分娩を控えている妊婦さんが知りたい、産むまでにかかる時間や呼吸法、吸引や出血量が多かった時の対処方法などをお伝えします。 (18/22)
最近では、帝王切開率が年々上昇しています。帝王切開で出産したママの中には、自分の力で産めなかったと子どもに申し訳ないと自己嫌悪に陥って苦しんでいる人もいます。今回はそんなママたちへのメッセージです。 帝王切開率は上昇している厚生労働省から報告されている、全国の帝王切開率は全体の分娩の18.5%となっています(2014年)。現在は、もっと増加していることが予測されます。 帝王切開での出産は、逆子などの赤ちゃんの向き、多胎児(双子・三つ子)、胎盤の位置異常など様々な原因があります。事前にわかっている計画的帝王切開については、気持ちの準備期間があります。しかし、経膣分娩の予定で分娩が進行していたものの、赤ちゃんの生命の危機やママの体調の変化などによって、緊急に帝王切開になることがあります。その場合は、気持ちの準備や整理がつかないまま手術になることがあり、その後も精神的なダメージを受けてしまうこともあります。 帝王切開で出産したママの想い帝王切開で出産したママは以下のような気持ちをもつことがあるという報告があります。 *陣痛を耐えてこそ母親になるという考え方が根強く、自然分娩できなかった喪失感や母親としての失敗感*産んだというより、おなかから取り出されたという感覚*ちゃんと産んであげられなかったという我が子への罪悪感*術後の痛みで思うように動けず赤ちゃんのお世話ができないことによる、赤ちゃんへの罪悪感*帝王切開で出産すると赤ちゃんへの愛着がわきにくいのではないかという不安 帝王切開も立派な出産です赤ちゃんが元気に生まれるために、ママの生命を守るために帝王切開を選択されることがあります。出産方法は、赤ちゃんとママの安全が最優先されます。 帝王切開は、近年安全性が高い手術になってきていますが、健康な体にメスを入れることは、母体にとってもリスクはあります。どの出産方法も命がけで、たくさんの不安や恐怖などを乗り越えてママになります。赤ちゃんへの愛情に変わりはありません。 助産師として手術に立ち会っていますが、赤ちゃんと対面するママは安心して涙されたり、素敵な笑顔を見せてくれたりします。どの出産方法でも、ママの笑顔は同じです。無事に出産することができたことを、誇りに思いながら自信をもって育児をしていって欲しいと思います。 引用参考文献日本看護科学会誌2014 年 34 巻 1 号 p. 94-102「帝王切開で出産した女性の妊娠中から産後1か月までの心理的プロセス―覚悟と納得―」谷口 綾, 大久保 功子, 齋藤 真希, 廣山 奈津子, 小田柿 ふみ, 三隅 順 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年12月13日私は現在2児の母です。1人目・2人目ともに、出産予定日を過ぎても子宮口がまったくといっていいほど開かず、計画入院をしてバルーンや陣痛促進剤を使用して出産しました。特に1人目の出産は壮絶で、なんと生まれるまで4日間もかかりました。今回は1人目の出産のときの体験談をお話ししたいと思います。 計画入院は怖くなかった出産予定日を1週間過ぎても、出産の兆候はまったくといっていいほどなかった私。妊娠41週ちょうどのとき、とうとう「計画入院して赤ちゃんを出そう」と医師に言われました。 いわゆるバルーン(風船のように膨らむ医療器具で子宮口を広げる処置)や陣痛促進剤を使った出産になるのですが、不思議と怖くはなかったです。なぜならば、出産そのものが奇跡だという価値観だったからです。命がけで出産に臨む覚悟はもうできていました。 バルーン挿入と陣痛促進剤を投与午前10時に入院。まずはバルーンを挿入し、陣痛促進剤も投与しながら、子宮口が開くか様子を見ようということになりました。陣痛促進剤を入れて2時間もすると、悶絶するほどの激痛が。 最初はいきみ逃しに、ベッドの近くにある手すりを強く握りしめながら痛みと闘っていたのですが、数時間後別の助産師さんに担当が代わったとき、「その方法では体力を消耗するから、何も握らず呼吸法でいきみ逃しをするように」と指示がありました。 アドバイス通りいきみ逃しをしたら⋯最初は何も握らずこの激痛と闘うのは無理! と絶望していましたが、このままでは体力を消耗して出産を乗り越えられないと思い、指示に従うことに。激痛時には大きく息を吐いて、いきみ逃しをおこないました。慣れてくると確かに無駄に体力を消耗することはなく、あのとき助産師さんのアドバイスを受け入れてよかったと今でも感謝しています。 しかし夜の診察時にはまだ子宮口は2~3cmほどしか開いておらず、20時くらいを目処に一旦バルーンと陣痛促進剤を休止。休止後も痛みはなくなることはなく、微弱陣痛と闘いながら不安な夜を過ごしました。 3日目に突入した夜中から和痛分娩を開始そして2日目も、午前10時から陣痛促進剤とバルーンを再開し、また激痛と闘い始めました。そして3日目の夜中にとうとう痛みの限界がきた私に、医師から「出産が難航しているので、帝王切開か和痛分娩になる」と説明があり、私は和痛分娩を選択。確かに痛みは治まりましたが、下半身がまったく動かず、別の意味できつかったです。 そして医師に「子宮口の開きが進行してきたら麻酔は止める。分娩時はお母さんの踏ん張りの力も必要だから」と言われ、4日目の夜中に破水。そのとき子宮口は8cm開いていました。そしてやっとの思いで4日目の午前8時半に出産しました。 分娩誘発から出産まで4日という難産で、分娩所要時間はなんと43時間かかり、羊水込みで1.3Lの大量出血でした。しかし、実家などに頼れず退院初日からワンオペ育児がスタート。誰かを頼るということがほとんど許されなかった私ですが、そんな壮絶な経験を乗り越えたからこそ、2人目の妊娠・出産では感情的にならず、合理的にさまざまな問題に対処できました。自分の身を振り返る時間がないからこそ、育児を通してたくましく成長できたと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身が毒親に育てられた。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月09日こんにちは! 助産師のREIKOです。お産をしたことのある方ならご存知かもしれませんが、赤ちゃんの誕生が近付くと「いきみたい」という感じが出てきます。このいきみたい感じ、実は「うんちがしたい」という感じに似ています。そこで今回は、私が病院で働いていたときの話を交えて、もう少し“お産とうんち”について掘り下げたいと思います。 子宮と腸の関係は? ママの体の断面を見るとわかるように、子宮と腸は隣り合わせ。妊娠前は、ニワトリの卵くらいの大きさの子宮がママの胃を圧迫するくらい大きくなるのですから、腸も影響を受けないわけはないんです。 ホルモンや大きくなった子宮の影響を受けて、妊娠中は便秘気味になったり、出産前には下痢気味になったりすることが多々あります。お産のときに、赤ちゃんの頭が下がってきて見えるようになるころになると、赤ちゃんの頭で圧迫された肛門も大きく開いて、腸の壁が見えることもあるんですよ。 陣痛が来たら浣腸する?以前は陣痛が来て入院となると、浣腸をしていました。浣腸をすると、うんちが出て腸が空になり、赤ちゃんがスムーズに降りてこられるとか、腸への刺激によって陣痛が強まるとか言われていたのですが、近年そのような根拠がないということがわかり、浣腸をおこなわない施設が増えてきています。 私が働いていた病院では、便秘気味でお通じが出ていないというママには、医師の指示で浣腸をおこなっていましたが、ほとんどのママは浣腸せずに経過を見ていました。 ママ「うんちしたい」→助産師「それは赤ちゃんだから」お産が進んでくると、赤ちゃんの頭が下がってきて、ママの腸を圧迫します。そのため、ママは、「いきみたい」「うんちがしたい」と訴えてくることが多くあります。でも、大抵はうんちではありません。 ママが「うんちしたい」と訴えると、助産師が「それは赤ちゃんだから。いきまないでリラックスしてねー」という会話がよく繰り広げられます。ホント、お産あるあるです。 うんちか赤ちゃんか!? それは内診をすればわかります。ママが「うんちがしたい」というときは、お産が進んでいることが多いです。なので、ママの「うんちがしたい」「いきみたい」は、助産師にとって重要なキーワードなんですよ。 いきむときは「かたーいお通じをするイメージ」で分娩台に上がり、いよいよいきみ開始となったとき、いきみ方がわからないというママもいらっしゃいます。そんなときは、「かたーいお通じをするつもりでいきんで!」と声かけをすることが多くありました。 お通じをするつもりでいきめば、うんちが出てしまうのも仕方ないことだと思います。助産師にとっては、お産のときにうんちが出ることは、本当にめずらしいことではないんですよ。 パパに見られたらどうしよう!?お産のときは、パパに立ち会ってもらいたいけど、もしパパに見られてしまったら……と心配になってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか? 基本的に立ち合い出産の際、パパの立ち位置はママの顔の横あたり。ママのおなかや足には清潔なシートがかけられているので、肝心な部分はまったく見えません。 万が一、うんちが出てしまっても、涼しい顔で助産師が処理します。お産の際には、羊水や血液などのにおいもありますし、何より助産師が手早く処理するので、うんちのにおいもそれほど気になりませんよ。分娩台に上がったら、とにかく赤ちゃんを産むことに集中してくださいね。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年12月04日夜に陣痛が来て、朝には赤ちゃんが生まれるもの⋯⋯そう聞くことが多かった私は、夜に弱い陣痛を感じ、「ああ、明日にはわが子に会えるのかな」と思い込んでいました。しかしそんなことはなく、ただジリジリと痛くなる陣痛になす術もなく丸2日苦しめられたのでした。 安産だと思っていた私出産予定日から6日が過ぎ、「明日になっても陣痛が来なかったら陣痛促進剤を使って産みましょう」と言われていた日の夜、わずかですが陣痛のような規則的な痛みとともに、どろっとしたピンクのおしるしがありました。私は冷静に、「明日には産まなくてはならないのだから、帰されはしないだろう」と夫を起こし、病院へ連れていってもらいました。 内診の結果、子宮口の開きは2cm。「入院しましょう」ということになり、通されたのは陣痛室でしたが、他の妊婦さんは1人もいませんでした。そのため、次に来る絶叫タイムを知らないまま、優雅に過ごしていたのです。 なかなか進まないお産にただ耐える翌日は昼食も完食できるくらいの腰とお尻の痛みのみで、両親とも談笑し、「今日には会えるかな?」と陣痛室でお気楽モード全開だった私。家族も帰宅してひとりの夜、急に痛みが増した気がしました。このときは、それまでなかなか痛くならなかったので、少しうれしくもありました。ただ、少しずつ強くなる陣痛の痛みが夜の孤独感に拍車をかけている気がして、精神的につらかった記憶があります。 翌朝、子宮口5cm。少しの進みですが、それでも進んだことがすごくうれしかったです。「今日中に産みましょう!」と助産師さんにも言われ、俄然やる気が出たのを覚えています。 お小水で圧迫、子宮口全開と勘違い…16時ごろ内診をしてもらいましたが、子宮口は変わらず。「今日中に産みましょうって言ったじゃないですか……」とショックを受けました。夜になるにつれて痛みは強くなり、このときにはもう泣きながら絶叫していました。「痛い。もういやだ。いつまで? あーくるくるくる!」のオンパレード。日付が変わり0時を過ぎたころ、助産師さんが来て内診。結果、子宮口6cm……。 お小水が溜まっていて子宮を圧迫し、おなかの張りも痛みも増していたらしいのです。「お小水とったから赤ちゃん下がりやすくなってるし、朝までには産もうね」と助産師さんからお告げ。その後すぐに助産師さんは勤務交代のため違う人になりました。 最後だけ陣痛促進剤を使って無事出産次の助産師さんには「今日産まれるのは確実だけど何時かなー」と、淡々と言われました。夫には部屋の外のソファーで仮眠をとってもらうことに。3時には完全破水し、5時ごろにはいきみたい感じが強くなり子宮口が開いているはずと思ったので、内診を懇願。しかし7cmしか開いておらず、絶望で心も体も限界でした。 8時に助産師さんが交代し、内診してもらったら子宮口が9cmに!「分娩室の準備するね」の一言に安堵したのを覚えています。8時半いよいよ分娩台へ移動。私の場合は陣痛が弱く、体力も残っていなかったので、このままの痛みの間隔だと1~2時間は分娩室にいることになるかもしれないと言われ、9時には陣痛促進剤を投与しての出産となりました。 いきみ始めてから3回。9時52分に娘が頑張って出てきてくれました。腟を広げながら頭を絞り出してもらった感じ。分娩時間は32時間58分と母子健康手帳に記載がありましたが、丸2日苦しんだように思います。 まさか自分が2日間も陣痛に苦しむことになるとは思ってもみなかったので、陣痛促進剤についても調べておらず、何とかなるさ精神でいきみ方や呼吸法などもあまり頭に入れていませんでした。入院日を含めた3日間で助産師さん6人くらいに担当してもらったのですが、無知だったからこそ素直に頼れて、お母さんがたくさんできたみたいな気持ちになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:青柳ここな1歳1女の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月04日私の場合、1人目も2人目も陣痛が始まってから4時間以内のスピード出産でした。「早いとラクでいいね!」と言われますが、2人目以降は臨月になると病院への移動などが間に合わなかったらどうしようといつも不安でした。今回は3人目の出産エピソードをお伝えします。 前駆陣痛から本格的な陣痛へ3人目の出産は夜中の前駆陣痛から始まりました。はじめはいつものおなかの張りかな? と思い、そのまま寝ようとしていました。しかし、何かおなかの張り方がいつもと違う感覚がして気になったので、数分後におなかの張りの間隔をカウントをしてみました。 すると、すでに4〜5分間隔!すぐに病院へ電話して向かいました。病院へ到着したときには本格的な陣痛がきていて、痛みが収まっているタイミングで病院内に入っていきました。 慌ただしい出産助産師さんに迎えられて、車いすで陣痛室へ行くと、すでに子宮口は全開でした。すぐに「分娩室に移動しようか」と言われ、分娩台に上がり、次の陣痛を待ちました。私は横向きが楽なので横向きになるとすぐに破水し、その2秒後にはポーンと一度も止まらずに生まれてきてくれました。 先生や助産師さんもあまりにもスムーズな出産で「すごく早かったね!!」と、とても驚き、慌てていました。 スピード出産にも危険が?無事に出産しましたが、「勢いがよく出てきたから出血が多いね。多めに点滴を打ってゆっくりしようね」と先生に言われ、産後は5時間ほど、分娩室でのんびりと過ごしました。あとから助産師さんに、通常の2倍の量の出血があったと聞き、スピード出産もいいことばかりではないことを実感しました。あのまま陣痛だと気付かずに寝ていたらと思うと怖くなりました。前駆陣痛か陣痛かわからなくて困ったとき、間違っているかもしれないと思うと、電話しにくい場合もありますよね。病院へ着くまでに赤ちゃんが生まれてしまっては大変なので、遠慮せずに医療機関へ電話することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月01日大切な宝物、一生に一度のかけがえのない瞬間出産予定日が近づくと、赤ちゃんに会えるという嬉しさと、無事に生まれてきてくれるかという不安が入り混じりる方も多いのではないでしょうか。「ただ、元気に生まれてきてほしい」これが親心かもしれませんね。ここでは、yukko(@yukko_96)さんフォロワーさんが経験された「#忘れたくない瞬間」をさわやかなイラストでお届けします。最後のコマを読み終わった瞬間、ジンと心に響くものがありますよ。出産予定日が近づいて、これから生まれてくる赤ちゃんに会えると思うと嬉しくて、待ち遠しい気持ちになりますよね。一方で、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれるか、不安な気持ちもあります。今回のyukkoさんの作品は、ママの赤ちゃんを思う気持ちがひしひしと伝わってきて、最後のコマを読み終わった瞬間ジンと心が熱くなりました。出産後、初めて赤ちゃんと会えたと思う瞬間は人それぞれでしょう。我が子に「やっと会えた」と感じる瞬間、心の中に大切にしまっておきたいですね。(ままのて編集部)yukkoさんの過去作品が動画になりましたままのてで人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後も「泣ける」と話題のyukkoさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他育児に関するお役立ち情報がたくさんありますよ。字幕付きのため、音声なしでもお楽しみいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。※「ままのてチャンネル」とは妊活・妊娠・出産・育児の情報を届けるチャンネルです。妊娠中や育児期のお役立ち情報のほか、マンガ動画も配信していますよ。お気に入りの動画を見つけたら、ぜひチャンネル登録してくださいね。過去のエピソードままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!著者情報2018年1月生まれの男の子を育てる1児の母。「子育ての中で見つけた、瑞々しい気持ちを表現したい」という思いから水彩画を描いています。子どもとの何気ない時間を大切にしたいという気持ちを込めた「#忘れたくない瞬間」シリーズのほか、離乳食を舞台にした「りにゅうこく物語」もTwitterで人気を集めています。
2019年11月29日私は妊娠39週のときに、妊娠高血圧症候群で入院しました。その日の夜に陣痛が始まり、自然分娩になるはずが緊急帝王切開に! 陣痛の痛さで何も考えられないなか、ストレッチャーで手術室に運ばれるときに言われた助産師さんの言葉が今でも忘れられません。 臨月に妊娠高血圧症候群で緊急入院つわりはほとんどなく、血圧も正常。むくみはあるけれど、それ以外は何の心配もなく迎えた臨月。高齢出産ですが、自然分娩で頑張れそう。あとは陣痛をどう乗り越えるか……と、私自身いろいろなことを考えていました。 妊娠36週を過ぎたあたりから、上の血圧が130を超えることがありました。医師と相談し様子を見ていたのですが、下がる気配はありません。妊娠39週で妊娠高血圧症候群と診断され、入院することになりました。 入院初日に下された決断病室で安静にしていると、いつも静かな赤ちゃんが頻繁におなかをポコポコ蹴ってきました。「陣痛が来る前触れ?」と思っていると、その日の夜に陣痛が始まりました。はじめは軽い腹痛でしたが、だんだんと背中に激痛が走るようになり、分娩室へ運ばれ、夫も呼び出してもらいました。 これからが闘いだ! となるはずが、先生の表情が曇っています。赤ちゃんの心拍がときどき下がることがあると言うのです。そして下された決断が「緊急帝王切開」でした。 ストレッチャーの上で聞いた助産師さんの言葉ストレッチャーに乗せられ、手術室へ運ばれました。途中、1人の助産師さんが私に声をかけてきました。「帝王切開も立派な出産ですからね!」。痛さで何も考えられず、夫も先生の言葉も耳に入ってこなかったのに、この言葉だけがスッと頭の中に入ってきました。 わかっているつもりでしたが、落胆した表情をしていたのかもしれません。無事に生まれた娘を目にして、「本来の目的を忘れないで!」と背中を叩かれたような気がしました。 無事に出産するためには、自然分娩も帝王切開も関係ない。そう教えられた気がしました。どちらも命がけで出産しているのですから。これから出産する妊婦さんやご家族の方に、改めて知っていただきたい私の体験談です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:永山たまこ1歳女児の母。3回の流産後、不育症の治療をえて高齢で娘を出産。現在は仕事と育児に奮闘中。愛犬と娘を連れて散歩に行くことが日課。
2019年11月27日私は1人目と2人目の子どもを無痛分娩で出産しました。その病院では、無痛分娩は子宮口の開き具合などから計画分娩になります。陣痛が始まる前から麻酔を入れるので、1人目では陣痛を経験していません。しかし2人目は、陣痛を経験した後の無痛分娩となりました。2人目にして初めての陣痛体験をご紹介します。 陣痛がわかるのか心配だった「2人目はお産の進みが早いから気を付けて」と、病院側から何度も言われていました。さらに、陣痛が10分間隔になるころには病院に連絡するようにとのこと。私は1人目では陣痛を経験していないので、陣痛が来たときに「これが陣痛だ」とわかるのだろうかととても不安でした。妊娠37週3日の朝に生理痛のような腹痛と少量の出血がありました。これがおしるしなのか、高位破水なのか判断がつかず、病院に連絡をし、入院準備品を持って病院へ向かいました。診察の結果、破水はしておらず、週数もまだ早いのでそのまま帰宅となったのです。 妊娠38週0日の夜に腹痛が! 妊娠38週0日、2歳の娘を寝かしつけたあと、下痢のような鈍い腹痛に襲われました。もしかすると陣痛かもしれないと思い、陣痛アプリで間隔を計測してみましたが、今ひとつよくわからず……。私の感覚としては、完全におなかをくだしたときの痛みでした。すぐさま陣痛と下痢の痛みは区別がつかないものなのかネットで検索。「陣痛は出してはいけない下痢を我慢するような痛みだった」という内容の体験談を見つけ、「今まさにそれだ! やっぱり陣痛なのか、いや、でも下痢っぽいしどっち!? 」と1時間ほど迷いました。でも、だんだん痛みが強くなってきたので、病院に連絡すると「すぐに来てください」とのことでした。 子宮口7cmで入院に!家ではわかりにくかったのですが、タクシーに乗ったあと、痛みが来たときと引いたときの差がはっきりわかり、これは陣痛だなと確信しました。このころには、下痢よりも生理痛のような、しめつけられるような痛みになっていたのです。病院に着いてすぐに内診をして、子宮口が7cm開いているとのことで入院に。7cm開いている割には、大きな声が漏れるほどの痛みではありませんでした。この時点で、医師から「本当に無痛にしますか? 麻酔が効いてくるまで時間がかかるし、無痛にしないほうがお産の進みが良くて早く生まれると思いますよ」と言われましたが、私は痛みが怖かったので迷わず無痛をお願いしたのでした。 子宮口が全開になるころに麻酔が効き始めその後、麻酔を入れて効いてくるまで陣痛に耐え、「いきんでいい」と言われたものの、痛くて腰が引けていました。そして、赤ちゃんが下りてくるさらなる痛みが怖くて、もういきめない状態になっていました。しかし、そこでちょうど麻酔が効き始めたのです!その後は陣痛の波を見て助産師さんからの指示でいきみました。波が引いたときはテレビを見たり助産師さんとお話ししたりしつつ。そして入院から3時間ほどで息子を出産しました。 私は2回とも無痛分娩でしたが、1人目のときも子宮口が3cm開いた状況で痛みがほとんどなかったので、もしかすると痛みに鈍い体質なのかもしれません。それで陣痛に気付かず、知らぬ間にお産が進んでしまうのではという不安がありました。しかし、下痢としか思えない痛みだったのでなかなか病院に連絡できず、お産の途中で便が出ることもなかったので、あれは完全に陣痛の痛みだったのだと後になって思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年11月25日妊娠中、出産のエピソードをネットで検索していました。そのときに知ったのが「分娩中にうんちも出てきてしまう場合がある」という驚愕の事実。周りの先輩ママからは聞いたことがないけれど……。実際に私の出産ではどうだったのか、包み隠さずお伝えします! 出産前に浣腸私が出産をしたのは、地方の個人産院。前駆陣痛が来て受診すると、子宮口は3cm開いていました。卵膜剥離の処置をされ「このままお産が進むだろう」ということで入院しました。 産院の方針で、痛みが強くなる前に浣腸をしました。5分待って排便するよう言われましたが、強烈な便意に耐えきれず、1分程度でトイレに行ってしまいました……。出しきれたかはわかりませんでしたが、その後便意はありませんでした。 最初のいきみで…… 出た!それから順調にお産が進み、入院から約6時間で子宮口が全開大になりました。分娩台にあがり、助産師さんに「思いっきりいきむように」と促されました。気合いを入れて「うーん」といきんだところ……おしりに何かが流れる感覚がありました。 かなり少量でしたが、浣腸で軟らかくなっていたうんちが出てきてしまったのです。その瞬間「本当に出ちゃった!」とうんちのことで頭がいっぱいになりました。 静かに処理してくれた次の陣痛が来たからいきまなきゃ! でも、うんちが付いたままで気になる! と、痛みに耐えながらも慌ててしまった私。すると助産師さんが、看護師さんに小声で「拭いて」と指示を出し、さっと処理してくれたのです。 何ごともなかったように真剣な表情のままだったので、こちらも恥ずかしさを感じなくて助かりました。また出ないかと不安でしたが、何度かいきんでも出なかったので、その後は安心して出産に集中できました。 私は分娩中のうんちを夫に見られるのが怖くて、立ち会い出産を希望していませんでした。しかし、処置がスピーディだったので、おそらくそばにいても気づかなかったと思います。これなら立ち会ってもらえばよかったな、と少し後悔しています。 ※分娩の前に浣腸をする・しないは、産院・病院によって異なります。 著者:霧山いずみ結婚を機に販売職を退職し、地方で寡黙な夫とおしゃべりな娘と3人暮らし。子育てをしながら、ママさんコーラスの活動と記事執筆をおこなう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年11月24日私は31歳のときに妊娠しました。順調に妊娠生活を送り、妊娠37週を迎えたある夜に破水! いよいよ、初めての出産というチャレンジが始まりました。なかなかお産は進まず、破水から12時間ほど経ったところで、やっと子宮口が全開大に。その後、意識がもうろうとするなかで聞こえた「パチン!!」という音……。今回は、私の会陰切開体験談をご紹介します。 初産、なかなか進まないお産31歳で初めての妊娠。おなかの赤ちゃんも順調に育ち、経腟分娩の予定で臨月を過ごしていました。妊娠37週のある夜に破水。両親と一緒にタクシーで病院へ向かいました。 規則的ではありませんでしたが、おなかの強い張りも感じていたため、そのまま陣痛室に入りました。しかし、なかなかお産は進まず、痛みに耐えながら12時間。体力的にも厳しくなってきたころ、やっと子宮口が全開大になりました。何度かいきむのを繰り返し、意識がもうろうとするなか聞こえた先生の声。「それじゃ、ちょっとお手伝いするね~」。 「パチン!!」これが会陰切開かぁ!先生の声のあとすぐに「パチンッ!」という大きな音が聞こえました。それこそ、会陰切開をした音だったのです。そのあまりの大きい音に、意識が薄れていた私も、怖くて目が覚める思いをしたことを覚えています。 かなり大きく切開されたように感じましたが、その場所が直接痛むという感じではなく、赤ちゃんが産道をグリグリと押して出てくる出産の痛みのほうが、断然つらいものでした。無事に長男を出産……闘いはやっと終わったのです。 会陰切開、その後の経過会陰切開後の処置は出産時と同じ体勢、つまり分娩台の上で足を広げたままおこなわれます。会陰切開の傷の縫合は、早くきれいに治るよう細かく丁寧に縫うそうです。また、なるべく縫い目が内側になるよう縫い合わせるため、「傷口も目立ちにくいよ!」と先生が教えてくれました。 出産の次の日にはシャワーも浴びることもでき、傷口がひどく痛むことはありませんでした。さらに、縫い糸は体に吸収される糸が使われていたため、抜糸の必要もなく、順調な産後の経過をたどることができました。 会陰切開時の「パチンッ!」という音と、大きく切られたような感覚に反し、あまり痛みを感じることもなく、産後も順調に回復しました。その瞬間はすごく恐怖を感じた会陰切開でしたが、安全な出産のためには必要な処置であったことを、身を持って体験しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。産院・病院によって対応が異なることがあります。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
2019年11月21日「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、出産では予期しないハプニングに見舞われることもあります。初産で18時間半の陣痛に耐え、やっと分娩台に辿り着いた途端に遭遇した、なかなか経験できないような私の体験談をお伝えします。 隣は緊急事態!?初めての出産。想像を絶する陣痛に耐え、いよいよ分娩台へ! その瞬間、カーテン1枚隔てた隣の分娩室の様子がにわかに慌ただしくなりました。 隣からは、張りつめた緊張感がビシバシと伝わってきます。まもなく、緊急搬送されてきた妊婦さんが到着。産院の医師は全員、その妊婦さんの処置にあたり、ほかのすべてのお産が一時的にストップしたのです。トラブルのない妊婦の私はそのまま約2時間、分娩台で待機していました。 隣はドラマの「救命病棟24時」のような緊迫感隣の様子はまったく見えませんが、緊急搬送の妊婦さんは大パニックを起こしていて、何度も「私の赤ちゃんが! 赤ちゃんが!」と泣き叫び、そのたびに助産師さんに「しっかりしなさい! ママになるんでしょ!」と厳しく言われていました。 加えて、医師が指示を出す鋭い声や医療器具の音が重なり合い、まるでドラマの「救命病棟24時」のような状態に……。あまりに壮絶なやり取りで、自身の陣痛を忘れるほどでした。 お隣さんは母子ともに無事! よかった!隣から、羊水を吸い出すゴーッという音が聞こえてきました。リアルな音が衝撃的で、完全に自分の陣痛を忘れました。間もなく、お隣さんが母子ともに無事出産を終えたことを知り、ホッとした途端に強烈な陣痛が……。 しかし、産院はストップしていたお産が再開されたことで忙しさのピーク! 「すみませーん!痛いんですけどー!」と、ずっと医療スタッフを呼び続けました。その後、20分足らずで、私は無事に第一子を出産しました。 世のすべてのお母さんが、それぞれオリジナルの「出産ドラマ」を内に秘めています。そして、そんなことはなかったかのように、日々をパワフルに生きています。本当に「母は強し」ですね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:伊川 遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年11月16日Instagramで人気のあいさん(@yui_dondon)の出産エピソード第6話。陣痛促進剤を使用し、子宮口はついに全開に……! 生まれる直前、医師が伝えた大事なポイントとは……? 陣痛中は妊娠したことを後悔するぐらいしんどかったけど、赤ちゃんが生まれたあとはものすごい感動と達成感に包まれて、間違いなく人生で一番幸せな瞬間でした。 ずーっと側で励ましてくれた旦那さん、アステカ文明の担当医、やさしく頼もしい助産師さん、みなさんに支えられて乗り越えることができました。 そして、何より頑張った、私。本当によくやった、私。 お産は、長い人・短い人、自然分娩、無痛分娩、帝王切開など本当にいろいろな形がありますが、すべて母親の頑張りがあって成立するものだと思います。世の中の母親、みんな尊いです。お疲れ様です!あいさん、出産おめでとうございます! あいさんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る あい (ゆいどんママ)(@yui_dondon)がシェアした投稿 - 2019年 2月月23日午前7時50分PST 監修/助産師REIKO※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:イラストレーター あい2018年5月生まれの長女ゆいどんの母。ゆいどんに振り回され毎日ドタバタな日常を送る新米ママデザイナー。育児の大変なことも笑い変えて前向きに!をモットーに、ブログやInstagramで妊娠・出産・子育ての体験記を更新している。
2019年11月11日初めての出産は、いつ陣痛が来るか、どのような痛みかもわからずドキドキですよね。わたしもその日がいつ来るのか、落ち着かない日々を過ごしていました。 ただの腹痛? それとも陣痛?出産予定日の夕方、軽い腹痛が……。ただの腹痛なのか、陣痛なのかわからず、そしてまたいつ痛みが来るのかわからないので不安でした。 陣痛アプリで間隔を計り、間隔が規則的になったところで病院に連絡しました。すると、「入院セットをもって病院に来てください」とのことだったので病院に向かうことに。 最初は余裕! 1時間後には!? 病院に着いて陣痛室に入り、最初は夫と楽しく談笑する余裕がありました。初産婦は出産に平均15時間くらいかかると聞いていたので、まだまだ長いぞ! と自分を奮い立たせていました。 しかし、だんだん痛みが強くなり、おしりを押される感覚が出てきたのでナースコール。子宮口が4cmから9cmに一気に開いており、分娩台へ移動することになりました。ここまで病院到着から約1時間のできごとでした。 展開が早すぎて現実味がない出産に。しかし!分娩台に移動しても展開が早すぎて現実味がなく、助産師さんに「冷静ね」と言われてしまうほどでした。しかし、いざ分娩が始まると分娩の痛み、特に赤ちゃんの頭がはさまったときの痛みは、思わず体をよじってしまうほどでした。 先生が来てわが子が生まれた瞬間はその痛みも吹っ飛び、本当に自分から生まれたんだ! と、とても愛おしく感動しました。そして、病院に着いて想定していた時間より早く生まれたので、すぐに2人目が欲しくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:sawawa著者:こばやし みゆ0歳の一児の母。サービス業で現在育児休暇中。 自身の出産に関する体験談を執筆。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月10日「陣痛」「出産」というと、とにかく「痛い」というイメージが強いですよね。私も出産前に散々インターネットで出産の痛みについて調べていましたが、実際の私の出産はそんな予想を超えてしまうものでした。私の出産エピソードをご紹介します。 陣痛までの経緯私の出産は破水からスタートしたので、このあとに陣痛が来るんだという心構えはできており、おなかの張りの間隔が次第に短くなる感覚もよくわかりました。 ところが、「今日は生まれなさそうですね」と助産師さんに言われ、まだまだ生まれないのかと落ち込みました。そんな状況で眠れるはずもなく、ずっと本を読んで過ごしていました。出産に対して不安はありましたが、病院にいたことで安心感はとても大きかったことを覚えています。 まさかの「痛くない」陣痛体験その日、21時になった時点で破水してから7時間が経過していました。本を読んでいるときに便意をもよおしてトイレへ。ところが、出ません……。この流れを繰り返し、10回以上トイレに行っていました。そんなときに、気が付いたのです。これは便意ではなく「陣痛だ」ということに。 その後、陣痛室に移動し、この「トイレに行きたい」という感覚とずっと戦っていました。私が感じた陣痛は「痛い」ではなく「トイレに行きたい」だったのです。 気が付いたら分娩台への移動、出産へ 私の陣痛は「うんちが出そう」という感覚しかなく、波が来るたびにおしりをテニスボールで押していました。その後、痛くなるのかと思いきや、そのまま分娩台に移動。10分で出産となりました。 自分でも本当に初産かと疑うスピードで、出産までの4時間の間、「痛い」という感覚がなく終わってしまいました。初めて「痛い」と思ったのが、会陰切開による傷です。「鼻からスイカ」の体験もできずにあっという間に終わった出産でした。 陣痛・出産までの経緯は十人十色。マニュアル通りにいくようなものではありません。どんな出産でもきっと自分の人生の中でも特別な時間になりますよ。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:imasaku著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月03日第4子を出産したときのこと。第3子と年子での出産だったため、お産も早いだろうと思っていました。でも陣痛が強くなったり、弱くなったりで、なかなかお産は進まず……。 陣痛は来ているものの、なかなか強くならない!4人目の陣痛は深夜に始まりました。家で10分間隔になるのを待ち、いざ産院へ向かうと、着いたころには5分間隔に。経産婦だし、お産の進みは早いだろうということで、産院に着いてすぐに分娩台へ上がりました。 5分間隔だった陣痛が徐々に3分間隔になり、いよいよかと思ったら、なぜか3分間隔から5分間隔に逆戻り。陣痛の痛みもまだまだ我慢できる程度。そしてそのまま陣痛の間隔は、5分間隔から10分間隔へと延びていってしまったのです。 思わず自分から「歩きましょうか?」分娩台に上がってから3時間ほど経っても、陣痛は10分間隔~5分間隔をさまよっている状態でした。助産師さんたちも「どうしちゃったのかね」と苦笑い。だんだん申し訳なくなってきて「私、歩きましょうか?」と、自ら申し出てしまいました。 そして朝日が差し込む産院の廊下を、助産師さんと一緒に何往復も……。1時間ほど歩いて、やっと陣痛が3分間隔に。慌てて分娩台に戻り、ついに!? と思いきや、まさかのまた5分間隔、10分間隔と逆戻りをし始めたのでした。 破水したのも忘れて談笑……気づけば、先生方の出勤時間になっていました。先生に内診をしていただき、人工破膜をすることに。「子宮口が8cmまで開いているから、破水したらすぐだよ」と言われたのですが、破水しても陣痛は強くならず……。助産師さんたちとしばらく談笑できるほどでした。 助産師さんの「そういえば破水したんだよね?」という言葉に、「あ、そうだった」と我に返るほど、まったりとした時間を過ごしていました。 陣痛が弱いのに、どうやっていきんだらいいの!?破水から1時間ほど経ったころ、助産師さんが微弱な陣痛の最中に子宮口を確認すると、子宮口は全開の10cmに。「もういきんでもいいよ!」と、助産師さんからGOサインが出たのですが、何しろいきみたい感じがないので、どうやっていきんだらいいのか「?」でした。 とりあえず弱い陣痛に合わせて、下腹部に力を入れてみることに……。何度かやっているうちに、徐々に陣痛が強まり、痛みはそのまま頂点に! そしてやっと第4子が誕生したのでした。今回は第1子のときの分娩所要時間を大幅に超え、6時間36分という過去最長記録を更新しました。 弱くなったり強くなったりを繰り返し、何とも不思議な陣痛でした。陣痛中は「マイペースな子だなぁ」と思うことで、自然とリラックスでき、落ち着いていられました。その点を踏まえると、4人の子どものなかで一番長いお産でしたが、一番いいお産でもありました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年10月30日3人目もひどいつわりでしんどい妊婦生活でしたが、とにかくよく動く元気な赤ちゃんでした。ママとして3度目の出産ともなると、陣痛の流れやいきみ方、タイミングがなんとなくわかっていたので、一番スムーズに産むことができたのですが……。その後、思いもよらぬ展開が待っていたのです。 3度目はスムーズな出産!出産が近づくと、赤ちゃんは下がってきてあまり動かなくなるとよく聞きますが、私の3人目の子は、出産当日も元気に動いていました。出産予定日を3日過ぎた朝におしるしがあり、夕方になんとなく陣痛が規則的に感じたので産院へ行くことに。 ひとり、陣痛室で耐えること数時間。ひたすら静かに痛みと向き合いました。おしりのあたりまで赤ちゃんが下がってきた感覚がしたので、助産師さんを呼び、いよいよ分娩台に。 「無事に産めた」と思ったのもつかの間分娩台に上がってからも、私は落ち着いて出産することができました。ところが、「無事に産めた」と思ったのもつかの間、赤ちゃんが新生児室に移動してから、私の意識が朦朧とし始めてしまったのです。また同時に、助産師さんが血圧が異常に下がっていることに気付き、にわかに大騒ぎに! 今度は私の周りに医師や看護師さんが集結して、おなかを上からぐいぐい押していました。私は意識が遠のきつつも「痛い!」と言いながら、何とか産後の処置は終了しました。 産後の貧血がつらかった!このとき、出血が1リットル以上あり、その場から自分では起き上がれないほど貧血になっていました。回復室でしばらく過ごし、病室に移動できたのは、翌日のこと。毎日鉄剤を点滴し、退院も少し遅れてしまいましたが、輸血はしなくてすみました。 改めて「出産は何が起こるかわからない」と実感したできごとでした。退院後も鉄剤を飲み、時々ひどい腹痛などがありましたが、1カ月後には落ち着きました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。
2019年10月28日初めての出産は、わからないことだらけ。初産のとき、私もわからないことが多く、不安になることがありました。共に陣痛に耐えていた妊婦さんたちが、次々と分娩室へ……。「私が分娩台に上がるのはいつ!?」と、焦ってしまった出産体験談をお送りします。 分娩室になかなか入れなくて焦る気持ち初めての出産のとき、病院に到着してから分娩室に入るまでの間は、分娩室の横の部屋で陣痛に耐えていました。その病院では、子宮口が十分に開いてから分娩室に移動するとのことでした。 つらい陣痛に耐えていると、私よりあとから病院に到着した妊婦さんが私を追い越して分娩室に入っていくことに気付いたのです。「私が先に病院に来ていたのにどうして先に!?」と不安になるなか、しばらくすると赤ちゃんの産声が聞こえてきました。 初産婦と経産婦の違いを知らなかった!なかなか分娩室に案内されず、時間がかかっていることに問題はないのかと、ナースコールを押して何度聞いたかわかりません。「問題ないですよ」と言われても、周りの妊婦さんとの違いに不安が募りました。陣痛に耐えている間は、時間の感覚がいつもよりも遅く感じたため、余計に心配でした。 そんなとき、助産師さんから「初産と2人目を産むのとでは、出産までの時間のかかり方が違うんですよ」と聞き、ようやく納得しました。私はそのことを知らず、勝手に周りの様子を伺って焦っていたのでした。 初産は時間がかかる!陣痛が始まってから子宮口が開くまでの時間は個人差がありますが、一般的に2人目・3人目(経産婦)の出産は、初産婦より早くなるのだそうです。その後、さらにもう1人の妊婦さんが先に分娩室に入っていき、そしてまた、分娩室から元気のいい産声が聞こえてきました。 私は陣痛が遠のいてしまっていたので、そのまま何時間も分娩室には入れませんでした。そして、ようやく子宮口が十分に開き、分娩室へ移動することができたのです。 2人目を産んだのは別の病院でした。今度は初産の方の陣痛中に私が分娩室へ。あとから来た経産婦さんが、先に分娩室に入ることはよくあることだと知っておくと焦らずに済みますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2019年10月23日出産予定日を1週間過ぎても兆候がなかったため、入院して誘発分娩をすることになった初めての出産。バルーンを挿入しても鈍い痛みが続くだけで陣痛は来ず、陣痛促進剤を点滴してからも一向に赤ちゃんが降りて来なくて、疲労と眠気で意識はもうろう……。そんな私の出産体験記をお話しします。 バルーンが抜けちゃった?!入院した日の夕方に、子宮口を広げるためのバルーンを挿入してもらいました。挿入時に痛みはさほど感じませんでしたが、前駆陣痛(ぜんくじんつう)のような鈍い痛みがずっと続いて、夜も眠れませんでした。 朝方、大をもよおしてトイレに行ったときに軽くいきむと、挿入してもらったバルーンが出てきてしまいました。タンポン感覚で自分で入れられるかと思いきや、どうやら外れてしまったようで、朝の内診で先生に「抜けちゃってるね〜」と言われてしまいました。 陣痛促進剤を点滴してからの長い苦しみバルーンでは効果が出なかったので、今度は点滴で陣痛促進剤が投与されました。 そこからは、長い痛みが定期的に訪れるようになりましたが、陣痛というものがどんな痛みなのか、何のイメージもない私にとっては、ただただ先の見えない逃れられない痛みに感じました。トイレに行くのも立ち上がるのもやっとです。 ついてくれた助産師さんに痛みの逃し方などを教えてもらいながら、やっと分娩台へ行きましたが、もうすでに力が入らないような状態でした。 帝王切開に切り替える……?!産道が硬く、一向にお産が進まないので、私の疲労がピークに達してしまいました。意識がもうろうとするなか、「帝王切開に切り替えよう」という判断が出ました。 ここまで頑張ったのに残念な気持ちでいっぱいでしたが、医療用のソックスを履かせてもらい、手術に向けて準備。しかし、なんとその間に赤ちゃんが産道を降りてきて普通分娩で生まれてきました! 陣痛が始まってから1日以上かかって、やっと待望の赤ちゃんと対面できたとき、涙があふれました。出産の大変さを身を持って感じたとき、改めて母に感謝したことを覚えています。母は偉大だな〜と思った瞬間でもありました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。
2019年10月19日妊娠が判明した方から「出産ってお金がかかるの?!」「妊婦健診って自己負担なの?! 」そんな声をよく聞きます。初めての妊娠でわからないのは当然ですよね。今日はそんな妊娠、出産の費用のことを具体的にお話しします。 妊婦健診ってお金がかかるの?!妊娠したら、住まいの市区町村に妊娠届を提出します。そうすると母子健康手帳(通称:母子手帳)が発行されます。妊娠が確定すると、定期的に妊婦健康診査(通称:妊婦健診)を受ける必要があります。妊娠は病気ではないので保険はきかず自由診療ですが、安全に出産するためにも定期的な妊婦健診は必要であるため、その負担を軽減するために補助券があります。市区町村から母子手帳の発行とともに妊婦健診の補助券14回分がもらえます。 補助券は、市区町村により金額は異なるものの、一般的に妊婦健診1回につき5千円程度です(初期検査一式がある回は金額が高くなるので助成の金額も1万円程度あります)。しかし、産院や検査の内容によって健診費用はさまざまです。毎回の妊婦健診が補助券でおさまる施設もあれば、追加費用が発生する施設もあります。病院のHPには健診の費用まで載せていないところが多いのですが、分娩費用が高額なところは妊婦健診費用も高額だとイメージしてもらうとわかりやすいと思います。 出産方法や場所や施設によって出産費用はさまざま出産の時の助成として出産育児一時金というものがあります。加入している健康保険組合から1児あたり42万円支給されます(給付内容については加入している健康保険組合にご確認ください)。 現在では健康保険の加入者(出産する側)が病院に書類を提出することで、病院側から直接健康保険組合に手続きをし、出産後に健康保険組合から病院に直接支給され、出産費用が42万円を超えた場合、その差額を退院時に出産された方が支払うという形がメジャーになってきています。 出産費用は全国さまざまで、施設によっては出産一時金の範囲内で収まるところもあれば、20万円から40万円くらいを追加で支払うところもあります。出産施設は、クリニックや総合病院(高度な周産期医療が可能である周産期母子医療センターもあります)、助産院などがあります。一般的には、総合病院や周産期母子医療センターはクリニックや助産院と比較して出産費用は高額です(施設によっては出産費用が100万円以上かかるところもあります)。 また分娩様式によっても費用は異なります。自然経腟分娩ではなく、無痛分娩にすると追加費用が10万円から20万円ほどかかりますし、陣痛促進剤を使用された場合や、赤ちゃんがなかなか出てこなくて吸引分娩がおこなわれた場合など、出産時に何か処置が加われば追加費用が発生します。 地域によって出産費用に違いはあるの? 「どこで産むのが一番いいですか? 里帰り出産にしたほうがいいでしょうか?」。これはよく聞かれる質問です。特に都内に住んでいて、地方にご実家がある方の場合は費用面で里帰りするかどうか迷う方もいるようです。 公益社団法人の国民健康保険中央会がとりまとめた統計データ「出産費用 平成28年度」によると、平成28年度の全国の正常分娩時の出産平均費用は505,759円であるのに対し、東京都の平均値が621,814円と最も高額で、神奈川県が564,174円と2番目に高く、最安は沖縄県の418,164円、2番目に安かったのは熊本県で415,923円でした。これらはあくまでも都道府県別の正常分娩時の平均値であり、各分娩施設のサービスや分娩様式などにもよるため一概には言えない部分もありますが、一定の地域差はあるようです。 ※参考:公益社団法人 国民健康保険中央会「出産費用平成28年度」 産後はママの体を少しずつ回復させつつ、産後のこころの変化にも対応していきながら赤ちゃん中心の生活に慣れることが何より大切です。それには周りのサポートが必要不可欠。もちろん費用の面も大切ですが、できる限りお母さんや旦那さんなどご家族または行政のサポートが得られる環境で出産されるのが良いと思います。 妊娠中に、費用面について調べたり産後の生活をイメージしたり、周囲に事前に相談をしたうえで、自分にあった出産場所が選べるといいですね。ママとパパを選んできてくれたかわいい赤ちゃんと楽しいお産ができますように。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年10月18日出産について、陣痛の痛みと同じくらい気になっていたことが「会陰切開」。自分の体を切るという痛みは、陣痛とはまた違った恐怖です。実際どんな風におこなわれるの? 陣痛の痛みでわからないってホント? などなど私も出産前は疑問だらけでした。最終的に私は吸引分娩のために会陰切開をしましたが、実際してみると想定外のできごとが続々! そんな体験談をお伝えします。 会陰切開って何?会陰切開とは、赤ちゃんが出てくるときに会陰が裂けるのを予防するため、あらかじめ会陰を切ることだそう。恥ずかしながら私は妊娠してから知りました。麻酔なしで切ることもあると知り、驚愕。 いくら陣痛が痛いと言っても、自分の体を切られるというのはまた別の痛みだと思うからです。心配性な私は出産にあたってまた1つ不安の種が増えることとなり、日々お風呂で会陰マッサージをしつつ、切開しなくて済むのを願うばかりでした。 吸引分娩のため会陰切開に!そんななか迎えた出産当日。最終的に私は吸引分娩に切り替えることになりました。そして器具を入れるために会陰切開も決定。「ちょっと切りますね〜」というお医者さんの言葉に、陣痛に耐えつつもまた別の緊張感が襲ってきます。 しかし、お医者さんは麻酔を打ち、あっという間に切ってしまいました。緊張からやたらその部分に意識を向けていたにも関わらず、痛みや違和感はありませんでした。陣痛の痛みでわからないというのは本当なんだ! と感心したのを覚えています。 切ったら縫うことを忘れていたその後無事出産! わが子の産声を聞きホッとしたのもつかの間、会陰に違和感が……。そうです、切った会陰を縫合する作業が残っていたのです。陣痛がおさまったからなのか麻酔が切れてきたからなのか、出産の感動も薄れるほどの不快な感覚が続きました。 我慢できなくはないのですが、針と糸が通るとき、なんとも言えず痛くて気持ち悪いのです。丁寧に縫ってくださるのは本当にありがたいのですが、「もう早く終わってー!」とばかり考えていました。 会陰切開は長い出産のなかのほんの一瞬のできごと。今振り返ってみるとたいしたことはありませんでした。ただ、陣痛は出産すれば終わりますが、会陰切開は出産後縫わなければいけません。産んだあとはつい開放感でいっぱいになってしまいますが、油断禁物だなと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:優木このみ2歳女児の母。出産後まもなく、夫の海外転勤のため家族でイギリスに1年ほど滞在。現在は帰国し日本で子育て中。自身の体験を中心に執筆している。
2019年10月15日娘を妊娠中、切迫流早産で入院していました。週1回のエコー検査のある日、先生が「ギリギリ経膣分娩出来るかな」と呟いたのが気になり聞いてみたところ「低置胎盤気味」との事でした。低置胎盤だと分娩時に出血が多いとネットで読んだので不安になりましたが先生の判断に任せることに。そして37週で破水。体を起こした瞬間、視界がグルっと回転、目の前が真っ暗になると同時に…低置胎盤気味だった影響なのかは定かではありませんが元々低いヘモグロビン値が6を切り、このままじゃ退院はさせられないとヘモグロビン値が8になるまで入院が延長されてしまいました…。4ヶ月の切迫入院からようやく解放された1週間後にまた先の見えない入院生活を言い渡されてさすがに泣いてしまった苦い思い出です。
2019年10月10日妊娠週数が進んで帝王切開で出産する可能性がでてきた妊婦さんのために、今回は予定帝王切開についてお話しします。 予定帝王切開とは?帝王切開は、母体の腹部を切開しておなかの中の赤ちゃんを出産する手術で、あらかじめ日時を決めておこなう場合を予定帝王切開といいます。妊娠経過中や経腟分娩の進行中に母子の状態が悪くなり、いち早く赤ちゃんを出産する必要があると判断されたときに緊急でおこなわれる場合は、緊急帝王切開といいます。 予定帝王切開になるのはどのようなケース?経腟分娩よりも帝王切開で出産するほうがお母さんや赤ちゃんへの負担が少なく、母体が手術に耐えられる状態であることを前提に、帝王切開はおこなわれます。 医療現場では、治療や検査、手術をおこなうための理由を「適応」と表現します。帝王切開の適応には、大きく分けて母体適応と胎児適応がありますが、状態によっては母体適応と胎児適応の両方があって帝王切開をおこなうケースもあります。医学的な適応がなく帝王切開をおこなうと、母体や新生児の合併症が増加することや、将来的に子宮破裂や癒着胎盤などのリスクが増加することがわかっています。そのため、母親にもおなかの赤ちゃんにも問題がない場合、経腟分娩(陣痛)の痛みを避けたいからという理由で帝王切開がおこなわれることはありません。 予定帝王切開の適応は以下の通りです。 【母親側の適応】・帝王切開の経験がある・子宮手術後・児頭骨盤不均衡(母親の骨盤に対しておなかの中の赤ちゃんの頭が大きい状態)・前置胎盤(子宮口に胎盤がかかり、ふさがれている状態)・心疾患、腎疾患、高血圧などの内科的合併症・HIV、性器ヘルペスなど、経腟分娩によって赤ちゃんに感染するリスクが高い感染症・子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮奇形などにより、経腟分娩が難しいと判断された場合など 【赤ちゃん側の適応】・胎位異常(骨盤位、横位など、おなかの中の赤ちゃんの頭が下になっていない状態)・双子や三つ子などの多胎妊娠・おなかの中の赤ちゃんの体重が4,000g(巨大児)以上と予測される場合・水頭症、髄膜瘤や臍帯ヘルニアなどおなかの中の赤ちゃんに異常があり、経腟分娩が難しいと判断された場合・前置血管(へその緒が胎盤ではなく赤ちゃんを包んでいる膜に付着し、血管が子宮口に面している状態) 予定帝王切開の日程を決定するのはいつ?妊娠後期(妊娠28週以降)に入ったら、母体の状態と赤ちゃんに起こる合併症を考慮して手術する日程を決めます。手術日が決定した後、手術前に必要な説明や検査などの準備をしていきます。 帝王切開をおこなう週数が早いほど、赤ちゃんの呼吸障害や低血糖などの合併症が起こりやすいため、分娩予定日近くに帝王切開をおこなうことが望ましいですが、手術予定日前に陣痛が始まったり、破水したりする可能性はゼロではありません。そのため、それまでの妊娠経過や前回の出産経験などを参考に、担当医による総合的な判断で手術予定日を決定します。 予定帝王切開に向けて事前におこなう検査や準備は?手術予定日が決定したら、医師が文書を用いて帝王切開の適応や手術の流れ、麻酔方法、帝王切開に伴う合併症の可能性、静脈血栓塞栓症の予防の必要性、輸血の可能性や合併症などについて説明をします。施設ごとに文書は異なりますが、手術同意書、麻酔同意書、輸血同意書などがあります。これらの書類は、説明を聞いた後に妊婦さんとその家族の署名が必要となる大切な文書でもあります。このような説明は、妊婦健診で外来を受診したときにおこなわれますが、麻酔の説明は麻酔科医によって入院後におこなわれる場合もあります。説明を聞いて、わからないことがあれば医師や助産師へ質問し、同意書の内容をきちんと理解し、納得したうえで同意書に署名しましょう。 帝王切開を安全におこなうために事前に検査が必要です。妊婦健診の際に、感染症や血液検査、尿検査などはおこなっているので、それらの結果も参考にしながら下記のような検査をおこないます。 ・血液検査:手術中の出血に対する準備や麻酔方法の決定のために採血をする・胸部X線検査:肺の状態や心臓の大きさをチェックする・心電図:手術中の出血や麻酔によって循環動態が変化しやすいため、事前にチェックする・下肢静脈エコー:肥満など下肢静脈血栓が生じる危険性が高い場合にチェックする また、手術中の大量出血に対する準備として、事前に自分の血液を採取して保存する自己血貯血をすることがあります。自己血貯血は、採血しておいた自分の血液を必要時に輸血するというものです。子宮筋腫や前置胎盤など大量出血が予想される場合は、自己血貯血について医師から提案されることもあります。 予定帝王切開 入院から退院までの流れは?予定帝王切開の場合、手術前日に入院することが一般的です。予定帝王切開の前日から退院までの流れの一例を紹介します。 【予定帝王切開前日】・入院・入院手続きなど・同意書など必要書類の確認・入院から退院までのスケジュールの説明・予定帝王切開に必要な物品の確認(術後の寝巻き、外科用の腹帯・着圧ソックスなど)・バイタルサインズ(体温・脈拍・血圧など)の測定・胎児心拍モニタリング・胎児超音波・前日より飲食不可 【予定帝王切開当日・手術前】・バイタルサインズ(体温・脈拍・血圧など)の測定・胎児心拍モニタリング・手術着に着替え、着圧ソックスを履く・点滴・手術予定時間が近づいたら手術室へ 【予定帝王切開当日・手術中】・名前、同意書等の確認・手術台に移動し、手術着を脱ぐ・心電図モニターなどのモニター類を装着・麻酔:帝王切開のときに使用する麻酔は、赤ちゃんへの影響が少ない脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)または硬膜外麻酔、あるいはそれらを併用しておこなうことが多いです。そのためお母さんの意識がある状態で手術がおこなわれます・膀胱留置カテーテル挿入・おなかの消毒・執刀:執刀開始後数分で赤ちゃんが誕生します。誕生の少し前にはおなかを押されるような感覚がします。生まれた赤ちゃんはすぐに助産師によって出生後の処置がおこなわれます・胎盤が出る・子宮、おなかの縫合 【予定帝王切開当日・手術後】・ベッド上で安静(飲食不可)・適時的にバイタルサインズ、出血量・全身状態のチェックがおこなわれます 【予定帝王切開後】・手術の翌日、膀胱留置カテーテル・モニター類などを外し、歩行開始・食事開始。同時に子宮収縮剤の内服開始・お母さんの状態に合わせて、赤ちゃんのお世話開始(授乳指導や沐浴指導などが入院中に予定されている施設が多いです)手術の経過が順調であれば術後6〜7日ほどで退院となりますが、入院期間は施設によって異なります。 予定帝王切開で出産すると決まったら確認すること施設によっては、帝王切開を受ける妊婦さんのために、経腟分娩で出産する妊婦さんとは別に母親学級や両親学級、個別相談をおこなうところもあります。入院から産後の生活の流れや手術後の痛みのコントロール、産後の授乳について予習できるのでぜひ利用しましょう。 下記のようなことを、事前に確認しておくと安心かもしれません。・手術で使用する麻酔方法、切開したおなかの傷のケア、術後の痛みについて・帝王切開を受けた母体に起こる心身の変化・手術中や手術後に受けられるケア(例:夫や家族の面会、赤ちゃんとの対面など)・帝王切開後の授乳や母子同室について・もし赤ちゃんがNICUに入院した場合に母親と赤ちゃんが受けられるケアについて・手術予定日より前におなかが張ったり異常が起きたりしたときの対応について また、病院の緊急連絡先や病院までの移動に利用するタクシー会社の連絡先を、妊婦さんだけでなく家族にもわかるように確認しておきましょう。 まとめ経腟分娩で赤ちゃんを産みたいと思っている妊婦さんが多いかと思います。その一方で妊娠の経過中に帝王切開となり、複雑な心境となる妊婦さんも少なくありません。しかし、経腟分娩も帝王切開もリスクがあり、喜びと不安が入り混じる出産に変わりありません。わからないこと、不安なことなどは担当医や助産師へ質問し、手術前後の流れや、麻酔、痛みのコントロールなど事前に知っておくと安心して出産の日を待つことができるでしょう。 ■参考文献・産婦人科診療ガイドライン産科編2017 ・ACOG committee opinion no. 761: Cesarean delivery on maternal request.Obstet Gynecol. 2019 Jan;133(1):e73-e77. 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年10月04日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第15話、健診に訪れたキヨさんは、自然分娩か帝王切開かの選択を迫られます。こんにちは、キヨです! 私は低身長かつ持病があり、背骨の手術をしたことがあるので、妊娠前からかかりつけの先生に「自然分娩は無理かもしれない」と言われていました。ですが、産婦人科の先生からは、まさかの「自然分娩OK」発言が……! しかし、よく聞いてみると、やはり他の人よりリスクが高く、高確率で自然分娩からの帝王切開(しかも全身麻酔)になるだろうとのこと……。話の途中で「帝王切開でやってください!!」とお願いしました。 出産で恥骨結合が開いてしまうという「恥骨結合離開」の話はヒュンとなりました。 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!Twitter:@kiyomura_2525
2019年10月03日出産時の排便は、出産を経験した方なら「あるある」と思う方もいるのではないでしょうか。ただ、初めての出産だと「いきんで出ちゃったらどうしよう」「浣腸はするの?」と不安になる方も多いと思います。今回は、出産時の排便と浣腸についてのエピソードをお伝えしたいと思います。 1人目出産時は浣腸なし、いきんで排便が!私が通っていた産院では、とくに出産前の浣腸についての話はなく、先生に任せていました。陣痛がまだ弱いときに便意を感じたので、一度排便。その後、陣痛が強くなり分娩台へ移動しました。 ところが難産となり、分娩台の上で数時間過ごしたためか、いきんでいるうちになんと排便……! 自分としては、とにかく痛くてそれどころではなく、恥ずかしさは感じませんでした。 産後に思い出して恥ずかしさアップ…出産後しばらくは、赤ちゃん誕生のうれしさと達成感で、お産の間のことはあまり気にしていませんでした。ところが少し落ち着いて分娩室での出産のことを思い起こしているうちに、とても恥ずかしいことをしてしまったことに気付いたのです。 さらにお産に立ち会った助産師さんが部屋に様子を見に来るたびに、自分のした粗相を思い出し、出産時の排便はよくあることだと知っていても、とても恥ずかしい気持ちになりました。 2人目出産時は浣腸をして臨む!もう恥ずかしい思いはしたくなくて、2人目の出産のときは「分娩室へ行く前に、浣腸をしてもらうことは可能ですか」と助産師さんに相談し、浣腸をしてもらうことに決定。浣腸をするとすぐに腹痛があり、排便することができました。 そしていよいよ分娩室へ。どうしてもいきまなければならないので、1人目の出産時の恥ずかしさがよみがえり、排便済みでも心配はありましたが、2度目は粗相をすることなく、無事に出産をすることができました。 私の恥ずかしい思い出を紹介しましたが、出産時にはよくあることのようで助産師さんはあまり気にしないようです。浣腸については産院によって方針があるようなので、一度相談してみるといいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年10月01日立ち会い出産についてなんとなく希望しているものの、実際の流れやメリット・デメリットが気になっていて決めきれないという方もいると思います。今回は、立ち会い出産の現状、夫の役割や心構え、メリット・デメリットについてお伝えします。立ち会い出産にするかどうかを決める際に、参考にしていただければと思います。 立ち会い出産の現状立ち会い出産とは、出産の場に家族が立ち会うことをいいます。産院で出産する場合、陣痛がかなり進んでもうすぐ赤ちゃんが出てくる、というときになったら妊婦さんと一緒に分娩室へ入ることになります。 立ち会い出産をする人の割合とその役目を夫がするパターンは増えてきていますが、夫だけでなく親や上の子が立ち会うパターンもあります。夫が仕事で立ち会えないなど、理由はさまざまですが、妊婦さんが出産のときに側にいてほしいと望む人が立ち会うのが一番です。 また帝王切開の場合、立ち会いができる産院とできない産院があります。帝王切開は手術なので、たとえ立ち会いが可能な場合でも、開腹部分は見られないようにします。帝王切開でも立ち会いを希望するなら、可能かどうか産院に事前に確認しておきましょう。 立ち会い出産時の夫の役割・心構え 産院では妊娠中に、赤ちゃんがどうやっておなかから出てくるのかなどを妊婦教室や両親学級で教えてくれますので、夫婦で参加して勉強しておくのも大切なことです。また多くの産院では、この講座を受けないと立ち会い出産ができません。 陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの時間は個人差がありますが、何時間もかかるものです。初産婦の場合、長くて2日ほどかかる場合もあり、とても大変なことだと理解しておきましょう。状況や産院によって違いますが、規則的なおなかの張りの間隔が初産婦なら10分、経産婦なら15分になると産院に連絡します。そして産院に来るように言われたら向かうのが一般的です。 産院ではまず陣痛室に入って過ごします。陣痛の痛みは時間と共に強くなっていき、陣痛の間隔も短くなっていきます。夫は妻の陣痛に合わせて一緒に呼吸法をおこなったり、腰が痛くなるので腰をさすったりします。夫の手が触れていると、妻は痛みが和らぐ感じがしたり、安心感が出て頑張ろうという気力がさらに湧いてくるかもしれません。 いきみが出てきたときには、拳やテニスボールを使っておしりを押すのも効果的です。テニスボールは陣痛室に置いてある産院もあります。ただそばにいるだけが立ち会うということではないので、夫は妻の要望に合わせて対応するなど、一緒に陣痛を乗り越えるつもりで妻を支えましょう。 子宮口が開き、助産師の判断で分娩室に移動したら、いよいよ出産です。※LDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)の場合は移動をせず出産までおこないます。分娩室に入ったら、医療スタッフの邪魔にならないように夫は妻の頭側にいるといいでしょう。そこで飲み物を妻に飲ませたり、妻の顔が汗だくになっていることもあるので、タオルで顔を拭いたりします。 赤ちゃんが生まれる直前の痛みはとても激しく、このときの妻の状態は見ているほうも苦しくなるかもしれません。また分娩のときは出血があり、おなかに力を入れるため、尿や便が出ることもあるので、夫は立ち会う場合どんな現場になるか事前に想像しておいたほうがいいかもしれません。 立ち会い出産のメリット・デメリット夫が出産に立ち会うことは多くのいい面がありますが、そうではない面もあるということを認識しておく必要があります。 立ち会い出産のメリットまず、陣痛の時から出産まで立ち会うことで、妻だけでなく夫も出産の大変さを理解することができます。出産の瞬間の感動も分かち合えますし、そういった状況を経験することで、父親としての自覚も出やすく、親子の絆も深まります。出産について、将来子どもに語ることもできます。 また、妻も夫が側についてくれることが、心の支えになると思います。出産を夫婦で乗り切ることで、夫婦の仲も一層深まることでしょう。 立ち会い出産のデメリット男性によっては立ち会い出産を希望していたものの、分娩室の雰囲気や、血液、羊水のにおいなどによって気分が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。立ち会いの途中で気分が悪くなったら、早めにスタッフに申し出てください。またそういう可能性がある人は立ち会わずに分娩室の外で待機しておくほうがいいでしょう。 また、分娩の状況のインパクトが強く、その後の夫婦生活がなくなってしまう場合もあります。夫の性格や繊細さなどを考えて、立ち会い出産をするかしないか夫婦で決めるのがいいです。分娩に立ち会わないことが愛情が少ないということにはならないので、陣痛室までは夫婦一緒にいて分娩室だけ夫は外にいるなど、自分たちに合った立ち会い出産スタイルを決めておくといいと思います。※参考:ベビーカレンダー「立ち会い出産のメリット・デメリット、準備や後悔しないための心構えは?」 立ち会い出産をしたママたちの体験談 初めての出産で主人に立ち会ってもらう予定でした。自宅で陣痛が始まって主人に連絡すると職場の配慮もありすぐに帰宅させてもらいました。何か買ってくるものはあるか、病院にはいつ連絡するのか、といろいろ心配してくれる主人。病院で陣痛が進行していくと、助産師さんと一緒に「吐いてー吸ってー」と呼吸を補助してくれました。深夜になると主人も疲れてきたようでしたが、「お茶飲む?」「ゼリー食べる?」と差し出してくれたり、私が「吸って吐いてって言って」や「腰を押して」と要望するとやってくれて、頼もしかったです。私が陣痛のときにいきまないようベットの柵を力一杯握っていたのですが、途中から主人の手を同じように力一杯握らせてもらいました。主人が痛がっていないかとあとで聞いてみたら「ありったけの力で握っていたんだろうけど、こんなものかって思ってたよ」と言うので「さすが」と安心しました。分娩台に乗ったあとも、同様に呼吸を補助してくれましたが、あっという間に子どもが出て主人も驚いていたようです。主人が「生まれてすぐに手を触るとぎゅっと握ってくれたことに感動した」と言っていたし、私より先に抱っこして写真を撮ってもらうほど娘への愛着も湧いたようです。主人の冷静さがとても頼もしく感じた出産でした。何かしてもらいたいことがあれば、具体的に伝えたほうがお互いにいいんだと思います。(新米ママさん) 第二子の出産で、主人と3歳の上の子も立ち会いました。上の子はどうかな?こわがるかな?と思いましたが、その様子もなく、主人と一緒にそばにいてくれました。産後、私と離れる際に大号泣してしまいましたが、面会に来たときも、自宅に戻ってから2カ月経った今も、下の子をとても可愛がってくれて、お世話もしてくれます。多少、さみしさを感じているかもしれませんが、立ち会ってもらってよかったのかなと思います。おもしろいことに、「赤ちゃんはママのおしりから生まれてきた」と話しています(笑)。(あいあいさん) いきんでるときの顔を見られたり、万が一排泄があったりしたら恥ずかしいので立ち会いはしない予定だったけど、分娩室の隣で楽されても嫌だな、と思い夫を分娩室に呼びました。陣痛中のいきみのがしや、腰のマッサージ、いきむときに手を握ったりしてもらい、気持ち的にも楽になりました。一人目は立ち会いしなかったんですが、立ち会いして生まれたときの夫の反応が全然違ってびっくり。一緒に頑張ったと思える分、「お疲れさま」のひと言がぐっときました。(まぶさん) 主人と母に立ち会ってもらおうと 事前に決めておきました。 陣痛のときに腰が痛くて痛くて……、さすってもらわなければ耐えられなかったです。 母の厚みがあって、丸みのある手でさすってもらえて、安心感がありました。主人は力が強すぎたり、場所がずれててて少しイラッとしました。誕生の瞬間を信頼できる2人と共有できてよかったです。(わんわさん) 友人から「立ち会い出産は、出産の大変さを共有できるからいいよ」と聞いていたこともあって夫に相談。夫も、「わが子の生まれてくる瞬間を見れたらいいだろうね」と言い、立ち会い出産をすることにしました。いよいよ入院の日を迎えました。陣痛は来ているけれど、子宮口はなかなか開いてくれません。その際、夫も一緒に部屋にいてくれたのですが、私が陣痛で苦しんで眠れないのに、横ですやすや眠っている姿にイライラしてしまいました。翌朝、分娩室に入ったあと、夫は私の手を握ったり、お水を飲ませてくれたりしてくれました。とてもありがたかったのですが、いきみ方についていろいろと言ってきて、妙に腹が立ってしまいました。立ち会ってもらった結果、リラックスするどころかイライラすることが多かったように思います。私の場合、出産に立ち会ってもらったことで、夫への不信感がつのってしまいました。そのため、2人目の出産を夫は立ち会いたいと言っていたのですが、私は断りました。夫が立ち会わなかった2人目の出産では、気が散らず、出産に集中することができたのでよかったと思っています。私の場合、立ち会い出産でないほうが気持ちが楽になりました。感じ方は人それぞれだと思いますので、ご夫婦でよく相談してくださいね。(石原みどりさん) 立ち会い出産をしてよかったというママもいれば、なかには後悔しているママもいるようですね。ご夫婦で立ち会い出産について理解を深め、立ち会い出産を希望するかどうかをしっかり話し合って決めるようにしましょう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年10月01日第2子では必ず挑戦しようと思っていた夢の無痛分娩。友人たちが第2子で選択し、「夢のような出産」「天国出産」などと言っていたので、私も第2子で挑戦しました。しかし、そこに待っていたのは、楽天家の私もビックリの壮絶お産でした。 無痛分娩で産みたい第1子は吸引分娩だったものの、ごくごく普通に生まれたという印象だった私。しかし、ただ一つ「陣痛の苦しみ」だけは、第2子の臨月が近づくにつれて不安が増していきました。そこで、無痛分娩の講習に参加することにしました。 私の通っていた産院の講習は非常に丁寧で先生も信頼できたため、「無痛分娩にしよう」と決意。 同じ産院で無痛分娩をした友人の「天国だった」「全然ストレスがなかった」とうらやましい体験談を聞き、私の心は固まったのでした。 2度の帰宅……さて、いよいよ無痛分娩の予定日! 元気いっぱいに病院に行くと、早々に雲行きが怪しい……。「まったく子宮口開いていないね、今日は無理じゃないかな」。先生のそのひと言で、その日は泣く泣く帰宅し、日を改めて挑戦することになりました。 そして次のチャンス……今度こそ! と、次は「バルーン」を入れることに。そのとき、先生には何度も「経産婦さんなので、バルーン入れるとすぐお産がすすむことがありますからね」と言われ、もうほぼほぼ「今日が出産日なのかしら」と高揚していました。 ところが…… 赤ちゃんはまったくおりてきません。そして頑固な子宮もバルーンの刺激にもしっかりと口を閉じて、うんともすんとも言いません。そして恐れていた事態。2回目の帰宅……。 経産婦の出産はスムーズなイメージしかなかった私でしたが、無事出産できなかったらどうしようと不安になっていきました。 今度こそ!しかし 、3度目の正直。さらに日を改めて妊娠39週。もうさすがにいけるだろうとの先生の言葉もあり、期待と不安が入り混じって迎えた当日。 バルーン(大)から始まって「きっと陣痛来ますよ」と助産師さんの励まし。しかし、子宮口が4cm開いているというのに、あまり痛みも感じません。いったい私の赤ちゃんどうなってるの、寝てるの? と不安といら立ちが……。 陣痛促進剤も開始したものの、おなかが張ってもすぐにおさまって遠のく。もうだめだ。もういい加減今日産みたい。産ませてくれ! 先生が内診したけれど、子宮口は5cm。そこで先生の決断「人工破膜」。よし。もうこれは強制的に進む! 人工破膜から陣痛が一気に来て子宮口が全開大したのですが、それにもかかわらず赤ちゃんはまったくおりてきませんでした。そして、「赤ちゃんがおりてこないので吸引します」と、第1子で経験した吸引分娩に。吸引を2回。そこでわかったのが、赤ちゃんが回旋異常だったということ。吸引でもおりてこなかったのは、赤ちゃんが逆側に回っていたからだったのです。 緊急帝王切開に!先生の顔が厳しくなって「緊急帝王切開になります」 と言いました。緊急帝王切開に夫が同意し、そこからは早かったです。ふんわり温かい麻酔が入って地獄から天国の夢心地。ドラマでしか見たことない手術室のばたつきを見ながら、さっと持ち上げられた赤ちゃん。「生まれましたよ」。なかなか生まれず、「赤ちゃんは私のこと嫌いなのかな」とまで思ってしまっていましたが、無事に生まれて本当によかったです。 今回の出産で、第2子でも何があるかわからないということを学びました。回旋異常の予防は難しいかもしれませんが、第2子であっても慢心しないで、出産に向けて体重管理やヨガ、呼吸法などをおろそかにせずにやっておけばよかったと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:代々木菜乃子3歳・1歳の2児の母。育児休暇中。エンタメ業界で働くかたわら、記事執筆をおこなう。現在知育を勉強中。
2019年09月30日妊娠38週の健診のとき。先生からこんなお話がありました。「助産学生が実習で分娩に立ち会うかも。もちろん、嫌だったら断ってもいいのだけど。心強いと思うし、どうかな?」。 私は深く考えずに「いいですよ」と返事をしました。帰宅後、ネットで調べると、学生の立ち会いの感想はさまざまでしたが、私は立ち会うくらいなら大丈夫、と考えていました。 陣痛中の素晴らしいサポート!出産当日。陣痛が来て明け方入院。朝9時ごろに助産学生と学校の先生があいさつにいらっしゃいました。陣痛や分娩が進んでいって、やっぱり嫌だと思ったらすぐに退席することなど、詳しく説明を受けました。 分娩のときだけ立ち会うのかな? と思っていたら、陣痛中も腰を押してくれたり、お茶を取ってくれたり。付きっ切りでお世話をしてくれました。夫が出張で午前中には間に合わなかったので、付きっ切りでお世話をしてくれるのがとてもありがたく、心強かったです。しかも、腰の押し方がとてもじょうずだったので、もしかしたら夫に付き添ってもらうよりよかったかも? と思いました。 内診の練習に協力つらい陣痛中も懸命にお世話をしてくれた助産学生さん。私が学生さんに協力したのは、内診の練習です。学生さんが内診し、子宮口が何cm開いているかを見るということ。 内診は苦痛ではなかったので、問題ありませんでした。そのあと、助産師さんが内診をして合っているか答え合わせをしていました。つらい陣痛中にたくさんお世話になったので、内診くらいお安い御用でした。 8人に囲まれての出産!いよいよ分娩です。先生に、助産師さん3人、助産学生さん2人、学校の先生、途中で来た夫と、なんと8人に囲まれての出産となりました。 先生が「象は出産のとき、たくさんの仲間の象に囲まれて出産するから、それに負けてないなー!」とうんちくを言っていましたが、必死の私は愛想笑いが精一杯。 先生のうんちくのお陰かリラックスでき、安産で元気に生まれてきてくれました。 こんなにたくさんの人に囲まれて、おめでとうと言ってもらって生まれてきた息子は幸せだなと思いました。助産学生さんは産後も様子を見に来てくれたり、退院のときも来てくれたり、本当にうれしくて貴重な体験ができたなと思いました。 学生や研修医が立ち会いをするということは、その学生さんが将来助産師さんやお医者さんになるための協力ができるということ。こんな素晴らしい経験ができて、本当によかったと思っています。 2年後の第2子出産のとき、「先生、今回も助産学生さんお願いしたいです!」とこちらからお願いしたところ、「今年は大きい病院で出産数足りているから、うちには来てないよ」と断られ、残念に思ってしまうほどでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:花野晴希2歳、0歳の2児の母。4月の長男が幼稚園に入園予定。そのタイミングで長女も保育園へと園活・保活・就活中。
2019年09月28日出産予定日よりも10日早く破水して、夜遅くに産院へ。しかし産院が満床で、それから2日間、病室に入ることができませんでした。どうしてそんなことになったのか、私の出産体験をお伝えしたいと思います。 破水したのに病室がいっぱい!その日、出産予定日よりも早く破水してしまった私は、入院準備を整えて産院に向かいました。到着したのは夜の10時くらい。破水とはいっても高位破水だったため、チョロチョロと羊水が出ている程度で、それほど切羽詰まっていませんでした。 でも、産院に行ったら、夜遅い時間にもかかわらず、待合いスペースには人がたくさんいて、ざわざわと落ち着かない雰囲気。 私はそのまま入院するつもりでいたのですが、なぜか助産師さんに連れていかれたのは簡易ベッドのある小さな部屋。あとから聞いた話によると不妊治療のなんらかの処置をおこなうための場所らしく、ちゃんと個室になっていて枕元にはナースコールもありました。 診察の結果、破水をしているのは間違いないということで、そのまま陣痛が来るのを待つことになりましたが、助産師さんからは「今、病室のベッドが満床なんです。申し訳ないけれど、今夜はここで横になっていてください」と言われ、わけがわからないまま、そこで一晩過ごしました。 原因は「スーパームーン」だった!?結局、一晩たっても陣痛がくる気配はなく、翌日は朝から陣痛促進剤を使って出産をすることになりました。助産師さんにLDRがあるスペースに案内してもらうと、そこには至るところに出産待ちをしている妊婦さんの姿が。私が陣痛促進剤を投与している間も隣の分娩室からはひっきりなしに赤ちゃんの産声が聞こえてきます。 そのときになって、ようやく病室に入れなかった謎が解けました。助産師さんによると「昨夜は一晩で12人もの妊婦さんが産気づいて産院に来たんですよ。科学的根拠はないのですが、スーパームーンだったからかもしれません。この産院ではこんなに出産が重なることはほとんどなくて、病室が足りなくなってしまったんです。ごめんなさいね」とのことでした。 科学的根拠はないものの、「満月の日には出産が多い」と昔から言われています。月の引力によって海が満ち引きをするように、人間の体内にある水分、妊婦さんの場合は羊水が影響を受けているのではないかと考えられているそうです。こんなにも出産が重なったのはそのためなのでしょうか。 私が出産した病院は本来、LDRで陣痛〜出産までを過ごせるのですが、その日は分娩がひっきりなしだったので、陣痛促進剤を投与しながら場所を何度か移動し、分娩間近になって分娩室に移り、そこで出産となりました。 本来ならその後、病室に移動するのでしょうが、前日と同様に満床だったこと、さらに私が産後の貧血がひどくて起き上がることが難しかったため、その日はそのまま助産師さんの目が届きやすい分娩室で一晩明かすことに。次の朝になってやっと病室に空きが出て、病室に入ることができたのでした。 私はスーパームーンだったことなどつゆ知らず。しかし、私自身もその影響を受けて破水をしたのかもしれないと考えると、人体と宇宙と生命の不思議を感じずにはいられませんでした。みなさんも予定日近くの満月はチェックしておいてもいいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年09月23日妊娠初期からつわりが軽く、食欲旺盛で体調不良がほとんどなかった私。妊娠前と変わらず元気に過ごしていた体に異変が起こったのは、産休に入る直前、妊娠34週のことでした。妊娠高血圧症候群と診断されてまもなく短期間で急激に体調が悪化し、妊婦健診からそのまま緊急入院となりました。予期せぬ誘発分娩の結果、トータルで2週間も入院することになった私の体験談をお伝えします。 順調だった妊婦生活今振り返ると「油断していた」と言えるのですが、私の妊婦生活は順調そのものでした。妊娠初期こそ吐き気や食欲不振などがあったものの、周りから聞いていたような「何を食べても吐く」「水すら飲めない」といったつらいつわりはなかったのです。 安定期に入ってから食欲が回復し、その後はさっぱりとしたフルーツや冷たい麺類を好むといった変化があった程度。妊娠前と同様に仕事も家事も続けられていたので、「本当に妊娠しているんだよね?」と人から確認されるほど、元気に過ごしていました。 思いがけない妊娠高血圧症候群の診断ところが、妊娠34週目ころから血圧がやや上昇し、医師から足や顔のむくみを指摘されるように。ただその時点では「疲れたら休むように」というお話のみであったため、特に心配してはいませんでした。しかし、週を追うごとに症状は悪化し、妊娠37週目の健診で妊娠高血圧症候群の診断が下されたのです。 血圧が前の週から急激に上がり、尿蛋白も高い結果が出ていました。体重は一気に3kg増加。「入院しないのであれば一切の家事をやめ、何もせず横になる生活をしてください」と指示が。その日は自宅に帰り、文字通り寝たきり生活を1週間続けたのですが症状が改善せず、妊娠38週目の健診が終わるとそのまま入院することになりました。 入院して誘発分娩へ病院で安静な生活を続け、危険なほどの高血圧からは脱しましたが、医師から「母子ともに体力のあるうちに分娩に踏み切ったほうが良い」と判断が下され、妊娠39週1日で陣痛促進剤を使用することになりました。朝食後から錠剤を飲み始めましたが、すぐに陣痛が来ることは少ないと言われていたので当時は実感がない状態でした。 しかし、昼食を食べ終わり2錠目の錠剤を飲んでまもなく強い生理痛のようなの痛みがあり、ナースコールを押すと「陣痛が来ていますね」と言われました。何とそのまま1分間隔の陣痛となり、午後4時には元気な赤ちゃんが生まれていました。 多量出血で入院が長引く初産にも関わらず2時間という短時間で赤ちゃんを産んだ私でしたが、胎盤が自然に排出されず、とても苦しい後産の処理が待っていました。医師や助産師総出で懸命に処置をしてくれるのですが出血がなかなか止まらず、最終的な出血量は1,700mlと多量。後に聞かされた事ですが「あのまま出血が止まらなければ子宮を摘出しなければいけなかった」そうです。 急な事態だったため、立ち会いを予定していた夫や見舞いに来る予定だった実母など誰も病院に来られず、ひとりで処置を受けていた時間はとても心細くつらいものでした。体の回復も遅れ、退院できたのは出産から7日後、2週間の入院期間はとても長く感じられたのを今でも覚えています。 妊娠期間中は元気に楽しく過ごしていたため、最後にこんなトラブルが待っていたなんて想像もしていませんでした。お産は何が起こるかわからない、絶対はないと言うことを身をもって痛感しました。次にもし妊娠をすることがあったら、経過が順調でも決して油断することなく、しっかりと体調管理をしたうえで出産に臨みたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年09月16日「自分は自然分娩で出産する」と信じて疑わなかった私。しかし、胎児と母体の安全を優先した結果、急遽帝王切開で産むことになりました。出産直後は分娩の方法などまったく気にならなかったのですが、日が経つにつれじわじわと悔しさや悲しさが湧き出てきたのでした。 「もったいなかったね」の言葉出産直後は休む間もなく慣れない子育てが待ち構えており、1週間の入院中は「傷跡が痛い」「母乳が出ない」「赤ちゃんが泣き止まない」ということで頭がいっぱい。分娩方法のことでくよくよしている暇はありませんでした。 最初に心に引っかかったのは、1カ月健診のときに病院の母乳外来で出会った助産師さんの「太ってないし背も高いのに、帝王切開でもったいなかったね」という言葉。きっと「分娩異常さえなければ傷跡が残らずに済んだのにね」という慰めの言葉だったのだと思うのですが、そのときからモヤモヤが始まりました。 友人の体験談がつらい「帝王切開で残念だった」という気持ちは日に日に大きくなっていきました。難産で出産した友人の話を聞くことが特につらく、「自分は出産まで72時間もかかった。さっさと帝王切開で産んでしまいたかった」という言葉を聞いたときは、まるで自分が手抜きをしたような気がして引け目を感じました。 手術で切ったおなかの傷口は約10cmでしたが、出産の話題で聞かれてそう答えると、「自分は会陰切開だったけどもっと切った」と言われて落ち込んだこともあります。 自分だけじゃない2人目も帝王切開で出産したこともあり、5年ほどモヤモヤした気持ちと付き合ってきました。ある日、帝王切開ママの集まりがあると知り、参加させてもらうことに。そこには私と同じように悩むママがたくさんおり、それぞれの病院でのできごとや出産後の体験談など、いろいろな話を聞くことができました。 「自分だけじゃないんだ」「悔しい・悲しいという気持ちを人に伝えていいんだ」と思えたことで、とても気がラクになりました。 くよくよしていたせいで、ちょっとした言葉に過敏になっていたように思います。出産は十人十色。どんな出産だって大変だし、どんな分娩方法だって胸を張っていていいんだ、と今では考えられるようになりました。 著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年09月02日たんこんちは ボロボロゆかい
細川珠生のここなら分かる政治のコト
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々