こんにちは、婚活FP山本です。医療費控除というのは、文字どおりの医療費だけでなく、そのための交通費も含めることができます。ただし、医療費控除の対象になるかどうかはさまざまなので、多くの方が含めていいのか悩んでいるのが実情です。勝手に判断するのは危険ですから、ぜひ正しい知識を身につけておきましょう。今回は、医療費控除の交通費について、さまざまな角度で対象か否かと申請方法をお伝えします。あなたの人生に、お役立てくださいませ。医療費控除の対象は電車やバスでの通院が基本まずは早速、医療費控除の交通費についての基本をお伝えします。結論からいえば、医療費控除の対象になる交通費というのは、「電車やバスでの通院」が基本です。電車やバスを使って病院に行った場合は、基本的にその交通費は医療費控除の対象にできます。このような一般的な公共交通機関を使って病院に行くのは、普通に医療費控除の対象です。けして難しい話ではありませんから、しっかり覚えておきましょう。なお、PASMOなど電子マネーを使っても大丈夫ですが、あくまで対象は病院に行くための運賃分だけですので注意が必要です。そして、一般的な公共交通機関では「領収書」が貰えないことがあります。そのような場合には、利用者や目的(地)・日付・金額などをメモしておくことが必要です。後述する「明細書の内容」に沿った形で、正しくメモしておきましょう。領収書は不要だが、なるべく貰って5年保管を2018年1月以降、法改正によって確定申告での医療費の領収書添付は不要になりました。しかし、代わりに現在は「明細書」が必要です。この明細書を作るためにも交通費については、最低限メモくらいは必要になります。少なくとも、適当な金額を書いてはいけません。また領収書も、添付の必要はなくなったものの「5年間」保管する必要があります。いつ税務署から問い合わせが入るか分かりませんから、このあたりは正しく行動しましょう。「必要なら」タクシーや新幹線・飛行機なども例外的に使える次に、医療費控除の対象になる例外についてお伝えします。すでにお伝えしたとおり、医療費控除の対象になる交通費というのは「電車やバス」が基本です。ただし、どうしても必要な場合に限って、例外的にタクシーや新幹線・飛行機などの料金も控除対象になります。どうしても必要な場合とは、例えば深夜帯で電車やバスが使えない、重病で電車やバスに乗れないなどの場合です。新幹線や飛行機は、これらを使って遠方の病院に行かなければならないような場合に限って、医療費控除の対象になるという意味合いになります。あくまで例外ですし、必要性を認めてもらえないこともありますが、本当に必要ならちゃんと対象になりますから大丈夫です。むしろ控除を気にして使わないというほうが稀ですが、ともかくしっかり覚えておきましょう。宿泊費は控除対象にならない点に注意しよう特に、新幹線や飛行機を使う場合に気をつけたいのが「宿泊費」です。これらを使うほどの遠方の病院に行く場合は、ホテルなどを合わせて使うことも多いといえます。しかしこのホテル代などは、残念ながら医療費控除の対象にはならない点に注意が必要です。一般的な感覚とは少しズレているように感じるかもしれませんが、このようなルールになっているのですから仕方ありません。あくまで控除にならないだけで、使うかどうかは自由ですから、必要なときにはしっかりホテルも活用しましょう。「必要なら」付き添いの人の交通費も控除対象今度は、さらに医療費控除の対象になる例外についてお伝えします。医療費控除の対象になる交通費とは、元になる医療費も含めて基本的に「医療を受ける本人」限定です。しかしどうしても必要な場合に限って、付き添い人の交通費も医療費控除の対象にすることができます。どうしても付き添い人が必要というのは、例えば小さな子供や高齢者、あるいは重病人などが当てはまりがちです。このような「1人で病院に行くことが困難な人」に付き添った場合は、その人の交通費も医療費控除の対象にすることができます。ただし、その後に当人が入院して世話やお見舞いのために1人で病院へ行くような場合は、その交通費は医療費控除の対象になりません。このあたりは少しややこしいですが、しっかり分けて覚えましょう。無料診察の交通費や医師の交通費も控除対象ほかに、何らかの助成制度で医療費が無料の場合であっても、交通費だけを医療費控除として申請することもできます。さらに、医師を自宅などに呼ぶ場合は医師の交通費も医療費として請求されますが、この交通費(医療費)も医療費控除の対象です。思った以上に、医療費控除の対象になる交通費の範囲は広いといえるかもしれません。そして簡単にいえば、ここまでお伝えした交通費以外は医療費控除の対象外となります。病院に行く場合は、なるべく対象の範囲となる手段を用いましょう。ガソリン代や駐車場代・高速料金などは対象外ここからは、医療費控除の対象外になる交通費についてお伝えします。医療費控除の対象外になる交通費の代表格は、「自家用車のガソリン代や駐車場代」です。電車やバスより自家用車を普段使いする地方などは不利といえますが、ともかくこのようなルールになっています。またそこから、高速料金も対象外です。ちなみに一応の理屈では、医療費控除の対象とは「人的役務の提供の対価」限定になっているためといえます。ガソリン代や駐車場代・高速料金はモノの購入代金や利用料ですから対象外、という理由です。もっとも、電車やバスなら利用ごとの料金も明確ですが、「病院に行くためだけに」ガソリンを入れる方はまずいません。多少強引にでも納得して、受け入れていきましょう。「高額な代金だったから通してほしい」は通らない医療費控除の対象になる交通費とは、文字どおり「医療を受けるために必要と認められる範囲」に限られています。そして、それを客観的に示せることが必要です。「必要だった」と強引にいっても通りませんし、「高額な代金だったから通してほしい」も通りません。車社会の地方には厳しいルールですが、少なくとも本体の医療費については車で行っても対象です。通る部分だけでもしっかり申請して、ルールに合わせた行動を取っていきましょう。[adsense_middle]定期代や一時退院時の交通費も対象外今度は、さらなる医療費控除の対象外になる交通費についてお伝えします。都心部では通勤定期を利用する方も多いですが、この定期を使って医療を受けた場合の「定期代」は対象外です。あくまで通勤定期は「通勤するため」が主ですから、医療費控除の対象にはなりません。あと注意が必要なのは「一時退院」でしょうか。長期の入院患者が年末年始などで一時的に退院することがありますが、その場合の自宅まで帰る交通費は医療費控除の対象外です。自宅に帰る行動は「医療を受けるため」ではありません。少し注意しておきましょう。病院や治療が絡む交通費なら何でも医療費控除の対象になるというわけではありません。医療費控除の対象になるものに限って、正しく医療費控除として申請しましょう。通勤途中で立ち寄った場合も対象にならないまれに定期を使わず通勤するような人もいますが、通勤途中で病院などに立ち寄った場合も基本的に医療費控除の交通費には当てはまりません。その病院に行く明確な理由を示せないような交通費まで、強引に医療費控除として申請するようなことは控えましょう。先ほどお伝えしたとおり、今は5年間の領収書などの保管義務がありますし、いつトラブルになるか分かりません。あくまで税法ルールに沿った正しい節税を心掛けましょう。確定申告での申請方法は「人ごとにまとめて入力」最後に、確定申告における医療費控除の交通費の申請方法をお伝えします。現在の確定申告では、医療費については専用の明細書を添付しますが、その内訳は以下のとおりです。医療を受けた方の氏名病院・薬局などの支払先の名称医療費の区分「診察・治療」「医薬品購入」「介護保険サービス」「その他の医療費」支払った医療費の額4のうち生命保険や社会保険などで補てんされる金額そして交通費については、2を「JR・〇〇バス」などとして、3を「その他の医療費」を選択し、4に交通費の額を入力します。ちなみに国税庁は、1人あたりの年間交通費をまとめて入力・記載するよう促していますが、1件ごとに入力しても問題ありません。少なくとも、医療費控除の交通費の申請は難しいものではないといえます。申請できるのにしないのは損なだけですから、できる場合はちゃんと確定申告で医療費控除の交通費についても申請しましょう。書き方などが分からないときは税務署や国税庁へ相談を「これは医療費控除の交通費になるのか?」「明細書の書き方が分からない」など、初めて遭遇・経験する場合は何かと不安になるのが一般的です。そのような場合は自分で勝手に判断せず、事前に近くの税務署や国税庁に相談するのがおすすめといえます。少なくとも、税理士などと違って税務署や国税庁なら相談するのにお金はかかりません。それに、医療費控除の交通費は本当にケースバイケースなので、相談してみないと分からない部分も大きいといえます。今回お伝えした内容は、あくまで「基本」です。事情によっては話が通ることもありますから、申請を諦める前にまずは税務署などに相談してみましょう。医療費控除は交通費も含めて正しく申請しよう!医療費控除は、本体となる医療費だけでなく関連する交通費についても対象になります。久しぶりに病院に行ったような方ならともかく、定期的に通院しているような方なら交通費も相応な額になるはずです。ただし、医療費控除の対象外になる交通費も意外と多いですから、事前にしっかり知っておき、対象になる場合に限ってしっかり申請しましょう。
2020年06月24日「ルタオ」人気No.1のドゥーブルフロマージュが、季節限定で苺味に。香り豊かな『北海道苺のドゥーブル』が、通信販売に登場します。下層のベイクドチーズに合わせたのは、シェフが農園で出会った北海道産苺。晴れの日が多く、昼夜の寒暖差が大きい北海道十勝で栽培された苺です。ほど良い甘みがあり酸味は控えめで、スイーツに最適なフルーツです。ミルク感豊かなレアチーズ層上層のレアチーズには、北イタリア・アンブロージ社のマスカルポーネチーズを採用。何度も試作を積み重ね、深い甘みとコクを漂わせるミルク感を引き出し、一層なめらかな口どけを実現しています。味の基礎となる、ルタオ特製生クリーム味の基礎となるのは、ルタオ特製・北海道産の生クリーム。乳脂肪分42%の濃い味わいながらも、北海道てんさい100%のビート糖を加えて、不思議なくらいすっきりした味わいに仕立てています。苺の味わいを感じながらもふわりととろける苺とフランボワーズでピンクに色付いたスポンジクラムとともに、ひとつになって口の中でふわりととろけます。商品詳細■商品名北海道苺のドゥーブル■商品価格1,728円(税込)※送料別/890円■大きさ直径12cm■販売期間2020年5月10日まで■お届け期間2020年5月15日まで■商品詳細その他にも、「北海道苺のドゥーブル」を含む特別送料のセット商品や、贈り物にもぴったりなフラワーアレンジメントとのセットなど、バリエーション豊富に用意。▼ルタオ公式オンラインショップ※ご注文期間中でも商品がなくなり次第販売を終了。限定商品のご注文はお早めに。
2020年04月30日年が明けて2019年分(平成31年1月1日~令和元年12月31日)までの還付申告の受付が始まり、書類を整理している方もいらっしゃると思います。その中で医療費控除の対象となるかどうか分かりにくい項目もあります。その中で妊娠・出産に関わる項目を中心にお伝えします。 医療費控除とは医療費控除とは、所得税・住民税(市区町村民税・都道府県民税)に適用され、自身や家族のために医療費を支払った場合に対象となる所得控除です。手続きは原則として医療費が10万円を超えた場合、住所を管轄している税務署に確定申告書を提出し、その後所得税・住民税が減額または還付されます。医療費控除の対象となる医療費には該当するもの、該当しないものがあります。次の項目で妊娠・出産に関して該当するもの、該当しないものの概要をお伝えします。 妊娠・出産について医療費控除に該当する主なもの医療費控除に該当する「医療費」の範囲は医療機関に支払わないものでも、病院までの公共交通機関の交通費のように該当するものがあります。妊娠・出産時に主に医療費控除に該当する費用等は以下のとおりです。①妊娠と診断されてからの定期検診や検査などの費用②妊娠と診断されてからの通院費用③通院・入退院時に電車、バスなどの通常の交通手段での通院・入退院が困難な場合、タクシーを利用した場合、そのタクシー代④病院に対して支払う入院中の食事代⑤助産師による分娩の介助費用⑥病院都合による差額ベッド利用料、個室利用料⑦不妊治療の費用 なお、平成29年分の確定申告から、医療費控除に関する領収証は提出が不要となり、「医療費控除の明細書」を添付する代わり領収証は申告者が保管することとなりました。 妊娠・出産について医療費控除に該当しない主なもの医療費控除に該当しない「医療費」の範囲は医療機関に支払うものでも、診断書の費用や予防接種費用のように該当しないものがあります。妊娠・出産時に主に医療費控除に該当しない費用等は以下のとおりです。①里帰り出産するために実家に帰省する交通費②通院・入院時の自家用車のガソリン代、駐車場代③入院の際の寝巻きや洗面具など身の回り品を購入した費用④病院食以外の外食、出前、売店などで購入した食事費用⑤無痛分娩講座の受講費用⑥予防接種の費用⑦自己都合で希望する場合の差額ベッド利用料、個室利用料⑧診断書の作成費用 該当しないものの考え方としては、治療・療養・分娩に直接関わらない費用です。予防や美容に関する費用、テレビ料金や文書料金などの医師や看護師等の治療行為に該当しない費用は原則医療費控除の対象外と考えてください。不明な点は最寄りの税務署への確認または国税庁ホームページをご参考になさってください。 出産時には普段よりも医療費がかかるケースが一般的で、家計への負担も少ない場合があります。そのためにも医療費に関する領収証をまとめ、お早めに還付申告をしてその負担を軽減できるようになさってください。また、出産直後で手続きが難しい場合でも確定申告期間にかかわらず5年間は申告できますので、余裕のあるタイミングで還付申告をすることをおすすめします。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年02月03日「医療費は、手術や入院を伴う病気にばかり目が行きがちですが、1回の医療費が安価であっても、20年、30年と長期間治療を受け続けることの多い生活習慣病のほうが、最終的には高額になるケースがあるのです」こう語るのは、新宿・立川・川崎に展開する駅ナカ診療所「ナビタスクリニック」理事長で、医師の久住英二さんだ。「とくに年金生活では、医療費は大きな負担となります。ましてや、これまで医療費が1割負担だった75歳以上の高齢者でも、’22年度からは一定所得があれば2割負担に引き上げられる見通しです。身近な病気にいくらかかるのかを知っておき、健康に留意すれば、将来的に病気や家計の不安を軽減できるはずです」そこで50代女性が罹患しやすい糖尿病の医療費が、92歳(将来的に現在の平均寿命87歳よりも5年ほど長くなることを想定)までに、どのくらい膨れ上がるのかを算出してみた。糖尿病は40歳以上の4人に1人が患者か予備軍といわれる国民病。「インスリンは血糖値を下げる働きがありますが、その能力を超える糖質を摂取して高血糖状態が続くと、血管内皮細胞が傷つき、血管が狭く、細く、血栓ができやすくなります。その結果、腎症、網膜症、神経障害を合併するリスクを高めることに」(久住さん・以下同)月に1回の診療費は、概算で再診料720円+処方箋料680円+糖尿病が適用される特定疾患療養管理加算2,250=3,650円。3カ月おきに行う血液検査は4,020円だ。「薬は、インスリンの働きを促すメトホルミン(10.1円)を1日4錠、血中の糖分を尿として排出させるSGLT2阻害薬(195円)と、血糖値の高さに応じてインスリンを分泌させるDDP-4阻害薬(127円)を、それぞれ1日1錠とします。薬局で支払う調剤費は1種類につき800円ほどなので、3種類で2,400円になります」診療費、薬代、調剤費を合わせると、年間で22万956円となる。現在は69歳までは医療費の自己負担が3割、一般的な所得であれば70~74歳は2割、75歳以上は1割だ。よって、50歳で糖尿病に罹患した場合、生涯の医療費は194万4,385円となる。だが、現在検討されている“75歳以上2割負担に引き上げ”が実施された場合、医療費は234万2,113円と、約40万円もアップしてしまうのだ。「女性自身」2020年1月28日号 掲載
2020年01月16日あんふぁんWebで実施した「子どもの教育費」についてのアンケート。328件の回答の中で多かった悩みは、「1人につきかかる大学までの教育費の総額はいくら?」「教育費の貯め時はいつ?」でした。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーである筆者が、教育費について解説します。※2019年6月28日〜7月19日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:328件学校に支払うお金だけで、大学までオール国公立でも500万円を超える一般的にかかるとされる「教育費」には、習い事や塾などの金額も含まれていますが、今回は、純粋に幼稚園や学校だけにかかる金額を算出しています。なお、教育費は私立、国公立によって大きく違いがあります。また、給食や通学方法によっても違いが出てきます。今回は、小中学校の項目で給食費は計算に入れていません(給食そのものの有無、お住まいの地域などにより差があるため)。一覧表から分かる通り、幼稚園から大学までオール国公立の場合で500万円を超え、オール私立の場合でおよそ1600万円です。都市部で多い、私立の中高一貫校に進学するパターンでは、およそ1000万円となります。また、入学のための塾や習い事によっても、かかる費用は大きく変わってきます。さらに、大学に進学し一人暮らしをする場合には、これに生活費がプラスされます。月平均10万円程の生活費を補助すると、4年間でかかる費用はプラス480万円必要となります。ただし、きょうだいでの割引や免除や奨学金、特待生など補助もありますので、今回の算出はそのような割引きのない場合と考えてください。細かいところでは給食や通学費によっても変化し、制服など学校で必要なものがお下がりでもらえるかなどでも大きく違ってきますね。みんなはどれくらい貯めているの?「子どもの教育費のために、1人あたり毎月いくら貯めていますか?」のアンケート結果のグラフを見ると、毎月2万円以下が46%で一番多いことがわかります。これをもとに単純に計算すると、だいたい中学卒業までに、2万円×12か月×15歳=360万円は貯蓄できることになりますね。また児童手当を別途教育用の貯金にまわすと、児童手当(※3歳未満は月額1万5000円、3歳〜12歳は月額1万円、中学生は月額1万円/所得により制限あり)によって、約196万5000円は貯蓄できることになります。これらをすべて貯蓄に回すと556万5000円が中学卒業までに貯蓄できる計算となります。安心ラインは、最低あと200万円中学卒業時点ではすでに小中学校の学費を考える必要がないとすると、用意すべきは高校と大学の学費となります。アンケート結果からの試算で、約550万円を中学卒業時点で貯めていたとすると、高校はそれまで貯蓄に回していた分を当てることができそうなので、自宅から通える公立の大学なら十分に賄えることがわかります。ただし、高校・大学が私立の場合、または国公立の大学でも一人暮らしの場合は、少なくともあと200万円は必要となるでしょう。あと月1万円プラスで貯めようとする意識が大切では、貯め時はいつなのか?やはり一番は、子どもが小さい時です。子どもが小・中学生になるとよりお金がかかってくることを考えると、それより以前のできるだけ早いうちに貯め始めることが大切といえます。そして一番お金のかかるのは大学です。大学までは教育資金を崩さずに日々のやりくりで教育費をまかなうとしても、「大学入学までにあと月1万円プラスで貯めること」を目標にするとより安心です。例えば、幼児期の習い事に月1万円、2万円とかけている場合や、大きな学校外教育費となる「塾代」も、本当に必要かを見極めていくことも、教育費の総額を考えると大切です。王道になりますが、大きな固定費の見直しや、レジャーや外食のあり方を見直すことは「あと月1万円プラスで貯めること」への近道になるでしょう。現在の家計を考えて、「これ以上の貯金は難しい!」という場合は、学校選びの段階で、自宅から無理なく通える範囲を検討していくのも一手です。また、学費の免除や奨学金、特待生に当てはまらないかを検討してみること、制服など大きな出費になるものはお下がりがないかなど、「プラス1万円を貯める代わりに、教育費の出費を1万円でも減らす」という工夫をしてみてもいいかもしれません。将来、大学も学費が安くなるのを切に願いますが、今できることは、子どもの選択の幅を広げて応援してあげられる「教育資金」の準備。子どもの学習と同じく、早い時期から無理せずコツコツが大事なポイントです。※参考:文部科学省平成28年度子供の学習費調査<文・写真:ライター結生>
2019年12月20日母子家庭では、病気やケガをしたときが不安だと思います。手術や入院をすれば、医療費の負担は大きくなってしまいます。経済的に厳しい母子家庭の医療費は免除してもらえるのでしょうか?今回は、母子家庭でかかる医療費を支援する制度や申請方法について解説しますので、これから離婚を考えている方は参考にしてください。母子家庭でかかる病院代や手術費用は免除になる?低収入で生活していくのが精一杯という母子家庭では、病気やケガの際にかかる医療費も心配です。健康保険では実際にかかる医療費の2~3割の負担ですみますが、長期間の通院や入院では負担が大きくならないかが心配でしょう。しかし、母子家庭には公的な援助の制度があります。母子家庭の数はどれくらい?まず、日本では現状どれくらいの母子家庭があるのかを見てみましょう。直近の国勢調査によると、母子世帯の数は約75万世帯です。ここでいう母子世帯には、離婚、死別、未婚のシングルマザーすべてが含まれます。また、母親と20歳未満の子供のみからなる世帯で、実家で親と同居しているケースは含まれていません。平成17年までは母子世帯の数は増加傾向でしたが、それ以降は横ばい状態になっています。一方、父子世帯の数の方は、ここ30年であまり変化がありません。母子家庭の収入は?次に、母子家庭の収入の状況を見てみましょう。厚生労働省が行った「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯の平均年間就労収入は200万円となっています。収入の分布は、次のような割合です。平均年収が200万円と言っても、一部の高収入世帯が平均収入を押し上げているだけで、母子世帯の過半数が年収200万円未満であることがグラフから読み取れます。母子家庭の現状はかなり厳しいのが現実です。母子家庭には公的な医療費の助成がある収入の少ない母子家庭でも医療費の心配をせずに病院にかかれるように「ひとり親家庭医療費助成制度」が設けられています。ひとり親家庭の医療費は、一部を自治体が助成してくれます。助成制度があるおかげで、生活に余裕がない母子家庭でも安心して病院にかかれる仕組みになっています。医療費の負担が軽くなる!ひとり親家庭医療費助成制度とは?シングルマザーはひとり親家庭医療費助成制度により、医療費の負担を軽減できます。離婚する際の不安を解消するために、助成制度について知っておきましょう。自己負担額を超えると無料で診察が受けられる医療費助成制度の内容は、自治体によって異なります。一般には、自己負担額が決まっていて、それを超える金額の医療費を市町村に負担してもらえる内容になっています。金額は市町村によって異なるひとり親家庭医療費助成制度は自治体ごとに定められている制度なので、医療費の自己負担額も市町村によって違います。【例:大阪市の場合】1医療機関ごとに、入院・通院それぞれ1日あたり500円が限度額です。同一医療機関では自己負担額を月2回まで支払えばよく、3回目の診察料は無料になります。また、病院で院外処方箋を交付されて薬局を利用した場合には、薬局での費用は無料になります。大阪市では1か月の医療費負担額の上限は2,500円となっており、超過分は払い戻しが可能です。入院費も助成してもらえるひとり親家庭医療費助成制度でお金を払ってもらえるのは、通院の際の診察料だけではありません。入院費も助成の対象になります。手術費用がかかっても、保険適用の治療なら、自己負担額を超えた分は払わなくてもかまいません。親の医療費も対象自治体によっては子供の医療費が無料だったり、子供の医療費の一部が助成される制度が設けられていたりすることがあります。離婚しなくても子供の医療費の心配はないという人も多いでしょう。ひとり親家庭医療費助成制度のメリットは、親の医療費も支援してもらえる点です。自分一人で子供を守らなければならないシングルマザーだからこそ、体調を崩したときには病院にかかって早く治すことを考えなければなりません。医療費の心配なく病院を受診できることは、大きな安心感につながるでしょう。医療費助成の申請方法と受け方ひとり親家庭医療費助成制度の適用を受けたいなら、自治体で申請手続きをする必要があります。離婚したときには忘れないように役所で申請手続きをしましょう。[adsense_middle]申請方法は各市町村で確認医療費助成制度は自治体ごとに定められているので、申請方法も市町村によって異なります。自分の住んでいる市町村の役所で、申請手続きについて確認しましょう。申請に必要な書類は?健康保険証のほか、戸籍謄本が必要になることがあります。必要書類についても、自分が住んでいるところの役所で確認しましょう。医療費助成の受け方医療費助成の方法も、各自治体によって違います。【例:大阪市の場合】ひとり親家庭医療費助成の対象者には、医療証が発行されます。大阪府内の病院を受診するときには、保険証と一緒に医療証を病院の窓口に提出すれば、自己負担額の500円までしか請求されません。一方、大阪府外の病院では医療証は使えないため、通常の健康保険適用の金額を病院で支払った後、大阪市医療助成費等償還事務センターで払い戻しを受けることになります。医療費助成が受けられない人はいる?母子家庭であれば、必ず医療費助成が受けられるわけではありません。支援が受けられないケースについても知っておきましょう。所得制限をオーバーすると受けられないひとり親家庭医療費助成にも、所得制限があります。シングルマザーでも高所得の人は医療費助成が受けられません。所得制限については、ひとり親家庭向けに支給される児童扶養手当と同じになっているところも多くなっています。つまり、高収入シングルマザーは、児童扶養手当やひとり親家庭医療費助成などの優遇制度は受けられないということです。ひとり親家庭向けの優遇制度は、生活に困っている母子家庭や父子家庭を支援するためのものです。単に母子家庭というだけで優遇されることはありません。収入には養育費も加算される医療費助成の所得制限限度額を判断するときには、児童扶養手当と同様、働いて得た収入だけでなく、元夫からもらっている養育費も加算した収入が基準になるのが一般的です。無職のシングルマザーでも、養育費をたくさんもらっていれば、優遇が受けられない可能性があります。生活保護を受けている人は対象外生活保護受給者は、ひとり親家庭医療費助成の対象にはなりません。生活保護では、医療扶助として医療費を全額支援する制度があります。生活保護を受けていれば、ひとり親家庭医療費助成を受けるまでもなく、医療費は無料ということです。医療費助成を受ける際の注意点母子家庭になって自治体から医療費助成を受けることになったとき、注意しておきたいのは次のような点です。公的医療保険の対象とならないものはカバーされない医療費助成制度で負担してもらえるのは、公的医療保険(健康保険、国民健康保険)が適用される医療費です。保険適用外の治療には助成が受けられません。たとえば、風邪やインフルエンザで病院にかかった際の治療費はカバーされますが、ホクロの除去などで美容外科にかかった際の費用や歯科インプラント、眼科のレーシック手術などの費用はカバーされません。医療費控除で税金を安くできることも母子家庭向けの優遇ではありませんが、医療費の負担を軽減する制度として、医療費控除があります。医療費控除は所得控除の1つで、年間で払った医療費の合計額が10万円(総所得金額200万円未満の人は総所得金額の5%)を超えた場合に控除が受けられるというものです。保険適用外の治療でも、医療費控除が受けられるものはあります。医療費の負担を軽減するためには、医療費控除も忘れずに活用しましょう。助成が受けられるのは子供の高校卒業まで母子家庭でかかる病院代を自治体に支援してもらえるのは、子供が18歳になった次の3月31日までです。子供が高校を卒業すると、親も子供も医療費の助成が受けられなくなってしまいます。継続的に病院に通っている場合、子供が高校を卒業した途端負担が増えることが考えられます。早めに病院に行って治療ができるものは、早めにすませておくのがおすすめです。シングルマザーも保険に入った方がいい?もしものときの不安を解消するためには、生命保険や医療保険に入っておくのが有効です。保険に入るとなると保険料の負担があるため、生活の厳しいシングルマザーは躊躇してしまうことも多いでしょう。保険に入らなくても、公的な支援が受けられることもあります。シングルマザーが保険に入る必要性について考えてみましょう。[adsense_middle]社会保険による補償も受けられるシングルマザーの場合、自分に万一のことがあったら、子供のことが心配です。リスクをカバーするために、公的な社会保険制度によっても補償が用意されています。保険に入る前に、社会保険制度からどのような補償が受けられるのかを知っておきましょう。遺族年金シングルマザーが亡くなったら、子供には遺族年金が支給されます。遺族年金には、国民年金から支給される遺族基礎年金と、厚生年金から支給される遺族厚生年金があります。遺族基礎年金は年額で約78万円です。これに、社会保険の加入状況により遺族厚生年金が加算されることになります。生命保険に入っていなくても、ある程度の補償は受けられます。遺族年金で足りない分をカバーしたいなら、無理のない範囲で生命保険に入ることを検討しましょう。傷病手当金病気やケガで会社を休まなければならなくなったとき、健康保険から給付が受けられるのが傷病手当金です。傷病手当金としては、給料の3分の2程度の金額が、最長1年6か月の間支給されます。病気等で働けなくなって給料が入ってこなくなっても、会社員なら傷病手当金があるので当面の不安は解消できます。なお、国民健康保険には傷病手当金の制度はないので、自営業やフリーランスの人は民間の所得補償保険や就業不能保険に入っておくと安心です。もしものときのリスクは収入保障保険でカバーシングルマザーが入っておくと安心できる保険として、収入保障保険があります。収入保障保険は、あらかじめ定められた保険期間中に亡くなった場合に、死亡保険金を年金形式で受け取れるものです。収入保障保険に入っておくと、死亡または高度障害になった場合に、残された子供の生活費を賄うことができます。収入保障保険は保険料も安いので、シングルマザーでも入りやすい保険です。遺族年金と組み合わせれば、もしもの場合の安心感が得られます。学資保険で教育費を確保子供が小さいうちに学資保険に加入している人は多いと思います。学資保険に入っていれば、親に万一のことがあっても予定している子供の教育費を用意できます。学資保険では、貯金と同様、毎月保険料を払って学資金を積み立てます。貯金と違うのは、保険期間中に親が亡くなったら、残りの保険料の支払いが免除されるという点です。たとえば、子供の大学進学前に200万円が支払われる学資保険に入っていれば、死亡により保険料を払いきれなくても、必ず200万円を受け取れることになります。シングルマザーの場合、自分が亡くなったせいで子供が進学できなくなってしまうことは避けたいでしょう。学資保険に入っていれば、もしものことがあっても教育費を確保できるというメリットがあります。シングルマザーが医療保険に入るならシングルマザーは医療費助成が受けられるので、治療費についてはあまり心配する必要はありません。しかし、母親の入院によって収入が途絶えてしまうと、子供の生活にも影響が出てしまいます。医療保険に入るなら、入院保障によって子供の生活費を賄うことをメインに考えるとよいでしょう。母子家庭の医療費に関するまとめ母子家庭には医療費助成制度があるので、通院や入院でかかる治療費については心配いりません。ただし、シングルマザーが働けなくなって収入が途絶えたら、子供が即困ってしまいますので、そのための準備はしておいた方がよいでしょう。社会保険でカバーできない部分については、民間の保険を活用し、リスクに備えておくのがおすすめです。
2019年11月21日2015年ごろから利用者が増えている格安スマホ(格安SIM、MVNO等の名称もほぼ同様の意味です)ですが、変えたいと思っていても変えていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。家計を改善するには固定費のスリム化が重要であることは何度かコラムでもお伝えしていますが、格安スマホに切り替えて通信費を削減したいとご相談されるケースは依然として多いままです。 筆者も格安スマホに切り替えて3年経ちますが、従来の携帯料金をほぼ半分に削減できています。今回は格安スマホの主なメリットと注意点をお伝えしていきます。 利用頻度の多くない人は料金を下げられる可能性が高い格安スマホのメリットはやはり料金が安くなることです。格安スマホは大手通信会社より安い料金になりそうなことはなんとなく分かると思いますが、ほとんどの場合、基本料金とデータ料金が安くなっています。例えば、ある大手通信会社では、データ通信と基本料金の合計が3,000円~4,000円程度が最安であるケースが多いのですが、格安スマホでは、最安の基本料金と通信料金がセットになったプランが1,000円~2,000円程度であることも少なくありません。 しかし、端末代は別途掛かりますので、端末の値引きなどを考慮すると、大手通信会社と格安スマホの総支払額を比較すると金額が逆転することもあります。最近では、端末はそのまま従来のものを使い通信会社のみ変更することもできますので、端末を使い続けるか、新たに購入するかで選ぶ通信会社も異なってきます。通話や通信の利用が多くない方は格安スマホに向いていることが多いのですが、家計相談でお話をさせていただくと、独身の時期に比べて結婚後や子育て中は、スマホを利用する頻度は増える人より減る人の方が多い印象があります。 いずれにしても検討する場合は、ご自身の利用状況と料金の比較をしっかり行うようにしましょう。格安スマホの通信会社やプランを検討したい方は、「価格.com[格安スマホ比較]」のページでご家庭の状況にあった通信会社・プランを入力してご参考にしてください。 細かいデメリットもあるので注意料金が安くなるのにデメリットも無ければ誰でも格安スマホを利用した方が良いと思いますが、少なからずデメリットがあります。すべての格安スマホに当てはまるわけでないこともありますが、主なデメリットは以下のとおりです。 ① 携帯メールのアドレスが引き継げない ② 店舗が少ない ③ 通信速度が遅くなる ④ 家族割引等のプランが少ない ⑤ 購入できる端末の種類が少ない ①は大手通信会社のメールアドレスにある、@の後の○○○.ne.jpは携帯会社を切り替えると引継ぎができませんので、新たなアドレスを設定するかgoogle(Gmail)やyahooなどのフリーメールに切り替える必要があります。 ②は通信会社によって差があり、店舗数が大手とあまり変わらない会社もある一方、店舗ではなく、インターネット・電話でのお手続きをし、書類やSIMカードを郵送でやりとりするところも少なくありません。電話やインターネットでサポートを受けられますが、初期設定を自分で行うケースがある通信会社かどうかは事前に確認しましょう。 ③は時間帯や回線を使用する人数にもよりますが、混雑しているエリアではインターネットのアクセス速度が遅くなることもあります。 ④は料金プランをシンプルにする傾向から、家族割引等の各種割引やオプションなどがあまり多くありません。 ⑤はスマートフォンの端末が大手通信会社と共同で開発している部分もあるため、最新機種やハイスペックな機種は格安スマホの会社では購入できない場合や販売時期が遅くなる場合があります。 上記のデメリットはあくまでも一部です。また、そのデメリットがあっても料金と比較して受け入れられるかどうかはそれぞれの考え方にもよりますので、何を優先すべきか考え比較しましょう。 筆者自身は1のアドレスが変わることに抵抗感もあったのですが、今後も携帯会社を変更しやすいように、フリーメールのアドレスを設定し、やり取りをしている人たちに周知をしました。フリーメールやLINE等のメッセージアプリの利用者も増えていますので、通信会社固有のアドレスの必要性は薄まっていると思います。 なお、一部の格安スマホの通信会社では、サービスをとりやめ別の通信会社と合併する会社も出てきました。料金だけでなく、今後の対応もどうなるかを考えて選ぶようにしましょう。その上でご家庭の状況に合う通信会社が見つかれば、格安スマホへ切り替えて固定費の削減を図ると家計のプラスになるでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年09月08日手取り20万円でもHappyに暮らすことをモットーに、夫、1歳のお子さんと3人で暮らしているインスタグラマーのsetsukoさん(@setsuko_20)。一番削減効果の高い固定費である通信費を見直して、年間28万円節約できた方法を教えてもらいました。 夫婦合わせて通信費が年間306,000円かかり家計を圧迫! わが家の通信費は、ネット代は賃貸料に含まれているので携帯代のみなのですが、夫婦合わせて年間306,000円もかかっていました。 手取り20万円で家族3人暮らしのわが家では、月25,500円の通信費はかなりの金額。家計をかなり圧迫していたのです。 ちなみにわが家の固定費は家賃41,500円(家賃補助あり・ネット代込み)電気代7,000円ガス代5,500円(節約模索中)水道代4,000円(節水シャワー導入で月1,000円安く)携帯代25,500円(家計を圧迫)保険料14,300円小遣い30,000円(もう少し削りたい…)計127,800円 手取りの半分以上が固定費に消えていました……。そこで、思い切って携帯会社を乗り換えることにしました。 格安スマホに乗り換えて年間306,000円→28,800円に! 携帯会社は元々ソフトバンクで、夫がiPhoneXで月13,500円×12カ月=162,000円、私がiPhone7で月12,000円×12カ月=144,000円、計306,000円かかっていました。 それがUQモバイルに乗り換えた結果、 夫がiPhoneX(9GB・通話5分無料)で月1500円×12カ月=18,000円、私がiPhone7(3GB・通話5分無料)で月900円×12カ月=10,800円になり、年間28,800円に。 なんと年間287,200円も削減することができたんです! ポイントサイト経由で乗り換えて4000円ゲット!UQモバイルで携帯本体とSIMを31,212円で購入して、本体はメルカリで15,000円で売りました。SIMは元々使用していたiPhoneに入れて使っています。 乗り換えの際、ポイントサイトを経由したことも功を奏しました。「ポイントインカム」を経由して4000円分ゲット! ソフトバンクからUQモバイルに乗り換えましたが、本体は元々使用していたものですし、使い心地は何も変わっていません。 変動費を節約しようとすると食費や交際費を削ることになりますが、これらを我慢すると日々のストレスが積み重なり、結局、物欲が増したり浪費につながったりすることも。だからこそ、固定費の削減は家計を黒字へと導いてくれる大切なポイントなんです。重い腰を上げて本当によかったと思います!少しでも節約したい方は格安スマホへの乗り換えを検討&乗り換えの際はポイントサイトの経由を試してみてはいかがでしょうか? この投稿をInstagramで見る 節約のせっちゃんさん(@setsuko_20)がシェアした投稿 - 2019年 5月月14日午前7時12分PDT 著者:節子手取り20万円で夫、1歳の子どもと暮らすママ。めんどくさがりのズボラ主婦で、無理なく楽しく家計管理をしている。ゆるポイ活も実践中。Instagram:@setsuko_20 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年08月30日今年10月には消費税が10%に上がるとされており、すでに生活に身近な食品などの値上げが相次ぎ、家計を直撃している。2月からはレギュラーガソリンの全国平均価格が9週連続で上昇し続け、3月からはアイスクリームやサバ缶などの缶詰類、家庭用すり身製品、牛乳などの乳製品の値段が上がった。5月以降は大手メーカーの値上げラッシュが本格化する。値段や消費税が上がる前に買うべきものを買っておかないと損してしまう!と駆け込み消費を考える人も少なくない。「あまり慌てずに、いったん冷静になって家計のことを考えてみましょう」そうアドバイスするのは、1万5,000人以上の家計を再生させてきた家計再生コンサルタントの横山光昭さんだ。今から増税前までに準備しておきたいのは、改元を機に家計の“お金の流れ”をきちんと見直して、みるみる貯まる“貯め体質”になること。「一度、支出のすべてを書き出してみましょう。支出は家賃や光熱費、通信費、保険料などの『固定費』と、食費や日用品費、衣服費や娯楽費などの『変動費』に分けられ、支出を書き出すことでふだんの買い物の浪費グセが見つかります。“ムダ支出”を見直すだけでも増税分はカバーでき、さらに貯蓄の分も捻出することもけっして無理ではありません。把握しているつもりの支出も改めて書き出してみると、“なんとなく”“ついつい”使っている支出に気づくもの。元号が変わるタイミングは、そうした“家計の常識”をガラッと見直すのにもよいチャンスです。家計のルールを改めて、貯め体質になりましょう」お金を貯めるには、支出を抑えてどれだけ貯蓄に回せるのかがカギ。だたし、やりすぎるとストレスが溜まり、反動で衝動買いに走ってしまう。横山さんによれば、無理なく支出をカットするには、チマチマ節約するよりも、固定費を思い切って見直したほうが効果的だという。「子どもが独立して部屋が余っている状態の賃貸マンション、ほぼ週末しか乗らないマイカー、ほかにも、ほとんど通話をしない携帯電話代、テレビの有料放送などを見直すだけでも、まとまった金額の削減が可能です」そこで項目ごとに「コストカットのコツ」を、横山さんが教えてくれた。【住居費】固定費のなかで大きなウエートを占めるのは「住居費」。家賃や住宅ローンなど、住居に関する支払いは手取り月収の多くても30%以内に抑えたい。「手取り30万円なら9万円以内、できれば7万5,000円程度が理想です。これより多く支払っているのであれば見直したほうがいいでしょう。賃貸派は子どもの進学時に合わせて郊外に引っ越す。引越し費用が住むであろう期間の家賃の差額で相殺できるのであればメリットは大いにあります。持ち家派は住宅ローンの借り換えを検討しましょう」(横山さん・以下同)借り換えでトクをするのは、「1,000万円以上の残債があり、残りの返済期間が10年以上、金利差0.5%以上」と3つの条件がそろっていること。今、金利の低い住宅ローンを探すのならネット銀行の「変動金利」がお勧め。たとえば、固定金利2%で返済中の住宅ローンを、残債1,279万円のときに変動金利0.457%のローンに借り換えたとすると、毎月の返済額は8,600円も負担が減ることに。【通信費】今や1人1台スマホを持つのが当たり前。4人家族だと一家で5万円以上の通信費がかかっているケースも。しかし、横山さん宅では7人家族で、通信費はなんと1万円!「大手キャリアから格安SIMに変えるだけで、料金は4分の1程度に減らすこともできます。わが家でも月1,000円の格安スマホに乗り換えて、あとは固定電話代のみ。ふだんはLINEの無料通話などを使えば電話代はかかりません。メールやSNSをやる程度であればこれで十分です」ほとんど使うことのない固定電話は、解約を検討してもいい。たとえば4人家族で月5万円かかっていた通信費を、格安スマホへの乗り換え。固定電話の解約で月1万円程度に抑えられる。乗り換えるのが面倒という人も、大手キャリアでも負担額が減らせるプランがあるかどうか窓口で聞いてみよう。契約当初のプランそのままという人は一考の価値アリ。
2019年05月06日支出を最も簡単に、かつ効率よく減らす方法は、ズバリ“通信費の節約”です。回線やスマホをまとめて契約するなどすれば、簡単に割引が受けられることも。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに“スマホ・パソコンの通信費を節約する方法”をご紹介いただきます。文・山田良政まずは通話プランの見直しを通話は、LINEなどの無料通話機能を使用し、キャリアの通話回線はあまり利用しないという方におすすめなのが、かけ放題オプションなしのスマホプランです。※ ドコモでは“シンプルプラン”、auでは“auピタットプラン”などと呼ばれています。ひと昔前は、3大キャリアでスマホを契約するとき、“かけ放題プラン”がついていましたが、最近では、キャリアの通話回線をあまり使わない人向けのプランが、キャリア各社から登場しています。キャリアの通話回線をあまり使わない人や、電話を受けることの方が多い人は、契約の縛りがなければ、かけ放題のオプションがないプランへの変更を考えてみましょう。月に1,000~2,000円程度節約することができます。次はデータ通信量をチェックあなたは、外出先でスマホを使用することが多いですか? それとも自宅で使用することが多いですか?自宅にWi-Fiが繋がっているなら、自宅での使用については問題ありませんが、外出先でどのくらいデータを使用するかは確認しておいた方がいいでしょう。webサイトを閲覧したりSNSを使ったりするだけなのか、動画やオンラインゲームを楽しむのかによっても、通信量は大きく異なります。自分が毎月どのくらいのデータを利用しているかを、契約者用のマイページで確認してみましょう。毎月、データが余っているようであれば、小容量プランへの変更を検討してもいいでしょう。また、地下鉄やバス、ホテルなどWi-Fi環境が整っている場所では、積極的にそこのWi-Fiに接続することで、データ通信量を少なくできます。月末にデータ量が足りなくなり、追加購入をするような事態も避けられるはず。格安SIMへの乗り換えを検討してみるもし、あなたのスマホキャリアが、ドコモやau、ソフトバンクの3大キャリアのどれかの場合、格安SIMへの変更を視野に入れてみましょう。特に、通話はあまりしないけど、外出先でネットをガッツリ使うという人は検討の余地ありです。一方で、ネット通信も通話もよくするという場合は、通話は“3大キャリア×ガラケー”で、データ通信は“格安SIM×スマホ”でするという、2台持ちもアリです。端末を用意する費用はかかりますが、ガラケー向けの“かけ放題プラン”を利用すれば、3大キャリア×スマホ1台よりも、月々の利用料が安くなることもあるのです。自宅のネット回線を見直す最後に、自宅のインターネット回線の料金節約法を見ていきましょう。基本的には、プロバイダと呼ばれる業者との契約を見直すことで節約が可能になります。例えば、あなたが光回線を利用している場合は、名前は伏せますが、A社からB社にプロバイダを変更すれば、契約内容によっては毎月600円程度節約することができるのです。また、どちらの業者も使用している回線は光回線なので、新しい回線を引き直す手間もありません。また、長期割引を利用するのも有効。プロバイダによっては、複数年契約を条件に月々の料金の割引が受けられるプランもあります。いかがでしょうか。これらの節約方法を実践すれば、少々制約は出てくるものの、ほとんど今までと変わらない使い勝手のまま、料金を下げることができます。ただし、各種プラン変更する際は、違約金を支払うことで逆に損をしてしまわないか、しっかり確認するようにしてくださいね。© New Africa /shutterstock© GaudiLab /shutterstock© Aquarius Studio /shutterstock© anek.soowannaphoom /shutterstock
2019年04月06日「知られていないだけで、老後の生活で、いざというときに役立つ公的制度はいくつもあります。とくに、介護費や医療費の自己負担額を軽減できる制度は知っておいたほうがいいでしょうね」こう語るのは生活総合情報サイト「All About」ガイドの介護アドバイザー・横井孝治さん。“人生100年時代”といわれるなか、自分の老後に不安を抱えている現役世代も多いだろう。特に、長い老後に備えるためにいったいいくら貯めればいいのか、頭を悩ませている人も多いのでは?しかし、そんな不安を和らげる公的制度は、じつは多数存在する。これらを賢く使いこなせば、老後の支出を減らし、おトクな生活ができると、横井さんは解説する。「老後の介護費、医療費の自己負担額を軽減するステップは3段階に分けられます。まず、介護保険と医療保険を利用すると、利用者の所得に応じて、自己負担は1~3割で済む。これを建物にたとえると1階部分にあたります。ところが、多くの医療、介護サービスを受けると、それでも負担額はかなり大きくなります」(横井さん・以下同)そこで利用できるのが、一定の金額以上の自己負担額が払い戻される制度。「医療保険には『高額療養費』、介護保険には『高額介護(予防)サービス費』という制度があります。どちらも所得に応じて自己負担の上限額を定める制度で、もし上限額を超えてしまった場合、自治体に申請をすれば、超過した分が後で払い戻されるのです。これが建物でいう2階部分なのです」さらに、これらの支給を受けても、まだ自己負担が苦しいという場合、最後は3階部分にあたる「高額介護合算療養費」という制度が存在する。「これは、同一世帯で医療保険と介護保険の自己負担額を合算して計算し、限度額を超えた場合は、超えた分が支給されるもの。かなり助かる制度です」たとえば、住民税課税世帯の75歳以上の平均的な年金収入のある夫婦なら、夫が高額介護サービス費(自己負担の限度額が年間44万6,400円)、妻が高額療養費(入院を含む自己負担の限度額が、年間57万2,400円)をフルで利用した場合、1年間で合計101万8,800円の自己負担額に。しかし、高額介護合算療養費制度を利用すると、限度額56万円を超えた、45万8,800円が支給されるので、ほぼ半額の負担で済む。ただし、夫婦の年齢が離れていて、妻が国民健康保険で、夫が後期高齢者医療保険といった場合、単純に合算できず、複雑な計算が必要になるので注意が必要だ。ほかにも、介護状態になったときに利用を検討したい制度がある。「割と見逃されがちなのが、『障害者控除対象者認定』です。これは確定申告する際に、この認定を受けているかいないかで、税金の控除額が大きく変わってきます」ここで言う障害者とは、障害者手帳がなくても、“障害者に準じており、障害者控除が必要な人”のこと。ただし、自治体によって判断基準が異なり、要介護1から認定されるところもあれば、要介護4からというところもある。「家族の誰かが障害者控除の認定を受けたら、生計を一にするなかで最も多く稼いでいる人が、確定申告の際に控除を受けて節税できます。とてもお得な制度です」要介護に該当するような人ではなくても、65歳以上で生活機能の低下を感じた場合、ぜひ利用すべきだと、横井さんがすすめるのが「総合事業サービス」だ。「『要介護1、2』の人、または要介護認定を受けていない人で、25問のチェックリストを受けてサービス事業対象者と判断された人が対象です。対象となった人は、生活支援や介護予防のためのさまざまなサービスが受けられます」訪問サービスでの部屋の掃除やゴミ出し、通所リハビリテーション(デイケア)など、生活支援、介護予防の両面からサポートしてくれる。ただし、内容や利用料は、自治体によって異なる。「このサービスを利用しようと思ったら、必ず地域包括支援センターに行くことになります。そこで自分の介護についての不安を相談できるうえ、認知症の前段階から利用すれば、介護予防にもつながります」
2019年03月25日「重篤ながんになったとしても“医療費が払えなくて苦労した”という声はあまり聞きません。日本には『高額療養費制度』という、収入に応じて上限を設けて医療費の負担を抑えてくれる制度がありますから、一般的な保険診療であれば“実費で数百万円”なんてことにはならないのです」こう語るのは、NPO法人「がんと暮らしを考える会」理事長・看護師の賢見卓也さん。「ただし、すべて“病院におまかせ”というわけにはいきません。基本的に、こういった制度は、加入者自らが保険者(健康保険組合や協会けんぽ、国民健康保険など)に申請する必要があるからです。とりわけがん患者となると、診断直後は、家族みんなで慌ててしまうこともあるでしょう。だからこそ、元気なうちから、医療費についての制度とその手続きの仕方について十分に知っておいていただきたい」社会保険労務士で同会理事でもある石田周平さんは次のように話す。「高額療養費制度では、基本的に『自己負担限度額』以上を支払う必要はありません。たとえば月収50万円の世帯であれば、医療費が100万円かかったとしても、1カ月の上限である8万7,430円で済むわけです」(石田さん)過去に大病を患った人でなくても「高額療養費制度」は必ず知っておくべき知識。制度を熟知することで、あなたの“老後の不安”が一つ消えるかもしれない。そこで賢見さんや石田さんが何度も質問されたことがあるという、高額療養費についての“素朴な疑問”を紹介。【Q1】高額療養費は年何回まで?「回数制限はありませんので、最大で『年12カ月(回)』です。ちなみに自己負担額が過去1年間に3カ月(3回)以上、高額療養費に該当していた場合、4カ月(4回)目からは自己負担限度額が少なくなります」(石田さん)【Q2】高額療養費には時効がある?「診療を受けた日の翌月1日から丸2年間で、高額療養費は消滅します。制度自体を知らなかったり、治った病気のことは忘れてしまったりする人もいますので、各保険者から年数回、郵送される明細『医療費のお知らせ』をしっかりと見ておいてください」(賢見さん)【Q3】入院中の差額ベッド代は?「入院費で保険適用になっていないのが個室代(4床以下の部屋が個室扱い)と食事代で、全額自己負担。保険適用になるのは6人部屋のみです。ただし例外もあり、人を感染させる可能性のある症状や、感染しやすい状態で、個室入院が必要と病院が判断した場合は、請求はされません」(賢見さん)【Q4】家族全員分の医療費を申請する「世帯合算」って何?「世帯のうち2人以上が同月に病気やケガをして受診した場合、1人が複数の病院で受診した場合、1人が同じ病院の『入院』と『外来』を受診した場合は、各2万1,000円を超える自己負担額を世帯で合算することができます。ただし、2人以上の合算をする場合、全員が同一の保険者に所属していなければなりません。共働きで夫婦が違う保険者に加入していれば“世帯合算は無効”となりますので注意してください」(石田さん)最後に賢見さんはこう語る。「『高額療養費』という言葉は知っていても、実際の利用方法は、初めて目にする方も多いはずです。保険者によっては個々のケースで条件が大きく異なることもあるし、制度の改定もあるでしょう。不明点が出るたびごとに、問い合わせることをおすすめします」
2019年02月13日毎年2月16日から3月15日までの期間は、確定申告書の提出期間となっていますが、今年は2月16日が土曜日となるため、2月18日(月)~3月15日(金)と若干提出期間が短くなっているので注意が必要です。医療費が発生している人(一定の金額以上医療費が発生している場合に限る。)は確定申告を行わなければなりませんが、高額療養費の支給を受けた人については、高額療養費の金額については確定申告は不要となります。それ以外の医療費部分については、医療費控除として確定申告を行わなければなりません。今回は「高額療養費とはどのようなものか?」を解説したうえで、なぜ「高額療養費に相当する部分が確定申告不要」なのか、そして「医療費控除との違い」について解説します。高額療養費は健康保険から行われる給付の一つそもそも、高額療養費は健康保険法に規定されている保険給付の一つです。高額療養費の金額の計算方法については、法令によって定められており、具体的には、被保険者の所得を基準とした標準報酬月額によって区分された自己負担額の上限額の算式を用いて高額療養費の計算を行うことになります。高額療養費の金額の計算の仕方高額療養費の金額の計算は70歳未満の者と70歳以上75歳未満の者では、計算方法や自己負担額限度額の計算区分が異なります。70歳未満の者の自己負担限度額70歳以上75歳未満の者の自己負担限度額高額療養費の自己負担額計算ポイント自己負担額の計算を行う際には以下の点に注意が必要です。自己負担額が21,000円を超える診療分が対象となります個人単位で計算を行います。診療を受けた医療機関ごとに計算します。入院分と外来診療分とは区別します。保険が適用される診療分が対象となります。高額療養費の手続きの流れ高額療養費支給申請書を保険者(協会の場合は協会けんぽ、組合の場合は健保組合)に提出することで、高額療養費の申請を行います。なお、ケガが原因の場合については「負傷原因届」の提出(協会けんぽの場合)が必要となります。また、住民税非課税区分に該当する場合は、被保険者の非課税証明書を併せて提出する必要があります。高額療養費はいつまでに申請しなければならない?高額療養費は月(1日から末日まで)ごとに計算されるため、申請することができる時期については、実際に自己負担額を支払った日の属する月ではなく、その翌月1日が申請開始時期となります。なお、高額療養費は時効により、自己負担額を支払った日の属する月の翌月1日から2年以内に申請する必要があります。高額療養費の払い戻しの目安は?高額療養費の払い戻しまでの時期の目安としては、保険者が実際に自己負担額を支払った医療機関のレセプト等を確認したうえで支給の決定を行うため、早くても2~3カ月後に払い戻しが行われることが多いです。医療費控除と高額療養費との違い医療費控除とは、所得税の計算において合計所得金額(各種所得の合計額)から控除することができる所得控除の一つで、1年間に支払った医療費の合計額から一定額を控除したものです。医療費控除の計算対象とは?医療費控除の計算対象は、高額療養費とは違い、21,000円を超えるような診療分に限らずに、治療を目的とする診療に関する支払を行ったものが全て対象となりますが、予防や美容などに関する支出については医療費控除の対象となりません。(例)予防接種の費用、疲労回復のための栄養剤購入費用など医療費控除の計算方法医療費控除の計算方法は、1年間の総所得の金額によって以下のように計算式が変わります。注意してほしい点としては、総所得金額は、所得控除をする前の所得金額の合計であるということです。(つまり、サラリーマンであれば、「給与所得控除額を控除した後の所得金額」がこれに該当するということです)高額療養費と医療費控除の確定申告手続き方法高額療養費と医療費控除は併用することができます。確定申告の際に手続きを行わなければ、適用を受けることができないものとなりますので、確定申告の手続きについて、最低限抑えておいてほしいポイントについて説明します。高額療養費の確定申告手続き方法高額療養費は確定申告をする際には、なんら手続きは不要です。これは、高額療養費が健康保険により給付される保険金の一つであると考えるためです。つまり、高額療養費は公的保険から出る保険金と扱われるため、医療費控除の計算においては医療費総額から控除されるものとなります。また、高額療養費は先程も述べたように、公的保険の保険給付の一つとなるため非課税です。そのため、確定申告においては、非課税となる以上は手続きは不要となるわけです。医療費控除の確定申告手続きの方法医療費控除については、年末調整では処理が行われない為、確定申告を行う必要があります。医療費控除を行う際に注意してほしい事としては、医療費控除の対象となる医療費の支出を証明できる領収書等を確定申告書に添付する必要があるということです。つまり、複数回の医療費の支出があった場合であっても、それらの全てに関する領収書を添付する必要があるため、医療費控除の申告を考えている人は、その点に注意が必要となります。高額療養費の確定申告手続き方法:まとめ高額療養費と医療費控除は性格的には似ている部分がありますが、実態は全く異なる性質のものとなります。年末調整や確定申告が近くなるにつれて、こういった部分について気になる人が増えてくると思います。そのため、医療費の支出が高額療養費の対象なのか、それとも医療費控除の申告の対象となるのかをある程度明確に区分しておくことも重要になります。また、医療費控除の申告については、領収書が添付されていることが必要となるため、1回あたりの医療費が少額のものであっても、回数が多かったり、診察に要する期間が長かったりするもの等がある場合については、領収証の保存に関してもしっかりと行う必要があります。確定申告に関する内容について、不明な点がある場合は、国税庁のHPや税理士の先生に確認することを活用していくことが大切です。
2019年01月30日高額療養費は、医療費が高額になった場合において、自己負担分について上限を設定し、その上限額を超えて支払った医療費の部分について払い戻す仕組みとなっています。ただし、健康保険の適用される診療に限りますので、出産に関する費用の中には、高額療養費の適用を受けることができない事もあるのが注意すべき点です。今回は、高額療養費制度と出産費用との関係性について、これだけは理解していただきたいという内容を解説していきます。出産に関する費用で保険の適用が受けられるものと受けられないもの出産に関する費用には、健康保険の適用を受けることができるものと適用を受けることができないもの(全額自費負担)があります。高額療養費は保険適用対象の治療などに対して支給されるため、保険適用対象なのかどうかを確認しておくことも重要なことになります。実際に窓口で支払う場合においては、3割負担の部分と全額自己負担部分とが混在する形で支払うことになることが多いため、保険適用が受けられるかどうかについては、明確に区分することが必要になります。出産費用で保険の適用が受けられる場合保険の適用が受けられる出産費用としては、帝王切開や切迫早産などの異常分娩や妊娠・出産に伴う合併症などのように治療が必要とされる場合に健康保険の適用が受けられます。つまり、これらの出産に関わる費用の総額が自己負担額の上限額を超える場合については、高額療養費の申請を行うことで上限額を超えた部分について払い戻しが行われます。出産に関しては、予定日を過ぎると早まることなどがありますが、高額療養費の申請期限は自己負担額を支払った日の属する月の翌月1日から2年間とされています。出産費用で保険の適用が受けられない場合保険の適用が受けられない事例としては、自然分娩で出産を行った場合が該当します。自然分娩の場合は、治療となるような医療行為がないため、保険の適用対象とはならず、高額療養費の対象とはなりません。高額療養費の対象とはなりませんが、出産に関する給付である「出産手当金」や「出産育児一時金」の支給があるため、これらの給付により、実質的な自己負担がほぼないものとなります。出産費用に関する高額療養費はいくらぐらいもらえるのか?初めにも述べたように、出産費用は正常分娩の場合は保険適用外となり、高額療養費の支給を受けることができませんが、帝王切開や切迫早産、妊娠中の合併症などといった治療が必要な場合であれば保険適用されます。では、具体的に出産費用について高額療養費が発生した場合、いくらぐらいになるかについて見ていきます。帝王切開による出産を行った場合帝王切開による出産の費用は保険の適用対象となりますので、高額療養費の対象となります。帝王切開による出産の費用は平均すると約55万円(平成26年度時点)であるといわれていますが、保険の適用対象となる部分は、帝王切開にかかる費用のみとなっているため、それ以外の入院時の食事代などの費用の負担分については保険の適用外となる点(つまり、この部分については全額自己負担となり、高額療養費の適用を受けられないということです。)に注意が必要です。具体例(条件)帝王切開による出産にかかった費用(10割負担であった場合の支払総額):60万円実際に病院に支払った医療費(3割負担による支払額):18万円被保険者の標準報酬月額:40万円高額療養費の金額の速算表自己負担額の上限額標準報酬月額が40万円ですので、上記の速算表から「80,100円+(医療費総額(10割負担の場合の医療費総額)ー267,000)×1%」で算定することが分かります。この計算式を当てはめてみると、この人の自己負担額の上限額は、「80,100円+(600,000円-267,000円)×1%=83,430円」となります。高額療養費の金額実際に支払った自己負担額から、先程計算した自己負担額の上限額を控除することで、この人が支給を受けることができる高額療養費の金額が算定されます。これより、「180,000円(実際に支払った自己負担分)ー83,430円(自己負担額の上限額)=96,570円(高額療養費の金額)」が高額療養費として申請することで払い戻される金額となります。いつまでに申請すればよいか?実際に帝王切開による出産が行われた日の属する月の翌月1日から2年以内とされています。(つまり、出産日が平成31年1月6日であれば、その翌月である「平成31年2月1日から2年後の平成33年1月31日まで」に申請をすればよいということになります。)出産に関する高額療養費についての注意点出産に関する費用は基本的には医学的な治療ではない為ため、保険の適用はありませんが、帝王切開や切迫早産等の異常分娩や妊娠による合併症などの場合は保険適用があるため、高額療養費の適用はあります。しかし、保険の適用があるのは異常分娩などの出産に関する費用に限られているということです。そのため、実際に負担しなければならない額についても、3割負担の部分と全額自己負担の部分とが混在する形になってしまうため、医療費を支払った際に区分しておくことが必要になります。なお、1年間に4回以上高額療養費の支給が行われる場合は多数回該当といい、4回目以降の高額療養費の自己負担額の上限額の基準が変わります。入院期間が長期化する恐れがあったりする場合には注意が必要になります。高額療養費の適用があるもの異常分娩などによる出産費用以外にも、出産に関する費用で保険適用を受けることができる内容として、以下のような症状があげられます。つわり(重症妊娠悪阻)流産・早産子宮頸管無力症妊娠高血圧症候群逆子・前置胎盤の超音波検査児頭骨盤不均衡の疑いでのX線撮影微弱陣痛などで陣痛促進剤を使用分娩停止や胎児機能不全などによる鉗子分娩・吸引分娩頸管損傷・会陰裂傷Ⅱ度以上による縫合術赤ちゃんの新生児集中治療室への入院 などいずれの症状についても、保険適用があるため、高額療養費の支給対象とされます。高額療養費の適用がないもの以下に該当するものについては、保険の適用が受けられないため、高額療養費の適用を受けることができません。差額ベッド代入院時の食事費病院への交通費外来診療の医療費が21,000円未満のものなどこれらの費用については、出産に関する費用であるかどうかは関係なく、基本的に保険の適用を受けることができない費用とされています。出産に関する高額療養費まとめ出産に関する費用は、保険の適用があるものと保険の適用を受けることができないものがあるため、どの費用が保険の適用があり、どの費用は保険の適用外であるかを理解することが大切です。そうすることで、窓口で支払をした後に申請を行う上でもスムーズに進めることができるようになります。忘れてはいけないこととしては、高額療養費は健康保険の給付の一つですので、保険の適用がなければ、高額療養費を支給すること自体できないということにもなります。出産に関する高額療養費については、治療が必要かどうかという点に注意すれば、保険適用の有無についても判断ができることが多いですので、不明な点があった場合は、保険者(協会けんぽや健保組合など)に問い合わせをすることで、事前に疑問点を解消することも併せて行うことが望ましいです。
2019年01月24日医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間において、本人や配偶者をはじめ生計を同一にしている家族の医療費を支払った場合で、支払った医療費が一定額を超えるときに受けられる税金の軽減制度です。ただし、実際に、医療費控除で税金の軽減を受けるためには、年末調整では受けられず、翌年2月16日から3月15日までの確定申告期間中に確定申告をしなければならないほか、確定申告をする方の収入(所得)によって、医療費控除が適用できる、できないといった判定も異なる特徴があります。このようなことを踏まえまして本記事では、確定申告で医療費控除を受けるための方法や医療費控除で押さえておくべきポイントをわかりやすく紹介していきます。確定申告で医療費控除が適用になる金額医療費控除が適用になる金額の計算式確定申告で医療費控除の適用になる金額は、確定申告をする方の収入(所得)によって、金額が異なりますが、実務上、医療費控除が適用になる金額は、以下の計算式によって求めることになります。(実際に支払った1年間の医療費合計額-保険金などで補填される金額)-10万円たとえば、1月1日から12月31日までの1年間で、実際に支払った1年間の医療費合計額が30万円、医療保険から保険金を15万円受け取ったと仮定した場合、上記の計算式にあてはめますと、医療費控除の金額は5万円(※)となります。※(30万円-15万円)-10万円=5万円なお、保険金などで補填される金額には、医療保険から支給される入院給付金や手術給付金といった受取保険金のほか、健康保険などから支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金などがあてはまります。ちなみに、1年間の総所得金額などが200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額を超えた場合に医療費控除が適用できることとされていることから、先に紹介したように、一概に、1年間に支払った医療費が10万円を越えなければ医療費控除が適用できないといったわけではありませんので注意が必要です。総所得金額ってどのように判断する?1年間の総所得金額などが200万円未満と言われても、そもそも総所得金額って何?と感じられている方も多いと思いますので、ここでは、1年間の収入が給料のみである会社員や公務員を想定して、総所得金額の確認方法について、源泉徴収票を例に紹介しておきます。国税庁No.2260 所得税の税率納めるべき復興特別所得税:355円(16,950円×2.1%)納めるべき所得税および復興特別所得税の合計金額:17,305円→17,300円(100円未満切り捨て)還付される所得税:2,800円(17,300円-20,100円(源泉徴収票の源泉徴収税額)=▲2,800円)医療費控除の適用によって、本来納めるべき所得税および復興特別所得税は、17,300円で良いのですが、20,100円が源泉徴収されているため、結果として2,800円、多く税金を納めていることがわかります。そのため、差し引きした2,800円の所得税の還付が受けられるほか、翌年から納めるべき住民税も少なくなる効果が得られます。確定申告で医療費控除の対象となる医療費を知ろう先に紹介した医療費控除の計算式において、実際に支払った1年間の医療費には、医療費控除の対象となるものと医療費控除の対象にならないものがあり、医療費控除の対象になる医療費が計算式の結果よりも多くなければ医療費控除を受けることができません。医療費控除の対象となる医療費と対象にならない医療費国税庁のWEBサイトでは、医療費控除の対象となる医療費や対象にならない医療費は、以下の通りとしていますが、治療のための医療費は、医療費控除の対象、予防のための医療費は、医療費控除の対象外と考えながら読み進めてみるとわかりやすいでしょう。1 医師又は歯科医師による診療又は治療の対価(ただし、健康診断の費用や医師等に対する謝礼金などは原則として含まれません。)2 治療又は療養に必要な医薬品の購入の対価(風邪をひいた場合の風邪薬などの購入代金は医療費となりますが、ビタミン剤などの病気の予防や健康増進のために用いられる医薬品の購入代金は医療費となりません。)3 病院、診療所、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、指定介護老人福祉施設、指定地域密着型介護老人福祉施設又は助産所へ収容されるための人的役務の提供の対価4 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術の対価(ただし、疲れを癒したり、体調を整えるといった治療に直接関係のないものは含まれません。)5 保健師、看護師、准看護師又は特に依頼した人による療養上の世話の対価(この中には、家政婦さんに病人の付添いを頼んだ場合の療養上の世話に対する対価も含まれますが、所定の料金以外の心付けなどは除かれます。また、家族や親類縁者に付添いを頼んで付添料の名目でお金を支払っても、医療費控除の対象となる医療費になりません。)6 助産師による分べんの介助の対価7 介護福祉士等による一定の喀痰吸引及び経管栄養の対価8 介護保険制度の下で提供された一定の施設・居宅サービスの自己負担額9 次のような費用で、医師等による診療、治療、施術又は分べんの介助を受けるために直接必要なもの(1) 医師等による診療等を受けるための通院費、医師等の送迎費、入院の際の部屋代や食事代の費用、コルセットなどの医療用器具等の購入代やその賃借料で通常必要なもの(ただし、自家用車で通院する場合のガソリン代や駐車場の料金等は含まれません。)(2) 医師等による診療や治療を受けるために直接必要な、義手、義足、松葉杖、補聴器、義歯などの購入費用(3) 傷病によりおおむね6か月以上寝たきりで医師の治療を受けている場合に、おむつを使う必要があると認められるときのおむつ代(この場合には、医師が発行した「おむつ使用証明書」が必要です。)(3-1)医療費の中には、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などの規定により都道府県や市町村に納付する費用のうち、医師等の診療等の費用に相当するものや前記(1)・(2)の費用に相当するものも含まれます。(3-2)おむつ代についての医療費控除を受けることが2年目以降である場合において、介護保険法の要介護認定を受けている一定の人は、市町村長等が交付する「おむつ使用の確認書」等を「おむつ使用証明書」に代えることができます。10 骨髄移植推進財団に支払う骨髄移植のあっせんに係る患者負担金11 日本臓器移植ネットワークに支払う臓器移植のあっせんに係る患者負担金12 高齢者の医療の確保に関する法律に規定する特定保健指導(一定の積極的支援によるものに限ります。)のうち一定の基準に該当する者が支払う自己負担金(平成20年4月1日から適用されます。)出典:国税庁No.1122 医療費控除の対象となる医療費確定申告で医療費控除を受けるために必要なことこれまでの解説より、確定申告で医療費控除を受けるために必要なことをまとめますと、以下のようになります。医療費控除の適用を受ける方の1年間の総所得金額が200万円未満なのか、200万円超なのかを確認しておく医療費控除の対象となる医療費が、計算式で計算した結果よりも多くなっているのかを確認しておく確定申告で医療費控除を受けるための必要書類確定申告で医療費控除を受けるためには、原則として、翌年2月16日から3月15日までの確定申告期間中に作成した確定申告書に医療費控除の明細書を一緒に提出する必要があります。なお、医療費控除の明細書を作成するための基となった医療費の領収書は、5年間に渡って自宅などで保管する必要があるのですが、所定の事項が記載された医療費通知(医療費のお知らせなど)を医療費控除の適用を受ける際に提出する場合は、医療費控除の明細書や領収書の保管を省略することもできるようになっています。ちなみに、平成29年分の確定申告より、医療費控除を受けるために、医療費通知(医療費のお知らせなど)を添付することで、医療費控除が簡単に受けられるようになりましたが、1年間の支払った医療費が、すべて網羅されているわけではありません。たとえば、薬局で購入した市販の風邪薬や公共交通機関を利用して通院した場合の交通費も医療費控除の対象になるわけでありますから、このようなことを踏まえますと、少しでも多くの医療費控除を適用するためにも、やはり、医療費控除の明細書を作成することが望ましいのではないかと筆者は感じています。確定申告で添付が必要な医療費控除の明細書とは国税庁平成30年分確定申告特集(準備編)医療費控除の明細書は、医療費の領収書を見ながら必要事項を明細書へ記入していく流れとなりますが、すべてを個別に記入する必要はなく、医療を受けた方の氏名や病院・薬局などといった支払先の名称ごとにまとめて記載しても良いことになっています。国税庁医療費控除に関する手続について(Q&A)上記イメージ図のように、まとめて記入し、明細書を作成することで、手間や時間が省けることにつながります。医療費控除を受ける際に領収書の添付をしても差し支えないこれまでは、医療費控除の適用を受けるためには、医療費控除にかかる領収書の添付が求められておりましたが、平成29年分の確定申告からは、領収書の添付が省略できるようになっています。一方で、これまで通りのやり方で医療費控除の適用を受けたい方や多くの領収書を自宅で保管することに対して煩わしさを感じている方は、経過措置として、平成31年分まで引き続き領収書の添付をすることで医療費控除の適用を受けることが認められています。仮に、5年間に渡って保管しなければならない医療費控除にかかる領収書を紛失したり破棄する恐れがあると感じている方は、これまで通りの方法で確定申告の際に領収書を添付してしまう方が確実、かつ、安心と言えるでしょう。医療費控除で交通費がある場合は、忘れずに領収書などの添付を病院へ治療に行かれる際に、電車やバスなどの公共交通機関やタクシーを利用される方もおられると思いますが、これらは、医療費控除の対象になるため、忘れずに領収書の添付をするように心掛けておきたいものです。中には、領収書が発行されないものもあると思いますが、メモに残しておくことやエクセルなどの表計算ソフトへ入力して保存しておくなどの方法も認められているため、何かしらの証拠として残しておくことがとても大切になります。なお、ご自身が自ら自動車などを運転して通院するためのガソリン代や駐車場の代金は、医療費控除の対象とはなりませんので、こちらも合わせて注意しておくことが大切です。確定申告で医療費控除を受けるための方法まとめ医療費控除は、医療費通知(医療費のお知らせなど)を確定申告書に提出することで簡単に受けられるようになったため、医療費控除の適用を受ける方にとって手間や負担が前よりもかからなくなったことは確かです。ただし、医療費控除の対象となる医療費の範囲はとても広いことから、普段から家族にかかった医療費の領収書を1つの場所にしっかりと保管しておき、年末になりましたら一通り合計金額を算出される習慣を身に付けておくことをおすすめします。これは、長い人生の中で、病院へ入院したり、高額な医療費がかかる場合が将来的に十分考えられることから、いつかは必ず役に立つ内容のものであると考えられるからです。日常生活を振り返ってみて、普段と違った特殊な事情が生じた場合は、医療費控除が受けられる可能性も高くなるとも考えられますので、ケース・バイ・ケースではありますが、本記事で紹介した医療費控除のポイントを、ぜひ、今後に役立てていただければと思います。
2019年01月13日子供がいる人なら、離婚するとなると最も気になるのが養育費ではないでしょうか?離婚しても親子関係は変わりませんから、養育費は当然請求できます。本記事では、離婚後に母親(妻)が子供を引き取る場合を想定し、養育費の支払方法や金額の相場、父親(夫)が払ってくれない場合の対処法などを説明します。離婚したら必ず養育費を請求できる養育費とは、子供を扶養するためのお金、すなわち子供の生活費のことです。離婚しても子供の父親には養育費を請求できます。離婚した夫にも子供を扶養する義務がある親子間には、民法上扶養の義務があります(877条1項)。離婚すれば夫婦は他人になりますが、子供と双方の親との関係は変わりません。離婚して子供と別居することになった父親にも、子供の扶養義務はあります。子供と同居する母親は、子供のために父親に養育費を請求できるということです。離婚の理由は養育費とは関係がない養育費は、離婚の理由に関係なく、当然に請求できます。養育費は親子間の問題で、夫婦間の問題とは関係ないからです。たとえば、妻の浮気で離婚になった場合、夫は妻に慰謝料を請求できます。この場合、「慰謝料を請求しない代わりに、養育費を払わない」というのは認められません。養育費は子供のために必ず確保されるべきお金であって、慰謝料などと相殺できるものではないのです。養育費は離婚後でも請求可能離婚時に養育費の取り決めをしていなくても、離婚後に養育費を請求できます。養育費は親子の関係から当然に発生する義務ですから、子供の親に対しては、いつでも支払いを請求できます。養育費の支払方法と支払期間養育費について話し合うときには、支払方法や支払期間について決めておきましょう。養育費は毎月払いが基本養育費は、月額いくらという形で決めるのが一般的です。養育費は日常的にかかる生活費ですから、毎月払いでその都度支払うのが望ましいと言えます。大学進学した場合の支払期間は22歳まで親が子供に対して扶養義務を負うのは子供が成人するまでなので、養育費も子供が成人するまで請求可能です。成人年齢は現状20歳ですが、民法改正により2022年4月以降は18歳に引き下げられる予定です。なお、子供が大学に進学した場合には、大学在学中は働いて自立できないため、親に扶養義務があると考えられています。そのため、子供が大学在学中の場合や、大学に進学する見込みの場合には、22歳の3月までの養育費の支払いを取り決めするのが一般的です。養育費は一括払いでもかまわない養育費は、当事者双方が納得すれば、一括払いにすることも可能です。養育費を一括払いにすれば、母親側は、離婚時に将来の分まで養育費を確保できます。父親側にとっても、長期間にわたって養育費を払い続けなければならない煩わしさから解放されるのは、メリットといえるでしょう。なお、養育費の一括払いでは金額が大きくなってしまうため、贈与税の課税が心配になるかもしれません。養育費は基本的に非課税ですが、養育費であることを明確にするため、離婚協議書を残しておいた方がよいでしょう。養育費の相場は?養育費の金額は話し合いで自由に決められますが、相場が気になるでしょう。一般に、養育費の相場というと、養育費算定表の金額を指します。養育費算定表とは、双方の親の年収、子供の年齢、子供の数から、平均的な養育費を知ることができる早見表です。裁判所の実務においては、養育費を決めるときに、養育費算定表の金額を参考にします。養育費算定表はこちら養育費算定表の金額では十分でないことが多い現行の養育費算定表の金額はかなり低めになっており、裁判所でも見直しが進められています。日弁連では裁判所基準よりも高額の新養育費算定表を作っており、現状でも弁護士は新算定表にもとづき交渉を行っているのが実情です。また、養育費算定表の金額は、小・中・高を公立に通わせる場合を想定した金額になっており、私立に通わせる場合に余分にかかる費用は含まれていません。塾費用や大学進学費用も養育費算定表ではカバーされない費用です。つまり、養育費算定表の金額では、養育費としては十分でないケースが多くなります。養育費算定表は、養育費の相場を知る上では便利です。しかし、養育費算定表があるせいで、「算定表を超える金額は一切払いたくない」という人も多いように思います。相手から提示された養育費に納得がいかない場合には、弁護士に相談するのがおすすめです。子供に実際にかかる費用から考えることが大事養育費を決めるときには、一般的な相場よりも、現実にいくらかかるかを基準に考えるべきです。算定表を見て機械的に決めるのではなく、現実にかかる費用を考えて納得のいく額を請求するようにしましょう。子供にかかる費用は、双方の親が分担するのが原則です。たとえば、病気や障害があったり、特殊な習い事をしていたりで、子供に普通よりもお金がかかるケースはあるでしょう。その場合には、父親が負担しなければならない養育費も当然多くなります。まずはそれぞれの家庭の事情に合わせて子供にかかる費用を見積もり、双方の親でどう分担するかを話し合うようにしましょう。養育費は増額や減額も可能養育費は、離婚後の双方の親の状況の変化(事情変更)により、増額または減額できるものとされています。事情変更の代表的なものは、どちらかの親の再婚です。たとえば、父親が再婚した場合、養育費の支払義務が当然になくなるわけではありません。しかし、再婚後の家族についても扶養義務が発生するため、養育費の減額が認められる可能性はあります。母親が再婚し、再婚相手と子供が養子縁組をした場合にも、再婚相手に子供の扶養義務が発生しますから、養育費の減額が認められるでしょう。また、事情変更により養育費を増額する場合としては、当初の取り決めで大学進学費用を考慮しておらず、養育費が足りなくなった場合などが考えられます。養育費の減額や増額についても、話し合いで合意できるのであれば、話し合いで決めてかまいません。話し合いで決まらない場合には、家庭裁判所に養育費増額調停や養育費減額調停を申し立てましょう。養育費を払ってもらうためにできること離婚するときには、養育費の取り決めをしておきましょう。養育費について話し合いができない場合でも、裁判所を利用して決めることができます。養育費の取り決めは公正証書にしておく養育費について話し合いで決めて協議離婚する場合には、離婚協議書を作成しておきましょう。離婚協議書は、公証役場で公正証書にしておくと安心です。公正証書は、公証役場で公証人に作成してもらう契約書です。養育費の取り決めを公正証書にしておけば、相手が約束どおり払わなかった場合に、すぐに強制執行の手続きをとることができます。話し合いで決まらない場合には調停を養育費について、夫婦間の話し合いで決まらない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てましょう。離婚成立前は離婚調停(夫婦関係調整調停)を申し立てますが、離婚後は養育費請求調停を申し立てることになります。養育費のみで争っている場合には、調停が不成立になるとそのまま審判に移行し、審判で裁判所に養育費を決めてもらえるのが通常です。相手が話し合いに応じてくれそうにない場合でも、あきらめずに調停を申し立てましょう。なお、調停や審判で養育費について決まった場合には、裁判所で調停調書や審判書が作られます。約束どおり払ってもらえない場合には、調停調書や審判書にもとづき強制執行することも可能です。まとめ離婚後に母親が1人で子供を育てていくには、お金がかかります。離婚するときには養育費の取り決めをし、子供のためのお金を確保できるようにしておきましょう。養育費の金額を決めるときには、養育費算定表が参考になります。ただし、養育費については、相場を意識するよりも、現実にかかる費用を考えて決めることが大切です。養育費について取り決めしたら、支払いを確保するため、公正証書を作成しておきましょう。
2018年12月18日離婚したいけどお金のことが心配でなかなか踏み出せないという人は結構多くいます。ひとりで子供を育てていくにはどのくらいの費用がかかるのか、将来のことも考えて養育費を算出することが必要です。養育費は子供が何歳になるまでもらえるのか、養育費の相場はいくらなのかなど、養育費の気になる疑問について解説します。お金の問題を解決して、モヤモヤした気持ちを解消しましょう。離婚する前にまずは子供の養育費について考える養育費という言葉自体は聞いたことがあるけど、詳しくはわからないという人も多いのではないでしょうか?養育費とはどういうものなのか簡単に説明します。養育費とは離婚をするときに夫婦の間に未成年の子供がいる場合、まずは子供の親権をどうするかを決めなくてはいけません。そして子供を監護する親権者に対して、子供を育てていくための費用を支払うことを養育費といいます。どこまでの範囲が養育費になるの?養育費は子供の養育全般に関する費用です。子供の衣食住に関わる費用から、学費や習い事などの支払いを補填するものだと考えるとよいでしょう。子供の養育費については、「夫婦が相応に負担する」ことが原則です。相手にすべて負担してもらえるわけではないので注意しましょう。 養育費は子供が何歳になるまでもらえる?養育費については理解できたけど、子供が何歳になるまでもらえるのかも気になりますよね。子供が大学に進学したり、私立に通う場合などで教育費は大きく変動します。いつまで養育費がもらえるのか、大学まで通う場合の教育費はどのくらいなのかを確認しましょう。養育費がもらえる期間養育費は原則子供が20歳になる月まで毎月支払われます。基本的に養育費は請求した時点以降からもらうことができ、過去に遡って請求することはできません。子供が高校卒業後に就職した場合は、養育費の支払いが終了することもあります。高校進学まではいくら必要?文部科学省の統計「子供の学習費調査(平成28年度)」によると、子供一人あたりの1年間の学習費総額は以下のとおりでした。公立幼稚園 23万4千円 私立幼稚園 48万2千円公立小学校 32万2千円 私立小学校 152万8千円公立中学校 47万9千円 私立中学校 132万7千円公立高等学校(全日制)45万1千円 私立高等学校(全日制)104万円平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料)より引用学習費総額は、入学金や授業料に加えて、制服や教科書の購入費用、給食費など、学校に対して支払う全てのお金のことです。高校までの費用は進学先が公立か私立かで大きく異なっています。子供の将来のことをしっかりと考え、前もって相手と話し合っておくことが大切です。公立ではなく私立の高校に通うなら子供が公立高校ではなく私立高校に進学する場合は、教育費は約2~4倍の差があります。相手との話し合いで私立への進学を納得している場合は、養育費算定表の金額が増額されます。しかし相手が私立への進学に反対していたり、資産や収入などから増額分を負担する必要がないと判断された場合は、養育費を増額することはできません。大学まで行く場合はどうなる?日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査(平成30年2月14日発表)」によると、大学の入学費用は平均85万円、在学費用は年間平均153万円となっています。養育費が支払われるのは原則として子供が20歳になるまでですが、大学費用は相手に払ってもらえるのでしょうか?実はお互いの合意があれば、大学費用を支払ってもらうことができます。ただ裁判所で審判、判決となる場合は「子供が20歳になるまで」と決まることがほとんどです。特別な事情がない限りは、裁判官が養育費の延長を命じることができません。 子供の養育費の月平均は?相場が気になる養育費で一番気になるのは、やはり相場ではないでしょうか?養育費の月平均金額を知ることで、自分が養育費をもらうときの目安になります。どのように養育費を計算するのかも合わせて確認してみましょう。養育費の相場はどのくらい?計算方法とは一般的に養育費は月に3万円~6万円が相場だといわれています。夫婦それぞれの年収や年齢、子供の人数によって違いますが、目安として考えておくといいでしょう。養育費は 夫婦の年収と未成年の子供の数によって決められます。養育費を支払う側の年収が高ければ、それだけ養育費を支払う金額も高くなるのです。養育費の算定方法については、家庭裁判所で採用されている「養育費算定表」を使って計算できます。「養育費算定表」は、裁判所のホームページなどでも掲載されているので、一度チェックしてみるといいでしょう。養育費には上限がある?「養育費算定表」で養育費は決められるのですが、増額することは可能なのでしょうか。家庭裁判所の審判や訴訟で養育費が決められている場合は、特別な事例を除いて、算定表以上の金額をもらうことは難しいケースが多いです。ただし当事者同士の話し合いで決めた場合は、算定表以上の金額に設定することができます。算定表はあくまで一般的な基準であり、必ず守らなくてはいけないものではありません。相手が納得するかが最大のポイントです。子供が多いとそのぶん養育費はもらえるの?子供が二人以上いる場合、もらえる養育費が多くなります。ただ単純に倍になるというわけではありません。子供二人なら1.5倍程度、三人ならもっと増え幅が少なくなります。金額は子供の年齢などによっても変わってくるので、個別で計算する必要があります。 未婚や再婚した場合に養育費はもらえるの?養育費にはいろいろなケースがあります。「このようなときはもらえるのかな?」と悩むこともありますよね。2つのケースをご紹介しますので自分に当てはまれば、ぜひ参考にしてみてください。未婚の場合の養育費はどうなるの?未婚の場合は子供の父親に認知してもらうことが大切です。もし認知してもらうことが難しい場合でも、父親が確かであれば「強制認知」といって法的に認知させることも可能となります。応じてもらえない場合は、家庭裁判所で手続きをしましょう。認知してもらえれば法律上の親子関係が生じるので、扶養義務が発生し、養育費を支払ってもらうことができます。再婚しても大丈夫?基本的には再婚相手には連れ子の養育義務はありません。そのため再婚しても養育費の支払いをストップされる理由にはなりません。新しい夫が子供の父親となり、扶養義務が生じるのは「養子縁組」をした場合になります。 相手に収入や貯金がない場合の子供の養育費は?離婚相手が働いていて収入があるのならよいですが、もし低収入だったらどうすればいいのでしょうか。気になる疑問にお答えします。相手に貯金や収入がない場合養育費は月払いなので、貯金がない場合でもとくに問題はありません。養育費の支払い金額に資産は関係ないからです。ただ相手に収入がない場合は、養育費を請求することができなくなります。売却すればお金になるような資産があればいいのですが、何も無ければどうしようもありません。ただ養育費を逃れるために一時的に退職したり、収入を減らしたりしている場合は別です。その場合は弁護士に相談してみましょう。離婚後に養育費が支払われなくなったときの対処法養育費の取り決めをしても支払いが滞ってしまうケースもあります。その場合は相手に支払ってもらえるよう話し合うことが大切です。もし相手が応じない場合は、相手の給料や財産を差し押さえる手続きが必要になります。これは協議離婚か調停離婚だったかによって異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。 まとめ養育費を必要なだけもらうためには、正しい養育費の知識が必要です。離婚を考えたときに子供の教育にかかる費用はどのくらいなのか、しっかり把握しておきましょう。養育費の支払い交渉や調停などの手続きは、弁護士に依頼するというのも一つの手です。子供の将来のことも考えて、あとでトラブルにならないようにしっかり話し合っておきましょう。 参考:厚生労働省養育費相談支援センター内閣府「インターネットによる子育て費用に関する調査」の公表について」日本政策金融公庫「教育費に関する調査結果」裁判所「養育費・婚姻費用算定表」
2018年10月20日養育費は離婚した未成熟子が社会自立をするまでに必要とされる費用とされ、離婚時に当事者同士の話し合いによって決めた金額を支払うことが一般的です。そんな養育費ですが、なかには合意したにもかかわらず支払わない人間もいると聞きます。子供を抱えている側の経済力が乏しい場合、養育費の支払いがなくなってしまうと、生活が困窮することになります。当然、なんとかして支払いを迫りたいところ。どのような対策を講じれば良いのか。秋葉原よすが法律事務所の近藤美香弁護士に解説していただきました。 Q.離婚相手が養育費を支払わない。どうやって請求すればいい? A.強制執行や調停・審判申立てなどの方法があります近藤弁護士:「どのような形で合意をしたのかによります。調停や公正証書で合意した、あるいは判決や審判が出た場合であれば、相手方の給与を差し押さえる等の方法で養育費を回収することが可能です(強制執行)。口約束や2人で交わした合意書等,上記以外の形の場合は、養育費を請求する調停・審判を申立てて、その手続きの中で約束どおり支払うよう求めていくことになります。仮に審判となる場合、約束どおりの額がそのまま認められると限りませんが、そのような約束をしたという事実は考慮されると思います」口約束ではなく、調停や公正証書で合意した場合には、強制執行が可能とのこと。後悔しないよう、離婚時に強制執行が可能な形での取り決めをしておきましょう。 *取材協力弁護士: 近藤美香(秋葉原よすが法律事務所。家事事件を専門的に取り扱い、500件以上の家事事件を取り扱った経験を持つ。JADP認定の夫婦カウンセラーの資格を保持している。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)離婚相手が養育費を支払わない!請求する方法はない?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。離婚相手が養育費を支払わない!請求する方法はない?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年09月18日家計簿をつけているかたなら、使っているかたも多いかもしれない「娯楽費」という項目。具体的にはどういうお金のことなのでしょうか。今回は「娯楽費」「教養娯楽費」についてと、娯楽費を節約する方法をご紹介します。娯楽費・教養娯楽費とは?娯楽費とは一般的に遊びや趣味などに使うお金のことを「娯楽費」といいます。家庭によってその線引きは変わってくると思いますが、例としては交際費やファッション費、また旅行費や飲酒費なども娯楽費といえるでしょう。交際費と娯楽費はどちらも似たような勘定項目ではありますが、仕事での付き合いや飲み会などが多い家庭は、管理項目を分けることでお金の動きをより把握しやすくなります。例えば、職場の上司や取引先などに誘われたときは交際費として、自分から友人や知り合いを誘った場合は娯楽費とするといった具合です。分けて考えることで、職場の飲み会は全部に参加せず予算の中で回数を管理するといった管理の目安になりますよ。教養娯楽費とは教養娯楽費とは、娯楽という趣味を通じて教養を深めるために使用したお金のことをいいます。映画や観劇、クラシックコンサート、内容によっては書籍など、感性を豊かにするために使うお金などが含まれます。例えば子どもにピアノやヴァイオリンなどを学ばせている場合、ただ譜面にむかってのレッスンだけでなく、習得した先に待つ景色を見せることは子どもにとって良い刺激になるはず。生活を送るために必要なお金に比べると不必要ではありますが、日々の生活の質をより良いものにするためのお金、知識・経験・教養を深めるための自己投資、子どもへの投資費用……といった捉えかたをしても良いでしょう。 娯楽費を節約する方法娯楽費は使わなくても生活はできますから、節約や倹約を考える際は対象の項目になりやすいですよね。とは言っても、とくに子どもがいる場合、どうしてもお出かけやプレゼントは必要な出費です。そんなときは月ごとの管理ではなく年間で大まかな金額を決め、イベントの多い月と少ない月で割り振りするやりかたもおすすめ。メリハリをつけて使うことで楽しみも維持できます。ほかに、節約できる方法をいくつか考えてみました。休日は動画配信サービスを活用節約のために、休日家でゆっくり過ごす日を増やすのも選択肢のひとつ。そこでおすすめなのが、定額見放題の動画配信サービスです。月額はかかりますが、DVDを借りに行くよりも多くのジャンルの洋画や邦画、アニメや海外ドラマが見放題です。映画鑑賞やDVDのレンタルのような支出が多い場合にも、こうしたサービスが役に立ちそうですね。旅行に行くなら早割りを利用旅行に行くことが決まったら、早めに予定を立てて早期割引を利用しましょう。新幹線や飛行機を利用する場合は、「早割」や「ネット割」という早期割引を設定している企業が多く、6ヶ月~3ヶ月前など早めにチケットを購入することで、旅行の交通費を安く済ませることができます。利用の際には、クレジットカードが必要なこともあります。事前に確認してから割引を利用してくださいね。子どもの家遊びに100均を活用あまりお金をかけず、子どもと家の中で楽しみたい……そんなときに活用できるのが、100円均一です。最近では粘土や小麦粉粘土や粘土板など遊べるアイテムも豊富です。手先を使うことで、子どもの感覚の発達にもつながるはずですよ。プラバンでキーホルダーを作ったり、紙風船やけん玉など懐かしの玩具も揃っています。節約の味方100円均一の道具を、上手に使っていきましょう。子どものお出かけに公共施設を利用普段のお休みや長期のお休み中でも助かるのが国や市区町村が運営する公共施設。子どもを思いっきり遊ばせても無料であったり、かかっても数百円程度で利用することができます。子ども向けのイベントや無料開放の日がある公共施設もあります。施設のWebサイトなどでチェックしておくと、子どもと一緒に楽しく娯楽費を節約できますよ。 まとめ娯楽費は生活を楽しむためには必要なお金。節約の対象になる場合もあると思いますが、バランスを考えて使えるようにしたいですね。
2018年08月24日意外と家計を苦しめているものにスマホなどの通信費がありますよね。わが家は現在スマホ1台につき月7,000円ほどかかっています。このスマホ料金をどうにか安くしたい!今は「格安SIM」を使うと通信費が安くなるのは、皆さんもご存じだと思います。千円台~というものまでありますね。しかし、本当に通信費をそこま抑えられるの!?実際にどこまで安くなるのか、大手携帯キャリアの販売員に「格安SIM」について聞いてみました。すると、意外なデメリットを教えてくれて……。■ これが基本!家計の見直しは固定費から始める家計の節約は固定費の見直しから、が基本です。一度、固定費を見直しするだけで、これからもずっと節約効果が期待できます。昔は通信費といえば固定電話の基本料金と通話料だけでしたが、携帯電話やインターネットを使うようになり、さらにスマホに切り替えることで、毎月の通信費が数万円になってしまったご家庭も多いのではないでしょうか?nara / PIXTA(ピクスタ)インターネットの活用で、私たちの生活が豊かに、とても便利になりました。もうインターネットなしの生活を送ることはできません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)そこで前から気になっていた「格安SIM」。そもそもSIMって一体なんだ?から始まった筆者ですが、いろいろ調べていくうちに格安SIMに変えることで、大きな節約効果が期待できることがわかって来ました。■ 大手携帯キャリアの販売店で聞いた!「SIM」ってなに?そもそも「SIM」ってなんなの?筆者は大手の携帯キャリアA社でスマホを契約しているので、わからないことを何でも聞いてみることから始めました。「SIM」とは、携帯電話の番号が登録されているICカードのこと。KY / PIXTA(ピクスタ)つまりこのSIMがないと、電話やデータ通信(メールやインターネットなど)が行えないそうです。まさにスマホの心臓部。指の腹に乗っかるくらいの小さなカードで、普段目にはつかないけれど、スマホに挿入して実際に私たちは使っているそうです……。そんなカードが組み込まれていたなんて、全然気づかずに使っていました(笑)。スマホだけ持っていても、SIMだけを持っていても使用できないという事です。じゃあ「格安SIM」ってなんなんだろう?smile / PIXTA(ピクスタ)「格安SIM」とは、大手の携帯キャリアよりも安くインターネットや通話ができる企業のSIMのこと。「格安SIM」というネーミングの商品が売られているわけではないそうです。「格安SIM」の扱いがない、大手の携帯キャリアに答えづらいことを聞いてしまいましたが、担当してくれたお兄さんは、なんの知識もない筆者に丁寧に教えてくれました。ですがお兄さんもその業界のプロ、負けじと「格安SIM」のデメリットを教えてくれたので次でまとめています。■ 大手携帯キャリアの店員が教える「格安SIM」のデメリット3つ大手携帯キャリアはざっくり3社なのは筆者でも知っています。しかし格安SIMの業者数はなんと200を超えるそうですよ!karin / PIXTA(ピクスタ)デメリット1. 実店舗がない、少ない多くの格安SIM会社はインターネットでのやり取りがほとんど。わからないことがあってもお店に直接聞くことや、スマホが壊れた時に駆け込めるお店がないという事です。さらにスマホを修理に出している場合、代替機を貸してもらえないこともあるため、使えなくなる可能性がある事を教えてくれました。デメリット2. キャリアメールが使用できなくなるキャリアメール、つまり「~@docomo.ne.jp」「~@ezweb.ne.jp」「~@softbank.ne.jp」が使えなくなってしまうという事です。これは個人の使用頻度にもよるでしょうが、キャリアメールを頻繁に使っている人は困ってしまう事もありそうです。デメリット3.初期設定を自分でやらなければならないぐっと「格安SIM」のハードルが上がりました(汗)。販売店がある格安SIM会社の場合は、店舗で行ってくれる場合もありますが、多くのSIM販売業者はインターネット契約です。その場合は自宅に送られてきたSIMカードを、自分でスマホに装着したり、ネットワークを設定するなど、これまでやったこともないような作業が必要です。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)スマホに関して知識のない筆者。「故障してしまったらどうしよう!」「初期設定とか絶対無理!」……。「格安SIM計画」スタート序盤から、不安に出鼻をくじかれた感じがしました。しかし不安とは、立ち向かう相手を良く知らないことから生まれるもの!!「格安SIM計画」あきらめませんよ!(written by キタノ)
2018年08月14日「食費や光熱費、通信費、娯楽費などの支出は、一生涯にわたります。月々の出費がそれほど多くなくても、累計にすれば高額になります。日々のコツコツした積み重ねが大事なんです」そう話すのはファイナンシャルプランナーで「生活マネー相談室」代表の八ツ井慶子さん。わが家のムダ遣いを知るには、“お隣の家計簿”と比べるのがいちばん。そこで役立つのが、約8千世帯から集めた世代別の最新’17年の「家計調査」。これは2人以上の家庭で、世帯主の年齢別に家計の支出を総務省がまとめたものだ。これを見てみると、50代の現役世代に「水道・光熱費」「通信費」でのムダ遣いが。八ツ井さんが解説してくれた。「50代になると持ち家比率も高く、断熱性の低い戸建てであれば、光熱費が増加しやすい。クーラーや冷蔵庫などを節電効果の高い家電に替えるだけでもかなりの効果が期待できます。また、高校生や大学生の子どもが多い50代の通信費は、格安スマホに乗り換えたり、プラン変更など支出カットの余地がありそう」(八ツ井さん・以下同)45〜54歳までの世代は、学費、塾の月謝などの教育費が一気に増えるが、これは削りにくい支出かもしれない。「教育費や娯楽費」では子育て世代の45〜49歳がもっとも多い(3万5,412円/支出に占める割合10.5%)が、60〜69歳でも支出の1割(60〜64歳=3万1,966円/支出に占める割合10.3%、65〜69歳=2万7,537円/支出に占める割合10.0%)を占める。「子の独立やリタイアなどで自由な時間が生まれることから、旅行やジムの会費などへの支出が増えているようです。しかし、年を重ねるごとに、冠婚葬祭で使うお金を含む「交際費」の割合がどんどん増え、70代では1割を超えてしまいます(2万5,264円/支出に占める割合10.8%)。娯楽を無理に削る必要はありませんが、満足感が低いとしたら、お金がもったいないです。リタイア後の長い人生を考え、本当にやりたいことに絞りましょう」
2018年08月08日■乳幼児医療費助成とは?子どもにかかる医療費を、自治体が助成してくれる制度。各自治体が運営している制度なので、名称や助成内容などはさまざま。詳細は、住民票がある市区町村の役所やHPで確認を!■乳幼児医療費助成もらえる金額は?助成額は、自治体によって違う。たとえば、かかった医療費全額を助成する自治体もあれば一部の場合もあるし、助成の対象年齢も乳幼児に限らず、中学生まで対象にしている自治体も増えている。■乳幼児医療費助成もらえる人は?国民健康保険や会社の健康保険など、健康保険制度に加入し、乳幼児医療費助成の加入手続きをした人。加入の手続きが遅れた場合、さかのぼって助成が受けられるかも自治体によって異なる。■乳幼児医療費助成 手続きの概要①住んでいる市区町村の助成内容・手続き方法を確認する自分が住んでいる市区町村の助成内容や手続きの方法を、役所の窓口や自治体のHPで確認しておく。市区町村の境目に住んでいて、他自治体の医療機関を使う可能性がある人は、「他自治体の医療機関を受診した場合」もチェックしておく。②赤ちゃんの健康保険に加入手続きし、健康保険証を受け取る赤ちゃんが入る健康保険に加入手続きをする。加入の手続きをする際に、「いつごろ健康保険証が届くのか?」の目安を確認しておくと、乳幼児医療費助成の申請タイミングの参考になる。扶養者が国民健康保険の場合は、出生届を出した後で、乳幼児医療費助成の手続きができるのが一般的。③役所で手続き後、乳幼児医療証を受け取る赤ちゃんの健康保険証を持参して役所で助成を受ける手続きをする。健康保険証が届いていない場合でも、手続きできる自治体もある。手続き後、しばらくすると乳幼児医療証が届くので、これを医療機関の窓口に提示することで助成が受けられる。■乳幼児医療費助成 DATA※この記事は2018年4月末現在の法令・情報に基づいて書いています
2018年07月01日■医療費控除とは?1年間に10万円を超える医療費がかかった場合、確定申告をすることで、支払った税金の一部を戻してくれる制度。■医療費控除でもらえる金額は、いくら?戻ってくるお金 = 医療費控除額 − 所得税率たとえば医療費合計額が60万円で所得が320万円の場合なら、確定申告をすることで、税金がおよそ1万6000円程度(※)戻ってくる。※医療費60万円 − 出産育児一時金 − 足切り額10万円= 医療費控除額面8万円医療費控除額面8万円 × 所得税率10% =戻ってくる税金8千円住民税率10%=戻ってくる税金8千円■医療費控除を受けられる人は、どんな人?家族全員で1年間の医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5%の金額)を超え支払い、確定申告をした人。■医療費控除 手続きの概要●還付申告だけなら1年中受け付けている確定申告というと2月中旬~3月中旬のイメージがあるが、(医療費の)還付申告は、1年中受付している。対象となるのは、申告する前の年1年(1月1日~12月31日)なので、たとえば2017年の分の確定申告(医療費の還付申告)であれば、税務署が混む前に提出すれば、相談窓口も込みあわないので、確定申告初心者にはオススメ。■コラム「保険金等で補てんされる金額」について知っておこう◆医療費控除で間違えやすいのは、「保険金等で補填される金額」。じつは、私も初産の確定申告時に間違えて、税務署の方に指摘され、とても焦った記憶がある。この話を簡単に言えば、「公的制度や民間の保険会社からもらったお金は、医療費から差し引いて計算しなければならない」ということ。「差し引く必要がある費用」と、「差し引く必要のない費用」を下記の表にまとめた。ちなみに私は「出産育児一時金」を差し引くのを知らず、金額が40万円くらい違っていた(激汗)。私のように慌てないよう、ご注意を!●「保険金等で補てんされる金額」差し引く必要があるもの、ないもの■医療費控除 DATA※この記事は2018年4月末現在の法令・情報に基づいて書いています
2018年07月01日「家賃、通信費、食費、光熱費に並ぶ固定費として、家計を直撃するのが保険料。子どもの教育費がかかる時期は、働き手になにかあったときのために保障はある程度必要です。しかし、親が50歳くらいになって子どもの自立が見えてきたなら、死亡保障も減らして身軽になっていいでしょう。その際、選択肢に入ってくるのが共済です。50歳前後となれば、いざ見直しをしようと思っても保険料は高額。共済は年齢や性別の区別なく一律で、2,000〜5,000円程度の安価な掛金で、しかも幅広い保障が受けられるんです」 そう語るのは、All Aboutマネーガイドの平野敦之さん。年金減や消費税増税など負担増に備え、出費を減らしたい方には、家計の見直しの“切り札”にもなりうるのが共済だという。 「共済では、生保・損保会社の『保険料』を『掛金』、『保険金』を『共済金』というように表現の違いはありますが、相互扶助という仕組みの面では、どちらも違いはありません」 営利団体である生保や損保は全国から契約者を募ることができる。ただし、非営利団体である共済は、加入に際して居住地域や一部の企業の社員、組合員に限るなどといった制限がある。 「しかし都道府県民の共済は、その都道府県に居住していたり職場があれば加入できるし、佐賀県、高知県、福井県など一部存在しない所もありますが、多くの都道府県にあるので、対象者は多いはず。全労済やコープ共済は全国展開しており、それぞれ数百円の出資金を出して組合員となれば、加入することができます」 今回は加入者が多い都道府県民共済と、全労済(こくみん共済)、コープ共済について、平野さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、解説してもらった。 「都民共済は、ブライダルの割引、こどもの日の兜やランドセルの割引など、付帯サービスがあります。全労済は自動車保険や火災保険、地震保険などに相当する共済があるなど、カバー範囲が広い。コープ共済は女性向けの商品や、100万円、200万円の一時金が出るがん特約があるのが特徴です」(風呂内さん) 風呂内さんは、これら各共済に共通するメリットがあるという。 ■割戻金があり掛金が安く済む 「事故が少なかった、死亡が少なかったなどの理由で剰余金が出た場合、生保・損保会社ならばそのまま利益となります。しかし、共済は非営利であるため、毎年度末の決済で加入者に割り戻される仕組みです。だいたい掛金の10〜30%ほどの割戻金があります」(風呂内さん) たとえば都民共済の場合、「総合保障4型」といわれるベーシックな商品で、割戻率は38.66%だ(’16年度)。つまり年間の掛金が4万8,000円なら、1万8,556円も戻ってくる計算だ。ちなみに割戻金はコープ共済の女性向けの共済「L3000」は22.6%、全労済の「総合タイプ」は16.6%だった。 ■シンプルなラインナップ 「生保は、加入者の生活状況や家族構成によって『死亡保障を手厚くしたい』『自分にあったプランを細かく計算したい』とカスタマイズできるメリットがあります」(平野さん) 保険に詳しい人なら上手な商品を作れるだろう。しかし、よくわからないまま将来の不安ばかりが先行し、“いらない保障”も加え、見直しをしないまま高額な保険料を払い続けるケースも少なくない。 「共済はカスタマイズできない分、商品ラインナップがシンプル。都道府県民共済を例にとると、18〜64歳まで加入できるメイン商品は、入院から死亡まで幅広く保障する『総合保障型』と、医療費保障を重視した『入院保障型』に絞られており、シンプルでわかりやすいといえます」(平野さん) 保障内容に関しては幅広い。通常、死亡保険なら生保会社、交通事故の保障なら損保会社と、扱う商品がわかれているため、個別の契約が必要になるがーー。 「共済は医療・生保・損保分野と分野をまたいで商品設計できるため、オリジナリティのある商品ができるのです」(風呂内さん) ただし、基本的に掛け捨ての商品が中心で、貯蓄性のある商品は限られているという。
2018年05月31日管理費・共益費の使い道住宅情報誌や物件サイトなどをみていると、よく「共益費」や「管理費」という言葉を目にすると思います。管理費管理費とは、名前の通り物件を管理するために必要となる費用のことです。たとえば、インターホンや電灯、掃除業者や管理人への人件費などがこれにあたります。また、もし大家さんが不動産業者(管理会社など)に管理を委託していれば、その分の費用もこの管理費から抜かれることになります。私たち借主が快適な生活を維持できるよう、物件の設備などを整備するために使われるのが管理費です。共益費しかし一方で、物件の外観修繕(塗装など)やオートロック機能、駐車場や駐輪場などの点検といった共用部分の整備にかかる費用を「共益費」といいます。しかしこれら2つはほぼ同じようなもので、徴収する際にはどちらか一方、もしくは「管理費・共益費込み」などと表示されます。つまりこれらの使い道には、正しい決まりはないということがいえます。家賃と一緒になると初期費用が高額に?私たち借主は、部屋を借りるための費用として「家賃」を大家さんに支払います。家賃は毎月支払う必要がありますし、立地によってその相場は異なってくるので、部屋探しをするうえでは最も重要な基準であるといえます。アパートやマンションを借りる際、先述した「管理費」や「共益費」が家賃とは別記で表示されていることがあります。しかし「管理費」も「共益費」も、実は家賃の一部であることに変わりはありません。なので「管理費」も「共益費」も同義といえるわけですね。ではなぜ「管理費」や「共益費」を、わざわざ別記しているのでしょうか。早い話、家賃を安く見せるためです。『家賃60,000円+共益費(管理費)3,000円』『家賃63,000円(共益等込み)』と表記されるのでは、感じ方が全く異なってきますよね。もちろん人によって感じ方は違いますが、先述したように私たちは家賃を基準にして物件を選定します。つまり家賃の価格で判断する人が多く、当然安い物件の方が、多くの人の目に留まります。また契約時にかかる費用には、「敷金・礼金」も考えられます。これは家賃を基準に考慮されるので、共益費などを表記せず家賃のみの値段を設定した方が、借手負担は軽減され初期費用を抑えることができます。まとめ「管理費」「共益費」は家賃の一部であって、これらに明確な定義はありません。物件を選定する場合には、「家賃」の中に「管理費・共益費」が含まれているのかいないのかをしっかりとチェックしましょう。
2017年12月28日月々の支払いを見ると、意外と大きな割合を占めていることの多い光熱費。だからこそ、家計の支出を減らすためにも、光熱費はできる限り安く抑えたいところです。そこで今回は、光熱費を安くする方法の1つとして注目を集めている、太陽光発電についてご紹介します。実際に太陽光発電を導入した家庭の事例を参考に、どれだけ光熱費を節約できるのか検証していきましょう。太陽光発電で光熱費は節約可能!その理由は?太陽光発電はその名のとおり「太陽の光」から電力を作り出すものですから、太陽光が差し込む日中が主な発電時間になります。つまり、日中にお家で使う電気は太陽の力を使って発電した電気が優先して使用されるため、電気の使用量が発電量を上回らない限り、電気代がかかりません。一方、日が昇る前や日が沈んだ後の時間帯、雨の日などの太陽が出ていない日はどうでしょう。当然、太陽の光を取り込めないと発電することができないため、電力会社から買電しなければなりません。現在と同じように、電気代を払って電気を使うイメージです。「それなら、結局節約できるのは日中の光熱費だけ!?」と思われるかもしれません。しかし、日中に作った電力のうち使用せずに余った電力は、電力会社に売ることができます。つまり、日中の消費電力を太陽光発電でカバーするのはもちろん、売電による収入があるので、太陽光発電を導入すると光熱費が節約できる、という仕組みです。太陽光発電で光熱費がゼロになるって本当?ここからは、実際の売電履歴をもとに検証していきましょう。以下は、一般家庭(4人家族)における月ごとの売電量(単位:kWh)の一例です。10月:43911月:38912月:2791月:3322月:3523月:4284月:6545月:4796月:3357月:4998月:4149月:526こちらの事例では、1年を通して計算すると、売電量の合計は5,126kWhでした。売電収入は「売電量×売電価格」で算出されるので、2017年度の売電価格である28円/kWh(住宅用)で計算してみると、売電収入は年間143,528円となります。つまり、1ヶ月当たりの売電収入は平均で約11,960円(=143,528円/12ヶ月)であり、毎月の光熱費を12,000円程度に抑えられるならば、光熱費は実質ゼロになるといえそうです。ちなみに、売電量はソーラーパネルを取りつける位置や向きにも左右されます。可能な限り売電量を増やして売電収入をアップするためにも、ソーラーパネルの取りつけは専門業者にお任せするのがおすすめです。太陽光発電の費用を無料で比較太陽光発電でお家の電気はまかなえる?2017年3月に、〔積水化学工業株式会社〕が「太陽光発電システム搭載邸のゼロエネルギー達成度及び蓄電池搭載邸の運転実績調査(2016)について」というプレスリリースを発表しました。これは、すでに太陽光発電を取り入れている全国2,658邸を対象に行われた調査をもとにしたもので、2016年1月~12月の消費電力量、発電電力量、電力量収支などのデータを活用しています。この調査によると、なんと全体の70%を超える世帯が「光熱費ゼロ」を達成したとのこと。さらに、約40%の世帯では、家電の電気代も含めた光熱費がゼロだったという結果でした。また、2015年の調査と比較しても、光熱費ゼロ世帯率は高い水準で推移しています。家電の電気代込みで光熱費がゼロであった家庭では、1年間の発電電力量は10,018kWh、消費電力量は6,777kWh。売電による収入が284,000円、買電による支出が108,000円であったため、年間の光熱費の収支は176,000円のプラスという結果でした。つまり、太陽光発電では、家電を含めたすべてのお家の電気をまかないつつ、さらに売電による利益も上げられることがわかります。まとめご家庭に太陽光発電システムを導入する場合、実際には、はじめにソーラーパネルやパワーコンディショナーなどを設置する初期費用がかかります。しかし、パワーコンディショナーは10~15年、ソーラーパネルは20~30年は使うことができるといわれているので、初期費用を回収してからは利益が出る仕組みです。ただし、太陽光発電でどれくらいの光熱費を削減できるかは、家族の人数などにも大きく左右されるのが実際のところ。また、売電価格も年々低くなる傾向にあり、導入は早めが吉といえそうです。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月19日家族みんなで使うとついつい家計の大きな枠を占めることになる通信費。なんとか節約をしたいと思っていても、夫や子供がゲームに課金したり、データ通信を使いすぎたりしてしまっているケースがあることも。そんな悩みを今日から解決していける方法をご紹介します。知らないうちに気づいたらどんどん高くなってしまう通信費。家族みんなで使うとなると、家計の大きな痛手になるということになりかねません。うまく節約する方法はないかなと考えているうちに、考えるのが面倒になってしまうことも。前編では、かさみがちな通信費に対して主婦がどう感じているのか見てきました。【通信費の節約・前編】はこちらから後編では通信費の平均の値段から、高くなる原因、安く抑えられる原因を明確にしていきます。そして通信費を抑えるためにはどんなことを心がけるべきなのかを主婦の方のコメントと共にご紹介します。■目次1.通信費は1万円以上かかるのが大多数の家庭の平均値2.サービスの詳細を把握し、通信費を安くできるようにしようまとめ1. 通信費は1万円以上かかるのが大多数の家庭の平均値【たくさん使わなくてもやっぱり1.5〜2万円はかかってしまう】インターネット代だけなら数千円で済ませられます。スマホ代も追加されると家族全員分で2万円近くになるのは、多くの家庭で見られることでした。通信費の合計についてのアンケート結果では、「1.5〜2万円」の項目が一番多いことがグラフからよくわかります。■「ネット・スマホ・携帯の合計でだいたい17,000円くらいになりますね。もっと安くおさえたいです。」(30代・専業主婦)■「スマホが2人分と光回線のネット代をあわせてだいたい18,000円くらいです。」(40代・パートアルバイト)■「固定電話とネット代で約4500円、スマホ2台で約13000円、合計で約17500円です。」(30代・専業主婦)主婦のみなさんのコメントからもわかる通り、月の平均通信費が「1.5〜2万円」の場合、インターネット代が5,000円前後、スマホ代が1人あたり7〜8,000円前後になります。この場合、家族は夫婦2人、もしくはお子さんが小さくてまだスマホを使っていないなどのケースが考えられます。子供がスマホを持ち始める年代になり、1台7〜8,000円程度のスマホの台数が3台を超えることはよくある光景でしょう。その場合、月額の通信費は2万円を超える可能性もあります。【使用頻度の高さが比例する、2.5〜3万円の月額通信費】スマホを使う家族の人数が増えると、その分だけ通信費もかさみます。また、夫婦2人だけでも、「課金」によって通信費が高くなるケースがアンケート結果から明らかになりました。■「4人家族の家族ひとりひとりがインターネットやスマホなどの使用頻度が高いから。」(40代・専業主婦)■「インターネットの回線を携帯会社にまとめたのでこの料金です。たぶん毎月4800円くらいかな。その通信費を除いても20,000円越えてるので高いです。夫がスマホゲームに課金したり、音楽を買っているために高くなって悩んでます。」(20代・専業主婦)■「旦那と自分のスマホ代とインターネット使用料金です。一般家計には、なかなか痛い出費です。」(30代・正社員)スマホゲームに課金するのは、ゲームを楽しむためには悪くないことです。しかし何千円も課金し、気づいたら数万、数十万円になっているなんていうケースもあります。最近でも「課金破産」と言って、ゲームに課金するがあまり自己破産したというニュースがありました。もしも旦那さんが課金をたくさんするような場合は、目を光らせて注意することが大事です。【月額の10,000円未満に抑えられるワケとは?】アンケートにて通信費を月10,000円以下になっている方は7人でした。格安に抑えられているコツは何なのでしょうか。■「家のネット代が3,000円程度で、スマホが1,000円程度払っています。」(20代・パートアルバイト)■「Wi-Fiや固定電話が無く、スマートフォンのみの為、支払いが少ない。」(30代・正社員)■「スマホ2台分+インターネット回線の合計が8,000円弱くらいです。スマホは格安SIMなのでインターネットは少し高めですがWi-Fiがしっかりしているものを選んでいます。」(40代・専業主婦)これらの主婦のみなさんのコメントで目立ったのは、「格安」という言葉です。一番上のコメントでは1,000円程度とありますが、この価格に抑えられるのは格安スマホのプランまたは格安SIMになるでしょう。また2番目のコメントにもある通り、家で固定のWi-Fiがないというケースだと、通信費が10,000円未満になるケースも。スマホの電波だけでインターネットが十分間に合うという方でしたら、Wi-Fiがないだけ安くなることが可能になりますね。2. サービスの詳細を把握し、通信費を安くできるようにしよう通信費は家族の人数やインターネットの使用量に応じて大きく変化することが、これまで紹介したアンケート結果からわかってきました。1人あたりの使用量も減りそうになく、なかなか通信料を安くすることは難しいことかもしれません。主婦のみなさんに通信費を安くするために、サービスの検討をすることについてお伺いしました。【しっかりサービスを理解し、安くできるようになろう】高い通信費の現状を変えるためには、現在契約しているサービスを見直すことを考える人が圧倒的に多いことがグラフから読み取ることができます。50人中、37人が「しっかり検討して安いものを選ぶ」を選びました。■「いろいろなプランを組み合わせて、今一番便利で安いプランを探しています。結構新しいプランが出されているので、パケットの総量など見直すポイントはいろいろあります。」(40代・専業主婦)■「携帯端末と同じ会社のWi-Fiルーターを契約しポイントや割引を最大限使えるように検討して契約してます。」(20代・パートアルバイト)■「ネットや携帯は2年契約などの縛りがある代わりに安くなるようなものが多いので、切り替え時期に必ず見直すようにしています。」(40代・専業主婦)割引やポイントをこまめに確認し、取り入れられるところはぜひ取り入れてみましょう。うまく組み合わせれば、大きな割引につながって節約になること間違いなしです。まとめ通信費を抑えるためには、現状把握と情報収集が非常に重要になります。現在家族がどんなプランに契約していて、またそこにどんなオプションのサービスが付随しているのかを細かく認識しましょう。(そして安くするためには、どのようにするべきなのか。ここの情報収集がとても大事です。)これらのポイントを心がけながら、家族みんなで通信費を抑える第一歩を歩みませんか。アンケート実施期間:2017年6月2日〜3日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パート・アルバイト、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年07月16日気づいたら高くなっている通信費、多くの主婦の方の悩みのひとつでしょう。そんな毎月高額になってしまう通信費には必ず理由があるのです。今回は主婦のみなさんが通信費のどんなことで悩んでいるのかを明確にしていき、インターネットやスマホ代はなぜ高くなるのかを見ていきます。家のインターネットや携帯の利用明細書が届いたとき、「なんでこんなに高いの?」と思ったことはありませんか。通信費が高くなる理由もわからず、それが当たり前になって毎月そのまま払い続けているなんてこともあるでしょう。通信費が割高になるのにはいくつかの原因が必ずあるのです。実際の利用頻度に見合わないプランへの契約、使っていないサービスの契約、知らないうちにしていたゲームなどへの課金などが考えられます。前編では主婦の皆さんが、通信費について具体的にどのようなことに悩んでいるのかをアンケートの結果からご紹介。どのくらいの金額が通信費でかかる方が多いのでしょうか。■目次1.気づいたらどんどん高くなってしまう家庭の通信費の実情2.あなたの通信費プラン、内訳はしっかり把握していますか?まとめ1. 気づいたらどんどん高くなってしまう家庭の通信費の実情【ガラケー時代とは比べものにならない金額に困っている】アンケートにて「通信費が高いと感じたことがありますか?」という問いに対し、なんと約95%もの主婦のみなさんが高いと感じていることが発覚しました。このように通信費が高いと思ってしまう背景にはどんな状況があるのでしょうか。■「確かに高いですが、今となっては子供たち(大学生2人)も自分も夫も、ネット無しでは生活も学校も仕事も立ち行かないので、これはもう仕方ないですね。」(40代・専業主婦)■「今の時代は、スマホは1人1台の時代で持っていないわけにはいかないような状況です。しかし実際はあまり電話をしたりメールをしたりネットを使用したりすることが無いので、使用頻度からするととても高く感じます。」(40代・専業主婦)■「スマホの通信費が高くて家計を圧迫しています。ガラケーなら2700円程度だったのに、スマホだと8000円もかかっています。」(40代・専業主婦)今は格安スマホというものがありますが、通信スピードや容量に制限が出てきてしまうこともしばしば。主婦の方のコメントにもある通り、1人当たり8000円ほどがスマホだとかかってしまいます。家族3人でも24,000円以上の出費になりますね。毎月の固定の出費である通信費でも、2万円以上かかってしまうと家計には大きな痛手になると感じる方も多いことでしょう。【今でもガラケー派、節約意識で通信費は安め】一方で通信費の高さが気にならないという人は、全体の6%という結果になりました。少数派ですが、通信費を抑えられるのにはガラケーや節約といった背景があるようです。■「スマホではなくガラケーなせいもあるかもしれませんが、インターネットと固定電話とパックになっているので安くなっていると思います。」(40代・個人事業主)■「ずっと同じ金額なので、通信費が高いと思ったことはありません。」(20代・専業主婦)■「毎月7000円台と安く抑えてるので、私だけだと高いとは思いません。」(20代・専業主婦)スマホに比べて、ガラケーだと電話や通信費が安い傾向があります。今までガラケーだったけど、スマホに変えた途端に請求書に記載される額がグッと上がってしまったという経験をお持ちの方も少なくないでしょう。ガラケーは通信費がスマホと比べて安いためです。2. あなたの通信費プラン、内訳はしっかり把握していますか?2017年の今、通信費が高くなってしまっている大きな原因は、「よくわからないままに支払っている」「契約プランと使用状況が見合っていない」というものでした。いずれもアンケートの結果で上位にランクイン。スマホやインターネットのサービスの詳細が複雑だということが原因です。【自分の契約プランの詳細は把握しきれていない】携帯会社各社にはそれぞれ独特なスマホやインターネットのプランやサービスが展開されています。一見便利でお得なものに見えるものの、「よくわからない」「難しい」と思う方が多いことがアンケートの結果からわかりました。■「いろんな案内が来ますが良く分からず放ったらかしにしている事がああります。店に行って確認する必要を感じるときがあります。」(30代・専業主婦)■「通信機器など、私自身難しく苦手なので全て旦那任せです。なので、携帯やネット環境などのプランがよく分からないまま使っていることが多いです。」(20代・専業主婦)■「きちんと見直さずに、何となく契約した時のままで利用しているから。」(40代・パートアルバイト)スマホを購入するときに、店頭で勧められるがままにいろいろなサービスの契約をしてしまうことも…。便利だなとは思っても、実際は使わないということはよくあります。【実際にはあまりネットを使っていないけど、契約プランは高額に…】1日でスマホに触れる回数は数えるくらいなのに、払っている金額は1万円以上というケースもあるようです。最初はどのくらいスマホを使うのかわからなかったため、店頭で勧められたプランで契約。その後、スマホにも慣れてきて1日に使う回数も数回だということがわかってきても、契約状況と使用量が見合っているのかどうかがわからないということも。■「ガラケーで十分だったのにスマホにしてしまったこと。3倍の費用になってしまいました。回収する方法模索します。」(30代・正社員)■「データ量を月にどのくらい使っているのかわからなかったので、多いものにしてしまった。」(40代・専業主婦)■「詳しい契約状況が分からないまま、初めに契約した内容で支払い続けています。」(30代・専業主婦)プランを変更したいという意思があっても、インターネット上でやるのも難しそうだし、店頭に行くのも気が引けると思ってしまう方もいます。このような場合は、自分が使用する状況と携帯会社のサービスをしっかり調べて把握することが大事です。面倒に思うこともありますが、通信費を少しでも抑えるための第一歩です。まとめスマホやインターネットの請求金額が高額になる大きな原因には、「よくわからないまま」があることが主婦のみなさんのコメントから明らかになりました。契約時の曖昧な把握と判断は、後々に高い通信費を払うことになりかねません。後編では家族での通信費の平均値を紹介するとともに、スマホ・インターネット代をできるだけ安く抑える方法を見ていきます。【通信費の節約・後編】はこちらからアンケート実施期間:2017年6月2日〜3日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パート・アルバイト、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年07月16日家計の節約を考えるなら食費や日用品費よりもインパクトがあるのが、保険料や光熱費や通信費。とくに最近では一人1台持っているスマホの通信料が安くなると、家計への負担も減ります。そこで話題の格安スマホや格安SIMについて、子どもをもつパパやママに調査をしてみました。Q.格安スマホ、使ってる?使いたい?1.使っている 17.4%2.使う予定 2.7%3.使っていないが、興味はある 41.7%4.使う予定はない 37.4%5.その他 0.8%使っていないが、興味があるが41.7%ともっとも多い結果になりました。一方、使う予定はないという人も37.4%といました。すでに使っている人たちの意見も聞いてみましょう。■価格の安さがメリット名前の通りやはりコストが削減できるのが最大の魅力。すでに使っている人はそのメリットを実感しているようです。おどろきの月額料金と皆さんの格安スマホ事情を聞いてみましょう。「ガラケーと格安スマホを2個持ちしてます。家でネットを見るときはwifiです。2個合わせても3000円くらいで済みますので、家計が助かります」(千葉県 40代女性)「息子の高校入学を機にガラケーだった私も夫も格安スマホにしました。ハードユーザーではないので充分です。年間で計算して見てください。月1000円と月7000円×人数分。差額で車が買える」(岩手県 40代女性)「イオンタイプ2で480円。電話はauグラティーナ2で2円。月のランニングコストは482円です」(佐賀県 30代女性)■機械に弱い人は格安スマホに不安安くなることは理解できても、なんでそんなに安くなるのか、何か不便なことがあるのではないかと不安になる人も。とくに機械が苦手な人に多いようです。「安いほうがいいのですが、何かあったときに近くで行けることを考えると店舗数が少ない格安店は……。と考えてしまいます」(神奈川県 50代女性)「なんでそんなに安いのか、大手3社と何が違うのか、どなたか教えてください」(神奈川県 40代女性)「昔人間なので、格安スマホが未知の世界すぎて、興味はあるけどどうすればいいのかわからない」(鳥取県 30代女性)■今まで払っていたスマホ代がバカらしい抵抗を感じつつ、格安スマホに変えてみたら快適だったという人の意見もありました。今ではfree-wifiのカフェや店舗も多くなっているので、不便なく過ごせるそうです。「利用しています。最初かなり抵抗がありましたが、通話もネット通信も前と遜色を感じないことにびっくり。私がよく行くお店はfree-wifiがあるところが多く不便さは感じません。それより、以前払っていた料金の半分くらいの料金ですんでいることにおどろき。どれだけ無駄なお金を払っていたんだって思います」(神奈川県 30代女性)Q.格安スマホ、使ってる?使いたい?アンケート回答数:7688件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年05月24日車の維持費は思った以上に家計を圧迫するものです。効果的な節約方法があればぜひ実践したいですよね。また普通車と軽自動車それぞれの場合の維持費を比較して、車の買い替えを検討するのも手かもしれません。今回は車の維持費について詳しく解説していきましょう。■車の維持費の内訳は?車の維持費としてはどのようなものがかかってくるのでしょうか。以下で内訳を見てみましょう。【自動車税(軽自動車税)】自動車税は、車を所有するすべての人に対してかかる税です。車を持っている人はナンバープレートを登録することにより納税義務者となります。納税額は自動車の排気量によって決まります。後述する軽自動車を除いた1,000cc未満から6,000cc超まで500ccごとに納税額が変わる仕組みです。さらに自家用か営業用か、貨客兼用車かなどによっても納税額が変わってきます。納税先はナンバープレートを取得した都道府県です。納税方法は、毎年1回納税通知書が送られてくるため、その内容にしたがって納税します。軽自動車の場合は、自動車税とは別に軽自動車税を支払います。軽自動車税の対象となる法律上の「軽自動車等」の定義は、660cc以下の自動車および二輪車、小型トラクターなどの小型特殊自動車です。納税額は自動車税と同様、排気量によって決まります。納税先は市町村です。納税方法は、毎年1回送られてくる納税通知書にしたがいます。【自動車重量税】自動車重量税は自動車の重量区分にもとづいて課税される税金です。もともと、「重い車が走ることによる公道の劣化を補填するための税」という位置づけで、使途も道路特定財源に限られていました。ただし現在では道路特定財源が一般財源化されているため、使途は限定されていません。納税対象は公道を走るすべての車です。車を持っているだけでは課税されませんが、車検を通すために自動車重量税を払う必要があるため、必然的に公道を走る車はもれなく納税することになります。納税額は自動車の重量によって決まります。普通車は500キログラム以下から3,000キログラムまで、500キログラムごとに6段階の納税額が設定されています。軽自動車は重量によらず一定です。なお自動車重量税にはエコカー減免があり、エコカー以外では車を所有する年数によって納税額が上がっていきます。納税方法は、車検のときに車検料金とあわせて納税します。【自賠責保険料】交通事故を起こしてしまった際に被害者へ保証するための保険です。自動車を取得した人全員に加入が義務づけられています。車検のタイミングで車検料金と一緒に支払います。【自動車保険料】交通事故に対する損害賠償に備え、任意で加入する保険です。自賠責保険だけでは補填できないことも多いため、加入がすすめられます。【車検費用】おもに検査・登録費用、車検整備・点検費用、登録代行費用がかかります。また劣化した部品を交換する必要が出てきた場合には、その際の部品代もかかってきます。【燃料費】自動車の燃料となるガソリンの料金です。【駐車場代】駐車場を借りる場合に必要な料金です。一般的に月極めで支払います。【日常点検・整備費】消耗品や修理、点検にかかるお金です。おもな消耗品には、エンジンオイルやタイヤが挙げられます。洗車を依頼する場合にはその料金も含まれます。■普通車と軽自動車の維持費を比較すると?車の維持費を考えるとき、軽自動車のほうが普通車より安く抑えられるというイメージがあるかと思います。実際にはどのくらい維持費が違ってくるのでしょうか。以下で1年間にかかる費用を比較して見ましょう。なお普通車は2,000ccクラスの想定です。ガソリン代は年間10,000キロの走行距離で、1リットル当たり140円のガソリン代、燃費はリットル当たり15キロという数字で試算しています。駐車場代は月10,000円とします。自賠責保険料と自動車重量税は2年分をまとめて払うことになっていますが、2で割って1年分を算出します。【普通車の場合】自動車税は、排気量1.5リットル超~2リットル以下の車で39,500円です。自動車重量税は、1トン超~1.5トン以下でエコカー減税対象外、登録から13年未満の車の場合は、2年間で24,600円、2で割って1年で12,300円の計算になります。自賠責保険料は15,520円です。自動車保険料は一般的な契約内容で考えた場合70,000円程度になります。車検費用は60,000円程度が目安です。燃料費は、10,000キロ÷15×140≒93,000円程度になります。駐車場代は、10,000円×12か月=120,000円です。日常点検・整備費は多めに見積もって年間50,000円程度かかります。合計は460,320円です。【軽自動車の場合】軽自動車税は平成27年4月1日以後に最初の新規検査をした場合、年間10,800円です。自動車重量税は、エコカー減税対象外で登録から13年未満の場合、年間6,600円÷2=3,300円の計算になります。自賠責保険料は15,130円です。自動車保険料は一般的な契約内容で50,000円程度です。車検費用は40,000円程度になります。燃料費は普通車の場合と同様に計算して約93,000円です。駐車場代も普通車の場合と同様に計算して120,000円です。日常点検・整備費は多めに見積もって年間30,000円程度になります。合計は362,230円です。【普通車と軽自動車の違い】以上を見てみると、税金関係、保険料、車検費用、日常点検・整備費など、軽自動車のほうが安く抑えられていることがわかるでしょう。年間98,000円程度差があります。毎月10,000円未満の差ですが、積み重なると大きな差になるでしょう。■都内と全国平均の維持費の違いは?維持費のうち、駐車場代と自動車保険料は地域差があります。以下で詳しく見ていきましょう。【駐車場代】駐車場代は地代によって変化するため、地域差があります。都道府県別に平均の駐車場代を見てみると、都市部ほど駐車場代が高くなっているのがわかります。もっとも高い東京では30,000円超、次いで大阪は20,000円台後半です。また宮城、千葉、埼玉、神奈川、愛知、広島、京都などが10,000円台となっています。その他の地域は4,000円台~6,000円台で、都内と比べると25,000以上の差があることがわかるでしょう。なお同じ都道府県内でもエリアによって駐車場代は異なってきます。たとえば東京都内でもっとも駐車場代が高いのは港区や中央区で、月50,000円程度かかってきます。これに対して荒川区、葛飾区、練馬区などは料金が低めで、月20,000円程度です。【自動車保険料】自動車保険料は、加入者ごとに事故リスクが細かく分析されて算出されます。その際、地域も事故リスクの分析対象になっているため、地域ごとに保険料が変わる仕組みです。たとえば東京都の平均自動車保険料は48,536円となっています。47都道府県のなかでもっとも自動車保険料が高いのは愛知県で、平均53,698円です。一方もっとも保険料が低いのは沖縄県で38,770円という調査結果でした。このように地域によって10,000円以上の差が出ることがあるのが現状です。■必見!車の維持費を節約する方法!車の維持費はどう節約すればいいのでしょうか。税金や駐車場代などは節約が困難ですが、その他の項目については以下のように節約が可能です。詳しく見ていきましょう。【自動車保険の節約】自動車保険は適宜見直しをしましょう。最初に保険を申し込んだときに比べて、より現状に見合った保険が出てきている可能性もあります。場合によっては、月々の保険料が10,000円近く安くなることもあり、定期的なチェックが必要です。なお自動車保険を抑えるには、代理店を通さず申し込むのもおすすめです。「ダイレクト系」の保険と呼ばれ、電話やインターネットなどで直接申し込めます。【車検費用の節約】車検費用は申し込む事業所によってさまざまです。相見積もりを出し、安い事業所を厳選して申し込むようにしましょう。一般的に、ディーラーは安心感があるかもしれませんが、車検料金は高めです。フランチャイズ店やカー用品店、ガソリンスタンドなどは料金を安く抑えられたり、割引キャンペーンを利用できたりします。また民間の整備工場に当たってみるのも手です。さらに最近ではユーザー車検も注目を集めています。ユーザー車検とは、車の所有者自らが検査場に行って車検に通すシステムです。手数料がかからず法定費用のみであるため、車検費用を安く抑えられます。ユーザー車検を受けるためには、自動車検査証、自賠責保険証明書、自動車納税証明書、自動車重量税納付書などの必要書類を集め、インターネットで申し込みましょう。【燃料費の節約】ガソリン代を節約するためには、まず安いガソリンスタンドを利用するのが基本です。特にセルフスタンドは人件費を抑えられるため、1リットル当たり1~5円安くなっています。またガソリンスタンドでは、プリペイドカードやクオカードを活用しましょう。たとえばクオカードであれば、5,000円のカードで5,050円分、10.000円のカードで10,150円分使えるなど、数円分お得になることがあります。さらに車の走らせ方で燃費をよくすることも大切です。アイドリングストップを徹底する、急発進や急加速をやめる、エンジンブレーキを活用するなどして、燃費の向上に努めましょう。ガソリンを入れるたびに燃費を記録して意識するだけでも効果が期待できます。整備をきちんとしておくことも燃費の向上につながります。エンジンオイルの劣化やタイヤの空気圧不足は燃費を悪くしてしまいます。エンジンオイルは走行3,000キロから5,000キロで交換しましょう。またタイヤの空気圧はガソリンスタンドに行ったときなどにこまめにチェックしてください。なおもし古い車で燃費が悪いなと感じたら、燃費のよい車に買い替えるのもひとつの手です。初期費用はかかりますが、長い目で見て節約できる方法を選ぶのも重要でしょう。【日常点検・整備費の節約】急を要する修理の場合は別として、消耗品を買ったり定期点検を行ったりする際は、比較して安い店を利用するのが基本です。なかでもインターネットを利用すると費用を安く抑えられる傾向にあります。ポイントを上手に活用したり、オークションを活用してみたりするとよいでしょう。また自分でカーメンテナンスをするのも有効な方法です。洗車やワイパーゴムの交換といった気軽なところから始めてみましょう。また少し知識をつければ、タイヤに空気を入れたり、エンジンオイルやバッテリーを交換したりということもできるようになります。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。【その他高速道路代などの節約】高速道路代はETCを活用して節約しましょう。ETCには時間や曜日ごとに割引があります。おもな割引の時間は以下のとおりです。高速道路を利用する際は、この割引の時間帯や曜日を中心にするとよいでしょう。・平日朝夕割引:地方部で、平日朝6時~9時、夕方17時~20時に割引されます。ETCマイレージサービスに登録している人限定ですが、利用回数に応じて無料通行分がつくお得な割引です。・休日割引:地方部で土曜・日曜・祝日に30%割引されます。普通車と軽自動車等限定です。・深夜割引:すべての車種について、毎日0~4時に30%割引されます。■まとめ今回は車の維持費について、その内訳や節約方法を詳しく解説しました。いかがでしたか?これまでなんとなく納税通知や請求書にしたがって維持費を払っていた、という人は、維持費の内訳を意識するだけでも費用を節約できるかもしれません。さらに今回ご紹介した節約方法もぜひ実践してみましょう。維持費を抑えて、負担の少ない快適なカーライフを過ごしてみてくださいね。
2017年05月12日