。写真・三宮幹史スタイリスト・道端亜未ヘア&メイク・秋鹿裕子取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年06月26日今回、ご紹介する作品は、劇場版『パタリロ!』。魔夜峰央原作の同名人気ギャグ漫画を実写映画化した作品です。2.5次元ミュージカル舞台に続き、主人公のパタリロを演じた個性派俳優・加藤諒さんと、新たな『パタリロ!』ワールドを作り上げた小林顕作監督にお話をうかがいました。写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・上原慶太(加藤諒さん) ヘアメイク・堀川貴世(加藤諒さん)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 40圧倒的な再現度で『パタリロ!』ワールドを実写化!1978年に連載が開始されて以降、シリーズ累計発行部数2500万部を超える魔夜峰央氏原作の人気ギャグ漫画『パタリロ!』。とりわけアラフォー世代なら、子どもの頃にテレビで放送されたアニメ版を目にし、その面白さと耽美な世界観に衝撃を受けた方も多いはず。原作者自身が“実写化は不可能”と語っていたコミックが、満を持して2016年に2.5次元ミュージカル化されたときは、キャラクターの再現度の高さと奇想天外なストーリーが大きな話題を呼びました。劇場版は、舞台版を手掛けた小林顕作監督、パタリロ役の加藤諒さん、バンコラン役の青木玄徳さん、マライヒ役の佐奈宏紀さんなどがそろって続投。さらに、『パタリロ!』ワールドには欠かせない「タマネギ部隊」のひとりとして、須賀健太さんが初参加! そのほかにも、哀川翔さん、西岡德馬さん、鈴木砂羽さん、松村雄基さん、近江谷太朗さん、木下ほうかさん、原作者の魔夜峰央さんらがあっと驚く意外な役どころで顔を出し、作品に華を添えています。ーー劇場版『パタリロ!』、楽しく拝見させていただきました。加藤さん ananさんは、アニメ関連の作品にも注目されていますよね。先日、ananさんでTVアニメ『さらざんまい』の特集を読んで、すごいなと思いました。ーー『さらざんまい』には、加藤さんも声優としてご出演されていますね! ananの特集記事に注目していただき、ありがとうございます。ーー加藤さんと小林監督は、『パタリロ!』のお仕事で初めて出会ったのでしょうか?小林監督 そうです。ーーその言葉が信じられないほど、おふたりは相性ピッタリに感じます。小林監督 種族が同じというか、諒くんが“いま、こういうことを思っているな”ってわかるんです。(加藤さんに向かって)“わかったこと言っているんじゃねえよ”って思っているでしょ?加藤さん いえいえ(笑)。顕作さんは、僕が“つらいな”と感じる気持ちまで、瞬時に汲み取ってくださるんです。小林監督 顔に出ているからね。加藤さん アハハッ(笑)。舞台『パタリロ!』スターダスト計画のときは、プラズマXが出て来ないことの残念さを何度もお伝えしたら、最後の歌の歌詞に加えてくださいました。(笑)小林監督 プラズマXがそんなに重要だと思わなくて。(笑)加藤さん 重要ですよ~。(笑)ーー『パタリロ!』実写映画化の際に心がけたことは?小林監督 『パタリロ!』が大好きな人たちに囲まれた現場でしたので、あえて客観的な視点を失わないように心がけました。もうひとつ大事にしたことは、テンポ。『パタリロ!』の名シーンをいかにテンポ良くはめ込んでいくか。そこにはすごくこだわりました。ーー加藤さんのパタリロは、ハマり役だと絶賛されています。加藤さん ありがたいことですね。小林監督 諒くんがいれば、『パタリロ!』は成立するんですよ。加藤さん 何を言っているんですか(笑)。パタリロのキャラクターを作っていく過程で、顕作さんからたくさんのアドバイスをいただきました。最初の本読みでは、皇太子としての気品を大事にしようとして、良い子ちゃんになりすぎていたんです。そんなときに顕作さんは、“諒くんは腹黒いから、そこを出したほうが良いよ”と。(笑)小林監督 僕は思い切って演じなさいと背中を押しただけです。原作者の魔夜峰央さんが諒くんを初めて見たときに、“きみはパタリロを演じるために生まれてきたね”と言ったほど、ハマっていましたから。ーーそれは、最高の誉め言葉ですね。小林監督 魔夜峰央さんは、預言者なんですよ。3年前に、2019年は魔夜峰央の年になるよと言っていたんです。ーー確かに、今年は魔夜峰央さん原作の映画『翔んで埼玉』がスマッシュ・ヒットしました! そして、最高のタイミングで劇場版『パタリロ!』が公開されるという。加藤さん 魔夜峰央さんは、“天から声が聞こえた”とおっしゃっていました。小林監督 本当に聞こえているんだと思います。(笑)ーー豪華な出演者の方々は、どのようにして口説かれたのですか?小林監督 哀川翔さんは、『真田丸』 (2016年に放送されたNHK大河ドラマ)で共演したときに、僕がよくラーメンをおごってもらっていて。劇場版『パタリロ!』のお話をしたら、「OK、やるよ」と言ってくださったんです。ーー小林監督の人脈が生きているんですね(笑)。加藤さん 鈴木砂羽さんは、舞台版から参加されているんです。小林監督 ありがたいことですね。ーー最後に、本作の見どころをお願いします。加藤さん マヤメンズさんたちの活躍に注目して欲しいです。普通の映画は、ひとり一役がほとんどですが、マヤメンズさんたちはひとりで何役も演じています。小さな役で出演しているシーンもぜひ見つけていただきたいです。小林監督 僕は撮影、編集と関わってきて、この映画を何度も観ているのですが、観るたびに新しい発見がありました。観客のみなさんにもこの映画の魔力を感じていただきたいですね。インタビューのこぼれ話加藤さんは『で〜きた』のデキナイヲデキルマン、小林監督は『みいつけた!』のオフロスキーとして、ともにNHK Eテレにレギュラー出演中という多彩な才能を持つおふたり。撮影では、数秒おきにポーズを変えるという妙技で、取材現場を沸かせていました。小林監督は取材前に岩盤浴を楽しんだらしく、そのせいか、TVで拝見するよりもずっとスリムなイケメンに見えました!Information劇場版『パタリロ!』6月28日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開監督:小林顕作原作:魔夜峰央『パタリロ!』(白泉社)出演:加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀ほか配給:HIGH BROW CINEMA©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019
2019年06月26日グラビアアイドルでモデルの原あや香が25日、都内で行われた人気野球ゲームシリーズ最新作『プロ野球スピリッツ 2019』(PS4・PS Vita/7月18日発売)のイベントに出席した。4年ぶりとなる今作はPS4で初のリリースとなり、プロ野球の「リアル」をさらに追求。「魂を呼び覚ませ。」をキャッチコピーに、選手たちの見た目やフォームはもちろんのこと、思考までをも再現した。7月18日の発売を前に、ゲーム中でプロ野球解説を務める赤星憲広氏と里崎智也氏、プロ野球選手の人生を体感できる「スタープレイヤー」モードで“プロスピ彼女”として登場する永尾まりや(アナウンサー役)、市川美織(タレント役)、原あや香(会社受付役)がイベントに出席した。この“プロスピ彼女”は選手の後押しとなり、ゲーム中の展開によっては交際したり、結婚したりと選手に影響を与える重要な存在。原が会社受付役の衣装でイベントに登場すると、里崎氏は「アナウンサーさんとタレントさんは分かります。(会社受付と)どうやって出会うのか、気になります」と興味を示して笑いを誘い、原は「ゲーム内でデートができるので、ゆっくり愛を育んでいただいて」と笑顔で呼びかけた。イベント中、“プロスピ彼女”の3人はゲーム内の「ホームラン競争」で対決することに。原は、「埼玉出身なのでライオンズでいきたいと思います!」と意気込み、山川穂高選手を選んだ。柵越えを連発し、ホームラン数で永尾と並んだものの、わずかに獲得ポイントが届かず2位に。リハーサルでは1位だったという原は、「緊張しましたね」と実力を発揮できなかったことを悔やみつつ、イベントの締めくくりには、「魅力的なモードがたくさんあるんですけど、私たちが出演している『スタープレイヤーモード』ぜひみなさん、楽しんでみてください!」とアピールしていた。170センチの高身長と抜群のスタイルでグラビアアイドル、ファッションモデルとして活躍し、"モグラ女子"として人気を集めている原。自身のツイッターでも「ゲーム内でも着ている衣装で登壇したよ~」と報告し、ファンからは「綺麗」「可愛い子が登場するのは嬉しい」といった声が寄せられている。
2019年06月26日思わず触りたくなるようなマシュマロボディで、世の男性を虜にしている馬場ふみかさん。けれど私服で取材現場に現れた彼女は、モードな白シャツにゆるめのデニムをさらりと纏ったファッショニスタという印象。話をしていても自然体で飾ったところがまるでなく、女性からも多くの支持を得ているのが頷ける。最近では女優としての活躍も目覚ましく、現在は野島伸司さん脚本のFODオリジナル配信ドラマ『百合だのかんだの』に主演。タイトル通り、女性同士のただならぬ関係性を描いた話題作だ。――脚本を読ませていただきましたがいろいろと衝撃でした(笑)。すごいですよね。自分のパンツを脱いで友達に貸してあげるとか、私も本当に衝撃でした(笑)。最初に詳しいことは聞かず、ただマネージャーさんから「これ読んで、感想教えて!」みたいな感じで台本を渡されたんです。でも、こう言うとゴマすってるみたいですけど(笑)、もともと野島さんの作品もFODのオリジナルドラマも好きでよく観てたんですよ。『パパ活』とか、『彼氏をローンで買いました』とか。だから“野島さんの作品の登場人物って、こういう喋り方するよね~、こういう言い方するよね~”とか思いながら、面白く読ませていただきました。こんな脚本が書けるなんて、野島さん本当にすごいなって。――いわゆる“百合”という関係性を描いた作品に出演することに抵抗はなかったですか?「面白そう!」という気持ちのほうが大きかったですね。抵抗はなかったです。むしろ、最近は男性同士の恋愛を描いた作品が流行っているのに、なんで女の子同士の関係を描いた作品はないんだろうって思っていたくらいで。だからすぐにやりたいと思いました。――野島さんには会いましたか?はい、一回だけ。「この役を引き受けてくれてありがとう」って言われました(笑)。全然こちらこそっていう感じでしたけど。――馬場さんは、演じられた篠原百合の気持ちに共感できますか?海里ちゃん(小島藤子)がめちゃくちゃ魅力的な女の子なので、私も海里ちゃんみたいな子に出会ったら、百合りんの気持ちもわからなくもないなって。ドラマの中にも友達同士でお揃いの指輪を持つ“友リング”のお話や、「手繋いでトイレとか、JSJCの世界かよ!」みたいなセリフが結構出てくるんですけど、学生時代の女友達の距離感って、めちゃくちゃ近いじゃないですか。ノリでキスしたり。だから、そういう展開にもそこまで違和感はなかったです。――馬場さん自身も、サバサバしていて女性からモテそうです。え~、どうでしょう(笑)。女子校に行ってたらモテてたかもしれないですけど、残念ながら共学だったので。でも女子校に行ってた友達は、学生時代が一番モテたって言ってました。「先輩が名前覚えてくれた、きゃー!」とか、アイドル状態だったみたいで。そういう経験してみたかったです。――実際は、どんな学生時代を過ごしてたんですか?人見知りで、わりと静かなほうだったと思います。学校行事の写真にも写りたくなくて逃げていたくらい。友達も結構限られていました。これは今でもそうで、誰とでも仲良くなれるタイプではあるんですけど、じゃあ二人で会ってめちゃくちゃ遊ぶようになるかっていうと、話は別で。私、3つ目の心の扉がすごく固いんですよ(笑)。だから今でもよく会う友達って、本当に2~3人です。――でも、そんなふうに人見知りだった子が、なぜ芸能の道に?幼稚園くらいの頃からモーニング娘。がめちゃくちゃ好きで。将来の夢にも、「モー娘。になりたい」って書いていたくらい。だからテレビの中のキラキラした女の子たちに対する憧れや興味はずっとあったんです。でも大きくなるにつれ、自分の性格的に集団行動には向いてないということに気づき(笑)、モー娘。は諦めたんですけど、ずっとバレエだけは続けていたんです。それが、引っ越しをきっかけに通えなくなってしまって、その代わりに母に勧められたのが地元の劇団で。そこで、ダンスや演技、ボーカルのレッスンを受けてました。ダンスは、今でもたまにレッスンを受けるくらい大好きなんです。――地元にいる頃から、モデルの活動はされてたんですよね。中学2年生の時、劇団のレッスンに向かう途中に声をかけられて。とても怪しく(笑)。でも、フリーペーパーのモデルでお金もいただいてなかったので、お仕事というより部活みたいな感覚でした。――意識が変わったのは?高校3年生の時に今の事務所に入って、初めてのお仕事が映画『パズル』だったんです。オーディションに合格していただいた役だったんですけど、お芝居って観ているのと実際にやるのとではこんなにも違うものか、という衝撃を受けて。自分が思っている通りには全然できていなかったんです。そういう悔しさを感じたことってそれまではあまりなかったので、そこで初めてちゃんと女優さんとしてやっていきたいと思いました。ばば・ふみか1995年6月21日生まれ、新潟県出身。14歳の時、地元の新潟でスカウトされ、モデルとして活動をスタート。その後上京し、2014年に映画『パズル』で女優デビュー。現在はファッション雑誌『non‐no』の専属モデルを務めるほか、公開中の映画『ライフ・オン・ザ・ロングボード2nd Wave』等に出演している。スカート¥42,000(ラムシェ/ブランドニュース TEL:03・3797・3673)ネックレス¥12,000(ソワリー/メゾンソワリー堀江店 TEL:06・6586・9366)その他はスタイリスト私物ドラマ『百合だのかんだの』大学生の篠原百合(馬場)は、小学校の同級生・二宮海里(小島)と偶然の再会を果たす。海里の距離の近さに最初は違和感を覚えるものの、徐々にその関係が心地よくなってきて…。脚本/野島伸司出演/馬場ふみか、小島藤子、石黒賢ほか。FODで毎週金曜0時に最新話を配信中。※『anan』2019年6月26日号より。写真・来家祐介(aosora)スタイリスト・石田 綾ヘア&メイク・八戸亜希子インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月25日現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』で注目の福地桃子さん。オーディションの舞台裏や役作りについて話してくれました。連続テレビ小説『なつぞら』で注目の的に!「5人きょうだいの末っ子として育ち、私はいつも姉や兄から刺激を受ける存在で、自分から何かを発信することがあまりなかったんです。そんな自分を変えたくて、きっかけを探していました。そんな時、女優さんだったら人の言葉を借りて、自分を表現できるようになるんじゃないかと思ったんです」こうして女優の道を歩み始めた福地桃子さん。現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』では、ヒロインと姉妹のように育つ柴田夕見子を演じて、一気に脚光を浴びた。「朝ドラのオーディションに挑戦したのは、実はこれが3回目。初めてオーディションを受けた時、お芝居だけじゃなくて、その人の人間性まで見られている…というか、知ろうとしてくださるような作り手の熱量や、朝ドラ独特の緊張感を肌で感じて。その時に、私はこのハードルをクリアしたいと思うようになりました。『なつぞら』は、私自身の母方の祖母が北海道に住んでいることもあって、最初から少し運命的なものを感じていたんです」念願叶ってオーディションに合格。しかし、自分自身とまるで共通点のない夕見子というキャラクターを理解するのに、最初は時間がかかったそう。「でも、夕見子の本当の優しさに気がついた時、今までの自分とは違う考え方をもらえたような気がしたんです。台本を読んでいても、夕見子の言葉が自分に一番突き刺さって(笑)。昔の自分にも、夕見子みたいにもっと主張すればいいのにって言ってあげたいくらいお手本のような人です。自分にない要素をたくさん持っている役を演じることって、本当に刺激的…。この感覚を忘れてはいけないなと思いました。自分とかけ離れた役はまだ他にもいっぱいあると思うので、今後もこんなふうに自分の視野を広げてくれるような役に出会いたい。そして、常にその役に対して好奇心を持ち続けたいです」Q 特技は?肩もみ。ドラマ『チアダン』の撮影中、体育大卒で体に関して詳しい(土屋)太鳳ちゃんにも褒めてもらいました。Q 好きな作品は?映画『おおかみこどもの雨と雪』。子供ってかわいい、家族っていいなとピュアな気持ちで観られます。サントラも好き。Q 休日の過ごし方は?自分で車を運転して遠出をします。兄が住んでる葉山のほうまで行ったり、この間は友達と箱根に日帰り旅行をしました。Q 今ハマっていることは?料理が好きです。自分で真鯛を釣って、母に捌き方を教えてもらいながら、カルパッチョを作ったこともあります。ふくち・ももこ1997年10月26日生まれ、東京都出身。過去の出演作は映画『あの日のオルガン』など。現在は連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。ワンピース¥57,000(プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ/イッセイ ミヤケ TEL:03・5454・1705)トップス¥20,000(ラインヴァンド/エムエイティティ)リング¥7,000(ノーカ TEL:03・5948・6841)ピアス¥82,500(ヤム)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武久真理江ヘア&メイク・ヒラガフミコ取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月25日あまたの女性に指名され、年上から信頼され、後輩から慕われる、それが現代ホスト界の帝王・ROLANDさん。そんな彼がモテ続ける理由は、そのオリジナルな仕事哲学にありました。ROLAND式、“職場で愛される人になるための5か条”です。その1後輩に好かれようと思いすぎない。いい先輩であろうと思うほど、好かれようとするあまり率直な意見を伝えられなくなってしまう。でも愛のあるアドバイスであれば正直に伝えるべし。それが後輩の成長につながる。その2上司のイエスマンにならない。目上の人に対しても、違うと感じることには「それは違うと思います」と言える人間になる。NOと言えることで初めて「YES」にも価値が生まれ、信頼されるのだから。その3一つ一つの発言を大切にする。名言の多いROLANDさんにとって「言葉は大事なツール」。自分の一言が相手の励みになることも、傷つけることもある。本当に今その一言を発するべきか?判断は慎重に。その4反省する時間を持つ。完璧超人「ROLAND様」を作るのは、毎日の地道な“軌道修正”。5分でも10分でも、毎晩寝る前に自分の行いを振り返る反省タイムを作って、さらなる高みを目指す!その5向上心あるナルシストになる!自分を好きでいればこそ、もっと良くなりたいという意欲が生まれ、誰からの指摘も素直に聞ける。「部下にも『俺が間違っていたら遠慮なく言ってくれ』と伝えています」ローランド歌舞伎町の帝王と呼ばれる伝説のホストで実業家。今春独立1号店『THE CLUB』を開店。著書に『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)。ROLANDさんの珠玉の名言が詰まった一冊。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・大澤千穂撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年06月23日「俺は仕事と結婚したようなもの。ホストは俺の天職です」と麗しく微笑むのは現代ホスト界の帝王・ROLANDさん。“ROLAND式・職場でモテる仕事の流儀”を教えてもらいました。この春、自らの店を開き、社長となったことで仕事へのプロ意識も一層高く。「こと発言については前以上に責任を感じています。これまでも言葉には気を配ってきたつもりですけど、今は自分の一言が部下を傷つけることにも励ますことにもなる」それでも愛あればこそ、言うべき時は嫌われてでも言う。それがROLAND流・部下との接し方。「薄っぺらな間柄なら俺が言ってやる必要ないけど、部下には成長してほしいから。例えば髪切ったばかりでウキウキしてる部下にも『こいつ髪型似合ってねえな…』と思ったら言う(笑)。好かれる上司になろうと思いすぎないことが大事です」その姿勢は目上の人に対しても全くブレることがない。「これまで上司からも愛情を感じることは多かったけど、それというのもやっぱり俺がイエスマンにならなかったから。違うと思ったら違うと言う。NOと言えて初めて、その人のYESに価値が生まれるんです」上司にも部下にも愛され、成功の道をひた走ってきたROLANDさん。いつも指針にしてきたのは「常に自分らしく」という人生哲学。「どう思われるかより、どうありたいかが大事。プライドを捨てて自分らしくいられなかったら、生きている意味がないですよ!」そんなROLANDさんが「自分らしさ」と同じくらい大切にしていることがある。それは「反省」だ。「寝る前に必ず一日を振り返る時間を作ります。『今日の接客、もっとこうしたらよかったな』とかね。仕事の中で成長したいなら、反省は絶対に必要な作業ですよ」帝王と呼ばれてなお自分磨きを怠らない。そのやる気はどこから?「それは俺が向上心あるナルシストだから。自分を愛するからこそもっと成長したいし正直でありたい。そりゃできれば嫌われたくはないですよ。でもその観念を少しだけ壊して言うことは言う。それが信頼につながると俺は思います。アンアン読者に伝えたいのは『嫌われてもいい、正直に生きてごらん』ということ。それでも明日は来るんだから!」仕事にまつわる、ROLAND名言集俺は、仕事のやり方には三種類あると思っている。正しいやり方、間違ったやり方、そして、俺のやり方。他人の常識と照らし合わせて正しいかどうかではなく、自分が信じるやり方を貫く。それが「ROLAND流・仕事術」の神髄。宝くじで100億円当たっても、翌日も定時に行く。俺にとって、仕事は生きるすべてだから。お金に困らなくても続けたいと思えるか。それが天職の条件。今も店に出勤するのが「ハイパー楽しい!」そう。100人が100人ダメと言っても、その100人全員が間違えているかもしれないじゃないか。周囲の大反対を押し切り、ホストの道へ。それでも全力でがんばって自分の選択が正しいことを証明してみせた。著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWAより)ローランド歌舞伎町の帝王と呼ばれる伝説のホストで実業家。今春独立1号店『THE CLUB』を開店。著書に『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)。ROLANDさんの珠玉の名言が詰まった一冊。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・大澤千穂撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年06月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バンドの解散」です。ロックバンド好きの方なら人生で一度は、自分が好きだったバンドが解散して悲しむという経験をしてしまうんじゃないでしょうか。バンドが解散するにはいろいろな理由がある。でも、いつも解散のニュースを目にするたびに、その理由の「ふわっ」とした感じにモヤッとなってしまいます。「音楽性の違い」とか言われてもファンの方は納得できないですよね。「ギターとベースで恋愛絡みのトラブルあって辞めます」とか「俺が全部曲作っているのにギャラ4等分とか割に合わないから辞めます」とか、ゴリゴリの理由をもっともっと聞かせてほしい…。でも、恋愛と一緒で原因は一つということではないから、結局はふんわりまとめて「音楽性の違い」になってしまうのでしょうね。ただ、不仲だからといっても、必ず解散するというわけではないのがバンドの面白いところです。以前、とあるバンドに「バンド仲はいいの?」と聞いたら、「ほとんど話さないし、めちゃくちゃ悪いよ!」とストレートにぶっちゃけられて思わず笑ったことがあります。バンドの在り方って、メンバーによって様々です。プライベートでも遊ぶほど仲の良い人たちもいれば、このように必要最低限の会話で十分という方たちもいる。長続きするには、お互いにとって最適の距離感をみつけることが肝心です。…って、みなさん、「それをお前が語るんかい!」と、いま思ってますよね?正直言うと僕はバンド、無理でしょう。大学生のころに組んでいたことはありますが、そのときも僕がワンマンで突っ走り、協調性がなく解散してしまいました。いまバンドをやることを想像しても、「なんで俺ばっか曲書いて、クレジットはバンド名義やねん」とかすぐに思ってしまいそうなので、やはり向いてないと思います。一度、仲良しのバンド、夜の本気ダンスのドラムの鈴鹿くんに「ボーカルが曲作っている間、君は何やってんの?」と聞いたことがあります。そのとき、鈴鹿くんは「ドラムの練習をしている」と言っていました。「ボーカルの作った曲を信頼しているから、彼がやりたいことを忠実に再現するのが俺の仕事だ」と。そうやって仲間の才能を信頼し、信じ続けることもバンドの長続きに必要なのかもしれません。結成当時の気持ちを忘れずに、リスペクトし合えるメンバーに巡り会うことはとても尊いし、難しいことなんです。おかざき・たいいく6/22に「『MUSiC』フェス~私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫~」出演。総合酒類会社「眞露」とのコラボ企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」MV公開中。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月22日BIGBANGやBLACKPINKなどのダンサーを担当し、世界ツアーにも同行するDeukie(ドゥキ)&Dony(ドニー)。イケメン双子として、アーティストにも負けない注目度を誇る二人による日本初のダンスワークショップをレポート!取材・文 小泉咲子 写真・大内香織(二人写真)【ペンになってもいいですか!?】vol. 106左、兄のDeukie 右は弟のDony 1989年11月20日生まれ、O型、ウィジョンブ出身。実力派にしてイケメン! 注目の双子ダンサー、Deukie&Dony。キレのあるダンスと甘いマスクを兼ね備えた双子ダンサー、Deukie&Dony。韓国では、ダンサー、コリオグラファー(振付師)の枠を超え、鍛え上げられたしなやかな肉体を武器に、モデルとしても活躍中! そんな二人が6月、東京と大阪でワークショップを開催。今回レポートする東京会場の二日目昼の部は、他の回同様、約80名の参加者でスタジオは満杯! そのほとんどは女性で、二人を目標にプロのダンサーを目指す双子(!)の大学生や、K-POPカバーダンスチームに入っている30代女性、BIGBANGのツアーTシャツをオーバーサイズで着る子どもの姿も。参加者の表情は真剣そのもの。二人のダンススキルを最大限吸収しようとする熱気が早くも漂う。そんななか、Deukie&Donyが登場!「日本で初めてのワークショップです」(Dony)「楽しい時間にしてください」(Deukie)と挨拶は手短に、すぐストレッチへ。ウォーミングアップの段階なのに、音楽に合わせて肩を揺らしたり、指を動かしたり、軽くリズムをとるだけでも超クール!ストレッチ後、いよいよ振付のレッスンへ。今回のワークショップでは、5分ほどのヒップホップダンスを、パートにわけて教えていく。ひとつのパートを何度か繰り返し、パートごとに音に合わせ、このプロセスを続ける。音楽に合わせて二人が踊ると、ものすごい迫力! ムーブメントのひとつひとつがパワフルで、音ハメも完璧。参加者からもどよめきが起こった。今回、二人が振付を考え、参加者たちがマスターするダンスは、難易度が高く、音楽のテンポも速い。途中、Donyが「優しいですか?」と聞くと、会場からは苦笑がこぼれるほどだ。それでもほとんどの参加者がついていく。そんななか、てこずっている参加者を見つけると、「音楽に動きを合わせるだけでいいですよ」とすかさずアドバイス。何度か、前と後ろにいる参加者を入れ替え、全員が二人を間近で見て踊れるようにする気遣いも忘れない。遠慮して前に来られない参加者には、Donyが日本語で「いらっしゃいませ~」とチャーミングに促していた。途中、ドリンクタイムが設けられたが、数人が振付のおさらいをしていると、二人がお手本を見せてくれる場面も。すると、ドリンクを飲んでていた参加者たちも踊り始める。1秒たりとも無駄にしたくない――。そんな参加者の熱い思いが伝わってきた。ドリンクタイム中のプチレッスンが落ち着くと、二人は「ちゃんとドリンクを飲んで」と声をかける。そんな優しさも素敵!最後まで振付が終わると、4チームにわかれ、いよいよダンスを披露! 二人から「ファイティン(頑張って)!」と声援が飛ぶ。どの参加者も、限られた時間で難しい振付をモノにし、その人らしく表現している姿は感動的! 二人もとても嬉しそうに見入っていた。そして、二人が優秀なパフォーマンスを見せた5人をピックアップ。さすがの高クオリティに「かっこいい~‼」と二人をはじめ参加者全員が喝さい! 最後は、志願者によるパフォーマンスが披露された。ワークショップの締めくくりは、Deukie&Donyのパフォーマンス。教えていた時の柔らかな表情がスッと消え、一瞬にしてダンスに集中。そして、二人が踊り出すと、スタジオの空気は一変。参加者もこれまでの緊張感から完全に解き放たれ、テンションが上がりまくり! スタジオが最高の高揚感に包まれた。参加者が語るDeukie&Donyの魅力!その後、二人との個別フォトセッションタイムが設けられた。参加者が順番を待っている間、ワークショップの感想や二人の魅力をインタビュー!「ダンスの実力はもちろん、愛嬌のあるところも素敵」「迫力、シンクロ率、表現力……どれも最高! あんなダンスを踊りたいと思わせてくれる二人です」「教え方がとても丁寧でわかりやすかったです。楽しく盛り上げてくれて、いい雰囲気の中で踊れました」「Deukie&Donyを目標に、韓国へダンス留学することに決めました。いつか同じステージで踊るのが夢!」「二人からはもちろん、他の参加者たちからも刺激を受け、もっと練習したいと思いました」あっという間に過ぎ去った1時間半。参加者の笑顔と目の輝きが、ワークショップの充実度を物語る。互いに話す言葉が違っていても、ダンスというボディランゲージでその場にいた全員が繋がり合っていたことは間違いない。Deukie&Dony2009年にYG entertainment専属ダンスチーム”HITECH”のメンバー入りを果たす。BIGBANGをはじめ、多くのYGアーティストの振付を担当するなど、バックダンサーとしてのみならず、クリエイティブディレクターとしても活躍している。また、持ち前のダンススキルに加え、甘いマスクを兼ね添えた双子ダンサーとして、世界中のファンから人気を集めており、広告ビジュアルやモデルとしてもTV、雑誌など多媒体で活躍。また、ファッションブランド『_differentbutsame』を設立している。「KWON TWINS」「クォン兄弟」とも呼ばれる。
2019年06月21日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、体に毒素を溜めない新陳代謝のいい「毎日汗をかく女」になりきり。汗を流すことで、体がリセットされた気持ちに。今は、ちょっと歩くと汗ばむ季節ですよね。でも、それまではとにかく汗をかかないように生活していました。やっぱり、会社や現場に行く途中で汗をかいてしまうと、メイクが落ちるし服もベタつくから避けたかったんです。それが最近では、汗をかくという行為をすすんでやる日を作ろうと思うようになりました。というのも、お風呂に浸かって汗を出した時に、“毒素を出している”という感覚があったんです。体内の古い水が流れて生まれ変わったような、痩せるというよりも体をリセットしているという気持ちになりました。ただ、汗をかくためにできることはたくさんあるし、ジムに通うというのもその一つですが、私にとっては最上級のレベルなので無理だなと思いました。このあいだ、仕事でパーソナルジムへ行き、すごく気持ちがいいとは思ったけど、通うのはハードルが高い。だから、帰り道で大股歩きをしたり、小道で腰をひねったり、カバンを使って筋トレをしてみたり。防犯対策にもなるかもしれません…!「今日は汗をかいてないな」って思ったら、“体を動かす”と考えると面倒くさいけど、お風呂などに入って“汗をかく”ことを目標にすると、挑戦しやすいのかなって。そうして汗をかくことに慣れると、新陳代謝や体の巡りがよくなって、むくみが減りそう。きっと、人とのいい巡り合わせも生まれそうですよね…!何か始めたい人は、メイクが落ちてもいい帰り道に運動を取り入れてみたり、お風呂にお湯を溜めることから手をつけるとよさそう。それも面倒くさい人は、辛いものや熱いものを食べて、美味しく汗をかくのはどうでしょう?最近は暑いのでなかなか食べる気にならないかもしれないけど(笑)、頑張ってみてください!よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月21日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『グリーンサム』のファームです。都会的なビルの1Fに植物に囲まれ、ガラス張りのショーケースのような店構え。そこは中目黒『グリーンビーントゥバー チョコレート』がプロデュース、代々木八幡の人気店『365日』監修のベーカリー『グリーンサム』。“園芸に長けた人”を表わすワードが店名になっているように、店先には小さな小麦畑があり、壁面はハーブや花で囲まれているのが印象的。ラインナップの中でも目を引いたのは個性的なルックスのブリオッシュ。<ガーデンファーム>はエディブルフラワーやハーブが小さな花束みたいに華やか。これは店名から連想し、生け花をアイデアソースに作られたのだとか。まずはプレーンな部分からひとくち。不規則な層が歯切れよい食感。卵を使わずバターを折り込んだ生地を成形したブリオッシング(ブリオッシュの現在進行形バージョン)なのだそう。生地を味わっていくと、甘さの中にも塩味が感じられる部分が。見るとお花の下にペースト状のものが。こんなところに隠し味があったとは!その正体はオリーブバター。黒オリーブの塩気がアクセントとなって、さすがのバランス。<フルーツファーム>の中ははちみつとキビ糖入りバターで、果実の酸味を引き立てている。トッピングの花や果実が毎日変わるのも楽しい。ガーデンファーム、フルーツファーム各¥420。メニューにはプレーンなブリオッシュもある。グリーンサム東京都渋谷区桜丘町28-9-1F TEL:03・6452・56118:00~18:00無休「近未来の都市型ベーカリー」として、今までにない形や製法を使ったパンを提案。ベーグルの種類と具材を選ぶオーダーメイドサンドイッチも人気。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2019年6月26日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年06月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「5G」です。生活はますます便利に。データの預け先が問題。「5G」とは「第五世代移動通信システム」のことで、2020年春から導入される予定です。Gはgenerationの略。通信システムは技術の進歩とともに計算速度が上がり、5Gになると現在の4Gよりも通信速度が20~100倍速くなり、高精細動画や大容量の情報をリアルタイムに送ることが可能に。2時間の映画が3秒でダウンロードできるといわれています。5Gの導入により、車の自動運転の精度が上がります。障害物の検知および処理にかかっていた時間が短縮されるので、スムーズな運転ができるようになるでしょう。また、スポーツ中継なども、複数台のカメラで同時に撮ったものを立体映像としてVRで見せる、目の前にホログラム化して見せることなどが可能になります。さらに、体温や触感など、「感触」を加えることも研究されています。また、モノとインターネットをつなぐIoTも進みます。商品とメーカーが通信でつながっているため、家庭に常備している食料品などがなくなれば、わざわざ注文をしなくても、自動的に補充されるようになります。ただ、問題は5Gをどこが牽引するのかということです。2018年通年のスマホの世界市場で、最もシェアが高かったのはサムスンで、約2割を占めていました。2位が14.9%のアップル。中国企業のファーウェイは3位で14.7%でした。翌年にもファーウェイが世界1位になるとみられていたのですが、トランプ大統領が、中国製の携帯電話は個人情報、アメリカの機密情報を盗みとると断定し、アメリカ企業とファーウェイとの取引を禁止させました。日本もパナソニックがファーウェイとの取引から退きました。しかし、中国はグーグルのアンドロイドを使わない独自のOSを開発中です。国内に13億人の市場を持ち、一帯一路構想により、アジア、アフリカ、ヨーロッパまで中国の通信網が敷かれると、逆にアメリカと日本の通信網が孤立する可能性も。5Gにより、日常生活のすべてがインターネットに接続され、消費行動や生活水準もデータ化されます。大切な情報を預ける先は中国かアメリカか、選択を迫られています。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年6月26日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年06月21日人気漫才コンビ「南海キャンディーズ」のツッコミ担当で、“山ちゃん”の愛称で知られる山里亮太さんの勢いが止まらない!4月からMCを務める3つの新番組が始まり、現在テレビ、ラジオ合わせて16本のレギュラーを持つ。今最も大躍進を遂げている山ちゃん、令和とともに俺の時代が来たという思いは?MC3本増でレギュラーは16本!ついに山ちゃんの時代が来た!?「いやいや、そんな~。僕の時代とまでは思わないけれど、活躍の場が広がってきたという実感はありますね。新番組はどれもパイロット版の評判が良くて、レギュラー化が決定したものなんです。今まではパイロット版からレギュラーになるタイミングで、出演者から外されることが多かったので、今回はそのまま残れて、率直にうれしいですね。“全方位癒着芸人”として、各局のスタッフさんと仲良くなり、裏で手を回したのが功を奏したのかも(笑)」毒舌キャラとは違い、さまざまな経験をし、辛酸を舐めてきた山ちゃんだからこその視点やコメント力、自虐ネタが、視聴者たちを魅了している。そんな山ちゃんこそ、NHKの新ドキュメンタリー番組『逆転人生』の主人公そのものなのでは?「いやいや~。まぁ、ずっと気持ち悪いと言われ続けて生きてきたから、基本的に妬み嫉み恨み辛みが僕のベースになっていますけど、最近はそのリアルな視点が受け入れてもらえるようになり、それがある意味、武器になってきたのかもしれないですね。僕はあいにくレジェンド級の腕も技も能力も持ち合わせていないので、必死にもがいて全力で取り組むことしかできないんです。この世界は才能にあふれた人ばかりですから、ここ数年で僕は天才じゃないんだと理解してから、すごくやりやすくなったかな。あとトークライブで目の前のお客さんが笑ってくれることがすごく心の支えになっています」16本のレギュラーを抱えながら、現在全国で単独ライブを行っており、多忙な生活を送っている山ちゃん、今後の目標は?「まずこの3つの新番組を視聴者に愛されるような長寿番組にしていきたいですね。そしてもっともっとお仕事がしたい!大勢のゲストを呼んでガンガン回していくようなトーク番組のMCにもチャレンジしたいです。オファー、待っています!」『メイドインジャパン!』TBS系、月曜21:00~22:00。日本で暮らす外国人がメイドインジャパンの素晴らしい製品を持って里帰りする様子に密着。『ひねくれ3』テレビ東京系、土曜22:30~23:00。さまざまな業界で活躍する若き成功者の話を、ひねくれ目線で検証するトークバラエティ。『逆転人生』NHK総合、月曜22:00~22:50。絶体絶命の危機から奇跡の大逆転を起こした主人公たちの数奇な運命を追体験する番組。やまさと・りょうたお笑いタレント。1977年4月14日生まれ、千葉県出身。短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』(東京ニュース通信社)が発売中。※『anan』2019年6月26日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2019年06月20日映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』にて、すれ違う親子という照れ臭い関係を見事に演じた、俳優の坂口健太郎さんと吉田鋼太郎さん。映画初共演ながら、お互いに惚れ合ってしまったという、興味津々のおとなの関係に迫ります。――お二人が人との関わりや関係性を築く上で最も大事にしていることは何でしょうか。吉田:芝居も一緒だけど、まず人の話を否定せずに最後までちゃんと聞くことかな。それを呑み込んだ上で自分の意見を言うこと。いつも気をつけてますね。坂口:この前初めて鋼太郎さんと飲みに行ったんですが、その時もまず僕の話を聞いてくれました。吉田:年とってくると価値観が固まってきちゃうから、頭ごなしに自分の意見だけを言いがちなんだよね。僕も本当は、頑固がひどいの。物分かりよさそうなふりしてるだけで(笑)。坂口:僕の場合は、これちょっと違うかもしれないけど、家族や身近な人には肌に触れるようにしてます。年をとるにつれて、そういう機会ってなくなってくるんですよね。だから僕、母親に会ったら絶対にハグするんです。吉田:それなかなかできることじゃないよ。お母さんうれしいだろうねぇ。坂口:まあもう慣れてる感じですけどね。だから今98歳のおばあちゃんに会っても、腕をさすったりして。そういう肌の触れ合いはすごく大事だと思っています。吉田:健太郎って、優しくていいところだらけだよ。坂口:いや、僕だってダークサイド持ってますよ(笑)。吉田:うん、そんな気もするけどね、あはは(笑)。でも人間ダークな部分はみんな持ってるから。坂口:今度鋼太郎さんともうちょっとじっくりお酒飲んで、黒い部分を徐々に出していきたいと思います。まず白からグレーになって、そこから黒くなるっていうのをお見せしたい(笑)。吉田:とかいって、そんなに大したことないと思うな(笑)。坂口:そういう鋼太郎さんこそ魅力だらけですよ。不思議なんだけど、話をしているだけで好きになるんです。そうそう、公園のシーンを撮影する日に、鋼太郎さんが飼っているワンちゃんを連れてきたことがあったんですが、ワンちゃんとわしゃわしゃ戯れてる時の顔が、見たことないぐらいすごくかわいくて。そうかと思えば、お芝居に入ると途端に男前になる。その“カワイイカッコイイ”感じが、男性にも女性にもモテるんでしょうね。吉田:あの公園のシーンね。それで思い出したけど、普段ふわっとしてる健太郎もスタートかかるといきなりすごい集中力なんだよね。俺は俺は、って前に出るようなタイプじゃない人間にそれ見せられちゃうと、何だこのギャップは!って思うし、俺が女性だったら惚れちゃうかもしれない。坂口:ギャップってモテますよね。吉田:あと、仕事もやりたいことも本気で取り組んでいて、しかもそれをひけらかしたりアピールしない人はモテる。本気で取り組んでると、悩みや挫折、希望もたくさん知ってて、会話がスムーズだし面白いの。坂口:なるほど~。鋼太郎さんともっと飲みたいです。吉田:じゃあ、俺たちもっと深く付き合おう。それで一回決裂してまたゲームで絆を深めて、な!坂口:あははは(笑)。さかぐち・けんたろう1991年7月11日生まれ。数々のドラマや映画などで活躍。映画『今夜、ロマンス劇場で』、ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』『イノセンス 冤罪弁護士』などで主演を果たす注目俳優。よしだ・こうたろう1959年1月14日生まれ。舞台『オセロー』や『ヘンリー四世』などで主演を務めるほか、数多くの名作に出演。出演映画『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』が8月23日公開予定。坂口さん・シャツ¥28,000(gourmet jeans/SKOOL Twitter:@komazawa_skool)その他はスタイリスト私物吉田さん・シャツ¥46,000パンツ¥48,000(共にISSEY MIYAKE MEN TEL:03・5454・1705)時計は本人私物サンダルはスタイリスト私物『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』いつしか、会話もなくなった息子のアキオと父親の暁。再び親子の絆を深めようと、アキオは正体を隠し、暁をオンラインゲームに誘う。ゲーム内で戦士となった2人の関係性はいかに…。出演/坂口健太郎、吉田鋼太郎ほか。6月21日公開。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・檜垣健太郎(little friends/坂口さん)尾関寛子(吉田さん)ヘア&メイク・CHIKA KIMURA(tsujimanagement/坂口さん)吉田美幸(吉田さん)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2019年06月20日人気若手俳優・坂口健太郎さんと、実力派ベテラン俳優・吉田鋼太郎さん。お芝居の世界からのラブコールが絶えず、モテまくっている二人が、映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』で共演!いつの日か、口も利かずにすれ違うようになってしまった父子のコミュニケーションを取り戻すべく、オンラインゲームを始める二人。仲間として戦ううちに忘れかけていた親子の絆を取り戻すという、実話に基づいたハートウォーミングな物語だ。――映画初共演ですね。最初に会った時の印象を聞かせてください。吉田:別撮りだったけど同じCMに出たことがあったから、全くの初でもない感覚はあったよね。坂口:そうですね。ただ、がっつり共演させていただくのは初めてですね。鋼太郎さんっていろんな役をやられているから、どういう方なのかさっぱり想像がつかなくて。この作品では寡黙な父親と息子という関係性だったから、もし現場で鋼太郎さんが役のように全然喋らなかったらどうしようかな、って思っていたんです。でも、クランクインからすごく心地の良い空間を作ってくださって。そのおかげで力を入れすぎることもなく、なあなあになることもなく、いい雰囲気でいられました。吉田:健太郎が何でも受け入れるニュートラルな感じだったから、俺も自然体でいられたんだろうね。「鋼太郎さんのあの芝居観ました、すっごい好きです」みたいに前のめりじゃなかったから(笑)。最初、健太郎って捉えどころのない人だったの。男っぽいのか草食系なのか、明るいのか暗いのか、強いか弱いか全然わからなくて。でもそういう意味で、いろんな役になれるに違いないと思っていました。――坂口さんが演じた息子のアキオはごく一般的な青年で、あんなふうに“普通”を演じきるのはすごいと思いました。坂口:会社員の経験がないから、探りながらでしたけど、あまり作り込むことはしなかったかもしれませんね。でも“普通”って本当に難しかったと思います。吉田:そう、“普通”を演技でやってるからすごいよね。構えないナチュラルな芝居って難しいんだよ。なかなかできないぞ。坂口:うれしいです。吉田:物語の最初のほうに、ゲームの友達申請のやり方を聞きに、父親の暁がアキオの部屋に入っていくシーンがあるんだけど、アキオが慌ててパソコンを片付けて体裁整えて「何?お父さん」みたいな芝居があったのね。確か5秒ぐらいかな、初めて間近に見た坂口健太郎の芝居だったんだけど、それがめっちゃうまいの。5秒の中の動きが、あたかも計算され尽くしたように見えるわけ。水が上から下に流れるようにスムーズに見事にやってのけて、なんだこいつって思ったんだよね。坂口:(照れながら)いやいや…。――お二人が特に好きなシーンは、それぞれどこですか?吉田:何気ないシーンばかりなんですが、アキオが買ってきたゲームを暁が恐る恐るやり始める時に、アキオがそれをのぞいて、少しニコッてするところ。そこの健太郎の顔がすごい好き。坂口:僕は、アキオが受験勉強している時にお父さんがお茶漬けを持ってきてくれる回想シーン。吉田:あのシーン、いいよね。父親と息子の関係性が見えて、俺も好き。坂口:お芝居していても泣ける気持ちになったし、自分の父親のことをちょっと思い出しました。――父親と息子の関係って、女性からするとあまり想像がつかないんですよね。よく照れ臭いとか聞きますが、そういうもんですか?吉田:照れ臭いっていうのはあるね。「お父さん」って呼んでいたのに、思春期になったある時から、「お父さん」の一言が言えなくなるんだよね。坂口:あれ、なぜでしょうね。僕もそうでした。でも、大学生になってお酒が飲めるようになってからはむちゃくちゃ仲良くなって。親父とは身長と体重が一緒だったから、よく二人で買い物に行ったし洋服も着まわしたりしてました。吉田:へぇ~そうなの。坂口:毎年1月2日は横田基地に、親父の運転で二人でピザを食いに行くっていう約束もあって。吉田:あははは(笑)、ピザなんだ。でも俺もほぼ同じかな。父とはよく一緒に飲みに行ってたんだけど、仲良くなったのはやっぱり俺がお酒飲めるようになってから。お酒ってひとつのきっかけかもね。――父親と息子の複雑な関係を修復すべく、オンラインゲームでコミュニケーションを図るというのは現代ならではだと思います。共感できますか?坂口:このご時世「ゲームばっかりやっててさ」とか言われがちだけど、僕はもともとオンラインゲームが好きで、今でもやるんです。最近はインターネットで世界中の人と繋がることができるし、顔はわからないかもしれないけどひとつのコミュニケーションツールになるかな、と。それを父親と息子の関係の再構築に使うなんて、すごくステキな使い方だと思う。吉田:これ実話をもとにしてるんだもんな、すごいよな。俺らの子供時代はテレビゲームなんてなかったから、未知の世界ですよ。でも、共感はできる。人と話すのって大変で、だから昔から人の目を見て話せ、なんてことまで言われるわけで。でもゲームやスマホが世の中に出てきて、それで仲良くなれるなら、画期的だしどんどんやれば?と思うけど。ただ、じゃあ俺が奥さんと一緒にやれって言われたら、照れ臭くてできないけどね。坂口:だからアキオのお父さんにゲーム買ってあげるっていう勇気、すごいですよね。吉田:いい息子だよね。さかぐち・けんたろう1991年7月11日生まれ。数々のドラマや映画などで活躍。映画『今夜、ロマンス劇場で』、ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』『イノセンス 冤罪弁護士』などで主演を果たす注目俳優。よしだ・こうたろう1959年1月14日生まれ。舞台『オセロー』や『ヘンリー四世』などで主演を務めるほか、数多くの名作に出演。出演映画『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』が8月23日公開予定。坂口さん・シャツ¥28,000(gourmet jeans/SKOOL Twitter:@komazawa_skool)その他はスタイリスト私物吉田さん・シャツ¥46,000パンツ¥48,000(共にISSEY MIYAKE MEN TEL:03・5454・1705)時計は本人私物サンダルはスタイリスト私物『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』いつしか、会話もなくなった息子のアキオと父親の暁。再び親子の絆を深めようと、アキオは正体を隠し、暁をオンラインゲームに誘う。ゲーム内で戦士となった2人の関係性はいかに…。出演/坂口健太郎、吉田鋼太郎ほか。6月21日公開。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・檜垣健太郎(little friends/坂口さん)尾関寛子(吉田さん)ヘア&メイク・CHIKA KIMURA(tsujimanagement/坂口さん)吉田美幸(吉田さん)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2019年06月20日夏に期待するものといえば、海を舞台に繰り広げられる運命の恋。そこで、美しい海とドキドキ感を堪能できる話題のアニメーション映画『きみと、波にのれたら』をご紹介します。今回は、本作で声優に初挑戦したこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大嶋千尋(片寄涼太)主人公の港を演じた片寄涼太さん!【映画、ときどき私】 vol. 243GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカルとしてだけでなく、俳優としても活躍している片寄さん。消防士の港と大学生のひな子のラブストーリーを中心に描いた本作で、正義感が強い青年を見事に表現しています。そこで、声優を務めて学んだことから恋愛観までたっぷりと語っていただきました。―今回、声優に決まったときのお気持ちから聞かせてください。片寄さん自分が出させていただくだけでなく、GENERATIONSで主題歌も担当させていただけるということにまずは驚きました。でも、すごくうれしかったです。もちろん、右も左もわからない世界なので、ひとつの挑戦にはなるだろうなと覚悟していましたが、精いっぱい自分のできる形で取り組もうと思いました。―アフレコをする前に、参考にした映画などはありましたか?片寄さん『千と千尋の神隠し』とか『ハウルの動く城』とか、ジブリの作品はけっこう見返しました。でも、世界観も違うので、最終的には実際に始まってから学んでいったことのほうが多かったです。―湯浅政明監督からは「男前で品のある声」と絶賛されていますが、ご自身でご覧になったときはどう感じましたか?片寄さん自分の声というよりも、どちらかというと「こんなシーンやったなぁ」とか「あのときこうだったなぁ」みたいなことを思い返しながら観ている感じでした。でも、観てくださった方から、僕であることを忘れて観ていたと言われたときはすごくうれしかったです。―ちなみに、思い返していたシーンを教えてください。片寄さんひな子と車に乗っているシーンはやりとりが難しくて何度もやったので、思い入れがありますね。―ひな子と2人で歌っている場面も印象的ですが、普段歌うときと比べてみてどうでしたか?片寄さん全然違いました。というのも、音をあてに行かずにわざと普通っぽくしていたのですが、監督からは「うますぎるから、もうちょっと下手にお願いします」と言われてしまって(笑)。僕的には下手にしているつもりでもなかなか伝わらないということがありました。―あのシーンは、実際にひな子役の川栄李奈さんと一緒に歌われたのですか?片寄さん実は、もともとは1人ずつ収録する予定だったんですが、ちょうど同じ日だったこともあり、僕が監督に提案して、一緒に歌うことになりました。ほぼ一発撮りでしたが、2人の空気感がそのまま出ていてよかったと思います。女性に対して思ったことは照れずに言えるタイプ―イケメンでさわやかで器用という港のキャラクターに片寄さんのイメージも重なりますが、演じているなかで共通点を感じたところは?片寄さん港は照れずにいろいろなことを言えるタイプなんですけど、僕もあまり照れたりすることはないので、セリフも抵抗なく、すんなり言うことができました。―ということは、好きな女性に対しても、自分が思っていることは言えるほうなんですね。片寄さんそういうことに対しての照れはあまりないですね。もちろん、告白するとなったら話は別ですけど、そもそもわかりやすいタイプなので、そんなにややこしいことはしないと思います(笑)。―もし、仕事などで悩んでいる女性がいたらなんて声をかけますか?片寄さん「よくがんばったね」とひと言だけ言ってあげたいです(笑)。―では、港を演じるうえで意識したことや学んだことは?片寄さんまずは港の人間性や努力をしてきた男であるという内面的な部分について考える時間は多かったです。僕も港と同じように負けず嫌いな部分もありますけど、改めて「準備は裏切らないな」と感じています。あと、すごくピュアで、嘘がない誠実な男というのが最初の印象。僕は自分の声に迷いがなければそれは伝わると思ったので、そういう声の出し方は意識したところです。―ちなみに、今回のひな子のようなタイプの女子はどのように感じましたか?片寄さんひな子は自分の良さをわかっていない子ですが、この作品は何が自分の一番の“武器”なのかということに気がつく物語でもあると思います。彼女は自分らしさや自分が好きなものが何かわからなくて、まだ自分の“波”に乗れてはいないんだけど、それでも自分に欠けているものを探している姿や努力しようとする気持ちはすごくステキだなと感じました。―近くにいたら思わず助けてあげたくなるようなタイプですよね。片寄さんそうですね、話は聞いてあげたくなっちゃうかもしれないです。―話が進むにつれて、ひな子は港にとってのヒーローであることがわかりますが、片寄さんにとってのヒーローとは?片寄さんいっぱいいますけど、やっぱり自分の両親がヒーローだと思います。生まれてからこの両親に育てられて、2人の正義が僕の正義にもなっているので、そういう意味でも一番のヒーローですね。ただごとじゃなくなってきたと感じた瞬間は?―子ども時代からの思い出の曲などはありますか?片寄さん母が趣味でコーラスをやっていたこともあり、その影響でよく聞いていたのは、美空ひばりさんの「真赤な太陽」と「川の流れのように」。一緒に歌ったりもしていましたが、これらの曲を聴くと懐かしい気持ちになって童心に帰りますし、実家を思い出します。―ステキな思い出ですね。もし、作品のなかで印象に残っているセリフがあれば教えてください。片寄さんタイトルにもなっていますが、「波に乗る」という言葉ですね。というのも、人生にはいろいろな波があるんだなというのをこの作品が教えてくれますし、そこはすごく大切だなと思いました。港はひな子に対して「波に乗る」という言葉を何度か使いますが、シーンによって気持ちの入れ方も全然違いましたね。特に最後は、特別な意味が込められているので、すごく集中して演じたところです。―では、片寄さん自身の人生で「いい波に乗っている」と感じるようなターニングポイントはありましたか?片寄さん2016年にGENERATIONSで初めてアリーナツアーをさせていただいたんですが、初日に見た景色はいまでも覚えています。というのも、ステージに上がってみたら、自分たちの目の前にいたのは1万人の観客。それを見たときに「自分の人生、ただごとじゃなくなってきたな」と感じ、生半可な気持ちでやってはいけないと、責任感をよりしっかりと持ち始めた瞬間だったと思います。―いまは歌手、俳優、声優としてどんどんと幅を広げて、さまざまな波に乗っていると思いますが、新たに乗ってみたい波はありますか?片寄さんいつかやってみたいと思っているのは、ミュージカル。何年かあとでもいいので、舞台はやってみたいですね。―そのために準備していることがあれば教えてください。片寄さんジャズダンスやバレエを習ってみたいなと思っています。普段踊っているヒップホップとは全然違うと思うので、落ち着いたらぜひ挑戦したいです。―ちなみに、プライベートで挑戦してみたいことは?片寄さん今年に入って免許を取ったので、一回くらいはドライブしたいなと思います。メンバーを乗せて車でロケしたりとか、仕事でもいいので、まずはドライブをしてみたいですね。―それでは、ドライブデートというのはいかがでしょうか?理想のデートコースなどがあれば教えてください。片寄さんそうですね、じゃあ朝から車で出発して、昼頃に海辺でご飯を食べてのんびりしたら、都内に戻ってきて、夜は車を置いて別の場所にご飯を食べに行くとかできたらいいですね。夜はお酒を飲みたいので(笑)。―それはいいですね。ちなみに、劇中でも港とひな子のステキなデートシーンが印象的でしたが、自分がしてみたいと思ったデートもそのなかにありましたか?片寄さんやっぱり海辺はいいなと思いましたけど、2人でハンバーガーを食べているのもかわいかったです。あとは古い喫茶店で一緒に過ごしている感じもいいですよね。―そういう2人のやりとりに女性たちはキュンとしてしまいますが、片寄さん自身がキュンとしたシーンはありましたか?片寄さん僕は、2人が手をつなぎながらオムライスを食べている場面で、ひな子がずっと手をつないでいられるように、左手で食べる練習をしてきたことをアピールする姿が好きですね。そんなことを言われて嫌な気持ちになる人はいないだろうし、かわいいなと思いました。自分の好きなものを相手に知ってもらえたらうれしい―好きな女性の仕草などもありますか?片寄さん僕は髪の毛フェチなので、髪を触る仕草はけっこう好きです。長さというよりは、艶っぽい髪がいいなと思います。―今回は、港がサーフィンを好きなひな子のために一生懸命練習している姿もステキですが、片寄さんも自分の好きなことは相手に知ってもらいたいですか?片寄さん確かにそういう気持ちはあるかもしれないですね。僕はお酒が好きなので、お酒のわかる人がいいなとは思います。―いまハマっているお酒はなんですか?片寄さん好きなのは、ワインです。僕は料理ができないので、もしワインに合うおつまみを作ってくれる女性がいたら最高ですね!そこでかなり心をつかまれちゃいそうです。もし、苦手だったとしても、たとえば「好きな味を知りたい」と言ってくれたり、自分のために学ぼうとしてくれたら、それもうれしいですよね。―ちなみに、女性に作ってもらいたい料理はありますか?片寄さんちょっと遊び心がないんですが……、好きな食べ物は鶏の唐揚げなので、作ってくれたらうれしいです。あとはベタですけど、やっぱり肉じゃがもいいなとは思います(笑)。家庭的な人が好きなのかもしれないですね。あとは、尊敬できる人がいいなと思うので、自分が知らないことを知っている人というのは惹かれます。―大事なポイントですよね。それでは最後に、映画のなかでオススメのシーンや見どころについてメッセージをお願いします。片寄さんたくさんありますけど、やっぱり2人で歌うシーンはすごくいいと言ってもらえるので、注目してもらいたいところです。今回、僕が演じた港は途中で命を落としてしまいますが、命を落とす前と後では港にも違いがあって、ひな子やみんなのことを陰で見て考えていた時間もあると思うので、そういった変化みたいなものを感じていただけたらと思っています。インタビューを終えてみて……。港のようにさわやかでありながら、ひとつひとつの質問に紳士的に答えてくれた片寄さん。キリッとした力強いまなざしに女子たちが虜になるのもうなずけます。今後ますます幅広いジャンルでの活躍が楽しみなところです!悩める大人女子にこそオススメのアニメ作品!ときには悲しみという名の波に飲み込まれそうになるときもあるけれど、それを乗り越えたとき、思いもよらない新たな波にふたたび乗ることができるもの。いまは自分に自信が持てなくても、前に進み続けていれば、ひな子のように自分にしかない魅力があることにきっと気がつくはずです。ストーリー小さな港町に引っ越してきた、サーフィンが大好きなひな子。波の上では怖いものなしなのに、自分の未来には自信が持てないままだった。そんなある日、火事騒動をきっかけに消防士の港と出会い、2人は恋に落ちる。お互いになくてはならない大事な存在となるが、港は海で溺れた人を助けて命を落としてしまう。ところが、憔悴するひな子が思い出の歌を口ずさむと港が水の中に現れるようになるのだった。奇跡の再会をはたした2人だったが、港が姿を見せた本当の目的とは……?胸がキュンとする予告編はこちら!作品情報『きみと、波にのれたら』6月21日(金)、全国ロードショー!出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎配給:東宝©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会ヘアメイク:SHINYA KUMAZAKIスタイリスト:SOHEI YOSHIDA(SIGNO)
2019年06月20日国内外問わず、アニメーションの実写化は数多く行われているところですが、そのなかでも2019年の注目度、期待度ともにNo.1の呼び声が高い作品といえば、ディズニー不朽の名作『アラジン』。すでに大ヒット公開中ですが、今回は本作のさらなる見どころについてこちらの方々にお話をうかがってきました。写真・角戸菜摘(中村倫也、木下晴香)中村倫也さん&木下晴香さん!【映画、ときどき私】 vol. 242本作でプレミアム吹替版を担当しているのは、アラジン役の中村さんとジャスミン役の木下さん。甘いルックスと声で女性たちを魅了している中村さんと、ミュージカルを中心に類まれな歌唱力で活躍されている木下さんという、まさにベストなキャスティングが実現しています。そこで、作品の持つ魅力や“運命の出会い”などについて語ってもらいました。選んでいただいたからにはしっかり努めたいと思った―今回はオーディションを経ての抜擢ということですが、選ばれたときのお気持ちから教えてください。木下さんアニメーションの『アラジン』は、幼稚園のときに初めて観て以来、ずっと大好きな作品だったので、思わず泣いてしまうほどうれしかったです。夢じゃないかと思って、実際に何回も自分のほおをつねったくらい(笑)。とにかく、喜びと現実なのかと疑う気持ちとの混乱状態で、ただただ涙が流れる時間が繰り広げられました。中村さん僕は選ばれると思っていなかったので、マネージャーと『マジか!』と言い合う時間が繰り広げられました(笑)。でも、選んでいただいたからにはしっかりと務めなければいけないなということも、同時に頭にありました。僕は小学生のときにこの作品を観てワクワクした経験を味わいましたが、きっと本作もいまの子どもたちにとっては同じような作品になるだろうし、『アラジン』を観て大人になった人にとってもそういう気持ちを思い出してもらえるような映画になるだろうなと感じています。初の吹替は新鮮な気持ちで歌うことができた―『アラジン』といえば、やはり歌が見どころですが、吹替で歌うのはミュージカルとはかなり違いましたか?中村さん歌に限らずお芝居においてもですが、自分の間や表情、体の使い方など、いろんな表現があるなかで、吹替えは声だけですし、しかも翻訳によっては少し違う日本語になるところもあったりするんですよね。そういうところは吹替ならではだと思ったので、うまくできるように気をつけながら演じていきました。木下さんミュージカルでは、そのとき生まれた自分の感情を表現として歌に乗せていきますが、吹替えではすでに映像があるので、そこは大きく違うところですね。あとは、細かい表情の変化などに合わせながら歌うという機会は初めてだったので、そういう意味では新鮮な気持ちで歌うことができたと思います。運命の出会いを信じる?信じない?―この作品では何と言っても、アラジンとジャスミンのラブストーリーに女性たちは胸がキュンとしますが、お二人は“運命の出会い”を信じたり、憧れたりすることはありますか?木下さんもし「この人だ!」と思う人が現れたら、すごくドキドキするんでしょうね。なので、一度は経験をしてみたいという憧れはあります。以前、舞台でそういう出会いをするシーンを演じたことがありますが、天にも昇る気持ちでした。お芝居を通してでもそういう思いになったので、やっぱりステキなものなんだろうなと思います。中村さん僕は信じていないですね(笑)。というのは、まだ起こっていないことに対して「もしかしたら運命かも?」と信じることはないという意味です。だから、過ぎ去ったことを振り返ったときに「あれは必然だったのかな」と感じることはあるかもしれないですけど、結局はみんな自分で努力して手に入れていくものだと思っているので。それを経て勝ち取ったものが運命と呼べたら、それはステキなことですよね。積み重ねていくことのほうが大事―確かに、そう言えたらいいですね。ちなみに、男性の目線から見ると、アラジンとジャスミンの出会いの瞬間はどう感じましたか?中村さん僕自身がちょっとひねくれているのと、あくまでも作る側の視点なので、そこはみなさんとは見方が多少違うかもしれません。ただ、どこでも人と出会うこと自体きっと一種の運命ですよね。そこから恋愛関係になったり、師弟関係になったり、仕事のパートナーになっていったりということを経ていくわけで、たとえば街ですれ違ったり、駅の改札で自分の次にピッとした人もひとつの出会いだと思います。この作品でも、アラジンとジャスミンはたまたま出会って、一緒に逃げて、話をしたら意見が合ってとなるわけですけど、そうやって積み重ねていくことのほうが大事な気がしていますね。いま叶えたい願いごととは?―そして、本作でもうひとり忘れてはいけない存在といえばジーニーですが、ジーニーに叶えて欲しい願いごとと、自分で叶えたい願いがあれば教えてください。木下さん私は英語は自力でがんばるので、その他のすべての国の言語を喋れるようにジーニーにお願いしたいですね(笑)。あと、どれだけ歌っても大丈夫な喉は自分の努力で手に入れたいことです!中村さんそうですね……、この作品を観た子どもたちがキラキラした目で家路についてくれたらいいなと思いますね。(笑)結局は満足しているのだと感じる―ちょっと壮大な感じですが、個人的な願いはないということですか?木下さんそうですよ、でないと私が自己中みたいになっちゃうじゃないですか!(笑)中村さんいえいえ、ただの逃げです。とはいえ、特にないですね。強いて言うなら健康とか、「いい男がいないと言っているアイツにいい男が来ますように」とかかな……。―あくまでも他人のためなんですね(笑)。それとも、いまはいろいろな願いがすでに叶いすぎて浮かばないというのもありますか?中村さんやっぱり願いはがんばって勝ち取ったほうがいいですもんね。あとは、分相応じゃないと怖いじゃないですか。だから、こういうことを考えるときに、結局はなんだかんだ言って自分は満足しているのかなとも思いますね。もしくは、億万長者で!(笑)大人になってから改めて気づかされたこと―それはまたすごいですね(笑)。では、本作から改めて学んだことや影響を受けたことがあれば教えてください。中村さん僕が印象に残っているのは、「ホール・ニュー・ワールド」を歌い終わったあとの掛け合いで、一瞬アリ王子がアラジンであることがバレそうになってうまくだますシーンですね。「なんで気がつかなかったんだろう」という話のあとに、「人は見た目ばかりを見ている」というようなセリフがあるんですけど、そこで嗚咽が止まらなかったですね。(笑)―それは演じながらということでしょうか?中村さんいえ、試写を観たときに号泣しました。そういうところは子どもの頃にはわからなかったと思うんですけど、大人になってからグッとくるところで、「確かにそうだな」と思うようになった部分に自分の変化を感じたところです。とにかく号泣でした。(笑)誰もが共感できるからこそ長年愛されている作品―(笑)。では、木下さんはいかがですか?木下さん幼いころに観たときに記憶しているのは、ジーニーのコミカルな要素や魔法にすごくワクワクしていたこと。でも、今回の出演が決まって改めて観てみると、やっぱりアラジンとジャスミンの恋模様とか、ジャスミンの国民を思うからこその強さというものには同じ女性としてすごく魅力を感じたところです。私自身、時の流れによって感じるところが違っていることに気がつきましたが、それだけ幅広い方にとってもそれぞれで魅力的に感じるところはきっと異なるはずですよね。そんなふうに、どんな人でも共感できるシーンがあるからこそ、この作品が長年愛されているんだなとすごく思いました。本当にたくさんのことを感じていただける作品になっているので、いろいろな方に観ていただきたいです。インタビューを終えてみて……。身のこなしの軽いアラジンのように冗談を交えて場の雰囲気を盛り上げてくれる中村さんと、美しいジャスミンを彷彿とさせる透明感のある木下さん。それぞれの役に選ばれたのもうなずけます。そんな息の合ったお二人のやりとりと見事なハーモニーは、ぜひ劇場でお楽しみください!魔法の世界へようこそ!それぞれの人物が自分の願いに対して諦めずに立ち向かう姿だけでなく、女性の自立も描いている本作は、まさにいまの時代にぴったりの物語。さらに、歌にダンスに恋愛にと、女心をくすぐる要素も満載です。いくつになっても胸がワクワクする経験は、きっとあなたの世界も輝かせてくれるはず。ストーリー貧しくもダイヤモンドの原石のような清らかな心を持つ青年アラジン。ある日、王宮の外に自由を求めていた王女のジャスミンと街で運命的な出会いをはたす。その瞬間から、2人の心に秘めていた願いが動き出そうとしていた。ところが、王位を狙う邪悪な大臣ジャファーに捕まってしまったアラジンは、魔法の洞窟からランプを探すように命じられてしまう。そこで、ランプの魔人ジーニーと出会ったアラジンは、3つの願いを叶えてもらうチャンスを手にするのだった……。胸がときめく予告編はこちら!作品情報『アラジン』大ヒット上映中配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年06月18日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルの上原実矩さんです。たくさんのことをインプットして表現に活かしていきたい!女優以外にモデルとしても活動の幅を広げている上原さん。モデル撮影のときは“心のトレーニング”をしているそう。「ヘアメイクが“仮面”、衣装が“仮装”にならないように、毎回見せ方を考えて、イメージ像になりきってから撮影に挑みます。あと、表情が硬くならないように表情筋をマッサージして、テンション高めに!」。今後もトライしたいことがたくさん。「未経験のミュージカルや舞台、ラジオもやってみたいです。今まで陰のある役が多かったので、コメディで明るい役も演じてみたいな」ワンちゃんがとにかく好きなんです。飼っているトイプードルの、れお。もっともっと大きくなってほしい…!毎日食べる納豆は自分流にアレンジ!付属のタレではなく塩で食べたり、炒めたり。いろいろな食べ方を開拓中。漫画『宇宙兄弟』にハマっています。撮影現場に持参して、空き時間に読むほど夢中。宇宙飛行士に憧れる~!うえはら・みく1998年生まれ。2010年、映画『君に届け』で女優デビュー。その後、数々のドラマやCMに出演する一方、雑誌『NYLON JAPAN』を中心にモデルとしても活躍中。※『anan』2019年6月19日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年06月18日家族のなかでも、大切なのは親子のコミュニケーションですが、仕事などが忙しいとつい後回しにしてしまいがち。そこで、ご紹介するオススメの映画は、ある青年が父との絆を取り戻そうとする実話を描いた『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』です。今回は、本作についてこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大内香織(佐久間由衣)ヒロインを務めた佐久間由衣さん!【映画、ときどき私】 vol. 241劇中で描かれているのは、坂口健太郎さん演じる主人公のアキオが自分の正体を隠したまま『ファイナルファンタジーXIV』のオンラインの世界に父親を誘い、そこから本音を探ろうと奮闘する物語。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』をはじめ、ゼクシィのCMなどで注目を集めている佐久間さんが演じたのは、アキオに想いを寄せる同僚の里美です。そこで今回は、作品への思いや自身の体験談、さらに恋愛観などについても語っていただきました。―本作では実写のパートとゲームのパートが同時に進行するという新しい構成になっていますが、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?佐久間さん作品に関わるうえで事前にゲームもやらせていただいていたので、台本の段階である程度は形として見えていましたが、それでも実際にできあがった映画の映像を観てみると、キャラクターがお芝居していることに感動しました。本当に驚きましたね。―普段はゲームをされることもありますか?佐久間さんゲームには疎いほうだと思いますが、『レイトン教授』というゲームが大好きで、以前ハマっていたこともありました。ただ、しばらくしていなかったので、今回はすごく新鮮でしたね。踏み込んで見ないとわからない世界があると知った―作品に取り組むにあたって、劇中で使用されている「ファイナルファンタジーXIV」も体験されたそうですが、実際にプレイしてみていかがでしたか?佐久間さんまずはキャラクターのコントロールの仕方が難しかったです。吉田鋼太郎さん演じるお父さんと同じで初心者なので、行きたいところに行けなくて、同じところでぐるぐる回っちゃったりもしました(笑)。今回はそこまで時間はありませんでしたが、いつかゲーム好きな弟と一緒に楽しめたらいいなと思っています。―私もゲームは詳しいほうではないだけに、こういう世界があるのかと見方が変わりましたが、佐久間さんはオンラインゲームについてどう感じましたか?佐久間さん私も見方が変わりました。顔が見えない人だからこそ話せることとか、そこで保たれていることってあるんだなと思いましたし、すごくステキなことですよね。今回の作品では、お父さんとの絆を取り戻すための作戦でしたが、ゲームの世界にはこういう良さがあるんだなというのは、踏み込んでみないとわからないことだなと感じました。―アキオのようにゲーム好きな男性については、どう思いますか?佐久間さん私はもともと何かにハマっている人にはリスペクトがあって。今回で言うと、坂口さんは昔からファイナルファンタジーのファンだったこともあり、すごく楽しそうに話していらっしゃいましたが、その姿を見て、「自分の好きなことを見つけてやるというのはこういうことだよね」と思いました。それがゲームでもスポーツでもお仕事でもいいですが、何かを極めてやっている人はステキだなというのは改めて感じたところです。―佐久間さんが演じた里美は、そういう一生懸命なアキオの姿にも惹かれたのかなと思いますが、好きな人と自然に近づけるようにきっかけを作ろうとがんばるところが健気に感じました。里美に共感するところもありましたか?佐久間さん趣味や食べ物など、好きな人が何を好きなのかというのはやっぱり気になりますよね。それはすごく自然なことなので、里美の感情も理解できました。ただ、里美の行動は正直ちょっと怪しいですよね(笑)。でも、今回はそういう部分も楽しみながら演じさせてもらいました。知りたいことは相手に直接聞けるタイプ―確かに好きな人の行動をこっそり調べて、同じゲームを始めるところは怪しいところもありましたね。とはいえ、自分だったら、同じような方法で相手に近づこうとしますか?佐久間さん私は里美みたいに遠回りはしないほうですね。もちろん、相手のことを知りたいなとは思いますが、私だったら「何をやっているときが楽しいですか?」とか、「何が趣味ですか?」とか、直接教えてもらってから調べたりすると思います。なので、里美みたい脇から固めていくみたいな感じではないかもしれないですね(笑)。気持ちはわかりますが……。―ちなみに、オンラインのデートで喜んでいる里美もかわいいなと思いましたが、もしオンラインデートに誘われたらどうですか?佐久間さん私も意外とおもしろがるほうかもしれないです。引き込まれそうな気がしています。―いま一番ハマっていることはなんですか?佐久間さん最近は馬に乗ることです。乗馬は自分の生活のリズムのなかでも、一番のリフレッシュにもなりますし、自分に戻れる時間。電車に乗って、馬に乗って、また電車に乗って帰るという過程すべてを含めて、大切な時間です。一度好きになると周りが見えなくなることがある―どのようなきっかけで乗馬を始めたのかを教えてください。佐久間さん役作りのためというわけでもなく、もともとやってみたいなと思っていたので、共演者の方に紹介していただきました。実際に行ってみたら、「明日も明後日もその次の日も行きたい!」となって、気がついたら週5くらいで行っています。(笑)―ということは、一度好きになるとどっぷりハマってしまうタイプですか?佐久間さんそういう傾向にありますね。コントロールしないといけない職業なので、がんばってコントロールしようとするんですが、何かひとつのことをすると周りが見えなくなってしまうところがあって、昔からよく両親にも注意されています。(笑)―その性格が原因で失敗したこともありますか?佐久間さんちょっと引かれてしまうかもしれませんが、小さい頃になぜかダンゴムシがすごく好きだったんです……。毎日、ダンゴムシを捕まえるのに必死すぎて、帰るのが遅くなったり、それをスカートにたくさん抱え込んで家に持って帰ってしまったりして、かなり怒られたことがありました。(笑)あとは、いまでも本を読んでいるといつの間にか時間がかなり経っていることがあるので、好きすぎて周りが見えなくなってしまうことはよくありますね。―ご両親はそういう部分を心配されていたんですね。ちなみに、本作では親子の関係も描かれていますが、佐久間さんはご両親との接し方で意識していることなどはありますか?佐久間さん私の両親は「親を友達だと思うな」という考えだったので、学生時代はすごく厳しく育てられました。でも、いま思うとちゃんと親として存在してくれていましたし、何かあったときには守ってくれたので、厳しくてよかったなと感じています。大人になったいまは関係性も少し変わってきていて、何でも話せるようになりましたし、仕事のことも応援してくれています。私が自分でできることも増えてきたので、これからは親孝行をしていきたいなと思っているところです。目の前の仕事を丁寧にやっていきたい―これからもまだまだ話題作への出演が続きますが、今後どのように仕事を続けていきたいと思っているのかを教えてください。佐久間さん以前から思っているのは、「目の前にあるお仕事を丁寧にやっていきたい」ということ。もっといろいろな方に見ていただきたいですし、視野を広げていきたいので、良くも悪くも評価していただけたらと思っています。あとは、周りを驚かせるだけでなく、自分自身も驚けるようなお仕事をこれからもしていきたいです。インタビューを終えてみて……。佐久間さんの優しい満面の笑顔に癒されっぱなしとなった今回の取材。好きなことについて話しているときのまっすぐな瞳にも、すっかり虜となりました。今年は初主演映画の公開も控えており、今後がますます楽しみです!知られざる親子の絆に胸が熱くなる!ときには家族だからこそ面と向かって言えないこともあるけれど、そこには目に見えない愛情が存在しているもの。笑いと涙、そして冒険と感動が詰まった本作は、ゲーム好きはもちろん、そうではない人も、まだ見ぬ世界へと誘ってくれるはずです。ストーリー広告代理店に勤めているアキオは、ある日仕事人間で出張ばかりだった父について何も知らないことに気がつく。そんななか、突然会社を辞めて家に帰ってきた父。アキオは父の本音を引き出すために、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」に父を誘い、正体を隠したままともに冒険へ出る計画を思いつくのだった。ゲーム仲間の助けを借りながら、徐々に父との距離を縮めていくアキオ。ついに、最強の敵に挑むときがやってきたが、そこには思いがけない出来事が待ち受けているのだった……。目が離せない予告編はこちら!作品情報『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6月21日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開配給:ギャガ出演:坂口健太郎吉田鋼太郎佐久間由衣山本舞香前原 滉今泉佑唯野々村はなの和田正人山田純大/佐藤隆太財前直見声の出演:南條愛乃寿美菜子悠木碧©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会©マイディー/スクウェア・エニックスヘアメイク:飯嶋恵太(mod’s hair)
2019年06月17日