仕事も趣味も婚活も、一生懸命だった女性が、ある日突然「婚活の意味がわからない」とやる気をなくす“婚活燃え尽き症候群”に陥ってしまうことがあります。その第一波は30歳、そして第二派が30代半ばぐらいに起こります。企業のPR広報女子が次のように語りってくれました。「キャリアを身に着けるために29歳の終わりごろに前の会社を辞めて、1年間アメリカに留学し、帰国してからびっくり。みんな33歳まで結婚すると必死に婚活していました。アメリカで年齢も性別も隔たりのない自由な空気を満喫してきた私には、戸惑いしかありませんでした」30歳で婚活に白けてしまった彼女は、留学経験を活かして転職。そしてとにかく仕事に邁進。33歳になると婚活も気になりましたが、元々合コンに興味がなく、婚活パーティーにいく時間がもったいないため、婚活アプリを使用していましたが、もともとマメでない彼女は土日のどちらかにメールの返信と決めていました。ところがだんだんやる気がなくなったといいます。「見ず知らずの男性に、なぜ必死にメールを返さなければならないか、わからなくなりました」そしていつの間にか、婚活アプリを開く回数が減って、34歳の誕生日を迎えたのです。「結婚する意味がわからなくなった」と感じるのは、既に心が「休みたい」とメッセージを送っているのです。体調が悪くなると、体はいろんな信号を送りますね。肩や首が凝ったり、風邪をひいたり、腹痛になったり、時には皮膚病になったり。体の免疫力が低下して、さまざまな症状を引き越しますが、それと同じように、やる気がなくなるのは、婚活に対する気持ちの免疫力が低下している証拠です。体調が悪い時にどうしますか?肩こりが酷い人は、アロマ整体などで施術してもらいますね。針やスパ、岩盤浴をする人もいます。風邪の場合は薬を飲み、痒くて皮膚が赤くなったら、病院に行く人もいるかもしれません。そしてたいていの人は「なるべく休養しよう」と、体のサインから休養を読み取り、早めの回復しようとします。それと同じように、心の声にも耳を傾けて、いったん婚活を休んで、好きなことをやってみましょう。ただこの場合は、心が疲れているので、いくら好きだからといって、一日中ゲームをやるなど、刺激の多いものより、心がほっこりするようなことをお勧めします。ほっこりすると。気づきのきっかけにもなりますよ。1. 読書や映画、芸術鑑賞で心に潤いを!小説やエッセイ、さらに好奇心を満たしてくれるようなジャンルの読書は、心に潤いをもたらすだけでなく、感性を豊かにしてくれます。さらにハートウォーミングな映画や芸術鑑賞によって、心に栄養をもたらしてくれます。エンタメ映画で楽しいひと時を過ごすのもリフレッシュできますが、できたらヒューマンなドラマがいいですね。恋愛映画ももちろん、お勧めします!2. ふらっと小旅行に出かけてみる土日や祝日に、計画を立てずに、ふらっと小旅行に出かけてみましょう。海が一望できる灯台や、登山ケーブルカーに乗車など、ちょっとした冒険があると尚いいですね。近隣の温泉に出かけてみるのもいいでしょう。往復の電車の中で、スマホではなく文庫本を開くのも、いいかも。素晴らしい本との出会いがあるかもしれませんよ!3. いつものルートを替えてみる仕事が忙しくて、心に栄養を与える暇がないという人は、駅に向かう道を替えてみたり、いつもより30分ぐらい早めに出て、最寄り駅や会社の近くのカフェで、モーニングはいかがですか。いつもとは違う風景が、そこに見えます。ちょっと日常から離れた感覚がリフレッシュをもたらしますよ。4. 自転車ガールになるこれは婚活に疲れた女性が成功したケースです。地方出身のこの女性がお盆休みに帰省し、納戸の中にある自転車を発見。地元で自転車を乗り回していたことを思い出した女性は、上京してから気に入った自転車を購入して、アパートから会社まで、雨以外の日は毎日自転車通勤したそうです。四季折々の風景を感じながらの自転車通勤によって、健康になり、朝ごはんもしっかり食べるようになったそうです。ある夜、気になっていたカフェに自転車を止めて入ると、好みの男性がカウンターで珈琲を飲んでいたので、それとなく話しかけたそうです。その後その人と結婚したというエピソードは、あまりにも出来過ぎのストーリーかしら。でも実際にあった話ですよ。5. 幼馴染や世話になった人に連絡をとってみるこれは成功する婚活の定番の方法ですが、「結婚する意味がわからなくなった」時期だからこそ、敢えて連絡をとってみることをお勧めします。というのは「何が何でも結婚する!」とギラギラしている時よりも、肩の力を抜いてほわっとした雰囲気で、婚活目的ではなく交流を深めるましょう。人生はある時期まで長いので、あなたを心から受け止めてくれる人たちに会うと、心が喜び、パワーもみなぎってきます。生きている意味も実感できますよ。前述した「見ず知らずの男性に、なぜ必死にメールを返さなければならないか、わからなくなりました」と嘆いていた広報女子は、田舎に帰省した時に出産して母親になった長馴染みや、田舎で独身の高校時代の友達とプチ新年会をして、交流を深めたそうです。困ったときや悩んだ時にLINEできる友の存在が支えになり、その年の春に、勉強会で一緒だった3歳年上の男性から交際を申し込まれ、婚約。今年の秋に結婚するそうです。(夏目かをる)
2018年10月18日お笑い芸人のひょっこりはんが18日、東京・渋谷のMEGAドン・キホーテ渋谷本店で行われた「ひょっこりはん公式コスチューム」発売記念イベントに登場。観客の要望に何度も応える神対応に、「ファンサ(ファンサービス)やばい!」という声が上がった。「ひょっこりはんだよー集まってくれてありがとう!」と集まった観客にあいさつしたひょっこりはん。公式コスチュームについて「だいぶ忠実ですよ」と語り、着用しているスタッフの隣で「リボンの素材とか、うしろの形とか。メガネの形もひょっこりはんのメガネっぽい」などとポイントを説明した。そして、風船を使ったネタを始めるも、風船を途中で落としてしまい失敗。急きょ風船は使わず両手を使って「オッケー! ナイスひょっこりー!」と締めくくり、「大失敗ということで」と苦笑すると観客から笑いが起こった。その後、報道陣の取材に応じ、失敗についてツッコまれると「ちょこちょこ失敗するんです。たまにネタの半分失敗するので、だからちょっと対応もうまくなって」と告白。「今日も焦らず、いつものことだなと」と、失敗した時の対応も慣れているそうだ。また、ひょっこりネタをいつから始めたのか聞かれると、見学していた観客から「どのネタ?」とネタ披露を求める声が。するとひょっこりはんは「このネタだよ!」と両手を使ってひょっこり! さらに、別の観客から「もう1回!」「どのネタ?」と求められると、その観客の方を向いて再びひょっこり! この神対応に「ファンサやばい!」という声が上がった。観客のリクエストに応えた後、いつ始めたのかという質問について「2年半くらい前ですね。おととしの夏くらいから」と答えた。「ひょっこりはん公式コスチューム」は、本日18日より全国のドン・キホーテグループ店舗(一部店舗を除く)、よしもとエンタメショップなどで発売開始された。
2018年10月18日お笑い芸人のひょっこりはんが18日、東京・渋谷のMEGAドン・キホーテ渋谷本店にて行われた「ひょっこりはん公式コスチューム」発売記念イベントに登場した。ハロウィンを前に本日18日より、「ひょっこりはん公式コスチューム」が全国のドン・キホーテグループ店舗(一部店舗を除く)および、よしもとエンタメショップ他、直営店舗限定で発売に。発売を記念してイベントが行われた。「ひょっこりはんだよー集まってくれてありがとう!」と集まった観客にあいさつしたひょっこりはん。公式コスチュームについて「だいぶ忠実ですよ」と語り、着用しているスタッフの隣で「リボンの素材とか、後ろの形とか。メガネの形もひょっこりはんのメガネっぽい」などとポイントを説明した。そして、ハロウィン当日について「渋谷にひょっこりはんいたら、そのひょっこりはんにまぎれてひょっこりしようかな」と冗談交じりに予告。「ひょっこりはんの格好でうろついてもらえたらゲリラ的に現れるかもしれないので、ぜひお願いします」と呼びかけた。彼女の“ひょっこりちゃん”が作ってくてれているという自身の衣装は「5着あったんですけど、汚れたりとかして今3着くらいしかない」とのこと。「だから大量に僕、(公式ユニフォームを)買おうと思います。作るのけっこう大変なんですよ。あと、ひょっこりちゃんに『作ってもらっていいかな?』っていうのも言いづらいので」と、自身も大量買いすると宣言した。
2018年10月18日北欧といえば、女子が憧れるインテリアやライフスタイルで知られていますが、その洗練されたセンスは映画界でも注目の的。そんななか、北欧ホラーの新たな衝撃作が誕生し、話題となっています。今回ご紹介する作品とは……。美しくも恐ろしいイノセントホラー『テルマ』!【映画、ときどき私】 vol. 193ノルウェーの人里離れた田舎町で生まれた少女テルマ。信仰心が強く、抑圧的な両親のもとで育ったテルマには、なぜか幼少期の記憶がなかった。その後、大学生となったテルマは、学校に通うため、オスロでひとり暮らしを始めることに。そこで出会った同級生のアンニャと初めての恋に落ちるテルマ。募る欲望と罪の意識とに引き裂かれそうになりながらも、魅力的な彼女に惹かれていってしまうのだった。そして、テルマは不可解な発作に襲われるようになり、そのたびに周囲では不気味な出来事が起こるようになる。封印されたはずの “恐ろしい力” がついに解放されようとしていた……。本作はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞のノルウェー代表にも選ばれ、さらに世界各国の映画祭を震撼させた話題作ですが、今回はこの作品に込めた思いをこちらの方に聞いてきました。それは……。北欧が誇るヨアキム・トリアー監督!鬼才ラース・フォン・トリアー監督の親戚でもあるヨアキム・トリアー監督(写真・右)は、2006年に長編監督デビューし、本作が長編4作目。現在は、ノルウェーを拠点にしていますが、すでに国際映画祭の常連となるほどの才能を見せつけており、2013年には「ニューヨーク・タイムズが選ぶ注目の監督20人」にも選出されたことがあるほど。そこで、新たな挑戦ともなった本作について、語ってもらいました。何にも縛られないジャンルを超えた作品になった―監督自身は本作を「ロマンティック・スーパーナチュラル・スリラー」と名付けているように、ジャンルにとらわれないあらゆる要素が含まれていますが、このストーリーをどのように構築していったのでしょうか?監督僕はこれまでの長編3作品では、人間関係や人間の心理に迫るものばかりを手がけてきていたから、今回は自分なりに空想の世界に飛び込んでみようと、純粋なホラーを作りたいと最初は思っていたんだ。でも、あまりにも僕の心がキャラクターに寄り添いすぎてしまったから、ホラーという意味では違うものになってしまったともいえるかもしれないね(笑)。―その過程で影響を受けたり、意識していたりしたことはありますか?監督今回は、スティーヴン・キングやヒッチコックの映画で描かれてきたようなサスペンスの手法と人間の意識下にあるものとをミックスしてみたいというところからスタートしていたんだ。「我々が頭のなかで描くファンタジックな空間」というのを模索してみたかったからこそ、いままでのアプローチとは違うものになったんじゃないかな。だから、この作品というのは、枠組みに収まったり、何かに縛られたりするようなものではなく、ジャンルを超えたものになったんだ。そして、それと同時に映画で伝統的に描かれてきた “スーパーナチュラル” を祝福する映画でもあるんだよ。映像においてこだわったこととは?―そういった意味でも監督にとっては、チャレンジの多い作品だったということですね。特に、映像的なチャレンジが大きかったと感じているようですが、なかでも難しかったことはどんなことでしょうか?監督いまはデジタル技術が進化してCGが使えるようになっているけれど、やはり観客にとって実際に撮るものと感覚的に等しいものでなければいけないんだ。つまり、「見て信じられなければ成立しない」ということなんだよ。だからこそ難しいんだけど、この作品では人間の髪や氷を描くのが一番大変だったかな。というのも、人間がもともと知っているものだから、ちょっとでも違うと、みなさん「違う」と本能的に反応してしまうからね。ロボットや怪獣のような空想的なものは、実際に存在しないものだから共有できてしまうんだけど、今回は触れられるようなリアルさと「わかるわかる」と感じさせるようなものを作るというのが大切なポイント。僕にとって映画というものは、体験するものであり、感じるものであるから、そこがすごく重要だったんだ。本作ではデジタル技術において素晴らしいコラボレーターたちを北欧から集めて作ることができて、僕にとっては最高な経験だったよ。肉体と映画がつながる瞬間を体感できるはず―こだわりの映像のなかでも、テルマがフラッシュライトを浴びるシーンが印象的で、まるで自分とテルマがリンクするような感覚にもなりましたが、あのシーンに込めた思いを教えてください。監督あのフラッシュライトはすごく考え抜いて取り入れたんだけど、映画的空間においても重要な部分なんだ。僕は幼い頃から、世界中の映画を観てきたシネフィルで、たとえば塚本晋也監督の『鉄男』シリーズやアメリカのホラー映画とかをたくさん観まくってきたけど、そのなかで自分が一番グッとくるのは、やはり映像。特に、自分の肉体と映画がつながりを感じられる瞬間なんだ。だから、今回もみなさんの体を通して、映画的体験というものを味わうことができるように考えて取り入れたんだよ。ホラーやスリラーのおもしろいところは、「見てみたいけど、ちょっと怖い」みたいな気持ちが観客にあることによって、作り手はリズムで遊ぶことができること。つまり編集することで、怖さと好奇心との両方をひきつけるようなシーンを作ることができるというのが醍醐味なんじゃないかな。この作品の場合、テーマのひとつは「コントロールを失うことへの不安」。テルマのアイデンティティの部分と観客がリンクしてくれるような作りにもなっているから、みなさんにとっても、おもしろいと感じてもらえるシーンだといいなと思っているよ。解き放たれる自由を女性に感じて欲しい―本作では若い女性が成長する姿も描かれているので、日本の女性たちにもこの作品から感じて欲しいことをメッセージとしてお願いします。監督この作品は、家族や社会という枠組みのなかで、自分のなりたい人間になろうとする苦悩を抱えている現代の女性を描いた物語。だから、解放や自由、そして女性としてより力を持つ、そういう部分が本質的なテーマでもあるんだ。背景には女性としていろいろな機会を与えられていないことだったり、自分に自信がなかったりする部分もあるけれど、僕が描こうとしていたのは、新しい体験をしながら、自分が望む人生や本当の自分をどうやって見つけていくのかというプロセス。みなさんにもそれが伝わるといいなと思っているよ。とはいえ、エンタメとして楽しんでもらえる映画にもなっているから、ぜひ観てもらいたいね。忘れられない刺激的な体験となる!北欧ならではのスタイリッシュな美しい映像に反して、先の見えない恐怖と緊張感に釘づけになってしまう本作。ジャンルを超えた展開と予測不可能な衝撃のラストに、あなたのなかに封印された思いも解放されてしまうかも!?目が離せない予告編はこちら!作品情報『テルマ』10 月 20 日(土) YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマ ントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開配給:ギャガ・プラスⓒ PaalAudestad/Motlys
2018年10月18日『娼年』『孤狼の血』など“体を張った”主演作が続き、先の日曜劇場「この世界の片隅に」では主人公の夫を好演した松坂桃李が、10月17日に30歳の誕生日を迎える。松坂さんをはじめ、“昭和の最後”ともいえる1988(昭和63)年生まれには新垣結衣、戸田恵梨香、東出昌大、窪田正孝、三浦翔平、瀬戸康史らに89年早生まれの佐藤健や千葉雄大などがおり、その顔ぶれの豪華さから“奇跡の世代”と呼ばれている。松坂さんは、その日本エンタメ界を担う中心世代の旗手ともいえる存在だ。30歳となった“役者・松坂桃李”は、文字どおり大きな節目を迎えている。若手俳優の登竜門“戦隊もの”と“朝ドラ”を制覇松坂さんは、大学在学中「FINEBOYS」専属モデルとして芸能活動をスタートすると同時に、所属事務所トップコートの養成所入り。2009年オーディションに合格し、「侍戦隊シンケンジャー」シンケンレッド・志葉丈瑠役で俳優デビューを果たす。特撮ファンには、同作の“殿”としておなじみだ。その後、「チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋」では冷静沈着な研修医を演じ、「GOLD」では五輪候補の競泳選手に、配信コメディドラマ「女神のイタズラ ~キミになったボク~」では9歳の少年の魂が乗り移った青年にもなった。当時、シネマカフェが初めて松坂さんにインタビューした際には、俳優になることを両親から反対されたことを打ち明け、「『この世界でやっていく!』と自分で口にして、そこで後に引けなくなったときに覚悟が固まった」と初々しく語る姿が印象的だった。躍進の年となったのは2012年で、『麒麟の翼~劇場版・新参者』(1月公開)に始まり、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(4~9月放送)で安岡信郎役に抜擢されると、さらにファン層を拡大。『王様とボク』(9月公開)では菅田将暉や二階堂ふみらと共演し、生者と死者を再会させる高校生に扮した単独初主演映画『ツナグ』(10月公開)では故・樹木希林さんとも共演。『今日、恋をはじめます』(12月公開)では学校一のイケメンを演じ、翌2013年・第36回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞する。『ガッチャマン』(13)ではリーダーである“大鷲の健”こと鷲尾健を演じたほか、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14)では稀代の軍師である父の背中を追う息子・黒田長政に。映画出演が続いた2015年は、『マエストロ!』での若きバイオリニストから、『エイプリルフールズ』でのセックス依存症の若手医師、『日本のいちばん長い日』での敗戦を認められない血気盛んな青年将校、『ピース オブ ケイク』での主人公の親友のオカマ、『劇場版MOZU』での狂気のテロリストと実に多彩な役柄を経験してきた。そして、堤幸彦監督による舞台と映画のメディアミックス『真田十勇士』では霧隠才蔵に。宮藤官九郎脚本の「ゆとりですがなにか」では“ゆとり第1世代”の事なかれ主義の小学校教師役に。『パディントン』では愛すべきドジっ子クマ、『デスノート Light up the NEW world』では死神の声を務め、2度目の連続テレビ小説「わろてんか」ではヒロイン・てん(葵わかな)の夫で、笑いを商いにするために奔走した北村藤吉役で深みを見せた。日曜劇場「この世界の片隅に」でも、ヒロイン・すず(松本穗香)を支える凛々しい姿が好評を博したばかりだ。素は天然?無頓着?後輩・菅田将暉&先輩・中村倫也にもイジられ…その「わろてんか」出演中には「あさイチ」のプレミアムトークに登場。「松坂さんはコンビニのビニール袋に台本や飲み物、ハンカチなどを入れ現場バッグとして使っている」と共演の藤井隆に暴露された。なんと、そんな無頓着な松坂さんと同様、恋敵から商いの相棒となる伊能栞役の高橋一生も同じく“ビニール袋派”だったことが判明、ちょうどいいエコバッグを見つけた高橋さんが「“そういえば桃李君も…”と買ってくださって、いまは一生さんと色違いのエコバックを使ってる」と明かして、ファンたちを萌えさせた。一方、この10月15日(月)深夜には、同じ事務所の後輩・菅田さんがパーソナリティを務める「オールナイトニッポン」に、今年知名度を全国区にした事務所の先輩・中村倫也がゲスト出演。『キセキ ーあの日のソビトー』など共演も多い菅田さんは9月に松坂さんが出演した回をふり返り、「会話にならなかった」と述懐すると、中村さんも「トップコート1、ストレス発散が下手なやつだから」とイジりまくり、最後まで「あいつ」「あのあんちゃん」と言われる始末。そもそも今年1月、松坂さんが同番組に出演した際、映画『不能犯』の番宣もそっちのけでアプリゲーム「遊戯王デュエルリンクス」にハマっていると大盛り上がりしたことが発端。以後、ゲスト出演のたびに「遊戯王」トークを炸裂させたことから、今回も本人不在ながら言及されたようで、2人との“仲の良さ”(?)が伺えた。同じく“戦隊レッド”出身の千葉さんや志尊淳などは、ちょっぴり毒っ気も感じさせる“可愛らしい”系イケメンだが、松坂さんは“殿”らしいリーダー的な役回りはもちろん、近年ではクールなルックスを生かした優男や少々歪んだエリート、素に近い(!?)不器用すぎる青年など、1作ごとにその色を巧みに塗りかえてきている。R指定映画で見事な脱皮と進化!映画賞ノミネートは確実かそんな中、注目したいのは、国民的ドラマに出演する一方で、過激な性描写が話題となった『娼年』を筆頭に映画倫理機構(以下、映倫)に指定を受ける作品に相次いで出演してきている点。直近のシネマカフェのインタビューでは「20代後半でやれることは全部やった」「いろいろな作品の扉を見つけることができたので、30代は扉を開けて、その色を濃くしていくのがメインになっていくと思います。そこから40代につなげたい」と語っていたが、駆け抜けた20代の集大成とするべく、あえて“そこ”を目指してきたように思える。先日発表された、国内映画賞のスタートを飾る第10回TAMA映画賞では、「作品ごとにまったく異なる境遇に生きる若者の姿をほとばしる情熱で息衝かせた迫真の演技は、観客を魅了した」として『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』の演技により、最優秀男優賞を同い年の東出さんと分け合っている。今後の各映画賞でもノミネートは確実となりそうだ。R18+『娼年』彼にしかできない役に絶賛相次ぐ2001年に石田衣良が発表したセンセーショナルな小説が、三浦大輔監督のもと舞台化(R15指定)に続いて映画化。幅広い世代の女性を中心に動員した本作は、リピーターも多く「#おかわり娼年」というタグができたり、土日やレディースデーは満席が続出。松坂さんは2017年春、スペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」クランクアップ後、わずか1日半で“あの世界”に戻っていったそうで、様々な女性たちとの経験を通じて成長していく青年を見事に体現。その赤裸々すぎる性描写は、可笑しみすら感じさせた。最近になってソフトや配信で目にした人たちからは、改めて「役者魂すごい」「これの応援上映してたの面白すぎる」といった声が聞こえている。R15+『孤狼の血』平成版“東映実録シリーズ”でも存在感“警察小説 ×『仁義なき戦い』”といわれた柚月裕子の同名小説を映画化。続編製作も決定している。「変なコンプライアンスを気にしたり、自主規制をせず、やれることを逃げずにやる」と白石和彌監督が語るとおり、まさに泥くさく、汗くさく、容赦なく、“昭和”を感じさせる映画となった。警察のルールや常識を度外視するベテラン刑事・大上(役所広司)とコンビを組むキャリア刑事・日岡を熱演した松坂さんは、同時期に公開されていた『娼年』とは打って変わって(?)、偶然出会った桃子(阿部純子)と結ばれるシーンは不器用さも感じさせた。R15+『彼女がその名を知らない鳥たち』桃李史上最高のゲス男!?“イヤミスの女王”沼田まほかるの小説を、上記『孤狼の血』の白石監督がメガホンをとり映画化。演じたのは、クレーマーの主人公・十和子(蒼井優)が、同棲相手(阿部サダヲ)がいながら情事に溺れていく妻子ある男で、イケメンで優しく、言葉巧みな時計売り場の営業マン。蒼井さんを相手に『娼年』にも匹敵するエロティックなラブシーンを繰り広げるが、そのクズっぷりや、豹変の仕方は松坂桃李史上最高の“ゲス男”といえそう。『ユリゴコロ』R15+指定でもおかしくない衝撃作同じく沼田まほかるの小説を吉高由里子主演で映画化した本作は、「12歳未満は保護者の助言・指導が必要」というPG12指定だったが、松坂さん演じる青年が読み進めていく“殺人者”の手記の内容や、その暴力的で残虐な描写からR15+指定でもおかしくはなかった作品。今から観るなら、ぜひとも注意して観てもらいたいところだ。『孤狼の血』や『不能犯』(PG12)、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」の終盤などでも見られた、松坂さんの“目がイッた”演技を堪能できる。これから2019年2月には、故・蜷川幸雄の志を継いだ吉田鋼太郎が演出を手がける舞台「ヘンリー五世」が控えている松坂さん。2013年に上演した吉田さん主演「ヘンリー四世」に続いて、シェイクスピアに挑む。さらに本木克英監督のもと、2019年5月公開の『居眠り磐音』では“時代劇史上最も優しい主人公”に。これまで『真田十勇士』や「軍師官兵衛」などに出演してきたが、時代劇は初主演!自身の言葉の通り、かつて叩いてきた扉を開けて、新たな1歩を踏み出そうとしている形だ。いま、30代の松坂さんにも期待しかない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:彼女がその名を知らない鳥たち 2017年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会娼年 2018年4月6日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© 石田衣良/集英社2017映画『娼年』製作委員会
2018年10月17日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、週刊ヤングジャンプで連載中の大人気マンガ『ゴールデンカムイ』に注目。■『ゴールデンカムイ』/野田サトル著(集英社)。1~15巻が発売中。『ゴールデンカムイ』は現在、15巻まで単行本が発売され、テレビアニメ化もされています。舞台は明治末期の北海道。日露戦争の帰還兵・不死身の杉元と、死んだ父の謎を追うアイヌの美少女・アシリパが出会い、隠されたアイヌの金塊を追います。脱獄囚たちの入れ墨が金塊のありかを示す地図と知り、新選組の土方歳三や第七師団の将校も参戦。荒ぶる自然やどう猛な動物と闘いながら、争奪戦を繰り広げます。バトル描写が過激な半面、笑いの要素も多い本作。大自然を知り尽くしたアシリパを杉元は「アシリパさん」と呼んで常に絶対服従です。そして、野趣あふれるアイヌ料理のおいしそうなことといったら……。生の魚や肉をみんなでたたいて食べる「チタタプ」、つみれ鍋のような「オハウ」など、グルメマンガかと思うほど。杉元も「団子の甘さに筋子ダレのしょっぱさがあいまって、とぉ~ってもヒンナ!!」と、グルメ番組さながらのコメント。「ヒンナ」とは食べ物や自然への感謝を示すアイヌ語です。強い男たちがツンデレぶりを発揮するギャグシーンも多く、ギャップ萌えで身もだえするはず。果たして金塊は誰の手に!?早く次が読みたくなる大作です。
2018年10月15日USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、パーク史上初となる『ルパン三世』のアトラクションを、2019年1月18日(金)から5月26日(日)までの期間限定で開催する。原作の誕生50周年を記念し、新アニメシリーズ「ルパン三世 PART5」のテレビ放送、各種イベント、コラボレーション企画などの様々な展開で、再び大きなムーブメントを巻き起こしている『ルパン三世』が、USJで初のアトラクションとして登場。期間中に開催されるのは、疾走感あふれるスリリングな体験が出来るXRライドと、コメディ&ハードボイルドな魅力溢れるフードエンターテイメント体験を提供するエンターテイメントレストランの2アトラクションで、いずれもUSJだけのオリジナルストーリーが用意されるという。【開催概要】USJ『ルパン三世』アトラクション開催期間:2019年1月18日(金)〜5月26日(日)©モンキー・パンチ/TMS・NTV書・紫舟TM & © Universal Studios. All rights reserved.
2018年10月13日来年迎える結成40周年へのカウントダウンに入った、三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)。1979年の結成以来、怒涛の勢いで公演を積み重ねてきた彼らの、実に56回目を数える本公演「テクニカルハイスクールウォーズ~鉄クズは夜作られる~」が、10月12日(金)に東京・サンシャイン劇場で幕を開ける。劇場入りを前に稽古場で初めて行われた通し稽古を見学した。もちろんセットや衣裳は稽古場仕様だったが、客演なしの劇団員のみで贈る本作に賭ける気合とその面白さを、早くも目の当たりにすることができた。【チケット情報はこちら】舞台は東京の下町。不良だらけの定時制工業高校に、ひとりの熱血教師・日立(ひたち)(おおたけこういち)がやってくる。無気力な生徒たちに“ものづくり”の楽しさを教えようと、日立は悪徳校長の妨害にも負けず奮闘する。初めは反発していた生徒たちだったが、工業高校の甲子園というべき「メカコン」への出場を決意。落ちこぼれ集団は、ライバルのエリート校を倒すことができるのか!?昭和のスポ根ドラマを思わせる、少々クサいがドラマティックで感情移入しやすいストーリー展開。そこにSET自慢の派手な見せ場を配し、老若男女が楽しめるエンターテインメントに仕上がっている。実はもうひとつの顔があった日立を中心とした群舞や、稽古場の床を揺らすほどの激しい格闘シーンは、本番さながらのド迫力。次のシーンに移行しても、袖にハケたキャストたちの「ハァハァ」という息切れの音がしばらく聞こえ、そのハードさを物語る。ちなみに特に気に入ったのは、後半で思わぬ活躍をすることになる演劇部員たちのシーン。滑舌の良さを生かしたとある見せ場は、本番での盛り上がり必至!観ている側ながら達成感を覚え、稽古場でもつい拍手をしてしまったほどだ。SETには67歳(三宅)から20歳まで三世代の劇団員が共存しているが、作品を面白くするためにどの世代もイキイキと自分たちの役割を果たし、“劇団力”がみなぎっていた。座長の三宅は校長役で小憎らしいヒールに徹し、看板俳優の小倉久寛はなんと校長と同級生という最年長の生徒役で出演。名コンビのふたりの掛け合いはいわゆる“鉄板”で、若い劇団員たちが熱い眼差しで見つめていた。大団円のフィナーレでもうひと盛り上がりした後、1時間55分で通し稽古は終了。この段階で十分楽しんだが、ここからエンタメ性、劇団力が何倍もパワーアップするはずの本番が楽しみでならない。公演は10月28日(日)まで。チケットは発売中。取材・文武田吏都
2018年10月11日「逃げ恥」の脚本家・野木亜紀子と新垣結衣が4度目のタッグを組み、松田龍平とW主演で贈るドラマ「獣になれない私たち」が10月10日から放送開始。ブラックすぎる職場で苦悩する新垣さん演じる主人公に、共感する声が放送後もSNSに殺到中だ。一昨年放送され社会現象と呼べるほどのヒットとなった「逃げるは恥だが役に立つ」の野木さんが脚本を担当、新垣さんが11年ぶりの共演となる松田さんとW主演し、現代に生きる人々のリアルを徹底的にこだわって描く、「全ての頭でっかちなオトナ」に贈る新しいラブストーリー。仕事にも恋にも問題を抱えギリギリな毎日を送る深海晶を新垣さんが、世の中を冷めた目で見ている“毒舌”エリート会計士・根元恒星を松田さんが演じ、晶の恋人・花井京谷には田中圭、恒星の“元恋人”橘呉羽には菊地凛子、京谷の元カノ・長門朱里に黒木華といったキャスティング。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ECサイト制作会社に勤める晶は、営業アシスタントのはずがパワハラ社長にやる気のない部下や同僚らのせいで、仕事を押し付けられる毎日。恋人の京谷とも一緒に暮らす約束をしたはずが4年も棚上げにされたまま…という状況。晶と京谷がクラフトビールバー「5tap」でデート中、そこに居合わせた恒星と呉羽に出会うところから1話はスタート。放送が始まりしばらくすると「20分も経ってないのに 新垣結衣さん可愛いって100回以上言ってる」「新垣結衣が働く女って感じでかっこいい!」などの声も寄せられるなか、仕事に追われる晶の様子に「今会社にいたっけ?と錯覚してしまった」「か~な~り!リアル」「ガッキーが痛々しくて見てられなかった」「あんなんじゃ押しつぶれちゃう」など同じような境遇と思われる視聴者からの声がSNSに殺到。さらに物語が進むと京谷が晶と一緒に暮らせない理由が明らかに。その理由とは京谷の部屋に“元カノ”朱里が住みついている…というもの。この衝撃展開には「京谷さんホンマ何してるんすかっ」などの反応が。ラストは“覚醒”した晶が社長に業務改善要求を突き付ける場面で終了。これには晶に共感しながらストレスを抱えていた視聴者たちも「この1時間のイライラ全部持ってったなw」「いい初回の終わり方だった」など好反応を見せ、「ちゃんと現代らしいストレスを描いてしかもエンタメになってる」といったツイートも。放送後には「第2話楽しみにしてます!」などの声も多数寄せられていた。(笠緒)
2018年10月11日■デートって「その男がヤバイか?」を見抜くためにあるんです。賢明なるDRESSの淑女のみなさま、こんばんは。突然ですが、男性とのデートってなんのためにあるんでしょう?男子と楽しむため?ドキドキするため?予定を埋めるため?答えはNOです。確かにデートは「男とうちとける機会」でもあります。しかしそれじゃダメなのです。その本質は、女性にとって、とにかく「その男がヤバイか?」を見抜くためにあるのです。だってヤバイやつに捕まったら——その本性を見抜けなかったら——人生の貴重な時間をそこにブチこむことになるじゃないですか。だめじゃないすか。すぐに怒る男かもしれない。冗談のわからない男かもしれない。ものごとを否定ばかりする男かもしれない。よくわからないけど「ダークナイト」のジョーカーみたいな男かもしれない。そんな不幸な愛の流刑地みたいなことは全力回避しなくてはなりません。「でも、どうやって男の本性なんて見抜けばいいの?」「そんな眼力に自信ないんだけど……」「このままじゃ愛の流刑地不可避かも!?」いえ、ご安心ください。この私(マジシャン)がきたからにはもう大丈夫です。マジで。家に人工知能を搭載してるのにセコムとALSOKに同時に入ってるくらい安心です。今回、あなただけに男の本性を見抜くとっておきの秘策を授けましょう。おまかせあれ。■男の本性を知りたければ酒か女か、マジックだ。マジックの世界で有名な言葉です。あるベテランの新聞記者の言葉のようです。彼は、ターゲットの男性の本性を知りたくなったときは、とにかくマジックバーに連れていったそうです。ピンとこないかもしれません。男性がお酒や女性に弱いのはわかります。つい本音をもらしたり、普段みせない顔をみせるのもわかります……けどマジック?なにそれ?しかしマジシャンの私としては全力でヘッドスイングして頷かずにはいられません。思わずスプーンも曲がります。マジックは「未体験」を味わうエンタメです。マジックをみると、とにかく心が素の状態にもどるのです。みなさん子どものように目を輝かせてくれます。笑って、声をあげて、盛大な拍手もくれます。それは言葉を変えると「露骨に本性があらわれる」ということです。私もホテルやレストランやマジックバーにて、数千人の前で披露してきましたが、たまーに、なかなかアバンギャルドな態度でいどんでくださる紳士の方々がおられます。・素直に喜ばない・眉をよせて腕を組む・テーブルの上の道具を勝手にさわる・流れをぶちぎって推理を披露したがる・「でもさ、これってさ」と対抗する・「俺、騙されるの嫌いなんだよな」と大声をあげる・謎の知識を披露しはじめる・盗んだバイクで走りだす目の前で、ほかの男が偉そうにマジックをしているのが気にくわないのだと思います。負けた気がするのかもしれません。もちろんマジシャンに自由な〝取り組み方〟があるように、お客さまにも自由な〝トリックの見方〟があります。(念のため冗談を〝〟と太字で強調しておきました)こちらとしてはエブリシングOKなのですけれど。その連れそいの女性が「ちょっと、やめなよ!」と悲しそうな顔をする——そんな光景もみてきました。はじめて彼の本性をみたというふうに。彼らが店をでたあと、どうなったかは知る由もありません。逆にいうと、ものすごくジェントルにみてくださる紳士の方々もおられます。というか、ほとんどそうなのですけれど。・素直におどろく(空気を読んでくれる)・邪魔をしない・気前よく笑ってくれる・いいところで拍手やあいづちをくれる・盗んだバイクで走りださないこちらとしても嬉しくなります。マジックをみせながら「このひと男を上げてるなあ」なんて感じるというものです。そんなときは横の女性も楽しそうです。マジシャンと彼の間で「がんばって彼女を喜ばせよう」という仲間意識も生まれたりします。このカップルは長続きする気がしませんか?そう、賢明なるDRESSの淑女のみなさま。その男が「ヤバイか?」を見抜きたければデートにはマジックバーです。とにかくマジックをみせるのです。さっさと彼の素をあらわにしてやるのです。それしかありえません。※それ以外もありえます。■マジックバーは「あなたが魔法にかかる場所」です。今回マジックについて語るのが楽しくて、少々ふざけすぎてしまいました。しかし、もっとマジックバーが「素敵な場所」として身近なものになればと考えているのも本心です。マジックバーには、はじめての方もたくさんこられます。「マジックっておもしろい。こんな楽しみ方があったんですね!」と笑顔でいっていただけると嬉しくなります。マジックをみるだけでなく、マジシャンとお喋りもできます。デートでの会話にも困らないでしょう。マジックバーはあなたの町にもあるはずです。なんだか疲れたときや、楽しみたいときに、ちょいと非日常なんていかがです?
2018年10月10日バカ暑かった8月から公開されている『銀魂2 掟は破るためにこそある』が10月になって涼しくなってもまだまだ粘り、興収35億円を突破した。一見勢い勝負の作品のようで、これだけ耐久力があるのはすごい。自虐的なPRワード「イケメンの無駄遣い」、裏を返せば“イケメンの物量大作戦”が成功したといえるだろう。○イケメンたちが大乱闘原作は、この夏、2004年からはじまった長期連載がいよいよ完結するとかしないとか話題になった空知英秋の漫画。宇宙人に侵略され、武士たちは刀を奪われてしまったパラレルワールドの江戸末期。万事屋というなんでも屋を営む主人公・坂田銀時(小栗旬)とそのゆかいな仲間・志村新八(菅田将暉)や神楽(橋本環奈)が様々な人たちと出会い、そのつど事件に巻き込まれていくSF時代劇コメディ。実写版のパート2は原作の「将軍接待篇」と「真選組動乱篇」から成っている。前半は、現実世界で前田敦子を射止めた男気あふれるイケメン・勝地涼が将軍・徳川茂茂役で出て来て、すこしシュールな笑いを振りまく。堤真一がキャバクラ好きの警視庁のドン・松平片栗虎役で、将軍と警視庁という国の最高権力がいかに一般人の想像を超えているか、世にもおかしな世界を盛り上げる。後半になると、イケメンたちがたくさん出てきて大乱闘、派手なアクションを披露。パート1から真選組隊士役で登場している沖田総悟役・吉沢亮は、近藤勲役・中村勘九郎や土方十四郎役・柳楽優弥らイケメン枠に収められない実力派に揉まれながら、若さを生かしたキラメキを発揮し爪痕を残した。若さっていいな! っていう動作の速さは最強の武器だ。アクションをしているととても楽しそうに感じる。また、真選組組員のひとり山崎退役の戸塚純貴も勝地涼の背中を追う若手おバカキャラとしてがんばった。勝地はどんなに馬鹿をやっても、どこかキリッと頭が良さそうな昭和男子のDNAを感じるのだが、戸塚は心底おバカさん(いい意味です)でそこが母性本能をくすぐるというところを狙ってくる。『銀魂2』はおバカな作品にもかかわらず意外とみんな力がみなぎっているので、こういう抜け感のある人がひとりいると息抜きになる。いや、たぶん彼だって力いっぱい抜けたキャラを演じているのだと思うのだがそれはさておく。○三浦春馬と窪田正孝の "みなぎり"みなぎっているのは、伊東鴨太郎役の三浦春馬と河上万斉役の窪田正孝。このふたりがとにかく圧巻であった。なんというか突如として『HiGH&LOW』のような空気をまとって出てくるのだ。たったふたりで『HiGH&LOW』の役割を担っていると言ってもいい。三浦演じる伊東鴨太郎は真選組の参謀。野望を秘めている設定で、実のところ、『HiGH&LOW』というよりももっとディープ。インテリヤクザふうのメガネがVシネ時代の哀川翔を思わせるような、なんともいえない深いヤバみがあった。そのうえ、Vシネよりスケールが大きい。大劇場でのブロードウェイミュージカルを経験しているからか、大ぶりで華麗な動きが大スクリーンさえ小さく見せる。クールにふるまっていながら、最後の最後まで粘る闘いを見せ、映画の耐久力は三浦春馬の耐久力の賜物なのではないかとさえ思えた。一方、窪田正孝演じる河上は、「千人斬りの万斉」の異名をもつ剣豪。高杉晋助役・堂本剛と関係のある人物で、高杉同様、クールに迫る。堂本剛はもはや、舞台でほんの少しだけ重要なところに出る名優の風情であった。○精密俳優四天王が支える『銀魂2』さて、窪田のクールさを強調する小道具はサングラス。三浦と並ぶメガネキャラといってもこちらは眼の表情を隠すサングラスだ。出てきたとき、レンズが黒くて眼が見えないのだが、それでもなぜかどう見ても窪田正孝だった。なにしろ、彼はいつだって輪郭がしっかりしている俳優だから。私は窪田のことを、菅田将暉、勝地涼と並ぶ、ミリ単位の精密な演技のできる四天王のひとりと呼んでいる(菅田のことは、かつてこの枠でその精密描写について書いている)。四天王、残りのひとりは山田孝之。つまり「銀魂2」には精密四天王の3人が出演していて、山田孝之はパート1ではエリザベスの中の人だった。精密四天王は福田作品と相性がいい。満を持しての精密俳優四天王・窪田の参加で俄然盛り上がる『銀魂2』。目は口ほどにものをいう眼をサングラスで隠していても、窪田の全身は多くを物語る。クライマックスでは、「マトリックス」的(例えが古くてすみません)な近未来派な雰囲気を醸し、小栗旬と一騎打ちする。長年コツコツとトレーニングして仕上げてきている小栗旬の下半身の安定感ある動きと互角にぶつかりあって、見応えがあった。佐藤二朗、ムロツヨシを意図的に外したような原稿になってしまったが、そこは許してほしい。まとめると、みんなの力で35億円突破したといえるだろう。ブラボー!■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。※木俣冬俳優レビュー特集はこちら!※『銀魂2 掟は破るためにこそある』特集はこちら!
2018年10月06日エンポリオ アルマーニ カフェ(Emporio Armani Caffè)の人気メニュー「季節のパフェ」に新作が到着。8作目となる10月のパフェは、秋の代表的な食材ともいえる栗をたっぷり使った「マロンづくしのパフェ」。10月1日から31日までエンポリオ アルマーニ カフェ青山に登場する。マロンづくしのパフェ(税込1,800円 / カフェセット 税込2,300円)パフェのトップ部分を華々しく飾るのは、薄くぱりぱりとした食感が特徴の栗のメレンゲとパータフィロのカラメリゼ。その下には濃厚な味わいのマロンクリーム、さらにはマロンのジェラート、渋皮煮が登場。まさにマロンづくしのパフェに仕上がっている。下層では、甘さを控えた軽やかなシャンティと、さくさくとした食感を楽しめるメープルシュガーとくるみのクランブルクッキーが現れる。そしてボトム部分に敷かれているのは果実味あふれるランブルスコワインのソース。ソースはベリー類を合わせて煮込むことで果実味あふれるテイストに仕上がり、パフェ全体の味を引き立てている。秋の味覚“栗”を存分に楽しめる「マロンたっぷりカフェ」は、エンポリオ アルマーニ カフェ青山まで。【店舗情報】エンポリオ アルマーニ カフェ住所:東京都港区北青山3-6-1オーク表参道1F営業時間:11:00〜20:00定休日:不定休
2018年10月05日「ウォーカー」と呼ばれるゾンビが徘徊するアメリカを舞台に、リックに率いられたサバイバーが安住の地を求めて戦う姿を追うドラマ『ウォーキング・デッド』。放送直後から世界中で話題になった大ヒット作の第9シーズンがいよいよスタート!想像を超えた展開に驚き、大興奮!?第9シーズンは新フェーズに突入。シーズン9の設定は、前シーズンの最後から1年半後。ニーガンとの戦いに勝利した人々はそれぞれのコミュニティを立て直し、束の間の平穏を味わっている。だが、邪悪なニーガンを殺さずに捕らえたリックに対してマギーやダリルは不満を燻らせる。その不満はやがて、信頼と愛で結ばれたはずの人々の間に不協和音を生んでいく…。しかも、リックとマギーを演じるアンドリュー・リンカーンとローレン・コーハンの降板が発表されているため二人に何かが起きるのは決定的。果たして最期を迎えるのか?もしくは何らかの理由でコミュニティを離れるのか?さらなる見どころは、新たな敵だ。“秩序とモラルが崩壊した世界でもっとも恐ろしいのは人間”という考えがファンの胸には刻み込まれているが、人間性を疑いたくなる敵が登場。〈囁く者〉と呼ばれる集団は原作コミックによると、ウォーカーから剥ぎ取った腐敗した皮膚をかぶって生き延びてきたグループ。演技派女優サマンサ・モートン演じるリーダーのアルファは、動物的な本能に従って生きることを選んだ女。生き残りに邪魔な相手は冷酷無比に排除する。さらに、タフな女性マグナが率いる新グループも登場。『ワンダーウーマン』以来、エンタメ界に巻き起こっている強い女性像を求める機運の反映でもあり、今シーズンは女性主導で物語が進行しそう。原作ではマグナには強靭な日系アメリカ人の恋人ユミコがいる設定で、ダイバーシティを求める層も満足のはず。また前シーズンに登場したヘリコプターや、食料とレコードを交換した女性ジョージーなどの伏線も回収が待たれる。新たなショーランナー(制作現場責任者)のアンジェラ・カンによると「シーズン9は、先を考えての新たなフェーズ」とのことで、想像を超えた展開になりそう。『ウォーキング・デッド』2010年に放送開始したドラマ。シーズン9は、10月8日(月)22:00よりFOXチャンネルで日本最速放送&配信スタート。毎週月曜日22時に配信(全16話)。FOXチャンネルはスカパー!やケーブルテレビ、動画配信サービス「Hulu」「U-NEXT」などで視聴可能。THE WALKING DEAD TM &©2018 AMC Network Entertainment LLC. All rights reserved.※『anan』2018年10月10日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年10月04日夫婦は十人十色。それぞれの夫婦にそれぞれの物語があります。そんな多種多様な夫婦の関係をより良く彩ってくれるのが、夫婦共通の「趣味 」です。そこで今回パピマミ編集部が、オススメの趣味を5つの系統に沿ってご紹介します。夫婦の時間を上手に生み出そう・夫婦の時間にやることがない…・夫婦になったけど時間がない…家事や育児に追われて、夫婦の時間を取れていない夫婦もいらっしゃいますよね。「仕事を言い訳にしない!夫婦にすれ違いを起こさせない3つの工夫」や「結婚したのに寂しい…夫婦のすれ違いを解消する3つの方法」 にも書きましたが、夫婦関係を良好に保っている夫婦は、対話の時間を多く設けています。そして対話が生まれやすいものの1つと言えば、趣味ではないでしょうか。時間があっても話をしない夫婦でも、共通の趣味があれば会話も弾みます よね。ぜひ、参考にしてみてください。夫婦一緒に楽しめる5つの趣味系統●1、創造性を豊かにする「アート系」絵画や彫刻などのアート系。始めるまでのハードルは高いものの、始めてみると創造性が刺激されて思いもよらないアイデアが浮かぶかも 。夫婦生活は長いですから、変化や刺激が大切ですよね。複数の視点で夫婦生活を楽しむためにも、創造性を豊かにするアートはよろしいのではないでしょうか。●アート系一覧絵画彫刻プラモデル手芸工作●2、肉体と精神を鍛える「運動系」ハイキングやランニングをすると、気分が上がって心が落ち着いた経験は誰にでもあるはず。テニスやバスケなどの相手が必要な球技だけでなく、ボルタリングのような個人スポーツをふたりで一緒に行うのも、いつもと違う一面が見れて刺激的 ではないでしょうか。ボルタリングのようなエクストリームスポーツは、今や大きな体育館でも行えるようになっています。始めるまでのハードルも低いですし、忙しい合間にやる趣味としては、ちょうどいいかもしれませんね。●運動系一覧バスケットボールボルタリングランニングテニスヨガ●3、コミュニケーションを活発にする「社交系」ボランティア活動やオンラインサロンのような「みんなが集まる場」を提供してくれる趣味も、夫婦で行える趣味の1つです。夫婦共通の友達ができたり、夫婦を客観的に見つめる良いきっかけになったり。他の趣味に比べると、夫婦の共通の体験を積みやすい ですよね。いつもは会わない人たちに会うだけでも、良い刺激になるのではないでしょうか。●社交系一覧ボランティア活動友人とのパーティー〇〇研究会サロン読書会●4、映画や旅行などの「エンタメ系」いつでもどこでも観れるようになった映画やドラマは、夫婦の趣味としてはピッタリ です。付き合い始めたカップルで映画に行くと、つまらない映画に当たって気まずい思いをするかもしれませんが、結婚している夫婦であれば、ハズレ映画を観ても「うん…まあ…」と乗り越えられるのではないでしょうか。旅行に関しても、準備、旅行中、旅行後、すべてを一緒に楽しむことができますよね。話題にもこと欠かしませんし、写真や動画を撮れば、子どもにも見せられます。●エンタメ系一覧映画鑑賞音楽ライブ旅行観劇お笑い●5、いつでも楽しめる「ネット系」夫婦でネットを趣味にするのは違和感を覚えるかもしれません。しかし今のネット環境があれば、1つの趣味として確立されています。買い物もゲームも、コミュニケーションもスマホが1台あればできますよね。パソコンを使ったオンラインゲームも、無料とは思えないクオリティだらけで、時間がいくらあっても足りなくなります 。ぜひ一度、夫婦でできるネットゲームを探してみてはいかがでしょうか。●ネット系一覧ネットサーフィンネットショッピングオンラインゲームテレビゲームSNSまとめ夫婦で楽しめる趣味系統を5つにまとめました。アート系運動系社交系エンタメ系ネット系自分たち夫婦に合う趣味を見つけて、楽しい夫婦生活を送ってください。●文/パピマミ編集部
2018年10月04日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、フォロワー数63万人超え、ツイッターで大人気の漫画家アタモト氏が描くウェブコミック『タヌキとキツネ』の魅力に迫ります。■『タヌキとキツネ』(フロンティアワークス)・’16年から現在まで4巻発売されたコミック書籍はシリーズ累計72万部を突破。5巻は11月15日発売主人公は、ちょっぴりぬけてるタヌキと、ちょっぴりいじわるなキツネ。お山で暮らす2匹はとても仲よしなのですが、いたずらっ子のキツネは、タヌキにちょっかいを出しては困らせます。顔をツンツンつついたり、好物を横取りしたり、は日常茶飯事。相手に好きって気持ちを素直に表現できない、ってコレ、人間関係と同じ!?記者いち押しの〈おののくタヌキ〉は、キツネが昔話の『かちかち山のたぬきさん』を読み聞かせ、タヌキを恐怖におののかせるという、じつにパンクな展開で(笑)。タヌキのとぼけた顔は笑えるわ、あまのじゃくのキツネの行動は予測不能だわ、この“ほっこり”加減と“シュール”な味わいこそが人気の秘密なのでしょう。少ないコマ数、限られたセリフで読み手にいろいろ連想させてくれるのもSNS作品の魅力の1つです。いま、こうしたSNS発のコミックの書籍化は一大ムーブメントで、『タヌキとキツネ』のような動物キャラクターものは大人気。記者の友人は、『おじさまと猫』を読むのが日々の癒しだそうで。あなたも、自分のお気に入りを見つけてみてはいかがですか?
2018年10月01日年々観客動員数が急上昇し、いま最も注目されるプロスポーツ、Bリーグ。リピーターも続出する魅力を女子的視点から詳しく解剖します。まだ観たことがないあなたも、一度生で観たら虜になること間違いなし!今すぐアリーナに行くべき、6つの理由を『マイナビBe a booster! B.LEAGUEウィークリーハイライト』(BS11)でMC を務める秋元才加さんがご紹介。【1】息づかいやボールの音がすぐそこに。とにかく臨場感がすごい!バスケットボールの試合会場は、天候に左右されない屋内アリーナ。屋外競技に比べてコートと観客席が近く、1階席になるとボールが目の前まで飛んでくることも。コート全体をのびのび見渡せる2階スタンド席でも、熱気や臨場感をダイレクトに感じられる。シューズがコートに擦れる音やボールが弾む音、選手の息づかいまで伝わってきて迫力満点!「バスケットボールは展開の速さも魅力の一つ。攻めと攻撃が瞬時に切り替わって、テンポよくシュートが決まるので、観ていて飽きません。シュートが入ると得点、というわかりやすいスポーツなので、ルールをあまり知らない人でも盛り上がるポイントが明確。リングの上からボールを叩きつけるダンクシュートを観られたらラッキー!大興奮間違いなしです」【2】熱量の高い応援に自分も元気をもらえる。会場全体を熱気に包み、選手たちの闘争心を掻き立てているのが各チームの応援だ。でも声を出すのは恥ずかしいし、場に馴染めるかちょっと不安…。「応援を強要されることはないのでご安心を!でもきっと、白熱した戦いを観ていると自然に声が出ちゃうはずです。より会場に溶け込みたければ、応援するチームのチームカラーを把握してから行くのがおすすめ。シーホース三河ならブルー、千葉ジェッツならレッドというようにどのチームもカラーがあり、その色の服やグッズを身につけて応援すると一体感が生まれて気分も上がります!」【3】ぼーっとする時間はない!エンタメがてんこもりで大興奮。Bリーグの見所といえば、照明や音楽によるド派手な演出や華やかなチアの応援。例えば今年1月に開催されたBリーグ オールスターゲーム2018(熊本)のオープニングでは、ドローン、炎を駆使した演出、光る服を纏ったチアリーダーのパフォーマンスと、エンターテインメント性にこだわったショーで観客を魅了した。「注目試合のパフォーマンスはもちろん圧巻ですが、普段の試合でもチアやマスコットが会場を盛り上げてくれます。2Qと3Qの間にある休憩時間には、アーティストによるステージやキッズダンスショーなど、各チームオリジナルのハーフタイムショーも。レバンガ北海道の《劇団松島》(松島良豪選手が試合前に行うショー)のように、選手主体のアットホームな演出も。どこもさまざまな演出を練っていて、一瞬たりとも見逃せません!」【4】観戦のお供、おいしいフードも充実!試合観戦中も、飲食OK!試合当日は余裕を持って会場に入り、フードとドリンクを購入してから席に着こう。「選手がプロデュースしたお弁当や地元の飲食店とコラボしたメニューなど、フードに力を入れているチームも多いです。今季は平日開催の試合が増えるので、夕飯がてら試合を観に行こう!という気軽な気持ちで会場に足を運ぶのもいいと思う」アルコールが売られている会場も多いため、飲み会代わりにバスケ観戦はいかが?ほろ酔い気分で会場の高揚感に包まれれば、仕事の疲れも吹っ飛ぶはず!【5】イケメン選手のプレーから目が離せない!写真はアルバルク東京の馬場雄大選手。注目選手を知りたい!というビギナーさんのために、秋元さんが気になる選手をピックアップ。「イケメンとしてメディアにもよく取り上げられているのが、栃木ブレックスの渡邉裕規選手、富山グラウジーズの宇都直輝選手、そしてアルバルク東京の田中大貴選手。この3人は見た目もさることながら、プレーにも華があります。同じくアルバルク東京の馬場雄大選手は、先シーズンに新人賞を獲得した注目の若手選手。女性がドキッとするような熱いプレーをする一方で、試合以外の時は少年のような可愛さがあるんです。若いパワーを秘めているといえば、サンロッカーズ渋谷のベンドラメ礼生選手もそう。控えめに見えるけど実は複数のポジションをこなせる身体能力があって、“何かやってくれそう”というワクワク感を与えてくれます。推しの選手がいると応援にも熱が入りますよ!」【6】けなげに応援する、マスコットが大人気!チームの盛り上げ役として欠かせないマスコット。昨シーズン初めて開催された「マスコット総選挙」は、選手の人気投票と並ぶ盛り上がりを見せた。「セグウェイに乗って登場したり、キレッキレのダンスを披露したり、客席まで来たりと、キャラクターによってファンへの接し方はそれぞれ。戦闘力が低めな癒しキャラもいれば、何者(!?)とツッコミたくなるような斬新なキャラクターもいて、それがまた面白い。どの子も行動が可愛すぎて、つい目で追っちゃいます!グッズ選びに迷っている人も、マスコットのグッズなら手に取りやすいかも!」©B.LEAGUE※試合写真は2017-2018シーズンのものです。あきもと・さやか1988年7月26日生まれ。AKB48第2期生として2006年デビュー、2013年卒業。現在は女優として映画、ドラマ、舞台に出演する他、スポーツ番組MCなど幅広く活躍中。※『anan』2018年10月3日号より。写真・中島慶子取材、文・黒澤祐美(by anan編集部)
2018年10月01日アメリカ・ボストンのボストンシンフォニーホールやイギリスのロンドン・ロイヤルアルバートホールで上演され、大反響を呼んだコンサート「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」が、来年1月に日本に初上陸する。『ライオンキング』、『美女と野獣』、『アラジン』をはじめ、ミュージカルの本場・ブロードウェイで数々の大ヒットを生み出している、ディズニー・ミュージカル。同公演ではそのメインキャストを務めた、世界最高レベルのクオリティを誇るブロードウェイスター4人が来日。『メリー・ポピンズ』のメリー・ポピンズ役(オリジナルキャスト)、『美女と野獣』のベル役を務め、そのほか数々のヒロインを演じてきたアシュリー・ブラウン。『ターザン』のターザン役のオリジナルキャストを務め、力強くも甘い歌声が魅力のジョシュ・ストリックランド。『ライオンキング』のムファサ役でブロードウェイ最多となる4300回以上もの出演回数を誇るアルトン・フィッツジェラルド・ホワイト。『ライオンキング』ナラ役を務めたキシー・シモンズが出演する。日本とブロードウェイをつなぐ架け橋となるホスト(進行役)には、海外エンタメにも詳しく、大のディズニーファンである、関根麻里。ゲストシンガーには、日本国内で数々のディズニーミュージカルの主演を務めた海宝直人が出演。音楽は指揮・水戸博之と今回の公演のために特別に編成された“ディズニーヒッツオーケストラ”。今回の出演に際し、関根は「NYのブロードウェイで『アイーダ』、『美女と野獣』、『ライオンキング』を観劇した時の感動が、今でも忘れられないのですが、今回それらの舞台に立っていたキャストが来日すると聞き、とても興奮しています!ぜひ、多くの人に見にきていただきたいです!」とコメントを寄せている。後日チケットぴあにて先行実施予定。■「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」日程:2019年1月31日(木)開場18:00 / 開演19:002019年2月1日(金)開場18:00 / 開演19:00会場:パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県)料金:VIP席 16,000円(お土産付き、前方席保証) / S席11,000円 / A席8,640円 / 学生席5,500円(全席指定・税込)
2018年09月28日●吊るし上げ? 好感度上げ?9月28日より、「HiGH&LOW」プロジェクトのスピンオフ映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』が3週間限定で公開される。プロジェクト初期のドラマシリーズから中心キャラクターとして人気を博してきた山王連合会のダン・テッツ・チハル3人組による、「ケンカ0、笑い80、感動20」なロードムービーだ。「HiGH&LOW」シリーズは、昨年秋公開の『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』で“第1世代”の物語に幕を下ろし、今後は次世代に主軸を移行していくことが示唆されている。本サイトでは、今回の「DTC」映画公開にあたり、山王連合会の“第2世代”となるテッツ役・佐藤寛太(劇団EXILE)と、チハル役・佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)にインタビューを敢行。LDHの後輩でもある彼らに、先輩・ダン=山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)の“欠席裁判”開廷を持ちかけてみた――。○後輩の面倒見がすごく良い――今日はダンさんが不在なので、後輩であるお二人が、普段ダンさん=山下さんに思っているけど言えないことを聞いてみたいな、と。いわば欠席裁判ですね。佐藤寛太(以下、寛太):吊るし上げますよ!――映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』を拝見して、他媒体でのインタビューも読ませていただきました。監督の平沼紀久さんは大樹さんとの対談で「ここぞというところではダンで笑いを取りたいけれど、実は3人の中でダンが一番のかっこつけ」「ダンは三枚目という意識はあるけど、スイッチが入るとかっこよくいたいと思うみたいで、それを見るのがまた楽しい」(白夜書房『Audition blue』2018年10月号)とおっしゃっていました。大樹さんや寛太さんから見ても、山下さんにはそういうところがあるんでしょうか?寛太:へー! そうなんですか? それはわからなかったですね。佐藤大樹(以下、大樹):「もっとこうしてほしい」と言った時に、健二郎さんが「いや、僕はこう思うんですよね」ってかっこよく見える方向に持っていきがち、という話でしたね。ノリ(平沼紀久)さんからそう聞いても、僕らはあんまりわからないんですよ。ただ確かに、以前HIROさんが「三代目のMVを見ていても健二郎が映ると少し笑っちゃう」と話していて、そのときはわからなかったんですけど、今になってちょっとわかるというか。「あ、ダンさんだ」と思うマインドが入っちゃうところはありますね。――それは「HiGH&LOW」ファンとして少しわかる気がします。後輩から見てもそうなんですね。寛太さんはどうですか?寛太:僕は健二郎さんに対しては本当に思うところがないんですよね。ひたすら「お世話になってる」しかない。大樹:さっき「吊るし上げますよ!」って言ってたじゃん。寛太:めちゃくちゃいい人なんですよ。後輩の面倒見もすごくよくて、撮影の後もスケジュールが合えば時間作って「飯行こう」って言ってくださいますし。このあいだも完成披露試写会(「PKCZ®×DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW 完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOW」)のリハのとき、大樹くんは来れなかったんですけど、将康(八木将康/劇団EXILE)さんと一緒に連れてってもらいました。面倒見が良すぎて、ツッコむところがないんですよね。大樹:あ〜、これは好感度上げようとしてますね。寛太:健二郎さんが?大樹:お前がだよ!寛太:えー、なんのことですか?(とぼけ顔)●山下健二郎のかわいいところは「すぐ寝ちゃう」○グループの裏話で盛り上がることも――大樹さんはEXILE兼FANTASTICSですし、寛太さんは劇団EXILEです。山下さんは三代目J Soul Brothersなので、直属の先輩ではないですよね。いってみれば“斜め”の関係ですが、それはDTCで動くときに何か影響はありますか?大樹:だからやりやすいんですよね、たぶん。全員が全員、同じグループじゃないから。毎日会っているわけじゃないからこそ、リハやプロモーションで会うときも楽しみですし。それと、やっぱり僕らも人間なので、各々のグループの裏話というか、「最近どう?」「そっちはどうですか?」という話で盛り上がるんですよ。そういうノリが、DTCにも活きていると思います。寛太:それでいうと、普段は別々で活動していて、健二郎さんが一番スケジュールが空いてないんですよ。だから僕ら2人で集まって準備することが多いんですけど、健二郎さんはリハが嫌い。大樹:嫌いだねー。僕らは不安なんで何回もやりたいタイプなんですけど、健二郎さんはめんどくさがりですね。寛太:いや、「僕ら」って言ったけど、僕もリハ苦手です。大樹:あ、そうだね。寛太がいちばん苦手だね(笑)。僕は結構入念にやりたいんですけど、健二郎さんは本番一発でできちゃうんですよ。それがうらやましい。あとはなんだろう……あ、「やたらとバイクのシーンを入れたがる」。寛太:たしかに!(笑)大樹:正直、乗り慣れてないから、バイクのシーンはめちゃくちゃ怖いんです。寛太:大樹くん、本番でもエンストしてましたからね。寛太:そう、苦手なんですよ。でもダンさんが言うならやります。ダンさんが「右」っていったら僕らは右行きますから。○夢の中でもセリフを…――逆に、後輩から見て「かわいい」と思うところはどんなところですか?寛太:いつの間にか寝てるところですね。大樹:それはある!寛太:本当に、「5秒前まで話してませんでした!?」みたいな感じで寝ちゃうんです。大樹:Huluで配信した「HiGH&LOW THE DTC」を撮ったとき、2日で全11話撮るっていうタイトなスケジュールだったんですよ。寛太:3日です。大樹:3日だっけ……細かいな(小声)。健二郎さんはちょうど三代目さんのツアーの時期だったので、寝てなかったみたいで。冬で、ストーブの前で読み合わせをしてたら、だんだん健二郎さんのセリフだけモゴモゴなっていくんですよ。パッと見たら、しゃべりながら寝落ちてました。でもちゃんとセリフは返ってくるんです。夢の中でも言ってるんでしょうね。寛太:あれは動画撮っときゃよかったですね。○みんな「コブラから目配せされてる」?――以前に大樹さんは、『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』での山王連合会分裂の際、「チハルは本来コブラ(岩田剛典)側だけど、ダンとテッツだけにしたら収拾がつかなくなってしまうから、コブラとの間で『こっちは任せてください』と目配せでのやり取りがあった」「山王連合会でいうコブラの役割をDTCではチハルが担う」とお話されていましたよね(『サイゾーPremium』18年3月8日)。寛太:だいぶ大口叩きましたね。大樹:うるせぇな(笑)。――それでいうと寛太さんは、DTCにおけるテッツは山王でいう誰にあたると思いますか?寛太:うーん、ノボル(町田啓太)さん的な面もあるとは思いますけど、やっぱりヤマト(鈴木伸之)さんですね。――なぜですか?寛太:テッツもずっとバカなんで(笑)。いや、それより、大樹くんがコブラさんっていう話が気になる。大樹:気づいてないだけだよ。台本の読み込みが甘いんじゃない?寛太:俺も4年間演じてるんですけど……。髪の色だけじゃなくて?大樹:違いますよ。『END OF SKY』でのコブラさんとチハルの目配せに、寛太は気づいてない。寛太:いや、コブラさんからの目配せは俺にもありましたよ。大樹:ないない。寛太:ありましたって!大樹くんが気づいてないだけですよ。コブラさんはああいうシーンで、ちゃんと仲間全員に目配せするんで。大樹:重さが違う、天秤にかけたら俺が勝つ。――全員に「俺が目配せされた」と思わせるコブラがデキる男ですね(笑)。今回の『DTC -湯けむり純情篇-』には、達磨ベイビーズ(水野勝、田中俊介、守屋光治、井澤勇貴)やSMG(廣瀬智紀、松田凌、西川俊介、西村一輝)も出演していて、SWORD第2世代の始動といえる作品だと思います。でもダンさんは、コブラやヤマトと同世代で、厳密には第2世代とはいえない気がするんですが。大樹:ダンさんは実は第2世代でもないですね。1.5というか。寛太:もともと僕たちの教育係だったのが、ミイラ取りがミイラになる感じでこっちに降りてきた。――平沼監督も「山王連合会はチハルとテッツという次の世代が中心にいる」と発言されていました(同『Audition blue』)。大樹:今回の映画の中で、チハルとテッツが山乃湯で「コブラさんたちが引退したら、次は俺たちの代になるよな」って話すシーンがあるんですが、これはダンさんの前ではしない話なんですよね、たぶん。2人きりだからする話であって。寛太:一応、先輩だとは思ってるんですよ。仲間だけど先輩っていう、絶妙な距離感があります。●今後、ダンさんの身に起こってほしいこと○全力で困ってほしい――では今後、先輩であるダンさんの身にどんな出来事が起きたらおもしろいと思いますか?大樹:「冤罪」ですね。寛太:寝て起きたら記憶がなくて、みたいな。大樹:冤罪で指名手配されて、「ヤバい、俺やってへんのに!」。寛太:「ヤバい、死ぬかもしれん!」。『ハングオーバー!』みたいに、全力で困ってほしいです。大樹:もしくは、人質になるとかね。それをバカな僕らや縦笛兄弟も一緒になって解決するようなストーリーをやってみたいです。あと、美人局に遭うダンさんも見てみたいな〜。■佐藤寛太1996年6月16日生まれ、福岡県出身。2015年より劇団EXILEメンバーとして活躍している。映画『HiGH&LOW THE MOVIE』(16)に出演し、『イタズラなKiss THE MOVIE』シリーズ(16)で初主演を務めた。2018年は映画『わたしに××しなさい!』が公開した他、公開待機作に『走れ! T校バスケット部』(11月3日公開)、『家族のはなし』(11月23日公開)、『jam』(12月1日公開)、『今日も嫌がらせ弁当』(2019年公開)がある。■佐藤大樹1995年1月25日生まれ、埼玉県出身。11年、FUNKY MONKEY BABYSの「ラブレター」のMVに出演し俳優デビュー。14年EXILEに加入、17年にはFANTASTICSとしても活動を始め、12月5日にデビューシングル「OVER DRIVE」が発売される。俳優としても活躍の場を広げており、出演作にTVドラマ『シュガーレス』(12)、『俺たちの明日』(14)、『ワイルド・ヒーローズ』(15)、『HiGH&LOW』(16-17)、『錆色のアーマ』(17)など。2018年には映画『ママレード・ボーイ』、『センセイ君主』と出演作が立て続けに公開されている。○佐藤寛太&佐藤大樹 サイン入りチェキプレゼント佐藤寛太さん&佐藤大樹さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼントします。○応募要項■応募期間:2018年9月27日から2018年10月2日23:59まで■当選人数:1名様○応募方法1.マイナビニュースエンタメch公式Twitterをフォロー2.応募ツイートをリツイート当選者には応募締め切り後、マイナビニュースエンタメch公式Twitterからダイレクトメッセージにて、送付先情報(送付先住所、受取人氏名、電話番号)を伺います。※ダイレクトメッセージ送信後48時間以内にご連絡のない場合や、フォローを外された場合(その場合ダイレクトメッセージを送付できません)は当選を無効とさせていただきます。○当選条件日本国内にお住まいの方 応募にあたって以下を必ずお読みください。応募には以下の「個人情報取扱いについて」に同意いただく必要があります。「個人情報取扱いについて」に同意いただけない場合はプレゼント抽選の対象となりません。(1)個人情報取扱いについて:マイナビでは個人情報保護マネジメントシステムを構築し、正しい個人情報の取扱および安全管理につきましてできるだけの体制を整え、日々改善に努めています。当社が運営するマイナビニュースにおいて、読者の皆様からお預かりする個人情報は、プレゼントの発送などに利用いたします。(2)開示等、個人情報の取り扱いについてのお問い合わせ:株式会社 マイナビ ニュースメディア事業部 編集部 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル news-reader@mynavi.jp(3)個人情報保護管理者:株式会社 マイナビ株式会社 ニュースメディア事業部事業推進部長 news-personal_data@mynavi.jp
2018年09月27日8月も終わり、ほとんどの学校で新学期が始まったことと思います。長い休み明けは休みの癖が残りダラダラしてしまいがちですね。なかなか勉強する意欲が沸かないというお子さんと一緒に、子ども新聞を親子で読む習慣をつけてみてはいかがでしょうか?新聞というと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、各社から子供向けに様々なタイプのものが出ており低学年でも楽しんで読めるものもあります。どんな種類があるのか、見てみましょう。1. 子ども新聞ってどんなもの?子ども向けの新聞で使われている漢字や表現、写真などは全て子ども向けに作られています。内容は主に時事・経済・社会・芸能であり大人が読む内容とそんなに変わりはありません。しかし子どもが恐怖を感じるような写真を掲載しない、難しい内容はわかりやすく図解されて書かれている、特に政治・経済などは簡単な表現が使用されるなどの工夫がされています。さらに、漢字の成り立ちやことわざ、古典などが紹介されているコーナーがあったりして、受験対策に役立つような内容のものもあります。小学校低学年には難しいかなと思いがちですが、始めは写真や絵を見ながら気になる大見出しを眺めるだけでもよいと思います。「新聞を読む(開く)習慣」をつけることから、徐々に興味をもってもらえるでしょう。発行頻度も、月間・週刊・日刊などがあるので子どもが読むのに無理のない頻度の物を選ぶことが可能です。試読できるサービスがあるものも多いので、まずはお試しを取ってみるのもいいですね。2. 子ども新聞を読むメリット (1) 語彙力と漢字力の向上子ども新聞では基本的に漢字にふりがながふってあるため、読むうちに自然と漢字を覚えることができます。また限られた紙面で内容を伝えるため、文章が分かりやすく簡潔です。習慣的に読むことで読解力が養われます。高学年になったら、新聞に書かれた表現を使って作文を作ってみると文章力も向上するでしょう。 (2) 社会に興味を持つ新聞を読み時事ネタに触れていくことで、社会で起こっている問題に関心や興味を持つようになります。自分に関係ないと思っていたようなことでも、社会と自分の関係について身近に感じ、考えをめぐらせるようになります。 (3) 親子のコミュニケーションにTVのニュースを見た時などに、馴染みのある話題があると子どもが聞いてくるようになります。何かの価格が高騰したという記事を読んだ子が、スーパーでそれについて教えてくれるなどということもあります。そこから親子の会話のきっかけがうまれコミュニケーションを図ることが出来ます。親が教えるだけではなく、子どもがどんなことに関心を持ち、どんなことを考えているのかを知る良いきっかけになります。子どもが聞いてきたら積極的に会話を広げていきましょう。 (4) 中学受験に役立つ中学入試で、子ども新聞で取り上げられている時事ニュースや社会ネタが出題されることが増えています。子ども新聞でも意識して、実際に入試で出題された問題や解説を掲載したり、入試のポイントや最新ニュースを扱ったりなどしています。こういった内容がなくても、習慣的に読むことで身についた読解力は中学・高校入試に必ず役立っていきます。3. 大手3紙を比較子ども新聞は地方紙などでも発行がありますが、ここでは全国紙の大手3社から発行されているものを発行部数が多い順にご紹介します。 (1) 読売KODOMO新聞読売新聞の子ども新聞は週刊(木曜)で、大人の新聞の半分サイズです。カラーで20ページ、発行回数が少ない分月額500円(税込み)と他社に比べてリーズナブルです。小学校1年生の漢字と2回目以上出てくる言葉にはふりがなをふっていないので、低学年だと最初は読むのが難しいかもしれませんが、ポケモン・名探偵コナンなどとコラボしたりエンタメ色を強くしているので子どもからの人気が高いです。 (2) 朝日小学生新聞朝日新聞から発行されている子ども新聞は日刊で、大きさは大人の新聞と同じ、カラーで8ページです。全体的にカラー写真やマンガが多めですが、中学受験の教材として親に人気があります。月額1,769円(税込)です。 (3) 毎日小学生新聞毎日新聞の子ども新聞は、日刊ですがサイズは大人の新聞の半分。月~木曜、日曜日は8ページ、金、土曜は12ページです。サイズが小さいので、手が小さい子どもにもめくりやすいです。人気のコンテンツとして、時事ニュースコラム「教えて!池上さん」、科学好き向けの「銀河教室」、歴史・文化を学べる「おもしろ古典塾」などが人気が高く、工作ページなどもあり親子で楽しめる内容となっています。月額1,580円(税込)です。読売新聞を購読していた際、子ども新聞の試読案内があり、試しにとってみて子どもに見せましたが、子どもが全く興味を示さなかったので購読は見送りました。しかし最近朝日新聞に切り替えると、ドラえもんが登場するので少し一緒に見てみようとする姿勢が見られました。最初は興味をあまり持っていなくても新聞を一緒に開く習慣をつけることが大切だと感じたので、まずは週刊で子どもに人気の高い読売KODOMO新聞を購読してみようかなと考えています。読解力の向上だけではなく、少しずつ世の中の動向にも目を向ける癖をつけてくれたらとても良いと感じます。まずはお試しで各紙を比較してみてはいかがでしょうか。
2018年09月27日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、ほとばしる松坂桃李の芸術的エロスを観賞!■『娼年』Blu-ray&DVD発売中・レンタル中『娼年』といえば言わずと知れた石田衣良氏による小説。’01年に出版され、’16年に三浦大輔が脚本・演出を担当し、松坂桃李主演で舞台化。今年4月、同じコンビで映画化もされました。そしてこのたび映画のBlu-ray&DVDが発売。初版から十数年の時を経てなお話題を呼ぶのは、「男娼」というアンダーグラウンドな職業への興味と女性たちの多様な欲望を、美化せず冷笑もせずすくいとりエンタテインメントとして昇華させた名作だからだと思います。さて、映像で見る『娼年』。無気力に生きる男娼・リョウが、女性たちと関わることによって瞳に生気を宿していくさまを松坂桃李さんは名演しているし、ほうれい線でさえ艶やかに見せてしまう女優たちの演技は圧巻。舌が絡まり合う音、肌と肌がぶつかり合う音、吐息、つばを飲み込んだときに動く喉仏……。リアルです。そして、しなやかに動く肉体の陰影はエロティックかつ芸術的。スイッチが入り能動的に求める女性たちの姿も当然描かれています。「性描写に一切の妥協をせず」と語った三浦大輔監督の言葉どおりでした。男娼リョウも、彼を指名する女性たちも、性と向き合うことで生気を吹き返します。性は滑稽でもあり、時に悲しみや幸せな気持ちをもたらす表情豊かなものであること、性は生であることを鮮やかに思い出させてくれます。
2018年09月24日この秋“大人ハロウィーン”を打ち出したユニバーサル・スタジオ・ジャパンが仕掛けるメイン・アトラクション、「ホテル・アルバート」が好評のようだ。新劇場型というホラー・アトラクションの「ホテル・アルバート」は単なる参加型ではなく、ゲスト自身がストーリーの登場人物のひとりとなるという斬新な構成で、早くもリピーターが出ているほどの人気だ。■参加型の「ホテル・アルバート」あたなも登場人物のひとりになる!この「ホテル・アルバート」とは、約40年前の高級ホテルをコンセプトとした館内を、一定数のグループで参加型していくアトラクションだ。ホテル館内はシャンデリアを配したロビーをはじめ、本物のアンティーク家具がある豪華な客室などがあり、そこで恐怖の物語が展開していくが、ポイントは、“ゲスト自身がストーリーの登場人物のひとりとなる”ということ。よくある単なる受け身だけではない、ある種能動的な側面がキモだ。■巻き込まれ以上の斬新なアトラクション、完全なる没入型体験!ゲスト自身がストーリーの登場人物のひとりとなるということは、ゲストがホテルのエンターテイナーたちに誘われ、それぞれ別の場所に連れ去られたり、別々のシーンや事件を体験するという、すなわち“歩き回りながらいま起こっている物語を体験していくという斬新なアトラクション”となっている。複雑に交差するストーリー展開に翻弄されるも、そのこと自体の美しく摩訶不思議な世界に心奪われ、完全なる没入体験が楽しめた。■ただ怖いだけではない、物語の中に入る心酔のエンターテイメント!参加型といっても基本的には参加者全員が同じ体験をするものが定番だが、「ホテル・アルバート」は舞台演劇の本場ニューヨークのオフ・ブロードウェイで誕生した「イマーシブ・シアター」という要素を採用している。すなわち“劇場内に複数の部屋があり、観客は自分の足で各部屋を往来しながら登場人物の一部と化して、ストーリーを進めていく新進気鋭な演劇形態のこと”で、物語の中に入ってしまう心酔のエンタメなのだ。■ドレスアップしたオトナ女子多数!浸透する“大人ハロウィーン”!「ホテル・アルバート」には「ホテル・アルバート・ラウンジ&フォト・スポット」を併設しており、グローブやヘッドアクセサリー、ボレロなど、ゲストのワンピースやドレスの上から手軽に身に着けることができるアイテムを30種類以上レンタルしている。美しい恐怖体験を語り合う空間としても機能しており、これまでとは違うホラーナイトが広がっていた。また、実際にパークを見渡してみると、ミニオンなどのキャラクター仮装をしているゲストも多くいるものの、ドレスアップという大人仮装で“大人ハロウィーン”を満喫しているグループも散見され、“大人ハロウィーン”が浸透していることがよくわかる。「ホテル・アルバート」のみならず飽和したハロウィーンに一石を投じるUSJの秋は、体験する価値が大ありだ。取材協力:ユニバーサル・スタジオ・ジャパンTM & (C) Universal Studios.All rights reserved.(text:cinemacafe.net)
2018年09月21日トップライター:辻内史佳昨今、食物アレルギーがあるお子さんは多く、小学校給食でどんな対応をしてもらえるのか、不安な保護者の方もいるでしょう。この春から小学生になったわが家の娘も、卵・エビ・カニのアレルギーがあり、家の食事からは完全に除去している状態です。保育園の給食は、その保育園で作ってくれていたので、アレルギー対応をしてくれましたが、より多くの子どもが通う小学校ではどうなのか、入学するまでとても不安でした。娘の通う学校ではアレルギー除去の給食を提供しており、入学前からきめ細やかな説明がありました。そのときの体験を紹介します。説明会や面談で万全の体制を整える小学校給食でのアレルギー死亡事故があり、数年前から学校側も対応には細心の注意を払っているように思います。まずは入学前に「アレルギー対応ができる食材について」や「申請方法」についての説明がありました。学校に提出する医師の診断書などの書類も、ここでもらうことができました。そして入学後、給食が始まる前に学校で個別面談を実施。給食センターの担当者と所長、担任の先生に校長先生も加わり、アレルギーの詳細について1時間近く面談をして、給食の開始に備えました。細かいアレルギー成分表を見て親子で毎日チェック娘の通う小学校で対応してくれるアレルギーは、卵と乳の2つ。娘の場合、卵は対応食が提供されますが、エビ、カニについてはアレルギー対応食が出ないため、毎日献立を見てチェックする必要があります。つまり、「エビフライ」や「ちゃんぽん」など甲殻類が含まれているメニューの場合は、代わりのおかずを持たせる必要があるのです。また、少し複雑なのが、アレルギー対応食が提供されるのは主食のみということ。副菜に含まれている場合は対応食がないので、これも代わりのおかずが必要になります。左側がみんなに配られる献立予定表。右側が献立で使われる食品のリスト。これで娘の食べられるものかどうかチェックしますこのチェックがかなり重要になるため、学校からは毎月の献立の成分表が事前に手渡されます。担任の先生にも同じ書類を見てもらい、親とダブルでチェックする仕組みです。チェックをし忘れると、そのままアレルギーのあるメニューが配られてしまうので、大変危険です。そのため事前に担任の先生と相談して、連絡帳と別に「アレルギー給食ノート」を用意。毎日、「今日はこのメニューが食べられません」、「今日はすべてOKです!」など保護者が連絡をするようにしました。おかずを取り替えないようクラスの友だちにも説明アレルギー対応食の日は、ほかの生徒とは別の容器に入った給食が給食センターから届きます。配膳容器を分け、担任の先生がチェックしたうえで配る方式になっているのです。先生はクラスのお友だちにも、「〇〇ちゃんはアレルギーだから、食べ物を交換しないでね」としっかり説明してくれました。驚いたのは、アレルギー対応食と通常食の見た目が変わらないように配慮してくれているということ。たとえば三食丼の日は、卵の代わりに、いり豆腐を黄色く着色したものを使って用意してくれたようです。しかしこの日、あまりのそっくりさに娘は「卵かも」と心配して、結局食べなかったというハプニングも(笑)。「毎日お弁当になるかも……」と、心配していたわたしにとってはひと安心。お友だちと同じメニューを食べられる日も多く、「今日は給食当番をやったよ!」とうれしそうに報告してくれます。小学校によって違うとは思いますが、アレルギーへの対応は昔と比べて格段に進化していると感じています。来年、小学校に入学するお子さんで、うちの娘と同じような不安をもっている保護者の方は、まずは入学前の説明会で学校の先生と相談してみてください。地域によって多少の差はあっても、対応してくれると思いますよ。辻内史佳(つじうちふみか)出版社勤務を経て、娘の出産を機にライターに。主にエンタメ誌でインタビュー記事を執筆中。春から娘が小1になり、慣れない日々に奮闘する毎日です。最近できた老後の夢は、ハワイ永住(笑)。
2018年09月14日声優・鈴村健一が総合プロデュースを務める、即興劇「AD-LIVE(アドリブ)」をご存じだろうか?大まかな世界観と、「電話が鳴る・誰かが来る」といった舞台上で起こるいくつかの出来事が決められているのみで、出演者の役柄もセリフもすべてアドリブによって紡がれる90分──そんな前代未聞の即興劇「AD-LIVE」は、今年で10周年を迎える。初代『AD-LIVE』をリブートした“究極のアドリブ”がテーマそもそも、声の芝居に特化した声優がなぜ舞台劇をプロデュースしようと思ったのだろう。そのヒントは、鈴村さんが声優を目指しデビューしたのが90年代だったというところにある。「もともと声優という職業は、俳優がアルバイト的にやる仕事でした。その流れで、僕が声優について勉強していた時代は…今みたいに声優に特化したレッスンだけでなく、いろんなスタイルの勉強法があったんです。なかでも僕は、演劇畑のお師匠さんに師事していたので、20代半ばぐらいまではずっと演劇について勉強していて。『舞台をやりたい』と思うのは、僕にとっては自然なことだったんです。」演劇を学ぶなかで、鈴村さんがとくに惹かれたのがエチュード(即興劇)と呼ばれる演劇メソッドだ。その場で生まれた設定やセリフを瞬時に“役として”感じとり、芝居を止めることなく繋げていく。「養成所時代はエチュードが苦手だった」という役者が多いなか、鈴村さんは即興で芝居することが「非常に面白かった」と語る。「演劇の空間では、発したセリフがそのまま真実に変わります。例えば『僕は医者だ』と言えば、その空間では医者になれるのがお芝居なんですよね。『自分じゃないものになりたい』という願望の原点って、まさにこれだと僕は思っていて。役として言ったことが真実に変わっていく感覚が僕は若い頃からすごく好きだったので、そうやってセリフがどんどん真実に変わっていくところを…お芝居のトレーニングとしてではなく、舞台上でお客さんに観てもらうっていうのは相当面白いんじゃないかと、二十歳のときに思いついたのがきっかけです」。こうして鈴村さんの構想が初めてカタチとなったのが2008年。以降、“声優による、90分の即興劇”という前代未聞の舞台は話題となり、ライブビューイングも含めると、いまや7万人に近い観客動員数を誇る人気の公演へと成長する。そこまでに至った理由のひとつとして、鈴村さんをはじめ演出スタッフ陣が毎回新しいテーマや設定、仕掛けを用意していることが挙げられるだろう。「毎回同じフォーマットで作って円熟させていく、というエンターテインメントの作り方もあると思いますが、僕はとにかく新しいことが好きなんです。“毎回違う”というドキドキ感を僕も味わいたいし、お客さんにも味わってほしい…でも今回は10周年ということで、一度しっかりとふり返る必要があるんじゃないかと思ったんですね」。これまでのAD-LIVEをふり返り、行き着いたのは2008年、前進座(吉祥寺)で行なった初回公演だった。地球最後の日を洋館で迎える登場人物たち。電話が鳴る、停電する、死体を見つける、隕石が落ちるといった出来事が各公演共通して差し込まれる以外には制約がないなか、それぞれが自由に状況を受け止め、演じきった初回公演は、鈴村さんにとって忘れられない舞台となった。「構造としてはいちばんシンプルでしたね。各公演、器は共通しているけれど、中に何を入れてもOKというスタイルで、どんな展開にも成り得るように作られていた。ならば、10周年となる今年は原点に戻って、この初代AD-LIVEを“今の自分”で作ってみたらどうだろうと思ったんです。そこで思いついたのが、“世界観だけが決まっているなか、設定を含めたすべてを出演者に委ねてみる”ということだったんですね。初代AD-LIVEでは『隕石が落ちてきたから、電源が切れたんだろう』と、役者がみんな同じ想像をしていましたが、今回は『停電を仕掛けたのは俺だ』と言い出す役者が出てくる可能性もある。そういう意味で、今年のテーマには“究極のアドリブ”を掲げているんです」。「大きな化学変化を起こしたい」こだわりの人選とマッチング“究極のアドリブ”をテーマに掲げた「AD-LIVE 2018」は、初参加となる石川界人、福圓美里、前野智昭の3名を加えた総勢18名の声優により繰り広げられる。6月末に行なわれた出演者発表会でも、すでに各ペアの個性が光るやり取りが垣間見られたが、この絶妙な人選とマッチングはどのようにして決められているのだろう。「AD-LIVE 2018」出演者「まず第一に、僕が『この人のAD-LIVEが見たい』と思う人にお声がけして、『この2人が組んだら面白いんじゃないか?』と想像を広げていく作業を行ないます。例えば今回の関智一さんと福圓美里ちゃんペアは、2人とも演劇を自分でプロデュースしていて、座長を務めていらっしゃいます。そんな2人がガチンコで即興劇をやったらどうなるんだろう?って…本当に見たくて(笑)、マッチングしましたね」。加えて、鈴村さんがマッチングするうえで重視しているのは、役者たちの相性だ。声優としてアフレコ現場で顔を合わせることが多いメンバーゆえ、人間性はもちろん、それぞれがどういったタイプの役者なのかを互いに熟知していることもAD-LIVEの面白さに繋がっている。「“地ならしタイプ”と“荒らしタイプ”といいますか…ひとつずつ丁寧にストーリーを構築していく役者さんを“地ならしタイプ”とすると、出てきたものをバンバン拾って勢いで繋いでいく、出たとこ勝負の役者さんが“荒らしタイプ”ですよね。この2タイプでペアを組むのが、いちばんスタンダードなマッチングです。一方、“地ならしタイプ”同士だと緻密にストーリーが構築されていく可能性があるし、“荒らしタイプ”同士だと本当にワケのわからないことが起こる可能性もある(笑)。そんななかで、大きな化学変化が起きそうなペアを考えていくんですね。“地ならしタイプ”同士が、スーッと2人で地ならししたまま終わってしまうなんていうのは面白くないですから」。例えば今回トップバッターを務める寺島拓篤&中村悠一ペアは、“地ならしタイプ”と“荒らしタイプ”がピッタリとハマりそうなマッチングだという。鈴村健一&寺島拓篤/「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会「寺島くんは、非常に緻密な構築をするタイプで…芝居のなかに布石を置いていって、後でそれをちゃんと回収して、物語を繋げることができるんですよね。それに対して中村くんは、前に出てくれたときに『自分の舞台をイメージして、朝から晩までシミュレーションを繰り返した』と言っていたぐらい“予習型”ではあるんですけど…なんていうのかな?やろうとすることが、荒唐無稽なんですよね(笑)。2人とも準備してくるタイプではありますが、優等生の寺島くんと、暴れん坊の中村くん。このペアはたぶん大きな化学変化が起こるだろうと思っています」。出演者発表会で独特な空気を作り出していた、櫻井孝宏&前野智昭ペアも面白い。初代AD-LIVEから出演し、今回3年ぶりに登場する櫻井さんと、初参加の前野さんをマッチングしたのにも深い理由があった。櫻井孝宏&前野智昭/「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会「前野くんは非常にクールですが、虎視眈々と面白いことを爆発させようといつも狙っているタイプ。これって実は、櫻井くんも同じなんですね。なので、同系統の2人を合わせたいと思ったんです。それに…前野くんには以前から何度も声をかけていましたが、『まだちょっと俺には早いっす』って断られていて(笑)、いよいよ出てくれることになったので、万全の状態で挑んでほしい。それにはやっぱり、櫻井くんと組み合わせるのがベストなんじゃないかと思ったんです。というのも、櫻井くんは究極の“柳型”なんですね(笑)。どんな相手が来ても、どんな大きい打撃を受けても、しなってからビーンと戻れるんです」。櫻井さんが“柳型”であることを強く印象付けたのは、2014年の櫻井孝宏&森久保祥太郎ペアで行なった、「AD-LIVE史上、記憶に残る回のひとつ」と言われている舞台だった。櫻井孝宏&森久保祥太郎ペアで行なった「AD-LIVE」2014年公演の場面写真「森久保くん演じる“多重人格者”を、櫻井くんが驚くほどキレイに捌いた回でしたね。人格がコロコロ入れ替わる森久保くんを…まあ、まずAD-LIVE初登場でそんな攻め手を持ってきた森久保くんがオカシイんですけど(笑)、それを櫻井くんが驚いた表情ひとつ見せずに、『あなたは何々という人格ですね?』って、舞台上で常にメモをとりながら(笑)、ひとつずつ受け止めていく。あの柳のような櫻井くんの性質って本当にすごいなあと思っているので…初参加の前野くんが自由に振舞えるように、ペアを組むならば絶対に櫻井孝宏だろうと思いました」。価値観から外れる瞬間を生み出すのが“エンターテインメント”前野さんが出演をためらったように、90分間の即興劇という前代未聞の舞台は、初参加の役者にとって未知なる領域である。出演前は「ほぼ全員が」不安を訴える一方で、一度「AD-LIVE」の舞台に立った役者はその魅力にとりつかれ、「また出たい」と必ず言うそうだ。中村悠一&鳥海浩輔/「AD-LIVE(アドリブ)」2017年公演の場面写真「『ほぼ全員』と言いましたが、櫻井孝宏くんと宮野真守くんは不安を訴えなかったですね。とくに宮野くんは、『面白そう!』ってニコニコしていたのを覚えています(笑)。ともあれ、みなさんが不安や緊張を抱えて挑むAD-LIVEですが、もうひとつ…これは100パーセント、全員が『面白かった。また出たい』と言ってくれます。それってやっぱり、即興がお芝居の原点だからだと思うんです。お芝居というのは『起きた出来事にどう対応していくか』なんですね。すなわち…乱暴な言い方をすれば、リアクションの羅列だと思うんです。セリフを覚えたのちに、それを忘れて、あたかもいまその瞬間に生まれた言葉のように喋る…それぐらい新鮮に反応したいというのが僕ら役者が目指しているところで、そういう意味でAD-LIVEって、起きたことに新鮮に反応できるように作ってあるので、お芝居の原点に触れられる舞台でもあるんです。だからみんな、『改めてお芝居って面白いなと思えた』って言ってくれるのかなあと、個人的には思っています」。なかでも梶裕貴は、「AD-LIVE」に強く魅了されたひとりと言えるだろう。2014年から3年続けて出演し、今回2年ぶりに戻ってきた梶さんは、「去年なぜ出なかったのか、自分でもわからない。それくらいAD-LIVEが好き」と出演者発表会で語っていたほど「AD-LIVE」愛に溢れている。梶裕貴&堀内賢雄/「AD-LIVE(アドリブ)」2016年公演の場面写真「梶くんはAD-LIVEのことが本当に好きで…彼のなかでは“声優である”ということがすごく大きな割合を占めていますが、だからこそ、声優の世界ではないところから声優に還元される何かを得たいと貪欲に渇望しているんです。そんな彼にとって、AD-LIVEはまさに自分が望むような、声優とは違うところで何かを得られるものがある場なんでしょうね。声優さんがやっているけれど、声優ファンだけじゃなく、誰にでも見てもらえる舞台というつもりで僕も作ってきましたから…梶くんが2014年に初めて出てくれたときに、『これは誰に見せても笑ってくれるし、感動してくれるものだと思います』と言ってくれて、僕は自信を持てたし、その思いはいまでも変わらないです」。梶裕貴&羽多野渉「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会“誰にでも見てもらえる舞台”を目指して「AD-LIVE」を作ってきたように、鈴村さんは常に声優という枠にとらわれない視点で自身の表現を行なってきている印象だ。2008年から続けているソロアーティストとしての音楽活動はもちろんのこと、最近では実写映画『亜人』(2017年)に出演したことも話題になった。これらすべてに共通するのは“エンターテインメントの世界で表現する”ということ。では、エンターテインメントを通して鈴村さんはいったい何を伝えたいのだろう?「それについて、僕もたまに考えるんですけど…2018年のいまの時点で思っているのは、『驚いてもらいたい』、これがいちばん大きい気がします。AD-LIVEでは何が起こるかわからない驚きがありますし、音楽活動では僕が書いた詩を読んだ人が『こんな考え方もあるんだ!』と思ってくれることだってある…これってひとつの驚きだと思うんです。普段は静かな人が、僕のライブでは自然と大きな声を出して一緒に歌って『声が枯れました』なんていうお手紙もよくいただくんですが、それだって驚きですよね。そういった…自分にとっての価値観から外れる瞬間を生み出すのがエンターテインメントであってほしいと僕は常に思っているので、そこがやっぱりいちばん大きいですね」。声優とは“何でもできる仕事”だと信じて25年間やってきた「価値観から外れる瞬間を生み出すのがエンターテインメント」という基準で考えると、できることは無限に広がっていく。例えば、鈴村さんが若い頃から夢として抱いている「飲食店の店主になりたい」というのも、彼の言うエンターテインメントの延長線上にあると考えると、実はそこまで荒唐無稽な話ではないというのがわかる。「飲食ってエンタメだなと思っているんです。そもそも僕は高校時代、『将来は声優か調理師になるか』の二択で考えていましたから。『調理師の道に進んでいたら、僕はどうなってたかな?』っていまでもよく思います。でも、よく考えてみると…これだけいろんなことができるようになったいまだからこそ、役者のまま飲食店をやってもいいんじゃないかな?とも思うんです。若い頃はそんな器もなかったけれど、もう40歳も半ばになろうとしていますから、自分で自分にリミッターをかける必要はないんじゃないか。誰に何を言われようと、いまやりたいことをやっていきたい…なんだか、若い頃よりもいまのほうがエネルギッシュになっている感覚がありますね」。声優という職業が時代とともに変わってきたことも、鈴村さんにとっての追い風になっているのだろう。というのもいまの時代、声優たちはアニメのアフレコや洋画の吹き替えといった声に特化した仕事だけでなく、音楽ライブやバラエティ番組、テレビドラマ、実写映画への出演など、幅広く活動しているからだ。だからこそ、例えば「鈴村健一が飲食店を始めた」と言ってもほとんど違和感なく受け入れられることが容易に想像される。それこそが、時代とともに大きく変わった声優という仕事の良い点であるのだと思う。「ええ、まさにそうだと思います。僕は19歳で声優業界に入りましたが、そのときに『声優って何でもできそうな仕事だな』と思ったんです。当時はそこまで自由な環境ではなかったけれど、僕はずっと『そうなるといいな』と思って25年間やってきました。みんなで飲みに行って酔っぱらった勢いで夢を語ると、『お前、何やりたいの?役者だろ?』って先輩によく怒られましたが、僕はそうじゃないと思っていたし、いつか時代が変わるだろうと信じてやってきた。そうしたら、やっぱり時代は変わって…自分たちで範囲を決めて、『ここからはみ出さないように、声優としてやっていこう』って思っていたのが、『あれ?はみ出してみたら面白い!』って、すごくシンプルなことに気付いて、一緒に楽しんでくれる人が増えてきたんですよね。そうやってはみ出したことが、すべて役者としての表現に還元されるという実感を得られたのも大きいです。AD-LIVEはまさにその象徴的なものだと思います」。以前「僕は100パーセント、エンターテインメントの分野に存在していて、そこに居なければ存在意義を持たない」と語っていた鈴村さん。エンターテインメントにかける情熱は、彼の存在意義そのものだ。そんな鈴村さんの信念が詰まった究極のエンターテインメント「AD-LIVE」は、10周年を迎えて、さらに加速していく。「おかげさまで10周年を迎えることができました。最初はチケットも売れずに苦戦していたAD-LIVEですが、いまやライブビューイングも含めて7万人に近い方が観てくださる公演となりました。僕が二十歳のときに抱いた小さなイメージから始まったものが、たくさんの方に支えられてここまで来れたことが本当に嬉しいですし、そこにあぐらをかいていたらダメだとも思っています。AD-LIVEらしさを失わずに、常に新しいものをしっかりと提示し続けられるように、観てくださったみなさんが『観てよかった』と思えるものを作れるように…一生懸命準備していますので、ぜひ遊びに来ていただきたいです。そして、今後も支えていただければ幸いです。これからもAD-LIVEをよろしくお願いします」。「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会(text:とみた まい/photo:You Ishii)
2018年09月14日ものまねアーティスト青木隆治が芸歴20周年を記念した全国ツアーを開催する。17歳でNHK「のど自慢」に出場し、24歳でものまね番組に出演。精巧な模写と圧倒的な声量、そして端正な顔立ちで瞬く間にスターへの階段を駆け上がった青木。今やメディアやステージでなくてはならない存在だ。「青木隆治」チケット情報「ツアーは集大成でもあり、始まりでもあります。今までやってきたものすべてを出し切って、次に向かっていく姿を見せたいですね」と青木。振り返れば、ものまねに挑戦したのは先輩からの勧めだった。「最初に出たテレビのものまね番組ではポルノグラフィティさんの曲を歌わせていただいたのですが、ものまねではなく、ほとんど地声でした。でもそれからは現場でいろんな方のショーを見て感銘を受けて、真剣に取り組み始めました」。過去の自分を赤裸々に語る青木。意識の変化を含め、ターニングポイントは他にもあったのかと尋ねると、「今がその渦中かもしれない」と答えた。「20年の節目に一度、初心に戻ってみようと考えたとき、僕は歌をやりたかったんだと。しかも世界に行ってみたい。そしてニューヨークのアポロシアターに出てみたいと思ったんです」。2017年、実際にアポロシアターに挑戦した。「世界でエンタメをやるのは甘いものではないということも分かりました。ただ、100%通用しないわけではないことも分かりました」と、手ごたえも感じた。「やってみないと分からないし、やった人にしか分からないことがある」と、経験がもたらすものは大きいと青木。今回の自身の20周年ツアーでは、歌やダンス、ものまね、漫才などオールジャンルのエンタテインメント選手権『アオキシアター~アマチュアナイト~』と称し各会場でオーディションを開催し、新人発掘のコーナーも設けた。「ぜひ、挑戦してほしい」と、その一歩をいざなった。詳細は公式サイトまで。「青木隆治 20th Anniversary Tour」は開催中。このあと、青森・兵庫・大阪・石川・滋賀を経て、東京・中野サンプラザでファイナルを迎える。チケットは発売中。取材・文:岩本和子
2018年09月13日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、世界最高峰のバレエ団、パリ・オペラ座のトップバレリーナ、ドロテ・ジルベールがプロデュースしたパリ発最新フィットネスDVDを試してみました。■DVD『ドロテ・ジルベールパリ・バレエ・フィット』「バレリーナのような美しい体に近づくためのエクササイズ」と心躍るキャッチコピー。内容は筋トレ、有酸素運動、ストレッチの3構成。各パートが初級から上級まであり、好きな組み合わせでレッスンができます。筋トレは腕や背中など、パーツごとに引き締めるキツめのトレーニング。有酸素運動はバレエの要素を取り入れてあり、マエストロの優雅な音楽にのってスクワットができたりしてちょっと楽しい。この2つのあと、疲れた体をストレッチで優しく癒していきます。ジムでのレッスンだと、ほかの人の目が気になってちゃんとポーズができなかったり、先生やみんなについていけず恥ずかしい思いをしがち。けれど、DVDなら巻き戻して再確認したり、気兼ねなく自分のペースでやれるのがうれしい!『白鳥の湖』のように手を優雅に上下させる筋トレもあり、気分は勝手にプリマドンナ(笑)。レッスン後、腕と太ももは5ミリ、ウエストは1センチ引き締まっていました。しかも、姿勢がよくなっている気が。バレリーナ気分でエレガントにダイエットできそう!
2018年09月10日いま全国の映画館に、“新しい熱狂エンタメ”が拡大中!あのアーティストの特別なライブが、近所の映画館で観られる?映画館は、静かに映画を鑑賞する場所。―昨今、そんな既成概念を打ち破る、新しい楽しみ方が拡大している。その兆しは2010年頃からあったよう。「’10年から立て続けに、宇多田ヒカルさんや福山雅治さんといったビッグネームのコンサートの『ライブ・ビューイング』が行われました。それを機に、“静かに鑑賞するだけではなく、劇場で声を出したりしながら熱狂する”という、新しいエンタメへの注目度が、一気に上がってきています」(ライブ・ビューイング・ジャパン・坂本あかりさん)その熱狂を既に体験した人たちは、どんどん増加中。コンサート以外に、舞台、スポーツ、お笑いライブなどにもジャンルの幅を広げている。また「ライブ・ビューイング」以外にも、登場人物たちを応援しながら映画を楽しむ「応援上映」や、高音質かつ大音量で映画を楽しむ「爆音上映」の人気も拡大。劇場はいま、“静”とは対極の、熱狂を生む空間となっている。「家で一人で楽しむより、同じ気持ちの人たちと一緒に盛り上がりながら観たほうが、数倍楽しくなる作品も多いと思います。とくに応援上映は、100回リピートする人もいるほど、ある種の中毒性があります」(新宿バルト9支配人・島田貴行さん)坂本あかりさんライブ・ビューイング・ジャパン。プラット・フォーム部。同社は日本で唯一、ライブ・ビューイングを専門とする会社で、日本で行われているライブ・ビューイングの約7割を手がける。島田貴行さん新宿バルト9支配人。2013年、シネコン、新宿バルト9支配人に就任。同館ではライブ・ビューイングと応援上映を数多く開催。上映作品やスケジュールの調整、劇場の運営など全般の業務に携わる。※『anan』2018年9月12日号より。イラスト・黒猫まな子取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年09月09日ライブエンタメに革新をもたらした、超ド級大規模会場・東京ドーム。専門家とともに、ライブ会場としての歴史を徹底解説します。’88年、日本初の大型ドーム式野球場「東京ドーム」が開業。イベント使用時には約5万人が入る、超巨大会場が誕生した。「それ以前にも野外の大規模会場ならありましたが、屋根付きであれば、雨が降っても平気。『これからはドームの時代だ』という空気でした」(舞台監督・萩原克彦さん)初めて東京ドーム公演を行ったのは、ミック・ジャガー。「ただ、開業すぐはこけらおとし期間のようなものが設けられ、TM NETWORKなど日本人アーティストも数組出演。その中の一組がレベッカで、僕が担当した初ドーム公演でした。初めてドームに足を踏み入れたときは、『デケーッ!』のひと言。ドーム公演は、演者にとっても僕らにとっても初めての経験で、会場の広さを前に緊張したものです」(萩原さん)桁違いの広さを演出するとなると、機材や装置の搬入出だけでも相当な苦労があるそう。「ドームは、飛行機と同じように、中と外で気圧が違うんです。そのため、出し入れするたびに気圧を調整しなきゃならない。トラック1台を出し入れするだけで30分かかったんです。しかもドーム公演では11tトラックが60~70台くらい必要で…。それでも、あれだけの広さがあれば、演出のしがいがあるというもの。どこからでも見えるセンターステージとか、空中演出とか、『誰もやったことがないことをやってやる!』と、やる気がみなぎるんです」(萩原さん)そんな巨大なスペースを誇る東京ドームでの公演は、アーティストにとって、ひとつの頂点を極めることに他ならない。「ある意味、アーティストの集大成を見せる場であり、動員数における最高到達点。BOOWY、HOUND DOGらが、東京ドーム公演を最後に解散していったのは、“のぼり詰めると、日本ではその先がなかった”ことを暗示しているかのようです」(音楽ジャーナリスト・柴那典さん)東京ドーム公演を最後に活動に終止符を打つ―。そんなドラマティックな場であることも東京ドームの聖地性を高めていったが、’90年代後半に変化が。「メガヒットの時代が到来し、GLAY、ミスチル、安室奈美恵、B‘zといった、継続的にドーム公演ができるアーティストが出現。さらに各地にドームが造られ、今やドームツアーが当たり前です。嵐を筆頭に新たなライブ演出が続々と生まれ、新時代の熱狂が巻き起こっている。国立競技場も新しくなりますよね。大規模ライブエンターテインメントの今後にも注目です」(柴さん)[完成]1988年3月[収容人数]約5万5000人[住所]東京都文京区後楽1-3-61[最多公演アーティスト]嵐柴 那典さん音楽ジャーナリスト。ロッキング・オン社を経て独立。『AERA』『リアルサウンド』などで執筆。『cakes』ではダイノジ・大谷ノブ彦との対談「心のベストテン」を連載中。著書に『ヒットの崩壊』など。萩原克彦さん舞台監督。音響の専門学校生時代に、アルバイトから業界入り。キャリア42年を誇り、国内外の大物アーティストを担当。先日“完結”したチャットモンチーの舞台監督を10年間務めた。※『anan』2018年9月12日号より。取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年09月09日イギリス版「GQ」誌が今年も「メン・オブ・ザ・イヤー」授賞式を開催し、多くのセレブが出席した。受賞者の1人、チャールズ皇太子の姿も見られた。政治、エンタメ、スポーツなどの各界においてその年で輝かしい功績を残した人に贈られる「メン・オブ・ザ・イヤー」。「ソロ・アーティスト賞」にデュア・リパ、「ファッション・アイコン賞」にナオミ・キャンべル、「俳優賞」に『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤが選ばれた中、チャールズ皇太子は「慈善活動における特別功労賞」を受賞した。編集者のディラン・ジョーンズは、今年はイギリス版「GQ」誌が30周年を迎えた記念すべき年であるため、チャールズ皇太子にこの賞を特別に贈りたかったと語っている。環境、建築、若者が羽ばたく応援など様々な分野をサポートする400以上の慈善団体のパトロンを務めているチャールズ皇太子。自身もNPO団体「The Prince’s Charities」を主催し、年間に約1億4000万円の寄付金が集まるという。1976年に設立した「The Prince’s Trust」は、これまでに90万人以上の若者の教育や就職をサポートを行ってきた。今回は「特別功労賞」を受賞したチャールズ皇太子だが、実は「GQ」誌「ベストドレッサーランキング」の常連でもあり、今年は50人中20位に選ばれている。(Hiromi Kaku)
2018年09月06日第90回アカデミー賞「外国語映画賞」にノミネートされた、ジアド・ドゥエイリ監督作『判決、ふたつの希望』が現在公開中。8月31日に日本公開したばかりの本作だが、すでに都内で満席の大ヒットを記録し、公開劇場は全国わずか4館だったが、現状、50館で拡大上映が決定し、大きな賑わいを見せている。◆世界中の映画ファンが絶賛! 監督自身の実体験を基にした映画クエンティン・タランティーノ監督のアシスタント・カメラマンという経歴を持つドゥエイリ監督が手掛ける本作は、ふたりの男性の間に起きた些細な口論が、ある侮辱的な言動をきっかけに裁判沙汰となり、国家を揺るがす騒乱にまで発展する――というストーリー。監督自身の“実体験”を基に作り上げた物語だ。本作は宗派や信条の違いを超え、レバノン国内で爆発的な大ヒットを記録。第90回アカデミー賞では、レバノン史上初となる外国語映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、さらに第74回ヴェネチア国際映画祭では、主演俳優のひとり、カメル・エル=バシャが最優秀男優賞を受賞。米有名映画レビューサイトロッテン・トマトでは満足度90%の高評価を獲得(※6月14日時点)と、世界中の映画ファンから圧倒的な支持を集める話題作となっている。◆日本でも好スタート! 都内で満席も続々先月末に日本公開を迎えた本作。公開週末がサービスディに重なったこともあり、メイン館であるTOHOシネマズシャンテでは、早朝に1回上映回を増やす対応をとったが、それを含む計5回が早くから完売し、東京・大阪2館の土日で計9回の完売が続出。またオープニング成績は、土日2日間(全国4館)では、動員数:3,036人、興行収入:3,589,700円。公開3日間では動員数:3,864人、興行収入:4,627,600円を記録した。◆女性からも支持! 満足度1位にも上映後の満足度も非常に高く、Twitterでは「静かな良作」「あまりにも傑作すぎて震えてる…」「笑えて泣けて考えさせられる作品だった」「まさに希望を持てるのでこれは傑作」「素敵な映画だった」「今年のベスト級!」「今年一番」と高評価。また、国内最大規模の映画レビューサイト「coco」では、映画レビュアー満足度は100%、ポジティブ(好評価)指数96%と高い数値を示し、「coco」ユーザーも「ドラマティックな要素も盛り込まれた良作」「譲り合いや助け合いについて学ぶ傑作」「いまに訴えるものがある」と絶賛する声が多数寄せられている。宗教や民族などが深く関わる本作とあって、すでに本作を観賞した人たちからは「パレスチナ人とレバノンの関係を少し勉強して行った方が楽しめるかも」と、予備知識を入れてみた方が良いという投稿や、「パレスチナ問題ってこういう一面もあるのか。あまり報道されないので、知る機会を得た」と、改めて他国の情勢に触れる機会も作った本作。“法廷もの”ながら、鑑賞者の男女比は半々と意外にも女性客の動員も多く、内、年齢層は高めではあるものの20代からシニアまで幅広い。また単独、夫婦、友人同士、団体など形態が多様なのも特徴的で、女性からも支持されるのは、そんなドラマとしての評価の高さがしっかり伝わっていたからなのかもしれない。◆ラストに待つのは感動…?一方、複雑で難しいばかりかと思えば、「笑えて泣けて考えさせられる作品」「社会派作品だけど重すぎずテンポもいいから暗い気分にはならなかった」「歴史的な重いテーマを扱いながらエンタメとしても面白い」「俳優さんたちもすごいよかった…」といった投稿も。また、「政治的に描くだけでなくエンタメ映画としてパッケージした手腕が最高。最後は清々しさまで感じるラストは天才かよ、と。オススメ!」「こんなラストだったらいいのになあという所に上手い事着地するので気持ちいい」と、特にラストシーンを絶賛する声が多く寄せられ、観終わった後も反芻したくなる人が続出している。わずか全国4館スタートから、拡大上映も決定した本作。『タクシー運転手 約束は海を越えて』や『カメラを止めるな!』などと同様、良質な口コミが今後もより幅広い映画ファンに拡がっていくだろう。『判決、ふたつの希望』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:判決、ふたつの希望 2018年8月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2017 TESSALIT PRODUCTIONS–ROUGE INTERNATIONAL–EZEKIEL FILMS–SCOPE PICTURES–DOURI FILMS
2018年09月04日キャストが全てアジア系のラブ・コメディー映画『クレイジー・リッチ!』が全米で3週連続第1位を達成、総興行収入は1億ドルを突破という大ヒットを記録して大変な話題を呼んでいる。TVで人気のコメディー俳優たちが数人出演しているとはいえ、これといった大スターが出演しているわけでもなく、あらすじを聞いても取り分けユニークというものでもない。なぜここまでのヒットとなっているのか?ベストセラー小説の映画化ではあるが、「ハリー・ポッター」のようなレベルではないし、本が売れたというだけでは大ヒットの切り札にはならない。『クレイジー・リッチ!』ほどのヒットは、様々な要素がピッタリと揃った時にしか生まれない。重要要素その1:絶妙なタイミングジョン・M・チュー監督は、映画学科で有名なUSC(私立南カリフォルニア大学)出身。在学中から秀でた監督の才を発揮して製作したショート作品がスピルバーグ監督の目にとまる。卒業後間もなく有名エージェントに引き抜かれて、下ずみ生活も経験せずに大手スタジオで映画監督の仕事につく。これだけ聞けば夢のようなキャリアである。だが監督した作品はどれも批評的も興行的にも冴えず、2015年に監督した劇場用映画はあまりの不評で2週間にして映画館から姿を消すという、監督にとっては屈辱的な思いを味わった。だがチューは、その時点でふと立ち止まって考えたと言う。ちょうどその頃ハリウッドでは、「アカデミー賞は白人主義だ。#OscarsSoWhite」という個人のツイートがきっかけで白人優位のハリウッドがまざまざと明らかになり社会問題にまで発展した。チュー監督はアメリカで生まれ育ったとは言え、「自分もアジア人だと言うのに、社会の人種不平等に知らぬうちに加担してしまっているのではないか?」と自問自答し始めたと「scmp Style Magazine」に語っている。そんな時期にたまたま紹介された脚本が、ベストセラー『クレイジー・リッチ!』を脚本化したものだった。読んだ瞬間、「これだ!」と思ったという。監督の意思とタイミングが絶妙の融合を果たして、『クレイジー・リッチ!』の企画が動き始めたのだ。重要要素その2:スター誕生!ニック役ヘンリー・ゴールディング『クレイジー・リッチ!』の製作総指揮を担当するプロデューサーに、チュー監督は自分がどれだけこの作品にピッタリかを必死で説明したと言う。そしてめでたく採用されたあと、監督の才能の半分はこれで決まると言われているキャスティングが始まった。最も重要なのは言わずもがな、主演女優と男優探しだ。映画のヒロインであるレイチェル役は、TVの人気シットコム『フレッシュ・オフ・ザボート』のコンスタンス・ウーで、全米では見覚えのある顔だ。だが、コンスタンスの恋人役を演じるイケメンはいったい何者か?名前はヘンリー・ゴールディング。劇中、アジアで屈指の大富豪ファミリーの御曹司ニック・ヤングを好演している。生まれも育ちもマレーシアのヘンリー。爽やかでかつカリスマ性が光るイケメンだが、本作以前の演技経験はゼロに等しいというから驚き。マレーシアのTVで旅行番組のホストを務めていたヘンリーに、たまたま『クレイジー・リッチ!』の製作会社で会計事務をしていた友人が、「あなたにピッタリの映画オーディションがあるから受けるべきよ」と声を掛けた。だが驚くなかれヘンリー自身は、「ニック役には、プロでもっと立派な俳優が相応しい」と、数回にわたってオーディションの誘いを却下する。だが執拗にチュー監督自らに説得されて重い腰を上げた。そして結果はご覧のとおり。彼の自然な演技は天性としか言いようがなく、プロで長くやってきているコンスタンスを喰ってしまっているといっても過言ではない。ヘンリーは前途洋々で、すでに次回作のサスペンス映画『シンプル・フェイヴァー(原題)/A Simple Favor』の公開が待機している。重要要素その3:周囲を固めるソリッドな俳優たち『クレイジー・リッチ』を見た人に感想を聞くと、「ミシェル・ヨーがアクション抜きなのにいい味出してた」あるいは「オークワフィナ最高!」と答える人が多い。アクション映画に馴染みがない方々は、本作で主人公レイチェルにつらく当たるニックの母親を演じていたミシェル・ヨーが香港アクション映画の女王だったことを知らない人も多いだろう。あのジャッキー・チェンやチョー・ユンファなどと肩を並べて悪者をなぎ倒していったアクション・スターで、大ヒット作『グリーン・デスティニー』にも出演していた。本作では脇役だが彼女の存在感は大きい。そして劇中、最高に笑わせてくれるのが、レイチェルの親友ペイクリンを演じる金髪頭のオークワフィナ(金髪はカツラだそうだ。)、そしてオリヴァー役のニコ・サントスである。殆ど無名に近いがこれから注目されるであろう才能を放っている。そして、映画『ハングオーバー!』シリーズのミスター・チャウ役でお馴染みのケン・チョンも相変わらず笑いを取るのがうまい。重要要素その4:不変のストーリー性と劇場公開の大切さストリーミング・サービスのNetflixは、映画をも上回る勢いと言われているが結局はTV扱いとされており、劇場公開される映画のレベルには追いつかない部分がまだある。公開前から勢いが付いていた『クレイジー・リッチ!』には、すでにNetflixが目をつけており、大金で買取を申し出ていた。お金だけの問題なら、チュー監督もそこで二つ返事でオーケーしただろう。だが、監督は正真正銘の話題作りに欠かせないのは劇場公開における大ヒットだということを確信していた。わかりやすく言えば、Netflixで話題になっても最高賞はエミー賞(TV大賞)、劇場公開で話題となればアカデミー賞(映画大賞)も夢ではない、という最終的な違いである。結局は大金を蹴って、敢えてコストのかかるギャンブルだった劇場公開に賭けたチュー監督と関係者の勝利となった。もうひとつ忘れてはいけないヒット重要要素だが、それは普遍性のあるストーリー内容だ。ハリウッドのスーパー・ヒーロー映画に食傷気味の映画ファンが増えている。『クレイジー・リッチ!』の大ヒットをきっかけに、様々なエンタメ・サイトが、「特撮や派手なアクションなどのギミックがなくてもエンジョイできる、80年代に全盛期だったラブコメのような映画を大衆は欲している」、と語るコラムが目につくようになった。王子様と恋に落ちた身分違いの娘が王子の母親や友人知人たちから虐められても蔑まれてもメゲずに、結局は王子との夢の恋を手に入れる…。世界のどこで誰が見ても、そして誰が演じても、笑えて感動できるわかりやすく気分の良いおとぎ話だ。演じているのがアジア系だろうとラテン系だろうと、誰にでも共感できるストーリー、これがヒットにつながる。これに素晴らしい演出と俳優がつけば、世界的ヒット映画の方程式完成というわけである。興味深いのは、得てして日本人以外のアジア人俳優に対して変に斜に構える人たちのいる日本で、果たしてこの大ヒットの方程式が通じるかということだ。『クレイジー・リッチ!』が日本で大ヒットするか否か?興味津々なところだ。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:クレイジー・リッチ! 2018年9月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT
2018年09月04日