連続テレビ小説『まんぷく』で、ヒロインの姪・タカを14歳の頃から演じ、その演技のあまりの違和感のなさに、大きな話題を呼んだ岸井ゆきのさん。シンプルに、手の届く範囲の大切なものを大事にしたい。じつはご本人は現在27歳。最新映画『愛がなんだ』では、自身と同世代、28歳のテルコを演じている。好きになったマモル(成田凌)のために、仕事も私生活もなげうっていくテルコの姿はイタくて笑ってしまうほどにリアルだ。――テルコは、どう見てもマモルにとって“都合のいい女”。それをわかっていながら、それでもマモちゃんを追いかけるテルちゃんを演じるのはいかがでしたか?単純にそこまで誰かを一途に思えるのって、羨ましいなと思います。私自身はできるだけ荷物を少なくしたい人で、だから友達も少ないんですが、それゆえに、いま手にしてるものは、どれも捨てられないものばかりなんです。でもテルコは、普通は理性が働いてどこかでブレーキをかけるところを、マモちゃんが好きっていう想いだけで、なりふり構わず突き進んでいくじゃないですか。私は恋愛にのめり込むタイプではないので、撮影前には、どう自分とすり合わせて演じたらいいかを考えていたんです。でも、撮影に入ってみたら、これまで演じてきた役のなかでも、テルコはすごく肌馴染みがいいというか…。いろんなことを考えずとも、テルちゃんでいられる感じがあったんです。やる前には理解できずにいたテルコの気持ちも、現場に入って成田君と合わせると、自然と思考がテルコになっていって、ずっとやっていたいと思ったくらい。もしかしたら根底の思考は似てるのかな…(わずかな間を置いて)いやー、でもやっぱり電話が来るまで待ってるとか、無理!だけど、憎めないし、この先の人生も知りたいと思うようなキャラクターですよね。――はたから見ていると、自分のことを大事にしてくれないマモちゃんのために献身的になるテルコがイタくて仕方なかったですが、演じる側は楽しかったんですか?はい。…でも一応、傷つくには傷つくんですよ。テルコが勝手にマモちゃんの家の食器を洗ったり洗濯したりして嫌がられるシーンがありますけど、そんな言い方するんだ…って。マモちゃんの家で一夜を過ごして、次の日の朝になると「俺、仕事だから(部屋を)出てくんない?」って冷たく言ってくるくせに、コーヒーを淹れておいたからって出してきたりして。何それ?って(笑)。現場で、私と監督、成田君と監督が話し合うことはあっても、私と成田君はほとんど話をしなかったんです。お互いに、その場の空気感を感じ取りながらやっていました。あのシーンは楽しかったけど、すごく傷ついた気持ちになって。それは相談して出てくるものじゃなく、お互いを繊細に感じ取りながら演じたからこそ出てきた感情で、それが楽しかったんです。――だからリアルなんですね。原作を読んで思ったのは、テルちゃんって、マモちゃんに対して本音の手前の言葉で話しているんです。だからわかり合えないし、そういう小さな積み重ねが、結果的にマモちゃんを遠ざけている感じがしたんです。役とは違うけれど、岸井ゆきのと成田凌がお互いを知っちゃうと、画面にその空気感が出ちゃう気がして。だから現場では、テルちゃんがマモちゃんを見ているように、離れたところからずっと成田君を見てました。ほぼストーカーみたいな感じです(笑)。普段の自分は、仕事とプライベートとで切り替えるようにしているんですけど、撮影がすごくタイトで、家に帰る時間が少なかったこともあって、切り替えずにオンのまま走りきった方がいいと思って、撮影中の2週間は、ずっとテルちゃんでいたんです。確かに、シーンによっては傷つくこともあったけれど、基本、マモちゃんが好きっていう気持ちにネガティブな要素はないんで、最後までずっと元気でした。きしい・ゆきの1992年2月11日生まれ。神奈川県出身。2009年にデビューし、’15年の舞台『気づかいルーシー』、’16年のドラマ『真田丸』などで注目を集め、’17年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を果たす。近作のNHK連続テレビ小説『まんぷく』のタカ役も話題に。夏には出演映画『いちごの唄』の公開も控えている。岸井さんと成田凌さんが出演している映画『愛がなんだ』は、角田光代さんの小説が原作。猫背でひょろひょろのマモちゃん(成田)に恋に落ちたテルコ(岸井)。その瞬間から、彼から電話があると仕事そっちのけで、食事に誘われればさっさと退社。しかし、マモちゃんは、そんなテルコのことが好きじゃなく…。監督・脚本は今泉力哉さん。4月19日全国公開。※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子(アフェリア)ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月16日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、一緒に真剣に怒ってくれる女性、「当事者以上に怒ってくれる女」になりきり。怒りに共感することが相手の心をラクにする。私の性格かもしれませんが、何か腹の立つことがあったとき、自分より怒っている人を見ると怒りが収まるんです。自分より酔っぱらっている人を見ると酔えなくなるように、“人のふり見て我がふり直せ”じゃないですけど、“そこまで怒らなくても…”と冷静になり、気持ちが静まる。共感してくれることで怒りが分散されるし、“私のことを考えて怒ってくれている”“気持ちをわかろうとしてくれている”と感じることが、すごく嬉しいんでしょうね。そうやって、悪者になるというか怒る役をできる人は大人だなと思います。ただでさえイライラしているときに、「でもさ~」などと意見されるとすごく腹が立つもの。“なんでわかってくれないんだろう…”という新たな怒りも生まれるし、共感してくれる人を見つけるまで、ずっと怒りっぱなしになってしまうはずです!そんな性格だとわかっているからか、私のマネージャーさんは歴代、私以上に怒ってくれます。引き継ぎの連絡に、“食い気味で怒りましょう”と書いてあるんじゃないかと思うくらい(笑)。友だちも同じく食い気味で「わかる!」と言ってくれて、何がわかるんだと思うけど、すごく嬉しいし、気持ちがラクになる。また、怒りの話を盛り上げて笑い話にしてくれる人もいて、嫌な気持ちを浄化してくれるスキルは、本当に尊敬します…!怒っている人の話を聞くときには、相手の立場を考えて、一緒に怒る。そのためには、いろんな経験をすることが大事だと思います。すると、「でも、あの人はこう考えていたんだろうね」と、怒っている人にアドバイスができると思うんです。一度一緒になって怒ってくれた味方の意見は、素直に聞けるもの。怒った後の道筋を見せられる人も、大人だと思います!よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。※『anan』2019年4月17日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2019年04月15日ご挨拶した瞬間から、とにかく明るくキラキラとしたオーラを放っていたアン ミカさん。いつも前向きで、自ら運を掴み取る彼女は、どうポジティブ脳を育んでいるのか? 自分だけでなく相手まで幸せにする、アンさん流のマインド論を教えてくれました。(1)“和顔愛語(わげんあいご)”の精神で心地よい関係性を築く。“和顔愛語”とは、仏教用語で「和やかな笑顔と愛のある言葉で、穏やかに過ごす」という意味を持つ言葉です。私が幼い頃に母に教わった“口角を上げること”や“思いやりのある話し方”は、まさにこの“和顔愛語”の精神に他なりません。また、本当の意味での“美人”というのは、単純に目鼻立ちがキレイな人ではなくて、一緒にいて心地のいい人だと私は思っています。まずは笑顔で挨拶をすることから心がけるだけでも構いません。みなさんも、愛と慈しみに満ちた笑顔と言葉を大切にして、まわりの人と“和”を紡いでください。(2)ないことを嘆かず、あることへ感謝する。私は幼い頃、7人家族で4畳半ひと間に住むという極貧生活を送っていました。そのことで、いろいろな人から「大変だったでしょう?」と聞かれることも多いのですが、実は私にとっては“超楽しい思い出”しかないのです。例えば、遊ぶおもちゃがなければ自分たちで作る。「“ない”ことにフォーカスせずに、恵まれている部分に感謝しなさい」というのも母からの教えだったので、どんな状況でも幸せを感じることができたのだと思います。便利に溢れた今の時代だからこそ、まずは“ある”ことへの感謝を忘れないようにしたいものです。(3)相手に求めすぎない。“思い巡らせる”訓練を。携帯電話やインターネットが普及した現代は、世界中どこにいても相手と繋がれる便利な世の中です。その弊害か、「LINEが既読になったのに返事が来ない」など、些細なことでイライラしてしまうことも増えたように思います。そういう時は、胸に手を当てて、“思い巡らせる”ことが大切。なぜなら、人には都合もあれば、時間に余裕のある時に返事を出したい、と思う性格の人もいるからです。相手に過剰に求めすぎるのではなく、尊重することではじめて人と人とのあたたかい関係性は生まれてくるもの。そう私は思っています。(4)目的ばかりを追わない! “今”をワクワク生きる。少子化、高齢化、年金問題…。未来が心配になるニュースをよく見かけますが、将来の不安に備えるために“今”を謳歌できていないとしたら、それはとても残念なことです。もちろん将来に向けた蓄えも必要ですが、今をワクワクして生きているからこそ、いい仕事ができたり、いい出会いに恵まれるのであり、未来が目的になりすぎて今が疎かになっては本末転倒。英語で「現在」を「present」と表すように、未来は現在からの贈り物です。“今この瞬間を充実させることが、いい未来に繋がる”とぜひ覚えておいてくださいね。(5)人を尊重してもよい。でも、我慢はしすぎない。恋愛や仕事の人間関係においても、相手の立場や状況を思いやって尊重することは大事なコミュニケーションの一つです。しかし、それが自分を犠牲にしてまで譲っているものだとしたら、一度考え直してみてください。そもそも“尊重”と“我慢”はまったくの別物です。日本では昔から「我慢は美徳」と思われがちですが、自分にストレスをかけてまでする我慢は続かないうえ、結果的には問題を先延ばしにしてしまいます。精神を健康に保ち、ポジティブな状態をキープするためにも、無理のない程度に相手を尊重することを心がけましょう。(6)言霊を信じる。愛言葉は“HLLSPD”。私は日頃から“言霊”の力を信じているので、ネガティブな言葉は使わず、なるべくポジティブな言葉だけを使うようにしています。すると不思議なことに、自然と気持ちもポジティブに向かい、人生が幸せに導かれるような気がするのです。たとえ怒りや悲しみの感情を持っていたとしても、翌日には持ち越さないというのが我が家の決まり。そんな私と旦那さんの愛言葉は、Happy、Lucky、Love、Smile、Peace、Dreamを意味する“HLLSPD”。毎晩必ず、早口で唱えてから寝るようにしています(笑)。アン ミカモデル、タレント。テレビやラジオへの出演以外にも、エッセイ執筆や講演会などで幅広く活動。最新著書『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方 365 日毎日幸せに過ごすために』(宝島社)が好評発売中。トップス¥20,000(ボス/ヒューゴ ボス ジャパン TEL:03・5774・7670)ピアス¥1,110,000ネックレス¥890,000ブレスレット¥720,000(以上ブルガリ/ブルガリジャパン TEL:03・6362・0100)※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・加藤万紀子ヘア&メイク・今野真樹インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年04月13日「おはようございます!」。明るくそう言って、はじけるような笑顔でスタジオに現れたアン ミカさん。全身から溢れるハッピーなオーラは、現場の空気を瞬時に変えてしまうほど。テレビで見かける姿もいつだって元気いっぱいなアンさんですが、その底抜けの明るさは“いつ、どうやって”身につけたのか、気になるところ。アン ミカさんに幸福体質に導く、ポジティブ脳のつくり方を教えていただきました。ネガティブな人ほど、ポジティブ脳の才能を持っています「幼い頃の私は、自分に自信がなくてコンプレックスだらけでした。5人きょうだいの3番目として生まれたのですが、一人だけ小柄で太っていましたし、さらにケガをしたことが原因で、笑うと唇がめくれ上がる後遺症が残ってしまったんです。人一倍ネガティブだった私を、明るい方向に導いてくれたのは両親です。特に母は『人と話をする時は、姿勢よく、相手の目を見て、口角を上げなさい』と、いつも教えてくれていました。最初は辛かったですが、練習を重ねることでだんだん笑顔が上手に作れるようになり、気持ちまでポジティブに。その結果が、今の私です。母の教えは他にも数えきれないほどあるのですが、その一つ一つを胸に留めて、今も普段の生活で実践するようにしています」ネガティブな出来事をいかにプラスに変換するか。それが、自分を幸せにするためには必要という。「決して裕福ではない家庭で育ち、傍から見れば辛い出来事もたくさん経験してきましたが、それでも私が自分を“幸せ”だと思えるのは、“ポジティブ脳”を育てることができたからです。それに、自分に負の感情があることを自覚している人は、他人の苦しみや悲しみにも敏感に気づくことができます。その才能を生かせば、いくらでも人生を前向きに歩むことができるはず。今からでも遅くはありません。まずは“自分を知る”ことからはじめてみてください」アン ミカモデル、タレント。テレビやラジオへの出演以外にも、エッセイ執筆や講演会などで幅広く活動。最新著書『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方 365 日毎日幸せに過ごすために』(宝島社)が好評発売中。トップス¥20,000スカート¥50,000(共にボス/ヒューゴ ボス ジャパン TEL:03・5774・7670)ピアス¥1,110,000ネックレス¥890,000ブレスレット¥720,000(以上ブルガリ/ブルガリジャパン TEL:03・6362・0100)靴¥119,000(クリスチャン ルブタン/クリスチャンルブタン ジャパン TEL:03・6804・2855)※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・加藤万紀子ヘア&メイク・今野真樹インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年04月13日4月1日にタレントの三船美佳さん(36)が再婚したことを公表しました。お相手は3歳年上の一般男性。大阪府内で50年以上続く老舗美容室のオーナーで、180センチ超のイケメン美容師だそうです。出席したイベントで結婚報告をした美佳さんは夫のことを「最初から優しい印象でした。私的にはゴールデンレトリバーに似ている、優しい大きなワンちゃんみたい」と笑顔で惚気けまくり。今回の結婚は14歳になる娘の後押しがあったからだといい、サプライズでプロポーズを娘が企画してくれたことなども語っていました。美佳さんといえば、2016年に元夫でミュージシャンの高橋ジョージさん(60)からの“モラハラ離婚”が話題となりました。一部では現在も財産分与が決まっていないことや、高橋さん側が娘に会うことができないといった報道も。それに対して、賛否が巻き起こっています。実際、モラハラがあったのか。真実は当人しか知りえないことですが、こういった裏側のドロリとした事情をなかったことにするような彼女の惚気け具合に「苦手」とコメントする人も多いようです。そもそも美佳さんを語る際、いつも「この人、自分のことばっかり主張している感じがして嫌だ」「笑顔なのに目が笑ってない」「大げさすぎて逆に怖い」などの声が男女ともに寄せられるようです。ただなんとなく彼女を拒む人たちの言い分は理解できますが、冷静に考えると美佳さん自体に大きく批判されるようなスキャンダルがあったわけではありません。離婚騒動にシコリが残るのはよくあること。ただ普通にタレント活動をしているだけの彼女がここまで悪く言われてしまう理由はどこにあるのでしょう。■弱みを見せないという頑なさが批判を生む?『三船美佳』をイメージすると、いつもニコニコ明るくて快活なイメージが浮かんできます。あまり人を悪く言ったり、スパッと言い切ったりするイメージはない彼女。よく言えば優等生的です。しかし彼女の“元気すぎる明るさ”が、逆に見る人に違和感を覚えさせているのではと思ったりもします。人間というのは誰しも多少の裏表があって当然です。美佳さんの生まれた環境や夫との離婚状況をみると、綺麗ごとで割り切れない想いが胸にあるのかなとも思います。だからこそ彼女の口から綺麗な言葉だけが語られると、人は警戒心を強めて「なんか疑わしい人に感じる」となってしまうのかもしれません。彼女の笑顔を批判する人には、「目が笑っていない」という表現を使う人も多いです。でもそれは裏側を出さないようにコントロールしようとして、優等生的な振る舞いがすぎているのかも……。それって自分に厳しく頑張った結果として批判を集めてしまっていることですから、少し悲しいことではありますよね。■「私が!私が!」はどこから感じるのかまた批判のなかには「自分のことしか考えてないように見える」という意見も多くみられます。でも今回の再婚の流れなどをみると娘さんの気持ちやタイミングを最大限考えているようですし、別に“自分自分している”とは思わないのですが……。では、多くの人が勝手に見出す彼女の“自己中心ぽさ”はどこからくるのか。1つは、元夫側へのコメントと説明の少なさがそういう解釈を生み出しているようにも思います。正直、円満離婚ができる夫婦のほうが世の中でも少ないもの。そもそも彼女は美佳&ジョージという夫婦セット売りのキャラが強かったタレントさんですから、別れた後にそのイメージを払拭すべく「あえて語らない」のは当然です。ジョージさんと娘さんが離婚後に会えないことを批判理由にする人もいますが、それも何かしらの事情がある可能性もあるでしょう。一方的にどちらが悪いと言い切れる問題ではありません。今の時代、タレントさんなどに求められるのは高い共感力です。彼女が批判を集める理由は、大きく捉えると“共感力不足”。昔のキャラを払拭しよう。自制心を働かせよう。そんな自分への強い制限が、逆に見る人に“我が強すぎる”といった印象を残すこともあります。弱音も本音も出していいし、むしろ聞きたい時代です。再婚して新たな道を歩む美佳さんがこうした謎の批判にさらされることなく、活躍と幸せをさらにつかんでいくことを祈るばかりです。(文・イラスト:おおしまりえ)
2019年04月12日山本彩さんが卒業したNMB48において、次世代エースとして注目が集まる、太田夢莉さん。休業から復帰し、心の中に宿った新たな想いに迫る。元AKB48の渡辺麻友さんのような完璧なアイドルに憧れ、小学校6年生でNMB48の第3期生オーディションに合格した太田夢莉さん。“1万人に1人の美少女”と呼ばれ、昨年秋グループのエースを務めていた山本彩さんの卒業以降、次世代センターとしての呼び声も高い。1st写真集の購入予約を受け付けるや否やAmazonで首位を記録。今、注目の存在だ。「NMB48に合格してからお披露目公演まで2か月しかなかったので、加入させていただいてからは、毎日レッスン。授業が終わったらランドセルをいったん家に置きに帰って、バッグにパンを詰め込んでからレッスン場に通っていました。片道約2時間電車に揺られて、終電ギリギリまで練習しました。歌もダンスも苦手だったのでついていくのに必死でした。特に、アイソレーションというダンスの基礎的な動きを習うレッスンが苦手で、苦戦したのを今でもよく覚えています(笑)。それから、歌詞の意味を考えても、恋愛経験なんてない子供の私はぼんやりとしか理解できなくて……。テレビで見ていたアイドルの皆さんのキラキラした笑顔の裏にこんなに壮絶な努力があったなんて、夢にも思わなかったです」パフォーマンスだけではなく人間関係とも向き合うのも、アイドルの使命。「特に同期では、何か少しでもトラブルが起こるたびに集まって話し合いをしていた時期がありました。私たちのグループは総選挙があったり、それ以外にも新曲の選抜などで常に序列があるので、メンバーは仲間であると同時にライバル。時にはどうしても複雑な気持ちを抱くこともあるんです。当時を振り返るとしんどいことも多かったけど、あの頃、無理にでも腹を割って話して、手を取り合って乗り越えてきたからこそ、今の絆がある。同期の存在は家族同然。お互いの幸せを心から喜び合える関係なんです。彼女たちに巡り会えたことも人生の財産ですね」アイドルとして順風満帆に見える中、昨年の1月には、いったん活動を休止。「デビュー以降、一気に駆け抜けてきたせいか、自分でも気がつかないうちに体力も気力もギリギリのところまで来ていて…。自分を立て直す意味でも一度休むことを選択しました」それで心が落ち着くと思いきや、そんな単純なものではなかったそう。「NMB48に加入してからいつも周りにはメンバーやスタッフの方がいたのに、休止中はずっと一人。家で部屋にこもって、壁や天井を見つめていたら、突如、“もう一生、人前に出たくない”“人が怖い”という不安に襲われたこともありました。でも、しばらくして、3月のステージで復帰することが決まって。そこに向けて新曲のMV撮影をしたりするうちに“こんなふうにひっそり活動するくらいならちゃんと復帰したい”という気持ちが自然と芽生えたんです。実際、ステージに立ったら、メンバーもファンの方も本当に温かく迎えてくださって、感謝しかなくて。今は、人が大好き。誰かと会話をするのも、新しいお仕事に挑戦させていただくのも何もかもが幸せで、心が鬱々としていたあの頃が不思議。アイドルとして再スタートを切れました」おおた・ゆうり1999年12月1日生まれ、奈良県出身。ファースト写真集『ノスタルチメンタル』(ヨシモトブックス)が発売中。ワンピース¥45,000(PINKO/PINKO JAPAN TEL:03・5778・9861)ピアス¥1,680リング¥3,900(共にアネモネ/サンポークリエイト TEL:082・248・6226)サンダル¥7,900(R&E TEL:03・3477・5016)※『anan』2019年4月17日号より。写真・嶌原佑矢スタイリスト・松島 茜(io)ヘア&メイク・Georgeインタビュー、文・石橋里奈(by anan編集部)
2019年04月11日小柄な体つきと童顔であどけなく見えるかと思えば、役柄の違う別作品ではふとした憂いの表情に大人の女性を感じさせる岸井ゆきのさん。最新映画『愛がなんだ』では男性を一途に思う、“都合のいい女”テルコを演じました。映画のこと、仕事観などについてお話を聞きました。――岸井さん自身は、テルコみたいな一途な恋愛に憧れます?憧れません。だって、恋愛のために仕事もなくして、友達もひとりしかいないなんて、そんなの…嫌です…。私は恋愛より、まず仕事が楽しくなきゃ嫌なんです。そもそも仕事をしてないニートの私なんて、好きになってくれる人、いないと思うんです。――わからないじゃないですか!?結局、私自身が、働いてない自分が嫌っていうのもあるんだと思います。ちょっとワーカホリックなところがあるんで、時間があったらすぐバイトに行っちゃうし。――えっバイト?さすがにいまじゃないですよね?行っちゃいますよ、いまも。時間があればですけどね。いまは寿司屋で、その前が焼き肉屋、さらにその前がフランス料理店で、ずっと皿洗いです。寿司屋には、おせちを毎年作りに行っていて、それをやらないと年を越した気持ちにならないくらい。最高です。――なんでまた…。リフレッシュですかね。同じ作業を無言でずっとやっていると無心になれて心が落ち着くんです。しかも、お店の人はみんないい人だし、私がトロたく好きだって知っているんで、すぐに巻いてくれるし。ドラマとかに全然出てない頃からそこでバイトしているんですが、当時もいまも、大将と夜一緒に店を出ると、「写真週刊誌に撮られたらどうしよう」って言ってくるんです。そういう変わらないところもいいですね。映画や演劇を観ることは、仕事とは別の娯楽です。――どんどん忙しくなっていますし、オフの日は休みたいって思ったりされないのかな、と。もちろん仕事ではあるけれど、自分の気持ちとしては半分オフなんです。そこで10代の頃から修業している弟子の子が頑張っているのを見ると、私も頑張ろうって励まされます。じつは最初にフランス料理店に入った時は、単にこの仕事をしながらやれるバイトを探していただけだったんですけど、皿洗いの合間に、自分から言って、そら豆やパールオニオンを剥かせてもらうようになったりしているうちに、そのことが楽しくなってしまったんですよね。その店は閉店してしまったんですが、当時の仲間とはいまも繋がっていて、美味しいフレンチがあると、みんなで一緒に行ったりするんですよ。――さっき、「できるだけ荷物を少なくしたい人」だとおっしゃっていましたが、それは少ないけれど大切なもののひとつなんですね。なんて言えばいいのかな…一時期、好きか嫌いかわからないのに、あれもこれもってなっていた時期があるんです。もともと友達が少ないんですけれど、オフを有意義に過ごしたくて、いろいろな人とお茶しに行ったりしていたんですね。でも、可愛い食べ物にそんなに興味もないし、お金もかかるし…。必死にバイトしてるのに、休みを取って、お金を使って、話をするより、そら豆やパールオニオンを剥けるようになった方が、私にはよっぽど楽しくて有意義な時間だって気づいたんです。そもそも、“友達は多い方がいい”とは限らないし、友達と会わない日は、ひとりで映画を観てればいいやって。結果的に、すごくシンプルになって、自分の手の届く範囲の大切な仲間を大事にしようって考えるようになりました。――他に、これだけは捨てられないものってありますか?観ること、ですね。演劇と映画は心の支えです。――興味を持つようになったのは、女優という職業だからですか?舞台は、もともとお母さんが好きで、子供の頃からミュージカルとかを観せてもらっていたんです。映画が本格的に好きになったのは高校生の時。レンタルしてきて、ずーっと家で観てました。だから、私にとって仕事とは別の娯楽なんですよね。勉強というより、ただ好きなだけ。よく役者さんと話していると、映画を観ながら撮り方が気になっちゃったりするそうなんですが、全っ然考えたことないんです。邦画は、知り合いが出てるとさすがに気になるけれど、観るのはもともと洋画が多いんですよね。舞台に関しては、知り合いが立っていても、全然別の世界として観れちゃいます。――いい作品って、観ると大きく心が動かされるぶん疲労もするじゃないですか。お仕事でも心を動かさなければいけないわけですし、疲れてもういいや、と思ってしまうことないですか?確かに気持ちを持っていかれることは多いですけど、その疲労感ごと好きなんです。しかも、いっつもひとりで観に行っちゃうから、いつまでも引きずって、ここらへん(と言いながら頭上を指す)で、私と私がずっと会話しています。――いい作品を観て、自分がやりたかったとか、悔しいなって思うこととかもありますか?観ている最中にはないですね。でもそれは、面白いものばっかり観ているからかもしれません。たまに物語に入れない時があって、そういう時、私がこの現場に入ったらどうなるだろうって頭をかすめることはありますけれど…。たぶん私、目の前で生きている人を見るのが好きなんです。ライブに行くのも好きなんですけど、ステージだけじゃなく、そこに来ているお客さんを見るのも好きだったりするんです。――お客さんに観られる側に回っている時もあるわけですけれど…。舞台に立っている時は、役に集中していて、客席を全然見ていないんです。もちろん、客席の反応や空気はダイレクトに伝わってきますが、そこも含めて作品の世界のように思っていて、物語に埋没することに集中してるんです。だから、カーテンコールで電気がつくと毎回びっくりしています(笑)きしい・ゆきの1992年2月11日生まれ。神奈川県出身。2009年にデビューし、’15年の舞台『気づかいルーシー』、’16年のドラマ『真田丸』などで注目を集め、’17年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を果たす。近作のNHK連続テレビ小説『まんぷく』のタカ役も話題に。夏には出演映画『いちごの唄』の公開も控えている。岸井さんと成田凌さんが出演している映画『愛がなんだ』は、角田光代さんの小説が原作。猫背でひょろひょろのマモちゃん(成田)に恋に落ちたテルコ(岸井)。その瞬間から、彼から電話があると仕事そっちのけで、食事に誘われればさっさと退社。しかし、マモちゃんは、そんなテルコのことが好きじゃなく…。監督・脚本は今泉力哉さん。4月19日全国公開。※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子(アフェリア)ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月10日2017年1月のデビュー以来、“悪夢”をコンセプトに掲げ、メタルロックサウンドをベースに歌い、踊るというK-POP界でも異色のガールズ・グループ、Dreamcatcher。重厚感のあるサウンドと、それに負けない高い歌唱力とパフォーマンス力、そしてストーリー性のあるMVが世界的に受け入れられ、デビューから5か月という速さでアジア、ヨーロッパ、南米をまわるワールドツアーを開催するまでに成長。昨年11月には「What-Japanese ver.-」でとうとう日本デビュー!そして3月13日に、「PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-」をリリースしたDreamcatcherのみなさんにグループの魅力について語ってもらいました。写真・小笠原真紀(スチール)、千葉 諭(ムービー) 文・尹 秀姫【ペンになってもいいですか!?】vol. 96左から、シヨン、ガヒョン、ハンドン、スア、ジユ、ユヒョン、ダミ--「PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-」で日本2枚目のシングルリリースとなります。こちらはどんな曲ですか?ジユ 「PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-」は現代人の孤独を表現した曲なんです。Dreamcatcherのコンセプトでもある悪夢から抜け出すというモチーフがこの曲には込められています。スア 現代人が抱えているストレスや憂鬱な感情を晴らすためにも、私たちの「PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-」を聴いて、少しでもストレス解消になれば、と願っています!--この曲は韓国でも大ヒットしましたが、レコーディングをした時や韓国で活動していた時のエピソードはありますか?スア この曲は、レコーディングをしてた時から、私たち自身でもより期待できる曲でしたし、私たちの成長が実感できた曲でもあります。韓国の音楽番組では1位候補にも選ばれて、惜しくも1位にはなれなかったのですが、それでも私たちの成長が感じられる貴重な機会でしたね。次の活動に期待が持てる曲になりました。ジユ 合間に「ヘイ!」って言うパートがあって、これは実際にステージで歌う時にもやるんですけど、某音楽番組に出演した時、1人のマイクの音声だけ放送に乗っちゃったんですね。しかもその声がすごくドスの効いた声で(笑)。ファンの方も「あの声は誰!?」ってザワついてたんですが、実はいまだに誰の声だかわからないんですよ。とりあえず、私ではないですよ(笑)。スア 私でもない! ユヒョンじゃないかなあ。ジユ 私はダミだと思う!シヨン ガヒョンじゃない? 本人も「私じゃないかな」って言ってたし。ガヒョン えー、でもやっぱり私じゃないかも。ジユ じゃあこれは永遠の謎っていうことで(笑)。シヨン そのパートはレコーディングの時に、普通にやったらおもしろくないからって1人7回ずつそれぞれ違った声を出したんですけど、それもおもしろかったですね。ジユ リーダー、サブボーカル 1994年5月17日生まれ、167㎝、B型 担当悪夢・誰かに追われる夢--Dreamcatcherといえば悪夢をキャッチするというコンセプトが独特ですが、みなさんはこのコンセプトは気に入っていますか?ユヒョン 最初に悪夢というコンセプトを聞いた時は、いったいどんなふうにやればいいんだろう?って正直悩みました。でも、やってみたらすごく楽しくて(笑)。こんな変わったコンセプトを持つアイドルは他にはいないので、目立っていいなと思ってます。これまで私は進んでロックを聴いてきたほうではないんですが、活動を続けるうちに、ロックが大好きになりました!シヨン 私は最初にこのコンセプトを聞いた時から、私たちにピッタリだなって思いました! 個人的にも無表情が好きなので、このコンセプトの魅力をわかってくれる人はきっといるはずだって思ってましたね。スア 悪夢というコンセプトとメタル・ミュージックは相性がいいなと感じますね。それに、私たちの表情も悪夢というコンセプトのおかげでよりカッコよく、よりシックに、より怖く(笑)出せたんじゃないかと思います。そういえば私たちのMVは怖くてあんまり観たくないという人がいるんですけど、そういう言葉を聞くとちょっとうれしくなっちゃいます(笑)。ジユ それに、今回の「PIRI~笛を吹け~-Japanese ver.-」は曲調はロックですけど今までよりキャッチーで、今までDreamcatcherのことを知らなかった人にまで届く曲になったと思います。Dreamcatcherの基本はロックだけど、いろいろな音楽をみなさんにお届けできるんだっていうことを証明できたと思います。ユヒョン リードボーカル 1997年1月7日生まれ、168㎝、O型、担当悪夢・見知らぬ場所を彷徨う夢--Dreamcatcherといえばギターリフが印象的な美しいメロディも特徴的だと思いますが、グループとしての魅力は何だと思いますか?ガヒョン DreamcatcherはDreamcatcherであるだけでカッコいい! 友だちからも、「あなたのいるグループ、何でもできるし上手だよね」って言われたんですけど、そういうグループだって思われていること自体がすごくうれしいし、自信になりました!ユヒョン 楽曲的には基本的にロックなので、力強いボーカルとサウンドが魅力ですね。ジユ ファンの方の好奇心を刺激できているといいな、と自分たちでは思っています! たとえば私たちのMVはストーリー性を重視しているのですが、どんなストーリーなのか考えながら観ていただくと、知らないうちにDreamcatcherマニアになっているはずです(笑)。楽曲面でも、実はロックだけではなくいろいろなジャンルの音楽をやっているので、きっと気に入っていただける曲があるんじゃないかなと。ダミ みんなが勉強熱心なところもいいところだと思ってます。今いる場所に満足せず、やりたいことを練習して、新しいことに挑戦していく姿は同じメンバーから見てもカッコいい!シヨン 私は、ギャップ萌えがあるところがDreamcatcherの魅力だと思います! こうしてインタビューをしていただくといつも、ステージで観ている時とは違って明るくて元気だねって言われるんですよ(笑)。ステージの上に立っている時と普段の性格の違いもまた私たちのおもしろさだと思いますね。ジユ それに、メンバーが家族みたいに仲がいいところも!シヨン 女子校の学生たちみたいだよねって言われることが多いですね。素が出すぎてる(笑)。ハンドン 普段はみんなかわいいと思います(笑)。特にシヨンお姉さんはステージでは怖いくらい目力が強いのに、普段はかわいいし、ギャグも言うし。それにみんなよく食べるし、よくしゃべりますね。ダミ 私はジユお姉さんですね。ステージでは完璧主義者だけど、ステージ以外では意外に抜けてるんですよ(笑)。それに普段はラクな格好が多いです。こう見えて一番の大食いでもあります。ジユ とりあえず好き嫌いせず何でも食べます!スア みんな、食べたことがないものでも臆さずチャレンジしますね。海外でもよく食べるし、残さずきれいに食べます(笑)。ジユ 昨日は天丼を食べたんですけど、すごくおいしかった! でもたくさん食べ過ぎたら太っちゃいそう。シヨン メインボーカル 1995年10月1日生まれ、166㎝、A型、担当悪夢・狭い場所に閉じ込められる夢--昨日は日本で久しぶりのイベントでしたが、いかがでしたか?ジユ 久しぶりに日本のファンのみなさんにお会いしたんですが、いつ会ってもみなさん優しくて、会うたびに幸せな気持ちにしてくださってありがとうございます!--いよいよ日本での人気も実感されているころだと思いますが、印象的なエピソードは?ガヒョン 以前、大阪でショッピングをしたことがあるんですけど、ファンの方に声をかけられて、その時に日本でも私たちのことを知っている人がいるんだ!って驚きました。ダミ 私は昨日、車を待っている時にファンの方が私たちのことに気づいてくれて、手を振ってくれたのが印象的でした。シヨン それに、今回はオリコンチャート8位になったんですよ! 初めてオリコン10位圏内に入ったんですけど、ファンの方の応援を力強く感じましたし、これからもっともっとがんばらなきゃいけないなって思いました!スア タワーレコードさんにサインをしに行ったんですが、私たちのアルバムがすべて売り切れていたんです! その時に人気を実感しました、ヨロレリヒー! あっ、この「ヨロレリヒー」もちゃんと記事に書いてくださいね!スア メインダンサー、サブボーカル、リードラッパー 1994年8月10日生まれ、162㎝、O型、担当悪夢・体が動かせなくなる夢--ちゃんと書きますね(笑)。日本で楽しみにしていることは何ですか?ジユ やっぱり食べ物ですね! 日本のごはんは盛り付けもきれいだし、お弁当も具だくさんなので、いつも楽しみです!ダミ 私も食べ物なんですけど、コンビニの食べ物が大好き! いつもコンビニに行くと新製品をチェックしてしまいます。昨日はとりあえず2つ買ってみたんですけど、どっちもおいしかったです。ユヒョンお姉さんは新しい食べ物はあんまり食べないほうなのに、私が食べているものを奪って食べていました(笑)。ユヒョン たぶん砂肝の何かだと思うんですけど、めっちゃおいしかった!ジユ ひとつ聞きたいんですけど、日本の人もコンビニってよく行くんですか?--行く人は毎日でも行くと思いますよ。ジユ じゃあ韓国と同じですね!ガヒョン サブボーカル 1999年2月3日生まれ、160㎝、AB型、担当悪夢・高いところから落ちる夢--ただ、韓国ではラーメンを調理する場所があったり、コンビニの中で食べる席があることが多かったりしますが、日本だとそういうお店はあんまりないですね。シヨン でも日本のコンビニの食べ物は本当においしいですよね! あっ、私は日本語をしゃべるのも楽しみです。日本語が大好きなので、日本で会話をすると、やっぱり上達が早い気がします。--今回、日本で覚えた日本語は何ですか?シヨン えーっと、何だったかな。忘れちゃった……(日本語)。あっ、となり! 隣という言葉です。ダミ メインラッパー 1997年3月7日生まれ、163㎝、A型、担当悪夢・傷を負う夢--ステージではいつも強めメイクのみなさんですが、普段はどんなメイクが好きですか? この春、挑戦してみたいメイクはありますか?ジユ 私はチークが好きなんですけど、日本で有名なイガリメイクをいろいろなカラーでやってみたいです。パープルとか、いいんじゃないかな!ハンドン 私はメイクにすごく興味があるんですけど、この春に外せないのはやっぱりパールですね!ガヒョン ハンドン姉さんは春だけじゃなくていつもパールじゃない!(笑)ハンドン そうそう(笑)。パール感のあるメイクこそ気合の証ですよね。それにチークも大事。カラーは、コーラルが好きです。ガヒョン 私はピーチピンクが好きですね。さわやかに見えるし、自分の顔にも合ってると思います。自然な感じを狙ってます。スア 最近はマット系からまたグロッシーなリップに流行が戻ってきた気がするんですよね。ジユ リップケアも、リップバームからリッププランパーが流行です。唇がプルプルになるんですよ!ガヒョン リッププランパーの上からグロッシーなリップを塗るのが好きなんですけど、ステージではできないんですよね。髪の毛がくっついちゃうから(苦笑)。ダミ 私は大丈夫だけどね(笑)。私はあんまりメイクに興味がないので、普段はすっぴんが多いんですけど、それでもリップが乾燥するのがいやなのでリップバームは欠かさないです。最近、日本でファンの方にいただいたハニーリップがすごく気に入って、さらに追加でインターネット注文してしまいました(笑)。ユヒョン 私は春だから桜のシールをつけてみたいです!ハンドン サブボーカル 1996年3月26日生まれ、165㎝、O型、担当悪夢・誰かに見られている夢--オフの日はどう過ごすことが多いですか?ダミ 最近は作曲をはじめたので、ひとりで練習室でピアノを弾いたりしています。スア 素晴らしい!ジユ 私はお休みの日には家族と過ごすことが多いですね。ごはんを食べたり、足湯に行ったり。家族と一緒においしいものを食べに行くことが多いですね! また食べる話になっちゃった(笑)。シヨン 今は、春でしょ? だから山に登りたいです。天気もいいのでテラスカフェでコーヒーでも飲んでのんびりしたいですね。スア また山登りの話ししてる!ジユ 前も山登りの話をしてたけど、結局まだ行ってないんだね(笑)。シヨン だって誰も一緒に行ってくれないんだもん!ガヒョン 私はお休みの日はゆっくり起きたいですね。たっぷり寝て、それからマッサージに行ったり、友だちと遊びにでかけたり。おいしいものも食べたいし、遊園地も行きたいし。日本ではまだ遊園地に行ったことがないんですよ、目の前のホテルに泊まったことはあるんですけど。ユヒョン お休みの日は、ベッドから動きたくないですね。あたたかいベッドの中で映画を観るのが最高!ハンドン 私は休みの日は毎回、中華を食べに行きます。友だちと一緒のことがほとんどだけど、どうしても食べたい時はひとりでも行っちゃいます(笑)。ガヒョン ハンドンお姉さんが一番、休みの日を満喫してるよね。いつも私が起きる頃にはいない(笑)。ハンドン せっかくのお休みなんだから、楽しまなきゃ!スア まとまったお休みがあったら旅行に行きたいですね! でもたぶん、旅行したいなーと思いながら、ベッドから出られないと思います(笑)。--最後に、Dreamcatcherをまだ聴いたことのない読者のみなさんに、Dreamcatcherのいいところをアピールしてください!ジユ みなさん、本当に損してますよ! 人生の半分を浪費しています! Dreamcatcherの曲を聴いてないだなんて(笑)。今からでも遅くないので、ぜひ一度聴いてみてください。人生が変わっちゃうかも!?DreamcatcherのQ&A動画はこちらから!Information
2019年04月08日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、無駄を気にしない余裕のある「行ったり来たりを惜しまない女」になりきり。寄り道や回り道ができる人は、豊かです!私は、できるだけ要領よく生きたいと思っているタイプです。どこかへ行くときも、目的地にたどり着くまでに、道を行ったり来たりするのが嫌。スーパーでも、“あそこであれを買ってからレジに行こう”と、店内の動線を一度も戻ることなくレジにたどり着けるルートで買おうとします。それをゲーム感覚で楽しめる人はいいのですが、私の場合は少しでも無駄に動くと「はぁ…」と落ち込んでしまうからよくないんです。だから、「今日はこっちの道から行ってみよう!」と回り道をする人は、路地裏にあるいいお店を知っていたりして、それが豊かな感じがあっていいなって思うんです。私は、道の途中で通り過ぎたお店が気になっても、戻るのが悔しくて立ち止まりません。でも、そこで戻れる人のほうが人生を楽しめそう。そもそも、人は、朝起きてから寝るまでに“どのチャンネルを見ようか”“何を食べようかな”と約9000回の選択をしているらしいんです。そう考えると、迷ったり行ったり来たりしてこそ人間だと思ったし、それを許せる余裕がある人のほうが素敵だなと感じました。物理的なことはもちろん、人の心も、行ったり来たりがあるほうがよかったりしますよね。私は、恋愛でもすぐに答えを出したいと思うせっかちなタイプですが、それがいいとは限らないなって思いました。ドラマでも、なかなか進展しない恋のほうが、面白くて目が離せませんよね!まずは、無駄な動きをしてもオッケーな、行ったり来たりする日を作ってみましょう。知らない場所に行くときに、迷ったときのことを考えて早く家を出る感覚で出かけてみる。時間に余裕さえあればできるはずです!私も戻ることを悔しいと思わないように、やってみたいと思います。よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。※『anan』2019年4月10日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2019年04月07日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「京都」です。京都出身のミュージシャンといえば、くるりと10-FEETがまず思いつきます。それぞれ日本を代表するトップランナーであり、ジャンルは違えどシーンを引っ張っている存在です。この先輩方が全国区で活躍し、京都に帰ってきてフェスを開催するなどしてくれたおかげで、京都で音楽をやってみたいと思う若者の流れができたと思います。くるりや、10-FEETの系譜を継いだバンドがめちゃくちゃ増えたんじゃないでしょうか。かくいう僕も、くるりのギターロックや日常を切り取った詩の世界観に影響を受けているし、ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)のこやまくんも10-FEETがいたからこそ、ああいうバンドスタイルになっているのでは、と思います。京都でバンドやろうという人たちはどんな人かというと、基本的に“アー写が笑ってない”感じです。なんていうんやろ、張りきって前へ前へ出るというより、ちょっと後ろに立って腕組んで見てるような、常に半歩引いているような印象。プライドが高いわけじゃないんですけど、あまり自分に無理しない。はんなり上品に佇んでいるほうが京都っぽい。そんなちょっと“雅”なイメージです。…って、僕えらそうに語っていますけど「お前が京都を語るな」と言われそうで今びくびくしています。だって、僕は京都の人らに「宇治の人やろ?(笑)」と言われます。京都は、この洛中・洛外の意識がとんでもなく強いんです。伝統や歴史が残る街だからこそ、京都の人はどこか閉鎖的で排他的なのかもしれません。京都在住のミュージシャンにもそんなヒエラルキーがあるように感じてしまい、僕自身は京都市内よりどちらかというと奈良が好きで、そちらばかりに行っていました。奈良はライブハウスもミュージシャン人口も少ないので、ライブをやるとなるとオールジャンル、誰でも大歓迎。なんでもアリのゆるさと壁のない感じが僕は好きでした。とはいえ京都は有名な神社仏閣もあるし、おしゃれなスポットもあるし、クラブもライブハウスも充実しているので遊びに行くのはおすすめです。一乗寺界隈はラーメン店の激戦区。どこ入ってもうまいラーメン食べられるのでぜひ行ってみてほしい。あと名物と言っていい“鴨川等間隔”もぜひ一度見てほしいですね。三条から四条あたりの鴨川の河川敷に、僕の歌そのままにカップルが並んで座っているのは必見です。おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年4月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年04月06日今回、ご紹介する作品は『JKROCK』。ロックバンドの元人気メンバー・海江田丈と女子高生バンドの成長を描いた青春ストーリーです。本作で映画初主演を飾った福山翔大さんにお話を伺いました。写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・Stylist JOE(JOE TOKYO) ヘアメイク・佐々木篤(GLUECHU)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 35端正な顔立ちと確かな演技力で魅了する実力派『JKROCK』の主人公・海江田丈は、2人の「JOE」を中心に絶大な人気を誇っていた、ロックバンド「JoKers」の元メンバー。ところが、突然の解散をきっかけとし、音楽に対する情熱を喪失。ランボルギーニを乗り回す金持ち大学生活を送っていました。そんなある日、丈は初心者女子高生バンドを指導することに。当初は乗り気でなかった丈ですが、彼女たちのひたむきな姿を通して、次第に音楽への情熱を取り戻していきます。丈を演じる福山翔大さんは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に徳川家康の命を狙う徳川家の家臣・近藤武助役で出演。シーン数は多くないものの、大きなインパクトを残し、「武助がイケメンすぎる」とネット上で話題を呼びました。世界に見せたい日本のドラマを選出・表彰する「東京ドラマアウォード2018」のローカルドラマ賞を受賞した『You May Dream 〜ユーメイ ドリーム』ではシーナ&ロケッツの鮎川誠を熱演しています。この経験を生かし、本作ではエレキギターやアコースティックギターを見事に演奏。主人公のさまざまな心情を込めた音色を奏でています。ーー役作りとして、どのようなことを?福山さん 丈は人気バンドの元ボーカルであり、ランボルギーニに乗っている金持ちな大学生です。まず最初にギターの演奏シーンやランボルギーニの運転シーンに備えて練習をしました。その過程で、孤独なカリスマという丈のイメージをふくらませていき、撮影に挑みました。撮影現場でもあえて周りと積極的にコミュニケーションを取らず、孤独でいるように心がけました。ーー日本に1台しかない紫のランボルギーニを運転したお気持ちは?福山さん 普段、あまり車を運転しないので、慣れるのに少し時間がかかりました。しかも左ハンドルの車は初めて運転しましたから。ーー劇中、“俺の車だ”という雰囲気で運転されていたので、とてもそうは見えませんでした。福山さん 撮影現場では、丈になりきって運転していたのかもしれません(笑)。ーー丈に共感したところは?福山さん 不器用なところです。丈は人に甘えられない性格で、仲間に溶け込めず、自分の殻に閉じこもってしまいます。そういうところはかわいいなと思いました。自分も不器用な性格なので、余計にそう感じました。ーー福山さんは、はたから見ると、演技も演奏も歌もできて器用な方という印象を受けます。実際は、不器用なところがある?福山さん 不器用だからこそ、事前にしっかりと準備をします。ギリギリまで試行錯誤をしていないと、不安になるタイプなんです。ーー『You May Dream 〜ユーメイ ドリーム』で、ギター演奏の経験はあったそうですね。福山さん このドラマで鮎川誠さんの役を演じるために、エレキギターの特訓をしました。実は、『JKROCK』のオーディションで、シーナ&ロケッツの『You May Dream』を演奏したんです。シーナ&ロケッツも僕も福岡出身で、『JKROCK』の六車監督は長崎出身という縁があり、演奏した曲を気に入っていただけて。この曲を選んで良かったと思いました。自宅にアコースティックギターとエレキギターを持っているので、毎日弾いています。将来的には、曲を作りたいという野望を持っているんです(笑)。ーー映画初主演を果たして得たものは?福山さん 約1か月間、俳優として撮影現場にもっとも長くいることができました。ドラマにゲスト出演するときは、自分のことで精いっぱいになりがちで。本作でスタッフさんたちの仕事ぶりを間近で見ることができ、良い刺激を受けました。改めて映画の世界を好きになりました。ーー本作の共演者から刺激を受けたことは?福山さん 僕は周りから刺激を受け続ける役者人生を送ってきたのですが、本作でもっとも驚いたのは猫の小雪ちゃんの名演技です。ポンと寄ったときにパッとこっちを見るという、監督も「そんなカットが撮れるわけない!」と言っていたシーンがあって。相手が猫とあって、テストなしでカメラをまわしていたら、ポンと寄ったときにパッとこっちを見てくれて。小雪ちゃんが誰よりも少ないテイク数で撮影を終えていました(笑)。小雪ちゃんの演技を目の当たりにして、「良い芝居しているな~」と感心しました。ーー丈はキャリアに迷いを感じた後、再び夢を追いかけるために動き出します。ご自身にも同じような経験は?福山さん 僕はエキストラからスタートしたので、撮影現場の厳しさを身を持って学びました。過去には、迷いを感じたときも逃げたくなるときもたくさんありました。現在は、何でも前向きにとらえて、目標に向かうために自分は何ができるのか?ということを考えるようにしています。ーー福山さんのように、エキストラから頑張ってきた方が丈を演じると、夢を追う物語に説得力が生まれますね。福山さん 丈のように、一歩踏み出せずに悩みを抱えている方が、この映画を観た後に少しでも前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいです。これからもいただいた役に説得力を持たせるような演技をしていきたいと思っています。インタビューのこぼれ話大の動物好きだと明かしてくれた福山さん。撮影がつらくなったときは、猫の小雪ちゃんに癒されていたとか。ちなみに小雪ちゃんは福山さんに全くなついてくれず、福山さんの片思いに終わったそうです(笑)。Information『JKROCK』4月6日(土)より全国公開出演:福山翔大、山本涼介、小林亮太ほか配給:ファントム・フィルム©2019「JKROCK」ビジネスパートナーズ
2019年04月05日街にあふれる新入生を目にすると、思わず自分の学生時代が懐かしく感じられるもの。そこで、今回オススメする映画は、フランスから届いたひとりの先生と生徒が繰り広げる感動作です。それは……。現代の社会問題に迫る『12か月の未来図』!【映画、ときどき私】 vol. 224パリの名門高校で教えるベテラン教師フランソワ・フーコー。知的なブルジョア一家で育ったことに疑問を感じることなく生きていた。そんなある日、偶然の出会いがきっかけで、郊外の中学校へ1年間赴任することとなってしまう。そこでは、移民や貧困などの問題を抱える生徒が多く、フランソワはカルチャーショックに打ちのめされることに。しかし、いままで感じたことのない使命感に駆られ、生徒たちの意識改革を開始することを決意するのだった……。フランスのみならず、日本でもたびたび話題として取り上げられている教育の問題。今回は、難しいテーマに真正面から向き合ったこちらの方に、お話を聞いてきました。それは……。フランスのオリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督!広告代理店のクリエイター、フォトジャーナリストを経験したのちに映画監督となったオリヴィエ監督ですが、本作で長編監督デビュー。そこで、監督が感じた教育の問題点や自身の経験について語ってもらいました。―もともと教育の問題に長年関心があったそうですが、きっかけがあれば教えてください。監督自分の子どもたちがこの作品に登場する生徒たちと同じくらいの年ごろということもあり、子どもを取り巻く教育環境というものに父親の視点から関心を持ち始めたんだ。あとは、ルポの仕事をしていたときに、ほかの国々を訪れるなかで教育にはいろんな問題があると感じていたことも大きかったかな。―ご自身のお子さんが同じような問題を抱えていたということはありましたか?監督娘はすごく優等生だし、そういうことはなかったね。ただ、息子の方はちょっと問題があったから、よく先生に呼び出されたこともあったよ(笑)。映画には学校で実際に見た事実を反映させた―今回はリアルさを追究するため、2年間中学校に通い、500名の生徒と40名の教師と一緒に学校生活を送ったそうですが、それほどまでに徹底したリサーチを行わなければならないほど、根深い問題があると感じましたか?監督僕にとって、2年というのは最低限。リサーチでは、年度末を2回と学年の始まりを3回経験してようやく少しわかり始めたと感じたほどだったけれど、どっぷり浸かることは本当に大事なことだったよ。そのあと、シナリオも書かなければいけなかったから、撮影も含めて企画から4年かけて作ったことになるかな。ただ、今回の作品は実際に自分が見て、経験したことが実ったからこそできた“果実”のようなもの。問題を起こした生徒の処分を決定するときに学校で行われている指導評議会というものも、外からではわからなかったけれど、その場に立ち会って体験することができたからこそ、映画にすることができたと思っているんだ。―学校に2年間通うなかで、忘れられない出来事や衝撃を受けたことがあれば教えてください。監督それはやっぱり指導評議会に参加したときかな。ある日、校長先生から「生徒を退学にさせるつもりはないですが、指導評議会があるので見に来ますか?」と言われたので、単なるレクチャーのつもりで立ち会って話を聞いていたんだ。話し合いが終わったあとに、その生徒と外に出て、「君は退学させられないんだから、先生にありがとうと言うんだよ」と伝えていたのに、結果は退学。僕としてはかなり困惑したけれど、そのあとの手続きなども含めて、これはシナリオに取り入れるべきだと感じたよ。だから、劇中で先生たちがいかめしい顔で会議室に並んでいた指導評議会というのは、僕が体験したものでもあるんだ。いまは昔よりも規律が厳しいと感じる―確かに、指導評議会の実態を知らない観客が多いと思うので、非常に興味深いシーンだと感じました。監督実際、指導評議会がどういうもので、フランスでどういう機能を果たしているのかというのを調べてみたら、すべての学校を合計するとなんと1年間に1万7000人もの生徒が退学させられていることがわかったんだ。つまり、1日に約100人が退学させられているということなんだよ。―それは驚きの数字ですね。では、学校の雰囲気など、ご自身の学生時代といまで変わったと感じることはありましたか?監督学力のレベルとしては、僕の時代に比べるとおそらく少し低下しているかなと思うんだけれど、規律という面では、いまの方が正しいと感じたよ。なぜなら、僕が学生時代だった1980年代というのはいまよりも暴力的で、休憩時間に校庭でケンカはしょっちゅうしていたし、トイレで隠れてタバコを吸うなんてこともあったからね(笑)。でも、いまは規律が厳しすぎて先生が統制していると感じたよ。火災報知器を鳴らすなんてことは昔からよくあることだけれど、いまだったらすぐに指導評議会にかけられて、下手したら退学ということにもなりかねないからね。ただ、規律が正しくなった分、セキュリティの強化という面ではよくなっているとは言えるんじゃないかな。たとえば、いまは車のシートベルトを必ず締めるし、テロを防ぐために飛行機の空港ではたくさん検査されるけれど、それは「規律=安全強化」ということに繋がっているからね。生徒よりも親の問題が大きい―日本でも同じようなことが言えるかもしれません。その反面、いまは何かあるとすぐに問題だと言われたりすることもあるため、教師も生徒との距離感をどう取るべきか難しい部分もあると思いますが、フランスではどのような状況ですか?監督フランスも同じことが起きていると思うけれど、この問題は生徒というよりも、親からきていると思うよ。というのも、昔は先生といったら偉い人だから、親も何でも受け入れていたけれど、いまは親も口出しをするようになってきているからね。先生からすると、すべてをコントロールできればいいんだけど、そうできなくなっているということ。たとえば、僕が撮影現場で監督として指示しているのに、周りから「それはちょっと……」と横やりを入れられたら仕事が進まないのと同じだよね?学校の現場でも教師は両親からのプレッシャーや苦情にかなり悩まされているんじゃないかな。教師にもデリケートな部分があることを知った―とはいえ、監督も子を持つ親として、親の立場もよくわかるようになった部分もあるのではないでしょうか?監督もちろん、100%わかるよ!ただ、教師にもなかなかデリケートな部分があるんだなと感じたこともあるんだ。実は、僕の息子が国語の先生に呼び出されたとき、僕も同席したんだけれど、そこで言われたのは、3冊ある本のうち1冊を課題として読まなければいけないということ。それで、息子は一番薄い本を選ぶことにしたんだけれど、そのときに僕は「それぞれの本がどういう作品かということを息子に説明しましたか?」と先生に尋ねてみた。そこで、「説明していないです」と返されたから、「子どもたちがこれを読みたいという意欲を起こさせるようにするのが教育じゃないんですか?」と進言してしまったんだ。そしたら、「あなたは私の教育方法にケチをつけるんですか!」という風に言われてしまったよ(笑)。僕自身も学生時代は難しい生徒だった―親と教師の関係も難しいところなんですね。ちなみに、監督は人生を変えてくれるような先生との出会いは学生時代にありましたか?監督いや、僕はなかったかな。というのも、実は僕もちょっと難しい生徒で、「こうしなさい!」と言われて素直に従うほうではなくて、反抗的なところがあったからね(笑)。―そういう意味でも、監督が思う理想の先生像がフランソワ先生に込められているのでしょうか?監督というよりも、実際にこういう先生がいることを2年間の準備期間中に知る機会があって、彼の名前もフランソワっていうんだ。彼は本当に熱血な先生だったよ。他人や社会に惑わされないで欲しい―監督という立場も、クラスをまとめる先生のような役割を現場でしていると思いますが、スタッフや子どもたちとの向き合いで大事にしていたことはありますか?監督リーダーとして現場で意識していることは、自分自身のガイドラインはしっかりと持ちつつも、それを周りに押し付けないということ。なぜなら、それぞれの人が持っている潜在能力を自然に出せるようにしたいからなんだ。もちろん最終的に決めるのは僕だけど、それぞれの意見を言えるような環境作りには気を付けているつもりだよ。―それでは最後に、監督自身がこの作品を通じて伝えたい思いをメッセージとしてananweb読者へ向けてお願いします。監督僕が日本の女性にアドバイスするにふさわしい人間かどうかはわからないけれど、もし自分がやりたいと思うことがあれば、他人の意見や社会の圧力には惑わされないこと。何よりも大事なのは自分の気持ちだということは伝えておきたいと思うよ。未来は自分次第で書き換えられるもの!堅物のエリート教師と問題児たちの交流をユーモアとともに描き、爽やかな感動に包まれる人間ドラマ。子どもだけでなく、大人でも響く言葉の数々は、心に留めておきたいものばかり。誰でも、どんな環境でも、学ぶことで人は成長できるのだと気づかせてくれるはずです。希望を感じる予告編はこちら!作品情報『12か月の未来図』4月6日(土)より、岩波ホール他全国ロードショー配給:アルバトロス・フィルム©ATELIER DE PRODUCTION - SOMBRERO FILMS -FRANCE 3 CINEMA – 2017
2019年04月04日ドラマ『今日から俺は!!』や『アシガール』、映画『コーヒーが冷めないうちに』など作品ごとに妙に気になる存在感を発揮する伊藤健太郎さん。その不思議な魅力は、どこから来るのでしょうか。映画『ミュージアム』で役に生きることを知った。にこにこと屈託のない笑顔で取材現場に現れた伊藤健太郎さん。その人懐っこい表情に、健やかでのびのびとした人柄をのぞかせる。語る言葉は、飾らず真っすぐ。男っぽさと愛らしさとを兼ね備えた存在だ。――昨年末のドラマ『今日から俺は!!』をはじめ、日本アカデミー賞新人賞・話題賞俳優部門を受賞した映画『コーヒーが冷めないうちに』など、話題作に次々出演。周りの反響はいまどのように感じていますか?伊藤:自分自身は何ら変わりはないですが、幅広い年齢の方が僕の存在を知ってくださるようになっているのかなとは感じています。――賞という、目に見える形で評価されたことに対しては…。伊藤:自分がやってきたことを、多少なりとも認めてもらえた嬉しさはあります。これまで意識したことはなかったのですが、賞をいただいたことで、主演男優賞のあの場所にいつか立ってみたいという気持ちも芽生えましたし。ただ同時に、ここからさらに俳優として大きくなっていかなきゃというプレッシャーも大きくなりました。――そんななか次に控えているのが舞台『春のめざめ』です。演出の白井晃さんは、緻密で丁寧な稽古をされる方で知られています。伊藤:白井さんの舞台に出ると言うと、役者仲間がみんな羨ましがるんですよ。僕自身、白井さんが演出されていた舞台『バリーターク』を拝見して、その世界観に魅了されました。そういう方と一緒にやらせていただけるのは、本当に嬉しいし、実際、稽古しながら、こんなアプローチもあるんだって勉強になることが多くて楽しいです。自分ももっとブラッシュアップしていかないとって思わされます。――作品は、思春期の男女の性の目覚めや、大人たちの抑圧への反発や葛藤などを題材にしたもの。伊藤さんが演じるメルヒオールは、大人びた青年ですが、幼馴染みを妊娠させてしまう衝撃的な展開が待ち受けています。伊藤:時代背景も国も違うけれど、共感する部分は多かったです。メルヒオールは、周りが読んでいないような本を読んで、周りとは違うんだって思っている。僕も、中学生の頃、あえて誰も観てないような映画を観て、こんな映画も知ってるんだぜって優越感に浸ったりしていたんです。先生とか、大人たちの言うことに片っ端から反発したり。そのくせ心の底では認められたがっていて…面倒くさいですよね。ただ、僕の場合は、この仕事を始めていて、現場でいろいろな大人の方と出会っていたのが良かったんだと思います。大人の言うことを聞くのも大事だぞ、と少しずつ思うようになったので。――そういえば、先日、北村匠海さんがゲストの回の『A-Studio』で、北村さんが伊藤さんのことを「悔しくて泣いたりする奴」だと話していたんですが…。伊藤:あ~…(照れて困惑した様子で)なんで言っちゃうかなぁ…。――この話題、ダメでした?伊藤:あ…いやっ…えっと…(さらに照れて)その時は、彼と初めてお酒を飲んだ日で、一緒に飲んでいることが嬉しくて、しゃべっているうちに、気づいたらおしぼりがここ(目を押さえる仕草で)にあったんです。――いま、かなり話が端折られた気がしますが(笑)。伊藤:ははは(苦笑)。これ…ちょっと恥ずかしいんですけれど…(困りながら)まあ、悔しさとかって…。お芝居のこともそうですし、僕ら世代のこととか、いま置かれている状況とか、この先のこととかいろいろ話していたら、なんか…。しかも、彼は同い年で、初めて共演したのはまだ10代の頃だったのが、いま20歳を過ぎて一緒に飲んでてっていう状況もあって。――お酒の場で、熱い話をしちゃうタイプなんですか?伊藤:どうなんでしょう…ただ、若干面倒くさがられるほうかもしれません。一番の問題はお酒ですね。飲むと泣いちゃうんです。…恥ずかしいですけど(苦笑)。――ドラマ『昼顔』で俳優デビューして、順調にキャリアを積まれている印象です。それだけに、どの辺に悔しさを感じるのかなと思うのですが。伊藤:ある意味、僕は恵まれすぎているところがあると思うんです。この世界で、きちんと下積みを積んで、パッと花を咲かせた方って、やっぱり強いですよね。僕は、いまだって下積みですが、人と作品に恵まれて、主演作品までやらせていただくようになっていて…。ありがたいけれど、不安もあるんです。贅沢な悩みだと思われるかもしれないけれど、自分は甘えがちな性格なので、いつか調子に乗らないとも限らないし。――でも、『昼顔』から、堂々とした演技をされていましたよね。伊藤:よく言っていただくんですが…エラそうなんですかね(笑)。ただ、最初の頃から、緊張とかはあまりしなかったです。それが良くもあり、悪くもあるのかな。――では、これまでに緊張したとか難しかった作品はありますか。伊藤:これまでやらせていただいた作品、それぞれに難しさはありますが、自分が最も追い込まれたし、自分を追い込むことができた作品というと映画『ミュージアム』ですかね。主演の小栗(旬)さんの少年時代を演じたのですが、初めてお芝居をしていて記憶が飛んだんです。父親が死ぬというハードなシーンで、撮り終えた時、いままで感じたことがないくらい、役を引きずってしまったんです。そういう感覚が初めてで、これが役に生きるってことなのかなって思えたんです。あの感覚はいまだに覚えているし、あれは僕にとって小さな一歩だけど、大事な一歩でした。いとう・けんたろう1997年6月30日生まれ。東京都出身。モデルとして活動を始め、2014年のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビュー。近作にドラマ『この恋はツミなのか!?』『必殺仕事人2019』、映画『ういらぶ。』など。6月21日に声優を務める映画『きみと、波にのれたら』、秋には主演映画『惡の華』の公開も控えている。伊藤さんが主演する舞台『春のめざめ』は、4月13日(土)~29日(月)にKAAT神奈川芸術劇場大スタジオで上演(東広島、兵庫でも公演あり)。19世紀末にドイツの劇作家、フランク・ヴェデキントによって書かれたもので、当時、センセーショナルな内容で上演禁止の処分を受けた問題作。チケットかながわ TEL:0570・015・415ジャケット¥52,000パンツ¥36,000シャツ¥30,000中に着たインナー¥16,000(以上MAISON KITSUNE/メゾン キツネ カスタマーセンターTEL:0120・667・588)靴はスタイリスト私物※『anan』2019年4月10日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・池田友紀(Be Glad)ヘア&メイク・伊藤ハジメ(Crollar)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月04日子どもから大人まで、長年に渡って愛され続けている人気シリーズといえば『きかんしゃトーマス』。そのスケールアップした最新作が日本にも到着!今回は世界を舞台に繰り広げられる大冒険が楽しめる作品となっています。そこで、『映画きかんしゃトーマスGo!Go!地球まるごとアドベンチャー』の見どころについて、こちらの方にお話を聞いてきました。それは……。写真・角戸菜摘(ISSA)ゲスト声優を務めたISSAさん!【映画、ときどき私】 vol. 223昨年、「U.S.A.」の大ヒットにより、多忙な日々を駆け抜けているISSAさんが、本作ではちょっとうぬぼれ屋のレーシングカーのエースの声を担当しています。今回は、声優としてこだわった点やDA PUMPのメンバーに対する思いなどについて語っていただきました。―声優に初挑戦となりましたが、お気に入りのシーンや印象に残っている場面があれば教えてください。ISSAさんどのシーンも本当に楽しみながらできました。なかでも、劇中でエースが「じゆうきままに」という曲を歌うシーンでは、普段の歌い方ではなく、どちらかというミュージカルに近いんだなというのは発見でしたね。なので、自分のなかでも進化しながらできたと思います。完成したものを観たときには、「自分の声が物語の世界のなかで生きている」と感じられたので、すごくいい経験になりました。僕のことを知っている方からすると新鮮だと思うので、ぜひ注目して欲しいですね。生意気な頃の自分を見ているようだった―『きかんしゃトーマス』シリーズのエースに抜擢されたとき、周囲の反応はいかがでしたか?ISSAさんまずは周りから「すごいね!」と言っていただきました。でも、去年の「U.S.A.」のおかげでいろいろな方に見ていただけて、それがあってこそのオファーでもあると思うので、本当に感謝しかないです。―エースは小生意気な部分のあるキャラクターでもありましたが、共感できる部分はありましたか?ISSAさん僕にも生意気な時代があったと思うので、昔の自分を見ているような気がしましたね(笑)。あとはお調子者という性格も僕としては演じやすかったところです。でも、エースには憎めない部分もあるので、そういうところも出せたらいいなと思いながら、自由奔放にやらせていただきました。―初めてとは思えないハマりっぷりだったので、これからも声優に挑戦されていくのではないかと期待が高まります。もし、次に演じるとしたらどんな役をやってみたいですか?ISSAさんできれば、一回はものすごい悪役をやりたいですね(笑)。というのも、やっぱりふり幅を大きく持っていたほうがいいと思うので。でも、いただけるチャンスがあるのなら何でもやってみたいです。―本作でトーマスはエースとの出会いで新たな世界へと飛び出していきますが、ISSAさんにとって人生の分岐点となった出来事があれば教えてください。ISSAさんもともと小さい頃からバイクのレースをやっていたので、その当時はレーサーになりたいという夢がありました。それが変わったのは、養成所に通っていたときにダンスと出会ってから。高校生になった頃には「ダンスで生きていきたい」と意識するようになっていたと思います。衝撃を受けたアーティストとは?―ダンスや音楽において、影響を受けている人はどなたですか?ISSAさんいっぱいらっしゃいますが、日本人で言うならm.c.A・Tの存在が大きかったと思いますね。それまではずっと洋楽を聞いて踊っていましたが、日本語で歌って踊れる音楽でラップをやっている人はほとんどいなかったので、そのときの衝撃はいまだに覚えています。DA PUMPを4人で始めたときからm.c.A・Tの曲を勝手に自分たちのパフォーマンスの曲として取り入れていましたし、そのあとデビュー曲を作ってもらったり、プロデュースをしてもらったりしたので、僕のなかでは大きなきっかけとなっていますね。―本作では仲間の大切さや友情が重要なテーマとして描かれています。ご自身にとっても、忘れられない友情エピソードがあれば教えてください。ISSAさん沖縄からの仲間はいまだにずっと一緒で、結局そこに戻るのかなとは思います。安心感もありますし、仕事へのモチベーションにも繋がっているので、彼らの存在は自分のなかでも大きいですね。以前は無理してがんばっていたところもあったかもしれないですけど、いまはよりシンプルに、よりナチュラルに生きていったほうがいいなと思っているので、何でもない自分に返れる場所というのが大事だなと感じています。そういう意味でも、昔の仲間と過ごしているときが一番ですね。メンバーが毎日笑顔でいることが感慨深い―DA PUMPのみなさんとも結束がより強くなったと思いますが、メンバーに対してはどのようなお気持ちですか?ISSAさんこれまで僕は彼らが見たことのない世界を見てきた部分も多少あったので、頼られることもありましたが、自分としてはいつも同じ目線でアドバイスするように意識しています。やっぱり人を頭ごなしに咎めることはいいことではないですからね。それに、僕たちはひとりひとりの人生があってのグループ。そういうことを尊重しながら苦労して10年続けてきたので、そんななかで毎日みんなが笑顔でいるのは感慨深いです。なので、いまはこの笑顔を絶やさないためにどうがんばっていこうかなということを考えています。せっかく7人で活動していることをみなさんに知っていただけたので、これをチャンスに変えて、それぞれがやりたいことをできるようになってくれればいいですね。ただ、「自分で動かないと何も起こらないよ」ということは伝えるようにしています。―「U.S.A.」の影響で子どものファンも増えたと思いますが、子どもたちとの触れ合いを通して感じることはありますか?ISSAさん僕はもともと大人といるよりも子どもと遊ぶほうが好きで、飲みに行った場所に子どもがいると、ほとんど子どもと遊んでいるくらい。最近はイベントや握手会に子どもたちもたくさん来てくれるようになりましたが、純粋無垢なパワーをもらえますし、子どもが持つ独特な匂いも好きなんですよね。大人になるにつれて、賢くもずる賢くもなりますけど、子どもにはそういう部分がないので、自分も素直になれるんだと思います。自分のルーツでもあるアメリカには行きたい―これからますますお忙しくなると思いますが、トーマスやエースのように旅をしたいと思うことはありますか?ISSAさん仕事で遠出する機会はあったり、定期的に沖縄には帰っていますが、旅というのは最近してないですね。この前、過酷だったのはベトナムへ1泊2日で行ったとき。朝早くに出発して、現地で本番を終えたら、夜中の3時にホテルを出て帰ってくるというスケジュールでした。ただ、メンバー7人で行く初めての海外で、せっかく週末のベトナムだったので、みんなで寝ずに夜の街を堪能しました。仕事で行けるというのは素敵なことですし、少しでも街に触れるということは大事にしたいなと思います。あとは、自分の血のルーツでもあるので、アメリカには行きたいですね。―では、いま自由気ままな時間があったらしたいことはありますか?ISSAさん暖かいところに行って、何も考えずに海でのんびり過ごしたいですね。あとは、前からずっと言っているんですが、船の免許を取りたいです。去年から「今年こそ!」と思ってはいるんですが、なかなか時間がないんですよね……。自分が納得するまで続けることが大切―それでは、最後にISSAさんのご活躍に元気をもらっているananweb読者へ向けてメッセージをお願いします。ISSAさん思っていることは何でもやるというのは、いいことだと思います。若いうちはいろいろな変化とかを感じながら選べる可能性もたくさんあるので、どんなことでも自分が納得できるまでやり続けることですね。僕は「継続は力なり」という言葉が好きなんですが、最近自分のなかで置き換えているのは、「継続は力にしかならない」というもの。ひとつ決めたことをやり続けることで自分が進化できるので、何事も続けることが大切かなと思っています。インタビューを終えてみて……。凛々しい佇まいはもちろん、力強い言葉が印象的なISSAさん。これからの幅広い活躍にも期待ですが、まずは劇中で繰り広げられるいつもとはひと味違うISSAさんの歌声をぜひ堪能してみてください。全速力で五大陸を駆け抜ける!次々と変わる景色と迫力の映像に、まるで世界一周をしているかのような気分を味わえる本作。春休みに旅に出る予定がない人は、トーマスと一緒にスリル満点の大冒険へ出てみては?ストーリーソドー島に暮らすトーマスは、レーシングカーのエースと出会い、世界一周をする初めての機関車になろうと決意する。その後、世界一周ラリーに参加するエースを追いかけてトーマスはセネガルに降り立つのだった。そこでケニアの女の子の機関車ニアと友達になり、ブラジルやアメリカ、中国を一緒に走り抜けながら、見たことのない景色と文化に触れることに。初めての世界で知らないことが多すぎるトーマスだったが、はたして“本当の友情”に気が付くことができるのか……。ワクワクが止まらない予告編はこちら!作品情報『映画きかんしゃトーマスGo!Go!地球まるごとアドベンチャー』4月5日(金)より、シネ・リーブル池袋、全国のイオンシネマほかにてロードショー!提供:ソニー・クリエイティブプロダクツ配給:東京テアトル配給協力:イオンエンターテイメント©2019 Gullane(Thomas)Limited.
2019年04月04日働き方改革、という言葉が飛び交う昨今。ドラマ『わたし、定時で帰ります。』は、その“働き方”によって生まれる様々な人間ドラマを描いた作品。吉高由里子さんが演じる主人公の東山結衣は、残業ゼロ主義。毎日きっちり定時に帰ることをモットーにしているOLです。「小学生時代かな、小泉今日子さん主演のドラマ『恋愛結婚の法則』が大好きだったんです。会社が舞台のラブコメで、残業中に気になる人とちょっとドキドキしたり、他の部署の人と挨拶をして胸がときめいたり…みたいな描写があって。子供心に“何、残業って!?何、給湯室って!?”ってキュンキュンしてました(笑)。今までもお仕事ドラマはやったことがありましたが、ここまでのOL、オフィスものは初めて。セットでの撮影が始まったばかりですが、いまどきのオフィスのおしゃれさにいちいち感動しています」この役をやるにあたり、いわゆるオフィスワーカーの友人たちにたくさん話を聞いたそう。「とにかく頑張ることを良しとする風潮のあった昭和生まれの人たちと、プライベートを優先する人の多い平成生まれの世代が一緒に働いている今の時代が、仕事に対する考え方や制度の過渡期なんだろうなと思います。このドラマの登場人物も、みんな何かしら問題やコンプレックスを抱えていて、そこが、それぞれの仕事への取り組み方と深くリンクしています。例えば、結衣の先輩で、双子を育てているワーキングマザーが職場に復帰するエピソードがあるんですが、そこからは、女性の働き方という問題も浮かび上がってくる。違う事情を抱える同士でも、心を開いて会話をすることで、多少はお互い理解できるようになると思うんですよね。そんなことが伝われば」テーマはシリアス。でもリズムよく描いているので、気軽に見られ、誰もが悩む問題として、共有できること間違いなし。「きっとみんな、それぞれに思いを重ねられる登場人物がドラマの中に出てくると思うので、“わかる、私もこうだよ!”でもいいですし、あるいは“こういうやついるよね、ムカつく!”って、共感しながら見てもらえたら嬉しいです」『わたし、定時で帰ります。』過去のトラウマから、“必ず定時で帰る”のモットーを貫く独身OLが主人公。仕事とは?幸せとは?を描きます。出演/吉高由里子、向井理、中丸雄一(KAT-TUN)ほか4月16日~、毎週火曜22時よりTBS系で放送。よしたか・ゆりこ1988年生まれ、東京都出身。代表作に連続テレビ小説『花子とアン』、ドラマ『東京タラレバ娘』、映画『検察側の罪人』など。ツイッター@ystk_yrkのつぶやきも人気。※『anan』2019年4月10日号より。写真・井手野下貴弘ヘア&メイク・村田美代子(by anan編集部)
2019年04月03日4月に入り、新たな職場で新生活をスタートさせたという人も多いのでは?そんななか、ご紹介するオススメの映画は、夜間のスーパーマーケットで働き始めたばかりの青年が主人公の話題作『希望の灯り』です。そこで、主演を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。写真・黒川ひろみ(フランツ・ロゴフスキ)俳優、ダンサーとして活躍中フランツ・ロゴフスキさん!【映画、ときどき私】 vol. 2222018年のベルリン国際映画祭では「シューティングスター賞」、そして本作で第68回ドイツアカデミー賞主演男優賞を受賞したフランツさん。いまドイツ映画界でもっとも注目されている俳優のひとりと言われており、日本でも今年は主演作が2本公開となっています。そこで今回は、撮影秘話から自身の恋愛観まで語っていただきました。―本作はドイツの歴史的な背景を描きつつ、ラブストーリーとしても人間ドラマしても楽しめる作品ですが、出演を決めた理由から教えてください。フランツさんそれは、原作者でもあるクレメンス・マイヤーとトーマス・ステューバー監督の2人による脚本に惹かれたから。というのも、これまでに野望的すぎたり、空虚的すぎたりする脚本を数多く読んできたけど、今回はとてもシンプルな言葉で人間の奥深い感情を描いていると感じたんだ。つまりそれは、父と子や愛、そしてドイツの歴史といったどのテーマもシンプルに表現しているということ。だからこそ、それぞれの細部が見えてくるんだけれど、そういうところが素晴らしいなと感じて、ぜひこの作品に出演したいと思ったんだ。―決してセリフの多い役ではないですが、フランツさんの佇まいから多くのものを感じることができました。役作りのためにどのような準備をしましたか?フランツさん普段は山登りやヨガが好きで体を動かしているのだけど、役作りのために体を鍛える必要があったから、撮影の前から、日頃はあまり行かないジムに通うようにしていたんだ。腕や首の後ろにタトゥーをしている青年という設定もあって、今回は首がすごく太い人やタトゥーが入っているような人がたくさんいるようなジムに行ったよ(笑)。あと、タバコを吸うシーンが多かったから、つねにタバコを吸うようにもしていたかな。普段はまったく吸わないんだけど、撮影中に吸っていた本数は1日40本!もちろん、いまはもう吸っていないけどね。―クリスティアンの話すときの間も独特に感じましたが、どのようなことを意識されていましたか?フランツさんまずはセリフを覚えて、そのストーリーについて多く語るようにしたよ。そのうえで、リハーサルを重ねてセリフを調整したり、監督と話し合ったりしながら撮影前までに人物像を作り上げていくようにしたんだ。フィクションだけどドキュメンタリーのようだった―物語の大半はスーパーマーケットが舞台ということで、撮影中に印象に残っていることはありますか?フランツさん今回はあまり予算がなくて、スーパーを新しく作ることができなかったから、本物のスーパーを閉店後に借りて、開店するまでの間で撮影していだんだ。夜通し寝ずに日光も浴びずに撮影していたから、実際に深夜働いている人と同じような環境。だから、作品はフィクションだけれど、どこかドキュメンタリーのようなところもあったんじゃないかな。―フォークリフトの運転も実際にご自身でされているそうですが、いかがでしたか?フランツさん撮影の前にフォークリフトの免許を取ったんだけど、車とはメカニズムが違って左に行きたいときに右に行ってしまったりするから、それに慣れないといけないのは大変だったよ。でも、スーパーの店長がすごくいい人で、「店内で好きに練習していいよ」と言ってくれたんだけど、初めて乗ったときに思いっきり棚に突っ込んでしまって……。高さ10メートル、長さ20メートルの棚が大きく揺れて、危うく倒れてきそうになったこともあったけどね。―クリスティアンが年上の女性に恋してしまう場面では、不器用だけど一生懸命女性を喜ばせようとする感じがステキだなと思いました。ご自分と似ているところもありましたか?フランツさん役を演じるときは、自分と似ているところをつねに探すようにしているよ。僕自身は、女性に積極的にアプローチするときもあれば、急にシャイになってしまうときもあるので、両方の側面を持っていると言えるかな。だから、クリスティアンの不器用でぎこちない感じというのもすごく理解できるよ。実は、僕は気に入った女性と出会ったとき、頭の中でいろいろと考えすぎて想像を膨らませてしまうと、ものすごくシャイになって動けなくなってしまうんだ。だから、好きになった人がいたら即行動に移すようにしているよ。そうしないと、結局ひとりで家にいることになってしまうからね(笑)。人の愛し方を学ぶ姿が描かれている―そういった共通点を感じながら演じていらっしゃったんですね。フランツさんただ、演じるうえで意識していたのは、彼を理解してから自分との間にスペースを設けること。そして、そこからクリスティアンという人物を成長させていくことが必要だったんだ。ちなみに、僕もクリスティアンのようにプレゼントを贈ったりするのが好きだから、劇中で彼が彼女にケーキをあげるシーンはとても印象に残っているよ。―そこは女性にとっても、思わずキュンとしてしまうシーンのひとつだと思います。フランツさんこの作品は青春を描いているとも思うんだけど、いままで愛を知らなかったクリスティアンが、初めて愛を知り、そこから彼自身が成長していくんだ。これは赤ちゃんが歩き方を学ぶようなものであって、彼も初めて人の愛し方を学んだんじゃないかな。―フランツさんもクリスティアンのように一目惚れした経験や恋愛で頭がいっぱいになって仕事がおろそかになったことはありますか?フランツさんもちろんあるよ(笑)。ただ、愛にはレシピがないから、準備しておくことができないんだよね。突然やってくるもので、それがいつかはわからないから、僕もどう備えていいかはわからないんだ。僕は自分の心のなかに“花”をたくさん咲かせていて、好きな女性と出会ったときにそれをあげたいと思うんだけど、いざというときに「花はどこにいったんだろう?」と見失ってしまう。準備をしているつもりでも、素敵な人と出会うとなかなか行動に移せないんだよね。本当に不思議だなと思うよ。日本では驚くことがたくさんある―まさにその通りだと私も思います……。では、日本についてもお伺いしたいのですが、今回初めて来日されて驚いたことはありますか?フランツさん驚くことばかりだよ!ドイツもそれなりにきれいだけど、日本はすごく美意識が高いし、整理整頓されているのがすごいよね。たとえば、ドイツなら地下鉄で5人降りて、5人乗るだけで混乱が起きるけど、日本では100人降りて100人乗っても問題なくスムーズに動けているくらいだから(笑)。あと、今回うれしかったのは、大好きな浮世絵を買うことができたこと、それからクライミングジムで友達ができたことかな。それから、ベルリンにもお寿司屋さんはたくさんあるけれど、「あれはお寿司ではない」と気がつくことができたよ!日本で食べたお寿司は、涙が出るほどのおいしさだよね。このあともステューバー監督とお寿司を食べに行くんだけど、きっと2人して泣くことになると思うよ(笑)。―それでは最後に、ananweb読者に向けてひと言お願いします!フランツさん今回日本に来ることができて本当にうれしく思っているんだ。だから、日本のみなさんにもこの映画を観て欲しいし、気に入ってくれることを願っているよ。そして、また来年戻ってくる予定なので、そのときはぜひみんなでお寿司を食べに行きましょう(笑)!インタビューを終えてみて……。映画ではミステリアスな印象が強いですが、実際は冗談が好きでとても気さくなフランツさん。ダンサーでもあるだけに、鍛え上げられたスラリとした佇まいが素敵でした。意外にも、「子連れ狼」シリーズがお気に入りというほどの日本好きでもあるようなので、また次回の来日もお待ちしたいと思います。かけがえのない喜びで世界は溢れている!小さな幸せや人との繋がりで感じられる温もりが、心の中を優しく照らしてくれる本作。人生ではときに絶望に陥ることがあっても、その先にはきっと希望の光があるのだと感じさせてくれるはずです。ストーリー旧東ドイツにあるスーパーマーケットで、在庫管理担当として働き始めた内気なクリスティアン。そこでは、父親のような存在のブルーノから仕事のいろはやフォークリフトの操縦を教えてもらっていた。そんなある日、クリスティアンはお菓子担当として働く年上のワケあり女性マリオンと出会い、謎めいた魅力に一瞬で惹かれてしまう。いつしか、2人は親密になっていくのだった……。温かさを感じる予告編はこちら!作品情報『希望の灯り』4月5日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開配給:彩プロ© 2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH
2019年04月03日今回、ご紹介する作品は、20代の揺れる心を描いた音楽青春映画『ラ』。ボーカルを務めたバンドの再結成を目指し、失われた友情を取り戻すために奮闘する主人公・慎平を熱演した桜田通さんにお話を伺いました。写真・角戸菜摘 文・田嶋真理 スタイリスト・柴田 圭(ZEN creative)ヘアメイク・横山雷志郎(Yolken)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 34演技でも音楽でも存在感を発揮する表現者赤ちゃんの産声、オーケストラのチューニング音、国際基準周波数……実はこれらはすべて「ラ」の音。人間にとって「ラ」は、始まりの音といっても過言ではありません。その「ラ」をタイトルに冠した本作のテーマは、始まり、生まれ変わり。主人公の岡浜慎平は、恋人・ゆかりの家で生活を送るヒモ男。解散したバンド「LACTIC ACID」の再結成に向けて奔走するうちに、恋人や元メンバーたちとの関係が変化していくさまが描かれています。慎平を演じたのは、連続ドラマ『パーフェクトクライム』の好演が記憶に新しく、映画『EVEN~君に贈る歌~』では主演バンドのメインボーカル役を務め、劇中バンドにてメジャーデビューを果たすなど、幅広い活動をする桜田通さん。慎平に貢ぐ恋人・加瀬ゆかりを福田麻由子さん、バンドの元メンバーで、慎平をあやしい仕事に誘う黒やんこと黒須彰太を笠松将さんがそれぞれ演じています。ーー慎平を演じる際に、難しかったところは?桜田さん 慎平と僕には、ほとんど共通点がなくて。演じるにあたり、自分を徹底的に封じ込めようと心がけました。慎平は、夢を追いかける過程で周りが見えなくなり、いろいろなトラブルに巻き込まれてしまいます。僕は少しでも不安要素があれば、まずそれを片付けてから先に進みたいタイプ。脚本を読んだ当初は、自分だったら慎平のようにはならないなと思いました。監督と話し合って、慎平の気持ちをしっかりと理解してから撮影に挑みました。ーー慎平は恋人に対してはダメ男ですが、夢に対しては一途な姿勢を見せます。桜田さん 慎平は、ゆかりの存在に救われていると思います。彼が『ラ』の後にどういう運命をたどるのかは明らかになっていません。もし、慎平がバンドで成功する夢をかなえられたとしたら、ゆかりから借りたお金を返すだろうと。彼の明るい未来を信じてあげたくなりました。ーーこの映画ならではの役作りは?桜田さん この映画で演奏する曲を練習しましたが、それに多くの時間を割く必要はありませんでした。もともと音楽活動も行っていたので、歌唱シーンにもこれまでの経験が生かせたと思います。ーー劇中で披露される曲の作詞も担当されています。桜田さん 夜中に15分ほどで一気に書き上げました。普段、自分の曲を書くときは時間がかかるので、あまりにもすんなりとできたことに驚きました。慎平という役が僕の体に染みついていて、彼の目線で書けたからこそ、迷いなく言葉が下りてきたんだと思います。ーーミュージシャンとして歌うときと、俳優として歌うときの違いは?桜田さん 『EVEN~君に贈る歌~』でもバンドのボーカルを演じているのですが、映像を見比べたとき、無意識に違いが出ていることに気づきました。『ラ』の慎平は心から楽しそうに歌っていますし、『EVEN~君に贈る歌~』で演じた武人は憂いに満ちた表情をしていました。桜田として音楽活動をしているときは、全身から反骨精神を醸し出しています。音楽は表現するもの。状況次第でこれほどまでに印象が変わるんだなと驚きました。ーー映画のポスターになっている、慎平と黒やんが雨の中、泥だらけになりながら殴り合うシーンが強く印象に残っています。アクション・シーンでケガをしたことは?桜田さん 安全に配慮した撮影でしたから、怪我をすることはありませんでした。個人的には、泥だらけで黒やんに殴られるシーンよりも、ゆかりの慎平に対する深すぎる愛情があらわれるシーンのほうが怖かったです(笑)。ーーゆかりに監禁されているようなシーンもありましたよね(笑)。桜田さん 特にカレーをぐつぐつ煮込んでいるシーンが怖くて。ゆかりなら、体から発するエネルギーで、カレーを煮込むことができるんじゃないかと(笑)。観る者にそう思わせるほど、ゆかりを演じた福田さんの演技は、インパクトが強くて素晴らしかったです。ーー慎平がゆかりに「ひとりにしないで」と懇願するシーンを観たら、桜田さんのファンがもれなく胸キュンすると思います。プライベートで「ひとりにしないで」とお願いしたことは?桜田さん 地方へ行ったとき、僕が泊るはずだったホテルの部屋がとても怖くて。「ひとりにしないで」と言ったことがあります。ーー恋愛ではなく、心霊系の状況ですね(笑)。桜田さん 僕が「一緒に寝ようぜ」とお願いして、その夜は男友達3人で寝ました(笑)。ーー慎平のように、あきらめられない夢、かなえたい夢は?桜田さん もし、ブラッドリー・クーパーのようなハリウッド・スターになれたとしても、幸せでなければ意味がありません。夢をかなえることよりも、自分が幸せだと思える立場で、身近にいる方を安心させるような生き方をしていきたいと思っています。インタビューのこぼれ話『ラ』で演じた慎平は、恋人に尽くされるタイプ。桜田さんご自身は尽くす派? 尽くされる派? 「僕は好きな人のためなら、何でもやってあげたいタイプ。尽くされたとしても、その倍以上尽くします」。桜田さんに尽くされたいファン急増の予感!Information映画『ラ』4月5日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開出演:桜田通、福田麻由子、笠松将ほか監督:高橋朋広配給:アークエンタテインメント©2018映画『ラ』製作委員会
2019年04月03日少女のような可憐さと、凛とした大人の女性の魅力を併せ持つ女優・趣里。春の訪れを感じさせる華やかな柄や、ふわりと軽やかな素材をモードに纏って。ワントーンの美しいブルーで魅了。アシンメトリーのイブニングドレスが多数登場した今季の『ジバンシィ』。発色の綺麗なブルーのドレスは、大胆にカットされたワンショルダーや、キュッと絞られたタイトなウエストがフェミニンなラインを描く。動くたびに揺れる柔らかな落ち感のドレープで、よりラグジュアリーな印象を後押し。ドレス参考価格¥317,000シューズ 参考商品(共にジバンシィ/ジバンシィ表参道店TEL:03・3404・0360)エレガントなシルクが放つ、上質な光沢感。どことなくエキゾティックなムードを感じさせる花柄が絶妙なインパクト。肌にやさしく吸い付くような、とろみのあるシルクでエレガントな佇まいに。刺激的な柄のセットアップにダスティカラーのロングジャケットを合わせ、今季のコンセプトである“ヒッピー・モダニズム”を女性らしく表現。ジャケット¥316,000トップス¥88,000パンツ¥189,000ショーツ 参考商品ベルト¥94,000シューズ¥109,000(以上クロエ/クロエ カスタマーリレーションズTEL:03・4335・1750)ふんだんにあしらわれたフリルがとびきりスイート。繊細でエアリーな素材感、ドレス全体にちりばめられたフリル、パステルカラーのフローラルプリント……どこを取っても、女心をわし掴みにする可憐な要素が満載。ロマンティック・デザインの極みともいえるスイートなフリルドレスは、ワイドスリーブやミニ丈など、計算されたシルエットバランスも魅力的。ドレス¥356,000(ステラ マッカートニー/ステラ マッカートニー カスタマーサービスTEL:03・4579・6139)ボリューム満点のフリルデザインに一目惚れ!コレクションでもビッグボリュームのフリルやラッフル、フェザー、リボンなどを駆使したデザインが話題だった『マーク ジェイコブス』。魅せるファッションの楽しさを再認識させる、アバンギャルドなフリル使いには脱帽!ユニークな異素材コンビのカーディガンに、光沢の美しいピンクのパンツをセットし、遊び心溢れるスタイルに仕上げて。トップス¥122,000パンツ¥108,000(共にマーク ジェイコブス/マーク ジェイコブス カスタマーセンターTEL:03・4335・1711)しゅり1990年9月21日生まれ。東京都出身。女優。日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した映画『生きてるだけで、愛。』のBlu-ray&DVDが6月4日に発売。現在、舞台M&Oplaysプロデュース『クラッシャー女中』に出演中。6月6日より舞台『オレステイア』に出演予定。※『anan』2019年4月10日号より。写真・花盛友里スタイリスト・木津明子ヘア&メイク・青木理恵(SOUP)(by anan編集部)
2019年04月03日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、自分の感情をコントロールできる「マイナス思考から脱出させてくれる女」になりきり。相手に共感することが大事です!人間誰しも、マイナス思考に陥ることってありますよね。私も以前、発する言葉すべてがネガティブだった時期がありました。そのときに、ハリセンボンの近藤春菜さんに相談したところ、「私もよくそうなるけど、マイナス思考になっているんだね」と言われ、そのときに初めて、“私、今マイナス思考なんだ!”と気づきました。自分では、ただやさぐれているだけだと思っていたのでハッとしたと同時に、自分がいる状況がわかったことで、抜け出すことができたんです。そんなふうに、誰かが落ち込んでいるとき、「負のスパイラルに陥っているよ」と分析し、安心させてくれる人って、ありがたいし、素敵だと思うんです。励ましの言葉をかける人が多いと思いますが、落ち込んでいるときにはさらに落ち込ませてしまうこともあり、逆効果ですよね。あと、渡辺直美さんにもよく相談をするのですが、「これ、どっちだと思いますか?」という質問に対して、「昔の横澤ならこの選択肢を選んだろうけど、今だったらこういう考えなんじゃない?」と、私の気持ちや、質問の前段にあるものを理解してくれたうえでアドバイスをくれる。それは同じ職業の先輩ならではだと感じたし、悩みによって相談する相手を変えることも大事だと思いました。相手の辛い気持ちを理解して、受け入れられる人になるには、波瀾万丈な人のドキュメンタリー番組を見たり、瀬戸内寂聴さんなどの本を読んで、さまざまな人生を知ることが大事なのではないでしょうか。そうして人の生き方を知って感化されることで、考え方がワンパターンではなく、豊かになると思うんです。一緒にネガティブになるでもなく、ポジティブすぎることもない、バランス感覚のいい女性を目指しましょう!よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。※『anan』2019年4月3日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2019年04月02日デビューから4年目、日本でのインディーズ時代を含めると今年で活動6年目になるN.Flying。今年1月、韓国でリリースした「Rooftop」が大ヒットし、音楽番組では初めての1位を獲得するなど、今まさに乗りに乗っている彼らに「Rooftop」誕生秘話と初のフル・アルバムに懸ける思い、そして今までの活動を振り返ってメンバーそれぞれの成長を実感することについて語っていただきました!写真・小笠原真紀(スチール)、千葉 諭(ムービー) 文・尹 秀姫【ペンになってもいいですか!?】vol. 95左から、キム・ジェヒョン、ユ・フェスン、イ・スンヒョプ、チャ・フン。--現在、韓国で大人気の「Rooftop」ですが3月6日、ついに念願の1位を獲得しました。おめでとうございます! 初1位の感想を聞かせてください。フェスン 一瞬で感激が体中を駆け巡りましたね。僕とジェヒョン兄さんが大泣きしてしまったんですけど、あの時は辛かったこと、幸せだったことを瞬間的に思い出しました。そして何より、目の前にいるファンのみなさんがすごく喜んでくれているのが見えて、僕たちがファンのみなさんをこうして喜ばせてあげることができたんだ!という達成感っていうんですかね。そういうものが感じられて、とても幸せで涙が止まりませんでした。スンヒョプ 僕もフェスンと同じく、僕たちが6年前、日本でインディーズでスタートしたその時からの思い出が一瞬でよぎりました。1位の発表を聞いた瞬間は、正直、実感がわかなかったんですよ。でも、目の前には感動して泣いているファンの姿が見えて、本当に僕たちが1位になったんだなあと思いました。その日は、僕たちを応援してくれた他のグループのファンの方々もたくさんいたんです。それは、僕たちがいつも誠実に音楽とステージに向き合ってきたからで、そういう姿勢が伝わったからじゃないかと思って、他のグループのファンの方も拍手を送ってくれたことがとてもうれしかったですし、またそれを誇らしく見守っている僕らのファンを見て、僕らもまた誇らしかったですね。イ・スンヒョプ リーダー、ボーカル、ラップ、ギター 1992年10月31日生まれ、181㎝。フン あの時はメンバー全員同じ気持ちだったよね。でも僕がひとつ心残りに思ってるのは、1位のコメントを言う時。メンバー全員泣いている中で、今まで僕たちのことを見守り、応援してくれた方々にお礼を言わなきゃいけないので、僕まで泣いてしまっては感謝を伝えられないと思って涙をぐっとこらえてたんですよ。会社の全スタッフ、そしてファンのみなさんに感謝の気持ちを伝えられてよかったとは思いますが、本当は僕も泣きたかったんですよ! いや、実際は涙を流さないように耐えに耐えて、アンコールを終えてステージを降りてから泣きました。でも言いたいことは言えたからよかったです(笑)。ジェヒョン 僕はすごく泣いてしまいました(笑)。あの時は本当にいろいろな人への感謝の気持ちしかなかったですね。表情は泣いていたけど、心の中は喜びでいっぱいでした。キム・ジェヒョン ドラムス 1994年7月15日生まれ、180㎝。--1位になった喜びをまっさきに誰に伝えましたか?スンヒョプ 僕は放送が終わってすぐに両親に電話しました。そしたらたったひとこと、「おつかれ!」って(笑)。僕は慶尚道出身で、両親も慶尚道に住んでるんですけど、慶尚道の人って大体ぶっきらぼうなんですよ。だからまあ両親の言葉には納得していて、僕にはこの短いひとことに両親のいろいろな思いが詰まってることが感じられるんですよ。フン 僕は両親に「もうお父さん、お母さんは1位歌手の親ですよ!」と言ったら、感激して泣いてました(笑)。--デビューから4年かかって1位までのぼりつめました! 「Rooftop」がこれほどまでにヒットしたのはなぜだと思いますか?スンヒョプ 僕が歌手になりたいと思ったきっかけはイ・ジョク先輩の曲を聴いて励まされたからなんですけど、いつか自分の作った曲が誰かの励みになればいいなと思っていつも曲を書いてます。この「Rooftop」は、現実に負けそうになる僕たちの世代を心から励ましたいと思って書いた曲なんですよ。その気持ちが曲を聴いた人に届いたんじゃないかな、と。フェスン 実は、「Rooftop」はもともとスンヒョプ兄さんがN.Flyingとは関係なしに自分で作ってネットにアップしていた曲なんですよ。それを、ひょんなことから日本のライブで初めて披露することになって、そこからあれよあれよという間に韓国でリリースすることになりました。フン 日本ツアーの時に、今までにない新しいN.Flyingを見せたいよねといろいろ話し合っていた時、スンヒョプ兄さんが作った「Rooftop」をやろう!ということになって、日本のライブで初披露したんです。ジェヒョン だから、もともとあった曲をバンドサウンドに編曲しなおしたのが今の「Rooftop」なんです。スンヒョプ 本当に正直に言ってしまうと、僕たちはまだ曲数がそんなに多くないので、日本のライブでは他のバンドの曲をカバーすることもあったんですよ。それでこの時はたまたま「Rooftop」をやることになって、そしたらたまたまその時、韓国から総括プロデューサーがライブを観に来てたんですよ。それでこの曲を気に入って、急いで韓国でレコーディングすることになったんです。それまでは自分の曲で活動できるとは思ってなかったんですよね。そんな曲が僕たちにはじめての1位をもたらしてくれることになるなんて!ジェヒョン でも、この曲は歌詞のテーマも斬新ですよね。リーダーは、最近の世代の事情をルーフトップという場所に込めて、「Rooftop」という曲の物語を作り上げたんです。スンヒョプ 子どもの時はルーフトップというとロマンを感じていたのに、大人になるとちょっと現実的に見えてきますよね。僕らの世代って、そろそろ世間を知ったり、現実に負けていろんなことを諦めなきゃいけない年齢じゃないですか。そんな僕らの世代の人たちを励ましたくて作った曲です。ソウルの夜って星空が全然見えないんですよ。星を見たいのに見えない、だからそのかわりに慰めの言葉としてこの曲の歌詞を書きました。チャ・フン ギター 1994年7月12日生まれ、180㎝。--この「Rooftop」が収録された日本1stフル・アルバム『BROTHERHOOD』が5月22日にリリースされます。「Rooftop」以外にもN.Flyingらしさを感じる曲がたくさんありますが、みなさんから見てもN.Flyingらしさを打ち出せたという実感はありますか?フェスン これは兄さんたちも僕も同じ考えだと思うんですけど、まだ僕たちには確信がないんですよね。今もまだ僕たちは成長過程にあるバンドだと思ってます。そして先日、韓国の大先輩に言われたんですけど、まだまだN.Flyingはいろいろな色を模索してる最中だねと。これからもみなさんに愛されながら、いい曲をたくさん発表して、自分たちなりの色を見つけていけたらなと思ってます。フン フェスンの言葉は僕たちが「ユ・ヒヨルのスケッチブック」という番組に出演した時に言われたことなんですね。そして僕がもっとも共感し、感動したのは、「今まで君たちが書いてきた曲のひとつを1色だとすれば、君たちが今出せる色はそれくらい。これから色をたくさん積み重ねて、それから自分たちの色を決めたほうがいい。その頃には今よりもっと視野も広くなっているだろうし、無理に今バンドの色を決めてしまうよりも、そっちのほうがN.Flyingらしいかも」と言っていただいたことでした。それまで正直、焦りを感じることもあったので、この言葉を聞いた時は悩みがすべて吹き飛ぶ思いでした。とてもありがたい言葉でしたし、今までやってきたことが間違いではなかったと思えました。これからも僕たちは今までどおり、やりたい音楽、聞かせたい音楽をこれからも作っていきたいですね。フェスン あの番組に出られたということ自体もとても光栄でした。ある意味、夢の舞台ですからね。いつかはあのステージに立ちたいと言ってきた場所でもありますし、実際にステージに立った時は震えが止まりませんでした(笑)。それにすごく幸せでした!--アルバムのタイトルを『BROTHERHOOD』に決めた意味は?ジェヒョン “BROTHERHOOD”は兄弟っていう意味なんですけど、今のN.Flyingにぴったりなタイトルなんじゃないかと思って決めました。それに今回のアルバムの中に、どうやってN.Flyingの今を込めようか、どうやってN.Flyingがファンのみなさんに近づくことができるのか、ということを考えた結果、僕たちが示せるのは音楽しかないということになって、今回のアルバムには全曲メンバーが作詞・作曲に参加した曲が10曲、もしかしたら11曲、収録されます。スンヒョプ がんばりすぎて曲が1曲オーバーしちゃったんですよね(笑)。どれもみなさんに聴いてもらいたい曲ばかりなんだけど、この中から1曲外さなきゃいけなくて……悩んでます。この『BROTHERHOOD』は、僕たちがインディーズ時代から合わせて6年、活動してきた中で初めてのフルアルバムです。それだけにすごく欲張りになっちゃっているところがあるのかも(笑)。でも、この6年を通じてメンバーとは本当に兄弟と言えるような間柄になったし、ジェヒョンが言ったとおり、今の僕らを表現できるすごくいいタイミングだと思うし、今の僕らを表現するいいタイトルだと思います。ユ・フェスン ボーカル 1995年2月28日生まれ、175㎝。--メンバーを兄弟に例えるとどうなりますか?スンヒョプ 僕が長男で、フェスンが末っ子ですね。フン 僕が2番めです。ジェヒョンより3日先に生まれたので!ジェヒョン たった3日じゃん!(笑)--アルバムの中から1曲、おすすめを選ぶとしたら?ジェヒョン 僕は1曲めの「Stand By Me」ですね。すごく楽しい曲なんだけど、なぜか涙が出てくるんですよ。これはファンの方も共感してくれると思いますね。ぜひ聴いていただきたい曲です。スンヒョプ 1曲を選ぶのはすごく難しいですね。今回、初めて自分たちが作った曲だけでアルバムを作ったんですよ。だから1曲1曲すべてが大切だし、それぞれに伝えたいメッセージがあります。アルバムを通して聴くと、メッセージがつながっている曲もあるんですよ。だからぜひ全曲通して聴いてください。通して聴いてこそわかるテーマやメッセージがきっと感じられると思うので。これは聴いた人だけが解き明かせるものですね。フェスン 僕もやっぱり全曲聞いてほしいですね。はじめてのフル・アルバムなだけに、僕たちも渾身の力を込めて作り上げました。それぞれの曲にそれぞれの想いがあるし、愛着もあります。ファンのみなさんもアルバムを聴いたらその曲にどれだけの気持ちがこもっているか、きっと感じていただけると思います!フン もちろん僕も全曲すべておすすめしたい気持ちはあるんですけど、でもあえて1曲を選ぶとしたら、ジェヒョンと同じく僕も「Stand By Me」です。ツアーで初めて披露した時、「Stand By Me」の歌詞がすごくグッと来たんですよね。僕らのバンドって、けっして平坦な道のりを歩いてきたわけじゃないじゃないですか。そういういろいろなことを、インディーズ時代から今までずっと応援してくれたファンのみなさんの顔を見ながら思い出して、ステージ上で涙をこらえながら演奏しました。その時の気持ちが蘇る曲なので、僕としては「Stand By Me」をおすすめしたいです。--これまで日本ではインディーズで2枚、メジャーで2枚のシングルをリリースしています。今までの活動を振り返って成長したなと思うのはどんなところですか?フン バンドって呼吸が大事じゃないですか。そういう呼吸を合わせる術を最近は覚えるようになりました。最初の頃はそれこそケンカもたくさんしたけれど、今はお互い支えあって、頼りあうことができるようになりました。何かあっても、メンバーがいるから大丈夫って思えるようになったし、メンバー同士の結束も強くなりました。最初の頃は本当によくケンカしたんですよ(笑)。僕は性格的に何でもオブラートに包むタイプではないので、きっとみんなも最初は僕の相手は大変だったと思います(笑)。スンヒョプ フンの場合は、自分の思いを素直に言えなかったんだよな(笑)。それで積もり積もって爆発するっていうのが昔のフンですね。フン でも最近はずいぶん変わったでしょ?(笑)ジェヒョンは、仲良くなる前と後が全然違うんですよ! 仲良くなる前はにこやかでいたずらとかもしてくるのに、仲良くなると全然しゃべらないんですよ!(笑)フェスン 僕は今も成長中ですから…。フン フェスンは末っ子からキングになりました。スンヒョプ フェスンは180度変わりました(笑)。何ていうか、メインメロディーを引っ張っていくボーカルとして、すごく責任感を持って歌うようになりました。もちろん、昔も責任感はありましたが、前はやみくもにがんばっていたのが、今は目標が定まってハッキリとした感じ。性格的に言いたいことは……、僕とはあんまり遊んでくれないんですよ。さびしいですよね。フェスン 週に1回は遊びに行ってるでしょ!ジェヒョン 前はみんなで話し合っててもあんまり自分の意見を言わなかったのが、最近は積極的に言うようになって、そこがすごくいいなと思いますね。バンドなんだから自分の考えを言うことは必要だし、フェスンが意見を言いやすいバンドになってきたんだっていうこともうれしいですよね。スンヒョプ 僕は、インディーズ時代と今とでは心持ちが変わりましたね。昔はとにかくうまくやりたい、うまく見せたいっていう気持ちが大きくて、今思えば、バンドのメンバーにも正直に言えないことが多かったと思います。だけど、僕たち活動できなかった2年の間にいろいろ考えて、曲もたくさん作っていく中で、それまでの自分を振り返る時間があったんですよね。その時、僕は自分に正直ではなかったことをすごく悔いたんです。だから変わったといえば僕が一番変わったかも。フン 昔は自己主張がすごく強かったよね。でも今は、僕たちの意見も聞いてくれるようになりました。ジェヒョン 今も自己主張は強いけどね(笑)。でも昔と違うのはそこに責任感があるってことかな。スンヒョプ それだ!(拍手)ジェヒョン どっちにしろ、自己主張は相変わらず強いです(笑)。スンヒョプ メンバーが僕を信じてついてきてくれるのか、いつも心配なんですよ。でも、僕がどれだけ変なことを言っても、メンバーはとりあえず信じてついてきてくれる。だから僕に責任感が芽生えたんですよね。ジェヒョン そりゃそうですよ、何せ「Rooftop」を書いてくれたんですから! 次の曲も期待してます!4人の楽しい動画はこちら!Information【アルバム/商品概要】タイトル:『BROTHERHOOD』発売日:2019.5.22(水)発売元:FNC RECORDS 販売元:TOWER RECORDS SHIBUYA※CDは全形態共通 ※ダウンロード&ストリーミング配信:アルバム発売日より日本・韓国含む全世界配信予定初回限定盤(CD+DVD)価格:4,500円+税 FNCD-10005/6Stand By Me含む全10曲予定特典映像・Stand By Me –Music Video-・“THE REAL Ⅳ” at TSUTAYA O-EAST 2018.12.7 ライブ映像6曲収録予定[The Real / Knock Knock(Japanese Ver.)/ Endless Summer / Hot Potato / HOW R U TODAY/ ギガマッキョ(Japanese Ver.)]通常盤(CD)価格:3,000円+税 FNCD-10007Stand By Me含む全10曲予定【公演タイトル】N.Flying 2019 LIVE IN JAPAN -BROTHERHOOD-【会場・公演日】※公演に関するお問合せはお控えください≪追加≫【愛知】DIAMOND HALL2019年 6月 4日(火) 18:00開場/19:00開演≪追加≫【大阪】BIG CAT2019年 6月 6日(木) 18:00開場/19:00開演【東京】新木場STUDIO COAST2019年6月7日(金)18:00開場/19:00開演一般販売一般スタンディング(整理番号付) 8,300円(税込)※入場時別途ドリンク代必要 ※未就学児童入場不可、小学生以上有料※FNC先行申込みチケットは、ピクチャーチケットでの用意※チケット料金の他、チケット発券手数料・送料が別途かかります【チケット受付】チケットぴあ独占先行受付2019年4月1日(月)~ (予定)一般販売2019年5月18日(土)(予定)
2019年04月01日女優、モデル、グラビアと多彩な顔を持つ馬場ふみかさん。撮影中、ため息が出るようなツヤのある表情を見せてくれた彼女に、どうしたらそんな色気を出せるのか直撃。「女性の写真を見るのが好きなので、素敵だな、ポージングがいいなと思うものに出合うと、頭の中にストックしています。でもそういうデータより、体の中で一番好きなところを見つけることのほうが大切なんだなってある時気づきました。人によって魅力って本当に違いますよね。私の場合はくびれ。ここだけは自信を持てるという部分を見つけて、より魅力的に見せることを考える。そのほうが自分らしい色気を引き出せると思います」目指したい色気について聞くと、「ハッピーで健康的な美しさ」というご意見。「そのために最近ボディケアを頑張っているのですが、フェイスケアよりも結果がすぐに出るから楽しいです。やわらかくて、つい触れたくなるような肌感を目指しています」丁寧な言葉遣いやしなやかな立ち居振る舞いを、いずれは身につけたいとは思うが、「若い時は若い時なりの色気もあると思うんです。少女と大人の境目にしかない色っぽさというか。例えば“17歳”をテーマにした映画ってすごく多いんです。自分が17歳の時はまるでそんなことを思っていなかったけど、そういった作品を観ると気がつくことがあるんですよね。何歳までにこうなりたいというのは特にないんですが、その時どきで自分に合った色気を探していきたいです」17歳という時期の特別な色気に憧れます。『17歳』マリーヌ・ヴァクトが17歳の少女を演じたフランス映画。「特別に着飾っていないのに、彼女からただならぬ色気が溢れていて。それは一体どこから出るんだろうと研究。大人でも子供でもない17歳って妙に色っぽい」DVD¥3,800発売・販売元:KADOKAWA“色気とはこういうことか!”と、目から鱗。「中村インディア」国内外で活躍するベリーダンサー。「しなやかな踊りを見て、色気とはこういうことなんだと衝撃を受けました。彼女の普段の話し方や仕草も、まるで踊っているかのようで色っぽい。その美しい動きを目指したいです」YouTubeに専門チャンネルあり。インスタグラム@india_nakamuraばば・ふみか1995年6月21日生まれ。新潟県出身。女優、non‐no専属モデル。5月18日から神奈川芸術劇場で始まる舞台『恐るべき子どもたち』に出演。インスタグラム@fumika_babaも人気。ドレス¥27,000(マリハ/ショールーム セッション TEL:03・5464・9975)ネックレス¥70,000片耳ピアス¥25,000右手のピンキーリング¥25,000右手のビーズリング¥58,000左手の星座リング¥72,000(以上トーカティブ TEL:03・6416・0559)サンダル¥67,000(マースキンリッピー/エストネーション TEL:0120・503・971)バングル¥28,000(パンドラ/パンドラ ジュエリー ジャパン カスタマーサービス TEL:03・4578・0832)※『anan』2019年4月3日号より。写真・寺田茉布(LOVABLE)スタイリスト・中根美和子ヘア&メイク・George文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2019年03月31日柔らかい雰囲気の中に垣間見える、芯の強さと熱さ。韓国のみならず、アジアを魅了する俳優パク・ボゴムさんが語る、2年ぶりの新作、そして演技のこと。たくさんのことを学んだ、新作『ボーイフレンド(原題)』。2011年のデビュー以来、俳優としてのキャリアを着実に積み上げてきたパク・ボゴムさん。最新作のドラマ『ボーイフレンド(原題)』では、しがらみの中で自由に生きられない年上のヒロインを、真っすぐな温かい愛で包み込む主人公、キム・ジニョクを演じている。「最初に台本の4話までをいただいたのですが、どの話もエンディングが新鮮でとてもおもしろくて。特に、僕が演じるジニョクというキャラクターが魅力的でした。前向きで確かな意思を持ちながら、人の話もちゃんと聞いてあげられる人。そして物の質や多い少ないで幸せを感じるのではなく、自分が持っているものに満足し、その大切さもきちんと知っている姿は、僕から見てもとても格好いいと思いました」そんなジニョクからは、ドラマを通してたくさんのことを学んだそう。なかでも、一番大きかったのは「正直に表現する」ということ。「僕は相手の気持ちを考えて少し慎重に話すほうなので、ジニョクの堂々と正直に話す姿は、学ぶべきところなんじゃないかなと。あと、彼は家族をとても愛している人なんです。そして時間の大切さもよく知っている。若い頃って、友達や恋人などと多くの時間を過ごしがちじゃないですか。もちろん、そういった時間も大事ですが、家族と一緒に過ごす時間というのが永遠ではないことを、僕自身もまた感じたし、たくさんの方にわかってもらえたらいいですね」ツンデレ皇太子の成長と恋を描いた宮中ロマンス『雲が描いた月明り』以来、ドラマの出演は約2年ぶり。出演作を決める時に、ボゴムさんが大切にしていることは?「台本を読む時に、まず、自分が共感でき、理解することができるキャラクターであるかを見ます。僕自身がそう思えれば、その役をうまく表現できるし、見ている方も共感することができるんじゃないかなって」“共感”というキーワードは、役作りをする上でも同じ。「役者は、自分が歩んだことのない、経験したことのない人生を間接的に体験する職業だと思っています。そこから学ぶこと、気づくことも多いですし。演じる役柄の感情や、考え方について共感が難しい時は、監督や脚本家の方とたくさん話したり、自分を説得しながら、理解しようと努力します。悪役や自分とは性格が異なる役でも、その背景を理解できたり、共感できるのであればやってみたいですね」今回演じたジニョクには共感できるところも多く、とても魅力的だったそうだが、ボゴムさんが思う男性の魅力について聞いてみると、「自分自身を大切にしながら、それでいて他の人を理解しようと配慮する姿は魅力的な男性像だなと思います。あと、強い人には強く、弱い人にはやさしく接することができる男性も格好いいですよね」ボゴムさんもそんな雰囲気があるように思いますが。「なりたいと努力していますが、そう言っていただけて嬉しいです(笑)」では、気になる魅力的な女性は?「同じですね。自分を大切にできるということは、自分自身をまず愛してあげられるということ。自分に対して、頑張ったなら“よくやった!”と褒めたり、頑張ったねと言ってあげられる人であれば、心も視野も広くなるんじゃないかなって。男性女性に関係なく、言葉や心、考え方が美しく健康的な人が素敵だと思います」食べることが大好きで、TV番組などでもおいしそうによく食べる姿がキャッチされているボゴムさん。日本食で一番好きなメニューは?「日本の食べ物は全部おいしくて、ひとつを選ぶのは難しいですね…。でも、これだけは絶対に食べなきゃって思うのは、トンカツ!(日本語で)トンカツは絶対に食べます」最後に、今後やってみたいことを聞いてみると、こんなうれしい答えが。「日本で、学生の役をやってみたいです!日本のドラマや映画には、特有の感性があるじゃないですか。初恋とか、初々しい感じの学生たちの映画など、そんな作品に出てみたいですね。そうしたら日本語をもっと勉強しないとだけど…もしそんな機会があるなら、ぜひ挑戦してみたいです!」パク・ボゴム1993年6月16日生まれ。2011年、映画『ブラインド』でデビュー。待望の最新主演ドラマ『ボーイフレンド(原題)』がM-netにて放送中。日本デビューシングル『Bloomin’』も絶賛発売中。※『anan』2019年4月3日号より。写真・尾身沙紀(io)スタイリスト・Lee Hye Youngヘア・Ji Kyoung Miメイク・Han Seul Yi取材、文・前田 和(by anan編集部)
2019年03月31日今回、ご紹介する作品は、女優・声優として活躍する福原遥さんと、EXILE&FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹さんがW主演する『4月の君、スピカ。』。高校の天文部を舞台に、甘く切ない三角関係を描いた青春映画です。福原遥さん演じる早乙女星の初恋の相手として、三角関係の一角を担う大高深月を演じた鈴木仁さんにお話を伺いました。写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・田村和之 ヘアメイク・眞弓秀明【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 33女子人気No.1キャラがハマる19歳の新鋭杉山美和子氏の同名人気漫画を実写映画化した『4月の君、スピカ。』。東京から長野の高校へ転校した初日に失敗デビューをしてしまう早乙女星。落ち込んでいた矢先、ちょっぴり意地悪で強引な学年トップの秀才・宇田川泰陽と、天文好きで無口な好青年・大高深月に遭遇。誘われるまま部員ふたりの天文部に入った星は、とっておきの居場所を見つけたことにより、毎日が一気に輝き出します。大高深月を演じた鈴木仁さんは、いまもっとも注目を浴びている若手俳優のひとり。メンズノンノ専属モデルとして活躍しながら、2017年のドラマ『リバース』で俳優デビュー。2018年のドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』ではC5の成宮一茶、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』ではクラスの女子人気No.1でありながら、暗い秘密を抱える里見海斗を熱演し、話題を呼びました。ーー役作りとして、どのようなことを?鈴木さん 原作を読み、深月についてイメージを膨らませました。ーー泳ぐシーンで上半身裸になるということは、脚本の段階からご存知でしたか?鈴木さん わかっていました。泰陽を演じた大樹くんがすごい筋肉をしているので、内心は隣に並びたくなかったです(笑)。ーーそんな! サッカーで鍛えた鈴木さんの細マッチョもお見事でした。ほかの作品で脱いだことは?鈴木さん そう言えば……、この作品が初めてですね(笑)。ーー本作で最大露出に挑んだわけですね(笑)。鈴木さんは、演じる役柄の影響もあって、イケメンでモテるというイメージが定着しています。そのことについてどう思いますか?鈴木さん ありがたいことだなと。作品をご覧になる方々の期待に答えられるように、一生懸命、お芝居に取り組んでいきたいと思います。ーー深月に共感したところは?鈴木さん 友達想いなところです。彼は映画の最後まで、泰陽のことを考えていますから。ーー深月のように、親友と同じ人を好きになったら?鈴木さん 個人の問題だと思いますので、自分は全く気にしません。ライバルがいてもいなくても誰かを好きな気持ちに変わりはないです。ーーそこは鈴木さんと深月の明らかな違いですね。鈴木さん 全く違うタイプです。彼は泰陽に対して、かなり気を遣っていますし、星への愛をめぐってライバル心も抱いていますから。ただ、深月が自分を冷静に客観視するところは自分と似ていると思いました。ーー深月と星が一緒に星を見るシーンがとてもロマンチックでした。鈴木さんだったら、好きな人と一緒に何をしてみたいですか?鈴木さん 服が大好きな人と一緒にショッピングへ行って、お互いの服を選びたいです。異性に服を選んでもらうと、新しい発見があると思うので。ーー星を演じた福原さんの印象は?鈴木さん 福原さんは、見た目通りの、ふんわりした優しい方です。『3年A組-今から皆さんは、人質です-』でも共演させていただいて。撮影の合間は、みんなでトランプをして、子どものように遊んでいました。ーートランプは強いほうですか?鈴木さん 自分も福原さんも弱かったです。そのときの運もあるとは思うのですが(笑)。ーー親友役の佐藤さんの印象は?鈴木さん お兄ちゃんのような存在です。オフの日も一緒に過ごすほど、仲良くさせていただきました。ーーヒップホップのダンスとサッカーが得意なところは、おふたりの共通点ですね。鈴木さん 大樹くんとは、僕が小学校のころにダンスをやっていたこと。大樹くんがオーディション(※2014年に催された「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」のこと)を受けている番組を当時リアルタイムで見ていたこと、などを話しました。ーー佐藤さんとは意外なご縁があったのですね。しかもそれから何年も後に、こうして一緒にお仕事をされるとは!ーー鈴木さんが心惹かれるのは、どういう人ですか?鈴木さん 人間として憧れる部分を持っている方が良いなと感じます。そういう方は自然と興味が湧きますし、尊敬もできるので、好きになってしまうと思います。ーーイケメン人生を歩まれてきたなかで、失恋した経験はありますか?鈴木さん そもそも、実生活でモテたことがなくて(苦笑)。人見知りということもあり、これまでに女性とお話をする機会がほとんどなかったんです。ーー最近、胸キュンしたことは?鈴木さん 完成した『4月の君、スピカ。』を観たとき、かなり照れてしまいました(笑)。ひとりひとりの気持ちにスイッチが入るところがよく表現されていると思います。ぜひそこに注目して観ていただきたいです。インタビューのこぼれ話今年の7月22日で20歳を迎える鈴木さん。今後は、「学生以外の役にも挑戦したい」とのこと。ちなみに、鈴木さんの高校時代の制服はブレザー。『4月の君、スピカ。』では、貴重な学ラン姿を堪能できるので、お見逃しなく!Information『4月の君、スピカ。』4月5日(金)より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国公開出演:福原遥、佐藤大樹(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、鈴木仁、井桁弘恵ほか配給:イオンエンターテイメント©2019 杉山美和子・小学館/「4月の君、スピカ。」製作委員会衣裳協力:ジャケット¥40,000(1F/ファクトタム ラボ ストア TEL: 03・5428・3434) カットソー¥8,800(ジエダ/KIKUNOBU TOKYO TEL:03・6455・0535) パンツ¥32,000(クラネ/クラネ TEL:03・5464・2191) そのほかは、スタイリスト私物
2019年03月31日人によって、色気を感じる対象や傾向もさまざま。ここでは、色気の新機軸を打ち出すハリウッドのミューズを紹介します。大学で演劇や映画の歴史を学び、イタリアとイギリスへ留学。その経験を活かし、海外映画やニュースに強いライターとして活躍中の志村昌美さん。「色気のある映画女優を見ることで、精神的な興奮を感じるんです。ハリウッド女優レベルにはとうてい到達できませんが、自分の中に眠っている色気が目覚めるような気がしますし、その佇まいや振る舞いから学ぶことも多いですね。女優は、スキャンダラスなことも含めたすべての経験を演技に昇華させるからこそ、観客の心を揺さぶることができるんだと思いますし、人生すべてが色気の源になり得るのだと思います」時代とともに色気の基準は変わってきているとも。「“永遠のセックスシンボル”マリリン・モンローのようなボン・キュッ・ボンの曲線美、金髪の巻き髪といった、わかりやすい色気をもったフェロモン全開系も安定した人気をキープ中。一方で、既存の色気の枠にはまらない女優たちが続々と現れ、色気や美の概念が多様化しています」例えば、女性の地位向上が進もうとしている“今”を最も反映しているのが、『ワンダーウーマン』でブレイクしたガル・ガドット。「元ミス・イスラエルだけあって、見た目は王道のセクシー系ですが、これまで色気とは結び付きにくかった、戦う強い女性を演じ大成功を収めました」さらにはジェンダーの枠を超えて演じ分けるティルダ・スウィントン、自身のセクシュアリティを定義することなく、自由奔放に生きる姿がカッコいいクリステン・スチュワート、あどけない顔立ちと裏腹に大胆な色気を放つキャリー・マリガンを紹介します。ガル・ガドット昨年、英国男性誌で「世界で最もセクシーな女性」1位に。来年『ワンダーウーマン』続編が公開予定。「イスラエル国防軍で戦闘トレーナーをしていたリアル・ワンダーウーマン。強さを色気のいち要素として示しました。妊娠中にこなしたアクションも素晴らしい」写真・Shutterstock/ アフロクリステン・スチュワート『トワイライト』シリーズのベラ役でアイドル的な人気を獲得。「同シリーズで共演したロバート・パティンソンと交際中、監督と不倫騒動を起こしたり、次々に美女と付き合い始めたり。アイドル的な枠を飛び出してから、キャリアも開け、色気もぐっと増しました」写真・Shutterstock/ アフロキャリー・マリガン『17歳の肖像』でオードリー・ヘップバーンの再来と話題に。「純真路線でいくかと思いきや、『SHAME‐シェイム‐』では大胆な役に挑戦。幼い顔立ちの分、グラマラスな肉体とのギャップに驚きが。ブレイクは少し前ですが、今も品のある色気を持つ大好きな女優」写真・Shutterstock/ アフロティルダ・スウィントン『フィクサー』でアカデミー助演女優賞受賞。『オルランド』や『サスペリア』で男性役に。「髪型はボーイッシュ、メイクもヌーディで中性的。イメージを固定させず、役ごとに全然違う雰囲気を出せる、多面的な色気の持ち主です。ミステリアスで気高い殿上人!」写真・Visual Press Agency/アフロ志村昌美さん映画宣伝マンを経て映画ライターに。『ハリウッド男子』『ハリウッド女子』(ぴあMOOK)、『週刊SPA!』などで執筆。ananwebで連載中。※『anan』2019年4月3日号より。取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年03月30日HKT48の指原莉乃さんが日本コカ・コーラの『からだすこやか茶W』新CM発表会に登場。新コマーシャルの撮影秘話やダイエット話、憧れの“場所”などについて、トークセッションで語ってくれました!指原莉乃さん、ミニスカで登場!今回のイベントは、日本コカ・コーラ本社にて開催。HKT48の卒業を控えた指原莉乃さんがミニスカート姿で登場です!4月1日よりパッケージが刷新されてリニューアルする『からだすこやか茶W』は、「脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする」という2つの働きをもつ特定保健用食品のブレンド茶。昨年に引き続き、新テレビCMに出演された指原さんは、「またCMをやらせてもらえてうれしい」と満面の笑み。「『からだすこやか茶W』を1日2本飲み、定期的に箱買いをしている」とプライベートでもお気に入りのようです。また、この日着用しているのはCM衣装とのことで、次のようにコメント。指原さん最近、26歳で大人になっちゃって、あんまりアイドルの衣装以外でミニスカートをはくことはなくなったので、まず足を出しているというのが意外。CMでは上半身しか映っていないのですけど、ランチタイムということで上半身はOLさん風、下は自分を出しまくりです(笑)。一周回って、かわいい後ろ姿も見せてくれました!撮影現場でおいしかったのは…4月2日より全国放映がはじまる新テレビCMでは、ランチタイムに唐揚げ定食を豪快に食べるシーンが映し出されます。指原さんこの唐揚げが本当においしくて、監督さんから「まだ食べられますか?」と確認されたんですけど、まだまだ食べられるというくらいおいしかったです。ちょっと脂ギッシュな唐揚げでも、『からだすこやか茶W』をガーッと飲めるCMだったので最高でした!さらに、「実はいまダイエット中なんですけど…」と明かし、「でも正直、食べたいものガッと食べて、ストレスがそこにないようにしている」とコメント。『からだすこやか茶W』を飲むことで安心感を得ながら、楽しく食事をしているそうです。憧れの場所は?今回のイベントは、日本コカ・コーラの社員さんが実際に使っている食堂にて行われました。「ふだんはロケ弁が多いので、社員食堂にすごい憧れがある」という指原さんは、明るくモダンな内装の社食に大感激。コカ・コーラの瓶でデザインされたライトを見て、「瓶を垂らしていてステキ~。すっごくおしゃれですね!」と目を輝かせていました。また、この社食はメニューも豊富で、例えば指原さんの出身地である大分県の名物「日田やきそば」など、日本各地の料理が出ることもあるそうです。この説明を聞くと、「うらやましいですね。なんか、就職したくなってきました(笑)」と興奮気味に話していました。イベントでは、実際に食堂でランチを食べている社員さんたちに話を聞く場面もあり、指原さんはそこでも「おいしそう!うらやましい!」を連呼。本当に社員食堂に憧れをいだいているようでした。最後に、メッセージ!最後に、次のようなメッセージで締めてくれました。指原さん『からだすこやか茶W』が新しいパッケージになり、そして私も卒業することになり、からだすこやか茶と新しく変わる私も、どちらも応援していただければうれしいです。よろしくお願いします!イベント中もフォトセッションの際も終始笑顔で元気いっぱいだった指原さん。卒業後の活躍にも注目したいですね!以上、日本コカ・コーラ『からだすこやか茶W』新CM発表会、イベントレポートでした!Information『からだすこやか茶W』
2019年03月30日今回、ご紹介する作品は、dTV×FOD共同製作ドラマ『花にけだもの~Second Season~』。杉山美和子氏の同名漫画を実写化し、SNSを中心に話題を呼んだドラマの続編です。劇中、三者三様の魅力を放つ“けだもの男子”を演じた杉野遥亮さん、松尾太陽さん、甲斐翔真さんにお話を伺いました。写真・角戸菜苗 文・田嶋真理【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 32美形&長身! 最強スペックの“けだもの男子”写真左から、松尾太陽さん、杉野遥亮さん、甲斐翔真さん。“けだもの男子”とは、見た目や発言は男らしいけれど、好きな人の前だけで見せるかわいらしい一面がたまらない男子のこと。『花にけだもの』は、そんな“けだもの男子”たちと純真無垢な主人公・久実(キューちゃん)との危険な恋を描く、胸キュン・ラブストーリーです。続編では、“けだもの男子”たちが卒業後の進路に対して悩み、新キャストに惑わされ、好きな人とすれ違っていく姿が描かれています。王子様の皮を被った超プレイボーイ・柿木園豹役は杉野遥亮さん、クールでミステリアスな和泉千隼役は松尾太陽さん、誠実で心優しく太陽のような男・日吉竜生役は甲斐翔真さん。それぞれが「これまでに演じたことのない役」「自身とは真逆」と自負するほど、演技力を試される新境地に挑みました。ーーシーズン2に向け、どのように役を進化させていきましたか?杉野さん シーズン1から約半年後に撮影に入ったのですが、演じた役の感覚は残っていました。豹とキューちゃんがどのような日々を過ごしてきたのか、新キャストとの関係性など、シーズン2の台本を読みながらいろいろと想いを巡らせることで、役に入っていきました。ーー「シーズン1の撮影現場では、杉野さんが年長者として現場をまとめていた」というコメントを読みました。今回も同じ役割を?杉野さん それはきっと誰かが気を遣って言ってくださったんだと思います。僕はしたいことしかしていません(笑)。しかも今回はシーズン1に比べて千隼や竜生と一緒に何かをするシーンがほとんどなくて。松尾さん 共演シーンが少なかったね。甲斐さん パーティと卒業式のシーンぐらい?杉野さん そこは、少し物足りなく感じました。甲斐さん 豹や千隼ともっと共演したかったです。ーー役柄に共感したところ、役作りで苦労したところは?杉野さん 大切な人を尊重したり、相手の気持ちに寄り添えたりするところです。僕は自分を客観視するタイプなので、豹のように感情の赴くまま行動する人をうらやましく思いました。甲斐さん シーズン1の撮影に入る前は、竜生のような元気いっぱいな三枚目の役を演じる自信がありませんでした。本読みの際、顔を真っ赤にしながら“カンナさ~ん”というセリフを言っていたことを今でも覚えています。シーズン2を撮ることが決まったとき、「竜生に戻れるかな」と少し心配していたのですが、撮影に入ると監督から「竜生だね」と言われて。嬉しかったです。竜生は僕の中に住み込んでしまったようです(笑)。ーーシーズン2の冒頭で、千隼は海外へ旅をしに行く設定でした。松尾さんが所属する6人組ダンス&ボーカルグループ「超特急」でも最近、タイに行かれていましたね?松尾さん 千隼は自分探しをするため、タイやベトナムを旅します。僕も仕事でタイへ行く機会があったので、彼の気持ちを想像しやすかったです。千隼は完璧な人間ですが、自分よりも相手を優先するところは僕と同じで、共感できました。ーーシーズン2ではどのようなところに注目して欲しい?松尾さん シーズン1で、豹と千隼はキューちゃんを巡ってバチバチな関係でした。シーズン2では、千隼は次第に存在感を増していくので、彼女に対してどういう想いを抱いているのか、楽しみにしながら観ていただきたいです。ーー劇中、キューちゃんのおいしそうな手料理の数々が登場します。みなさんが好きな人に作ってもらいたい料理は?甲斐さん 煮込み料理です。自分のために時間をかけて料理を作ってくれること自体が嬉しいですね。杉野さん 好きな人に作ってもらえるなら、何でも嬉しいです。焼き魚でも。甲斐さん 栄養のバランスを考えた料理って良いよね。杉野さん 仕事柄、お弁当を食べることが多いので、体のことを気遣った料理だと嬉しいです。松尾さん 僕は肉じゃがのような、家庭料理が食べてみたいです。その家庭ならではの味付けをした料理が良いです。ーー松尾さんと言えば、キューちゃんに負けず劣らず女子力が高いですよね。ご自身のインスタグラムで、「メンバーやスタッフさんにほろほろクッキーを作った」と報告されていて驚きました。甲斐さん 僕にもちょうだいよ。松尾さん いいの? 作るけど(笑)。甲斐さん 時間かかるの?松尾さん 1時間ぐらいかな。杉野さん たった1時間でほろほろクッキーが作れるの!?甲斐さん レシピを教えてよ。杉野さん ものすごくマメな女優さんみたいだね(笑)。ーーSNSなどでぜひレシピをシェアしてください(笑)。本日はお時間いただきまして、ありがとうございました!インタビューのこぼれ話杉野遥亮さん、松尾太陽さん、甲斐翔真さんは揃って美形なうえに高身長。異次元レベルのイケメンぶりに、現場に立ち会ったスタッフ一同が思わず見惚れてしまう取材でした。InformationdTV×FOD共同製作ドラマ『花にけだもの~Second Season~』3月23日よりスタート(毎週土曜更新、全5話)出演:中村ゆりか、杉野遥亮、松尾太陽、甲斐翔真、入山杏奈(AKB48)主題歌:Da-iCE『一生のお願い』©杉山美和子/小学館(Sho-Comiフラワーコミックス)エイベックス通信放送・フジテレビジョン甲斐翔真さん 衣裳協力:ニット¥30,000(ウル/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575) パンツ¥34,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801) 靴¥84,000(パラブーツ/パラブーツ 青山店 TEL:03・5766・6688)
2019年03月29日カメラの前に立った山本美月さんの、ツヤのある美肌に、スタッフ全員が息をのんだ。これぞ同性の憧れる色気の一つに違いないのだけれど、当の本人はまるで自覚がないという。「周りからはいつも色気がないなんて言われてるし、自分でもそう思います(笑)。もちろん色気のある女性には憧れますが、今はまだいいのかな。色気ってきっと、いろんな悩みを乗り越えたり、経験を積む中で、少しずつ身につけていくものだと思うから。20代を経て、30代になってから出てくるものなのかも」色気には種類があり好みにもよる、としながらも、憧れるのは内面からの色気。「内から出る上品さや知的さ。それから、“自分を持っている女”には、かっこよくて惹きつけられます。例えば、漫画『ルパン三世』に登場する峰不二子。胸が大きいとかわかりやすいエロさがあるけど、実はすごく賢くて、誰のものにもならない強さみたいな“内面の色気”にこそ惹きつけられます。『女から隠し事を取ったら何も残らないわ』なんて、不二子ちゃんだから言える言葉ですよね」30代で色気を身につけるために「清く正しく生きていきたい」と山本さん。「勉強することが嫌いではないので続けたいと思いますが、必要なのは知識の量ではないと思います。それより、何気ないシーンでみんなが知らないお花の名前をさらっと言えるとか、そんな女性って素敵です。人とかぶらない、自分だけの色気をいつか手に入れたいですね」不二子ちゃんは最大の目標なんです。『LUPIN the Third~峰不二子という女~』漫画『ルパン三世』のスピンオフアニメで、峰不二子の生き様を描いた作品。「不二子ちゃんの幼少期を回想するシーンがあるんですが、幼い頃からすでに色気があるのが不思議だしすごい。女性として最大の目標です」Blu‐ray BOX¥18,800DVD BOX¥14,800発売元:バップ©トムス・エンタテインメントペネロペ・クルスは“自分がある女”。『NINE』ブロードウェイミュージカルを映画化した作品。「公開された当時、私はまだ10代でしたが、ペネロペ・クルスのダンスシーンが最高にセクシーで美しくてかっこよくて。そのシーンだけはすごくよく覚えています」DVD¥1,000(4月24日発売)発売・販売元:KADOKAWAやまもと・みづき1991年7月18日生まれ、福岡県出身。女優、ファッションモデル。4月16日より放送のドラマ『パーフェクトワールド』(CX系)で、松坂桃李さんとW主演を務める。ドレス 参考商品バングル¥64,000(共にフミカ ウチダ/クリフ TEL:03・5844・6152)※『anan』2019年4月3日号より。写真・寺田茉布(LOVABLE)スタイリスト・黒崎 彩(Linx)ヘア&メイク・北 一騎(permanent)文・若山あや(by anan編集部)
2019年03月29日3月28日放送の『バイキング』(フジテレビ系)が、麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧容疑者(51)に関する騒動を取り上げた。その内容と、出演者のコメントに批判が集まっている。『バイキング』ではまず、3月25日付で市民団体「依存症の正しい報道を求めるネットワーク」が、瀧容疑者の出演作の公開自粛や撮り直しの撤回を求める要望書を提出したことを紹介。この団体は要望書で「いきすぎた自粛という名の私的な制裁は、薬物問題の軽減にはつながらず、むしろ有名人に対する見せしめで、薬物問題を抱えた人が怯え孤立化につながり、ますます相談できなくなり、問題を悪化させる」と訴えている。しかしMCの坂上忍(51)は「説得力がない」と断じ、薬丸裕英(53)が「まず手を出すことがいけないのに、その罪をつぐなわずに『更生のほうに』と言っているように聞こえた」とコメントするなど、ほかの出演者も坂上に同調。続いてライブストリーミングサイト『DOMMUNE』による、電気グルーヴの音楽を配信した特集の反響を取り上げることに。3月26日に5時間にわたり行われたこの企画は、累計で約50万人が視聴し、ツイッタートレンドは日本で1位、世界で4位を記録した。しかし森公美子(59)が「ツイッター1位って誰か呼びかけたんですか?『DOMMUNE』、私、知りませんよ」と話すと、スタジオの面々は電気グルーヴ特集が『DOMMUNE』のための売名行為だったのでは?と疑う流れに。坂上がとぼけたように「『DOMMUNE』のPRという見方している人がいるんですか?」と話すと、ひな壇の出演者は苦笑していた。Twitter上では《ちゃんと調べてからニュースとして取り上げるべき》《あなた方が不勉強で見識が狭いだけ》と、出演者への批判が殺到した。また「依存症の正しい報道を求めるネットワーク」の発起人の1人として電話取材を受けた田中紀子氏も、自身のブログで『バイキング』の番組構成に疑問を呈している。番組スタッフに問い合わせると「(出演者は)要望書の全文は読んでおらず、電話取材の内容を伝えただけ、打合せの時間は、ざっと見積もって20分」などと、打ち合わせ不足を認めたという。さらに、いかのようなやり取りもあったという。《そして「こちらの番組の意図ではなく、あくまでもタレントさん個人の発言ですので」を繰り返してこられるので、「わかりました。では番組の責任ではなく、タレントさんのコメントは自己責任と理解して良いんですね?」と聞くと、「いえ、違います。番組の責任です」と慌てて否定。一体どっちなんだ~?》『バイキング』は今後どのように視聴者の声に応え、「番組の責任」を果たすのだろうか――。
2019年03月29日フェイクニュースが蔓延し、メディアに対する信頼度も揺らぎつつある現代。そんななか、アメリカ政府による “巨大な嘘” が引き起こした歴史的な事件の真相を描いた話題作がいよいよ公開となります。その作品とは……。知られざる実話『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』!【映画、ときどき私】 vol. 2212001年9月11日。アメリカで同時多発テロが発生し、ジョージ・W・ブッシュ大統領はテロとの戦いを宣言する。その後、アメリカは大量破壊兵器保持を理由にイラク侵攻へと突き進もうとしていた。そんななか、新聞社ナイト・リッダーの記者たちはある驚きの事実を突き止める。それは、イラクが破壊兵器を保有している証拠はなく、アメリカ政府が情報をねつ造し、操作しているというものだった。真実を伝えるために、奮闘する4人の記者たち。ところが、傘下の新聞社に記事の掲載を拒否され、孤立してしまうことに……。アメリカ人のみならず、世界中の人々にとっても忘れることのできない9.11アメリカ同時多発テロやイラク戦争。現実とは思えないような映像の数々と緊迫した情勢に固唾を飲んでニュースを見ていたという人も多いはず。本作では、その裏に隠された驚きの事実が明らかになっていますが、このテーマへ長年情熱を注いできたこちらに方にお話を聞いてきました。それは……。出演・監督・製作を務めたロブ・ライナー監督!ライナー監督といえば、不朽の名作として愛され続けている『スタンド・バイ・ミー』で知られているアメリカの巨匠。今回は、ナイト・リッダーのワシントン支局長役として出演も果たしていますが、本作を手がけたきっかけや日本の観客へ伝えたい思いを語ってもらいました。―念願の初来日となりましたが、これまで日本に対してはどのような印象をお持ちでしたか?監督日本は『スタンド・バイ・ミー』がアメリカに次ぐ大ヒットとなっていたから、僕も前から来たいとずっと思っていたんだけど、なかなかチャンスがなかったんだ。でも、観客のみなさんが作品のことを本当に大切に思ってくれているのは伝わっていたよ。だから、日本にはほかの国よりも通じる部分があるだろうと興味を持っていたんだ。今回は取材の前から日本に滞在しているんだけど、おいしいものをたくさん食べたり、最高の時間を過ごしているよ!『スタンド・バイ・ミー』は大人になるための通過儀礼―いまお話にもあったように、『スタンド・バイ・ミー』は日本でも絶大な人気を誇っている1本。監督にとっても、ご自身に一番近い作品だそうですが、その理由をお聞かせください。監督僕の父カール・ライナーは、俳優としても監督としてもアメリカでは知られていることもあり、「有名人の息子」として父と比べられてしまうことが続いていたんだ。そんななか、自分のパーソナリティや感受性を純粋に表現し、初めて自分らしい作品を作ることができたのが『スタンド・バイ・ミー』。しかも、それが周りから評価されたことによって、父とは別のひとりの人間として認められたというのもすごく大きかったかな。当時すでに30代だったけれど、登場人物の少年たちと同じように、僕にとっても“大人になるための通過儀礼”という意味があったと思うよ。―その後、『恋人たちの予感』や『最高の人生の見つけ方』などのヒット作を数々生み出していますが、今回取り組んだのは社会派の作品。2003年から映画化を考えていたそうですが、原動力となっていたのはどのような思いですか?監督もともとアメリカがイラクに侵攻することになった過程にとても心が乱されていたんだ。ベトナム戦争に続いて、自分の生涯でまさか2度もアメリカが嘘の情報によって戦争をすることになるなんて思いもしていなかったからね。また同じことが起きていたからこそ、「これは映画にしなきゃいけない」という気持ちになったんだ。いかに真実が届いていないかを感じた―そのなかでも、今回登場する4人の記者にフォーカスしたのはなぜですか?監督どういう物語にするかというのがなかなか見えないまま数年が経過してしまったんだけれど、そんなときにホワイトハウス報道官だったビル・モイヤーズのドキュメンタリーを見て、ナイト・リッダーの記者たちの存在を初めて知ったんだ。そこで、いかに一般市民に真実が届いていないのか、そして政府が説明責任を問われることなくいかに自分たちの好きなようにしているのか、というのを強く感じたよ。彼らは市民に真実を届けようとしたけれど、当時の政権のプロパガンダのなかでどうしても届けることができなかった。それを知ったときが、この作品の入り口が見えた瞬間となったと言えるんじゃないかな。だから、僕にとっては「自由で独立したメディアなくして民主主義は成立しない」というのがこの作品のテーマでもあるんだ。―では、実際の出来事を映画化するときには、どんなことに気をつけていますか?監督歴史的な事件を取り上げるうえで重要なのは、なるべく正確に描くこと。最近は、本よりもテレビや映画から歴史を知る人も増えているからこそ、映画の作り手としては、そういう責任を感じているよ。真のコラボレーションをすることができた―今回はナイト・リッダーの記者の方々の協力なくしては描けない部分も多かったと思いますが、どのようなやりとりがありましたか?監督脚本を書いている段階から、彼らは本当に密に関わってくれたよ。それだけでなく、4人とも撮影現場に毎日来てくれて、「これは正確だ」とか「僕はこういうことはしないよ」といったアドバイスをその場でどんどんしてくれたんだ。そういう意味でも、「今回は真のコラボレーションだった」と言えるんじゃないかな。もし、作品を見てすごくリアルだったと感じてもらえるのなら、それは彼らのおかげだよ。いままさにインターネットの力を実感しているところ―この作品には、「政府や権力の影響を受けない報道をどのように手に入れていくか」というメッセージを込めているそうですが、いまはインターネットの発達もあり、正しい情報を得るのが難しい時代でもあります。私たちはどういう意識を持つことが必要だとお考えですか?監督難しい質問だよね。というのも、「インターネットの持つ力は、我々の想像を遥かに超えている」というのをいままさに知りつつある段階だといえるから。たとえば、マーク・ザッカーバーグが作ったFacebookは、人と人がもっとコミュニケーションを取りやすいようにと、「いいことに使って欲しい」という思いで作ったもの。にもかかわらず、それがいかに悪用できるかということは、みなさんも目の当たりにしているんじゃないかな?―確かに、日本でもそういう部分を実感している人が多いと思います。監督あとは最近で言うと、トランプの大統領選やプーチン大統領の介入によるイギリスのEU離脱問題もいい例だと思うよ。つまり、誤った情報や嘘は簡単に広げられるということ。とはいえ、フェイクニュースか誠実なニュースかをどう見極められるのか、これは容易なことではないんだ。いますぐに答えの出せない問題と直面している―では、監督なりのアドバイスがあればお願いします。監督たとえば、オンラインであれば見出しを含め、テキストや画像をどう切り取るかでいくらでも印象操作ができるよね。だから、何らかの形で全員が知恵を合わせて、いい形でインターネットの力を使えるようにしないといけないと考えているよ。たとえば、素晴らしいジャーナリストたちがインターネット上で新しいニュース機関のようなものを独立して作って、そこからニュースを発信していってもらえたらいいんじゃないかな。ただし、そこには収益性はないかもしれないけれど……。なぜなら、インターネットの場合は、収益性を望んでしまうと、クリック数やいいねの数ですべてを計られてしまい、結果的に「収益を上げるためにこういうふうに見せよう」ということになり、誠実さから遠ざかってしまうからね。これはすぐに答えが出せないことだし、アドバイスをするのは難しい問題だと思っているよ。他人事では済まされない現実と向き合う私たちにはまだまだ見えていないことがいかに多いかを思い知らされる本作。ジャーナリズムの意義や真実を知ることの重要性、そして信念を貫くことの大切さをそれぞれが感じるはず。こんな時代だからこそ、過去の出来事から改めて考える必要がありそうです。真に迫る予告編はこちら!作品情報『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』3月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー配給:ツイン© 2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. .
2019年03月28日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の松田るかさんです。漫画もアニメもゲームも大好き!実はオタク気質なギャップが魅力。ギャンブルがテーマのドラマ&映画作品で、お嬢様キャラを熱演。「負けず嫌いでへこたれない性格は似ていると思います。でも、実際の私はギャンブルをできるだけ避けてきたので、この学校には入学できないかな(笑)」。小さい頃から漫画やアニメが好きとのこと。「上京して、どんな時間帯でもアニメが見られる東京に感動しました。また声優も挑戦できたらいいな」。今後演じてみたい役は、“普通の人”。「キャラクターのつかみどころがなくて難しいと思うけど、模索しながら習得したいですね」いつか一人で海外旅行もしたいな。国内だと、大好きな温泉を巡っています。誕生日は草津で過ごしました旅行や温泉に行くとフィルムカメラで撮影。カメラマンさんから誕生日プレゼントでいただきました。色々撮りたい!ご褒美は、大好きなラーメンが鉄板です!食べたいものは我慢せずに食べちゃいます。その分ジムで運動をします!まつだ・るか1995年生まれ。ドラマ『賭ケグルイ season2』(MBS/TBS系)、5/3公開『映画 賭ケグルイ』出演。『松田るか1st写真集RUKA / LUKA』(ムービーウォーカー)4/27発売。※『anan』2019年3月27日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・米原佳奈ヘア&メイク・IKUYO文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年03月26日