メンタルを健やかに保って女性ホルモンバランスも整える、マッサージ、睡眠の工夫、思考法をご紹介。【触れて整える・セルフタッチング】肌のセンサーを目覚めさせて、自分の心と体を慈しむ。「人の肌には、心地よさに対するセンサーが備わっています」と、臨床発達心理士の山口創さん。触れ方で反応が異なり、「ごくゆっくり触れると、愛情ホルモンと呼ばれる“オキシトシン”が分泌される。エストロゲンやセロトニンと連動して働き、リラックスをもたらします」月経後、エストロゲン分泌が増加している時期におすすめという。「月経前の眠気やイライラが気になる時は、肌を軽くはたくタッピングが気持ちがすっきりとして効果的。イヤなことが頭に浮かんでしまった時は、自分を抱きしめるようなバタフライハグを。セルフタッチは、自己肯定感を促すものでもあります。自分を慈しむ気持ちでゆっくりと行ってください」お話を伺った方・山口 創(はじめ)さん臨床発達心理士、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。他者に触れられることが及ぼす心理的効果など、タッチングとオキシトシンに関する研究の第一人者。著書に『皮膚はいつもあなたを守ってる』(草思社)ほか。アームマッサージセンサーが多く集まるのが前腕。秒速5cm程度でゆっくり触れて。「心地よさを感じるセンサーが、体の中でも多く集まっているのが前腕です。ここを、手のひら全体で包みながら1秒に5cmほどの速度でゆっくりなでるとリラックスに効果的。顔にも同じくセンサーが多いので、肌の手入れのついでにこのタッチングをぜひ」How to片方の腕の肘関節あたりに手のひらを置き、包み込むようにして触れる。軽く圧をかけ、同じように触れながら、手首に向かってごくゆっくりと手を移動させていく。場所を少しずつ変えて、左右の前腕にまんべんなく触れる。バタフライハグトラウマ的な記憶を和らげる。ハグされているような感覚も。過去のことを思い出してイライラ。そんな時はこの方法を。「嫌な記憶にとらわれている時は、右脳が活発になりがち。体の中心線を軸に左右に交互に刺激を与えると、右脳と左脳のバランスが整って、セロトニンの分泌も増えることが分かっています」How to胸の前で手首を交差させ、鎖骨のあたりに指先がくるようにする。指先で、左右交互に、鎖骨のあたりを1秒間隔で軽く叩く。3分ほど続ける。フェイス&ボディタッピング軽くはたくタッチで、気持ちをしゃきっと。指先でリズミカルな刺激を肌に与えるこの方法は、「心身を快適な覚醒状態にする効果が。月経前、プロゲステロンの作用で眠気やむくみ、集中力の低下が気になる時に試すとよいでしょう」。肩からお腹へのタッピングは、緊張感を除く作用も。プレゼン前にどうぞ。How to両手の指の腹をおでこに当て、左右交互に、軽くはたくようにして顔に触れる(タッピングする)。顔全体にリズミカルに触れ、さらに肩からお腹にかけて、左右に場所をずらしながらタッピングする。【眠って整える・快眠アイテム】アウター&インナーケアで深い眠りを手に入れる。女性ホルモンもセロトニンも自律神経も、分泌や制御の司令塔である脳がしっかり休んでこそ働きが健やかに保たれるもの。脳が休めるのは眠っている間だけだから、深い睡眠で必要なエネルギーをきちんとチャージしよう。ここでは、下半身の血行を良くして心地よい眠りに導くゆるゆるインナーから、リラックス効果で注目されるCBDを使ったアロマやスイーツまで、体の中と外から眠りを助けるアイテムをご紹介。夜が長くなるこの季節だからこそ、グッズの力も借りつつ、朝までたっぷりと眠りたい。締め付けないふんどし風ショーツで快適に。一枚の布を巻くだけのふんどしは、体を締め付けず、実はとってもヘルスコンシャスな下着。そのふんどしのメリットを、使いやすい形に落とし込んだ商品がこちら。そけい部を締め付けない解放感にぐっすり眠れて、一度試すとやみつきに。上質なリネンを使い、デザインもキュートです。右・もっこふんどし(リボンタイプ)リネン(ピンク)¥4,400左・もっこふんどし(パンツタイプ)ストライプ(ネイビー)¥3,850(共にsharefun/プラスチャーミング)ふんわり柔らかなパジャマに包まれて熟睡。生地に使っているのは、繊維にストレスをかけず、綿の油分や不純物を取り除く「和晒製法」で作られたガーゼ。それを職人が縫製して完成するのが、こちらのパジャマ。生地を重ねることでできる空気層が通気性と保温性を高め、さらりとした肌触りをキープ。3シーズン使えるこの2重合わせのほか、さらに暖かな3重合わせもあり。全5色。写真の〈白〉はSS〜LLの5サイズ展開(男女兼用)。京和晒綿紗 ガーゼパジャマ 2重合わせ¥14,300(大東寝具工業0120・557・017)体に優しく染み込む、ハーバルドリンク。眠る前にほっとする飲み物を…という時に選びたいのがこんなアイテムたち。『コスメキッチン エルボリステリア』のパッションフラワーのタンチュメール(ハーブ浸出液)は、夜中に目が覚めたり、朝起きにくい、という人におすすめ。台湾発の漢方ライフスタイルブランド『デイリリー』の暖活薑棗飲は、体を温める黒棗などのほか、眠りを誘う竜眼入り。いずれも、お湯で割ってどうぞ。右・アップリフト ハーバル シロップ 暖活薑棗飲 24g╳7包¥2,980(デイリリー)左・コスメキッチン エルボリステリア タンチュメール パッションフラワー 100g¥2,808(コスメキッチン03・5774・5565)話題のCBDの、眠りに特化したアイテム。CBDとはカンナビジオールという、大麻草から抽出された成分のこと。とはいえハイになるような成分は含まれず、むしろリラックス効果があるとして世界中で人気に。こちらは睡眠にフォーカスした2アイテム。パッケージもおしゃれな「PEAQ」は、熱で蒸気にしたCBDを吸い込む新しいスタイル。また、眠りサポートに良いCBN(カンナビノール)がCBDに加わったフルーツグミは、お休み前の小腹すきタイムにも。右・PEAQ アロマ〈スリープ〉本体キット(本体+アロマカートリッジ2個)¥7,960(amateras)左・SnoozeタルトチェリーCBD+CBNグミ 5粒入り¥2,786(grön japan)【言葉で整える・デトックス思考法】悪いほうに向きがちな思考を、流れを変えて取り除く。自律神経や女性ホルモンに悪影響を及ぼす大きな原因が、精神的ストレスであることは前述の通り。「ストレス過多の人は、頭の中に常に不安や心配事、グチが渦巻いていることが多いのです」とは、自律神経に特化した整体院院長の原田賢さん。このぐるぐる思考を生み出すもとが、「物事をネガティブな方向に捉える、心理学で“認知の歪み”といわれる10の思考パターン。それに気づき、凝り固まった考え方を取り除いていくことが、心を整える助けになります」10の思考デトックス技を、典型的なネガティブ思考例とともにレクチャーしてもらった。お話を伺った方・原田 賢さん自律神経専門整体「元気になる整体院」院長。オーバーワークで自律神経失調に陥った自身の体験を生かし、心身の両方を整えるアドバイスを施術を通じて行う。著書に『自律神経が整う考え方』(朝日新聞出版)ほか。デトックス技 1世の中は「ゼロか100か」じゃない例)仕事で任されたプロジェクト、完璧に成功させたい。うまくいかないならやる意味なんてない!世の中のたいていの物事はゼロか100のどちらかに収まることはないと考えよう。完璧ではなく90点でいいんだ、と思って挑むと気持ちもすっと楽に。デトックス技 2ひとつの良くないことを「いつも」だと思わない例)友達グループのひとりとLINEでケンカ。以来、みんなが私のことを遠巻きにしているみたい…。たったひとりとそうなっただけで、「みんなが」と一般化しないで。実はたいていみんなはそう思っていないし、ひとりに対してなら挽回の余地はあるはず。デトックス技 3悪いことだけを見ず、良いことにも目を向ける例)チームの仲間が評価してくれた企画書に、ひとりの先輩が厳しくダメ出し。自信がなくなってしまった。仲間たちも本当はダメだと思っているのかな。大多数が賛成してくれることのほうがすごい。ネガティブな心のフィルターを外し、良い面に注目を。デトックス技 4自分の成功をまぐれだと思わない例)新規の営業先に上司と一緒に出向いてプレゼン。契約は取れたけれど、上司がいたからだよね…。良いことを悪いことにすり替えてしまう思考例。でも、契約が取れたのは自分のプレゼンが良かったから。成功をまぐれと考えず、ちゃんと喜ぼう。デトックス技 5根拠のない心配はしない例)クライアントがずっと黙っている。私、嫌われているのかも。契約が取れなかったらどうしよう…。「嫌われている」かどうか根拠はないのだから、反対に「自分は好かれている」と思い込んでみよう。「ネガティブな先読み」をやめると、心も穏やかに。デトックス技 6小さなミスを大きなミスと捉えない例)寝坊して打ち合わせに遅刻。今までこんなことなかったのに。もうこれですべて台無し…(涙)。ささいなミスを自分で大きく解釈してしまい、苦しくなってしまう例。でも、小さなミスは小さなミス。必要以上に大げさに考えないようにして。デトックス技 7不安な感情にだまされない例)仕事で失敗してブルーな気分。今日の夜はヨガのレッスンだけど、行っても楽しくないに違いない…。気分は一過性のもの。その時の気分で悪い結果を予測しないこと。楽しいことやリラックスできることを考え続けて、気持ちを明るいほうに切り替えよう。デトックス技 8「〜べき」をやめる例)会っても電話でも自慢話ばかりの旧友。こちらの行動にもケチをつけ、マウントばかりで本当に憂鬱。「友達なんだから話を聞くべき」という「〜べき」思考が、ストレスに。実は、世の中に「しなければならない」ことはない。嫌な時は相手にしなくてOK。デトックス技 9自分にレッテルを貼らない例)遊び仲間の女の子たちにはみんな彼氏がいるのに、私だけひとり。恋愛もできない私は負け組だ…。自分に負のレッテルを貼ってしまっている例。でもよく考えればそれは、他の誰かの価値観では?自分自身が本当はどうありたいかを見極めて。デトックス技 10他人の失敗を自分のせいにしない例)同僚が仕事で大失敗してしまった。私がもっと助けていたら、こんなことにはならなかったのに。他人に100%の影響を与えるのは無理だし、それができると思うのはむしろ間違い。他人がやってしまったことに対して、必要以上に気に病まないで。写真・小笠原真紀 イラスト・牛久保雅美 取材、文・新田草子
2021年12月24日生理前のイライラ&体調不良と女性ホルモン、自律神経…。何となくつながっていると知ってはいるものの、うやむやになりがちなこの関係を専門家が解説。心身を健やかに保つための基本のセルフケアもチェック!お話を伺った方々田中奏多(かなた)先生心療内科医、産業医。東京TMSクリニック勤務。ハーバード大学TMSコース修了。著書に『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版)がある。宗田 聡先生産婦人科医、広尾レディース院長。長年の経験をもとに、女性たちの悩みに心と体の両面からアプローチ。著書に『31歳からの子宮の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。女性ホルモンの変動が、“幸せホルモン”にも影響を与えている。「女性の体内ではエストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが分泌され、常に変動しています。その波が体調や、時として気持ちに影響を及ぼすことがある。特に生理前はPMS(月経前症候群)のひとつとして、イライラや不安などのメンタルトラブルが現れることも少なくありません」(産婦人科医・宗田聡先生)女性ホルモンが心に作用する、その仕組みとは?「エストロゲンが減ると、幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”も減り、それが憂鬱な気分やイライラを招くとされています。ただ、それだけで大きな不調が出るわけではなく、そこに精神的・身体的ストレスが加わることで症状が強くなる場合がほとんどです」(心療内科医・田中奏多先生)つまり、憂うべきはホルモン変動ではなく、ストレスの放置。「健康な女性にとって、女性ホルモンが変動するのは自然なこと。気持ちが揺らぎやすい時期があることを心に留めて、上手に付き合っていきましょう」(宗田先生)PMSの症状の多くは、排卵後から現れる。腰痛や頭痛、胸の張りなど体の症状のほか、イライラや落ち込み、眠気が取れない、などの精神的症状を訴える人も。ストレスがもとで、女性ホルモンの分泌自体が乱れることがある。ストレスは、女性ホルモンの変動に乗じて気分に影響を与えるだけでなく、女性ホルモンの分泌自体を乱す存在でもある。「強いストレス環境に置かれると体は自衛機能を働かせ、生殖のためのシステムをストップしてしまう。エストロゲン分泌の低下が起こり、結果として無月経や月経不順などが生じます」(宗田先生)エストロゲンが減ると、前述のようにセロトニンが減少し、これもイライラ気分の原因に。「また、無排卵が長く続くと排卵障害につながったり、骨密度が下がるなどの心配もあります。無月経や月経不順が3か月以上続く場合は、心身にストレスがかかっている可能性大。甘く見ずに、早めの対策が必要です」(宗田先生)自律神経の不調も、女性ホルモン&心と密接な関係に。もうひとつ知っておきたいのが、ストレスと自律神経の関係。「自律神経には緊張した時に優位になる交感神経と、リラックス時に働く副交感神経の2種がある。相反する2つの働きで、意志に関係なく、心拍や呼吸などの体のさまざまな機能を、絶えず自動制御しています」(宗田先生)2つがバランスよく働くことが理想的だけれど、この自律神経も、ストレスによって乱れやすいシステムだという。「ストレスがかかって交感神経が活発な状態が続き、体が休まらないままだと、むくみや肩こり、慢性疲労など体の不調が現れてきます。体が辛ければ当然、メンタルにも悪影響です」(宗田先生)さらに、自律神経は女性ホルモンの変動とも密接な関係が。「それぞれの司令塔が脳の近い場所にあり、どちらかが不調になると片方も呼応しやすいという特徴があります。逆に言えば、体に働きかけることで、心にも良い影響を与えられる可能性があるということ。体からのサインも見逃さずに、メンタルマネジメントに役立てましょう」(田中先生)下記の、自律神経が乱れた時に起きがちな症状例を参考にして。自律神経バランスがピンチかも?寝足りない感じが続くマッサージをしても肩こりが良くならない下痢や便秘が続く手や足が冷える、下半身がむくむ原因の分からない頭痛がするめまいや耳鳴りがするようになった息苦しくなったり、急に動悸がしたりする顔や手足など、体の一部だけに汗をかく心と女性ホルモンのバランスを整えるには、日々のケアが肝要。ホルモンの変動、自律神経…とさまざまな要因が絡むのが、女性のメンタルウェルネス。「PMSの辛い症状には低用量ピルを用いるなど、治療すべきことはしつつ、セルフケアを必ず。不調を根本的に絶つには、心や体調を崩す大もとの原因を取り除くことが大切です」(宗田先生)今は不調がなかったとしても、「女性ホルモンは、女性の一生に大きく関わるもの。大きなアップダウンを迎える時期もやってきます。今から女性ホルモンを意識したストレスケアを身につけることは、将来のメンタルを守ることにつながります」(田中先生)セルフケアの3つの柱【食事】セロトニンを作るアミノ酸と、 貧血を防ぐ鉄分をしっかりと。「セロトニンの原料であるトリプトファンは、アミノ酸の一種。肉や魚、大豆製品などに含まれます。セロトニンの合成に必要な、ビタミンB6とともに摂りましょう。いずれも体内に溜めておけないので、こまめに摂取を」(田中先生)忙しい朝におすすめなのは、味噌汁やバナナ。「どちらも、トリプトファンが豊富です。バナナはおやつにもぴったり。また、鉄分もセロトニンの代謝に必要。不足すると貧血気味になり、それもメンタル不調の一因に。代謝に関わるビタミンCも一緒に摂るようにしましょう」【睡眠】眠りが浅い月経前は早寝を。長さで睡眠の質をカバー。良質な睡眠も、心身を健やかに保つために欠かせない要素。まず肝心なのが、朝の過ごし方。「起きたらすぐに太陽光を浴びる習慣を。セロトニンの分泌が始まり、体内時計がリセットされて、体調や気分が安定します」(田中先生)セロトニンは、起床から約15時間後に眠りを誘う物質「メラトニン」に変わる。夜の熟睡のために、朝のうちにセロトニンを分泌させよう。「また、ホルモン変動の影響で眠りが浅くなりがちな月経前は、いつもより15分早めにベッドへ。睡眠の質を長さでカバーしましょう」(田中先生)【運動】脳へのリズミカルな刺激でセロトニンの分泌を促す。「リラックスに導き、セロトニンの分泌を促すのに有効なのが一定のリズムで行う運動です。一番身近な方法は歩くこと。15分ほどでいいので、散歩に出かける習慣を。朝行えば、体内時計のリセットにもなって一石二鳥。少し速めの歩調でリズムよく、がコツです」(田中先生)携帯は家に置いておき、軽快に。「運動が難しければ、ガムを噛むなどの咀嚼運動でも。また、マッサージなどによるスキンシップも有効。心と体に働きかける触れ合いがセロトニンアップに役立ちます」(田中先生)イラスト・牛久保雅美 構成、文・新田草子
2021年12月22日子どものころアトピー性皮膚炎と診断され、成長しても乾燥肌だった私。いつもボディローションで体の乾燥を防いでいました。また30代後半の第2子出産後は、仕事と育児と家事で大忙しの毎日。疲れ果てて、横になった瞬間に眠れるほどの寝つきの良さが自慢でした。それが40代になってから、ローションでは防ぎ切れないボディの乾燥と、寝つきの悪さに悩まされるように……。そんな私の2大悩みを同時に解決してくれたアイテムについての体験談です。40代に入ってひどくなったボディの乾燥子どものころから乾燥肌ではあったけれど、ボディローションがあれば乾燥はしのげていました。お風呂上がりにローションで保湿しておけば、日中は乾燥を気にすることなく過ごせていたのです。それが40代に入ったころから、お風呂上がりのローションでは物足りなさを感じるように。一時的には潤うのですが、しばらくするとボディの乾燥が気になり始めるのです。日中も肌のカサカサが気になり、皮膚科で軟膏を処方してもらったことも。それをこまめに塗っている間は良いのですが、やめるとまたすぐ乾燥が気になる……。30代まではうまく付き合えてきたはずの自分の乾燥肌が、ストレスに感じるようになり始めました。あるときふと「40代 体 乾燥」と検索してみたところ、気になることが書かれたサイトを見つけました。40代以降のボディの乾燥は、女性ホルモンの減少によるとのこと。体質だと思っていたボディの乾燥が、まさか加齢と関係していたなんて……と大きなショックを受けました。自慢だった寝つきの良さも一気に悪化30代後半から40代にかけては、第2子の育児に仕事に家事にといつも走り回っていた私。朝は保育園に送り、駅までダッシュして職場に向かう。お迎えに間に合うように大急ぎで仕事をこなし、延長保育の最終に間に合うようにまた猛ダッシュでお迎えへ。帰宅しても家事と育児があり、夜には疲れ果てて、横になった瞬間に寝ていました。長男には、「お母さんはのび太並みの寝つきだ」とからかわれるありさま。私もよくそれをネタにして、友人には「寝つきの良さが自慢なの!」と言ったりもしていたのです。それが40代に入ったころ、突然、横になってもなかなか寝つけなくなりました。体は疲れているのに眠気が訪れないのです。最初はあまり気にしていなかったのですが、1カ月、2カ月と続くとさすがに何が原因なのかと考えるように。この寝つきの悪さをふと友人に打ち明けたところ、さらっと「更年期なんじゃない? そういう人、周りに多いよ」と返されてびっくり。これもネット検索したところ、たしかに更年期障害の一つに不眠があると書かれており、これまたショック……!乾燥と寝つきの両方に効いた神アイテムある夜のお風呂上がり。ずいぶん前に購入して、ずっと忘れていたボディークリームのことをふと思い出しました。私にしては奮発して購入したボディークリームだったので、もったいなくてしまい込んでいたのです。それは、資生堂「ファーミング ボディークリーム」(4,950円税込み)。「そういえば、あのボディークリームがあったなぁ」と思い出し、何げなくその夜付けてみたところ……なんと良い香り! 箱には「心地良いリラックス感のある香り」と書かれていましたが、まさにそのとおりでした。塗り心地もなめらかで、「やっぱり奮発したクリームは違うなぁ」と満足感とともにベッドに入りました。そして目覚めた翌朝。まず驚いたのが「私、いつの間に寝てたの?」ということでした。ベッドに入ったところまでしか記憶がないのです。こんな寝つきの良さは数カ月ぶりでした。そして、次に驚いたのが「翌朝も肌がしっとりしている!」ということ。自分の肌のカサカサにストレスを感じなかったのも、しばらくなかったことでした。ボディークリームというアイテムが、ボディの乾燥と寝つきの悪さの両方を見事に解決してくれたのです。まとめそれからの私は、このボディークリームはとっておきの週1アイテムとして、日常使いにはもう少し安価なボディークリームをいくつかそろえて楽しむようになりました。ローションでは防げなかった乾燥も、クリームはしっかり防いでくれます。そして皮膚科の軟膏では得られなかった心地良い香りも、クリームならでは。寝る前にリラックス感のある香りをかぐことが、寝つきに影響することは予想外で、乾燥を防ぐ以上の効果があったことはうれしい誤算でした。これからも更年期症状はいろいろ現れてくることでしょう。その時々の症状に合ったアイテムを選びながら、加齢による悩みに向き合っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/sawawa★関連記事:「かゆい! 痛い!」なかなか治らないひどい手荒れ、皮膚科で診断されたのは…【体験談】★関連記事:「突然、顔にくっきりほうれい線が!」 必死に抵抗した私の対策とは【体験談】★ウーマンカレンダー肌のお悩み記事をもっと読む著者/まっちゃ (45歳)40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。
2021年12月16日閉経に向かう過程で女性ホルモンのエストロゲンは減っていくのが一般的です。しかし、一部では閉経に近づいている、または閉経後にも関わらずエストロゲンが減らない場合があるということです。一体どういうことなのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。通常は閉経が近づくにつれ女性ホルモンは減っていくまず、なぜ加齢とともに女性ホルモンは減るのでしょうか。「女性ホルモンであるエストロゲンは排卵、受精など妊娠に至るさまざまな過程、また胚の着床や発育など妊娠初期から出産後に至るまで重要な役割を果たしています。 妊娠や出産は女性の体に大きな負担がかかります。体力的、機能的に、体自身がもう妊娠や出産はできればしないほうが良いという判断でエストロゲンの分泌を減らしているとも言えます。それと同時に閉経への兆候が見られてきます」(駒形先生)。閉経とエストロゲンの分泌低下はセットということです。「閉経とは、生理が1年間来ない状態です。突然生理がピタッと止まるというよりは、一般的には間隔が空いてきて、少しずつその間隔が長くなってきます」(駒形先生)。閉経と更年期の時期には個人差があるただし、閉経の時期は個人差が大きいと言います。「日本人女性が閉経を迎える平均年齢は50.5歳と言われており、一般的には閉経を挟んだ前後5年間、45~55歳の10年間を更年期と呼びます。ただ、閉経の年齢にはかなり個人差があり、50代後半の方もいます。例えば58歳に閉経するとすれば、53~63歳がその人の更年期となります。ですから、40代後半~50代すべての女性の女性ホルモンが急激に減るとは言い切れないのです」(駒形先生)。閉経は遅いほうが良いのでしょうか。「人それぞれで違うと思います。閉経が遅いと心疾患や骨粗しょう症の予防などメリットはありますが、エストロゲン由来の乳がんリスクが高まることもあります。妊娠を希望する場合としない場合でも違います。一概に閉経が遅いから良いとは言い切れません」(駒形先生)。閉経後でもエストロゲンが減らないことがある!?閉経の時期は個人差があることがわかりました。しかし、閉経後でもまれにエストロゲンが減らない場合があるそうです。「閉経前は、エストロゲンは卵巣で産生されていましたが、閉経後は卵巣の機能が低下してほとんど産生されなくなります。それにも関わらず、検査をするとエストロゲンの数値が高いことがあります。閉経後にエストロゲン数値が高いことは卵巣腫瘍をはじめとする婦人科系がんの原因にもなることがあり、エストロゲン産生腫瘍といわれるものがあります」(駒形先生)。ホルモン検査は、あまり気軽にできない印象がありますが、気になる場合は受けたほうが良いのでしょうか。「閉経後に不正出血や腹部の張りなどがある場合は、婦人科を受診しましょう。必要があればホルモン検査をおこないます」(駒形先生)。まとめ女性ホルモンは多いほど若くてきれいになれる? と思っていましたが、そう単純な話ではなさそうです。体はその時々に合わせて必要なホルモンを出すようになっているということに改めて生命の神秘を感じました。閉経がまだの人も、もう来た人も、自分の体の変化を注意深く見守っていきましょう!取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:「生理が来ない!」生理不順の原因を見つめ直して生活を改善したら…【体験談】★関連記事:「もう少し早く知っておけばと後悔ばかり…」更年期とLDLコレステロールの関係【体験談】★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2021年11月21日47歳のときに体調不良により病院で検査をしたところ、子宮筋腫が見つかり、手術かホルモン治療のどちらかを選ぶことに。医師と相談の末に決めたホルモン治療は思ったよりきつい副作用がありましたが手術を免れることができ、今は病気と仲良く付き合っているという体験談です。検査結果を聞くだけで倒れそうに40歳を過ぎたころから生理中の腹痛や大量の経血など不調を感じるようになりましたが、ついに47歳のときに生理前後以外の下腹部の痛みや不正出血、下半身の異常なむくみなどが起こるように。病院嫌いの私でしたがとうとう不安になり婦人科を訪れました。医師から子宮がんの可能性も考えて検査をしましょうと言われ、子宮がんという言葉に異常に反応した私は立ちくらみを起こしそうに。その日のうちに超音波検査や内視鏡検査、血液検査などの検査をしましたが、実際はその日にどんな検査をしたかも覚えていないほど、私の精神は落ち込みと疲れでヘロヘロになっていました。夫には心配をかけるので、結果が出るまでは何も伝えていませんでした。そして1週間後、検査結果を聞くために来院したときの待合室での私は、子宮がんだったらどうしようというあまりの不安で心臓が高鳴るばかり。結局、検査結果は子宮がんではなく子宮筋腫だったと伝えられ、ホッとして力が抜ける思いでした。しかし、今度はあまりの安堵感にその後の話は上の空でしたが、実はこのとき医師に話された今後の治療についての話こそ、私にとってとても重要なことだったのです。ホッとしたのもつかの間不調の原因が子宮筋腫と判明し、現在直径2cm程度の大きさになっているとのこと。そして、今後も放っておけばまだまだ大きくなる可能性が高く子宮摘出ということにもなるので、今のうちに治療をすることが必要だと言われました。医師の意見は閉経の年齢も遠くないのでホルモン治療で筋腫を小さくし、なんとか時間稼ぎをしてみてはどうかということでした。私は言われるがままにホルモン治療をすることを決めました。ホルモン治療は1カ月に1回のホルモン注射を半年間続けて終了するとのこと。料金的にもそれほど負担の大きなものではありませんでした。副作用について医師に聞きはしましたが、更年期の症状が出るもののそんなに心配することはありませんと簡単な説明がありました。もう少し詳しく聞きたいと思いましたが、大きな病院だったこともあり患者さんがとても多く、医師はあまり診察時間をかけたくないという雰囲気。私も迷惑をかけてはいけないとあまり深く聞かずに決めてしまいましたが、このときはこのあと想像以上にきつい副作用に苦しむとは思ってもいませんでした。つらい日々から今は感謝の日々に月1回のホルモン注射がスタートしてからは、いわゆるホットフラッシュのひどい状態が1日に何度も起こるようになりました。さらに、どうしていいかわからないような体の中から起こるムズムズ感やだるさ。また、イライラしたり落ち込んだりと精神面もボロボロになるなど、想像もしなかったような副作用を乗り越える必要がありました。そんなつらい副作用でしたが、6回の注射を打ち終わってから2カ月程度たつと副作用も消えていき、生理痛、下半身のむくみ、経血異常なども正常に。それでも小さくなった筋腫の状態をチェックするため、今でも1年に1回病院に訪れていますが特に異常はありません。また薬は処方されていませんがストレスと冷えには注意するようにと医師に言われたので、疲れをためないように睡眠を十分とり、体を冷やさないために冷たい飲食を避けるなど心がけています。しかし、手術もせずに体調が改善されたことは感謝の気持ちでいっぱいです。これからも筋腫とじょうずに付き合いながら閉経を待ちたいと思っています。まとめ今回の治療を受けて考えたことは、不調があれば早めに病院に相談することが大切だということです。治療方法の説明を受けたときに、このまま放っておくと子宮がんになることも十分考えられると医師に言われましたが、やはり早期発見、早期治療はとても大切だと感じました。子宮がんになることなく治療することができましたが、もう少し放っておけば悪い状況になっていたかもしれないと考えるとちゃんと受診してよかったと思います。今まで病院嫌いだった私ですが、年齢的にもそろそろそんなことを言っていてはダメだと強く反省。そして、せっかく治療して小さくなった筋腫を少しでも維持するように医師の指導に従っていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2021年06月10日コンセプトは「ホルモン×ガストロノミー」シックでおしゃれな店内はデート向きホルモン料理の常識を覆す、おしゃれな料理の数々極上の国産黒毛和牛のホルモン創作ガストロノミーに昇華させた、「ホルモン×ガストロノミー」黒塗りの壁に、かわいいフォントで店名が記されたおしゃれな外観が目印京浜東北線「大井町」駅から商店街を抜けて徒歩5分に誕生したのが【ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ】。ホルモンのお店にありがちな派手な看板もなく、目印になるものは外壁に小さく刻まれてる店名のロゴのみ。外観はオールブラックで、一見何の店か分からないようなシックなつくりになっています。デートにも最適なテーブル席は、まるで古民家カフェのようなくつろげる空間築85年の一軒家をリノベーションした店内は、木のぬくもりを感じられるよう落ち着いた空間になっています。1階にはキッチンの臨場感も楽しめるカウンター席、そして2階にはゆったりと食事が楽しめるテーブル席を用意。梁などはそのまま残し、アンティークのイスを配置した空間はまるでおしゃれなカフェのようです。「極上ハラミ」コンセプトは“ホルモン×ガストロノミー”。 ホルモンの中でも希少な国産黒毛和牛のハラミ 、ハツ、レバー、ホホ肉などを、多彩な調理法で味わえます。自慢の和牛ホルモンは芝浦市場から厳選して直接仕入れ。銀座や六本木の高級焼肉店で出されるものと同等の最高品質のホルモンを提供しています。前菜『冷製赤身ホルモン5点盛り』1,500円※内容は仕入れによって変わりますこの極上ハラミが真価を発揮するスペシャリテ『極上赤身ホルモンの冷製5点盛り』は、絶対に食べていただきたい一皿です!『ハツ』『ハラミ』『レバー』など、その日のオススメを最も新鮮な状態でいただけます。部位別に、ワサビ醤油やカラシなど、最適な調味料が添えられているのもうれしい限り。『極上ハラミの塊グリル』150g 4,000円極上ハラミは、シンプルなグリル焼きもオススメ。かたまりをあえてレア気味に焼くことで、口いっぱいに芳醇な脂が広がり、上質な和牛の香りに身も心も満たされます。食感も、しっかりとした歯ごたえがありながら、噛めば口の中ですっと溶けていきます。『ハツのロースト』150g 1,500円使用するホルモンは、内臓自体の質がきわめて高く、また鮮度の高さが段違いのため、臭みがほぼありません。この点に着目したシェフがつくったのが、ハツを香ばしく焼き上げたロースト。ほかにも牛ホホ肉で作ったコンビーフを挟んだハンバーガーなど、バリエーション豊かなメニューを展開しています。神谷桂吾シェフこれらのバラエティ豊かなメニューを生み出すのが神谷桂吾シェフ。フレンチとイタリアンを中心に10年以上のキャリアを積み、豪快な肉料理から、季節の旬を活かした繊細な一皿まで、あらゆる味覚を操るオールラウンダーです。おしゃれな店内で、ホルモンの旨さに惚れ込んだシェフがお届けする料理は絶品!ぜひ、ホルモン好きを誘ってお店に足を運んでみてください!ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ【エリア】大井町【ジャンル】焼肉【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】6000円 ~ 7999円ディナーコースは、「ザ・ホルモンクラブ・東京スペシャルコース」5,500円(税込)※別途席料&お通し代として1名につき300円
2021年06月08日ホルモンバランスとは?出典:byBirthまずホルモンとは、私たちの身体の様々な働きをコントロールする物質です。その中でも女性ホルモンは、環境の変化や日々のストレス、生活習慣でも簡単にバランスが崩れてしまいます。女性ホルモンは、肌や髪のハリ・ツヤを保ったり女性らしい身体をつくる「エストロゲン」と、基礎体温を上げる役割や子宮内膜、乳腺を整えたりと女性に欠かせないホルモンの「プロゲステロン」の2種類で成り立っています。これらの分泌量が減ってしまったり、バランスが乱れることで、女性の体や心にも影響が出てきてしまいます。不安やイライラを引き起こしてしまったり、肌荒れ、便秘、むくみの原因になることも。ホルモンバランスの崩れによる不調は、日々の食事と生活習慣を見直すことで、改善することが出来ます。まずは出来ることから始めていきましょう!生活にリズムで基盤作りまずは、基盤となる生活のリズムや食事の改善で、内側から整える習慣を身につけていきましょう。生活リズムが不規則になると、重い生理痛や肌荒れ、便秘などを引き起こす悪循環へとつながります。毎日の生活リズムが整うと、体内時計も整い、セロトニンの分泌量も増え、重い生理痛の改善にも。様々な体の不調も整えてくれるので、健康や美容にとっても大切な基本になってきます。出来るだけ毎日同じ時間に起きて朝日を浴びるのもオススメです。温める習慣を女性の体の大敵「冷え」は、血流やホルモンバランスが乱れることにも繋がります。冷えを解消すると、経血の排出がスムーズになります。生理中は下腹部を温めてあげることで生理痛も和らぎ、血の循環も良くなります。生理中以外にも、女性は体が冷えてしまうと、むくみや疲れを感じやすくなったり、免疫力も低下してしまいます。病気を引き起こすだけではなく、肌の乾燥やむくみにも繋がるので、体を温める習慣は身につけていきたいですね。生理中以外でも、腹巻きやおへそを温めるアイテムで、じっくり身体を温めていきましょう。出典:byBirth食事を見直す普段の食事を少し気をつけるだけでも、女性ホルモンを整えケアする事に繋がります。特に「大豆」に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と似た働きをしてくれます。中でも「納豆」は「大豆イソフラボン」を最も多く含む食品のひとつ。ですが、摂りすぎは逆にホルモンバランスを崩してしまうので、1日1パックでOK!適量を心がけ取り入れてみてください。大豆イソフラボンと同様に、小魚や乳製品などは腸内環境を整えてくれるので、積極的に取り入れていきましょう。幸せホルモンを増やす幸せホルモンを増やす事により、生理前のPMSやストレスに強く生きましょう!幸せホルモンといわれている「セロトニン」。この材料でもある「トリプトファン」は体内で勝手につくることができないので、毎日食事から取り入れることが大切です。日々の食事を気をつけて、セロトニンを増やす意識をしていきましょう。タンパク質(大豆、乳製品など)ビタミンB6(鶏肉、カツオ、バナナなど)大豆などに含まれる幸せホルモンを作り出す成分とビタミンB6を合わせる事によって、トリプトファンの合成が促進されます。バランスよく取り入れることが大切ですね。頻繁な間食やお酒の飲み過ぎも要注意です。出典:byBirth睡眠ホルモンバランスを整える為には、睡眠をしっかりとることも大切です。6~8時間は睡眠をとり、朝は朝日を浴びて体内時計を整えることも、自律神経が整い、心身ともに健康に導きます。睡眠1時間前には出来るだけブルーライトなどの光はシャットダウン。寝る前はカフェインを摂らず、湯船につかりリラックスすることも質の良い睡眠に導きます。睡眠前に適度なストレッチをすることも、血行が促進されホルモンバランスが整います。ストレッチをする際は、ゆっくりと身体を動かし深い呼吸も心がてみてください。「スキンケア」ホルモンバランスが崩れると、肌は敏感な状態になり、バリア機能が低下してしまいます。乾燥しやすかったり、いつもよりなんだか敏感になってるなと思うこともあるかもしれません。そんな時はまず「保湿」を重視したお手入れを。基礎化粧品を見直し、保湿力の高い、「アミノ酸」「セラミド」「ヒアルロン酸」が含まれているものを使ってみてください。いつも使っている化粧水などがあれば、特に優しくしっかりと保湿を心がけてみてください。手のひらでプレスする以外にも、コットンにたっぷり浸してパックのように使ったりするのもオススメです。その後は、水分が蒸発しないように、クリームや乳液でフタをするのもお忘れなく。ホルモンバランスの乱れは、女性の身体や心の様々な不調に繋がり、どうしようもない気持ちで辛くなることもありますよね。ですが、日々の生活習慣や食事や毎日のスキンケアを見直すことで、女性としての人生をもっと楽しく前向きに過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
2021年06月02日更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調があらわれがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性ホルモンの分泌が増えるというニュースが。産婦人科医の駒形依子先生に真相を聞きました。女性ホルモンの分泌は30歳をピークに減る一方ときめきホルモンについて紹介する前に、まず、更年期の女性ホルモンの変化をおさらいしましょう。「卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類あります。加齢により卵巣機能が低下することで、これら2つのホルモンの分泌は減少していきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経の平均年齢は50.5歳。更年期は閉経前後10年間(45~55歳)と定義されていますが、この時期女性ホルモンに劇的な変化があらわれるのです。30歳をピークに女性ホルモン(エストロゲン)の量は年々減少していきます」(駒形先生)ときめくと、女性ホルモンは増える?ときめきホルモンとは、どんなものなのでしょうか。また、本当に女性ホルモンの分泌は増えるのでしょうか。「ときめきホルモンと呼ばれるのは、PEA(フェニルエチルアミン)というホルモンです。PEAは恋愛の初期段階で活性化し、濃度が上がるとドーパミン(快感ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)といった、高揚感をもたらすホルモンが活性化されます。これらのホルモンで満たされると、いきいきと若々しく幸せな気持ちになりますが、女性ホルモンが分泌されるかは検査してみないとわかりません。しかし、女性ホルモンと同じ働きをすると十分に考えられます。ときめきホルモンは、女性ホルモンの代わりになると言えるでしょう」(駒形先生)あえて自分のコンプレックスにアプローチをときめきホルモンが女性ホルモンの代わりになる……更年期の女性にはうれしい話です。でも、ときめくものがないという場合はどうすれば良いのでしょう。「ときめく対象はなんでもいいのです。アイドルや俳優、映画やドラマ、小説、まんがやアニメでもいい。人でもモノでもなんでもOKです。でも、それでも思い付かないという場合は自分にときめいてみてはいかがでしょうか。ちゃんと自分の体や顔を鏡で見ていますか? ときめくためには、あえて顔、肌、髪、体型など自分のコンプレックスを見つめてみてください。そして、そのコンプレックス解消のために自分に手をかけてみてください。ときめきホルモンは、相手やモノに好意を持ったとき出されます。自分が自分のことを好きになれるように努力してみましょう」(駒形先生)まとめ70歳、80歳になってもキラキラ輝いている女性を見ると、美しさは女性ホルモンだけではないのだなと実感します。家事や育児、仕事などで忙しくてもときめけるものが何か1つでもあれば、これからの毎日が楽しく過ごせそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年04月23日閉経前後5年間の10年間は更年期とされ、のぼせやほてり、イライラや落ち込みなどさまざまな症状が表れると言います。女性ホルモンが減少することが一番の要因ですが、それに伴う血流の変化も体調不良と関係することがあるそうです。産婦人科医の駒形依子先生にそのメカニズムと対策方法を聞きました。閉経後は子宮に血液が流れにくくなる!?閉経前後に表れやすい、のぼせ、ほてり、イライラ、落ち込みなどの症状。駒形先生によれば、これらは女性ホルモンのエストロゲンの減少はもちろん、子宮の冷えも影響していると言います。子宮が冷えていると、更年期症状のほか子宮筋腫をはじめ生理痛や過多月経、おりものトラブルなど子宮関連の症状にも悩まされてしまいがちです。「血液は、よく使う臓器に流れるようになっています。そのため閉経後は子宮と卵巣の機能が停止するので血液が運ばれにくくなり、冷えやすくなりますではどこに血流が行くかというと上半身に血流が集中して、上半身と下半身の血流のバランスが悪くなるため、のぼせやほてりといった症状が起きやすくなるのです。下半身への血流が減ったままにしておくと子宮の冷えは悪化するので、足先や足首はつねに温かくして冷やさないようにすることが大切です」(駒形先生)全身の血流バランスが悪いと心も不安定にそして、上半身と下半身の血流のバランスは心にも影響を与えると言います。「東洋医学では、気持ちや感情は血液にのって運ばれるという考え方があります。閉経して上半身ばかりに血流が上がると、いわゆる“頭に血がのぼる”状態になりがちです。生理があったときは、ドロドロした気持ちを経血とともに出せるという面もありましたが、生理がないと口から出すしかなくなり、頭に血がのぼってイライラが爆発ということが起こってしまうのです」(駒形先生)。さらに、40代は家事や育児、仕事などストレスが多いことも冷えの原因になるそうです。「日常生活にストレスが多いと筋肉が緊張してかたくなり、体が冷えることがあります。常に体に余計な力が入るため筋肉の緊張状態が続き、血管がいつも収縮した状態になります。温かい血液が流れるためには筋肉が収縮と弛緩を繰り返す必要があり、筋肉を弛緩させるには力を抜いてリラックスする時間が必要です」(駒形先生)気持ちはため込まず、緩めて出す!では、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。「まずはひとりで休む時間をつくりましょう。毎日5分でも良いので、何にも考えずに緩める時間をつくってほしいですね。お風呂にゆっくり入る、お昼寝をするなども良いですよ。また、つらい気持ちがあるなら、こまめに出すことが大切です。自分はどんなときに、どんなことでイライラしたり、悲しくなったり、いやな気持になるのかを知って、それをちょっとずつ日常生活から減らしていきましょう。出す、といっても話さなくてもいいんです。例えば、夫に気持ちをうまく伝えられなくて、かえってパートナーシップが壊れたということも少なくありません。思ったこと、感じたことを日記に書き出すだけも良いですよ」(駒形先生)まとめ足は氷のように冷え、頭はカッカと熱く、心はガチガチに固まっている……閉経前後に陥りやすい心と体の状態は、多くの女性が感じたことがあるのではないでしょうか。5分でも、10分でも、自分を大切にする時間を意識的につくっていきたいと思います。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年03月18日宮川めぐみ医師が語るホルモンの話1月13日(水)、ZOOMによるオンライン講座「女性の健康学校-ジョイラボ-【B-12】内分泌・代謝 女性の視点からみた興味深いホルモンの病気」が開催される。講師は医療法人誠医会宮川病院内科部長の宮川めぐみ氏で、参加費は4,000円。定員は100名であり、当日開始時刻の18時30分まで申し込みを受け付けている。ホルモンバランスを整え健康的な毎日を仕事、家事、育児、介護などをこなし、さらに睡眠不足、無理なダイエットなどにより女性はホルモンバランスを乱しがちである。ホルモンバランスが崩れると、月経不順や自律神経失調症などを招き、閉経後も骨粗鬆症や、高脂血症、動脈硬化症が心配になる。また、過度のダイエットや偏食はビタミンDの欠乏や、女性ホルモンの分泌を低下させ、骨粗鬆症になりやすく、妊娠期には胎児の健康にも関わり、さらに新型コロナウイルス感染症の患者にはビタミンD欠乏症が多くみられるという。この日のオンライン講座では、ホルモンの仕組みが解説され、女性医師の視点からホルモンが関わっている病気などについて紹介される。日時: 1月13日(水) 18:30~20:30場所: ZOOMにてオンライン受講申込期限: 当日18:30まで(女性医療ネットワークのサイトより引用)(画像は女性医療ネットワークのサイトより)【参考】※1月13日女性の健康学校-ジョイラボ-【B-12】内分泌・代謝 - NPO法人女性医療ネットワーク
2021年01月06日閉経に向けて体が大きく変化する40代。他人にはちょっと相談しづらい性の悩みに対して、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に答えてもらいました。40代は性欲がない、閉経後はさらにやる気ない?女性の体内には女性ホルモンだけでなく、男性ホルモンも分泌していて、両方のホルモンが性欲に関係しています。基本的に男性ホルモンは性衝動、女性ホルモンは性受容と考えますので、女性ホルモンが減ることでパートナーを受け入れる気持ちが萎えがちになります。ただ、男性ホルモンの働きで性衝動はあるはず。やる気が湧かないというのは、そのときの体力と気分、パートナーへの関心の度合いだと思います。また、40代は人生の中でも仕事や家事、子育て、介護など仕事量が多い時期。性欲よりも「もっと寝たい」と思っている人のほうが多いかもしれませんね。閉経が近づくと避妊は必要なし?閉経が近づくにつれ卵が減って、定期的に排卵をしなくなることが増えるため、妊娠しにくくはなります。ただ、排卵を1回もしないとは限らないので、絶対に妊娠しないとは言えません。初産か経産にもよりますが、49歳で自然妊娠した方もいます。妊娠を望まないなら、閉経まではしっかり避妊を。40歳以降、初回の場合ピルは使えないので、避妊をパートナーにお願いしましょう。40代後半ごろから挿入時の性交痛がひどい…閉経前後2~3年で、女性ホルモンが減ることにより腟は急速に狭くなって、短くなります。また、血行が悪くなって粘膜が弱く、のびも悪くなります。そのため挿入時にすれて痛いのでしょう。性交痛を和らげる潤滑ゼリーも今はネットなどでも買えるので、試してみても。おすすめしているのは、腟周りの筋肉を鍛えたり、マッサージしたりする「腟トレ」です。性交痛の改善だけでなく、尿漏れなどの予防にも効果的です。まとめいかがでしたか? 悩みがあるときは、ぜひパートナーと一度話し合ってみてくださいね。駒形先生がおすすめする「腟トレ」については、今後紹介する予定なのでお楽しみに!取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年01月01日ホルモンとひと口に言ってもその種類は多種多様。閉経を考えるときに知っておきたいホルモンにはどんなものがあり、更年期にはどのように変化するのでしょうか。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。女性の体にかかわるホルモンは主に4つ!女性の体内では脳下垂体ホルモン2つと女性ホルモン2つが連携しています。加齢で卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減っても脳下垂体ホルモンは分泌され続けるアンバランスにより、さまざまな体調不良を引き起こします。【脳下垂体ホルモン】卵胞刺激ホルモン(FSH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵巣内の卵胞を成熟させ、エストロゲンの分泌を促します。黄体形成ホルモン(LH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵胞が十分に成熟して排卵期間になると、排卵分泌を促します。排卵後は、卵子を排出した卵胞を黄体に変化させ、卵巣からプロゲステロンを分泌させる働きがあります。【女性ホルモン】エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経前後に減るのは女性ホルモンの2つ閉経前後のそれぞれ5年、計10年間を更年期と言いますが、この時期に減るのがエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンです。これらが減ることでホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、イライラ、うつ、肌の乾燥、コレステロール値が上がり代謝が落ちて太りやすい、頭痛、めまいといった症状が出ます。すべて出るというわけではなく、人によって症状はさまざまです。ただ、これらの症状が更年期症状とわかるには、閉経後のこと。閉経を迎えて「あの体調不良は更年期症状だったのね」とモヤモヤしていた気持ちがなくなり精神的にラクになったという人は多いです。閉経後も女性ホルモンがまったく出ないわけではない閉経は女性ホルモンがなくなることで起こるのではなく、原始卵胞がなくなることで起こります。女性ホルモンは閉経後も減り続けますが、まったく出ないというわけではなく、個人差がありますが60歳前後になくなると言われています。女性ホルモンが減ると聞くと、女性としては少し寂しい気もしますが「体にとって必要がなくなってくるので減っていくもの」として前向きに受け入れるほうが良いですね。まとめいかがでしたか? 閉経前後に、女性ホルモンの分泌が劇的に変わることがわかりました。加齢とともに減っていくことは寂しいですが、すてきな50代、60代の女性はたくさんいます。自然の流れとして受け止める気持ちも必要なようです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月30日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月28日体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。女性ホルモン検査ってどんなことをするの?婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。●一般的な検査の流れ1)医師の診察2)採血3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。調べられるホルモンは?主に調べられるホルモンは以下のとおり。●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す●FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。女性ホルモン値で閉経の時期はわかる?閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。まとめいかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月23日高血圧は男性に多いイメージがあるが、実は40歳を過ぎると女性も徐々に血圧が高くなる傾向がある。更年期になると女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの減少にともない、血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れて、血圧が上がってしまうのだ。「自分は低血圧だ」と思いこんでいる女性は多いが、久々に測定してみたら高血圧になっていたなんてこともあるのだ。「今年はコロナ禍により、多くの人が家にこもりがちになりました。食事量は変わらない、むしろストレス解消のために過食気味になっているのに、運動量は減り、体重が増加した人も多いでしょう。摂取カロリーが増え、家飲みなどで酒量が増えると、高血圧になるリスクが高まるのです」そう警鐘を鳴らすのは、高血圧を中心とした循環器病の専門医・渡辺尚彦医師。渡辺先生自身、87年8月より連続携帯型血圧計を装着し、以来、365日24時間血圧を測定し続けている、いわば血圧のエキスパートだ。「食生活で大切なのは、塩分を減らすこと。塩分を過剰摂取すると、血液の浸透圧を一定に保つため、血液中の水分が増えます。結果的に体内を循環する血液量が増え、末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなり、血圧が上がってしまうのです」(以下、「」は渡辺先生)厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」では、ナトリウム(塩分)の成人における男女共通の推定平均必要量は、1日 6,000mgとしている。味の濃い食事が続いたり、ジャンクなファストフードやラーメンばかり食べていたりすると、あっという間にこの基準を超えて、塩分過多になる。「明らかに塩分が多いものは控えるしかありませんが、塩分を減らすコツがあります。まず、塩やしょう油をかける代わりにお酢や、唐辛子やわさびなどの香辛料を使うこと。ただし、キムチやタバスコは塩分が多いので×。ねぎ、しょうが、しそなどの薬味や、レモンやすだちなどの柑橘類を利用するのもいいですね」また、アボカド、バナナ、メロン、リンゴなどには降圧作用のあるカリウムをたくさん含んでいる。この「4大降圧フルーツ」を積極的に摂るのもオススメだ。血圧を下げるためには、有酸素運動も有効だとされている。1日6~8千歩は歩こうと言われたところで、普段あまり動いていない人がいきなり無理をしたら、腰やひざを痛めることになりかねない。「まずは歩数計で自分が普段どれくらい歩いているのか測定して、歩数を把握しましょう。年齢や筋肉量の違いもあるので、一概には言えませんが、現状から少しずつ増やしていくのがいいですね。自分で歩数を書いて、自認することが大切です」睡眠時間が短いと血圧は上がりがち。6~7時間がベストだが、高齢者は3~4時間で十分だ。「眠らなきゃという強迫観念で眠れなくなるなら、無理をして眠らなくても大丈夫。昼寝を長時間すると夜に眠れなくなるので、昼寝は15分以内におさめましょう。日々の生活では、ストレス発散をするように。自分の好きなことに一生懸命取り組んだり、趣味に没頭したり、よく笑ったりすれば、気分もスッキリして元気になり、降圧作用もありますよ」
2020年12月14日すべての女性にきいてほしい!12月15日(火)、NPO法人女性医療ネットワークによるオンライン講座「女性の健康学校-ジョイラボ-【C-2】心・体・肌 すべての女性にきいてほしい!もっとキレイの女性ホルモン塾」が開催される。当日はZOOMによるオンライン開催。参加費は4,000円で、講師は美容家でオーガニックスペシャリストの吉川千明氏と、産婦人科医師で医学博士、医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス理事長、NPO法人女性医療ネットワーク理事長の対馬ルリ子氏となっている。女性ホルモンと体や心の変化についてわかりやすく女性の美と健康に深い関わりがある女性ホルモン。対馬ルリ子氏は女性の体を臓器別に分けたり、心身を分断したりすることなく、トータルな存在として診療。女性の健康と一生を支え続ける。また、吉川千明氏は美容家として女性の美をサポートしている。両氏には『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』『プレ更年期からの女性ホルモン塾―ずっとキレイのエイジング』などの共著があり、2人が登壇するこの講座は140回以上も繰り返し開催されている。当日は女性ホルモンと、その変化によって起きる体や心の変化についてわかりやすく解説。女性ホルモンに興味がある人であれば、誰でも参加できる。日時: 12月15日(火) 18:30~20:30場所: ZOOMにてオンライン受講申込期限: 当日18:30まで(女性医療ネットワークのサイトより引用)(画像は女性医療ネットワークのサイトより)【参考】※12月15日女性の健康学校-ジョイラボ-【C-2】心・体・肌 - NPO法人女性医療ネットワーク
2020年12月04日更年期症状の1つといわれている首や肩の凝り。ただ、女性ホルモン(エストロゲン)減少だけが原因ではない可能性もありますし、凝りがひどくなると頭痛を引き起こすこともあります。そこでセルフケア法を含め、改善策を産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。更年期の首や肩の凝りの主な原因と症状更年期はエストロゲンの分泌量が低下することで自律神経が乱れ、血液循環が悪くなります。そのため筋肉に酸素や栄養が行き届かず、老廃物や疲労物質の回収などもスムーズにいかず首や肩に凝りが出るといわれています。ただ、それだけではなく加齢による筋肉の衰えも原因の1つです。首や肩の凝りを放っておくと、悪化して頭痛などにつながることもあります。症状緩和のためにまずセルフケア肩や首の後ろがかたくなり頭痛などが起こっているようなら薬物療法が必要になることがありますが、まずはセルフケアや鍼灸、マッサージなどを試してみましょう。首や肩の凝りを緩和するためには血行を良くして筋肉をほぐすことが大切で、手軽に始められるのは毎日のストレッチです。そのほかにも寝具のフィット感を確認したり、運動の習慣をつけることもおすすめです。首・肩甲骨をほぐすストレッチが効果的セルフケアとして、首や肩甲骨をほぐすストレッチが効果的です。以下のものを試してみてください。*肩のストレッチ…肩の高さに腕を横に上げ、片方は手のひらを上に、反対は下に向け、ぞうきんを絞るような要領で両方の手のひらが逆向きになるようにねじります。ゆっくり10回繰り返して。*首のストレッチ…肩の力を抜いて首を回します。同じ姿勢を続けたときなど、右回り、左回りに2~3回ずつ回してみましょう。また、鍼灸やマッサージ、整体やアロマトリートメントなども効果があります。自分が試してみたい、気持ちが良いと感じるものを受けてみましょう。医療機関受診の目安は?セルフケアをおこなっても改善しない、頭痛で毎日の生活に支障を来すような場合には、整形外科や内科、婦人科を受診してみましょう。整形外科では鎮痛剤、筋弛緩剤のほか、赤外線、ホットパックなどの温熱療法、脊椎を伸ばす牽引法などで治療していきます。婦人科や内科では首や肩の凝りの症状に合わせた漢方薬が処方されます。葛根湯は風邪薬のイメージがあると思いますが、肩凝りにも効くとされます。また、肩凝り・頭痛は漢方学的に瘀血・水毒の所見とされ桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)も効果的です。さらに凝りがひどい場合は、麻酔科(ペインクリニック)での治療もあります。痛みを起こす部分(トリガーポイント)に神経ブロック注射をおこない痛みをなくします。ブロック注射は局所麻酔と同様なので、本当に激しい症状のときにおこなう治療法です。起こりやすい病気と注意したいことこの時期に肩凝りと勘違いしやすい症状に、五十肩(肩関節周囲炎)があります。棚の上の物を取ろうとして手を上げたときなどに痛みが出るもので、肩の関節が炎症を起こしている状態です。この場合はもんだりしないで、整形外科を受診して安静にしながら消炎鎮痛剤で痛みを抑えます。その後、再発しないようリハビリ指導などを受け経過を見ます。放っておくと、関節が固まってしまうこともありますので注意しましょう。まとめ首や肩の凝りは更年期でなくても、ずっと抱えてきた人もいるでしょう。ただこの時期は、ホルモンバランスの乱れからさらにひどくなりがちです。以前より意識しながらセルフケアや代替医療などを取り入れると良いようです。放っておいても良いことは1つもありません。ぜひすぐにできることから試してみましょう。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。
2020年11月30日日ごろよく耳にするわりに、その正体についてはいまいちよく理解されていないホルモン。そんなホルモンの驚きの実力を、最新の研究結果と併せて紹介ーー。「たいして食べていないのに体重増加が止まらない、気が重くてやる気が出ない、集中力が落ちて本の内容が頭に入ってこない……加齢につきものと思われがちなこうした悩みには、じつはホルモンが関係しています。裏を返せば、ホルモンさえコントロールできれば、悩みは解消できるのです」そう話すのは、これまで減量外来で多くの人のダイエットを成功に導いてきた工藤内科医院副院長の工藤孝文先生。「ホルモンという概念は20世紀初頭に確立されたものですが、あらゆる臓器から分泌され、体全体に影響を及ぼしていると考えられています。ですから、太るも痩せるも、体調や気分の良しあしも、すべてはホルモン次第。さらには、人間関係や仕事の成否など、ホルモンは人生のすべてに影響を与えていると言ってもいいでしょう」ホルモンは、これまでに100種類以上が確認されているが、まだまだその働きの全貌は明らかにされていないだけに、近年、これまでの常識を覆す発見も相次いでいるという。そこで今回、最新の研究をもとにした「若返り」のためのホルモンコントロール術を工藤先生に指南してもらった!ホルモンのコントロール術を学ぶ前に、まずはその基礎知識を確認しておこう。「ホルモンは、日常生活のさまざまな場面で神経細胞から分泌され、血液にのって各細胞に情報を伝達しています。わかりやすい例を挙げると、睡眠ホルモンのメラトニンは、暗くなると脳から分泌され、脳の興奮を鎮めて体温を下げ、眠気を誘います。『夜が来たぞ!』と体に教えて、眠る準備を整えてくれるのです。眠気のようにコントロールが難しい欲求は、まさにホルモンのしわざ。抑えきれない食欲や、生理前のイライラ感も同様です」つまり、ホルモンさえコントロールできれば、一見、制御不能に思える欲求に手綱をつけることも可能となるのだ。「ホルモンの分泌には体内時計のほかに、食事、ストレス、月経周期、加齢などが影響しています。このうち体内時計、食事、ストレスは自分でコントロール可能。生活習慣や食事にひと工夫加えたり、軽い運動を取り入れるだけで、見た目や体調、気分が変わってくるのを感じられますよ」さて、ホルモンに関する基礎知識を習得したところで、若返りとの関係について見ていこう。「ほとんどのホルモンは加齢によって分泌が低下し、それが老化につながります。たとえば、女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると閉経につながるだけでなく、コレステロール値が上がって動脈が硬くなるので血管年齢が上がり、老化が進みます。おなかまわりに脂肪がつき、頻尿や骨粗しょう症などの疾患が一気にやってくるので、いやでも身体的な老化を感じるようになるでしょう。しかし、こうしたホルモンの分泌をうまくコントロールできれば、年を重ねても若々しくいられるのです」数あるホルモンの中でも、今、若さを生み出すホルモンとして熱い注目を浴びるのが、骨ホルモンと呼ばれる「オステオポンチン」。近年の研究で、脳や内臓だけでなく骨からもホルモンが放出されることがわかってきたという。【骨ホルモン「オステオポンチン」】〈分泌する場所〉骨芽細胞、母乳中の細胞など〈はたらく場所〉全身〈分泌されるタイミング〉骨が代謝されるとき。骨に刺激を与えることで骨芽細胞が働き、オステオポンチンも増えると考えられる〈主な役割〉カルシウムとコラーゲンを結合し骨を形成する/造血細胞の機能を保つ/傷を治すために免疫を活性化する/免疫に働きかけ、ウイルスや感染症から体を守る「オステオポンチンは骨芽細胞という骨を作る細胞から分泌され、全身の免疫力を活性化する役割があります。逆にいえば、骨量が落ちると免疫力が下がり、肌や脳、内臓など、全身が衰えてしまうのです。また、代謝にも関わっているので、太りやすくなる可能性もあります。とくに女性は更年期以降、エストロゲンの減少から骨量が急激に落ちるので要注意。閉経後、急に肌が老けたり、風邪をひきやすくなったりするのは、オステオポンチンの減少が一因と考えていいでしょう」その分泌を増やすには、骨を鍛える“骨活”の習慣を日常に取り入れるとよいという。骨は衝撃により代謝を促され、その際にオステオポンチンを放出するので、小さくてもいいのでジャンプをする習慣などが主な対策となる。「手っ取り早いのは、かかと落とし。背伸びをしながら全身で大きく伸びをし、一気にかかとを落とします。1日30回を目標に行うといいでしょう。体力に不安のある人は、座ったまま行っても大丈夫です。日常生活の中では階段の下りがとくに効果的。外出先でもなるべく階段を使うように意識してみて」工藤先生がオステオポンチンに続く「若返りホルモン」として挙げるのは、美人ホルモンの「エストロゲン」、筋肉ホルモンの「マイオカイン」、睡眠ホルモンの「メラトニン」、男性ホルモンの「テストステロン」の4つ。最初の2つは若返りと関係していると想像がつくが、最後の2つを選んだ理由は?「メラトニンは冒頭でも説明したとおり、睡眠を促すホルモンとして知られていますが、最近の研究で老化の原因となる活性酸素を取り除く役割があるとわかってきました。質のいい睡眠自体も若返りには欠かせませんが、活性酸素除去が加わり、ダブルでアンチエイジング効果を発揮してくれます。そして、男性ホルモンのテストステロンは、じつは女性の若返りにとっても欠かせないホルモン。骨や筋肉の発達を促進することで、若々しい体づくりに貢献してくれるのです」ホルモンで若返るのは、体だけではない。幸せホルモンのセロトニンは心のバランスを整え気持ちの若返りに、戦闘ホルモンのアドレナリンは集中力を上げて頭の若返りに役立ってくれる。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月22日生理前や生理中のイライラ、体調不良に悩む女性は少なくありません。なかには自分ではコントロールできないほどの絶不調に振り回される人も。その原因、実は女性ホルモンが関係しています。この記事では医師監修による、女性ホルモンと生理の関係について詳しく解説します。 答えてくれたのは…こまがた医院院長駒形依子(こまがたよりこ)先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。 女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」生理周期のサイクルを調整している主な女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)。この2種類のホルモンがバランスよく働くことによって、その人の体に合った生理周期を作ります。 また、このホルモンは体だけではなく、心にも働きかけるので、女性は1回の生理周期のなかで、さまざまな体調変化や気持ちの変化が起きます。 エストロゲンは女性らしさを引き出すホルモンと呼ばれ、肌や髪の調子や心を安定させる作用があります。生理周期のうち「排卵期」と呼ばれる時期に子宮内膜が厚くなるのはこのホルモンのおかげです。プロゲステロンは体温を上昇させる働きのほか、子宮内膜が受精卵を着床しやすいよう厚くなった内膜を維持したり(黄体期)、乳腺の発育や食欲増進を促したりする作用があります。また、心を不安定にさせてしまう作用もあります。 女性ホルモンは、生理中にどんな作用をするの?卵胞期の初めのころ、つまり生理が始まって数日は、エストロゲンもプロゲステロンもどちらも分泌量が低下します。このとき感じる体調の変化は、体の冷えやその冷えによる生理痛、出血による貧血などさまざまで、心も不安定な状態です。生理の終わりごろになるとエストロゲンが増えはじめ、心の安定を促します。 エストロゲンは排卵に向けて分泌量が増加し、排卵と同時に減少します。エストロゲンの減少とともに、プロゲステロンの分泌は高まり、黄体期が始まります。 そのため、生理が終わったあとから1週間ほどは肌や髪の調子が良くなり、心もいきいきとして過ごせることが多いです。しかし、排卵後、つまり生理の約1週間ほど前くらいからは、プロゲステロンの分泌が高まることで、だんだんと心身の不調を感じる人も。この生理前の不調がPMS(月経前症候群)です。 プロゲステロンは黄体期の間にピークを越え、生理開始に向けて減少するので、黄体期の中ごろが、1回の生理周期のなかでも心身ともに一番デリケートな時期といえます。 このように、「エストロゲン」「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンの分泌量によって、女性は1週間ごとに体にも心にも変化が起きます。自分の生理周期を知ることで、今の体や心がどんな状態なのかを理解できるようになるので、体調管理の一環として習慣づけることをおすすめします。 監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。
2020年11月21日そもそも「成長ホルモン」とは…まず初めに「成長ホルモン」について説明しておきましょう。成長ホルモンとは脳下垂体前葉というところから分泌されるホルモンで、「成長作用」と「代謝作用」という2つの作用があります。成長作用として、筋肉や骨の成長を促す作用があります。一方、代謝作用には、糖質や脂質、タンパク質の代謝を促進する作用があります。また、脂肪分解を促す作用もあります。なぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのか?このように成長作用と代謝作用を持つ成長ホルモンですが、それではなぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのでしょうか。その理由は、成長ホルモンによって「ダイエット効果」と「美肌効果」が期待できるからです。ダイエット効果成長ホルモンが分泌されることで、基礎代謝アップにつながる効率良く脂肪を燃焼させることができるという2つの効果が期待できることから、ダイエット効果につながると言えます。1.基礎代謝アップにつながる成長ホルモンが分泌されると、筋肉や骨の成長が促進されます。その結果除脂肪体重がアップします。除脂肪体重が1kg増えると、基礎代謝は1日あたり50kcal程度アップすると言われています。2.効率良く脂肪を燃焼させることができるまた、成長ホルモンには、前述したように脂肪分解を促す作用があります。脂肪細胞にある中性脂肪を分解し、血中への遊離脂肪酸の動員を促進させようとします。そのため、ただ有酸素運動を行うよりは、成長ホルモンを分泌させた上で行ったほうが、分解された脂肪がエネルギーとして使われるようになり、より効率良く脂肪を燃焼させることができると言えます。出典:byBirth美肌効果成長ホルモンによる美肌効果として、ターンオーバー(肌代謝)の正常化お肌の潤いを保つお肌の老化防止という3つの効果が期待できます。1.肌代謝の正常化ターンオーバーは約28日の周期で繰り返されます。しかし加齢と共にこの周期が長くなってしまいます。するとお肌の張りを失う他、シミやシワの原因にもなります。成長ホルモンが分泌されることで、ターンオーバー開始にスイッチが入り、ターンオーバーが正常に行われるようになります。2.お肌の潤いを保つお肌の潤いを保つ成分であるヒアルロン酸は、線維芽細胞によって作り出されています。成長ホルモンには線維芽細胞を活性化させる働きがあり、それによってお肌の潤いを保つことが可能になります。3.お肌の老化防止お肌の老化は、紫外線からのダメージや水分量の低下によってもたらされると言われています。成長ホルモンには紫外線からのダメージを回復させたり、水分量の低下を防いだりする働きがあるので、お肌の老化防止効果も期待できます。出典:byBirth成長ホルモンの分泌を促進させる「2つの方法」ダイエット効果と美肌効果をもたらす成長ホルモンですが、成長ホルモンの分泌を促進させるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法として、「筋トレ」と「睡眠」の2つが挙げられます。方法1:筋トレ成長ホルモンを分泌させるには筋トレが有効です。しかし、ただ闇雲に筋トレを行っても、成長ホルモンは分泌されません!成長ホルモンは乳酸が蓄積されることで分泌されます。乳酸は筋肉内が低酸素状態にあると発生します。そのため、筋肉に中程度の負荷をかけてセット数を多めにし、酸素の供給が回復しないようにセット間の休憩を短めに設定するようにします。具体的には、筋トレを10回反復可能な強度で、1分間の休憩を入れながら3~5セット行うようにします。出典:byBirth方法2:十分な睡眠また、成長ホルモンを分泌させるには、十分な睡眠も必要となります。成長ホルモンは、眠り始めの「ノンレム睡眠」のときに多く分泌されると言われています。ノンレム睡眠とは、体も脳も休んでいる、深い眠りの状態のことを言います。十分な睡眠をとるには、就寝前のスマホチェックを避けるようにしましょう。なぜならブルーライトは、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を阻害すると言われているからです。出典:byBirth「美しさ」は努力次第でものにすることができる!出典:byBirth今回は、美のカギは成長ホルモンにあると言える理由と、その分泌を促す方法についてお伝えしました。成長ホルモンが分泌されることで「ダイエット効果」と「美肌効果」という2つの効果が期待できることから、「美のカギは成長ホルモンにある」と言えます。成長ホルモンの分泌を促進させるには、「筋トレ」と「十分な睡眠」が必要です。そのため筋トレを中心とした運動と十分な睡眠を取るように心がけることで、お肌や体を美しいものに変えることができます。努力次第で、誰でも「美しさ」をものにすることができるのです!「自分にはムリ…」と諦めていませんか?最初から諦めてしまうと、できるものもできなくなってしまいます。諦めずに自分の可能性を信じましょう!今回の内容をヒントに、是非「美しい体作り」に取り組んでみてくださいね。
2020年10月06日ZOOMによるオンライン講座10月20日、ZOOMによるオンライン講座「もっとキレイの女性ホルモン塾」が開催される。この講座はNPO法人女性医療ネットワークによるもので、これまでも開催され続けてきた人気講座である。定員は設けられておらず、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインのみでの開催となる。講師は美容家でオーガニックスペシャリストの吉川千明氏と、産婦人科医師で医学博士、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長、女性医療ネットワーク理事長の対馬ルリ子氏で、参加費は4,000円である。女性ホルモンの変化と心身の変化女性が自身の健康と美容を考える上で欠かせないのが女性ホルモンの知識。女性は生涯の中で、女性ホルモンが変化し、身体や精神に大きな影響を与える。吉川千明氏は女性の美をサポートする美容家で、対馬ルリ子氏は女性の健康を支える産婦人科医師である。2氏は共著として『プレ更年期からの女性ホルモン塾-ずっとキレイのエイジング』『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』などを発表している。このオンライン講座では女性ホルモンと、その変化によって起きる心身の変化についてわかりやすく解説。女性ホルモンに興味がある人であれば、誰でも参加できる。日時: 10月20日(火) 18:30~20:30申し込み期限: 当日18:30まで(女性医療ネットワークのサイトより引用)(画像は女性医療ネットワークのサイトより)【参考】※10月20日女性の健康学校-ジョイラボ-【C-2】心・体・肌 - NPO法人女性医療ネットワーク
2020年10月03日加齢とともに減少する女性ホルモン。その急激な減少は、さまざまな心身の不調を引き起こすと言われています。気分のイライラや落ち込み、のぼせや目まい、疲れが取れないなどその症状や程度は個人によって違いますが、なかには生活に支障を来す場合もあるようです。私の場合は、激しいホットフラッシュと不眠でした。ホットフラッシュは自律神経の乱れから去年の12月、私は学習塾のバイトと在宅ワークをかけ持ちし、帰宅後に深夜2時ごろまでパソコンで仕事をしていました。頻繁に体がカーッと熱くなり、顔と首周りに汗が噴出。動悸も始まり、床についても明け方まで眠れない日々が続きました。自分の体の変調に不安になって精神科を受診すると、原因はパソコンのブルーライトによる自律神経と内分泌系の乱れとのこと。のぼせと血の滞り(於血)、足の冷えに効くという漢方の「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 」を処方され、それを服用して深夜のパソコン作業を中止すると症状が治まりました。アロマ&ハーブ、リラックス音楽で不眠解消ところが、喜びもつかの間、コロナ禍でバイト先の学習塾が閉鎖になり、自粛期間中に自律神経が乱れてホットフラッシュと不眠の症状が再発。私はネットと本でホットフラッシュなどの更年期の症状に何が効くのかを調べて、就寝前にハーブティーとアロマを活用することにしました。ハーブティーは催眠作用があると言われているバレリアンと抑汗に効果的とされるセージ、ほうじ茶のブレンド。アロマは更年期の症状を緩和すると言われているネロリやベチバー、鎮静作用があると言われているベルガモット、オレンジのブレンドです。また、波の音や鳥のさえずりなどの自然音を交えたリラクゼーション音楽を聴いて深呼吸をすることで、気持ちが落ち着きリラックスして眠りにつくことができました。漢方、エクオールのサプリ、ツボ刺激も有効小康状態がしばらく続きましたが、再び悪化したのは緊急事態宣言の解除後です。仕事が再開し、汗が止まらなくなりました。婦人科を受診し、漢方の服用かホルモン補充療法(HRT)を受けるか、どちらかをおこなうようにすすめられ、再度漢方を服用することになりました。今度は、のぼせのほかに不眠や抑うつに効果があるという「加味逍遙散(かみしょうようさん)」を処方されました。そして、女性ホルモンの代替効果を期待して、エクオールのサプリメントも自分で購入して併用。さらにホルモンの分泌や自律神経を整えると言われている照海、神門、陽池などのツボにシール状の置き鍼を貼りました。それらの治療を1カ月ほど続けたところ、1日に12~14回あったホットフラッシュが1~3回になり、大幅に減少しました。まとめ今回、私はホルモン補充療法や睡眠薬、抗うつ薬を選択しませんでしたが、ホットフラッシュや不眠がさらに悪化した場合は、それらの使用も考えています。更年期障害に効くとされる漢方やサプリメントもたくさんの種類があるので、自分の心身症状が改善するまでは専門家にアドバイスをもらいながら、根気よくいろいろ試すことも必要かなと思っています。とにかく適切な療法を選択し、1日でもラクに過ごせるようにしたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年09月16日女性ホルモンが乱れて起こる体の不調とは?出典:byBirthシミ・シワ・たるみ…。女性を悩ませるお肌トラブルは、30代からどんどん減っていく女性ホルモンが関係しています。お肌の健康を保つためには、女性ホルモンを正しく理解して、ホルモンバランスを整えていく必要があります。まずは、女性ホルモンが乱れることで起こるトラブルを解説します。肌荒れホルモンバランスが乱れ、女性ホルモンの分泌が減ることで、お肌の皮脂を過剰に分泌する男性ホルモンが活発になります。この皮脂が原因で、ニキビなどの肌荒れができます。生理不順や生理痛女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンがあります。この2つのホルモンが少なくなると、無月経や過少月経など生理不順が起きます。月経が8日以上続く過多月経もホルモンバランスの乱れが原因と言われています。また、生理中に分泌される「プロスタグランジン」というホルモンには、痛みや炎症を起こす作用があると言われています。このホルモンが多く分泌されると強い生理痛となります。PMS【月経前症候群】排卵後にホルモンバランスが変化することで、頭痛や肩こり、便秘、イライラなど様々な心身の不調が起こります。これが原因で暴飲暴食し、お肌トラブルの原因となることもあります。その他にも、「自律神経失調症」や「不正出血」、「不妊」「更年期障害」など、女性ホルモンの乱れによって引き起こされる不調は沢山あります。心身共に健康に過ごしていく為には、この女性ホルモンと上手く付き合い、ホルモンバランスを整えていくことが必須です。生理周期で変わるお肌の調子…その理由は?出典:byBirth女性のお肌は、生理周期と女性ホルモンによって大きく左右されます。この生理周期による女性ホルモンの変化を無視してお肌のケアを行ってしまうと、逆にお肌に負担をかけてしまうこともあります。ご自身の生理周期を把握し、ホルモンの変化に気づき、その時期に気を付けるべきことを理解しましょう。排卵日後~生理期間中のお肌はとても敏感?排卵日後から、生理期間中は、お肌が敏感になっている時期です。いつも使っている化粧品が合わなかったり、シミてしまったりする場合は、その時期のお肌にあっていない証拠です。従って、生理前~生理期間中に刺激の強いピーリング剤でのケアや、新しい化粧品を試すことは辞めましょう。生理が終わってから、排卵日までの期間は、お肌のバリア機能が一番高まっている時期です。排卵日は、お肌の調子がよくツルツルでメイクノリもよいと感じるでしょう。スマホのアプリやカレンダーでご自身の生理周期を今一度確認し、お肌のケア方法を見直しましょう。ホルモンバランスを整えるカンタンな方法を解説!出典:byBirthホルモンバランスを整えていく為には、まずはご自身の体の状態を把握することが必要です。基礎体温を測って、ホルモンの状態をチェックしましょう。ホルモンバランスのチェック方法!毎日起床時に体を動かさず、安静にしている時の体温を婦人用体温計ではかる。毎日同じ時間に測るようにする。おりものや、性行為、経血の量、不正出血などを体温と一緒に記録する。最低でも3か月は継続して測定する。この基礎体温は、高温期と低温期の2相に分かれます。この差が0.3度以上あれば排卵があり、ホルモンバランスが正常であるという証拠になります。 この方法で、まずはホルモンバランスをチェックしましょう。ホルモンバランスが乱れていたら?ホルモンバランスの整え方!心身を休めるしっかりと休息をとったり、ぬるめのお湯につかって体を休めたりすることがホルモンバランスの乱れを整えます。自分のペースでマッサージやストレッチを行ったり、ウォーキングをしたりすると心も体もリフレッシュすることができます。ダイエットを一度辞める無理なダイエットは、ホルモンバランスが乱れる原因となります。その結果、生理周期が乱れたり、月経異常が起きたりすることがあります。ホルモンバランスが崩れている時は、ダイエットを一度お休みし、ホルモンバランスを整える為に、規則正しい食生活を心がけましょう。大豆を摂取し、バランスの良い食事にする大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同じ働きをしてくれます。納豆や豆腐、豆乳を積極的に摂取しましょう。早寝早起きをする誰もが知っているように、成長ホルモンは、睡眠中に作られます。睡眠時間をしっかりと確保することが自律神経を整えます。早寝早起きをする習慣をつけましょう。ホルモンバランスを整えて美肌に!体を見つめ直そう出典:byBirthいかがでしたか?今回は、女性ホルモンと美肌の関係について解説しました。一見遠回りのような方法に思えますが、女性ホルモンの働きを正常化させることが美肌への近道です。今一度、生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えていきましょう。体もお肌もきっと応えてくれますよ。
2020年08月23日「まだ更年期なんて関係ない」という人にも若年性更年期に悩まされたエッセイストの葉石かおり氏による新刊『死んでも女性ホルモン減らさない!』が発売された。この新刊は葉石氏にとってパートナードクターである産婦人科医師の吉野一枝氏が監修。A5判の単行本で160ページ、1,650円(税込)の価格にて、KADOKAWAより発売中である。イライラ・腰痛・冷え性・めまいなどを解決ラジオレポーター、週刊誌の記者などの経歴があり、現在、エッセイスト、酒ジャーナリストとして活躍している葉石かおり氏であるが、30代半ばで会社を解雇され離婚。髪が抜け、8kg体重増、ボロボロの肌などを経験している。そのほか、ホットフラッシュなどの心身の不調を感じていたという。葉石氏はそれら心身の不調の原因を若年性更年期の影響だと知らずに悩むこととなる。新刊は若年性更年期をパートナードクターの産婦人科医とともに治療し、回復した医療系エッセイである。日本の女性の寿命が延びる中、女性ホルモンのケアの重要性や付き合い方をマンガで学ぶことができる。ホットフラッシュ、イライラ、腰痛、冷え性、めまい、更年期などのあらゆる女性の不調を解決するとしている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※死んでも女性ホルモン減らさない! 葉石 かおり:生活・実用書 - KADOKAWA
2020年07月08日株式会社あしたるんるんラボより6月26発売女性ホルモンケア関連商品の企画・販売を行う株式会社あしたるんるんラボは、6月26日(金)より、「女子のおまもりハーブティー 各種5パック入り」の販売を開始した。2017年4月の発売以来、人気を博している「女子のおまもりハーブティー」を試してみたいという人にぴったりのサイズが登場だ。女性特有の悩みにあわせた3タイプのハーブティー「女子のおまもりハーブティー」は、女性ホルモンバランスプランナー協会代表理事である烏山ますみ氏が監修した商品。女性特有の悩みにあわせ、3タイプが販売されている。「自律神経乱れタイプ」にオススメなのは、2種のルイボスティーにレモンが香るブレンド「柔 yawaraka」。「セロトニン不足タイプ」なら、寝る前にも飲めるミント系ブレンド「安 Yasuragi」がぴったりだ。「卵巣疲れタイプ」には、ローズヒップ・ハイビスカス・ジンジャー・エルダーベリーをブレンドした「艶 Tsuyayaka」がオススメである。3種のハーブティーが5パックずつ入って、販売価格は1,200円(税別)。今回のお試しサイズの発売にあわせ、お得な「5パック入り 3個セット」の定期購入もスタートした。(画像はあしたるんるんホームページより)【参考】※あしたるんるん
2020年07月01日女性ホルモンが減少すると…出典:byBirth月経周期や妊娠をコントロールしたり、肌や髪のうるおいを保ったりするのに欠かせない女性ホルモン。このホルモンの分泌は、20代後半から30歳でピークを迎えると言われており、それ以降は少しずつ低下していきます。しかし、最近は若くても女性ホルモンの分泌が低下している女性もいるのだとか…。その大きな原因と言われているのが、過度なストレスです。また、無理なダイエットや生活習慣の乱れが、女性ホルモンの分泌の低下を招いているケースもあります。このように加齢やストレスによって女性ホルモンが減少すると、生理不順に陥ったり、肌や髪のうるおいが失われたりすることも…。しかし、結論からいえば女性ホルモンを増やすことはできません。そのため、いつまでも若々しく健康で過ごしたいなら、女性ホルモンに似た働きをする食材を摂るとよいでしょう。マイルドな味わいが魅力のピンクスムージー出典:byBirth緑系の野菜を使うグリーンスムージーに対し、赤色や桃色のフルーツを使う「ピンクスムージー」。グリーンスムージーはビタミン補給やデトックスを目的にしていますが、ピンクスムージーは女性ホルモンのバランスを整えることを目的にしています。見た目も可愛いピンクスムージーで、女性らしい美しさを磨きましょう!イチゴと桃のスムージー水・・・50ccイチゴ・・・5粒桃・・・半分りんご・・・半分キウイ・・・半分フルーティーな味わいと可愛い見た目が魅力のイチゴと桃のピンクスムージー。お好みでハチミツを大さじ1~2加えると、甘いデザートのような味わいが楽しめます。ざくろとモモといちじくのスムージー水・・・50ccざくろ・・・半分桃・・・半分いちじく・・・1個ざくろを半分に切り、しぼり器で搾りましょう。いちじくが手に入らない場合は、バナナを使ってもおいしいスムージーが出来上がります。ピンクグレープフルーツと梨のスムージー水・・・50ccピンクグレープフルーツ・・・半分梨・・・半分イチゴ・・・5個梨が手に入らない場合は、りんごで代用してもOKです。βカロチンやリコピンをたっぷり含んだピンクグレープフルーツを使い、爽やかな風味のスムージーを楽しみましょう。鉄分補給に最適なグリーンスムージー出典:byBirth小松菜とみかんのスムージー水・・・50cc小松菜・・・50gみかん・・・1個ハチミツ・・・大さじ1レモン汁・・・小さじ1鉄分とカルシウムを含む小松菜と、ビタミンCを豊富に含んだみかんを使ったスムージーです。ハチミツとレモン汁でまろやかに、そしてさっぱりとした味わいになります。チンゲン菜とりんごとキウイのスムージー水・・・50ccチンゲンサイの葉・・・2束分りんご・・・半分キウイ・・・半分チンゲン菜はあまりクセがないので、グリーンスムージー初心者でも使いやすい野菜です。青臭さが気になる場合は、フルーツを足したり、ハチミツを加えたりしてアレンジしてみましょう。豆乳割りスムージー出典:byBirth豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをする成分です。そのため豆乳を飲むことで、ハリとうるおいのある美肌や、ツヤのある髪を手に入れることができます。また、豆乳は生理周期を整えたい人、生理痛を緩和したい人にもおすすめです。スムージーを作るときは、水や牛乳を豆乳に変えることで女性ホルモンが整う上に、まろやかな味わいが楽しめます。そんなたくさんの嬉しい効果が期待できる豆乳は、飲む時間帯によって得られる効果が変わると言われています。朝整腸作用が促され、便秘解消につながります。食前血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、余分な脂肪やコレステロールの吸収を抑える効果があります。寝る前成長ホルモンが活性化するので、新陳代謝が高まります。ただし、豆乳の過剰摂取はホルモンバランスの乱れを引き起こすことがあるので注意が必要です。1日にコップ1杯半を目安に、おいしく美と健康を手に入れましょう!
2020年06月01日「40〜50代になるとバストの形崩れが加速しますよね。これは、女性ホルモンの分泌が減少し、乳腺よりも脂肪の比率が多くなるから。若いころより“胸を守ってあげよう”と言う意識を持つことが大切です。自分に合ったナイトブラをつけることで、おろそかになりやすい就寝時にしっかりと胸をサポートし、アンチエイジング効果を得ましょう」そう語るのは、バスト美容家の中村ひろ美さん。更年期にさしかかった女性にとって、ナイトブラの果たす役目は大きい。中村さんは、「ビギナーはぜひ、適切なものを選び、その心地よさを実感してほしい」と話す。今、さまざまなメーカーから種類豊富に売り出されているナイトブラ。読者世代に向け、選び方のポイントをこうアドバイスしてくれた。「更年期は自律神経もアンバランスになるので、育乳を目的とした体を締めつけるものや眠りをさまたげるブラはおすすめできません。ゆったりしたナイトブラでケアしてあげれば、眠りの質も向上し、自律神経の安定にもつながります」若いころとは違い、ボディメークのしすぎは、見た目はきれいでもストレスを招いてしまうことがあるので注意が必要だという。「大人の女性にふさわしく、自分らしさを生かしたボディラインをイメージするほうが素敵ではないでしょうか」そしてもう1人。「日中につけるブラと同様、ナイトブラも年齢の変化に伴い、選び方は変わってくるもの」と話すのが、ランジェリースタイリストの中根菜穂子さんだ。「体重は変わらなくても、ブラのサイズは年齢とともに変わってきます。定期的にフィッティングをして、今の自分の胸に合ったジャストサイズのものを、そして、ターゲット層が大人向けであるブランドを選ぶことも大切です」さらに、更年期世代の女性の胸は柔らかく流れやすいので、まとめて包み込んでくれる、面積の広いブラが適している。「50代でもハリのある美しいバストを保ち続けている方はいますが、それには適度な運動、栄養バランスのとれた食事、そして適切な下着選びが大事です。ナイトブラも気が向いたときにつけて眠るのではなく、毎晩継続することでエイジングをゆるやかに遅らせることができます。理想は3枚を用意し、ローテーションすると消耗をのばせるでしょう」(中根さん)使い心地、デザインなどでお気に入りを見つけ、新習慣にしよう。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月20日DHEAとは?出典:byBirthDHEAとは、男性ホルモンや女性ホルモンをつくる材料となるものです。近年は、DHEAがもつはたらきの内の一つである、「老化防止」のはたらきが注目されています。DHEAは副腎という臓器から分泌されるホルモンで、血中のDHEAは20歳頃にピークを迎えるといわれています。その後はどんどん減少していくと考えられているため、いかにDHEAを減らさないかが重要となります。DHEAのはたらき出典:byBirthDHEAについては、未だよく分かっていないことが多いですが、以下のようなはたらきがあると考えられています。老化の防止炎症を抑えるインスリンのはたらきをサポートする代謝を上げ、体脂肪を減らすストレスを和らげる肌を若々しく保つ性ホルモンの維持DHEAが減少することで、上記のはたらきが期待できなくなり、体が老化するのではないか、といわれています。DHEAは年齢とともに減少していくと考えられていますが、その他にも食事や生活習慣によって減少していくともいわれています。なるべく減少させないために、どんな食事、生活習慣が良いのでしょうか?DHEAを増やす食材とは?出典:byBirthDHEAを増やすためには、ヤマイモを食べるのが効果的だといわれています。特に、自然薯に多いのではないか、といわれています。ヤマイモは、他のイモ類とは異なり、生で食べることができるのも嬉しいポイントですよね。とろろにして味噌汁に入れたり、そばにかけて食べられるので、とても便利ですね。ヤマイモの他にも、納豆やアボカド、魚介類の摂取が良いともいわれています。納豆やアボカドは、冷蔵庫にあれば比較的簡単に摂取できますよね。また、魚介類は調理しづらいイメージがありますが、最近では缶詰の種類も増えているため、活用してみましょう。サバやイワシなど青魚の缶詰にも、DHAやEPAが豊富に含まれているため、魚の栄養素をしっかり摂れますよ。直接的にDHEAを増やすわけではありませんが、副腎が疲れないようにするために、ビタミンCなどの抗酸化作用があるものを意識して摂取するのも良いでしょう。DHEAを減らさないために避けたい食事とは?出典:byBirth「血糖値を急に上げない食事」を心がけると良いといわれています。血糖値が上がると、インスリンが分泌され、血糖値を正常値にもどそうとはたらきます。インスリンは副腎疲れを悪化させてしまため、精製された砂糖や炭水化物の過剰摂取は避けたいところ。以下のようなことに注意して食事をしましょう。空腹時に炭水化物だけを食べない→一緒にたんぱく質や脂質、食物繊維などを摂取する最初に野菜から食べる食事は時間をかけて食べるよく噛んで食べる食べ方一つ工夫するだけなので、ぜひ試してみてくださいね。DHEAを減らさないために気をつけたい生活習慣とは?食事も大切ですが、生活習慣も気をつけたいポイントがあります。筋トレをおこなう出典:byBirthDHEAは、筋トレをおこなうことで増えると報告されています。特に、下半身の筋肉を使う運動が効果的だといわれています。例えばスクワットやウォーキングなど。また、筋肉に負荷をかけるために、ウォーキングでは階段を使う、坂道を歩くなどの工夫も取り入れてみましょう。運動というとハードルが上がる気がしますが、1日5~10分程度の軽い運動で良いとのこと。自宅でできるスクワット、通勤や買い物の行き帰りに負荷をかけたウォーキングをするだけでも良いですね。ストレスを溜めないストレスを感じると、副腎からコルチゾルというホルモンが分泌されます。つまり、ストレスは副腎を疲れさせてしまい、その結果DHEAの分泌が妨げられてしまいます。寝る前は音楽を聞いたり、アロマをたいてみたり、ホットミルクを飲むなど、日頃からストレスを溜めないようにしましょう。しっかり睡眠をとる出典:byBirthホルモン分泌のためには、しっかり睡眠時間を確保することも大切です。睡眠不足は体に負担であり、ストレスとなります。また、肌のターンオーバーは睡眠中に活発におこなわれます。特に22時~2時までの時間は成長ホルモンが分泌されますが、成長ホルモンは細胞を修復するはたらきがあるといわれているため、美肌づくりには欠かせないホルモンです。睡眠時間も大切ですが、なるべく22時~2時の間に寝るような生活が大切といえますね!DHEAを増やすためのオススメ簡単レシピ若返りホルモンDHEAを増やすためにオススメのレシピ出典:byBirthヤマイモのバター醤油焼き材料2~3人分自然薯20~25cmくらいのもの1本青ネギ3~4本分バター20g塩・こしょう少々しょうゆ小さじ2作り方自然薯は水で洗い、ぬめりを落としておく。1cmくらいの食べやすい幅にカットする。ねぎは小口切りにカットする。フライパンをあたため、バターを熱し、自然薯を加える。両面ともきつね色にカリッとするまで焼く。塩・こしょうで味をととのえ、皿に盛り付ける。ネギを散らしたら完成。いかがでしたでしょうか?DHEAを減らさないような食事内容や生活習慣は、健康や美容のためにも良いですよね。年齢には逆らえませんが、できる対策はしていきたいですよね。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
2020年05月08日健康的な生活を送っていても、女性の大きなライフイベントの1つである出産後は、女性ホルモン値が激変するといいます。どのように変化するのでしょうか。【監修】女性医療クリニックLUNAグループ産婦人科医 小野寺真奈美先生久留米大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本医師会認定産業医。分娩後は女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が急激に減少するため、以下のようなさまざまな症状を訴える人も少なくありません。感じ方には個人差はありますが、多かれ少なかれ出産した女性はみなさん経験しています。なので、心配しないでくださいね。■感情の起伏が激しくなる出産後はどうしでも女性ホルモンの影響で心身のバランスが崩れがちです。心に大きな変化が生じる人はめずらしくありません。分娩して急にママとなり、やることは増える一方で精神的にも体力的にもゆとりはなくなります。その上ホルモンのバランスが崩れてしまって、ちょっとしたことでイライラしたり、急にできないことに落ち込んだりしてしまします。■不眠ホルモンの影響も一理ありますが、大きな要因としては、授乳で眠れないということがあります。授乳後の寝かしつけ、やっと眠ったと思ったらまた授乳と休まる暇がないことも多くあります。授乳後、寝つきがよい人はいいですが、人によっては寝つきが悪い人もいます。そうなると睡眠時間を確保できなくなり、それ以外でも多くのことが重なり不眠が生じてします。■生理が不安定になる分娩後に生理が再開するのにはまず排卵が回復します。その時期は、授乳していない方でおよそ3-4か月程度、授乳している方は6か月程度と言われています。生理の再開時期も個人差がありますが、中には1年以上かかる方もいます。ただ、月経が再開してからも不安定な方もいますので、心配であれば近くの産婦人科に相談してください。■髪質、肌質の変化女性ホルモンの急激な減少が髪質や肌質の変化の要因となります。髪質では、抜け毛や白髪といった変化が起こりますし、肌質ではアレルギー性皮膚炎や乾燥肌などといったことが起こります。そのような体の急激な変化に対する不安は、「ママになる」という急な環境変化なども関係してきます。そこに絡み合うホルモンは女性の体へ敏感に反応します。◼︎産後に抜け毛が増える理由とは?▼1.ホルモンバランスの変化先ほど述べたように、出産後は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌量が激減します。結果、分泌量の大きな変化に体と精神が追いつかず、抜け毛という形になって表れることがあります。▼2.生活の変化分娩後は母体が完全に回復しないうちから育児に追われることが多いため、ストレスや疲労、睡眠不足が抜け毛を進行させてしまうことが多々あります。ホルモンの回復と共に徐々に戻ってきますが、環境ストレスも影響するため複雑です。また、育児に追われてなかなか自身のヘアケアまで対応が分娩前ほどできていないことも関係しています。「髪は女の命」という言葉があるように、抜け毛が増えて実年齢より老けて見られてしまい、気になる女性もいます。抜け毛に有効な対策方法はあるのでしょうか。抜け毛に有効な対策はあるの?▼▼1.ひとりでがんばりすぎない 現代は核家族化が進んでいます。女性が出産時に実家へ帰省するとしても1ヶ月程度。男性の育休取得も推奨されてはいますがほとんど取得できていない、もしくは取得できても長くてもほんの数ヶ月というのが現状です。生まれてきたお子さんはママとパパの二人の子どもです。一緒に協力してもらうことはそれだけで心の余裕を生むことにもつながります。そして、一番は女性の今の状況を理解が得やすいということです。赤ちゃんを守るために育児が最優先になるのはもちろんですが、一緒にいる時間の中で、女性の分娩後の急激な環境変化や身体的・肉体的変化への理解を得られやすくなる可能性があります。また、協力する中でお互いの本音を話し、一緒に悩み、情報を共有することが夫婦関係に好影響をもたらす材料となるかもしれません。一人ではないことがわかることで、心の負担も軽くなり、ストレスが軽減され、女性ホルモン値も安定に向かいやすくなります。▼1人の時間を確保するパパや他の方に協力してもらい、1人の時間を捻出することはとても重要です。まだ言葉を話せない赤ちゃんと1日中すごすと、ご自身の想像以上に心身ともにストレスがたまります。その結果、精神的にも肉体的にも疲れてしまうことも多々あります。少しでも余裕をもつためには一人の時間も大事です。たった数分から数時間、これが精神的・身体的余裕につながり、結果子育てへの向き合い方も変わってくると思います。核家族の現代では、地域のサポートもたくさんあるため、各自治体などでも聞いてみてくださいね。▼婦人科や産科、助産師さんや保健師さんに相談分娩後の悩みはどうしても尽きないです。産婦人科には、乳腺炎はもちろん、月経不順などで受診される方が多いです。しかし、他にも悩みはいろいろあるかと思います。そんなときは、近くの産婦人科はもちろん、助産師さんや地域の保健師さんなどに相談してみてください。いろいろな解決方法を教えてくれますよ。▼“戦場”であるバスタイムに使うシャンプーは時短アイテムをお子さんと一緒にお風呂へ入ると、ご自身のシャンプーがままならないままリンスやトリートメントすらできないケア不足状態が続いた結果、髪のパサつきやきしみに悩んでいませんか。しかも、お子さんがと一緒に使えるシャンプーがあればいいですよね。特に産後は体の皮膚も頭皮も敏感になっていることが多いです。分娩直後は育児が忙しく、ご自身の頭皮にまで気が回らないかもしれません。しかし、お子さんが1人で入浴できるようになるまでには、何年もの時間を要します。少しでも女性らしさを保つために今からご自身にフィットする、時短アイテムを見つけておいてみてはいかがでしょうか。◼︎編集部おすすめ:RETOIRO(リトイロ)1本でヘアからボディまで洗える、時短ケアできるオールインワン。天然由来成分99%配合で、低刺激処方なのでお子様にも安心。頭皮を優しく洗いうるおいを与え、頭皮環境を整えます。香りも鎮静と活力を与え女性のカラダのトラブルを癒す天然精油100%です。さわやかで癒しの香りに包まれて日々の疲れをとって。商品名:リトイロ リフレッシュ オールインワン シャンプー&ボディ容量:250ml通常価格:3,800円(税抜)+送料 ※1本入り 購入する
2020年03月10日ライフステージの変化が多い女性の一生。家族の生活段階においては新婚期、育児期、教育期、子独立期などにわかれますが、どのステージでも女性の美と健康に欠かせない存在は女性ホルモンです。ですが、「女性ホルモンとは体にどのような影響を及ぼすのか」と聞かれると、答えられる女性は少ないかもしれません。何歳になっても女性らしい美しさとボディをキープするために、まずは「女性ホルモンとは何か」という基本を押さえておきましょう。【監修】女性医療クリニックLUNAグループ産婦人科医 小野寺真奈美先生久留米大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本医師会認定産業医。■女性ホルモンとは?女性ホルモンは主に2種類で構成されています。1.エストロゲン:卵胞刺激ホルモン(FSH)▼主な働き●乳房への働き・思春期……乳管の発達・妊娠時……乳管上皮の増殖、乳汁分泌抑制●子宮への働き・非妊娠時……子宮内膜の増殖・肥厚、頸管粘膜の<分泌を上げる・粘稠度(粘り気の密度)を下げる・牽糸性(伸びやすさ)を上げる>・妊娠時……子宮筋の発育・増大、頸管熱化(子宮の出口をやわらかくする)●膣への働き・膣粘膜の角化・肥厚●その他・LDLコレステロールの低下・基礎体温の低下・骨量の維持 など2.プロゲステロン:黄体形成ホルモン(LH)▼主な働き●乳房への働き・非妊娠時……乳腺の発育・妊娠時……乳腺腺房の増殖、乳汁分泌抑制●子宮への働き非妊娠時……子宮内膜の分泌期待変化、頸管粘液の<分泌を下げる・粘稠度を上げる・牽糸性を下げる>妊娠時……子宮内膜の脱落模様変化、子宮筋の収縮抑制、子宮筋層内の毛細血管の繁生●卵巣への働き・排卵抑制●膣への働き・膣粘膜の菲薄化(弾力性のある肌を支えてきた真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、膣内の肌が薄くなる)●その他・基礎体温の上昇エストロゲンとプロゲステロンが月経と連動この2つのホルモンが、月経と連動しています。女性の体内は「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」というサイクルを繰り返しています。生理の初日を月経周期の第1日目と数え、次の生理の前日までの日数が、1つの月経周期となります。基本的な月経周期は25日〜38日でその変動は6日以内とされ、これを正常周期と呼びます。月経が開始すると、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の一種である卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)が卵巣に作用し、卵胞が発育し始めて、エストロゲンを分泌します。エストロゲンにより子宮内膜が増殖・肥厚し、受精卵を迎える準備が始まります。(卵胞期)卵胞が十分に発育したと体が判断するとLHの放出が高まり(=LHサージ)、卵子は成熟し排卵が起こります。プロゲステロンは厚くなった子宮内膜を、さらに受精卵が着床しやすい状態にします。(黄体期)受精しないと生理が起こり、低温期に妊娠しなかった場合、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減少していき、生理(子宮内膜が剥がれ落ちる)が起きます。月経後再びエストロゲンが上昇し子宮内膜が増殖していきます。妊娠していない場合、月経から排卵までが低温期、その後、排卵の後に高温期になり、次の生理とともに再び低温期が始まるというサイクルです。妊娠が成立すると高温期が続く妊娠が成立すると、プロゲステロンが「妊娠黄体」となり、排卵後も高温期が続きます。連動して、エストロゲン値も上昇していきます。妊娠12~16週頃から基礎体温は低下しますが、妊娠中も高温期は続きます。そして、妊娠4カ月頃には、体のほてりやだるさがなくなり始めると言われています。これは、妊娠7~8週頃からはプロゲステロンを出す役割を胎盤が引き継ぐのですが、胎盤由来の黄体ホルモンには体温を上昇させる作用はないためです。女性ホルモンをバランスよく分泌させるためには、基本ではありますが生活習慣が大切です。「バランスのよい食事」、「良質な睡眠」、「体を積極的に動かす」を、生活の中にて取り入れてみてください。次回は、出産と女性ホルモンの関係です。具体的な対応策をお伝えします。
2020年03月10日