結婚7年目で子どもがいない34歳の翔子。避妊しなければ子どもはすぐ授かれると思っていました。しかし、なかなか子どもを授かることができず、不妊治療を始めていました。経済的な理由と体の負担を考え、ステップアップ治療をしないと決めていたため、最後のチャンスと思い5回目の不妊治療を受けた翔子だったのですが、会社の後輩の妊娠報告に加え、義母からのプレッシャーなど、次第に妊娠への焦りと不安が募っていったのでした。その後、妊娠が確認できた翔子でしたが、病院での血液検査でHCGの数値が低いことが判明。医師からは「胎嚢が確認できない」と言われてしまいます。 さらに、子宮外妊娠の可能性があることに加え、残念ながら赤ちゃんが育たないという事態もあり得るといった説明を受けたのでした。 それから数日後、会社のトイレで出血をしてしまった翔子。慌てて病院を受診するのですが、「今回は残念ですが……」と医師から言葉を掛けられてしまいます。その事実にショックを受けた翔子は、“自分には母親になる資格がないのかもしれない”そんな風に考えるようになっていたのでした。 「子どもが欲しい」というささやかな願いが叶わず…©森脇葵/ビーグリー ©森脇葵/ビーグリー ©森脇葵/ビーグリー ©森脇葵/ビーグリー ©森脇葵/ビーグリー©森脇葵/ビーグリー ©森脇葵/ビーグリー©森脇葵/ビーグリー ©森脇葵/ビーグリー©森脇葵/ビーグリー 翔子が出社をすると、つわりがつらいと後輩が訴えてきました。 「5カ月過ぎれば軽くなるらしいし、もうちょっとの辛抱だよ」 「……妊娠したことない先輩に何がわかるんですか。そんなキレイごとどうでもいいです」 翔子は慰めの言葉をかけるのですが、それに対して後輩は反発してきました。 「大体なんで私ばっかりこんなつらい思いしなくちゃいけないんですか」 「私は子どもなんて欲しくなかったし、産みたくなんてなかったのに!」 「だったら……私にその子ちょうだいよ」 「世の中には子どもが欲しくてもできない人もいるんだよ。私みたいに望んでも望んでも何年治療しても授からない人もいるんだよ」 これまでに溜め込んでいた感情が、一気に爆発してしまいました。 その後、夫の姿を見つけた翔子は、思わず泣きついてしまいます。 「頑張るっていつまで!?これ以上何を頑張ればいいの!?」 「ただ子どもが欲しいと願ってるだけなのに、なんで私には叶わないの!?」 そう言い終わると、翔子はその場で泣き崩れてしまったのでした。 後輩と翔子の立場でそれぞれ主張は異なっていますが、どちらもつらい立場ですよね。心に余裕がないと、つい強い口調になってしまうことはあると思うのですが、不妊治療をしている翔子の立場からすると、後輩の「子どもなんてほしくなかった」という言葉を耳にするのは、かなりしんどかったのではないでしょうか。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター 森脇葵
2023年12月20日わが家には、小学生の娘と幼稚園児の息子がいます。もともとは子どもは2人欲しい、と思っていたのですが、子育てしていくうちに子どもたちのかわいさからいつしか、子どもは3人いてもいいなあと思うようになりました。けれど、結果的にわが家は子どもは2人、ということになったのです……。そのいきさつをお話しします。ずっと、子どもは2人が良いと思っていた私は3人きょうだいの末っ子です。実家は家族5人で住むには少し手狭だったので、19歳で引っ越しをするまでずっと、母と同じ部屋で寝ていました。自分の部屋がないことがずっと不満でした。 自分の周りにはたまたま2人きょうだいの子が多かったこと、また母はいつも忙しそうに「3人は大変」と言っていた記憶があったので、自分は将来は子どもは2人が良いな……と漠然と思っていました。一方、夫はお姉さんと2人姉弟。子どもは2人ぐらいがちょうど良い、と思っていたようです。 3人目が欲しいと思ったきっかけ私が住んでいる地域は比較的専業主婦のお母さんが多いこともあり、お子さんが多い家庭も多いようです。娘が通った幼稚園にも、お子さんが3人、4人いるお母さんたちが多く、みなさんパワフルなので、はじめは驚きました。 けれど、そんなお母さんたちがせわしないながらも幼稚園の委員をこなしていたり、お子さんたちそれぞれに習い事をさせていたり、毎日充実して楽しそうにキラキラと輝いて見えたのです。そんなお母さんたちのなかにいるうちに、憧れに似た気持ちを抱き、いつしか自分も3人目が欲しい、と思うようになりました。 2人目を不妊治療で授かったわが家3人目が欲しいと思うようになった理由はもう1つあります。わが家は2人目不妊で、息子は不妊治療の末授かりました。息子がおなかにいたとき、息子は双子でした。ですがバニシングツインで1人消えてしまったのです。 そのことがわかったときは本当にショックで悲しかったですが、それと同時に、お空に帰ってしまったその子をいつか絶対呼び戻したい! と強く思ったのです。 3人目が欲しいな、と言った私に夫は夫は仕事が多忙なので、息子が生まれる前から私はワンオペ育児でした。1人のときはなんとかなっていたのですが、子どもが2人になると余裕がなく、明らかに家の中は荒れ気味でした。でも、今はそれで仕方ない、と思っていたのです。そんな中、3人目を考えているということを夫に軽く伝えてみました。すると夫は目を丸くして、「3人目〜?」と驚いたような反応で、その反応にしばらく悩みましたが、やっぱり欲しい! と思った私は、今度は真剣に「3人目が欲しい」ということを伝えたのです。 すると夫はこう言いました。「どの口が言ってんの?」と。普段キツいことを言う夫ではないので、余計この言葉はグサッと刺さりました。それと同時に、それなら少し助けてくれてもいいのに……私たちの子どもなのに⋯⋯と悲しくなり、夫のことが他人に見えてしまいました。そしてそれ以上、3人目の話はできなくなってしまったのです。 幼稚園に入園したやんちゃな息子が、お友だちの弟や妹にやさしくしてあげているのを見たり、3人目を妊娠した友人の話を聞いたりすると、今でも3人目が欲しかったな、と思うことがあります。けれど、子どもを2人授かれたことも当たり前のことではありません。そのことに感謝をして、今目の前にいるかわいい2人の子どもたちに、しっかり目を向けていきたいと思います。 監修/助産師 松田玲子著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年11月12日約1年半の交際期間を経て、リノさんとカズヤは結婚。リノさんには持病があるため、身体への負担などを考えると子どもが欲しいとは思っていないということを交際前からカズヤに伝えていました。しかし、納得していたカズヤでしたが、周囲が出産ラッシュになると気持ちが変わっていきました。「周りに子持ちが増えても気持ちは変わらないのか」、「持病があっても頑張ってみよう」などと言い出したのです。妊娠や出産を実際に経験するのはリノさん本人であるのに、一緒に頑張れば何とかなるというカズヤの発言にリノさんはモヤモヤとしてしまいます。もう一度カズヤと話をしたのですが、リノさんの気持ちに寄り添う様子はなく、どうしたら子どもを産んでみようと思えるのか、どうしたら不安をなくせるのかと聞かれ、戸惑いが隠せないリノさん。さらにカズヤは……。無責任な発言を連発する夫に驚愕 カズヤと話し合いをしていて、妊娠や出産に対する考え方が全く違うと感じたリノさん。 カズヤは結婚をすれば子どもを産むのは当たり前、それが一般的な幸せであると考えているよう。 リノさんは、カズヤの望む幸せを叶えることができない後ろめたさを感じていました。 妊娠や出産はそれで終わりではなく、その先に子育てが待っています。 カズヤがどれくらい子育てのことを現実的に考えられているのかを確認するため「育児のこととかはどう考えてるの?」と聞いてみたリノさん。 すると……。 「そこはリノに育休取ってもらうなりなんなりしてもらってさ」 「言ってくれれば手伝うし!」 子どもが欲しいというのにもかかわらず、育児のことは自分に丸投げしようとしているカズヤの身勝手さに、リノさんは呆れてしまいました。 ◇◇◇ 妊娠出産、そして長く続く子育ては、夫婦で協力し合いながら乗り越えていかなければなりませんよね。それなのに、カズヤさんの「リノさんに育休取ってもらう」「言ってくれれば手伝う」という発言は他人事のよう……。リノさんが呆れてしまうのも無理はありません。夫婦間での妊娠出産、子育てに対する意識のズレや違いを正せるよう、きちんと話し合っていけると良いですね。このほか、にちゃんさんはさまざまなマンガをInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター にちゃん
2023年08月29日結婚して5年目のコメダさんは、共働きなのにまったく家事をしない夫に不満がありました。30代になり、周囲から子どもは? と聞かれる機会が増えたころ、将来の家族について考えるように。ある日、夫から上司との飲み会に顔を出してほしいと頼まれたコメダさん。皿洗いを1週間することを条件にしますが、夫は約束を守らないばかりか、半ば強制的にコメダさんを飲み会に連れ出しました。コメダさんは後輩になぜ結婚したのかと問われ、かつて自分も同じように思っていたことに気付きます。 別の日、社員旅行に参加する夫から駅まで送ってほしいと頼まれますが……。夫の無神経さに振り回され コメダさんは寝起きのまま車を出す羽目になり、さらにお気に入りのネックレスまで夫に壊されます。 コメダさんは不満を発散させるため、ひとりカラオケに行くことに。 そこでジュースをこぼして泣く子どもと、床を拭く母親、隣でスマホのゲームから手を離さない父親の光景を目にします。 コメダさんはこの光景を見て、子どもができたら自分たちも同じようになるだろうと思うのでした。 兄弟姉妹がたくさんいる家庭で生まれ育ったコメダさん。毎日家事と育児に追われる家族の姿を記憶しています。 しかし、どうしてもその表情が思い出せないのでした。 子どもがほしいと言いながら、コメダさんに身の回りの世話をすべて任せる夫。 仕事と夫婦2人分の家事だけでも大変なのに、そこに育児も加わるとなれば、コメダさんが子どもをためらうのも無理ありません。 夫には、コメダさんの現状をまず理解してほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター コメダ
2023年06月13日結婚をして、毎日を楽しく過ごす夫婦。お互い自由人が故に、子どもが欲しいと思えない私。反対に子どもが欲しい夫。少しずつ嫁の感情に変化が現れ、妊活を決意! しかし、そう簡単なものではなくて……。息子のトムを授かるまで何年もかかかって、プレッシャーの中で戦いながら不安定になりながらも、妊娠に対して前向きな気持ちになっていくまでのお話。 まだ子どもはいいと思っていたけれど… 当時の私は1人の時間、自由時間、友だちと遊ぶ時間、夫との時間がとにかく楽しくてたまりませんでした。「いつかは子ども欲しいなー」という気持ちはありましたが、それよりも今の楽しい状況を終わらせたくなかったんです! それと、何より出産に対しての恐怖心が大きかったです。 妊娠に対して少しは気持ちが傾いてはいたものの、本格的に妊活に踏み出そうとは思えずにいました。そんなときに実の姉に赤ちゃんが生まれ、生まれて間もない赤ちゃんを見にいったとき、なんとも言えない気持ちになりました。かわいいし弱々しくて、守ってあげたくなるような感じでした! それからというもの、「自分に赤ちゃんができたらどんな感じなんだろう」とか、「どんな子がきてくれるんだろう」と考えるようになったことで、妊娠に対して前向きに考えるようになりました。 著者:mocozo527歳男の子、4歳女の子、猫一匹、旦那さんと自由な家族で毎日楽しく過ごしています! Instagramやブログを中心に漫画やイラストを投稿しています。 現在は息子の出産までのお話を執筆中です。
2023年04月19日結婚してからすでに3年が経過した美咲と拓也。2人の間にまだ子どもはできず……。美咲は早く子どもを授かりたいと思う一方で、拓也はそこまで子どもが欲しいと思っておらず、2人の間には温度差が生じていたのでした。ある日、接待で遅くなり帰宅すると、「こんなに遅くなるなんて聞いてない」と一喝された拓也。 なかなか妊活に取り組めずイラ立ちを覚えた美咲は、激しく叱責するのでした。 怒りが止まらない妻を必死で説得すると? 「ちょっと待って!!今日はやめよ?! また今度!! ね?!」 「仕事終わりで疲れてるし、戦闘態勢になれな……」 すると、マムシドリンクをスッと取り出した美咲。 「気持ち的にそうなれない……というか……」 言葉を選びながら、断る理由を伝えた拓也。 すると、美咲は「子ども欲しくないの?」とひと言。 結婚してから今に至るまで、妊活を後回しにされていたことへの不満を吐き出したのでした。 ◇◇◇ 結婚してから3年が経っても、子どもができないことに悩んでいた美咲。自分は妊活をしたいにもかかわらず、夫に後回しにされ、それにこれまでずっと耐えてきたのだと思うと、かなりつらかったのではないでしょうか。夫が妊活に乗り気ではなかったのなら、「また明日」「また今度」などとうやむやな返事をするのではなく、はっきりと自分の気持ちを伝えたほうがよかったのかもしれないですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年03月17日わが家には、小学生の娘と幼稚園児の息子がいます。もともとは子どもは2人欲しい、と思っていたのですが、子育てしていくうちに子どもたちのかわいさからいつしか、子どもは3人いてもいいなあと思うようになりました。けれど、結果的にわが家は子どもは2人、ということになったのです……。そのいきさつをお話しします。ずっと、子どもは2人が良いと思っていた私は3人きょうだいの末っ子です。実家は家族5人で住むには少し手狭だったので、19歳で引っ越しをするまでずっと、母と同じ部屋で寝ていました。自分の部屋がないことがずっと不満でした。 自分の周りにはたまたま2人きょうだいの子が多かったこと、また母はいつも忙しそうに「3人は大変」と言っていた記憶があったので、自分は将来は子どもは2人が良いな……と漠然と思っていました。一方、夫はお姉さんと2人姉弟。子どもは2人ぐらいがちょうど良い、と思っていたようです。 3人目が欲しいと思ったきっかけ私が住んでいる地域は比較的専業主婦のお母さんが多いこともあり、お子さんが多い家庭も多いようです。娘が通った幼稚園にも、お子さんが3人、4人いるお母さんたちが多く、みなさんパワフルなので、はじめは驚きました。 けれど、そんなお母さんたちがせわしないながらも幼稚園の委員をこなしていたり、お子さんたちそれぞれに習い事をさせていたり、毎日充実して楽しそうにキラキラと輝いて見えたのです。そんなお母さんたちのなかにいるうちに、憧れに似た気持ちを抱き、いつしか自分も3人目が欲しい、と思うようになりました。 2人目を不妊治療で授かったわが家3人目が欲しいと思うようになった理由はもう1つあります。わが家は2人目不妊で、息子は不妊治療の末授かりました。息子がおなかにいたとき、息子は双子でした。ですがバニシングツインで1人消えてしまったのです。 そのことがわかったときは本当にショックで悲しかったですが、それと同時に、お空に帰ってしまったその子をいつか絶対呼び戻したい! と強く思ったのです。 3人目が欲しいな、と言った私に夫は夫は仕事が多忙なので、息子が生まれる前から私はワンオペ育児でした。1人のときはなんとかなっていたのですが、子どもが2人になると余裕がなく、明らかに家の中は荒れ気味でした。でも、今はそれで仕方ない、と思っていたのです。そんな中、3人目を考えているということを夫に軽く伝えてみました。すると夫は目を丸くして、「3人目〜?」と驚いたような反応で、その反応にしばらく悩みましたが、やっぱり欲しい! と思った私は、今度は真剣に「3人目が欲しい」ということを伝えたのです。 すると夫はこう言いました。「どの口が言ってんの?」と。普段キツいことを言う夫ではないので、余計この言葉はグサッと刺さりました。それと同時に、それなら少し助けてくれてもいいのに……私たちの子どもなのに⋯⋯と悲しくなり、夫のことが他人に見えてしまいました。そしてそれ以上、3人目の話はできなくなってしまったのです。 幼稚園に入園したやんちゃな息子が、お友だちの弟や妹にやさしくしてあげているのを見たり、3人目を妊娠した友人の話を聞いたりすると、今でも3人目が欲しかったな、と思うことがあります。けれど、子どもを2人授かれたことも当たり前のことではありません。そのことに感謝をして、今目の前にいるかわいい2人の子どもたちに、しっかり目を向けていきたいと思います。 監修/助産師 松田玲子著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年11月05日私には小学生と保育園児、2人の息子がいます。私はできればもう1人子どもが欲しいと考えているのですが、夫はあまり欲しくないようで……。夫の顔色をうかがいながらも妊活を続けてきました。そして今現在どのような状況かをお伝えします。 「3人目が欲しい」。夫とすれ違う気持ち私は現在7歳と4歳の男の子を育てています。下の子が保育園に通い始めたことで気持ちや時間に余裕ができ、もう1人子どもが欲しいと思うようになりました。そんな気持ちを夫に伝えてみたのですが、反対のようでした。 理由としては、経済的にそんなに余裕がないことや、夫の仕事が激務のため育児の負担が私ひとりにかかってしまうことが心配とのこと。それでも産みたい気持ちを伝えましたが、夫はなかなか頷いてくれませんでした。 あきらめようかと悩んでいたら…その後、夫からいい返事をもらえないまま半年が過ぎました。私はもう30歳を過ぎていることもあり、できるだけ早く産みたいという気持ちで焦っていました。もうあきらめるべきか悩みましたが、友人や母親に相談したところ「それで本当に後悔しないのか」「もう少し話し合うべき」とのアドバイスが。私自身も後悔するのは嫌だったので、もう一度、夫に強く自分の気持ちを伝えることにしました。 いざ妊活! でも夫は非協力的私は夫に「どうしてももう1人産みたい、自分に負担がかかっても大丈夫だから」と伝え、なんとか説得し、ついに了承の返事をもらうことができました。そしてやっと妊活をスタートすることができたのですが、そもそも夫は別に子どもが欲しいわけではないので、やはり協力的にはなってくれず……。 仕事で疲れている夫に「〇日、いいタイミングだからお願いできる?」と、毎月排卵日が近づくごとに夫の顔色を気にしながらお願いするようになりました。 夫の顔色をうかがうことに疲れてしまった夫の顔色を気にしながらも、なんとか妊活を続けてから1年。なかなか妊娠できないことと、夫の顔色を毎月うかがうことに私は疲れてしまっていました。特に夫が仕事で忙しい時期に排卵日が重なってしまうと「疲れてるって言ってるのになんでわからないんだ!」と怒鳴られてしまうことも。 子どもが欲しい気持ちはまだ強く残っているものの、夫の顔色をうかがいながら妊活を続けることに限界を感じ始めました。その後、さらに半年間なんとか妊活を続けていましたが結局妊娠できず……。今ももう1人子どもが欲しいという気持ちはありますが、しばらく妊活はお休みすること決めました。 妊娠はやはり夫の協力がないと難しいもの。妊娠できずつらい思いをしても励ましてもらえるわけではないので、自分だけが子どもを望んでいる状態での妊活はきついものがありました。いつか夫とともに妊活できるタイミングがきたときに頑張れるよう、今は心を休ませておきたいと思っています。 監修/助産師REIKO作画/キヨ著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2022年06月30日わが家には、小学生の娘と幼稚園児の息子がいます。もともとは子どもは2人欲しい、と思っていたのですが、子育てしていくうちに子どもたちのかわいさからいつしか、子どもは3人いてもいいなあと思うようになりました。けれど、結果的にわが家は子どもは2人、ということになったのです……。そのいきさつをお話しします。ずっと、子どもは2人が良いと思っていた私は3人きょうだいの末っ子です。実家は家族5人で住むには少し手狭だったので、19歳で引っ越しをするまでずっと、母と同じ部屋で寝ていました。自分の部屋がないことがずっと不満でした。 自分の周りにはたまたま2人きょうだいの子が多かったこと、また母はいつも忙しそうに「3人は大変」と言っていた記憶があったので、自分は将来は子どもは2人が良いな……と漠然と思っていました。一方、夫はお姉さんと2人姉弟。子どもは2人くらいがちょうど良い、と思っていたようです。 3人目が欲しいと思ったきっかけ私が住んでいる地域は比較的専業主婦のお母さんが多いこともあり、お子さんが多い家庭も多いようです。娘が通った幼稚園にも、お子さんが3人、4人いるお母さんたちが多く、みなさんパワフルなので、はじめは驚きました。 けれど、そんなお母さんたちがせわしないながらも幼稚園の委員をこなしていたり、お子さんたちそれぞれに習い事をさせていたり、毎日充実して楽しそうにキラキラと輝いて見えたのです。そんなお母さんたちのなかにいるうちに、憧れに似た気持ちを抱き、いつしか自分も3人目が欲しい、と思うようになりました。 2人目を不妊治療で授かったわが家3人目が欲しいと思うようになった理由はもう1つあります。わが家は2人目不妊で、息子は不妊治療の末授かりました。息子がおなかにいたとき、息子は双子でした。ですがバニシングツインで1人消えてしまったのです。 そのことがわかったときは本当にショックで悲しかったですが、それと同時に、お空に帰ってしまったその子をいつか絶対呼び戻したい!と強く思ったのです。 3人目が欲しいな、と言った私に夫は夫は仕事が多忙なので、息子が生まれる前から私はワンオペ育児でした。1人のときはなんとかなっていたのですが、子どもが2人になると余裕がなく、明らかに家の中は荒れ気味でした。でも、今はそれで仕方ない、と思っていたのです。そんななか、3人目を考えているということを夫に軽く伝えてみました。すると夫は目を丸くして、「3人目〜?」と驚いたような反応で、その反応にしばらく悩みましたが、やっぱり欲しい!と思った私は、今度は真剣に「3人目が欲しい」ということを伝えたのです。 すると夫はこう言いました。「どの口が言ってんの?」。普段キツいことを言う夫ではないので、余計この言葉はグサッと刺さりました。それと同時に、それなら少し助けてくれてもいいのに……私たちの子どもなのに⋯⋯と悲しくなり、夫のことが他人に見えてしまいました。そしてそれ以上、3人目の話はできなくなってしまったのです。 幼稚園に入園したやんちゃな息子が、お友だちの弟や妹にやさしくしてあげているのを見たり、3人目を妊娠した友人の話を聞いたりすると、今でも3人目が欲しかったな、と思うことがあります。けれど、子どもを2人授かれたことも当たり前のことではありません。そのことに感謝をして、今目の前にいるかわいい2人の子どもたちに、しっかり目を向けていきたいと思います。 監修/助産師REIKO著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年02月16日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。わが家のフリッツ君はもうすぐ4歳。ピークの頃ほどのイヤイヤはなくなってきましたが、まだまだワガママを言いたいお年頃。彼のよくあるワガママはと言うと……。定番(!?)の、こういう系のワガママです(笑)。かわいいわが子の望みはかなえてあげたいところですが、本人のためを思うとやりたい放題にさせるわけにはいきません。しかし、頭ごなしに「もう食べたでしょ!ダメ!」「もう時間だから帰らなきゃダメ!と言ったところで、ただヒートアップするだけ……。そんなわけで、わが家ではこんな方法を採り入れています。それがどんなものかと言いますと……。まずは、わが子がおやつをもっと欲しがったとき。ここでは言われたとおり、追加でさらっとあげちゃいます。しかし、ここで満足してくれる子はそれでいいのですが、わが子はここから「もっとちょうだい!」と続きがち。だから……。わが子の「もっとちょうだい」よりも先に、こっちから「もうちょっと食べちゃう?」と提案します。すると、あくまでわが子の場合ですが……。「もうダメよ」と言われたら欲しくなるのに、「もっとあげるよ」と言われると別に欲しくなくなるみたいなのです(笑)。追加であげちゃう分も考慮して、最初にあげるおやつをちょっと少なめにしておくのもポイント。さらに、公園などでもっと遊びたかった場合はどうするかと言うと……。こちらも、言われたとおりに「じゃあ最後に〇〇していいよ」とワガママを受け入れます。ただ、おやつの例と同じで、ここからさらに「もっと〇〇もしたい!」となりがち。なので……。こちらから「もっと遊んじゃおっか」と逆に促してみます。すると……。やっぱり「帰らなきゃダメよ!」と急かされると遊びたくなるのに、「もっと遊ぼっか」と言われると「もういいや」となるみたいです(笑)。こちらも、追加で遊ぶ分を考慮して、帰りたい時間から少し早めに声をかけるようにしています。子どもの数だけ個性がありますから、すべての子供たちに通用する方法ではないと思いますが……。少なくとも、わが家では効果抜群! もし子どものおねだりに困っているママさんがいらっしゃいましたら、よければ試してみてください!
2022年02月01日12月に入り、クリスマスプレゼントを準備し始めているのではないでしょうか。ご家庭ごとの方針があるかと思いますが、お父さんお母さんからお子さんが欲しい商品を贈るご家庭も多いかと思います。毎年プレゼントを何にしようか悩む親御さんも少なくないですよね。お子さんにリサーチしようとしても上手く交わされたりすることもあるでしょう。そこで今回、シンキングサッカースクールユーカリが丘校に協力してもらい、子どもたちがクリスマスプレゼントに欲しいサッカーのグッズは何かを聞いてみました。回答が多かった上位5つをご紹介しますので、サッカー少年たちのリアルに欲しいもの、ぜひ参考にしてください。E-3ショップで購入できるアイテムもあるのでご覧いただけますと幸いです。ただいま年に一度の感謝祭開催中です!一部商品がとってもお得になっておりますのでぜひご覧ください。ただいま年に一度の感謝祭セール開催中!>>【クリスマスに欲しいものTOP5】1.サッカーボール2.サッカーシューズ3.サッカーゲーム(任天堂switchなど)4.自主練用グッズ(コーン、マーカーなど)5.サッカーゴールその他:滑り止めがついた手袋、GK手袋、サッカーバッグ子どもたちの回答で一番多かったのは「サッカーボール」。具体的には、「今使っているのが古くなった」「今のボールがパンクした」「新しいボールが欲しい」「デザインがカッコいいのでW杯仕様のボールが欲しい」などの理由で新しいサッカーボールが欲しいという声が回答者の約半数から聞かれました。最近はたくさんのメーカーから販売されているので、デザインやカラーなど自分のお気に入りの一球が欲しいようです。上記以外の回答としては、低学年から「まだ自分のボールを持ってない」という声や、高学年からは「リフティング練習用の小さめのボールが欲しい」という回答がありました。次いで多かった「サッカーシューズ」には、「サイズが小さくなった」「かかとが痛いから(足に合ってない)」「カッコいい色のシューズが欲しい」との回答がありました。サッカーをするうえで欠かせない、トレーニングシューズ、スパイク。こちらも様々なメーカーからいろんなモデルが出ていますが、デザインだけでなくフィット感も大事にしてお子さんのサッカー熱が高まる一足を贈ってはいかがでしょうか。子どもたちが大好きな「ゲーム」も、クリスマスプレゼントに欲しいものとして挙げる子も多かったです。「Nintendo Switchがいい!」という具体的な回答も。ほかには、自主練で使えるアイテムが欲しいという声も。「冬休みの自主練で使えるコーン、マーカー」「自主練で使えるサッカーゴール」などの回答が寄せられました。サッカーボールやゴール、自主練アイテムなどE-3ショップで購入できるアイテムもありますので、ぜひ参考にしてみてください。▼ただいま年に一度の感謝祭開催中!テクダマ入荷するとすぐに完売になってしまうサッカー上達専用ボール「テクダマ」。サッカーが上手くなるためには、技術、戦術の理解とともに、ボールを自在にコントロールするスキルを身に着けること。グラウンドは平坦なところばかりではありません。イレギュラーなバウンドをしたり、バランスを崩しながらもボールをコントロールする場面もたくさんあります。そういった時に必要な「調整力」。これこそが本当にうまい選手が身に着けているもの。脳からの指令伝達を身体が実行できる力が大事なのです。そういった神経経路が鍛えられる仕組みのテクダマなら、普段の練習の中で使っているだけで自然と調整力を習得できるのです。また「うちは運動神経内から無理」と思っている親御さんもこのボールを使うことで、イレギュラーバウンドへの対応などに慣れ、試合で使えるボールコントロールが身につくので、ぜひお子さんにプレゼントしてみてはどうでしょうか。テクダマの詳細、購入はこちら>>アルファゴール自宅でシュート練習!Jリーグ25チームが導入するゴール感覚を研ぎ澄ますミニゴールでシュート力を磨く。日本サッカーの長年の課題「シュート力」。少年サッカーの練習では簡易的なゴールを使うこともありますが、素材によってはシュートの跳ね返りが返ってこないのでセカンドボールを拾う意識などが身につきづらいという側面があります。軽くて安全なアルミ製でできたこのアルファゴールは、思いっきりシュートしてもボールがしっかりリバウンドするので、シューター以外の選手もゴールを意識してトレーニングすることができます。遊びの場面でもそのような意識をもって繰り返すことで、自然とゴールへの意識が定着していくもの。10秒で簡単に組み立てられてしまう時もコンパクト。ベガルタ仙台のトップチームが採用しシュート練習などに使われています。また、川崎フロンターレやモンテディオ山形などのスクールにも導入。サイズもバリエーションがあるので、クリスマスプレゼントだけでなく卒団記念の贈り物などにもピッタリです。アルファゴールのサイズ各種詳細、購入はこちら>>メトリクスフォームJリーグの下部組織も導入!1分乗るだけで「体幹」にスイッチが入る魔法のマット。運動神経と関係性が深いと言われている、体幹(インナーマッスル)の一部である【ローカル筋(体幹深層筋)】を活性化させるトレーニング&リハビリマットです。アジリティトレーニング「タニラダー」の開発者でもある谷真一郎コーチも太鼓判。指導しているヴァンフォーレ甲府アカデミーも全面導入。ローカル筋が活性化すると、身体の土台・軸の安定、コンタクトプレー強化、姿勢の安定、怪我防止などにいい影響を与えるので、お子さんの姿勢が気になる方、当たり負けしない体の強さが欲しい方は、ぜひお求めください。エクササイズ動画が視聴できるQRコード同封なので、普段トレーニングをしなくてやり方が分からない親御さんも安心です。動画を見ながらお子さんに教えてあげられます。メトリクスフォームの詳細、購入はこちら>>ただいま年に一度の感謝祭セール開催中!>>KENGOアカデミー背が低くても、足が遅くてもサッカーがうまくなる45のアイデア。中村憲剛選手が映像で解説してくれるDVD「KENGOアカデミー」でサッカー脳を高めるサポートをしてあげませんか。中盤、ボランチを任されているけど、どう動けばいいかわからない。試合中何を見ていつパスを出すの?といった選手が抱える悩みに、中村憲剛選手が解説。Jリーグ屈指のサッカー脳を持つ中村選手の解説で、動き方、判断するタイミングなどサッカーに必要な知識を身に着けることができます。中学入学時の身長は136cm、周囲の対格差で挫折を感じサッカーから離れた時期もあったけど、考える力を武器に大きな選手と戦う方法を身に着けてきたという中村選手が自身の経験をもとに積み重ねてきた、サッカーがうまくなるためのアイデアが詰まっています。シンプルパッケージとなりお求め安くなりました。この機会にぜひ。KENGOアカデミーの詳細、購入はこちら>>タニラダー週1の練習で早くなる!サッカー選手2万人以上が実践したスピードアップトレーニングの決定版「タニラダー」で、お子さんの走るスピードを高めてあげませんか。「足が速くなりたい」は昔も今も、多くの小学生の願望ですよね。足が遅いのには理由があります。速く走るための基本のき、「正しい姿勢」「正しい身体の動かし方」を身につけるところから始められるベーシックから、ボールのある動きを伴うアドバンストまでご用意しております。たった4マスだからこそ速さに必要な要素が身に付きやすい。長すぎるラダーは足元を見てしまったり、終盤姿勢が崩れたりして正しい「速さ」が身につかない。タニラダーは速さを習得するための要素がギュッと詰まったトレーニングアイテムなのです。単純に走るのは速いけど、サッカーの試合になるとぎこちない、切り返しについていけない、などもタニラダーのトレーニングで解消できます。速くなりたい、動きをよくしたいお子さんにおすすめです。タニラダーベーシックの詳細、購入はこちら>>フレックスクッションドリブラーの生命線、股関節の可動域を広げる話題のストレッチツール「フレックスクッション」。あなたのお子さんは身体は柔らかいほうですか?最近は身体が固い子どもたちも増えているようです。身体が固いのはケガにもつながりやすいので、柔軟性はできれば小学生年代から注意したいもの。ストレッチで可動域を広げることでパフォーマンスアップにも繋がります。ですが、正しい姿勢で行わないとストレッチの効果も得られません。骨盤の向きを~と言われてもピンとこない子どもたちも、このクッションを使えば座るだけで正しい姿勢で効果的に体を伸ばすことができます。日本やヨーロッパの強豪25チームに採用され、練習や試合後のコンディショニングに取り入れられている「フレックスクッション」でコンディショニングのサポートを。お子さんだけでなく親御さんも使って一緒に楽しんでください。フレックスクッションの詳細、購入はこちら>>リバウンドボード一人でもトラップやパス、ワンツーのトレーニングができる壁打ち練習アイテム「リバウンドボード」。複数人で練習するほうが試合に近い状況なのはわかっているけど、近所の友達はサッカーしないし、兄弟姉妹も自主練に付き合えない、など様々な事情で一人で練習できるアイテムが欲しい、という親御さんは多いもの。このリバウンドボードを使えば、パスを出してパスを受ける練習ができます。ひとりでも2人で行うプレーの練習が可能になるリバウンドボードで実戦的な動きを身につけることができます。簡単に持ち運べ、上下を逆に設置すれば初心者・低学年が苦手な「浮き球」を返してくれるので恐怖心克服とトラップの練習にも。住宅事情により自宅の壁にボールを打たれるのはちょっと困る、という親御さんたちにもおすすめしたい商品です。リバウンドボードの使い方例、購入はこちら>>ただいま年に一度の感謝祭セール開催中!>>
2021年12月07日私には小学生と保育園児、2人の息子がいます。私はできればもう1人子どもが欲しいと考えているのですが、夫はあまり欲しくないようで……。夫の顔色をうかがいながらも妊活を続けてきました。そして今現在どのような状況かをお伝えします。 「3人目が欲しい」。夫とすれ違う気持ち私は現在7歳と4歳の男の子を育てています。下の子が保育園に通い始めたことで気持ちや時間に余裕ができ、もう1人子どもが欲しいと思うようになりました。そんな気持ちを夫に伝えてみたのですが、反対のようでした。 理由としては、経済的にそんなに余裕がないことや、夫の仕事が激務のため育児の負担が私ひとりにかかってしまうことが心配とのこと。それでも産みたい気持ちを伝えましたが、夫はなかなか頷いてくれませんでした。 あきらめようかと悩んでいたら…その後、夫からいい返事をもらえないまま半年が過ぎました。私はもう30歳を過ぎていることもあり、できるだけ早く産みたいという気持ちで焦っていました。もうあきらめるべきか悩みましたが、友人や母親に相談したところ「それで本当に後悔しないのか」「もう少し話し合うべき」とのアドバイスが。私自身も後悔するのは嫌だったので、もう一度、夫に強く自分の気持ちを伝えることにしました。 いざ妊活! でも夫は非協力的私は夫に「どうしてももう1人産みたい、自分に負担がかかっても大丈夫だから」と伝え、なんとか説得し、ついに了承の返事をもらうことができました。そしてやっと妊活をスタートすることができたのですが、そもそも夫は別に子どもが欲しいわけではないので、やはり協力的にはなってくれず……。 仕事で疲れている夫に「〇日、いいタイミングだからお願いできる?」と、毎月排卵日が近づくごとに夫の顔色を気にしながらお願いするようになりました。 夫の顔色をうかがうことに疲れてしまった夫の顔色を気にしながらも、なんとか妊活を続けてから1年。なかなか妊娠できないことと、夫の顔色を毎月うかがうことに私は疲れてしまっていました。特に夫が仕事で忙しい時期に排卵日が重なってしまうと「疲れてるって言ってるのになんでわからないんだ!」と怒鳴られてしまうことも。 子どもが欲しい気持ちはまだ強く残っているものの、夫の顔色をうかがいながら妊活を続けることに限界を感じ始めました。その後、さらに半年間なんとか妊活を続けていましたが結局妊娠できず……。今ももう1人子どもが欲しいという気持ちはありますが、しばらく妊活はお休みすること決めました。 妊娠はやはり夫の協力がないと難しいもの。妊娠できずつらい思いをしても励ましてもらえるわけではないので、自分だけが子どもを望んでいる状態での妊活はきついものがありました。いつか夫とともに妊活できるタイミングがきたときに頑張れるよう、今は心を休ませておきたいと思っています。 監修/助産師REIKO作画/キヨ著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2021年06月30日こんにちは!姉妹を育児中の雨と申します!産後クライシス…私は長女のとき産前産後ともに夫のことが大嫌いになってしまいました。私は妊娠中から辛いのに、なんで夫は分かってくれないの?出産後、私は変わったのに、なんで夫は変わらないの?長女を妊娠中だったあの時から、現在に至るまでのことを綴ります。■子どもをもつことに不安な私と、早く子どもが欲しい夫夫婦の意見が食い違い、子どもをもつ決心がつくまでたくさん話し合いを重ねました。「俺も育児する、2人で頑張ろう」という夫の言葉を信じていたのに…。現実は違いました。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年02月20日前回 のあらすじパニック障害を発症する原因はいろいろあるようですが、私の場合は‥この二週間の間は、とにかく休むことが大事とのことで…とにかくのんびりダラダラ、穏やかな気持ちでなるべく過ごすことを心掛けました。休息をしたことで、発症時の全く動けない体はだいぶ良くなり、爆発しそうだった心臓も通常にもどりました。ありがたいことに私にはこうして理解のある配偶者がいてくれましたが、1人でパニック障害を抱えている人たちのことを考えました。外へ行くにも誰かが一緒でないと本当に不安になるので、助けがない人たちはどんなに苦労をしているのだろう…それを考えるととても辛い気持ちになりました…。抗うつ薬は今は一錠(25mg)を飲んでいたのですが、薬の増量をすることに。それを聞いて…そう、結婚前から思っていた事。「なるべく早く子どもが欲しい」しかし新婚早々、それが難しくなったことがずっと心の重しになっていました。でも子どもは焦ってでも、なるべく早く欲しい…!早くパニック障害を治して子どもが欲しい…!主治医の先生の答えは…半年…それは、人によっては長いと感じる時間ではないのかもしれないけれど、この時の私はやはり落ち込みました。もちろん苦しいパニック障害を治すことが先ですが、それと同時に子どもも欲しい…。もっと私が若く20代前半くらいだったらこんなに焦ることもなかったのだろうか…と思ったのですが、パニック障害の発症の時期と、子どもが欲しい時期が被ってしまいました。ですが、この時は「まあ薬飲んで寝てさっさと治そう!」くらいにしか思っていませんでした。しかし現実はそう甘くもなく…。今日は体調もいいから、外食にチャレンジしよう!→ご飯待ちの時に発作車なら買い物に行けそう!→ショッピングモール目前に発作この時は、目の前なのになぜ…? と自分でも理解ができないのと歯がゆい思いでかなり落ち込んでいました。次回に続く『パニック障害とは』理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、手足の震えといった発作が起こり、そして発作が繰り返されることで、発作に襲われることに対する不安を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまう症状です。本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。
2020年11月16日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。今回はもうすぐ3歳になる子どもに奮発して買ったものがテーマ。その結果と言うと……。このご時世ですので、現在お出かけを自粛しております。とはいえ、遊び盛りの子どもを室内に閉じ込めておけるわけもなく、人が少ない時間を選んで近所の公園で遊ぶ毎日です。これを機会に奮発して、子どもが欲しがっていた「ストライダー」を購入しました。 息子はピカピカの車体にはじめは目を輝かせていたのですが、いざ乗ってみるとなかなか思うようにいかず、集中していたのはほんの数分……。練習ぎらいは親の血なのでしょうか、無理やり乗せ続けるわけにもいかずに帰宅。 空のペットボトルや、お菓子の空き箱などでは長い時間遊ぶのですが、こちらが気合を入れたおもちゃではこのありさま。少しずつ練習してくれるといいなぁ……。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2020年05月29日こんにちは! おにぎり2525です~もうすぐ息子の誕生日なんですが、ちょっと悩んでいるです!■「わが子が欲しいもの」と「親が与えたいもの」悩みの内容は・・・予算もばっちり。買うのにも苦労しないゲーム。息子がほしい物をあげるのは簡単なんですが…もうすぐ息子も小学生ですし、そろそろ自転車に触れさせてあげたい!!あと、長年使えるものを買いたい!ゲームだとすぐ飽きそうだし…でもわたし、思い出したんです。自分が小さい頃のことを… ■やっぱり欲しいものをもらいたかった…親の予算の関係なのか? 「わたしにはそのおもちゃはまだ早い!」という親の判断だったのか?細かいことは覚えていないんですが、私の欲しかったおもちゃは買ってもらえず、実際に親からもらったプレゼントに対して不満を感じたことはよーーーーく覚えています(笑)プレゼントは相手が欲しいものをあげるのが1番ですよね。(わたしみたいにずっと覚えられてるのもね…笑)今年はどんな喜ぶ顔が見れるか楽しみです!!
2020年05月15日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、はじめまして、でっかいおっさんです。保育士、僧侶、親などなどこれまで、経験したことを元に、ウーマンエキサイトの読者のみなさんのお悩みや相談に答えていく連載です。<前回の相談>中学2年生の息子の人見知りが激しく自分から会話に入って行く事ができないようです。本人も変わりたいけど変われず悩んでいます。どうしたらよいでしょうか?それではさっそく、今日の相談についてお話ししたいと思います。相談内容:私は妊娠、出産、育児が怖いです。なぜかというと、雑誌の記事や漫画、Twitterなどで妊娠、出産、そして育児のデメリットや怖い部分、嫌な部分をたくさん見てきたからです。なぜ子どもを産まないといけないのかネガティブなイメージしかなく怖いです。将来的に子どもが欲しいと思えるのでしょうか。◆おっさんからの回答ど~も~、でっかいおっさんです。妊娠、出産、育児について、雑誌の記事や漫画、Twitterなど読むと本当に大変なイメージですよね。おっさんも5人の子どもを育てていますが、本当に大変です。なにが大変かというと、まず結婚することで独身時代よりは自分の時間が減ります。そこに子どもが生まれると、さらに自分の時間が夫婦ともに削られていきますし、子どもの数が増えるともっともっと自分の時間が削られていきます。自分の時間が極端に減るんです。父親のおっさんでも時間が減るのですから、母親はもっともっと減ります。そして、お金もかかります。おむつ代、ミルク代、それに働くためには保育園に入れないといけないので、保育料もかかります。おはずかしながら、小学校は"義務教育なので無料だろう"と思っていましたが…少しお金がかかります。親の時間は削られる、お金はかかる、もはや何のメリットがあるのかとふと思ってしまいます(笑)おっさんは、無理に子どもを産み育てる必要はないと思っています。怖いと思っているうちは、できるだけ自分が納得いくまで待つのが良いと思います。(妊娠出産の適齢期はあるので、それについて考える必要はありますが)もし今パートナーがいるのであれば、子どもを欲しいと思っていないことを伝え、何を怖いと思っているのか、話し合えるといいと思います。漠然した怖さは、何が怖いのかということを突き止めることで解決するかもしれません。そしてもし、怖いという気持ちがなくなり『子どもが欲しい』と思えれば、そのときに…でいいと思います。子どもを産まないといけないのか…への回答は繰り返しになりますが「無理して産まなくてよい」です。雑誌の記事や漫画、Twitterには、ネガティブなことが書かれていることもありますが、それだけが出産と子育ての全部ではありません。おっさんは『子育ては大変やで ほんまに大変やけど…、この子たちのいない人生は考えられない、産まれてきてくれてありがとう』と思っています。そして、そう思えるだけの何かが「子どもを授かり育てることの中にはある」と、おっさんは思っています。でっかいおっさんより
2020年02月15日家庭によってさまざまな事情があると思いますが「子どもは何人欲しいか」という問いには、多くの家族が向き合っていることでしょう。ママ向け情報サイト「ママスタジアム」を運営する株式会社インタースペースでは、現在子育てをしているママ539人を対象としたアンケート調査を実施。ひとりっ子をもつママ191人、複数の子をもつママ348人それぞれのアンケート結果から、日本の子育て事情のリアルが浮き彫りになりました。■ 理想の子どもの人数は平均2.6人!アンケートではまず、理想の子どもの人数を聞きました。すると8割以上が「2人」もしくは「3人」と回答。そして「1人」と回答したのは、わずか5.8%にとどまりました。アンケート対象者の30%以上がひとりっ子ママであることを考えると、理想としてはもう1人子どもが欲しい考えている人が多いことがうかがえます。また、子どもが3人以上のママになると、実数よりも理想の子ども人数の平均値が下回ったことから、3人以上をもつママの多くは「子どもは3人で十分」と考える傾向が見られました。次に、現在ひとりっ子を育てており、かつ今後も子どもは1人を予定している、もしくは希望しているママ67人にその理由を聞くと、半数以上が「2人以上育てる経済的余裕がないから」と回答。子どもはもう1人欲しいけれども、現実的なお金の厳しさから諦めるしかないと考えている人が多いようです。年齢的なことや体力の理由も上位にきた一方で、特筆すべきなのは「1人に愛情を注ぎたいから」(38.8%)という理由も多くあがったこと。子どもが2人以上となると、専業主婦だろうと働くママであろうと物理的にそれぞれの子どもに多くの時間を割くことは難しくなってきます。もしかしたら自身も複数きょうだいで育ち、幼い頃から親が日々忙しそうにしていたり、時間のかけられ方が他のきょうだいとは違うと感じていたのかもしれません。「1人に愛情を注ぎたいから」と回答した人が多かったのは、自分とは違って子どもには寂しい思いをさせたくないと考えているママが多いのではないか、とも予想されます。■ 「ひとりっ子」と「きょうだい」育てる上でのメリットは?次に、ひとりっ子をもつママと複数の子をもつママに、それぞれのメリットを聞いてみました。ひとりっ子ママは「100%子どもに寄り添える」「時間も愛情もお金もかけられる」「微妙な変化に気づける」など、愛情も時間もお金も1人に注げることをメリットにあげています。また「1人の時間がもちやすいし、一緒に出かけるのも楽」「精神的にも経済的にもゆとりがあるので、子どもに優しくなれる」という回答も。自分の時間の確保や育てやすさというゆとりが、何よりのメリットだと考えている人も多いようです。一方、複数子ママは、きょうだいで喧嘩したり遊んだりする中で「優しさや忍耐力がつく」「社会性が身につく」「支え合える」など、子ども同士で成長し合えることをメリットとしてあげました。また「きょうだいで遊んでくれるので息抜きがしやすい」というコメントも。ママの負担という面から見ると、それぞれどちらも自分の状況をポジティブに捉えようとしていることが見受けられました。続いて、ひとりっ子ママに「ひとりっ子を育てる上で心掛けてきたこと」を調査。すると「お友達と遊ぶ機会をたくさんつくる」(51.3%)、「活動や習い事に積極的に参加させる」(38.7%)、「園に早めに通わせる」(35.1%)など、社会性を身につけさせる心掛けをあげている人が多くいました。先ほどの回答で複数子ママからあがったきょうだいがいるメリットを、ひとりっ子のデメリットにならないようにカバーする姿勢が見られます。また「わがままを聞きすぎない」(48.7%)、「甘えさせすぎない」(36.6%)という回答もありました。ひとりっ子のデメリットでも「わがままに育ったり、自己中心的になりそう」「親が子を構い過ぎて過保護になりがち」という回答があったことからも、ひとりっ子ママは子どもと1対1でしっかり向き合いつつも、いかに甘やかさないかという点を気にしていることがうかがえます。■ 不公平さや接し方の差…心掛けていても難しいきょうだい育児複数の子どもをもつママにも同じように、心掛けてきたこととデメリットを聞きました。心掛けてきたことについては「不公平にならないように」(58.6%)、「それぞれの希望や主張を尊重する」(51.7%)、「兄弟姉妹のトラブルには公平な立場で介入する」(45.4%)など、子どもたちに不平不満を感じさせないように気をつけている人が多いことが分かります。デメリットを聞いても「どうしても下の子優先になってしまう」「上の子に我慢させてしまう」「平等に愛情が届いているか心配」といった声が目立ち、やはり心掛けていても平等に対する難しさは感じているようです。また3人以上の子どもをもつママになると、金銭的な不安感はどうしても拭えない様子でした。複数の子どもをもつママの半数以上が不公平にならないように気をつけていると回答した一方で、子どもに対して、兄弟姉妹で可愛さや接し方に差があるかどうかを聞くと、結果はこのようになりました。理由を深掘りすると「一番下の子(末子)だから」(55.9%)、「最初の子(長子)だから」(22.5%)のように、子どもの性格などではなく生まれた順番が可愛さや接し方の差につながってしまうようです。■ 子どもに関する周囲の言葉でママの多くが傷ついている最後に、子どもの出産や人数のことを言われて嫌な思いをした経験について聞きました。ひとりっ子ママでは「2人目以降の催促」や「男の子2人兄弟なので、次は女の子だねと言われる」「上司から妊娠のタイミングを考えろと言われた」などプライベートな事情に首を突っ込まれて嫌な思いをした人がとても多いようです。一方、3人以上ママも「3人目まではおめでとうと言われたが、4人目となるとできちゃったの?と言われた」「三男が生まれたあとに、気の毒ねと笑われた」など、否定的なことを言われた経験がありました。Ushico / PIXTA(ピクスタ)パートナーや親、行政などの協力体制はもちろんのこと、周囲の心ない言葉ひとつとっても多くのママが子育てしにくいと感じがちな昨今。子育ての負担が減ったり家庭の経済状況が改善するなど、少しでも多くの人が自身の考えのもとに安心して子育てができる社会になるといいですね。【参考】※いまどきのママに実態を調査:ママリサ~いまどきママリサーチ~「ひとりっ子ママ・複数子ママ」調査
2019年10月08日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)もしかすると私の中に、「私があなたの面倒を見るから、子よ、お前も私の老後の面倒を見てください」って気持ちがあったのかもしれない。そもそも私が母の介護をしたのは、「自分がしたかった」からであり、強制されたものではない。母が病院を退院する前に先生から「本当に大変ですよ」と言われたけど、その場で姉弟3人とも自宅介護をすることを決めた。そのくらい「自分たちでお母さんを介護したい」という気持ちが強かった。なのに、介護をしていくうちに、ストレスやフラストレーションが溜まって、「自分で決めてやっている」ことを忘れ、「介護をしなければいけない」「私もこれだけやったんだ、もし私に子どもができたら同じくらいやってくれるだろう」なんて思うようになっていた気がする。あんなに「年長者が自分の理論を押し付けるのは言語道断」とか、いろんな本に書いてたくせに……。私にもそういうところがあった……。だからMちゃんの「1人の人間としてサポートしようと思った」という言葉が、本当に本当に私にしっくりときた。大げさじゃなくこの言葉を聞いて、目の前の霧がさっと晴れた感じがした。そして また一つ、子どもを産むことへの怖さが少なくなった。いまは生まれてくるのが本当に楽しみ「世の中にはDVに耐えてるお母さんがいるけど、子どものために別れないとか、子どものために逃げられないのって絶対良くないって思う。友人に言われて一番心に残ってるのが、『一番大事なのはお母さんの笑顔だよ、笑顔でいられる環境にしな』っ てこと。いまは子どもが生まれてくるのが本当に楽しみだし、周りのみんなも楽しみにしてくれてるのがすごく嬉しい」Mちゃん、無事に元気な女の子を出産した。彼女から嬉しそうなメールがくるたびに、私もすごく嬉しい気持ちになる。温かい友人に囲まれて、家族も応援してくれていて、すごく幸せそうなのがメールの文章から伝わってきた。Mちゃんが友人の言葉で勇気が出たように、Mちゃんの経験はまた誰かを勇気づけるだろう。実際私も大事なことに気がついて、強くなれたような気がする。おわり 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月10日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)Mちゃんは勇気を出して2人の友人に相談した。2人とも「別れたほうがいい、そいつおかしいよ」と言ってくれ、それで自分の判断が正しいと信じられたという。 別れ話は数日に渡ったが、「私が本気だってことが分かったら、『それなら、もう金輪際連絡しない!』って急変。そこから連絡は一切なくなったの。向こうは子どもは堕ろしたと思ってるから、もう関わってこないと思うけど、いまでもあいつがストーカーみたいになったらどうしようとか、実はすごく怖い」と話す。別れられて本当に良かった。でも彼は、Mちゃんがどうして別れたかったのか、その理由には絶対に気づいていないだろうな。そしていまでもMちゃんに後遺症を残していることが、腹立たしくてならない。「別れ話の最後の方は頭がパニックになってた。堕ろすのは本当に嫌だったけど、とにかく何もなかったことにしたくて、この子がいなければ、あいつのこともなかったことにできるし、私は元の生活に戻れる。それで中絶しようって、実際に病院の予約もしたの。でもその日の夜、いままででありえないぐらい、寝られないぐらい骨盤が痛くなって……。その時に初めて、この子は生きたがってるんだなって思ったの。昔から子どもは好きだったけど、結婚して産んで育てるのは、人の人生を背負うって考えちゃってなんか怖かったんだよ。でもできちゃって、その子どもの生きたいって意思を感じたら、自分が育ててあげるなんて、おこがましいなって思った。自分の分身とかそんなんじゃなくて、1人の人間として、私はこの子のサポートをしていきたいって思ったの」Mちゃんの出した結論に私はハッとした。そうだった。赤ちゃんというのはお母さんの分身とか、お母さんの所有物とかじゃなくて、違う人間なのだ。母親と子どもの人生はセットじゃない。当たり前のことにびっくりしてしまった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月09日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)「最初からすごく嫉妬深かった。付き合って数か月で遠距離恋愛になったんだけど、そのタイミングで妊娠が分かってからは、さらに束縛が異常になってきたの。起きてすぐ、出勤前、昼も夜も全部FaceTimeを長時間……。寝てる時も見えるようにFaceTimeにしておかないといけない。はっきりいって監視だったと思う。でもね、最初はまだ付き合いたての時期だし、遠距離恋愛したてだからしょうがないなと思ってたの。それがどんどんエスカレートして、妊娠初期は体調が悪くなるから横を向くのも辛くてFaceTimeに付き合えないと、『冷たくなったね、変わったね』と言われるようになってきて」妊娠した身体や心をケアするどころか、自分の寂しい、かまってほしいという欲求を通そうとする。そして、その自分のわがままな願いが叶わないと分かると、いたわるべき相手を罵る。辛い妊娠初期をそんな相手に束縛されたMちゃんを思うと、やるせない気持ちになる。この頃から、私はMちゃんと連絡が取りにくくなってきた。後から聞くと、Mちゃんの趣味だったホームパーティーや、女友達とのちょっとしたランチでさえ、彼から咎められていたという。いま思えば、Mちゃんは少し洗脳されてしまっていたのかもしれない。どんなに理不尽なことだって、「こういうことをすると彼に怒られる」という嫌な体験が繰り返されれば、それを避けるように動いてしまうだろう。「そのうち、体調が悪くて朝の電話に出られないだけで怒られるようになってきて。 それでやっと彼は、私の身体を気遣ってるんじゃなくて、本当に、私を自分だけのものにしたいのだというのが分かってきたの」つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月08日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Mちゃん(37歳・4か月の女の子)の場合私の友人にMちゃんという女性がいる。動物好きでアクティブ。辛いことがあっても人前では笑い飛ばして話す強さを持っていて、彼女に話を聞いてもらったらスッとできそうだな、そんなふうに思わせてくれる女性だ。そんな彼女からある日、「パートナーと別れ、シングルマザーになる決心をした」というメールがきた。実はMちゃん、パートナーから精神的DVを受けていたという。 もし妊娠中に、パートナーがひどい人間だと分かったら……。別れたほうがいい、絶対いい。客観的にはそう思う。でも、自分がその立場だったら、私が想像してる何十倍、何百倍もの迷いと悩みが襲うんじゃないだろうか。そんなMちゃんの話を聞いたら、私の中で子どもに対する気持ちや考え方が大きく変わったので、書かせてもらいたい。最初はすごく優しくて、すぐに結婚しようと思った「相手は5つ年下で、最初の頃は、すごく優しかった。食事でもなんでも、女には支払いはさせちゃいけないみたいなタイプ。結婚願望も強いんだけど、『結婚してもご飯は外食で構わない。朝もお弁当なんて作らなくてゆっくり寝てていい。洗濯も炊事も僕がやるよ』とか言ってくれて。子どもも最初の頃から欲しいって言ってて。釣りを教えたいとか、キャンプに行きたいとか、いろいろ話してくれたの」 付き合いだして「結婚したい」「子どもが欲しい」という意思が同じだと分かった時というのは、急に未来が開けたような気持ちになる。2人で並んで「将来、子ども とこんなふうに遊ぼう、こんな家庭にしよう」と話をする時間は、すごく甘くて愛おしい時間だろう。私も夫に「50歳、60歳になっても、私たちの友達がうちに来てくれて、みんなでお酒を吞んだりゲームをいっぱいやりたい。柴犬もいたらいいね」という将来の夢を話す時、幸せのなんとかホルモンがドッバドバ出ている。 でもMちゃんの幸せは、あんまり長くは続かなかった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月07日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)でもそんなCさんたちにも悩みはある。それが、2人目問題。「保育園でも、2人目産みますっていう人がけっこう多いの。私がひとりっ子だから、もう1人いてもいいかなって漠然と考えたりもする。でもやっと社会生活に復帰していろいろ戻りだすと、もう一度最初から子育てってちょっと大変だなとか思っちゃう のが本音……。夫とも2人目については話したことあるけど、なんというか……、やっぱりもうセックスレスなんだよね。子どもがいると、そういう感覚がどんどんなくなっちゃう。夫も子どもといることをエンジョイしすぎて、私と2人で何かってのはそもそももうあんまりないんだ。でも、これはどこの家にも共通する悩みな気がする。2人目を産むってことは奥さんの身体を長い間拘束しちゃうから、夫からもおいそれとは言えないみたいで。だかららこそ2人目のきっかけって奥さんから『そろそろ2人目』って言うことが多いみたい。私たち夫婦の感情は、たぶん結婚前とあんまり変わってない気がするけど、もうロマンチックにはならない。しいていえば旅行の時かな! だから旅行に行くってのもあるのかも」やっぱり、セックスレスは、どの家庭でも見られるポピュラーな問題なんだなあ。それに2人目どうするかってことも。いままでは1人産んだら「子ども欲しいけど、どうしよう」という悩みから解放されると思っていた。けれど、私は年齢もあるし、もし2人目が欲しいとしたらすぐに 考えないといけない。どうしよう。いまから1人産むのと、2人目どうするのかということと、同じ熱量で悩み始めてしまった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月06日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)さらにCさんの旦那さんは海外出張が多く、Cさんたちも便乗して、子連れで海外に旅することも多いらしい。ううう、羨ましい……! 「息子との最初の旅行は、出産後5〜6か月で行ったシンガポール。飛行機代って座席を取らなければ2歳までは無料なの。ちょうど育休中だから、その時期に海外旅行する人たちって実はすごく多いんだよね。だからCAさんたちも扱いに慣れてて、すごく楽だった。航空会社でいうと日系より外資系のほうが優しい感じがするな」仕事の関係でアジア圏が多いそうだが、子連れのアジア旅行は「すっごく、おすすめ」らしい!「なんせ国内旅行よりぜんぜん気楽。どの国も子どもにすごく優しいし、お店に入る時もだめって言われたことはないし、みんなニコニコしてる。とくにシンガポールはおすすめで、中華圏の人は子どもが大好きだし、街が綺麗に整備されてて行けるところが多い。ナイトサファリとか子どもが飽きない場所も充実。都市部からリゾートに行くこともあるけど、街がコンパクトで移動も楽だし、海とホテルが近くて歩いて回れる。あとは国内旅行より、ぜんぜん安いしね(笑)」国内旅行よりも気楽なんだ! 子どもに対して優しいってのもいいなあ。子どもが 泣いたり騒いだりするのを温かい目で見守ってくれる土壌があるのかな。日本だと公共機関やお店を利用する時、母親が「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っているのを見かけるけど、不必要に謝らなくていい空気があるなんて最高だ。うう〜ん、Cさん一家、めっちゃいい! なんといっても旦那さんの愚痴が一つも出てこない。旦那さんと仲良しのまま、ずっといることは可能なんだ!けっこう難しいことだと思っていたから、夫婦で仲良しというだけですごいことのように思える。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月05日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Cさん(38歳・外資系会社勤務・3歳の男の子)の場合復職して2年目のワーキングマザーCさんは、旦那さんといい感じで子育てを分担している。働きながら子育てをすると、夫との関係ってどうなるのだろう。「産後クライシス」という言葉もよく目にするし、実際「その期間は夫が大っ嫌いになった」という話もよく聞いている。廊下ですれ違う時に身体が触れるのも嫌で、横歩きをしていたという夫嫌い過激派の人もいたっけ……(そして、その前情報を受けてつるちゃんは怯えている)。でもCさん夫婦は、そんなことはなさそう。お互いに協力し合って、結婚前とあまり変わらない生活を送っているみたい。う、羨ましい。その秘訣が知りたい!そして、1人産んだ後って2人目を産むかはどう考えるんだろう。セックス自体ハ ードルが高そうだと思うのだけど……。そのへんの本音を、Cさんに聞かせてもらった。旦那とは予定を共有してる「子どもが生まれてもライフスタイルを変えたくなかった。だから旦那とは予定を共有していて、どちらかに飲み会や遊びの予定が入ったら、どちらかが家で息子と過ごすようにしてる。子どもがいても、飲み屋でもご飯屋さんでも、入れる店なら一緒に連れてもいくよ。最近は子ども連れてくる人、多い気がする。区の保健センターの健診で集まる時も、お店の情報交換してるしね(笑)」母親が吞みに行っても怒らない、お互い外出したい時には協力し合う。これって当たり前であるべきなんだけど、まだまだ女と男で役割が分かれている日本では、父親のほうが優先されている気がする。夫の予定ばかりが尊重されたら、「私は我慢しているのに……」なんて不満を感じて、どんどん愛が薄れそう。Cさんの家庭は、お互いのプライベートな時間を大事にしてるんだろうな。 ちなみに、どんなお店が子連れに適しているか教えてもらった。「適度にほうっておいてくれて、子どもがいても過剰なサービスをしないお店は居心地がいいかな。パッと食べて出られるような、近所の居酒屋とか焼き鳥屋とかがけっこう多い。焼き肉は座敷があるのがいいんだよね。街の中華屋さんも、おすすめ。あと重要なのは時間帯で、オープンすぐとか、20時前までに帰るとか。平日は混んでても週末は家族連れが多くて使いやすかったりもするんだよね。もちろんバーや完全に大人向けの店には最初から行かないけど。……本当は家で食べるほうが疲れないけど、それだと私が一緒に食べられない。それを旦那さんはあんまり好きじゃないみたいで、土日はちょっと外に出ようかってことになるの」私も甥っ子や姪っ子と一緒に外食することがあるのだけど、子連れの外食は周りに気を使うし、出かける支度も疲れる。でも、献立を考えて買い物をして料理をして食べさせて……という流れを考えると、かなリフレッシュになるはず。それに、家だと他の家事もあるし、なかなか夫婦でゆっくり会話するっていうのも難しそうだし。Cさんの家みたいに夫から誘ってくれるのもいいな。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月04日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)最後に一つ、疑問が生まれた。これだけのサービスをいろいろ使いながら、職場にフル復帰して、2歳の男の子を育てるというのは、「忙しくて死ぬ……」なのか、「けっこう余裕ある!」なのか、どっちなんだろう。「自分の時間はけっこう作れるんですが、実は仕事が、暇すぎて死ぬ……なんです。会社が古い体質で、自分たちの上司も奥さんが専業主婦という人が多いから、結婚や妊娠を報告すると、まずは『仕事、どうするの?』みたいな感じで。独身時代は仕事が好きで働くことにやりがいを感じて、毎日23時くらいまで働いてました。これからって時に思いがけず妊娠しちゃったんですが、それでも仕事が形になっていたので、復帰しても戻る場所があるとは思ってたんです……。でも、結局、同じ部署に戻ってみたら、仕事が何もなくなって……。それが一番辛いです。なんの担当も振られなくて……。そうなるとだんだん働くことへの意欲もなくなってきそうで。ここでどう踏みとどまるかって、本当に悩みます」そんな……、そんな落とし穴があったのか。仕事にやりがいを持てないって、Kさんのように働きたい女性にとって一番辛いことだと思う。私もまったく興味のないバイトをしていた時は、どれだけ楽でも時間が永遠に続くように感じられて地獄のようだった。逆にやりたかった編集者の仕事の時は、ぜんぜん睡眠が取れなくても、給料が安くても、毎日がすごく楽しかった。「もちろん職場を追われるってことはなくて、『子どもが小さいうちは家庭を優先して、また成長したらバリバリやれる時期がくるんだから』って言われるんですけど。そのバリバリ働きたい時期っていうのが、私にとってはまさにいまなんです。それが急に初期化されたというか、いきなり新入社員になったみたいな感じで、本当にもがいています」もし私に子どもができたとして、やりたい仕事ができなかったり、相手が遠慮して仕事を振ってくれなくなったらと思うと、悔しくて辛くて発狂しそうだ。 「くう〜私がやりたかったあの仕事、子どもを産んだことによって、あの子がやってるっ!」なんて嫉妬に狂うかもしれない。子育てしながら働くというのは、予想以上に険しい道なのかもしれない。でもKさんが、いろいろなサービスを効率よく使えば、「自分の時間は持てる」と言ってくれたのは大きな勇気になった。私が予想していたよりもたくさんの子育て・家事のサービスが充実して進化していた。子どもを育てているからといって、自分の人生を生きてはいけないわけじゃない。自分がどうしても辛くなったり、日々悶々として過ごすくらいなら、私はこれらのサービスをどんどん頼みたいし、広めていきたい。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月03日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)まずは「ファミリーサポート」について。これは、「子育てを経験してる近所のおばちゃんとかが、子どものお迎えに行ったり預かってくれたりする有償ボランティアみたいなもので、1時間800〜900円です。いまは週1でお願いしています」と言う。初めて聞くサービスだけど、使いやすい値段! でも担当の方との相性もあるだろうし、もし家庭の事情に踏み込まれたら、私はけっこう嫌だなあ……。「それが、遠くの親戚より近くの他人って感じで、かなり分かってくれるんです。区のサービスなので研修がしっかりしてたりと安心もできますね。忙しい時は、保育園の延長保育をマックス19時15分まで使って、おばちゃんに保育園にお迎えに行ってもらって、ご飯は彼女の家で手料理を食べさせてもらって、私が20時15分にお迎えに行きます。ちなみに食事代は300円の実費です」食事代300円とはありがたい……! でもでも仕事が遅くなったり、たまには飲み会だったり、その時間にも帰れないこともありそう。そんな時に活用するのが、「ベビーシッター」さんだと言う。「もっと遅くなる時は、シッターさんにファミサポのおばちゃんの家まで迎えに行ってもらって、シャワーと寝かしつけをお願いしています。非常時に備えて、鍵は常に保育園の鞄に入れてあるんです」Kさんが登録しているシッター会社は、 『キッズライン』 と 『スマートシッター』 の2社。金額は1時間1500円程度だそうで、Webを見て自分でどのシッターさんにお願いするのか選べるらしい。「シッターサービスには、女子学生さんや保育士を辞めた方が登録しています。登録してる人のプロフィール画面には、顔写真や評価も載っていて、住んでる場所や時間など条件に当てはまる人を選べます。私は医学部の学生さんにお願いすることが多いです」実際にサイトを見てみたら、「明日来られる!」、「保育士などの資格あり」という条件で選べたり、自己紹介の動画があったり、値段も1500円以下の人もいた。想像より、自分にとってどういう人がいいのかを選びやすいし、顔が見られるからすご く安心だと思った。「シッターさんには基本は23時ぐらいまでいてもらうのですが、遅くなりそうな時は終電までお願いしたり、終電をすぎたらタクシー代を負担してもっと遅くまでお願いすることもあります」ということは、 時間ご飯を食べに行くのに、シッター料金が4500円。自分のご飯代が5000円とすると、結局1万円になるのか……。「そう! だから子どもを産む前と大きく変わったのが、お金を使ってでも会いたい人とか行きたい場所。職場の流れで吞みに行くことは、もうなくなりました」そりゃ、そうだよなあ。いま、私が自由に人と好きな時に遊べているのって、とても贅沢なことなんだと実感。子どもができたら、自分の時間を作るためには、お金を使う必要があるんだ。「あとは 『タスカジ』 っていう家事代行サービスも使っています。週に1度、3時間来てもらって、1回6000円もしてないかな。私がお願いしてるのは、仕事に行ってる間に、掃除洗濯と料理の作りおき。19時に帰ってきて、ご飯作って、お風呂に入れて、寝かしつけまで私にはできないんですよ! その作りおきの料理を小分けに冷凍して、毎日食べてます(笑)」 ええっ、このサービスも知らなかった。なんて便利なんだろう。いますぐにでも使いたいよ! 週1でそれだけやってもらえたら、生活はぐっと楽になるだろうし、気持ちも楽になるだろうな。シッターさんや家事代行は、夫の理解が得られなかったり、家に知らない人が来るのが嫌で躊躇する人も多いと思うけど、いざという時にはきっと助かるから、頭の片隅に入れておいてもらいたいなあ。もちろん、私は赤字が出ても絶対使いますけど!つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月02日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Kさん(29歳・大手企業勤務・2歳の男の子)の場合私は、子どもができたとしても、仕事はしたいし、生きるためにしなければならない。でも、親は東京にいないし、夫以外でパッと頼れる人もいない。その夫と協力するにしても、彼にも仕事がある……。それに無事に保育園が決まったとしても、子どもを保育園に預けている間にフルで働いて、そのまま子どもを迎えに行って、家事と子育てもして。う〜ん、自分が休める時間がほぼなさそうなんだけど……。 使っているのは、保育園、ファミリーサポート、ベビーシッター、家事代行 Kさんは2013年の冬に出産し、2015年4月に職場復帰した。2歳年上の旦那さんは結婚して数か月後に海外へ単身赴任、そのため妊娠中からずっと一人暮らし。 双方のご両親も地方在住のため、子育ては自分だけでなんとかしないといけないという、私だったらとても一人じゃ抱えられなさそうな状況だ。それなのに現在は時短勤務もせずに、様々なサービスを駆使して、フルタイムで働いているという。しかもKさんの肌は、疲れ知らずのピチピチである(それはKさんの遺伝子のせいかもしれないけど)。 「子どもが11月生まれなので、1歳半になってから次の4月に区立園に入りました。 認可園ですが区が運営しているので、ややお役所的で設備も古め。でもうちは夫婦共 働きっていう基礎点だけだったので、人気の少ない区立園でも入れるかどうか難しかったんです」エーッ! 夫が海外に単身赴任って加算されないの! これは制度としておかしいんじゃなかろうか。男女共に協力して子育てする方向に進んでる世の中で、夫が離れ ていることが考慮されないなんて......。ちなみに区立園の保育料は夫婦の年収で決まるそうだが、Kさんの場合は夫婦共に 若いので、月に2〜3万ほどですむという。認可外保育園の半分以下だ。やはり、認可なのか認可外かで、負担は相当違ってくるんだな。そんなKさんを支えるのが、保育園のほかに利用している複数のサービスだ。でもそれって、高すぎない? 予約は取れるの? 安心して任せられる? ぶっちゃけた本音を聞かせてもらった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月01日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■産後うつで、とてつもない反抗期がやってきた「産後は母親が田舎から2か月くらい来てくれた。でも中学の頃以上の反抗期がやってきて、すごいけんかしたんだよね(笑)。それこそ取り戻せないぐらい酷いことも言っちゃって。たぶん産後うつみたいな感じになっていたんだと思う」出産後の身体って、大怪我をしたのと同じような状態だと思う。その身体で、これ までとガラッと変わった生活を送らないといけないというのは、想像するだけで身震いしてしまう。「でも、やっぱり産後うつにならないためには、人に手伝ってもらうのが、すごく大事だと思う。私はもともと誰かが家に来るのがすごく苦手だったけど、一人の友達がしょっちゅう遊びに来てくれて、その間ずっと子どもを抱っこしてくれたの。その子は子どもを二人育てているから、本当に任せられて、気分もリフレッシュできて。お昼ごはんも買ってきてくれるから、それがすごく助かった。やっぱ人に頼らないとダメなんだなって、甘えられるようになった」人に頼るのって、本当に大切。私も生きていく上で痛感していることだ。でも、やっぱり一番頼りにしたいのは夫だと思うんだけど、夫にはどういうふうに接してもらうのがいいのだろう。「イエスマンになれ! 夫も頑張ってるのは分かるんだけど、この時期はとにかく『ありがとう』の気持ちで接してほしいかなあ。でも夫とは、妊娠中がいままでで一番仲良かったな。すっごく優しくなって(笑)。出産したら行けなくなるからって、高級 なお店に食べに行ったり。でも産んだらケンカばっか!」これも他の人から聞いたことがある。出産後、とにかく夫にイラつくと。私も、「もし妊娠・出産したらそうなるかも」ということをつるちゃんに伝えたら、だいぶおびえていたな……。それでなくても怖い私が更に怖くなるって、彼にとったら恐怖だろう。「でもいまはもう元通り。ケンカも少なくなって普通に戻ったんだよね。というか、とにかく子どもがかわいくてしゃーないから、子どもを通じて会話が生まれるんだよ」最終的にFさん、めっちゃニコニコしていた。私が尊敬していたFさんは、相変わらず尊敬できる人で、さらに強くなった感じがした。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月31日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■お金の不安はきりがない問題Fさんの家庭は、Fさんの収入の占める割合も大きいと思う。お金の不安はなかったのだろうか。「実は不安はなかったんだよね。貯金もぜんぜんしてなかったし、使いたい時に使ってきた人生だったけど、なんとかなるって思ってて。もちろんいまは子どものために必死で貯金してるよ。でもお金のこと言って先延ばしにしてたら、2年後、3年後、4年後って、どんどん妊娠しにくくなるし、お金の心配はずっとつきまとうんだよね。いまより重要な仕事についてたらもっと悩むし、結局きりがない問題だと思うよ」犬山、このFさんの言葉で、不安ですくんでいた足がすっと伸びた感じがした。いつまでたっても仕事やお金の不安はつきものなんだよね。Fさんみたいにキャリアを積んでいる人だって、仕事がなくなる恐怖を感じていた。 子どもを欲しいと思っているのに、もうちょっと仕事ができるようになってから……、 なんて理由でその場に踏みとどまるのは、私の場合、とりあえず現実から逃げる行為だったのか……。いままで子どものことになると、不安だ不安だとネガティブなことしか考えてこなかった私にとって、Fさんの話は「当たり前だけどポジティブな面がたくさんあるんだ!」と思わせてくれた。■保育園、どうでした?続いて、私が子どものいる人に会うと必ず聞いている「保育園、どうでした?」を聞いてみた。この、「どうでした?」は、「入った保育園、どんな感じ?」ではなく、「ど うやって入った? 入れなかった?」の意味である。都内で保育園に入る難易度について聞くと、皆青ざめた顔で口を揃えて「大変だった」と言い、私は「出産の痛みやばすぎ死ねる」と同じレベルで恐れおののいている。「保育園は、まだ結果待ち。11月に申し込みがあるんだけど(区によって違う)、フリーはすごく不利なの。うちは旦那もフリーだから、もう一番ダメなパターン(笑)。点数が超低いわけ。この点数ってのが、本当に奥深くて。点数を稼ぐために、すでに子どもを無認可やシッターさんに預けて復職してるんですっていう証拠が必要で。正直まだ預けたくなかったけど、とりあえず1か月無認可に預けて復職の証拠書類を揃えたよ。ちなみにフルで預けたら月に15万円ちょっと……。だったら仕事しないで子どもといるわ! ってくらいの金額」15万って、都内のOLさんの月収手取りからと考えるとほんと働くのがアホらしくなる金額……。認可に受からなかったら……年間180万以上か……、あっ、死にたくなってきた……。「ちなみに私がこれだけ必死なのは、0歳児のうちに預けないと、1歳児では認可保育園にまず預けられないからなんだよね、東京は。 歳児で一つの園に対して10人くらいしか枠がないのに、1歳児の枠も11〜12人。そのうち10人は0歳児が進級するから、実際の枠は一つ二つくらいしかなくなる」東京に住む限り0歳のうちは預けないで一緒にいるという選択すら難しいのか……。 妊娠したら、待機児童の少ない区に引越しをするという話もよく聞く。想像はしていたけど、現実はもっと厳しそうだ。そして保育園問題と同じように気になるのが、産後うつのことだ。 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月30日ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル
両手に男児