3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明したマメ子さん。無事に腎臓の摘出手術が終わりました。医師からがん検診はしっかり受けたほうが良いと言われ、検診を受け始めます。★前の話43歳になるまで一度も子宮がん検診を受けたことがなかったマメ子さん。子宮頸がん、子宮体がんの検査を受け、異常なしという結果を聞き安心します。次は胃がん検診へ。検診に行く前、バリウムのつらい思い出がよみがえり、緊張しながら向かうと……。ー----------------胃がん検診に行く前日のことです。もうまともにやり切れる気がしなくて、前回は新型コロナを言い訳に行きませんでした。毎回思うけど、私よりずっと年配の方でも平気な顔でバリウムを飲んでやり切って帰る姿に本当に尊敬します。ー-----------------------バリウムは飲むのも、飲んだ後の排出もなかなかつらいものがありますよね。それでも自分の体を守るため、しっかり受けたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月14日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!? 腸閉塞で緊急手術したあとの経過子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。病理検査の結果、子宮体がんのステージⅢCだと判明し、抗がん剤治療を開始しました。それからしばらく経ったある日の深夜、今度は強烈な胃痛に襲われて救急車で運ばれたはなうたねこさん。なんと、今度は『絞扼(こうやく)性腸閉塞』、いわゆる腸捻転になってしまったのです! その後、緊急手術がおこなわれ、そのまま入院することに。術後の経過はというと……。 ※イラストはイメージであり、実際の抜鈎器の形状とは異なります。 点滴が外れたころ、傷口を保護していたドレッシング材(保護テープ)を剥がすことになった、はなうたねこさん。保護テープを外してみると、子宮体がんの手術をしたとき(1回目)の傷口は糸で縫合されたのですが、今回の手術で切った部分はスキンステープラー(ホッチキスのようなもの)でパチンパチンと留められていました。ステープル(ホッチキスの針のようなもの)の数を数えたところ、27個もあったそうです。 後日、病室に医師がやってきて「今からこの医療用ホッチキスの針を取りますね」と突然の宣告! その日は、抜鈎器(スキンステープラー専用リムーバー)で1つおきにステープルを抜き、翌日に残りの半分を抜いたそうです。 針がなくなった傷跡は穴だらけ。「この穴って残るのかなあ」と不安になった、はなうたねこさんでした。 最後の病院食を平らげ、ようやく退院となったはなうたねこさん。 今回はお姉さんに車で送ってもらわず、ひとりで電車で帰宅しました。すると、深夜に救急車を呼んで慌てて家を出てきたため、部屋には布団が敷きっぱなしで、服も脱ぎっぱなしの状態。冷蔵庫に入れておいた食材もカビが生えている物がちらほら……。 退院してまずは部屋の片付けから始めたのでした。 退院後しばらくして、術後の経過観察のために再び病院を訪れたはなうたねこさん。外科の先生によると、「今回、腸閉塞になった原因は不明です。小腸が輪っかになっているところに、小腸が入り込んでしまったみたいです。こういうこともあるんですよ」とのこと。 ちなみに、医師いわく開腹手術をすると臓器が癒着する恐れがあるそうなのですが、前回の子宮体がんの手術後に癒着してしまったところがねじれたわけではなく、今回はまったく関係のないところがねじれてしまったのだとか。その結果、小腸はパンパンに膨れてペラペラの薄い状態になっており、破裂寸前の状態に。もし、そのまま破裂していたら小腸内の物が外に飛び出し、腹膜炎になっていたかもしれないそうです。 間一髪のところで緊急手術をして、破裂を防ぐことができたのですね。 外科の先生は「原因は不明」と言うものの、産婦人科の先生には「腸閉塞になったのは抗がん剤の影響とも考えられるので、抗がん剤治療はあと3回ほどおこなう予定でしたが、中止にしましょう」と言われてしまいました。 今後の子宮体がんの治療は、一体どうなってしまうのでしょうか? 退院したはなうたねこさんは、お母さんに退院の報告をすることに。前回の子宮体がんの手術でも医療費でお世話になったのに、今回もまたお母さんのお世話になってしまったので、申し訳ない気持ちがありました。 ーーお母さん、親不孝者でごめんなさい。 そんな気持ちでお母さんに謝罪とお礼を告げた、はなうたねこさん。すると、お母さんは「人生いろいろあるさ」と励ましてくれ、その言葉に思わずホロリ。家族の大切さを痛感した、はなうたねこさんでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2023年01月13日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明したマメ子さん。無事に腎臓の摘出手術が終わりました。医師からがん検診はしっかり受けたほうが良いと言われ子宮がん検診を受けることになり……。★前の話43歳になるまで一度も子宮がん検診を受けたことがなかったマメ子さん。子宮がん検診は通常、子宮頸がんだけの場合が多いようですが、せっかくなので子宮体がんも一緒に受けることにしました。そして、検診から1週間後、結果を聞きに婦人科を訪れます。診察室には、検査をしてくれた若い先生ではなく、この先生の父の大先生が待っていました。そこで後悔することがあり……。ー---------------------結果を聞きに、再び婦人科へ行きました。このクリニックで検査をしてもらったのはやさしくて痛くないと評判の若先生だったけど、今回は結果を聞くだけだったのでこの先生のお父さんである大先生の診察へ。実は若先生と反対に大先生の評判はすこぶる悪く、大先生の時間帯はすいています。診察に呼ばれて入ると、あいさつ、聞こえなかったかなと思って2回言ったけど大先生、こちらを見ることもなく……。1分もたたず診察終わり。結果が問題ないなら、別にいいか。と、思って帰ってから、渡された結果の紙を見てみる。これだけじゃさっぱりわからないな……。紙とスマホを見比べながら、調べてみたら異常なしの中でも、いろいろ分類があるみたい。異常ないならまあいいんだけど、ちょっとくらい説明して欲しかったかも……。それに、次は普通に1年後でいいのかしら。何も言われてないからいいのかな?事前に大先生の悪い評判を知人からいろいろ聞いてたので、あんまり長々しゃべって嫌なこと言われるのが怖くて、余分なことを聞こうとしなかったのは失敗だった。やっぱり、せっかく行ったら病院ではわからないことをちゃんと聞くべきだし、たいていはいきなり何を聞いていいのかわからないから、事前に調べておくべきだったなと大後悔。ちなみに、悪い評判というのはいろいろあるけど、ある知り合いは大先生の診察で、生理不順か何かの相談の際にって言われたそうだ!お前に関係ないやろ!!と憤ってらっしゃった。ちなみに知人は当時おひとり。結婚していたとしてもそんなことは言われたくないけど、さすがにこれはありえない言葉……!!いろいろな先生がいるけど、聞きづらくてもちゃんとわからないことは聞くようにしよう!と思いました。次はその他のがん検診……。こちらもちゃんと毎年行かなくちゃね!(しつこい)----------------検診の結果、異常がなかったマメ子さん。異常がなくてよかったのですが、ただ、異常なしの中でもいろいろ分類があるようなので少しくらい説明が欲しかったと思う気持ちはわかりますよね。医師の中には聞きにくい雰囲気の人もいますが、自分の体のことはしっかり聞けるように事前に調べておくことも大切かもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月12日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!? 腸閉塞で緊急手術!子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮体がんのステージがⅢCだと判明し、抗がん剤治療を受けることになりました。その後、3回目の抗がん剤治療を受けてから4日目の深夜、はなうたねこさんの体に異変が! なんと、激しい胃痛とともに便意や吐き気、冷や汗に襲われたのです! 深夜の2時に救急車を要請し、病院で検査を受けた結果、今度は腸閉塞になったことが判明。急きょ、緊急手術を受けることになり……。 深夜に強烈な胃痛と吐き気に襲われ、救急車で搬送されたはなうたねこさん。明け方ごろに検査結果が出て腸閉塞だとわかり、激痛が始まってから約半日後のお昼ごろに緊急手術がおこなわれました。 手術では小腸を40cmほど切除。この時点で術後の病室は未確保でしたが、手術しないと手遅れになるとのことで、手術が最優先でおこなわれたそうです。「一刻も早くこの激痛をなんとかしてくれ」と痛みに悶えていたはなうたねこさんでしたが、手術が終わると今までの激痛が嘘のように消え去りました。 その後、正式な病名が判明。『絞扼(こうやく)性腸閉塞』、いわゆる腸捻転で、聞くところによると小腸がねじれていたそうです。小腸がねじれるなんて想像しただけで痛そうですね……。 手術後はおなかの激痛もなくなり、手術した傷口部分もそこまで痛くありません。ただ、タイミングが悪く、このときのはなうたねこさんは抗がん剤の副作用の1つ、『骨髄抑制』がちょうど起こっている時期でした。 骨髄抑制とは、抗がん剤によって骨髄の働きが低下した状態のこと。骨髄の血液細胞をつくる働きが低下した結果、動悸や息切れ、めまい、貧血、だるさ、出血しやすい、感染症にかかりやすいなどの症状が体に現れます。 骨髄抑制によって体がフラフラし、うまく歩けないはなうたねこさん。看護師さんに協力してもらい、手術後は車椅子で運んでもらったり、歩くときに手を貸してもらったりして、レントゲン検査などを受けました。 入院中のある日のこと。はなうたねこさんが病院のロビーで食事をしていた際、目の前にいた女性と会話をする機会があったそうなのですが、実はこの女性も腸閉塞で入院したとのこと。 その女性に話を聞いてみると…… 彼女は、はなうたねこさんとは違う方法で腸閉塞の治療を受けたのだとか。はなうたねこさんは開腹して小腸を切除する手術を受けました。開腹手術の場合は体の負担が重い代わりに、すぐに治すことができます。 一方で、彼女は開腹手術を受けず、鼻から管を入れて小腸の詰まっている部分まで管を伸ばし、小腸の詰まっている部分より手前にある空気やガス、体液を抜く治療を受けたそうです。治療後、小腸がしぼんで均一になったら食事を始めることができますが、うまくいかなかったら再度やり直します。この方法は開腹手術と比べて体の負担が軽いのですが、うまくいかなければ何度もやり直す必要があり、治療期間が長引いて医療費がかさむ可能性もあるそうです。 どっちの治療法がいいのか比較した結果、「どっちもどっちだよね」という結論に至った2人でした。 今回も、医療費がいくらになるのか気がかりだったはなうたねこさん。 手術・入院することがあらかじめわかっていて、限度額認定証を前もって申請していれば、病院の窓口で払う費用は安くなります。しかし、今回は緊急手術を経て入院したため、限度額認定証は申請していません。そのため、はなうたねこさんは今回、病院の窓口で一旦、医療費の全額を自己負担しなければならないのです。その後、高額療養費制度を申請すれば、一定の金額(自己負担限度額)を越えた分が、あとで払い戻されます。 でも、その『一旦払う金額』はいくらになるのか……? 不安になったはなうたねこさんは、看護師さんに相談して概算を出してもらいました。 すると…… 今回の医療費は、だいたい13万円くらいになるとのこと。 ーー100万円とか言われたらどうしようかと思ったけど……13万円くらいならなんとかなるな。よかった。 と、安心したのでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2023年01月10日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明したマメ子さん。無事に腎臓の摘出手術が終わり……。★前の話医師からがん検診はしっかりしたほうが良いと言われて、子宮がん検診に行ったときのこと。マメ子さんは久しぶりの内診台に緊張していたのですが……。-------------------以前、腎がんのことを書いたときに「体に違和感があったらぜひ受診してください」と、偉そうなことを言ったくせに(ごめんなさい)43歳まで子宮がん検診を一度も受けたことがありませんでした。胃、肺、乳、大腸のがん検診は市のほうで1日でまとめてできるのに、子宮がんは別で婦人科で予約取って……っていうのが面倒なのと、そもそも婦人科って気が進まないんですよね。でも、腎がんの手術にあたり、ちゃんとがんの有無を調べたのは転移の可能性のある部位(肺と骨)だけ。だから、今年のがん検診も肺以外はちゃんとしたほうが良いと先生には言われていたし、今回のことでさすがに私も心を入れ替えて、復職前に婦人科に行ってきました。手術のため、しばらく会社をお休みしていました。私の住む田舎はどんどん産婦人科が減っているなか、1件だけ、感じの良い先生が月曜日の午前中だけいると評判の婦人科へ。内診はなるべく痛くないほうがうれしいですが、そこの先生は知り合いいわく「やさしくしてくれるから痛くないよ!」とのことで……、早速、月曜日の午前中にロックオンです!子宮がん検診といえば普通は頸がんだそうですが、せっかくなので体がんも一緒におこなってもらうことに。診察室に入ると、なるほど当たりのやわらかい、やさしそうな先生です!そして、検診ですが何しろ10年ぶりの内診台、緊張する…!ああ思い出す、この無力感!大げさじゃなく、本当にこれぐらいに感じるのよ!そして、いよいよあの冷たい器具のなんとも言えない鈍痛、嫌だな……と身構えるも痛くない!そういえば、頸がんの細胞を取るのは痛くないって聞いた気が。問題はこのあとの体がん。やさしいと評判のこの先生、申し訳なさそうに「ごめんなさい」を連発してくれる。そんなに痛いのか……!?深呼吸して構える!が、無でした!強いて言えば、体がんの組織を取る前に器具が入るとき、一瞬「ウッ」って痛かったくらいで組織を取ってるであろうときは、無感覚……。とってもじょうずにやってくださったに違いない!思えば、初めて妊娠検査で内診台に上がった20代のときは、不安と緊張もあってすごく痛く感じたけれど……。あれから20年、心も体も緩んでしまったのでしょう。まったく痛みを感じないのも、なんだか切ないと思ってしまう43歳の乙女心でした……!!(伝われ)----------------子宮がんにはできる部位によって、子宮頸がん、子宮体がんに分かれます。多くの場合、子宮がん検診では、子宮頸がんを検査します。ただ特に40代・50代の女性に注意が必要なのは、子宮体がんといわれています。不正出血が一度でもあれば、婦人科を受診すると安心です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月09日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!? 深夜2時の救急搬送子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮体がんのステージがⅢCだと判明し、抗がん剤治療を受けることになりました。 その後、1〜2回目の抗がん剤治療はなんなく終了。しかし、3回目の抗がん剤治療を受けてから4日目の深夜、はなうたねこさんの体に異変が! なんと、激しい胃痛とともに便意や吐き気、冷や汗に襲われたのです! 「もう耐えられない」と感じたはなうたねこさんは、深夜の2時に救急車を要請し……。 3回目の抗がん剤投与をして4日目の深夜、激しい胃痛や吐き気、冷や汗などに襲われたはなうたねこさんは、「これは絶対におかしい。抗がん剤の副作用ではないのかも」と思い、深夜の2時に救急車を要請。このとき、救急隊員からは「もし今飲んでいる薬があったら出しておいてください」と言われたそうです。 「このまま入院するかも」と冷静に考えたはなうたねこさんは、腐りそうな食材を冷蔵庫にしまい、携帯電話の充電器と下着とバンダナをかばんに詰めて、家を出る準備を済ませました。しかし、救急車を待っている間も吐き気はおさまらず、準備をしては吐いて……を繰り返していたそうです。 そして、119番通報をしてから約5分後に救急車が到着。 車椅子を持って駆けつけた救急隊員2人に「歩けますか?」と聞かれたものの、激痛でもはや喋ることすらできず、呼吸するので精一杯だったはなうたねこさんは、「はい」とも「いいえ」とも答えられません。「大丈夫そうですね」と救急隊員に言われ、そのまま車椅子に乗せられることなく、どうにか自力で歩いて救急車へ乗り込みました。 その後、救急隊員から「何を食べました? なまものは? 下痢は? 今飲んでいる薬は?」と質問され、「お薬手帳と保険証を見せてください」と言われました。しかし、「うぅぅ」と唸るばかりで、なかなか答えられないはなうたねこさん。お薬手帳と保険証、大学病院の診察券を渡すことで、救急隊員に「この大学病院で抗がん剤治療を受けているからここに搬送してほしい」と、自分の意思を伝えました。 その後、救急隊員が大学病院に連絡し、無事に大学病院で受け入れてもらえることに。 大学病院に到着すると、救急隊員が代わりに受付を済ませてくれ、まずは抗がん剤の副作用かどうかを確かめるため、婦人科の医師に診てもらうことに。しかし原因は突き止められず、次に内科の医師に診てもらいましたが、やはり原因は不明。さらに、痛み止めの点滴を打ってもらい、坐薬を挿入してもらっても、まったく効き目がありません。そんな中、吐いているときだけ胃の激痛がなくなることに気づきました。 結局、激痛や吐き気に耐えながら、血液、尿、エコー、レントゲン、CTなど、数々の検査を受けて、原因を突き止めることに。 検査結果を待つ間もじっとしていられず、ベッドの上で何度ものたうち回っていた、はなうたねこさん。のちに、「『悶絶』とか『七転八倒』って言葉って、こういうときに使うんだろうな」と、このときのつらさを語っています。 それからしばらく経ち、朝の9時過ぎ。主治医の先生がきてくれ、「もしかしたら腸炎かもしれません」とのこと。その後、2回目の坐薬が効いたのか少しだけ痛みが和らいだので、とりあえず職場とお姉さんに連絡を入れました。 すると、最後に外科の医師がやってきて…… 「腸閉塞ですね」と言うのです! ーーえっ? 腸閉塞? 胃が痛いのに腸が原因だったの? まだ疑問が残るはなうたねこさん。しかし…… 「残念ですが、開腹手術が必要です」と、外科医に言われ、 ーーえっ。また手術をしなきゃいけないのか…… と、疑問よりも大きなショックに打ちのめされた、はなうたねこさん。 このあと、緊急手術を受けることになったのでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2023年01月08日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明したマメ子さん。腎臓の摘出手術が無事に終わり、その後の体調が気になるようになり……。今回は、脚のむくみについて。腎臓を片方取ってしまうと、むくみがひどくなるかと思っていたそうなのですが、果たして結果は……?★前の話マメ子さんは腎臓を片方取ってしまうと、むくみがひどくなるかと思っていたそうなのですが、果たして結果は……?-------------------腎臓は体内の水分をコントロールしているっていうので、片方を取ったらむくみはひどくなるんじゃないか?と心配してたのですが、今のところ手術前よりむくみがひどくなったという感じはありません!でも、先週から仕事復帰し、動きの少ない立ち仕事なのでやはりむくみが気になるようになってきて……。お風呂でマッサージなんかもするんですが、面倒で続かない。最近は、ただ壁に向かって30分くらい脚を上げるというむくみ取り法をしたりしています。これが一番ラクだし効く!他にラクして細くなる方法はないか……、着圧ソックスなんてどうかしら?早速買ってみた!レギンスタイプにするか、太ももまでのソックスタイプにするかを迷ったけど、これから暑くなるし、ソックスのほうが安いし、太ももまでのタイプのほうが締め付けが効きそうな気がして、そっちにしてみました。下から押し上げたお肉が、おしりを持ち上げてくれるんじゃないかしら?期待に胸を膨らませてはいてみると…!は、はみ出る!なんか思ってたのと違う!さらに、おしりは締め上げられた太ももの上に、あふれた「しり肉」が覆いかぶさる……!たしかにもともと垂れてはいたけど、今まで見たこともないおぞましいおしりに仕上がってしまった……!!なるほど、おしりがはみ出る人はやっぱりレギンスタイプをはけということか。もしくは別で補正下着を着けるとか。でもとりあえず、問題は脚のむくみに効いてるかどうかです。そう、今まで何もはかない状態の足は、1日仕事すると……こうでした!さあ、着圧ソックスをはいて1日仕事して、果たして効果はあるかな?ワクワクして測ってみると……あれっ……?えっ……微妙〜!ほんのちょっとだけ、効果がある感じはするけど……。やっぱりソックスをはいただけで、この頑固なむくみを解消するのは厳しいか?でも、ふくらはぎはともかく、太ももは朝とほぼ変わらなかったです。それは効果あったかも。それにまだ初日だし、続ければもうちょっと変わるかもしれません。1cm、2cmの違いでゴタゴタ言って息子の冷ややかな視線が痛いけど、なるべく続けていきたい……!----------------腎臓を片方摘出したことで脚のむくみがひどくなるのではと心配していたマメ子さんですが、手術前より悪化はしていないということでよかったですね。ただ立ち仕事だとやっぱりむくみが気になるもの。着圧アイテムはいろいろなタイプがあるので、自分の体に合ったものが見つかるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月07日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。手術時には細胞を切り取り、医師が病理検査(細胞を顕微鏡で調べる検査)へ。その結果、がん細胞がリンパ節にも転移していて、子宮体がんのステージはⅢCだと判明。その後、抗がん剤治療が始まると、副作用である脱毛や手足のしびれなどの症状が出現。それからしばらくして、2回目の抗がん剤治療に臨んだのですが……。 2〜3回目の抗がん剤治療とまさかの急展開! この日は、2回目となる抗がん剤治療。1回目は入院が必要でしたが、2回目からは日帰りでの治療となるそうです。途中、前回もお世話になった看護師さんが「どうですか?」と様子を見にきてくれて、少しだけホッとした、はたうたねこさんでした。 11時に病院を訪れ、病室のベッドの上で昼食を食べつつ治療を受けて、16時過ぎには帰宅。お昼過ぎになると、抗がん剤の影響もあってか眠気に襲われたはなうたねこさんでしたが、看護師さんがこまめに血圧を測りにくるので、眠れはしなかったそうです。 驚いたのは、吐き気止めの薬が1錠で473円もしたこと。その金額を見て、一気に眠気が覚めたはなうたねこさんでした。 抗がん剤投与後の副作用はというと、前回同様におなかにしびれがあり、おへそのあたりがぽっこりと尖り、手術時の傷口からは膿のような液体が出てきました。さらに手足にもしびれがあり、特に足の付け根にはビリビリと強いしびれを感じたそうです。 2回目の抗がん剤治療後も、前回と同じく、吐き気はなく、食欲はあって、お通じも正常でした。 しかし、日常生活に戻ると、食の好みに多少の変化が。サラダ、豆腐、野菜スープ、ミネラルウォーターなど、今まで好きだった『味が薄い物』があまりおいしいと感じなくなり、逆にいつもは食べないようなカレー、チョコ、あんぱんなど、『味が濃いの物』がおいしいと感じるようになったのです。 その後は、お姉さんが所属している笛のサークルの演奏会に行って感動したり、職場の人たちと女子会ランチをしたり、姪っ子が成人式の前撮りで晴れ着を着るというので、そのあと姪っ子と一緒に写真を撮ったり……。 同じ日に、晴れ着を着た姪っ子をはじめ、家族全員で集まって食事をしたり。 平和な日々がこのまま続くと思っていた、はなうたねこさん。 しかし…… 3回目の抗がん剤投与をおこなって4日目の深夜、はなうたねこさんの体に突如異変が! 「なんだかおなかが空いたなあ」などと考えているうちに胃がチクチクし始め、そのうちギリギリとした激痛に変わったのです! 激痛のさなかに便意をもよおし、トイレに駆け込んだはなうたねこさん。そのあと、どうにか胃痛を和らげるべく胃薬を飲みましたが、あまり効果は得られず、吐き気が出てきてしまいました。また、病院からもらったパンフレットに、「抗がん剤による吐き気の副作用には胃を冷やすといい」と書かれていたので、冷凍庫にあった保冷剤で胃を冷やしてみたものの、まったく効果がありません。 ーー痛いよ、気持ち悪いよ、誰か助けて。 時間とともに吐き気がひどくなり、先ほど食べた夕食も胃薬も、すべて戻してしまいました。 ーーこれは絶対におかしい。胃痛や吐き気だけでなく冷や汗も出てきたし、抗がん剤の副作用でこんなに体調が悪くなるはずがない。誰か……助けて。 ひとり暮らしのはなうたねこさん。すぐ助けにきてくれる人は残念ながらいません。 ーーもうダメだ。耐えられない。救急車を呼ぼう。 そうして、深夜の2時ごろ、人生で初めて119番をしたはなうたねこさんでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2023年01月05日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明し、腎臓の摘出手術をおこなったマメ子さん。がんが判明すると、もちろん自分の体調について気になりますが、もう一つ気になることといえばお金のこと。がんにかかった費用について全部計算してみると……。★前の話最初の診察から退院まで、がんにかかった費用を全部計算してみたマメ子さん。合計金額というと……。-------------------私は、がんかもしれないと思ったとき、最初に頭に浮かんだのは「お金、どうなる?」でした。1回の手術や入院費用だけならまだしも、今まで通りに働けなくなったら、この先必ず厳しくなってくる……。最初はがんという病気のことは何もわからず、治療を続けながら仕事を続けていらっしゃる方がこんなにもいるとは知らなかったため、余計に不安でした。初めて病院に行った日から退院までにかかった費用を、忘れないうちにまとめておこうと思います。私は最初どれくらいかかるか心配だったので、数多くの中の一例として紹介します。(記述がおかしかったらすみません)。■ 通院1回目(2021.3.15)10,510円初診料、尿検査、血液検査、エコー、CT、頓服薬■ 通院2回目(2021.3.22)7,230円尿検査、血液検査、MRI、文書料■ 通院3回目(2021.3.30)10,910円尿検査、血液検査、CT、頓服薬、抗アレルギー薬■ 通院4回目(2021.4.2)17,840円全身シンチグラム(骨)、頓服薬■ 通院5回目(2021.4.5)5,080円手術前検査(血液検査、肺スクリーニング、レントゲン、心電図)■ 通院6回目(2021.4.13)250円PCR検査■ 入院(2021.4.20〜4.29)114,820円(限度額適用認定証利用)内訳:入院、手術など57,600円+差額ベッド台10日分47,100円+食事10,120円当初は3日くらいで大部屋にと思ってましたが、いろいろあってずるずると最後まで個室に……!■ 入院中のレンタルパジャマ、タオルなどのセット代(1日370円×10日分+税) 4,080円病院によって違うと思いますが、これのおかげで持っていくものは下着類だけでよかったので、助かりました!そして、入院説明のときに聞いたのに紙をなくしてしまいましたが、私の手術費用(腹腔鏡下右腎摘除術)は36万円くらいと記憶してます。それが、限度額適用認定証(申請を役所にしておくと、病院で自己負担限度額以上の支払いをしなくて済む)を出したことで(私の)限度額の57,600円に!ありがとう、健康保険様!最初はホントに何も知らなくてよくわからないまま申請したけど、申請して3日くらいで限度額認定証が届きました!ちなみに保険適用前の請求額(だと思うんですが)は、入院費用の総額が1,229,880円……!!日本に生まれてよかったーー!!ここまでの自己負担分を全部合わせると…170,720円でした。恐れていたほどではなかったのが本音!しかも、つい2年ほど前に医療保険にがん特約を付けていたので、入院1日プラス5,000円のほか、がんと診断を受けた際の保証(初回のみ)として100万円入ります。本当にありがたい……。ですが、ここからまずは3カ月に1回の検査、もし転移などがあればまた手術か治療が始まることになります。もちろん何もなければいいけど、この先10年、もっとかな?油断しないで、お金は大事に取っておこうと思います……!がん保険も生命保険も、お早めに…!!----------------自己負担分が約17万円と、恐れていた金額ではなかったとのこと。そして医療保険についてもがん特約を付けておいたおかげで見舞金が入り、お金の心配をしないで済んだのはよかったですね。一度、医療保険や生命保険を見直してみると安心かもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月05日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明し、腎臓の摘出手術をおこなったマメ子さん。手術が終わったところで自分の体調を振り返ってみたら、もっと腎臓を気にかけていればよかったと思うことがあったそうです。★前の話今までの自分の体調を振り返ってみると、むくみやすさや血圧の高さを感じていたマメ子さん。これらのことは直接がんとは関係ないのですが、もっと腎臓に気にかけていれば、定期的に病院に通院するなどして病気が早く見つかっていたのではないかという思いも……。-------------------むくみやすかったり血圧が高かったりしたことで腎臓に気を付けたほうがいいかな?となんとなく思ってはいたものの、特に何かするわけでもなく過ごしてきました。また数年くらい前から、たまーにだけど夜中に脇腹が痛むことがありました。最初はそんなにひどくなく、うーん、おなかの調子悪いかな?というくらい。それがちょっとずつ痛くなってきて、頻度も増して来て……でも、10分くらいたてば治るのです。しかも、痛かった翌朝は便通が良いことが多くてなんて思ってました。(腎臓を取ってからはすごい便秘です!)ただ、痛いのがいつも右脇腹の決まった場所っていうことが引っかかっていたので、かかりつけのクリニックで何かのついでに聞いてみたけどってな感じ。まあ、私もそんなに大ごととは思っていなかったからそれで終わってしまったけど、もしこのとき「よく調べて欲しい」と言って検査をしていたら、がんは見つかっていたのかな??しかも、このころちょうど新型コロナウイルスの第一波で、学校が休みになって、息子たちについてジョギングなんかを始めていたころでした。当然、すぐ置いていかれるんですけどね!そして、走ると脇腹が痛くなる。走ったら20〜30分は起き上がれないほどでした。これが、夜中に痛む場所と同じだったので、夜中の痛みも「急に走るとよく横っ腹が痛くなるやつ」と同じみたいに思っていました。ジョギング後の痛みも、今思えば普通よりひどかったように思うけれど……。それがただの「走ると横っ腹が痛くなる」痛みだったのか、腎臓に関係あったのかはわかりません。そして、今年3月に突然の血尿とともに、これまでも時々痛かった脇腹が激しく痛み始めたことで、ようやく病院に行ったわけですが。後から思い出したのですが、このときより2年も前に茶色の尿が出たことがありました。よく考えたら血尿だったのだと思いますが、そのときはすぐ治ったので放置してしまいました。ダメですね〜。いろいろ調べてみると、私くらいの腫瘍の大きさ(33mm)では、症状が出るころは少ないみたいですね。だから、大したことじゃないと思っても、少しでも症状があったら、やはり病院に行ったほうがいいと今は強く思います。私も最初に病院に行くとき、「血尿じゃなくて生理の出血ですよ」って笑われるんじゃないかと心配だったけど、行ってよかったです。なんでもないなら、それでいいですしね!違和感があったら、ぜひ受診してください……!!----------------血尿が出たことで受診し、腎がんが見つかるきっかけとなったマメ子さん。受診する前は「血尿じゃなくて生理の出血ですよ」って笑われるんじゃないかと心配したそうですが、本当に受診してよかったですね。血尿は腎がん以外にもいろいろな病気の症状として考えられるので、早めの受診を心がけましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。【窪田先生からのアドバイス】脇腹の痛みが刺激となって便通が良くなるということの因果関係はないので、脇腹の痛みが腸を刺激して便通が良くなるということは特にありません。脇腹の痛みについては、受診していれば必ず超音波検査をして詳しく調べているので、その時点で腎がんは見つかっていた可能性は高いですね。ただ、脇腹の痛みだけでは即、腎がんということではなく、腎臓結石や尿管結石などをまず念頭に置いてから腎がんも鑑別には上がると思います。ジョギング後の痛みについても、この腎がんの場合は無症状の可能性が高いので、関係はないかなと思います。茶色の尿は血尿で、血尿も腎がんの症状の一つです。他にも膀胱がん、腎炎、結石などさまざまな原因が考えられますので、血尿があった場合は放置せずすぐに泌尿器科の受診をおすすめします。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月03日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮と卵巣を全摘し、周囲のリンパ節も44個切除しました。手術時には細胞を切り取り、医師が病理検査(細胞を顕微鏡で調べる検査)へ。その結果、がん細胞がリンパ節にも転移していて、子宮体がんのステージはⅢCだと判明。その後、抗がん剤治療が始まると、副作用である脱毛症状が出現し……。 抗がん剤治療中の生活(成功と失敗) 抗がん剤治療を始めたことを、会社の同僚や上司に報告したはなうたねこさん。 すると、みんなが「無理しないでね。具合が悪かったら休んでもいいんだよ」とやさしい言葉をかけてくれました。はなうたねこさんとしては、気をつかってくれてとてもありがたいという気持ちもあったのですが……。 すでに、入院で有給休暇は使ってしまいました。さらに、医療保険に未加入だったので今後の医療費も高額になる見込み。その上、通院日は必然的に仕事を休まざるを得ないため、欠勤扱いになって給料も減ってしまいます。となると、多少つらくても働ける日は頑張って働くしかありません。 「現実はキビシイなあ……」とため息をつく、はなうたねこさんでした。 話は変わり、抗がん剤の副作用によって、髪が松葉のようにパラパラと抜け落ちるようになったはなうたねこさんは、被り物にいろいろと工夫を施すようになりました。 ーーバンダナや帽子だけだと、隙間から髪がパラパラと落ちてしまう……。何かいいアイディアはないかしら? そんなときに見つけたのが、履き古した黒のパンストでした。 足の付け根の部分をチョキチョキとハサミで切って縫えば……頭にぴったりフィットする帽子の完成! これをバンダナや帽子の下に被ることに。すると、隙間から髪の毛が抜け落ちることが見事に減ったそうです。大成功ですね! 「我ながらいいアイディアだった」と語る、はなうたねこさんでした。 はなうたねこさん自身が体験した髪の脱毛過程はというと、まずは頭頂部から毛が抜けてゆき、落武者のようになるそう。さらに髪が抜け落ちていくと、頭部全体がうっすらと髪が生えているだけになり、やがてはほとんど髪のない状態になるとのことです。 さらに、髪の毛だけでなく全身のあらゆる毛が抜け落ちていきました。まずは脇毛やすね毛、アンダーヘアなど、毛根が太いところから。次にまつ毛や眉毛、鼻毛。しかし、なぜか腕と太ももの毛は抜けなかったそうです。 眉毛が薄くなってしまったはなうたねこさんは、「元々の形ってどうだったっけ?」と思いながらも、アイブロウメイクに挑戦。さらに、インターネットに「まつ毛が抜けてしまった場合は、アイラインを引くことで目元の印象を引き立てることができます」と書かれていたのを見て、普段はしないアイラインにもトライすることに! すると…… はなうたねこさんいわく、「ただのホラーメイクになった」そうです。 後日、周りの人たちに聞いたところ、はなうたねこさんの眉毛やまつ毛が抜けてしまったことには、誰も気づいていなかったとのこと。 「じゃあもうアイラインなんていらないな。私の自由に、好きなようにやろう!」と開き直ったはなうたねこさんでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2023年01月01日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明し、腎臓の摘出手術をおこないました。手術が終わったところで、腎がんとわかる前に自分の体調で思い当たることがなかったかを振り返ってみたときのこと。いろいろ腎臓をもっと気にかけていればよかったと思ったそうです。★前の話手術で摘出した腎臓の病理検査の結果を聞いたマメ子さん。医師からは、がんの転移はなく、痛みがなければフルマラソンレベルでなければ運動もOK、5年生存率は9割以上とも言われました。とりあえずひと段落したマメ子さんは、腎がんの症状が出る前に、何も思い当たることはなかったのかと、改めて考えてみました。すると、実はそうでもなかったそうで……。-------------------がんとは関係ないと思うけど、腎臓をもっと気にかける必要があったかもしれません。私は若いころから、とてもむくみやすい体質でした。むくみ人生は、10代のころから。生理の初めは特にひどくて、朝は目が開かないほどむくんでいました。思春期だから余計恥ずかしく、まぶたを冷やしたり、温めたり、熱いシャワーを浴びてみたり……。それでも、やっぱりむくんでいる。生理前のむくみは、大人になるにつれて少しましにはなりました。ところが、次男を出産直後……尋常じゃないむくみが!全身、パンパンです!産後のむくみってよくあることみたいだけど、ここまでとは……。次男は3000gくらいで生まれたのに、退院時の私は、出産直前と同じ体重。てことは、3kgの水分を体にため込んでいたのか!?次男の妊娠後期には尿蛋白が出ていたけれど、たしかに他の2人のときよりも塩分をとり過ぎていたかも。汁物でおなかをいっぱいにしてカロリーを控えようとして、どんぶりいっぱいのスープを飲んでいたり……。インスタントラーメンを食べることも多く、しかも残ったスープに追い飯して完食。さ、最悪……今、思うと!産後に一時的に最高血圧が135まで上がって、一旦落ち着いたものの年とともにじわじわ上がりました。がんが判明する半年前に受けた健康診断なんて、3回測り直してようやく最高血圧が130。ここ数年は、塩分に気を付けていたにもかかわらず。そして、今の仕事はあまり動かず立ちっぱなしのことが多い仕事なんですが、とにかく足がむくむ!足の太さを測ると、朝と夜とで全然違う。同じ仕事をしていても、他の人はそんなにむくまないんです。むくみと血圧……その2つをつなげると、私は腎臓が弱めなのかも?と思い始めていました。腎臓が弱かったからってがんになるって訳じゃないだろうけど、気にかけていたらきっと定期的に病院に通院していたので、病気は早く見つかっていたのではないかと思います。----------------10代のころからむくみやすさを感じ、ここ最近は血圧が高めだったというマメ子さん。これらが直接がんに結びついた訳ではないようですが、体調に気になる面があれば早めに受診するなどケアする安心ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。【窪田先生からのアドバイス】浮腫の症状は、腎がんとは関係ありません。ただ、むくみやすい、血圧が高いということは腎臓が弱いという面はあります。腎臓に負担をかけないように、日ごろから塩分を控えましょう。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2023年01月01日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮と卵巣を全摘し、周囲のリンパ節も44個切除しました。手術時には細胞を切り取り、医師が病理検査(細胞を顕微鏡で調べる検査)へ。その結果、がん細胞がリンパ節にも転移していて、子宮体がんのステージはⅢCだと判明。一旦退院し、約2週間の自宅療養と職場復帰を経たのち、抗がん剤治療を始めることになりました。 抗がん剤治療の始まり ついに始まった抗がん剤治療。治療は1日で終わるものの、投与後のショック症状などを考慮して、2泊3日で病院に入院することになりました。 当日は、午前中に1種類目の抗がん剤を投与され、血圧、血中酸素飽和度、心電図のチェックも受けました。そして午後に、別の抗がん剤を投与。 ※イラストに書かれているのは、実際に使用された抗がん剤の名前ではありません。 この時点では普段と同じように食欲があり、ショック症状は特になし。抗がん剤の影響なのか、眠気に襲われ、病室のベッドでウトウトしていると…… 看護師さんが入院費の概算を持ってきて、一気に目が覚めたはなうたねこさん。2泊3日で費用は7万超えだったそうです。 そして、退院当日は迎えにきてくれたお姉さんとともに帰宅。このとき、お姉さんが「髪が抜けたときのために」と帽子を買ってくれたのだとか。 退院後のはなうたねこさんは、食欲はあって吐き気はなし、お通じも正常。しかし、手足や足の付け根、おへそまわりにジンジンとしたしびれが感じられました。しびれを緩和するためにロキソニンを服用しましたが、効果はありません。手術時にできたおなかの傷口から膿のような汁が出るのは、以前と変わらずでした。 ちなみに、体のしびれで一番困ったことは、 「鼻の穴がうまくほじれない! いつもとなんか違う!」だったそうです。 手術後はずっと時短勤務にしていたはなうたねこさんでしたが、幸いにも、抗がん剤の副作用でひどかった症状はしびれだけだったため、このタイミングで通常勤務に変更。手術直後に比べると、重い物も持てるようになり、通勤時もラクに歩けるようになりました。 そんな中、抗がん剤を投与してから11日が経過したときのことです。はなうたねこさんがお風呂に入っていると……。 ついにきました。抗がん剤の副作用である、脱毛です。 排水口に大量の髪の毛が流れていくそのさまは、まるでホラー映画のようでした。お風呂からあがったはなうたねこさんは、「ついにきたか……」と大量の脱毛にショックを受けながらも、「ハゲたらどうしよう……ウィッグのカタログは取り寄せたけど、あとでいいやと思ってまだ頼んでないし、今手元にあるのはバンダナと帽子だけだ」と、この先さらに薄くなるであろう頭部をどう隠すか悩みました。 結局ウィッグは買わず、会社ではバンダナを巻き、仕事以外の外出では帽子をかぶることにした、はなうたねこさん。朝の通勤電車内では、「周りの人たちに、なんであの人バンダナを巻いているんだろう?ってジロジロ見られたらどうしよう」と、ドキドキだったそうです。 そして、会社に到着。さすがに会社でバンダナを巻いているのは目立つので、親しい人たちにだけ事情を説明することに。すると、「うちの親戚も今がんの治療中でバンダナ巻いてるよ」「うちのお義父さんもだよ」と話してくれた、同僚や上司たち。 ーーなんだ、案外みんなの周りにもがんの人っているんだ。抗がん剤治療で毛が抜けてしまった人がバンダナを巻いたり帽子をかぶったりしている姿って、がんじゃない人からしても、けっこうフツーのことなんだ。 と、ホッとしたはなうたねこさんでした。 その後、大判のハンカチをバンダナ代わりにしたりして、洋服のトーンを合わせて毎日コーディネートを工夫するようになった、はなうたねこさん。 誰も気づいていないだろうと自己満足で終わっていたのですが、ある日、会社でお掃除を担当してくれているおばちゃんが「あら! 今日は赤なのね。いつも服に合わせてオシャレだね〜」と声をかけてくれました。いきなり褒められたはなうたねこさんは、うれしくもあったけれど、ちょっぴり恥ずかしかったそうです。 それからは、かぶりものの種類を増やすため、古いTシャツを筒状にしてバンダナを作ったり、100均で購入したランチョンマットで帽子を作ったり、後ろ髪がないのを隠せるような帽子を新調したり。 『がんサバイバー』として毎日をポジティブに生きるための工夫を始めた、はなうたねこさんでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月30日「43歳で腎がんになった話」第21話。突然、血尿が出て脇腹の痛みもあったため、泌尿器科を受診すると腎がんと判明し、腎臓の摘出手術をおこなったマメ子さん。医師から、手術で摘出した腎臓の病理検査の結果について聞きました。そして、がんの転移のこと、転移したときのステージのこと、知らなかった事実がわかり……。★前の話医師からがんは淡明(たんめい)細胞型という種類で、ステージ1と説明されました。淡明細胞型の腎がんは、高い割合でVHLという遺伝子の異常と関係しているを聞き、子どもへの遺伝の可能性が気になっていたマメ子さん。医師からは保険の範囲内で調べることはできない、ただ、血縁で腎がんが多いなどのことがない限りは、遺伝によるものと考えないのが一般的だと聞いて安心しました。ただ、この診察の前にこの先どうなるかなと旦那と話をしていて、がんが転移してもそんなに怖がることはないのではないかと話していたのですが……。こんなことを言ってました。今まで一度も腎臓をエコーで調べたことなんてなくて、血尿と疼痛があったからたまたま判明しただけの腎がん。とりあえず手術で取れたし、運良く転移もなかった。いつからあったかわからないようながんでも取り切れたんだから、この先は頻繁に検査するなら、転移したとしても見つかる腫瘍は初期の初期のはず……。そんなに怖がる必要なくないか?というのが旦那の見解。……っていうことなんですかね?と、診察で先生に聞いてみた。そしたらそ、そうですか……。何にも知らなかったな。しかも、もう一つ最近まで知らなかったことだけど、腎がんが転移して肺に腫瘍ができたとしても、それって最初に肺がんに腫瘍ができた場合とはまったく別物なんですね。どこに転移しても、腎がんが原発なら腎がんの性質を持っているということ……。そしたら、腎臓から転移した腫瘍には、放射線が効かないってことなのかな?※あくまでも私のイメージです。あと、最後にこれも聞いておきたい。「転移を防ぐために、できることは何もないんですか?」誰もが気になるところかと思います!先生によれば、予防治療?みたいな方法はなくはないけど、効果が確立されていないので特に推奨はしないとのこと。「生活習慣レベルで自分でできることもないですか?」それについては転移しないようにというよりも、とにもかくにも残った腎臓を大切にしてくださいということでした。私がもともと血圧高めだったこともあり(低くて110-70、ちょっと調子が悪いと上が150超え。かかりつけ医の先生とは、まだ薬は飲まなくてもいいけど、様子を見て必要なら考えましょうという話をしていた)、これからの食事はまず塩分を気を付けるように言われました。うぅ……もう坦々麺とか食べれないのか。でも、転移しないためにできることは少なくても、腎臓を長持ちさせるためにできることは多いし、確実に自分でなんとかできる。それに、術後の痛みさえこのままなくなれば、もう後は何でもしていいとのこと。フルマラソンレベルでなければ、運動もオッケー!腎臓片っぽでも、あまり支障ないんだな。最後に先生、力強くあ、ありがとうございます……!と、今までの私なら素直に喜ぶところだが、いろいろ調べているうちにすっかり疑心暗鬼になってしまっていて……。9割以上っていっても、残り1割あるよね?5年はいいとして、10年はわからない?(腎がんは10年以上、油断できないので)生存率はともかく、再発率ってわからないの?と、いろいろ思ってしまう面倒くさいおばさん。そんなことを言い出したらキリないですけどね……。「では、次回3カ月後ですが、予約は取って行かれますか?」はい……。3カ月……。3カ月、放置プレイですか……。初めて血尿が出たその日から、毎週のように病院に通っていたので、3カ月放っておかれるなんて不安なんですけど。予約を取ってお礼を言って、後ろ髪引かれる思いで診察室を出る……。とその前に、もう一度あいさつしようと振り返ると先生、早っ……。ま、とにかく一段落しました。----------------転移がなく、痛みがなければフルマラソンレベルでなければ運動もOK、5年生存率は9割以上とも言われたマメ子さん。以前なら素直に喜ぶところが、いろいろ調べているうちに疑心暗鬼になってしまった気持ちもわかりますよね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月27日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮と卵巣を全摘し、周囲のリンパ節も44個切除しました。手術時には細胞を切り取り、医師が病理検査(細胞を顕微鏡で調べる検査)に出したそうです。その結果、がん細胞がリンパ節にも転移していて、子宮体がんのステージはⅢCだと判明。これから抗がん剤治療を始めることになりました。その後、一旦退院してしばらく自宅療養となった、はなうたねこさん。2週間の自宅療養を終え、いよいよ職場復帰となったのですが……。 2週間の自宅療養を終えてようやく仕事に復帰! 翌日に職場復帰を控えた、はなうたねこさん。手術後から続いていた排尿痛はだいぶマシになったものの、リンパ節を切除したせいか足の付け根にしびれを感じ、手術で切ったおなか周辺からは膿のような汁が滲み出ていました。病院からは「手術した傷跡のところは経過を見ましょう」と言われていたのですが、翌日に出社を控えていたため、今回は一時的におなかにガーゼを当てて応急処置することに。 ※創部(手術でできた傷の部位)から出血や膿のようなものが出る場合は病院に相談しましょう。 加えて、手術後からずっとおなかがポッコリと膨らんだままで、ズボンのチャックも閉まらない状況……。自宅療養中に少しずつ歩く距離を伸ばして歩く練習もしましたが、こんな状態で仕事に行けるのでしょうか。 翌朝、目覚めたはなうたねこさんは「気力で乗り切るしかない!」と自分に喝を入れ、自宅をあとにしました。しかし、「駅ってこんなに遠かったっけ?」「鞄ってこんなに重かったっけ?」と、会社に着くまでの道のりがとにかく長く、つらく感じたそうです。 ちなみに、どれくらいつらかったかというと、駅のエスカレーターで誰かがはなうたねこさんの横を追い越していくたびに、歩く振動で、手術痕がズキズキと痛むほど。 それでも、ゆっくりと時間をかけてなんとか職場にたどり着きました。 これまで、会社の人たちには病気のことを何も話していなかった、はなうたねこさん。 今後は抗がん剤治療も始まることから、会社に迷惑をかけないためにも、上司と人事の人たちには「子宮体がんになってしまって」と、事情を説明したそうです。 その際、会社の人たちには「前向きでよかった」と言われたそうですが……。 はなうたねこさん自身は、「前を向いているというか……他に向く方向がないだけで、今自分が向いている方向が前なのかよくわからない」と考えていました。 これは、病院からもらった、抗がん剤治療に関するしおりです。 そこには、一般的によく知られている抗がん剤の副作用(吐き気・しびれ・脱毛など)が書かれていたほか…… 「免疫力が下がるので、他にもいろいろ気をつけましょうね」と、細かい注意事項も書かれていました。 抗がん剤治療開始が目前に迫ってきたころ。 自分が置かれた状況を把握しようと、ネットで子宮体がんについて検索してみた、はなうたねこさん。すると、そこには「子宮体がんのステージⅢCの5年生存率は……」と、かなりショッキングな情報が。 しかし、「暗い情報なんていちいち気にしてられるか! 今は目の前の生活や治療のことだけ考えよう」 と、あくまで前向きの姿勢を貫くことにした、はなうたねこさんでした。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月26日子供と一緒に参加できる、キッズパークを会場にした「ママのためのがん検診体験イベント」を企画・運営する「ママのがん検診応援プロジェクト」(事務局:一般社団法人シュフレ協会/所在地:神奈川県横浜市/代表理事:武次 直美)は、2021年6月にスタートした「乳がんエコー検診無料体験会」に続いて、2022年11月25日「子宮頸がんHPV検査無料体験会」をスタートしました。「子宮頸がんHPV検査無料体験会」は、子宮頸がんについての正しい知識の啓発を目的にしたイベントで、子宮頸がんに関する無料セミナーに加えて、自宅で好きな時に受けられる子宮頸がんHPV検査キットを配布。検査キットの使い方の説明や検査後のアフターフォローまで無料で行うことで、子宮頸がんHPV検査に対する不安や疑問を解消し、定期的な検査習慣をつけていただくことを目指しています。■子育て中のママの「子宮頸がん」に対する意識子育て中のママたちに「子宮頸がん検診」の受診状況についてアンケートを実施したところ、出産前は7割以上のママが検診を受診していたにも関わらず、出産後は76.7%のママが検診を受診できずにいるという結果となりました。また、子宮頸がんに関する基本的な知識を問うクイズを出題したところ、3問全てに正解したママはわずか13.7%でした。乳がんについての同様のクイズの正答率が44.2%であったことと比較しても、子宮頸がんについての関心の低さがわかります。これは子宮頸がんについての正しい知識を学ぶ機会が少ないこと、子育てや家事・仕事に追われて自分の健康について意識を向ける余裕が少ないこと、子どもの預け先の確保など受診に至るまでのハードルが高いことなどが原因として考えられます。第一回「子宮頸がんHPV検査無料体験会」に参加した子育て中のママたちからは、「子供のことも大切だが自分の時間もとるようにしなくては、ゆくゆくは家族に迷惑がかかると感じた」「子宮頸がんのリスクがこんなにも高いことを知らなかった。検査を定期的に受診することで早期発見ので今後も継続して受診したい」などの感想が届いています。グラフ■「ママのためのがん検診体験イベント」について子育て世代のママたちのがん検診の受診率を向上し、早期発見・早期治療につなげ、家族の笑顔と未来を守ることを目的としたプロジェクトです。屋内型キッズパークを会場にし、子どもと一緒に参加できる「がん検診体験イベント」を開催するなど、ママのがん検診が子どもにとっても楽しい思い出となるような企画を運営しています。2021年6月から2022年9月までに「乳がんエコー検診無料体験会」を横浜市内で計17回開催し、述べ445名のママが参加しています。参加者のうち3割の138名に何かしらの所見が出ていることからも、定期的な検診の重要性がわかります。また2022年11月の第一回「子宮頸がんHPV検査無料体験会」では定員となる30名のママが参加。ヒトパピローマウイルス(HPV)の検査キットを使った自己検査を行い、現在専門機関によって結果の分析が行われています。<イベントの様子>ママがイベントに参加しているあいだ、子どもたちはキッズパーク内で遊んで待ちます。見守りスタッフを配置しているので安心して遊べます。ママがイベント参加中の子どもたち子宮頸がんセミナー風景乳がん検診モデルキットによる自己触診指導■ママのがん検診応援プロジェクト OFFICIALサポーターの募集についてがん検診の重要性を啓発し、ママたちのがん検診受診率の向上を目指す「ママのがん検診応援プロジェクト」の趣旨に賛同し、応援してくださる企業および各種団体の皆様からのご協賛を募集しています。詳しくは、ホームページをご確認ください。 ■ママのがん検診応援プロジェクト 事務局・事務局 : 一般社団法人シュフレ協会(代表理事 武次 直美)・所在地 : 〒224-0066 神奈川県横浜市都筑区見花山1-30 見花山3階・電話 : 0120-72-1010・ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月26日東京オリンピックが開催された2021年の5月、私は子宮頸がんであることが判明しました。誕生日前だったので、私は43歳でした。がんが判明したきっかけは、同年4月に生理の血が止まらなかったことでした。病院に行くと「がんじゃないけど、また来月も来て」という話でひと安心していたのですが、5月に行くと「大きい病院を紹介するからそこで検査をしてみて」とのこと。検査をした結果、子宮頸がんだと告知されました。さらに大学病院を紹介されて、私の闘病生活が始まりました。★関連記事:「がんかも」えっ!? 下腹部の膨らみは子宮筋腫だろうと思っていたのに #子宮頸がんゆる闘病記 143歳、子宮頸がんが判明がんは子宮だけじゃなかった!4月に受診した婦人科で受けた検査の結果を元に、先生からがんの進み具合と治療計画の説明がありました。がんの大きさは5cm、ステージⅠBという進行具合で、放射線治療を約2カ月おこなうということでした。そこまで深刻な状態ではないとのことで、不安な気持ちはあったもののひと安心していました。ところが、大学病院でも検査をするように言われて検査をしてみると、肺に転移していることが判明! 転移について判明が遅れたのは、前の病院でなぜか肺から下しかCT撮影していなかったからだそうです。さらに詳しく見てみるとリンパにも転移していることが判明しました。抗ガン剤治療で髪が抜け…がんが転移している箇所の治療もするため、放射線治療から抗がん剤治療に変更になりました。3週間から4週間に一度、2泊3日の入院をして治療しました。髪の毛が抜けるとのことで嫌で仕方がなかったのですが、先生の「長い人生の中でたった2年間ほどなので、我慢して頑張りましょう」という言葉が支えになり、治療を受けました。2021年7月1日から治療を開始して、それから2週間後にはだんだんと髪の毛が抜けてきてきました。数カ月して気が付くと、全身のありとあらゆる毛が抜けてつるっぱげになっていました。髪の毛が抜けていることが周りにバレないよう、私は10万円以上するウィッグを購入しました。子宮のがんへの放射線治療を開始10カ月後の2022年5月、肺とリンパに転移していたがんが消えたので抗がん剤治療は終了しました。同年6月から、子宮のがんを治すため放射線治療を始めました。28日間、子宮の外側から放射線を当てるために土日以外は毎日通院しました。週に1回は入院して子宮の中から放射線を当てる治療を4回おこなっていました。子宮の中の治療の際は麻酔をしますが、それでも痛くて地獄でした。治療の4回目が終わったときは、担当してくださった看護師さんたちに「よく頑張りましたね」と声をかけられて涙が出ました。治療の効果は3カ月後ぐらいに出るとのことで、同年10月の検査でがん細胞がなくなったという報告を受けました。これからは数カ月に1度病院で検査をして、がんが再発しないように様子を見ることになりました。まとめ病院で診察を受けてから治療を始めるまで、すべての先生の話が二転三転してかなり戸惑いました。最初から大きめの病院に行くべきだったかな、と思ってます。治療期間は私の場合ちょうど1年間で、3カ月後にがん細胞がなくなったという結果を聞きました。髪の毛は抗ガン剤治療が終わってからだいぶ生えてきてますが、まだまだウイッグは必需品です。もう少し髪が伸びておしゃれなショートヘアになるまでウィッグは手放せません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/井上 あき慣れ親しんだ環境で平凡に生きていたが、病気をきっかけにこれまでの人生をリセット。病気が治ってからは、第2の人生を自分らしく自由に生きていくためにライター業にチャレンジ中。
2022年12月26日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、手術で取った腎臓の病理検査の結果や、がんは遺伝するのかどうかを聞いたときのこと。気になる結果はというと……。★前の話昨日は、退院後の初診察でした。取った腎臓の、詳しい検査結果を聞きます。初めてがんかどうかを聞く診察のときより、とにかく緊張していました。なるべく先生の言葉が聞き取れるように、予習をしてから診察に挑む……!1週間ぶりの主治医先生。「その後どうですか? 体調はお変わりないですか?」はい! おかげさまで!痛いときに飲む薬をもらったけど、結局一度も必要なく……。術後20日たとうとしている今、何もしなければ痛みは感じません(くしゃみとかしたら痛いです)。まず、取った腎臓の画像を見せてもらう。ぱっかり2つに切られて、中に腫瘍がしっかり入っていたのがわかります。なんか……アボカドみたい。写真撮りますか?って言われたけど、やめておきました。そして、検査の結果。先生、紙に書きながら説明してくれます。まず、私のがんは淡明(たんめい)細胞型という種類。腎がんで一番多い種類です。大きさは33mmで(画像から測ってもらったときは45×55mmくらいと言われていた)ステージ1、Grade2。グレードって何ですか?と聞いたところ、グレードは1から3まであって、がん細胞の異型度(正常な細胞とどれくらい異なっているかを示す度合い)を表しているとのこと。現段階でやっぱり転移は確認されていないので、今後は経過観察。腎臓には有効な腫瘍マーカーがないので、CTと血液検査、尿検査で調べるということ。転移が見つかった場合、腎がんは放射線治療がほとんど効かないため、手術か薬物療法になるということ。このがんは珍しい種類のがんではなかったし、さんざんいろいろなサイトやブログを読みあさっていたこともあり、ほとんどが聞いたことのある情報でした。ホッとしたところで、聞きたかったことを聞いてみる。淡明細胞型の腎がんは、高い割合(6〜7割?)でVHLという遺伝子の異常と関係していると聞いたけど、それは調べることはできるのか。もし私のがんがそれだったら、子どもにも遺伝している可能性があるのか?(私の頭の中を図にしました)先生の答えは、保険の範囲内で調べることはできない。それに、私のがんからVHL遺伝子異常が見つかったとしても、それが遺伝したものか、細胞ががん化したから遺伝子が変化したのかは判断できない。ただ、血縁で腎がんが多いなどのことがない限りは、遺伝によるものと考えないのが普通。そっか。安心しました。なんでそんなことが気になったかというと、実は私が入院する少し前から、長男の様子が気になっていて……。食事のとき、喉につかえる感じがして、すぐ食べられなくなってしまうことが多かったのです。このとき、いろいろながんの初期症状を調べまくっていた私は、まさか息子は喉に大きい病気があるんじゃないか??と不安になり……。ストレスなどで嚥下障害になることがあるのは知っていたけど、何しろ私が10万人に数人のくじを引いたばかりだから、「息子に限ってがんなんてない」とはとても思えず……!喉と腎臓は関係ないけど、がんが遺伝と関係があるかもしれないってことが心配でした。ちなみに喉はカメラで見てもらい、できもののような物はなく、ひとまず安心でした。----------------子どもに病気が遺伝する可能性があるのかどうか、気になりますよね。血縁で腎がんが多いなどのことがない限りは、遺伝によるものと考えないのが一般的とわかり、よかったですね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月24日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮と卵巣を全摘し、周囲のリンパ節も44個切除しました。手術の際には細胞を切り取り、医師が病理検査(細胞を顕微鏡で調べる検査)に出したそうです。その結果、がん細胞がリンパ節にも転移していて、子宮体がんのステージがⅢCだということが判明。一旦、退院とはなったものの、今後は抗がん剤治療を始めることになり……。 自宅療養中の出来事 退院後は医師から「2週間は自宅療養するように」との指示を受けた、はなうたねこさん。入院中からの微熱が下がらず、自宅療養中も微熱や頭痛に悩まされていました。 そんなとき、お母さんからお見舞い金が届いたり、お姉さんが先日こっそり置いていったお金に気づいたり。「これは……手術を頑張ったご褒美なのか?」と家族のやさしさに感動し、「さらに熱が上がりそうになった」と語る、はなうたねこさんでした。 でもその裏で、お母さんにいろいろと愚痴をこぼしていた、はなうたねこさん。 「まだ手術をしたばかりだから、体に力も入らないしさー。全然思うように動けなくて大変だよ」 そう言うと、お母さんは「私も昔、がんの手術をしたあとは大変だったわよ」と言うのです。 実は昔、はなうたねこさんの母も、がんで手術をしたことが。 ーーそのとき私は母の愚痴を聞くどころか、何もしてあげられなかった……。ーーお母さん、私ばっかり愚痴をこぼしてごめんよ……。 と反省した、はなうたねこさんでした。 退院してしばらく経つと、回復の兆しが。 微熱が下がって体がラクになり、食欲が出てきました。 しかし、入院中はずっと無臭だったのに、体調が回復してくるとなぜか汗が臭くなってきたそうです。はねうたねこさんは子宮や卵巣を全摘し、周囲のリンパ節も手術で切除しました。更年期になると女性ホルモンが低下し体臭が強くなることがありますが、はなうたねこさんは卵巣も切除したのでその影響が出たのかもしれません。 それでも、はなうたねこさんは「おおっ! これは回復の兆し!?」と、あくまで前向きに捉えたのでした。 いろいろと調べ、食事にはがんに効くと言われている食材を積極的に取り入れました。 朝は、にんじん、キャベツ、玉ねぎ、しょうが、バナナ、トマトベースの野菜ジュースをミキサーにかけて、コップ1杯飲むのが習慣に。 スムージー以外では、ビタミンCが多く入った物やビール酵母、あら塩、黒糖、黒酢、オリーブオイル、ごま油などを、優先して食事に取り入れたそうです。また、牛肉や豚肉は控え、お肉は鶏肉のみを食べるように。 ※確かな医学的根拠はなく、「あくまで自己流です」と、はなうたねこさん本人も語っています。 そして、少しずつ元気になってきたはなうたねこさんは、仕事復帰に向けて、体力づくりのために歩く練習も開始! はじめは、自宅に近いスーパー(徒歩5分)から。次は、徒歩12分の最寄駅まで。その次は、徒歩20分のちょっと遠い郵便局まで。腹帯(開腹手術後におなかに巻く帯のこと。手術箇所からの出血や滲出液を予防したり、歩行時の手術箇所の痛みを和らげたりする)を巻くのは必須でしたが、少しずつ歩ける距離が伸びてきました。 そのころから、はなうたねこさんの外出時のお供となったのが、お姉さんからもらった買い物カートです。 最初は買い物カートを使うことに少しだけ抵抗があったのですが、いざ使ってみると重い荷物もラクラク運べて、「こんな便利なものがあったのか……!」と感動したそうです。 自宅療養期間中は、食生活や運動への意識の高さもあって、みるみるうちに体調が回復していったはなうたねこさん。仕事の復帰予定日が迫ってきていますが、このまま回復し、元気に通勤できるようになるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月23日管理栄養士がやせ体質を手に入れる方法を教えます!2022年1月18日(水)、池袋コミュニティ・カレッジにおいて、1日講座『お正月太り撃退!腎を元気にしてやせ体質に』が開催される。講師は、管理栄養士の佐野雪江氏が務める。同講座では、東洋医学において大事なところとなる「腎」を元気にする方法をレクチャー。年末年始で疲弊した胃腸のケアや、ペットボトルで簡単にできるセルフケアなどを紹介する。開催時間は10:30から12:00まで。持ち物は空のペットボトル(500ml)のみ。動きやすく、しわになりにくい服装で参加するのがオススメだ。受講料は4,610円。申し込みは、池袋コミュニティ・カレッジのホームページにて受け付けている。問い合わせは、池袋コミュニティ・カレッジ(電話番号:03-5949-5488)まで。3,000名以上の個別栄養相談を経験佐野雪江氏は1979年3月生まれ。東京都出身。老人保健施設、保育園に勤務した経験を持ち、現在は、管理栄養士、健康食育シニアマスター、漢方スタイリスト、内臓整体セラピストとして活躍している。「いつまでもやりたいことを存分にできる女性を増やす」をモットーに、女性向けの食に関するセミナーや、食プログラムを実施。コラム執筆やレシピ開発なども行っている。(画像は管理栄養士 佐野雪江のしっかり食べてダイエットより)【参考】※池袋コミュニティ・カレッジ※管理栄養士 佐野雪江のしっかり食べてダイエット
2022年12月21日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、術後の体の変化について。体重が減って喜んでいたのもつかの間、思わぬ惨状が待ち受けていた……!?★前の話手術後4〜5日、あまり食欲がありませんでした。傷の痛みも多少あったし、便秘になってしまってたので、余計に食べられず。術後5日たったころ、病棟にある体重計に乗ってみると……。なんと、大人になってから史上、ベスト体重に!5日間でマイナス3kgでした。もともと立ち仕事で足がとてもむくんでいたので、入院中は基本ベッド上の生活でむくみが取れてせいもあると思います。ラッキー!これは維持するしかない!今後は食事にも気を付けなきゃいけないし、ちょうどいい。暴飲暴食しないで、脂っこいものは控えて……。コンビニスイーツも、もう我慢しなくちゃ。職場の同僚からのLINEにもついつい、痩せちゃったアピール!パンツはワンサイズ下げてもいいかな。美容院も行きたいし。今までスキンケアも雑だったけど、これを機にやる気が出てきた……!ウキウキで鏡を見る。が、しかし……近づくと…こ、これは…私!?(そうです)もともと年相応の(よりちょっと上か?)老け方だったけど、急激に肉が落ちて、顔がシワシワのだるだるに。目も当てられない惨状……!!やっぱり……やっぱりね、痩せて喜んでばかりいられるのは、若いうちだけなんですよ。40過ぎたら、急に痩せちゃダメ。(現在、2kg戻りました)←順調。----------------術後に3kg痩せて喜んでいたマメ子さんですが、顔がシワシワになってしまい……。やっぱり40歳過ぎたら急激に痩せると良くないですね。ダイエットするときも注意が必要ですね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月21日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】子宮体がんが判明し、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮と卵巣を全摘し、周囲のリンパ節も44個切除しました。また、子宮体がんの進行度を確かめるため、手術時には患部組織を採取し、病理検査(採取した組織を顕微鏡で観察する検査)に回したそうです。その結果……。 退院、そして抗がん剤治療が決まるまで 手術から数日が経ったころ、医師が病理検査の結果を伝えに、はなうたねこさんの病室へとやってきました。その結果、リンパ節3個にもがん細胞が転移していたことが判明。手術前、医師からは「手術してみないと、子宮体がんの進行度はわかりません。転移していたらステージはⅢCで、転移がなければⅠCでしょう」と言われていましたが、病理検査によって、現在は末期ステージの1つ前、ⅢCであることがわかりました。 切り取った子宮の断面写真を見せてもらったところ、ブツブツのできものがぎっしりと並んでいたそうです。 「残念だけど……これから抗がん剤治療を始めましょう」 思ったよりも子宮体がんのステージが進行していたことと、抗がん剤治療をしなければいけないことに、大きなショックを受けた、はなうたねこさん。それでも、やるしかありません。 そして、手術から約2週間後。手術した腸の調子はまだイマイチで、おなかがポッコリしてズボンのファスナーも全開のままだったけれど、なんとか退院! お世話になった医師や看護師さんにお礼を告げ、病院をあとに。しかし、退院したとはいっても、医師の指示でこれから2週間は自宅療養しなければなりません。 ちなみに、約2週間分の入院費は10万円弱だったそうです。 退院当日は、お姉さんと友人の2人が迎えにきてくれたそうです。そこで、入院時にずっと気になっていた、病院1階にあるコーヒーショップに3人で寄り道。「退院して好きな物が飲めるようになったら、絶対にここに寄ってコーヒーを飲もう」と決めていた、はなうたねこさん。 念願叶ってようやく飲めたコーヒーの味は……期待しすぎたせいか、よくわからなかったそうです。それでも、好きな物を飲めることの幸せを噛み締めた、はなうたねこさんでした。 今回の手術と入院、そして自宅療養で、約1カ月間仕事を休んだ、はなうたねこさん。しかし、傷病手当を申請したおかげで、いつものお給料の2/3を支給してもらえることに。傷病手当は、病気やケガの療養のため4日以上休んだら、療養4日目から支給されます。 傷病手当は、まず職場と病院に申請書を記入してもらい、そのあと協会けんぽ(全国健康保険協会)や組合健保(組合管掌健康保険)などに申請をすると、後日、指定の口座に手当金が振り込まれます。はなうたねこさんの場合は、申請先が協会けんぽだったそうです。 ちなみに、傷病手当は最長で1年半、支給が可能だそうです。 自分が病気になる前は、「病気の人ってかわいそう」「気の毒に」と感じることもあったという、はなうたねこさん。でも、いざ自分が子宮体がんになり、自分と同じようにがんと闘っている人たちと病院で接してみると、 「退院したら普通のごはんを食べたい!」「がんが治ったら旅行に行きたい!」「抗がん剤治療があと1回で終わるの! それまでの辛抱よ!」 と、みんな目標を持って前向きに頑張っていることがわかり、「病気の人ってかわいそう」とは、まったく思わなくなったそうです。 むしろ、みんなに感化されて、「よっしゃー! 私も頑張ろう!」と、はなうたねこさん自身も前を向くことができました。 もしかしたら、つらいがん治療を乗り切るコツは、家族や友人はもちろん、周りのがんサバイバーとの支え合いにもあるのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月19日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、退院したときのこと。先生たちにあいさつをして病院を出たものの、ある不安が……。★前の話退院当日は、全国的な大雨……。この日は祝日だったため、会計ができないとのことで、入院費用は後日診察時にお支払いくださいとのことでした。退院指導を受け、次回の診察予約をしてもらい、先生と看護師さんたちにあいさつをしたら、もう帰っていい……んだよね?お金を払わないで帰るの、ちょっと不安……。CD売り場を出るときみたいに、出口でピーピー鳴ったりしないかしら(しません)。無駄に周囲を警戒しながら、時間外出入口から逃げるように出る。なんとか無事脱出……。大雨の中、車に乗り込んで、やれやれ……と思ったところでこのタイミングで着信!何、何!?誰!?電話に出るとほら来た! やっぱり(今いた)病院ー!なんだかわからないけど、すみません!叱られる覚悟で、話を聞くと単に、病室の忘れ物の連絡でした。しょ、しようもな……。ビビって恥ずかしい。ともあれ、大雨の中、1時間かけて久しぶりの自宅へ。9日ぶりの子どもたち!なんか大きくなってない?(気のせい)まあ……普通でした(笑)。普通がいいですけどね。----------------お金を支払わずに退院することにドキドキしていたら、突然の病院からの着信! これには驚いてしまいますよね。入院中に使っていたトラベル用のシャンプーなどの忘れ物も確認してくれるのはありがたいですね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月18日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんの闘病後の夫婦生活を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの原因は性行為にあるのだそう。しかし、はたの有咲さんは夫としか性行為をおこなったことがないそうで……。★前の話私はときどき不正出血が起こることがありました。ちょうどそのとき、子宮頸がん検査の無料クーポンを持っていたこともあり、ふらっと婦人科へ行ったことで子宮頸がんが判明しました。子宮頸がんは発がん性のヒトパピローマウイルスの感染によって発症するものなのだそう。このヒトパピローマウイルスというのは、一度でも性行為の経験がある女性であれば誰もが感染する可能性があります。「性行為で感染する」というせいで複数の男性と関係を持っているように誤解されることもあるみたいで、病気についてカミングアウトできない女性もいるのだとか。私は夫としか性行為をしたことがないのに子宮頸がんになりました!1人の男性としか性行為をしていなくても、ヒトパピローマウイルスに感染してしまうことはめずらしくありません。病気になってしまった女性が誤った知識のせいで苦しむことがなくなればいいな、と思います。ー--------------間違った知識で苦しむ女性が減ってほしいと願うはたの有咲さん。病気について何が正しくて、何が間違っているのかきちんとした知識を身に付けることは大切ですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。■コミックス情報「子宮頸がんとセックスレス」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「子宮頸がんとセックスレス(1)」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの 有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2022年12月16日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】43歳の誕生日に、子宮からレバーのような血の塊とともに大量の出血があり、「もしかして……病気かも?」と怖くなった、はなうたねこさん。後日、総合病院の婦人科を訪れ、内診で子宮内細胞を採取し、血液検査を受け、MRIを撮影。その結果、医師から「残念ですが、子宮体がんです。発症してから10年くらい経っているかもしれません」と、衝撃の事実を告げられたのです! そして急きょ、宣告から17日後に手術をおこなうことになったのですが……。 約6時間におよぶ大手術、そして入院生活の記録 「子宮体がんです、発症から10年くらい経っているかもしれません」と医師に宣告されてから16日、はなうたねこさんは、手術前日に入院しました。手術前日はヨーグルトに塩を加えたような味の下剤を飲まされ、カミソリで下の毛を剃られ、へそのゴマをぐりぐりと掃除されて、手術の下準備が完了。 翌日におこなわれる手術への緊張と、断食による空腹で眠れないかと思いきや、病院から処方された睡眠薬のおかげで、手術前日はぐっすりと眠ることができました。 手術室へ! 手術台に乗せられたあとは全身麻酔をかけられ、4秒ほどでスーッと意識がなくなったそうです。 手術が終わったのは、約6時間後。手術当日は、はなうたねこさんのお姉さんと、友人が付き添ってくれたそうです。 今回の手術で、子宮・卵巣は全摘出。さらに周囲のリンパ節も計44個切除しました。 術後、全身麻酔が切れて目を覚ましたはなうたねこさんは、あまりの痛みに悶絶……。声を発することはおろか、呼吸をするのもつらかったそうです。なんとかジェスチャーで痛みがひどいことをお姉さんに伝えると、お姉さんが看護師さんに「声も出せない状況ですが、痛みがひどいって言ってるんです! 痛み止めを打ってあげてください!」と慌ててお願いしてくれました。 その後、痛み止めの点滴を打ってもらい、翌日には痛みが落ち着いたそうです。 それからの入院生活で、はなうたねこさんが「これは欠かせなかった」と語るのが、「腹帯(ふくたい)」と呼ばれるアイテム(いわゆる腹巻き)。腹帯は、開腹手術をおこなったあとの患部の保護や、手術で切った腹筋の代わりの役割をしてくれるのだとか。 腹帯を着けていないときは、おなかにまったく力が入らないのですが、腹帯を着けるだけで、いつものように歩くことができるそうです。 ちなみに、入院生活の中ではなうたねこさんが最も大変だったと感じたのは、トイレでした。術後にずっと寝たきりだと臓器が癒着してしまうおそれがあるため、定期的に体を起こしてトイレに行かなくてはいけないらしいのですが、トイレに行くまでがとても大変なのです! 具体的には…… 1.心電図のコンセントを抜く2.両下腹部のドレーン(※1)とつながっている、浸出液(※2)を溜めておく2つのバッグを点滴スタンドのフックにかける3.点滴が刺さっていないほうの手で点滴スタンドを押してトイレに行く という手順を踏まなくてはならず、これが想像以上に重労働なのです。 ※1=ドレーンとは、体内に溜まった水分や血液、浸出液、膿などを体外に出すための管のこと。※2=浸出液とは、傷の表面から滲み出てくる液体。 そして、トイレに行ったら尿の量を計測しなければいけないのですが、ここでもドレーンが体に絡まって邪魔をします。しかも、トイレから帰ってきたら逆の順番で、浸出液のバッグやコンセントを元の状態に戻さなければなりません。 おなかにうまく力が入らない状態のはなうたねこさんにとっては、これだけでもかなりの重労働でした。 入院中のはなうたねこさんは、毎日、尿量とお通じの回数も記録。全摘した子宮の周りには排泄機能をもつ臓器があるため、手術後にきちんと排泄ができているか記録することは、術後の経過を見るにあたって、とても重要です。 ちなみに、ガス(おなら)が出れば、腸がきちんと動いている証拠になります。そのため、排泄があるかどうかだけでなく、ガスが出るかどうかも、術後の回復具合を確認するための重要ポイントなのだとか。ガスとお通じが出るようになれば、点滴と水だけで栄養をとる日々から抜け出すことができ、食事ができるようになります。 そうして、手術から数日後。ガスもお通じも出るようになったはなうたねこさんのもとに、ようやく食事が運ばれてきました! 手術後初めて出された病院食の献立は、りんごジュースに具なしのやさいスープ、そしてヨーグルト。どれも具材がまったくなく、食べた気にならないような献立ではありましたが、「口から物を食べられるって、こんなに素晴らしいことなんだ……」と、今まで当たり前だと思っていたことに心から感動した、はなうたねこさんでした。 監修/助産師 REIKO はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月15日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんの闘病後の夫婦生活を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんが判明して、子宮の全摘手術を受けたはたの有咲さん。その後、放射線治療をおこない、がんは治ったものの……。※2021年のお話です。★関連記事:「がんかも」えっ!? 下腹部の膨らみは子宮筋腫だろうと思っていたのに #子宮頸がんゆる闘病記 1私は2011年の10月に受けた子宮頸がんの検査に引っかかり、再検査をしたところ手術を勧められました。衝撃を受けつつも、子宮頸部円錐切除の手術をしてもらいました。手術の10日後には病理検査の結果が出て、子宮頸がんであることが判明! 悲しむ間もなく子宮の全摘手術を受けることになりました。その後、放射線治療を受けて一時期は心身ともにつらい状態に……。体調は年々少しずつ回復し、自分でも驚くほどに元気になりました。がんが再発することなく無事に5年がたち、今では3カ月に1度婦人科で女性ホルモンの薬を処方してもらうだけになりました。ただ、私は治療だけではなくもう1つ大きな問題を抱えていました。それは夫との夫婦生活について! 子宮頸がんの治療が終わってからの6年間、私は夫婦生活のせいでとても悩むことになりました……。ー--------------夫婦にとって夫婦生活はとても大きな問題ですよね。皆さんは夫婦生活で悩んでいることはありますか?■コミックス情報「子宮頸がんとセックスレス」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「子宮頸がんとセックスレス(1)」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの 有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2022年12月15日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、手術のときの執刀医について。執刀医が誰なのかを気にしていなかったマメ子さんでしたが……。★前の話手術をすると決めたときのことですが、主治医先生とこんなやりとりがありました。執刀医がどの先生になるかということは、正直全然気にしておらず(そもそも、誰がどうとかわからないし)、その後もその話題が出ることはありませんでした。なので、あとから結局はやっぱり主治医先生が執刀してくださるのかな?と思っていて、特に確認することもなく手術を迎えてしまいました。聞き忘れていたのもあったけど、なんかあえて聞くのも、こだわってるようで聞きづらくて……。そして、手術当日の朝、病室にて初めて会うベテラン風先生。見た感じは50代前後。年齢的にも、主治医先生より上だし、ちょっと丁寧めにあいさつします(笑)。ベテラン先生には手術室でお会いしなかったけど、手術後も、時々様子を見に来てくださいました。毎日の回診に来てくださった先生は3人いたのですが、比率はこんな感じ。そして退院の少し前、ベテラン先生の回診があり、傷を確認してもらう。んっ?それってってこと……ですよね……!?この1秒の間に、頭をフル回転して考える。先生、手術室で会っていないけど!?でも、部屋全体を見渡して確認したわけじゃないし……。緊張していて、あいさつも周りにいた人にしかしていないぞ!でも、今思えば、麻酔しているときに声だけ聞いた気がする……。えっ……ということは、主治医先生が執刀医だと思い込んでいたけど、ベテラン先生だったの!?主治医先生は何? 助手!?逆に、ベテラン先生がサポートとか?そもそも手術って先生1人でやるわけじゃないよね?2人でやっても、執刀医って1人?思わず「先生が執刀してくださったんですか!」と言いかけたけど、それを言ってしまうと、知らなかったことがバレてしまう!(もうバレてるか)そこで、最初から知ってましたけど、改めて心から感謝してるんですという感じを全力で出して「本当に、ありがとうございました〜!」精一杯のお礼を言っておきました。それにしても、最初からわかっていれば、このときだってこの程度じゃなく、最敬礼であいさつしたのに!言ってよ……主治医先生も……。(いや多分、こちらから聞くのが礼儀なんですよね?)ベテラン先生、大変失礼致しました。ー-----------------手術の執刀医が誰なのかまでは、なかなか気にかけることができないですよね。でも、最初から知っていればあいさつが違ってくるというマメ子さんの気持ちがよくわかりますね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月15日【子宮がんと腸閉塞になりました 第1話】43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!? 人生で1番驚いた43回目の誕生日これは、著者であるはなうたねこさんが、過去に実際に体験したお話です。 43歳の誕生日当日。なんと……子宮からレバーのような血の塊とともに大量の出血が! 実は、はなうたねこさんは今回の大量出血をする前に、1〜2年ほど毎日少量の出血が続いていたらしいのですが、生理不順と思い、病院には行かなかったそうです。しかし、今回はさすがに不安を感じ、悩んだあげく、近所のクリニックへ。 内診と超音波検査の結果、「子宮内膜症か、もしくは子宮体がんの前段階のおそれがあります」と医師に告げられ、精密検査を受けるよう大きな病院を紹介されました。 後日。大きな病院では、内診で細胞を採取され、血液検査やMRIもおこないました。 それから約2週間後、検査の結果は……。 「残念ですが、子宮体がんです」「発症してから、もう10年くらい経っているかもしれません」 医師からの突然がんを宣告され、はなうたねこさんの頭は真っ白に。 「私が、がん……?」「子宮体がんになって10年くらい経っているって、どういうこと……?」 状況がまったく理解できません。 そもそも、子宮がんには、子宮深部(赤ちゃんが出産まで留まる部分)に発生する『子宮体がん』と、子宮頚部(腟につながる部分)に発生する『子宮頸がん』の2つがあります。はなうたねこさんは、そのうちの子宮体がんでした。 医師に「すぐ手術しましょう」と言われ、急きょ、17日後に手術を受けることに。 また、子宮体がんは、がん細胞の転移がどの程度進んでいるかによって、ステージが分かれています。 はなうたねこさんの場合は、良くてⅠC、悪くてⅢCで、手術をしてみないとわからないとのことでした。 病院で「がんです」と宣告された帰り道、自分以外の人間が全員健康そうに見え、うらやましく感じてしまった、はなうたねこさん。今まで大きな病気にかかったことがなかった分、「健康だけが取り柄だったのに……」と、ショックもより一層大きかったそうです。 そうして、なんの心の準備もないまま、はなうたねこさんは『子宮体がん』という、大きな病と闘うことになってしまいました。 自宅に帰り、少し冷静になったはなうたねこさん。すると、今度はこれからの不安に襲われました。 「仕事は続けられるんだろうか」「今はひとり暮らしだけど、生活はどうなるんだろう」「がんが悪化したら? 入院を繰り返すの?」 そんな中、はなうたねこさんが最も懸念したのは、高額になるであろう医療費のことでした。 当時、貯金もあまりできておらず、医療保険も入っていなかった、はなうたねこさん。 しかし、結果的にはお母さんやお姉さんが援助してくれて、どうにかなったそうです。 加えて、全国健康保険協会(協会けんぽ)で発行してもらった限度額適用認定証を病院に提出したことで、高額医療費控除が適用されました。限度額適用認定証では、所得額に応じて負担する医療費上限が決まり、限度額を超えた金額は、あとで払い戻される仕組みになっています。 手術当日までの約2週間は、「がんなんてやっつけてやる! 今は先制攻撃されているだけで、これからはこっちのターン! 手術で一気に形勢逆転だ!」と前向きになれる日もあれば、「はあ……私ががんになるなんて」と落ち込む日もあったそうです。 ちなみに、はなうたねこさんなりに考えた結果、がんになった原因には2つほど思い当たるものがありました。 1つは、両親ががんだったこと。遺伝によって自分もがんになったのでは?と考えたのです。 もう1つは、11〜20歳まで月に2回ほど(=15日周期で)生理があったこと。あくまで個人の推測に過ぎませんが、1カ月のうちに2回も生理がくることで子宮が疲れ果て、がんになってしまったのでは?とも考えたのだとか。 子宮体がんは40代後半から増加し、50~60歳代にかけて発症のピークとなるそうです。そのため、30代で発症したはなうたねこさんは、レアケースなのかもしれません。 子宮体がんの症状で最も多いのは、不正出血です。閉経後や生理期間中以外に不正出血があった場合は、子宮体がんを含めて何かしらの病気が潜んでいるおそれもあります。はなうたねこさんの言うように、自分の体調に少しでも異変を感じて心配になったら、早めに婦人科で相談するのがいいかもしれませんね。 監修/助産師 REIKO はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月12日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、心配性な母とのやり取りについて。心配してくれるのはありがたいけれど、ちょっとネガティブすぎるようで……。★前の話がんのことを報告したときの記事で少し触れたのですが、うちの母親はものすごく心配症なのです。心配性というか、ちょっと過干渉というか……気持ちはありがたいんですけどね。逆に私は、先のことはあまり悩まないタイプで、干渉されるのも好きじゃない……。親子なのに、相性は良くないです(仲は悪くない)。で、そんな母ですから、今回の入院前もつきっきりで、ビッチリいるつもりだったみたい!ヤバいヤバい!具合悪いときにオロオロされるとこっちが気をつかっちゃうし、元気になったらなったで、スマホは体に悪いから控えろとか言いそうだし……。私のウキウキ入院ライフが台無し。気持ちはありがたいけど、私もいいおばさんなんで、あまり心配されると恥ずかしい……。新型コロナ感染防止のため、手術中は家族は病院内で待機できないので、手術が終わったら電話で旦那に連絡が来ることになっていました。手術は、予定では3〜4時間という話。ところが、電話が来たのは手術開始から6時間後だったそうで。手術自体は順調だったそうだけど、手術中の麻酔の準備に時間がかかったらしい。硬膜外麻酔は、血管が曲がっていたか何かで、私が眠ったあとにエコーを見ながら調整していたらしいのと、全身麻酔の消費が早くて、何度か麻酔を追加したためらしいです。それと、手術後忙しかったのか、先生が電話するのも1時間くらい遅かったとか。(忘れたな)まあ、予定は予定ですから、2〜3時間押すことだってありますよね。でも当然、実家ではプチパニック!病院が近かったら、入れないとわかってても押しかけていく勢い。遠くて助かった。術後も逐一、経過をメールで報告はしてたんですが、退院のめどがたったと連絡するとに、2〜3日?迎えの都合で、すでに予定より1日遅らせたというのに……。ホテルじゃないんだから!ちなみに「誰に聞いても最低2週間」って、誰に聞いたか知らないけど、母の知り合いだから年配の人だと思います。なんとか母を説得して家に帰ると、母から本が届いていた……!(仕事が早い)せっかくがんを取ってもらって、今が1番心が晴れ晴れしてる時期なのに、早速再発して治療が始まるのが前提って……。ネガティブが過ぎるでしょ!でも、1周回ってちょっとかわいいでしょ、うちの母。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月11日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、入院前までの慌ただしい毎日がうそのように、入院生活を楽しんでいたらとんでもないことが起こり……。★前の話無事手術が終わり、翌日には歩行訓練も。手術2日目以降も、順調に回復していきました。元気になってくると、入院生活ってまあまあ天国。入院前までの慌ただしい毎日がうそのようです。まず、ありあまる時間で動画を見たり、ブログを描いたり読んだり。疲れてきたら、お昼寝したり。起きたら、ごはんが運ばれてくるし。入院中、涙もろくなりがち。食べたら、また昼寝してそんなことをしていたら、案の定とんでもない便秘(5日間)に!元々便秘しやすいのに、動かなかったら当たり前なんですが……。下腹がパンパンで、傷が開きそうだったので(まあ開きませんけど)、便秘薬の力を借りてなんとか生き返りました。反省して、その後は毎日、中庭を散歩。イヤホンで音楽を聴きながら、春のひだまりの中を歩く……。平和すぎやしませんか。おなかを切って腎臓を取ったなんて、忘れてしまいそうです。っていうのも、あの硬膜外麻酔のチューブがまだ背中に刺さっていて、痛み止めが入っているおかげなんですよね。これがないと、きっともっと痛いはず。あんなに怖がっていたけど、今はありがとうと言いたい……。ただ、ずっと直視できなかったのが、おなかから出ているドレーン(体内にたまった血液、リンパ液、膿などを体外に排出するための管)。痛くはないんですけど、結局怖いんです。おなかに管が刺さっているという事実が……。でも、傷周りはなんかかゆいし、どの辺についているかを見ておかないと、寝ぼけてうっかり触っちゃいそう。恐る恐る見てみると……※閲覧注意かも(多分、大丈夫)。わーーーーーーーーー!!思いっ切り刺さっとる!!(わかっていたけど)すっかり怖くなり「これ、どうやって抜くんですか」「抜くとき痛いんですか」って、回診の先生にしつこく聞いてちょっとウザがられたかも……。----------------おなかに刺さっているドレーンをずっと直視できなかったというマメ子さん。自分の体に管が刺さっていると思うと、なかなか見るのに勇気がいりますよね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月09日