イラストレーター&漫画家のフカザワナオコさんは、アラフィフ女子の日常についてマンガにされています。昔に比べ、生理用品の選択肢が増えたことに感激したフカザワさん。何げに気になっているようなのですが……。★関連記事:「若干ゴリラ顔…」歯医者で作ったマウスピースが壊れて手を出したのは… #アラフィフの日常 78生理用品の選択肢が増えていてびっくり!こんにちは、フカザワナオコです。改めて思うのですが、昔に比べて今って生理用品の選択肢がめちゃくちゃ増えていますよね〜。私が生理全盛期(?)のときは、ナプキンとタンポンぐらいしか一般的な選択肢がなくて……。経血量が多めだったため、ナプキンとタンポンをフルで活用したりして、なんとか1週間を乗り切っていたような気がします。でも最近は、ナプキンだってサイズの種類も豊富で、経血量が多めの人にも心強いし、ナプキン以外でも経血を吸収するサニタリーショーツの登場がとにかく衝撃的で……!経血量が多いときはちょっと不安かもしれないけれど、「そろそろ生理かな? でもまだ来てないしな~」っていうときにそのショーツをはくだけで、安心感が違うだろうなぁと。あ、あと生理終わりかけとかも、めちゃくちゃ活躍しそう!ナプキン買う回数も減って経済的にもうれしいし(洗濯は大変そうだけど……)、ゴミも減りそう。閉経に向かっている私が気になるのは…そう、めちゃくちゃいいな〜と気になりつつも、49歳の私は閉経に向かっているところで、20代30代のころみたいな重めの生理は今のところほぼ来なくて。進化している数々の生理用品が気になっても、もう関係ないのかな〜って思ってしまいます。閉経前ということで、たまに経血量が不安定になって増えることもあるのですが(この間、珍しく生理が重くてビビった……)、頻度的には本当に少ないので、生理用品にそこまで新情報や進化は必要なく。それよりも閉経前後の体の変化とか、更年期の症状の対策とかのほうが、今の私には必要な情報なのかな〜と思ったり。まさにナプキンのCMよりも、尿漏れシートのCMのほうが気になるそんな年ごろな私。今の自分に必要な情報をうまく取り入れて、日々健やかに過ごしていけたらいいな〜と思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/フカザワ ナオコ(49歳)イラストレーター&漫画家。コミックエッセイを主に描いている。2021年9月8日に新刊『40代が、こんなにしんどいなんて聞いてなかった』(1430円/幻冬舎)が発売。絵日記ブログ「ひとこま作者」を日々更新中。 Instagram:@fukazawanaoko1973
2022年08月08日取材・文:ミクニシオリ撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部時勢の変化からリモートワークの機会が増えたことで、テレビやニュースで「ワーケーション」「ホテル暮らし」といった、新しい働き方をする人も多い……なんて聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。「でも、自分には関係ないことだな」。ホテル暮らしもリゾートでのバケーションワークも、なんだかすごくキラキラしたビジネスマンだけに許されている特権に感じる。普通のOLには、全然関係ない話だし、働き方も想像がつかない。そんなふうに考える人も多いのではないかと思います。そんな中、今年からホテル暮らしを始めたというのが、都内のリノベーション企業に務める岩田梨沙さん。グッドルーム株式会社で広報・営業として働きながら、毎月都内のホテルを移り住んでいる という岩田さんに、ホテル暮らしの様子や働き方のメリットを聞いてみたら……「人によっては賃貸を借りるよりお得なんですよ!」という、斜め上な答えが返ってきました。■「ホテル暮らし」を求めて、大手航空会社からリノベーション会社へ岩田さんはグッドルームに転職される前、航空関係のお仕事をされていたとお伺いしました。大手航空会社からリノベーション業界への転職って、けっこう思い切った選択だったのではないかと思います。わたし、小さい頃から「男の子に負けたくない」という気持ちが強か ったんですよね(笑)。好奇心も強かったし、女性が輝ける印象があったこともあり、新卒で大手航空会社への入社を決意しました。航空会社ではグランドスタッフとして働いていたんですが、こうしてコロナ禍がやってきて、社会人5年目のタイミングで飛行機が飛ばない、空港での仕事が思うようにできないという時代がやってきて。ならもっと自分が興味を持っていた領域で、せっかくなら大手ではなくゼロから立ち上げるフェーズの事業に携われる会社に転職したいと思ったのがきっかけですね。グッドルーム株式会社を転職先に選んだのはどうしてですか?もともと、グッドルームが運営していた「ホテルパス」というホテル暮らしのサブスクサービスに興味があったんです。というのも、航空会社で働いている頃から、ホテルに遊びに行くのが好きで。若いうちにホテル暮らしを経験しておきたいという思いがあったんです。ということは、「ホテルパス」に絞って面接されたのですか?そうです。グッドルームへの入社面接の時には「ホテルパスに関わりたい」と決め打ちで望みました。大手企業で働いていた時には、若い社員の要望や意見がボトムアップするのに時間がかかることも痛感していましたし、ベンチャー気質の会社で主体的に働いてみたいという思いもありました。なるほど。では、ホテル暮らしはグッドルームへの転職をきっかけに始められたのでしょうか。そうですね。グッドルームのメイン事業は住宅リノベーションやシェアオフィス業なので、ホテル暮らしのサブスクは、まだまだこれからのサービスなんです。だからまずは、自分がホテル暮らしを体験しながら、皆さんにホテル暮らしの生活を発信しようということで、半年ほど前から始めました。転職前も、1週間程度好きなホテルから出勤するということはやっていたのですが、今は家自体を引き払って、完全にホテルを家にする生活を送っています。■ 営業時はほぼ出社女子が、ホテル暮らしを実践してみたら……ちなみに岩田さんは、どんな感じでホテル暮らしを始められたんですか?まず、賃貸の家を持つのを辞めるということで、持ち物は全部手放しました。今は、キャリーバック2個分の荷物しか持っていません。季節が変わった時の服や趣味で使うグッズは、必要な時だけ取り出せるようにオンライン倉庫に保管しています。荷物を全部捨てるのって、大変じゃありませんでしたか?たしかに始める時はちょっと勇気が必要だったけど、始めてみると意外と大丈夫でした。転職前は8畳1Kの部屋で暮らしていたんですけど、整理を始めてみると、部屋のほとんどをお洋服が占めていることが分かって……。ファッションは好きだけど、あんなにたくさんはいらなかったなって。今は仕事着と普段着、数着ずつだけを持ち歩いていますけど、十分だなと思います。服を決めるのも簡単だし。でも、家具・家電類も全部手放したんですよね?そうですね。でも、ホテルには必要な家具家電がほとんど揃っていますし、それどころか、自分が使っていたひとり暮らし用のものより、グレードが高くて使いやすいものも多いです。ひとり暮らしの家具や家電は、同棲や結婚を考える時には不要になることもあるタイミングが早まっただけかなと考えています。そう言われると確かに……?ちなみに暮らすホテルは、どうやって選んでいるんですか?私はホテルパスを利用して借りるホテルを決めています。決めてはけっこう単純で、住んでみたい街や、気になる施設や観光スポットの多い街からホテルを選ぶようにしています。東京都内だけで約300件以上のホテルがあって、価格も月額6.98万円〜。私は人気の高い10〜13万円くらいの価格帯から借りることが多いですが、自分の金銭状況でホテルのグレードを選ぶようにしています。なるほど。そういう意味では、月々の固定費を自分で選べるということになりますね。そうなんです。キッチンつきのホテルや家具つきのマンスリーマンションもあるので、家賃や生活スタイルはその時々で選択できるのも一つのメリットですね。賃貸の家賃は固定費になってしまうけど、ホテル暮らしなら固定費の調整ができるし、敷金礼金などもかからないので、移動も手軽で簡単です。たしかに。本当はひとり暮らしのうちにたくさん引っ越しをしたいのに、賃貸の初期費用が痛すぎてできないというのはよく聞く話ですもんね……。それに、ホテル暮らしってお金がかかると思っている人も多いと思うんですけど、半年やってみた体感だと、月にかかる費用は賃貸を借りている時と変わらないですね。家賃だけでなく、食費や光熱費関係も比べてみたんですけど、通信費や光熱費はかからないし、その上初期費用もかからない。超高級ホテルに住みたいとかでないなら、年間で考えるとむしろ費用を抑えやすい面も。私のような営業職だと、家でご飯を食べる機会も意外と少ないから、食費が跳ね上がるということも特にありませんでしたね。ホテル暮らしがコスパいい、というのは意外な意見かも。その上、清掃はホテルのスタッフさんがやってくれるし、毎日お風呂に水を貯めても罪悪感がないし。ベッドも高級なものを使っているホテルが多いので、めちゃめちゃ寝れるし(笑)。余計なものがないから仕事にも集中できますね。ホテルによってはワークスペースがあるホテルもあって、憧れていたおしゃれな働き方も実践できています。岩田さんは営業職とのことですが、リモートワークされているんですか?それが、けっこう出社しているんですよね(笑)。だから、私が実践しているのは出社ありきのホテル暮らしでもあります。でも、週によって会社以外の取引先に直接行く機会が多い時などはあるので、その都度スケジュールに合った街を選べるのもメリットです。ホテルパスでは2週間の短期ステイから選択できるので、タイミングに合わせて利便性のいい都心の街を選んだりしています。営業職で出社がある女性でもホテル暮らしできると思うと、ホテル暮らしの幅が広がるような感じがしますね。はい、実際営業職や出社がある人にもすごくおすすめですよ! 2年契約の賃貸で借りるには予算が合わない高額な都心にも住めるので、通勤時間は大幅にカットできます。場所によっては、シェアサイクルだけで移動することもできます。それに家事に割く時間が圧倒的に少なくなるので、忙しく働く人ほど働きやすさを感じられると思います。通販で買ったものも、ホテルが受け取っておいてくれますしね。私は、賃貸でのひとり暮らしより圧倒的に便利さを感じています!■「賃貸暮らし」以外の選択が、これまでの”当たり前”を揺るがす思っていたよりも便利で楽しそうですね、ホテル暮らし。そうなんです。学生時代に買った気に入らない家具を一気に断捨離するきっかけにもなったし、銀座や原宿、渋谷など、住んでみたくても住めなかった街で、ワンマイルコーデでお散歩できるのも新鮮です。カフェ巡りもはかどっています!ちなみに、岩田さんのとある平日の働き方も紹介していただけますか?9時から出社なので、都心にいる時は8時過ぎに起きれば間に合うかな(笑)。訪問だけの日とかは、早めに帰ってきて行きたかったケーキ屋さんでお土産を買ったりしています。シェアサイクルで移動して、オンラインミーティングはホテルの部屋でして、夜は趣味のサウナ巡りをして……って感じかなあ。都心に住む人が、当たり前にしていそうな暮らしを自分も実践できている感じでしょうか。当たり前なようで、めっちゃおしゃれでステキですね。今の私の住所、中央区銀座ですからね。それはちょっと、自分でもテンションが上がっています。住所が銀座はめっちゃパワーワード(笑)。ホテル暮らしってミニマリストとか、エクストリームワーカーみたいな人しかできないイメージもあると思います。でも私自身普通の会社員だし、お金持ちでもなんでもないし。実際に実践してみて分かったのは、人によっては賃貸暮らしの一つの選択肢になるんじゃないかということでしたね。たしかに。人によっては、賃貸暮らしよりホテル暮らしの方が向いている可能性がありそうですね。仕事好きな人や通勤に時間かけたくない人、飽き性で引っ越し好きな方などは、賃貸よりホテル暮らしの方が向いていると思います。若いうちに仕事を頑張りたい間だけ、と決めるのもアリですよね。独身の方もいいですし、別居婚などを考える人もいいのかもしれません。暮らしの考え方としては新しいのかもしれませんが、多様性のあるライフスタイルの選択肢になっていきそうですよね。私もきっと、結婚して子どもができて、というライフスタイルになったら、きっとホテル暮らしは辞めると思うんですけど、子どもが独立するようなタイミングで、またパートナーと旅するようにホテル暮らしができたら楽しそうかなとも思います。そんな風に、タイミングによって自然と選択肢の中に入る暮らしの一つなのではないかと思います。たしかに。仮暮らしのイメージは強いですが、だからこそ気軽ですし、もっと身近な選択肢になっていきそうですね。それに、私はホテル暮らしをする人が賃貸と同じくらい増えたらいいなと思っているわけではないんです。ただ、長く住むことを検討する街で1カ月仮 暮らしをしてみることだったり、同棲前にキッチンつきホテルでプレ同棲してみることだったりが、賃貸を借りるだけではない新しい選択肢になっていけばいいなと思います。数年前まで、都会でひとり暮らしするなら、賃貸を借りるのが当たり前で、それ以外の選択肢がなかった。でも今は違うんだということが、自然になればいいですよね。当たり前、の選択肢が増えるというか。そうですね。一度借りた家が2年契約なこととか、初期費用が50万円近くかかること、家を借りるのに何週間もかかることは、必然ではなくなったと。賃貸契約の当たり前にもやっとを感じる人や、本当はもっと自由に暮らしたいと思っている人に、私の生活スタイルが届くよう、今後も発信していきたいと思います。
2022年07月29日カネコ種苗 ぐんまフラワーパーク(群馬県前橋市)は、新たな資源として注目されている昆虫食についてのイベント「食べる!?昆虫展~昆虫という選択肢~」を2022年7月16日(土)から7月30日(土)に開催いたします。今回のイベントでは、「月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里」「高崎経済大学発ベンチャー FUTURENAUT 株式会社」・「灯螂舎」の協力のもと、パネル展示や動画放映、昆虫食の食品の販売等を行います。また、夏休みということもあり、昆虫に関心の高い子供たちと昆虫との未来へつながる事を目指しています。昆虫食フライヤー■開催概要名称 : 「食べる!?昆虫展~昆虫という選択肢~」日時 : 2022年7月16日(土)~7月31日(日)営業時間 : 9:00~17:00(入園は16:30まで)会場 : カネコ種苗 ぐんまフラワーパーク所在地 : 群馬県前橋市柏倉町2471-7入場料 : 大人(高校生以上)610円、小人(中学生以下)無料障がい者料金 本人と介添人1名まで無料(要障がい者手帳)公式サイト: 【夏の赤城山をお得に冒険しよう!】月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里⇔カネコ種苗 ぐんまフラワーパーク期間中「月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里」のポイントカードをお持ちのお客様は、「カネコ種苗 ぐんまフラワーパーク」の入園料が100円引きになります。また、「カネコ種苗 ぐんまフラワーパーク」の入園券の半券をお持ちの場合は、「月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里」にて昆虫カードをプレゼントいたします。フラワーパークではご入園の際に、昆虫の森では3F受付にてご提示ください。「月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里」は、新型コロナウイルス感染拡大防止と夏休み期間中の混雑緩和を図るため、下記日程の午前中から入園を希望される方は、事前予約が必要となります。・2022年7月16日(土)~7月31日(日)までの土曜日、日曜日、祝日のみ・2022年8月6日(土)~8月14日(日)までの平日を含む全日※午後に入園される場合は、予約の必要はありません。※2022年7月20日(水)から8月5日(金)までの平日は、予約の必要はありません。※ご予約の場合は前日の15時までにホームページよりお申し込みください。【講演「SDGsと昆虫食という選択肢」】日時:2022年7月24日11:00~料金:観覧無料講師:富所哲平(群馬県住みます芸人 アンカンミンカン)【昆虫食材の販売】開催期間中の土・日・祝日のみ、展示会場にて昆虫食材販売します。●期間中飲食店舗にて限定メニュー販売・イエコオロギのバナナケーキ ¥500・タガメフラッペ ¥500他にも、クッキーや飲料などのご用意しております。イエコオロギのバナナケーキクッキー協力:月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里/FUTURENAUT 株式会社/灯螂舎場所:カネコ種苗 ぐんまフラワーパーク フラワーホール※価格はすべて税込み価格です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月13日学生時代は成績優秀でアート系の才能や文才もあるのに、つい新しいものに目移りばかりして決定的な道を見つけられないアラサー女性の日々を描いたノルウェー映画『わたしは最悪。』(ヨアキム・トリアー監督)が7月1日に公開されました。「何者にもなれないわたし」の迷走と葛藤成績優秀で医学を志すも「これは自分じゃない」と心理学に転向。心理学を学ぶもののしっくりこなくて写真家を目指す……と次々と目新しいものに飛びつき、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤが主人公。ユリヤの恋人でグラフィックノベル作家として成功した年上のアクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)は、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティーに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィン(ヘルベルト・ノルドルム)に出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが……。主人公・ユリヤを演じたのは、今作が映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。子供の無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する年代の感情の揺れ動きを繊細かつ大胆に演じ、2021年の第74回カンヌ国際映画祭で女優賞に輝いた。「わたしも最悪。」と身につまされる瞬間「人生のステージの違い」などもっともらしいフレーズを並べながら、新しい男の存在を隠しつつ恋人のアクセルに別れ話を切り出すシーンや、呼ばれてもないパーティーにちゃっかり忍び込んで医者のフリをするなどユリヤの“最悪”な部分はたくさん目につくけれど、ユリヤに自身を重ねて「わたしも最悪。」と身につまされる中年は意外と多いのではないか?とはいえ「そんな時代もあったね」と懐かしい気分に浸るだけではなく、芸術の都・オスロを舞台に#MeToo以後の、アフターコロナの今を生きるリアルな姿も描かれており、もう少しだけ「何者にもなれないわたし」と「何者にもなりたくないわたし」の間でプカプカと漂っていてもいいんじゃないかな、と心地よい余韻に浸れる一本だ。7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。(C)2021 OSLO PICTURES – MK PRODUCTIONS – FILM I VÄST – SNOWGLOBE – B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA
2022年07月02日取材・文:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部撮影:中納俊/マイナビウーマン編集部「ただいま~。あ~~疲れた……」疲れて帰ってきた後、私たちを一番……といっても過言ではないほど助けてくれるアイテム。何だと思いますか?人によっていろいろあるかと思いますが、今回ピックアップしたいものは、そう、「着圧ソックス」です。履くだけで脚をすっきりさせてくれる着圧ソックスの中でも、ピップ株式会社の「スリムウォーク」はやはり大定番。そんな「スリムウォーク」が近年大きな進化を遂げていることはご存知でしょうか?コロナ禍でも販売数を大きく伸ばしている「スリムウォーク」の新商品を開発した熊川 裕美子さんにマイナビウーマン編集部が直撃。そうとうなバリキャリ女性なのかと思いきや……意外な発言が出てきました。■「好きな物に携わりたい」という思いから物づくりの世界へ本日はよろしくお願いいたします!熊川さんは4年前にピップに転職されたとのことですが、前職ではどんなお仕事をされていたんですか?化粧品会社で5年ほど商品企画をしていました!そこで物づくりの面白さを経験させてもらいました。それではキャリアアップのために転職をされたのですか?実はそうじゃないんです……。結婚をすることになり、相手の勤務地との兼ね合いで大阪の企業を探すことになったんです。でも、物づくりは続けたいと思っていたので、その時に募集が出ていた中から女性の美しさを応援するスリムウォークに思い切って応募してみた……という経緯で入社しました。なるほど。前職もそうですが、元々女性の美しさをサポートすることに興味があったのですか?純粋に自分が好きなものに携わりたいなと思ってこの業界に入りました!スリムウォークも元々好きなブランドだったんです。ただ、本当に好きな物を担当できるなんて思っていなかったので、運が良かったです(笑)。■「ズボラさ」からヒット商品が誕生スリムウォークで担当された製品がコロナ禍でヒットしていますね!詳しいお話を教えてください。コロナは売上の拡大に繋がった大きな要因ではあるのですが、コロナ禍に入る前の2019年秋の段階で弊社の中では反響をいただけていた商品でして、それに「ステイホーム」で後押しされたという形ですね。元々の需要に時勢が味方したんですね。今までの商品展開とはかなり違う商品だと思うのですが、どのようにして生まれたのでしょう?スリムウォークは元々、外用のソックスから始まったブランドなのですが、私たちの世代にとっては「家用のレッグケアアイテム」というイメージが強いですよね。ここ10年くらいはそのようなアイテムが市場の大半を占めています。ただ、このアイテムってパジャマにプラスαして着るものなんですよね。脚が重ダルい時こそ履くべき……と分かっているのに、そこまで頑張れない……という日もありませんか?あります!(クソデカ声)ですよね(笑)。そこで使うのをやめてしまうお客様が多かったので、じゃあ一枚で済むものがあればいいじゃん!と思ったのが開発のきっかけです。私自身も、買っては使うのをやめてしまう……という経験を繰り返していました。これだったらそのまま寝てしまえるのがいいですよね。ズボラでも続けられるところがうれしいです。社内の反応はどうでしたか?既に売れていた既製品を「めんどくさいよね?」と言ってしまうことに対して、今までお客様への裏切りなのではないか……とか、メインの売り上げに響いてしまうんじゃないかとか、上層部の方々からの反応は厳しかったですね。そこをどうやって説得したのですか?周りの方々が協力してくださって、当時の上司や製品開発の方々も総出で、熱量でぶつかった形です。絶対にやりたいです、絶対いけます!ということを裏づけもしながら説得しました。熱い!開発中、大変だったことは他にありますか?試作品のチェックですね……人に履かせても問題無いかなどをひとつひとつマネキンに履かせるんです。盛った話ではなく、一日に何百足もソックスを履かせるんですよ。そうしていくと指紋が無くなりそうになるんですよね……。指紋が無くなる!?恐ろしすぎる……。でも、それだけ真剣に物づくりをしているということですよね。■休みの日は全力で休む開発に関する熱い話を伺えましたが、熊川さんは現在、テレワークがメインなんですよね。私生活との切り分けが難しいと思うのですが、どのように過ごされていますか?私は切り分けが苦手な方ですね……夫が帰ってくるギリギリまで仕事して、急いでご飯を作っています。その分、土日は全力で休んでいます。仕事の携帯は見もしないです。私、昔から仕事の時以外は仕事のことを考えないようにしているんですよ。意外!とても熱いお話がたくさん出てきたのでいわゆる仕事人間なのかと思っていました。前職では担当商品が生活の中に入ってくることが多かったのですが、今はわりとそうでもないので、完全に忘れて休んでいます。その方が消費者のリアルな感覚が掴みやすいですし。あ、もちろん着圧は普段から履いていますよ!■将来的に楽をするために頑張りたい転職でお仕事の幅が広がった熊川さんですが、「今後、こういう仕事をしたい!」「こうなりたい!」というビジョンはありますか?今まではモノとしてアウトプットされるものに携わってきたのですが、最近は自分がお金を払いたいと思うものの価値って、「モノ」に限らないなと思っていまして。サービスなどで人を喜ばせるための知識が今は全く無いのですが、今後はもっとそこが必要になりそうと思っています。始めはECやWEBマーケティングの知識から身につけたいですね。老後も生きていけるように……ずっと働き続けるんだろうなあとは思っています。本当にお仕事が好きなんですね!好きではないんです(食い気味に)!え!?ここにきてそれですか!??本当は専業主婦になりたいと思って20代は生きてきたんですよ。仕事に対して熱意があふれていますし、そうは見えませんが……。本当にお金があったら猫みたいな生活をしたいです。でも、好きなものを買ったり好きな事をしたりしたいってなったら働かない選択肢って無いじゃないですか。「お金は無いけどゴロゴロできる生活」か「働かなきゃいけないけど好きな事はできる生活」かの二択だったら「じゃあ、働くか!」って感じです。リアル(笑)。働くことがものすごく好き!って感覚ではないですが、毎日8時間も働くんだから、自然と熱も入るし、少しでも楽しく頑張りたいなって思っています。あ、安心しました。この記事がどうなってしまうのかと思いました。とても真面目な性格なんですね。熊川さんのように思って働いている人は多そうです。宝くじが当たらない限りは生きているために真面目に頑張っていくと思います(笑)。いずれはフリーランスでも働けるように、楽するために頑張って知識をつけていきたいです!ピップさん的には熊川さんに宝くじが当たらないことを祈りつつ……すてきなお話をありがとうございました!
2022年06月25日取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部撮影:洞澤佐智子仕事で疲れた帰り道、ふと飲みたくなるもの……そう、ビールです!どんなにヘトヘトでも缶ビールをプシュッと開ける瞬間の高揚感たるや。この瞬間のために働いている、なんて人もいるのではないでしょうか。それぞれお気に入りがあると思いますが、私は味はもちろん、パッケージやブランディングにもこだわりたい人。そんな面倒くさい私がコンビニやスーパーで見かけると思わず手に取ってしまうのが、「よなよなエール」を始めとするヤッホーブルーイングの製品です。今回お話を伺ったのは、クラフトビールを製造・販売する株式会社ヤッホーブルーイングで、プロモーション業務の責任者を務める河津愛美さん。4度の転職を経て、ヤッホーブルーイングに入社した河津さんに、働く上で大切にしている軸や、転職を迷っている人へのアドバイスを伺いました。■興味のあることに挑戦し続けた経歴本日はよろしくお願いいたします。ヤッホーブルーイングでは、みなさんニックネームで呼び合っていると伺いました。私も河津さんのことを“まるちゃん(社内の通称)”と呼んでもいいですか?もちろんです。ぜひ呼んでください!ありがとうございます!さっそくですが、まるちゃんの経歴を見てびっくりしました。とても面白い経験をしているようですが、簡単に教えていただけますか?まず中学3年生から芸能活動をしていて、事務所に所属していました。当時はお笑いがやりたいと思って芸能事務所に入ったのですが、自分は養成所などに入って練習生として頑張るより、実地で周りとの差を感じて成長する方が向いているとその時に学び、その後新卒で大手広告会社に入社しました。入社理由はずばり……?早く実践の場に出してもらえる環境だと思ったからです!実際に入った瞬間から実践で、名刺の渡し方も分からない状態で営業に行っていました(笑)。そして1件目で大炎上 ……でも、上司が「部長は謝るためにいるから」とにこやかに言ってくれて、良い風土の会社でしたね。それは成長できそうな環境ですね。その後、ベンチャー企業に転職されたそうですが、大手企業からベンチャー企業に転職することに不安はありませんでしたか?大きい会社だから安定はしていましたが、変化しないことに不安もありました。どんどん社会が変化していく中で、変わらない会社の姿勢に「果たしてこのままここにいて大丈夫なのだろうか」と思い、野生の勘で転職しました。その後、ベンチャーを経てフリーランスでも活躍しているんですよね。そうなんです!外資系のベンチャー企業だったのですが、入社後すぐに日本から撤退すると聞き、退職。その後、前職の経験を生かしフリーのディレクターやライターをやっていました。すごい経歴……すでにおなかいっぱいです(笑)。フリーランスを経て、また転職されたそうですね。はい。プロレス団体とか江ノ島水族館とか直感的に面白そうと思ったところを受けていました(笑)。色々受けた結果、最終的に人材系の会社に入りました。興味あると思っていてもなかなか受けようと思えないからすごいです……!最終的に人材系の会社に決めた理由はなんだったのですか?面接官が面白かったんです!明け透けに話してくれて、この人とならいい仕事が出来そうだな~と思ったのが入社理由ですね。■仕事の誘いから、採用面接にやっぱり一緒に働く人って大切ですよね。そして、ついにヤッホーブルーイングに入社されるそうですが、入社したきっかけを教えてください!人材系の会社でプロモーション職として働いていて、大きな不満はなかったのですが、既存のプロモーション方法について疑問を持つことが多くて……。人の心を動かすプロモーションってどんなものだろう?と調べている時にヤッホーブルーイングにたどり着きました。最初は、一緒になにか面白いことができないかなと思い、仕事としてお声がけしたところ、「人手が足りないから無理」と言われてしまい(笑)。でも、「ファンの方とヤッホーブルーイングの今後についてを考えるイベントがあるので、そこに来てください」と言われ、参加した流れで採用面接に誘われました。そこからとんとん拍子で入社することに……。なんと……!仕事の営業から、入社の流れになるなんて、ご縁があったとしか言えませんね。面接はどんな雰囲気だったんですか?まず面接官がニックネームで名乗るんです。そして、呼ばれたいニックネームを聞かれ……。普通はあり得ないので衝撃を受けました。でも、きちんと私自身を見てくれているのが伝わってきて、正直に話すことができ、結果的によかったです。あとは、「ビールに味を!人生に幸せを!」という会社が掲げているミッションに共感したのも、大きな入社理由ですね。■型破りな意見が「面白企画」のタネになる緊張感をほぐしてくれるような面接なんですね。まるちゃんはヤッホーブルーイングではどんな業務をされているんですか?現在は、よなよなエールのファンになってもらうためのプロモーションを考える仕事をしています。昨年は、「BAR恥さらし」というイベントを実施しました。「BAR恥さらし」、名前もキャッチ―で気になる。「ここでは、恥が味になる。」をキャッチコピーに、募集した“恥さらしエピソード”をMCが読み上げ、ビールを飲みながら恥ずかしい気持ちを昇華するというオンラインイベントです。イベントのエンディングでは、よなよなエールの缶を宇宙に飛ばすというコンテンツ も……。え、缶を宇宙に!?どういうことですか?そのままの意味です(笑)。よなよなエール数量限定デザインの「よなよなピース缶」を宇宙に飛ばして、その映像を配信するという。なんと大掛かりな……!!そんなビッグな案はどうやって出てくるのですか?ヤッホーブルーイングでは、部署の垣根を超えた“横断プロジェクト”を行っていて、色んな部署のメンバーが集まってプロジェクトを進行しているんです。なので、企画については初心者もいっぱいいるので、型破りな意見がたくさん出てくるんですよね。むしろ型破りなものしか出てこない(笑)。その型破りな意見こそが貴重なタネになるんですね!やっぱり企画者が本当に面白いと思っているかどうかを大切にしたいじゃないですか。狙いにいった企画だとお客さんにもその気持ちが伝わっちゃうので。企画を推進する上で、自分たちが面白いと思っているかということは重視していますね!今の業務に、これまでの仕事の経験が生きているなと感じる瞬間はありますか?どの会社でも「人の心を動かす」を軸に仕事をしていたので、その軸は変わっていないですし、今の仕事にもその考え方が生きていると思います!■まずは多くを考えず「好きなこと」に挑戦することが大切話を伺っているととても楽しく働いているのが伝わってきます!さまざまな職場を経験しているまるちゃんだからこそ感じる「良い会社」の基準ってありますか?仕事で成功するより、幸せに働くことの方が難しいと思っているんです。色々考えた結果、私は公私混同することも大切だと思いました。仕事でも本能的な気持ちを持ち続けて、自分の好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言える環境で働くことって大切だと思います。要は自分らしく幸せに働ける会社は「いい会社」だと思います。転職したくても、不安で行動に移せない人も多いと思います。まるちゃんのようにどの会社でも楽しく働く秘訣ってありますか?この製品好きだなとか、この会社っていい会社だなと感じた会社で働いてみるのが一番だと思います。もちろん入ってみたら想像と違ったなんてこともあると思いますが、それはその時考えればいい。まずは多くを考えすぎずに好きなところで働いてみてください!あとは、やっぱり面接が一番大事だと思っています。自分の嫌いなことはきちんと伝える。変に取り繕わない。それが大事!自分の本心を見せた上で採用してくれたと思えば、それだけで信頼感もありますよね。どうしてもよく見せようとしがちですが、自然体で挑むのが大切なんですね。勉強になります!そんなまるちゃんの今後のビジョンを教えてください。こんなこと言っていいか分からないけど、仕事していないみたいに仕事したいですね(笑)。仕事と気負いしすぎず、楽しく働きたい。共感しかないです(笑)。あとは、一人でもいいから誰かの人生を変える企画を考えたいです。多くの人の人生を変えたいなんて難しいことは言わないので……。きっと「BAR恥さらし」で人生が変わった人もいると思います!一ファンとして、これからもすてきな企画楽しみにしています。本日はありがとうございました。
2022年05月17日アカデミー賞国際長編映画賞・脚本賞ノミネート、カンヌ国際映画祭女優賞の話題作『わたしは最悪。』より、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。本作は、海外の映画祭で高く評価される『母の残像』『テルマ』などのヨアキム・トリアー監督が斬新な映像表現で、主人公の女性、ユリヤの衝動的な日々を描いたノルウェー発の異色作。これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェが、子どものような無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する感情の揺れ動きを、グラデーション豊かに表現、繊細かつ大胆な演技でユリヤを演じきった。今回解禁となった予告映像では、主人公のユリヤが新たな出会いに胸高鳴る様子から始まる。いまの彼の元で幸せと思いながら、小さな違和感に気づかないふりをして過ごしてきたユリヤ。けれどもある時自分に「これは望んでいた自分?」と問いかけ、オスロの街を新しい恋に向かって走り出す。60~70年代に活躍したハリー・ニルソンのキャッチーな楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて、遊び心溢れる独創的な映像が映し出される。ユリヤのセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。世界中から共感や絶賛の声が続々と寄せられる本作ならではの新鮮な映像や構成が垣間見える予告編となっている。さらにポスターは、添えられたキャッチコピー<人生は選択―時々、運命>を体現するかのように、ユリヤが吹っ切れたような表情とともにオスロの街中を駆け抜ける様子を切り取ったもの。加えて、本作の原題でもある「The Worst Person In The World」のテキストの中に、彼女のいくつもの人生のワンシーンが切り取られコラージュされたユニークなビジュアルとなっている。『わたしは最悪。』は7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年04月29日全国のクリニックから検索美容医療ポータルサイト「わたしの名医」がリニューアルされた。「わたしの名医」では美容医療が受けられるクリニックを探すことができ、美容医療に関する情報なども知ることができる。「わたしの名医」を運営する株式会社ヘッドスプリングがこのサイトを公式リリースしたのは2020年7月のこと。その後も美容医療への需要が高まっており、美容医療に興味のある人や、医療関係者にもおすすめのコンテンツを掲載し続けている。効果・施術後の経過・ホームケアのレポートも健康や病気に関することでは、それぞれが「かかりつけ医」を持つことが推奨されている。「かかりつけ医」には健康に関するあらゆる相談ができるが、美容医療に関する限り、そのような医師や医療機関を探すことは難しい。「美容医療のかかりつけ」をコンセプトとする「わたしの名医」は、全国のクリニックと患者をつなぐポータルサイトである。美容医療の医療機関の検索はもちろん、施術やダウンタイム、ホームケアなどについての知識も得られる。また、「医人VOICE」のコンテンツではドクターの人柄やクリニックの魅力を含め、診療のこだわりなどを掲載。「名医こだわりのブランド」では、おすすめのドクターズコスメを紹介し、それらを購入できるクリニックやオンラインショップも紹介されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※美容医療のかかりつけ医 わたしの名医
2022年04月29日何事もポジティブに受け止められたら、人生うまくいきそうな気がしますよね。本記事では、あなたの「ポジティブ度」がわかる診断テストを紹介しようと思います。ポジティブ度をチェックすれば、より魅力的な自分になる方法がわかるかも!Q.もし、自分のSNSがバズったら、そのあと、あなたはどうしますか?次の選択肢から選んでください。A.友達に自慢するB.チャンスだと思い投稿を増やすC.怖くなってアカウントを消すD.身バレしそうな投稿を削除するA.友達に自慢するAの「友達に自慢する」を選んだあなたは、ポジティブ度高めの70%みたい。自分を魅力的に演出する力が高いあなたは、今の時代に生きてこそ力を発揮できる人かも。自己肯定感の高さのおかげで、自分をより素敵に表現できているのではないでしょうか。ただ、うまくいっても調子にのってしまうとせっかくの魅力が台無しになってしまうことも。変わらない自分を保つことを、忘れないことが大切だそうですよ。B.チャンスだと思い投稿を増やすBの「チャンスだと思い投稿を増やす」を選んだあなたは、ポジティブ度かなり高めの90%なのだとか。あなたは、自信に溢れる魅力的な女性なのでしょう。チャレンジ精神旺盛で、人生を楽しんでいる可能性が高いです。しかし、傲慢になってしまうと、失敗してしまうかも。初心を大切にして、行動するといいのだとか。C.怖くなってアカウントを消すCの「怖くなってアカウントを消す」を選んだあなたは、ポジティブ度20%と低めだそう。本当は素敵な魅力があるのに、ここぞというときに自信がなくて、せっかくの機会を逃してしまうことはありませんか。そんなあなたは、もっと自己肯定感を高めた方がよさそう。今よりも、ポジティブに考えられるように心がけるといいかもしれないですよ。D.身バレしそうな投稿を削除するDの「身バレしそうな投稿を削除する」を選んだあなたは、やや低めのポジティブ度40%だとのこと。やや慎重な一面があるあなたは、必要のない場面で考え込んでしまって損をしているかも。自己肯定感をアップするために、常にポジティブな考え方をする癖をつけるのがおすすめとのこと。ポジティブ思考になれば、思いもよらない成功を掴める可能性がありますよ。あなたのポジティブ度はどれくらいでしたか。今よりももっと素敵な自分になるためにも、診断テストの結果のようにポジティブな考え方を、活用してみてくださいね。"
2022年04月24日撮影:洞澤佐智子取材・文:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部生活を便利にしてくれる家電。コロナ禍により家で過ごす時間が増えたことで、家電を新調した人も多いのではないでしょうか。今回お話を伺ったのは、パナソニック株式会社の角田あかねさん。現在はパナソニックビューティの宣伝を担当している角田さんは、これまでかなりハードな職場でも働いてきたそう。転職を経て働き方が変わったという角田さんの「選択肢」について聞きました。■激務の中で仕事の面白さに出会った本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、角田さんは現在パナソニックビューティの宣伝を担当されているんですよね。昨年の秋に宣伝担当になったそうで、それまではWEB周りを担当されていたとのことですが、これまでどのようなキャリアを歩んできたのですか?パナソニックは2社目で、1社目は広告代理店のサポートをするようなITベンチャーでした。といっても大手企業の子会社だったので、取引先や親会社に出向することも。その時にサポートだけではなくお客様の問題のすぐ近くで解決策を考えることができて、「何のためにこの仕事をしているのか」という部分が分かるところに良さを感じていました。取引先や親会社で働いている期間はものすごく忙しくはあったんですけど……エキサイティングではありましたね(笑)。エキサイティング(笑)。たしかに広告業界ってとにかく忙しそうなイメージです。その中で角田さんは仕事の面白みを見つけられていたんですね。■「今やっていること」の目的をクリアにしたい出向している期間は「生きてる!」って感じでした。でも、契約が終わって本社に戻った時に「もう少し問題に近いところで働いて、自分のやっている仕事の意味をもっと感じたい」「問題を抱えている中心で働いてみたい」と考えて転職を決めました。なるほど。こういうことを聞くのもなんですが、転職活動をしている時はパナソニックが第一志望だったんですか?いえ、「問題・課題の中心は事業会社にあり」だと思い、片っ端から事業会社さんを受けていました(笑)。面接などを受けていく中でお客様の近くでお客様の生活を豊かにするという課題を解決したいという想いが明確になり、パナソニックが第一志望になったという流れです。だから「電機メーカーに入りたいから」といった理由ではないんですよね。事業で何を扱うかではなく、目的がクリアで何に貢献できるかを重視されているんですね。そうですね。広告代理店のサポートをしていた時にお客さんに「なんか違う」と言われることがあり、それがすごいモヤモヤして…。そんな時に「解決すべきこと・貢献できることがうやむやで曖昧なのが自分は嫌なんだろうな」と気づいたので、そこをクリアにしやすい立場になろうと思いました。■転職を経て、落ち着いて働けるように変化転職されてからはどうでしたか?入社時はデジタル担当としてパナソニックビューティの商品サイトや公式SNSアカウントの運用をしていました。前職よりもお客様に近くなったので、お客様の視点を持ってアウトプットしようと心がけていました。働き方そのものについての変化はありましたか?それは仕事内容よりも変化がありましたね。前職では忙しい時は就業時間ぎりぎりのぎりぎりまで仕事をして電車に飛び乗って……みたいなこともありました。今では会社のルールであまり残業しなくなりましたね。「まぁ、なんてホワイトなんだろう」と思いました(笑)。前職での経験がすごすぎる……。転職の時は仕事内容だけではなく、働き方にも軸に置いていましたか?そうですね。前職はベンチャー企業だったこともあって人の出入りが激しく、落ち着いて仕事ができなくて。転職するなら腰を据えて仕事ができる会社にしようと思っていました。ちなみに転職したことで初めて「定年退職お疲れさまでした!」を目にしました。都市伝説ではなかった、と……(笑)。そうみたいです(笑)。■新しいことに挑戦するために異動を希望今の部署に移ってからはどんな変化がありましたか?これまで「商品を探しに来てくれたお客様に情報を提供する」といった受け身のコミュニケーションだったところから、お客様に自ら売り込んでいったり、お客様の気づいていない悩みを見つけたり、これからの美容トレンドをつくっていったりするような、アグレッシブな業務になりました。今まで10年以上デジタル領域で仕事をしてきましたが、デジタル以外のマスを動かすのは初めての経験なので、毎日てんてこまいです。これまでとは違う領域に挑戦しようと思ったのはなぜですか?デジタルって奥が深いし、どんどんアップデートされるものなので極めるということは一切ないんですけど、デジタルしかやっていない会社からデジタル以外もできる会社にせっかく転職したので、「今やらなきゃもう新しいことに挑戦できないかも」と思って新しい知見を得るために自ら手を挙げました。ただ、いきなりパナソニックビューティなんていうそんなに大きなブランドを手掛けることになるとは思っていませんでした。新しいことに触れて毎日充実されているんですね。異動して驚いた事やギャップを感じたことなどはありましたか?ビューティー商品に対する会社からの期待が思っている100倍200倍大きいと実感しました。パナソニックビューティっていわゆるパナソニックブランドの生活白物家電とは違って、会社の中でのブランドの立ち位置としては独立した存在なので、完全に新しい需要をつくったり、トレンド番付に入る大ヒットだったりを求められていますね。「人のほしいを新しくつくる」こと、と言ったら良いでしょうか。これまでより「何をしたいか」「お客様に何を伝え、どう動かしたいか」が無いといけないのかもしれません。ちなみに角田さんの今したいことって何ですか?コロナ禍でなかなか難しいところではあるのですが、もっとお客様と密になって、つくり手の熱い思いを伝えたいです。今は少しその距離が遠いなと感じているので、開発の人や技術の人の熱さを通して、パナソニックビューティ商品の良さを伝えられたらなと。最後に、さまざまな経験を積まれている角田さんが働く上で大切にしていることを教えてください!「今の仕事ってなんでやっているんだっけ?」の「なぜ」の部分を間違えないことですね。宣伝業務というと派手で耳障りのいい企画みたいなものもあると思うんですけど、そうじゃなくてお客様のために、お客様が商品も宣伝企画もいいねと思ってくれるような伝え方を前職から大切にしています。それが転職という選択にもつながっているんですね。逆に、大切にしたいと思っているけどできていないことは効率性です。プライベートも大事にするためにも必要だと思っているのですが、これまでの経験から長時間働ける体になってしまっているので……。スケジュールの中でいい物を生み出せるようになって、今後こういうことを聞かれた時に「効率性です!」と答えられるようになりたいです!それでは少し時間が経ったらぜひまたお話を聞かせてください!本日はすてきなお話をありがとうございました!
2022年03月04日SNSで話題!波乱万丈な鬼姑との戦いを紹介!「@puyozip」さんの「この人は本当に鬼だ…。姑は「義父の立ち合い出産かそれとも…」とある選択肢を出してきて?!【鬼姑との戦い】<第27話>」を紹介します。結婚するまで気づけなかった姑の正体…。次々に明らかになっていく呪われた一家の実態…。前回、問診する部屋になぜか姑がいたという衝撃的な展開になりましたね。さらに、追い打ちをかけるように究極な二択を迫る鬼姑…。究極の選択を迫る姑…この人は本当に鬼だ…両親はK子さんの味方ではなかった…再び絶望的になったK子さん…娘の心配より、自分たちの心配をするのには開いた口が塞がならないですよね…。姑は自分のタメにどこまで根回しするのでしょうか…。K子さんが不憫でなりません…。今回は「この人は本当に鬼だ…。姑は「義父の立ち合い出産かそれとも…」とある選択肢を出してきて?!【鬼姑との戦い】<第27話>」をご紹介致しました!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@puyozip)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月19日取材・文:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部撮影:永田洋輔吸水ショーツや月経カップなど、いわゆる「フェムテック」について耳にする機会が増えた2021年。新語・流行語大賞にもノミネートされ、世の女性たちの関心が高まっていることも伺えます。そんなフェムテックですが、大阪の大丸梅田店では今のように広く認知される前の2019年から、フェムテックグッズなどを扱うコンセプトエリア「ミチカケ」を展開していました。なぜそんな早くから?そもそも、どうして百貨店でフェムテックグッズ?「ミチカケ」をゼロからつくりあげた高橋知世さんにお話を伺いました。■やろうとしたことの先にフェムテックがあった高橋さんは「ミチカケ」担当になるまで婦人靴、婦人洋品のような、百貨店でもメインの分野を担当されてきたんですよね。なぜここにきて「フェムテックグッズを扱おう!」と思ったのでしょう?もともとは今までやってこなかった婦人服をやりたいと思っていたんですよね。大丸梅田店って、5階から7階が婦人服エリアになっているんです。5階の担当になった時は希望通りに婦人服を担当できると思っていたのですが、ちょうどその頃5階エリアに改装が計画されており……。大丸梅田店って地下2階~4階、6階はJR大阪駅駅直通の出入り口があるのですが、5階は繋がっていなくてお客様を呼び込みにくい構造なんですよ。そこで新しい分野としてフェムテックに注目されたのですか?結果的にフェムテックグッズも扱っているのですが、「ミチカケ」の構想がスタートした時にはフェムテックをメインにしようと思っていたわけではないんです。実際に店舗に立つ中で「ネガティブな感情も受け止めてくれる売り場にしたい」という思いがありました。今って「商業施設も売られている物もありすぎて選べない……」となってしまうこともあると思うんです。でも、そんなネガティブな姿もありのままの自分なんですよね。それを受け止めてくれる売り場があれば良いなという話を当時のプロジェクトメンバーとしていて。それが「ミチカケ」の指針になりました。やろうとしたことが先にあって、その結果としてフェムテックの要素が入ってきたという流れです。なるほど。ネガティブな感情に応えてくれる売り場って新しいですね。今はいろいろな働き方があるけれど、例えばうまくいかないことがあっても自分のせいじゃない時ってあるじゃないですか。そういったネガティブなものの根源には何があるんだろう?と考えた時に女性のバイオリズムが浮かんできました。百貨店として今までキラキラしたものには応えてきましたが、今まで取り扱えなかったモヤモヤにも応えることが「ミチカケ」の基礎になったんです。■物を売るだけではなく、お客様に寄り添えるのが百貨店の価値「ミチカケ」って扱う物だけではなく、「月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う」というコンセプトも百貨店の売り場として斬新ですよね。新しいプロジェクトを進めるにあたって、大変だったことは何ですか?ポップ作りですかね……。会社としてフェムテックグッズを扱ったことがなかったというのもそうですし、百貨店として担保すべき信頼性と、取引先の要求、お客様目線、そして「ミチカケ」らしさ。その全てを調整してポップを作り上げるのが大変です。ブロックリーダーとして外部の方との調整もされていますもんね。そんな大変な中で「ミチカケ」らしさを見失わないために強く意識されていることはありますか?お客様目線ですかね。「ミチカケ」の場合は特に、お客様がご自身の悩みや問題に気づいていないことが多いんです。例えば、これが婦人靴エリアだったら、靴を履くと足が痛くなることに悩んだお客様が来店される。でも、「ミチカケ」の場合は「生理痛があることは当たり前」「生理痛がひどかったら薬を飲むしかない」みたいに、他にも選択肢があることすら知らないこともあるんですよね。担当者として、「じゃあ、どうしたら悩みに気づいてもらえるんだろう?」と考えてイベントや販促の内容を考えています。「生理=つらいもの」と多くの人が思っている状況を変えることから始めないといけないですもんね、大変すぎる……。フェムテックグッズって未知な商品だからこそ、実際に使ったり、使った人の話を聞いたりしたいと思っている人は多いと思うんです。それをできるのが百貨店の強みなので、「気づき」から提案している最中です。百貨店って物を売る、買うだけじゃないんですね……!今までお客様に寄り添ってきた経験が「ミチカケ」の売り場に反映されているんですね。接客はもちろん、売り場作りでもお客様に寄り添うことは特に意識していますね。「ミチカケ」で扱う物はまだ広く知られていない物が多いので、身近に感じてもらえるよう、お客様に寄り添うんです。■うまくいかなかった時に支えてくれた人たちへ恩返しをしたい高橋さんは婦人靴担当だった時に婦人靴売り場内の個人売上No.1を達成したんですよね。セクションリーダーやフロアのサブマネージャーを経て、今はブロックリーダー。順調にキャリアを積み重ねていらっしゃる印象ですが、ご自身が以前から抱いていたキャリア像と今の姿は一致していますか?元々、契約社員から正社員になりたいとは思っていたので、その夢はかなっていますね。でも、実は1回の試験で社員になれたわけではないんですよ。最初の試験では売り上げ実績もあったので自信があったのですが、結果として落ちてしまった。今では落ちた理由も分かるんですけど(笑)。とんとん拍子でキャリアアップしたわけではなかったのですね。売り上げだけではなく、百貨店全体で考える視点が必要だったんだと思います。試験に落ちてしまった時に周りの人たちが支えてくれて、その人たちに恩返ししたい気持ちからマネジメントに携わりたいと思いました。今はその立場にいるので、目標は達成しているかなと思います。もともといろいろな売り場を経験したいと考えていましたか?そうですね。ただ、やっぱりフェムテックに携わるとは思っていませんでした。フロアの改装も百貨店としてなかなかないことですし……。でも、その時も先輩に「本当に限られた人しか経験できないことだから頑張りや!」と言ってもらえて頑張れました。「ミチカケ」をオープンしたことで、物を売ることってやっぱり「寄り添う」ことが大切なんだなと気づけたのが良かったです。お客様はもちろん、取引先や売り場のメンバーにもそうですね。いろいろな立場の人に寄り添っていくと矛盾が生じることも多くて大変なんですけど、それでも諦めずにヒアリングするなどしてうまく調整しています。百貨店の中でもメインの分野から、フェムテックという新しい分野にチャレンジされていますが、今後のビジョンなどはありますか?まずは今やっていることを愚直に続けることですかね。フェムテックは今、ブームのようになっていますが、女性の健康課題を解決することという根幹の部分は一過性のものではなく、定着させなければと思います。「ミチカケ」を通してSNSのライブ配信やイベント登壇のような情報発信もさせてもらえるようになったので、女性の健康課題を解決するためにも、そこはどんどん拡大して取り組んでいけたら良いですね。
2021年12月15日取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部撮影:大嶋千尋“ふるさと納税”と聞くとあなたは何を思い浮かべますか?地元を応援するため、おいしい返礼品を受け取るため……。目的は人それぞれだと思います。かく言う私は、返礼品目当てでふるさと納税に参加したことがあるひとり。寄付した自治体は、名前すら知らない町でした。「きっかけは返礼品目当てでもいいんです!そこから地域の取り組みを知っていただければ……」そう話すのは、ふるさと納税総合サイトを運営する 株式会社トラストバンクでふるさと納税を推進する部署・ふるさとチョイス事業本部に勤める藤井楓さん。藤井さんの役目は、全国の自治体職員さんに地域の課題をヒアリングしながら、一緒に解決に導くお仕事。取材中に至るところで感じた自治体ファーストな精神は、いったいどこからきているのか。常に前向きに自治体に向き合う姿勢について伺いました。■離れて分かった地元の魅力藤井さんは中途で入社されたそうですが、前職はどのようなお仕事をされていたのですか?広告運用の仕事を2年間していました。IT業界なら、幅広くいろいろな業界と関われるかなと思い、入社しました。今とは畑の違うお仕事ですよね。どのようなきっかけで、トラストバンクに転職を決めたのですか?出身が長野県長野市なんですが、漠然と自分が将来どこで長く暮らすか、と考えたときに、都心の満員電車の中で暮らしていくというのが、あまり想像つかなくて。 のちのち地域で暮らしたいなという思いがありました。では、これといったきっかけがあったというよりは、漠然といつかは地方で暮らしたいという気持ちがあったということですよね。そうですね。住んでいるときは、「早く都会に出たい!」という思いで上京してきたんですけど、周りの人から「長野って自然豊かでいいよね」「住みたい田舎ランキング上位で素敵なところだよね」と言っていただけることが多くて、それによって長野の良さが見えてきて……。地元を離れたからこそ、客観視出来たというのはあるかと思います。■畑違いの仕事で感じたギャップいざ転職し、当初からふるさとチョイスのお仕事に就いたそうですが、入社して感じた良いギャップや大変だったことなどはありますか?まずは会社として、「利益のためよりも地域のため」というのが第一の柱としてあり、最初はそこに驚きましたね。前の会社では、いかに利益を出すかという指針で考えればよかったので、分かりやすかったんですけど、「本当に地域のためになるのか」は答えがないので、最初は難しかったです。でも、逆に今はそれがすごくやりがいにもなっています。日頃から自治体さんとお話する機会が多く、自分の関わっている案件が“何のためになっているのか”というのが分かりやすいところも、私のモチベーションになっていますね。あと最初は、電話口や社内で飛び交う自治体名が聞き取れなくて大変でした(笑)。自治体の方とは、直接お会いしてお話することも多いのですか?今はコロナの影響もあり、なかなか難しいですけど、以前は出張も多かったですね。ちょっとした雑談や、お昼をご一緒すると、担当者の人柄や思いが伝わってくるので、直接お会いしたほうが関係性は築きやすいですね……。地方の方のほうが直接の繋がりとかを大切にしそうですよね。そうなんですよ!本当は飲み会がメイン(笑)。トラストバンクとして、自治体さんは、お客さまというよりは、地域のために一緒に頑張る仲間みたいな感覚で取り組んでいて、物理的な距離はあるんですけど、心の通った距離感で、自治体さんが目指すところに“伴走する”ことをチームとしては掲げています。■「何か力になれることはないか常に考えています」地域の方と関わる中で、仕事に対する思いや向き合い方は変わりましたか?変わりましたね。お忙しい中でも、地域のため市民のために熱い思いを持って取り組んでいらっしゃる職員さんと関わることで、自分も自治体さんや地域のために何か力になりたいな、と思うようになりましたね。良い影響ですね!熱い思いを持っている方が多いということですが、うまくいかない現状にネガティブになっている自治体さんはいないのですか?そうですね……。何からしていいか分からない、というお話はよくあります。ただ、もう諦めているみたいなことはあまりないですね。そういった方にはどのようなサポートを行うのですか?職員さんは3、4年で異動されることが多いので、職員向けにふるさと納税の基礎知識をお伝えするセミナーを開催しています。あとは、職員さん同士を繋げることにも取り組んでいます。あくまで私たちは自治体ではないので、同じ立場で相談出来る人を作ることで、切磋琢磨していろいろな取り組みが出来るように、職員さんを繋げることは、定期的に行っていますね。全てをまとめてみてくださるから、安心感がすごいですよね。■相手の立場に立って寄り添うこと今までお話を伺ってきた中で、藤井さんの発言が常に前向きだな、と感じたのですが、元々前向きな性格なのですか?根っからのポジティブなタイプではないと思います。でも、日頃やり取りをしている自治体職員さんが、地域や市民のためを思って頑張っている姿を見ている中、自分に出来ることを考えたときに自分も前を向くしかない!という感じです(笑)。熱い思いがある地域の方と関わるからこそ、自分も前に向かって進めているような気がします。職員さんの中には、何していいか分からないという方もいらっしゃるということでしたが、そういう方を鼓舞するためには、普段どういうお声がけをしているのですか?スタッフによってタイプが違うのですが、私は「寄り添い型」。他の業務と兼務されている職員さんも多く、忙しくて手が回らないというお言葉をもらうこともあります。そんな時、まずは職員さんの状況を伺ったり、想像して今出来ることから提案してみたり……。私は熱血というよりは、寄り添う形でお話を伺うようにしていますね。■今、私たちに出来ることコロナ禍も相まって、地元を支援したいけど何をすればいいか分からない、という人も多いと思います。地域の方々に近い立場にいる藤井さんが感じる、私たちに出来ることがあれば教えてください。やはり、ふるさと納税は自分で地域を決めて寄付出来るので、地元を離れていても応援出来る一つの手段かな、と思います。その中でも、寄付するときに地域宛にメッセージを送ることが出来るんですよ!寄付をしてくださる方がどんな風に応援してくれたかというのは、職員さんたちの励みになるんです。その言葉だけでも支援に繋がっているな、と実感しているので、ぜひメッセージを書いていただけると嬉しいですね。たしかに、なかなか直接足を運んだり、人と会いにくい世の中で、言葉の大切さを今まで以上に感じますよね。そうなんです!自治体さんによっては、メッセージを印刷し、道の駅の壁に貼っているところも(笑)。いただいたメッセージから、地元の魅力に気づく人も多いんです。なので、ぜひふるさと納税をする際は、メッセージを書いてほしいですね。私も次回からはしっかりとメッセージを書くようにします!あとは、自分の地元のページを見てほしいです!自分の地元がどんな取り組みをしているか知らない人が多いと思うんですよね。でも、それぞれいろいろなことに取り組んでいて、新しい発見があるはずなんです。地元の良さや取り組みを知れる良い機会になると思うので、ぜひチェックしてほしいですね。■ふるさとチョイスを通して「未来を繋いでいきたい」人と人との繋がりがキーワードとなるお仕事だな、と思ったのですが、藤井さんが働く上で大切にしていることは何ですか?社内外でも、思いやりと尊敬を大切にしていますね。私の中ではすみ分けていて、思いやりは「相手の視点になって考えてみること」、尊敬は「上下関係なく、みんなそれぞれの役割・立場で頑張っていることに敬意を持つこと」。お仕事する上でもですが、人間関係においても大切なことですよね。最近は、リモートワークの影響で希薄になったコミュニケーションを円滑にするために、自主的に社内ラジオのパーソナリティを始めました。毎週、社内ゲストを招き、人柄や仕事の裏話・裏側をフランクに放送しています。素敵!このご時世だからこそ、よりうれしい取り組みですね。自分ひとりでは出来ることは少ないですが、事業を通じていろいろな提案を行い、未来に繋げることが出来るポジションにいると思うので、ふるさと納税を通じて、地域のために動いてくださる職員さんのために、今後も情報を発信していったり、職員さん同士を繋げる活動を続けていければと……。繋げたところから新たに創出されることもあると思うので、そのきっかけを作れればうれしいです。
2021年10月22日取材・文:ねむみえり撮影:大嶋千尋編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部6年連続で缶商品の売上がアップしている「サッポロ生ビール黒ラベル」。ビール業界の大手、サッポロビールの代表的ブランドだ。そんな「黒ラベル」の女性初のブランドマネージャーを務めているのが、今回取材した齋藤愛子さん。”女性初”ということで、不安やプレッシャーもあるのではないかと思いながら齋藤さんのお話を伺っていたところ、見えてきたのは、ワクワクした気持ちに満ち溢れた齋藤さんの「黒ラベル」への愛でした。■人生の楽しい瞬間に携わりたいという強い思いサッポロビールには2010年に新卒で入社されたんですね。新卒で、サッポロビールを選んだ理由はどういうところですか?学生時代から、人を楽しませることがすごく好きなので、人生で楽しいなって思うような瞬間に携わる仕事をしていきたいと思っていました。そんな中、大人の一番身近な楽しみを考えた時に、私にとってはお酒かなと思い、ビール会社を魅力的に感じるようになりました。中でもサッポロビールを選んだのは、主力商品である黒ラベルが味もパッケージも一番好きだったからです。また、気持ちさえあれば、若いうちから大きな仕事やらせてもらえると聞いていたので、そういう面でも自分が活躍できるイメージが湧いたというのもあります。今まさにやりたいことができているということですね。そうかもしれないですね、思ったより早くできたかなと。今、私のチームって20代の子もいて、それぐらいから主力商品のマーケティングに関われるっていうのは、サッポロビールのすごく魅力的だと思うポイントですね。今までのお仕事の経歴を教えてください!ビール会社って結構営業やってからマーケティングみたいな人が多いんですが、私は新卒からずっとマーケティング畑。入社して3年は、東海北陸のエリアで、ワインとか洋酒のマーケティングをやっていました。その後に、本社に新しく立ち上がったデジタルマーケティング室に行きたいと手を挙げたら異動がかない、そこで2年ほどネットショップの立ち上げや、SNSの販促などをやっていました。今の部署には入社6年目くらいで移り、かれこれ11年以上マーケティングに携わっています。■予想外の抜擢だった「黒ラベル」のブランドマネージャーブランドマネージャーとして具体的にどんなお仕事をされているんですか?私達の一番のミッションは、中長期で黒ラベルをお客さんにとって魅力的で強いブランドにしていくために、どういう戦略を実行していくのかを考えることです。テレビCMやキャンペーンなどは手段の一つで、そのおおもととなる戦略を作っています。黒ラベルの場合は、「大人の☆生」という世界観を今後どう守っていくか、進化させていくかを考え、そこから逆算して、だったら来年何やろう、再来年何やろうっていう具体的な話に落としています。2020年4月から、黒ラベルのブランドマネージャーになられたということで、話を聞いた時はどういう気持ちでしたか?正式に発表される前に、どうやら黒ラベルのブランドマネージャーが変わるらしいという話が社内であったんですけど、まさか自分だとは思ってなくて。そしたら、テレワーク中に上司から電話がかかってきて「次、齋藤さんです」って言われて。でも、性格なのか、不安とかプレッシャーとかよりは、ワクワクのほうが大きかったです。“女性初”という緊張感とかは?いい意味で性別も年齢も全く気にならない会社なので、女性初という面も全く意識せず働けています。それに、最近は黒ラベルを飲む方に女性の方や20~30代の若い方が増えているんですよ。なので、ターゲットのインサイトを理解できるという意味ではメリットだと感じて、年齢や性別ではなく、お客さん一人一人のパーソナリティに寄り添ったアプローチをしてきたいなと思っています。実際に働いてみてどうですか?思っていた以上にお客さんも社員も、黒ラベル愛がすごいんです。だから、「黒ラベルらしくないことを絶対やれない緊張感」みたいなのがある一方で、40年を超えるロングセラーブランドなので、今後の成長につなげるためには新しい価値を生み出し続けていかないといけなくて……その塩梅が難しいなと。確かにいきなり世界観が変わったらびっくりしちゃうかもしれないです……。そうですよね。でも、ブランドマネージャーって、自分ではなくブランドが主語になるので、“黒ラベル”にとって何が最善かってことを考えるようになってからは、そんなに難しくなくなりましたね。齋藤さんにとって「黒ラベルのブランドマネージャー」は最大の目標って感じでしたか?そうですね。ビールの中で黒ラベルが一番好きだし、そのブランドマネージャーをやるっていうのが、やっぱりすごく憧れでしたね。最初はただ商品に憧れを抱いていたんですが、本社に移って黒ラベルに携わっている人たちを身近に見ていたら、その人となりにも憧れました。今はそんな憧れの人と同じ部署で働けていますね。はい、恐縮です(笑)。■「黒ラベル」を通じて楽しさを提供していく昨日、今日のためにと思って黒ラベルを飲んだんですが、ロゴを読み込むとオリジナルコンテンツが見られるっていうのがすごいですね。ありがとうございます!いろいろ、テレビCM以外も頑張ってるんです、黒ラベル。2021年の頭にオンラインライブイベントもされてましたよね。1月にオンラインライブをやった理由として一番大きかったのは、成人式とか、入社式とか、卒業旅行とか、大人になるステップの中で、私たちが楽しんだ節目節目がこのコロナ禍で失われてるのが本当に心が痛くて。「大人の☆生」って言ってる黒ラベルだからこそ、大人の一歩を踏み出した若者に新しい楽しい体験を提供できないかなと思ったからなんですよね。無料での開催ってすごいですよね。オンラインライブ中のチャットを見てたら、人生で一番、一日でありがとうって言われたな、ぐらい言っていただいて。「黒ラベルおいしいから買ってね」みたいなアプローチじゃなくて、先ほどの「STAR READER」(黒ラベルのロゴを読み取ると見れるコンテンツ)とかもそうなんですけど、黒ラベルを通してちょっとしたいいことをお客さんに提供していきたくて。なので、そういったコミュニケーションは工夫してますね。それが、齋藤さんの人を楽しませるのが好きっていうところとつながってますね!まだ会ったこともない何万人もの人を、商品を介して楽しませることができるのは、すごく楽しいです。やはりそういうことがやりがいですか?そうですね。直接お客さんの反応を見られた瞬間が一番やりがいを感じますね。今はSNSを毎朝パトロールしてるんです。「#黒ラベル」とか「#サッポロラガー」とか。ビールを外で飲めないコロナ禍だからこそ、ビールが本当に一日のちょっとした楽しみになっている様子をSNSで見るとうれしいなって思います。■おいしい乾杯のためにワクワクする仕事をブランドマネージャーとして今後こうしていきたいっていうのはありますか。絶対来るコロナの収束後のことは考えています。やっぱり私達、一番おいしい乾杯の場ってどう頑張っても外食だと思っていて。それをどこまでプレミアムな体験にできるかっていうところにチャレンジしたいですね。楽しみです……!やっぱり、自分が人生で社会に対してどういう貢献をしたいかっていうと、人を楽しませたいってことなんです。だから今後も楽しいと思ってもらえるアプローチを考えていきたいです。それと、私が軸にしているのは関わっている自分たちもワクワクできるかどうか。だってビール会社の人がすごいしみったれた顔して、つらそうに企画考えてたら嫌じゃないですか(笑)。
2021年09月29日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。今回は、女性の体と性の悩みごと、宋美玄先生に聞いてみました。女性の体についての悩みは尽きないもの。特に「妊娠・出産」といった大きな選択肢を前にすると考えることがたくさん。Q.「いつかは絶対に子供を産みたい。今からできる準備や気をつけたほうが良いことは?」仕事の調子が良く、このままキャリアを重ねてシングルマザーとして自分の子供を産んで育てることも視野に入れたいと思っています。精子提供ってどうなのかな?まずは卵子凍結でしょうか?(外資系商社/32歳)A. 金銭的に余裕があるのであれば、卵子凍結を視野に入れても。卵子凍結をするというのは、今すぐの妊娠を望んでおらず、妊娠を先延ばしにしておきたい人の選択だと思います。あと数年以内に気の合うパートナーが見つかる可能性があるのであれば、すぐに凍結をする必要はないかもしれません。ただ、金銭的に余裕があるのであれば、卵子凍結を視野に入れることもありだと思います。凍結をした卵子が無駄になる可能性もありますが、あらゆる可能性を残しておくという点ではメリットも大きいはず。ただ、卵子や受精卵凍結というのは、一般的ではないだけあってそれなりにデメリットも大きいです。まず、金額が高い。だいたい100万円弱はかかると思っておいて良いと思います。そして、採卵をするまでに何度も病院へ通う必要があり、スケジュールが見えづらいです。さらには、排卵誘発剤の刺激による肉体的負担も大きいのに加え、無事に凍結できた際には維持費もかかる。一回の採卵で10個取れたらいいほうですし、必ずしもその卵子で妊娠できるとは限らないという点でもやはりリスクは大きいです。ただ知識として、凍結という選択肢もあるということを持っておくのは良いと思いますね。Navigator…宋美玄(そん・みひょん)産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。産婦人科医として働きながら、書籍の執筆やテレビのコメンテーターとしても活躍している。(Hanako1190号掲載/illustration:Manako Kuroneko text:Makoto Tozuka edit:Rio Hirai)
2021年08月26日自分に女性としての価値がどれだけあるのかな……。こんなふうに、わからなくなってしまったことはありませんか?「わたし、大丈夫かな……」と焦ってしまうとき、何をどうチェックすればいいんでしょうか?「不安に思うときこそ、確認したいこと」を紹介していきます。■ 意中の彼の好みに寄り添えていますか?「抱きたいと思わせる魅力があるか」「彼女としての関係を期待させる魅力があるか」「妻としてふさわしいと思わせる魅力があるか」彼が求めているものに寄り添えているかを確認してみても良いでしょう。たとえば、彼が結婚を視野に入れている場合。外見を磨くことに加えて、「彼の胃袋を掴むためにも料理教室に通おう」といった感じでしょうか。彼にとって、何が高い価値と見なされているのかを正しく見極め、身につけるようにしましょう。■ 思い込みをしていませんか?たとえば、ある企業が「コレは最高の商品だ!」と自慢の品を売り出していたとしましょう。しかし、それを「最高だ!」と認める買い手がいなければ、企業の思惑は空振りと言えるかもしれません。同様に、「エステにも行ったし、美容院にも行って、新しいワンピースを着たから、私はモテるに違いない」と思うのはキケンと言えます。自己満足や女友達の褒め言葉は、彼が下す評価に等しいとは限らないかもしれません。■ 「セクシーさ」をはき違えていませんか?アピールの仕方には注意した方が良いかもしれません。パッと見てすぐにわかるセクシーさではなく、ほんのりと匂い立つような色気をかもし出すことが大事だと言えます。美しさや女性らしさを高めることは、確かに男性の目を惹くことでしょう。しかし、ただの自己満足で終わっている女性も少なくないかもしれません。■ 彼は何を求めているのでしょうか自分が求める男性が、「彼女・奥さんに何を望むのか?」を、正しく把握してアピールすることが重要かもしれません。それさえキチンとできていれば、すぐに誰かが見初めてくれる可能性アップです。「私、大丈夫? 賞味期限切れしてない?」と不安に陥ることがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。(沙木貴咲/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年07月31日ツムラは、3月8日の国際女性デーに合わせて、「女性の不調に、我慢に代わる選択肢を。」というメッセージとともに#OneMoreChoice プロジェクトを開始しました。同社の調査結果※から、20代〜50代女性の約8割が、心身の不調を我慢していつも通りに仕事や家事を行っていること(=「隠れ我慢」と定義)が明らかになりました。(※「隠れ我慢に関する実態調査」より)プロジェクトの発足について世の中には、月経痛や頭痛、けん怠感、イライラ感などの心身の不調に対して、本来必要な対処をとれず、一人で抱え込み我慢してしまう女性が多い実態があります。ツムラが目指すのは、こうした女性たちがいつでも心地よく生きられる健やかな社会です。そこで同社では、心身の不調に対する「隠れ我慢」を減らし、誰もが、もっと心地よく生きられる健やかな社会づくりに貢献できるよう、#OneMoreChoice プロジェクトを始動しました。女性の約8割が心身の不調に対して「隠れ我慢」をしているツムラが全国の20代〜50代女性10,000人を対象に実施した調査によると、「隠れ我慢」をしている女性は全体で79.2%。さらにその結果体調を悪化させてしまった人は61.4%に上ることが明らかになりました。あらためて「隠れ我慢」は、女性の健康やキャリア、人生において大きな問題であることが分かりました。「隠れ我慢」をしなくていい社会を望む声は多く、そのために必要なこととして、「言いやすい職場づくり 休んでも回る職場 休みやすい職場(愛知県30代)」や「画一的に人を判断する風潮をなくす(大阪府30代)」「他者を思いやる気持ち、自分もねぎらってあげる気持ちを大切にできる社会(北海道40代)」など、さまざまな意見が寄せられました。国際女性デーに向けてコンテンツ/イベントを公開3月3日より、「隠れ我慢」をする不調の日の女性を描いたプロジェクトムービー、自分の「隠れ我慢」の傾向をチェックできる診断コンテンツ「隠れ我慢チェッカー」が公開されています。プロジェクトムービーでは、よく見るモーニングルーティン動画からスタートするも一転し、心身の不調を感じながらも隠れ我慢をしてしまう女性が登場し、多くの女性が共感するような朝の一コマが描かれています。主演は映画、ドラマ、CMで活躍中の若手女優、井桁弘恵さんです。「隠れ我慢チェッカー」は、20の質問と疲労度チェック(全10項目)を入力すると、自分がどれだけ隠れ我慢をしているか(隠れ我慢レベル)と自分がしがちな我慢の傾向(隠れ我慢タイプ)が分かります。プロジェクトムービーに込められた、「時には休むなど隠れ我慢に代わる選択肢を考えてみては?」というメッセージには共感する女性も多いのではないでしょうか。この国際女性デーを機に、ご自身の心身と向き合ってみてはいかがでしょう。【参考】※「#OneMoreChoiceプロジェクトサイト」※プロジェクトムービー※隠れ我慢チェッカー
2021年03月04日ナプキンやタンポン以外の生理ケアの新しい選択肢に挑戦してみたいと思っても、何をいつ使うのがおすすめなのかわからない人は、ぜひこのチャートを参考にしてみて。月経カップ月経カップ初心者なら、経血量が多いときは一日自宅で過ごせる日から挑戦してみよう。自宅の洗面所ならば人目を気にせず、交換後もそのまま洗浄できる。月経ショーツ・布ナプキン経血量が少ない日なら、その日の気分に合わせて漏れを気にせずに月経ショーツや布ナプキンでゆったりと過ごせる。自宅なら、脱いだ後の浸け置きもスムーズ。月経カップ・(月経ディスク)月経カップや月経ディスクは、好きなインナーを着用できて着る洋服を選ばない。ほかの生理ケアと比べ交換の頻度が少なくて済むものも多く、忙しい日に安心だ。月経ショーツ経血量が少ない日なら、一日その月経ショーツをはいたままで過ごすことも可能。交換の手間もかからず、生理期間であることを忘れてしまいそう。月経カップ・(月経ディスク)月経カップはウエットティッシュさえあれば使えるので手荷物やゴミも少なくて済み、温泉・プールにも入れる。個包装で使い捨てタイプの月経ディスクも便利。月経ショーツ1泊2日程度の外泊ならば、通常の下着と同様に扱える月経ショーツもおすすめ。そのままほかの汚れ物と一緒に持ち帰ればよい。帰宅後はすぐぬるま湯に浸して。新しい選択肢がこんなに!「月経カップ」「布ナプキン」「月経ショーツ」「月経ディスク」1.「月経カップ」膣内で経血をキャッチ、体に触れずに快適。医療用シリコンなどでできた弾力性のあるカップを膣内に挿入することで経血を受け止めてくれる。生理期間ごとに煮沸消毒すれば繰り返し使える。フルムーンガールレギュラーサイズ6,000円、ムーンクリーンカップ1,200円(共にコスメキッチン 03-5774-5565)2.「布ナプキン」何度も繰り返し使えて、環境にも体にも優しい。これまでも環境意識の高い人や肌が弱い人などの支持を集めてきた布タイプ。通気性がよくてムレにくく、人によっては冷えが解消されるなどのメリットも。長く使えて経済的でもある。MADE IN EARTH 布ナプキントライアルセット4,510円(税込)(コスメキッチン)3.「月経ショーツ」ショーツそのものが経血を吸収してくれる。経血を吸収する吸水性のあるショーツ。アイテムによって吸収量は違うものの、経血量が多い日はナプキンや月経カップと併用し、経血量が少ない日はこれ一枚でもOK。脱いだ後はぬるま湯に浸けて、洗濯機へ。Nagi スリムタイプ5,250円(BLAST Inc./info@blast.jp.net)4.「月経ディスク」日本上陸が待ち遠しい、ニューアイテムが続々。生理ケアの進化が進む海外では、膣内に入れて使用する月経ディスクなど、ここで紹介したもののほかにも新しいアイテムが普及している。個包装で使い捨てタイプの月経ディスクは、まだ国内では手に入れづらいけれど個人輸入などで入手化。(ライター私物)Navigator…宋美玄(そん・みひょん)産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。産婦人科医として働きながら、書籍の執筆やテレビのコメンテーターとしても活躍している。(Hanako1190号掲載/illustration:Manako Kuroneko text:Makoto Tozuka edit:Rio Hirai)
2021年01月15日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。「どこで」「誰と」「何をして」働くのが自分にとって心地よいのか。理想を追い求め、動き続けている人々の話。今回は、事実婚を宣言した同性カップル、みち子さん&ぽっちさんお話を伺いました。事実婚を宣言したことで 将来がより具体的になった。日本の法律上、同性同士は婚姻関係を結ぶことができない。そんななと認められる制度がある。現在、みち子さんは歳、ぽっちか、「私たち、結婚しました!」と高らかに叫んだレズビアンカップルがいる。YouTubeチャンネル『はぴLIFEチャンネル』を運営する、みち子さんとぽっちさんだ。報告動画のなかには、プロポーズの瞬間も収められていて、観ているこちらまで幸せな気持ちになる。だが、先にも述べたように、同性カップルは法律婚はもちろん、事実婚すら認められていない。そこで人が選んだのは、事実婚を“宣言”することだった。「付き合った当初から、年経ったらプロポーズしようと決めていました。私自身は同性カップルは婚姻できないものだと思っていたので、正直結婚について考えていなかったのですが、ぽっちは結婚をして子どもを産むことが小さい頃からの夢だったんです。その夢が私と付き合うことで壊れてしまうのは違うと思いました」とみち子さんは話す。結婚を宣言したことで、いくつか変わったことがあったと言う。「一番は気持ちの部分が大きいですね。異性のカップルも同じだと思うんですが、付き合っている時は家を買おうとか、子どもをつくろうとは思わないですよね。そういうことが前向きに考えられるようになったのは、結婚というのを宣言したことが大きかったかな」同性パートナーシップ証明制度は法的拘束力がない。同性カップルが婚姻相当に値すると認められる制度がある。2015年に渋谷区と世田谷区を皮切りにスタートした「同性パートナーシップ証明制度」だ。現在は、全国50以上の自治体で導入され、これまでに1000組以上の同性カップルが証明書を受け取っているが、みち子さんとぽっちさんはこの制度を利用していない。「私たちが住んでいる自治体ではこの制度が適用されません。また、同性パートナーシップ証明制度には異性同士の法律婚のような法的拘束力がないんです。配偶者控除や遺族年金も受けられないですし、共同親権なども持つことができません。それに、証明したとしても、自治体ベースなので、住民票を移せばまたゼロに戻ってしまう。わざわざ住む場所を変えてまで、証明したいとは思えなかったんです」それでもこの先、引っ越すことがあって、その街に同性パートナーシップ証明制度があれば利用してみたいと言う。「世間的にも“同性婚に準ずるも”のとして認知されつつある制度なので、そういう面では魅力的ですね」未来の子どものためにも同性婚が認められるのを待つ。現在、みち子さんは29歳、ぽっちさんは27歳。お互い30歳までには第一子を設けたいと話す。だが不安もあるようだ。「もし不妊症だった場合、婚姻していないと不妊治療が受けられないんです。それに、子どもの親権もお互いのものになりません。また、私たちは精子バンクを利用するつもりなのですが、日本から利用できる精子バンクは選択肢がまだまだ限られているんです」とぽっちさん。子どもに関する事柄については、やはり制限やハードルを感じることが多い。「全員がどちらかの養子になり、家族となった場合、法律が変わって同性婚が認められた時に、籍を入れられない可能性もあるらしく…。私たちは、今後同性婚ができるようになるのを信じて待つつもりです」今の日本の法制度では、まだまだ同性カップルの権利の保障が足りていない。そのなかで堂々と結婚を宣言し、“婦婦”として暮らす2人。「黙っているだけじゃ何も変わらないから、同性同士の結婚生活ってこんなに楽しいよと発信していきたい。結婚してよかった!」ととびきりの笑顔で話してくれた。迷った時の支え…『Lの世界』 製作総指揮 アイリーン・チェイケンロサンゼルスを舞台に、レズビアンやバイセクシャルの女性たちの恋愛や人間関係を描いたテレビドラマシリーズ。「アメリカのテレビ史上初めてレズビアンをメインにした作品です。レズビアンをすごくポジティブに描いているので、観ていて元気になれます!」。各種配信サービスで配信中。My decision・結婚したいという気持ちを諦めない!・お互いにとって何が大切かを見極める。・将来に期待して待つというのも一つの手。みち子さん&ぽっちさんみち子さんは1991年、ぽっちさんは1993年生まれ。2019年、同性カップルとしての日常を紹介するYouTubeチャンネル『はぴLIFEチャンネル』を開始。同年には結婚を宣言した。(Hanako1190号掲載/photo:MEGUMI, Tomo Ishiwatari, Andy Jackson, Keiko Nakajima, Naoto Date illustration:Manako Kuroneko text:Rie Hayashi, Mariko Uramoto, Makoto Tozuka, Miho Oashi, Rio Hirai edit:Rio Hirai)
2020年12月27日子供の頃、勉強する理由に「将来の選択肢を広げるため」といわれた経験はありませんか。YouTubeチャンネル『ロザンの楽屋』ではこの考え方に異論を唱えています。ロザンの宇治原さんは自分の経歴についてさまざまな意見をもらったそうです。「京都大学出身なのにお笑い芸人なんて…」「法学部を出たなら弁護士を目指すべき」「国立大を出たなら官僚を目指して国のために働かないと!」ロザンの宇治原さんは○○大学を出たのなら○○すべきといった考え方を押し付けられることが非常に多かったようです。確かにロザンの菅さんがいうように、勉強するほど将来の選択肢が広がるはずが、実際は狭まっていますね。ロザンの菅さんはこういった風潮がなくなるほど、「日本の学力は上がっていくのではないか」と考えています。勉強することが楽しく遊びの一部と感じていた人が『勉強する理由』を考えることはほとんどないでしょう。しかし、親から「勉強しなさい!」といわれて勉強していた人は『勉強する理由』について考えることがあったのではないでしょうか。勉強をする本当の意味を改めて考えるきっかけになりますね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年12月24日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。「どこで」「誰と」「何をして」働くのが自分にとって心地よいのか。理想を追い求め、動き続けている人々の話。今回は、NGOジョイセフの市民社会連携グループ長として従事しながら、「I LADY.~Love, Act, Decide yourself」と地元でコミュニティ「HiPs」を主宰し、ジェンダーフラットな社会を目指して活動している小野美智代さんにお話を伺いました。別姓を貫き通すために、法律婚を諦めた。たびたび議論にあがるも、未だ実現していない「選択的夫婦別姓」。「結婚はしたいけれど、どちらの名字も変えたくない」、そう考えた小野美智代さんが結果的に事実婚を選択したのは今から16年前のことだった。「私が旧家の出身で2人姉妹なので、幼い頃から祖父母に“(名字を絶やさないために)婿をとれ”と言われ続けてきたんです。パートナーは、『自分の名字が変わることは構わない』と言ってくれたのですが、私は、関係は対等なはずなのにどちらかだけに負担を強いるのが嫌だった。だから婚姻届を書いて、“婚姻後の夫婦の氏”という欄は夫にも妻にもチェックを入れず空欄のまま提出したんです。今の日本ではまだ『選択的別姓』は認められていませんから、もちろん受理されず…。法律婚は諦めました」そうして事実婚状態となった2人。婚姻届を出す代わりに互いに実家からの籍を抜き、それぞれが世帯主となって個人の新しい戸籍を作り、その本籍地を同じ住所にした。「結婚は、実家(親)から自立して、相手とパートナーシップを築くこと。新しく籍を作るという手続きを踏んだことで、同棲とは違う“結婚の覚悟”のようなものができた気がします。それに実生活でも、住所が同じだと“家族”と認められることが多いので何かと便利なんですよね」結婚となると、人だけの問題ではなくなる。今よりもずっと結婚に関する価値観も画一的だった時代、パートナーや家族はその選択をすんなり受け入れてくれたのだろうか。「彼は、『どうしてそんなに名字にこだわるのか』と不思議がっていましたが、たまたま身近に事実婚を選択している先輩がいたので、会って話していくにつれて事実婚へのハードルが下がったようです。私の父はおもしろがってくれていたようでしたが、母ははじめショックを受けていましたね。自分が男の子を産めなかったことで私が家を継ぐプレッシャーを感じているのではないか、など複雑な思いがあったようです。一方で義母は、彼女自身が改姓した後、実家の手続きで苦労をした経験があったということで『そんなことで結婚が進まないなら、事実婚でいいじゃない』と背中を押してくれました」子どものの親権や老後について今の法律でできること。2人が共に納得し、家族の理解も概ね得られている。しかし次に、「子どもができたら」「自分たちが年をとったら」という疑問が湧いてくる。小野さんは「どちらかが亡くなる日がわかったら、前日に籍を入れようって話しているんです」と笑う。「現在の法制度で解決できないのは配偶者だと控除される“税金”です。婚姻関係にないと配偶者ではないので、たとえ相続人になれても税金はかかる。それは悔しいですよね(笑)。子どもは、出生後に何も手続きをしないと名字も親権も母のものになり、夫は認知というかたちをとることになります。妊娠中に『胎児認知届』を出しておくとその後の手続きがスムーズです」ここまで話を聞くと事実婚のデメリットはあまりないように思えるが、「あえてデメリットをあげるなら」と小野さんが教えてくれたのが「所得税、相続税、贈与税など税的な配偶者控除が受けられない」ことと、「特別養子縁組ができない」ということ。「私たち夫婦は、お互いが経済的に自立している状態でした。パートナーとして対等な関係性で、新しい家族という絆を築きたかった。だからこそあえて選んだ〝事実婚〞でしたが、早く日本でも選択的夫婦別姓が認められ、様々な法制度がアップデートされることを願っています」何のために結婚をするのか、自分と相手が大切にしているのは何なのか。常識といわれているものを一度疑って、よく話し合い、ベストな方法を粘り強く考えるそのプロセスが、法律で定められた婚姻関係よりも強い絆を育んでいる気がした。迷った時の支え…ランニング×マインドフルネス「悩んだり迷ったりしたら走ります。走ることでストレスが軽減されて、本当に自分が向かいたい方向が見えてくるんです。2017年には初めて大会にも出場し、フルマラソンも4回完走。自分が主宰する『HiPs』では、月に一度満月の下を仲間と会話しながら走る“満月ジョグ”を定例会にしています」My decision・どちらも偏った負担を背負わないようにする。・何のための「結婚」か、2人でよく話し合う。・必要な手続きは端折らずにきちんとして損をしない。Biography・1998:立教大学「ジェンダーフォーラム」に入職する。・2003:国際協力に関心を抱き、NGOジョイセフにて勤務する。・2008:ジョイセフで広報グループ長として活動。長女を出産する。・2013:女性の「健幸美」を支援するコミュニティ「HiPs」発足。・2014:次女を出産。・2015:市民社会連携グループ長に。静岡県立大学非常勤講師を併任。小野美智代(おの・みちよ)NGOジョイセフの市民社会連携グループ長として従事しながら、「I LADY. ~Love, Act, Decide yourse lf」と地元でコミュニティ「HiPs」を主宰し、ジェンダーフラットな社会を目指して活動中。(Hanako1190号掲載/photo:MEGUMI, Tomo Ishiwatari, Andy Jackson, Keiko Nakajima, Naoto Date illustration:Manako Kuroneko text:Rie Hayashi, Mariko Uramoto, Makoto Tozuka, Miho Oashi, Rio Hirai edit:Rio Hirai)
2020年12月22日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。「どこで」「誰と」「何をして」働くのが自分にとって心地よいのか。理想を追い求め、動き続けている人々の話。今回は、YouTuberであり助産師のシオリーヌさんにお話を伺いました。女性が改姓することが当たり前だと思っていた。「結婚」というと、多くの人が想像するのが、婚姻届を役所に提出する、いわゆる「法律婚」だろう。法律婚か事実婚か、迷った末に法律婚を選んだ人がいる。人気性教育YouTuberで助産師のシオリーヌさんだ。「性の話をもっと気軽にオープンに!」とカメラの前で快活に話す彼女だが、これまで自身のプライベートについては多くを語ってこなかった。そんな彼女が、今年5月に『結婚しました(2年ぶり2度目)』という動画を配信。そこには夫であるどさんこつくしさんも登場した。離婚経験があるシオリーヌさん。1度目の結婚では自身が改姓をし、その煩雑さに辟易したという。「看護師、助産師、保健師、受胎調節実地指導員の資格を持っているんですが、それぞれの免許に対して氏名の変更手続きをしなくてはならず、それには戸籍謄本の提出と手数料が必要なんです。なぜ自分ばかりが負担しなきゃいけないんだろうと思いました。でも、結婚すると決めた時には、どっちが名字を変えるかという話し合いすらなく、当たり前のように女性である私が名字を変えるものだと思っていました」結婚に対する自分の思いと相手の意見をすり合わせる。それでも今回、再び法律婚を選んだのには理由がある。そこにはパートナー・つくしさんとの徹底的な話し合いがあった。「もしまた結婚をするとしても、自分の名字は絶対に変えないと決めていたんです。そこで彼には、お互い改姓を望まないのであれば事実婚で、あなたが改姓してもいいなら法律婚にしようという話をしました」事実婚制度では、子どもの親権は母親にあり、父親は認知という形になる。「自分の子どもなのに認知というのは寂しい」というのがつくしさんの意見だ。また、彼自身、改姓することに対して抵抗がなかったため、法律婚を選ぶことになった。「私にとって、法律婚の一番のデメリットは改姓が必要なことでした。その問題をクリアできたので、法律婚をすることにしました。法律婚にはメリットもあって、それは既存のシステムが使いやすいこと。家族として認められるので、複雑な手続きをしなくて済むんですよね」これまでも、日々の小さな違和感からライフプランまで、日常における対話を大切にしてきた2人。話し合いこそがパートナーシップのスタート地点だとシオリーヌさんは言う。実は性教育とパートナーシップは切っても切り離せない問題。相手とヘルシーな関係を築くうえでも、お互いが納得できる関係性について話し合える距離感が理想だ世間が決めた暗黙のルールに従う必要はない。つくしさんが改姓をする形で今年4月に籍を入れたシオリーヌさんだが、新たな発見もあったそうだ。「結婚したことで変わったことが何もなくて驚きました!(笑)うれしい半面、夫がいろんな手続きに追われているのを見て、申し訳ない気持ちにもなりました。今後、名字を変えずに法律婚が選べるようになればいいなと思っていて、選択的夫婦法律婚を選ぶことになった。「私にとって、法律婚の一番のデメリットは改姓が必要なことでした。その問題をクリアできたので、法律ばいいなと思っていて、選択的夫婦別姓制度に賛成しています」さらにシオリーヌさんは続ける。「これだけ働き方や生き方が多様になってきたなかで、結婚や恋愛の形がステレオタイプというのは無理があります。それ故に女性が苦しい思いをしているのが現状。ここで一度立ち止まって、世間で当たり前とされていることは何なのか、それに対して自分はどう思うか、考えてみるといいかもしれません。私たちは、男性から指輪をもらい、プロポーズをされて、法律婚をし、女性が名字を変える、という暗黙のルールに沿わなくてもいいんです」法律婚を選んだシオリーヌさんは今、満足そうに見える。彼女は女性が改姓せずに法律婚するという一つの選択肢を、私たちに示してくれた。迷った時の支え…『逃げるは恥だが 役に立つ』 海野つなみ「契約結婚」を切り口に、男女が抱えるさまざまな社会問題について言及した漫画。ドラマ化もされたラブコメディだ。「勇気を持って対等に話し合うことが、よりよいパートナーシップを築くために不可欠であるということを思い出させてくれる作品です」(講談社/全11巻/429〜440円)My decision・1度目の結婚で学んだ 経験を2度目で生かす。・自分の「絶対に譲れないポイント」を決める。・パートナーとお互いが納得いくまで話し合う。Biography・1991:神奈川県に生まれる。・2014:助産師、看護師、保健師の資格を取得する。受胎調節実地指導員の資格を取得する。最初の結婚相手と離婚を経験。名字を元に戻す。・2018:性教育YouTuberシオリーヌとして活動を開始!・2019:パートナーである2020つくしさんと入籍。つくしさんが改姓。シオリーヌ1991年生まれ。YouTuberで助産師。初の著書となる『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』を12月8日にイースト・プレスより刊行予定。現在クラウドファンディングに挑戦中!(Hanako1190号掲載/photo:MEGUMI, Tomo Ishiwatari, Andy Jackson, Keiko Nakajima, Naoto Date illustration:Manako Kuroneko text:Rie Hayashi, Mariko Uramoto, Makoto Tozuka, Miho Oashi, Rio Hirai edit:Rio Hirai)
2020年12月20日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。「どこで」「誰と」「何をして」働くのが自分にとって心地よいのか。理想を追い求め、動き続けている人々の話。今回は、ライフスタイルプロデューサー・オア明奈さんにお話を伺いました。節目で共に生きる理由を見直す結婚更新制度。〈CRAZY WEDDING〉のエグゼクティブプロデューサーとして働く傍ら、人生を祝うプロデューサーとしてオンラインサロンを運営したり、ニュージーランドのライフスタイルブランドを立ち上げるなど、精力的に活躍するオア明奈さん。彼女が現職に就くきっかけになったのは、自身の結婚だったという。「結婚願望は強くありませんでしたが、するなら国際結婚がいいと思っていました。パートナーと出会い、いざ結婚式をする際に良いウェディングプランナーと出会うことができず、自分自身でプロデュースしたことがきっかけで転職をしました」そんな彼女は、自身が考えた「結婚更新制度」を取り入れている。「結婚5年目を迎えた頃、多忙だった私の仕事も少し落ち着き、自分の人生に向き合うちょうどいいタイミングが来ていました。そこで夫婦で結婚記念旅行をした際に、一緒にいる理由とパートナーシップを考える機会を持ったんです。2日間かけて5年間の振り返りと今後のことを互いに考え、最終日の朝にお互いに向けた手紙を読むセレモニーを行いました。こんなにも忙しい私と一緒にいて、彼は本当に幸せなのかな?と感じていたことや、お互いに改めて知りたいと思ったことをぶつけ、子どもを持つタイミングなども含めて向こう5年間についても話し合い、無事にセレモニーを終えました」お互いが今を楽しむための新たな選択肢。オアさんが結婚更新制度を取り入れたのにはいくつか理由がある。「この更新制度の考え方について話をすると、女性よりも男性から賛同を得ることが多いです。だけど、女性がこれまでよりも社会進出を果たしている中、未来ばかりを見据えた夫婦関係ではなく、今を楽しむためのパートナーシップを考えてみてはどうでしょう。『結婚更新』という考え方は、今の私と夫にとってはベストな選択です。『更新』で懸念となる点が取り上げられやすいですが、この考え方によって互いにマンネリ化した関係になるのを防ぐことができます。前向きに結婚生活を続けるため、5年後も私を選んでもらうため、年を重ねることを楽しむためにも夫婦生活をうまくアップデートしていく適切な方法だと思っています」オアさんが結婚更新制度を取り入れながらも、法律婚を選んだのには理由があるのだろうか?「日本ではまだまだ離婚は良くないことという概念が強いと感じていますが、海外ではパートナーシップのあり方に対してもっとフレキシブルな考えを持っています。私自身は法律婚を選ぶことにデメリットはなかったですし、互いの国で籍を入れることで家族になる実感が持てると思ったので、その選択をしましたね」一生同じ感情じゃないから、アップデートする。独自の制度を取り入れたオアさんは、この先の未来をどう考えているのだろうか?「出会った頃と同じような“好き”という感情が、一生続くことはないと思っています。愛情の深さと濃度はどんどん変わっていくものなので、その変化をどう受け入れていくか。今はこの『更新』という考え方がベストバランスですが、子どもが生まれたら状況は変わるかもしれません。でも、それも都度話し合いで決めていきたい。今は仕事も趣味も充実していることもあり、自由な夫婦関係ですが、この先もお互いを大事にするために、自立した人生をシェアして生きていきたいですね」と話す。オアさん自身、「結婚更新制度」というのは万人に受け入れられるものではないと言う。ただ、自分たちのパートナーシップを築くためには最良の選択だからこそ、続けていきたいそう。未来ばかりを見るのではなく、今の自分たちの生活と幸せに向き合うことが、夫婦生活には欠かせないことなのかもしれない。迷った時の支え…『SELFISH』 トマス・J・レナード自分の魅力を最大限に引き出すためのコーチングを28のステップで紹介している本書。「何かを選択する際に、自分本位に生きることに決めました。ただ自分の利益だけでなく、自分の心が喜ぶ上で、バリュー発揮と周りへの貢献ができる方法を選択するように心がけています」(祥伝社/2,200円)My decision・結婚更新制度を取り入れること。・節目のタイミングでお互いを見つめ直すこと。・パートナーと自立した人生をシェアすること。Biography・2008〜:新卒から経営コンサルタントとして働き始める。・2014〜:北アイルランド出身の男性と、日本と北アイルランドで入籍。・2015〜:結婚を機にオーダーメイドウェディング業に転職し、現職に就く。・2017〜:NEWoManのイベントをプロデュース。・2018〜:結婚5年目を迎えたタイミングで、結婚更新制度を導入。・2020〜:将来のことを考えて夫婦で話し合い、受精卵凍結を行う。オア明奈(おあ・あきな)お祝い&ライフスタイルプロデューサー。個人や法人における節目を祝う機会のプロデュースを行う。人生を振り返ることで自己肯定に繋がるきっかけを様々な形で提供している。(Hanako1190号掲載/photo:MEGUMI, Tomo Ishiwatari, Andy Jackson, Keiko Nakajima, Naoto Date illustration:Manako Kuroneko text:Rie Hayashi, Mariko Uramoto, Makoto Tozuka, Miho Oashi, Rio Hirai edit:Rio Hirai)
2020年12月12日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。「どこで」「誰と」「何をして」働くのが自分にとって心地よいのか。理想を追い求め、動き続けている人々の話。今回は、クリエイティブコンサルティング〈stillwater〉の方々にお話を伺いました。“面白いことができる”そんな予感がした。白石宏子さん、玉置純子さん、青木佑子さんは、同時期に〈IDÉE〉に勤務していた仲間。それぞれ退社した後、白石さんはアメリカのミネアポリスへ。そこでの暮らしがのちのクリエイティブチーム〈stillwater〉の設立につながった。「ミネアポリスは街と自然が近くて、玉置と青木、私の先輩の石原未紀さんに遊びにおいでよって声をかけたんです」(白石さん)現地で合流し、循環型スーパーマーケットや市民が運営する近現代美術館などを一緒に巡りながら、“いいな”と思ったことをシェアし合った。そして、白石さんが帰国後に再結集。「なんとなく好きなことが似ていて、このメンバーだったら何か面白いことができるんじゃないかと思い、チームを組むことに」(白石さん)ワークショップの企画・運営から始まり、人の縁が広がって、徐々に行政や企業のブランディングなどの仕事が増えていったという。立場は対等。給与は一律。代表は4年ごとの交代制。今年に入って石原さんが卒業し、3人に。ただし、3人になっても全員が創業者であり出資者であることに変わりはない。メンバーの立場は対等で、代表職は年ごとに交代。給与は完全一律で、決まった役割分担はなく、それぞれの得意分野でプロジェクトごとのメインを決め、誰かがサポートに入る。「青木は人をつないでいくのが上手なので行政の仕事が多いですね。白石は会話が得意だからブランディングの案件が多い。立ち上げのような勢いが必要なのは私かな」(玉置さん)そして、どんなプロジェクトでも1人で進めることはないという。「メインの仕事を2人に相談することで冷静になれたり、新しい視点をもらったり。誰かの仕事がほかのプロジェクトにつながることもある。いいと思うものは似てるけど、考え方はそれぞれ違うから、いろんなことができる。変幻自在なところが〈stillwater〉の面白さかなと」(青木さん)個性を伸ばしつつ、チームであり続ける。「考えてみれば、発注者は男性が多いですね。“女性のチーム”をウリにしているわけではないけれど、私たちが当たり前にしている空気作りやこまやかな感覚に価値を感じてもらっている気はします」(青木さん)女性チームのメリットをあえて挙げるなら、と白石さんはこう続ける。「女性特有のバイオリズムを理解し合えることかな。出産後も仕事をしたいという意思を尊重し合えるのも心強いなと思います」“ただし、議論も多い”と人。ほかの人だったら見逃すようなささいなことも正直に指摘し合う。「友達でも家族でもないからこそ話せることもあります」(青木さん)コロナ禍によって“チームであることの意味”を改めて考えたそう。「私は組織の中で、人で動くことが多かったのですが、人でやれる範囲はすごく狭い。人でやったほうがアイデアも生まれやすいし、人脈も広がる。同じものを見ても捉え方が異なっていたり、視点が違うことが面白く、だからフィードバックの時間はいつも長くなるんですけどね」(玉置さん)最近では各地の作り手たちとオリジナル商品の開発も。間もなくリリース予定の土鍋と食器は信楽の窯元と話し合いを重ねながら手がけた自信作。これを使って、みんなで食卓を囲みたいと話している。「そろそろ新しい風を入れるタイミングなのかもしれません。変化があっても、“今日をどう豊かに暮らすか”という考えを体現し、心から楽しんでいれば、それがまわりにも伝わっていくと思います」(白石さん)迷った時の支え…『ザ・キッチン』 スタジオ・オラファー ・エリアソン現代美術家のオラファー・エリアソンがスタッフたちとスタジオで一緒に作っている美しいベジタリアン料理のレシピ集。「仲間と食卓を囲むだけではなく、クリエイションやインスピレーション、コミュニティや進化を大切にしていきたい。そんな気分を思い出させてくれる一冊」(美術出版社/5,200円)My decision・〝今日をどう豊かに過ごすか〟を真剣に考える。・どんな仕事も人で進めずメンバーに相談する。・ささいなことでも本音で話し合う。Biography・2001〜:〈IDÉE〉に白石さん、玉置さん、青木さんが勤務。・2008:それぞれ〈IDÉE〉を退職。白石さんはミネアポリスに移住。白石さんが暮らすミネアポリスに青木さん、玉置さんが訪れる。・2011:白石さんが帰国後、石原さんを含めた4人で〈stillwater〉を設立。・2011〜2019:初代代表を石原さん、2代目代表を玉置さんがそれぞれ4年間担当。白石さんが3代目代表に・2020:就任。石原さんが退職し3人体制に。〈stillwater〉白石宏子さん、玉置純子さん、青木佑子さんと石原未紀さん(現在は退職)の4人で2011年に創業。企業のブランディング、商品開発、セミナーやワークショップの開催など多岐に活動。(Hanako1190号掲載/photo:MEGUMI, Tomo Ishiwatari, Andy Jackson, Keiko Nakajima, Naoto Date illustration:Manako Kuroneko text:Rie Hayashi, Mariko Uramoto, Makoto Tozuka, Miho Oashi, Rio Hirai edit:Rio Hirai)
2020年12月04日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。今回は、女性の体と性の悩みごと、宋美玄先生に聞いてみました。女性の体についての悩みは尽きないもの。特に「妊娠・出産」といった大きな選択肢を前にすると考えることがたくさん。Q.「そろそろ3歳になる娘への性教育、どうしたらいいのかわかりません。」そろそろ3歳になる娘、「自分の体は自分が守る」ということを小さい頃から知っていてほしいと思っているのですが、自分自身が幼少期に性教育を受けた記憶がないため、どうしていいかわかりません。(英会話講師/28歳)A. 子供から質問があった時が チャンス。ごまかさずに教えて!性教育の導入でチャンスになるのは、子供側から質問を受けた時。だいたい3〜4歳くらいになると、「男の子にはおちんちんがついているのに、なんで私にはついてないの?」という疑問を投げかけてくる場合が多いです。そういったことを聞かれたら、その時点で体の構造から教えるのがベスト。私の場合は、「女の子にはおまたがついているよ」というように教えていきます。そして、「女性には男性にはない赤ちゃんが育つお家があり、そこまでに道がある」と、どういう体の作りになっているのかを教えます。赤ちゃんの誕生についても細胞から教えてあげてほしいです。もしも上手く教えてあげられない場合には、「ちょっとママ調べてから教えるね」と答え、きちんと調べて誤った知識を伝えないようにしてほしい。せっかく子供から聞いてきたのに、下手にごまかしたり、あやふやなことを言って間違えた知識を植えつけてしまうのはダメ。だからこそ、手の届くところに性教育の本を置いておくなどして、いつでも答えられるようにしておきましょう。私の著書『産婦人科医宋美玄先生が娘に伝えたい性の話』(小学館/1,300円)もおすすめです。Navigator…宋美玄(そん・みひょん)産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。産婦人科医として働きながら、書籍の執筆やテレビのコメンテーターとしても活躍している。(Hanako1190号掲載/illustration:Manako Kuroneko text:Makoto Tozuka edit:Rio Hirai)
2020年12月03日付き合っている、結婚しているパートナーが浮気をしていると知ったらショックですよね。でもショックを受けるだけでは前に進みません。浮気の証拠をつかんでどうするべきかを考えていきましょう。相手との関係をどうしたいのかを考える浮気の疑いがある場合、すぐに感情的になってしまうことは失敗のもとです。これを乗り切り、浮気の証拠をつかんだのならば、まずは相手との関係をどうしたいのかを考えることが重要ですよ。浮気をしたパートナーに対して愛想が尽きて別れたいと考える人もいれば、浮気をしていても相手が好きで、気持ちを自分に振り向かせたいという人もいますよね。あるいは、相手の態度次第でどのような関係になるのかが変わるということもあります。それらをしっかりと考えてから行動に移すことが重要です。ぐちゃぐちゃな気持ちのまま相手に向き合っても、後悔することになりかねません。自分の許容範囲がどこにあるのかを考えて、その先に進むための準備をしましょう。1. 詰め寄ってみる証拠をもって詰め寄るという方法は、別れる際にも関係を続ける場合にも役立つひとつの方法です。別れる際に証拠があれば、きっぱりと別れることができるでしょう。自分に非がないことを示すことができれば、次への一歩も踏み出しやすいですよね。反対に、別れたくない場合でも、我慢せずに相手に詰め寄ってみることは重要です。なあなあに許してしまえば、相手は今後も浮気をする可能性が否めません。証拠を突き出せば、浮気をすればバレるということを示すことができます。詰め寄って認めさせることができたならば、浮気した場合のペナルティの念書を書かせるなどの対策をしてみてもよいでしょう。2. 泳がせてみる詰め寄るのではなく、泳がせるという方法もあります。別れる際に、できるだけこちらが有利になる証拠を、泳がせている間にさらに集めるというわけですね。さらに、弁護士などに相談してみるのもよいでしょう。別れるための準備がしっかりと整ってから、一気に畳みかけます。また、泳がせてみたら、一時的な浮気であったという可能性もあります。ただし、この場合次も浮気をする可能性があるので、何らかの対応をすることが必要です。注意点としては、泳がせるにしても目的と期間を決めて行う方が良いでしょう。3. 徐々に証拠を出して反省を促す相手に詰め寄るのでもなく、泳がせてなあなあに済ませるのではなく、徐々に証拠を出すという方法もあります。自分は浮気をしていることを知っているのだとパートナーにじわじわと知らせる方法ですね。「浮気相手と買い物をした時のレシート」のような物的証拠を出してみたり、会話の中でさり気なく浮気相手について尋ねてみたりすると、段々と浮気をしていることが罪悪感となっていくでしょう。また、謝られてもすぐには許さないという姿勢を示してみるのもいいですね。浮気の証拠をつかんだ場合の行動はいくつかあります。しかし、どのような行動をするにしても重要なことは、相手との関係をどうしたいのかをはっきりとさせて、かつ自分に有利になるように準備をしてから行動に移すということです。詰め寄るにしても、泳がせるにしても、余裕をもって行いましょう。
2020年12月03日働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。今回は、女性の体と性の悩みごと、宋美玄先生に聞いてみました。女性の体についての悩みは尽きないもの。特に「妊娠・出産」といった大きな選択肢を前にすると考えることがたくさん。Q.「いつかは子供も…。私たち夫婦に今できることはありますか?」同い年の夫とは仲が良く、「いつかは子供も」という話もしていますが、今は互いに仕事が忙しく、このまま放っておくと時間切れになってしまう気もして…。私たち夫婦に今できることはありますか?(コンサルタント/33歳)A. 2〜3年以内に作る気持ちがあるのであれば、ピルの服用で。同い年のパートナーとの関係で、2〜3年以内に子供を作る気があるのであれば、今はピルの服用だけで良いと思います。ピルには避妊目的だけでなく、子宮内膜症などを予防する効果もあるので。ただ、パートナーとの年齢が離れていて、例えば50〜60代だったりする場合にはすぐに受精卵の凍結などを検討してもいいかもしれません。繰り返しになってしまいますが、凍結はデメリットも多く、今のところあまり一般的ではないため夫婦間でよく話し合って決めてください。せっかく頑張って受精卵を凍結したにもかかわらず、無駄になってしまう場合があるということも理解した上で、考えることをおすすめします。通常30代前半のうちはそれほど妊娠しづらいことはないため、まずはパートナーと話し合うこと。また、35歳を過ぎたあたりから急激に妊娠しづらくなるため、アラフォーに差し掛かるタイミングで自分が子供を産むのかどうかの決断をする人がほとんどです。ちなみに凍結も、40歳前後で実践する人が多いですね。まずはパートナーとお互いに、どういう人生を歩んでいきたいかを話し合ってみると良いと思いますよ。Navigator…宋美玄(そん・みひょん)産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。産婦人科医として働きながら、書籍の執筆やテレビのコメンテーターとしても活躍している。(Hanako1190号掲載/illustration:Manako Kuroneko text:Makoto Tozuka edit:Rio Hirai)
2020年11月28日放課後は塾に習い事。そんなのが当たり前のような時代ではありますが、わたしは自分が親になって、わが子になにかを習わせることに積極的なタイプではありませんでした。子育て自体、右も左も分からずに日々バタバタなのに、そこに習い事!? 心にそんな余裕もなかったし、始めるきっかけもイマイチつかめず…。4人目のかぜおくんが、先日2歳半になりました〜長女が幼い頃、ちょっと喘息っぽい症状が出ることがあって「体を強くするために水泳とか習わせた方がいいのかなぁ」と思ったことはあったけれど、結局通わせる手間や費用を考えると、そこまでには至りませんでした。そう、習い事ってなにより親が大変なんですよね。幼いわが子の送り迎えをしてまで、やらせたいことになかなか出会えず、本人も特になにかを習いたい様子がなかったので、しばらく習い事とは無縁に過ごしていました。それがある年の夏、そんなわたしに「学ばせたい」という気持ちを芽生えさせる、ある出来事が起こりました。毎年楽しみにしている近所の夏祭りにかぞくで出かけたときのこと。会場に組まれたちいさなステージで、どこかのダンスチームの子どもたちが元気に踊っているのが目に入りました。「あ、去年も出てたな、この子たち」なぜその姿が記憶に残っていたかというと、その中にものすごいオーラを放って踊っている男の子がいたからでした。「今年もあの男の子いるかな」そう思った矢先、彼をステージに発見! 中学生くらいのその男の子は、その年もキレッキレな踊りを披露してくれたのでした。それから、また別の夏祭りでもそのダンスチームを見かけて、無意識に例の男の子を探してしまうわたし。はい、気づけばわたくし、名も知らぬ彼のダンスにすっかり惚れ込んでいたのでした。左から2番目がわが娘。先日MV撮影したときのもの。わたし自身ダンス経験はもちろんないし、まったく未知な世界。でも、なんでしょう。あの、猛烈になにかに引き込まれる感覚! 体ひとつでゆたかに表現する姿に甚く感動してしまい、わたしの中でダンス熱が急上昇。わが子もあんなふうに自由に踊ることができたなら…。この先予想外につらいなにかに直面したとしても、いつだってそれを吹き飛ばすくらいの力を生み出せるんじゃないか。「踊り」がある暮らしというものに、ものすごく惹かれたんです。当時、夫の音楽仕事関連でよく子どもたちもライブに連れ出していて、音に合わせて自然と体を揺らす娘の姿にも運命を感じて、当時4歳だった彼女を連れて、大至急そのダンススクールを見学しに行ったのは言うまでもなく。あれから8年半。幼かった娘は中学生になった今も、毎週そのスクールに通いつづけています。そう、なにを隠そう、わたしが惚れ込んだ彼はこのダンススクールを主宰する先生の息子さんだったのでした。そして今、わが娘もダンスに夢中で、決して向上心が高いタイプではなくとにかくマイペースな彼女がみずから「クラスを増やしたい」「選抜クラスにチャレンジしたい」と言ってきたときは心底おどろきました。思い返せば小学校1年生の頃、なぜだか突然「辞めたい」と言ってきたことがあって、あのときは先生に相談したり、本人にやる気がないなら辞めさせた方がいいのかなぁ…とわたし自身もすごく悩んだのだけど、辞めずにつづけさせて良かったなぁとしみじみ。そして、最近は高校もダンス部が強い学校に行きたいと目を輝かせていて、わたしの思いつきで始めたことが、いつしか彼女にとってのかけがえのないものになるというミラクルを感じずにはいられません。最近はダンスでヘアメイクができるのも、楽しみのひとつみたい。ちなみに、同じようにダンスに通わせていた息子は、結局2年ほどであっさりと辞めてしまいました。これもまた、辞めずに耐えるべき?! と悩んだのだけど、彼は野球がやりたいという気持ちがはっきりしていたので、思い切って辞める選択をしました。とはいえ、それからだいぶ経つけれど、いまだに野球チームに入ることはなく…。何度か見学に行ったり体験したりしたのだけど、一向に本人の気持ちが所属に向いていかないのです。小学校5年生で習い事ゼロ。あんなに習い事にうしろ向きだったわたしも、いつしかさすがにひとつくらいは、と思うようになっていて、なにもしていない息子のことを不安に思うことも正直あったのですが、あるとき、夫にこんなことを言われました。「無理にチームに入れて、好きだった野球が好きじゃなくなるのが一番悲しい」息子は野球がとっても好きなのだけど、今、本人が一番楽しいのは父ちゃんと心置きなくキャッチボールをすること。それに気づいて、夫も息子とキャッチボールをする時間を意識的に作ってくれていて、わたしもしばらく見守ることにしました。つい、得意そうなことは「もっと上達してほしい」と期待しがちだけど、本人が心から楽しめていなくちゃね。大切なことを見失いかけていた自分に、ハッとした出来事でした。どこに行くにも、バットとグローブは必ず持ってゆく息子。さて、この秋から小1のすいちゃんは、お姉ちゃんの踊る姿に憧れて彼女と同じダンススクールに通い出しました。最初の数回は笑顔もなくびっくりするくらい無表情で「ねぇ、すいちゃんレッスン楽しめてるかな…」と先生も心配していましたが、最近やっと場の雰囲気にも慣れてきたようで、家でも熱心に練習するほどです。姉の背中を追いかけるすいちゃん、がんばれー!子どもたちがそれぞれに自分の「好き」を見つけて、より自分らしさに磨きをかける姿に成長を感じずにはいられない日々。人生は好きなこと楽しいことが多いほど豊かになると確信しているからこそ、今、思いっきり自分の世界を広げてほしいし、そのお手伝いができたらと思います。そして、あの日見た彼みたいに、だれかの心を揺さぶるようなパワーをわが子たちも持ち合わせる日がやってくるのなら…。そんないつかを想像して、今日も「楽しんでね~」と、子どもたちを力いっぱい送り出すわたしです。
2020年11月24日