娘にできた新しいお友だち、ふうかちゃん(仮名)。公園で仲よく遊んだものの、親の気配はなく。「バイバイ」と別れたあともついてきてしまうふうかちゃん。子どもは悪くないのに…と複雑な気持ちになって……。ふうかちゃん(仮名)と遊んだ翌日。娘が登園し、家事をこなしていると「ピンポーン」と玄関のチャイムが響く。 ドアを開けるとそこには、昨日公園で会ったふうかちゃんの姿が……。 ※本作に出てくる「放置子」という言葉は、ネット上の造語で明確に定義されておらず、この場合は「親が子どもに関心を持たず、ほったらかされている状態の児童」のことを指しています。 家を教えていないはずなのに… 家を教えていないはずなのに、なぜ?本当に「お砂場セット」で探し当てたの……? 次回、「お砂場セット」がさらなる不安を煽ることに……。 著者:マンガ家・イラストレーター もっち
2021年08月04日娘にできた新しいお友だち。帰る時間が近づいても、親が現れる気配はなく……。お友だちと「バイバイ」した帰り道。ふと後ろが気になり、振り返ってみると……。 ※本作に出てくる「放置子」という言葉は、ネット上の造語で明確に定義されておらず、この場合は「親が子どもに関心を持たず、ほったらかされている状態の児童」のことを指しています。 ついてきてる…? 子どもは何も悪くないのに、つい避けてしまった。私は最低だ……。そう思い悩むママだったが……。 避けて帰ったはずのふうかちゃんが……? 著者:マンガ家・イラストレーター もっち
2021年07月30日仲良く遊んでいる娘とお友だち。結局親が現れないまま、帰る時間になり……。フォロワーさんの体験談をもっち(@mocchi_kakei)さんがマンガ化! 連載にてご紹介していきます。※本作に出てくる「放置子」という言葉は、ネット上の造語で明確に定義されておらず、この場合は「親が子どもに関心を持たず、ほったらかされている状態の児童」のことを指しています。 娘にできた新しいお友だち。帰る時間が迫ってきても、やはり親は現れず……。 放置子は寂しそうに手を振り… 「またね〜」と手を振るふうかちゃん(仮名)の表情は、どこか寂しそう。後ろ髪引かれる思いで帰路につくが……。 次回、振り返ると「バイバイ」したはずのふうかちゃんが……。 著者:マンガ家・イラストレーター もっち
2021年07月28日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳ごろになると、そばにいるお友だちのおもちゃを取ってしまうことがあります。私が経営している保育所は0~2歳児が対象ですので、毎日そんな子ども同士のやり取りがあります。 お友だちのおもちゃを取ってしまうことは、子どもが成長するなかでよくあることです。でも、よくあることと言っても、一緒に遊んでいるお友だちのおもちゃを取ってしまったときは、やっぱり困ってしまいますよね。そんなとき、親は子どもにどう声かけをしたらいいのでしょうか? お友だちのおもちゃを取ることはダメなこと?まずは、おもちゃを取りあうことも成長の証ととらえましょう。3歳ごろまでは「自分の物」「他人の物」の区別がついていません。この時期に、「貸して」「はいどうぞ」の練習を始めるチャンスです! 声かけで両者の気持ちを受け止めるもし、お友だちのおもちゃを取ってしまい、お友だちが泣いてしまったら、あなたならどのような声かけをしますか? たとえば、取られたほうには「取られて悲しかったね」 取ったほうには「おもちゃで遊びたかったね。〇〇ちゃんも取られて悲しかったと思うよ」と、声かけをしてみましょう。このように、両者の気持ちを受け止めることが大切。これは、幼児期になっても同じです。 取ったらダメ!と言わなくてもいい方法友だちが遊んでいるおもちゃですから、遊び終わってから貸してもらうのが理想。子どもの気持ちを受け止めたら「取ったらダメ」ではなく「こっちのおもちゃで遊ぼうか」と別の遊びを提案して、子どもの視点を変えてみましょう。 親が注意しなければいけないことお友だちとの遊びのなかで親が気を付けることは、お友だちを突き倒す・噛む・たたく・ひっかくなどしないかを見守ることです。 このような子どもの行動は、成長するうえでよくあることですが、せっかくの楽しい遊びが残念な気持ちになりかねません。してはいけないことを未然に防ぎ、子どもに繰り返し伝えていくことが大切です。 とはいえ、親も人間。うまく声かけができなくて反省してしまうこともあります。私も反省の連続です。子どもの成長に合わせ、いろいろと声かけにも変化をつけて、親も育っていきたいですね。 イラスト/sawawa著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年07月27日Instagramにて、ママ友トラブルや子育てトラブルなどフォロワーさんの実体験をマンガで紹介しているもっち(@mocchi_kakei)さん。今回は、もっちさんがフォロワーさんからDMでお話を伺ったという、「放置子」(※)をめぐるトラブルをご紹介します。「子どもは何も悪くないのに……」と接し方に悩むママの気持ちと、だんだんエスカレートしていく子どもの行動に目が離せません! ※本作に出てくる「放置子」という言葉は、ネット上の造語で明確に定義されておらず、この場合は「親が子どもに関心を持たず、ほったらかされている状態の児童」のことを指しています。 仲良く遊ぶ2人。周りに親らしき人は見当たらず……。ひとりっ子の娘にできた、歳の近いお友だち。2人が仲良く遊ぶ姿を微笑ましく見守る中、いつになっても現れない親に疑問を持ち始め……。 1時間以上経ってもふうかちゃん(仮名)の親は現れず、炎天下の中、子どもに飲み物も与えず放置。アレルギーの心配もあるから勝手に飲ませてあげることもできないし……。一体どうなっているの!? 次回、親が迎えにこないまま「ばいばい」する時間になり……。 著者:マンガ家・イラストレーター もっち
2021年07月26日「体を触る」だけでなく「写真を撮る」まで要求はエスカレート。子どもたちの様子が少しおかしいと感じた母たちは「何をしていたの?」と尋ねますが……。お友達の要求はエスカレート。今度は「写真を撮らせて」と言われました。断ると、「お母さんに言うけどいいの?」と返され、言われるがまま写真も撮影されてしまうことに。 帰る時間になり、2階へ迎えに来た母たち。2人の様子を見て声をかけますが……。 稲さんのフォロワーさんが実際に体験したエピソードの最終話です。フォロワーさんがこの体験談を、稲さんにお伝えした心の内も描かれています。最後までご覧ください。 母の言葉に心臓がバクバクして 写真を撮影された日から、お友達に性的なことを要求されることはなくなり、お友達の家に遊びに行く機会も減ったことで、次第にお友達との関係は薄れていきました。 しかし、稲さんのフォロワーさんの中にはしっかりと怖い記憶として今でも残っています。マンガの中でも「大人の目が届く場所で遊ばせる必要がある」「たかが子どものすることと思わないで」と、体験談を寄せたフォロワーさんの心の内が明かされています。 「子ども同士だから大丈夫」そう思っていても、今回の体験談のようなことも起こりえるかもしれません。知らぬまに子どもだけが何か怖い経験をしていたり、逆にさせてしまったりすることもあるかもしれません。子どもを被害者にも加害者にもさせないために。大人ができることを考えるきっかけになれば幸いです。 著者:マンガ家・イラストレーター 稲インスタで漫画を描く一級建築士。・フォロワー様からいただいた、恐怖体験 | 失敗談 | ほっこりなどのエピソードや、自身の体験を漫画で配信・音声メディア voicyのパーソナリティとして、音声でもエピソードを配信中
2021年07月26日母に連れ添って遊びに行くたびに、お友達に体を触られることが続きました。恐怖に怯えながらお友達の家に行ったある日、さらに耳を疑うことを言われ……。今回の体験談をママ、パパを始め子どもと関わるたくさんの方に知ってもらうことで、子ども同士の遊ばせ方、親の目の向け方、性教育についてなど、子どもとの向き合い方について何か考えるきっかけにつながったらと思い、ご紹介させていただきます。 要求はエスカレートあまりの恐怖から、母にも友達に体を触られたことを伝えることができず、母に連れ添って遊びに行くたびに、お友達に体を触られることが続きました。 そしてある日、お友達の口からとんでもない言葉が……。 今度は「写真を撮らせて」という要求でした。断ると「お母さんに言うよ」と、弱味に付け込んだような返答が。体に触られたことも、母に叱られることを恐れて言えずにいたため、チャワさんはお友だちに言われるがまま、写真を撮られてしまうことに……。 大人になれば、親に正直に言えばいい思えますが、子どものころだったら……と想像すると「親に叱られる」と恐れてしまう気持ちもわかってしまいますよね。 著者:マンガ家・イラストレーター 稲インスタで漫画を描く一級建築士。・フォロワー様からいただいた、恐怖体験 | 失敗談 | ほっこりなどのエピソードや、自身の体験を漫画で配信・音声メディア voicyのパーソナリティとして、音声でもエピソードを配信中
2021年07月25日「体、触り合いっこしよう」。母同士が仲良しで、よく遊んでいたお友達から耳を疑う要求が。断ったにも関わらず触られたことは母親にも伝えられず……。Instagramにてフォロワーさんの体験談をマンガ化している稲さんが描く、子どもの性問題についてのエピソードです。小学3年生のころ、母同士の仲が良く度々行っていた家で、小学5年生の息子さんとよく遊んでいました。母たちが1階で談笑する中、子どもたちは2階で遊ぶのがいつもの流れ。 しかしその日は、お友達から「体、触り合いっこしよう」と驚きの言葉が。断ったにもかかわらず、あまりの恐怖で耐えることしかできず……。 逆らえないと思ってしまい 母親にも打ち明けることができず、遊びにいくたびにお友達には触られ続けていたそうです。これまで仲良く遊んでいたお友達から急に体を触られる。計り知れない怖さがあったことと思います。 著者:マンガ家・イラストレーター 稲インスタで漫画を描く一級建築士。・フォロワー様からいただいた、恐怖体験 | 失敗談 | ほっこりなどのエピソードや、自身の体験を漫画で配信・音声メディア voicyのパーソナリティとして、音声でもエピソードを配信中
2021年07月24日母同士の仲が良く度々行っていた家では、同い年くらいの息子さんといつも遊んでいました。しかし、その日は男の子からある要求をされて……。これは、フォロワーさんの体験談をマンガ化している稲(@inasan_mainichi)さんのフォロワーさんが小学生のころ経験したお話。子どもの性問題についてのエピソードです。 今回の体験談をママ、パパを始め子どもと関わるたくさんの方に知ってもらうことで、子ども同士の遊ばせ方、親の目の向け方、性教育についてなど、子どもとの向き合い方について何か考えるきっかけにつながったらと思い、ご紹介させていただきます。 押し入れの中で…小学3年生のころ、母同士の仲が良く度々行っていた家では、その家の小学5年生の男の子と遊んでいました。 母たちが1階で談笑するなか、子どもたちは2階で遊ぶのがいつもの流れ。でもその日はいつもと違って……。 「こっち来て!!!」と誘導されたのは押し入れでした。2人で押し入れの中に入ったとき、お友だちから「体触り合いっこしよう」という驚きの要求が。そして、断ったにもかかわらず、無理やり体を触られてしまったそう……。大人の目がなく、子どもだけの空間で起きた出来事。男の子は興味本位からの言葉だったのでしょうが、チャワさんはとても怖かったでしょうでしょうね。 著者:マンガ家・イラストレーター 稲インスタで漫画を描く一級建築士。・フォロワー様からいただいた、恐怖体験 | 失敗談 | ほっこりなどのエピソードや、自身の体験を漫画で配信・音声メディア voicyのパーソナリティとして、音声でもエピソードを配信中
2021年07月23日私は薫。娘の凛は、中学受験塾に通う小学4年生です。中学受験時期には、「友だち同士も親同士もギスギスする」ということは聞いたことがありますが、わが家は受験まであと2年あり、悩むのはまだまだ先の話だと思っていました。しかし実は…。4年生の冬休み前の塾の保護者会では、他にも「友だちに志望校を教えてしまい、落ちたことがわかると悪口を言われた」例、「『一緒の学校に行こうね』と約束後に志望校を変更したことで仲違いした」例など、先生から実際の“友だちトラブル”について話がありました。それを聞いた私は、思わずため息。小学校入学時から中学受験を考えていた我が家。このため「勉強に慣れる良い機会かも?」と思い、舞さんに誘われるまま凛を2年生になる直前から学習教室に通わせることにしました。娘の凛も、仲良しの波留ちゃんに刺激を受けながら、前向きに学習に励んでいました。そして3年生の冬になり、中学受験に本腰を入れることにした凛は学習教室を辞め、中学受験塾に通い始めました。するとある出来事が起こり…。次回に続く(全4話)毎日8時更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年07月11日息子に正しいことを教えるよりも、自分を守ることを優先してしまった。自分が悪者になりたくないばかりに気持ちを口に出さず、その結果、わが子に理不尽な怒りをぶつけ傷つけてしまった。「自分の弱さがイチを傷つけた」 そう気づいたママがとった、今できる最善の行動とは……。「ごめんね。」 「ごめんね……」イチはただ、お友だちに優しくしただけだったのに。 まずは息子に心から謝り、相手にもおもちゃを返し…と、今できる最善と思われる行動をとったママ。それでもいまだに、その考えが本当に正しかったのか、子どもにとってよかったのか分からないとオニハハ。さんは言います。 お友だちとのおもちゃトラブルはよくあることですが、その場に居合わせた大人として、どんな対応をするのが最善なのか?その答えを導きだすのはすごく難しいことです。それでも、できるだけお互い後悔のないようにしたいですよね。 このお話を紹介することで、ママたちが少しでも後悔のない行動をとれるきっかけになりましたら幸いです。 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター オニハハ。
2021年07月08日泣き止まないお友だちにおもちゃを譲る決断をした優しい息子。でも、ママはモヤモヤがおさまらず……。「大切にするね」と約束した、思い出のおもちゃ。でも、優しい息子はお友だちのためにそれを譲ってあげた。その決断を褒めてあげたいけど、モヤモヤが止まらないママは……。 大切なおもちゃを… 3人でお祭りに行った思い出に、と買ってあげたおもちゃ。大切に思っていたのは私だけなの?おもちゃを譲ったのに「結果オーライ」ってどういうこと? こういうとき思い出に執着してしまうのは、大人のほうだったりするのかもしれません。本当は優しい心で対応した息子を褒めてあげたいところだけど、どうしてもモヤモヤしてしまう……。その気持ち、すごくわかる気がします! 次回、ついにモヤモヤを息子にぶつけてしまったママは……!? 著者:マンガ家・イラストレーター オニハハ。
2021年07月01日長男が5歳のころに起こったあるトラブル……。こんなとき、貴方ならどうする?現在小3長男、年長長女、3歳次女の育児に奮闘中のオニハハ。さん(@onihaha3)。今回は、長男のイチくんが5歳の頃に起こったという、お友だちとのおもちゃをめぐるトラブルを短期連載にて紹介します。「それー ほしいよぉおぉ!!」ある日、長男の持っていた買ったばかりのおもちゃを見て、突如号泣き出した仲の良いお友だちのシュンくん。シュンくんママが諌めてくれるかと思いきや、予想外の展開に……!? おもちゃトラブル こんなことになるなんて… 「そのおもちゃが欲しい」と、なかなか泣き止まないシュンくん。このような状況って、結構あるあるだと思うんです。こんなとき、どうすればまるく収まるのか悩んでしまいますよね。心のやさしいイチくんは「おもちゃを譲る」ことを決断しましたが、ママはモヤモヤ……。次回、まさかのシュンくんママの発言に怒り心頭!? 著者:マンガ家・イラストレーター オニハハ。
2021年06月28日おしゃべりがじょうずにできない1~2歳の子ども同士は、おもちゃの取り合いをしたり、叩いたり、ひっかいたりとトラブルはつきもの。ですが、いつも遊んでいる友だちの1人に2度も大きなけがをさせられたとしたら、親としてどうしますか? 男の子のママ・Mさんの体験談を紹介します。 ママ友の子どもに泣かされてばかり長男のTくんが生まれ、児童館で仲良しのママ友グループができたMさん。みんな子どもが同い年で、家を行ったり来たりする仲になりました。 そのなかの1人、ママ友Aさんの息子Bくんは、気に入らないことがあると叩いたり飛びかかってきたりと少し乱暴なタイプ。母親であるAさんは「叩いちゃダメよ」とは言うものの、子どもをきちんと監督して叱るようなタイプではなく、おとなしいTくんはよくBくんに泣かされていたと言います。 一生傷跡の残る大けがをさせられてそんなある日、Aさん親子と公園で遊んでいたとき、BくんとのトラブルでTくんは1mほどの高さから落ちて、頭をざっくりと切る大けがをしてしまったそうです。すぐに救急車を呼び、医療用ホチキスで傷跡を止めて、CT検査の結果、大事には至りませんでしたが、一生傷跡が残ることに……。 それ以来、TくんはBくんに対して苦手意識を持つようになり、あまり遊びたがらなくなりました。それでも家が近所で、子ども同士は小学校が同じ学区ということもあり、今まで通りにママ友グループでお付き合いを続けていたMさん。Aさんに対してはこの事件がきっかけで、もっとわが子のことを注意深く見てくれるだろうという期待もありました。 しかし、それから数カ月経ったある日、今度はおもちゃの取り合いがきっかけで、Bくんに大きなプラスチック製の椅子で顔を殴打される事態に。それを見ていたMさんは慌てて止めに入りましたが、ほんの一瞬間に合わず、Tくんは目の上をざっくりと切り、またしても病院へ行くことになりました。 誰のためのママ友なのか?このままではいけないと考えたMさんは、Aさんに対して、2度もけがをさせられたことと、今後のBくんへの関わりについて、きちんと話をしようとしました。ところが、Mさんがけがをさせられたのは2度目であることを切り出すと、「そういえばそんなこともあったね。またやっちゃった〜」と、他人事のような軽い答えが返ってきたのです。 Aさんとはいくら話したところでわかりあえないと悟り、わが子を守るためにも距離を置くことに決めたMさん。今となっては「子どものために一緒に遊んでいたはずが、いつの間にか子どもを犠牲にしていたことに気づいた」と考えているそう。Bくんと会うことがなくなってもTくん自身は気にした様子もなく、ほかの気の合う友だちとのびのび遊んでいるといいます。 乱暴なことをしてしまう子は少なからずいます。ですが、親の目の前で2度も大けがをさせてしまうとは、子ども自身というより、親にも問題があるような気がしてしまいますね。ママ友との付き合い方について考えさせられるエピソードでした。 イラストレーター/さくら監修/助産師REIKO 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2021年06月16日ミクちゃんが保育園のお友だちアヤカちゃんからいじわるされていると先生に相談したミクちゃんママ。このことは保育園に任せてほしいという先生に、ひとつ悩みを打ち明けたミクちゃんママ。小さな子どもからしたら親は全て。どんな時も親の言動一つ一つが子どもにとっては大きく影響するので、先生には相手を否定するのではなくその事実とそれによって傷ついた心に寄り添ってあげてほしいと言われたそうです。先生の目を盗んでいじわるをしていたアヤカちゃん。先生によるガッチリガードで徐々に誰かをターゲットにすることはなくなり…先生がみんなの前で「相手の気持ちを考える」というテーマでお話をしたそうで「自分がされて嫌なことはお友だちもされたら嫌だよね」「自分がされて嫌なことはお友だちにもしない」「嫌だと言われたらやめる」先生がそのお話をしている間、アヤカちゃんは少し俯きながら話を聞いていたそうです。アヤカちゃんの件は保育園で無事に解決したそう!良かったー!!当時長男がまだ0歳だったので「あと数年でクラスでこんな問題が起こるのか…!!」とビックリしました。そんな長男も今年年長。心も身体も成長し、お友だちとの関係も少しずつ複雑になってきました。これからもっと子どもたちの人間関係の問題も増えてくると思うと頭を抱えますが、先生の言っていた「子どもの心に寄り添う」ことを忘れずにいようと思います。最後までご覧いただきありがとうございました!
2021年06月14日■前回のあらすじ突然保育園に行きたくないと言い出したミクちゃん。一体何が・・・・・ミクちゃんが保育園のお友だち「アヤカちゃん」にいじわるされていると聞いたミクちゃんママ。しかも、周りにはミクちゃんにいじわるされていると言っているようで…。とりあえずミクちゃんママは保育園の先生に相談することにしたのですが…当時長男は0歳クラスでしたが、私ですら知っていたアヤカちゃん。一際可愛くて愛想が良く、会った時によく話しかけてくれる子でした。まさかそのアヤカちゃんが…。驚いていた先生でしたが…。先生が注意して様子を見ること1週間。まさかのまさかでした。お友だちのアヤカちゃんはまさにクラスのクイーン。ミクちゃん以外にも同じように「給食のおかわりをしてはダメ」「今日はあの子と遊んじゃダメ」といったルールを周りに強要していたそうです。それに気づいた担任の先生はどうでるのか…。次回最終回へと続く!!(全4話)毎日18時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです
2021年06月13日■前回のあらすじ長男が0歳で入園した保育園の父母会行事で集まったママたち。そこで年中さんのママから聞いた衝撃のクラス内トラブルとは…?それはミクちゃんが年中になってからのこと。ある日の帰り道、いつものように園の様子を聞くミクちゃんママ。その日はミクちゃんの好物でもあるカレーの話になり…年中になり、この頃ミクちゃんはさらに自我が目覚めていたそうでそれは周りのお友だちも同じ。ちょっとした行き違いでケンカになったりもするので、すぐに仲直りできる。そう思っていたミクちゃんママでしたが…突然保育園に行きたくないと言い出したミクちゃん。それは例のアヤカちゃんが原因でした。そしてアヤカちゃんは周りの子に「ミクちゃんがいじわるする」と言いふらしていると聞き…。どうするミクちゃんママ…!!次回に続く!(全4話)毎日18時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです
2021年06月12日幼稚園のクラス替えで娘にできた新しいお友だち。しかし、そのお友だちの高圧的な態度に娘がストレスを感じているのでは……? と心配になったママ。娘さんへの声かけやその後、お友だちとどうなったのかを紹介しています。 幼稚園のクラス替えで、仲良しのお友だちと離れてしまった娘。しばらくして新しいお友だちができたことに、私は安心していました。しかし、いつもと違う娘の様子が気になっていたところ、幼稚園のお友だち関係で嫌な思いをしていたことを知り……。その後、どのように解決し、円満に遊べるようになったのかをお伝えします。 仲良しのお友だちとはなればなれわが家の8歳の娘は、マイペースでのんびりやさん。慎重なところもあるので、見ていてもどかしいときもあります。そんな娘が年少から年中に上がるときのクラス替えで、それまでいつも一緒に遊んでいた仲良しのお友だちグループと、ひとりだけクラスが離れてしまいました。 娘以上に不安でいっぱいになった私でしたが、その不安は的中。もともと人見知りな娘はポツンとひとりで過ごす時間が増えてしまい、担任の先生に遊んでもらうことが多くなりました。 新しいお友だちができたけれど…しばらくすると、娘から新しいお友だち、Aちゃんの名前をよく聞くようになりました。毎朝幼稚園に行くと、早く着いているAちゃんが娘のことを待っていて、娘を見つけると必ず、「なんでそんなに遅かったのー?」と、駆け寄ってきてくれるのです。 仲良しの子ができたんだな、よかったなとホッとしていたのですが……。やがて娘は、「早く幼稚園に行かないと怒られちゃう」と、朝ソワソワとするようになりました。どうやらAちゃんは強めの性格で、娘はAちゃんに怒られないように遊んでいるようなのです。 そんなこともできないの?それでもAちゃんと遊ぶこと自体は楽しいようで、娘はそれからもよく一緒に遊んでいました。心配しながらも様子を見ていたのですが、そんな矢先に幼稚園のママ友から、「娘ちゃん大丈夫?」と言われました。 それは、娘がAちゃんから、「そんなこともできないの?」と言われて泣きそうになっているのを見た、というのです。しかも、このような話を別の2人のママ友からも聞いたので、どうやら真実のようです。悩んだ末ひとまず娘には、「嫌なことは嫌と言っていいんだよ」ということを伝えました。 体操の時間に起こったこと幼稚園の課外レッスンの体操の時間でのこと。その日は縄跳びのレッスンでした。娘は縄跳びは苦手なので、それまでもAちゃんからは心ない言葉を繰り返し言われていたようなのですが、その日の娘は練習の甲斐あって、Aちゃんよりもたくさん跳べたのです。 そのときの娘が小さな声で私に言った「Aちゃんより跳べたよ!」という言葉と、満面の笑みは忘れられません。娘はやはり、ずっと我慢をしていたのです。 娘はその後、少しずつではありますが、Aちゃんに言いたいことを言えるようになり、トラブルなく遊べるようになりました。また、そのような思いを経験したことで、自分より上手にできないお友達だちがいたとしてもバカにしたり、下に見るようなことはありません。自分がされて嫌なことを人にはしないようにする、という、大切なことを学べたのだと思います。 監修/助産師REIKO ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年05月08日息子が通っている幼稚園では、年中が一番難しい時期だと言われています。その言葉通り、年中のときは長男も初めてのお友だちトラブルを経験しました。子ども同士のトラブルは、親でもなかなか状況が掴みにくかったり、明確な解決方法がなくてモヤモヤしたり……。そんなお友だちトラブルで私が感じたことをお伝えします。 幼稚園2年目! 慣れてきたと思ったら…母子ともに初めての幼稚園生活を1年送り、年中ではお互いに余裕をもって生活できるかなと思っていたのですが、幼稚園から帰ってきた息子がなんだか落ち込んでいる様子……。「どうしたの?」と聞いても「別に」としか話してくれず、だんだんと「幼稚園に行きたくない」と言うようになりました。 初めてのお友だちトラブル!幼稚園でお友だちと遊ぶのが大好きな息子は、これまで幼稚園を嫌がったことがありませんでした。「どうして?」と聞いても話してくれません。 幼稚園へ送迎する際に様子をよく観察してみると、ある男の子からの接触が多いことに気が付きました。その子のママに話を聞いてみると、どうやら彼は息子のことが大好きすぎて、他の子とは遊びたくない、息子にも自分以外の子と遊んでほしくないとさえ家で言っているとのこと。これが息子のストレスになっているのだとすぐにわかりました。息子はたくさんのお友だちと遊ぶのが好きなタイプ。彼のことは嫌いではないけれど、遊ぶ内容を決められてしまうのが嫌だったようです。 体と一緒に心も成長している入園してお友だちが増え、人間関係が構築されていくのに対して、まだ言葉ではうまく説明できない。それはお友だちに対してもママや先生などの大人に対しても同じで、「こういう遊び方がしたい」とお友だちに話すにもお互いうまく通じ合うことができず、困っていても大人にその状況を説明できない……。あとから考えると、ここが年中は特に難しいと言われている所以だと思います。とてもつらい状況だったと思います。母親である私も、仲良くしてくれているお友だちに対して「息子が嫌がってる」とは言えませんでした。 転機は思いがけないところから!悩ましい状況は長く続きましたが、気分転換になればと思って始めた体操とサッカーが息子にいい影響をもたらしてくれました。元々、体を動かすことが好きなので、新しい技ができたりシュートを決められたりすると、とても気持ち良さそう!また、教えてくれる先生の話を聞くことで、理解する力と説明する力が付き、お友だちに対して「こういうのは嫌なんだ」と言えるようになりました。 これから成長していくにつれて、息子の悩みは複雑になっていくと思います。大人の私でもどうしたらいいのかわからないことや、息子が悩んでいることさえもわからないこともあるかもしれません。直接の解決案は出せなくても、悩んでいる息子の気分転換を提案していけたらいいなと考えています。 監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年04月25日新年度。進級や進学を迎え、子どもが新しい環境にうまくなじめるか心配しているママもいるのではないでしょうか。とくに子どもが人見知りだったり、友だちとケンカしがちだったりすると、「新しい環境でお友だちとうまくやっていけるかな」となおさら不安になってしまいますよね。そこで、日本財団で「子ども第三の居場所」(*)プロジェクトを推進し、プライベートでも5児のパパとして、子どものコミュニケーション力を伸ばすことに取り組んでいる本山勝寛さんにインタビュー。子どものコミュニケーション力の育み方を教えてもらいました。日本財団 子どもサポートチーム チームリーダー 本山勝寛さん“地域の子どもたちのもうひとつの家”となる場所を目指す「子ども第三の居場所」の運営を統括。5児の父親で、これまで育児休業を4回取得。東京大学工学部システム創成学科知能社会システムコース卒業、ハーバード教育大学院国際教育政策修士課程修了。独自の子育て論、教育論が話題で『16倍速勉強法』(光文社)や『自力でできる子になる好奇心を伸ばす子育て』 (大和書房)など著書も多数。*子ども第三の居場所とは…さまざまな困難に直面する子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育む放課後の居場所。学習支援や生活習慣支援のほか、キャンプ・音楽・プログラミング等の教室を通して、自己肯定感やコミュニケーション力など非認知能力を育むことにも力を入れています。■人見知りは悩まずOK! 友だちづくりにはコツがある子どもの性格は人それぞれ。人見知りもその子の個性だとはわかっていても、親としては友だちと仲良く遊んでいる姿を見るとほっとするし、どこかでそういう姿を望んでしまいがちです。でも「子どもが小さいうちの人見知りはそこまで気にしなくていいと思います」と本山さん。本山さん自身も人見知りで口数は少ないほうだといい、5人のお子さんのなかにも人見知りの子がいるそうです。「友だちをつくるには、結構きっかけが必要なんですよね。きっかけのひとつになるのが、相手との共通点を見つけること。私は『オンナジ』ところを見つけるといっているのですが、たとえばスポーツならサッカーが好きとか、野球が好きとか。ほかにも遊びでなわとびをよくやるとか、流行りのアニメにハマっているとか。何でもよいので何か共通点が見つかると、それをきっかけに会話ができたり、わかりあえたりします」親がサポートできるのは、子どもをよく観察して、興味や関心のあるものを見つけ出し、同じ仲間のいるところへ連れていってあげること。たとえば習い事もそのひとつ。習い事はスキルそのものを高める目的もありますが、共通点のある友だちをつくるきっかけにもなります。新しいクラスでの友だちづくりなら、子どもとよく話をして、園や学校の様子、どんな子がいるかなどいろいろ聞き出してあげれば、共通点のある子との交流も促してあげられそうです。■コミュニケーション力が人生を左右する!?友だちがとさらに仲を深めていくには、コミュニケーション力が必要だといいます。「コミュニケーション力とは、『相手の話や考えをしっかり聞いて理解する力』と『自分の気持ちや考え方、伝えたいことを伝える力』。家族や友人と良好な人間関係を築くために必要な力です。それが発展していくと、他の人と協調して何かを生み出すコラボレーション力にもつながっていきます」コミュニケーション力は、最近注目を集めている「非認知能力」のひとつ。一般的にIQなど学力テストで測れるものを「認知能力」といいますが、「非認知能力」はテストではなかなか測れません。たとえば、物事を最後までやり抜く力、物事への意欲、協調性、社会性、創造性、好奇心などがそうです。「近ごろ、非認知能力は認知能力と同じくらい、もしくはそれ以上に、人生全般において非常に大切な力だといわれています。将来の学力や仕事へ影響するという研究結果も出てきました。私がサポートをしている『子ども第三の居場所』では、学習ももちろん大事にしていますが、非認知能力を伸ばしていくことにもかなり力を入れています」■育み方のヒント1:会話に関心をもつ具体的な子どものコミュニケーション力の育み方のヒントを4つ教えてもらいました。「まずは親子の会話のなかで、子どもが関心のあることに親も関心をよせる。子どもの話にしっかり耳を傾けて一緒に会話をふくらませていく、ということがベースになると思います。基本的なことですが、実はあまりできていません。これは自己肯定感を育むことにもつながります」忙しいときは、つい「ちょっと待って」「あとでね」なんて声をかけてしまい、子どもの話をちゃんと聞けないことも多いもの。けれど子どもにとっては「自分自身が話したいときに、しっかり聞いてもらった」「注目してもらえた」といった経験一つ一つがとても大事。それらを積み重ねていくことで、自己肯定感を育んでいけるのだといいます。親子の会話によって、語彙力や好奇心も育まれます。生後9か月から3歳の子どもを対象にした調査では、子どもに話しかける言葉が多いほど、語彙力も増え、3歳およびその後のIQも高くなる傾向があるという海外の研究結果もあるそうです。■育み方のヒント2:ごっこ遊びを工夫幼児期なら、ごっこ遊び、カードゲーム、ボードゲームなど、遊びのなかで育まれるコミュニケーションの機会をたくさん設けるのもおすすめだそう。とくに、ごっこ遊びはコミュニケーション力や社会性を育むよいトレーニングになるといいます。「子どもがよりごっこ遊びに没頭できるよう、いろいろな工夫をするとよいでしょう。子どもが興味のある人形やぬいぐるみを用意するのも一案。子どもは秘密基地のような場所が好きなので、段ボールや布で家のようなものをつくってあげても喜びます」大人がごっこ遊びにずっとつきあうのは大変なので、必要に応じて参加し、大人なりの視点や観点、語彙を入れて刺激を与えることもできます。たとえば、お医者さんごっこで患者役ならかなり辛そうな顔をしてみたり、おままごとでご飯を持ってきてくれたらとってもおいしそうに食べてみたり、少し大げさに表現すると子どもたちも盛り上がります。■育み方のヒント3:絵や写真を飾る子どもが書いた絵や習字、工作などの作品を見える場所に飾るのもおすすめだそうです。「わが家の壁には子どもたちの作品をぺたぺた貼っています。『子ども第三の居場所』でも子どもたちの作品やお互いのよいところを書きあった紙などを貼っています。小さいときの写真や親子の写真でもいいですね。そうしたものを普段の生活のなかで見えるかたちにしておくことで、愛していることや承認していることを表示でき、子どもの自己肯定感を育むことにつながります。また、そこから会話が生まれ、コミュニケーションのきっかけにもなります」■育み方のヒント4:他の子との「チガイ」を見つける友だちをつくるときには「オンナジ」を見つけることが大切だと先ほど説明しましたが、そこからさらに一歩、関係を深めていくには「チガイ」を見つけてあげることも大切だそうです。たとえば習い事やスポーツをしていたら、「どこが好きなのか?」「どんなポジションをやりたいのか?」などを突っ込んで聞き出し、自分の個性や友だちとの違いを認めて、ほめて伸ばします。「自分と相手の『チガイ』、つまり個性や強みを認められるようになれば、友だちと協力して何かをする“コラボレーション力”へつながっていきます。個性と個性、強みと強みをかけあわせて新しいものをつくったり、チームワークを発揮して共同作業をしたりすることは、これからの時代さらに重要になってきます」■親が子どもの安全基地になる進級や進学をはじめ、子どもが新たな社会や環境へ向かっていくことを、大海原への航海にたとえるなら、親はいつでも安全に帰ってこられる「港」であるべきだと本山さんはいいます。「親や家庭が子どもにとって、安全基地になっていれば、子どもは不安なく社会へ出ていき、他者と交わることができます。安全基地は“港”という言い方をすることもあるのですが、社会という大海原で失敗したり傷ついたりすることがあっても、帰れる港があれば、船を修繕してまた旅立てます。ですから、親としては子どもの安全基地・港になれるよう、どんなことがあっても存在そのものを認めて愛してあげてほしいと思います」子どもには、「勉強ができるから」など条件付きではない絶対的な愛情が必要です。とくにいまはコロナ禍で、進学や進級など新しい環境への船出は親子ともに不安を抱きがち。そんなときだからこそ親は子どもの絶対的な安全基地となり、自己肯定感やコミュニケーション力を育む手助けをしながら、新しい船出を見守ってあげたいですね。『自力でできる子になる好奇心を伸ばす子育て』(本山勝寛 著/大和書房)今回、お話を伺った本山さんの著書。公立校から独学で東大、そしてハーバードで学んだ本山さんの合格の原動力は「好奇心」でした。本書では子どもの好奇心を伸ばすヒントを、国語・理科・保健体育・算数・社会のカテゴリにわけて紹介。自分の教育方針に自信がもてない人や世界の最新教育事情を知りたい人にもおすすめの一冊です。 「子ども第三の居場所」とは 自己肯定感を育むには家庭環境が重要となりますが、現代は孤立や生活面などさまざまな困難に直面している子どもも少なくありません。本山さんが携わる「子ども第三の居場所」は、そうした子どもたちに温かい家庭のような“第三の居場所”を提供する施設。現在までに全国に39拠点が開設されています。「おもに小学校低学年の子どもたちが放課後に通い、信頼できる大人や友だちと安心して過ごせる場所です。さまざまなプログラムや食事を一緒に食べることなど、活動全般を通して、自己肯定感や社会と関わる力など、将来の自立に向けた生き抜く力を育んでいくことを目指しています」(本山さん)
2021年04月02日友だちとして付き合っている男性に、密かに好意を抱いている方もいるかもしれません。いったい、どうすれば交際まで発展できるのでしょうか……。そこで今回は、女友だちと正式に付き合った経験のある男性たちに、キッカケとなったLINEのやり取りについて聞いてみました。「ずっと友だちでいるのは難しいよ」「彼女とは、もともと仲のいい友だちでした。すごく気が合うし、一緒にいて楽しかったんですね。そこで、“ずっと友だちでいたいな”と軽い気持ちでLINEを送ったんです。すると、彼女から“ずっと友だちでいるのは難しいよ”と返信が……。今の関係も長続きはしないのかと、急に寂しく感じてしまい、彼女を手放したくないと思うようになりました」カイト(仮名)/25歳男女の友情を維持するのが難しいと考える人もいます。彼女のやや突き放すようなひと言が、彼の恋愛感情を燃え上がらせたのでしょうね。「次いつ会える?」「以前、仲のいい女友だちがいて、彼女がいない時期によく遊んでいたんですね。あるとき、その女友だちから“次いつ会える?”とLINEが来たんです。ちょっと距離が近いな……と思ったけど、“来週”と返したんですね。そんなやり取りを毎回繰り返しているうちに、自然と彼女と会うのが習慣になってきたんです。ついには、彼女と会えない日に寂しさを感じるようになり……。僕から告白して付き合うことになりました」ミキオ(仮名)/26歳「次いつ会える?」は、彼との距離を一気に縮める言葉ですが、やや強引なのでリスクも高め。しっかりと友だち関係が築けている場合にのみ有効でしょう。「ふたりとも好きだから」「僕には2年ぐらい付き合っている彼女がいたんですが、だんだん関係が悪化したので、そのことを共通の女友だちにLINEで相談していたんですね。すると、“私はふたりに一緒にいて欲しい”“2人も好きだから”というLINEが女友だちから届きました。本当にいい女性だなと感激しましたね。結局、彼女とは別れて疎遠になりましたが、その代わりに女友だちと会う頻度が増えていったんです。その後、半年ぐらいで付き合うことになりました」ナオト(仮名)/27歳恋愛相談をするうちに、相談相手のことが好きになるという、よくあるパターンですね。交際相手のいる男性をあえて狙いに行くのは避けたいですが、男性から相談を持ち掛けられたらチャンスかもしれません。「私は尊敬してるよ」「女友だちと飲みに行ったとき。俺は普段そんなことを他人には話さないのですが、うっかり仕事の愚痴を彼女にこぼしてしまいました。すると、その日の帰り道、彼女から“もっと自信もっていいよ”“私はアツシのこと尊敬してるよ”と励ましのLINEが届いたんです。俺のことをちゃんと見てくれている人がいるんだと実感し、彼女のことが好きになってしまいました」アツシ(仮名)/27歳励ましの言葉をもらって嬉しくない男性はいないはず!普段親しくしている友人からであればなおさらです。彼が悩んでいるときは、特に効果的ではないでしょうか。“女友だちから本命彼女に昇格したLINE”をご紹介しました。すでに友だち関係になっている彼からは、恋愛対象として見られないことも多く、その関係を発展させるには長い時間が必要です。LINEをうまく使って彼の胸に響くメッセージを送り、じわじわとその気にさせていきましょう!©Jamie Grill/gettyimages文・塚田牧夫
2021年02月08日私は4人の子どもを育てており、一番上の子が小学2年生です。学校の規模が小さく、遊ぶお友だちは年齢の上の子ともよく遊びます。周りのお友だちの影響を受けて、多少の言葉づかいの変化はよくあることかなと思っていたのですが、日に日に下の子たちも影響を受けてしまい、「ザコ」「死ね」などといった聞いていて嫌な言葉や耳障りな言葉を覚えてしまいました。そこで私が気を付け始めたことについてお話しします。 言葉づかいが悪くなったきっかけは?上の子が小学校に入学して新たな人間関係の元、言葉づかいが少し変わってきました。私には言いませんが、お友だちに向かっては「はいー残念でしたー」「〇〇じゃねーし!」など。 進級してゲームを買ってからは、敵を倒すときにお友だちが「死ね、消えろ、うざい、ザコ」など言っているのを聞く機会が増えてしまっていました。カッコつけたい気持ちもあるのかなと様子を見つつ、あまりに傷つくような言い方をしたら注意していましたが、お友だちの言葉づかいには注意できないでいました。 しゃべり始めた娘までもが…多少の言葉づかいはしょうがないと思っていたのですが、5歳の次男もゲームをする際に年上のお友だちの影響を受けて「はい、ザコー!」などと叫ぶように……。 しゃべり始めた3歳の娘もお友だちが敵を倒しているのを見ながら「ちねちねー!」と言っているのを見たときに、このままではマズイ!と思いました。おそらく「死ねー」という意味はわかっていないのだと思います。けれど、だからこそ気軽にそんな言葉を使ってほしくないと思ったのです。 私からお友だちにお願いしたことお友だちがきてくれると子どもの遊び相手になってくれてとても助かっていたので、相手の子も傷つけたくないなとは思っていました。 そこで、うちにきたときに、「最近下の子たちの言葉づかいが悪くなってきてしまったの。お兄さんたちの言葉づかいを覚えてしまうから協力してもらえるかな?」と言って、特にゲーム中の言葉に気を付けてもらうようにしました。お友だちもすんなりと「わかりました! 気を付けます!」と言ってくれました。 お友だちにお願いしてからは、下の子から「死ね」というような言葉は聞かれなくなりました。また、私に注意を受けたお友だちも、他の子が乱暴な言葉づかいをすると、「言葉づかい気を付けて!」と注意してくれています。今後もお友だちとは長い付き合いになると思うので、穏便に解決できてよかったです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKOイラストレーター/みいの著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2020年12月30日親にとって、お友達トラブルはできれば回避したいものですが、子どもの発達にとっては大切なもの。友達関係はどのように変化して、どんなトラブルが起こりやすいのか。園ではどのようにサポートして、親はどう関わると良いのか。発達心理学の専門家である岡本依子先生に聞きました。お話を聞いたのは:岡本依子さん立正大学 社会福祉学部 子ども教育福祉学科教授。専門は発達心理学。特に親子のコミュニケーションの発達について研究。共著「エピソードで学ぶ保育のための心理学〜子ども理解のまなざし」他、保育者を目指す学生向けのテキストなども執筆している。友達関係の発達段階を知ろう友達関係は、発達につれて変化していきます。年齢ごとの特徴や、起こりやすいトラブルを知っておきましょう。イラスト/杉浦さやか◆3歳頃「一時的な関係」性別関係なく、同じ場所にいる子と遊ぶ集団生活に慣れていない時期には、一緒に遊ばなくても、近くにいる子どもに興味を持ったり、隣の子の遊びにつられたりする様子が見られます。その後、友達と遊び始めますが、3歳では「その場にいる子と遊ぶ」という一時的な関係。男女が入り混じり、気が向いたら同じ場にいる子と遊び、飽きたら違うところに行ったり、一人遊びに戻ったりと、こだわりなく遊ぶ段階です。この時期のトラブルは、まだ友達同士のルールが分かっていないために起こる、アクシデントのようなものです。おもちゃを取ってしまうのも「それは今、使っている子のもの」という「所有」の概念が未発達なためで、悪意はありません。取られた子が怒ることもありますが、多くは「ああ、持っていったな。じゃあ今度は何を使おう」という感覚です。感情のコントロールはまだ上手ではないので、感情的になっているときは寄り添って落ち着くのを待って。園の先生は、こうした場面を「ルールを学ぶチャンス」と捉え、「貸してって言おうね」などと適切な言い方を伝えていきます。◆4歳頃「一緒に遊ぶから友達」好きな遊びが同じ子と一緒にいるように4歳を過ぎると、率先して自分の好きな遊びを選ぶようになります。すると、自然と好きな遊びが同じ子と一緒にいるようになり「一緒に遊ぶから友達」という関係に。ただ、あくまでも主軸は自分の遊びなので、「外で遊ぶ友達」「ままごとをする友達」などと分かれることが多いでしょう。3歳までは「ありのままの自分」で生きていますが、4歳頃からは「すてきなおねえさん、かっこいいおにいさんでいたい」など、「自分はこうなりたい」というイメージを持つように。「ルールを守っている自分は偉い」という正義感も芽生え、ルールを守らない子を見ると告げ口をすることも出てきます。自分と友達の正義が違うと、屁理屈をこねたり、言葉がきつくなったりすることもあるでしょう。4歳後半くらいから仲間外れも見られるようになりますが、これは「友達は大切だから、仲間外れにすることが(相手にとって)罰になる」という友情関係が分かってきた証拠。その発達を理解しつつ、園の先生は相手がイヤな気持ちになること、仲間外れは良くないことを伝えていきます。◆5歳頃「友達だから遊びたい」一緒に遊びたいから自分の意見は後回しこれまでは「一緒に遊ぶから友達」だった関係が、「友達だから遊びたい」に変化する時期。「◯◯ちゃん、一緒に遊ぼう。何して遊ぶ?」と、遊ぶことを前提に、何をするかという交渉が始まります。自分の遊びが主軸だった時期はやりたいことが違う相手とは遊びませんが、この頃になると、その友達と遊びたいがために、自分のやりたい遊びを後回しにして、友達の意見を優先できるようになるのです。これは、学童期の友情関係である「心の友達」につながる出発点。とても重要な変化です。また、友達がどう思っているかを気にするようになるのもこの時期。4歳では一方的だった正義感も「他者の立場に立つ=他者視点」が発達して柔軟になってきます。例えば、滑り台を滑る側から上ろうとする2歳児を見たとき、4歳では「ダメだよ」と決め付けますが、5歳では「まだ小さいから分からないのか」と考えられるようになります。園の先生は自己主張と他者視点がバランス良く発達するように、トラブル解決をサポートしていきます。親はどうする? 友達関係の心配事読者アンケートで「わが子の友達関係に関する心配」について聞き、多かった声について岡本先生にアドバイスをもらいました。親の役目はトラブル前の園との信頼関係作り以前に比べ、今は「園での友達トラブルは、園の責任で解決する」という方針が広く定着しました。また、何か問題があれば教えてもらえますから、子どもが元気で楽しそうに通園しているなら、基本的に心配はいらないでしょう。とはいえ、子どもに「◯◯ちゃんとケンカした」と言われ、その相手を知らないと、親は不安になるもの。普段から、誰と仲が良いか、何をして遊んでいるかといった情報を、先生と親で共有しておくことが大切です。また、子どもはボキャブラリーが少なく、ささいなことを大げさに話したり、誰と遊んだか記憶があいまいで「一人で遊んだ」と言ったりすることも。元気をなくして登園をしぶる日もあるでしょう。心配事があれば、「こんな様子なんですけど、心配し過ぎですか?」「親からは見えない子どもの姿があると思うので、先生からどう見えるか教えてください」など、親の気持ちも含めて先生に相談しましょう。友達トラブルは、子どもが社会性や協調性を身に付けていく上で、大切な成長の糧でもあります。親の役目はトラブル回避よりも「トラブルが起こっても大丈夫」と思えるように、園との信頼関係を作っておくこと、と考えるといいですね。自分の意見を言えない、それも子どもの個性 友達を優先しているのかも新しい集団に入ったばかりなら、子どもの個性なので問題ありません。まわりの様子をしっかり見て、少しずつ自分を表現するタイプなのでしょう。もし集団に慣れた時期になっても意見が言えないなら、意見を言わない環境に慣れてしまっている可能性も。家庭で子どもが自由に意見を主張できているか、振り返ってみましょう。4〜5歳になって、友達の希望を優先することで「友達を喜ばせることができた」と満足感や誇りを感じているようなら、成長の証。褒めてあげるといいですね。友達ができない 遊びに没頭しているなら大丈夫 子どものペースを見守ってひとりで遊んでいても、遊びに没頭できているならまずは見守ってみましょう。遊びに没頭するのは、むしろ発達的には大事な時間です。もし、一人遊びの最中も友達の様子が気になっているようであれば、じっくり集団の様子を観察してから加わりたいタイプなのかもしれません。子どもは「友達になって」と言わなくても、集団の後ろから付いて歩いているうちに仲間に入ったり、離れて遊んでいる子をまねしているうちにお互いが気になって、一緒に遊ぶようになるもの。子どものペースで関係が出来ていくので、親はヤキモキせず、おおらかに構えていましょう。怒りっぽい 今は感情コントロールの練習中 言葉で表現する方法を伝えて怒るのは、悔しさやイヤなことがあったから。怒りはある種の原動力になり、うまくコントロールできるようになると、「これをバネにして頑張ろう」というやる気につながります。幼児期はそうした感情コントロールの練習期間と捉えましょう。また、怒っていることを表現できない方が困ることもあります。「イヤなことされたら、僕だって怒るんだよ」ということを相手にうまく伝えた上で、「もうやめてね」と言えるのが理想的。そのためには、「イヤだったから、怒ったのね」など、感情を言葉で表現する方法を伝えていきましょう。同じ子としか遊ばない 友達だから遊びたい段階 閉鎖的になったらフォローをこれは気にしなくて大丈夫。幼児なりに「気が合っている」ということで、「友達だから遊びたい」の段階に進んでいると考えられます。さらに発達して他者視点が身に付いてくると、友情関係を試すかのように「他の子としゃべっちゃダメ」などと言うこともあるかもしれません。この場合、本気の意地悪ではありませんが、関係が閉鎖的になっているようなら、「お友達がイヤな気持ちになるからね」など、良い方向に導くように声を掛けましょう。友達をしつこく遊びに誘う どのくらいしつこくすると相手が怒るか試すことも大事な経験そもそも子どもはしつこいもの。あまりにしつこくすると相手の子が怒るかもしれませんが、「どのくらいやると相手が怒るのか」を試すのも大事な経験です。相手の子が遊びたくないのなら「◯◯ちゃんはイヤって言っているから、他の子を誘ったら?」、誘っている遊びがイヤなら「違う遊びで遊ぼうって言ってみたら?」など、アドバイスしてみるといいでしょう。友達に対して言葉がきつい 相手が気分を害していると分かれば徐々にマイルドな言い方に言葉がきつくなるのは4歳頃に多く見られ、基本的には一時的なもの。まだボキャブラリーが少ないためで、相手を不快にさせようとしているわけではありません。友達が自分の言葉で気分を害しているのが分かると、言い方を考えるようになり、徐々にマイルドな表現ができるようになっていきます。親は、子どもの言葉がきついと感じたときに「◯◯って言おうね」と、言い換え方を提案してみましょう。また、言葉に関しては「親を映す鏡」という側面もあります。家族の間でも、きつい言葉は避けるといいですね。これも気になる もしも園の友達が新型コロナにかかったら子どもにどう説明する?友達が感染した場合は、下手に隠したり、ごまかしたりせず、子どもが知りたい「単純な事実」をきちんと話すことが大切です。「病気だから治るまでは一緒に遊べないけど、治ればまた遊べるよ」と事実を伝えれば安心できるでしょう。それ以上の説明は、子どもの理解力に合わせて。くどくど説明して、ちゃんと理解できないまま「コロナはすごく恐ろしい」という恐怖心だけを植え付けるのは避けましょう。また、「◯◯ちゃんは、手洗いしてなかったからコロナになったのかも」「悪い子がコロナにかかるから、あなたはいい子にしなさい」という言い方もNG。友達に対して「手を洗っていなかった子」「コロナになった悪い子」など、誤ったイメージを持たせないように気を付けましょう。
2020年11月14日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳を過ぎると公園などで友だちと関わることが少しずつ増えてきます。お友だちとのかかわりの中で、必ずあるのが「順番」です。今回は1~2歳の子どもがお友だちとかかわるときの「順番」について話します。 集団行動ができるのはまだ先1~2歳になると、公園などでのお友だちとのかかわりが気になるのではないでしょうか? すべり台などの遊具で、自分の子どもがお友だちを抜かして、階段を上って行ってしまうと、つい「順番守って!」と言ってしまいますが、子どもは素知らぬ顔。こんな様子だとママも心配になってしまうと思います。 実は、この年代の子どもたちは、まだ集団で遊ぶことが苦手です。お友だちと一緒に砂山を作って遊ぶというよりも、それぞれが自分のしたい遊びを自由に過ごすのが楽しい時期。砂場でひとりがスコップで遊んでいると、隣の子もスコップを使い出すかもしれませんが、一緒に遊ぶわけではなく並行遊びをしているという段階です。 なので、ママから「順番よ!」と言われても、「イヤ!」と反発します。この時期に「順番を守る」という集団行動ができると思ってはいけません。今はまだ「順番っていうものがある」ことを知っていく時期なのです。 子どもが順番を守らないときしてはダメなことこの時期の子どもが、お友だちとのかかわりの中で順番を守らなかったときに「順番を守りなさい!」と強く言う必要はありません。ここで、保育所での例を紹介します。 Aちゃんが遊んでいるおままごとをBちゃんも遊びたくなりました。Aちゃんが遊び終わったらBちゃんが遊べるというのが大人の常識ですよね。なので、Bちゃんが奪い取ろうとしたら、「ダメ! 順番よ!」と声をかけるかもしれません。でも、ここでBちゃんに強く「順番を守りなさい!」としかる必要はありませんし、Aちゃんに「Bちゃんが待っているから遊びを終わらせなさい」と言う必要もありません。 それは「順番」という言葉を伝える前に伝えてほしい言葉かけがあるからです。 子どもが順番を守らないときにしてほしいこと子どもが遊びをしているときの気持ちは、「楽しすぎる! 遊びたい!」なのです。この時期は好奇心旺盛で、興味を持ったものに対して突進していきます。ですので、「順番」と言われても「なんだ、それ?」なのです。「順番」という言葉の意味がなんとなく分かってきたとしても「遊びたい!」が勝るので、行動が伴わないことが多いです。 そんな子どもたちに、ただ「順番を守りなさい!」としかるのでは効果がありません。ですので、保育士は「順番」という言葉はほとんど使いません。お友だちのおもちゃを取ったときは体で受け止め、「おもちゃが欲しかったんだね。でもね、取ったらAちゃんが悲しいよ」と、Bちゃんの遊びたかった気持ちとAちゃんの取られた気持ちを代弁するのです。そして「Aちゃんが遊び終わったら、貸してもらおうね」と伝えて待つのです。 「順番」という言葉は具体的ではありませんので、子どもに伝えるときは、今2人の気持ちの中で何が起こっているのかを簡単な言葉で伝えます。それを繰り返していくうちに「順番」が身についてきます。 お友だちが順番を守らないときはどうすればいい?もし、お友だちが順番を守らなかったときはどうすればいいか? 基本の対応は自分の子どもが順番を守らなかったときと同じです。お友だちがしたかったことへの気持ちと自分の子どもの気持ちを代弁します。お友だちがおもちゃの順番を待っているのに、自分の子がなかなかおもちゃを渡すことができなかったら、「早く貸したらいいのに!」と焦ってしまうでしょう。でも、焦る必要はありません。 子どもは「次に待っている子がいる」ことはやり取りの中で分かっています。ママは子どもの遊びを見守りながら待てばいいのです。お友だちのママの存在が気になって、焦って「早く貸しなさい!」なんて言葉にすると、子どもも意地になって「イヤ!」と反発してしまいます。 自分の気持ちをコントロールしながら集団の中で遊ぶようになるには、まだまだ時間がかかります。「順番を守るのよ!」と言えばすぐにできるようになるわけではありません。今は、友だちとの衝突も経験しながら、「順番」というルールを知っていく時期なのです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年11月05日公にはできない不倫関係なのに、友だちに彼とのラブラブっぷりを見せつけたくなる女性もいるようです。そこで今回は「不倫女性が女友だちに送るノロケLINE」をご紹介します。文・和「彼、モテるから浮気が心配でさ…」「既婚者と付き合っている友だちが『彼、モテるから浮気が心配でさ……』と本気で悩んでいてビックリ。そもそも彼は結婚しているのに……。彼女の考えていることがよくわからないです」(28歳/通信)不倫中の自分の身を差し置いて、彼が自分以外の女性と不倫するのは許せないという人もいます。彼女なりのこだわりなのでしょうが、当事者以外には到底理解できない感情ですね。「今日は海行ってきました!」「不倫相手とデートをすると、その詳細を送ってくる友だちがいます。『今日はふたりで海に行ってきました!』と2ショット付きのLINEが送られてきたときは、危機感のなさに呆れました」(27歳/教育)不倫相手と出かけられるのがよほど嬉しいのか、逐一報告してくる女性もいるようです。特に写真はどこから流出するかわかりません。罪悪感を持って交際しているならまだしも、そのお気楽さに呆れてしまいますね……。「もうすぐ奥さんと別れるらしいよ!」「不倫をしている友だちから『もうすぐ奥さんと別れるらしい!』『待った甲斐があったよ~!』と嬉しそうなLINEが送られてきました。一応『そうなんだ、よかったね』と返したけれど、内心引いてしまいました。案の定、彼は奥さんと別れなかったようです」(25歳/受付)不倫女性からすると、交際相手の離婚は大ニュース。誰かに聞いてもらいたくて仕方ないようです。しかし他人にはどうでもいい情報ですし、人の不幸を喜ぶなど信じられません。これは返信に困りますね……。以上「不倫女性が女友だちに送るノロケLINE」をご紹介しました。不倫にのめり込んでいる友だちは、何を言っても聞き入れてもらえないもの。むしろ注意が逆効果になって、さらに不倫相手に依存しはじめる可能性もあります。軽く諭しても聞き入れられないようであれば、そっと見守るしかないかもしれませんね。©Virojt Changyencham/gettyimages
2020年11月02日赤ちゃんのころはきちんとお肌のケアをしていても、2歳ごろから子どものイヤイヤが始まり、子どもの肌のケアをつい怠りがちになってしまいます。しかし、乾燥肌は悪化するとかゆみが生じることがあり、睡眠が浅くなったり、集中力がそがれたり……。さらには、肌が乾燥すると刺激に弱くなり炎症も加わって湿疹ができる「皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)」といった疾患も。 たかが乾燥、されど乾燥! これからの季節、子どもの肌トラブルを悪化させないためにもママはしっかりケアしてあげましょう。 子どもの肌はとってもデリケート 人間の肌は、表面の表皮と毛細血管や神経を持つ真皮、大部分が脂肪細胞で占められる皮下組織、そして毛やつめで構成されています。その中の表皮の角質層は、水分喪失(乾燥)を防ぐバリア機能を担っています。そこでは、乾燥対策に必須な保湿機能を持つ皮脂や、角質細胞間脂質などが働いています。 しかし、子どもの肌は大人に比べると厚みが少なく薄く、皮脂も少ないため、肌に十分な水分をためおくことができず、大人より子どものほうが乾燥肌になりやすいのです。そこに加えて秋冬の季節は、低い湿度、エアコンによる乾燥、気温低下による血管収縮や汗の減少によるバリア機能の低下もあって乾燥肌が加速されていきます。 肌トラブルになる前にママができること 肌の乾燥が進むと外的刺激を受けやすくなり、肌トラブルの原因に。そうなる前に乾燥させないためのケアが大切。 ・保湿剤をまめに塗る肌の水分が奪われるのを防ぐためには、保湿クリームやローションをまめに塗りましょう。肌がカサカサしていなくても、お風呂上がりや外出前や帰宅時など気づいたら塗ることを習慣づけて。ローションは塗りやすくさっぱりしていますが、乾燥がひどいときは、ローションタイプよりも保湿効果の高いクリームタイプやワセリンタイプがおすすめです。 ・肌を清潔に保つ肌の新陳代謝は、汗や皮脂、外部からの汚れにより弱くなります。入浴などで肌を清潔に保つことで健康な肌を維持しましょう。ただし、入浴時には、乾燥肌を助長しないようにナイロンタオルなどでごしごしこすらない、お風呂のお湯は40度以下、皮脂を奪い過ぎないように、優しい泡をママの手に取って洗うのがベスト。 ・インナーは肌を刺激しない素材に化学繊維は摩擦が強く、肌への刺激になりやすく乾燥とかゆみの原因になることも。直接肌に触れるインナーは肌への刺激が少ないコットンやシルクなどの自然素材を選びましょう。洗濯は、低刺激性の成分でできた洗剤を使用するとより安心ですが、何よりも成分を繊維に残さないようにしっかりすすぐことが大切です。 ・室内の湿度は60%が目安肌にとって最適な湿度は60~65%。加湿器などで約60%を目安に部屋の湿度をキープ。加湿器がない場合は、濡れたタオルなどを干しておくと湿度が上がります。 乾燥を内面からケア!バリア機能を助ける食材 肌の再生やバリア機能に働く栄養素が不足すると乾燥肌の原因となるため、肌の乾燥対策として、内面からのケアも怠れません。肌の代謝に良い食材を積極的に取り入れましょう。●たんぱく質健康的な肌細胞を作り、バリア機能の正常化。肉や魚、卵、大豆製品、乳製品など。 ●ビタミンA(β-カロテン)肌や粘膜を正常に保つ。のり、にんじん、しそ、乾燥わかめ、ほうれん草、西洋かぼちゃなど。 ●ビタミンB2肌の保護や再生・維持。牛・豚・鶏レバー、牛乳、のり、味噌、卵など。 ●ビタミンC細胞同士をつなぐコラーゲンの生成を助ける。赤ピーマン、キウイフルーツ、芽キャベツ、レモン、パセリなど。 ●ビタミンE細胞膜の構成成分。細胞の酸化を防ぎ、血行を促進。植物油、ナッツ類、小麦胚芽、大豆、さけ・ます類、マーガリンなど。 ●亜鉛細胞の代謝に関与し、肌を健康に保つ。豚レバー、牛肉、プロセスチーズ、たらこ、煮干し、ココアなど。疲れや睡眠不足でも自律神経が乱れ、血行が悪くなったり、腸の働きが低下したりなどで肌の代謝サイクル(ターンオーバー)に影響が生じ肌トラブルを引き起こします。休息や睡眠をしっかりとって、規則正しい生活も心がけましょう。 保湿機能やバリア機能が未熟な子どもの肌は乾燥しがち。乾燥を悪化させないためにも、こまめな保湿、室温管理、バランスの良い食生活、そして規則正しい生活を心がけ、健康な肌を保ってあげたいですね。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:井上 裕紀子監修者:医師 神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、横浜市立大学皮膚科臨床教授 馬場 直子 先生1983年滋賀医科大学医学部卒業、1994年横浜市立大学皮膚科講師を経て、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、2015年より横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会専門医。専門分野は小児アトピー性皮膚炎、母斑、血管腫、皮膚感染症など小児皮膚科学全般。
2020年10月31日こんにちは、保育士の中田馨です。1~2歳児のママから「お友だちを作ってあげるために、早いうちから集団に入れたほうがいいですか?」と質問を受けることがあります。特に、公園に行ったときに友だちと関わることをしようとしない子のママはそう思う傾向が強いように感じます。 低年齢児の子どもにとって「友だち」とはどのような存在なのでしょうか? 今回は、友だちと遊べる子、遊べない子をテーマに話を進めます。 1~2歳の子どもの友だちとのかかわりまず、1~2歳の子どもにとっては、信頼関係のある身近な人(親など)がそばにいて、その人との関りを十分にとることが最も重要なことです。それをせずに「友だちと遊ばせること」に意識を向ける必要はありません。信頼関係のある身近な人がそばにいて安心できる環境の中、周りに友だちがいるという環境から友だちとのかかわりがスタートします。 保育所での生活を例に挙げると、信頼できる身近な人(保育士)と一緒にブロック遊びをしていて、その周りに友だちがいるという構図から、時々友だちが関わってくるようになります。友だちのしていることをマネすることもありますし、横に並んで遊んでいるだけで、大きくかかわらないこともあるでしょう。それでいいのです。1~2歳のころは、他者と関わるための準備期間と思ってください。 早く集団生活させたほうがいいのか?では、「早いうちから集団に入れたほうがいいのか」という質問ですが、集団に入れる目的が「社会性」ならば、私は「早くなくていい」と思っています。早く集団生活をしたからと言って、社会性が育つわけではありません。 社会性を育てるために1~2歳の時期にママたちにしてほしいことは、身近な人との信頼関係の構築です。信頼関係の構築というとなんだか難しく感じますが、子どもといつも通りの関りを続けるだけで十分。一緒に遊んで、ごはんを食べて、抱っこをして「あなたが大好き」と伝えることが、この時期の子どもにはとても大切なのです。この経験を積み上げることで、3〜4歳になったときに自信をもって社会生活に踏み出せるようになります。 1歳の子どもが友だちと関わろうとしない場合同じ年ごろの子が、友だちと関わっている姿を見ると「どうしてうちの子は友だちと関わろうとしないんだろう?」と思うことでしょう。「このままで大丈夫かしら? 何か親としてできることはないかしら?」と心配になるかもしれません。ですが、先ほどもお話しした通り、1~2歳児に必要なのは身近な大人との信頼関係の構築です。なので、1歳の子どもが友だちと関わろうとしないことに悩む必要はありません。 友だちと関わっている子は、兄妹がいたり、保育所に通っていたり、他の子どもとかかわる経験がある子かもしれませんし、興味があるとすぐに行動する子かもしれません。あなたの子どもは、積極的に関わっていなくても、友だちの様子をそばで感じているだけで満足している可能性もあります。たまに集団に連れて行ってうまくいかなくても、気にする必要はありません。友人関係よりも、まずは親子で過ごす時間を大切にしましょう。 何歳ごろから友だちと遊べるようになる?自分から積極的に友だちと関わろうとし始めるのは3歳ごろからです。保育所の2歳児を見ていると、2歳前半ごとまでは先生と遊ぶことが中心だったのに、3歳に近くなるにつれ子ども同士で簡単な会話や簡単なごっこ遊びを始めたりします。ただこれも、環境や子どもの性格により、個人差があります。 例えば、私の子は2人とも友だちと本格的に遊び始めたのは4歳児で、初めて幼稚園に入ってからです。私はフルタイムで働いていますが、できる限り大きくなるまで家族で育てたい思いがあり、保育所に入ることは選択せず、日中は祖父母に保育してもらいました。ですので、公園でたまに会う子はいたものの「友だち」と呼べる存在はほぼいない状態。加えて、2人とも自分から積極的に友だちの輪の中に入っていくタイプではありませんでした。それでも幼稚園に入ってすぐ、気の合う友だちと出会うことができました。私の息子(15歳)と娘(12歳)は、友だちデビューは一般的より遅かったかもしれませんが、今でも幼稚園で出会った友だちが一番心を許せるかけがえのない存在のようです。 1~2歳のときに友だちと遊べないことが、将来の友だちとの付き合い方に影響することはほぼないと思います。大人が心配しなくても、子どもは自分の力で友だちと遊べるようになります。今、周りの大人ができることはその力を育てるための土台作りなのです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年10月26日私の両親はもの静かで、決してふざけたりせず、真面目なタイプでした。両親が笑う姿をあまり見たことがないくらいです。仕事が忙しく、休日のレジャーにもごくたまにしか行ったことがありませんでした。そんな両親が、孫が生まれてから激変したのです。 毎日産院に来てくれた父私の父親は、家が大好きな人でした。必要がなければ外出なんてめったにしません。そんな父がじいじになったその日から、仕事が終わったあとに必ず出産直後の私と赤ちゃんがいる産院に来てくれるようになったのです。 じいじは毎日1時間ほど、ひたすら孫の様子を眺めたり、抱っこをしたり。毎日とても幸せそうな顔をして帰って行きました。毎日私への手土産も持参してくれて、とてもうれしかったです。 毎日私たちの自宅に来てくれた母私の母親は、子どもだった私が見てもわかるほどに、子どもが苦手な人でした。私自身、あまり遊んでもらった記憶がありません。しかし、私が自宅に帰った翌日から、ばあばとなった母は毎日私たちの自宅に来てくれるようになったのです。 毎日孫に話しかけたり、遊んであげたりするばあばの顔は、幸せそのものでした。私は、ばあばが娘を見てくれている間に家事をすることができ、とても助かりました。 お出かけに連れて行ってくれる両親私は小さいころから、家族でレジャーを楽しんだ記憶があまりありませんでした。ところが、孫が生まれてからというもの、休日は両親が何かとお出かけに連れて行ってくれるようになったのです。 娘が0歳のころは公園やショッピングモール。生後半年ごろからは水族館や動物園も。そして1歳記念に温泉旅行。お出かけの間も、両親は孫にメロメロで、まさに溺愛です。娘もたくさんかまってくれるじいじ&ばあばが大好きです。 孫の誕生によって、まるで人が変わってしまったかのような両親。私も覚えていないだけで、こんなふうにかわいがってもらっていたのかもしれない……と思うと、あたたかい気持ちになりました。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在二人目妊活中。
2020年10月21日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳~2歳ごろによくある友だちのとのトラブルのなかには「乱暴に関わる」ことがあります。具体的には、たたいたり、押したおしたり、噛んだりです。どちらも気まずい思いをしてしまいますよね。 今回は、友だちをたたいたり噛んだりしたときに、保育士が何をしているかをお話しします。 たたいたり噛んだりすることは異常ではないまず、ママたちに知ってほしいことは、たたいたり噛んだりすることは異常ではないということです。1歳~2歳ごろの子どもは、まだ自分の気持ちを言葉で表現する方法を知りません。自分の気持ちを表現する手段として、たたいたり噛んだりするのです。よく「ストレスがあるのではないか?」などと周りに言われて、「自分の責任かもしれない」と思い悩むママもいますが、決してストレスだけが原因ではありません。 保育所でよくあるのは、下記のような場合です。・おもちゃを取られてたたいた・自分の遊びの世界に急に入ってこられてたたいた・「イヤ」と何度か言っているのにしつこくされたのでたたいたなど 子どもを見ていると、必ずたたく・噛むには何かしらの理由があります。なかには、正義感が強くて当事者ではないのにたたいたり、友だちが好きすぎて思わず噛んでしまった子もいます。でも、「友だちをたたく悪い子」というレッテルを貼らないでほしいです。これらの行為は、子どもの発達段階でよくあることとママたちみんなが理解し、その対応方法を知っていれば、子どもたちは過ごしやすくなります。 たたいたり、噛んだりしたときにしてはダメなこと友だちをたたいたり噛んだりすると、周囲のママたちから白い目で見られることもあるでしょう。「噛んではダメ」と何度伝えても、その場では分かっていても、また次もやってしまいます。そうなんです。これらは1回しかっておさまるものではないのです。繰り返し、繰り返し起きることなので、ママも友だちがいる公園や児童館などに行きにくくなることでしょう。 このときに、子どもを一方的にしかり続けないようにしましょう。そして、ママが必要以上に落ち込まないようにしましょう。した側もされた側も両方とも傷つくので、両方の理解が必要になります。もし、頻繁に友だちとトラブルが起きそうなら、少しの間は集団に入らないと決めてもいいかもしれません。 たたいたり、噛んだりしたときにしてほしいことでは、具体的に保育士がしていることを紹介します。AちゃんがBちゃんをたたいた(噛んだ)とします。 体で止めに入り短い言葉で伝えるその場面を発見したら、まず体で止めに入り、Aちゃんに「たたいたら(噛んだら)ダメ」と言います。しかるのは短い言葉でスパッと言います。ママとしてはいろいろ言いたいかもしれませんが、まだ言葉の理解が大人ほどできない子どもですので、いろいろな言葉を言うのではなく、ママが一番伝えたい言葉だけを言うのです。 気持ちに共感するBちゃんは他の先生がフォローしてくれていますので、次は気持ちの共感です。「おもちゃを取られてイヤだったんだね」と、Aちゃんのイヤだった気持ちに共感し受け止めることはとても大切です。 友だちに目を向けさせる次に友だちに目を向けましょう。「Bちゃん、痛いって泣いているね」と、友だちが悲しい気持ちになっていることを伝えます。これは、Aちゃんが泣いて落ち着かない状態で言っても言葉が届きませんので、Aちゃんの気持ちが落ち着いてから、友だちが「痛がっている」ことを伝えましょう。ここでママと一緒に「ごめんね」が言えればいいですが、強制することではありません。 まずはママが「ごめんなさい」と言っている姿を見せるところから始めましょう。また、ママが謝っている姿を子どもはきちんと見ています。そのことがどんな意味なのかもなんとなく感じ取っています。ここまでできればOKです。 友だちに噛まれたときはどうすればいい?友だちにたたかれた(噛まれた)ときはどうすればいいのでしょうか。おそらく一瞬の出来事ですので、子どもは当然のことながら、ママもビックリすることでしょう。まずは、痛くて悲しかった気持ちを共感します。そして、対応方法は上記と同じです。自分の子であれ他人の子であれ、なぜたたく(噛む)行為につながったかの気持ちを理解しましょう。 自分の子どもがおもちゃを取ったことが引き金だった場合は、たかれた(噛まれた)としても、自分の子どもに「おもちゃを取られて、友だちもイヤだったのよ」と伝えることも大切です。 最後に友だち同士のトラブルが多いときに気をつけるポイントです。・子どもの遊びから目を離さない・すぐに手の届く場所にいる・子どもとのスキンシップを今まで以上に意識する 子どもには「たたく(噛む)ことはダメなこと」という意識がまだありませんので、周りの大人がトラブルを未然に防ぐことが大切です。言葉よりも先に手が出てしまうのは今の時期だけ。子どもが「自分は悪い子だ」と思わないように気を付けつつ、感情の表現を言葉にできるようになるまで、長い目で見守っていくことが大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年10月19日10月から年末にかけて、ハロウィンやクリスマスなどのイベントがたくさんあります。なかには子どもと一緒に仮装したり、いつもと違うおめかしをしたいと思っているママもいるのではないでしょうか。そのなかで、タトゥーシールによる子どもの肌トラブルが続出しているようです。 イベントやスポーツ観戦のときには注意!ハロウィンパーティーやスポーツ観戦などのときに、手軽に楽しめるタトゥーシールやフェイスペイントは、楽しく盛り上がれるアイテムとして利用される機会も増えてきました。 しかし、タトゥーシールやフェイスペイントなどは、化粧品のように安全性の基準が設けられていません。また、子どもの皮膚は大人に比べて表皮が薄く、肌トラブルが発生しやすいことをしっかり認識しておきましょう。 具体的には下記のような被害が消費者庁に寄せられています。 「タトゥーシールを子どもの頬に貼ったが強くこすらないと剥がれず、あとがかさぶた状になり、現在シミになってしまった。」(5歳以下)(※) 「娘がハロウィン用のタトゥーシールを頬に貼って、8時間ほど経過した後に剥がしたら、発赤し痛みがあった。シールはボディ用で顔用ではなく、皮膚の弱いところには貼らないように注意書きがあった。」(10歳代)(※) 注意するポイントタトゥーシールやフェイスペイントなどを使用する際は、次のことに注意しましょう。 ・目の周りや頬など、特に肌の敏感な部分には使用しないほうがよいでしょう。・アレルギーのある方は成分表示をよく確認しましょう。天然ゴムや金属などのアレルギーを引き起こす成分が使用されているものもあります。・肌に傷や湿疹などの異常がある場合は使用しないでください。・使用方法や剥がし方・落とし方をよく読んでから使用しましょう。・大人を対象としたメイク用クレンジング剤が、子どもの肌に合わない場合もあります。クレンジングの際はこすりすぎないようにし、保湿することが大切です。・使用前には、腕の内側などの目立たない場所で使用テストをしましょう。剥がしたあとに、肌に異常がないかを確認してから使用すると良いでしょう。・肌に合わない場合はすぐに使用を中止し、かゆみや痛みがある場合には皮膚科を受診しましょう。 ハロウィンの仮装グッズにも要注意!それ以外にも消費者庁には、仮装に使用したアイマスクによって起きた皮膚トラブルの報告も寄せられています。 「ハロウィン仮装用のアイマスクを子ども2人が着用したところ、2人とも目の周りに発しんができて、かゆみと痛みが生じた。皮膚科を受診したところ、アイマスクに薬剤が残っていると、発しんの原因になることがあると言われた。」(10歳未満、10歳代)(※) ハロウィンの仮装で赤ちゃんをかわいく撮影するのはママにとっても楽しみの1つです。でも、赤ちゃんのことを考えて仮装の衣装などは安全に使えるものかを確認することが大事。必ず商品の説明書をよく読んでから使用し、肌に合わない場合は使用をすぐに中止して、かゆみや痛み等が治まらないときには専門医を受診するようにしましょう。 (※)事故情報データバンクシステムに寄せられた事故情報:事故情報データバンクシステムでは、消費者庁と国民生活センターが連携し、生命・身体に係る消費生活上の事故情報を関係機関から一元的に集約して提供しています。<参考>消費者庁「子ども安全メール from 消費者庁」より「Vol.469 タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルが発生!」「Vol.424 ハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに気を付けて!」 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2020年10月15日