現在5歳と1歳の4学年差の姉妹を育てています。本当は2歳差で欲しいと思い家族計画をしていたのですが、なかなかできなかったり、流産を1回経験したりして、結果的には長女が3歳の誕生日を迎えたころに次女を妊娠しました。今回は、4学年差でよかったと思う点と、大変だと感じる点について述べたいと思います。 よかった点① 下の子とゆっくり過ごせる長女が年少の夏に次女が生まれました。長女が幼稚園に慣れたころに次女が誕生したということは、私にとっても長女にとっても良いタイミングだったのではないかと思います。 長女が登園している間は次女とお昼寝するなど、ゆっくり過ごすことができました。長女も幼稚園に行けば友だちと遊べて、良い気分転換になったみたいです。私の体力がまだ戻っていなくて、長女の赤ちゃん返りが大変なとき、幼稚園の存在には本当に助けられました。 よかった点② 長女は自分のことができる長女は3歳になると、食事やトイレや着替えなどの身の回りのことがある程度自分でできるようになっていました。もし、長女がもっと小さいころに妊娠していた場合、抱っこして椅子やトイレに座らせたり、かがんで着替えさせたりと大きなおなかでのお世話は大変だっただろうと思います。 もちろん、赤ちゃん返りをして、できるのにやらないということはありましたが、私が本当につらいときは状況を理解し、わがままを言うことはなかったので助かりました。 大変だった点① 赤ちゃん返りが大変長女は繊細な子だということもあり、赤ちゃん返りがとても大変でした。「きょうだいの年齢が近いより、離れているほうが赤ちゃん返りが激しい」と先輩ママたちから聞いていたので、きょうだいの育て方に関する本を読んで参考にしました。 例えば、次女を叩いてしまうというような、直接次女にあたることはなかったのですが、おっぱいをあげることを嫌がるので、授乳中は長女に話しかけるなど精神的ケアを怠らないように心がけていました。 大変だった点② 遊び方が全然違う4歳離れていると、できることも楽しいと思うことも全然違います。長女にとって楽しい遊び場は次女にとっては遊びづらく、逆に次女にちょうど良い遊び場では長女は退屈してしまうので、どこにおでかけするかは悩みます。また、家で遊ぶにしても長女のおもちゃは細かいものが多いので、最近まで次女の誤飲の心配が絶えませんでした。 わが家は最初から4歳差にしたいと思って子作りしたわけではないのですが、子どもたちの様子や自分のキャパシティを考えると、この年齢差でよかった気がします。最近では2人が会話しながら遊ぶようにもなり、その姿に癒されています。 著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2019年12月26日ウーマンエキサイトの読者のみなさま、こんにちは! まつざきしおりです。幼稚園のある日は、毎朝バッタバタなわが家。今回は、そんな日々の幼稚園の準備を少しでもスマートに…と、実践している「幼稚園グッズ収納法」について書きたいと思います。■わが家の幼稚園グッズ収納法いろんなところにグッズを置いていると、朝あれこれ取りに家中を走り回ったり…また、しまう場所が決まっていないと、「あれ!? 名札が…ない!!」となったりするので、幼稚園にもっていくものをできる限りひとつの場所にまとめるようにしています。幼稚園から帰ってきて、制服を脱いだらすぐに名札とティッシュをとって定位置である棚の上に置いて、服は洗濯機に入れてもらうようにしています。(特にこの2つはうっかり洗濯機に入れると大惨事になるので) ■ランドセルや小物類を収納する用の棚が便利ちなみに棚は、小学生の子どもがいるママ友に「もう使わなくなったから~。」と譲ってもらったものなのですが、ランドセルや小物類を収納する用の棚だけあって、サイズ感や使い勝手もとても良いです。このおかげで、だいぶ準備が楽になりました。が…。いかんせん出発直前にバタバタ準備してしまうので、こういうことも起こりがちです。ちなみに、記事を書いている今日は、お見送りで幼稚園に着いて娘を見たら、コートを着ていませんでした。子どもは風の子ー!
2019年12月24日ママ友は、上手に付き合えれば情報や悩みを共有できる心強い味方ですが、付き合う距離感を間違えると面倒なトラブルが起こることもあるでしょう。ママ友付き合いをする上でのコツや、ママ友を作らない場合の対処法などを紹介します。ママ友付き合いは疲れる? メリットとデメリットは本当は人付き合いが苦手なのに、「子ども同士が仲よくしているからママ同士も仲よくした方が子どものためになるのかな?」などと思って、ちょっぴり背伸びをしてママ友付き合いをしている人もいるでしょう。はたして、ママ友付き合いとは本当に必要なのでしょうか。ママ友と付き合うメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。行事・園の情報交換ができるママ友がいると、子どもが通っている幼稚園や、園の行事などについて情報交換ができます。特に上の子どもがいるママ友からは、先輩ママとして参考になる情報を教えてもらえることもあるでしょう。幼稚園のことにとどまらず、地域の病院や施設についても『あそこは先生が優しい』『待ち時間が長いから注意』などの情報をもらえる場合があります。子育てのために新しい町に引っ越してきたという人にとっては、ママ友の存在がありがたく感じられることも多いでしょう。同じ悩みを共有することもママ友とは同年代の子どもを持つ親同士なため、似たような悩みを抱えている場合が多くあります。子どもに関する悩みを共有したり、アドバイスし合ったりできる間柄になれば、育児の不安を減らすこともできるでしょう。夜の寝かしつけや好き嫌いなど、自分のやり方では解決しなかった子どもの悩みも、『ママ友のやり方を実践したら効果があった』という場合もあります。たとえ悩みが解決しなくても、自分1人だけで悩み続けるよりも誰かと共有して気持ちを吐き出した方が不安が軽減されます。同じ悩みを共有する同士として、ママ友と付き合うのもおすすめです。いじめなどトラブルが起きる場合もママ友付き合いは、やり方を間違えるとトラブルが起きる場合もあります。幼稚園のボス的な存在のママからのお誘いを断ったら、それ以来幼稚園で孤立してあいさつも無視されるという話も…。このようないじめのほかにも、子どもの習い事や住んでいる場所などを会話の中から探り合って、気が付けば見栄の張り合いになっているというのも、よくあるママ友同士のトラブルです。子どもが絡んでいるだけに、自分の好き嫌いだけでは付き合いをやめにくいのがママ友の難しいところでもあります。付き合うときには適度な距離感を保つよう意識することが大切です。適度な距離を保つ付き合い方できることなら上手にママ友と付き合いたいと思っても、適度な距離感を見つけるのは意外と難しいですよね。そんなときは、付き合う上でのマイルールを設定するのがおすすめです。ママ友と適度な距離を保つために大切なことを3つ紹介します。会話に参加しても噂話には耳を貸さないママ友とお喋りをしているときに話題に出る噂話には注意が必要です。噂話は、いろいろな人同士の間で話題になるうちに事実が歪められ、根も葉もない嘘の情報になっている可能性が大いにあります。噂話に耳を貸しているうちに、意識せずともいつの間にか自分も噂の発信者になっていることもあるでしょう。不用意な言葉は人を傷付けたり、信用を失ったりする原因になります。余計なトラブルを招かないためにも、『会話はするけれども噂話には交ざらない』姿勢を徹底しましょう。プライバシーの深入りは避けて人によっては、仕事や家庭のことを話したくない場合もあるでしょう。そのため、相手から話してくるまでは、ママ友のプライバシーについて深く聞くのは避けた方が賢明です。相手の事情に深入りすると、付き合いにくくなったり、自分では背負いきれない相談事をされたりする可能性もあります。「聞かなきゃよかった」と後悔しないためにも、基本的な会話は子どもや幼稚園のことを中心にしておきましょう。相性が悪い人とまで付き合わなくてOK人間なら誰しも、「この人とは合わない!」という人がいるでしょう。ママ友の中に相性が悪いと感じる人がいた場合は、さりげなくフェードアウトしてなるべく付き合わないのがおすすめです。ママ友は、あくまでも子ども同士の友達関係があった上での親同士の関係です。「無理をしてまで全ての人と仲よくなる必要はない」と気楽に構えるくらいでよいでしょう。ママ友ができない場合はどうする?子どもを幼稚園に通わせるようになってしばらくしても、ママ友ができない場合や、意識手にママ友を作らない場合もあるでしょう。ママ友はいなければいないで構いませんが、いくつか気を付けるべきことがあります。ママ友がいない場合の対処法をチェックしましょう。あいさつだけはかかさずしようママ友がいない・作らないからといって、幼稚園でほかのママに会ったときに、何も言わずに素通りするのはおすすめできません。お付き合いはしないにしても、顔を合わせたら笑顔であいさつしましょう。話したことのない人だと、あいさつをしても会釈程度で済まされることもあるでしょう。それでも、『会ったら自分からあいさつ』を心がけていると、そのうち向こうもあいさつを返してくれるようになります。普段からあいさつをしっかりしておくと、何か知りたいことができたときに会話に交ざりやすくなる上、あまりお付き合いをしなくても目の敵にされることはありません。ママ友を作らない場合のやり方ママ友を作らないと、幼稚園の情報が入ってこないのではないかと不安になりますよね。しかし、行事のお知らせや持ち物など、大切なことは保護者に配られるプリントで知ることができます。プリントだけでは分からないことは、直接幼稚園に電話をして先生に教えてもらいましょう。幼稚園との間にママ友を挟まなくても、意外と必要な情報は得られるものです。子どもや幼稚園からしっかりと話を聞けば、ママ友との付き合いがなくても困ることはないでしょう。うまく付き合うには適度な距離感を探ろうママ友は、子どもに関する情報や悩みを共有できる大事な仲間になる場合もありますが、付き合い方を間違えると人間関係のトラブルが発生することもあります。ママ友とうまく付き合うためには、適度な距離を保つことや、相手のプライベートに深入りしない姿勢などが大切です。節度ある付き合いを心がけ、無理のない関係を築きましょう。
2019年12月22日3歳の壁、小4の壁、13歳の壁――。子育てにはいくつもの「壁」があるといわれます。なかでも、親にとっても子どもにとっても大きな壁とされるのが、「小1の壁」。その壁をどうすればきちんと乗り越えられるのでしょうか。民間学童であるアフタースクール久我山キッズの運営に携わる、一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事の野上美希先生にアドバイスをしてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもの就学と同時に親の前に立ちはだかる「小1の壁」「小1の壁」という言葉は、ケースによってさまざまな意味が含まれますが、本来の意味でいえば、子どもが小学生になると同時に親の側がさまざまなことに適応できなくなることを指します。子どもが通う場所が、厚労省管轄の福祉施設である保育所から、文科省管轄の教育施設である小学校に変わる。すると、これは幼稚園にもいえることですが、それまでは「子育てって大変ですよね。一緒に頑張りましょう」と、福祉の観点から寄り添ってくれていた保育所の対応とは大きく変わって、たとえば平日の昼間からPTAの会合に出席しなければならないために親が無理をするということも出てきます。あるいは、いわゆる「学童」に子どもを入れることができなくて、共働き世帯の親が仕事と子育てを両立させることが難しくなるということも大きな壁のひとつ。これは、学童の需要に対して供給が足りていないことが要因です。いま、保育所は増えているのですが、学童は足りていません。というのも、子どもが就学前には専業主婦をしていた親のなかで、子どもの小学校入学と同時に働こうと考える人が多いために、学童の需要は保育所以上に大きくなるからです。この問題に関しては、親自身で解決できることではありませんから、国や自治体による整備を待たなければならないところであるのが難しい点です。環境の変化により子どもがぶつかる「小1プロブレム」一方、小学生になった子ども自身にも「小1の壁」はあります。これには、一般的には「小1プロブレム」という別の名称がつけられています。たとえば、子どもが学校に慣れることができなくて授業を抜け出したり、授業に集中できなくて騒いだりして学級崩壊が起こるというようなことがその内容です。親もそうですが、子ども自身も小学校に行くことになれば、当然、自分が身を置く環境は大きく変わります。幼稚園や保育所では元気に走り回って楽しく遊んでいられたのに、いきなり授業を1日に4コマも5コマも受けることになる。もちろん、それは子どもにとって大きなストレスとなり得ます。そのストレスは、個人的にはかつてより大きくなっているのではないかと感じています。なぜなら、集団でなにかをすることに抵抗を感じる子が以前より増えているように思うからです。最近、幼稚園や保育所でも、先生が課題を出して集団で活動に取り組む保育ではなく、自由保育という子どもが主体的に遊びに取り組む保育が増えてきています。個々が好きなことに没頭できる時間がたっぷり取れる良い面がある一方で、幼児の時期に座って先生の話を聞くことに慣れていないことが、集団でなにかをすることに抵抗を感じる子どもが増加している要因のひとつであると感じています。最初は戸惑いながらも徐々に小学校の生活に慣れていく子もいれば、なかなかなじめない子がいるのも事実です。ただ、そういう子たちがうまく学校生活を営めるように支援するための方法を、学校の先生たちも勉強しているので、いずれはそのストレスも軽減されていくのかもしれません。子どもの言葉を字面通りに受け取ってはならない場合もあるとはいえ、小学生になったばかりの子どもが大きなストレスを感じていることにちがいはありません。では、子どものストレスを少しでも減らすために、親としてできることはどんなことでしょうか。わたしは、まずは子どもの不安を受け止めることを考えてほしいと思います。1年生の子どもは小学校という新しい環境のなかに身を置くのですから、当然、たくさんの不安を抱えています。また、新しい環境に身を置けば、それだけ新しい出来事を経験する。それらの不安や経験を親がしっかり聞いてあげることが大切なのだと思います。そのときに注意してほしいのは、子どもの話を字面通りに受け取ってはならない場合もあるということ。幼いときには感じたことをそのまま口に出していた子どもも、小学生くらいになれば本当のことをいわないということも出てきます。悪くいえば嘘をつくということになりますが、子どもが成長して「心配させたくない」というふうに親に気を使ってうそをつくケースもあるのです。ただ、「心配させたくない」と感じるのは、たとえば友だちと喧嘩をしたとか、子どもにとってあまりいいことではない経験をした場合が多いものです。だとしたら、親として、やはり子どもの本心をきちんと受け止めてあげるとよいでしょう。子どもの言葉をそのまま受け取るのではなく、表情やしぐさなどもしっかり観察して、その子が本当はどんなことを感じているのか、なにを求めているのか――わたしも含めて、心の奥にあるニーズにしっかり気づいてあげる親になりたいものですね。■一般社団法人キッズコンサルタント協会■ 一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事・野上美希先生インタビュー一覧第1回:子どもの順応性は親が思う以上に高い。「申し訳ない」という気持ちは不要です第2回:「小1の壁」を乗り越えるために――子どもの言葉の裏にある本心とは?第3回:放課後や長期休みに「非認知能力」を高めよう。学童でさまざまな経験を第4回:自己肯定感も勉強への姿勢も“熱中体験”の先で生まれる【プロフィール】野上美希(のがみ・みき)1977年3月21日、千葉県出身。一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事。東北大学工学部卒業後、日本総合研究所にてコンサルティング、事業企画、採用、営業と多岐にわたる経験をした後、株式会社マイナビで人材紹介事業部の立ち上げに従事。営業部長として複数の部下をマネジメント。その後、自身の妊娠を機に久我山幼稚園の運営に携わり、産後母の孤独を解消すべく、子育てひろば開設を皮切りに、働く母の支援のため、幼児教育をベースとした民間学童や6つの認可保育園を開設。また、民間学童指導員資格であるキッズコンサルタント資格を認定する一般社団法人キッズコンサルタント協会を立ち上げ、代表理事を務めている。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年12月20日共働き世帯の増加に伴って利用者が増えている「延長保育」。延長保育に子どもを預けることに対して、子どもを心配すると同時に、「申し訳ない」という気持ちを持っている親も少なくないようです。ただ、東京・久我山幼稚園の運営に携わる一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事の野上美希先生は、「心配する必要も『申し訳ない』という気持ちを持つ必要もない」といいます。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)延長保育にもいろいろなケースがあるひとことで延長保育といっても、じつはいろいろなケースが考えられます。幼稚園で通常保育が終わるのは13時半頃ですが、保育所の場合は18時半頃。終了時刻が5時間ほどちがいますから、延長保育の時間も大きく異なります。また、延長保育を常時利用する共働き世帯もあれば、外せない用事があるときにときどき利用するというケースもあるでしょう。それぞれに対応はちがいますが、子どもに与える影響が大きいということで、ここでは幼稚園で延長保育を常時利用するケースを想定してお話しましょう。幼稚園の延長保育は通常保育が終わる13時半頃からはじまります。延長保育の時間はそこから4、5時間にもなりますから、同じ年齢の子どもでも、延長保育に預けられる子どもとそうではない子どもでは、まったくちがう毎日を送ることになります。もちろん、とくに年少など幼い子どもの場合は、延長保育を嫌がるケースもあります。13時半になると友だちはお迎えに来たママと一緒に帰るのに、自分はそこから5時間もママを待たなくてはいけない。幼い子どもなら、自分も家に帰ってママと一緒におやつを食べてほっとしたいと思って当然でしょう。そういうふうにナイーブになる子がいるのも事実です。子どもは親が考えている以上に延長保育を楽しんでいるとはいえ、子どもの順応性は親が思う以上に高いですから、それも最初だけというケースがほとんどで、たいていは慣れていきます。もちろん、園としても、子どもが楽しめるように、そしてより有意義な時間を送れるように工夫をしています。通常保育の時間には自由時間もあるとはいえ、基本的には園が決めたカリキュラムをこなしていくことが多くなるものです。子どもとしてはある程度緊張している時間といえるかもしれません。一方の延長保育はというと、時間はたっぷりあるのですから、子どもたちが自分で選んだ遊びを徹底的にやり込んだり、積み木を使ってみんなで大きな城をつくるようなダイナミックな遊びをしたりすることができるのです。ほかには、わたしが運営に携わっている久我山幼稚園の場合なら、季節のイベントも積極的に行なっています。たとえば、年長さんなら冬に向けてマフラーを編むということもします。これは、時間がたっぷりある延長保育だからできることでしょう。このような、通常保育の時間とはまったくちがう活動を経験するなかで、子どもたちは延長保育をどんどん楽しめるようになっていきます。延長保育が持ついくつものメリットまた、延長保育には延長保育だけが持つメリットがあるとわたしは考えています。たとえば、延長保育の特徴である縦割りのコミュニティーに身を置くということもそう。同い年の子どもと過ごすことの良さと、年齢のちがう子どもがいる縦割り社会で過ごすことの良さの両方を味わうことが、子どもの幅を大きく広げることになるはずですからね。また、先のマフラーをつくる例なら、自宅でマフラーを編もうとした場合には、幼い子どもならすぐに飽きてしまうかもしれません。でも、友だちが頑張っているから頑張れるということもあるのではないでしょうか。そして、友だちがつくっているマフラーがすてきに見えたら、真似したり自分で工夫をしたりすることもあるでしょう。そうして、ひとりだったら手を出さないような遊びや活動も、友だちがやっているからとやってみる。やってみて楽しかったら「もっとやってみたい」と新しいことに対する意欲を持つということにもつながるはずです。毎日早くに家に帰っていると、テレビを観たりおやつを食べたりと、ついだらだらとなにもしない時間を過ごしがちです。それはそれで子どもにとって大事な時間だとは思いますが、延長保育のなかで友だちと遊びながらさまざまな経験を得られることは、子どもにとって非常に大きな意味があるのではないでしょうか。また、通常保育と延長保育では担当する先生が変わることもメリットのひとつでしょう。子どもというのは、環境によってまったくちがった一面を見せるものです。通常保育の時間に決められたことをするのはすごく苦手なのに、延長保育の時間に自由に遊びを見つけて発展させることはすごく得意だという子どももいます。通常保育と延長保育、両方の先生に子どもの様子をヒアリングして子どものさまざまな面を知れることは、親からすれば子どもの見方が変わり、安心できるということにもつながると思います。親子一緒に過ごせる時間が短いから強い絆を築けるここまで、延長保育のメリットばかりを挙げてきましたが、もちろんデメリットもあります。ひとついえるのは、子どもが幼いほど身体的なストレスになるということ。年少など幼い子どもの場合、どうしても体力がありませんから、長い時間、家ではない場所で過ごすことは大きなストレスになります。疲れが残って、午前中に眠くなってしまったり集中力がなくなったりということがあるのです。ですが、そういうことも体が成長するにつれてなくなっていきますから、あまり心配しすぎる必要はありません。延長保育を利用している保護者の多くが、子どもを心配すると同時に、子どもに対して「申し訳ない」という気持ちを持っています。でも、子どもは親が思う以上に延長保育の時間を楽しんでいます。そしてなにより、親が「申し訳ない」なんて気持ちを持っていれば、せっかく子どもと過ごせる大切な時間もいいものにはなりづらいのではないかと思うのです。変に心配したり「申し訳ない」気持ちを持ったりするのではなく、延長保育のなかでしか味わえない経験や気持ちを、子どもからどんどん聞き出してみてください。そうすれば、一緒に過ごせる時間がたとえ短くても、あるいは短いからこそ大切な時間としてとらえられ、親子の絆をより濃密なものにできるのではないでしょうか。■一般社団法人キッズコンサルタント協会■ 一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事・野上美希先生インタビュー一覧第1回:子どもの順応性は親が思う以上に高い。「申し訳ない」という気持ちは不要です第2回:「小1の壁」を乗り越えるために――子どもの言葉の裏にある本心とは?第3回:放課後や長期休みに「非認知能力」を高めよう。学童でさまざまな経験を第4回:自己肯定感も勉強への姿勢も“熱中体験”の先で生まれる【プロフィール】野上美希(のがみ・みき)1977年3月21日、千葉県出身。一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事。東北大学工学部卒業後、日本総合研究所にてコンサルティング、事業企画、採用、営業と多岐にわたる経験をした後、株式会社マイナビで人材紹介事業部の立ち上げに従事。営業部長として複数の部下をマネジメント。その後、自身の妊娠を機に久我山幼稚園の運営に携わり、産後母の孤独を解消すべく、子育てひろば開設を皮切りに、働く母の支援のため、幼児教育をベースとした民間学童や6つの認可保育園を開設。また、民間学童指導員資格であるキッズコンサルタント資格を認定する一般社団法人キッズコンサルタント協会を立ち上げ、代表理事を務めている。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年12月19日来年度から保育園・幼稚園入園予定のキッズ&ママたち、ひとまず申し込みやお受験おつかれさまです。入園が決定したお子さん、これから決定が出るのにドキドキなママたち、いろいろな立場のキッズ&ママがいると思いますが、いずれにせよ来年度から新学期がやってきます。今回は、私が身をもって経験した幼活について、すこしお話します。保活だけじゃなくって、幼活も大変だった…!今年無事入園を果たした娘は、毎日元気に幼稚園に通っています。巷で“保活は大変”と聞いていたけれどまさか“幼活”もこんなに大変だとは思ってもおらず…… 。幼稚園って簡単に入れるもんだと思っていた我が家は完全に出遅れていました。さらに我が家は幼稚園に入るタイミングで引越しし、土地勘も知り合いもほぼいない中で幼活がスタート。入園試験のある年の春あたりからインターネットや本屋にある地域の幼稚園ガイドをもとに、「その地域にどんな幼稚園があるのか」「どんな特色があるのか」などを探し始めました。幼稚園は何を基準に選ぶ?幼稚園は、園ごとにカラーが全然違います。まずは誰しもそうだと思うのですが、「自宅からストレスなく通いやすい地域であること」を最優先事項にいろいろ特色を見ていきました。まずは「一斉保育がいいのか自由保育がいいのか」「お勉強はあるのか」など、幼稚園の方針を見て、パパと相談。さらに幼稚園選びでママたちが特に重視するという3つのポイント「園バスがあるのか」「給食(or弁当)なのか」「預かり保育はあるのか」の点をチェック。そして、「園での習い事はあるのか」を追加で見ていきました。絞った中でいくつかの園の見学会に参加し、その後、2つの園まで絞り、各2〜3回見学へ通ってみることに。しかしなかなか決めることができずギリギリまで悩み、夫婦でとことん話し合いました。ギリギリまで悩んだ原因は? 幼稚園情報は、どこから仕入れる?幼稚園は教育機関で、各園がいろいろな特色を打ち出しているので、「どういう過ごし方が娘には合うのか」「自分たちが育てたいスタイルに園のスタンスが合っているのか」をジャッジするのがなかなか難しかった…。ギリギリまで悩んだ要因としては、“絶対にここ!” という決め手がどちらにもなかったこと。説明会だけではどちらもいいところしか見えないし、どっちもそれなりにいいな〜という感覚がずっとありました。さらに引越し後、少しずつお友達や知り合いが増えるなかで、インターネットでは拾いきれなかった幼稚園情報が明らかに…。やっぱり生の声を聞くと、評判の良い先生・悪い先生ひとりの口コミや、ママ同士の関わり合いのエピソードで、園のがらりと印象が変わってしまいがち。それをどこまで情報として入れるのか考えどころですが、ネットや見学だけではわからない幼稚園事情を知るのは大切だと思います。入ってからわかったこと、◎◎は参加すべき!口コミをどこまで鵜呑みにするかもありますが、やはり周辺ママたちの口コミは大事。これは入ってから知ったのですが、娘の幼稚園は親の関わりが思ったより少なかった!私は育児や保育にもっと参加したかったなぁというのが本音。もちろん逆の意見を持っているママもいると思います。親が関わることはどれだけあるのか、園の行事での親参加はどの程度なのかなど、入園説明会ではイメージしきれなかった「園生活のリアルな情報」を、事前に知ることは重要だなと思いました。さらに我が家はタイミングが合わなかったこと、幼活が出遅れたことにより、園の行事の見学を一つもしていませんでした。運動会やバザー、造形展など園によっては未就園児や一般開放される行事も様々あります。未就園児向けのイベントや催しもあるし、やはり入園試験のある1年前には、気になる園や近くの園の行事はチラッとでも見に行った方が良いと思います。また、幼稚園のプレに通うと優先的に入園ができたり、園の雰囲気がわかったり、運動会など園の行事にもしっかり参加出来たり、親も子もお友達があらかじめできたりといいことがメリットも多いように感じました。我が家はプレは行くことができず、娘は問題ないようでしたが、私はすでにできているお友達の輪に入れず、情報も入って来ず孤独に…。プレスクールへの参加が入園の条件で、プレスクール申し込みも激戦…という園の話もたまに聞くので、やはり幼活は早く、やる気があるに越したことはないと思います。でも、今思い返せば、私自身はスケジュールにとらわれることなく入園前の娘との時間を満喫できたので、あまりお受験にとらわれる一年でもな…というのが本音です。幼稚園は、選べるからこその戦いがある幼活をして思ったこと。それは幼稚園は選ばなければ、ほとんどの場合どこかに入れるような印象だったということ。でも選べるからこそ、納得した園に入れたいと思うのが親心。教育方針も全然違うし、園と親の関わり方、親への考え方も全然違うのでやっぱり納得した園に入れたい!悩みに悩んで、選んだ園。娘は楽しそうだけれど、行事での園への参加を楽しみにしていた私にとっては思ったより親の出番が少なく、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。しかし、先生もやさしく園も雰囲気もよく、幼稚園が大好きな娘。のびのびと毎日を過ごせる今の園がとても合っていたのだな〜と思うと、通うのは子どもなのに、「こんな経験もしてほしい」「こういう教育を受けてほしい」「私も保育に参加したい!」など親のエゴが出ていたなと反省。やっぱり子どもが楽しく通えるのが一番!入ってみるまではわからないこともたくさんありますが、子どもにとっては大切な幼児期の過ごす幼稚園、そして初めての社会。後悔や失敗をしたくないと意気込みすぎず、早めに動きつつも縛られず、未就園児の期間を一緒に楽しみながら、入園までの日を過ごしてくださいね♪
2019年12月18日現在小学1年生の長男は、幼稚園入園まで、とにかく集団行動が嫌いな子どもでした。育児サークルやお話会などに参加しても、他の子どもが楽しく参加する中、ひとりで動きまわったり、その場から抜け出したり…。幼稚園生活はどうなる?と思っていましたが、息子は入園後はすんなり落ち着き、園での活動にも問題なく取り組むようになったのです。今回は「集団行動が苦手な子ども」について、私の保育士の経験と息子の育児で感じたこと、息子との入園前までの過ごし方をお伝えします。育児サークルではグズってばかり、夫が息子を心配して…息子を出産した時、私は現役の保育士でした。保育士としてたくさんの子どもと関わった経験がある中、息子に対して感じたのは、かなりの「マイペース」ということ。0~1歳の頃、育児サークルに何度か足を運びました。ほかの多くの子は先生の楽しい声かけや、音や感触、光といった刺激に惹きつけられ、楽しい時間を過ごすことができていましたが、息子はグズってばかり。私も一生懸命に活動に気が向くよう声をかけますが、息子に届くことはなく、諦めて帰ることがほとんどでした。またベビーカーやだっこヒモでの外食や買い物は、おもちゃなどを与えても、ほんの少しで飽きてしまい、大声で動きたいと訴えるので大変!他の赤ちゃんのように、いつのまにか眠ってしまうことなどありませんでした。夫はそんな息子に困惑し、「脳に異常があるのかもしれない、検査してみたら」とまで言っていました。しかしいつも息子と一緒にいる私は、「この子は絶対大丈夫!」と断言していました。マイペース=意志が強く集中力が高いということなぜ、息子に対して不安にならなかったのか。その理由は、私は息子のマイペースなところを「意志が強く、集中力が高い」ととらえていたからです。息子はいつもその時々でやりたいことがはっきりしていました。それが叶うまで泣く意志の強さがあり、ほかのことに気をそらさない集中力もありました。また、自分のやりたいことをしている時はとても穏やかで、ひとつのことに長く取り組めました。ブロックを高く積み上げたり、外でたくさんのどんぐりを集めたり、この月齢で「こんなにできるんだ!」と驚かされることも。このような傾向は、集団行動の苦手な子どもの多くに見られますが、共通して、大人の都合を一切聞くことはなく、わが道を行くので、関わる親は大変です。とはいえ、私自身は息子に対して、成長とともに話の理解力、視野の広さや興味の幅が広がり、集団行動の中にやりたいことが見つかるようになれば解決することだと思っていました。1歳7か月で集団生活をスタートしたら不安定にそんな息子が1歳7か月の時、私の育児休暇が終わり保育園に入ることになりました。まだ息子には集団生活は早いと思っていましたが、きっと園生活の中にも楽しさを見つけてくれると不安を押し殺しての職場復帰でした。案の定、息子は保育園生活になじめませんでした。1歳児クラスはゆったりとひとりひとりのペースを大切にしています。しかし、集団で過ごす以上「これをする時間」というのは決まっています。息子の「室内に飽きたから外に出て走りたい」「片づけの時間でも、まだ途中だから遊び続けたい」「散歩中、道端で虫を見つけたからずっと見ていたい」などの願いは叶うことは少なく、切り替えの苦手な息子にとってはガマンの連続。保育園の先生は、息子のために時間をとって対応してくれたり、私にも「すごい集中力!将来は研究者かな」「お母さんがいつもじっくり関わっているのがわかります」と理解ある温かい言葉をかけてくれていましたが、個々への対応に限界があることは私もよくわかってました。ストレスがたまった息子は、保育園で友達を噛んだり、帰宅後にグズるようになりました。また、今までなかった夜泣きや後追いをしたり、不安定になることが続きました。保育園でも家庭でも、できる限り息子の思いを受け止めても不安定さは増し、このまま保育園に通わせていいのか悩みました。保育園や息子を信じて成長を見守るという選択肢もあったかもしれませんが、私には「息子の長所を伸ばしたい」という思いが強くあり、年度末に退職を決意。息子は保育園に通って1年間で退園となりました。幼稚園入園までの間は、のびのびと好きなことをそして、息子と1日中一緒に過ごす日々に戻りました。はじめのうちは家では後追いが続き、外へ出ても私のそばから離れませんでした。しかし数週間べったり過ごすと、遊びを次から次へと見つける活発な息子に戻っていきました。それからは、朝から「公園に行こう!」と支度をはじめ、近所の大きな公園へ1番乗り。風の強い日も寒い日も行きたがりました。あまり新しい場所には行きたがらず、行くのはいつも同じ公園。自分の知っているところで「今日はあれをして遊ぼう」という思いが明確にあるため、気づけば公園の主のようになっていました(笑)。公園に遊びに来る子とはほとんど知り合いになり、ハトの餌やりに来ているおじいちゃん、犬の散歩に来る人たちとも仲良くなりました。息子は人から言われたことをするのは苦手ですが、自分で遊びを見つけじっくり取り組むことは得意。四季折々の生き物や植物を見つけたり、遊具で思う存分遊んだり、足けりバイクで走りまわったり、見ているこちらも次はなにをはじめるのかなとワクワクしながら見守っていました。また、わが家と同じように毎日のように公園にやってくる親子と仲良くなり、一緒に秘密基地を作ったり、思いっきり泥遊びをしたり、コミュニケーションをとりながらのごっこ遊びも盛り上がっていました。とにかくこの1年間は息子のペースに合わせて、とことん付き合いました。年少から入る予定の幼稚園で、プレの空きもありましたが、そこには入らず、目の前のやりたいことに没頭することを優先しました。いざ入園!幼稚園では優等生に!?伸び伸び過ごした1年間で不安定さはすっかりなくなり、入園が近づくころには、イヤがっていた保育園の記憶は薄れ、幼稚園を楽しみにするようになっていました。入園して初めの1~2週間は教室を走りまわってしまうことがあったものの、園に慣れると落ち着いて話を聞けるように。園でも自分から遊びを見つけて楽しむことができ、「不安そうにしていた友達も巻き込んで楽しい雰囲気を作ってくれるんですよ」と先生からほめられることも。また集団活動でも、先生からの一方的な提案ではなく、子ども達が興味をもったことをみんなですることが多かったため、集中して取り組めていました。本格的に集団活動が多くなる年中以降は、話の意味をしっかり理解できるようになっていたため、活動内容に興味を持てるようになり、やるべきことはきちんとできるようになりました。幼稚園の3年間で、入園前は苦手だった集団行動を楽しめるようになっていました。小学生になった今、元の性格は変わらず、あまり興味のない授業は辛いそうですが、問題なくこなしています。そして幼稚園までの間に夢中で取り組んだ好きなことや生き物に関すること、運動面ではクラスの先頭に立って活躍しているようです。入園前に必要なのは、満たされることと安心感以前の私が保育士の立場で、「もうすぐ入園なのに、うちの子集団行動が苦手で…」と相談を受けたら、「慣らし保育やプレに通って集団になれましょう」とアドバイスしていたと思います。でも息子の育児で知ったのは、それだけが正解ではないということ。単に大勢の場に慣れていないだけであれば、慣らし保育が助けになると思います。しかし「マイペース」な子ども…言い換えれば、「意志が強く、集中力が高い」子どもには集団活動が大きな負担になることもあるので、ある程度成長するまで無理に参加しないこともひとつの方法だと感じています。みんなができていることができないと「このままやりたくないことはしない子になってしまうのでは」と、親の不安は大きいもの。しかし、小さなうちの集団行動はガマン強さではなく、「その活動に興味が持てるか」というところがポイントになります。「今は先生の話を聞くとき」と考えて集団行動に参加していることは少なく、「楽しそう」と惹きつけられるから参加できるのです。つまり、活動に参加する子もしない子も「本能のまま」過ごしていることに変わりありません。そのため先生の立場からすると、活動に参加しない子がいても「しつけができていない」などと思うことはなく、「次はあの子の興味をもてるものを用意しよう!」と考えます。年中くらいまでには、話を聞いて理解する力がつき、興味の幅も広がり、ガマンすることもできるようになります。約束の意味を理解して集団行動ができるようになるのはその頃です。もし今、悩んでいるママがいたら「小さな頃は集団行動ができなくても、気にしなくて大丈夫!」と伝えたいです。入園前もその後も、大切なのは、その子の長所を見つけて「すごいね!」とたくさんほめて、個性を認めてあげること。好きなことを思いっきりして満たされること、親に認めてもらった安心感が、のちのちの落ち着きやガマン強さにつながると思います。 <文・写真:ライターnicoai>
2019年12月17日イタリアで生まれ、欧米はもちろん日本でも注目度が上がっている教育手法「レッジョ・エミリア・アプローチ」。その教育手法をベースとしたインターナショナルプレスクール「東京チルドレンズガーデン」の伊原尚郎理事長は、「子どもをグローバルな人間に育てるためにも、地域を大事にすることが大切」と語ります。一般的な幼稚園や学校にはいない、レッジョ・エミリア・アプローチの学校に特徴的な専門的な先生の存在意義と併せて、その言葉の真意を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもたちの活動や考え方を広げる「アトリエリスタ」当校のような「レッジョ・エミリア・アプローチ」の学校には、一般の先生とは別に、ちょっと特殊な専門の先生がかかわるという特徴があります。そのひとつは、「アトリエリスタ」と呼ばれる先生。言葉の響きからなんとなく想像できるかもしれませんが、アトリエリスタは芸術の先生です。とはいっても、一般的な学校における美術の教科を担当する先生とはちがって、絵を専門にしている人もいれば、音楽家もいますしダンサーのアトリエリスタもいます。アトリエリスタがかかわる目的は、学校教育の幅を広げるということ。いくらレッジョ・エミリアが通常の教育とはちがうといっても、教育というものをバックグラウンドにしている先生だけだった場合、どうしてもその考え方は狭まってしまいます。そこにアトリエリスタという芸術をバックグラウンドにした異質の人間を入れることで化学反応を起こし、学校における活動や考え方を広げようというわけです。つまり、芸術の先生だといっても、アトリエリスタは子どもたちに絵の描き方を手取り足取り教えたり、楽器の演奏やダンスを教えたりするわけではありません。あくまでも、子どもたちを一般の先生とはちがった芸術家らしい視点で見て、子どもたちの活動や考え方の幅を広げていくための存在なのです。子どもの活動や考え方に意味づけをする「ペダゴジスタ」子どもたちにとって、一般の先生に加えてアトリエリスタがいることは、ビジネスパーソンにたとえれば、まわりにいろいろな同僚がいるような状況といえます。ひとつの考えに凝り固まった同僚ばかりがいるような状態だと、本人もその考えに染まってしまいますよね。でも、タイプが異なるいろいろな同僚がいたらどうでしょうか。ある仕事に対して、「それ、いいね!」といってくれる同僚もいれば、「こういう考え方もあるんじゃない?」と指摘してくれる別の同僚もいる。そういう状況なら、本人の自分の仕事に対する視点や考え方は大きく広がっていくはずです。ただ、アトリエリスタはあくまでも芸術家。そのため、教育の理論にはそれほど詳しくないという場合もあります。そこで活躍するのが、また別の専門的な先生である「ペダゴジスタ」です。ペダゴジスタは教育理論の専門家です。アトリエリスタによって広がった活動も、そのままではぼんやりしたものになるということもある。そこで、それらの活動に、ペダゴジスタが教育的な意味づけをするのです。アトリエリスタやペダゴジスタは、一般企業におけるアドバイザーやコンサルタントのようなものといえます。なにかのプロジェクトを進めるというとき、メンバーがその企業で育った社員ばかりでは、同質すぎて目新しい内容にすることはそう簡単ではありません。そこで、ちがった観点でものごとを見られるアドバイザーやコンサルタントをメンバーに入れるということがありますよね。こうして、子どもたちの活動やその見方を広げ、一方できちんと意味づけをしていく。子どもたちにとっても、一般の先生にとっても、アトリエリスタとペダゴジスタの存在は大きな意味があるものなのです。本場では先生と保護者がワインを飲みながら語り合うこのように、さまざまな人とかかわるということもレッジョ・エミリアの特徴です。そのかかわりは、学校の外にも向かいます。たとえば、保護者とのかかわりもそう。一般的な幼稚園やそれこそ保育所には「子どもは守られるべき存在」という認識があり、子どもの安全を確保していくというような、「サービスを提供する」という考え方があります。でも、レッジョ・エミリアには「子どもたちはものすごく有能な存在だ」という認識があるのです。そして、どうすれば「この有能な人のサポートをできるのか」と、保護者と一緒に考えます。もちろん、サービスを提供する場合と比べれば、保護者とのかかわりは濃いものになります。本場のイタリアでは、夜の9時くらいから深夜2時くらいまで、先生と保護者たちがワインを飲みながら語り合うということもあるようです。しかも、その場には地域の代表も同席している。というのも、レッジョ・エミリアは基本的にローカルの教育だからです。そういう意味では、わたしたちの学校にも「どんどん地域に出て行く」という特徴があります。たとえば、人がたくさんいる状況に子どもが興味を持ったなら、学校を飛び出して雑踏を観察しに行くわけです。いま、教育現場では「グローバルな人間を育てることが重要だ」と盛んに叫ばれていますが、ただ英語を学んでもグローバルな人間になれるわけではありません。そうではなくて、まずは自らが生まれ育った地域や国のことをよく知る必要があります。そうでなければ、外の世界とのさまざまなちがいを感じることもできないのですから、グローバルな人間になれるわけもないのです。■東京チルドレンズガーデン■ 東京チルドレンズガーデン・伊原尚郎理事長インタビュー一覧第1回:いまの時代にマッチする「レッジョ・エミリア・アプローチ」の教育第2回:もしも子どもがアインシュタインだったら?子どもに対して親が取るべき姿勢第3回:グローバルな人間に――生まれ育った地域や国を知る「レッジョ・エミリア・アプローチ」第4回:信じることで本来の力を引き出す。すごい能力を持つ子どもたち【プロフィール】伊原尚郎(いはら・ひさお)東京チルドレンズガーデン理事長、共同創設者。米国ニューヨーク州立大学メディアアート科修士課程修了。ビデオアーティストとしてニューヨークで多方面に活躍。約20年の在米ののち帰国し、幼稚園の園長に就任。国際幼児教育の理解を深め、クリエイティブ思考を育てるための研究に従事。2017年に共同創設者の西ヶ谷アンとともにレッジョ・エミリア・アプローチをベースとするインターナショナルプレスクール「東京チルドレンズガーデン」をオープンし、理事長に就任。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年12月17日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。年末が近づきバタバタと慌ただしい毎日、みなさま体調はいかがでしょうか?前回に引き続き、今回も体調不良についてのお話ですが…我が家、11月はとっても悲惨でした(泣)■インフルエンザの予防接種はいつ?インフルエンザの予防接種の時期は毎年悩みますよね。そうこうしているうちにあっという間に流行してしまうのですが…今年も我が家はのんびり考えていました。とくにモン太は体がだいぶ強くなり、小学生になってからは風邪をほとんどひかず、昨年のキーちゃんのインフルエンザもうつらなかったので「打たなくても大丈夫かな~」なんて思っていたかーちゃん…。しかし、11月に入ってすぐにモン太が突然の発熱!症状は、「突然の40度近い高熱、他に症状はなし、元気がなくぐったりしている」と普通の風邪とは違うのは明らか。でもまだインフルエンザの話題もないし、まわりにも1人もいない状況で「まさかね…」と思いつつも、前回(26話)の経験を踏まえ、発熱から20時間ほどたったころに受診。第26話はこちらから!■幼稚園からのお迎えコールにおびえる結果はインフルエンザA型! 受診後すぐに調剤薬局でインフルエンザの薬「イナビル」を吸うことができたので、症状は徐々に軽くなったのですが。家族にうつらないようにと寝室を変えたり消毒したり…かーちゃんは看病や除菌に奮闘する毎日。そしてモン太の発症から4日目。お昼ごろに幼稚園からのお迎えコールが!!「え? まさかキーちゃんにうつった~!?」すぐにお迎えに行き話を聞くと…帰宅後にキーちゃんはおう吐し、かーちゃんの中で「かかってほしくない風邪ナンバー1」の胃腸風邪と診断され、4日ほどお休みしました…。まさかこのタイミングで違う風邪をもらってくるとは…予想外の展開にかーちゃん困惑~!しかし、症状は軽かったのか、おう吐は2回ほどで処理がとても楽だったのが救い…。インフルエンザと胃腸風邪の看病でさすがのかーちゃんも疲労困ぱいでしたが、モン太も無事に登校開始し「あと少しだ~!」と思っていた矢先に学校からトドメのメールが!■学校からの連絡で家事も仕事もストップ!なんと、モン太のクラスだけ学級閉鎖という事態に…! こんなに早く流行するなんて聞いてないぞ~~! ということで、この2週間の我が家のスケジュールはこんな感じでした。子どもが2人いるとこんな事態になるということも想定しないといけないのですね…。学級閉鎖中は、当たり前ですがなるべく外出は控えるようにとのことで…たんまり出た宿題やお勉強をしたりテレビを見たり過ごしていました。それでも時間を持てあましてしまい、仕事をしている横で延々と「人生ゲームやろ~!」と言われ参りました(泣)みんな学級閉鎖中はどう過ごしているんでしょうか…。そして最後の最後でかーちゃんも胃腸風邪の餌食に。1日でひどい吐き気は治まったものの、2~3日は消化不良でおかゆばかり食べていました。部屋もぐちゃぐちゃ、やる気も起きず戦いにやぶれた戦士状態。前回、風邪に負けない体作りの記事を書いたばかりなのに、早くも負けてしまいました(泣)まだまだ続く冬、もうこんな事態は起こってほしくないですが…集団生活をしていると子どもはどうしても何かしらのウイルスをもらってきてしまいます。うがい手洗いを徹底して、何とか乗り切りたいかーちゃんです!
2019年12月14日昨年、予定していなかった3人目の妊娠が判明。当時小学1年生の長男と年中の長女、普段まったくと言っていいほど家事を手伝わない夫と暮らしていました。ワンオペ育児のため、出産で入院する間の家事・育児のことが心配になった私は、出産前にわが家の育児マニュアルを作成! そして家事と育児を夫に引き継ぎ、たくさんの人に助けてもらい、産前・産後を乗り切った体験をご紹介します。 不安だらけの出産準備長男が逆子による帝王切開での出産だったため、長女も帝王切開、そして今回も予定帝王切開になり、入院期間は9日間の予定でした。長女の出産時は入院中の家事・育児を実母にお願いしましたが、今回の出産前に実母は少し体調を崩してしまい、全面的に手伝ってもらうのは残念ながら無理……。普通分娩より入院が長引くので、入院中の家事・育児全般、学校や幼稚園の準備、習い事の送り迎えなど、ワンオペ状態の私は心配なことだらけでした。 入院中の家事・育児は誰がやる?夫に相談して話し合った結果、子どもたちのお世話や片づけ、掃除、洗濯は夫が担当することに決定。そして夫が仕事中の幼稚園送り迎えや料理などは、実母が担当し、家事を分担することになりました。さらに私が入院している9日間のうち、2日間は義母と義姉が来てくれることに。しかし、子どもたちの朝の準備や送り迎えの時間、方法など、私以外の人には未経験のわからないことだらけです。いろいろ考えた結果、夫だけでなく実母、義母、義姉にもわかりやすいようにわが家の家事・育児マニュアルを作成することにしました。 家事・育児マニュアルのファイルを作成!まずは子どもたちの平日の予定、時間や持ち物を記載したスケジュール表を作成。小学校と幼稚園では持ち物が全然違うので色分けし、パッと見てわかりやすくしました。ちなみに持ち物はそれぞれ自分で準備できるように子どもたちに収納場所を伝えました。あとは収納棚にテプラを使ってラベルを貼るなど、誰にでもどこに何があるかわかるよう心がけました。ゴミ出しの曜日・時間、学校や小児科の連絡先もファイルに記載し、「テレビは1日30分!」「21時までには寝る!」など、わが家のルールも記載。もし私に万一のことがあっても、このファイルさえあれば、この子たちは普段通りに生活できるんだろうなぁ……と少し寂しく思いながら、マニュアルを作っていました。 マニュアルの効果マニュアルが完成したときの安堵感、やりきった感はすごかったです。「これで安心して出産できる! 」と心から思いました。そして今年の3月に無事元気な男の子を出産。お見舞いに来てくれた長男は、なぜかピチピチの長女のスキニ―パンツを穿いていました……。 わからないながらも、マニュアルを頼りに一生懸命に家庭を守ってくれた夫、実母、義母、義姉に感謝です。夫には言葉で伝えるよりも、マニュアルがあるほうが断然わかりやすかったそうです。退院後に見たファイルの中には、学校や幼稚園からのお手紙や郵便物など、大切な書類もきちんと入れてくれていて、本当に助かりました。 産後はこれで夫も少しは家事を手伝ってくれるようになるかと淡い期待を寄せていましたが、見事に期待は裏切られ、現在もワンオペ育児は続いています。ただ、夫もやるときはやってくれる、という安心感が芽生えたので、心が少し軽くなりました。今は生後7カ月となった次男のお世話と家事でてんやわんやの毎日です。 著者:西 さくら3児の母。2級建築士・整理収納アドバイザーの資格を取得。自身の体験をもとに、インテリアと子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月06日子どもが小学校に入学するまでに、どんな準備が必要なのでしょうか。入学まで半年を切った子どもがいる日刊Sumaiライターの平野直子さんは、事前にやっておくといいことを周りのママたちに聞いてみたところ、「曜日感覚は身につけておいたほうがいいかも」という言葉にハッとしたといいます。時計の読み方は教え済みでしたが、曜日は教えたことがなかったため、さっそく取り組んだそうです。平野さんは子どもにどうやって曜日感覚と時計の読み方を教えたのでしょうか。■ 子どもは案外、曜日を分かっていない!?娘に曜日について聞いてみると、案の定あやふやでした。大人にとっては当たり前のことすぎて、あえて意識して教えたことがなかったんですね。幼稚園では曜日を意識することなく過ごせますが、小学校となるとそうはいきません。学校生活にはまず時間割があり、曜日ごとに勉強の時間が決まっているんですから。娘は「月、火、水、木、金、土、日」という言葉自体は分かるものの、カレンダーの見方を分かっておらず、曜日の感覚がありませんでした。また曜日感覚だけでなく、「今日、明日、あさって、昨日、おととい」「今週、先週、来週」くらいまでは聞き慣らしておかないと、先生の指示が理解できないかもしれません。「プリントをあさって持ってきてください」なんて言われても、今の我が子にはちんぷんかんぷんです。気がついてよかった!■ 手作りカレンダーで行事もマスターしよう!もうすぐ年末ということでカレンダーを手作りし、曜日がこんな風に並んでカレンダーが成り立っているのを理解してもらうことにしました。色画用紙、色紙など、材料はすべて100均で購入。上部には、その月の季節や行事にちなんだ折り紙を貼り付けることにしました。季節の勉強にもなって一石二鳥。折り紙だったら、親子で楽しめますよね。下部にはウェブ上で無料のダウンロードカレンダーをプリントして貼りました。とりあえず1月を作りましたよ。「1月ってどんな月かな?」と子どもとお話ししながら考えました。お正月、鏡餅、七草がゆ、凧揚げ、門松などアイデアがいろいろ出ました。鏡餅とめでたい赤のだるまさんを折り紙でつくって飾り付けしました。■ 時計も読めるようにしておこう時間感覚も身につけておいたほうがいいですよね。我が家ではおもちゃの時計を2歳から与えていたので、「何時何分」まで読めるようになりました。まずは時計の絵本を、おもちゃとして買い与えました。最初は針をぐるぐる動かして遊ぶだけです。絵本には時間当てクイズなどもありますが、当てられるようになったのはつい最近になってから。そして、「幼稚園の準備を自分でやる!」と言い出した年中さんの頃に、子ども用の時計を購入しました。リビングにはすでに2個の時計がありましたが、思い切って子どもだけのために買いました。子どもが見やすくするため、あえて大人の腰くらいの中途半端な高さに掛けてあります。購入したのは、ネットでみつけた「La Luz(ラ・スール)」のキッズクロック。時間の数字と分の数字が色分けされていて、1分ずつ目盛りが表示されているので子どもにも分かりやすいようです。今では、時計を見ることで時間を意識できるようになりました。子ども用の掛け時計はいろいろなデザイン、機能のものがあるので、好みのものを探してみてください。1分から60分まですべての数字を配置した、とても親切な時計もありました。小学校準備というと計算やひらがなや漢字などの先取り学習に心を奪われがちですが、それ以前に、日常生活を円滑に過ごせるようなサポートも大事にしたいですね。
2019年12月05日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! こんにちは。保育士の中田馨です。今年も残りわずかになりましたね。年末が近付くと気になることが「大掃除」ではないでしょうか。この時期は特に、どんどん増える子どもの物をどうすればいいかを悩んでしまうところです。 今回は、年末に向けて子どもの物を片付けるコツを話します。 子どもの衣類の片付け方法子どもの物と一言で言ってもさまざまあります。まずは衣類を見てみましょう。 衣類は処分しにくい物の1つでもあります。「初めて着た服」「初めて履いた靴下」「おばあちゃんにもらった帽子」などなど思い出がつまっているのが子どもの衣類。また、もしかすると次に生まれてくる子に使えるかも、などと考えることもあります。 そんな思いがつまった衣類を処分するタイミングは下記の3つです。・サイズアウトした・ひどい汚れがついた・着ることがほとんどない衣替えをする際、来年は着れるかを考えてみます。もし難しい場合は処分を考えましょう。処分は捨てるだけではなく、まだ着れる場合は友人に譲ったり、リサイクルしたりするという方法もあります。また、思い入れがある衣服は大切に収納しておきましょう。 子どものおもちゃの片付け方法子どもに「このおもちゃいらない?」と聞けば、きっとほとんどが「ダメ!」という返事が返ってきます。長いこと使っていないからと、子どもに内緒で処分したおもちゃを「アレはどこ?」と突然思い出すこともあります。 こっそり処分してしまうと、子どもが傷付いてしまう場合もあるので、子どもとじっくり相談しながら処分するようにします。 子どもとおもちゃの処分を相談するときのポイントは4つです。・最近使っていない(半年以上)・対象年齢を過ぎた・壊れている・付録などでもらった(それほど思い入れがない)など 「もしかするとまた遊ぶかも」と悩んだおもちゃは別の場所に片付けておき、子どもが「遊びたい」と言わなければ後日処分します。 幼稚園・保育園の作品はどうする?幼稚園や保育園で作った作品は、思い入れがあって、これまた処分しにくいものです。お気に入りの作品は、額や棚に飾ったりすることもできますが、それ以外の作品はどうすればいいでしょうか。段ボールに入れていても、そのまま何年も押し入れの中に入れっぱなしになり、見返すことはないと思います。 わが家の場合は、絵は製本して1冊にまとめたり、写真に撮って処分したりという方法をとっています。あとから見返すことができるので、子どもにもなかなか好評です。 子どもの物を増やさないコツ成長とともに増える子どもの物ですが、家の収納スペースには限りがありますので、どんどん増やすわけにはいきません。物を増やさないようにするには、第一に「物の買い方を見直すこと」です。当然のことながら、物は買えば増えます。子どものおもちゃでありがちなのが、「子どものため」と言いながら、実はママやパパが欲しくて買ってしまっている場合があります。 私の場合、車のおもちゃがそうでした。1台数百円と手軽で、ついつい集めるのが楽しくなりました。気付けば車のおもちゃで箱がいっぱいになっていたのです。おもちゃは多ければよいというわけではありません。きっとみなさんそれぞれの「物の買い方」があると思うので、それは本当に子どもに必要なものかを見直してみてください。 物を処分すると、部屋も心もスッキリして子どもも遊びやすくなります。今年は年末に向けて、子どもの物の片付けを始めてみましょう! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年12月05日みなさんは何歳までサンタクロースの存在を信じていましたか?私は幼稚園の年長の時、友達から真実を聞かされて、大きなショックを受けたことを覚えています(笑)。私にとって、サンタクロースを信じていたころのクリスマスは、嬉しさと不思議に思う気持ちに包まれて、心からワクワクできた特別な時間。今でも思い出すと温かい気持ちになります。自分が親になった今、クリスマスの朝「サンタさんが来てくれた!」と言ってプレゼントを見つける子どもの嬉しそうな笑顔を見ていると「かわいいなあ~」と幸せを感じます。そしてこの光景が来年も再来年も続いてほしいと強く思うのです。今回は、子どもに夢を持ち続けてほしいと願う私がしている、「サンタさんは本当にいる」と思わせる演出や子どもの反応を年齢別に紹介します。3歳くらいまでは「サンタさんについて教える」3歳くらいまでの幼い時期は、まず「サンタさんってなに?」ということを示すことが大切です。クリスマスの朝、枕元にプレゼントがあっても「なぜかプレゼントが置かれていた」と「サンタさん持ってきてくれた」という認識では喜びが全然違うはず!そう思った私は「サンタさんの存在を教えること」に力を入れていました。まずはクリスマスのアニメや絵本を見せること。いろいろなお話がありますが、シンプルにサンタクロースがプレゼントを配るお話がわかりやすいです。娘が特に気に入っていたのは「ノンタン!サンタクロースだよ」という絵本でした。この絵本では、動物達のもとへ、サンタクロースがプレゼントを届けにやってきます。くまさんにはクマサンタ、うさぎさんにはウサギサンタ、ノンタンのもとへはネコサンタがやってきて、翌朝のクリスマスにみんなでプレゼントを喜びあうというものです。「自分のもとにもサンタさんがくるかも」と期待感をもつにはぴったりの内容です。それから、ごっこ遊びにも取り入れました。ブロックのおうちで遊び、人形が寝ている時に、サンタの人形がプレゼントを持ってやってきます。サンタをソリに乗せたり、煙突から入る演出も。また「サンタさんごっこしよう」と言って、子ども達が寝る役、ママはサンタ役で、家にあるオモチャを袋に詰めて、子ども達の枕元へ置いていきます。子どもが目を開けていたら「起きている子にはあげられないな~」とさりげなくルール説明も。慣れて来たら子どもがサンタ役をしてママは子ども役。サンタが近づいたタイミングで起き上がると「きゃー!」と逃げていき、ちょっと違う遊びにも発展しましたが…(笑)。この時期の子どもは繰り返しが大好きなので、何度も何度も遊んだことを覚えています。こうしてサンタさんはプレゼントをくれるとしっかり理解した子ども達は、当日の朝「本当に来てくれた!」と大喜びでした。年少~年中のころは「サンタさんは空から見ている」このくらいの年齢の子どもはクリスマスを知っていて、街のイルミネーションや幼稚園や家の雰囲気で「もうすぐサンタさんが来るんだ」とワクワクしていることでしょう。さらに期待感を高めるには「サンタさんは空から見ている」ということを示すこと。子どもに「遅くまで起きている子のところには来ないんだって」「いい子にしているか空から見てるみたいだよ」と伝えておきます。そうすると想像力が膨らむようで、ソワソワして窓から空をのぞいたり、いつもよりいい子でいようとがんばることも。プレゼントは「これがほしい」とリクエストするようになります。途中で変わっては大変なので、早めにサンタさん宛てにほしいものを書いた手紙を書かせることにしています。息子が年少のクリスマス。字は読めるもののまだ書けなかったので、ほしいものは私が代筆しました。この時下の子が産まれいろいろと我慢しがんばっている時期だったので、サンタさんからのお返事には「いもうとに、やさしくできてすてきだね」と書きました。手紙を読んだ息子が、「サンタさん見ててくれたんだ!」と、とても嬉しそうにしていたことを思い出します。また、プレゼントの購入はバレないように細心の注意が必要になります。わが家ではネットで購入して、段ボール箱のままクローゼットにしまいこんでいます。年長~小学生は「信じていないと来ないらしい」年長以降は疑いを持つ年頃。私の時のように友達から真実を言われてしまう可能性もあります。そこで年長のころから息子に伝えているのは「サンタさんは信じてない子のところには来ない」ということ。もし「サンタさんはパパとママなんだよ」と言い出す子がいても、その子のところにはサンタさんが来ないから、変わりにパパやママがプレゼントを置いていると思うことができます。幸い、小学1年生の息子の周りのお友達は、サンタさんを信じている子ばかりで、「サンタさん見たことある」と言っている子も。私も「その子は霊感があるから見えたのかもね、おじいちゃんも霊感があって、おばけもサンタも見たことあるって言ってたよ」と話したり、息子が「クリスマス、友達の家はサンタさんが来るまで鍵を開けているらしい」という情報を仕入れてきたので「じゃあ、うちもそうしよう」と相談したり、リアルな会話を楽しんでいます。また、今年のサンタさんからの手紙は英語で書こうと思っています。この年齢になるとパパとママの字と気づいてしまいますが、英語であればわからないはず。そして「どうやらサンタさんは外国人らしい」という知識をつけてきたのでリアリティーがでると思います。ちなみに年長で真実に気づいた私は、親に気を使い1~2年は信じているフリをしていました。知っていると親に打ち明けてからは、弟や妹の信じる姿を、親と自分だけの秘密として優越感を持って見ていました。それはそれで楽しいクリスマスでしたが…。息子もそんな時期に入って来たので、気づいているのかいないのか、その心理戦も楽しんでいきたいです。子どもがいるからこそのクリスマス体験私にとって、子どもの頃からクリスマスはプレゼントをもらう日でした。親になってからはすっかりプレゼントを買う側になってしまいましたが、サンタさんを信じる子どもの姿は最高の楽しみ!子育て中だからこそできるクリスマスの体験として大切にしていきたいです。サンタ役として楽しめるのは期間限定でいつか終わってしまうとは思いますが、子どもの年齢に合わせた親のちょっとした工夫で、子どもがサンタさんを信じる期間は長くなると思います。小さなうちは「クリスマスとは何か」「サンタさんとは何か」と意味を伝えれば純粋に信じてくれますが、成長と共に、信じるための裏付けが必須になります。「どこから入ってくるか」「サンタさんは普段はなにをしているのか」「人間なのか、妖精なのか」など…想像力を働かせて、子どもと話し合ってみてはいかがでしょうか。また、サンタさんにお菓子を用意したり、手紙のやり取りをしたり、ぜひいろいろな演出をしてみてくださいね。<文・写真:ライターnicoai>
2019年12月04日「わが子に好きな子ができたかも?」と気づいて、あたふたしてしまうパパやママも少なくないのではないでしょうか。みずからの初恋を思い出して、ほほえましい気分になったり、心配してみたりと、親の気持ちもつい忙しく変化してしまいますよね。今回は、子どもの初恋において親ができることについて、考えてみたいと思います。■お子さんの初恋に気づいた?アンケートでは、子どもの初恋に気づいたかどうか聞きました。その結果、「気づいた」、「なんとなく気づいた」と答えた人は合わせて35%となりました。さらに「子ども自身に教えてもらった」と答えたのは23.2%で、「気づいた」と答えた人と合わせると、6割弱の人たちは子どもの初恋を認識したことがわかりました。Q.お子さんの初恋に気づいた?気づいた 16.1%なんとなく気づいた 18.9%子ども自身に教えてもらった 23.2%気づかなかった 12.2%まだ初恋を迎えていない 26.8%その他 2.8%■子どもの初恋物語1、「俺の好きな子!」それでは、パパやママたちはどんなタイミングで子どもの初恋を知るのでしょうか。まずは、23.2%が回答した「子ども自身に教えてもらった」人たちの声を聞いてみたいと思います。「小5と小3ですが、自分からクイズ形式で好きな人を教えてくれます」(神奈川県 30代女性)「3歳頃、『好きな子いるの?』ってなんとなーく聞いてみたらニヤニヤしながら名前を教えてくれました。恥ずかしいようで『パパには教えちゃダメ』と。教えてくれたときの照れたしぐさがとてもかわいかったです」(静岡県 30代女性)「『他の人から聞くのはいやだろうから』と、中学生だった息子から彼女の存在を聞かされました。素直に話してくれたことが何よりうれしかったです」(宮崎県 40代女性)「息子『 おかん、聞いて~。俺の好きな◯◯ちゃんて子がいるんだけどね…」 、私『◯◯ちゃんて子が好きなんだ』、 息子『…なんでわかった!? エスパー?』。 自分が冒頭に言ったことすら気がつかないすっとぼけた息子」(神奈川県 30代女性)寄せられたコメントからは、何でも包み隠さずに話せる親子関係が築かれている様子がよく伝わってきます。自分から話すかどうかは、子どもの性格や年齢にもよりそうですが、正直に話す気持ちの裏側には、「聞いてもらいたい」「アドバイスをもらいたい」という子どもの本心が見え隠れしますよね。■子どもの初恋物語2、「いっぱいキスしようね」次に、手紙やプレゼントのやり取りから、初恋に気づいたという声をご紹介します。「息子が幼稚園のとき、『これからもいっぱいキスしようね』と書かれたラブレターをもらってきて、夫婦でぶっ倒れたのを思い出しました」(愛媛県 40代女性)「幼稚園のときに長女が『お友だちに手紙を書いてもいい?』と聞いてきたので、許可したら、落書き帳一面に『すき』と書いてあり驚きました」(徳島県 40代女性)「幼稚園の頃、『バレンタインに他の男の子と違うチョコをあげたい』と用意したのでわかりました」(千葉県 40代女性)「娘の初恋はお遊戯の相手役でした。うれしすぎて終始笑顔でした」(福島県 40代女性)どのエピソードも初恋に胸をときめかせる子どもの様子が伝わってきますね。未就学の幼い子どもの場合、手紙やプレゼントのやり取りは親の助けが必要な場合が多いため、そうしたやり取りを通じて好きな子がいるとわかる場合があるようです。送る側も、受け取る側も、親子でいっしょにドキドキしてしまいますよね。わが家の小学1年生の長男も、年長のころ「すきです」と書かれた手紙を突然持ち帰ってきたことがありました。その手紙を、照れながら無言で差し出してきたときは、「ついにこの日が来たか!」と、子どもの成長を実感したことを思い出します。■子どもの初恋物語3、「恋する女の子の表情」さらに、子どもから頻繁に同じ子の名前があげられたり、表情が変化したりと、言動のちょっとした変化で子どもの初恋に気づいたという声も多数寄せられていました。「小学校に通うようになって、毎日娘との会話に同じ男の子の名前が出てくることが続いた。その男の子の事を話してるときの娘の表情が、恋する女の子っぽかった」(神奈川県 40代女性)「年長さんくらいのときに、いつも話に出てくる女の子がいました。お迎えのときに気になって、『どの子?』と偵察したのを覚えています」(福島県 30代女性)「子どもたちとショッピングモールを歩いていると、反対側から歩いてくる同年代の男の子が。下の子たちが『あ、◯◯君だ!』って言った瞬間、中学生の娘とお相手の子の表情が変わった。自分自身にもそんな時代はあったので、何も聞きもせずにそっとしておきました」(埼玉県 40代男性)「本人のタンスの引き出しの中に相合い傘が書かれていたときは笑いました!」(鳥取県 30代女性)そのほかにも、「6年生の娘が身だしなみに時間がかかるようになって気づいた」とか、「小3の娘に、『将来どんな人と結婚したい?』って言ったら顔を赤らめたのでピンと来た」と言ったコメントも寄せられていました。毎日子どもの成長を見てきた親だからこそわかる、子どもの変化があるようです。思い返してみると、自分の初恋のときに、いつのまにか親に見抜かれていたという経験のある人も多いかもしれませんね。■子どもの初恋物語4、「先生から聞かされる!?」また、自分では気づけなくても、子どもの友だちやママ友、保育士さんや先生などから教えてもらって知ったという人もいるようです。「幼稚園のとき、相手のママに教えてもらいました!」(神奈川県 40代女性)「息子が小学二年生の時、好きな子がいること、その子とラブラブなことは息子が仲良くしているクラスメイトから聞きました」(東京都 40代女性)「保育園の年長さんのときに、保育士さんから『〇〇ちゃんと一緒に散歩するときは、手をつなぎたいと言っています』と聞き、ほっこりしました」(神奈川県 40代女性)「娘も息子も担任の先生から個人面談のときに聞かされました。若い先生だったので、子どもたちの恋愛相談にものっていたんでしょうね」(千葉県 50代女性)家以外での子どもの様子をよく知る人たちからは、さまざまな情報が入っているようですね。個人面談で担任の先生から、子どもの恋愛について話をされるとは、驚きです。■恋はまだ…「異性より動物大好き!」一方、初恋に「気づかなかった」とか、「まだ初恋を迎えていない」という人も全体の約4割近くいました。「6年生の息子ですが、初恋はまだだと思います。虫と動物と魚が大好きな少年です」(愛知県 30代女性)「息子小1ですが、今のところまだ、『好きな人はママ!』と言ってくれています」(神奈川県 30代女性)「高校生の娘ですが、まったくと言っていいほど男子には興味なし! この先、そういう人が現れればいいなと思う母であります」(東京都 50代女性)初恋を迎えていないであろう子どもたちに対しては、「早く恋してほしい」と感じている親も一定数いることがわかります。恋をしたらしたで心配だし、しなければしないで心配だし、親の気持ちはどうしても忙しくなってしまいがちですね。また、まだ幼い子どもの場合は、初恋がこれからという場合もあるようです。■子どもの初恋に親は何ができる?さまざまな経路から子どもの初恋を知ったパパやママたち。その先で、子どものためにできることとはいったいどんなことなのでしょうか。▼子どもの初恋対処法その1、子どもと対話する「子どもにとって1番の理解者でありたいので、アドバイスや、自分の経験など、毎日1~2時間はしゃべります。恋愛話、学校の話、将来的な話もします」(奈良県 30代女性)「男の子なので好きな子の話をすると照れて『いないよ』って言っていたんですが、『好きな子がいるのはいいことだよ、恥ずかしくなんかないよ』って言ってからは、話してくれるようになりました」(神奈川県 30代女性)▼子どもの初恋対処法その2、そっとしておく「誰にも伝えず心の中にそっととどめておき、静かにその人への思いが満たされてゆくのが恋なのかな。だから、あえて言わなくていいし、こちらからも聞きません。ひとを『好き』と思う気持ちを大切にしてほしい」(東京都 40代女性)「幼稚園や小学校の初恋なんてかわいいもの。これから大人になり、本当の恋ができるようになるためには、絶対に必要な成長過程だと思っているので、親がなんやかんやと口出したりして横やりを入れたりせずに、静観すべきだと思って見ています」(神奈川県 40代女性)▼子どもの初恋対処法その3、適度な距離間で見守る「気づいたあとの接し方は十人十色。子どもたちはそれぞれ違う性格なので、子どもから親へも、親から子どもへも、接し方や対応はそれぞれ違います。適度な距離感で接することを重視しながら、親も常に学んでいる日々です」(神奈川県 40代女性)「小1の息子がラブレターをいただき、まだ恋とか付き合うとかはよくわからなかったようなのですが、『好きとかよくわからないけど、ありがとう。わかるようになったら、ちゃんと返事するね』と言ったようです。それを聞いて、いい子に育ってくれたとほっとしました」(宮城県 20代女性)何よりも大切なのは、子どもが恋をしていることや、好きな相手のことを否定しないことかもしれませんね。子どもが話してきてくれたらまずはゆっくりと話を聞き、「そうなんだ」と受け止めてあげられると子どもも安心するかもしれません。ただ親も初めて聞くときはドキドキしちゃいそうですが…。子どもが直接言わずに初恋に気づいた場合には、しつこく追求せず、見守る姿勢も必要かも…。とくに難しい年齢に差し掛かる子どもには注意が必要ですし、「自分がされて嫌なことはしない」ということを鉄則にしておきたいところです。ただし、やはり男女間のことである以上は、スキンシップには心配がつきものです。場合によっては子どもに対しては、性に関することを伝えるいい機会と捉えて、きちんと話をすることも重要かもしれません。恋愛において、初めは未熟なやり取りによって、子どもが相手を傷つけてしまったり、傷つけられたりすることもあるかもしれません。そんな関係に子どもが困っている様子が見られたら、そのときは親から手を差し伸べられるとよさそうですね。最後に、初恋に関してこのようなコメントも寄せられていました。「今は中1の娘。小3の頃からその男の子の話がよく出るようになったので、きっと好きなんだろうなぁと確信。あと数年もしたらもう少しアオハルな恋をするんだろうなぁと思うと待ち遠しくもあり、心配でもあります。そして子どもの恋の心配をするなんて、本当に母親になったんだなあって思います」(奈良県 40代女性)「にこにこしながらうれしそうにその子の話をいろいろしてくれるので、好きなんだろうなぁ~と。そんな時期を大切にしながらも、恋を楽しんでほしいです」(滋賀県 30代女性)恋愛は、人間関係が健全に深まり、広がりを見せているからこそできるもので、子どもが順調に成長している証ともいえますよね。恋愛を通じて学ぶことは多く、それが例え報われなかったとしても、かけがえのない経験をすることができるでしょう。パパママ自身も、そうしたみずからの経験がよみがえることもあるかもしれません。人を好きになること、人に好きになってもらうこと、そのどちらもすばらしいことで、子どもが、人を、そして自分自身を認め受け入れるきっかけともなりえるでしょう。そんな成長した子どもの様子には、親としてさまざまな感情が押し寄せるでしょう。親としてできることはほんのわずかかもしれませんし、子どもが求めてこない場合もあり、その時はかげながら様子を見守るのが親の仕事になりそうです。子どもがいい恋愛をして、一回り成長できるように、パパやママが一番の応援者でいたいものですね。Q.お子さんの初恋に気づいた?アンケート回答数:4644件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年12月01日こんにちは、エェコです。園児のお子さんをお持ちの親御さん、もう発表会はすみましたか? 我が子が頑張る姿、感動しますよね。今回は、そんな舞台裏のお話です。■保護者として発表会のお手伝いお手伝いは主に雑用。先生の指示にしたがって園児の補助をするというものでした。幼稚園児がやるとはいえ、本番は先生も園児も緊張していて張り詰めた空気が漂っていました。■先生が小さく声援を送っていた舞台が始まればお手伝い係にすることはなく、舞台袖で見守っているだけです。そんななか…■娘が出ていない発表で涙!そうですよね、クラスみんなで劇の演目を決めたり、先生も一緒になって練習したり、園児たちが帰ったあとに衣装を作ったり、小道具大道具を作ったり…。園児だけでなく、先生にとっても集大成です。先生も一生懸命に取り組んでくれた日々を考えると、感極まって泣いてしまいました。そして我が子の出番のときも泣いてしまいました。泣きっぱなし。先生のおかげで子どもたちが全力を出し切って発表できるんだなと改めて感謝しました。先生、これからもよろしくお願いいたします。
2019年12月01日これからわが子が、小学校に入学するみなさん。勉強についていけるか、友達ができるかなど不安なこともありますよね。保護者としてもPTA委員をやるかやらないか悩んでいる人もいるのではないでしょうか?とにかく大変なイメージがあるPTA。私は今年度、息子が小学一年生の現在PTA委員を務めています。その中で感じる大変なこととよかったことを紹介します。PTA委員をやろうと思ったわけ息子が通う小学校には、同じ幼稚園から入学する子はひとりもいませんでした。同学年に知り合いもいなくて、小学校の情報が入りにくい環境。また、息子は新しい環境になじむまで時間がかかるタイプなので、学校の様子を知るためにもとPTA委員に立候補しました。6年間で1回はPTA委員をやると決められている学校や、ポイント制でPTA委員や学校行事に参加すると加算される学校もあると聞いたことがあります。学校によってPTA事情が違うので、同じ学校の先輩ママに聞いてみるといいかもしれませんね。集まりは夜! 行事の前は大変PTAはPTA本部役員とPTA運営委員のふたつの組織に分かれています。私はPTA運営委員会の一員で、広報を作る広報委員会。年に3回発行する広報の1号を担当します。PTA委員は各委員会の仕事の他に、PTA行事の運営という仕事もあります。行事がある月は毎週学校に集まることも。息子の学校は、他の学校に比べPTA行事が多く、子どもを預かってくれる人がいない家庭や、小さな子がいる家庭は大変だなと感じました。また、PTA役員や委員は、日中仕事をしている人も多いので、会合などは夜に開催されることが多いです。子連れで参加する人も多いので連れて行くこともありますが、終了時刻によっては就寝時間が遅くなり、次の朝に影響が出てしまうのは困りました。基本的にできる人がやる、参加できないときは欠席してもよいのですが、常に欠席していると他の委員に迷惑がかかってしまうので、断りにくのも難しいところです。PTA委員になって感じたよかったことPTA委員になってよかったと感じたことは、親同士がすぐに親しくなれるということ。集まることが多い分、親同士の結束力が強くなります。上の学年にきょうだいがいる家庭も多かったので、学校のことや行事についていろいろ教えてもらえました。学校に足を運ぶ機会も多いので、先生に会う機会も多く、学校の雰囲気を知ることができたということもよかったです。保護者の懇親会や先生方の謝恩会などの会合には、PTA委員が率先して参加するなど、時間的負担のほかに、金銭的負担もありますが、その分保護者との関わりが多くなりました。PTA委員にならなかったら参加しなかったであろう球技大会では、汗を流しながら身体を動かしましたが、思った以上に楽しめました。息子が楽しみにしていた絵本の読み聞かせは緊張しましたが、クラスのみんなも真剣に聴いてくれてやりがいがありました。子どもたちに直接会う機会が多いのでクラスメイトの雰囲気も分かります。私は、息子が友達とトラブルがあったときに気持ちの持ち方が違ったという経験も。特に第一子の場合、初めてのことばかりで戸惑うことも多いかと思います。幼稚園に比べると関わりが少なくなる小学校だからこそ、PTA委員として積極的に関わりを持つのは、より濃い小学校生活を送るために大切なこと。私は息子が小学1年生のこの時期にPTA委員になってよかったと感じています。<文・写真:ライター三浦麻耶>
2019年11月28日わが家の1人目の子が1歳半になるころ、だんだんと歩きがじょうずになったり、少しずつ言葉が出てきたりと、成長を感じられる場面が多くなり、同時に育児にもだいぶ余裕が出てきたと感じていました。そんなころに2人目を授かったのですが、2人目の育児は余裕には程遠いものでした。 イヤイヤ期と出産が重なって大変!上の子が1歳半になると、0~1歳前後のころと比べてだいぶ育児がラクになったと感じましたが、そのまま成長するに従って、さらにラクになっていくわけではありませんでした。 むしろ下の子を出産するころ、上の子は2歳でイヤイヤ期真っ盛り。0歳のころとはまた違った意味で育児が大変になってきました。上の子だけでも大変なのに、そこに出産や新生児育児が加わって本当にしんどい毎日でした。 下の子が大きくなるとぐっとラクになった子どもたちが小さいころは、2人それぞれに手がかかってとても大変でした。しかし、下の子が2~3歳くらいになると、ママが家事をしている間は、子ども同士で遊んでいてくれることも増えてぐっとラクに! そして、下の子の幼稚園に入園するときは、上の子と一緒に幼稚園に通えることがうれしかったようで、初めての集団生活でもほとんど泣くこともなく、スムーズに園生活をスタートすることができました。 一時は大変だけど、年が近いメリットも!育児の大変さは人それぞれではありますが、2人目を考えているママさんには、1歳半ごろに「育児がラクになってきた」と感じたとしても、そのあとのイヤイヤ期はかなり手強いことを知っておいてほしいです。 一方で、年が近いからこそのメリットも多々あるので、一時期の大変さは覚悟のうえで2人目が早めにほしいという方はぜひ応援したいです。 私自身、妹とは2歳差で、大人になった今でも友だち同士のように仲がいいので、2歳差でよかったと思っています。一方で、自分が2歳差のきょうだいを育ててみて、私たちが小さいころは母も大変だっただろうと思うようにもなりました。著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年11月27日息子の小学校入学から約1か月。小学校の横を通りかかったら、息子の担任の先生が子どもたちを怒鳴っている場面を目撃!あまりの迫力に驚き、息子に聞いてみると…。今回は、小学1年生になったばかりの息子の悩みを聞き出すことができたコミュニケーション方法と、私が担任の先生に不信感を持った時にとった対応をお伝えします。児童に対する先生の強い口調にびっくり!息子は小学校に入学してから1か月ほどは、「今日はこんなことをしたよ」「友達ができたよ」と、楽しかったことを話していました。しかし5月に入り、運動会の練習が始まったころから、「今日も楽しかった?」と聞くと「まあまあかな」と答えることが増えました。私としては、本格的に授業が始まったり、運動会の練習による疲れもあり、息子が小学校での出来事に対し口数が減ったことは「慣れてきた証拠」ととらえていました。そんなある日、下の子のこども園の送迎で小学校の前を通ると、偶然、息子の学年が校庭で運動会の練習をしていました。ダンスの練習をしていて、担任の先生が子ども達に「そうじゃないっていってるでしょう!」「違うでしょう!やり直し!」などと怒鳴っていました。それは一緒に登園していた友達親子も私も思わず足を止めてしまうほどの迫力でした。その時は、「そういう指導が必要な時もあるのかも」と思いましたが、その後も校庭で怒鳴る先生の姿を何度か見かけるように。「まだ入学したばかりの1年生の子ども達なのに、かわいそう」と感じるようになりました。「先生恐いんだね!」と言ってみると思わぬ反応がしかし息子は、家で担任に怒られたと話すことはなく、気にしている様子がまったくなかったので「うちの子はたくましいな」と安心していました。そのため、ある日の普段の息子との会話の中でためらいの気持ちもなく、「今日、運動会の練習見たよ。意外と先生恐いんだね!ママびっくりしたよ~」と伝えました。息子は、人懐っこく、わりとなんでも要領よくこなすタイプなので、きっと「怒るときもあるけど楽しい先生だよ」という感じの前向きな答えが返ってくる思っていたのですが…。実際の返事は「うん。すごく恐いし、毎日怒られてばっかり…」と意外なものでした。話を聞いていくと、「運動会の練習の時だけでなく、普段もきつく叱られることが多い。何がいけなかったのかわからない。でも自分が悪いから怒られていると思う」と暗い表情で話したのでした。この話を聞いて、以前の息子は楽しかったことも、イヤだったことも、なんでも話していたのに、いつのまにか「かっこわるいこと」は言いたくないという気持ちが育っていたんだと気づかされました。そして子どもが何がいけなかったかわからない叱り方をする担任に対し不信感を持ちました。親としての対応の仕方を先輩ママに相談それから「今日も怒られた」「明日、学校行きたくないなあ」と少しずつ自分から話すようになった息子。すぐに担任に状況を聞きたい気持ちを抑えてまず私がしたことは、情報収集でした。先輩ママ数人に相談すると「先生が恐くて学校に行きたくない」という経験をする子は多いと知りました。あまりにもひどい場合は、子どもが登校拒否になることもあるので、学校に相談した方がよいということも言われました。相談の手順としては、まずは「担任に連絡帳で伝える→電話で伝える」。改善されなければ「校長先生や教頭先生に相談する」。それでも改善されなければ「教育委員会へ相談する」ことになるそうです。しかし実際にそこまでしても、お互いに不信感が募り、対立してしまい、対応が変わらないこともあるとのこと。よかれと思った行動が、先生を追い詰める結果になってしまっては息子の学校生活が楽しくなるはずがありません。話を聞いて、学校に相談するなら、感情的にならず、相手を否定しない言い方が重要だと思いました。担任へ相談したら理解してくれたそこで、まずは連絡帳に「最近、先生に怒られた…と言って落ち込んで帰ってくることが続いています。1度学校での様子を教えてください」と書きました。するとその日の夕方担任から電話がありました。私は「先生に怒られてばかりいると言っていて、その理由がわからず、不安になっているようです」と伝えました。すると、担任からは「毎日怒られているわけではなく、がんばっている部分もたくさんある。最近叱ったことがいくつかあり、その際に理由を伝えきれていなかったので、恐いという思いをさせてしまったと思う。そんな思いをさせていたことを知れてよかった。これからは理由を伝えることに重点をおいて指導していく」という話がありました。詳しく話を聞くと「最近叱ったこと」のひとつに、息子を含めた男の子何人かで登ってはいけないところにのぼって遊んだという話がありました。それを聞いて私は、元気いっぱいの男の子たちには時には大声で危険なことを気づかせる必要があると想像できました。情報収集していた時に同じクラスのママ達から「先生は女の子より男の子に対して厳しいところがある」ということも聞いていましたが、限られた時間の中、安全に、スムーズに活動に参加させるために男の子に厳しい口調で伝える場面が多くなるのではと思いました。その注意だけで「これはいけないことだ」とすぐにわかってくれる子もいれば、息子のように「いけない理由を知りたい」とモヤモヤしてしまう子もいるのです。今回話をしたことで、担任は息子の性格を理解してくれたようでした。その後は、息子の性格にあった叱り方・伝え方をしてくれるようになり、息子自身も叱られた理由を理解するようになりました。だんだんと「先生がこんなことしてくれた」など楽しかった話もするようになり、いつのまにか「恐い」と言わなくなりました。私も、サバサバしているけれど、とてもいい先生という印象を持つようになっていきました。子どもが新しい環境に進む時、親ができること今回、担任とスムーズに話ができたのは、息子からよく話を聞き「息子に叱られる理由がわかるように伝えてほしい」という1点を担任に伝えるようにしたこと、親としての対応の仕方を先輩ママに相談したことで、感情的になったり相手を否定しないような言い方ができたことが大きかったと思います。また、先輩ママに聞いた話や、担任と話をして感じたのは、幼稚園や保育園と小学校の違いです。幼稚園や保育園では、言葉の発達が未熟な子どもたちの教育が前提のため、先生は「子どもの気持ちをくみ取ること」を大切にし、ひとりひとりの性格に合わせた対応をしています。しかし小学校では、話を理解できることが前提で、先生からの「指導」が中心になり、子どもが自分で考え状況を判断する力が必要になります。1年生にとっては、急に先生の対応の仕方が変わったうえに、まだ学校の決まりを理解していないので注意を受けることも多くなりがち。そのため先生が恐いと感じたり、小学校が辛く感じてしまうことがあるのだと思いました。そのような場合は、親が担任に子どもの様子を伝え連携をとっていくことで、学校での対応を工夫してもらうことができます。また学校では個々の対応が難しい場合も、親が詳しい内容を把握することで、家庭で子どもに理由が伝わるようフォローすることができ、子どもは少しずつ小学校生活に慣れていけると思います。もちろんこれから子どもが悩んだ時、親が解決してあげられることばかりではないとは思います。それでも「悩みを聞いて共感すること」だけはずっとしていきたいです。子どもは悩みがあっても、少しでも自分に非があることは親に言い出しにくいのだと思います。今回「先生恐いんだね!」と先生に非があるような言い方をしてしまい、親として正解ではなかったかもしれません。しかし、私が「恐い」という気持ちに共感するような声かけをしたことで、息子は「恐いと言っていいんだ」と思うことができ、本音を言いだすきっかけになったことは本当によかったと思っています。子どもの本音や悩みを聞きだすときには、子どもの気持ちに共感しながら、子どものつまずきを肯定する聞き方も大切なのではと思う出来事でした。<文・写真:ライターnicoai>
2019年11月26日あと半年で、二太郎は幼稚園入園!イチコは小学生!同じ年齢差のきょうだいを育てるママ友と、下の子の入園の話になりました。イチコちゃんの幼稚園入園前の不安は、 「入園準備に苦戦…食べるのが遅い子、入園してからどうなった?」 をどうぞ!■下の子が幼稚園に入園するときの不安とは…■入園でわかる! 弟が気がついてない真実…1人目と2人目で、入園前に心配する内容も程度も全然違いました。まあ心配は心配なんですけどね。でも今年長組の上の子たちを見ていたら「何とかなるか!」「先生のワザってすごいもんな!」と思えます。心配もありますが、それ以上に楽しみでもある、下の子の幼稚園入園。4月までになるべく不安要素を減らし、入園を楽しみにしたいと思います!…それまでに、オムツ外せますように。
2019年11月18日ある日、幼稚園から帰ってきた子どもたちが口を揃えて言いました。それまで私が幼稚園の持ち物を準備していたのですが、この一言をきっかけに子どもたちに任せることにしました。お弁当・コップ・ハンカチくらい年少になれば自分で用意できるのに、習慣とは恐ろしいもので入園してからずっと私がやってしまっていました。子どもたちが自分で持ち物準備をするようになってから、1回や2回は忘れ物をしたようですが「自分の責任」ですから私が責められることはありません。失敗を次にいかし今のところ同じ忘れ物はないようです。私がルーティンとしてやってる家事を子どもの成長に合わせて少しずつ任せていくことで、子どもたちの自信や責任感が育てばいいなと思っています。
2019年11月13日多くの子どもにとって、幼稚園は初めての集団生活の場所。楽しい思い出いっぱいの園生活を送ってほしいと、ママも先生もいろいろと試行錯誤しています。そこで今回は3人の先生達による座談会と、全国のママ・先生へのアンケートを実施。お互いの“子どもに対する真剣な思い”が見えてきました。子どものためになるのか、そこを基準に互いが協力幼稚園で子ども達と日々向き合っている先生達が、子どもと向き合うことと同じくらい大切にしているのが、ママとの関わり。「子どもの園生活を楽しく、充実したものにするにはママとの協力は不可欠」と先生たちは口をそろえて話していました。今のママたちに対する印象は?花井先生「とても丁寧に子育てをしている、という印象です。園に対してもきちんと向き合ってくれるママが多いので、子どもの小さな変化を一緒に喜んでくれるのはありがたいですね」葉山先生「気にかかることがあったとき、きちんと伝えてくれるママが増えたように感じています。それはとてもありがたいことなので、どんどん伝えてほしいと思っています。ただ、要望に応えるかどうかは、子どものためになるかどうかで判断するようにしています。たとえ保護者の希望でも、子どものためにならないことは、勇気を持って「NO」と言うことも必要だと思うのです」実川先生「以前あるママから「〝失敗〟という表現を使わないでほしい」と言われたことがあります。園としては、失敗から成功体験へ導くことが大切なので、決してマイナスな意味で使ったわけではなかったのですが…」葉山先生「子どもやママにとって本当にいいのか・必要なのかを吟味することが難しいのかな?と感じることはありますね。SNSなどで得た情報が保護者間で「これはいいらしい」と広まり、検討する前にどんどんみんながそれに続いてしまう。「いいらしい」が連鎖することは少し心配だな…と思います」共に成長を喜べたときが先生になって良かった!と思う瞬間園生活では、ママとの関わりがたくさんありますが、うれしかったことは何でしょう?実川先生「やはり、子どもの成長を喜び合えたときですね。例えば、「うちの子はスキップができなくて」という悩みをママから受けたとして、園でさまざまなやり方を試して、成功したとします。そのことを一緒に感動して共感し合えたときなどは、この仕事をやっていて良かった!と心から思います」花井先生「「子どものペースで、できるようになるのを信じて待ちましょう」とママと見守っていたことができるようになったとき、一緒に喜び合えるのは本当にうれしいですよね」葉山先生「私の園では、卒園児のママたちが在園児ママに向けてその後の生活について話してくれる会があるのですが、なんと卒園児が高校生くらいのママも参加してくれるんです。だから在園児のママは、小学生~高校生の様子もイメージすることができる。本当に感謝しています」トラブルは成長の好機、子どものペースでの解決を待って逆に、これはちょっと困るな、と思うことはありますか?葉山先生「子ども同士のトラブルへの対応でしょうか。ほとんどの保護者は協力的ですが、中には「うちの子は悪くないから、周りをどうにかしてほしい」というママも。そういったケースの場合、わが子の話だけをうのみにしていることが多いのですが、自分の子ども時代を振り返ってみてください。子どもは自分の悪いことを親には言いたがらないもの。それだけで判断するのは待ってほしいです」実川先生「生まれて3~6年しかたっていないのだから、トラブルはあって当然。それを子ども同士で解決することが、成長へとつながります。そして、成長には時間が必要です。最近の保護者はすぐに結果を出したがることが多いように感じます。子どもの力を信じて、ぜひ見守ってほしいです」花井先生「トラブルがあったときに、わが子の悲しみや怒りを受け止めて「イヤだったね」と共感することは大切。でもその後に「もう〇〇くんとは遊んじゃダメ」など、親の価値観を伝えることはできれば避けてほしいです。ママの発言は子どもにとって大きな影響を与えます。子ども自身は思っていなかったことでもママに言われると従ってしまうので、子どもがどうしたいか、を大切にしてあげてほしいですね」実川先生「子どもからイヤなことがあったと言われたら、園に伝えてもらいたいです。先生同士で共有して、きちんと対応します!」ママとは違う立場で、でもママと同じように子どもたちを大切に思い、その成長に一喜一憂していてくれる先生達。〝子どもが生き生きできる〟ことを第一に考え、お互いにとってより良い関係を築いていきたいですね。■座談会に参加してくれたのは花井先生(仮名):300人規模の幼稚園に勤務。教諭歴13年目。学年主任葉山先生(仮名):270人規模の幼稚園に勤務。教諭歴20年目。主任実川先生(仮名):120人規模の幼稚園に勤務。教諭歴24年目。副園長これはどうして?ママの疑問に先生が答えますQ.行事に結果を求めすぎて、厳しすぎると感じることがあります。もっと伸び伸び、楽しい時間を過ごさせてあげたいのですが…A.子どもの主体性を大切にする園、集団でやり遂げることの達成感を味わわせてあげたい園など、園によって方針はさまざま。中には厳しいと感じる保護者もいるかもしれませんね。ただ、先生たちも意味なく厳しくしているわけではなく、根本にあるのは〝子どもたちが楽しんでいるか〟という気持ちです。子どもが生き生きとチャレンジしているのならば、見守ってあげてほしいです。その上で、もし子どもの隠れた本音に気付いたのならば、まずは先生に伝えてみて。Q.「ダメ」などの強い否定の言葉掛けや、「早くしなさい」とむやみに子どもを急かすのはやめてほしいですA.最初から「早くしなさい」と急かすことはなるべく言わず、子どもに予定が見えるよう段階を踏んで進めるなど、先生たちも工夫をしていると思います。ママが見たその瞬間は「早く!」と言っているかもしれませんが、もしかしたらそれ以前に働きかけている可能性もあるので、気になったときは先生に事情を聞いてみてはいかがでしょうか。「ダメ」も同様ですが、どうしてもいけない行為(噛みつきやひっかきなどの危険な行為)の場合は、回りくどく説明しても特に小さい子には伝わりづらく、危ないケースもあるので、短く強めに使うことはあるかもしれません。Q.子ども同士のトラブルがあったとき、前後の事情を聞かずに頭ごなしに叱っているように思うことがありますA.本当にそのようなことがあった場合は、叱った先生・叱られた子どもたちなど、関係者にまずは話を聞き、その上で園から保護者に報告をしていると思います。ただ、そのトラブルが命に関わるようなことの場合は、頭ごなしに叱る可能性は否定できません。もちろん、その後で子どもに事情は聞きますが、まずその行為をやめさせることが大切なので、そこは理解してもらいたいところです。ママたちは園での様子を一日中観察しているわけではないので、どうしてもその場面を断片的に切り取って判断することが多いと思いますが、その断片の前後にも事情があるのかも…と少し想像してもらえるとありがたいです。私たち、こんなふうに思っています【園のホンネ】■うれしかったこと●卒園後の子ども達の様子を報告してくださったり、卒園児が保護者として園に戻ってきて、積極的に行事に参加してくれるなど、園を離れた後も縁をつないでいてくれることはうれしいですね●園のことを理解し、「先生がいて安心です」「ずっと辞めないでくださいね」と言ってもらえたときは、先生になって良かったと思いました●子どものことで相談を受け、それが幼稚園で成功したときに、一緒に感動して「子育ては一人じゃない」と共感してくれたとき●ねぎらいや「ありがとう」という感謝の言葉・手紙をもらったこと■悲しかったこと・困ったこと●トイレトレーニングや箸の使い方、あいさつなど、園に“任せる”のではなく、家庭と園で協力して取り組むことだと理解してほしいです●緊急時に電話がつながらなかったとき●手紙を読んでもらえなかったり、提出物の期限を守ってもらえないときは少々困ります…●お迎えの後、子どもから目を離しておしゃべりに夢中になっているママたちがいます。危険なので安全な場所に移動してからにしてほしいです私たち、こんなふうに思っています【ママの気持ち】■うれしかったこと●子どものことで「気にしすぎかも…」と相談できずにいると、先生から「気になることがあったら何でも言ってください。いつでも待ってます!」と言われたとき。先生の懐の広さを感じた●子どもの成長に合わせた対応をして、成功体験を味わわせてくれた。おかげで子どもも私も自信がつきました●ささいなことでも小まめに報告してくれること。きちんと見ていただけているのだと安心します●「お母さん、頑張りすぎないようにね」と気遣ってもらったときは涙が出ました●先生の手を焼かせることが何度かあったので「いつもすみません」と謝ったら、「大丈夫、毎日楽しいですよ」と言ってくれました■悲しかったこと・困ったこと●以前伝えたことを忘れられて、同じことを何度も確認されました。たくさんの園児・保護者がいるので仕方ないのかな…●毎日ダメ出しが続いたときは、くじけそうになりました●けがをしたことについて、何の報告も説明もなかったとき●子どもの名前を間違えて呼ばれたときは悲しかったです●「他の子はできることが、息子さんはできていないことが多くて」と比べるように言われたときは嫌な気持ちになりました一緒に育ててくれて、ありがとう!ママの気持ち、伝えます●子どもがやりたいことを引き出してあげてほしい●笑顔で子どもに接してくれるとうれしいです●先生が明るく楽しく保育してくれていることが一番!●安全確保は徹底してもらいたい●先生も休みをしっかり取って、人間らしく過ごしてほしいと思っています●定期的に子どもの様子を教えてくれたり、親の不安や疑問を聞いてくれるとうれしい●子どもの個性を大事にしてほしいですイラスト/柴田ケイコ
2019年11月12日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子の三姉妹育児をしている田仲ぱんだです。■妹は姉たちがすることに興味津々幼稚園の遠足の準備に大忙しの双子のお姉ちゃんたち。とても楽しみにしていたみたいで、用意も自分でやっちゃいます。でも、それを見ていた末っ子のすぅちゃん。のそのそとやってきて、お姉ちゃんたちの邪魔をしちゃいます。遠足の準備に限らず、2人の間に入って、かき回すのが恒例の末っ子。たぶん、お姉ちゃんたちがやっていることに対して興味津々で、一緒にやりたいんでしょうね。というわけで、小さくなって使わなくなってしまったお姉ちゃんのリュックを貸してあげることにしました。そうすると、お姉ちゃんのリュックを奪うのをやめて、自分のリュックにうっとり。■自分だけ遠足に行けなくて大号泣!すぅちゃんはそのリュックに、おままごとで使うお弁当と大好きなぬいぐるみを入れて、背負うともう外は夜で真っ暗だというのに、「今から遠足に行くわよ!」と言わんばかりの表情で玄関前でスタンバイしていました。この流れ…実に、まずいぞ…。予想通り、翌日は「すぅちゃんも行く~~!」と遠足のお見送りの際、大号泣していたすぅちゃん。来年は幼稚園のみんなと遠足に行けるといいね。
2019年11月11日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。今回はゲーム機のお話です。モン太が小学校に入ったタイミングで、家庭用ゲーム機を購入した我が家ですが、子どもたちはまだ小学校低学年と幼稚園生。家にこもるようになって外で遊ばなくなったら…など、いろいろと不安なこともあったので、最初に家族できちんと使い方を話し合いました。■ゲームはメリハリをつけて遊ぶ今どきのゲームは「みまもり設定」というのがあり、最初に遊ぶ時間を決めて設定しておけばいいので、やりすぎの心配は解消! なんて便利なんだ~!!最初は「もっとやりた~い!」と言っていた子どもたちでしたが、そのうちにうまく切り替えられるように。もちろん友達と家でワイワイやったり、雨などで何もできない休日などは思いっきり遊ぶことにして、楽しむときは楽しむ!しかし、一番悩ましい出来事がありました。■友だちが持ってきていると聞くと…モン太の仲良しだったお友だちは、みんなゲームを公園に持って行って遊んでいたらしく、モン太も「持っていきたい!」と。公園で男子が群がってゲームしている姿…よく見かけるし、それが男子の遊び方なのか…。だけど、ウン万円もするゲーム機を持ち歩いて、壊してしまったら…盗まれてしまったら…。まだまだ管理能力の低いモン太なので、そのへんに置きっ放しにして離れることもあるだろうな…と心配ごとがたくさん。持っていってほしくないけど、お友だちと同じことしたいよね…。1回だけならいいかな…と、かーちゃんがOKを出しそうになった瞬間■パパの説明に息子も納得。我が家のルールとーちゃんのNGが入りました! 我が家は最終的な決断はとーちゃんが決めることが多く、かーちゃんは「甘い」と言われます(笑)なので、我が家は子どもだけの持ち出しはNG! もう少し大きくなったらまた考えることに。とーちゃんからモン太に「ゲームばっかりじゃなくて鬼ごっことかするでしょ?」「その間に盗まれたり、忘れたりしたら?」「モン太が気をつけてもお友だちが落としてしまったら?」とさまざまなリスクを説明し、モン太も渋々納得。しかし、ゲームがなくても仲間はずれにされることもなく、うちはそういうルール! とモン太もきちんと飲み込んでくれたので良かったです。いろいろと悩ましいゲームと子どもの関係ですが、欲しいソフトを買うために頑張ってお金をためたり、意外とたくさん頭を使ったり。かーちゃんが体調不良の時に兄弟で仲良くゲームしていてくれたり(これはかーちゃんにとってのメリット)…助かる部分もたくさんあるので、これからもうまく付き合っていきたいと思います!みなさんはゲームのルールを決めていますか?
2019年11月09日子育て中の家庭では日常的に、子どもに絵本の読み聞かせをしているのではないでしょうか。日刊Sumaiライターの平野直子さんも幼稚園に通う子どもに朝と夜の2回、読み聞かせをしているそうです。子どもが幼稚園の年長になり、絵本以外の児童文学も少しずつ読むようになってきたとか。絵本選びに悩むようになってきたのを機に平野さんは「ブッククラブ」に入会。それが子どもと祖父母との絆を深めることにもなったといいます。どういうことなのでしょうか。■ 絵本選びで迷ったらブッククラブに入会しよう!世の中にはたくさんの子ども向けの良書があります。2週間に1度のペースで親子で読む本を図書館で借りていますが、どうしても母親の好みに偏りが出てきているな、と感じることが多くなりました。私と子どもは別人格だし、私の好みで本を選んでいいものか、と悩むようになりました。そんな時に声をかけてくれたのは母でした。母が見せてくれたのは、新聞の切り抜きです。そこにはブッククラブについての記事がありました。「絵本を読むのが好きっていうから、あなたたちにプレゼントしようかと思って」と申し出てくれました。ご存知ですか?ブッククラブって。Nori / PIXTA(ピクスタ)元々は読書愛好家の任意団体のことをいいます。アメリカで発達して日本でも以前流行したそうですが、有料でブッククラブの会員になるとその団体のオススメ本を毎月送ってくれるというシステム。各地に図書館ができたり、ネットの発達などでブッククラブの活動は下火になっていきましたが、今でも活発なのが絵本のブッククラブです。きっと、私のように子どもにどんな絵本を選んであげるのがいいのか迷っているママがたくさんいると思います。図書館はたくさんの絵本や児童書があって、どこから手をつけていいか分からない。選択肢がありすぎるのも贅沢な悩みです。毎月通っていると気に入った作家本や、好みのイラストの本ばかりを選んでしまいがちですよね。■ 会社によってサービス内容はさまざまブッククラブという絵本の定期購読サービスは、いろいろな会社が行っています。「福音館書店」などの出版社が自社の絵本を毎月配本しているものもあれば、実店舗も持つ「クレヨンハウス」など、子どもの本の専門店が独自の視点で選んだ本を発送しているものもあります。ウェブ上で絵本の情報を発信している「子育てナビゲーション」もブッククラブを運営。また、店長さんがひとりひとりの年齢や好みに応じて選書してくれる「メリーゴーランドKYOTO」などもあります。私がざっと調べただけでも、10社以上のサービスを見つけることができました。絵本選びにも各社特色があるみたいです。定番絵本が得意なところ、自社の新刊を毎月発送してくれるところ、サイエンス分野に特化した絵本や英語の絵本を配本してくれるサービスなどもあります。■ 「親のための本」を送ってくれるサービスも!我が家は「童話館」のブッククラブを両親からプレゼントしてもらっています。月に1冊のコースと2冊のコースがあります。絵本によって価格は異なりますが1冊1300円(税別)〜くらいです。両親の金銭的な負担も、月で割るとそれほど感じないそうです。私が童話館に決めた理由は主に3点です。超個人的意見ですが……。1.バランスが良い自社のみならず、約25社の出版社から絵本を選んでおり、定番から復刻版絵本まで幅広いセレクトが頼もしい。2.絵本の差し替えができるすでに持っている絵本は、他の本に差し替えることができます。本がダブることがないので安心。3.大人の本も送ってくれる年に1〜4冊、子どもの本と一緒に「親のための本」を送ってくれるのです!読書が趣味の私には嬉しいサービスです。実はこれが決め手だったりして。離れて暮らす両親から届く絵本のプレゼントは、思っていた以上にワクワクできる素敵なものでした。毎月、両親に親子で感謝を伝えることができるし、絵本のあらすじや感想などをまだ稚拙ながらも頑張って説明しようとする我が子と、それを受け止めようと懸命に耳をすませる両親の姿から、孫と祖父母の絆がより強まった気がします。出産祝いとしても人気のブッククラブ。機会があれば私も誰かにプレゼントしたいと思ってます。
2019年11月08日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子の三姉妹育児をしている田仲ぱんだです。我が家の5歳の双子たちの将来の夢は、長女のなーたんが「アイスクリーム屋さん」、次女のきゃえたんは「ケーキ屋さん」。ですが、先日、幼稚園で将来の夢を発表するときにこんなことがありました。■双子姉妹の将来の夢は?なーたん、まさかの妹と一緒にアイスクリーム屋さんをやる宣言!個人の将来の夢なので、もちろん何を言ってもいいんですが…。次に答えるきゃえたん、どうするの~?■先生もびっくり? 予定を変更…きゃえたん、ちょっと困った様子を見せたあと…本当はケーキ屋さんって言うつもりだったのに、なーたんに合わせていました~!あとから幼稚園の先生に、「ケーキ屋さんって言ってよかったのよ~」と苦笑されていました。でも、アイスクリーム屋さんとケーキ屋さんを一緒にやっているお店もあるから、「2人で一緒にお店をやるのもすてき!」と思う母なのでした。
2019年11月04日朝の時間って誰しもが本当に忙しいですよね。特に子どもが幼稚園に行くようになると、自分の身支度、家事に加え、子どもの身支度の手伝いがプラス。朝はバタバタどころか大騒ぎ、という人も多いですよね。そこで、現在幼稚園に同時に通う姉妹がいるわが家が、できるだけ「自分のことは自分で」してもらい、朝の支度がグッとラクになり時短につながった方法を紹介します。自分でやってもらいたいNo.1!「ボタン」朝の支度の中でも、特に自分でしてもらえたら時短につながるのが「ボタン」。幼稚園の制服のシャツやジャケットについていることが多く、できなくて頼まれたり、自分でやりたいのにできなくて泣いたり、朝から大騒ぎになるポイントのひとつ。せめて自分でやってくれたら…。そこでわが家はパジャマをかぶって着るタイプからボタンタイプにチェンジしました。夜と朝の着替えで必ず登場するパジャマのボタン。一見遠まわりのようで、日常生活でボタンに触れる機会がいっきに増え、慣れるとかなり時短につながります。夜はボタンを入れ、夜はボタンを外す。どちらのアクションも毎日1回ずつ増やすことができます。朝はバタバタでも、お風呂上がりは比較的時間にも、気持ちにも余裕があり、ボタンにもじっくり取り組めます。子どもがボタンを頑張っている間にドライヤーをしてあげてもいいですね。選び方のポイントは、首元が開襟のタイプだと、一番上のボタンが近すぎず自分でもやりやすく、朝、万が一タイムオーバーになった場合にも首元に余裕があるため、ガバッと脱がせることが可能です。洗い替えで2着用意する場合には、ボタンのサイズを大小にしたり、女の子の場合は合わせが右前・左前どちらも選ぶといろいろなパターンに慣れることができます。「お手伝い隊」効果で一気に上達!パジャマで日常的にボタンに親しみ、慣れてきたところで効果的なのが「お手伝い」。何においても得意をのばすことが期待できるお手伝いですが、ボタンに関しても同じ。パパやママの服でボタンが登場したら「お手伝い隊」の出番です。「お手伝い隊ヘルプです!ボタン、たすけて〜」と声をかけると、普段色々してくれるパパやママからのヘルプに、慣れてきたボタンを大喜びで" 披露"してくれるはず。時には、きょうだいで手伝いあってみるのも新鮮でよいですよね。いきなりは難しい。段階をふんで上達とはいえ、いきなりはなかなか難しいもの。声かけや見守り具合も、子どもに合わせて変化をつけるとよいです。1.ボタンをしてあげているところを見てもらう(親の服より、実際に子どもがやる時の目線に合わせて、子ども自身の服を見てもらうのがポイント)2.ボタンを穴から半分出してあげ、残りを引っ張ってもらう3.ボタンと穴の位置がズレないよう合わせてあげる4.パジャマやお手伝いで機会を増やして慣れる5.掛けまちがえてもOK! 少しでもできたらほめるこのように段階をふんで自分でできるようになれば、自信にもつながります。朝のルーティンをガラッと変えたらさらに時短に未就園児の頃からの習慣で、朝は子ども向けのテレビをずっと流していたわが家。私自身も耳が慣れているため、「家事をしながらでも時計がわりになるし…」 と容認していました。でもテレビを見ながらでは、子どもの手が止まるのは当然。私は時計を見ることにし、思い切って「朝のテレビはすべて支度が完了して、出発まで時間があまったら」としました。最初こそ見たがりましたが、慣れたらテレビがついていないのが日常となり、時短になっただけでなく、会話が増え、食べこぼしは減りました。さらに、あまった時間でテレビを見たがらなくなったと思ったら、出発までの時間で普段やっているタブレット学習まで子ども達自ら始めるように。当たり前になっていた朝のルーティンを変えたら、ここまで時短でき、変化がおとずれるとは驚きました。朝の時短で気持ちにも余裕がうまれます。ぜひ取り入れてみてくださいね。
2019年10月30日お子さんが保育園から幼稚園に転園することになり、ママ友だちとの交友関係に変化を感じたママの体験談です。幼稚園と保育園の違いや大きく変わったママ友との接し方などについても教えてくれました! 長男は1歳から保育園に通っていました。しかし次男出産を機に仕事を退職したため、幼稚園に転入。私も会社員から専業主婦に。幼稚園と保育園の違いやそのほか各園の特色によって、ママ友との接し方なども大きく変わることを知りました。 幼稚園のほうがお付き合いが濃厚に!まず子どもを一緒に遊ばせる機会は、幼稚園に通っている場合のほうが圧倒的に多いと思いました。18時過ぎにお迎えに行っていた保育園とは違い、幼稚園では通常でも14時。半日保育だと午前中には子どもをお迎えに行きます。仲の良いお友だちと「このあと、公園で遊ばない?」「お昼を一緒に食べよう」となることが多いです。結果、ママたちとも話す機会が多くなり、特に夏休みは1カ月以上ありますので、家族ぐるみで遠出をする機会もあります。もちろん、保育園ママと遊ぶ機会がなくなったわけではなく、土日祝日を利用して一緒に遊んでいます。 「〇〇ちゃん」呼びにびっくり!幼稚園に入園して私が一番驚いたのが、ママの下の名前を「ちゃん」付けで呼ぶママたちがいることです。濃厚なお付き合いが多い幼稚園ママ。もちろん「〇〇ちゃんママ」とも呼ばれますが、特に仲の良いママ同士では、下の名前で呼び合っている光景をよく見かけます。最初はくすぐったいような恥ずかしい気持ちがありましたが、今は「優実ちゃん」と呼ばれると、私もできるだけ相手の下の名前を呼ぶようにしています。……と言っても私の場合はどうしても「〇〇ちゃん」が照れ臭く、「〇〇さん」になることが多いです。 顔見知りのママが激増!園の規模にもよりますが、うちの場合は、1クラス10人のみの保育園から、1クラス30人が3クラスある幼稚園に移ったため、顔見知りのママが一気に増えることになりました。私は人の顔を覚えるのが大の苦手で、最初は子どもの顔とママの顔が一致せず、名前も覚えることができなくて苦労しました。買い物に出かけたときも、幼稚園の制服を着た子どもを見ると「同じクラスの子かな?あいさつしたほうが良いのかな?」と身構えてしまったり……。子どものほうがよく覚えていて「〇〇君だよ!」と教えてくれることが多く、助かりました。 これらの体験は、私が感じた保育園ママと幼稚園ママの違いや、各園の特色などによるものなので、もちろん環境によってすべての園に当てはまるわけではないと思います。しかし、どちらの園でも感じたことは「ドラマに出てくるような意地悪なママ友はいなかった」ということです。人見知りなタイプの私は、ママ友付き合いにかなり身構えていましたが、どちらの園も良識のあるやさしいママたちが多く、子どもも私も楽しい園生活を送れています。 イラストレーター/山口がたこ 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年10月29日子育てと介護を同時に担うことを「ダブルケア」といいます。「晩婚化や晩産化に伴い、それに直面する人が増えていく」という内容のテレビ番組を、数年前はまるで他人事のように観ていました。それが、まさか自分の身に降りかかるとは!結婚当初、私たち夫婦は30歳になったばかり、両親は60歳。健康上の問題は特になく、どちらかの両親に介護が必要になるのは、ずっと先の話だと思っていました。いざという時の貯金を夫が提案結婚と同時に、夫は私の両親に何かあった時のための、貯金プランを提案。私が一人っ子だからという理由でした。気持ちはありがたくも、目標額も大きく、正直「そんなに必要?」と、戸惑いながらも貯金を始めたのでした。2人の子ども達が幼稚園児の頃(わが家は一番家計が大変な時でした)に、目標額に到達。その後、突然やってきた実母の介護生活を支える糧となったので、今となっては夫の先見に感謝しかありません。ダブルケアは突然に始ったダブルケアの始まりは、息子が小学1年、娘が幼稚園年中の時でした。前年に転んで骨折していた母の様子が気になりながらも、「心配いらない」と父に言われていたので、特にサポートに出向くこともなく、過ごしていました。そんなある日、母が大けがをして病院に運ばれたとの知らせが…。転落による骨折で、約2か月の入院と言われました。駆けつけた私は、母が精神を患っており、ひきこもり状態だったことを知りました。「家に来ないで」と言われていたのは誰にも会いたくない状態だったようです。そんな母を父は働きながら、ひとりで面倒を見る生活を続けていました。忙しい父が、家のことまで手がまわるはずがなく、私が駆けつけた時には、実家がごみ屋敷状態に…。両親と私たち家族の生活の変化それから、私たち家族の生活は大きく変化しました。まず、母の入院中、病院からソーシャルワーカーを紹介され、ケアマネージャー、保健所、デイサービスなど、母がこれからお世話になる人たちとの面談に父と同席。入院中に介護認定を受け、退院までの間に、介護度に合わせた福祉用具の手配、生活環境を整える準備を打ち合わせしました。父は平日仕事のため、代わりに保健所や社会福祉協議会に出向くのは私。介護ベッドを置くスペースを確保するために実家の片づけや掃除も必要でした。当時、実家までは電車での移動を含めて1時間の距離。朝、子ども達を送り出し、母のお見舞いと実家の片づけを済ませると、もう夕方。小学校の放課後教室や、幼稚園の延長保育をフル活用する生活が続きました。先の見えない不安と、体力の消耗も重なり、苦しい毎日でした。「家族で抱え込まないで」とケアマネージャーさんに教えられそんな時、信頼できるケアマネージャーさんと出会いました。現在の生活の相談や、介護度に合わせたサービス、経済的な負担についても相談。彼女から「介護は家族だけで抱え込んではダメですよ。上手にサービスを利用したり、人の手を借りたりしながら、お母様のサポートをしていってくださいね。介護する家族が倒れてしまうことが一番心配です。どんな小さなことでも、気になることはすぐにご相談ください!」と言われました。それまで「自分が頑張らなければ、何とか支えなければ」と張りつめていた心が、軽くなったのを覚えています。少しずつ家族が互いのペースをつかんできた今母は退院後、平日は毎日デイサービスに通っています。毎朝ヘルパーさんが来てくれ、身支度のお手伝いとデイサービスへの送り出しをお願いしているので、父も安心して出勤できます。現在の母の状態では通院も難しいので、訪問看護師が来て下さり、定期的に健康チェックを受けています。またわが家は、いつでも駆けつけられるように実家の近くに引っ越し、両親を支えるように。私自身の仕事は不定期でも大丈夫なことを条件に受けるようになりました。そのほか、母の面倒を見る父の負担を少しでも軽くできればと私達夫婦は経済的な支援を提案。母の退院後、父が生活に慣れるまで、当面の宅配弁当代と、デイサービスの利用料を負担することに。行き来する頻度が増えたので、交通費もかかることも考え、毎月5万円程度、実家の支援として家計から見積もりました。元気だった母が引きこもりになり、要介護状態になったこの2年余り。めまぐるしい環境の変化を、受け止めるまで時間がかかりました。しかし、大変な時こそ家族で乗り越えようと何度も夫婦で話し合い、子ども達にも話をして、結果として家族の絆を深めることができました。仕事のことやこれからのことなど、悩みや葛藤は今でもありますが、家族が安心して過ごせるための時間の使い方が少しずつ身についてきたように思います。遅かれ早かれ、誰にでも訪れる「親の老い」。いざという時に慌てないためにも、先々のマネープランを見直したり、生活環境の変化に柔軟に対応できる働き方を思い描くことも、きっと役に立つと思います。
2019年10月29日こんにちは! 年長・年少兄妹の母、グラハム子です。あっと言う間に夏も終わり、秋ですね。とはいえ、公園に行くとまだまだ虫もいます。公園遊びの天敵は、蚊ではないでしょうか。うちの子たちはすぐ刺されてしまうタイプ。しっかり虫よけしていても、なぜか刺されます。軽く私の3倍は刺されています。きっと蚊も若い子の血がおいしいのかな?今日は、そんな憎き蚊にまつわるエピソードを書きたいと思います。それは幼稚園の帰り、ママさんたちと公園に行ったときのことでした。■公園でママ友とおしゃべりそのときでした。■ママ友のほっぺにとまった蚊を…!ほっぺにとまっている蚊を見たら、もう条件反射というか、口よりも先に手が出てしまいました。なんと、ママさんをビンタしてしまったのです。ママ友をビンタするなんて、多分人生でコレっきりだと思います。実にとんでもないことをしでかしました。(このあと、笑って許してくれました。優しい方で良かった…!)憎き蚊。一説によると、蚊は気温が15度以下になると血を吸わなくなるそうです。確かに冬って刺されませんもんね。もうすぐ蚊もおとなしくなってくれるでしょう。もうすぐ冬がやってきますね。1年ってあっという間だな。
2019年10月25日私が2人目を妊娠中(妊娠5カ月)のとき、長女が通っている幼稚園の親子遠足がありました。遠足の行き先は山! 平日のためにパパは仕事を休むのが難しく、両親や義両親には付き添いを頼むのが厳しい状況。悩んだ末に私が一緒に行くことになり……。 妊娠5カ月、娘の遠足先は長七郎山!娘が通う幼稚園では、毎年1回親子で出かける親子遠足があります。年中になった娘の遠足先は長七郎山! 群馬県にある赤城山系の長七郎山は標高1,579mで、5時間程度かけてゆっくり登って下山するという予定でした。妊娠中の登山経験はなかったため、娘に付き添って行くかどうか悩みました。それでも、独身のころに登ったことのある山だったこと、妊娠の経過が順調だったことから、幼稚園の先生や産科の先生にも許可を得て登ることに決めました。 登山に向けて少しずつ体力をつけるいくら登ったことがあると言っても7、8年も前のこと。当時のほうが体力も筋力もあったし登れるのだろうか……? という不安がありました。親子遠足で長七郎山に登ったことのある同じ幼稚園のママに様子を伺ったところ、 「結構疲れるよ」 という話を聞いたため、プールや娘との散歩などで積極的に体を動かして少しずつ体力をつけるようにしました。また、週に1回掃除のパートをしていたので、仕事でも体力をつけられるように意識して体を動かしていました。 準備万端でいざ登山!いよいよやってきた親子遠足の日。絶対に無理はしないということで、いざ登山スタート。基本的には先に子どもたちと先生が登り、その後から保護者がついて行くという流れだったのでゆったりとしたペースでした。 私の不安とは裏腹におなかが張ったり痛くなったりすることはなく、無事に娘と登頂! 頂上でおいしいごはんを食べて、怪我もなく下山することができました。リュックや靴などの装備が登山専用の物だったことも、体への負担を減らすことができた要因ではないかと思います。妊娠してトイレが近くなっていたので携帯トイレを持参しましたが、今回は使わずに済みました。 安定期に入ってはいたものの、妊娠中という状態で参加した今回の親子登山。事前に幼稚園の先生たちと不安なことや妊娠の経過について何度もやりとりをして、実現することができました。娘とも思い出に残る経験ができて本当にありがたかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年10月20日ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし