中村アンが古川雄輝、大谷亮平演じる2人の男性との間で揺れ動くヒロインに扮した木曜ドラマF「ラブリラン」の第5話が5月3日深夜オンエア。今回は古川さん演じるクールな町田がピンチに!古川さんの演技に「可愛い」「愛おしい」の声が続出中だ。天沢アキの人気コミックをドラマ化した本作。記憶を失った3か月の間に別人のような生活を送っていた30歳地味女子・南さやかを中村さんが演じて主演、さやかが15年間片思いを続けていた「ワイルド甘々男子」鷺沢亮介に大谷さん、記憶を失くしてる間さやかが同棲していた「ドSツンデレ男子」町田翔平を古川さんが演じ、町田の元恋人のトップモデル・小笠原杏子に大政絢、亮介の恋人のデザイナー・青山瑞希に片瀬那奈といったキャスト。第5話には町田に恨みを持つ元取引相手の小松役で尾上寛之がゲスト出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。杏子の発案で記憶を取り戻すため“再現デート”をすることになったさやかと町田。最初はなかなか記憶が戻らなかったさやかだが水族館で優しい町田の姿を思い出す。そんなさやかに杏子は「記憶が戻ったら私が戻ることになってるの」と復縁するつもりだと伝える。その頃町田はさやかが進めていたジュエリーの案件が突如キャンセルになったことを知らされる。原因はかつての仕事相手で町田に恨みを持つ小松の仕業だった。立場が逆転したことで復讐しようとする小松に頭を下げ、徹夜で資料を作る町田だが高熱で倒れてしまい…というのが第5話のストーリー。今回の見どころはなんといってもこれまでクールな姿が印象強かった町田の優しさが見えるシーンの数々。今まであまり見せることのなかった笑顔には「今の笑顔可愛い」「町田くん優しいがすぎる」「デートで楽しそうに笑う町田くんが愛おしい…」などの声が続出。さらにさやかに対し「急に振り向かないでください」と照れをみせる場面には「鳥肌レベルかっこいい」「クールな人が照れたときほどにやけが止まらない」「普段ツンツンしてる人が照れるのはマジ可愛い」と、これまでクールなキャラだった分“キュン死”する視聴者が続出。古川さんの「ラブリラン」“新規”ファンが大量発生している模様だ。(笠緒)
2018年05月04日◼︎17歳と24歳の青年の、初めての、忘れられない恋本日、みなさんに満を持しておすすめしたいのは、本年度アカデミー作品賞にもノミネートされた『君の名前で僕を呼んで』です。80年代の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳の少年エリオと24歳の青年オリヴァーの、初めての……そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描きます。惜しくも受賞とはなりませんでしたが、個人的には本作か『ファントム・スレッド』(5月26日土曜日公開)のどちらかにアカデミー作品賞をあげたい!と思ったほど、素晴らしい作品でした。男性同士の恋を描いた作品ですが、途中から性別のことなどは忘れ、誰もが胸の中にある初恋の切なさを思い出すことのできる本作。タイトルにある『君の名前で僕を呼んで』の意味が明らかになるとき、きっとこの作品は、あなたの心にいつまでも残り、宝石のように輝き続ける作品となることでしょう。◼︎『君の名前で僕を呼んで』のストーリー17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は、毎年夏になると両親とともに北イタリアを訪れて、17世紀に建てられたヴィラでひと夏を過ごしていた。「自然に恵まれた環境の中で高い教養に触れさせたい」という考えを持つ両親によって育てられたエリオは、ヴィラでクラシック音楽を編曲したり、ピアノやギターを演奏したり、読書をしたり……ときには夜遊びもしたりしながら過ごすのだった。そんなある日、大学教授でギリシア=ローマの美術史学を専門にしている父のもとに、博士課程に在学中の24歳の大学院生・オリヴァー(アーミー・ハマー)がやってくる。エリオの父は、毎年自分の研究を手伝ってくれるインターンを迎え、ヴィラで一緒にひと夏を過ごさせるのだった。アメリカからやってきたオリヴァーが使うのは、エリオの部屋と共用のバスルームで繋がっている隣の部屋。これまでのインターン生よりも知的で、振る舞いも自信にあふれているように見えるオリヴァー。エリオはそんな彼が最初は気に入らなかった。だが、一緒に時間を過ごすうちに、ふたりの関係に変化が訪れる。引きつけあったり、反発したりするふたりだったが、ある日自転車で出かけた街で、エリオはついにオリヴァーに想いを告げ……。◼︎今ハリウッドがもっとも期待する俳優、ティモシー・シャラメに大注目!17歳の主人公・エリオを演じたのは、期待の新星ティモシー・シャラメ(22歳)です。姉が女優、叔父が映画監督、そして祖父は脚本家という芸能一家に生まれたシャラメは、幼い頃から演技や舞台に親しみ、2014年にスクリーンデビューしました。人気・実力ともに「ミレニアル世代のレオナルド・ディカプリオ」と呼ばれ、今ハリウッドがもっとも期待する俳優として注目を集めています。映画『インターステラー』で、マシュー・マコノヒーの息子トムを演じ、強い印象を残していたシャラメ。本作で本年度のアカデミー主演男優賞にノミネートされ、惜しくも受賞は逃したものの、史上最年少でのオスカー受賞となるか⁉と話題を集めました。また、本作と並んでアカデミー作品賞にもノミネートされたグレタ・ガーウィグ監督作品『レディ・バード』(6月1日金曜日公開)でも重要な役どころで出演しており、今後の活躍からも目が離せません!◼︎オリヴァー(アーミー・ハマー)とエリオの父(マイケル・スタールバーグ)も必見!オリヴァー役を演じた、現在31歳のアーミー・ハマーにも注目です。曾祖父は石油王、父は大会社のCEOとして知られるハマーは、幼い頃から演技が好きで、高校生のときに両親に反対されながらも俳優の道に進みました。『ソーシャル・ネットワーク』では、双子のウィンクルボス兄弟を演じて高い評価を受けたハマーが、本作でもとてつもないチャーミングさを発揮します。また、エリオの父パールマン教授を演じたベテラン俳優マイケル・スタールバーグの演技も圧巻。エンディング近くで、父としてエリオに話しかけるシーンは、涙なくして見ることができません。本作のクライマックスでは、なんと3分半にも及びシャラメ演じるエリオの表情を写し続けたラストショットがあります。「ルカ(監督)の指示でやったテイクにすごく満足しているよ。あの瞬間にエリオが感じるすべてがあって、僕にとて一番真実味があると思えたんだ。」と、シャラメが語るこのシーンに、心を揺り動かされない人はいないのではないかと思うほど。まるで宝物のように心にずっとしまっておきたくなるような傑作『君の名前で僕を呼んで』。あまりに美しく、あまりに切ない本作を、スクリーンで味わえる機会をぜひお楽しみください。◼︎『君の名前で僕を呼んで』公開情報『君の名前で僕を呼んで』4/27(金)、TOHOシネマズ シャンテ 他全国ロードショー監督:ルカ・グァダニーノ出演:アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール配給:ファントムフィルム提供:カルチュア・パブリッシャーズ/ファントム・フィルム上映時間:132分公式サイト:©Frenesy, La Cinefacture
2018年04月27日◼︎話題のラップミュージック映画が登場!DRESS読者のみなさん、こんにちは。今回みなさんにご紹介したいのは『パティ・ケイク$』というラップミュージック映画です。本作は米サンダンス映画祭(※)で激しい争奪戦となりました。監督のジェレミー・ジャスパーは、本作が初の長編監督作。劇中音楽もすべてオリジナルで制作し、主人公・パティの魂の叫びをライムにのせて描きます。(※)米サンダンス映画祭:アメリカで行われる自主制作映画を対象とした映画祭。数万人規模の客を招き、200本もの作品が上映される。◼︎『パティ・ケイク$』のストーリーニュージャージーで暮らす23歳の女性、パティ(ダニエル・マクドナルド)は、いつか地元を出て憧れのラップの神様O-Zのようなヒップホップスターになることを夢見ていた。だが、現実はお金もなければ、職もなく、その見た目から「ダンボ」と嘲笑されているパティ。元ロック歌手だが今は飲んだくれの母親・バーブと、車椅子の祖母・ナナと3人で暮らしながら、内なる思いをラップの歌詞にしたためる日々を送っていた。そんなパティの楽しみは、親友で音楽仲間のジェリ(シッダルダ・ダナンジェイ)とラップを歌いながら過ごすこと。今日も、ジュリの働くドラッグストアに顔を出すと、パティは通称「キラーP」として、即興でラップを口ずさむのだった。そんなある日、ひょんなことからフリースタイルラップ・バトルで因縁の相手を打ち負かしたパティは、ジュリから背中を押されスターになる夢に挑戦する決意を固める。同じく音楽に情熱を燃やすバスタード(ママドゥ・アティエ)と出会ったパティは、バスタード・おばあちゃんのナナ・ジェリと4人で、それぞれの頭文字を取ったラップグループ「PBNJ」を結成し……。◼︎ラップを歌い上げるディーバ(歌姫)から目が離せない!主人公・パティをつとめるダニエル・マクドナルドは、パティの声を見つけるために2年以上の時間を費やしたと言います。ラップを猛特訓するだけでなく、なんと東海岸に移り住み、ニュージャージーの訛りと立ち振る舞いを猛特訓したそう。そんなダニエルが演じる、鳥肌もののラップシーンは必見です!ラップシーンだけでなく、家族の問題や貧困に立ち向かうパティの葛藤を表現したダニエルの演技にも注目。「この映画は未来が見えない主人公がただ人生を前に進もうとしている話なんです。夢を追いかけて、自分の情熱と内に秘めた自身をみつけて、そして人にダメだと言われても諦めることなく前に進むという成長物語なんです」そうダニエルが語る通り、地元のニュージャージーを出ることを夢見た23歳のパティの青春物語は、音楽映画の枠を超えて、観客の心に深く届くことでしょう。◼︎全米配給を手がけたフォックス・サーチライトって?『パティ・ケイク$』の全米配給はフォックス・サーチライト・ピクチャーズが手がけました。1994年に設立された20世紀フォックスの子会社である同社は、インディペンデント色の濃い作品の製作・配給を行っています。過去には、『JUNO』『スラムドッグ$ミリオネア』『(500)日のサマー』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などを輩出してきました。昨年は『gifted/ギフテッド』のような小粒の良作映画だけでなく、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『スリー・ビルボード』や、同賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を扱うなど、その作品選びの目は確かです。フォックス・サーチライトでの配給が決まったことについて、ギャスパー監督は以下のように語っています。「フォックス・サーチライトに選ばれたことは、私にとって夢のような話です。彼らは私の大好きな名画を公開してきた会社だからです。この映画がアメリカの小さな町の映画館で公開され、そこにいるその町のパティたちがこの映画の中に自分を見つけてくれることを期待します」2017年12月にディズニー社によって21世紀フォックスが買収されたことにより、今後どうなるの?と映画ファンの注目を集めているフォックス・サーチライト・ピクチャーズ。本作はそんな同社に選ばれたという意味でも、見逃せない作品なのです。ストリートでのフリースタイルラップ・バトル、家族への愛憎、貧困や差別、友情と恋愛、スターへのサクセスストーリーと、『パティ・ケイク$』には実にさまざまな魅力が詰まっています。音楽に詳しくないという方や、ラップミュージックはあまり聞いたことがないという方でも、心配は要りません。単なる音楽映画と敬遠するのは、あまりにももったいない『パティ・ケイク$』は、4/27(金)より全国ロードショーです。◼︎『パティ・ケイク$』公開情報『パティ・ケイク$』4月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー監督・脚本・オリジナル音楽:ジェレミー・ジャスパー出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エヴァレット、シッダルタ・ダナンジェイ、ママドゥ・アティエ、キャシー・モリアーティ配給・宣伝:カルチャヴィル×GEM Partners上映時間:109分公式サイト:www.patticakes.jp© 2017 Twentieth Century Fox
2018年04月27日◼︎舞台はロンドン、ハムステッド・ヒースDRESS読者のみなさん、こんにちは!今回ご紹介するのは、『ロンドン、人生はじめます』という映画です。こちらは『新しい人生のはじめかた』で中高年の恋愛をしっとりと描いたジョエル・ホプキンス監督が、再びロンドンを舞台に大人の恋を描いた心温まる作品。『ロンドン、人生はじめます』の原題は「Hampstead(ハムステッド)」。舞台となるハムステッドは、ロンドン中心部カムデン・ロンドン特別区にある地区で、広大な公園ハムステッド・ヒースとハムステッド・ハイ・ストリートを中心にした緑の多い場所です。古くから多くの文人が住み、現在も高級住宅地として知られるこのハムステッドの高級マンションに住む主人公エミリーと、ハムステッド・ヒース(公園)内に手作りの小屋を建てて暮らしているドナルド。正反対のふたりがひょんなきっかけに出会い、心を通わせていきます。◼︎『ロンドン、人生はじめます』のストーリーロンドン郊外の高級マンションで暮らす未亡人のエミリー(ダイアン・キートン)は、夫の亡きあとに発覚した彼の浮気や借金、老朽化したマンションの修繕費用や、上辺ばかりのご近所づきあいに消耗する日々を送っていた。同じマンションに住むフィオナから、会計士のジェームズを紹介されたエミリー。ジェームズから高級レストランのランチに誘われ、アプローチを受けるが、どこか気乗りしない。そんなある日、屋根裏部屋から双眼鏡で目の前のヒース(公園)を眺めていたエミリーは、髭もじゃの男性が、小屋で暴漢に襲われるのを目撃する。慌てて警察を呼んだエミリーは、翌日ヒースを訪れ、昨日暴漢に襲われていた男性が、手作りの小屋で17年間暮らしているドナルド(ブレンダン・グリーソン)だと知る。自然に囲まれた小屋で自給自足の生活を送るドナルドと、庭でのディナー、気ままな読書、森でのピクニック、池での釣りなどをして一緒に時間を過ごすうちに、彼の頑固だが温かい人柄に惹かれていくエミリーだった。だが、そんなドナルドの家が不動産の開発業者の標的となり、彼は立ち退きを迫られてしまう。ホームレスのように暮らすドナルドを追い出すべく、開発業者を支持する地域住民グループたちも動きはじめ……。◼︎実話に基づく、大人たちの”幸せ探し”を描いた物語本作の主人公・エミリーは、・先立たれた夫には浮気されていたことが発覚・増え続ける借金で生活は火の車・上辺だけのご近所づきあいに消耗・一人息子からも海外転勤を考えていることを打ち明けられるなど、さまざまな悩みを抱えています。ドナルドもまたとある悲しい過去を抱え、他者を寄り付けないような自給自足の暮らしを送っているのでした。表向きは正反対のふたりですが、力を合わせて世間と闘っていくうちに、互いを深く愛していることに気付いていきます。実は、本作のドナルドには、モデルとなったハリー・ローズ氏という実在の人物がいます。演じたブレンダン・グリーソン(息子はドーナル・グリーソン!)は、こんな極端な人生を選んだ男が、観客の共感を得るにはどうしたらよいか苦心したそう。アカデミー賞受賞女優のダイアン・キートンと、エミー賞受賞俳優ブレンダン・グリーソンの名演が光る『ロンドン、人生はじめます』。お金も、暮らしも、恋も、自分らしく生きたい女性必見の、爽やかな感動作です。◼︎『ロンドン、人生はじめます』公開情報『ロンドン、人生はじめます』4 月 21 日(土)、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、 YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー監督:ジョエル・ホプキンス『新しい人生のはじめかた』出演:ダイアン・キートン『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』『恋愛適齢期』、ブレンダン・グリーソン『A.I』『ハリー・ポッター』シリーズ配給:シンカ/STAR CHANNEL MOVIES上映時間:102分公式サイト:© 2016 RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 6 LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年04月21日中村アン、古川雄輝、大谷亮平らの共演で描く木曜ドラマF「ラブリラン」の第3話が4月19日深夜放送。ヒロイン・さやかに嫉妬する町田を演じた古川さんに「切ない」「かっこよ過ぎ」という声が寄せられた。天沢アキによる同名コミックをドラマ化。中村さんが15年間幼なじみへの片想いをこじらせた結果、30歳にして男性経験がなく、さらに3か月の記憶を失ってしまう地味女子・南さやかを演じ、さやかが片思いを続けてきた「ワイルド甘々男子」鷺沢亮介を大谷さんが、記憶を失くしてる間にさやかが同棲していた「ドSツンデレ男子」町田翔平を古川さんが演じている。そして亮介の恋人・青山瑞希には片瀬那奈。翔平の元カノでトップモデルの小笠原杏子には大政絢といったキャストが出演している。※以下、ネタバレを含む表現があります。ご了承ください。19日放送の第3話では亮介に告白することを決意したさやかだが、亮介が自分を妹としか見ていないことに気付いて告白をあきらめる。そんなさやかに「(亮介に)便利使いされているだけ」と冷ややかな態度をみせながらも「リングに上がれ」と告げる町田。その言葉に意を決しさやかは亮介に告白するが、実は記憶を失くしている間にもさやかは亮介に告白していた。さやかは亮介への想いを断ち切り新たな一歩を踏み出すという展開。さやかのもとに杏子が現れ突然のビンタ……という衝撃的なラストで幕を閉じた。今回のオンエアで視聴者の多くが反応したのが、町田がさやかに嫉妬の感情をみせるシーン。クールを装いながらもそのなかに強い感情をみせる町田に「町田くん ちょっと今ドキッてした?」「町田くんやきもちか」「まっちーが切ない」「拗ねちゃってるじゃん」などの声が続出。そんな町田を演じる古川さんにも「古川雄輝さんの魅力にどハマりしてます」「古川雄輝がイケメンすぎてすごい」など多数の反応が寄せられていた。3話までの放送を経て「きゅんきゅんして、毎週楽しみで、見たくなる内容ー!」「ラブリラン最高じゃないですか?」「早く来週にならないかと思ってるぐらい楽しみです」などドラマ自体も高く評価されている模様。さらに今後の展開が期待できそうな「ラブリラン」は毎週木曜23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。(笠緒)
2018年04月20日◼︎アカデミー作品賞ノミネート『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』DRESS読者のみなさん、こんにちは!今回ご紹介する作品は、スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』です。ベトナム戦争におけるアメリカ政府の不都合な事実が記された最高機密文書をめぐる新聞社の攻防を描いた本作は、本年度のアカデミー作品賞、主演女優賞にノミネートされるなど、その質の高さは保証済み!約50年前にアメリカ政府によって隠蔽されていた機密文書は、どのようにして明るみになることとなったのか。森友学園の文書書き換え問題で揺れる今、必見の注目作です。◼︎『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のストーリー1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、反戦の気運が高まるアメリカ国内。夫の死後、専業主婦から突然ローカル新聞『ワシントン・ポスト』の発行人となったキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、社主として、経営の危機を迎えていた同紙の立て直しに奮闘していた。女性であることや、経営経験が浅いことから、社内の取締役から軽んじられていたグラハムだったが、ニューズウィーク紙から引き抜いた編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)と共になんとか会社を立て直そうとする。そんな中、彼女はライバル紙『ニューヨーク・タイムズ』の大スクープを目にする。それは、1967年に当時のアメリカ国防長官であるロバート・マクナマラの指示で作成されたベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容の一部だった……!ライバル紙に先を越され、焦ったグラハムとブラッドリーは7000枚に及ぶ「ペンタゴン・ペーパーズ」の残りの文書を独自に入手し、全貌を公表しようと奔走する。だが、当時の政権を握るニクソン大統領があらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。政府や旧友を敵に回してまで、記事にするべきか。報道の自由、信念を懸けたグラハムは決断を迫られ……。◼︎見どころは新聞社のスクープを巡る葛藤本作の見どころは特に「ペンタゴン・ペーパーズ」を手にした、ワシントン・ポストのグラハムの葛藤にあります。政府の機密文書を先に掲載したライバル紙、ニューヨーク・タイムズが国家の安全保証を脅かすとして、ニクソン政権から記事の差し止め命令を受けた中、残りの文書を公表すれば法的措置を取られる可能性があり、グラハムは厳しい判断を求められることに。夫から引き継いだ新聞社の将来を危険にさらし、会社を立て直すための株式公開の計画も潰してしまうという激しいプレッシャーの中、グラハムにはどのような決断をするのか。新聞差し止めを巡る最高裁判所の判断のカギとなるのが「アメリカ合衆国憲法修正第1条」いわゆる「言論の自由」です。以下、アメリカ合衆国憲法修正第1条「連邦議会は、国教の樹立、あるいは宗教上の自由な活動を禁じる法律、言論または報道の自由を制限する法律、ならびに人々が平穏に集会する権利、および苦痛の救済のために政府に懇願する権利を制限する法律を制定してはならない。」以後の判例・政府活動に大きな影響を与えたこの事件の結末は、ぜひスクリーンでご確認ください!◼︎スティーヴン・スピルバーグ監督のこだわりも見どころ1970年代の新聞社の雰囲気を再現するために、スピルバーグ監督は一流のスタッフから成る製作チームを結成しました。タイプライター、黒のコード電話機、煙が立ち込めるタバコなど……この作品の主な舞台となるワシントン・ポストのオフィスは、驚異的なリアル感にあふれています。「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、予定していた作品よりも先に撮影を敢行したスピルバーグ監督。政府によってジャーナリズムに規制がかけられ、真実が分かりにくくなっている「今」だからこそ伝えるべき作品と、本作に強烈なメッセージを込め、現代に警鐘を鳴らす作品に仕上げました。タイムリーな話題性、アカデミー作品賞ノミネートの質の高さ、主演女優賞ノミネートのメリル・ストリープの演技など、観るべき要素が盛りだくさんの『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は、3月30日(金)より全国公開です!◼︎『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』公開情報『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』3月30日(金)全国公開※TOHOシネマズ日比谷にて3月29日(木)特別先行上映監督:スティーヴン・スピルバーグ出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス配給:東宝東和上映時間:116分公式サイト:©Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.
2018年03月29日30代を迎え、よりいっそう役者としての深み、男としての格好良さが増す、桐山漣と古川雄輝。2人は、本広克行監督の最新作『曇天に笑う』で初共演。桐山さんは、主人公の曇天火(福士蒼汰)に助けられ、曇家に居候しながら三兄弟の面倒をみる金城白子。古川さんは、天火の元親友にして右大臣の直属部隊“犲”の隊長・阿倍蒼世を演じている。映画のなかで共演シーンはそれほど多くはないが、『曇天に笑う』で出会った2人は、その縁をきっかけに現在もよき友人として交流が続いている。──撮影が終わった後も交流が続いている、特別な出会いだったんですね。桐山:映画のなかでは一瞬しか共演できていないんですが、年齢も近くて話も合う、撮影後も飲みに行ったりしています。古川:そもそも漣さんがみんなと仲良くできる人なんです。僕は人見知りなので…でも、プライベートで会っても仕事の話は全然しないですよね。桐山:しないよね。芝居の話は現場で話せばよくて、飲みの席で熱く語られるのはあまり好きじゃなくて…オフはオフでいいんじゃないかなって。──ですが、この業界は特に熱く語る方、多いですよね。古川:役者2人で飲みに行くと、そういう話になりがちですよね。役者論とか苦手な俳優の話とか(苦笑)。でも、漣さんとはそうならない。桐山:そういう人は多いけれど、目の前にいる相手の違う面を知りたいって思うんですよね。──人に興味があるんですね。そのなかで、古川さんのどんな一面を知ったのでしょうか。桐山:最初は、インドアな人なのかなって思っていたんですけど、けっこうアウトドアな人でした。古川:(笑)最初のきっかけは、洋服でしたよね。お互いに服が好きで、こんなセールあるけど行く?って感じで。それから飲み会があるときに誘ってもらったりして、どんどん仲良くなっていきましたね。桐山:金沢に旅行に行ったりもしたよね。古川:行きましたねー。──旅行も一緒って、本当に仲がいいんですね。おふたりを引き合わせた映画『曇天に笑う』についても伺います。この作品に出たいと思った決め手は何だったのでしょうか。桐山:特に面白いな、と思ったのは──『笑う』ことがこの映画のキーワードでありテーマであることですね。僕の演じた白子に関していえば、曇三兄弟と暮らすことで、徐々に笑うようになっていく、彼らに影響されていく役柄です。どんなにつらいことがあっても笑い飛ばせというのが三兄弟の兄・天火の教えで、作品の中心に『笑う』ことがあることが面白いと思いました。古川:僕は本広監督作品が初めてだったので、それがまず嬉しかったです。僕の演じた阿倍蒼世は犲の隊長でもあるので、強く、格好良くをテーマに演じられたらいいなと。観る人の世代や性別によって、面白さの受け取り方は変わってくると思いますが、本広監督は萌えをテーマにしていたみたいです。──格好いい男たちの友情や闘いの萌えですよね。古川:そうですね。天火と蒼世に関しては、もともと同じ部隊“犲”にいて、でもちょっと仲が悪くなって最後は…みたいな、男同士の友情に萌えがあったり、曇三兄弟の仲の良さにも萌えがある。また、男の目線では純粋にアクションシーンは格好いい!となると思います。──初のアクションは大変でしたか?古川:僕だけ大変でした(苦笑)。僕以外は経験者が多くて、みんなすぐに動くことができるけれど、僕だけついていけなくて…。桐山:完成した映画を観る限りではキマっていたし、現場でそんな素振りは見せなかったから…。古川:ヒーヒー言ってました。くない(手裏剣の一種)を投げるシーンがあるんですが、くないはCGなので、相手とタイミングを合わせなくてはならなくて、それが難しくて、アクション監督さんにかなり怒鳴られましたね。桐山:知らなかった。古川:ピリピリデーがあったんですよ。その日は、何かと現場でピリピリな出来事が重なって、普段はぜんぜん怒鳴ったりする方じゃないんですけど、積もりに積もって、運悪く僕がやらかして引き金を引いてしまった。でも、そうやって大変なことに向きあうからこそ現場の団結感が増したんだと思います。桐山:そうだよね、特に犲の団結力は凄かったよね。古川:そこにさらっと入って来られる漣さんの社交性も凄いですよ(笑)。──どういうことですか?古川:犲のメンバーは出演シーンが同じこともあって、オフのときも一緒にいることが多かったんです。漣さんは犲のメンバーではないのですが、いつの間にか僕らの輪に入っていて、みんなで銭湯も行きましたよね。桐山:行った、行った。犲のグループLINEがあって、そこに僕も入っているんです。古川:犲じゃないのに(笑)。──(笑)ということは、桐山さんは撮影中ずっと役でいるというよりも、カメラの前で役のスイッチがオンオフになるタイプなんですね。桐山:そういうことになりますね。でも、苦手だなと思う人とは話さないですから、今回の現場は奇跡の組合せだったんだと思います。──役としては桐山さんの家事姿、印象的でした。古川:白子が家事をする前に、たすきをかけて結ぶ所作が好きでした。桐山:それも本広監督の萌えポイントだったそうです。演出していただくとき、たすきを(色っぽく)噛んでって言われましたから(笑)。料理については、ひとり暮らしが長くて自炊もするので、特に苦労はなかったですね。──アイロンをかけるシーンも萌えでしたね。桐山:たしかに(笑)、僕自身はめったにアイロンがけしないですけど…。ただ、今回の白子は曇三兄弟にとって母親のようなポジションでもあるので、そういう所作はきれいに(女性的に)というのは心がけていました。──美しかったです。桐山:ありがとうございます(笑)。古川:でも、僕らは萌えさせようと思って演じているわけではないので、女性から見ると萌えでも、男性から見ると格好いい男の友情に映る、それが面白いですよね。──その両方を演出する、それが本広監督のこだわりだったのでしょうね。格好いい男というワードが出てきたところで、おふたりが思う格好いい男とは?古川:僕にとっての格好いい男って、漣さん、桐山漣なんです。桐山:ほんとに?古川:ほんとうです(笑)。僕がこの業界に入りたての頃に初めて漣さんを見たとき、たしか『イケパラ(花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~2011)』だったと思いますが、この人、めちゃくちゃ格好いいなって。ずっと共演する機会はなくて今回が初だったので、実はちょっと警戒(緊張)していました。桐山:嬉しいなぁ。もっと早く言ってよ。古川:言いましたよ(笑)。──いいコンビですね(笑)。そして桐山さんが思う格好いい男とは?桐山:ぽんちゃん(古川)も格好いいですよね。感情を表に出さないクールさが格好いいなって思います。僕は、内に秘めることができないタイプなので、だから惹かれるし話しかけたくなる。自分にないものを持っている人は格好いいし、刺激を受けます。古川:ありがとうございます。この映画のキャラクターみんな格好いいけれど、やっぱり福士くんの演じた天火は格好いいですね。桐山:そうだよね。蒼汰自身は天火のようにガハハと笑うタイプではないし、彼はもともと末っ子だけれど、映画のなかではちゃんとお兄ちゃんを演じていた。そんな蒼汰からももちろん刺激を受けました。──最後に、完成した映画をご覧になって、改めてこの映画のここに惚れたというところはどんなところでしょうか。古川:僕が個人的に心配していたのは、蒼世が強く見えているかどうか──でしたが、強く見えていたようなので、安心しました。格好いい男たち、強い男たちの映画になっているところがみどころですし、何よりスカッとするところがいいですよね。桐山:ぽんちゃんは自分が強くいられたのだろうかっていう不安があったようですが、完成した映画を観ると、ちゃんとリーダーだったよ。僕は白子の心の奥、闇の部分を丁寧に演じたいと思っていたので、それが滲み出ていたら、感じ取ってもらえたら嬉しいですね。(text:Rie Shintani/photo:You Ishii)(text:Rie Shintani/photo:You Ishii)■関連作品:曇天に笑う 2018年3月21日より全国にて公開©︎映画『曇天に笑う』製作委員会 ©︎唐々煙/マックガーデン
2018年03月20日ついに、来週3月21日(水・祝)より公開となる福士蒼汰主演映画『曇天に笑う』。本作にはいま注目の若手俳優たちが勢揃いしているが、その中でも特に注目なのが古川雄輝。彼は本作で初の“殺陣アクション”に挑戦し新境地を切り開いている。高身長に小顔、塩顔系のルックス、セクシーさを感じさせる声色、帰国子女で高学歴と、“ハイスペック男子”として名高い古川さん。日本のみならず、アジアやアメリカなどでも高い人気を誇る「イタズラなKiss」シリーズで主演を務め、その後「重要参考人探偵」『脳内ポイズンベリー』『ライチ☆光クラブ』『風の色』など…出演作はたちまち話題に。また、4月からは中村アン主演のドラマ「ラブリラン」への出演を控えている。そんな古川さんが出演する最新映画『曇天に笑う』は、女性層を中心に熱狂的なファンを持つ唐々煙の大ヒットコミックシリーズが原作。2014年のTVアニメ化、2015年の舞台化を経て今回実写映画化。物語は、災いから家族・仲間・町全てを守るため、曇天火(福士さん)がオロチ討伐を目的に結成された政府直属部隊・犲(やまいぬ)と共に死闘を繰り広げていくアクション・エンターテインメント。今作で古川さん演じるのは、この犲の隊長を務める安倍蒼世。ときに冷徹な判断を下すが、国を護る志は誰よりも強い原作ファンにも人気が高いキャラクター。また、古川さんは殺陣を使ったアクションに初挑戦している。先日公開された「サカナクション」の主題歌「陽炎」にあわせダンスする「曇天ダンス」映像では、見事なブレイクダンスを披露した古川さんだが、映画の撮影をふり返り、「難しかった点は、とにかくアクション。犲の中でも一番強いキャラクターなので、強く、華麗に蒼世のような動きでアクションをするのが難しかったです」と、運動神経抜群の古川さんでもアクションは苦労した点だったようだ。福士さんのほぼノースタントのアクションが話題となっている本作だが、古川さんをはじめ大東駿介(鷹峯誠一郎役)、小関裕太(永山蓮役)、市川知宏(武田楽鳥役)、加治将樹(犬飼善蔵役)と、それぞれ違った武器を持った犲のアクションも見逃せない。『曇天に笑う』は3月21日(水・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:曇天に笑う 2018年3月21日より全国にて公開©︎映画『曇天に笑う』製作委員会 ©︎唐々煙/マックガーデン
2018年03月18日◼︎大人も見逃せない青春映画の金字塔『ちはやふる』がついに完結!DRESS読者のみなさん、こんにちは!今回ご紹介する作品は、大人も楽しめる青春映画『ちはやふる -結び-』です。”競技かるた”を題材にした原作少女コミック『ちはやふる』。2016年に万を持して実写映画化された『ちはやふる -上の句-』『ちはやふる -下の句-』の二部作は、出演した若手キャストたちを全国区に押し上げると同時に、大人も楽しめる青春映画として話題を集めました。2008年から連載が続いているコミックスを「最近忙しくて読めていない」という方や、前二部作の映画を「観逃してしまった……」という方でも大丈夫!今回は『ちはやふる』の主要登場人物やこれまでのストーリーをご紹介します!【押さえておきたいポイント1】『ちはやふる』の登場人物まずは、この人たちだけは押さえておきたい『ちはやふる』の登場人物をご紹介します!・綾瀬千早(広瀬すず)競技かるたに情熱を燃やす高校生。誰よりもかるたを愛し、瑞沢かるた部を作った張本人。容姿端麗だが、猪突猛進で不器用な性格の為に「無駄美人」と言われ、恋愛にも鈍感。かるたの読み札の最初の音を瞬時にとらえる、天性の能力を持っている。・真島太一(野村周平)瑞沢かるた部を影で支える、千早の幼なじみ。千早と瑞沢高校で再会し、かるた部を立ち上げる。千早に恋心を抱いている。スポーツ万能、頭脳明晰、お金持ちでイケメン、性格も良いが、自分にないものを持つ千早と新にコンプレックスを感じている。・綿谷新(新田真剣佑)千早、太一の幼なじみ。ふたりに競技かるたを教える。いつも3人で遊んでいたが、家の都合で故郷の福井県に戻りはなればなれになってしまう。競技かるたの永世名人である祖父の血をひき、非凡な才能を持つ。千早に淡い想いを寄せる。・若宮詩暢(松岡茉優)現在の競技かるたクイーン(女子選手の日本一)。千早たちと同い年。史上最年少でクイーンとなった実力を持つ。美人だが、服のセンスが微妙で、個性的なキャラクターグッズが大好き。新と幼なじみ。・周防久志(賀来賢人)大学3年でかるたを始め、競技かるた界の最高峰に君臨する史上最強の名人。和菓子が大好物。実は秘密を抱えていて……?【押さえておきたいポイント2】『ちはやふる』これまでのストーリー『ちはやふる -上の句-』のストーリー綾瀬千早、真島太一、綿谷新の3人は、小さいころからの幼なじみ。新に教わった“競技かるた”でいつも一緒に遊んでいたが、ある日、家の事情で新が故郷の福井へ戻り、3人は離ればなれになってしまう。高校生になった千早は、新に会いたい一心で“競技かるた部”創部を決意し、高校で再会した太一とともに、部員集めに奔走する。呉服屋の娘で古典大好き少女・大江奏(上白石萌音)競技かるた経験者で“肉まんくん”こと、西田優征(矢本悠馬)太一に次いで学年2位の秀才・“机くん”こと、駒野勉(森永悠希)を必死に勧誘したふたりは、なんとか5名の部員を集め、かるた部の創部に成功する。初心者もいる弱小チームながら、全国大会を目指して練習に励み、東京都予選に臨み……。『ちはやふる -下の句-』のストーリー創部一年ながら、エース千早の活躍と抜群のチームワークを発揮した瑞沢高校かるた部は、なんとか強豪北央学園に勝利し、東京都大会優勝をなしとげた。だが、東京都大会優勝を新に報告した千早は、新から「かるたはもうやらん……」という衝撃の告白を受けてしまう。ショックを受けながらも、全国大会へ向けて仲間たちと懸命に練習に励む千早だったが、そんな中、千早は同級生ながら最強のクイーンと呼ばれる若宮詩暢の存在を知る。千早の気持ちは次第に詩暢にとらわれ、かるた部の仲間たちから離れていってしまう。太一はそんな千早の目を覚まさせようと……。【押さえておきたいポイント3】『ちはやふる -結び-』のストーリー高校一年の個人戦で史上最強のクイーン・若宮詩暢に敗れ、さらに強くなることを部員たちと誓った千早。それから2年――。かるたから離れていた新だったが、千早たちの情熱に触れ、自分も高校でかるた部を作って、全国大会で千早たちの瑞沢かるた部と戦うことを決意する。一方、千早や太一の所属する瑞沢高校かるた部は、新入部員の勧誘に励んでいた。競技かるたの迫力を前に、今年もあわや新入部員ゼロかと思われたが、太一への恋心から入部を決意した花野菫(優希美青)と、かるた経験者でプライドが高く生意気な筑波秋博(佐野隼斗)の勧誘になんとか成功する。7人となり、千早にとっては高校三年最後となる全国大会を目指す瑞沢かるた部だったが、とあるきっかけから、予選を前に突然、部長の太一がかるた部を辞めてしまう。これまでずっと一緒にやってきた太一が突然いなくなったことを知った千早は、動揺と悲しみを隠せずにいた……。そんな中、かるた部を辞め、受験勉強に専念しようとする太一は、競技かるた会の最高峰に君臨する名人・周防久志と出会う。周防から、隠してきた本心を指摘された太一は、彼のかるたの強さを盗もうと、共に行動を始めるが……。バラバラになってしまった千早・太一・新の3人は、果たして再びかるたで繋がることができるのでしょうか?3人の友情や淡い恋心の行方はもちろん、競技かるたの試合の大迫力も見逃せない本作。原作未完の中、どのような結末を迎えるのか。その感動のラストは、ぜひ映画館の大画面と音質でご覧ください!◼︎『ちはやふる -結び-』公開情報『ちはやふる -結び-』3月17日(金) 全国東宝系にてロードショー監督・脚本:小泉徳宏原作:末次由紀「ちはやふる」(講談社「BE・LOVE」連載)出演:広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音、松岡茉優、賀来賢人配給:東宝上映時間:128分公式サイト:(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会(C)末次由紀/講談社ちはやふる-上の句-ちはやふる-下の句-
2018年03月16日◼︎愛と音楽が溢れる、カラフルで楽しい”死者の国”へ!DRESS読者のみなさん、こんにちは!本日ご紹介する作品は、ディズニー/ピクサー最新作の『リメンバー・ミー』です。第90回アカデミー賞で、長編アニメ映画賞と主題歌賞の2部門にノミネートされ、みごと両部門を受賞した本作。10/31〜11/2までの3日間、メキシコ各地で行われる”死者の日”をテーマに、カラフルで楽しい死者の国を圧倒的な美しさで描き出します(この”死者の日”は、個人の魂を迎える祭礼行事)!町中が「カラフルな切り紙の旗」や「ガイコツの人形」、「オレンジ色のマリーゴールドの花」などで飾られる”死者の日”。「故人の魂が迷わず戻ってこられるように」と、色と香りの強いマリーゴールドの花びらで作られたオレンジ色の橋が、主人公ミゲルを死者の国へと誘います。また、物語の鍵となる曲で、ミゲルが憧れる伝説のミュージシャン・デラクルスの大ヒット曲「リメンバー・ミー」を作詞・作曲したのは、『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー」を手がけたクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスのふたりです。「いつまでも愛する人々に覚えていて欲しい」と願う気持ちが歌われたこの楽曲。劇中で何度か登場するこの美しい楽曲に、ある時は胸踊らせ、またある時は心揺さぶられることでしょう。◼︎『リメンバー・ミー』のストーリー音楽が大好きで、天才的なギターの腕前を持つミゲルは、彼の住む町が生んだ伝説のスター、エルネスト・デラクルスのようなミュージシャンになることを夢見ていた。だが、彼の家では、昔に起こったある悲しい出来事から、代々音楽を演奏することや、聴くことすらも禁止されていた。ひいおばあちゃんのココ、おばあちゃんのエレナや両親と大家族で暮らすミゲルだったが、彼のギターの腕前を知るのは、ノラ犬のダンテだけだった。先祖の魂を迎える、年に一度の”死者の日”のお祭りの日。町で開催される音楽コンテストにこっそり出場しようとするミゲルだったが、うっかり祭壇に飾られたひいひいおばあちゃんの写真立てを落としてしまう。その写真の隠された部分を見たミゲルは、驚愕の事実を発見する。写真のひいひいおじいちゃんの顔の部分は破り取られていたが、体部分はドクロの装飾が特徴的なエルネスト・デラクルスのギターを持っていたのだった!憧れのデラクルスがひいひいおじいちゃんに違いないと興奮するミゲルだったが、音楽を禁止している家族は、ミゲルの音楽に対する情熱を知り、大激怒!ミゲルは、エレナおばあちゃんにギターを壊されてしまうのだった。どうしてもコンテストに出場したいミゲルは、夜の町へと飛び出し、墓地の奥にあるデラクルスのお墓へと忍び込み、そこに飾られている美しいギターを盗み出してしまう。そのギターを奏でた瞬間、なんとミゲルは先祖たちが暮らす死者の国に迷い込んでしまう……!テーマパークのような楽しさに満ちたカラフルな死者の国で、たくさんの先祖たちやひいひいおばあちゃんのイメルダと出会うミゲルだったが、死者の国に迷い込んだ生きている人間は、日の出までに元の世界に戻らないと体が消え、永遠に家族に会えなくなってしまうと聞かされ……。◼︎死者の国に隠された深いルール。家族の絆に号泣必至!死者の国から元の世界に戻る方法はただひとつ。先祖から「許し」を得ること。大切なミゲルを元の世界に戻したいひいひいおばあちゃんのイメルダは、すぐに「許し」を与えようとしますが、永遠に音楽を諦めることを条件にしようとします。それでもミュージシャンになる夢を諦められないミゲルは、イメルダの許しを拒否し、ひいひいおじいちゃんだと信じるデラクルスを探して、彼から音楽の許しを得ようとするのですが……。実はこの死者の国には、さまざまなルールが存在します。死者たちにとっては、一年に一度、再び家族に会える”死者の日”ですが、祭壇に写真を飾られていない者たちは、生者たちの国へとやってくることができません。さらに、生者の国の誰からも思い出してもらえなくなってしまったとき、死者たちには、死者の国からも自らの存在が永遠に消えてしまう”二度目の死”が訪れるのです……。やがて明かされるミゲルの家族の驚くべき秘密、そして感動のラストは号泣必死です!涙に備え、ウォータープルーフのマスカラと、ハンカチよりも大きなタオルを持って鑑賞することをオススメする『リメンバー・ミー』は、3月16日(金)公開です。◼︎『リメンバー・ミー』公開情報『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』3月16日(金) 公開監督:リー・アンクリッチ共同監督:エイドリアン・モリーナ声の出演(吹き替え):藤木直人、松雪泰子、渡辺直美配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン上映時間:105分公式サイト:(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.(C)2018 Disney. All Rights Reserved.
2018年03月15日毛穴を引き締めてなめらかな肌に株式会社ドクターケイは、濃密ブースター美容液「ケイコントロールエッセンス」を4月18日(水)に新発売することを発表した。スキンケアブランドの「ドクターケイ」は、ビタミン療法の第一人者で、青山ヒフ科クリニックの亀山孝一郎医師の理論に基づいて開発されている。「ドクターケイ」では、大人ニキビ・毛穴・エイジング対策として、ビタミンを高濃度に配合することにこだわっており、肌の奥まで深く入り込む黄金比率のビタミンブレンドエッセンス“カクテルビタミン”を製品の目的に合わせて配合している。導入効果によりスキンケア化粧品がしっかり浸透する「ケイコントロールエッセンス」は、毛穴を開かせる主な原因は“皮脂”であることに着目して開発された美容液である。不要な皮脂のコントロールを行い、肌の土台を引き締め、代謝を整える作用があり、ふっくらとなめらかな毛穴レス肌へ導いてくれる。「ケイコントロールエッセンス」は、導入効果のあるブースター美容液であり、洗顔後すぐの肌に、一番始めに使用する。“ブースター”とは、英語の“boost”が由来で、「押し上げる」「増加」「高める」などの意味をもつ。ブースター美容液を使用すると、その後に使用するスキンケア化粧品の効果が高くなる。使用方法は、洗顔後、美容液を手のひらに数滴(1円硬貨大)を取って、顔全体になじませる。1分程度待ち、化粧水などを重ねる。導入効果により肌の奥までやわらかくなっているので、スキンケア化粧品の効果がアップする。価格は、20ml入りで、7,500円。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース株式会社ドクターケイ※ドクターズコスメのドクターケイオンラインショップ
2018年03月03日◼︎「この映画はごく普通の人々に捧げた物語である。」クリント・イーストウッド『アメリカン・スナイパー』ではイラク戦争で戦った狙撃手を、『ハドソン川の奇跡』では"USエアウェイズ1549便不時着水事故”のパイロットを描くなど、実在の人物を描いてきた巨匠クリント・イーストウッド監督(現在87歳)。最新作となる『15時17分、パリ行き』では、2015年8月21日にアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス内で発生したタリス銃乱射事件と、事件に立ち向かった幼なじみの3人の若者を描きました。「この映画はごく普通の人々に捧げた映画です」とイーストウッド監督が語る本作は、どんな作品なのでしょうか?◼︎『15時17分、パリ行き』のストーリー壁ひとつ隔てただけの家で、ともにシングルマザーに育てられたスペンサーとアレク。小学生の頃からいつも一緒に行動していたふたりは、学校でアンソニーという少年と出会い、意気投合する。大きくなり、別々の道を歩み始めた3人だったが、常に友情で繋がっていた。時は流れ、アメリカ空軍の空兵になったスペンサー。陸軍の州兵特技官となったアレク。そして、サクラメントにあるカリフォルニア州立大学の大学生だったアンソニーの3人は、「Face Time」で連絡を取り合い、ヨーロッパ中をバックパックで旅行する計画を立てる。スペンサーとアンソニーはローマで落ち合い、ベネチアへ。アレクはドイツに先に入り、3人はオランダで落ち合うのだった。そして運命の日、2015年8月21日――。フランスとスペインに列車で向かう計画した3人は、15時17分、アムステルダム初パリ行きの高速列車タリスへと乗車する。列車がフランス国境内に入ったのち、平和な車内で突如とんでもない事態が起きる。イスラム過激派の男が、自動小銃を発砲したのだ。乗務員は乗務員室に逃げ込み、554名の乗客全員の命が危険にさらされる中、スペンサー、アレク、アンソニーの3人は、犯人に立ち向かい……。◼︎見どころ1.幼馴染の若者3人が、本人役で出演!本作では、テロリストに立ち向かった3人の若者スペンサー、アレク、アンソニーの3人を、本人たちが演じています。当初は彼らの役を、オーディションによって募った俳優で考えていたイーストウッド監督でしたが、3人が一緒に過ごしている自然な姿を見た監督は、「自分を演じることができると思うかね?」と聞いたそうです。演技経験のない3人を、イーストウッドがどのように演出するのか。前代未聞のチャレンジをぜひチェックしてみてください!◼︎見どころ2.主人公たちの幼年時代本作の前半では、スペンサー、アレク、アンソニーの幼少時代が描かれます。カリフォルニア州サクラメントで一緒に育った自称”のけ者”の彼らは、どんな子どもたちで、どのようにして出会ったのか。小さいときからヒーローだったわけではなく、ごく普通の、どちらかといえばはみ出し者だった彼らが、なぜテロに立ち向かうことができたのか。いつ、どこでテロに遭遇してもおかしくない時代に、できること、必要なことをイーストウッドが問いかけます。◼︎見どころ3.ロードムービーとしても楽しめる映像本作は、94分という短めの上映時間ですが、テロのシーンだけが描かれるわけではありません。ローマのバチカン市国や、トレヴィの泉、ベネチアの水上バスやサンマルコ広場など、3人がバックパックでヨーロッパを旅するその映像も、見どころのひとつになっています。87歳を迎えてもなお、新たな挑戦を続けるクリント・イーストウッド監督。実際のテロ事件のシーンはわずかなため、車内のシーンだけと思って本作を観ると肩透かしを食らうかもしれません。ですが、主人公たち3人のバックグラウンドや友情を描いているからこそ、車内での彼らの行動が、真実味を持って迫ってきます。鑑賞するというよりも、体験するという感覚に近い本作。前代未聞のチャレンジを、スクリーンで見届けてみてはいかがでしょうか?◼︎『15時17分、パリ行き』公開情報『15時17分、パリ行き』3月1日(木)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国ロードショー監督:クリント・イーストウッド『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』出演:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン配給:ワーナー・ブラザース映画上映時間:94分公式サイト:1517toparis.jp(C) 2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC
2018年03月01日◼︎切なくも愛おしい、新たなるファンタジー・ロマンスの傑作本日ご紹介するのは、ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる「金獅子賞」を受賞し、来たるアカデミー賞でも作品賞・監督賞・主演女優賞をはじめ、多数の賞にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』です。内戦後のスペインに生きる少女を描いたダーク・ファンタジー『パンズ・ラビリンス』や、菊地凛子・芦田愛菜も出演したSF怪獣映画『パシフィック・リム』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督が、清掃員として働く口のきけない中年女性と、半魚人のような姿をした不思議な生きものとのロマンスを描きます。種族を超えたラブストーリーはこれまでも、『シザーハンズ』やディズニー映画『リトル・マーメイド』『美女と野獣』などで描かれてきました。しかし、本作はこれまでの作品とはひと味違います。その理由は、恋に落ちるふたりがどちらも見た目麗しい美女や美男ではなく、社会からはみ出した者たちであること。60年代という時代設定ながらも、どこか新しさを感じる、おとぎ話の傑作の誕生です。◼︎『シェイプ・オブ・ウォーター』のストーリー1962年、アメリカとソ連の冷戦時代。1階が映画館という変わったアパートでひとり暮らしをしているイライザ(サリー・ホーキンス)は、幼い頃のトラウマから口がきけないが、そのことに特に不便も感じず、職場と家を往復するだけの日常を過ごしていた。アメリカ政府の機密機関「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いているイライザ。彼女にとって、手話で会話することのできる同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と、アパートの隣の部屋に住む売れない画家のジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)だけが、数少ない友人だった。そんなある日、新しくセンターに異動してきたホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)率いる研究チームが、アマゾンの奥地で現地の人々から神として崇められていた生きものを運び込む。半魚人のような姿をしたその不思議な生きものは、威圧的なエリート軍人ストリックランド(マイケル・シャノン)によって監視されていた。その不思議な生きものに虐待を行い、逆襲され傷を負ったストリックランドから、血に染まった部屋の清掃を頼まれたイライザ。彼女は、掃除の合間にその生きものの姿を盗み見て、”彼”(ダグ・ジョーンズ)の奇妙だが神々しくもある姿に一目で心を奪わるのだった。次の日から密かにその不思議な生きものの元へと通い始めたイライザは、自分の大好物のゆで卵を差し出し、”彼”と心を通わせるようになる。だが、ストリックランドが”彼”を生体解剖する計画を進めていることを知り……。◼︎見どころは、仄暗い青と緑につつまれた映像美本作の冒頭から、観客はその映像の美しさに目を奪われ、すぐに『シェイプ・オブ・ウォーター』の世界に没頭してしまうことでしょう。本作の色合いは、全体的に彩度が低く、主人公イライザのアパートの部屋から、清掃員たちのユニフォームまで、青や緑、琥珀色など水を連想させるような色であふれています。全編を覆う仄暗い青や緑の色合いの中で、「血と愛の色としてのみ使っている」とデル・トロ監督が語る、差し色としての”赤”がとても効いています。また、物語を水のように変動させるために「すべてが動いている」という流動性ある映像や、水中に似せた水のしたたりを見せることができる「擬似水中撮影技術」によって、俳優たちが目を開けたまま水中のシーンを演じることができたというシーンにも注目です。アカデミー主演女優賞にノミネートされたイザベラ役のサリー・ホーキンスの演技はもちろんのこと、主人公イザベラの同僚で、何かとイザベラの世話を焼くゼルダ役で同助演女優賞にノミネートされたオクタヴィア・スペンサー(『ドリーム』『gifted/ギフテッド』)の熱演も必見です。3月4日(現地時間)に開催されるアカデミー賞の授賞式の前に、ぜひ本作をスクリーンで確認してみませんか?◼︎『シェイプ・オブ・ウォーター』公開情報『シェイプ・オブ・ウォーター』3月1日(木)全国ロードショー監督:ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スツールバーグ、オクタヴィア・スペンサー配給:20世紀フォックス映画上映時間:124分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年02月28日主演の福士蒼汰をはじめ、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太らいま注目の若手キャストが出演する映画『曇天に笑う』。この度、古川さん、大東さん、小関さんらキャスト陣が踊る、映画公式ダンスPV「曇天ダンス~D.D~」が公開。なお、本映像は映画公式Webサイト&Youtubeのみならず、全国映画館の幕間でも放映予定だ。到着映像では、「サカナクション」が手がける主題歌「陽炎」にあわせて、映画内で明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊「犲(やまいぬ)」を演じる古川雄輝、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹の5人がダンスを披露!今回のダンスは、「Perfume」「BABYMETAL」などの振付を担当するMIKIKOが参画、振付を担当。加えてブレイクダンスの経験がある古川さんが初の振付に挑戦した、激しくキレのあるブレイクダンスシーンも登場している。また、キャストたちを囲むダンス・エキストラには、「Japan Dancers’ Championship」に出演したダンスサークルの代表者が参加し盛り上げている。なお、映像制作には「欅坂46」や「Perfume」「L’Arc-en-Ciel」の作品を担当するチームが参加し、躍動感や美しさ、かっこよさを兼ね備えたPVに仕上がっている。『曇天に笑う』は3月21日(水・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月17日◼︎アカデミー作曲賞ノミネート!『ラ・ラ・ランド』の音楽チームによるミュージカル『ラ・ラ・ランド』で2016年度のアカデミー賞の主題歌賞を受賞した、音楽家チームのベンジ・パセック&ジェスティン・ポール。2017年には、彼らが音楽と作詞を手がけたブロードウェイ・ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」はトニー賞でオリジナル楽曲賞を受賞しました。さらに、2018年には、本作『グレイテスト・ショーマン』の主題歌「This Is me」が、第75回のゴールデン・グローブ賞で最優秀主題歌賞を受賞。来る3月4日(現地時間)に開催される第90回アカデミー賞の主題歌賞にもノミネートされました!30代前半の若さで映画界と演劇界の最高峰を極めた彼らが、『レ・ミゼラブル』でも美声を披露したヒュー・ジャクマンとタッグを組み、完成させたのが本作『グレイテスト・ショーマン』です!◼︎『グレイテスト・ショーマン』ストーリー19世紀半ばのアメリカ。商人の息子として幼い頃から働くP.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、出入りをしていた名家の娘で、幼馴染のチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と恋に落ちる。大人になり、親の反対を押し切って、貧しいバーナムの妻となってくれたチャリティを幸せにすることを誓ったバーナムは、勤めていた会社の倒産を機に博物館をオープンするが、なかなか客足が伸びずに苦戦していた。そんなある日、チャリティとの間に生まれたふたりの娘たちから「生きているモノを置かないと」とアドバイスを受けたバーナムは、個性的な容姿を持ち、才能に恵まれながらも、社会から阻害されている人々をパフォーマーとして迎え入れるショーを考案し、大ヒットさせる。だが、バーナムの型破りのショーには、根強い反対派も存在していた。裕福になっても社会から認められない状況に頭を悩ませたバーナムは、上流階級出身で、ロンドンのステージで大成功した興行師のフィリップ(ザック・エフロン)を相棒に招き入れ、イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得る。パフォーマーのレティ(キアラ・セトル)たちを連れて女王に謁見したバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファガーソン)と出会う。彼女の公演をアメリカで成功させれば、一流のプロモーターとして世間から一目置かれる存在になれると考え、自分と一緒にアメリカ・ツアーを行うよう、彼女を口説き落とすのだった。一方、フィリップは、ショーの一座の花形・アン(ゼンデイヤ)との身分違いの恋に悩みながらも、彼女にどんどん惹かれていく自分を抑えきれずにいた。全てがうまくいくと思えた矢先、これまで築き上げてきたすべてを失いかねない事件が起こり……。◼︎もうひとつの見どころ:空中のロマンス『グレイテスト・ショーマン』の大半は、P.T.バーナムの人生が元となっていますが、ふたりの架空の人物によって、本作にはさらなる彩りが加えられています。ザック・エフロン演じる興行師フィリップ・カーライルと、ゼンデイヤが演じるピンク色の髪をした空中ブランコ乗りのアン・ウィラーです。上流階級出身のフィリップと、彼と肌の色の違うアンの恋は、フィリップの両親や周囲から反対されてしまいます。アメリカの異人種の恋人たちが直面してきた障害を真っ向からとらえたラブ・ストーリーは、ふたりが空中を舞いながら披露するデュエット曲「Rewrite The Stars」によって、映画史に残るロマンティックなミュージカル・シーンに仕上がっています。オープニング&エンディングで流れる「The Greatest Show」を始め、全9曲の楽曲が心に残って離れない本作。ヒュー・ジャックマンはもちろん、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズや、『ヘアスプレー』で注目を集めたザック・エフロンの歌声を久しぶりに堪能できるのもうれしいところです。誰もが楽しめる王道のミュージカル『グレイテスト・ショーマン』は2/16(金)より全国公開です。ぜひ、劇場でお楽しみください!◼︎『グレイテスト・ショーマン』公開情報『グレイテスト・ショーマン』2月16日(金)全国ロードショー監督:マイケル・グレイシー楽曲:ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール出演:ヒュー・ジャックマン『X-メン』『レ・ミゼラブル』、ザック・エフロン「ハイスクール・ミュージカル」『ヘアスプレー』、ミシェル・ウィリアムズ『ブロークバック・マウンテン』『マンcsター・バイ・ザ・シー』配給:20世紀フォックス映画上映時間:105分公式サイト: Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年02月15日ミュージカル『モーツァルト!』の製作発表記者会見が15日、都内で行われ、山崎育三郎、古川雄大、平野綾、生田絵梨花、木下晴香が登場した。同作は音楽家のヴォルフガング・モーツァルトの生涯を描き人気のウィーン・ミュージカル。2002年の日本初演以来再演を重ね、上演回数は500回以上を数える。会見では古川が「僕こそ音楽」、生田&木下が「ダンスはやめられない」、山崎&平野が「愛していればわかり合える」を披露した。演出の小池修一郎はビデオメッセージで「これまでの『モーツァルト!』で使用してきた舞台美術は比較的小さいサイズの劇場で上演するためのものでした。そこで今回は帝劇用の新たなバージョンの舞台美術を作ろうということになりました」と変更点を説明。また、ハンガリー版にあるコロレド大司教とヴォルフガングの対決のデュエットなど新たな曲を加える意図も示した。山崎は初演の大変さについて「初めての1回目の通し稽古の1幕終わった段階で立てなくなりまして。2幕もできないと思うくらいにしんどくて、小池先生から『育よ、市村(正親)さんが主演のミュージカルにしか見えないんだよ!』と言われて」とモノマネを交えながら振り返った。「(山口)祐一郎さんが優しくて『いいよ〜かっこいいよ〜大丈夫だよ』と支えていただいて」とさらにモノマネを披露。「みなさんに支えていただいて乗り越えた」と語った。一方、古川は「曲数が多くすべて難しいので、課題はたくさんあると思っています。ずっと舞台に出ずっぱりで山崎さんもぶっ倒れたとおっしゃってたので、体力作りも」と課題を明かすと、山崎は「倒れた」と上品に訂正。さらに古川は小池から「君はちょっと悲劇なんです。モーツァルトは天真爛漫で明るいキャラクターなので、どう持ってくか」と言われたことを明かし、「表現の部分でもたくさん壁があるので、がむしゃらにぶつかっていきたいと思います」と意気込んだ。古川は山崎について「常にオンの方のイメージがあります。オフの姿を見たことがない。常にスイッチが入っている方だと思います」「ミュージカルブームの最前線にいた人で、一つ下の世代の僕からしたら憧れの人」と表す。一方で山崎は古川について「常にオフな印象があります。雄大はごはんもあんまり来てくれないんですよ」と笑いつつ、「秘めたエネルギーを持っているという印象ですね。発声や筋トレをずっと一人でこもってやっている姿も見てますし、自分のシーンが終わると、舞台袖を走って録音した自分の声を確認している姿を見ているので」と称賛した。"4年ぶり"の再演にかけて平昌オリンピックの注目選手について聞かれると、古川は「スノーボードの平野(歩夢)選手。今日、ちょうどやられてるんですかね?」と回答。14日に銀メダルを取ったことが知らされると、「とったんですか!?」と驚いていた。また山崎は「羽生(結弦)選手。金メダル取ってほしいですね」と希望を語った。東京公演は帝国劇場にて5月26日〜6月28日、大阪公演は梅田芸術劇場にて7月5日〜18日、名古屋公演は御園座にて8月1日〜19日。
2018年02月15日◼︎第90回アカデミー賞、作品賞ノミネート『スリー・ビルボード』先日、来る3月4日(現地時間)に第90回アカデミー賞が開催されます。その作品賞にノミネートされた9本の作品が、先日発表となりました。本日DRESS読者のみなさまにご紹介したいのは、その中の一本『スリー・ビルボード』です。◼︎『スリー・ビルボード』のストーリーアメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。娘をレイプされ殺された母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、進展しない警察の捜査に腹を立て、さびれた道路に立ち並ぶ3枚の広告看板を買う。「レイプされて死亡」「犯人逮捕はまだ?」「なぜ?ウィロビー署長」警察署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)を名指しで批判したその広告は、たちまち町中の話題になった。だが、実はウィロビー署長は末期ガンを宣告されていた。そのことを知る町の人々の多くは、人情味溢れるウィロビーに同情的だった。警察だけでなく、ひとり息子のロビーや、別れた元夫のチャーリー、町の神父や、診察に行った歯医者からも批判され、捜査を進展させるはずが、町中を敵に回してしまったミルドレッドは、孤立無援となっていく。そんな中、ウィロビー署長を父親のように慕うディクソン巡査(サム・ロックウェル)は、ミルドレッドの出した広告看板を取り扱うエビング広告社で働くレッドに憤慨し、暴行を加えてしまう。一歩も引かずに警察への抗議を続けるミルドレッドだったが、町では不穏な事件が次々と勃発。事態は予想もしなかった方向へと転がり始め……。◼︎オスカー女優、フランシス・マクドーマンド演じるミルドレッド主人公ミルドレッドに扮するのは、アカデミー賞に四度ノミネートされ、『ファーゴ』(96)で主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドです。私生活では、コーエン兄弟(※1)の兄である映画監督のジョエル・コーエンの妻としても知られるマクドーマンドが、本作ではジャンプスーツとバンダナという戦闘服に身を包み、毒舌で周囲を巻き込んでいく強い母を演じ切ります。※1:ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン。アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。娘のために正義を求める母親を、悲しみのエネルギーで演じたというマクドーマンド。ミルドレッドについて「ほとんどの言語で、彼女がいる状態を表す言葉がないの。夫を失えば未亡人。親を失えば孤児。でも、子どもを亡くした親についての言い方はない。なぜなら、生物学的にそういうことは起こってはならないから。そこにミルドレッドは置き去りにされている。だから彼女は一発勝負に賭けるの」と語っています。◼︎ダークなユーモアとシリアスが交差するクライム・サスペンス本作の見どころは、最後まで二転三転し、どこに転ぶかわからないそのストーリー。登場人物たちは、行き場のない怒りや喪失感を抱えながらも、それぞれダークなユーモアも持ち合わせています。そのため、シリアスなクライム・サスペンスでありながら、ところどころ思わず笑ってしまうようなシーンもあり、飽きることがありません。果たして、ミルドレッドは真犯人にたどり着くことができるのか。その結末は、ぜひ映画館で見届けてください!◼︎『スリー・ビルボード』公開情報『スリー・ビルボード』2018年2月1日全国ロードショー監督・脚本・製作:マーティン・マクドナー『セブン・サイコパス』出演:フランシス・マクドーマンド『ファーゴ』、ウディ・ハレルソン『メッセンジャー』、サム・ロックウェル『コンフェッション』配給:20世紀フォックス上映時間:116分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年01月31日古川雄輝が主演を務めるクァク・ジェヨン監督(『猟奇的な彼女』『僕の彼女はサイボーグ』)最新作『風の色』が1月26日(金)より公開。この度、本作の見どころのひとつ、古川さんが本格的マジックを披露する本編映像がシネマカフェに到着した。本作は、流氷の北海道・知床と桜舞い散る東京を舞台に、同じ容姿の2組の男女が織りなす、神秘的で幻想的な愛の物語。今回シネマカフェが入手した映像は、古川さん演じる隆の恋人亜矢(藤井武美)の兄・竜馬(石井智也)を病院からこっそり連れ出すため、古川さんがマジックを披露して看護師たちの注意をひこうとするシーン。ここで古川さんが披露したのは、指輪消失のマジック。実際の撮影では練習時間があまりなかったようだが、映像ではプロ顔負けの出来栄えに。そして驚きの表情を隠せず、メロメロの様子の看護師たちにさらに仕掛けるのは、“自分が消える”マジック!?本格的なマジックを披露すると同時に、主人公のお茶目なところが垣間見えるシーンになっている。『風の色』は1月26日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月24日◼︎1967年 ”デトロイト暴動”の戦慄の一夜を映画化!今回DRESS読者のみなさまにご紹介したいのは、1967年に米国で起きた”デトロイト暴動”中に、とあるモーテルで起きた戦慄の一夜を映画化した『デトロイト』です。白人警官による不当逮捕や虐待に対する黒人住民たちの不満が「暴動」という形で爆発した”デトロイト暴動”は、43人の命が失われ、負傷者は1000人を超える大惨事となりました。死者の大半は、警官に射殺された黒人住民でした。昨今は、スマートフォンの普及により、米国白人警官による、無抵抗な黒人市民への暴行が知られることとなりましたが、本作の舞台は今から約50年前。50年もの歳月、歴史の闇に埋もれていた「アルジェ・モーテル殺人事件」の真相に迫ります。◼︎『デトロイト』ストーリー1967年、7月23日の深夜。アメリカ中西部の大都市デトロイトのとある無許可営業の酒場に、警察が押し入った。デトロイト市警の横暴な取り締まりに不満を抱えていた地元住民たちは、その不当な捜査に反発。住民と警察との間に小競り合いが生じ、一部の市民が暴徒化する。この騒乱をきっかけに、デトロイトの街の各地で、大規模な略奪・放火・銃撃が勃発した。こうした非常事態に、ミシガン州は州警察と軍隊を投入。街には無数の兵士と戦車が行き交うようになる。――そして、暴動発生から3日目の夜。とある食料品店に民間警備員として雇われていたディスミュークス(ジョン・ボイエが)はバージニア・パークのそばにあるアルジェ・モーテルから”狙撃者による発砲”があったという騒動を聞きつけ、警察とともにモーテルにやってきた。真っ先にモーテルに突入したのは、デトロイト市警の白人警官クラウス(ウィル・ポールター)。クラウスは、街で略奪を行っていた一般市民の黒人男性に発砲するなど、警察の規則に背く行為を行う、人種差別主義の危険人物だった。実は、モーテルでの発砲は、黒人青年カールが窓際でオモチャの銃をならしただけ。つまり、たわいない悪ふざけだったのだが、警察の突入に慌てて階段を駆け下りたカールを、クラウスはためらうことなく背後から射殺する。そして、クラウスはカールが倒れた現場にこっそりとナイフを起き、正当防衛を偽装するのだった。さらにクラウスの暴走は止まらず、モーテルに居合わせた若者たちを次々と拘束する。音楽業界での成功を夢見る、デトロイト出身の黒人ボーカルグループ「ザ・ドラマティックス」のリード・シンガーのラリー。メンバーの弟のフレッド。モーテルに滞在していたふたり組の白人の女の子、ジュリーとカレン。ベトナム帰りの復員兵グリーン。ふざけてオモチャの銃を撃ったカールの仲間のリー、オーブリー、マイケル。彼ら全8人を、クラウスは1階の廊下に整列させる。モーテルのどの部屋からも銃が見つからないことに苛立つクラウスは、8人に執拗な暴力を加え始める。クラウスによる過激な尋問はいっそうエスカレートし、モーテルに新たな惨劇を引き起こし……。◼︎監督は女性初のアカデミー監督賞受賞者キャスリン・ビグローこの衝撃作のメガホンをとったのは、女性初のアカデミー監督賞受賞者でもあるキャスリン・ビグロー監督です。1951年、カリフォルニア州サンカルロスに生まれたビグロー監督は、フィルムスクールで修士号を取得すると、83年に長編デビューします。91年の『ハートブルー』や、02年の『K-19』など多数の作品を発表し続けると、08年に約1500万ドルの低予算で製作した『ハート・ロッカー』が世界的に絶賛されました。イラク戦争の爆発物処理班に所属する米軍兵士を描いた同作品は、アカデミーで作品賞・監督賞を含む6部門を受賞します。さらに、女性CIA分析官によるオサマ・ビンラディン捜索の舞台裏を描いた『ゼロ・ダーク・サーティ』を12年に発表すると、同作もアカデミー賞の5部門でノミネートされるなど、センセーショナルな題材選びと、骨太な作風に大きな定評を得てきました。本作でも実際に起きたデトロイト暴動の「アルジェ・モーテル殺人事件」を圧倒的なリアリティで映像化し、その手腕を高く評価されています。◼︎映画史上に残る戦慄の”死のゲーム”。衝撃の40分に目が離せない警察や軍が、オモチャの銃による発砲を”狙撃者による発砲”と誤認したことに端を発した「アルジェ・モーテル殺人事件」の被害者は、若い男女9名(黒人男性7名、白人女性2名)。そのうちひとりの黒人男性が、デトロイト市警の白人警官に射殺され、残る8人が発砲の容疑者として、強制的な尋問を受けるはめになりました。人権問題に抵触しかねない現場への関与を恐れたミシガン州警察は、見て見ぬふりをして現場から立ち去り、モーテルは逃げ場のない密室状態となります。本作では、その拷問シーンがなんと40分も続きます。8人を廊下に並ばせ、ひとりを別室に連れ出し、その鼻先で拳銃を発砲した白人警官・クラウスは、泣き叫ぶ残りの7名に「あっけなく死んだぞ。嘘をつくとああなるんだ」と脅し文句を告げます。それは、8人を順番に殺すとほのめかし、彼らを完全に服従させようとする”死のゲーム”だったのですが……。現場に居合わせた黒人民間警備員のディスミュークスは、捜査に協力しながら、穏便にことを済ませようとしますが、興奮状態にあるクラウスを抑えることができません。果たして、8人の若者は無事にモーテルから抜け出せるのか……。約50年前に、アルジェ・モーテルで起きた事件のその衝撃の真相とは――?『デトロイト』は1/26(金)より全国公開です。◼︎『デトロイト』公開情報『デトロイト』2018年1月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開監督:キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、アルジー・スミス、アンソニー・マッキー配給:ロングライド上映時間:142分公式サイト:© 2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年01月19日■美しい洋服。ドリスのインスピレーションの源は――?色鮮やかな生地や刺繍、異なる素材やテイストの組み合わせなどで、私たちを魅了し続けているラグジュアリーブランド「ドリス・ヴァン・ノッテン」。これまでプライベートや自宅の公開を拒否してきた同ブランドのファッションデザイナーであるドリス・ヴァン・ノッテン本人が、ついにその秘密のベールを脱ぎます。同ブランドと他ブランドの大きな違いは、デザイナーであるドリス自身がデザイン画を描かずに、生地作りから始まる、その製作過程にあります。また、「ドリス・ヴァン・ノッテン」は”広告は一切出さない”、”自己資金だけで活動する”、”手軽な小物やアクセサリーは作らない”など、洋服だけで世界と勝負しつづけてきました。本ドキュメンタリーはここ25年間、一度も休むことなく春夏・秋冬のメンズとレディースのコレクションを発表しているドリスの創作プロセスや、インスピレーションの源に迫ります!◼︎ドリス・ヴァン・ノッテンってどんな人?プロフィール・1958年ベルギー・アントワープに生まれる・1976年18歳でアントワープ王立芸術学院のファッション・デザイン科に入学・1986年同期生6人と、ロンドン・ファッション・ウィークに参加し、メンズウェアのコレクションを発表/アントワープのギャラリーアーケードに初のブティックをオープン・1989年パリメンズコレクションに初参加・1993年パリレディースコレクションに初参加・2014年パリ装飾芸術美術館で自身のインスピレーションズ展を開催・2017年記念すべき100回目のファッションショーを開催1958年、ベルギーのアントワープで生まれたドリス・ヴァン・ノッテンは、テーラーとブティックを経営する家で育ちました。少年時代から父に連れられてミラノやパリなどのショーやコレクションを見学していたドリスは、アントワープ王立芸術学院のファッション・デザイン科に入学します。卒業後は、フリーランスのコンサルタントデザイナーとしてファッション界に入ると、86年にメンズウェアのコレクションを発表し、そのキャリアをスタートさせました。あのアイリス・アプフェルも絶賛!ミシェル・オバマ前大統領夫人やニコール・キッドマンなど多数のセレブリティたちから愛されるドリス。現在96歳にして多くの有名デザイナーたちからリスペクトされ、今なおNYのカルチャーシーンに影響を与え続けているアイリス・アプフェルもドリスを愛するひとりです。アイリスは、ドリスを「彼のようなデザイナーはもうすでに絶滅している。だからこそ、彼は宝物なの」と語ります。◼︎ドリスの創作プロセスとは?ドリスの洋服作りは、生地作りから始まります。世界中の織物メーカーに発注した生地サンプルをチェックし、メンズ・レディースのデザインチーフとともにアイディアを出しあうと、さまざまな布を重ねたり当てたりして、最終的な形になるまで検討を重ねます。ドリスがもうひとつ大切にしているのが、職人の手による刺繍。インドに刺繍工房を構え、駐在員を置くなど徹底した姿勢は、手仕事の美しさを熟知する彼ならではの取り組みです。ドリスは、シーズンごとに刺繍を取り入れることで、高い技術を持つ職人を保護したいと語っています。ドリスの仕事は、洋服を作るところでは終わりません。コレクションのショーの舞台裏では、モデルたちに自ら着付けを行うだけでなく、ポケットに手を入れるか、それとも入れないで歩くかなど細かく指示を出します。ショーが終わっても「もっとこうすれば良かったというミスを100は思いつく」という、ドリスのストイックな姿勢がスクリーンに映し出されます。◼︎公私にわたるパートナー・パトリックとの暮らしにも迫るドリスを語るうえでかかせないのは、公私ともに長年ドリスのパートナーをつとめているパトリック・ファンゲルーヴェの存在です。ドリスとともにブランドのデザインやコレクションを担当しているパトリックは、アントワープの郊外の邸宅でドリスと共に暮らしています。カメラは3年に及ぶ取材交渉の末に、ついにその邸宅をも撮影することを許可されました。パトリックとドリスは「私たちの家や庭や暮らしぶりのすべてを撮影に含んでもよいものか?」と考えた末、最後には「そうした方がいいだろう」という結論に達したそうです。そのほどまでに、家や庭、そこでの私生活が、ドリスを構成する大切な要素であることが、映画の中では時間をかけて明かされていきます。デビュー以来、多種多様な花のモチーフを使ってきたドリス。パトリックと暮らす邸宅の広大な庭に咲き誇る季節ごとの花々や、家庭菜園で採れるカラフルな野菜たちが、彼のコレクションに大きな影響を及ぼしていることは、想像に難くありません。ふたりの審美眼をクリアした芸術品が所狭しと飾られ、庭園から持ち込まれた花が、インテリアにマッチする形で生けるけられていく様はため息が出るほど美しく、ドリスがプライベートにも全力で取り組んでいることが伝わってきます。「ドリスは自宅や旅先でも細かいやることや行くところのリストと時間割を作り、のんびりできない性分なの」と明かすパトリックと、それを苦笑しながら聞くドリスの表情からは、28年連れ添ったふたりが、互いを想う気持ちがじんわりと伝わってくるようです。本作のカメラが密着するのは、2014年9月にパリのグラン・パレで開催された「2015春夏レディース・コレクション」から、15年越しのラブコールが叶い、やっと会場の使用許可が下りた2016年1月のパリ・オペラ座での「2016/17秋冬メンズ・コレクション」の本番直後まで。「ファッションという言葉は好きではない。なぜならそれは半年間で消費されるもののように聞こえるから」「時代を超えたタイムレスな服を目指している」「じっくりと何度も味わえる服を作りたい」そう語るドリスの服作りの裏側を知ったあとは、きっと誰もが彼の服を手にとってみたくなるでしょう。以前よりもっと彼の服が好きになる――『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』は、そんな必見のドキュメンタリーです。◼︎『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』公開情報『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』2018年1月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野ほか全国順次公開監督・脚本・撮影・製作:ライナー・ホルツェマー出演:ドリス・ヴァン・ノッテン、パトリック・ファンヘルーヴェ、アイリス・アプフェル配給:アルバトロス・フィルム上映時間:93分公式サイト:© 2016 Reiner Holzemer Film – RTBF – Aminata bvba – BR – ARTE
2018年01月13日俳優の古川雄輝が1月5日(金)、都内で行われた主演作『風の色』のPRイベントに出席した。本作でマジシャン役に挑んだ古川さんは、イベントでも華麗なカードマジックを披露し、駆けつけたファンを魅了していた。■古川さんのマジックに、“超魔術” Mr.マリック氏太鼓判「すげえ、緊張するなあ」と語りながらも、慣れた手つきで10枚のカードをシャッフルする古川さんは、観客が声をかけたタイミングで手を止め、カードをきれいに並べてみせた。その後、カードを1枚ずつ裏返すと、見事に「風の色1月26日公開」の文章が現れた。これにはファンはもちろん、本作のマジック監修を務めるMr.マリック氏も拍手喝采!「映画に登場するマジシャンといえば、悪役だったり人をだましたりすることが多いが、古川さんみたいなカッコいいマジシャンなら、ぜひマジックの世界に来てほしい」と太鼓判を押していた。■代役なしで大がかりな水中脱出!「本当に寒かったです」北海道・知床と東京を舞台に、同じ容姿の男女2組が、死んだはずの恋人に思いをはせながら、時空を超えた愛を育むラブストーリー。『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督がメガホンをとり、古川さん&ダブル主演でヒロインを演じる藤井武美が「1人2役」に挑戦している。劇中では、古川さんが大がかりな水中脱出シーンを代役なしでこなしており、「冬の北海道での撮影でしたし、本当に寒かったです。(体に巻かれる)チェーンは重いですし、ほどけなければ大変なことになっていた」とふり返った。また、走行中の電車内でコインマジックを披露するシーンは「景色が移り変わる中でのマジックだったので、失敗すると時間をかけて電車で戻らなければいけなかった。結構なプレッシャーでした(笑)」と苦労が多かったそうだ。『風の色』は1月26日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月05日「唯一、悟にとって普通でないことがリバイバルの現象で、それ以外は基本的に普通の人。なので、普通というものをすごく心がけて演じました」 そう語るのは、俳優の古川雄輝(30)。これまでにアニメ、実写映画化されてきた人気漫画『僕だけがいない街』が、Netflixで3度目の映像化を果たした。自分だけ何度も同じ時間が巻き戻る現象「リバイバル」に悩まされる主人公・藤沼悟を、古川が演じている。 「悟は漫画家になりたくても慣れていない。何かしらのゴールを目指し、でも、うまくいかずに悩んでいる。多くの人が抱いていることだと思いますが、僕自身もそこに共鳴するところはありました」(古川・以下同) ある日、悟は18年前の小学5年の時代までリバイバルしてしまう。そこからある事件の謎を追うことになり、物語はミステリアスな展開をみせていく。激しいアクションシーンもあるが、撮影中に大変だったことを聞いてみると。 「水の中に入るシーンがあって、富士山のふもとにある池に共演者の戸次重幸さんと一緒に入る撮影がいちばん大変でした。言葉だけじゃ伝わらないかもしれないけど、富士山のふもとの池って、4月でもものすごく冷たいんです。設定が夏なのでTシャツ姿。言葉にはできない撮影でした」 そのいっぽうで楽しかった出来事についてはこう話す。 「撮影に入るまえに、北海道に視察に行ったり、岡山、静岡でロケを行ったりしたのですが、僕も監督もマージャンが好きなので、時間ができたときは各地で監督とマージャンしました。次の日がオフのときに『じゃ、行きますか』という感じで」 古川とマージャン!?意外な組み合わせと思いきや、以前からの趣味なのだそう。 「すごくそういった役をやりたいんですけど、なかなか。もうちょっと年を取ったらオファーがあるかもしれないですね。けっこううまくできる自信はあります」 本作は世界190カ国に配信されている。物語の面白さはもちろんのこと、日本の美しさも堪能することができる。 「原作自体、日本でも海外でもものすごく人気がありますし、北海道の雪景色や富士山、桜など、日本の景色がきれいに映されているので、そういう部分も楽しんでいただけたらと思います」
2018年01月04日◼︎脳内片思いVS.リアル恋愛!ふたりのカレシに揺れるヒロイン本作、『勝手にふるえてろ』は24歳の冴えないOL・ヨシカのこんなセリフからスタートします。「本能のままにイチと結婚しても絶対幸せになれない。結婚式当日もイチが心変わりしないようにって、野蛮に監視役続けてなくちゃならない、そんなんで幸せなんて味わえるかよ」ヨシカは、中学時代から約10年もの間、クラスのマスコット的扱いを受けていた「イチ」にずっと脳内で片思いしているのです。そんなある日、同じ会社で営業として働く「ニ」からヨシカは生まれて初めて告白されます。「その点ニなら、まるでひとごとみたいにお式堪能できちゃう。ドレスのままチャペルから何だか知らんが丘駆け下りてわがままにニのこと放ったらかして、波と戯れたりデコルテあらわなドレスで肩上下させてハーハーしたりして花嫁タイムをエンジョイできちゃう」正直タイプではないニからの告白に揺れるヨシカですが、やはりイチのことを諦めきれなくて……。本作は”脳内片思い”と”リアル恋愛”、”理想の王子様”と”現実に自分を好きになってくれる男”、ふたつの恋の間で揺れる主人公が、もがきながらも本当の自分を解き放つ、暴走ラブエンターテイメントです!◼︎『勝手にふるえてろ』ストーリー江藤良香(ヨシカ/松岡茉優)、24歳、B型、ひとりっ子。趣味は絶滅した動物をネットで調べること。昼間は会社の経理として働きながら、夜は購入したアンモナイトの化石を愛でる毎日を送るヨシカには、中学時代から約10年もの間、脳内で片思いをし続けている理想のカレシ・イチ(北村匠海)がいた。そんなある日、強引に参加させられた同期会という名の飲み会で、ヨシカは営業として働く同期のニ(渡辺大知)と連絡先を交換させられる。後日、テクノの流れるクラブでデートしたあと、酔っ払ったニから「俺と付き合ってください」と告白されたヨシカは、「人生初、告られた!」とテンションが上がるものの、正直タイプではないニにあまりのめり込めず、流されるようにデートを続けるのだった。中学時代のヨシカは「見たいけど気づかれちゃダメ」という屈折した感情から、視野の端でイチを盗み見ては、彼をモチーフに漫画を描くほどこじれた恋心を持っていた。ある日、ボヤ騒ぎを起こしてしまったことをきっかけに、ヨシカは「死ぬ前にせめてもう一度イチに会いたい」と覚悟を決める。アメリカに転校した同級生の名を騙って地元の雪国での同窓会を計画したヨシカは、なんとかイチと連絡先を交換し、再び東京で会う約束を取り付けるが……。◼︎原作は、毒舌さえわたる芥川賞作家・綿矢りさの同名小説原作は2001年に『インストール』でデビュー、2003年の『蹴りたい背中』で金原ひとみの『蛇にピアス』とともに第130回芥川賞を受賞した小説家・綿谷りさの同名小説です。2010年に発表された原作の『勝手にふるえてろ』(文春文庫刊)は、彼女の持ち味である毒舌さえわたる切れ味のいいモノローグで女性のリアルな感情を描き、今もなお多くの支持を集めています。妄想力爆発の恋愛小説『勝手にふるえてろ』が、ラブコメ史上もっともキラキラしていないヒロインの恋を描いたエンターテイメントとして生まれ変わりました!◼︎松岡茉優が魅せる!魅力的な暴走ヒロイン主人公・ヨシカを演じるのは、TVドラマ『ウチの夫は仕事ができない』や『コウノドリ』、映画『ちはやふる』での若宮詩暢役も記憶に新しい、若手実力派・松岡茉優。連続テレビ小説『あまちゃん』や、やTVドラマ『問題のあるレストラン』など、以前から抜群の演技力を見せてきた彼女にとって、意外にも本作が初の映画主演作となります。特に注目したいのは、劇中でヨシカの思いが明らかになる歌唱シーン。大九明子監督が歌詞を手がけた楽曲「アンモナイト」で、突然歌い出し「絶滅すべきでしょうか?」と問いかけるヒロイン・ヨシカに思わず共感し、応援したくなってしまうこと間違いなしです!◼︎イチとニ、ヨシカが選ぶのは……?ヨシカの理想の王子様「イチ」を演じるのは、ダンスロックバンド「DISH//」でボーカル・ギターをつとめ、『君の膵臓をたべたい』、『恋と嘘』など出演が続く若手俳優の北村匠海。ただかっこいいだけでなく、どこか暗い過去も感じさせるイチ役を絶妙にクールな表情で演じます。そんな「イチ」とは対照的に、テンション高く、暑苦しい「ニ」を演じるのは、ロックバンド「黒猫チェルシー」でボーカルをつとめながら、俳優や映画監督としても活動する渡辺大知。本作では主題歌「ベイビーユー」も手がけ、ストレートに恋する気持ちを歌い上げます。ラストに向けてどんどんかっこよくなっていく「ニ」は必見です!理想と現実、どっちも欲しいし、どっちも欲しくない……。恋愛に臆病で、片思い経験しかない主人公ヨシカが大暴走する恋の行方は、ぜひスクリーンでご覧ください!◼︎『勝手にふるえてろ』公開情報『勝手にふるえてろ』12/23(土・祝)、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー監督・脚本:大九明子原作:綿矢りさ著「勝手にふるえてろ」文春文庫刊出演:松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海配給:ファントム・フィルム上映時間:117分公式サイト:©2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会
2017年12月20日◼︎フランスのベストセラー青春小説を映画化!この映画で描かれるのは、12歳の劣等生の少年ヴィクトールと彼の憧れの優等生マリー、ふたりの恋と、彼女が抱える”ある秘密”についてです。本作の原作である、フランスの小説家パスカル・ルテールの処女作は、2012年に発表されるとベストセラーを記録し、主人公ふたりの”3年前”と”4年後”をそれぞれ書いた2作の続編も発表されました。ミシェル・ブジュナー監督は本作を映画化した理由について「シンプルで、とても美しい物語だよ。すっかり虜になった。私にとって映画とは、大衆を感動させることのできる物語でなくてはならない。私の夢は良い意味で大衆的な作品を作ることなので、まさにピッタリの小説だった」と語ります。◼︎『はじまりの*ボーイミーツガール』ストーリー自動車修理工の父親(パスカル・エルベ)とふたり暮らしの12歳のヴィクトール(ジャン=スタン・デュ・パック)は、同じクラスで成績も品行も優れたマリー(アリックス・ヴァイヨ)に密かに想いを寄せていた。ある日、数学のテスト中に答えがさっぱりわからないヴィクトールに、マリーが答えを書いた紙をそっと渡してくれる。だが、カンニングがバレてしまったヴィクトールは、先生にこっぴどく叱られてしまう。マリーからお詫びに「勉強を手伝う」と提案されたヴィクトールは、彼女の自宅に通うように。いつも一緒に過ごすうちに、ふたりの心の距離は日に日に縮まっていくのだった。ヴィクトールの悩みは、彼の母の死を認められず「母さんは出て行った」と言い張っている父のこと。友人には話せないような悩みも、マリーには話すことができるのだった。マリーもまた、自宅でヴィクトールにチェロの演奏を聞かせ、国立音楽院へ行ってプロのチェリストになることが夢だと彼に教える。だが、彼女にはもうひとつ、誰にも言えない秘密があった……。春休みに入り、湖の秘密基地へマリーをデートに誘ったヴィクトールは、桟橋の途中で動けなくなったマリーにしがみつかれ、一緒に湖に落ちてしまう。必死に岸へとたどり着いたとき、ヴィクトールはマリーから”ある秘密”を打ち明けられる。隠し事をされていたことに一度は怒りをあらわにするヴィクトールだったが、マリーと彼女の夢の実現のために、ある一大決心をして――。◼︎ヴィクトールとマリー。主演ふたりのカップルが可愛い本作の魅力は、なんと言っても主人公ヴィクトールとマリーを演じた子役の可愛さです!ヴィクトール役のジャン=スタン・デュ・パックは、俳優の父親を持ち、フランスの演技学校で3年間お芝居を学んだ実力派。本作の役どころについて「頭のいい女の子を好きになる劣等生だよ。そこが、気に入ったんだ。冗談を言ってばかりいる悪い生徒だけど、本当は感受性が豊かで、とても優しいんだ」と語ります。ヒロインのマリー役を演じたアリックス・ヴァイヨは、幼少時からヴァイオリンを始め、地元の音楽学校に通いながら歌やピアノ、サーカスまでも習う音楽家です。6歳から14歳までの子どもだけで構成される交響オーケストラに入団したり、2015年にはマルタ国際音楽コンペティションで2席を獲得すると、2016年にパリ国立高等音楽・舞踏学校に入学しました。チェロ奏者であるヒロイン・マリーの役どころについて「プロの音楽家になるためには、大きな決意が必要よ。自分に自信がなければ、前に進むのはとても難しい。私たちは音楽に対して同じ愛情を持っているわね」と語ります。ヴィクトールとマリー、ふたりの大きな決断は、物語が進むにつれて、周りの大人たちをも動かしていきます。「誰かを愛したり、人生の大きな決断をするのに年齢は関係ない」ということに気づかせてくれる『はじまりの*ボーイミーツガール』は、12/16(土)より全国順次公開です。◼︎『はじまりの*ボーイミーツガール』公開情報『はじまりの*ボーイミーツガール』12/16(土)、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほか、全国順次ロードショー監督:ミシェル・ブジュナー出演:アリックス・ヴァイヨ、ジャン=スタン・デュ・パック、シャルル・ベルリング、 パスカル・エルべ配給:キノフィルムズ上映時間:89分公式サイト:www.hajimari-bmg.com© 2016 GAUMONT - AJOZ FILMS - NEXUS FACTORY
2017年12月11日NETFLIXオリジナルドラマ『僕だけがいない街』プレミア試写会が8日、都内の劇場で行われ、主演の古川雄輝、黒谷友香、優希美青、白洲迅、内川蓮生、柿原りんか、そして下山天監督が登壇した。原作は『ヤングエース』(KADOKAWA)で2012年7月号~2016年12月号まで連載されたいた三部けい氏による人気マンガ。"リバイバル"という過去に戻れる能力を持った主人公・藤沼悟が、母親が何者かに指されたことをきっかけに自身が小学5年生だった18年前にリバイバル。当時起こった連続児童殺人事件と母親が殺害された事件が関わっていると突き詰め、事件の謎を追う。アニメ、映画に続き、今回が3度目の映像化となる。古川は「こういう追い込まれる役はあんまりやったことがなかった。走ったり、汗をかくシーンが多くて、初めてなので新鮮だった」と撮影を回想。また「難しかったのが、リバイバルした瞬間は僕以外の人は同じ芝居をやって、僕だけが違う芝居をすること。いつからリバイバルなんだと考えて演じるのは印象に残りましたね」と話した。古川の母親役を演じた黒谷。これまで母親を演じたことはあるものの、「29歳の母親役は今回が初めて」といい、「始めの内はどうしようかと思った」と苦悩も。しかし、悟の小学時代から青年時代と順番を経て撮影ができたことを明かし、「ドラマを肌で感じることが出来た。撮影の順番は助かりましたね」と振り返った。また作品にかけて「リバイバルするなら?」との質問に、古川は「作品は小学5年生に戻るんですが、僕も戻りたい」と回答。「帰国子女で、海外の学校に行っていたので日本の小学校で過ごしてみたい。日本の小学校でちやほやされたらいいなと」とした。その後、小学校時代の悟を演じた子役の内川に「ちやほやされてるの?」と聞くも、内川は「そんなにされてない…」と苦笑しながら答えた。会場では、12月18日に30歳を迎える古川と、12月11日に42歳を迎える黒谷をサプライズで祝福。作品に登場する大きな木をあしらった特別仕様で、ステージに用意されるなり古川は「すごい! ビックリしました、うれしいです」と大喜び。スプーンで一口食べると気に入ったのか何度もケーキを口に運び「みんなにはあげないよ?」とお茶目に笑った。同ドラマはNETFLIXで12月15日よ190カ国以上の国で配信開始する。
2017年12月10日◼︎『パーティで女の子に話しかけるには』ストーリー1977年、ロンドン郊外。イギリス中がエリザベス女王即位25周年に沸く中、内気な少年エン(アレックス・シャープ)は、音楽、ファッションからライフスタイルまで、パンクに夢中だった。ある日、友だちのヴィック、ジョンとライブハウスへと繰り出したエン。かつてヴィヴィアン・ウエストウッドの下で働き、今はこの界隈のパンクシーンのボス的存在であるボディーシア(ニコール・キッドマン)がマネージャーを務めるバンド「ディスコーズ」の打ち上げパーティーに潜り込もうとするが、道に迷ってしまう。かすかに聴こえる音楽を頼りにたどり着いた古い一軒家で、エンは美しい少女ザン(エル・ファニング)と出会う。エンが口走った「パンク」という言葉に興味を示したザンから「一緒にパンクを見に行く」と言われ舞い上がるエンだったが、彼女に許された外出時間は、たったの「48時間」。実はザンは遠い惑星から来た女の子だった……!◼︎異性が〈異星人〉に思えた、あの頃の甘酸っぱい恋の物語本作『パーティで女の子に話しかけるには』の原作は、ヒューゴー賞やカーネギー賞を受賞したイギリスの作家ニール・ゲイマンによる短編集『壊れやすいもの』に収められた自伝的小説です。原作者であるニール・ゲイマンは、本作を「異性が〈異星人〉に思えたあの頃の甘酸っぱい恋の物語」と自ら語っています。10代の内気な少年にとって、美しい異性は、異星人みたいなもの。本作では、思春期の好奇心旺盛な女の子に振り回されながらも、少しだけ大人になって成長する主人公の姿が描かれます。◼︎監督はかつて一大ブームを巻き起こした、ジョン・キャメロン・ミッチェル本作の監督・脚本をつとめたのは、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で一大ブームを巻き起こしたジョン・キャメロン・ミッチェルです。1997年にオフ・ブロードウェイで初上演されるや、数々の賞を受賞してロングランを記録した「ヘドウィグ〜」は、2001年に、ジョン・キャメロン・ミッチェルが自身が脚本・監督・主演をつとめる形で映画化されると、マドンナやデヴィド・ボウイなどのアーティストの熱狂的な指示も後押しとなり、全世界で一大ブームを巻き起こしました。ゴールデン・グローブ賞、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされ、サンダンス映画祭観客賞と監督賞をW受賞した映画版『ヘドウィグ〜』は、今もなお「生涯ベストワン」にあげる人が後を断たない名作です。最近では、日本オリジナル版の『ヘドウィグ〜』の舞台で来日したジョン・キャメロン・ミッチェルが、アニメ『ユーリ!!! on ICE』に登場するヴィクトルの(ビジュアル面の)モデルとなったことでも話題を呼びました。『ヘドウィグ〜』で素晴らしい楽曲の数々と、自分の片われを探し求めて彷徨う主人公の切なさを描いた同監督。その手腕は、パンクミュージックにのせて主人公のふたりの切ない恋模様が描かれる本作でも存分に発揮されています。◼︎独創的ながらも普遍的なボーイ・ミーツ・ガールの物語本作の魅力は、遠い惑星からやってきた美しい少女・ザンと、パンクが大好きな内気な少年・エンの切ない恋模様。ヒロインが遠い惑星からきたエイリアンという独創的な設定ながらも、本作が描くのは誰もが共感できる思春期の普遍的なボーイ・ミーツ・ガールの物語です。48時間という限られた時間の中で、互いへの特別な想いを感じていくふたりに、別れの時間が刻々と近づいていきます。エンとザン、ふたりの恋の行方は――。『パーティで女の子に話しかけるには』は、12月1日(金)より全国順次公開です。『パーティで女の子に話しかけるには』公開情報『パーティで女の子に話しかけるには』12月1日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次ロードショー監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』原作:ニール・ゲイマン出演:エル・ファニング『ネオン・デーモン』『20センチュリー・ウーマン』、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン『ムーラン・ルージュ』『めぐりあう時間たち』配給:ギャガ上映時間:103分公式サイト:© COLONY FILMS LIMITED 2016
2017年12月02日俳優の古川雄輝と女優の藤井武美が11月29日(水)、都内で行われた映画『風の色』完成披露試写会にクァク・ジェヨン監督と参加した。韓国映画『猟奇的な彼女』、綾瀬はるか主演の『僕の彼女はサイボーグ』などで知られるクァク・ジェヨン監督が日本人キャストを迎えて製作した日韓合作映画。北海道・知床と東京を舞台に、同じ容姿の2組の男女が織りなす幻想と愛の物語。失意の底からマジシャンを目指す涼と天才マジシャンの隆を演じた古川さんは、水中脱出マジックをスタントなしで敢行。「脱出マジックは本当に体にチェーンを巻いて、水の中に入りました。息を吸って水に入って脱出マジックをやって、息が切れるギリギリまで芝居をした」と体当たり演技を報告するも「それ以上に大変だったのは、氷水の中に入るシーン。ものすごく冷たくて印象に残っていますね」と苦笑い。そんな本物志向の演出についてジェヨン監督は「CGを使うとお金がかかります。古川さんに頑張ってもらえれば製作費もちょっとは削れると思って。そんなに大変でしたか?忘れていましたよ」とジョークで笑わせた。約1万人の中からヒロイン役に抜擢された藤井さんは「一次オーディションは感情を露わにする台本をいただき、二次は表情を見ると言われました。部屋に入ると審査員の方がたくさんいて、緊張したけれどやるしかない!絶対にとってやる!という気持ちでした」と覚悟を回想。合格を受け取った際は「嬉しくて叫びました!やっとチャンスをくれたんだと思って」と満面の笑みを浮かべた。しかしその笑顔もつかの間、最後のあいさつで藤井さんは「どうしよう、我慢したのに…」と感極まって涙ポロリ。声を振り絞るように「北海道という素晴らしい場所で撮影して、人も温かく、古川さんや監督とお仕事ができて本当に勉強になりました。これからもっと頑張ろうという気持ちなった」と心境を打ち明け「ああ~、泣いちゃった」と泣き笑いだった。映画『風の色』は2018年1月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月29日◼︎この秋、笑って泣ける感動作『gifted/ギフテッド』「ギフテッド」とは、生まれつき平均より著しく高度な知的能力を持つ人、またはその能力のこと。本作の主人公・7歳のメアリーは、天から非凡な才能を与えられました。ですが、それゆえに、彼女の育て方をめぐって祖母と叔父が対立することになってしまいます。人類の進化と、個人の幸せ、どちらがより重要なのか――。本当の幸せとは何かを問いかける、チャーミングでハートフルな名作の登場です。◼︎『gifted/ギフテッド』ストーリー叔父のフランク(クリス・エヴァンス)と、片目の猫のフレッドと3人で暮らす7歳の少女・メアリー(マッケナ・グレイス)。学校に行かず、家庭内での教育を希望するメアリーだったが、フランクは彼女を小学校に通わせる決心をする。しかし、メアリーは算数の授業で簡単すぎる足し算にイラつき、担任の先生が出した難問にさらりと答えてしまう。実はメアリーは、生まれき数学の天才(=ギフテッド)だった。メアリーの才能を知った祖母のイブリン(リンゼイ・ダンカン)は、メアリーを歴史に名を残す数学者にすべく、彼女を迎えに来ようとする。だが、亡くなったメアリーの母・ダイアンが、メアリーに普通の暮らしを望んでいたことを知るフランクはそれを拒否して……。◼︎『(500)日のサマー』で知られるマーク・ウェブ監督って?本作『gifted/ギフテッド』のメガホンをとったマーク・ウェブ監督は、ミュージックPVの監督としてキャリアをスタートすると、初の長編映画監督作『(500)日のサマー 』で鮮烈なデビューを果たしました。2010年に日本公開された『(500)日のサマー 』は、好きなラブストーリーとして挙げる人がいまだに後を絶たない、ファンの多い名作です。さらに、アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーン共演の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの監督を2作連続でつとめ、大作もこなすたしかな手腕を発揮したウェブ監督。本作は、同監督が『(500)日のサマー 』ぶりにハートフル路線に戻ってきた作品としても見逃せません。◼︎海辺での豊かで美しい暮らしも必見!本作の撮影は、物語の舞台であるフロリダのセントピーターズバーグによく似た、ジョージア州サヴァンナのタイビー島などで行われました。日没のショット、ボートの船着場と修理場などの平凡な日常が、情緒あふれる美しさで描かれた映像は必見です。ウェブ監督は「これは、人生の豊かさを感じてもらう映画だ。人々を刺激するだけの作品を作るのは、とても簡単なことだ。本作の意図は、観る人を温かい気持ちにさせて、人と人のつながりを祝福してもらうことだ。本物と思える作品になったと思う。かなり稀なことだけどね」と語ります。物語のラスト、メアリーの叔父であるフランクが、メアリーの実の母である亡き姉のダイアンから託されたある重大な秘密が明らかになるとき――観客は思わず涙をこぼさずにはいられないでしょう。メアリーを演じる天才子役マッケナ・グレイスのピュアな演技が光る『gifted/ギフテッド』は、11月23日(木・祝)全国公開です。◼︎『gifted/ギフテッド』公開情報『gifted/ギフテッド』11月23日(木・祝)全国ロードショー監督:マーク・ウェブ『(500)日のサマー』、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ出演:クリス・エヴァンス、マッケナ・グレイス、リンゼイ・ダンカン、ジェニー・スレイト、オクタヴィア・スペンサー配給:20世紀フォックス映画上映時間:92分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2017年11月23日古川雄輝が主演を務めるNetflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」から、待望の予告編が完成し、エンディングテーマと場面写真とともに解禁。さらに、原作コミックが日本漫画としては初めてフランスで「歴史改変SF大賞」に選出されたことが分かった。2016年にTVアニメ化&実写映画化され、今回が3度目の映像化となる三部けい原作のコミック。このたび、フランスのSF専門出版社「ActuSF」が選ぶ「歴史改変SF大賞」(The Prix de l’Uchronie)にて「グラフィック賞」に選出されたことが発表された。これは、日本の漫画としては初となる快挙だ。また、このたび完成した予告編は、古川さん演じる藤沼悟の母・佐知子(黒谷友香)が殺されたことを機に、悟にだけ起きる【リバイバル】現象が発生、心はそのままで18年前に遡り、原因を探る…という本作のメインストーリーがついに描かれていく。小学5年生となった悟(内川蓮生)は、この時代に起きた連続児童殺人事件の被害者である、悟の同級生・加代(柿原りんか)が事件に巻き込まれるのを必死に食い止めようとするが…。また、街全体が一気に昼から夜へと様変わりする函館の景色や、煙突から煙が立ち上る工場風景など、北海道ロケによって実現した印象的なシーンが随所に散りばめられているところも見どころ。あわせて、初公開された場面写真は、小学5年生の悟と加代がお互いに寄り添うように手をつないで学校に向かうシーンや、18年前の事件と母親の殺害というサスペンスな部分を彷彿とさせる、緊迫した表情を見せる悟の姿など、注目のカットとなっている。さらに、今回のエンディングテーマに起用されたのは、5人組ロックバンド「彼女 IN THE DISPLAY」による楽曲「アカネ」。「かけがえのない日々が 無限にあるように感じて」「繰り返した遠回りも」と、ストーリーにぴたりとはまる歌詞もあり、まさに本作が目指した“原作の世界観の完璧な再現”を彩っていく。「未来は白紙だ」力強く宣言した悟は、大切な人たちを救うことができるのか、ますます期待高まる予告編ができ上がった。Netflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」は12月15日(金)よりNetflixにて世界190か国以上で配信開始。(text:cinemacafe.net)
2017年11月20日◼︎原作は全米ベストセラー小説『ザ・サークル』全米で2013年に発行されるや否や、瞬く間に大ベストセラーとなった小説『ザ・サークル』。原作を手がけた、ピューリッツァー賞、全米図書賞ノミネート作家のデイヴ・エガーズが脚本にも参加し、遠くない未来に待ち受けるSNS社会の光と闇をスリリングに描き切ります。◼︎巨大SNSが掲げる理想とは?『ザ・サークル』ストーリー派遣で始めた水道会社の電話対応の仕事をしながら、地元でサエない日々を送るメイ(エマ・ワトソン)。そんなメイは、大学時代の親友アニーの計らいで、世界最大のSNS企業・サークル社に入社することになる。サークル社を業界No.1に押し上げたワンアカウントの実名登録サービス「トゥルーユー」の顧客対応の職に就くことになったメイは、最先端のオフィス環境に感激するのだった。入社して1週間が経ったころ、サークル社のカリスマ経営者として崇められるイーモン・ベイリー(トム・ハンクス)は、社員の前で新たなテクノロジー「シーチェンジ」を発表する。「シーチェンジ」は超小型高性能ワイヤレスマイクで、利用者が好きな場所に設置することができるというもの。ベイリーは、「シーチェンジ」で美しい形式や体験をシェアするだけでなく、犯罪やテロをも根絶できると宣言し、拍手喝采を浴びるのだった。ベイリーの発表に、プライバシーがなくなっていくことへの恐怖を拭えずにいたメイは、社内の野外パーティーで「トゥルーユー」の開発者であるタイと出会う。「サークル社を変えなくては。僕の当初の構想とは大違いだ」とタイから打ち明けられたメイは、ますますサークル社への違和感を募らせていく。そんなある日、幼馴染のマーサーが手作りした鹿の角のシャンデリアの画像をSNSにアップしたメイは、突然会社を訪れたマーサーから猛抗議を受ける。メイの投稿がきっかけで、マーサーには「鹿殺し」と非難が集中し、なんと殺人予告まで届くようになっていたのだった。そしてついに、メイはマーサーから「君の世界の一部になりたくない」と別れを告げられてしまう。そんなある日、メイに事件が起きる。悲しい気分を変えようと、他人のカヤックを持ち出して溺れかけたメイは、たまたま「シーチェンジ」でアザラシを見ていた会員からの通報で命を取り留めたのだった。この事件をきっかけに、メイはベイリーから、シーチェンジカメラを24時間身につけて、自らのすべてをオープン化しないかという提案を持ちかけられて……。◼︎二大ハリウッドスターが魅せる!演技合戦に注目本作の見どころは、エマ・ワトソンとトム・ハンクス、ふたりの二大ハリウッドスターの共演にあります。エマといえば、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られていますが、今年はディズニー・アニメの不朽の名作『美女と野獣』の実写化で、新たに大人の女性としての一面を見せてくれたばかり。自らも約2500万人のTwitterフォロワー数を誇る彼女が、本作では、SNSに批判的な思いを持ちながらも、自らの24時間をSNSにオープン化することになってしまうヒロイン・メイを見事に演じます。また、SNSによって犯罪やテロを根絶やしに、世界を改革しようとするカリスマ経営者イーモン・ベイリーを、二度のアカデミー賞に輝くトム・ハンクスが演じます。トム・ハンクスというえば、愛嬌たっぷりの役柄のイメージが強いですが、本作では一転、翳(かげ)りのある演技で、自らの野望のためにメイを利用しようとするベイリーを熱演します。本作は、自らの24時間をオープン化することになったメイの周りで起きるさまざまな事件を描きます。フィクションではあるものの、そこに描かれる光景は、やがてやって来るかもしれないSNS社会の光と闇をスリリングに映し出します。嘘も隠し事もない世界は、果たして本当に理想郷なのか――。本作が問題提起するSNS時代のプライバシーのあり方について、観客は自問せずにはいられません。あなたもぜひ映画館で、あらためてSNSとの付き合い方を考えてみませんか?『ザ・サークル』は11月10日(金)より全国公開です。◼︎『ザ・サークル』公開情報『ザ・サークル』11月10日(金)全国ロードショー監督:ジェームズ・ポンソルト原作:デイヴ・エガーズ出演: エマ・ワトソン『美女と野獣』、トム・ハンクス『フォレスト・ガンプ/一期一会』配給:ギャガ株式会社上映時間:110分公式サイト:© 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.
2017年11月10日