■ 前回 までのあらすじ大学に入りようやく自由になったと思っていた…。彼に嫌われたくないと頑張っていたけれど、別れを告げられてしまう。整形していて、過食して吐いて、こんな隠し事だらけの自分が大嫌いだった。》 整形、過食嘔吐の嘘だらけの私…彼に受け入れてほしいけど、知られたくない ■自分が「やりたい仕事」を親は許してくれるの?■夢の基準は「母が認めてくれる」もの!?三年生になり、就活の時期になりました。友人の「役者になりたい」という壮大な夢にまず驚き、さらに友人の「親も許してくれる」ということが信じられませんでした。役者だったり、芸能関係、スポーツ選手、作家…そのような、なれる可能性が高くない職業を目指すことは、私のなかで許されないことでした。そんな可能性の低い夢を目指すのは堅実ではない。努力で叶う目標を実現して行くことこそが正解だと思っていました。なぜなら小さい頃から、母にそう教えられてきたからです。「夢みたいなことを言ってないで、現実を見なさい」思い返せば、幼いころから、将来の夢を考えるときには、常に母の言葉が脳裏をよぎっていました。※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2020年04月23日■ 前回 までのあらすじ過食嘔吐の治療の話のはずが、いつの間にか私の進路の話に…。学校も部活も容姿さえも母のいいなりになってきたが、母は「私だって親が決めてきた」と聞く耳を持ってくれない。さらに「親のせいにするな」と言われ…。》 学校も容姿すら母が支配してる…それでも「親のせいにするな」と言われて ■私はいつだって自分の意思を引っ込めるしかなかった■母の「理想の子」じゃなければ愛してくれない…■母を悪者にして憎み切れないワケ母に対する感情は、そう簡単に割り切れるものではありません。私としては嫌だったことも、母としては愛情だったと言うことがわかるからです。『ある部分は自分の希望を押し付けている代わりに、ここの部分は娘の希望も取り入れてあげよう』『そうすれば娘もきっと納得してくれるだろう。お願いだから納得してほしい』などの、母の中での葛藤もわかります。母の【支配していたつもりはない。むしろ愛情のつもりだった】は、いじめの【いじめてたつもりはない。むしろいじってあげているつもりだった】それと少し似ているような気もします。いじられた側にとってはつらいこと。でも、そこで反撃したら、その場の空気を壊してもっと酷いいじめ(ハブられる、など)になることが恐怖だったから、嫌ないじりに耐えていた…こんな感じなのかもしれません。大人同士、もしくは子ども同士だったら『合わない人とは距離を置く』『違うグループと仲良くする』ということもできますが、親子の場合はそれも難しい。『合わない親子』はどうやって付き合っていくのが最善なのでしょうか────※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2020年03月26日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。 祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなか来ないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2020年02月09日以前、信田先生を取材させていただいた 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 という記事が、とても人気がありました。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。》 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 出産・育児の時期は、自分の母親の育児態度が思い出され、「母と同じ口調でわが子を叱ってしまう」と、自己嫌悪を感じることも。「私って、もしかして毒親?」と、心配になるママはどうすればいいのかをひも解いていきます。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。子育てをしていれば、感情的に子どもを叱ってしまう日だってあるでしょう。では、母親は、感情的になってはいけないのでしょうか? 引き続き、母子論の第一人者であるカウンセラーの信田さよ子さんにお話しを伺います。この記事は、 「『親にされたことを、わが子にしたくない』そんなママに限界がきたら…」 の続きです。■「感情的になった母親はひどい」のか?―つい感情的に子どもを叱ってしまい、その後に激しい自己嫌悪に陥ります。信田さよ子さん(以下、信田):「感情的になった母親はひどい」と考えると、「感情的になってはいけない」「怒ってはいけない」と抑制しなければという気持ちになりますが、それは誤解です。たとえ否定的な感情だったとしても、湧き上がる感情そのものに良い悪いはないんです。「怒りの感情を抱く」ことと、「それをどのように表現するか」は、別の話として考えた方が良いですね。―そうなんですか?信田:怒ったらすぐに怒鳴ってしまう、思わず子どもを叩いてしまうという人は、「怒り」を「抑える」しか方法がない、だから我慢しなければというふうに考えがちです。近年の心理学の成果は、どれほど怒りの感情が激しくしても、その表現方法は「選択」できることを明らかにしたことです。―表現方法を、「選択」ですか?信田:それには、自分の怒りを客観的に眺める必要がありますね。「怒りの温度計」という比喩は、とても役に立ちます。ゼロから10までの目盛りの温度計で「今6度だ、このままの状態を続けると9度を超えてしまう」というように、自分がどこまで怒りを抱いているか、怒りの程度をウォッチするのに温度計の比喩は役立ちます。怒りの温度計が上昇しているときであっても、ゆっくりとそして落ち着いた声で、「パン屋さんでは、パンに指でさわってはいけません」と、伝えることはできるでしょう?―なるほど。そんなふうに考えれば良いんですね。信田:怒ったらすぐ大声で怒鳴ってしまう、という人は、行動の選択肢は怒鳴る以外にもあることを知らないか、怒鳴るという行為を許している、自分を正当化しているんだと思います。もし、「自分の子どもだから怒鳴ってもかまわない」と考えているとすれば、はなはだ迷惑な話だと思います。子どもを所有物だと思っているのではないでしょうか?■叱るのはいけないことなのか?―所有物というか、子どもに対して「責任がある」と思っているんです。信田:なるほどね。そういう方は、もしかすると「怒る」と「叱る」を混同しているのかもしれませんね。最近は、「怒ると叱るは違う」と、さまざまな子育て本に書いてあり、ひとつの定番化になっているほどです。でも、「怒る」と「叱る」の違いを理解している人は、案外と少ないのかもしれません。「叱る」行為の大前提として、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的がある点を、意識してみましょう。つまり下の存在を成長させるために、上の存在がきつく諭し気づかせるように導くことが、「叱る」という行為です。そこには、「上から下への勾配関係」があります。―なるほど。信田:けれども、最近では子どもに対して「上から目線」になることをためらう親が増えています。「子どもを対等な人として扱うことが大切」、「押し付けない」「強制しない」、「なぜなら子どもの自主性が大切だから」といった育児観が広がることで、上から目線の命令口調は否定されるようになってきました。けれども、「〇〇してはいけません」「〇〇しなさい」と発言しないことは、親が責任を取ることに怯えているんじゃないでしょうか。もっとはっきり言えば、「叱らない親」「お願いする親」の本質は、私には責任逃れのように感じられるのです。■子どもに怒ってしまったことは取り返しがつかないの?―すごく思い当たります…。でも、やっぱり、何だか及び腰になってしまうんです。信田:「怒る」と「叱る」を、整理できるようになってくると、怒りのエネルギーを上手に使えるのかもしれませんね。そんな方に知っておいて欲しいのは、思わず怒りの感情が暴発してしまったとしても、取り返しがつかないわけではない。ちゃんとフォローできていれば大丈夫、ということです。取返しのつかないことなどないんです。―そういってもらえると、何だかホッとします。信田:そして、さらに、親が叱る時の基準をつくることが大切です。親の気分次第の勝手な叱り方は、子どもに大きな混乱をもたらしますからね。そうすると、子どもなりに、リスクの少ない安全策は「親から見て常にいい子でいることである」と学んでしまうんです。過剰ないい子、誰からみてもいい子であることの背景に、親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発があることは指摘しておきたいと思います。―そうなんですね…。信田:望ましい家族の一つの条件は、「子どもなりに納得できる原則を親が示し、親がそれを守ろうとする姿勢を示すこと」。それはひとつの「秩序」を示すことですね。叱るという行為は上から下への支配的な言動のひとつですが、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的ゆえに許されるのです。こうやって整理しておけば、「怒る」ことをむやみに怖がらなくなるし、感情的になってしまった時も、きちんと「叱る」ために、ハッと立ち止まれるのではないでしょうか? <感情的に怒ってしまうママへ>1)「怒り」の表現方法は選択できる。「怒りの温度計」という比喩を使うとわかりやすい2)「叱る」のは、相手の成長のため。叱る時は基準を示し、親は基準を守る姿勢を見せる3)親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発が、「いい子」を作ってしまう次回は、いよいよ本特集の仕上げ。虐待の世代間連鎖を防ぐためのお話しです。■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと』 (¥1,400円(税別)/講談社)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『母からの解放 娘たちの声は届くか』(集英社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)など。
2020年01月24日子どもをしっかりした子に育てたい、勉強のできる子に育てたい。大切なわが子の将来を思うからこそ、子どもにさまざまなことを期待し、教えたくなりますよね。教えなければという思いから、ついつい子どもに対して口うるさくなってしまう親は多いものです。でも、それが“毒親”としての一歩だったとしたら……。毒親にならないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 そもそも“毒親”とは?最近、ニュースなどで見かけるようになった「毒親」という言葉。毒親とは、暴言や暴力、しつけという名の過干渉をする親について使われる一方、自分の都合を優先し、子どもを放置したり、かまわない親についても使われる言葉とされています。また、親の過干渉から生じることとして、子どものキャパシティ以上に勉強をさせることを“教育虐待”とも言われるようになりました。 もしかしたらその対応は“毒親”の一歩かも暴言や暴力はもちろんしていない、ネグレクトもしていない、だから私は毒親ではない、と思っている人はもしかしたら危険かもしれません。誰でも毒親への一歩に足を踏み入れている可能性があります。お行儀よく食べさせよう、お片付けができるようにさせよう、電車の中でじっとしているように教えよう、これらはどれも当たり前に子どもに教えたいことだと思います。もちろん、お子さんがきちんと社会で過ごせるように教えたほうがいいことでもあります。けれど、子どもの成長に合わせず急ぎすぎて教えてしまうことは、毒親への第一歩を進めてしまうことにつながるかもしれません。 期待をかけすぎないようにブレーキを親としては、ついつい先回りしてお子さんにいろいろと教えこませたくなります。でも、まだまだ小さいときにお行儀などを教え過ぎることが、その後の“教育虐待”にもつながっていく恐れがあります。 根底にあるのは、こうなってほしい、こうあるべき、という子どもへの期待。しかし、小さなお子さんのキャパシティは、まだまだ小さいものです。それが本当に“今”教えたほうがいいことなのか? 子どものキャパシティを超えた親の「期待」がかかっていないか?を考えてみましょう。もし、ちょっと子どもにうるさく言い過ぎているかも……と思ったら、友人やご自身の親御さんに自分の対応が過干渉になっていないか聞いてみてください。自分の子どもに責任を持っていない、ある意味「無責任」な意見が、自身の毒親への一歩を止めてくれるブレーキになることがあります。 大切で愛するわが子のためだからこそやっていることであり、お子さんによってできる範囲も受け止め方もさまざまなため、どこからが毒親への一歩となるのかは、本当に難しいところです。うるさく言い過ぎているときに、「子どものため」という理由からであればちょっと立ち止まってみて、お子さんの気持ちが後回しになっていないか考えてみるといいかもしれません。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年01月11日人生投稿サイト STORYS.JP で、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。作画: 渋谷さえら 原作: 村上 奈美 前回 からのあらすじ私と母のこじれた親子関係が変わったキッカケは…私は結婚して子どもができて…そして離婚して…シングルマザーとなったいろいろあって、もうどうしても一人では生きていけなくなった時に、母が手を差し伸べてくれた「あんたで失敗した事を、やりなおすわ」あらためて教育系の本を図書館から大量に借りてきて、毎日のように読み漁り、私で失敗したことを繰り返さないようにしているらしい。 堂々と目の間で「失敗作」と言われるのは、あまり気持ちのいいものではないけれど、それはそれで母なりの反省と愛情なのかな、と思う。昔6歳までそうしてくれたように、3人の子どもたちに愛情を注いでくれている。ちなみに今は10歳までしっかり育てるらしい。だけど、私は母親として、あの言われて嫌だった言葉の数々を、子どもたちに言ってしまわないか不安になっている。仕事ばかりで、子どもたちの話を聞ける時間が限られてしまっているから今 母親のあなたへこれから母親になるあなたへお願いしたいこと小学生の男子なんて「なにそれ…?!」というような話しかしてくれないけど…でも「母親が興味をもってくれた」という事実だけで喜べるから。ウチの息子も、朝の一番忙しい時間に真面目な顔して「一つだけ言いたいことがあるんだけど…」っていうから、何?って正座したら「カッパって川にいて人を引きずり込んで尻子玉抜くんだって…!!」ですよ。本当に小学生男子って…。でも、こんな自由勝手で気ままな子どもたちを、できれば褒めて欲しい。認めてあげて欲しい。いてくれてよかったと言って欲しい。そして、抱きしめてあげて欲しい。できれば、大好きだよと伝えてあげて欲しい。▼こちらの新連載もぜひご覧ください…!!「あなたのためなら何でも!」そんな母が勧めたのは整形だった…【親に整形させられた私が、母になる Vol.1】
2019年12月22日人生投稿サイト STORYS.JP で、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。作画: 渋谷さえら 原作: 村上 奈美 前回 からのあらすじ中学生時代~あんたなんて産むんじゃなかった!と言われたことは鮮明に覚えているそして私は18歳になった。「あんたはいつも親のことを馬鹿にしている」していたのかもしれない自分のことだけを考えている両親を確かに軽視していたと思う。私たちは歩み寄ることのないまま…私は家を出た家を出てしばらくはほとんど連絡をしなかった。大学が楽しかったし、友だちといるほうがよっぽど充実していた。「あんたが帰ってくると家が汚れる」悲しかった。事実そうだったのかもしれない、でもやっぱり顔をみていきなりそう言われると悲しかった。そして、そこから母は仕事の人間関係で失敗した。母は落ち込んだ。初めての挫折だった。東京でふらふらしていた私に、しょっちゅう電話がかかってくるようになった。それくらい母の心は弱っていた。今なら、話ができるかもしれない…。「東京においでよ、気晴らしにさ」今までは、私の言葉はいつも母の耳には入っていなかった。「こうしようよ」という提案はいつもスルーされていたのに…「…そうね、そうしてみようかな」普通の親子だったら何気ない、普通の会話だ。だけど私は、私と母の距離感が変わるのを感じた。母は、初めて私を一人の人として接してくれたのだ。21歳の時だった。友達のこと、学校のこと、父のこと、おばあちゃんのこと、彼氏のこと、昔のこと、悲しかったこと、嫌だったこと、嬉しかったこと…たくさん話をした。もちろん途中で喧嘩も何回もした。何回も何回も何回もした。一度だけ、どうしても許せなくて、互いに首を絞めたことまである。それくらい親子関係をこじらせていたんだ。2人で泣きながら謝った。謝れてよかった、話ができて本当によかったと思った。長い長い時間がかかったけれど、反抗期だった時の自分に、今の状態を教えてあげたい。大丈夫だったよ、お母さんは、また私を見てくれたよって…(次回…シングルマザー編は12/22 7:00公開予定です)
2019年12月21日人生投稿サイト STORYS.JP で、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。作画: 渋谷さえら 原作: 村上 奈美 前回 からのあらすじ小学生時代~お母さんがなぜ毎日イライラしているのか私にはわからなかった…そして私は中学生になった。お母さんの帰りはさらに遅くなり22時を過ぎることもザラになり…「そういう時は冷凍庫にある冷凍食品を温めて食べなさい、冷蔵庫にある食材や朝食のパンはなくなってるとお父さんの食事に困るから、さわらないで!」生活の中心は父親だった。私は自分で作ることの許可も出ないまま、バカの一つ覚えみたいにその言葉に従った。怒ったお母さんは怖い。忙しい時だと特に、どのタイミングで怒り出すかわからなかった。家の中は父親中心に周り、母は父の恋人で、私の存在はまるでなかった。父親に嫌なことを言われても、いつも悪いのは私の態度だと言われ続けた。週末の旅行も、車の中では父と母だけがずっと話していて、私は会話に入れてもらえなかった。次第に、週末は一人で過ごすようになっていった…お母さんと反抗期の私思春期というものになって、自分の人間関係もいろいろあり、学校でのトラブルを家庭で話すこともないまま、私も家でイライラすることが多くなった。反抗期ってやつだ。友だちの家のお母さんはこんなんじゃない、どうしてこの家の中で私は「厄介者」の様に扱われているんだろう…そう思うと止まらなかった。そんなある日、決定的な事件が起こった。日曜日の小旅行からの帰りが遅くなり、どんな事情であっても17時30分から夕食を食べたい父に合わせるプレッシャーからか、母はいつもよりもイライラしていた。ワカメ…しかも茎についた状態。ワカメなんて水で戻すタイプのしか知らないし台所で勝手に料理したら怒られる環境だったのに…「ろくに手伝いも、料理もできない、何を考えているのかわからない、あんたなんか、産むんじゃなかった!」この会話だけは鮮明に覚えている。この時期から、夕食を一緒に食べることを拒んだ。そして私の夕食は出なくなった…。(次回は12/21 7:00公開予定です)
2019年12月20日人生投稿サイト STORYS.JP で、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。作画: 渋谷さえら 原作: 村上 奈美 前回 からのあらすじ幼稚園時代、お母さんはとても厳しかった…けれど、その日常には愛があった私が小学生になったころ…「猪突猛進」という言葉がピッタリの母…。そんな母には育児書に書いてあることが全てだった。そういうところは今でも変わっていない私は小学校に行って、帰ってきたら自分で鍵を開けて、お母さんが帰ってくる19時までずっと1人で待っていなくてはいけなくなった。「お母さんも頑張るから、あなたも頑張りなさい。一年生になったんだからできるでしょ?」って言われた。よし、がんばろう。お母さんのためにもがんばろうって、その時は思っていたお母さんが帰ってきたら、すごい勢いでお父さんと私のご飯の支度をしてくれるから、その間は話しかけてはいけない。ご飯を食べたら、すぐにお風呂に入って、次の日の支度をして21時には寝なくてはいけない。元々営業の才能があった母は、入社してすぐに高い営業成績をたたき出し、リーダーのポジションについていた。競争が好きで、1つのことに夢中になったら、もうそれ以外は目にはいらない人だった。お母さんと学校のことを話す時間は、全くなかった。お母さんも仕事が楽しくて、私の学校生活は「うまくいっているんだろう」ということで特に何も聞かれなかった…。今ならわかるよ。今なら少しはわかるけどどうして毎日イライラしているのかどうして私の話を聞いてくれないのかどうして私の友だちの名前を覚えてくれないのかその時の私にはわからなかった。そして、私は料亭で贅沢なご飯を食べたかったわけじゃなかった…
2019年12月19日人生投稿サイト STORYS.JP で、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。作画: 渋谷さえら 原作: 村上 奈美 「絶対あんな親になんかなるもんか」と泣いた日々私が欲しかったもの…それは私を認めて欲しかった。がんばってるねって言って欲しかった。それだけでよかったのに…幼少期時代~お母さんと3歳の私まずは、私の子ども時代の話から。厳しいお母さんだね…親戚や近所の人たちはみんなそう言っていた。だけど、その日常には愛があった。厳しさも、すべて私のためだった。怒られるのは嫌だったけれど…バイオリンのレッスンでどれだけ怒られても、叩かれても、お母さんが大好きだった。私の世界で頼れるものはお母さんしかいなかった。けれど、その日々は突然終わってしまった…。
2019年12月19日私が子どもの頃、親のしつけはそれなりに厳しかったような気がします。小学校のうちは、子どもだけで買い食いはダメ、休日は友だちと遊ぶのではなく家族と過ごす、夜10時には寝る、無駄なものは買わない、サンタさんは5000円以下(笑)…。わりと「ダメなものはダメ!」と言う親でした。さて、そんな親ですが、孫が産まれると…。■厳しかった親だったのに…「あまぁぁぁぁーーーい!」小沢さんかよ。他にも100均でなんか買ったり、セールで「かわいい」という理由で服買ったり…。なんか私のときとだいぶ違う。そしてそんな母に対して、上の子が小さいときは、「甘やかさないで!」と思っていました。ただ、上の子が5歳になった今…。■ママの建前を立て、子どもの気持ちを満たしてくれる親子どもが5歳になり、適当…もとい程良く力が抜けたので、こういう対応がありがたくなりました!そして元々あまり小さい子が得意ではない父は…めちゃめちゃかわいがってくれてます!ありがたや…!孫が産まれて、甘くなったばぁばとじぃじ。そして、子どもが産まれて、親への感謝の気持ちがどんどん大きくなる私。これからも楽しい時間を一緒に過ごせたらいいなぁと思います!
2019年10月28日ウーマンエキサイトの読者のみなさま、こんにちは。ちょっ子です。今回のテーマは「実家とのつきあい方~実母・実父と私~」ということで、私の実父との関係とその影響についてお話したいと思います。私の実父はときどき意味不明な行動や無神経な発言をしてしまう、ちょっと個性的な人物です。それゆえに腹が立ったり呆れたりしたエピソードをたびたびブログにも描いてきましたが、彼には実はこのような一面もあったのです…。褒める!褒める!!褒める!!!そう、父はとんでもない親バカだったのです。小さい頃は父から褒められることを素直に喜んでいましたが、思春期にもなると自分が美人じゃないことくらいわかっていたし、成績や絵の技量も飛び抜けて優れていたわけでもありませんでした。なのでやたらほめちぎってくる父の親バカ発言を、「何言ってんの?」と冷ややかに聞き流すようになっていたのです。しかし年月は流れ私も母親となり…父の気持ちを完全に理解しました。息子のきゃん太よりかわいい子、よくできた子なんてたくさんいることくらいわかっていても、でもそんなの関係ねえ。私にとっては誰よりも誰よりも我が子の姿が、そのやることなすことが輝いて見えるのです。父もこんな気持ちで私を見てくれていたのか…。と、彼のストレートな愛情表現をうっとうしく思っていたことを自分が親になり初めて反省したのでした。父が、思うだけではなく逐一言葉に出して私に伝えてくれていたこと。もしかしたらそれは私が生きていく上で、無意識のうちに励みや自信になっていたのかもしれません。私も父のように、いつまでも素直に子供のいいところを口に出して伝えてあげたいと思っています。そのうち「何言ってんの?」とウザがられるのかもしれませんが…!
2019年09月12日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは!koyomeです。今回「親になって強くなったこと」を考えてみました。正直、あんまりないんですよね…。(むしろ、娘達を産んで、弱点が増えたような気もしますがその話はまたいずれ。)ただ、ひとつだけ強くなったなぁと思うことがあったので、それを描いてみました。スーパーなどに買い物に行ったときのこと。昔から、忙しそうな店員さんに話しかけるタイミングをうかがうのが苦手というかタイミングがわからないというか…。気にしすぎと言われればそれまでですが、結局は人見知りなんですけどね。とにかく、苦手意識がありました。そして、子どもを連れた今現在はというと…トイレの場所を探す、お迎えの時間が迫っていて急いで買い物を終わらせなきゃ…とギリギリなことが多く、恥ずかしいとか言ってる場合ではなく、必然的に店員さんに話しかけ、時には頼ることも増えました。店員さんのやさしさに触れることも多く、本当にありがたいです。ただし現在、時々1人で買い物に行ったりすると…まだ…こうなることもあります。幼稚園や習い事でも、知らないママさんに話しかけなければいけない場面や、逆に話しかけられる機会も増えました。娘たちのおかげで、行動せざるを得ないことが増えて、人見知りなんていってられない!!…強くなったなぁと思います。
2019年08月19日親に言われたり、されたりして傷ついたエピソードを、20~30代女性の集まるアンアン総研メンバー200人にリサーチしました。親の立場になってみれば、わからなくもないセリフもありますが、多くは「酷い」のひと言につきます。これから親になるみなさん、既に親となっている方も、ぜひとも反面教師にしてくださいね!文・田中亜子【アンアン総研リサーチ】いまも忘れない! 親の非情な言葉「いろいろありましたが、一番呪いになっているのは『こんなに美人な私から(母はかつてモデル)、こんなデブでブスな子どもが生まれるとは思わなかった』です」(30歳・公務員)「兄と弟がいるのですが、お手伝いは私にしか頼まず、私がなんで私にばかり頼むのと聞いたら、『女の子でしょ!』と言われたこと。何かにつけて女の子なんだからと兄弟と扱いが違っていた」(32歳・主婦)「親の立場に立てば理解できる話ですが、中学生の時に将来なりたい夢を話したら『あんたには才能がないからムリだよ。普通の会社に働いて暮らしなさい』みたいに言われたこと。自分にもし子どもができたら、もう少しうまく伝えてあげたいなと思います」(31歳・自営業)「勉強して現役で国立大学に合格することができたのですが、それを親に報告したら『今からでもいいから医学部医学科を受け直さないか?』と言われ、大人になってからも『医者になっていたらよかったのに』と言われます。確かに医者になっていたら給与は格段に上だったんでしょうけど、言われるたびにもやもやします」(32歳・専門職)「『バカばっかり産んで』っと泣きながら自分のお腹を叩く母親。子ども達はすごい学歴でもないので本気の発言だったのだろうが、忘れられない」(34歳・会社員)どれも怒りが湧いてしまうきっかけがあって出た言葉だと仮定して、親もひとりの人間。頭に血がのぼり、理性を失ってしまうこともあるのかも。それでも、子どもの前では、いつも笑顔であり続けたいものです。信じられない! 親の最低な行動「門限を破ってしまい、母親からかかと落としされた」(32歳・会社員)「揉めるとすぐ暴力に結びつける父。でも、初めて私が父を倒してからは、父の暴力はなくなった」(34歳・公務員)「夏休み、友達に会えないように、服を全部捨てられたり、携帯を取り上げられたり、電話線を切られた」(31歳・自由業)「父親と大喧嘩した後日、家の鍵が知らない間に変わってて家に入れなかった」(27歳・会社員)「何かで怒らせたらしく。自分の誕生日会前日の夜に買いに行ったジュースを、帰り道の途中でその場に全部捨てられた。いまだに忘れられません」(30歳・会社員)「子どものころ、肺炎で入院しているとき、お見舞いに来てくれた両親が「車を見てくる」という嘘をついて帰ったこと。話の途中で、そういったので私は病院のベットでずっと待っていた。看護婦さんに帰ったことを知らされて嘘をつかれたことを知った。素直に言えばいいのに、なんで嘘をつくのか疑問で悲しかった」(30歳・自営業)思春期になり、反抗的な態度をとる子どもに、親はつい手を出してしまうかもしれませんが、いかなる理由があっても、暴力はいけません。別の方法を模索して親子関係を少しでも良好に保ちたいですね。最後に、自分の親ではない大人から傷つけられたエピソードもご紹介します。「両親は共働きだったので、私はかぎっ子でした。けっこう頻繁に周りの親たちから、『さみしい思いしてない? かわいそうに』などと言われていて、それが普通と思っていた自分は、その生活を楽しんでいたのですが、あまりにも周りが言うものだから、“私ってさみしい子なの?”“私ってかわいそうなの?”と思うようになりました。例えかわいそうと思っても、それがしあわせな子もいるのだから、周りはとやかく言うことはないと思いました。私は、働く母を尊敬してるし、それが誇り。私が親になって、鍵っ子ちゃんがいても“お母さんかっこいいね!”って言いたいです」(33歳・専門職)これは独身の方や子どものいない人にも刺さるお話ではないでしょうか。何気ない言葉が子どもを傷つけることもあります。言葉の持つ影響力を考え、相手の立場になる想像力を働かせて、軽はずみな言葉かけは慎みたいものですね。©Esther Moreno Martinez / EyeEm/Gettyimages©ljubaphoto/Gettyimages
2019年08月18日前回に引き続き、実母との関係を振り返りながら、現在の子育てについて思うところをホリカンさんがつづります。幼稚園、小学生、中学生など、それぞれの年代で悩みが出てくるじゃないですか。その悩みを親に聞いてもらいたい…と思って母に話すのですが、途中から母の話にすり替わるのです。で気がついたらいつもの愚痴…。(あれ…? 今、私の話をしてたんじゃなかったっけ…??)私の記憶にないだけで、全く聞いてもらえなかった…ということはないと思うのですが、私が悩みの相談をしたとしても毎回この流れになるので、『あ、私は完全な聞き役なのだな』と毎回思い知らされていました。(このことがあったからか、大人になった今でも人と話をするのが(自分が喋るのが)苦手です)結婚前、子どもが好きで児童絵画の講師をしていたんですが、その時間は『子どもに絵を楽しく描いてもらう』という、具体的な内容が決まっていたので悩むことはありませんでした。が、『子育て』となると別だったようで、ふとした時に、《どう接してあげたら喜ぶのか》ということが分からなくなる瞬間がありました。子どもが出来たときに、《実母のようにはならない》という思いが強すぎたためか、肩に力が入りすぎ…子どもを喜ばせたい!!楽しく子育てしたい!!でも、具体的にどうしてあげたら子どもって喜ぶの…??ということが急に分からなくなり、よく夫に相談していました。子どもの頃の嬉しかった事と言ったら、公園に連れて行ってもらったとか、玩具を買ってもらったなどの記憶はあるのですが、『接し方で嬉しかった事』というのがどうしても思い出せず。夫に『自分がされて嬉しかった事をしてあげたらいい』と言われても、嬉しいと感じる《接し方》をされた記憶がない私は…え…? じゃあ、何か買ってあげるとかそういうこと…?? と、全然ピンとこず…。私が子どもの頃に、母親にして欲しかった事ってなんだろう…愚痴を聞かせないで欲しい…私の意見を無視して自分の意見を押しつけないで欲しい…やめて欲しかった事はいっぱい出てくるのに、して欲しかった事って出てこない…。そこで行き着いた方法が…!夫に他の子ども達を任せて、『一対一でデートに行く』という方法。普段、子どもが多いこともあってゆっくりと話を聞く機会が少ないので、意識的に一対一の時間を作って、ゆっくりと子どもの話を聞くようにしています。《ゆっくりと話を聞く》私が子どもの頃にして欲しかった事ってこういう事だったんだなと思いました。子ども達には私と同じ辛い思いをしないで育って欲しいと思います。今でも過去を思い出して色々と悩む事もありますが、夫に相談にのってもらったり、色んな人に協力してもらいながらこれからも頑張って行きたいと思います。
2019年08月14日ウーマンエキサイトで人気連載中のモチコさんの記事 「『あの子、嫌い』という子どもの発言…親はどこまで口出していいの?」 には、ある日突然、娘ちゃんが幼稚園のお友だちのことを「嫌い」と言い出してしまったエピソードについて書かれていました。保育園や幼稚園は集団生活の始まりの場所です。小さな子ども同士だから、けんかやトラブルが起きることは当然だと思います。だけど、いきなり「嫌い」という強い言葉が出てくると大人はびっくりしてしまいますよね。そこで今回のアンケートでは、子どもの発言に悩んだことがあるかどうか。また、子どもの発言に関するエピソードについて聞いてみました。■子どもの発言に悩んだことあるが、約8割!子どもの発言に悩んだことがあるかアンケートを実施したところ、一番多い回答が「とてもある」48%、そして「たまにある」33%と続きました。上位の回答を合わせると、約8割の人が悩みを抱えているという結果に。「少しだけある」も合わせると、今回のアンケートでは87%もの人が、子どもの発言を気にしていることがわかります。Q1.子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?とてもある 48%たまにある 33%少しだけある 6%ほとんどない 7%その他 6%集団生活はお友だちと遊んだり、家庭ではできないことを経験できたりなど、たくさんのメリットがあります。しかし、家庭という小さな集団で生活してきた子どもにとっては、個人差はあるといえストレスを感じることもあるでしょう。お友だちとのけんかだったり、自分の思うようにできないことへの憤りだったり…。それらが子どものなかで積もることによって、大人がドキッとするような発言につながっていることもあるかもしれません。では、保護者の方は、子どものどんな発言に悩んでいるのでしょうか? 具体的なエピソードを見てみましょう。■「あの子、嫌い!」友だちへの拒絶に悩む親たち集団生活が始まると子どもにも人間関係ができ、そうなると「合う」「合わない」といった相性の問題からも避けては通れないのだと思います。大人であれば、「必要以上に関わらないようにする」などといった対策を自分で取ることができます。また、「嫌い」などの強い言葉を本人に言うこともないでしょう。でも、子どもはまだ発達の途中ということもあり、お友だちとの距離感を見誤ってしまうこともしばしばあるようで…。「3歳の息子の話です。遊ぶ女の子とはケンカが絶えず、会うと必ず揉めます。家でたまに『●●ちゃん嫌い!』とか『●●ちゃんにはコレ貸さないよ〜』と言うので、何とも言えずどうしたものかと思います。女の子に拒否されてしまう息子を見ると親としても悲しくなるので、息子がそう言うのもわからんでもない。ただ、仲良く遊べるときもあるのですが…」「年少のときから仲の良い双子の友だちがいるのですが、その子たちが、娘とケンカすると『キライ!』『もう遊ばない!』『嫌な子!』と言われることが。うちの娘は悲しそうな顔で何も言わず、泣くことを我慢していました。ケンカの原因はうちの娘にも悪い部分もあるので、『次から気をつけようね』という言葉がけしかできませんでした」「このあいだまで、『○○ちゃん大好き!』って言っていたのに、最近は『○○ちゃんはもう飽きた!』って言うんです。嫌い怖いもそうですが『飽きた!』はさすがに良くないし、お友だちに直接言わないように言いましたが、伝わってない様子…」仲良く遊んでいたのにちょっとしたことでタイミングが合わなくなったり、相手の拒否が強すぎてもめたり…。そんなとき、まだそんなに語彙の多くない子どもは「嫌い」という言葉で自分の感情をなんとか表そうとしているのかもしれません。「うちは小学4年生になりますが、同じように、『●●ちゃん嫌い!』と言ったり、芸能人も『この人嫌い』」とハッキリ言っちゃうので、わざわざ嫌いな人言わんでエエよと伝えてます。あまり聞きたくないですよねぇ。でも翌日に遊んで、『やっぱそんな嫌いじゃないわ』なんてケロッと言ってて、同じだなぁと思いました!」汚い言葉や気持ちよくない言葉を子どもが使ったときに、その言葉が相手を傷つけることは伝えていきたいところです。でもモチコさんのエピソードと同じように「嫌い」と言っていても、すぐまた一緒に遊んでいたというコメントも寄せられました。あまり深刻にならなくてもいいのかもしれませんが、でも、もしかしたら、なにか困りごとのサインという場合もあるかもしれない…。考え出すと止まりません!そして、本当にお友だち同士で問題が起こっている場合であっても、どこまで親が口を出していいのかも悩ましいところです。■子どもがだれかと比較するのは親が原因!?大人が不安に感じる子どもの発言は「嫌い」という言葉以外にもあります。たとえば、できる子とできない子を比べたり、友だちを「悪い子」だと断定したり…。小学生くらいのお子さんになってくると、あえて相手を傷つけるような言葉を使うこともあるようで、みなさん悩まれている様子…。どのように子どもの発言と向き合っていくのがいいのでしょうか。「幼稚園のとき『●●ちゃんはあれができなかった』『●●くんが怒られた』というマイナスな発言を聞くようになりました。きっとそこまでには何か理由があると思うけど、何だかモヤモヤ。でも考えたら親である私が『このあいだはこれできたのに、何でできなかったの?』など、他人や過去のことと比べる言葉をたくさん使っていたからだと気付きました。それからはなるべく褒めることを優先するようにしています。『いろんな子に優しくできると、すてきだよね!』など、なるべく具体的に」「わが家の息子は甘えん坊。できることも『ママ~お願い』とかわいく頼んで来ることもしばしば…。そこでまわりの大人が『4歳でしょ? できないの?』など言ってたら、ある日『●●くん、5歳なのにおしゃべりできないんだよ?』と…。成長のスピードはそれぞれだと言うことをわかりやすく伝えましたが、ドキッとさせられた発言でした」ご紹介したエピソードは、子どもの発言から、叱り方など親の側の普段の発言について考えさせられたというパターンです。子どもを注意するとき、ついつい「あの子はこんなこともうできているよ」とできる子を引き合いに出してしまったり、「昨日はちゃんとできたでしょ!」と過去と比較してしまったり…。子どもは良いことも悪いことも、どんどん吸収していきます。それこそ、小さい子どもは善悪の判断もあいまいで、覚えた言葉をただ使いたいだけという側面すらあるかもしれません。だから大人のほうこそ、普段の言い方を気をつけなければ…とあらためて感じました。「ある日、息子が『●●君な、悪い子やねん』と、その子のことを家で話し始めました。『だってな、みんなが座ってるときに立ってるし、並ばなアカンときに並んでないねん』と。少し返答に迷いましたが『じゃあ、息子はなにもかも全部カンペキにできる? 先生に注意されたりしない?』と聞くと、『あ、ホンマや、僕と一緒や!』と妙に納得した顔をしていました。このときは『みんな同じなんだよ』と教えてみました」「できることとできないことがあるのはみんな同じ」であり、「得意不得意は人それぞれ」…。大人になった今だからそう思えますが、成長途中の子どもにとっては、いろいろ経験して学ぶことのひとつなのだと思います。■子どもにとっての味方でいるために。親ができることは?ただ、家庭内で思ったことをなんでも言えるのは、子どもにとって悪いことではないような気がします。小学生、中学生と成長をしていって、もっと困ったことに直面したとき、相談をしてもらえないほうが親はつらいのではないでしょうか。ただ、「嫌い」という言葉はあまり聞いていて気持ちがよくない言葉。だから「どうにかしたい」と思うのもわかります。親はそのとき、どんな対応ができるのでしょうか?▼子どもなりの思いを聞く。嫌いは苦手野菜と一緒?「子どもには子どもなりの思いがあっての発言だと思うので、母親としては一旦は受け止めたいとおもいます。家の中でだけは、本音で話させてあげたいので」「うちも『嫌い』って言うときありました! とりあえず子どもの気持ちを肯定してあげます。そのあと話の前後の繋がりで相手目線からのお話をし、その子のいいところを聞いてます。嫌いじゃなくて苦手って言えるように誘導したり…小さいころは、苦手野菜と同じような感覚かなと」「まずは親の主観を挟まず、しっかり聞いてあげるように心がけてます。同じトラブルが数回あったとき、はじめて、対処方法を一緒に考えたり、先生に相談したりするようにしてます。子どもは、幼いうちは気まぐれで大人が思うほど、深刻な問題は少ないように思います。8年育児をしてきて、いまだからこそ、そう思います。幼少期は、小さなことで、いちいち振り回されてました」苦手野菜と同じような感覚の「嫌い」。これは、少し気がラクになりますね! まずは、子どもの主張に耳をかたむけることが、基本であって一番大切なことなのかも。▼子どもの言葉に親ができる具体策はある?子どもの発言に対しての具体的な対応案もいろいろと寄せられました。「いろんなところから仕入れてくる言葉のなかでも、相手に対して攻撃的な言葉は、やはりドキッとします。年長になった娘に、きちんと意味が説明できるように、私が昔に使っていた分厚い辞書を手元に置くようにしました。本が好きな娘には良かったようです。なぜなぜにも答えられ、親も助かっています。きちんと意味をわかって言葉を使える、相手にどんな風に届くのかを想像できるような大人に育って欲しいです」「習いごと先に苦手な子がいたようです。行きたがらないので『●●くんが苦手なの?』って聞いたら、『うん』と言ったので、曜日を変更しました。苦手な子がいるからといって、習い事まで嫌になるのは私もどうなのかなぁと思ったので」子どもの性格や普段の親子関係から、家庭にあった対応ができるのは理想的だなと思いました。習いごとなど、時間や曜日を変更することが可能な場合は、一度離れてみるという手もありますよね。子どもはたくさんの言葉をテレビやお友だちからインプットして、使ってみようとしますよね。だから、家庭ではできるだけ気持ちいいポジティブな言葉を使ってみると、子どももどんどん使ってみるような気がします。逆に、自身が子どものころ頭ごなしに「そういうことは言っちゃダメ」と注意され、傷ついたというエピソードもありました。「私が幼稚園のころ、母に『(私が)イヤって言ってることやるから、●●ちゃん嫌い』と話をしました。しかし母は私に『そういうこと言っちゃダメ!』とひと言。私は『そうなの? そうしたら先生にお話してみたらどうかな? でもお友だちに嫌いなんて言ったら悲しむよ』などの言葉が返ってくると思っていたのですが、まさかの返し。母は私の味方ではないのかとトラウマになってしまいました。自分の子どもには、同じ思いをさせないようにしたいと心から思いました」自分が子どものころに親から受けた対応って、けっこう覚えているものなんですよね…。それに納得がいっていなければなおさらです。家族に弱いところを見せられたり、愚痴が言えたりするのは、きっと家庭が安全地帯になっている証拠の気がします。まずは自分の気持ちを吐露できる場を作れていたことで親としての第一関門は突破できたと思えると、少し気持ちも落ち着きそう。子どもの意見にはしっかり耳を傾けつつ、必要なときにはアドバイスをし、基本的には見守ってあげられる…。こんな親を目指したいところだけれど、でもこれらは、大人同士のつきあいだって簡単なことじゃないですよね。「あの子、嫌い」は、子どもが家庭から外に踏み出していくなかで出会うチャレンジの1つかもしれません。人付き合いは一生続いていく課題でもあり、力にもなる。だから親子で一緒に、成長していかれるといいですね。Q1. 子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?回答数:206Q2. 子どもの発言についてエピソードやご意見を教えてください回答数:46アンケート集計期間:2019/3/21~4/18
2019年06月03日数年前から「毒親」という言葉を目にする機会が多くなりましたよね。「毒親」とは文字通り、子どもにとって毒になる親のこと。いわゆる、虐待する親などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、子ども対して精神的にプレッシャーをかけたり、暴言を吐いたり、気分で振り回したりするのも「毒親」のようです。■あなたの家は大丈夫?家族の問題は、他の家と比べるのが難しいので、傍から見れば「毒親」でも、当の子どもは「これが普通」と思い、気づかないまま大人になるケースも多いもの。また、大人になってからも「毒親」に支配され続けるパターンもあり、そういう女性は恋愛や結婚をするうえで支障が出るという話も……。そんな「毒親」にまつわる本をご紹介しますね。あなたの両親は、毒親ではないでしょうか?■毒親の娘は自己肯定感が低くなる?『母がしんどい』(KADOKAWA)まず「毒親」の本と言えば、漫画家の田房永子さん。「毒親」関連の著書が多く、自身が親になってからも、子どもに対する自分の行動に苦しみます。そんな田房さんの代表作は『母がしんどい』(KADOKAWA)です。かわいい絵柄のコミックエッセイで読みやすいのですが、内容は壮絶。幼少期から社会になるまでの、母親の数々のエピソードが書かれています。個人的に強烈だったのは「ブラジャーを買ってくれない」(要は娘が年頃になることを認めない)というお話。「アルバイトや学校行事を邪魔され、参加できない」「娘の友達と仲良くなろうとする」などもびっくり。でも田房さんは、母親を嫌うなんて自分がいけないんだ、と罪悪感を持ってしまい親から離れられないのです。「バカ」「ブタ」といった暴言を吐かれても自分を責め、自己肯定感が低くなった彼女……。自己肯定感が低い人は「自分には人から愛される価値などない」と思い込む傾向があって、相手の好意を信じられなかったり、素直に愛情表現できなかったりしがち。だから恋愛下手な人が多いと言われています。また、親から認められる異性と結婚しなければ、という強烈なプレッシャーにさらされるようです。自分の親ももしかして?と思っている人にとってこの本は、何らかの気づきを与えてくれるかもしれません。■母娘は女同士だからこそ難しい『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)2冊目は、精神科医・水島広子さんの著書『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)。全8章で構成され、毒親の実態を論理的に説いている本です。症例も豊富で、「毒親」の被害にあっている当事者のケアだけでなく、親サイドの原因も分析。そして「毒親」に育てられた子どもの心のケア方法、問題の手放し方などにも言及しています。第6章の「こじれる母娘問題の『女』について」では、母と娘がまさに「女VS.女」の構図になっていることを解説。ここを読んで、娘の結婚には、少なからず母親が影響を与えていることがわかりました。「毒親」の存在に心を痛めている人は必読。「毒親」とは何かを学ぶのにもおすすめです。■恋愛下手な理由がわかるかも両親が「毒親」とまではいかないまでも、自分の恋愛観や結婚観に親が影響を及ぼしている、と感じる人はぜひ一読を!あなたの恋愛や婚活がスムーズに進まない理由が見つかるかもしれません。
2018年12月11日きょうだいは仲がいいのが理想ですがそうもいかないときがあります。こんなときの私の対策法。そんなにたいしたケンカじゃないときは収拾付かず、どう見ても片方が悪いときは仲介をしますさらに諭してみる大体のケンカはここらへんで落ち着くのですがそれでもどうにもならないときは最終手段!「玄関正座」です。ちょっと離れた場所で2人で話し合ってもらいます。話し合いの最中は私はノータッチなので、仲直りまで時間がかかる場合もありますが、2人で納得いくまで話し合ってもらいます。ケンカするほど仲がいいと言いますもんね~。でもケンカの数が多すぎると母のメンタル面がやばいので、そこそこに仲良くしてもらいたいですね。
2018年10月13日「母にされて嫌だったことを、自分もわが子にしてしまうかもしれない…」。そんなふうに感じたことはありませんか? 「いま、虐待の世代間連鎖を怖がるママが、とても多いのが気がかりです」と話すのは、原宿カウンセリングセンター所長の信田さよ子(のぶたさよこ)先生です。「虐待」という語感から、「私とは関係ない話だわ」と感じている人でも、「母にされて嫌だったことを、私も子どもにしてしまっている!」と思ったことはあるのではないでしょうか? 信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。親子・夫婦関係、暴力、ハラスメントなどの問題に関するカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)ほか多数。■母親像にひびが入る5つの人生分岐点信田先生は、著書『母が重くてたまらない・墓守娘の嘆き』を2008年に出版して以来、一貫して母との関係に悩む娘たちへのメルマーク(指標)を世に提示し続けています。そんな信田先生は、「女性の一生で、母娘問題が表面化しやすいきっかけ、ポイントは5つあります」と言います。それは、①思春期、②原家族離脱期(就職・進学など)、③結婚、④出産・育児、⑤介護です。とりわけ出産・育児の時期は、子どもを育てながら「合わせ鏡」のように自分の母親の育児態度が思い出される時期です。「なぜ、あのとき、母はあんな態度だったのだろう?」と苦々しい気持ちがよみがえってきたり、「イヤだと思っているのに、母と同じ口調でわが子を叱ってしまう」と、自己嫌悪を感じたり。育児を巡って、母からの否定的・批判的な態度にカチンときてケンカになることもあるでしょう。子育ての時期は、母との関係性の「ほころび」が見えてくる時期なのかもしれませんね。■「私って、毒親?」と、心配なママたち「毒親」という言葉が広がったことにより、「私って、もしかして毒親?」と、心配になるママも多いようです。「『毒親』と、『毒親じゃないこと』。その境目はどこにあるのか? それは、子どもが自分の母のことを毒親だと思うか、思わないかです。毒親という言葉もけっこう流行語みたいなものですし、まして客観的な基準は、ありません。そんな基準があるとすれば、ママたちを恐怖に陥れることになってしまいますからね」(信田先生)では、わが子を感情的に強く叱ってしまったとき、ママはどのように気持ちを整理すればよいのでしょうか?「もちろん感情に任せて叱ることは、おすすめはできません。けれど、『強く叱りすぎてしまった』という瞬間だけを切り取って、『トラウマになってしまったら、どうしよう』と、思い詰めなくても大丈夫ですよ。それよりも、叱りすぎてしまったあと、わが子に対してどうフォローするかの方が、よっぽど大切です」(信田先生)。「感情的に叱りすぎてしまった」と感じたら、わが子に向き合って、きちんと謝ることができるかどうか? たとえば、「ママ、少しイライラしすぎていたね」と、フォローできれば、子どもが背負う精神的な負荷はまったく違ってきます。そのために大切なことは、逆説的かもしれませんが、「わが子に対して、感情的になってしまった私」を責めすぎないことです。「『感情的に叱ってしまったから、私は毒親だ』と思ってしまうと、自分を追いつめてしまいます。その分のエネルギーを、子どもに対してのフォローに使ってください。子どもとの関係性が全然、違ってきますよ」(信田先生)■重い母たちは不幸だったところで。「自分の母がイヤだ」と苦しんでいる女性たちの母は、どんな人だったのでしょうか?まず、最初にあげられる特徴は、そういった母たちは、不幸しか語らないということ。それによって、娘は「母の人生のカウンセラー」へと、選択の余地なく追い込まれてしまうのです。おそらく母はあたり前のように(何の罪悪感も持たずに)、自分の不幸を娘に語り続けてきたことでしょう。母が不幸を語り続けることが、娘にとってどれほどおびえと緊張をもたらすか…。「その残酷さを思うと、『“自分の不幸を聞かせ続ける虐待”という定義を新設してほしい』という(母との関係の悩む娘たちの)グループカウンセリング参加者たちからの要求に、納得してしまいます」(信田先生)。 ■母と娘の間に起こっていることを理解するとは「母との関係に苦しんでいる娘」は、意外と多いものです。誰に、何を、どう相談して良いのかもわからず、一人で抱え込み、悩んでいる人もいます。また、母との関係に悩んでいる友人に、どう接すれば良いのか迷っている人もいるでしょう。今回の特集では、母との関係に苦しんでいる娘が、気持をどう整理していったら良いかについて考えてみます。「一番大切なことは、知識を持つことです」(信田先生)。まずは、母と娘(自分)との間に起こっていた(いる)ことを、構造的に理解します。この理解がないと、感情が「母親が憎い」と「自分が悪い」の両極端に揺れ動いてしまうそうです。「じつは、メンタル的に一番キツいのは、気持ちが両極を往復することです。これをやってしまうと、心が疲れて鬱(うつ)になってしまうこともあるんですよ」(信田先生)次回は、「母と娘の間に起こっていた(いる)ことの構造」を、信田先生に解説いただきます。■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『母・娘・祖母が共存するために』 (¥1,512(税込)/朝日新聞出版)子育て中のママにこそ、読んで欲しい!母娘問題の第一人者が書いたメルクマール(指標)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『アダルト・チルドレンという物語』(文春文庫)、『さよなら、お母さん』(春秋社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)『母からの解放 娘たちの声は届くか』(ホーム社)など。
2018年06月25日最近「毒親」本は相次いでベストセラーになり注目を集める「毒親」ですが、毒親はアダルトチルドレンの原因になったり、毒親の子が毒親になったりと長期に渡って影響を与える深刻なものです。毒親になっていないかのチェック方法から、毒親の与える深刻な影響、毒親の子が毒親にならないための方法専門家の意見を伺ったママテナの記事からまとめました。●「毒親」とは?「毒親」という言葉を知ってますか?毒親とは、子どもを自分の思い通りにしようとし、暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親のことです。子どもにとって「毒」になる親ををこう呼ぶそうです。どんなママが毒親になってしまうのか?子供が成長してアダルトチルドレンになってしまう原因も毒親にあるといいます。しかし、毒親は実は子供の時の親の影響を受けた場合が多く、被害者が加害者になるという状況もあります…。▼続きはこちら▼●あなたは毒親になってませんか?良かれと思ってしている子どもへの激励や応援は実は自分自身の思いを押し付け、子どもを追い詰めて負担になっています。あなたの毒親度チェック、6つの質問に答える事で簡単に確認できます。▼続きはこちら▼●毒親が与える深刻な影響とは?毒親に育てられた子供が親になると、自分自身が否定されて育ったため、しあわせでないと感じ同じことをしてしまう、と専門家は指摘します。毒親チェックであてはまる項目が多かった場合、自分の子供を毒親にしないためにも、この毒親連鎖を断ち切る必要があります。その方法とは?▼続きはこちら▼●しつけのポイントは?毒親にならないようにしながらも、子供のしつけはしなくてはいけないママ。具体的なしつけの方法や、両親を見て学んだことなど、しつけにかんする記事です。▼続きはこちら▼
2018年05月27日先日最終回を迎えた2017年10月期のドラマ『明日の約束』(関西テレビ)では、過干渉などにより子どもを支配する「毒親」が登場して話題になりました。「毒親」に悩む人は実の母からの卒業が難しく、離れがたいという現実があるように思います。今回は、「毒親」ついて考えてみたいと思います。「毒親」ドラマが続々と登場した2017年「毒親」という言葉は、医療機関のコンサルタントのスーザン・フォワードが書いた『毒になる親 一生苦しむ子供』からついたもので、子どもを支配する、子どもに罰を与えるなどして、悪影響を与える親を意味しています。2012年に親との確執を記録したコミックエッセイ『母がしんどい』が多くの共感を集め、「毒親」の問題が多くの人に知られることとなりました。最近では書籍だけでなく、映画や漫画、そしてドラマにも多く登場しています。今年のドラマでは、『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)や『過保護のカホコ』(日本テレビ)に登場する母親が「毒親」として話題になりました。どちらの母親も、娘が可愛いがゆえに自分と同じ苦労をさせたくないというような思いから過干渉になり、「毒親」になってしまっているというものでした。どちらのドラマでも母と子の折り合いがつかない現実が描かれ、母からの卒業を遂げるという結末になっています。子どもにとっては重すぎる毒親、その内容とはドラマ『明日の約束』は、井上真央さん演じるスクールカウンセラーの藍沢日向が、教え子の不可解な死を紐解いていくというストーリー。メインストーリーとして、教え子の男子生徒がなぜ死んでしまったのか、学校や部活でのイジメの疑惑や、不穏な交友関係、そして仲間由紀恵さん演じる母親の過保護すぎる行き過ぎた愛情などが描かれました。注目を集めたのは、物語の中に登場する手塚理美さん演じる主人公・日向の母親の毒親っぷり。その一部をご紹介します。母親が日向の小さい頃に強制していた交換日記のタイトルが「明日の約束」。これが子どもにとってはかなり重い内容です。今日も日向はママの言うことを聞けない悪い子でしたね。明日はちゃんといい子になりましょう。明日の約束。その1、ママがいいと言ったお友達以外とは遊ばない。その2、ママに口ごたえしない。その3、ママをイライラさせない。必ず守るように。ママは日向が大好きです。「日向はこれから、ママの言う通りに生きなさい。日向の読む本も、遊ぶ玩具も、お友達も、全部ママが選んであげる。日向にとって、それが一番正しいんだから。明日の約束。ママの言うことを疑わない。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。「日向も今日から12歳。小学校も今年で最後ですね。でも、大きくなってもあなたはママの娘です。これからもずっとママの日向でいてね。明日の約束。日向はママを一生、愛し続ける。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。出典: ドラマ『明日の約束』 ドラマでは、漫画やおもちゃを捨てさせたり、自分の気に入らない友達が来たら帰ってもらったりする母親の様子が描かれ、その様子には胸が痛くなるほどでした。日向は母親からの重圧に耐えきれず、12歳になった日を最後に、母親への返事を書くことをやめてしまいます。その後、自分を守るために腕を負傷し障がいが残ってしまった母親への罪悪感から、一緒に暮らすことをやめられなかった日向。社会人になっても毒親からの支配は続きます。「あ~いやらしい。ママに隠れてこそこそ恋人作って」。日向に恋人がいることを知らされていなかったと気づいたとき、大きな声で言い捨てた言葉です。母親は娘とは良好な親子関係を築けていると信じており、日向の心の傷については理解がありません。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあると、とげのある口調で日向を攻め立てるのです。やっとできた毒親からの卒業は29歳エンディングで日向は、母親の呪縛から卒業を遂げます。12歳でやめた交換日記の返事を29歳になった主人公がようやくできるのですが、その言葉が印象的です。「私は大きくなってもお母さんの娘です。でも、ずっとお母さんのためだけに生きることはできません。……明日の約束 私は、私のために生きていきます」。出典: ドラマ『明日の約束』 ずっと「ママの日向」でいることはできないと、母親に「NO」をつきつけた形になります。このメッセージを告げて、日向は家を出て一人暮らしを始めることになり、物語は終わります。ありあまる愛情が引き金に…。毒親ドラマはまさに反面教師ドラマの主人公・日向は29歳でようやく母親と決別することができますが、おそらく何歳になっても母親との問題に悩む人はいるのではないかと思います。ありあまる愛情ゆえに、子どもたちの人生を知らない間に支配してしまう母親たち。このドラマはそんな母親に悩む人たちに勇気を与えてくれます。母親に支配されて生きるというのは、別の言い方をすると母親に守られて生きるということ。それはとても苦しい反面、安定もしているため、逃げ出しにくいといえるでしょう。卒業するタイミングがなかなか見いだせず、何歳になっても母親に依存してしまう人は少なくありません。母親との関係性は非常に複雑なものです。日向の母親は、自らが子どもにとって「毒親」にならないための反面教師でもあるように思います。筆者も2児の母ですが、愛情を掛けることは、子どもを支配して全部道を作って決めてあげることではないのだなと改めて気づかされました。「私のために生きる」と宣言した主人公のように、子どもが子ども自身のために進んでいける道を応援する母親でありたいものです。【参考リンク】・『明日の約束』公式サイト ※FOD、カンテレドーガで有料配信中
2017年12月28日スカーレット・ヨハンソンとフランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックの離婚が成立した。2人は連名で「私たちが親しい友人同士で、親であることに変わりはありません。愛と思いやりにあふれる環境で子どもを育てていく責任を分かち合います」と「ETonline」にコメントを寄せている。今年1月、2年の結婚生活をともにしたロマンとの離婚が報じられたスカーレット。3月にはスカーレット側が離婚を申請したとのことだが、4歳の娘ローズ・ドロシーちゃんの親権をめぐってバトルが勃発。「Page Six」によれば、スカーレットは共同親権を求めたが、ロマンはスカーレットが仕事で世界中を飛び回っていることを理由に、ローズちゃんは「自分とフランスで暮らすべきだ」と主張した。最終的にはお互いが一週間おきにローズちゃんと過ごすということで決着がつき、離婚が成立したもよう。スカーレットは今年5月から「Saturday Night Live」(「SNL」)に出演しているコリン・ジョストと交際を開始し、すでに新たな恋を満喫中。先月末には2人でコメディアンのデイヴ・シャペルの誕生日パーティーに参加し、午前2時半に一緒に会場を後にする姿が目撃されている。(Hiromi Kaku)
2017年09月14日私のところには家族との問題を相談しにくる人もたくさんいます。親の立場からだったり子どもの立場からだったり内容もいろいろなんですが、その中に「親が愛してくれない」という悩みを打ち明ける人がいます。「他の兄弟ばかりかわいがるんです」とかね。だけど、基本的に自分の子どもがかわいくない親なんてまずいません。本当にまったくかわいいと思っていないなら、私のところに相談に来るようになるまで育てることなんてできませんよ。ただね、同じ兄弟姉妹でも愛情や手のかけかたに差が出ることはあるんです。病気などの事情で、どうしてもひとりの子に手を取られる場合もありますし、跡取り意識の強い家庭だと長男を特別扱いする傾向があったりもするでしょう。また、親は意識していないけれど、いつのまにか愛情が偏っていることもあるわね。親子にも相性ってありますからね。でも「愛してもらえない」と相談に来る人は、たいてい雰囲気が暗いの。「自分が疎まれてるんじゃないか」なんてクヨクヨするよりも、まず笑顔を心がけてみなさいね。それは親にも責任があると思いますよ。きょうだいのうちひとりを溺愛して、ひとりを敬遠するようなことになると、敬遠された子が卑屈になって、どんどん暗くなってもしょうがないわね。でもね、そこで親やきょうだいを恨んでみてもよけいにギクシャクしちゃうだけ。暗い子って親に対しては「おねえちゃんばっかりかわいがって」とか、きょうだいに対しては「弟のせいで私がかわいがってもらえない」とか、たいてい親きょうだいを恨んでいるんですね。それを全部家族のせいにしているの。 だからどんどん卑屈になって暗い顔になっていくし、親も人間ですから、ついつい、そうでない子のほうに話しかけちゃったりして、また暗くなって…という悪循環に陥ってしまうのね。でも、だれだって暗い顔をしている人よりパッと明るい印象の人のほうが話しかけやすいでしょ?親だって同じです。意識して分け隔てしているわけじゃないんですよ。だから直接「なんでおねえちゃんばっかりかわいがるの?」って聞かれても親には自覚がありませんから「どうしてそんなふうに思うのかしら」と思われてしまうのがオチ。親に変わってもらいたいなら、まず自分が変わることです。暗い気持ちだから暗い顔でいるんじゃなくて、そういうときこそ笑顔でいてほしいの。ちょっと難しいかもしれないけど、悲しくても笑ってみる。笑顔でいられる時間が長くなればなるほど、いままで冷たいと思っていた親の態度も変わってくるはずよ。がんばりなさいね。 ≪新しいあなた≫への第一歩!【最重要◆転機】恋/仕事/お金/人脈
2017年09月01日新年度に行われる視力検査。視力低下の判定を持って帰ってきた場合、親のショックも大きく、戸惑うことも多いのではないでしょうか?実は私もその1人でした。今回は私が実体験から学んだことをまとめてみました。視力低下判定をもらってから、メガネをかけるまでの注意点1.「様子を見ましょう」には要注意わが家の長女が小学3年生になった春、視力検査の結果を持って帰ってきました。結果はC判定、眼科を受診するように書いてあります。両親共に視力は良く、ゲームもないわが家。正直「ウソだよね?」と思いながら眼科へ。眼科での検査の結果、近視になりつつあり、「目薬をさして、また少し様子を見ましょう」とのことでした。学校に検査結果を提出、教室では黒板が見えやすいように前の席にしてもらい、これで授業も大丈夫だと安心していたのですが、1年後にさらに悪くなった結果を持って帰ってきた娘。今さらながら母子でショックを受けます。眼科受診の結果、メガネが必要となり、処方箋を持ってメガネ屋さんへ直行しました。視力に関しては子どもが目の痛みを訴えるわけではないので忘れがちになり、また「様子を見る」という言葉に私が油断してしまったことで、眼科通いが後回しになったことを反省しました。2.成長期、頭痛も要注意思い起こせば、視力低下が進んだ時期はぐんぐんと背が伸びている成長期でもありました。その時期、寝る前に頭痛を訴えることもしばし。それが眼精疲労からくることもあるとは知らず、ひと晩様子を見てやり過ごしていたこともありました。3.親の思い込みも要注意視力で困ったことのない私たち夫婦は「メガネはなるべく遅いほうがいい」という勝手な思い込みがありました。今でもいつのタイミングがベストなのか、私にはわかりません。ただ視力や環境には個人差がありますし、弱視のように早くメガネをかけなければならないケースもあります。勝手な判断をするのではなく、眼科に通い相談をし続けることが大切だと思いました。初めてメガネをかけた娘、「こんなにくっきり見えるんだ!」と言ったときの明るい表情は、今でも忘れられません。そしてその日にメガネ屋さんで「お子さんはこんな感じでものを見ていますよ」とかけさせてもらったメガネ、そのメガネ越しの景色に私自身もハッとさせられました。「こんなにぼんやり見えていたら、生活に支障がないわけがない…」これまでメガネなしで自転車に乗っていたことを思い出します。自転車で私の後をついて走る娘、大きな段差でもない場所で大転倒したことがありました。どうしてこんな場所で転倒するの?と不思議で仕方なかったのですが、当時の娘には段差が段差として見えていなかったのでしょう。車道横でのことだっただけに、今思い出してもゾッとします。周囲がぼんやりとしか見えないことで、状況判断が瞬時に正確に行えず、危険察知は遅くなります。と同時に、その後の行動もワンテンポ遅くなってしまうわけです。これらのことから、メガネは子どもの生活の質をより良くするために必要な道具であることが理解でき、ようやく前向きにメガネを作ることになったのでした。メガネをかけてからも注意すべき点しかしメガネをかけたら安心、でもありません。その後も日常生活で気をつけるべきことは多くあります。1.姿勢や勉強の環境に気をつけるまずは勉強や読書の姿勢。眼科でも注意されますが、本や教材を目から30センチ離すこと。それには机と椅子の高さが子どもの体に合っていないと30センチ離すことができません。子どもの成長に応じて机と椅子の高さの見直しが必要です。2.時間を決めて目を休める意識的に目を休めることは、メガネをかけていない人にも大切なこと。1~2時間続けて目を使い、目の疲れが続くことはNGです。タイマーで時間をはかり、できれば20~30分ごとに目を休ませる習慣をつけます。3.定期的な視力検査で、本人に意識させるメガネをかけてもじわじわと視力が低下してくることもあります。それに伴い、メガネの度も合わなくなっていきます。ゆっくり進むので本人も気づきません。定期的に眼科やメガネ屋さんで視力の測定をし、親も子も共に意識することも大切だと思いました。小学校低学年の頃からメガネをかけている友人のSさんは「視力低下にショックを受ける母の姿を見る方がつらかった」そう。わが家の場合も同じで、動揺する私の姿に娘が心を痛めたかもしれません。しかし今回この記事をまとめることで、一番大切なのは、子どもが明るくまた安全に生活できることであり、親の私は前向きな気持ちでしっかりと子どものサポートをしてあげなければならないこと、そこを再認識することができました。<文:フリーランス記者林未香>
2017年06月08日「親の育て方の問題よ!」発達障害の子どもを育てる親を苦しめる一言こんにちは。モンズ―スーです。みなさんは自閉症児の光くんとお母さんの成長をつづったマンガ『光とともに…』を読んだことはありますか?このマンガに、私たち発達障害のある子どもを育てる親にとって、とても印象的なシーンがあります。光くんが自閉症の可能性を指摘されたばかりの頃、親子が慣れない法事に出席したときのエピソードです。普段から光くんのおばあちゃんに子育てを批判されていた母の幸子さん。親戚の前でなんとかお行儀よくしていてほしい、と願いますが、とうとう光くんは大声で泣き出し、親戚に白い目で見られてしまいます。お経の音や見知らぬ大人たちの話声に、感覚過敏のある光くんは耐えられなかったのでしょう。ところが、エスカレートしていく泣き声におばあちゃんは「テレビにお守りさせて、しつけもしないで手抜きばかり考えているからわがままになった」と幸子を責めます。ついに、幸子さんはおばあちゃんに「光くんに自閉症の疑いがある」ということを告げたのですが……Upload By モンズースー発達障害は先天性の脳機能障害。育て方や本人の努力不足が原因じゃないのに…自閉症を含む発達障害の原因ははっきりとはまだわかっていませんが、先天性の生まれ持った障害だと言われています。ですが以前は「自閉症は親の育て方でなる病気」と考えられていた時代があったこともあり、光くんのおばあちゃんのように「育て方のせい、子どもがちゃんとできないのは全部親が悪いからだ」と考えている方も少なくなかったようです。今でも、同じように発達障害児を育てているママ達から「幼稚園でしつけに問題があると言われた」「子どもの泣き方が激しく近所で虐待を疑われた」「義実家で育て方が悪いから自閉症になったと誤解されている」などというようなお話を聞いたことがあります。「発達障害は何のせい?」思い悩むなかで私が見つけたことUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーただでさえ「育てにくい子」と表現されることの多い発達障害児育児、中には病院の医師に「この子を育てるのは定型発達の子ども3人を育てることと同じくらい大変」と言われたお母さんもいました。そんな大変な育児を頑張っているなかで、「この子が他の子と違うのは親の育て方のせい」などと責められ、光くんのお母さんのように辛い思いをしている方は少なくないのではないでしょうか?しかし、よくよく考えてみると、育て方で子どもが変わっていくというのは、発達障害のある子ない子も同じことだと思います。発達障害のある子は、生まれ持った特性の凸凹の大きさから、その子に合った関わり方や育て方を見つけていくのに時間がかかるため、定型発達の子ども達と比べてしまうとゆっくりではありますが、それぞれに成長していきます。周囲の方は「育て方のせい、親が悪い」などと責めるのではなく、その子なりの成長過程を見守ってくれたら嬉しいと私は思います。※このコラムは『光とともに・・・~自閉症児を抱えて~』の場面の中から発達障害の事例を取り上げてご紹介しています。秋田書店『フォアミセス』誌でも掲載しています。よかったらお手にとってご覧くださいね!フォアミセス|秋田書店Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~
2017年06月02日先週末(2017年5月21日)、NHKスペシャルで発達障害の特集が放送された。( NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」 )番組内では、最新の脳科学研究や当事者への聞き取りにより、発達障害の人にはどんな風に世界が見えているのかを映像化したり、発達障害の人がどんな悩みを抱えているか、ひとつひとつの事例を丁寧に紹介。発達障害でない人にとっても、とてもわかりやすい形で解説していた。筆者は発達障害の子を持つ親として放送を楽しみにしていたが、期待を裏切ることのない、とても良い内容だったと思う。当事者の親として私なりの感想をまとめてみた。■やっぱり映像の力はすごい!まず、「おぉ!」と思ったのは、発達障害当事者の視点を再現した映像力だ。発達障害は外見からはわかりにくい障害だ。それゆえ、よく「我慢が足りない」「わがまま」などと言われ、なかなか理解してもらえないことも多い。だが、今回の番組の映像化により、一般の人にとっても発達障害の人が見ている世界がどんなものかわかり、ずいぶんと認識が変わったのではないだろうか。■もしかして、あれが息子の見ている世界なの…?私自身も、大きな発見があった。自閉症スペクトラムでADHDの傾向もありと言われている筆者の4歳の息子は、集団に向けた一斉指示が入りにくい傾向がある。確かに同世代と比べると、言葉の理解度は低いところもある。だが、決して言葉の意味が分からないというわけでもない。その証拠に、療育などで先生が目の前で1対1で説明すれば、指示に従うことができる。番組では、教室でいろいろなものが気になってしまい黒板に集中できない女の子の例や、カフェの雑踏の中で相手の話がうまく聞き取れない女性の例などが紹介されていたが、あれが息子が見ている世界なのかもしれない……と考えさせられた。今、保育園のクラスで集まる時、息子はたいてい後ろではじっこの方に配置されている(おそらく、もう一人の先生がフォローに入りやすいという配慮でこの場所になったのだと思う)。もちろん先生方がいろいろ考えた上での場所であり、それもありがたいのだが、先生が遠くなると先生の声はますます聞きとりにくくなってしまうし、注意も向けにくくなってしまう。番組を見て、例えば、集まりの時は思い切って席を先生のど真ん前に配置したら、注意力が変わってくる可能性もあるのでは? などと、息子をとりまく環境について、改めて見直すきっかけをもらった気がした。「この子には無理」「この子はやる気がない」ではなく、子どもの状態に合わせて環境を変えてあげれば、解決できることがもっとあるかもしれない。そして、息子ももっと今より楽しい生活が送れるようになるかもしれない。■みんなが楽になれる配慮は、障害にかかわらず真似したいまた、番組にはモデルの栗原類さんをはじめ、発達障害と診断された当事者たちが出演していた。みな、なんらかコミュニケーションに苦手を抱えており、スタジオのセットをより心地よい環境に変えたり、ずっと相手の目を見ないで話してもOKというルールを作ったり、ぬいぐるみを抱っこして気持ちを落ち着かせるという工夫もされていた。これ、発達障害にかかわらず、もっと広げてもいいのでは?だって、程度の差こそあれ、健常の人だってコミュニケーションで苦手なことを抱えていると思うのだ。健常の人だって、思った以上にコミュニケーションで必死に気をつかって戦っていると思うのだ。■どこからが個性で、どこからが障害?自閉症スペクトラムのスペクトラムとは、連続体のことだ。よく、虹に例えられる。虹は微妙に色が変わっていくが、その境界線ははっきりせず、基本的には連続している。 「今(番組で)見てきたような特徴は、どんな人でも多かれ少なかれありますよね。問題は、それがどのくらい程度が大きいのかということと、一番重要なのは、それによって自分やまわりの人にどれくらい生活に支障があるかということだと思うのです。逆に言うと、本人に特徴が強くても、まわりが全面的に受け入れてくれるような生活環境ならばあまり苦痛にならない場合もあるんです。(中略)本人と環境との関係というのが大きいですよね」出典: (NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」番組出演者・本田秀夫医師のコメントより) このことは、以前取材した放課後デイを経営されている(株)アイム代表の佐藤典雅さんの「発達障害の子育ても健常児の子育ても、本質的には何ら変わりはない」や「普通って何だろう?」という話に通じるところがあった。 参考:【連載】大変だけど、不幸じゃない。発達障害の豊かな世界 出演者たちも、「発達障害というものでひとくくりにしないでほしいこと。一人一人の特徴は違うということ」を繰り返し伝えていたように思う。発達障害に目を向けるということは、一人一人の特性にきちんと目を向けるということ。それはすべての人へとっての、生きやすい環境作りにつながるのではないだろうか?■「社会の役にたつから認めるっていうのは、ちょっと違う気がする」今回の番組では、自分のことをきちんと話せるような高機能な人たちを中心に、発達障害が紹介されたように思う。後半では、発達障害の人の能力に注目した就労支援の話にまで展開した。もちろん、その取り組み自体はとても素晴らしいことだと思う。だが、今回はあまり紹介されなかったが、発達障害の中にはどんなにがんばっても就労が困難な人たちもいるのに…と、ちょっとモヤッとしたところで、有働由美子アナウンサーのこのひと言。「(発達障害の)能力が注目されると、能力があって社会の役にたつから認めるっていうのがあって、それもまた違うのかな…?と思って」ちょっとめでたしめでたしで終わりそうな流れの中、こういう意見をしっかりはさんでくれる有働さんのコメント、個人的にとてもうれしかった。NHKが1年かけて取り組んでいくという「発達障害プロジェクト」、今後はぜひ、自己表現がまだうまくできない子どもや、知的障害を伴う発達障害、コミュニケーションをとることが難しいような重度の自閉症の世界なども、取り上げてほしいと思っている。そして、司会はぜひ有働由美子アナウンサーとイノッチのコンビに続けてほしいと願っている。文:まちとこ出版社N 【発達障害についての連載一覧】大変だけど、不幸じゃない。発達障害の豊かな世界(全4回)「うちの子、発達障害かも!?」と思ったら(全9回)
2017年05月26日自分の子供の行動や思考など、すべてを支配・コントロールしたがり、子供に依存してしまう親のことを毒親(毒になる親)と呼ぶのをご存知ですか?毒親に育てられた子供は、精神的にも悪い影響を受けてしまい、将来的に幸せな恋愛ができなくなる傾向があるようです。「私はただ一生懸命なだけなのに、なぜか幸せで安定した恋愛ができない」と悩んでいるあなた。もしかするとそれは「毒親」のせいかもしれませんよ。今回は、毒親育ちの恋愛事情についてご紹介しましょう。子供の自己肯定感を奪い、人生を支配する毒親とは、肉体的な暴力やひどい暴言や否定の言葉をくり返すことで、子供の心を傷つけながら、子供の心も人生も支配しようとする親だそうです。しかし、トラウマになるような大きな虐待などがなかったとしても、親が子供を否定し続けたり、子供の意見を認めてあげなかったりすると、その心の傷が子供の将来に深く大きな影響を与えてしまうことがあります。例えば「あなたはブスね」「あなたって友達に嫌われるタイプね」「あなたはどんくさいから、周りの人に迷惑がられるでしょうね」などと親からネガティブなことばかり言われると、子供は「私はブスで嫌われもので迷惑な存在なのだ」と無意識のうちに思い込むようになり、自分のことを肯定できない大人に成長してしまいます。つまり親の心無い言動によって、子供の自己肯定感は大きく壊れてしまうのです。また毒親は子供を支配したがるため、友達付き合いや趣味、着る服や就職先にまで口を出し、自分の思い通りにしたがるようです。もちろん、娘の恋愛にも口を出します。「医者でないと認めない」「○○大学以下は認めない」「同居してくれる次男でないと許さない」などと条件をつけることもあり「子供の自主性に任せて、見守る」ということはできないのが毒親です。なぜ毒親育ちの女性の恋愛は上手くいかないのか恋愛においても、幼い頃に毒親によって「自己肯定感」をめちゃくちゃに破壊されてしまった女性は、男性に対しても「自分は愛される価値がない」と思い込んでしまいます。ですから常に相手の気持ちが信頼できず、今相手が何をしているのか、本当に自分のことが好きなのかを常に確かめたがるなどの束縛をしてしまい、男性から重たがられて捨てられたりします。また、彼が本当に自分をどこまで愛してくれているのかを確かめるために、彼にモラハラ発言や暴力をして振り回してしまう女性もいるようです。親から無償の愛を貰えずに育った毒親育ちの女性たちは、男性からの「無償の愛」も信じることができず、いつも裏を探ってしまう傾向にもあります。そのままの自分に自信が持てないので、相手に少しでも好かれるよう、見捨てられないようにと、過剰に尽くしてしまったり、相手好みの顔に整形したりするなど、極端な行動に走ってしまうこともあるようです。このように、毒親育ちで、無償の愛や親に認められ、尊重されるという経験がない女性たちは、穏やかで安定した恋愛がしにくくなってしまうというわけです。娘を束縛して、幸せを邪魔することも!毒親は、子供を束縛し、支配していると同時に、子供に依存しています。つまり子離れできていないのです。娘が交際相手と順調に行っていると「私の面倒は見てくれるの」「あなたが出ていったら、誰が家事を手伝うの」「ここまで育ててやった親を置いて、遠くに嫁ぐことはないでしょうね」などと精神的なプレッシャーをかけ、娘に「幸せになることへの罪悪感」を持たせることもあります。毒親は口では「子供の幸せのため」と言っていても、結局は自分の思い通りにしたい、自分を尊重してほしいというエゴのかたまりなのです。自分を大切にすることが幸せな恋愛への第一歩幼い頃から1番身近にいた親が毒親だった場合、子供の未来にどれだけ多くの悪い影響を及ぼすかお分かりいただけましたでしょうか。しかし、いまさら親に「あなたのせいで私はこうなったのよ!」「もっと私を認めてほしかった!」などとクレームを入れても仕方がないかもしれません。そんなあなたの気持ちすら、毒親は否定するかもしれませんから。あなたの過去のトラウマを癒すのは、あなた自身です。親から言われたことは「親が思っていたこと」であって、真実ではありません。あなた自身には、かけがえのない価値があります。自分をもっと大切にしましょう。「こうしたら他人(親)はどう思うだろうか」と考えるのではなく、あなた自身がどうしたいのか、自分の心に聞いて、従ってあげましょう。これをくり返すことで、少しずつ、あなたは自己肯定感を取り戻すことができるのではないでしょうか。自分を大切にできるようになって初めて、他人を大切にでき、幸せな恋愛を出来るようになることを忘れないでくださいね。
2017年05月17日【ママからのご相談】自分が幼いころは、親よりも同居している祖父母から生活のいろいろな知恵を教えてもらいましたが、核家族であるわが家ではそういうことも親である私たちが教えてあげなければなりません。食事のマナーもそのひとつ。 しっかり身につけてもらいたいと思っていますが、大人自身も不安な部分があるのも事実です。小さな子どもには、まずどんなことから教えたらいいでしょうか。●A. 基本的なテーブルマナーを身につけましょう。ご相談ありがとうございます。ライターのNANARUKAです。毎日の食事、そこで何気なく使っている道具や箸にはみんなで楽しく食事をするためのルールがあり、それを子どもに伝えていくのはそばにいる大人の役割です。しかし、一度で子どもにすべてを教え込むのは無理な話ですし、ご相談者様のように大人が不安を持っている場合も多くあると思います。そこで、数え切れないほどあるテーブルマナーの中から基本的な作法をまとめてみました。幼い子どもに伝えたい基本的な知識であり、親子で再確認したい事柄 です。大人も子どもも、毎日の作法を見直すきっかけにしてみてください。●お箸や器の正しい置き方を覚えましょうお箸は一番手前に、左に箸置きを置いて箸先を乗せます。その奥、左手前にご飯茶碗、右手前に汁椀を置き、手に持てる小さな器のおかずを左奥に、手に持たない大きな器のおかずを右奥に置きます。子どもが小さいうちは樹脂製やプラスチック製の食器を使うことも多いかもしれませんが、小さいうちだからこそお茶碗やお椀など日本の器の良さも体感させてあげたいものです。左利きの子の場合、箸は箸置きを右にして置き換えます。●小さな器は持って食べ、大きな器は置いたままご飯茶碗や汁物のお椀と同様に、そばやうどん、天ぷらのつけ汁、刺身の醤油などの器は手に持って食べます。一方、おかずが盛られた大きめのお皿、煮物や和えものの大鉢、天ぷらや刺身の盛られたお皿など、片手で持てない大きさや形の器は置いたまま食べます。大きな器にまとめて盛られたおかずは、取り皿を器に近づけ、取り箸を使って取ります 。子どもの場合、小さくても持てないと感じた器は、自分の前に置き直して食べればOK。食べたあとの器は元の位置に戻すように伝えましょう。招かれた先での食事や外食時に備え、取り箸に慣れておくことも大切です。●お箸を正しく持つポイントは“箸の長さ”“持つ位置”“箸先を合わせる”その人に合うお箸とは、親指と人差し指を直角に開いたときの指先の長さの1.5倍の長さのものと言われ、持つ位置は真ん中よりも少し上。お箸は間違った持ち方をしていると箸先を合わせることができず、小さなものをつまんだり、料理を一口大に切ったりすることができません。正しくお箸を持てば箸先がピッタリと合う ので、尾頭付きの焼き魚だってラクラクきれいに食べることができます。子どもに正しい箸の持ち方を教えると、大概最初は食べにくそうにしたり、難しくて諦めてしまったりするものですが、叱らず毎日根気強く声を掛けて慣れさせてあげましょう。●気付いたら声かけを。子どもがお箸でやってしまいがちなこと・渡し箸:食事の途中で食器に箸を渡して置くことは「もう結構です」の意味。食事の途中で箸を置くときは、箸置きの上に元のとおりに置きます。・たたき箸:子どもがお箸で食器を叩いていたら、たいていの大人は注意するはずですが、箸先を揃えようとして食器や食卓に先端を打ち付けることも同じく“たたき箸”となりマナー違反です。・刺し箸:お箸に慣れていない子がやってしまいがちなのが、食べ物をお箸で刺す“刺し箸”。滑りやすい食べ物はお箸で小さく切ってから、しっかりはさんで食べるように教えましょう。・握り箸(持ち箸):お箸を握ったまま器を持つこと。お箸を持った手で器を持つと、親指と人差し指の2本で持ち上げることになり不安定でしっかり持てません。器を持つときはお箸を置くようにしましょう。----------いかがでしたか?“カフェめし”や“ワンプレート”などのトレンドが一般家庭にも浸透しつつある昨今だからこそ、基本的な和食メニュー、一汁三菜の献立もより一層大切にしていきたいものです。その中で、食べ物を大事にする心、人に迷惑をかけない気持ちを親子でともに育んでいけたらいいですよね。【参考文献】・『テーブルマナーの絵本』高野紀子・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年05月01日【女性からのご相談】私は高校生です。最近母がうつ病になってしまい心配なのですが、うつ病が遺伝するのか心配です。私も母みたいにうつ病になってしまうのでしょうか?●A. うつ病が遺伝することはありませんので安心してください。こんにちは。メンタルフリーライターの木田あゆみです。お母様がうつ病とのこと、さぞかし心配ですね。ご相談のうつ病が遺伝しないか心配とのことですが、うつ病は遺伝することはありませんので、まずはご安心ください。これは多くの精神科医が認める事実です。●うつ病が遺伝することはないが、うつ病になりやすい家庭環境に要注意うつ病が遺伝しないことを案内しましたが、むしろ、うつ病になる原因は、本人の気質と家庭、仕事環境などのミスマッチ にあることが多いと言われています。相談者様のお母様がうつ病とのことですが、高齢になってからのうつ病は珍しくありません。逆に子育てが一段落したお母様だからこそ、今までのストレスの反動でうつ病になった可能性があります。まずは主治医の指示に従って、お母様を相談者様が支えてあげることが大事と言えます。相談者様は恐らく健康であると思われますので、うつ病に関する正しい知識をお母様の主治医から聞いて、その通りにお母様に接すればよいでしょう。うつ病は遺伝しませんが、うつ病のお母様との接し方を間違えると、それがストレスになり、家族もうつ病になってしまう 可能性もありますので、主治医の指示に十分に従うことが重要と言えます。例えば、フィンランドでは家族や友達同士の会話によるコミュニケーションを重視したうつ病の治療法を実践しているそうです。うつ病になってしまったお母様のためにも、家族で正しいうつ病の知識を身に付け、今まで頑張ってきたお母様を家族の会話で支えてあげることが肝要と言えるかもしれません。----------うつ病は悪化することもありますが、寛解することも多い病気です。お父様と一緒に家族でお母様を支えて、暖かい家庭でうつ病を克服してもらいましょう。【参考リンク】・諸外国の精神保健医療福祉の動向 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/木田あゆみ(メンタルフリーライター)
2016年03月05日素敵な彼との出会いがあって、お互いの気持ちも高まり、いざ「結婚しよう!」となったとき、親からダメ出しされたとしたら…すごく困ってしまいますよね。気づけば私もどちらかというと親の立場に近い年齢となり、様々なカップルを見てまいりましたが、結婚を親に反対されるケースは意外と多くありました。では、反対を押し切って結婚したカップルはやはり破綻し、親が賛成した場合はうまくいくのかというと、必ずしもそうではありませんが、もしあなたがそのような状況に陥ったときにどうしたらいいのか、私の見聞きした経験をもとにお話ししたいと思います。■彼の親に反対されている場合現在の親世代はまだ「我が家にお嫁さんを“もらう”」という認識をお持ちの方が多いので、お嫁さんとなる女性は、基本的にはその家の習慣に慣れ、合わせるものだと考えています。ですから、何がしか気に入らないことがもしあなたにあったとしても、あなたが「何でもやりますので教えてください」という謙虚なスタンスを保ち、結婚後、彼の実家に行ったときだけは“精神修行”と思って、せっせと義両親の言いつけをこなしていれば、たとえ好かれはしなくても、それほど心配することはありません。そのうち孫でもできれば、いい意味であなたへの関心は一気に薄くなりますのでラクになっていくでしょう。夫と子どもだけの里帰りでも許されるようになるかもしれません。このようなお考えの親世代は「嫁は他人だが、息子と孫は血縁→息子と孫が大事」というスタンスなので、それを利用して自分は距離をおいていればいいのです。ただし、これは彼がきちんと“精神的に親離れしていること”が絶対条件です。親の気持ちにも配慮しつつ、最終的には妻であるあなたの味方にたってくれる男性でないと、後々あなたが精神的に追い込まれ、キツくなりますので、結婚前にその点は確認しておいたほうがいいと思います。■自分の親に反対されている場合これは手の内がある程度わかるだけに、説得が大変かもしれません。しかし、考えようによっては、彼の交渉能力=ビジネスセンスをチェックするまたとないチャンスにもなります。あなたの親がなぜ反対しているのかを知り(=クライエントのニーズの把握)、それについて自分の考えはどうなのか、自分の良さは何かを知り(=自社製品のメリット・デメリットを正確に分析)、あなたの親に誠実に伝えて理解を得るよう努力する(=適確なプレゼンテーションでクライエントの心をつかむ)という一連の行動は、ビジネスの場でも一緒です。もちろん、そこまでしてもあなたと結婚したいという強い意思があるのか、誠実な人なのかを確認することもできます。もし、本当にあなたが結婚するに値する素敵な男性であれば、(よほど人に対して偏狭な見方をするご両親でなければ)、おそらくご両親を納得させてくれるでしょう。そこまでできない男性であれば、今後何か問題が起こったときもあまり頼りにならないかもしれません。■「彼は本当に大丈夫?」と確認したほうがいい場合彼の年収や勤務先、学歴や容姿など目に見えているところは申し分ないのに、なぜか親が違和感を覚える(とくに母親が)といったとき、後々問題が発覚することが多かったように思います。たとえば、隠れて付き合っている女性がいるとか、ギャンブル好きで借金を抱えているとか、極度のマザコンであったことがわかったということなどが、私が聞いたケースではありました。娘に幸せになってほしいと願っている親の「勘」は侮れないとつくづく感じます。長い結婚生活のなかではしばしば問題や試練が訪れます。それを二人で克服しながら、夫婦は絆を強めていきます。まずは、最初の試練である「親の反対」、二人で頑張って乗り切ってください。
2015年04月05日