長女は卵と乳製品にアレルギーがあり、今は除去食の給食を食べることができていますが、1歳までは弁当を持参していました。他にも育児用ミルクやおやつなど、保育園で口にする物すべてを持参しなければならず、日々の着替えやおむつの準備に加え、働きながらの毎日の弁当作りはとても大変でした。 医師からの弁当持参の指示娘が生後4カ月ごろ、顔と体の湿疹がひどかったことから受けたアレルギー検査で、卵と乳製品にアレルギーがあることがわかりました。その後保育園への入園が決まり、保育園での食事について医師に相談に行きました。 すると、「卵のアレルギーがひどいので保育園には弁当を持って行ってください。その他、育児用ミルクやお茶も含め、口にする物はすべて持って行ってください」と言われました。 保育園に通い始めたのが生後5カ月で、それから2歳の誕生日直前まで、約1年半の弁当持参の日々が始まりました。 大変だった弁当作り大人の弁当は作ったことがありましたが、子どもの弁当は作ったことがありません。しかも離乳食期の弁当なんて、何をどうしたら良いのか手探り状態で始めました。 保育園での給食のように栄養バランスも考えなければという気持ちと、わが子だけ周りの友だちと違うごはんはかわいそうかなという思いから、その日の給食のメニューと似たものを作ろうと頑張ったこともありました。しかしそれはとても大変で、働きながらとなると私には無理だったので、それからは自分なりに栄養バランスを考えた弁当を作りました。 保育士からのうれしい言葉2歳になる直前、医師から保育園で作った給食を食べてもいいと許可が出たことで、約1年半の弁当作りは終了しました。 給食を食べるようになって半年ほどたったある日、ある保育士さんと話をしました。その保育士さんは長女が生後5カ月で入園したときからずっと担任をしてくれている方でした。 「お弁当作りお疲れ様でした。給食もおいしそうに食べていますが、お母さんのお弁当のほうがうれしそうに食べていましたよ。お母さんが作ってくれたんだと友だちに自慢していましたよ」と。その言葉を聞いて涙が溢れました。 毎日の弁当作りはとても大変でした。しかし1番の気がかりは、長女の気持ちや様子でした。 そのときの保育士さんからの言葉でわかった長女の様子をうれしく思ったのと同時に、弁当作りを頑張ってよかったという気持ちでいっぱいになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2021年05月09日息子の卵アレルギーが判明したのは、まだ離乳食を開始していなかった生後5カ月になってすぐのころです。思わぬ私のうっかりで息子の首や腕にたくさんの発疹が出てしまい、大慌てした体験談をお話ししたいと思います。 突然赤いブツブツが!? ある日、生後5カ月の息子をあやしながら昼食を食べていた私。ふと見ると、息子の首もとが赤くなっていることに気がつきました。「あれっ? 何だろう?」と思っていると、胸や腕まで赤いブツブツが広がっていきました。当時の実際の写真がこちらです。 「あせも? それともダニに刺されたのかな?」と焦ったものの、まだ離乳食を開始していなかったので、私の頭の中でその症状と食物アレルギーが結びつきませんでした。 もしかして…これのせい?幸い息子の機嫌はよかったのですが、念のため病院へ連れていくことに。出かける準備をしながら食卓の上に目をやったとき、ドキリとしました。私がお昼に食べていたのは卵かけご飯だったのです。卵を割ったあと、手に白身が付いたのでウェットティッシュで拭いていたものの、しっかりと洗ってはいませんでした。「もしかして、私の手に残っていた卵のせい?」と、ようやく卵アレルギーの可能性に思い至りました。 結果はやはり卵アレルギー診察までの1時間ほどで息子の症状は治まっていましたが、患部を撮った写真を見せたうえで卵に触れてしまった可能性を医師に伝えました。すると、「手に付いた少量の卵でも、アレルギー症状が出ることはありますね。血液検査をしておきましょうか」ということで、後日結果を見てみると、やはり息子は卵アレルギーでした。 医師から「先日の発疹も、卵が原因だった可能性が高いです」と言われ、自分の危機管理の甘さを反省しました。同時にアレルギーに対する意識が強まった出来事でした。 私の手に少し付いた卵によってアレルギー反応が出るなんて予想だにせず、息子には悪いことをしてしまいました。医師によると、数カ月後にアレルギーが治っていることもあるそうなので、再検査をする予定です。それ以来、失敗を繰り返さないよう、卵を扱ったあとは入念に手を洗うようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:粟津愛美一男の母。結婚を機に退職後、半年で妊娠・出産。滋賀県の田舎で初めての子育てを楽しみつつ、自身の体験談を中心に記事を執筆中。
2021年04月30日現在第2子妊娠中、3歳の長女を育てています。長女は食物アレルギーがあり、食べ物には普段から気をつかっています。その長女が1歳半のとき、公園で会った見知らぬおばさんが勝手にお菓子をあげそうになり、ひやりとしたことがありました。 公園で出会った見知らぬおばさん長女が1歳半のとき、公園で遊んでいると散歩をしていたおばさんに話しかけられました。そのころ長女は人見知りとは無縁。誰にでも愛想のいい子だったので、知らない人に話しかけられることがよくありました。私もいつものように長女が見知らぬ人とやり取りしているのを微笑ましく見ていました。 そのなかでおばさんが自分のかばんを開けて何やらゴソゴソ……。そこからお菓子を取り出し、長女と話をしながら食べ始めたのです。「子どもの前で食べるのかぁ……」とうっすら嫌な気持ちを感じつつも、私は見守っていました。 そのお菓子ちょっと待った!すると案の定、長女はおばさんが食べているお菓子を欲しがりました。そして「あら食べる?」とおばさんは言い、自分の食べかけのお菓子をそのまま長女の口の中に入れようとしたのです! 私はとっさにおばさんと長女の間に手をねじ込んで、「ちょっ……! すみません!!」と遮りました。 そして長女には食物アレルギーがあり、何が入っているのかわからない物は食べさせられないと……。するとおばさんが「これは卵が入ってるわねぇ」と原材料を見ながらつぶやき、私が「卵はアレルギーなので食べられないんです」と答えたのですが、次のおばさんのひと言に耳を疑いました。 全然わかってくれない!「大丈夫よ! これくらい! はいどうぞ!」。そう言って再び長女にお菓子をあげようとしました。「いや! いやいやいや……」。再び私が遮り、少し長女を遠ざけました。すると、「あのね、私の孫は小麦のアレルギーだからわかるのよ。孫はアレルギーでも少しくらいは食べてるの。アレルギーだからって何でもダメって言うのは逆によくないのよ」。 おばさんの主張にめまいがする思いでした。アレルギーの程度は人によって違いますし、そもそも親がダメだと言っているものを無理矢理与えようとするなんて……。ぐいぐいくるおばさんに「このままここにいたらダメだ」と思い、「食べる!」と泣く長女を抱えて逃げるように公園をあとにしました。 自分の子どもが知らない人と交流するのは大いに結構です。ただ、誰もが食物アレルギーについて詳しいわけではないですから、常に油断ができません。これから長女が大きくなっていっても親が気をつけていなければいけないところだな、と改めて気を引き締めました。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2021年03月16日アレルギーの怖さに対する認識は未だ完全ではなく、軽視する人もいるんだなと実感した出来事をお話しします。私の義母もその1人で、息子の牛乳アレルギーを軽視し、干渉されていました。そんな義母の困った対応から解放されるために、私はある行動に出たのです。義母の干渉から救ってくれたのは、お医者さんからのあるひと言でした……。 息子の牛乳アレルギー私には1歳2カ月の息子がいます。息子が初めて牛乳を口にしたのは1歳になるころでした。初めて牛乳を与えた日に全身に湿疹が出てしまい、病院で血液検査をした結果、牛乳アレルギーだということがわかりました。 病院と相談しひとまず除去をすることになり、身内の理解も必要となってくるため、義母にもアレルギーについてと今後の方針についてしっかりと伝えていたはずなのですが……。 アレルギーは母親のせい?息子がアレルギーであることを伝えた翌日、突然インタホーンが鳴りモニターを見ると、買い物袋を抱えた義母が立っていました。リビングに通すと、買い物袋を広げ始め、そこには大量の乳製品が! 除去する方針であることを再度伝えると、「母親がそんなに神経質だから治るものも治らない! 食べさせていれば治る!」と義母は言うのです。 たしかに、少しずつ食べることでよくなることはあるとお医者さんも言っていたので、食物経口負荷試験後に徐々に始めると義母に伝えると、怒りはさらにヒートアップ。「昔は普通に食べていたんだから、そんなものは必要ない! あなたは神経質すぎる!」と声を荒らげました。 義母を連れて病院へ義母にその場では引き取ってもらい、後日義母に息子の健診に同行してもらい、一緒にアレルギーの怖さについてお医者さんから説明を受けました。 お医者さんは「アレルギーの子にアレルギー物質を他人が食べさせるなんて殺人行為と同じだ」とはっきり言ってくださったので、義母も自分がした事の重大さに気づき、以降アレルギーに関して口出ししてくることはなくなりました。 身内同士だど、私も義母もお互いに感情的になってしまいアレルギーの怖さを理解してもらうのは不可能だと考え、専門的な知識を持つお医者さんから義母に説明してもらいました。間違った知識や偏った考えではなくアレルギーについて正しく理解を深められて、私は義母に健診に同行してもらってよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:伊藤あいり2歳の女の子と0歳の男の子の母。現在は、美容関係の営業職として働きながら、子育てに関する体験談を中心に執筆中。 イラスト制作者:イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年02月19日私の息子は卵アレルギーがあります。離乳食開始前から食物アレルギーについて調べ、慎重に進めていたつもりでした。しかし、息子のアレルギー判明後に私の進め方とは正反対な文献を見つけ、間違っていたのかも……と後悔した体験談をお話しします。 離乳食開始前の情報収集アレルギーを起こさないために、息子の離乳食は慎重に進めようと考えていました。そして雑誌や育児書、自治体のパンフレット、インターネットなど複数の媒体から集めた情報を元に、生後6カ月から離乳食を開始することに。10倍がゆ、次はにんじん、さつまいもとアレルギーの起きにくいと言われている食材から始め、大豆や肉、卵などは生後6カ月後半から7カ月にかけて少しずつゆっくり与えることにしようと考えていました。 恐れていた食物アレルギーに離乳食中期までは特に問題なく進み、小麦や乳、卵などを与えても大丈夫だと安心していましたが、当時生後9カ月だった息子に初めて蒸しパンをあげたところ、なんと卵アレルギーが判明したのです。ゆで卵を食べさせたときは問題なかったのでとても驚きましたが、幸い受診してすぐに落ち着き、以降は医師の指示のもと慣れさせる練習をしています。 私の離乳食の進め方が間違っていた?その後、アレルギー児の卵への慣れさせ方についてインターネットで調べていました。そのとき食物アレルギーの予防についての記事があり、そこには「卵は生後5カ月半ごろに極少量を与える」「与える時期を遅らせない」という記述が。息子の卵アレルギーが判明した同時期の2019年3月に、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の改定により、卵を与える時期が変更されたのです。卵黄は離乳食初期(生後5カ月後半〜生後6カ月)となったそうです。私が息子に卵を初めて与えたのは、卵黄が生後6カ月の後半、卵白は生後7カ月になってからでした。ガイドラインで卵を与える時期が改定されているのを知り、ショックを受けました。「もしも最新版のガイドライン通り、もっと早めに卵を食べさせていたら、息子のアレルギーを防ぐことができたのかな?」と後悔が残りました。 もちろん食品を与える時期だけがアレルギー発症の有無を決めるわけではありません。けれど、離乳食の進め方が間違っていたのかな? もっと息子のために私にできることがあったのかな?という後悔は心の中に残ることとなってしまいました。今後は息子の卵アレルギー克服のために尽力していきたいと考えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2020年12月12日食物アレルギーのお子さんを持つママが、アレルギーに理解がなく勝手に食べ物をあげてしまうお義母さんに困ってしまったという体験談を紹介しています。体験談のママは、現在もアレルギーを理解してもらおうと頑張っているそうです。現在1歳の息子をとてもかわいがってくれる義母ですが、アレルギーの怖さを理解せず食べさせたことのない食べ物を与えようとするため、私はヒヤヒヤする日々です。少し無神経な義母との食事で困ったエピソードをお伝えします。 義母がアレルギー持ちの息子に…息子は生後9カ月のときに卵アレルギーが判明。義母にもすぐに報告をしました。義実家で食事をする機会も多く、息子の離乳食を作ってもらったこともあったので、「今は卵を食べられないので、少しずつ慣れさせていきます」と伝えました。義母は、私が見ていないときにまだ息子が食べたことのない海老入りのおせんべいや生の桃をあげてしまうこともありました。幸いどちらも息子の具合が悪くなることはなかったのですが、「やめてください」と伝えると、それ以来、義母が息子に食べ物を与えることはなくなりました。しかし……。やはり、義母はアレルギーの怖さをわかっていないと感じたため、すぐに夫に相談。そして「昔は不用意にアレルゲンを与えて亡くなってしまう子もいた」「勝手なことをするなら信用して息子に会わせられない」と義母にやや厳しく言ってもらいました。 義母は反省してくれたようですが、やはり義実家で会うときは子ども用の食べ物を必ず持参し、私や夫抜きで長時間息子と義母を2人にしないようにしています。 義母は息子をつらい目に合わせたいわけではなく、おいしい食べ物を一緒に食べたいのだと思いますが、「ちょっとだけ」が重篤な結果を招くこともあるという意識が欠けているのは事実です。現在は、毎月受診している小児科でもらった食物アレルギーに関する資料を一緒に見たり、3カ月ごとの息子の血液検査の結果を共有することで理解を深めてもらえるようにしています。--------作画/まっふ著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2020年11月16日固ゆでした黄身から食べさせ始めた卵。ところがある日、私の認識の甘さから息子につらい思いをさせることになってしまいました。今回はそのお話をしようと思います。 食パンと卵を使ったパンプティングを食べさせたら息子が生後11カ月(離乳食後期)のときのある祝日。これまで特に食物アレルギーの反応もなく、その日は朝食に食パンと卵を使ったパンプティングを作りました。 しかし、できあがったものをレンジから取り出してみると、白身の塊の部分が少し柔らかいような気が。「大丈夫かな……?」と少し疑ったものの、色も白くなっているから火は通っているだろうとそのまま与えてしまいました。これが、大きな間違いだったのです。 なぜか息子が不機嫌、そして嘔吐!朝食後、しばらくしてから私はいつも通り午前の昼寝をさせるため、ベッドに添い寝をして息子を寝かしつけようとしました。しかし、この日はなぜか息子が不機嫌で、泣いてばかりで寝る気配がありません。 「どうしたんだろう?」と思った次の瞬間。息子がベッドの上にゲボッと嘔吐してしまいました。焦りつつもあと片付けをしていたのですが、息子はその後も嘔吐を繰り返し、かなりつらそうです。私はある予感を胸に、救急病院へ急ぎました。 息子の卵アレルギーが判明 救急病院での先生の診断は、私の予感通り「おそらく卵アレルギーでしょう」とのことでした。後日、改めてかかりつけの小児科を受診して検査をすると、息子は卵の白身にアレルギーを持っていることが判明しました。 今まで気付かなかったのは、白身に含まれるアレルギーの原因(たんぱく質)は、加熱すると変化しアレルギーを起こしにくくなるそうで、息子は完全に加熱した卵の場合は大丈夫だったからです。加熱が不十分な卵を与えてしまったため、アレルギー反応が出てしまい、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 息子の場合はたまたま卵アレルギー持ちでしたが、加熱が不十分な卵を食べると食中毒になる可能性もあるそうです。私はこの日以降、息子に卵を食べさせるときは、念には念を入れて加熱するようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:上杉芽生一男一女の母。結婚を機に小売業の会社を退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年11月12日私は3人の子どもを育てる母親です。1番上の長男が生後10カ月のころ、日々の疲れからか体の不調が続いていました。体の不調が続くなかで食物アレルギーを発症し、さらにアナフィラキシーショックを起こしてしまったときの体験をお話しします。 育児疲れで体調を崩しがちに…初めての育児に奮闘していた私は、毎日息をつく暇もないくらい走り回っていました。とにかく長男の世話に一生懸命になり、自分の食事はいつも後回し……。授乳中なのに朝食や昼食をとらない日も多く、ついに体調を崩しがちになってしまいました。特に多かったのが、アレルギー症状です。 私は幼いころからアレルギー体質で、アトピーやアレルギー性結膜炎などをよく起こしていました。私にとってはよくあることだったので、大人になってからもあまり気にせずに毎日を過ごし、育児に奮闘するのでした。アレルギーの恐怖が待ち受けているとは知らずに……。 アレルギー傾向のある果物を口にして!?パートが休みだったある日、リフレッシュのために子どもを保育園に預けて姉とカフェに行くことになりました。久々の自由時間に私はウキウキ。行きつけのカフェに着くと、私は洋なしのタルトを注文しました。 私は果物のアレルギーが多く、中学生のころ給食のキウイフルーツでアナフィラキシーショックを起こしたことがありました。しかし洋なしでアレルギー症状が出たことはありません。年々アレルギー症状の出る果物が増えている自覚はありましたが、特に気にせずに洋なしのタルトを完食しました。 全力で走ったあとに全身を襲った痒み!久々の自由時間がうれしかった私は、保育園に伝えていたお迎え時間ギリギリまでカフェでお喋り……。夕方になりお迎えの時間が迫った私は、猛ダッシュで長男を迎えに行きました。以前キウイフルーツでアナフィラキシーショックを起こしたとき、運動するとアレルギー症状がひどくなると伝えられたことをすっかり忘れていたのです。 全力で走ったあとに長男を連れて帰宅した私は、体の異変を感じとりました。全身が痒くてしょうがないのです。10分ほど経つと顔が腫れてきたのでおかしいと思い、義母に長男を預けて病院に向かうことにしました。 病院のロビーで意識がもうろうとし始め…病院に向かったものの以前経験した息苦しさがなかったため、私は安心しきっていました。ところが病院の受付で名前を書こうとした瞬間、意識がもうろうとし立っていられなくなったのです。その場に倒れ込み、だんだんと意識が遠のき始める私……。 気がついたときには3人の医師に囲まれ、集中治療室に運びこまれていました。怖さで叫んでしまいましたが、注射を打ってもらうと徐々にアレルギーの症状が引いていきました。洋なしが原因でアナフィラキシーショックを起こしたのだろうとのことです。数時間点滴を受け、夜中に帰宅できました。 注射と点滴のおかげで翌日には元気になりましたが、倒れたのが自宅だったらと思うとゾッとします。今回の経験で、自分の健康を整えることの大切さを学びました。そして私自身が果物のアレルギーを多く持っているため、子どもに果物を与えるときも慎重に進めています。自分を過信せず、無理せずに育児を楽しもうと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/こちょれーと著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2020年11月08日3回食に慣れた離乳食後期、献立のバリエーションを増やそうと新しいメニューに挑戦したら、初めて食物アレルギーを発症! 受診の流れと、医師から受けた食品の慣れさせ方について教わった体験談です。 順調に進んでいた離乳食当時生後9カ月だった息子は、食欲旺盛で好き嫌いや食べムラがなく、何でもよく食べる子でした。息子にいろいろな物を食べられるようになってほしい、献立のバリエーションを増やしたいと考えていた私は、レシピ本やベビーフードを参考に楽しく離乳食を進めることができていたと思います。 ただ、食物アレルギーを恐れていたので、初めての食材は平日の1回目の食事で与えると言うルールを設け、必ず守っていました。 卵は食べ慣れていたはずなのに…息子がアレルギーを発症した食材は、卵でした。しかし、卵は以前から食べていた食材。自治体の母親教室で習ったとおりに与え始め、徐々に他の食材と合わせたり、卵ボーロや赤ちゃん用クッキーなど加工品でもアレルギーが出たことはありませんでした。 しかし、その日はレンジで加熱して作るタイプの蒸しパンを朝ごはんに食べ、昼12時過ぎから虫刺されのような発疹が首を中心に出始めたのです。「これがアレルギーか?」とピンときた私は、すぐにかかりつけ小児科医の午後の診療の予約を取りました。 投薬治療とアレルギー検査朝に食べた蒸しパンのパッケージを持参し診察を受けると、「恐らくアレルゲンは卵だろうね、検査してみましょう」と言われ、その日は血液検査を受け、アレルギーの飲み薬を処方してもらい、帰宅しました。首から背中まで広範囲に出ていた発疹も翌朝にはきれいに消えており、ひと安心。 1週間後に検査結果を聞きに行くと、0〜6段階で示される食物アレルギーにおいて、息子は卵白にレベル3、卵黄にもレベル1の抗体がありました。発疹が出た日は前日までよりかなり気温が上がったことなど、さまざまな要因が重なったことが引き金になったのではないかと医師から言われました。 医師の指導のもと、ゆっくり再開その後は、医師の指導のもと、焦らずゆっくり卵を与えることを再スタートしました。医師には、「多くの子は年齢が上がるにつれて食べられる物が増えるので、あまり心配し過ぎないように。治そう治そうと考えなくて良い」とアドバイスを受けました。 離乳食で最も恐れていた食物アレルギーが出たとき、「病院が空いている時間でよかった」と強く思いました。正直、卵は食べ慣れていたので油断しており、これが病院の空いていない日曜や夜間だったらと思うと怖くなります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2020年10月05日長女は卵と乳製品にアレルギーがあり、今は除去食の給食を食べることができていますが、1歳までは弁当を持参していました。他にも育児用ミルクやおやつなど、保育園で口にするものすべてを持参しなければならず、日々の着替えやおむつの準備に加え、働きながらの毎日の弁当作りはとても大変でした。 医師からの弁当持参の指示娘が生後4カ月ごろ、顔と体の湿疹がひどかったことから受けたアレルギー検査で、卵と乳製品にアレルギーがあることがわかりました。その後保育園への入園が決まり、保育園での食事について医師に相談に行きました。 すると、「卵のアレルギーがひどいので保育園には弁当を持って行ってください。その他、育児用ミルクやお茶も含め、口にするものはすべて持って行ってください」と言われました。 保育園に通い始めたのが生後5カ月で、それから2歳の誕生日直前まで、約1年半の弁当持参の日々が始まりました。 大変だった弁当作り大人の弁当は作ったことがありましたが、子どもの弁当は作ったことがありません。しかも離乳食期の弁当なんて、何をどうしたら良いのか手探り状態で始めました。 保育園での給食のように栄養バランスも考えなければという気持ちと、わが子だけ周りの友だちと違うごはんはかわいそうかなという思いから、その日の給食のメニューと似たものを作ろうと頑張ったこともありました。しかしそれはとても大変で、働きながらとなると私には無理だったので、それからは自分なりに栄養バランスを考えた弁当を作りました。 保育士からのうれしい言葉2歳になる直前、医師から保育園で作った給食を食べてもいいと許可が出たことで、約1年半の弁当作りは終了しました。 給食を食べるようになって半年ほどたったある日、ある保育士さんと話をしました。その保育士さんは長女が生後5カ月で入園したときからずっと担任をしてくれている方でした。 「お弁当作りお疲れ様でした。給食もおいしそうに食べていますが、お母さんのお弁当のほうがうれしそうに食べていましたよ。お母さんが作ってくれたんだと友だちに自慢していましたよ」と。その言葉を聞いて涙が溢れました。 毎日の弁当作りはとても大変でした。しかし1番の気がかりは、長女の気持ちや様子でした。 そのときの保育士さんからの言葉でわかった長女の様子をうれしく思ったのと同時に、弁当作りを頑張ってよかったという気持ちでいっぱいになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2020年05月13日息子の卵アレルギーが判明したのは、まだ離乳食を開始していなかった生後5カ月になってすぐのころです。思わぬ私のうっかりで息子の首や腕にたくさんの発疹が出てしまい、大慌てした体験談をお話ししたいと思います。 突然赤いブツブツが!? ある日、生後5カ月の息子をあやしながら昼食を食べていた私。ふと見ると、息子の首もとが赤くなっていることに気がつきました。「あれっ? 何だろう?」と思っていると、胸や腕まで赤いブツブツが広がっていきました。当時の実際の写真がこちらです。 「あせも? それともダニに刺されたのかな?」と焦ったものの、まだ離乳食を開始していなかったので、私の頭の中でその症状と食物アレルギーが結びつきませんでした。 もしかして…これのせい? 幸い息子の機嫌はよかったのですが、念のため病院へ連れていくことに。出かける準備をしながら食卓の上に目をやったとき、ドキリとしました。私がお昼に食べていたのは卵かけご飯だったのです。卵を割ったあと、手に白身が付いたのでウェットティッシュで拭いていたものの、しっかりと洗ってはいませんでした。「もしかして、私の手に残っていた卵のせい?」と、ようやく卵アレルギーの可能性に思い至りました。 結果はやはり卵アレルギー診察までの1時間ほどで息子の症状は治まっていましたが、患部を撮った写真を見せたうえで卵に触れてしまった可能性を医師に伝えました。すると、「手に付いた少量の卵でも、アレルギー症状が出ることはありますね。血液検査をしておきましょうか」ということで、後日結果を見てみると、やはり息子は卵アレルギーでした。 医師から「先日の発疹も、卵が原因だった可能性が高いです」と言われ、自分の危機管理の甘さを反省しました。同時にアレルギーに対する意識が強まった出来事でした。 私の手に少し付いた卵によってアレルギー反応が出るなんて予想だにせず、息子には悪いことをしてしまいました。医師によると、数カ月後にアレルギーが治っていることもあるそうなので、再検査をする予定です。それ以来、失敗を繰り返さないよう、卵を扱ったあとは入念に手を洗うようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:粟津愛美一男の母。結婚を機に退職後、半年で妊娠・出産。滋賀県の田舎で初めての子育てを楽しみつつ、自身の体験談を中心に記事を執筆中。
2020年04月04日離乳食を始めると心配になるのがアレルギーではないでしょうか? 私自身、食物アレルギーがあるので息子の離乳食には気をつかっていました。しかし、今までは大丈夫だったのに突然アレルギー症状が出てびっくりしたことを覚えています。息子のアレルギー症状が出てから、原因が確定するまでの体験談をお伝えします。 順調に進んでいた離乳食息子の離乳食は生後6カ月に開始しました。離乳食の進め方に従って順調に進んでいきました。生後7カ月のころに卵とヨーグルトをあげましたが、アレルギー症状は出ませんでした。 アレルギーは重症化すると命にかかわることもあるので、アレルギー症状が現れずに離乳食が進んでいてホッとしていました。 今までは大丈夫だったのに…息子が生後9カ月のころ、好みを探すために市販のベビーフードをあげていました。今までアレルギー症状は出ていなかったので、アレルゲンの表示は特に気にせず購入して与えていました。 ある日、グラタンを食べさせてしばらくすると、口の周りと耳の横に赤い発疹ができ、掻きながらグズり始めました。自分自身もアレルギーを持っているので、すぐにアレルギーだとわかりました。含まれていたアレルゲンは「小麦」と「乳」でした。 その後の対処と検査前日にうどんを食べたときには何ともなかったため、しばらく食べていなかった「乳」かもしれないと思いました。かかりつけの小児科で相談したところ、疑わしい食材は避けるように指導を受け、1歳になったら血液検査をすることになりました。 1歳になっておこなった血液検査の結果は、やはり「乳」にアレルギーがあるとのことでした。2歳までは「乳」は与えないように指導され、2歳になったら再度血液検査をしたうえで今後与えるかどうかを決めるとのことでした。 アレルギー症状は突然現れます。調子が悪いと反応することもあるそうです。2歳前後までは「今まで大丈夫だったから」と油断せず、食事の際にはよく観察するようにしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:manami.koiso著者:吉井ゆみ子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年03月31日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、アレルギー反応に関するご質問です。 Q.アレルギー反応がいまいちどのようなものかわかりません生後7カ月の男の子について質問です。離乳食のアレルギー反応がいまいちどのようなものかわかりません。今のところ発疹のようなものはないのですが、便がゆるくなったり、少し塊になりかけたりしています。完全母乳でもともと便はゆるいのですが、離乳食を始めた当初は硬くなってきていて、最近ベビーフードの割合を増やしたらまたゆるくなってきました。これは、ベビーフードが合っていないということでしょうか? 小林亜希管理栄養士からの回答アレルギー症状がどういうものなのかわからなくてお困りなのですね。即時型のアレルギーは食後2時間以内に症状が出ることが多いと言われています。症状としては、皮膚の発疹、下痢、嘔吐、血圧低下、呼吸困難、意識障害などさまざまです。 離乳食を始めると、お子さんは腸内環境も未成熟ですので、ご心配されているような下痢や便秘など起きやすいです。だんだんと消化機能も発達してきて、便も元の状態に戻ってきたのかなと感じます。様子を見ていただいてよいかと思いますが、ご心配であれば、便の写真を撮ってかかりつけ医にご相談してみてください。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 赤ちゃん(0~2歳)に起こりやすいアレルギー症状0~2歳の赤ちゃんに起こりやすいアレルギー症状は以下の通りです。 ・皮膚や目の周囲の症状皮膚の赤み・湿疹・かゆみ・じんましん目の赤み・かゆみ・充血・目がゴロゴロする・消化管症状気持ちが悪い・吐く腹痛・下痢、血便 ・呼吸器症状水っぽい鼻水・くしゃみ・鼻づまりせき・ゼーゼーやヒューヒューという呼吸(喘鳴)息苦しい 赤ちゃんに起こりやすいアレルギー0~2歳の赤ちゃんに起こりやすいアレルギーは、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎です。 ・食物アレルギー赤ちゃんに起こる食物アレルギーの原因は、鶏卵・牛乳・小麦の割合が高いです。離乳食で初めての食材を与えるときに、食物アレルギーを起こすのではないかと心配する親御さんもいるでしょう。生後間もない時期から湿疹がある、アトピー性皮膚炎と診断されている、深刻な食物アレルギーをもつご家族がいる場合は、離乳食開始前や新たに与える食品を増やす前にかかりつけの小児科医に相談しましょう。 赤ちゃんの口の周囲だけが赤くなる場合は、食品の成分が肌に付着して炎症を起こしている可能性があります。その場合は口の周りにワセリンを厚めに塗ってから食べるようにすると、肌を守ることができます。 もし、食物アレルギーが起きたら、食べた後2時間以内にアレルギー反応による皮膚症状(湿疹やじんましん、かゆみ、鼻水、くしゃみ、目の充血など)を示すことが多いです。自然に症状が落ち着かず、嘔気や嘔吐、下痢、血便、機嫌が悪い、息苦しさ、ぐったりしているなどの症状があれば、速やかに受診しましょう。 ・アトピー性皮膚炎生後間もない時期は乳児湿疹が起こりやすいため、月齢が小さいうちにアトピーかどうか気にされる親御さんもいると思います。赤ちゃんの皮膚トラブルは清潔と保湿を継続することで改善されるので、日常的にスキンケアに励みましょう。基本的な沐浴や入浴の方法、保湿方法がわからない場合は、保健所や保健センターにいる保健師や助産師へ相談しましょう。 もし、スキンケアを続けているのに湿疹がなかなか治らない、赤ちゃんの皮膚に合う保湿剤がわからないなど気になる症状などで相談したい場合は、小児科あるいは皮膚科を受診しましょう。 ※参考: 基礎知識(ベビー):「【医師監修】赤ちゃんに起こりやすいアレルギーの原因と症状は?」【監修者:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2019年12月25日私の息子は卵アレルギーがあります。離乳食開始前から食物アレルギーについて調べ、慎重に進めていたつもりでした。しかし、息子のアレルギー判明後に私の進め方とは正反対な文献を見つけ、間違っていたのかも……と後悔した体験談をお話しします。 離乳食開始前の情報収集アレルギーを起こさないために、息子の離乳食は慎重に進めようと考えていました。そして雑誌や育児書、自治体のパンフレット、インターネットなど複数の媒体から集めた情報を元に、生後6カ月から離乳食を開始することに。10倍がゆ、次はにんじん、さつまいもとアレルギーの起きにくいと言われている食材から始め、大豆や肉、卵などは生後6カ月後半から7カ月にかけて少しずつゆっくり与えることにしようと考えていました。 恐れていた食物アレルギーに離乳食中期までは特に問題なく進み、小麦や乳、卵などを与えても大丈夫だと安心していましたが、当時生後9カ月だった息子に初めて蒸しパンをあげたところ、なんと卵アレルギーが判明したのです。ゆで卵を食べさせたときは問題なかったのでとても驚きましたが、幸い受診してすぐに落ち着き、以降は医師の指示のもと慣れさせる練習をしています。 私の離乳食の進め方が間違っていた?その後、アレルギー児の卵への慣れさせ方についてインターネットで調べていました。そのとき食物アレルギーの予防についての記事があり、そこには「卵は生後5カ月半ごろに極少量を与える」「与える時期を遅らせない」という記述が。息子の卵アレルギーが判明した同時期の2019年3月に、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の改定により、卵を与える時期が変更されたのです。卵黄は離乳食初期(生後5カ月後半〜生後6カ月)となったそうです。私が息子に卵を初めて与えたのは、卵黄が生後6カ月の後半、卵白は生後7カ月になってからでした。ガイドラインで卵を与える時期が改定されているのを知り、ショックを受けました。「もしも最新版のガイドライン通り、もっと早めに卵を食べさせていたら、息子のアレルギーを防ぐことができたのかな?」と後悔が残りました。 もちろん食品を与える時期だけがアレルギー発症の有無を決めるわけではありません。けれど、離乳食の進め方が間違っていたのかな? もっと息子のために私にできることがあったのかな? という後悔は心の中に残ることとなってしまいました。今後は息子の卵アレルギー克服のために尽力していきたいと考えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年12月05日現在1歳の息子をとてもかわいがってくれる義母ですが、アレルギーの怖さを理解せず食べさせたことのない食べ物を与えようとするため、私はヒヤヒヤする日々です。少し無神経な義母との食事で困ったエピソードをお伝えします。 初めは理解ある様子だった息子が生後9カ月のときに卵アレルギーが判明し、義母にもすぐに報告をしました。義実家で食事をする機会も多く、息子の離乳食を作ってもらったこともあったので、「今は卵を食べられないので、少しずつ慣れさせていきます」と伝えました。 そのときは「卵アレルギーの子は多いと聞くね。食べられるようになると良いね」と言ってくれたので、理解してくれているものと思っていたのですが……。 アレルギーを軽視している?しかし報告から1カ月ほどたって再会したときに、「卵食べられるようになった?」と義母。すぐに治るものではないので、何年かかけてゆっくり慣れさせていくものであることを再度説明しました。すると、「そんなにかかるの?」 とやや不満げな様子。そして別の日に義父母と食事をしたときには、息子用に義母が買ってくれたベビーフードの中に卵が入っていました。「義母はアレルギーを軽く考えているのか? それとも関心がなくて話をちゃんと聞いてないのか?」と私の不安は募るばかりでした。 母から驚きの発言が…義母は、私が見ていないときにまだ息子が食べたことのない海老入りのおせんべいや生の桃をあげてしまうこともありました。幸いどちらも息子の具合が悪くなることはなかったのですが、「やめてください」と伝えると、それ以来義母が息子に食べ物を与えることはなくなりました。しかし、義父母と私でおそばを食べているときに、「そばは食べられる?」 と聞かれ「もう少し大きくなるまではダメです」と伝えると「昔はあげていたけどね」という言葉が。その後も「伯父さん(義母の兄)はぶつぶつが出ても毎日生卵を食べていたよ」などとびっくりするような話が出てきて、息子と会わせるのが怖くなってしまいました。 夫から義母へハッキリ言ってもらうことにやはりアレルギーの怖さをわかっていないと感じたため、すぐに夫に相談。そして「昔は不用意にアレルゲンを与えて亡くなってしまう子もいた」「勝手なことをするなら信用して息子に会わせられない」と義母にやや厳しく言ってもらいました。 義母は反省してくれたようですが、やはり義実家で会うときは子ども用の食べ物を必ず持参し、私や夫抜きで長時間息子と義母を2人にしないようにしています。 義母は息子をつらい目に合わせたいわけではなく、おいしい食べ物を一緒に食べたいのだと思いますが、「ちょっとだけ」が重篤な結果を招くこともあるという意識が欠けているのは事実です。現在は、毎月受診している小児科でもらった食物アレルギーに関する資料を一緒に見たり、3カ月ごとの息子の血液検査の結果を共有することで理解を深めてもらえるようにしています。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年11月27日家計にやさしい卵は、栄養面でも優秀な食品です。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素が卵1個の中にすべて含まれています。ただ、妊娠すると、赤ちゃんの卵アレルギーを心配して卵を食べることを控えている人もいるようです。妊娠中に食べた卵は、赤ちゃんの卵アレルギーの原因になるのでしょうか? 妊娠中、卵を食べても大丈夫?妊娠中に食べた卵と赤ちゃんの卵アレルギーが直接関係していたことを示す明確なデータはありません。別名「完全栄養食品」とも呼ばれる卵は、妊娠中に必要な栄養を卵1個で効率よく摂ることができます。自己判断で、勝手に卵を除去した食事を食べることは避けましょう。 1日にどれぐらいの卵を食べていいの?卵に含まれているコレステロールが気になる人でも、1日1個程度なら問題ありません。栄養をしっかり摂るためにも、卵は1日1個を目安に食べるようにしましょう。なお、妊娠する前からコレステロール値に問題がある場合は、早めに医師と相談してから食べる量を調整しましょう。 卵を食べるときの注意点1:妊娠中は、できるだけ加熱した卵を食べる新鮮な生卵であれば、妊娠中に食べても問題ありません。すき焼きや卵がけごはんを食べても大丈夫です。ただしサルモネラ菌による食中毒を防ぐため、妊娠中はできるだけ加熱した卵を食べるようにしましょう。 2:新鮮なものを選ぶ卵はパックに表示されている賞味期限を確認し、新鮮な卵を選びます。卵の殻に傷やひび割れがないものを選びましょう。また買ってきた卵は、冷蔵庫の中で保存。使うたびに冷蔵庫から卵を取り出し、早めに使い切りましょう。 つわりの時期に食べたいプリンや、暑い季節においしい卵豆腐にも、卵は使われています。どんな料理に卵が使われているのかを知ると、赤ちゃんの離乳食の時期にも役立ちますよ。 著者:管理栄養士 フードライター&コピーライター 富田チヤコ管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。わかりやすく、食の楽しさを伝えます。
2019年11月20日今回は、卵アレルギーについての説明と離乳食を進める過程で卵を与えるときの注意点についてお話しします。 離乳食を進める過程に卵アレルギー=卵白アレルギーは起こりやすい人間の体には、体内の異物を追い出そうとする仕組みがあります。口から食べたものはこの仕組みが働きにくくなっていますが、特定の食品にはうまく働かないことがあります。これを食物アレルギーといいます。 原因となる食品を食べてすぐに湿疹やかゆみが現れるため即時型アレルギーとも呼ばれます。ときに重症のアナフィラキシーを起こすこともあります。乳幼児では、年齢とともに耐性が出てきますが、与え方や調理方法に工夫が必要です。 即時型アレルギー:食物アレルギーの典型。原因食物の摂取後2時間以内にアレルギー反応による症状(湿疹や蕁麻疹、かゆみ、鼻水、くしゃみ、目の充血など)を示す。 アナフィラキシー:原因食物の摂取後、数分~数時間以内にアレルギー反応による症状(全身に湿疹や蕁麻疹が出現、かゆみ、息苦しい、喘鳴、嘔吐、ときに意識レベルの低下) 離乳食を進める段階で、食物アレルギーを起こすことが多い食品は鶏卵です。卵黄と卵白ではタンパク質の種類が違い、卵白のタンパク質がアレルギーの原因であることが多いため、卵アレルギー=卵白アレルギーと考えます。 食物アレルギーだからといって離乳食を遅らせる必要はありません。かゆみなどの症状があれば、医師と相談し離乳食を進めます。 卵を開始するときは、20分ぐらい加熱しごはん粒1/10サイズから卵アレルギーの原因となる卵のタンパク質は加熱することでアレルギー源としての働きは弱まります。卵黄は大丈夫でも、生卵や半熟卵、加熱時間の短い卵白ではアレルギー症状が出ることがあります。 卵を初めて食べさせるときは離乳食を開始して1カ月以上経過してから(およそ生後6~7カ月ごろから)、赤ちゃんの体調が良いときに新鮮な卵を20分間加熱して固ゆでした卵黄、もしくは炒り卵をごはん粒の10分の1程度にしましょう。 初めて卵を食べさせるときや量を増やすときは、アレルギー症状が出てもすぐに受診できるように小児科が開院している時間帯(平日の昼間など)に与えるようにしましょう。 ※参考:日本小児アレルギー学会鶏卵アレルギー発症予防に関する提言2017年 卵を開始するときは卵黄から卵アレルギーの原因となるタンパク質は、加熱することでアレルギー源としての働きは弱まります。卵黄は大丈夫でも、生卵や半熟卵、加熱時間の短い卵白ではアレルギー症状が出ることがあります。初めて卵を食べさせるときは離乳食を生後5~6カ月ごろに開始して、つぶしたおかゆから与え、慣れてきたら野菜、果物を、さらに慣れてきたら固ゆでした卵黄を与えます。卵は新鮮なものを選び、かたゆでした卵黄をすりつぶして多めの水分でのばしたものを耳かき1杯程度にして与え、少しずつ増やしていきます。初めて卵を与えるときや量を増やすときは、アレルギー症状が出てもすぐに受診できるように小児科が開院している時間帯(平日の昼間など)で、赤ちゃんの体調が良いときに与えるようにしましょう。 生後7~8カ月ごろは卵黄1個~全卵1/3個、9~11カ月ごろは全卵1/2個、1歳~1歳6カ月ごろは全卵1/2~2/3個を目安に与えます。 卵アレルギーかも? と思ったら卵の加熱時間や加熱温度によってアレルギー源が弱くならず、アレルギー症状が現れることがあります。例えば、おかゆやうどんを卵とじにする場合や卵焼きを焼く場合、茶碗蒸しやプリンを加熱する場合はしっかり中まで火を通すことが大切です。ただし、しっかり火を通したつもりでもアレルギー源が弱くなっておらず、アレルギー症状が出てしまうことがあります。症状が出た場合は、小児科医あるいはアレルギー専門医の診察を受けましょう。重症度によっては、卵を完全に除去する必要がない場合もあります。また、少しずつ卵が食べられるようになっても赤ちゃんの口の周囲だけが赤くなる場合は、卵のタンパク質が肌に付着して炎症を起こしている可能性があります。その場合は、医師の指示のもと、肌を守るために口の周りにワセリンを厚めに塗ってから食べるようにすることがあります。 卵を除去したほうがいいと医師が判断した場合は、卵の代わりに肉・魚・大豆でタンパク質を補うようにしましょう。卵と卵を含む加工食品、その他の鳥の卵(うずらの卵など)は離乳食で与えないように気をつけましょう。 ハンバーグなどのつなぎなどは、片栗粉などのでんぷん、すりおろしたじゃがいもやれんこんで代用します。離乳食の準備が負担にならないように卵不使用の肉や魚の加工食品、調味料、ホットケーキミックスなどをじょうずに使いましょう。なお、卵に含まれるタンパク質と、鶏肉や魚卵に含まれるタンパク質は異なるため、鶏肉や魚卵を除去する必要はありません。 授乳中の母親が卵を食べることを控える必要はありません赤ちゃんが卵アレルギーと診断されても、授乳中の母親が卵を食べるのを控えたり、食べないようにする必要はありません。両親や上のお子さんに食物アレルギーがあった場合でも、母親が卵を食べることを制限する必要はありません。赤ちゃんが重症な卵アレルギーだったとしても、母親は卵を含む菓子類やパン類は食べてもかまわないことが多いです。 今のところ、妊娠中や授乳中の母親が特定の飲食物やサプリメントを摂取することで赤ちゃんのアレルギーを予防できる確実な方法はありません。 食物アレルギーを確実に予防できる方法はありません卵に限らず、食物アレルギーを確実に予防できる方法はありません。乳幼児期に発症した卵・牛乳・小麦などのアレルギーは3歳までに約50%、5−6歳までに約60−70%が治ります。※参考:食物アレルギー研究会食物アレルギーの診療の手引き2017 食物アレルギーに限らずアレルギーは遺伝と環境によって発症すると考えられています。生まれて間もない時期から赤ちゃんの肌を清潔に保湿して健やかに保つことや、赤ちゃんの肌に食物アレルギーを起こす食品が触れないようにすることで、アレルギー性の湿疹を予防できることがわかっています。離乳食を開始するよりも前から湿疹がある場合は、湿疹の治療を優先しながら離乳食を進めたほうがいいこともあります。湿疹や離乳食の進め方については、小児科医やアレルギー専門医へ相談しましょう。 離乳食を開始して、食物アレルギーかもしれないと思ったときは、すぐに小児科あるいはアレルギー専門医に診てもらいましょう。何をどのくらい食べたのか、どのような症状が出たのかをメモや写真でもいいので持参して受診しましょう。 原因となる食品を除去した方がいいのかなど、どのように離乳食を進めていくかについては、医師の診断が重要です。医師は卵の調理方法によるアレルギー症状の現れやすさを参考に、食べられる範囲を決めていきます。親の判断で除去はせず、赤ちゃんがアレルギー症状に悩まされることのないように医師と相談しながら離乳食を進めていきましょう。 まとめ親同士の口コミやインターネット上の情報には、食物アレルギーについて医学的根拠のない内容や体験談が含まれていて、正しい知識や必要な情報にたどり着くまで時間がかかることがあります。離乳食の進め方について相談したい場合は、居住地の保健所や保健センターの保健師・栄養士・助産師へ相談しましょう。食物アレルギーかな? と思ったら小児科医やアレルギー専門医のいる医療機関を受診しましょう。 参考:厚生労働省授乳・離乳の支援ガイド2019年改訂版日本アレルギー学会日本小児アレルギー学会鶏卵アレルギー発症予防に関する提言 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月30日カルシウムやミネラルを効率よく摂取できる牛乳は、離乳食期から赤ちゃんに与えたいものです。しかし、アレルギーの心配があるため、与え方をしっかり確認して少しずつ牛乳に慣らしてあげましょう。赤ちゃんの牛乳アレルギーとは?牛乳は乳製品なのでアレルギーに注意牛乳はアレルギー症状を起こすことが多い食品とされ、卵や小麦と同様、消費者庁が定めるアレルゲンを含む「特定原材料」の7品目に分類されています(※1)。赤ちゃんに初めて牛乳を与えるときは、必ず加熱して少量ずつ与えます。万が一アレルギー症状が出たときにすぐに小児科を受診できるように、牛乳は午前中の離乳食で与えると良いでしょう。牛乳アレルギーの主な症状牛乳アレルギーの人が牛乳を飲んだ場合、30分から2時間程度でアレルギー症状が出るといわれています。牛乳アレルギーの主な症状は以下の通りです。・肌のかゆみ・赤み・じんましん・呼吸困難・腹痛・下痢・嘔吐など牛乳を赤ちゃんに与えた後にアレルギーと思われる症状が出た場合は、すぐにかかりつけの小児科を受診してください。その際に「牛乳を飲ませた時間」「飲んだ後に出た症状」「症状の程度」など、わかる範囲でメモをしたものを持参すると医師の判断材料になります。あわせて保険証や母子手帳も持っていくと良いでしょう。牛乳は乳糖不耐症にも注意牛乳は、牛乳アレルギーでなくても下痢や腹痛などを起こすことがあります。これは「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」といい、牛乳に含まれる乳糖を上手く小腸で分解できないことが原因で起こるものです。乳糖不耐症は、牛乳を飲み過ぎたり、牛乳の温度が冷たかったりすると症状が出ることもあります。赤ちゃんに与えるときは、量や温度にも注意しましょう。赤ちゃんの牛乳はいつから飲める?飲ませ方のコツ初めて赤ちゃんに牛乳を飲ませる際に、与える月齢や手順を誤るとアレルギーが出やすくなるケースがあります。赤ちゃんに安心して牛乳を与えるためにも、飲ませ方を確認しておきましょう。離乳食中期から加熱調理したものを与える牛乳は、離乳食中期(モグモグ期)から離乳食に取り入れることができます。牛乳そのものを飲ませるのではなく、ミルク煮やパン粥など食材のひとつとして与えましょう。初めて牛乳を使うときは、50mL程度のごく少量にしましょう。必ず電子レンジや火にかけて加熱してたものを離乳食に使うようにしてくださいね。飲料としては1歳以降から飲ませる厚生労働省が発行する「授乳・離乳の支援ガイド」(※2)によると、牛乳を飲料として与える場合、鉄欠乏性貧血を予防するという観点から1歳過ぎから与えるよう記載があります。1歳より前に牛乳を飲料として与えると、タンパク質やミネラルを過剰に摂取してしまう可能性があることに気を付けましょう。赤ちゃんが1歳を過ぎたら、そのまま牛乳として飲ませることができます。ただし、初めて飲ませるときは少量の牛乳を加熱して与えます。問題がなければ、少しずつ量を増やしていきます。温度についても、初めは人肌程度に加熱したものをあげて、徐々に冷たいまま与えると良いでしょう。牛乳を与える前に乳製品に慣らしておく母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんにとっては、牛乳の味になじみがなく嫌がることがあります。赤ちゃんが牛乳を嫌がる場合は、まずはヨーグルトを与えて乳製品の味に慣れさせてから牛乳をあげると、飲んでくれるかもしれませんよ。牛乳と母乳との栄養や成分の違いは?牛乳と母乳では、含まれている栄養や成分が異なります。たとえば、牛乳はたんぱく質やカルシウムが母乳より多く含まれているのに対し、母乳には乳糖が多く含まれています。これは、牛のほうが身体的な発達が早いことに対し、人間はまず脳の発達が先行されるからといわれています。牛乳と人では、成長するために必要な栄養が異なるため、それぞれの乳に含まれる栄養も異なるのです。赤ちゃんに与える牛乳の量の目安赤ちゃんに初めて牛乳を与えるときは、50mL程度を目安にします。初めは必ず加熱して与えるようにしましょう。離乳食の進み具合にもよりますが、赤ちゃんが牛乳に慣れてきたら1日あたり200mL~400mL程度を目安に与えます。毎日の摂取量には、チーズやヨーグルトなどの乳製品も含めて考えましょう。チーズ10gは牛乳100mLに換算して考え、摂取し過ぎないように気を付けたいですね。また、牛乳を飲ませ過ぎると、それだけで赤ちゃんのお腹が満たされてしまう場合があります。牛乳だけでなく、他の離乳食とのバランスを考えて牛乳を与えるようにしましょう。牛乳を飲まない場合の与え方のコツ栄養満点の牛乳を赤ちゃんや子どもに与えたくても、においや味を嫌がってなかなか飲んでくれない場合があります。飲まないときの対策を知って、楽しく牛乳が飲めるよう促してみましょう。メーカーを変えてみる赤ちゃんが牛乳を嫌がる場合は、無理に飲ませる必要はありません。しかし、メーカーによって微妙に牛乳の味が違うことがあるため、メーカーを変えてみると赤ちゃんが牛乳を飲むことがあります。いつもは買わないメーカーの牛乳を買ってみると良いかもしれませんね。赤ちゃんの好みにアレンジしてみる離乳食の進み具合によっては、牛乳をアレンジして赤ちゃんに飲ませてみると良いかもしれません。1歳を過ぎていれば、風味付け程度に純ココアを混ぜてミルクココアにしたり、イチゴをつぶしてイチゴミルクにしたりしてみましょう。おいしく飲んでくれると良いですね。牛乳のレシピを試してみる牛乳そのものを飲むことを嫌がる場合は、料理に牛乳を混ぜてみましょう。シチューやグラタン、ミルク煮などを試してみると良いですね。少しずつ牛乳の味に慣れさせていきましょう。他の乳製品で栄養を補う離乳食の進み具合によっては、無理に牛乳を飲ませなくてもかまいません。母乳やミルク中心で、いろいろな食材を離乳食に使って栄養を摂りましょう。チーズやヨーグルトなどの乳製品や小魚でもカルシウムは摂取することができます。赤ちゃんのときは牛乳を嫌がっていたのに、大きくなったら牛乳が好きになることもあるので、焦らずに与えると良いですよ。牛乳の栄養と選び方牛乳は栄養が豊富といわれていますが、どのような栄養が摂取できるかご存じでしょうか。あわせて、牛乳の正しい選び方を確認しておきましょう。牛乳はカルシウムが豊富牛乳には、骨の成長に不可欠なカルシウムを多く含んでいます。ミネラルやビタミンなども含んでいる栄養が豊富な食品です。上手く赤ちゃんの食生活に取り入れていきたいですね。赤ちゃんにおすすめの牛乳の選び方牛の乳をしぼった生乳(せいにゅう)100%と表示されているものは、一般的に4種類に分けることができます。さらに、加工乳と乳飲料を含めると下記の6種類に分けることができます。・牛乳・成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳・加工乳・乳飲料赤ちゃんに牛乳を与えるときは、「牛乳」を与えるようにしましょう。なかでも「成分無調整」と表示があるものは、成分が生乳そのものであるため子どもにおすすめです。牛乳パックのラベルに種類が必ず書かれているので、チェックして買うようにすると良いですね。栄養たっぷりの牛乳を赤ちゃんに与えよう牛乳は、カルシウムを始めとする赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素がたくさん含まれています。下痢や嘔吐などのアレルギーや乳糖不耐症の症状が見られなければ、積極的に離乳食や飲料として取り入れていくと良いでしょう。ただし、赤ちゃんによっては牛乳を嫌がることもあります。赤ちゃんが牛乳を好まない場合は与え方をアレンジしたり、牛乳のメーカーを変えたりして、赤ちゃんが食べやすい工夫をしてみてくださいね。※この記事は2019年9月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。
2019年09月28日今回は、0~2歳ころまでの赤ちゃんに起こりやすいアレルギーについてお話しします。 赤ちゃんに起こりやすいアレルギーの原因とは?アレルギーとは人の体には、自分と異物を区別して異物を追い出す仕組みがあり、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る免疫システムが備わっています。ところが、花粉や食べ物など病原体ではないものに対しても免疫反応を起こしてしまうことがあります。これがアレルギーです。 アレルギーを起こす物質(アレルゲン)に対してIgE(アイジーイー)という抗体(免疫が使う武器のようなもの)が作られることが、アレルギー反応の始まりです。 初めてアレルゲンが体内に入ったときに、免疫細胞がIgE抗体を作り、次にアレルゲンが体内に入ってきたときに備えます。次にアレルゲンが入ったとき、体内の細胞はヒスタミンなど化学伝達物質などを出して攻撃します。この攻撃が過剰になるとアレルギー症状が起こります。 赤ちゃん(0~2歳)に起こりやすいアレルギー症状0~2歳の赤ちゃんに起こりやすいアレルギー症状は以下の通りです。 ・皮膚や目の周囲の症状皮膚の赤み・湿疹・かゆみ・じんましん目の赤み・かゆみ・充血・目がゴロゴロする・消化管症状気持ちが悪い・吐く腹痛・下痢、血便 ・呼吸器症状水っぽい鼻水・くしゃみ・鼻づまりせき・ゼーゼーやヒューヒューという呼吸(喘鳴)息苦しい 赤ちゃんに起こりやすいアレルギー0~2歳の赤ちゃんに起こりやすいアレルギーは、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎です。 ・食物アレルギー赤ちゃんに起こる食物アレルギーの原因は、鶏卵・牛乳・小麦の割合が高いです。離乳食で初めての食材を与えるときに、食物アレルギーを起こすのではないかと心配する親御さんもいるでしょう。食物アレルギーは成長すると多くは治ることが多いので、アレルギーがある食物を与える時期や方法は小児科医へ相談してください。 生後間もない時期から湿疹がある、アトピー性皮膚炎と診断されている、深刻な食物アレルギーをもつご家族がいる場合は、離乳食開始前や新たに与える食品を増やす前にかかりつけの小児科医に相談しましょう。 赤ちゃんの口の周囲だけが赤くなる場合は、食品の成分が肌に付着して炎症を起こしている可能性があります。その場合は口の周りにワセリンを厚めに塗ってから食べるようにすると、肌を守ることができます。 もし、食物アレルギーが起きたら、食べた後2時間以内にアレルギー反応による皮膚症状(湿疹やじんましん、かゆみ、鼻水、くしゃみ、目の充血など)を示すことが多いです。自然に症状が落ち着かず、嘔気や嘔吐、下痢、血便、機嫌が悪い、息苦しさ、ぐったりしているなどの症状があれば、速やかに受診しましょう。 ・アトピー性皮膚炎生後間もない時期は乳児湿疹が起こりやすいため、月齢が小さいうちにアトピーかどうか気にされる親御さんもいると思います。赤ちゃんの皮膚トラブルは清潔と保湿を継続することで改善されるので、日常的にスキンケアに励みましょう。基本的な沐浴や入浴の方法、保湿方法がわからない場合は、保健所や保健センターにいる保健師や助産師へ相談しましょう。 もし、スキンケアを続けているのに湿疹がなかなか治らない、赤ちゃんの皮膚に合う保湿剤がわからないなど気になる症状などで相談したい場合は、小児科あるいは皮膚科を受診しましょう。 赤ちゃんのアレルギーを予防するためにできること生まれて間もない時期から肌を清潔に保つスキンケアを続けることで、アレルギーの発症を予防できないかという研究が世界中で進められています。乳児期から幼児期に、アレルギーの原因物質が食べ物からハウスダストやダニに変化していくとされているので、生活環境を清潔に保つこともアレルギーを予防するために大切です。 皮膚を健康的に保つことで、皮膚から体内にアレルギーの原因物質が侵入するのを防ぎ、喘息の発症を予防できる可能性があります。 赤ちゃんに起こりやすい食物アレルギーやアトピー性皮膚炎について、医療に頼らないで治ると謳う健康法や健康食品などの情報が世間に出回っていますが、科学的根拠のないものも多いです。離乳食の開始を遅らせる、特定の食品だけを食べるあるいは除去する、妊娠中や授乳中の母親が食事制限をするなどの方法はどれも科学的根拠はなく、赤ちゃんのアレルギー症状に対して治療効果があるものではありません。適切な医療から遠ざける情報を鵜呑みにしないように気をつけましょう。 赤ちゃんにアレルギーの検査は必要ありません症状がなければ赤ちゃんにアレルギー検査は必要ありません。どのような食材でもアレルギー症状を起こす可能性があります。保険診療内で調べられる食材といっても何十種類もありますが、アレルギー検査でアレルギーがあるとわかっても、なんの症状も起こらず食べられることもあります。0~2歳児の場合、アレルギー検査の結果と症状が一致しないことがあります。また、多少のアレルギー症状があっても、食べ続けることで症状が出にくくなることもわかっています。 深刻な食物アレルギーをもつご家族がいてアレルギーについて心配な場合は、小児科医あるいは皮膚科医へ相談しましょう。 食物アレルギーの有無を診断するという目的でIgG(アイジージー)抗体を調べることをすすめる医療機関や検査機関がありますが、この検査は日本小児アレルギー学会では推奨していません。海外のアレルギー学会でも、意味のない検査として公式に否定されています。 IgG抗体はアレルギーのない健常な人にも存在します。アレルギーを起こす物質に対して作られるIgE(アイジーイー)抗体とは異なりますので、検査項目や説明に惑わされないように注意してください。 まとめ2歳ごろまでの赤ちゃんに起こりやすいアレルギーは食物アレルギーとアトピー性皮膚炎です。アレルギーを予防するために、生後間もない時期からスキンケアを続けて、皮膚を健やかに保ちましょう。気になる症状があれば、小児科あるいは皮膚科を受診して相談しましょう。 参考:・厚生労働省授乳・離乳の支援ガイド2019年改訂版・日本小児アレルギー学会・日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会作成 食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版・公益財団法人日本アレルギー協会 原稿監修/松井 潔先生(小児科医・ 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長) 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー。大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月20日3回食に慣れた離乳食後期、献立のバリエーションを増やそうと新しいメニューに挑戦したら、初めての食物アレルギーを発症! 受診の流れと、医師から受けた食品の慣れさせ方について教わった体験談です。 順調に進んでいた離乳食当時生後9カ月だった息子は、食欲旺盛で好き嫌いや食べムラがなく、何でもよく食べる子でした。息子にいろいろな物を食べられるようになってほしい、献立のバリエーションを増やしたいと考えていた私は、レシピ本やベビーフードを参考に楽しく離乳食を進めることができていたと思います。 ただ、食物アレルギーを恐れていたので、初めての食材は平日の1回目の食事で与える、と言うルールを設け、必ず守っていました。 卵は食べ慣れていたはずなのに…息子がアレルギーを発症した食材は、卵でした。しかし、卵は以前から食べていた食材。自治体の母親教室で習ったとおりに与え始め、徐々に他の食材と合わせたり、卵ボーロや赤ちゃん用クッキーなど加工品でもアレルギーが出たことはありませんでした。 しかし、その日はレンジで加熱して作るタイプの蒸しパンを朝ごはんに食べ、昼12時過ぎから虫刺されのような発疹が首を中心に出始めたのです。「これがアレルギーか?」とピンと来た私は、すぐにかかりつけ小児科医の午後の診療の予約を取りました。 投薬治療とアレルギー検査朝に食べた蒸しパンのパッケージを持参し診察を受けると、「恐らくアレルゲンは卵だろうね、検査してみましょう」と言われ、その日は血液検査を受け、アレルギーの飲み薬を処方してもらい、帰宅しました。首から背中まで広範囲に出ていた発疹も翌朝にはきれいに消えており、ひと安心。 1週間後に検査結果を聞きに行くと、0〜6段階で示される食物アレルギーにおいて、息子は卵白にレベル3、卵黄にもレベル1の抗体がありました。発疹が出た日は前日までよりかなり気温が上がったことなど、さまざまな要因が重なったことが引き金になったのでは、と医師から言われました。 医師の指導のもと、ゆっくり再開その後は、医師の指導のもと、焦らずゆっくり卵を与えることを再スタートしました。医師には、多くの子は年齢が上がるにつれて食べられるものが増えるので、あまり心配し過ぎないように、治そう治そうと考えなくて良いとアドバイスを受けました。 離乳食で最も恐れていた食物アレルギーが出たとき、「病院が空いている時間でよかった」と強く思いました。正直、卵は食べ慣れていたので油断しており、これが病院の空いていない日曜や夜間だったらと思うと怖くなります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年09月15日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。夏休み真っただ中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?夏は花火にお祭りに、子どもと一緒に楽しめるイベントが盛りだくさん! しかし、楽しいはずのお祭りでまさかの食物アレルギーが発覚…!今回はその時のお話です。モン太5歳、キーちゃん2歳の夏、家族で近所のお祭りに行きました。■屋台や花火、親子で楽しめる夏祭りかーちゃんは走り回るモン太を追いかけ、とーちゃんとキーちゃんは一緒に会場内をお散歩。しばらくして合流すると、とーちゃんは具合の悪そうなキーちゃんを抱っこしていました。よく見ると、口の周りに赤く発疹がプツプツあり、息もゼエゼエ苦しそう。これは、もしかしてアレルギー反応!?とーちゃんに何か食べたか聞くと…■息子はピーナッツアレルギーだった!すぐに五平餅の材料を屋台で聞いてみると、「たれ」にピーナッツやくるみが使用されているとのこと。そこで恐らくこれが原因だろうと判断。しばらく様子をみていると、そのときは症状が徐々に落ち着いたので後日病院へいくことに!やはりピーナッツアレルギーでした…。わが家は誰にもアレルギーを持っていないので油断していました。ただ「そこまでひどいものではなく、少量なら食べても大丈夫なので、少しずつ食べさせて体に慣らしていきましょう」とのことでした。今回、大ごとにならずに済みましたが、これが重度のアレルギーだったらと思うとぞっとしてしまいます。お祭りだと普段食べないようなものも屋台で出ていることもあります。もしアレルギーの原因となる食材が使われていても、練り込まれていたり、たれに使われていたり、見た目だけではわからないことも…。小さな子どもに食べさせる際には十分に注意しないといけないと、あらためて痛感した出来事でした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。※「五平餅」の材料すべてにピーナッツやくるみが使用されているわけではありません。
2019年08月10日卵アレルギーの息子がいるわが家。「自分が疲れないように、手抜きをする」が私のモットーなので、面倒にならない程度に息子の卵アレルギーと日々付き合っています。今回は、卵アレルギーがある子の食事や外食をわが家ではどうしているのか紹介します。 次男が卵アレルギーであることが判明わが家には3歳と1歳の息子がいます。1歳の次男が生後10カ月のころ、初めて卵を食べたら全身に蕁麻疹ができ、その後嘔吐しました。重めの卵アレルギーであることが判明したので、それ以降、次男の食事からは卵を一切除去。 はじめは「朝ごはんのお供といったら卵料理でしょ~。トンカツやハンバーグなど、卵を使う料理はどうしたらいいんだろう。困ったなぁ……」とマイナス思考でしたが、日々生活していると慣れてきて面倒だと思わなくなってきました。 アレルギーの子の食事はどうしている?例えば、朝ごはんがパンの場合。卵不使用のパンだったらあげる、卵不使用かわからなかったら、次男だけご飯にしています。パンのお供にぴったりの目玉焼き。これも、次男だけなし。その代わり、スープにたんぱく質が多い食材を入れて、できるだけ具沢山に。でも、毎回具沢山スープを作るわけではありません。 自分がしんどいときは、炭水化物やバナナ食べ放題でごまかす日もあります。滅多に作らないけれど、トンカツやハンバーグの場合は先に次男のものだけ卵抜きで作っています。 外食のときはどうしている?1歳前後までは、市販のベビーフードを購入していました。次第に、ベビーフードのビッグサイズでも足りないほど食欲旺盛になってきたため、離乳食が完了したあたりからは除去食弁当(といっても、余り物を詰め合わせただけ)を持参するか、卵不使用のメニューを扱っているお店を選ぶようにしています。 わが家の場合、小さな子どもが2人もいると大変なので、実際に外食する機会はあまりないのですが、普段はショッピングモールのフードコートへ行くことが多いです。その際も卵を使用していないかどうかを確認して注文しています。 ごはん作りは私にとっては少し重労働に感じる家事なので、なるべく自分がしんどくならないようにしています。今は、子どもの卵アレルギーが早く治るといいなぁと願う日々です!著者:吉田麻里関西在住。1歳と3歳の兄弟を育児中。夫は激務で、実家は遠方、いわゆるワンオペ育児を遂行中。趣味は、お金をかけずに楽しむ方法を模索すること、街歩き、日本酒のきき酒。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。アレルギーの種類・症状など、必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月26日お風呂に入って出てきたら急に全身が赤くなったり、蚊に刺されたようなぶつぶつがたくさん出てきてびっくりして、救急受診する人は多いです。受診する頃には、ちょっと赤みがひいていたり、あるいはもっとひどくなって全身がかゆくなったりと、時間とともにどんどん状態が変化するものの多くは「じんましん」です。子どもにじんましんが出たら、どうすればよいでしょうか?■じんましん「症状、特徴、原因」まずじんましんは、膨疹が出現して、それが24時間以内消失することが特徴です。膨疹とは、その名の通り膨らんだ発疹で、蚊にさされたようにぷっくりしたり、いくつかがつながって線状になるいわゆるミミズ腫れの状態になったり、まぶたがぷっくりと腫れたりします。ほかの発疹とは異なり、比較的短時間、数十分や数時間のうちにみるみる発疹の状態が変化することが特徴です。あせもなどの湿疹や、突発性発疹などの感染による発疹であれば、一度出現すれば数時間のうちに急激に状態がかわることはありません。しかし、じんましんであれば、30分前に顔に出ていたものが、次に見た時には消えていたり、また数分後には足に発疹が出ていたり…といったことが起こります。じんましんの代表的な原因としては、食物アレルギーが挙げられ、食べてから数分~数時間のうちに発疹が出現します。皮膚の症状だけのこともありますが、時にはせきや鼻水、腹痛や下痢といった症状を伴ってくる場合があります。はじめての食材を試した時や、普段大丈夫でもいつもより多量に摂取した時に、このような症状が出たら食物アレルギーが疑われますので受診が必要です。また、頻度は多くありませんが、お薬によって症状が出る場合もありますので、じんましんが出た時にはどんなお薬を使っているかも医師に伝えてください。このように、じんましんの原因が明らかな場合もありますが、ほとんどの場合は「原因不明」です。■原因不明のじんましん「治療や予防」はじめてのものを食べたり、動物や植物と接触した後に症状がでたなど、状況的に原因が明らかな場合を除いて、アレルギーの血液検査をしても原因ははっきりしないことが多いのです。明らかな原因があれば、それを避けることで予防をしますが、実は「原因不明」であっても治療や予防の対策はとることができます。じんましんの発疹やかゆみは何らかの原因で体内に生じた「ヒスタミン」という物質によって起こります。治療はまず、このヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬という種類のお薬を内服したり塗り薬を塗ったりします。ときにステロイドが入ったお薬も、これらに有効なため使用する場合があります。一般的に体があたたまって血流がよくなると、かゆみを感じやすく、じんましんも広がりやすくなります。お風呂あがりやお昼寝後には体が温まっているので、発疹が出やすくなるのはこのためです。夜の救急外来にも、お風呂のあと突然発疹が出てきて、あわてて受診する人は多いです。受診した時には症状がある程度ましになっている場合が多いのですが、これは温度が下がったり、時間が経過したためと考えられます。濡れタオルやアイスノンなどで冷やしてあげるとかゆみや発疹もましになりますので、症状が出た時には一度試してみてください。じんましんは数時間~数日間出たり引いたりしますが、多くは1カ月以内には出なくなります(ときに1カ月以上続く慢性じんましんに移行します)。■じんましんが出やすい子ども「刺激に強い体作り」ストレスや疲れがたまっていたり、体調不良で体温があがった時にも症状は出やすくなります。風邪をひいて熱が出た時は、体もあたたまっていて体調も悪いので、なおさら発疹は出やすい状態といえるでしょう。そのほか頻度は多くありませんが、ひっかいたり、圧迫したり、日光などの刺激が加わることで症状が出ることもあります。じんましんがよく出る子は、まずは日頃の体調や皮膚の状態を整えていくことが対策になります。せきや鼻水、腹痛など、明らかにほかの臓器症状を伴う場合は緊急受診が必要ですが、軽い皮膚症状だけであれば時間経過とともに改善したり、冷やすだけでもましになるので、じんましんの特徴に合致するものであれば自宅で対策することもできます。もちろん判断が難しい場合や、たとえ皮膚症状だけでも発疹がどんどん広がったり、かゆみが我慢できないような状況であれば受診しましょう。夜の救急外来には、発疹にびっくりしてあわてて受診したり、かゆみがひどくなってパニック状態になっている子どももみかけます。状態によっては上に書いたような対策で改善することもありますので、まずは落ち着いて冷やしたり、時間とともに改善するかどうかをみてください。
2019年06月07日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はアレルギーに関する質問です。 Q.アレルギーが心配なら離乳食開始を遅らせたほうが良い?生後5カ月の子を子育て中です。そろそろ離乳食の準備をしようと思うのですが、実母が卵アレルギー持ちなので早く始めて大丈夫なのか心配です。実母は離乳食を遅めに始めたほうがいいと言うのですが、アレルギーの心配がある場合、遅らせたほうが良いのでしょうか? また、アレルギーのリスクを減らす方法などはありますか? 出産予定日より1カ月弱早く生まれていても普通の子と同じ時期でも大丈夫でしょうか? 小林亜希管理栄養士からの回答3月に改訂された「授乳、離乳の支援ガイド」では、食物アレルギーの予防のために離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせることに科学的根拠はないとされています。開始を遅らせたり、食物除去の場合は医師の判断でとなっていますので、ご心配であれば「家族がアレルギーを持っているので心配です」と、一度かかりつけの医師にご相談されると安心だと思います。また、早産で生まれていらっしゃるとのことですので、離乳食の進め方は修正月齢で進めていかれるとよいと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 「授乳・離乳の支援ガイド」って何?「授乳・離乳の支援ガイド」は、妊婦さんや子どもに関わる医師・助産師・保健師・管理栄養士などの保健医療従事者が、基本的な事柄を共有し、一貫した支援を進めるために2007年に作成され、自治体や産院などの医療機関で活用されてきました。 そこから10年以上が経過し、科学的知見がたくさん集まり、子どもを産み育てる環境・働く状況が変化し、母子保健施策の充実など、授乳や離乳を取り巻く社会環境も変化しました。そこで厚生労働省は、支援ガイドの内容を検証し改訂するために、2018年11月に研究会を作り、検討を重ねてきました。そして、2019年3月、新たな「授乳・離乳の支援ガイド」の内容が公表されたのです。 3月に改訂されたアレルギーに関すること今回改訂された支援ガイドによると、食物アレルギーを持つ3歳児の割合は増加傾向にあり、アレルギーを持つ子どもは年齢が低いほど多いとしています。そのため、前回の支援ガイドでは、食物アレルギーに関して参考資料のみの提示でしたが、改訂された支援ガイドでは、食物アレルギーに関してきちんと項目が立てられ、具体的な内容が記載されています。 たとえば、アレルゲンとなりうる食品の適切な摂取時期に関しては、遅らせる必要はない(卵の摂取は生後5〜6カ月からOKになった)ことや食物アレルギーを持つ子どもに対しては医師の診断に基づいた支援が必要であり、自己判断はしないことなどが新たに追加されています。 ※参考: ニュース(食・レシピ)「『授乳・離乳の支援ガイド』が12年ぶりに改訂! どこが変わった?」
2019年05月24日長男が1歳になったころのことです。慎重に進めていたはずの離乳食で、食物アレルギーを起こしたことがありました。食物アレルギーと聞いてびっくり、原因となったアレルゲンにまたびっくり。息子のアレルギー体質にまったく気づいていなかったことと、アレルゲンに対する私の間違った認識が原因で起きたできごとでした。 食物アレルギーの記憶ちがい長男の離乳食を始めたとき、新米ママとして育児書や離乳食レシピ集を読みあさり、アレルギーに関する知識もひと通り頭に入れていたつもりでした。卵・乳製品・小麦はアレルギーが出やすい、はちみつは1歳を過ぎてから、そばやナッツ類も要注意、などなど。 でもなぜか、ピーナッツだけはアレルゲンと認識しておらず、硬くて飲み込みにくいから与えてはいけないのだ、と覚えていたのです。 初めてのピーナッツバターで全身に蕁麻疹無事に1歳を迎えた長男。そろそろ食の楽しみを覚えてほしいと思い、いろいろな食材を試していたころのことです。ふと思い立ち、ピーナッツバターを購入してみました。ペースト状だから大丈夫だと思ったのです。 朝のパンに塗って出したところ、予想したほどには食が進みませんでしたが、とりあえず完食。 そして30分後……。顔中蚊にさされたような蕁麻疹が! 慌てて服をめくると、首から肩まで蕁麻疹が広がっていました。 まさかのピーナッツアレルギー日曜だったので慌てて市の救急センターを受診。診察を受けるころには蕁麻疹は足まで広がっていました。状況から、おそらくピーナッツによるアレルギーだろうとの診断でした。 白目も充血していたので、念のため眼科にも寄って帰宅。そのころには蕁麻疹は消え、代わりに赤いポツポツした発疹が、顔、肩、おなか、と順に現れ、また上から下へと順に消えていきました。すべての発疹が消えたのは、食後5時間ほど経ったころでした。 実はアレルギーっ子だった長男後日受けた血液検査で、アレルギー体質であったことが判明した長男。寝ているとき体を掻きむしっていたのは、ハウスダストやペットの猫に反応していたからだったのです。 そんなこととは思いもよらず、赤ちゃんの肌ってほんとに弱いな〜、と処方されたワセリンをせっせと塗っていた私。そのうえ、私の記憶違いで食物アレルギーまで……。命に関わる強い反応が出ることもあると言われ、自分のうかつさに背筋が凍りました。 もともと大雑把な性格なので、子育てもおおらかに、元気で育ってくれればいいと考えていた私でしたが、静かにかゆみに耐えていた長男の姿に「つらい思いをさせてごめん……」と深く反省。この小さな命を守るため、母は何でもするよ! と覚悟を決めたできごとでした。著者:久保田はな10年間の海外勤務ののち帰国。現在は二男の母。2人とも帝王切開で出産。主に育児や健康のテーマを中心に執筆活動をしている。趣味は読むこと・音楽・散歩。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月13日第一子が保育園に入園する直前に食物アレルギーがあることが判明しました。そのため、離乳食はメニューによっては除去など、特別な対応が必要でした。保育園に食物アレルギー持ちのわが子を預けたとき、どのようなことが必要だったのか、わが家の体験談を紹介します。 医師による指示書の提出が必要保育園に入園する子どもが食物アレルギーだった場合、保育園に対し、保護者が口頭や書面で食物アレルギーがあることを伝えればOK、というわけではありません。医師の診断のうえ、自治体指定の指示書に必要事項を医師に記入してもらい、保育園に提出する必要がありました。 かなり細かい項目まで記載が必要なため、病院によっては入手するまでに時間がかかったり、対応自体を受け付けていなかったりするところもあると聞きました。かかりつけであっても、事前に対応してもらえるかどうか確認したほうが確実です。 月1回、栄養士・担任の先生と会議私の子どもが入園した保育園の場合、毎月月末に保育園の栄養士と担任の先生とともに次月の献立と使用材料を見て、医師から指示のあった除去する食材をチェックしていきました。たとえば大豆を除去する場合、大豆そのものから味噌、醤油、きなこなど、原材料に含まれていそうな食品はすべてチェックしていきます。 すべての献立の食材一つひとつを細かく確認していくので、その分時間を割く必要があります。そんなときは、心苦しいですが働いている会社に事情を話し、ほかの社員の方に業務をカバーしてもらうことで、仕事を調整しました。 定期的に通院してチェックする必要がある私の子どもは、成長とともに除去の必要がない食材が増えていきました。指示書は半年に1回提出する必要があったため、半年ごとに受診していました。 健康状態やアレルギーの数値などを知ることができ、医師にいろいろと相談することもできるので通院自体はありがたかったのですが、わが家の主治医のアレルギー外来では診療時間は平日のお昼過ぎのみ。栄養士と担任との会議に加え、かなりの回数、食物アレルギー関連で仕事を早退していたので、通院しにくいことだけが気がかりでした。融通の利く診療時間かどうかも、通院する病院を決める際に確認しておくことをおすすめします。 保育園での給食の様子を見たとき、わが子だけが別の机、別のトレーで給食が用意されていて驚いたことを覚えています。しかし、アレルギーは命に関わること。親の私自身も意識改革をしなければいけないと強く思ったできごとです。著者:東慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月08日長女は卵と乳製品にアレルギーがあり、今は除去食の給食を食べることができていますが、1歳までは弁当を持参していました。他にもミルクやおやつなど、保育園で口にするものすべてを持参しなければならず、日々の着替えやおむつの準備に加え、働きながらの毎日の弁当作りはとても大変でした。 医師からの弁当持参の指示生後4カ月ごろ、顔と体の湿疹がひどかったことから受けたアレルギー検査で、卵と乳製品にアレルギーがあることがわかりました。その後保育園への入園が決まり、保育園での食事について医師に相談に行きました。すると、「卵のアレルギーがひどいので保育園には弁当を持って行ってください。その他、ミルクやお茶も含め口にするものはすべて持って行ってください」と言われました。 保育園に通い始めたのが生後5カ月で、それから2歳の誕生日直前まで、約1年半の弁当持参の日々が始まりました。 大変だった弁当作り大人の弁当は作ったことがありましたが、子どもの弁当は作ったことがありません。しかも離乳食期の弁当なんて、何をどうしたら良いのか手探り状態で始めました。 保育園での給食のように栄養バランスも考えなければという気持ちと、わが子だけ周りの友だちと違うごはんはかわいそうかなという思いから、その日の給食のメニューと似たものを作ろうと頑張ったこともありました。しかしそれはとても大変で、働きながらとなると私には無理だったので、それからは自分なりに栄養バランスを考えた弁当を作りました。 保育士からのうれしい言葉2歳になる直前、医師から保育園で作った給食を食べてもいいと許可が出たことで、約1年半の弁当作りは終了しました。 給食を食べるようになって半年ほどたったある日、ある保育士さんと話をしました。その保育士さんは長女が生後5カ月で入園したときからずっと担任をしてくれている方でした。 「お弁当作りお疲れ様でした。給食もおいしそうに食べていますが、お母さんのお弁当のほうがうれしそうに食べていましたよ。お母さんが作ってくれたんだと友だちに自慢していましたよ」と。その言葉を聞いて涙が溢れました。 毎日の弁当作りはとても大変でした。しかし1番の気がかりは、長女の気持ちや様子でした。 そのときの保育士さんからの言葉でわかった長女の様子をうれしく思ったのと同時に、弁当作りを頑張ってよかったという気持ちでいっぱいになりました。著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月28日前回 は、アレルギーが分かってから今までの振り返りを書かせていただきましたが、今回は現在のアレルギー対応について書かせていただこうと思います。できれば幼稚園に入園する3歳までに卵アレルギーも解除になれば…と淡い期待を抱いていたんですが、残念ながら叶わず、園には事前に先生と面談をし、給食は鶏卵の除去対応をお願いしています。それと同時にもしもの時に備え、食物アレルギーが出た時の対応法が記載された用紙と、処方されているアレルギー用の飲み薬を幼稚園に保管していただき、何かあったらすぐに連絡をもらえるようお願いしています。娘自身にも、お友達と給食やお弁当の交換をしないように伝えていたんですが、入園からしばらくすると自分の給食と他の子の給食が違う事に気づいたようでした。そもそもあまり給食が好きじゃないせいか特に気にした様子は見せず…。メニューがどうこうより、野菜が入ってるかどうかのが気になるみたいです(笑)皆と違う事が嫌になったりしないかなと心配していたんですが、娘のポジティブな発言にこちらが励まされました。そして入園からしばらく経ち、仲良くなったお友達のおうちに遊びに行かせてもらう事になりました。会話の流れでアレルギーの話はしていたんですが、娘だけが食べられないという事がないよう、とても気を使ってくれて泣きそうになりました。気遣ってもらうとつい反射的に謝ってしまうんですが、アレルギーは誰のせいでもないし、このとき以来、気遣いに最大限感謝しようと、まずは「ありがとう」と滅茶苦茶伝えるようにしています。それこそ拝むくらいに…アレルギーがある子にとって「皆と同じものを食べる」というのはとても特別でうれしいことだと思います。我慢させてしまう事も、もちろんこれから先あると思うんですが、なるべく娘が、自分のアレルギーを気に病まないような解決法を見つけていきたいと思っています。
2019年02月26日4歳になる娘は、卵アレルギーがあり、現在除去しています。食べた量としては、15g程度だったのですが、数日間食べさせて、アレルギー症状が出てなかったので油断してしまいました。幸い、かかりつけの先生にすぐ見てもらい、娘の症状を見てすぐ「アレルギーだね」と飲み薬を処方して頂きました。ひどい場合は点滴になるそうですが、処方されたものを飲んでしばらくするとすーっと症状が治りました。離乳食は平日の午前中にというのを守っていたおかげですぐに対処出来たので、本当に良かったと思います。アレルギー症状は一気に悪化する場合もあるので、あれ? と思ったらすぐに病院へ行くことが大事だなと実感しました。元々肌が弱かったのもあり何かしらアレルギーはあるだろう覚悟はしていたんですが、この事がきっかけで後日他の食べ物も含め採血によるアレルギー検査をしました。この検査の結果、小麦だけでなく、卵と牛乳もアレルギーがわかり1歳半の再検査まで卵、小麦、牛乳を完全除去することに。■娘がアレルギーになって困ったこと、初めて知ったこと離乳食期を過ぎ、取り分けができる月齢になっても、小麦が食べられないとかなり外食の選択肢が狭まるので、お弁当を持参するか、食事時を避けて出かけていました。小麦、牛乳が除去解除になった時、最初はやっぱりあげるのが怖かったんですが、今は問題なく食べられています(アレルギー検査をすると今でも牛乳はクラス2と出ますが症状は出ません)。検査が陽性でも症状が出ない場合もあるし、その逆もあるので、自己判断せず信頼できるお医者さんの指示に従うのが一番だと思います。そして最後に、現在も卵を完全除去している我が家の有難い味方な商品を紹介したいと思います。■卵アレルギーっ子のお母さんの味方! 「実は卵不使用」な商品娘は「卵は使用していないけど、同じ製造ラインで卵を扱っている」という商品はセーフなので、ありがたいことに選択肢が少し広がりました。ただ、仕様変更があって卵を使うようになっていた! なんて事がないように、買う都度に必ず成分表はチェックしています。長く付き合う可能性もある子どものアレルギーですが、無理せず使える市販品は活用する為、これからも情報収集していきたいと思います。
2019年02月19日トップライター:辻内史佳昨今、食物アレルギーがあるお子さんは多く、小学校給食でどんな対応をしてもらえるのか、不安な保護者の方もいるでしょう。この春から小学生になったわが家の娘も、卵・エビ・カニのアレルギーがあり、家の食事からは完全に除去している状態です。保育園の給食は、その保育園で作ってくれていたので、アレルギー対応をしてくれましたが、より多くの子どもが通う小学校ではどうなのか、入学するまでとても不安でした。娘の通う学校ではアレルギー除去の給食を提供しており、入学前からきめ細やかな説明がありました。そのときの体験を紹介します。説明会や面談で万全の体制を整える小学校給食でのアレルギー死亡事故があり、数年前から学校側も対応には細心の注意を払っているように思います。まずは入学前に「アレルギー対応ができる食材について」や「申請方法」についての説明がありました。学校に提出する医師の診断書などの書類も、ここでもらうことができました。そして入学後、給食が始まる前に学校で個別面談を実施。給食センターの担当者と所長、担任の先生に校長先生も加わり、アレルギーの詳細について1時間近く面談をして、給食の開始に備えました。細かいアレルギー成分表を見て親子で毎日チェック娘の通う小学校で対応してくれるアレルギーは、卵と乳の2つ。娘の場合、卵は対応食が提供されますが、エビ、カニについてはアレルギー対応食が出ないため、毎日献立を見てチェックする必要があります。つまり、「エビフライ」や「ちゃんぽん」など甲殻類が含まれているメニューの場合は、代わりのおかずを持たせる必要があるのです。また、少し複雑なのが、アレルギー対応食が提供されるのは主食のみということ。副菜に含まれている場合は対応食がないので、これも代わりのおかずが必要になります。左側がみんなに配られる献立予定表。右側が献立で使われる食品のリスト。これで娘の食べられるものかどうかチェックしますこのチェックがかなり重要になるため、学校からは毎月の献立の成分表が事前に手渡されます。担任の先生にも同じ書類を見てもらい、親とダブルでチェックする仕組みです。チェックをし忘れると、そのままアレルギーのあるメニューが配られてしまうので、大変危険です。そのため事前に担任の先生と相談して、連絡帳と別に「アレルギー給食ノート」を用意。毎日、「今日はこのメニューが食べられません」、「今日はすべてOKです!」など保護者が連絡をするようにしました。おかずを取り替えないようクラスの友だちにも説明アレルギー対応食の日は、ほかの生徒とは別の容器に入った給食が給食センターから届きます。配膳容器を分け、担任の先生がチェックしたうえで配る方式になっているのです。先生はクラスのお友だちにも、「〇〇ちゃんはアレルギーだから、食べ物を交換しないでね」としっかり説明してくれました。驚いたのは、アレルギー対応食と通常食の見た目が変わらないように配慮してくれているということ。たとえば三食丼の日は、卵の代わりに、いり豆腐を黄色く着色したものを使って用意してくれたようです。しかしこの日、あまりのそっくりさに娘は「卵かも」と心配して、結局食べなかったというハプニングも(笑)。「毎日お弁当になるかも……」と、心配していたわたしにとってはひと安心。お友だちと同じメニューを食べられる日も多く、「今日は給食当番をやったよ!」とうれしそうに報告してくれます。小学校によって違うとは思いますが、アレルギーへの対応は昔と比べて格段に進化していると感じています。来年、小学校に入学するお子さんで、うちの娘と同じような不安をもっている保護者の方は、まずは入学前の説明会で学校の先生と相談してみてください。地域によって多少の差はあっても、対応してくれると思いますよ。辻内史佳(つじうちふみか)出版社勤務を経て、娘の出産を機にライターに。主にエンタメ誌でインタビュー記事を執筆中。春から娘が小1になり、慣れない日々に奮闘する毎日です。最近できた老後の夢は、ハワイ永住(笑)。
2018年09月14日育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です