子どもにお金のことを教えたことがありますか?「こんな小さいうちから必要?」「そもそもきちんと教えられるかしら」というママたちへ。幼児期のマネー教育について、キッズマネースクールで講師を務める太田伸子さんに聞きました。イラスト/杉浦さやか■太田伸子さんキッズマネースクール(一般社団法人日本こどもの生き抜く力育成協会)理事、認定講師。前職の銀行員時代、息子へのマネー教育をきっかけにキッズマネースクールの活動に参加。イベントやセミナーを通じて、日本各地で親子の金銭教育普及に取り組んでいる。あんふぁんママに聞きました幼児にマネー教育って必要なの?「マネー教育って言われても…」と困惑する人もいるでしょう。まずは幼児のマネー教育の必要性や、教え始めるタイミングについて紹介します。文部科学省も力を入れる「お金の教養」。アメリカやオーストラリア、香港などでは、子どもたちが楽しみながら理解できるように、ボードゲームや課外学習など、授業の中にマネー教育が組み込まれています。日本も諸外国に後れを取らないために、金融庁や文部科学省がお金の教育に力を入れ始めています。日本のマネー教育が遅れているのは、昔はお金の知識がなくても、郵便局や銀行に預けておくだけでお金が増えたから。さらに、日本には「お金は汚いもの」「お金の話をするのは下品」とする風潮もありました。でも今は金利0・001%の時代。貯蓄では物価上昇率に対応できず、実質「損」をしている人もいると聞きます。これからの時代、年金や社会保障制度だけで暮らすのは難しいのかもしれません。未来を生きる子どもが暮らしていくために、「お金の教養」は必須なのです。お金の意味や大切さ、管理の方法、使い方、稼ぎ方、ため方、増やし方…。幼児期から親がお金について教えていくことは、そうした教養の最初の一歩になります。「買って!」が始まったらマネー教育をスタートマネー教育は「何歳から」と区切れるものではありません。買い物に行ったとき、お菓子やおもちゃを「買って!」とねだるようになったら、「お店のものはお金を払って買わなければ、自分のものにならない」と理解できている証拠。お金の価値や大切さを伝え始めるタイミングです。例えば100円のおもちゃをねだるときも、「100円ならいいか」ではなく、そのおもちゃが本当に欲しいのか、大事にするのか、しっかり考えさせましょう。そして会計はできれば子どもに現金を渡して払わせ、「お金を払って買ったんだ」と実感してもらうのです。また、お金は「ありがとう」と交換するものです。店員さんはお金を受け取って、自分は欲しいものを手に入れて、そのことに対してお互いに「ありがとうございました」と言い合う。こうした感謝の気持ちと、お金を使う喜びを結び付けて、お金の使い方を伝えていけるといいですね。キャッシュレス決済でお金の価値を伝えるのは難しいキャッシュレス決済は便利ですが、幼児に仕組みを理解してもらうのは難しいですね。幼児期には、まずお金の概念を現金で学んでもらうことが先決。ただ、キャッシュレス決済を「無限に使える魔法」だと誤解しないように、「カードに入っているお金を全部使うと、なくなっちゃうんだよ」「パパやママが働いたお金があるから使えるんだよ」といったことは折々で伝えてみてください。少し大きくなったら、親子で一緒に交通系ICカードやスマホにチャージしてみると、「お金がここに入る」がイメージしやすいでしょう。お小遣いってどうすればいい?金銭感覚や管理方法を身に付けてもらうために、将来的にお小遣い制にしようと考えているご家庭は多いでしょう。お小遣いは、子どもがお金について学ぶチャンス。幼児期〜小学生にかけて、金額やルールはどのようにするとよいのでしょうか?お小遣い額に正解ナシ! わが子に合わせて設定をお小遣いは、お金の管理方法や使い方を実践で学ぶ、いわば練習のお金。わが子の性格や理解力に合わせてスタートし、成長に合わせて仕組みを更新していくことが必要です。幼児期はお小遣い制の前段階として、親が子どもと一緒に、お小遣いを管理しましょう。例えば、毎週100円を10円玉10枚であげ、3つの瓶に分けて入れます。お金がたまったらお店に持って行き、お金を使ってみましょう。もう少し大きくなってお金の管理に慣れてきたら、お小遣い制をスタートします。親は「相場」が気になりますが、金額に正解はありません。他の子の額にそろえても、実際には「何にお金を使うのか」で妥当な額は変わります。「かわいい文房具は?」「スイミング帰りのアイスは?」など、お小遣いから出すものと、親が出すものを話し合って、金額やルールを決めましょう。決めたことは「おこづかい契約書」に書いて、親も必ず守るようにしてください。[お小遣い制の主な種類]■報酬タイプ「お手伝いをしたらいくら」とすると、「お金は労働の対価」ということを学べます。「何かお手伝いをしたら必ずお金をもらえる」という考え方にならないために、あらかじめ「◯◯したら◯円」と、報酬が発生するお手伝いと金額を決めておくのがポイント。幼児にも向いている方法です。■定額タイプお金の計算やお小遣い帳の記入ができるようになり、欲しいものが増えて「◯円欲しい」という要望が出てきたら「毎月(毎週)いくら」という定額制がいいでしょう。子どもはお金の計画や管理がしやすいですし、親は金額と渡す日が決まっていてラクです。■ミックスタイプ毎月定額をもらいつつ、さらに欲しいときはお手伝いをして報酬をもらうことができる、というのがミックスタイプ。幼いうちは少額の報酬でいいのですが、成長すると必要額を稼ぐのは大変です。報酬タイプから定額タイプに移行するときにおすすめの方法です。お小遣いは3つの瓶で管理しようお金は財布などにしまうのではなく、目に見える状態で管理すると良いでしょう。透明な瓶を3つ用意して、用途別に分けて入れておくと、お金の「見える化」ができます。■貯金半年〜1年以上かけて頑張ってためるお金。いつかのために備えておく習慣付けは大切です。「新しい電車の本が欲しい」というとき、全額貯金から出すのは無理でも「じゃあ1000円まで頑張ってためよう。そこまでためたら足りない分はママが出してあげるよ」などとするといいでしょう。■ありがとうのお金家族やお友達へのプレゼントなどに使うお金です。自分のお小遣いを使って人に感謝される経験は、子どもの財産になります。例えば、祖父母への誕生日プレゼント。孫がお小遣いから買ったものなら感激も倍増で、「ありがとう」の言葉も重みを増すでしょう。また、街頭募金などに寄付するのも良い経験になります。■自分で使うお金お菓子やジュースなど、自分が欲しいものを買うお金です。この枠の使い道は子どもに任せます。親には無駄遣いに思えても口出しは厳禁。お金がなくなって、本当に欲しいものが買えなくなれば、お金の使い方を考えるようになります。ちょっとした無駄遣いや失敗から学ぶことは、とても大切です。case study■Aさん親子の お小遣いヒストリーお小遣い制はそれぞれの家庭で異なるもの。幼児期から成長に合わせた活用の一例として、Aさん親子のケースを見てみましょう。〔 年少・年中 〕月300円を親子で管理毎月1日に、300円を100円玉1枚、50円玉2枚、10円玉10枚で渡し、3つの瓶に分けて管理。コインの表裏の模様を観察したり、10円玉が増えたら100円玉に両替したり、お金の基礎知識に触れました。たまに自分のお金の瓶から、好きなお菓子を買うことも。〔 年長〜小学1年生 〕お手伝い1回30円の報酬タイプ食卓準備、お風呂掃除、洗濯物畳み、各1回30円で設定。お手伝い表を作って、やった日にはマークを付けていき、月末に集計して払いました。カプセルトイ代もお小遣いから出すルールにしたら、「お手伝い10回分なら、他のものを買いたい」と言って、やりたがらなくなりました。〔 小学2〜4年生 〕月400円の定額+報酬のミックスお小遣い会議をして、お友達と遊んだときのお菓子代として月400円を定額に。足りないときは働いて補えるように報酬も残しました。リビング掃除、靴洗い、皿洗いなど、仕事の難易度を高めて1回50円に賃金アップ。計算ができるようになったので、お小遣い帳も付け始めました。家事のやり方も教えることができて、一石二鳥でした。〔 小学5〜6年生 〕必要なお金が増えて月1000円の定額にお友達の誕生日プレゼントを買うなど、交際費もかかるようになったので、5年生から月1000円の定額に変更。報酬はなくしましたが、風呂掃除と靴洗いは子どもの仕事として定額の中に含むことにしました。5年生の冬から1200円、6年生からは塾の軽食代も含めて2000円にアップ。Pointルール変更時は必ず「お小遣い会議」をお小遣いの額やあげ方は、その子の性格やお金の使い道などによって、どんどん変わっていきます。ですから、きょうだいでやり方が違ってもOK。ルールは親が決めるのではなく、親子の「お小遣い会議」で話し合いましょう。ルールを変えたいときや、無駄遣いが目に余るときなども会議を。そうした会話は「お金の教養」を蓄積できるとともに、親子のコミュニケーションを深めることにもつながります。
2021年01月14日ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)は、「FLURO REBELLION(蛍光の反抗)」と題した限定コラボレーションアイテムを2020年11月27日(金)、12月11日(金)の2回にわたって発売する。「FLURO REBELLION(蛍光の反抗)」では、ドーバー ストリート マーケットとなじみの深いブランドとのコラボレーションアイテムを展開。11月27日(金)が海外ではブラック・フライデーにあたることから、「ブラック」に対抗するカラフルな蛍光色を使用したアイテムを揃える。コラボレーション第1弾では、コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)をはじめ、エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)、VANS(ヴァンズ)、ダブレット(doublet)、アンブッシュ(AMBUSH)、ステューシー(STÜSSY)といったブランドとタッグ。コム デ ギャルソン・シャツからは、ネオングリーンやオレンジ、ピンクといったカラーのロゴを配した黒地のTシャツやフーディーが登場。VANSはドーバー ストリート マーケットのモチーフをさりげなくあしらったチェックボード柄スニーカーを展開する。また、ダブレットからはグラフィックプリントTシャツ、アンブッシュはネオンカラーのピルチャームを配したネックレス、エムエム6 メゾン マルジェラはペイントグラフィックのTシャツなどを販売。個性豊かなラインナップが揃う。12月11日(金)発売となる第2弾では、ウォレット・コム デ ギャルソンやア ベイシング エイプ(A BATHING APE)、フラグメント(fragment)、オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)、KAWSなどとコラボレーション。発売されるアイテムは、ドーバー ストリート マーケット ギンザのウェブサイトなどにて追って公開される予定だ。【詳細】「FLURO REBELLION(蛍光の反抗)」展開場所:ドーバー ストリート マーケット ギンザ(東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館)、オンラインショップ DSMG E-SHOP■パート1発売日:2020年11月27日(金)コラボレーションブランド:アンブッシュ、BIANCA CHANDÔN、コム デ ギャルソン・シャツ、チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(Charles Jeffrey Loverboy)、DENIM TEARS、ダブレット、DREAMLAND SYDICATE、ERL、GIMME 5、IDEA、HONEY FUCKING DIJON、エムエム6 メゾン マルジェラ、ラスベート(RASSVET)、ステューシー、VANS X DSM、WASTED COLLECTIVEアイテム例:・ダブレット Tシャツ 30,800円・アンブッシュ ピルチャームネックレス 52,800円・ステューシー Tシャツ 5,500円■パート2発売日:2020年12月11日(金)コラボレーションブランド:ア ベイシング エイプ、ベター(BETTER)、BRAIN DEAD、CDG SHIRT/ROMAIN、ウォレット・コム デ ギャルソン、クロット(CLOT)、 EUGENE CAMPENS、フラグメント、フューチュラ ラボラトリーズ(FUTURA LABORATORIES)、KAWS X DSM、LIBERAL YOUTH MINISTRY、オークリー(OAKLEY)、オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)、SOLANGE、THE PERFECT X フィラ(FILA)、YOUTHS IN BALACLAVA※コラボレーションブランドは予定。※アイテム詳細は、ドーバー ストリート マーケット ギンザのウェブサイトやインスタグラムにて順次公開。
2020年11月30日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。突然ですが皆さんは「中間反抗期」というものをご存じでしょうか?中間反抗期とは、2〜3歳頃の「第一次反抗期」と思春期頃の「第二次反抗期」との間に訪れる反抗期のことを指すらしいのです。小学校低学年の子供のへりくつや口答えがこれにあたると言われています。私は小学校低学年の子供に反抗期があるなんて知りませんでした。■小1娘に突然あらわれた反抗期に戸惑う反抗的な態度、わがまま、八つ当たり…どことなくいつもイライラしていて何か不満そうにしている娘。話を聞いてくれないと怒ったり、話を聞こうとすると「あっち行って!」と煙たがられたり。毎日責められ続けると母もイライラしてしまって、大人げなく本気で言い争いすることもよくありました。親に対してこんなにも理不尽なのだから、いつかお友達ともトラブルを起こすんじゃないか…うちの子がこんなにわがままなのは私たち親が甘やかしすぎてるからなんじゃないか…もしかして愛情不足? 私の育て方が間違っているのか…もう考え出したらキリがないくらいネガティブな感情が私の中を埋め尽くしていきました。こんな時は一人でため込まず誰かに相談することが肝心!通勤中の夫にLINEで思っていることを吐き出してみました。■夫から返ってきた言葉がヒントに!夫が調べた結果、出てきたワードが「中間反抗期」でした。その背景には自立への第一歩があり、親から依存した状態から少し抜け出し、成長していく時期でもあるそうです。そして中間反抗期の子供は自分の考えを認めてほしい時期なので、子どもの主張をおおらかなに受け止める気持ちが大切なのだとか。「私が悪いんだ、甘やかしすぎてるんだ、もっと厳しくしなきゃ、もっとちゃんとさせなきゃ」そんな風に焦っていた私にとって最近の娘の姿が成長のあらわれであることを理解することで、だいぶ気持ちがラクになりました。そうはいってもいまだに冷静になれないことも間違った対応をしてしまうことも多々あります…そんな時は自分を責めすぎずそんな日もあるさ!とラクに構えるようにしています。まだまだ続くであろう「中間反抗期」、なんとか乗りきりたいです。反抗期のお子さんをお持ちのお父さんお母さん、一緒にがんばりましょー!!!
2020年11月18日こんにちは。渋谷です。最近、私とおっとぅんの間でよくあがる話題。それは、「娘(みったん)に親離れの時期が来たら…」なのですが。■「親離れ」と「子離れ」難しいのはどっち?とくに男親であるおっとぅんは、溺愛しているみったんに「おっとぅんくさい!」「おっとぅんと洗濯物別にして!」「おっとぅん嫌い!」などなど思春期特有のディスを受けるのかヒヤヒヤしているのです。そんななか、突如みったんにある変化が…!そんななか、唐突にやってきた「はずかしい」期。いままで他人の目など気にしてこなかったのに、突如急成長し始めた自我。すげー!こんないきなりやってくるもんなんだ!私がある意味感動していたとき、浮かない顔のおっとぅん。思わぬところで洗礼を受けていたようです。この調子だとみったんが親離れして自立していくのも時間の問題かしら…いやそんなことよりも、「甘えてくれる今のうちにめちゃくちゃ抱っこしとく!!」と、がぜん張り切ってしまったおっとぅんの子離れの方を先に心配するべきだなと気づきました。もしかして親バカ以前にただのバ…「反抗」期といえど成長のひとつ。だからもしみったんに反抗期が来たら、夫婦で見守ってあげられるといいなと思います。
2020年10月06日出したい期・開けたい期のお子さん。片付かない・散らかるとイライラしていたパパとママの体験談を紹介しています。でも考え方を変えてみると、子育てがとてもラクになったそうです。 私は3人の子育てを経験していますが、うちの子どもたちも例外なく大変だったことがあります。それは、子どもがつかまり立ちをし始めた時期。引き出しの物や箱の中に入っている物を見境なく出しまくる、開けまくるで、なかなか家が片付きません。そんなわが家で実践した出したい期・開けたい期の関わり方をご紹介いたします。 出さないでと叫ぶ妻つかまり立ちを始めたわが子。小さな足を一生懸命につっぱって、ゆらゆらと不安定に揺れながらも、こちらを振り向くうれしそうな顔は私たち親の心を癒してくれました。しかし、その笑顔とは裏腹にまるで小悪魔のように扉やテレビラックの戸を開け、ティッシュをはじめ、おむつやおしりふきまでいろいろなものを出すように。 子どもの心の出したい欲求・開けたい欲求が湧き出るたびに、妻の叫び声が……。わが子の後ろを追いかけながら出したものを片付けていく、妻と子どものイタチごっこ。妻も疲労困憊でした。 出さないにようにしてみたついに妻が「扉にはテープを貼って、子どもの手に届くところには何も置かない」という提案をしてきました。保育士をしていた私は、妻の提案に対して「この時期の子どもはたくさんの物に触れて、見て、いろいろな感覚を身に付けるらしいよ。だからもうちょっと様子を見させて。片付けは俺がするから」と、子どもの発達の道すじを伝えました。 妻は、あなたが片付けるのならばと納得してくれましたが、やってみると本当に大変で、仕事と子育ての両立は大きな労力も伴うことを実感しました。 様子を見て気付いたこと子どもの目線を観察していると、何か物を取り出すときに子どもは必ず手を見ていることに気付きました。指先の感覚を養っていると共に「どうなっているんだろう?」という探求心が芽生えているのではないかと思いました。 とするならば、命の危険がない限り多少の痛みも必要な感覚であったり、家が散らかることは、子どもがどれだけ学んでいるのかという物差しになるだろう。 そうやって考え方をプラスに転換していきました。例えば、引き出しに指を挟んでしまったことも、「痛み」と「危険」を覚える良い経験になるだろう。先回りして止めてしまっては獲得できないもので、生きていく上ではとても重要な感覚だと考えるようにしました。 イライラしがちな、子どもの出したい期・開けたい期の考え方を「見てみたいという探求心やできた喜び、痛みや危険などたくさんの経験をしているんだ」とプラスに捉えるようになったことで、私も妻もずいぶんラクになり、笑顔で乗り切ることができました。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:藤田直樹10歳長女・6歳長男・2歳次男の3人を子育て中のパパ。現役男性保育士ならではの保育経験や子育て経験を執筆している。
2020年10月04日恋愛が始まったばかりの頃はドキドキしてときめいていますよね。けれど二人の仲が深くなると落ち着いた安定期が訪れます。しかしカップルに訪れるこの安定期、実は二人にとって大きな分岐点でもあるのです。安定期の過ごし方で、この先もそのまま関係が長続きしていくのか、もしくは安定期が倦怠期になりかわって別れを迎えてしまうのかで変わってしまうからです。彼氏とうまく関係を続けていくためにも安定期のメリット・デメリットの特徴をつかんおきましょう。恋愛の安定期って何?いつくるの?付き合い始めの頃はお互いにもじもじして照れくさい気持ちになりますよね。一緒にいるだけで胸が高鳴り、ときめきの度合いは最高潮♡けれど二人で過ごす時間が長くなると次第にときめきは薄れて、反対に一緒にいると安心できたり落ち着くといった気持ちになりやすくなります。この状態を恋愛の安定期と呼びます。交際をスタートして一年が過ぎ、バレンタインデーやクリスマスなど一通りのイベントを経験したカップルに訪れることが多く、お互いに緊張することがなくなるため二人でいることを気楽に感じられる特徴があります。ただし、恋愛の安定期はカップルにとって実は要注意な時期。安定期だからと安心していると別れに繋がってしまうこともあるのです。安定期のメリット恋愛の安定期は、二人で過ごすことに居心地の良さを感じます。「彼女といるとリラックスできる」と彼氏が思うことは大きなメリットですよね。なぜなら、彼氏にとって彼女が女性として特別な存在になれた証だからです。緊張しないで食事ができたり何でも話せるようになったりして、二人の絆が深くなったことが示されます。一緒にいてリラックスができることから「彼女といると快適!ずっと一緒にいたい!」と思えば、彼氏は自然と今の彼女との将来を意識するようになるため、この女性を逃してはいけないとプロポーズの準備をする場合もあります。安定期のデメリット恋愛の安定期には残念ながらデメリットもあります。カップルが幸せを感じやすい安定期のリラックスはお互いに刺激がなくなることも示します。そのため「彼女といても退屈…ほかの刺激が欲しい」と彼氏が思ってしまう場合もあるのです。そのままそこに気づかなでいると安定期は倦怠期にかわり、彼氏が浮気をする可能性もあります。二人の間で緊張感が失われた分、男性が女性に対して気を遣わなくなってくるケースから浮気の発展はしやすくなるので注意が必要。食事中の会話がなくなったり、おうちデート中なのに彼女を放って自分の趣味をやめなかったりする場合はただちに対処しましょう。安定期を倦怠期にさせないためには?いつまでも二人で安定期を長く過ごすためのコツは、相手に快適な居場所を提供しながら、適度な刺激を与えること。特に安定期に共通の趣味を持つ方法はおすすめです。一緒に趣味を楽しめば、二人の会話はよりいっそう弾み、趣味を通して常に刺激を与えられます。さらに、彼氏が彼女に気を使わなくなったからといって、こちらは女性として気を抜いてはいけません。彼氏の前ではヘアスタイルやファッションに気を配りましょう。いつもきちんとしている彼女を見れば、自分も…と彼氏も態度を改めるきっかけになります。恋愛の安定期を迎えてほっとした気持ちになるカップルは多いです。緊張感は失われますが、二人で過ごすことに居心地の良さを感じるからです。けれど、安定期に入ったからといって決して油断はしないで!安定期に安心していたらいつの間にかマンネリな倦怠期に入っていた…なんて悲しい別れにつながらないように、安定期の時期をうまく過ごしてみてくださいね。
2020年09月27日早い子なら1歳半ばころからはじまる「イヤイヤ期」。なんでも「イヤ!」と拒否し、自己主張する時期ですよね。成長の過程とはいえ、ほとほと疲れてしまったママ・パパの心を軽くしてくる記事を「HugKum」で見つけました。「HugKum」とは?小学館の子育てサイト「HugKum(はぐくむ)」。小学館の幼児誌・学年誌『ベビーブック』『めばえ』『幼稚園』『小学一年生』や単行本に掲載された情報などをもとに、ママ・パパが、わが子と一緒に「やりたい」の種を見つけたり、子どもの夢を応援できるような、一歩先ゆく知育、科学、アート、スポーツ、食、エンターテインメントなどの最新情報をお届けするサイト。子育て情報満載の「HugKum」はわが家の次男は2歳10か月。いわゆる「イヤイヤ期」わが家の次男は絶賛イヤイヤ期。長男(小1)にも「イヤイヤ期」はありましたが、今、考えると「お兄ちゃんのイヤイヤ期はかわいいものだった…」と思う日々。元来の末っ子気質(甘えん坊で生意気とよく聞きます)に、イヤイヤが合わさって、もう本当に疲労困憊しております。私のすることなすこと気に入らないようで、3歳を目前にして知恵のついたイヤイヤを発動するので、やはり「早く終われー!」と叫びたくなります。もしかして次男と相性があわないのかも!?と悩み、2人目なのに余裕のない自分を責め、疲れ果てていた私の心を軽くしてくれたのが「HugKum」のこちらの記事。▶※「HugKum」の記事を引用して、紹介します。世界中の2歳児が「イヤ!」「NO!」朝から夜まで「イヤイヤ!」ばかり、こんなのはうちの子だけ?と悩んでしまうかもしれませんが、心配は無用です。実は世界中の子どもが2歳から3歳ごろにかけて「イヤ!」と言うことがわかっています。アメリカでは「NO(ノー)!」、中国では「不(ブゥ)!」と言うのです。日本では一般的に「イヤイヤ期」と呼ばれているこの時期のことを、発達心理学の世界では「第一次反抗期」と言います。しかし、これはおうちの人に不満があって反抗しているわけではありません。↑ご機嫌の時は、まだまだかわいい2歳児イヤイヤは反抗ではなく自立への第一歩2歳ごろになると、心の発達に伴って「自分でチャレンジしたい」という探求心が芽生えてきます。しかし、なかなかうまくできずイライラしてしまいます。そのもどかしい気持ちをうまく伝えられず、「イヤ!」と癇癪を起こしてしまうのです。「自分でやりたい!」という欲求がどんどん出てくるというのは、発達においてとても重要であり、自立へと向かう第一歩です。この時期を大切にすることで、チャレンジ精神旺盛で意欲的な人に育っていくのです。ふむふむ…世界中の2歳前後の子をもつママ・パパが一緒に苦しみ、奮闘しているということがわかって少し心が軽くなりました。「イヤイヤ期」はまさに発達において重要な時期、今後の子どもの性格形成のためにも、親は大きな心で子どもの心に寄り添っていかねばですね!続きは「HugKum」で!「HugKum」では、誕生から3歳ごろまでの子どもの心の発達の様子を解説しています。またイヤイヤ期がどんなふうに始まって、どう卒業していくのか、年齢別の対処法も具体的に紹介しているので、気になる方は続きを読んでみてくださいね。▶<あんふぁんWeb編集部>
2020年09月11日育児をしていると必ずといっていいほどぶち当たる反抗期。成長過程とはいえ、頭を悩ませる親も多いはずです。そんな子供の反抗期を描いたとある4コマ漫画が、インスタグラム上で反響を呼んでいました。ギャグ漫画家wildmonkey ワイルドモンキーさんが投稿した「ちゃんとわかっている反抗期」は、一見どこにでもありそうな反抗期の男の子と母との対話風景。部屋で友人と何やら怪しいテレビを見る息子。そこにお菓子をもって部屋をノックする母。「入ってくんじゃねえ!」と罵声を浴びせる息子にしゅんとする母ですが、この後のオチに思わず爆笑してしまいました。息子が発したまさかの言葉がこちら。 View this post on Instagram A post shared by wildmonkey ワイルドモンキー (@wildmonkey39) on Jul 30, 2020 at 2:02am PDT矢印をクリックすると、次の画像をご覧いただけます。こんな反抗期なら大歓迎!母の入室を止めた理由が、まさか母への気遣いだったとは…これはキュンしてしまいます。なんだかんだ言いながら優しいんだから!と、思わずにんまりしてしまいそうな投稿でした。wildmonkey ワイルドモンキーさんは、Twitter(@wildmon777)でもさまざまな漫画を投稿していますので、ぜひチェックしてみてください![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年08月31日"一緒にいてもそれぞれ好きなことができる"心地よい家族の関係我が家はでこぼこ兄妹の二人と、兄妹のお父さん、それから私の4人家族です。なかよし兄妹のタケルといっちゃんを中心に、大体いつも一緒に行動しています。よそのお宅のことはよくわかりませんが、大変仲の良い家族だと思います。外に出ているより、家の中の方が安心ということもありますが、我が家はASD気質の強い人がマジョリティ(多数派)なので、お互いあまり邪魔にならないように暮らしており、一緒にいても好きなことができるというのが大きいと思います。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロお父さんが反抗期いっちゃんのターゲットになったワケは...しかし、時々その静寂が破られることがあります。それはお父さんが「不安定」なとき。LITALICO発達ナビでは子どものエピソードを中心に書いているので、今まであまり取り上げてきてはいませんが、でこぼこ兄妹のお父さんにはADHDがあります。また、Ⅰ型糖尿病で血糖値の高下が激しくなりがちなこともあり、身の回りのことに気が回らなくなって、ふらふらウロウロしていることがしばしばあります。普段から、パーソナルスペースが狭く、散らかし屋のお父さん。「不安定」になっているときは、ますますその傾向が強くなり、そのことがルールに厳格な子どもたち(私も)をイラつかせるのです。例えば、棚の上のリモコンを取ろうとして、床に置いたプリント類を踏み荒らしていくことなど日常茶飯事なわけです。Upload By 寺島ヒロ私たちASD組(でこぼこ兄妹と私)であれば、相手が集中して作業をしている間はできるだけ話しかけません。何か用事があっても、後でもよいことだと思えば、とりあえず棚上げし、自分も何か他のことを始めてしまいます。そうして伝えるのを忘れてしまうこともしばしばなのですが、お互いの間では「そういうこともある」とおおらかに捉えています。それで揉めるということはないのです。でもお父さんはADHDからか、一度話したい!と思うと待てません。相手が何をしているか、どこにいるかも構わず話し始めて、反応がないとどんどん声が大きくなっていきます。何か用事…伝言などあれば、更に傍若無人です。お父さんに言わせると「思い出したときに言わないと忘れちゃうじゃないか!」ということになるのですが、ASD組の方から見ると、いきなり飛び込んできて、何かわあわあ言っているぞ?…という感じにしかならないのですよね。ASDのある人に話を聞いてもらうには、まず「あなたに話しているのだ」ということを認識させ、短い言葉で、端的に伝えなければならない、とはよく言われることですが、他のことに集中しているときにそれを中断して、他のことに注意を向けるのは、ASDのある人にとっては大変な苦痛を伴う作業です。度重なると「この人、いつもなんかイライラすることを言ってくる」というイメージが人についてしまいます。わが家ではそれが「お父さん」だったのです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ普段から泣くこともない妹いっちゃん、「荒れる」といった形で感情を表出させることもないので、反抗といっても大したことはしないのですが…何かというとお父さんに不満げに当たるようになりました。Upload By 寺島ヒロさすがにお父さんも「最近ムスメのあたりがキツイ…。」とこぼしていますが、いっちゃんの言っていることも一つ一つは至極ごもっとも。あるとき、「これを機会に、娘に尊敬されるきちんとしたお父さん像を目指してみてはいかがですか?」と言ってみたところ、お父さん、「え?俺が?ムリ。」「ただの反抗期でしょ?大丈夫だよ。お父さんキライって言ってるいっちゃんもかわいいよ!」とのこと。全く意に介すそぶりを見せません。と、そのとき…!Upload By 寺島ヒロ実は隣の部屋で聞いていたいっちゃん。絶対零度の冷たさを感じる一言でした…。まだまだこの件、解決にはほど遠いようです。
2020年08月25日■前回のあらすじ離婚してから1人で育てた娘も中学生になり反抗期。思わず叩いてしまって…【母side STORY】→次回(8/3UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月02日イヤイヤ期の子どもに手を焼いているママは多いことでしょう。ついイライラして言いたくはない言葉を吐いてしまったり、子どもを否定してしまったりすることもあるのではないでしょうか。このままでは自己肯定感が低い子になってしまうのでは……と不安を抱いている方もいるかもしれません。自己肯定感の高い子を育てるために、言ってはいけないこととは? 一番大事なことは、そのままを受け入れること“自己肯定感が高い子”を育てましょう、という情報をよく目にするようになりました。まず、ひとつ重要なのは、自己肯定感を高く感じることが簡単にできる子もいれば、低く感じやすい子もいるということです。最近、非常に物事に対して気にしやすい性質のHSP(ハイパーセンセシティブパーソン)というのも話題になっています。これも、親の育て方云々だけでは語りきれないものです。 大人だけでなく、子どもにとっての社会も親との関係だけで成り立っているものではなく、子どもの成長にも様々な環境が影響します。そのため、親が子どもに言う言葉を気を付けたからといって自己肯定感が高い子が育つとは限りません。 まずは神経質だったり大雑把だったりという、その子それぞれの性質や性格を否定することなく、ありのままの子どもを受け入れることが大切です。 言わないほうがいい言葉とは自己肯定感が高い子に育てたいと考えても、その子の性質や環境によって左右される部分も非常に大きいので、言葉の選択のみで自己肯定感が高い子を育て上げるのは難しいでしょう。しかし、それでも言わないほうがいい言葉はあります。それは子どもの存在を否定してしまう言葉です。「あなたなんて産まなきゃよかった」「いなくなってしまえばいいのに」というような存在を否定する言葉は避けてください。逆に、「あなたが生まれてくれて本当によかった」「いてくれて本当に幸せ」という言葉は、自己肯定感を高める言葉のひとつになり得ます。 自分が言われたくないことは言わない嫌い、かわいくないなど、自分が言われたくない言葉も避けましょう。自分が言われたくないことを相手に言っているということは、そこに“悪意”が存在します。悪意は子どもの存在を否定しかねません。イライラして、意地悪い気持ちでつい言ってしまったら、きちんと子どもに謝るようにしましょう。 子どもがイヤイヤ言っていてイラッときてしまったら、「我が強くてかわいくない」というような外見や性格など、その子自身の性質について言うのではなく、「そんなに着る洋服を全部イヤというなら、着るのをやめましょう」など事象について焦点を当てるようにすると、存在を否定する言葉を放つことを避けることができるでしょう。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年08月01日【母side STORY】離婚してから1人で娘を育ててもう15年…そんな麻由も中学生になって…→次回(8/2UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月01日子育てにおいて、多くの親の頭を悩ませるもののひとつが、子どもの「イヤイヤ期」です。そもそも、イヤイヤ期にはどんな意味があり、その時期の子どもにはどう接するのがいいのでしょうか。カリスマ保育士として各種のメディアでも活躍する、てぃ先生にアドバイスをもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹ただ成長している子どもに、親がついていけないだけ子どもの「イヤイヤ期」は、一般的に1歳半くらいから始まり、終わりの時期はまちまち。ピークは2〜2歳半です。この時期の子どもにはなにが起こっているのでしょうか?それは、自我の芽生えです。それまではお父さんやお母さんに言われたことに素直に従っていたのに、「そうしたくない!」といった感情や思考が自分にあることに気づき、親の言うことになかなか従わなくなります。もちろん、これは子どもの成長にとって重要なプロセスです。ところが、それまでは人形のように言うことに従っていた子どもが突然歯向かってくるため、親の側はびっくりしてしまいます。子どもはただ順調に成長しているだけなのに、その変化に親がついていけず、親が勝手に困ってしまうという状態になるのです。もちろん、必要な成長のプロセスにいる子どもの側には、「よし、親を困らせてやろう」なんて気持ちはまったくありません。でも、この時期の子どもは、「お父さんやお母さんに負けたくない!」という気持ちはもっています。スーパーでお菓子をねだるのも、そのお菓子を本当に欲しいと思っているわけではなく、親にお菓子を買ってもらうことで、「お母さんに勝った!」という気持ちを得たいがための行動である場合もあるわけです。子どもの「嫌」という言葉に込められた気持ちは?では、イヤイヤ期の子どもに対して、親はどう接するべきなのでしょうか。イヤイヤ期の子どもは、感情や思考が自分にあることに気づくと同時に、たくさんの葛藤やストレスも感じています。なぜかというと、言語能力が未発達だからです。1歳半の子どもでも、頭のなかでイメージしたり考えたりしていることはたくさんある。でも、それらを言葉にする力はまだありません。そのために生じる、「自分はこう思っているのに、わかってもらえない」といった葛藤やストレスが、イヤイヤ行動につながるのです。そこで、子どもの気持ちをわかろうとする努力が必要になります。子どもの「嫌」という2文字の言葉には、どんな気持ちが込められているのか?そこをしっかりと考えましょう。着替えを嫌がっているとしたら、「まだ遊んでいたいから着替えたくない」と思っているのかもしれないし、「この服が好きじゃない」とか「お母さんはまだパジャマのままなのに、なぜ僕だけ着替えないといけないのか」と思っているのかもしれません。そうして、「嫌」という言葉に込められた子どもの気持ちを推測したら、「まだ遊んでいたいの?」「この服が好きじゃないの?」と、どんどん言葉にして投げかけましょう。幼い子どもは自分の気持ちを言葉にできないのですから。子どもの気持ちを推測し、投げかけ、「あなたの気持ちがわかったよ」と共感すれば、子どもの葛藤やストレスは軽減し、イヤイヤ行動も減っていくはずです。こっそり手伝って、子どもに達成感を味わわせるまた、「自分でできた!」「自分で決めた!」という気持ちを子どもにもたせることも大切です。子どもが葛藤やストレスを抱えてしまう要因には、自分の気持ちを言葉にできないことのほか、理想の自分と現実の自分とのギャップも挙げられます。自我が芽生えた子どもは、理想の自分像をもっています。着替えをするにも、「自分はうまくできる!」と思っているわけです。でも、実際にやってみると、袖のほうに頭を入れてしまうなどうまくいきません。その事実に葛藤やストレスを感じてしまうことが、イヤイヤ行動につながるのです。そういった葛藤やストレスを感じさせないように、「自分でできた!」という気持ちをもたせることが大切になります。子どもがうまく着替えられないときに、「じゃ、お母さんがやってあげるね」と言ってあからさまに手伝ったとしたらどうでしょう?「自分はうまくできる!」と思っている子どもに「うまくできなかった……」と感じさせてしまいますよね。また、先にお伝えしたように、「お父さんやお母さんに負けたくない!」と思っている子どもに「負けた……」と感じさせてしまうことにもなる。これでは、イヤイヤ行動は収まりません。そうではなく、こっそりと手伝うことを意識しましょう。着替えだったら、子どもが服に顔を突っ込んでもがいているときに、気づかれないように服を引っ張るなどしてうまく着られるようにリードすればいい。そのタイミングで、お父さんやお母さんから「ひとりで着替えられたね!」と言われたら、子どもは強い達成感と満足感を得られ、イヤイヤ行動は減っていくでしょう。また、「自分で決めた!」という気持ちを子どもにもたせるには、子どもにチョイスさせることを推奨します。イヤイヤ期の子どもは、なんでも自分で決めたいという時期にあります。そこで、「この服を着なさい」と親が決めるのではなく、2パターンでもいいので「この服とこの服、どっちがいい?」と選ばせるのです。そうすれば、「これは自分で選んだ服なんだ、自分で決めたんだ」と子どもは感じて、達成感や満足感を得られます。それでも、子どものイヤイヤ行動に対してつい感情的になって叱ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、素直に謝りましょう。大人は難しく考えすぎです。「子どもの行動に対して叱ったのに、それを自分から謝るのは変じゃないか」なんて考えるかもしれませんが、子どもはそんな複雑なことを考えていません。親は子どもに対する自分の行動を反省したなら、素直にシンプルに「さっきはごめんね」と謝ればいいのではないでしょうか。『保育士てぃ先生のつぶやき日誌 きょう、ほいくえんでね…!!』てぃ先生 著/マガジンハウス(2019)■ カリスマ保育士・てぃ先生 インタビュー記事一覧子どものイヤイヤを減らすコツは、こっそり○○すること【てぃ先生インタビューpart1】子どもが甘えん坊すぎて困るなら、親はシンプルにコレをすればいい【てぃ先生インタビューpart2】(※近日公開)「ひとり遊び」に熱中してこそ、友だちとも遊べるようになるワケ【てぃ先生インタビューpart3】(※近日公開)園生活の様子が心配なら、子どもにこんな質問をしてみよう【てぃ先生インタビューpart4】(※近日公開)【プロフィール】てぃ先生(てぃせんせい)1987年2月8日生まれ。関東の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は50万人を超える。著書『ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか』(KKベストセラーズ)は15万部、Twitter原作の漫画『てぃ先生』(KADOKAWA)は20万部を超えるヒットを記録。他に、『ハンバーガグー!』(ベストセラーズ)、『せんせい!きいて! 園児がくれた魔法のことば』(リクルートホールディングス)などの著書がある。現在は、保育士の専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディア等で発信。全国での講演活動は年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」の創設と就任など、保育士の活動分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年07月13日女優のMEGUMI(めぐみ)さんが、2020年7月8日にインスタグラムを更新。反抗期である長男との日々についてつづり、セクシーなワンピース姿を公開しています。MEGUMIが長男の反抗期に「激しい日々」でも余裕の表情?最近は撮影やミーティングに忙しく、長男が反抗期ということも重なって「なかなか激しい日々です」と語ったMEGUMIさん。そんな多忙な日々も「これを充実と呼ぶのかな」と前向きに捉え、余裕ありげな微笑みショットをアップしています。 View this post on Instagram A post shared by MEGUMI (@megumi1818) on Jul 8, 2020 at 3:14am PDTこの日のMEGUMIさんは、肩を大胆に露出させた黒色のワンピースを着用。セクシーで清涼感満載なコーディネートに「センスがいい!」「色っぽい!」と多くの称賛が寄せられています。・お疲れさまです。多忙な中、投稿してくれて嬉しいです!・MEGUMIさんの着こなしは本当におしゃれ!センスのよさを見習いたい!・デコルテが美しすぎる。ずっと憧れの女性です。MEGUMIさんは2008年に、ロックバンド『Dragon Ash』のボーカル・降谷建志(ふるや・けんじ)さんと結婚。2009年に第1子となる長男を出産しています。MEGUMIのインスタに「かわいい!」の声が殺到結婚した相手・降谷建志ってどんな人?母親、タレント、そして女優としてこれからも輝き続けてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月09日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじボス太郎からの嫌がらせにはっきり「やめて」と言えない日々が続いて……何でも話せる大好きな母ですが、当時の私はいじめに関してだけは言うことができませんでした。そして、それまでの意地悪とは違う行為が始まります。次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月07日3人育児のなかで全員が絶賛イヤイヤ期の毎日。どの子に何を言っても返ってくる答えは「イヤ!」か「だめ!」で、母親である私自身どうしていいのかわからずにイライラする日もたくさんありました。そんなどうしようもなくなったときにどのようにしていたのかをご紹介します。 始まりは突然に…イヤイヤ期って本当にあるのかな?と思うほどお利口さんでよく笑う1番目の子ども。だんだん食事などでも好き嫌いが出てきた1歳半のころ、噂に聞くイヤイヤ期はまだまだ来ないものだと思っていました。 しかしある日の食事中に突然「イヤ!」と言い始め、びっくりしたのを覚えています。ママから見ると何がダメなのかまったくわからないけれど、だんだん「イヤ!」や「ダメ!」と言われることが多くなってきて、これが噂に聞くイヤイヤ期か……とぐったり。今となればまだまだかわいいイヤイヤでした。 2番目のイヤイヤ期1番目の息子が3歳になったころ、イヤイヤがとても激しくなってきたと感じていました。そんな息子に手を焼いていましたが、かわいい悪魔がもう1人誕生。2歳になる2番目の娘が、やることすべてに「イヤ!」というようになってしまいました。 最初のうちは気のせいかな? お兄ちゃんのまねかな?なんて思っていましたが、明らかに意思のある「イヤ」に、白目になってしまうような感覚になりました。 まさかのあなたも!?1番目と2番目のイヤイヤ期に手を焼く毎日で、てんてこ舞いだった私。唯一、素直に抱っこさせてくれていた1歳の3番目の娘の存在にとてもありがたさを感じていました。 でもお兄ちゃんとお姉ちゃんのイヤイヤを毎日見ていた3番目も、あるときからママのすることすべてに「イヤ!」と言うようになってしまったのです。 イヤイヤ期との付き合い方1歳・2歳・3歳の同時に起こったイヤイヤ期に、ママである私もイヤイヤ期になってしまいそうでした。そこで試した方法が、“ママもイヤイヤ期になる作戦”。 子どもたちが誰かイヤというと、「ママもイヤー!」と駄々をこねます。そうすると、普段は困り果てているママなのにどうしたのだろう?と思うのか、キョトンとした顔で自分たちがイヤと騒いでいたのを忘れてくれました。 3人同時のイヤイヤ期に一時期はどうしていいのかわからず、子どもたちが寝静まったあとに泣いていた日もありました。いろいろな作戦を実践して、なんとかイヤイヤ期の子どもたちとそれに立ち向かう自分自身と向き合えたように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2020年06月26日子供たちが思春期にさしかかると、幼少期のころの様子とは違ってきます。背伸びしたり悪ぶったり、親に対して反抗的な態度を繰り返すもの。Youtubeチャンネル『平成の雄叫び』では、そんな思春期の子供と母親とのストーリーが展開されています。中二病の義兄に義母がとった行動とは…いつものように家事を積極的に手伝ってくれる夫に「本当にあなたと結婚してよかった」と、改めて感謝の気持ちを伝えた妻。「実は母親のお陰でもあるんだよね」と、家事を手伝うようになったきっかけを夫が話し始めたのです。夫によると、義兄が中学生のころ、母親をバカにするような態度をとり周りをヒヤヒヤさせていた時期があったそう。子煩悩で両親とも同居している、見るからに優しい現在の義兄の姿からは想像もつきません。義兄は当時、『専業主婦は社会にとって悪』というようなことをいい始め…そんなひどい態度をとる義兄に、当時小学生だった夫も「そんなことをいったらダメだよ」といい、義父も「洗濯や食事、きちんとした生活ができているのは誰のおかげだと思っているんだ!」と叱ったのですが、理屈をこねて口答えするばかりで全く効果はなし。そんな態度をとり続ける義兄に、義母もノイローゼ一歩手前まで落ち込んだらしいのですが、ある行動に…。「お母さんね…お仕事始めることにしたから」と、得意とする家事を活かすために家政婦の派遣事務所へ登録し、外で働き始めることにしたのです。義母のテキパキとこなす仕事はたちまち人気となり、指名も入るようになっていきました。忙しい中でも義母は手作りのおやつをおいて置くなど、家事をおろそかにすることはありませんでした。しかし、義兄は相変わらず…「家事が手抜きになったんじゃないのか!」という始末。ついにこれまで積み重なった気持ちが爆発し、義母による愛のムチが発動したのです。続きはぜひ動画をご覧ください。家事や育児は年中無休です。今まで当たり前に生活できているのは当たり前じゃなかったと、自分でやってみて、はじめてその大変さが身に染みたことでしょう。子供の思春期は、親の忍耐と工夫が必要です。成長期の通過点である反抗期を、どうやって親子で乗り越えるのか…今回のお母さんの愛のムチは、いい経験となったようですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年06月15日子どもができてから、自分が子どものときのことをよく思い出します。中でも、よく思い出すようになったのは、自分の反抗期のこと。私の反抗期がもっともひどかったと自覚しているのは中2のころ。■親から言われるすべての言葉にイライラして怒鳴っていた親から言われる、すべての言葉にイライラし、「ごはんできたよ」と声をかけられるだけで「うるさい!」と怒鳴っていました。親と行動するのが恥ずかしく、外食に行くというときは、一人留守番するのが当たり前でした。当時、私の家はとても狭く、親の声が聞こえない、目が届かない場所がありませんでした。一人部屋なんてもちろんなく、4歳年上の兄と共同で、4〜5畳の部屋を使っていました。ドアはふすまで、家族スペースがすぐそばにあるため、声は丸聞こえ。家の中には、完全に一人になれるスペースがなく、息苦しくて仕方がありませんでした。塾が終わった後、家にすぐ帰りたくなくて、いろいろ寄り道をし、22時過ぎに帰宅して、心配した親が探しに来て、怒鳴られたこともありました。 ■一人になれる場所がなかったのが嫌だったいま思えば、何をそんなにイライラしていたのか、何に反抗していたのかは、思い出せませんが、イライラしたときに、一人になれる場所がなかったのが、嫌だったことは、よく覚えています。自分で振り返ってみても、激しい方だったと思う私の反抗期。わが子にいつかくると思うと、(自分のことは棚に上げ…)恐ろしくて仕方がありません。娘や息子がどういった反抗期になるのかも、何を嫌と感じるのかはわからないのに、その恐怖からとりあえず、それぞれ一人になれるスペースは、準備した私。一人部屋があればすべて解決! …ってわけにはいきませんが、自分が嫌だったことは覚えておいて、その時に活かせるといいなー思います。
2020年05月28日2歳の長男にイヤイヤ期が到来し、子どものわがままな言動にイライラすることが増えていました。子どもへの向き合い方に悩んでいた私が、インターネットでアンガーマネジメントという言葉に出合い、感情をうまくコントロールするコツを身に付けた体験をお伝えします。 叱る前に6秒かけて大きく深呼吸インターネットから得た情報によると、人間が怒りのピークを感じるのは6秒と言われています。私は子どもに感情的に怒りをぶつける前に、なんとか6秒耐えようと意識をしました。例えば、子どもが着替えたくないと服を投げたときや、コップに入ったお茶をわざとひっくり返したりしたとき……深呼吸を6秒間するだけでクールダウンし、冷静に物事の良し悪しや、なぜその行為がいけないことかを伝えられるようになりました。 長男の心のサインに気付くことができたわが家には2歳の長男と1歳半離れた次男がいます。長男がわがままを言うタイミングは、決まって次男にパパとママの視線がいっているとき……。アンガーマネジメントを意識する前は、イヤイヤを鎮めることに精一杯で、長男の心に寄り添うことができませんでした。一旦クールダウンすることを意識したことで、「長男はかまってほしいんだな」「私たちに甘えたいんだな」と気持ちを汲んであげられるように。 それからは、長男をできるだけ多く抱きしめてあげたり、叱るだけではなく小さなことでもできたことを褒めるようにしたことで、私自身のストレスも減りました。 家族みんなに笑顔が広がるアンガーマネジメントは子育てだけではなく、夫婦関係にもいい影響をもたらしてくれました。 わが家は子育てを機に、睡眠不足による疲れ、仕事と育児の両立の問題で夫婦喧嘩が多発……。よく考えてみれば一家の大黒柱として働くパパも大変ですし、24時間365日子どものペースでお世話をするママも大変。忙しいのはお互い様です。夫に対してカーッとなっても、「お疲れ様」「〇〇してくれてありがとう」と労りや感謝の言葉をかけることで夫婦円満になり、自然と笑顔も増えました。 私は「子育てをとことん楽しむ」という軸をもっています。アンガーマネジメントを習慣にしたことで、叱ってもいいけれど感情をうまくコントロールし、メリハリをつけた子育てを実践中! 今はイヤイヤ期すらも愛おしく、この時期にこそ感じられる葛藤を楽しんでいきたいと思っています。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:櫻井せりか1歳と0歳、2男の母。長男の育休中に第二子妊娠、育休を延長し事務職を休業中。現在は子育てをしながらライターとして活動している。
2020年05月02日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは!今回は久々、次女オコメのイヤイヤ期話です。言葉が達者になるにつれて、またまた反抗のバリエーションが増えてきました。どんどん増えていく言葉の数々に、成長を嬉しく思うと同時に、なかなかつらい攻撃も増えてきたわけで。何度も何度も、「嫌い」と言われてちょっとダメージが…。もちろん本人に“本気の悪気”は(あるかもしれませんが)ないのはわかっているのですが、まぁ言われて嬉しい言葉ではないですよね。それをわかっているのかどうなのか、寝る直前の絶妙なタイミングで、必ず愛を告白してくれるオコメ。小悪魔すぎる…!わかっています、イヤイヤ期の「嫌い」なんて、返事のようなもの。むしろ自分の意思表示の言葉であり、愛情の裏返しの言葉。わかってはいるんですよ。でもね。私の言葉が伝わったといえばそうなのかもしてません。でも、代わりの言葉があざとすぎる…! 小悪魔2歳児。もうこんなこと言われたら怒れませんよ。ええ。もうしばらく、勝てる気がしません。
2020年03月28日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。小学校低学年くらいのお子さんがいらっしゃる皆さん、反抗期ってどんな感じでしょうか?うちの長男、小学生になってからめちゃくちゃ反抗してきています…!■8歳の長男に反抗期?最初は反抗期にしてはちょっと早いよなぁ…なんて思っていたんですが、調べたら「中間反抗期」という言葉が目につきました。なにやら7歳~9歳くらいに多く見られるのだとか…! まさに長男は今、ストライクゾーン!うちの長男の場合ですが、とにかく口答えが多いです。「〇〇しなさい!」という私の言葉に対して、・聞こえているのに無視・「わかってる」・「これからやろうと思ってた」などなど。あとはちょっと悪い言葉を使ったり、弟が話しかけてもちょっと意地悪な事を言ったりと…、親からしたらイラァァァ!! とするような態度が増えてきました。私もイラっとしてしまいキツめに叱ってしまうことも…。でも叱っても口答えがすごいんです。ああいえばこう言う、という感じでついつい私もヒートアップしてしまったり、最終的には大人げないけど「もう話したくない!」となってしまったこともあります。■反抗期、どう対応したらいい?どう対応したらいいのか調べてみたら、・話を聞いてあげる・受け入れるというのが多く見られました。なるほど…! 頭ごなしに注意するのではなく、まずは話を聞いてあげる事が大事!ついイラっとなり注意してしまうことが多かったので、まずは話を聞くように心がけ、注意する時もちゃんと理由を話してから「こういう事はやめようね」などと言うようにしました。返事のしかたも「うんー…」とか素直じゃないのですが…、言いたいことは伝わってるかな? と思ってそういう部分はうるさく注意はしないようにしました。あとは人格否定や誰かと比べたりするような事は絶対しないように気をつけています。注意した後は大好きのハグも忘れずにするように心がけています!嫌いだから叱ってるんじゃないよ、大好きだから叱ってるんだよという言葉も添えています(笑)まだまだたくさん反抗してくるし、私もイライラしてしまうこともしょっちゅうですが、反抗期は成長している証拠。親子でうまく乗り切れたらいいなと思っています。
2020年03月26日こんにちは。助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。人にはほとんどと言っていいほど「反抗期」というものがあります。それは、どの子にも大なり小なり、長かったり短かったり、波のように時期を変え何度も訪れます。今日は子どもの反抗期についてお話しします。 反抗期、実は気を引くため?反抗期は、親も子どもも大変なエネルギーが必要です。子どもはママがしてほしくないことばかりを繰り返してくれるので、ママはイライラしたり、落ち込んだりしてしまいます。 時には感情のコントロールがきかなくなって「何度言ったらわかるの!」と、怒ってしまうことも。でも多くの場合、子どもは大好きなパパやママの「気を引くための行動」をとっているだけなのです。 ほめるのは一瞬、でも叱るのはダラダラしてほしくないことを子どもがしたときは、ママはちゃんと注意したり叱ったりしますが、ビシっと叱っても子どもはパっと切り替えができません。しつこく感情をぶつけてしまいがちです。 なのに、大人から見てできて当たり前のこと……たとえば、遊んだあときちんと後片付けができたときや、全部残さずきれいに食べたときは、ほめたとしてもそれはほんの一瞬だけだったりします。 子どもなりに頑張ったことに対してママの反応が薄いと、大好きなママにかまってもらいたい子どもは、「そうか、いけないことをするとママはこっちを向いてくれるんだ!」と思ってしまうことも。大好きな人がこっちを向いてくれるなら、その相手が嫌がることであっても手段は選びません。それが子どもなのです。 飽きるくらいいっぱいの褒め言葉を子どもは、ただママに褒められたいのです。認められたいのです。愛されたいのです。 それは私たち大人だって同じですよね。 この子どもの健気な行動を止めるには「よかったね」「すごいね」「助かったわ」「頑張ったね」「ありがとう」「大好き」とたくさん伝えてあげましょう。 大人にとって当たり前のことも、子どもにとっては一生懸命だから。しつこいぐらいにたくさんの褒め言葉を投げかけてあげましょう。 そして、いつも信じていること、認めていること、愛していることを態度でいっぱいいっぱい知らせてあげましょう。何度か訪れる反抗期に、落ち着いてゆとりをもって付き合えることを目指して、ぼちぼちいきましょうね。 イラスト/ごぼふく 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年03月09日「すぐに手が出る」「友だちが嫌がることをする」「先生に反抗的な態度を取る」……そういった子どもに手を焼いている方、もしくはお子さんのクラスに問題ばかり起こす子がいて困っている方も多いのではないでしょうか。今回は、乱暴や意地悪ばかりして周囲を困らせる子どもについて、その心の中をのぞいてみましょう。荒れる子どもは「親の過干渉」が原因!?文部科学省の調査によると、小学校低学年の学校での暴力行為や学級崩壊の件数は、ここ数年で急増しているそう。白梅学園大学教授の増田修治先生は、小学校低学年の学級崩壊は「児童たちの『先生にかまってほしい』という気持ちが原因で起こる」と述べています。たとえば、授業中に生徒のひとりがおしゃべりしたりふざけたりすると、先生はその子を注意します。その様子を見たほかの子たちも、先生の気を引くために便乗することで、結果的に学級崩壊へとつながるのです。また増田先生は、「親が『過干渉』になったことで、子どもが家の外でも誰かに頼ったり、甘えたり、かまってもらったりすることが当たり前だと思うようになっている」傾向があると指摘します。昔は兄弟が多く、子どもを放任する家庭がよく見られましたが、現代ではひとりっ子が増えて、親がつきっきりでかまってくれるようになりました。それが結果的に子どもの自立心を阻み、子どもが家庭の外でも手厚い対応を求めるようになったのです。このように、親の過干渉は、幼稚園や小学校での子どもの態度に悪影響を及ぼしています。ほかにも、子どもが荒れてしまう原因はいくつか挙げられるので、詳しく見ていきましょう。子どもの「乱暴・いじわる・うそ」はなにが原因?子どもが荒れてしまう原因は、「親の過干渉」だけではありません。■「叩くといいことがある」と勘違いしているすぐに手が出る乱暴な子を見て、「きっと家で親が子どもを叩いているに違いない」と思っていませんか?たしかに、「お友だちを叩くのはいけないこと」だと子どもにわからせるために、あえて叩いて叱っている親もいるかもしれません。しかし、親は決して子どもを叩くことがないのに、なぜか子どもはすぐに手が出てしまうというケースも。心理学に基づいた育児メソッドを提唱している佐藤めぐみさんは、「人間は、自分で起こした行動でいい思いをすると、その行動を繰り返しやすくなる」と述べています。つまり、何度言い聞かせても叩くことをやめない子どもは、「相手を叩くことで、何かしらの恩恵を受けている」ことが考えられるそう。たとえば、相手を叩いて「欲しいおもちゃを手に入れた」「お菓子をひとりじめできた」「みんなから注目された」など成功体験を得たことで、叩くことが効果的であると学んでいるのです。■親の口ぐせや声かけから影響を受けている「なんでも1番じゃないと気がすまない」という子がいます。スポーツでも勉強でも順位に一喜一憂し、エスカレートすると自分が勝つために友だちを押しのけたり、嘘をついたりと手段を選ばなくなるため、トラブルに発展しやすくなるのがこのタイプです。東京学芸大学教授で発達心理学が専門の岩立京子先生は、「1番にこだわる子は、1位がかっこよくて1位以外は価値がないことや、1位だと褒めてもらえることをどこかで学んできたと考えられます」と指摘します。つまり、親が学歴至上主義であったり、勝ち負けにこだわったりすることにより、日常的に「1番を目指すこと」を刷り込まれているのかもしれません。また、『「言葉がけ」ひとつで行動が変わる!子どもの叱り方・伝え方』(PHP研究所)の著者で自閉症療育アドバイザーのshizuさんは、「早く!」「ダメ!」「やめなさい!」が口ぐせの親御さんは要注意だといいます。親に「急ぐこと」を求められ続けると、友だちに対しても「急ぐこと」を強要するようになります。すると、良好な人間関係を築けずに孤立してしまうことも。■「ダブルバインド」で間違ったコミュニケーションの仕方を学んでいるほかにも、親が気をつけるべき接し方に「ダブルバインド」があります。「ダブルバインド」とは、同時に送られるふたつのメッセージの間で板挟みになってしまった相手が、最終的には従わざるをえなくなることで、ストレスを溜め込むコミュニケーションパターンを指します。典型的な例は、次のようなもの。「お片づけしないと夕ごはん抜きよ!」→でも実際は夕飯を食べさせる「宿題しないとゲーム捨てるよ!」→でも実際はゲームを捨てない子育てに関する多くの本を執筆している立石美津子さんは、「このような親のダブルバインドによって、子どもが『間違ったコミュニケーションの方法』を学ぶ」と警鐘を鳴らしています。間違ったコミュニケーションとは、自分の思いを通すために相手を服従させること。自分よりも立場が弱い弟や妹、友だちに対して「おもちゃ貸してくれなかったら、もう一緒に遊んであげない」などと脅すような発言をしてしまうのです。■認知機能の弱さが起因している可能性も千葉大学教育学部附属小学校の松尾英明先生は、クラスの友だちに攻撃的な言動をとることで孤立してしまう子どもについて、「親の育て方が悪い」「単純に性格が悪い」としてしまうことに疑問を呈しています。「その服、ダサいね」などと普通なら面と向かって言わないようなことをストレートに口に出してしまう子や、本当は仲良くなりたいのに、友だちをいきなり突き飛ばしてしまう子は、「相手の気持ちを推し量る能力が欠けているだけ」という可能性も。松尾先生は、「一見普通の子に見えても、あるスキルが欠けている子どもは少なくない」といいます。そして、そういった子は「困った子」ではなく、「困っている子」だというのです。児童精神科医の宮口幸治先生は、「対人スキルの乏しさは、認知機能の弱さが要因になっているものもある」といいます。認知機能とは、記憶、知覚、注意、言語理解、判断・推論といったいくつかの要素が含まれた知的機能を指し、すべての行動の基盤となるものです。見る力や聞く力、想像する力といった認知機能の弱さのため、相手の表情や不快感が読めない、その場の雰囲気が読めない、相手の話を聞き取れない、話の背景が理解できず会話についていけない、会話が続かない、行動した先のことが予想できない、といったように、うまくコミュニケーションが取れないのです。(引用元:宮口幸治(2019),『ケーキの切れない非行少年たち』, 新潮新書.)具体的には、次のような問題を引き起こします。・聞く力が弱い→友だちが何を話しているかわからず話についていけない・見る力が弱い→相手の表情やしぐさが読めず、不適切な発言や行動をしてしまう・想像する力が弱い→相手の立場が想像できず、相手を不快にさせてしまう本人には悪気はなくても、結果的に相手に嫌な思いをさせてしまうことが多いのがこのタイプなのです。荒れるわが子の対処法「子どもにいい顔をしたい、あるいは言う通りにしてその場をやり過ごしたいからと聞き入れていると、あとで大変なことになる」と忠告するのは、白百合女子大学教授で臨床発達心理士の秦野悦子先生。人としての善悪の判断を育てるのは、親の役目です。秦野先生によると、「日常のしつけとして、善悪や道徳を親から学んでいない子どもは、将来人としての倫理観の軸をもてない可能性がある」とのこと。人として大事なことを言い聞かせるとき、子どもの年齢に合った言葉選びや伝え方を心がけるようにしましょう。いくら口では「わかった」と言っても、じつは親の意図を理解できていない場合もあるため、子どもがきちんと理解できる言葉を使って説明してください。小学校低学年くらいだと、ものを盗むことも、いじめをすることも「悪いこと」だと十分理解しています。それでも悪いことをしてしまったときは、「そういうことをすると、お母さんは悲しい」と「I(アイ)メッセージ(自分の気持ち)」を伝えたうえで、「あなたも仲間外れにされたら嫌でしょう」と注意しましょう。一方で、前出の佐藤めぐみさんは、「『叩くのはダメ』ということを教えるだけでは、その子は次も繰り返す」と断言します。佐藤さんが提案する対策法は、叩くことで得られるメリット以上の「いいこと」を用意してあげること。叩いてしまったあとでは、親は叱るしかありません。だとしたら、日ごろから「暴力以外で物事を解決したこと」に対して、積極的にほめてあげるといいでしょう。たとえば、「素直にごめんねと言えた」「手を出さずに『貸して』と言えた」「説明したら反抗せずに納得できた」など、叩かなくても自分で解決できることが子どもの自信になり、いずれ「叩かなくても大丈夫」と満足できるようになります。叩いて解決してきたときよりも、親にほめてもらえて「いい気分」になることができれば、その快感は行動に結びついてインプットされます。叩かない解決法を学習することで、子どもの言動はみるみる改善されていくでしょう。「困っている子」を「困った子」にしないためにお子さんのクラスに荒れている子がいて不安を感じている親御さんは、「困っている子」に対して理解する努力をしてみましょう。前出の松尾先生は、次のように述べています。我が子のクラスに先の例に挙げたような子どもがいれば、親は「早くクラス替えをしてほしい」「あの子の親はどんなしつけをしているのか」なんて思ってしまいがちです。「あの子は悪い子だから、つき合っちゃ駄目だ」なんて我が子にいってしまうこともよくあるケースです。本当は「困った子」なんていなくて「困っている子」がいるだけなのに、まわりの大人が「困った子」をつくってしまっている。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|クラスの「困っている子」と「困った子」。子どもの行動にはさまざまな要因がある)もちろん、行きすぎた暴力や暴言によってわが子が苦しむのを見過ごすことはできません。しかし、そのような「困った」言動を繰り返してしまう子どもこそ、じつは「困っている」ことが多いのです。親としてできることは、わが子の気持ちに寄り添い、しっかりと話を聞いてあげること。そして、必要であれば先生と連携を取りながら、すべての子がより良い学校生活を送れるように手助けしてあげることなのではないでしょうか。***子どもが反抗的な態度をとったり、周りの人を困らせたりすると、「育て方を間違えたのかもしれない……」と自分を責めてしまうこともありますよね。しかし、じつは子ども自身が何らかの理由があって「困っている」のかもしれません。親子で一緒にコミュニケーションの仕方を学び、より良い人間関係が築けるようにサポートしてあげたいですね。(参考)livedoorニュース|小学校の低学年で学級崩壊が増加 親の過干渉が一因と指摘All About 子育て|すぐに手が出てしまう……暴力をふるう子供の心理とは?PHPのびのび子育て 2019年10月特別増刊号, PHP研究所.StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険ですPHPのびのび子育て 2019年10月号,PHP研究所.StudyHackerこどもまなび☆ラボ|クラスの「困っている子」と「困った子」。子どもの行動にはさまざまな要因がある宮口幸治(2019),『ケーキの切れない非行少年たち』, 新潮新書.PHPのびのび子育て 2019年11月号, PHP研究所.
2020年03月07日ほとんどの子どもが「イヤイヤ期」を経て、成長していきます。それこそ、はじめての子どもの場合だと、その対処に悩まされるのではないでしょうか。そこで、幼稚園教諭の経験もある、玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友先生に「イヤイヤ期」にある子を持つ親が知っておきたいことを教えてもらいました。子どものことを一生懸命に考え、「イヤイヤ」を収めようとすることも大切ですが、大豆生田先生は「頑張りすぎず、『ほどほどのお母さん』になることも大事」といいます。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)「イヤイヤ期」は、子どもの発達途上に出てくる自然な姿「イヤイヤ期」とは、だいたい1歳半から3歳くらいまでの子どもに見られる、なにをするにも「嫌!」という拒否反応を示す時期のことです。しかし、イヤイヤ期については個人差が大きく、なかには「うちの子にはイヤイヤ期なんてなかった」という人もいれば、「もう5歳になるのにまだイヤイヤ期で……」と悩む人もいます。そもそも、イヤイヤ期とはどんな時期なのかを整理しておきます。イヤイヤ期とは、子どもの自我が目覚めはじめ、「自分でやってみたい」「自分でできるんだ」という気持ちが出てきている時期です。でも、なにせ幼い子どもですから、お手伝いをしようと食器を運んでいても落としてしまうなど、「やりたい」「できる」という気持ちとは裏腹にうまくできないことばかり。しかも、そういうモヤモヤした気持ちをうまく言葉で説明することもできない。そうして自分をコントロールできなくなり、あらゆることに「嫌!」という反応を示してしまうのです。でもこれは、子どもの発達途上に出てくる自然な姿です。この時期にはまだ脳の前頭前野が未発達ともいわれます。その前頭前野が司るのは、感情のコントロール。そこが発達途上にあるのですから、うまく自分をコントロールできなくて当然なのです。ですから、イヤイヤ期に悩んでいる人も、「自分の育て方が悪いのかな……」なんて深刻に考える必要はありません。いずれはイヤイヤ期を脱しますから、気長に待つことが大切です。子どもの「抱っこして」「あれ買って」に対する対処法この時期の子どもは、親からすればわがままにしか映らない行動をとります。たとえばそれは、もう抱っこを卒業するような年齢になっても「抱っこ、抱っこ」とせがんでくる、あるいは「あれ買って、これ買って」というふうにものをねだるといったことです。抱っこの場合、「抱っこをしすぎると抱き癖がつくからよくない」ということもいわれます。でも、いまの考えでは、それは誤りです。その子は、たとえば両親が下の弟や妹ばかりをかまって、「自分のほうを向いてくれない」といったことを感じているのかもしれませんよね?その気持ちを子どもなりに「抱っこ、抱っこ」と表現しているわけですから、しっかり受け止めてあげたほうがいいのです。子どもが必要としている場合、親の無理のない範囲で受け止めてあげることが大切です。そうやって親に気持ちを受け止めてもらえた子どもは、結果として、いずれ自分自身の道をしっかり歩みだすということになるはずです。なぜなら、自分の欲求が承認され、次第に自分の気持ちをコントロールできるようになるほか、安心感や自信を得ることができるからです。一方、「あれ買って、これ買って」とものをねだるケースの場合は、少し話がちがってきます。それはもう、親の考え方次第というところでしょう。「これは大人でも面白そうだな」「子どもの学びにもつながりそうだ」など、そこにある事象を考え、買い与えるべきだと親が感じるなら買い与えるというのも、親の考え方次第です。買い与えるものとそうではないものの線引きは必要ですし、そのルールは子どもにもちゃんとわかるように説明してあげるべきです。もちろん、望めばなんでも買い与える必要はありません。子どもにとっては、いつも自分の思うとおりにいかないことを経験し、我慢することも必要な経験です。いずれにせよ、「どんな子育てをするか」というビジョンを親がしっかり持っていることが大切です。それが、ものを買い与える場面だけでなく、あらゆる子育ての場面で生きていくるからです。親が子どもを思う気持ちは必ず子どもに通じるわたし自身、幼児教育を専門としているため、「どうすれば子どもの『イヤイヤ』をうまく収められますか」といった質問をよくされます。でも残念ながら、そう簡単に収める方法は存在しません。しかし、親が一生懸命に考えていろいろな方法を試すことは大切。たとえば、子どもの「イヤイヤ」がはじまったら、しっかり抱っこしてその気持ちを受け止めてあげる。あるいは、静かな落ち着いた場所に移動するといったこともひとつの方法です。そうはいっても、「イヤイヤ」は簡単には収まりませんよね?でも、大事なことはそのように子どもの気持ちに寄り添ったという、その事実なのです。その繰り返しのなかで、子どもは「自分が困ったときには、お父さんやお母さんは一生懸命に手を尽くしてくれる」と感じていくことができる。そのことが、その後の親子関係を良好なものにするために大いな力を発揮するでしょう。親の思いは、きっと子どもに通じるのです。そして、お母さんたちにはぜひ、「ほどほどのお母さん」となることを心がけてほしいですね。「ほどほどのお母さん」とは、イギリスの精神科医であるドナルド・ウィニコットが提唱した「good enough mother」の訳です。いまのお母さんたちは、本当によく頑張っています。だからでもあるのですが、「イヤイヤ期の子どもにはこう対処すべき」「これからの社会を子どもが生きるには非認知能力が必要だ」「あれも必要、これも必要」「もっといい家庭教育の方法があるのではないか」「この子のすべてがわたしの肩にかかっている」というふうに考え悩んでしまうのですよね。ついつい「完璧なお母さん」を目指しているわけです。でも、それでは苦しくなって当然です。また、「機嫌がいいことが多かったお母さんに育てられた子どものほうが、機嫌よく幸せに育つ」というフィンランドの研究もあります。このことに関しては、研究結果など関係なく誰もが想像できることでしょう。でも、あまりに完璧なお母さんを目指して苦しんでいると、いつも機嫌がいいというわけにはいきません。ですから、あまり子育てに対して前のめりにならず、「わたしは十分に頑張っている」「これくらいでいいか」といった気持ちを持ちながら、「ほどほどのお母さん」でいるくらいでいいのです。いまでも、十分によく頑張っていると思いますよ。■ 玉川大学教育学部教授・大豆生田啓友先生 インタビュー一覧第1回:非認知能力は育っているか?子どもが「目をキラキラさせる世界」があれば安心です第2回:かわいい子には“いたずら”をさせよ!?「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ第3回:親が先回りしたら「自己決定力」は育たない。幼くても決断力を伸ばせる声かけのコツ第4回:イヤイヤ期に「悩まない、苦しまない」。子育ては“ほどほど”がちょうどいい『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』大豆生田啓友・大豆生田千夏 著/講談社(2019)【プロフィール】大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)玉川大学教育学部教授。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻修了後、青山学院幼稚園教諭等を経て、現職。専門は乳幼児教育学・保育学で、現在、日本保育学会副会長。メディア出演も数多い。著書は、『子育てを元気にする絵本』(エイデル研究所)、『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0~5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)、『日本が誇る!ていねいな保育 0・1・2歳児のクラスの現場から』(小学館)、『マンガでわかる! 保育っていいね』(ひかりのくに)、『子どもの姿ベースの指導計画』(フレーベル館)、『あそびから生まれる動的環境デザイン』(学研みらい)、『21世紀型保育の探求-倉橋惣三を旅する』(フレーベル館)、『子育てを元気にすることば』(エイデル研究所)他、多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年02月02日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。今回は、1歳半ごろから始まった息子のイヤイヤ期のエピソードについてお届けします♪来るぞ来るぞとかなり身構えていた「イヤイヤ期」がわが子にもついに到来しました。 あれもイヤ、これもイヤ。自分の意思が出てきたのはいいのですが、ここまで大変だとは……。ただし、よく観察していくとごはんを食べたくなくて「イヤ」→外出にコートを着たくなくて「イヤ」→ブロックがうまくはまらずに「イヤ」など、「イヤ」に対する知能レベルが上がっていることに気がつき、「次はこんなこともイヤと言えるように成長したのか」と思うとだいぶ気持ちがラクになりました。 とは言いつつも、一向に終わらないイヤイヤ期……。今日も成長を喜びつつ、頑張ります。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。Twitter:@yudai9cInstagram:@jyo_taro_san
2020年01月03日親子関係が「上下の関係」から「水平の関係」へ出典 : まだ小学生のうちは、子どもに言うことをきかせる、というような「上下の関係」でできていたことが、子どもが思春期になると、徐々に逆転したり、「水平の関係」に近くなったりします。しかし、今までのように「なんで親の言うことを聞かないんだ!」という上下の関係から強く出ると、ますます親子関係がぎくしゃくとしてしまう……。とても難しい時期です。ですから、思春期には親は子どもに対して過度に支配的にはならないように、踏み込みすぎて衝突してしまわないように、といった〝距離感〞が必要になってきます。親に求められる距離感は「斜め後ろからのかかわり」思春期には、多くの子が「自分は周囲にどう見られているか、どう評価されているか」ということを強く意識するようになります。同時に、親には精神的に援助を求めない、八つ当たりしても助けてもらおうとは思いたくないのも思春期です。親から離れ、自身と向き合い、あがき、もがき続ける段階と言えるでしょう。そこで「いかに、子どものことをうまく目の片隅に入れながら撤退していけるか。それもどこか斜め後ろからの関係で」というのが、大きなポイントになってくるのです。「斜め後ろからのかかわり」とは、親がなんとかする、というかかわりからは脱していきながらも、いかに子どもの悩みに距離をもって冷静に対応できるか、というものです。塩梅が難しいですが、この時期に欠かせない視点です。思春期は「親子だけの関係」から脱却する時期出典 : これまでは子どもにとって親が重要な他者でしたが、その親子だけの関係から脱却するには「次の関係」が作られる必要があり、それが思春期なんだと僕は考えています。親と距離を取ってできた「穴」を埋めるためにも、友達や信頼できる人とつながることが大切なのです。ともかく一度親から離れないと、新しい関係に飛び込んでいけないということではないでしょうか。親も新しい関係も、両方とも同時にかかわり同時に進行させるような「二股」の関係は難しいのです。友達や信頼できる誰かがいることで、親と離れられるのです。これが、思春期においてとても重要な課題となります。ゲーム、SNS…バーチャル世界でますます傷つく子どもたち出典 : 「誰かとつながりたい」という欲求から、SNSやオンラインゲーム、インターネットなどで人との結びつきを求めるようになる子もいます。小学生にとってのゲームのおもしろさというのは、ゲームそのものが楽しいからやるという操作性の楽しみからきています。しかし思春期以降になると、求める楽しみの種類も変化し、ゲーム(オンラインゲーム)やSNSに人とコミュニケーションが取れる喜びや居場所が見いだされることがあります。もちろんそのコミュニケーションツールがリアルな対人関係を強化するのであれば有益ですが、どんどんとバーチャルな関係性に浸り切っていくと、リアルな世界でのつながりが薄くなってしまうでしょう。リアルなところで人とつながったりコミュニケーションを取ったりすることが苦手な子ほど、バーチャルの世界を切実に必要としてしまうようにも感じています。つまずいたときに頼れる親以外の大人の存在しかしバーチャル世界での人間関係というのはとても希薄なものです。やはり子どもたちにはリアルな相談先が必要です。でも思春期の子どもたちにとって、その相手は親ではありません。親以外とのコミュニケーションを求める子どもたちにとって、誰かしら信頼できる大人の存在があるととても心強いものです。医療や福祉が登場するのも1つですが、例えば柔道が好きであればそこの師だったり、小学校や幼稚園時代の先生だったり…。何かにつまずいたときに会いにいける力と人脈をもっている子は、やっぱり強いと感じています。子どもにとって親という「ベースキャンプ」は一生もの出典 : 思春期というのは少しずつ子どもが親から離れて、親も子どもから少しずつ離れて社会生活を送っていく段階です。 体も心も大人になっていく子どもにとって、いかに自己を確立し、親と決別していくかというのが、メインテーマと言えるでしょう。とはいえ、子どもにとってのベースキャンプはあくまでも親子関係であることに間違いはありません。難儀な思春期ではありますが、私たち大人自身もみな一度は体験しています。決して未知の世界ではありません。自分の思春期のころを思い返しながら、目の前の子どもの思春期に向き合っていきませんか。無理せず、ほどほどのペースで。楽しみながらやっていきましょう。
2019年12月13日登場人物ぐっちゃん:2018年4月生まれの男の子。よく食べよく眠る元気いっぱいボーイ。ママ(chiiko):ぐっちゃんのお母さん。激しくて楽しいぐっちゃん育児を漫画にしている。ウキウキ、大好きな食べ物を食べ終わった後の変貌…幼い子どもが好物を食べ終わったときの反応は、その子の個性やそのときの気分によってさまざまです。一般的には、もっと欲しいと訴えたり、泣き叫んでせがんだりする子どもが多いようですよ。しかし、中にはやけに大人びた反応をする子どももいます。「イヤイヤ期をすっ飛ばして反抗期」…好物がなくなったとたんにやさぐれる、息子・ぐっちゃんの反応に共感する方も多いのではないでしょうか。(ままのて編集部)chiikoさんが描くぐっちゃん漫画が動画になりました!「ままのて」で大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もchiikoさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしでお楽しみいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。※「ままのてチャンネル」とは妊活・妊娠・出産・育児の情報を届けるチャンネルです。妊娠中や育児期のお役立ち情報のほか、マンガ動画も配信していますよ。お気に入りの動画を見つけたら、ぜひチャンネル登録してくださいね。過去のエピソード妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてくださいね。著者情報
2019年12月12日最近、姉弟の反抗期が重なってしまい、朝の登園時にかんしゃくを起こすことが頻発してるのですが…■なにがきっかけになるか分からない「車に乗って登園する間、姉弟(みんな?)でしりとりをすることがあるのですが、このときは「ぼ」から始まる言葉が思い浮かばず、大あばれ…。こんなふうに何がスイッチになるかわからないですし、そのまま30分ほど泣き続けることも多々あります。平日はワンオペで育児をしているので1人で2人の対応をするのはなかなかハードでした。■ストレスは早めに発散するに限る!かんしゃくの原因に同調してあげるといいとのことで、気持ちを聞きながら「これがイヤだったねー」「●●●したかったんだねー」などの声がけをしていますが、それだけでうまくいくケースは少ないです。子どもたちから手がでてくるときもあり、そういうときは自分の気持ちを落ち着けるためにも、少しの間ほおっておくことも必要だと考えています。あとはとにかく自分へのご褒美! です! 夕飯を自分の大好物にする、とかカフェラテを飲む、とかチョコを食べる、などで自分を労ってあげてください。(食べ物しか思い浮かばなかった)
2019年12月04日恋バナでモテ期の話題が出ると、「自分にはモテ期なんて来たことない!」と思ったことはありませんか?実はハッキリとしたモテ期以外にも“隠れモテ期”というものが存在します。今回は、そんな超絶わかりにくい“隠れモテ期”到来のサインを4つ紹介します。■ ①イベントに誘われる機会が2倍に増えたアウトドアや合コン、誰かのホームパーティーなどに、立て続けに誘われたことはありませんか?こんなイベントへのお誘いが増える時期は、「隠れモテ期」到来のサインです。イベントに誘われる人は、誘ってくれた人が「友達に紹介してもいい」と認定してくれた人ということになります。特に男女が集まるイベントの場合、「こんな友達を連れてくるなんて」と思われ、自分の女(あるいは男)としての格が下がりそうな人は誘われません。誘ってくれたのが男性でも女性でもそんなお誘いが複数あれば、すでに十分人として、あるいは女性としてモテているに等しいのです。イベントでは新しい出会いも発生します。いつ恋が訪れてもおかしくないので、気合いを入れて参加してみましょう。■ ②1ヵ月以内に他人から恋愛相談を受けた男女問わず、最近誰かから恋愛相談をされたことはありませんか?これも、重要な“隠れモテ期”到来のサインです。普通、恋のアドバイスは明らかに非モテな、恋愛とは無縁な人には求めません。恋愛相談を持ちかけられたら、“普通に恋愛できる人”と思われていることは確実です。そして、他人の恋愛相談を受けている時、自分ならどうするかと考えるはずです。その瞬間、相手のために親身になりながら、実は自分自身も恋愛について向き合っているのです。人との恋バナを通じて、脳は“恋愛再開モード”になります。そんな時、異性に対する態度などが前向きになり、モテやすくなるのは確実です。■ ③社交辞令だけど……男性から絶賛された初めて知り合った男性などから、社交辞令だとわかっているけど、大げさに褒められた……。そんな経験は、誰にでもありますよね。これも、実は“隠れモテ期”の始まりなのです。いくらその男性が“口から出まかせ男”だったとしても、結婚詐欺師などは別として、100%当てはまっていない褒め言葉は、なかなか口にしないものです。どんな褒め言葉にせよ、あなたには人として、あるいは女性として魅力的に思わせる要素があったのです。ここで、ちょっと褒められたからと調子に乗ると、モテ期は去ってしまうのでご注意を。何かを褒められたら、次は「もっとこの子と話してみたい!」と思わせる会話で男性をさらに惹きつけましょう。■ ④男性に自分の好みのタイプを赤裸々に暴露最近、男性の前で自分の“好みのタイプ”を暴露したような機会はありませんでしたか?そんな時も、“隠れモテ期”到来のサインなのです。たとえば、冗談で好きではない男性との仲をひやかされたような時に「あんな人タイプじゃないよ!」と言って、自分の好みについて力説するなどです。男性は本能的に「どんな男が女性にモテるんだろう」「目の前の女性に選ばれる男はどんな男なんだろう」ということに強い関心を持ちます。この時、その女性の語る好みのタイプに自分が当てはまっているか、という視点を必ず持ちます。その瞬間に少なくともその男性からは、異性として見られていることは確実です。男性との恋バナの機会=異性として見られる機会です。合コンなど、自分からそんなチャンスに飛び込んでみるのをオススメします。■ 日常の“女性扱い”にもっとフォーカスを!いかがでしょうか。モテ期というと「高嶺の花」のように扱われたり、複数の男性からグイグイアプローチされるイメージを抱く人が多いかもしれません。しかし、恋愛というのは一種の心理戦であり、“暗黙の了解の世界”では、すでに戦いの幕が上がっているのです。そんな暗黙の世界では、日常の中での“女性扱い”こそ“モテ”の兆しです。そんな時、確実に誰かがあなたを“いい女”だと思っている、恋愛対象として見ている、という現象が起きているはずなので、もっと注目してみましょう。そんな“隠れモテ期”に自信を持って自分から男性を誘ってみると、恋がうまくいくはずです。(ちりゅうすずか/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年11月23日わが家の4人の子どもたちの 反抗期エピソード記事 では、それぞれの反抗期がどんなタイプだったのかと、それを経験した私が思う反抗期とは、について書きました。「誰もが通る道」だと思っていても、親もかなりストレスフルな日々でした…。今だから思うツラい反抗期を乗り越え方について考えました。「クソババア」発言で傷ついた私を癒やしてくれたのは…上2人の女の子は年子で、反抗期が被った時期(W反抗期)があったのですが、娘の口から「クソババア」だの「育て方が悪い!」だの「こんな家出て行ってやる~!」などなど数々の棘のある言葉が飛んでくることが…ありました。私も傷ついて疲弊していったのですが、そんな気持ちを癒やしてくれて「また頑張ろう」って思わせてくれたことがありました。当時、小学1年生だった末っ子。急にお味噌汁を作った裏にはこんな気持ちがあったようです。上手に作れたので、そのあとそのレシピを自分のノートに(まだ知らない漢字ばかりなのに)一生懸命書き写していました(涙)弱気になって末っ子を不安にさせてしまったな~と反省しきり。私は4人のお母さんなんだ、なんのこれしきと気持ちを仕切り直すことができました。そしてちょっと冷静になると、他にも励みになることがあることに気が付きました…子どもが4人もいたからですが、子どもの反抗期によるストレスを癒してくれるのもまた子どもだったのです! また、こちらが子どもの不機嫌に振り回されずに冷静になると子どもが本当に言いたいことが見えてくることも。反抗期が終わった後はもしお子さんが激しい反抗期を迎えたとしても、親が親であることを放棄しない限り、また、それまでの信頼関係が築けていたら大丈夫だと思います。子どもが自立するためにがんばっているところなんだから、親のあり方も変わる時期だな…と一歩引くと感情の波に巻き込まれることが少し減ると思います。反抗して態度は悪くても、親の言葉を聞いていないように見えたけど子どもには届いていたと今だからこそ思います。そして反抗期が終わった後の子どもは、一段と成長して頼もしくなります。わが子とはいえ、イライラしている人の近くにいるのは本当に大変です。反抗期の子どもは通常とは違うモードなんだなと割り切って、「あなたの味方だよ」という気持ちだけは伝えつつ、親もそこだけに囚われずに気分転換して乗り切りましょう! 子どもが成長して戻ってきたと思える瞬間は、とても嬉しいですよ〜!
2019年10月31日