気温が下がっていくこれからの季節は、風邪などの体調不良になりやすいタイミングでもあります。栄養豊富な旬の食材を食べて、冬を乗り切りたいですよね。そこで今回は、管理栄養士の筆者が“冬に旬を迎える食べ物”やおすすめの摂り方について紹介します。旬の食材を摂るメリット旬の時期を迎える食材は栄養価が高い傾向にあります。さらに収穫量が多いためコストも抑えられ、価格が安く手に入りやすいのもうれしいポイント。ぜひ積極的に旬のものを取り入れて、おいしく効率よく栄養を摂りましょう。冬に旬を迎える食材ほうれん草冬に旬を迎えるほうれん草は、ビタミンや葉酸、鉄分などの栄養素が豊富な野菜。特に、12月に採れるほうれん草のビタミンCは、夏頃に採れるものに比べて3倍以上もの量になるというデータもあるのです(※1)。ほうれん草をメニューに取り入れるなら、定番のお浸しやみそ汁の具にしたり、シチューやグラタンに入れたりすると良いでしょう。白菜冬野菜の定番とも言える白菜は、カリウムやビタミンC、食物繊維(※2)などを含んでいます。白菜は保存性に優れているため、冬は新聞紙にくるみ、冷暗所で保存すると長持ちするでしょう。鍋の具材として使うほか、クリーム煮やひき肉を巻いたロール白菜などのメニューもおすすめです。ねぎねぎに含まれる栄養素には、体温を上昇させる働きがあるとされています。また、風邪予防も期待できるため寒い季節には定期的に摂りたい食材です。薬味として麺類に使ったり、みそ汁などの具として使ったりすると良いでしょう。大根大根にはビタミンCやカリウムのほかに、消化を促してくれる成分も含まれているとされます。また、大根は部位によって硬さや辛味、甘味に違いがあるのが特徴。甘みのある真ん中あたりの部位は、おでんやふろふき大根を作るときに使うのがおすすめです。葉に近い硬い部分はみそ汁の具や浅漬けに、先端部分は比較的辛味があるので味噌煮などに活用してみてください。かぶかぶにはビタミンCやカリウム、消化を助ける栄養が含まれるとされています。日本では昔から煮物などに使われることの多い食材ですが、パスタやシチューなど洋食メニューとの相性もバツグン。加熱せずサラダにも使える万能食材です。おすすめの食べ合わせ寒い冬は、鍋や温かいメニューが欲しくなりますよね。今回お伝えした食材を活用する際は、タンパク質を多く摂れる食材と組み合わせるのがおすすめです。タンパク質は、糖質や脂質と比較すると食べた後に体温が上昇しやすい傾向があるため(※3)、体を温めたい冬は特に意識して摂ると良いでしょう。【おすすめの食べ合わせメニュー】・大根とブリの煮物・ほうれん草と鮭のグラタン・白菜と鱈を使った鍋・ねぎをたっぷり入れた豚の生姜焼き・かぶとひき肉を合わせてそぼろ煮冬の味覚を味わって寒い季節を乗り切りましょう季節を感じる食卓は食欲を引き出してくれるだけでなく、健康的な体づくりにも役立つでしょう。これからの寒い時期は、ぜひ旬の食材を使った温かいメニューを食べて元気に過ごせると良いですね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(秋・冬)※2 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 食事誘発性熱産生 / DIT©Promo_Link/Minh Hoang Cong/500px/nortongo/karinsasaki/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年12月12日妊産婦食、妊活食を専門としているsazukaru代表、管理栄養士の長(おさ)有里子です。冬の果物といえば、皆さんの中では何が思い浮かびますか? 一般的にはみかんでしょうか? みかんはビタミンCが補給できることでも知られていますよね。でも、秋冬に旬を迎える果物の中で一番ビタミンCが含まれているのは、実は柿なんですよ。柿のビタミンC量は70㎎、それに対してみかんは32㎎と、柿のビタミンC量はダントツに多く含まれます(100g中)。なのでこの時期の風邪予防に柿は役立ちます。さらにビタミンC以外にも、柿の栄養はあなどれません。・神経を落ち着かせリラックスをもたらす作用が!柿には「シトルリン」と「GABA」という成分が含まれています。「シトルリン」はアミノ酸の一種で、血管を拡張させ、血流を改善する作用があります。また「GABA」もアミノ酸の一種です。「GABA」は神経伝達物質で脳に多く存在し、神経を落ち着かせてリラックスをもたらす作用があります。近年、柿に含まれるシトルリンとGABAは、加熱をすると増えることが明らかになりました。※研究では庄内柿を使用とはいえ、「柿を加熱? どうやって食べるの?」と思われますよね。たぶん、柿を加熱して食べたことがないという方が多いと思います。でも、柿は加熱をしてもおいしいんですよ。私がこの時期によく朝食で食べるのが、「柿トースト」です。「柿トースト」レシピ制作:長有里子■材料(1人分)食パン…1枚柿…1/4個バター、ピザ用チーズ…適量■作り方1.柿は薄切りにする。2.食パンにバターをぬり、柿をのせたらチーズをかける。3.チーズが溶けるまでトーストする。柿の甘さとチーズのしょっぱさが合わさって、ちょうどいい甘じょっぱさになります。・焼くとカスタードのようにトロッと甘いまた、デザートとしての食べ方では、昨年JA全農がTwitterで投稿した「焼き柿」が話題になりました。これは、柿のヘタ部分を切り落とし、切り口の表面に放射線状に切り込みを入れ、トースターで10分程焼くというもの。カスタードのようなトロッとした甘さを味わえるのが魅力です。柿はそのままでも、加熱をしても栄養をとれる果物です。ぜひ冬の健康管理に役立ててみてください。 管理栄養士 長有里子のコラム バックナンバーはこちら>> 参考)・日本食品標準成分表2020年版(八訂)・柿は加熱調理すると健康成分が増加する(慶應気塾大学先端生命科学研究所)
2022年12月08日仕事や家事など日々忙しく過ごしている中で、毎食料理を作るのは大変!料理の時間を短くするためには、いくつかポイントがあります。食材の時短活用方法を抑えておくと、お弁当づくりや毎日の料理がぐっと楽になりますよ。今回は管理栄養士の筆者が、時短料理のためのテクニックについてご紹介します。野菜はまとめてカットしておく料理をするごとに野菜を切ると、時間がかかってしまいますよね。特にいろいろな野菜を使う料理はなおさら。野菜は事前にまとめてカットしておくことで時短につながるでしょう。すぐに使いきらない野菜は、カットしてから冷凍。冷凍後の野菜は、煮物や汁ものなどに使うとすぐに火が通りやすく、調理時間の短縮になりますよ。ただし葉物野菜やトマト、いも類などは食感が変わりやすいため、そのまま冷凍するには不向きな食材です。いも類やかぼちゃは茹でてからマッシュにしておくと便利でしょう。主菜は下味をつけて冷蔵・冷凍保存肉や魚を使った主菜は、あらかじめ下味をつけておきます。肉・魚に味付けをした状態でポリ袋やジッパー付きの保存袋に入れて保存しましょう。当日や翌日に調理する分であれば、冷蔵庫で保管している間に味がしみ込みます。翌日以降に使う分は、保存袋に入れて冷凍。調理に使う日に冷蔵庫へ入れて自然解凍しておけば、あとは焼いたり煮たりするだけでメインのおかずが完成します。しかし冷凍とはいえ、家庭の冷凍庫の温度では食品が傷みやすいものです。週末にまとめて冷凍おかずをつくる場合は、1週間ほどで食べきるようにすると良いでしょう。電子レンジを活用するさまざまな調理に活用できる電子レンジ。たとえば野菜を茹でたいときは電子レンジを活用することが多いです。時短になるのはもちろんのこと、レンジ加熱をすることで、茹でると外に流れてしまうビタミン類がキープされやすいのもメリットの一つです。また、豆腐を水切りしたいときや乾物を戻したいときも、電子レンジを使うことで手早くできますよ。電子レンジで調理をすれば鍋などの洗い物が出ないため、片づけの手間が省けることもうれしいポイントです。加工食品をうまく利用する料理の時間を短くするためには、加工食品を取り入れてみて。ツナ缶やさば缶などの缶詰はおかずとしても使えますし、野菜などと組み合わせればあっという間に1品完成します。切り干し大根や乾燥わかめ、高野豆腐など、乾物は戻している間にほかの調理もできて保存も効くため、ストックしておくと良いでしょう。また、市販の冷凍野菜を活用するのもおすすめです。かぼちゃやブロッコリー、ごぼうなど、カットに時間がかかる食材をストックしておくと便利ですよ。毎日の料理は時短テクニックで楽しく作ろう忙しい日は、一から料理をつくるのが大変に感じることもあるでしょう。時短に役立つポイントを抑えれば、毎日の料理時間も少しずつ短縮できるはず。市販の便利なアイテムなども活用しつつ、楽しんで時短料理を行ってみてくださいね。©visualspace/PeopleImages/FreshSplash/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年12月06日運動ゼロ・好きなものを食べるダイエット好きなものを食べながらやせる方法を解説している新刊『運動ゼロ、カロリーを考えずに好きなものを食べてやせる食生活』が発売された。東京理科大学薬学部薬学科の教授で、前内閣府食品安全委員会委員の堀口逸子氏と、管理栄養士で博士(生活科学)、内閣府食品安全委員会事務局・技術参与、食生活ジャーナリストの平川あずさ氏による共著である。また、カバーイラストと本文中の漫画をイラストレーターで漫画家の木村いこ氏が担当。出版社は池田書店でA5判、144ページ、定価は1,320円(税込)となっている。肉も魚もごはんも麺も好きなものを食べられる食べることが大好きで料理が苦手な堀口逸子氏。内閣府食品安全委員会委員だったこともあり、当時は忙しく、外食では飲酒の機会も多かった。2020年からコロナ禍となり、クラスター対策班として厚労省に出勤。在宅勤務となってからは、運動量ゼロとなり、体重はみるみる増えていったという。そんな時、段差を踏み外し、両足を骨折。入院生活で病院食からあらためて食生活を考えるようになり、運動が困難な状態なのに、健康的に2か月で2kg、1年で5kgの体重減に成功する。新刊では運動しなくても、好きなものを食べてもいいという、ストレスフリーなダイエット法を紹介。どのダイエット本にも書かれていない「好きなものを食べてもやせる食生活」を知ることができる。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※運動ゼロ、カロリーを考えずに好きなものを食べてやせる食生活 - 株式会社 池田書店
2022年12月06日大豆の良質なタンパク質が手軽に摂れると、健康や美容のサポートとして飲んでいる人も多い豆乳。温めてもビタミンやタンパク質などの栄養価が失われないのと、温活や冷え症改善などのメリットもあるので、寒い時期には豆乳を温かくして飲むのがおすすめです。今回は温めた豆乳“ホッ豆乳”の魅力と簡単に作れるレシピも合わせてご紹介します。豆乳の栄養成分と働きとは?“ホッ豆乳”の魅力を東京慈恵会医科大学付属病院、栄養部係長で管理栄養士の赤石定典さんにうかがいました。赤石さん冷たい飲食物はカラダを冷やし、逆に温かい飲食物はカラダを温めます。そのため、カラダを冷やしたくないのであれば、“ホッ豆乳”がおすすめ。特に朝食と一緒に温かい豆乳を飲むのは朝から体温も上がりいいでしょう。また、温かい飲み物の方がゆっくりと吸収されるため胃腸への負担も少なくなり、胃腸が弱い人にもおすすめです。ーーまずは、豆乳がどのような栄養素を持ち、美容や健康の味方になってくれるのか見てみましょう。タンパク質美容やボディメイクに必須のタンパク質。大豆のタンパク質は、動物性食品に比べても低カロリーで基礎代謝をサポートすると言われています。また、大豆タンパク質は体内での吸収・分解に時間がかかり満腹感を得やすいため間食予防としても強い味方になり、ダイエット時にもぴったりです。イソフラボン大豆イソフラボンはエストロゲンが足りなければ補い、多すぎるときには減少させようと働くため、乳がんなどのホルモン依存型のがん予防にも効果が期待されています。サポニン血液中のコレステロールや中性脂肪などの血液中の余分な脂質を洗い流してくれ、肥満予防によいといわれています。また、抗酸化作用によるアンチエイジングも期待できます。その他、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖やビタミンB群、血行促進や抗酸化作用のあるビタミンE、カリウム、マグネシウムなど多くの栄養素が摂れます。生活に上手に豆乳を取り入れる赤石さん豆乳を飲むタイミングは、タンパク質を効率的に摂取しようと思ったら、食事と一緒に飲むことが理想です。また、一緒に食べるのにおすすめの食材はタンパク質の吸収を助ける栄養素、ビタミンB6を含んだバナナ。これと豆乳のコンビに、他のビタミン、ミネラルを補うための野菜や胡麻、ナッツ類などを加えてスムージーを作れば、バランスよく栄養を摂ることができます。“ホッ豆乳”にするなら、カルシウムを補う貝類とチーズを入れたスープなどがいいでしょう。豆乳の適正摂取量については特に制限はなく、大切なのは続けて飲む習慣作りです。そのため、飲み物としてだけでなく、いつもの料理に豆乳を使って、食事として摂るのもひとつです。豆乳を使った「ふわとろ豆乳スープ」レシピをご紹介ーー豆乳を料理に使用することがおすすめということで、今回は豆乳の販売シェア1位のキッコーマンソイフーズのウェブサイトより、人気料理研究家の藤本マキさんの「ふわとろ豆乳スープ」のレシピをご紹介。レンジで簡単に作れるから、忙しい人にもぴったりです。「担々風ふわとろ豆乳スープ」レンジで完結で時短にもなるレシピ。豆乳に酢をプラスしたシェントウジャン風スープです。担々風の肉味噌は、焼肉のたれを使用し、簡単に作れます。[材料(1人前)]調製豆乳200ml豚ひき肉 50g【A】 焼肉のたれ大さじ1【A】 酒 小さじ1【A】 豆板醤 少々ニラ 1本青ねぎ 少々長ねぎ 4cm鶏がらスープの素 小さじ1/2黒酢 小さじ2ラー油 適量[作り方]1.ニラは2cm幅に切る。青ねぎは小口切りにする。長ねぎはせん切りにし、しばらく水にさらしてから水気を切る。2.耐熱ボウルに豚ひき肉を入れ、【A】を加えてよく混ぜ、平らにならす。ラップをかけて電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。一度混ぜてひき肉を崩し、ラップなしで再度30秒加熱する。3.別の耐熱ボウルに豆乳を注ぐ。ニラと鶏がらスープの素を加え、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で2分30秒加熱する。4.器に黒酢を入れ、2を中央にのせ、青ねぎを散らし、白髪ねぎを添え、ラー油をかける。「オートミール入り 食べるふわとろ豆乳スープ」最近話題のオートミールも使ったレシピ。タンパク質、食物繊維などが摂れるため、朝食にもおすすめ。食べる器一つで作れるので洗い物も少なくて楽ちんです。[材料(1人前)]【A】 無調整豆乳200ml【A】 醤油 小さじ1オートミール 大さじ2(約16g)黒酢 小さじ2ザーサイ(味付き)10g桜えび 2gパクチー 1/2株ラー油 適量[作り方]1.ザーサイは大きいものは細かく刻む。パクチーは2cm幅に切る。2.器にオートミールを入れ、【A】を加えて軽く混ぜる。ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で2分20秒加熱する。3.2に黒酢をまわしかけて、ひと混ぜする。ザーサイをのせ、桜海老を散らし、パクチーを添える。お好みでラー油をかけ、混ぜていただく。豆乳を忙しい日や朝食にも取り入れられるように、手軽なレンジ調理、これ一品で栄養が摂れる という点にこだわってレシピ開発をしたと言う藤本さん。藤本さん豆乳はヘルシーなことに加えて、牛乳よりも主張が少なく、料理になじみやすいのが特徴です。器等が浅いとレンジ加熱中に吹きこぼれることがあるため、その点だけ注意。沸騰させないように、ふきこぼれには注意して調理してください。また、スープのアレンジレシピとしては麺を加えてしっかりとしたお食事系にすることもできますし、胃腸が疲れている時はリゾットやおかゆにアレンジすることができます。ーーこのように寒い時期はスープにして食事としても豆乳の栄養を上手に摂取していきたいですね。美容と健康サポートにぜひ参考にしてみてくださいね。文・雨宮あゆみ
2022年12月05日敏感肌スキンケアメーカーの株式会社ナチュラルサイエンス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小松令以子)では、産婦人科医、栄養士、株式会社ヘルスケアシステムズらと共同で、妊婦の腸内環境に着目した研究を推進し、腸内環境の変化が及ぼす母体への影響および胎児への影響について検討を行いました。その結果、腸内腐敗産物である「インドキシル硫酸」が、妊娠中から胎児へ移行している可能性を見出しました。本研究成果について、2022年11月12日、13日に開催された第37回 日本女性医学学会学術集会において発表を行いました。【研究の背景】妊娠中の腸内環境は母体だけでなく胎児や出生後の児の健康に影響を与えるため、良い環境を保つことが重要であるが、妊娠期はホルモンの影響や物理的圧迫により便秘になりやすく、腸内環境は悪化しやすい。そこで、本研究では腸内の腐敗産物として知られている「インドキシル硫酸(IS)」に着目し、妊娠期の腸内環境改善が新生児に与える影響について検討した。【研究結果の概要】本研究では健常な妊婦とその出生児35組を対象とし、妊娠12週から産後1か月まで栄養補助食品(桑の葉青汁)を1日3包(12g)摂取する群(20組)と摂取しない群(15組)の2群に分け、排便回数とインドキシル硫酸値の変動を比較検討した。1)妊婦の排便回数の変化(図1)摂取群では、妊娠初期に対して中期および後期で排便回数が増加、非摂取群では、妊娠初期に対して中期および後期で排便回数が減少した。摂取群と非摂取群の排便回数変化量に有意な差が確認された。2)妊婦のインドキシル硫酸量の変化(図2)摂取群では、妊娠初期に対して中期および後期のインドキシル硫酸量にほとんど変化はなく、非摂取群では、妊娠初期に対して中期および後期でインドキシル硫酸の量が増加した。摂取群と非摂取群のインドキシル硫酸変化量に有意な差が確認された。3)児のインドキシル硫酸量(図3、4)出生直後の新生児の尿(初尿)中からもインドキシル硫酸が検出されたが、摂取群で有意に低値であった。また、母親と児のインドキシル硫酸量には、有意な正の相関が認められた。【考察】腸内腐敗産物である「インドキシル硫酸」は、出生直後の新生児の尿(初尿)中にも確認され、妊娠中から胎児へ移行している可能性が示唆された。また、妊娠期を通して食物繊維やオリゴ糖を含む栄養補助食品(桑の葉青汁)を継続摂取することで、妊娠中の便秘や腸内環境の悪化を予防し、胎児へのインドキシル硫酸の移行を抑制できることが期待される。今後も、児に移行したインドキシル硫酸の作用や腸内環境の変化に伴う妊婦・胎児への影響の更なる解明に努め、妊婦さん・赤ちゃんにより良い情報、製品の提供に推進してまいります。表1: ■学会について学会:第37回 日本女性医学学会学術集会 開催日:2022年11月12日(土)、13日(日)会場:米子コンベンションセンター/米子市文化ホールタイトル:P-074妊娠期の便通・腸内環境改善と新生児インドキシル硫酸排泄の関連について■参考株式会社ナチュラルサイエンスとは敏感肌スキンケアメーカーであるナチュラルサイエンスは、赤ちゃんと一緒に使える低刺激のスキンケアを中心に、肌本来の力を引き出すスキンケアやサプリメントなどの研究開発・販売を行っています。特にブランドの中心である「ママ&キッズ」は皮膚科・小児科・産婦人科の協力のもと開発を行い、低刺激性を実現。またその効果を確かめるため、大学病院や皮膚科での臨床テストを実施するなど、徹底的に品質をチェックしています。桑の葉フローラ青汁とは厳正な基準をクリアした有機JAS品質の鹿児島産桑の葉を使用した青汁。ベビーオリゴ(R)、水溶性食物繊維、100億個の植物性乳酸菌が一緒にとれて、くせがなくまろやかで飲みやすい、水にサッと溶ける細粒タイプです。ほんのり甘く、ノンカフェインで、赤ちゃんから年配の方まで毎日おいしくお飲みいただけます。▼製品詳細 株式会社ナチュラルサイエンス 会社概要商号:株式会社ナチュラルサイエンス代表者:代表取締役社長 小松 令以子本社:東京都中央区新川1-22-11所在地:東京都江東区北砂3-4-27設立:平成8年8月8日事業内容:化粧品・医薬部外品・歯みがき粉の企画・研究・開発・製造・販売、健康食品・食品の企画・開発・製造・販売、エコロジー・子ども商品の企画・開発・販売資本金:10,000,000円ホームページ: 【一般のお客様からのお問い合わせ先】株式会社ナチュラルサイエンスTEL: 0120-122-783(フリーダイヤル)URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日朝食を毎日摂っていますか?これから寒い季節を迎えるうえで、体温を上げて体を目覚めさせるためにも、朝食をしっかり摂ることは大切です。ぜひ、体を温めやすい食材やメニューを取り入れてみましょう。管理栄養士の筆者が「冬の朝におすすめしたい朝食」をご紹介します。朝食は一日をスタートするために大切国の調査によると、朝食を食べない人の割合は年々増加傾向にあると言われています(※1)。朝食を摂ることは、寝ている間に下がった体温を上げて、一日の活動をスタートするために大切です。朝食を摂らないと午前中はエネルギー不足のまま過ごすことになり、頭がぼーっとしたりイライラしやすかったりと、物事に集中しにくくなる可能性も。体温を上げるために朝食で摂りたいもの朝食に関わらず、理想的な食事バランスは「主食(ごはんやパン)」、「主菜(肉・魚・玉子・大豆製品など)」、「副菜(野菜・海藻・きのこなど)」が揃った食事です。しかし、忙しい朝にバランスのとれた食事を摂るのは難しい人も多いでしょう。そこで、体温を上げるためには“たんぱく質”を優先的に摂ることがおすすめです。食事をした後に体内で熱が発生する現象を「食事誘発性熱産生(DIT)」といいます。DITによるエネルギー消費量は、栄養素によって変化。糖質のみを摂取した場合は摂ったエネルギーの約6%、脂質のみの場合は約4%ですが、たんぱく質のみの場合は約30%ものエネルギー消費となるのです(※2)。つまり、たんぱく質を摂ることで体温を効率よく上げることに繋がるでしょう。また、よく噛んで食べることもDITを上げる近道とされています。忙しくて食事を摂る時間が十分に確保できないという人は、温めた牛乳や豆乳、ヨーグルトだけでも摂ってたんぱく質を補給しましょう。体温を上げやすい朝食メニュー玉子雑炊玉子は手軽にたんぱく質が摂れる代表的な食材です。寒い日の朝は体の中から温まる雑炊にして食べると良いでしょう。雑炊は消化に優しいので、朝は食欲がわかないという人にもおすすめ。雑炊を作るのが面倒な場合は、お茶漬けにゆで玉子をプラスしても良いでしょう。ゆで玉子を作り置きしておくと便利ですね。味噌汁野菜がたくさん入った具沢山の味噌汁は、体温を上げやすいメニュー。血行を促進してくれる栄養素を含んだねぎや玉ねぎ、たんぱく質が補給できる豆腐などは、味噌汁の具材として特におすすめです。生姜入り野菜スープ朝食はパン派という人は、普段のメニューに加えて温かいスープをプラスしてみて。茹で大豆や卵などを加えたスープで、たんぱく質を補給できると良いでしょう。また生姜に含まれている成分は、加熱することで体を温めてくれる効果が期待できますよ。寒い日はしっかり朝食を食べて体温を上げよう寒い日の朝はギリギリまで布団から出られず、つい朝食を抜いてしまうという人もいるかもしれません。しかし、寒い日こそしっかりと朝食を摂ることで体温が上がり、元気に過ごすことができるのです。体温を上げるためには、たんぱく質を特に意識して摂ると良いでしょう。ぜひ今回お伝えしたメニューも参考にしてみてくださいね。【参考】※1 農林水産省.朝ごはんを食べていますか※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 食事誘発性熱産生 / DIT©Five/MIXA/lenazap/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月28日本格的に冬の気配が近づいてきた時期には、温かい鍋料理が食べたくなるという人も多いのではないでしょうか。また、寒い時期は運動量が減りやすかったり、年末にかけて食べすぎてしまったりするため、腸内環境を整えてくれるような鍋料理を食べられると嬉しいですよね。そこで今回は管理栄養士の筆者が、腸活のためにおすすめしたい鍋をご紹介します。腸活にうれしい鍋のポイント腸内環境を整える「腸活」により、便秘予防や免疫機能アップ、太りにくい体を目指すことができます。腸内環境を良い状態にするためには、腸内に存在する善玉菌を増やしましょう。善玉菌を増やすためには、「プロバイオティクス」と呼ばれる善玉菌が含まれている食品を摂ることがおすすめ。さらに「プレバイオティクス」と呼ばれる、善玉菌を増やす働きのある食物繊維やオリゴ糖を含む食品を一緒に摂ることで、腸内環境改善により効果的であるといわれています(※1)。鍋によく使われる野菜やきのこには食物繊維が豊富に含まれているため、腸活にもうってつけな料理といえるでしょう。また鍋料理は水分補給もでき、体の中から温まるため、便秘予防や改善も期待できます。おすすめの鍋5つきのこ鍋きのこには、水溶性と不溶性の食物繊維がどちらも含まれているうえ、善玉菌のエサとなるオリゴ糖も含んでいるため、腸活にはぴったりの食材です。しめじやえのき、舞茸、椎茸など、きのこに含まれる旨味成分は種類によってさまざま。鍋に入れるときはいろいろな種類のきのこを混ぜると、より旨味が増しておいしいきのこ鍋が味わえますよ。味噌鍋味噌は代表的な発酵調味料であり、腸活のためには定期的に摂っていただきたい食品の1つです。野菜や肉・魚などあらゆる食材に合い、チーズやキムチなどほかの発酵食品とも相性が良いため、組み合わせて摂ることでより腸活効果が期待できるでしょう。豆乳鍋豆乳には大豆オリゴ糖や食物繊維も含まれていて、腸内環境を改善するためにはおすすめの食品です。豆乳を鍋に使うときの組み合わせは、発酵食品である味噌や、良質な油や食物繊維が含まれているゴマなども良いでしょう。キムチ鍋キムチには乳酸菌や、腸内の善玉菌のえさとなる食物繊維が含まれ、腸内環境を整えてくれる食材です。キムチに含まれている唐辛子のカプサイシンは体を温める効果もあり、寒い時期の鍋にはぴったりでしょう。味噌や豆乳と組み合わせてもおいしく食べられます。塩こうじ鍋少し変わり種として、発酵調味料である塩こうじを使った鍋も腸活におすすめです。塩こうじに塩分が含まれているため、だし汁に加えたり、味噌や豆乳と組み合わせたりすると良いでしょう。塩こうじは肉や魚をやわらかくする働きがあり、白菜やきのこなどにも良く合います。あたたかい鍋で美味しく腸活を鍋料理は食物繊維が多く含まれている食材をたっぷり摂りやすく、腸活のためにはぜひおすすめしたいメニューです。味噌やキムチなど発酵食品をプラスすることで、より腸内環境を整えてくれる鍋ができるでしょう。今年の冬は腸活を意識した鍋で、すっきりお腹を目指してみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康©Promo_Link/MIXA/photograph by dorisj/imagenavi/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月26日シェアレストランを活用した新規オープンのご案内吉野家ホールディングスグループの株式会社シェアレストラン(代表取締役:武重準、本社:東京都中央区)は、間借りマッチングプラットフォーム「シェアレストラン」を活用した新規オープンをご報告いたします。元有名ホテルのパティシエによる彩り鮮やかで上品な味わいのスイーツと、栄養士による厳選した旬食材で作るお弁当の専門店「obento&sweetsプティフール」が経堂にオープンしました!11月の火曜日はパティシエスイーツが200円からのオープニングセールを開催しております。栄養士監修の週替弁当祖師ヶ谷大蔵の人気店プティフールが経堂に移転!経堂の老舗ケーキ店「七つの水仙」の定休日火曜日は「プティフール」として営業致します。店主はパティシエ歴8年。ホテルのみならず、託児付きお菓子教室や料理教室など幅広く活躍しているパティシエで栄養士でもあります。子育てがひと段落した店主の新たな挑戦として人気店を復活、週一にて営業を開始致しました。お弁当とスイーツ中心に地元に根付いた営業スタイルは以前から変わらず、祖師谷大蔵のお客様も経堂までいらっしゃる人気ぶりです。旬の食材にこだわった体に優しい栄養士のお弁当やお惣菜に定評がある一方で、一流のパティシエスイーツがリーズナブルに食べられるということも人気を後押ししております。店名のプティフールは「小さな竈」という意味で「ここで作られたお菓子やお弁当で幸せのお裾分けが出来たら嬉しい」という店主の想いが込められています。11月は対象ケーキが200円という破格のオープニングセールを実施しております。お近くに足を運ばれる際はぜひobento&sweetsプティフールで幸せのお裾分けをいただきませんか?毎週火曜日限定営業、皆様のご来店を心待ちにしております。メニューパティシエスイーツ各種300円〜(11月中200円〜)栄養士のお弁当800円店舗情報店舗外観内観店舗名 Obento&Sweets プティフール住所 東京都世田谷区経堂2−10−10七つの水仙内オープン日 11月15日営業時間 10:00〜19:30店 主 鈴木優子営業日 火曜日Instagram 間借りのマッチングサイト「シェアレストラン」についてシェアレストラン | お店を間借りできるマッチングサービス : シェアレストランマガジン | 間借り開業を全力応援!吉野家HD株式会社シェアレストランが運営。シェアレストランで開業した方をご紹介します : 我々飲食店にとって、まだまだ先行きの見通せない不透明な時代が続いてます。まずは、シェアレストランで借金をせずにコツコツとファンを掴みませんか?飲食店オーナー様は空いた時間を活用してお店を盛り上げませんか?本サービスは、飲食店を通じ「低リスクで飲食店を開業したい利用者様」と「新しい仲間の募集に取り組みたいオーナー様」とをマッチングするプラットフォームです。【SNS】 【会社概要】会社名:株式会社シェアレストラン所在地:〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町36番2号 Daiwaリバーゲート18階事業内容:シェアレストランの運営 ~本件に関するお問い合わせ先~吉野家ホールディングスグループ株式会社シェアレストラン代表取締役武重準 j.takeshige@yoshinoya.com 080-3169-5216 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月21日自宅に常備している食材はありますか?毎日食事を用意するのは大変ですが、使いやすい食材を常に置いておけば、献立を考えたりアレンジもしやすくなったりしますよね。そこで今回は、管理栄養士の筆者が常備している食材をご紹介します。常備しておきたい食材のポイント常に冷蔵庫にあると安心なのは、手軽におかずになる食材や、アレンジがしやすい食材、使い勝手の良い食材や調味料など。低コストかつ、スーパーやコンビニなどで手に入りやすいと嬉しいですよね。さらに、たんぱく質が摂れる食材をストックしておくと、メインの料理にも使いやすくておすすめ。たんぱく質は肉・魚・玉子・大豆製品などに多く含まれています。管理栄養士が常備している食品7つ豆腐豆腐は手軽にたんぱく質が摂れてコストも抑えられる優秀食材。冷奴や湯豆腐にして食べてもいいし、味噌汁やスープに加えるだけでたんぱく質が補給できます。また麻婆豆腐や豆腐ステーキなど、メインのおかずとしても使いやすいのがポイント。低カロリー高たんぱく食材なので、ダイエット中の夜食にもおすすめです。玉子たんぱく質が摂れて栄養価も高いため、玉子を常備している人は多いのではないでしょうか。スクランブルエッグや目玉焼きにすればメインのおかずになりますし、ゆで玉子にして味をつけておけば、一品欲しい時に重宝します。また、麺類や丼ものなど栄養が偏りがちなメニューのときは、玉子を加えるだけで栄養価がアップしますよ。冷蔵庫にいれておけば比較的長めに保存できるとされますが、ゆで玉子にすると傷みやすいので注意しましょう。ツナ缶保存の効きやすい食品といえば、缶詰。特にツナ缶は世代を問わず食べやすいでしょう。ごはんと一緒に食べてもいいし、野菜と和えればタンパク質と野菜が同時に摂れるうれしいおかずに。サラダのトッピングやサンドイッチなどにも使えて、アレンジが効きやすいため常備しておくと良いでしょう。乾燥わかめ乾物も保存が効くので常備食材としておすすめです。乾燥わかめは水やお湯で戻すだけですぐに使えて便利ですよね。味噌汁の具や酢のもの、和え物などに使うほか、サラダなどにも合いますよ。わかめには食物繊維が豊富に含まれていて、血糖値や中性脂肪の上昇を抑えてくれる働きが期待できます。ダイエット中には満腹感を得やすくするためにも使えます。切り干し大根切り干し大根も乾物であり、保存が効きやすい食材です。干して乾燥させた切り干し大根は、生の大根に比べて栄養価が高く、煮物にして常備しておくと便利。煮物のほかにマヨネーズやツナなどと混ぜてサラダにしても美味しいですよ。玉ねぎ玉ねぎは葉物野菜に比べて日持ちがしやすいのがポイント。和食や洋食などさまざまな料理に使えて、ドレッシングやソースなどにもアレンジできる万能食材です。スライスして冷凍保存しておけば、スープや味噌汁にすぐ使えますね。また、丸ごと玉ねぎに切り込みを入れて電子レンジで加熱し、かつお節やポン酢などをかけるだけでも立派な一品になりますよ。生姜生姜はあらゆる料理に使えるほか、お肉料理の下味にプラスするとお肉をやわらかくしてくれます。また、スープやみそ汁にも使えますね。生姜は体を温める効果があるため、特に冬場は常備しておいて損はないでしょう。生姜チューブも便利でおすすめです。常備食材を決めて毎日の調理を楽に今回ご紹介した食材は、スーパーやコンビニでも手に入りやすいものばかり。買い物に行ったときにはぜひ購入して、毎日の食事作りにぜひ役立ててくださいね。©nensuria/HUIZENG HU/Michelle Arnold/EyeEm/karimitsu/pilipphoto/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月19日寒い時期になると、「体の冷えが気になる」「風邪をひきやすい」など不調に悩む人も多いのではないでしょうか。適度な運動や休養なども大切ですが、食事も体調管理のためには重要です。今回は管理栄養士の筆者が、体のさまざまな不調に合わせて、摂るべき栄養やおすすめの食材、調理法などをお伝えします。体の冷えが気になるとき気温が下がってくるにつれて、体の冷えが気になるという人は多いでしょう。また、夏場であっても手足など体の末端が冷えやすいという人も。このような「冷え性」は、血流が悪いことが主な要因と考えられます。血流が滞っていると、肩こりや腰痛を引き起こす可能性もあるでしょう。冷えが気になる方におすすめの食材は生姜です。加熱した生姜は体の中から温めてくれる働きがあります。寒い季節は汁物や鍋、紅茶など温かいものに入れて摂ると良いでしょう。また、たんぱく質が不足していると筋肉量の不足をまねき、代謝が低下して冷えやすくなる恐れがあります(※1)。たんぱく質を豊富に含む肉・魚・卵・大豆製品などはできるだけ毎食摂るようにすると良いでしょう。風邪をひきそうなとき風邪のひき始めには、免疫力を維持するためのビタミンやミネラル、体を温めてくれる食材を含む料理を食べることがおすすめです。体を温める食材は生姜のほかに、ねぎや玉ねぎ、唐辛子、味噌やキムチなどの発酵食品などが挙げられます。そのほか多くビタミンやミネラルが含まれる野菜や果物を積極的に摂りましょう。また風邪をひき始めた体には、消化に良いものを選ぶことが大切。みそ汁や鍋料理など、ねぎや生姜などを使った消化しやすい料理が良いでしょう。果物は消化に良くないものもあるので、皮や種があるものはなるべく避けて、皮をむいたりんごやバナナを食べるのがおすすめです。肌荒れや乾燥が気になるとき肌の調子が悪いときにおすすめの栄養素は、コラーゲン生成を助けるビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンAやE、肌の材料となるたんぱく質、腸内環境を改善する食物繊維などです。ビタミンCは野菜や果物に含まれており、水に溶ける性質があるため、毎日意識して摂るようにしましょう。ビタミンAはにんじんやかぼちゃ、ほうれん草など色の濃い野菜に多く、ビタミンEはアーモンドなどの種実類や植物油などに多く含まれています。ビタミンAとビタミンEはどちらも油に溶けやすく、抗酸化作用が高いビタミンです(※2)。炒め物など、油と一緒に摂ると良いでしょう。食物繊維は野菜や海藻、きのこ、大豆製品などに多く含まれます。食物繊維を効率よく摂るには、主食に取り入れるのがお手軽。主食を玄米や雑穀米、全粒粉パンなどに置き換えてみましょう(※3)。胃の調子が悪いとき胃もたれしている感覚があったり、お腹の調子がよくなかったりするときは、消化に良い食べ物を選びましょう。たとえば、雑炊やうどん。主菜となる食材では白身魚やささみ、豆腐、卵などが良いでしょう。野菜なら繊維質が少ない大根や白菜、人参やかぼちゃなどをやわらかく煮たものがおすすめです。逆に消化に悪いものは、脂質の多い肉や魚、繊維の多いごぼうやたけのこ、きのこ、海藻など。唐辛子や炭酸飲料、アルコール、カフェインの多い飲み物などは胃の刺激になるためできるだけ避けましょう。体調に合わせて栄養補給を不調を感じるときには、バランスの良い食生活を心がけることやストレスをためすぎないこと、しっかり睡眠をとることなども大切です。これから迎える冬に向けて、体調管理を意識した生活習慣を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 加齢とエネルギー代謝※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化ビタミン※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康©byryo/Gennaro Leonardi/EyeEm/Elizaveta Antropova/kazoka30/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月12日「腸活」を意識して、生活習慣の改善に気を付けているという人もいるかもしれません。毎日の積み重ねが大切な腸活のためには、飲み物にこだわるのもおすすめです。そこで今回は管理栄養士の筆者が、腸活に良いドリンクを3つご紹介します。コンビニやスーパーなどで手軽に購入できる商品ばかりなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。腸活のメリット食事や生活習慣によって腸内環境を整える「腸活」。腸内細菌のバランスを整えることが、健康や美容に繋がると考えられています。私たちの腸内には善玉菌と悪玉菌が存在しています。善玉菌が増えると腸の動きが活発になり、便秘予防や免疫機能を高めるなど、体にとってうれしい効果が期待されているのです。一方で悪玉菌が増えると、便秘の原因となったり有害物質が増えたりと、体によくない影響をおよぼすことも。悪玉菌は偏った食生活やストレスなどが原因で増えやすいため、これらの要因をできるだけ避けることが大切です。体の健康を保つためには、悪玉菌を減らして善玉菌を増やすことが重要といえるでしょう(※1)。腸活を意識したドリンクの選び方腸活を意識した食生活では、腸内で善玉菌として働く「プロバイオティクス」と、善玉菌を増やす働きのある成分である「プレバイオティクス」を毎日の食生活の中にとり入れていきましょう。「プレバイオティクス」には食物繊維やオリゴ糖が挙げられます。腸活を目指すなら、これらを含んでいるドリンクを選ぶようにしてください。また、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、食事から摂取しても腸内に長くは留まらないため、毎日摂ることを習慣にすることも大切です(※1)。管理栄養士が選ぶ「腸活におすすめドリンク」3つコンビニやスーパーで手軽に手に入りやすい、腸活におすすめのドリンクを3つご紹介します。豆乳豆乳には善玉菌の栄養となるオリゴ糖が含まれているため、腸活にぴったりの飲み物です。豆乳は、含まれている大豆固形分の割合によって「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」と種類がわかれています。無調整豆乳には大豆の栄養が多く含まれているため、効率よく栄養が摂取できますが、独特の香りが苦手という人もいるでしょう。その場合は、調整豆乳のプレーンタイプを選ぶのがおすすめ。無調整豆乳に比べて飲みやすいものが多いですよ。一方豆乳飲料は大豆の成分が比較的少なく、さまざまなフレーバーが販売されています。ジュース感覚で飲みやすいですが、糖分も多く含まれているため飲みすぎには気を付けましょう。トマトジューストマトジュースには食物繊維が含まれており、野菜が不足しているときなどにおすすめのドリンクです(※2)。善玉菌である乳酸菌を多く含むヨーグルトと組み合わせることで飲みやすくなり、より腸活の効果が期待できますよ。ただし、トマトジュースを飲みすぎると塩分や糖分の摂りすぎにつながります。できるだけ無塩タイプを選ぶようにしましょう。ココア意外に感じる人も多いかもしれませんが、ココアには善玉菌のエサとなる食物繊維が含まれています(※2)。ココアの原料は、チョコレートの原料と同じカカオマスで、カカオマスから脂肪分などを取り除き粉末状にしたものがココアです。市販の「ピュアココア(純ココア)」とはこのココアパウダーのことで、砂糖や添加物などは含みません。ピュアココアに砂糖や脱脂粉乳などを混ぜたものは、調整ココアといいます。調整ココアは、お湯や牛乳を加えて混ぜれば手軽に飲めるものであり、便利な飲み物です。ただし糖分や脂質を多く含むので一日1杯程度にするとよいでしょう。腸活のためにカカオマスの栄養や食物繊維を摂りたいときは、ピュアココアのほうがおすすめです。ただし、そのままでは苦くて飲みにくいため、甘味をつける工夫が必要です。この時にオリゴ糖を含むハチミツを使うと、より腸活に適したドリンクになりますよ。腸活のためにドリンクもこだわろう腸活のために毎日の食事にこだわることは大切です。しかし、毎食気を付けることはなかなか大変ですよね。そこで、コンビニなどで手軽に買えるドリンクの選び方を工夫してみましょう。まずは手軽に飲める飲み物から、腸活の第一歩を踏み出してみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康※2 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)©Dougal Waters/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月07日老化の原因には生活習慣やストレスなども関係していますが、近年「体の酸化」が注目されています。酸化を抑えるためには、どのような栄養素を摂ると良いのでしょうか?今回は管理栄養士である筆者が、老化予防が期待できる「抗酸化作用」を持つ食べ物をご紹介します。老化予防が期待できる「抗酸化作用」とは私たちが生きていく上で欠かせない呼吸。呼吸で取り込んだ酸素のうち数%が、体内で「活性酸素」に変化すると考えられています。活性酸素は常に体内で発生し、体を酸化させてしまうのです。過剰になると、がんや生活習慣病をもたらす原因となることも。また、紫外線やタバコ、過度な運動、心と体のストレス、酸化された物質を摂ることなどの外的な要因によっても酸化ストレスは起こります(※1)。そんな活性酸素を抑える働きが「抗酸化作用」。老化を早めるのを防ぐことが期待されています。私たちの体には、もともと抗酸化機能が備わっているのですが、成人して年齢を重ねていくと抗酸化機能は徐々に低下してしまいます。私たちが日ごろ食べている食べ物の中にも、抗酸化物質とよばれる栄養素が含まれているものが存在しているので、抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂ることで、体の内側から“老け見え対策”ができるでしょう。老化予防のために摂りたい栄養素ビタミンA脂溶性ビタミンであるビタミンAは、抗酸化作用が期待されている栄養素の1つ(※2)。緑黄色野菜(にんじん・かぼちゃ・ほうれん草など)や玉子、豚肉などにも含まれています。脂に溶けやすいため炒め物にしたり、野菜にドレッシングをかけて食べたりすると良いでしょう。ビタミンE「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEは脂溶性であり、植物油や種実類(ごま・ピーナッツ・アーモンドなど)に含まれています。光に弱い性質があるので、ナッツなどを保存するときには光を避けて保存しましょう。また野菜類を植物油で炒めて食べることで、ほかのビタミン類も摂取できて効率よく抗酸化物質が補給できます。ビタミンCビタミンCも抗酸化作用が注目されているビタミンです(※2)。ビタミンAやEと違って水溶性で、余分に摂った場合は体の外に排出されるため、できるだけ毎食摂ることが理想です。野菜(ブロッコリー・パプリカ・パセリなど)や果物(いちご・キウイ・レモンなど)に多く含まれており、加熱せずに生野菜などから摂ることがおすすめです。ポリフェノールポリフェノールとは食べ物の色素の成分であり、抗酸化作用のほか、ポリフェノールの種類によってさまざまな健康効果が期待されています。代表的なポリフェノールは、アントシアニン(ブルーベリーやナス)、イソフラボン(大豆)、ルチン(そば)、カテキン(緑茶)などがあります(※3)。水に溶けやすい特徴があるため、毎日こまめに摂ることがおすすめです。カロテノイドカロテノイドは、食べ物が持つ黄色やオレンジ、赤の色素成分のことです。野菜や果物などに含まれるβ-カロテンやリコピン、甲殻類や鮭に含まれるアスタキサンチンなどが知られています(※3)。カロテノイドは脂溶性なので、油と一緒に摂ることで効率よく摂取できるでしょう。食べ物の抗酸化パワーで若々しく健康的に!年齢は誰でも平等に重ねていくものですが、見た目の年齢は生活習慣や食事によっても左右されます。今回お伝えした抗酸化作用を持つ食べ物を積極的に取り入れて、体の内側から若々しく健康的な食生活をおくりましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 活性酸素と酸化ストレス※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化ビタミン※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化物質©Maria Korneeva/Kseniya Sharapova/MassanPH/Oscar Wong/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月05日健康に気を付けようと思ったとき、食生活を改善しようとする人は多いですよね。しかし様々な情報があふれていて、「結局何を食べたらいいの?」と悩む人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、体にとって悪い食べ物や良い食べ物はどのようなものなのかを解説します。体に悪い食べ物とは?まず前提としてお伝えしておきたいのは、明らかな毒性を持っているもの以外で「体に悪い食べ物」はないということ。逆に言えば、どんなものも食べすぎれば体にとって害となり得るでしょう。そのなかでも、あらゆる観点から“食べすぎないほうが良い”といわれている食べ物があります。たとえば、砂糖が添加された甘い飲み物や、飽和脂肪酸が多い食品(バターやラード、肉類の脂身)は食べすぎに気をつけたいものです(※1)。また油や塩分の摂りすぎにも注意が必要でしょう。また、肥満はあらゆる生活習慣病の原因となるため、摂取エネルギーが多すぎて肥満をまねくような食事や、栄養バランスが偏った食事を続けることは体に悪いといえます。体に良い食べ物とは?先ほどお伝えしたように、どのような食べ物も食べすぎはよくありません。「これさえ摂っていれば健康!」という食べ物はないと思っていいでしょう。しかし、体に良い影響をもたらすといわれている栄養素が豊富に含まれているものは、“体に良い食べ物”といえるでしょう。たとえば、ビタミン・ミネラル・食物繊維など体の調子を整える栄養素や、不飽和脂肪酸を含むものは体に良い影響をもたらしてくれるといわれています(※2)。体に悪いといわれる食べ物3つフルーツジュース果物を使ったジュースであれば、ビタミンやミネラルの補給ができるため、体に良いと感じる人もいるかもしれません。しかし、市販のジュースにはさまざまな種類があり、なかには糖質が多いものも。飲みすぎると血糖値の上昇をまねきます(※3)。果物を手軽に摂りたいという目的であれば、家庭で手作りできると良いですね。バターや乳脂肪が多いものバターや乳脂肪のほかに、ラードや肉の脂身などには、飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸は摂りすぎると血中のコレステロールを上げるリスクが高まるため、なるべく控えると良いでしょうでしょう。また、牛乳であれば低脂肪タイプを選ぶのがおすすめです(※1)。マーガリンマーガリンやショートニングなど、工業的に作られたトランス脂肪酸の摂りすぎは、LDLコレステロールを上げてしまう可能性が。また、揚げ物やクッキー、スナック菓子なども食べすぎに注意が必要です(※1)。体に良いといわれる食べ物3つオリーブオイル油は体によくないというイメージがあるかもしれませんが、体にとっては重要なエネルギー源であり、細胞膜の材料にもなる大切な栄養素です。なかでも不飽和脂肪酸はLDLコレステロールを下げやすくしたり高血圧の予防につながったりするもの。オリーブオイルに多く含まれています。そのほか、不飽和脂肪酸は魚の脂などにも含まれています。加熱すると酸化しやすいため、できるだけ加熱しない状態で摂ると良いでしょう(※2)。玄米「炭水化物は太る」というイメージがある人も多いと思いますが、適量の炭水化物はエネルギー源のために必要です。また、白米よりも玄米や雑穀米にすると食物繊維やビタミン・ミネラルを効率よく摂ることができます。パンならライ麦パンや全粒粉パンなどに置き換えてもいいでしょう(※4)。加熱した野菜サラダなど生野菜の状態で食べるだけでなく、野菜を加熱することで得られるメリットもあります。第一に加熱するとかさが減るため、より多くの野菜を摂りやすくなるのです。また、脂溶性ビタミンと呼ばれる油に溶けやすいビタミンは、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。食事は毎日のことですので、飽きないように生野菜と加熱野菜どちらも取り入れられると良いでしょう。食事は適度にバランスよく摂りましょうどのような食べ物であっても、食べすぎは体にとって悪い影響を与えます。その上で、特に摂りすぎに注意が必要な食品や、適度に摂ることで体に良い影響をもたらしてくれる食品があるのです。まずは食事のバランスを整えることを意識しながら、体に良いとされる食品を取り入れてみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 脂質異常症(実践・応用)※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 不飽和脂肪酸※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 嗜好飲料(アルコール飲料を除く)※4 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康©Oscar Wong/d3sign/LauriPatterson/bonchan/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年10月22日日焼けした肌も、食事から対策を出典:byBirth日焼け後は、肌を保湿するなど、外からの対策が重要となりますが、あわせて体の内側からも対策すると、より効率よく肌をケアすることができます。毎日食べる食事を意識することで、紫外線でダメージを受けた肌を早く健やかな状態にできる可能性が高くなります。そこで今回は、日焼けした肌におすすめの食べ物について、ご紹介していきたいと思います。日焼けした肌におすすめの食べ物8つキウイフルーツ出典:byBirth日焼けした肌には、まずはビタミンCを補給することが大切です。ビタミンCは、コラーゲンの合成に関与しているため、潤いや弾力のある肌づくりに欠かせない栄養素ですが、シミ予防にも欠かせません。シミの原因となるメラニン色素は、チロシンというアミノ酸から、チロシナーゼの働きを受けて作られます。ビタミンCは、チロシナーゼの働きを抑える作用があるため、シミ予防に効果的だといわれています。キウイフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。また、血流を良くする働きがあるビタミンEも含まれているため、肌のターンオーバーを整えて、ハリのある肌づくりに役立ちますよ。大葉出典:byBirth日焼け後には、ビタミンAの摂取も重要です。ビタミンAは、肌や粘膜を構成する細胞を作るのに関与しているため、日焼けした肌を修復するために、意識して摂取することをおすすめします。大葉には、ビタミンAが豊富に含まれています。他にも、ビタミンCやカルシウム、ビタミンB1などの栄養素も含まれているため、肌に良い食材だといえます。ビタミンAは、脂溶性ビタミンであるため、油と一緒に摂取すると吸収率を上げることができますよ。オリーブオイルやえごま油・亜麻仁油などの油や、牛乳・乳製品など脂質を含むものと組み合わせて食べるようにしましょう。アボカド出典:byBirthビタミンEには血流を良くする働きがあるため、肌のターンオーバーを整える効果が期待できます。また、ビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれるほど、抗酸化力が高く、細胞の老化を防ぐ力があります。紫外線によってダメージを受けた細胞も、抗酸化作用によってダメージを和らげることができますよ。アボカドにはビタミンEが豊富に含まれる他、食物繊維も多く含まれているため、便秘による肌荒れも予防することができます。ビタミンEは、他の抗酸化作用をもつ栄養素と組み合わせると、相乗効果でより強い抗酸化力を発揮するといわれています。そのため、ビタミンCやリコピンを含む、レモンやキウイフルーツ、トマトなどの食品と組み合わせて食べましょう。トマト出典:byBirthトマトには、抗酸化作用があるリコピン・ビタミンCが豊富に含まれています。リコピンは、肌表面の活性酸素の発生を抑えて、メラニン色素の生成を抑える働きがあります。一方で、ビタミンCは肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンの生成を促す働きがあります。リコピンとビタミンCが豊富なトマトは、日焼け後の肌に適した食材だといえますね。リコピンは、細胞壁が壊れることで吸収率が高くなるため、トマトジュースやトマトピューレの状態で摂取するのもおすすめですよ。また、リコピンは脂溶性であるため、牛乳やチーズ、油などと一緒に摂取すると効率よく摂取することができるため、試してみてくださいね。甘酒出典:byBirth甘酒は、「飲む点滴」といわれるほど、栄養価が高いのが特徴です。特に、ビタミンBやコウジ酸が豊富に含まれています。ビタミンB群は代謝をサポートする働きがあるため、肌のターンオーバーを整えて、日焼け後の肌の修復を促します。コウジ酸は、メラニンの生成を抑制する働きがあるため、シミ・そばかすができるのを防ぎ、美白効果が期待できるといわれています。さらに、老化の原因となる「糖化」を防ぐ働きもあるため、肌のアンチエイジングにも役立ちますよ。鶏肉出典:byBirth日焼け後には、ターンオーバーを整えて、ダメージを受けた肌を修復することが大切になります。肌の材料となるタンパク質も、しっかり補給しましょう。鶏肉は、良質なタンパク質を含んでおり、脂質も他の肉類に比べて少ないため、ヘルシーにタンパク質を補給することができます。ビタミンB群も含まれているため、肌の代謝を促す効果も期待できますよ。また、糖質や脂質などの代謝も促されるため、痩せやすい体づくりにも役立ちます。マグロ出典:byBirthマグロには、ビタミンB6が多く含まれています。ビタミンB6は、タンパク質の代謝を促す働きがあるため、肌の代謝を促すために、タンパク質とあわせてビタミンB6も摂取するのがおすすめです。マグロ自体にもタンパク質が豊富に含まれているため、マグロは効率よく日焼け後の肌を修復することができる、優秀な食材だといえます。マグロには、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3脂肪酸も含まれており、血行促進効果や病気の予防にも役立ちます。DHAやEPAは、調理の過程で失われやすいため、刺し身や炊き込みご飯、スープなど、栄養素の流出を防ぐ食べ方でいただきましょう。サバ出典:byBirthサバなどの青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)というオメガ3脂肪酸が含まれています。EPAは、紫外線による肌の炎症を抑える働きがあると報告されています。また、抗炎症作用もあるため、日焼け後の肌のケアのために積極的に摂りたい栄養素です。EPAは、他にも、脂肪を燃やす細胞を増やして、体脂肪を減らす作用もあるため、ダイエットにも効果的ですよ。サバ缶にも、EPAは豊富に含まれているため、調理の手間を省くために缶詰の利用もおすすめします。いかがでしたか?日焼けをすると気分が下がってしまいますが、スキンケアをはじめ、食事からも肌へアプローチして、健やかな肌へと導きましょう!
2022年10月20日妊産婦食、妊活食を専門としているsazukaru代表、管理栄養士の長(おさ)有里子です。この時期になると食べたくなる「いも・栗・かぼちゃ」。とくにさつまいもは焼き芋としてスーパーなどで手に入りやすいので、身近な食材ではないでしょうか?ただ、「さつまいものカロリーが気になる」、「さつまいもは太るんじゃない?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。・さつまいもの方が低カロリー?たしかに、さつまいもは他の芋(じゃがいもや里芋、とろろなど)と比べるとカロリーはありますが、ご飯と比べるとさつまいものほうがカロリーは低いんですよ。100gのカロリーは、さつまいもが127kcal、ご飯(白米)は156kcalです。・さつまいもはうまく取り入れればダイエットに役立つ!また、さつまいもはご飯に比べ、約2倍の食物繊維も含みます。水を含んでふくらむ性質の食物繊維も含むため、満腹感も感じやすいはず。うまく食生活に取り入れれば、ダイエットにも役立つ食材でしょう。最近では、国内外で”焼き芋”がブームになっていますよね。さつまいもには食物繊維が多いため便秘改善に良いといわれますが、実は皮まで食べられる焼き芋は、より便秘改善におすすめです。さつまいも自体に腸内環境を良くする食物繊維が多いうえ、皮にはさつまいも特有のヤラピンという便通を良くする作用のある成分が含まれるので、皮まで食べればダブルで便通改善に役立つのです。・栄養面でバターも◎また意外かもしれませんが、栄養面では焼き芋にバターを合わせるというのもおすすめ。さつまいもには血流を良くするビタミンEが豊富に含まれます。このビタミンEは、油と合わせると体内への吸収が高まる性質を持っています。なので、冷えが気になる方はバターのトッピングをトライしてみては?おやつに食べるなら、焼き芋1/2本+バター5gの組み合わせで。これで一日のおやつのカロリー目安(200kcal)になりますよ。参考)日本食品標準成分表2020年版(八訂)
2022年10月18日秋はあらゆる食べ物が旬を迎え、食事が楽しい季節ですよね。とはいえ、家計のことを考えると、なるべく食費を節約したいと思う方も多いのではないでしょうか。そんなときに役立つのが、リーズナブルな価格でかさ増しできる食材の数々。そこで今回は、これからの季節におすすめな「かさ増し食材」を5つご紹介します。かさ増し食材を選ぶポイントそもそも、かさ増しに向いている食材はどのようなものでしょうか。食事の満足感を増やすことが一番の目的であれば、噛みごたえのある食材を選ぶことがポイントです。よく噛むことは満腹感を得やすいだけでなく、ダイエット効果も期待できるでしょう。特に食物繊維が多い食品は噛みごたえがあるものが多いため、野菜・海藻・きのこ類はかさ増し食材として優秀です。今の季節にもおすすめ! かさ増し食材5つれんこんシャキシャキした食感が特徴であるれんこんは、かさ増し食材として使いやすい食材です。すりおろしてハンバーグやつくねなどの“つなぎ”として使うと、もちもちとした食感が楽しめます。ただし糖質が多いため、ダイエット中の方は食べすぎないように気をつけましょう。エリンギきのこは食物繊維が多く、噛みごたえがあります。特にエリンギは食物繊維が豊富に含まれているため、かさ増し食材として使うとよいでしょう(※1)。大きめにカットして肉巻きにしたり、細かく切ってハンバーグに加えたりしてボリュームを出すようなレシピもおすすめです。高野豆腐高野豆腐はたんぱく質が豊富に含まれていて低カロリー。乾燥状態で長期保存もできて、買い置きに便利な食材です。高野豆腐そのものは淡白な味なので、工夫次第で和洋中さまざまなレシピに応用できます。定番の煮物以外にも、酢豚やカレーなどに肉の代わりとして使うことで、ボリュームも出て満足感のある料理となりますよ。ささみささみは低脂質でたんぱく質が豊富な、ダイエット中は特におすすめの食材です。コストも抑えられるため、節約しながらかさ増ししたい方にはぴったりでしょう。チンジャオロースや南蛮漬けにしたり、野菜を巻いてボリュームを出したりすれば満足感のあるメイン料理に変身します。白菜鍋の具材といえば、白菜が欠かせません。これから冬にかけておいしく食べられる白菜は常備しておくとよいでしょう。短時間で味がしみ込みやすく、和食でも洋食でも使いやすい食材です。クリーム煮やロール白菜にしたり、きのこや豆腐など他のかさ増し食材と一緒に煮物にしたり。余った分も浅漬けにして常備菜として活用できます。かさ増し食材で食欲の秋を楽しもうかさ増し食材を上手く使えば、コストもカロリーも抑えながら満足感が高い食事ができますよ。今回お伝えした食材を取り入れて、さまざまな食事を楽しんでみてくださいね。【参考】※1 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)©d3sign/Image Source/y-studio/Ryoji Yoshimoto/Aflo/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年10月16日ビタミンCの働きとは?出典:byBirth強い抗酸化作用をもつビタミンCは、以下のように、美容や健康に良い影響をもたらすことでよく知られているかと思います。老化の原因となる活性酸素を除去する → 老化を予防するシミの原因となるメラニン色素が沈着することを防ぐ → 美肌&美白効果白血球の働きを強くする → 免疫力UP抗ストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)の合成に関与 → ストレスを和らげる効果ビタミンCが多く含まれている食品レモンアセロラキウイフルーツいちごさつまいも柿ほうれん草キャベツピーマンビタミンC単体でも体に良い影響をもたらしますが、組み合わせることでより体にメリットをもたらすことがあります。そこで今回は、ビタミンCと一緒に摂ることで、吸収率が高まる栄養素その栄養素と組み合わせることで、ビタミンCの吸収率が高まるものについて、ご紹介したいと思います。ビタミンCと一緒に摂ると効果が上がる栄養素6つパントテン酸出典:byBirthパントテン酸は、ビタミンB群の一種で、さまざまな代謝に関わる栄養素です。ホルモンの合成にも関与しており、副腎皮質ホルモンというストレスに対抗するホルモンの働きを促す働きがあります。そのため、パントテン酸を摂取することは、ストレスの軽減に役立ちます。パントテン酸は、ビタミンCの働きをサポートするといわれています。ビタミンCは、コラーゲンの生成に関わっていますが、コラーゲンは肌の潤いや弾力を保つ作用があります。そのため、パントテン酸とビタミンCを一緒に摂取することで、美肌&美髪効果が期待できますよ。パントテン酸を含む食品子持ちカレイうなぎ鶏肉エリンギアボカドカリフラワー納豆卵ヘスペリジン(ビタミンP)出典:byBirthヘスペリジンは、柑橘類の皮・すじなどに多く含まれている栄養素です。ヘスペリジンも、ビタミンCの吸収を促す働きがあるため、ビタミンCを効率よく摂取することができます。また、他にも血管を強くする働きや、抗酸化作用もあるため、冷え予防やアンチエイジングにも効果的です。骨密度の低下を防ぐ働きもあるため、骨粗しょう症のリスクが高くなる更年期女性にも意識して摂取することがおすすめである栄養素ですよ。ヘスペリジンを含む食品みかんレモンさくらんぼ鉄出典:byBirth鉄は、赤血球の構成成分であるヘモグロビンをつくる材料となります。赤血球は、体の細胞に酸素や栄養素を運ぶ働きがあるため、貧血の予防や、冷え予防に役立ちます。また、鉄は、運動時の乳酸値が上昇するのを防ぐ働きもあるのだそう。乳酸がたまると、疲れの原因になるため、鉄の摂取によって疲労を回復させることができます。鉄は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がることが分かっています。食品に含まれている鉄は、「3価」のものですが、「2価」の鉄のほうが吸収されやすく、鉄を2価に変換するのをサポートするからです。また、鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類がありますが、吸収率が良いのはヘム鉄だといわれています。しかし、非ヘム鉄であっても、ビタミンCと組み合わせることで吸収率を上げることができるため、ぜひ鉄の種類に関わらず、ビタミンCを組み合わせて摂取してみてくださいね。鉄を含む食品レバー牛もも肉さんまカツオしじみ大豆・納豆たんぱく質出典:byBirth先にも述べましたが、ビタミンCはコラーゲンの生成に関わっています。コラーゲンはたんぱく質の一種であるため、ビタミンCと一緒に摂取すると、効率よく美肌&美髪効果を高めることができます。たんぱく質は筋肉をつくる材料でもあるため、基礎代謝を上げて、痩せやすい体づくりにも役立ちます。美や健康を意識している方は、特に意識してたんぱく質&ビタミンCを組み合わせて摂取してみてくださいね。たんぱく質を含む食品豚肉卵牛乳大豆いわしさば鮭ビタミンE出典:byBirthビタミンEは、強い抗酸化作用をもつため、細胞の老化を予防する働きがあります。単体で摂るよりも、ビタミンCなどの他の抗酸化作用をもつ栄養素と組み合わせると、相乗効果で抗酸化力が高まるのだそう。ビタミンEは、血管を広げる作用があり、それにより血流が良くなるため、冷え予防にも効果的な栄養素です。体が冷えると代謝が悪くなり、太ったり、便秘の原因にもなりかねないため、ビタミンEの摂取で対策しましょう。ビタミンEを含む食品かぼちゃうなぎツナ明太子ピーナッツアーモンドアボカド亜鉛出典:byBirth亜鉛は、ミネラル類の中でも不足しやすい栄養素だといわれています。体内のさまざまな代謝に関与しており、肌や髪などの生まれ変わりを促すため、美肌&美髪効果が期待できます。また、抜け毛や薄毛を防止する効果もあるため、髪にお悩みの人は積極的に摂りたい栄養素だといえます。亜鉛は、ビタミンCによって吸収率が高くなるといわれています。不足しやすい栄養素であることからも、亜鉛を含む食品を摂取するときは、ビタミンCが多い食品と組み合わせて、効率よく亜鉛を吸収できると良いですね。亜鉛を含む食品牡蠣ほたて玄米納豆卵カシューナッツいかがでしたでしょうか?せっかく栄養素を摂るのであれば、効率よく摂取できると良いですよね。ぜひ、ご紹介した組み合わせを意識して、賢く美容や健康に役立ててみてくださいね!
2022年10月16日秋は旬の食べ物も多い季節。この時期になると、なんとなく食欲が増してくるという人もいるのではないでしょうか。しかし、体が求めるままに飲み食いしていると、体型が崩れてくる可能性も…。そこで今回は、管理栄養士の筆者が「秋に太らないための食事方法」を解説します。秋は食欲が増しやすい?「食欲の秋」といわれる理由は諸説あります。例えば、さつまいもや栗、果物、新米、サンマなど、秋の味覚と呼ばれる食材が旬を迎え、自然と食欲が増してくるからという説も。また、気温や環境の変化も食欲を増進させる原因のひとつと考えられているようです。涼しく過ごしやすい気候になる暑い季節は夏バテになり、食欲も減っていたという人は多いでしょう。秋が近づくと気温が下がって過ごしやすい気候になります。それにともない食欲も回復して、夏に比べて食欲が増したと感じる可能性があります。日照時間とセロトニンの影響私たちの体内では、セロトニンというホルモンが睡眠や食欲に影響しています。また、セロトニンは精神を安定させるためにも重要な役割を担っていて、日光を浴びることで分泌量が調整されるようです。秋になると夏に比べて日が暮れるのが早くなりますよね。つまり日照時間が短くなり、セロトニンの分泌量が減りやすい可能性があります。そのため体が食事からセロトニンの材料を取り入れようとした結果、食欲が増すのではないかとも考えられています。気温が低下するため秋になり気温が急に下がると、体は体温を上げるために熱を生み出そうとします。その際にエネルギーを使うため、食欲が増しやすいという説もあります。体型をキープするためのNG食事法食欲のままに好きなものを好きなだけ食べてしまうと、体重が増えたり体型が崩れたりする恐れも。そこで、秋に避けたい「NG食事法」について解説します。糖質を気にせず食べるさつまいもや栗、梨やぶどうなどの果物、新米など、秋の味覚は魅力的なものばかりが並びます。しかしこれらはどれも糖質を多く含む食材です(※1)。例えば栗ご飯を食べて、おやつで焼き芋を楽しみ、夕食後のデザートに果物を…といった食事を続けていると、知らず知らずのうちに糖質が多くなり、体重増加につながりやすくなるでしょう。もちろん旬の食材を楽しむことは大切ですが、日々の食事でコントロールすることを心がけてください。さつまいもを食べた日は、その分食事のご飯を少し減らしてみるといった工夫もおすすめ。また、秋の味覚であるきのこや、野菜をうまく取り入れて積極的に食物繊維を摂るようにすると良いでしょう。食物繊維には血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあります(※2)。秋のスイーツを食べ過ぎてしまうスイートポテトやモンブランなど、秋のスイーツには美味しいものがたくさんありますよね。つい食後にデザートを食べることが習慣になっていませんか?しかし、体重や体型を維持するためには、おやつの食べすぎを避けたいものです。間食は1日200kcalくらいが目安といわれています(※3)。とはいえ、間食を楽しむことはリフレッシュのためにも大切です。完全にやめる必要はないので、食べすぎないように気をつけましょう。また、さつまいもや栗のおやつを選ぶときは、なるべく素材に近い焼き芋やふかしいも、焼き栗や茹で栗などがおすすめです。夜遅くに食べる秋は過ごしやすい気候で日が暮れるのも早いため、自宅で夜遅くまで趣味の時間を楽しむ人もいるのではないでしょうか。そうするとつい夜食に手が伸びてしまいがち。しかし、夜遅くの食事は太りやすいとされています(※4)。なるべく寝る2時間前までには食事を終え、夜更かしはほどほどにしましょう。また、睡眠時間が短い日が続くと食欲が増しやすい可能性が(※5)。睡眠不足にならないようにしましょう。食欲の秋を楽しんで体型をキープしよう健康的に体重を維持するためには、適度な睡眠や運動も大切。今回お伝えした食事のポイントも参考にして、秋の味覚を楽しんでみてくださいね。【参考】※1 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 間食のエネルギー(カロリー)※4 農林水産省.夜遅く食事をとるときは※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 睡眠と生活習慣病との深い関係©Westend61/Anastasiia Krivenok/Naho Yoshizawa/Aflo/domoyega/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年10月14日秋の食材といえば、きのこを思い浮かべる人も少なくないでしょう。きのこはさまざまな料理に使いやすく、低カロリーでダイエットにも役立つ魅力的な食材ですよね。今回は、きのこに含まれている栄養素や、おすすめの食べ方について解説しましょう。きのこを食べるメリットきのこには、しいたけやしめじ、まいたけなど様々な種類があります。秋の味覚としても旬を迎えるきのこは、どのような特徴があるのでしょうか。低カロリーで食べごたえがあり、ダイエットにぴったりきのこの種類によって多少の差はありますが、100gあたりのエネルギーはおおよそ20kcal以下であり、低カロリーであることが特徴です(※1)。また加熱しても食べごたえがあるため、ダイエット中にはかさ増し食材として取り入れるとよいでしょう。お腹の調子を整える食物繊維が豊富きのこにはβ-グルカンやペクチンなど、あらゆる種類の食物繊維が含まれています(※2)。食物繊維は便秘の予防や解消を期待できるだけでなく、血糖値の急激な上昇を抑えたり、血中コレステロールを低下させたりと、体にとって有用な効果があるとされています。一方で私たち日本人は、食物繊維の平均摂取量が減少傾向にあるというデータも(※3)。そのため日頃から積極的に摂ることが大切でしょう。健康や美容に欠かせないビタミンも含まれるきのこには、ビタミンB2や体内でビタミンDに変化するプロビタミンD2などが多く含まれています(※2)。ビタミンB2は脂質の代謝に欠かせないビタミンであり、ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートしてくれるため、骨や歯の健康を保つ働きがあります。きのこの種類とおすすめの食べ方しいたけしいたけは生でもおいしく食べられますが、天日干しにすることでより摂取できる栄養素がアップ!これは、しいたけに含まれるエルゴステロールという成分が紫外線や熱によってビタミンDに変化するためです(※2)。干ししいたけを戻すときには、戻し汁も料理に使うことで栄養素を逃さずに食べることができます。煮物や汁物、炊き込みごはんなどのメニューがおすすめです。まいたけまいたけは食べ応えのある食感が特徴的なきのこですよね。実はまいたけには、しいたけよりもビタミンDの含有量が多いのです(※1)。ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートする働きがあるため、カルシウムを含む食材と一緒に摂ることがおすすめ。しらすと一緒に炊いたご飯や、牛乳やチーズを使ったグラタンなども良いでしょう。しめじしめじは他のきのこと同様に低カロリーで、食物繊維やビタミンB2も豊富に含まれています。また、カリウムも含んでいるため、むくみが気になる方におすすめの食材です(※1)。しいたけやまいたけに比べると比較的たんぱくな味なので、炒め物や炊き込みご飯、汁物などあらゆる料理に使いやすいでしょう。糖質が少ないため、ダイエット中のかさ増し食材としても優秀です。きのこを取り入れて健康的な食事を目指しましょうきのこは低エネルギーで食物繊維やビタミンも含むため、ダイエット中には積極的に取り入れたい食材の一つです。また、きのこにはグルタミン酸など旨味成分が多く含まれているため、あらゆる種類のきのこを組み合わせて摂ると、相乗効果でよりおいしく食べることができるでしょう。今回お伝えした食べ方の工夫も参考にして、ぜひ様々な料理に活用してみてくださいね。【参考】※1文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)※2国立健康・栄養研究所食事:きのこの栄養価と健康※3厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康©ahirao_photo/Peter Dazeley/Hiroshi Higuchi/canacol/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年10月07日妊産婦食、妊活食を専門としているsazukaru代表、管理栄養士の長(おさ)有里子です。ダイエッターの方はサラダをよく召し上がっているかもしれません。サラダといえば、よく使われる野菜に「レタス」や「キャベツ」がありますよね。レタスが好きかキャベツが好きかはお好みが分かれると思いますし、どちらもヘルシーでおすすめなのですが、ダイエット中なら注目したいのが「ドレッシングの付く量」です。■ドレッシングの付着率で比較する!「レタスの千切り」と「キャベツの千切り」(100g)で比べると、かけたドレッシングのからむ割合(付着率)はキャベツが63%でレタスが81%。ちぎったレタスであれば、78%です。つまりレタスの方がドレッシングのつく量が多いため、その分油も多くとることになります。たとえば千切り100gにドレッシング大さじ1をかけた場合、キャベツならドレッシングが口に入るカロリーは61kcal、レタスなら78kcalと差がでます。これは、「かさ」が大きい(軽くて凹凸がある)食材ほど、油がつきやすいから。・栄養的にはどちらも良し!ということで、ドレッシングを口に入れる量を減らしたいなら、キャベツサラダのほうがおすすめです。ただ、キャベツもレタスも栄養的にはビタミンやミネラルをバランス良く含んでいるので、どちらが良い悪いということはありません。なので、たとえばレタスサラダを食べるときはドレッシングを少し控えめにする、レタスを振って少しドレッシングを落とすなど、ちょっとした工夫をしてカロリーオフにつなげられるとよいですね。・サラダを食べる時の注意点また、一般的にサラダはヘルシーでダイエットのイメージがありますが、生野菜は少量でもカサが大きくなりやすいので「野菜をしっかりとった!」と思っていても、実際には量をそれほどとれていないことが多々あります。逆にドレッシングをかけすぎて、余計なカロリーをとってしまっているパターンもあります。よって、野菜はサラダだけでなく、加熱した野菜も日々の食生活に取り入れましょう。そして本末転倒にならないよう、どんなサラダを食べるときでもドレッシングのかけすぎには気をつけましょう!参考)調理のためのベーシックデータ第6版(女子栄養大学出版部)
2022年10月02日油といえば、体に良くないというイメージを持っている人も少なくないでしょう。しかし、油は私たちの健康をつくる上で重要な栄養素の一つです。油といってもさまざまな種類があり、近年では体に良い影響を与える油も注目されています。今回は管理栄養士の筆者が、健康につながる油の摂り方について解説しましょう。油は太りやすい?ドレッシングやマヨネーズ、揚げ物や炒め物など、私たちの食卓にはさまざま油を使った調味料や料理が並びます。また、肉や魚に含まれている「脂」や、お菓子やパンなどに使われている油などもあります。油は太るというイメージがあるかもしれません。しかし、体を動かすエネルギーとなったり、ホルモンや細胞膜をつくる材料になったりと、健康維持のために欠かせない栄養素です。ただし、油の摂りすぎは肥満を招き、将来的に血管に負担がかかりやすく生活習慣病の原因になる可能性も。摂り方には注意が必要でしょう(※1)。体にいい油とは油の成分である脂肪酸の種類はさまざまであり、大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類が存在しています。不飽和脂肪酸は植物や魚の脂などに多く含まれていて、構造の違いからn-3系やn-6系脂肪酸などに分かれています。これらの中には体内では合成できない脂肪酸も含まれているため、必ず食事から摂る必要があるのです。不飽和脂肪酸は動脈硬化を予防し、LDLコレステロールを減らしたり血圧を下げやすくしたりなどの効果が期待されています。つまり、適量を守れば不飽和脂肪酸は“体にいい油”といえるでしょう(※2)。体に悪い油とは体にとって油は必要な栄養素なので、厳密に言えば“体に悪い油”というものはありません。しかし、摂りすぎには注意が必要な油があります。飽和脂肪酸は、肉の脂身やラード、バター、乳脂肪などの動物性脂肪に多く含まれていて、摂りすぎると血中コレステロールを上げる作用があると考えられます。そのため、脂身が多い肉はなるべく控え、牛乳は低脂肪のタイプを選ぶなど工夫すると良いでしょう。また、トランス脂肪酸と呼ばれる脂肪酸を摂りすぎると、血中のLDLコレステロールが上がりやすいといわれています。トランス脂肪酸はマーガリンや揚げ物、スナック菓子やクッキーなどの加工品に多く含まれているため、食べすぎないように注意が必要です(※3)。体に良い油の摂り方体に良いとされる脂肪酸のなかでも、「n-3系」「n-6系」「n-9系」脂肪酸それぞれの特徴や、効率の良い摂り方について解説します。n-3系脂肪酸n-3系脂肪酸は、体内では合成できない必須脂肪酸であるα-リノレン酸などがあり、魚の脂に多く含まれるDHAにも変化します(※2)。n-3系脂肪酸はアマニ油やエゴマ油などに多く含まれており、熱に弱いため加熱せずにドレッシングなどに使って摂るようにしてください。また魚はできるだけお刺身で食べると、良質な脂が摂取できるでしょう。n-6系脂肪酸代表的なn-6系脂肪酸は、必須脂肪酸でもあるリノール酸です(※2)。n-6系脂肪酸はグレープシードオイルやゴマ油などに多く含まれます。熱や空気で酸化しやすいため、揚げ物や炒め物などはなるべく控え、加熱しすぎずに風味づけとして使うと良いでしょう。n-9系脂肪酸n-3系やn-6系と異なり、n-9系脂肪酸は体内でも合成できる脂肪酸です。代表的なものはオレイン酸であり、オリーブオイルに多く含まれています。比較的熱に強い特徴がありますが、なるべく酸化を抑えるためにはドレッシングなどにして使うようにしましょう(※4)。健康のために油は適度に摂りましょう油は私たちの健康を保つために必要なもの。ダイエットのためにと油を極端に減らしすぎることは控えましょう。ただし、動物性脂肪が多い食品や、お菓子や揚げ物などを摂りすぎると体に不調をきたす可能性も。一方で魚の脂や植物油などは、適度に摂ることで健康に良い油といえます。今回お伝えした油の摂り方を、健康的な食生活を送るための参考に活かしてくださいね。【参考】※1厚生労働省.e-ヘルスネット 脂肪/脂質※2厚生労働省.e-ヘルスネット 不飽和脂肪酸※3厚生労働省.e-ヘルスネット 脂質異常症(実践・応用)※4厚生労働省.脂質©IAN HOOTON/Michelle Arnold/EyeEm/Anjelika Gretskaia/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年09月30日食欲の秋にグルメの秋。美味しいものが目白押しですが、胃腸がフル稼働しがちなので、胃腸の健康には気をつけたいところ。また我慢するより食べてカラダを健康に保ちたいものです。そこで腸活をしながら、健康に良い食生活を送るために、専門家のアドバイスと9月発売の発酵食品をご紹介します。食べながら腸活して健康的なカラダを目指そう!美味しいもの満載で食欲も増す秋。自然と食事の機会が増えるので、胃腸がフル稼働しがち。また、食欲が旺盛な今の時期は、我慢するより健康的に美味しく食べて、良い状態をキープしたいものです。そこで、ポイントになるのが腸活です。今回は、食べて健康になるための発酵食品とおすすめの食べ方を、腸活の講師で管理栄養士の方に教わります。また最後には、ライターが見つけた腸活に役立つ新発売の発酵食品ご紹介します。秋に腸活がおすすめな理由とは?今回お話を聞いたのは、管理栄養士で、一般社団法人日本腸内環境食育推進協会の認定講師である津崎みくさんです。秋は食欲が増して食べすぎになりがち。そんな時期に、腸活を行うメリットにはどんなことがあるのでしょうか?津崎さん夏の冷えや紫外線ダメージなど、夏の疲れがまだ残り、冬支度もしたいこの時期は内側からのケアが欠かせません。秋には腸活におすすめの青魚、果物、イモ類、きのこ類が旬を迎え、美味しく食べながら腸を整えることができます。腸が整うことで代謝が上がり、痩せやすいカラダが手に入ります。また寒くなる冬に向けて、冷え予防や免疫力アップが期待できます。もちろん、食べすぎには注意してくださいね。秋におすすめの腸活方法ーー「太りたくない」「季節の変わり目で健康を損ねたくない」そう思う人は多いでしょう。おすすめの腸活方法を、津崎さんに教えていただきました。1.温かい発酵食品と秋の食材を取り入れる津崎さんまだまだ暑さは残りますが、冷たいものはなるべく控え、温かいものを摂りましょう。秋の食材と発酵食品の組み合わせでは腸を温めてくれます。おすすめは朝のお味噌汁。サツマイモやきのこなど旬の食材を使った具だくさんお味噌汁で、すっきり目覚めましょう。朝ごはんを食べると代謝もアップしますよ。2.カラダを冷やさない津崎さん朝晩の冷え込みや日中の冷房対策に、上着やひざ掛けなどを利用して、カラダを冷やさないように調整しましょう。また毎日、湯船に浸かり、カラダをじんわりと温めることもおすすめです。食後すぐの入浴は腸への負担になりますので、お風呂は食後1~2時間経った頃がおすすめです。3.リラックスタイムをとる津崎さん秋は寂しさを感じるなど、気分が沈みやすい季節です。時には不安やイライラを感じることもあるかもしれません。腸はリラックスした状態のときに正常に働きやすくなります。ストレッチなど軽い運動をしたり、好きな香りのアロマや音楽を楽しんだり、スキンケアやマッサージに時間をかけるなど、ゆっくり、まったり、自分をいたわる時間を過ごしましょう。味噌、甘酒、ヨーグルトを用いたおすすめの腸活方法ーー腸活に取り入れる食品と言えば、味噌や甘酒、ヨーグルトなどの発酵食品がポピュラーですよね。これらを用いたおすすめの腸活方法を教えていただきました。1.味噌津崎さん美味しく簡単に腸活が叶う「やせ玉」がおすすめです。味噌100g、削り節10g、白いりごま20gをボウルに入れよく混ぜたら、大さじ1ずつラップでくるんで丸めるだけで完成。そのまま冷蔵か冷凍保存できます。忙しい朝やお弁当を食べるシーンにも、お湯を注ぐだけで簡単にお味噌汁が飲めるので便利ですよ。2.甘酒津崎さんビタミンやオリゴ糖が豊富な甘酒は、腸活に欠かせない食品の一つです。飲む以外にも、料理で砂糖の代わりに使う方法があります。砂糖1に対して甘酒2の割合が使用の目安です。甘酒を使うことで、料理にコクや深みが出て素材の味が引き立ちます。例えば卵焼きや煮物を作るとき、砂糖の代わりに甘酒を使ってみては?3.ヨーグルト津崎さんおすすめは手作りフルーツヨーグルトです。プレーンのヨーグルトにお好きなドライフルーツを入れて、冷蔵庫で一晩寝かせれば完成です。季節のおすすめはイチジク。ヨーグルトの水分でドライフルーツが生の果物のようにやわらかくなり、甘みとコクが美味しいヨーグルトになりますよ。9月発売の新商品!腸活を美味しく行おうーー秋こそ、腸活に励みたくなりますね。最後にライターが見つけた、新発売の発酵食品を3つご紹介します。1.ひかり味噌「CRAFT MISO 生糀」「CRAFT MISO 生糀」650g¥540(税込)2022年9月1日に発売されたこの味噌は、国産米100%の糀をたっぷり使い、甘味が最大限に引き出されているのが特徴。フレッシュでフルーティな味わいとジューシーな食感なので、味噌汁にはもちろん、野菜などにディップして食べるのにもピッタリ。塩分も控えめで無添加なので安心して食べられるのも嬉しいポイントです。オシャレに味噌が楽しめそうです。2.マルコメ「プラス糀糀甘酒」シリーズ3種左から「プラス糀糀甘酒ミルク」「プラス糀糀甘酒カカオ」「プラス糀糀甘酒SOY」オープン価格2022年9月上旬に発売されたこの3種の甘酒シリーズは、ウォルト・ディズニー・ジャパンが、マルコメの糀甘酒を栄養成分からデザインまで監修したというもの。アルコール0%で砂糖を使わない自然な甘みが特徴です。「ミルク」は北海道産の生乳をそのまま濃縮した全粉乳でミルクのコクや風味を楽しめます。「カカオ」は香り高いハイファットココアと北海道産の全粉乳でリッチな味わいを楽しめます。「SOY」は国産原料にこだわった豆乳のうまみと、糀甘酒の自然な甘みでまろやかな風味を楽しめます。思わずパケ買いしたくなるミッキー&フレンズの可愛いパッケージで、腸活のやる気も上がりそう!3.森永乳業「ギリシャヨーグルト パルテノ オレンジソース入」「ギリシャヨーグルト パルテノ オレンジソース入」¥157(税込)腸活といえばヨーグルト。「ギリシャヨーグルト パルテノ」は、ギリシャ伝統の“水切り製法”を踏襲し、ゆっくり丁寧に作られたギリシャヨーグルトです。濃厚でクリーミーな美味しさが特徴です。2022年9月13日に発売された「オレンジソース入」は、ヨーグルトの下に、酸味と甘みのバランスが追求されたオレンジ果肉・ピール入りソースが敷かれています。美味しくヨーグルトで腸活をしながらプロテインも補給できる一石二鳥の一品ですね。ーー秋の味覚を存分に味わいながら、美味しく腸活も実践して、健康と美容を手に入れましょう!Information教えてくれた人…津崎みく(つざき・みく)さん管理栄養士。日本腸内環境食育推進協会腸の学校®インストラクターとして講座を開催、企業のレシピ考案に携わる。予防医学のエステ「フェイシャルレメディ®サロンMa vie」オーナーセラピスト。(C)PeopleImages/Getty Images文・椎原茜
2022年09月30日肌荒れに悩んでいる人は、睡眠や運動などの生活習慣を改善するとともに、食事の摂り方も見直すといいかもしれません。栄養が偏っていたり、必要な栄養が摂れていなかったりすると、肌に影響が出ることもあります。そこで今回は、美肌のためにおすすめな食材や栄養について解説します。美肌のために大切な栄養素きれいな肌をつくるためには、さまざまな栄養素が必要です。ここでは、美肌のために特に重要な栄養素とその働きについて解説します。たんぱく質たんぱく質は肌の材料となるため、美肌をつくるためには欠かせない土台となる栄養素です。肉・魚・大豆製品などに多く含まれているため、毎食摂るように心がけるとよいでしょう(※1)。ビタミンCビタミンCは、肌のコラーゲン生成に必要な栄養素であり、抗酸化作用を持つビタミンです。ビタミンCは水に溶けやすく、摂りすぎた分は排出されてしまうので毎日こまめに摂ることが大切です(※2)。ビタミンAビタミンAは抗酸化ビタミンの1つで、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあるとされています(※3)。ビタミンEビタミンAやビタミンCと同じく抗酸化作用の強いビタミンです。細胞内で過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあると考えられています(※3)。ビタミンB群肌の代謝を促すビタミンB群は、美肌をつくる上で欠かせない栄養素です。水に溶けやすいビタミンなので、毎日取り入れるように心がけましょう(※2)。食物繊維食物繊維は、腸内環境を整えることで肌荒れの予防も期待できるでしょう(※4)。美肌のためにおすすめの食材5つここからは、具体的におすすめしたい食材と効果的な摂り方について解説します。鮭鮭には肌をつくるたんぱく質が多く含まれているだけでなく、赤い成分であるアスタキサンチンには老化予防に効果的な抗酸化作用もあるとされています。たとえば生サーモン使い、ほかのビタミンを含む野菜と一緒にサラダにして摂ることで、美肌作りに効果的な栄養素が効率よく摂れるでしょう。納豆納豆には肌をつくるたんぱく質、肌の代謝を促すビタミンB2も含まれているため、美肌作りのために役立つ食品といえます。発酵食品のため腸内環境を整えることも期待できます。食物繊維が豊富な穀類である玄米などと一緒に摂るのがおすすめです(※4)。かぼちゃかぼちゃには、抗酸化作用があるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEだけでなく食物繊維も豊富に含まれています。また、かぼちゃの黄色の成分であるカロテンにも強い抗酸化作用があるとされます(※5)。ビタミンAやビタミンEは油に溶けやすいビタミンであるため、油と一緒に摂れるとよいでしょう。パプリカパプリカにはコラーゲン生成に必要なビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは水に流れやすいので、火を通す場合にはゆで汁ごと摂れるスープのようなものにして食べるのがおすすめです。きのこきのこには、肌荒れの原因の一つである便秘を予防するための食物繊維が豊富に含まれています。また、ビタミンB群も豊富に含んでいるため、美肌作りのためにはおすすめの食材です。美肌づくりにはさまざまな栄養を秋から冬にかけては乾燥も気になる季節。日々のお手入れに加えて、食事の摂り方を工夫することで美肌に近づけるかもしれません。今回お伝えした肌に必要な栄養素は、組み合わせることでより美肌効果が期待できます。食事を改善して、内側からキレイな体と肌を目指しましょう。【参考】※1厚生労働省.e-ヘルスネット たんぱく質※2厚生労働省.e-ヘルスネット ビタミン※3厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化ビタミン※4厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康※5厚生労働省.e-ヘルスネット カロテノイド©RunPhoto/Image Source/fotograzia/Elizabeth Perez Holowaty/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年09月24日秋は魚に脂がのって、おいしい季節です。焼き魚に煮魚、刺身など調理法はいろいろありますが、一番素材の味を味わえるのは、やはり刺身ではないでしょうか。ちなみに、刺身を食べるときは、わさびは醤油に溶いて食べますか?それとも刺身にわさびをのせてから醤油につけていますか?・溶かずに直接つけると抗酸化成分を摂取しやすいわさびには、鼻にツンとくるような辛みがありますよね。これは「アリルイソチオシアネート」という成分で、「抗酸化作用」があります。ただこの成分は水に溶けやすい性質があるため、醤油に溶いてしまうと成分が醤油に流れ出てしまうことに。よって、刺身に直接わさびをのせてから醤油をつけたほうが、わさびの抗酸化成分をとりやすくなるのです。さて、刺身には欠かせない「わさび」ですが、その他の出番は蕎麦くらいで、余りがちな調味料のひとつかもしれません。・マヨネーズと組み合わせて積極的に摂ろうそんなときは、マヨネーズと組み合わせて色々な料理に使ってみましょう!わさびはマヨネーズと相性が良いんですよ。今回は、「わさびマヨネーズを使ったキャベツのサラダ」をご紹介します。■わさびマヨネーズを使ったキャベツのサラダレシピ制作:管理栄養士 長 有里子<材料 作りやすい量1回分>キャベツ 3枚(約180g)ハム(細切り) 1枚分 ワサビ 小さじ1/4 マヨネーズ 大さじ1.5 塩 少々 しょうゆ 少々すりゴマ(お好みで) 適量パセリ(刻み:お好みで) 適量<作り方>1、キャベツは食べやすい大きさに切り、ボウルに入れる。2、の材料を入れて手で混ぜ合わせる。3、キャベツがしんなりしたらハム、お好みですりゴマを加えて和え、パセリを振る。ポテトサラダの隠し味にわさびをちょこっと入れてもおいしいですよ。
2022年09月19日運動や筋トレ、ダイエット中の方はタンパク質を意識して摂取している方も多いはず。ブロッコリーや鶏むね肉などは定番食材ですが、マンネリ化して飽きてしまいがちですよね。そこで今回は、あすけん栄養士がおいしく食べられるタンパク質補給レシピを紹介します。いつものレシピに飽きた!という方は、ぜひ試してみてくださいね。鶏むね肉のしっとりハーブグリル定番の鶏むね肉は、蒸したり茹でたり鶏ハムにしたりなどが多いのですが、おすすめはこんがりと焼き上げたグリル。香ばしさと鶏むね肉の肉肉しさを感じられ、満足感も味わえます。でも普通にグリルすると水分が抜けてしまいパサついてしまいがちに。電子レンジでしっとりと加熱したあとに焼き上げることで、おどろくほどジューシーに仕上がりますよ。材料(作りやすい分量)鶏むね肉…1枚(350g)オリーブ油…小さじ2ハーブソルト…適量(なければ塩、こしょうで良い)作り方1.鶏むね肉を耐熱容器に入れ、フォークで両面穴を開ける。オリーブ油、ハーブソルトを全体にまぶす。2.1にラップをかけ、電子レンジ(600W)で3分加熱する。鶏むね肉をひっくり返し、さらに2分加熱し、5分程余熱で火を通す。3.フライパンを強火で熱し、2の皮面を下にしてこんがりするまで1分ほど焼く。粗熱がとれたら切り分ける。ポイント脂質が気になる方は皮を外しましょう。おろしにんにくをすり込むのも良いですし、ごま油+塩の和風の組み合わせもおすすめです。レンジ加熱した際に出た水分は、ソースにアレンジもできます。栄養成分値(3人分とした場合の1人分の計算値)エネルギー180kcalタンパク質24.9g脂質9.6g炭水化物0.2g食塩相当量0.78g食物繊維0g焼きブロッコリーのガーリックペッパー風味茹でたり蒸したりすることが多いブロッコリーですが、たまには焼いてみませんか?ブロッコリーのうまみが凝縮され、濃厚な味わいに。またこんがりした焼き目も楽しめますよ。今回はにんにくと黒こしょうを使った、おつまみにもなるレシピです。材料(作りやすい分量)ブロッコリー…1株にんにく…1~2片オリーブ油…大さじ1塩…少々黒こしょう…少々作り方1.ブロッコリーは小房に切り分け、芯の部分は硬い部分を除き乱切りにする。にんにくは芯を取りのぞき、薄くスライスする。2.フライパンにオリーブ油、1を入れて塩を振り、弱めの中火にかけて焼く。3.3分焼いたらひっくり返し、さらに3分焼く。火を止め、黒こしょうをふる。ポイントフタはせずに焼くことで、水っぽくなりません。にんにくが焦げそうな場合は途中で取り出してください。栄養成分値(2人分とした場合の1人分の計算値)エネルギー89kcalタンパク質4.6g脂質6.5g炭水化物6.7g食塩相当量0.50g食物繊維4.4g高野豆腐の2種ピザ最後は、タンパク質補給におすすめの高野豆腐を使ったピザのレシピです。脂質や糖質が抑えられており、カルシウムも補給できる優秀なタンパク源です。高野豆腐は日持ちするため、ストックしておくといつでも食べられ便利です。煮物が定番ではありますが、ピザにしてもおいしく食べられますよ。ケチャップ味と和風味、2種類紹介します。材料(1人分)高野豆腐…1枚(大きめ)ケチャップ(またはピザソース)…大さじ1/2ピーマンなどお好みの具材…適量マヨネーズ…大さじ1/2しらす…大さじ1小ねぎ…適量ピザ用チーズ…適量作り方1.高野豆腐は水で戻し、よく絞って厚さを3等分にし、斜めに切る。2.1をトースターで3~5分、カリっとするまで焼く。3.2の半分にケチャップを塗り、ピーマンなどお好みの具材を載せる。残り半分にマヨネーズを塗り、しらすを載せる。4.3にピザ用チーズを載せ、トースターで焼き色がつくまで焼く。和風ピザに小ねぎを散らす。ポイント高野豆腐をカリっとさせておくことで、クリスピー生地のような食感になります。具材はお好みのもので楽しみましょう。栄養成分値(1人分)エネルギー211kcalタンパク質14.4g脂質16.8g炭水化物4.0g食塩相当量1.23g食物繊維0.9gタンパク質補給におすすめの3つのレシピをご紹介しました。どれも簡単にできるものばかりですので、ぜひお試しくださいね。 【参考・参照】文部科学省日本食品標準成分表2020年版(八訂) 【執筆者】広田千尋/管理栄養士これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。
2022年09月19日食中毒は夏場に起こりやすいイメージがある人も多いかもしれません。しかし実は、秋も食中毒に注意すべき季節です。涼しくなってきて、ピクニックをしたりお昼を外で食べたりする人もいるでしょう。そこで今回は、秋にこそ気を付けたい「食中毒を起こさないお弁当作り」のポイントを解説します。秋は意外と食中毒が起こりやすい季節秋は行楽シーズンということで、手作りのお弁当を持って出かける機会も増えるのではないでしょうか。涼しい日も増えたことで、つい油断して食中毒を起こしやすいようなお弁当の作り方や保存方法になってしまう人もいるかもしれません。また、季節の変わり目は体調を崩しやすく、免疫力が下がりやすい傾向も。秋の行楽シーズンこそ食中毒に気を付けたお弁当づくりを心がけましょう。食中毒を予防するための基本食中毒を予防するための基本は、菌やウイルスを「つけない」「ふやさない」「やっつける」の3つを徹底することです。まずは手洗いをしっかりと行い、食材に菌をつけないようにしましょう。調理中やお弁当を詰めるときにも手洗いをこまめに行い、場合によってはビニール手袋を使用することも効果的です。食材を購入した後は冷蔵や冷凍保存をして、菌が増えにくい環境に。さらに、菌をやっつけるためには加熱調理が有効です。中までしっかり火を通し、中心温度は75℃で1分間加熱しましょう(※1)。また、お弁当づくりに使う包丁やまな板は、熱湯などでしっかり除菌することが大切です。秋のお弁当作りで注意したいことお弁当箱は清潔に保つお弁当箱に菌が残っていると食中毒の原因となります。熱湯消毒なども行い、よく乾かして使いましょう。また、使い捨ての容器を使うのも衛生的でおすすめです。冷ましてから蓋をする食中毒菌が増える理由は、水分・温度・栄養などの要素が考えられます。お弁当が冷めないうちに蓋をすると、温度が下がりにくく、水分が出やすくなるのです。結果的に食中毒菌が増える可能性があるため、必ず冷ましてから蓋をしましょう。作り置きのおかずに注意作り置きをしておいたおかずは、たとえ冷蔵庫に保存していたとしても、傷みやすくなったり食中毒菌が増えやすかったりする恐れが。なるべく当日調理したものが安心ではありますが、作り置きのおかずを使う場合は再加熱して冷ましてから詰めるようにしましょう。ごはんの取り扱いに気を付けるごはんが熱いままお弁当箱に詰めると傷みやすくなるので、しっかり冷ましてからお弁当箱に詰めましょう。また、おにぎりは素手で握ると手についている菌で食中毒を起こしやすいため、ラップなどを使って握るのがベスト。秋は炊き込みご飯を作る機会が増えるかもしれませんが、傷みやすいためお弁当には不向きでしょう。食べるときも食中毒対策を会社などに持っていくお弁当であれば、冷蔵庫で保管できる場合もありますが、長時間お弁当を持ち歩くときは保冷剤を使って冷やしたり、抗菌シートを活用したりして菌を増やさない工夫が大切です。また、食べる直前にも手洗いをしましょう。外出先で手洗い場が近くにない場合は、ウェットティッシュで手をふき取り、アルコール消毒をするとより安心ですね。秋の行楽シーズンは食中毒に注意だんだんと涼しくなってきて、外でごはんを楽しみたくなる秋の行楽シーズン。しかし、食中毒は秋でも起こりやすいものです。せっかくのお弁当で食中毒は起こしたくないですよね。涼しくなってきた時期こそ、油断せずに衛生管理に気を付けて、外でのお弁当を楽しみましょう。【参考】※1厚生労働省.家庭での食中毒予防©karinsasaki/dontree_m/OKrasyuk/Images By Tang Ming Tung/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年09月17日普段のダイエット、実は落とし穴があるのをご存知ですか?糖質や脂質を制限すると、必要な栄養素まで取り入れなくなり、栄養不足になりがちに。かえって痩せにくくなってしまうというのです。そこで、管理栄養士がダイエットの成否を分ける栄養素をレクチャー。おすすめ間食アイデアも必見です!ダイエットの落とし穴!栄養不足が結果に影響することもダイエット中、食事を制限しているのに痩せなかった経験はありませんか?原因は人それぞれですが、もしかしたら痩せるために必要な栄養素が不足していたのかもしれません。知らない間に、必要な栄養素を抜かしていたことで、せっかく行ったダイエットの効果が出なかったり、体調が悪くなってしまったりするのは避けたいですよね。そこで今回は、健康的なダイエットに詳しい管理栄養士のShieさんに、ダイエットに必要な栄養素と、手軽に取り入れられる間食アイデアを教えていただきました。不足していると痩せにくくなる栄養素って?Shieさんによれば、ダイエット中に、ビタミンB群、鉄分、亜鉛、カルシウムなどの微量ながらも人体に必要な栄養素である微量栄養素が足りなくなると、自ら痩せにくい体質にしてしまうリスクがあるそう。なぜなら、微量栄養素はカラダの必要な細胞を作り変えたり、脂肪を上手に代謝できるカラダ、つまりダイエットで目指したいカラダづくりには欠かせないものだからです。さっそく、必要な微量栄養素の作用と、多く含む食品を見ていきましょう。1.ビタミンB群ビタミンB1糖質の代謝に必要。含む食材:豚肉、赤身肉、全粒穀物、ナッツ、大豆、カリフラワー、ほうれん草など。ビタミンB2糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要。含む食材:豚・牛・鶏のレバー、鶏肉、藻類、卵、豆類など。ナイアシン糖質や脂質の代謝をサポートする。含む食材:鶏胸肉、カツオ、たらこ、マグロ、豚・牛レバー、鶏ささみ、落花生など。ビタミンB6たんぱく質の代謝に必要。含む食材:にんにく、牛レバー、ピスタチオ、黒まぐろ赤身など。2.鉄分エネルギー代謝を行う酵素の構成成分になる。含む食材:動物性はレバー、赤身肉など。植物性はプルーン、レーズンなど。3.亜鉛筋肉を作るたんぱく質合成に関与する。含む食材:牡蠣、豚レバー、牛赤身肉、小麦胚芽、カシューナッツ、卵など。4.カルシウム細胞や筋肉、神経の働きを助ける栄養素。筋肉の収縮にも不可欠なので、ダイエットの際の運動にも重要な働きを担う。含む食材:牛乳、ヨーグルト、チーズ、骨ごと食べられる小魚、豆腐、納豆、野菜類、藻類。不足している栄養素が手軽に摂れるおすすめ間食3つこれらの微量栄養素が必要であることはわかったものの、代表的な食品を毎日コンスタントに摂るのは大変!そこでShieさんが提案するのが「間食」に取り入れること。ビタミン・ミネラルを幅広く含む食品を足すことで、無理なく不足を補うことができるといいます。そこで、不足している微量栄養素が手軽にとれるダイエット中におすすめの間食アイデアを3つ教えていただきました!1.ヨーグルトのユーグレナパウダーがけShieさんユーグレナは海苔やワカメなどと同じ藻類の一種で、ユーグレナにのみ含まれる食物繊維パラミロンのほか、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、鉄、亜鉛などの微量栄養素を豊富に含む非常に栄養価の高い食品です。低カロリーで、個体が非常に小さいために乾燥パウダーで販売されています。最近ではフルーツ味のように、牛乳やヨーグルトとミックスしてもおいしく食べやすいものも市販されています。 このフルーツ味のパウダーをヨーグルト(100g=56Kcal)と混ぜても約70Kcal程度、牛乳1杯分(200ml=122Kcal)に溶かしても140kcal程度です。低カロリーながら、不足しがちな栄養素であるカルシウムや他の微量栄養素、そしてたんぱく質等も補える、美味しい間食になり、手間なく摂取できるうえ、ヘルシーなのも理想的です。「からだにユーグレナやさしいフルーツオレパウダー(30杯分)」¥5,076(税込)2.素焼きアーモンドShieさんアーモンドは脂質は高めですが、その脂質は良質な不飽和脂肪酸です。また糖質が低いうえに、食物繊維、カルシウム、鉄分・亜鉛等不足しがちな栄養素を含みます。手軽に食べられて、しかも満足感も高いのでおすすめの間食です。デルタインターナショナル「ナッツ屋さんの素焼きアーモンド」¥405(税込)編集部調べ3.オートミール入りスムージーShieさんオートミールも、食物繊維や鉄分を筆頭にビタミン・ミネラルが多く含まれる食品です。不足しがちなカルシウムを豊富に含む牛乳や、鉄分の吸収を高めるビタミンCが多いキウイやいちご等のフルーツと一緒にミキサーで回し、スムージーにするのもおすすめです。日本シスコ「おいしいオートミール 1000g」 希望小売価格¥1,188(税込)ーーダイエット中の人は、今回紹介された微量栄養素が不足していないかチェックしてみるのも良いのでは。また間食アイデアを参考に、自分流の美味しい定番間食を見つけるのも楽しそうです。Information教えてくれた人…Shie(しえ)さん管理栄養士、菓子・料理研究家。レシピや商品開発、開発コンサル、コラム執筆、セミナー講師、フードコーディネート等を行う。著書に「オートミール健康レシピ」がある。(C)RossHelen/Getty Images文・椎原茜
2022年09月13日「人がもっと自分自身を労わり、他人を想いやる、優しい世界が広がりますように。」を理念に掲げる株式会社アンドオア(本社:東京都台東区、代表取締役:森谷由華)は、多様化するライフスタイルに合わせて、味・食材・食べ方・栄養バランスの観点でデザイン、カスタマイズしたグラノーラ「and/or(アンドオア)」GRANOLAを2022年9月11日より販売開始しました。and/or main近年、リモートワークによる運動不足や食生活の乱れの解消、免疫力アップなど健康的な食生活を意識している人が増加しています。また、ライフスタイルの多様化や好み、健康状態に合わせて、「限られた時間の中で健康的な食事を楽しみたい」「自分の身体に必要な栄養を摂りたい」「ヴィーガン食を楽しみたい」など、細かなニーズが求められています。更に、食においても、環境負荷が少なく身体にも優しいプラントベース(植物性食品)商品の展開やオーガニック食材の利用、食品ロスの削減などサステナブルな取り組みが求められています。and/orでは、これらのニーズの高まりに応え、ワンストップで提供できる下記6つの特長があります。●「and/or」6つの特長1:管理栄養士がお客様の体調や生活習慣に合わせ最適なグラノーラと食生活を提案お客様が、生活習慣や身体のお悩み等の質問に回答すると、管理栄養士が最適なグラノーラと今日から始められるandとorの視点で食生活をアドバイス。現状の食生活や健康状態を見直し、自分に必要な栄養や食材を主体的に選択するきっかけを提供します。2:1食分45gを1パッケージずつ個装、デザインは全30種類ZOZOTOWNのデザインディレクションを務める佐藤大介氏が手掛けたパッケージデザインは全30種類。お客様は、1食分ずつ好きなフレーバーを好きな数だけ購入が可能。味に飽きることなく、必要な分だけ購入できるため、食品ロスを防ぎながら、楽しく続けることができます。and/or package3:スーパーフードや雑穀類など栄養価の高い食材を使用キヌア、チアシード、カカオマス、アマランサスなどのスーパーフードやもち麦、玄米、黒米、発芽玄米などの雑穀を使用。近年注目されている栄養価の高い食材との出会う楽しみを提供します。また、健康への影響を第一に考え、保存料、着色料、調味料、人工香料、人口甘味料、遺伝子組み換え食品は不使用です。4:ローズマリー風味など塩グラノーラを展開。既存のグラノーラのイメージを一新!朝食だけでなく、リモートワーク中のスピードランチやオフィスでのストック、お酒のおつまみに、1日中楽しめるグラノーラを。乳製品と合わせるのが苦手な方にもそのまま食べられるような食感、新しい塩味のフレーバーなど工夫をしています。また、今後も3ヵ月に1度のペースで新作フレーバーが登場予定です。and/or office scene5:ヴィーガン、グルテンフリー、乳製品不使用など食事制限がある方にも対応フレーバーによってヴィーガン、グルテンフリー、乳製品不使用、トランス脂肪酸不使用、砂糖不使用です。アレルギーや体質など様々な理由で食事制限のある方にも安心してお召し上がりいただけるよう選択肢を広げています。and/or icon6:オーガニック食材利用や食品ロス削減など環境保護や社会貢献活動に取り組み環境負荷が少なく身体にも優しいオーガニック食材やプラントベース(植物性食品)商品の展開、食品ロス削減への取り組みやエコ素材の利用などサステナブルで健康な食生活を提案します。●商品概要・商品名 : and/or GRANOLAフレーバー数: 5種類(今後、3ヵ月に1度、新フレーバーを展開予定)#01 有機オレンジピール×カカオマスもち麦、発芽玄米パフざくざくなビターチョコグラノーラ#02 有機ドライイチジク×有機キヌア×玄米ナチュラルメープルグラノーラ 砂糖不使用#03 紅茶×有機ドライイチゴ×くるみスーパーフードたっぷりアールグレイグラノーラ#04 ソルト&ブラックペッパー×雑穀×黒大豆スーパーフードと甘酒入り塩グラノーラ 砂糖不使用#05 ローズマリー×ピスタチオ×大豆粉ナッツとシードたっぷり塩グラノーラ 砂糖不使用・価格 : #01、#02、#03は620円(税込)、#04、#05は640円(税込)(1食45gあたり)・公式サイト: ・実店舗 : 東京・上野桜木にある実店舗は2022年10月頃オープン予定です。*予約注文となり、初回発送は10月上旬を予定しております。*初回限定送料無料お試しセットもご用意しております。●【and/or監修】管理栄養士ひろのさおり氏からのメッセージ健康状態を左右するのは、ふだん習慣的に食べる食事の内容といっても過言ではありません。「より良い食生活を送るためのステップ」は、まず第一に現状の食事を見直して改善に向けた目標をたてること、その次に継続しやすい形で食事や栄養のバランスを整えていくことです。and/orはグラノーラを提供するだけではなく、管理栄養士のアドバイスによって現状の食生活や健康状態を見直し、理想的な状態をイメージするきっかけを作ることができる一連のサービスです。また、グラノーラはこだわりの美味しさ、素材の安心感、デザイン性などによって、楽しく・美味しく継続しやすいものとなっており、and/orは「より良い食生活を送るためのステップ」に親和性があると思っています。and/orが、多くの方の食生活改善やそれによるQOLの向上につながることを期待しています。●会社概要会社名 : 株式会社アンドオア(and/or Co.,Ltd.)設立 : 2022年6月23日所在地 : 〒110-0002 東京都台東区上野桜木1-4-6 1階代表者 : 森谷由華資本金 : 200万事業内容 : 食料品および他各商品の企画、製造、仕入れ、販売URL : お問合わせ窓口: info@and-or.tokyo 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月13日「食欲の秋」という言葉もありますが、秋は野菜や果物、魚などおいしい食材が豊富な季節。せっかく旬の食材を食べるのであれば、栄養を効率よく摂れたら嬉しいですよね。そこで今回は、秋に旬を迎える食材とそれぞれの栄養について、管理栄養士の筆者が解説します。また栄養を無駄なく摂取するためのポイントもご紹介するので、参考にしてみてください。秋の味覚5選旬の時期に獲れる食材は味がおいしいだけでなく、栄養価も高くなるといわれています。これからの季節はぜひ秋の味覚を積極的に摂りたいものですね。まずは秋が旬である食材について解説しましょう。さつまいもさつまいもは、料理だけでなくスイーツにも使える秋の味覚の一つです。主に含まれる成分は炭水化物であり、糖質が多いですが、100gあたりのカロリーは普通の白ご飯よりも低い傾向にあります(※1)。また、整腸作用が期待できる食物繊維が豊富なうえ(※2)、さつまいもに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいといわれています。さつまいもは低温でじっくり加熱することで甘味が増して、おいしく食べられますよ。さつまいもの栄養を無駄なく摂るためには、皮ごと食べられる“ふかしいも”や焼き芋にしたり、皮ごとお米と一緒に炊いたりする調理方法がおすすめです。調理の際は皮をよく洗い、傷のある部分や汚れが取れない部分は包丁で取り除くとよいでしょう。秋刀魚(さんま)秋刀魚は漢字が表すとおり、秋の味覚の代表ともいえる魚です。秋刀魚にはビタミンB群やミネラルが豊富に含まれている食材。ビタミンB群は糖質や脂質の代謝に関与するビタミンであり、不足すると疲労の原因となるといわれています。そのため、秋刀魚は疲労回復のためにもおすすめな食材です。また、秋刀魚に含まれている栄養素で注目したいのは、脂肪酸であるDHAやEPA。これらは必須脂肪酸とよばれ、体内でつくることができず、必ず食品から摂る必要があるのです。これらの栄養素は、動脈硬化の予防やLDLコレステロールを減らすなどの効果が期待されています(※3)。秋刀魚といえばグリルで焼いたシンプルな塩焼きが定番の調理方法ですよね。しかし、グリルで焼くとせっかくの良質な脂が落ちてしまいます。秋刀魚の栄養をまるごと摂りたい場合には、刺身や煮物、炊き込みごはんなどで楽しむのもおすすめです。栗栗はさつまいもと同じく糖質が多めで、様々なスイーツや栗ご飯などに使われますよね。お腹の調子を整えてくれる食物繊維や、コラーゲンの生成に必要なビタミンC、むくみを解消してくれるカリウムが豊富なので、ダイエット中のおやつとしてもおすすめです。また栗の皮には抗酸化作用があるポリフェノールも多く含まれているため、皮ごと調理する「渋皮煮」にするとよいでしょう。きのこ椎茸やえのき、舞茸など、きのこは様々なジャンルの料理で活躍する食材です。ビタミンやミネラルのほか、腸内環境を整えてくれる食物繊維が多く含まれています(※2)。また、きのこに多く含まれるビタミンDは、骨の健康を保つために大切な栄養素です(※4)。低カロリーで食べごたえもあり、ダイエット中の人はカサ増し食材として使うのもおすすめ。きのこを調理するときには、水で洗うと栄養素が流れてしまう可能性があるため、水で濡らしたキッチンペーパーなどで汚れをふき取りましょう。また、スープや煮物、あんかけなどにして煮汁ごと食べるようにすると、溶けだした栄養素も一緒に摂りやすいですよ。ごぼうきんぴらや煮物、サラダなど幅広く使える食材であるごぼうは、品種にもよりますが秋に旬を迎える野菜です(※5)。ごぼうには食物繊維が豊富に含まれているほか、老化防止に役立つポリフェノールも摂ることができます。ごぼうの栄養素を無駄なく摂取するためには、泥付きのまま購入し、表面を優しく洗って下処理しましょう。皮の部分に栄養素やうまみが豊富に含まれているため、洗いすぎないことがポイントです。あく抜きの為に水にさらすときは、栄養素の流失を防ぐためにも5分以内に抑えるようにしましょう。旬の食材を味わいましょう旬の食材は栄養価が高くておいしいだけでなく、価格も安く手に入りやすいため、スーパーで見つけたらぜひ手に取ってみてください。今回お伝えした「栄養素を無駄なく摂れるポイント」も参考に、ぜひ秋の味覚を楽しんでください。【参考】※1文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)※2厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康※3厚生労働省.e-ヘルスネット 不飽和脂肪酸※4厚生労働省.e-ヘルスネット カルシウム※5厚生労働省.e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(秋・冬)©Wong Sze Fei/EyeEm/hiroyuki nakai/Guido Mieth/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年09月08日