婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第49回は、元カレと復縁してうまくいくのか、いかないのか、これまで見聞きしたエピソードを3つご紹介します。1.「復縁は悪縁の始まり」という女性【結婚引き寄せ隊】vol. 49それは30代半ばのAさんの場合。20代のときから別れたり、くっついたりしている同年代の彼氏がいました。もともと仕事関係で知り合った元カレのほうから、熱烈にアタックされて、付き合い始めたAさん。付き合った当初はラブラブで楽しい日々を過ごしていたそうですが、1年経つ頃になると、カレの様子に変化が起こります。なんだかそっけない日が続いたかと思ったら、「別れてくれ」という一方的なメールを最後に、音信不通に。突然の別れに動揺していたAさんでしたが、元カレの友人から「あいつは他に好きな女性ができて、いまは新しい彼女がいる」と知らされ、踏ん切りがついたのだそう。その後は仕事も充実してきて、やっと心の平穏が訪れた時に「オレが間違ってた」と、元カレから何度も連絡がきて、結局Aさんはヨリを戻しました。その後も、別れたり、くっついたりを繰り返し、いわゆる腐れ縁のような状態に。そしてまた、いまは別れているものの、思い出したかのようにまた連絡が来て復縁を迫られているのだとか。30代半ばになり、将来のことも考えるようになったAさんは、この彼との縁が本物かニセモノか、考えあぐねている様子。ただ、「復縁は悪縁の始まり」だと言うAさんですから、今度はヨリを戻さず、新たな良縁を探すことを選ぶかもしれません。ヨリを戻したときに、心からうれしい気持ちになるのか、それとも振られたから戻ってくるのがうれしいと思い込んでいるだけなのか、見極めることがポイントのようです。2.「復縁のおかげで愛が盛り上がる」という女性それは20代後半のBさんの場合。アウトドア好きの仲間が多いBさんは、豪快に飲んで食べて、その場を楽しく過ごすことが大好きだという、明るい女性です。そんな趣味の仲間のなかに、Bさん好みのワイルドな男性がいて、Bさんからのアプローチで付き合うようになりました。ところが、付き合って半年過ぎた頃に、なんと同じ仲間内で気になる男性ができてしまったBさん。豪快なBさんはハッキリとワイルドな彼氏に「好きな人ができたから」と言い、アッサリと破局してしまいました。それから新しく気に入った男性とは結局うまくいかなかったそうですが、ふたりが仲良くしている場面が見たくない元カレは、次第に仲間の集まりには参加しなくなったそうです。そんなある日、衣替えで部屋の整理をしていたBさんが、元カレの品が部屋に残したままになっていることに気づいて、連絡。未練があった元カレは喜んでBさんのところへ行き、そこで「やっぱり元カレといると居心地がいいかも」と思い、これまたアッサリと復縁したのだとか。Bさんいわく「復縁のおかげで前より愛が盛り上がるよ」ということで、以前よりもさらに大事にしてもらえる状況に、満足しているのだそうです。女性のほうから相手を振っていると、男性も相手を忘れられず気持ちを引きずっていたことや、へんな駆け引きをしないBさんだからこそ、復縁でさらに盛り上がるところもあるのでしょうね。3.「あえて静観すると答えが出る」という女性それは30代後半のCさんの場合。婚活していて知り合った、誠実そうなサラリーマンの男性と何度かふたりで食事に行くことがあったそうです。婚活では、だいたいが「3回までに勝負が決まる」といわれていて、3回会うまでに結論が出ないときは、見送りになることがほとんど。Cさんも同じく、そんな婚活の「3回説」に則って相手を見て、お互いに3回会っても好印象に変わりがなかったことから、正式にお付き合いすることになったのだそう。晴れて恋人同士になったふたりは、ともに30代後半ということもあり、恋愛気分はなく、「家庭を持ったらどうしたいか」という、具体的な話をすることが多かったようです。ただ、Cさんは結婚相手にふさわしいと思った彼氏とあまりにも順調にいきすぎて、マリッジブルーのようになってしまい、「一度冷却期間を置きたい」と伝えてしまいます。すると彼氏も同じ考えだったのか、同意した結果、別れることに。婚活では、次から次に出会う機会はあるものの、実際にそのなかで心に響く相手に出会うかどうかは、また別の話。Cさんは気持ちの整理がつかなくて、とりあえず「静観すると答えが出るから」と話していたある日、元カレからまた連絡が来たのだとか。ここからまた復縁するのか、しないのか、「会ったときの気持ちに素直に従う」ということでした。一度別れると一切会わない、連絡先も消去するという人もいれば、友達として違う関係性となる人もいて、さまざまな恋愛事情があります。どんな選択をするにしても、明るい未来が望めるほうを歩んでいけるといいですよね。©101dalmatians/Gettyimages©RgStudio/Gettyimages©jacoblund/Gettyimages
2020年09月12日誰にでもある初恋の淡い思い出。青春時代ならではのほろ苦い記憶や胸の高まりは、いくつになっても忘れられないもの。そこで、そんな気持ちを思い出させてくれる珠玉の1本をご紹介します。それは……。世代を超えたラブストーリー『チィファの手紙』【映画、ときどき私】 vol. 321姉のチィナンを亡くしたばかりのチィファは、そのことを伝えるため、姉の同窓会へと向かっていた。ところが、会場で姉と間違えられたチィファは、姉が亡くなったことを言えないままその場を後にする。そんななか、チィファの前に現れたのは初恋の人チャン。しかし、姉に想いを寄せていたことを知っていたチィファは、姉のふりをしたまま連絡先を交換するのだった。その後、チャンとの関係を誤解した夫はチィファのスマホを破壊。そこで、チィファはチャンに一方的な手紙を送りはじめることに……。本作は中国で大ヒットしたのに加え、中国のアカデミー賞といわれる「金馬奨」でも最優秀主演女優賞、助演女優賞、脚本賞の3部門でノミネートされたほど話題となった作品。今回は見どころなどについて、こちらの方にお話をうかがってきました。原作・脚本・監督を務めた岩井俊二監督これまでに数々の作品で、多くの観客を魅了してきた岩井監督。本作は、今年1月に日本で公開され、人気を博した『ラストレター』と同じ題材を中国に舞台を移して描いています。そこで、監督にとって初の中国映画となる現場で感じたことや手紙の魅力、そしていまの心境について語っていただきました。―今回、中国での映画制作は初となりましたが、本国で公開されたときの反響をどのように感じましたか?監督中国の映画市場は非常に巨大ですし、僕らが作ったのはあくまでもアート映画だったので、最初は上映してもらえればいいかなくらいでした。公開して2週間くらいはハリウッド映画の『ヴェノム』がスクリーンのほとんどを席巻していましたが、そのなかで2番手争いをしていたのは、実はこの作品と『名探偵コナン』だったんです(笑)。でも、僕らの作品は中国映画だったので、日本人対決というよりも、中国映画として1位をキープできてよかったなという感じでしたね。―監督はもともと中国でも人気が高いですが、そのなかでこの題材を選んだ理由を教えてください。監督中国には長年ファンでいてくださる人たちがいたので、感謝の気持ちが伝えられる映画がいいかなと考えていたんです。そのなかで今回の企画を選んだのは、1995年の『Love Letter』と重なるところがあったから、というのもありました。実際にこの映画に取り掛かったのは、3~4年ほど前からですが、中国チームとやりとりをはじめたころから数えると10年越し。準備も含めるとけっこう長かったなと思います。自分から挑戦しないと、よりよい作品は生まれない―作品を仕上げるなかで、中国の方々にとって違和感のない映画にするために、かなり細かい部分までリサーチをしたそうですね。特に苦労した部分はありましたか?監督回想シーンは30年くらい前の話になるので日本でいうと平成のはじまり頃ですが、中国では文化大革命が終わったあと。いまとは風俗や景色もまるで違うので、ローカライズにはかなり時間をかけました。セリフを1行ずつチェックされ、アドバイスを受けることも。そこで、自分のやりたいことが修正されたこともありましたが、終わってみるとその修正がネガティブな結果になったことはほとんどありませんでした。むしろ、それによって思いがけないエピソードが膨らんでいった部分もあったくらい。たとえば、 日本版では主人公には子どもが2人、お姉さんには1人いる設定ですが、一人っ子政策や社会状況を踏まえて、中国版では主人公に子どもが1人、お姉さんには2人と逆にしてみたりしました。結果弟のシーンが膨らんで映画の重要な柱の一つになりました。最初は苦行みたいに感じたこともありましたが、それによって一回りも二回りもよくなっていったので、いまでは自分のモノづくりにおいて「これでいいだろう」と思うのではなく、「自分から挑戦していかないと、よりよい作品は生まれない」と考えるようになりました。―では、中国のキャストやスタッフと一緒に仕事をされてみて、何か学んだことはありましたか?監督一番思ったのは、スタッフの私語があまりないことですかね。日本の現場ってけっこうおしゃべりしていい空気があるんですけど、一般の職場だったらあまりしゃべらないですよね……。今回プロデューサーを務めてくれたピーター・チャンが撮影している別の現場も見学させてもらいましたが、巨大なスタジアムがシーンとしていて、そのなかで聞こえているのは指示を出している人の声だけ。非常に緊張感のある現場で、すごいなと思いました。実は前から日本の現場はおしゃべりだなと少し気にはなっていたんですが、改めてそういうことを感じたところもありましたね。でも、しゃべってる人たちに「おしゃべりするな」と言って歩くのもなんかやるせないし、感じ悪いので自分の現場で実践するとなるとなかなか難しいのかなとは思いますが(笑)。手紙にまつわる仕草には情緒があり、惹かれるものがある―確かに難しいかもしれないですね……。では、本作のモチーフにもなっている手紙についておうかがいしますが、これまでも手紙に関する作品を監督は撮られています。手紙にまつわる原体験があれば教えてください。監督僕は仙台で生まれ育ったあと、横浜の大学に入ったので、そのころは友達から手紙がよく来ていました。LINEも何もない時代でしたけど、お互いに手紙を送り合うのはけっこう楽しかったですね。そういうことは、手紙を振り返ったときの懐かしい思い出としてあります。あとは、書簡体の小説を読んだりとか、手紙をエピソードにした作品を目にしたりしているうちに、やってみたいという思いがだんだん積もっていった気がしますね。―デジタルの発達によって手紙は廃れつつありますが、だからこそ惹かれるものがあるのでしょうか?監督『Love Letter』では主人公がワープロを使って手紙を書くスタイルでした。かつては手紙を書くという所作はありきたりだったので変化を求めたわけですが、今回は便せんにペンで書くという一番オーソドックスな手法を取りました。改めてカメラを通して見ると、手紙を書く仕草にも読む仕草にも情緒があるんですよね。歴史があるからなのか、失われつつあるせいなのか、見ていてしみじみと自分のなかに去来するものがありました。スマホで同じことをしても、風情がないですよね。映画を作る側からすると、いろいろな仕草や佇まいが新しい端末によって相当変わってしまったので、名残惜しい気はしています。たとえば、昔だったら電話のシーンで、まず誰かが受話器を取って、「ちゃん、電話だよ」と声を掛けて、人が来るみたいな動きがありましたが、いまだと一瞬で終わってしまって、人の交流がないですから。こうやってどんどんいろいろなものが失われていくのは、心配ではありますね。時代の鏡となるものを作っていると改めて気がついた―2020年は新型コロナウイルスという大きな出来事がありましたが、そのなかでも『8日で死んだ怪獣の12日の物語』など、新しい試みで作品を作られました。ご自身の映画人生においても、新たに気づかされることもありましたか?監督まだ振り返れる段階ではないと思いますが、ミニシアターの大変な状況を目の当たりにして、自分がいかにミニシアターと深く関わっていたのかということを改めて考えさせられました。あとは、僕のように作品を作る立場の人間ががんばって現場を作っていかないといけないんだ、ということも意識させられて、自分のなかでは逆にエンジンがかかったように感じています。―リモートで映画を作ることも、いままでなら考えられなかったことではないでしょうか。監督そうですね。でも自分たちが作っているものは、時代の鏡みたいなものなんだなと思いました。たとえば、通常ならいろいろなアングルで撮ろうとするところも、緊急事態宣言中に映像を撮るうえでは、不思議と必要性を感じませんでしたが、理由はそれがいまの状況にかみ合わないというか、このコロナ禍を映し出さないように思えたから。そんなふうに、映像のアングルにまで影響を与えているという意味でも、今年はとんでもない年になってしまいましたね。いままではあまり強く意識していませんでしたが、こういうことが起こると、映画というのは時代が映り込んでしまうものなんだ、ということに改めて気づかされます。―今後の作品づくりにおいて、影響を与えているところもありますか?監督世界中がそうですが、「撮影現場を簡単には組めないなかでどうしていくのか?」ということを考えなければいけないなかで、まだ答えが出ていないですね。行定勲監督とも電話で話しながら、今後の対策をお互いに相談し合っているところですが……。いまは“やれること”と“やれないこと”がすごくはっきり分かれているので、工夫するしかないんだと思っていますが、本当に難しいですね。文化を通して、プラスのイメージを伝えていきたい―そういった制限があるなかで、いまやりたいこととは?監督自分なりのいまを描こうと思った部分に関しては、『8日で死んだ怪獣の12日の物語』で一旦形にはしてみましたが、次に関しては、持っていたアイディアがすべてコロナ以前に考えていたものですから、「はたしてこのなかから作品にできるものがあるのだろうか」というのは、いまの落ち着かない状況のなかだと見つけにくいところだと思います。いままでも病気や災害などいろいろなことがありましたが、去ったら去ったで、人はわりと忘れやすいものだという気がしているので、もしかしたら10年後にはあまり思い出さないことのひとつになっているかもしれないですよね。記憶として消す必要はないですし、消してはいけないものでもありますが、忘れることが必ずしも“悪”だと僕は思っていません。これからも繰り返されることはあるかもしれないですが、これもそのひとつなのかなと。いまのところはしばらく見守るしかないと思っています。―こういった状況で、監督のモチベーションとなっているものを教えてください。監督自分が子どものころを振り返ってみると、ベトナム戦争があったり、公害の問題があったり、オイルショックがあったり、70年代は相当暗い時代でした。ただ、そういう居心地の悪いところからだんだんと右肩上がりになり、明るくなっていくのを子どもながらに体感したことは覚えていますね。そういう兆しや浮揚感を小説や音楽、映画、漫画といったものから嗅ぎ取っていたので、文化として世に放つことの意味は、すごくあると僕は感じています。80年代に、スティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが子どもたちに夢を与えたいと言っていた記事を読んだことがありましたが、そんなふうに文化が時代のムードを作っていくことができるんじゃないかなと。さりげないものでもいいので、プラスのイメージを伝えられたらいいなと最近は思っています。淡くて美しい物語に心が動く!中国の実力派キャストが顔を揃え、日本版とはまた一味異なる物語を楽しむことができる本作。現代のデジタルなコミュニケーションでは味わうことのできない手紙の温もりと、そこで交錯するそれぞれの思いに、切なさとトキメキで心が満たされるのを感じてみては?引き込まれる予告編はこちら!作品情報『チィファの手紙』9月11日(⾦)新宿バルト9他全国ロードショー配給:クロックワークス© 2018 BEIJING J.Q. SPRING PICTURES COMPANY LIMITED WE PICTURESLIMITED ROCKWELL EYES INC. ZHEJIANG DONGYANG XIAOYUZHOUMOVIE & MEDIA CO., LTD ALL Rights reserved.©Munehiro Saito
2020年09月10日夏休みシーズンが終わりを迎え、日常生活へと戻るなか、何となくやる気が出ないという人も多いのでは?そこで、どんな危機的な状況に追い込まれても、信念を貫くために戦い続けた男たちの実話を基にした感動作をご紹介します。それは……。『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』【映画、ときどき私】 vol. 320パリで自閉症の子どもたちをケアする団体を運営しているブリュノは、ドロップアウトした若者たちを支える団体を取り仕切るマリクとともに、社会からはじかれた子どもたちを救おうと日々奮闘していた。どんなに問題のある子でも断らないため、施設はいつも満員だったが、無認可で赤字経営のため政府の監査が入り、閉鎖の危機へと追い込まれてしまう。そんななか、新たな事件が彼らを襲うことに……。主人公を演じるヴァンサン・カッセルとレダ・カテブという2人の名優による熱演もさることながら、力強いメッセージを放つ本作は、本国フランスで200万人の動員数を突破したのを皮切りに、ヨーロッパ各国で大きな反響を巻き起こしたほど。そこで、作品に込めた思いについて、こちらの方にお話をうかがってきました。エリック・トレダノ監督人気作『最強のふたり』を手掛けたことで知られ、世界中にファンが多いトレダノ監督。普段、映画作りはオリヴィエ・ナカシュ監督と2人でコンビを組んでいますが、今回の取材ではトレダノ監督おひとりに、本作を制作する過程の苦労や子どもたちとの交流から学んだことなどを語っていただきました。―本作は、ブリュノとマリクのモデルとなったステファン・ベナムさんとダーウド・タトゥさんの実話が基に描かれていますが、この映画の大ヒットを受けて、彼らが運営する団体にも影響を与えたことはありましたか?監督そうですね、すでに変化はいくつか感じていますよ。たとえば、フランスでは国会の上院と下院の両方で上映会を開催し、マクロン大統領と夫人にも観てもらうことができたので、政治関係にもアプローチができました。これは大きな一歩だったと思っています。実際、本作のモデルになった団体も映画の公開と同時に当局との話し合いがスムーズになり、認可を受けることができたそうなので、彼らの環境もガラリと変わりました。―1本の映画によって国をも動かしてしまうとは、改めて映画の力を感じる出来事ですね。監督ほかにも同じような団体がいくつかありますが、この映画がきっかけとなって彼らに対する認識も同様の変化があったと聞いています。あとはフランスだけでなく、オランダやドイツなど、ほかの国においてもこの作品の上映があったのちに、こういった仕事の大変さや存在意義、さらには自閉症というのがどういった病気なのか、ということが見直されたそうです。コミュニケーションの方法は言葉だけではないと知った―素晴らしいですね。では、ステファンさんとダーウドさんと交流を続けるなかで、監督自身が影響を受けたことはありますか?監督彼らと出会ったことによって学んだのは、「“言語”というのはひとつではない」ということ。つまり、あくまでも言葉は相手とコミュニケーションをとる方法のひとつであって、ほかにもいろいろなやり方があるということです。そのなかで、僕と共同監督のナカシュにとってのは“言語”は映画であり、映画を通してやるべきことを伝えていくのが自分たちの任務であるということに改めて気づかされました。そんなふうに、コミュニケーションの方法はひとつではないということを知れたのは、彼らとの出会いから一番影響を受けたところじゃないかなと思います。―彼らと出会ったのは26年も前で、そのときからナカシュ監督と一緒にいつか映画にしたいと思われていたそうですが、いまこの作品を作ろうと思ったのはなぜですか?監督出会ったときは、彼らの団体もまだスタートして間もなかったですし、僕たちもまだ“言語”としての映画がどういうものかというのがわからず、試行錯誤しながらという状態でした。それに、当時はショットの使い方をどうするか、今回のように素人を使っても映画ができるものなんだろうかといったことがわからなかったですし、先にやらなければいけない映画がほかにもたくさんありましたから。そうやっていろいろな作品に取り組んでいくなかで、だんだん“言語”としての映画がわかってきたので、いまがいいタイミングだなと。つまり、「いまこそ社会の深い部分を語るべきときがきた」と感じたということです。突発的な問題が起きることもあって大変な現場だった―今回は撮影中にトラブルが起きたこともあったそうですが、一番大変だったのはどんなことでしょうか?監督この作品では、実際に自閉症の子どもたちに出演してもらったので、撮影現場では本当にいろいろなことがありました。というのも、彼らはカメラの前で演じた経験もなければ、演じている認識もありませんからね。問題が突発的に起きてしまったこともありましたが、作品に信憑性を持たせるためには重要だったので、医師や心理学者の方々ときちんと話し合いを重ねて出演してもらいました。現場には、本物の支援員たちにも来てもらったので、彼らが何とかうまく収めてくれた感じでしたが、ヴァンサン・カッセルなどの俳優がいると、子どもたちは「俳優ってどんな感じなの?」とかセリフと違うことを言ってしまうことも……。いっぽうのカッセルも支援員にいきなり質問を始めてしまって、中断したことがありましたが、そんなふうにいろいろなことが起きましたね(笑)。―そのなかで、忘れられないシーンなどもありましたか?監督おもしろかったエピソードとしては、ジョゼフという役を演じた自閉症の子が役になりきってしまい、台本に書かれていないことを言い出しちゃったときのこと。問題を起こすたびに、「次はできるよ」みたいな意味を持つフレーズをたびたび言うようになったんです。それを聞いたとき、この言葉に信憑性があると思ったので、実際に劇中でも何度も使うことに決めましたが、そんなふうに即興で対応することもありました。感性豊かな子どもたちから学ぶことは多かった―実際に自閉症の若者たちと時間をともにするなかで、彼らに感銘を受けた瞬間があれば、教えてください。監督彼らは本当に感性が豊かなので、学ぶことはたくさんありましたね。イライラして飛び跳ねたり、叫んだり、壁を叩いたりというのがよくある自閉症の症状だと思われがちですが、それはあくまでも氷山の一角。彼らとじっくり時間をかけて付き合っていくと、彼らは私たちとは違う現実や社会のなかで生きていることがわかるんですよ。―具体的に、どのような部分にそれを感じましたか?監督まず彼らを見ていて、何よりも好ましいと思ったのは、まったくエゴがない人たちであるということ。たとえば、いまはSNSで自分がいかにほかの人より素敵かとか、頭がいいかとか、こんなバカンスを楽しんでいますよ、みたいなことを見せびらかそうとする人が多いですよね?そんなふうに、他人よりも上になろうとするような考え方があふれているなかで、彼らは相手へのフィルターなしで接してくれるんですよ。他人と比較するような部分をすべて脱ぎ捨てて付き合えることは新鮮でしたし、そういうところに、すごく安らぎを感じました。現場で彼らと触れ合ったあとに、また普段の生活に戻ると、自分のいる社会のほうが騒々しくて、人との関係がギクシャクしているのを感じたほど。本当に彼らから教えられることは多かったので、また彼らと一緒に仕事がしたいなと思っています。―厳しい時代を生きる日本の観客にとっても、非常に響く作品だと思うので、最後に監督からメッセージをお願いします。監督僕はこれまで2回日本に行ったことがありますが、そのたびに日本人はいかに礼儀正しくて、きちんとしている方々かというのを感じているので、またぜひ行きたいですね。前作『セラヴィ!』では、仕事に対する向き合い方などが日本のみなさんにも共通する部分があって楽しんでいただけたと聞いていますが、今回のようなハンディキャップをテーマにした作品に対してみなさんがどう感じるのかを知りたいので、ぜひ感想をお待ちしています。スペシャルな1本が背中を押してくれる!自閉症の子どもたちの現実を映しつつ、他人への献身や思いやりといった普遍的な部分を描いた本作。揺るぎない信念を持つ人たちの強さは、きっと観る者にも大きな“気づき”を与えてくれるはず。つい忘れがちな心の声に従って生きることの大切さについて、改めて考えてみては?胸に刺さる予告編はこちら!作品情報『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』9月11日(⾦)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー配給:ギャガ© 2019 ADNP - TEN CINÉMA - GAUMONT - TF1 FILMS PRODUCTION - BELGA PRODUCTIONS - QUAD+TEN© Philip Conrad
2020年09月10日長年にわたって子どもから大人まで愛され続けているキャラクターのひとりといえば、クレヨンしんちゃん。毎年公開される劇場版を楽しみにしている人も多いのでは?今年は公開延期に見舞われていましたが、いよいよ『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が9月11日に待望の公開となります。そこで、こちらの方に見どころをうかがってきました。写真・黒川ひろみ(りんごちゃん)声優初挑戦のりんごちゃん!【映画、ときどき私】 vol. 319本作でテーマとなるのはラクガキ。地上のラクガキをエネルギーに浮かぶ王国「ラクガキングダム」がエネルギー不足による墜落の危機に直面し、地上に侵略するところから物語は始まります。そのなかでりんごちゃんが演じるのは、人間たちに無理やりラクガキをさせる「ウキウキカキカキ作戦」を実行した防衛大臣の命を受け、地上の人間にラクガキをさせる指導官のリンゴ、イチゴ、メロンのなんと3人。そこで、しんちゃん映画史上初となるひとり3役に挑戦した感想やこれからやってみたいことなどについて、語ってもらいました。―まずは、声優に初挑戦してみて、いかがでしたか?りんごちゃんひとり3役が初めてのことだと聞いたときはめちゃくちゃうれしかったので、最初は「ひとりは武田鉄矢さん風で、ほかは高い声でかわいい感じにして……」といろいろな声まねを想像してたんです。でも、実際は自分の声をベースにシーンによって声質やトーンを変えたりすることのほうが多かったですね。そのなかでも見てほしいのは、私が演じている2人が同時にしゃべったり、叫んだりしているシーンです。―ほかにも、個人的に好きなシーンはありますか?りんごちゃんもちろん、担当したところは全部お気に入りですが、後半に感動的なシーンがあってすごくグッとくるので印象に残っています。あと、実は3役以外にも声を出していて、マツケンサンバを歌っているシーンでは、「普段のものまねと同じようにいろんな声で歌っていいよ」と監督が言ってくださったので、6人の声まねを順番に交えながら歌わせていただきました。なので、リンゴ、イチゴ、メロンも入れたら、9役ということですね!ぜひ、歌のシーンはしっかりと聞いてください。ほかには、劇中で「スターティン!」と言っているところもあるので、楽しみにしてほしいですね。最近は、子どもたちがまねしてくれることも多いので、上映中に喜んでもらえたらうれしいです。これからもいろいろな役に挑戦してみたい―そんなふうに声色を変えるのは得意だと思いますが、いつものように自由に声を出すのと、映像と声を合わせるのとでは違う難しさもあったのではないでしょうか?りんごちゃん確かに、難しかったですね。一言のセリフでも、簡単にはOKをもらえないときもありました。声を使うお仕事は好きなんですが、最初は口の動きにうまく合わせられないこともあって……。でも、そんなときに気がついたのは、「役とシンクロすればいいんだ」ということ。前半は緊張からガチガチに体も固まってしまい棒読みになっていましたが、体を使って感情を表現するようになってからは役にもなりきれたので、後半は自由に楽しくできました。―では、声優のお仕事をもっとやってみたいと思うようになったのでは?りんごちゃんそうですね。やってみたいと思うのは、本人役で出ること。りんごちゃんとしてアニメ作品に出ることが夢です。でも、声を使い分けることがとにかく好きなので、男性でも女性でも子どもでもいいので、いろいろな役の声に挑戦したいと思っています。―今回の経験をきっかけに、新たに発見したこともありましたか?りんごちゃんそれはありましたね。特に、リンゴ、イチゴ、メロンの3役では、いつもの自分の声をどう使い分けるかが課題だったこともあり、普段なら出さないような声も出しました。新しい人が私に降りてきそうな予感がしているので、“ニューアップル”の誕生になりそうです(笑)。人との絆の大切さを忘れないでほしい―(笑)。ちなみに、しんちゃんは物心ついたときから一緒に育ってきたキャラクターだと思いますが、好きなところを挙げるとすればどんなところですか?りんごちゃん実は、私はお父さんのひろしが理想の男性のタイプなんですよ!そう思っている女性ってけっこう多いんじゃないかなって勝手に思っているんですけど……。というのも、特に映画版だと家族を守るために奮闘するかっこいいシーンや活躍している姿をたくさん見られますからね。靴下がくさいことで有名ですけれど、それも仕事をがんばっているからくさいんだろうなと思うと、なんか母性本能をくすぐられるというか、男性として気になる存在です(笑)。―では、りんごちゃんが思う「クレヨンしんちゃん」作品の魅力とは?りんごちゃん私も“子りんご”のときから見ていますが、年齢や性別関係なくグッとくるところが多いので、本当に親子で楽しめる作品だと思っています。今回の見どころは、ズバリ「絆」。家族や友達との絆が描かれていますが、子どもでも大人でもそういうことは大切なので、「人の絆を忘れずに」というのを感じてほしいです。―ぜひ、みなさんにも注目していただきたいですね。それでは、ご自身が今後挑戦したいことはありますか?りんごちゃんスターティンしたいことは、つねにたくさんあるタイプなんですけど、最近はメイクやファッションに関するお仕事をしたいなと思っています。たとえば、自分のブランドを立ち上げて、着心地のいい服を作ったり、かわいく見えるメイクを発信できたりしたらいいなと。あとは、私も絵を描くのが好きなので、この映画みたいに描いた絵が動くようになったらいいなと考えています。ぜひ、スターティンしたいですね!忙しい日々で一番幸せを感じる瞬間とは?―メイクやファッションにおいて、こだわっていることがあれば教えてください。りんごちゃんどれもこだわりがあるんですけど、たとえばメイクなら“整形メイク”みたいな感じで、いろいろと駆使しているので、リップもノーズシャドウもハイライトもアイラインも、全部にこだわりが詰まっています。そのなかでも特に好きなのは、リップ。というのも、リップひとつでその日の仕上がりもけっこう変わるので、ファッションに合わせて色や濃さを選ぶようにしています。―忙しい生活が続いていると思いますが、そのなかで幸せを感じる瞬間はどんなときですか?りんごちゃんおそらくみなさんにも共感してもらえると思いますが、「食べる・寝る・映画を観る」みたいなことが基本だと思います。あと、この仕事をしていてラッキーだなと思うのは、イベントやロケで地方に回ることが多いので、そのときに各地の名産を食べられることですね。それから写真を撮るのもすごく好きなので、いろいろな場所で撮った写真を見返しているときが私にとって癒しの時間です。―ちなみに、ブレイクしてうれしい反面、困っていることなどはないですか?りんごちゃん私はお買い物が大好きなんですけど、周りにご迷惑をおかけしてしまうときもあるので、前ほどあちこちに行けなくなったことはありますね。最近は、パッと選んだらサッと買うことが多いですが、商品を見たり選んだりしている時間が好きなので、ゆっくりお買い物を楽しみたいなと思います。楽しいときは思い切り楽しめばいい―それでは最後に、いつも笑顔で明るいりんごちゃんから、読者に向けて前向きでいられる秘訣を教えてください!りんごちゃん私は会う人たちと会話を楽しんだり、少しでも元気でいられたりするように常に意識しているので、無理やりでも口角を上げるようにしています。そうするだけでも、けっこう変わることが多いですから。私がよく言っているのは、「落ち込んだときはとことん悩めばいいし、楽しいときは思い切り楽しめばいい」ということ。ぜひ、みなさんも実践してみたらいいんじゃないかなと思っています。インタビューを終えてみて……。最初から最後まで、取材陣を笑顔でいっぱいにしてくれたりんごちゃん。明るいオーラからはたくさんの元気をいただきました。劇中で9つの声色を操るりんごちゃんが見せるニューアップルっぷりは、必見です!しんちゃんたちの奮闘に子どもも大人も夢中!これまでに数多くの人気作を生み出してきた『映画クレヨンしんちゃん』シリーズ。第28弾となる本作は、前代未聞のラクガキ・アクション超大作としてすでに高い注目を集めています。しんちゃんとラクガキの仲間たちと一緒に、この夏最後の“冒険”に出てみては?ストーリー空に浮かぶ王国「ラクガキングダム」は、自由なラクガキをエネルギー源としていたが、近年地上でラクガキが減っていたため、エネルギー不足から滅びようとしていた。そこで王国軍は国の命運をかけて、地上・春日部へと進撃を開始することに。そんななか、描いたものが動き出すという王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられた勇者は、なんと“ちょ~お気楽5歳児”の野原しんのすけだった。はたして、しんのすけと描きだしたラクガキたちは世界を救うことができるのか……。笑って泣ける予告編はこちら!作品情報『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』9月11日(金)全国東宝系にて公開配給:東宝©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020
2020年09月09日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第48回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その16をお届けします。1. 甘えん坊の男【結婚引き寄せ隊】vol. 48それは個室で行われるプチお見合いのようなスタイルの婚活パーティに参加したときのこと。30代、40代の働き盛りの男女が集まり、個室に移動して、1対1でお互いのことを話し合います。何人かの男性と話した後に、その男性がやってきました。「はじめまして〜」と、頭を少しさげて笑顔を見せるポロシャツ姿の男性は、いい人そうな印象。こちらも笑顔で返し、自己紹介から始まります。お互いの仕事や趣味、結婚観などを短い時間の間に話さなくてはいけないため、どうしても駆け足で話すことになりがちな婚活パーティの場。とはいえ、短時間で相手を選んだり、選んでもらったりしなくてはいけないので、つい次々に話を進めようとしていたら、「そうやって話をリードしてくれる女性って、いいですよねえ」と言う男性。ちょっと前に出すぎたかなと心配する私をよそに、いい人そうなその男性は、「いつも僕は女性に甘えることが多くて」「僕がだらしないので何でもやってくれる女性を探しにきたんです」などと、こちらを甘えてもいい相手だと判断したのか、それまで無口だったのに、どんどん自分の気持ちを話してきます。話す時間終了ギリギリまで、「甘えられる女性が好み」と何度も話す男性に、そんなつもりのない私は「そうですか……」としか言えません。やっぱり、最初から依存することありきで話をすすめてくる男性は厳しい……と、やれやれと思ったのでした。2. 文面に(笑)が多すぎる男それはある婚活サイトで出会った男性のこと。名の知れた製造小売業で働くその男性は、年収も高く、いわゆる結婚相手としては、なかなかの好条件の持ち主でした。ただ、婚活サイトのプロフィール欄に提示されている写真はあまり写りがよくなく、さらにボケている写真で、いまいち外見がつかめません。とはいえ、趣味の部分などはこちらとも一致しているところが多く、コンタクトをとるようになると、その男性の対応はソツがなくスムーズ。かたすぎる文面でもなく、フランクすぎる文面でもなく、私にとって“ちょうどいい”感じだったんです、一点を除いては。その一点とは、メールの文面にやたらと「(笑)」が多かったこと。最初の頃はあまり気にしていなかったのですが、たいして面白い話をしていないときも、文末につけてくる「(笑)」に、「……あれ?」と少しずつ違和感が。たとえどんなに短い文章でも、必ず入ってくる「(笑)」。次第に「またか」と思うようになりました。実際に会う機会があり、会ったあとのお礼のメールを送ってくれるところはきちんとしている印象でしたが、「今日はありがとうございました(笑)」と、ここでも私にとってはつける必要がないと思う箇所に「(笑)」が…。ほかにもいろいろと気になるところがあり、結局は連絡することがなくなりました。気にならない人にはどうでもいいことだと思いますが、気になることが多くなると、なかなか難しいなあと思ったのでした。3. 同棲を推奨する男それはある飲み会に行ったときのこと。20代から40代まで、幅広い年代が集まっていたその飲み会では、「家にひとりでいてもやることないから」という出会いを求めるシングルの男女がわんさかいました。飲みながらみんなの恋愛観や結婚観を聞いていると、20代でも「早く結婚したい」という結婚願望の強い女性から、40代でも「まだしばらく落ち着きたくない」と話す男性など、さまざま。いろいろな視点からの話を聞くのも面白いなと思っていたら、まだ落ち着きたくないと言っていた40代の男性が、「やっぱりさ、絶対に同棲しないとお話にならないから」と言い始めました。みんなで話を聞いていると、その男性はこれまで恋人とは必ず同棲してきたのだとか。同棲メインで考えるから結婚していないのか、落ち着きたくない気持ちが強いから結婚を考えないため自由な関係を好むのかはわかりませんが、「同棲と結婚は似たようなもんだから」と言いいます。私は、そういう男性に引きずられて婚期を逃すことになったら大変だから同棲には賛成できないことを伝えました。すると、「まあそういう考えもあるよね。でも……」と、同棲すると見えなかった面が見えるしメリットばかりだと言い張る男性。結局のところ、年代問わず、同棲するかしないかはそれぞれ考えが違うものの、固定概念として同棲ありきで相手探しをする男性は、厳しいなあと思ったのでした。婚活していると、普段は知り合わないようないろいろなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけて、すてきな人を見つけてくださいね。©DeanDrobot/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages©Antonio_Diaz/Gettyimages
2020年09月06日原宿駅前のWITH HARAJUKU HALL で、大人気のイラストレーター“Chocomoo(チョコムー)”さんの展覧会が開かれています。“絵を見てくださった人が笑顔になってほしい”……そんな思いで描かれた、かわいいイラストが会場に集結。元気が出る作品や内覧会レポートもご紹介!ご本人もキュート!Chocomooさん【女子的アートナビ】vol. 182Chocomooさんは京都出身のイラストレーター。ポップでかわいいイラストをモノトーンで描く独自の画風で、日本だけでなく海外でも大人気!国内外のアパレルブランドとコラボしたり、著名ミュージシャンのCDジャケットにイラストを提供したりと、さまざまなジャンルで活躍されています。作品もかわいいですが、ご本人もとってもキュート。絵の中から飛び出してきたような、明るい笑顔のすてきな女性です。元気になれる作品が集結!3年ぶりに開かれた今回の展覧会『Chocomoo EXHIBITION -OUR SECRET PARTY- Supported by WITH HARAJUKU』では、73点の作品を展示。そのほとんどが描きおろしの新作や未発表作品です。こどものころから絵を描くのが好きだったChocomooさんは、“絵を見てくださった人が笑顔になってほしい”、“1通のラブレターみたいな感じで見てもらいたい”という思いをこめ、イラストを描いたそうです。好きなことをすればいい…!会場では4つのカテゴリーにわけられ、作品が展示されています。例えば「THAT’S A PARTY」というカテゴリーでは、2009年に韓国で開催された個展の出品作品を展示。イラストには「好きなことをすればいい」「すべてうまくいく」など前向きな言葉が英語で盛り込まれています。また、「DIARY OF A MOMENT」というカテゴリーでは、Chocomooさんが新しくチャレンジした作品を展示。例えば、背景に色を使うというのも新しい試みのひとつで、モノトーンのイラストとはまたひと味違う、おしゃれな雰囲気です。報道内覧会では、Chocomooさんがライブペインティングを披露。白いキャンバスに、次々とかわいいモチーフが生み出されていきます。必見!黄色いピアノ会場には、キャンバスに描かれた作品だけでなく、ピアノの全面にイラストが入った作品も展示されています。この鮮やかな黄色いピアノは、「LovePiano5号機」。ヤマハが展開している「LovePiano」は、街角などに設置され、自由に弾くことができるストリート・ピアノのシリーズ。8月23日まで、黄色いピアノはHARAJUKU HALL前のテラスに設置され、誰でも弾くことができました。(現在は会場内に展示されているので、弾くことはできません)その他にも、フリー撮影スポットやライブペインティングコーナー、さらにはオリジナルグッズの販売コーナーなどもあり、楽しいChocomooワールドを満喫できます。作品にこめた想いとは…最後に、ギャラリートークでご本人が解説した作品《THANK YOU》をご紹介。このイラストは、新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間中に制作されたもので、Chocomooさんは次のように語りました。Chocomooさん医療関係の方々やみなさんの前に立って働いてくださっている方々に感謝の気持ちを伝えたいと思い、あまりダイレクトに描くとつまらないので、お礼の思いを込めて、FREE の音楽のパーティーが開催される、といったイメージでミュージックイベントの開催をテーマに仕上げてみました。今こそ見たい!コロナ禍で不安やストレスをためこんでいる今、Chocomooさんのイラストは見ているだけでパワーを与えてくれます。展覧会は9月28日(月)まで開催。日時指定チケットになっていますので、まずは公式サイトをチェックしてみてくださいね。Information展覧会名:「Chocomoo EXHIBITION -OUR SECRET PARTY- Supported by WITH HARAJUKU」会期:~9月28日(月)会場:WITH HARAJUKU HALL休館日:会期中無休観覧料:<日時指定チケット>一般¥1,200、高校・大学・専門学生(高・専・大生)¥1,000、中学生¥800(税込)販売期間:・8月15日(土) 0時より 対象日程:8月27日(木)~9月9日(水)・8月29日(土) 0時より対象日程:9月10日(木)~9月28日(月)
2020年09月02日連載第154回目は、夏に食べたくなる簡単サラダメニュー!ヘルシーな鶏ささみ肉にオレンジを合わせて作ります。柑橘の爽やかな香りが食欲をそそり、食べ応え満点!メインもなるボリューミーなひと品です。『鶏ささみとオレンジのサラダ』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 154旬食材は、オレンジ!オレンジは年中スーパーの青果コーナーで見かける果物ですが、おもなものは、バレンシアオレンジとネーブルオレンジです。そのほとんどが輸入物で、国産では和歌山県や神奈川県、広島県などで作られています。輸入物はバレンシアオレンジが4~10月、ネーブルオレンジが11~3月が旬でほぼ1年中手に入ります。ちなみにバレンシアオレンジのほうがネーブルオレンジに比べてやや酸味が強いのが特徴です。栄養素といえばビタミンCが代表的! オレンジ半分を食べただけで、ほぼ一日のビタミンC最低摂取量を摂ることができます。豊富なビタミンCは、髪や肌に必要なコラーゲンを作るのに役立ち、美肌効果を期待できますね。それだけではありません! ビタミンC以外にも、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンB1、B2なども豊富で、リン、鉄、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルも多く含み、非常にバランスの良い栄養素を持っています。1年中手に入るので、1日1個オレンジを食べて美肌をキープしてはいかがでしょうか材料はこちら!【材料(二人分)】鶏ささみ:3~4本※サラダチキンでもOK。その場合は酒、水不要。酒:大さじ1水:300ml塩:ふたつまみ※鶏ささみをほぐす際に使用コショウ:適量※鶏ささみをほぐす際に使用レタス:1/2玉※今回はフリルレタスを使用オレンジ:1個トレビス:適量※クレソンなどお好みの葉野菜等カッテージチーズ:適量ミックスナッツ:適量※細かく砕く(ドレッシング)オリーブ油:大さじ1ホワイトビネガー:大さじ1塩:小さじ1/8~コショウ:適量オレンジのしぼり汁:1個分 ※サラダに使うオレンジの皮部分をしぼります。(仕上げ用)塩:適量コショウ:適量まず、下準備を始めます。~その1:オレンジを切ります。オレンジは皮を除き、実の部分を取り出します。ドレッシング用の果汁をしぼります。残った皮は捨てず、果汁をしぼります。まず、下準備を始めます。~その2:サラダドレッシングを作ります。小さめのボウルにオレンジの果汁とオリーブ油、ホワイトビネガーを合わせます。塩、コショウも加え混ぜ合わせます。では、作ります! まずは鶏ささみを茹でます。鍋に湯を沸かし、沸騰したら酒と鶏ささみを入れます。ふたをして火を消し、10分置きます。ふたをして火を消し、10分置きます。蒸らしながら熱を入れます。蒸らし後、粗熱を取り、手で細かく裂きます。蒸らした後は引き上げ、粗熱を取り除き、手で細かく裂きます。細かく裂き終えたら全体に塩コショウを振り、ざっと和えます。ボウルにレタスとトレビスをちぎり入れます。大きめのボウルにレタスとトレビスを手でちぎり加えます。鶏ささみを加えます。鶏ささみを加え、ざっと和えます。オレンジも加えてドレッシングを回しかけ和えます。オレンジを加えドレッシングも加え大きく和えます。器に盛り付けます。器に盛り付け、カッテージチーズを散らします。ミックスナッツも散らし、塩コショウで味を調えます。細かく砕いたミックスナッツを全体に散らし、塩コショウで味を調えます。おいしさのアレンジポイント鶏ささみではなく、コンビニのサラダチキンやハムなどを千切りにして加えると手軽にできます!合わせるフルーツはグレープフルーツなどの柑橘系またはキウイフルーツなどもおすすめです。
2020年09月02日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第47回は、本命女性になるための心がけ3つをお届けします。1. まわりの人たちに気遣いができる【結婚引き寄せ隊】vol. 47出会いを探していても、なかなかうまくいかないこともありますよね。そんなときに振り返ってほしいのは、いつもの自分で大丈夫? ということ。好きな人と付き合える女性というのは、性別関係なく人として素晴らしい魅力があるはず。では、どんな部分に多くの人は惹かれるのでしょう。男性の声を聞いてみました。1つめは、なんといっても、やっぱり“気遣いのできる女性”は、人気が高いものです。何か困っている様子を見たら、「何か手伝いましょうか?」とすすんで声をかけたり、押し付けがましくなく自然にサポートしてくれたりすると、相手に対する好感度がグッと上昇。気遣いができるということは、よくまわりのことを見ている人ともいえ、それは場の空気を読むことができる女性でもあります。そういった人は、恋愛に限らず、ビジネスシーンにおいても重宝される存在であることが多いはず。誰だって、優しくしてくれたり、サポートしてくれたりすると、うれしいですよね。そういうことがあると、「すてきだな」と好印象となり、心を掴むことができるのです。信頼関係を築くことができれば、本命彼女への近道となるでしょう。2. 外見だけでなく会話も好み“気遣いができる”といった性格の良さはもちろんですが、なんだかんだいって「外見が好みかどうか」もポイント。女性のほうでも、性格が良いならベストだけれど、やっぱりイケメンならなお良しと思うのと同じ感覚ですね。だからこそ、お気に入りの男性と会うときは、めいっぱいおしゃれをして出かけることがあるはず。ですが、ここで意外な落とし穴が待っています。それは、たとえ外見を装っていても、“会話をしているときの様子”も重要だということ。たとえ外見が相手の好みでも、いざ話してみると、ちょっとだらしない話し方だったり言葉が乱暴的だったりすると、あまり本命にしたいとは思わないものです。むしろ、流行のファッションに身をつつみ、おしゃれであるほど、外見はいいのに「話し方がちょっと……」とそのギャップが浮き彫りになってしまいます。とはいえ、なんでも相手に合わせて会話すればいいのではありません。お互いにムリをしなくても、自然体で話ができるのが理想です。心地よく話ができる人を目指したいですね。3. 意思表示してくれる女性を「自分の色に染めたい」という亭主関白タイプの男性はさておき、いまの時代はだいたいの男性が、一緒に肩を並べて歩けるような女性が気楽で良いようです。とにかく女性は黙って男性のあとをついていく……という時代ではなく、女性側も、きちんと意見が言えるほうがベストだといえそう。たとえば、言いたいことを言わずに、ひたすら“察してよオーラ”を出す女性は面倒くさい印象を男性に与えます。また、一緒に食事に行ったとしても「何が食べたい?」と聞いているのに「なんでもいいよ」と言っておいて、あとで「やっぱりが良かったかな」と言い出すなど、遠慮しているのかワガママなのかわかりにくい女性は扱いづらく、男性はニガテです。何をしたいのか、どう思っているのか、ある程度は意思表示したほうが、相手にとってもわかりやすいですし、気を遣いすぎなくていいですよね。それに、あまり意思表示のない女性は、一歩間違えると“都合のいい女”になってしまうことも。思っていることはきちんと言葉にして伝えましょう。出会いを探していると、思いがけずいろいろなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。気になる男性の本命彼女になって、すてきな恋愛をしてくださいね。©pixelfit/Gettyimages©Astarot/Gettyimages©ZoneCreative/Gettyimages
2020年08月30日8月24日、横浜市役所で『ヨコハマ・パラトリエンナーレ』のプログラム発表イベントが開かれました。会場では、地元の小学生に向けた公開授業も実施。イベントの様子とパラトリエンナーレの魅力についてご紹介します!パラトリって?【女子的アートナビ】vol. 181『ヨコハマ・パラトリエンナーレ』とは、障害のある方と多様な分野のプロフェッショナルが芸術表現を創造・発信するアートプロジェクト。横浜美術館を中心に開催される国際芸術展『横浜トリエンナーレ』にあわせ、3年に1度開催されています。パラトリの初開催は2014年。2回目は2017年に開かれ、どちらも来場・参加者数が約10万人以上を記録したビッグなイベントです。奇跡のメインビジュアル『ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020』の開催テーマは「our curioCity ―好奇心、解き放つ街へ」。メインビジュアルに使われているのは、アメリカ在住の写真家ブルース・ホールさんの写真です。生まれつき視覚障害のある彼は、重度の自閉症をもつ双子の父親でもあります。今回の写真は、息子さんが水をつかもうとしている瞬間をとらえた一枚。美しい青と少年の姿が混ざり合って、見たこともない不思議な世界が表現されています。この写真は、ヨコハマ・パラトリエンナーレ総合ディレクターの栗栖良依さんがセレクト。「既存の常識では考えられないような写真でビジュアルを作成したい」と考えて選ばれた、奇跡の写真です。コロナ禍だからこそやりたい!『ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020』は、新型コロナウイルスの感染拡大を機に企画内容を見直し、オンラインとリアルが融合したプロジェクトとして開催されます。今回のプログラム発表イベントでは、総合ディレクターの栗栖良依さんが登壇。ご自身も脚に障害を抱えながら活動を続けてきた栗栖さんは、「コロナ禍で大変な状況だからこそ、孤立しがちな障害者もアクセスできる形でパラトリエンナーレをやりたい」と意気込みを語りました。2020年のパラトリは、プレ会期が8月24日(月)からスタートし、コア会期は11月18日(水)から 11月24日(火)まで、横浜市役所アトリウムにて開催される予定です。(おもなプログラムは最後のInformationをご覧ください)小学生のコメントに涙…イベントには、みなとみらい本町小学校5年生のこどもたちも参加。会場では、ドキュメンタリー映画『sense of oneness とけあうところ』(監督・撮影・編集:池田美都)の一部が上映されたあと、ディスカッションが行われました。(※この映画は、障害や国籍の壁をこえて多くの人たちがパフォーマーとしてイベントに参加している様子を記録したものです)ここで、栗栖さんと小学生たちによるディスカッションの一部をご紹介します。栗栖さん この映画を見てどう思いましたか?小学生Aさん 車いすを使うからこそできるパフォーマンスがいいなと思いました。小学生Bさん 男女関係なく、車いすでも自分の個性を生かして演技して踊っていました。差別がなくていいと思います。栗栖さん アカンパニストになるのに必要な要素とはなんだと思いますか?(※アカンパニストとは、障害のある人と一緒に創作活動をする人のこと)小学生Cさん 周りの状況を見て何が求められているか、その人が今何をしたいのかを考え、周りと人の考えを埋めることが必要です。小学生Dさん いろいろな人を想える心があったら、どんな人でもアカンパニストになれる。思いやりがあれば、経験したことのない人でもできると思います。いかがですか?小学生のみなさんのコメント、どれも本当にすばらしいですよね。聞いていて涙が出そうになりました。みんなで一緒につくりあげていくパラトリの魅力が存分に伝わるイベントでした。パラトリのプレ期間は、8月24日からはじまっています。まずは公式サイトをチェックしてみてくださいね。Information名称:ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020会期:プレ会期8月24日(月)~コア会期11月18日(水)~ 11月24日(火)場所:オンライン、横浜市役所アトリウムチケット:無料 ※一部有料。詳しくは公式サイトをご確認ください。『ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020』のおもなプログラム:1.パラトリテレビ:ヨコハマ・パラトリエンナーレの魅力を伝えるオリジナル番組をYouTubeで配信。車椅子インフルエンサーの中嶋涼子さんがナビゲーターをつとめます。2.BOOK PROJECT「そのうち届くラブレター」:障害のある表現者とアーティストによる読む展覧会。本の形式で編まれ、横浜市役所で作品展示をするほか、公式サイトでも展開されます。3. 「サーカスアニメーション」/「パラトリみらいサミット」:両足義足のサーカスアーティスト、エリン・ボールさんや日本初のソーシャルサーカスカンパニーSLOW CIRCUS PROJECTのメンバーが「サーカスアニメーション」をつくり、オンラインで配信。さらにコア会期には、SLOW CIRCUS PROJECTのメンバーと、みなとみらい本町小学校5年生のこどもたちが議論を交わす「パラトリみらいサミット」が開かれます。4. パラトリラボ:「フード」と「メディア」のふたつのテーマでオンラインゼミが開催されます。
2020年08月30日現在ベルリン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションレポートです。今回は、この猛暑で活躍する、大人カジュアルスタイル。カジュアル過ぎず着飾りすぎない、大人のサマースタイルをピックアップ。ブランド服は、「着飾りすぎない」が決め手!グッチのGGズボンをゆる〜く着こなしている大人贅沢なカジュアルスタイル。普通、このダボっとしたズボンとシャツのシルエットだとカジュアル過ぎにも見えますが、GGのズボンがなんとも贅沢に、見た目も上品なカジュアルスタイルに仕上げてくれています。ブランドロゴのウエアやTシャツ、ジャケットなどは特に海外でも日本でも人気なので、思い切って購入しておくと、意外と重宝しますよ!ハーフパンツの上下スーツは上級者向け!涼しげなグレーやライトブルーは、夏には人気のカラー。スーツの暑いイメージを上手に払拭しています。珍しいショートパンツにスニーカーというスタイルも、スポーティでいてオシャレな大人の休日ファッションを演出しています。ただし、全体のバランスがとても重要なので、上級者向けのスタイルと言えそうです。今すぐまねできる!シャツinデニムの定番を自分流にアレンジTシャツはカジュアル過ぎる…という方には麻やコットンのシャツがおすすめ。またアイボリー系は1年中使えますし、デニムとの相性も抜群。こちらのスタイルは、今すぐまねできるスタイルですが、夏らしく短めにデニムをアレンジしているので、脚長効果もあり、スタイリッシュに見えます!足首を見せることで、涼しげな印象になります。ブルーシャツは大人カジュアルに必須!?今年注目したいのは、ブルーシャツ。ネイビーやグレーとの相性が良いのと、涼しげに見えるので夏に1枚あればかなり使えます。シャツはやはりTシャツよりもきっちりとした印象になるので、カジュアル過ぎないファッションが好きな方におすすめ。カラーショートパンツは、暑い夏の必需品!こちらは私のおすすめのすぐまねできるスタイル。日焼け止め効果もありそうな長袖シャツはシンプルに、カラフルなショートパンツで個性を出したおしゃれなファッション。全体的に淡い色で統一されているので、とっても爽やかに見えますよね。ちょっとしたお出掛けから友人との食事、遠出にも対応できる理想の夏の大人カジュアルスタイルです。まだまだ暑い日本の夏は、紫外線対策から暑さ対策までオシャレに気を遣っていられない程ですよね。ありとあらゆる対策をしなければお肌にも影響しますし熱中症にもなってしまいますが、そんななかでも参考になるおしゃれなスタイルがあれば幸いです。写真:elements envato
2020年08月26日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第19回は、ひとつは持っておきたい“100円ショップ”の便利な洗濯グッズ5つをご紹介します。100円ショップの洗濯グッズ5選【ママライフばんざい!】vol. 19日々の暮らしに役立つアイテムが豊富な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる快適なものがたくさんあります。いまはおうち時間を過ごす方が多く、夏も到来してお天気の良い日も多々あるので、家で洗濯する機会も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ダイソー、キャンドゥ、セリアで見つけた、洗濯グッズをご紹介します。ほんのちょっとした便利グッズがあるだけで、ずいぶんとはかどりますよ。1. ダイソー「汚れ落とし 洗濯ボール」衣類の量によって使用するボールの個数を調整。全部使わずストックにするのも手。青色2個、水色2個、白色1個の合計5個の洗濯ボールが入っている、ダイソーの「汚れ落とし 洗濯ボール」。「汚れ落とし」とありますが、1番のウリは、ポンっと洗濯機に入れておくだけで、洗濯物がからみにくくなること。衣類の傷み防止にもなりますし、粉末洗剤を使用している場合は、溶け残りを防ぐ役割も。その結果、汚れがムラなく落ちやすくなるというわけ。洗濯、すすぎ、脱水までそのまま入れておけるから取り扱いがらくちんですし、一石二鳥、いや三鳥以上になるお助けアイテムです。材質は、熱可塑性ゴムでできていて、適度に弾力があって扱いやすいです。ドラム型洗濯機と乾燥機には使用できませんが、全自動洗濯機と二槽式洗濯機の両方に使用できますよ。2. ダイソーの「7連ハンガー」フックは360度まわるので、スペースに合わせて使用して。ダイソーの「7連ハンガー」は、7つのハンガーがかけられるグッドアイデアアイテム。タテにしてもヨコにしても使えます。材質はポリプロピレンでできていて、耐荷重制限は5kgまで可能です。洗濯物を干すときはヨコにして両端のフックを物干し竿にかけて使用し、取り込む時はタテにして、上フックだけを使えば、幅を取らずに収納できます。フックを外すだけで一度に複数の洋服を取り込めるので、急に雨が降ってきたときや急いでいるときにも便利です。3. キャンドゥの「鴨居用 ハンガーラック」片方だけにハンガーをかけると外れる可能性があるので、両方にかけましょう。キャンドゥの「鴨居用 ハンガーラック」は、ドア枠や鴨居などの木質部にひっかけて、洗濯物を干すことができる便利アイテム。材質は、ポリプロピレンでできています。雨の日の部屋干し用に最適。上のアーム部分は、最大幅11cm、最大厚4cmまで対応していて、有効に使用できます。耐荷重制限の3kgまでなら干せるので、真ん中のホールと、下の左右にあるホールの合計5箇所にハンガーをかけて使えますよ。4. キャンドゥ「ハンガーストッパー」ハンガーのかけはずしもカンタンにできます。キャンドゥの「ハンガーストッパー」は、青色とピンク色と黄色が各2個の合計6個が入った、ハンガーのすべり止め。たとえば強い風のときでも、洗濯物が片寄ったり、落ちたりしないようにサポートしてくれるアイテム。材質はポリプロピレンでできていて、カラフルだから見た目も鮮やかですよね。ストッパーにある溝の部分を上にして、物干し竿にはめ込み、その溝にハンガーをかけて、使います。直径25mmから30mmまでの物干し竿に対応。小さいストッパーですが、しっかりとズレを防止してくれます。5. セリア「バスタオルハンガー」幅が広いからタオルがかけやすくなっているハンガーです。セリアのこの「バスタオルハンガー」は、アームの長さを変えられる、便利なハンガーです。バスタオルを干すときに、通常サイズのハンガーだとバスタオルがかけられませんが、こちらを使うとそのストレスは解消。材質はポリプロピレンでできていますよ。これはハンガーのアームをすこし伸ばした状態です。左右のアームが伸びて、アーム収納時は幅が約40cm、伸ばしたら幅約64cmまで広がるんですよ。バスタオルを干すときはアームを伸ばし、それ以外のときは収納状態で、通常通り洗濯物を干せます。コンパクトにもなるのがポイント。便利な洗濯グッズ5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる手軽な洗濯グッズは、今後もママライフを助けてくれそうです※2020年8月購入。時期や店舗により商品の有無はかわることがあります。
2020年08月18日連載第153回目は、B級グルメとして知られている肉巻きおにぎり。豚肉の薄切り肉を小さめに握ったご飯に巻いて焼くだけのとってもお手軽メニュー。味付けのたれは甘辛だれなのでボリュームも満点。冷めても美味しいのでお弁当にもぴったりです!『肉巻きおにぎり』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 153旬食材は、大葉!今回の旬食材は、爽やかな風味が特徴的な大葉! 一年中スーパーなどで見かけることができますが、旬は夏で6~9月です。ちなみに赤紫蘇は6~7月です。大葉は美肌に必要なビタミンCやアンチエイジングに欠かせないビタミンE、ほかにもβカロテンやポリフェノールなど多くの栄養素を含んでいます。また、殺菌作用が高いことでもよく知られていて、夏には欠かせない食材ですね。薬味として食卓に登場することが多いですが、それだけではもったいない!ぜひ日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。材料はこちら!【材料(二人分)】・豚肉薄切り:約200g※今回は豚ロース肉薄切りを使用・塩:適量・コショウ:適量・ご飯:お茶碗約2杯分・大葉:4枚・ショウガ:1/2かけ・オリーブ油:適量(たれ用調味料)・しょうゆ:大さじ1・酒:大さじ1・みりん:大さじ1・きび砂糖:小さじ1(仕上げ用)・白いりごま:適量まず、下準備を始めます。~その1:大葉とショウガをみじん切りにします。大葉とショウガをみじん切りにします。では、作ります!温かいご飯に大葉とショウガを加え混ぜます。ボウルに温かいご飯を入れ、ショウガと大葉のみじん切りを加え、さっくりと混ぜ合わせます。混ぜたご飯を6等分にして丸めます。ご飯を六等分にしてラップ等でボール状のおにぎりを作ります。豚肉を巻きます。豚肉に軽く塩、コショウをします。丸めたご飯を豚肉で巻きます。一つのおにぎりに2枚の薄切り肉を使います。豚肉を巻き付け、ご飯が見えないようにきれいに巻きます。薄切り肉2枚を使い、ご飯が見えなくなるようきれいに巻きます。他のおにぎりも同様に豚肉を巻きます。フライパンに油を熱し、肉巻きおにぎりを焼きます。フライパンに油を加え熱します。肉巻きおにぎりを加え、転がしながら全面をこんがり焼きます。こんがりと焼き色がついたらたれ用調味料を加えます。こんがりと焼き色がついたらいったん火を消し、たれ用調味料(しょうゆ、みりん、酒、きび砂糖)を加えます。中火で熱し、たれを煮絡めます。中火で熱したれを煮詰めながら、おにぎりを転がし絡めます。器に盛り付け、仕上げに白いりごまを散らします。器に盛り付け、仕上げに白いりごまを散らします。おいしさのアレンジポイント豚バラ肉や、牛肉でも美味しく仕上がります。大葉の代わりに三つ葉やパクチーを細かく刻み加えても美味しいですよ
2020年08月16日現在ベルリン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのレポートです。今回は、キャンプやベランダで使う頻度が多くなっている、いま大注目のランタンについて。ヨーロッパの使い方を参考に、おしゃれなインテリアとしての使い方をご紹介します!そもそもランタンってな〜に?どこかに掛けたり、手でぶら提げたりして使用する、吊り下げ型移動式照明器具をランタンと呼びます。ヨーロッパではちょうちんのようなタイプも「ランタン」です。以前は石油燃料やろうそくなどを使ったランタンが主流でしたが、日本では最近、蛍光灯ランタンや、LEDランタンなどが普及し始めています。省エネ効果もあり、安全という利点から、より多くの人たちが使用するようになっています。Gettyimages@Tabitaznランタンと言えば、アジアン風のランタンがヨーロッパで大人気!ランタンと聞いて思い浮かべるイメージは、まさにアジアのちょうちんのような真っ赤なランタンですが、インテリアと合わせてこちらではホワイトが大人気。オシャレなレストランでもよく使われています。ヨーロピアンな雰囲気にもなじむので、比較的多くのショップで販売されていますし、ここベルリンでも窓越しからこのタイプのランタンを室内で上手に使っているお部屋を見かけます。ランタン with キャンドルは定番!雰囲気抜群!ベルリンのバーでは天井設置の照明を使用する場所は少なく、キャンドルをそのままテーブルやカウンターに置いたり、安全面からランタンの中にキャンドルを入れて楽しむところがけっこうあります。キャンドルの薄明るい雰囲気、さらにランタンのグラスがキラキラと光り、とてもおしゃれで雰囲気のある空間が演出されています。そんなバーでテクノを聞きながら友人と何時間もビールやワインを片手に話をするのが、ベルリンの週末の定番です。夏になるとガーデニングなどで人気!キラキラと小さな光が線上に広がっている様子は、とても神秘的で、また強すぎず弱すぎない光で、夜のガーデンなどにはぴったり!ホタルの光のように、優しい光が涼しげな空間を作り出してくれるので、夏になるとこのタイプは人気です。ヨーロッパでは、ストリングライト、あるいはストラップライトと呼ばれるランタンのタイプです。野外イベントやミニフェスなどで大活躍!エキゾチックなランタンは、ミニフェスなどでは本当に欠かせない存在。野外フェスでも、音楽や雰囲気によって全く異なるライティングを使うので、さまざまなランタンを見ることができますが、やはりこういう雰囲気あるランタンは、その場の空気を一瞬で和らげて、隠れ家的な雰囲気にしてくれます。ハロウィーンやクリスマスなどのイベントにも活躍!ヨーロッパのハロウィーンやクリスマスといったイベントでは、さらによく見かけるランタン。子どもがいる家庭では特に、キャンドルを使用せず、電気式を使用しているかもしれません。現在、ランタンは日本でもかなり人気のようですが、ここヨーロッパでは定番アイテムとして使用されています。キャンドルも電気式も、使い方や雰囲気によって上手に使い分けています。最近ではオシャレなデザインも多いので、キャンプだけでなく、ベランダ、キッチン、室内などでもぜひ使ってみてはいかがですか?写真:elements envato
2020年08月15日現在、空前の将棋ブームが巻き起こっていますが、同じく“盤上の格闘技”と言われている競技といえばチェス。そこで、フランスのチェス界を賑わせたある天才少年の波乱の人生を映画化した注目作をご紹介します。感動の実話『ファヒム パリが⾒た奇跡』【映画、ときどき私】 vol. 318政変が続くバングラデシュに暮らしていたファヒムは、身の危険を感じ、父親と一緒にフランスのパリへと脱出をする。わずか8歳にして、母親と離れ離れになってしまうだけでなく、言葉も文化も違う異国で、さまざまな困難に見舞われることに。そんななか、母国で“チェスの天才”と呼ばれていたファヒムは、フランスでもトップコーチのシルヴァンと出会う。国籍も年齢も超えてぶつかり合っていた2人だったが、いつしか信頼関係で結ばれていた。ところが、父親が強制送還の危機にさらされ、姿を消してしまう。その問題を解決する唯一の方法は、ファヒムがフランス王者になることだった……。1人の少年の実話をもとに映画化された本作は、本国フランスでも多くの観客の心を捉えた話題作。今回は、本作を手掛けたこちらの方にお話をうかがいました。ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル監督もともとは俳優としても活躍しているピエール監督。これまでは、コメディを中心に制作してきたこともあり、実話ものに挑戦するのは初となります。そこで、完成までの心境や舞台裏などについて語っていただきました。―本作は、監督がテレビでファヒムくんのインタビューを見たことがきっかけだったそうですが、実際に会ったときはどのような印象を受けましたか?監督テレビで見たあと、実際に会ったのは2014年のフランス選手権のとき。最初は彼がチェスを戦っている様子を客席から見ていましたが、とてもエモーショナルな感動を覚えた瞬間でしたし、彼の姿からはインスピレーションを受けました。―そのときに、映画化のお話もすぐにされたんでしょうか?監督はい、そうです。でも、「君の映画を作りたいんだ」とファヒムに伝えると、彼はすごく恐縮していました。なぜなら、私はフランスでは喜劇の作品を作る監督として知られているので、そんな私がある意味“悲劇”のような物語を映画にしたいと言ったことに対して驚いていたのです。そのいっぽうで、彼のコーチは、「とてもエキサイティングなことだ!」と言って、すごく興奮していましたけどね(笑)。―脚本を作り上げていくなかで、ファヒムくんから意見をもらうこともありましたか?監督自伝を脚色する作品だったので、今回は脚本を書くたびにファヒムに読んでもらって許可を得るという形を取りました。映画としておもしろくするために、どうしてもフィクションの要素も入れなければならなかったのですが、ときには彼が気に入らないこともあったので、そこが難しかった部分ですね。ただ、僕としては本人のことを裏切りたくなかったので、心がけていたのはきちんと話し合いをすること。なので、2人で一緒に協力をして作業を進めていきました。それから、ラストシーンに関してですが、脚本の第一稿の段階でフランスにファヒムの家族が到着するところまでを描きたいと伝えましたが、その時点で彼はまだお母さんには会えていませんでした。でも、せめてフィクションの世界では家族が再会するところで終わりたい、という思いがあったんです。そうしたら、その数か月後、なんと本当にお母さんがフランスに来ることに。まるで魔法のような話なんですが、脚本が彼の現実を裏切らずにその通りになった瞬間でしたね。物語に真心を持って語ることが大事だと気がついた―ステキなエピソードですね。ただ、監督はこの映画を作る資格があると自信を持てるようになるまで時間が必要だったとそうですが、なぜですか?監督僕は90年代の末に非常にシュールな喜劇集団に属していたこともあり、映画の世界に移っても、演じるのも監督するのも喜劇のものばかりでした。なので、それとはまったく違う作品を作る資格が自分にあるのか、ということを当初は悩んでいたんです。―その後、自信を与えてくれたものは何ですか?監督それは、シルヴァン役のジェラール・ドパルデューがイエスと言ってくれたときですね(笑)。今回は彼のエージェントが気に入ってくれたこともあって、すぐドパルデューに脚本を渡してくれたんですが、なんと彼は脚本を手にした24時間後には、イエスの返事をくれたんです。そのことが、僕に“翼”を授けてくれることとなりました。そのあと、自分で気がついたこととしては、ファヒムの物語を映画にするうえで、ジャンルは関係ないんだということ。確かに自分はコメディの出身だけど、物語に真心を持ち、真摯な気持ちで語ることのほうが大事なんだとわかってからは、リラックスして取り組むことができました。―いろいろな意味で、ご自身にとって挑戦的な作品だったと思いますが、完成まで一番大変だったことを挙げるとすれば?監督一番難しかったのは、素人を俳優として起用したことですね。今回は、子役だけでなく、お父さんの役もストリートキャスティングで選びましたが、彼らもファヒムたちと同じような経験をしてきた人たちだったんです。なので、演技の経験はなかったんですが、彼らを信じ、僕が彼らのエモーショナルな部分を引き出せるように意識しました。それが、僕にとっては一番大きな仕事だったと思います。素人俳優を起用したことが第一の賭けだとすると、第二の賭けはチェスを映画にしなければいけないことでした。というのも、チェスの対局を長々と映すのはボクシングを映すのとは違って、観客が退屈するリスクが大きかったからです。そこで至った結論は、俳優にフォーカスすること。そうすることで、よりおもしろさを伝えられることができたと思っています。俳優たちとは時間をかけてわかり合うことができた―ファヒムを演じたアサド・アーメッドくんは、演技初挑戦とは思えないほどで、驚かされました。監督本当に彼は素晴らしかったと思います。私たちは何か月もの間、スーパーや道で子どもたちを探していたんですが、なかなかリアルにファヒムと感じられる少年に出会えませんでした。そんなとき、背が高すぎるという理由で諦めた男の子に別れを告げようとしたとき、その子を迎えに来ていたのが、彼のいとこであるアサドだったのです。アサドはお医者さんになることが夢だったので、俳優になることはまったく考えていなかったんですが、キャスティングディレクターも「この子しかいない!」と言ってお父さんに何度も電話をして来てもらうことができました。実は、彼もファヒムと同じく、政治亡命した父親とフランスに来た子で、僕が会ったときは3か月前に入国したばかりだったんですよ。―運命的な出会いだったんですね。とはいえ、演出するうえでの苦労もあったのでは?監督アサドは大人に対して怒りを示してはいけない、という宗教的な教育を受けて育ったこともあり、そういう場面での表現ができず、最初の4週間は、演技らしいことはまったくできませんでした。でも、徐々にこれは演技なんだということに気がついてから、できるようになっていったので、かなり時間をかけてわかり合えたという思い出がありますね。―そんななかで、フランスの名優ドパルデューさんの存在感は大きかったと思いますが、一緒にお仕事をされていかがでしたか?監督まず、彼との出会いについてお話しますが、実は2004年に『RRRrrrr!!!(原題)』という映画で共演したことがありました。ただ、彼はおそらく僕のことは覚えていないので、今回は僕にとって彼との“2回目の初めての仕事”という感じでしたね(笑)。―(笑)。そのなかでも、忘れられないやり取りなどがあれば、教えてください。監督そもそも、彼自身がものすごく印象的な人。フランスだけでなく世界的にも有名な大御所俳優ですからね。ある日、映画の話をするために、彼のお宅に初めてお邪魔したときのこと。とても暑い日だったんですけど、パンツ一丁でお出迎えしてくれました(笑)。そして、大きなテーブルに座って話し始めたんですけど、当然この映画の話をするのかと思いきや、彼が最初に話したのは、日本のことだったんですよ。普遍的なテーマをこの映画から感じてほしい―なぜ日本の話になったのでしょうか?監督彼は日本がすごく好きで、いまも日本を舞台にした映画を撮っているらしいんですが、「日本はプライベートでも何度も訪れているほどなんだ」といきなり始まったんです。広島の原爆の話にも詳しいので、アメリカに対して怒っていましたが、そのほかには日本料理、あとは日本女性のことについても延々と語っていましたよ(笑)。―その後、映画の話はきちんとできましたか?監督「じゃあ、そろそろ映画の話をしましょうか」って言ったら、今度はアルジェリア戦争の話が始まってしまって……。ただ、そのことによって彼は教養があって、世界市民的な感覚を持っているということがよくわかりました。でも、この映画の話をするまでに、2時間くらいかかってしまいましたけどね(笑)。―彼自身が印象的な人、とおっしゃる意味がわかった気がします。この作品では、ファヒムくんの物語とともに、難民や亡命者たちの抱える苦しみについても描かれています。普段あまり身近ではない問題も映画を通じて知ることができますが、観客に伝えたいことはありますか?監督日本のみなさんがこの映画をどういうふうに受け止めるのか、ということは僕自身も不安に思っているところもありますが、この映画で描かれているのはとても普遍的なテーマ。特に、移民と難民の問題ですが、ヨーロッパの人でさえ移民と難民の違いを理解していない人が多いので、そういった“混乱”を正すことができるのではないかなとも考えています。つまり、移民とは豊かな国の富を得るために移動する人たちのことであり、難民は母国で死の危険にさらされてしかたなくほかの国に逃げる人たちを指しているということ。難民たちがいかに困難な立場に置かれているのか、ということはこの映画で啓蒙できるのではないかと思っています。それがこの映画のテーマの一つでもあるのです。―興味深いお話をありがとうございます。そして今回は、なんと現在20歳になったファヒムくん本人もananwebにコメントを寄せてくれました。本人から日本の観客へメッセージファヒムくん私が自分の経験を通してみなさんに言いたいことは、決して諦めないこと。もし、やりたいことがあるのなら、それに向かって最後までとことん行くべきです。そうすることによって、たくさんのことを学ぶことができますから。「自分のやりたいことをやっていれば、人は決してルーザーになることはない」ということを伝えたいです。私のモットーは、「後悔なく生きる」。どんなに困難な状況にあるときでも、全力で物事と向き合うことが大切だと思います。小さな巨人から大きな力をもらう!不可能と思えるようなことでも、諦めなければ自らの力で道を切り開くことを教えてくれる本作。ひとりの人間が持つ力の可能性、そして周りの人たちの絆に胸が熱くなり、いまの苦しい状況のなかでもがんばろうという勇気をもらえるはず。まさに、いま観ておきたい1本です。心を揺さぶる予告編はこちら!作品情報『ファヒム パリが⾒た奇跡』8月14日(⾦)ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国公開配給:東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES© Fahim Mohammad._Fahim_bis©POLO-EDDY BRIÉRE.
2020年08月13日今年の夏は、海外はもちろん国内でもなかなか「Go To Travel!」というわけにはいかないだけに、せめて映画を通じて、美しい景色を堪能したいところ。そこでオススメの作品は、ポルトガルの世界遺産シントラの町を舞台に描いた話題作『ポルトガル、夏の終わり』です。今回は、主演を務めたこちらの方にお話をうかがいました。女優のイザベル・ユペールさん!【映画、ときどき私】 vol. 317フランスの至宝と呼ばれ、67歳のいまなお、変わらぬ美しさと唯一無二の存在感で世界中の観客を魅了するユペールさん。本作では、大切な人たちと“最後のバケーション”を過ごそうとする自らの死期を悟った女優のフランキーを演じています。そこで、作品の見どころやお気に入りのスポットなどについて語っていただきました。―本作は、アイラ・サックス監督の前作を気に入ったユペールさんからラブコールを送ったことがきっかけということですが、監督との最初の出会いについて教えていただけますか?ユペールさん私から監督にメールをしたとみんなから言われているんだけど、実は私、あまり覚えていなくて……(笑)。でも、ニューヨークで初めて会ったあとに、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭で再会したときのことはちゃんと覚えていて、そこで「いつか一緒に仕事したいわね」という話をしたんです。そのあと少し時間が経ってから、「あなたを当て書きしたシナリオを書きます」と言ってもらって、今回の脚本ができあがりました。―ユペールさんのために書かれたこともあり、主人公はヨーロッパを代表する大女優。実際のご自身と重なる設定となっていますが、演じるうえで自分なりのアイディアを入れた部分はありましたか?ユペールさんそういうことはまったくなかったですね。私を当て書きするということ以外知らされてなくて、事前に何の情報もなかったので、この設定は私にとっては完全なサプライズだったんですよ。ヨーロッパの女優ということになってはいるけれど、あくまでも彼女はフランキーという人物であって、私ではないので特に私自身を重ねることはありませんでした。監督は自然体でいられる状況を作ってくれた―とはいえ、冒頭で「私はフォトジェニックなの」と言い放つシーンでは、ユペールさんだからこその説得力がありました。ユペールさんあれも決して私が言いたかったわけではなくて、監督がフランキーには厚かましいところがあるからこういうことを言うだろうと想像して入れたセリフですから。私には責任はありません、と言っておきますね。だから、もし「私もいまは年を取ってしまってダサくなったわ」というセリフがあったら、文句なく言いますよ(笑)。―(笑)。では、実際にアイラ監督とご一緒されてみて、感じたことはありましたか?ユペールさんやっぱり彼は才能のある監督だなと思いました。それは、役柄と演じる役者の人となりから人物を作り上げてシナリオにし、それを映像におさめることができる才能。特に彼の場合、物語にしても、撮影の方法にしても、演出の仕方にしても、私たちがとても自然体でいられるような状況にしてくれていました。なかでも、彼が私たちによく言っていたのは、「絶対に演技をしないでほしい」ということ。つまりそれは、演じるのではなく、シンプルにこの状況を体現してほしいという意味でした。もしストーリー的にクスクスと笑えるところがあったとしても、それがおかしいと気がつくのは観客自身。だからこそ、おもしろい部分やドラマティックな部分があったとしても、強調したり、プラスアルファしたりしないでと。なぜなら、人生というのは自然に起こるものであって、それを映し出すのに役者としてのプラスは必要ないから、と言われました。―そういった演出に、戸惑うこともあったのでしょうか?ユペールさんいえいえ、私は多くの監督がそうあるべきだと思っているくらいですよ。ひとりひとりの俳優がシンプルにシーンを演じられるようにするためにはね。本当は「演じる」という言葉も使ってはいけないのかもしれないんだけど……。ただ、俳優というのは、そこに何かつけ加えたくなるものであって、シンプルにするにはちょっとしたコントロールも必要になるので、「俳優にとって何が快適か?」と聞かれたら、難しいところではあるんですけどね。だからこそ、セリフ通りに演じることで、そこに生まれる真実を感じることが大事なんですよ。衣装は最重要項目といえるほど大事なもの―ちなみに、今回はセリフだけでなく、衣装からも女優ならではの佇まいが漂っていました。とても素敵な衣装でしたが、身に着けてみていかがでしたか?ユペールさん私にとって、衣装は最重要事項と言ってもいいくらい重きを置いているものです。衣装さえ決まってしまえば、あとは技術的なことをするだけですから。もちろん自然体で言葉を発するためには、撮影の前にセリフを完璧に覚えなければいけないし、それも重要なことではあるけれど、衣装というのは観客にとってその人物を理解する最初の目印になるものなので、私はとても大切にしています。時々いくつかの作品で、キャラクターの職業や性格を考慮していないような衣装を身につけているのを目にすることがあって、怠惰だなと感じることもありますが、私にとって衣装は本当に大事なものなんですよ。―フランキーは死が近づいてきたことを知り、愛する人たちのためにさまざまな行動を取りますが、観客としては「もし自分がフランキーと同じ立場だったらどうするか」ということを想像せずにはいられませんでした。ご自身もフランキーを演じるうえでそういったことを考えましたか?ユペールさん実は、私はどの役に対してもそういうアプローチはまったくしないタイプの女優なんですよ。人物の奥深くに入って役作りをしていくタイプの人もいますが、私はそうではなくて、「この人だったらどういう表情するかな?」とか、「どういう仕草や佇まいをするかな?」という“形”から入るタイプ。そんなふうに、アプローチの方法を中身と外見にわけるとすると、私は後者なので「自分が彼女の立場だったらどうするだろう……」みたいな心理的な照らし合わせにはまったく興味がないし、する必要がないと感じているんです。ただ、言えるとするならば、私がフランキーの立場だったとしたら、彼女のような言動は多分しないだろうなということだけですね。シントラでお気に入りの場所とは?―なるほど。あくまでも役として、すべてを感じていらっしゃるんですね。ユペールさんそうですね。ちなみに、私がこの作品で見るべきところとして挙げるとすれば、死を控えたフランキーが自分の身近な人たちを集めたことによって、彼らのなかに隠されていたものが浮かび上がっていくところ。そういう意味では、フランキーは“触媒”のような存在と言えるかもしれないですね。―非常に興味深いところですね。また、今回もうひとつの主人公といえば、舞台となっているポルトガルのシントラ。どの景色も素晴らしかったですが、撮影中にインスピレーションを受けた部分もありましたか?ユペールさん確かに、シントラという場所は、この作品にとってとても大事な部分でした。監督もシントラが持っているミステリアスでドラマティックなパワーをよく理解していたんでしょうね。だからこそ、こういった物語を語るには最適な場所として選んだんだと思います。―ちなみに、そのなかでもお気に入りの場所といえばどこですか?ユペールさん実は、2002年に制作されたヴェルナー・シュレーター監督の『Deux』という作品でもシントラで撮影したことがあり、そのときは3か月ほど滞在していたんです。なので、私にとってシントラでの撮影は2回目なんですよ。シントラには宮殿がたくさんありますが、なかでも私が好きなのは、ルートヴィヒ2世のいとこが作ったバロックの宮殿。少し奇妙なんですが、私はその奇妙さがとても気に入っているんです。あとは、「イニシエーションの井戸」と呼ばれる井戸も好きですね。シントラはポルトガルの観光地のなかでも特に美しいところですが、森にも魔力があるような感じがするので、散歩をしているだけでも童話に迷い込んだ気分になるんですよ。見えない何かを喚起させてくれるような、神秘的な場所だと思います。演じることは呼吸するのと同じこと―そういった場所もユペールさんの美しさをさらに引き立てていたと思いますが、日本の女性たちのなかにもユペールさんに憧れている人はたくさんいます。輝き続けるために意識されていることはありますか?ユペールさん秘訣というのはないけれど、私にとっては体が資本だから健康には注意はしています。といっても、特別なことは何もしていないんですけど……。実は、私はあまり睡眠もとらないほうなので。でも、寝るのはすごく好きですよ。だって、夢を見られるから。―夢を見るための睡眠とは、ステキですね。では、長年にわたって第一線を走り続けているモチベーションとなっているものを最後に教えてください。ユペールさん私にとって、演じることはまったく疲れることじゃないので、続けるための努力もいらないんです。撮影中も演じているときはまるで呼吸をしているみたいで、毎回とてもいい気持ちですから。だから、「やめる理由がない」それだけかもしれないですね。インタビューを終えてみて……。長年憧れていた女優でもあるユペールさんということで、かなり緊張しましたが、飾らない人柄にますます魅了されてしまいました。取材中のウィットに富んだお答えはもちろんのこと、劇中の圧倒的な存在感もさすがの一言。そんなユペールさんのあふれんばかりの魅力をぜひ本作でも存分に味わってください。儚く美しい感動を味わう人生賛歌!神秘的な町を舞台に繰り広げられるのは、死期が迫った女優フランキーが仕組んだ家族劇。さまざまな問題を抱えた人たちが、それぞれのターニングポイントを迎えたときに映し出される秀逸なラストシーンには、誰もが心を揺さぶられるはずです。吸い込まれるような魅力を放つシントラの景色とともに、その感動に浸ってみては?ストーリーヨーロッパを代表する女優フランキーは、夏の終わりのバケーションと称して、ポルトガルにある世界遺産の町シントラに家族と親友を呼び寄せていた。なぜなら、自らの死期を悟った彼女は、自分がこの世を去ったあとも愛する者たちが問題なく暮らしていけるように、すべての段取りを整えようとしていたからだった。しかし、それぞれに問題を抱えた家族たちの選択は、次第にフランキーの思い描いていた筋書きから大きく外れていくことに……。神秘的な予告編はこちら!作品情報『ポルトガル、夏の終わり』8月14日(金) よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開配給:ギャガ© 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA© 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions
2020年08月13日連載第152回目は、パスタの定番、ペペロンチーノ! 夏のお野菜、ゴーヤを使って作ります。とっても簡単でシンプルだけどニンニクの風味と唐辛子のピリッとした辛みがくせになるパスタです。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。『ゴーヤのペペロンチーノ』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 152旬食材は、ゴーヤ!ゴーヤの旬は6月~8月です。未熟な果実を野菜として利用するウリ科の植物です。沖縄料理ブームの影響から暑い夏の活力源として広く知られるようになったゴーヤですが、正式名は生物学ではニガウリ、農学ではツルレイシといいます。独特の苦みが特徴的で、「体に良い」というのは何となく知っているけれど、具体的な栄養価については知らない人が多いのではないでしょうか。なんと、ゴーヤは健康だけではなく、女性の美容に嬉しい効果をもたらしてくれる優秀なお野菜なんです!ゴーヤは、一般的に栄養価が高いと言われる野菜をも上回るほどの栄養価があります。ビタミンCにおいては、トマトの5倍、レモン2倍という高含有率です。しかも、ものすごく高品質で、加熱しても壊れにくいのです。まさにゴーヤチャンプルーがおすすめなんですね!。また、高い抗酸化作用があり、活性酸素を除去してメラニンの生成を防ぐので、夏に特に気になるシミ、そばかすを防止することができます。また、美肌効果の期待できるβ-カロテンも豊富に含まれていて、美肌や風邪をひきにくい体を作ってくれます。とくにβ-カロテンの吸収率を高める場合は油と一緒に摂取すると吸収率アップします。優れた美肌効果のほか、ダイエット効果もあるゴーヤ! 苦みが苦手な方もこの夏に食事に取り入れれば、美肌をサポートしてくれそうですね。この夏はぜひゴーヤパワーを体感しましょう材料はこちら!【材料(二人分)】・パスタ:180g前後・ゴーヤ:1/2本・厚切りベーコン:70g・ミニトマト:10個・ニンニク:2かけ・唐辛子:2~4本・アンチョビペースト:小さじ1/2・オリーブ油:大さじ3・塩:小さじ1/8~・コショウ:適量(パスタゆで用)・お湯:約2~3L・塩:大さじ2(仕上げ用)・塩:適量・コショウ:適量まず、下準備を始めます。~その1:パスタをゆでるためのお湯を沸かします。大き目の鍋にお水をたっぷり入れ、パスタをゆでるためのお湯を沸かします。まず、下準備を始めます。~その2:ニンニクとゴーヤ、トマト、ベーコン、唐辛子を切りわけます。ニンニクはみじん切りにミニトマトは半分にします。ゴーヤは種を除き薄く切りわけます。唐辛子は斜め半分に切り種を除きます。ベーコンは5㎜幅程度に切りわけます。では、作ります! まずパスタをゆでます。沸かしたお湯に、塩を加えます。パスタを加えゆでます。パスタは、袋の表示ゆで時間のマイナス2分程度の時間でアルデンテに仕上がるようにゆでます。同時にオイルソースも作ります! フライパンにオリーブ油とニンニクを入れ火にかけます。フライパンにオリーブ油とニンニク、唐辛子を入れ弱火にかけます。パスタのゆで上がりと同時に仕上がるようにオイルソースも作り始めます!ベーコンとアンチョビペーストを加え炒めます。ベーコンとアンチョビペーストを加え炒めます。ゴーヤも加え炒めます。ゴーヤも加え炒めます。パスタのゆで汁と塩を加えます。パスタのゆで汁と塩少々を加え、ゆするように混ぜ合わせます。パスタのゆで上がり1分前になったらミニトマトも加えます。パスタのゆで上がり1分前になったらミニトマトも加え混ぜ合わせます。パスタを加えます。水気をしっかりと切り、加えます。パスタがゆで上がったら、水気をしっかりと切り、フライパンに加えます。手早く混ぜ合わせます。手早く混ぜ合わせます。塩コショウで味を調えます。手早く絡め、塩コショウで味を調えます。器に盛りつけます。器にこんもりと盛りつけます。おいしさのアレンジポイントベーコンの代わりにハムでもおいしいですよ
2020年08月12日六本木のサントリー美術館で、リニューアルオープン記念展I『ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』がはじまりました。今展では、化粧道具や髪飾り、メイク指南書など、女子の心をがっちりつかんでくれるアート&工芸品が登場。その華やかな世界をレポートします!隈研吾デザインでリニューアル!【女子的アートナビ】vol. 1802019年の秋から改修工事のため休館していたサントリー美術館が、7月にリニューアルオープンしました。まずは、改修工事後の新しいエントランスをご覧ください。受付カウンターは「水」をイメージしたもので、建築家の隈研吾さんによるデザインです。そもそも、この美術館の内装を設計したのも隈さん。なので、エントランス全体が調和のとれた心地よい空間になっています。それでは、展示室に入ってみます。展覧会名にもなっている「ART in LIFE(生活の中の美)」とは、サントリー美術館の基本理念。1961年の開館以来、同館では絵画などの芸術作品だけでなく、日常生活の中で使われていた美しい調度品や道具なども収集し、公開していました。リニューアル後初となる今展では、そのコレクションの中からセレクトされた「生活を彩る美しいものたち」が紹介されています。江戸時代のメイク指南書!展示室では、「装い」「祝祭」「異国趣味」のテーマ別に着物や工芸品、絵画などが並んでいます。まず注目したいのが、江戸時代の化粧道具。婚礼調度のひとつとして用意されたもので、漆地に平蒔絵が施されていてとても豪華です。道具類を見ると、鏡や櫛、ブラシ類などはおなじみのものですが、珍しいのが「歯黒箱」。いわゆる「お歯黒」をするための道具です。今は白い歯が当たり前なので、黒い歯なんて大昔の風習…と思ってしまいそうですが、お歯黒禁止令が出たのは明治になってから。ほんの150年前まで、成人・既婚女性などの歯は「黒」が主流だったのですね。こちらは、『化粧眉作口伝』。上流階級の女性に欠かせない眉メイクテクが、図版入りでわかりやすく書かれています。眉を剃って、おでこの上部に黒い点のような眉を描く、あの「まろ眉」にもテクニックがあったのですね。どの位置に、どんな濃度で眉を描けば自分が美人に見えるのか、真剣に研究したのかもしれません。江戸時代女子たちのメイク時間を想像してみるのも楽しいです。こちらは、ヘアスタイルを図解したもの。明治維新後、西洋の女性たちの髪形に影響を受けた「束髪」が普及。日本髪に比べて手軽で、自分でも結えるということで、「イギリス結び」などさまざまなスタイルがあったようです。各図の上にある囲みも要チェック。鏡が描かれ、別の角度からの見え方もわかるようになっています。必見!リアルな戦国武将今展では、古美術と現代作家による作品のコラボも見どころのひとつになっています。例えば、桃山時代の伝・豊臣秀次所用《朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足》と同じケースに展示されているのは、現代美術家の野口哲哉さんが制作したリアルなミニチュア戦国武将。単にビジュアルとして見るだけでもユーモアがあり楽しいのですが、作品のコンセプトを知ると、さらに興味が持てます。サントリー美術館が所蔵する具足は、豊臣秀次伝来といわれていますが、歴史的資料の裏付けはないとのこと。制作年も桃山ではなく江戸時代という意見もあるいっぽうで、具足には実戦痕もあり、謎が残されています。そんな経緯がある具足とコラボすることになった野口さんは、具足の伝来を推測して「木下利房」という武将を着用者と仮定。本作品《WHO ARE YOU~木下利房と仮定~》が誕生したそうです。こちらは、17世紀の作品《賀茂競馬図屛風》との野口さんのコラボ。まるで侍たちが屏風に描かれている競馬を楽しんでいるようです。(※賀茂競馬とは平安時代より行われている神事)ほかにも、現代美術家の山口晃さんや山本太郎さん、若宮隆志さんが出品。ウィットに富んだ現代アートと古美術のコラボは想像以上に刺激的です。昔の屏風や工芸品などにあまり興味がない人でも、きっと新たな楽しみ方を発見できると思います。この展覧会は途中で展示替えがあります。ぜひ前期と後期、二回にわけて楽しんでみてください。会期は9月13日まで。Information会期 : ~9月13日(日) 時間 : 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)休館日 : 火曜日(9月8日は開館)入館料(税込): 一般¥1,500、大学・高校生 ¥1,000、中学生以下無料会場:サントリー美術館※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
2020年08月11日現在ベルリン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんの夏小物スナップレポートです。夏はすぐそこ! いま入手しておきたい夏小物ここドイツは天気がいい日が続いていて、日本の梅雨のようにジメジメすることはほとんどありません。そんなヨーロッパでは、夏のおしゃれに使いこなせるサマーアイテムが既に売れているようです。今回は、ヨーロッパでよく見かける、夏の必需品小物をピックアップしてみます。本格的な夏になる前に入手しておくと、蒸し暑い天気でも、おしゃれにそして実用的に使えて助かるはず!キャットアイサングラスは、自分らしいおしゃれアイテム!サングラスは夏の必需品として、ひとつは常に持ち歩きたいところですが、今年は三角形のキャットアイをよく見かけるかも!?白縁や赤い縁のものなど、ちょっぴり個性的なカラーが人気。自分らしいおしゃれを楽しんでいるようです。かわいい丸い形のサングラス昨年は大きめのサングラスがとっても人気でしたが、今年は大きめの丸い形のサングラスが人気急上昇!比較的カジュアルですが、どんな服装にも合わせやすいので、無難なメインサングラスとしておすすめ。目が大きく見えるのもプラスかも!?男女関係なく人気!イケメン風のゴツめサングラス男性も女性も夏のヨーロッパでは、ほとんどの人がサングラスをしているようにも見えますが、特にこの強面風なゴツめサングラスは、以外と誰にでも似合う、顔の形を気にしないでいいサングラスなのでおすすめです!彼氏への贈り物や自分への新しいサングラスの購入を考えている方は、ぜひ今年は強面系のサングラスをどうぞ。深めハットはモデルも多数愛用!目線まで隠れそうなほど深めのハットは、おしゃれさん達の間ではだいぶ前から人気の様子。夏以外でも着用しているみたいですが、特に夏、サングラスをかけない場合はこれくらい深みのあるハットはおしゃれもできて涼しく過ごせるかも!また、柄ものや単色のものと使い方も豊富、自分好みのものをピックアップしてみてくださいね。中折れハットは1年中ファッショニスタに人気!中折れ帽は暑そうに見えますが、実は素材違いで涼しくおしゃれに着こなせるので、1~2個あればファッションの幅が広がりますよ!私も実は4〜5個持っていますが、夏の時期でも黒系やベルベットのものを使うこともあります。日本の夏の場合はかなり暑いので、麦わら系が風通しもよく涼しいですよね。まだまだ人気!大きめのコロンとしたヘアバンド去年から今年にかけて、ヘアバンドの流行りが大きく変わった印象でしたが、今年の夏はまだまだこのモココロンとしたヘアバンドが人気!暑い時期は髪の毛をまとめてくれるから、ファッションとしても実用的にも使えて一石二鳥!服装に合わせて色やデザインは変えるにしても、アイテム的にはどんなファッションにも似合うので、こちらも夏には欠かせないサマー小物になりそうです。日本の夏は本当に暑いので、暑さに負けずにおしゃれも楽しめるアイテムをピックアップしてみました。まだまだこれからさらに気温は上がりますが、一番の優先は体調管理。暑さをしのぎつつおしゃれもできるアイテムは、必需品として今後もチェックしてみてください。
2020年08月11日現在、上野にある2つの美術館で、日本文化を楽しめる展覧会が開かれています。さまざまな時代のきものが集まる特別展『きものKIMONO』と、世界最高水準の浮世絵を楽しめる『The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション』。会場の様子と見どころをレポートします!アートな「きもの」がずらり!【女子的アートナビ】vol. 179まずは、東京国立博物館で開催中の特別展『きものKIMONO』からご紹介。この展覧会では、篤姫や信長など日本史でおなじみの人物が着用したきものや、現代デザイナーが手がけた最新きもの、さらには国宝の絵画作品などもあわせ、鎌倉時代から現代までの作品、約300件が展示されています。会場には、将軍家のお姫さまや遊郭の太夫など、時代や身分も異なるさまざまな人たちのきものが勢ぞろい。刺繍や絞り、あるいは友禅染などを施されたきものはアートそのもの。うっとりと見入ってしまいます。クールな衣装を着たヒーローは誰?女性だけでなく、信長、秀吉、家康など男性が着用したきものも見ごたえがあります。特に筆者の目を引いたのが、たくさんのドクロがデザインされたクールな衣装。背中側はこちら。能楽の「船弁慶」を題材にしたデザインが施されています。このような刺子の半纏を着ていたのは、江戸時代の火消たち。火事の多かった江戸の町では、とび職の人たちが火消として活躍。燃え盛る火に立ち向かい、人や家財を守ってくれる彼らは、町の人たちにとってあこがれのヒーローでした。ちなみに、これらの派手なデザインは裏地だけで、表側は地味な無地。火消たちは、無事に火を消すことができると半纏を裏返し、それぞれ凝った図柄を見せながら意気揚々と市中を歩いたそうです。火消半纏が壁一面に並んでいます!人気絵師、歌川国芳が描いた錦絵をもとにした図柄もあり、原案となった錦絵も一緒に展示されているので、見比べるのも楽しいです。YOSHIKIの「きもの」も…!展覧会の最後に登場するのは、YOSHIKIがデザインしたYOSHIKIMONO。老舗呉服店を営む家庭で生まれ育ったYOSHIKIは、日本の伝統文化であるきものを世界に紹介するため、自らデザイナーを務めるブランドYOSHIKIMONOを展開。現代の日本女性だけでなく外国人にも似合うきものを目指しているそうで、どれも超クールなデザインです!特別展『きものKIMONO』は8月23日まで。世界最高水準の浮世絵が集結!続いては、東京都美術館ではじまった『The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション』。タイトルにある「三大浮世絵コレクション」とは、太田記念美術館(東京・原宿)、日本浮世絵博物館(長野・松本)、平木浮世絵財団のコレクションのこと。この3館の作品が一緒に展示されるのは今回がはじめてということで、展示数も半端ではありません。前期・後期にわたり、各館から約150点、あわせて約450点の名品が集まっています。絵師の数は、なんと約60名。江戸時代初期に活躍した浮世絵の祖・菱川師宣から、幕末の人気絵師、歌川国芳まで網羅されています。彼らの代表作をまとめて見られるのも貴重な機会。しかも、どれも保存状態がよく、色もなかなかきれいです。神田伯山さんの怪談話も…!この展覧会は、会場デザインもおしゃれです。壁面のところどころに穴があけられているので、換気対策にもよさそう。また、三密回避のため、ひとつのフロアに細長い部屋がいくつもつくられています。日時指定入場制も導入されているため、距離を取りながら作品を鑑賞できそうです。展覧会の音声ガイドナビゲーターは、声優の杉田智和さんが担当。さらにスペシャルトラックには講談師の神田伯山さんが登場し、浮世絵に描かれている人物や物語などを紹介してくれます。例えば、葛飾北斎の作品《百物語シリーズ「こはだ小平二」》のスペシャルトラックでは、絵の主題である怪談話の一部が講談独特の口調とリズムで語られます。神田さんの怪談話を聞いてから再び北斎作品を見ると、描かれている幽霊に親近感がわきました。単に「絵」として見るだけでもいいのですが、ガイドや解説を通して作品の背景を知ると、さらに浮世絵鑑賞が楽しくなります。『The UKIYO-E 2020』は9月22日まで開催。Information特別展『きものKIMONO』会期 : 6月30日(火)~8月23日(日) 前期展示:6月30日(火)~7月26日(日)後期展示:7月28日(火)~8月23日(日)時間 : 9:30~18:00最終入場は17:00休館日 : 月曜日、8月11日(火)※ただし8月10日(月・祝)は開館会場:東京国立博物館平成館入館料: 一般¥1,700、大学生¥1,200、高校生¥900、中学生以下無料※オンラインによる事前予約制。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。※会期等は今後の諸事情により変更する場合があります。『The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション』会期 : ~9月22日(火・祝) 前期:7月23日(木・祝)~8月23日(日)後期:8月25日(火)~9月22日(火・祝)※前期・後期で作品は全て入れ替わります。時間 : 9:30~17:30休室日:8月17日(月)、8月24日(月)、9月7日(月)、9月14日(月)会場:東京都美術館入館料: 一般¥1,600、大学生・専門学校生¥1,300、高校生¥800、65歳以上¥1,000、中学生以下無料※日時指定入場制です。詳しくは展覧会公式サイトをご覧ください。問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
2020年08月10日夏の服装でよくある悩みや不満の1つに挙げられる、Tシャツからブラやインナーが透けて見える問題。せっかく素敵な着こなしもインナーが透けていると、オシャレさも半減してしまうので注意したいものです。もちろんブラに限らず、ブラカップ付きインナーの色選びも大切ですね。そこで今回は下着が透けて見えないインナーの特徴とTシャツの選び方についてご紹介します。イラスト・角佑宇子透けにくい色=肌色より暗い色まず、Tシャツからインナーが透けて見える原因を知ることが大切。色が透けて見えるのは、色の主張が強いからというよりは、肌の色とインナーの色にコントラストがつきすぎているからです。とくに肌の色よりも明るいトーンのブラ・インナーは思い切り透けるので注意しましょう。代表的な色は、白・パステルピンク・ライトブルーなどです。黒は肌の色よりも暗い色ではあるのですが逆に白のTシャツとコントラストがつきすぎて、インナーがくっきり浮いてしまいます。そのため白のTシャツを着る場合は黒のインナーも要注意。いっぽう、透けない色は肌と同化しやすい色です。多くの方がご存知のベージュカラーがそれに当たります。ただし、ベージュも肌の色よりも薄い色のベージュは白の下着同様に透けるのでご自身の肌色に合ったベージュを選んでくださいね。このほかネイビー、ボルドーも肌色よりも暗い色で、黒ほどコントラストが強くないので、オススメできます。デートだからベージュは避けたいと思う場合は、濃紺やワインレッドの下着で挑んで。Tシャツが薄すぎると下着の形が透けるので注意もう1点、気をつけていただきたいのはインナー……ではなくTシャツです。Tシャツのなかには、柔らかく薄い素材のTシャツもありますよね。そうした薄い素材はブラやインナーの形がTシャツの上から響いてしまいます。色が透けて見えるのも嫌ですが、ブラのストラップやホックのラインがTシャツの上からくっきり見えるのもかなり恥ずかしいですね。なので、Tシャツ選びにも注意が必要。Tシャツの厚みは6オンス(厚みを測る数値)以上が肌が透けにくく生地もヘタリにくいのでオススメしています。ただ、このオンス。品質タグに必ず表記されているわけではありません。6オンス以上のTシャツの呼び名でもある「ヘビーウェイトTシャツ」で探しましょう。ネットで検索をかけていただくと、ちょうど良い厚みのあるTシャツを見つけられるのでご参考までに。触感としては、触った時にふっくらとした肉厚な印象があればOK。服の生地がしっかりしていれば、ブラやインナーのシルエットがTシャツの上から響く心配もないので安心して着られますよ!インナーの素材やデザインも意識を置いてインナーの色、Tシャツの厚みに気をつければ透け見えはほぼ防止できます。ただし、肝心のブラやインナーがデコラティブなデザインだと、意味がありません。よくあるレースやリボンモチーフを多用したインナーはTシャツからシルエットが浮き出てしまう原因を作るので気をつけて。とくにボディラインにピッタリとフィットしたトップスを着る際は、装飾のあるインナーを合わせるとトップスがごわついて見えます。できる限りスムース、シームレス素材を。そして単色無地でシンプルにまとめてくださいね。ぜひ、ご参考までに!
2020年08月10日生きていれば、誰もが抱えている人生の痛み。ときには、対処法がわからずに悩み続けることもありますが、長年にわたってその苦しみと戦い続けてきたハリウッドスターが自らの半生を赤裸々に描いた話題作がまもなく日本での公開を迎えます。それは……。世界各国の映画祭で称賛の『ハニーボーイ』【映画、ときどき私】 vol. 316若くしてハリウッドのトップスターに上りつめたオーティス。ところが、撮影に忙殺されるストレスからアルコールに溺れるようになり、飲酒事故を起こしてしまう。更生施設に送られたオーティスに告げられたのは、PTSDの兆候があるという驚きの診断だった。原因を突き詰めるために、過去の記憶を辿るオーティスが真っ先に思い出したのは父のこと。人気子役として活躍していた12歳のオーティスは、前科者で無職の“ステージパパ”ジェームズの感情に振り回される日々を送っていたのだ。しかし、オーティスがカウンセラーに打ち明けたのは意外な言葉だった……。サンダンス映画祭で審査員特別賞に輝いたのをはじめ、辛口映画批評サイトでも絶賛されている本作。実力派として評価されているいっぽうで、“ハリウッドの問題児”としても知られている俳優シャイア・ラブーフが、リハビリ施設で治療の一環として書き上げた自伝的脚本が基になっていることでも注目を集めています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アルマ・ハレル監督ポン・ジュノ監督から「2020年代に注目すべき気鋭監督20人」の1人に選ばれるなど、新たな才能として期待されているイスラエル系アメリカ人のハレル監督。本作は、以前から交流のあったシャイアとの見事なコラボレーションによって誕生した傑作です。今回は、その背景や作品を通して得た気付きなどについて語っていただきました。―最初にシャイアさんから、父親との話を聞いたときの印象はいかがでしたか?監督もともとは、私の1作目のドキュメンタリーを見たシャイアが連絡をくれたことがきっかけで知り合い、その後は一緒にMVを作ったり、私の作品を彼がプロデュースしてくれたりという関係でした。そんななか、彼から脚本が送られてきて、お父さんとの話を聞かされたんですが、心をギュッとつかまれるような思いがしたのを覚えています。まるで彼らと同じ部屋にいるような感覚に陥ると同時に、「この映画を作らなきゃ!」と思わせる何かがそこにはありました。―オーティスとはシャイアさん自身を投影した役ということもあり、大人になったパートは自らが演じようと考えていたそうですね。ただ、それに対して監督が父親役を演じるようにシャイアさんに言ったそうですが、その意図を教えてください。監督それを決めたのは、シャイアが脚本の第一稿を送ってくれたときで、彼がまだリハビリ施設にいたころなので、かなり初期の段階でした。私がそうした理由は、脚本を読んだだけで実はシャイアが父親役を演じたいと考えて書いていることが伝わってきたからです。ただ、彼にはそれを後押ししてくれる最後の一押しが必要だったんですよ。過去にも彼はドキュメンタリーのなかで、自分の若い頃を演じることで心理的な浄化、つまりカタルシスのようなものを得ようしていたことがありますが、今回はその続きのような意味合いがあったように感じました。依存症や虐待との戦いは一生かかるもの―とはいえ、自身が抱えるトラウマを作品にし、自らそれを演じることはシャイアさんにとっては挑戦でもあったと思います。間近でご覧になっていて、変化を感じることはありましたか?監督もちろんありましたが、なかでも一番大きな変化を感じたのは、いろいろな国でプレスからのインタビューを受けているときでした。というのも、撮影中は本当に集中していましたし、彼はまるで自分のなかにいる“悪魔”に命を吹き込んでいるような状態でしたから。私も現場では、シャイアを通して彼のお父さんに会っているかのような感じがしたくらいです。それがインタビューを受け始めると、どこか柔らかくなったと感じる部分がありました。もしかしたら、彼自身が背負ってきたものの重さや父親の期待に応えるためにどれだけがんばってきたのか、ということに自分で気づけたんじゃないかなと思います。―それは父親役を自ら演じることで、シャイアさんがようやく得られた感情なのかもしれませんね。監督あとは、その頃はちょうど彼が断酒して1年経っていたときだったので、自分が取っていた行動が父親と重なるところがあり、いろいろな思いから解き放たれたように感じていたのかもしれないですね。依存症や虐待との戦いは、魔法のように急に治るものではなく、一生かかるもの。だからこそ、そういったことに光を当てることは重要なことだと思っています。シャイア自身もその戦いとしっかり向き合っている人ですから。シャイア以上の役者はいないと感じている―確かに、その葛藤は作品からも伝わってきました。では、アーティストとして、そして人としてシャイアさんからインスピレーションを受けた瞬間があれば、教えてください。監督まずは、彼には何にでも挑戦できる能力があるところ。そして、演技をするうえでは真実をつねに模索しているところがすばらしいと思っています。役者としては、彼と同じレベルの人はいるかもしれないけれど、彼以上の人はおそらくいないと思うほど、私にとってはベストな役者です。それほど瞬間的にその場所に存在し、真実に触れることができる力を持っている人だと感じています。あとは、彼は言語とのつながりが深いので、彼が選んで話している言葉を聞いていると、「あぁ、やっぱり物書きなんだな」ということがよくわかりますね。―そういった部分は、劇中のシャイア像を作り上げていくうえでも、参考になったのではないでしょうか?監督そうですね。それと彼の興味深いところは、いままで演じてきたすべてのキャラクターに影響を受けていること。私は20代のシャイアを演じたルーカス・ヘッジズと2人で、シャイアが出演したいままでの作品を観ながら、それらがどんなふうに彼に影響を与えたか分析しました。少年時代といまのシャイアが違うのは当然ですが、言葉使いなどを見てみると、これまでのキャラクターの堆積がいまのシャイアを作り上げている部分があることがわかったのです。3人の役者から若い男性の変遷を見ることができた―非常に興味深いポイントですね。そんななか、10代のシャイアを見事に演じ切ったのは、天才子役と言われるノア・ジュプくん。圧倒的な存在感でしたが、現場での彼に驚かされたことはありますか?監督ノアもシャイアと同じように、その瞬間に存在することができる役者のひとりなんですが、一番驚いたのは、「なんて健康的な子なんだろう」ということでした。というのも、子役と仕事をするときにいつも心配なのは、みんな大人っぽいので、つねに演技しているんじゃないだろうかということなんですよ。きちんと子ども時代を経験できずに大人になってしまう人が多いのは、子役によくある話ですし、今回は特にそういった内容に話でしたからね。余計に気になっていたんです。でも、ノアはちゃんと自分自身も周りも愛せる子で、家族もきちんとサポートしてくれているので、家族ともお互いの気持ちをしっかりと分かち合える環境にいます。その様子を見た私とシャイアは、「私たちは絶対にあんなふうにはなれないわね」と言っていたくらい(笑)。新しい世代だからというのもあるかもしれないですが、それほどノアは自分自身とも居心地のいい関係を保っていると感じています。ノアとルーカスとシャイアは、それぞれ約10歳ずつ年齢が離れていますが、彼らを見ていると、若い男性が社会に対して持っている意識の変遷のようなものが見えるようにも思いました。この作品で自分自身も成長を感じられた―なるほど。また、今回描かれているのは、人生における痛みについて。誰もが何かしらの痛みを抱えて生きており、その痛みは人を苦しめるいっぽうで、ときに人を強くする部分もあると思います。監督自身はそういった人生の痛みとどう向き合っていますか?監督すごくいい質問だと思いますが、撮影が終わってからも、作品ができてからも、その問題は私自身のなかで、チョロチョロと水が流れていくような影響を与え続けているような気がしています。特に、こういった題材だと物語のなかにあるダークな部分に自分も入っていかないといけないですからね。私の場合は、こうしてインタビューを受けているときに、いままで言えなかったことが話せるようになったり、父親との関係がより深くなったりするのを感じることがありました。そういう意味では少し気持ちが軽くなったところもあると思います。おそらくそれは、私の父もアルコール依存症で、一か所に定住しないような人だったというのもあるかもしれません。私が父と一緒に時間を過ごせるのは映画館だったので、私たち2人にとってのお家は映画館でした。そういったことも全部つながっているような作品なので、これまでの過程を通して、私もいまの自分にたどり着けましたし、自分自身が成長できたと思わせてくれる作品になったと思います。痛みの先にある“光”を見つける!役者の演技や映像美が観る者の心を掴んで離さない珠玉の1本。たとえ、内に抱える痛みやトラウマをすべて消し去ることはできなくとも、それらを胸に秘めたまま新たな希望を見つけることはできるもの。“ハリウッドスター” シャイア・ラブーフを通して感じる人生の光と影は、あなたの痛みにもそっと寄り添ってくれるものとなるはずです。琴線に触れる予告編はこちら!作品情報『ハニーボーイ』8月7日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ギャガ© 2019 HONEY BOY, LLC. All Rights Reserved.
2020年08月06日夏真っ盛りにもかかわらず、「今年は夏定番の遊びを満喫できないのでは?」と落ち込んでいる人も多いはず。そこで、夏も海もお祭り騒ぎも青春も、すべてが一度に体感できてしまう映画『ぐらんぶる』をご紹介します。今回は、「絶対に映像化不可能」と言われた話題作に出演したこちらの方にお話をうかがいました。写真・北尾渉(犬飼貴丈)俳優の犬飼貴丈さん!【映画、ときどき私】 vol. 315夢のキャンパスライフに胸を膨らませる北原伊織と今村耕平という2人の男子が、あるダイビングサークルとの出会いをきっかけに、刺激的な日々を送っていく姿がユーモアたっぷりに描かれている本作。『仮面ライダービルド』やNHK連続テレビ小説『なつぞら』で注目を集めた犬飼さんは、竜星涼さんとともにダブル主演を務めています。演じているのは、無駄にイケメンなアニメオタクの耕平。そこで、ほぼ全編裸と言っても過言ではないほど体当たりで挑んだ犬飼さんに、舞台裏や自身の思い出について語っていただきました。―今回のオファーがあったとき、マネージャーさんは参加を即決したそうですが、ご自身の反応はいかがでしたか?犬飼さん僕はもともと原作を知っていたので、昨今のアニメや漫画が実写化する流れのなかでもこの作品は無理だろうなと思っていました。なので、初めて聞いたときは、「本当に実写化するの?」という驚きのほうが強かったですね。―そんななかで喜びと不安、どちらのほうが大きかったですか?犬飼さんもちろん、喜びはありましたが、「観てくださるファンの方々に納得していただかなければいけない」というプレッシャーもあったと思います。特に、原作のノリをそのまま実写にするのはちょっと難しいところもあったので、うまくバランスを取りながら慎重にやらなきゃいけないなという気持ちがありました。―ここまで主人公たちがほぼ裸の姿になる作品も珍しいと思いますが、そこに対する抵抗はありませんでしたか?犬飼さんまずは、コンプライアンス的にヤバいんじゃないかなというのと、普通に人前で裸になるって誰でも恥ずかしいことだと思うので、そこに対する抵抗は当然ありました。でも、僕がインした瞬間に目の前を走り抜けていったのがほぼ裸の竜星さん(笑)。その様子を目撃して、「こういう現場なら大丈夫だな」と順応していった感じです。今回の現場は、最初から最後までほぼ裸でした(笑)―なるほど(笑)。とはいえ、最初のシーンはやはり緊張したのでは?犬飼さん僕よりも、逆にエキストラのみなさんが目のやり場に困っていて、すごく戸惑っていたのが印象的でした。―確かに、それはあったでしょうね。ちなみに、今回裸になるにあたって、事前に体作りなどもされましたか?犬飼さん最低限プヨプヨしないこと、というのは意識しましたが、それ以外は特に準備しませんでした。というのも、はじめからムキムキだとこの役としては違和感がありますからね。―現場では、どのくらいの割合で裸のシーンがありましたか?犬飼さん最初から最後まで、わりとずっと服を着ていなかったんじゃないかな。服を着ているときのほうが珍しかったので、基本的に現場行ったらパンツ一丁か裸かみたいな状態でした(笑)。―ほかではあまりないことですよね。では、撮影中に起きたハプニングなどがあれば教えてください。犬飼さんけっこういろいろあったんですけど、服を着ないで撮るシーンが多かったので、竜星さんがかなり日焼けしてしまって、シーンのつながりが危なくなったことはありました。あとは、沖縄でダイビングしているときに人間に立ち向かってくるメンタルの強い魚がいて、それに襲われかけたのもハプニングでしたね……。―魚に襲われたんですか!?犬飼さんちょうど卵を守っていたときだったらしく、近づいたら攻撃されてしまいましたが、適切な距離をとってことなきを得ました。でも、足のフィンを噛まれたりして、本気で危なかったです。そのときは、「ここはお前のフィールドじゃないよ」と言われている気がして、気持ちも引き締まりました。海のなかはリトルマーメイドの世界のようだった―それはけっこうな恐怖体験でしたね。とはいえ、本作ではダイビングのシーンも大きな見どころ。実際にライセンスも取られたほど、事前にかなり練習もされたんですよね?犬飼さんダイビングをしたのは、今回が初めてで不安も大きかったですが、撮影が始まる前に、ライセンスを取りに行かないといけなかったので、まずはそこで練習しました。撮影に入ってからもダイビングの練習時間を取っていただいたので、本当の部活くらいの練習量だったと思います。―実際にいろいろな海を潜ってみて感じたダイビングの魅力とは?犬飼さん僕はけっこうディズニーが好きなので、かなり個人的な感想ですが、沖縄のきれいな海に潜ったときは大好きなリトルマーメイドの世界みたいに感じました。これはライセンスを取ってもぐらなければ見られなかった景色だなと。耕平が初めて海に潜ったときと同じ感覚を得られたのはうれしかったですし、本当に感動した瞬間でした。―そんなふうに同じ感動を味わったり、練習を一緒にしたことでキャスト間の絆も強くなったと思いますが、竜星さんとの共演はいかがでしたか?犬飼さん本当に仲良くならないままバディの役をするのは嫌だなと思っていたんですけど、竜星さんはすごく気さくな方なので、スムーズに仲良くなれました。実際に体験してみて思いましたが、裸の付き合いは心と心の距離を縮めますよね。おかげで急速なスピードで仲良くなれた感じはありました。細かいアドリブを見つけて楽しんでほしい―ほぼ裸でいたことで、お互いに心もすぐにオープンになれたということでしょうか?犬飼さんそうですね。あとは地方でのロケが多かったこともあり、撮影のあとにご飯に連れて行ってもらったりもしたので、そういうコミュニケーションの取り方でよりいっそう仲良くなれたというのもあったと思います。温泉もあったので、毎晩のようにみんなで一緒に入りましたね。本当に裸の付き合いができたので、心の距離も縮まっていったのだと思います。―現場でも現場以外でも、今回はずっと裸の付き合いをされていたんですね(笑)。犬飼さんただ、その影響で、自分の感覚がおかしくなったこともありました。というのも、この作品の撮影中に違う作品も撮っていたんですが、その現場に行ったときに、普通にみんながいる前で着替え始めようとして、「あ、ダメだ!ちゃんと衣装室に行かなきゃ!」みたいなことになり、現実世界とのズレは生じていましたね(笑)。―そんなところにも、支障が出ていたのですね……。犬飼さん元に戻すのに、わりと時間がかかりました。―危なかったですね。この現場で、竜星さんから刺激を受けた部分は?犬飼さん僕の役は、いろいろできる役だったので、わりとアドリブ多めで演じさせていただきました。でも、それができたのは、竜星さんがしっかり受け止めてくださったからこそ。安心してアドリブができたことに感謝していますし、仕事に対する向き合い方は見ていてものすごく刺激になりました。―ちなみに、犬飼さんイチオシのアドリブシーンがあれば、教えてもらえますか?犬飼さんシーンが始まってわちゃわちゃしているところが多いですが、大きなアドリブというよりも細かいところでいろいろとしているので、それをみなさんで見つけていただきながら楽しんでもらえたらうれしいなと思います。髙嶋政宏さんの演技は、とにかく衝撃的でした―細かいところまで注目ですね。あと、今回はダンスシーンも見どころだったと思いますが、練習などは大変でしたか?犬飼さん絶妙な配置とタイミングで動かないといけなくて、人数も多かったので難しかったですね。やっぱりそろっていないときれいに見えないので、そういうところに気を遣いながら踊るのは大変でした。でも、練習をたくさんして、みんなできっちりと仕上げたので、本番ではわりとスムーズにOKをもらうことができてよかったです。―ちなみに、共演の髙嶋政宏さんがダンスシーンに関して、アドリブを見せて周囲を驚かせたそうですが、その瞬間は目の当たりにされましたか?犬飼さん実際に見ていましたが、ここでは言えないような危ないアドリブをしようとしていて、現場がざわついていましたね(笑)。本編で使われていたのは、乳首をこすりながら近寄ってくるような動きでしたが、それを超えるようなことをされようとしていて本当に衝撃的でした。―さすが髙嶋さんですね。それを見てどうでしたか?犬飼さんそのときの僕は服を着ていたんですが、ただただすごいなと。これは高嶋さんのキャラだからできることでもあるんですけど、本物の役者さんならではのものを見せていただいたので、尊敬しています。実生活でもオタクなので、役作りしていない部分もある―そのあたりも見逃せないですね。今回演じた役についてもおうかがいしますが、オタクの役ということで、どのような役作りをしましたか?犬飼さん実は、僕自身がもともとオタクなので、そのあたりはスムーズにいった感じでしたね。―つまり、役作りしていない部分もあると。犬飼さんそうですね、あまりしていなかったかもしれないです。でも、台本で読んだ時点では想像できない部分も多かったので、今回はわりとフラットな状態で現場に入りました。―ちなみに、犬飼さんのオタクな部分を教えていただけますか?犬飼さん昔からアニメや漫画が大好きで、いまもずっとハマってはいますが、最近は特にゲームに夢中なので、夜な夜なオンラインで友達とゲームをしています。あと、おうち生活をしていたときには、いままでの趣味をより深く掘っていこうと思って、好きな音楽の理論を学んだり、覚えたりしたりもしました。アニメや漫画でも、いままで見たことなかったジャンルや幅広い作品をたくさん観たので、自分の趣味について話せることも増えたかなと思っています。―趣味を極めたことで、仕事にもつながっている部分もあるのでは?犬飼さんもちろん、仕事にもつながればいいなという考えはあります。ただ、もともと自分の好きなことや興味のあることはちゃんと話せるくらい突き詰めたほうがいいと考えているほうなので、今回はめちゃめちゃ掘っていきました。地中を越えて、地球内部のマントルくらいまで掘り進めたと思っています(笑)。忘れられない青春の思い出とは?―素敵です(笑)。また、この作品では青春時代ならではのエピソードが満載ですが、いまだから笑える青春の思い出があれば、教えてください。犬飼さん高校時代ですが、『ぐらんぶる』に近い思い出が僕にもありまして、バスケットコートのある友達の家に放課後集まっては、1on1(ワンオンワン)をしていました。ただ、負けた人が全裸になるみたいな遊びだったので、まさに劇中の野球拳と同じような感じですよね。僕たちは、「ワンオンワン」ではなく、「〇ンオンワン」と呼んで遊んでいましたが……(笑)。それが『ぐらんぶる』とめちゃめちゃ被ったので、撮影中もそんなことを思い出しながらやっていました。―ほぼ同じことをされていたんですね(笑)。観る方もそんなふうに青春の思い出がフラッシュバックすると思いますが、見どころなどを最後にメッセージとしてお願いします!犬飼さん若い人だけではなく、実は大人の方々にも刺さる映画だと僕は感じています。というのも、この作品はきっと青春時代の些細なことを思い出したり、青春へ想いを巡らせたりするきっかけになるからです。そういう意味では、青春ノスタルジー映画の側面もあると思うので、たくさんの方に観ていただきたいと思っています。あとは、チケットを買って劇場に入ってしまえば、強制的に裸を見せられることになるので、単純にバカだなっていう目で見て、偏見なしに楽しんでいただけたらと(笑)。夏の思い出に少しでも寄り添えればうれしいです。インタビューを終えてみて……。裏話から青春時代のギリギリの話まで、笑わせてもらいっぱなしとなった今回の取材。劇中では、イケメンもびっくりの変顔満載の犬飼さんですが、取材の撮影では色気満載のギャップを披露してくれました。ananであることを伝えると、「いつでも脱げます」とも言ってくれましたが、その肉体美は本作で存分に堪能してください!次から次とやってくる夏の欲望に溺れる!脱力系ならぬ、脱衣系の最高峰とも言えるほど全力の脱ぎっぷりで突っ走っている本作。イケメンたちの裸にドキドキすることはもちろん、これを観ただけでひと夏分の思い出を味わえるかも!?ストーリー青い海、聞こえてくる潮騒、照り付ける陽射し…国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織の目標はただひとつ。それは気のあう友人や可愛い女子と<キラキラな大学生活>を送ること。なのに…「何かおかしい」最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚めてしまう。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない“無法地帯”、超ぶっ飛んだダイビングサークルだった!狂暴なクーデレいとこ、どシスコンのお姉さま、エロい先輩、はたまた激ケバギャルも神様、僕たちに普通の大学生活を送らせてください…ヤバすぎるメンバーに囲まれた、伊織と耕平の運命はいかにぶっ飛んだ予告編はこちら!作品情報『ぐらんぶる』キャスト:竜星涼犬飼貴丈与田祐希朝比奈彩小倉優香石川恋 / 髙嶋政宏8月7日(金)より、全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画©井上堅二・吉岡公威/講談社 ©2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
2020年08月05日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第46回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その15をお届けします。1. うっすらとあわれむ男【結婚引き寄せ隊】vol. 46それは婚活サイトで出会った、商社勤務という、30代後半の男性とのこと。いわゆる“三高”(もう死語ですかね)の、高学歴、高収入、高身長の商社マンと、何度かメールでやりとりをして、実際に会うことになりました。商社マンに指定された、ラグジュアリーなホテルのカフェスペースは、見るからに高価そうなファッションに身を包んだマダムや打ち合わせらしきビジネスマンらで、ほぼ満席。予約をしてくれていたようで、2人で座るには広すぎるぐらいの奥のソファ席へと案内されました。とても条件がいいのに婚活をしている理由を「まわりに女性がいなくて忙しさもあって、時間があるときに確認できるネット婚活を利用している」と話す商社マン。こちらも出会いがなくネット婚活をしているという話をしていたのですが、なんとなく、話の内容よりも、商社マンの“目”が気になりました。この日、婚活にぴったりだと思って試着をせずに購入したもののまだ着ていなかったワンピースを着ていましたが、思いがけずちょっと丈が短めで、なんだか“無理をしているアラフォー”という出で立ちに……。そこにきて高級で大きくゆったりとしたソファーに座ることになり、さらにスカートの丈が短くなります。まわりはセレブな装いの人たちに囲まれているからよけいに“無理をしているアラフォー”感が増し、話を聞く限り、派手な生活をしていそうな商社マンには、セレブとは程遠いこちらのファッションにガッカリしたのかもしれません。また、婚活サイトではもっと上品な服装で微笑んでいた写真を掲載していたこともあり、実際に会って商社マンはかわいそうに思ったのか、終始あわれんだような目でこちらを見ていました。いや、あわれんだような目に見えたのは、気のせい……にしたいところですが、その後連絡が途絶えたので、きっとその通りだったようで。今後は事前に服装確認を怠らないようにしようと思ったのでした。2. 既婚者の疑いのある男それはある婚活パーティで知り合った男性のこと。30代から40代の男女が集まるその婚活パーティでは、さまざまな職業の人たちが参加していました。そこにいた40代前半の、清潔感のあるサラリーマンの男性は、フリータイムで女性が途切れずに話しかけに行っている様子が見えて、人気が高い様子。その清潔感のあるサラリーマンと話してみると「可もなく不可もなく」と思ったものの、こちらがいろいろ話していても「うん、うん」とやさしい表情でうなずく聞き上手で、ほかにいるガツガツとしている参加者と比べると、女性側としては好印象を持ちやすかったのです。そのパーティではとくにカップリングすることはなかったものの、連絡先を交換していたのでその後もやりとりをしていましたが、その男性はなんだか気まぐれな返信ばかり。日中に連絡があるかと思えば、何日も経って忘れた頃に返信がくることも。あるとき、その様子を聞いた女友達から、「その人、既婚者じゃない?」という投げかけが。そういわれてみると、夜は連絡が取れないし、家にいると言っていた時間も連絡が取れないし、清潔感があるのも妻がいて身だしなみをちゃんとしてくれていたり、聞き上手なのも自分の話を詳しく話せないからだと思えば、すべて腑に落ちます。結局、真相はわからないまま音信不通になりましたが、婚活パーティの中には、とくに「独身証明書」を見せなくても参加できるものもあるので、既婚者のお遊びには十分気をつけたいところだといえるでしょう。3. お腹がすいている男それはある飲み会に行ったときのこと。少人数での婚活飲み会の場に足を運ぶと、すでに大柄な男性がひとり、髪の長い女性がひとり到着していました。あと数名の男女が参加する予定で、コース料理がすでに決まっていたのですが、運んできてもらうのは人数が揃うまで少し待とう、ということになりました。しかし、ほんの数分しか経たないうちに、男性は「手持ちぶさただし、とりあえずビールだけ先に飲んじゃいませんか!?」と提案。女性同士顔を見合わせながら、まあいいかと、先に乾杯をすることに。すると、グビグビっとビールをあっという間に飲み干して、「じゃ、とりあえず料理も先に食べませんか!?」と言うのです。早急に飲み食いしたがる男性でしたが、「まだ開始時間前だし、さっきから5分しか経ってないので、もう少し待ちましょう」と髪の長い女性が言うと、がっはっはと大きな口をあけて笑い、「じゃあ、もうちょっとね」と「ビール!」とおかわりをしている男性。そうこうするうちに他の参加者も到着し、無事に飲み会がスタートしたのですが、大柄なその男性は出てくる料理を次々にあっという間にたいらげ、大量のビールを飲み干して、2時間きっかりで「じゃっ!」と帰っていきました。出会いが目的ではなく、どうやら「お腹がすいてたんだね」とざわざわとしたのでした。婚活していると、いろいろなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけて、すてきな人を見つけてくださいね。©Juanmonino/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©ultramarinfoto/Gettyimages
2020年08月03日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第18回は、コロナ禍でママやファミリーが気をつけたい3つのことをお届けします。1. まわりが敏感になりがちな「子どもの咳」【ママライフばんざい!】vol. 18新型コロナウイルス感染拡大防止のため、いまは全世界でこれまでとは違う生活スタイルで過ごしている方が多いですよね。そんないわゆる“ニューノーマル”で暮らすなかで、ママやファミリーも日々気をつけたいことをご紹介します。日本では緊急事態宣言が解除されましたが、予防のためには、配慮する必要のあることは多々あります。とくに、咳については現状、敏感になっている方が多いのではないでしょうか。そんなときに気にしたいのは、子どもの咳。まだ免疫力が弱く、ちょっとした気温の変化でも体調に変化が出やすい子どもは、のどの風邪やアレルギーなどで、咳が出てしまうことも。いまは保育園によっては教室に入る前に手洗い、消毒をしたり、咳の症状があるだけでも念のための自宅待機となったりしますが、これがただの風邪だとしても、こんこんと咳き込んでいるとまわりの不安を煽ってしまいがち。現在は、子どもからの感染なども気にする大人の方もいますので、子どものいない方にも安心してもらえるように、親がしっかりと子どもの健康管理をすることが大切です。やむを得ず電車などの公共交通に乗る場合も、なるべく人の少ない時間に利用し、壁などもベタベタ触らないよう、また、おしゃべりをしないように子どもの興味を引く絵本などを持参して静かに車内で過ごすなど、ママがきちんと守ってあげましょう。2. あらためて密になりやすいスーパーや公園は控える言うまでもなく、“3密(密閉、密集、密接)”を避けるのはもちろんですし、そのことを意識して過ごしている方のほうが圧倒的に多いはず。ですが、公園に集まる親子や、マスクをしているとはいえママ友同士でおしゃべりに興じている方をときどき目撃することがあります。また、以前はなるべく大人がひとりで短時間で買い物を済ませることが推奨されていたスーパーなどでも、いまは緊急事態が緩和されているため、うっかり長時間滞在するようなこともあるかもしれません。そういった人との接触が避けられないような場所へ出向くときは、できるだけ子どもを連れていかないか、連れていくなら負担のかからない短時間での利用で済ませるなど、まだまだ工夫が必要。まさか身近で感染するわけがないと思って油断するよりも、自分だけでなく、ファミリーでニューノーマルに慣れて、健やかな毎日を送るようにしていきましょう。3. 子ども用マスクの準備は万端にすっかり、外出の際には「マスク着用」が定番となった今日この頃。わが家では、近所のドラッグストアなどにマスクがなくなった状況が続いた際に、信頼できそうな業者を調べてネットから購入しました。そうして一時期はマスク不足が深刻だった状況から、現在は近所でも販売されているのを見かけるなど、いまマスクの入手についてはそれほど心配ではなくなっていますよね。大人が出かけるときにはマスクの着用をすることが普通になってきていますが、うっかり忘れがちなのが、“子どものマスク”ではないでしょうか。ファミリーで出かける際、パパとママはちゃんとマスクをしているのに、子どものマスクだけ忘れてしまうような場合も。また、マスクが近所でも手に入るようになったとはいえ、実は子ども用の小さなマスクについては、まだ不足している印象です。無理に大人用のマスクを子どもにつけさせても、小さい子の顔には大きすぎるので、飛沫感染を防げるかは疑問。マスクをしないで出かけることはできませんから(※)、子どものマスクはママが手作りするのもいいかもしれません。うちも手作りしようと布とゴムなどを準備しましたが、ネットでも子ども用の小さいマスクを念のため購入しました。いざというときのために、おうちにも多めにマスクのストックを用意しておくといいですよね。自分のことだけでも、気を配ることの多いニューノーマルの生活。そこにさらに子どものことについても気をつけなくてはいけないママは大変なこともあるかもしれませんが、心身ともに健康でいられるように、コロナ禍を乗り切っていきたいですね。※但し、日本小児科医会では、2歳未満のお子さんは、窒息の危険等があることから、マスク着用は推奨していません。また、厚生労働省では、「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう」としています。©Jurgita Vaicikeviciene / EyeEm/Gettyimages©andresr/Gettyimages©FG Trade/Gettyimages
2020年08月03日現在ベルリン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのスナップレポートです。ヨーロッパのファッションブランドやセレクトショップのおしゃれなマスクを紹介します。おしゃれすぎる!海外マスク4選今回のコロナ以降、日本と同様に海外でもショップや電車内でマスクを使用しなければならないようになり、マスクを持ち歩くようになりました。そんななか、ファッション業界でもマスクをファッションのアイテムとして販売するショップが増えてきました。本日はかわいい海外のマスクをご紹介します。『アンソロポロジー』のかわいいマスク!耳をかけるところまでおしゃれな『アンソロポロジー』のマスク。『アンソロポロジー』といえばアメリカのセレブたちに大人気のセレクトショップ。家具やキッチン用品をはじめ、多くのかわいい小物からファッションアイテムまで生活で使用するものなら何でも揃う素敵なショップ。このマスクも完全にファッションの一部ですよね。画像 : ANTHROPOLOGIE同じく『アンソロポロジー』で販売されている薄めのマスク。こちらでは通常のマスクでも暑い!という話をよく聞くので、風通しの良いものや付け心地の良いものは、今後の人気に反映しそうですね。画像 : ANTHROPOLOGIEエキゾチックな雰囲気がさすが!フリーピープルもはやマスクの域を超えた芸術的なおしゃれ感!『フリーピープル』といえば、ボヘミアンでエキゾチック、カラフルで独創的なデザインが多いけれど、女性らしさを忘れないフェミニンなモチーフやデザインも多いセレクトショップ。なかなか個性的なこちらのマスクも、かなり目立ちますが、他人と被らないマスクの1つ!画像 : Free Peopleベルギー発のファッションブランド『エッセンシャル・アントワープ』(Essentiel Antwerp)原色使いや柄デザインがお洒落でグラフィックプリント、フラワープリントなどの組合せを得意とする、ベルギー出身ブランド。かなり個性的でカラフルなアイテムを取り揃えています。現在は、ヨーロッパを中心に展開しているブランドですが、2017年には日本国内の百貨店および専門店にて展開していたとか。日本での知名度はヨーロッパほどではないですが、この可愛らしさからは目が離せません。画像 : Essentiel Antwerpあの『ラグ&ボーン』(rag & bone)よりマスクが登場!アメリカ発の『ラグ&ボーン』らしいクールでシックなマスクが登場。『ラグ&ボーン』(rag & bone)を立ち上げた創設者2人は、正規でファッションを学んではいなかったものの、毎日着たくなるような服を作ろうとブランドをスタートさせました。そのように、こちらのマスクもシンプルながら、毎日着用したいと思わせてくれるカッコよさがありますよね。画像 : rag & bone続々と海外ブランドがおしゃれなマスクをデザインするようになりましたね。日本でも入手できるものもあるので、ぜひ上記ブランドもチェックしてみてください!
2020年08月01日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第46回は、大きな出来事のあと、パートナーに求めるものを見直した女性の声を3つご紹介します。1. 親が病気になり“とにかく健康な男性”がいい人【結婚引き寄せ隊】vol. 46仕事が大好きで、少しワーカホリック気味なくらいだったAさん。地方に住む両親のことを忘れたことはないものの、土日のどちらかにも仕事が入ることがあって毎日多忙だったため、だんだんと実家を気にかける機会が減っていったそうです。また、正月休みや夏休みがあっても、帰省せずに「自分自身へのご褒美」と称して女友達と海外旅行をするなど、ほとんど実家に帰ることがなくなりました。そんなあるとき、用事があって実家に連絡すると、父親の体調が悪いことを初めて知ります。東京で働くAさんに心配をかけまいと、Aさんの母親は、父親の具合を報告していませんでした。ただ、さすがに仕事にばかり意識を集中しているわけにはいかないと、Aさんはそれからちょくちょく実家に顔を出すようになり、だんだんと人生について考え始めたそうです。結婚についても真剣に考えたことのなかったAさんですが、両親の様子を見て、「仕事をするにしても、旅行するにしても、何よりもまず健康が一番」だと、実感。その後、時間に余裕のある仕事へと転職し、時間にも心にも余裕ができたそうです。そんなときAさんが心底思うのは、「結婚するなら“健康な人”であればいい!」ということ。身近な人が病気になると、健康であることにあらためて感謝したくなるものですよね。2. 都会より田舎暮らしで“素朴な男性”がいい人大学時代から東京で暮らしていたBさんは、もともとまわりに田畑があるような自然豊かな場所で育っていました。思春期の頃に触れたテレビや雑誌に、東京で流行っているファッションやスイーツがよく紹介されていて、見るたびに「早く東京に行きたい」「都会で暮らしたい」と、憧れていたのだとか。その憧れの通り、上京し、就職もして、おしゃれだといわれるショップで買い物をしたり、おいしいと評判のレストランへ足を運んだりしていたそうです。そうして何年も経ってくると、すっかり“東京の人”となったBさんでしたが、交友関係が広がるほど、おしゃれスポットに繰り出して人と会っていてもだんだんと都会の喧騒に疲れを感じてきました。あるとき、何気なくつけたテレビに、田舎で暮らす家族の姿を観て、おしゃれなものにもブランド品にもまったく興味がなく、ただ家族で美味しそうにご飯を食べているその様子がなぜか強烈に印象に残ったというBさん。もう十分すぎるぐらい都会を満喫してきたこともあったのか、「もういいかな」と思い、故郷へ戻ることにしたのだとか。以前は洗練された都会の男性が好みだったBさんですが、そこからはすっかり“自然が似合うような素朴な男性がいい”と、好みにも変化があったそうです。3. コロナ禍で“信頼できる男性”がいいと見直した人あまり恋愛をしたことがないという、女子校育ちのCさんは、女友達が結婚ラッシュを迎える時期でもとくに自分の結婚を焦ることもなく、のんびりと過ごしていました。それほど結婚願望もなかったCさんでしたが、まわりに婚活する女性が増えてくると、独身なので誘われて一緒に婚活パーティなどに参加するようになったのです。婚活友達は「いかに好条件の男性を見つけるか」という女性が多く、なんとなくCさんも、「私もみんなと同じで結婚するならエリートがいいのかな」と思っていたそう。そんなとき、コロナ禍で外出自粛制限がなされるという事態に。婚活はもちろん、普段の生活さえも外出することを控えるようになりました。婚活友達とも離れたCさんは、いかに普通の日常生活が大事かを実感。まわりに流されてエリート男性との結婚を夢見ていましたが、やっぱり条件より、どんな状況に陥ったとしても、「信頼できる関係を築ける男性」と結婚することが心から安心できる道だと思ったそうです。思いがけない大きな出来事を体験すると、結婚観や人生観に変化があることもありますよね。出会いを探していると、いろいろなタイプの人たちに会うこともあれば、自分自身を振り返ることもあるでしょう。みなさんにとって、良い出会いがありますように。©Corey Jenkins/Gettyimages©Aja Koska/Gettyimages©Robert Benson/Gettyimages
2020年07月30日連載第151回目は、夏に食べたくなる簡単ひんやり麺レシピ! 中華の定番、ラーメンをアレンジした、レモンたっぷりの冷やしラーメンをご紹介します。爽やかな酸味のレモンとヘルシーな鶏ささみでさっぱりといただけるから、暑い夏でも食が進むこと間違いなし!ぜひご自宅でトライしてみてはいかがでしょうか!『レモンラーメン』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 151旬食材は、トマト!今回の旬食材は、4月~6月と10月~1月が旬のトマトです。真っ赤に熟したフォルムから、真夏のイメージがありますが、実はトマトは高温多湿を嫌うので、秋冬と春夏が旬といわれています。トマトは、最近ではスイーツにも使われる万能食材ですよね! そんな甘くておいしいトマトは、味だけではなく、美容効果も非常に高いといわれています。赤い色のもとになる色素成分、リコピンには、なんと若返りのビタミンと言われるビタミンEの約100倍もの強力な抗酸化作用があるのだそうです。抗酸化作用とは、体内の組織を錆びさせて老化につながる活性酸素を消去する働きのことで、アンチエイジングに大変有効といわれています。さらに、お肌のハリと潤いを保つために必要なコラーゲンを増やす働きもあり、女性の悩みのシワ、シミ、たるみなど、老化サインからお肌を守ってくれます!美容効果たっぷりのトマト! 毎日の食事に取り入れれば、キレイをサポートしてくれそうですね。1日1個トマトを食べて美肌を目指しましょう材料はこちら!【材料(二人分)】・鶏ささみ:3~4本・酒:大さじ1・水:300ml・塩:ふたつまみ※鶏ささみをほぐす際に使用・中華麺:2玉・レモン:1個※トッピング用・キュウリ:1/2本・トマト:1個・ブロッコリースプラウト:1/2パック※または、カイワレ大根を使用(スープ)・鶏ガラスープの素:大さじ1強・きび砂糖:小さじ1/2・うすくちしょう油:大さじ1と1/2・ナンプラー:大さじ1・ゴマ油:大さじ1/2・ニンニク:1かけ・レモン汁:1個分・氷:約400g・オリーブ油:小さじ2・塩:適量・コショウ:適量まず、下準備を始めます。~その1:野菜を切ります。キュウリは細切りにします。トマトとレモンは薄く輪切りにします。ブロッコリースプラウトは根もとを切り落とします。ニンニクは皮と芯を除き、すりおろします。まず、下準備を始めます。~その2:レモンを絞ります。レモンを絞ります。では、作ります! まずは鶏ささみを茹でます。鍋に湯を沸かし、沸騰したら酒と鶏ささみを入れます。ふたをして火を消し、10分置きます。ふたをして火を消し、10分置きます。蒸らしながら熱を入れます。※蒸らし後、ささみを取り出し、ゆで汁は捨てずにスープに使います!蒸らし後、粗熱を取り、手で細かくさきます。蒸らした後は引き上げ、粗熱を取り除き、手で細かくさきます。細かくさき終えたら全体に塩を振ります。スープを作ります。鶏ささみのゆで汁に、鶏がらスープの素、きび砂糖、うすくちしょうゆ、ナンプラー、ニンニクのすりおろし、ゴマ油を加え、よく混ぜます。氷を加え冷やします。氷を加えスープを冷やします。冷えたら味をみて、塩コショウで味を調えます。鶏がらスープの素はメーカーによって味はさまざまなので、量を調整してお好みの濃さに仕上げてください。レモン汁を加えます。冷やしたスープに、絞ったレモン汁を加えます。麺を茹でます。大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、麺は袋の表示に従って茹でます。茹で上がったら冷水にとり冷やします。茹で上がったら冷水にとり冷やします。麺の水気をしっかりと切り器に盛り付け、スープを加えます。麺の水気をしっかりと切り、器に盛り付け、スープを加えます。具を盛り付けます。具(鶏ささみ、キュウリ、トマト、レモン)をバランスよく盛り付けます。鶏ささみの上のブロッコリーを盛り付け、コショウを全体に振りかけます。お好みでオリーブ油を各小さじ1程度回しかけます。おいしさのアレンジポイントコショウはしっかり多めに振りかけるのが味が締まって美味しいですよ鶏ささみではなく、コンビニのサラダチキンやハムなどを千切りにして加えると手軽にできます!
2020年07月29日現在ベルリン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのスナップレポートです。今回は、グローバルなファッショニスタ、アマンダ・ウォールを紹介します。彼女のファッションはいつも注目の的!大注目のインフルエンサー、アマンダ・ウォール世界で活躍するインフルエンサーの中でも、一際目立つ美しいアートディレクターを紹介します。アマンダ・ウォール ( AMANDA WALL)は、オレゴン生まれ。現在はアートディレクター、スタイリスト、モデルと多岐にわたり大活躍中です。LAやパリで幅広く活躍し、彼女のアートやファッションセンスは女性の持つありのままの美を象徴しているかのよう。力の抜けたような雰囲気こそ、アマンダスタイル!真っ赤なピンヒールがひときわ目立つなかで、彼女のファッションの代名詞的なミニスカートがとってもお洒落でかっこいい!上手にトレンチコートと組み合わせてスタイリッシュに着こなしています。パッと見たらありがちな組み合わせに見えますが、この真っ赤なシューズやミニスカ、ほどけそうなシャツは、まさにアマンダの「力の抜けた」彼女らしいファッション!特に、この時のナチュラルなツートンヘアがかっこよくかわいく、おしゃれ!カッコよく着こなすけれど、女性らしさを忘れず彼女のスタイルは、スタイリッシュでありながら女性を楽しんでいるかのよう。ブラックで決めようがレッドで決めようが、セクシーさとクールさ、力の抜けた感を常に兼ね備えています。ゴージャスにファーコートで美人スタイルスタイルが良いだけでなく姿勢も良いので、凛とした雰囲気。色のハッキリしたアイテムがとっても似合います。隣にいるのはフランスの『パープルマガジン』の編集長・オンラインディレクターであるオリビエ・ザーム氏(Olivier Zahm)。アマンダはまた、『パープルマガジン』の元寄稿者でもあります。どんな瞬間でもキュートでおしゃれ!最後はずぶ濡れになりながらファッションショーに参加する際の一枚。脚長に見えるのは、彼女の生まれ持ったスタイルもあるけれど、ミニスカートの脚長効果もありそうです。黒で統一せずに、グレー&ネイビーのコンビも意外と難しいカラーコンビですが、上手に決まってます。彼女のインスタグラムを見ると、大胆な写真や性を題材にしたようなアートが多く見受けられます。彼女らしい柔らかで親しみやすい表現が、女性からも男性からもとても人気のよう。今後、彼女がどの分野で活躍していくか、これからも非常に楽しみです。インスタグラム :@amanda_wall
2020年07月26日現在ベルリン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのスナップレポートです。今回は、ヨーロッパでも大人気の観葉植物を紹介します。日本でも新型コロナウイルスの状況が安定しないように、世界中がまだ揺れ動いています。テレワークをしたり、できるだけ外出を控えるようにしている方が増えているなか、お部屋の模様替えやイメージチェンジをしたい方も多いようです。そこで本日は、ヨーロッパのようにグリーンを上手に使ったお部屋にするための、おすすめの観葉植物を紹介いたします。ダントツ人気のモンステラ(Monstera)!初心者向けモンステラはここヨーロッパではとても人気で、まず最初に植物を買うなら、モンステラ!というくらい定着している印象です。また定期的に開催される観葉植物販売イベントなどでも、モンステラは必ずメインブースにあります。日本でも、風水からも良い観葉植物とされているようで、縁起が良い観葉植物なんだとか。なぜそこまで人気?その穴が空いた葉っぱがエキゾチックであり、切れ込みが可愛かったりといった見た目のほかに、直射日光に当てすぎると葉が焼けてしまうので、室内で育てるのが良いといわれており、また水やりも土が乾いてからなのでとっても簡単。冬場は気温や湿度等のコンディションにもよりますが、2週間〜4週間に1度の水やりでいいくらいなので、ここヨーロッパのあまり日が当たらない地域でも室内で簡単に育てられるとあって人気のようです。また、育ってきたらモンステラの茎の部分を土や水に入れることで、簡単に増やすこともできるんです。成長が早く、目に見えて育ってくれるので、とても愛着も湧きます。モンステラといっても、種類はなんと30~40種類ほどあるようで、色が異なるものから大きさの違うものなど、本当にさまざまな種類があるようです。どんどん増える!伸びる!モンステラ モンキーマスクこちらも同じくモンステラではありますが、葉の中の穴が多めで葉は小さく、だいたい手のひらサイズくらい。節間(茎の節と節の間)が短く生育していくので、どんどん育っていくと、写真のように全体がとてもきれいに見えます。上手に壁にかけたりして自分なりに楽しんでください。長くなるとここまでどんどん長くなります。壁に沿わせるとよりオシャレに見えます。オリーブの木は飾るとヨーロッパにいるみたいな雰囲気に!また、オリーブの木も人気です。玄関先や室内でとてもおしゃれに飾られているのをよく見かける人気の植物。写真のように大きめのものから、細長いもの、またはデスクなどにおける手のひらサイズのものまであるので、どこに飾りたいかで大きさや形を選べるのも嬉しいですよね。原産地は、イメージ通りの地中海沿岸や中近東、北アフリカなので、オリーブの木はやはり日当たりの良い場所を好みます。外に置いておく場合は、冬は防寒が必要になりそうです。また、オリーブは国連憲章のシンボルにもなって、花言葉が「平和」なんです。玄関や部屋に飾っておくにはぴったりの植物かもしれません。種類豊富なサボテンでお部屋をオシャレに飾る毎日面倒をするのが面倒という方に人気なのがサボテンですが、ほったらかしにしていてはダメになってしまいます。基本は簡単ではありますが、サボテンは乾燥した土地で生育されているものが多いので、日光に当ててあげると良いです。種類によっては寒さに弱かったり直射日光を当てすぎると「葉焼け」という植物の日焼け現象が起きるので注意が必要です。たくさんの形や花が咲くサボテンもあるので、窓際やリビングなどにいくつか置いておくと、オシャレに見えます。ポコポコと増え続ける…ピレア・ペペロミオイデス Pilea peperomioides別の名をパンケーキプランツというこちらの植物、とっても可愛いコロンコロンとした葉がポコポコと出てくるなんとも愛らしい植物。育て方も簡単で、こちらもヨーロッパでは大変人気。レアな斑入りの植物もおすすめ!上級者向け最後に、私もどっぷりハマってしまっている「斑入り」の植物たち。通常グリーンなはずが、突然変異で、光合成に必要な葉緑素が抜けてしまった状態の葉になり、白や黄色の斑模様が入った種類のことを言います。なので、なかなかお目にかかれないとあって価格も通常よりも高値で取引されています。また、育て方も通常より難しく、真っ白なモンステラなどは長く育てるのは難しいでしょう。個人的には程よく白が入っているほうが育てやすくオシャレでおすすめです。斑入りで代表的な種類はモンステラ・デリシオサ・バリエガタ、またはモンステラ・アダンソニー・バリエガタが人気のようです。「Variegated=バリエガタ」は斑入りという意味で、インスタグラムなどでも人気です。本日は自宅にいる時間が増えている今だからこそ、気分がアップするグリーンのある生活におすすめな植物たちをご紹介しました。これらは日本でも人気のようですので、手に入りやすいかと思います。植物がほしかったという方にはぜひ参考にしていただければと思います。©Kara Eads/Unsplash©Vlad Kutepov/Unsplash©Lana Graves/Unsplash©Apostolos Vamvouras/Unsplash©Milada Vigerova/Unsplash©Antonia Kofod/Unsplash©Huy Phan/Unsplash
2020年07月25日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第17回は、育児をしていると避けて通れない、ママ同士のコミュニケーションの場についてご紹介。漫画やドラマの話ではない、本当に体験した疲れるママの特徴を3つお届けします。1. グループを仕切りたがるボスママ【ママライフばんざい!】vol. 17それは子どもの検診先で知り合ったママのこと。育児について勉強中だった私は、あるママに「たまには息抜きしよう」と誘われ、ママ友グループのランチ会に参加することにしました。そこには、同世代から年下まで、さまざまなバックボーンを持ったママと子どもがずらり。育児について意見交換をしたり、話したりしていると、そのなかのひとりのママが突然、「じゃ、次はこの話をしよう!」と場を仕切り出しました。そのママは、もともとちょっとヤンチャ系だったということで、自分の意見をズバズバ言って切り込んでいきます。たとえその意見が間違っていたとしても、私を含めその場にいるママたちは、圧のあるその元ヤンチャ系ママに逆らえる雰囲気ではありません。そんな状況ではあるものの、他のママとの交流も持っていたほうがよいのかなとも思い、その後もママ友会があるときは行くか行かないか考えあぐねていました。そのうち、その元ヤンチャ系ママ以外のママとも親しくなり、それぞれお家を行き来する機会がありましたが、ママ会に行くと元ヤンチャ系ママから「ねえ、この前〇〇の家に遊びに行ったんだって?聞いてるよ」と言われました。他のママとの交流も、すべてその元ヤンチャ系ママに「報告」があがっていたのです。そこにいたママたちは、元ヤンチャ系ママを慕っているのか、怯えているのか、なんでも言う通り。元ヤンチャ系ママが場を仕切り、すべてを掌握できるようにされていました。自分も同じように元ヤンチャ系だとシンパシーを感じることができたかもしれませんが、もともとしがらみが苦手な私は、だんだんと息苦しくなり、徐々にフェイドアウトしていったのでした。やっぱり、ママがしんどいと、子どもにもその気持ちが隠しても伝わってしまうもの。心すこやかに育児をするべく、離れてみて、解放感でいっぱいになったのでした。2. 勝手にSNSに人の子どもの写真をアップするママそれはあるとき知り合ったママのこと。30代半ばのそのママは、働くことが大好きだと言っていて、同じワーキングママとして共感し、仲良くなりました。都内には、子どもが遊べるスペースが設けられていたり、ベビーフードを置いていたりする、親子にやさしいカフェが増えてきていて、そういった場所にお互いのママ友を連れて行くことも。子どもたちも無邪気に遊んでいて、ママたちもいろいろな話をしながら、お茶をすることが楽しかったのです。何度かお茶をした後、今度はお家でご飯を食べようということになり、予定を考えていたある日。フェイスブックに、その30代半ばのママが、知り合いかもと表示されました。あのママだなと思って見てみると、なんと私も一緒に写っている、ママや子どもたちの集合写真がアップされているではありませんか。それもママたちだけならまだしも、みんな子どもの顔もハッキリくっきりと写っている親子の写真が、どーんと目に飛び込んできました。いまでは保育園でも、「勝手に園内で写真を撮らない」「SNSでアップしない」など、個人のプライバシーへの配慮が定められていることが当たり前ですが、なんの許可もなく、勝手に写真をアップされていて大変驚きました。別の友人と「もう大人なんだし、こういうときは相手に聞くよね」という話をしていたら、あるママが「10代、20代だったら無許可で写真を掲載してもスタンプで顔を隠したり、上手に加工するかもしれないけど、30代のママだから逆に無知だったんじゃない」と言われ、納得。いや、もちろん、SNSを駆使している30代のママもたくさんいますし、きちんと写真掲載について連絡をくれるママのほうが多いはず。ですが、時々こういったタイプのママにも遭遇してしまうので、怖いなあと思ったのでした。3. 派閥を組んでボスママの顔色をうかがうママそれは子どもを遊ばせようと、近所の児童館へ行ったときのこと。その児童館には、毎日子どもを遊ばせに来ている親子や、たまに来ている親子など、いろいろなご家庭の方が来ていました。私はたまに顔を出していのですが、あるとき、「最近この街に引っ越してきたんです」というママとお子さんがいました。その次に児童館に行くと、またその引っ越したばかりと言っていた親子がいて、まだこの街に慣れていないのではと気になったので話しかけ、「困ったことがあったら言ってくださいね」「時間があったらお茶でも行きましょうね」という会話がありました。その日はそのまま帰宅し、またしばらく経ったときに児童館に行ったところ、今度はそのママから声をかけてきました。何かと思って話を聞くと、「お茶に行こうという話が出てたんですけど、〇〇さんにグループに入れていいかを確認してみたら、いまはグループの人数が増えすぎちゃって入れないみたいなんですぅ」とのこと。グループ? 〇〇さん?と、初耳だらけの話をするそのママの話をずっと聞いていたら、どうやらその児童館ではママ友グループの派閥が存在。児童館に来るようになってすぐ、そのママはあるママ友グループに入れられ、個人で行動することは控えて、自分に関することはすべてボスママのジャッジをあおいでいました。そもそもしがらみが苦手なので派閥があるだけでもゲッソリするのに、頼んでもいないし入りたくもないママ友グループに、知らないうちに入会希望ということになっていて人が多いと言われるなんて、まったくもって意味不明……。うーん、なんだか、疲れるかもしれない。そう思い、なんとなく児童館からは足が遠のいていったのでした。育児をしていると、さまざまなタイプのママに会うことがありますが、いつかママになる人もいままさに育児中の人も、自分らしくのびのびとしたママライフが過ごせるよう祈っています!©lisegagne/Gettyimages©YakobchukOlena/Gettyimages©monkeybusinessimages/Gettyimages
2020年07月24日