よく耳にする「初産は出産予定日よりも遅れる」という話。私は自分もそうなると思っていました。 ところが、妊娠38週のときに入院することになり、大慌て! こんなことなら早めに準備しておけばよかった……と後悔しました。これから出産を控えている方は、「こんな出産もあるんだ」と参考にしていただければと思います。 想像よりも早く入院することに!その日は妊娠38週の妊婦健診でした。内診で「子宮口が4~5cm開いているね。入院しましょうか」と、想像していたよりも早く医師から入院の指示が! 入院のためにまとめていた入院バッグは、産院から車で30分ほど離れた実家にありました。私と付き添いの実母はプチパニック! 私はそのまま入院の説明で病室に案内され、実母は荷物をとりに大急ぎで実家へ戻っていきました。 翌日、陣痛促進剤が投与されて出産へ産院でひと晩を過ごしたものの、大した痛みもやってこなかったので「なぁんだ、これは帰宅コースかな~」と呑気にかまえていました。 ところが、翌朝の内診で子宮口がなんと6cm以上も開いていることが判明。院長先生の「陣痛促進剤を投与して今日中に産んじゃおうか」のひと声で、数分後には分娩室へ向かっていました。いざ出産! というときに私自身はまったく実感がなく、本当に赤ちゃんは生まれるんだろうか……と半信半疑でした。 2時間半のスピード出産!結局、陣痛促進剤の投与からわずか2時間半ほどで、ぽーんと生まれたわが子。出産予定日より1週間ほど早く生まれたわが子は、直前の健診で小さめだと聞いていて心配していましたが、出てきてみれば3,000g超えのしっかりとした赤ちゃんでした。 振り返れば予想外の展開ばかりで、本やインターネットで知っていた出産のイメージとはまったく違う出産となりました。始まり方は人それぞれ。事前準備は本当に大事だ!と終わってから痛感しました。 これから出産を控えている方は、入院準備は早めに済ませて、入院バッグは健診のたびに移動の車の中に積んでおくか、すぐ持ち出せる場所にスタンバイしておくといいかもしれません。余談ですが、出産までの時間があまりに早くて、出産には結局だれも立ち会えませんでした。著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月25日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)私は33歳の時に「子ども欲しいかもしれない、でもやっぱり子どもいな くてもいいかもしれない、どうしよう」と思い悩みはじめ、 歳で妊娠して「妊娠しながら仕事大変、どうしよう」とまた思い悩み、 35歳で子どもを産み「子ども産んだけど、どうしよう」とまだまだ思い悩みながら、たくさんの方にお話を聞きまくったり、アンケートをとったりしました。いろんな人の人生の話を聞いてそのことについて考えるのって、結局自分の人生に ついて考えることにつながって、自分の気づいてなかった感情や気持ちがどんどん整理されてゆくんですね。最初は参考になるといいな、偏りたくないなと思いながら聞いていたけど、自分のこれまでの人生や、いまの自分の気持ちと深く深く向き合うことになりました。だからといって、「子どもは産んだほうがいいよ!」とか、そういう答えがあるわけではありません。まあ、当たり前ですよね、子どもを持つか持たないかなんて人それぞれです。良い悪いなんてないものです。私自身、「ああ、この人の話を聞いたから子どもを産むぞ!」とはなっていないです。 子どもができるまでは「やっぱり子ども欲しくないかもしれない、だってお金も不安定だし、自分の時間が本当に大切だもの」って思ったり、「いや、でも子どもがかわいいってどれくらいかわいいのか知りたい」って思ったり、いったりきたりしていました。でも、たくさんの人のお話が「どうしよう」って立ち止まって悩んでいる気持ち を優しくほぐし、人生を一歩踏み出すのに必要な勇気をくれたのです。そして私は、「私は子どもを産むべきか、産まないべきか?」では なく、もっともっと大切なことが分かったのです。それは当たり前のようなことでいて、確信に変わった時に人生がパッと明るくなる ようなこと。なのでいまとってもホクホクしています。良ければ皆さんもぜひ最後までご覧ください。その大切なことは、どんな立場の人にも優しく平等に寄り添って、勇気をくれるものですから。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月23日妊娠して次第に大きくなるおなか。「妊娠線ができたら嫌だな」と心配するママも多いのではないでしょうか。できれば妊娠線ができないまま出産したいですよね。今回は、私のおなかに妊娠線ができてしまった経緯と、もっと気を付ければよかったと思うことをお伝えします。 塗り忘れても「今日は大丈夫。明日塗ろう」私は妊娠中期ごろから、友人にもらった妊娠線予防クリームをお風呂あがりのおなかに塗っていました。 ただ、もともとボディクリームを塗る習慣がなかった私は、クリームを塗り忘れることも多々あり……。「あっ!」と、気が付いてもすでに服を着たあとだと、「今日塗らなかったくらいで妊娠線はできないだろう。明日は塗ろう」と思うだけでした。毎日、たっぷりと保湿することの積み重ねが大切だということに、私は気付かないまま……。 出産予定日1週間前にショック!妊娠中期から塗り始めた妊娠線予防クリームは、臨月に入り、残りがわずかになってきました。「今さらクリームを買っても余るし、もったいないな」と思った私は、クリームを節約して少しずつ塗っていました。 すると、出産予定日1週間前に、恥骨あたりに左右小さな妊娠線を発見! 焦った私は妊娠線予防クリームを購入し、たっぷり塗るよう心がけましたが、日に日に妊娠線は増えていってしまったのでした。 無事に出産! 産後の妊娠線の様子臨月のおなかの皮膚はピーンと張っていたため、あまり感じませんでしたが、産後の妊娠線はミミズ腫れのように赤く筋が入り、かゆみもありました。 産後6カ月ごろから次第に赤みは引いていきましたが、今でも白い線が残っています。あのとき、しっかり妊娠線予防クリームを塗っていれば……と、残るのは後悔ばかりですが、「おなかの中で赤ちゃんを育てた証」と思うようにしています。 妊娠線ができやすい体質、妊娠線ができにくい体質というのもあるかもしれません。ただ、「あのとき、ああしていれば……」と後悔しないためにも、しっかりと保湿を心がけたいですね。著者:田中麻奈元保育士で一児の母。現在は育児に専念するため専業主婦。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。趣味は手芸。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月22日現在4人の子どもを持つYUKAさんが3人目を妊娠中のこと。もともとおなかが張りやすい体質だったこともあり、妊娠中期から張り止めの薬を服用していましたが、妊娠32週で突然陣痛がきて出産。赤ちゃんは1,980gの低出生体重児でした。そんなYUKAさんにその後の経過と現在について聞いてみました。 3人目の子どもを妊娠32週で早産妊娠32週目の夜、なんとなく眠れずに起きていたら突然、おなかに激痛がありました。出産経験があったので直感的に「陣痛だ」とわかり、寝ていた夫を起こして車でかかりつけの産婦人科へ。 「お願い、まだ出てこないで」と願いましたが、病院に着くと同時に破水。もういつ生まれてもおかしくないということで、救急車でNICUのある大きな病院へ搬送され、陣痛が始まってから5時間後には出産となりました。 「ごめんね」と涙が止まらなくて生まれた赤ちゃんの体重は、わずか1,980g。 すぐにNICU(新生児集中治療室)に入院することになりました。 先生からはまず、低体重で生まれたために起こりうるリスクの説明がありました。妊娠32週で生まれた三女は肺の機能が未熟だったため、なんらかの後遺症が残るかもしれないと……。 それを聞いて、YUKAさんは「自分がもっと体に気を付けていれば、もっとおなかの中で育ててあげることができれば……」と涙が止まらなかったといいます。 前向きになれた看護師さんの言葉それからは毎日母乳を届けにNICUに通いました。そのたびに小さい体をチューブに繋がれて、手の甲にいくつも点滴の跡を作っているわが子を見て、「ごめんねごめんね」と泣いてばかり。 そんなYUKAさんが救われたのは、ある看護師さんの言葉。 「お母さん、自分を責めちゃダメよ。赤ちゃんは自分で出てくるタイミングを決めるの。だから今生まれたことにはきっと理由があるの。赤ちゃんはちゃんと大きくなっているから大丈夫よ」と声をかけてもらえて、いつまでも落ち込んでいてはいけないと少し前向きになれました。 体は小さいものの元気に成長中三女がNICUにいたのは1カ月ほど。順調に体重が増えて、退院するときには2,465gになっていました。 だけど、それからも通院は続きました。低体重で生まれた赤ちゃんは免疫力が弱く、RSウイルスによる感染症が重症化しやすいため、半年間シナジス(RSウイルスに対する予防接種)を受けたのです。また、生後6カ月、生後10カ月などの定期乳児健診とは別に、出産した病院に毎月通って健康診断を受けていました。 心配していた肺の機能は幸い問題がなく、大きな後遺症もなく、すくすくと成長していきました。ただ、ずっと身長と体重が成長曲線のずっと下にいるので、低体重で生まれた影響があるのかもれないと幼稚園のころに検査。だけど「成長ホルモンには異常がないから心配はいらない」との診断だったので、今では小柄なことが個性なのだと考えているそうです。 そんな三女も今では小学生。「今でも体はクラスで一番小さいですが、大きな病気もせず健康そのもの。小さい体で頑張ってくれた娘、支えてくれた家族に感謝でいっぱいです」とYUKAさん。 赤ちゃんが低体重で生まれると最初は不安が多いものです。特にお母さんは自分を責めてしまうこともあるでしょう。だけど、最近は医療が進歩していて病院のサポートも充実しています。焦らずに成長を見守っていきたいですね。著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月20日出産という一大イベントを終え、子育てに奮闘する毎日。やっと子どもとの生活にも慣れてきて、少しずつ自分の睡眠時間を確保できるようになったのに、その時間を割いてまで夫婦生活なんて考えられない……。そんな方、私以外にもたくさんいるのではないでしょうか? 産後の体はボロボロ出産という大仕事を終えた体はボロボロでした。それなのに休む暇もなく、子育てに追われ、寝る時間も毎日バラバラ。やっと寝られると思ったら泣き出す赤ちゃんに振り回される毎日でした。 睡眠時間もまともに取れず、授乳の時間もまだ定まっていないと疲労はたまる一方……。産後の体は、当時の自分で思っている以上にボロボロだったと思います。 母親モードが強すぎて女になれない妊娠中もそうですが、産後もホルモンバランスが安定せず、精神的にも不安定な状態が続きました。授乳をしていると、パパに胸を触られることに抵抗があったり、子どもがいる空間での夫婦生活を受け入れられず、パパからの誘いを「寝てないから」「子どもがいるから」と断り続けて、気付いたらセックスレスになっていました。 女性として愛してほしいけれど、母親モードが強すぎて「そんな気になれない」と夫婦生活を断り続けた結果、なんと夫婦喧嘩に発展してしまいました。 産後のセックスレスを解消するには産後のセックスレスを解消し、夫婦喧嘩の原因をつくらないためには、セックスにこだわりすぎないことが大切かもしれません。 私の場合、お互いを理解し合えるように話し合い、日常生活のスキンシップを増やしてみたり、夫婦2人だけの時間をつくってみたりしました。すると、自然と夫婦生活を取り戻せるように。夫婦の時間を1時間でもつくることで、女性としての感覚を取り戻すことができました。 産後のセックスレスは夫婦仲さえも壊してしまう出来事ですが、誰にでも起こりうることだと実感。子ども中心の生活になりすぎず、パパとの時間も少しでも確保すること、それが家族としても夫婦としても円満に過ごしていける秘訣かなのかと思いました。 監修/助産師REIKOイラストレーター/ムチコ著者:木村えま二児の母。年子育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月19日んぎまむさん、いよいよ無痛分娩にて出産間近! 点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定し…?! 「あああーよかったぁああーよかったあああー!!!」なんて、うわ言のようにいいながら号泣するマッマ。 「触っときな、ほら、ね」と、んぎぃちゃんを顔に押し当てられ、感動の対面もつかの間、「じゃあキレイにしてくるからね」と連れて行かれてしまう。 口にはめられていた謎のマスクは、産まれたあといつのまにか外されていた。 そしてどこからともなく聞こえてくる「あらぁ~4,000g超えてるわよぉ~」なんて声。 さっきまで弱々しくしていたのに、野太い声で「でっけ!」と冷静につっこんでしまうのだった。 著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年05月18日計画無痛分娩での出産を予定しており「子宮口が開いていないからまだまだですね、入院は1週間後かな」と産院の先生に言われ、呑気に構えていたら突然夜中に本格的な陣痛が来ました。「これは陣痛?」と産院に電話するまでの葛藤や、産院に到着してから出産までの過程をご紹介します。 これは陣痛? 違う? 産院に電話するか悩む妊娠38週あたりから前駆陣痛と呼ばれる不規則なおなかの張りがよくあったため、夜中に痛みが来た際も前駆陣痛だろうと考えていたのですが、いつもより痛みが強い気がしました。陣痛アプリで痛みを計測していたら「10分おきになりました」のメッセージ。何かの間違いだろうと思っていたら、次はは「5分おきになりました」のメッセージが。 「産院に連絡する目安は、10分切ったらだったよな。でも前駆陣痛かもしれないし、電話して違っていたら恥ずかしい」。そんな葛藤を抱え、夜中リビングで産院の電話番号を見つめ考えこむこと20分。やはり痛いと思い、意を決して電話してみました。 意を決して産院に電話する産院に電話すると、「入院の準備をしてすぐ来てください」と言われました。妊娠40週目前の健診で「まだまだですね」と言われていたため呑気に構え、ほぼ準備をしていなかった私はパンツやパジャマ、タオル数枚など必要最低限の物を急いでバックにつめました。準備をしていなかった私でしたが、陣痛タクシーには登録しており、そこへ夫に連絡してもらって産院へ向かうことに。 車内でも陣痛の波に襲われましたが、タクシーから降りるときに運転手さんから「元気な赤ちゃんを産んでください」とうれしい一言をもらい、痛みをこらえながらもほっこりしながら院内へ。受付を済ませ、車いすに乗せられて診察へ向かいました。 入院、そして出産先生から「あ、これかなり我慢しました? 結構子宮口が開いていますよ」と言われました。「我慢しましたよ。これが陣痛であると決心がつかなかったもので……」と心のなかでつぶやき、そのまま入院することに。 その後、麻酔を担当する先生が出勤して来るまで6時間ほど陣痛に耐えていました。やっと先生が来て、無痛分娩で無事出産! もっと我慢していたら、産院に行けず自宅出産になっていたのではと思うと、ちょっと怖くなりました。 陣痛って、いつどんなふうに起こるのだろうととにかく不安でした。陣痛ではないかもしれない…と電話するのを悩んだり、過剰に心配したり、電話することを躊躇する必要はないんだと思います。時の流れに、そして産院のみなさまにまかせておけばゴール(出産)にたどり着けると実感しました。著者:綾家 莉佑子0歳一女の母。現在は育休中。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。趣味はプロレス観戦。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月17日筆者の第一子は2,450gの低出生体重児でしたが、正期産での出産だったので身体機能には問題はなく、体が小さいというだけでした。それでも小さなわが子との暮らしで、思いもよらない困ったことがいくつかありました。 ぴったりサイズのおむつがない!新生児のときに困ったことは、わが子にぴったりのおむつがなかったことです。テープをなるべくきつく留めたり、できるだけ体に隙間ができないように気をつけていても、足を動かしたりすることで排泄物が漏れてしまいました。 頻繁に着替えなければならないため、小さめのおむつを探しましたが、当時は近くに購入できるお店はありませんでした。インターネットでの注文にも慣れていなかったため、産院から分けてもらったりしていました。 お洋服に埋もれてしまう出産する前に買い揃えていた肌着や洋服など、サイズ60cmのものでもわが子にはとても大きく、しっかりと着せても手が変なところから出てきたり、顔が肌着に埋もれていってしまうなど、予想外のことが起こりました。 抱っこをしていてもお洋服が大きすぎて顔が見えなくなってしまうため、お宮参りなどの記念撮影でも苦労しました。 また、プレゼントされたお洋服はどれも大きく、お礼に着せた姿を見せたくても着られるようになったころには季節が変わってしまって着せられない……というものもありました。そのため、これから大きくなるのを見越して買うことはせず、洋服は常にジャストサイズを選ぶようにしていました。 おっぱい中に寝てしまう体力があまりないのか、わが子はおっぱいを飲んでいる途中に疲れて寝てしまうということがよくありました。新生児期は特にそれがよく見られ、おなかがいっぱいになる前に疲れてしまうようでした。なので、いつでもおなかをすかせていて授乳の回数が増え、準備やげっぷなど前後の時間をあわせると、一日のなかで授乳に割く時間がとても多く、頻回授乳で乳頭が切れてしまうのがつらかったです。 育児用ミルクを与えても結局半分も飲めずに寝てしまうので、残った分は捨てて新しいものをその都度作ります。そのため、哺乳瓶の消毒の回数も多く、これが最も予想していなかった大変さでした。 出産するまで赤ちゃんの大きさの違いについて考えてもいませんでしたが、小さめ赤ちゃんにはぴったりな洋服やおむつを探す必要があることに驚きました。また、赤ちゃんは母乳をおなかいっぱいに飲んで眠るものだと思っていたので、体力が尽きて寝てしまうということに、母乳がたくさん出ないからかと申し訳なく思っていました。 体重を増やすために育児用ミルクで不足分を補うよう指導されていたため、夜中でも母乳での授乳のあと育児用ミルクを作る作業があり、体力的につらかったです。生後3カ月ころから体重が増えてきて、完母になってからはとても楽になりました。産前にもう少し小さめ赤ちゃんの特徴を知っておき、その子に合わせたお世話やグッズがあれば育児がもっと楽しめたと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年05月17日妊娠中は出産した後も子どもを保育園に預けて、仕事を続ける方向で考えていた私。しかし、出産していざ子育てが始まると、仕事に復帰するかしないかで悩み始めます。その後、夫ともいろいろと話し合った結果、仕事を辞める選択をしました。 切迫早産気味と診断されたけれど…歯科助手として働いていたときに妊娠がわかった私。夫からは仕事を辞めてもいいよと言われますが、仕事が大好きだった私は、できるだけ休みをとらずに仕事を続けていました。しかし無理をしすぎたせいか、途中で切迫早産気味と診断が……。 おなかの子どものことが心配である反面、子どもが生まれるまでに少しでもお金を貯めておかなくてはならないと思っていた私は、夫に無理はよくないと怒られても、仕事を臨月まで続けたのです。そして、産後もすぐに子どもを保育園に預けて働こうと思っていました。 出産後すぐに仕事復帰するつもりだった臨月に入った私は産休を取り、産後は育休を取って子どもが生後6カ月になったら保育園に預けて仕事に復帰しようと考えていました。しかし夫の希望は、「仕事を辞めて3歳までは一緒に居てほしい」とのこと。私は「仕事は辞めないし、遅くても1歳までには保育園に預ける」と言い張りました。 夫から「子どもよりも仕事が大切なのか?」と言われ、かなり揉めました。子どもは純粋にかわいいし大好きだし、一緒にいたいという気持ちもある私。ですが、子どもの将来のことや家計のことを考えると、やはり働かなければという使命感にかられ、なかなか仕事を辞めるという決断ができなかったのです。 結局、仕事復帰せずに仕事を辞めることに仕事に復帰するかしないかで散々悩みましたが、「子どもとずっと一緒にいられる時期は、幼稚園に行き始める前のわずかな期間しかないから一緒にいてあげてほしい」という夫の言葉に後押しされ、思い切って仕事を辞めることを決断。復帰前提で、産休・育休を取らせてくれた会社には本当に申し訳なく、迷惑をかける結果となってしまいました。 しかし、夫と話し合い、納得のできる選択ができてよかったと思っています。今となっては仕事を辞めたことに後悔はありません。また働きに出るまでの間は、子どもと一緒に過ごせる時間を楽しもうと思っています。 現在、子どもが2歳になって以前ほど手がかからなくなってきたので、働きに出たいと思うことがあります。しかし、子どもと一緒にいられる時間も大切だなと感じますし、成長を間近で見ていられるのは楽しいです。 仕事も子育てもどちらも大切なことなので、悩んだときはひとりで悩まず、誰かに相談して決めることが大切だと思いました。また仕事に復帰するときも、ひとりで決めてしまわず、夫と子どもと相談しながら、仕事と子育てが両立できる方法を探していこうと思っています。著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2019年05月17日出産祝いは頂けるだけでとてもうれしいものですが、実用的に使えないものだったり、自分が欲しかったものだったりで、うれしさに差があるのが正直なところ。私自身そのような経験をしたので、友人などに渡す出産祝いは非常に悩みます。自分が頂いてうれしかったもの、贈って喜ばれたものを紹介します。 長女の誕生時に頂いたベビーリング第1子である長女が誕生したときは、たくさんのお祝いを頂きました。そのなかで私がとてもうれしかったものは、実母と実姉がプレゼントしてくれた “ベビーリング”です。自分でもベビーリングを購入しようか迷っているときだったので、とても感激しました。 そもそも私がベビーリングを購入したかった理由は、私が生まれたときに母の友人が母にベビーリングをプレゼントし、その後、私が結婚したときに母からそのリングを譲り受け、とても感動したからです。娘が結婚するときも同じように、実母と実姉からプレゼントされたリングを贈りたいと思っています。 服やおむつなど実用品も助かる!服もたくさん頂きましたが、サイズは大きめがいいと思います。娘の場合は出産時に頂いた服を長く着ることができましたが、ぐんぐんと成長してしまう子もいますので、大きめサイズを選ぶと長く着させてあげることができると思います。 また、いただいたおむつやおしり拭きはとても役に立ちました。おむつは成長によりサイズが変わってしまいプレゼントとしては難しいかもしれませんが、おしり拭きのほうは1年間買わずに済んだので助かりました。 私が贈って喜ばれたもの先日友人の子どもが生まれたので何を贈ろうかと迷っていましたが、「欲しい」と言っていたものをプレゼントしたいと思いました。友人が欲しいなあとSNSでつぶやいていたものは、「ドッカトッカ」という持ち運び可能のベビーベッドのようなものでした。 残念ながら私ひとりでは手の届かない値段だったので、仲の良い友人と話し合い、お金を出し合って1つのものを買うことに。絶対に喜んでくれる! と思っていましたが、想像以上に喜んでくれて私たちまで幸せな気持ちになりました。 欲しいと思っているものをプレゼントされると、とてもうれしいものです。出産祝いとして贈りたいものが高いものでも、友人同士でお金を出し合って買えることもあります。日常で役立つ日用品等も助かりました。著者:やすだ おと一女の母。妊娠・出産・子育てに関する体験談や、自身の海外留学、旅行についての記事を中心に執筆。
2019年05月14日わが家には3人の子どもがおり、そのうち2人は吸引分娩で生まれました。生まれたわが子を改めて抱いたとき、その頭の形のイビツさに驚き、心配になったのをよく覚えています……。 微弱陣痛で吸引分娩にわたしは陣痛が弱く、なかなか赤ちゃんが出てこられない状況だったので、3人の子どものうち2人は吸引分娩で誕生しました。 そのときはもう考える余裕などなく、吸引だろうが何だろうがとにかく早く出してあげて! という気持ちだったのですが、産後少し落ち着いて改めてわが子を抱いてみると、頭にしっかり吸引の痕が残り、形もイビツになっていたのです。 第二子よりも第三子のほうがひどく、引っ張られた部分が真っ赤なたんこぶのようになっており、その痛々しい姿に涙が出そうになったのを忘れません。 自分を責めた入院中入院中は、そんな痛々しい頭を見るたびに「わたしの産む力が弱いからこんなことに……」と、申し訳ない気持ちになりました。しかしそんな気持ちを察したのか、とある看護師さんが「この頭、気になっちゃうしかわいそうだなって思っちゃうけど、少しずつきれいになくなっていくから大丈夫よ。ママと赤ちゃんが一緒に頑張った証だからね」と言ってくれて、すごく安心しました。 産後ナーバスになりやすいこともわかっていたので、「今はそういう気分になっちゃうときだから仕方ない!」と、自分で気持ちを切り替えることもできました。 その後頭の形はどう変化?無事退院して家で過ごしていると、看護師さんに言われたとおり少しずつ頭の形はきれいになっていきました。そして生後1カ月経ったころには、ほとんど気にならないように。 特別何かケアすることもありませんでしたが、「あまり強く触らないように」とのことだったので、沐浴のときは気をつけていました。今は3歳と1歳になりましたが、2人ともそのまま元気に大きく育っています。 生まれたばかりのわが子の頭の様子にはびっくりし、心配にもなりましたが、その後何事もなく元気に育ってくれてよかったです。幸い頭の形もきれいになり、吸引分娩の罪悪感もなくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月13日私は不妊治療を約6年おこない、ようやく子どもを授かることができた40代のパパです。不妊治療にここまで時間がかかるとは想像していませんでしたが、結果的に妻も高齢出産になってしまいました。そのため、無事に出産ができるのだろうかという新たな問題が発生し、出生前診断をおこなった体験談です。 時間のかかった不妊治療不妊治療開始時に、病院で高齢出産に対しての説明を受けました。説明を受けたときの私たちの年齢は、私は30半ば、妻が30代前半だったので、私たちにはあまり必要のないことだという認識しかありませんでした。 ただ、私たちの不妊治療は想像以上にお金と時間がかかってしまい、ようやく妊娠できたのは不妊治療を開始してから約6年が経過したころ。私たちにとって待望の妊娠だったのですが、そのとき初めて高齢出産に対するリスクを認識しました。 妊娠がゴールという錯覚不妊治療の期間が私たちの予想より長かったため、私は次第に妊娠することが目標になっていました。妊娠前に高齢出産の知識を得て不妊治療をおこなっていれば、治療期間を短く設けていたかもしれません。ただ、原因不明の続発性不妊症(※1)だったため、「いつか妊娠するのでは」という思いでずるずると長い治療期間になってしまいました。 しかし、出生前診断をおこなう期間は限られていたので、いつまでも決断を先送りすることができませんでした。 出生前診断するか否か、決断する難しさ最近よくさまざまなメディアでも目にする「命の選別」という言葉が私たちを悩ませ、簡単に決断できませんでした。 ただ、もし赤ちゃんが障害を持って生まれた場合、高齢出産である私たちは将来に不安を抱えたまま過ごすことになると予測できます。検査費用もNIPT(新型出生前診断)の場合、約20万円とわが家にとっては高額だったため、不妊治療を長年おこなっていた私たちには相当な負担額でした。 そして待望の妊娠にも関わらず、診断の結果次第で子どもを諦めなければならない状況になることにも、気持ちの落とし所が見つかりませんでした。 前向きになるための診断最後は、「不安な状態での出産を迎えるより、どのような診断結果であれ受け止め、産み育てたい」という思いで、診断を受けることに決めました。 検査から約2週間で結果が出る予定でしたが、その間も「この検査は受けてよかったのか?」という自問自答を繰り返し続けていました。2週間後、診断の結果は「陰性(異常なし)」。どのような結果であれ産むつもりでいたので、出産に向けての悩みがようやく解消されたような気持ちになりました。 順風満帆ではありませんでしたが、悩みのない状態で出産を迎えられたのは、長い間夫婦で不妊治療に向き合い、コミュニケーションを取り続けた結果だと思っています。世間の風潮に惑わされるとこなく、家族全員が納得するように悩みを共有し、診断をおこなうか否かを決めることが大切なのではないかと、私は感じました。 (※1)続発性不妊症:1人目は自然妊娠できたのに、2人目がなかなかできない不妊症のこと。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉田直樹二児の父。原因不明の続発性不妊症のため、夫婦揃って不妊治療を数年おこない授かる。グラフィック・Webデザイン事務所を経て、現在グラフィックデザイン・Webデザインのフリーランスとして活動中。
2019年05月12日私には現在小学生(長女)、3歳(長男)、1歳(次男)の子どもがいるので、今まで出産祝いは何度ももらってきました。そのなかでも、私がもらった忘れられない出産祝いの話をご紹介します。 長男誕生の出産祝い 長男を出産後、友人や知人から出産祝いを頂きました。1番多かったのはおむつやおしりふきなどの消耗品。必要になるものなので助かりました。また、ベビー服や小物なども、普段自分では買わない色味やデザインのものがあって新鮮でした。 そんななか、私たちのもとに友人から宅配便が届きました。その箱を真っ先に開けたがったのが当時5歳の長女でした。その箱はただの段ボールではなく、ぞうやきりんなどのかわいい動物がカラフルに描かれている箱だったからです。 長男への出産祝い。箱を開けると… 「早く開けて!」とわくわくする長女に、「ゆうくん(長男)のプレゼントだからね」とたしなめながら箱を開けました。すると箱を開けた瞬間、ふわ~!と白いものが宙に浮かんだのです。なんと、箱から飛び出したのはディズニーのキャラクターの風船だったのです! 箱の中にはリボンでラッピングされたおむつがあったのですが、そのリボンの先に宙に浮かぶヘリウム入りキャラクター風船が結ばれていました。また、箱の中にはかわいくラッピングされたハンドクリームが2つと、手紙が入っていました。 手紙を読んだ瞬間、友人の気づかいに感動 「ゆうくん、お誕生日おめでとう! そして、ゆうのパパ、ゆうのママ、ゆうのお姉ちゃんもお誕生日ですね。パパとママ、これから手が荒れる季節なので、ハンドクリームでケアしてね。お姉ちゃんは、風船でゆうくんとたくさん遊んであげてね。みんな、おめでとう!」と、手紙には書かれていました。 生まれた長男ばかりに目がいっていましたが、パパは2児のパパになった記念日、長女はお姉ちゃんになった記念日でもあり、家族みんなが新たな誕生日だったんだなと気づきました。私は長女に「この風船はお姉ちゃんにだって。“お姉ちゃんの誕生”おめでとう、ってお手紙に書いてあったよ」と長女に伝えると、照れながらもとてもうれしそうでした。 友人の気づかいにとても心が温かくなるとともに、大事なことを気づかせてくれたこのお祝いは、今までで忘れられない出産祝いとなりました。私自身もこれから友人や知人に出産祝いを贈ることがあると思うので、そのときは赤ちゃんを産んだママやその家族にも喜んでもらえるようなものを届けたいなと思っています。著者:菅谷里奈一女、二男の母。現在第四子目妊娠中。ベビーマッサージインストラクター、ベビーヨガインストラクター、ベビーシッターの資格所得。子育て経験を活かしながら、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆中。
2019年05月12日こんにちは。私はこいしさんと申します。現在2人の姉妹を育てる主婦です。私は2度の出産を経験しましたが、つわりの強さにはちょっと違いがありました。一番違ったのはメンタル面。今回は1度目と2度目のつわり体験を比べて、その違いについてつづりたいと思います。■上の娘を妊娠した時のつわりわたしは臨月ギリギリまで働いて上の娘を出産しました。当時、辞めることによって迷惑がかかる部署に申し訳ない気持ちが強くて、職場では常に緊張した状態だったように思います。「気持ち悪い」と思ったらトイレに駆け込み、もどしてしまうこともありましたが、その後はふつうに仕事に戻る、という毎日を送っていました。上の娘の妊娠中は日々が怒涛のように過ぎていき、気づいたら出産、という感覚だったのを覚えています。■下の娘を妊娠した時のつわり下の娘を妊娠している時も私は働いていましたが、出勤の日数を絞って働いていたため、わりとリラックスした妊娠生活を送っていました。その代わり、やたらつわりがきつい! という感覚だったのを覚えています。1度経験している分「これが長期間続くんよな…」と途方にくれたこともありました。上の子を妊娠していた時、忙しく動きまわっていたのが嘘のように、ソファーにぐったり横になって動けない日も多かったです。また、「食べづわり」がきつく、1度目の出産と比べると体重は5キロほど増えて大変した。■振り返って思うこと2度の「つわり」を振り返ってわたしが思うのは、「気持ち悪い」とか「しんどい」と言葉にできるって幸せなことなんだな、ということです。上の子を妊娠している時、私はいつも緊張していて、その気持ちがつわりのつらさを消していた気がします。だからといって妊娠期間が楽だったわけではなく、つわりのきつかった2度目の出産のほうが格段にリラックスして過ごせていたと思います。■ひとりで頑張らなくていい「産むのは私やし自分の体のことだから」と思う気持ちでいたけど、一人で頑張る必要はまったくないです。もっと夫にお願いできたことはあったと思います。責任感は大事だけどある程度でいいよ、と初めての出産を控えていた頃の私に言いたいです。(あとは当時、わりと頼りなかった夫にげんこつしたいですかね)そして何より、つわりはきついし出産は痛いけれど、小さい手で人差し指を握ってくれた時の気持ちは何にも変えがたいものです。今、妊娠真っ最中の皆さんは、頼れるものには全部頼ってしんどい時期を乗り越えてくださいね! おばさん応援しています!
2019年05月12日おなかがだんだん大きくなってくると、妊婦さんは運動不足になりがちです。そのため腰痛などの症状が出てくることもあります。適度な運動により、妊娠中の運動不足を解消することが望ましいことはよく知られています。今回は妊娠中の運動の効果や運動をする時期と注意点、運動の中でも腰痛予防や便秘解消が期待でき、出産時に必要な筋肉が鍛えられそうな腹筋運動に注目してみました。 妊娠中の運動の効果とは?妊娠中は、ホルモンの影響で身体的・精神的にも不安定で、活動意欲が減退する時期があります。また、おなかが大きくなることで活動範囲が制限され、運動不足になりがちです。 運動不足になると、急激に体重が増加してしまうことがあり、急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を引き起こすおそれがあるなど、母児に悪い影響を及ぼす可能性があります。そして、運動不足により筋力が低下し、普段使っている腹筋や骨盤底筋群が弱くなってしまうことで、腰痛が出現したり便秘が解消されなかったりといったマイナートラブルが出やすくなります。 妊娠中に運動をすることによって、こうした問題が起こりにくくなるだけではなく、全身の血流がよくなり、自律神経が安定して、ストレス発散もできるなど、心身両面で良い効果が得られます。 妊娠中におこなわれている運動として代表的なのは、ウォーキングや水中での歩行、マタニティ・エクササイズ、ヨガなどです。一方、両足が地面から離れるような跳躍や、おなかに力が入るような運動は基本的にはすすめられません。 妊娠中の運動をする時期と注意点「安定期」に入るまでの妊娠初期には、流産の可能性もあるため、運動は基本的にすすめられません。日本臨床スポーツ医学会では、「妊娠成立後、経過に問題がなければ妊娠12週ごろから運動を開始するのが望ましい」と提言しています。しかし一般的には、安定期といわれる14~16週を目途に、かかりつけの産婦人科と相談の上、自分の体調と妊娠経過をみながら始めるのがよいでしょう。 妊婦さんが運動をする場合には、以下の点に注意しましょう。 1)体のバランスを崩すリスクを最小限に抑える(安定した姿勢での運動)2)胎児への影響を最小限にする(腹部の圧迫や刺激の少ない運動)3)運動する環境を整え体温が上昇しすぎないようにする(脱水予防) ■体調が最優先おなかが張っていると感じたり、体調が思わしくない、疲れていると感じたりした場合には無理に運動することはやめましょう。 ■快適な環境でおこなっているか運動中の体温上昇・発汗により、脱水を招く危険性があります。快適と感じる環境でこまめに水分補給をおこないながら運動しましょう。 ■楽しく長続きする運動を楽しみながら長く続けられる運動を選びましょう。また長時間の運動は疲労へとつながります。初めは短時間から始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていきましょう。 妊娠中の腹筋運動について仰向けに似た状態から上半身を持ち上げるような腹筋運動を、妊娠していないときと同じように妊婦さんがおこなうことには無理がありますし、おこなわないほうが良いです。とくに、流早産の兆候が出かけていることに気づかずにおなかに力を入れ続けると、子宮収縮や出血・破水を起こす危険があります。 子宮が大きくなるとともに緩んでいくおなかの筋肉を維持、あるいは強化することができれば、腰痛予防や便秘解消が期待できますし、何よりも出産時に必要な筋肉が鍛えられることで、スムーズなお産が期待できます。理想的には妊娠する前に妊娠に備えて腹筋を鍛えておくことが大切です。 代わりに、直接腹筋を鍛えるような運動ではありませんが、マタニティーヨガやエキササイズ、ウォーキングなどは、背筋や足・臀部などの筋肉を鍛えることで、腹筋の弱くなった分をカバーできるような効果が期待できます。妊娠中にもおこなえる腹筋運動の1例としては、次のような体操があります。 1.四つん這いになって膝を肩幅に開く。両手を肩から真下につく。2.背中を平らにして息を吸う。3.息を吐きながら腹筋を締め、背中を丸めるようにする。(腹筋を締めるときは必ず息を吐き、息をこらえたりしないこと)4.これを数秒間維持した後、力を抜いて元の体勢に戻る。 ※参考:『妊娠と育児の百科 命のめばえから5歳まで』(ベニー・スタンウェイ編/産調出版) まとめ妊婦さんは妊娠中の体の変化により、運動制限が出てきます。しかし、マタニティー用にアレンジされた運動であれば、バランスを崩すリスクも少なく、安全に運動できますし、体力・筋力維持とリラックス効果という大きなメリットがあります。自分に合った無理のない適度な運動を見つけ、この機会に運動不足解消のためにおこなってみてはいかがでしょうか。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年05月11日出産のクライマックス、いよいよ赤ちゃんの頭が出てくるとき、赤ちゃんの頭が通りやすくなるとともに、会陰が裂けて傷できるのを避けるために会陰切開がおこなわれることがあります。「会陰切開が出産より痛かった」と友人から聞いていた筆者は、初産のとき、出産よりも会陰切開が気がかりでした。 できれば切りたくないと考えていた産前無事に赤ちゃんが生まれる事が一番大切とわかっていても、切るってどんなふうに? いつ? など、不安になってしまった筆者は妊娠中、会陰のオイルマッサージをしてみました。会陰の伸びがよいと、切らずに出産できると聞いたからです。 しかし、会陰マッサージはおなかが大きくなるにつれ体勢がつらくなり、あまり続けられませんでした。結局、会陰マッサージをしっかりとやらないまま日が経ち、陣痛が始まったので産院へと向かいました。 痛くてもいいから切ってほしい!初産でしたがトントン拍子にお産は進み、いよいよ陣痛はいきむことを抑えていられない程の痛さになりました。しかし、あまりのスピードに医師が間に合わない! このままうっかりいきんで会陰が裂けないように陣痛の波を逃しながら耐え、到着した医師がハサミでパチンと切りましたが、切った感覚を感じただけでした。 あんなに怖いと感じていた切開の恐怖よりも、とにかく早くいきみたい! 陣痛を終わらせたい! その一心だったのです。 痛かったのは切る瞬間よりも、縫う瞬間だったあくまで筆者の感覚ですが、切る瞬間に痛みはほとんど感じられませんでした。その代わり、会陰切開の縫合が、麻酔をしているのにも関わらず悶絶するほど痛かったのです。糸が通る感覚もしっかりとあり、一針一針のなんとも言えない痛さにじっと耐えている時間がとても長く感じました。切開するよりも、縫合に痛みを感じるとは衝撃的でした。 会陰切開が出産より痛いと聞き、おびえていた筆者ですが、陣痛がクライマックスのときは切開の痛みはほとんど感じず、心配は杞憂に終わりました。この会陰切開があったおかげで産後の回復は順調だったので、必要な処置だったと感じています。 また、筆者は我慢をしてしまいましたが、縫合の際に痛みがある事を医師に伝えると、麻酔の追加などで対応してくれるそうなので、出産より痛い、ということはあまりないようです。医師とのコミュニケーションが大切だと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年05月10日妊娠37週に入ると、ママはいつ陣痛が来るのかドキドキしますよね。わが家の場合は、私の緊張とは裏腹にパパはのんきに構えていて、その温度差に腹が立ってしまうことがありました。今回は、私が妊娠37週に入ってからパパにしてほしかったことを紹介します。 お酒を控えてほしかった!私はもともと切迫早産気味で、張り止めの薬を臨月まで服用していました。そのため、出産が予定日よりも早くなるかもしれないと、日々ドキドキしていました。パパは「37週に入ったら、生まれるまでお酒は飲まない」なんて張り切ってくれていたのに、「今日は大丈夫やろ?」と根拠のない自信からビールをあける姿に悲しくなりました。 仕事で疲れている気持ちもわかりますが、もし陣痛が起きたら運転もできないし、もう少し考えてほしいところでした。 2人の時間を大切にしてほしかった!赤ちゃんが生まれると、生活の中心は赤ちゃんになってしまいがち。夫婦2人の時間はなかなかとることができません。赤ちゃんが生まれるまでの最後の2人の時間は、子ども連れでは行けない食事に行ったり、近場に出かけたりすればよかったと思いました。 パパが飲み会でいないときに陣痛が来たらどうしようと不安になることもあるので、パパが一緒にいてくれるだけで安心できます。もっと2人の時間を大切にできたらよかったと感じています。 車の運転をしてほしかった!妊娠37週のママは、大きくなったおなかの影響で座ることも苦しい状態です。まして車の運転となると、おなかがつかえて運転しにくい! あまりシートを倒して運転することもできないので、大きいおなかの妊婦は運転するのもひと苦労です。 パパは、運転するのがあまり好きではなくて、出かけるときの運転は私。妊娠37週に入ってからも相変わらずで、私が頼まないと運転してくれませんでした。ぜひ、妊娠中の奥さんを持つパパには、率先して運転してほしいと思います。 妊娠37週に入ると、ママは楽しみと不安が入り混じって、情緒が不安定になりがちです。夫婦2人で話し合って約束ごとを決めたり、パパにしてほしいことは言葉で伝えるようにして出産に挑めるといいですね。著者:田中麻奈元保育士で一児の母。現在は育児に専念するため専業主婦。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。趣味は手芸。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月08日こんにちは! 助産師のREIKOです。ママの産道を通って赤ちゃんが生まれてくる経腟分娩の過程で、急いで赤ちゃんを出産させなければいけなくなったときの手段として、前回、鉗子分娩についてお話しさせていただきました。 今回は、もう1つの手段である「吸引分娩」について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 吸引分娩で使う器具はどのようなもの?吸引分娩の際には、吸引カップという器具を使います。吸引カップには、金属製の金属カップとプラスチック製のソフトカップがあります。それぞれ、さまざまサイズがあり、状況によってどのカップにするのか、サイズはどうするのかを医師が決めて使います。 この吸引カップにチューブと吸引器を接続して使います。ソフトカップのほうが扱いやすいこともあり、私が働いていた病院では、吸引分娩のときにはソフトカップが多く使われていました。 吸引分娩になるケースって?吸引分娩も鉗子分娩同様、ママの疲労などでお産が進まなくなってしまった、赤ちゃんが降りてくる向きが違っていてお産が進まない、赤ちゃんに苦しいサインが出ているなど、赤ちゃんを急いで出産させなければならないケースで選択されます。 吸引分娩も、子宮口が全開大したあと、吸引分娩が可能な位置まで赤ちゃんが下がってきているなどの条件が必要です。逆子ちゃんや赤ちゃんが向いている方法によっては、吸引分娩ができないことがあります。 吸引分娩だと、赤ちゃんはどのようにして生まれるの? 吸引分娩は簡単にいうと、吸引カップを赤ちゃんの頭に装着し、吸引圧をかけて赤ちゃんを引っ張り出すお産の方法です。 吸引カップを装着する位置や吸引圧によっては、吸引カップが赤ちゃんの頭から外れてしまうことがあります。しかし、吸引をかける時間や回数に関するルールがあり、それを超えると吸引分娩は中止となり、鉗子分娩や帝王切開など、ほかの方法をとる必要が出てきます。 吸引分娩のリスクって? 吸引分娩も、吸引カップをママの産道に入れてお産するということもあり、お傷が生じる恐れがあります。しかし、鉗子分娩のときよりは、大きな傷ができるということはあまりなかったように思います。 赤ちゃんの頭に吸引カップを装着して吸引圧をかけるので、ほかのお産より生まれた赤ちゃんの頭に「頭血腫(ずけっしゅ)」を生じることが多かったように思います。頭血腫は吸引によって、赤ちゃんの頭の骨の膜が剥がれ、そこに血液が溜まってしまう状態です。 頭血腫は、血液が自然に吸収されるのを待ちますが、日に日に大きくなることがあり、その影響で黄疸が強く出る可能性もあります。そのため、頭血腫のある赤ちゃんは毎日、頭血腫の大きさや黄疸の状態などを注意深く観察していました。 お産の方法はいろいろあります。イメージ通りにいかないこともあるかもしれませんが、どんなお産であれ、ママと赤ちゃんの安全と健康が第一だと私は思っています。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月07日私は妊娠34週という早産で1,800gと1,900gの双子を出産しました。突然の破水から急な出産、低体重によるNICU入院や、おっぱいを吸えないなどのトラブルもあり心配しましたが、2歳になる今は成長曲線の範囲内に入って順調に成長しています。そんな双子の誕生からこれまでの日々についてお話しします。 低体重でのNICU・GCU入院生活私の双子の子どもたちは妊娠34週という早産で、1,800gと1,900gしかありませんでした。体調自体はあまり問題がなかったのですが、退院は体重が2,200gを超えてからとのことで、しばらく入院することに。出産した病院が自宅から遠方だったので、出産した病院で2週間、さらに自宅近くに転院して3週間の合計5週間の長い入院生活でした。 搾乳して病院まで往復したりする負担や、産後に一緒に居られない寂しさはありましたが、ゆっくりと体を休められたので産後の肥立ちはよかったように感じています。 おっぱいを吸えない日々子どもたちは体重がある程度増えるまでは、なかなか乳首に吸い付く力がありませんでした。さらに母乳自体もなかなか出ず、つらい時期が続きました。子どもたちは入院していたので、自宅で搾乳して毎日病院に届けていました。 それでも2人分には量が足りず、ミルクとの混合栄養にすることに。子どもたちは2人ともミルクも母乳も好き嫌いはせず、どちらも飲んでくれたのが救いでした。 生後半年で標準範囲に子どもたちは体が小さかったので、最初は柔らかめの乳首を使ってミルクをあげていました。出生後2カ月くらいからミルクをよく飲むようになり、ぐんぐんと体重が増加。出生後半年ごろには成長曲線の範囲内に入り、おっぱいも順調に吸えるようになっていきました。 さらに離乳食が始まると2人とも食欲旺盛でよく食べたので、だんだんとミルクの量も減っていき、生後8カ月ごろには完全母乳になりました。ミルクを作る負担がなくなってよかったです。 早産で低出生体重児だったので、出生後1カ月ごろまでは成長がゆっくりで心配な日々でした。退院できたときも、自宅で私ひとりで面倒を見られるのかなと不安を感じたこともありました。2歳になった現在では2人とも標準体重になり、元気いっぱい走り回るようになって本当にほっとしています。著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月07日んぎまむさん、いよいよ無痛分娩にて出産間近!点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定! そして多少ひっぱられたり動いてる感覚はあるものの幸い痛みは感じないまま、 「うわぁ~おぉっきぃ~!」「こりゃ下から産まないでよかったよぉ~!」 なんていうのを聞きながら、ついに産声があがり、んぎぃちゃんが顔の近くへ運ばれてきた。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年05月06日長女が生まれたのをきっかけにAmazonプライム会員となり、ファミリー割引でおむつやおしりふきを購入し、子ども向けコンテンツをプライムビデオやAmazon Musicで楽しんでいるわが家。次女の妊娠をきっかけにAmazonベビーレジストリを利用し、「出産準備お試しBOX」をもらってみました。 ベビーレジストリとは?友人が「便利だよ!」と教えてくれた、ベビーレジストリ(赤ちゃん関連の欲しいものリスト)。なんでも、アメリカでは出産前後に妊娠を祝う「ベビーシャワー」というパーティーを開き、招待客は妊婦がリストアップしたレジストリから何かプレゼントを贈るんだそう。この欲しいものリストを作成するAmazonのサービスがベビーレジストリです。 産後バタバタする前にAmazonで販売されている、必要になりそうな物をあらかじめブックマークして整理できるだけでなく、「お祝いを贈りたい」と言ってくれた人にオンラインでリストを公開することもできます。 「出産準備お試しBOX」がもらえる!ベビーレジストリは誰でも無料で使えて便利なのですが、私が気になったのはプライム会員がベビーレジストリを活用するともらえる「出産準備お試しBOX」。ベビーレジストリに30商品以上を登録し、その中から700円(税抜、送料含まず)以上購入すると「出産準備お試しBOX」を無料でもらうことができます。700円以上の購入は、自分で買っても、誰かがギフトとして贈る形でもOKです。 わが家では次女の妊娠がわかった時点でベビーレジストリに商品を登録し、その商品リスト内から長女用のおむつを購入。次女の出産予定日が近くなってからBOXの受け取りを申し込みました。 届いたBOXは、かなり充実かつ便利! かわいい箱に入って届いたのは以下のアイテム。想像していたより、かなり多くの商品が届きました! ●おむつナチュラルムーニー 新生児×2グーン 新生児×1メリーズ 新生児×2、S×2ホワイト 新生児×2、S(3時間)×2、S(12時間)×1●ミルク明治 ほほえみ らくらくキューブ(200ml用×2)森永 はぐくみ(100ml用×1)●arau 部分洗いせっけん(110g)●ベビー綿棒(160本)●おしりふき(80枚)●サンプル(各1回分)和光堂 ミルふわ ベビーミルキーローション和光堂 サプリメントシリーズ マタニティチャージピジョン 保湿ボディケアクリーム●オリジナルフォトプロップス フォトプロップスは「Just Born」「I love Mama」などのフレーズや月齢の数字、100日目などが印刷された写真撮影に使えるカードです。 予想外でびっくりしたのは、サンプル品の詰め合わせだと思っていたのに、せっけん・ベビー綿棒・おしりふきは現品サイズだったことです。また、おむつのサンプルは複数の種類やサイズが入っていたので、各メーカーごとにサンプルを申し込むより手間がかからない点も便利でした。 いろいろなベビー用品・マタニティ用品が試せる「出産準備お試しBOX」。生後間もない次女にどのおむつが合うのか、さっそく活用しています。命名書を用意するお七夜では、「Just Born」のフォトプロップスを添えて記念撮影も。ちなみに、プライム会員ならベビーレジストリ内からの買い物が2回分1割引になる特典も利用できてお得でした。著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年05月06日私は約1年半前に娘をアメリカで出産し、今も家族でアメリカに住んでいます。アメリカでは多くの人が無痛分娩をしていますが、出産が初めてだった私はそもそも陣痛がどんなものか、痛みがどれほどのものなのか、想像もできませんでした。前期破水もあり、いざ体験してみると「え?これが陣痛なの?」と驚きも。そんな私の、前期破水と無痛分娩の体験をお伝えします。 何かが破れる音がした? 前期破水でした!予定日の2日前の深夜にベッドで横になっているときに、体の中で何かが裂ける「ビビッ」という音が聞こえました。「なんだろう? もしかして??」とトイレに行くと、トポトポッと薄いピンク色の液体が漏れてきて「破水した!」と認識しました。 そのときは何かが裂ける音が聞こえたことのほうが、破水したこと自体よりもインパクトが強く、感動した記憶があります。 夫に伝えて急いで病院へ電話をすると、すぐ入院の準備をして病院に来るようにと指示がありました。 おなかがすごく張る…これが陣痛?陣痛を感じたのは、最初の破水から5時間ほど経ったころでした。おなかが張るような感じと、強い生理痛のような痛みがありました。これが陣痛とはわからずに、「おなかがすごく張って痛みます」と伝えると、「それが陣痛よ!」と助産師が即答。担当医からは「痛みに耐えられなかったらモルフィンを打ってあげます」と言われましたが、頑張れるだけ頑張ってみようとモルフィンは打ちませんでした。 歩いたほうが痛みが紛れたので、夫と一緒に病院の長い廊下を行ったり来たりしていました。 全身がむずむずかゆい! 何だこれ?!子宮口が7cmほど開いたころに、エピドラルという無痛分娩をおこなうための麻酔を投与されました。30分ほど過ぎると、痛みはうっすらと感じる程度になりました。痛みは和らいでも下腹部の締め付ける感覚は残っていましたが、同時に麻酔の副作用で全身にむずむずとしたかゆみが感じられるようになりました。いきむまでは、とにかくこのかゆみが気になって気持ちが悪かったです。 子宮口が10cm開いたころに、医師から「You can push!」とGOサインをもらいました。 そして分娩へ…痛みはほとんどなかった?医師からいきむよう指示が出てからは、ひたすらいきんだ記憶が残っているだけです。エピドラルを打ってからの痛みの記憶はほとんどありません。とにかく汗びっしょりになり、息を切らしながら頑張っていました。 赤ちゃんが出てくるという感覚がなく、どういきんで良いのかわからず、医師が足元に鏡を置いてくれ、出てくる子どもが見えるようにしてくれました。そのおかげでタイミングをつかめたのか、子宮口が全開になってから3時間ほどいきんで無事に娘と対面することができました。 アメリカでは加入している保険によって、受けられる医療サービスが違います。私の保険では妊娠から出産までがほとんど無料で受けられ、無痛分娩の費用も保険ですべてカバーされました。無痛分娩をして痛みがほとんどなかったことで退院後の生活が少しラクだったのかな?と思えています。著者:岡みちこアメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月05日んぎまむさん、いよいよ無痛分娩にて出産間近! 点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定して…?! なんとか点滴を刺すことができ、口に謎のものをはめられた。 これがめちゃくちゃ息が苦しくて、声も出せなくてパニックになる。 意外とすでに冷静になってたので、息ができなくて苦しいことにパニックになりどうにかうまく呼吸をすることだけに専念している間に手術は開始した。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年05月04日初めての出産は、妊娠36週に入ってから里帰りをした私。初産は出産予定日より遅くなることも多いと周りから聞いていたので、まだ先の話だな~と思いながら日中は散歩したり、本を読んだり、のんびり過ごしていました。しかし、里帰りして10日後にその時はやってきたのです……。 初産で里帰り出産初めての出産でわからない事だらけ、不安も大きかったので、妊娠36週に入ってから里帰りをしました。久しぶりに母とのんびりお昼ごはんを食べたり、母が仕事のときは近所を散歩したりと、出産前の和やかな日々を楽しんでいました。初産なので、出産はまだ先だろうと思っていたのです。 しかしその10日後に!その日、母は仕事で夕飯のおかずづくりはわたしが担当でした。夕方に両親が帰ってきて、みんなで夕食をとったあとにお皿を洗っていると、チョロチョロ……と何かが出て下着が濡れた感覚がありました。 トイレに行ってみると、無色透明の水分が出ており、「尿漏れかな?」と思ってまたキッチンに戻りました。しかし、その後もまたチョロチョロ……。明らかに尿漏れとは違う生温かい水分だったので、病院に向かったところ、やはり破水と診断され、妊娠37週でそのまま入院することになりました。 破水したけど、陣痛が来ない……破水すると自然と陣痛が来ると思っていましたが、痛くもかゆくもない状態。抗生剤を点滴しながらの入院生活で、時間が経つのがものすごく遅く感じました。「破水した」と連絡を受けてすっ飛んできたパパも、拍子抜けした様子。世間はちょうど土日祝日の3連休で、破水が少量だったこともあり、そのまま陣痛が来るのを待っていたのですが、何の変化もない状況でした。 そこで連休明けの平日に、陣痛促進剤を投与して産むことになったのです。そして、ちょうど妊娠38週で無事出産。陣痛促進剤を打ち、8時間かかっての出産でした。出産予定日より2週間早い誕生でしたが、赤ちゃんは3,000gを超えており、とても元気でした。 予定日より2週間以上も早く、破水から始まるといういずれも予想をしていなかった初産になりました。出産は本当に人それぞれ、いろいろなドラマがあるんだなと思ったできごとでした。何はともあれ、無事元気に生まれてきてくれてよかったです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月04日出産を控えた妊婦さんやその家族にとって、気になるのが出産にかかる費用ではないでしょうか。母子の安全のために帝王切開になる場合もありますが、帝王切開と自然分娩では、分娩前に感じる不安の違いとともに金銭面での違いも出てきます。帝王切開と自然分娩では、どのような違いがあるのか、どのくらいの費用がかかるのか、その内訳を解説しましょう。 帝王切開と自然分娩との違い(入院期間と入院費)帝王切開とは、分娩時に何らかの理由で自然分娩が困難であると判断された場合に、麻酔をかけて子宮を切開し、胎児を取り出す手術の方法です。 自然分娩が困難となる理由は、前回の出産が帝王切開だった場合、胎位異常(逆子など)、前置胎盤(胎盤の場所が子宮の入り口の部分にある場合)や赤ちゃんの頭がお母さんの骨盤より大きい場合、多胎妊娠、高齢出産、感染症などの予定帝王切開になるケースと分娩の停止、赤ちゃんが元気ではなくなった場合など緊急帝王切開術になる例もあります。 帝王切開での手術は、安全な分娩方法の選択、日本人女性の体格の移り変わりや高齢出産の増加により、日本でも5人に1人は帝王切開だと言われ、年々増えています。帝王切開の場合には自然分娩の入院日数が5日前後であるのに対し、7~10日と長く入院する必要があり、それに伴いかかる入院費も高くなります。 帝王切開の費用と高額医療費制度について出産は、病気とは定義されていないため、自由診療となり、治療費の全てが自己負担となります。そのため、自然分娩の場合は、保険適応とならないため、基本的には自己負担となります。 帝王切開の場合は異常分娩とみなされ、手術や薬代、検査、入院などが医療保険の適応となり、3割負担となります。手術にかかる費用などは一定で、さらに保険がきくために自己負担分のみの支払いとなります。 平成28年度の診療点数算定表では22万2,000円(32週以前の出産では24万2,000円)でその3割分が自己負担となります。しかし、病院のベッドやパジャマ、食事などそのほかの自由診療分は保険が効かないために帝王切開であっても出産施設により差があり、出産する地域や医療機関によっても異なりますが、約40~100万円となっています。 出産育児一時金が健康保険から、子ども一人当たり42万円(産科医療補償制度に加入していない施設では、40万4,000円)が支払われます。直接医療機関に振り込んでもらい、差額を支払う方法、もしくは、直接ご自分の銀行口座に振り込んでもらう方法の2つの方法があります。しかし出産する施設によって異なる費用は出産育児一時金を差し引いても支払いは大きな負担となります。 ここで知っておきたいのが、高額医療費制度です。高額医療費制度は、同一月にかかった費用が高額になった場合に、一定の額以上の医療費が払い戻される制度です。その一定の額に関しては、その世帯の収入によって変動します。 たとえば月額の報酬が26万以下の場合には月額の自己負担が57,600円となります。同一世帯内で同じ月にかかった医療費は合算できます。その月の医療費があらかじめ高額になることがわかっている、出産などの場合には事前に限度額適応認定書を提示すれば、高額医療費制度が適応された場合の自己負担限度額までの支払いのみで可能です。事前に健康保険限度額適応認定申請書を記入し、マイナンバーとともに協会けんぽに申請しましょう。 また産前産後の休暇中の方は正社員、派遣やパートに関わらず、健康保険を払い続けている場合には出産手当金も支給されます。ただし、健康保険の扶養になっている場合や国民健康保険に加入している場合は、対象になりません。産休中の給料が3分の2以上支給されている方は、出産手当金は支給されませんので、注意しましょう。加入している健康保険に問い合わせてみてください。 帝王切開は医療保険の対象になる?帝王切開の場合には、医療保険に加入していると給付金が支給されます。医療保険は病気やケガ、手術に対して加入している方が申請することにより、個人の加入した保険の種類に行って金額が異なりますが、約10万円の支給となるのが一般的なようです。生命保険に特約としてつけることも可能です。医療保険の給付金のおかげで、出産の費用が黒字になったという人もいます。 しかし、妊娠してから医療保険に入ることはできないこと多いので、前もって加入しておくことが必要です。掛け捨てタイプの医療保険なら月額も安く大きな負担にもならないものもあります。最初にもお話ししたように帝王切開での出産は増えています。ですからこれから妊娠する予定のある方は、ご家族と医療保険について話し合われるといいと思います。 帝王切開の給付金は何度でも支払われるの?帝王切開は一度でも経験があるとそれ以降の出産は、帝王切開になることがほとんどです。前回の手術で子宮を切開した部分の組織が薄くなっており、次回の陣痛のときに子宮破裂をおこすおそれがあり、安全性の面からも帝王切開を勧められることが多いでしょう。 それでは、1度目の帝王切開での出産後に医療保険の給付金をもらったなら、2回目も支給されるのでしょうか?一般的には、2回目の給付金は受け取れないことが多いようです。 理由として、一定期間(5年など)以内は同一部位に対する給付金の支給は行われない、加入後一定期間経たないと給付金の申請ができない、既往歴により加入を制限される場合があるなど、さまざまなものがあります。 まとめ帝王切開での出産は施設によっても異なりますが、多くの費用が必要です。近年は産婦人科医の不足により出産可能な施設もどんどん数が少なくなり、出産にかかる費用を比べて産院を選ぶということも難しくなっています。 しかし、一度に多くの費用を支払うのは大変な方もいることでしょう。事前に調べておくことで、手続きを行っておけば退院時に支払う費用も抑えることが可能です。また、ご紹介した方法の他に、家族で年間10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告に医療費として申告することもできます。 確定申告には健診でかかった費用や産院までの交通費、薬にかかった費用なども出すことできますが、医療保険から給付金が支払われた方は差し引いたものを申請する必要があるので気をつけましょう。妊娠する前に、お金に関する知識も覚えておくと心強いですね。 監修者:助産師 YUKO看護大学を卒業後、大学附属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。その後、私立大学看護学部の実習助手、市役所臨時職員の保健師を経て、ベビーカレンダーの記事執筆・監修に携わる。2015年に1児を出産し、現在子育て中。
2019年05月03日2人目の出産と1人目の出産の大きな違いは「上の子のケア」が必要ということ。いつでも家族の中心にいた上の子のケアをしながらの出産は思いのほか大変でした。そこで、今回は保育士だった母や保育園の先生、助産師さんのアドバイスをもとに、上の子に対して実行してみてよかったと思えることを紹介します。出産直後の【初面会】で気をつけたこと出産直後の長男との面会は、赤ちゃんを私が抱くのではなく、看護師に抱っこしてもらって行いました。第一声で弟を紹介したり、上の子に対してお兄ちゃんという言葉は使わず、今まで通りの呼び名で呼びかけました。そして、まず待っていてくれたことに感謝してハグ。ハグを終えると、長男は自ら「赤ちゃん触っていい?」と弟へ関心を示してくれました。私から「赤ちゃんの紹介」や「お兄ちゃんになったことの自覚」は口にせず、初面会時の長男の気持ちに寄り添うことを最優先に考えました。結果として長男自ら弟へ興味を示してくれ、とてもよいかたちでスタートを切れたと思っています。帰宅後の長男との時間のために【デイケア】の利用長男出産の時は、里帰り出産を選択しました。しかし今回の出産は、保育園へ通う長男の生活リズムを崩したくないという思いから里帰りを断念。自身で決めた選択でしたが、長男が保育園から帰ってきてからパパが帰宅するまでの間、やんちゃな3歳児と乳幼児の面倒をひとりで見ることは思いのほか大変。帝王切開だったこともあり、長男の抱っこの要望に応えると傷口がひどく痛むことも。そこで思いついたのがデイケアの利用。日中に助産師さんが母乳によいランチを作ってくれたり、赤ちゃんの沐浴をしてくれるので、私がやることといえば授乳をすることくらい。日中にパワーチャージしておくことで、長男帰宅後の要望や遊び相手を楽しく行うことができました。私が利用したデイケアは、近所の助産師さんが行っているもの。妊娠中に、出産後のいざという時のために利用条件の確認や事前登録をしておきました。「産後ケア」で検索するとデイケアを行っている助産院や病院がたくさん出てきますので、近くでデイケアを行っている施設を調べておくのもよいですね。【保育園や幼稚園の先生】との連携を大切に幸先よいスタートを切った長男でしたが、次男が産まれてから1か月くらいした頃、赤ちゃん返りなのかなと思える行動をとるように。集中してブロックで遊んでいるなと思っていた矢先、急にブロックを投げ始めたり、お風呂に入るからと裸になったと思ったら、やっぱり入らないと裸のまま走りまわったり。そこで家での様子を保育士へ包み隠さず報告。すると保育士からも、今までとは違った園での様子を詳しく教えてもらうことができました。すると、家と保育園での様子の変化から、やはり長男なりに寂しさを感じていることがわかりました。そこで週末に次男をパパに託し、長男と2人でデートを楽しむことに。授乳もあるので2時間ほどのデートでしたが、長男の大好きなフルーツパフェを一緒に楽しみました。その後は、ひどい赤ちゃん返りに発展することなく、いつも通りの長男に戻りました。保育士と上手く連携することで、早めに手を打つことができたと思います。第1子の園生活が始まっていない人の場合は、下の子が泣いたら、まず上の子に「赤ちゃんが泣いてるけどどうしたらいいかな」と聞き、答えを待って行動するのも良いかもしれませんね。わが家の場合も、下の子の泣いている時間は多少長くなってしまいましたが、相談したことで上の子がお手伝いをしてくれ、私自身も上の子へ対する罪悪感なく、下の子の対応をすることができました。赤ちゃん返りがまったくない子もいれば、小学生や中学生になっても赤ちゃん返りをする子もいるとのこと。しかし早めに気づいてあげることで、ひどくならないように対応することも可能なよう。わが家では長男へのちょっとした試練と捉え、一緒に遊んだりケンカする日を楽しみに、見守っていきたいと思います。<文・写真:フリーランス記者かつき>
2019年05月03日妊娠8カ月ごろから「子宮頚管が短いので安静に」と言われていた第三子妊娠時。「早く生まれるかな」と思いきや、妊娠39週まで陣痛は来ず、上の子たちを保育園に送り届けてそのまま健診へ向かっていました。いつもと同じ日常だと思っていましたが、予想もしていなかった事態になったのです……。 妊娠39週の妊婦健診へ「早く生まれるかな?」と思っていた第三子が、意外にも妊娠39週まで陣痛は起きず、その日も普通に上の子たちを保育園に送り届けました。その足で産院に向かい、妊婦健診を受けました。 そして、先生の内診。すると「えっ……! ちょっと、もう8cm開いてるよ。これでは家に帰せない、 痛くなかったの!?」と先生から驚きの言葉が。何の自覚もなかったわたしはさらに驚き、そのまま車椅子で運ばれ、入院するよう言われてしまいました。 昼食を食べていたら、おや? 陣痛かも入院用ベッドに案内され、「入院することになっちゃった~」と夫や両親に電話をしたところで、やっと現実を理解し始めました。その後、入院用グッズを届けに夫が駆けつけてくれたのですが、ちょうどお昼だったので私は病院から出される昼食を食べ、夫はすぐ仕事に戻ることに。 ひとりで病院の昼食を食べていると、おや? なんだか肛門あたりが定期的にうずくなあ、これって陣痛に似ているよなあ……と考えていました。そしてトイレに行くと、出血もしていたのです。昼食はしっかり完食し、助産師さんに「陣痛っぽいですし、出血もしています」と伝え、間隔を測ってもらったところ、やはり陣痛が来ていたのです。 陣痛時間2時間半で出産!陣痛室で内診してもらうと、「うんうん、もう全開だね~。あとは痛みがついてくれば生まれちゃうね」と言われ、すぐに分娩台に移動しました。しかし、痛みは強くはなっているものの、まだ助産師さんとしゃべるくらいの余裕があったため、産む実感がわかず、いきむことに怖さを感じていました。 その後しばらく陣痛に合わせていきむものの、やはり痛みが弱いせいかうまく赤ちゃんが下りず、「赤ちゃんの心拍が弱まってきているので吸引します」と吸引分娩に。吸引を2~3回繰り返し、なんとか生まれたわが子は、3,800g!! 「大きかったね~、これは簡単には生まれないわ」と一同びっくり。抱いたわが子は、確かにか弱い新生児という感じではなく、すでに貫禄さえありました。とはいえ生まれるまでにかかった時間は2時間半。夫も病院を後にしてから近くで昼食を摂っていたようで、すぐに戻り立ち合うことができました。 分娩所要時間を話すとみんなに「早いね」「うらやましい」と言われますが、ラクなお産なんてありません。陣痛が弱いことで逆に恐怖感が増し、しかもそのあと産むときに急激な痛みに襲われたので、いいことばかりじゃないのだと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月03日ベビーカレンダーが実施したアンケート調査で、出産経験者の16%、約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっているということがわかりました。近年では一般的な分娩方法の1つとして広く受け入れられ始め、実は「やってみたい」と思っているママさんも多いのではないでしょうか。 今回は「やってみたいけど怖い」「実際にはどんな感じなの?」といった不安や疑問にお答えすべく、無痛分娩を体験した“約6人に1人”が語る詳細な出産エピソードを紹介します。 ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 無痛分娩を実際におこなった人の状況は?今、日本では無痛分娩を実施できる施設を増やしていく取り組みがされていますが、今はまだ数が少ない状況です。そのなかで、みなさんがどこで無痛分娩をおこなったのか、まずは調べてみました。 個人病院・クリニックを選んだ人が圧倒的な数を占めていることがわかります。ただ、個人病院・クリニックの場合は専門の麻酔科医が常駐していない、受け入れられる人数に限りがあるなどの規模的な理由で「やりたかったけどできなかった」という人もいるようです。ちなみに“その他”の内訳は、「国立病院で」「海外で」など。※“その他” 内訳は自由記述の回答から抜粋 ちなみに、第1子のときに無痛分娩を選択される方が多いようです。最初を無痛分娩で乗り越えて、2人目、3人目では自然分娩に挑戦するパターンですね。 陣痛〜出産まで! 無痛分娩体験エピソード続いて「無痛分娩に興味はあるけど、なんだか怖くて勇気が出ない……」というアナタのために! 経験者のママさんたちが、陣痛〜出産まで、どのタイミングで麻酔を打って、どのくらいの痛みで、産後はどうだったかという詳細な体験談を提供してくれました! これをじっくり読めば、無痛分娩に対する不安や疑問を少し解消できるかもしれません。 「朝6時・7時・8時に陣痛促進の経口薬を摂取。9時から麻酔処置。分娩中はほぼ痛みがなく、痛みを感じたら麻酔を追加してもらえた。出産の瞬間は赤ちゃんが出てくるのがはっきりわかった。出産後1時間ぐらいして麻酔は切れたように思う」 「前日入院してバルーンをいれる処置をする。一晩かけて子宮口を5cmに開く。翌日の朝は浣腸をし、麻酔テープを背中に貼り、感覚がなくなったところで麻酔のチューブを背中に入れる。麻酔を約30分ごとに少しずつ注入。麻酔の先生が頻繁に様子を見に来てくれる。私は陣痛を感じないが、おなかにかすかに腹圧を感じるので感じた瞬間に助産師さんの指示のもといきんで出産。会陰切開も縫合も麻酔が効いているので痛みは感じず。麻酔が切れても痛み止めを飲んでいたのでいつ麻酔が切れたのかもわからない状態だった」 「計画出産のクリニックのため前日入院、その日の夕方に麻酔ルート確保、夕飯。翌早朝から促進剤の予定だったが、夕飯後に自然陣痛が始まり、夜中に1人で陣痛に耐える。我慢できなくなったら麻酔を開始してもらえると言われたが、どの程度我慢していいのか、夜中だと麻酔は誰がやるのかなど気になって、子宮口8cmまで我慢してしまった。かなり痛くなって、何のための無痛分娩かと思い始め、麻酔開始。痛みから解放され、家族も到着し、談笑しながら待つ。子宮口が全開、分娩室に移動して、いきむ。まったく痛みはなく、いきみ逃しの間は音楽だけが流れる静かな空間だった。産み出す感覚はしっかりあり、疲れもない。麻酔が切れる前に痛み止めを処方され、1週間飲み続ける。産後の3時間ほどたったところで院長チェックがあり、OKが出たところで点滴ルートを取り外し、シャワーも可能となった」 「破水後、1時間位で陣痛が始まり子宮口5cm開くまでは陣痛に耐えなくてはなりませんでした。いざ、麻酔の処置をおこなってもらうときに陣痛を耐えながら膝を抱える姿勢にならなくてはいけないのが一番つらかったです。20分位で麻酔が効き、そこからまったく痛みはなし。ただし、肛門が押される感覚はあるので陣痛が来るタイミングは解りました。が、どういきめば良いのか解らなかったけど感覚はないがなんとか力を入れてみました。赤ちゃんが最後はまった感覚はしっかり残っています。そこから助産師さんが赤ちゃんは自分で出てきますよ……と言われて分娩台に上ってからほんの数回いきんだだけで産まれました。赤ちゃんが出てきた感覚は残っています。産後は胎盤を出してもらい、処置を終えた赤ちゃんと一緒に1時間位は分娩台で過ごしました。出産が21時過ぎだったので部屋に戻って寝てしまい、次の日起きたら麻酔は切れていた感じでした」 「陣痛が来て病院に着いたときはすでに子宮口が開いていたため、そのまま分娩室へいきました。分娩室に着いたら陣痛が更に来ていきんでしまいましたが、麻酔科の先生がすぐに麻酔を打ってくださったので、麻酔のありがたさが身にしみました。麻酔を打った後は自分の痛みと相談しながら自分で麻酔を入れるスタイルだったので変なストレスを感じることなく出産できました。産後は確か半日くらいで切れて来たため痛かったですが、ロキソニンを処方されているので大きな痛みではなく快適に過ごせました」 「土曜日の午前2時半くらいから陣痛が始まり、日曜日の午前7時半ごろ病院へ行った。陣痛感覚が10分になったり1時間あいたりだったので前駆陣痛だと思っていた。病院へ着いてすぐに助産師さんから、子宮口が6cm開いているとのことだった。入院した病院では、初産婦の場合、子宮口が5cm開いたら麻酔してくれるとのことで、私はすぐに麻酔処置をしてもらった。背中をまるめて麻酔の管を入れるのに恐らく40分程度かかったと思う。細いからわかりづらい、ちゃんと入ったかな? という麻酔の先生の声がずっとしていた。管を2回くらい刺していたが、陣痛の痛みでそんなに気にならなかった。管から麻酔を入れてもらい、陣痛の痛みがひいてくるのがわかった。足の感覚は少ししびれる程度で、自分で動かせる。逆にしびれすぎてはだめ、とのことだった。子宮口が全開になり、お尻のほうに陣痛と同じくらいの痛みが襲ってきたので麻酔を少し追加してもらった。麻酔が効き過ぎるといきめなくなる、とのことだった。おなかが張る感覚はわかるので、それに合わせていきんだ。産み出した感覚は大きな大便を出した感じ……。産後の処置は胎盤がすぐに出て、その後会陰を縫合してもらう。麻酔の追加なしで縫合してもらってもそこまで痛くなかったので、麻酔がちゃんと効いていたんだなぁ、と思った。ただ縫合中から会陰あたりがずきずき痛くなり、縫合完了後3時間休憩したあと歩いて部屋に戻るのだが、会陰がかなりずきずきした。ドーナツクッション必須。麻酔はその時点でほとんど切れており、自分の足でふらつくことなく歩けた。母には産んで3時間後に自分の足で歩いていることにびっくりされた」 「陣痛が始まって大体、子宮口が5cmくらい開いたら麻酔を入れました。5cmくらいだとまだ、我慢できる程度の陣痛でしたが、麻酔の効きが悪いと結構痛い思いをします。麻酔を入れるときは背中から入れましたが全然痛くありません。そのうち麻酔が効いてくると痛みはないがおなかが張る感じになります。赤ちゃんが下に降りてきて子宮口全開になると、麻酔を入れているのに、おしりの辺りが少し痛くなりました。いきむタイミングも張りが来るのでわかります。産むときは出した感覚もあります。麻酔が効いていて会陰切開も縫うのもまったく痛くありません。下半身に感覚がないのでしばらく動けませんでした」 「計画出産のみ対応で、陣痛が先にきた場合には自然分娩をするという産院でした。①前日の15時入院②子宮口の開き具合を見て、バルーン挿入③バルーンが抜けて、夜中にも診察④当日9時に診察、開き具合で促進剤⑤10時に麻酔開始 分娩中の痛みは、ある程度残して出産を早めるというのがその産院の方針で、痛みが0ではなかったです。(第1子の産院は痛み0)いきむこともできて、下に降りてきている感覚や産み出す瞬間の感覚はあります。産後はその場で2時間ほど待機、その間に麻酔を抜きました。部屋に行くときはまだ麻酔が効いているので、車椅子です。麻酔がいつ切れたのかわかりませんが、夜には猛烈な後陣痛が……」 「陣痛が始まり、子宮口が半分以上開いてから麻酔を背中に打ちました。また、陣痛のタイミングでいきむので、痛みをまったく感じないレベルまでは痛みをカットしません。産み出した瞬間はずるりと体の中から大きなものが抜けていく感覚です。産後の処置は産後1日は麻酔を入れる際に入れた管はそのままで、産後2日目に管を抜きます。麻酔が切れるのは、だいたい麻酔を打った後、半日ほど過ぎてからでした」 「私の場合は陣痛は前の夜10時ごろから始まり、おしるしもありました。間隔は15分前後でばらつきもあり、まだ痛みも我慢できる範囲だったので、朝まで待ってから病院に連絡しました。病院で子宮口は2cmで、モニターをつけた結果そのまま入院することになりました。浣腸をして排便をしてから、お部屋にうつり、スクワットなどしているうちに、だんだん間隔が5分になり、痛みも強くなってきました。もう一度内診をして、4cmになっていたので、無痛分娩のための前準備として管を背中に入れる処置と人工破水の処置をしました。それから分娩室で痛みがどんどん強くなり、6〜7cmになり麻酔を入れてもらい、促進剤も入れてもらいました。それから暫くは陣痛のたびの痛み変わりませんでしたが、だんだん麻酔が効いて痛みが弱まってきました。先生がまた内診すると、もう全開で髪の毛が見えているとのことで、急いで出産の準備をして、いきみに入りました。いきみたい感覚もなく、おなかの張りに合わせてと言われても、麻酔が効いているせいかわからなくなってしまい、戸惑いました。でも言われるままいきんで、うまくできませんでしたが何度か目に赤ちゃんが出てきてくれて、おなかからいなくなったのはわかりました。そのときはまったく痛みはありませんでした。そのままおなかを押さえて胎盤を出したり、会陰切開したところの縫合をしたりしましたが、麻酔がまだ効いていて痛みは殆ど感じませんでした。私はいきみがうまくなかったため、赤ちゃんの心拍数が落ちたり持ち直したりして、最後は吸引してもらって、そのときに会陰切開もしたそうです。2時間はそのまま分娩室で過ごし、血圧や熱などを30分おきぐらいに計測してもらい、問題なかったのでお部屋に戻りました。麻酔はいつごろ切れたのかわかりませんが、特別酷い痛みも感じませんでした」 「出産日前日から入院し、その日は背中に麻酔用のカテーテルと、子宮内にメトロを入れて終了。翌朝の食事後から陣痛誘発剤を開始。(計画分娩ですが、誘発剤を入れてからの陣痛の進み方には個人差があるので、ここからは生まれるのが当日になるか翌日になるかはわからなかったです)。誘発剤を入れてから1時間後に陣痛を感じ始めました。自分の希望するタイミングで麻酔を開始してもらうので、陣痛開始から90分後くらいに痛みに我慢できなくなってきたため麻酔を入れてもらい、30分程で効き始め、そこからはまったく痛みがありませんでした。陣痛開始から8時間経っても子宮口が4cmしか開いていなかったので、出産は翌日になるかと思われました。しかしその1時間後には9cmになっており、破水もしたのですぐ分娩室に運ばれました。(痛みは感じませんが、陣痛自体はおなかの張りで自分でわかります)。分娩台に上がってから、助産師さんにいきみ方を教わり、陣痛に合わせていきんで20分後に出産。2回くらいいきんだところで会陰切開をされましたが、その痛みもまったくありませんでした。赤ちゃんが下りてきているときは、股の間に何かが挟まっているような感覚でした。産み出す瞬間は、ドゥルンッ! と出てくる感じがわかりました。産後はすぐ胎盤も出て来て、その後会陰を縫ってもらい、産後50分くらいで病室に戻りました。会陰切開の傷の痛み止めを飲んでいたので、麻酔がどのくらいで切れたかはわかりませんが、先生は大体1時間したら切れてくると言っていました。麻酔科医の先生は、麻酔開始から分娩室に入るまでは1時間おき、分娩室に入ってから産後まではずっとついていてくださいました」 「陣痛がマックスになってから麻酔を入れました。麻酔が効くまでに陣痛の大きな波は5,6回あったと思います。麻酔が効いた後は本当に痛みがなくなり、最後赤ちゃんが出てくるときに痛みを感じた程度です。麻酔がいつ切れたのかわからないほど体への負担はなく、数時間後に吐き気があったくらいです。とても楽でした」 「計画分娩だったので、前日にバルーンを6時間ほど入れて子宮口を開きやすくした。当日は朝から促進剤を入れ、生理痛ほどの痛みがきたところでカテーテルを入れる処置。麻酔導入。まったくの無痛でそれから子宮口が開くのを夫と話しながら待つ。携帯も普通に触れる。先生が破水させてくれて一気に進んで子宮口全開。助産師さんの合図でいきむ。先生がおなかに手を置き、ここを押し返すように! と言われてうまくいきめた。3回ほどで出てきた。へその緒が繋がっているまま赤ちゃんをゆっくり見られて感動。それから産後の処置。痛くないし感動で先生とお産について語りながら縫われる(笑)みんな無痛にしたらいいのにと思う(笑)そのまま3時間ほど休んだ」 「麻酔を待っていたら、破水して陣痛が来てしまいました。その後苦しんでいるところに麻酔の先生が来てしばらくして麻酔が効いてきました。それからしばらくはお昼を食べたりリラックスして過ごせました。分娩は時間がかかるかと思われたけれど、前もっていきむイメージトレーニングのおかげか、夕方には頭が見えてきました。痛みは感じないが股に何か詰まってる感覚が気持ち悪く早く出したかったです。その後は頑張っていきんでいたら思ったよりも早く出てきました。分娩が終わり、しばらくしてお昼に食べたものを全部吐きました。夜10時を回るころには麻酔も切れてきて痛みが出てきましたが、朝までは自分で残りの麻酔を打ちました。空腹で眠れませんでした。食べ物があれば食べられる状況でした。後陣痛はしばらく痛いし、無痛でも十分感じる痛みもたくさんありました」 基本的な流れは同じですが、各クリニック・病院の方針や設備によって少しずつ状況が違っているのが興味深いですね。麻酔を使ったとしても、やはり出産が大仕事なのは変わらない、命をかけて産み出しているのはどのような出産方法であっても同じなのだと改めて感じるエピソードばかりでした。 <調査概要>調査方法:ユーザーアンケート調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月03日妊娠中や産後は体調や体質が変化しやすいと言われています。筆者は便秘体質ではなかったのですが、妊娠・出産をきっかけに便秘がちになりました。便秘が続いて起こったのが切れ痔。出産後にこんなに苦しむことになるなんて……。 出産のいきみで痔に…出産の喜びと心地よい疲労感を味わったのもつかの間、産後トイレに行くと肛門に異変を感じました。「 ……ん? 何か出ている?」 と。トイレットペーパーごしにおそるおそる触ってみると、そこには今まで感じたことのないボコッとした腫れが! 「 女の人は出産すると痔になる」 と母から聞いていましたが、まさに痔になってしまったようです。それまでは排便時に少し切れたことはあっても、はっきりと腫れているのがわかるほどの痔は初めてだったので不安になったのを覚えています。 医者から薬を処方してもらうこれでは排便のときに痛そうだ、と心配した筆者は、回診に来た先生に痔になってしまったことを伝えました。先生はスムーズに便が出るように妊娠中や授乳中でも飲める薬を処方してくれて一安心。 排便の状態に合わせて飲む回数を減らしてもいいとのことでしたが、入院中は産後間もないということもあり、痔の症状が心配なので1日3回薬を服用していました。産後初めて排便したときは、いきんでも便が出ている感覚はなく、心配していた痛みもありませんでした。 便秘の悪化と排便時の苦しみ退院後は授乳で水分が不足しないように1日2リットル以上の水分を飲むようにしていましたが、便秘が良くなることがありませんでした。それなのになんとなく薬を飲み続けるのが自分の体にも母乳を飲む娘にも悪いような気がしてしまい、回数を控えめにしたところ、便秘はますますひどくなる一方に。排便がうまくいかずにトイレから20分以上出られないことや排便時に便器が真っ赤になるくらい出血してしまうこともあり、産後にこんなに苦しむとは思いませんでした。 産後の便秘と切れ痔は時間の経過によって治りましたが、今思うと処方された薬をきちんと飲めばよかったと思います。つらいときは病院で受診をするなどして体調を整えることが大切だと痛感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年05月02日近年、出産経験者の16%と約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっており、以前よりも一般的な分娩方法として認知度が上がってきています。ただ、事故報道の影響で悪いイメージを抱いている人も多く、なかには「無痛分娩を選んだ」と周囲に言えない人もいるようです。そのせいか、無痛分娩について詳しく知りたくても、なかなかママ視点で語られている情報が集まりません。 そこで今回は、無痛分娩の経験者の方に【無痛分娩でよかったこと・よくなかったこと】を聞いてみました! ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 出産前、無痛分娩を選んでよかったと思ったことは?まずは、出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に「選んでよかったな」と思った瞬間について聞いてみました。 「陣痛の痛みが和らいで産む直前まで穏やかに過ごすことができたこと」 「出産に対する恐怖が和らいだ」 「陣痛が楽になると聞いて、少しでも恐怖は軽減された」 「自分が落ち着いていられたので、上の子たちに安心して立ち会い出産させてあげられた。赤ちゃんが生まれる瞬間を実感できた(上の子たちのときは痛みとパニックで記憶が曖昧)」 「臨月に入っても心に余裕が持てたこと」 「計画出産だったので上の子たちの生活に合わせて出産できる」 「出産する日程が決まっていたので、家族が休みをとれた」 「どんな痛みだろうと想像したり、人から聞いたりして不安だらけになった。そこで病院を変え、自然分娩からいつでも無痛分娩・和痛分娩に変えられるスタイルをとってくださる先生のところへ転院しました。そこから出産への不安がすごーく軽減されました」 「出産に対するネガティブなモノが軽減された。初めての出産は痛みも何もかも想像つかなくて、無痛分娩決める前までは喜びはもちろんだけど恐怖もあった」 回答していただいたほとんどの人が「恐怖心が和らいだ」と言っています。心穏やかに毎日を過ごすことができるとおなかの赤ちゃんにとっても好影響ですね。また、無痛分娩を選び計画出産をする方も多く、「入院前に産後のいろいろな準備をすることができた」という声も多くありました。 出産前、無痛分娩を選ばなければよかったと思ったことは?続いて、同じく出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に、「やっぱり選ばなければよかったかも……」と思ってしまった瞬間について聞いてみました。 「家族がリスクについて懸念して、無痛分娩を選択することを快く思っていなかったこと」 「よくないニュースをみて、不安になった」 「周りの人で、無痛分娩は事故があるとか言われたりしたこと」 「人から『痛みを感じないと』と言われる」 「周りに無痛分娩を希望しているというと『危険やのに! みんな普通に産んでる』と非難されたこと」 「金銭面で高額になるので、自然にすべきだったかなと悩み続けた」 「痛みを経験してみたい気持ちも少しある」 「反対する親戚がいたこと。無痛分娩に対して無知で、否定的な人がいた」 「メディアの情報で母が不安がっていた」 「選べる病院が限定される」 「夫があまり労ってくれなかった」 「何度もこの選択は間違いじゃないのか悩んだ」 「世間の目が少しだけ気になった」 やはり、世間的にはまだ“おなかを痛めて赤ちゃんを産むもの”という風潮が強く根付いているようで、ご自身は納得して無痛分娩を選んでいても、周囲の人から反対されてしまうこともあるようです。あとは、自然分娩に比べてかかる費用が高額なので、金額を聞いてやるべきか悩んでしまう人も。 出産のとき、無痛分娩でよかったと感じた瞬間は?ここで言う“出産のとき”とは、陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程です。そのとき、ママが「無痛分娩、最高!」と感じた瞬間です。 「陣痛が痛くなく、落ち着いて出産できた」 「痛みがないので精神的な余裕があり旦那さんにもやさしく接することができた」 「わが子が生まれるのをちゃんと見届けられた」 「立ち会いの家族と談笑しながら、好きな音楽を聴きながら、落ち着いて出産できたこと。赤ちゃんとの対面もはっきりしっかり覚えている」 「陣痛の痛みがだんだんと下半身の方へ移動してるのが感じられるほど余裕があった。落ち着いて出産に挑めた」 「無痛分娩って痛みがまったくないのかと思いきや、ちゃんと麻酔の量を調整してくれて、赤ちゃんを産んだ感覚もあっていきめたことがよかった! 普通ならすごく痛い会陰切開も縫うときも痛くなかった」 「上の子たちも一緒に立ち会い家族全員で笑いながら出産できた!」 「余裕をもって出産ができたこと。夫や親と連絡を取り合うことができたこと」 「すぐに痛みがひいたし、終わりの見えないゴールに頑張ろうという気持ちになれた」 「やはり痛みが軽減され、冷静に出産に臨むことができたし、立ち会い出産で自分の酷い姿を夫に見せずに済んだのでよかった。麻酔を入れるまでは痛みで力が入ってしまい、おなかの赤ちゃんが危ないから緊急帝王切開になるかもと言われたが、麻酔を入れると私も冷静になることができ、赤ちゃんの状態も回復して経膣分娩できたのでよかった」 「1人目は普通分娩でただ痛くて訳がわからなかったけど、ちゃんと赤ちゃんが降りてきて出てくる感じを味わえた」 「分娩中もツイッターできるぐらいの余裕があった」 痛みを感じないことで、冷静に出産に向き合うことができるようです。とくに「笑顔で赤ちゃんを迎えられたのがよかった」という声が多くありました。また、陣痛の最中に食事を摂ることができたり、医師や助産師の指示をしっかり聞くことができるので結果的にスムーズな出産だったという方も多いようです。 出産のとき、無痛分娩にしなければよかったと感じた瞬間は?陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程で、今度は「もしかして無痛分娩じゃないほうがよかったかも……?」と思ってしまったエピソードを聞いてみました。 「足に力が入らずうまくいきめているのかわからなかった」 「出産に対する夫の感動が薄い」 「夫が平然としていて心配してくれなかったことくらいかな? 痛みはあるけど耐えられるくらいなので夫婦で笑い話とかしていて余裕がありすぎました」 「背中に針を刺すときが痛かった」 「おしっこが自分で出せなかった」 「計画分娩になるので費用がそれなりにかさむこと」 「麻酔が効いてから来た家族には、楽してる? と思われたような気がした」 「当然ながら勝手に動けないので、ずっとほぼ同じ体勢で腰が痛かったこと」 「背中のカテーテルが邪魔だったこと」 「麻酔の副作用で何回も吐いた」 ほとんどの回答が「特になし」だったのですが、お答えいただいた方の多くは「うまくいきめなかった」「夫の感動が薄い」「痛みを感じることもあった」という理由でした。なかでも、麻酔を注入するために事前におこなう処置が痛いという感想が多数。 出産後、無痛分娩をやってよかったと思ったことは?終わりよければすべてよし! 出産を終えてから退院までの数日間に振り返った、“無痛分娩のよいところ”とは? 「長時間の痛みに耐えなくてもよかったので、想像以上に疲れがありませんでした」 「会陰切開をしたけれどまったく痛みがなかったし、出産当日から面会に出歩けた」 「身体の負担が全然違い、入院中快適にゆったりと過ごせた」 「回復が早い」 「傷を縫っているとき、麻酔が効いていたので痛くなかった」 「歩いて病室まで帰れた」 「お産にかかった時間が短かったので、直後に自分の力で食事できるくらい体力が残っていたこと」 「出産直後でも疲れが軽く、赤ちゃんと過ごすのが楽しかった」 「痔持ちだったので無駄にいきむことなく出産でき、思ったより脱肛しなかった」 「最後まで痛みもなく出産によいイメージを残せたので、また2人目も出産したいと思えた」 「2時間後からは普通に食事も食べれたし、トイレにも行けたのでよかった」 「会陰の傷の痛みはありましたが、体力も残っていて、すぐに赤ちゃんと接することができたことです」 「変な筋肉痛がなかった」 無痛分娩のメリットの1つとして"身体への負担が少なく産後の回復が早い”と言われていますが、まさに翌日以降も身体が軽やかで、赤ちゃんとの時間を楽しく過ごせたという感想を寄せてくれている方が多くいました。 出産後、無痛分娩をやらなければよかったと思ったことは?対して、出産後の入院中に感じた無痛分娩への不満と不安についても伺いました。身体は楽だけど、意外なところで反動が……? 「いきむことが痛くなかったせいかわからないが、いぼ痔になってしまった。助産師さんにはいきむのがじょうずだったと言われたが、いきみすぎた?」 「痛み止めがきれて後陣痛がつらかった」 「無痛でなくとも体へのダメージはあるから動けると思い、無理をしてしまった」 「麻酔が切れたごろから激しい痛みがあり、なかなか寝れずにつらかった」 「麻酔の副作用で身体中がかゆくて大変でした」 「出費が痛いなと思った」 「回復がよく、動けるので、普通に生活していたらシャワー中に倒れた」 「麻酔の影響で、何度も嘔吐してしまった」 「費用がかかる。入院中のほかのお母さんたちから、なんで無痛選んだの? と何度も聞かれた」 「麻酔が切れたあと、足が勝手に動いて恐怖を感じた。気が動転して睡眠薬と安定剤を投与され、お産後4時間くらい眠っていたため、赤ちゃんをすぐに抱っこできなかったこと」 「夫のお母さんに無痛分娩にしたことを秘密にしなければならなかったこと(夫のお母さんは普通分娩じゃないとダメだというポリシーなので……)」 「心ない人には無痛と言うとおなか痛めてないんだと言われました」 「動ける分無理しすぎて、産褥熱を発症してしまいました」 「赤ちゃんの生まれたい気分のときではなく、促進剤を使うので大人の都合に合わせてしまったと思い、ちょっと申し訳なかったです」 「入院費の請求のときにブルーな気持ちになった」 出産中の回答と同じく「パパからの労いが少ない」「感動が薄い」といった回答がいくつか見られました。また、ここに掲載していない回答のなかには、あまりに産後がラクなので、気づかずに無理をして倒れてしまったという人も。痛みを感じないために、不調に気付きにくいのだとか。気をつけないといけませんね。 妊娠中〜出産〜産後まで、それぞれの瞬間に感じた無痛分娩の「よかったこと・よくなかったこと」いかがでしたでしょうか。物事には必ずメリットとデメリット両方の側面が存在します。特に“出産”という人生の大きな節目を迎えるための選択ですから、後悔したくないですよね。メリットだけではなくデメリットもしっかり知ったうえで、ご自身に適した方法を選んでくださいね。<調査概要>調査方法:ユーザーアンケート(各コメントは自由記述の回答から抜粋)調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月02日先輩ママから便利とよく聞く「バウンサー」。赤ちゃんが生まれる前や生まれたあとすぐに購入を検討する人も多いと思います。でも、実際にバウンサーが必要なのか、またどんなバウンサーを選べばいいのか悩みますよね。そこで、おすすめのバウンサーや選び方…
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子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々