40代になり太りやすくなったと感じ、ハードな食事制限や激しい運動をしたことがある人もいるでしょう。しかし、特に40代、50代は過度なダイエットは危険だそう。そこで、この年代に適したダイエット術のポイントを美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に聞きました。急激な体重減少はホルモンバランスに悪影響短期間での結果を求めてやりがちな過度なダイエット。でも、急激な体重減少は女性ホルモン分泌にも影響があると黒田先生は言います。「女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は、脳の下垂体から指令が出て卵巣から分泌されます。ホルモンが足りなければ出すように指令が出て新たに作るというシステムがあるのですが、若くても過度なダイエットをおこなうと脳からの指令がうまく出なくなり、ホルモン生成がついていけなくなってしまうのです。私も20代のころ短期間での過度なダイエットをおこなったことで長期の体調不良に悩まされました。症状は個人差がありますが、私の場合は生理不順で、10年以上たった今でも引きずっています」(黒田先生)若い時期でも影響が出るなら、女性ホルモンが低下する40代、50代はなおさら。過度なダイエットで女性ホルモンの低下を加速させる恐れがあるとのことです。一番怖いのは骨粗しょう症のリスク過度なダイエットで女性ホルモンがさらに低下すると、どうなってしまうのでしょうか。「40代、50代の女性ホルモン低下で一番怖いのが骨粗しょう症のリスクを高めること。エストロゲンが減少すると、骨密度を低下させてしまうのです。また、骨は負荷がかかることで強くなるのですが、体重が極端に減ると骨が強くなる仕組みに影響が出ることも考えられます。骨粗しょう症は閉経後に急増し、骨折して初めて気付く人が多い病気。少しでも骨粗しょう症のリスクを抑えることが大切です」(黒田先生)人生最後のダイエットと張り切り過ぎるのは良くないということです。40代・50代のダイエット食事術4つのポイントダイエットは急激におこなうのではなく、時間をかけておこなうことが重要。そこで気を付けたいのがやはり食事のとり方。ポイントは大きく4つあると黒田先生は言います。保存料を含む食品を控える加工食品には保存料が含まれているものが多いですが、保存料は腸にある善玉菌を殺してしまいます。善玉菌がなくなると腸内環境が悪化し、代謝が悪くなって痩せにくく太りやすくなってしまいます。空腹時には食物繊維を空腹時に糖質が高いものを食べてしまうと血糖値が上がりやすくなり、太りやすくなってしまいます。食事をとるときはまず、サラダなど食物繊維が多い食品からとるようにしましょう。血糖値の上昇を抑えてくれます。また、間食する場合も先にナッツやにぼしなどを食べてからにするのがおすすめです。たんぱく質を積極的にとる40代、50代はエストロゲンが低下し、筋肉の質が落ちる時期。筋トレをしてほしいのですが、たんぱく質が足りないと筋肉の質を高められません。肉や魚、大豆製品などのたんぱく質を積極的にとるようにしましょう。良質のオイルをとる私が日々とっているのはMCTオイルやココナツオイル。代謝を上げる効果があるので、適度な運動をすることで効率よく痩せられます。好きなドリンクに混ぜるだけなので手軽にできます。以上、黒田先生が教えてくれた食事術です。どれも、すぐに試せそうなものばかりですよね。まとめいかがでしたか? 私も10代のとき、夕食をおにぎりに置き換えるダイエットをしていたら、しばらく生理がきませんでした。40代、50代はなおさら、ダイエットの方法に気を付けなくてはいけませんね!取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年06月14日47歳のときに体調不良により病院で検査をしたところ、子宮筋腫が見つかり、手術かホルモン治療のどちらかを選ぶことに。医師と相談の末に決めたホルモン治療は思ったよりきつい副作用がありましたが手術を免れることができ、今は病気と仲良く付き合っているという体験談です。検査結果を聞くだけで倒れそうに40歳を過ぎたころから生理中の腹痛や大量の経血など不調を感じるようになりましたが、ついに47歳のときに生理前後以外の下腹部の痛みや不正出血、下半身の異常なむくみなどが起こるように。病院嫌いの私でしたがとうとう不安になり婦人科を訪れました。医師から子宮がんの可能性も考えて検査をしましょうと言われ、子宮がんという言葉に異常に反応した私は立ちくらみを起こしそうに。その日のうちに超音波検査や内視鏡検査、血液検査などの検査をしましたが、実際はその日にどんな検査をしたかも覚えていないほど、私の精神は落ち込みと疲れでヘロヘロになっていました。夫には心配をかけるので、結果が出るまでは何も伝えていませんでした。そして1週間後、検査結果を聞くために来院したときの待合室での私は、子宮がんだったらどうしようというあまりの不安で心臓が高鳴るばかり。結局、検査結果は子宮がんではなく子宮筋腫だったと伝えられ、ホッとして力が抜ける思いでした。しかし、今度はあまりの安堵感にその後の話は上の空でしたが、実はこのとき医師に話された今後の治療についての話こそ、私にとってとても重要なことだったのです。ホッとしたのもつかの間不調の原因が子宮筋腫と判明し、現在直径2cm程度の大きさになっているとのこと。そして、今後も放っておけばまだまだ大きくなる可能性が高く子宮摘出ということにもなるので、今のうちに治療をすることが必要だと言われました。医師の意見は閉経の年齢も遠くないのでホルモン治療で筋腫を小さくし、なんとか時間稼ぎをしてみてはどうかということでした。私は言われるがままにホルモン治療をすることを決めました。ホルモン治療は1カ月に1回のホルモン注射を半年間続けて終了するとのこと。料金的にもそれほど負担の大きなものではありませんでした。副作用について医師に聞きはしましたが、更年期の症状が出るもののそんなに心配することはありませんと簡単な説明がありました。もう少し詳しく聞きたいと思いましたが、大きな病院だったこともあり患者さんがとても多く、医師はあまり診察時間をかけたくないという雰囲気。私も迷惑をかけてはいけないとあまり深く聞かずに決めてしまいましたが、このときはこのあと想像以上にきつい副作用に苦しむとは思ってもいませんでした。つらい日々から今は感謝の日々に月1回のホルモン注射がスタートしてからは、いわゆるホットフラッシュのひどい状態が1日に何度も起こるようになりました。さらに、どうしていいかわからないような体の中から起こるムズムズ感やだるさ。また、イライラしたり落ち込んだりと精神面もボロボロになるなど、想像もしなかったような副作用を乗り越える必要がありました。そんなつらい副作用でしたが、6回の注射を打ち終わってから2カ月程度たつと副作用も消えていき、生理痛、下半身のむくみ、経血異常なども正常に。それでも小さくなった筋腫の状態をチェックするため、今でも1年に1回病院に訪れていますが特に異常はありません。また薬は処方されていませんがストレスと冷えには注意するようにと医師に言われたので、疲れをためないように睡眠を十分とり、体を冷やさないために冷たい飲食を避けるなど心がけています。しかし、手術もせずに体調が改善されたことは感謝の気持ちでいっぱいです。これからも筋腫とじょうずに付き合いながら閉経を待ちたいと思っています。まとめ今回の治療を受けて考えたことは、不調があれば早めに病院に相談することが大切だということです。治療方法の説明を受けたときに、このまま放っておくと子宮がんになることも十分考えられると医師に言われましたが、やはり早期発見、早期治療はとても大切だと感じました。子宮がんになることなく治療することができましたが、もう少し放っておけば悪い状況になっていたかもしれないと考えるとちゃんと受診してよかったと思います。今まで病院嫌いだった私ですが、年齢的にもそろそろそんなことを言っていてはダメだと強く反省。そして、せっかく治療して小さくなった筋腫を少しでも維持するように医師の指導に従っていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2021年06月10日コンセプトは「ホルモン×ガストロノミー」シックでおしゃれな店内はデート向きホルモン料理の常識を覆す、おしゃれな料理の数々極上の国産黒毛和牛のホルモン創作ガストロノミーに昇華させた、「ホルモン×ガストロノミー」黒塗りの壁に、かわいいフォントで店名が記されたおしゃれな外観が目印京浜東北線「大井町」駅から商店街を抜けて徒歩5分に誕生したのが【ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ】。ホルモンのお店にありがちな派手な看板もなく、目印になるものは外壁に小さく刻まれてる店名のロゴのみ。外観はオールブラックで、一見何の店か分からないようなシックなつくりになっています。デートにも最適なテーブル席は、まるで古民家カフェのようなくつろげる空間築85年の一軒家をリノベーションした店内は、木のぬくもりを感じられるよう落ち着いた空間になっています。1階にはキッチンの臨場感も楽しめるカウンター席、そして2階にはゆったりと食事が楽しめるテーブル席を用意。梁などはそのまま残し、アンティークのイスを配置した空間はまるでおしゃれなカフェのようです。「極上ハラミ」コンセプトは“ホルモン×ガストロノミー”。 ホルモンの中でも希少な国産黒毛和牛のハラミ 、ハツ、レバー、ホホ肉などを、多彩な調理法で味わえます。自慢の和牛ホルモンは芝浦市場から厳選して直接仕入れ。銀座や六本木の高級焼肉店で出されるものと同等の最高品質のホルモンを提供しています。前菜『冷製赤身ホルモン5点盛り』1,500円※内容は仕入れによって変わりますこの極上ハラミが真価を発揮するスペシャリテ『極上赤身ホルモンの冷製5点盛り』は、絶対に食べていただきたい一皿です!『ハツ』『ハラミ』『レバー』など、その日のオススメを最も新鮮な状態でいただけます。部位別に、ワサビ醤油やカラシなど、最適な調味料が添えられているのもうれしい限り。『極上ハラミの塊グリル』150g 4,000円極上ハラミは、シンプルなグリル焼きもオススメ。かたまりをあえてレア気味に焼くことで、口いっぱいに芳醇な脂が広がり、上質な和牛の香りに身も心も満たされます。食感も、しっかりとした歯ごたえがありながら、噛めば口の中ですっと溶けていきます。『ハツのロースト』150g 1,500円使用するホルモンは、内臓自体の質がきわめて高く、また鮮度の高さが段違いのため、臭みがほぼありません。この点に着目したシェフがつくったのが、ハツを香ばしく焼き上げたロースト。ほかにも牛ホホ肉で作ったコンビーフを挟んだハンバーガーなど、バリエーション豊かなメニューを展開しています。神谷桂吾シェフこれらのバラエティ豊かなメニューを生み出すのが神谷桂吾シェフ。フレンチとイタリアンを中心に10年以上のキャリアを積み、豪快な肉料理から、季節の旬を活かした繊細な一皿まで、あらゆる味覚を操るオールラウンダーです。おしゃれな店内で、ホルモンの旨さに惚れ込んだシェフがお届けする料理は絶品!ぜひ、ホルモン好きを誘ってお店に足を運んでみてください!ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ【エリア】大井町【ジャンル】焼肉【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】6000円 ~ 7999円ディナーコースは、「ザ・ホルモンクラブ・東京スペシャルコース」5,500円(税込)※別途席料&お通し代として1名につき300円
2021年06月08日ホルモンバランスとは?出典:byBirthまずホルモンとは、私たちの身体の様々な働きをコントロールする物質です。その中でも女性ホルモンは、環境の変化や日々のストレス、生活習慣でも簡単にバランスが崩れてしまいます。女性ホルモンは、肌や髪のハリ・ツヤを保ったり女性らしい身体をつくる「エストロゲン」と、基礎体温を上げる役割や子宮内膜、乳腺を整えたりと女性に欠かせないホルモンの「プロゲステロン」の2種類で成り立っています。これらの分泌量が減ってしまったり、バランスが乱れることで、女性の体や心にも影響が出てきてしまいます。不安やイライラを引き起こしてしまったり、肌荒れ、便秘、むくみの原因になることも。ホルモンバランスの崩れによる不調は、日々の食事と生活習慣を見直すことで、改善することが出来ます。まずは出来ることから始めていきましょう!生活にリズムで基盤作りまずは、基盤となる生活のリズムや食事の改善で、内側から整える習慣を身につけていきましょう。生活リズムが不規則になると、重い生理痛や肌荒れ、便秘などを引き起こす悪循環へとつながります。毎日の生活リズムが整うと、体内時計も整い、セロトニンの分泌量も増え、重い生理痛の改善にも。様々な体の不調も整えてくれるので、健康や美容にとっても大切な基本になってきます。出来るだけ毎日同じ時間に起きて朝日を浴びるのもオススメです。温める習慣を女性の体の大敵「冷え」は、血流やホルモンバランスが乱れることにも繋がります。冷えを解消すると、経血の排出がスムーズになります。生理中は下腹部を温めてあげることで生理痛も和らぎ、血の循環も良くなります。生理中以外にも、女性は体が冷えてしまうと、むくみや疲れを感じやすくなったり、免疫力も低下してしまいます。病気を引き起こすだけではなく、肌の乾燥やむくみにも繋がるので、体を温める習慣は身につけていきたいですね。生理中以外でも、腹巻きやおへそを温めるアイテムで、じっくり身体を温めていきましょう。出典:byBirth食事を見直す普段の食事を少し気をつけるだけでも、女性ホルモンを整えケアする事に繋がります。特に「大豆」に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と似た働きをしてくれます。中でも「納豆」は「大豆イソフラボン」を最も多く含む食品のひとつ。ですが、摂りすぎは逆にホルモンバランスを崩してしまうので、1日1パックでOK!適量を心がけ取り入れてみてください。大豆イソフラボンと同様に、小魚や乳製品などは腸内環境を整えてくれるので、積極的に取り入れていきましょう。幸せホルモンを増やす幸せホルモンを増やす事により、生理前のPMSやストレスに強く生きましょう!幸せホルモンといわれている「セロトニン」。この材料でもある「トリプトファン」は体内で勝手につくることができないので、毎日食事から取り入れることが大切です。日々の食事を気をつけて、セロトニンを増やす意識をしていきましょう。タンパク質(大豆、乳製品など)ビタミンB6(鶏肉、カツオ、バナナなど)大豆などに含まれる幸せホルモンを作り出す成分とビタミンB6を合わせる事によって、トリプトファンの合成が促進されます。バランスよく取り入れることが大切ですね。頻繁な間食やお酒の飲み過ぎも要注意です。出典:byBirth睡眠ホルモンバランスを整える為には、睡眠をしっかりとることも大切です。6~8時間は睡眠をとり、朝は朝日を浴びて体内時計を整えることも、自律神経が整い、心身ともに健康に導きます。睡眠1時間前には出来るだけブルーライトなどの光はシャットダウン。寝る前はカフェインを摂らず、湯船につかりリラックスすることも質の良い睡眠に導きます。睡眠前に適度なストレッチをすることも、血行が促進されホルモンバランスが整います。ストレッチをする際は、ゆっくりと身体を動かし深い呼吸も心がてみてください。「スキンケア」ホルモンバランスが崩れると、肌は敏感な状態になり、バリア機能が低下してしまいます。乾燥しやすかったり、いつもよりなんだか敏感になってるなと思うこともあるかもしれません。そんな時はまず「保湿」を重視したお手入れを。基礎化粧品を見直し、保湿力の高い、「アミノ酸」「セラミド」「ヒアルロン酸」が含まれているものを使ってみてください。いつも使っている化粧水などがあれば、特に優しくしっかりと保湿を心がけてみてください。手のひらでプレスする以外にも、コットンにたっぷり浸してパックのように使ったりするのもオススメです。その後は、水分が蒸発しないように、クリームや乳液でフタをするのもお忘れなく。ホルモンバランスの乱れは、女性の身体や心の様々な不調に繋がり、どうしようもない気持ちで辛くなることもありますよね。ですが、日々の生活習慣や食事や毎日のスキンケアを見直すことで、女性としての人生をもっと楽しく前向きに過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
2021年06月02日更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調があらわれがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性ホルモンの分泌が増えるというニュースが。産婦人科医の駒形依子先生に真相を聞きました。女性ホルモンの分泌は30歳をピークに減る一方ときめきホルモンについて紹介する前に、まず、更年期の女性ホルモンの変化をおさらいしましょう。「卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類あります。加齢により卵巣機能が低下することで、これら2つのホルモンの分泌は減少していきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経の平均年齢は50.5歳。更年期は閉経前後10年間(45~55歳)と定義されていますが、この時期女性ホルモンに劇的な変化があらわれるのです。30歳をピークに女性ホルモン(エストロゲン)の量は年々減少していきます」(駒形先生)ときめくと、女性ホルモンは増える?ときめきホルモンとは、どんなものなのでしょうか。また、本当に女性ホルモンの分泌は増えるのでしょうか。「ときめきホルモンと呼ばれるのは、PEA(フェニルエチルアミン)というホルモンです。PEAは恋愛の初期段階で活性化し、濃度が上がるとドーパミン(快感ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)といった、高揚感をもたらすホルモンが活性化されます。これらのホルモンで満たされると、いきいきと若々しく幸せな気持ちになりますが、女性ホルモンが分泌されるかは検査してみないとわかりません。しかし、女性ホルモンと同じ働きをすると十分に考えられます。ときめきホルモンは、女性ホルモンの代わりになると言えるでしょう」(駒形先生)あえて自分のコンプレックスにアプローチをときめきホルモンが女性ホルモンの代わりになる……更年期の女性にはうれしい話です。でも、ときめくものがないという場合はどうすれば良いのでしょう。「ときめく対象はなんでもいいのです。アイドルや俳優、映画やドラマ、小説、まんがやアニメでもいい。人でもモノでもなんでもOKです。でも、それでも思い付かないという場合は自分にときめいてみてはいかがでしょうか。ちゃんと自分の体や顔を鏡で見ていますか? ときめくためには、あえて顔、肌、髪、体型など自分のコンプレックスを見つめてみてください。そして、そのコンプレックス解消のために自分に手をかけてみてください。ときめきホルモンは、相手やモノに好意を持ったとき出されます。自分が自分のことを好きになれるように努力してみましょう」(駒形先生)まとめ70歳、80歳になってもキラキラ輝いている女性を見ると、美しさは女性ホルモンだけではないのだなと実感します。家事や育児、仕事などで忙しくてもときめけるものが何か1つでもあれば、これからの毎日が楽しく過ごせそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年04月23日コロナ禍で視力の低下を訴える人が増えている。情報を得るためにスマホの使用頻度が増加し、整っていない環境でのパソコン操作が必要になり、ほかにも、動画配信チャンネルの視聴が慢性化するなど、目の酷使が主たる原因だと思われがちだが……。「根本的な問題は、頭がい骨のゆがみ。それを正せば改善します」そう提唱するのは、骨格矯正の第一人者にしてゴッドハンドの、清水ろっかん先生だ。「最初に気づいたのは10年以上も前、もともとは、小顔矯正のために頭がい骨や眼窩(眼球のおさまった骨のくぼみ)を正しい位置に戻す施術がきっかけでした。矯正をした多くの方から『視界が広がってクリアになった』『視力が上がった』という声が届き、頭がい骨と視力の関係に着目するようになったのです。研究を重ねるうち、頭がい骨のゆがみから眼窩が押しつぶされ、眼球に負荷がかかり、この状態が視力にまつわる不調を引き起こしている、という推測に至りました」実際、施術に通う女優のなかには、視力が両目あわせて0.7も回復したという人も。また、近年はテレビ番組などで“若年性近視”が取り上げられるようになり、その原因として前述のようなメカニズムが解明されつつある。その際、キーワードとなるのが「眼軸長」だ。眼軸長とは、角膜から網膜までの長さのこと。正常な長さなら網膜で焦点が合うが、眼窩によって押しつぶされた眼球が前に飛び出て眼軸長が伸びると、焦点が網膜より手前で合ってしまうため、遠くが見えづらくなる。なお、眼球に負荷がかかった状態が引き起こすのは、視力の低下だけではない。ろっかん先生は著書『手のひらマッサージで目の不調がスッキリ整う眼圧リセット』(飛鳥新社)のなかで、ドライアイや緑内障といった病気の引き金にもなる、と解説している。また、ろっかん先生によれば、頭がい骨がゆがむ根本原因は、姿勢の乱れ。ステイホームで座っている時間が増えたことで、猫背になり→前頭骨が垂れ下がり→眼窩がせばまり→眼球が押しつぶされて焦点が合いにくくなる。座り方は特に大事で、よい姿勢を身につけるいちばん簡単な方法は、クッションや丸めたタオルを置き、座骨が当たるようにお尻の半分を乗せて座ること。これはお坊さんが座禅を組むときと同じ方法で、強制的に骨盤が立って姿勢がよくなり、しかも疲れにくい。おうち時間の新習慣として取り入れよう。「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年03月10日宮川めぐみ医師が語るホルモンの話1月13日(水)、ZOOMによるオンライン講座「女性の健康学校-ジョイラボ-【B-12】内分泌・代謝 女性の視点からみた興味深いホルモンの病気」が開催される。講師は医療法人誠医会宮川病院内科部長の宮川めぐみ氏で、参加費は4,000円。定員は100名であり、当日開始時刻の18時30分まで申し込みを受け付けている。ホルモンバランスを整え健康的な毎日を仕事、家事、育児、介護などをこなし、さらに睡眠不足、無理なダイエットなどにより女性はホルモンバランスを乱しがちである。ホルモンバランスが崩れると、月経不順や自律神経失調症などを招き、閉経後も骨粗鬆症や、高脂血症、動脈硬化症が心配になる。また、過度のダイエットや偏食はビタミンDの欠乏や、女性ホルモンの分泌を低下させ、骨粗鬆症になりやすく、妊娠期には胎児の健康にも関わり、さらに新型コロナウイルス感染症の患者にはビタミンD欠乏症が多くみられるという。この日のオンライン講座では、ホルモンの仕組みが解説され、女性医師の視点からホルモンが関わっている病気などについて紹介される。日時: 1月13日(水) 18:30~20:30場所: ZOOMにてオンライン受講申込期限: 当日18:30まで(女性医療ネットワークのサイトより引用)(画像は女性医療ネットワークのサイトより)【参考】※1月13日女性の健康学校-ジョイラボ-【B-12】内分泌・代謝 - NPO法人女性医療ネットワーク
2021年01月06日ホルモンとひと口に言ってもその種類は多種多様。閉経を考えるときに知っておきたいホルモンにはどんなものがあり、更年期にはどのように変化するのでしょうか。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。女性の体にかかわるホルモンは主に4つ!女性の体内では脳下垂体ホルモン2つと女性ホルモン2つが連携しています。加齢で卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減っても脳下垂体ホルモンは分泌され続けるアンバランスにより、さまざまな体調不良を引き起こします。【脳下垂体ホルモン】卵胞刺激ホルモン(FSH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵巣内の卵胞を成熟させ、エストロゲンの分泌を促します。黄体形成ホルモン(LH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵胞が十分に成熟して排卵期間になると、排卵分泌を促します。排卵後は、卵子を排出した卵胞を黄体に変化させ、卵巣からプロゲステロンを分泌させる働きがあります。【女性ホルモン】エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経前後に減るのは女性ホルモンの2つ閉経前後のそれぞれ5年、計10年間を更年期と言いますが、この時期に減るのがエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンです。これらが減ることでホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、イライラ、うつ、肌の乾燥、コレステロール値が上がり代謝が落ちて太りやすい、頭痛、めまいといった症状が出ます。すべて出るというわけではなく、人によって症状はさまざまです。ただ、これらの症状が更年期症状とわかるには、閉経後のこと。閉経を迎えて「あの体調不良は更年期症状だったのね」とモヤモヤしていた気持ちがなくなり精神的にラクになったという人は多いです。閉経後も女性ホルモンがまったく出ないわけではない閉経は女性ホルモンがなくなることで起こるのではなく、原始卵胞がなくなることで起こります。女性ホルモンは閉経後も減り続けますが、まったく出ないというわけではなく、個人差がありますが60歳前後になくなると言われています。女性ホルモンが減ると聞くと、女性としては少し寂しい気もしますが「体にとって必要がなくなってくるので減っていくもの」として前向きに受け入れるほうが良いですね。まとめいかがでしたか? 閉経前後に、女性ホルモンの分泌が劇的に変わることがわかりました。加齢とともに減っていくことは寂しいですが、すてきな50代、60代の女性はたくさんいます。自然の流れとして受け止める気持ちも必要なようです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月30日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月28日体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。女性ホルモン検査ってどんなことをするの?婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。●一般的な検査の流れ1)医師の診察2)採血3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。調べられるホルモンは?主に調べられるホルモンは以下のとおり。●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す●FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。女性ホルモン値で閉経の時期はわかる?閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。まとめいかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月23日すべての女性にきいてほしい!12月15日(火)、NPO法人女性医療ネットワークによるオンライン講座「女性の健康学校-ジョイラボ-【C-2】心・体・肌 すべての女性にきいてほしい!もっとキレイの女性ホルモン塾」が開催される。当日はZOOMによるオンライン開催。参加費は4,000円で、講師は美容家でオーガニックスペシャリストの吉川千明氏と、産婦人科医師で医学博士、医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス理事長、NPO法人女性医療ネットワーク理事長の対馬ルリ子氏となっている。女性ホルモンと体や心の変化についてわかりやすく女性の美と健康に深い関わりがある女性ホルモン。対馬ルリ子氏は女性の体を臓器別に分けたり、心身を分断したりすることなく、トータルな存在として診療。女性の健康と一生を支え続ける。また、吉川千明氏は美容家として女性の美をサポートしている。両氏には『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』『プレ更年期からの女性ホルモン塾―ずっとキレイのエイジング』などの共著があり、2人が登壇するこの講座は140回以上も繰り返し開催されている。当日は女性ホルモンと、その変化によって起きる体や心の変化についてわかりやすく解説。女性ホルモンに興味がある人であれば、誰でも参加できる。日時: 12月15日(火) 18:30~20:30場所: ZOOMにてオンライン受講申込期限: 当日18:30まで(女性医療ネットワークのサイトより引用)(画像は女性医療ネットワークのサイトより)【参考】※12月15日女性の健康学校-ジョイラボ-【C-2】心・体・肌 - NPO法人女性医療ネットワーク
2020年12月04日日ごろよく耳にするわりに、その正体についてはいまいちよく理解されていないホルモン。そんなホルモンの驚きの実力を、最新の研究結果と併せて紹介ーー。「たいして食べていないのに体重増加が止まらない、気が重くてやる気が出ない、集中力が落ちて本の内容が頭に入ってこない……加齢につきものと思われがちなこうした悩みには、じつはホルモンが関係しています。裏を返せば、ホルモンさえコントロールできれば、悩みは解消できるのです」そう話すのは、これまで減量外来で多くの人のダイエットを成功に導いてきた工藤内科医院副院長の工藤孝文先生。「ホルモンという概念は20世紀初頭に確立されたものですが、あらゆる臓器から分泌され、体全体に影響を及ぼしていると考えられています。ですから、太るも痩せるも、体調や気分の良しあしも、すべてはホルモン次第。さらには、人間関係や仕事の成否など、ホルモンは人生のすべてに影響を与えていると言ってもいいでしょう」ホルモンは、これまでに100種類以上が確認されているが、まだまだその働きの全貌は明らかにされていないだけに、近年、これまでの常識を覆す発見も相次いでいるという。そこで今回、最新の研究をもとにした「若返り」のためのホルモンコントロール術を工藤先生に指南してもらった!ホルモンのコントロール術を学ぶ前に、まずはその基礎知識を確認しておこう。「ホルモンは、日常生活のさまざまな場面で神経細胞から分泌され、血液にのって各細胞に情報を伝達しています。わかりやすい例を挙げると、睡眠ホルモンのメラトニンは、暗くなると脳から分泌され、脳の興奮を鎮めて体温を下げ、眠気を誘います。『夜が来たぞ!』と体に教えて、眠る準備を整えてくれるのです。眠気のようにコントロールが難しい欲求は、まさにホルモンのしわざ。抑えきれない食欲や、生理前のイライラ感も同様です」つまり、ホルモンさえコントロールできれば、一見、制御不能に思える欲求に手綱をつけることも可能となるのだ。「ホルモンの分泌には体内時計のほかに、食事、ストレス、月経周期、加齢などが影響しています。このうち体内時計、食事、ストレスは自分でコントロール可能。生活習慣や食事にひと工夫加えたり、軽い運動を取り入れるだけで、見た目や体調、気分が変わってくるのを感じられますよ」さて、ホルモンに関する基礎知識を習得したところで、若返りとの関係について見ていこう。「ほとんどのホルモンは加齢によって分泌が低下し、それが老化につながります。たとえば、女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると閉経につながるだけでなく、コレステロール値が上がって動脈が硬くなるので血管年齢が上がり、老化が進みます。おなかまわりに脂肪がつき、頻尿や骨粗しょう症などの疾患が一気にやってくるので、いやでも身体的な老化を感じるようになるでしょう。しかし、こうしたホルモンの分泌をうまくコントロールできれば、年を重ねても若々しくいられるのです」数あるホルモンの中でも、今、若さを生み出すホルモンとして熱い注目を浴びるのが、骨ホルモンと呼ばれる「オステオポンチン」。近年の研究で、脳や内臓だけでなく骨からもホルモンが放出されることがわかってきたという。【骨ホルモン「オステオポンチン」】〈分泌する場所〉骨芽細胞、母乳中の細胞など〈はたらく場所〉全身〈分泌されるタイミング〉骨が代謝されるとき。骨に刺激を与えることで骨芽細胞が働き、オステオポンチンも増えると考えられる〈主な役割〉カルシウムとコラーゲンを結合し骨を形成する/造血細胞の機能を保つ/傷を治すために免疫を活性化する/免疫に働きかけ、ウイルスや感染症から体を守る「オステオポンチンは骨芽細胞という骨を作る細胞から分泌され、全身の免疫力を活性化する役割があります。逆にいえば、骨量が落ちると免疫力が下がり、肌や脳、内臓など、全身が衰えてしまうのです。また、代謝にも関わっているので、太りやすくなる可能性もあります。とくに女性は更年期以降、エストロゲンの減少から骨量が急激に落ちるので要注意。閉経後、急に肌が老けたり、風邪をひきやすくなったりするのは、オステオポンチンの減少が一因と考えていいでしょう」その分泌を増やすには、骨を鍛える“骨活”の習慣を日常に取り入れるとよいという。骨は衝撃により代謝を促され、その際にオステオポンチンを放出するので、小さくてもいいのでジャンプをする習慣などが主な対策となる。「手っ取り早いのは、かかと落とし。背伸びをしながら全身で大きく伸びをし、一気にかかとを落とします。1日30回を目標に行うといいでしょう。体力に不安のある人は、座ったまま行っても大丈夫です。日常生活の中では階段の下りがとくに効果的。外出先でもなるべく階段を使うように意識してみて」工藤先生がオステオポンチンに続く「若返りホルモン」として挙げるのは、美人ホルモンの「エストロゲン」、筋肉ホルモンの「マイオカイン」、睡眠ホルモンの「メラトニン」、男性ホルモンの「テストステロン」の4つ。最初の2つは若返りと関係していると想像がつくが、最後の2つを選んだ理由は?「メラトニンは冒頭でも説明したとおり、睡眠を促すホルモンとして知られていますが、最近の研究で老化の原因となる活性酸素を取り除く役割があるとわかってきました。質のいい睡眠自体も若返りには欠かせませんが、活性酸素除去が加わり、ダブルでアンチエイジング効果を発揮してくれます。そして、男性ホルモンのテストステロンは、じつは女性の若返りにとっても欠かせないホルモン。骨や筋肉の発達を促進することで、若々しい体づくりに貢献してくれるのです」ホルモンで若返るのは、体だけではない。幸せホルモンのセロトニンは心のバランスを整え気持ちの若返りに、戦闘ホルモンのアドレナリンは集中力を上げて頭の若返りに役立ってくれる。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月22日生理前や生理中のイライラ、体調不良に悩む女性は少なくありません。なかには自分ではコントロールできないほどの絶不調に振り回される人も。その原因、実は女性ホルモンが関係しています。この記事では医師監修による、女性ホルモンと生理の関係について詳しく解説します。 答えてくれたのは…こまがた医院院長駒形依子(こまがたよりこ)先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。 女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」生理周期のサイクルを調整している主な女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)。この2種類のホルモンがバランスよく働くことによって、その人の体に合った生理周期を作ります。 また、このホルモンは体だけではなく、心にも働きかけるので、女性は1回の生理周期のなかで、さまざまな体調変化や気持ちの変化が起きます。 エストロゲンは女性らしさを引き出すホルモンと呼ばれ、肌や髪の調子や心を安定させる作用があります。生理周期のうち「排卵期」と呼ばれる時期に子宮内膜が厚くなるのはこのホルモンのおかげです。プロゲステロンは体温を上昇させる働きのほか、子宮内膜が受精卵を着床しやすいよう厚くなった内膜を維持したり(黄体期)、乳腺の発育や食欲増進を促したりする作用があります。また、心を不安定にさせてしまう作用もあります。 女性ホルモンは、生理中にどんな作用をするの?卵胞期の初めのころ、つまり生理が始まって数日は、エストロゲンもプロゲステロンもどちらも分泌量が低下します。このとき感じる体調の変化は、体の冷えやその冷えによる生理痛、出血による貧血などさまざまで、心も不安定な状態です。生理の終わりごろになるとエストロゲンが増えはじめ、心の安定を促します。 エストロゲンは排卵に向けて分泌量が増加し、排卵と同時に減少します。エストロゲンの減少とともに、プロゲステロンの分泌は高まり、黄体期が始まります。 そのため、生理が終わったあとから1週間ほどは肌や髪の調子が良くなり、心もいきいきとして過ごせることが多いです。しかし、排卵後、つまり生理の約1週間ほど前くらいからは、プロゲステロンの分泌が高まることで、だんだんと心身の不調を感じる人も。この生理前の不調がPMS(月経前症候群)です。 プロゲステロンは黄体期の間にピークを越え、生理開始に向けて減少するので、黄体期の中ごろが、1回の生理周期のなかでも心身ともに一番デリケートな時期といえます。 このように、「エストロゲン」「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンの分泌量によって、女性は1週間ごとに体にも心にも変化が起きます。自分の生理周期を知ることで、今の体や心がどんな状態なのかを理解できるようになるので、体調管理の一環として習慣づけることをおすすめします。 監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。
2020年11月21日そもそも「成長ホルモン」とは…まず初めに「成長ホルモン」について説明しておきましょう。成長ホルモンとは脳下垂体前葉というところから分泌されるホルモンで、「成長作用」と「代謝作用」という2つの作用があります。成長作用として、筋肉や骨の成長を促す作用があります。一方、代謝作用には、糖質や脂質、タンパク質の代謝を促進する作用があります。また、脂肪分解を促す作用もあります。なぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのか?このように成長作用と代謝作用を持つ成長ホルモンですが、それではなぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのでしょうか。その理由は、成長ホルモンによって「ダイエット効果」と「美肌効果」が期待できるからです。ダイエット効果成長ホルモンが分泌されることで、基礎代謝アップにつながる効率良く脂肪を燃焼させることができるという2つの効果が期待できることから、ダイエット効果につながると言えます。1.基礎代謝アップにつながる成長ホルモンが分泌されると、筋肉や骨の成長が促進されます。その結果除脂肪体重がアップします。除脂肪体重が1kg増えると、基礎代謝は1日あたり50kcal程度アップすると言われています。2.効率良く脂肪を燃焼させることができるまた、成長ホルモンには、前述したように脂肪分解を促す作用があります。脂肪細胞にある中性脂肪を分解し、血中への遊離脂肪酸の動員を促進させようとします。そのため、ただ有酸素運動を行うよりは、成長ホルモンを分泌させた上で行ったほうが、分解された脂肪がエネルギーとして使われるようになり、より効率良く脂肪を燃焼させることができると言えます。出典:byBirth美肌効果成長ホルモンによる美肌効果として、ターンオーバー(肌代謝)の正常化お肌の潤いを保つお肌の老化防止という3つの効果が期待できます。1.肌代謝の正常化ターンオーバーは約28日の周期で繰り返されます。しかし加齢と共にこの周期が長くなってしまいます。するとお肌の張りを失う他、シミやシワの原因にもなります。成長ホルモンが分泌されることで、ターンオーバー開始にスイッチが入り、ターンオーバーが正常に行われるようになります。2.お肌の潤いを保つお肌の潤いを保つ成分であるヒアルロン酸は、線維芽細胞によって作り出されています。成長ホルモンには線維芽細胞を活性化させる働きがあり、それによってお肌の潤いを保つことが可能になります。3.お肌の老化防止お肌の老化は、紫外線からのダメージや水分量の低下によってもたらされると言われています。成長ホルモンには紫外線からのダメージを回復させたり、水分量の低下を防いだりする働きがあるので、お肌の老化防止効果も期待できます。出典:byBirth成長ホルモンの分泌を促進させる「2つの方法」ダイエット効果と美肌効果をもたらす成長ホルモンですが、成長ホルモンの分泌を促進させるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法として、「筋トレ」と「睡眠」の2つが挙げられます。方法1:筋トレ成長ホルモンを分泌させるには筋トレが有効です。しかし、ただ闇雲に筋トレを行っても、成長ホルモンは分泌されません!成長ホルモンは乳酸が蓄積されることで分泌されます。乳酸は筋肉内が低酸素状態にあると発生します。そのため、筋肉に中程度の負荷をかけてセット数を多めにし、酸素の供給が回復しないようにセット間の休憩を短めに設定するようにします。具体的には、筋トレを10回反復可能な強度で、1分間の休憩を入れながら3~5セット行うようにします。出典:byBirth方法2:十分な睡眠また、成長ホルモンを分泌させるには、十分な睡眠も必要となります。成長ホルモンは、眠り始めの「ノンレム睡眠」のときに多く分泌されると言われています。ノンレム睡眠とは、体も脳も休んでいる、深い眠りの状態のことを言います。十分な睡眠をとるには、就寝前のスマホチェックを避けるようにしましょう。なぜならブルーライトは、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を阻害すると言われているからです。出典:byBirth「美しさ」は努力次第でものにすることができる!出典:byBirth今回は、美のカギは成長ホルモンにあると言える理由と、その分泌を促す方法についてお伝えしました。成長ホルモンが分泌されることで「ダイエット効果」と「美肌効果」という2つの効果が期待できることから、「美のカギは成長ホルモンにある」と言えます。成長ホルモンの分泌を促進させるには、「筋トレ」と「十分な睡眠」が必要です。そのため筋トレを中心とした運動と十分な睡眠を取るように心がけることで、お肌や体を美しいものに変えることができます。努力次第で、誰でも「美しさ」をものにすることができるのです!「自分にはムリ…」と諦めていませんか?最初から諦めてしまうと、できるものもできなくなってしまいます。諦めずに自分の可能性を信じましょう!今回の内容をヒントに、是非「美しい体作り」に取り組んでみてくださいね。
2020年10月06日ZOOMによるオンライン講座10月20日、ZOOMによるオンライン講座「もっとキレイの女性ホルモン塾」が開催される。この講座はNPO法人女性医療ネットワークによるもので、これまでも開催され続けてきた人気講座である。定員は設けられておらず、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインのみでの開催となる。講師は美容家でオーガニックスペシャリストの吉川千明氏と、産婦人科医師で医学博士、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長、女性医療ネットワーク理事長の対馬ルリ子氏で、参加費は4,000円である。女性ホルモンの変化と心身の変化女性が自身の健康と美容を考える上で欠かせないのが女性ホルモンの知識。女性は生涯の中で、女性ホルモンが変化し、身体や精神に大きな影響を与える。吉川千明氏は女性の美をサポートする美容家で、対馬ルリ子氏は女性の健康を支える産婦人科医師である。2氏は共著として『プレ更年期からの女性ホルモン塾-ずっとキレイのエイジング』『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』などを発表している。このオンライン講座では女性ホルモンと、その変化によって起きる心身の変化についてわかりやすく解説。女性ホルモンに興味がある人であれば、誰でも参加できる。日時: 10月20日(火) 18:30~20:30申し込み期限: 当日18:30まで(女性医療ネットワークのサイトより引用)(画像は女性医療ネットワークのサイトより)【参考】※10月20日女性の健康学校-ジョイラボ-【C-2】心・体・肌 - NPO法人女性医療ネットワーク
2020年10月03日女性ホルモンが乱れて起こる体の不調とは?出典:byBirthシミ・シワ・たるみ…。女性を悩ませるお肌トラブルは、30代からどんどん減っていく女性ホルモンが関係しています。お肌の健康を保つためには、女性ホルモンを正しく理解して、ホルモンバランスを整えていく必要があります。まずは、女性ホルモンが乱れることで起こるトラブルを解説します。肌荒れホルモンバランスが乱れ、女性ホルモンの分泌が減ることで、お肌の皮脂を過剰に分泌する男性ホルモンが活発になります。この皮脂が原因で、ニキビなどの肌荒れができます。生理不順や生理痛女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンがあります。この2つのホルモンが少なくなると、無月経や過少月経など生理不順が起きます。月経が8日以上続く過多月経もホルモンバランスの乱れが原因と言われています。また、生理中に分泌される「プロスタグランジン」というホルモンには、痛みや炎症を起こす作用があると言われています。このホルモンが多く分泌されると強い生理痛となります。PMS【月経前症候群】排卵後にホルモンバランスが変化することで、頭痛や肩こり、便秘、イライラなど様々な心身の不調が起こります。これが原因で暴飲暴食し、お肌トラブルの原因となることもあります。その他にも、「自律神経失調症」や「不正出血」、「不妊」「更年期障害」など、女性ホルモンの乱れによって引き起こされる不調は沢山あります。心身共に健康に過ごしていく為には、この女性ホルモンと上手く付き合い、ホルモンバランスを整えていくことが必須です。生理周期で変わるお肌の調子…その理由は?出典:byBirth女性のお肌は、生理周期と女性ホルモンによって大きく左右されます。この生理周期による女性ホルモンの変化を無視してお肌のケアを行ってしまうと、逆にお肌に負担をかけてしまうこともあります。ご自身の生理周期を把握し、ホルモンの変化に気づき、その時期に気を付けるべきことを理解しましょう。排卵日後~生理期間中のお肌はとても敏感?排卵日後から、生理期間中は、お肌が敏感になっている時期です。いつも使っている化粧品が合わなかったり、シミてしまったりする場合は、その時期のお肌にあっていない証拠です。従って、生理前~生理期間中に刺激の強いピーリング剤でのケアや、新しい化粧品を試すことは辞めましょう。生理が終わってから、排卵日までの期間は、お肌のバリア機能が一番高まっている時期です。排卵日は、お肌の調子がよくツルツルでメイクノリもよいと感じるでしょう。スマホのアプリやカレンダーでご自身の生理周期を今一度確認し、お肌のケア方法を見直しましょう。ホルモンバランスを整えるカンタンな方法を解説!出典:byBirthホルモンバランスを整えていく為には、まずはご自身の体の状態を把握することが必要です。基礎体温を測って、ホルモンの状態をチェックしましょう。ホルモンバランスのチェック方法!毎日起床時に体を動かさず、安静にしている時の体温を婦人用体温計ではかる。毎日同じ時間に測るようにする。おりものや、性行為、経血の量、不正出血などを体温と一緒に記録する。最低でも3か月は継続して測定する。この基礎体温は、高温期と低温期の2相に分かれます。この差が0.3度以上あれば排卵があり、ホルモンバランスが正常であるという証拠になります。 この方法で、まずはホルモンバランスをチェックしましょう。ホルモンバランスが乱れていたら?ホルモンバランスの整え方!心身を休めるしっかりと休息をとったり、ぬるめのお湯につかって体を休めたりすることがホルモンバランスの乱れを整えます。自分のペースでマッサージやストレッチを行ったり、ウォーキングをしたりすると心も体もリフレッシュすることができます。ダイエットを一度辞める無理なダイエットは、ホルモンバランスが乱れる原因となります。その結果、生理周期が乱れたり、月経異常が起きたりすることがあります。ホルモンバランスが崩れている時は、ダイエットを一度お休みし、ホルモンバランスを整える為に、規則正しい食生活を心がけましょう。大豆を摂取し、バランスの良い食事にする大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同じ働きをしてくれます。納豆や豆腐、豆乳を積極的に摂取しましょう。早寝早起きをする誰もが知っているように、成長ホルモンは、睡眠中に作られます。睡眠時間をしっかりと確保することが自律神経を整えます。早寝早起きをする習慣をつけましょう。ホルモンバランスを整えて美肌に!体を見つめ直そう出典:byBirthいかがでしたか?今回は、女性ホルモンと美肌の関係について解説しました。一見遠回りのような方法に思えますが、女性ホルモンの働きを正常化させることが美肌への近道です。今一度、生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えていきましょう。体もお肌もきっと応えてくれますよ。
2020年08月23日「まだ更年期なんて関係ない」という人にも若年性更年期に悩まされたエッセイストの葉石かおり氏による新刊『死んでも女性ホルモン減らさない!』が発売された。この新刊は葉石氏にとってパートナードクターである産婦人科医師の吉野一枝氏が監修。A5判の単行本で160ページ、1,650円(税込)の価格にて、KADOKAWAより発売中である。イライラ・腰痛・冷え性・めまいなどを解決ラジオレポーター、週刊誌の記者などの経歴があり、現在、エッセイスト、酒ジャーナリストとして活躍している葉石かおり氏であるが、30代半ばで会社を解雇され離婚。髪が抜け、8kg体重増、ボロボロの肌などを経験している。そのほか、ホットフラッシュなどの心身の不調を感じていたという。葉石氏はそれら心身の不調の原因を若年性更年期の影響だと知らずに悩むこととなる。新刊は若年性更年期をパートナードクターの産婦人科医とともに治療し、回復した医療系エッセイである。日本の女性の寿命が延びる中、女性ホルモンのケアの重要性や付き合い方をマンガで学ぶことができる。ホットフラッシュ、イライラ、腰痛、冷え性、めまい、更年期などのあらゆる女性の不調を解決するとしている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※死んでも女性ホルモン減らさない! 葉石 かおり:生活・実用書 - KADOKAWA
2020年07月08日株式会社あしたるんるんラボより6月26発売女性ホルモンケア関連商品の企画・販売を行う株式会社あしたるんるんラボは、6月26日(金)より、「女子のおまもりハーブティー 各種5パック入り」の販売を開始した。2017年4月の発売以来、人気を博している「女子のおまもりハーブティー」を試してみたいという人にぴったりのサイズが登場だ。女性特有の悩みにあわせた3タイプのハーブティー「女子のおまもりハーブティー」は、女性ホルモンバランスプランナー協会代表理事である烏山ますみ氏が監修した商品。女性特有の悩みにあわせ、3タイプが販売されている。「自律神経乱れタイプ」にオススメなのは、2種のルイボスティーにレモンが香るブレンド「柔 yawaraka」。「セロトニン不足タイプ」なら、寝る前にも飲めるミント系ブレンド「安 Yasuragi」がぴったりだ。「卵巣疲れタイプ」には、ローズヒップ・ハイビスカス・ジンジャー・エルダーベリーをブレンドした「艶 Tsuyayaka」がオススメである。3種のハーブティーが5パックずつ入って、販売価格は1,200円(税別)。今回のお試しサイズの発売にあわせ、お得な「5パック入り 3個セット」の定期購入もスタートした。(画像はあしたるんるんホームページより)【参考】※あしたるんるん
2020年07月01日女性ホルモンが減少すると…出典:byBirth月経周期や妊娠をコントロールしたり、肌や髪のうるおいを保ったりするのに欠かせない女性ホルモン。このホルモンの分泌は、20代後半から30歳でピークを迎えると言われており、それ以降は少しずつ低下していきます。しかし、最近は若くても女性ホルモンの分泌が低下している女性もいるのだとか…。その大きな原因と言われているのが、過度なストレスです。また、無理なダイエットや生活習慣の乱れが、女性ホルモンの分泌の低下を招いているケースもあります。このように加齢やストレスによって女性ホルモンが減少すると、生理不順に陥ったり、肌や髪のうるおいが失われたりすることも…。しかし、結論からいえば女性ホルモンを増やすことはできません。そのため、いつまでも若々しく健康で過ごしたいなら、女性ホルモンに似た働きをする食材を摂るとよいでしょう。マイルドな味わいが魅力のピンクスムージー出典:byBirth緑系の野菜を使うグリーンスムージーに対し、赤色や桃色のフルーツを使う「ピンクスムージー」。グリーンスムージーはビタミン補給やデトックスを目的にしていますが、ピンクスムージーは女性ホルモンのバランスを整えることを目的にしています。見た目も可愛いピンクスムージーで、女性らしい美しさを磨きましょう!イチゴと桃のスムージー水・・・50ccイチゴ・・・5粒桃・・・半分りんご・・・半分キウイ・・・半分フルーティーな味わいと可愛い見た目が魅力のイチゴと桃のピンクスムージー。お好みでハチミツを大さじ1~2加えると、甘いデザートのような味わいが楽しめます。ざくろとモモといちじくのスムージー水・・・50ccざくろ・・・半分桃・・・半分いちじく・・・1個ざくろを半分に切り、しぼり器で搾りましょう。いちじくが手に入らない場合は、バナナを使ってもおいしいスムージーが出来上がります。ピンクグレープフルーツと梨のスムージー水・・・50ccピンクグレープフルーツ・・・半分梨・・・半分イチゴ・・・5個梨が手に入らない場合は、りんごで代用してもOKです。βカロチンやリコピンをたっぷり含んだピンクグレープフルーツを使い、爽やかな風味のスムージーを楽しみましょう。鉄分補給に最適なグリーンスムージー出典:byBirth小松菜とみかんのスムージー水・・・50cc小松菜・・・50gみかん・・・1個ハチミツ・・・大さじ1レモン汁・・・小さじ1鉄分とカルシウムを含む小松菜と、ビタミンCを豊富に含んだみかんを使ったスムージーです。ハチミツとレモン汁でまろやかに、そしてさっぱりとした味わいになります。チンゲン菜とりんごとキウイのスムージー水・・・50ccチンゲンサイの葉・・・2束分りんご・・・半分キウイ・・・半分チンゲン菜はあまりクセがないので、グリーンスムージー初心者でも使いやすい野菜です。青臭さが気になる場合は、フルーツを足したり、ハチミツを加えたりしてアレンジしてみましょう。豆乳割りスムージー出典:byBirth豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをする成分です。そのため豆乳を飲むことで、ハリとうるおいのある美肌や、ツヤのある髪を手に入れることができます。また、豆乳は生理周期を整えたい人、生理痛を緩和したい人にもおすすめです。スムージーを作るときは、水や牛乳を豆乳に変えることで女性ホルモンが整う上に、まろやかな味わいが楽しめます。そんなたくさんの嬉しい効果が期待できる豆乳は、飲む時間帯によって得られる効果が変わると言われています。朝整腸作用が促され、便秘解消につながります。食前血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、余分な脂肪やコレステロールの吸収を抑える効果があります。寝る前成長ホルモンが活性化するので、新陳代謝が高まります。ただし、豆乳の過剰摂取はホルモンバランスの乱れを引き起こすことがあるので注意が必要です。1日にコップ1杯半を目安に、おいしく美と健康を手に入れましょう!
2020年06月01日DHEAとは?出典:byBirthDHEAとは、男性ホルモンや女性ホルモンをつくる材料となるものです。近年は、DHEAがもつはたらきの内の一つである、「老化防止」のはたらきが注目されています。DHEAは副腎という臓器から分泌されるホルモンで、血中のDHEAは20歳頃にピークを迎えるといわれています。その後はどんどん減少していくと考えられているため、いかにDHEAを減らさないかが重要となります。DHEAのはたらき出典:byBirthDHEAについては、未だよく分かっていないことが多いですが、以下のようなはたらきがあると考えられています。老化の防止炎症を抑えるインスリンのはたらきをサポートする代謝を上げ、体脂肪を減らすストレスを和らげる肌を若々しく保つ性ホルモンの維持DHEAが減少することで、上記のはたらきが期待できなくなり、体が老化するのではないか、といわれています。DHEAは年齢とともに減少していくと考えられていますが、その他にも食事や生活習慣によって減少していくともいわれています。なるべく減少させないために、どんな食事、生活習慣が良いのでしょうか?DHEAを増やす食材とは?出典:byBirthDHEAを増やすためには、ヤマイモを食べるのが効果的だといわれています。特に、自然薯に多いのではないか、といわれています。ヤマイモは、他のイモ類とは異なり、生で食べることができるのも嬉しいポイントですよね。とろろにして味噌汁に入れたり、そばにかけて食べられるので、とても便利ですね。ヤマイモの他にも、納豆やアボカド、魚介類の摂取が良いともいわれています。納豆やアボカドは、冷蔵庫にあれば比較的簡単に摂取できますよね。また、魚介類は調理しづらいイメージがありますが、最近では缶詰の種類も増えているため、活用してみましょう。サバやイワシなど青魚の缶詰にも、DHAやEPAが豊富に含まれているため、魚の栄養素をしっかり摂れますよ。直接的にDHEAを増やすわけではありませんが、副腎が疲れないようにするために、ビタミンCなどの抗酸化作用があるものを意識して摂取するのも良いでしょう。DHEAを減らさないために避けたい食事とは?出典:byBirth「血糖値を急に上げない食事」を心がけると良いといわれています。血糖値が上がると、インスリンが分泌され、血糖値を正常値にもどそうとはたらきます。インスリンは副腎疲れを悪化させてしまため、精製された砂糖や炭水化物の過剰摂取は避けたいところ。以下のようなことに注意して食事をしましょう。空腹時に炭水化物だけを食べない→一緒にたんぱく質や脂質、食物繊維などを摂取する最初に野菜から食べる食事は時間をかけて食べるよく噛んで食べる食べ方一つ工夫するだけなので、ぜひ試してみてくださいね。DHEAを減らさないために気をつけたい生活習慣とは?食事も大切ですが、生活習慣も気をつけたいポイントがあります。筋トレをおこなう出典:byBirthDHEAは、筋トレをおこなうことで増えると報告されています。特に、下半身の筋肉を使う運動が効果的だといわれています。例えばスクワットやウォーキングなど。また、筋肉に負荷をかけるために、ウォーキングでは階段を使う、坂道を歩くなどの工夫も取り入れてみましょう。運動というとハードルが上がる気がしますが、1日5~10分程度の軽い運動で良いとのこと。自宅でできるスクワット、通勤や買い物の行き帰りに負荷をかけたウォーキングをするだけでも良いですね。ストレスを溜めないストレスを感じると、副腎からコルチゾルというホルモンが分泌されます。つまり、ストレスは副腎を疲れさせてしまい、その結果DHEAの分泌が妨げられてしまいます。寝る前は音楽を聞いたり、アロマをたいてみたり、ホットミルクを飲むなど、日頃からストレスを溜めないようにしましょう。しっかり睡眠をとる出典:byBirthホルモン分泌のためには、しっかり睡眠時間を確保することも大切です。睡眠不足は体に負担であり、ストレスとなります。また、肌のターンオーバーは睡眠中に活発におこなわれます。特に22時~2時までの時間は成長ホルモンが分泌されますが、成長ホルモンは細胞を修復するはたらきがあるといわれているため、美肌づくりには欠かせないホルモンです。睡眠時間も大切ですが、なるべく22時~2時の間に寝るような生活が大切といえますね!DHEAを増やすためのオススメ簡単レシピ若返りホルモンDHEAを増やすためにオススメのレシピ出典:byBirthヤマイモのバター醤油焼き材料2~3人分自然薯20~25cmくらいのもの1本青ネギ3~4本分バター20g塩・こしょう少々しょうゆ小さじ2作り方自然薯は水で洗い、ぬめりを落としておく。1cmくらいの食べやすい幅にカットする。ねぎは小口切りにカットする。フライパンをあたため、バターを熱し、自然薯を加える。両面ともきつね色にカリッとするまで焼く。塩・こしょうで味をととのえ、皿に盛り付ける。ネギを散らしたら完成。いかがでしたでしょうか?DHEAを減らさないような食事内容や生活習慣は、健康や美容のためにも良いですよね。年齢には逆らえませんが、できる対策はしていきたいですよね。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
2020年05月08日在宅時間が増え、以前に比べて体力が落ちたと感じる人もいるでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、体力低下を防ぐ食べ物をご紹介します。これらを取り入れつつ、適度に体を動かすことも忘れずに毎日を過ごしましょう。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 54体力が低下していませんか?自粛のため家の中でじっとしているだけなのに、「あー疲れた」が口癖になるくらい疲労感を感じることはないでしょうか。いつもよりも歩く量が大幅に減り、座ったりゴロゴロ横になっている時間が増えていませんか?日頃、運動していなくても、意外と普段動いていたんだなと実感する人も多いかもしれません。そろそろ、動かなすぎることで体の重だるさを感じたり、体力や筋力の低下を感じたりし始めるころだと思います。こうなると自粛明けが心配になりますよね。今はポカポカ陽気で過ごしやすいですが、そろそろ過ごしづらい、蒸し暑い梅雨や夏を迎えることになると思います。今から体力を低下させていたら、これから先の体調が思いやられますね。そこで今週は、体力の低下を回復する食薬習慣を紹介します。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、体力の低下を回復する食薬習慣いつもと違った生活リズムのなか、ふとした瞬間に自然とため息が増えたり、「よいしょ」「疲れたー」「どっこいしょ」と体の重だるさから掛け声が増えてしまうこともあるのではないでしょうか。もし、今体力の低下を感じていたら、長期化する自粛の結果、自粛前と比べ、体がたるんだり、足腰が弱ったり、太ったり、息切れしやすくなったり、免疫が落ちたりと全身的に衰えてしまうことでしょう。そして、今の季節は過ごしやすいのでまだよいですが、これから始まる梅雨や夏に大きくダメージを感じてしまうかもしれません。気圧の変化に振り回されたり、夏バテをしたり、気候の変化に自律神経を乱したりと例年より今後の季節の移り変わりに影響されやすい体となってしまいます。漢方医学では、運動量が減り体力が低下している状態を「気虚」と考えます。そこで、今週はこれ以上体力の低下をさせない食薬習慣を紹介します。今週食べるとよい食材は、「補気」作用が強い【ネギ類×豚肉】です。今週食べるとよい食材:ネギ類×豚肉豚肉とネギ類の組み合わせは、体力の低下を防ぐために役立ちますが、料理が苦手な人でも基本的に美味しく仕上がる食材です。コンビニ食、レトルト、冷凍食品、お菓子などに食事を頼り、普段料理をしない人でも失敗しにくい組み合わせなのでぜひチャレンジしてみてくださいね。ネギ類ネギ類には、ネギ、ニラ、玉ねぎ、にんにくなどがあります。これらには、「硫化アリル」が含まれています。硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助け疲労回復に役立ちます。また、強い抗酸化作用をもち抗ウイルス作用、抗菌作用もあります。ネギ類は、ビタミンB1を含む食材と一緒に取ることで疲労回復の働きをアップでき「補気」作用が期待できます。豚肉豚肉は、ビタミンB1を多く含む食材です。ネギ類と合わせて「補気」作用をアップするだけではなく、エネルギーをつくるために必要なアミノ酸や鉄などのミネラルも豊富に含まれています。ただ、豚肉は部位によって脂質が多い部分もあるので、ひれ肉、もも肉、ロースなどを選ぶようにするのがおすすめです。おすすめ献立は、ネギたっぷりの豚汁、ニンニクと玉ねぎたっぷりの豚の生姜焼き、豚ニラ炒め、豚肉のネギ巻きなどです。もともと豚肉を食べる時には、自然とネギ類を合わせて食べる人は多いと思うので、意識して豚肉を食べるだけでも続けやすく便利です。自粛が長期化し、体力の低下が気になる人は、豚肉を選んでみてくださいね。また、食べものだけでは、限界なこともあるので、おうちで簡単なストレッチやスクワットなどの筋トレを1日30回でもいいので取り入れていくこともおすすめします。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。©Image Source/Gettyimages©fizkes/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages
2020年04月22日健康的な生活を送っていても、女性の大きなライフイベントの1つである出産後は、女性ホルモン値が激変するといいます。どのように変化するのでしょうか。【監修】女性医療クリニックLUNAグループ産婦人科医 小野寺真奈美先生久留米大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本医師会認定産業医。分娩後は女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が急激に減少するため、以下のようなさまざまな症状を訴える人も少なくありません。感じ方には個人差はありますが、多かれ少なかれ出産した女性はみなさん経験しています。なので、心配しないでくださいね。■感情の起伏が激しくなる出産後はどうしでも女性ホルモンの影響で心身のバランスが崩れがちです。心に大きな変化が生じる人はめずらしくありません。分娩して急にママとなり、やることは増える一方で精神的にも体力的にもゆとりはなくなります。その上ホルモンのバランスが崩れてしまって、ちょっとしたことでイライラしたり、急にできないことに落ち込んだりしてしまします。■不眠ホルモンの影響も一理ありますが、大きな要因としては、授乳で眠れないということがあります。授乳後の寝かしつけ、やっと眠ったと思ったらまた授乳と休まる暇がないことも多くあります。授乳後、寝つきがよい人はいいですが、人によっては寝つきが悪い人もいます。そうなると睡眠時間を確保できなくなり、それ以外でも多くのことが重なり不眠が生じてします。■生理が不安定になる分娩後に生理が再開するのにはまず排卵が回復します。その時期は、授乳していない方でおよそ3-4か月程度、授乳している方は6か月程度と言われています。生理の再開時期も個人差がありますが、中には1年以上かかる方もいます。ただ、月経が再開してからも不安定な方もいますので、心配であれば近くの産婦人科に相談してください。■髪質、肌質の変化女性ホルモンの急激な減少が髪質や肌質の変化の要因となります。髪質では、抜け毛や白髪といった変化が起こりますし、肌質ではアレルギー性皮膚炎や乾燥肌などといったことが起こります。そのような体の急激な変化に対する不安は、「ママになる」という急な環境変化なども関係してきます。そこに絡み合うホルモンは女性の体へ敏感に反応します。◼︎産後に抜け毛が増える理由とは?▼1.ホルモンバランスの変化先ほど述べたように、出産後は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌量が激減します。結果、分泌量の大きな変化に体と精神が追いつかず、抜け毛という形になって表れることがあります。▼2.生活の変化分娩後は母体が完全に回復しないうちから育児に追われることが多いため、ストレスや疲労、睡眠不足が抜け毛を進行させてしまうことが多々あります。ホルモンの回復と共に徐々に戻ってきますが、環境ストレスも影響するため複雑です。また、育児に追われてなかなか自身のヘアケアまで対応が分娩前ほどできていないことも関係しています。「髪は女の命」という言葉があるように、抜け毛が増えて実年齢より老けて見られてしまい、気になる女性もいます。抜け毛に有効な対策方法はあるのでしょうか。抜け毛に有効な対策はあるの?▼▼1.ひとりでがんばりすぎない 現代は核家族化が進んでいます。女性が出産時に実家へ帰省するとしても1ヶ月程度。男性の育休取得も推奨されてはいますがほとんど取得できていない、もしくは取得できても長くてもほんの数ヶ月というのが現状です。生まれてきたお子さんはママとパパの二人の子どもです。一緒に協力してもらうことはそれだけで心の余裕を生むことにもつながります。そして、一番は女性の今の状況を理解が得やすいということです。赤ちゃんを守るために育児が最優先になるのはもちろんですが、一緒にいる時間の中で、女性の分娩後の急激な環境変化や身体的・肉体的変化への理解を得られやすくなる可能性があります。また、協力する中でお互いの本音を話し、一緒に悩み、情報を共有することが夫婦関係に好影響をもたらす材料となるかもしれません。一人ではないことがわかることで、心の負担も軽くなり、ストレスが軽減され、女性ホルモン値も安定に向かいやすくなります。▼1人の時間を確保するパパや他の方に協力してもらい、1人の時間を捻出することはとても重要です。まだ言葉を話せない赤ちゃんと1日中すごすと、ご自身の想像以上に心身ともにストレスがたまります。その結果、精神的にも肉体的にも疲れてしまうことも多々あります。少しでも余裕をもつためには一人の時間も大事です。たった数分から数時間、これが精神的・身体的余裕につながり、結果子育てへの向き合い方も変わってくると思います。核家族の現代では、地域のサポートもたくさんあるため、各自治体などでも聞いてみてくださいね。▼婦人科や産科、助産師さんや保健師さんに相談分娩後の悩みはどうしても尽きないです。産婦人科には、乳腺炎はもちろん、月経不順などで受診される方が多いです。しかし、他にも悩みはいろいろあるかと思います。そんなときは、近くの産婦人科はもちろん、助産師さんや地域の保健師さんなどに相談してみてください。いろいろな解決方法を教えてくれますよ。▼“戦場”であるバスタイムに使うシャンプーは時短アイテムをお子さんと一緒にお風呂へ入ると、ご自身のシャンプーがままならないままリンスやトリートメントすらできないケア不足状態が続いた結果、髪のパサつきやきしみに悩んでいませんか。しかも、お子さんがと一緒に使えるシャンプーがあればいいですよね。特に産後は体の皮膚も頭皮も敏感になっていることが多いです。分娩直後は育児が忙しく、ご自身の頭皮にまで気が回らないかもしれません。しかし、お子さんが1人で入浴できるようになるまでには、何年もの時間を要します。少しでも女性らしさを保つために今からご自身にフィットする、時短アイテムを見つけておいてみてはいかがでしょうか。◼︎編集部おすすめ:RETOIRO(リトイロ)1本でヘアからボディまで洗える、時短ケアできるオールインワン。天然由来成分99%配合で、低刺激処方なのでお子様にも安心。頭皮を優しく洗いうるおいを与え、頭皮環境を整えます。香りも鎮静と活力を与え女性のカラダのトラブルを癒す天然精油100%です。さわやかで癒しの香りに包まれて日々の疲れをとって。商品名:リトイロ リフレッシュ オールインワン シャンプー&ボディ容量:250ml通常価格:3,800円(税抜)+送料 ※1本入り 購入する
2020年03月10日ライフステージの変化が多い女性の一生。家族の生活段階においては新婚期、育児期、教育期、子独立期などにわかれますが、どのステージでも女性の美と健康に欠かせない存在は女性ホルモンです。ですが、「女性ホルモンとは体にどのような影響を及ぼすのか」と聞かれると、答えられる女性は少ないかもしれません。何歳になっても女性らしい美しさとボディをキープするために、まずは「女性ホルモンとは何か」という基本を押さえておきましょう。【監修】女性医療クリニックLUNAグループ産婦人科医 小野寺真奈美先生久留米大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本医師会認定産業医。■女性ホルモンとは?女性ホルモンは主に2種類で構成されています。1.エストロゲン:卵胞刺激ホルモン(FSH)▼主な働き●乳房への働き・思春期……乳管の発達・妊娠時……乳管上皮の増殖、乳汁分泌抑制●子宮への働き・非妊娠時……子宮内膜の増殖・肥厚、頸管粘膜の<分泌を上げる・粘稠度(粘り気の密度)を下げる・牽糸性(伸びやすさ)を上げる>・妊娠時……子宮筋の発育・増大、頸管熱化(子宮の出口をやわらかくする)●膣への働き・膣粘膜の角化・肥厚●その他・LDLコレステロールの低下・基礎体温の低下・骨量の維持 など2.プロゲステロン:黄体形成ホルモン(LH)▼主な働き●乳房への働き・非妊娠時……乳腺の発育・妊娠時……乳腺腺房の増殖、乳汁分泌抑制●子宮への働き非妊娠時……子宮内膜の分泌期待変化、頸管粘液の<分泌を下げる・粘稠度を上げる・牽糸性を下げる>妊娠時……子宮内膜の脱落模様変化、子宮筋の収縮抑制、子宮筋層内の毛細血管の繁生●卵巣への働き・排卵抑制●膣への働き・膣粘膜の菲薄化(弾力性のある肌を支えてきた真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、膣内の肌が薄くなる)●その他・基礎体温の上昇エストロゲンとプロゲステロンが月経と連動この2つのホルモンが、月経と連動しています。女性の体内は「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」というサイクルを繰り返しています。生理の初日を月経周期の第1日目と数え、次の生理の前日までの日数が、1つの月経周期となります。基本的な月経周期は25日〜38日でその変動は6日以内とされ、これを正常周期と呼びます。月経が開始すると、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の一種である卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)が卵巣に作用し、卵胞が発育し始めて、エストロゲンを分泌します。エストロゲンにより子宮内膜が増殖・肥厚し、受精卵を迎える準備が始まります。(卵胞期)卵胞が十分に発育したと体が判断するとLHの放出が高まり(=LHサージ)、卵子は成熟し排卵が起こります。プロゲステロンは厚くなった子宮内膜を、さらに受精卵が着床しやすい状態にします。(黄体期)受精しないと生理が起こり、低温期に妊娠しなかった場合、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減少していき、生理(子宮内膜が剥がれ落ちる)が起きます。月経後再びエストロゲンが上昇し子宮内膜が増殖していきます。妊娠していない場合、月経から排卵までが低温期、その後、排卵の後に高温期になり、次の生理とともに再び低温期が始まるというサイクルです。妊娠が成立すると高温期が続く妊娠が成立すると、プロゲステロンが「妊娠黄体」となり、排卵後も高温期が続きます。連動して、エストロゲン値も上昇していきます。妊娠12~16週頃から基礎体温は低下しますが、妊娠中も高温期は続きます。そして、妊娠4カ月頃には、体のほてりやだるさがなくなり始めると言われています。これは、妊娠7~8週頃からはプロゲステロンを出す役割を胎盤が引き継ぐのですが、胎盤由来の黄体ホルモンには体温を上昇させる作用はないためです。女性ホルモンをバランスよく分泌させるためには、基本ではありますが生活習慣が大切です。「バランスのよい食事」、「良質な睡眠」、「体を積極的に動かす」を、生活の中にて取り入れてみてください。次回は、出産と女性ホルモンの関係です。具体的な対応策をお伝えします。
2020年03月10日中目黒のホルモン焼肉店「小野田商店」の2号店が、東京・学芸大学駅に2020年3月4日(水)オープンする。新鮮なホルモンをリーズナブルに楽しめる「小野田商店」。学芸大学駅店は、14年半続く中目黒の1号店に次ぐ2号店となり、東急東横線「学芸大学駅」から徒歩1分の立地にオープンする。メニューは全商品単品500円均一の価格設定となっているので、値段を気にせず存分にホルモンを楽しむことが可能。日替わりで内容が異なるホルモンの盛り合わせや、レアでも食べられるハツ、脂付き小腸など、鮮度管理を徹底した素材の味を十分に味わえるメニューが揃う。また、常時50種類以上取り揃える全国各地の焼酎はホルモンとの相性抜群。店内は昔ながらの和テイストな内装となっており、グループで利用できるテーブル席に加えて、スタッフから食べ方のアドバイスを受けられるカウンター席も用意する。【詳細】小野田商店 学芸大学店オープン日:2020年3月4日(水)営業時間:18:00~26:00(最終入店25:00、L.O.25:30)住所:東京都目黒区鷹番3-7-5 ゆざわビル 1階定休日:火曜日TEL:03-4291-2006<メニュー価格例>ホルモン9種の盛り合わせ(2人前) 2,000円+税、角切りハツ 500円+税、脂付き小腸 500円+税、スぺ玉ご飯 500円+税、モロQ 500円+税、山芋キムチ 500円+税
2020年03月06日原因もわからずに、ある日突然襲い掛かる病気には、中高年の女性に患者が多く見られるものがある。そんな疾患を、少しでも遠ざけるために日ごろからできることとはーー。「体のどこかがいつも激しく痛む」「肘のあたりが急に腫れた」など、ある日突然襲い掛かる体の不調に悩む40〜50代の女性は多い。「特にけがをしたというわけではないのに、体のどこかに不調が出てくることには、女性ホルモン『エストロゲン』の低下が関係していると考えられます。女性は45歳を過ぎたころから女性ホルモンの分泌が減少し始め閉経に向かい、のぼせ・ほてりなどのホットフラッシュ、めまいや動悸といった症状が出ることがあります。このほか、頭痛、肩こり、腰や背中、関節の痛みが生じることも。直接の原因は不明とされる疾患には、更年期をむかえる40〜50代の女性に顕著に見られるものがあるのです」そう指摘するのは、婦人科専門医で浜松町ハマサイトクリニック婦人科の吉形玲美先生。朝早く起きて朝食やお弁当を作って、仕事に出かけたり、家事をしたり、日本の女性の1日は忙しく、睡眠時間は年々短くなる傾向にある。体の変化と向き合う余裕がなく、無理を重ねてしまい、ある日体調を崩してしまう人もいる。ガラスや針が突き刺さるような痛みが走るという「線維筋痛症」は、昨年末にフリーアナウンサーの八木亜希子さん(54)が発症したことでも話題になった。原因は不明。体の痛みに、倦怠感や疲労感が伴う。現在約200万人の患者がいて、中高年女性の割合が大きいという。「線維筋痛症でリウマチ科に通院している50代の女性の患者さんが、リウマチ科の先生からの紹介で私の外来を受診されました。女性ホルモンの検査をしたところ数値が低かったので、ホルモン補充療法を行いました。すると症状に改善が見られたのです。明確な因果関係は特定できていませんが、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れやストレス、心の不調などが一気に体に現れたのではないでしょうか」(吉形先生・以下同)骨がもろくなってしまう「骨粗しょう症」も、患者の8割が女性。吉形先生はこれにも女性ホルモンの減少が強く関係していると話す。「女性ホルモンは骨の形成を助け、破壊を防ぐという重要な役割を担っています。40代以降、女性ホルモンの分泌が低下することで、骨を作るより壊すほうに傾くため骨はもろくなります。そして気が付かない間に骨がスカスカになり、骨折しやすい状態=骨粗しょう症になってしまうのです」突然指に痛みや変形が現れる「変形性関節症」、肘やひざの痛みが出る「関節リウマチ」も女性に多く見られる原因不明の病気だ。「原因不明の痛みがあると、まずは整形外科やリウマチ科を受診することが多いと思います。痛み止めなどの薬を処方されても症状が改善せず、複数の科でたらいまわしにあってつらい思いをしている患者さんもたくさん見ています。原因不明の体の異変を感じたら、女性ホルモンの減少が関連しているかもしれないので、まず婦人科で受診してから、リウマチ科や整形外科の先生と連携して治療をするのが、症状を改善する近道です」婦人科系疾患ではないが、年間1,000人以上亡くなる人がいる「肺MAC症」は、感染経路が不明で、やはり女性の患者が多い。これら原因不明の厄介な病気を遠ざけるために、特に40代以降の女性はふだんから自分の体と向き合うことを習慣づけるべき、と吉形先生は話す。「ホルモンバランスを整えるための活動“ホル活”をお勧めします。まず食生活を見直して、十分な睡眠時間を取り、適度に運動をする。この3つが基本です。食事は納豆など大豆イソフラボンを含む発酵食品のほか、アボカド、サーモンやゆで卵、アーモンドなど、食物繊維、ビタミンEといった栄養素が豊富な食材を選んで食べるとよいでしょう。また、日常生活で意識的に歩く時間を増やすことも心掛けてください」ふだんから不調を感じたら無理をせずに、きちんと休むようにして、病気に負けない体を作っていこう。「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月05日「現代は飽食の時代ですから、昭和のころに比べて、肥満や高血圧、糖尿病の女性は増えています。とくに女性ホルモンの分泌が低下する50代以上は動脈硬化が進みやすいので、心不全による突然死、『急性心臓死』に注意が必要です」そう話すのは、心臓血管研究所所長で医学博士の山下武志さん。先月も、俳優の木内みどりさん(享年69)が、急性心臓死によって突然死したことは記憶に新しい。木内さんは仕事先での夜の懇親会後、歩いてホテルに戻った数時間後に亡くなったとみられる。急性心臓死とはどんなものなのか。山下医師はこう語る。「症状が出てから24時間以内に亡くなることを突然死と言いますが、病院に着いたときには、だいたい亡くなっています。診たところ、くも膜下出血などの脳の病気ではないので、原因は心臓にあると判断することが多いのです。そんな急性心臓死につながる不全の原因は、不整脈や弁膜症、狭心症などいろいろ。なかでも、50代以上で多いのは心筋梗塞です。木内さんの場合も、その可能性が高いと思います」心筋梗塞は、初期の段階で心臓の冠動脈が詰まったり硬くなったりして、心臓のポンプ機能が低下する。そうすると必要な酸素や血液が心臓の筋肉に送られにくくなり、心筋の一部が壊死して発症する。「水道管が少しずつ錆びついていくように、動脈硬化も加齢とともに20~30年かけて徐々に進行していきます。しかし、目立った症状がないことも多く、気づきにくいのです」とくに、冬場は血圧が上昇しやすく、暖かい部屋から寒い場所へ移動する際にかかる心臓へのストレスにより、心筋梗塞になりやすくなるから注意が必要。心筋梗塞が突然死につながるのは、次のようなケースだ。「心筋梗塞が起きると急に胸やみぞおちが圧迫されたように痛くなりますが、安静にしていれば治まることが多い。突然死に至るのは、心筋梗塞によって“心室細動”という不整脈が起きた場合です」心室というのは、心臓から血液を送り出す小部屋のこと。そこが小刻みに震えて血液を送れない状態になることを心室細動という。「心室細動が起きて1分経過するごとに生存率が10%下がります。10人に1人が医療機関にたどり着く前に亡くなってしまいます」心室細動が起こると、ただちに意識がなくなるため、自分で救急車を呼ぶこともできない。「おそらく木内さんも、すぐ意識がなくなってしまったのではないでしょうか……」つまり、急性心臓死を避けるためには、心室細動が起きる前の心筋梗塞の段階で、治療を受けるしかないのだ。怖いのは心筋梗塞のリスクが高まっていても、自覚しにくいことだ。そのなかでもわかりやすい予兆を、山下医師が教えてくれた。「心筋梗塞を起こす直前の心臓は、だんだんパワーが落ちてくるんです。そうすると息切れしやすい、歩くスピードが落ちてきた、などの症状が出てきます。これは、心臓の冠動脈が詰まって、十分に酸素や血液が送り込まれなくなっているからです」「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2019年12月16日生理前は、身体がむくみ、身体がだるくなりやすい方が多く、女性ホルモンのバランスも崩れやすくなることで、イライラしやすい方もいます。今回は、そんな女性ホルモンのバランスを整えて、生理前のむくみを解消する方法などについてご紹介していきます。女性ホルモンは2種類ある女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。前者の卵胞ホルモンは、別名、美人ホルモンとも呼ばれており、豊かなバスト作りや丸みのあるヒップ、美肌や美髪に作用します。後者の黄体ホルモンは、別名、ブスホルモンとも呼ばれており、メラニン色素を沈着させ、ニキビなどの肌荒れが悪化することもありますが、妊娠の準備に欠かせないホルモンです。これら2種類の女性ホルモンには相反する作用があり、生理周期に合わせてホルモンの分泌量が変化し、バランスを保っているのです。関連記事生理前のドカ食いを防ぐホットドリンクとは?生理前に顔や手足がむくみやすい理由とは生理になる4日~5日前に、顔や手足がむくみやすい理由は、生理周期に合わせて、黄体ホルモンが増えて、体内に水分をためこみやすくなるからです。また、体内の水分量が増えることで、身体が冷えやすくなり、血流やリンパの流れが滞りやすくなり、手足や顔がむくみやすくなります。女性ホルモンのバランスを整える方法魚肉類・野菜・ご飯などの炭水化物をバランスよく食べる丼ものなどの単品の食事は、栄養が偏り、女性ホルモンのバランスの乱れになりやすいです。忙しくて外食する時も、定食や複数のおかずがあるものを選んで食べると、栄養バランスが整い、女性ホルモンに良い影響を与えます。日帰り旅行をする近場で、まだ行ったことがないところへ休日などに出かけると、ドキドキしやすくなり、幸せな気分になるセロトニンという物質が分泌されやすくなります。セロトニンが分泌されることで、女性ホルモンの卵胞ホルモンの分泌も促進し、身体のむくみが解消されやすくなるでしょう。最低6時間以上の睡眠を心がける慢性的な睡眠不足は、自律神経が乱れやすく、女性ホルモンのバランスも崩れやすくなりがちです。たっぷりと睡眠をとることで、生理前のイライラも治まりやすくなります。生理前のむくみを解消する入浴法40℃以下のぬるま湯に20分間浸かるじっくりと温まることで、血行やリンパの流れが改善し、水分代謝が上がることで、むくみが解消されやすくなります。アロマオイルを数滴垂らして入浴するラベンダーやオレンジなどの、リラックス効果のあるアロマオイルの精油を数滴垂らして入浴することで、自律神経の働きが整い、老廃物が体外へ排出されやすくなりむくみを解消へと導けます。湯船に浸かりながら手足をグーパー動かす指先、足先を動かすことで、末端部分の血行を促進し、水分のため込みによる冷えを改善しむくみにくくなります。女性ホルモンを整えて生理前のむくみを撃退しよう女性ホルモンのバランスを整えるには、色んな種類のおかずやご飯をバランスよく食べ、気分転換をし、ゆっくりと入浴することが大切です。生理前のむくみを解消して、快適に過ごしましょう。横内 稚乃鍼灸師、整体師、エステティシャン
2019年11月17日ダイエットの強い味方になってくれる「痩せホルモン」。今回は食育指導士としても活躍する内藤絢先生に「痩せホルモン」の正体や体内分泌を高める方法、そのために摂取したい食物などについて教えていただきました。「痩せホルモン」と呼ばれているものとその理由GLP-1このホルモンが多いと、太りにくく痩せやすい体になります。GLP-1には食物が小腸に届いた時に満腹!というサインを出す役目があります。このホルモンの働きが良いと食物が胃に留まる時間が長くなり、胃から腸へ移動するのが遅くなることで血糖値の急上昇を抑制し太りにくく痩せやすくなります。レプチンこのホルモンが少なくなると、肥満やメタボリックシンドロームリスクが高くなります。レプチンは満腹中枢に作用して食欲を抑える役目があります。更に交感神経を活性させて脂肪を燃やし、エネルギーの消費を促す働きも合わせ持っています。交感神経の働きが良くなると身体活動量が上がることも、痩せやすくなるポイントのひとつです。また、睡眠時間が6時間を切る、眠りが浅くなると分泌量が少なくなるのが特徴です。「痩せホルモン」の分泌を高める方法腸内環境を良くするGLP-1は小腸で大量に分泌されます。食物繊維が豊富な物を摂るほか、日頃から腸の働きを良くする発酵食品やキノコ、海藻類を各食事で小まめに摂るように習慣付けしましょう。睡眠は6時間以上取る睡眠不足は食欲をコントロールするホルモンであるレプチンの分泌量を減らす上、食欲を増進させるホルモンのグレリンの分泌量を増やすからです。1日あたり5000歩以上歩く運動不足は腸の働きを弱めると共に脳の働きも鈍くなるため、食欲をコントロールする力が下がります。「痩せホルモン」のために摂りたい食物小腸からGLP-1を出す栄養素には、食物繊維と青魚に多く含まれるEPAがあります。食物繊維1日あたり18gの摂取を目安にしましょう。各食物100gあたり、ひきわり納豆には5.9g、ごぼうには7g、干しイチジクには10.9gの食物繊維が含まれています。これらを食べることで、上記の量をクリア出来ます。EPA1日あたり2gを目安にしましょう。朝の摂取が血中濃度を高めるポイントです。EPAの多い食物の代表であるサバ缶よりも、実はイワシ缶の方が含有量が多い上、手軽に購入出来ます。加熱をしない調理法が最もこの成分の摂取量を高めるポイントです。上記食物のメリットとデメリット調理をせずに摂取出来る缶詰やドライフルーツなど調理をせずに摂取出来る食物なので手軽に摂れる反面、食べ過ぎてしまう可能性が高いというリスクもあります。特に食べ過ぎることで軟便を引き起こす場合もある干しイチジクの量には気を付けましょう。青魚類は缶詰で代用缶詰は保存が利く上に購入しやすいと言う最大のメリットがあります。栄養価も高いですが、その分カロリーと脂質が高い為、利用が多くなり過ぎると逆に太るリスクも上がります。「痩せホルモン」で簡単に痩せたい人へのアドバイス上で紹介した食物に頼り過ぎないようにしましょう。しっかり摂ろうと「プラス」ばかり意識する事は、食べ過ぎや代謝の低下に繋がります。そして、睡眠を十分に取ることと主食・主菜と合わせてバランスの良い食生活を送るようにすることが痩せホルモン分泌を促す大前提です。身体活動量が減ると内臓の働きが弱くなる為、EPAが豊富な食物は逆に太る元へ変わってしまいます。その為にも日頃から歩く機会を増やすように習慣付けましょう。十分な睡眠でレプチンの分泌をアップさせ、さらに適度な運動の習慣付けをした上で食物繊維やEPA食物を上手く取り入れながらGLP-1分泌を促し、綺麗に痩せましょう。「痩せホルモン」を味方につけてダイエット「痩せホルモン」と呼ばれているGLP-1やレプチンを上手に利用して、ダイエットを成功に導きましょう。そのためには今回ご紹介した食物を摂取するのはもちろんですが、睡眠や適度な運動も必須。生活を健康的に整えて「痩せホルモン」に頼り過ぎないことが大切です。内藤 絢睡眠専門家、ヨガインストラクター
2019年11月14日マガジンハウスの『anan SPECIAL』9月30日、女性ホルモンを理解して美しくなり、自分の望む人生を叶えようという新刊『anan SPECIAL 女性ホルモンできれいになる!』がマガジンハウスから発売された。同書は産婦人科医で「対馬ルリ子女性ライフクリニック」の理事長である対馬ルリ子氏や、美容家の吉川千明氏、植物療法士の森田敦子氏などが監修を担当。100ページで980円(税込)の価格にて発売中である。思春期・性成熟期・更年期・老齢期まで女性の卵巣から分泌される女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンがあり、その分泌量は一定ではなく、約1か月をサイクルに変動。排卵や月経、基礎体温の変動、妊娠、出産にも大きく関わっている。女性の人生はこれらの女性ホルモンの働きによって大きな影響を受けるが、多くの女性がその働きや影響を正しく理解していない。例えば、現代女性は戦前の女性と比べて、生涯通しての月経の回数が約9倍にもなるなどの変化があり、この変化が体に与えている影響について理解している女性は少ない。この新刊『anan SPECIAL 女性ホルモンできれいになる!』では、知っておくべき女性ホルモンの仕組みや働き、最新治験までの知識などを掲載。思春期、性成熟期、更年期、老齢期と、すべての女性にとって望む人生を叶えるための必読書となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『anan SPECIAL 女性ホルモンできれいになる!』 - マガジンハウス 編 - マガジンハウスの本
2019年10月08日ホルモンは、一生のうちに限られた量しか分泌されません。日々のライフスタイルによって5年後、10年後、数十年後の自分が作られます。一日でも早くホルモンケアを始めることが、美と健康を保つ秘訣です。私たちの身体にあるホルモンは、全部で約100種類以上あるといわれています。なかでも、思春期から始まる女性のライフステージには、つねに2つの女性ホルモンが関わり合いながら、身体の調子をコントロールしています。女性ホルモンとは?出典:byBirthエストロゲン(卵胞ホルモン)エストロゲンは、生理の始まる思春期頃から増え始め、30代後半から徐々に分泌量が低下します。50歳前後の閉経を迎えるころには急激に低下してしまうため、身体のさまざまな部分に不調が現れます。また、エストロゲンは、血管を柔軟にする働きがあります。動脈硬化を防ぎ血圧を下げる作用や、コラーゲンを増やして美肌を保つなど、身体の健康を維持しているホルモンです。閉経後の時期からは、心血管疾患や骨粗しょう症などが増加傾向にあるため、早めの予防作りが必要です。プロゲステロン(黄体ホルモン)エストロゲンは、月経開始とともに分泌量が増加し、排卵時に減少し、再び排卵後に増加します。排卵をしないとプロゲステロンは分泌されません。肌にとっては、皮脂の分泌が活発になるためニキビなどのトラブルに巻き込まれることもあります。ですが、基礎体温を上げる働きや、体内の水分を保つ働きがあるホルモンでもあります。エストロゲンが身体には必要と思われがちですが、エストロゲンばかり多すぎても健康にはなれません。エストロゲンとプロゲステロンを、どちらもバランスよく保つことが重要なのです。女性ホルモンが低下するとどうなるの?出典:byBirth30代後半から少しずつ低下していく女性ホルモン。以下のようなさまざまな不調をもたらします。骨粗しょう症のリスクが高くなる細胞が酸化してしまう恐れがある肌の乾燥や肌荒れを感じる生殖機能が低下するコレステロールが増加し、生活習慣病を招く女性ホルモンを減少させないように、閉経前からホルモンの補充療法や漢方を使った治療などがあります。専門の医師と相談しながら対処していくこともポイントです。女性ホルモンを整える生活習慣とは?出典:byBirth適度な運動をする運動は、健康になるための必須条件ですね。年齢や健康状態に関係なく、低活動や不活動の人は死亡リスクが高くなるといわれています。運動といっても有酸素運動や無酸素運動、ストレッチなどがありますが、自分のライフスタイルとペースに合わせて、好きなものを上手に組み合わせながら行うことが大切です。運動が難しい日は、マッサージやストレッチで血行を促進してあげましょう。血流は、身体の隅々まで栄養を運ぶとても重要な役割があります。バランスの良い食事を摂るホルモンの材料は、タンパク質やコレステロールです。私たちの身体もタンパク質で構成されていますね。食べなければ、細胞を作ることができません。そのため、朝昼晩の3食をバランスよく食べることが大切です。食事で補えない部分は、サプリメントや漢方で不足分を摂取してもよいでしょう。なるべく、偏った食生活を避け、食べ物の栄養を吸収しやすい腸内環境を保つように心がけていきましょう。質の良い睡眠を習慣にする綺麗な肌には、睡眠が必要。睡眠不足は、自律神経の働きが低下するため、イライラしたり、やる気が起きなかったりと生活の質を下げてしまいます。就寝して約3時間後には、成長ホルモンが分泌されます。そして、24時以降には腸のゴールデンタイムが始まり、翌朝の排便を促す準備を開始するのです。睡眠不足は、体内のあらゆる機能に影響を与えるため、早めの就寝がホルモンケアに必要です。サプリメントや漢方を取り入れよう出典:byBirth食事、運動、睡眠で女性ホルモンの減少を予防することも大切ですが、サプリメントや漢方でのサポートも大事!サプリメントは、女性ホルモンに特化したものを選びましょう。なかでも、「エクオール」という成分は、女性の不調改善に効果的です。腸内環境が悪化している場合、サプリメントの吸収率が低下し、エクオールが上手に吸収されないこともあるようです。一方、漢方にもたくさんの種類があります。おすすめは以下3つです。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)冷えやむくみなどに効果が期待できます。睡眠の質が上がり、免疫疾患や更年期の症状におすすめです。加味逍遙散(かみしょうようさん)イライラやうつ症状などの精神的な不調におすすめです。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)「血」の巡りを整え、ニキビにも効果が期待できます。女性ホルモンのケアに必要なこと出典:byBirth私たちの毎日は、女性ホルモンに左右されています。食事や運動、睡眠、サプリメントなどを生活習慣に取り入れていくだけで、身体の調子も良い方向へと変化します。また、ホルモンケアに気をつけていても、各器官の機能低下による不調が現れることがあります。例えば、卵巣の機能低下や疾患などの影響です。なにか心当たりがある場合は、すぐに医師に相談し、ホルモンバランスからくる不調を改善できるように行動することも大切です。未来のために、一日でも早いライフスタイル美人を目指しましょう。
2019年09月10日