「子どもの言うことを親がジャッジしてしまうと、子どもは『親にとって正しい答え』を言おうとするようになり、自分で考えることをしなくなる」と話すボーク重子さん。一人娘スカイさんが「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝し、さらに自身も2004年に念願のアジア現代アートギャラリーをオープンさせ、現在では子育て、キャリア構築、ワークライフバランスについての講演会やワークショップを展開しているボークさんに、現在の日本の育児の現状についてもお話をうかがいました。前回、ボークさんは「グローバル社会で生き抜くスキルをつけるために、家庭での対話が重要」とお聞きしました。そこで重要となってくるパパとママの対話についてお話をお聞きします。さらに日本で問題となっているのが「ワンオペ育児」の状況。日本のママが直面する問題にボークさんは、「いたしません!」宣言というポジティブなメッセージをママに贈ってくれました。》 「英語できない親でも、グローバル時代を生き抜く力を育てられる!」 ■「パパとママの会話が子どもの手本になる!――子どもが自分の意見を表に出せるようにするためには、何が大切なのでしょうか?ボークさん:子どもの対話力をあげるには、大人が手本になるのもいい方法です。子どもにとって、一番身近な存在は、パパとママ。家族というのは最小にして最強のコミュニティですから、ここでも否定から入ってはいけません。「この材料で、カレーしかメニューが思い浮かばないなんて!」という批判的な対応だと、親の顔色を見て、ウケのいい答えを言おうとしてしまいます(※)。※リベラルアーツ的思考力の素地を作るためには、家庭での毎日の会話で十分にできるとボークさんは語ります。たとえば晩ご飯のメニュー決め。ただ子どもの意見に対して親がジャッジしてはいけないと話します。――大人にとって都合のいいことや気にいることを言ってくれる子のほうが、大人はラクだから「いい子」だと思いがちですよね。ボークさん:都合のいいことも、悪いことも、まずは否定しないことが大切です。そして、それを夫婦のやりとりで、見せてあげれば、子どもは安心します。冷蔵庫の材料を伝えて、パパも一所懸命考えて答える。ママも受け止める。そのような親のやり取りを見て、子どもは自然と学びます。パパが「肉じゃがができるね。今日は肉じゃがが食べたいな」と言ったとき、ママが面倒臭く感じても、即座に「え? 肉じゃが? じゃあ、自分で作れば?」というような反応ではなく(笑)、「たしかに肉じゃがも作れる材料だね。でも、今日は、ちょっと煮物を作る時間が足りないから、この材料を小さく切ってカレーにしようか?」などと返せばいいのです。「否定されない」、「受け止めてもらえる」、という見本をぜひ、ご夫婦でも見せてあげてください。「安全でない」と子どもが感じると、子どもは自分を見失い始めます。大人が求める答えをしてしまうのです。そうすると、自己肯定感は下がります。■「ママはどれだけやるか?」ではなく、「どれだけやらないか」――「ワンオペ育児」が多い日本だと、夫婦の会話を子どもに見せる機会自体が少ないご家庭もありそうです。ボークさん:私は「ワンオペ育児」という言葉を知ったときに、とんでもないことだと思いました。驚きとショックでプルプルしてしまったほどに。日本の女性は有能なので、やれば、ほとんどのことができてしまうんですよね。だから、ワンオペ育児もやろうと思えばできてしまう。――たとえ「ワンオペ育児」でなくても、育児中のワーママは、やることがたくさんありすぎて、あらたに何かを始めることが大変だと感じてしまうかもしれません。ボークさん:やることがたくさんありすぎて、それを整理するために、to doリストを作る方もいるかもしれませんが、to doリストは、達成感をもたらしてくれるけれど、疲れも持ってきます。だって「やらないといけないこと」が書き連ねてあるのですから。だからto doリストを見直してみてください。本当にやらなければならないこと、その中に、いくつありますか? 仕事、家事、育児、全力投球を3つもしなければならないなんて、無理です。to doリストを作ったら、作った端から消してしまいましょう(笑)。料理、洗濯、掃除……すべてを納得のいくまで行うなんて無理なのです。家族のために、子どものために、食卓においしそうな料理を並べたいと思う気持ちに嘘はなくても、美しい料理を作るためにママの笑顔が消えてしまったら、本末転倒。「買ってきたけれどおいしそうでしょ?」ってママが笑って言うほうがよっぽど、子どもはうれしいものです。■パパがいるときには、「いたしません」宣言を!――笑顔でいることが大切! それを実現するには?ボークさん:リベラルアーツ(※)を培うためには、ママが対話の時間や心のゆとりを持つことがマストです。そのためには時間を作り出すことが必要。でも1日の時間は決まっています。そんななかで笑顔を保つためにできること、それには日常のTo Do家事をどれだけ「やらないか」が勝負です。※リベラルアーツとは、「自由とは?」、「正義とは?」など問いを立てて、自分と向き合い、そこから自分の考え方や生き方についての意見を構築していくための学び掃除はお掃除ロボットを回しておけばいい。生ゴミはディスポーザーに入れればいい。パートナーが在宅しているとき、ママは家事を「いたしません」でいいんです。たとえば、日曜日の昼食の準備は「いたしません」のように。やってしまえばできることを「いたしません」と言うのには、覚悟が必要です。でも、やらないことで時間を作り、その時間は、ママが心にゆとりを持つこと、例えば「やりたいこと」に時間を使ったり、子どもとの対話に使ったりしましょう。――サボったり、手抜きでいいのでしょうか? 仕事をしているだけで罪悪感を感じるママもいる中、家事も手抜きだとさらに罪悪感を感じるママもでてきそうです。ボークさん:「女性はこうあるべき」「ママはこうあるべき」「妻はこうあるべき」「働くママはこうあるべき」など、女性に課せられたいろんな「べきが」あるなか、あえて「いたしません」というのは罪悪感や劣等感を伴うかもしれません。だから母、妻という立場ではなく、女性は、「自分でいる」ことがとても大変なんです。そう考えると、もしかしたら女性が自分でいられるというのは、生まれたときだけかもしれませんね。その後は、「女の子なんだから」と言われ続けて育ちます。どんなときも、いい娘、いい妻、いい母でいるように、そして自分のことは後回しにしていい、と訓練されていってしまう。そして、気づかぬうちに、自分でも自分にそう言い聞かせてします。国の調査によると、6歳未満の子どもをもつ夫婦の家事・育児関連時間は、男性が1時間23分(女性が約7時間34分)と圧倒的に低い状態です(※1)。そんなの私に言わせれば犯罪です(笑)。ハーバード大のリサーチ(※2)によると、「働くママに育てられた女の子は、マネージャーになる確率が高く、男の子は家事育児の時間が倍で、不幸になることなんて『ない』」というデータがあります。ママが働いているからという理由で、罪悪感を抱える必要なんてないんです。働くことが好きなら罪悪感から自由になってもっともっとエンジョイしてほしいと思います。「ママが心にゆとりを持つ」。この時間を確保するために、いますぐできることがあります。それは家族の役割を決めるということです。なぜなら家族はコミュニティーなのですから、全員参加が基本です。子どもの場合は、年齢に合わせて「家族のためにできること」をみんなで決めます。それは、たとえばお皿を下げることかもしれないし、おもちゃを自分で片すことかもしれない。パパの場合には、週末のランチとディナーと1週間に必要な食料の買い出しをするとかいかがでしょう?家族の役割を決める時に大切なルールが1つだけあります。それは「ダメ出しをしない」。ランチがまずくても、作ってくれた人に文句は言いません。子どものおもちゃの片付け方が完璧でなかったとしても、ママはやり直しをしないようにしましょう。そして大切なことは、「ありがとう」と伝えること。こうしたことを家族で習慣にして、それを繰り返していくうちに、だれもがどんどん上手になっていくのですから。「世界基準の子どもの教養」で必要なことの1つに、「誰かの役に立つ」意識を持つことがあります。それは、お子さんが家族の役割を果たしたときに、「あなたのおかげで、家の〇〇が助かった」と声かけするだけで家庭で育むことができるんです。それは、家庭からからスタートして、学校、社会と世界が広がっていきます。さらに家族の役割を決めて全員参加で助け合うことにはもう1つ利点があります。それは子どもの自己肯定感が上がるということ。誰かの役に立つことで、自分も幸せな気持ちになり、「自分ってすごいじゃない」と思え自分を認められるようになるのです。――貢献する意識を小さい頃から芽生えさせることはできそうですね。ボークさん:激動する社会を生き抜き、みずからの力で将来を切り開いていくためには、みずから課題を見つけ、考える力が必要です。考える力を培うには、意見を述べる機会をどれだけ増やせるかが鍵になってきます。そして私たちは一人では生きていけません。社会とのつながりのなかで生きていきます。だからこそ自分の意見を構築する第一歩を、そして「誰かの役に立つ」意識作りを、まずは今日から、家庭で始めてみてください。この2つを意識することは、グローバル社会で活躍するために必要不可欠になっていきます。■今回のお話を伺ったボーク重子さんのご著書 『世界基準の子どもの教養』 (ボーク重子/ポプラ社 1,600円(税抜き))ボーク重子(ぼーく・しげこ)さんICF認定ライフコーチ。アートコンサルタント。福島県出身。米・ワシントンDC在住。子育てと並行して自身のキャリアも積み上げ、2004年に念願のアジア現代アートギャラリーをオープン。2006年にワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に「ワシントンの美しい25人」の一人として紹介される。『心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育「非認知能力」の育て方』(小学館)、『「全米最優秀女子高生」を育てた教育法 世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)のほか、近著に『世界基準の子どもの教養』(ポプラ社)がある。※1.総務省 「平成 28 年社会生活基本調査」 (pdf)※2.ハーバード・ビジネス・スクールKathleen McGinn教授レポート「Working Mothers Raise More Successful Daughters and Empathetic Sons」
2019年07月31日発達ナビユーザーから寄せられた相談、ひらたともみが「どうすればいいの?」を専門家に取材!四半世紀子育てしているずっと現役ママの私は、10年前にうつ病を発症。現在も治療中です。第1子を出産したのは20数年前。分厚い育児書が必須だったあの頃。インターネットの普及で私たちの暮らしは大きく変化し、情報や人との繋がり方も劇的に変化したと思います。でも、母親の悩みは変わらない。そんなママたちの悩みを少しでも軽くできたらとの想いで、このたび発達ナビユーザーの皆様からお悩みを募集させていただきました。今回はその第2弾です!「理解のない夫を育児・療育に巻き込む方法って?」(発達ナビユーザーからの相談)発達ナビに寄せられたのは、ワンオペ育児に奮闘する30代で2人のお子さんを育てるママからの相談。発達障害のある長男と次男、2人の子育てに加え、仕事もあり、体調を崩してしまうことが増えてしまったそう。無理を重ねて育児と仕事をするうちにどんどん体調が悪化し、救急に。体が思うように動かなくなってしまい仕事も休まざるをえなくなりました。それでも夫はほとんど育児に関わることはなく「自己管理がなっていないからだ」と言うだけ…。どうしたら夫と二人三脚で育児・療育ができるのでしょう。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ教えて井上先生!ひらたともみが取材Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみペアレントメンターとは…専門家ではなく親として、寄り添いや当事者視点での情報提供を行うことで、問題解決的な支援ではなく、寄り添いと繋がりによる支援を提供している。メンターとは、「信頼のおける相談相手」という意味。子育てと同じくらい、長年夫との関係性に悩んできた私は、いつも孤独に苛まれていました。子どもの苦手や発達の遅れに対する不安は、どんなに仲の良い友人にも相談できず、その鬱々とした気持ちを夫に受け止めてもらいたい、理解してもらいたいと思っていました。少しでいいから、この不安の渦から逃れたい、どうしていいか分からないという気持ちを、同じ立場で共有したい。たったそれだけのことなのに、結局面倒で厄介な事柄ばかりが母親である自分の仕事のように感じてしまう…。そう思っていたのはどうやら、私だけではなかったようです。「子どもに発達障害がある」と病院で言われてしまうと、どんなに医師に励まされても、肩を落とさずにはいられない人が多いのではないのでしょうか。確実にだれかが母親を支えなくてはいけない状況で、夫が不安を半分受け止めてくれたら、まだ見ぬ療育の道も、手分けして歩んで行けそうな気がしますよね。それには井上先生のおっしゃるように、少々先回りして、病院の先生に相談しておいてから、夫婦で病院に出向くことを作戦の第一段階にしてみるのがいいと思います。…とはいっても、今回のテーマ「理解の無い夫と二人三脚で育児・療育をするには?」。家庭環境やお子さんの状態、そして父親の状況によって、何十通りも方法があると思います。人を動かす・意識を変えるということは本当に難しいですよね。そして井上先生がすすめてくださった、ペアレントメンター。それまでは、親兄弟にくらいしか相談できなかった、子どもの発達の問題。発達ナビでもおなじみのコミュニティーのような役割を担い、気軽に相談することができます。しかしながらペアレントメンターの養成や活動方法は、まだまだ未整備な地域も多く、また自治体によってあり方が大きく異なっているようです。井上先生に教えてもらったようなアプローチを試しても、すぐに夫は変わらないかもしれない――。でも、いつも感じている不安やつらい気持ちを誰かが聴いてくれ、寄り添ってくれるだけで、ずいぶん心は軽くなるのではないでしょうか。そうして、毎日の暮らしに必要なパワーも湧いてくるかもしれないと思いました。メンター活動の多くは都道府県や指定都市レベルで行われているので、まずは自治体内のメンター活動を調べて、活動先に問い合わせてみるとよさそうです。全国のペアレントメンター組織 | 日本ペアレントメンター研究会ペアレント・メンターと出会うには | 日本ペアレントメンター研究会よくある質問 | 日本ペアレントメンター研究会
2019年07月31日こんにちは! 5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。最近、夫の仕事が忙しく、連日のワンオペ育児で、心身が疲れて余裕がなかった私。何回、言っても言うことを聞かない子どもに、つい怒りすぎてしまいました。■怒とうのワンオペタイム幼稚園から帰宅してきたら、怒とうのワンオペタイムが始まる。洗濯して夕飯の準備して、お風呂に入れてはみがきして寝かしつけ。その間にも兄弟ゲンカやイタズラの連続で少しずつ精神が削られていく。幼稚園で疲れて眠たい次男こごろうは、次第に変なテンションになり…■謎行動をとってオカンの逆りんに触れるこの時は、机の上に乗るという危ない行動をとったので、きつめに叱った。しかし、いま叱ったところなのに…また同じことをする。こごろうは、もう3歳。「机の上に乗ってはいけない」と理解しているはずだ。それに、私にさっき怒られたことも覚えている。それなのに、また机の上に乗るなんて、一体何を考えているのか。ただでさえ忙しい時間帯に、晩ごはんをつくる手を止めることになり、イライラが募る。もう一度、こごろうをきつく叱り「また机の上に乗ったら、こごろうのこと外に捨てるから」と言った。もちろん、本当に捨てる気はない。完全に脅し文句だ。これだけ怒れば、もう大丈夫だろう。そう思った矢先…プチーンオカンの堪忍袋の緒が切れた。さっき言った通り「捨てるマネ」をしなくちゃ。私は、こごろうを強く引っ張って玄関まで連れて行こうとした。すると… ■地獄絵図と化するわが家こごろうは「捨てられたくない」と抵抗しながら泣き叫び、だいごろうは大事な弟が捨てられてしまうのを悲しんで涙を流し、さぶろうはなんとなく雰囲気を察してギャン泣きをする。私は鬼のように怒っているし、まるで地獄のような光景がひろがった。そのとき思った。時間に追われながら家事をこなし、3人の幼い子どもの育児でキャパオーバー。ワンオペで心に余裕なんか一ミリもない状態でしつけまでしようとしてるんだから「がんばりすぎ」ていた、と。こごろうは、始まったばかりの幼稚園生活をがんばっている。そのせいで疲れて眠くて変なテンションになっているのに、怒鳴って思い通りにしようとしても言うことを聞くはずがない。もちろん危険なことをしていたので、怒らなければいけないが、がんばりすぎて、結果的に地獄のような光景になってしまった。そうなるくらいなら…子どもとゴロゴロして、出前でもとればよかった。心に余裕がない状態で、がんばり続けても、いいことなんてひとつもない。だったら、がんばるのをやめればよかった。晩ごはんをつくるのを諦め、子どもと話しながらゴロゴロすれば、こごろうは何度も机の上に乗らなかっただろう。イライラしてばかりで、反省の連続。私も子どももニコニコ笑っていられるようにしたいな。そう思った出来事でした。
2019年07月08日こんにちは、ユキミです。3歳の息子に日々振り回されております、母でございます。母になって3年、毎日思うことがあります。それは…とにかくゆっくり座れない…!!子どもがテレビを見ていたり、奇跡的に1人遊びをしているときは「ここぞ!」とばかりに一気に家事をし、何かあるとすぐに呼ばれ、遊び相手に駆り出され、また呼ばれ…、あ、はいはい。ごめんなさい、お茶お茶っと…、うーん。今日のご飯絶対にスプーンいらんメニューなんだけど、ないと気持ち悪いのかな。よし、ついでにフォークもどうぞ。これで…、大丈夫ぅぅぅぅー!!拭けば平気だよ、拭けばーー!!オッケーオッケー息子も私も気にするなぁぁぁー!!濡れた息子を拭き、テーブルを拭き、あぁ…、床にまでこぼれている…。よし、お茶も入れなおしてこれで…よし。すると…、ん!?まだ何かあるのかい!?んもぉぉぉぉぉ!!誰のせぃぃぃぃぃ!?と叫びたくなる気持ちをぐっとこらえ、最後の力を振り絞って母は、「いただきます…」と呟いたのでした。ちなみにこの後の食事中も、「こぼした」「落とした」「これいらない」「トイレ行きたい」など、全く休まらない母…。食べたかどうか、味わう暇もない夕飯。そのくせ目の前の食べ物は全て消えてお腹に入っている…、という切ない状況。なんてこった…。いつになったら私は、「いただきます」から「ごちそうさま」まで座って食事ができるのでしょう…。
2019年07月05日こんにちは~弓家(ゆげ)キョウコです! ついに梅雨入りしましたね~お洗濯物が乾きません!梅雨時期に流行るものと言いますとやっぱりカビ、ダニ、ウイルスなんて言いますけど 「手足口病」も三大夏風邪なんて言われておりましてこの時期流行るものなんだそうです…そして私流行りにのっかりまして手足口病はパパママなら一度は聞いたことあるのではないでしょうか? その名の通り手、足、口に発疹ができて熱が出るというやつで、子どもがなることが多いとされてるみたいですね! しかし今回は息子からうつったわけではなく、なぜか私がいきなり感染してしまいました…!■ワンオペ体制でママが病気、「子どもと離れて」と言われても…私は自宅が仕事場だし息子も保育園に行っていない…私の熱は 39度超え。 ベビーシッターのサイトとか登録しておくんだったっ…と苦虫を噛み潰したような顔で息子のお世話。翌日は夫に早く起きて息子をみてもらい、一刻も早く治そう! と病院へ行きました。診察が終わりかけた時お医者さんが一言...「お子さんから離れて」ってわかっちゃいるけど現実問題ムリ…。せめてもの対策でマスクをし、「うつらないでおくれ~」と念じながら高熱でフラフラしながら育児…。その後、私の熱はなんとか下がりました。ところが、夫が休みで家にいたある日の午後に…■息子が発熱! うつしてしまったと罪悪感でいっぱいに…絵本を読んでいたら、息子の身体が熱い! まさかまさか、と思い熱を計ってみたら…なんと 39度! 朝は平熱だったのに…! やっぱり私がうつしてしまった!?息子の熱は、ピーク時には 39.6度にも上りました。高熱で苦しそうな息子を見て、 「ごめん、ごめんよ…ママがうつしちゃってごめんよ…」と泣きそうになりました。 かかりつけの小児科へ行き、受付の方に説明すると、「ふつうはお子さんが(手足口病に)なってママにうつることが多いんですけど…」とおっしゃったので、私は「だよねー! 泣 やっぱりそうだよねー! 泣」と心の中で懺悔の嵐でした…ところが小児科の先生がこんなことを言ってくださいました。 う、運命共同体!? って、何か照れ臭くもすごく嬉しい響きでした。 続けて先生はこんなことも言ってくださいました。息子の診察だけでなく私の心も元気にしてくださるとは…私が「息子にうつしてしまったみたいで…」と申し訳なさそうにしていたからでしょうか。 小さい子どもが体調をくずして辛そうにしていると、見ているだけでつらいですよね。それがまして自分がうつしてしまったものだとさらに辛かったです…しかも高熱があっても育児は休めない、そのがんばりは誰も知らないのです。 そんなワンオペママの気持ちを元気にしてくださった先生に感謝の気持ちでいっぱいになった出来事でした。しかし私のようなワンオペママは、いざという時のためにベビーシッターやファミリーサポートに登録しておいた方がいいな…と反省した出来事でもありました...泣■今回のママ楽レシピ「鶏もも肉の西京チーズ焼き」&「長いもとトマトのおひたし」●鶏もも肉の西京チーズ焼き<材料>鶏もも肉 2枚 とろけるチーズ、ピザ用チーズどちらでも 2枚 or 適量☆西京みそ 大さじ 3~4☆みりん 大さじ 1 ☆酒 大さじ 1<作り方>1、お肉を焼きたい前日~半日前に、☆を合わせて水気を拭き取った鶏もも肉にまんべんな く塗り、ジップロックに入れるかラップでしっかり包み冷蔵庫にいれておく2、1日~半日たったらお肉を取り出し、味噌をよく拭き取る3、フライパンにサラダ油を熱し弱火で皮目からじっくり焼き、お肉の周りが白くなってき たらひっくり返して皮目にチーズものせ、火が通ったら完成です。●長いもとミニトマトのおひたし<材料>長いも 10 センチくらいミニトマト 1パック白だし 150~200mlお水 80~100ml<作り方>1、こちらも食べたい前日〜半日前に仕込みます。ミニトマトは 十字に切れ目を入れて湯 煎にかけ皮を湯むき、長いもは皮をピーラーでむき一口大に切る2、白だしとお水をジップロックにいれ、冷蔵庫で半日~1日寝かせておく
2019年06月20日日本では共働き世帯が増え、子育ても女性ばかりではなく男性も参加しようという声が聞かれるようになってきました。でもその実態は、いまだに家事育児は女性主体で、夫は「家事は手伝う」といった意識であるようです。しかし男性側も「男性は稼ぐことに専念した方がいいのでは?」「仕事が忙しくて思ったように参加できない」「育休取ったら出世に響く」などの悩みも深いのではないでしょうか。そんな男性に向けて、「装談#020 ファッション業界の働き方~パパ編~」が2019年6月27日(木)に開かれます! ■令和時代のママは一歩踏み出そうとしている!「パパ編」が開催される一足前に「ママ編」が5月12日日曜日の母の日に開催されました。そこではプレママ、ママ起業家、ママ研究者、ワンオペママから、それぞれの立場でのワーママ観やリアルな現状が語られました。>> 「リアルママたちが語り合った! ワーママの働き方ってどうなの?どうなるの?」 そこでママたちから出された声は、「育児に対する夫とのズレ」。育児休暇を女性のみが取得することによって、男性が育児に参加するタイミングが遅れることや出産後の大変さを理解しづらくなるという問題。さらに女性が時短勤務を選ぶことによって起こる「育児も家事も女性に負担がきちゃう問題」も提議。妻は「夫のほうが稼いでいる」、「自分は時短勤務」…と女性自身が声を上げづらいという現実もあるようです。また家事面でも、日本の男性の家事育児時間は1時間程度、家事育児時間0分というパパも7-8割という調査データが示す現実から、「家事育児は自分の仕事ではない」と考える男性の意識を変えることの難しさが浮き彫りになる面も。それでも「ママ編」での最後では、夫との対話によって、「子育て体制」の構築を取り、働き方を柔軟に変えながら、「ママは誰かに何かをしてもらうのを待つのではなく、少しずつ進む!」と締められました。令和時代のママたちは、働くこと、ママになること、そして固定概念を手放すことの第一歩を踏み出そうとしています。■子育てするパパは、働き方、育児への参加をどうすればいいのか子育てパパの働き方をめぐっては、企業での関わり方などもクローズアップされてきている昨今。「子育てをするパパの働き方について考えよう」というのが今回のテーマです。そんな今回の「パパ編」に登壇されるのは、三越伊勢丹にご勤務されていて半年間の育休をとられた青木慎吾さん、育児をするために会社を立ち上げ、育児中のパパ・ママに寄り添う「パパっと育児@赤ちゃん手帳」アプリを開発された服部伴之さん、そして前回に引き続き、『ワンオペ育児』著者である明治大学教授の藤田結子さん。さらに、ママ編に出演されたファッションテックデザイナーのOlgaさんが無事出産され、1児のパパとなったパートナーの松岡竜太さんが新米パパとして質問役を担います。<注目の登壇者>●青木慎吾株式会社三越伊勢丹1981年生まれ 学習院大学経済学部経営学科卒業後、2003年三越伊勢丹に入社。新宿店婦人服のバイヤーとして本館2階TOKYO CLOSETの立ち上げを始め、解放区やリ・スタイルの責任者の他、ルミネとの合同イベント「ルミタン」や「REAL HAWAII」などをプロデュース。2018年半年の育児休業を経て、現在、新規事業、定期宅配ISETANDOORの責任者。『三越伊勢丹ブランド力の真髄』(PHP新書、2015) ●服部伴之株式会社ファーストアセント代表取締役1998年、東京大学大学院工学系研究科を修了。株式会社東芝にて研究者として従事 2001年より、IT系ベンチャーのシステム責任者を数社歴任 2005年、株式会社エンターモーションにて取締役CTOに就任 2011年、株式会社tattvaの取締役に就任 2012年、株式会社ファーストアセントの代表取締役に就任 ●藤田結子明治大学商学部教授英ロンドン大で博士号を取得。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。編著書に『ザ・ファッション・ビジネス』(明治大学商学部編、同文舘出版、2015)、『ファッションで社会学する』(成実弘至・辻泉との共編、有斐閣、2017)。 ●松岡竜太Sartoria Mare 代表取締役London college of fashion,文化服装学院卒業後、オーダースーツの麻布テーラーで10年勤務。銀座店店長を務めたのち独立。昨年オーダースーツ店「sartoria mare」を有楽町に設立。先日、第一子が産まれ、子育て絶賛格闘中。トーク内容は、「ママ編」と同じく、パパにも気になるこちらの悩み。・社会や企業の現状・当事者からのお話・これからどうするべきかファッション業界だけではなく、プレパパ、育休を取得したいと考えている人、家庭と仕事の両立で悩んでいる人にはぜひ参加してほしいイベントです。もちろん女性の方、プレママ、これから結婚を考える若い人たちの参加も大歓迎。ぜひみんなで令和時代のパパの姿について考えてみませんか?<イベント詳細>ファッション業界の働き方~パパ編~■日時2019年6月27日(木)19時30分~21時30分■場所ワールド北青山ビル 2F〒107-8526 東京都港区北青山3丁目5番10号■会費無料 ファッション業界の働き方~パパ編~詳細はこちら お申し込みは上記の「ファッション業界の働き方~パパ編~詳細はこちら(Peatix)」からお願いします。「Peatix」がご利用できない場合は、「装談#020 ファッション業界の働き方~パパ編~の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせください。contact@fashionstudies.org※当日、会場でも参加できます。※注意事項 当日は記録・広報等のためトークの模様を映像で記録し、 後日ウェブ上にて公開予定です。▼株式会社ワールドの「インスタグラムT/W/O」でセミナーレポートを6月下旬に掲載予定!》 「インスタグラムT/W/O」 とは?ワールド北青山ビルを拠点にファッション・カルチャー・ビジネス・社会貢献など様々なフィールドで、新たな視点を創造する人やトピックを取り上げています。
2019年06月13日育児と仕事の両立は、口で言うよりもずっと大変なこと。そのためワーママたちの気持ちは常に張りっぱなしではないでしょうか?「自分の育児は本当に大丈夫?まわりとズレていたりしない?」と、不安でいっぱいになったり、体も心も疲れてしまうのは当然。ここでは、仕事と育児を両立するためにワーママがやっている5つのことをご紹介。「気を抜けるところは気を抜いて、気をつける部分には気をつける」このバランスが取れれば、少しは負担が減るのではないでしょうか。自分以外のワーママたちが気をつけていることを参考に、一度自分でも実践できることから始めて少しでもその負担を軽くしてみましょう。■ 1.子どもとの時間は量より質でkou / PIXTA(ピクスタ)「積極的に子どもの話を聞くようにしています」(34歳/フルタイム)一緒に過ごせる時間に限りがあるからこそ、量よりも質が大切だと考えるワーママは多いようです。■ 2.To Doリストを作るhide / PIXTA(ピクスタ)「常に時間が足りないので、絶対にやるべきことはなにかの優先順位をつける作業を行うようにしています」(31歳/フルタイム)ムダな動きが減れば、それだけ負担が減ります。たしかにリストを作成するためには追加で時間がかかりますが、それでもこちらのほうが効率的に動けるので時短になるのでしょう。「あ!あれをやるのを忘れてた」なんていう失敗がなくなるのもストレスレスな点といえるかもしれませんね。■ 3.家族に協力を依頼するFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)「全ての家事を自分ひとりでまわそうとしてもムリ。意地を張ってもけっきょく家族にも迷惑がかかったりするので、それなら最初から家族に協力を頼みます」(36歳/フルタイム)家族は支え合って生活をするものです。家事は妻であり母が担う仕事だなんていう考えかたはもう古いんですよね。■ 4.自分のことを大切にするしげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)「疲れたら息抜きをすることも大切だし、あらゆるハードルを下げることも大切」(39歳/フルタイム)ワーママが考える自分の優先順位は、決まって一番最後。なにかとおろそかにしがちな自分の心を、後回しにしすぎるのは疲労の原因となってしまうのではないでしょうか。■ 5.シーンによってスイッチを切り替えるMaksim Kostenko / PIXTA(ピクスタ)疲れてくると、スイッチの切り替えがなかなかうまくいかなくなります。時間の切り替えが下手だと、ただでさえ時間が足りないのに、ますます時間が足りなくなってしまいます。子どもと過ごす、夫と過ごす、仕事をする。その時間は、それぞれのことに集中し、それ以外のことはしっかりと忘れること。スイッチの切り替えが大切なのではないでしょうか。
2019年06月11日2019年5月12日の母の日。ワーキングマザーを目指す人のためのトークイベント「ファッション業界の働き方~ママ編~」が開催されました。場所は、ママの毎日をファッションで元気づけてくれる「株式会社ワールド」の、北青山ビル。主催は、装いに関するトピックスを語る「装談」を企画運営するファッションスタディーズです。今回、ゲストとして登壇したのは、ファッションテックデザイナーのOlgaさん、株式会社Waris共同代表でキャリアコンサルタントの田中美和さん、明治大学商学部教授で「ワンオペ育児」という言葉を世に広めた藤田 結子さん、株式会社ワールド社員で1児のママの石川さん。プレママ、ママ起業家、ママ研究者、ワンオペママと、それぞれがそれぞれの立場で「働きながらの子育て」について語りました。Olgaさん:これまでファッションとテクノロジーの架け橋として、さまざまなプロジェクトに関わってきましたが、実際に自分が妊婦になったときに「母親になった自分はどこまでできるんだろう?」と疑問がわいてきたんです。そこで仕事では「固定観念を壊すこと、イノベーションを起こすこと」をメインに取り組んできたので、プライベートでも「よし! 最強のマタニティライフを送ってみよう」と思ったんです。今回は、先輩ママたちにいろいろお聞きできればと。田中さん:私は日経ウーマンなどで11年記者を経験し、フリーランスになり、その後、プロとして自由に働きたい個人と、多様な人材の力を活かしたい企業をサポートするサービスを展開する株式会社Warisを立ち上げました。女性が働き続けることが難しいという現実がある中で、メディアは伝えることができるけれど、解決がメインではないと感じて、課題解決を仕事にしたいと思ったんです。現在は、フリーランス女性と企業のマッチングサービスや再就職支援サービスをメインに12,000名ほどの登録があり、そのうちの70%が子どもがいる女性です。実生活では、1才2ヶ月の子どもがいます。藤田さん:私は、海外でフィールドワークをするような研究、調査をずっとしていたんです。出産後に海外に長期間調査に行くことが難しくなってしまいました。そんな中、働く女性たちを調査することがあったんですが、その調査を通して、日本の実際の状況が見えてきて。ここ5年ほどは、国内のワーキングマザーにフィールドを絞って研究調査をしています。リアルな生活では、我が家も一時期、夫が単身赴任でワンオペ育児でしたね。石川さん:私は、株式会社ワールドで勤続20年以上になります。5年前に息子を出産し、復帰して4年。高齢出産、ワンオペ育児で、いまだに日々、必死です(笑)。令和になっても働く女たちは自由になれない?Olgaさん:私は、常々「女たちよ自由であれ」と思っているのですが、日本の企業で働くという形態を取っていると、妊娠、出産、子育ての流れで、なかなかそれが実現しないように見えます。実際、会社員の女性は、どのような感じなのでしょう?石川さん:ファッション業界といっても領域が広いので一概には言えませんが、弊社に絞って言えば、本部で働く人と店舗で働く人でも、働き方が異なってきます。ただ、全社員、一日につきマックス2時間まで時短が取れる制度があります。小学校卒業するまで取得可能です。藤田さん:時短制度があることは、働く人々にとっていいことだと思うんですが…日本には、性別役割分業意識がまだまだ強く残っていて、調査によると日本の男性の家事育児時間は1時間程度なんです。そして家事育児時間0分というパパも7-8割なんです。長時間労働問題解決はもちろんしないとなのですが、家事育児は自分の仕事ではないと思っている男性がいるということなんです。意識を変えていかないと難しい。田中さん:今もそうですが、これからはもっともっと働く時間と場所の自由度を高めることが大切になってくると思います。フレックスでリモートワークならば、育児であれ、介護であれ、ケアしなければならないことと仕事との両立がしやすくなる。ただ、ここで注意しなければならないのは、組織でそのような制度を取り入れるときに、育児中の女性だけに限定せず、誰でも使えるようにしておくことが重要ですね。私の会社では、時短勤務は男性が利用しています。その理由は出産、介護ではなく、副業をしたいと。Olgaさん:「女性だけの問題のための制度」ではなく、「みんなのための制度」だよという視点が大事になってくるということですよね。藤田さん:あとは、家事のマネージメントを女性が担っていることが多い現状も変えたほうがいいですね。家事をアウトソーシング化していくことも大事だけれど、まだまだ家事のマネージメントは、女性がやっていることが多い。男性は仕事ではマネージメントスキルを発揮するにに、家ではしない。男性の意識が変わらないと、欧米並みに女性の管理職は増えないんじゃないかなと思います。石川さん:あと…妊娠出産に関しては、実際に経験しないと肌感覚でわからないこともたくさんありますよね。私は、39才で出産したんですけれど、毎日、身体がしんどいです(笑)。出産前は、自分の身体をしっかり調べたことなかったし、ケアしていなかったんです。それを猛烈に反省しましたね。産んだ後。Olgaさん:私も、独身時に婦人科検診に行けばOKと思っていた自分を殴りたい(笑)。これからワーママを目指すのであれば、キャリア形成を考える上でも、自分が妊娠できるか、出産できるか、子育て環境を作れるかということを無視してはならないと思ったんですよ。女性が抱える困難さは出産時だけじゃない石川さん:私は、出産後の半年間記憶がほとんどないんですよ。診断されたわけではないけれど産後うつ、そして産後クライシスを感じました。Olgaさん:産後クライシスって何ですか?藤田さん:出産前仲良かった夫婦に産後、危機が訪れることを指します。女性ホルモンの問題や、育児に対する夫とのズレが影響していると言われています。里帰り出産の仕組みも影響があると思ってまして…出産後の大変なときを夫と一緒に過ごさないので「どうしてわかってくれないの?」と意識のズレが生じるんですよ。フランスなどは、パパも育休を取って、一緒に親になる期間を持つので、そのようなズレが生じにくいんですけれど、日本は、実家に帰ってしまうので、ホルモンだけでなく、文化的、社会的な状況が影響しているのでは?とみられています。田中さん:私も石川さんと同じく39才で出産したんですけれど、産後はすごく気持ちが落ち込んだりしました。生後2ヶ月から子どもを預け始め、生後3ヶ月から働き始めたんですけれど、仕事ができることには喜びがあっても、出産後、女性はさまざまな罪悪感を抱えがちだということを痛感しましたね。「母乳で育てたほうがいいのかな?」、「保育園に早くから預けるなんていけないのかしら?」とか。頭ではわかっていても、いざ、自分のこととなると、母とはこうあるべきという思い込みが根強くあることを感じます。それをどう手放していくか。いろいろなロールモデルを知ることは重要かなという感じがしています。これまでの固定観念を手放す!田中さん:出産、子育てをしていると、自分が育ってきた環境からの影響もあるし、まだまだ固定観念が根強くあるんだなと思いますね。Olgaさん:「母とは女とはこうあるべき」を自分もまわりも手放すことが求められているのかもしれないですね。私自身、固定観念を手放すことをしなければと思っているんですけれど。石川さん:私は「子どもができて以降のこと」を出産前までは考えたことがなかったんです。今は、働き方も自分で選べるようになっているし、企業も働き方の改革を進めてはいます。でも、パートナーとどのように子育てをしながら仕事を続けていくかというところまでイメージする機会が、なかなかないんじゃないでしょうかね。経験者の話を聞いたり、会社の先輩から聞いたり、実際の話を聞くのがいいのかな、と思います。藤田さん:地方自治体などでワンオペ育児に関する講演をすることが多いんですけれど、悩みを聞くと「なかなか夫が家事育児をやってくれない」とか「自分が希望するほどやってくれない」という悩みが多いんです。出産前…もしかしたら結婚をする前に、家庭を共同経営できるかどうか、お互い希望するライフプランは合っているのか?を考えたほうがいいかもしれないですね。Olgaさん:家庭を共同経営! その視点、いいですね!田中さん:弊社では、フリーランスのマッチングサービスを行っていますが、よくあるのが「女性が時短を選ぶと、育児も家事も女性によってきちゃう問題」です。女性の側が家事負担を夫に言わないからという原因もあるんですけれど、女性には女性の言わない理由もあるんですよね。夫のほうが稼いでいるとか、自分は時短を利用しているとか。それに罪悪感を抱えて言わなかったりする。それで結局、家事も育児も女性負担が多くなってしまうという…。Olgaさん:田中さんはご家庭でどうしていますか?田中さん:夫と話すときは、今から話す内容は、共感を求めているのか、解決を求めているのか。対話の目的を言ってから伝えるようにしています。解決を求めているときは「家事代行、夫、私の三人でどのように家事をワークするか?」などを話しますね。Olgaさん:同じ経営理念を夫婦で持てるかどうかも大切ってことですね。トークセッションが盛り上がってきたところで残り時間もあと少しとなり、参加者たちから登壇者への質問タイムへと移行しました。育児と仕事の両立について…の疑問参加者:子どもが欲しいけれど、仕事もしたくて、折り合いがつかないでいます。折り合いはどうつけるといいのでしょう?Olgaさん:シミュレーションするのがいいと思いますね。タイムラインを引いてみる。シミュレーションしてみて何が不安なのか見えてくることがあると思います。藤田さん:妊娠って、個人差が大きいもの。不妊治療も5組に1組が取り組む時代といわれています。そして、不妊治療は、出産だけがゴールじゃないということも知っておくといいかもしれないですね。石川さん 子どもを産める時期って、自分で決められない。だから、乱暴かもしれないけれど、できたときに考えるのがいいというのが経験者からのアドバイスでしょうか。産後の社会復帰をするタイミングついて…の疑問参加者:産後の社会復帰をするタイミングは、どのようにして決めたのでしょう?また復帰するためにしていた準備はありますか?田中さん:フリーランス協会で調査したところ、生後一ヵ月以内に職場復帰した女性フリーランスは、4割いました。私自身は、自分がやってみて、早めに復帰してよかったと思っています。ただ、産後6-8週間は産褥期。体を休めた方がいいですね。早めに復帰する利点は、夫との「子育て体制」の構築が早い時期にできることでしょうか。藤田さん 出産と同じで、復帰の時期を個人で決められない部分もあると思います。「保育園に入れない問題」です。預け先がなければ、働けないですから。石川さん:そうですね。実際には、保育園のタイミングが一番の目安になると思います。私は、認可外に入れて復帰したけれど、産後の子育てサポートがどれぐらい受けられるか?を確認しておくのも、産後復帰の時期を決めるときのポイントになるかもしれません。「待たない」を決める!Olgaさん 今日、みなさんとお話をしてみて、参加者の方からの質問も聞いて、ますます自分で変えていかなければと思いましたね。待っていてはダメ。行政もパートナーも会社も自分の働き方も、全部、待っていては子どもが大きくなっちゃう(笑)。なので、今日のまとめは、「待たない」です!プレママ、ママ起業家、ママ研究者、ワンオペママ、それぞれのワーママ観がユニークに語られた今回。働き方を柔軟に変えながら、パートナーと対話をしながら、少しずつ進む。固定観念を手放すことがまずははじめの一歩になりそうです。ファッションスタディーズでは、今後もいろいろなテーマでイベントを開催予定です!
2019年05月30日いつの時代も、仕事や子育てには喜びがある反面、悩みの種であることも事実。そんななか、夫婦のすれ違いや育児の問題などをリアルに描いているのが注目作『パパは奮闘中!』です。本作では、ある日突然、妻が家出してしまい、残された子どもと仕事に悪戦苦闘する父親の姿が描かれています。そこで、こちらの方に作品への思いなどをお話いただきました。それは……。写真・角戸菜摘(ロマン・デュリス)主演を務めたロマン・デュリスさん!【映画、ときどき私】 vol. 226『タイピスト!』や『ゲティ家の身代金』など、世界的に活躍するフランスの人気俳優であるデュリスさん。本作では、苦悩する父親を見事に演じ切り、各国で高い評価を受けています。久しぶりの来日となった今回は、撮影秘話から意外な素顔までを語ってくれました。―これまでデュリスさんの出演作は日本でも数多く公開されていますが、来日は実に14年ぶり。ご自身のキャリアにおいて、この期間でどのような変化があったとお感じですか?デュリスさんこの14年間は印象に残るような映画やテレビシリーズがいろいろあったし、この作品も含めて僕としてはすごく満足しているよ。だから、少しずつ進化していると感じているんだ。それに、フランス映画のいいところは、いろいろなスタイルがあって、多様性のあるところ。だから、幅広い作品に出られることはすごく幸せなことだと思っているよ。―本作では俳優陣のすばらしい演技が際立っているように感じましたが、なんとセリフなしで撮影するという方法が取られているそうですね。そういった現場を初めて経験されてみて、いかがでしたか?デュリスさんセリフが決まっていない状態で演技をすることは、全身全霊を捧げなければいけないし、飛び込まなければできない部分もあった。しかもそれだけでなく、自分のなかからアイディアを出したり、いろんなことをクリエイティブしたりしなければいけないから、高い集中力が求められていたんだ。でも、それは僕だけでなく、ほかの俳優たちもみんな水に飛び込むようなリスクを犯していたよ。あとは、次にどんなセリフが出てくるかわからないから、要求されていたのは、いつも以上に耳を傾けること。だから、これまで台本通りにやってきたのは、古典的な方法であると思ったし、そういう意味でも今回はまったく違う現場だと感じたよ。自分とは違うタイプを演じるのが心地いい―セリフがないとは思えないほど、子どもたちとの自然なやりとりが印象的でしたが、子役も含めてアドリブだったのでしょうか?デュリスさんそうだよ。ただ、監督からはセリフではなくて、状況についての説明が書かれたものが渡されてはいたけどね。子どもたちから自発的にいいものを出してくれるときもあったけど、そうではなかった場合は、監督が子役のところに行って、なんとなくヒントを与えることもあったかな。いずれにしても、子どもたちはセリフを丸暗記しなくてよかったから、そのおかげでとても自然に演じることができたと思うよ。―デュリスさんの佇まいには生活感が漂っていて、まるで実在の人物かのようなリアルさがありました。役作りで意識したこと教えてください。デュリスさん僕は普段の自分とは違う人物を演じることに、心地よさを感じるんタイプなんだ。今回この役をどういう風に作り上げていったかというと、監督と話し合いをしたのはもちろんだけど、実際に工場を見学して彼らがどういう話し方や動きをしているかも観察したよ。オリヴィエの人物設定としては、見た目をまったく気にしない自然体な人。あとは、シフトが大変で寝ていないから、疲れた感じを出すことは意識したかな。―本作では、親子関係だけでなく、仕事の人間関係にも重点が置かれていて、人と人がわかり合えない部分も描かれています。そのことに関しては、どのように感じましたか?デュリスさんまさにそれがこの作品のテーマのひとつでもあるんだけど、オリヴィエには時間がないから周りにいる人たち一人一人の話を聞いてあげる余裕がないんだ。言ってみれば、オリヴィエは竜巻のなかに巻き込まれてしまっているような状態。工場では仲間を支援しようと一生懸命がんばるんだけど、そのせいで自分にとってより大切で、愛する家族に時間が割くことができなくなっているんだよね。これは興味深い設定だと思うよ。つまり、「自分はこういう生活をしたい」という願望とずれてしまっているんだ。もし時間的な余裕があれば、彼も他人に耳を傾けてケアできる人物ではあるはずなんだけどね。人間を非人間化する社会を告発している―オリヴィエは、職場ではリーダーとしてうまく振る舞えるのに、家庭のことは妻に任せっきりというタイプ。日本の男性にも多いため、女性は不満が募って突然家出する妻の気持ちがよくわかると思いますが、原因についてはどうお考えになりましたか?デュリスさんオリヴィエがこうなってしまった大きな原因は、やっぱり仕事。特に、ああいった工場で働く人たちというのは、企業の収益を上げることばかりを強要されているので、大変なシフトをこなしていかないといけないんだ。つまり、彼らは企業論理のなかで生きている人たちということになるよね。僕自身も工場の労働者のドキュメンタリーを見たり、本を読んだりしたけれど、利益追求型の企業ではこれがリアリティなんだというのはリサーチしたときに感じたよ。そんな風に、人間を非人間化するような状況をこの映画では告発しているとも言えるんじゃないかな。そういった環境で働いている雇用者は締め付けられていて、まったく家庭を顧みる時間を持つことができないのが現状。生活の快適さが欠けているからああいう状況に陥ってしまったわけで、だからこそ僕はオリヴィエを擁護したい気持ちもあるんだ。―確かに、この問題は彼だけでなく、働き方についても考えさせられます。ちなみに、劇中では妻をはじめ、母親や妹、同僚の女性など、オリヴィエはあらゆる女性たちと向き合うこととなりましたが、デュリスさんが女性と接するときに意識していることはありますか?デュリスさん特に何もないよ!というのも、実は僕は男性といるよりも、女性といるときのほうがより自分らしくいられるんだ(笑)。なぜなら男性といると、あれを言っちゃいけないとか、これをしちゃいけないとか、お互いに気を遣って付き合うようなところがあるんだけど、女性との場合はすごく素直に自分自身をさらけ出せるんだよね。理由はわからないけど、これは小さい時からそうなんだ。人生は最大限楽しんで生きるもの―女性とのほうが楽とは意外ですね。それでは最後に、日本の女性たちに向けてメッセージをお願いします!デュリスさん特にアドバイスはないけど、人生を思う存分楽しんで欲しいということは伝えたいね。やっぱり人生は最大限に生きなきゃ!これはいつも僕が思っていることでもあるんだ。あと、どうして14年間も日本に来なかったのかわからないけど、僕は日本が大好きで、京都や地方に行くのも夢だから、また近いうちに戻ってくるつもりでいるよ。最後に、みんなにたくさんのキスを送っておくね(笑)!インタビューを終えてみて……。長年、数々の作品で見てきたデュリスさんが目の前にいるだけで大興奮でしたが、ユーモアも色気もある素敵な佇まいに、終始くぎ付けになりました。今度は14年もあけずに来てくれると約束してくれたので、次回作とともに次の来日を楽しみにしたいところです。家族が出した“答え”に胸を打たれる!人と人がともに人生を歩むことの難しさや大切さを感じさせる本作。夫婦、親子、兄弟、友人、同僚といった人生に欠かせない人間関係や仕事への向き合い方について、一度立ち止まって考えてみるきっかけにしてみては?ストーリーオンライン販売の倉庫でリーダーとして多忙な日々を送るオリヴィエ。妻と幼い2人の子どもたちと幸せに暮らしていると疑わなかった。ところがある日、妻が突然家出してしまう。家事も育児もすべて妻に任せていたオリヴィエは、その日から慣れない子育てと仕事に追われるようになる。そして、妻がなぜ家を出てしまったのかわからないままのオリヴィエの前に、次々と問題が立ちはだかることに……。心に響く予告編はこちら!作品情報『パパは奮闘中!』4月27日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:セテラ・インターナショナル©2018 Iota Production / LFP – Les Films Pelléas / RTBF / Auvergne-Rhöne-Alpes Cinéma
2019年04月25日みなさま、ストレスためてませんか?たまってますよね、ですよね、毎日お疲れさまです!ストレスの無い生活ってなかなか実現できなくて、みんなそれぞれにいろんなストレスを抱えていると思います。ストレスと上手く付き合っていくために、さまざまな方法でストレス発散をすると思うのですが…「パーッっと海外旅行に行って」とか「自分に高価なご褒美買って」とか、よく聞くようなストレス解消方法って、子育て中のママにはなかなか難しいもの。というわけで、ほとんどお金もかけず、家でできるような、私のストレス解消方法をご紹介します。■ストレス解消の「泣く」。その方法とは…?ほんのささいなストレスも、積り積もると大きな火山のようになって、最後に大爆発!そうなる前にガス抜きができるといいですよね。そんなときに私がよくするのは、「泣く」ことです。ただ、何もなくはまだ泣けない状態なので、無理やりにでも「泣く」状況に持っていくために、私はいつも泣けるドラマや映画を観ます。とくに出産育児ものは、共感も深く感情移入しまくってしまうので、泣ける率はとても高いです。出産シーンはほぼ100%泣けるし、育児の悩み系も苦しいけど泣ける。子を思う親の気持ち系も、涙なしには見れません。あ、あと感動的な結婚式シーンも泣けますよ。その時の目線はもちろん、親目線ですが…。■涙と一緒にストレスが洗い流される~『コウ〇ドリ』なんかは、泣きポイントが多く、何度も繰り返し見ては泣いている鉄板ドラマです。元々涙腺はゆるめですが、子どもが生まれてからさらに涙もろくなったので、家族団らん中にもちょっとしたドキュメンタリーで泣いてしまい、涙を隠すのが大変です(隠しきれてないですが…)。でも、涙と一緒にたまったストレスを洗い流すと、あら不思議!なんだか心が軽くなったような気がします。ヒステリックになっていたことにも、「ま、いっか」となったりするので、定期的な「泣く」は私にとって必要な日課です。「育児が思ったようにできないストレス」、「子どもの発達の悩みからくるストレス」、「家事が思ったようにこなせないストレス」いろんなストレスがありますが、そのなかでも、「非協力的な夫に対するストレス」に対しては…■こっそり味わう至福のとき…お金はもちろん家計から!(ポイントなので2回書いちゃいました)これは、私なりのささやかな抵抗なのかもしれません。夫に見られたら「おいっ」って言われそうですけど、そうやってワンオペ主婦(私だけじゃないよね?)はささやかなストレス発散をしつつ、日々頑張ってるんだよってことです。高価なご褒美をねだってるんじゃないんです。ちょっとおいしいお菓子で日々ニコニコしているなら、それでいいではないですか。生きていると、ストレスとは切っても切り離せません。大きくため込む前に、いかに手軽にストレス発散をするか…。一人でカフェに行く、趣味にうちこむ、イメチェンする、おしゃれしてみる…。ひとそれぞれいろんなストレス発散法があると思います。自分にあったストレス発散を見つけて、ストレスを受け流しつつ、お互いにがんばっていきましょうね。
2019年03月22日前回の記事でかいたように、夫は産後しばらくたってから育児にかかわるようになってくれました。それでもときどき、育児のことでぶつかることもありました。姉妹がまだ小さい頃のことですが、夫につい怒ってしまったときのことをお話しします。夫はスポーツ観戦に行くのが好きで、休日になるとよく出かけて行きました。その日もまた、夫はひとりでスポーツ観戦へ行きました。次女もまだ小さく外に出るのもおっくうだったので、私と娘たちは家で過ごすことに。ご飯を食べたり遊んだりしているとあっというまに時がたちました。そして午後7時半頃になりましたが、その日はめずらしく、パパとお風呂に入りたいといって長女がゆずりませんでした。明日は日曜で休みでしたし、夫も午後8時には帰ってくるといっていたので、夫を待つことに。しかし、夫はすぐには帰ってこず「もうお風呂に入ろう」といっても長女はいうことを聞いてくれません。そうして、夫が帰ってきたときにはもう午後9時近くになっていました。あきれたというような顔をして、夫は大きなため息をつきました。そういわれ、私は悲しくなりました。たしかに、午後8時に帰ってくると思って夫を待った私の判断はまちがっていましたし、お風呂ももっと強く「入るよ」といえばよかったのでしょう。夫がいうことは正論だと思いました。・・・でもそのとき、強い感情が表に出ました。そのときの私はまさに鬼。鬼と化した妻を前に、夫はびっくりしてしまって何もいえないようでした。次の朝、夫にあやまられました。「パパとお風呂に入りたくて待っていた」という話を長女から聞いたようです。・・・それからです。夫が、ひとりで外出するとお土産を買ってきてくれるようになったのは。それは、休日のワンオペ育児が大変だと理解した夫のねぎらいなのか、それとも妻の中にひそむ鬼へもう出ないでと祈るようにささげているのか・・・真実はわかりません。そのときの鬼は、今は私の中で静かに眠っています。
2019年03月11日私は幼稚園で委員会の役員をしているのですが、ある日、住みよい町を作るために、市長と話し合いをするというイベントに出席することになりました。しかし、人前で発言するのが苦手な私は、このイベントがとても憂鬱(ゆううつ)…。市政のこととか全然わからないし、何より、市長なんてすごい人と一体何を話せばいいのか…。頭の回転も遅く、ぶっつけ本番では何も言えなさそうだったので、事前にどういうことを話すかを考えようと思いました。…が、全然出てこない!普段から物事を深く考えず、不満があっても、「ま、いっか」と過ごすことが多い私にとって、何かについて深く議論するということはとても難しいことでした。■夫の口からスラスラ改善案が…白紙の紙を前に、書くことがなく固まっていた私を見て夫が、「どうしたん?」というので、「前言ってた、市長と話し合いをするイベント、もう来週やからさ…」とため息交じりで返答しました。夫はただ「大変やな~」と同情してくれるだけだと思っていたのですが…それぞれが、違ったフィールドで大変な思いをしてがんばっているんだなぁと思いました。だけど、普段は自分の大変さばかりに目が行って、はたから見ると自由きままに生きているような夫に対してずっと被害者意識をもっていました。「『仕事だから』って言えばなんでも許されると思って…」とよく思っていました。でも、その「仕事」って本当に大変なんですよね。子どもが生まれてからは会社員として働いたことがなかったので、長らく「仕事」の大変さを忘れていました。■夫と妻、どちらも一生懸命がんばっているまじめに仕事をして、タスクをこなすのはあたり前。常に上を求められる。目標値より大きく成長すると評価はされるものの、次の期には成長したところからさらに成長することを求められる。ずっと全力で走り続けなければいけない「仕事人」に比べると、私の仕事はたしかにある程度自分のペースで進められるという点は気楽だと考えられる面もあるかなと思います。しかし、家事だけであれば、場合によっては次の日に持ち越しができるけれど、子育ては365日24時間体制で自分のことはすべて投げても子どもを優先しなければいけないし、子どもの人生を一緒に作っているんだという大きなプレッシャーもあります。また、イラストを描くという私の仕事は、基本的に子育てで寝不足だろうが多少体調が悪かろうが、一度引き受けたら期日までにはきちんと仕上げて納品する必要があります。それに対して夫は、子どもが生まれてからもずっと身軽だし、生活もあまり変わらないという点ではすごくうらやましい。別に、どっちが大変とかそういうことを言いたいのではなくて、「みんな大変」だなぁと。それぞれ役割は違うし、各々の苦労があるけれど、それぞれが一生懸命がんばっているんだから、「私ばっかり大変」とか言いたくなったときは、一息おいて相手の大変さも考えないとなと、あらためて思った出来事でした。
2019年03月08日『夫の扶養からぬけだしたい』 ゆむい著(KADOKAWA)結婚もしくは出産をきっかけに仕事を辞め、専業主婦としての道を選ぶ女性たち。「仕事もしないで気楽でうらやましい」「家事と育児だけで大変だなんて甘え」彼女たちがいかにも“お気楽”な存在として誤った批判を受ける反面、専業主婦として生きる現実は決して生ぬるいものではありません。なかでも、「夫婦間のパワーバランスの乱れ」や「家事・育児への非協力体制」といった家庭内の問題に苦悩する専業ママたちは、決して少なくないはず。「仕事をしていない」という理由から、妻に家事・育児を押し付ける夫。夫の収入で生活することに負い目を感じているからこそ、心から反論できない妻。そんな専業主婦家庭が抱える苦悩と闇を生々しく描き、Twitterでも波紋を呼んだWEB漫画 『夫の扶養からぬけだしたい』 (KADOKAWA)が、ついに書籍化を果たしました。本作は、ウーマンエキサイトでも連載を持つ人気コミックライター ゆむいさん が 「ママの求人」 で連載していた作品。そのあまりの衝撃的な内容から、公開されるやいなや大きな反響を呼んだ話題作でもあります。専業主婦からの脱却をテーマに、夫婦それぞれの苦悩や親になった後も抱える人生への葛藤、結婚生活における幸せの定義について、思わず誰もが考えさせられるような深い内容に仕上がっています。■僕と同等に稼いでみなよ! 専業主婦を生きる「ももこ」の日常主人公の「ももこ」は、会社員で転勤族の夫「つとむ」と2歳の息子「たると」と暮らす専業主婦。かつては漫画家になる夢を追っていたものの、子どもが生まれたことで家事と育児との両立が厳しく、夢を諦めた過去があります。現在は専業主婦として、家事、育児を一手に引き受けているものの、毎日のワンオペ育児で心身ともに疲労困憊。夫のつとむに協力を求めるも、「家事は僕の仕事じゃない」と一蹴され、逆に「甘えている」、「努力不足」と責め立てられてばかりいます。つとむにとって、家事・育児は専業主婦なら完璧にできて当たり前のもの、“昼間にたっぷりあるはずなのに、できない理由がわからない…”と疑いもなく信じているのです。ももこが助けてほしいと心からお願いしたところで、「働いて家族の生活を支えていること」を盾に、全く耳を傾けようとはしません。そして、「収入の有無」を争点にももこに対して容赦ない言葉を浴びせかけます。「努力が足りない」「社会人失格」つとむにとって社会から離れ、専業主婦として生きるももこは、社会の厳しさを知らない、まるで世間知らずのような存在。社会に出て働いていないという一点で、夫婦の間に上下関係を持ち込み、厳しい言葉で妻をねじ伏せようとします。そして、ももこはといえば、夫の収入で暮らしていることに罪悪感を感じ、「働いていないこと」、「収入がないこと」へのコンプレックスをどんどん増幅させていくばかり…。ある日、夫と距離を取りたい一心で、思い切ってアパートを探してみるも、無収入の専業主婦では自分名義の物件は借りられず、ただただ無力感にさいなまれるのでした。“私の社会的信用は夫の上に成り立っている”夫という存在がなければ、個人として社会から認められないという厳しい現実をつきつけられたももこは、自分自身の人生について自問します。そして、再び自らの生き方を取り戻したいという強い気持ちを持つことで、専業主婦からの脱却を目指すのです。 ■「つらさを知らないくせに…」背負いすぎて壊れていく夫と妻心ない言葉でももこを追いつめ、“モラハラ夫”として、その言動がネット上でも反響を集めたつとむ。しかし本作は、ワンオペ育児に苦しむ専業主婦ももこの姿だけでなく、仕事のストレスで追い込まれ、居場所を失う、つとむの姿にもスポットライトを当てています。業務過多による長時間労働、理不尽な上司、押し付けられる責任とプレッシャー、育児に無理解な職場環境。夫もまた、仕事と家庭の狭間で悩み、ストレスのはけ口を見出せないまま、日々をやり過ごしているのです。妻と夫、どちらも決してラクをしているわけでもないのに、大変さの種類があまりにも違うことで、夫婦2人の言い分はすれ違っていきます。母親として、父親として「自分が頑張らないと…」という責任感がいつしかプレッシャーに変わることで、「なんで自分ばっかり…」という不公平感にさいなまれるようになる夫と妻。社会的にまだまだ根強く残る男女の役割の違いを押し付けられ、夫婦それぞれが無理をしながらも責任を全うすることで、家庭内にしわ寄せが生まれているという事実は決して否めません。ももことつとむも、苦しみを1人で抱え込み、相手の事情など想像すらできない状況にまで追い込まれることで、ますます溝が深まり、争いの渦にのみ込まれていくのです。 ■強くなりたかった…“ふよぬけ”で妻が手にしたかったものその後は「自立する」と決めたももこがさまざまな現実に直面しながらも、奮闘する様子が描かれていきます。“仕事にやりがいを求めるなんて贅沢だ”“母親なのに、何夢見てるの?”批判的な言葉にさらされるなか、ももこが最終的にたどり着いた答えとは?そして、そんな夫婦を襲う、思いがけないトラブルとは…!?最後の1ページまで目が離せない展開が待っています。■本書が問いかける「結婚生活」と「生き方」の問題結婚とは、ときに自分の人生を変えてくれるような幸せの象徴として描かれることもあるけれど、実際は、いかに現実と折り合いをつけながら、他者とともに人生を歩むか…というまるで修行のような時間。自らの心の安定を手にいれるためにも“自分自身を飼いならす術”を学び、人生の満足度はあくまで自分自身の手の内にあることを自覚する必要があるのです。そんな結婚生活を踏まえて、本書はあなたに「どう生きるか?」を問いかけ、1人の女性として、母として、妻としてたくましく生きるためのエールを送ってくれるのです。■作者ゆむいさんからスペシャルメッセージ夫つとむの衝撃的な言動や思わぬストーリー展開で大きな反響を集めた『夫の扶養からぬけだしだい』。作者であるゆむいさんから作品への想いについてなどをお伺いしました。「夫の扶養からぬけだしたい」ご興味を持ってこの記事を読んでくださった皆様、ありがとうございます。タイトルと帯のコピーを始め、作中にも破壊力強めのセリフが出てきますが、大きなテーマは「働くこと」です。どう働くかは、その人の生き方、家族のあり方に直結します。つとむの叫びは日々の苦しみから滲み出てきた本音でもあるしももこの不安や悩みも人によっては「甘ったれ思考」と捉えられるかもしれません。でも当事者にならないと見えてこない問題ってたくさんあるんですよね。この物語は、読む人の立場によって感想がガラッと変わってくると思います。立場が違っても、最終的にはどこに行き着くのか?何があればいいのか?夫婦だけでなく、就活中の学生、これから結婚を控えた男女にも働き方、生き方を考えるキッカケとして、読んでいただければ嬉しいです。ゆむい 『夫の扶養からぬけだしたい』 ゆむい著(KADOKAWA)1,050円(税抜)出産・育児を機にマンガ家になる夢を諦めた過去を持つ専業主婦のももこ。収入がないことに引け目を感じ、言いたいことを我慢する日々を贈っている。家事・育児の大変さを理解しようとしてくれない夫の態度や発言に傷付き、すれ違っていく夫婦の関係。扶養から抜け出し自立することを決意するももこだが…。WEBサイト「ママの求人」連載され、Twitterで波紋を呼んだ話題作が待望の単行本化。●ゆむいさんのブログ: ゆむいhPa ●ゆむいさんのTwitter: @yumuihpa ●ゆむいさんのInstagram: yumui_hpa ●ウーマンエキサイトの連載: みつ&みの すくすく兄弟劇場
2019年03月07日「私のストレス発散」ということで、もしかしたら「わかるわかる」と言ってくれる方は少ないかもしれないけど、「こんなのもあるんだ?」と思って読んで欲しいですなんのこっちゃ? とお思いのみなさんもそりゃ多いと思う。絵描きの中でも「わかるー!」という方が何人いることやら…。でも、だいたい絵を描くことが仕事になっている人は、「昔から絵を描くのが好きだった」って言う人も多いと思うんです。■いくら絵を描くのが好きでも…「好きが仕事」になるストレスだから「忙しい」と言いつつも落書きやイラストがSNSなどにアップされたら「ストレス発散してるんだな」って思ってもらえるとありがたいです。もちろん仕事のストレスだけじゃなく、育児のストレスも同じ。子どもは好きだしかわいい…けど、作ったごはんをはき出されたり、投げられたり、残されたり、ワンオペ育児だったり…。どうしようもなくてイラっとしちゃう日もあるしストレスがたまる日もある。絵を描くのが好きな人は、子どもがお昼寝している貴重な数時間(数十分の場合も)に絵を描いて、ストレスを発散している人もいると思うんです。無心で没頭できるんです「忙しいと言いながら絵を描くヒマあるんじゃん」とか思わないでほしい!…と言ってもね。残念ながら「らくがきレベル」だったとしても私の場合、筆が遅くてすぐ描けるわけじゃないので、やっぱり忙しいときは「ストレス発散するための絵」を描く時間さえもない場合があります。■絵を描くことさえできないときは「ノンアルが強い味方」娘たちが今よりもっと小さかった頃、ママ友と集まるときいつも誰かしら持ってきてくれた「ノンアルコールビール」。すっかりストレス発散の強い味方になってくれています!「昼間っから酒」という仕事中はやっちゃだめでしょ!っていうことを疑似体験できるのも、ストレス発散になっていたりするのかな。「絵を描く気晴らしに絵を描く」というのが理解できなくても、これはわかるって人も多いはず! ノンアルカクテルもおいしいので、まだの人はぜひ一度おためしあれ。
2019年03月06日平成も終わりを迎える2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。前回からのあらすじ休日に2歳の息子とショッピングモールを訪れた谷口ちさと。息子と同い年の女の子が上手に喋る様子を見て、ある不安が芽生えます。■第2話 うちの子もしかして…あらためて息子とまわりの子たちを比較してしまったちさと。不安な気持ちがふくらんでいきます。>> 「谷口ちさと」のエピソード一覧
2019年03月06日我が家の旦那は繁忙期になると土日も仕事の為、必然的に何週間も娘が起きてる時間は、2人きりの生活になります。娘も4歳になりだいぶ楽になってきたものの、1人で家事育児をこなしていると、やっぱり段々とストレスが溜まっていきますが、そんな時によくやるのが、家事を放棄した娘との全力デートです。毎日おままごとや人形遊びを延々やっているのって、いくら子どもが好きでもしんどくないですかっ!?この間は30回くらい、着せ替え人形で人魚姫の再現をやりましたけど…しかも母は、人魚姫の友達の人魚役…誰…?ママっ子で家にいる時は常にべったりな娘なので、自宅にいるより外に出かける方がお互いの為になるなと思っています。それに外出すると体力を消耗してくれるので一石二鳥!イケメンは素早く効く(大事な事なので2回言いました)。勿論子どもが一番大切で、なにより大好きですが、他にも好きな事があると、ストレス解消がはかどると実感しています。色々な場所に出かけたり、知らないものを見聞きすれば、子どもの興味が広がるかなと言う思いもあり、行きたい所ややりたい事を諦めないように方法を模索しています。これからも子どもの体調や年齢、場所の雰囲気やルールを考慮しつつ、色々な所に出かけたいです。今年は音楽フェスに親子で参加しようと計画中。
2019年03月05日働くママは、朝から晩まで大忙し!それには、家族が協力して家事の分担を自主的に行うことで、キレイを保てる家をつくることが大切になってきます。ここでは、リンナイ株式会社が日本、韓国、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの計5か国の25~39歳の働きながら育児をする女性計500名を対象に、「働くママの育児事情」に関する意識調査をした結果を解説。あわせて、家族で簡単にできる生活の中の導線を利用した家事分担方法について3つ紹介します。世間の働くママの多くが、仕事のほかに家事と育児の大部分を担っています。女性のライフワークバランスというのは、先進的な社会になった今だからこそ問題点や改善点が多く挙げられるのかもしれませんね。■ ワンオペ育児だと感じている日本の働くママは6割超え!先日、リンナイ株式会社が日本、韓国、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの計5か国の25~39歳の働きながら育児をする女性計500名を対象に、「働くママの育児事情」に関する意識調査を実施したという記事がリリースされました。そこでは、ワンオペ育児だと感じている日本の働くママは6割を超えることが判明しました。プラナ / PIXTA(ピクスタ)また、育児の分担において日本は父親の分担度合が最下位でした。日本の働くママの負担は、想像以上のものだといえるのではないでしょうか。horiphoto / PIXTA(ピクスタ)■ 家族の協力は必須!働くママの家事を少しでも楽にする3つの方法!では、実際に働くママの家事の負担を楽にするのはどうしたらいいのか?ここでは3つの方法をご紹介します。1. プチ掃除セットを各所に置くkarin / PIXTA(ピクスタ)掃除は一気にしようと思うから大変なのです。簡単にできる範囲での掃除セットを各所に置いておけば、面倒くさくて大変な掃除の手間が省けます。掃除を遠ざけるのは「よくわからないし、面倒くさい」からという理由が圧倒的。また、家族全員が使いやすい掃除用具なら、気づいた人がサッと行うことができ、より快適に生活空間を維持することができるようになります。2. 個人のものは適材適所にoloktionov / PIXTA(ピクスタ)ヘアスプレー、ヘアゴム、シェーバー……家にあるアイテムというのは何かとごちゃつきやすいもの。ただ、個人で使っているものは、だいたい“使いたい場所”が決まっています。そのため身長や利き手、使用頻度などを考慮してものをセッティングしていくと、散らかりにくい収納ができあがります。ものが散らかるのは収納してあった場所に戻しにくく、結局、出しっ放しになってしまうことで散らかるという原理なのです。家族それぞれが自分で片付けをすることができるようになれば、主婦の仕事は格段に楽になります。3. マフラーやコートなどは玄関に収納し、明日の身支度は帰宅時にそれぞれで行うABC / PIXTA(ピクスタ)帽子や家の鍵、マフラーやコートなどは玄関に収納しておくことで、家族からの「〇〇がないんだけど、どこにある?」という質問を回避することができます。hilllander / PIXTA(ピクスタ)壁にフックなどを取り付けておけば収納力も上がり、ものを探す手間も省けます。■ 働くママには家族の動線やクセを見抜く“観察眼”も必要?家族全員にとっての使いやすさを追求すること。使う人の動線やクセを考えて、それぞれの“良い場所”を見つけることがポイントです。zon / PIXTA(ピクスタ)ベストな方法を見つけることができれば家事の時短化は可能ですし、結局は家事自体も楽になります。忙しい働くママが、少しでも自分のカラダを労わる時間ができますように!【参考】※リンナイ 【熱と暮らし通信】世界5カ国の「ワーキングママの育児事情」に関する意識調査
2019年02月22日息子が生まれてからも、ずっと仕事を頑張ってくれているパパ。丸一日、息子と会えない日も普通にあります。■圧倒的にママと過ごす時間が多くて…起きてもママ。ご飯食べるのもママ。お風呂も一緒に入るのもママ。寝るときも…。必然的に一緒に過ごす時間が増えるので、結果…こうなりました(笑)「ママがいいの」っていう言葉はとっても嬉しいんですが。これがずっと続いてしまうと少しだけ息子と離れて1人でゆっくりしたいなーと思ってしまうことだってあります。息子を“パパっ子”にするためになにか作戦を考えねば・・・一緒に過ごす時間はどうしても仕事の関係で増やせないので、まずはパパの株をあげることにしました。■パパっ子にするためママが心がけていること例えばわたしが息子に買ってきたお菓子だったとしても、あえてパパの名前を出して息子にいいイメージを与えるようにしました。パパが買ってくれたよーと言うと「ぱぱ、やさしいねぇ」と毎回言うので、少しずつすり込めていると思います(笑)それからわたしにはできない、パパだけとの遊びがあることを知ってもらうことも大事です。体重が重くなってきたので、本当にできない遊びが増えたんですが(笑)パパとの遊びは特別なんだよーと強調して言います!お風呂に入るときもママとは普通に入るけど、パパとはこのおもちゃで遊んでいいみたいだよーと物で釣ることも、たまにあります(笑)これらを少しずつ続けることで、今までパパは嫌とずっと言ってきた息子が変わってきたように思います。今までよりもパパと一緒!! という回数が増えたような。もちろん今でも“ママっ子”ですが、これからもパパっ子にさせる作戦は続けて行きたいです!
2019年02月22日こんにちは。5歳の双子と1歳の末っ子の三姉妹の母、田仲ぱんだです。我が家の夫はとても育児に協力的だったので、大変だった双子育児を乗り越えられたと思っています。そして、3人目を産もうと決断したのも、この夫となら協力して育てていけると思ったからです。ですが、どんなに協力的な夫がいても、彼が仕事に行っているときはワンオペ育児をしなければならないのです。■三姉妹のワンオペ育児で心も体もボロボロ5歳の双子は自分のことは自分でできますし、それほど手がかからないし、むしろ手伝ってくれることもあります。ですが、1歳の末っ子すぅちゃんは、イヤイヤ期に片足を突っ込んでいるのかいないのか…とにかく自分の思い通りにならないとギャン泣き。それも耳をつんざくような声なのです。これがけっこう、精神的にくるものがありました。いつもだったら土日にパパがいて、子どもたちの応対は半分引き受けてくれるのですが、そのときは2週連続で休みなし。夫も仕事で大変でしょうが、私も心休まる時間がないまま育児をしていました。もうすぐ夫が帰ってくるから、それまで頑張ろう。そう、夫が帰ってくるのを心待ちにしていました。■週末もワンオペ決定!? あと少しがんばろう!まだ仕事が残っているらしく、休日出勤をすることになった夫。私を気づかってか「朝の6時に職場に行き、朝の8時には帰ってくる」と言ってくれました。それなのに、わたしは内心「え…そんなぁ…」と思ってしまいました。精神的に疲労していると自分で実感していたので、夫が帰ってきたところで安心しきっていたのです。1回上がった気持ちが、また沈むのを感じていましたが「朝の1~2時間ぐらい、がんばろう」とこのときは思っていました。■期待が大きかったときほど、裏切られるとしんどい朝の8時に帰ってくると言っていた夫…しかし、8時を過ぎても帰ってこない。仕事が終わらないんだな、9時ぐらいまで待ってみよう……帰ってこない!!?プッチーンとキレてしまいました。なるべく娘たちに怒らないよう、やさしい母親でいようとずっとがんばっていましたが、「なんだかよくわからないけど、とにかく無理!!」という極限状態におちいり、夫にメッセージを連投…数秒後、気づいた夫は慌てて帰ってきてくれました。号泣しながら泣きつく私。夫は仕事で忙しいなか育児を手伝ってくれるのに、それでも足りないというのは鬼嫁ですかね。正直、今思い返しても、泣くほどのことだったろうか…? と我ながら疑問に思ってしまいます。双子が赤ちゃんのときも、夫が出張でいないことはよくあり、我が家ではワンオペ育児は日常茶飯事だったからです。たぶん、私も夫がこのとき「8時に帰ってくる」ではなく、「仕事がいつ終わるかわからない」と言ったのであれば、もしかしたら夜まで帰ってこないかもしれないと想定して気持ちをもっていけたのだと思います。限界ギリギリのときに期待をもってしまうと、それを裏切られたときの破壊力は半端ないんですよね。
2019年02月11日ママたちの間でもよく話題になる「ワンオペ育児」。夫は仕事が忙しく不在がち、両親も遠方にいて頼れない。育児も家事も仕事も全部ひとりで抱え込んでいっぱいいっぱいになってしまう……。何を隠そう私もそのひとりでした。そんな私の経験から、ワンオペ育児を乗り切るコツを皆さんに紹介したいと思います。 「疲れたら家事を休んでもいい」と思う私にとって、一番悩ましいのが毎日の食事作りだったのですが、ワンオペ育児が始まったころは、毎日食事を作ることに必死で、子どもとの食事を楽しむ余裕もありませんでした。金曜日の夜にくたくたになりながらキッチンに立ち、せっかく作ったのに食べてくれない子どもにイライラしたこともあります。なんとなく「子どもには手作りのごはんを食べさせなくちゃ」という思い込みがあり、それが結局は自分を苦しめていました。 でも、ただでさえ毎日いっぱいいっぱいのワンオペ育児、家事にまで完璧を求めなくてもいいと思い始めました。疲れているときはスーパーで出来合いのお惣菜を買ってもいいし、ファミレスなどで外食をしてもいい。どうしても手作りにこだわるなら、野菜などの食材がカット済みの料理キットを活用してもいいなと思考が変わっていきました。「疲れたら手抜きをしてもOK」くらいの心構えでいるのが、ワンオペ育児に苦しまないコツの1つだと思います。 ワンオペ育児において重要なのは、ママが頑張りすぎないことだと痛感。家電など使えるものは使って、たまには手も抜いて、いつでも子どもと笑顔で向き合っていられるようにしていきたいです。 監修/助産師REIKOイラストレーター/星田つまみ著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年01月17日ウーマンエキサイトをご覧の皆様こんにちは。 喧嘩するほど仲がいいと言いますが、皆さんは夫婦喧嘩していますか?うちは結婚して8年になりますが、ほとんど喧嘩をしたことがありません。なんで喧嘩しないの? とよく聞かれるのですが…恐らくそれは、夫が私を怒らせることをしない&言わないからだと思います。うちはきっと夫の方が器が大きいのでしょう。だからあまり喧嘩にならないような気がします。 そんな夫でも、極たま~に私を怒らせてしまうことがあります。ここ最近で、記憶に残っている喧嘩は一つだけ。今回はその時のお話です。 ■ワンオペ2人目育児に爆発寸前だったあの頃2人目出産後、里帰り先の宮崎から東京へ帰ってきて家族4人+1匹の新生活が始まった頃のことでした。 慣れない土地(夫の転勤で新潟から東京へ引っ越したばかりだった)での2人育児に私はストレスを感じていました。少し産後うつ気味だったかもしれません。夫は夫で新しい赴任先で早朝から深夜まで働いていたのでゆっくりする時間もほとんどなく… お互い疲れきっていて心に余裕がない時期でした。 皆さんは、夫の朝帰り許せる派ですか許せない派ですか? うちは新潟にいた頃は、マイカー出勤で勤務先が遠かったということもあり…飲み会の日はいつも朝帰りでした(近くのビジネスホテルに泊まって朝帰る)。なので、私はどちらかというと許せる派だと思っていたのですが…この日はとにかく許せなくてっ!!!一緒に飲んでいた同期が「女の子のお店が大好きな独身男性」だったことも許せなかった原因のひとつかもしれません。「こっちは子育てに奮闘しているのに女の子のお店に行くんでしょ、どーせ」って気持ちがあって(笑)これは勝手な妄想なんですけどね。実際はただ話し足りないだけだったみたいです。 ヤキモチだったのか…その時はなんとなく、ないがしろにされている気がしてとにかく腹が立ちました。 ■怒りがおさまらなかった妻…翌朝目にしたものは!?夫は息子が泣く度に起きてあやしていたので、ほとんど眠れなかったそうです(そりゃそうだ)。「大変さがわかった、ごめん」と言って息子を私に託しました。 今思えば、久しぶりに会った同期との飲み会だったんだし…あんなに怒る必要もなかったかなとも思うんですが…当時はそんな余裕もありませんでした。産後はホルモンバランスが乱れるので、ママは情緒不安定になりがちですよね。 乳児期は、パパのできることは少ないと思われがちですが、そんなことはありません。 そばにいて話を聞いてくれるだけでいいんです。共感したり労ったり感謝したり、それだけでいいんです。 それだけで産後、ママの気持ちは少し楽になると思います。
2018年12月04日朝、パパに「いってらっしゃい」をすると、ママと赤ちゃんふたりきりの生活がスタート。赤ちゃんはかわいい一方で、家事が思うようにはかどらなくてイライラしたり、赤ちゃん以外の誰とも話さないで1日が終わっていくことに不安を感じたり…。赤ちゃんがいる生活は幸せなはずなのに、心の底からふたりきりを楽しめないのはなぜなのでしょうか? ママの気持ちがラクになる方法はあるのでしょうか?これまで多くのママと子どもの気持ちに寄り添い、支援してきた、臨床心理士の帆足暁子先生にお話をうかがいました。お話をうかがったのは…臨床心理士帆足暁子(ほあし・あきこ)先生ほあしこどもクリニック副院長。保育士資格や幼稚園教諭1級免許を持つ臨床心理士。東京家政大学非常勤講師。公益財団法人母子衛生研究会インターネット相談室相談員。クリニックで育児やこころの相談に応じている一方で、保育者の養成にも携わっている。■ママ失格?「赤ちゃんとの生活、幸せなはずなのに…」――産後、生活スタイルがガラリと変わり、ママは家事や育児に追われる毎日です。赤ちゃんとふたりきりの生活に疲れてしまうママもいます。ママたちはどういう心境だと考えられますか?帆足暁子先生(以下、帆足先生): 出産前は「赤ちゃんのいる生活」を楽しくてキラキラしたものとして思い描いていたのが、いざ赤ちゃんが生まれてくると、それだけではないことに気づかされます。自分の自由な時間がなくなってしまったり、赤ちゃんがまだ小さいと外出もままならず、話し相手もいなかったりします。産休・育休中や退職したママの場合は、社会とのつながりがなくなって不安に感じたりすることもあります。でも、多くのママは「(赤ちゃんとふたりの生活がイヤだと思うことがあっても)母親だからそう思ってはいけない」と考えてしまいます。「赤ちゃんのいる生活を幸せだと思いたい自分」と「現実にはそう思えない自分」、この2つの間でジレンマを抱えてしまうようです。――「赤ちゃんとふたりきりがイヤ」と思ってしまうことを認めるのは抵抗がありそうです。帆足先生:そうですね。でも、「赤ちゃんとふたりきりがイヤ…」そう思ったら、それでいいんですよ。「母親ならこうあるべき」「赤ちゃんと2人でいるのが幸せなはず」という考えにとらわれず、自分が今どう感じているのか、じっくりと自分の本当の気持ちに向き合うのが大切です。必ずイヤだと思う理由があるはずですから。環境や生活の変化に慣れるのには時間もかかります。「自分は母親に向いていない」などとあまり思いつめたり、自分を責めたりしないでくださいね。■「赤ちゃんとふたりきり」疲れた…と感じたら「話す・離れる」――ママは自分の気持ちに素直になることが大事なんですね! 「赤ちゃんとふたりきりに疲れたな」と思ったらどうすればいいのでしょうか?帆足先生:もし、「赤ちゃんが生まれたばかりで外出できないけど、子育ての悩みを聞いてほしい」と思ったら、赤ちゃん訪問の保健師に来てもらうこともできます。あるいは、子育て支援センターに行くのもおすすめです。保育士や心理士などの専門家もいますし、子どもの月齢が近いママと知り合うこともできて、話しているうちに気持ちがラクになることもありますよ。――確かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなりますね。息抜きしたい時はどうでしょうか?帆足先生:ママが好きなことをしてリフレッシュするのが一番です。たまには赤ちゃんと離れて過ごしてみてはいかがでしょうか。家族や一時保育に預けて、ひとりでカフェに行ったり、ショッピングに出かけたり。パパに赤ちゃんを連れ出してもらって、ママが一日中家でゴロゴロするのもいいですね。友だちと一緒におしゃれなお店でランチするのもいい気分転換になりますよ。息抜きの頻度もママによってさまざま。月1回がいいのか、週1回がいいのか、自分でやりながら考えていければいいと思います。なかには「自分がなにをしている時が幸せなのか、分からない」というママもいます。これからの長い人生を考えると、自分に合った気分転換の方法をうまく見つけられるチャンスでもありますね。■ママだけ育児に疑問「保育のプロへ任せるメリット」――パパに預けるならまだしも、息抜きのために一時保育を利用することは子どもに悪いのではと考えるママもいます。帆足先生:そう思ってしますママはたくさんいると感じます。「子どもが小さい時にママが息抜きなんてあり得ない」と、一時保育の利用をためらってしまうのですが、ママが息抜きをして幸せになれるなら、子どもも幸せなのです。母親の幸福感や生活に対する満足度が、子どもの心の健康的な成長に影響するという研究結果もあります。ママが楽しそうにニコニコしていることは、赤ちゃんの心の成長にとって大切なことなんですよ。さらに一時保育では、ママひとりでは体験させてあげられないような活動ができたり、ほかの子どもとのやりとりを学ぶチャンスもあったりします。たとえママのために利用するのであっても、子どもにもメリットがあるのです。信頼できる保育の環境かどうかを確認したら、安心して専門家に任せましょう。子育てはママひとりでするものだと頑張りすぎず、利用できるものは利用して、周りを頼ってくださいね。社会全体で子どもを育てていくことが本来の人間社会の姿ではないでしょうか。そういう意識が持てるようになると、子育てはもっとラクになりますよ。
2018年10月28日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「“ワンオペ育児です!”って言いにくい空気感、ないですか?」 で、ワンオペ育児に関するアンケートを実施。子育て世代のなかで“イクメン”が話題になり、パパの育児参加が増えてきているように感じる昨今。しかし、今回のアンケートで集まったのは、「つらい」「しんどい」「助けて」など、ママたちのSOSの声でした。大きな負担を抱え、肉体的にも精神的にも追い詰められるママたち。どうすれば、そんなママたちの心を軽くすることができるのでしょうか。■“ワンオペ育児”だと感じているママは約8割今回のアンケートで、「自分はワンオペ育児をしている」と感じているか、という質問をしたところ、「やや感じている」が42%、「とても感じている」が39%と、計81%のママが「ワンオペ育児をしている」と感じていることがわかりました。Q1. 自分は「ワンオペ育児をしている」と感じますか?やや感じている 42%とても感じている 39% 感じていない 18%その他 1%“ワンオペ育児”という造語が広まった背景には、自分も「ワンオペ育児にあてはまる」、「自分だけじゃないんだ」と多くのママたちが気づきだしたこともあるのかもしれません。■“ワンオペ育児”が生まれる状況ワンオペ育児とは、パートナーの不在などにより、育児や家事をひとり=ワンオペレーションで行うこと。単身赴任で普段からパートナーが不在だったり、一緒に住んでいても仕事でほとんど家にいない、実家が遠くて周りに頼れる人がいないなどが原因で起こります。アンケートからは、ワンオペ育児に陥ったさまざまな理由と現状が挙げられました。娘が7ヶ月のとき、夫は海外赴任。そこからワンオペ生活スタート。私にとって仕事は自分のひとつの側面だったので、保育園に入れて自分も仕事復帰する予定だったけど、育休のまま育児生活を継続。娘と二人きり、すべて家のことを自分一人で行う毎日はしんどいです…。24時間365日営業、しかも一人で。お風呂、ゆっくり入りたい~!!!夫は自営扱いの契約形態で、休みが月に2日だけ。自営扱いだから、断ること、休むこともできるけど、その分仕事も回って来なくなるからめったに休めない。出産してから1歳半過ぎぐらいまでずっとそんな感じで、2歳過ぎたいまは休みが月に3~4日ぐらいに増えました。保育所に預けられるようになったので、自分も働き、夫の休みを増やしてあげたいです。一方で、「ワンオペの方がいい!」というママもいました。8歳と、0歳8ヶ月の2人のママです。わが家はダンナが家事育児にほとんど参加しないので、普段からワンオペ+ダンナの世話みたいになっていますが、むしろワンオペの方が楽です。ダンナが出張で2週間いないときは、ご飯の用意など手抜きできて楽。育児についても意見が食い違うので、ワンオペ万歳ですね。寝かしつけや宿題の邪魔(その時間にダンナ帰宅)もないと本当に楽です。■他人が「ワンオペ認定」することにモヤモヤするちゅいママさんは、「自分はワンオペだ」と言いづらい世の中になってきた、という懸念を持っているといいます。「それくらいではワンオペとは言わない」などと、ママたちの間で他人の「ワンオペ」を認めなかったり、自分の方がもっとつらいと比べたりする空気感が生まれていると感じているようです。実際にママ友に否定されて傷ついた方の経験談も届きました。育休中の妻です。平日、夫は朝7時に家を出て、夜11時帰宅なので、息子の事は寝顔しか見る事ができません。両親も遠方のため、丸1日の育児家事の担当は母親である私です。いわゆる『ワンオペ育児』で、正直しんどいと感じますが、以前弱音を吐いた際に周りからは「それを知ってて旦那さんと結婚して子どもを産んだんでしょ?」「育休中ならあたり前」「甘い」と言われ、それ以降『ワンオペ』と言うことにためらいを感じ、弱音を吐く事を辞めました。それ以降、ワンオペつらいと言っている人がいると、なんだかモヤモヤしてしまいます。また「人によって状況も、受け止めるキャパも違う。だから比べることはナンセンスだ」というちゅいママさんの意見に共感する声も。人と比べない、というのがすごく良いと思いました! 自分も、周りもそう思っていれば追い詰められないかなぁと。パパはそれぞれの仕事や育ってきた環境で、どのくらい家事育児に参加できるかはバラバラですよね。うちはほとんど手伝わないのでイライラするときもありますが、その場合もほかのパパと比べずに、夫が良いのであって、ほかの人が好きなわけじゃないと思い、なんとか乗り切っています。自分にご褒美あげまくって、心に余裕を持たないと乗り切れないですけどね!笑ほかに「ワンオペに限らず、人と比べるとよりしんどくなるし、いいことがない」という意見も。「よそはよそ」と割り切れれば、精神的にはとても楽になれるのかもしれませんね。■なぜ“しんどい”と言えないのか今回たくさん集まったSOSの声。なかには「SOSと言いたいけど相手がいない」というコメントも…。“育児は母親がするもの”という考え方が根強いことや、ワンオペと言いづらいこと、夫に理解してもらえないなど、ママたちは“しんどさ”を口に出せない傾向があるようです。1人目育児の慣れないときに旦那に「しんどい・大変・イライラ」を全面に出したら「おまえだけがしんどいんか! 世の中のお母さんはしてるや!」と言われたことがあります。なので2人目のときに、「しんどいは言ったらダメ。がんばらないと!」と思いすぎて、しんどくなってしまったことがあります。だれとも比べず、しんどいときに「しんどい! 大変!」と言えることが大事ですよね。日本人は我慢や一生懸命が美学な所がありすぎて…。疲れますよね。うちの夫は自衛官で、1年のうち1/3ほどは家にいません。義実家は遠方、私の母は他界しており、近所に頼れる親戚もいません。ファミサポも一時保育に入れるお金の余裕もありません。「疲れた~、助けて~」と言って頼る人がいません。というかだれに言っていいものやら...。ワンオペ育児なんてだれもしたくない! なのに共感するママが多いって大問題だと思います。みんな余裕がなくてみんな疲れてるこの国はどうなっているんでしょうか。だれか助けて! 毎日そう心の中で叫んでいます。ママたちのなんと孤独なことでしょう…。ほかに、「旦那に負担かけられないから助けてと言えない」というママもいました。■ギリギリまでがんばるママたち出かける準備、お弁当、幼稚園や保育園の送迎、掃除、洗濯、買い物、食事の準備に後片付け、お風呂、寝かしつけ…。そんな毎日の育児や家事をひとりで担うのは、大変なこと。でも、もしその愚痴や、大変さを「助けて!」と言える“だれか”がいたら…。保育園のママと話をしていたら、じつは旦那さんが海外に単身赴任でワンオペでしんどい、と。私も旦那が泊まりの出張続きだったり、深夜帰宅だったりで気持ちがわかりすぎたので「なにか手伝えることあったら言ってね」と伝えたらぽろぽろ泣かれた。実際に何かを頼まれたことはまだないけど、みんなギリギリのところでがんばってるよなとあらためて思った。自分の気持ちをわかってくれるママ友、家族がいてくれたら、それだけで心が軽くなるのではないでしょうか。地域の保健師さんや児童館の先生、隣家の家族でも…。つらいときは無理をせず、だれかに「助けて」と言うことは、けっして悪いことではないはずです。もし、そのときには助けがなかったとしても、声に出せただけでも、きっと孤独な子育ては、変わってくるはずだと思います。そして「自分だけが大変なんじゃない」とわかるママだからこそ、他人のつらさはつらさとして認めていくことが、自分の「助けて」サインも気が付いてもらえる一歩となるのかもしれません。 Q2. 「ワンオペ育児」について、ご意見やエピソードなどを教えてください。回答数:214アンケート集計期間:2018/9/27~10/3
2018年10月11日子育てをしながら7年間、何度か職場を変えながら共働きを続けてきた私。夜間はほぼワンオペ育児状態だったことに加えて、その大変さが夫になかなか伝わらないことがつらいと感じていたときの体験談です。 不満ははっきりと言葉で伝える夫があとから打ち明けてくれたのですが、「子育てが大変なのはわかっても、何がどれくらい大変なのか、そのために具体的に何をすればいいのか、言ってもらわないとわからなかった」とのこと。 以前の私は、不満やイライラを感情的に夫にぶつけることはあっても、具体的に「何がどう不満なのか」「何をしてほしいのか」をはっきりと伝えていませんでした。不機嫌な表情で「もっと私の気持ちを察してよ!」という態度をとるのは、大人げないですよね。お互いに忙しいなか、双方が納得できる「落としどころ」を見つけるためにも、やはり不満や改善してほしいことを言葉ではっきりと伝えなければいけない、ということに気づかされました。 わが家のように、夫の勤務時間の関係で、子育ての負担がママに偏ってしまうことに悩む家庭は少なくないと思います。わが家では家事や育児を完全に分担することは難しいのですが、夫に大変さを言葉ではっきり伝えたこと、そして夫ができる範囲で大変さを肩代わりしてくれたことが、大きな助けになりました。 監修/助産師REIKOイラストレーター/市田スナオ著者:大川香織小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。
2018年10月06日ワンオペ育児という言葉…今となっては、いちいち「ワンオペ育児とは」と説明しなくても伝わるほど、浸透してきたように思います。このワンオペ育児という新単語は、今までどう表現していいのか分からなかった“1人での子育ての辛さ”を表してくれる言葉として、子育て世代に急速に広まりました。そして、広まったとともにさまざまな反応も見れるようになりました。「まさに私が求めていた表現だ!」と思う人もいれば、「あんまり好きな表現じゃない」と感じる人もいます。この「ワンオペ育児」というたった6文字に、様々な感情がぐるぐると渦巻いて語られるのですから、それだけ子育ては複雑な分野なんだと感じます。そして、今、新たに感じているのは「ワンオペ認定」の空気感です。■ワンオペ育児って名乗っちゃダメ!?どういうことかと言いますと、同じように夫が忙しく(または戦力にならず)1人で育児を頑張っている同士にも関わらず、「あなたはワンオペ育児とは言わない」と他人に判定されているような空気感のことです。不思議というか、人間のごく当たり前の流れなのかもしれませんが、ワンオペ育児という言葉が世の中に生まれた時には、同じ境遇の人達にとってまさに言い得て妙な言葉だったはずなのに、少し時が経った今、「あなたの場合はワンオペとは言わない」「うちこそワンオペだ」「あなたの言うワンオペと私のワンオペを一緒にしてほしくない」という、どちらがよりワンオペにふさわしいかというの「ワンオペ認定」が繰り広げられるようになった気がしています。わが家の場合は子どもが3人いる転勤族の共働き家庭です。夫は平日は帰りが遅いですが、家事の分担として、平日も土日も食器洗いをお願いしています。お休みは土日祝なので、出張がない限りは暦通りのお休み。ただし食器洗い以外の家事と育児全部は私の役目です。育児&家事の状況をどう受け取るかは、受け取る側の環境によって違ってきます。例えば、夫は朝から晩まで忙しいけれど、子どもは1人で、実家のそばで暮らしている専業主婦の人からすれば、もしかしたら、自分のこのレベルで子育てがしんどいとか、ワンオペ育児って言っちゃいけないんだって思ってしまうかもしれません。あの人に比べたら自分なんてまだマシだ、甘えちゃいけないと、自分のしんどさを封印してしまうかもしれません。また逆に、平日も朝から晩まで旦那さんが忙しく、土日もいなく、いたとしても家事なんてひとつもやらない旦那さんがいる奥さんからしたら、「お皿洗ってくれるだけいいじゃない! うちなんて何もしてくれないわよ」と「うちの方がもっとしんどいんだから、あなたごときがワンオペ育児と名乗らないでほしい」と感じてしまうかもしれません。■「大変さ」を比べても意味がないでも、これってどちらもキリがないですよね。子どもが1人の人は、「2人の人に比べたら…」2人の人は、「3人の人に比べたら…」専業主婦の人は、「ワーママに比べたら…」ワーママは、「シンママと比べたら…」比べ出したらキリがありません。「あなたよりも、私の方がもっと大変」「だからあなたはまだマシよ。あなたはワンオペ育児とは言わないわよ」と声をかけることで、一体何が生まれるというのでしょう。大変さを比べて比較することに意味があるのでしょうか。しかし、こういった他人による判定は、男女関係なくどこの世界にでもあるようです。昔、友人のご主人が、上司に単身赴任を避けたいという話を相談したところ、上司自身が15年も単身赴任を経験中のためか、「君も大丈夫だよ。むしろ、男なら単身赴任でもバリバリ働くのがかっこいいと思えるぐらいじゃないと…!」みたいなことを言われ、豪快に諭されたそうです。(パワハラとかそういうのはいったん置いておいて)これ、相談してる人からしたら、何の慰めにも励ましにもなっていないですよね。相談者さんからすれば、家族と一緒に暮らす事が「求めている幸せの形」なのです。それを「男たるもの単身赴任してなんぼ」みたいなことを言われたって、何も響かないわけです。■「しんどさ」は他人が判定できるもの?もしかしたら皆さんも、他人が「あなたよりもっと大変な人はいる」「お前に比べたらオレなんてもっと大変」言われた経験があるかもしれません。でも、しんどさや大変さって人によって性格やキャパが違うので感じ方も違いますよね。牛乳をこぼされて「あらら」で済む人もいれば、「キー!」となる人もいるし、どこまで受け止められるかの器の大きさって本当に人それぞれです。だから、「大変さ」を他人が判定するのはそもそもおかしなことなんです。自分の大変さは自分にしか分からないし、自分が大変だなって思ったら大変なんです。子どもが1人でも、5人でも関係ありません。専業主婦でも働くお母さんでも関係ありません。だから私は、自分の器をそのままに受け入れることにしています。たぶん、私の器はおちょこほど小さくはありません。でも洗面器ほど大きくもない。牛乳瓶ぐらいです。めちゃくちゃ器が小さいわけではないけど大きなわけでもない、といったところでしょうか。でもそれでいいんです。私には牛乳瓶分なら受け止められるし、それ以上ならあふれしまうキャパシティしか持ち合わせていないので、洗面器の人やバケツの人、たらいの人を羨ましく思わないようにして、なおかつ、おちょこや、ショットグラスの人にも勝ち誇らないようにしています。他人を判定してしまう人も、きっとものすごく苦しいんだと思います。自分はこんなに苦しいのに、私よりも楽してるあの人が私と同じワンオペを名乗るなんて許せない! と思ってしまうほど苦しいんだと思うのです。でも、どんな場合でも、よその人と自分を比べて辛くなるのであれば、もう解決策はひとつ。気にしないことです!元も子もない話ですが、ほんっとに「気にしない」事が一番です。自分の大変さと他人の大変さは違うし、他人の大変さも私の大変さとは違います。自分がしんどいって思うなら、素直にしんどいって声に出していいし、誰かがしんどいって言うんなら優しい声をかけてあげるだけでいいし、どっちのほうが大変だとか、うちの方が大変だとかいちいち判定し合わずに、同じ仲間として「よそはよそうちはうち」ぐらいの距離感で、みんなで力を寄せ合って乗り越えていけたらなと思っています。同じ子育て真っ最中の仲間同士。ありのままに受け止めて、励まし合って頑張りましょう。もぉ~~! 日本のお父さん、仕事長すぎ~~~~!!!!(笑)ですよね!!【お知らせ】第89話 「子どもの歯科矯正に40万!? 1年間頑張った成果のほどは?」 の記事下アンケート「Q.子どもの歯科矯正をやっていますか?」のアンケート結果はこちら↓≫ 「子どもの歯科矯正「費用、方法、時期どうやって選ぶ?」ママたちの体験談」
2018年09月27日無い物ねだりなのはよく分かっているのですが、仕事が立て込んできて夫婦そろって忙しい時期が重なると、身よりのない転勤族の生活に嫌気が差してきます。夫の帰りは遅いし、家を回すのは私1人だし、仕事はどんどんたまるし、私にとって家事育児仕事の3輪を1人で回すのは本当に大変です。じゃぁ仕事を辞めればいいかといえばそういう問題ではありません。仕事もしたいし、子どもも育てたいし、家事もこなせる範囲でこなしたいと思っています。ただそこに、ほんの少し手助けしてくれる「誰か」がいればうんと楽になるのになって思う瞬間がたくさんあります。■「ちょっと子どもを見てて」といえる人が欲しい日頃は自分1人で何とかしようと頑張っていますが、先日、どうしてもその日中にショッピングモールに行く予定ができたんです。仕事で使うものをその日にどうしても買わないといけなくなった上に、三男はあいにくこの日午前保育で12時には帰ってきてしまう予定でした。三男を連れて一緒に買い物に行こうかとも思いましたが、三男からしたら絶対に面白くないでしょうし、あの三男が大人しくしてくれているとも思えません。あ~~困りました。夫はもちろん帰宅が遅いし…。ほんの1時間・2時間でいいから、家でちょっと子どもたちを見ててと頼める人がいたならどんなにいいか…。ファミサポも使用したことがありますが、当日に急な予約は難しいですし、手続きが必要です。単刀直入に言うと、「ちょ~~っとお願い! 1時間おうちで子守しててっ!」と頼める実母(もしくは義母)、子どもたちにとってもおばあちゃんが来てくれたらどんなにいいか!■実母に頼んでみた我が家は転勤生活12年目。子どもたちが大きくなったら変わるかな?と思い過ごしてきましたが、大きくなってきたとしても、実家の近くに住むのが一番羨ましいです。今まで頼んだことはなかったのですが、いよいよ困り果てた私は新幹線を使って急きょ実母に来てもらおうと思い立ち、母に連絡してみました。「今日、仕事だっけ?」と。そしたら案の定、母はその日仕事でした。そうなんですよねーーー。今時のおばあちゃんたち、昔の生活とは違ってまだまだ現役で働いてる人もたくさんいますし、パートやシルバー人材で働いている人もたくさんいます。たとえ実家の近くに住んでいたとしても、親が仕事をしているご家庭も多いので、気軽に孫守りを頼めるというわけではないようです。その日も翌日も仕事だということで、結局新幹線で駆けつけてもらうのは断念しました。…となると、残るは、一時保育です。 ■ショッピングモールに託児所を発見!ダメ元でモールの中に託児があるかどうか検索したら、託児所があったんです!(おおぉっ)しかも問い合わせたら当日でも空きがあれば受け入れ可能ということだったので電話してみたら、空いていましたっ!!というわけで、三男を迎えに行った後、一緒にモールに行って、私が買い物をしている間に託児所で遊んでいてもらうことにしました。初めて訪れるモール内の託児所。扉を開けた瞬間…。正直言って、なんとも言えない雰囲気だったんです…。誤解を受けたらいけないのでどう表現したらいいのか難しいところですけど、扉を開けた時の第一印象というか、嗅覚というか、「あ、何かこの託児所すごく雰囲気が悪いな…」って感じてしまったんです。もちろんパッと入った瞬間の私の主観なのでそこに通っている人達からしたら「あなたに何が分かるのよ!」って話ですし、何も分からない私が間違ってるかもしれないのは重々承知の上ですよ(汗)でも、同じ経験された方も中にはいらっしゃるんじゃないでしょうか。託児所のドアを開けた瞬間に「あ、なんか雰囲気悪いな」って感じたこと。■「雰囲気が悪いな」と感じた理由 どこに雰囲気の悪さを感じたのかというと、まず明らかにスタッフの数が少ない。認可保育園の場合、0歳児の赤ちゃんを預かる場合、0歳児に3人に対して保育士が1人つかないといけないのですが、ここは認可外だからか子どもの数に対して保育士が足りていません。さらには保育士同士のコミュニケーションも不足していそうな感じで、私が託児所内に入った際にも事前に連絡を入れておいたにも関わらず情報が共有されておらず、忙しいからか、その会話の端々にも明らかに2人が険悪そうなのを初見の私が感じてしまうほどでした。当然2人しかいないので、赤ちゃんがあちこちで泣いていても抱っこしてあげられないし、保育士さんもどことなくイラついているというか、子どもに対しても声のかけ方がキツい感じでした…。いや、でも、分かりません!あくまで私の感じ方なので、他の人がどう感じるかはわかりませんし、現場の方からしたら「そうは言っても」な事が山ほどあるとは思います。それにこちらだって急に預かってもらえるだけありがたいという思いがある分、何も言えないわけですが、人見知りしない三男も雰囲気を感じ取ったのか、「なんか怖い…」と言って部屋に入りたがらず、一緒に行きたいよ~~とぐずりました。三男にとっては私の買い物に付き合うよりも、託児所で遊んでいる方が楽しいだろうし、お互いにとってwin-winだろうなと思っていたのですが、困りました。 嫌がる三男と一緒に部屋に入って、しばらく電車で遊んだあと、少し慣れたかな?ぐらいのタイミングでバイバイをして託児所を出ました。保育時間でお願いしているのは2時間です。しかし、買い物がわりとスムーズに済んで、本来ならそこから少し自分のものも見たいなとたくらんでいたのですが、三男が気になって1時間早く切り上げて迎えに行くことにしました。扉を開けると三男は…待ってました! とばかりに飛び出てきました。ありがとうございましたとお金を支払い、託児所を出て、頂いた報告書を読んだのですが、報告書には、ずっとゴロゴロしてました。の一言だけ書かれていました!!(笑)え!!ずっとゴロゴロ?!!(笑)どうやら電車をポンっと与えられ、電車に飽きた三男は何もすることもないのでゴロゴロしていたそうです。(その時だけかもしれませんが、他にオモチャはありませんでした…)ま、まぁね、いいんですよ!?三男はたくましいですし、ほんの1時間だったので全然どうってことないんですけど、三男曰く「全然面白くなかった。先生も全然遊んでくれなかった」という感想でしたので、たくさんいた子どもたちは毎日どう過ごしているんだろう…と少し心配になったのでした。■改めて感じる「事前見学」の大切さ保育園が不足しているのも事実ですし、保育士も不足しています。預かってくれる場所があるだけでもありがたいと思わないといけない世の中なのですが、しかし、かといって、「保育所が全てが子どもを預かってくれるありがたい場所」というワケでもないんだなという現実を見た気がします。そういう意味でも、やはり、事前の見学(特に取り繕っていない日常的な保育の様子が見れるのがベスト)や、情報収集は大事だなと感じた経験でした。個人的には立地はそんなに関係ないかな? と思います。ビルの中の保育園でも明るい保育園は明るいでしょうし、陽気なモール内の保育園でも雰囲気が良くない保育園もあるでしょうし…特に保育士さん同士のコミュニケーションは取れていそうかとか、子どもへの接し方とか言葉のかけ方とか、そもそも保育士さんの人数が足りていて、保育士さんの働く環境が悪くないかとか、人をチェックした方がいいと思いました。 園庭の広さとか、アクセスのしやすさとか気になるポイントは人それぞれでしょうが、私が重視するのはやっぱり先生の質だな~と改めて再確認した出来事でした。
2018年09月20日息子、つい先日数日かけて「ゆっくり断乳」 をしました!「断乳の方法」と検索すると、「断乳を決めて、最後に授乳したらそこで一切授乳はストップ」という方法が多く見つかったので、上の子のときはその方法を実践しました。しかし、2日目の夜に胸がパンパンで息苦しいまでに張って動くのもおっくうになってしまい、かなりつらかったのを覚えています。あの状態で子ども2人をお世話するのは、私には難しいのでは…というところから、「ゆっくり断乳」をやってみようと思い立ちました。おっぱいへの意識をそらしたかったのと、お盆は最悪ワンオペ育児になってしまう可能性があったので決行はお盆休み前に設定!断乳に備えて、先輩ママさんに聞いていた「あの作戦」を実行しました。おっぱいが大好きだったハル。でも胸にばんそうこうが貼ってあるだけで即座に理解し、泣く姿に「ごめんね…」という気持ちでいっぱいになりました。 2日目の朝。いつもなら保育園に出かける前に授乳をするのですが、この日はおっぱいを欲しがらずに登園。早くもおっぱいへの執着が薄れていることに驚きました。しかし…! この時点でおっぱいは思った以上に張ってきていました。まずは夜間の断乳から始めて、完全に断乳するまで3回に分け、各回で量を減らしながら授乳をしました。2回目の授乳の後に少し泣かれてしまいましたが、3回目の授乳の後は「終わりだよ」と言うとすんなり離れてくれました。息子ががんばってくれたおかげで、お互いにゆっくりフェードアウトすることができました。ゆっくり断乳する方法は、私にとっても息子にとってもあまり負担がかからなかった気がします。こんな断乳もありもしれないと思いました。
2018年09月05日「ワンオペ育児でも家事を完璧にやらないといけない」と思っていませんか。アフリカには「1人の子どもを育てるには村中みんなの力が必要である」ということわざがあります。子どもを大人1人で育てるだけでも大変なのに、家事まで完璧にしようと思うと、疲れ切ってしまいますよね。日中、主に育児を担うママが疲れてしまうと、心に余裕を持って子どもに触れ合ってくれる大人がいなくなってしまいます。特に子どもから目が離せず家事が思うようにできない乳幼児期は、家事を取捨選択することがお勧め。具体的にご紹介します。好きな家事に時間をかける主に家事をやるのがママの場合、家事の主導権を握っているのもママですよね。365日行う家事ですから、メインにやる人がやりやすいように家事を取捨選択しましょう。まずは自分の好きな家事を選び、その家事をメインに行うようにしましょう。料理好き、掃除好き、整理整頓好きなど、家事の好みは分かれるものですよね。ワンオペ育児中の家事は気分転換にもなるので、好きな家事に時間をかけると良いでしょう。一方で、苦手な家事は、ワンオペ育児中にやるのは難しいものです。なかなか家事も進まないので、子どもに怒ってしまうこともあるでしょう。たとえば回数を減らす(毎日から2〜3日、2〜3日から1週間へ)、量を減らす(服、物、食事の品数などを必要なだけに減らす)、家電を導入する、お惣菜や冷凍食品を活用するなどして、なるべく時間と手間をかけない選択を取りましょう。「自分でやる必要があると思える家事」を選ぼう家事を取捨選択する際のもう一つの選び方が、「自分でやる必要があると思える家事」を選ぶことです。たとえば料理の場合、自炊をすれば健康のためになったり、家族の好きな料理を作れば喜ばれたりするでしょう。一方で料理が好きではないママや共働き家庭にとっては苦痛にもなるので、お惣菜やレトルトを活用したり、外注するという方法もあります。他にも食器洗いは服を洗う洗濯機と似たような作業で、食器洗いが好きな人以外、ワンオペ育児中に時間を取られることを考えれば食洗機に任せてしまうのも有りです。掃除機、洗濯物を干す、洗濯物を畳むといった家事についても、人によってやる必要性が左右されるでしょう。自分でやる必要を感じられない家事は家電を購入したり、便利グッズを導入し、極力時間や手間をかけない方法を考えましょう。家族のために家事分担を夫や子どもへの家事分担も、真剣に考えましょう。家事は家族全員のためのものですから、家族全員で分かち合ってやるものです。また、妻だけが家事をできても、自分に何かあれば夫が、自立して一人暮らしをするようになれば子どもが困ってしまいます。生きるためには、お金が必要なだけではありません。家事ができなければ、日々生活していけません。やった方が家族のためになると考え、夫や子どもにも家事をしてもらいましょう。はじめは抵抗があるかもしれませんが、実際にやってみると、今までこだわっていた自分の価値観も徐々に変わっていきますよ。子どもが乳幼児期を過ぎれば仕事を再開する人も増えると思いますが、今の時期に家事の取捨選択をしておくと、仕事復帰後も楽になるでしょう。試行錯誤しながら、自分なりの家事の取捨選択をしてみてくださいね。PHOTO/Fotolia
2018年08月28日母親が1人で育児をする「ワンオペ育児」。自分1人で育児をしていると、育児の責任は全て自分にあるように思え、「私1人で完璧に育児をしよう」と張りきってしまいますよね。夫に頼れない分、「私さえ頑張れば全てうまくいく」と抱え込んでしまいがちになるのです。1人でいるとこういった思考に陥りやすいですが、長い目で見ると「私さえ頑張れば」と抱え込んでしまうことはお勧めしません。その理由をご紹介します。疲れやストレスが子どもや夫に向く小さな子どもを育てることは、大人1人でもできるように思えます。実際はそんなに簡単なことではないですよね。赤ちゃんは身体や脳の機能が未熟で昼夜関わらず授乳が必要ですし、身の回りのことは一切できず、目も離せなければ、言葉もマナーも通じません。育児は手間も時間もかかることで、人間は集団で子育てをするようにプログラムされています。それを全て1人で抱え込もうとすれば、疲れやストレスを感じるものです。家が居場所である女性にとって、溜まった疲れやストレスは、イライラや怒りという形で夫や子どもに向かうでしょう。夫婦喧嘩が増えたり、必要以上に子どもを怒ったりして、日常的にピリピリしてしまいます。毎日触れ合うたった1人の大人がピリピリしていると、子どもは常に緊張状態になります。ワンオペ育児中は1人になるものですが、女性は人と話をすることでストレスが軽減されます。ワンオペ育児中こそ、育児の話ができる人を作りましょう。まずは夫や祖父母、きょうだいや旧友から。子育て支援センターにいき、ママ友までとはいかなくとも、その場で会ったママや常駐する保育士さんと話すのでも良いでしょう。「共感し合える話し相手」がいるだけで、心に余裕が生まれてくるものです。1対1では子どもの成長を妨げる乳児期や幼児期初期は、子どもも小さく、ママ大好きなので「自分1人でも子育てできる」と思うこともあります。しかし長い目で見ると、「自分以外の大人と子どもを触れさせておいた方が良かった」と思う日がいつか来るものです。小さな頃まではママ一直線だった子どもも、大きくなるにつれ、他の大人との関わりを求めます。入園したり、習い事を始めれば、先生との関わりも大切になってくるでしょう。小学校も2年生以降になると、担任が男性の場合もあります。大人の男性との関わりの経験も必要になります。また、様々な大人と触れ合うことは、良い学びの機会にもなります。刺激をくれる大人もいれば、知的好奇心を満たしてくれる大人、家庭菜園を教えてくれる大人、運動を教えてくれる大人、本音を打ち明けられる大人、喧嘩ができる大人など、様々な大人と触れ合えると良いでしょう。子ども同士の友達付き合いも大切ですが、信頼できる大人が増えることも、子どもを幸せにしてくれることでしょう。ママが体調を崩したり、入院するという可能性もあります。そういった場合も、自分以外に子どもが慣れている大人がいると安心です。育児を1人で抱え込んでしまうと、いずれ行き詰ってしまうものです。まずは夫や祖父母、旧友から、育児の話を分かち合ったり、子どもと触れ合わせたりする機会を増やしてみましょう。PHOTO/Fotolia
2018年08月18日夫婦における家事・育児に関わる割合は夫婦それぞれだと思いますが、我が家の場合は、ほぼすべて私がやってきました。(最近は夫も変化し、積極的に家事に参加してくれています)ですから子どもが幼いときは子どもに合わせた範囲で一緒に連れて行く、が基本でした。そんな我が家も一番下の子が11歳になりまして、長女や次女も大人なので、私も一人で出かけられる機会も増えてきました。飲み会だって行けちゃいます!しかしこのように、主婦(主夫)が出かけるためには、残された家族のことを考えて準備があり、また、行って楽しんでいても常に頭の片隅には残された家族のこと(緊急で連絡が入ってないか、翌日の朝のこと、などなど…)があるわけです。いわば「見えない拘束あり」の限定されたひと時。それに対して夫はフリーダム!!!日頃、家族のために身を粉にして働いてくれてるわけですから、休日くらい好きに過ごしたいでしょう。とはいえ我が家の子どもたちから見えるお父さんは、「仕事の日は遅くてほぼ会わない、休日は家で自分のやりたいようにしてる」姿しか見てないわけです。そうなると~…立場は違うのでどちらのほうが良いとか悪いとかではないのですが、子どもからみたらこういうことなんですね(苦笑)大黒柱の損な部分ですね。仕事が忙しくても、「家族と過ごせる時間を大切に思っていれば」それは家族に伝わるはずですし、「夫婦がお互いを思いやっていれば」関係は自然と良好になり、子どもたちもそんな両親の姿を見て、自然と感謝や愛情とか優しい気持ちが生まれるのだと思います。仕事が忙しくて疲れてるのに、子どもの面倒みてくれ家事をやってくれと言われても…というパパ意見。育児は365日24時間休みなんかないし、自分の子なんだからもっと関わって欲しい! というママ意見。よく聞く夫婦の不満、我が家もまさにこういうそれぞれの思いが平行線で交わらない時期が長かったです。それでもなんとかなってきましたが、もっと早い時点でお互いが歩み寄ってこれたら…という思いは今でもあります。夫婦はいろんな形があって良いと思いますが、コミュニケーションをとって協力し合う姿を子どもたちに見せていきたいものですね!
2018年08月16日