在宅勤務が推奨され、家にいることも多いですよね。その流れから、お家で効率よく学べる講座や習い事が急増中。環境が変わり今後の生き方やキャリアに悩む人にとっても、今のうちに効率よく自分磨きをして今後に備えておくことも大切です。今回はお家で自分磨きができるベーシックな習い事から意外なものまでご紹介します。まずは、自分を知ること。コーチングで自分自身の棚卸しコーチングという言葉を聞いたことはあるものの、受けたことがある人は意外に少ないかもしれません。この『ZaPASS』ではコーチングをオンラインで受けられ、さらにはコーチになるための学ぶオンライン講座も受講できます。コーチングとはコーチがいろいろと問いかけ、聞き出し、導いてくれることで自分の感情や思考と向き合っていく時間。なぜかわからないけれど、不安だったり、モヤモヤしていたりと自分では気づかない無意識の部分を言語化していくことで認識、自分自身を取り戻していくことにも繋がります。そのことで自分のなりたい未来像が見えたり、心のメンテナンス、変化、モチベーションアップに。キャリアやパートナーシップ、人生プランなど女性はライフステージの変化が大きいからこそ、受けておくと感情や思考が整理されます。筆者も実際に受けてみると自分の人生を改めて振り返ることができ、今後、どうなっていきたいのかが少し明確になりました。『ZaPASS』ではヒアリング後、自分のテーマやタイプに合わせてコーチを選んでくれるのも魅力です。コーチングのスキル・スタンスを学び、副業や仕事に活かす©️明日美 / Twitter:@AsumiGr『コーチングを学ぶ』という育成講座ではプロのコーチから学べます。基礎編となるBasicコースでは毎週1回、全12回の講座(1講座2時間半)を実施。約25人の受講者と共に学ぶため、コミュニティとしてのつながりも魅力の1つです。実際にコーチとして独立したり、副業に活かす人もいますが、コーチングを学ぶことで聞く力や質問力が上がり、マネージメント力や営業力も伸びるため普段の業務に活かしたいと受ける人もいます。講座中に数人でワークを行う時間もあり、実践型の講義も特徴です。普段は出会えない異業種の方の意見や考え方を聞けたり、人の話を聞かずに自分の話に持っていきがちだったなど、自分の会話の癖を知れたりとプライベートや仕事含めてコミュニケーション力や傾聴力アップにも繋がります。オンラインで海外の人と会話をしながら英語力アッププライベートや仕事で役立つスキルのひとつが英語力。今は通うより空いている隙間時間にオンライン英会話がおすすめです。『DMM英会話』は24時間365日パソコンやタブレットPC、スマホを使ってマンツーマンレッスンが受けられるオンライン英会話サービス。世界120か国以上の講師が7000人以上在籍しており、日常会話からビジネス英会話まで幅広いレッスンを受けられます。在宅の影響もあり5月同時期の会員登録者数が昨年に比べて3.7倍になり、多くの人が今後のためスタートしています。25分1レッスンの程よい時間、そして当日など受けたいと思った時にオンライン上で簡単に予約が取れるシステムなど手軽さが魅力。オンラインとはいえ海外の人と実際に話せるのは異文化交流にもなり楽しさもあります。先生を選ぶ際は国の表記もあるため、アメリカやイギリス、オーストラリア、南アフリカなどのネイティブ講師や東欧やフィリピンなど他国の講師、日本人講師の選択も可能です。フリートークか教材学習をその時々で選べる慣れている方はフリートークを選択して自由に会話を楽しむと飽きませんし、文法や語彙力のアップに繋がります。英会話を通じて海外事情を知ることができるのも楽しい時間です。例えばセルビア人の歌手の講師にレッスンをしてもらったら、現在のセルビアの状況や生活スタイルなども聞けてちょっぴり海外旅行気分も味わえますよね。基礎を学びたい方におすすめなのは、無料の教材を使用したレッスン。人気のデイリーニュースなどの時事ネタ、ビジネスや旅行英会話、健康とライフスタイルなどの教材がDMMには9000以上あり、自分で選んで講師に提示した後にレッスンが開始されます。その教材に沿った単語や文章を一緒に学ぶことで発音や文法を習得可能。自分の不得意な分野への強化などもできて、あらゆるシーンでの英会話に対応できるようになれます。わからなかったり間違えた部分はチャットやペン機能を使って訂正、講師が丁寧に教えてくれます。オンライン英会話はコスパもよく自宅で気軽にできるので今人気の自分磨きのひとつです。銀行で眠らせてるお金を投資に!お家でお金の勉強投資や外貨預金など資産運用に興味があれど、何から始めていいのかわからない女性は多いものです。そこでおすすめなのが気軽に自宅で学べる『Udemy』。こちらは教えたい人(講師)と学びたい人(学習者)をオンラインでつなぐ世界最大規模のC to C(Consumer to Consumer)型オンライン学習プラットフォームです。5.7万人以上の講師が在籍し、世界180か国、3,500万人以上の学習者が日々Udemyで学んでいます。表計算ソフトExcel(エクセル)やプレゼンテーション等のビジネススキルなど、普段活用できるスキルから、投資などのマネー系の動画講座まで揃っているので習得したいスキルを自分のペースで学習できます。ファイナンスの基礎を自分のペースで繰り返し学べる今回、ご紹介するのはマネー系を学びたい初心者におすすめの『資産運用の基礎を学ぶファイナンス入門』。基本的な資産運用を行うための投資商品を丁寧に解説してくれます。また、人生の3大支出と言われる住宅、保険、教育を見直し、さらに生活での節約術を学んで資産運用にも役立てられます。オンラインバンキングや外貨預金、株式投資などを幅広く学べるので自分の生活にどのような資産運用が合っているのかなど、お金に関心を持つことができる講座です。講座が2〜20分、長くても40分程度で区切られているため(全講座合わせると5時間)忙しい人も自分のペースで受けられるのも魅力。また学習期間の制限もなくPC、モバイルからアクセス可能なため繰り返し学べ、身になりやすいです。整理収納を学ぶとビジネスや私生活、心も整う掃除、整理整頓をすると心も整うと言いますが、整理収納は私生活でもビジネスでも多くの影響を及ぼします。『ハウスキーピング協会』では整理収納に関わるさまざまな講座をオンラインで受講することができて、整理収納アドバイザーの資格も取得できます。学ぶことで思考が整理され生活が豊かになった、取捨選択が上手にできるようになり経済的にも助かっている、片付くことで夫婦関係が良好になった、掃除機の位置を見やすく便利にすることでパートナーが掃除機をかけるようになったなどの声もあり、整理収納をしっかり学ぶことで生活に大きな変化があることも多いんです。整理収納アドバイザーの資格が1日で取得できる整理収納アドバイザーの資格は2級からオンラインで受講が可能。拘束時間は7時間で休憩を挟みながら行うので実質は6時間ほどでしっかりと学べます。その中に試験も含まれ、これに合格すれば資格も習得できます。モノが増えてしまう原因など整理収納の理論を学べ生活に役立つことも多数。さらに実践的なことが学べる準一級、一級の試験も受けられます。家庭ではもちろんですが、整理収納ができることでデスク周りもキレイになるのでビジネス面でも役立ちます。空いてる時間でスキルアップをしてお家で自分磨き今はオンラインで手軽にいろいろと学べる時代。お家時間を有効に使わない手はありません。通う必要もないので時間短縮された時間は美容タイムやデートに当てられますよね。自分が学びたい講座やレッスンをみつけて、活用してみてくださいね。文・雨宮あゆみ©Blend Images - Eric Raptosh Photography/Gettyimages©Hinterhaus Productions/Gettyimages
2020年11月22日現在ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。本日はやっぱりほしい人気ブランドのバッグ、この秋冬のおすすめをピックアップしてみました。個性的でおしゃれなヴィヴィアン・ウェストウッド Vivienne Westwood個性的で比較的お手頃価格の『ヴィヴィアン・ウェストウッド』のバッグ。特に写真のようながま口バッグはなかなか人とかぶることが少ないのもおすすめの理由!ヴィヴィアンのバッグは、大きいトートバッグからクラッチやミニサイズバッグなど、実はかなり種類が豊富。奇抜なものやイギリスっぽさ満載のチェック柄も多くあります。今年、自分らしいバッグをお探しの方にはおすすめのブランドです。特にフリンジのピアスバッグがお勧め!JW Andersonヨーロッパではかなり人気のブランド。日本でも写真のピアスバッグは人気ですよね!特に長めのフリンジデザインは、雰囲気があってかっこいいですよ。男性にも女性にも好かれるブランドなので、ひとつあればカップルでシェアしてもいいかも。仕事用バッグというよりは、プライベートで愛用したいおしゃれバッグです。いち押し!やっぱり抑えておきたいロエベ LOEWE安定した人気を誇る『ロエベ』のバッグは、おしゃれさん達には絶大な人気。特に私が注目しているのはパズルバッグの個性的な柄!普段使いにもデートにも使えるちょうどいい大きさやデザインなので、ひとつ持っているとかなり重宝するんです。美女に大人気のヴァレンチノ Valentino比較的、好みがわかれるブランドではありますが、女子力高めのブランド。写真のようにロゴが大きく見えるものはかなり人気ですよ。質のいい革とはっきりとした色が特徴的なヴァレンチノバッグ。他の人が持っていると、なぜかほしくなるブランド。大きさもたっぷりのトートバッグも、ヨーロッパで人気です。ぜひ今年はチェックしてみてはいかがですか?まだまだ人気の高いクロエ Chloeのおすすめバッグ!最近も引き続き人気デザインを続々出している『クロエ』。そのブランドバリューに甘んじないデザイン力は圧巻!一瞬で品質がいいとわかるつくりに、クロエのCマークがなんとも魅力的。昔から多くの種類のバッグが発表されていますが、デザインに飽きのこないハイセンスな『クロエ』は、やっぱりいち押しです。王道ですが定番の安定感!ルイヴィトン Louis Vuitton世界中で見ない時がないほど、大人気の『ルイ・ヴィトン』。モノグラムは世界中どこでも王道で、永遠に愛用できるバッグですよね。ひとつと言わず、いくつも持っていても損はないブランドとも言えそうです。母親から受け継いだり子どもとシェアしたりしている家庭も多いのでは?!本日は、「やっぱりおすすめしたいブランドバッグ」をピックアップしてみました。王道ブランドからまだまだ日本では人気薄のブランドまで、購入する際の参考になれば嬉しいです。写真、文・平野秀美
2020年11月22日東京・京橋のアーティゾン美術館で『琳派と印象派展』が開催中です。日本美術のなかでも人気のある琳派と、みんな大好きなフランスの印象派作品約100点が集結。あの有名すぎる国宝もご紹介!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 187『琳派と印象派東西都市文化が生んだ美術』は、17世紀~19世紀の京都、江戸、パリという大都市から生まれた多くの作品を、東西の都市文化を比較しながら楽しむことができる展覧会です。会場には、石橋財団コレクションと国内の寺院や博物館などの作品を合わせた約100点が集結。そのなかには国宝2点と重要文化財7点も含まれています。さらに、アーティゾン美術館の新収蔵作品12点も初公開。見どころ満載の企画展です。京の景色からスタート!まずは序章「都市の様子」からご紹介。ここでは、京の都市文化をテーマにした作品が展示されています。(前期は京、後期は江戸に展示替え)華やかな《洛中洛外図屛風》からはじまり、絵巻や扇絵などを見たあと第一章「the 琳派」へと進みます。琳派とは、江戸時代初期に京都ではじまった芸術様式。華やかな色彩と、装飾的で大胆な構図が特徴です。会場には、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一など、まさにthe 琳派の絵師によるゴージャスな作品が勢ぞろい!例えば、尾形光琳の《槇楓図屛風》は、木や枝がうねるように配置された大胆な構図で、金地に鮮やかな赤と緑が映え、うっとりするほど美しい作品です。琳派と印象派がコラボ?!続いて、第二章「琳派×印象派」へ。時代も文化もまるで違う2つのジャンルが一緒に展示されていますが、違和感がなく心地よい空間になっています。例えば、「水の表現」にスポットをあてた展示では、ぜひ尾形光琳の《流水図広蓋》(前期展示)とクロード・モネの《睡蓮の池》を比べてみてください。光琳の水は線で描かれたデザインのようで、モネの水は光の明るさを感じることができ、描き方の違いが際立っています。さらにおもしろいのは、人物をモチーフにした琳派と印象派のコラボ展示。手前はエドガー・ドガの《右手で右足を持つ踊り子》、奥にあるのは俵屋宗達の《舞楽図屛風》(前期展示)です。人物のリアルな動きをとらえたドガの彫刻と、舞っている人物の構図がユニークな宗達の作品。タイプの異なる作品を一緒に見ることで、新たな発見があるかもしれません。第三章「the 印象派」では、アーティゾン美術館の印象派コレクションを中心とした作品を展示。琳派の装飾的な作品を見たあと印象派の油彩画を見ると、特に光の描き方に目を引かれます。あの国宝は12月に登場!この展覧会では前期と後期で展示替えがあり、後期の12月22日から有名な国宝、俵屋宗達《風神雷神図屛風》が登場します。誰もが知っている作品ですが、描かれている風神雷神とはどんな神さまなのか、ご存じですか?展覧会を監修した美術史家の小林忠さんによると、風神雷神は「もともと仏教の千手観音の両脇で観音さまを守る鬼の神だった」とのこと。そんな鬼神を、宗達は風と雨をコントロールして、耕作の恵みを与えてくれる“人に優しい神”として描いたそうです。(小林さんの解説は、展覧会公式サイトの動画で視聴できます)前期と後期、どちらも見逃せない展覧会は2021年1月24日まで開催。Information会期:~ 2021年1月24日(日)前期2020年11月14日(土)〜2020年12月20日(日)後期2020年12月22日(火)〜2021年01月24日(日)休館日:月曜日(11月23日、1月11日は開館)、11月24日、年末年始(12月28日ー1月4日)、1月12日開館時間:10:00–18:00(最終入館時間 17:30)会場:アーティゾン美術館6階、5階展示室観覧料:日時指定予約制ウェブ予約チケット¥1,700、当日チケット(窓口販売)¥2,000、学生無料(要ウェブ予約)*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売*中学生以下の方はウェブ予約不要*この料金で同時開催の展覧会をすべて観覧可能※同時開催:~ 2021年1月24日(日)『石橋財団コレクション選』(4階展示室)特集コーナー展示青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち
2020年11月20日今秋に発売されたばかりのGUコスメ『4me by GU』。みなさんはもう手に入れましたか?トレンドライクな発色にも関わらず、肌なじみの良い使いやすさ。そして日本由来の天然成分が配合されたこだわりの製品でありながら1500円以下で買えるという脅威的なコスメ。あまりの人気に長期品切れとなり、11月下旬に再販売されるという幻のコスメ!今回は、そんな4me by GUのコスメに似合う、この秋トレンドのファッションスタイルをご紹介します。MULTI PALETTE 26 ORANGE×ブラウンコーデアイメイク、チーク、ハイライトとして活用できるマルチパレットは全部で3種類。定番のピンク、トレンドのオレンジ、大人っぽいパープルのカラー展開です。なじみの良い、いつものメイクというならばピンクを選ぶところですがトレンドを意識するならやっぱりおすすめはオレンジです。発色の良いオレンジをベースに肌なじみの良いオレンジブラウンでまとまっているので単色も重ねづけもOK!アイメイクにポイントが置かれるのでお洋服は深みのあるブラウンでこっくり感のある秋コーデを楽しんで。まだ日中に暑さが残る日なら程よく透けるシアーシャツを活用して抜け感のある着こなしを。冬になったら、ローゲージにオフホワイトニットで優しげな印象を出すと今っぽさのあるスタイルになりますよ。LIP STICK 77PURPLE ×ブラックコーデ4me by GUの良いところはトレンドのカラーコスメを安心安全かつ低価格で買えるところです。そこでぜひ新たな挑戦として手に入れていただきたいのがパープルのリップスティック。攻め色にも関わらず、肌なじみが良いのが特徴的なので、比較的挑戦しやすいのではないでしょうか。色も鮮やかな紫というよりは、深みのある葡萄色に近く顔から浮いた印象を与えません。さて、そんなパープルリップと相性の良い服といえばやはりブラック。2020年の秋冬はオールブラックでカッコ良く着こなすスタイルも注目されるので、ファッションとメイク共々トレンド感のある着こなしを楽しめるのではないでしょうか。ただし、オールブラックは時として「怖い」「キツそう」といったイメージにも繋がりやすいので全身真っ黒なコーデが苦手な方は、グレー系のボトムスを組み合わせて柔らかさを足すと良さそうですよ。アクセやバッグにはゴールドorシルバーの光り物を足すと。ツヤ系アイテムもぜひ忘れずに!今回ご紹介には入れませんでしたが、クリームアイシャドウとリップグロスは適度なツヤと発色を表現してくれるのでこちらもぜひ、マストで手に入れていただきたいアイテムです。クリームアイシャドウは水分率53%で伸びも良く、ハイライトとしても活用できそうですね。メイクが全体的にマットな仕上がりなり過ぎる時は、クリームアイシャドウやグロスでほんのりツヤをプラスしてみては?早くもコスメは品切れ続出中なので、完売前にぜひGETしてくださいね。
2020年11月20日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第57回は、年下男性が惹かれた「素敵な年上女性」のエピソードを3つご紹介します。1. 年齢を隠さない【結婚引き寄せ隊】vol. 57今回は、「年上女性が好み」だという年下男性に、年上女性の魅力を聞きました。「年齢を隠さない」女性に魅力を感じるという、20代半ばの営業マン、Aさん。さらにどういうことか聞いてみると、合コンなどに行っても、女性に年齢は聞きにくいから、まず自分の年齢を言うとだいたいは相手からも「〇歳」と返ってくるのだとか。でもそのときに、年上の女性はだいたいが年齢を聞き流したり、「内緒」と言ってきたりするのだそう。だからなのか、妙にかわしたりせず、「私は〇歳」と年齢を隠さず言う女性は好感度が高くなるというのです。また、「歳が上とか下とかより、話していて楽しいかどうか」しか見ないというAさんは、年齢自体ではなく、年齢を隠すうしろめたさのようなところが苦手なのだとか。アラフォーになっても婚活していた筆者からすると、若い女性もわんさか婚活市場に参戦していて年齢を言いにくい環境があることを知っているだけに、すすんで歳の話はしたくないよねえと思うんですが、どうせバレることなので聞かれたら隠さず堂々と言うほうが潔いのだなと思ったのでした。2. 包容力がある「包容力があるから大人の女性がイイ」と言うのは、20代前半のIT系に勤務する、Bさん。もともとは年下女性のほうが遊んでいて楽しいと思っていたそうなのですが、あるとき知り合った女性ととてもウマが合い、親しくなってから年齢を聞くとけっこう年上でビックリした経験があるのだとか。Bさん自体が自由奔放なタイプで、それまでに付き合った年下女性はけっこう束縛してくるタイプが多くてうんざりしていたところ、年上女性のおおらかさに触れてハマったそうです。確かに、ちょっとやんちゃな感じのする年下男性の行動は、大目に見てあげられるぐらいの余裕が年上女性にあるかもしれませんよね。これって、年下女性が年上男性に憧れる部分でもあり、男女が逆になっても「包容力」というのは、モテる要素のひとつなのだなあと思ったのでした。3. 自立している「自立している女性はカッコいい」と言うのは、20代半ばのサラリーマン、Cさん。Cさん自身、仕事が大好きだからか、男性同様にバリバリ働く女性はすてきだと言います。まわりにも颯爽と仕事をこなす年上の女性がいるそうで、ひとつのことにコツコツと打ち込む姿に魅力を感じるのだとか。また、以前は頼ってくる年下女性を彼女にすることが多かったというCさんですが、たまたまなのかこれまでは食事でもお茶でも、男性側のCさんがごちそうしてばかりだったとのこと。それが、とくに恋愛関係ではないちょっと年上の知人女性とお茶をしたときに、きちんとお会計を支払う姿が良かったそうです。経済的にも自分の足で立てて、自分のことは自分でできるという女性だと、一緒にいて居心地がいいことに気づいたのだとか。それからは、年上女性にばかり目が向いてしまうようになったと言います。以上、年上女性エピソードをご紹介しましたが、彼らの好きになった相手がたまたま年上だっただけであり、これら、特に2つ目、3つ目は年齢で括られるものではありません。年下の女性でも、包容力があり、さまざまな面で自立している人もいるでしょう。このような特徴の女性を好む男性もいる、ということをご承知おきくださいね。恋活や婚活をしていると、いろいろなタイプの男性に会うこともあるかもしれません。さまざまな人たちとの出会いを糧に、みなさんもよりいっそうの良い出会いがありますように!文・かわむらあみり©elenaleonova/Gettyimages©Jasmina007/Gettyimages©Luis Alvarez/Gettyimages
2020年11月18日2020年は何かと不安にさいなまれるような日々を送っている人が多いと思いますが、そんななか現代社会でもがきながら生きている人たちをテーマに描いた映画『滑走路』が完成。今回は、いまこそ観るべき1本でもある本作に出演したこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大内香織(浅香航大)俳優の浅香航大さん【映画、ときどき私】 vol. 344話題のドラマや映画に次々と出演し、幅広い役どころを演じている浅香さん。本作では、激務のなかで追い詰められていく厚生労働省の若手官僚・鷹野を演じています。そこで、さまざまな葛藤を心に抱えている難しい人物を演じるうえでの苦労や壁にぶつかったときの対処法などについて語っていただきました。―この作品では非正規雇用やいじめなど、多くの社会問題について描かれていますが、まずは出演したいと思った理由から教えていただけますか?浅香さんこういったテーマを描いた社会派の作品は、いまの世の中ではそんなに多くはないですが、だからこそ精力的に取り組んでみたいという気持ちがありました。自分のキャリアのなかでも、ここまでシリアスな作品には出演したことがなかったので、ぜひ挑戦してみたいなと。あとは、脚本を読んだときに、ストーリーの構成や繊細さに惹かれたというのも大きかったと思います。―本作のモチーフとなったのは、歌人・萩原慎一郎さんの遺作『歌集 滑走路』ですが、原作の歌集を読まれたときの感想はいかがでしたか?浅香さん僕は好きな作品でしたね。不思議なことに、撮影に入る前に読んだときと終わってから読み返したときとでは、感銘を受けた歌が変わっていることに気が付きました。正直言って、わからない歌もありましたが、それはもう少し自分が大人になったら理解できるんじゃないかなと思うので、いつかまた読み返したいと考えています。自分らしさをもっと前に出してもいいと思えた―ちなみに、最初に心に響いたのは、どんな歌だったのか教えていただけますか?浅香さん「占いの結果以上にぼくたちが信じるべきは自分自身だ」という歌です。実際に僕が占いに行ったりすることがあるというのも理由かもしれませんが、力強い言葉を聞いてがんばろうという気持ちになれました。―占いに行かれるというのは、少し意外ですね。浅香さん実は、けっこう好きなんですよ(笑)。それで自信をもらえたり、救われたりすることってみなさんもありますよね?ただ、たまに嫌なことを言われることもあるので、そういうときは「占いなんて!」と思うこともありますけど……(笑)。でも、それがきっかけで自分が前を向けるならいいんじゃないかなと。―確かに、すべてを信じるわけではなくても、占いの言葉で前向きになれることってありますよね。読み返したときに、感銘を受けたのはどの言葉ですか?浅香さん最近読んで好きになったのは、「破滅するその前にさえ美はあるぞ例えば太陽が沈むその前」という歌です。この歌集では最初と最後で言っていることが真逆に変わっていたりする部分もありますが、そういう変化もいいなと。「自分らしさをもっと前に出してもいいんだよ」と認めてくれているように感じることができるんですよね。役を演じることをストレートに突き詰められた―どちらも素敵な言葉ですよね。では、鷹野を演じるうえで意識したのはどのようなことでしたか?浅香さん重たいテーマで、脚本の構成も難しい作品ではありましたが、僕としてはこの役を演じることに対してストレートに突き詰められたと思っています。演じるなかで、監督とこだわっていた部分があるとすれば、最後まで涙を見せないということ。いろんな人と会うなかで、うるっとすることはあっても、そこで泣くことができずにため込んでしまうのが鷹野という人物だと考えたからです。過去のつらい経験が彼の人格形成に影響を及ぼしていることもあり、周りと壁ができてしまったんだと思いました。そんななか、過去と向き合うことでようやく前を向くことができ、最後に涙を流すことで彼自身が浄化できたんだと感じています。―なるほど。では、できあがった作品をご覧になったときの感想も教えてください。浅香さん今回は、鷹野と30代の女性と中学二年生の少年という3人の人生が描かれていますが、別々に撮影していたので、現場で共演者の水川あさみさんや寄川歌太くんたちと会うことはできませんでした。ただ完成した映画を観たら、みなさん素晴らしくて圧倒されましたし、説明過多になることなく、観客に委ねている部分とのバランスがすごくいい作品だなと。あとはきれいな画のシーンが多くて、どれも印象的だと思いました。一喜一憂しながらいい仕事をしていきたい―今回演じた役では、理想と現実の狭間で苦しむ姿も描かれていますが、ご自身もそういう経験はありますか?浅香さん俳優というのは夢を追う仕事でもあるので、「こうなりたい!」という気持ちばかりが先行して、現実が追いついていないようなことはいままでもありました。おそらく、今後もつねにそういう気持ちとともに歩んでいくんだろうなとは思っています。僕は小さなことでも悩みやすいタイプではありますが、一喜一憂しながら少しずつでもいい仕事ができたらいいですね。―ご自身が壁にぶつかったときは、どのように対処されていますか?浅香さん寝れば多少は大丈夫になることもありますが、昔に比べると徐々に悩みとの向き合い方はうまくなってきたような気がしています。それこそ思春期のころは理想すら何かわからなくて、よくわからないイライラを抱えていたこともありましたけど、いまはコツがだんだんわかってきたという感じです。最近している対処法のひとつは、感銘を受けた言葉をメモして壁に貼ること。そういう言葉をふと目にするだけでも落ち着きますし、ポジティブな気持ちになれるのでいいですよ。―そういったことを始めるようになったきっかけは?浅香さん2年くらい前に引越しをしたときです。心機一転というのもありましたし、自分と向き合う時間が増えたというのも大きかったと思います。あとは、武田鉄矢さんのラジオに出会ったからですね。いつもすごくいいなと思うお話をしてくださるので、忘れたくないなと。武田鉄矢さんのラジオは、本当にオススメです!そんなにがんばらなくても、少しくらい休んでも大丈夫―おもしろそうですね。ちなみに、いま貼っている言葉のなかでもお気に入りを教えていただけますか?浅香さん人間関係についての言葉ですが、「疲れたら休めばいい。人はそんなに遠くへは行けない」です。けっこう、他人の顔色をうかがって生きている人も多いと思いますけど、「そんなにがんばらなくても、少しくらい休んでも大丈夫だよ」「もっと自分らしく好きにやってもいいんだよ」と言われているような気がして、感銘を受けました。―これはどなたの言葉ですか?浅香さん武田鉄矢さんのラジオで聞いた言葉ですが、番組のなかで本を題材に解説をされているコーナーがあり、そのときに聞いたものだったと思います。本に書いてあった言葉なのか、本を読まれた武田さんから出た言葉なのかわかりませんでしたが、すごくいいなと思って書き留めました。―ちなみに、いま壁にはどのくらいの言葉が並んでいるんですか?浅香さん50個くらいはあるかもしれないですね。でも、そこには自分の目標も貼っているので、「語学」とか「素直」とかシンプルな言葉も多いですよ。そのおかげで自分の気持ちをコントロールすることができているように感じています。とはいえ、たまに愚痴みたいなことも書いてしまうこともあるんですけど(笑)。これから次のステージへと向かっていきたい―本作にも通じるところだと思いますが、やはり“言葉の力”は大きいですね。浅香さんそうですね。過去にはすごく悩んでいたときに、母親からの言葉に救われたこともありました。たくさんの言葉を無償で怒涛のように投げかけてくれましたが、そのときに改めて親はすごいなと。恥ずかしくてどんな言葉だったかは言えませんが、悩んでいるときに親に相談するというのも、意外とありだなと思いました。あとは、趣味に没頭して悩みを忘れることも多いですね。―いま一番ハマっている趣味といえば何ですか?浅香さんキャンプです。以前はひとりでもキャンプに行っていましたが、やっぱり友達と行くほうが楽しくていいですよね。きっかけはキャンプ好きの友達に誘われたことでしたが、昔から自然は好きだったので。外で火を見ながらお酒を飲み、ご飯を食べてその場で寝るって、それだけでワクワクしますよね!キャンプに行くと癒されます。―お仕事が終わってご褒美にしていることはありますか?浅香さん作品が終わるごとに、大酒を飲むことですかね(笑)。年を重ねるごとに、お酒やつまみを純粋に楽しめるようになってきているような気がします。―そういった息抜きは大切ですよね。現在28歳になられましたが、今後目標としていることがあれば、教えてください。浅香さんパワフルでエネルギッシュな人に憧れているので、人間味がにじみ出るような人になりたいなと思っています。やっぱり人間力は大事ですから。あとは、最近トレーニングを始めたので、いろいろな意味で次のステージへと向かって行きたいです。インタビューを終えてみて……。一見、クールな雰囲気が漂っていますが、意外な素顔を教えてくださったり、とても気さくで優しい笑顔が印象的な浅香さん。劇中では、繊細な表現が求められる難しい役どころにもかかわらず、見事に体現されています。浅香さんもオススメする美しい画とともに、ぜひスクリーンで堪能してください。つらさを乗り越えて“生きる翼”を手に入れる!非正規雇用やいじめ、過労、キャリアなど、多くの人が抱えている根深い問題に切り込みつつ、生きづらさを感じている現代人に希望も感じさせてくれる本作。魂を揺さぶる言葉を胸に、自分だけの“滑走路”へ向かって走り出してみては?写真・大内香織(浅香航大)取材、文・志村昌美スタイリスト:根岸豪ヘアメイク:泉脇崇ストーリー理想と現実の狭間で苦しみながら、激務に追われる毎日を過ごしていたのは、厚生労働省で若手官僚として働く鷹野。いっぽう、30代後半に差し掛かった切り絵作家の翠は、将来的なキャリアと夫との不和に悩んでいた。そして、幼なじみをかばったことで自分がいじめの標的になってしまった学級委員長の少年もまた、ひとりで問題を抱え込むことに。それぞれの苦しみを内に秘めた3人の人生が交錯したとき、言葉の力が時を超えてひと筋の希望の光になろうとしていた……。心が叫びたくなる予告編はこちら!作品情報『滑走路』11 月 20 日(金)全国ロードショー配給:KADOKAWA©2020「滑走路」製作委員会
2020年11月18日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第56回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その18をお届けします。1. 身元をあやしむ男【結婚引き寄せ隊】vol. 56それは30代の男女を中心としたある飲み会に参加したときのこと。いかにも「出会いを探しています!」という人たちではなく、「飲むのも好きだし出会いもあったらラッキー」ぐらいのライトな感覚の人が多く、誰でも参加しやすいフレンドリーな会でした。そんななかで、しょっぱなから「何歳?」「なんの仕事やってるの?」「それってどういうことなのかな、具体的に知りたい」などと、けっこう相手の女性にグイグイ突っ込んで質問ぜめにしている、真面目そうな男性がいたのです。ゆるい雰囲気の飲み会だったため、ガツガツとしたその男性は目立っていました。あるとき、その真面目そうな男性が私の横に座ることになり、さっきまで横で聞いていた、質問ぜめを今度は体験することに。初対面にしてはがっつり聞いてくるんだなあと思いながら、聞かれたことにこたえていた私。ですが、やっぱり女性に年齢を聞いたりやたらと詳しく普段の様子を聞いてきたりするのは、ちょっとどうかなと思ったので、「なんでそんなに知りたいの?」とストレートに疑問をぶつけてみたのです。すると、しばらく下を向いて何かを考えたのち、意を決して顔をあげ、「だまされたから」とポツリ。絶賛婚活中のその真面目な男性は、飲み会で以前出会った女性といい感じになって付き合っていた(と思っていた)ものの、聞いていた仕事や年齢が嘘っぽいことがわかってきて、ある日突然音信不通になったという苦い経験があったそうです。だから相手のことを最初から細かく聞いてしまうのだとか。だから、相手の女性のことを怪しんで、最初からなんでも聞いてしまうんだなあと腑に落ちましたが、初対面から根掘り葉掘り聞きすぎると引いてしまう女性も多いのにと思ったのでした。2. ほぼ説教モードの男それはある婚活パーティに参加したときのこと。30代と40代がメインのそのパーティでは、落ち着いた雰囲気の男女がたくさんいて、真剣に結婚相手を探しに来ている人が多い印象でした。ひとりずつ自己紹介をしていく時間が過ぎ、フリータイムでそれぞれ自由に動いてよい時間になったとき、きっちりとネクタイを締めてスーツを着た40代後半ぐらいの男性と目が合い、なんとなくふたりで会話することになったのです。「今日はどこから来たんですか」などと、最初はたわいもない話をしていましたが、だんだんと顔が険しくなってくる男性。「休みの日は何をしてるんですか?」と聞かれて「友達と会ったり趣味の時間に使ったり」と言うと、「もういい大人の女性なんだから、遊んでる時間はないんじゃないですか」と言い出します。さらに「結婚したら仕事はどうしようと思ってるんですか?」と聞いてくるので、「仕事は好きなのでもちろんずっとやっていきたいです」とこたえると、「女性は家庭に入るべきでしょ」と吐き捨てるように言い、だんだんと説教モードになっていきます。うわ、これはちょっとと思い、適当に切り上げてそそくさとその男性のもとから逃げました。人それぞれ、結婚相手に求める理想や条件はあるでしょうが、ほんの短い時間でも自分の考えを押しつけるようなことをすると、印象が悪くなって逆効果なのになあと思ったのでした。3. 勢いで結婚したがる男それはある合コンに参加したときのこと。「シングル同士で飲もう」というかけ声のもと集まった、20代後半から30代後半までの男女で、おたがいの趣味や仕事のこと、恋愛話などでおおいに盛り上がっていました。そんななか、20代のサラリーマンの男性が、「やっぱり勢いしかないからね!」とお酒のせいもあるのか、大きな声で持論を展開していました。話を聞いてみると、その男性の親も若くして結婚したため「20代ですぐに結婚したい」ということのようです。そういった親の影響はあるとは思うので、なるほどなと思ったのですが……。続いて話した理由は「生活が楽になるからねー」と言っていて、目が点に。その男性の会社の給料が安いから、「なるべく働き者の女性を見つけて早く結婚したい」んだとか。いや、好きな気持ちがあふれて結婚したいといった純粋な思いは全然ないんだなあとシラケました。楽をさせてくれる女性探しをしているなんて、そしてそのために勢いだけで結婚しようとするなんて、どうかしてるなあと思ったのでした。婚活していると、普段は知り合わないようないろいろなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけて、すてきな人を見つけてくださいね。文・かわむらあみり©RapidEye/Gettyimages©PhotoAlto/Gabriel Sanchez/Gettyimages©gradyreese/Gettyimages
2020年11月17日今年の秋冬ワンピは、例年以上にゆったりシルエットのワンピースが大人気。1枚着るだけで体の気になるパーツを全カバーしてくれる優秀さもあります。それでいてかわいらしいフォルムなので幅広い年代の女性に支持されていますね!そのいっぽうで注意したいのが着膨れ。今回は、そんなゆったりワンピースを上手に着こなすポイントをご紹介します。こんな風に着るとデブ見え!NGコーデ昨今のワンピースは全体的に丸みのあるコクーンシルエットや、ボリューム袖のワンピースが多数登場しています。このような丸みシルエットのワンピースは基本的に1枚で着こなすようなデザイン。なので、ボトムスにレギンスやパンツを重ね着してしまうと野暮見え&デブ見え確定になるので注意しましょう。また、ワンピースの着丈にも注目を。コクーンシルエットのワンピースは膝がすっぽり隠れる程度のミドル丈が最適ですが、ふくらはぎが太い方にとっては逆にバランスが悪く、太って見えてしまいます。かといって足首までの丈が長いコクーンワンピースはシルエットが間延びして重苦しいイメージに。このようなコクーンワンピースは着こなしが簡単なようで実は難しいといったケースもあるので、ご自身のスタイルに似合っているかどうかを確認してから取り入れてくださいね。ゆったりワンピースはAラインでスッキリ見せを同じゆったりワンピースでも着痩せ効果の高いのがAラインシルエットのワンピース。コクーンシルエットのワンピースと違って、着る人を選ばないのが嬉しいポイント。Aラインワンピースのような裾に向かってボリュームが出るシルエットは上半身がコンパクトに見えます。また、ラウンドネックのワンピースの中にハイネックインナーを仕込む重ね着コーデはトレンドの着こなし。ぜひワンピースと合わせて重ね着コーデにも挑戦してみて。ちなみにAラインワンピースなら、上からさらにゆったりしたオーバーニットを重ね着することも可能です。真冬シーズンになったら厚手ニットをONするスタイルに切り替えて楽しみましょう。足もとは今シーズン人気のホワイトカラーのミドルブーツで明るさをプラス。ヒールがあるほうが全体的なスタイルアップもできてオススメです。体型カバーならキャミワンピもOK!もう1つオススメのワンピースはキャミソールワンピース。細身のストラップで胸元がVラインになっているキャミワンピは先シーズンに引き続いて人気のデザインです。秋冬はシンプルなハイネックセーターと組み合わせてコーディネイトするのがオススメ。さらに今年はサテン素材がいっそうの注目を浴びています。サテンのキャミワンピなら、秋冬シーズンを超えて春夏でも活用できますよ。長く愛用できて着痩せ効果も期待できる優秀ワンピをぜひ手にしてくださいね。イラスト、文・角佑宇子
2020年11月14日大好きな彼とのお家デート。でも、いざ2人きりになると、どうしたら良いのかわからなくなってしまうことも。そこで、彼が思わずドキッとするような言動をご紹介します。お家デートでもっと親密な仲になれるかも!外の自分とは違う一面を出してみて外の自分と家の自分が完全に同じ、という人は少ないでしょう。外でのイメージとは違った一面を出してみるのはオススメです。例えば普段クールなファッションが多いけれど、部屋着はキュート系という方。いきなり部屋着にするのはハードルが高いですが、いつもより可愛めの服を選んでみるのはアリです。外で頼られがちという方は、ちょっと甘えてみるのも良いかも。定番ですが、料理も男性がキュンとくるポイント。料理が得意だという方は、何か作ってみるのも良いでしょう。無理して自分を作り込むことはしなくても大丈夫。外では見られない姿にギャップを感じ、ドキッとしてしまう男性も多いのです。これから長く付き合っていくうえで、お家デートでちょっぴり素を見せるという意識でも良いと思います。相手がより自分を理解してくれるきっかけにもなり、より良い関係性につながることも。外では出せないホントの自分を、彼の前ではちょこっと出してみて。思い切ってボディタッチしてみるのも良いかも!外ではなかなかボディタッチできないという方は多いでしょう。お家デートは2人きりの空間。人目を気にしなくても良いので、無理しない程度にボディタッチしてみるのはいかがでしょうか。お家デートという時点で、男性側もドキドキしています。それだけではないですが、イチャイチャしたいという本音もあるでしょう。そんななか、彼女からボディタッチされたら…。思わず抱きしめたくなる男性も少なくないと思いますよ。隣に座って少しだけもたれかかったり、手をつないだり…。いきなり難しいことはしなくても大丈夫。ドキドキしながら頑張っている彼女の姿に弱いという男性も多いようです。お家デートでイチャイチャに発展させたいなぁと考えているときは、試してみて。お家デートは素直に甘えてみるチャンス素直になるのって、なかなか難しいですよね。だけど、彼が素直に甘えてきたり、言葉で愛情表現してくれたりすると、嬉しくなりませんか?それは男性だって同じこと。好きな人に頼られたいという男性は多いので、普段は見せられない弱みを話してみるのも良いかも。「平気そうに見えるのに、実は頑張っていたんだ…」。そう感じると、庇護欲をくすぐられるようです。「頭をなでてほしいな」など、普段はおねだりできないようなことを言えるのも、お家デートならでは。素直に「好き」と言葉にできない方は、お家デートでチャレンジしてみるのも良いかも。2人きりのときに甘えられると、イチャイチャしたくなる男性もいます。素直に甘えられるチャンスを逃さないで。文・西田彩花©YakobchukOlena/Gettyimages©fizkes/Gettyimages©Adene Sanchez/Gettyimages
2020年11月13日この秋からスタートしたGo To Eatキャンペーン。いろいろなメディアで話題になっていますが、実際に使っている人はどのくらいいるのでしょう?リアルな利用状況について、ぐるなびがWEBリサーチを実施。意外な実態と体験レポもご紹介!Go To Eatって?Go To Eatキャンペーンとは、コロナ禍で打撃を受けている飲食店や食材を供給する農林漁業者を支援するために実施されているもの。利用するには、「オンライン飲食予約」でポイントをもらう方法と、「プレミアム付食事券」を購入して対象店舗で使う方法があります。オンライン飲食予約は10月1日からスタート。キャンペーンに参加している飲食予約サイトで対象店舗の予約をしてからお店で食事をするとポイントが付与され、次回以降にポイントを利用できます。プレミアム付食事券はエリア別に販売。すでに多くの地域で利用が始まっていますが、東京都の食事券は11月20日から販売される予定です。20代女子がトップ!Go To Eatキャンペーンが実施されてから約1か月が経ち、ぐるなびが全国を対象にWEB調査を実施(調査期間:2020年10月23日~10月24日)。まずは、キャンペーンの利用状況についてたずねたアンケート結果を見てみましょう。これまでの利用率は、「オンライン予約を利用した」「プレミアム付食事券を利用した」「どちらも利用した」を合わせて52.2%。2人に1人がキャンペーンを使っていました。さらに、年代性別で見ると、意外にも20代女性の利用率が81.2%で断トツのトップ。賢い女子たちはすでに使いこなしているんですね!外食予算もアップ!このキャンペーンでお得感を味わえるのは、付与されたポイントを使うとき。ぐるなびの調査によると、Go To Eatでゲットしたポイントを「利用した」と回答した人の割合は28.6%いました。また、キャンペーンを利用して何回外食をしたかをたずねる質問では、33.9%が3回以上外食していることが判明。わずか1か月の間に、Go To Eatを使いこなしている達人がけっこういるようです。さらに、1回あたりの外食にかける金額の変化について調査した結果、「かなり上がった」「やや上がった」を合わせて41.7%が上がったと回答。テレビのニュースでも、キャンペーンを利用して鰻重を食べている人の話が紹介されていましたが、この機会に奮発しておいしいものを食べに行くのもアリですね。Go To Eat、使ってみた!ぐるなびの調査結果を見ていたら、Go To Eatを使ってみたくなりました。今まで気にはなっていたものの、利用方法がよくわからなかった筆者。20代女子を見習い、オンライン予約にチャレンジです。まず、ぐるなびのGo To Eatキャンペーンのページから、「Go To Eatキャンペーン対象店を探す」の画面で地域を指定して「お店を探す」をクリック。開いたページで、エリアや日付など希望の条件を設定して絞り込んでいきます。筆者は四ツ谷にあるお店で、ひとりランチの予約をしてみました。上の画像は予約確認画面。ランチの場合、「席のみの予約」を選ぶことができました。あとは予約した時間にお店に行き、名前を伝えてふつうに注文・食事すればOK。ぐるなびでは、来店日の翌日から8日目にポイントが付与されます。ランチなら500、ディナーなら1000ポイントもゲットできます。筆者が注文したのは税込み850円のランチ。この食事で500円分のポイントがもらえるのですから、かなりお得。次はポイントを使って1000円超えのランチを食べるぞ~と気分が上がります。使わないともったいない!Go To Eatキャンペーン、使ってみるまでは手続きが面倒なのかと思っていましたが、オンライン予約はとっても簡単でした。スマホからお店の予約をポチっとするだけで500ポイント以上もらえるのですから、使わないともったいない。さらに、ぐるなびなら通常の来店ポイントもたまり、今なら状況に応じて楽天ポイントも追加でもらえます。コロナ禍でがんばっているお店などを応援でき、なおかつ自分も得できるGo To Eat。期間は2021年1月31日(日)までなので、どんどん利用したいですね。以上、Go To Eatキャンペーン調査レポートでした!文・田代わこInformation取材協力:ぐるなび©dmphoto/Gettyimages©JoaoBarcelos/Gettyimages©Inside Creative House/Gettyimages
2020年11月13日いまや多くの人の日常生活において欠かせない音楽ですが、私たちのもとに届くまでにもさまざまなドラマがあるもの。そこで、名曲の誕生秘話を存分に味わえるドキュメンタリー『音響ハウス Melody-Go-Round』をご紹介します。見どころについて、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・北尾渉(佐橋佳幸)ギタリストの佐橋佳幸さん【映画、ときどき私】 vol. 343佐橋さんが出演している本作で舞台となっているのは、昨年で創立45周年を迎え、「CITY-POP」の総本山として近年ふたたび注目を集めているレコーディングスタジオ「音響ハウス」。今回は、日本の音楽史を陰で支え続けてきた音響ハウスとゆかりの深い佐橋さんに、スタジオの魅力や忘れられない思い出などについて語っていただきました。―まずは、初めて音響ハウスに来たときのことを教えてください。佐橋さん高校の先輩に、シンガーソングライターのEPOさんとアレンジャーの清水信之さんがいましたが、僕が音楽業界に入る大きなご縁となったのは、彼らとの出会いでした。あるとき、そのおふたりが音響ハウスでレコーディングしていると聞いて、「見学に行っていいですか?」とお願いして来たのが初めて。僕は組んでいたロックバンドの解散が決まって、音楽活動とバイトを掛け持ちしていた頃でした。1985年にリリースされたEPOさんの「私について」という曲をレコーディングされていたときに、清水先輩からいきなり「ちょっとギター弾いていくか?」と言われたんです。で、そこにあったギターでソロを弾きました。あれがここで初めて演奏した瞬間でしたね。―このスタジオでの経験が、音楽の道で生きて行こうとする気持ちを後押しした部分もありましたか?佐橋さんそれはありましたね。そのあと僕はスタジオミュージシャンをやりつつ、編曲家やプロデューサーとして裏方の仕事も始めるわけですが、35年以上のキャリアのなかで一番多く来ているスタジオは音響ハウス。少し前にもレコーディングで来たばかりですが、やっぱりいいですよね。ここはインディペンデントのスタジオとしては先駆けだったそうで、それがいまだに同じ場所で、稼働し続けているのはすごいことだと思います。あとは、場所が銀座というのもいいですよね!当時、下北沢に住んでいた20代の若者にとっては、銀座に行くというだけでもイベント性が高かったです(笑)。「ここに来ない理由がない」のひと言に尽きる―いままでを振り返って、思い出の場所や忘れられない出来事を教えてください。佐橋さん通常、最後は6stで全部の音をまとめるミックス作業をすることが多いんですけど、その間スタジオ前のロビーで曲が仕上がるのをずっと待っている時間が楽しいんですよ。曲が完成する瞬間は、ワクワクしますからね。当時はテープに録音していたので、いまなら1時間でできることも3~4時間くらいかかってしまうのが普通で、当然スタジオにいる時間が長くなり、ここで1日中過ごすというのが日常茶飯事でした。でも、居心地がいいんですよね。それはみんながここを好きな理由でもあるのかなと。それから、映画のなかで矢野顕子さんがいまはないとんかつ屋さんの話などをしていましたが、ここで食べる出前も思い出深いんですよ。だから、銀座のグルメもここで味わった感じかな。しかも、人のお金で(笑)。―素敵な思い出ですね。ちなみに、ここだからこそ生まれた曲というのも、ありましたか?佐橋さんいろいろありますが、一度、ほかのスタジオで録音した曲が、どうしても思い通りのサウンドにならなくて、ピアノだけここの2stで録り直したということがありました。ほかのパートも、ピアノの演奏も素晴らしかったんですけど、ピアノの音だけがイマイチで……。それでプレイヤーに音響ハウスに来てもらって、ピアノだけ演奏して差し替えました。結果的には、妥協しなくてよかったと思える仕上がりになりましたが、そんなこともありましたね。―そういった設備の豊富さやクオリティの高さも、音響ハウスの魅力のひとつでしょうか?佐橋さんそうですね。ここは、時代の最先端に全部ついてきたところはあると思います。しかも、ここに常設してある機材や楽器は非常によくメンテナンスされているんですよ。最近のスタジオでは楽器どころか、ピアノがないところもありますから。たとえば、星野源ちゃんがいまだにここを使うのは、彼の好きなマリンバがちゃんとあるというのも大きいんですよ。昔から劇伴やCMのセッションも多いので、基本的な楽器が揃っている。とても安定した響きを持った部屋もありますし、僕みたいにみんなで合奏したい人にとっては大勢で音を出せる広いスタジオ環境も魅力。とにかく好きなところや素晴らしいところがいっぱいあるので、「ここに来ない理由がない」というひと言に尽きます。おもしろいインスピレーションが湧いてくる場所―ミュージシャンのみなさんにとっては、インスピレーションを刺激してくれる場所でもあるんですね。佐橋さん過去には、10人のギタリストが弾いているような効果を僕ひとりで出したくて、「広い部屋にもし10人のギタリストがいたら?」というのを想像しながらある実験をしたこともありました。同じパートをひとりで10回演奏するんですが、1回録音するごとにマイクをどんどん離し、10人が1つの部屋で同時に演奏している様子を疑似的に生み出しました。できあがりは、最高でしたし、おもしろかったですね。ここでしかできない実験や無駄な努力に見えるようなことも、本当にいろいろとやりました。でも、みんな本気ですし、おかしなことをしていても、誰も「バカじゃないの?」とは言わないんですよ。だからそういうおもしろいインスピレーションが湧くんだと思います。―最高の環境ですね。では、そのなかでも佐橋さんがお気に入りの場所を教えてください。佐橋さん実は、2stを使うときには、“僕の部屋”みたいにしているスペースがあるんです。本来ドラムのブースなんですが、そのなかにギターのアンプを入れて扉を全開にして弾くと、すごくいい音がするので、そこが僕の好きな場所。今回、映画のなかで作っている新曲「Melody-Go-Round」でも、(葉加瀬)太郎ちゃんのソロのあとにある僕のギターソロはそのスタイルで録りました。ここには数えきれないほど来ていますが、長年通うなかで見つけた方法です。―では、完成した映画をご覧になったときに印象に残っているエピソードはありましたか?佐橋さん自分が出ていないほかの方々の話は、どれも本当におもしろかったです。特に、矢野顕子さんが娘の(坂本)美雨ちゃんが眠たくなったときに、ドラムセット用の毛布をかけて寝かせたというのには爆笑しましたね。あとはプロデューサーの笹路正徳さんが音響ハウスの響きのことを「真面目な音」っておっしゃっていましたけど、まさにその通りだなと。オリジナリティを追求するあまり、変わった響きのスタジオもありますが、ここはどの部屋も本当にナチュラルな響きを持っているので、「ここでやれば間違いない!」という安心感はありますね。それから、大貫妙子さんがテープで録音していた時代の話をされているなかで、「テープを巻き戻す時間がいいのよ」とおっしゃってましたが、確かに僕もあの時間に次はどうしようかなって考えていたことを思い出しました。みんなの思いがそのまま曲に反映されている―アナログならではの良さがあったということですね。佐橋さんそうですね。ただ、いまでは笑い話だけど、当時はスタジオにいたみんなが固まってしまうような出来事もありました。たとえば、現在は有名な録音エンジニアがアシスタントだった頃、撮り直さないといけないところを残して、残さないといけないところを間違えて全部消してしまったんです。いまは間違えても、「Undo」で簡単に戻れますけど、あのときはそれができない時代でしたから。怒鳴られて泣いてましたよ(笑)。とはいえ、やり直せないからこそ味わう緊張感は優秀な人材を育てるためには、必要な部分もあるのかなとも思っています。―それはあるかもしれないですね。では、新曲「Melody-Go-Round」についてもおうかがいしますが、今回こだわった部分を教えてください。佐橋さんこの曲は、井上鑑さんや高橋幸宏さんをはじめ、音響ハウスを好きで使い慣れているメンバーが集まっているので、みなさんにもここのスタジオならではの音作りをしてもらえたと思っています。楽曲としては、80年代っぽいところがありますが、その時代はちょうど僕が音響ハウスデビューした頃なんですよね。撮影中もその当時のことや失敗した思い出話とか、お化けが出た話とか、いろんな話をしながら作ったので、そういうみんなの思いもそのまま曲に反映されていると思います。―現在はコロナ禍で音楽業界も大変だと思いますが、そのなかでお感じになっていることはありますか?佐橋さんエンタメ業界に関するガイドラインは、現場の事情がわかる人の意見を聞いたうえで見直してほしいという気持ちはありますね。すでに潰れてしまったスタジオもありますし、今後もそういうところは増えてきてしまうと思うので。本当に、現場は大変なことになっていますから。そのいっぽうで、みんな時間ができてものづくりに励んでいるところはあるので、いつかこの騒動が終わったとき、新しい良質なものがたくさん生まれている可能性もあるのかなと。僕も、そういう前向きな考えで過ごすようにはしています。ちなみに、これまでは家でギターを弾くことはあまりなかったんですけど、最近は家でも毎日弾くようになりました。もしかしたら、前よりもうまくなったかもしれないです(笑)。先日、Charさんにこの話をしたら、「俺も今までで一番ギター弾いてるかもしれない」と。お互いに「酒を飲むか、ギターを弾くしかないよな」って話になったくらいです。時代にそくしたものづくりを大事にしていきたい―(笑)。いままでとはまた違う音楽との向き合い方をされているんですね。佐橋さんそうかもしれないですね。あと、僕はギタリストの小倉博和さんと「山弦」というギターのデュオもやっていますが、「リモートでやろう」って話になって、もうすぐ15年振りのアルバムが完成しそうです。そんなふうに、おうちでできることもあるんだなというのは感じています。ただ、繰り返しにはなりますが、早くきちんとしたガイドラインの変更は早急にお願いしたいですね。―では、佐橋さんにとって“いい音”を生み出し続ける秘訣を教えてください。佐橋さん時代の変遷とともにツールやメディアも変わるので、音も変わってしまいますが、僕はその都度エンジニアやスタジオの方々と相談しながら自分が表現したいイメージに近づけていくようにはしています。それはたとえるなら、いつも変わらない味を出し続けている老舗の料理屋さんと同じこと。食材も人もいつも同じとは限らないなかで、ただ同じことを繰り返しているだけではなく、変わらない味を出すための努力をしているはずですから。そんなふうに、僕らも時代にそくしたスタイルにアレンジしながらものづくりすることは大事なことだと思いますし、変わっていくことに対応しないといけないなと。僕は「いつも通りやってるから責任取れないよ」みたいな生き方はしたくないですね。座右の銘は「温故知新」ですけど、ただの懐古主義になってしまうのではなく、「2021年なら2021年らしい音」みたいにそのときに合った音をこれからも作っていけたらいいなと思っています。インタビューを終えてみて……。とても気さくで、いろいろな裏話を聞かせてくださった佐橋さん。アーティストのみなさんがいかに音響ハウスを愛しているのか、その理由がよくわかりました。これからもここで誕生する素敵な音楽が、私たちの人生を彩り豊かなものにしてくれる予感でいっぱいです。45年にわたる歴史の重みを感じる!まるで音響ハウスのなかに、一緒にいるかのような気分を味わえる珠玉のドキュメンタリー。一流のアーティストたちがものづくりをする感動的な瞬間はもちろん、普段はなかなか見ることのできないミュージシャンたちの素顔も垣間見ることができるのはうれしいところです。“至福の音”に身を委ねてみては?写真・北尾渉(佐橋佳幸)取材、文・志村昌美ストーリー1974年12月、東京・銀座に設立された音響ハウス。多種多様なスタジオを持つ総合スタジオとして、数々の有名アーティストたちに愛されてきた。本作で、音響ハウスとの出会いや楽曲の誕生秘話について語っているのは、坂本龍一をはじめ、松任谷由実、松任谷正隆、佐野元春、綾戸智恵、矢野顕子、鈴木慶一、デイヴィッド・リー・ロス(ヴァン・ヘイレン)といった錚々たる顔触れ。そんななか、ギタリストの佐橋佳幸とレコーディングエンジニアの飯尾芳史が発起人となり、大貫妙子や葉加瀬太郎、井上鑑、高橋幸宏といった音響ハウスにゆかりのあるミュージシャンによるコラボ新曲「Melody-Go-Round」が誕生しようとしていた。心が躍る予告編はこちら!作品情報『音響ハウス Melody-Go-Round』11月14日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開配給:太秦©2019 株式会社 音響ハウス
2020年11月13日この秋も話題作が目白押しですが、そのなかのひとつと言えば、注目のクライム・サスペンス『ドクター・デスの遺産-BLACK FAILE-』。安楽死を手口とする連続殺人犯“ドクター・デス”と警視庁捜査一課No.1コンビが繰り広げる攻防戦が、スリリングに描かれています。そこで、本作に出演しているこちらの方にお話をうかがってきました。写真・北尾渉(岡田健史)俳優の岡田健史さん【映画、ときどき私】 vol. 342今年3月に公開された『弥生、三月-君を愛した30年-』でスクリーンデビューを果たしたばかりにもかかわらず、2020年の公開作品は本作を含めて5本(公開延期中の作品を含む)という岡田さん。ドラマでも主演を次々と務めており、“若手俳優の筆頭”として着実に存在感を強めています。今回は、劇中で新米刑事の沢田圭役を演じた岡田さんに、役者として刺激を受けた出来事やプライベートで癒される瞬間などについて語っていただきました。―原作にはないオリジナルキャラクターの刑事役でしたが、演じるうえで意識したことはありましたか?岡田さん世に出たのは、ドラマ『MIU404』のほうが先でしたが、僕としては刑事役を演じたのはこの作品が初めて。そういったこともあって、事前に刑事とはどういうもので、警察の組織はどういうふうに成り立っているのか、といったいろいろな知識を自分のなかに入れて準備をしました。ただ、撮影中はそういうことは一切考えず、大事にしたのは、綾野剛さんが演じる犬養刑事と北川景子さんが演じる高千穂刑事とどう絡むか。周りとの関係性を出すことに集中しました。あとは、説明台詞に耐えられるような対策と準備をして挑みました。―具体的に、どのようなことをされたのでしょうか?岡田さん説明台詞には、情報を伝える役割があるので、極力自分の感情を込めずに言う意識を持ちました。今回でいうと、被害者がどんな病気を患っていて、医者が何をしたのかということを伝えなければなりませんでした。ただ、できあがった作品を観て、自分のレベルの低さに落胆したというか、まだまだ下手くそだなと感じたのが正直な感想です。もちろん、そのときのベストは尽くしましたが……。とはいえ、自分がしなければいけないことも知ることができたので、それはしっかりと受け止めていきたいと思っています。自分を客観的に見ることを当たり前にしていきたい―この作品で学んだことが、次に刑事役を演じた『MIU404』で活かされたこともあったということでしょうか?岡田さんそうですね。先ほど話していた説明台詞の部分では成長できているというか、反映できていると思います。といっても、それはあくまでも僕のものさしでしか測れないので、「変わったの?」と思われることも多いかもしれません。ただ、それくらい繊細なことなので、いつか僕の努力が実を結べばいいなと。いまは僕の“粒子”が粗すぎるのでどうしても目についてしまうんですが、自分のダメなところを自分自身で見つけられたことと、現時点での自分の成長に気がつけていることは、うれしいことではあります。―ご自身のことを冷静に分析されているんですね。岡田さん自分を客観視できているかどうかは僕にはよくわからないですけど、「その歳で自分のことを俯瞰で見れていてすごいね」といったことはよく言われますね。自分としては無意識にしていることではありますが、これからもそれを当たり前にしていきたいと考えています。―そういった意識があるからこそ、作品ごとに進化されているように感じます。岡田さん実際、この作品に携わったことはほかの作品の“未来”にもつながっているので、本当にひとつひとつの仕事を一生懸命にこなすしかないんだなというのを痛感しています。そのいっぽうで、自分の芝居が下手だと思うことも僕は大切にしていきたいなと。そう思えなくなった時点で、僕はダメになってしまうというか、生き生きできなくなりそうなので、その感覚は持ち続けていきたいですね。反省点を見つけたら、あとは反復するのみ。作品に入る前は、家でとことん練習してからすべてのシーンに挑んでいますが、そうやって乗り越えていくしかないと思っています。いつか綾野剛さんのことを上回れるようになりたい―それでは、現場の様子についてもおうかがいしますが、主演の綾野剛さんから刺激を受けたことなどがあれば、教えてください。岡田さん本当に、初日から衝撃の連続でしたが、特に綾野さんの作品に対する愛がすごいと感じました。現場という第一線の場所でその姿を見ることができ、綾野さんのように愛する力が強い方と出会うことができてよかったと思っています。撮影は去年の夏でしたが、それ以降、僕の作品に対する考え方や取り組み方が変わったと思います。その経験が僕にとって、この作品を通して良い収穫だったと思います。―岡田さんから見た綾野さんの印象はいかがですか?岡田さん普段、僕はあまり他人に対して会う前から相手がどういう人なのかというのは想像しないほうですが、綾野さんに対しては、寡黙でクールなイメージを持っている人が多いんじゃないかなというのはありました。でも、全然そんなことはなくて、僕が言うのもおこがましいんですけど、綾野さんは子ども心のあるキュートな方なんですよ。何に対しても好奇心を持ち、つねに自分を探求されている方なので、そういう姿を見て、自分もこうありたいと思うのと同時に、それをいつか上回れるようになりたいと思いました。自分を鼓舞するためにプラスの言葉を口にしている―では、北川さんと共演されてみていかがでしたか?岡田さんいままでいろいろな現場を経験されて、そこで鍛錬を積み重ねてきた方だと思うので、そういった“歴史”を感じる瞬間はありました。現場では誰にも揺さぶられることなくつねに高千穂であり続けていましたし、誰よりも太く長い根っこを張った存在としていてくださったと思います。なので、いま振り返っても北川さんの印象というより、高千穂としての印象のほうが強く残っているかもしれないですね。毎日、お互いに役としてどうあるべきかということの繰り返しだったような気がしています。―今年は映画やドラマに立て続けに出演されていますが、20代に入ってから仕事への向き合い方に変化を感じることもありますか?岡田さんデビュー当時に比べると、より責任を感じるようにはなりました。ときにはそれがプレッシャーになってしまうこともあるんですが、そうするとネガティブになりがちなので、自分を鼓舞するために、少しでもプラスの言葉に置き換えて口に出すようにしています。ただ、21歳になってから、責任感が自分のなかに芽生えているのは確かに感じていることです。今年は触れ合うことの大切さを改めて感じた―岡田さんは、高校野球の監督からもらった「気づきの多さが勝敗を分ける」という言葉を大事にされているそうですが、ここ最近で得た新たな“気づき”といえば?岡田さん今年で言うと、やっぱり「触れ合うことの大切さ」ですね。これはみなさんも、感じているんじゃないでしょうか。特に、僕は意外とボディタッチをするタイプなので、握手やハグができなくなったことが実はすごくストレスです。そんなふうに人と触れることで、「この人は気を許してくれているな」とか「緊張しているんだな」とか、わりと人の心がわかるものですから。人にとって、触れることは五感のひとつでもあるので、それができないのは痛いことですよね。この状況になって、改めて人と触れ合うことがいかにパワーのあることだったかに気づかされました。―そうですね。ちなみに、忙しい毎日のなかで、癒しを感じる瞬間はいつですか?岡田さんこれも人と関わり合っているときですね。僕の考えを聞いてもらったり、相手の話を聞いたりすることで刺激をもらえるので。僕は人と交わることが根っから好きなので、それがいまは癒しになってますね。家にいるときは、つねに何かに追われているような気がしてあまり休まらないので、僕は周りの人たちに救われているんだと思います。目指しているのは、人の体にある鈴を鳴らせる役者―以前、「人の“鈴”を鳴らせる役者になりたい」とおっしゃっていたことがありますが、いま岡田さんの鈴を鳴らしているものがあれば教えてください。岡田さんまさにいまの季節ですね。というのも、僕は秋が大好きなんですよ。そういう意味では、毎年この時期は鈴が鳴ってますね(笑)。―秋が好きな理由は何ですか?岡田さん夏が嫌いなわけではないんですけど、気温が高いのは苦手で……。しかも、仕事の関係上、汗をかいてはいけないときがあったり、日焼けをしてはいけないときがあったりするので、そういう意味でも秋がいいなと。ただ、夏が終わるとさみしい気分にはなるので、この時期は寂しくなるような夢ばっかり見てしまうんですよね(笑)。―それでは最後に、今後ご自身が目指している理想像があれば、教えてください。岡田さん前と変わらずではありますが、「人の体にある鈴を鳴らせる役者になりたい」といまも思っています。人に「心はどこですか?」と聞くと多くの人が胸に手を当てるとは思うんですが、心も鈴も人によって場所は違うはずなので、体のどこにあるかも、大きさも数もわからない人の鈴を鳴らしていけたらいいなと。僕にとって「鈴を鳴らす」というのは「刺激する」という意味ですが、そんなふうにいつまでもみなさんの気持ちを揺さぶることができる役者になりたいです。インタビューを終えてみて……。まっすぐな眼差しで、真剣にひとつひとつの質問に答えてくださった岡田さん。その姿から、役者であることに対する思いをひしひしと感じました。これからも観客の“鈴”を鳴らし続けてくれる素敵な役者さんとして、どんな演技を見せてくれるのかを楽しみにしたいと思います!危険な錯覚に誰もが落ちる!“ドクター・デス”の名で呼ばれ、130人もの患者を安楽死させた実在のアメリカ人医師をモデルに描いた本作。思わず息を飲む展開に引き込まれるとともに、生きることや死ぬことについて、自分自身のモラルも問われるはず。あなたにとって、ドクター・デスは救世主?それとも猟奇犯ですか?写真・北尾渉(岡田健史)取材、文・志村昌美ストーリーある闇サイトに、「苦しむことなく殺してさしあげます」という告知を掲載し、依頼人を次々と安楽死させていた連続殺人犯ドクター・デス。その存在は、ある少年の通報がきっかけで明らかとなる。そこで、警視庁捜査一課の犬養と高千穂は、新米刑事の沢田たちととも、捜査を開始することに。ところが、被害者遺族たちの証言はいずれも犯人を擁護するものばかりだった。ドクター・デスとは一体何者なのか。そんななか、驚愕の事実にたどり着いた犬養と高千穂に、さらなる悲劇が降りかかろうとしていた……。目が離せない予告編はこちら!作品情報『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』11月13日(金)より全国公開配給:ワーナー・ブラザース映画© 2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
2020年11月12日芸術の秋がどんどんと深まるなか、まもなく公開を迎えるのは、100年以上も世界中で愛されている傑作戯曲の誕生秘話をもとに描いた注目作。ご紹介するのは、演劇ファンにも映画ファンにも、見どころ満載のオススメ映画です。それは……。『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』【映画、ときどき私】 vol. 3411897年、パリ。若き劇作家エドモンは、2年もの間スランプに苦しんでいた。そんななか、名優のコクランから“訳アリの企画”を引き受けることとなる。しかし、初日まで3週間しかないのに、原稿は真っ白。呆然としていたエドモンだったが、ヒントを得て、実在した剣術家で作家のシラノ・ド・ベルジュラックを主人公にすることを思いつく。そんなとき、親友で若手俳優のレオから頼まれたのは、恋する女性ジャンヌへのラブレターの代筆。最初は渋々書いていたが、ジャンヌとの文通によって創作意欲をかきたてられていくことに。さまざまな危機に見舞われるなか、エドモンは無事に初日を迎えることができるのか……。『シラノ・ド・ベルジュラック』といえば、世界中でもっとも愛されている舞台劇のひとつと言われており、日本でも数多くの有名劇団が公演を行ってきた不朽の名作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アレクシス・ミシャリク監督今回、監督・原案・脚本を務めたミシャリク監督。2016年には、本作の舞台版でフランス演劇界最高の賞とされるモリエール賞で5部門を受賞し、高く評価されています。今回は、自らメガホンを取って映画化に挑んだ経緯や自身の経験などについて語っていただきました。―本作は、監督が15年間温めていたプロジェクトを映画化した作品ということですが、いきさつから教えてください。監督1998年に制作された映画『恋におちたシェイクスピア』を観たとき、フランス人を主人公に傑作が生まれる様子を描いた物語を作りたいと考え始めたのがきっかけです。この映画はハリウッドで大成功を収めていたことも、いいものになるだろうという確信を僕に与えてくれました。その後、『シラノ・ド・ベルジュラック』の誕生秘話を知り、作品の具体的なアイディアを思いついたのは20歳の頃。でも、当時はそんな若造に大きな製作費がかかる作品を任せてくれる人なんていませんでした。―ちなみに、名作が誕生するまでの裏側を調べるなかで、驚かされたことなどもありましたか?監督そのときに僕が知ったのは、作者であるエドモン・ロスタンは作品を書いたときは29歳という若さであったこと、『シラノ・ド・ベルジュラック』以前は失敗作ばかりを書いていたこと、そしてこの作品も絶対に失敗すると言われていたのに、実際は大成功を収めたこと、という3つの事実。それをどう発展させるかは、頭を悩まされたところでしたね。―そこからどのようにして、作品を完成させていったのでしょうか?監督ある日、フランスで有名なプロデューサーに相談してみたところ「監督はほかの人に任せるけど、まずはきみが脚本を書いてみなさい」と提案されたんです。ところが、オファーを出した1人目の監督にも、2人目の監督にも、3人目の監督にも「ノー」と言われてしまって(笑)。そこで、長編映画は作ったことがありませんでしたが、自分で監督したほうがいいんじゃないか、と思うに至りました。欲望のないクリエイションはあり得ない―とはいえ、すぐに映画の制作に取り掛かれたのでしょうか?監督いえ、できませんでした。というのも、「この映画のプロジェクトはお金がかかりすぎる」とか「演劇モノの映画は当たらない」とかいろいろと言われてしまって、資金集めは非常に難航しましたから……。ただ、当時の僕は演劇界では演出家としてある程度知られた存在になっていたので、まずは演劇としてやってみようと。そこで、舞台用に脚色し直して上演したところそれが大成功し、1000回以上公演を行うほどのロングランとなりました。そしたら、いままで「ノー」と言っていた人たちがみんな手のひらを返したように「映画でもやりましょう!」と言い出すようになったんです(笑)。―そのときは、いままで反対していた人たちを見返すことができた喜びもあったのでは?監督意外と「映画が実現することがうれしい!」という気持ちのほうが大きかったですね。それは、周りから絶対にうまくいかないと言われ続けながらも、自分だけはうまくいくと信じていた劇中のエドモンに同じだったと思います。―「執筆や作曲をする男を駆り立てるのは願望だ」というセリフがありましたが、創作活動において監督を駆り立てるものは何ですか?監督僕も欲望のないクリエイションはあり得ないと思っています。その欲望には、「何かがほしい」とか「何かを証明したい」とか「愛のため」とか種類はいろいろあるかもしれません。ただ言えるのは、創作をするうえで願望がないというのは、僕にとっては考えられないことですね。―監督にも、エドモンのように恋愛感情がモチベーションになった経験はありますか?監督僕は創作にミューズが必要なタイプではないので、愛しい人がいて、それが作品になったというような経験はありません(笑)。ただ、実人生で起きた要素が作品に影響してくることはありますよ。たとえば、僕が最近書いたラブストーリーの戯曲では、失恋について描いていますが、僕が経験した出来事をそのまま語るのではなく、そこで味わった感情を使いながら、言葉というフィルターを通して作り上げました。僕の場合は、そうやって別の形として作品に表現することが多いですね。自分自身を投影しているところは多くある―なるほど。では、この作品ではそういった監督自身の感情や経験は、どのように反映されていますか?監督今回もいくつかフィクションの要素を入れていますが、そのなかでエドモンが脚本を短期間で書かなければいけない状況に陥るのは、僕の過去の経験。ちょうどエドモンが『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた29歳と同年齢だった頃、「1か月以内に演劇を1本書けば、近々行われる演劇祭で上演できるよ」と言われて、大急ぎで脚本を書いたということがあったんです。実際のエドモンは6か月ほどかけて書いたそうですが、急いでいる状況が映画にリズムを与えると思い、設定に変更しました。あと、このアイディアを思いついた頃、僕はまだ演出家や作家ではなく、役者をしていたので、最初は若い俳優のレオのほうに感情移入していたところもありましたね。その後、いまの仕事をするようになってからは、エドモンに自分を投影しているところが多くなったかもしれません。劇中で、彼はどこでもハーブティーを飲んでいますが、あれも僕自身のこと。あとはシャイなところも似ていますね(笑)。―では、ストーリーを構築するうえで意識したのは、どのようなことですか?監督実際のシラノ・ド・ベルジュラックはエドモンが書いた戯曲通りの人生を送ったわけではなく、あくまでも、エドモンがシラノにオマージュを捧げて書いたものだったので、僕もエドモンがシラノにしたのと同じオマージュをエドモンに捧げたいと思うようになりました。それから、僕がフィクションとして入れたのは、エドモンとレオとジャンヌの三角関係。これは『シラノ・ド・ベルジュラック』のなかで描かれているシラノとクリスチャンとロクサーヌの三角関係からインスパイアされています。そんなふうに、この作品では現実とフィクションの要素をミックスして完成させました。恵まれた環境のおかげで創作に集中できている―エドモンにはかなりシンパシーを感じていらっしゃったと思いますが、彼が味わったような創作活動におけるスランプも経験したことがありますか?監督幸いなことに、僕はああいったスランプに陥ったことはないんです。僕は俳優で、脚本家で、映画監督で、舞台演出家というように、いくつもの職業をかけ持ちしているので、そのおかげかもしれませんね。そんなふうに、いろんな職業を次々と回していくとああいったスランプは体験しないものなんですよ。まあ、そのうち体験するかもしれないですが……。―創作意欲がどんどんと湧いてくる秘訣は?監督特別なことをしているわけではありませんが、ずっと夢に見ていた職業につけているということと、フランスの芸術に対するシステムがとてもいいというのも大きいかもしれません。僕は18歳で舞台俳優になりましたが、フランスではある一定期間舞台に出演すると、ほかの職業をかけ持ちしなくてもきちんと暮らしていけるほど、芸術家に対する手当が非常に充実しています。おそらく日本やほかの国では、若い俳優たちはほかの仕事をしながら生活をしている人が多いと思いますが、それに比べるとフランスは演劇人が生きやすい環境だと言えますね。そういった恵まれた環境のおかげで、創作活動に集中できているんだと思います。―それは素晴らしいシステムですね。ただ、いまはコロナ禍でフランスのエンタメ業界も影響を受けていると思いますが、現状について教えていただけますか?監督当然のことながら、フランスのエンタメ業界もほかの国と同じように難しい状況に置かれています。特に、いまは21時以降の夜間外出が禁止されていることもあり、20時頃から始まるのが普通だった演劇の公演は大きな打撃を受けました。ただ、フランスでは幸いにも劇場の営業が許可されているので、開始時間を繰り上げたり、観客同士のスペースを空けたり、マスクをきちんとしたり、といったさまざまな対策を講じているところです。演劇のみならず、映画館なども厳しい状況ではありますが、なんとかみんなでがんばって続けています。(2020年10月21日取材)エドモンのように、夢を信じて生きてほしい―そういう困難な状況だからこそ、新たに自分で発見したとか創作活動に影響を与えているところはありますか?監督アーティスト仲間ともその話をしたことがあるんですが、「この特殊な状況がインスピレーションになることはないよね」という結論にみんなで達しました。なので、僕はいまのところこの経験によって新鮮なアイディアが浮かんだということはありません。その理由としては、おそらくまだこの騒動の真っ最中にいて、不安のほうが大きいからではないかなと。つまり、まだ“過去”になっていないので、そこで感じていたことを語れないんだと思います。この出来事に対して、ある程度距離を持って分析できるようになったら、何か見つかるかもしれませんね。新しいアイディアが見つかるときというのは、空間的にも精神的にもスペースがあって、きちんとした空気が流れている必要があると思いますが、いまは逆に閉塞感のなかにいるような感覚なので難しいですね。―それでは最後に、観客へ向けてひと言お願いします。監督自分の作品のなかにすべての思いを込めているので、物語自身がメッセージになっていますが、あえて言葉にして言うのなら、「みなさんも自分の夢や自らの創作する力を信じましょう!」ということでしょうか。おそらくこの映画でエドモンの生き方を見ていただければ、言葉にはできないメッセージもすべて伝わると思うので、ぜひ映画をご覧ください。傑作の誕生秘話がいよいよ幕を開ける!先が見えない不安のなかでも、諦めることなく、自らを信じ続けて“奇跡”を手に入れた作家エドモン。思い通りにいかないことも多い生活を強いられているいまこそ、一発逆転エンターテインメントで、最高に痛快な気分を味わってみては?取材、文・志村昌美悲喜こもごもの予告編はこちら!作品情報『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』11月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ/東京テアトル©2019 HE LI CHEN GUANG INTERNATIONAL CULTURE MEDIA CO.,LTD.,GREEN RAY FILMS(SHANGHAI)CO.,LTD.,
2020年11月11日連載第160回目は、旬のりんごを使った、りんごジャム!ジャムって実はとっても簡単!切って火にかけるだけでできちゃうんです。今回は八角とシナモンを加えてちょっとスパイシーに仕上げます。トーストやクラッカーに乗せてもよし!ヨーグルトに添えてもよし!おうち時間を活用して手作りジャムにトライしてみてはいかがでしょうか。『りんごジャム』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 160旬食材は、りんご!りんごの旬は10月~12月の秋から冬にかけて。フジやツガル、ジョナゴールドなど、日本にある品種は100種前後と言われています。たくさんの品種がありますが、約5割がフジで、次いでツガル、王林となっています。味わいも肉質もさまざまなのでお気に入りを見つけるのもこの季節楽しいですね「1日1個のりんごは医者知らず」ということわざがあるほど、栄養価は優秀!リンゴポリフェノールと言われるポリフェノールが含まれ、抗酸化作用があり、老化防止が期待できます。アンチエイジング食材ですね。さらにこのポリフェノールは、老化防止だけでなく美肌効果もあります。シミやそばかすの原因のひとつであるメラニン色素の生成を抑え、肌を美白へと導いてくれるのです!ほかに、女性には嬉しい便秘改善効果が。食物繊維を豊富に含んでおり、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整えてくれます。そのため、便秘にも下痢にもいいのです!ちなみに、食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維というふたつの種類がありますが、りんごにはその両方が含まれていて、特に水溶性食物繊維のほうが多いです。ぜひ「1日1個!」を取り入れて、りんごポリフェノール効果で美人力をUPさせてはいかがでしょうか。キレイになりたい女子にイチオシの食材です材料はこちら!【材料(二人分)】りんご:1個きび砂糖:大さじ2程度※甘さはお好みで調整してください八角:1片シナモンスティック:1本(仕上げ用)レモン:1/8個まず、下準備を始めます。~その1:りんごを切ります。りんごは皮と芯を除き、くし切りにし、2㎝角程度の大きさに切り分けます。では、作ります! 鍋にりんごときび砂糖、八角、シナモンスティックを加えます。鍋にりんごときび砂糖、八角、シナモンスティックを加えます。ふたをして火にかけます。ふたをして弱めの中火にかけます。りんごから水分が出てきたらさっと混ぜ合わせます。りんごから水分が出てきたらさっと混ぜ合わせ、少しふたをずらして引き続き火にかけます。りんごがくたっとしたところで火を消します。りんごがくたっとして、水分が飛んだところで火を消します。仕上げにレモン汁を加えます。仕上げにレモン汁を加えます。さっと混ぜ合わせます。レモン汁を加えたらさっと混ぜ合わせます。お好みでトーストに乗せます!お好みでトーストに乗せたり、チーズやヨーグルトに添えても美味しいです。おいしさのアレンジポイントりんごはものによって甘さが違うので砂糖の量はお好みで調整してください。仕上げに無塩バターを5g程度加えても美味しいですよ写真、文・料理家SHINO
2020年11月11日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第55回は「番外編」! 恋活&婚活女子に大人気のリアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』の男女逆転版『バチェロレッテ・ジャパン』の参加者、黄皓さん、杉田陽平さん、當間ローズさんと、番組ホストの坂東工さんに、番組のことや“男性が夢中になる女性”について直撃インタビューしました。その本音、見逃せませんよ!話題沸騰中『バチェロレッテ・ジャパン』から4人登場!写真左から、黄皓さん、杉田陽平さん、坂東工さん、當間ローズさん。取材現場は和気あいあいと賑やかでした!【結婚引き寄せ隊】vol. 55恋活女子や婚活女子に大人気のリアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』は大いに話題を呼び、シーズン3まで製作されていますが、そのスピンオフ番組である男女逆転版『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1が2020年10月9日から、Amazon Prime Videoで独占配信中です。すでにご覧になった方も多いのでは?『バチェロレッテ・ジャパン』は、セレブモデルでスポーツトラベラーの福田萌子さんが日本の初代バチェロレッテとなり、そのたったひとりのパートナーの座を獲得するために、個性豊かな17人の男性が争う内容に。本国アメリカでは『The Bachelor(原題)』の男女逆転版として2002年に放映されてから、計24シーズンも制作されてきた同番組の日本版なんです。エピソード1で萌子さんのもと、カクテルパーティに集う17人の男性たち。 (C) 2020 Warner Bros. International Television Production Limited「私の“推しメン”はこの人!」「なんでその展開!?」「バチェロレッテの萌子さんカッコいい」など、すでにSNSでも話題沸騰の『バチェロレッテ・ジャパン』。今回、恋活&婚活女子から熱視線を浴びる参加者の當間ローズさん、杉田陽平さん、黄皓さんと、『バチェラー』シリーズも通して番組の司会進行を務める坂東工さんに、番組のことや“男性が夢中になる女性”について直撃インタビューしました。最終話まで配信されたので結末を知っている方もいると思いますが、未見の方は内容がわかってしまう部分もあるので、そこのところご注意くださいませ。それでは、注目の男性4人の本音クロストークをお届けします!旅を終えたいまの素直な気持ちは……坂東工(ばんどうたくみ)さん。番組の司会進行役としても人気。俳優、アーティスト、ギャラリー経営など多彩な顔を持つ。ーーいま『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1のすべての配信が終わり、巷は騒然としていますが、まずはこの恋愛の旅を終え、参加者のみなさんは一段落されているのではと思います。ローズさん、杉田さん、黄さんは、この旅に参加する前と最中、そして終わった現在の率直なお気持ちをお聞かせください。當間ローズ(以下、ローズ)僕は最後まで旅を続けたかったので、寂しい気持ちでいます。ですが、旅のなかで学んだことが宝物になっていて、いまはそれを糧に頑張っているので、参加してよかったなと思っていますね。杉田陽平(以下、杉田)参加する前は、いいことだけじゃないだろうと思っていたのですが、それよりも「自分の知らない世界に行けるんじゃないか」という期待値のほうが高く、思い切って飛び込んだんです。ひとことで言えば「シャボン玉」みたいなイメージでした。要するに、シャボン玉を膨らませるときは、「こんな感じかな?」と予想して膨らませますよね。旅の最中も、少しずつ自分の行動を調整しながら、膨らませていくので、シャボン玉のようだなと。旅が終わったいまは、シャボン玉が弾けて、記憶しか残っていない状況です。ただ、それだけではない、以前とは何かが違うという感じ。黄皓(こうこう)さん。中国出身の実業家。初代バチェラー久保裕丈さん、2代目の小柳津林太郎さんともお友達のエリート。黄皓(以下、黄)参加前は「バチェラー」シリーズが大好きでずっと観ていたので、自分が参加者となったときに、まわりからどういう観られ方をするのか、どう立ち振る舞うのか、不安も自信も両方あったんです。なかでも、大きかったのは、ワクワク感でしたが、いろいろと複雑な感情を持って、参加させていただきました。そして参加している過程で、自分が持っていた不安がなくなっていくと同時に、持っていた自信が崩れ去ったり、それがまた再構築されたり、無我夢中でしたね。旅をしたのが1年前になってしまうんですが、終わったいまは配信を観て、福田萌子さんにもメンバーにも視聴者にも、「自分はこういうふうに見えていたんだ」と、自分を客観視するいい機会になりました。ある種、いまも少しずつその結果を得て、成長できるきっかけをもらったと思っていますね。ーー『バチェラー』だと女性同士が争いますが、『バチェロレッテ』は男性同士が争うということで、シリーズを通して司会進行を務める坂東さんは、どんなふうに旅の様子をご覧になっていましたか。坂東工(以下、坂東)スタンスとしては、僕は変わらず、バチェラーやバチェロレッテの選択を支持していくということがベースにあるんです。ただ、男性同士でもこれまでとあまり変わらない雰囲気だろうなと思っていたんですが……全然、違いましたね(笑)。黄全然違うんですか!?坂東全然(笑)。福田萌子さんとの初対面の印象も、バチェラーと初対面のときとは僕のなかで違いましたし、そのあとみなさんにルール説明をするときも、「なんだこの濃さは!」と感じていました(笑)。それは良い悪いということではなく、女性のエネルギーと男性のエネルギーが、全然違ったんですよね。そうして旅をしてきたわけですが、僕も男性なんだな、ということを改めて感じました。當間ローズさん。ブラジル出身の歌手。唇に手のポーズでセクシー! 愛の歌をスウィートに歌唱します。ーーどういう点でご自身も男性だなと感じたのでしょうか?坂東女性に感情移入するということはもちろんありますが、今回の参加男性の行動に、同じ男性として、経験からくる何かを彼らに投影してしまうことがあったんです。そんなふうに、自分自身の役目を超える瞬間というものが、正直なところ、ありましたね。ーー『バチェラー』では女性同士で火花を散らしていましたが、今回17人の男性が参加している様子は、どこか男子校の部活のような“青春”を感じました。みなさんは実際、参加されてどのように感じていましたか。ローズ場の雰囲気は良かったですよね。黄すごく良かった。ローズ僕は「学校みたいだな」って思っていました。雰囲気というよりは、ひとつの学びの場というか。17人の男性それぞれ自分の色があって、それぞれから学ぶものがあったので、とても成長できた2か月の撮影期間だと思っていますね。黄そういう意味では、お互いに目の前で言いたいことを言い合って、「お前うざいな!」とか「なんなんだよ」とハッキリ言い合える仲であったことはすごく良かったんですよね。それがいわゆるネチネチどろどろしてはいなくて、爽快なコミュニケーションがとれたんです。でも、やっている途中で、僕自身はすごくジレンマがあって。仲良くなっていく一方で、「これってちょっと待て」と。福田萌子さんとの旅にもかかわらず、男性同士の友情ばかりに走ってはいけないなと思い、途中から僕は距離を置くようにはしましたね。本当はみんなと仲良くしたいんですよ、これも人生のひとつの出会いだから。でもこの旅において、それを追求するべきではないと思ったので、あえて雰囲気を悪くした部分もあったんです。杉田陽平さん。三重県出身の画家。「愛は花びら」など名言多し。最後の勇姿は素晴らしかったです!!!杉田僕の場合、美術高校出身で、浪人して、美大へ行って、その後もその延長でアート系の仕事をしているんですが、まわりはほとんど女性なんですよ。女村のなかに自分がいるみたいな状態が15歳ぐらいから36歳ぐらいまでずっとあって、こういう男性の輪のなかで、なにかひとつの目標に向かってやっていくという経験を初めてして、学べることはすごく多いし、自分が考えもしない価値観があることも知れましたね。いろいろな憧れの形がみなさんにあって、敵なのに敵に見えなかったんです。自己愛があるから、自分を否定はしないけれども、尊重したいという気持ちは大きいんですね。尊重しながらなおかつ、やっぱり勝ちたいというのもあるし。その葛藤のなかで、戦いだけれど戦いじゃなく、尊重はするけれどでもそのなかでも、自分が成果を出したいというジレンマのなかで迷い、葛藤しながら旅を続けていました。最初のカクテルパーティで、ひとりで最後まで萌子さんのところに行けずにいたら、「後悔するぜ」と敵のはずなのにまわりの方に言われて、勇気を出して行けました。でも、助けてくれた人が、僕より先に落ちちゃうこともあって。僕なんか、みんなからエッセンスをもらいながら、取り入れながらいられたタイプなのに。だから、悲しさもありながら、うれしさもありながらという、ジレンマの度合いは高かったですよね。ローズ付け加えてもいいですか?黄くんが「雰囲気を悪くした」と言っていたことと僕はその逆で、場の雰囲気をなるべく和まそうと思っていたんですよ。それで番組が面白くないとなったら、仕方ないと。そういった雰囲気のほうが、本気で自分をさらけだせるんじゃないかなと思って、仲良くしているほうがいいんじゃないかなと行動していたんですよね。だから、黄くんとそこは考えがちょっと違う。黄だから、馬が合わない(笑)。杉田まだバトルが続いてんのかい(笑)!ローズ第2戦がこれから……(笑)。杉田視聴率取れそうだけどね、第2戦を録っといたら(笑)。福田萌子さんが男性たちに与えた影響日本版初代バチェロレッテの福田萌子さん。“心の目”で物事をジャッジする姿は潔い。©2020 Warner Bros. International Television Production Limitedーー福田萌子さんの印象は、参加前と後で変化がありましたか。坂東僕はあまり第一印象というものを持たないほうなんです。福田さんが人格を見るのと、僕もそこは同じ。今後福田さんがどういうことをやっていくのかなと思うぐらいで、とくに前後での見方は変わりませんね。その瞬間、瞬間で、リアクションしていくだけです。ローズ僕は旅のなかで、萌子さんへの思いを何度か言葉で表していたんです。萌子さんをアフロディーテやアフリカローズなどの花に例えたりしていたんですが、いま僕にとっての萌子さんは、「守護天使」ですね。というのも、実際に僕のそばにはいないですが、彼女が番組のなかで僕にかけてくれた言葉や、一緒に過ごした時間は、いまでも僕の心のなかでお守り代わりとしてあるので、そういった意味で「守護天使」だと思っていますね。黄実は参加前に先入観を持って臨みたくなかったので、例えばインスタを見ることもなく、特別な印象というものはなかったんです。旅に行って、目の前に現れた萌子さんの印象をある種の第一印象にしたかったんですよね。実際会ってみると、凛と立っていて、すてきな女性で、彼女は女神のような存在だったんですよ。旅のなか僕が感じた彼女は、とにかく人のことを見る。外見も内面も、まわりにまとうオーラもちゃんと見て、見る努力をする。“努力の福田萌子”と、愛を感じて涙をたくさん流す“愛の福田萌子”という、努力と感性のふたつを持っている彼女を旅で感じました。旅が終わってからは、僕らは連絡を取れないし、実際にインスタもたまに出てくるので拝見することもあるんですけども、いまの福田萌子さんは以前とだいぶ違う印象があって。いまの彼女は、素直は素直なんですが、女性をチアアップするために、私の背中を見てほしいというある種の使命を背負っている責任感を感じるので、ギャップはありますね。杉田萌子さんがスポーツトラベラーだという情報やちょっとした発言ぐらいは知っていました。スポーツする女性だと、僕はアート系なので “動と静”になるから、合わないんじゃないかな、自分のアイデンティティが伝わるかなということは最初、不安でした。でも、会うと言葉を大事にしていたり、スポーツの人だけれど“スポーツというツールを使って表現をしている人”という感じがするんですね。例えばスポーツというアプリケーションを使って女性に自信を持たせる、男性を成長させるとか。なので、僕も表現者ではあるので、ツールが違う“同じアーティスト同士”のような感じで、旅が始まってからは見方が変わりました。ツールが違うので、それが楽しいわけですよね。でもわかりすぎず、見つめる先はすごく似ていて、だけどアプローチは全然違って。それがパズルのピースじゃないですが、話していて、楽しいという思いがありましたね。ーー今回の旅を経て、みなさんはご自身の恋愛観や結婚観に影響はありましたか。黄僕はけっこうあったかもしれないですね。実は一番影響を受けたのは杉ちゃん(杉田陽平さん)で。僕は杉ちゃんみたいな女性へのアプローチをしたことがないんですね。どちらかというと自信家で、男らしく女性を引っ張っていくことで安心させてあげるというのが僕の恋愛、相手に対するアプローチだったんです。でも彼の場合は、まず相手の意見を聞いて、相手の考えを肯定して、そのなかで自分の意見を入れていく。器の広い感じなんですよね。そういうアプローチがあるんだ、素敵だなって。でも僕はやったことがないし、できるとも思えないんですが、参考にしたいと思いましたね。……ローズくんから学んだことはとくにないですが(笑)。一同(笑)杉田オチがついてんだよ、オチが(笑)。ローズ歌ぐらいは参考になるでしょ(笑)。黄俺のほうが歌がうまいんじゃないかな(笑)。ローズ僕は、客観的にまだまだ自分は優しくなれる、人を愛せると思ったので、これからの恋愛はもっと、いい男性になろうっていう方向で……って、あれ? 質問の趣旨に合ってますか(笑)!? (黄さんを見ながら)お前のせいで忘れちゃったよ(笑)!杉田やっぱり、まだサバイバルやってるかなあ(笑)。ーー恋愛観に影響ありますかというご質問でした(笑)。ローズまだあれから恋愛をしていないので変わったかどうかわからないですが、でもまだ自分に磨きをかけることはできるので、きっと素晴らしい出会いが待っていると思っています。杉田この番組に参加して、なかには「自信つけてもらって変わったでしょ?」みたいなことを言ってくれる人もいるんですよ。だけど、女性がみんな萌子さんのように、相手の価値観を尊重して中身を見ようとするならいいですが、現実にはそういうわけにはいかないですよね。この旅ではたまたま自分の深いところを見てくれるのが萌子さんだったから、学べたし、成長できたけれど、現実社会ですぐに自信がついて、誰しもが自分のコアな部分を見てくれるわけじゃないので、現実社会はカオスなところもあるじゃないですか。なので、変わらないんですよね。変わったかというと、変わっていない、自分の恋愛に影響はないというのが実際のところなんですよ。ただ、可能性として、萌子さんのように相手の内面をじっくり見る人がなかにはいるんだろうなって。だから、雑にはできないという意識は高まっていますね。ーー坂東さんは、番組に携わっている時間が一番長いですが、あまりご自身の恋愛観に影響されないような気がします!坂東そんな印象を伝えられてもねえ(笑)。でも、確かに恋愛観は影響されないです。ただ、この番組に4年関わっているなかで、人生観という面では、僕は人を応援できるようになりました。俳優業もやっていますから、草をわけてわけて、いかなきゃいけないわけですよ。自分本位でやってきていたところに、この番組で一歩下がって、人の人生を見させていただくということをやったときに、とくに今回は男性参加者ですから。老婆心が芽生えましたね。参加者の行動を見ながら「考えろよ」「そうじゃないよ」という思いになったり、でもそれはもちろん伝えないですが、年齢もあるんでしょうね。四者四様の「男性を夢中にさせる女性」像はこんな人ーーでは、情熱的でロマンチックな印象のあるローズさんが思う「男性を夢中にさせる女性」とはどんな女性だと思いますか。ローズやっぱり、素直な女性だと思うんです。僕がストレートに気持ちを伝えても、それがイヤならイヤで、良いなら良いで、ストレートに目を見て言ってくれる女性がいい。素直な女性って、男性をありのままでいさせてくれるから、僕は素直な女性が好きです。一般的にも、そういう女性のほうがモテると思います。素直に気持ちを伝えられる女性のほうが、男性は頑張れるし、強くなれるんじゃないかな。ーー感性が豊かで陽だまりのような人柄という印象のある杉田さんが思う「男性を夢中にさせる女性」とは?杉田こだわりを持つ、ということかなと思います。自分として、個として、こだわりを持つことが付加価値になるので、「NO」と言える女性ですね。自分独自の眼差しで、これは「NO」なんだって言える人は、男性としてはそれを「YES」と言わせてたくなるというか。そうすれば価値が上がるし、この人と一緒にいたいと思うし、幸福度が上がりますよね。その人と特別な人生を歩みたいと思うから。それはお金持ちとか見た目とか関係ないんですよ。萌子さんの場合も、ビジュアルの美しさや、お金持ちとかには何も関係なく、彼女の眼差しや価値観が素敵だと思いました。だから、自分の眼差しを持っている人には惹かれますし、多くの男性たちもそうだと思います。“自分”というブランドを作るということですよね。ーー頭の回転が速く男らしい印象の黄さんが思う「男性を夢中にさせる女性」とは?黄僕は昔からキラキラしている女性がすごく好きで、それは外見をかわいくするということも含めて、楽しそうに生きている女性がとにかく好きなんですね。ナルシシスト、ナルシシズムは男女ともに苦手なんですが、セルフラブにあふれていて、自分自身が楽しくて自分が大好きで「人生最高!」と思って生きている人は、男女問わずにすごく惹かれる。そういう女性であれば、一般的にも男性からは魅力的に映ります。一方で、福田萌子さんという女性から、新しい価値観を得たところがあって。僕がローズセレモニーで前を向いている理由は何かといったさまざまなところまで、彼女はちゃんと理解しようと考えてくれた。実は途中までは「大好き」という気持ちまではいかなかったんですが、次第に「こんなに自分のことを見てくれる女性だったら、僕も自分をさらけ出して一緒にいれるかも」と。やっぱり、特別視して内面を理解する努力をしてくれる女性は素敵だなと感じました。だから、いままで持っていた価値観と、福田萌子さんから得た素晴らしい女性像と、いまふたつ持っていますね。ーー坂東さんは日本の『バチェラー』『バチェロレッテ』両シリーズの旅をそばで見てきて、「男性を夢中にさせる女性」とはどんな女性だと思いますか?坂東一周まわって、元気な人じゃないでしょうか。元気があればなんでもできるじゃないですが、僕自身、元気な女性がいいなと思いますね。人間の理解というものは、タイミングもあれば、いろいろな糸が絡み合いますから。まずは、元気でいるということが前提かなと思います。ーーサバイバルを超えてきたみなさんがおっしゃる、男性を夢中にさせられる女性像に近づけたら、きっと新しい恋がつかめそうですね! では最後に、坂東さんから『バチェロレッテ・ジャパン』の見どころを教えてください。坂東実はこれまでのシリーズのなかで、一番面白かったんですよね。それはきっと男性陣の本気を見たから。男ってかっこ悪いんですよね、意気地ないし、作戦練れないし、言葉も下手でうじうじして。でもそんな彼らが自分の殻を破りながら、一歩でもアクセルを踏もうとする。もちろんこれまでの『バチェラー』でもそういった場面はありましたが、『バチェロレッテ』の場合はみんなそれをいっぺんにやるんです。だから、混沌とした状態になって、人の琴線に触れる。そのかっこ悪さが、かっこよく見える。不誠実とまでは言わないけれども、ちょっとでも自分のなかに嘘や隠し事があるとそれはつまびらかになってしまう、残念ながら男は本心を隠すこともできないんです。ピュアなのかな。「人間のピュアな物語を観ている」感覚があって、そこが見どころですね。取材後記『バチェロレッテ・ジャパン』の旅に出ていたみなさんのお話は、番組から派生するお気持ちはもちろんのこと、どんな女性が好ましいかといったためになるお話もたくさん! 取材場所にあったグランドピアノで、番組ではおなじみのローズさんのあの愛の歌をローズさんご自身がピアノで演奏し、なんと黄さんが熱唱する場面も! きらめく感性で魅了する杉田陽平さん、ウィットに富んでいる黄皓さん、思いやりにあふれる當間ローズさん、すべてを見守る不動の坂東工さん、ありがとうございました!そんなみなさんが出演している番組をチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみり作品概要『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン12020年10月9日(金)より独占配信中※当番組は2019年~2020年3月に収録。制作:Amazon公式Twitter: @BachelorJapan公式Instagram: @bachelorjapan
2020年11月10日人は非日常の空間にいると解放的になることがありますが、今回ご紹介する映画『ホテルローヤル』の舞台となるのはラブホテル。本作は、そのなかで繰り広げられるさまざまな人間模様が見事に描かれている作品となっています。そこで、その裏側についてこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大内香織(伊藤沙莉)女優の伊藤沙莉さん【映画、ときどき私】 vol. 340現在、映画やドラマ、CMなどで大活躍を見せている伊藤さん。劇中では、両親に見捨てられて居場所をなくした“自称ホームレス女子高生”のまりあを演じています。今回は、作品の見どころだけでなく、長いキャリアのなかで味わった苦悩やコンプレックスとの向き合い方などについても語っていただきました。―本作は久しぶりの女子高生役だったと思いますが、演じてみていかがでしたか?伊藤さん感慨深かったですね。というのも、実は「制服を着ているきみしか想像できないから、大人の役なんて来ないよ」と過去に言われたことが原因で、女子高生役はやりたくないと思っていた時期が長いことあったんです。でも、最近になっていろいろな役やらせていただけるようになってから、また制服も着たいなと。童顔なのでまだいけるんじゃないかなと思っていました(笑)。そんなときに、武正晴監督から「きみに決めていた女子高生の役がある」とお話をいただいたのがこの作品。ただ、「最初に考えていたときから、2、3年経ってしまって、きみも年を取ったから心配だ」と言われたんですけど、「ギリギリオッケー!」ということで大丈夫になりました。―実際に、制服に袖を通してみて思うこともありましたか?伊藤さん今後何があるかわかりませんが、自分のなかでひとつの区切りになった感覚はありました。自分が女子高生を演じるのは、これが最後の作品になるんだろうなと。でも、それがこの作品で、そしてこの役どころで締められてよかったなと思いました。あまりにうれしくて、制服姿のままめちゃくちゃ写真を撮りましたよ(笑)。普段とは違う武正晴監督の演出がおもしろかった―観ている側としては、まだあと数年は女子高生役も演じられると思いましたが……。伊藤さんいやいや、ギリでしたね。衣装の制服を着た状態で、メイクをする前の朝一番の顔を鏡で見たとき「大丈夫?」みたいな感じでしたから。ちょっとまずいなと思って、ロケ先の北海道でマッサージできるところを慌てて探して、死にもの狂いでマッサージしたくらいです。―(笑)。では、現役のときと大人になってから演じる女子高生とでは、違いを感じることもありましたか?伊藤さん今回のほうが、昔に比べて俯瞰で見ている感じはあったかもしれないですね。「ああ、こんな感じだったな」みたいになぞる時間が多かったというか。武監督の演出でおもしろかったのは、何も考えていないような感じを出すために「ずっと口開けてて」と言われたことと、あとは「余計なことをして」と言われたことですね。―余計なことというのは?伊藤さんただ廊下を歩くのでも、全部のものに触ってほしいと。それによって、ラブホに初めて来た感じやちょっと能天気な女子高生の様子、そしてまりあが抱える寂しさも表れていると思います。普段、お芝居をするときには余計なことはしないようにしようと心がけているので、逆におもしろかったです。―さすが武監督ですね。そもそもなぜこの役を伊藤さんに演じてほしいと思っていらっしゃったのかは、お聞きになりましたか?伊藤さん監督が言っていたのは、まりあが発するのっぺりとした感じの「せんせーい」というセリフが私の声で聞こえたし、聞きたかったと。そう言っていただいたときは、うれしかったですね。つい最近まで自分の声がコンプレックスだった―伊藤さんと言えば、やはりその声が非常に魅力的ですが、コンプレックスだった時期もあったとか。伊藤さん小学校3年生でこのお仕事を始めてから、オーディションでは声で覚えてもらえることが多かったので、最初はどちらかというと“武器”だと思っていました。そんなとき、毎回オーディションに呼んでくださるんですけど、いつも最後で落とすアニメーションの監督から、4回目くらいのときに「特徴的でも個性的でもないし、つまらない声だね」と言われてしまったんです。そこで声を全否定されたと感じてしまい、「武器でも何でもないし、かわいくもないし、歌える歌も少ないし……」みたいなことが一気に自分のなかで湧きあがってしまって、自分の声が大嫌いになってしまいました。こんな声、必要ないなと。なので、しばらくは声を褒めてもらっても、「それしか特徴がなくてごめんなさい」くらいひねくれてました(笑)。―いまは、そのコンプレックスとどのように向き合っていますか?伊藤さんつい最近まで嫌いなままでしたが、アニメやナレーションといった声のお仕事をいただけるようになったおかげで、ポジティブに受け止められるようになりました。実際、「うまいか下手か」よりも「好きか嫌いか」が大きいと思うんですよね。これはお芝居に限らず、人に対しても言えることだと思いますが。いまは、どんどんひねくれたのがぐちゃっとなって逆にまっすぐになった感じなので、素直に「ありがとうございます」と言えるようになりました。否定されたことも、すべて私のなかでは整理がついていることです。私も認めるところは認めないとかっこ悪いですから。感動したのは、こだわりが詰まったラブホテルの部屋―かっこいいですね。ちなみに、童顔と言われることに関しては、いかがですか?伊藤さんそれについては幅広い役ができるので、逆に武器かなと思っています。というのも、童顔って1周回ってけっこうおばさんに見えるときがあるんですよ。最近も、30代半ばに間違えられたことがありましたしね……。「そんなバカな!」と思うんですけど、童顔って意外と幅広いんだなと最近は感じています。―女子高生もできることを考えれば、確かに幅広いです。あと、今回の舞台はラブホテルでしたが、室内の様子を体験されてみて、どのような感じでしたか?伊藤さん釧路にある実際のホテルで撮っている部分とセットの部分がありましたが、そこにいるだけで役になれるような場所を作り上げてくれた監督と美術部さんたちのこだわりには、本当に感動しました。ただ、お風呂の扉が全部ガラスだったので、「お風呂に入ろうかな」って言うシーンでは、「え!?全部丸見えじゃん!」ってなりましたけどね。さすがラブホなだけに、すごいエッチだなって思いました(笑)。―(笑)。このところますます存在感を増していますが、ブレイクの実感は?伊藤さん最近は、フワフワしていて夢見心地みたいな感覚ですね。いつも次のお仕事が決まっていないことが多かったので、撮影が終わる頃にスタッフさんから「次は何やるの?」と聞かれるのが前は大嫌いだったんです。そういった経験もあって、いまは次が決まっていることがうれしくて仕方がないんですよ。―そういう喜びも原動力につながっているのでしょうか?伊藤さんそうですね。この先もそれが当たり前にはならないと思います。時間はかかりましたけど、「みなさん、私を視界に入れてくれてありがとう!」という感じです(笑)。神社でお参りをすると心が洗われる―伊藤さんといえば、エゴサーチをよくされることでも知られていますが、最近もされていますか?伊藤さんめっちゃしていますよ(笑)。癖なんでしょうね。怖いことに、気がついたらいつの間にか携帯でエゴサーチしてたりすることもありますから……。なので、最近は携帯から離れる時間を意識して作るようにしています。―コメントの内容によって、気持ちが左右されることはないですか?伊藤さんひどいことを書かれていても、もはや何も感じないですね。注射みたいに、最初はチクッとするけど、入ってしまえばこっちのもんみたいな(笑)。小学生のときからエゴサーチデビューしているので、もはや悟りの境地と言えるかもしれません。いまでは、原動力にしかならない感じです。―すごい境地ですね。では、伊藤さんにとって息抜きになるお気に入りの場所などがあれば、教えてください。伊藤さん神社ですね。私はウォーキングを兼ねて散歩をよくするんですが、そのときに近所の神社に寄って、お参りをして毎日おみくじを買って帰ります。もともと神社が大好きで、旅行先でも必ず行っていたんですけど、家の近所の神社にも行くべきだと言われてから行くようになりました。お参りをすると、心が洗われるんですよね。―オススメのストレス発散法といえば、何ですか?伊藤さんおうちでカラオケです。最近アプリを入れて、マイクを2本買ったので、家でかなり本格的なカラオケを楽しめるようになりました。男の人の曲とか、“病みソング”が多めですけど、ひとりでも、友達を呼んでもできるので、“スナック伊藤”ができています(笑)。かっこいい女性になるために心臓を鍛えている―楽しそうですね。ちなみに、これまでずっと同居されていたお兄さんが最近引っ越されたようですが、生活に変化はありますか?伊藤さん確かに最初はちょっと寂しかったですけど、兄はどれだけ洗濯物を出してたんだと思うくらい家事が断然楽になりました。おじさんをひとり飼うのは大変だなと(笑)。でも、久しぶりに家に遊びに来たりすると、「あー、好きだなぁ」って思うんですけど、たまに来てはカーペットを汚して帰るので、やっぱりしばらくは来ないでほしいです。―仲の良さが伝わってきます。また、インスタではファンのみなさんの質問に答える「質疑応答」をされることもあり、回答が秀逸でおもしろいですが、逆に伊藤さんが誰かに相談してみたいことは?伊藤さん恋愛マスターみたいな人に、恋愛の仕方を教えてほしいですね(笑)。私の場合、普段からこんな感じなので、飲み友達とかマブダチみたいな感じに思われちゃうことが多くて。どうやって恋愛に持ち込んでいるのかとか、恋愛の“フラグ”の立て方がわかったら楽しそうだなって思います。―ぜひ、それは聞きたいですね。それでは最後に、今後どのような女性になっていきたいかについて教えてください。伊藤さんかっこいい人になりたいですね。そのために、いまはできないことをあえてやってみたり、やったことのない仕事に挑戦したりして、大抵のことにはビクビクしないような心臓に鍛えているところです。そうしたら、昔に比べて新しいことにチャレンジするときも、自分にはできないと思い込んでいたことをするときも、怖がらなくなりました。それは自信にもつながるので、これからもそんなふうに経験値を増やしながら、どっしりしていけたらいいなと思います。インタビューを終えてみて……。以前からずっと取材したいと思っていた女優さんのひとりだった伊藤さん。喜びと興奮を内に秘めながらお話を聞いていましたが、こんなにも笑わせてもらった取材はないのではと思うほど、頭の回転の速い伊藤さんの話術にすっかり魅了されてしまいました。さまざまな“武器”を持つ伊藤さんの今後が楽しみでしかないです。今回で最後になるかもしれない制服姿は、ぜひお見逃しなく!新しい世界を切り拓く“光”を肌で感じる!誰のなかにもある葛藤や孤独、そして欲望。普段は胸の奥にしまい込んでいたとしても、非日常の空間のなかでは、すべてをさらけ出して素直に向き合えるはず。劇場をあとにする頃、あなたの心も裸にされているかも。写真・大内香織(伊藤沙莉)取材、文・志村昌美ストーリー北海道の釧路湿原を望む高台にあるラブホテル『ホテルローヤル』。経営者のひとり娘である雅代は、受験に失敗したのち、居心地の悪さを感じながらも実家を手伝っていた。そして、甲斐性のない父に代わり、半ば諦めるようにホテルを継ぐこととなる。そんなホテルにやってくるのは、子育てと親の介護に追われる生活を送る夫婦や行き場を失った女子高生と妻に裏切られた教師など。誰もが“非日常”を求めていた。ところが、ホテルの一室である事件が起こり、ホテルはマスコミの標的とされてしまうことに……。心に届く予告編はこちら!作品情報『ホテルローヤル』11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー配給:ファントム・フィルム©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会ヘアメイク:AIKOスタイリスト:吉田あかねオールインワン ¥30,000チュールリブニット ¥20,000(以上アンスリード/アンスリード青山店電話03-3409-5503)
2020年11月10日今シーズンのファッションはフェイクレザーやサテン、コーデュロイといったバリエーション豊かな素材のアイテムが人気!そのいっぽうで旬のアイテムは取り入れ方の正解がわかりにくいという難点があります。せっかく購入したトレンド服で失敗しないように気をつけたいものですね…!そこで今回は、2020年秋冬のトレンドアイテムで間違いやすい失敗コーデをご紹介します。コーデュロイジャケットの失敗コーデ昨年から人気の高いコーデュロイジャケット。こちらをラフに着こなすスタイルは20~30代を中心としたファッション感度の高い女性がこぞって取り入れています。そもそもコーデュロイジャケットは素材に厚みがあるので、ジャストサイジングで着ると着膨れを起こします。なのでショップで販売しているジャケットもほとんどはオーバーサイズシルエットですね。しかし、注意したいのはその着こなし。多くの人がゆったりとしたパンツやスカートを合わせるのですが、実はこれ野暮ったく見える典型的なNGパターン。もちろん、着こなす人の身長やスタイル、小物やヘアアレンジの組み合わせ次第でオシャレ見せはできます。しかし、それはアレンジありきのオシャレさであって、ただ羽織っただけではオシャレに仕上がらないということ。コーデュロイジャケットを取り入れる際は、ボトムスは細身シルエットのアイテムを選びましょう。ワイドパンツよりストレートパンツ、フレアスカートよりナロースカート。トップスにボリュームを持たせて、ボトムスでコンパクトにまとめる。コーデの基本に立ち返って。フェイクレザーボトムの失敗コーデ最も今年らしい旬のアイテムといえば、やっぱりフェイクレザーボトム。すでに取り入れている方も多いですし、多数のアパレルブランドからさまざまなデザインのフェイクレザースカートやフェイクレザーパンツが登場しています。しかしフェイクレザーをボトムスで取り入れるのは少々、難易度が高め。とくに、フェイクレザーのパンツとフェイクレザーのタイトスカートは着こなしが難しいですね。フェイクレザーというハードテイストの素材をマニッシュなパンツで取り入れると、パンクロッカー風な印象が大きく出やすくなるので見た目がキツくなりやすいです。タイトスカートもお尻まわりのボディラインが露出されるので、フォルムによってセクシーすぎてしまいます。大人の女性であれば、フェイクレザーというカッコ良いアイテムのなかにほんのり上品さをまとうコーデが最適なので、フェイクレザーアイテムはできるだけフレアスカートやプリーツスカートといった女性らしいシルエットで取り入れてみてくださいね。旬なアイテムをうまく合わせるには、品の良さが大事ファッションは本来、その人の個性を表すものなので一概に年齢でスタイルを決めてしまうのも野暮な考えだなと感じています。……が、やはりそうは言っても個性だからどんなファッションでもOK!とは言い切れませんよね。個性を表現する反面、ファッションにはTPOも求められますから。そういった意味で、誰が見てもなじむ服装がどのようなものかを知ることも大切です。20代から30代へ移行するanan世代のみなさんは、ぜひ普段のファッションスタイルにほんの少しの上品さを意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。カジュアルな服も他のアイテムの組み合わせによって上品さをまとうことができるので、その点を意識してトレンド服を取り入れてみてくださいね。イラスト、文・角佑宇子
2020年11月10日現在、日本では『鬼滅の刃』が社会現象となっていますが、まもなく公開を迎えるのは、中国を席巻した話題のアニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』。WEBアニメシリーズは2.3億回の再生数を誇り、劇場版は本国で約49億円の大ヒットとなった注目作です。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。写真・北尾渉(宮野真守)日本語吹替版キャストを務めた宮野真守さん!【映画、ときどき私】 vol. 339本作では、森を追われた黒ネコの妖精シャオヘイが人間と妖精との関係を揺るがす大事件の中心へと巻き込まれていく様子が描かれています。宮野さんが演じたのは、人と妖精の共存を願う人間のムゲン。今回は、演じるうえで意識したことや共演者への思い、そしていまの心境などについて語っていただきました。―本作をご覧になったとき、どのような印象を受けましたか?宮野さん最初に映像を見させていただいたときは、とても衝撃を受けましたし、非常に感動しました。作品の詳しい成り立ちについて知っているわけではありませんが、日本が作ってきたアニメーション文化が世界に伝わっているのかなというのも感じられてうれしかったです。―具体的にどのあたりにそういったものを感じたのでしょうか?宮野さん日本人になじみのあるルックであることやキャラクターデザインの方向性などを含めて、日本のアニメーションとすごくシンパシーを感じるんですよね。映像だけではなく、声優さんたちのお芝居も素晴らしかったので、お互いにいい影響を与え合えているのかなと思いました。日本のアニメーションの魅力がどんどん発信できているからこそ、海外でも新たなエンタメが生まれているところもあるんじゃないかなと。そうだとすれば、すごく感動的なことですよね。映像から作っている人たちの気合を感じた一では、一観客として、心をつかまれたシーンがあれば教えてください。宮野さんアクションシーンがすごかったですね。これだけの迫力を手描きのアニメーションで出せるというのは本当に大変な作業ですから。そこに、この作品を作っている人たちの気合いを感じました。あと、物語のテーマとして自然と人間の共存の難しさなど、普遍的なものを描いていますが、現代の世の中に照らし合わせてみても無視できない問題。それをこの特殊な世界観で描き、しかもエンタメとして人々の心に残る作品にしているのはすごいなと。お国柄も反映されているところもあり、日本の作品とはまた違う空気感のアニメーションになっているので、そういうところも含めておもしろいと思いました。―今回演じたムゲンは難しい立場にいるキャラクターでしたが、どのような人物だと分析されましたか?宮野さんおそらくみなさんにも感じていただけると思いますが、ムゲンは自分の存在意義や使命をまっとうしようとしている男。自然と人間の共存が難しいなかで、自分のやるべきことをまっすぐに追求している姿に、彼の人間性が現れていると感じました。ある意味では自己犠牲でもありますが、自分を律してまで人と妖精の平穏を求めることができるムゲンの精神力の強さはみなさんにも伝わると思っています。そのなかで、主人公のシャオヘイと出会ったことによって、彼の本質的な感情や優しさも垣間見ることができるので、そのあたりも見ていただきたいところです。意識したのは、セリフになり感情も声に乗せること―演じるうえで意識したことはありましたか?宮野さんオリジナルのお芝居が素晴らしかったので、そこで表現されている感情や質感に寄り添いたいという思いは強くありました。ムゲンのそういった部分を踏襲しつつ、僕が考えるムゲンのキャラクター性を意識して作り上げていったという感じですね。いままでと違うアプローチをしたところがあるとすれば、翻訳の難しいところでもありますが、話し言葉と字幕には多少差があるので、字幕にはあってセリフにはない部分を僕が演じるなかで加味できたらいいなと思い、セリフとしては書かれていない感情も乗せたことです。オリジナルが持つ要素を自分のなかにも取り入れたうえで、それが声から伝わるような意識を持つことを大事にしました。―なるほど。では、共演者の方々ともそういったことについて話す機会はありましたか?宮野さんアフレコは別々だったので、直接はお会いできていないんですが、僕が収録したときにはすでにシャオヘイ役の(花澤)香菜ちゃんの声が入っていました。それは僕にとって、本当にありがたかったですね。ネタバレになってしまうので詳しくはお話しできませんが、特にラストシーンは涙なしには観られないくらい本当に感動しました。その思いを僕は香菜ちゃんの声からいただきながら演じられたので、うれしかったです。人が笑っている瞬間は嘘がない―では、ムゲンとは対立関係にあるフーシー役を演じられた櫻井孝宏さんについては、いかがでしょうか?宮野さんありがたいことに、いつも戦っているなぁ……。本当に、いつも櫻井さんが立ちはだかるんですよね(笑)。ただ、櫻井さんの声やお芝居がすごすぎるので、本気でぶつからないと、たとえ台本が勝つ流れになっていても負けるくらいの感じがあるんです。でも、そういう櫻井さんの存在感があるからこそ、余計なことを考えずに立ち向かえるので、変な言い方ですが、安心して戦うことができました。―ちなみに、演じていて好きなシーンがあれば教えてください。宮野さん最初はシャオヘイとムゲンもぶつかりますが、一緒に旅をしていくなかで、2人でいるときにしか見せないムゲンのコミカルさや零れ落ちる優しさが見られるので、ラストシーンは非常に印象的だと思いました。―本作では、立場の違う者同士が共存する際に生まれる対立や感情など、普遍的な部分も描かれています。普段、宮野さんが人とコミュニケーションを取る際に大事にしていることはありますか?宮野さん相手が楽しい気持ちになって、とにかく笑ってくれたらいいなとは思っています。というのも、僕はけっこう臆病な人間なので(笑)。実際、人が笑っている瞬間って嘘がないですからね。そういうところが見えると僕自身も安心するので、それは大事にしているところです。事前の準備をきちんとすることを大事にしている―相手を笑顔にするために、何かしていることもありますか?宮野さん準備をするってほどではないですが、つねにお笑いのセンスは磨いておこうと思うので、テレビをちゃんと見て勉強しています!って、ただお笑いが好きなだけなんですが(笑)。―ちなみに、いまハマっている芸人さんはいらっしゃいますか?宮野さん最近というか前からですが、千鳥さんですね。千鳥さんからは、遊び心を学んでいます(笑)。僕にとって、バラエティ番組を見ることは癒しであり、勉強でもあるので、本当に必要なものですね。―「笑い」と「遊び心」どちらも大切ですよね。では、仕事をする際に欠かさずしていることはありますか?宮野さん特に、ルーティンのように決めていることはありませんが、事前の準備はしっかりしています。というのも、声優のお仕事は、1日のなかでも1週間のなかでも、いくつもの作品を同時に担当することが多いので、瞬発力が求められるんです。そういったこともあって、事前に作品やキャラクターに関して、自分できちんと埋めていかないと、求められたことに対して対応できないですから。なので、いつでもどこでも“スイッチ”を入れられるように、事前の準備は欠かさずにしています。できることをひとつずつやっていきたい―今年もあと2か月を切りましたが、やり残したことでやっておきたいことはありますか?宮野さんいまはエンタメ業界も含めて、世の中全体が危機ではありますが、ピンチなときこそ新しい何かが生まれるとも思っているので、このなかで何ができるかはつねに考えていきたいですね。ありがたいことに、僕はアフレコをはじめ、テレビドラマや舞台、歌までいろいろなジャンルのお仕事をさせていただいているので、いまはできることをひとつひとつやっていくという感じです。なので、「何かをやり残している」という感覚よりも、「まだまだできることがある」という意欲のほうが強いかなと思っています。仕事以外でやりたいことは、クリスマスパーティですかね。どうしたら密にならないかなど、新しいクリスマスパーティの形についても考えていきたいと思います(笑)。インタビューを終えてみて……。人とのコミュニケーションにおいて、相手を楽しい気持ちにさせることを大事にしているという宮野さんだけに、取材中も楽しませていただきました。いっぽうで、ひとつひとつの言葉をかみしめるように話される姿からは、この作品に対する強い気持ちが伝わってきたので、ぜひみなさんも劇場でその思いを受け取ってみてください。アクションもドラマも見どころ満載!自然と人間の共存における問題や他者との出会いによって成長するキャラクターたちの感情など、いくつもの普遍的なテーマが散りばめられている本作。アニメ好きはもちろん、普段はあまりアニメを観ないという人でも、誰もがストーリーと映像の虜になってしまう作品です。写真・北尾渉(宮野真守)取材、文・志村昌美ストーリー黒ネコの妖精シャオヘイは森のなかで暮らしていたが、人間によって森が開発されたことで、居場所を失ってしまう。その後、街や村を迷い歩いていたシャオヘイが出会ったのは、同じ妖精のフーシー。シャオヘイはフーシーとともに“霊道”を通り、人里離れた島へ向かうことに。島に住むほかの妖精とも出会い、シャオヘイはフーシーらとともに穏やかな時間を過ごせると思っていた。ところが、そこに“最強の執行人”とされる人間のムゲンが現れ、シャオヘイを捕らえてしまう。はたして、シャオヘイの運命はどうなってしまうのか……。釘付けになる予告編はこちら!作品情報『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』11月7日(土)より全国公開配給:アニプレックス、チームジョイ© Beijing HMCH Anime Co.,Ltdスタイリスト:横田勝広(YKP)シャツ¥22,000(CULLNI/Sian PR 電話03-6662-5525)その他スタイリスト私物
2020年11月10日11月4日、新世代デンタルフロス「「Waterpik(ウォーターピック)」の発表会が行われました。Waterpikは、1962年にアメリカで誕生し半世紀以上発売されている水を用いた口腔洗浄機。美顔器や化粧品の商品開発を行うヤーマン株式会社と正規代理店契約を結び、今年11月上旬より日本で本格展開を開始。発表会では、歯周病専門医の吉野宏幸先生、イメージキャラクターの要潤さんと“めるる”こと生見愛瑠さんが参加されました。当日の模様をお届けします。世界で最も感染者の多い病気としてギネス認定された「歯周病」歯周病は、歯の周囲の溝(ポケット)にプラーク(=歯垢。細菌の塊)が繁殖することで起こる炎症性疾患。プラークを歯磨き等で除去しきれず溜まったままでいると、やがて歯肉が腫れ、さらにその下の歯を支える、靭帯と骨が溶けていきます。痛みがなく、進行することから「Silent Disease (静かに進行する病気)」とも言われ、気づいた時には手遅れになっていることの多い病気です。「毎日のオーラルケアに自信がない」と感じている日本人は、約64%Waterpikが、全国の20代~60代の男女569名に行った「毎日行うオーラルケア」に対する意識調査(※)では「自分のオーラルケアに対する自信があるか」聞いてみたところ「あまり自身がない(50.6%)」「全く自信がない(13.4%)」と回答。また、自身が行う毎日のオーラルケアに関する質問をしてみたところ「歯周病予防に十分な効果がある」と感じていない日本人は、約半数の50.4%となることがわかりました。自分で行っている歯みがきやマウスウォッシュ等でのオーラルケアが、いまいち歯周病予防になっているのか実感がなく、なんとなくこなしているという実態が調査結果からうかがえました。※オーラルケアに関する意識調査対象:全国の20代~60代の569名男性 296名、女性 309名調査期間:2020年10月9日~2020年10月14日調査方法:インターネット調査マスク生活において、日本人の4人に1人は「口臭が気になる」と回答コロナ対策として、マスク着用シーンが増えた4月以降。「マスク着用時間が増えて、ストレスに感じること」を質問したところ、25.5%の日本人が「口臭」と回答。4人に1人の日本人が、「口臭が気になる」と感じていることがわかりました。さらに、「コロナ以前より口臭が気になるようになったか」を聞いたところ、半数近くが「気になる(14.4%)」「やや気になる(33.2%)」という結果に。マスク着用時間が増えたことで、マスク着用のストレスに、口臭問題が浮上していることがうかがえる結果となりました。口と鼻を覆うマスク内では、自分の吐いた息をダイレクトに鼻で感じますよね。ananweb読者のみなさんは、自分の口臭が気になるシーンは増えましたか?歯周病専門医「歯周病予防はもとより、口臭ケアにも歯間ケアが重要」歯周病専門医 東京医科歯科大学非常勤講師 吉野歯科医院 院長吉野 宏幸先生。吉野先生歯垢をそのままにしておくと、歯肉に炎症を起こして歯周病を発症しやすくなり、虫歯の原因にもなります。それに、口臭を引き起こしたり、唾液のカルシウムによって硬化して歯石となってしまうこともあるため、小まめに除去することが大切です。Waterpikは、水流で口内環境を整える左から、ウルトラプロフェッショナル(置き型大容量モデル) ¥24,000(税抜)11月中旬予定、コードレスセレクト(防水・充電式モデル) ¥26,000(税抜)2021年春予定、コードレスフリーダム(携帯・乾電池式モデル) ¥15,000(税抜)2020年11月上旬予定。Waterpikは、独自の水圧と振動により、ブラッシングやデンタルフロスでは取り除きにくい食べかすやバクテリアを除去。歯間と歯周を清潔な状態へと導きます。吉野先生私が推奨しているオーラルケアは、毎食後の歯磨きと+αのケア。歯みがきのあと、全歯間にフロスか歯間ブラシを通したいのですが、自分でケアをするのはなかなか難しい。口の小さい方や不器用な方はよりいっそう難しくなります。この点、ウォーターフロスはチップを口に含み、チップから流れ出た水流を歯に充ててプラーク除去ができるので難しいテクニックがいらず非常に有用だと思います。さらに、歯周病予防はもとより、口臭ケアにも歯間ケアが重要です。毎日の歯間ケアが、健康でクリーンな口腔状態を保つカギになると思います。要潤さん&めるるさんの白い歯の秘訣とは?左・生見愛瑠さん、右・要潤さん。発表会では、イメージキャラクターの要潤さんと生見愛瑠さんが登場。お二人とも、笑顔からのぞく白い歯がとってもきれいです。報道陣からきれいな歯の秘密を聞かれると……要潤さん僕は、1回の歯みがきが長いんですよね。20~30分ずっと磨いてます。家の中をうろうろしながら他のことをしながら歯みがきしているんですけど歯茎まで磨くことを意識しています。撮影現場でも歯みがきすることが多いですね。生見愛瑠さん私は、1日7、8回歯みがきしてます。家に帰ったらまず歯を磨くんですよ。食後に限らず歯を磨くのが好きで気分転換にもなるので何回も磨いちゃいます。めるる語炸裂!「歯みがき、がんばるる」会場では、実際に生見愛瑠さんがウルトラプロフェッショナルを実践する場面も。トウモロコシを歯に見立て、プラークをイメージした汚れがついているところを洗浄しています。スーっと手を動かすだけで汚れが取れるので「きもちいい~!」と生見さん。報道陣から商品を使ってみたいか聞かれると「ぜひ使ってみたいです!これで歯みがきがんばるる!」とめるる語が炸裂。要さんも「僕も、がんばるるします!」とコメントし会場はなごやかなムードに。歯周病は悪化すると、糖尿病、肺炎等全身疾患になりうる。左から吉野 宏幸先生、生見愛瑠さん、要潤さん、ヤーマン株式会社 ブランド戦略部 グローバルブランドグループ 担当部長 牧野彰夫さん。吉野先生によると「歯周病は、循環器系疾患、早産、糖尿病、誤嚥性肺炎などさまざまな全身疾患と関係しあっていることが解明されていてる」とのこと。毎日なんとなくのケアで終わらせず、健康のためにも一歩踏み込んだ口内ケアをWaterpikで始めてみませんか?取材、文・玉絵ゆきの
2020年11月09日人の心理とは、思いがけないことで動くからこそ面白いものですが、まもなく公開の話題作で描かれているのも、予測不可能な人間関係について。まさかの実話を基にした映画をご紹介します。それは……。注目のクライム・スリラー『ストックホルム・ケース』【映画、ときどき私】 vol. 338何をやってもうまくいかない悪党のラースは、“自由の国”アメリカに逃れるため、アメリカ人風に変装して、ストックホルムの銀行へ強盗として押し入る。そこで働いていたビアンカという女性ら3名を人質に取り、刑務所から呼び寄せた仲間と一緒にお金と車を要求することに。ところが、警察が取ったのは、犯人と人質を一緒に銀行のなかに閉じ込めるという作戦。外には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦に突入するが、そんななか犯人と人質との間に、不思議な共感が芽生え始めるのだった……。本作の基になっているのは、1973年に起きた“スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗事件”として知られる立てこもり事件。この事件こそが、誘拐事件や監禁事件などの被害者が犯人と長い時間を過ごすことによって、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう「ストックホルム症候群」という心理現象の語源とされています。そこで、こちらの方にさらなる見どころについてお話いただきました。ロバート・バドロー監督スウェーデンで実際に起きた事件と「ストックホルム症候群」に魅了されたことをきっかけに、本作を制作したバドロー監督。2015年の『ブルーに生まれついて』に引き続いて、イーサン・ホークさんと再タッグを組んでいることでも注目を集めています。今回は、現場での様子や監督にとってインスピレーションの源となっている存在などについて、語っていただきました。―まずは、この役をイーサン・ホークさんに演じてほしいと思った理由を教えてください。監督この役に必要だったのは、いい人であることを自然と感じさせるものを持っている人で、どんなバカなことや悪いことをしていても思わず応援してしまうような人。それが表現できて、観客を共感させる力を持っている役者はイーサンだと思ったので、彼にお願いしました。あとは、ストックホルム症候群に陥った相手が恋してしまうような人であることも重要な要素でしたね。よく考えてみると、イーサンが『ブルーに生まれついて』で演じたチェット・ベイカーも、同じような人物だったなと。バカなことをやらかしたり、ダメなところもあったりしたけれど、みんなに愛されていた人物だったというところは似ているかなと感じています。―では、イーサンさんがこの役を演じてくれたからこそ生まれたシーンもありましたか?監督人質であるビアンカと一緒に金庫のなかにいるシーンや変装のために着けていたウィッグを脱ぐシーンではイーサンらしさがすごく発揮されていると思いました。最初はラース自身も別のキャラクターを演じていたわけですが、ウィッグを取ったことで現れるのは、その人物の本当の姿。ラースの場合は、良き心を持ち、葛藤を抱えていましたが、そういったことがイーサンの素晴らしい演技によって伝わってくるので、彼のすごさが光っているシーンだと感じました。イーサンとは一緒にベストな方法を見つけることができた―現場ではイーサンさんの仕事の向き合い方からも、刺激を受けた部分はあったのでは?監督そうですね。彼は俳優として活動しているだけではなく、脚本家でもあり、監督でもあるので、一緒に仕事をしていると、どんどんキャラクターに関するアイディアを出して膨らませてくれるんですよ。しかも、そのアイディアがいいものでも、そうではなかったとしても、怖がることなく、とりあえず実験的に試してみるのが彼のやり方。そういうアプローチの仕方は僕とも似ているし、すごく好きなので、ベストの方法を一緒に見つけていくことができました。それは、前作の現場から引き続き行われていたことだったと思います。―そのなかで、驚かされたアイディアなどもありましたか?監督すごく印象に残っているのは、初日に撮った銀行に押し入るシーンですね。今回の撮影のなかでも、そのときが一番アドリブを入れられる日だったからというのもあったと思います。冒頭では、ラース自身が別のキャラクターを演じているという設定でしたが、それはイーサンにとっては大きな演技ができるということを意味していましたから。そして、実際にイーサンはいきなりカウンターに飛び乗ったり、クレイジーな演技をしてみたり、たくさんアドリブを入れてきましたよ(笑)。そのときは驚かされましたが、結果的にそのときの彼の演技がこの作品のトーンにもつながっていったと思っています。あとは、コメディタッチの演技もたくさんしてくれたので、その様子にはワクワクしました。残念ながら、編集の関係ですべては使えませんでしたが、笑えるような楽しいアドリブもいっぱいしてくれたんですよ。それは、前作のときには見られなかった部分なので、非常におもしろかったです。危険ななかで人間は驚くべき行動を取ることがある―そういう部分も前作と比較すると、また違う楽しみがありますね。では、ストックホルム症候群についてもおうかがいしますが、そもそもこの題材に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?監督まずは、ストックホルム症候群の症状というのが、予想以上に早く進行するというのを知ったことが大きかったと思います。というのも、人質にされて生命を脅かされていたのに、その翌日には被害者と犯人との間に絆が生まれ、性的な関係にまで発展してしまうなんて……。しかも、それは決して必死な思いや不幸な状況にあるからとかではないんですよね。そんなふうに人間というのは、危険な状況にさらされているときに、驚くような行動を取ってしまうところがあるので、そういった部分には非常に惹きつけられました。―実際に、経験者の方にお話を聞く機会もあったのでしょうか?監督事前にリサーチはかなりしましたが、個人的に話を聞くことはありませんでした。ただ、ビアンカ役のノオミ・ラパスの友人にストックホルム症候群を経験した人が複数いたので、彼女から話を聞かせてもらいました。そのほかにも、スウェーデンの方々にとって、あの事件は忘れられない重要な出来事で、どんな意味を持っているのかということについても教えてくれたので、今回はノオミが僕の情報源だったと言えますね。実際、当時の彼女にとってこの事件がどんな意味を持っていたのかということについても、聞かせてくれました。―リサーチを重ねるなかで、はじめて知るようなことも多くありましたか?監督今回、驚かされたのは、スウェーデンがいかに無垢な国だったのか、ということでした。当時は、人質事件がテレビ中継されたこともなく、そういった事件に対応できる警察組織も存在していなかったようですから。特に、スウェーデンとアメリカでは、政治的背景もまったく異なるので、その違いに驚くことはたくさんありました。ボブ・ディランの曲がラブストーリーを象徴している―さまざまなエピソードを聞くなかで、もし自分も同じような立場にいたら、ストックホルム症候群のようになってしまうかも、と感じたこともありましたか?監督もちろん状況にもよりますが、自分にも起きうることだなと思いました。というのも、僕はもともと他人をジャッジすることはありませんし、どちらかというと相手のいい面に目を向けるタイプで、共感力も高いほうですから。おそらくストックホルム症候群を経験した方たちも、同じような性格の人が多いのではないかなと考えています。非常に特殊な状況だと思うので、実際にそのときになってみないとわからないですけど、可能性はあると感じました。―また、今回は「新しい夜明け」「今宵はきみと」「明日は遠く」「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」などボブ・ディランの曲が効果的に使われています。監督にとって思い入れのある曲はありますか?監督「新しい夜明け」は、ディランの楽曲のなかでも大好きなラブソングで、彼のことをアーティストとしてほれ込んだ頃からずっと好きな曲。今回の4曲のなかでは、一番思い入れがあります。作品のなかでも、少し軽い印象を受けるほかの3曲に比べて、この曲はラースとビアンカの間に生まれるラブストーリーを象徴する大事な役割を果たしていると感じました。今後もさまざまなジャンルに挑んでいきたい―同じアーティストとして、監督がディランから影響を受けているところはありますか?監督たくさんありますね。特に、自分と向き合っている世界に、つねに挑みながら進んでいるところに対しては敬意を持っています。彼が新しいことにどんどんチャレンジしていく姿を見ることが、新しいジャンルや題材に挑戦しようとする映画作家としての僕に影響を与えているのかもしれません。あと、彼は昔の音楽に新しいアプローチをして命を吹き込むことがありますが、僕も古い映画が大好きで、そこからインスピレーションを得ることもあるので、そういうところも似ているのかなと。彼のドライなユーモアだったり、アウトローに対する愛情だったりという部分も、僕の作品づくりにはすごく影響を及ぼしていると思います。―そんななか、次はどんな作品に挑戦したいと思っているのか、今後について教えてください。監督いまは「Delia’s Gone(原題)」という次回作の準備中で、これは前から好きだった田舎を舞台にしたスリラードラマです。そろそろ撮影に入るところなんですが、今回はイーサンのスケジュールが合わなかったので、残念ながら出演は叶いませんでした。でも、彼とはなるべく早くまた一緒に仕事をしたいですね。あと、これからチャレンジしたいものとして脚本を進めているのは、前からやりたかったSF。それから、西部劇の企画も立ち上がっています。そんなふうに、今後もさまざまなジャンルにどんどん挑んでいきたいです。あなたなら、どっちの味方になる?人質立てこもり事件というスリリングな展開を見せるいっぽうで、人と人の間に生まれる絆や感情の揺れ動くさまが丁寧に描かれている本作。どこか憎めないラースの姿に、思わず観客も「ストックホルム症候群」に陥ってしまうかも!?驚愕の予告編はこちら!作品情報『ストックホルム・ケース』11月6日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか配給:トランスフォーマー©2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved.
2020年11月05日ベストセラーの漫画や小説の映画化作品が人気を博していますが、この秋注目したい1本は、芥川賞と文藝賞をW受賞した小説を映画化した『おらおらでひとりいぐも』。東北弁のタイトルに込められているのは、「私は私らしく一人で生きていく」という意味ですが、本作では75歳でひとり暮らしをすることになった桃子さんが孤独な生活のなかで、“新たな世界”を見つけていくまでが描かれています。そこで、こちらの方々に本作の見どころについて、お話をうかがってきました。写真・北尾渉(沖田修一、若竹千佐子)沖田修一監督&原作者の若竹千佐子さん【映画、ときどき私】 vol. 337今回、斬新な演出で見事に映像化を実現させたのは、『南極料理人』などで知られる沖田修一監督(写真・左)。そして、55歳で夫を亡くしたあと、主婦業をしながら小説講座に通い、63歳で作家デビューを果たしたという異色の経歴でも話題となっているのが原作者の若竹千佐子さん(同・右)です。そんなお二人に、多くの共感を呼んだ本作の魅力や観客へ伝えたい思いなどについて、語っていただきました。―監督は原作を読まれたとき、どういった映画にしたいと思われましたか?監督まずは、主人公の抱える寂しさや自己葛藤みたいなところをうまく映画にできたらいいなということを考えました。―そういった心の声を原作では“柔毛突起”として表現されていますが、映画では“寂しさ”として擬人化されていますよね。監督最初に頭に浮かんだのは、「もしこれを映像にしようとすると、CGのようになってしまうのではないか」ということでした。でも、それをするとこれまでの自分の映画の作り方とは違うものになってしまうと思ったんです。できればいままでのように俳優さんたちにお芝居をしてもらったものを撮りたかったので、擬人化させていただきました。―若竹さんは、柔毛突起が擬人化されると聞いたときは、驚かれたのではないでしょうか?若竹さん驚きましたね。「どうやっておばあさんの脳内を映すんだろう?」と疑問に思っていましたから。それが、まさか3人の俳優さんが演じることになるとは……。でも、濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さんという私が大好きな俳優さんが出てくださったので、本当にうれしかったです。―3名のバランスも絶妙でしたが、どのようにしてキャラクターを作り上げていったのでしょうか?監督年齢も性別も何もかも自由だったので、最初は悩みましたが、桃子さんとかけ離れた人がやったほうがいいなと。そこで、親衛隊とか白雪姫に出てくる七人のこびとみたいなイメージから男性だけにしました。あとは、ただ僕が好きな俳優を選んだというだけですね(笑)。田中裕子さんだからこそ生まれた瞬間はたくさんあった―画面からもみなさんの楽しんでいる様子が伝わってきましたが、演出はどのように?監督桃子さんの寂しさや孤独を際立たせる存在でもあったので、あまりはしゃぎすぎないようにというのはありましたが、そのなかでも、遊べるところをみなさんが一生懸命見つけて演じてくれた感じです。―では、若竹さんのお気に入りのシーンを教えていただけますか?若竹さん私が好きなのは、桃子さんがマンモスを引き連れて歩いているところ。狭い世界に生きているごく平凡なおばあさんの脳内に、ものすごく長い時間が流れていることが一目瞭然でわかりますよね。あとは、いまお話にもあった寂しさの3人が出てくるシーン。監督の人間に対する優しい目線を感じられて、本当によかったです。―そのほかに、東出昌大さん演じる夫の周造がプロポーズするシーンでは、ご自身の気持ちが蘇ったとか。若竹さんそうなんですよ!若い頃の桃子さんを演じた蒼井優さんと東出さんというあんな美男美女に演じていただいて、申し訳ない気持ちもありつつ、思わず顔を赤らめました。私小説ではないと言いながらも、まさかあんなハンサムな人にやっていただけるなんて……。周造は美男子という設定にしてありましたが、書いてみるもんですね(笑)。―(笑)。あと、やはり主演を務めた田中裕子さんが素晴らしかったですが、キャスティングの決め手となったのは何でしょうか?監督脚本を書いているときは誰にしたいとかは考えずに、ある程度できあがってからプロデューサーと相談しました。そこで名前が挙がったのが、田中裕子さん。これまで映画やドラマで見てきた田中さんの演技は圧倒的だったので、もし田中さんが桃子さんを演じてくださるなら、それ以上はないなと。そして、それが実現したわけですが、実際に田中さんだからこそ生まれた瞬間はたくさんありましたし、桃子さんの一挙手一投足すべてにそれを感じました。自分と似ている、と感じる人は多いはず―今回は、蒼井優さんがセットの隅っこにうずくまりながら、他の方々の演技に合わせて、現在の桃子さんの脳内の声を演じていたそうですね。その姿を見て、宮藤官九郎さんは泣きそうになったそうですが、どのような様子だったのでしょうか?監督蒼井さんは現場で目立たないように毎日黒い服を着て、桃子さんの声を演じることだけに集中してくれました。本当にうれしくて、僕も涙が出そうでした。―ぜひそのあたりも、観客の方々には注目していただきたいですね。ちなみに、劇中では方言を使われていますが、若竹さんからご覧になっていかがでしたか?若竹さん田中さんは、本当にお上手だなと思いました。もちろん、寂しさのみなさんも素晴らしかったです。でも、やっぱり東出さんが「決めっぺ」というプロポーズのひと言を放つシーンは、ハンサムな顔と言葉とのギャップがあって本当によかったですね(笑)。―方言ならではの魅力がありますよね。監督そうですね。僕は埼玉の出身なので、あまり方言のないところで生まれ育ちましたが、母親が山形出身ということもあり、東北弁は自分にとってなじみのあるイントネーションなんです。俳優さんも方言が話せる人は芝居がまたひと味違って見えるので、“方言の魔法”みたいなものはあると思います。―原作とオリジナルのバランスで、意識したところがあれば教えてください。監督僕の母が桃子さんと同じようにひとり暮らしをしているので、原作のほかに自分の母親をモデルにしているところはあったかもしれません。たとえば、図書館で話している内容や警官とのやりとりは母の話ですし、車を買うシーンで「遠くの息子より近くのホンダです」というのも母が実際に営業の人から言われた言葉。良いセリフだなと思ったので、映画のなかに盛り込ませていただきました。実家に帰ってこない息子もまさに僕のことですけど、おそらく自分と似ていると感じる人はたくさんいるんじゃないかなと思います。愛と自由の二択なら、愛を蹴飛ばしても自由を選びたい―若竹さんも、ご自身を桃子さんに投影している部分はありますか?若竹さんありますね。たとえば、夫が亡くなったとき、私はいままで悲しみがどういうことかも、何も知らなかったんだなと実感しましたが、そういった部分は私が体験したことです。ただ、オレオレ詐欺に引っかかったのは空想ですよ!―よかったです。映画のなかで「おらはちゃんと生きたか?」と問いかけるところがありますが、おふたりにとって“ちゃんと生きる”とは何ですか?監督難しいことですけど、きれいなことも汚いこともまるごと含めて生きるというイメージですね。悩みながらということでもありますが、そんな小さな右往左往が宇宙の歴史のひとつに繋がっていくのかなと。若竹さん振り返ってみると、いろんなへまをしていて、顔が赤くなるほど恥ずかしいこともいっぱいしてきました。でも、長い目で自分自身を見てみると、それなりに整合性の取れていた行動だったかなと言えるので、ちゃんと生きてきたんだと思います。結局は、自分の全部を受け入れるということが、ちゃんと生きるということなのかな。ただ、つい筆がすべって書いたことなので、まだ自分でもよくわからないところではありますね(笑)。―ちなみに、若竹さんは「愛か自由かの二択だったら、愛なんか蹴飛ばしても自由を選ぶ人でいたい」とお考えのようですが、その理由を教えてください。若竹さんそれは当然そうですよ。「愛」という言葉でどれだけの女の人たちがだまされてきたことか!と言いながらも、「やっぱり愛は素晴らしい」とも思っている自分もいるんです(笑)。ただ、愛という名のもとに支配や不自由もありますからね。―なるほど。ちなみに、若竹さんはこの小説がきっかけで一躍注目を集めることとなりましたが、心境の変化などを感じていますか?若竹さん芥川賞をいただいてからは、公私ともに激動の2年でした。小説を書いていたときは、「この作品でダメだったら、私は2度と世の中には出られない」くらいの気持ちだったので、そのときはこれ以上のものは書けないと思って出しました。でも、2年間でいろいろなことを経験して、いまは少し別の角度から書いてみようかなとやる気が出てきています。というのも、私は63歳でやっとプロになれたので、私に見えているものはほかの人たちとはまた違うものがあるはずですから。『おらおらでひとりいぐも』のときはコンクールに出すために整えすぎていた部分もあったなといまは思うので、次はもっと自由に、めちゃめちゃに書いて、ぐちゃぐちゃな文体にしたいような気がしているほどです(笑)。監督いやー、すごいですね!自己決定権や自由な時間はかけがえのないもの―次回作が楽しみです。今後ひとりで生きていく女性も増えると思いますが、そういう女性にアドバイスはありますか?若竹さん偉そうなことは言えませんが、「悲しいことがあっても、楽しくやっていきましょう」ということですね。夫のことは大好きでしたが、自分ひとりですべてを決められることへの喜びを私はいま感じています。それくらい何でも自分で決められることや自由な時間というのは、かけがえのないものなんですよ。自己決定権というのは、一生に一度しかない“伝家の宝刀”というわけではなくて、ハンドルを左右に切るのと同じくらいしょっちゅうあること。そんなふうにひとつひとつを自分で決めることの気持ちよさは、生きるうえで大切な喜びだと思います。監督映画にも「周造の死に一点の喜びがあった」という桃子さんのセリフがありますが、いま先生がおっしゃっていたようなところを表しているのかなと。寂しいけどたくましさもある女性のいろいろな感情が渦巻いて出てきたひと言なんだろうなと感じました。―それでは、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。若竹さんこれはおばあさんだから考えていることではなくて、若い人たちにとってもすぐそばにあることなので、若いみなさんにこそ観てほしいと思っています。あと、先ほども少し言いましたが、「愛こそがすべて」とか「愛がなければ……」みたいなことはまやかしですよ、と若い人たちに伝えたいですね(笑)。とはいえ、愛には本当に深いものがありますし、素晴らしい愛に出会ってほしいという矛盾した気持ちもあるので、うまくは言えないんですが、つねにそういったことを考えながら生きていってほしいです。監督桃子さん世代の人でなくても、この作品で描かれていることに思い当たる節がある人はたくさんいると思っています。そういう方々がこの作品を観ることで自分にとっての桃子さんに想いを馳せてくれたうれしいです。ユーモアも感動もつまった人間賛歌!多くの人が「これは“私の物語”だ」と感じて大きな反響を呼ぶであろう本作。誰もが日常生活で寂しさや孤独を味わうことはあるけれど、そんななかでもたくましく生きる桃子さんの姿に、「私も私らしく生きよう」と背中を押されるはず。たとえささやかでも、新しい世界へ踏み出す喜びを感じてみては?ストーリー1964年、故郷を飛び出して上京した20歳の桃子。その後、夫となる周造と出会って恋に落ち、子どもにも恵まれた幸せな日々を送っていた。ところが、上京から55年が経ち、これから夫婦水入らずの平穏な日々を過ごそうと思っていた矢先、周造が突然亡くなってしまう。心にぽっかりと穴が開き、生活に何のおもしろさを見いだせない毎日を送っていた桃子だが、ある日、桃子の“心の声=寂しさたち”が目の前に現れる。そして、自分の本音がどんどんと湧き上がってくることに。桃子が孤独の先で見つけたものとは……。心が温かくなる予告編はこちら!作品情報『おらおらでひとりいぐも』11 月 6 日(金)より全国ロードショー配給:アスミック・エース出演:田中裕子蒼井 優東出昌大/濱田 岳青木崇高宮藤官九郎© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会若竹千佐子さんヘアメイク:大山なをみ
2020年11月05日ふと過去を振り返ったとき、「あのときこうしていれば」とか「もう一度あの瞬間を味わえたなら」と思い出すことってありますよね?そこで、改めて自分の人生について考えずにはいられない話題作をご紹介します。それは……。胸アツ間違いなしの『PLAY 25年分のラストシーン』【映画、ときどき私】 vol. 3361993年、パリに暮らす13歳のマックスが夢中になっていたのは、両親からもらったビデオカメラで家族や友人との日々を撮ること。いつしかそれは彼のライフワークとなり、初めての恋心や黒歴史ともいえる仲間とのやんちゃな遊び、そして手痛い失恋まで、すべての瞬間がカメラに収められていた。それから25年。38歳になったマックスは、仕事もプライベートも低空飛行が続いていたが、ある出来事をきっかけに撮りためた25年分のテープを見返す。そこには、いつもカメラの後ろで本心を隠していた自分の姿があった。大切なものを失ったことに気づいたマックスは、“とっておきのラストシーン”を撮ろうと決意するのだった……。1990年代から2010年代までを舞台に、25年という時間の流れをホームビデオの映像で見せるというユニークな手法を取った本作。今回は、こちらの方に見どころをお話いただきました。アントニー・マルシアーノ監督主人公のマックスを演じた俳優のマックス・ブーブリルとの共同脚本で本作を完成させたマルシアーノ監督。自伝的要素も含まれている本作に込めた思いや撮影の裏話などについて、語っていただきました。―最初にこの作品を思いついたきっかけは、どんなことだったのでしょうか?監督僕は1979年生まれで、携帯電話とインターネットが存在しない世界で育ちました。当時はバカンス先で恋に落ちた相手から手紙の返事が来るのをドキドキして待っていたり、やっと相手から家の電話にかかってきたと思ったら母親から受話器を渡されたり…なんてこともありましたよね。それが現代に比べていいというのではなく、なんとなく昔に対するセンチメンタルな気持ちがあり、もう一度追体験したいと思ったのがきっかけです。―まるで映画のなかの登場人物たちと一緒に時間を共に過ごしたような感覚になりましたが、どれくらい個人的なエピソードを入れているのでしょうか?監督劇中のエピソードは、ほとんど実際に僕たちが体験したものを入れました。今回は、主演のマックスと共同で脚本を執筆しましたが、僕たちは同い年で、ともにパリで育ち、同じような経験をしてきていることに改めて気がついたので、そういった部分を脚本に反映しています。最大の挑戦は、観客を懐かしい気分にさせること―そのなかでも、「この出来事だけは絶対に入れたい!」と思ったものは?監督いくつかありますが、まずは主人公のマックスが運転免許を取ったあと、初めての運転でほかの車に追突してしまい、相手ともめるシーン。あれはマックスが本当に経験したものなんですよ(笑)。あとは、幼なじみのエマと池で小舟に乗っているときのエピソードですね。この話は、僕が子どもと一緒に過ごした誕生日に起こった出来事にちなんでいます。―どれも実体験とはおもしろいですね!マックスの性格やキャラクターは、監督とマックスさんのどちらでしょうか?監督これも僕たちふたりが混ざっていますね。僕に似ている部分も大きいし、マックスの部分もある、という感じかなと。ただ、マックスは俳優として人生の早い時期に成功して、華やかなパーティに行ったり、女の子と付き合ったり、僕ができなかったことを先に体験しているんですよ。しかも、彼は男前ですからね(笑)。なので、18歳以降はどちらかというと僕に近いかもしれませんが、18歳より前はふたりが混ざっていると言えると思います。―なるほど。では、撮影で苦労したのはどのようなことでしたか?監督観客を懐かしい気分に浸らせることこそが、この映画における最大の挑戦でした。そのために、できる限りリアルに見せる必要があったので、技術面では映像をアナログ風にするための加工処理に時間をかけています。演出面では、俳優たちに普通の映画とはまったく違う演出指導をしました。たとえば、通常は登場人物がカメラ目線になったり、カメラを撮っている人と話したり、誰かが話しているときに別の人が話を始めたり、誰かが話し始めてもすぐにその人を撮らなかったり、ということはないですよね?ただ、この作品ではこういった新しい手法を取ることで、役者たちが実際に彼ら自身の人生を生きているかのように撮ることができたと思っています。アナログな映像には、独特な魅力がある―確かに、それによって臨場感があり、非常にリアルにも感じました。監督はアナログとデジタルの両方経験している世代ですが、撮影するなかで改めてアナログの良さを感じることもありましたか?監督僕はすごくノスタルジックな人間なので、過去の思い出にすごく思い入れがありますし、アナログの映像には独特の魅力を感じています。たとえば、スマートフォンではいつでもどこでも撮れるので、撮れる限り撮ろうとして事前に厳選することはありませんよね?でも、僕が10代の頃にビデオカメラでいろいろと撮っていたとき、フィルムは大事だったので撮る前に何を撮るかきちんと考えていました。そんなふうに撮った映像は、いまよりもずっとおもしろいものだったと感じていたので、そういった部分はこの映画のヒントにもなっていると思います。―とはいえ、デジタルならではの利点を感じることもあるのでは?監督もちろん、それもありました。特に、いまの時代で優れている点は、いつでも何でも撮れること。以前だったら、出来事が起こったあとにしか撮れないこともありましたが、いまはその出来事が起きた瞬間をすぐに撮ることができますからね。―この作品を制作するなかで、監督自身もご自分の25年を改めて振り返ったと思いますが、もう1回過去に戻ってやり直したいと思ったことはありますか?監督やり直したいというか、全部もう一回体験したいですね。だからこの映画を撮ったのかもしれません。実際、当時の音楽や学校の雰囲気、初恋など、観る人も一緒にノスタルジーに浸れるように意識して作りました。なかでも、初恋をしたときの思い出は、一生忘れられない特別なもの。みなさんにも、再び同じような気分を味わってもらいたいと考えています。唯一の後悔は、好きな子に告白できなかったこと―ちなみに、エマとの初恋のやり取りは監督自身の話ですか?それともマックスさんのですか?監督これもふたりの話ですね。「あのとき、こうしていればよかった」という過去の過ちに対する幻想です(笑)。―そのなかで、監督にとってこの25年間で最大の後悔といえば何ですか?監督うーん、そうですねぇ……。人生で後悔していることは特にないかもしれません。そう言えるほど、いろいろなことをやってきましたから。もしあるとするならば、自分の人生をもう一度体験できないこと。それだけですね。ただ、しいて何かを挙げるとすれば、映画で描いたように、思春期特有のメンツを気にし、勇気がなかったせいで当時好きだった子に告白しなかったことでしょうか(笑)。―(笑)。では、監督自身の人生にとって、忘れられない一曲やその曲にまつわる思い出を教えてください。監督映画で使っている曲は全部大好きで、レニー・クラヴィッツ、ジャミロクワイ、オアシスは、聴くとすぐに青春時代がよみがえりますね。年齢ごとにいろいろな思い入れがある曲がありますが、どれも思い出深いものばかりです。もし、1曲を挙げるならオアシスの『ワンダーウォール』。なぜなら、パーティでギターが弾ける人がいると、この曲かピクシーズの曲を必ず誰かが演奏していましたから。そのほかに、著作権の関係で使えませんでしたが、入れたかったのはニルヴァーナとレッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲です。時代や国は違っても共感できるはず―劇中の音楽は、映画のエピソードとそれぞれ直結しているものが多いのでしょうか?監督ある曲が特定の思い出につながっているということではなく、いろいろな曲が青春時代の思い出を想起させています。ただ、Finley Quayeの『サンデー・シャイニング』はちょっと別で、ロンドンにバカンス旅行に行ったときに、誰かのアパートのパーティで聴いた光景が浮かびますね。選曲の仕方としては、Spotifyのプレイリストに入れた1990年代~2000年代の音楽を次々と再生し、聴いた瞬間に何かがふと胸に迫ったり、青春時代を思い起こさせてくれそうと感じられたりした曲を映画の候補曲にしていきました。―シーンごとに流れる数々の名曲にもぜひ注目ですね。最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督僕自身が「もう一度あの時代を体験したい!」と思って作ったので、観る方にも同じように自分の人生をもう一度体験してもらえたらいいなと思っています。日本とフランスでは、時代の出来事などが違うところもあるかもしれませんが、読者の方々にもきっと共感する部分があるはずです。ぜひ、みなさんも昔のビデオを棚から取り出して、見返してみてください。忘れていた“本当の気持ち”に気づかされる!人生において、つねに前を向くことも大切なことではあるけれど、一度立ち止まって過去を振り返ってみるのも、ときには必要なこと。そのなかでやり残したことやふたをしてきた思いから、“未来のヒント”を見つけることができるはずです。最高のラストシーンへと向かうために、一度自分の人生を見直してみては?再生したくなる予告編はこちら!作品情報『PLAY 25年分のラストシーン』11月6日(金)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国順次公開配給:シンカ/アニモプロデュース©2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER / PHOTOS THIBALUT GRABHERR
2020年11月03日緑に囲まれたオープンテラスがあったりドラマのロケに使われたり、美術館のカフェは知る人ぞ知るおしゃれな場所。展覧会のあとに訪れると、その楽しみは倍増します。今回は、食&芸術の秋に訪れたい都内の美術館を3つご紹介!東京都庭園美術館『生命の庭』【女子的アートナビ】vol. 186まずは、東京都庭園美術館。アール・デコという装飾様式で統一された建物も見どころのひとつとなっているこの美術館は、目黒駅から徒歩圏内にありながら、周りは緑豊かな庭園に囲まれている最高の立地。四季折々の自然と芸術作品を一緒に楽しめるぜいたくなスポットです。こちらで現在開催されているのが、現代アートの展覧会『生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙』。内装もおしゃれな洋館のなかで、日本を代表する8人の作家(青木美歌、淺井裕介、加藤泉、康夏奈、小林正人、佐々木愛、志村信裕、山口啓介)による絵画や彫刻、インスタレーションなどが展示されています。展覧会を担当した学芸員の浜崎加織さんによると、アール・デコ様式の建物と現代美術は相性がよく、この場所でしか体験することのできない展示空間ができるとのこと。自然に囲まれたなかで、自然と人間の関わりをテーマにした展覧会をしたいということで、今回の企画展が実現したそうです。思わず悲鳴が…例えば、山口啓介さんの《花波ガラス》は、透明のカセットにドライフラワーや種子などの植物を入れ樹脂で固めたものが積み上げられている作品。見た瞬間、あまりに美しくて悲鳴をあげそうになりました。背景にある庭園の緑とカラフルな植物が一緒に目の中に飛び込んできて、夢の世界のような光景を生み出しています。もうひとつ、悲鳴をあげそうになったのは、加藤泉さんの立体作品《無題》。人面飛行機のような、ちょっとグロい造形物で、上部にプラモデルの飛行機がたくさん乗っています。この美術館のなかでも特に壮麗な空間に展示されているので、不気味さと美しさのギャップにしびれます。加藤さんは、人型に似せた彫刻や絵画などを制作されている作家さんで、今展では美術館の入り口をはじめ、会場内のさまざまな場所に作品が展示されています。どれも、一瞬ギョッとするシュールな造形ですが、見慣れてくるとカワイイと思える不思議な魅力があります。カフェには人面スイーツが…東京都庭園美術館に併設されているのは、『café TEIEN(カフェ庭園)』。こちらは、美術館の入場料を払った人だけが入れる穴場カフェ。庭園に面したガラス張りの明るい店内で、スイーツやドリンク、軽食も楽しめます。現在、『生命の庭』にちなんで、8人の現代作家とコラボしたスイーツを展開中です。そのなかでアヤシイ雰囲気を出しているのが加藤泉さんの作品をイメージした「人型シュー」(税込¥660)。あのシュールな人面をスイーツにしてしまうなんて、カフェ庭園さん、ステキです!府中市美術館『日本の美術を貫く炎の筆《線》』続いてご紹介するのは、府中市美術館。こちらも自然豊かな都立府中の森公園のなかにあり、さわやかな秋の散歩と芸術鑑賞を一緒に楽しめます。現在開催されている展覧会は『日本の美術を貫く炎の筆《線》』。作品のなかにある「線」にスポットをあて、縄文時代の火焔土器から令和の最新アートまで、絵画、刀剣、書、漫画、工芸品など幅広いジャンルの作品が紹介されています。例えば、メインビジュアルにも使われている丸田恭子さんの油彩画《マイナスの質量》は、線の力強さが目の前に迫ってくるようなインパクトのある作品。じっと見ていると近未来の異世界へ連れていかれそうな気分になります。また、椛田ちひろさんの2点も迫力ある線作品です。どちらも紙の上にボールペンで描いたもので、近くで見ると無数の線がびっしりと引かれていてちょっと感動します。細い線が集結したパワフルな作品です。森を感じられるカフェ府中市美術館内にあるカフェの名は、『府中乃森珈琲店』。府中の森などをイメージしたオリジナルのコーヒーや日替わりランチなどもあり、美術館を見たあとに立ち寄るのにぴったりです。上の写真は、お店イチオシのドリンク「自家製ジンジャーカフェラテ」(税込¥650)。スパイスの効いたチャイのような味を楽しめます。日差しの降り注ぐ店内もいいですが、秋の晴れた日は緑豊かなテラス席がおすすめ。ずっと座っていたくなる、居心地のいいカフェです。三菱一号館美術館『開館10周年記念1894 Visions ルドン、ロートレック展』最後にご紹介するのは、東京・丸の内にある三菱一号館美術館。オフィスビルに囲まれた都心の角地に建つ赤レンガの瀟洒な建物です。三菱が1894年にジョサイア・コンドルの設計で建てた「三菱一号館」を復元し、2010年に美術館として開館しました。現在開催中の展覧会は、《開館10周年記念1894 Visions ルドン、ロートレック展》。三菱一号館の建設年である1894年にフォーカスし、その前後の時代に活躍した画家たちの作品を展示しています。特に、タイトルにもなっているルドンとロートレックの作品群は見ごたえ抜群。三菱一号館美術館が所蔵する作品に加え、本展の共同企画である岐阜県美術館所蔵のコレクションも展示されています。本展では油彩画や版画など常時約120点を超える作品が集結していますが、なかでも目を引くのがルドンのパステル画《グラン・ブーケ(大きな花束)》。フランスのブルゴーニュ地方にあるロベール・ド・ドムシー男爵の城館の食堂を飾るために依頼された装飾画のひとつです。描かれている花々はまるで奇妙な生き物のようで、ちょっと妖艶な雰囲気。色彩も美しく、いつまでも見ていたくなる作品です。(前期・後期で展示替えがあります)ドラマや雑誌に出てくるカフェ三菱一号館美術館に併設されているカフェ・バー『Café 1894』は、ドラマや雑誌の撮影で何度も使われているおしゃれな場所。クラシカルな空間は、銀行営業室として使われていた場所を復元したもので、落ち着いた内装のなかで食事やスイーツを楽しめます。展覧会とタイアップしたメニューも魅力のひとつです。今のおすすめは見た目も豪華な「おとなのグラン・ブーケ」(税込¥990)。作品を見たあと、余韻にひたりながらいただくと格別です。秋は美術館へ!秋におすすめの美術館3選、いかがでしたか。コロナの影響で外国から作品が借りられなかったり、展示内容が変更となったりしている展覧会もありますが、どの美術館も所蔵コレクションなどを使って工夫しながら楽しい企画展を開催しています。ぜひこの秋は、美術館に足を運んで本物の作品に触れてみてくださいね!Information『生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙』会期:~ 2021年1月12日(火)休館日:毎月第2・第4水曜日(10/28、11/11、25、12/9、23)年末年始(12/28-1/4)開館時間:10:00–18:00*入館は閉館の30分前まで会場:東京都庭園美術館(本館+新館)観覧料:一般¥1,000、大学生(専修・各種専門学校含む)¥800、中学生・高校生¥500、65歳以上¥500『日本の美術を貫く炎の筆《線》』会期:~11月23日(月)休館日: 11月23日を除く月曜日開館時間:10:00–17:00*入館は閉館の30分前まで会場:府中市美術館観覧料:一般¥500、高校生・大学生¥250、小学生・中学生¥100『開館10周年記念1894 Visions ルドン、ロートレック展』会期:~2021年1月17日(日)※展示替えあり※本展覧会の会期は変更となる場合があります休館日:月曜日*と展示替えの11月24日(火)、25日(水)、年末年始の12月31日(木)、2021年1月1日(金)*月曜日が祝日の場合と11月30日(月)、12月28日(月)、2021年1月4日(月)は開館開館時間:10:00〜18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで会場:三菱一号館美術館観覧料(音声ガイド付き):一般¥2000、高校生・大学生¥1000、小学生・中学生は無料
2020年11月03日連載第159 回目は、とっても簡単!柿を使ったフルーツサラダ。モッツアレラチーズと柿を交互に並べて盛り付ければあっという間にできちゃうお手軽サラダです。 彩りよく見た目からテンションが上がること間違いなし!ワインのおともとしてもおすすめですよ『柿のカプレーゼ』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 159旬食材は、柿!柿の旬は10月~12月です。日本の秋の味覚の代表的な果物ですね。最近では、早生種やハウス栽培もあり、9月ごろから出回ってますが、本格的な収穫期は10月から(富有柿は11月から)で、1月ごろまでお店に並んでいます。果物のなかでは栄養価が高く、特にビタミンC、ビタミンA、タンニン、カリウムが豊富です。まず特筆すべきはビタミンC。柿1個につき、レモン1個と同等の約100mgが含まれています。強い抗酸化作用を持つので、シミやそばかすの肌荒れ、しわやたるみなどのアンチエイジング対策が期待でき、疲労回復にもおすすめです。また、ビタミンAは、ウイルスに対する免疫力や抵抗力を高めて、のどや鼻の粘膜を強くしてくれるので、風邪の予防にもなります。この季節には嬉しい効能ですね。ほかに、柿のタンニンは殺菌力が強く、消臭効果が高いことで知られています。 食後に柿を食べることで口臭を抑える効果があります。カリウムは、体内の余分な塩分を外に排出する効果があるので、むくみ解消にもひと役かってくれます。ビタミンCとビタミンAが豊富に含まれている柿! この季節の風邪予防にぜひ積極的に摂り入れたいですね。また、乾燥により肌荒れしやすい季節なので、柿で美肌をキープしてはいかがでしょうか材料はこちら!【材料(二人分)】柿:1/2個モッツアレラチーズ:50gミニトマト:2個(仕上げ調味料)塩:適量オリーブ油:適量バルサミコ酢:適量(仕上げ用)ミント:適量※バジルなど、お好みのハーブクルミ:適量※ローストしたもの、お好みのナッツで!コショウ:適量まず、下準備を始めます。~その1:柿とモッツアレラチーズ、トマトを切りわけます。柿は皮を除き、薄めの厚さのくし切りにします。モッツアレラチーズは薄切りにします。トマトは半分に切りわけます。では、作ります。お皿に柿とモッツアレラチーズを交互に並べます。お皿に柿とモッツアレラチーズを交互に重ね並べます。トマトとミントを添え、クルミを散らします。トマトとミントを添え、全体にクルミを散らします。全体にオリーブ油とバルサミコ酢を回しかけ、塩を散らします。全体にオリーブ油とバルサミコ酢を回しかけ、塩を散らします。最後にお好みでブラックペッパーを散らします。おいしさのアレンジポイントお好みでレモン汁やはちみつを全体に回しかけても美味しいですよ
2020年11月03日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第21回は、たとえばママ友のなかで孤立してしまうママがいても、多様化する現在はむしろあえて“ぼっちママ”でいるほうが「らくちん!」という声もあり、そんなママたちの気楽エピソードを3つご紹介します。1.「おしゃべりの輪に入らないほうが建設的」だと言うママ【ママライフばんざい!】vol. 21保育園や幼稚園、小学校など、子どもが成長していっても、ついてまわるのがママ友とのお付き合いです。子ども同士が仲良くないなら疎遠なままでもいいですが、子ども同士が仲が良くても親同士も仲良しだとは限りません。ママ友同士で交流したがるタイプの人ならいいのですが、そうではないタイプのママの場合、うわべだけのお付き合いが苦痛になってしまうことも。とはいえ、保育園や学校の行事などで、親の出番は必ずありますし、とりあえずは波風立てずに過ごしていくことが安全だともいえますよね。ママ友同士で多いのは、顔を合わせたときに「ちゃんは~らしい」「さんのところは~みたいだよ」といった“噂話”。噂好きなママは、そこで話した他のママの話を別のいろいろなところでまた話したり、詮索好きだったりすることも。小学生のお子さんを持つAさんは、そういったお付き合いに疲れきってしまい、「おしゃべりの輪に入らないほうが建設的」だと言います。そんなAさんは、あるとき体調を崩してしばらくママ友たちの前に顔を見せず、その後も挨拶程度で済ましていたら、徐々に距離を置いたお付き合いへとシフトしていけたのだそう。すると、ものすごく気が楽になって、「意外と挨拶だけでも大丈夫なんだな」ということに気づいたのだとか。いつもと違う視点で行動してみると、すんなり苦手なものから離れられることもあるかもしれません。ただ、ひとりで悩みを抱えてどうしても動けないような状態でいる場合は、家族や両親、親友など信頼できる人物に相談してみてくださいね。2.「年の差もあるから無理して合わせない」と言うママ保育園に通うお子さんと小学生のお子さんをもつBさんは、「ママ同士でも年齢差があるから、無理して合わせない」と言います。お子さんが小さい頃は、仕事と家庭の両立で大変だったそうですが、だんだんと同じクラスのママたちの年齢や性格なども把握していき、次第に“あえてぼっち”スタンスを好んでしているのだとか。ママ友同士で集まりたがるママもいるものの、最初の頃はママ友グループの会に呼ばれていたけれど仕事がに忙しくて行かなくなったら、そのうち呼ばれなくなり、悩んだ時期もあったけれどいまでは「さっぱりしていていい」のだそう。とくに保育園は働くママの家庭ばかりということもあって、どのママも家事に育児に仕事にと忙しいため、「あの人忙しいのね」とそれほど執着されずに済んでいると分析するBさん。確かに、人のことにそれほどかまっているヒマはありませんし、集まることが好きな人だけ集まって、ひとりのほうが行動しやすいママはそのスタンスでいいのではと思いますよね。3.「ママ友がいないことは恥ずかしくない」と言うママママになってからも、ひとりで行動するよりも、連れ立って行動したがるタイプはいるものです。また、一見いつもグループで行動しているママ友でも、なかにはママ友のマウンティング大会に辟易しているママや“とりあえず”の気持ちで一応グループに入っているだけ、というママも。保育園に通うお子さんのいるCさんは、もともとなんでもひとりで行動できるアクティブなタイプのママ。ママ友グループの集まりなどにも早々に見切りをつけたものの、顔を合わせることがあれば挨拶だけは欠かさず、役員もやってクラスのママたちと交流するときもあるそう。そういった必要最低限のことだけやっておけば、プライベートまでベッタリ付き合うような「ママ友がいないことは恥ずかしくない」と言います。ママ友のことを考えるよりも、一番大事なことは何かといえば、それはもちろんお子さんのこと。ほどよい距離感を保ちながら、 “ぼっちママ”で自由度高くいるのはいいですよね。まわりを見回してみると、意外と他にも“ぼっちママ”がいることに気づくこともあるでしょう。無理してグループに入るより、のびのび過ごすのも手。ですが、ひとりでいることがツライと感じる度合いが大きくなりすぎるようなら、勇気を出して信頼できる人に相談することも忘れないでくださいね。©skynesher/Gettyimages©Flashpop/Gettyimages©ONOKY - Pascal Broze/Gettyimages
2020年10月30日人によって青春の思い出はさまざまだと思いますが、誰にでも何かに熱中した懐かしい記憶があるもの。そこで今回ご紹介するのは、ある若者たちが自分たちの未来をつかむために戦い続けたリアルな記録を映し出した注目の映画です。それは……。話題のドキュメンタリー『私たちの青春、台湾』【映画、ときどき私】 vol. 3352011年、社会運動の最前線にいたのは、台湾学生運動の中心人物である陳為廷(チェン・ウェイティン)と台湾の社会運動に参加する人気ブロガーで中国人留学生の蔡博芸(ツァイ・ボーイー)という2人の大学生。自らの訴えを必死に訴える彼らに対し、「社会運動が世界を変えるかもしれない」という期待とともにカメラを回していく。2014年には、国民党がサービス貿易協定をわずか30秒で強行採決したことに反対した学生たちが立法院(国会)に突入し、23日間にわたって占拠。この一連の抗議活動は「ひまわり運動」と呼ばれ、台湾政治の地殻変動を引き起こした。しかし、ひまわり運動後、彼らの運命は失速していくことに……。同じアジアではあるものの、日本にいると台湾の現状に触れる機会はなかなかないですが、現地のリアルな実情を体感できるのが本作。そこで、立場の違う2人の大学生と行動をともにしたこちらの方にお話をうかがってきました。傅楡(フー・ユー)監督2018年には、本作で“台湾のアカデミー賞”とされる金馬奨で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞したフー・ユー監督(写真・右)。今回は、ウェイティンさんとボーイーさんと過ごした濃密な時間のなかで気づかされたことや女性の活躍が目覚ましい台湾の事情などについて語っていただきました。―まずは、ウェイティンさんとボーイーさんとの出会いについて教えていただけますか?監督出会ったのは2人別々で、最初に知り合ったのはウェイティン。この作品の前に撮った映画がきっかけでした。その作品とは、政治的に違う意見を持つ若者たちを集めて討論させるという内容だったので、プロデューサーから「社会運動に関わっている若者を一人出したらいいんじゃないか」というアイディアを提案されたんです。そこで、ウェイティンに接触を試みたのが始まりでした。―ほかにも学生がいるなかで、ウェイティンさんを選んだのはなぜですか?監督いろいろな情報を調べていくなかで彼の書いているものを目にしたんですが、社会運動に関わっているほかの人たちに比べて怖くないユーモラスな人だという印象を受けたからですね。というのも、当時の私は何もわかっていなかったので、社会運動に参加している人たちに対して、「大声を出して叫んでいる凶暴な人たち」というイメージがあったので(笑)。彼を通じて、社会運動というのは怖いものではないんだというのも知りました。どういう人が社会運動に参加しているか知りたかった―確かに、ウェイティンさんは社会運動に参加している人に対する一般的なイメージとは違ったので、驚かされました。では、ボーイーさんについてはいかがですか?監督彼女と知り合ったのも同じく2011年。馬英九(マー・インチウ)総統の政策のひとつで中国の若者を台湾の大学で4年間受け入れるというものがありますが、その第一期生がボーイーだったのです。私は、18歳から22歳という価値観が形成される時期に台湾へやってくる学生がどんなふうに感じるのか興味がありました。特に、中国と台湾では社会や政治の制度が全然違いますからね。そういう人たちにいまの台湾がどう映るのかということについて、彼女を通して撮りたいと思ったのです。―しかも、ボーイーさんはネットではすでに有名なブロガーだったとか。そういう意味でも注目されていたのではないでしょうか?監督そうですね。彼女は中国人の視点から台湾のいいところと悪いところ、そして中国のいいところと悪いところに関して素直に書いて発表していたので、中国でも台湾でも知られた存在でした。―出演に関しては、すぐに許諾してくれたのでしょうか?監督彼女自身も以前から社会運動には興味を持っていたので、運動に参加している人たちと知り合えるということも出演してくれた理由だと思います。というのも、実はボーイーには8歳年上の台湾人の彼氏がいるのですが、その人も以前は社会運動に参加していた人。ただ、非常に穏やかな性格なので、「こんなおとなしいタイプの人がどうして社会運動に参加していたんだろう?」という疑問があり、社会運動について知りたいと考えていたようです。社会運動はほかの学問同様に知る必要がある―出演の背景には、そういった興味もあったのですね。監督自身も最初は社会運動に対して、苦手意識があったそうですが、この作品を通して見方は変わりましたか?監督変わりましたね。いまでは社会運動とは、学問における学科のようなものだと思っています。たとえば、文学や映画を勉強するように、社会運動もそのひとつなのではないかなと。かなり専門的ではありますが、みなが知る必要があると感じています。もちろんすべての国に必要があるかどうかはわかりませんが、社会運動が起きるのは政府が十分な政策が取れていないなど、多くの原因があるから。少なくともいまの台湾にはさまざまな不平等や社会的な問題があるので、それに対して、体制の外から声を上げなければいけないと思っています。―現在の台湾でも社会運動はさかんに行われているのでしょうか?監督いまでも小さな社会運動は行われていますが、ひまわり運動のあと、若者の社会運動に対する関心は以前に比べると薄れているような気がします。それについては、非常に残念だと感じているところです。―彼らを追いかけていくなかで、さまざまな場面に遭遇したと思いますが、そのなかでも忘れられない出来事を教えてください。監督映画のなかにも出てきていますが、やっぱりひまわり運動のときが一番印象深いですね。なぜなら、それ以前にも彼らと一緒にさまざまな社会運動に参加しましたが、どれも非常に規模の小さいものだったので、最初は「台湾の社会運動とはこの程度のものなんだろう」と感じていました。それがひまわり運動では、以前から活動をしていたウェイティンたちでさえも驚くほど多くの人たちが参加するまでに。最終的には50万人もの人々がデモを応援して街に出てきてくれたので、その様子にはとても感動しました。不安もあったが、達成感も味わった―とはいえ、身の危険を感じるようなことはなかったですか?監督ひまわり運動の6日目に、立法院へ突入することになりましたが、建物の周囲は有刺鉄線だらけ。安全が確保されていないなかで、その柵を乗り越えなければならなかったので不安はありましたが、有刺鉄線を踏みつけて乗り越えたとき、ある種の達成感のようなものを味わいました。もちろん、本来は危険な行動を取りたくはないですが、あのときはそうせざるを得ない状況だったと思います。―この作品ではそういった政治的な面だけでなく、学生たちの青春についても映し出されていますが、監督自身は青春時代に熱中していたことを教えてください。監督私が若い頃は、社会運動のことを知らなかったので、そういったことに参加することもなく、大学受験のために勉強を一生懸命していました。とはいえ、高校生の頃はアイドルを追っかけたり、ライブに行ったりしていたことも(笑)。ごく普通の学生たちと同じようなタイプでしたね。よりよい大学に行って、学校生活を楽しもうという気持ちが強かったので、社会運動に対しては「なんで社会運動なんかしなきゃいけないんだろう?」と思っていたほどです。映画やテレビを見たり、友達と自転車に乗ってでかけたり、といった青春時代を送っていました。―現在の台湾についてもおうかがいしたいのですが、台湾はアジア初の同性婚法制化や政界における女性の進出も進んでいますよね。監督から見て、それを支えているものは何だと思いますか?監督台湾の社会状況から考えると、比較的女性が政治に参加しやすい雰囲気ができていることは大きいでしょうね。もちろん、台湾でも昔は女性の政治家は決して多くありませんでしたし、同性婚が認められるということも想像できないことだったと思いますが、その時に比べて台湾が開放的になったというのがあるかもしれません。その背景には、少数派の人たちが「自分たちの権利を得るためにどんどん声を上げるべき」という空気を作ってくれたのもあると思います。そういった環境の変化が徐々に女性の活躍へとつながっていったのではないでしょうか。そのなかで、2016年に蔡英文(ツァイ・インウェン)氏という女性初の総統が誕生したのも、いいタイミングだったとみなが感じています。自分たちの国をそれぞれが守っていかないといけない―なるほど。そういった社会的な変化が女性の背中を押したんですね。監督そうですね。どこの国でも結婚や出産、子育てなどがあって女性が政治に参加するのは大変なことですが、台湾では女性の政治家も増えているように思います。そのなかには、子どもを持つ女性たちもいますが、彼女たちが声を上げているのは、母親だからこそわかる問題を伝えたいから。そうやって多くの可能性が生まれていっているように感じています。―素晴らしいことですね。監督は2018年の金馬奨授賞式で「いつか台湾が“真の独立した存在”として認められることが、台湾人として最大の願いだ」とスピーチをしてニュースとなりました。もしいまスピーチする機会があったら、どんなことをメッセージとして伝えたいですか?監督いま、世界はコロナ禍という大変な困難に直面していますが、私は“神からのサイン”のようなものだと感じています。なぜなら、世界的に政治の権力が大きくなりすぎて腐敗している部分がありますし、あまりにも発展しすぎているところがあるからです。そういったことに対して、全世界的に警告を促されているようにも感じるので、世の中がこれ以上悪い方向に進んで行ってしまわないように注意を怠らず、これからもそれぞれの国が自分たちのことをきちんと守っていかなければいけないと思います。自分たちの未来は自分たちでつかむべき!自らの未来と自由をつかむため、全力で立ち向かう若者たちの姿に迫った本作。たとえどんな運命がその先に待ち受けていたとしても、声を上げることの大切さを学び、意義を感じることができるはずです。熱を感じる予告編はこちら!作品情報『私たちの青春、台湾』10月31日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国順次公開配給:太秦© 7th Day Film All rights reserved映画の公開に合わせて、傅楡監督の書籍も発売中!書籍名:わたしの青春、台湾語り:傅楡本体価格:1,800円+税発行:五月書房新社
2020年10月28日連載第158回目は、とってもシンプルだけど美味しい、旬の梨を使ったさっぱりサラダ。カマンベールチーズとクルミを合わせてちょっとおしゃれに仕上げます。瑞々しい梨がアクセントになって、どんどん箸が進んじゃう、お手軽な一品です。『梨と水菜のさっぱりサラダ』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 158旬食材は、梨!梨の旬は8~11月で、品種によって異なります。幸水や豊水、二十世紀梨は7月から出回り11月中まで楽しめます。愛宕や新雪、新興梨は12月いっぱいまで美味しくいただけます。梨はみずみずしく水分たっぷりの果物です。梨にはたくさんの水分やカリウムが含まれています。カリウムには体内の塩分の排出をどんどん促してむくみを解消してくれる役割があり、デトックス効果が期待できます。また、疲労回復に効果的なアミノ酸の一種であるアスパラギン酸を含み、疲れた体を癒してくれるという効果もあります。他にも腸内環境を整えてくれる食物繊維や、エネルギーのもととなる果糖など含み、栄養もたっぷりなんです。水分たっぷりで甘くて美味しい梨、ぜひ旬の季節にいただきたいですね材料はこちら!【材料(二人分)】梨:大1/4個水菜:1/2束程度カマンベールチーズ:適量ローストクルミ:適量(ドレッシング)オリーブ油:大さじ1ホワイトビネガー:大さじ1塩:小さじ1/8~コショウ:適量(仕上げ用)コショウ:適量まず、下準備を始めます。~その1:梨と水菜、カマンベールチーズ、クルミを切ります。梨は皮と芯を除き、薄めのくし切りにします。さらに半分の大きさにします。水菜はさっと流水で洗い、水気を除き、3㎝幅に切ります。カマンベールチーズはひと口程度の大きさに切ります。クルミは粗めに砕きます。まず、下準備を始めます。~その2:サラダドレッシングを作ります。小さめのボウルにオリーブ油とホワイトビネガーを合わせます。塩、コショウも加え混ぜ合わせます。では、作ります! ボウルに水菜を入れ、ドレッシングを加えます。ボウルに水菜を入れ、ドレッシングを加えます。さっと混ぜ合わせます。全体にドレッシングが行きわたるようにさっと混ぜ合わせます。梨とクルミも加え混ぜ合わせます。梨とクルミを加え、手早く混ぜ合わせます。器に盛り付けながらカマンベールチーズも加えます。器に盛り付け、カマンベールチーズもバランスよく加えます。仕上げにコショウを全体に散らします。仕上げに全体にコショウを散らします。おいしさのアレンジポイントドレッシングにレモン汁を加えて、よりさっぱりと仕上げても美味しいですよ。チーズはカマンベールチーズを合わせましたが、ブルーチーズでもおすすめです。
2020年10月28日レジ袋の有料化にともなって、よりいっそう市民権を得たエコバッグ。今では多様なデザイン、機能性に富んだアイテムが多く発売されていますよね。しかし、問題はその取り入れ方。せっかくオシャレをして出かけたのに、エコバッグだけがファッションから浮いていたらちょっともったいないかも……。そこで今回は、持つだけでおしゃれ感アップ!エコバッグ×ファッションのコーディネイト実例をご紹介します。キャンバスエコバッグ×ゆるコーデエコバッグの代表的な存在、キャンバス地のエコバッグ。特定のお気に入りブランドのものでも良いですし、ノーブランドのエコバッグでもキャンバス地なら自然と高見えするのでオススメです。比較的どんな服装にも合わせやすいので、汎用性の高さはエコバッグ史上随一と言っても過言ではありません。とくにゆったりとしたワンピースや、Aラインコート、オーバーサイズニットを取り入れたコーディネイトにキャンバス地のエコバッグはぴったりマッチします。バッグのデザインはさまざまありますが、日頃から荷物を多く入れるという方は、取手部分が太いデザインだと安心。肩掛けした時に、ストラップが肩に食い込まないデザインを重視してくださいね。プリーツエコバッグ×キレイめコーデトレンド感のあるエコバッグを押さえたいという方に真っ先にすすめたいのがプリーツエコバッグ。プリーツバッグは今季メガヒットしているトレンドアイテムです。エコバッグも同様にプリーツデザインが支持されていますね。しかも、プリーツタイプのエコバッグは伸縮性に優れていたり、折りたためたりするデザインになっていて持ち運びにもすごく便利です。さて、そんなプリーツタイプのエコバッグ。多くは薄くて軽いナイロン素材で作られています。先にご紹介したキャンバス地のエコバッグと違って、素材の表面が滑らかで光沢感があるのが特徴的。そのため、ファッションはキレイめコーデやモードテイストの服装がよく似合います。上品でユニセックスな服装を好む女性はとくにプリーツデザインのエコバッグをカッコ良く持っているとサマになるのではないでしょうか。カラーは単色無地もOKですが、表と裏で色が違うなどのバイカラー仕様のアイテムがファッション性に優れていてオススメです。主張の強い柄のエコバッグは注意主張の強い色や柄が施されたエコバッグは、個人的にはあまりオススメしていません。もちろん、なかには問題なくお洋服とマッチするデザインエコバッグもあります。ただ、そのオシャレに見える配分や、エコバッグとの相性を考えて着る服を選ぶというのはちょっと面倒ですよね。なのでまず初めに手に入れるエコバッグは、シンプルな無地モノを。もしくはバイカラーで、服装になじみやすい色合いを選ぶと良いでしょう。とはいえ、エコバッグは何個あっても楽しいものなので、気に入ったら2つめ以降は好きなデザイン優先して選んでもOKです。ぜひ、エコバッグをただのバッグととらえずオシャレも兼ねて楽しんでみてくださいね。
2020年10月25日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第54回は、これまで見聞きした恋愛下手ゆえにうまく恋を進められない女性の特徴を3つご紹介します。1. 言いたいことが言えず音信不通になる【結婚引き寄せ隊】vol. 54片思いの男性がいたり、いい出会いを探していたりしても、恋愛下手ゆえにうまく恋を進められないタイプの女性もたくさんいますよね。そんなどこか共感してしまうところがある女性の特徴として、ひとつめに「言いたいことが言えず音信不通になってしまう」こと。控えめな印象のAさんは、女友達同士で集まるときでも、いつもにこやかにみんなの話を聞いているような性格。お嬢さまで女子校育ちということもあってか、社会人になってからも、あまり男性とは接触しないようなところがありました。とはいえ、30代半ばとなり、「そろそろ婚活というものをしてみようかな……」と思い腰をあげたものの、もともと男性に慣れていないために会話がまったく弾みません。実際に会うまでのメールなどでのやりとりではスムーズに話が進むのですが、それは男性を目の前にしないから、あまり緊張しないで済むからなのだそう。でも、実際に会ってみると、相槌を打つぐらいで、男性のほうから質問されたら自分の話をする程度で、なかなか次のステップへと進むことができませんでした。さらに、「将来、この人と結婚するかもしれない」と思うほど、言いたいことも言えずどうやって説明すればいいのかも悩んでしまい、何度か音信不通にしてしまったのだとか。音信不通になるって、相手にとってはあまりいい印象ではないのかもしれませんが、根っからの遊び人で適当に付き合うから音信不通になる場合と、Aさんのように悩みすぎて適切な言葉を言えず苦渋の末に音信不通になる場合があるんですね。ただ、今後のことを考えても、たとえば「悩みすぎてしまうので今回はご遠慮しますね」などと、ひとこと相手に伝えるようにすると、また違った展開が待っていることもあるのかもしれません。もしくは、Aさんのように恋に不器用な女性のことをすべて包み込んでくれるような男性に、巡り会えるといいですよね。2. 意識をしすぎて逆にツンツンする女性だけでいるときは、明るくサッパリとした印象のあるBさん。どちらかというと、思ったことはストレートに発言するなど、男勝りな感じがありましたが、恋愛となると話は別のようでした。まったく異性だと意識しないような男友達だといつもの明るいBさんなのですが、そこに少しでも「いいな」と思う男性がいると、途端に無口になるんです。とくに誰と誰をくっつけようなどということもなく、気楽な飲み会の場だとしても、気になる男性がいるだけで、借りてきた猫のようになるBさん。さらに、気になる男性から話しかけられても、意識しすぎるがゆえに、「ああ」「うん」「そう」程度しか返事をしません。あげくに恥ずかしくて「目を合わせられない」とかでツンツンしている状態で、はたから見ているとちょっと挙動不審になってしまっているのだとか。でも、程度の差はありますが、まわりから見て特定の男性にだけ態度が違うと、「好きなのかな?」と勘づく人も多いですよね。そこに気づかない男性だと、本来のBさんの良さが伝わりづらくて、もったいない。こういうタイプの女性の場合、そんな性格を理解して、間をとりもってくれるような友達がいると交流しやすくなるはずです。3. 好反応があってもひよってしまう職場の先輩にずっと憧れていたCさんは、「ただ見ているだけで十分だから」と、女子高生のような気持ちで、片思いを続けていました。違う部署の憧れの先輩をどこかで見かけることがあると、ものすごくテンションが上がって、仕事もスイスイはかどるんだそうです。アラサーでちょうど仕事もノリにノッてきていたCさんは、テキパキとすすめる仕事のように、恋もどんどんすすめていくのかと思いきや、「仕事とプライベートは別」という感覚。あるとき、仕事をがんばるCさんに、憧れの先輩から「最近頑張ってるらしいね!」などと声をかけられると、喜びが爆発しすぎて、その好反応がむしろこわくてその場から逃げ出してしまったのだとか。せっかく憧れの先輩と会話ができるチャンスなのにと、同僚女性から言われても、「私なんて遠くから見ているだけのポジションで十分なのに」とひよってしまって、親睦を深めるチャンスも自ら遠ざけてしまう始末。その後また先輩と距離ができたらしいのですが、距離があるほうが安心するそう。これって、“憧れ”と本当に“好き”という気持ちとが混同しているのか、それとも心の準備がまだできていないだけなのか。自分のなかでも見極めながら、もし本当に好きなら、今度はチャンスをつかめるように心の準備をしておくと、うれしい進展があるかも。恋愛下手だからといって、うまくいかないとは限りません。「ここぞ!」というときだけはなんとか頑張って、すてきな恋愛ができるようになるといいですよね。©stock-eye/Gettyimages©lovro77/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2020年10月23日現在ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。オシャレさんは足元が違うとよく言いますが、ここヨーロッパでもオシャレに気を遣っている人は、やっぱり靴もオシャレ。今年の人気傾向とどんなスタイルに合わせているかを、ストリートスナップと一緒にチェックしていきましょう。『ドクターマーチン』の厚底アンクルブーツはやっぱり定番!私も、私の周りもほぼ全員持っている『ドクターマーチン』(Dr. Martens )、中でも最近は厚底ブーツが大人気。ソフトレザーのものから光沢ありのものまで、本当に幅広いカラー、デザインが特徴。また履いていくうちに、自分の足の形になじんでいくのも、マーチンならでは。男女ともに人気で、ワンピーススタイルにもパンツスタイルにも似合ってしまうので、かなりおすすめです。厚底パンプス!背が低くても高くても関係ない!厚底パンプスは、ここヨーロッパでは地域によって人気傾向が変わるかもしれません。なぜなら、道路が日本のようにきれいに整っておらず、石畳だったりする場所もあるので、さすがに厚底パンプスだと歩きづらい。しかし、道路がしっかりとしている地域だと、歩きにくさよりお洒落度を重要視できるので、人気の傾向にあります。個人的にはピンヒールより安定感はあるので、厚底パンプスは今年チャレンジしてみたいシューズです。やっぱりね!ニーハイは脚長効果抜群!上の2人のスタイルを見ると、思わずニーハイもほしくなってしまうオシャレさ。ロングコートに合わせてショートボトムスというスタイルがニーハイには合わせやすそうですね。それにしても、かなりかっこいい!アニマル柄は、まだまだ人気です!アニマル柄やヘビ柄などは、日本では一時期人気が低迷したイメージでしたが、ヨーロッパでは最近どんどん人気傾向にあるよう感じます。柄のあるシューズなので、シンプルに着こなすのかと思えば、柄 VS 柄だったり、色の派手なもので合わせていたりと、個性的に着こなしているイメージです。ちょっとパンチの効いたスタイルを好む方には、ぜひ今年はお勧めです!ホワイトアンクルブーツもあり!個人的には、シューズにホワイトを持ってくる場合はスニーカーだけでしたが、実はホワイトカラーのブーツってよく見かけるんですよね。冬には人気のアンクルブーツのホワイト、確かに全体が重くなりがちな冬にはポイント色としていいかも!『マルタン・マルジェラ』(Martin Margiela)をはじめ、多くのブランドでもホワイトブーツは売り出されていますので、お好みのデザインが比較的すぐ探せそうです。冬でもいいんです!パンプスは1年中人気です。冬になるとブーツが人気なのは、簡単に想像できますが、実はパンプスだって冬も人気。どれくらい寒いかにもよるかもしれませんが、仕事やパーティなどでは、ドレスに合わせてきれい目にパンプスにしたい時だってありますよね。そういうときは、もちろんおしゃれ重視で靴も選んでください。今まで、勝手にパンプスは冬には着用できないという思いを抱いていましたが、自分が履きたいと思った時に履いていいのだと、ヨーロッパにいると感じるようになりました。日本もヨーロッパも比較的人気のシューズは変わりませんよね!ただ、1点だけヨーロッパでは、『UGG』や『EMU』のムートンブーツなどは、実はあまり見かけません。そのほかの違いはそれほどないと思うので、ぜひ参考になさってみてください。
2020年10月23日