43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?【前回のあらすじ】43歳の誕生日に、子宮からレバーのような血の塊とともに大量の出血があり、「もしかして……病気かも?」と怖くなった、はなうたねこさん。後日、総合病院の婦人科を訪れ、内診で子宮内細胞を採取し、血液検査を受け、MRIを撮影。その結果、医師から「残念ですが、子宮体がんです。発症してから10年くらい経っているかもしれません」と、衝撃の事実を告げられたのです! そして急きょ、宣告から17日後に手術をおこなうことになったのですが……。 約6時間におよぶ大手術、そして入院生活の記録 「子宮体がんです、発症から10年くらい経っているかもしれません」と医師に宣告されてから16日、はなうたねこさんは、手術前日に入院しました。手術前日はヨーグルトに塩を加えたような味の下剤を飲まされ、カミソリで下の毛を剃られ、へそのゴマをぐりぐりと掃除されて、手術の下準備が完了。 翌日におこなわれる手術への緊張と、断食による空腹で眠れないかと思いきや、病院から処方された睡眠薬のおかげで、手術前日はぐっすりと眠ることができました。 手術室へ! 手術台に乗せられたあとは全身麻酔をかけられ、4秒ほどでスーッと意識がなくなったそうです。 手術が終わったのは、約6時間後。手術当日は、はなうたねこさんのお姉さんと、友人が付き添ってくれたそうです。 今回の手術で、子宮・卵巣は全摘出。さらに周囲のリンパ節も計44個切除しました。 術後、全身麻酔が切れて目を覚ましたはなうたねこさんは、あまりの痛みに悶絶……。声を発することはおろか、呼吸をするのもつらかったそうです。なんとかジェスチャーで痛みがひどいことをお姉さんに伝えると、お姉さんが看護師さんに「声も出せない状況ですが、痛みがひどいって言ってるんです! 痛み止めを打ってあげてください!」と慌ててお願いしてくれました。 その後、痛み止めの点滴を打ってもらい、翌日には痛みが落ち着いたそうです。 それからの入院生活で、はなうたねこさんが「これは欠かせなかった」と語るのが、「腹帯(ふくたい)」と呼ばれるアイテム(いわゆる腹巻き)。腹帯は、開腹手術をおこなったあとの患部の保護や、手術で切った腹筋の代わりの役割をしてくれるのだとか。 腹帯を着けていないときは、おなかにまったく力が入らないのですが、腹帯を着けるだけで、いつものように歩くことができるそうです。 ちなみに、入院生活の中ではなうたねこさんが最も大変だったと感じたのは、トイレでした。術後にずっと寝たきりだと臓器が癒着してしまうおそれがあるため、定期的に体を起こしてトイレに行かなくてはいけないらしいのですが、トイレに行くまでがとても大変なのです! 具体的には…… 1.心電図のコンセントを抜く2.両下腹部のドレーン(※1)とつながっている、浸出液(※2)を溜めておく2つのバッグを点滴スタンドのフックにかける3.点滴が刺さっていないほうの手で点滴スタンドを押してトイレに行く という手順を踏まなくてはならず、これが想像以上に重労働なのです。 ※1=ドレーンとは、体内に溜まった水分や血液、浸出液、膿などを体外に出すための管のこと。※2=浸出液とは、傷の表面から滲み出てくる液体。 そして、トイレに行ったら尿の量を計測しなければいけないのですが、ここでもドレーンが体に絡まって邪魔をします。しかも、トイレから帰ってきたら逆の順番で、浸出液のバッグやコンセントを元の状態に戻さなければなりません。 おなかにうまく力が入らない状態のはなうたねこさんにとっては、これだけでもかなりの重労働でした。 入院中のはなうたねこさんは、毎日、尿量とお通じの回数も記録。全摘した子宮の周りには排泄機能をもつ臓器があるため、手術後にきちんと排泄ができているか記録することは、術後の経過を見るにあたって、とても重要です。 ちなみに、ガス(おなら)が出れば、腸がきちんと動いている証拠になります。そのため、排泄があるかどうかだけでなく、ガスが出るかどうかも、術後の回復具合を確認するための重要ポイントなのだとか。ガスとお通じが出るようになれば、点滴と水だけで栄養をとる日々から抜け出すことができ、食事ができるようになります。 そうして、手術から数日後。ガスもお通じも出るようになったはなうたねこさんのもとに、ようやく食事が運ばれてきました! 手術後初めて出された病院食の献立は、りんごジュースに具なしのやさいスープ、そしてヨーグルト。どれも具材がまったくなく、食べた気にならないような献立ではありましたが、「口から物を食べられるって、こんなに素晴らしいことなんだ……」と、今まで当たり前だと思っていたことに心から感動した、はなうたねこさんでした。 監修/助産師 REIKO はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月15日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんの闘病後の夫婦生活を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんが判明して、子宮の全摘手術を受けたはたの有咲さん。その後、放射線治療をおこない、がんは治ったものの……。※2021年のお話です。★関連記事:「がんかも」えっ!? 下腹部の膨らみは子宮筋腫だろうと思っていたのに #子宮頸がんゆる闘病記 1私は2011年の10月に受けた子宮頸がんの検査に引っかかり、再検査をしたところ手術を勧められました。衝撃を受けつつも、子宮頸部円錐切除の手術をしてもらいました。手術の10日後には病理検査の結果が出て、子宮頸がんであることが判明! 悲しむ間もなく子宮の全摘手術を受けることになりました。その後、放射線治療を受けて一時期は心身ともにつらい状態に……。体調は年々少しずつ回復し、自分でも驚くほどに元気になりました。がんが再発することなく無事に5年がたち、今では3カ月に1度婦人科で女性ホルモンの薬を処方してもらうだけになりました。ただ、私は治療だけではなくもう1つ大きな問題を抱えていました。それは夫との夫婦生活について! 子宮頸がんの治療が終わってからの6年間、私は夫婦生活のせいでとても悩むことになりました……。ー--------------夫婦にとって夫婦生活はとても大きな問題ですよね。皆さんは夫婦生活で悩んでいることはありますか?■コミックス情報「子宮頸がんとセックスレス」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「子宮頸がんとセックスレス(1)」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの 有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2022年12月15日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、手術のときの執刀医について。執刀医が誰なのかを気にしていなかったマメ子さんでしたが……。★前の話手術をすると決めたときのことですが、主治医先生とこんなやりとりがありました。執刀医がどの先生になるかということは、正直全然気にしておらず(そもそも、誰がどうとかわからないし)、その後もその話題が出ることはありませんでした。なので、あとから結局はやっぱり主治医先生が執刀してくださるのかな?と思っていて、特に確認することもなく手術を迎えてしまいました。聞き忘れていたのもあったけど、なんかあえて聞くのも、こだわってるようで聞きづらくて……。そして、手術当日の朝、病室にて初めて会うベテラン風先生。見た感じは50代前後。年齢的にも、主治医先生より上だし、ちょっと丁寧めにあいさつします(笑)。ベテラン先生には手術室でお会いしなかったけど、手術後も、時々様子を見に来てくださいました。毎日の回診に来てくださった先生は3人いたのですが、比率はこんな感じ。そして退院の少し前、ベテラン先生の回診があり、傷を確認してもらう。んっ?それってってこと……ですよね……!?この1秒の間に、頭をフル回転して考える。先生、手術室で会っていないけど!?でも、部屋全体を見渡して確認したわけじゃないし……。緊張していて、あいさつも周りにいた人にしかしていないぞ!でも、今思えば、麻酔しているときに声だけ聞いた気がする……。えっ……ということは、主治医先生が執刀医だと思い込んでいたけど、ベテラン先生だったの!?主治医先生は何? 助手!?逆に、ベテラン先生がサポートとか?そもそも手術って先生1人でやるわけじゃないよね?2人でやっても、執刀医って1人?思わず「先生が執刀してくださったんですか!」と言いかけたけど、それを言ってしまうと、知らなかったことがバレてしまう!(もうバレてるか)そこで、最初から知ってましたけど、改めて心から感謝してるんですという感じを全力で出して「本当に、ありがとうございました〜!」精一杯のお礼を言っておきました。それにしても、最初からわかっていれば、このときだってこの程度じゃなく、最敬礼であいさつしたのに!言ってよ……主治医先生も……。(いや多分、こちらから聞くのが礼儀なんですよね?)ベテラン先生、大変失礼致しました。ー-----------------手術の執刀医が誰なのかまでは、なかなか気にかけることができないですよね。でも、最初から知っていればあいさつが違ってくるというマメ子さんの気持ちがよくわかりますね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月15日【子宮がんと腸閉塞になりました 第1話】43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!? 人生で1番驚いた43回目の誕生日これは、著者であるはなうたねこさんが、過去に実際に体験したお話です。 43歳の誕生日当日。なんと……子宮からレバーのような血の塊とともに大量の出血が! 実は、はなうたねこさんは今回の大量出血をする前に、1〜2年ほど毎日少量の出血が続いていたらしいのですが、生理不順と思い、病院には行かなかったそうです。しかし、今回はさすがに不安を感じ、悩んだあげく、近所のクリニックへ。 内診と超音波検査の結果、「子宮内膜症か、もしくは子宮体がんの前段階のおそれがあります」と医師に告げられ、精密検査を受けるよう大きな病院を紹介されました。 後日。大きな病院では、内診で細胞を採取され、血液検査やMRIもおこないました。 それから約2週間後、検査の結果は……。 「残念ですが、子宮体がんです」「発症してから、もう10年くらい経っているかもしれません」 医師からの突然がんを宣告され、はなうたねこさんの頭は真っ白に。 「私が、がん……?」「子宮体がんになって10年くらい経っているって、どういうこと……?」 状況がまったく理解できません。 そもそも、子宮がんには、子宮深部(赤ちゃんが出産まで留まる部分)に発生する『子宮体がん』と、子宮頚部(腟につながる部分)に発生する『子宮頸がん』の2つがあります。はなうたねこさんは、そのうちの子宮体がんでした。 医師に「すぐ手術しましょう」と言われ、急きょ、17日後に手術を受けることに。 また、子宮体がんは、がん細胞の転移がどの程度進んでいるかによって、ステージが分かれています。 はなうたねこさんの場合は、良くてⅠC、悪くてⅢCで、手術をしてみないとわからないとのことでした。 病院で「がんです」と宣告された帰り道、自分以外の人間が全員健康そうに見え、うらやましく感じてしまった、はなうたねこさん。今まで大きな病気にかかったことがなかった分、「健康だけが取り柄だったのに……」と、ショックもより一層大きかったそうです。 そうして、なんの心の準備もないまま、はなうたねこさんは『子宮体がん』という、大きな病と闘うことになってしまいました。 自宅に帰り、少し冷静になったはなうたねこさん。すると、今度はこれからの不安に襲われました。 「仕事は続けられるんだろうか」「今はひとり暮らしだけど、生活はどうなるんだろう」「がんが悪化したら? 入院を繰り返すの?」 そんな中、はなうたねこさんが最も懸念したのは、高額になるであろう医療費のことでした。 当時、貯金もあまりできておらず、医療保険も入っていなかった、はなうたねこさん。 しかし、結果的にはお母さんやお姉さんが援助してくれて、どうにかなったそうです。 加えて、全国健康保険協会(協会けんぽ)で発行してもらった限度額適用認定証を病院に提出したことで、高額医療費控除が適用されました。限度額適用認定証では、所得額に応じて負担する医療費上限が決まり、限度額を超えた金額は、あとで払い戻される仕組みになっています。 手術当日までの約2週間は、「がんなんてやっつけてやる! 今は先制攻撃されているだけで、これからはこっちのターン! 手術で一気に形勢逆転だ!」と前向きになれる日もあれば、「はあ……私ががんになるなんて」と落ち込む日もあったそうです。 ちなみに、はなうたねこさんなりに考えた結果、がんになった原因には2つほど思い当たるものがありました。 1つは、両親ががんだったこと。遺伝によって自分もがんになったのでは?と考えたのです。 もう1つは、11〜20歳まで月に2回ほど(=15日周期で)生理があったこと。あくまで個人の推測に過ぎませんが、1カ月のうちに2回も生理がくることで子宮が疲れ果て、がんになってしまったのでは?とも考えたのだとか。 子宮体がんは40代後半から増加し、50~60歳代にかけて発症のピークとなるそうです。そのため、30代で発症したはなうたねこさんは、レアケースなのかもしれません。 子宮体がんの症状で最も多いのは、不正出血です。閉経後や生理期間中以外に不正出血があった場合は、子宮体がんを含めて何かしらの病気が潜んでいるおそれもあります。はなうたねこさんの言うように、自分の体調に少しでも異変を感じて心配になったら、早めに婦人科で相談するのがいいかもしれませんね。 監修/助産師 REIKO はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2022年12月12日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、心配性な母とのやり取りについて。心配してくれるのはありがたいけれど、ちょっとネガティブすぎるようで……。★前の話がんのことを報告したときの記事で少し触れたのですが、うちの母親はものすごく心配症なのです。心配性というか、ちょっと過干渉というか……気持ちはありがたいんですけどね。逆に私は、先のことはあまり悩まないタイプで、干渉されるのも好きじゃない……。親子なのに、相性は良くないです(仲は悪くない)。で、そんな母ですから、今回の入院前もつきっきりで、ビッチリいるつもりだったみたい!ヤバいヤバい!具合悪いときにオロオロされるとこっちが気をつかっちゃうし、元気になったらなったで、スマホは体に悪いから控えろとか言いそうだし……。私のウキウキ入院ライフが台無し。気持ちはありがたいけど、私もいいおばさんなんで、あまり心配されると恥ずかしい……。新型コロナ感染防止のため、手術中は家族は病院内で待機できないので、手術が終わったら電話で旦那に連絡が来ることになっていました。手術は、予定では3〜4時間という話。ところが、電話が来たのは手術開始から6時間後だったそうで。手術自体は順調だったそうだけど、手術中の麻酔の準備に時間がかかったらしい。硬膜外麻酔は、血管が曲がっていたか何かで、私が眠ったあとにエコーを見ながら調整していたらしいのと、全身麻酔の消費が早くて、何度か麻酔を追加したためらしいです。それと、手術後忙しかったのか、先生が電話するのも1時間くらい遅かったとか。(忘れたな)まあ、予定は予定ですから、2〜3時間押すことだってありますよね。でも当然、実家ではプチパニック!病院が近かったら、入れないとわかってても押しかけていく勢い。遠くて助かった。術後も逐一、経過をメールで報告はしてたんですが、退院のめどがたったと連絡するとに、2〜3日?迎えの都合で、すでに予定より1日遅らせたというのに……。ホテルじゃないんだから!ちなみに「誰に聞いても最低2週間」って、誰に聞いたか知らないけど、母の知り合いだから年配の人だと思います。なんとか母を説得して家に帰ると、母から本が届いていた……!(仕事が早い)せっかくがんを取ってもらって、今が1番心が晴れ晴れしてる時期なのに、早速再発して治療が始まるのが前提って……。ネガティブが過ぎるでしょ!でも、1周回ってちょっとかわいいでしょ、うちの母。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月11日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、入院前までの慌ただしい毎日がうそのように、入院生活を楽しんでいたらとんでもないことが起こり……。★前の話無事手術が終わり、翌日には歩行訓練も。手術2日目以降も、順調に回復していきました。元気になってくると、入院生活ってまあまあ天国。入院前までの慌ただしい毎日がうそのようです。まず、ありあまる時間で動画を見たり、ブログを描いたり読んだり。疲れてきたら、お昼寝したり。起きたら、ごはんが運ばれてくるし。入院中、涙もろくなりがち。食べたら、また昼寝してそんなことをしていたら、案の定とんでもない便秘(5日間)に!元々便秘しやすいのに、動かなかったら当たり前なんですが……。下腹がパンパンで、傷が開きそうだったので(まあ開きませんけど)、便秘薬の力を借りてなんとか生き返りました。反省して、その後は毎日、中庭を散歩。イヤホンで音楽を聴きながら、春のひだまりの中を歩く……。平和すぎやしませんか。おなかを切って腎臓を取ったなんて、忘れてしまいそうです。っていうのも、あの硬膜外麻酔のチューブがまだ背中に刺さっていて、痛み止めが入っているおかげなんですよね。これがないと、きっともっと痛いはず。あんなに怖がっていたけど、今はありがとうと言いたい……。ただ、ずっと直視できなかったのが、おなかから出ているドレーン(体内にたまった血液、リンパ液、膿などを体外に排出するための管)。痛くはないんですけど、結局怖いんです。おなかに管が刺さっているという事実が……。でも、傷周りはなんかかゆいし、どの辺についているかを見ておかないと、寝ぼけてうっかり触っちゃいそう。恐る恐る見てみると……※閲覧注意かも(多分、大丈夫)。わーーーーーーーーー!!思いっ切り刺さっとる!!(わかっていたけど)すっかり怖くなり「これ、どうやって抜くんですか」「抜くとき痛いんですか」って、回診の先生にしつこく聞いてちょっとウザがられたかも……。----------------おなかに刺さっているドレーンをずっと直視できなかったというマメ子さん。自分の体に管が刺さっていると思うと、なかなか見るのに勇気がいりますよね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月09日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、腎臓摘出手術後の様子について。すごく後悔したことがあったそうで……。★前の話手術前の硬膜外麻酔にビビりまくり、手術室の皆さまになだめられ、なんとか処置が終了。全身麻酔が効いてきて、すぐに意識がなくなりました。それから長かったのか、短かったのか……。意識が戻った瞬間は、突然テレビのスイッチをつけたかのような、目は開かないままだけど、周りの慌ただしい騒音が、ぶわっと一気に流れ込んできたような感じ。瞬間的に、あっ! 手術だった!とわれに帰る……。でも、まぶたが重すぎて、ほとんど開かない!見えないけど、音はよく聞こえてきて、金属の触れ合う音や複数の話し声の感じから、終わって撤収作業っぽい雰囲気だとわかった。終わったんだなーと思ってると、耳元で「マメ子さん、手術終わりましたからね」と声が。返事をしようとしても、喉が痛くて、声が出ん……あ、呼吸器が入っていたからか……。「病室に戻りますからねー」廊下をゴロゴロと移動しているのは感じていたけど、とにかく眠い。病室についてやっと目が開くように。喉がカラカラだけど、明日の朝までは我慢しなくちゃいけない。横を見ると、手術前に置いていた水が。夜中にこれを見たらちょっとヤバいかも……と思って、なんで手術前、ギリギリまでもっと水を飲まなかったかなと後悔……。朝まで喉の渇きと体のかゆみに耐えながら、熱が出たときに見るような、変な夢をずっと見ていたような気もする。そして、やっと朝!水のおいしいことと言ったら…!500mlを一気に飲み干す勢いでした。手術翌日に足カバーが取れ、心電図も取れ、尿管も取れ、あと残りは点滴、背中の管、おなかの管のみ。少し身軽になったところで「歩いてみましようね」と看護師さん。うん、行けそうな気がします!あれっ??????これからどうすんの??????まず、ベッドから背中がはがれない!ベッドの端に腰かけてと言われるけど、ベッドの端まで果てしなく遠い……!なんとか立ち上がって、点滴につかまりながら、よぼよぼ歩くのが精一杯。でも、開腹なんてきっとこれの比じゃないんですよね……。医学の進歩に感謝です!!令和最高〜!----------------朝まで水を飲むことができなくて、手術前にもっと水を飲んでおけばと後悔したマメ子さん。喉の渇きを我慢するのはつらいですよね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年12月05日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、手術中のこと。「手術は平気」と大口をたたいていたけれど、実際は……。★前の話手術前日に入院し、その日は病院食をたいらげて、ぐっすり眠り、朝が来ました。手術は午後なので、お昼まではシャワーを浴びたりのんびりします。よしよし、思ったほど緊張していないぞ。そろそろ支度を……というころ、若い看護師のお兄さんが訪問。手術室での担当看護師さんとしてついてくれるそう。余談ですが、主治医先生といい、この看護師さんといい、座ってる患者に目線を合わせて膝をついてくれる王子スタイル……、これ良くないですか?(控えめに言って最高)そしていよいよ、点滴が始まり……、病衣から手術着に着替えて歩いて手術室へ。手術着になると緊張感高まりますね。移動中、ベテラン看護師さんが「大丈夫ですよ〜、私も先日手術したんですけどね、寝て起きたら終わってますから。麻酔ってすごいな〜って(笑)」と、話しかけてくれる。そう……寝て起きたら終わり。なんですけど、今回、全身麻酔の前に硬膜外麻酔というのがあって、ちょっとそれが気がかりでした。背中から管を入れるやつです。もちろん麻酔の注射はするんですけど、麻酔ってかけても時々痛かったりするし(歯医者とか)……背骨の近くから管を入れるって、想像するとちょっと緊張……。入口でシャワーキャップみたいなものを頭に被せられ、手術室に入り……、皆さんにお出迎えいただきます。よくできました。手術台に乗り、いろいろ装着され、横向きになります。えびのように丸まって、背中をくりぬいた布みたいものをかけられ、硬膜外麻酔の準備。ちょっとドキドキするけど、よしよし、平静は装えてるぞ。と、思っていると……。なんだか、ピーピーうるさいな……。そのピーピーが、どんどんどんどん早くなってきて目覚まし時計のように鳴り響く!あっ……これって心電図のモニターの音!?心拍めっちゃ上がってるじゃん!!全員にバレてる!!と、ここで、例の担当の若い看護師さんが肩をポンポンしてくれる。は、恥ずかしい……。さっき病室では、「寝てるだけだし、全然平気」みたいに大口をたたいた分、より恥ずかしい!口々に「大丈夫ですからねー」「深呼吸してみましょうかー」となだめられ、看護師のお姉さんは、子どもにするようにやさしく足をさすってくれている……。40過ぎたおばさんが、申し訳ございません。肝心の痛みは、やっぱり全然大丈夫で、管を背中に入れていくときに、一度鈍い痛みを感じたぐらい。ビクッとしたら麻酔科先生が「痛かった!?」と少し驚いていたので、まったく痛みを感じないのが普通なのかも。管を入れ終わって、背中にチューブがテープで固定されていく。あー、終わった……。もうあとは大丈夫だ〜。とホッとしていると、「マメ子さーん、聞こえますかー」「はーい…」「マメ子さーん」「はーい……」「マメ子さーん」「はい……」3回繰り返したとこまでは記憶があるけど、そこで多分落ちたみたいです。----------------寝ているだけだから大丈夫と思っても、いざ手術が始まると思ったら緊張しますよね。リラックスできるように看護師さんがやさしく足をさすってくれるのはうれしいですね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★1話から読む:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1★人気マンガ作品が無料で読める!40代、50代向けのマンガ作品を毎日大量配信中♪ 無料でザクザク読めちゃいます!著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月28日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、入院当日のお話。病室に現れた主治医の行動で、ちょっと驚いたことがあったようで……。※2021年のお話です。★前の話入院の説明を受け、セルフヘアカットも済み、新型コロナ感染による手術延期におびえながらも、ついに入院当日を迎えました。入院受付を済ませて病室へ移動し、部屋の説明を受けてから検温・採血などします。付き添ってくれた旦那も、コロナ対策のため長居できない決まりのため、早々に退出。早速のお昼ごはんを平らげてのんびりしていると、主治医先生が病室に降臨されました。来賓祝辞かっていうくらい、素敵な口上!!心のいいねボタン連打です。手術について、不安や質問はないですかと聞かれたので、聞き忘れていたことを聞いてみる。腎臓全摘と聞いてますが、副腎も取るのですか?「副腎は残す予定です。それから、取った腎臓の細胞を詳しく検査します」ということは、私のがんがどういう種類の腎がんかも、検査が終わらないとわからないということですか?「おっしゃる通りです。検査の結果は1〜2週間みてください」そうか〜。無事に腫瘍を取っても、これで終わりでないことはわかっていたけど。最初の病院の先生が「見た目が珍しい」って言っていたことが引っかかっていて、少し不安。そして、主治医先生、「そんなことある?」と思ったけれど。たしかに、これから左の腎臓だけを頼りに生きてかなきゃいけないのに、うっかりいいほうを取られたらたまんないもんね。しっかり書いてもらいます。病室に流れる奇妙な時間……。ちょっと……ほわほわしてしまいました(伊之助風)。手術前の緊張による吊り橋効果なので、お許しください。----------------手術中に右と左の腎臓を間違えてしまわないように、手に印を付けてもらうというのは驚きですね。でも、万が一でもミスをしてしまう可能性をなくすためにしっかりやってもらうのは安心ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★1話から読む:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1★前の話:「最悪のタイミングで生理が…」手術前の剃毛問題どうする? #43歳で腎がんになった話 11★人気マンガ作品が無料で読める!40代、50代向けのマンガ作品を毎日大量配信中♪ 無料でザクザク読めちゃいます!著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月26日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、手術をおこなう上で気になっていたこと、剃毛について。自分でしていいのかどうかを看護師に聞いてみると……。★前の話手術前検査もすべて終わり、あとは手術を待つのみとなりました。とその前に、思い出した話を描きたいと思います。ちょっと今回の内容、ご気分を害されたらごめんなさい……。手術前検査と同時に、入院説明を受けました。事前に渡されたたくさんの同意書や、家族や自分の病歴を書いた紙を提出し、看護師さんから入院と手術に関してひと通りの説明を受けます。とそこで、ちょっと気になっていたことを聞いてみる。「剃毛って、自分でしてもいいんですか?」すると、ガッキーを女芸人にしたような雰囲気の看護師さんがと、力強くおっしゃった。そ、そっか……。実は、剃毛に関しては手術経験のある先輩方に事前に聞いたところ、1.自分で事前に剃ったからやってもらわなかった(子宮筋腫腹腔鏡手術先輩)2.緊急手術だったのでやってもらうしかなかったが、すべての毛という毛を処理され、その間はただ心を無にして耐えた(腸閉塞開腹手術先輩)ということだったので、できれば自分でトライしたいと思っていたのです。でもそうか……。たしかに、手術前にデリケートゾーンに傷でも作ったら、迷惑かけるし……。と、諦めかけていたところ。もう、こうなっては仕方ない。衛生面においても、やったほうがいいはず!そして、フロントの一部のヘアだけをなぜか躊躇(ちゅうちょ)して残し、細心の注意を払いつつできる範囲でカット!結果……超・快・適!もっと早くやればよかった…!エステでする勇気はないけど、将来的にセルフで痛くなく脱毛できるようになったら、ぜひやりたい!(脇などはワックスでやりますが、デリケートゾーンは怖いので)新しい扉が開いた気分です。そして、入院当日に剃毛に来てくれた看護師さんに、「自分でやってみたんですけど……」と申し出ると、「そうなの〜!? じゃあ、もう少しやる必要があるかどうか、今見せていただいていいです?」と言われ、見てもらう。なんか……やり過ぎたようです。----------------剃毛を自分でするべきか、お任せするべきか悩みますよね。でも看護師さんにお任せすると安心のようですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★1話から読む:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1★前の話:「そんなに?」がんの手術前の検査祭り、手術より痛かったのは… #43歳で腎がんになった話 10著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月22日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、がんの手術前におこなったいろいろな検査について。その中でも一番つらかった検査というのが……。★前回:「さすがにつらかった…」両親にがんを伝えた日のこと #43歳で腎がんになった話 9骨などへの転移がないとわかったところで、無事手術日も決まり、あとは手術前のもろもろの検査をして手術を待ちます。まずはそしてこれって年配の人はできるの??ってくらい体力を使った。知らずにしていたけど、肺の検査も転移をみる検査だったのかな。多分そうですよね。そして看護師さんがしきりに「あれっ? あれっ?」と言っていたのでwそしてHIVや梅毒とか、いろいろな病気がないか調べるため、たくさん取られたと思います。そして、つらかった第1位が……痛い!長い!そして深い!振り返ってみると正直、今回した手術全体よりはるかに痛かったです(←個人の感想)。手術は、終わったあとも痛み止めを使ってくれるし……。インフル検査をしたときは鼻水が潤滑油となって?ここまで痛くなかったけど、今回は無症状で鼻の奥がカッサカサだから、余計に痛く感じたのかも。手術前検査をすべて終えて、手術まで心配ごとは何もない!(新型コロナだけは気を付けます)ホッとしたところで、例によって、病院のあとはおなかがすくのです。もう思い残すことがないくらいには、ひと通りのものを食べた気がする。----------------振り返ってみて、がんの手術よりPCR検査のほうがつらかったというマメ子さん。鼻の奥まで突っ込まれるのは地味に痛いですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★最初から読む:「え? 血尿!?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒まで… #43歳で腎がんになった話 1★43歳で腎がんになった話の連載一覧★大腸がんの闘病マンガをもっと読む著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月19日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、両親にがんであることを伝えたときのこと。娘からの告知に両親は……。★前回:「これががんの痛みか…」いつも夜になると強い痛みがやってくる #43歳で腎がんになった話 8がんだとわかったとき、3人の子どもたちにはすぐ伝えました。12〜18歳という、もう大人の話もできる年齢だったこともあるけど、子どもたちに状況を知ってもらい、もっと家のことをしてもらいたいという下心もあり。子どもが小さいうちから、私がじょうずに家事を教えていればよかったけど、自分がやるのも面倒なのに子どもと一緒に気長に教えながらやるなんて、耐えられず……。結果的に、家事のほとんどできない、3人のポンコツを育ててしまった!でもさすがに、母親ががんになったと聞いたら、普通は率先して家事やってくれるかな?と思うでしょ。案外、変わりませんでした。普段通りにしてくれて気楽ですけどね!旦那の名誉のために言いますと、旦那はやってくれますが、もうできる年なんだから子どもたちにもやらせたい。こんな感じの家族なら、がんの告知も病人アピールも気楽にできるんですが、これの何倍も気が重いミッションが私には残っていたのです!そう、自分の両親への報告!「血尿が出て病院に行ったら、何かおでき的なものができていた」(腫瘍とは言えていない)と、ふわっと伝えてはあったのですが、さすがにがんとわかった以上、言わない訳には……。実家は高速で1時間離れたところにあり、当時は両親には新型コロナを気にして孫の顔もしばらくリモートでしか見せてないです。久々に見れた孫の顔、楽しい時間。〜からの、がん告知(申し訳ない)。少し予想はしていたのかもしれないけど、両親、絶句……!特に母親は超心配性で、私の息子が幼児期、乳・小麦・卵のアレルギーとわかっただけで夜も眠れなくなるぐらい。この子は何を食べて生きていけばいいのかと悩んだそうだ。そんな母親だから、動揺するかと思っていたけど、意外と落ち着いて受け止めてくれた。何がいけなかったんだろう、とか、これからどうするの、とか、仮に思っていても言わなかったのは、当事者の私が一番つらいと思ってくれたからこそだと思う。やっぱり、いざというとき、母は強いのかも。さらに、いろいろ聞いたあとに、なんて言う。さすがに70歳を過ぎた両親に「こんなよぼよぼの腎臓でも使えるならあんたにあげるからね!」と言わせてしまうなんて、つらかったです。ー----------------自分ががんであることを親に伝えるというのは、なかなかつらいことですよね。そして、親は子どもがいくつになっても心配してくれる存在でいるのはありがたいですね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★1話から読む:「え? 血尿!?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒まで… #43歳で腎がんになった話 1★43歳で腎がんになった話の連載一覧★大腸がんの闘病マンガをもっと読む著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月17日国立がん研究センターの近年の統計では「2人に1人はがん」と診断されることもあるようです。しかし、私は「自分はがんになるはずはない」と思っていました。体にいつもと違う症状があっても、「重い病気だったらどうしよう……」「忙しい」という思いから、病院へ行くことをためらう気持ちがありました。私の夫もそのうちの1人。受診を後回しにした結果、しばらく苦労することになった体験談をお話しします。★関連記事:「もしかして新型コロナ?」体調不良とおなかの違和感がずっと続いて… #大腸がんらしい 1がんの告知はあっさりとしていて…便をするときに血が出るという夫夫と結婚して約3年たったある日。トイレから帰ってきた夫が「トイレに血が付くから見てほしい」 と私に言ってきました。見てみると、便をしたあとのトイレにたしかに血が1、2滴ほどありました。ただ、排便の際に肛門が切れたりした様子はないようでした。便をするときに血が出るなんて、きっと何か異常があるに違いない! と不安になった私は、即病院へ行くように促しました。が、夫は携帯でいろいろと調べ、「ただの痔だよ」と言うだけで病院へは行かず。私の母も一緒になって何度も何度も受診を促したのですが、それでも夫は仕事を理由に病院へは行きませんでした。そのうち私も「痔かもしれないしなぁ……」と、しつこく病院へ行くように言うのをやめてしまい、気付けば1カ月近くたっていました。血が出たと聞いてから2〜3週間後、夫からまだ出血する上に量が増えているとの報告が!しかも肛門の表面ではなく、中がジクジク痛むとまで言ってきたのです。いても立ってもいられなくなった私は、夫の仕事を無理矢理休ませて近所の肛門科がある病院へ連れて行きました。★関連記事:「また血便…」。痔と思い込んで放置は危険!大腸がんの可能性も【医師監修】紹介状を持って大きな病院を受診したら病院ではまず問診をして、そのあと触診。すると、先生は触った瞬間「大腸ポリープですね。これは手術になるなぁ」 とひと言。詳しく診てもらうために大きな病院への紹介状をもらい、その足で専門医がいる総合病院へ向かいました。そこでも同じく問診から触診の流れ。すると触診をした先生が「がんの可能性が高いと思います」と言ったのです……!先生の話によると、本来大腸ポリープは腸壁の表面にポコッとできるもので、触ると動くそうです。夫のポリープは触っても動かず腸壁の内部へと進行しているとのことでした。大腸ポリープは、進行すると悪性の腫瘍に変わってがん化することが多いそう。「さらに詳しく調べますが、いずれにせよ手術になるでしょう」 と言われてしまいました。思いもよらない診断結果で付き添っていた私も顔面蒼白。え、がん告知ってこんなにサラッとされるもの? よくドラマで見る、別室に連れて行かれて「話があります」 ではないんだ! と頭の中でプチパニック状態でした。夫はというと、私に飲み物を買ってきてくれるほど冷静だったので驚きました。そして内視鏡検査やがんの有無や転移を調べるPET検査の結果、ポリープはがんの可能性が高く、夫の場合は肛門に近いため“直腸がん”との診断結果が出ました。夫の直腸がんは、肛門から約3cmの箇所にあるそう。あと5mm肛門に近い箇所にあったら、一生ストーマ(人工肛門)生活になるところだったみたいです。担当の先生は、「なるべくがんの周りの細胞を傷つけないように取りますから」 と言ってくださり、安心したのを覚えています。一時はストーマ生活を余儀なくされその後、約9時間にも及ぶ大手術は無事成功! 手術を終えて出てきたときの夫は見たことがない顔をしており、今でも忘れられません。手術の際に患部を実際に見てみると、夫の大腸がんは肛門のすぐ下のリンパ近くまで進行していたそうです。そのため、深層部まで細胞を取り除くこととなり、肛門へのダメージも大きくなってしまいました。その結果、術後の半年間はストーマを付けて生活することに。その期間は、慣れないストーマの交換に悪戦苦闘!おなかに力を入れ過ぎると脱腸してしまうため、夫婦で協力しながら日常生活を送っていました。半年後には予定通りストーマを取るため部分麻酔による再手術がおこなわれ、ようやく元の生活に。夫が35歳という若さで直腸がんになってしまった原因を探ってみると、どうやら生活習慣と食生活に問題があったそう。当時子どもがおらず、飲み食いが大好きな私たちは、好きなときに好きなだけ飲んだり食べたりしていました。そのせいか、もともと細かった夫は直腸がんになった当時太り気味になっていました。再発させないためにも何とかしなければ……と夫婦ともどもこれまでの不摂生を反省し、ネットや本から多くの情報を集め、生活習慣と食生活を改めました。毎日のように飲んでいたお酒は週末のみ。夜型生活だったのを朝型生活に変え、食べ物や調味料はできるだけオーガニックのものを選ぶようになりました。 また、腹八分目を意識して、おなかいっぱい食べないように気を付けることで過食を抑制。質の良いものを腹八分目まで食べるようにしていたので、夫婦共々少量で満足するようになりました。お陰で太り気味だった夫は10kg以上体重が減り、健康的な体へと変わったのです。そして、生活が一変してから5年たったつい先日、何の異常も見られず無事がんは完治! ただし、出血や、肛門の痛みからは解放されたものの、直腸を3分の2も切除したため、今でもたびたび排便を我慢できない苦しさを味わっています。今後も定期的な検査はしていきますが「いつか再発するのでは……」という不安からは少し解放されたように感じます。今回の一件で夫婦共々、改めて生活習慣や食生活の見直しと、早めの病院受診の大切さを実感している日々です。まとめ今回の出来事は、今となっては私たち夫婦が生活習慣を見直す良いきっかけだと思えています。おかげでがんが完治した今は健康的な食生活を楽しめるように。とはいえ、完治しても再発への不安はずっと消えません。その不安を払拭するためにも、健康を意識することを忘れてはいけないな、と思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。★生活のお悩み記事を読むならこちら!著者/よしだ れい(43歳)産まれたばかりの娘の育児を楽しみながら頑張っているアラフォーママ。年齢に負けないよう体力づくりに奮闘している毎日です。ジャンルを問わず、さまざまな体験談を執筆しています。
2022年11月16日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、腎臓に腫瘍が見つかってから手術するまでの症状について。脇腹の強い痛みに耐える日々が続いていたそうです。★前回:「骨シンチって何?」がんの転移の可能性を調べる検査にドキドキして #43歳で腎がんになった話 7腫瘍が見つかってから手術までの症状について、書いておこうと思います。血尿とともに強い脇腹の痛みが出た最初の日から、2週間くらいで血尿は治まり、痛む頻度も減ってきました。日中は痛みで動けなくなるようなことはなく、歩き過ぎると腰のあたりが張るような鈍い痛みがあるくらい。ただ、いつも夜になると強い痛みが来ます。だいたい時間も決まっていて、22時から0時くらい……。陣痛の中期くらいの痛さが、1〜1.5時間続きます。ここで役に立ったのがお産の呼吸法!痛くなる前に、娘に腰にカイロを貼ってもらいます。ちょっと痛みが紛れる気が。あんまりもだえると子どもたちもビビるので、初めは痛みが強くなってから飲んでいた鎮痛剤を、早めに飲むことにしました。どうせ手術するまでだし……と思って、最終的には、時間が来たら痛くなくても飲むように。1日3回まで飲める薬だし、飲んでおけば熟睡できるし、まあいいか。そんな感じで、手術まで普通に仕事をすることができ(職場の配慮もあり)、家事は家族にも協力してもらい、早めの就寝。疲れを感じやすくなったのは自覚していたので、がんとわかってからは、睡眠をしっかり取るようにはしていました。-----------------痛みを紛らわせるためにお産の呼吸法やカイロが役立ったというマメ子さん。家族にも協力してもらい、睡眠がしっかり取れたのはよかったですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★1話から読む:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1★人気マンガ作品が無料で読める!40代、50代向けのマンガ作品を毎日大量配信中♪ 無料でザクザク読めちゃいます!著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月15日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。医師から腎がんと宣告されて、手術に向けての検査をおこなったときのこと。転移の可能性を調べる検査だと知って、頭の中はその検査のことでいっぱいに……。★前回:「ああ、やっぱりがんなのか…」造影CT検査のあとついに医師から宣告 #43歳で腎がんになった話 6やっと、腎臓の腫瘍が悪性との診断がつき、手術に向けての検査が始まりました。先生に骨シンチという検査の詳細を聞きます。そういえば、なんで腎臓のがんで骨の検査をするんだっけ?たしか、手術ができるかどうかは結果次第とか聞いたような……。そういうこと!?私はまだがんについて知識が浅く、転移というのは長い闘病の中で徐々に起きていくみたいなイメージがあった……。初期であっても、転移の可能性があるということも初めて知ったのでした。測ってもらったら腫瘍が5cm以下だったから初期だろうと勝手に思っていたけど、そういうことでもないらしいから、初期かどうかも実際わからない。がんだろうという覚悟はしていたけど、その先は考えてなかった私。骨シンチ……。シンチってそもそもなんだ!?響きがちょっと怖い……!検査まで落ち着かない数日を過ごす。そして、いよいよ骨シンチ検査の当日。ほんと、それです。骨シンチの検査は、まず注射をしてから2〜3時間待って、薬が骨全体に行き渡るのを待つ必要がある。お昼ごはんを食べて来ていいですよと言われ、回転寿司へ。緊張してる割に寿司……。戻って来て、時間をかけて画像を撮ってもらう。ドキドキしながら診察室へ入ると……、例の、好感度抜群の主治医先生。先生、笑顔ー!!後光が見える……!!先生ー!!ついて行きます!!体調が悪化してから1カ月ずっと、悪いことしか判明しなかったけど、初めての良い知らせに、2人して待合室で泣いてしまった。ー----------------骨には異常がないことがわかってホッとしたマメ子さん。先生に後光が見えるという気持ちがわかりますよね。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。★1話から読む:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1★人気マンガ作品が無料で読める!40代、50代向けのマンガ作品を毎日大量配信中♪ 無料でザクザク読めちゃいます!著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月13日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、造影CT検査を受けることになったときのこと。その検査で、ついに腎臓の腫瘍が悪性か良性かがわかり……。★前回:「MRIを撮った意味…」腫瘍らしきものが良性なのか悪性なのか #43歳で腎がんになった話 5造影CT検査ができなかったことで、悪性がどうかの判断ができないまま、紹介先の病院に行くことに。次の病院は、隣県の大きな病院。新しいきれいな建物で、ちょっとテンションが上がります。採血を済ませて泌尿器科へ向かうと、待合は人でいっぱい。予約したけど結構待って、呼ばれて診察室に入ると、見た感じ30代の物腰柔らかな男の先生。パソコンに向かっていた体をこちらに向け、深々と頭を下げてくれました。なんて丁寧な先生!秒で心を奪われる私たち。前の病院で持たされた画像を見て、「やはり、採尿させてください。造影剤を使えそうならCTを撮りたいです」と先生。さっき、今日は検尿しないのかな〜と思っていたんだよね。検尿して、再び待ってから診察。「腎臓の状態が良くなってますね。これなら造影剤が使えます。今日、お時間ありそうなら撮りましょう!」お時間はありますとも、片道1時間かけて来てますから、1日でやれるだけのことをやりたい。そして放射線科へ移動して、造影剤を注射……。「一気にたくさんの薬が入るので、ちょっと太い針入りますね」は、はい……。ビビって目をつぶってしまったけど、予防接種より痛くない。ちょっと恥ずかしい。間もなく、言われいてたとおり、体が部分的に温まってくる。特に、喉元と、股間……!HOT!! HOT!!不思議な体験を終えて、部屋を出ると……、歩きだしてすぐに、なんだか体がかゆくなってきた!これって、まさに造影剤の副作用!?あとは会計すれば終わりのところを、股間をかきたい衝動をなんとか抑えながら、急遽もう一度診察してもらうことに。が、待ってるうちに発疹は消えて来てしまって、一応アレルギーを抑える薬と、脇腹が痛いときの痛み止めを追加でもらった。「1週間くらいしても副作用が出ることがあるので、首が赤くなったり息苦しくなったら、すぐに病院に行ってくださいね」と、先生。さらに「待っていただいてる間に、さっきのCTができ上がってきたので、見ましょう」えっ! 今日、見られるの……!?血液の流れから、腫瘍が悪性かどうかがわかるそうで、詳しく説明していただいたけど、あんまり頭に入ってこない。そして、覚悟していたし、ショックは意外となく、「ああ、やっぱりがんなのか……」という感じ。でも、結果が今日わかったおかげで、次の検査の予定も早く入れられる。次は、骨シンチという検査をすることになった。がんとわかって覚悟が決まったというか、もやもやが晴れてすっきりしたというか、とにかく病院のあとというのはおなかが減る。8時に病院に入って、検査and診察を3セットしたのでもう14時半だった。「好きなもの、食べていいです」って先生も言ってたし(一応スープは残します)。ー---------------腎がんに間違いないと告知されたマメ子さん。覚悟をしていたのでショックはなかったそうですが、結果がわかったことで次の検査の予定が早く入れられるという前向きな気持ちになれたのはよかったですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。★1話から読む:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1★人気マンガ作品が無料で読める!40代、50代向けのマンガ作品を毎日大量配信中♪ 無料でザクザク読めちゃいます!著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月11日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、夫に付き添われMRIを撮りに診察に行ったときのこと。気になる診断結果は……。★前回:「やっぱり、がんかなぁ?」調べれば調べるほど「がん」が怖くなる #43歳で腎がんになった話 4がんかも知れない……と、もやもやとした1週間を過ごし、いよいよ1週間後の診察へ。夫婦にほんのり漂う緊張感……。まず、採血&検尿(このとき、まだまともな色の尿は出ず)のあと、MRIを撮りました。MRIは初めてだったので、寝ているだけかな?と思ってたら、何度も息を止めなくてはならない場面が。これは、健康なときなら余裕だけど、本調子でないときはまあまあツラい!そして、MRIの画像を見る……。CTよりたしかに鮮明に、こないだ見た腫瘍が写っていました。小さくなったりしてないかなと思ったけど、なっていなかった。結局、わからないそうです!MRIを撮った意味……。やっぱり造影剤を使ってCTを撮るのが1番なんだけど、今回も腎臓の数値が悪くて撮れないのだとか。今日は病名がわかると覚悟を決めて行ったので、ホッとしたような、がっかりしたような……。しかしここで、せっかく休みを取った旦那がただで帰るまいと思ったか……。踏み込んだ!でも、先生は確実でないことは言えないのは当然で……。悪い可能性のほうが高いことは、私たちも感じてはいたし、先生の雰囲気からもそんな気がしたけど。とにかく、この日は今後手術のために転院する病院を決め、紹介状をもらい、新しい病院には1週間後に行くことになった。複雑な気持ちで、帰路に着く……。旦那もそんな感じだし、診断がお預けになって、私もちょっと安心したかも知れない。そう思ったら猛烈におなかが空いてきて(久しぶりの食欲)、午後から仕事に行こうかなと(少しだけ)思ってたけどやめて、うどん屋さんに行ってしまった。会社をずる休みして食べる、平日ランチは背徳の味……。ちょっと得した気分。全然得してないし、結局がんなんだからプラマイのマイなんですけどね!----------------MRIを撮ったものの、病名などハッキリしたことがわからなかったマメ子さん。旦那さんが踏み込んで先生に質問したくなる気持ちがわかりますよね。皆さんも相手が確実なことは言えないのだろうとわかっていても気になって聞いてしまったことはありますか?監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月09日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。泌尿器科を受診して「腎臓に腫瘍のようなものがあります」と言われたマメ子さん。次の診察までの間、ついつい「がん」について調べてしまい、知れば知るほど怖くなってきて……。★前回:「腫瘍のようなものがあります」素人でもわかるレベル!嫌な予感… #43歳で腎がんになった話 3泌尿器科を受診し、「腫瘍がある」と言われてお昼に帰宅。病院内を歩いただけだけど、痛みがぶり返して来た感じ……。極力何もしたくないので夕飯用に冷凍食品を買って帰って横になり、派遣会社の担当さんに診察の結果と欠勤のメールをしました。その日は、夜には少し良くなって、「明日は行けると思います」と派遣の担当さんにメール。ところが朝になっても、やっぱりまだまだ痛みが。そろりそろりとしか歩けないし、食べていないせいもあって足元もふらつくので、8時間立ち仕事でするにはほど遠い……。もう1日休んじゃお。腫瘍があるんだし、いいよね!ところがちょっとだけ疑われてます?だって、鎮痛剤は効かないし……。まさかの3連休でごめんなさい。土日を入れたら5連休!さすがにこの日はヨーグルトくらいのものから食べれるようになって、食べたらちょっと元気が出てきました。ただ、4日も食べてない割に体重がそんな減ってない……。一時は、もしかして私このまま退社?と思うほどに起きられなかったけど、次の日にはすっかり元気になり、出勤。職場で心配されつつ、週の残り2日をどうにか乗り切り、次の診察日を待つ間に、どうしてもいろいろ考えてしまう。やっぱり、がんかなぁ……。がんなんだろうなぁ…違ったらラッキーだけど……。でも、がんなんて珍しくないし、手術して元気になっている人もたくさんいる。でも43歳ってちょっと早いな……。若いと進行が早いって言うし、というか、症状が出ている時点で結構進行しているんじゃ?初期って多分、健康診断で初めてわかるやつだよね?まあ、腎臓がんは市のがん検診でも診ないから、どっちみちわからなかったか……。何をしていても、意識の隅っこには「がん」という言葉が……。あまり考えないようにしてるけど、スマホを手に取ればなんでもわかってしまうこのご時世。ついつい、見ちゃうよね!知れば知るほど、怖い。かといって、知らないままでも怖いので、調べるのはほどほどにしておこう……。そして、1週間後、がん宣告を受ける覚悟を胸に診察に臨む。----------------自分は「がんなのではないか」と気になり、スマホで調べてどんどん怖くなってきたマメ子さん。皆さんも自分の症状や体調が気になって、検索がやめられなかったことはありませんか?監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月07日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、エコーで腎臓を見てもらったときのこと。医師から「腫瘍のようなものがあります」と言われ……。★前回:「体が弱っているせい?」血尿が出て病院へ、人の温かさが身に染みる #43歳で腎がんになった話 2診察室に入り、問診後、「じゃあ、エコーで見ますね」と先生。腎臓、腫れている!?やっぱり生理のせいじゃなく血尿だったんだ……。原因がわかってなぜか少しホッとする。いったん診察室を出て、放射線科へ移動。またそこで少し待ち、CTを撮ったあと、2回目の診察へ。そこでCT画像を見せてもらうといやいやいや!腎臓って、左右対称ですよね??右の腎臓、左の2倍に膨らんでるじゃん!さすがに素人が見ても、これはわかるわ。さらに…これも、素人でもひと目でわかるレベルで完全になんかある……!右の腎臓の真ん中あたりに、ピンポン球みたいな何かが。「腫瘍のようなものがあります」と先生。腫瘍のような……って、腫瘍のようなものってたいがい腫瘍ですよね?「これが悪いものかどうなのかを調べるには、造影剤という薬を使うんですが、今は腎臓の状態が良くないので、今日はできないんです」「来週とりあえずMRIを撮りましょう。それでわかるかも知れないし、来週には腎臓の数値が良くなってれば造影剤が使えます」そして、「痛みもあるし、悪い症状があるので手術になる可能性がありますが、ここでは手術ができないので、早ければ来週、紹介状を書きます。ご家族と相談して希望の病院の候補を挙げておいていただけるといいです」は、はあ……。展開が急すぎてちょっと……。診察が終わり、看護師さんが薬の説明をしてくれる。偏頭痛の薬として飲んでいるスマトリプタンはいったんやめて、腎臓に負担のかからない痛み止めを出してくれるそう。というか……痛み止めだけ?あんなに腫れて出血してる腎臓、なんとかする薬ってなんも出ないのかね。つまり薬ではなんともならないってことなのかも。なんだか嫌な予感……。さらに、看護師さん。ご家族……。やっぱりこれは、ご家族も連れて来い案件?ちょっとだけ泣きそうでした。----------------「腫瘍のようなものがあります」と言われ、さらに次回の診察は「家族と一緒でも」と言われて泣きそうになったマメ子さん。皆さんも診察で不安を感じたり心細くなったりしたことはありますか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月05日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、血尿が出たことで泌尿器科に行ったときのお話。体が弱っているからか、人の温かさが身に染みて……。★前回:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1ある日突然、血尿と脇腹の痛みが出ました。その日は1日家でやり過ごし、翌日にはどうにか起きて近くの総合病院まで運転して行けました。結局、仕事は休みました。受付で知り合いの若いママさんとばったり。そういえばここで働いてるんだっけ。ちょっとだけ気まずいけど、まあいっか〜。泌尿器科の受付へ行くと、採血に行って……検尿が終わって(相変わらず濃い赤色というヤバい色の尿を提出)診察の順番キター。それにしても、なんだかみんながやさしく感じる……。病院って、こんな誰もが親切だっけ?それとも私が重病人ぽいから?(多分、考え過ぎ)体が弱っているせいもあってか、人の温かさが身に染みる……。ー----------------人のやさしさが身に染みたというマメ子さん。体調を崩しているとちょっとした気づかいでもうれしくなることがありますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月03日3児の母でブロガーのマメ子さんによる、43歳で腎がんになった体験を描いたマンガを紹介します。今回は、腎がんと診断を受ける前の、体調の異変に気付いたときのお話です。突然、血尿が出て、脇腹も痛くなり……。★関連記事:「もしかして新型コロナ?」体調不良とおなかの違和感がずっと続いて… #大腸がんらしい 1初めまして。2021年に腎がんの診断を受けたものです。突然のことでわからないことだらけですが、記録に残したいと思います……。よろしくお願いします。初めて体調の変化に気付いた日の話です。日曜日。朝起きて、トイレに行くと……。トイレが鮮やかな赤に……。生理中だったので、そのせいかなとは思ったんですが、生理のピークは過ぎたころでタンポンもナプキンもそこまで汚れておらず。2回目のトイレでも、濃いめの赤色。血尿かも?と思い始めて、不安からかなんだか横っ腹も痛くなってきた気が……。その日は子ども部屋の模様替えをすることにしていて、旦那も作業を始めていたのですが。なんだか怖いので横になることに。そうこうするうちに脇腹の痛みが強くなってきて、土日だけ入れていた夕方からのバイトに連絡を入れます。脇腹の痛みに加え、頭痛と吐き気も増してきて、悪寒もするし、ただごとではない感じ。もともと偏頭痛で寝込むことがよくあったので、子どもたちも慣れたもん。脇腹の痛みは、最初は強めの生理痛のような感じから、だんだんと陣痛に近づいているような……。痛みが少し和らいだ隙に、スマホを手に取り「血尿」「腹痛」とかで調べてみるんですが、膀胱炎にしては排尿痛はないし、結石かも知れないけど結石はもっと耐えられないくらい痛いらしいし……、腎臓の病気の可能性もありそう……。まさかがんだったりして(そのまさかなんだが)……。明日、平日の派遣の仕事も休んで総合病院行くか……。うーん、でも明日までこのままでいいものか……。吐いてしまってもまだちょっと気持ち悪いし、救急外来の病院は車で20分、そこから待合で待ったりできる自信がなくなってきて、とりあえず1日家にいました。次回は、初めて泌尿器科へ受診したときのお話をお伝えします。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/マメ子(43歳)2021年3月血尿と疼痛から腎がんとの診断を受け、4月21日に右腎摘出、経過観察中。3児の母。ブログ「そらマメ絵日記(腎がん経過観察中)」を日々更新中。Instagram:@sora_mameko.628
2022年11月01日ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「子宮頸がんって、どんな病気?」。anan世代にとって、実は身近な病気である子宮頸がん。女性の命や体を守る検診やワクチンについて、改めて学んでみましょう。“性感染症である子宮頸がんは防げる病気だと知ってほしい。”国内で年間約1万人が発症し、3000人弱が命を落としている子宮頸がん。30~40代での発症が多いとされているが、最近は20代の間でも増えてきているのだとか。「理由のひとつに、性交渉の開始年齢の若年化があります。子宮の入り口にできる子宮頸がんは、95%が性交渉で感染するヒトパピローマウイルスが原因。生活習慣や遺伝とはほぼ関係がない性感染症なので、若くてもかかる可能性があるのです。ウイルス自体は約8割の人が一生のうちに感染するといわれていますが、自分の免疫力で大体のものは排除が可能。ただし、ウイルスの中でもハイリスク型といわれるものに感染して長年排除できずにいると、がんを発症するといわれています」(産婦人科専門医・竹元葉さん)がんを発症した際の兆候として、もっとも多いのが不正出血。「出血や痛みなどの自覚症状が出るのはわりと進行した状態。初期は無症状の場合も多いですが、検診をきちんと受けていれば比較的見つけやすいがんだと思います」若い世代は検診を敬遠しがちだが、性交の経験があるならば年齢を問わず受診した方がいいそう。「国の推奨は2年に一回ですが、発症リスクが高い20~40代は毎年受けるのがオススメ。実は私自身も毎年受けていた検診で、がんの前段階だと診断された経験があるんです。発見が早く治療後に妊娠・出産も経験しましたが、進行によっては子宮摘出の可能性も。自覚症状はまったくなかったので、検診の重要性を再確認しました」検診では、ハイリスク型のウイルスに感染しているかをチェックするオプションなどもあるという。「性交経験があってもその段階で感染していなければ、子宮頸がんワクチンを打つことでその後の感染を予防できます。ワクチンは17歳未満で打つと感染によるがんを90%近く防げるといわれており、接種率が約8割のオーストラリアでは実際に発症数が減っています。30~40代でも感染予防効果はありますし、ヒトパピローマウイルスは肛門がんや咽頭がんなどの原因でもあるので、男性が打っても有効。誰もが感染しうるありふれたウイルスだからこそ、検診やワクチン接種で自らを守る意識をすべての人に持ってほしいですね」そわんわんさんと考える。“もしも”のために何ができる?私たちが今、知っておきたいこと。若い世代でも増えている子宮頸がんとは、どう向き合うべき?現在23歳のYouTuber・そわんわんさんが、産婦人科専門医の竹元葉さんと共に考えます。体に目を向ける、それこそが自分を大切にするということ。そわんわん(以下、そわ):私の中では子宮頸がん=中高年の方がなる病気というイメージでした。20代でもなる可能性があるとか、性交渉での感染が原因っていうのは知らない人も多いと思います。竹元葉(以下、竹元):そうなんですね。今23歳であれば、子宮頸がんワクチンのクーポンが届いているのでは?そわ:届いた記憶はあるけれど、自分には関係ないかなって…。竹元:ワクチンを接種することで、性交経験がない人は約9割、すでに経験がある人でも、その時点で子宮頸がんハイリスク型のウイルスに感染していなければ新たな感染を防ぐことができます。そわ:そうなんや。そういう情報を知る機会が、今までなかった!最近ようやく生理の話題がオープンになってきたけれど、女性特有の病気やワクチンの話をすることってなかなかないですよね。どのくらいの割合で病気になるのかとか、学生時代に授業でもっと教えてくれたらいいのに。竹元:それこそ、そわさんのように親しみやすい存在の方が動画とかで発信してくれたら、若い世代にも、身近な問題だと感じてもらえる気がします。そわ:ウチが!?でも、みんなが考えるきっかけにはなるかもしれないですね。そのためには自分が知識をつけなきゃ。実は今まで一回も婦人科に行ったことがないんです。そもそも病院に行く習慣がないから、不安があってもどう説明したらいいのかわからなくて。それで放置するうちに不調に慣れてきちゃって、自分の異変に気づきにくくなっている気がします。竹元:人と比べられないから、確認しにくいですよね。不正出血などの症状がなくても、日常生活で支障を感じたら一度病院でチェックしてみた方がいいと思います。“こんな些細なことを病院で聞いたら怒られるかも?”と思わずに、気軽に受診してほしいですね。そわ:たしかに。“これって人と違うのかな?”と疑問を感じた時点で不安要素があるってことですよね。その不安を消すには、病院で診てもらうのが一番早いし確実。竹元:今はネットで調べれば情報が得られるけれど、なかには正確さに欠けるものも。自己判断するよりは、病院に来てもらう方が後悔は少ないと思います。子宮頸がん検診もそう。早い段階で見つかれば子宮を取らずに済む可能性が高くなるし、死亡率も低くなります。うちのクリニックでは、毎年お誕生日のタイミングで受診することをおすすめしているんです。そわ:自分へのプレゼント!本当に自分を大事にするって、そういうことだと思います。みんな外見は一生懸命ケアするのに、健康は後回しにしがち。何が一番大切なのかが伝わるといいですよね。竹元:そわさんの言う通り、自分の体に意識を向けることはすごく大切。まずは、生理や体の状態をアプリなどで把握しておくことから始めるのもいいかもしれません。竹元 葉さん(写真左)産婦人科専門医、sowaka women’s health clinic院長。思春期から老年期まで、ライフステージの変化に伴う様々な不安や不調に寄り添うかかりつけ医として女性をサポートしている。そわんわん(写真右)1999年2月19日生まれ、和歌山県出身。等身大の“お友達系YouTuber”として人気を博し、チャンネル登録者数は63万人超え。リアルサイズモデルとしても、注目を集めている。※『anan』2022年11月2日号より。写真・中島慶子ヘア&メイク・井原結衣(そわんわんさん)イラスト・別府麻衣取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2022年10月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。抗がん剤治療中、自分の体に異変を感じて……。★関連記事:「めっちゃうるさくない?」消灯後も続く抗がん剤治療で思わぬ事態に… #子宮頸がんゆる闘病記 36抗がん剤治療の2日目と3日目は、輸液を点滴します。初日に投与した抗がん剤をどんどん水で流していく感じなのですが、ずっと点滴をしていると、夏なのに体が冷える。すると、看護師さんがジェルタイプの湯たんぽを用意してくれました。気にしてくれる方がいる。それだけで気分がほっこりして、ストレスが和らぐのですよね~。抗がん剤の副作用は3日目から出てきました。歩くとちょっとフラついたり、食べるとちょっと「うっ」となるのですが、このときはそこまでつらくありませんでした。ただ、何だかとにかく暑いんですよ!午前中はいいのですが、午後になると汗がダラダラ止まらなくなりました。暑さと汗の原因、それは更年期障害でした。死なないためには仕方ないんです。……と自分に言い聞かすのですが、まぁ軽くショックです。私の場合は、術後2カ月しないうちに、ホットフラッシュが出てきちゃいました!……出るにしたって、早くねぇ? 出ない人は全然出ないっていうのに……。「女である時期は終わっちゃったんだな~」とか、つまらないことをチラリと思ったりもしました。あ、でも、その後もビジュアル的に女らしさはなくなっていないし、ぶっちゃけ生理がないのは、めっちゃラクです!ただ若いころから更年期の症状が出ることは、いいことはないので、妹には電話で検診を受けるよう勧めたのです(笑)。マンガは、これで最終話となります。私の体験が少しでも皆さんの役に立てたらうれしいです!ー------------------------術後2カ月で更年期の症状が出てびっくりしたと、とりだまりさん。突然症状が出てくるものなのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年10月23日「更年期」。女性、特にアラフォー以上の女性にとって、このワードは最も気になるトピックのひとつではないでしょうか。43歳で閉経し、現在、更年期症状の治療をされている大塚貴子さん(仮名)にお話を聞きました。更年期に対して前向きな気持ちになる秘訣を紹介します。更年期、どのように始まるの?更年期とは、閉経の前後、約10年間のこと。この期間中、個人差が大きくありますが、動悸、ほてり、だるさ、イライラ等の更年期症状に悩まされることがあります。43歳で閉経し、現在更年期症状の治療をされている大塚貴子さん(仮名)に症状や治療、感じたことなどをうかがいました。――どのような症状で更年期かもしれないと感じましたか?当初は、更年期と結び付かなかったのですが、今となっては、なんとなくだるい日々が続いていたなと思います。また、元々肩こりもちなのですが、その肩こりが少し酷くなったり、頭痛もいつもよりあったと思います。ただ、私にとって、更年期症状とは、イライラや止まらない汗というイメージ。だから、そのような怠さや肩こり頭痛がそれだとは思いませんでした。また、普段の生活でも少し忙しかったり、疲れがたまりがちな時にもなりますよね。だから、しんどいなぁ、でもわざわざ病院に行くほどでもないし…、寝ていたい、という感じでした。ただ、イライラ症状が出てきで、これはもしや…と感じるようになりました。月経前に多少イライラすることはありましたが、この頃のイライラは、今までに感じたことのないカラダの内側から沸き立つようなもので、我慢できませんでした。――月経周期はいかがでしたか?月経は、来たり来なかったりという状況でした。というのも、実は子どもの授乳が完全に終わっていなかったということもあり、それで乱れているのだと思っていたんです。――病院へ行こうと感じたのはなぜですか?またどうやって病院を選びましたか?先ほどのイライラ症状が、これまでの自分が感じたものとは明らかに何か違う、という違和感があったからです。この頃は、もしかしたら更年期かも…、もしそうだったら病院とは長い付き合いになるなぁ、と考えていたので、近所の通いやすいところで婦人科を探しました。これまで年に1回子宮頸がんの検査等で婦人科には行っていましたが、月経不順等もなく、かかりつけの婦人科はありませんでした。今通院している病院を選んだ決め手は、自宅から通いやすいことに加え、女医さんであるということと、ホームページを見て院長先生の考えかたに共感できたからです。――病院では、どのような検査をしましたか?血液検査と問診、内診をしました。だるさ、肩こり、頭痛、イライラ、月経周期の乱れという症状と、さらに血液検査の結果から更年期が始まっているのかも、という診断でした。症状を和らげるために、治療を開始することにしたのですが、授乳が終わっていなかったこともあり、まずは漢方とエクオールというサプリメントを処方してもらいました。この2つを1か月ほど続けると、どちらが効いたのかはわかりませんが、諸症状が穏やかになったように感じました。その後、薬の処方等で、クリニックには2~3か月に1回のペースで通院していたのですが、2021年秋を境に月経が止まりました。以降、1年間月経が来なかったので、私は43歳で閉経となりました。――閉経を迎えた時の気持ちはいかがでしたか?更年期症状の改善のために通院していたので、ショック等はありませんでした。また、実は私の母親も40代半ばで閉経を迎えていて、その話も聞いていたので、「閉経=女性としての終わり」という考えも元々ありませんでした。夫に伝えても「そうなんだね」という様子で、特段接しかたが変化したということはありません。元々、婦人科に通い始めた時も、辛いことは我慢しなくていいよ、薬で緩和されるといいねと言ってくれていて、家庭内で嫌な思いはしていません。子どもにも、私がイライラしてしまっているのは、更年期の症状だと伝えています。ただ、すごく親しい友人以外には、更年期や閉経のことをなんとなく言えていません。わざわざ宣言することもでもないので。ちょうど私が通院を開始した頃って、吸水ショーツなどフェムテック商品がすごく身近になった時期と重なるんです。周りがその商品についてあれこれ言っている中、その会話に入れない一抹の寂しさを感じることもありました。更年期は誰もが迎えることで、恥ずかしいことではないということもわかっています。また、お医者さんからは「体質だね。少し早いと感じるかもだけど、人それぞれだよ」と言われ納得もしています。しかし、インターネットで検索すると「セックスレスだったから」「カラダを冷やしていたから」など、真偽のわからないありとあらゆる情報が出てくるため、すごく親しい友人以外には伝えていません。――現在はどのような治療をされているのですか?先ほどもお伝えしましたが、通院し始めてから1年間は子どもの授乳もあり、漢方とエクオールを続けていました。その後、授乳が終わり、また、ホットフラッシュの症状が出始めたので、ホルモン補充療法に切り替え、現在も続けています。私は元々汗かき体質ではないのですが、胸の谷間、首の後ろ、額と、特に上半身から滝のように汗が出てきて止まらなくなったんです。ホルモン補充療法は、経口薬、張り薬、ジェルと3つの選択肢があるのですが、私は飲み忘れをしそうだったので、週に2回貼りかえるだけの貼り薬を選択しました。500円玉くらいの半透明のシールを、お腹の柔らかいところに貼っておくだけです。治療開始時は不正出血や少しの吐き気がありましたが、ホットフラッシュの症状がピタッと止まりました。――更年期になって感じたことはありますか?実は、私が婦人科に通院し始めた頃、たまたま昔からの親しい同級生2人も不調に悩まされていて、それぞれ婦人科に行っていたんです。1人は更年期症状だったようで、私とほぼ同時期に閉経を迎えました。閉経の平均年齢は50歳前後と言われていますが、40代前半で更年期症状に悩んでいる人って意外と多いのでは?と感じました。もう1人の友人は、不調の原因は更年期ではなかったのですが、貧血ということがわかったそうです。この年代の不調って更年期だけじゃないんだと改めて感じました。――最後にこれから閉経を迎えるかたにアドバイスをお願いいたします。まずは、1人で抱え込まずに、パートナーに素直に症状などを伝えるのがいいと思います。頑張ることは大切です。だけど、少しだけ自分ファーストになったり、周りの人に頼ることも必要だと思いました。閉経ってマイナスイメージをお持ちのかたが多いかもしれません。しかし、実際になってみて、新たなスタートが切れる一つのきっかけになると感じるようになりました。というのも、今度スイミングかホットヨガに通おうかと思っています。閉経前だったら、月経の日と被ると気持ち悪いなと感じていたので、行こうとは思わなかったんですが、その心配がありません。また、旅先で月経の心配をすることもなくなりました。閉経を迎えて、自分が思っていた以上に、月経が妨げていたり、月経に縛られていたものやことがたくさんあったんだなと感じます。同時期に閉経を迎えた友人は、月経がなくなってカラダがすごく楽になったと言っています。閉経は初潮があった人に誰でも訪れるものなので、恥ずかしいことではありません。構えたり、過剰に心配する必要はないと思います。ただ、カラダの違和感を感じた時に、ほったらかしにしないことが大切です。忙しい年代だからこそ、カラダのちょっとしたSOSに耳を傾けて、そして婦人科へ行くという選択をしてほしいなと思います。病院へ行って、何もなかったら、それはそれで良かったなということですし。どんな不調でも早めに、小さいうちにコントロールすることで、これから先の未来が変わっていくると思います。閉経はコントロールできないけど更年期症状はコントロールできる初潮と同じように、閉経のタイミングはコントロールできません。しかし、症状の差は大いにありますが、更年期症状はある程度コントロールでき、また治療の選択肢もひとつではないところがいいですね。これからの人生を健康で充実して過ごすために、カラダのちょっとした変化を無視せずに、クリニックや周りの人に頼らなければならないですね。(C)zoranm/Getty Images(C)Westend61/Getty Images(C)Marc Romanelli/Getty Images文・小田原みみ
2022年10月22日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。いよいよ抗がん剤治療をする日を迎えて……。★関連記事:「何これ…」初の放射線治療後、異様な眠気と吐き気が襲ってきて… #子宮頸がんゆる闘病記 34私が飲んでいたのは「イメンドカプセル」という吐き気防止のお薬。めっちゃ強い吐き気止めなんでしょうね~。6本中4本が「輸液」。抗がん剤が終わった後は、輸液をガンガン流すことで、強力な抗がん剤を排出するようです。点滴、ひんやりしますよね~。「ああ、今、抗がん剤が入ってるんだなー」と実感する瞬間です。私はなんか緊張して、気付けば全身に力入ってました。なんかそれだけで疲れるじゃないですか。というわけで、私はずっと「抗がん剤は美容液!」と思い込みながら、点滴を受けていました。うふふふふ。でも、そう考えるだけで、だいぶ楽しかったんです。それに、せっかく研究者さんたちががんを治療するために作ってくれた薬を、ただただ怖がるのは嫌だったし。頑張っている私の体に対しても、「今体に入ってる物は、嫌な物だ」と感じさせちゃったら、余計ストレスになりそうな気がしたんですね。それに、がん細胞を抗がん剤で「たたく」みたいなイメージも、私はちょっと怖いなって。だって、がん細胞だって、私の体の一部なんです。がん細胞からしてみたら、私の中で、ただ生きたいだけなのですよね。まぁ、あんまり元気に生きられると、宿主である本体が死んじゃうので困るのですが……。それを悪者みたいに捉えちゃうのは、ちょっとかわいそうだなと思っていました。だから、黒くてトゲトゲしたがん細胞が、抗がん剤や放射線に触れると、魔法みたいに瞬時にキラキラキラ……となんかビタミン的な栄養豊富なものに生まれ変わる。だから、私、治療のたびに美肌になっちゃうわ~!そんなふうに思いながら治療を受けていたんです。治療が長くなってくると、なかなかこうも言っていられないと思うんですけども。でも、自分で自分のメンタルを楽しく保てたのは、結構うれしかったです。ー------------------------最初はすごく緊張して、全身に力が入っていたけれど、考え方を変えることで気持ちがだいぶラクになったと、とりだまりさん。ポジティブに捉えられるのは、とてもすてきなことですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年10月15日今や2人に1人ががんにかかる時代と言われていますね。がんの標準治療と言われている治療方法はこちらの3つ。「手術」「放射線治療」「抗がん剤」。この標準治療が終わった後にできる、「遺伝子パネル検査」という検査があるのをご存じでしょうか。がんゲノム医療「遺伝子パネル検査」先日「遺伝子パネル検査の現状」についてのセミナーが行われ、がんゲノム医療の現状と課題が、名古屋大学医学部附属病院 化学療法部 教授 / ゲノム医療センター長の安藤 雄一先生により語られました。がんの標準治療は手術でがんを直接切除。放射線治療で、手術では切除しにくい場所のがんや広範囲のがんにアタック。抗がん剤治療はいずれかの治療と平行して行われることが多いものの、「薬物耐性」によって使用していくうちに効果が薄れるため、次々と使う抗がん剤を変えて様子を見ていきます。この3つが終了し、有効な抗がん剤が見あたらなくなった段階で、がんの標準治療が終了するのが一般的です。がん細胞の特徴から患者に合う薬を調べる現在、保険適用となっている抗がん剤を検討するために「コンパニオン診断」という検査が行われており、『この薬はこの患者に効果があるかどうか』を都度調べて診断していきます。一方の「遺伝子パネル検査」は、患者のがん細胞の特徴を読み取って『この患者に合う薬はあるのか?』を調べていく比較的新しい検査方法。より多くの薬剤から自分に合うものを探していけるため、期待が寄せられています。今後のさらなる研究が期待されるしかし、この検査で自分に合った薬が必ず見つかるわけではありません。現状、効果のある薬剤が見つかる可能性は10%程度で、しかも新薬や研究薬ではなく従来の抗がん剤に薬効の可能性がある、と再発見される結果が多数だそう。また現在、検査が実施できる施設が限定されていたり、検査から診断まで2か月程度を要すため、結果を待つ間に患者さんの容態が悪くなってしまう可能性もある等、必ずしも万能な検査だとは言えないようです。ただし、中には薬効のある薬が見つかるなど、がん治療に対し、新たな選択肢が増えている、ということには違いありません。がん患者の新たな希望にセミナーでは「実際に遺伝子パネル検査を行った3名(うち1名はご家族)の患者の気持ちの変化について」がグラフィックレコーディングで可視化された動画も流されました。3名(うち1名はご家族)とも幸運にも治療薬が見つかった方々でしたが、本来、標準治療ですべて終わってしまうところが、遺伝子パネル検査の存在を知っただけでも希望を持って過ごすことができた、とのことでした。今後、がんゲノム医療が発展していくにしたがい、治療薬が見つかる割合がより高くなることが期待されています。一度自分事として捉えて、がん医療の現状と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。
2022年10月12日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。抗がん剤治療と放射線治療の前に、駆け込んだところは……。★関連記事:「尿をためて固定具を作る?」放射線治療が始まる前にやったこと #子宮頸がんゆる闘病記 32私が入院していたのは、がん専門の病院だったので、院内美容院がありました。髪の毛が残バラ状態で、外の美容室に行かなくていいというのは、何となく心強かったです。3日間も生理食塩水を点滴するのは、「シスプラチン」という抗がん剤を使うから。婦人科系のがんに用いる、他の抗がん剤の場合は、こんなに何日も生理食塩水を点滴しないようです。私の場合は、「シスプラチン」を次のような感じで投与しました。がんの種類・ステージ・患者さんの体重などによって、使う抗がん剤の種類・量・投薬期間が異なります。ですから、「抗がん剤治療」とひと口に言っても、患者さんによってすることがかなり違うんです。そういうことって、実際に治療してみなきゃわからないですよね。さらに私の場合、全28回の放射線治療があり、月曜日~金曜日に、連日何かしらの治療をするため、少なくとも放射線治療が終わる1カ月半程度、入院することになりました。通院治療ができる方がうらやましいなと思っていましたが、実際に入院してみたら、連日通うよりはだいぶラクでした。私が今回受ける、「同時化学放射線療法(CCRT)」では、あんまり髪が抜けない!そのことを知ったのは、抗がん剤治療をスタートする前日でした。これまで抗がん剤治療を受けた人たちに聞いたら、みんな口をそろえて「きれいに抜けるよ!」って言っていたのに!手術入院のときだって、周りで抗がん剤治療をしていた人は、たいてい抜けていたし、先生だって、「まぁ、髪は抜けますね」って言っていたのに……!30万円のカツラを買う前で、マジでよかったです。というわけで、抗がん剤治療をすることになったら、髪を切ったりウィッグを買ったりする前に、まず薬剤師さんに話を聞いてみることを心底おすすめします!ー------------------------薬剤師さんに「髪はあまり抜けない」と言われたときは、頭の中が真っ白になったと、とりだまりさん。抗がん剤治療の直前ではありますが、高額なカツラを購入する前に知ることができてよかったですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年10月08日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったたとりだまりさん。抗がん剤治療をすることが決まり、治療が始まる前にしたことがあるそうで……。★関連記事:「抗がん剤をやります」マジか…病理検査の結果がいよいよ出て… #子宮頸がんゆる闘病記 31放射線治療のために入院をすることになったのですが、その前に放射線治療に使う「固定具」を作ることに。放射線治療では、治療前に1時間ほど尿をためます。尿がたまった状態にして放射線を当てることで、放射線の患部以外へのダメージを避けるためなのだそう。そのため、固定具を作る際も、1時間分の尿をためた状態で作りました。全裸でペンで何か書かれる……というのが、変なプレイみたいでちょっと楽しかったです(笑)。ここから、固定具作りがスタート!スケルトンの濡れバスタオルのような素材が、うちわで冷ますと固まるわけです。でも、なんでうちわ……? 扇風機とかでも良さそうなのに。わらわらと、放射線技師さんたちが出てくるのが、ほほ笑ましい。あと少しで完成です!悩みに悩んだカツラについては、結局、入院前には買えませんでした……。安いカツラも見に行ったのですが、種類があり過ぎて、目移りしちゃったんですよね。ネットで買える、「帽子+付け毛」のタイプも、涼しくて良さそうだな、と思ったり。「いざとなったらネットで買えばいいや~!」と思った決断が、後日、良いほうに転がることになるのですが、このときの私には知る由もなかったのでした。ー------------------------再入院の前の1カ月間は、結構することがあったと、とりだまりさん。放射線治療に向けていろいろな準備が必要なのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年10月04日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。病理検査の結果で、抗がん剤治療をするかどうかが決まるのですが……。★関連記事:「なかなか、かっこいい」おなかの手術痕をポジティブに考えられる理由 #子宮頸がんゆる闘病記 30病理検査の結果が出るまで、宙ぶらりんになっていた「今後の治療の有無」。ようやく結果が出て……抗がん剤治療をすることに。正直、涙が出そうになりました。激しいショックと、抗がん剤があまりにも怖くて、先生に「抗がん剤って本当に効果あるんですか?」と軽くキレてしまった私。だって抗がん剤、怖いもん。でも、先生の言葉で、なんだかとても安心したことを覚えています。抗がん剤治療をする覚悟も固まりました。「30万円のお高いカツラでも買う! 私の心の平安のために!」と以前は思っていましたが、いざ実物を買うとなると、「本当ににいいの……?30万円……」と揺れて揺れて。結局もう少し考えることにしたのでした。そんな私に、抗がん剤治療の先輩である、フルダテさんがくれたアドバイスとは……。昔、本当に似合わなかったので、このときも髪を短くするのが本当に嫌でした。それなのに、治療のために切らざるをえなくなって……。気付けば、「この人より、私のほうが不幸」と無意識のうちに比べて、不幸マウンティングを取ってしまって。そんな自分の不幸に酔っぱらっていた私ですが、美容師さんは心地よく酔いを覚ましてくれたのです。お母さんが弱っていくところを間近で見ていた経験は、とてもしんどいものでしょう。そのしんどさを、やさしさに変えることができた、とてもすてきな美容師さん。できれば私も、そんなふうになりたいなと、とても自然に思うことができました。彼のおかげで、似合わないと思っていたショートカットが似合うこともわかり、「嫌だな~」しかなかったこの時期が、ちょっと楽しいものになったのでした。ー------------------------抗がん剤治療を控えて、しんどい時期に、この美容師さんに出会えてよかった、とりだまりさん。つらいことがあると、無意識に人に当たってしまうこともありますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年10月01日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。術後10日目、そろそろ退院する日も近そうですが……。★関連記事:「えっ、いつまで?」手術後の行動制限にショック! 思わず涙が出て… #子宮頸がんゆる闘病記 27術後10日目、まだ尿を出したという感覚が戻らず、看護師さんに導尿してもらいました。退院するには、導尿が50mlを切らないといけないらしく、自分で尿を出しきれないと、退院後も自己導尿をしないといけないため、「尿感覚よ、戻れ!」と思いながら、とにかく院内を歩きまくりました。こんな物が自分のおなかに入っていたなんて……。そして、がんと一緒に摘出した子宮筋腫がデカ過ぎてびっくり!術後は、下っ腹がめっちゃスッとしました。まぁ、子宮と卵巣の分も減っちゃっているわけですが……。子宮頸がんの場合、4cmというサイズが、1B1期→1B2期へのランクアップの基準になるそう。ああ、本当に嫌だ。というわけで、手術入院はなんとか無事に(?)終えることができました。このときはまだ「がんは4cm以上だったけれど、病理検査の結果次第では、もしかすると抗がん剤、やらなくてもいいのでは!?」と、むなしい期待を抱いておりました。4cm超えとはいえ、がんは子宮の扁平上皮内(へんぺいじょうひない)にとどまっていて、手術できれいに取れたんじゃないかなー、と。先生の「1B2期で、4cm以上」という診断で、抗がん剤フラグはしっかり立っているわけですが、「抗がん剤やるよ!」と言われるまでは、諦めきれないのが、がん患者心です。そんなこんなで、抗がん剤をやるかどうかは、次回の通院まで持ち越されたのでした。ー------------------------摘出した子宮筋腫が本当に大き過ぎて、がん(子宮と卵巣)の存在がかすんで見えたと、とりだまりさん。そんなに大きな筋腫がおなかにあったかと思うと、驚いてしまいますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年09月24日