子どもの頃から運動が苦手で弟に歩き方を笑われていたけれども、いまは運動が大好き出典 : 私はADHDとASDがある、現在30代の男性です。一般企業で管理職をしつつプログラマーとして働いています。私は子どもの頃は運動が苦手でした。幼稚園や小学校の運動会でも順位はほとんどビリ、夏のプールの時間も大嫌いでした。歩き方もかなり特徴的だったようで、「歩き方がヒョコヒョコしているねー」と弟に笑われたことがあります。自分ではわからなかったのですが、左右や上下に揺れていたようでした。そんな私でもあるきっかけがあり、中学生になる頃には運動が好きになっていました。今回はそうなったきっかけである、小学校の野球部でのできごとについて書いてみようと思います。バスケをやりたかったのに渋々参加した野球部出典 : 私が小学校に入る頃、私の周りではバスケットボールを題材にしたマンガが大流行していました。私もハマっており、同時期放送されていたアニメは毎週欠かさず観るほどでした。運動が苦手で、運動会でもビリの常連だったにもかかわらず、アニメの影響でバスケットボールが大好きになった私は、小学校ではバスケ部に入ろうと心に決めていました。小学生になり、いざバスケ部に入りたいということを両親に伝えたところ、私が通っていた小学校にはバスケ部がないことが発覚。中学校になったらやればいいじゃないかと父に勧められ、そこに向けて何か運動をと考えた私は野球部へ入部することにしました。全然上達しなかった入部1年目出典 : そんな経緯で野球部の部員となったものの、キャッチボールすらろくにできず、バットを振ってもボールに当たらず...練習相手の先輩が、私がとんでもない方向に投げたボールをいつも取りに行ってくれていました。父に付き合ってもらって家でも練習していたのですが、なかなかうまくなりませんでした。そんな状況なので、最初は練習に行くのが辛かったのですが、少しずつバットにボールが当たるようになっていったことで楽しさを感じられるようになり、何とか続けることができていました。それでも週末の試合にはやっとバッティングができるようになってきたレベルの私はもちろん出られず...毎回ボールボーイ(ボールが必要になったら審判にボールを渡す係)として参加していました。この状況は人によっては辛いと思うかもしれませんが、私は先輩たちの動きを見てルールを覚えたりするだけで楽しかったので、あまり苦になりませんでした。新しいポジション決めの練習が転機。それからは運動が好きに!出典 : そんな部活生活も1年がたち、6年の先輩たちが引退するため、新しいポジションを決める日がやってきました。その日は、次のピッチャーを決めるために全員マウンドからボールを投げてみることになっていました。順番を待つ間、私は“うまく投げている自分”をイメージしていました。そしていよいよ私の番です。キャッチボールもろくにできない私でしたが、「これでうまく投げられたらすごいな」と思いながらマウンドに登っていきます。そしてイメージしていたように、ミットめがけて思いっきり投げてみたところ…いままでにないまっすぐなボールを投げることができました。気分が高揚してあまり覚えていませんが、みていた先輩たちも驚いてざわついていたように思います。その日以降、いままでとは別人のように狙ったところにきちんとボールを投げられるようになりました。今思うに、それまでは身体の使い方のコツがつかめておらず、“成功するイメージ”も持つことができていなかったのだと思います。この日はじめて頭の中にイメージを描くことができ、それがうまく投げられる結果に繋がったように思います。このできごとからしばらくして不登校になったので、野球をする機会は減ってしまいましたが、この経験があったおかげで自分の中にあった運動への苦手意識はだいぶ薄れました。野球をしたことで筋肉がついてきたのか、100m走のタイムも縮まり、体育の授業にも自信を持って取り組めるようになりました。私の運動のコツは「上手い人の動きをよく見て、自分の身体でその動きを再生する」こと出典 : そのころの経験から、新しい運動をするときに私が意識するようになったのは、「自分がしたい動きをなるべく具体的にイメージして、それを身体で再現する」ということでした。運動が上手い人の動きをよく見て、身体の動きがどうなっているのか分析し、その動きと同じように自分の体を動かすよう意識してみる。うまくいかなかったら、もう一度上手い人の動きをみて自分とどこが違うのかを比べ、そのイメージに近づける。そうすることで、いつの間にか運動の上達が早くなっていました。例えば私が通っていた高等専門学校では、体育の授業でゴルフの練習をすることがあったのですが、私もクラスメイトの大半もゴルフをするのは初めてでした。最初はみんなで空振りばかりしていたのですが、ひとりだけゴルフ経験があって上手い人がいたので、私は自分の練習を止めて、その人の左腕の動かし方や肩・腰の使い方をよくみることにしました。最初に構えたところから膝や腰を上下に動かさなければ、地面を打つことはないとか、スイングバックのタイミングで左ひじは曲げないようにするとか…自分の身体でその動きを真似するようにしてみたところ、どんどんいい具合にボールを打てるようになっていき、その授業の終わりごろには、いろいろなクラブでしっかりとボールを打てるようになっていました。運動が好きになったことよりも、上達できることへの楽しみを経験したことが大きな財産に出典 : 野球部での経験は、興味があることや好きなことであれば反復練習が苦にならないということや、運動の際には身体の動きを具体的にイメージすると効率よくやれるようになるという、自分の特徴が活かせた初めての体験だったと思います。また「うまくいかなかったことも、自分の工夫次第でできるようになった!」と実感できたことは、社会人生活で苦しんでいたときにも乗り越える力をくれ、私にとって大きな財産となっています。運動が苦手で困っている当事者の方やその周りの方には、是非興味のあるものから取り組んでみていただきたいなと思います。その際、周りの人と比べるのではなく、去年の自分や先月など、過去の自分と比べて上達を感じることができると、上達することそのものが楽しくなってくるのではないかと思います。運動は苦手な人も多いかと思いますが、やってみると実は上達を感じることができるポイントがたくさんあり、私のようにその後の自信や力につながることもあります。この私の経験が、今悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
2020年05月30日学校で起こるいじめは、被害者生徒の心身を深く傷付ける重大な問題。しかし、例え学校が問題解決に積極的であっても、さまざまな要因が重なって簡単には解決しないこともあります。3児の母親である、きむおかん(kimukimuokan)さんは、長男がいじめに遭ったエピソードをInstagramに公開。重度の牛乳アレルギーである長男は、中学2年生の時に学校でクラスメイトからゾッとする言葉を浴びせられて…。『ぼくが学校を捨てようと思った理由』※『画像を見る』をクリック後、右の矢印を押して続きのページをご覧ください。長男に対して失言を謝罪したものの、まったく反省をしていなかったクラスメイト。長男に粘着し、明確にいじめのターゲットにしてしまいました。もしかしたらアレルギーの認識が甘く、「冗談が大事になった」という逆恨みもあったのかもしれません。それから不登校になった長男は、『適応指導教室』に通いながら復学を目指すことに。なぜなら、教室にはいじめの加害者だけでなく、長男のことを想ってくれる友達もいたからなのでした。この後、転校か復学か心が揺れ動く出来事もありましたが、多くの人に支えられた長男は復学を希望。中学3年生となり、塾の宿題と学校の宿題に手こずりながらも日々を過ごしています。ドラマのように何事もすんなりとは解決せず、終わりの見えない苦しみに心折れるような思いをしている人もいるかもしれません。ですが、一歩ずつ前進していけば、いつかきっと出口が見えてくるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年05月23日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延で、2020年5月現在も多くの小中学校が休校となっています。地域によっては、宿題やお知らせのプリントを配布するため、時々登校日を設ける学校もあるようです。久しぶりの登校日愛すべき宇宙人(aisubekiutyu_jin)さんは、小学2年生の息子の登校日に起きた出来事を漫画化。Instagramに投稿しました。教頭先生にまさかの参拝!久々すぎてレアキャラと化した教頭先生を見て、なぜか拝んでしまった息子。投稿者さんが慌てて「すみません!」と謝ると、教頭先生はこんな反応をしていたそうです。教頭先生は、ムスコの頭にポンポンと二回優しく手を置き、さらに、ムスコに向かって、「ありがとうね。」とおっしゃってました。。。aisubekiutyu_jinーより引用参拝スタイルを受け入れている…!久々に子供たちに会えて、先生も嬉しい気持ちだったのかもしれません。読者からは「息子さん面白すぎます」「コーディネートに吹き出しました」「教頭先生…謎ですね」などのコメントが寄せられています。コロナウイルスが終息し、また普通に学校に通える日が早く戻ってくるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月14日編集部:学研キッズネット編集部一般社団法人 日本教育学会は、2020年5月11日、「9月入学・始業」案について時間をかけた丁寧な社会的論議が必要であると考え、政府に対して拙速な導入を決定しないよう要請しました。併せて、学校休校による子ども、保護者、教職員の不安や心配の声に応える実効性ある対策を大至急検討し講じていくことを求める声明を発表しました。日本教育学会声明全文去る4月30日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための学校休校が長期化するなか、全国知事会は、内部に賛否両論がありながらも、政府に対し9月入学の導入を検討するよう要請しました。これを受けて、安倍首相は国会で「選択肢の一つとして検討する」と答弁し、首相官邸が各府省に論点整理を指示し、6月上旬には方向性を示す予定であるとの報道がなされています。今般、9月入学問題が浮上した背景には、勉強の遅れと受験への不安や部活動や行事などの貴重な学校生活の時間を削減しないで欲しいという子どもたちの声があります。また、学校再開後の短縮された期間での詰め込み・スピード教育が子どもたちのストレスを高め、不登校を増やすのではないかとの心配を保護者や教師が抱いていることも事実です。こうした声や心配には真摯に耳を傾けることが求められます。しかし、9月入学は不安や心配の基にある、直面する問題の解決にはどれほど有効でしょうか。それどころか、9月入学・始業の導入は、状況をさらに混乱させ、悪化させかねません。例えば学力格差の是正への有効性などには数多くの疑問があります。9月入学・始業そのものについてはこれまでもしばしば検討され、そのメリット・デメリットなども指摘されています。しかし問題は、これを「コロナウイルス禍で生じている問題」の解決策として性急に実施するということについてです。仮に学年の始期をいま直ちに9月に変更するとすれば、学校や子どもたちにも、家庭や社会にも甚大な影響が及びます。例えば来年度の小学校入学を9月に変更すれば、義務教育開始は一番高い年齢で7歳5ヶ月と世界でも異例の高年齢になります。9月入学導入に伴って生じる4月から8月までの5ヶ月間の学費分の空白は、私立大学だけでも1兆円近くになりますが、これを誰が負担するのでしょうか。8(7)月卒業になると高校生大学生らの就職はどうなるでしょうか。さまざまな問題が予想されます。これらの中には、仮に将来的に解決・解消できるとしてもそれまでに10数年を要するものも少なくありません。そうした重大な諸問題は、政治や行政のトップだけでなく、その解決策を含めて現場の教員・教育行政や子ども・保護者、中小企業を含む企業・諸組織など多くの関係者等の声を十分に反映し、専門家等も加わり慎重に検討すべきです。日本教育学会は緊急に特別委員会を設置し、検討すべき課題の洗い出しを行っており、近日中に緊急提言を公表する予定です。そもそも、コロナウイルス禍で学校でも社会でも様ざまな支援が緊急に求められているときに、教育の実質的保障に使うべき、限られた財源と人員を割いてでも9月入学・始業を直ちに実施することが果たして必要でしょうか。9月入学に議論を集中させることで、いま対応すべき重要な他の諸問題を見過ごすことも危惧します。以上から本学会は、「9月入学・始業」について、時間をかけた丁寧な社会的論議が必要であると考え、政府に対して拙速な導入を決定しないよう求めます。あわせて、学校休校による子ども、保護者、教職員の不安や心配の声に応える、実効性ある対策を大至急検討し講じていくことを求めるものです。2020年5月11日日本教育学会以上のように、「9月入学」に対して疑問や懸念を抱いている方も少なくありません。前例のない長期にわたる休校措置に、政府は早急な対応を求められています。日本教育学会は、「9月入学」を実施した際に生じる様々な問題に対し、解決するまでに数十年を要すると懸念しています。学校再開の見通しが立たない中、政府に対して問題の対策が不明確な状態で、拙速な導入を決定しないよう求めています。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月13日2020年5月現在新型コロナウイルス感染症の影響で、約3か月間休校が続いている学校が多くあります。学校は生徒に課題を出したり、オンライン授業を始めたり試行錯誤しているようですが、タレントの尾木直樹(通称・尾木ママ)さんはその教育体制にブログで苦言を呈しました。尾木ママ「あまりにもむごい」尾木さんは、親が我が子に課題をやらせようと指示し、過干渉することを危惧。また、音楽や美術などの授業でプリントの課題を出すことに疑問を感じるようです。その上で、このままでは子供たちの居場所がなくなることについて持論を展開しました。間違いなく〈学校嫌い〉〈不登校〉にーー○ 学校は休校、部活もない、友達とも会えない。家庭も学校化では子どもたちの【居場所】が消えるまるで〈子どもが子どもらしくいられる時間・空間・仲間という子どもが育つ【三間】(さんま)保障されないのですあまりにもむごい!もちろん学校も苦肉の策で、こんな学校を否定するやり方がいいとは考えていないはずーー家庭もやりたくもないということは文科省の方針が間違えていないでしょうか?尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログーより引用尾木さんは「もちろん学校も苦肉の策だろう」と理解を示すものの、現在のやり方では子供が育つ環境が整っていないといいます。また、オンライン授業をしている学校でも、次のような不満が尾木さんの元に届くとのこと。・ぶっつけ本番で教科書を読むだけの動画を送ってくる。・動画の始めから終わりまで一度も顔を見せない。・やるべき課題だけを送ってくる。尾木さんは、「これはオンライン授業とはいえない」と強く否定し、授業に大切なものを説きました。オンライン授業の原則は《双方向》《子ども参加》《先生は笑顔》《子どもたち同士の議論・発表する顔が見える》この四点は大事にして下さいね尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログーより引用教員も初めてのことに戸惑いながらの授業なのでしょう。尾木さんは「最初から上手くいきません。でも大丈夫!4~5日経てば慣れてきますよ」と励ましました。【ネットの声】・オンライン授業は家庭環境の問題もあるから、一筋縄ではいきませんね。・この先の学習が不安です。家庭学習だと親が怒ってばかりで悪循環です。・みんなが初めてのことだから最初からうまくはいきません。子供にとって学習することは大切なことです。先行きが不安ではありますが、さまざまな工夫で子供の学習が保証されることを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年05月09日毎年『赤ちゃんの名前ランキング』が発表されていますが、やはり時代によって男女ともに名前に変化があります。過去に見られた名前は減少し、多様化する傾向にあります。最近はキラキラネームを付ける親御さんも珍しくありません。キラキラネームとは、一般的には珍しい名前に対して表現されるものです。YouTubeチャンネル『平成の雄叫び』で公開された動画には、そんなキラキラネームを付けた家族の話が公開されています。名前を知った義母と義姉から「可哀想!」結婚して5年目の夫婦が待望の赤ちゃんが授かりました。無事に女の子を出産し、2人で『愛』という名前を付けました。ところが、そのことを知った義母と義姉が、家へ乗り込んで来たのです。「ちょっと!愛なんてそんなありきたりな名前で出生届出したの!?ありきたりの名前で出生届出して!」義母と義姉は「普通の名前なんかつけて」と、お怒りモード。義母は、物語の主人公である夫や義姉にキラキラネームをつけており、孫にも同じように付けて欲しかったとのこと。しかし、おかげで夫は学校生活や就職の際、キラキラネームのせいで苦労していました。一方、義姉は、少し前に生まれた息子さんに自分と同じようにキラキラネームをつけ、子供の『愛』という平凡すぎる名前に、「可哀想!」といって帰ってしまったのです。月日はあっという間に流れ、15年後…。愛は、無事に希望の私立高校へ入学。一方、義姉さん息子さんは名前で弄られて不登校になっているとの様子。家族でいつもと変わらず平穏な週末を送っていたある日、義姉から「助けて!」との電話がかかってきます。義姉のただならぬ様子に、義姉宅へ急いだのですが、そこでは義姉の息子さんが大暴れしており…。驚きの結末は、ぜひ動画をご覧ください。息子さんの傷ついた心に寄り添ったのは、今まで義姉の尻に敷かれていた義兄でした。晴れて新たな道を歩み出した息子さんと義兄。名前は、一生ついてまわるものであり、子供の性格にまで影響を及ぼしてしまう可能性もあります。流行りの名前は時代によっていろいろありますが、親のワガママで名前をつけるようなことだけはしたくないものですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年04月29日編集部:学研キッズネット編集部ネットスクール「クラスジャパン⼩中学園」を運営する株式会社クラスジャパン学園は、2020年4⽉7⽇に政府から発令された緊急事態宣⾔を受け、全国の学校で休校継続となり⾃宅待機中の子どもたちに向け、各界の著名⼈の協⼒を得て、「おはよう!クラスジャパン」として毎朝⽇替わりで体操映像を配信。早起きで⽣活リズムの定着と体操による体調管理のサポートを通じて、⾃宅待機中の⼩中学⽣に元気を与えていく。「おはようクラスジャパン」概要◆配信期間:2020年4月20日(月)~5月6日(水・祝) ※休校状況によって変更◆配信日時:毎週月曜日~金曜日午前9時~9時10分◆視聴方法:1)参加型:事前送付される専用のログインURLから画⾯に⼊り、動画と⼀緒に体操する※オンライン動画システムZOOMの利用※事前申し込みが必要2)視聴型:指定のURLより画⾯を視聴しながら体操する。※動画配信ユーチューブからの視聴※事前申し込みは必要なし◆視聴料 :無料◆配信体操:毎日日替わりで著名人が朝の体操を実施【実施体操及び協力者】1)キティちゃんラジオ体操協力:サンリオピューロランド公式動画より2)ワンバルカン(ヒーローマン)体操協力:ACTION TEAM tokyo-lumme-ONE3)アートパーフォーマー カラリズム協力:アートパフォーマー・カラリズムリサさん4)しのぶお姉さんの農場体操協力:久住高原童心回帰農場5)極真空手体操協力:纐纈卓真さん 極真空手世界大会3連覇6)インド式ヨガ ストレッチ体操協力:メディカルヨガインストラクター 千葉久美子さん7)転び方健康体操協力:柔道学習塾「紀柔館」腹巻宏一館長8)女子野球体操協力:元侍ジャパン女子チーム監督 橘田恵さん9)ボディビル体操協力:パーソナルトレーナー野村昇平さん10)新体操トレーニング協力:一般社団法人BLUE ties Impression 代表理事川戸元貴さん◆申し込み方法申し込みは、参加型をご希望の方のみ。ユーチューブチャンネルからの視聴型をご希望の方は特に申し込みは必要ありません。<参加型のお申し込み><視聴型をご希望の方>毎朝9時より、から配信。【クラスジャパン小中学園とは】不登校の小中学生を対象に、オンライン在宅学習を通じて、子どもたちの学力向上とコミュニケーション能力を養成するネットスクールです。在籍する小・中学校と連携し、在宅学習を出席扱いとすることで、義務教育期間を安心して過ごすことができます。ネット教材やオンラインチャット、テレビ会議システムを駆使して、得意を伸ばすことにより、不登校の子どもたちがICT教育のトップランナーになることを目指しています。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月17日吉沢亮と杉咲花がW主演を務める映画『青くて痛くて脆い』(8月28日公開)の特報映像、ポスタービジュアル、追加キャスト、主題歌アーティストが15日、明らかになった。同作はデビュー作『君の膵臓をたべたい』が大ヒットした小説家・住野よるの同名小説の実写化作。人付き合いが苦手な大学生・田端楓(吉沢)と、空気の読めない発言ばかりで周囲から浮きまくっている秋好寿乃(杉咲)は、「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル「モアイ」を作るが、秋好は“この世界”からいなくなってしまう。社会人とのコネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系就活サークルに成り下がったモアイで、楓は秋好が叶えたかった夢を取り戻すために親友や後輩と手を組み「モアイ奪還計画」を企む。解禁された30秒の特報映像では、「大切な仲間」と「居場所」を奪われた大学生の楓が、嘘と悪意にまみれながら復讐に身を投じていく姿を見せ、今まで“観たことのない”吉沢の表情が満載に。杉咲演じる寿乃の、純粋で明るいが近づきすぎるとケガをしそうな危険な芝居にも注目となっている。また追加キャストとして、楓のバイト仲間で楓と秋好が創ったサークル“モアイ”をぶっ潰す手助けをする前川董介役に岡山天音、董介のゼミの後輩で“モアイ”の幽霊部員・本田朝美(ポン)役の松本穂香、“モアイ”の幹部で積極的に社会人や企業への媚売りを進める、天野巧(テン)役の清水尋也、楓と秋好が“モアイ”の活動をしていた時に知り合った不登校の少女・西山瑞希役の森七菜、楓のバイトの後輩で“モアイ”に加入する川原理沙役の茅島みずきが出演。さらに西山瑞希の学校の担任・大橋役の光石研、“モアイ”を外部者として支援しその発展に寄与した脇坂役の柄本佑が脇を固める。主題歌を務めるのは、TVアニメやドラマ主題歌を担当したシングルでも注目を集めている4人組のロックバンド、BLUE ENCOUNTに決定。原作小説『青くて痛くて脆い』のテーマソングとして、同グループの「もっと光を」が使用されていたが、原作者・住野たっての希望で、映画でも主題歌を担当することに決まった。○田邊駿一(BLUE ENCOUNT) コメント「『くてくて』が映画化される日がきたらすぐにブルエンさんに主題歌のオファーします!」2年前の僕らのライブ終了後、楽屋にご挨拶に来て頂いた住野先生がこう言ってくれました。『くてくて』とは「青くて痛くて脆い」のこと。僕を含め、この作品のファンの間ではこう呼ばれています。先生はこれまで様々な形の「青」を描いてこられたと思っています。しかし今回の「青」には今までにないほど自分を重ねてしまう部分が多く、とにかく衝撃的でした。青春とは、扱い方一つでファンタジーにもなりサスペンスにもなるんだと。そんな『くてくて』の虜になった僕は、2年越しに住野先生との約束を叶えられたことが心底嬉しかったです。僕らの新曲、「ユメミグサ」。この作品を彩るためだけに作った曲ではありません。僕から登場人物たちに宛てた手紙のような存在です。住野先生、原作ファンの方々、そして映画で初めてこの世界に出会うことになるみなさんに捧げます。(C)2020映画「青くて痛くて脆い」製作委員会
2020年04月15日「君の膵臓をたべたい」の住野よるの第5作目であり“今まで出した本の中で一番自信がある最高傑作”と語る小説の映画化『青くて痛くて脆い』。この度、W主演の吉沢亮と杉咲花に続き、新たに追加キャストが発表、特報映像とポスタービジュアルも到着した。今回出演が明らかになったのは、いま最も旬で一癖も二癖もある俳優たち。楓のバイト仲間で、楓(吉沢さん)と秋好(杉咲さん)が創ったサークル“モアイ”を潰す手助けをする前川董介役に、連続テレビ小説「ひよっこ」、「ゆうべはお楽しみでしたね」の岡山天音。董介のゼミの後輩でモアイの幽霊部員・本田朝美(ポン)役を、「この世界の片隅に」「病室で念仏を唱えないでください」の松本穂香。モアイの幹部、天野巧(テン)役を『ちはやふる』シリーズの清水尋也。楓と秋好がモアイの活動をしていたときに知り合った、不登校の少女・西山瑞希役を『天気の子』のヒロインとしても注目度上昇中の若手女優森七菜。楓のバイトの後輩で、モアイに加入する川原理沙役をモデルの茅島みずき。西山瑞希の学校の担任、大橋役を名バイプレイヤーの光石研。外部者としてモアイを支援し、その発展に寄与する脇坂役を、「知らなくていいコト」の尾高由一郎役が大きな話題となった柄本佑が演じる。そんな追加キャストたちもチラりと登場する、今回到着した映像では、吉沢さん演じる人付き合いが苦手な楓が、涙を流すシーンからスタート。そして「世界は変えられる」などと、純粋で明るい太陽のような笑顔を見せる秋好の姿が印象的に映し出される。そして「彼女はもう、この世界にいないけど」というセリフから一転、サスペンスフルな映像に変わる。さらに本作の主題歌が、4人組のロックバンド「BLUE ENCOUNT」の「ユメミグサ」に決定したことも明らかに。原作小説のテーマソングとして彼らの「もっと光を」が使用されていたが、原作者の希望により、映画でも担当することになった。「BLUE ENCOUNT」田邊駿一は、「僕らの新曲、『ユメミグサ』。この作品を彩るためだけに作った曲ではありません。僕から登場人物たちに宛てた手紙のような存在です。住野先生、原作ファンの方々、そして映画で初めてこの世界に出会うことになるみなさんに捧げます」とコメントしている。『青くて痛くて脆い』は8月28日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:青くて痛くて脆い 2020年8月28日より全国東宝系にて公開©2020「青くて痛くて脆い」製作委員会
2020年04月15日映画『恋する寄生虫』が、2021年11月12日(金)に全国ロードショー。林遣都と小松菜奈がW主演を務める。新鋭作家のラブストーリーが待望の映画化「恋する寄生虫」は、小説「三日間の幸福」や、2019年に第40回吉川英治文学新人賞候補入りした「君の話」などを手掛け、新鋭作家として期待を集める三秋縋の代表作。心の痛みを抱えた孤独な若者の切ない恋愛に涙する、切なくも美しいラブストーリーだ。そんな「恋する寄生虫」が、待望の実写映画化。恋をあきらめていた不器用な若者たちの姿を描く。『恋する寄生虫』あらすじ潔癖症で人と関わることができない青年・高坂賢吾。ある日、見知らぬ男から視線恐怖症で不登校の高校生・佐薙ひじりと友だちになって欲しい、という奇妙な依頼を受ける。態度の悪い佐薙に辟易する高坂だったが、それは弱さの表れだと気付き次第に共感を抱くようになる。世界の終わりを願っていたはずの孤独な2人はやがて惹かれ合い、恋に落ちていくが…。林遣都&小松菜奈W主演高坂賢吾役:林遣都極度の潔癖症に苦しむ孤独な青年・高坂賢吾。人と関わることができずに生きてきた。見知らぬ男から、不登校の高校生・佐薙ひじりと友達になって面倒を見てほしいという依頼を受けたことから物語がスタートする。高坂賢吾を演じるのは、映画『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』や『コーヒーが冷めないうちに』で好演した林遣都。『恋する寄生虫』について、「きっと今まで見たことのない恋愛映画になっていると思うので、登場人物それぞれの感情の変化を想像しながら楽しんでほしい」とコメントした。佐薙ひじり役:小松菜奈寄生虫が好きで、視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじり。友達になろうとする高坂に対して、露悪的な態度をとる。ただそれは自身の弱さや孤独を隠すためのものであった。ひじりを演じるのは『糸』『さよならくちびる』でヒロインを演じた小松菜奈。佐薙という難しい役について、「迷いや不安もあったが、撮影が進んでいく中で彼女を理解していき、最後には素直に感情をぶつけられた」とコメントしている。その他の登場人物(キャスト)和泉役:井浦新高坂の前に突如現れ、佐薙と引き合わせる謎の男。瓜実裕役:石橋凌ひじりの祖父。監督は柿本ケンサク監督は、CMやミュージックビデオを中心に多岐にわたり活躍を広げる異才・柿本ケンサク。脚本は、『長い散歩』『眉山―びざん―』『トワイライト ささらさや』の山室有紀子が手がけた。主題歌はAwichの新曲「Parasite in Love」主題歌を担当するのは、Spotifyが日本のヒップホップカルチャーを紹介するプレイリスト “+81 Connect” のアンバサダーに選出した注目のラッパーAwich(エイウィッチ)。Awichが映画からインスパイアを受けて書き下ろしたエモーショナルな新曲「Parasite in Love」が、主題歌となる。新進気鋭アーティスト13組が劇伴を担当また、常田大希主宰のmillennium parade(ミレニアム・パレード)にも参加する石若駿やBlack Boboi(ブラックボボイ)をはじめとする気鋭アーティスト13組が劇伴を担当。これまで多くのミュージックビデオを手掛け、音楽業界でも名を馳せる柿本ケンサク監督の声掛けにより、コラボレーションが実現した。【詳細】『恋する寄生虫』公開時期:2021年11月12日(金)監督:柿本ケンサク脚本:山室有紀子出演:林遣都、小松菜奈、井浦新、石橋凌主題歌:Awich「Parasite in Love」<劇伴アーティスト>Christian Fennesz、石若駿、MIRRROR、明星/Akeboshi、白戸秀明、Meirin(ZOMBIE-CHANG)、角銅真実、Cony Plankton (TAWINGS)、Black Boboi、Julia Shortreed、東京塩麹、Sarah Hemi、Miyu Hosoi
2020年04月11日中学生社長、感覚過敏と向き合う加藤路瑛(かとうじえい)といいます。14歳、中学3年生です。僕は12歳の時に親子起業®️という形で起業して、株式会社クリスタルロードの取締役社長をしています。株式会社クリスタルロード起業のきっかけなどは、以前、発達ナビで書かせてもらったことがあるので、その時のコラムをご覧いただけたらと思います。起業して1年間、メディア運営をしたり、18歳以下専用のクラウドファンディングのプラットフォーム開発・運営などをしてきましたが、ある日、父に「せっかく株式会社を持っているなら、路瑛の困りごとを解決する商品やサービスを作ってみたら?同じように悩んでいる人はいるはずだから。」と言われました。困っていること…それは感覚過敏です。食べることが苦手ですが人に理解されません。食べられるものも少ないし、臭いも苦手だし、できれば食べ物を目にしたくない。だから、友達との付き合いや仕事でファミレスやカフェに行くのもとても苦手です。特に臭いで気持ち悪くなります。レストランだけでなく、給食が終わったあとの教室の臭いや駅を降りた瞬間にわかるその街の食べ物や排気ガスが混ざった臭いが本当に苦手。体調が悪くなります。人が数人で騒いでいる声が苦手です。教室や雑踏での人のにぎやかな声で頭痛や吐き気がします。ヘッドフォンで音楽を聞いて防御しています。衣服が重くて着ているのがつらくなります。デニムのような硬い感じの素材も窮屈に感じます。苦手なものに向き合うのはしんどいです。特に、食べ物の臭いが苦手なのに、それを解決する商品を作るとなれば、その臭いに向き合う必要がある。それは苦痛が大きくて、僕はいやだと思っていました。しかし、ある日、僕は気がついてしまうのです。僕は年齢やお金を理由に「今」をあきらめない社会をつくろうというビジョンを掲げて活動しています。今は中学生ということもあり、特に子どもを理由に何かをあきらめなくていい社会を作りたいと考えてきました。僕は、聴覚・嗅覚・味覚などが敏感であることで、できていないことがたくさんあります。それは、仕方がないことだと思っていたけれど、それはあきらめているということなのではないかと思い始めたのです。「今」をあきらめないで生きようそう言っている僕が、実はあきらめて生きていた…僕にとって衝撃的な気づきの瞬間でした。そして、その勢いで以下のようなツイートをしたのです。感覚過敏のコミュニティーを作って、そこで感覚過敏の困りごとを解決していく商品を作っていくことを考えていました。感覚過敏研究所を設立そして、ツイートして一晩で集まった25名のメンバーでSNSのDM機能でグループを作って、どんな感覚過敏を持っているのか、どんな工夫をして生活しているのかを話しました。話したい内容が多すぎて、すぐにチャットツールに移動しました。メンバーには中高生もいますし、感覚過敏の子どもを持つ保護者も参加していて、それぞれの視点で話ができてとても面白いし参考になりました。こうして、感覚過敏研究所を立ち上げることになりました。Upload By 加藤路瑛感覚過敏研究所感覚過敏の人が悩みを相談できるコミュニティーを作るだけでなく、快適にくらせるような商品作りや社会りに取り組みます。研究所として取り組みたいことは感覚過敏のある人が相談できるコミュニティーを作る感覚過敏の困りごとを解消する商品やサービスの商品化感覚過敏のこと知ってもらう活動最終的にはテクノロジーで解決するです。すぐにできることは感覚過敏の当事者や家族のコミュニティーを作ることでした。2020年1月9日に募集を開始し、3月末で110人以上の方が参加しています。Upload By 加藤路瑛感覚過敏コミュニティー「かびんの森」感覚過敏を表現する、代弁者をつくる感覚過敏の当事者にも、そして今は無関係な人にも「感覚過敏」を身近になってもらうために、感覚過敏のキャラクターを作りました。Upload By 加藤路瑛Upload By 加藤路瑛「かびんの森のどうぶつたち」に活躍してもらって、絵本やアニメ、グッズなどを通して、感覚過敏について知ってもらいたいと計画しています。特に、自分で感覚過敏であることを認識できなかったり、表現できなかったりする小さい子どもたちに好きになってもらえるキャラクターにしたいです。感覚過敏マークを広めたいそんなかわいいキャラクターを使って「感覚過敏マーク」を作成しました。Upload By 加藤路瑛感覚過敏があることのヘルプマークというよりも、マークをつけることで自分を勇気づけたり、「これ何?」と質問されて、「実はね」と感覚過敏について話せるきっかけになればいいと思って作成しました。さらに、当事者の意思表示だけでなく、誰もが付けられる感覚過敏応援団のマークも作成しました。Upload By 加藤路瑛感覚過敏マークを使った缶バッチ&キーホルダーUpload By 加藤路瑛身につけやすいように、感覚過敏マークの缶バッチを作成しました!缶バッチだけでなく、キーホルダーにできたり、写真のようにスタンドして飾ることもできます!誰もが気軽につけて、誰もが知っている。「あ、苦手な音あるんだ」そんな気軽な感じの世の中になればいいと思います。感覚過敏は実は身近な問題です。感覚過敏を知らない人や、自分が感覚過敏であることを知らずに苦しんでいる人もいます。感覚過敏マークを通して、たくさんの人に感覚過敏を知ってもらい、日常生活にあたりまえにある音やニオイが苦手な人がいることを相互理解できる社会になり、感覚過敏の理解が深まり、周囲に言えずに悩んだり苦しんでいる人が、バッチを付けることで逆に気分があがるようなマークにしたいです。究極はマークがなくても誰もが生きやすい世の中になることですが、その最初の段階としてマーク付けは効果があると僕は思っています。特に、子どもたちのためにUpload By 加藤路瑛僕が「感覚過敏」という言葉に出会ったのは中学1年生の時でした。それまでは、自分の感覚が普通だとか過敏だとか考えたこともありませんし、音やニオイに対する過敏さや違和感のようなものを表現できず、何が辛いのか、何に困っているのか自分でもわかりませんでした。小学生以下の人は同じような状況かもしれません。特別な理由がないのに不登校になってしまう生徒の多くに感覚過敏があるのではないか?という考えもあるそうです。学校には行けていても、我慢していたり、居心地の悪さに苦しんでいるかもしれません。マークを「付けたい」「付けてもいいかな」と思ってくれる子どもたちが、感覚過敏バッチを付けることで、ちょっと気持ちが元気になったり、友達や先生に自分のつらさを話すきっかけになってほしいと思います。しかし、友達に「これ、何?」と質問された時に、うまく説明ができなかったり、説明したけど伝わらなくて悲しい思いをしないように、「子ども向けの感覚過敏マークの説明書」「親向けの感覚過敏マークの説明書」「学校の先生向け感覚過敏マークの説明書」を用意しようと思います。ネットでダウンロードできるようにします。(内容はこれから検討します。)勇気を持って、マークを付けてくれた人たちが、「付けてよかった」と思ってもらえるマークにしていきます。Upload By 加藤路瑛と言っても、全ての人のためにこの感覚過敏マークはキャラクターを使っていますし、色もカラーなので、抵抗なく付けれる人は限られているかもしれません。試作品をヘルプマークと一緒につけて外出してくれる大人もいます。Upload By 加藤路瑛まずは、年齢に限らず、「付けたい」と言ってくださる方々に付けていただきたいと思います。そして、実は、カラーが苦手な人のためにモノトーンのマークと、さらにはキャラクターが苦手な人や実用性を重視したい人向けにピクトグラムも計画しています。最初のステップとしては、人目につきやすいこの感覚過敏マークを広めていく活動をします。そのために、缶バッチやキーホルダーから取り組みたいと思います。マークを公開してから、印刷をして使いたいというというお問い合わせが来ていますが、マークの使用については、検討中です。感覚過敏は当事者や家族だけの問題ではないと考えています。まず、自分が感覚過敏だと気づかずに苦しんでいる人も少なくないと思います。そして、感覚過敏は、うつ病や認知症、交通事故などの脳の損傷によって起きることもあります。さらに、自分の周囲に感覚過敏の人がいるかもしれません。このように、感覚過敏は全ての人に無関係ではありません。感覚過敏応援団のマークをつけることで、感覚過敏を持つ人の応援や理解を目に見える形で表現することもできます。Upload By 加藤路瑛感覚過敏マークの普及を応援お願いします感覚過敏マークの普及を目指して、クラウドファンディングに挑戦します。リターンは感覚過敏マークの缶バッチ(キーホルダー)です。ぜひ、一度、プロジェクトを見ていただけたら嬉しいです。Upload By 加藤路瑛クラウドファンディングのチラシも作ったので、興味のある人にお渡しいただけると助かります。チラシ(PDF)おわりに僕は『感覚過敏』を世界中の人に知ってもらいたいと思っています。「感覚過敏」という言葉も概念も知らない人が多いので、自分が感覚過敏だと自覚していない人もいます。まずは、『感覚過敏』を知ってもらうための活動として、感覚過敏マークの啓発・普及活動をします。過敏さのある人が自分の過敏さを表現でき、それをそのまま受け止められる人が増えるのが目標です。社会全体が多様性を認め、それぞれが居心地のいい居場所を見つけられればいいなと思います。これは感覚過敏に限ったことではなく、あらゆる人に当てはまることです。1人でも多くの人が多様性を認められるようになれば、どんどん居心地がいいと思う人が増えるはずです。どんな人でも過ごしやすい社会、暮らしやすい社会を僕はみんなと一緒に完成させたいです。僕は「感覚過敏」という他人とは共有が難しいテーマからアプローチします。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2020年04月10日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行を食い止めるため、7都府県に『緊急事態宣言』が発令された日本。不要不急の外出を自粛するよう要請されている中でも、学校によっては新学期がスタートしています。学校としては、「子供たち本人のためにも学習を遅らせるわけにはいかない」と考えているのかもしれません。一方で識者からは、感染拡大が落ち着く前の子供たちの登校を危険と見る意見も上がりました。多くの学校が新学期スタート尾木ママの憤慨に「完全同意」「危機感が薄れてる」の声当の子供たちは、事態をどのように受け止めているのでしょうか。非常時における弟の登校ファッションレーシングドライバーの吉田 綜一郎(@Soichiro_r)さんは、Twitterに3枚の写真を投稿。久しぶりに登校する弟さんの姿が写っているのですが…。弟、明日久々の学校らしくて準備してた #コロナに負けるな pic.twitter.com/Lm0cVktar3 — 吉田 綜一郎 (@Soichiro_r) 2020年4月5日 手袋にゴーグル、マスクと防護服を完備!完全に『危険な場所へ赴く時の装備』をしていました。吉田さんは登校を前にした冗談かと思っていたのですが、翌日、こちらの写真を見て驚くことに。「弟氏、本気装備で学校行ってた」冗談だと思ってたけど、弟氏本気装備で学校行ってた pic.twitter.com/Lb9D9S0Xe5 — 吉田 綜一郎 (@Soichiro_r) 2020年4月6日 友達に撮影してもらったのでしょうか。写真には、完全防備のまま学校生活を過ごした弟さんの姿が残されていたのでした。教室と防護服というミスマッチな組み合わせに、多くの人が目を奪われています。・弟さんの感染対策、ガチすぎません?・1周回ってかっこいい。・他人に移さない配慮の塊!これには校長先生も笑顔!・「絶対に感染しないぞ」という強い意思も感じられる。・手首や足首などの隙間もふさぐと、より防御できそうです。また、中には「本当はここまでしないといけない事態だとは思う」という声も。まだ明確な治療法が確立されておらず、ワクチンのないコロナウイルス。感染しても自覚症状のない人や軽症者がいる他方で、死者も大勢いるため、身の安全を考えてこのような対処をするのも必要なのかもしれません。非常時の学校を的確に表現した3枚の写真に、深く考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月10日若者を中心に絶大な支持を得る作家・三秋縋による、10万部を突破したヒット作を原案とした映画『恋する寄生虫』が2021年に公開されることが決定。林遣都と小松菜奈がダブル主演にして初共演を果たす、切なくも美しいラブストーリーだ。ウェブ上で作品を発表したことがきっかけで、2013年に“メディアワークス文庫”から作家としてデビューした三秋。2作目の『三日間の幸福』が22万部を超えるベストセラーとなり、2019年には『君の話』が第40回吉川英治文学新人賞候補入りし、大きな話題となった。そんな新鋭作家の代表作である『恋する寄生虫』を原案とした本作には、フレッシュな俳優と新鋭監督が集結している。主演を務めるのは、NHKの連続テレビ小説『スカーレット』での好演も記憶に新しい林。ダブル主演として、『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『糸』の小松が相手役を務める。若手ながら演技力に定評のあるふたりが、本作で待望の初タッグを組むことになったのだ。林が極度の潔癖症が原因で誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂に、小松が視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙に扮し、繊細で儚い恋物語を紡いでいく。監督を務めたのは、CMやミュージックビデオを中心に、多岐にわたり活躍を広げる異才・柿本ケンサク。近年では、長澤まさみ出演の“UNDER ARMOUR”や、菅田将暉と中村倫也が共演した“アサヒスーパードライ”など、話題のCMを手がけている。また脚本は、『長い散歩』『眉山-びざん-』『トワイライト ささらさや』などの山室有紀子が務めている。あわせて、林、小松、監督である柿本のコメントが公開された。■林遣都(高坂賢吾役)『恋する寄生虫』は普通の恋愛映画ではないファンタジックな要素もありつつ、軸として描かれるのは人の心の変化です。人生に行き詰っていた人間が、誰かと出会って感じたことのない喜びを味わい、思いがけないところにたどり着く。この映画も、誰も想像出来ない世界が広がっている新しいラブストーリーになっていると思います。物語は高坂と佐薙の二人の関係性をメインに進んでいきますがさらに内容や設定にも一癖あり難しい役柄です。毎回想像を超えるアイディアをくださった柿本監督に出会えたこと、そして小松さんとお互いの心を通わせながら気持ちをぶつけ合いお芝居できた撮影の日々はとても印象深いものとなりました。きっと今まで見たことのない恋愛映画になっていると思うので、観ていただける皆さんには登場人物それぞれの感情の変化を想像しながら楽しんで頂ければ嬉しいです。世の中がいつ抜け出せるか分からない大変な危機に瀕していますが、細心の注意を払い、一刻も早く穏やかな日常が再び訪れることを心から祈っています。■小松菜奈(佐薙ひじり役)“寄生虫”がキーワードになるラブストーリーという今までにないユニークな作品で、柿本監督と林さんとこの作品でご一緒できたことは非常に光栄でした。社会に馴染めない不器用なふたりの恋愛は初々しく新鮮で、佐薙ひじりを演じる日々はとても愛おしく楽しい時間でした。視線恐怖症に苦しむ繊細なキャラクターである佐薙ひじりを演じるうえで、迷いや不安もありましたが、撮影が進んでいく中で彼女を理解していき、最後には素直に感情をぶつけられたと思います。林さんの現場に挑む姿勢は勉強になることばかりでした。演じる役や作品に対する姿勢やアプローチがとてもカッコ良く、そしてセリフや演技について相談すると倍にしてアドバイスを返してくれました。今回ご一緒できてとても嬉しかったです。素敵な物語に柿本監督の個性が混ざり合い、きっとこれまでにない新しい作品になっていると思うので、ぜひみなさんにも楽しんで観て頂けたら嬉しいです。今や明日何が起こるか分からない不安定な状況が続いていますが、一日も早く世の中に明るい光が差す事を心より願っています。■柿本ケンサク(監督)・『恋する寄生虫』をどのように映画化したいと考えたか僕は『恋する寄生虫』というラブストーリーを通して“心”の在り方について描きたいと考えました。人間の心はどこにあるのか?心は目にも見えないし形もないけど確かにそこにある。主人公のふたりは虫に寄生され、そのせいでこの社会に馴染めずにいます。社会不適応に苦しむふたりこそが弱さを知る者なのです。今、社会全体が大変な状況に置かれている中、自分を含む多くの人が未来への希望を失う危機に瀕しています。こういう状況だからこそ、本当に大切なものが何かを見失わないよう常に自分自身の心に耳を傾けたい、そんな思いを込めて現場に臨みました。・林遣都、小松菜奈について林さんが、この映画に心を、小松さんが命を与えてくれました。主人公ふたりが抱える不安や悩みは目に見えるものではなく、心の奥の方に隠れています。そんな弱さを演じるのは簡単なことではない。その弱さに真剣に向き合ってくれたことに僕は日々、学びを得ました。結果、僕が想像していたものを遥かに超え、新しい物語へと成長させてくれました。『恋する寄生虫』2021年公開
2020年04月08日林遣都と小松菜奈が初共演でW主演を務める映画『恋する寄生虫』の公開が決定。誰かを好きになることなど一生ないと諦めていた孤独で不器用な2人が出会い、運命の恋に落ちる感動の物語を描く。極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす青年・高坂は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙の面倒を見ることに。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だが、それが自分の弱さを隠すためだと気づき、共感を抱くようになる。クリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリを始めた2人はやがて惹かれ合い、初めての恋に落ちていくが――。本作は、10~20代をはじめとする若者に人気の三秋縋による、10万部突破の同名ヒット作が原案。切なくも美しいラブストーリーを、CMやMVを手掛ける柿本ケンサクが監督、『眉山』の山室有紀子が脚本を担当し映画化する。本作でW主演を務めるのは、先日放送終了した連続テレビ小説「スカーレット」への出演も話題となった林遣都と、『溺れるナイフ』『さよならくちびる』『糸』などに出演する小松菜奈。林さんは、極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる高坂賢吾を、小松さんが視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじりを演じる。本作について「誰も想像出来ない世界が広がっている新しいラブストーリーになっていると思います」と明かした林さんは、「毎回想像を超えるアイディアをくださった柿本監督に出会えたこと、そして小松さんとお互いの心を通わせながら気持ちをぶつけ合いお芝居できた撮影の日々はとても印象深いものとなりました」とふり返る。小松さんは「社会に馴染めない不器用な二人の恋愛は初々しく新鮮で、佐薙ひじりを演じる日々はとても愛おしく楽しい時間でした。視線恐怖症に苦しむ繊細なキャラクターである佐薙ひじりを演じるうえで、迷いや不安もありましたが、撮影が進んでいく中で彼女を理解していき、最後には素直に感情をぶつけられたと思います」とコメント。今回初共演となる林さんについては「林さんの現場に挑む姿勢は勉強になることばかりでした。演じる役や作品に対する姿勢やアプローチがとてもカッコ良く、そしてセリフや演技について相談すると倍にしてアドバイスを返してくれました。今回ご一緒出来てとても嬉しかったです」と語っている。『恋する寄生虫』は2021年全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年04月08日俳優の林遣都と小松菜奈が、映画『恋する寄生虫』(2021年公開)にW主演することが8日、明らかになった。同作は作家・三秋縋の同名ヒット作を原案にした映画化作。極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす青年・高坂(林)は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙(小松)の面倒を見ることに。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。クリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリを始めた2人はやがて惹かれ合い、初めての恋に落ちていく。林が極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂に、小松が視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙に扮し、繊細で儚い恋物語を紡いでいく。監督を務めたのは、CMやミュージックビデオを中心に多岐にわたり活躍を広げる柿本ケンサク。TOYOTA、コカ・コーラ、ユニクロ、Kanebo、Panasonicなどの企業CM、近年では、長澤まさみ出演の「UNDERARMOUR」や、菅田将暉と中村倫也が共演した「アサヒスーパードライ」など話題作を手掛ける。さらに、脚本は『長い散歩』『眉山―びざん―』『トワイライトささらさや』などの山室有紀子が手がける。○林遣都 コメント『恋する寄生虫』は普通の恋愛映画ではないファンタジックな要素もありつつ、軸として描かれるのは人の心の変化です。人生に行き詰っていた人間が、誰かと出会って感じたことがない喜びを味わい、思いがけないところにたどり着く。この映画も、誰も想像出来ない世界が広がっている新しいラブストーリーになっていると思います。撮影もこれまでに味わったことがない印象的なものでした。物語は高坂と佐薙の2人の関係性をメインに進んでいきますがさらに内容や設定にも一癖あり難しい役柄です。毎回想像を超えるアイディアをくださった柿本監督に出会えたことは、大事な出会いになりました。小松さんは、自分の役の気持ちを大事に演じられる印象があり、とてもストイックで、しっかりお互いの心を通わせながら気持ちをぶつけ合うことが出来ました。きっと今まで見たことのない恋愛映画になっていると思うので、観ていただける皆さんには登場人物それぞれの感情の変化を想像しながら楽しんで頂ければ嬉しいです。世の中がいつ抜け出せるか分からない大変な危機に瀕していますが、細心の注意を払い、一刻も早く穏やかな日常が再び訪れることを心から祈っています。○小松菜奈 コメント“寄生虫”がキーワードになるラブストーリーという今までにないユニークな作品で、柿本監督と林さんとこの作品でご一緒出来たことは非常に光栄でした。社会に馴染めない不器用な二人の恋愛は初々しく新鮮で、佐薙ひじりを演じる日々はとても愛おしく楽しい時間でした。視線恐怖症に苦しむ繊細なキャラクターである佐薙ひじりを演じるうえで、迷いや不安もありましたが、撮影が進んでいく中で彼女を理解していき、最後には素直に感情をぶつけられたと思います。林さんの現場に挑む姿勢は勉強になることばかりでした。演じる役や作品に対する姿勢やアプローチがとてもカッコ良く、そしてセリフや演技について相談すると倍にしてアドバイスを返してくれました。今回ご一緒出来てとても嬉しかったです。素敵な物語に柿本監督の個性が混ざり合い、きっとこれまでにない新しい作品になっていると思うので、ぜひみなさんにも楽しんで観て頂けたら嬉しいです。今や明日何が起こるか分からない不安定な状況が続いていますが、一日も早く世の中に明るい光が差す 事を心より願っています。○監督:柿本ケンサク コメント・『恋する寄生虫』をどのように映画化したいと考えたか僕は『恋する寄生虫』というラブストーリーを通しての在り方についてを描きたいと考えました。人間の心はどこにあるのか? 心は目にも見えないし形もないけど確かにそこにある。主人公の2人は虫に寄生され、そのせいでこの社会に馴染めずにいます。社会不適応に苦しむ2人こそが弱さを知る者なのです。今、社会全体が大変な状況に置かれている中、自分を含む多くの人が未来への希望を失う危機に瀕しています。こういう状況だからこそ、本当に大切なものが何かを見失わないよう常に自分自身の心に耳を傾けたい、そんな思いを込めて現場に臨みました。・林遣都、小松菜奈について林さんが、この映画に心を、小松さんが命を与えてくれました。主人公2人が抱える不安や悩みは目に見えるものではなく、心の奥の方に隠れています。そんな弱さを演じるのは簡単なことではない。その弱さに真剣に向き合ってくれたことに僕は日々、学びを得ました。結果、僕が想像していたものを遥かに超え、新しい物語へと成長させてくれました。(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会
2020年04月08日睡眠障害で学校に行けていない...いっちゃんの学習面は我が家の長女いっちゃんは、10歳ごろから睡眠障害の症状が現れ始め、小学校6年生で登校日のおよそ半分を欠席し「不登校」になりました。中学に進学しても1/3ほど登校するのがやっとといったところです。一応プリントなどもらってきて、家で勉強もしていますが、自発的にするのは自分が興味を持ったものだけです。テストの出来も良くはないし、ノートの提出も全くできない…通知表の評定もそれなりです。Upload By 寺島ヒロお兄ちゃんのタケルは、読んだ文字や聞いた言葉をそのまま覚えておいて、頭の中から取り出すことが得意だったので、学校を多少休んでもテストの成績は問題ありませんでした。でも、いっちゃんは映像や音楽などイメージに変換して記憶するタイプのようで、ものの名前や単語を覚えるのが苦手。社会の穴埋め問題などはほとんどできません。記述テスト向きではなさそうだなーとは、かねてより思っていました。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ将来のことは「よくわからない」このままでは心配!?でも...さて、そんなテストが苦手ないっちゃんは「将来のこと」についても、中学校などで聞かれるとあまりしっかりした返事はしていないよう。「高校とか、就職とか言われてもよくわからんし興味ない」だそうで、「このまま大人になっちゃいけないの?」と、逆に答えにくい質問を返したこともあったそうです。学校にろくに行けていないわけなので「このまま…となると、高校に行っても不登校、就職しても通勤できないってことだろう。何とかしないと!」という考えに一瞬私も傾きかけたのですが、いやいや!?と思い直しました。Upload By 寺島ヒロ高校も会社も興味がないと聞くとニート一直線か!と、つい心配してしまうところですが、いっちゃんは実は性格的にはとてもアクティブなのです。将来何も仕事をしないで暮らすとか、無気力になっているとは考えにくい…。固有名詞が苦手ないっちゃん、もしかして将来のことを大人が求めるような「どの高校に行く」とか、「どこの会社に入る」という考え方で捉えてはいないのではないか?そこで、ずばり12歳のいっちゃんに「将来どんな大人になって暮らしていけたらいいと思う?」と聞いてみました。すると「絵を描いたり、曲を作ったり、歌ったり、ナレーション?とかもして、こういうことで仕事にならないかなと思ってる。何って決めてないけど、やるからにはすっげーってみんなが言ってくれるようになりたい!あと料理も自分で作れるようになりたい!」と言うではないですか!意外と具体的な内容が出てきたのです。一般的には、子どもが絵描きになりたいとか歌い手さんになりたいと言ったら、夢みたいなことを…と思うかもしれません。例えば高校3年生になった子どもが「アニメが好きだから声優の専門学校に行く」と職業について深く調べもせず急に言い出したら、正直不安しかないでしょう。しかし、いっちゃんは、物心つく前の本当に小さいころから、"努力"とは意識もせず、ずっと絵を描いたり、曲をつくったり、ピアノを演奏したり…「創り表現すること」を続けてきたのです。そのため、私はいっちゃんの言葉を聞いて「確かに!そのままでいい!」と思いました。Upload By 寺島ヒロ学校以外での「名前のない学び」も大切に見守ること13歳になった今のいっちゃんは、描画ソフトで絵を描くことはもちろん、MMDという有名なコンピュータアニメーションを作成するCGソフトを使って3Dキャラクターの改変モデルをつくったり(さすがに丸ごとはまだつくれない)、AviUtlというソフトで動画編集をしたりしています。ボイストレーニングや演技の勉強も続けていて、中学校にこそ行っていませんが、しっかり学んでいる様子が見て取れます。Upload By 寺島ヒロとはいえ、学校で数学も物理も学んでいないので、動画制作はしばしばカン頼みです。もし誰かと一緒に協力してつくるとなると、基礎教養や共通言語がないので相当苦労することでしょう。でも、今そのことを心配して「同級生のみんながやっていること」を無理やりやらせても効率は良くないような気がします。本人が必要だと思い知ってから学んでも、きっと遅くはないはずです。おそらく、いっちゃんのような子どもにとっては、高校や、会社のような「名前のあるもの」は、そういう毎日の学びと創作の延長線上にたまたまあるものなのでしょう。「名前のないこと」をやっている子どもを見守る力が、親には求められているのかもしれません。
2020年03月26日映画『もみの家』で不登校の少女・彩花を演じた南沙良さんに、現場の様子を聞きました。「撮影に1年かけたからこそ、役にしっかり向き合えた」「小さい頃から、自分じゃない何かになりたいという思いが強かったんです。インコになりたかった時期もあるくらい(笑)。それから自然と女優さんを目指すようになりました」モデルとしてデビューし、‘18年に初主演を務めた映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で数々の新人賞に輝いた女優の南沙良さん。心に不安を抱えた若者たちの自立を支援する施設「もみの家」を舞台にした最新作では、そこにやってきた不登校の少女・彩花を演じている。「最初は彩花のことが好きになれなかったんです。イヤなことがあるとすぐに逃げてしまうところとか、人の話を聞かないで自分の殻に閉じこもってしまうところとか、自分と重なる部分が多くて近親憎悪のような感覚でした。でも、いろいろな人と触れ合っていくうちに少しずつ変化していく姿は共感できましたし、お芝居をしていても楽しかったです」めぐる季節とともに変化していく彩花の繊細な心の機微を描くため、撮影は雄大な自然が広がる富山県で、実際に1年かけて行われたそう。「最初に1年かけて撮影すると聞いたときは驚いたんですが、彩花の心の変化を自分でもしっかり感じることができたのも、美しい四季が映像に収められたのも、1年という月日があったからこそ。ただ、撮影と撮影の間に他のお仕事もあったりしたので、毎回現場に入って彩花の感覚を取り戻すのが結構大変で…。そのために、彩花として感じたことを日記のように手帳に書き留めておいて、富山に戻る前に見返すようにしていました」今回の作品を「日々の暮らしの中で、少しでも息苦しさを感じている人に観てもらいたい」と話す、南さん。「もみの家のOBの淳平(中村蒼さん)が不登校の彩花に対して、『(学校が)合わなかったんだよ』と言うシーンがあるのですが、私自身、学校にあまり馴染めない時期があったので、その言葉にすごく救われたというか、気持ちがラクになった部分があって。なので、同じような思いを抱えている方には、観た後にきっと何かを感じてもらえる作品になっているんじゃないかなと思います」映画『もみの家』心を閉ざした少女・彩花(南)が、不登校や引きこもりなどの問題を抱える人々の自立を支援する施設「もみの家」で成長していく姿を描く。出演/南沙良、緒形直人、田中美里ほか3月20日より全国順次公開。©「もみの家」製作委員会みなみ・さら2002年6月11日生まれ、神奈川県出身。出演映画『太陽は動かない』が5月15日公開。これから挑戦してみたい役は「ヤンキー。昔からグレてみたい願望があるんです(笑)」。スカート¥32,000(ラッピンノット/UTS PR TEL:03・6427・1030)※『anan』2020年3月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・道券芳恵ヘア&メイク・井村曜子(eclat)インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2020年03月21日ただの17歳ではない。元二コラモデルという経歴に加え、江崎グリコ「ポッキー」や「キリン 午後の紅茶」ソフトバンク「SoftBank学割」のCMに出演するなど、一見キラキラした印象を受けるが、女優として物語の中に入ると、見事なまでのその輝きとオーラを打ち消し、教室の隅っこで居心地が悪そうにうつむいているような、悩める10代に変身してしまう。いや“変身”という言葉は適切ではない。本人曰く「もともと、どちらかというとそういうタイプ(苦笑)」とのこと。「キャピキャピしたクラスの中心の女子の役もやってみたいんですけどね……」――。南沙良はそう笑う。女優デビュー作『幼な子われらに生まれ』では母と再婚相手の間に子が生まれることを知り家族に反発を強めていく思春期の少女を、初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では吃音というコンプレックスを抱えた女子高生を体当たりで演じ高い評価を得た。3月20日公開の主演映画『もみの家』でも、演じたのは世間のマジョリティという縁の外側の存在――心に不安を抱える若者たちが共同生活を送る“もみの家”で少しずつ成長していく不登校の少女・彩花を演じた。最初に脚本を通じて彩花という主人公に触れたとき「あまり好きになれなかった」と語る南。その理由は「自分の殻に閉じこもってしまったり、集団の中で他人との距離感がうまく掴めなかったりするところや、コンプレックスが私自身と重なるところがたくさんあったから」だった。「以前、私がそういう居心地の悪さや疎外感を感じたときに、母に話したら“それは合わなかっただけよ”と言ってくれて、すごく救われたことがあったんです。映画の中でもまさに彩花が同じことを言われるシーンがあるんですけど、あそこは演じていても心が軽くなるのを感じました。ただ、演じていくうちに彩花と私は似ているけど、やっぱり違う――彩花は私にはない強い心を持っていると気づいて、安心して(笑)、そこから演じやすくなりました」稲作を中心とした共同生活を通じて成長していくだけでなく、近隣の人々との触れ合いを通じて、生や死について考えていくことになる彩花。ここでもひとつ、映画と現実が重なる部分が……。映画の中で、彩花と交流を深める近所に暮らすハナエを演じた佐々木すみ江が、昨年2月に他界した。佐々木との時間を南は「すごく貴重な経験でした」と振り返る。「すみ江さんとお芝居をさせていただいた時間は、私にとって宝物と言える時間です。すみ江さんのお芝居に対する姿勢を見せていただいて、本当にこちらの背筋が伸びるような思いでしたし、私もいつかすみ江さんのような女優さんになりたいと強く思いました」。女優デビューからわずか3年。10代の女優の中でも群を抜いた確かな演技力と存在感が光るが、当人は「自分の成長が分からず困っています」と苦笑する。本作を含め、現代を象徴するような“生きづらさ“を抱えた役柄を演じることが多いが、「これまで出演してきた作品は、どれもすごく強いメッセージを持っている。私自身、生活を送る中でふと息苦しさや窮屈さを感じることがたまにあるけど、そういう感覚を掬い取ってくれる作品に出会うと、それだけで救われるんですよね。そういう映画って素敵です」と語る。何より、昔から憧れていた女優になって、映画に出演できる幸せを感じている。「小さい頃から違う何かになってみたい、普段の自分と違う視点でものを見てみたいという思いが強くて、女優さんに憧れていました。自分じゃない“何か”を通していろんな感情を知れるって、ドキドキするし、ひとりじゃ絶対に知ることができなかった感情を発見できたとき、ゾワッとするんです(笑)」。恐るべき17歳にこの先、どんな女優人生が待ち受けているのだろうか――?『もみの家』3月20日(金)公開取材・文:黒豆直樹撮影:稲澤朝博
2020年03月19日住野よる原作『青くて痛くて脆い』が、吉沢亮と杉咲花のW主演で実写映画化。2020年8月28日(金)より全国東宝系で公開となる。“キミスイ”住野よるのベストセラー小説を実写映画化『青くて痛くて脆い』は、浜辺美波と北村匠海のW主演で映画化され、大ヒットを記録した“キミスイ”こと『君の膵臓をたべたい』の原作同名小説を手掛けた、住野よるの描く5作目のベストセラー小説。発売当時のインタビューで住野自身が“今まで出した本の中で一番自信がある最高傑作”と述べるほどの意欲作であり、大切な仲間と居場所を奪われた大学生の青年が、嘘と悪意にまみれながら復讐していく青春サスペンスだ。吉沢亮×杉咲花のW主演主人公・田畑楓:吉沢亮主人公の田端楓(たばたかえで)は、映画『キングダム』で第62回ブルーリボン賞・助演男優賞、第43回日本アカデミー賞・優秀助演男優賞を受賞した吉沢亮が演じる。2020年もドラマ・映画への出演は止むことなく映画『一度死んでみた』や『東京リベンジャーズ』などの公開を控え、2021年にはNHK大河ドラマ「青天を衝け」では主演も決定している吉沢。本作では、コミュニケーションが苦手で、他人と距離を置き、その人の人生に立ち入ろうとしない大学生・田端楓を、独特な存在感と確かな演技力で魅せる。ヒロイン・秋好寿乃:杉咲花吉沢とのW主演となるのは杉咲花。『湯を沸かすほどの熱い愛』で第41回報知映画賞・助演女優賞、第59回ブルーリボン賞・助演女優賞、そして第40回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞を受賞し、2019年はNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の出演も記憶に新しい。杉咲が演じる物語のヒロイン・秋好寿乃(あきよしひさの)は、理想を目指すあまり空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いている女子大生だ。また、フレッシュで個性的な俳優陣が青春サスペンスの物語を盛り上げる。配役とキャストは以下の通りだ。前川董介:岡山天音…楓のバイト仲間で、楓と秋好が創ったサークル“モアイ”をぶっ潰す手助けをする。本田朝美(ポン):松本穂香…董介のゼミの後輩で“モアイ”の幽霊部員。天野巧(テン):清水尋也…“モアイ”の幹部で積極的に社会人や企業への媚売りを進める。西山瑞希:森七菜…楓と秋好が“モアイ”の活動をしていた時に知り合った、不登校の少女。川原理沙:茅島みずき…楓のバイトの後輩で、“モアイ”に加入する。大橋:光石研…西山瑞希の学校の担任。脇坂:柄本佑…“モアイ”を外部者として支援し、その発展に寄与した人物。メガホンをとるのは狩山俊輔。「ブラック校則」などを手掛ける河野英裕がプロデューサーを務める。主題歌はBLUE ENCOUNT「ユメミグサ」主題歌は4人組ロックバンド・BLUE ENCOUNTの「ユメミグサ」。原作小説『青くて痛くて脆い』のテーマソングとして「もっと光を」が使用されていたが、原作者・住野よるたっての希望で、映画でもBLUE ENCOUNTが主題歌を担当することとなった。ストーリー人付き合いが苦手な大学生・田端楓(吉沢亮)と、空気の読めない発言ばかりで周囲から浮きまくっている秋好寿乃(杉咲花)。まるで正反対なひとりぼっち同士の2人は、「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル【モアイ】を作るが、秋好は“この世界”から、いなくなってしまった…。秋好の存在亡きあと、モアイは社会人とのコネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系就活サークルに成り下がってしまう。取り残されてしまった楓の怒り、憎しみ、すべての歪(ゆが)んだ感情が暴走していく……。あいつらをぶっ潰す。モアイをぶっ壊す。どんな手を使ってでも……。楓は、秋好が叶えたかった夢を取り戻すために親友や後輩と手を組み【モアイ奪還計画】を企む。青春最後の革命が、いま始まる―。【作品詳細】映画『青くて痛くて脆い』公開日:2020年8月28日(金) 全国東宝系公開監督:狩山俊輔脚本:杉原憲明出演:吉沢亮、杉咲花、岡山天音、松本穂香、清水尋也、森七菜、茅島みずき、光石研、柄本佑原作:住野よる「青くて痛くて脆い」(KADOKAWA)制作プロダクション:ツインズジャパン配給:東宝製作幹事:日本テレビ放送網
2020年03月09日わが子の幸福を願うのは、親なら当たり前のこと。子どもたちを取り巻く環境が大きく変化している今、子どもたちが幸せな人生を送るために必要なのは何なのか。一緒に考えてみませんか。イラスト/柴田ケイコ好きな仕事に就いて、お金に苦労せず、やりたいことを思う存分やりきること。自分のことが好きで、何か一つ自信を持って生きてほしいです。いつでも相談・話を聞いてくれる人がいて、自分自身も誰かにとってそういう存在であること。自分も周囲も笑顔が絶えない、楽しい人生。自分のことは自分でする!苦しいことを避けるのではなく、乗り越えられる人生を送ってほしいです。健康で人に恵まれ、やりたいことを伸び伸びやれる人生だとうれしい。とにかく何でも楽しむこと。どんなときも思いやりと笑顔を忘れない。人生は一度きりなので、自分を信じて、選んで切り開いて、最後に「自分の人生、最高に面白かった!」と言える人生。日本だけにとどまらず、たくさんの国に行って広い世界を知り、好きなことを見つけて楽しんでほしい。自分で未来を切り開き、いずれは結婚して子どもを持って、その子どもが立派に羽ばたけるように育てられる人。幸せになるための4ステップって?これからの子どもたちは、親世代には想像もつかない多様な価値観と共に成長していきます。単純に職業ひとつとっても、パパ・ママが就職するときには存在すらしなかった仕事に子どもが就く、という可能性も大いにありますよね。「親には予想できない、教えてあげることができない」世界を生きていく子どもたちが、幸せな人生を送るにはどうしたら良いのか。20年にわたり、約1万5000人の子どもたちと関わってきた竹内エリカさんは、「社会で生きていく中で自ら幸せを見つけられる力」が必要だと話します。この力を育むには、1.感じる力、2.考える力、3.協調性(人と関わる力)、4.やり抜く力という4つのステップを踏むことが大切。1.の感じる力とは、五感が敏感なこと。ご飯を食べたときに「おいしい」などと感じることです。これには親の言葉掛けが大きく影響していて、例えば幼稚園に向かうときに「急ぎなさい!」と言われている子と、「わあ、今日は寒いね」「ネコちゃんがお散歩しているよ」など、五感に働き掛ける言葉を掛けられた子では、後者の方が感性が豊かで物事に対して好奇心旺盛で意欲的な子になると言われています。そしてこれが、学びを含めた“人生を楽しむこと”の入り口になるのです。2.の考える力は、問題を解決する力とも言えます。お友達のおもちゃを使いたいとき、無理やり取り上げればけんかになって叱られて終わりです。「代わりのおもちゃとの交換を提案する」「使い終わったら貸してもらう約束をする」など、自分で考えて解決していく力を持つ子は、将来に向かって努力をしていけるようになります。そして、やりたいことを見つけて努力する最中には、ひとりではできない瞬間が必ずあります。壁にぶつかったときに「教えて」「助けて」「手伝って」と言えるだけで、達成できる確率が格段に上がるでしょう。こうした人との関わりを持てることが、3.の協調性です。人と関わり、物事を達成するといった経験を積み重ねると、自己肯定感もアップするし、人が困っているときには自分から進んで助けてあげるようになります。こうして、意欲を持つことでやりたいことを発見し、やりたいことを解決するための方法を考え、それを達成するために人と関わることで、4.のやり抜く力に結び付いていくのです親の楽しむ姿が人生への期待感を育てるわが子が楽しい人生を送るためには、親自身が幸せであることもとても大切です。「親の背を見て子は育つ」ということわざは本当にその通りで、親が楽しそうにしていると、子どもは「人生って楽しいんだ」と思うようになります。特に、子どもの人生観を作る上で、ママの言葉掛けはとても重要。だからママは、自分が楽しいと思うことは、どんどん口に出していきましょう。楽しいことは、「子どもに向き合った内容」でなくて大丈夫。むしろ、「ママが楽しいから、〇〇ちゃんもやってみない?」と、誘ってみてください。ママがワクワクしている様子を見ることは、子どもが人生への期待感を育むことにもつながるからです。もし、毎日忙しくて自分が楽しむどころじゃない…と思うなら、夜寝る前に「子どもの良いところと、自分の良いところを見つける」ことを習慣にしてみてください。そうすると、子どもだけでなく自分に対してもポジティブな気持ちが持て、ママ自身も人生が楽しいものだと思えるようになるはずですよ。\ お話を聞いたのは /竹内エリカさん幼児教育専門家。日本キッズコーチング協会理事長。20年にわたり発達心理について研究し、約1万5000人の親子に携わる。多動症・不登校の克服、運動指導では全国規模の大会で第1位ほか、14賞のコーチ実績がある。「一生を決める0歳から6歳までの育て方」シリーズほか著書57冊。ラジオ「わくわく子育てCafé」パーソナリティ。感じる力を育てる五感に関わる言葉掛けを幼児期の子どもは、5万語の言葉を覚えることができます。しかし実際には、2万語程度しか覚えていない子どもが多いそうです。幼い子どもがかんしゃくを起こしたりするのは、自分の気持ちを言葉にできないことが一番の原因なので、語彙(ごい)を増やすことは、気持ちが安定した子を育てることにもなります。言葉を掛けるときは難しく考えず、事実や気が付いたことを言葉にしてみましょう。外に出たときに…「風が気持ちいいね」「赤いお花が咲いているね」「急いでるんだから早くして!」考える力を身に付ける命令を質問に変えてみて親から子への言葉掛けは、ついつい命令調になりがち。これでは、自分で考えるという習慣は身に付きません。やってほしいことがあるときは、質問形で話し掛けてみて。自分で考えたことは命令されるより納得しやすく、実行する確率も格段にアップします。また、きちんと考えて主張すれば受け入れられる、という体験を積み重ねることで、社会に出ていく自信も身に付きますよ。夜寝る前に…「寝る時間だよ、どうするんだっけ?」「早く寝なさい」協調性を育む「I(アイ)メッセージ」で伝えて褒めるときは、「ママはうれしい」というように「私(I)」が主体の言葉で子どもに感謝を伝えましょう。自分がやることでママ(=相手)が喜ぶ→自分もうれしい、という幸せ体験が自己肯定感の向上につながります。きっと次からは、自分が幸せになりたいから、進んでやってくれるようになるはずです。お片付けをしてくれたら…「片付けてくれて(ママは)うれしい」「(あなたが)片付けてえらいね」やり抜く力を養う「Yes and 法」を実践子どものお願いは、まずは「いいよ」と受け止め、その後に「条件」を付けてみてください。すると子どもは、「何を言っても、受け入れてくれる・肯定してくれる」「ママは味方だ」と思い、条件をクリアしようと頑張るようになりますよ。「お菓子買って!」と言われたら…「いいよ。でも、お買い物が終わってからね」「今は急いでいるから、ダメ」竹内さんからのアドバイス!私は、子育ては最高の社会貢献だと思っています。未来の人材を育てるって、本当にすごいこと。そして、家庭内で複数のことを同時にこなしながら、日々の生活を支えるママは、対応力が高く、社会的にも非常に優秀な人が多いものです。だからママは自分に自信と誇りを持ってください。そんなママの姿が、これからの子どもの人生に、きっと好影響を与えるはずですよ!80%以上のママ・パパが「楽しんでいる」。その多くが「家族が仲良しだから」「子どもがいる生活が楽しいから」との回答で、家庭生活の満足度が人生の楽しさに反映されていることが伺えます。人生を楽しむママ・パパたち。いったいどんなことで幸せを感じているのか、教えてもらいました。家族になっても無理することなく、自分の考えややりたいことを共有しながら実現できていること。好きな仕事をしながら、夫や子どもとの関係も良好なこと。結婚前はバリバリ働き、結婚後は時短勤務。出産と同時に退職して専業主婦になり、下の子が入園したらパートを始める予定です。その時々のライフスタイルに合わせて無理なく過ごせているのは、幸せなことだと思います。わが家では家族全員のおでかけは子ども優先ではなく、パパが楽しいと思うところに行きます。パパの“楽しい”が子どもにも伝わり、みんなで一緒に楽しめていると思っています。親になり、わが子を育てているうちに、「青い空が見えた」「雲があんなに大きい」など、今まで気付こうともしなかったことに気付くようになり、それが何とも言えず幸せです。自分だけでは味わえなかった経験を子どもを通してできること、そして子どもの成長を一番近くで見られること。※データはすべて2019年12/4~2020年1/8あんふぁんWebアンケート(有効回答数1204)
2020年03月09日「自分が障害者だって、自分で明かしてはいけないの⁉」――息子の不服げな表情を見て改めて考えた、「障害」という言葉のイメージについて小学4年生の息子が、ある日「腑に落ちぬ」と言わんばかりの表情で帰宅した。彼はADHD(注意欠如多動性障害)傾向もあるASD(自閉症スペクトラム障害)当事者。約1年半の不登校生活を経て復学、最近また休みがちではあるものの、通常学級に籍を置きながら特別支援学級を利用しており、次年度からは特別支援学級への転籍が決まっている。発達障害は「見えない障害」とも言われており、息子や私も、ぱっと見では障害を抱えているとは分かりにくいだろう。そんな息子が4年生になってから、特別支援学級を利用し始めた――通常学級のクラスメイトたちからしたら、不思議だったに違いない。なぜなのかと彼らから理由を聞かれた息子は、「発達障害があって、感覚過敏などがあるから」というようなことを伝えたのだという。すると、「障害者とか、そういうことを言ってはいけないんだよ!」とたしなめられたのだそうだ。息子にしてみれば「質問に対して誠実に答えただけで、なぜ叱られるのだ」という気持ちになるのは当然だ。「誰かの秘密を勝手にしゃべったわけでもないのに…」などと、ブツブツひとりごちていた。「障害って、悪いことだとか隠すべきこと、みたいなイメージがあるからなあ」隠さざるを得ない事情や場面があることを重々知りつつ、私は息子へと言葉を投げかけた。「本当はそんなことないんだけどね」すぐにそう付け加えて。前回も書いたように、「障害」とは「人と社会の間に生じたずれ」だと思っているし、近年はそうした考え方も広がりつつあるが、まだまだ障害という言葉に対するイメージはよろしくない。「障碍」や「障がい」の表記や別の呼称を使おうと行政などが推し進めたところで、本質的なところは何も変わっていないというのが当事者としての印象であるし、「障害」という言葉、あるいは診断名が、揶揄の言葉として使われているのが現実だ。(今ふと思ったのだが、件のクラスメイトたちは「障害などの言葉で人を罵るのはいけないことである」というご指導を、親御さんから受けたのかもしれない。それが頭の中で「障害と言ってはいけない」へと変化した可能性がある)私は学童期にてんかんを発症しているため、「障害者」というラベルを手にしてからの生活はそこそこに長い。本当は良くないのだが、自分が受ける差別にはある程度慣れっこで、障害名で揶揄されたところで「はいはいそうですよ」と聞き流すことができる。最近は「障害という言葉や診断名が揶揄に使われ続けたら、誤ったイメージは広がる一方だな」と考え、冗談さながらの軽口であっても、「その言葉を聞き流すことを、私はやめることにした」とお伝えしているのだが、とにかく、傷つくことはほとんどない。しかし、自分ではない相手にそうした言葉が向けられているのを見聞きすると、なぜだか落ち着いてはいられない。ADHD性による衝動を用いて発言なさった方のもとに駆けつけ、直後にASD性を発動、「発達障害という概念やアスペルガーとも呼ばれている自閉症スペクトラム障害についての簡単な説明と、“頭が悪い”ということについてのあなたの定義を伺ったのち、障害と頭の良し悪しは必ずしも関係しないこと、そして“真に頭の悪い人など存在しないのでは”と私が思うその理由を説明させていただけないだろうか」などと申し上げたい気持ちになるが、そんなことをすれば本末転倒、障害のイメージ悪化に拍車をかけてしまうこと請け合いだ。そのうえ私は気が弱い。そんな大それた行動を起こせるわけがない。歯がゆさを抑えられないまま、「どうしたもんかね……」とうなだれるぐらいしかできないのである。支援に必要な情報である障害を容易に明かせない現状について、「障害」というラベルを長年持ち続けている私が思うこと前項に書いたように、私にとっての障害名は、自分について説明を要する際に使うラベルやカードのひとつであるという認識だ。「努力や我慢では克服できないレベルの苦手がある、ただし、こうした方法なら可能だ」と説明するためのものであり、もちろん診断名を出さない方が話が早そうなときはそうするが、障害を明かすことに抵抗はない。そして私は、「我々はどうやら発達障害というものの当事者であるらしい」と息子には早いうちに告げており、息子も息子で「なるほど。早めに分かっていれば、有事の折に対応もしやすかろう」とばかりにあっさり受け入れていた。「ゲームは夢中になり過ぎて時間を忘れがちだから、アラームをセットしよう」と自ら対策を講じたり、「自分は感情をその場で認識できないことがあるが、あとから友達に気持ちを伝えるにはどうしたらいいのだろう?」と私に聞くなどはするが、普段は自分が発達障害の当事者であることを、さして意識していないように見える。それは私も同様で、こうしたコラムを書くときや、発達障害についての情報に触れるときなどは発達障害当事者であることを意識するが、平時は「自分の一要素」に過ぎず、見えてはいるが注視はしない。しかし、ネットなどでは「子どもへの障害告知は慎重に。本人のアイデンティティーを揺るがしかねないデリケートな問題です」「障害という単語にショックを受けてしまうケースも考えられます」などと書かれており、私はのけぞった。「本人のアイデンティティーを揺るがしかねないデリケートな」障害告知を、「晩ごはんはカレーだよ」ぐらいの軽いノリで済ませてしまったからだ(もちろん、どのような行動特性が該当するかなども説明はしたが)。当時の私が発達障害を抱える方々の現実について、全くの無知であったからこその行動である。物分かりが良く、自ら質問してくれる息子であったことや、障害をネガティブなものと捉えずにいられる環境があったからうまくいっただけ。分かっている。とはいえ何かが引っかかる。『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』の中で、児童精神科医・臨床心理士の姜昌勲氏が下記のように書いていらした。発達障害は、「治療しなければいけない障害」ではなくて、「支援するために必要な病名」であるとともに、「かけがえのないその子の個性」でもあるのですから。「発達障害はニセの病名?」『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(宋 美玄、姜昌功、ほか/星海社新書)P92より「支援するために必要な」情報を聞いた子どもがショックを受けたり、明かした人から不当な扱いを受けたり、ネガティブなイメージを抱かれるのはやっぱりおかしい。「実は発達障害で」「ふーん、そうなんだね」でいいじゃないか。もちろん私は「発達障害の当事者は誰もが、その事実を明かすべきだ」とは思わないし、「実は自分も発達障害で」とこっそり打ち明けてくれた方の話を他人に話す気にもなれない。それは、今の自分が、発達障害に関しては、明かしても差別される機会の少ない環境に身を置いているだけだと自覚しており、かつてはてんかんで「隠しても地獄、明かしても地獄」を体験しているからだ。だからこそ、悔しくてたまらないし、憤りさえも感じている。必要な情報を、誰もが気軽に明かせない現状に。「障害はその人が持つ事実ではあるが、人格そのものではない」と思う私に向けられた、友人からの嬉しい言葉Upload By 鈴木希望ところで私は、かばんにいつもヘルプマーク(外見では分かりにくい疾病や障害のある人が、配慮を必要としていることを知らせるためのピクトグラム)を付けている。私が住む新潟県でも配布されてはいるが、まだまだ認知度が低い印象がある。あるとき、私のヘルプマークを見た友人が、「これは何?」と尋ねてきた。彼女は帰郷してから知り合った人で、発達障害つながりではない。子ども同士が仲良しだったことからつながった、いわゆるママ友だ。私がヘルプマークの概要を簡単に説明して、「私はてんかん発作を起こしたり、発達障害からくる感覚過敏があって、パニック発作を起こす可能性があるんだ。だからそうしたときに適切な対応をお願いできるように、このマークを付けているんだ」と話した。すると彼女は「そうなのかー。てんかんのことも発達障害のことも私はよく分からないけど、手伝えることがあったら教えてね!」と微笑んでくれたのだ。(そう…!これ!これなんだよ!こういう対応が嬉しいの…!)感激屋の私はむせび泣きそうになるのをぐっとこらえて、「うん、ありがとう!お願いするね!」と返した。差別されたくないのはもちろんのこと、同情が欲しいわけでも、特別扱いされたいわけでもない。いつでも誰に対しても助けを乞うつもりはないし、自分ができる範囲内なら、ほかの誰かが困っているときにはサポートだってしたい――私が知る限りではあるが、多くの障害当事者はそう願っている。障害を感じにくい人たちもそうであるように、障害当事者にも純粋な人もいれば卑劣な人もいる。障害を理由に差別されていることを逆手に取ってひらりとかわす、狡猾でありながらもどこかキュートな友人の話もいずれ紹介したいが、それは一旦横に置く。とにかく「障害」というのはその人に関する事実ではあるが、人格そのものではない。「実は発達障害で」「ふーん、そうなんだね」ぐらいの扱いになってほしいと願うのは、傲慢なのだろうか。重要なのはラベルではなく中身。「障害」という言葉のイメージを変えたい私が考えた、あえての遠回りさて、息子の話に戻る。「障害って言ってはいけないのなら、これからどういう風に説明したらいいんだろう…というか、障害は悪いことじゃないんでしょ?なのに…」まだ「解せぬ。世の誤ったイメージのためになぜ自分が厄介なことを考えなくてはならぬのだ」という思いがにじみ出る表情の息子に、私は代替案を伝えた。「最初に障害って言葉を言わないでさ」「え⁉言ってることが矛盾してる!!」「分かってるよ。でも、誤解されるなら最初は避けた方がいいんじゃない?で、今回は特別支援学級を利用している理由を伝えたいわけだよね。だから、例えば“チョークで黒板に書く音で耳が痛くなったり、たくさんの人のひそひそ声で先生の話に注意を向けにくくなって、授業を受けることに障害を感じてしまうから”とか、困っていることの具体的な内容と、“障害というのは、困っていることという意味なんだ”と受け止めやすい言葉で伝えたらいいんじゃないかなあ?」幸い、クラスメイトたちは息子の特性を、なんとなくかもしれないが理解してくれているようなので、これで十分に伝わるだろう。「そのときになったら、そんな説明できるかな…」「じゃあ、“通常学級で授業を受けていると、困ったこと、障害がいろいろ出てくる”とかはどう?そこで質問してもらえたら具体的に言えばいいし、ふーんで終わればそれはそれでいいと私は思うが、どうかな?でも、障害っていう言葉を使う必要はないかなと私は思うよ。伝えたいのは障害の中身であって、障害という単語じゃないんだから」私の提案を受け、息子はまだ納得できていない様子だったが、少し考えてから「そうか…そういうことが障害なんだって後から分かってもらえたらいいのかもな…」と、誰に向けるでもなく、つぶやいていた。「障害」という言葉に付きまとう悪いイメージをなくしたい私が「障害」という言葉を避けるような表現を選ぶのは、息子が申すように矛盾も甚だしく、本末転倒とも言える。しかし、障害を明かさなければならない場面において重要なのは、「障害」というラベル以上に、「なぜそうしたラベルを持たざるを得ないのか」という理由、ラベルを示す人それぞれの困難の詳細についてというケースが多いように私は感じている。ならばそちらを優先させて、追々「障害」という言葉との紐づけを行う方が、遠回りのようだが、実は効率良くイメージの変化へとつなげられる道なのではなかろうか。その前に、発達障害については誤解をなくすことや、地域による情報格差など、片づけるべきさまざまな問題があるのだが…。「障害」という言葉のイメージが変わり、障害のある人たちへの偏見がなくなることに従って、人と社会の間のずれも消えていき、あらゆる人が助けを求めやすい世の中になる――なんて、現状では夢物語だ。しかし、そのような未来が訪れることを、私は願っている。そのためにも私はもっともっと学びたいと思っているし、感覚のアップデートも忘れたくない。
2020年03月08日新たな学年に向けて1年間のまとめをする時期になりました。いよいよこの1年が終わりますね。お子さんにとってどんな年だったでしょうか?1年を振り返っていただく前に、皆さんにひとつ質問があります。「子どもと大人の違い」とは何だと思いますか?答えは「発達途上か、そうでないか」です。子どもの特徴は、“心身ともに発育・発達していく存在である”ということ。どんなに病気や障害があっても、「その子なりに」「その子らしく」成長しているのです。大人はどうしても、周りと比べたり平均値を気にしたりして、「自分の子どもに足りないこと」を探しがちです。しかし大切なのは、子どもがどれだけ成長したかをしっかりとらえてあげること。「いつまでも逆上がりができない」「九九も間違えるし」と“できないこと探し”をするのではなく、昨年と比べて“できるようになったこと探し”をしてみませんか?親子で話し合ってみれば、きっと親が気付かなかったこともたくさん出てくると思います。それを「すごいね!」と褒めてあげてください。子どもは意外と「乗り越える力」を持っている1年を振り返ると子どもの成長を嬉しく感じる反面、環境の変わり目となるこの時期は、親御さんにとって特に心配事が多いものですよね。進級前だからこそ不安になりやすいことについて、いくつかアドバイスをさせていただきます。【親御さんからの質問 1】子ども以上に、親である自分のほうが新しいクラスへの不安を感じています。毎年クラス替えがあり担任も変わるので、「次はどんな先生になるのだろう」と気になるし、「〇〇先生にまた担任になってほしいよね」とか「若い先生はちょっとね~」などと子どもの前で言ってしまうことも。「いいクラス・先生でありますように」と祈る気持ちでいるのですが、子どもにもこの不安が伝わるのは、やっぱり良くないでしょうか?1年は早いもので、やっとクラスの友だちや担任の先生に慣れたと思ったら、もう新学期がやって来ます。今度は誰と一緒のクラスになるのか、どんな先生が担任になるのか、それは気になりますね。学校では多くの場合、校長先生やそれまで担任だった先生たちが集まってクラス編成会議を開き、新たな担任を誰にするか決めたり、子どもたちのクラス分けを行なったりします。子ども全員をトータルに見てできるだけ偏りがないように決めますので、今まで親しかった子同士が離れてしまうこともあるかもしれません。新学期が始まってすぐの時期は、前のクラスの友だちと遊んでいる子もいます。ですが、2月号『気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?』でもお伝えしたように、子どもはクラスが変わっても、席が隣になったり、勉強のグループが一緒になったりすることで、次第に新しい友だちを作っていくもの。学校で子どもたちのそんな様子を見ていると、「子どもって、大人が考えている以上にすごいな!」と感心させられます。これは、担任に対しても同じです。担任が変わると、「これまでずっと女の先生だったのに、初めて男の先生になってしまった」とか、「これまではベテランの先生だったのに、今度は新任の先生なんだ」などと、いろいろ戸惑いがあるでしょう。「先生との相性がいいか、悪いか」も心配になりますね。でもこうしたことは親のほうが気にしているもので、子どもは意外に乗り越える力を持っていて、子どもなりの距離感をとって過ごしています。長い人生の中で、この経験はとても大切なんですよ。ですから、親は子どもの前で担任を悪く言わないこと。もし気になることがある場合は、担任に直接話すか、校長先生や教頭先生に相談するといいでしょう。子どもの中には、環境の変化に慣れるのに時間がかかる子もいますが、家庭が落ち着いていて安心できる場所であれば、必ず乗り越えていきます。親御さんは、学校の変化に一喜一憂するよりも、「子どもが家に帰ったらホッとできる家庭づくり」を心がけましょう。いつも「完璧」を求めない。少し「いい加減」になろう【親御さんからの質問 2】親に言われないと学校の用意をしないときや、連絡帳に書いてあるはずの宿題をやろうとしないとき、つい「もう〇年生になるんだよ?このままで良いと思う?」などと言ってしまいます。いつまでも小さい子ではないのだから、親としてはもっと自分で気づいて行動してほしい。でも、発破をかけたらかえってプレッシャーになってしまいますか?成長途上にある子どもにどう声をかけたらいいのか、いつも悩みます。子どもには、子どもの思いや都合があるものです。とは言え、子どもがやるべきことをやらない様子に、いつまでも目をつぶっているわけにもいきませんよね。ですから、年度初めにいくつか約束をしておくといいと思います。たとえば「遊ぶのは、宿題をすませてから」「時間割は必ず前日に整えておく」などの決まりを作り、それを習慣化するのです。でも、いつも決めたとおりにやれないのが子どもの特徴でもあります。たまには「今日はお母さんが手伝ってあげる日(スペシャルサービスデー)」があってもいいでしょう。親も子どもも少し「いい加減」な部分があってもいいのです。最近は、何でも決めたとおりにやらせるべきと考える親や、どんなことも頑張らなくてはいけないと考える子どもが増えているようです。でも、「〇〇をしなければならない」というプレッシャーを背負った子は、いつしか自分の力量を超えてまで頑張ろうとしてしまい、息切れしてしまうおそれがあります。頑張って頑張って無理をしすぎると、学校へ行くためのエネルギーが切れてしまうこともあるのです。(参照:9月号『夏休み明けに「不登校」が増えるのはなぜ?親が知っておくべき子どものSOSサインと対処法』宿題も時間割も、たまには忘れていくこともありですよ。「忘れたときには自分が困る」という体験も貴重です。1・2年生では少し親が手伝いながら宿題をやらせたり時間割をそろえたりさせ、3年生以上になったら手はかけないで声かけだけ、というように、子どもの成長に合わせて大人の関わり方を変えていけるといいと思います。つまずきのサインは、「豊かな親子の会話」から見出す【親御さんからの質問 3】3年生になると6時間授業が増えたり、学習教材が増えたり、勉強が難しくなったりすることを、子ども本人がやけに不安がっています。「あーあ、3年生になるの大変だなぁ……」とため息をつくことも。特に3年生は勉強の面で差がつきやすくなる時期だと聞くので、今からそんなに自信を失っていてはとても心配です。気持ちの揺らぎに早めに気づいてあげたいので、子どもの言動で注意すべき点があれば、教えてください。「9歳の壁」「10歳の壁」という言葉があるくらい、3年生というのは苦手な科目がでてきやすい時期であることは確かです。勉強面以外でも、自分とほかの子を比べて劣等感を抱くなど心理面での問題を抱えやすいのも、この時期の子どもの特徴と言えます。そんな子どものつまずきのサインに気づいてあげるために何よりも大切になるのが、豊かな親子の会話です。まずは「学校に行くことが楽しいかどうか」を子どもに聞いてみてください。会話の中で、子どもが学習に関して「わからないから嫌い」とか「つまらない」というような言葉を言ったら、その理由を聞いてあげましょう。12月号『自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解』でも書きましたが、たとえ短い時間でもしっかりと「子どもに心を向けて」、子どもの悩みや気持ちを受け止めてください。「親に何でも受け止めてもらえる」と感じる子どもは、学校の勉強で感じている戸惑いも正直に親に打ち明けるものです。逆に、話を途中で切り上げたり、「なんでそんな簡単な問題を間違えるの!」などと叱ってしまったりするような親は、子どものつまずきにすぐに気づくことはできないでしょう。そして、子どもがどこでつまずいているのかがわかったら、家庭学習で親が少し手をかけてあげることも必要です。学校公開日などに参加し、授業風景を見て子どもの様子を確認することも大切ですね。また、「寺子屋」とか「放課後補習」といった名前で、授業時間以外で子どもの学習を見てくれる学校もあります。つまずきがあればこれを利用するのもいいでしょう。親として、子どもの学習面のことは大いに気になるところだと思いますが、小学生の学力を高めるのは机上での勉強だけではありません。多様な生活経験が、学力向上の一端を担うのです。家庭の手伝いをさせたり、休みの日には親子でいろいろなところに出かけて自然や動物と触れ合ったりなどして、体験的に学べる機会を増やすことで、子どものトータルな力が伸びていきますよ。子どもたちに「自分は愛されている、大切にされている」という実感を1年間『まなびの保健だより』を連載させていただきました。皆さんの子育てのヒントになるものはありましたでしょうか。ここで、連載の初回、4月号でお伝えしたメッセージを改めて書かせていただきます。「しっかり食べる」「たっぷり眠る」「からだを動かして友だちと群れて遊ぶ」「安心して受け止めてくれる大人がいる」の4つが家庭で保障されている子どもは、少々のことがあっても十分乗り切ることができます。最近は、この4つが崩れていることが多いのですが、これぞ家庭の役割です。4つのことをしっかり満たしてあげれば、子どもは新たなことに挑戦したり、失敗してもまたチャレンジする意欲を持てたりします。これぞまさに、心身ともに健康に育つための「4大栄養素」と言ってもいいでしょう。(4月号『親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」より「聴く」の実践法』より)子どもの成長は、本当にひとりひとり違います。周りと比べて一喜一憂するのではなく、我が子の成長を信じて「この子は大丈夫」という信頼の目を子どもにそそぐことがとても大切です。そして、家庭では子どもの成長を支える4大栄養素をたっぷりと供給してあげましょう。これからの社会は、どのように変化していくのか読めない部分がたくさんあります。でも人間は、「自分は愛されている、大切にされている」という実感があれば、たとえ多くの困難があっても乗り越えることができるもの。家庭の役割で一番大切なことは、この実感を子どもたちに持たせることです。子どもたちがこれからも、自分らしく元気に育ち、健やかに学べることを、心から願っています。
2020年03月06日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。あと少しで新学期!お子さんが小学校に入学という方も多いのではないでしょうか?今回は「登校」についてプチトラブルになったエピソードをご紹介します。■小学校へ入学! 学校へは誰と行く?ところでお子さんが通う小学校は集団登校ですか? とれともそれぞれ自由登校ですか?うちは後者で自由に登校です。もともと保育園と自宅が少し離れていたため、園の中に同じ小学校に通う子が3人しかいませんでした。その3人とも特別に仲が良かったわけではないので…、ちょうど3年前の今頃は「学校、誰と行くんだろう…」と悩んでいました。そしてついに保育園を卒園。その数日後に近くの公園で遊んでいると、同じ小学校に行くという〇〇君と出会いました。〇〇君はお父さんの転勤で年長さんの後半に入ってきた子で、クラスも違ったので長男とはあまり関わりがありませんでした。〇〇君のママとちょっと立ち話をしていると小学校の登校の話に。すると〇〇君のママがちょっとびっくりすることを言い始めたんです…!えぇ…!! まさかの一方的な約束…!その時はここまで言われたら断れないし、1人で行かせるよりかは良いかな? と思って〇〇君と行かせることにしました。入学後は問題なく行っていたのですが…、1年後ちょっとしたトラブルに発展。■他の友達と行きたい長男長男が他の友達と行きたいと言いだしたんです。小学校で自分に合う友達ができ、その子も近所に住んでいることが判明。でも登校を断ったら〇〇君を傷つけてしまうのではないかと悩みに悩んだ結果…〇〇君のママに、・〇〇君を傷つけてしまう事になったら本当に申し訳ないということ・決して仲間外れとか〇〇君が嫌いとかそういう事ではないことということをちゃんと伝えて謝り、朝の登校をお断りさせてもらいました。気まずくなったりすることもなく円満に解決できて良かったですが、最初にきっぱりと断れなかった事に反省しました。小学校に行くと友達関係も変わってくるし、自由登校って難しいですね。私が子どもの頃は集団登校だったので当たり前のように近所の子と行っていたし、周りに相談できる人もいなかったので入学前は悩みました。集団登校になると保護者の付き添いがあったりいろいろと大変そうですが、どちらもメリットデメリットがありますね。
2020年03月05日日々流れるニュースのなかでも頻繁に目にするのは、子どもたちに対するいじめや虐待、貧困に関する悲惨な出来事。もはや見過ごすことができない現代のなかで誕生したのが、子どもたちを取り巻く闇を描いた映画『子どもたちをよろしく』。そこで、本作に出演を果たしたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大嶋千尋(鎌滝えり)主演を務めた鎌滝えりさん!【映画、ときどき私】 vol. 296劇中で義理の父親から性的虐待を受けたことをきっかけに、風俗産業で働く優樹菜を演じた鎌滝さん。園子温監督のNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』では、約3000人のオーディションから抜擢され、大胆な演技を披露して話題となった大注目の若手女優のひとりです。今回は、劇場公開映画初主演となった現場で感じたことや悩みを抱える人たちに届けたい思いについて語ってもらいました。―最初に脚本を読んだときから、この作品に参加したいと強く思われていたそうですが、どのあたりに惹かれたのでしょうか。鎌滝さん私が演じた優樹菜は最後にある決断をするのですが、ああいう環境で生きてきた女性なら、こういう選択をするだろうなとリアルに感じられたので、そのシーンを読んだときに「絶対に自分が演じたい」という思いが強くなりました。観た方のなかには、「えっ!?」と驚く人と「よくやった!」という2つにわかれているそうですが、私は後者のほう。彼女がそれによって幸せになるかはわからないですが、あの家庭にいたら、そういう道を選ぶんじゃないかなと思いました。―デリヘルで働いている女性の役でもありましたが、その設定はすんなりと受け入れられましたか?鎌滝さん彼女のそういう状況こそが映画の核になっている部分でもありましたし、デリヘルで働いているのにも理由があったので、私自身はまったく抵抗ありませんでした。戦う姿と精神性に強い共感を覚えた―厳しい状況のなかでも、優樹菜の持つ強さを感じました。ご自身が共感したところはありましたか?鎌滝さん今回、そういう部分はすごく多かったですね。特に、優樹菜は自分がいる家庭環境を何とかして変えようとがんばっていたので、現状に向かって戦う姿や精神性には強い共感を覚えました。―役作りにおいて意識したことがあれば、教えてください。鎌滝さん現場では、義理の父親役の村上淳さんと実の母親役の有森也実さんが家族としての空間を作り、ひっぱってくださいました。なので、事前に打ち合わせたりすることもなく、いきなり撮影に入り、そこでそれぞれが考えてきたことをぶつけ合っていくような感じだったと思います。―確かに、村上さんと有森さんの醸し出す空気感は、非常に生々しいものがありました。鎌滝さん本当に、すばらしかったです。この作品は私にとって初めての映画の現場だったので、そわそわしているときもありました。でも、初日に村上さんが「どんな球を投げてきてもいいよ、僕が全部拾うから。ただ、僕と目を合わせて話してくれたら大丈夫だよ」と声を掛けてくださったんです。そんなふうに全部を受け止めてくださったおかげで、村上さんとのシーンも雰囲気を出すことができたと思っています。恵まれた環境のなかで演じることができた―すべてを委ねることができる環境だったんですね。有森さんからもアドバイスを受けたそうですが、同じ女優として学んだことも多かったのでは?鎌滝さんたくさんありましたが、役に関してだと、私たち母娘はこれまでにこういう人生を一緒に生きてきたよね、といったお話を聞かせてくださったりしました。話をしていないときでもつねにこちらの存在を認識してくださる空気が伝わってきたので、それもすごく居心地よくて。本当のお母さんと一緒にいるような感覚がありました。そのほかにも、私が感情を爆発させなければいけないシーンではずっと肩を抱いてくださったり、衣装が乱れたらそっと直してくださったりして、「なんて美しい女性なんだろう」といま思い出しても胸がいっぱいになることばかりです。今回、村上さんや有森さんのような方々とご一緒できて、本当に恵まれていると思いました。―とはいえ、劇場公開初めての映画で主演ということに、かなりプレッシャーを感じていたのではないかと思います。振り返ってみていかがですか?鎌滝さん正直言ってプレッシャーはあったと思いますが、こういった題材の作品は以前からやりたいという気持ちが強かったので、まずは参加できるだけでうれしかったです。ただ、どうしたらその思いをちゃんと伝えられるかということは、撮影前からずっと考えていました。そういったこともあって、すごく緊張して現場に入りましたが、周りのみなさんがフォローしてくださったので、素晴らしい環境のなかでこの作品に取り組むことができたと思います。だからこそ、完成した作品を観たときには、「伝えるべきことはスクリーンのなかに全部映っている」と感じました。―本作では、子どもたちのいじめや貧困、虐待について考えさせられる部分が多かったですが、作品に入る前に調べたこともありましたか?鎌滝さんもちろんリサーチもしましたが、撮影中にもテレビをつければそういうニュースがいくつも流れていましたし、生活しているだけでも目に入ってくるので、胸が苦しくなることはありました。でも、こういう時代だからこそ、こういったテーマに関わることには意味があると思っています。役者の自分にしかできない責任を感じた―この作品を経て、ニュースの見方や思いに変化もあったのでは?鎌滝さんもともと関心があって、自分なりに考えていたことなので、そこで変わったというのはありませんでした。いじめや虐待といったものをなくすのは簡単な話ではありませんが、そういった状況から脱出して強く生きていこうとしている人はたくさんいますから。でも、そういう役を演じる立場にいるのであれば、役者の自分にしかできないことに責任を持ちたいという意識は、この作品に関わったことで、より強くなったと思います。―それによって、役者になった理由もより明確になったということでしょうか。鎌滝さんそうですね、すごく明確になりました。自分の役者人生において、早い段階でこういった役を演じることができたのは、すごく意味のあることだと改めて感じています。実際にこういうことはたくさん起きていることだと思うので、若い人や同じような思いをしている方が観てくださったらうれしいですし、この作品が持っているメッセージを多くの方に伝えたいです。自分が好きなことを追求していきたい―ご自身は小学校と中学校で不登校を経験されたとのことですが、何かきっかけがありましたか?鎌滝さんいじめがあったとかではなく、些細な出来事が理由だったり、幼くて自分の感情がうまくコントロールできなかったり、ということがきっかけだったと思います。そのときに私は無理に学校に行かなくても、自分が好きなことを追求できればいいと考えていたんですよね。今回のテーマに直接つながっているわけではないですが、そういった経験があったからこそ、この作品で私にできることがあるんじゃないかと感じていました。―その後、高校に行くことで克服されたそうですが、そこで心境の変化があったのですか?鎌滝さん勉強をしていない時期があったので、学びたいという気持ちが強くなったからだと思います。しかも、役者というのはつねに学んでいかないといけない職業なので、もっといろいろなことを吸収したいとか、世の中で何が起きているのか知りたいという欲求がこの仕事に出会ったことで爆発したのかもしれません。きっかけがあれば人はいくらでも変われる―もし同じような思いを抱えて学校に行けない子たちに、鎌滝さんが声をかけるとすれば、どんなことを伝えたい?鎌滝さん社会的に「学生はこうしなければいけない」とか「家庭はこうあるべきだ」ということがあったとしても、私は自由に生きていいと思っています。もちろん勉強はしたほうがいいとは思うので、学校に行かなくていいとは言いませんが、自分がどうしてもやりたいことを見つけたのであれば、学校に行かないことに罪悪感を抱くよりも、自分で責任を背負ったうえで好きなように生きるべき。「自由でいいんだよ」ということは、同じ思いを抱えている人には伝えたいですね。私が勇気づけるとまでは言いませんが、役者としてがんばっている姿を見せることで、「こういう人もいるんだ」と思ってもらえたらうれしいなと思います。―ご自身が変われた転機をあげるとすれば?鎌滝さんたとえば、いまこうして役者のお仕事をしていることは、不登校のときからは考えられないこと。昔は、「私が人前に立つなんて絶対に無理!」と思っていましたが、きっかけがあれば人はいくらでも変われるんだと思いました。それは、いろいろな方からもらった言葉とか、この仕事と出会ったことによるものですが、本当に小さなことの積み重ね。ありえないと思っていたことも、ありえるようになるんですよね。そんなふうに、変わることができるんだというのを私が証明できるようにがんばりたいです。感性を磨きながら冒険もしたい―役者さんは自分の人生が反映されるところもあると思うので、ご自身が目指す女性像や今後挑戦したいことを教えてください。鎌滝さん私は強さと柔らかさの両方を持っている人に憧れているので、キャリアウーマンになりたいですね(笑)。あとは、以前よりもいろんなことにチャレンジしたいと思うようになったので、英語の勉強を始めました。というのも、Netflixの作品に出演したとき、海外の方からコメントをいただくことが多かったんですが、言葉がわからないという理由で世界が狭まってしまうのはよくないなと感じたからです。しかも、最近は海外の言語が話せないと参加できないオーディションもたくさんあるので、将来的に海外の作品を見据えていくためにも、英語を話せるようになりたいと思っています。あとは、自分がいままで見たことのない世界をもっと見たいですし、いろいろなことに興味があるので、プライベートでは感性を磨きつつ、冒険もしたいです。インタビューを終えてみて……。透明感があって穏やかで、繊細な雰囲気を漂わせつつ、芯の強さを感じさせるまっすぐな瞳が印象的な鎌滝さん。すでに振り幅の大きさを発揮している女優さんなので、今後ますますのご活躍を楽しみにしたいと思います。現実の裏側にある真実があぶりだされる!思わず目を背けたくなるような現代社会が抱える闇に深く切り込んだ本作。声にならない子どもたちの叫び、苦しみ、そしてそれぞれの決断を目の当たりにしたとき、いまの私たちが向き合うべき問題が見えてくるはずです。ストーリー家族に秘密でデリヘル嬢として働く優樹菜は、実の母親・妙子と義父の辰郎、そして辰郎の連れ子である稔と4人で暮らし。しかし、辰郎は酒に酔うと、妙子に暴力を振るい、優樹菜には性暴力を繰り返していた。稔は父と母に不満を感じるいっぽうで、優樹菜には淡い思いを抱いていたが、ある日姉の職業を疑うようになる。学校では稔の同級生である洋一がいじめの標的とされていたが、稔も自分がいじめられる側になるのではないかと、怯えるようになるのだった。居場所をなくした彼らが下した決断とは……。胸をえぐる予告編はこちら!作品情報『子どもたちをよろしく』2月29日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開配給:太秦©子どもたちをよろしく製作運動体スタイリスト:阪上秀平ヘアメイク:綾波麗
2020年02月28日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。今回は、 「『夏休み明け不登校』子どもが発するSOS、原因、対処法」 という記事に寄せられたお悩みです。記事では、長期休暇期間と登校期間の生活時間配分などに気をつけながら様子を見ていきましょうとお話ししましたが、今回寄せられたのが、「先生が原因で子供が不登校ぎみになっている場合」に対するご相談です。■質問:先生と合わない我が子「我慢しなさい」と言うしかないのか…小学5年の子どもをもつ母です。4年生までは、なんの問題もなく通っていた学校に、5年生に上がってから登校をグズるようになりました。進級と同時に担任が変わり、子どもにかけるような言葉ではない発言をされる先生で悩んでます。学校にも何度か相談しましたが改善しません。これからどうしていけばいいでしょうか? 子どもに「我慢しなさい」と言いきかせるほかはないのでしょうか? ■回答:まずは子どもの気持ちを受け止め「あなたの味方だよ」と伝える子どもの登校しぶりの原因が、担任の先生にありそうなことはわかっているのですね。では、もし子どもが学校を休みたいと言うならば、一旦気持ちを立て直す意味でも、お休みさせてよいと私は思います。親としては当然心配ですし、不安になる気持ちもあると思います。しかし、まずは「先生が何と言おうと、親は絶対にあなたの味方」ということを子どもに話し、安心させてあげることが先決です。おそらく、子どもは先生の心ない言葉で自信をなくしたり、傷ついているのでしょう。その気持ちを受けとめ癒してあげるほうが、無理して登校させるより大切だと感じます。そして、お母さん自身も一緒にゆっくり休んで元気を取り戻しましょう。■「先生だからといって絶対正しいわけではない」ことを話すでは、これからどうしていけばいいのでしょうか。子どもに「我慢しなさい」と言い聞かせることは、私はあまりおすすめしません。「先生の言葉に納得できないかもしれないけれど、あなた自身が学校で面倒な存在になってしまうから、無理にでも納得すべき」と子どもに我慢を強いてしまうと、「親は自分の味方にはなってくれない」と子どもに不信感を抱かせてしまうからです。子どもには「先生の言うことが、いつも絶対正しいわけではない。だからと言って、間違っているわけでもない。正誤ではなく、それがこの先生の考え方というだけ」と伝えるのはいかがでしょうか。例えば、先生が「男子のくせに、こんなこんなこともできないのか?」と発言したとします。しかし、それは真実でも正しいことでもなく、その先生が「男子=できて当然」と思っているだけ。世界中の人みんなが同じ考えではないのですから、「自分はダメだ」などと落ち込む必要はないのです。この先生が実際はどのような言葉をかけているのかはわかりませんが、おかしいと感じた時「どういうことですか?」「では、どうすればいいか教えてください」と子どもから聞き返すように促してもいいかもしれません。ただし、これは子どもの性格によってできる・できないがあるでしょう。先生の言葉があまりにも感情的な内容であれば、「真に受けなくていいよ」と聞き流すようにアドバイスするのもいいでしょう。本来、「先生」とは人格が優れ、周りのお手本となる存在であってほしいものですが、必ずしもそういう人ばかりが教職を選ぶわけではないのがとても残念ですよね。同じように感じている保護者がほかにもいるかもしれません。目に余る発言が続くようなら、ほかの保護者にも働きかけるなどして、学校へのアプローチは続けたほうがいいと思います。■不登校を防ぐ「反面教師からの学び」と「学校内の逃げ場」かつては、親や先生、上司の言うことを何も考えずに「はい、はい」と聞いていれば一生安泰で、穏やかな老後が待っていると大多数の人が考えていましたし、実際その通りの場合も多かったでしょう。しかし、現在は全く違う世界になりつつありますよね。変化の早い今の時代を生きていくためにも、子どもの頃から自分の頭で考え、行動する力が求められています。そういった力を養う意味で、この先生の言動を教材としてみてもいいのではないかと思います。子どもには「先生にどんなことを言われ、どんな風に嫌だったかをママに話してね」と伝えておき、子どもの言葉にきちんと耳を傾けましょう。子どもが先生の言葉をどうとらえ、それに対しどのような判断を持ったか、自分ならどのように相手に伝えようと思うかなどを聞きます。その子どもの考えを親が認めてあげたり、違う視点を提供したりすることで、子ども自身に自分で考え対応する力がついてくると思います。また、担任以外で、子どもの気持ちに寄り添ってくれる先生を学校内で見つけておくというのもいいでしょう。担任に何を言われても、気持ちをわかってくれる先生がほかにいるという「逃げ場」が学校にあると思えば、子どもも少し気が楽になるのではないでしょうか。今はつらいかもしれませんが、親が笑顔で子どもに「絶対に味方でいるから、あなたは何があっても大丈夫」と伝えてあげれば、子どもも少しずつ自信を取り戻すでしょう。先生より誰より、ママに信頼されていることが子どもにとっては一番励みになりますからね。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年02月20日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】これといった理由もなく、中学生の息子が学校に行かなくなりました。イジメではないようですが、行かなくなって半年くらいになります。担任の先生も友人も心配してくれていますが、本人はガンとして行きません(友人とはLINEでやり取りしているようです)。最初は、行くように厳しく言っていたのですが、そうするとベッドから出てこなくなり、話もしなくなります。夫に頼んで、力ずくで引っ張り出したこともありますが、さすがにそれ以上はできず(殴るようなことはしたくありません)、ほとほと困っています。夫とは、しばらく見守るしかないのかなと話していますが、引きこもりの子どもに関連する殺人事件などもあり、不安がよぎります。今後、子供にはどのように接すればいいでしょうか?(46歳・主婦・女性)【回答】一度、しばらく放っておいてみたらいかがでしょうか。大いなる慈愛に立脚した無関心です。彼には彼の「学校に行かない理由」があるんでしょう。でもそれは、親や先生が口出しして、手助けすれば解決策が見つかるような「理由」ではないのだと思います。そして、彼の抱える「理由」を、私たちが本当に「わかる」ことは不可能です。彼は今、自分の中にしかない「答え」を探す作業中。けっこう大変な作業なので、普通に学校に行きながらではできないんでしょう。今やるべきなのは、“学校に行かせる”ことではなくて、“答え探しの邪魔をしない”ことですよ。私も親ですから、子どもが学校に行かなくなって心配なお気持ちは「わかる」と言わせてください。きっと考え出したら夜も眠れないほど不安でしょう。でも、長い人生の中で1~2年、じっとしている時間があったってどうってことないですよ。いくらでも元に戻れます。「厳しく言ったり」「力ずくで引っぱり出したり」しないで、しっかり底まで沈ませてあげてください。中途半端に茶々を入れるから、息子さんが答え探しに没頭できないんですよ。お母さんとお父さんは、なるべく普通に過ごすこと。「あなたが学校に行っていないことなんて気にしてないよ」というふうに。お母さんはお母さんの毎日を、しっかり楽しんでください。息子さんの一番の道標となるのは、お母さんやお父さんが日々楽しくはつらつと生きている背中です。楽しそうでなければ、誰が出てくるものですか。たしかに世の中にはいろいろな事件がありますから、究極のところまで心配してしまうお気持ちもわかります。わかりますが、心配しすぎは愚の骨頂。今は価値観が変わってきていて、私たちが考えている「学校」と、彼らの考えている「学校」は違うようです。それに、社会も変化していて、みんなと同じことができる子が「良い子」「できる子」ではない。これまでの型には合わせられないところに、驚くような才能が隠れている場合だってあります。あなたが安心したいがために、子どもを無理やり型にはめることがないように。ありとあらゆる可能性を視野に入れて見守る胆力をつけたいものです。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年02月14日宿題をやったことがなかった小学校時代と将来のために本気で勉強した高専受験出典 : 私は昔から、興味がないことにはまったくやる気が出てこないという特性がありました。おそらく深くて狭い領域に興味を持つASDの特性と、自分にとって刺激的なものでないと集中できないADHDの特性がかみ合った結果なのかなと思っています。例えば小学校のころはよく宿題が出ていたのですが、そのほとんどは提出はおろか手すらつけていませんでした...。先生には毎回怒られ、宿題を集めるときに肩身が狭い思いもしていたので、たまに気が向いたときには誰にも読めなくてもいいからとにかく早く書いて宿題を片付けたりして、なるべく時間をかけずにこなしていた記憶があります。そんな私でも、高専の受験は本気で取り組みました。小学生のころは不登校にもなりましたが、中学生になった私はようやく「将来プログラマになりたい!」と思うようになり、その第一歩が地元の高専に進学することだったからです。それまでは宿題すらろくに取り組まなかった私でしたが、高専受験のときは家で参考書を見ながらほぼ毎日勉強をしていました。自分にとっての目的がはっきりしていれば家でしっかり勉強できることがわかり、自分でも驚きました。得意不得意がはっきり分かれた高専の成績出典 : 高専進学後は、小学校高学年のころからずっと勉強しようと思っていた、プログラミングの勉強ばかりしていました。夏休みのバイトで得たバイト代のほとんどを専門書につぎ込んでいたり、晩ごはんを食べて寝る準備をしたら寝るまでずっとパソコンや専門書とにらめっこしているような状態でした。そのおかげか、プログラミング関連の教科はいつもかなりいい点数を取ることができていました。強い興味がある教科だと、自然と集中して取り組むことができて、少ない時間でしっかり覚えることもできました。さらに意外なことに、プログラミングに関係がありそうだなと思っていた物理などの教科についてもそれなりにいい点数をとることができていました。まったく興味がなかった電気系の教科は、いつも赤点ギリギリのひどい状態でしたが...とはいえ得意なプログラミングを好きなだけできていたので、とても楽しい学生生活を送ることができていました。興味がないことでも成果を出さなければいけない...社会人生活で感じた困難出典 : 学校を卒業してシステムエンジニアとして就職、大好きなプログラミングを仕事にすることができたのですが、仕事の中ではまったく興味がない分野のタスクもこなすことが求められます。例えば説明用の資料作成だったり、他の人と協力してひとつのものを作り上げたり。仕事なので期日もあり、やらないわけにはいかないのですが、どうしても集中して取り組めず、「他の人の倍以上の時間をかけてようやく人の半分くらいのものができあがる」ということがよくありました。社会人になってすぐのころは、この「興味を持てないけれどもやらなければならないこと」へどう取り組むかがずっと自分の中での課題になっていて、数年間悩んでいました。それから色々と試してみて・・・出典 : 「興味を持てないけれどもやらなければならないこと」へどう取り組むかーーそのなかにはうまくいったものもあれば、まったくうまくいかなかったり、逆効果になってしまったりというものもありました。その一部をご紹介いたします。結論から言うと、私にとってこれは全然うまくいかないどころか完全に逆効果でした。思い込みで好きになろうとするのは、興味がないまま自分なりにやってみる以上に疲れるものでした。ただ、数年間試行錯誤してみて『そのタスクが好きな人にどこが好きなのか聞いてみること』は自分にとって少し効果があるように感じました。自分が興味を持てないことでも、得意だったり好きだなと思っている人は誰かしらいます。そういう人に話を聞いて好きなポイントを知ることで、自分の中でそのタスクへの見方が変わり、興味を持てるようになることがありました。興味を持てないタスクをこなしていると、集中できず周りのいろんなことが気になり、ますます作業が進まない...という悪循環に陥ります。そういうときには会議室を借りるなどして、”そのタスクしかできない状況”に自分を追い込んで何とかこなしていました。興味がないことに取り組むとかなりのストレスがかかるので、終わった後には好きなものを食べるなど、ストレス発散するイベントをセットで用意しておくのもポイントかなと思っています。ストレスが溜まる方法でしたが、とりあえず目先のタスクを何とかするためには多少効果がありました。高専のときにプログラミングと関連する教科を好きになったように、興味を持てないタスクについても自分が好きだったり興味があったりする分野と関連する部分を探してみるアプローチです。うれしいことに、これは自分にはある程度効果がありました。例えば興味がない分野の資料作成をするときには、「こういう風に表現するとプログラムの設計書を書くときにも使えそう」とか「もともとの資料のこの書き方、すごくいいな。次に技術系の資料書くときにマネしてみよう」というように、自分が興味を持っている分野に活かせそうなポイントを探しながらタスクをこなすよう意識してみました。この方法は興味があれば集中できる私にはピッタリでした。どうしても集中できなかった仕事もちょっとだけ楽しくなって、それまでよりも集中して取り組めるようになりました。いろいろと試行錯誤してみた結果、いまの私が心がけていること出典 : 十数年をかけて試行錯誤し、私の場合興味がないことに対してはかなりの工夫をしないと集中して取り組めないのだということがわかりました。色々と試してみましたが、興味がないことをやらなければならないときには、もともと興味を持っている分野に関連させて取り組むのが私には合っているようでした。もちろんどうしても難しいときもありますので、そういうときには他のことができない状況にして、無理やりなんとかする方法をとっています。もし私と同じような特性のある当事者の方は、興味がないことに取り組む際にはもともと興味を持っているものと関連する部分を探してみるのはいかがでしょうか。そしてどうしても関連するところが見つからないときには、周りの方を頼ってみると自分ひとりだけでは気づけなかった視点での発見があるかもしれません。サポートする側の方は、その方の興味に関連する部分を探す手助けをしていただけたらなと思います。今回のお話が、発達障害当事者の方とその周りの方のご参考になれば幸いです。
2020年01月31日計54名様に!日々のお子さんとの関わりに役立つ書籍をプレゼントしますLITALICO発達ナビでは、書籍レビューコラムや新刊情報コラムにて、発達障害や子育てに関する書籍の情報をお届けしています。今回は4周年を記念して、発達ナビユーザーの皆さまに書籍をプレゼント!各出版社様にご協力いただき、さまざまな種類の書籍が集まりました。ぜひ興味のある書籍を選んで応募してください!4周年書籍プレゼントキャンペーンの応募期間は、2020年1月31日(金)まで。下記の応募要項を確認の上、ぜひ奮ってご応募ください!【応募要項】■ご応募はお1人様1回までです。■当選した方には、書籍の送付先をお伺いするため2月14日(金)までにメールにてご連絡いたします。ご応募の際は必ず受信確認ができるメールアドレスをご入力ください。※ご連絡が取れない場合、期日までに送付先情報がいただけない場合には、当選は無効となります。■個人情報取扱の注意事項にご同意の上お申込ください。お申込いただいた時点で同意いただけたとみなします。子育てや支援の考え方について考えたいときに読みたい7つ多くの発達障害の方を診てきた精神科医の田中康雄先生が、日々お子さんや親御さんと関わる中で大切にしている考え方に触れることができます。医師として診断名をつけることはもちろん大切ですが、診断名でその子を捉えるのではなく、一人ひとりの思いに目を向けてその子や家族に合った関わり方を一緒に考えることを大事にする田中先生。その姿勢は保護者や支援者としての子どもたちとの関わりにもヒントを与えてくれそうです。富山県砺波市にある「みやの森カフェ」は、さまざまな人が訪れ、誰にとっても居場所になります。障害の有無も老若男女も関係なし。海外からきた人も不登校の人も...みんなが「カフェのお客さん」という共通点でつながり、心地よいコミュニティが形成されていきます。福祉でもない、支援でもない、新しい形の居場所はどのように成り立っているのでしょうか。その魅力と可能性が詰まった一冊です。感情や行動を自分自身でうまくコントロールできない子どもたちを支援する際に必要とされる、子どもの心理を読み解く理論やアプローチ方法を、仮想事例を用いて分かりやすく解説している専門的な書籍です。子ども本人との向き合い方から、生活の基盤となる家族や地域環境との関わり方といった環境へのミクロアプローチ、社会システムのあり方のようなマクロ環境へのアプローチまで幅広い視点から説明されており、支援者がより質の高い支援を提供するために知っておきたい知見が詰まっています。発達ナビでコラム連載中のかなしろにゃんこ。さんの著書です。ADHDと軽い自閉症スペクトラム障害があるリュウ太くんの、「キレやすい」「イライラしやすい」「おしゃべりが止まらない」といった行動にずっと悩まされていたかなしろさん。その行動の理由を、大人になったリュウ太くん本人が語ってくれています。前川あさ美先生(東京女子大学教授)の解説も交え、「行動の理由や背景」を解き明かしていきます。どうして?と頭を抱えてしまうような行動があっても、その背景を理解した上で関わることで、きっと子どもは成長してくれる...かなしろさんの楽しい漫画とともに、発達障害のわが子との向き合い方を学んでみてはいかがでしょうか。発達ナビでもコラムを好評連載中の寺島ヒロさんの、発達障害のあるお子さん2人とのエピソードがまとめられたコミックエッセイです。大変なこともたくさんある日々の中でも、好きなこと・得意なことはのびのびと取り組ませ、できないこと・苦手なことは理由を探しながらあたたかく見守る様子は、読んでいてほのぼのとした気持ちになれます。子どもたちのありのままを受け止めて楽しむ寺島家のお話は、肩の力を抜くことの大切さに気づかせてくれそうです。発達ナビユーザーへのアンケートから、ニーズの高かったお悩みについての考え方を紹介している書籍です。監修は鳥取大学大学院教授の井上雅彦先生。日常生活、学校生活、人間関係など、小学生はさまざまな場面で困りごとに直面します。その際、どのように子どもと向き合いサポートしていくのがよいか、その答えは1つではありません。本の中では3つの対策が提案されています。複数のサポート方法に触れながら、ご自身のお子さんにはどんなサポートが合っているのかを考える参考にしてみてはいかがでしょうか。二次性徴でのからだの変化の大きさや、女子グループ特有のコミュニケーションの複雑さなどから、女性が抱えるストレスは思春期前後から大きくなっていく場合があります。周囲から見えにくく自分自身でも認識が難しいこうした困難について、この本では、「からだ」「こころ」「関係性」の3つの軸から理解し、支援していくことが提案されています。発達障害のある16人の女性たちの実際の支援事例が紹介されており、当事者、保護者、支援者がどのように困難を理解し、サポートを受けてどのように変化していったかを事例を通して知ることで、現在またはこれから思春期に入る女の子のサポートを考えるヒントが得られそうです。支援方法を学べる事例やワークが詰まった書籍発達ナビでもコラムライターとして大人気の、かなしろにゃんこ。さんの著書。話す・聞く力を身につける「イイトコサガシ」のソーシャルスキルのワークショップの内容が、かなしろさんと長男リュウ太くんが実際に参加した様子の漫画とともにまとめられています。会話力を伸ばすためのワークとそのポイントが分かりやすく解説されており、家庭でも支援の場でも実践できそう!2017年に刊行された書籍『発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび』(合同出版)で紹介されている68の遊びがさらに明確化・具体化され、支援の際に活用しやすいカード型で発売されました。カードには身体のどの感覚・機能を伸ばすかや、遊びに必要な人数・場所などがアイコンで分かりやすく記載されており、子どもの得意不得意や環境に合わせて取り組む遊びを選択できます。各カードにはQRコードもついていて、動画で遊びの流れが確認できるので、保護者や支援者がどのように遊ぶか事前に確認し、より適切な支援を行うことや、遊び方のモデルの提示がスムーズにできることも特徴です。コミュニケーションが苦手という人でも、「この場面ではこうする」というような、状況に合わせて「うまくいくスキル」を身につけられれば、楽しく過ごせたり、自立や就労に繋げることができたりする場合も。この本では「声の大きさの調整」「困ったときに助けを求める方法」など苦手な子どもも多いスキルがワークになって紹介されています。ワークには子ども自身が考えて記入できる欄もあり、子ども自身も取り組みやすい設計になっています。支援者向けの指導のポイントやQ&Aページもあり、子どもがスキルを獲得するためのヒントがたくさん詰まった一冊です。発達が気になるお子さんを育てたり支援したりする中で、「どんな支援が必要なのか」と不安に思う場面もあるかもしれません。そんなとき、子どもの発達の段階と現状の課題が把握できると、接し方を考えやすくなります。この本では、その子の発達段階や困りごとを”見える化”するシートとその活用方法が紹介されています。見える化した子どもの様子は、子育てや支援の見通しを立てる際にはもちろん、専門家に相談する際の情報共有に使用することも。著者は特別支援教育コーディネーターの安部博志先生。教育現場で実際に使用しながら、専門的な知識がなくても活用できるようアップデートを繰り返して刊行されています。性の行動に関して正しい知識を身につけることは、自分の身を守るためにも他者を傷つけないためにも大切です。そんな性の行動に関しての知識を、発達障害のあるお子さんでも学びやすいよう具体的な指導方法とともにまとめた書籍です。月経指導用グッズ、性感染症の液体実験、恥じらいやマナーの学習用カードなど指導に使用できるアイディアも多数紹介されており、性教育の実施に活用できます。子ども自身が考えられる4コマ漫画形式のワークもあり、日常の中で遭遇するかもしれない問題を学んでおく際にも役立てられるので、支援者だけでなく保護者が読んでも参考になる一冊です。さまざまな感情がうまれる毎日の中で、自分の感情とうまくつき合うことが難しい子どももいます。そして感情との向き合い方の中でも、どのように感情を言葉にすればよいかが分からなかったり、感情のコントロールが苦手であったりと、困りごとの種類も多様です。この本では、場面ごとに自分や他者の感情に気づき、感情を調整すること、友達とうまく関わることなどの方法やコツを学ぶことができる50ワークが、さまざまな場面設定に合わせて紹介されています。お子さんが気持ちを大切に育んでいけるよう、一緒に読み、活用してみましょう。将来就職できるのか、ひとりで生活していけるのか――大人になる前に身につけて欲しいことはたくさんありますが、どのように教えていけばよいのでしょうか。本書では、思春期の子どもに身につけてもらいたい身だしなみや家事、お金やスケジュールの管理、コミュニケーション方法などの具体的なスキルの教え方が紹介されています。また、家庭学習、ゲームや動画サイトの閲覧など気になる人が多いテーマについて、実際のご家庭での取り組みやエピソードを紹介するなど、実用的な内容を多数取り上げていることも特徴です。悩みや子育ての難しさに寄り添いながらも、将来に向けて踏み出す保護者をサポートしてくれます。お子さんの日々の学習をもっと学びやすく!苦戦するお子さんも多い時計の読み方を、特別支援学校教諭が日々の指導の中で作成した教材をもとにスモールステップで学べるワークです。短針、長針をステップを分けて読む練習をしたり、前半はメモリの数字が細かく振られていたりと、段階にわけた補助も活用しながら理解を深めることができます。「がんばりシール」「ごほうびカード」もついており、お子さんの達成感を大切にしながら学習をすすめられそうです!視覚に障害のある子どもたちを教える教員で構成される日本視覚障害社会科教育研究会がつくった、使いやすい工夫が詰まった「みんなの地図帳」。必要な情報だけに絞り、色使いも配慮しているのでシンプルで見やすく、また図の読み方を身につけやすいレイアウト設計にもこだわっているため、情報を探し出すのが苦手な方でも使いやすいデザインになっています。1ページあたりの情報量は減らされていますが、小学校と中学校の学習内容はすべて記載されており、学校の学習にも活用できます。
2020年01月20日1月15日、大阪市の松井一郎市長(55)はスマホの使用時間ルール化について対策を検討するよう市教育委員会に指示した。小・中学生がスマートフォンやオンラインゲームに依存し、ひいては不登校の原因の一端になることを防ぐためだと発表されている。似たケースとして10日、香川県県議会が全国初となる「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)の制定に向けて条例検討委員会で審議していると報じられた。インターネットを使ったオンラインゲームの使用時間上限は18歳未満で1日60分、土日や祝日、長期休暇などは90分に制限するなど、具体的な内容となっている。香川県に続き、大阪市も子供のオンラインゲームやインターネット使用の規制に動き出した。これに対してSNSでは批判や懸念の声が溢れており、香川県や大阪といったワードがトレンド入り。多くの意見が上がっている。《香川の件、個人の時間に行政が口出しするのは違うと思う。犯罪じゃあるまいし》《こういうところから、優秀なゲームクリエイターの芽が潰されていく…》《オンラインゲームのせいで不登校?原因と理由が逆じゃないかな》《私も子を持つ親だし心配だけど、このまま全国にこんな条例が広まっていったらと思うとゾッとする》スマホの普及に伴って増えたインターネット上のトラブルや依存症は、各方面で問題視されている。しかし行政が利用時間に口を挟んだ前例はなく、議論は続きそうだ。
2020年01月16日言葉に表すことができない感覚を共有できる、現実以上に「生っぽい」感覚を届けてくれる映画がある。『愛がなんだ』、『アイネクライネナハトムジーク』、『サッドティー』など、たわいもない、どこにでもありそうなストーリーのようであり、すっぽりと心の隙間を埋めてくれる繊細な恋愛映画を手掛けてきた今泉力哉監督。最新作『mellow』は、今泉監督が『パンとバスと2度目のハツコイ』以来、脚本も執筆、日常の延長線上に見え隠れする恋模様が交錯する物語だ。街一番のオシャレな花屋「mellow」を営む夏目誠一(田中圭)は独身・彼女なしだが、好きな花に囲まれ、毎日幸せに仕事をしていた。店で販売する以外に、配達も自ら行う夏目は、ラーメン屋で切り盛りする若い女主・木帆(岡崎紗絵)や、常連客の人妻・麻里子(ともさかりえ)のもとに、笑顔とともに花をお届けする。そんなある日、麻里子から突然、恋心を打ち明けられてしまう。麻里子からの告白を皮切りに、夏目や彼の周りで、様々な恋が花開き散っていく。温かい片想いに苦しい両想い、甘やかだけでない恋愛のコミュニケーションは、映画の世界と私たちの距離をグッと近づけていく。手腕を惜しみなく発揮した今泉監督に、こだわりを聞いた。田中圭の芝居に感じた人間くささ「田中さんがキャラクターを広げてくれた」――『mellow』は「振られているのに、なぜか温かい」とでも言いますか、とても新しい恋愛映画でした。何に気をつけて脚本を書き進めたんですか?今泉監督:僕には、世の中の「これがいい」、「これが成功」みたいなことを、疑いたかったりする意識があるんです。劇中、中学生の女の子同士の恋愛もあったり、不登校の小学生の女の子がいたり、結婚しているけど告白する人がいたりして、世の中的には「よくない」とされていることが出ています。この作品では、そういう人たちをとがめるわけではなく、当たり前に受け入れて生活する。「ダメ」と言われていることを「ダメって言わない」みたいなことは、書いているときに意識していた部分ではありました。主人公が何かに悩み、解決して成長するのが一番王道で、話としてカタルシスもあるし、観やすい映画だと思うんです。だけど、俺はそれにはどんどん興味がなくなっていて。主人公の夏目は大きな悩みもないし、いまの人生に別に満足しているから「そんな主人公、大丈夫か!?」みたいな感じじゃないですか。物語で言うと、岡崎さんが演じた木帆のほうが、物語の主人公として置くキャラクターですよね。――ひとりのキャラクターに担わせないこと、登場人物の散りばめ方のバランスは、意識されているところでしたか?今泉監督:まさに。群像劇をたくさんやっている理由のひとつが、主人公が真ん中にいて、周りの人が主人公のために存在するのではなく、その人、その人の人生をなるべくちゃんと描きたいから、というのもあるんです。「主人公のために人を置かない」ことは意識していて。僕、エキストラとかが苦手で。いっぱい居てもらったほうが画になることもあるけど、「その人の人生もあるのにな…」って思っちゃうから。――田中さんが夏目を演じることで、より魅力を増したようなところはありましたか?今泉監督:はい。オリジナルで書いたのもあって、田中さんが広げてくれたところがありました。具体のシーンで言うと、麻里子(ともさかさん)とかと揉めた後に、車で夏目が姪の前でタバコを吸うシーンがありますよね。たぶん、俺が芝居の温度をコントロールしたら、もうちょっと子どもに罪悪感を持って、「かっこ悪いところ見せてごめんね」と優しくしたと思うんです。けど、田中さんは意外とイライラしている感じでやっていたし、タバコを吸っても簡単に落ち着かず、まだイライラしている感じを出していた。「そうかぁ、まだイライラするんだ」と、そっちのほうが人間っぽいと思ったので、そのままやってもらいました。――まさにキャラクターが広がった瞬間ですね。今泉監督:やっぱり広がっていくから面白いんですよね。映画は、スタッフもキャストもいろいろな人のアイデアや、偶然起きることとかハプニングも含めて取り込んでいったほうが面白くなると思っているので、ああいう何かが生まれた瞬間に立ち会えると嬉しいです。芝居を見て初めてわかることは、たくさんありますね。「してほしい芝居」はないけど、「してほしくない芝居」はめちゃくちゃある――本作も含め、今泉監督の作品に出演する俳優にはキャスティングの妙みたいなものを感じます。なぜぴったりの人を見初められるんでしょうか?もしくはそう寄せている?今泉監督:キャスティングは、いや~…、基本的に役者さんがやりにくいとか、役者さんに違和感があるのは潰したいんです。「やりにくくないですか?」とか「どうですか?」って現場でよく聞きます。ちょっとやりにくそうっていうのを感じたら、芝居を変えて、「やりたくないこと、やらなくていいですよ」と言いますし、なるべく全員が無理しないほうがいいと思っているので、そうやって役とその役者さんを馴染ませたりします。…話していて思ったんですけど、「してほしい芝居」はないんですけど、「してほしくない芝居」は、めちゃくちゃ具体であるんですよ。例えば、「安易に触らない」とか。例えば、ちょっと揉めるシーンも、胸ぐらをつかんだりもできると思うけど、顔を近づけるだけのほうが緊張感が出るとか。触ると簡単になっちゃうし、どんどんウソになるので。そういう自分ルールがいろいろありますね。――「してほしくない芝居」をされた経験はあります?今泉監督:まあありますけど(笑)、でも基本的には、まずそういう芝居をする人をキャスティングしないですね(笑)。あんまり言うとあれですけど、第一線で活躍している人たちでも、自分の作品に合う・合わないはめっちゃあると思う。昔、ある役者さんがすごく出たがってくれたんですけど、「でも、自分はたぶん今泉さんの作品には合わないですもんね」と言われたときに、「めちゃくちゃ俺の作品をわかってくれてる!」と思って。理解はあるけど相容れないという…すごい切なくなったことがありました(苦笑)。――「謎片想い」ですね(笑)。今泉監督:そうそう。もっと言えば、俺は、「自分が、自分が」になっちゃう人が一番苦手で。役者、監督、スタッフの全員が作品のためを思って動いてりゃいいと思うんですけど、「自分が」となった瞬間に、いろいろ壊れるというか。だから、今回田中さんとご一緒して一番思ったのは、本当に「かっこよく映ろう」とか「こうしよう」という意識がまったくなく、普通に自然にいてくれたんです。田中さんが真ん中にいることで、みんなも芝居しやすかったんだろうなって思いましたね。最終的に出来上がったものがベストな形、幸せな形で世に出ることが大事――今泉監督の作風は「リアル」「生っぽさ」がキーワードであり、時折激しくドキリとさせられます。そのあたりは得意とするところでしょうか?今泉監督:日常劇なので、台詞を書くときにも、普段言わない言葉はあまり書かないとかは意識しています。映画はフィクションだから、かっこいい台詞とか、いい言葉を書いてもいいんですけど、そうするとどんどん作り物になっていくから。あと、逆に決め台詞っぽい言葉は、なるべくかっこいい画で撮らないように意識してます。決め台詞って、ほかの台詞よりも「決め」なだけで1個乗るんです。それを「寄り」で撮るとふたつ乗っちゃう。オンオンだと、押しつけになっちゃうと思うから。観終わったときに、やっぱり「本当に隣にいそう」とか「近くに住んでそう」みたいになったほうが、自分たちの話になる気がしています。――今後、さらにバジェットの大きな作品のオファーを受ける可能性も高そうです。今泉監督ならではの切り口で、新しい世界に挑戦されるような未来もあり得ますか?今泉監督:ありがたいことに、いろいろ仕事もいただいています。でも、例えば、「お願いしたい!」と言っていただけて、めちゃくちゃ面白い原作があったとしても、俺より面白くできる人がいると思ったら、やらないと思いますね。それは別に俺が「作品を選びたい」とかじゃなくて、最終的に出来上がったものがベストな形、幸せな形で世に出ることが大事だと思っているからです。でも、やっぱりまだ描かれていない日常の恋愛の感情について描き続けたいですね。もし、「ドラマにならないようなことが、ドラマにできる」みたいなことが自分の強みなんだとしたら、それはやり続けていきたいな、と思っています。(text/photo:赤山恭子)■関連作品:mellow 2020年1月17日より新宿バルト9、イオンシネマ シアタス調布ほか全国にて公開©2020「mellow」製作委員会
2020年01月14日